伊丹市議会 > 2019-07-08 >
令和元年7月8日総合計画検討特別委員会-07月08日-01号

ツイート シェア
  1. 伊丹市議会 2019-07-08
    令和元年7月8日総合計画検討特別委員会-07月08日-01号


    取得元: 伊丹市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-18
    令和元年7月8日総合計画検討特別委員会-07月08日-01号令和元年7月8日総合計画検討特別委員会 令和元年7月8日(月曜日) 午後2時00分開議 午後3時50分散会 〇場 所  第1委員会室委員会に出席した委員    委員長    杉     一       委   員  保 田 憲 司    副委員長   鈴 木 久美子         〃    加 藤 光 博    委   員  安 藤 なの香         〃    新 内 竜一郎      〃    里 見 孝 枝 〇委員会に出席しなかった委員        な    し 〇審査した事件とその結果 第6次総合計画策定について 視察について その他
                                         以  上 ○杉一 委員長  ただいまから、総合計画検討特別委員会を開催いたします。  初めに、委員の出欠席について申しますが、本日は全員出席であります。  次に、本日の協議事項は、既に御案内しておりますとおり、第6次総合計画策定について、ほか1件とその他であります。  質問に対して答弁をされる方は、挙手と同時に役職名を述べていただきますと、私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いいたします。また、質問される方におかれましても、挙手をいただき、私のほうで指名をしてから質問していただきますようお願いいたします。また、質問は簡潔かつ明瞭にしていただきますようお願いいたします。  協議に入ります前に、市長から御挨拶がございます。 ◎藤原保幸 市長  本日は、委員の皆様、お忙しい中、また、暑い中、この第6次総計を策定しようということで考えておるわけでありますけれども、議会として、特別委員会を設置いただきましたので、本当にありがとうございます。  今回こうして特別委員会を開催していただくに当たりまして、今回の総計策定に取り組みます私の状況認識と申しますか、基本的考え方をちょっとお話しさせていただきまして、御挨拶にかえさせていただきたいと思います。  まず、元号が平成から令和にかわりまして、早いものでもう2カ月ということになりますけれども、今回の6次総計は、令和になって初めての総計ということになります。単にこれは元号が変わったというだけではなくて、これまでとは日本全体の社会経済環境が大きく変わってきた中での総計かなというふうに理解をしております。  翻って考えますと、これは、総合計画っていうのは、御案内のとおり市政の最上位計画と申しますか、全ての個別の政策を立てていくのに基本となる、伊丹のまちづくり、市政の基本的方向性を中長期的に示してやっていこうというものでありますけれども、こうした総計がスタートいたしましたのが、第1次総計っていうのが、昭和47年、1972年ということになりまして、折からの高度経済成長期ということになります。ですから、当時は伊丹のまちもどんどん人口がふえていく、日本の国全体もどんどんGDP、経済成長が進んでいく、そういう中でどのようにまちづくりを人口の増大を受けとめて、まちとして整備していくかっていうようなことが中心として始まりました。  以来、2次、3次、4次と進んでまいりまして、この5次総計が、実は私が市長になりましてから最初策定に当たりました計画でありまして、今から10年ほど前になるわけでありますけれども、第5次総計を考えようというときに申し上げたのが、今大きな日本の経済社会は大きく転換期に差しかかっていると。長く続いた右肩上がりの成長の時代が終わりを遂げて、人口減少局面に入ろうとする中での総計だと。そういうことで、これから日本の国は人口がふえない時代、経済もそれほど大きく伸びない時代、どうやって成熟社会の中で伊丹のまちを進めていくかというのが基本的命題ではないでしょうかというふうなことを申し上げてしましたのが、第5次総計でありますが、今回の第6次と申しますのは、まさにそれがもう完全に人口減少社会に向かうんじゃなくて、人口減少社会真っただ中ということになっております。  昨年1年間でも、日本の人口は国の発表によりますと27万人減ったと。兵庫県全体でも1万9000人が減少したということでありまして、国全体、兵庫県全体では、明らかに人口減少局面、そして、この人口減少少子化対策で国を挙げてやろうとしておりますけれども、これは避けられないというのが共通認識になっておりまして、兵庫県の井戸知事も、人口が減ったとしても、元気のある兵庫をつくっていきましょうといったようなことをおっしゃっておられます。  そうした中、伊丹市は、兵庫県下でも数少ない人口増加都市ということで、ありがたいことで、足元はまだ微増傾向が続いてるわけでありますけれども、専門家見立てによれば、この6次総計の期間中には、減少局面に入るのではなかろうか。そうならないように頑張りたいと思っておりますけれども、これまで続いてまいりました、来年はことしよりも人口がふえるというのが当たり前の時代ではもうなくなってきてることは間違いないかと思っております。  そういう面で、そうした人口が減っていく中、どうやって市民の皆さんが心豊かに安全・安心に暮らしていける伊丹のまちを整備していくのか。そして、持続可能性ということが盛んにいろんな方面で言われますけれども、人口が減っていくということは、そして、高齢化が進むということは、ありていに申し上げて、社会を税金を払って支えていただく生産年齢人口が減っていく。加えて、社会保障の対象となる高齢者等がふえていくということでありますので、これはなかなか容易ならざるお話でありまして、その辺をどうやって迎えていくのかというのが現行の課題かなと。  そういう中で、社会保障改革、国を挙げての問題でありますけれども、これまで自治体独自にいろんな政策をやってきたわけでありますけれども、それをどうやって今後進めていくのかっていうのが大きな課題かなと思っております。  それから、加えまして、もう一つの新しいこととしましては、この4月から入管法が改正されまして、今後5年間に国全体で国の見通しでは34万5000人、外国人労働者を迎え入れようということがもう決まって、動き出しております。国全体で30数万人ですので、伊丹にどれぐらい影響があるのかは、まだわかりませんけれども、人口のシェアでいけば、数百人超えるであろうということになりますし、今後とも、安倍総理国会答弁で、移民政策はとらないとはおっしゃっておられますけれども、何を持って移民というのかということになりますが、我々、基礎自治体レベルからいたしますと、国籍がどうあるにせよ、伊丹に外国で生まれ育った方々が、それほど日本語が十分にしゃべれない方が、同じ市民として伊丹市内にお住まいになる。働いてる方は、当然ですが、市民税も払っていただくということになりますので、外国籍の市民がふえていくということは避けられない、避けられないという言い方なんですが、ふえていくであろうと、そんなふうに考えておりまして、それをどう対応していくのかということが求められてるかと思います。  それから、もう一つの大きな話としましては、最近新聞で人工頭脳といいますか、これは、AIのお話、あるいはRPAとも言いますが、ロボットを活用する。さらには5Gという大量高速通信システムが、既に韓国では整備が大分進んでいるようであります。日本もおくればせながら追っかけてやろうといったような話になってまいります。こうしたAIだとか、ロボティクス、あるいは5Gなどが実用化されますと、例えばでありますが、車の自動運転が現実のものとなるであろうと言われております。世界的にはかなりのレベル自動運転が進んでおるわけでありますけれども、日本もそれほど遠くない将来、早ければ万博のころには走ってるんじゃないかというような見立ての方もいらっしゃいます。  どうなるかわかりませんが、いずれにしても、そういう先端技術がAI、RPAロボット、そういったものが実用化されることは、次の6次総計の期間中にはそうなるということは間違いないであろうというふうに私は思っております。  そういう中で、実は、伊丹市役所は建てかえるということもありますので、そういう最先端の技術を活用した市民の方々からすると利用しやすい、そして、職員の働き方改革にも通じるような、そして、労働生産性を上げていくためにそういう先端技術をフルに活用した市役所にしてはどうだろうかということで、既に内部で検討をスタートしておりまして、これも、ある成案が出た段階でということになろうかと思いますけれども、議会にもお諮りせないかんかなと、そんなふうに思っておりますが、これは当たり前でありますが、市役所だけの問題ではありませんで、社会全体で、そうした、人がロボットやAIに置きわっていくということが言われる、次の6次総計中には現実のものになるであろうと。  これはいろんな方がいろんな想像されておりますけれども、今働いているホワイトカラーといいますか、事務職の方々の半分以上はロボットに置きかわるんじゃないか。雇用問題になるんじゃないかというようなこともありますが、それは、その昔18世紀から19世紀にイギリスで産業革命が起きたときに、工業化が進んで機械化が進みますと、労働者の職がなくなるっていうんでラッダイト運動っていうんでしょうか、機械を破壊するような運動が社会問題化したことが過去あったわけですが、今回のそうしたAI、RPAの活用もそれになるのかならないのか、なっちゃいけませんので、人は人らしいといいますか、コンピューター、AIではできない分野にシフトしていくということが必要なんではないかと、そういうことが言われております。それが国全体、世界全体、そして伊丹のまちでも進むことは間違いないかと思っておりますので、6次総計期間中にはそうなることが想定されますので、それを先取りするような形でいい方向に、市民の皆さん市民サービスを充実させながら、市職員の負担も軽くしながら、そうしたことができないかといったようなことで考えておるところでございます。  そういうようなことで、社会全体、世界全体もどうなるのか、なかなか先が見えない状況ということが言われておるわけでありますけれども、次の向こう10年程度を展望いたしますと、今申し上げたような人口減少はどんどん進んでいく、外国人は入ってくる、いろんな先端技術は進んでいく、こういうことが、好むと好まざるとにかかわらず、現実に起きるのかなというふうに考えております。  例えば、実は交通局も庁舎、おかげさまで耐震補強しましてきれいになりまして、いよいよスタートいたしております。交通局のほうでも言っているんですけれども、自動運転が実用化されますと、もう既に高速道路貨物トラック自動運転は、もう技術的には可能なんだそうでありますけれども、次にできそうなのが路線バスだと言われてるようであります。要するに走るコースが決まってる場合には自動運転になりやすいと。そういうようなことになってきますと、次の6次総計期間中にどういうことになるのかっていうようなことを考えながらやっていこうと、そういうようなことも言っておるわけでありますけれども、私からいたしますと、全国的に数少ない公営バスやってるわけでありますけれども、そうしたいろんな技術も活用しながら、これまでのノウハウも活用しながら、ローコスト移動サービスが提供できれば、市民の皆様の移動権といいますか、まちの中を自由に動き回りやすくなる社会に近づくのではないか。そうしますと、高齢者の方々の元気づくりにもつながるんではないかと、そんなふうに思っております。  そういう技術が進展がいい方向ばかりに行くかどうか、これは予断を許さないところはありますが、少なくとも伊丹市といたしまして、今かかわっておりますいろんな分野において、そういう新しい社会の変化も踏まえながら、新しい技術も取り上げながら、市民本位で変革していきたいと、かように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  ただ、具体的にどうするのかについては、これから市民の皆さんの意見も聞きながらやっていかにゃいかんわけでありますけれども、特に議員の皆様方は公選で選ばれました市民の正式なといいますか、公式な代表でいらっしゃいますので、議員の皆様方の忌憚のない御意見を伺いながら、私が計画策定に当たって考えてる与条件、前提条件として今お話ししていることでありますけれども、今後そうした考え方がいいのかどうなのか、そういう考え方として、具体に伊丹のまちでどういう方向に進んでいけばいいのか、そうしたことについて忌憚のない御意見を頂戴できればありがたいとお願いいたしまして、えらいちょっと長話になって恐縮でありましたけれども、御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。     ──────── ◇ ────────    第6次総合計画策定について ○杉一 委員長  それでは、初めに、第6次総合計画の策定についての説明を求めます。  まず、資料1及び資料2について説明を求めます。 ◎総合政策部 それでは、資料1と資料2の説明をさしあげたいと思います。  資料1は、伊丹市総合計画審議会についてという形でお示しさせていただいておりますが、執行機関附属機関に関する条例を初めとします伊丹市総合計画審議会の関係の例規ですとか、傍聴要領委員名簿あるいは諮問書といった、伊丹市総合計画審議会の関係の資料をまとめさせていただいております。  総合計画審議会につきましては、資料2とあわせて御説明さしあげたいと思います。  続きまして、資料2をごらんください。  表紙をめくっていただきまして、2ページから御説明さしあげたいと思いますが、2ページは、本市の総合計画の位置づけについて御説明さしあげております。  本市の総合計画は、伊丹市まちづくり基本条例第12条の2に基づいて策定するものとしております。その内容といたしましては、目指すべき市の将来像やまちづくりの目標を定めるとともに、それらを実現するための方法や手段を総合的かつ体系的に明らかにするために定めるものとしております。  計画の構成といたしましては、図示させていただいておりますように、基本構想基本計画実施計画の3層構造としておりまして、基本構想基本計画につきましては、議会の議決対象とさせていただいております。また、市民の参画により定めるものということにしております。  続きまして、3ページでございます。3ページは次期総合計画の概要を書かせていただいております。このたび計画を策定するに当たっての伊丹市の現況につきましては、後ほどデータをお示しさせていただきますが、少子高齢化が深刻化する状況にありまして、人口減少への対応が迫られております。さらに公共施設の更新も課題となっておりまして、将来世代に過度の負担を残さずにまちの活力を維持していくことがこれまで以上に求められております。こういった状況を踏まえ、市民に参画していただきながら進むべき市の方向性を明確にし、今後のまちづくりの道筋を示すことが肝要であると考えております。  この計画の計画期間でございますが、第5次総合計画は10年間でございましたが、時代の動きに遡行するために、基本構想基本計画は8年とし、実施計画は前期、後期4年ずつとしております。また、ちょっと資料にはお示ししておりませんが、実施計画の期間とあわせまして、本市におきましては、従前より個別計画としまして、伊丹市行財政プランを策定しておりまして、総合計画に位置づけた事業を実現するための本市の行財政運営に関する指針といたしております。今後も総合計画と整合を図りながら計画を推進していく予定としております。  続きまして、4ページでございます。策定体制となっておりまして、こちらのほう、真ん中の段を見ていただきますと、昨年より庁内検討組織を設置しておりまして、こちらのほうで具体的な検討を進めております。あわせて、先ほど資料1でもお示しいたしましたように、総合計画審議会、こちらのほうが6月28日に第1回開催させていただいておりまして、こちらのほうも総合計画に関する調査審議学識経験の方ですとか、市民の方、市内の公共的団体代表者の方で御検討いただいております。こういった庁内と附属機関という形で総合計画を策定していくに当たりましては、前提条件として、市民の意見をお聞きしてまいりたいと考えておりまして、こちらのほうも、昨年度から今年度にかけまして市民の方の意見をお聞きしております。昨年度は市民意識調査ですとか、団体アンケート調査、全世帯対象アンケート調査を実施しておりまして、今年度は市民ワークショップを開催しているところでございます。来年度は計画案パブリックコメントという形で、検討をする局面に応じまして、市民の方の御意見を聞いてまいりたいと思っております。  続きまして、5ページですが、5ページのほうが総合計画審議会スケジュールとなっております。こちらのほうは、開催時期は多少前後する可能性もございますが、既に開催いたしました第1回の審議会では、会議を進めるための事務的な事項を決定していただくことと、これまで市が調査してまいりましたデータ等を御説明いたしました。今後、第2回以降で検討を進めてまいりますが、次回第2回審議会では、基本構想の素案について御意見をいただきたいと考えております。10月以降は部会を設置いたしまして、2部会に分かれて基本計画についての具体的な議論も進めていただき、年が明けて1月以降からは、全体会で基本構想基本計画案をまとめてまいりたいと考えております。来年度、令和2年4月から5月ごろにはパブリックコメントという形で計画案を公表し、広く市民の方に意見を募ってまいりたいと考えております。  続きまして、6ページでございますが、6ページでは、5月より開催いたしております市民ワークショップの概要を書かせていただいております。既に5月11日、6月1日、6月30日と3回開催しておりまして、本日、ワークショップニュースというのを3枚、資料を7としてお配りさせていただいているところでございますが、それぞれ44名、26名、26名の方に参加していただきました。この後、7月27日には、引き続き、テーマに分かれてまちの将来像や課題について意見を出し合っていただく予定としております。  7ページは、策定にかかる全体スケジュールを書かせていただいております。先ほど来御説明さしあげておりますように、令和3年4月から計画がスタートということになりますので、来年の9月議会へ議案提出を予定しております。その後、実施計画の策定や議決いただいた基本構想基本計画周知等を行ってまいりたいと考えておりまして、これからの進捗に応じまして、こちらの委員会において随時御報告をさしあげてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○杉一 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、御質問等がございましたらどうぞ。 ◆鈴木久美子 委員  市民の参画という言葉が何度か出てきましたが、その市民の参画の方法について、今どのような方法を御検討されていますでしょうか。 ◎総合政策部 先ほどの資料2の4ページの一番下の枠囲みで書かせていただいておりますように、まず、検討に当たりまして、各種アンケートですとか調査という形で市民のニーズ把握を行いたいと考えております。あわせて今年度実施しております市民ワークショップという形では、アンケート形式とまた異なりまして、一旦一つの場に市民の方に集まっていただきまして、意見をワークショップ形式で出し合いながら、まちの将来像などについて考えていただいているところでございます。あわせて、総合計画審議会のほうにも市民公募委員の方、入っていただいているというところも一定市民の参画をいただいているところと考えていいのではないかと思っております。最終的に、総合計画基本構想基本計画の案が固まった後には、パブリックコメントという形で案の段階で公表をさせていただきまして、そちらについての御意見も伺うと。こちらのほうのパブリックコメント市民参画の手段というふうに考えているところでございます。 ◆鈴木久美子 委員  意見集約の中に市民の意識調査アンケートがあるわけですが、やはりそのアンケートの提出が困難な場合であるとか、あとは、そもそも読み書きすることが困難な場合、そういった場合にどのようにして市民参画の中にそういった方の御意見を取り入れていくような形になっているのかお答えいただきたいと思います。 ◎総合政策部 市民意識調査のほうは、市民約3000人の方に無作為抽出の形で送らせていただきまして、そちらの方には、送らせていただいた調査票を返送していただく形で回答をお願いしているところです。例えばですが、外国語調査票なども外国人の方には送らせていただくなど、そういった対応はさせていただいております。あと、こういったアンケート調査の形のほかに、市民ワークショップという形で、文章にされなくても参加していただけるような、実際に来ていただいて意見を言っていただけるような機会も設けさせていただいているところでございます。 ○杉一 委員長  今、鈴木委員の御質問は、例えば来ていただけない方とか、字が書けない方とか、そういった方をどうやって意見集約するんですかという御質問だったと思うんで、そこあたりの御答弁をお願いしたいと思います。 ◎総合政策部 市民19万8000人の方、全員から御意見いただくというのはなかなか困難なことだと思っております。今回、市民意識調査については、3000人の無作為抽出ですし、それから、全戸調査っていうのを初めて実施いたしました。伊丹市民、伊丹市に大体8万ほど世帯数があるんですけれども、その世帯に広報と一緒にお届けするような形をとりまして、各家庭1枚御回答いただくような形で周知を図っております。ただ、意見を述べられる方と、それから、市がこういうことをしてるんだなっていうことを知っていただくとか、意見集約だけではなくて、市がやってることを知っていただくということも必要なことではないかなというふうに思ってます。  それと、提出がしにくい、例えば障害をお持ちの方とかであれば、団体のアンケートっていうのを実施しておりまして、その中で意見をまとめていただいて提出いただくような手法もとってまいりました。あらゆる形、形を変えて市民の方からの意見がいただけるように工夫したところではございます。 ◆安藤なの香 委員  さっきの意見集約についてつけ足して質問させていただきたいんですけれども、3000人の無作為抽出ということですが、その中でどれぐらいのパーセンテージで回答が返ってきたですとか、そのパーセンテージによってサンプル数としてきちんとしたものであるかっていうことなど、また、8万世帯の全戸アンケートに関しても、どれぐらいのパーセンテージで返送があったかということについて教えてください。 ◎総合政策部 後ほど資料5、6でアンケート結果のほうは御説明させていただくところなのですが、おおむね市民意識調査につきましては、例年50%前後で推移しているところでございまして、3000人の送付数に対しまして1500を超える回収数をいただいているということで、一定統計上、問題ない数をいただいているものと思っております。  あわせまして、全戸アンケートのほうも8%、約7000通の標本が返ってきておりまして、こちらのほうも一定、当初想定していたよりは多くの回収率があったのではないかと考えているところです。他市の状況を見ましても、やはり1桁というところが多いということでは把握しておりますので、10%とか8%というところで回収いただいてるということでございます。 ◆新内竜一郎 委員  ちょっと総括意見、ちょっとお聞きしておきたいんです。  まず、今までの総計で基本構想基本計画、今回は議決ということで当初から出されておって、今まででもこれはどこまで議決するかという議論あったところで、今までどおりの基本構想基本計画を議決事項とするということで、これはこれで結構です。  ただ、やはり実施計画に行う予算、予算がどのように総計とどのように比例して実施されてるかいうのがなかなかわかりにくいところがあるわけです。実際的には、決算は単年度でやるんで、どうしても総計と全体的な絡みでの予算処置、どこまでの進捗かいうのがわかりにくいんで、この辺のまず見解、ちょっと今後どうするかいうことを聞いておきたい。 ◎総合政策部 基本構想基本計画の中で大きなこれからの8年の道筋っていうものを示したいと考えております。  その下の実施計画につきましては、一旦4年計画を立てるわけなんですけども、単年度ごとに予算の議会を経るわけですので、そこで審議をいただいて、総合計画基本構想基本計画に基づいた実施計画になってるのかっていうのを一旦判断いただけるのかと思っております。  ここの3ページの資料のところにありますように、4年間ごとの実施計画にしておりまして、市長の任期と合わせるような形をとっております。なので来年度の末に骨格の形で実施計画をつくりまして、年度が明けてから肉づけの実施計画としてまいりたいというふうに考えております。 ◆新内竜一郎 委員  今、室長おっしゃったように、市長の任期に今回一応合わせるということで、これは今までも議論あったところです。  それで、要は、予算的に単年度で我々はチェックして議決している。これが全体の今回でしたら、前期の4年間でどこまで予算処置と言ってるかということをまた議会にも出していただいてやっていただきたい。  ということは、今、市長がおっしゃった人口減対策とか、高齢化対策、これは非常に大事です。ただ、今まではそういう少子高齢化といいながら具体策、例えば具体的に人口が19万8000人、これを20万都市にしようとしてやってるわけです。それを具体的に今年度はどの程度までを予算的にやっていくかいうことは非常に難しいんですけれども、そういうところも含めてやってもらわないと、我々のほうでは、国もそうですけど、一応きれいな言葉で単語で言うてるけども、なかなかそれが進んでない。  ですから、これを具体的にやるために、例えば人口減対策については、もう少し若者がもっと住みやすいまちづくりして、伊丹に来てもらうためにはどうするか。例えば就業の場所を設ける。それには当然産業振興大事です。ですから、そういう具体策を含めた当初予算等にも今後やっていただいたらありがたいと思っています。  それから、簡単に私自身、人口が減るから、例えば外国人労働者、いわゆるこれはほんまの小手先であって、やはり日本人が働いて基本的に核になってやる、そのための人口増対策、これがやっぱり一番大事やと思うんです。だから、そういう全体的な構想、計画と実施計画とをきちっと予算的に組めたものを今後やっていただいたらなと思ってるわけです。だからその件。  それと、もう1点、市長が先ほどもおっしゃった、私も同感でして、AI、ロボット、これを活用する。自動運転の社会、これ中国などは、あるまちを全体的に自動安全装置のまちにしてやってるところあるんですよ。だから、例えば交差点で今までの信号だけじゃなくて、センサーを使って自動ブレーキやっていく。これはもう私、2年前に伊丹警察署と交通安全の安全対策と具体的にセンサーの例で話ししたことあるんです。だけどなかなか進んでないんで、ただ、こういう形ももう少し言葉ではいいんです。もう市長のおっしゃったとおり、これをもう少し総計という中で今言う3つの3層の中でうまく入れてもらうようにやっていただいたらありがたいいうことです。その辺の見解、総合政策部長。 ◎桝村一弘 総合政策部長  この6次総計の期間中に伊丹病院の建てかえと、非常に大きな投資を伴う事業がございます。6次総計の将来像、伊丹のまちをこうしていこうというものに向けて、具体な実施計画もつくっていきながら進めていくわけでございますけれども、その大きな投資がある中でどれだけの事業にどういった財源を充てられるかというようなところは、実施計画とともにつくります行財政プランの中で、一定、財政のルールを考えていきながら、そこの中に当てはまるかどうかもチェックしながら実施計画をつくってまいりまして、その中で、伊丹創生総合戦略の関係等もございますけれども、将来像を進めるためにどういう事業をやっていくのかというのを実施計画の中で位置づける。それの位置づけは、基本構想であり、基本計画を実現するものに見合うような事業を4年間、まずは前期でつくっていくということで、それは行財政プラン実施計画とを合わせながら、将来像に向けて事業を進めてまいりたいと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  今までもそういう形でやってるんですけども、やはり予算的な関係で、スローガンは出ておってもなかなか進んでないいうところはあるんで、その辺をちょっと確認させていただいた。  そうすると、全て行政だけでやれるとなると限界があるわけです。そこで、やはり国でも地方分権、地域主権いう形で今までも市民が主体となったまちづくりというスローガンでやってきた。それがやはりまだまだ進んでないと思うんです。今回でも総括交付金で一歩前進と見てます。全て行政がやるというのは限界がある。そうすると、どうしても市民力を活用せんといかん。そのためのやはり現場に入ってそういう引っ張っていく形、そして、予算的な背景も考えないと、将来の10年先、伊丹のやっぱり活性化いうことが非常に難しいと思います。だから、その3点、ちょっと十分に考えていただいたらありがたいんで、何か総括的に、室長。 ◎総合政策部 総合計画の中には、やはり全ての事業、伊丹市として必要な事業を全て盛り込んでいく必要があると考えております。ただ、この前の市民の審議会の委員の方からも御発言があったんですけども、市民一人一人が何かできるかっていうのをこの審議会の中で考えたいっていう御意見もいただいておりますので、市民との協働の中で何をやっていくことができるのかっていうことを新内委員、今御発言いただいたような内容のことを検討していきたいと考えております。  それと、限りある財源の中で何に特化してというのか、何を選択し、何を集中させて取り組んでいくのか。今だったら、安全・安心だとか、人づくりのところに今力をかけて伊丹市はやってるわけですけども、今の課題とか、それから、これからの社会情勢なんかを考えながら具体的な事業については最終考えていきたいと思っております。 ◆里見孝枝 委員  御説明いただいた意見集約のところで、アンケートもパーセントちゃんとあるっていうことと、あとは、ワークショップも3回行っていただいて、若干少し、最初が44名、2回目が26名、26名となってるというお話だったので、募集人数はおおむね50名という中で、26名っていうのは、次もこのぐらいでいいのかなという人数なのか、周知してるっていうところで、この26名、44名から26名、妥当なのか。ちょっとそこを4回目に当たって、また何か対策考えていらっしゃるのか、少しお聞かせいただけますか。 ◎総合政策部 実は、このワークショップなのですが、1回目と2回目、3回目、4回目、1回目、5回目と2から4回目と募集人数を変えておりまして、1回目と5回目というのは、ワールドカフェという手法で、ちょっと人数を多く募集させていただいております。こちらのほうが50名募集させていただいておりまして、2回目から4回目は通常のワークショップという形、あるいはまちあるきという形で30人の募集をさせていただいております。  ワールドカフェという方法は、最初グループに分かれまして、そのグループの中で1人残って、ほかの方が次のテーブルに移られてという、ちょっとメンバーをかえながら意見を深めていくという手法でございまして、こういった形で広く御意見をお聞きする場合には、ちょっと人数多目のほうが適していると。2回目から4回目のところは、ちょっとテーマ別に深く議論をしていただくということで、一つのテーブルで約90分ほどお時間とっていただいてお話ししていただくということで30名という募集にさせていただいたところでございます。  先日開催しました、特に6月30日の分なんですけれども、実際には、ちょっと30名を若干超える申し込みをいただいてたんですが、あいにく当日非常にちょっと雨が降りまして、そういった関係もございまして、実際に来られた方が26名ということになったということになっております。今後とも、あと2回ございますので、できるだけ大勢の方に参加していただけるようにPRに努めてまいりたいと考えております。 ◆里見孝枝 委員  済みません、安心いたしました。急に減ったのかなという感覚だったんですけれども、まちあるき、テーブルワークというところで30名ということにされてたということで、これ1回目と5回目がワールドカフェなんですけれども、来る方っていうのは変わるんですか。 ◎総合政策部 毎回募集をさせていただいておりますので、全部通して必ず来てくださいという募集の仕方はしておりませんで、ただ、おおむねこの5回のうち複数回出てくださるような方が多いように考えております。 ◆里見孝枝 委員  ありがとうございます。先ほど来から出てる、やはりこの10年で抱える問題っていうのは、生活してるレベルの中で、本当に人が足りないとか、また、若い人がいないという、そういう生活の中でも感じることが多々出てくると思いますので、今のこういう場所に来ていただいてる方から、たくさんまず予想されるような問題点をお聞きして、生活現場でのお悩みや不安などを多くお聞きして総計につなげていただきたいなとも思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆加藤光博 委員  今、市民参画ということでワークショップ等々、市民のところで議論されてるところなんですが、テーマはその都度にあるんですけれど、支え合いの心でつくる安全・安心のまち、未来を担う人が育つまち、あるいはにぎわいと活力にあふれるまち等々、これは市当局の方々がテーマを上げられて議論していただいてるということなのか、もうちょっと言いますと、5次総を踏襲しつつ6次総に、同じかどうかわかりませんが、そういう方向で6次総も進んでいくのかなという、その辺についてはどうなんでしょうか。 ◎総合政策部 このテーブルワークのテーマにつきましては、一定第5次総合計画の施策の柱をベースに、市の取り組みを全体網羅的に議論していただけるようにグループ分けをさせていただきました。今後こういった御意見を伺いながら、新しい総合計画の体系ですとか、そういったものを考える参考にさせていただければと考えております。 ◆加藤光博 委員  その市民参画の議論を踏まえつつ、審議会等でまた議論がなされていくんだろうですが、全体会踏まえて、この部会が2つございますよね、今後。これはどういう形の部会なんですか、1と2の分かれる。どの辺をどう議論される部会なんでしょうか。 ◎総合政策部 9月2日の全体会で予定しております、ここのところで基本構想のまだ素案という、あらあらの案にはなろうかと思いますが、一定素案をここで検討していただきますので、ここのところでお示ししましたこの基本構想の部分をベースに部会を設けてまいりたいと考えております。なので、この第2回の審議会のところで一定この部会の検討テーマなどもお諮りしてまいりたいと考えております。 ◆加藤光博 委員  もうちょっと具体的に教えていただけましたら、まだ、内容が決まってへんからどうこう言える状況では。 ◎総合政策部 今、きょうお示ししてるものが昨年度までの振り返りというか、昨年度まで、これまでに実施してきた調査等の御説明、きょうなってますけど、次回基本構想、体系も含めまして御議論いただけるように準備してまいりたいと考えております。今のところ、まだどういう体系でどういう組み立てでしていくかということについては議論中でございますので、また後日ということになりますが、よろしくお願いいたします。 ◆加藤光博 委員  わかりました。 ◆保田憲司 委員  とりあえず市民意識調査でありますとか、アンケート調査、ワークショップ等含めて、市民の皆さんから御意見を頂戴し、またそれを反映した形で2021年のスタートに向けて今動き出しているというふうな感じなのかなとも思うんですけども、実際に総合計画、第5次までは10年というふうな形のスパンでやってきたわけですけども、今回8年というふうなんで少し期間としては短くはなったんですけども、やはりそれでも結構長期にわたっての伊丹市の総合的な方針を決めていくという大事な計画なんですけども、やはり今後、日本も含めて、この伊丹市もどのような形になっているのかっていうのは、なかなか現時点でも予測が難しい。先行きがなかなか見通せないというふうな時代背景というふうなことも言われる中で、やはりスタートしてから、総合計画、言うたら想定してなかったようなことが起きた場合に見直すような規定というふうなところも含めて検討するべきじゃないのかっていうふうな意見が、多分前期の総合戦略及び総合計画検討特別委員会の中でも委員さんの意見の中でも出てきたかと思うんですけども、そのあたりについては、今、現状としてどういうふうに考えてるかみたいなところはございますでしょうか。 ◎総合政策部 今回、基本構想で大まかな伊丹市の方向性ということをお示しさせていただきまして、基本計画の中でそれぞれの大きな施策体系、政策目標みたいなのを考えていきたいと思っています。そこの中に、今想定もしないような何かテーマが出てきた場合については、また新たに議会のほうにお諮りさせていただきまして議決をいただくというような手順を踏むものと考えております。 ◆保田憲司 委員  実際、第5次については、運営の規定みたいな中でそういうふうな、何か不測の事態が起こった場合には見直すようなことっていうのは規定されてたんでしょうか。 ◎総合政策部 条例上は、伊丹市の総合計画に関する規定という形でまちづくり基本条例に位置づけておりますので、こちらの議決のあり方ですとか、例えば大幅な変更がある場合などは議決が必要というのは、この条例に位置づけた時点から適用されるということにはなります。  ただ、現時点では、基本計画基本構想の中で、一定伊丹市のまちづくりの今の計画の範囲で市の取り組みが読み込めるというふうに考えているところでございます。 ◎桝村一弘 総合政策部長  実際、基本構想をつくるための将来像、なかなかそこまで変わるような大きな変革はなかったわけでございますけれども、実際やっていく事業につきましては、事業実施計画の中でローリングという形で、毎年毎年見直していきながら、5カ年の中で事業をその社会情勢に合わせた形で打っていっておりますので、どっちかいうと、実際事業をする実施計画のほうを見直しながら進めてるというやり方をしております。 ◆保田憲司 委員  実際、今のところは、実施計画の中で微調整というか、しながら進めているということなので、実際にその時代に即したというか、現状に合わせたような形で進めていくというふうな形になってるかと思うんですけども、今後本当にどういうふうな時代が来るのかっていうのは、先ほど市長の話にもありましたけども、これまでも考えられなかったような、そういういろんな技術でありますとかも含めて入ってくるような時代というふうなことにもなるかとも思いますので、そのあたりは実際の先行きと、あと、その現状も踏まえつつ柔軟に考えていくような体制っていうふうなのをしていけたらなというふうにも思いましたので、そのあたり、また検討よろしくお願いいたします。 ◎藤原保幸 市長  ちょっと補足させていただきますと、さっき冒頭に御挨拶申し上げましたように、第5次総計、今の計画であります。それを私が市長になってから策定して、その執行をお預かりしてるということでありまして、5次総計つくるときには、要は市長の仕事は結果責任だと。ですから、計画が幾ら立派な計画つくっても、実際にできなきゃ何の意味もないというふうに割り切りまして、そういう基本的な考え方基本構想基本計画でお示しすると。ただ、具体にどこまで何ができるかは、そのときの財政状況でありますとか、社会状況によって変わってまいりますので、それは事業実施計画の中に位置づけていって、その段階で議会の御了解をいただくということでやってまいりました。結果的に、この5次総計、始まってから今日に至るまで、総合計画基本構想基本計画を変更しなければできないというのはありませんでした。例えば、5次総計の策定段階では、例えば給食について、伊丹市は、小学校は給食、中学校は弁当というのが、もう私が市長になる以前から決まっていた市の大方針でありました。ただ、昨今のまさに社会の状況等を見れば、やる必要があるんじゃないかということで第5次総計期間中の市長選挙の際に、市長マニフェストという形で中学校給食をやりますということをお約束して当選させていただいたんで、5次総計には学校給食を活用しますという何かフレーズがありますが、基本計画を逸脱することなくやるんだということで、総合計画の見直しをせずに議会にお諮りしてやらせていただいたというものがあります。  実際、ただ、私が市長になりましたときは、4次総計の期間中でありまして、新内委員いらっしゃいましたんで、議会で市長マニフェストと総計との関係はどう考えてるんだみたいな御質問をいただいたことを覚えておりますけれども、総計が既に議会で議決いただいて動いてる中で市長がこういうことをやりたいと言った場合に、総合計画との整合性が問題になるわけでありまして、従来は10年と言ってましたが、必ずそういう問題が起きるのは、今回は8年というのは、遠い将来を見通しづらいという面もありますし、市長の任期は基本的に4年でありますので、8年のほうがいいのではないかといったようなこともあり、今回は8年でいかがでしょうかということでお諮りしておるというものであります。  いずれにいたしましても、総計の基本構想基本計画を大きく逸脱するような新しい動きっていうのは、幾ら技術的なものが進歩したとしても、それほど大きく変わることはないのではないかなというふうに私なりに思っております。  また、さっきの安全・安心でありますとか、人づくりでありますとか、いろんな基本計画の柱、基本構想の柱についても、市民の皆さんの意見をお聞きしながら考えてまいりますけれども、その時代時代でごろごろ変わるという性格のものではないかなと。  それから、もう一つ、あえて申し上げれば、人口の推計につきましても、私は人口をふやすことがまちづくりの目的ということは必ずしも考えておりませんが、市民の皆様にとって住みやすいまちづくりが進めば、伊丹に住み続けていただいて、市外の方が伊丹に移り住んでいただく、結果として人口がふえていく、そういうことを目指そうということで言ってまいりまして、今の5次総計では、目標年次、平成32年、来年ですけれども、計画上の人口は19万7000人としますというふうにしておったわけでありますけれども、今の調子でいけば、超過達成、数が多いことがいいことかどうかっていうのも、これまた議論がありますけれども、少なくとも人口が減ってまいりますと、例えば現象的な話としては、水道料金を上げざるを得ないとか、いろんな課題が発生してまいりますので、少なくとも6次総計の期間中、これから議論いただきたいと思っておりますけれども、人口減少が避けられないのかどうか。避けられない場合も、どの程度に踏みとどまるのかといったようなことが一つの数字を上げるとすれば、検討の課題になるものかなと、そんなふうに思っております。
     いずれにいたしましても、伊丹のまちづくりのために総計をつくるわけでありますので、総計のために何かまちづくりに支障が出るというようなことにはならないように。もし万が一、そういう際には、議会に再びお諮りして見直すということになるのかなと思っておりますが、具体的に、少なくとも、繰り返しになりますが、5次総計期間中、10年間、来年までまだありますけれども、それほど大きな、総合計画を見直さなければならないといったことは発生しなかったというのがこれまでの経緯でございます。 ◆保田憲司 委員  市長がおっしゃられたように、そう大きく変わるような構想というか、計画ではないとは思うんですけども、それは、不慮の事態っていうようなこともありますから、多分この委員会の中で出たんだと思うんです。だから、そういうことがないように僕らも祈るところもあるんですけども、もしあったときにというふうな、多分前提でこういうふうな規定をというふうなことも出たのかなと思いますので、そのあたりは踏まえつつ、よろしくお願いいたします。 ◎藤原保幸 市長  こんなとこはあっては困るわけでありますが、もし仮に総計見直さないかんというふうな計画上起こり得る可能性としては、それこそ外国との安全保障上の大きな課題が発生するとか、あるいは南海トラフの大地震が向こう30年間に発生確率7割とか言われてますので、発生するかもしれない。その程度によっては、日本の社会全体に大打撃ということにもなりかねない。そうなってくると、総計、そのままできるのかどうか。事業実施計画は当然見直しになろうかと思いますけれども、総計も見直す場合もないとは言えないかとは思っておりますが、現時点で具体的にこういう場合には見直さなければならないということは考えてないけれど、保田委員おっしゃってましたように、そんなに平時であれば、平常に今のままいけば、そう大きく、技術進歩に伴ってより合理的にやるということはあろうかと思いますけれども、従来の「これをやめといて、こっちをやる」というようなことは、現時点では考えていませんが、可能性としては全くないというわけではないであろうと。想定外というのは許されない事態だと言われておりますので、一定想定はしておりますけれども、それによって計画内容が大きく変わるということまでは考えていないということで御理解ください。 ◆鈴木久美子 委員  総計の委員の方々の名簿のところから質問をさせていただきますが、今回24名の委員の方がいらっしゃって、市民の公募により選出された方が4名いらっしゃるんですけども、この応募人数で4名の方を選出している「4名」という数字の根拠について教えてください。 ◎総合政策部 こちらのほうが公募により選出させていただいた方が4名ということです。応募をされた方が5名いらっしゃいまして、うち4名を選出させていただいたということになっております。この市民の公募につきましては、市のほうでも公募の指針というものを設けさせていただいてるところでございまして、こちらの要項に基づきますと、審議会附属機関の委員は2名以上を一審議会につき選任することとなっておりまして、こちらのほうで総合計画ということで、かなりちょっと規模の大きな審議会ということになりますので、少し多目ということで4名募集させていただいたということでございます。 ◆鈴木久美子 委員  5名の応募があって4名を選出したということで、その1名の方は、御辞退ですか、ではなくて、2名以上ということは、別に5名でもよかったんではないかと思うんですが。 ◎総合政策部 この方、公募委員の選任に当たりましては、一定面接と小論文という形で選任させていただきまして、共通のルールで、大変申しわけないんですが、点数をつけさせていただいた上で上位4名の方を選任させていただいたという次第でございます。 ◆鈴木久美子 委員  面接と小論文というと、少しハードルが高いように思うのですが、やはり市民のより幅広い意見をというところでいうと、余りそういった制約といいますか、条件というのはないほうが理想的ではないかと思います。今回そういうルールのもと選任されたということですので、今後はちょっとまた見直しについて等、また御検討される予定はありますでしょうか。 ◎総合政策部 面接と小論文という形ではございますが、市民委員さんでいらっしゃいますので、何かすごく専門的なところでお話ししていただくというところを求めているところではなくて、全体として、市民としてのごく一般的な御意見をいただけるかどうかという視点で選任させていただいたという次第でございます。そういった形で、一定広範な御意見がいただけるような市民の方を選任させていただいたというふうに、今回の総合計画審議会につきましては、事務局としては考えているところでございます。 ◆保田憲司 委員  関連で。今、鈴木委員が質問されたんですけど、これは2名以上ということで、特に何名というふうな枠は、上限は決まってなかったですか、ちょっと確認ですけども。 ◎総合政策部 市民の人数については、特に規定しておりません。昨年度、予算を編成する段階におきまして、市民委員を4名として決めたところでございます。基本的にここに並んでおられる委員の皆様は、伊丹市に在住していらっしゃる市民の方がこういう役割でそれぞれの各大体の代表で来ていただいてるということもありまして、あえてそこでふやすということとかも検討はいたしませんでした。 ◆保田憲司 委員  そしたら、この小論文、ちなみに小論文のテーマってどんなテーマだったんですか。 ◎総合政策部 私の考える伊丹市の将来像という形でテーマを設けさせていただいております。 ◆保田憲司 委員  これは5名の方が応募されて、4名選ばれて1名の方が落選されたってことは、そしたら選考基準というのがあったわけですよね。どういうところで基準として満たしていなかったというような判断をされたんですか。 ◎総合政策部 面接の基準と応募用紙及び作文につきましては、一定論理づけて考え方を述べることができるかですとか、広い視野で物事を見ることができるかですとか、市政に関心を持っており、意欲的に取り組むことができそうかですとか、面接につきましては、志望動機に対する質問に明確に回答するか、市政に関心を持っており、意欲的に取り組むことができそうか。独断的で自己中心的な考えをしていないか、委員として的確なアドバイスが期待できそうか等々ということで選考させていただいているところでございます。 ◆保田憲司 委員  大学の入学試験じゃないんですから、それだけ厳しい選考基準というふうなものを設ける必要性っていうのがどこにあるのかちょっとわからないんです、聞いても。特に4名に選ぶというふうな、もう4名しか枠がないっていう中で、5名から4名に選ぶっていうので選んだっていうならわかるんですけども、1名の方が、じゃあ、なぜどこの部分でいかんというふうなところでだめだったんですか。 ○杉一 委員長  答弁いただくんですが、個人的な具体的なことに関しては守秘義務等々あると思いますので、守秘義務に係らない範囲で御答弁いただければと思います。 ◎桝村一弘 総合政策部長  どこが悪かったとかいうことでもなくて、それぞれの文章でありますとか、面接とかでお考えをお聞きしてる中でよかった人からとっていきますと、4人分謝金の予算をとってございますので、それと、学識の経験者、団体等合わせる中で30名以内というこの割り振りの中で、ちょっと4名ぐらいがちょうどバランスとしてもいいという考えで4名の予算をとっておりましたので、いい人を4名選ばせていただいたということでございます。 ◎藤原保幸 市長  誤解のなきように申し上げておきますが、私、市長就任以来、市民の皆さんの意見を広く聞くっていうのが基本的スタンスとしてやっておりまして、いろんなお方、いろんな機会を捉えて、市民の皆さんの御意見も聞いております。  総合計画っていうのは、冒頭に申し上げましたように、市政の基本的な最もベースになる計画でありますから、市民の皆さんを広く、余りバイアスがかかることなく意見を聞くというのは大前提であります。  そういう面で、この総合計画審議会って、そのための審議会ということで、伊丹市の総合計画をあらゆる分野にまたがるまちづくりの計画でありますので、障害者代表、産業界代表、自治会代表、社会福祉関係代表等々ということで、各分野代表、これだけでも相当の人数になっております。それに加えて、生活者としての一般市民の代表も入っていただいたほうがいいだろうと。ただ、公募市民という方は、じゃあ市民の代表として、20万市民を代表して4人でできるかという意味では、それはとても無理なわけでありまして、それぞれの立場で考え方を持った人を一市民ということで意見を表明してもらうということで、5名じゃいかんのかと言われたら、5名も6名も絶対だめだというわけではありませんけれども、4名を5名、5名を6名にしたからといって、じゃあどうなるのかと考えた場合に、ただ、でも、これは想像いただければ、私もこれ出ましたけれども、大会議でありまして、この審議会の総会で普通の市民の方がそんなに自由に意見を言えるかっていうと、かなり言いにくいなと。そういうこともありまして、もっと自由にフランクにしゃべれる場ということで、さっき申し上げた数十名程度のワークショップだとか、テーブルワーク、あるいは基本的にはアンケートというようなことで、あまねく広く市民の意見を聞きたいということを考えております。  そして、よく公募市民が市民の代表というふうに公募市民の方がみずからおっしゃることもあるわけでありますけれども、それは必ずしもそうとも言えない。これはこの総計だけではなくて、議会のお考え方も聞かせていただきたいんですけれども、市民の代表という意味では、法律にのっとって選挙をして、公選で選ばれた市議会の議員の皆様方こそが伊丹の社会の中でのオフィシャルな市民代表でありまして、そういう面で、私は議会の議決を経ていろんな政策を動かしている。その議決、その政策を出すに当たって広く市民の意見を聞きたいと、私の政治的スタンスでもありますので聞いてはおりますけれども、議会の皆様から市民の意見を聞けと言われますと、議会の意見と市民の意見がどういう関係になってるのかって、私ちょっとよくわからないところがありまして、これまでは審議会の話でも、公募市民を入れたほうがいいというのが圧倒的多数の声でありましたので、入っていただいてやっているわけでありますけれども、くどいですが、公募市民の方が市民代表として権限を持って権限を行使するということはちょっといかがなものなのかなというふうにも思っております。  したがいまして、4名といたしましたのは、そういう、1名じゃさすがにいかんだろうと。本当に総合計画という幅広い審議をいただくんで一定のばらつきといいますか、いろんな多様な意見を聞くという面で4名程度要るだろうかということで決めたわけでありまして、これを何名でも多ければ多いほどがいいというふうには私は考えておりませんが、いかがなんでしょうかということでありますけど。 ◆保田憲司 委員  確かに実際にこれだけの団体、市民の方も含めてっていうような形で会議をするわけですから、人数が多かったらなかなかまとまらないっていうのはわかるんですけども、先ほど答弁でおっしゃったのが、2名以上で特に枠は設けてないっていうふうにおっしゃったんですけども、部長がおっしゃられたのは、4名分の謝金を用意してるっていうふうな形でということは、だから、4名を想定して選んだっていうふうなことじゃないんですか、これ。 ◎総合政策部 もともと市民委員の基準の中に1名以上ということになってるだけでありまして、総合計画の中では昨年度の段階で予算を立てる全体構想を考える中で4名として予算を組み立てたところでございます。 ◆保田憲司 委員  ですから、だから4名分が大体、1名、2名じゃなくて、4名ぐらいが適当かなっていうふうな形で選定されたっていうことですよね。だから2名以上だけれども、どこまでも幅があったっていうふうなわけではないということですよね。その中で、小論文、面接を踏まえて4名を選出されたっていうふうなことだということですよね。だから、初めはちょっとお答えになったこととちょっと違うなというふうなところをちょっと確認させてもらいました。わかりました。 ◎総合政策部 職員採用の試験とかではございませんので、お考えをお聞かせくださいっていう形で面接もしておりますし、それから、お得意なことであるだとか、自由にお話しいただけるような雰囲気づくりを大事にして選考はさせていただいたつもりでございます。 ◆保田憲司 委員  だから、面接で得意なこととかも含めて、フランクに語ってもらうっていうのはいいんですけども、一方で、先ほど小論文の中のテーマというか、選考の中で述べられたことというのは、かなり結構ハードルが高いというか、そういうことにちょっと思ったものですから、そのあたりを含めてちょっと述べさせていただいた次第です。 ○杉一 委員長  よろしいですか。 ◆保田憲司 委員  結構です。 ◆新内竜一郎 委員  この件については、前、御存じのように、矢埜市長のときは100人委員会つくって、多くの市民の声を聞こうとしてやられた経過あるわけです。確かに多くの意見を聞く方法、いろいろあるんですけども、できるだけ多くの市民の、確かに団体の長の方が出ておられるんですけども、その団体の中での意見を集約して、意見を出してくださいというやり方をしといてもらえばもっといいと思うんです。出席されてる方がその会の会長とか副会長であっても、その会の意見を集約して言うてない場合が往々に多いと思うんで、その辺だけを注意していただいたら思います。  そこでちょっと、これ今まででももうやっておられるから問題ないと思うんですけども、そういう審議会、あるいはアンケート、いろいろと意見聞いて、そういう中で基本的には、議会で節目節目にこれからも報告して、そこで決定していくと。これ当然のことですけども、その辺は間違いないですね、今までどおりですか。 ○杉一 委員長  よろしいですか。それは恐らくどのようにして委員会を開くのか、今後どういうスケジュールで、特別委員会が設置されましたので、それは恐らく当局サイドというよりも、我々サイドで求めていくことなんかなと思いますので、これは委員会というのは委員長の独断で開催もできませんし、委員の皆さんの御意見を賜りながら、今後折を見て開催していき、現在の予定では、先ほど御答弁あったように、最終9月まで、来年9月ですかね、基本構想基本計画の議決ということになっておりますので、それについては、そこまでは適宜皆さんの意見を賜りながら委員会を開催することになろうかと思います。これについては、なかなかちょっと当局のほうで御答弁が難しいところかなと思いましたんで、そのような考えであるということで、また新内委員からも折を見て御意見をいただければと思ってます。 ◎藤原保幸 市長  今、杉委員長がおっしゃったことと重なるわけでありますけれども、議会の皆様方にお願いとして、この総合計画基本構想基本計画、議会の議決を経るということになっておりまして、議案として提案することを想定しておりますので、前もって意見を聞いて賛否を問えとやられますと、まさに事前審議そのものかなと。我々としては、折に触れて節目節目で御報告はさせていただきたいと思っておりますけれども、その辺をどう整理するのか、杉委員長おっしゃいました、こちらサイドのお話ではなくて、議会のほうとしてどうするのかお決めいただければ、それに合わせて御報告をしたいと、そんなふうに思っております。  私としては、くどいですが、議員の皆様こそが市民の代表だと私は思っておりますので、広くアンケートをやり、いろんなテーブルを設けてやり、市民有志の市民代表の方の意見もお聞きしますけれども、最終的には、議員の皆様方にお決めいただくべきものかというふうに理解しておりますので、それをどういうふうにしてやっていけばいい、途中段階で、私、意見をお聞きしたいとは思っておりますので、どういうふうにしろと言っていただければ、それに従ってやらせていただきたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  この件については、前回も議論した経過があるんで、そこをちょっと私確認したんです。  それで、もっと言うと、例えば第5次総計の骨格で基本目標、市民が主体のまちづくりとか、政策目標1、2、3、4、それぞれあるわけです。これは我々が実は議会で他市に視察行ったんです。我々が、はっきり言って、何回も議論してやったこの基本、他市も同じような形でして、これは総括的に市民の声、議会の声、当局と両輪できちっと決めていく。ところが、余りにも他市と似ているので、コンサルに委ねたということを聞いて、コンサルのほうが同じような文言でやってたんです。本市の場合は、骨格とかいうのは市の職員がきちっとやるんですか、あるいはコンサルに任せて、ある程度助けていただいてやるのか、ちょっとその辺も聞いておきたい。全部役所でやるのか。 ◎総合政策部 もちろん今回コンサルティング業者入っておりますけれども、基本的な考え方というのは、部長も含めまして、政策室の中で協議を重ねております。作業部分については、コンサルのほうに委託しておりますし、それから、市民ワークショップの開催等につきましても、テーブルのセッティングであるだとか、それから、取りまとめてこのようなちょっと資料の形にしてもらうようなことについては、コンサル担当業者を活用してるところです。基本的な考え方は市が持っているというふうにお考えいただければと思っております。 ◆新内竜一郎 委員  そやけど、市長がおっしゃったように、我々の議会で最終議決いうことですから、それの手順を間違えないようにお願いしときます。 ◎藤原保幸 市長  一つ確認といいますか、ぜひ御検討いただきたいのは、よく議会の意見とおっしゃられます。確かに議員それぞれお一人お一人意見を言っていただくとありがたいことなんでありますけれども、それが議会の総意としての御意見なのか、一議員としての御意見なのか、総意としての御意見であれば、最終的には議決にかかわるわけですので、当然のことそれを踏まえてやっていかにゃいかんということになりますし、一議員としての御意見ということであれば、もちろん真摯には検討いたしますけれども、そうした取り扱いということになろうかと思います。そういう面で、この委員会レベルの議論では、採決とるわけではありませんので、それぞれの議員の皆様方が忌憚のない御意見いただければ、それを踏まえて、我々なりに検討して、入れられるものは入れるし、難しいものはかくかくしかじか難しいというような対応になろうかと思いますけれども、その点は御理解いただきたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  ちょっといいですか。  我々もですけれども、当特別委員会としての責務が大事だということで、今、市長おっしゃった、それぞれの個人の意見でなくて、最終、当然この特別委員会でまとめていくということだと思いますんで、よろしく。 ○杉一 委員長  すみません、意見をまとめるのをどうまとめるのか、ちょっとまだ委員の皆さんと話し合っておりませんので、ちょっとそのあたりはなかなかお答えしづらいところがあると思うんですが、皆様方でこういった説明の場がありますので、また適宜、委員会の場において、委員として御発言、御意見をいただければと思ってます。  ほかに御意見、御質問等ある方はいらっしゃいますでしょうか。───ございませんか。      (「なし」の声起こる) ○杉一 委員長  ないようですので、続きまして、第6次総合計画策定についての説明で資料3以降、資料3から7についての説明を求めます。 ◎総合政策部 それでは、資料3から7についてでございますが、こちらのほうは、第6次総合計画の策定に向けて、昨年度より現在の総合計画の総括ですとか、伊丹市の現況の分析、アンケートによる市民意識の調査を行っております。今後、次期総合計画の検討を進めていただく前提としまして、これらの調査分析データについて、御説明さしあげたいと思います。  まず、第5次総合計画の総括についてでございますが、資料3の1と3の2をごらんください。資料3の1は、第5次総合計画の取り組みについての資料として、既に市民向けのワークショップにも活用しているところでございます。資料3の1の1ページの中ほどにも、下からお示ししておりますが、現在の第5次総合計画では「みんなの夢 まちの魅力 ともにつくる 伊丹」を目指すべき将来像として掲げまして、3つの基本方針と4つの政策目標を設定して具体的な取り組みを行ってきたところでございます。  これらの取り組みの成果としましては、2ページにお示ししておりますように、人口で見ますと、計画の目標人口を現時点で上回っております。しかしながら、人口に占める高齢者の割合は、計画では23.5%、真ん中の棒グラフでございますが、23.5%であったものが、平成30年の実績では25.6%と計画を上回って高齢化が進んでいることがわかります。  一方で、市民3000人に先ほども申し上げましたように、アンケート形式で行っております市民意識調査の結果を見ますと、伊丹市が住みやすいと回答した人が80パーセント台を維持しておりまして、住み続けたいと回答した人が増加傾向にあるなど、こういったところも計画に基づく取り組みの成果であるかと考えられます。  あわせて資料3の2をごらんいただければと思います。こちらのほうは、総合計画に基づいて実施している市の施策や事業などについて、投入した経費に対してどういった成果があったのかを毎年度評価している行政評価をまとめたものでございます。  1ページ目には、施策の評価結果を示しておりまして、平成23年度から29年度までの施策の評価を見ると、①施策目標の達成に向け順調に推移しており、目標達成は十分可能。②施策の進捗はほぼ順調であり、目標達成は可能と評価しているものが、この星4つと3つのものが90%以上で推移しております。  2ページ目には、投入した経費を政策目標単位にまとめて折れ線グラフで推移を示したものです。人件費、事業費ともに、政策目標1、支え合いの心でつくる安全・安心のまち。政策目標2、未来を担う人が育つまちに係る部分が増加傾向にあることがわかります。本市が子育て支援や教育といった人づくりの施策や安全・安心のまちづくりに積極的に取り組んでいることに加えまして、少子高齢化の進行に伴いまして、福祉関係の経費が増加傾向にあることのあらわれであるとも考えております。  3ページ以降は、施策ごとに設定しております成果指標の推移をお示ししております。この成果指標は、市の施策の達成の度合いを示すものでございまして、総合計画の期間における年度ごとの目標値と実績値をそれぞれ掲載し、達成に向けたプロセスを示しております。  再び資料3の1に戻っていただければと思います。先ほど政策目標ごとの事業費ですとか、人件費の推移を見ていただきましたが、より具体的に市がどういったことに取り組んだかということを3ページ以降にお示ししております。  特に御説明さしあげる部分につきましては、右側に枠で囲んでお示ししておりますが、例えば、基本目標、市民が主体となったまちづくりの実現に関しましては、小学校単位の地域自主組織の設立支援といった取り組みを紹介しております。  4ページの政策目標1に関しましては、安全・安心見守りカメラの設置ですとか、健康づくりの取り組みなどを紹介しております。  続きまして、政策目標2に関しましては、国に先駆けた4、5歳児の保育料無償化、政策目標3、6ページでございますが、こちらのほうでは、伊丹まちなかバルなどの中心市街地活性化の取り組みと政策目標4、7ページに関しましては、生物多様性いたみ戦略の取り組み、あるいは自転車駐輪ラックの設置、あるいは自転車専用レーンの整備といったことを紹介させていただいております。  これらの第5次総合計画の取り組みを全体的に総括してまいりますと、おおむね計画どおりに進捗するとともに、一定の成果が得られているものと考えられますが、次期総合計画に継続的に解決に取り組むべき課題ですとか、現総合計画期間中の社会変化によりまして、新たに生じた課題などにつきましては、今後次期計画につきまして、それぞれの政策分野について、具体的に検討する際にお示ししてまいりたいと考えております。  続きまして、資料4でございますが、資料4は、各種の統計から伊丹市の現況をお示ししております。目次の欄に各項目ごとの内容をお示ししておりますが、本日は最も基礎的なデータとして、人口ですとか、世帯等のデータをお配りしております。今後計画の具体的な内容を検討する際に随時必要なデータを出してまいりたいと考えております。  まず、1ページ目でございますが、こちらのほうは、国勢調査に基づく年齢別構成人口ですとか、世帯数を掲載しております。枠囲みでデータから読み取れる傾向を書かせていただいておりますが、本市におきましては、人口は増加傾向にございますが、生産年齢人口の割合や世帯人員数は減少傾向にございます。  2ページには、平成22年と27年の人口ピラミッドを掲載しておりまして、オレンジの矢印で団塊世代、団塊ジュニア世代をお示ししております。やはりこの世代が人口構成の中に多く見られます。今後は団塊の世代の高齢化が予想され、課題となってくるかと考えているところでございます。  3ページから4ページにつきましては、国勢調査からのデータをもとに地域ごとの人口の増減を示したものでございます。人口がふえている地域は赤で、減っている地域は青でお示ししておりまして、増加や減少が多いほど濃い赤、濃い青で示しております。これらを全体と見てまいりますと、人口の増減に合わせて0から4歳、25歳から39歳、75歳以上の増減をお示ししております。  5ページでございますが、こちらのほうは、本市への流出入人口をお示ししておりまして、伊丹市の場合、青の棒グラフでお示ししている昼間の人口よりも赤の棒グラフでお示ししている夜間人口のほうが多いということで、通学、通勤で市に入ってこられる方よりも市外に出ていかれる方が多いことがわかります。  続きまして、6ページが人口動態ということになっておりまして、上段が自然動態で、平成29年度までは出生数が死亡数を上回っておりましたが、ちょうど平成30年に逆転しております。一方、下段の社会動態としましては、赤の折れ線グラフの転出に対しまして、青の折れ線グラフの転入が増加しているということで、全体の人口としては増加していることがわかります。  7ページには、伊丹市に転入した方の転入前の居住地、伊丹市から転出した転出後居住地をお示ししております。転入、転出ともに、県内では尼崎が多く、県外では大阪市が多いという傾向が見れます。全体として、近畿地方の中の転出入が大部分を占めております。  続きまして、8ページの上段には、伊丹市における居住期間をお示ししておりまして、20年以上という方が最も多く、下段のグラフのほうには、外国人人口をお示ししております。多様な言語を母語とする外国人の方が増加傾向にあることがわかります。  9ページから10ページに関しましては、世帯構成の特性をお示ししておりまして、核家族、単独家族や若年層のいる世帯、高齢者世帯などをグラフでお示ししております。これら全体を見てまいりますと、18歳未満の家族のいる世帯や4人以上の世帯が減少する一方で、単独世帯ですとか、高齢者世帯が増加傾向にございます。  続きまして、11ページからは、女性の就業状況をお示ししております。11ページの下段に色分けした折れ線グラフでお示ししておりますが、女性人口、女性就業者数、女性就業率等を12ページにかけてお示ししております。  13ページは、家庭における妻の就業状況でございまして、共働き率、妻の就業率、いずれも増加傾向にございます。  14ページは、都市間比較という形でお示ししておりまして、本市と比較的転出入が多い近隣自治体との対比を行っております。合計特殊出生率が最も本市は高く、0から14歳人口比率も比較的高いなど、こういったところが伊丹市の強みではないかと考えているところでございます。  以上、伊丹市の将来像を描くのに当たっての参考としていただけますよう、現在の伊丹市の状況をあらわす各種データの整理を行ってまいりました。  続きまして、資料5からは、アンケート調査の結果でございます。  続きまして、資料5でございますが、こちらは、市民意識調査の結果でございます。  平成31年度には、市の施策の満足度に加えまして、重要度もお聞きしてまいりました。満足度と重要度を数値化しまして、分布状況を図示したのが2ページでございます。数値を見る場合にちょっと御留意いただきたいのが、この重要度、満足度ともに3を超えるとそれぞれプラスの評価をいただいてるということになります。満足度、重要度の高い低いによりまして、左上から、領域A、B、C、Dとしておりまして、例えば満足度が比較的低く、重要度が高い領域Aについては、やはりこの部分には優先的に取り組む必要がある領域としております。ただ、注意いただきたいのが、この領域を分ける縦軸と横軸は、回答者の平均値としておりまして、重要度につきましては、低いものでも3.4以上となっておりまして、どの取り組みも一定重要であると認識されております。したがって、重要度が低く、満足度が高いとされる領域Cでありましても、一概に取り組まなくてもよいというものではなく、取り組み方について見直しを検討するとともに、引き続き、維持向上が必要な領域というふうに捉えております。  同じ分布図を性別や年齢別に示したのが4ページ以降でお示ししております。満足度、重要度の平均をあらわす縦横の軸の位置がそれぞれの属性ごとに異なっていることがわかります。例えば、年齢で見ると、四、五十歳代の方の満足度、重要度と比べると、70歳以上の方の場合は、いずれも高く評価いただいていることがわかります。  同じ設問を市内で活動している団体にお聞きしているのが、10ページ以降でございます。個人にお聞きした場合と比較して、領域Aに分類されるものが多いことですとか、あるいは市民が主体のまちづくりの実現といった項目が満足度、重要度ともに高く御評価いただいていることなど、やはり市の施策についての課題や市民の役割の大切さなどを強く認識していただいてることが読み取れるのではないかと考えております。  続きまして、資料6でございます。資料6は、全世帯のアンケート調査結果です。  ことし2月15日号の広報伊丹とともに、全世帯にアンケート調査票をお配りしまして、切り取りはがきで回答していただきました。回答結果は7000余りということで、回収率は8%でございました。他市の事例では、3%ですとか、6%といった例も見られますので、当初予想していた回収率はこういったものと認識しております。  1ページの下段に回答者の属性をお示ししておりますが、世帯でどなたかに代表して御回答していただくという手法をとっておりますことから、全体としましては、50歳以上の方が大部分を占めております。設問は2点で、1点目は、まず、伊丹市の魅力についてでございます。全体として、交通の便のよさですとか、買い物環境が便利であるとか、安全・安心な住環境といった回答をした方が多くいらっしゃいます。  2点目の質問は、将来どんなまちを目指すかというところでございまして、4ページ以降に書かせていただいておりますが、こちらも事件や事故が少なく災害に強い安全・安心なまちですとか、健康に暮らせる保健、医療が充実したまちという結果が多くありました。これらのアンケート調査、各種とらせていただいたものの結果を踏まえながら、総合計画基本構想に掲げる市の将来像などを今後検討してまいりたいと考えておりますので、こういった参考資料として活用してまいりたいと考えております。  あわせまして、資料の7につきましては、ちょっと先ほども触れさせていただきましたが、市民ワークショップニュースという形で、これまで3回実施してまいりましたワークショップでいただいた御意見をまとめさせていただいたものをお配りさせていただいております。  以上のような形で市民意見の聴取ですとか、分析を今後の総合計画に生かしてまいりたいと考えているところでございます。 ○杉一 委員長  説明は終わりました。  ただいまの資料3以降の説明について、質問のある方は質問をいただければと思います。  ただ、政策的、施策的な質問に及ぶ場合につきましては、今回は基本構想等、基本計画に係る協議となりますので、政策的、施策的な質問をされる場合については、基本構想基本計画の範囲で御質問いただきますようお願いいたします。  ただいまの説明について、御質問がございましたらどうぞ。───ございませんでしょうか。  それでは、ないようですので、第6次総合計画についての質問は終結いたします。  市長以下、ここで御退席いただきまして結構でございます。政策部長と政策室長と政策室主幹については、ちょっとお残りいただきまして、今後のスケジュールの調整だけなんで。  傍聴はまだ、どちらでも構いませんので。  それでは、続きまして、今後の会議日程について協議いたします。  資料2を再度見ていただきたいと思います。  資料2の第6次総合計画策定に向けた検討内容の4、審議会スケジュールをあけていただきますようお願いいたします。  今後の当委員会の開催日程を決定していきたいのですが、7月27日のワークショップ、第2回審議会全体会、第3回部会の後に9月定例会を経て、10月8日から10月10日の間に開催し、10月19日のワークショップと第4回部会を経て、11月13日から14日の間に開催し、第5回部会、そして、第6回会議を経て、12月18日、または12月20日に開催しようと思っておりますが、当局におかれましては、このようなスケジュールでも可能でしょうか。 ◎総合政策部 結構でございます。よろしくお願いいたします。 ○杉一 委員長  それでは、この日程のどこかで決めていきたいと思います。  ここで暫時休憩に入ります。 〇休 憩 〇再 開 ○杉一 委員長  それでは、休憩を解いて会議に入ります。
     今後の当委員会の日程でございますが、10月8日火曜日、午前10時から。11月13日水曜日、午後1時から。12月20日金曜日、午前10時からで決定いたしましたのでよろしくお願いいたします。     ──────── ◇ ────────        視察について ○杉一 委員長  次に、本委員会の視察について申し上げます。  御意見のある方は、当委員会の視察実施の可否についての御意見を、また、可の方については、行き先、具体的な内容、その視察をなぜ今の伊丹市議会が行わなければならないのかについて御意見をいただきますようお願いいたします。  御意見につきましては、当委員会担当の市議会事務局の方にメールで提出をお願いいたします。メールのみです。メールのみで受け付けいたしますのでよろしくお願いいたします。提出期限は7月12日、業務時間内まででございます。以後は受け付けません。  ここで暫時休憩いたします。 〇休 憩 〇再 開 ○杉一 委員長  それでは、休憩を解いて会議を続けます。  視察の日程については、ちょっとこれから皆様方から実施の可否も含めて御意見をいただくところではございますが、10月15、16、17と10月30、31、この2点を候補日といたしますので、日程を必ずあけていただきますようお願いいたします。また、行き先につきましては、実施の可否も含めて、皆さんの御意見とも調整して検討してまいります。     ──────── ◇ ────────         その他 ○杉一 委員長  本日御協議いただく内容は終わりましたが、この際、何かございますでしょうか。      (「なし」の声起こる) ○杉一 委員長  ございませんでしょうか。  ないようでしたら、これをもちまして散会いたします。              以   上  伊丹市議会委員会条例第30条第1項の規定により、ここに署名する。  令和  年  月  日  総合計画検討特別委員会      委員長   杉     一...