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令和 2年12月22日教育こども常任委員会−12月22日-01号

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  1. 西宮市議会 2020-12-22
    令和 2年12月22日教育こども常任委員会−12月22日-01号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    令和 2年12月22日教育こども常任委員会−12月22日-01号令和 2年12月22日教育こども常任委員会                西宮市議会                  教育こども常任委員会記録               令和2年(2020年)12月22日(火)                  開 会  午後 0時58分                  閉 会  午後 5時18分                  場 所  4号委員会室 ■付託事件   な   し ■所管事務調査
     (教育委員会)   1 所管事務報告GIGAスクールスタートパッケージの速報版及び骨子について」   2 所管事務報告「子供の居場所づくり事業の検討と令和3年度に向けた取組について」   3 施策研究テーマコロナウイルス禍の学校教育について」  (こども支援局・教育委員会)   1 施策研究テーマこども未来センター子育て総合センターの在り方について」 ■出席委員   八 代 毅 利 (委員長)   一 色 風 子 (副委員長)   江 良 健太郎   大川原 成 彦   菅 野 雅 一   坂 上   明   田 中 あきよ   ひぐち 光 冬 ■欠席委員   な   し ■委員外議員等   な   し ■紹介議員   な   し ■傍聴議員   な   し ■説明員(西宮市議会委員会条例第19条による)  (こども支援局)   子育て支援部長  島   徹   育成センター課長           宮 後 賢 至   育成センター課担当課長           後 迫 竹 宏  (教育委員会)   教育長     重 松 司 郎   教育次長    坂 田 和 隆   参与      澤 谷   航   教育総括室長  薩 美 征 夫   教育総務課長  竹 村 一 貴   教育企画課長  吉 田 巌一郎   社会教育部長  上 田   幹   地域学校協働課担当課長           後 迫 竹 宏   地域学校協働課担当課長           宮 後 賢 至   教育次長    佐々木   理   学校教育部長  漁   修 生   学校教育課長  木 戸 みどり   教育研修課長  木 田 重 果   教育研修課担当課長           谷 口 麻 衣           (午後0時58分開会) ○八代毅利 委員長   ただいまから教育こども常任委員会を開会します。  本日は、所管事務調査の件として、教育委員会より2件の報告を受けた後、施策研究テーマ2件について協議を行いますので、御承知おきください。  ここで委員の皆様に申し上げます。  各委員の質疑におかれては、簡明で議題の範囲を超えない発言になるように心がけてください。  なお、発言が明白な錯誤、著しい趣旨不明瞭、不適切、既に答弁された内容のみの繰り返しと判断した場合は、委員長において議事整理を行う場合もございますので、御承知おきください。  また、御自身の質疑が終了した後も関連質問は認められております。関連質問を行う場合は、その旨を宣言し、内容もこれに基づくよう心がけてください。  委員の皆様には委員会質疑に当たっての注意事項をお手元に配付しております。各自、質疑に際しては改めて御確認いただきますようお願い申し上げます。  次に、当局に一言申し上げます。  委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの政策提案に対し反対の意見または建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。  それでは、協議に入ります。  所管事務調査の件を議題とします。  まず、本委員会の所管事務中、教育委員会からGIGAスクールスタートパッケージの速報版及び骨子について報告があります。  当局の説明を求めます。 ◎参与   それでは、私のほうから、11月12日の施策研究テーマの際に御説明させていただきましたGIGAスクールスタートパッケージにつきまして、先んじて公表いたします速報版、及び、今後作成するスタートパッケージの骨子を作成しておりますので、それについて御説明させていただきます。  配付資料を1枚おめくりいただきまして、目次を御覧ください。  11月にお示しした速報版の構成から大きく変更があった箇所といたしましては、冒頭に1、「はじめに」を設けまして、そもそもGIGAスクール構想とはどういった趣旨のものであるのかについて記載するとともに、その実現が前倒しとなり、スタートパッケージを策定することとした経緯を記載しております。  以下、本編について概要を御説明してまいります。  1ページ目、1、「はじめに」を御覧ください。  この項目では、GIGAスクール構想の趣旨、コロナ禍における同構想実現の前倒し、スタートパッケージの趣旨について記載をしております。  (1)、「GIGAスクール構想」を御覧ください。  こちらでは、昨年の12月に文部科学省が示しました、1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質、能力が一層確実に育成できる教育環境を実現すること、これまでの我が国の教育実践と最先端のベストミックスを図ることにより、教師、児童生徒の力を最大限に引き出すことというGIGAスクール構想の目的を記載するとともに、令和5年度までに段階的に整備していくとしていた当時のスケジュールを記載しております。  (2)、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けた「GIGAスクール構想」実現の前倒し」を御覧ください。  こちらでは、コロナ禍を受けまして、当初予定していたスケジュールを前倒しして、今年度内に義務教育段階の児童生徒に1人1台端末を配備することになった経緯を記載しております。  2ページ目、(3)、「「GIGAスクールスタートパッケージ」の策定」を御覧ください。  こちらでは、スタートパッケージ等の趣旨について記載をしております。  今年度内にICT端末の配備が完了し、令和3年4月から本格的な取組の実施が想定されることから、GIGAスクール構想に関連する施策が総覧できるものとして、GIGAスクールスタートパッケージを来年3月末をめどに取りまとめることとしました。  また、当該スタートパッケージの策定に先んじまして、本市におけるGIGAスクール構想の展開の前提となるICT端末や通信環境、現時点での西宮が目指す教育の情報化に関する考え方に併せまして、インフルエンザ流行期及び新型コロナウイルスの感染再拡大に備えて、現在想定している臨時休業措置下での児童生徒に対する支援について、このGIGAスクールスタートパッケージ速報版を作成し、公表することとしております。  この速報版では、別紙として、スタートパッケージの全体構成及び記載事項の現時点の案を示すGIGAスクールスタートパッケージ骨子、並びに、概要資料として「西宮が目指す教育の情報化」及び「ICTを最大限に活用した具体的な取組み(非常時の活用例)」を添付しております。別紙については後ほど御説明いたします。  3ページ目、2、「西宮市における学校情報化に係る経緯」を御覧ください。  この項目では、平成15年度の地域イントラ基盤整備事業から、コロナ禍にある現在までの西宮市における学校情報化に係る経緯について記載をしております。  (1)、「これまでの経緯」を御覧ください。  こちらでは、平成15年度からコロナ禍前となります昨年の12月までの経緯を記載しております。5ページ目には簡単な年表を掲載しております。  6ページ目、(2)、「新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応」を御覧ください。  こちらでは、本年1月のコロナの感染拡大、3月からの臨時休業措置下の対応、児童生徒1人1台端末の配備の前倒し及びWi−Fiルーターの整備に関する国の動きに対する本市の対応について記載をしております。  7ページ目、(3)、「緊急事態宣言解除後の対応」を御覧ください。  こちらでは、5月に臨時休業措置が解除された後の対応についてでございまして、学級閉鎖時におけるオンラインによる学級活動を実施し、それを踏まえた手順等を展開した旨、また、1人1台端末の配備が完了していない中でも、既存のタブレットの貸出しやオンラインドリルの活用、Wi−Fiルーターの貸出しによる対応を進めている旨を記載しております。  8ページ目、3、「西宮が目指す教育の情報化」を御覧ください。  この項目では、GIGAスクール構想に基づく施策を進めていく上での全体的な理念等について記載をしております。  (1)、「ICTの活用により実現を目指す西宮教育の姿・方向」を御覧ください。  こちらでは、「夢と志を語る子供」を本市が目指す子供像といたしまして、子供たちが知識基盤型社会及び高度情報化社会で活躍できるよう、学校教育において、学習の基盤となる情報活用能力の育成を教科横断的に図り、必要なICT環境を整え、ICTを適切に活用した学習活動の充実を図るなど、一層の教育の情報化を推進していく旨を記載しております。
     9ページ目、(2)、「児童生徒の情報活用能力の育成」を御覧ください。  こちらでは、1人1台端末を積極的に活用して情報を収集し、整理・分析し、自らの考えを表現するような学習を積み重ね、情報活用能力を育成するとともに、プログラミング的思考を育成する必要があること、そして、ネット依存やネットトラブル、健康被害などを防止するため、発達段階に応じた指導を系統的に行うことが重要である旨を記載しております。  10ページ目、(3)、「教員に求められるICT活用能力の向上」を御覧ください。  児童生徒の情報活用能力の育成のためには、教員のICT活用能力の向上が必要不可欠でございまして、サポートする体制が必要となります。これまでの研修体制は、各学校でのICT活用のリーダーづくりを目標としてきたものでしたが、これからは全ての教員のICT活用能力の向上を目指したものに再構築する必要があると考えております。  11ページ目に「タブレット活用スモールステップ表」を掲載しております。まずは、児童生徒にカメラ機能を使わせてみるという簡易なステップ1から、少しずつ教員全体のICT活用能力を高めていきたいというふうに考えております。  教員に対する研修や情報共有に関する詳細な内容につきましては、今後作成するスタートパッケージに記載してまいります。  12ページ目、4、「ICT機器及び通信環境等」を御覧ください。  この項目では、本市におけるGIGAスクール構想関連施策の展開の前提となるICT端末や通信環境等について記載をしております。  (1)、「ICT機器」を御覧ください。  こちらでは、配備予定端末の性能や搭載するソフトを記載しております。  14ページ目、(2)、「通信環境」を御覧ください。  こちらでは、各学校における通信環境、ネットワーク回線がない御家庭に貸し出すこととしているWi−Fiルーター、及び、今年度予算で措置しております公共施設等におけるフリーWi−Fiについて記載をしております。  15ページ目、下段からですけれども、(3)、「個人情報の取り扱い」を御覧ください。  こちらでは、現在も取り組んでおります個人情報が含まれるデータの保護に関するネットワーク上及び端末機器上の対策や、一般的な個人情報管理に関する手引の周知等について記載をしております。  17ページ目、5、「臨時休業または学級閉鎖時の考え方」を御覧ください。  この項目では、臨時休業措置等の場合の学習保障について記載をしております。  (1)、「臨時休業措置」を御覧ください。  こちらでは、臨時休業措置の法的位置づけについて記載をしております。  その下、(2)、「臨時休業措置等の際の学習保障に関する基本的な考え方」を御覧ください。  こちらでは、今後も社会全体が長期間にわたり新型コロナウイルス感染症とともに生きていかなければならないという認識に立ちつつ、感染拡大を防止することと子供たちの健やかな学びを保障することとの両立を図っていくことが重要であること、また、臨時休業等の場合であっても、教員が児童生徒の日々の心身の状況を把握し、生活のリズムづくりや学習の歩みを止めることのないよう支援することが必要であることを記載しております。  その下の(3)、「ICT端末の整備予定と未配備の期間の対応」を御覧ください。  こちらでは、ICT端末が未配備の期間においては、家庭や学校にあるあらゆる機器や環境を最大限活用することとし、ICT端末がない御家庭については、学校のICT端末を貸し出すこととしていること、また、ICT端末の配備後であっても、通信環境がない御家庭につきましては、Wi−Fiルーターを貸し出すことなどを記載しております。  同じページ、17ページの一番下でございますけれども、(4)、「ICTを活用した支援の基本的な考え方」を御覧ください。  こちらでは、ICTを活用した支援を、あらかじめ準備がされているデジタル学習コンテンツを活用する非同期型と、児童生徒側と教員側がリアルタイムで双方向にやり取りができる同期型に分けまして、それぞれの支援例を記載しております。  20ページ目、(5)、「具体的な支援イメージ」を御覧ください。  こちらでは、先ほど御説明させていただきました非同期型と同期型のそれぞれのよさを生かすハイブリッド型のオンライン学習を、ステップ1、ステップ2、ステップ3と段階的に展開する方針を記載しております。  21ページ目、(6)、「今後の臨時休業措置等に備えた対応」を御覧ください。  先ほど御説明した支援が着実に実施されるよう、学校、保護者への通知、及び各学校における試行実施について記載するとともに、ICTを活用した学習支援等が困難な場合の対応について記載をしております。  23ページ目、6、「今後のスケジュール」を御覧ください。  この項目では、スタートパッケージの策定に向けた今後のスケジュールを記載しております。  この速報版につきましては、今回の御説明を踏まえまして、近日中に公表したいというふうに考えておりますけれども、後に説明いたします骨子に基づきまして、スタートパッケージの案の作成作業を進めてまいります。  スタートパッケージの最終版の作成に当たりましては、市民等から広く意見を聴くことを目的として、来年1月中旬から2月中旬をめどとして意見募集を行うことを予定しております。頂いた御意見等を踏まえてさらなる検討を行い、同年3月末に最終版の公表を予定しております。  続きまして、「別紙1」と右肩に書いてございます「GIGAスクールスタートパッケージ骨子」を御覧ください。  冒頭で申し上げましたとおり、来年3月末に策定、公表を予定しているスタートパッケージの全体構成及び記載事項の現時点の案を示すものとして骨子を作成しております。あくまで現時点のものでございますので、今後変更があり得ることを御承知おきいただければと思います。  1から4までは、今回、速報版でお示しする内容とほとんど同じ内容を記載することを予定しております。  次のページからの5、6及び7については、それぞれ、児童生徒・保護者、教員及び学校等施設と、対象に分けまして関連施策を整理しております。  また、最後の8では、「今後の教育情報化に関する推進体制」として、協定を結んでおります兵庫教育大学との連携ですとか、市全体で進めていくこととしているスマート自治体に関する取組との関係、また、今後の見直しやフォローアップについて記載することとしております。  続きまして、別紙2、「西宮が目指す教育の情報化」を御覧ください。  こちらは、速報版の8ページ目以降、3、「西宮が目指す教育の情報化」等の概要資料となっておりまして、既にホームページに掲載して公表している資料となっております。  続きまして、別紙3、「ICTを最大限に活用した具体的な取組み(非常時の活用例)」を御覧いただければと思います。  こちらは、速報版の17ページ以降、5、「臨時休業または学級閉鎖時の考え方」の概要資料となっておりまして、こちらにつきましても既にホームページに掲載、公表している資料となっております。  資料についての説明は私からは以上でございます。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  本件に御質疑並びに御意見はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   このテーマは、今後の西宮の教育を考える上で重要であると考えており、じっくり議論させていただければと思います。  拝見させていただいて、非常に分かりやすくてイメージしやすいものになっていると思います。例えば20ページ、21ページの活動例、活動内容なんかを拝見して、時系列的にお書きになっておられるので非常に分かりやすく、どういう事業が行われるのか大体分かりました。  こうした点を踏まえて、10点について一問一答でお願いします。1点目、臨時休業または学級閉鎖時の考え方、2点目、教員に求められるICT活用能力の向上と教員に関する施策、3点目、Wi−Fiルーターと具体的な支援イメージ、4点目、公共施設等におけるフリーWi−Fiと学校外でのICT端末活用、5点目、具体的な支援イメージ、6点目、教科書について、7点目、児童生徒の情報活用能力の育成、8点目、特別なサポートを要する児童生徒への対応、9点目、今後のスケジュール、10点目、西宮市が目指すスマート自治体のコンセプト、以上10点について順番に一問一答で質問させていただきます。  まず1点目、17ページ、5の「臨時休業または学級閉鎖時の考え方」についてお伺いしたいと思います。  本市においては、今年3月、政府の要請に基づいて、要請の日を1日遅らせる形で市内の全公立学校をおよそ3か月にわたって臨時休業としました。学校再開後、夏季休業中に授業日を設定するなどして年間授業時数を確保しました。12月の現時点で授業の進行度や児童生徒の習熟度は、例年に比べてどの程度になっているでしょうか。御説明ください。 ◎学校教育課長   9月中旬に教育計画の進捗につきましては各学校に確認を行っております。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各学校で教育計画の見直しを行ったことや、行事の精選、準備の縮小などもあり、授業時間数を確保し、変更した計画に沿って進めることができていることを確認しております。年度内に本年度の学習内容を終える予定であります。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   市内の全公立学校がおよそ3か月にわたって臨時休業した措置について、児童生徒への影響が深刻であることから、その是非について議論があります。市はどのように認識していますか。あの時点では仕方なかったとの御判断ですか。御答弁ください。 ◎学校教育課長   新型コロナウイルス感染症の流行につきましては、世界中の医師や研究者が調査研究しているにもかかわらず、今なお未解明な点が多いです。  振り返ってみますと、令和2年2月に入り、WHOは、世界的流行を危惧し、感染拡大防止のためには、国際的な協力体制の必要性の警告を発し、国内の流行を防ぐために国も、具体的な対策として、学校の臨時休業や移動の自粛の有効性を唱え、協力要請を都道府県に行いました。それを受けまして、兵庫県も各市町に協力要請を行いました。  こうしたことを背景に、本市の臨時休業措置は、学校保健安全法第20条の「学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる」、この規定により設置者たる市が決めたものと認識しております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   経緯と手続についてはよく分かりました。  この措置は、現時点で考えても適切だったという御認識ですか。御答弁ください。 ◎学校教育課長   適切であると考えております。 ◆菅野雅一 委員   今年3月のように政府から学校の休業について要請があった場合、市はどのように対応するのでしょうか。市は、政府の要請の是非や可否について判断をするのでしょうか。学校保健安全法に基づいて学校の設置者が休業を判断したり、校長が出席停止を判断する機会を与えることを検討するのでしょうか。御答弁ください。 ◎学校教育課長   臨時休業について現時点――令和2年12月7日時点におきましては、文部科学省は、全国一斉の休業を要請することは考えていないとの考えを示しております。  今後も、感染拡大について危惧され、現在個々に行っている基本的感染症対策だけでは不十分で、具体的な方策が必要とされる場合は、学校保健安全法に照らして、設置者たる市は、新型コロナウイルス感染症対策本部会議などで、市長事務部局と教育委員会が協議、調整を尽くし、連携をしながら、具体的方策について検討、対策を進めてまいります。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   2点目の質問に移ります。10ページの(3)、「教員に求められるICT活用能力の向上」と、骨子6、「教員に関する施策」に関連して質問します。  タブレット活用スモールステップ表について、教員によってステップの進め具合が違ってくる可能性があります。教員のICTの習熟度が授業の質に影響を与え、児童生徒の理解度に差を与える可能性はないのでしょうか。そのことが教育の機会均等に支障を与える可能性はないのでしょうか。御答弁ください。 ◎教育研修課長   タブレット活用は、あくまで授業を進めるための手段の一つであります。教師は、他の手段と組み合わせながら授業を進めていくことになりますので、必ずしも教員のICTの習熟度の違いが授業における児童生徒の理解度に大きく差を与えることはないと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   全教員が令和2年度末までにステップ1と2の段階に到達できるのは確実でしょうか。到達したかどうかはどのような方法で確認するのでしょうか。到達しない教員が出てきた場合、市はどのように対応するのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   これまでも、教員は、授業や校務においてパソコンやタブレットといったICTの活用をしてきております。今回導入されるタブレット端末を活用する研修を、これから年度末にかけて、指導主事が各学校に出向き行います。その研修を受けるとステップ1・2は達成できると考えております。達成できていない教員が出てきた場合には、学校内でフォローするように指導していきます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   到達したかどうかはどのような方法で確認するのでしょうか。 ◎教育研修課長   先ほど申しましたように、指導主事のほうが学校のほうに出向き研修をいたしますので、そこで実際やっていただくというふうなことで、そこで指導主事が確認するということでございます。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ICT支援員の人員確保と配置はどのように行う方針ですか。 ◎教育研修課長   現在、各校には授業支援を行う学びの指導員を配置し、ICT支援についても担ってもらっております。また、学校情報化推進モデル校に2名のICT指導員を配置し、ICT活用の推進に取り組んでおります。引き続き、それらの方々にICT支援をお願いする予定でございます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   実際にICT支援をお願いする学びの指導員並びに推進モデル校に配置されるICT指導員は、全市で何人ですか。 ◎教育研修課長   ICT指導員に関しましては、現在2名でございます。 ◎学校教育課長   学びの指導員につきましては、現在、小学校、中学校、義務教育学校、それと特別支援学校に配置しておりまして、62名でございます。 ◆菅野雅一 委員 
     学びの指導員は皆さん、このICT支援ができる状態にあるというふうに考えてよろしいのでしょうか。 ◎学校教育課長   現在、学びの指導員につきましては、それぞれいろんな目的で活動をしていただいております。このGIGAスクール構想の本格的実施に向けましては、担当課のほうで研修を行って、指導ができる、支援ができるというような形で研修を進めたいと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   今の陣容で各学校のICT支援の環境は十分だというふうにお考えですか。 ◎教育研修課長   現在のところ、そういった方々を有機的に結びつけながらするということで、確保できているかなというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   3点目の質問に移ります。14ページ、イ、「Wi−Fiルータ」と、20ページの(5)、「具体的な支援イメージ」について、関連して質問します。  今年3月のように、市内の全公立学校が一斉の臨時休業になった場合、ネットワーク回線がない家庭向けの貸出しに何台のWi−Fiルーターが必要と見込まれていますでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課担当課長   6月末のアンケート結果を精査いたしまして、ネットワーク環境が全くないと回答した児童生徒数を全体の1.5%と見込んでおります。令和2年5月段階の児童生徒数より全児童生徒数を3万8,000人といたしまして、人数としては570名をネットワーク環境が全くない児童生徒数としております。  ただし、ルーターの数は、事情により家庭でのネットワークが使えず、オンライン学習が難しい状況になる児童生徒の数も見込みまして、ネットワーク環境が全くないと答えた児童生徒数と同数を追加いたしまして、1,200台を準備しております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   オンライン学習は、児童生徒の家庭で行うのが原則ですか。それぞれの家庭において、学習に必要な静寂な環境を保持できているかどうかを確認するのでしょうか。家庭において快適な学習環境を持てない児童生徒のために、学校でオンライン学習をできる環境を整えるべきではないでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   非常事態や感染症防止のため、数日から2週間程度の臨時休業や学校閉鎖を想定しているため、原則として家庭での学習を想定しております。  また、事情により家庭での学習環境が整わない児童生徒につきましては、学校閉鎖の規模や状況にもよりますけれども、学校での学習場所の提供も一つの手段だというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   4点目の質問に移ります。15ページのウ、「公共施設等におけるフリーWi−Fi」と、骨子5、(7)、「学校外でのICT端末活用」についてお伺いします。  フリーWi−Fi環境の整備をする公共施設等について、どのような基準で選んだのでしょうか。それぞれの施設での市民からのニーズを把握しているのでしょうか。整備後、利用度を把握するのでしょうか。各施設での利用の仕方について一定の想定はしているのでしょうか。御説明ください。 ◎参与   こちらフリーWi−Fi整備事業というのが情報管理部の予算でございますので、情報管理部長の立場から答弁させていただくことになるかと思います。  フリーWi−Fi整備事業は、令和2年度予算に計上した事業でございまして、市民、来庁者の利便性の向上や施設の付加価値の向上、また、災害時の通信確保、また、市政情報のプッシュ発信等多様な目的のために、複数の観点からその有用性検証と今後の拡張の方向性を検討するものでございます。  そのため、選んだ視点といたしましては、待合の発生する行政窓口ですとか、また、防災拠点となっていること、市民の集会施設、そういったところから選択しているところでございます。  また、市民からのニーズ把握につきましては、例えば平成30年に、障害をお持ちの家族の団体でございます西宮家族会より頂きました、市内公共施設での無料Wi−Fi環境の整備についてといった要望なども参考に選ばせていただいております。  また、利用状況につきましては、利用時間などのログの分析ですとか、利用者へのアンケート、施設管理者へのヒアリング等を今後の検討に生かしてまいりたいと考えております。  利用の仕方と想定といたしましては、冒頭申し上げましたとおり、待ち時間が発生する施設における心理的負担の軽減ですとか、災害時をはじめとした情報通信手段の多重化に併せまして、当初は主な利用方法としては想定しておりませんでしたけれども、今回のような学習等のための情報収集等にも生かされることが想定されるかと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   フリーWi−Fi環境の整備については、公民館でパソコン学習をしている市民グループから、公民館での整備を求める要望書が出されています。フリーWi−Fi環境の整備をする公共施設等の選定については、市民のニーズがある施設を優先すべきではないでしょうか。御説明ください。 ◎参与   まず、今年度整備する対象といたしまして、塩瀬と山口の公民館については対応しているところでございますけれども、今年度整備する各施設の今後の利用状況ですとか市民のニーズ等を踏まえながら、今後配備する施設について検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ぜひ市民のニーズを重視して整備をお願いしたいと思います。  「各施設における児童生徒の学習に適した設備(机、椅子等)の有無等について整理していきます」とあります。公共施設等で児童生徒のためのオンライン学習の環境を整備する方針でしょうか。その場合、どのような環境整備が条件になるのでしょうか。御説明ください。 ◎参与   今年度整備しましたフリーWi−Fiを、学習等のための情報収集等にも御活用いただくことはもちろん可能であると考えております。オンライン学習を目的とした追加の整備につきましては、先ほども申し上げましたとおり、今後の利用状況ですとか市民のニーズを踏まえながら検討していきたいというふうに考えております。  また、環境整備の条件について御質問がございましたけれども、こちらについては、落ち着いて学習できる机や椅子が整えられていることですとか静かな環境という学習面の基本的な環境に加えまして、一定の人数の児童生徒が安定した通信環境で機器を利用できることが必要条件になるというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   骨子5、(7)、「図書館でのICT端末活用」とはどのようなことを想定されているのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   ICT端末から図書館ホームページに簡単に接続できるように設定するなど、日常的に蔵書検索や小中学生向けのページを利用できないか検討しております。また、ICT端末を活用して様々な情報を検索し、図書館の資料を併用した調べ学習等が行えるように、環境整備について検討します。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   図書館でもオンライン学習は将来的に可能になるのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   当然、学校の環境とは違ってくるとは思いますけれども、その一翼は担えるかというふうに思っております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   フリーWi−Fi環境の整備をする公共施設等の中に中央病院が入っています。入院中の児童生徒がオンライン学習をできる環境を整備することも検討するのでしょうか。御説明ください。 ◎参与   中央病院を選定した時点で院内学習への活用を視野に入れていたわけではございませんけれども、入院中の児童生徒のオンライン学習を目的とした追加がさらに必要となるかにつきましては、今後の利用状況や市民のニーズを踏まえながらまた検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   骨子5、(7)、「院内学級でのICT端末活用」とはどのようなものでしょうか。 ◎学校教育部長   本市におきましては、院内学級の設置については兵庫医大ということになっております。兵庫医大の院内学級での活用につきましては、主治医とも十分に連携をしながら、ICT端末の授業における使用について検討を重ねていく必要があるというふうに考えております。  使用方法といたしましては、オンラインによる学級活動への参加などが想定されております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   5点目の質問に移ります。20ページ、(5)、「具体的な支援イメージ」について質問します。  オンライン学習で児童生徒の習熟度をどのように把握するのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   児童生徒にタブレットが配備されたならば、幾つかの教科につきましては、デジタルドリルの活用で習熟度を把握することはできます。しかし、原則的には、非常時のオンライン学習においては、その後再開したときに習熟度を確認する必要があると考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   小学校低学年の児童がオンライン学習をできるのでしょうか。どのような学習環境を整備するのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   端末があり、教師とコミュニケーションが取れる環境が整備されれば、低学年でも、指示を与えて、その課題を行うといったオンライン学習が可能と考えております。  ただし、学習環境の整備につきましては、高学年や中学生よりも、より御家庭、保護者の協力が必要になると考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   低学年で御家庭や保護者の協力が得られない場合、オンライン授業をどのように行うのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課長   個別のケースによるかと思いますけれども、学校のほうに子供が来てとかというふうなところも考えられるのかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   児童生徒がオンライン学習の際、貸与のタブレットではなく、自宅のパソコンの利用を希望した場合、対応するのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課担当課長   自宅のパソコンの利用を御希望ということでありましたら、それで行ってもよいと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   オンライン学習において、保護者の理解と協力は不可欠ですが、どのように理解と協力を求めていくのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課担当課長   タブレットの配備時に家庭ガイドラインやルールの通知を出す予定としております。既に幾つかの学校については、オンライン学活の試行をしていただくなどして、家庭の理解も促しているところでございます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   インターネット環境があっても、接続料について定額制の契約をしていないため、長時間にわたってオンライン学習をすると料金が多額になる可能性のある家庭が多いと言われています。こうした家庭の負担軽減のために市はどのように対応するのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課担当課長   今回の速報版でお示ししている支援イメージは、コロナウイルスによる全校一斉休校など非常時のものでございます。そのようなときのために、ネットワークが全くない児童生徒用としまして、非常貸出用Wi−Fiルーターを確保しておりますが、家庭の事情によりネットワークが確保できない場合も想定した台数を用意させていただいております。  したがって、そのような場合には、Wi−Fiルーターの貸出しを行うなどして、学びの継続性を維持していくことが考えられます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員 
     オンライン学習においてどの範囲を出席とするのでしょうか。御説明ください。  ◎学校教育課長   まず、非常時におきましては、臨時休業でございますので、児童生徒は出席停止であり、出席というところにつきましては除かれるかと考えております。  また、これまで臨時休業中のオンライン学習につきまして、それを授業時数として扱うのかどうなのかという部分につきましては、国としまして、これまでは授業時数としては扱っておりません。  ただし、国はこういう考え方を示しております。今回の新型コロナウイルス感染症における感染拡大防止のための臨時休業中に、学校がそれぞれの児童生徒に課しました家庭学習の学習状況及び成果を確認した結果、十分な学習内容の定着が見られ、再度指導する必要がないものと学校が判断した場合には、特例的に、学校の再開後等に当該内容を再度学校における対面指導で取り扱わないこととすることができるという考え方を示しております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   オンライン学習で対応できない授業の科目は何ですか。それについてどのようにするお考えですか。 ◎教育研修課長   教科ごとに課題の出し方に違いがあるかと思いますけれども、全ての授業で可能だというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   オンライン学習の運用主体はどこですか。市が統一的に運用するのですか。各学校で運用するのでしょうか。御説明ください。 ◎学校教育課長   オンラインや対面は、学習の形態と考えます。教育課程の編成は各校が行います。オンラインによる学習は、非常時にやむを得ず登校できない児童生徒の学習の形態の一つだと考えます。それらをどのように展開するのかといった運営の主体は、実態や計画に沿って行うことから、各学校だと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   クラブ活動でICTを活用することを検討するのでしょうか。御説明ください。 ◎学校教育課長   最長2週間程度の感染拡大防止のための臨時休業であると想定しております。つきましては、部活動については、活動内容により活用の仕方は様々ですが、顧問と部員、あるいは部員同士のコミュニケーションツールとしては可能だと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   6点目の質問に移ります。教科書について。  教科書のデジタルデータをICT端末に入れる必要はないのでしょうか。御説明ください。 ◎教育研修課担当課長   学習者用デジタル教科書につきましては、令和3年度から文部科学省事業において先行導入と実証研究が行われる予定ですが、詳細についてはまだ決定しておりません。サーバーやクラウド上のデジタル教科書を利用することを含めて検討する予定としております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   7点目の質問に移ります。骨子3、(2)、「児童生徒の情報活用能力の育成」についてお伺いします。  市は、児童生徒の情報活用能力の育成についてどのような方針で臨まれますか。御説明ください。 ◎教育研修課長   速報版の具体的方策でも示していますように、各教科等につきましては、積極的に1人1台端末を活用しながら、情報収集、整理・分析し、自らの考えを表現するような学習を積み重ねていくことや、プログラミング的思考を育成する授業に取り組むこと、また、端末を扱う上でのモラルやセキュリティーなどの指導を通して情報活用能力の育成を図ってまいります。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   8点目の質問に移ります。骨子5、(6)、「特別なサポートを要する児童生徒への対応」について質問します。  不登校児童のICT端末活用についての方針について御説明ください。 ◎学校教育部長   不登校児童生徒のICT端末の活用につきましては、主にオンラインを活用した面談など、児童生徒と学校がつながることのできる有効なコミュニケーションツールの一つとして活用を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   特別支援教育へのICT端末の活用についての方針について御説明ください。 ◎学校教育部長   障害等のある児童生徒一人一人の教育的ニーズに合わせましてICT端末を活用することは、障害等による困難を取り除いたり軽減したりすることにつながると考えております。より充実した学習となりますよう、指導法や支援方法について研究、実践を進めてまいりたいというふうに考えております。  また、繰り返しにはなりますが、兵庫医大の院内学級での活用についても、主治医と共に十分に連携をいたしまして、ICT端末の授業での活用について検討を重ねていくというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   海外ルーツの児童生徒のICT端末活用についての方針について御説明ください。 ◎学校教育課長   日本語指導が必要な児童生徒のICT端末活用につきましては、児童生徒と学校がつながる上での方策の選択幅が広がり、当面の課題解決に向け、前進を期待しております。例えば、支援を要する母語が多言語化し対応できる支援者が非常に少ないことや、日本語指導者の不足による支援時間の不足等について、対面指導限定ではなく、オンラインを組み合わせた支援方法についての研究を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   9点目の質問に移ります。速報版6、「今後のスケジュール」について伺います。  市民からの意見募集は、パブリックコメントのような方式を想定しているのでしょうか。御説明ください。 ◎参与   速報版の23ページの「今後のスケジュール」にも記載しておりますとおり、スタートパッケージの最終版の作成に当たりましては、市民等から広く意見を聴くことを目的といたしまして、令和3年1月中旬から2月中旬をめどといたしまして意見募集を行うことを予定しております。  11月の施策研究テーマの際にも御説明させていただきましたとおり、市民に義務を課し、または権利を制限するような趣旨のものではないということと、また、あくまで関連施策を取りまとめる事務的な文書であると。また、ICT分野は大変動きが激しく、国や他自治体の動きも踏まえつつ、状況に応じて対応できる柔軟性を確保する必要があるというふうに考えておりますので、西宮市参画と協働の推進に関する条例に基づく義務的な意見提出手続ではなくて、任意という形で実施させていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   意見募集期間を令和3年1月中旬から2月中旬としており、最終版の公表は3月末を予定されています。この間に時間的な余裕はあまりありません。市民から頂いた意見等を踏まえてさらなる検討を行うとしていますが、短い時間の中でどこまでさらなる検討を行うのでしょうか。意見募集期間の終了後の大幅な見直しは想定されていないのでしょうか。御説明ください。 ◎参与   市民の皆様から頂いた御意見がどれぐらい反映できるかにつきましては、どのような意見がどれぐらい提出されるかによりますので、一概に申し上げることは難しいところではございますけれども、重要なことは、ICT端末の配備が完了しまして、GIGAスクール構想に基づく取組の本格的実施が始まる令和3年4月を前に、その時点での本市の考え方を一旦お示しすることだというふうに考えておりますので、可能な範囲で反映できるように取り組んでいきたいというふうに考えております。  頂いた御意見の中で引き続き検討が必要であると考えられる内容につきましては、令和3年度以降も検討を続けまして、適時反映させていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   10点目の質問に移ります。骨子8、(2)、「西宮市がめざす「スマート自治体」のコンセプト」について伺います。  スマート自治体のコンセプトとは何でしょうか。御説明ください。 ◎参与   こちらも情報管理部長という立場になるかと思いますけれども、御答弁させていただければと思います。  総務省のスマート自治体研究会の報告書におきまして、スマート自治体という言葉は、システムやAI等の技術を駆使して、効果的、効率的に行政サービスを提供する自治体というような定義がされております。  本市が目指すスマート自治体は、単にシステム導入ですとかデジタル化による効率化やコスト削減だけを目指すわけではなく、さらにその先に新たな価値を生み出す市役所の改革、すなわち行政経営改革を目指すもので、ICTを有効活用し、組織が行う活動や業務プロセス、文化や制度を変革していくデジタルトランスフォーメーションまでを含めて考えているところでございます。  このスマート自治体に係る検討におきまして、教育分野もその射程に入っていることから、このGIGAスクールスタートパッケージにおいても、その関係性等について触れることを予定しております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   スマート自治体につながる判こレスのためにタスクフォースが組織されたと聞いています。これはどのようなものでしょうか。御説明ください。 ◎参与   こちらは、直接的にはこのスタートパッケージのほうに関係してくることは難しいかもしれませんけれども、スマート自治体タスクフォースにつきましては、スマート自治体の推進を目的といたしまして、局横断的かつ統一的に取り組むべき課題、短期集中的に取り組むことで成果が見込まれる課題に対応する情報管理部長――私でございますけれども、私をチームリーダーとする短期集中型プロジェクトチームとなっております。  チーム員につきましては、若手・中堅職員を対象として庁内公募を実施し、面接を経まして、12月9日に発足いたしました。  先ほども申し上げましたとおり、短期集中型で取り組むことを予定しておりまして、3月末までを一つの区切りとして、行政手続のオンライン化を見据えた判こレスの推進に取り組むこととしております。  今後、スマート自治体の推進に資するよう取り組んでまいります。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   このタスクフォースのメンバーは何人ですか。何部局から来られていますか。 ◎参与   メンバーにつきましては、チーム員が8名、そして課長級を副リーダー、そしてリーダーということで私でございますので、計10名になるかと思います。  すみません、具体的な部局の数ですけれども、少々お待ちください。―― 一応、その8名については、課単位では全て違うメンバーとなっております。局の単位ですと四つ程度になるかと思います。財務局と産業文化局とこども支援局と都市局、あとは選挙管理委員会のほうからも1名参加していただいております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   これまでに本市においてタスクフォースを設置したことはありますか。 ◎参与   私が把握している限りは、こういった形で庁内公募を経て、手挙げ方式でというのは初めてというふうに聞いております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   タスクフォースは、どのようなケースで有効とお考えになっておられますでしょうか。 ◎参与   今回のこのタスクフォースというものは、一応組織上は、これまでのプロジェクトチームというものに沿っておりますけれども、今回の趣旨といたしましては、先ほど申し上げましたとおり、局横断的かつ統一的に取り組むべき課題、短期集中的に取り組むことで成果が見込まれる課題というものに対応するのにふさわしい形ではないかということで発足したものでございますので、同様な課題がありましたらこういったものが有効ではないかというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ということは、今後別の課題でタスクフォースを設置する可能性もあるということですか。 ◎参与   現時点で同じような形でほかの課題についても設置することがないということではないとは思いますけれども、今後もそういった課題が出てきて、それがタスクフォースという形がよいかどうかということを検討しながら考えていくことかと思います。
     以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   以上です。どうもありがとうございました。 ◆坂上明 委員   菅野委員のほうがすごい質問の量で、ちょっと自分も考えておったこともあるんだけれども、今、菅野委員が質問されたことに関連して聞かせていただきたいと思います。  このGIGAスクール構想というのは、僕にとってはまるっきり本当に分からない世界で、特に技術的なことは今お聞きしても自分が全然理解できないので、その辺のところはお聞きすることは残念ながらできませんので、そのほかのことについて、今、菅野委員の質問の中で多分2項目めかな、教員の資質のようなことで質問されたと思うんだけれども、その御答弁で――間違っていたら指摘してくださいよ。必ずしも教員の能力の差が影響することはないというふうな御答弁だったと思うんだけれども、本当に教員の能力の差が影響はしないんですか。非常に極めて単純な質問なんですけれども、この御答弁に至ったその経緯を教えてください。 ◎教育研修課長   御質問の中では、ICTの習熟度が授業の理解度に大きく差を与える可能性はないかというふうなことでございましたので、教員のICTの習熟度イコール子供の理解度に差が大きく出るというふうなことは直接的にはないかなというふうに思っております。ほかの部分での授業力というふうなところが非常に大きいのかなというふうに思っております。  ただ、当然全くないというふうなことではございませんので、大きく差を与えることはないというふうなことで答弁させていただきました。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   そしたら、今、子供の習熟度の差についての把握というような御質問の御答弁で、習熟度に差ができてきた場合のことについても御答弁があったと思うんだけども、もちろん子供に差がついたらあまりよくないわけでしょう。それをどうやって修復するんですか。そのときに教員の資質というものは関係ないんでしょうか。――佐々木次長が手を挙げていらっしゃるので、聞いてください。 ◎教育次長(佐々木理)  御質問の途中になってしまったことは大変申し訳ございません。  さきに教員のICTの習熟度によるというお話が出たんですけれども、先ほど来の説明の中で、研修を進めていく中で、まずはステップ1、ステップ2あたりのところをしっかりとできるようにして、その後順次進めていくというようなお話もさせていただいているというふうに思っております。そのステップ1、ステップ2ぐらいの段階のところであれば、現在既に教員が授業で用いているICT活用能力でほぼほぼ完結できるのではないかというふうに考えているところでございます。という意味で、そのあたりのところまでの習熟度を必要とされる授業につきましては、特に子供たちの学力差に影響を与えるものではないというような趣旨で申し上げた答弁だというふうにお受け取りいただきたいというふうに思っております。  また、それ以降、さらに高度な使用につきましては、順を追って研修を進めながら、子供たちの学びに遅れが生じないように取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   自分たちも義務教育学校を一度視察させていただいて、それまではこのGIGAスクール構想というのが雲をつかむような話で全然分からなかったんだけれども、そのときに見せていただいた。これは間違いなく教育の大変革で、今後、授業形態もまるっきり変わってくるだろう。ということになったら、それなりに教員の果たすべき役割も責任もいろいろ変わってくると思うんですよね。その中で、来年度からこれが本格的に実施されると思うんだけれども、特に小学校の1年生から6年生までといったら、とんでもなく能力の差が激しいこの6年間だと思うんだけれども、この辺について教員の資質というものが大きく――今、次長に御答弁を頂きましたけれども、実際に西宮市として何年間ぐらい、達成するための目標というのかな、恐らくGIGAスクールの最終的な到達点というものは構想におありだと思うんですよ。その中で、来年4月から本格的に始めて、文科省は立派なことをいろいろ書きますよ。「特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現すること」、それと「これまでの我が国の教育実践と最先端のベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出すこと」というすごいハードルの高い、もうこれ以上ないような言葉が羅列されているんですけど、西宮としてこの完成はいつ頃で、それをするためにはどのようにする、これは今からどんどんどんどん計画していかなきゃいけないと思うんですよ。それこそテーブル上だけでGIGAスクール構想は絶対に終わらせてはいけないんだと思うし、正直、自分はこのコンセプトというのはいまいち分からないんだけれども、これはもう時代の差であり、自分たちが何も分からない状態で今ここに座っているので、その辺のところは問い詰めることなんかできないんだけれども、西宮市として、今言った文科省がこのようにコンセプトとして書かれていることに対して、今後の取組というのは半端なものじゃないと思うんですよ。  それこそ佐々木次長に須磨学園を例に取ってお聞きしたのかな、あれだけITを駆使した学校をつくろうということでも10年かかったというようなことをお聞きしましたけれども、西宮市としてはどうするねんと。小学校は41校ある。中学校は20校以上ある。その中で実際にこれ――今、菅野委員が本当に多種多様な御質問だったので、いろいろな御答弁も大変やったと思うんですけど、その辺のことを全てベストマッチさせるというのはとんでもないことだと思うんだけれども、行き着くところというのは、何年後にどのようなところに到達するという構想なんですか。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの御質問にお答えいたします。  デジタルの世界、ICTの世界というのは、途中、澤谷参与のほうも申し上げましたけれども、日々刻々と変化していくものでございます。また、進歩も、こちらのほうが予想できないような劇的な進化を遂げていくものでございますので、教員の研修、あるいは教員が果たすべき役割というのは、その都度都度考えていかなければいけないものだというふうに考えているところでございます。教員が現在のICT機器等を使いこなすには、少なく見積もってもやはり3年から5年程度の時間は必要かなというふうには思っておりますが、その間にも刻々と変化するところでございますので、その変化を捉えた研修、そういったものを打っていって、教員の資質向上に努めていきたいというふうに思っております。  また、先ほどの教員のICT習熟度によらないというようなお話もございましたけれども、じゃあ何が必要なのかということになると、私たちは、やはり教師の授業における役割というものがこのGIGAスクール構想で大幅に変わってくるのではないかというふうに想像もしておりますし、期待もしております。それは、教師が講話者ではなく、子供の学びを促進、ファシリテートする、そういう役割にしっかりとシフトしていく、そういった教員の資質面での向上を目指していきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  またこの前の義務教育学校の視察のときのことに移るんだけれども、この前もちょっとこのことを言うたんですけれども、こういうことをやるんだなということを自分は初めて分かったということをまず前置きして言うんだけれども、あれは算数だったかな、歴史の仁徳天皇陵のところのことやったんかな、1問の問題に、自分たちが視察に行った時間のことを考えると、少なくとも35分は算数の問題1問に時間を費やしていたんですよね。  こういうやり方っていうのは今後も続けていき、それが例えばみんなタブレットの使い方が習熟した場合に、1年後、2年後には――いやいや、そんな1問に30分もかけて教える問題じゃないだろうと僕は正直思ったんだけれども、それはタブレットの使い方であるとか、多種多様なものをうまくミックスして、それをみんながどういうふうに考えておるのかを知るためだというような説明を聞いたんだけど、あれを見る限り、どう考えても、学力ですよ、学力が向上するのかなというふうに、僕はそういう単純な疑問を持ったんですよ。  それともう一つ、体育の授業で跳び箱、何か変わった跳び箱のやり方をさせてましたよ。跳び箱をやっていると、授業の最後のほうで、みんなでその動画を見ていろいろ評価しましょうということをやっていたんだけれども、どう考えてもあれは1時間の体育の授業にしては運動量が少ない。少な過ぎる。運動量が少な過ぎて、そして何を狙いとしているのかという、跳び箱の授業自体の狙いが僕は分からなかった。言うたら、中途半端なそういうふうな動画を見せて、これを評価してみんなで話し合おうというのが、これがためになるのかどうなのか。  これは今初めてのことなので、タブレットの使い方であるとか、興味を持たせて楽しませようという狙いも恐らくあるんだと思うんだけれども、今後、今言うたようなことをどのように発展させるんですか。そういうことが今もしお答えできるようだったら教えてください。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの授業内容の件でございます。まず、算数の授業につきましては、私の察するところでは、その例題自体が、ある意味様々な問題に対して汎用性の高い例題であったかなというふうに考えております。それと、これまでは授業内である程度ドリル的な学習まで完結させていたものが、主体的、対話的で深い学びを授業の中に入れていく、そして、タブレットのほうにはドリルのアプリも導入されておりますので、例えば家庭学習の部分、あるいは放課後学習の部分でそういったドリル的な数をこなす、そういった時間を担保するというような使い方も今後出てくるかなというふうに思っているところでございます。  また、体育につきましては、確かに今委員から伺った限りにおきましては、運動量には非常に課題があるなということは認識しておりますが、タブレット等端末を使うことで、例えば跳び箱であれば、自分が跳んでいる姿を自分で見て自分の課題に気づくというようなことも今回のGIGAスクール構想で可能となってきます。それを見て話し合う時間と運動量をどうバランスを取っていくかということについては、体育の専門教師でしっかりと話合いをして深めていくべきものかなというふうに思っています。  いずれにしましても、各教科ごとにその特性に応じたタブレット端末の使い方等につきまして、それぞれの校種にございます研究会等でしっかりと話し合って、いいものを西宮として形づくっていければというふうに考えております。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  今おっしゃっていただいたのでね、特に体育のとき、自分たちもいつ頃かな、競技をやっているときに自分の動画を見たときは衝撃的やったね。テレビで見ているような感覚やったんですよね。自分はこないして走っているんだというようなことで、だから、子供には自分の動いている姿を見せるというのは非常にいいことやと思います。そこに興味を持たせる、そして、どうやったらかっこよくスポーツをこなせるかというのを見せるのも非常にいいことなので、それはやっていただいたらいいと思うんだけれども、例えばもともと遊びの時間がない――この後、放課後キッズの所管事務報告があるんだけれども、今の子たちは、時代の流れでもともと体を動かす時間がないということがあるので、特に体育の授業の重要性というものは、また後でちょっとお聞きしたいことがあるんだけれども、よろしくお願いします。  ついでに、すみません、ちょっと話はそれるかも分かれへんけど、タブレットを床にそのまま置いておって、その場で実技をやっているものだから、あれを踏んだりして壊すことがもしあったらいけないので、所管事務報告じゃないけれども、ごめんなさい、僕は提言で書かせていただいたんだけれども、ああいう実技の場所ではタブレットを置く場所というのを、例えばテーブルを用意するとか、体育はふざけるのも一つだから、子供たちがふざけて、踏んで壊すようなことがないようにだけ気をつけてやってください。それはいいです。  今、ちょっと体育の授業のことを佐々木次長にいろいろと御説明いただきました。ありがとうございます。このたび、ああいうコロナの関係で今まで予想もつかなかったようなことで、御存じのとおりオリンピックもこうなったし、各種スポーツイベントというのは全てなくなって、スポーツに命を費やしているような子供たちは、高校3年間、あるいは中学3年間、あるいは大学4年間、そういうものが全てほごにされたような感じの非常につらい1年だったと思うんですよね。  今後、またコロナが増えてきよるということになってくる、これはコロナに影響して言うんだけれども、スポーツ界のほうでちょっと今気になっているのが、GIGAスクール構想で確かに教育体系がまるっきり変わってきているのはいいんだけれども、今も言いましたように、体育の場合は、とにかく体を動かさなきゃいけない。運動量はある程度確保しなきゃいけない。そういうことがスポーツ界で問題になっているんですよ。体育の授業に限って今言っています。今までみたいに完全に何か月休校するんだというようなことは恐らく今後は難しいと思うんだけれども、今申したように、ほかの授業はできても、体育の授業だけは画面を通してだけでは到底できないと思うんですよね。つまり、言わば危機管理のようなことというのはお考えいただいているんだろうか。  それともう一つ、今、菅野委員のほうからもあったけれども、部活動のことなんですけれども、この前の日曜日に高校駅伝がありましたでしょう。あの記録を見て、スポーツ界の関係者は安堵したんですよ。これだけスポーツが制限された中で、男女とも世羅が勝ったんだけれども、男女ともに昨年並みの記録を全て出してきたということで、これだけスポーツ界が停滞した中であのような結果を出せたというのは、顧問の力だろうと。それと、関係者の努力のたまものと、もちろん子供たちもそうなんだけれども、そういうようなことが話題になっていて、部活動や今も言いましたように運動量等も含めて、競技スポーツのこともそうだけれども、もっと大事な子供たち全体の体育の授業ということに関してはどのようなお考えなのか、それを教えてください。 ◎学校教育課長   子供たちの成長を考えたときに、やはり知徳体のバランスというものが非常に大事だと考えております。ですので、今年度、体育の授業に際しまして、国のほうからまず衛生管理マニュアルでありますとか、それから、市のほうも同じく西宮市版の衛生管理マニュアルの中に、各教育活動をどのように行っていくのかということをそこに示させてもらっております。  感染状況にもよりますけれども、感染状況がそんなに大きく拡大していない場合は、しっかりと感染症対策を講じた上で、できるだけ通常の活動を実施していくようにというような形で各校に指導しております。特に夏場は、マスクをつけた状態で熱中症との関係ということもありましたので、マスクを外すというようなことも言われておりました。逆に冬場になりまして、授業の中で感染症拡大のおそれがあるということも危惧される部分もありますので、授業の中で一つのことを長時間にわたって連続して行うのではなく、体を動かす時間、それから、少し説明をしていったり振り返ったりする時間、そういったものを小刻みに入れていきながら、子供たちが活動する時間を確保するように努めております。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   分かりました。  実際にそういうときがまた来るかも分からないということは十分に想定していただいて、部活動も含めてやってください。  子供らにとっては本当にかわいそうなことばっかりでね、かといって、これは避けて通るわけにもいかないので、いずれにしても、教育形態というのは激変しますよね。何度も言うように、教員の資質というものがまず全てじゃないかなと、僕はそれこそ素人ながら、自分たちが教育現場に関係していたときとはまるっきり今も違うんだけれども、より一層変わっていくということで、自分も想像がつかないんですけれども、とにかく西宮の子供たちの将来のためにすばらしいGIGAスクール構想、この実現に向けて頑張ってください。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   よろしくお願いいたします。GIGAスクール構想についてかなり細かいところが見えてきたなという感じでおりますけれども、今回、報告を頂いた中に個人情報の件についても触れていただいています。  すみません、私からは4点について一問一答でお願いいたします。まず、1点目が個人情報について、2点目がセキュリティーについて、3点目が市立高等学校2校の不登校生徒について、4点目が今後のスケジュールの先ほどありました意見募集についての4点になります。  まず1点目、個人情報についてですが、これまでも西宮市においては個人情報の漏えいのないように対応してきていただいているかと思いますが、まずこのGIGAスクール構想において、今後、児童生徒、子供たちの個人情報をどこまで残していくのか、どういった内容を残していくのかというところが具体的に決まっていましたら教えてください。 ◎参与   このGIGAスクール構想という文脈の中で具体的にどういった個人情報を保存していくかというところはまだ決まっているものではございません。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。  気になっているところが、やはりテストの点数ですとかあゆみの内容など、そういったものが全て残っていくのかですとか、触れていただいている本当の個人情報ですね、名前とか住所とかそういったものはもちろんそこにデータとして入ってくると思うんですけれども、個人にとって、子供たちにとっての情報をどれだけ残して、それがどういうふうに使われていくのかというのはすごく気になるところです。そのあたりがはっきりしてきましたらまた御報告も頂きたいですし、そのあたりはぜひ意見を聞いていただきたいなと思っております。  同じ個人情報の中の2点目ですが、今後、市としてはある程度個人情報を残していきますということを、子供たち、それから保護者へ周知をされるのかどうか、そして、もしされるのであれば、その方法、気をつけるべき点など、もし今の時点で分かっていることがあったら教えてください。 ◎学校教育部長   個人情報のことにつきまして、それぞれ児童生徒個人の成績については、個人またはその保護者が把握できる範囲で、例えば学校1年生から積み上げていったものは中学3年生まで、本人、家庭では確認ができるということでございます。ただ、それをほかで転用するというようなことは現時点では一切考えておりませんし、そういったものを転用するという考えも現時点では持っておりません。そのような状況でございます。  それから、もう一点、先ほどございました保護者への周知につきましては、申し訳ございませんが、GIGAスクールスタートパッケージの本体のほうで触れるかなというふうなところかと思っております。ですので、全体に何か改めて告知をしますというような流れではなく、教育委員会から出させていただく資料等の中でお知らせをしていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎参与   補足でございますけれども、個人情報の取扱いにつきましては、もちろん一般的な個人情報の取扱いに関する規定には基づくことになりますので、その条例に基づいた対応というのが適切に図られるものだと思っております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  かなり気になります。保護者としても気になるところでもあると思いますし、子供たちも自分の情報がどこまで残っているのかなというのは、この後いろんなことが分かってくればくるほど気になるところだと思います。 ◎教育次長(佐々木理)  ちょっと質問と答弁が錯綜しておりますけれども、整理して申し上げるとすれば、学校に在学中の子供たちの情報はもちろん持ちますけれども、卒業した後の子供たちの情報まで学校とかが持つ必要はないわけですので、必要なのは、指導要録及び指導と学籍の保持は法で決められておりますので、その情報はもちろん卒業した後もキープはいたしますけれども、それ以外の情報につきましては、あくまでも在学期間中の情報で、それをもって様々なデータとひもづけをして、その子たちに最適な学びとは何か、育ちに関わるものとしてどういう施策が必要かということを考えていく、そのように御理解いただければ結構かというふうに思います。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  卒業した後はということは、今であれば義務教育の間ということで、小学校1年生から中学3年生までということでよろしいでしょうかということと、例えば中学校から私学に行った子供たちですとか、そういった場合の対応が決まっていたら教えてください。 ◎教育次長(佐々木理)  今申し上げましたように、在学期間中でございますので、私立の学校に行かれますと、もう小学校6年生の段階でそこで終わると言ったらおかしいんですけれども、情報としてはもう完結するわけですので、そこまでというふうにお考えいただいたら結構かと思います。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。小学校から中3までということで。  3番目の高校生の話にもちょっと関係はしてくるんですけれども、市立高校に行く子供たちについては、義務教育が終わった時点で市が持っている情報としてはなしになるといいますか、なくなるということでよろしいでしょうか。 ◎学校教育部長   あくまでも小学校1年生から中学校3年生まででございます。中学校を卒業しますと、そのデータは一切活用しないといいますか、消去することになります。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。  そのあたりが決まってきましたら教えていただきたいといいますか、特に基本的な告知ですとか確認はしていくということで伺いました。例えば、今のような私が疑問に思ったようなことがもし保護者の間から出るとしたら、そのときは学校のほうに確認を取るということでよろしいでしょうか。個人情報についてということです。 ◎教育長   コンピューターにデータが残るというのは、例えばペーパーテストをするでしょう。その点数は必ず先生は持っています。それは義務教育が終わったら、その時点で終わりですよ。それは全部一緒です。分かりますか。それまで持っていてそれを使うことはないので、だから、コンピューターに残っているデータは、その人が卒業した時点で終わりです。学籍と、さっき言った指導要録だけは残ります。そこにいたという証明書になるだけです。それ以外のデータは、いる間は残っていますけれども、いなくなったらもうなしということです。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。ありがとうございます。  これまでとどう違ってくるのかなというところです。これまでは、例えば紙面で残っていて、先生の手元にあって、最終的に返されるんですよね。多分テストは返されて、先生のところにはそのデータとして残ってきたというところで、データとして残っていく分には今までと特に大きな違いはないという認識でよろしいでしょうか。――ありがとうございます。  では、2点目のセキュリティーについてお伺いいたします。  個人情報の流出について、外に持ち出すとかそういうのはもうできないようになっているということで確認をさせていただいたのですが、昨今、ネット上のハッキングですとかいろいろな問題が、セキュリティーに関しては外からの不正アクセスだったりとかいろんな問題が日々ニュースに上がってきていると思うんですけど、今回はGIGAスクール構想ということで国が進めている分なので、セキュリティーについて、国から大きなセキュリティーのこういうのに入りなさいというプロの指導があるのかどうか、それとも市のほうで独自にやっていくのかどうか、教えてください。 ◎教育研修課担当課長 
     セキュリティーという大きな部分に関しましては、今のところ、学校のネットワークというのは、市のネットワークと一緒のものを使わせていただいておりますので、管理としては市の情報部門と一緒にやっているという形になっておりまして、同じセキュリティーレベルと言ったらおかしいですけれども、いろいろ方策を整えているところでございます。  今のところ、学校のネットワークに対して外から攻撃を受けるようなことがあっても大丈夫なようにいろんな機械とかを入れさせていただいて、市のマシン室にそういう機械を置いたりして、脅威をできるだけ少なくするように、考え得る限りのことをやらせていただいているというのが回答になります。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  先ほどの個人情報についてですとか、このセキュリティーについてというのは、私も全然詳しくないので、一体どういうふうになるんだろうというところからの質問なんですけれども、先ほども今後このICTの世界はどんどん変化していくというふうにおっしゃっていましたので、セキュリティーについてもきっとどんどんと新しいものが出てくると思います。  そこで、今はこれまでと同様にということで、個人情報はこれまでと変わらないですよということですが、やっぱりGIGAスクール構想となると、データとして置いておくものというのは格段に違ってくるし、何か悪いことをしてやろうという人にとっては格好の情報になるのではないか、想像なんですけれども、そう思うので、今は市独自でやっていますということですが、セキュリティーに関してのプロの人というのでしょうか、どこかからセキュリティーについての本格的なというか、そういうのをやってはるところからの指導ですとかそういったものを受ける予定というのは今後もないということでよろしいでしょうか。 ◎参与   どちらかというと情報管理部長の立場になるかと思いますけれども、先ほど谷口課長のほうから御説明させていただいたとおり、基本的には市と同じレベルの通信環境ということで、様々なセキュリティー対策が取られているところでございます。市町村というのは、社会における重要インフラの一つとして、特にセキュリティー確保が重要であるものとされているところでございますので、例えば国の内閣サイバーセキュリティーセンターですとか、今おっしゃっていただいたような専門的な知見も情報提供いただきながら、必要に応じてセキュリティー対策をさらに重ねていくことになるかというふうに思っております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。常に考えていっていただけるということで、よろしくお願いいたします。  三つ目の質問です。西宮市立の高校2校についてですけれども、別紙1のスタートパッケージ骨子の2ページ目に、「特別なサポートを要する児童生徒への対応」ということで、不登校児童のICT端末活用は義務教育段階ということで、小学生、中学生が対象となっているというふうに思っていますが、高校生の不登校生徒について、高校生ももちろん使っていくということで進めていると思うんですけれども、高校生についてのICT端末活用、市のほうから何か方針を出される予定はありませんでしょうか。お願いします。 ◎学校教育課長   今委員がおっしゃられましたとおり、義務教育と高等学校というのは少し切り離して考えていくように国のほうも示しております。いわゆる遠隔教育などにおいても、高校の場合は単位の修得ということもありますので、そのあたりは国のほうも現在研究中のところもありますので、そういった動向を注視しながら、適宜市の高等学校にも反映させていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎参与   若干補足させていただければと思います。  まず、このGIGAスクール構想というのは、そもそも義務教育段階を対象にしているということで、一旦義務教育という一つの区切りはしているところでございます。そういった中で得られた知見というものを高校レベルにも反映していくということはあるかと思います。  ただ一方で、国のほうで令和2年度補正予算において、高校における端末の確保についても触れられていることから、今後一緒に検討していく必要があるかというふうに考えております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   こちらに関してはこの後は要望になります。  今おっしゃっていたように、高校生というのは単位の問題もあって、すぐに出席日数と単位で転校するか辞めるかというところになってきて、不登校生徒の数というのもなかなか把握しづらいというところがあると思います。問題自体を把握しづらいというところがあると思うんですけれども、もし義務教育の段階でこうやって考えられているのが高校生にも適用された場合、一定の生徒たちは何か次の進路を見いだせるというか、そのまま学校でいけるかもしれないとか、出席日数にもしなるのであれば、そこでまた時間的な猶予ができるというふうに考えます。西宮市として、二つ高校がありますので、県立より先に市立のほうがやっているなということで対応していただければと思いますので、ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。  4点目、最後ですが、先ほど質問にもありましたように、23ページの今後のスケジュールには意見募集を行うということで、任意の募集をしていきますと先ほどお伺いしました。今回のGIGAスクール構想がスタートということで、各家庭はもちろんですが、現場の先生たちもすごく注目をされていると思いますが、そういった現場の先生からの意見を募集する必要があると思うんですが、いかがでしょうか。考えをお聞かせください。 ◎学校教育部長   意見募集につきましても、広く市民の皆様から頂きたいというふうに考えております。その中にもちろん教員の意見も含むというふうにお考えいただければと思っております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  募集の仕方ですね、よくホームページですとか市政ニュースでお伺いしますが、今回の任意の募集はどのようにされるか、決まっていたら教えてください。 ◎参与   まだ調整中ではございますけれども、今頂いたような例えば市政ニュースへの掲載ですとか、そういったものを同じようにやっていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   その場合なんですが、西宮市民でない先生もおられると思います。そういった先生方にもアプローチは必要だと思うんですけれども、何かお考えがあれば教えてください。 ◎参与   今回は、条例に基づく意見提出手続ではないというような整理はしておりますけれども、本来の意見提出に係る条例の範囲として、対象はたしか市民等になっておりまして、実際の市民と、西宮市内に勤めるですとかそういった条件で、西宮市内で働いている西宮市民以外についてもたしか対象としていたというふうに記憶しております。  今回につきましては、条例に基づかないということではございますけれども、そういった点については同じような考え方をしていくことになるかというふうに思っております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  最後に要望になりますが、パブコメを取っていただくときもよく要望させていただいているんですが、意見を持っている方はおられると思うんですけれども、それをどれだけ集められるかというところだと思います。先ほどの菅野委員からの御指摘にもあったように、2月中旬で締めて3月末に出すということで、どれだけ御意見が反映されるのかなというところもありますが、まず、今後、西宮市としてGIGAスクールを進めていきますよという周知も兼ねたそういった意見募集であるのなら、できるだけ多くの方、特にやっぱり学校関係の方、子供たちはもちろんですが、保護者、そして実際にそこで働いていらっしゃる先生方の御意見というのは非常に大事だと思いますので、ぜひ今回さらに意見募集に力を入れていただけたらと思います。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   一問一答で2点について質問したいと思います。1点目が予算について、2点目が教員の評価について、お願いします。  1点目の予算についてですが、ちょっと勉強不足で申し訳ないんですけども、今回のタブレットの配付の予算で総額幾らかかって、国と県と市の配分が何対何対何だったか、ちょっと確認で、ごめんなさい、教えていただけたらと思います。 ◎学校教育部長   申し訳ありません。すぐに手元でお示しするような資料を現時点で……。ちょっと今手元を見ておるんですけれども、国と市とのバランスというところでございますけれども、基本的に国との契約といたしましては、令和2年度から令和7年度までの見通しでございますけれども、トータルで言いますと、これは国、市との合算で今ざっと見るところ約23億円、6年間のリースでございますので、6年間のリースのトータルで、保守も全て含めてでございます。保守といいますと、壊れたものを補修するとか、それから紛失したものですね、そういったものも全て新しいものに替えるというような契約です。そういった修理も含めた契約の国、市の総額で言いますと、大体23億円程度の見積りで今事務を進めておるような状況でございます。  負担割合が…… ◎教育研修課担当課長   申し訳ございません。ちょっと準備が足りませんでした。  総額といたしまして、端末だけでいくならば、今のところ、先ほど部長が申し上げましたとおり約23億円で、その中で国の負担が約11億円となっております。なので、県とかは関係なくて国の負担なので、そういう感じで思っていただければいいかなと思います。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございました。  ちょっとすみません、私が勘違いしていて、タブレット、そもそも購入じゃないですね。リースということで、今年度は国が負担してくれていて、来年度からのランニングコストは市が単独で予算を出さなあかんのかと思ったんですけど、そうじゃなくて、6年で23億円で、国が11億円、残りが市の負担ということですね。分かりました。ありがとうございました。  2点目の教員の評価についてですけれども、ICTの活用ですね、GIGAスクール構想でこれから活用していく中で、この使い方のうまさが教員の評価――現時点でも教員評価というのはされていると思うんですけれども、ここにICTの活用の仕方なんていう項目が入ってきたり、それを評価したりということを考えておられるとか、検討されているとかということがもしあれば教えていただけたらと思います。 ◎教育次長(佐々木理)  そもそも教員の評価につきまして、ICTを特出しにして評価するというようなことは考えておりませんで、やはり全人的、全体的な形というか、子供たちへの接し方であるとか、そういった部分が評価されるべきものというふうに考えております。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  ちょっと心配していただけでして、万が一、ICTを進めていかなあかんからって教員にその能力をつけてもらうために、何かしらインセンティブをつけてでもやらそうみたいな流れになったらちょっと嫌だなと思って、ICTはやっぱり苦手な先生方もたくさんおられると思うし、そういう力技ではなくて、丁寧に研修とかを重ねていって力をつけていってほしいなと思いましてちょっと聞いてみました。  ありがとうございました。以上です。 ○八代毅利 委員長   それでは、ここで休憩といたします。再開は2時45分です。           (午後2時35分休憩)           (午後2時43分再開) ○八代毅利 委員長   それでは、再開します。  ほかにありませんか。 ◆江良健太郎 委員   一問一答で2問お願いします。Wi−Fiルーターの件と、あと通信環境の件でお願いします。  Wi−Fiルーターなんですけど、貸出しする家庭で児童以外が接続することってできてしまうんですか。 ◎教育研修課担当課長   委員御指摘のとおり、普通のWi−Fiルーターなので、可能といえば可能です。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   これは市税が投入されているわけやから、一定公平性に欠けてきてしまうんと違うかなと思っているんですけど、フィルタリングとかかけれたりは無理なんですか。 ◎教育研修課担当課長   まず、GIGAスクールの端末のほうにはフィルタリングがかかりますので、子供が使う分に関してはフィルタリングがかかるんですけど、ルーターにフィルタリングをかけるという考え方はちょっとしていません。  先ほども申し上げましたとおり、端末を渡すときに一応ルールはお渡ししており、これは学習に使うものですという形でお願いをして渡しておりますので、そこに関しては本当に善意に頼るしかない部分はありますけれども、機械的に縛るということは今のところ考えていないし、できない状況です。  以上です。 ◎参与   若干補足させていただければと思います。  Wi−FiルーターもICT端末、どちらについても学習を目的とするということで、もちろん基本的な考え方をお示ししているとともに、御指摘いただいたように、御家族だとかほかの方が使うリスクというのはもちろんあるかと思います。その貸出しする際の申込書の中で、例えば異様に通信料が多くて、どう考えても学習目的でお子さんが使ったとは考えられない場合については、教育委員会のほうから調査をさせていただくことに同意していただく。そういった同意ができない場合については、即時返却を求めるといった形で対応は今のところしているところでございます。  以上でございます。 ◆江良健太郎 委員   分かりました。ありがとうございます。  じゃあ、次2点目、GIGAスクール構想は高速大容量の通信ネットワークと端末の一体整備というのが目的ですけど、これは前も質問させてもらったんですけど、一斉に使ったときに本当に高速で使えるのか。この14ページに、通信速度は最大10ギガバイトが保証されていますと書いているんですけど、これは一個人が使ったときなのか、1クラスの生徒が一斉に使ったときなのか、どっちですか。 ◎教育研修課担当課長   個人ではなくて、学校としてになりますので、委員がおっしゃった形では後者の形になります。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   10ギガバイトってどれぐらいなんですか。ストレスがかからんぐらいにはさくさくいくんですか。 ◎教育研修課担当課長   これは容量ではなくて速度になりますので、10ギガの速度という形になります。何かを要求して動画を見るための落ちてくる速さという形になりますので、よくある携帯会社とかが10ギガプランとか、そっちのほうではないことをまず先に言わせていただいた上で、10ギガというのがどのぐらいの速さなのか、さくさく動くものかというのは、実際一斉にやってみないと分からないという部分はあるんですけれども、今のところ、40台、1クラスに関しては実験済みでございまして、問題なく動くということが確証はされております。  今後、端末が増えてくるとどうなるか、一斉につなぐとどうしてもちょっと引っかかりができるんじゃないかというのは危惧されているところでございます。これの解消に向けては今検討中でございます。  以上です。
    ◎参与   骨子の最後のほうの7、「学校等施設に関する施策」のところで、通信環境の話と電源設備の話を記載しております。またこの細かい内容につきましては今後担当課とも調整していきますけれども、今話があったように、実際に使ってみなければどれぐらい負荷がかかるかとか分からないところもございますので、そういったものを実際どれぐらいの負荷がかかったか等を調査しながら、今後の配備が必要かどうかについて検討していくことになるかと思います。  以上でございます。 ◆江良健太郎 委員   ありがとうございます。以上です。 ◆大川原成彦 委員   一括で4問程度お願いしたいと思います。ほとんどの要望は事前の説明のときに申し上げておいたので、それを整理していただいたらいいと思っているんですけれども、大事な部分だけお願いしたいと思います。  一つ目は、マシンの件です。  これは、キーボードの部分を離すとタブレットとして使える。非常に使い勝手がいいというふうには思っているんですけれども、どういう場面で切り離すというあたりがきちんと説明されているのかどうか、校外学習をはじめとして外に持ち出すときとか、教室の中では基本いわゆるデスクトップとしてキーボードをつけて使うとか、そこら辺の整理はどこまでされているのかなという質問です。  もう一つは、それと併せて、タブレットとして持ち出すときもそうなんですけども、ケースみたいなものがあったらいいなというふうに思っています。もちろんPCとして保管する場合のケースというのがあるんでしょうけれども、タブレットとして持ち出すときのケースみたいなものはどうなっているのか、その点を教えてください。  2点目が、教員の皆さんへの支援の件です。  これは、この間、補正予算のときにも申し上げたんですけれども、外から人を送ってあげないとなかなか現場の先生方は、新しいことをやろうと思うと負担が大きくなるので、何とかできないかというお話です。例えば人を外から入れるということもそうなんですけれども、より充実したマニュアルですとか、モデル事業のユーチューブをたくさん用意するとか、子供たちへの情報提供ももちろんなんですけれども、先生方への情報提供を手厚くしていただきたいなと思っていますけれども、そこら辺の取組はどうかという点です。  3点目が通信環境の件で、もちろん学校園での通信環境というのは、この構想の中で当然予算に盛り込まれて整備されつつあるところですけれども、児童生徒の皆さんの活動の範囲の中で、生活の範囲の中で、もちろん家庭もそうですし、あるいは放課後の過ごし方、育成センターとか放課後キッズとか、あるいは児童館とか、あるいはもっと一般的に公民館とか共同利用施設の学習室みたいなところとか、子供のいる環境っていろいろあると思うんですね。それを全部GIGAスクール構想でしろとは言いませんけれども、市全体としてそういうところにも通信環境を整えていくという取組についてはどのようにお考えでしょうかということです。  4番目、最後ですけれども、いわゆる市民の皆さんからの意見の聴取、収集、あるいは、学校の先生方からの御意見をという話も先ほど話題になりました。当然必要なので進めてほしいんですけれども、それと併せて、要するにGIGAスクール構想が今どんなふうに進んでいるんだという、そういう情報提供を広く市民の皆さん、あるいは保護者の皆さんに御案内する何かそういうのができないのかなというふうに考えたりしています。だから、教育委員会のウェブページでGIGAスクール構想のページというのを作ってもらって、月に1回ずつぐらい更新していくみたいなこととかはできないのかなと。そうじゃなくても、市民の皆さんも保護者の皆さんも、何が始まるのか、どういうふうになっているのかというのがなかなか分かりにくいと思うんですね。  特に先ほどもちょっと話題になったセキュリティーの問題でも、漠然とした不安があるんだけれども、実態がなかなか分からない。我々議員の間でもなかなか分かりにくいみたいなところもあって、西宮市全体としては非常に堅牢なセキュアなシステムになっているので、私はそういう部分は全然心配していないんですけれども、ただ、そういう実態が市民の皆さんには分かりにくいので、安全な仕組みをきちんと取っていますという話とか、GIGAスクール構想、そもそもこういうことでこっちの学校ではこんなことをやっているとかあんなことをやっているみたいなことも含めて、どんなふうに進捗しているのかということを市民の皆さんに広く知っていただくようなそういう取組はできないかについて。  以上4点、お願いします。 ◎参与   今頂いた4点の質問のうち1点目と2点目については担当課のほうからお答えさせていただきますけれども、3点目の通信環境のことと4点目のGIGAスクール構想の進捗状況の周知についてということを私からまずは答弁させていただければと思います。  3点目の質問の通信環境につきましては、先ほど菅野委員の御質問でもお答えさせていただきましたとおり、今後、市民のニーズを踏まえながら拡充していく必要があるのか、もしくは、各施設の管理担当において、もしかしたらもう既にあるものもあるかと思いますので、そういったものの活用について今後検討していくことになるかというふうに思っております。  4点目のGIGAスクール構想の進捗状況の周知につきましては、まさに今回スタートパッケージという形でまとめた一つの趣旨としては、きちんと皆さんに内容を御理解いただくことということでございますので、また、GIGAスクール構想の特設ページというような御提案を頂きましたけれども、実は今準備を進めているところでございまして、今回の速報版の公表に合わせて使えるようにしていきたいと思いますので、そういったページ等を通じながら、市民の皆様に進捗状況というのが分かるようにはしていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎教育研修課担当課長   1点目の機械のお話の中のどんなときに切り離すのか、それから、ケースについてと併せてお話をさせていただきたいと思います。  まず、ケースですけれども、ケースにつきましては、貸与の端末ですので大事に使ってくださいということで、保護者に対してケースの準備をお願いするように学校にはお願いしているところでございます。持ち帰りを前提にしておりますので、ふわふわした柔らかいかばんのようなものでも、もうそれはお任せしますということにしております。例えば、学年がちょっと低くて、切り離して持って帰りたいというような御要望もいろいろ聞いているんですけれども、我々としては、キーボードがカバーになっており、それをセットでお貸ししますので、そこはタブレットだけ持って帰るにしてもかばんに入れて持って帰ってくださいねということでケースを用意してくださいというお願いをしています。  どんな場面で切り離すのかというのは、授業によって、例えば写真を撮ったりするだけなら、キーボードがあると邪魔になりますので、写真を撮ったりするときはキーボードを離しましょうという形に多分なるでしょうし、何か文字を打ったりとかするときにはキーボードをつけているほうが便利ですよねという形になっていくので、それを、こういうときには切り離してください、こういうときにはキーボードをつけてくださいというお願いを事務局としてはしていない状況です。  以上です。 ◎教育研修課長   2点目の御質問で、教員へのサポートという部分でございますけれども、これはスタートパッケージの本体版のところにも書かせていただく予定でございまして、6番の(3)の「先行事例の共有」というふうなところで、現在におきましてもICTを活用した事例というふうなところを集めておりまして、共有しております。  それから、(5)の西宮浜義務教育学校との共同研究、このあたりにつきましても、研究した内容につきまして市内各校に広めていきたいなというふうに思っています。  それから、8番の(1)、兵庫教育大学との連携、このあたりにつきましても、研究、研修をしたものにつきまして、広く教員のほうに広めていきまして支援をしていきたいなと考えております。  以上でございます。 ◆大川原成彦 委員   御答弁ありがとうございました。  計画自体が多分少しずつ変わっていくというか、進化していくものになっていくと思うので、ほかの計画もそうなんですけれども、この間も生涯学習のところでもそんなことを申し上げたんですけども、このGIGAスクール構想も年々状況は進み具合によって変わっていくことになると思うので、そこら辺の見直しとか改定とか、よく現場の情報を見ていただいて、現場に即したというか、計画の改定にも取り組んでいただければなというふうに思います。  以上です。 ○一色風子 副委員長   私からは4点について一問一答でお願いします。1点目は特別なサポートを要する児童生徒への対応について、2点目は意見募集について、3点目は、先ほどから質疑の中でちょっと気になっている点があって、学びの方法についてと、あと個人情報のことについての全部で4点です。よろしくお願いします。  1点目ですが、特別なサポートを要する児童生徒への対応についてということで、今後、タブレットなんかを活用されていくと思うんですけれども、就学相談の場で、こういったタブレットを活用して地域の学校で学ぶであったりとか、特別支援学校で学ぶであったりとか、そういった情報というのは、次の新1年生で今就学相談を受けられている御家庭に対して、こういう機器の活用ができますよということはお伝えできているのかどうか、確認させてください。 ◎学校教育部長   まず、就学相談ということでございます。  就学相談の場で特別にこのGIGAを取り出して、そういった端末を使えますよというようなアナウンスはしておりません。あくまでもやはり就学先をどのようにするかという相談の場でございますので、そのあたり踏み込んだ、GIGAに特化したような話合いといいますか、そういったところまでは至っていない状況でございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   今後、このGIGAスクール構想が始まっていく中で、やはり学びの方法が変わっていくというのは皆さん御存じのとおりやと思うんですね。その中で子供たちの学びの方法が変わっていくことによって、学校の中での子供の学びの方法というのがきっと様々に、個々にいろいろ対応できるようにということで、GIGAスクール構想で言われているとおりだと思います。そのあたり就学相談の場所でも、GIGAスクール構想というものが始まっていく中で、タブレットの活用もできてこういった学びの方法ができますよ、今既にこういうこともやっていますよというようなことをお伝えするということは難しいのでしょうか。 ◎学校教育部長   そういったことをお伝えしていくということについてはそんなに難しいことではないと思いますが、学校をどうするか、どこで学ぶかということについて、保護者の皆様は非常に真剣にお話をされておられます。ですので、そこまで踏み入ったところまでの御相談という部分については、現時点では踏み込めていないということでございますので、将来的にはこういった学びもできますというような、そういったようなこともお話しできるような状況をつくっていければなというふうには思っておりますので、今後検討させていただきたいと思います。 ○一色風子 副委員長   ありがとうございます。  ぜひそれは前向きに検討していただきまして、もう既に今度1年生で入る方が、特別支援学校・学級に行くのか、それとも地域の普通学級に入るのかで非常に迷われているという状況の中で、GIGAスクール構想というものが始まってタブレットが配付されるという情報を全然知らなかった、そういうことをちょっとでも知っていれば、子供の学びの場所というのを家族の中でも少し考えることができるというようなことをお伺いしていましたので、そういった御家庭はたくさんあるのではなかろうかと思いますから、ぜひ今の学校の学びの状況、どんなふうになっていくのかというのは共有していっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。  2点目ですけれども、意見募集については様々な御意見が出ていたかと思います。これからどのような形になっていくのかというのはまだ考えている最中だと思うんです。パブコメの内容も、ここに出していただいているパッケージ、すごく専門用語とかもあって難しいなというふうに読んでいて思ったりもするんですけれども、ただ、結局、GIGAスクール構想の中で当事者となってくるのは子供たちでもありますので、そのあたり、子供向けの分かりやすいGIGAスクール構想の今後の行き先というか、また、タブレットの使い方であったりとか、子供たちの学びの場所がこんなふうな形で多様化していくんだというようなことを分かりやすく説明していただけるようなそういった意見募集はしていただけるのかどうか、お願いします。 ◎参与   今頂いた御質問としては、意見募集のところに主眼を置かれて、お子さんたちにも分かりやすい資料にできないかという御提案だったかというふうに思っております。  まず、意見募集に当たりまして、このスタートパッケージそのもの全体の簡易版を作るかというと、それはなかなか難しいかもしれませんけれども、例えば使い方等につきまして、もちろん個別に児童生徒の方にも分かりやすい資料というものは配付されることとなっておりますし、最終的に、意見募集の段階ではないかもしれませんけれども、最終案の段階でスタートパッケージの内容が児童生徒の方にも分かりやすい形で簡単な資料を作るということは可能かと思いますので、検討していきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   配付されていくものでこういった構想の中で始まっていくということなので、子供たちは出されたものに対して、その場で学んでいくんだろうなというふうに思うんですけれども、せっかく市民に対する意見募集をしていくということであれば、子供にも関わることなので、ぜひ子供たちにも分かるようにということはやっぱりちょっとお願いしておきたいなというふうに思います。その点については以上です。  3点目ですけれども、坂上委員との算数の授業のやり取りの中でちょっと気になったことがあったのでお伺いしておきたいんですけれども、主体的・対話的で深い学びということで、今算数の授業でも1問に対して時間を取って探求的な形で授業をされているというようなことだったと思うんですけれども、ただ、数をこなしていくためのドリル的な学びというのは、放課後だったりとか家庭学習の中でというような御答弁だったと思います。  そうなると、家庭学習の量がもしかしてさらに増えるのではないかというふうにちょっと危惧したので、そのあたりもう少し丁寧に御説明いただけるとありがたいです。お願いします。 ◎教育次長(佐々木理)  私が発言した内容ですので、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。  あくまでもその場面を切り取ったところで申し上げたわけで、全ての算数の問題に対して1問に1時間使うというわけではございません。ただ、その場面につきましては、その課題自体がいろんなものに結びつく汎用的なものであるとするならば、1時間かけてその問題をじっくり解くことで応用力がつくということも考えられたかな、そういうことでございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   主体的・対話的で深い学びというところなので、主体的に学んでいくことが子供たちにこれから求められていくというところで、でも、やっぱり家の中では同じドリルを何回も何回もしなきゃいけないとか、そういったことというのが今までやられてきた学びで、今後もそれが引き続きされていくのかな、どうなのかなというあたりは、これからの学びの方法としては変わっていく可能性があることなのかなというふうに感じています。そのあたりも含めて私たちにもぜひ分かりやすいように説明いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。  最後4点目、個人情報のこと、田中委員の質疑の中で、聞いていて私自身も分からなくなってしまったので、改めてもう一回質問させていただきたいんですけれども、成績とかの個人情報というのは、このGIGAスクール構想の中で個人情報の量として今まで以上に蓄積されるものが増えていくのかどうなのか、まずそこのことについてお伺いしたいです。 ◎学校教育部長   基本的には増えません。今現時点で持っている成績をそのままデジタル化するというふうな考え方で進めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  では、今でも毎年個人情報に関する手引というのが改訂されているというふうにこちらにも書かれているんですけれども、この手引というのは、保護者と学校と両者で共有できているものだという認識でいいですか。 ◎教育研修課担当課長   この手引というのは、今までもずっとやっているんですけど、教員が個人情報を扱う上で気をつけなければいけないということを年度当初に出させていただいているもので、それを基に、保護者の方と先生がお話しされているときに必ず守っていくというようなものがまとめられているものなので、手引を保護者に渡してこうですというようなことではやっていないと思います。  以上です。 ○一色風子 副委員長   では、保護者宛てには、毎年個人情報の取扱いに関して、学校ではこういった形で取扱いをしていますということはお伝えできていましたか。 ◎教育次長(佐々木理)  そういった個別のことを取り出してのお伝えということは、正直できていないというふうに思います。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  私も保護者で、たしか個人情報の取扱いについて、学校からというよりも、多分PTAのほうからはあったかなというふうには思うんですけれども、学校からの個人情報の取扱いに関して詳しいものというのは見たことがなかったかなというふうに思いました。分かりにくいものであれば、なかなか目を通す機会ってないのかなというふうに一個人的には思ったりもするんですけれども、毎年改訂されているもので、今後GIGAスクール構想という中で個人情報の取扱いの方法というのは変わっていくということで手引を改訂されていくのかなと思います。その中で情報として保護者と共有できるような手段を持っていただけたらいいのかなと思いますので、ぜひそのようにしていただけたらというところでお願いしておきたいと思います。  以上4点、終わります。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   一つだけ。 ○一色風子 副委員長   委員長の職務を交代します。 ○八代毅利 委員長   1点だけですが、先ほど漁部長のほうからの答弁の中で、兵庫医大の院内学級というお話をお聞きしたんですが、僕、これは初耳だったので、ちょっとどういうものなのか、お聞かせいただければと思うんですが。 ◎教育次長(佐々木理)  この院内学級といいますのは、兵庫医大のほうで一定期間入院を余儀なくされた学齢期に至っている子供たちが、学習の遅れが生じないようにということで、兵庫医大が鳴尾中学校あるいは鳴尾小学校の校区に当たりますので、その鳴尾小・中学校の特別支援学級の一つとして位置づけられることになっております。そこには県のほうから教員をつけて、その院内学級において授業を行うというような活動をやっておりまして、歴史的には非常に長いものがあるかなというふうには思っております。  以上でございます。 ○八代毅利 委員長   ありがとうございます。  以降、意見要望だけですが、先ほどいろいろお話があったんですが、GIGAスクール構想というのは非常に関心が高いんですよね。特に保護者の方からは、例えば端末が1人1台来るということだけでも一挙に早くなったものですから、物すごい関心の高い項目であり、どう変わるのかというところは非常に関心もありまして、そんな急激に変わっていくことではないとは思うんですけれども、結構思ったより早く機器が入ったりしますので、そして、そういうオンライン環境も整ったり、そういう万一の場合の、先ほども大川原委員からもありましたけど、特に保護者あるいは市民に対して、こういうふうになるんですよというところを周知していただけるような広報をぜひ、ホームページのサイトも作るというようなお話もございますし、あの手この手でとにかくPRしていただければ、市民に周知していただければと。とにかくこれは非常に関心が高いことは間違いないですので。ということで、よろしくお願いします。  以上です。 ○一色風子 副委員長 
     委員長の職務をお返しします。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、本件はこの程度にとどめます。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、子供の居場所づくり事業の検討と令和3年度に向けた取組について報告があります。  当局の説明を求めます。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   子供の居場所づくり事業の検討と令和3年度に向けた取組について御報告いたします。  子供の居場所づくり事業の新方式である放課後キッズルーム事業――以下「放課後キッズ」と言いますが、この放課後キッズにつきましては、本年3月10日の所管事務報告におきまして、今後全校に拡充していく旨、御報告いたしました。しかし、本年8月に行ったこの所管事務報告に対する追加報告の中では、この3月に申し上げた放課後キッズ全校拡充の方針について見直し、令和3年度における放課後キッズの新規拡充は行わず、一旦立ち止まり、令和2年度から3年度にかけて事業を検証し、さらに効果的な放課後施策の在り方について検討する旨、御報告させていただいたところであります。  そこで、本日は、現時点における検討内容と子供の居場所づくり事業の今後の方向性について御報告いたします。  まず、子供の居場所づくり事業実施の経過ですが、2、「事業の経過」を御覧ください。  子供の居場所づくり事業は、放課後の子供たちに自由で自主的な遊びや学びの場を提供し、たくましい成長を促すことを目的に、平成27年度から実施しております。平成28年度以降は、公民館を使用する方式であるルーム型を実施するなど、実施形態を多様化させ試行してまいりました。  令和元年度には、留守家庭児童育成センター ――以下「育成センター」と言います。この育成センターの待機児童対策にも寄与できるよう、終了時刻を育成センターに合わせるなどした放課後キッズを平木小学校と高木北小学校の2校で実施しました。  放課後キッズという新たな居場所の創設により、子供の居場所づくり事業としての放課後の子供たちに自由で自主的な遊びや学びの場を提供するという本来の趣旨や目的は変えずに、さらに待機児童対策と、その結果生じる育成センターの増設抑制や教育環境の保全、財源の捻出をも期待したものでございます。  両校で実施した利用者アンケートにおきましては、子供たちが伸び伸びと遊び、学べる居場所ができたと評価を頂きましたが、一方で、育成センターの待機児童対策に寄与できたか否かにつきましては、一定の効果は見られたものの、この事業に期待した育成センターの新規拡充を抑制させるまでの効果は現時点では見られておりません。また、市職員であるコーディネーターが学校に常駐し、子供を見守る従来方式の子供の居場所づくり事業を実施している学校に、画一的に放課後キッズを導入することへの課題も見えてきました。さらに、今回の新型コロナ禍において、学校の臨時休業に合わせて3月から5月頃まで当事業を中止したため、当該パイロット校での検証が十分行えなかった面がございました。  これを受けて教育委員会内部で検討いたしました結果、放課後キッズをこのまま当初の計画どおり拡大させるのではなく、令和3年度については一旦立ち止まり、より詳細かつ集中的に検討を行い、今後の事業の在り方を明確にした上で、令和4年度に再スタートを図るべきであると判断をいたしました。  これらの課題に対応するため検討している解決方法としましては、3、「今後の方向性」に記載しております。  まず(1)、「CN常駐型の再評価」についてです。  コーディネーター常駐型は、コーディネーターと地域スタッフによるきめ細かな見守りを通して、地域全体で子供の成長を支え、地域活性化につながる側面があります。このようなコーディネーター常駐型の長所を改めて見直したとき、育成センターの待機児童発生の見込みがあるかどうかに関わらず、一律に放課後キッズを導入するのではなく、学校の実情に応じて継続させるべきではないかと考えるようになりました。   検討の結果、全ての学校に放課後キッズを導入するという当初の方針を改め、従来のコーディネーター常駐型も併せて継続させることといたします。  新旧どちらの方式を導入するかにつきましては、(2)、「放課後キッズとCN常駐型の選択方法について」に記載しています。すなわち、待機児童発生の見込みがあるかどうかや、育成センターの増設の予定があるかなどを考慮し、例えば待機児童発生の見込みがない場合や、見込みがある場合でも、そもそも育成センターの増設を予定している場合などにおいては、放課後キッズを導入するのではなく、コーディネーター常駐型を実施することといたします。この考え方に基づき、令和3年度中に新たに2校程度でコーディネーター常駐型を拡充することを検討しております。  課題に対する対応策の二つ目ですが、(3)、「放課後キッズ(改良型)の試行」を検討しております。先ほど申し上げましたとおり、育成センターの待機児童対策の効果について、現時点では当初想定していたほどの効果が得られておりませんが、放課後キッズがより効果的に育成センターの待機児童対策となるよう、令和3年度に神原小学校と高木北小学校の2校で放課後キッズの改良型を実施いたします。  この改良型についてですが、具体的には、まずこれまでの放課後キッズは、年度当初の開始日については、学校との調整の上決定しており、おおむね4月中旬からの開始を想定していましたが、改良型では、育成センターの利用ニーズに応えられるよう、4月1日のスタートとすることといたします。また、長期休業期間中の開始時間は8時半でしたが、これも育成センターに合わせ、8時開始にすることを検討しております。  ほかに、参加が自由である放課後キッズは、下校が1人になることもあることから、育成センターの集団下校に一緒に帰らせるということも検討しています。しかし、育成センターについても、集団下校しているところ、していないところがあり、集団下校を実施している育成センターでも下校の方法は様々であるとのことですので、今後検討していきたいと考えております。  また、GIGAスクール構想により、1人1台端末が配付される予定ですが、端末を使用した効果的な学習方法について、子供の主体性を尊重することを前提に検討したいと考えております。  さらに、これまでは育成センターと放課後キッズは、両方に登録することが可能でありましたが、育成センターをたまにしか利用しない場合などは放課後キッズのみに登録してもらうよう、選択制にすることといたします。  この改良型を令和3年度に実施し、検証した結果を踏まえ、令和4年度に新たな形として本格的に再スタートを図りたいと考えております。  最後になりますが、今後もアンケートを実施するなどして子供の居場所づくり事業の検証を行い、こども支援局とも協議しながら、より効果的で総合的な放課後施策の推進を目指します。そして、将来的には、全ての学校で放課後キッズまたはコーディネーター常駐型での子供の居場所づくり事業を整備できるよう検討しております。  報告は以上です。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  本件に御質疑並びに御意見はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   2点について一問一答でお願いします。1点目は放課後キッズ(改良型)の試行について、2点目はコーディネーター常駐型についてお伺いします。  1点目、放課後キッズ(改良型)の試行について。  改良の内容のうち、神原小学校と高木北小学校での育成センターと放課後キッズの登録の選択制について、保護者らから不満や反発が出た場合、どのように対応するお考えですか。御答弁ください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   放課後キッズ(改良型)の試行につきましては、あくまで検証のための実施ですので、様々な意見を漏らさず受け止め、令和4年度の新たな実施に向けて慎重に検討いたします。仮に選択制にしても、育成センターの待機児童対策としての効果が見られないということでしたら、育成センターの利用ニーズを吸収できるような別の仕組みを検討する必要もあると考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ある種の実験ということなんでしょうけれども、子供たちとか保護者にとっては利便性の向上とはベクトルの方向が全く逆ですよね。あえてこういうことをする必然性というのが本当にあるのでしょうか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   放課後キッズの改良型、幾つか項目を挙げておりますけれども、基本的には、保護者であったり児童に対してプラスになるやり方で検証を考えております。今おっしゃいましたとおり、この選択制につきましては、保護者や児童にとってはマイナスの方向になろうかと考えております。しかしながら、育成センターの待機児童対策としてより効果的に事業を実施するためにはどうするべきかということを考えた場合に、この選択制についても検討しなければならないと思いまして、苦渋の決断ではございますけれども、こういった対応をすることになった次第でございます。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   もしどうしても実施する必要があるのであれば、保護者と子供たちに十分理解を求めていく必要があるので、それはいろんな形で理解を求めて、それで意見の聴取を十分してください。教育行政に対する不信感を招きかねない局面もあると思いますので、そこはよろしくお願いします。  2点目の質問に移ります。コーディネーター常駐型について。  コーディネーター常駐型は、放課後キッズに比べてコストが安いとのことですが、実施時間などの条件について放課後キッズと同等にした場合、どの程度のコストが増えるのでしょうか。御説明ください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   年間の実施時間を試算しましたところ、コーディネーター常駐型である安井小学校では約400時間、放課後キッズでは約680時間であり、1.7倍の開きがございました。  しかしながら、こちらの資料の1ページ目の表にもありますが、コーディネーター常駐型のコストは約650万円とあります。この650万円を単純に1.7倍して算出するということではございません。例えばコーディネーターの勤務時間を後ろにずらすとしますと、その分、学校支援の時間が減りますので、それでよいのかという問題がございますし、また、サポーターの報償費は2時間以上で一律に2,000円というような形で支払われておりますので、時間を長くすることによってどのような勤務や支払いの方法にするかによってコストは変わってきます。単純にコストを1.7倍すればよいということではなくて、あくまで目安として御認識いただければと思っております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   やっぱり1.7倍するとかなりの金額が増える形になりますよね。  コーディネーター常駐型も長期的には実施時間ですね――放課後キッズは、放課後から午後5時まで、コーディネーター常駐型は午後4時半まで、それから休業日は、放課後キッズは午前8時30分から午後5時まで、コーディネーター常駐型は、夏休みは午前9時から午前11時30分までということで、大分実施時間は違うんですけれども、やっぱり利便性の向上という観点からすると、長期的には、コーディネーター常駐型も時間を延ばしていくというそういうお考えなのでしょうか。そこについてのお考えを聞かせていただければと思います。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   放課後キッズにつきましては、一律に終わりの時間を5時までと定めておりますけれども、コーディネーター常駐型につきましては、学校の下校時刻に合わせるような実施方法を取っておりますので、安井小学校で言いますと、平日は午後4時半、冬場は4時までとなっております。夏休みについては、午前9時から午前11時半までとなっておりますけれども、これは学校によって異なるという状況でございます。  今後、コーディネーター常駐型の実施方法につきましては、学校ともよく協議しながら進めていくということでございますので、一律に何時にするとかということは考えてはおりませんけれども、学校や地域の方々ともじっくりと協議しながら考えていきたいと思っております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  実施時間って結構大きいので、地域間格差というふうに保護者とかが捉えられないように十分に御配慮をお願いしたいと思います。  それから、コーディネーター常駐型を増やした場合、1ページのデメリットのところにもありますように、コーディネーターやサポーターの採用、研修、報酬等の支払い業務等が必要であるということで、コーディネーターを務める職員の労務管理や事務処理などの事務量が、今後、コーディネーター常駐型を増やした場合増えていくと思うんですが、それへの対応は十分でしょうか。直営だけに教育委員会でこういう対応をやっていく、事務量を増やしていくというお考えでしょうか。御答弁ください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   委託である放課後キッズに比べまして、コーディネーター常駐型では、コーディネーターの労務管理やサポーターへの報償費の支払い等についての事務が必要となります。今後、コーディネーター常駐型が増えれば、事務量もその分増えますが、放課後キッズも含めまして全校で実施するということになりますと、現在の所管課における組織体制そのままでは十分とは言い難く、対応を検討する必要があると考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   となると、やっぱり教育委員会でももう一度その辺の人員の体制も含めて見直す必要が出てきて、それがコスト増の要因にもなると思います。ここでは放課後キッズのコストがおよそ1,300万円、コーディネーター常駐型が650万円という数字が書いてあるんですけれども、これだけの単純な比較ではちょっと我々も判断できない部分が結構あると思うので、その辺は精緻な計算をもっとしていただきたいと思います。それで最終的に本当に併存していくべきなのかどうなのかということも、いろんな課題も含めて総合的に判断するような材料を議会のほうに御提案いただければと思います。  次に、コーディネーター常駐型の実施時間内でけがや事故が発生した場合、どこが対応するのでしょうか。責任の所在はどこですか。学校が対応する場合は、教員にとってそれで業務の負担が増える可能性というのはないのでしょうか。御答弁ください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   子供の居場所づくり事業は、基本的に学校の活動から切り離して実施するため、極力学校の負担がないようにしています。問題が生じた場合の責任の所在は、市になります。  どこが対応するかということですけれども、軽いけがの場合は、サポーターが処置いたします。重篤な場合は、学校と共に対応することもあります。  放課後キッズかコーディネーター常駐型かを問わず、緊急の場合は教職員の手を借りることもございますが、そのあたりの教職員の負担につきましては、今後も、事業の導入の際などについて学校とも慎重に話をしていきたいと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   コーディネーター常駐型でコーディネーターが休日のとき、それでこの事業そのものは実施のときは、子供たちの見守りに支障はないのでしょうか。御答弁ください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   コーディネーターは、サポーターを指導する立場にあり、事業が円滑に実施できるよう、日々の活動の中で児童への対応等についてサポーターに助言を行っています。そのため、コーディネーターがいないからといって基本的に見守りに支障が出るわけではございません。  なお、問題が生じた場合にサポーターから事務局に連絡してくることもあり、事務局としましては、報告を受けたり情報共有をしたり、対応について事務局から指示をすることもございます。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   コーディネーターは会計年度任用職員ということを書いていますけれども、勤務体制はどんなふうになっていますか。週何回の勤務になっていますか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   コーディネーターにつきましては、現在、会計年度任用職員のAとBと2種類で採用しております。会計年度任用職員Aのほうにつきましては、朝9時から午後5時15分までの週4日となっています。会計年度任用職員のBにつきましては、朝10時30分から午後5時15分までの週5日の勤務となっております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   それぞれAとBは何校ずつ配属されていますか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   会計年度任用職員のAにつきましては、深津小学校、小松小学校、瓦林小学校、今津小学校の4校です。深津小学校につきましては、現在、コロナの関係もございまして事業自体を実施はしておりませんけれども、こちらも会計年度任用職員のAということで想定しております。  会計年度任用職員のBのほうにつきましては、残りの安井小学校、甲東小学校、上ケ原南小学校、夙川小学校、北夙川小学校の5校となります。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   会計年度任用職員Aのコーディネーターが配置されている学校では、じゃあ必ず週1回はコーディネーターがいない形で運営されているというふうに考えていいわけですね。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   おっしゃるとおり、会計年度任用職員Aの学校につきましては、コーディネーターがいない日が週1日ございます。
     以上です。 ◆菅野雅一 委員   1ページの放課後キッズのデメリットのところに、育成センターの待機が解消した場合、コーディネーター常駐型に転換するのが妥当と考えると。その後に、実施時間が短くなるとかほかの条件を書いていますけれども、基本的に教育委員会としては、こういう待機が解消した場合は、コーディネーター常駐型に転換するのが妥当だというのを基本路線としてお考えになっておられるわけですか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   放課後キッズを導入した学校で、将来的に育成センターの待機児童が出なくなった場合につきましては、放課後キッズは待機児童対策となるよう実施時間を長くするなどしておりますが、待機児童が出る見込みが全くなくなるということでございましたら、現時点での考え方におきましては、コーディネーター常駐型に変更するのが基本だとは考えております。  ただし、学校の実情や利用者の御意見なども参考にしながら慎重に進めたいと思っております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   妥当と考える最も大きな要因は何でしょうか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   放課後キッズルーム事業につきましても、従来のコーディネーター常駐型につきましても、子供の自由で自主的な遊びや学びの場を提供して、子供の育ちを支援するという趣旨は全く同じであります。  ただし、放課後キッズにつきましては、今後、育成センターの待機児童が急増するということが予測される中で、その学校については、従来の方式をさらに育成センターの仕様に近づけた形で実施しようと考えております。そのため、逆に申しますと、育成センターの待機児童が発生しなくなれば、その根拠がなくなるわけでございますので、従来型のコーディネーター常駐型に戻すということも基本路線としては、考え方としてはそうなるというふうに考えております。  ただし、コーディネーター常駐型につきましても、そこはメリットもたくさんございますので、必ずしもコーディネーター常駐型がよくないとか放課後キッズがよいとかということではございませんので、学校の実情に応じて適宜判断してまいりたいと思っております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   2ページの「今後の方向性」の(1)、「CN常駐型の再評価」のところで、「従来の方式であるCN常駐型は、CNと地域スタッフによるきめ細かな見守りを通して地域全体で子供の成長を支え」と書いてあるんですけれども、私ども先日、有志で南甲子園小学校の放課後キッズを視察させていただいたんですけれども、非常にきめ細やかに子供たちに対応されていて、地域のサポーターの方もおられて、別にそれで放課後キッズは遜色ないように感じたんですけれども、そのあたりはどうなんですか。本当にこれがメリットと言えるほど差があるようなものなんでしょうか。その辺のお考えを聞かせていただければと思います。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   私自身も子供の様子を見るためにしばしば学校を訪問しております。委託で実施している放課後キッズのスタッフの皆さんも、本当に丁寧に頑張って子供の見守りをしていただいていますので、特段差はないとも言えます。  ただ、実際には、直営の市のほうで報償費をお支払いして地域の方々に協力していただいているのがコーディネーター常駐型になりますけれども、放課後キッズのほうは委託ということで、事業者のほうの採用になります。事業者によっては、例えば年齢制限があったりとか、あるいは、例えば私のほうが現場を見る中で気になったことについて、直営でしたらスタッフの方とかコーディネーターに直接お話しできるかなと思うんですけれども、委託の放課後キッズにつきましては、そういったことはなかなか難しいかなという部分もございます。  必ずコーディネーター常駐型のほうがきめ細やかだとか断言できるものではないですけれども、比較をすれば、コーディネーター常駐型のほうが一般的にはきめ細やかな見守りができるのではないかと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   以上です。どうもありがとうございました。 ◆坂上明 委員   この事業について、この中身全部を含めて一問一答で行きたい、このように思います。  まず、今後の方向性として、常駐型、つまり従来型と言わせていただきます。従来型と放課後キッズの両方を検討していきたい、そのようなことで、まず一つ目、確認なんだけれども、従来型の場合、子供の一旦下校ということがそれなりにデメリットじゃないのかなというようなこともあって、ここにそういう改良の内容なんかのことについては書かれていないんだけれども、一旦下校という制度というのか、この件についてはどう考えていらっしゃるんですか。改良型として言ってください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   放課後キッズにつきましては、一旦下校はせずに、直接参加できるということなんですけれども、コーディネーター常駐型につきましては、学校のルールに合わせて実施しておりまして、学校によって、一旦下校してから参加できる学校であるとか、あるいは、低学年は一旦下校が必須ですけれども、高学年はそのまま参加できるというような学校もございます。一旦下校のルールにつきましては、一度おうちに帰って、今からどこどこに行ってくるといった中で活動に参加していただければ、保護者にとっても安心であるということもございますので、必ずしも一旦下校がよくないとかということではないとは思っております。  ただし、学校や地域とも今後協議していく中で、学校や地域の実情に応じて、今現状で一旦下校しているけれども、どこかのタイミングで直接参加を可能にするとかという変更は可能であると考えております。  以上です。 ◆坂上明 委員   分かりました。  今、学校のルールと、それと、一旦帰ってきて、そしてどこどこに行くという報告があると保護者が安心するということをおっしゃったけれども、どこに行くかはもう言わずと知れて分かっているわけですよ。ここで僕が言いたいのは、一旦下校することが一つの壁になって、従来型はなかなかというところも多分にあるということを僕今まで聞いております。だから、それこそ学校のルールではあるんだけれども、これをより一層いいものにしていこうというんだったら、例えば家庭の事情であるとか保護者の考え方なんかで、もちろん地形で遠い近いもあるだろうし、そのようなことは臨機応変にさせるということを、まず前提としてぜひ考えていただきたい。これはまず一つ前置きをさせていただきます。  先ほど菅野委員の質問の中で責任の所在ということがございました。これが今一番大きな問題だと思うんですよ。まず、育成センターは、もし何かトラブルがあっても、僕が今まで聞いている中では、あれは明らかに業務委託をしておるから学校の責任ではないと。育成センターの中で何か起こった場合は、そこで解決をしてもらうとか、もし苦情があった場合には、育成センターを委託しておるそこにいる先生と言ったらいいのかな、その辺のところに保護者はいろいろと話をしていくというふうなことを聞いておるんですよ。  放課後キッズにしても従来型にしても、全て学校の施設を使っていくことになって、しかし、問題は、コーディネーターが昼間は学校におり、そして放課後はこの従来型のコーディネーターとして勤務をされる。一方、放課後キッズは業務委託をされているんだけれども、今まで放課後事業が進んでいかなかったというのは、責任の所在が一体どこにあるかということが非常にあやふやであって、逆に言ったら、学校の施設を使うことによって、もし何かあった場合に、いやいや、学校と切り離しているんだけれども、だから正直、学校としてはあまり責任はないですよということは非常に言いにくい事業なんですよね。特にコーディネーターの場合は、昼間は恐らく学校のほうでお手伝いをし、そして放課後はこれをやる。放課後キッズとの明確な違いは、これは登録制であって、業務委託をするというところですよね。でも、放課後キッズにしても、やはり学校の施設を使うというところで、もし何かあった場合に保護者が一体どこにクレームを言うかとか、何かあった場合にどこに言うかといったら、やっぱり学校に言っても仕方がないことだと正直思うんですよ。それ以上にリスクを背負うのはコーディネーター常駐型ですよね。  今まで何年か前からこれをやっているんだけれども、延々としてこれがなかなか使われないというのは、学校側の理解というものがなかなか得られにくいということが僕はあったと思うんだけれども、その辺はどうですか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   先ほど育成センターの例が出ましたけれども、育成センターにつきましては、確かに学校の施設内ではありますけれども、別途育成センターの建物を造りまして、その中で活動しているという学校がほとんどですので、学校にしてみれば負担はあまりないかなというふうに考えるんですけれども、子供の居場所づくり事業につきましては、学校の特別教室――図書室であったりとか家庭科室なんかを使用させていただいております。そうなると、放課後に校舎の中に子供たちがいつまでもいるということになります。学校にしてみれば、放課後に子供たちがいるということは、先ほど坂上委員もおっしゃったように、例えば校舎の施設を何か壊してしまうだとか、何か物がなくなってしまうとかというような心配もございますので、これは事実として、やはり負担に感じるという学校も多いかとは思っております。  ただし、今コーディネーター常駐型は、午前中支援に入っているから、こちらのほうが学校の責めが問われやすいというようなお話もありましたけれども、私自身としましては、放課後キッズは委託ではありますけれども、これは全く学校と切り離した形で実施しているということで、放課後キッズも子供の居場所づくり事業も一緒であると考えておりますし、コーディネーター常駐型でも、例えばコーディネーターが毎月お便りを作成して全児童に配付しておりますけれども、その中でも事あるごとに、この事業は学校とは関係がございません、教職員とは関係ございませんとか、何かあれば地域学校協働課あるいはコーディネーターに連絡してくださいということで、お便りに電話番号も表記しております。  しかしながら、これは委託である、直営であるを問わず、子供にとってみれば、それは先生が関係しているかどうかは分からないので、何かけがしたときに職員室に行ってしまうとか保健室に行ってしまうということはありますので、そういった部分で学校に負担がないとかということはちょっと申し上げられないんですけれども、それにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、きちんと学校にこの事業の趣旨を説明していければと思っております。  以上です。 ◆坂上明 委員   今、僕言いましたように、育成センターは中にあるけれども、もちろん建物は違うし、業者委託をしているということは、それは保護者もはっきりと分かっているから、学校のほうにもクレームはないでしょうということを僕は言った。それをまず一つ比較して言ったんですよ。勘違いせんといてくださいよ。  それで、今言ったように、確かに放課後キッズも従来型も、子供たちにとっての差はないですよ。子供が、何かあったら保健室に行くとか、何か困ったことがあったら職員室に行くというのは、それはもう当たり前のことやと思います。子供のそのことを言ってはないですよ。何かあったときに保護者が一体どのように思うかですよ。実際に確かにお便りを出していろいろなことをおっしゃっているということなんだけれども、今まで進まなかった原因の一つ、一番大きな原因は、学校の理解がなかなか得られないというところがあったんじゃないんですか。それは一切ないんですか。なかったら苦労する必要はないじゃないですか、これをつくるのに。例えば校長先生が、ぜひやりましょう、好きなように使ってください、その代わり、うちは何も関係ありませんでとは言えないでしょう。幾らコーディネーターがおるからとか、放課後キッズで業務委託しているからと、いやいや、うちは学校の施設は貸しとるけれども、うちは何ら関係ありませんって校長先生が言えますか。今までそれができないから、理解がなかなか得られにくいからということでこの事業というのは停滞していたんじゃないんですか。これ、間違いですかね、僕の考えは。そうじゃなかったら、もっとスムーズにやって、来年41校やったらよろしいやん。そうでしょう。子育てするなら西宮っていうキャッチフレーズでやっているんだから。子育て世代の人が来たら、西宮の小学校は全部放課後事業もこれだけ完璧にやっとるで、ほんなら尼崎に行かんと西宮に住もうかと。この少子化時代に子供の数も増える、人口も減りそうなときに増えていくということもひょっとしたらあるかも分からん。まちの活性化にもつながるかも分からない。そういうようなことを考えたら、障壁を取り除くためにと僕はそのように思うんだけれども、その辺の学校の理解っていうものがなかったらもちろん絶対できないんですから。それが今まであったから――しつこいようなことになるんだけれども、これ、どうですか。僕が言っていることが間違いやったら教えてください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   平成27年度からこの事業をスタートしまして、令和元年度に放課後キッズがスタートするまで4年間かかっておりますけれども、あくまで放課後の子供の居場所づくり事業の検証という形で進めてきておりますので、今後、全校に拡大するに当たっては時間はかかっておりますけれども、その中で学校についても、導入に当たってはなかなか理解が得られないというような学校もございますけれども、今年度、放課後キッズは新たに南甲子園であるとか甲陽園とか神原小学校で実施しており、これも委託ではありますけれども、やはり学校のほうからも、これも学校によりけりですので、具体的な学校名はちょっと差し控えさせていただきますけども、大分不安視されるような管理職の先生もいらっしゃいました。  一方で、コーディネーター常駐型につきましては、学校の支援をしてもらっているということもある中で、このコロナ禍においては、特に学校休業期間中は子供たちの見守りをしてもらったりということで、たくさんの校長先生からも、非常に感謝しているというお言葉を頂いているということもありますので、今年度、私が従事させていただく限りでは、特段、放課後キッズだから学校の理解が得られやすいとかという認識ではないということで申し上げます。  以上です。 ◆坂上明 委員   後迫課長、ちょっと僕が言っていることを多分別に取られていて、僕は何も放課後キッズがこうだとか従来型がこうだと言っているのと違うんですよ。この放課後事業のことに関して、学校の理解が今まで得られておったらもっと簡単にスムーズに進んでいたんじゃないのかなというふうな、実際にそういう話を聞きました。佐々木次長が今から答弁してくれるんだろうけれども、前の課長の中尾課長なんかが当時言うてました。校長先生を4時間説得してもなかなかオーケーと言うてくれないんやと。やっぱり学校に責任の所在というものがどうしても、どうしてもこれはしゃあないですわ。学校は、うちは関係ありませんなんて言えません。それでやっていこうということやから大変な難しいことで、これができたらもう完璧ですよ、子育て事業として。児童館は今9個あるけれども、児童館を今後増やす予定はありません。こども支援局にも確認したんだけどね。そうなった場合、これを何とか全て完遂させようというのが当然狙いなんでしょうけれども、やっぱりそこじゃないですか。ねえ、佐々木次長。 ◎教育次長(佐々木理)  今、坂上委員がおっしゃられたことは本当に一理あるというか、そういう理由は学校現場では成り立つかなというようところも正直ございます。というのは、やはり学校を管理している校長の立場としては、自身が管理している施設をどなたかに貸し出すということについては、一定不安は必ずつきまとうというふうに思っております。また、理解が得られないというよりも、どちらかというと、例えば目の前で倒れて苦しんでいる子がいるのに、学校は関係ありませんなんていうことは言うはずがございません。やっぱり必ずそこには関与していくことになるんですけれども、そうなることが想像できるから、できるだけ細かな条件整備をしておきたいであるとか、施設を貸し出すことに対しては不安があるというような部分があるのではないかなというふうに思っています。  だから、学校から理解が得られないというよりも、不安を取り除いていく方策を今後も継続して考えていく必要、検討していく必要があるかなというふうに考えているところでございます。  以上です。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  各学校との交渉役、例えば南甲子園かな、この前も行ったけど、あそこが今一番いいんですよね。校長もすごく理解があって、校長がそれですごく充実したというようなことを実際におっしゃっているみたいなんですけれども、今後、各校長等と交渉、話合いをしていくというのは、皆さんね、例えば教育長がいらっしゃる、教育次長はお二人いらっしゃる、そしてもちろん後迫課長もいらっしゃる、上田部長もいらっしゃるというようなところで、皆さんで手分けして、とにかく理解をしていただく、これをやりましょうということで事業推進をしてくれるということですね。 ◎社会教育部長   これまで担当課長に負担が集中していたとしましたら、そこは反省いたしまして、部長であるとか教育次長であるとかを含めまして対応したいと考えております。  以上です。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  そしたら、来年2校と言うとらんと、もっとやりましょうよ。あと何校残っているんですか。9校と5校やね。ルーム型というのは公民館を使うところ、これはちょっと横へ置いておいて、9校と5校だから、まだ30校近く残っているということやね。これを例えば15校・15校でやったら2年で終わるじゃないですか。そんなに予算というのも、総額これは何億、4億円ほどと言うたんかな。早くやればやるほど、例えば2校ずつやったら何年かかるんですか。やりましょうよ。そんだけ壁がないんだったら。各学校の理解を得て、校長もぜひやりましょうと、その責任の所在という問題はどうしても確かに出てくるでしょう。学校側として知りませんなんかそれはもちろん言えません。だから、その辺が大変なところだと思うんですよね。しかし、これやりましょうや。  事業はもちろん大事ですけれども、今、子供の――僕、この居場所づくり事業という言葉は大嫌いなんやけれども、本当にそうなんですよね。遊び場は一体どこなんやと。公園でボールを蹴っていたら怒られるとか、自転車に乗っていたら、おっちゃんに危ないと怒られるとか、この事業というのは、子供らの今後のことも含めたら、子供たちが遊びの中でルールをつくるとか、例えば泣かされたり、いじめられたりすることもあるかも分からんけれども、それをやって人生の糧になると思うんですよね。今その場が本当に少ないんですよ、昔と違って。また、うちのような田舎じゃなくて、特にこういうところはね。子供らといったら、それじゃなかったら、塾であるとかというようなことで、とにかく子供同士が遊ぶ機会がない、接する機会が非常に少ないという中で、この事業というのはすばらしいものですよ。子育てするなら西宮ということなので、まず一つ、居場所づくりというあの言葉をやめて、日本全国子供たちの居場所じゃないですか。子供の遊び場と言ったらおかしいけど、何か別の事業の名前をつけましょうよ。居場所はここしかないんかと。今ないから、どこか無理につくったろうかと、そういう意味じゃないとは思うんだけれども、この名前の変更もそうだけれども、今も言いましたように、子供の成長過程に非常に大事な事業だと思います。これは生涯学習との兼ね合いはどうなっているんですかね。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   生涯学習との兼ね合いということですけれども、先ほども私が申し上げましたとおり、学校をしばしば訪問しまして子供たちの様子を見ておりますけれども、御高齢のサポーターの方が子供たちを相手に将棋や囲碁を教えていたりとか、あるいは女性が多いんですけれども、毛糸なんかを置いていますので、手編みで何か小物を作ったりとかしておりますので、そういう光景を見るにつけまして、この事業が単なる子供たちに対しての事業ではなくて、幅広い世代に対しての事業であるというふうに改めて感じることが多々ございます。  今後、コミュニティ・スクールを展開する中で、地域学校協働活動としてこの事業であったりとか、放課後の子供たちの在り方、過ごし方なんかも協議していただきたいというふうに考えております。その意味で、生涯学習の一環であるというふうに認識をしております。  以上です。 ◆坂上明 委員   ぜひ生涯学習のほうにも位置づけていただいて、そして、この前の連合審査会のときにも言いましたし、この場でも言いましたけれども、今、市がやろうとしている生涯学習だったら、全庁的にやろうということでしている場合は、やっぱり特別な局をつくるなりして、もう一度組織再編というものは考えるべきことやと改めてここで要望させていただきまして、僕の質問を終わらせていただきますけれども、とにかくこれ早くやってください。2校というのを考え直しましょう。来年15校、どうですか、教育長。 ◎教育長   確かに一遍にいければいいんですけど、取りあえずじっくり検討して、できる限りのことはやっていきたいと思います。何年とは言えませんけれども、早急にやれるものはやっていくし、先ほど言ったように、私たち、次長も含めて、学校にきちんと働きかけをして、子供たちの育成ということで、要するにGIGAスクールも始まり、これもできたとしたら、子供たちが学校で十分育っていきますので、十分やっていきたいと思います。いろんな意味でありがとうございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございました。  ぜひ本当に柔軟に考えていただいて、できるだけ早く進めるということを考えてください。恐らく全国から視察が絶えないぐらい来るんと違いますか、これが全ての学校に完備できると。ぜひ早期に実現できるようにお願いをしたいと思います。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   よろしくお願いいたします。私からは3点で、一問一答でお願いいたします。1問目は教育委員の意見について、2番目が高学年について、3番目が今後の計画についての質問になります。  まず1点目ですが、教育委員の方の意見をお伺いしたいと思いますが、8月に一度方向転換をしますという報告がありました。所管事務報告と先ほどおっしゃっていたと思います。12月、今回またこういう方向で行きますという所管事務報告を頂いております。8月とこの12月、それぞれ教育委員の方がどういった御意見を出されていたか、教えてください。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   8月に各委員の皆様を回らせていただいたのは、所管事務報告ということではございませんで、一旦方針の転換ということで回らせていただいたということでございますので、この時点では、教育委員会会議にかけるということはございませんでした。ただし、教育長以下事務局内できちんと協議し、具体策を検討していったということでございました。ですので、この時点では教育委員会会議に諮るということはございませんでした。  去る12月9日の教育委員会会議におきまして、この時点で子供の居場所づくり事業の御報告をさせていただきました。この議事録については現在調製中でありますので、詳細をお伝えすることができかねるんですけれども、私の記憶の範囲内で申し上げたいと思います。  まず、コーディネーターの資格要件があるのかであるとか、1日の活動の人員ですね、サポーターが何人であるのかとかそういった質問が出たということと、あと、当初、放課後キッズを全校に拡充していくということに対して方針転換をするというような話をしましたけれども、それについての事務局の基本的な考え方について問われたということで記憶をしております。内容については、承諾していただいたというふうに考えております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  今日の最初の説明の中で、後迫課長から8月の所管事務報告というふうにおっしゃったので、所管事務報告だったかなと思って今入れさせていただいたんですけれども、8月においては所管事務報告ではなく、方向転換で報告という感じであったので、教育委員会会議にはかけていないということですが、今年――令和2年3月に策定された第2期の西宮市子ども・子育て支援事業計画の中にもこの放課後キッズのことも触れられていますし、今後、事業効果等を検証しつつ全校での実施を目指しますということが明記されています。その中で、8月に大きな転換があったときに、教育委員会会議にかけられていないということは、教育委員の方たちの意見も議事録に残らないということになると思いますので、そこはちょっと大きな問題ではないかと思うのですが、どういった経緯で会議にかけられなかったのかを教えてください。 ◎社会教育部長   教育委員会会議と事務局の関係でございますけれども、全ての案件を教育委員会会議にお諮りするということではなく、基本的には、事務の執行に関する基本的な方針に関わるようなことを会議にかけます。それ以外は教育長以下できちんと物事を決めていくというような手順を踏んでおります。ということで、8月の段階では、今、後迫課長が申し上げましたように、教育長以下の事務局内で協議をしてどういう方向性でいくかというところを今議論していた最中でございましたので、その時点で教育委員会会議に諮れる状態ではなかったというふうに考えております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  事務の執行に係るものになるのではないのかなと思うんです。もしこれがそのまま進んでいったら、来年度に向けては一旦考え直すということで、この12月に何も出てこなかったのではないかなというふうに思っています。9月議会で議員の中からもお二人ほどこの放課後キッズの件に関して質問もされていましたし、そのあたりで考え直していただいてのこの12月の所管事務報告なのかなというふうに感じているんですけれども、教育委員の方が4人いらっしゃって、やっぱりそこの意見というのはすごく重要なものであると思います。各団体からの御代表でしたり、市民の方の代表だったりするので、今回8月に教育委員の方からの意見を聴く場所がなかったというのは、ちょっと調べてみて、なかったということで驚いていますが、12月に今回の方向性が示されて教育委員会の会議にかけられたということで、先ほど後迫課長から委員からの質問についてもお伺いしました。一応委員の方からは、その方向でいいのではないかという方向性、賛成といいますか、特に大きな問題はないというふうにおっしゃっていたということで、そういう認識でよろしいでしょうか。 ◎社会教育部長   教育委員の皆様には、事務局の方向性について御了解いただいたと考えております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  12月のほうは、一旦止まるということではなくて考え直すということで、ストップはしないということですので特に反対はなかったのかなと思いますが、8月の時点での方向転換したときの教育委員の方の意見が聴きたかったなというのが今思う感想なんですけれども、今後、こういった計画の中に入っているものが――大きな計画ですよね。今年見直しがされて、3月に第2期の西宮市子ども・子育て支援事業計画の中に数字も上がってきていて、令和6年までには実施を進めていきますというふうに方向性も書かれている。それが方向転換をするようなときに、教育委員には、先ほど事務の執行に関わるものとかはしますが、そうではなかったので今回8月はしませんでしたということですが、今後、何かこういった方向転換をされるときにも、今回と同じように教育委員会の会議にかけられないということは可能性として出てくるということでよろしいでしょうか。 ◎教育次長(坂田和隆)
     今回、いわゆる子供の居場所づくり事業の中における放課後キッズの進め方のことについて、当初予算で御説明した内容と少し見直しをしたということにつきまして、今委員に御指摘いただいているのは、その部分についての動きを変えることについて、いわゆる委員会のほうでの意見を聴くべきではなかったかということかと思います。  先ほどの繰り返しになりますが、この子供の居場所づくり事業に限らずですが、市のあらゆる施策、教育委員会におけるあらゆる施策のいろいろなものにつきまして、全てのいろんな動きを教育委員会議に逐一かけて了解を得るというような形でのことではなくて、先ほど言った重要施策の中の重要な方向性を位置づけるようなものについて特に委員の皆様の御意見を聴き、そこで承認を得るという形を取っております。  今回の分につきましては、我々としましては、その中で言いましたら、いわゆる子供の居場所づくり事業の本来の運用、やり方の部分の中で一部変更があったということについて、当然ながら報告という形のことは必要ですが、そういう形で8月の段階では出さなかったということで、ただ、そのことについて委員のほうから御指摘いただきましたことについては、我々としても意見として受け止めて、今後のものに反映させていきたいと思っています。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  すごく大きな案件だったと思います。一般質問にも取り上げられるぐらい、議員の中でも、これは止めるべきではないだろうという意見が多かったと思いますし、この教育こども常任委員会の中でもそういう意見があったと認識しています。先ほど坂上委員からもおっしゃいましたが、子供たちの遊びの場って本当に限られていて、すごく大事な事業の一つだと思っていますし、特に教育委員の方たちが、お金だったり財政だったりとか、そういうところとまたちょっと切り離して、子供たちの育ちというところでいつも意見をおっしゃっていただいていると思いますので、ぜひ今後こういった子供たちに直接関わる――教育委員の方たちは子供に直接関わることがほとんどなんですけれども、ぜひ委員の会議でもいろんな言葉を上げていただいて、それを反映していただきたい。この議会に上がってくる前に、そこでいろんな意見を交わしていただきたいというふうに思います。この件は以上です。  2点目の高学年についてですが、先ほど申しました令和2年3月の第2期西宮市子ども・子育て支援事業計画の中で、高学年について、放課後児童健全育成事業、育成センターの今後の方向性の中に、「5、6年生を中心とした高学年の利用ニーズについては、放課後キッズルーム事業と連携を図りながら受け入れ対策を推進します」というふうに書いてあります。今回出していただいた資料3につきましても、少ないながらも4年生、5年生、6年生――4年生はかなり多いですし、6年生に関しても数が上がってきているなと拝見しました。  今後、高学年の利用ニーズについて、育成センターと放課後キッズルーム事業が連携を図りながらということなんですが、その連携というところで具体的に何か決まっていましたら教えてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   育成センターにつきましては、御存じのとおり、西宮市では現在3年生まで、一部のセンターにつきましては4年生までということになっておりますけれども、児童福祉法では小学校6年までが対象というふうになっております。しかしながら、今後、西宮市として6年生まで全て育成センターの施設を整備して受け入れるのかということになりますと、学校のグラウンドの問題であるとかそういったコストの問題もございますし、現実的には時間がかかる問題かというふうに考えております。  そういったところで、4年生、5年生、6年生のうち放課後キッズの利用ができる児童につきましては、そちらの選択肢も考えていただいた上で利用される方は利用していただく、そうではなくて、育成センターが必要な方については、6年生まで受け入れるだけの制度というか、それはしっかりと構築していく、そういった形で児童にとって選択できるような仕組みをつくっていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  4年生まで受入れが決まったところでも、3年生までが多いと、4年生全員受入れというのもなかなか難しいというのが現状じゃないかなと思います。5年生、6年生も、こうして見ると、放課後キッズに登録して遊んでいる子がいるというふうに考えますと、やっぱりこの事業のよさである学年関係なく1年生から6年生まで自分の学校で放課後遊べるというのは、やっぱり親子ともに、子供はもちろんですが、親にとっても安心な事業であるというのがこの数字で見て分かると思います。  ですので、要望になりますが、先ほども坂上委員が来年中にとか再来年中にとかおっしゃっていましたが、子供たちは一年一年、あっという間に小学校卒業となりますので、できるだけ早くこの事業を進めていただきまして、できたら高学年の子たちにもアンケートですね、育成センターの子のアンケートとかではなく、子供全体のアンケートを取って、キッズがあったら利用しますかみたいなアンケートが取れるのであれば、そこでまた数字が出てくると思いますので、検証の一つになるのではないかと思います。御検討をよろしくお願いいたします。  最後の今後の計画についてですが、先ほどから申し上げています西宮市子ども・子育て支援事業計画の中にある新・放課後子ども総合プランに基づく行動計画の中の放課後キッズ導入校数というのが、令和6年度までにということで数字が上げられておりますが、これはこのまま計画どおり進んでいくというふうな認識でよろしいでしょうか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   子供の居場所づくり事業の見直しを行っていく中で、プランの目標数値については修正せざるを得ないとは考えております。しかしながら、全校で実施するということと、できるだけ早く全校に展開していくということで、必ず推進してまいりたいと思っております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  全校でやっていくということでお伺いできたので、あとはその時期ですね、計画どおりにはいかないというふうに今ちょっとおっしゃっていたので、いつどのようにその変更をなされるのかというのもちょっと気になるところなんですが、すみません、最後に一つ質問で、数字的に今後見直しがされるということであれば、この計画から見直しとなった場合に、毎年毎年一つ一つ、1年ごとこの検証をして、じゃあ来年どうしますというふうにされるのか、それとも、来年度にその後の令和6年までのことを計画されるのか、教えてください。 ◎教育次長(坂田和隆)  この全校実施をするという方向については変わりはないと。ただ、いつまでにということについて今はまだ明記ができていない状況になります。ただ、今、田中委員からも頂きましたように、先ほど坂上委員からも大変力強いお言葉で事業実施についてのお言葉を頂きましたとおり、我々としても全力を挙げて進めていきたいということは、教育委員会だけではなくて、市を挙げてこの放課後施策についてはやっていきたいという気持ちは変わりませんので、できるだけ早い時期にいわゆる全体計画、特にいつまでにというようなことにつきましては明記をできるような形でまた御報告をさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。決まりましたらまた報告をお待ちしております。よろしくお願いいたします。 ◆ひぐち光冬 委員   3点、一問一答でお願いします。1点目がコーディネーター常駐型の実施時間について、2点目が育成センターと放課後キッズの関係について、3点目が改良型の放課後キッズの学習への動機づけについてお聞きしたいと思います。  まず、1点目のコーディネーター常駐型の実施時間についてですが、先ほど菅野委員のやり取りの中で、学校ごとにこの時間は変わってくるということがありましたけれども、というと、例えば夏休みは全くやりませんというような学校も出てくる可能性はあると考えてよろしいですか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   具体的な実施時間につきましては、今後導入する学校において、学校や地域と丁寧に話を進めたいと思っておりますけれども、現状、コーディネーター常駐型は、基本的に夏休みも午前中は実施しておりますので、全く実施しないとかということは考えておりません。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  その決定機関というか、この学校はこれだけの時間でやっていきますというのを決定するその話合いの場というのは、誰と誰と誰がその会議に参加して、最終的な、この学校ではこれだけの時間で実施しますというのを決めるのか、ちょっと教えていただいてよろしいでしょうか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   一般論になりますけれども、新しく事業を実施するに当たりましては、まず学校の管理職とも協議しまして、活動場所であるとか子供の動線であるとか詳細について協議をいたします。基本的には、例えばPTAであったりとか青少年愛護協議会であったりとか、そういった団体ともお話をさせていただくこともございます。今後、またコミュニティ・スクール等も展開していく中で、そういったところでも意見を聴くということがあるかとは思うんですけれども、最終的にはいろんな御意見を尊重した上で、丁寧に協議をさせていただいた上で市のほうで判断させていただくというふうに考えております。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。分かりました。  では、次に2点目の質問です。育成センターとキッズの関係についてですが、今度、改良型を神原と高木北の2校でやるということで、ここは放課後キッズと育成センターの登録がどちらかの選択制になるということで、場合によっては、ちょっと考えられるかは分からないですけど、一気に放課後キッズに流れるということも可能性としてはあり得ると思うんですが、すみません、神原と高木北の育成センターを今どこが指定管理しているかちょっと忘れてしまいましたけれども、指定管理者側の意見とかって、何か声が出ていたら教えていただきたいんですが。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   一気に流れるかどうかというのは、現状なかなか想像しにくいところではございますけれども、現在、高木北については株式会社セリオ、神原については社会福祉協議会が指定管理者でございます。改良型を考えるに当たりまして、両指定管理者のほうから意見も聴きまして実施をしているところでございます。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   社協さんとセリオさんから特に不安の声なんかは出ていないですか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   利用者が一気に流れていって、育成センターの利用者が減ってしまうというような不安の声は聞いておりません。ただ、細かいところですね、集団下校をどういうふうにしていくのかとか、そういったところでの打合せの中で現状のお話を聞かせていただいて、こういうところが課題であるなとかというようなことを協議して、次の4月1日を迎えたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。ありがとうございます。  この点に関してもう一つなんですが、例えば今回放課後キッズを選んだけれども、やっぱりもうちょっと手厚く見てほしいということで育成センターのほうに行きたいなと思われる方も出てくると思うんですが、その変更のタイミングというのは随時できるのか、毎月1回というか月初めしかできないのかとか、分かっていたら教えていただきたいんですが。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   育成センターにつきましては、使いたいというときには、前月の20日までに申込みをしていただくことになりますので、今回、放課後キッズからまた育成センターに戻りたいという場合にも、そのようなタイミングで申請をしていただくことになります。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。ありがとうございます。  最後3点目ですけれども、放課後キッズ(改良型)の学習への動機づけということが書いてありますけれども、これをもうちょっと詳しく教えていただいてよろしいでしょうか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   学習への動機づけということですけれども、子供の居場所づくり事業につきましては、児童に対して活動内容を指定するものではございませんけれども、今後GIGAスクール構想によって1人1台端末が配付されることを受けまして、自主的な活動の中でもより効果的な端末の利用方法について、今後検討していきたいと考えているわけでございます。現時点で何か具体的に案があるわけではございません。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。  例えば育成センターでは宿題の時間みたいなことが取られているんじゃないかなと思うんですけど、これはそういう意味なのかなと勝手に考えたんですけど、放課後キッズでも育成センターに寄せるためにそういう宿題をするような時間を取るように考えているのかなと思ったんですが、そういうわけではないということでよろしいですか。 ◎地域学校協働課担当課長併任育成センター課担当課長   育成センターのようにプログラムを設けるとかということも検討には上がっておりましたけれども、あくまで放課後キッズの趣旨が、子供たちの自由で自主的な活動を支援するということですので、細かいプログラムを定めて何か実施するということまでは考えていません。ただ、子供たちから進んで学習ができるような何か動機づけになるようなもの、例えば例としては、今挙げさせていただいている端末を使って何かできないかとかということを考えているということでございます。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。ありがとうございました。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ここで休憩といたします。再開は4時45分です。           (午後4時34分休憩)           (午後4時43分再開) ○八代毅利 委員長   再開します。  ほかにありませんか。 ◆大川原成彦 委員   質問をやめて要望意見だけ言っておきます。  分かりにくいのは、育成センター事業と放課後事業の関係ですよね、育成センター事業での待機児童解消も一つの目的であって、それに代わる居場所という意味合いと、そのほかにみんなが安心していれる場所という両面があるんだと思うんですけれども、今やっている例えば放課後キッズ5校、それ以外の方式14校、何でこの学校が先行してやり始めたのかというのは、例えば育成センターの待機が多いところからやってみようとか、そういう意味でのニーズがあるからここからやってみようと。あるいは、学校の先生方が快く受けてくれたからとか、いろいろあるかとは思うんだけれども、何でそこから始めたのかという理由も我々的にはよく分からないし、さっきひぐち委員からも、どうやって決めているんだみたいな質問があったんですけれども、同じ疑問を持っています。なので、学校の児童数と育成センターの利用者数、あるいは待機児童数、それと、事業を行っているところであれば、居場所づくり事業関係の利用者の数とか、そこら辺を並べて見せてもらわないと、いわゆる必然性とか、ここから始めようというプロセスが分からないんですね。だから、そういう資料をぜひ用意していただきたいなというふうには思います。  その上で、坂上委員も、2年でやろうよと御提案されていたけれども、どこから始めたらいいのか、どういうふうに進めたらいいのかという議論が、委員会としても、要するに議会としても共有できると思うんですね。だから、ぜひそういう資料を用意していただいて、あと、利用者負担の問題とか、あるいは税の使い方としての公平性みたいな話とか、そこまで突っ込んでいったらややこしいので、そこはふわっとさせた話にしたらいいとは思うんだけれども、突っ込んでいったらそういう話にもなっていくので、ぜひ育成事業との人数の関係、費用の関係、そこら辺をもう少し全体像が見えるような形で御用意していただけたらなというふうに思います。  言ってみれば、今日の報告であったとおり、放課後キッズであれば約1,300万円、コーディネーター常駐型だったら約650万円みたいな形で、平均すると約1,000万円ぐらいという話なので、これを41校全部やったら4億ちょっとかかるという話になってくるんだと思うけれども、今から2億何がしかの新規の予算が必要になって、この予算もちゃんと庁内で取ってこないといけない話になっていくので、そのときの説明、説得力にも役に立つことになると思うので、しっかり理屈をつけるための資料を用意していただけたらなというふうに思います。  事業を推進することについてはもちろん大賛成ですし、ぜひお願いしたいと思っていますので、そこら辺お願いしたいと思います。  以上、要望です。 ○一色風子 副委員長   私も質問せずに意見だけお願いします。  委員の皆さんいろいろ質疑していただいていて、本当におっしゃるとおりやなというふうに伺っていたんですけれども、コーディネーター常駐型と放課後キッズの対比のメリット、デメリットなんかを見ていても、コストの面だったりとかしたときに、実はそんなに変わらないんじゃないかなというところが菅野委員の質問で明らかになったところもありますし、じゃあ、もともと子供の居場所づくり事業というのは何のためにやっていったのかというところにちゃんと立ち返ってほしいなという思いがあって、子供たちのための公園がつくれない、児童館がつくれないから、じゃあ居場所として学校を開放していこうということから始まった事業だったんじゃないのかなというふうに思うと、学童の待機児童は行政課題であって、子供の課題ではないですよね。そのあたりきちっと切り分けて考えてほしいなというふうに思います。放課後キッズをやったおかげで学童の待機がちょっと減った、ラッキーやなというぐらいの感覚でやっていかないと、子供のための居場所づくり事業だったのに、いつの間にか行政課題を解決するための事業に変わっているみたいなことというのは全然求めていないので、子供はどこに住んでいても、西宮市に同じような遊びの場所があるというような状況をぜひつくってあげてほしい。待機があるからとかないからとか、ここの学校の事情はこうだからとかそういう理由ではなくて、子供たちの遊ぶ場所を西宮市としてどう提供していくのかという観点にきちんと立ち返って、改めて考えていただきたいなということを要望しておきます。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   私も質問。 ○一色風子 副委員長   委員長の職務を交代します。 ○八代毅利 委員長   質問じゃなくて、私も意見要望を一つだけですけれども、坂上委員がおっしゃったように、一挙に早くやるべきだというのは私も同じなんです。何でかといったら、やっぱり学校によってあまり格差があっちゃいけないと僕は思いますので、できるものならとにかく早くやっていくということが必要だろうなと思っています。
     学校自体の施設を見ていても、今は春風小学校がもう出来上がってすばらしいものになっているんですけど、その隣の私の地元の鳴尾北小学校は相当古いまま、もっと向こうの小松小学校なんかはもっとひどいというか、そういう状態になっていて、やっぱり学校の施設なんかにおいても、新しく改築したところともう何十年も前、昭和30年代ぐらいのものも中に入っているような建物が残っている。格差があるのはこれはもうしようがないんですけども、ですけど、できる部分では、放課後キッズなりコーディネーター常駐型にするなり、こういうのはやっぱりなるべく平等にしてあげる、これがやっぱり公の事業の一番大事なところだと思いますので、こっちはいっぱいそろっている、こっちは全然ないとか、こういうことがないように、なるべく事業のスピードアップをしてもらいたいということでよろしくお願いします。  以上です。 ○一色風子 副委員長   委員長の職務をお返しします。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、本件はこの程度にとどめます。  ここで説明員が一部退席します。    (説明員一部退席) ○八代毅利 委員長   次に、施策研究テーマコロナウイルス禍の学校教育について」を議題とします。  本日は、重松教育長をはじめ教育委員会の方に御出席をお願いしております。御出席ありがとうございます。  本日は、施策研究テーマ報告書の最終確認を行います。  各委員の提言につきましては、どなたからも修正分の御提出はありませんでしたので、前回確認いたしました報告書案と同じものをタブレットに再配信しております。御確認ください。  本報告書について御意見等ございませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、本報告書につきまして、この内容をもって確定したいと思いますが、これに御異議ございませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。それでは、これを確定としてホームページにも掲載させていただきます。  それでは、今から重松教育長へ報告書をお渡ししたいと思いますので、暫時休憩します。           (午後4時55分休憩)           (午後4時57分再開) ○八代毅利 委員長   再開します。  お渡ししました施策研究テーマ報告書につきましては、各委員からの提言や御意見等が書かれております。教育委員会におかれましては提言内容を十分にしんしゃくされ、今後の施策に反映されるよう要望いたします。  ここで教育長より御発言等がございましたらお願いします。 ◎教育長   委員各位におかれましては、今年度の施策研究テーマである「コロナウイルス禍の学校教育について」に対し、貴重な御提言を頂き、誠にありがとうございます。  そもそも学校が育てる能力としては、一般に、知性、心、健康、技術と言われています。そのために学校は、人と人の社会的な関係を教育の中核に据え、学び合い、支え合い、高め合う協働の力を育むことを通して、学びの共同体としての役割を果たしてきました。しかし、コロナによって、この役割に大きな課題を突きつけられたことは事実でございます。今回の委員の皆様から「学びの継続性について」と「児童生徒のケアについて」の御提言を頂きました。この内容は、学びの共同体としての学校の課題に対し、様々な助言を与えてくださいました。この提言内容を十分に踏まえた上で、今後施策の方向を検討し、事業の執行に生かしてまいります。  今後とも、御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。  本日はありがとうございました。 ○八代毅利 委員長   ありがとうございました。  それでは、本施策研究テーマのうち、項目「学びの継続性(オンライン授業)について」及び「児童生徒のケアについて」につきましては、これにて終了といたします。  なお、項目「感染症対策について」は、引き続き調査研究を続けてまいりますので、よろしくお願いいたします。  本件はこの程度にとどめます。  ここで説明員が退席します。    (説明員退席) ○八代毅利 委員長   次に、施策研究テーマこども未来センター子育て総合センターの在り方について」 を議題とします。  本日は、こども未来センターが抱える課題とその課題に対する解決策について委員間協議を行いたいと思います。  タブレットには皆様から御提出いただきました御意見を配信しておりますので、御確認ください。  ここで暫時休憩といたします。           (午後5時01分休憩)           (午後5時16分再開) ○八代毅利 委員長   再開します。  本件についてほかに御意見等はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   先ほどの協議をちょっと再確認いたしますと、今後、今回の皆様に提出いただいた課題と解決策、これに訂正のある方は今週中に出していただいて、それをまとめて当局に事前に投げておきますので、1月6日開催の委員会において意見交換を行うということになります。そして、1月19日の委員会では、1月6日の意見交換を基に作成していただいた提言について協議を行います。意見交換を行いまして、19日に確認をさせていただいた上で、2月1日の委員会において提言を確定させて、そして当局に提出をする、こういうことになっておりますので、よろしくお願いをいたします。  本件についてはこの程度でとどめさせていただきます。  以上で本日協議すべき事項は全て終了いたしました。  当局から、GIGAスクールスタートパッケージの速報版及び骨子について報告を受け、意見交換、そして、子供の居場所づくり事業の検討と令和3年度に向けた取組についての報告を受け、意見交換、そして施策研究テーマコロナウイルス禍の学校教育について」は報告書を確定させて当局に提出、施策研究テーマこども未来センター子育て総合センターの在り方について」は委員間協議を行いました。  以上をもちまして教育こども常任委員会を閉会します。  御協力ありがとうございました。           (午後5時18分閉会)...