• "学習推進課長"(/)
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  1. 西宮市議会 2020-09-10
    令和 2年 9月10日教育こども常任委員会-09月10日-01号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    令和 2年 9月10日教育こども常任委員会-09月10日-01号令和 2年 9月10日教育こども常任委員会                西宮市議会                  教育こども常任委員会記録               令和2年(2020年)9月10日(木)                  開 会  午前 9時58分                  閉 会  午後 2時54分                  場 所  4号委員会室 ■付託事件  (こども支援局)   議案第234号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)   議案第242号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第9号)
     (教育委員会)   議案第234号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)   議案第244号 財産取得の件(図書館用ICタグ)  (こども支援局・教育委員会)   議案第234号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号) ■所管事務調査  (教育委員会)   1 所管事務報告「生涯学習の全庁的な推進体制について」   2 施策研究テーマ「コロナウイルス禍の学校教育について」  (こども支援局・教育委員会)   1 施策研究テーマ「こども未来センター子育て総合センターの在り方について」   2 管内視察及び勉強会について ■出席委員   八 代 毅 利 (委員長)   一 色 風 子 (副委員長)   江 良 健太郎   大川原 成 彦   菅 野 雅 一   坂 上   明   田 中 あきよ   ひぐち 光 冬 ■欠席委員   な   し ■委員外議員等   な   し ■紹介議員   な   し ■傍聴議員   澁 谷 祐 介 (議  長)   まつお 正 秀 ■説明員(西宮市議会委員会条例第19条による)   市長      石 井 登志郎  (こども支援局)   こども支援局長 時 井 一 成   子供支援総括室長           大 神 順 一   子供支援総務課長           宮 本 由 加   保育施設整備課長           増 田 太 一   保育施設整備課担当課長           池 田 敏 郎   子育て支援部長 小 島   徹   育成センター課長           宮 後 賢 至   子育て事業部長 伊 藤   隆   保育幼稚園支援課長           松 井 亮一郎   こども未来部長 足 立   敏   診療事業課長  谷 口 祐 子   発達支援課長  地 行 一 幸   地域・学校支援課長           金 井 温 宏   子育て総合センター所長           海 部   康  (教育委員会)   教育長     重 松 司 郎   教育次長    坂 田 和 隆   教育総括室長  薩 美 征 夫   教育総務課長  竹 村 一 貴   教育企画課長  吉 田 巌一郎   社会教育部長  上 田   幹   参事      中 島 貴 子   地域学校協働課担当課長           宮 後 賢 至   文化財課長   俵 谷 和 子   地域学習推進課長           石 井 紀 子   読書振興課長  北   裕 幸   読書振興課担当課長           中 西 しのぶ   教育次長    佐々木   理   学事・学校改革部長           津 田 哲 司   学事課長    因 幡 成 人   学校教育課長  木 戸 みどり   学校保健安全課担当課長           金 井 温 宏   教育研修課長  木 田 重 果   教育研修課担当課長           谷 口 麻 衣  (財務局)   契約管理課長  岡   宏 昭  (産業文化局)   生涯学習部長  上 田   幹   生涯学習企画課長           中 島 貴 子   生涯学習事業課長           藤 網 祥 二           (午前9時58分開会)
    ○八代毅利 委員長   ただいまから教育こども常任委員会を開会します。  この際、お諮りします。  本委員会の審査日程及び順序につきましては、タブレットに配信のとおりとしたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  なお、審査日程に記載のとおり、所管事務調査の件として、教育委員会から1件の報告があり、その後は施策研究テーマ2件と管内視察及び勉強会について協議を行いますので、御承知おきください。  ここで審査に入ります前に委員の皆様に申し上げます。  各委員の質疑におかれては、簡明で議題の範囲を超えない発言になるように、また、意見は討論等で述べるように心がけてください。  なお、発言が明白な錯誤、著しい趣旨不明瞭、不適切、既に答弁された内容のみの繰り返しと判断した場合は、委員長において議事整理を行う場合もございますので、御承知おきください。  また、御自身の質疑が終了した後も関連質問は認められております。関連質問を行う場合は、その旨を宣言し、内容もこれに基づくよう心がけてください。  委員の皆様には委員会質疑に当たっての注意事項をお手元に配付しております。各自、質疑に際しては改めて御確認いただきますようお願い申し上げます。  次に、当局に一言申し上げます。  委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの政策提案に対し反対の意見または建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。  これより審査日程に従い審査に入ります。  まず、議案第234号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)のうち本委員会所管科目こども支援局分を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎子供支援総務課長   議案第234号令和2年度一般会計補正予算(第8号)のうちこども支援局所管分につきまして御説明いたします。  歳出から御説明いたします。  第9回定例会議案書の9-14・9-15ページをお願いいたします。  款民生費、項児童福祉費、目児童保育費では、次の9-16・9-17ページに移っていただきまして…… ○八代毅利 委員長   ここで市長の御挨拶があります。 ◎市長   おはようございます。途中で失礼いたします。  第9回定例会教育こども常任委員会の開催に際しまして、一言御挨拶申し上げます。  委員の皆様におかれましては、本会議の開催に引き続き常任委員会の開催、ありがとうございます。  本委員会に付託されております諸議案につきまして、何とぞ慎重御審査の上、御承認賜りますことをお願い申し上げまして、一言の御挨拶とさせていただきます。  よろしくお願いいたします。 ◎子供支援総務課長   次の9-16・9-17ページに移っていただきまして、民間保育所給付等事業経費で2,331万2,000円を増額しております。  これは、保育士確保策として潜在保育士の就職支援等を行うために、保育士・保育所支援センターを新たに設置し、事業運営の委託経費を増額補正するものでございます。  目児童育成費では、留守家庭児童育成センター管理運営事業経費で3,477万円を増額しております。  これは、コロナウイルス感染症拡大防止のため、6月から小学校が分散登校を行ったことに伴い、育成センターの開所時間を延長いたしましたが、これにより生じた追加経費について指定管理委託料を増額し、併せて、小学校の臨時休業等に伴う民設放課後児童クラブの開所時間延長等により生じた追加経費についても運営補助金を増額補正して対応するものでございます。  目児童福祉施設整備費では、公立保育所改築等整備事業費で、浜甲子園保育所の新築工事において開発協議により工程の見直しが必要となり、本年度に想定していた出来高払いが発生しなくなったことから、工事請負費293万7,000円を減額するものでございます。  なお、併せて、この工事に係る債務負担行為についても変更しております。  ページ飛びまして9-34・9-35ページをお願いいたします。  下側の左肩に「変更」とございます表を御覧いただきまして、先ほどの浜甲子園保育所の新築工事について、本年度に想定していた出来高払い分が来年度の支払いとなるため、限度額を4億2,944万1,000円から4億3,237万8,000円に変更し、減額した工事請負費と同額の293万7,000円を増額するものでございます。  歳出の説明は以上でございます。  続きまして、歳入を説明させていただきます。  ページを戻っていただきまして、9-6・9-7ページをお願いいたします。  款使用料及び手数料、項使用料、目民生使用料、節留守家庭児童育成センター使用料は、コロナウイルス感染症拡大防止のため、育成センターの休所及び利用自粛の要請に伴い、育成センター使用料の免除・還付を行ったことによる減収分8,065万5,000円を減額するものでございます。  款国庫支出金、項国庫補助金、目民生費国庫補助金節児童福祉費補助金は、5,013万円を増額するものでございます。  子ども・子育て支援交付金では、先ほど御説明いたしました育成センター使用料の減収分に対し、国費から3分の1が補填されるため増額するものでございます。  次の保育対策総合支援事業費では、歳出で御説明いたしました保育士・保育所支援センターの設置に係る国庫負担分を増額いたします。  款県支出金、項県補助金、目民生費県補助金、節児童福祉費補助金は、子ども・子育て支援交付金で3,847万4,000円を増額するものでございます。  これは、国庫補助金と同様に、育成センター使用料の減収分に対し、県費から3分の1が補填されるため増額するものでございます。  一般会計補正予算の説明は以上でございます。御審議のほどどうぞよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   それでは、9-17ページ、保育士・保育所支援センター事業委託料について、今現状で決まっているその事業内容について教えていただければと思います。よろしくお願いします。 ◎保育幼稚園支援課長   保育士・保育所支援センターの現状で考えております内容について御説明をさせていただきたいと思います。  保育士・保育所支援センターの業務内容といたしましては、潜在保育士の方の再就職支援を行うことを目的としております。  この再就職支援の中身につきましては、例えば就職のあっせんですね、潜在保育士の方に登録をしていただきまして、あるいは事業者の側からも求人情報を登録していただきまして、あっせん業務を行っていきたいと考えております。  あっせん業務につきましては、マッチングを行っていくわけでございますけれども、このマッチングのほうはシステム構築をいたしまして、システムを使ったマッチング、あるいは、そこの支援センターの職員の面談あるいは相談等を通ずる中で、具体的に御希望の条件に合う園の御紹介といったものを考えているところでございます。  今回のこの支援センターの予算につきましては、委託で計上させていただいておりますけれども、委託先といたしましては、一般社団法人の西宮市私立保育協会へ事業を委託したいというふうに考えている状況です。  概要につきましては以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   以上です。ありがとうございました。 ○一色風子 副委員長   今、菅野委員のほうから現状決まっていることということでお話を聞かせていただいたんですけれども、それに関連することと併せてもう少し詳細に伺いたいなと思いますのでお願いします。一問一答で。  先ほど再就職支援だということだったんですけれども、マッチングや面談、相談ということで、例えば保育士・保育所支援センター自体を知っていただくために、再就職する方だけではなくて、例えば大学生だったりとか、これから保育士になる方へのアプローチということも必要なのかなと思います。相談ができるということを知っていただいて、継続して保育士として働いていただくというところで重要なのかなと思うのですが、そういったところに関してのアプローチはどのように考えていらっしゃるのか、お願いします。 ◎保育幼稚園支援課長   先ほど申し上げましたあっせん業務以外に、潜在保育士以外の方へのアプローチについての御質問かと思いますけれども、センターの設立を、当然ながらそういった今委員御指摘の方に対しても一定アプローチをしていくことはとても必要だと考えております。ですので、現在の構想ではございますけれども、市内に養成校が4校ございますので、例えばその養成校4校のほうにセンターの設立について広報させていただいて、何か御相談とかということがあれば聞いていただく、あるいは、就職後にまた何か御相談があればぜひそのセンターのほうに御相談いただきたいといったことも広報をさせていただきたいと思っております。今回の委託料の中にそういった広告の部分というのも積算をさせていただいておりますので、そういった方についてもアプローチをしていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   広報を今後されていくということですけれども、学校だけではない場所への広報ということも考えていらっしゃるのであれば、そのあたりもお願いします。 ◎保育幼稚園支援課長   当然ながら、まず知っていただくということが非常に大事になってきますので、駅貼りでありますとかそういったところの部分での広報も考えておりますけれども、それ以外のところ、例えば集客施設でありますとか、そういったところでの広報活動というものが一定効果があるということであれば、その辺は他市の状況も見ながらとは思っておりますけれども、効果があるということであれば行っていきたいというふうには考えているところでございます。 ○一色風子 副委員長   次に、委託先が保育協会ということですけれども、保育協会のほうに加盟されていない小規模保育所なんかとの連携については現在どのように考えていらっしゃるのか、お願いします。 ◎保育幼稚園支援課長   あくまでも委託先は協会ではございますけれども、私どもが考えておりますのは、協会に入っていない小規模保育所につきましても、このあっせん業務の中に含めて対応をお願いしたいと考えているところでございます。 ○一色風子 副委員長   マッチング業務ということで、民間の保育所であれば、保育協会に加盟されているので状況というのは分かるのかなと思うのですけれども、そういった小規模保育所もあっせんはしていただくのですけれども、中身に関してコーディネートできる方がどの程度小規模保育所のことをよく理解される機会があるのかなというのが、ちょっと実際どういうふうになっているのか分からないんです。今後、保育協会に委託されて、そこでコーディネートをしていく方がどのような形で小規模保育所の保育の運営なんかを知ったりとか連携ができるような形になっていくのかというのを、今考えていることがあればお願いします。 ◎保育幼稚園支援課長   これは、小規模保育施設だけではなくて民間保育園につきましても、一定やはりいろんな状況、あるいはそういったものの把握をしていただく必要があると考えているところでございます。ですので、小規模保育施設だけということではなくて、対象の園について現状把握をしていただきたいと考えております。具体的にどうするのかということにつきましては、これは先進市が幾つかありますので、そういったところの取組等を踏まえながら考えていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  もう一点、最後なんですけれども、今後あっせんをして再就職支援をしていくということですが、掘り起こしをした後に継続して働いていただくために、定着してその保育所で働けるための支援というのは何か考えていらっしゃることがあればお願いします。 ◎保育幼稚園支援課長   御指摘のあっせんだけではなくて定着という部分につきましては、これは非常に大事なことかと認識はいたしております。センターのまず真っ先の取組といたしましては、このあっせん業務というところになってございます。ただ、今御指摘の定着の部分というのは非常に大事だと思っております。やはり一つあるのは、学生さんとかのお話をお聞きしていても非常に大事なのは、お勤めされている園の雰囲気でありますとかそういったことも含めてというふうには聞いておりますので、今回センターができることで、各園に対してもそういったことについてもぜひ取り組んでいただきたいなと思っているところでございます。その部分で市としてどういったことができるのかということについては、ちょっとまた研究をしていきたいと考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   定着に関しては市がバックアップしていくということで、今後さらに追加で支援していくのかなというふうに今の答弁を聞いていて思ったので、期待していきたいなと思います。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   2点、一問一答でお願いします。1点目は、今お二人の委員も質問されました保育士・保育所支援センター事業委託料の件、2点目が、留守家庭児童育成センター管理運営事業経費についてお伺いいたします。  まず、保育士・保育所支援センター事業委託料ですが、1点質問させていただきます。  以前にこの保育士・保育所支援センターのお話をお伺いしたときに、広報の一つとしてホームページの作成はどうされますかという質問をさせていただいたときに、今のところはまだ考えていませんということで決まっていなかったと思うのですが、今回委託先が決まりまして、この委託料の中に委託先に広報としてホームページを作ってくださいという内容が入っているのか、またはそのあたりは市のほうで今後考えていくのか、または考えていないのか、そのあたりが決まっていましたら教えてください。 ◎保育幼稚園支援課長   センターのホームページ自体は開設はしていただこうと考えておりますけれども、どちらかといいますと、先ほど申し上げましたマッチングシステムですね、保育士の方に登録をしていただく、事業者の方に求人情報を登録していただく、そちらのシステムのほうに重きを置いた内容で考えておるところでございます。
     以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   マッチングのほうも大事だと思うんですけれども、他市の保育士・保育所支援センターとかを見ていると、そこのホームページとかで結構目を引くものがありますので、委託先にお願いされることになるのかなと思いますが、ぜひ広報のほう、まず広報しないと伝わらないというところがあると思いますので、そちらも力を入れていただきたいと思います。  この件は以上です。  続いて、留守家庭児童育成センター管理運営事業経費の件ですが、こちらは3点ほど質問させていただきます。  まず、4月、5月、6月と人数も出ていまして、そんなに人数のほうの大きな、辞めたりとか増えたりとかはなかったのかなとは思うのですけれども、今回の休校措置ですとか、できるだけ利用を控えてくださいということがあって、その後人数に変化がもしあったら教えていただけますでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   例年、5月の利用者数が一番多くなるんですけれども、今年度で言いますと、令和2年5月は4,067人というふうになっておりました。夏休みを越えたあたりから徐々に減ってくるというのが例年の動きなんですけれども、本年度に関しましては、感染拡大防止の意識であったりとか、新しい生活様式によって家庭環境に変化があったということと、留守番させたりすることができたのでもう育成センターに通わなくてもよくなったというような方も一定数いらっしゃいました。そういうことがありまして、令和2年8月には3,833人の利用者というふうになっております。  なお、昨年度は令和1年の5月と令和1年の8月とを比べましてもほとんど同じ人数になっておりますが、本年度は5月と8月を比べると減少しているというような結果になっております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   減っているということで、今後、育成センターの運営としても急激に減ると、先生たちの人数ですとかいろんなところに影響を及ぼしてくると思いますので、そのあたりをまた手厚くといいますか、現場の声も聞いていただいてやっていただけたらと思います。  2点目の質問ですけれども、民設放課後児童クラブに対して、45日間、今回運営補助金の増額ということで上げられていますけれども、その間の45日間、1か所の児童クラブに対して市のほうからはどのような情報提供ですとか、現場の情報を入れてもらうですとか、そういったあたり、どのような動きがあったか、教えてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   民設放課後児童クラブにつきましては、この間、利用児童の保護者にできるだけの家庭内保育を呼びかけるなど、感染拡大防止に努めながら運営していただくようにお願いをしておりました。また、育成センターは、こういうふうな判断をしてこういうふうに運営をしますというような情報につきましても随時お知らせをして、民設放課後児童クラブでの運営の参考にしていただいたところでございます。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  このコロナ感染防止のことで、当初予定していたよりも少しはといいますか、密に連絡を取っていただく機会が増えたのかなとは思うのですけれども、来年度、民設の放課後児童クラブの開設の予定がありましたら、決まっているところで教えていただけますでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   来年度につきましては、本年度新たに選定を行いまして、3事業所の開設を予定しております。今、開設準備に向けて事業所と調整をしているところでございます。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。  最後に要望ですけれども、民設の放課後児童クラブに対してどこまで市が関わっていくのかというのは難しいところだと思うんですけれども、今回のようなコロナ感染の対策でイレギュラーといいますか、いつもとは違う動きになったのかなと思いますが、そこでいつもよりも、思っていたよりも密に連絡が取れたということであれば、またその情報を基に、来年度以降増えていくと思いますので、手放しにならないようにといいますか、ぜひ連絡を取り合っていただけるようなシステムですとかそういうものを構築していただきたいと思います。よろしくお願いします。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   1点だけ、保育士・保育所支援センター事業について一問一答でお願いします。  これ、僕あんまり詳しくないんですけど、これまではこういう仕組みがなくて、だから、民間の保育所さんなんかは独自で求人情報を出してやってはったんかなというふうに思うんですけど、求人情報を出すのにも結構なお金がかかっているんじゃないかなと思うんですが、このセンターができて登録料というんですかね、保育所さんが登録する、求人してほしいというのは、これは無料ですか。 ◎保育幼稚園支援課長   事業所側の方の登録、あるいは、潜在保育士の方の登録を含めて無料でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。それは喜ばれると思いますので、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  なお、本件に対する討論並びに採決は、後刻一括して行います。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第242号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第9号)のうち本委員会所管科目を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎子供支援総務課長   議案第242号令和2年度一般会計補正予算(第9号)のうちこども支援局所管分について御説明いたします。  事前にお配りいたしました説明資料の1ページをお願いいたします。  このたび、国の第2次補正予算を踏まえ、兵庫県において、新型コロナウイルス感染症対策に対応した医療または福祉に係る業務従事者への慰労金の交付と、同感染症拡大防止に向けて取り組む医療機関や障害福祉サービス事業所等に対する支援を行うことが示されました。  これを受け、感染症対応従事者慰労金交付事業及び緊急包括支援事業として、こども未来センターの職員や施設等に係る必要な経費を増額補正するものでございます。  1、概要としましては、慰労金として、令和2年3月1日から6月30日までの間に10日以上勤務し、患者や施設利用者と接したこども未来センター内で業務に従事する職員などを対象に、1人当たり5万円が給付されます。  補助金につきましては、令和2年4月1日から令和3年3月31日までの間に実施した感染拡大防止に資する物品購入など、感染症対策を徹底し、拡大防止に努めつつ、必要な医療や障害福祉サービス等を継続的に提供するための経費として、こども未来センター診療所に100万円、同わかば園に38万円が給付されるものでございます。  次の2ページをお願いいたします。  補正額につきましては、事業費総額は729万6,000円で、全額県費となっており、(1)、歳出としましては、診療所業務従事者58名と、それ以外の業務従事者60名、合わせて118名分の慰労金として、①負担金補助及び交付金590万円、その関係経費として②口座振替手数料1万6,000円、感染拡大防止に資する物品等購入費として③消耗品費53万円、④医薬材料費85万円を計上するものです。  (2)、歳入としましては、①新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業費で、慰労金と口座振替手数料として、(1)、歳出の①と②の合計となります591万6,000円を、②医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業費で、診療所分の支援金として、(1)、歳出の③の内訳で診療所分15万円と④85万円の合計100万円を、③障害福祉サービス施設・事業所等における感染対策徹底支援事業費で、わかば園分の支援金として、(1)、歳出の③の内訳でわかば園分38万円をそれぞれ計上するものでございます。  補正予算の明細につきましては、追送1の議案書を御用意いただきまして、1-10・1-11ページをお願いいたします。  歳出でございますが、款民生費、項障害福祉費、目児童発達支援費では、1-11ページの説明欄にありますとおり、診療・リハビリ事業経費で、診療所分の物品購入費100万円、診療所業務従事者58名分の慰労金290万円を、児童発達支援事業経費でわかば園分の物品購入費38万円、診療所以外の業務従事者28名分の慰労金140万円を、発達・教育相談事業経費で診療所以外の業務従事者12名分の慰労金60万円を、ページ飛びまして、1-14・1-15ページを御覧いただきまして、款教育費、項教育総務費、目教育指導費では、地域・学校支援事業経費で診療所以外の業務従事者20名分の慰労金100万円をそれぞれ増額するものでございます。  歳入につきましては、1-4・1-5ページに戻っていただきまして、款県支出金、項県補助金、目民生費県補助金、節障害福祉費補助金の説明欄に、先ほど資料で御説明いたしました歳入の内訳を記載しておりますので御参照ください。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   2点について一問一答でお願いします。  1点目、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業、2点目、新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業。  まず1点目、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業について。  こども未来センター診療所とわかば園では、これまでどのような感染拡大の防止策を講じてこられたのでしょうか、御答弁ください。 ◎発達支援課長   こども未来センターコロナウイルス感染症拡大防止策としまして、本年の2月から順次、国や県の通知に従いまして、次の取組を行ってまいりました。  まず、センター内の各所にせきエチケット、手洗いに関する啓発チラシを掲出、センター全職員にセンターにおける感染症対応資料の配付、センター職員へのマスクの配付、緊急事態宣言後はわかば園の閉園やリハビリ等の中止、また、診療所としては電話診察の活用、また、再開後につきましては、3密回避を考慮した養育や、遊具、リハビリ室等のアルコール消毒及び換気、また、診療所待合室ソファーを3密回避に配置変更、このほか養育時のエプロンやかっぽう着の着用、また、洗面所ではハンドドライヤーを使用しておりましたが、これを中止し、ペーパータオルを設置し、また、不特定多数の利用者が触れることとなる玄関自動ドアのボタンやエレベーターボタン、手すりなどの随時アルコール消毒や、窓口での飛沫防止シートの設置、あと施設利用者の検温実施などを実施してまいりました。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   今、電話診察の活用というふうにおっしゃいました。これは具体的にどんな感じで行われているのでしょうか。 ◎診療事業課長   診察のほうの再診の方に限りまして、医師がこの方なら電話でのやりとりによる保護者からの聞き取りで診察可能と判断した方に関しまして、こちらから事前に電話で、電話の診療でさせていただきますがそれでよろしいですかという確認を取りまして、御了承いただいた方に対しまして電話での診察を実施いたしました。  割合としましては、全診察のうち、4月に電話診察を始めましてから、5月、6月末までの期間で約35%の方が電話診察となりました。  それ以外のどうしても来ていただきたい方というのは、通常どおりの来所での診察を行いました。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  こども未来センター診療所とわかば園では、今回の補助金でどのような感染拡大防止の取組を行うお考えですか、お聞かせください。 ◎発達支援課長   今回、補助金の活用でございますけれども、補助金につきましては、今年度中に実施しました感染拡大防止対策に必要な経費に使用可能であるため、これまでに購入した購入物品と今後の購入物品の費用に充てる予定でございますが、これまで購入した物品につきましては、まず検温の非接触型の体温計、また、消毒用のアルコール、また、不織布のマスク、あとペーパータオル、あと環境清拭クロスといったものです。今後の購入予定としましては、消毒用のアルコールと不織布マスク等を考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  2点目の質問に移ります。  新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業。  新型コロナウイルスについては、保育所などでもこども未来センターと同様の感染リスクがあり、保育士などは相当程度心身に負担がかかる中、強い使命感を持って徹底した感染防止に努め、業務に従事しています。保育所などの業務従事者らに慰労金を支給する考えはないのでしょうか。例えば、さきに補正予算で議決した各施設への補助金等の活用は検討できないのでしょうか。お答えください。 ◎こども支援局長   このたびの慰労金につきましては、国の第2次補正予算におきまして、医療機関や障害福祉サービス事業等の従事者に対して予算化されたもの、これを受けて市のほうで実施をするというものでございます。  保育所等の従事者につきましては、今回、国が対象としておりませんので制度化には至っておりません。市がこれを単独事業として実施する場合には大きな予算が必要となりますので、他市の動向も見定めていく必要がございます。  一方で、今御指摘いただきました6月議会での議決をいただきました国予算の1施設当たり50万円補助の対象経費につきましては、衛生用品の購入等に加えまして、かかり増し経費等の人件費も対象とすることが示されております。  したがいまして、運営者が感染対策等の業務に従事したと判断をした場合、これは厳密な慰労金ではございませんが、従業員の手当等に充てることはできるというふうに考えております。  また、8月の臨時議会でも議決いただきました民間児童福祉施設等に対する30万円補助、こちらにつきましても国の50万円補助の対象に加えまして、自動水洗化などの工事費も対象としたものでございます。こちらは市の独自施策でございますので、幅広い運用をしたいというふうに考えており、その使い道につきましても、国の先ほどの50万円補助と同様に、感染対策等の手当等に充てることは可能というふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   いわゆる保育所などの業務従事者へのこうした手当、これは他市の動向はどうなっているのでしょうか。お答えください。 ◎子供支援総括室長 
     こちらが現在把握しているところで申し上げます。  それぞれ支給対象が施設の場合、あるいは職員1人当たりの場合というふうに異なってはおるんですが、政令指定都市では札幌市、名古屋市、福岡市、北九州市、中核市では函館市、山形市、倉敷市、また、県レベルでは山形県、福井県、愛知県が実施または実施予定とされております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   以上です。どうもありがとうございました。 ◆ひぐち光冬 委員   慰労金交付事業について一問一答で、菅野委員と同じことを聞こうと思っていたんですけれども、すみません、市独自でやろうと思うと多額のお金がかかるということなんですが、実際試算はされていますでしょうか。 ◎子供支援総括室長   非常に粗い試算でございますけれども、約2億5,000万円から3億円程度は必要というふうに考えております。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。ありがとうございます。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   慰労金交付事業、それから緊急包括支援事業について、1点質問させていただきます。  先ほどの菅野委員からの質問の答弁の中にありました、わかば園の閉園、リハビリなどが中止というふうにおっしゃっていたんですけれども、診察のほうは、電話での診察ですとか直接来られる方は続けていたということなんですが、わかば園と、それから、リハビリの中止をされた理由、根拠などがありましたらお願いします。 ◎発達支援課長   わかば園につきましては、一般的な保育所と違いまして親子通園ということで、その期間、緊急事態宣言の間は保育所等の利用自粛を促しておられたと考えておりますけれども、わかば園につきましては親子療育ということで、親御さんが見られる環境になったということ、また、登園に当たってわかば園の場合、タクシーを乗り合わせて御利用されるといったことで、そういったタクシーの中にも感染のリスクがあったということ、また、肢体不自由児等、医療的ケアのお子さんをお預かりするといったことで、重症化のおそれがあるといったことから一旦閉園をさせていただきました。 ◎診療事業課長   リハビリにつきましては、診察に比べまして来所の人数が多いことや、どうしても集団になってしまう部分もございまして、密を避けることができないという観点からリハビリのほうは中止といたしました。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   多分、利用者さんの中でもやっぱり怖いから控えたいという方ももちろんおられたと思うんですけれども、こういうリハビリに行かれていたり、わかば園に行かれているお子様の中には、毎日のルーチンのようになっていて、行っていることで健康が保たれるという子もたくさんおられたと思うんです。  最後に要望なんですけれども、今後、もしもまた同じような状態になったときに、全く中止にしてしまうのか、診療と同じく大切なところなので、個々のいろんなことを考えていただいて、全く中止ではなくて、その人に合った電話でのリハビリの対応とかもされていたと思うんですけれども、もうひとつ踏み込んだところで何かできないかを考えていただけましたらいいかと思います。よろしくお願いします。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。 ○一色風子 副委員長   この議案242号の未来センターの補助金などの部分に関して、反対するものではないんですけれども、国、県がされている制度なので、先ほど菅野委員がおっしゃっていたように、福祉施設という枠の中で、保育所というのは今回枠から外れてしまっている。ここで従事されてきた保育士さんたちというのがどこで線引きされたんやろうというのが非常にもやもやする制度だなというふうに感じています。いろいろ工夫すればできることもあるのかもしれないですけれども、今後市として、こういう補助金の制度などがあった場合には、ぜひ幅広くもう少し工夫した形で、いろんな方に対してあまり差がないような形の補助の制度で一緒に取り組めるようにということをお願いしておきます。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第242号のうち本委員会所管科目は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第242号のうち本委員会所管科目は承認することに決まりました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   ここで当局に一言申し上げます。  委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの政策提案に対し反対の意見または建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。  次に、議案第234号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)のうち本委員会所管科目教育委員会分を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎教育企画課長   議案第234号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)のうち教育委員会所管分につきまして、事項別明細書により御説明いたします。  議案書の9-30・9-31ページをお開きください。  款50教育費、項05教育総務費、目10事務局費は、10万2,000円を増額し、補正後の額を17億9,363万7,000円とするものでございます。  右説明欄の学籍等事務経費は、就学奨励金または生活保護費の支給対象となっている市立小・中学校等の児童生徒を対象に、新型コロナ対策みやっこ元気寄附金を活用し、家庭学習における教材費やマスク等感染予防対策に係る経費を支援する家庭学習等支援給付金の支給に伴い、郵便料を増額するものです。  次の項10小学校費、目10教育振興費は、1,561万円を増額し、補正後の額を3億9,938万3,000円とするものでございます。  右説明欄の小学校就学奨励助成事業経費は、家庭学習等支援給付金を支給するため増額するものです。  次の項15中学校費、目10教育振興費は、907万5,000円を増額し、補正後の額を3億602万6,000円とするものでございます。  右説明欄の中学校就学奨励助成事業経費は、家庭学習等支援給付金を支給するため増額するものです。  次の項20特別支援学校費、目10教育振興費は、20万円を増額し、補正後の額を1億6,518万6,000円とするものでございます。  右説明欄の特別支援学校就学奨励助成事業経費は、家庭学習等支援給付金を支給するため増額するものです。  なお、財源は全額、新型コロナウイルス感染症対策基金繰入金を充当いたします。  説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   この議案第234号のうち、児童生徒を対象とした家庭学習等支援給付金の支給について質問させていただきます。  新型コロナ危機が深刻化する中で、事業の趣旨はとてもよいと考えます。ただ、支給対象について、就学奨励金または生活保護費の支給対象となっている市立小・中学生に限定されていることに違和感があります。新型コロナ危機は広範な産業分野に深刻な影響を与えており、家計の急変で経済的に困窮する世帯は、就学奨励金または生活保護費の支給対象者に限られてはいません。この区分けには明確な説得力はないと考えます。それではどういう対象がいいのか、どういう区分けにすればいいのかについては確かに難しい側面があるのは事実だと思います。支給対象の児童生徒が全市の約8分の1に達すると聞いております。この予算額およそ2,500万円の8倍の2億円を投入すれば全児童生徒に同額を支給することも可能な計算にはなります。寄附金の集まり具合や地方創生臨時交付金の執行状況などについて給付対象の拡大も検討すべきだと考えますが、市の考えを聞かせてください。  質問はこれ1点で、一問一答でお願いします。 ◎学事課長   このたびの家庭学習等支援給付金の財源は、新型コロナウイルス感染症対策基金となっております。同基金は、使い道を最初に、子育て世帯への生活支援、教育支援を掲げており、また寄附者の声として、困っている人や子供たちへの支援に役立ててほしいとの声を頂いていたことから、対象を全児童生徒ではなく、低所得者を対象といたしました就学奨励金または生活保護費の支給対象となっている市立小・中学生にさせていただきました。  今後の同基金の活用につきましては、給付対象の拡大を含めた効果的な使い道について、同基金を所管いたします政策局と協議してまいります。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   家庭学習や感染症対策の費用として利用とありますが、現金支給ではそれ以外の目的に利用される可能性も否定できません。協力事業者を定め、特定の目的のみ使用できるバウチャー制度での支給を検討すべきではないでしょうか。市の見解をお聞かせください。 ◎学事課長   バウチャー制度につきましては、利用業者の登録や利用券発行業務など新たに発生する業務への職員対応も検討する必要があるため、現状組織の人員体制による速やかな給付を行うことを優先いたしまして、現金での給付としております。  ただし、対象者に一方的に給付金を振り込むのではなく、対象者へ家庭学習等支援給付金の趣旨等を記載したお手紙を配付いたしまして、希望する方から申請書を提出していただくことで、給付金を趣旨に沿って有効に使っていただくようにいたします。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  若干要望を述べさせていただきます。  給付対象の拡大を含めた効果的な使い方について、同基金を所管する政策局と協議してまいりますということで前向きな御答弁を頂きました。ありがとうございます。こういうふうな経済状況が厳しくなる中で、私たちはやっぱり子供たちが安心して勉強できる環境をつくっていくということが非常に重要だと思います。経済環境の悪化が子供たちの将来の可能性を塞ぐことのないよう、できるだけみんなで子供たちの環境をつくっていってあげたい、つくっていくべきだと考えます。よろしくお願いします。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   児童生徒を対象とした家庭学習等支援給付金の支給について質問させていただきます。一問一答でお願いいたします。  この寄附金を利用させていただくことを今後長期的に考えた場合に、条例もあるかと思うんですが、今回これに決定したいということで、寄附金を利用する基準というものが何かありましたら教えていただけますでしょうか。 ◎学事課長   先ほどと同じ説明になりますが、基金の条例の中で使い道の最初に、子育て世帯の生活支援、教育支援ということを掲げておったということが一つとなっております。あとは、政策局との調整の中で教育委員会で提案いたしましたこの事業に使うということで話が進んでいったものでございます。  以上でございます。 ◎学事・学校改革部長   今の因幡課長の補足というふうな形になりますけれども、西宮市新型コロナウイルス感染症対策基金条例というふうなものがございます。その中にこの基金につきましては、第4条にありますけれども、子育て世帯への生活支援及び教育支援に関する事業、それからあと、生活困窮者並びに中小企業者及び小規模事業者等への支援に関する事業というふうなこと、それからあと、医療提供体制の整備に関する事業というふうなことで、こういった事業が挙げられております。そういったものが、長期的に例えば寄附金を募ってきた中で、今後その中でその状況における一番最適な取組というか、そのものに充当されていくものと理解しているところでございます。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   条例に基づいて政策局の検討もありということで今回決まったと思うんですけれども、先ほどの菅野委員の質問とも若干かぶるところがあるんですが、今回、対象となる御家庭の中に高校生ですとか未就学児の方もおられるかと思います。ここが外れてというか、小学生、中学生に的を当てられたということで、高校生、未就学児について何かお考えがありましたら教えていただけますでしょうか。 ◎学事課長 
     未就学の方につきましては、教育委員会だけで当然把握している数ではございませんので、対象として今のところ考えておりませんが、高校生につきましては、コロナウイルスに関連いたしまして、ICTを活用した家庭学習を行う際の通信費の支援といたしまして、教育委員会が行っています奨学給付金の対象者に6月より月額1,000円の給付を行うようにしております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   高校生は月々1,000円のこれまでにないICT学習への支援ということであるということですが、最後に要望させていただきます。  今回初めて寄附金を使うということで、決定までに本当に様々な御検討を全庁的に重ねてこられて今回の結果であると思っています。今後の寄附金利用の参考に、今回の児童生徒を対象にした給付金というのが参考にというか、これが基になるということも考えられますし、もしかしたら今後その利用を検討した際に、教育委員会は初回に支給したので、今回は違うところにしようかというようなことも話に上がってくるかもしれない、教育委員会の所管の部分が対象外になるというようなことも考えられるのかなと思ったりもするのですけれども、ちょっとその辺を懸念しております。先ほどの条例の中にもあったように、子供たちだけじゃなくて、いろんな多岐にわたって困っている方を対象というふうになっていますので、それもすごく大事なことだとは思っているんですけれども、困っている方に使わせていただくというのが大前提になると思いますので、税金でなく、寄附金を使うということでなかなか難しいところもあると思うんですけれども、ぜひ全庁的にさらに検討していただきましていろんな方に行き渡るようにお願いしたいと思います。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   1問だけ一問一答でお願いします。  この給付金を5,000円に決めた根拠だけ教えてください。なぜ5,000円なのか。 ◎学事課長   家庭学習等支援給付金の5,000円につきましては、学校生活を行っていく中で、今であればマスクを学校にしていくという流れの中で、市場価格で言いますと、使い捨てマスクであれば、例えば30枚入りでいまだに1,500円程度いたしますので、そのマスク代、例えば2か月分要したとしても3,000円ぐらいと。参考書、計算ドリル、手洗い消毒など、そういうものを含めて買ったときに、5,000円程度が一応支援する必要があるかということで、5,000円というような考え方にしております。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。  今回寄附金を使うということで、いつも以上にそういう根拠ですね、説明する必要があるのかなと思っております。支給対象に関してもそうですけれども、ちょっとすみません、気になったので確認させてもらいました。ありがとうございます。  以上です。 ◆大川原成彦 委員   1問だけお願いします。  コロナ関連対策の補正の概要で、事業費の内容に対象者、人数が載っているんですけれども、小学生が3,147人、中学生が1,830人ということですけれども、郵送料のところで94円掛ける542通掛ける往復という計算になっていて、この対象になっている人数と郵送料の件数、これの関係がどんなふうになっているかを教えていただければと思います。 ◎学事課長   542通につきましては、生活保護世帯となっております。就学奨励金の対象者には教育委員会のほうから学校を通じて通知を配付させていただくんですけれども、生活保護世帯につきましては、担当の厚生課のほうから、我々が用意しました通知を間違いなくお手元に届けるために郵送されるということで郵送料を積んでおります。  以上でございます。 ◆大川原成彦 委員   よく分かりました。結構です。くれぐれも漏れのないように周知の徹底をお願いしたいと思います。  以上です。 ○一色風子 副委員長   先ほどから出ていますとおり、家庭学習等支援給付金の支給に関して一問一答で、申請のことだけに関してちょっと質問したいと思います。  対象者のほうが就学奨励金または生活保護費の支給対象というふうになさっている中で、申請書を配付して、その上で申請書を返してもらって支給するという仕組みになっているんですけれども、このことに関して、こういった方法になった経緯というか、理由をお願いします。 ◎学事課長   まず、現金給付をするに当たりまして、もともと現物支給でもいいのではないかというような話もありました。ただ、現物給付で学校でお渡しするとなると、例えばなぜこの子たちだけがもらえるのかというような、周りの子供からの僕たちはないのかというようなところであるとか、それが就学奨励とかの対象者になるということで、当然保護者の方々も含めてプライバシーのこともありましたので、現物支給というのはなかなかハードルが高いのではないかと。また、一定こちらから一方的に振込となると、あまり多くはないと思いますけど、望まなかった方もいるかもしれないというようなことから、一定申請をいただくということと、併せて、市民の皆様等を含めましていただいた寄附金ですので、こういうようなことで活用いただきたいということを踏まえて、その趣旨を御理解していただいた上で申請していただくというようなことで調整させていただいた結果でございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   現物支給に関しては、学校で配付するということに関して、そこはスティグマを感じさせないようにという配慮があるのかなというふうに思います。そこは私は、現物支給でも、学校から配付するのではなく直接郵送でもよかったのではないかなと。教育委員会としてこの趣旨を全うさせようと思って、その上で子供たちに配慮しようということを考えるのであれば、さらに上を行くというか、そういった考え方もあったんじゃないかなというふうに思います。  ただ、現金給付ということで、一方的な振込を希望しない方もいらっしゃるだろうからということで今回こういった形になったと思うんですけれども、言ったら、就学奨励や生活保護費を受け取っている家庭に関しては、やはり日々の生活というのは毎日本当精いっぱいやと思うんですね。そういった家庭をちょっと振り返ったときに、こういった申請書類を出さなければいけないというこの一手間というのを、少しその世帯のほうに寄り添って考えていただけたらよかったなというふうに思います。  そう思ったときに、一方的な振込を希望されない方がいるのであれば、そういった方が申請をされて、就学奨励や生活保護費を受け取っている方には一応全員には給付しますよというふうな御案内で、要らない方だけ申請してくださいという逆の形というのはあり得ないんでしょうか。 ◎学事課長   委員のおっしゃるようにそういう手法もあるかとは思います。ただ、全員にこのことをしっかり周知させていただいて、まずは寄附金の趣旨を理解していただくということを今回の制度については重点を置いて考えているようなところでございます。また、ハードルが高いということで、提出漏れとかそういうことが起こらないように、対象者のほうは、先ほどから言っていますように、教育委員会等のほうで把握しておりますので、もし出ていないようであれば、お忘れじゃないかというようなお声がけもさせていただいて、忘れた、ハードルが高かったとか申請しにくかったということで受け取れなかったというようなことがないようには努めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   生活保護のほうに関しては郵送で申請のやりとりができるということです。就学奨励に関しては学校でのやりとりになるということなので、先ほどもおっしゃっていたみたいに、学校間でのやりとりはなるべく少ないような形っていうのが一番の希望される形やと思うので、そこら辺、本当に細心の注意を払ってやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   1点だけお願いします。  事業スケジュール、10月中旬からで、11月末に支給というのは非常にスパンが長いなと感じます。これが決まった理由というのを教えてください。 ◎学事課長   10月中旬というのは、当然配付する資料の準備が今から進めましても一定かかってしまう──対象が合わせまして5,000人ぐらいいるということですので、かかるということです。学校から配って、申請をいただくまでの期間を1週間なり10日間取ると、まずそれぐらいの返却がありまして、そこから支払いの準備をすると、口座の振込のタイミングとかを考えまして、それぐらいが今の最速のスケジュール感となっております。  以上でございます。 ◆江良健太郎 委員   分かりました。ありがとうございます。  ただ、一色副委員長もおっしゃられていたんですけど、就学奨励金とか生活保護費支給世帯というのは日々の生活が非常にというお話があったと思いますけど、できるだけ早い支給ができるようにお願いします。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  なお、本件に対する討論並びに採決は、後刻一括して行います。  ここで説明員が交代いたします。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第244号財産取得の件(図書館用ICタグ)を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎契約管理課長   議案第244号、図書館用ICタグの財産取得の件について御説明いたします。  定例会提案事件表(追1)とある議案書の3-1ページ、3-2ページを御覧ください。  本件は、新型コロナウイルス感染症対策として、図書館での貸出処理の時間短縮や非対面サービスの促進を図ることを目的とし、図書資料に貼付するICタグを購入するものでございます。  今回の案件は、指名競争入札を電子入札により実施いたしました。  指名業者につきましては、西宮市指名競争入札参加資格者名簿のB1(事務機器)及びC1(出版)に登録があり、図書館や図書室等の用品の取扱いがある業者を選定いたしました。  8月17日に指名通知を行い、8月21日及び24日に入札書を受付いたしました。その結果、4者からの応札がございました。  8月25日に開札を行い、議案書の3-2ページにございますとおり、丸善雄松堂株式会社が落札し、8月26日に契約金額2,928万7,500円で仮契約を締結したものでございます。対予定価格率は100%でございました。  以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   この件、一問一答で。  納期、令和3年1月29日、納入場所、市立中央図書館ということですが、今後のこの事業に向けたプロセス、スケジュールについて御答弁ください。 ◎読書振興課長   スケジュールでございますが、10月1日付で会計年度任用職員を任用する予定になっておりまして、10月1日以降にICタグを図書館の図書に貼付していきたいと考えております。年度内、3月頃には運用開始をさせていただきたいなと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   以上です。ありがとうございます。 ◆田中あきよ 委員   1点だけ質問させていただきます。  今回のICタグ購入の会社に対してなんですけれども、タグ自体の使用中に何か不具合があったときの補償ですとか交換ですとか、そういった契約内容も入っていましたら教えてください。 ◎契約管理課長   これは物品の一般論ですけど、納入から1年間については、契約不適合がありましたらそれの対応を求めることができるという形になっております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。以上です。 ◆大川原成彦 委員   1点だけ。西宮の蔵書は全体で100万冊ちょっとぐらいかと思うんですけれども、100から110万冊に向けてみたいなそういうボリュームだと思うんですけども、年間の購入冊数が2万8,000冊ぐらいということで、ここで契約しているタグというのは、一応94万5,000枚ほかとなっていますけれども、これから購入していくものに対するタグはこの契約の中に入っているのか入っていないのか、別枠になるのか。あと、蔵書全部につけるわけではないのかなというふうに理解しているんですけども、そういう理解でよろしいのか、ちょっとそこら辺を教えていただいたら。 ◎読書振興課長   まず、今購入している分につきましてもやはりこれを貼っていく必要はあるんですけども、この枚数というのがどこに根拠を求めるかといいますと、本年の3月31日現在の蔵書数としております。ですから、一応図書館全部の蔵書に貼付するつもりではおりますけれども、今年度中増える分について全てにできるかどうかはまだ不明であるといったところでございます。  御質問にありました蔵書全部に貼付するのかというのは、そのつもりで進めてまいりたいというふうには考えております。  今後購入する分、今購入している本については、装備といいましてブックカバーをかけたりバーコードをつけたりしてもらっておりますので、その中で対応していきたいとは考えておりますけども、まだ現在の契約がございますので、購入時についてくるというものはまだございません。ですから、今購入している分については、この106万枚の中で貼付していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆大川原成彦 委員   ありがとうございます。
     そうすると、今回の契約から外れて将来的に購入する分については、購入するときにつけて納入してもらうという理解でよろしいですか。 ◎読書振興課長   そのとおりでございます。 ◆大川原成彦 委員   結構です。ありがとうございます。 ○一色風子 副委員長   1点だけ。貸出機と出入口のゲートについて、このICタグが導入されてからどうなるのかということをちょっと1点お伺いしておきたいんですけれども、植え込み型の医療機器への対応について何か対策を考えていらっしゃればお願いします。 ◎読書振興課長   植え込み型の医療機器については、ICタグ等の機器が発するデータの影響があるようでございます。その点につきましては、総務省が平成30年――2018年に発表しております「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針」、このガイドラインに基づいて機器へのステッカーの貼付等により注意喚起、周知を図ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   植え込み型医療機器、いろいろあると思うんですけれども、人工内耳を装着されている――低年齢のお子さんが多いと思うんですけれども、そういった低年齢のお子さんへの何か対策、そのステッカーなどは子供が見ても分かるようなものになっているのかどうか、ちょっと確認させてください。 ◎読書振興課長   人工内耳につきましては、総務省のほうからそういうガイドラインの中の対象とはなっていないようでございますので、今年度中には運用開始したいと思っておりますけれども、もう少し時間がございますので、また課内で検討させていただきたいと思います。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   総務省のほうからのガイドラインにはなかったとしても、利用されるのは本当に様々な年齢、幅広い年齢の方が利用される。人工内耳をされているお子さんなんかがゲートを通ったりすると、やっぱり少し異音がするというふうに伺っています。それがもう既に分かっているのであれば、もちろんペースメーカーみたいに命の危険はないかもしれないけれども、ふだんの利用の中で少し違和感のある場所だというふうに図書館が認識されると、やはりそれは図書館の利用の妨げになるのではないかなというふうに感じますので、公共の場所ということで、電磁波を発しない出入口の設置だったりとか空間づくりとか、あと、職員に対してもそういった意識啓発みたいなものもぜひ今後していただいて配慮いただければと思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第244号は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第244号は承認することに決まりました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第234号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)のうち本委員会所管科目を議題とします。  本件に対する質疑は既に終了しております。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第234号のうち本委員会所管科目は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第234号のうち本委員会所管科目は承認することに決まりました。  以上で付託事件の審査は全て終了しました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、所管事務調査の件を議題とします。  本委員会の所管事務中、教育委員会から生涯学習の全庁的な推進体制について報告があります。  当局の説明を求めます。 ◎生涯学習企画課長併任参事   生涯学習の全庁的な推進体制について、現在の検討内容を御説明いたしますので、よろしくお願いいたします。お手元の資料を御覧ください。  まず、1ページの項番1、「生涯学習に関する動向」としまして、一つ目の四角に、平成30年12月の中央教育審議会答申について触れておりまして、その答申の概要版を資料①としてつけておりますので、3枚目の資料①を御覧ください。  この答申の概要の第1部の1、「地域における社会教育の意義と果たすべき役割」のところにも書かれておりますが、多様化し複雑化する課題と社会の変化への対応の要請というのは、本市西宮市も例外ではなく、人口減少、高齢化、つながりの希薄化などの課題を解決するために、住民自らが担い手として地域運営に関わっていくことが重要で、今後、要となるものがシチズンシップの醸成と地域コミュニティーの強化です。白抜きの文字のところに書いておりますように、社会教育が個人の成長と地域社会の発展の双方に重要な意義と役割を果たしていくことが求められています。  一方で、現状では組織的な位置づけから、社会教育の業務内容の範囲は教育の範疇に限られ、コミュニティーの推進等に積極的につながりにくい状況となっています。  この資料にも書かれているように、生涯にわたる学びを通じた人づくり、つながりづくり、地域づくりを推進していくためには、生涯学習施策とコミュニティー施策が効果的に連携できる組織体制が望ましいと考え、社会教育行政の一部を市長の事務へ移管する方向で進めております。  資料の1ページに戻っていただけますでしょうか。  項番1の二つ目の四角にありますとおり、いわゆる地方分権第9次一括法が令和元年6月に公布、施行され、地方公共団体の判断により、首長が、条例の定めにより、社会教育施設を所管する仕組みも導入されました。  項番2を御覧ください。  本市におきましても、社会教育委員会議よりこの二つの答申を受けまして、その中でも、教育行政部門とコミュニティー行政部門が連携・協働しながら、コミュニティーに根差した新たな生涯学習推進体制を整えるよう提言を受けております。  これらを踏まえて、庁内でも生涯学習と社会教育の在り方について検討を進め、項番3、西宮市の目指す方向について整理いたしました。  資料②、「市民性(シチズンシップ)をはぐくむ西宮市生涯学習推進体制イメージ」というのをつけておりますので、最後の資料を御覧ください。  本市では、中央上の白抜きの四角形で表しました生涯学習事業部門を中心に市民の生涯学習を推進しています。文化・スポーツ施設等の市の施設と、教育委員会にある図書館や公民館などの社会教育施設が今後同じ部局に所属し、連携を深めながら生涯学習を全庁的に推進する組織体制を構築したいと考えております。  そして、生涯学習の充実を図ることで、下段の枠内に書いておりますけれども、市民のシチズンシップを育み、地域コミュニティーを強化し、ひいては持続可能なまちづくりに資するということをこの図の中で表しております。  資料の1ページに戻っていただけますでしょうか。  資料1ページの項番4の「令和2年度の生涯学習推進体制の整備」を御覧ください。  令和2年度の組織改正では、産業文化局に生涯学習部を設置し、生涯学習の企画部門である生涯学習企画課を教育委員会社会教育部から移管しております。  また、二つ目の四角、社会教育に関する審議会的機能を果たしてきた社会教育委員会議を、市長の附属機関である生涯学習審議会に移行しました。  2ページを御覧ください。  庁内の生涯学習関連部局の情報共有と連携強化を図り、生涯学習施策を円滑かつ効果的に推進するため、市長を本部長とする生涯学習推進本部を設置するとともに、副市長の下、生涯学習に直接関わる部署を中心に幹事会も設け、関係事務の整理と推進に努めることとしました。  次の四角です。現在は、生涯学習推進計画の策定に取り組んでおり、生涯学習審議会での議論を経て、12月議会で計画の素案をお示しする予定にしております。  このように、今年度は生涯学習の推進について全庁的に議論できる基礎をつくってまいりました。  そして、項番5、「令和3年度以降の組織改正及び取組み」について御説明します。  一つ目の四角、「社会教育機関の移管」です。  令和3年度は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項第1号に基づき、図書館、公民館、郷土資料館を市長事務部局に移管したいと考えています。このことにより、市長を中心とした全庁的な生涯学習推進体制を確立させ、市長と教育委員会の連携を密にし、学校教育を含む各教育施策の連携強化、生涯学習関連事業の効率化、社会教育施設、文化施設等を含む複合施設の在り方の見直しなどに取り組んでまいります。  また、これまでの市長事務部局と教育委員会事務局の協議の結果、最後の段落に書いていますように、社会教育部が所管しているコミュニティ・スクール、放課後の居場所づくり事業、PTA活動への支援、青少年補導活動など、特に学校教育と関連が深い事業については引き続き教育委員会が担当していく予定です。  次に、二つ目の文化財保護行政についても、地教行法第23条第1項第4号に基づき移管をする予定です。市長の下、景観まちづくり、観光など、ほかの行政分野と連携した総合的な取組を行い、今後、文化財保存活用地域計画を策定して、日本遺産など文化財を地域資源として活用していくことを目指します。  三つ目の「生涯学習事業の執行体制について」は、3ページに移りますけれども、個人の自己実現だけでなく、学びの成果を地域に還元し貢献できる人材育成や、学び合いによる人とのつながりづくりにつながるよう、全庁的に行われている生涯学習事業に横串を刺して体系化し、効果的、効率的な事業展開に努めてまいります。また、既存事業の実施体制、在り方についても検討を進めてまいります。  四つ目の四角、「コミュニティ施策との連携について」ですが、学びを通じた人づくり、つながりづくりを通して、主体的に課題解決に取り組む市民意識の醸成や、地域社会を担う人材育成に取り組むことは、住民自治のまちづくりの基盤となります。生涯学習社会を基盤とした持続可能な地域づくりを実現するため、組織体制の在り方については、移管後も引き続き検討してまいります。  以上で説明を終わります。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  本件に御質疑並びに御意見はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   全般について一問一答でお願いします。  生涯学習推進に向けた市の方針はとても前向きであり、大きな成果を上げることを期待しております。ただし、壮大な構想だけに現段階では抽象的であり、具体的なイメージとして把握できない面があります。こうしたことを踏まえて質問します。  資料3、「西宮市の目指す方向」の1として、「学びと活動の好循環」を記載していますが、ここでの「活動」とはどのようなものを意味するのでしょうか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   「学びと活動の好循環」の「活動」とは、例えば学習を契機にサークル活動を始めたり、ボランティア活動に参加したり、NPO団体の活動に参加したり、地域団体の運営に関わったりといったことや、賛同する活動に寄附をしたり、もっと専門的に学ぶために大学の講座を受講したり、資格取得を目指したりといったことを意味しております。  学ぶということが頭の中で理解するだけではなく、地域社会の中で何らかの行動や活動につながり、そのことがさらなる学びにつながって循環していくことを期待しております。 ◆菅野雅一 委員   生涯学習推進本部の中に生涯学習に直接関わる部署を中心に幹事会を組織することにしていますが、その構成員は誰でしょうか。また、生涯学習に直接関わる部署はどこでしょうか。お答えください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   幹事会は、両副市長をはじめ、中心的に関わる政策局長、総務局長、市民局長、産業文化局長、行政職の教育次長で構成することとしております。  生涯学習は市民の主体的な学びの活動のことであり、よって学びの対象となる市の施策は、福祉、環境、子育て、防災をはじめほとんどの施策となり、ほぼ全ての部局が各施策を通じて生涯学習を担っております。その中で産業文化局の生涯学習部が中心となって、産業文化局文化スポーツ部、教育委員会の社会教育部、市民局のコミュニティ推進部、人権推進部が生涯学習に直接関わる部署であると考えています。
    ◆菅野雅一 委員   生涯学習推進計画で具体的な取組内容を盛り込むことになると思いますが、この計画内容に市民の意見や知恵をどのように反映するお考えですか。パブリックコメントは実施しますか。お答えください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   生涯学習推進計画策定に当たっては、市内の社会教育関係団体から選出された委員や市民公募委員が参画する生涯学習審議会で意見を聞きながら進めているほか、今年度7月に市政モニター制度による調査を実施しまして、特に新型コロナウイルス感染の影響を受けた後の生涯学習の在り方等についても市民の御意見をお聞きしております。また、各公民館で実際に地域住民向けの講座の企画運営をしていただいている地域学習推進委員会を対象にアンケートを実施して市民ニーズの把握に努めるとともに、公民館、図書館、ホール、体育館など、生涯学習関連施設の管理者に対して施設の連携の状況などについて調査を行い、課題等を抽出して計画に反映してまいります。  パブリックコメントも来年1月頃に実施したいと考えております。 ◆菅野雅一 委員   3ページの1行目に、「学びの成果を地域に還元し貢献できる人材育成や、学び合いによる人とのつながりづくりに注力していきたい」としていますが、具体的にどのようなことをお考えになっておられるのでしょうか。具体例はあるのでしょうか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   人生100年時代を迎え、誰もが生涯にわたって学び続け、その成果を地域コミュニティーの中で生かすことのできる生涯学習社会の実現に向けた取組が重要となっています。働きながらも学んでいく機会や、休日に人と出会うきっかけとなる機会を設けるなど、次世代を担う人づくり、つながりづくりが地域コミュニティーを強化し、ひいては持続可能な地域づくりに資すると考えています。  具体的施策は、先進事例も参考にしながら検討してまいりますが、例えば既に庁内の様々な所管課で取り組んでいる人材養成講座や市民が参加できる研修などをまとめてカリキュラムとして市民に提示できるような仕組みなどをつくりたいと考えています。  また、今年度中に生涯学習推進計画を策定する予定ですので、その計画の理念を広く市民に伝えて、学びと活動の好循環を推進していくために、各公民館の地域学習推進員など地域活動を実践している方々と連携し、地域の特色に応じた学び合いの場となるようなワークショップを開催したいと考えています。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   資料①の第2部、「今後の社会教育施設の在り方」で、公民館や図書館、博物館に求められる役割について説明していますが、これらの施設で求められる役割を行うのは誰でしょうか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   公民館や図書館、博物館では、一般職員をはじめ、司書、学芸員などの専門職が配置され、それぞれの法の規定により市民の利用促進に努めてきました。今後、これらの施設が地域コミュニティーの維持等、持続的な発展を推進する地域の拠点としての役割を積極的に果たしていくために、各施設の職員だけでなく、その施設を拠点とする社会教育団体、地域団体、福祉関係の団体のほか、NPO、大学、企業など、多様な主体の皆さん、ボランティアの皆さんとの協働が必要であると考えています。 ◆菅野雅一 委員   この3ページに、「全庁的な生涯学習事業に横串を刺し体系化するとともに、組織間の連携を強化し、効果的・効率的な事業展開を図ってまいります」という非常に前向きな内容が書かれていますけど、縦割りの行政でこれを実行していくというのはかなり難しいと思います。相当の工夫、知恵、システムが必要だと思いますが、その辺はどのようにお考えになっておられるのか、その辺がこれが成功する鍵になってくるのかなと思うのですけれども、ここについてのお考えを聞かせていただければと思います。 ◎生涯学習企画課長併任参事   まずは、このたび生涯学習を実践する場である施設が産業文化局の一つのくくりの中で一体的に執行していくことができるということで、そこでの連携を一層深めていきたいと思っております。そして、生涯学習企画課が、全庁で行われているいろんな事業をつなぐ課としてその役割を果たしていきたいと考えております。 ◆菅野雅一 委員   以上です。どうもありがとうございました。 ◆坂上明 委員   今日、上田部長と中島課長にちょっと朝早くからお越しいただいて、いろいろとこの件について御説明をいただきました。朝早くからすみませんでした。それも踏まえて、ここで改めて聞きたいことだけを全て通じて一問一答でいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、2ページの5番目、「令和3年度以降の組織改正及び取組み」で、「社会教育機関の移管」というところの7行目辺りから「なお、移管にあたっては」云々とずっといろいろ書かれてあるんですけれども、この文章を読みますと、移管することについて何か支障が出てくるような、そういうような問題点がひょっとしたら出てくるんと違うやろうかというようなことを書かれているように僕は解釈するんだけれども、この辺の文章がこれはどうなんですかね、まず。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   委員御指摘のここに書かれていることについては、具体的な支障が出るものとは考えておりません。といいますのは、本市では市長事務部局と教育委員会が連携しまして、全庁的に生涯学習を推進するということでこの件について進めてまいりました。互いに連携を図ろうとしておりまして、市長、教育長も参加する本部会議も設置いたしますし、ここで懸念するような事態はないと考えております。  ただ、社会教育法ですとか地方教育行政の組織及び運営に関する法律などでは、社会教育に関しましては教育委員会が担当するという建前が規定されております。一方で、このたびの地教行法――地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正におきましては、地方公共団体の判断において首長が社会教育の一部を担当することができるということになっておりますので、このことから、こういった場合については、あくまでも担保措置としてこういった制度も設けているというふうに理解しております。 ◆坂上明 委員   この文章の中、担保という言葉が多いんですよね、これね。まあいいですわ。  そしたら、まず、中教審からの資料が二つ出されておるんです。今回、非常に重要なことが決まったなということになっているんだと思うんだけれども、西宮市としては、この中教審からの答申の第1部、2部、これを土台として今後の計画、10年計画をしていくんだけれども、こういうことをやっていくということ、そういう解釈でよろしいですね。 ◎生涯学習企画課長併任参事   人口減少時代の社会教育の今後の在り方の方向性について、市民の主体的な参画の下、新しい地域づくりを進めるための学習活動の在り方を中心にこの答申では示されておりまして、西宮市の地域の実情を鑑みても、この答申を参考に進めていこうとしております。  また、教育委員会から社会教育委員会議にも同様の諮問をして答申も受けておりまして、その方向性については、この概要に書かれていることと同じ方向性になっております。 ◆坂上明 委員   ここでちょっと細かいことを聞かせていただくんだけれども、第2部のところね、一番上の「今後の社会教育施設の在り方」というところで、大きな矢印が右に出ているところなんだけれども、「生涯学習社会の実現に向けた」云々どうのこうの、ほんで、「社会教育に関する事務については今後とも教育委員会の所管を基本とすべき」ということで書かれているんだけれども、西宮市は生涯学習企画課というものをつくったわけやね。この兼ね合いはどうなんですか。 ◎生涯学習企画課長併任参事   これは、先ほど上田部長からも言いましたけれども、法律上このような基本というのはありますが、今後の市がまちづくりを進めていく上で、公民館、図書館、文化財など、そういう社会教育施設を有効的にまちづくりに生かしていくという意味で市長部局のほうで所管して全庁的な体制を取って進めていくということが、今回のこの2部のところでは一歩進んで提言されたと考えております。  そのために、まず今年度、生涯学習の企画部門として、生涯学習企画課が市長部局の産業文化局に移りまして、生涯学習推進計画の策定などに取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   何も教育委員会が違うんじゃないかということを僕は言っているんじゃないんだけれども、それはいいわ。  「特例を設けることについて」ということで、真ん中のところに4項目ありますよね。例えば一つ目はサービスについて。二つ目は活性化について。三つ目は人材発掘・育成。そして、四つ目は運営方法というものが、この「特例を設けることについて」というところに要約されていると思うんだけれども、この辺のところは、今後もし聞かれたときにはどういうこと──例えば「より充実したサービス等を実現できる可能性」って一体どういうことやと言われたら、あまりにも漠然として、これを読んだだけでは意味が分からない。もし今後この辺のところを聞いた場合──今日は聞きません。恐らく難しいと思うんでね、お答えになるのも。だから、この辺はちゃんとしたものを、例えば菅野委員が今おっしゃったように、パブコメなんかを通じてでもこういうことというのはやっていったらいいんじゃないかなと、このように思いますので、まずこれは要望させていただいておきます。  それで、「市民性(シチズンシップ)をはぐくむ」―― 一番最後のページ、体制イメージというのでちょっと確認したいんだけれども、一番上が体制、右側のところに西宮市生涯学習推進本部、これは本部長は市長なんですが、審議会ができたんだけれども、委員が12名やったかな、生涯学習審議会というのが。そして、今まで3回開催されていると思うんですよね。これ、ちょっと議事録も読ませていただいたんだけれども。この審議会というのは、左のほうの三つ目の審議会ということでいいんですか。 ◎生涯学習企画課長併任参事   おっしゃるとおり、審議会と略して書いておりますけれども、生涯学習審議会のことでございます。 ◆坂上明 委員   分かりました。  これね、推進本部と審議会というのが離れているんだけれども、ごめんなさい、ちょっと僕、形式張ったことを聞くんだけれど、審議会があって、推進本部が右側に離れておって、生涯学習企画部門というのが生涯学習企画課だということで御説明いただいたんだけれども、今後、例えば審議会にかけること、あるいは推進本部でしたことというのは、この審議会との関係というのはどうなるんですか。審議会というのは、もちろん外部の人もいるし、12人の委員がいらっしゃるということで、生涯学習事業部門のところに産業文化局と教育委員会のところで6部門に分けている、あと施策推進部門のほうでは総務局と環境局と市民局のほうが分かれているのは御説明いただいたので今はもういいですけれども、審議会と推進本部の関係をちょっと教えてください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   生涯学習企画部門というのが生涯学習企画課を直接的に指しておりまして、本課のほうで生涯学習審議会や生涯学習推進計画の策定を担当しておりますので、この下のほうの矢印でつなげて描いております。  生涯学習推進本部につきましては、各局長級が集まって、市長を本部長として全庁的な体制、今後の生涯学習の在り方について話し合っていただくということで、右側に四角でつながっております各局の施策を束ねるための推進本部ということで、右側の線のほうにつなげて描かせていただいた次第でございます。  その本部と審議会の関係性ということがちょっと抜けておりましたけれども、審議会でいただいた御意見というのは、推進本部のほうに提出しまして、推進本部のほうで今後の市の方向性について話し合っていただくというような関係性で考えております。 ◆坂上明 委員   これは、つまり漏れがないということやね。  この図の描き方ね、これ、もう一回工夫したほうがいいですよ。どうもこれね、ずっと昨日から、寝とっても夢に出てくる。だからね、本当にこれもう少し描き直していただいたほうがいいと思う。  それでね、生涯学習というのは、ある意味生涯にわたる学習行為ということなので、これほど大事なことはないわけですよ。今、菅野委員の御質問の中でもありましたけれども、これだけのものをやろうと思ったら、これね、永田町がつくることっていうのは、高齢化であるとか100年人生どうのこうのと言うて、そこらで聞いたことをまたそれを聞いて何かやりましょうや言うて、国民の意見なんか何一つ聴かずに、理想論だけつくって下に下ろしてくるんですよ。そんなもんなんです。一番困るのは、一番近い市であったり町であったり村なんですけれども、だから、ここでどうやって構築するかというのは大事なんですよね。  ここで見ると、非常に見にくいこの図の中で、一番下の「シチズンシップの育成」というところ、それとまちづくり、この中で丸印が23個あるんだけれども、このうち10個が全て自治会関係なんですよ。例えば商店街であるとかまちづくり協議会、環境衛生協議会、あるいはPTA、子供会、青愛協なんか全部自治会とほとんど一緒なんですよ。自治会にこれだけのものを要求しようと思ったら、例えばこの中だったら僕と菅野委員ぐらいかな、それなりに自治会に支援されて議員になっている僕たちでも中に入っていくのは非常に難しいんですわ。だから、この構築というのは本当に難しいんですよ。今の課であるとか部であるとかということ、それで、庁内全般にわたってもちろんそうです、市長を本部長にして推進本部を立ち上げてやると言ってるけど、これだけじゃ、10年計画、楽しみに待っとるんですけれども、菅野委員がおっしゃったようにむちゃくちゃ難しいですよ。これ一つの局であるとかそういうものをつくって、これだけに特化したものを市としてやっていくというふうな感覚というのは、僕、絶対必要やと思います。  それで、生涯学習企画課というのをこの上のほうに持ってきて、その課に今何人いらっしゃるのか知らんのやけど、到底できるものではない。統括するものが必ず要る。しかし、その本部長が市長であるというふうなものは到底無理だと思う。これは言うたって、形式的な推進本部ですわ。ちゃんとしたものをつくるという、局であるとか部であるとか、産業文化局の中に部をつくるのか、あるいは生涯学習局というようなものをつくるのか分かりませんけども、その辺の今後の組織体制というものは、この10年間の間にもちろん変えていく必要が僕――このことを達成しようと思ったら大変なことだと思うんですよね。高齢化する。ましてや、若い人たちの住民自治に対する希薄化がある。この資料にも書かれてあったけれども、まさしくそのとおりだから、10年前と今とでは全然違うと思います。今後10年後というのはまた違うと思いますよ。途中で見直しは絶対あると思うんだけれども、推進計画の中で。その辺の組織づくり、組織体制の切替えとかそのようなものというのは何か考えはあるんですかね、今のところ。 ◎教育次長(坂田和隆)  坂上委員が御指摘いただきましたこと、当然ながら我々としても大変重要なことだと考えております。これだけの大きな動き、全庁挙げての動きのことについて、今取っかかりとして生涯学習部というのをつくりました。生涯学習企画課をつくりました。先ほど申し上げましたように、3年度は社会教育施設の分について動かすということになって、一定いわゆる人の固まりというのをつくりましたけど、本当にここに描いているようなことをこれから10年計画、あるいは20年かけてずっとやっていくことになってきますと、これは本当に壮大なことになりまして、なかなかそこだけでできるものじゃありません。事実、この件について、既に幾つかの市、自治体とかでやっていますけれども、やっぱりこれは成功する例、失敗する例――ごめんなさい、失敗という言葉は適切ではないかも分かりませんけど、なかなかうまいこといっていないようなところが非常にたくさんあるというのも事実ですし、うまいこといっているところでも非常に苦労されているところがあります。だから、そういうこともこれから参考にしながら、当然ながら、全体としては、最終的には坂上委員がおっしゃられたように、いわゆる局の編成まで含めてどうあるべきかということをこれからどんどんどんどん考えていかなきゃいけないと思います。ですから、ここにはまだ書き切れていません。それと、当局の中でも成案としてまだあるわけではありませんが、その辺もこれから含めて総合的に検討していかなければならないと思っています。  以上です。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  これ、絶対そうですよね。10年という中で、今みたいに10年前と今と、それと10年後というのは、こういうのは全然違ってくると思うので、恐らく見直しというのはいろいろ出てこなきゃいけないと思いますので、その辺はそれこそ壮大な計画ですよ。これを完璧にやったら、西宮市すごいな、人口100万人になったらどうしますか、これ、本当に。それぐらいすばらしいことやと思いますのでね。  それで、すみません、あと少しいいですか。あと10分もかかりませんのでね。  ここに書いている市民性――シチズンシップということ、シチズンシップというたら、もちろんまさしく市民性であって、つまり、自分たちの市民権であるとかいろいろなことなんだけれども、ここで僕ちょっと気になるんだけれども、例えば今学校でやっているシチズンシップ教育というのは三つの要素があって、特に政治的な――これ、難しい言葉やね――リテラシーというもの、政治を解釈しようとか理解しようということというのは非常に大事な一つの要素としてなっておるんだけれども、この中身は、シチズンシップと言いながら、社会教育の政治的中立性――この政治的中立という言葉が幾つか出てきているんですよ。この政治的中立性というのは、どういう意味でこの言葉を使っているんかなと。  例えばシチズンシップ教育、学校でやっている場合は、教員はもちろん政治的中立性というのは必要なんだけれども、その中で政治に対する理解であるとか解釈であるとか、あるいは、選挙のときには投票に行こうとかというようなことを先生方は教えなきゃいけない。非常に難しいことやと思うんだけれども、そういうふうに政治的中立と言いながらやけれども、それを教えていくと、やはり自分のイデオロギーとして、例えば自民党なのか公明党なのか共産党なのか、あるいは別の党なのかというようなことというのは、そこで枝分かれてしてきたら、政治的中立というものはこんなもん構築できるはずがないんですよ。理想ですよ。教員としては当然しっかりと教えなきゃいけないんだけれども、生涯学習という中でシチズンシップという言葉を出しているんだったら、ここで言う政治的中立というのは一体どういう意味で使っているのかなということが僕はちょっと分からないんだけれども、その辺のところを教えてください。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   的確なお答えになるかどうか分かりませんが、社会教育法というものがございまして、第23条に「公民館の運営方針」というものがございます。そこには行ってはならない行為として、「特定の政党の利害に関する事業を行い、又は公私の選挙に関し、特定の候補者を支持すること」というようなことが書いてあります。  この解釈ですけれども、政治的なことを取り扱ってはいけないというよりは、特定の政党だけに何か貸すとか使わせるとかそういうことをしてはいけないというふうに解釈を聞いております。ということで、市政報告会などにも本市の公民館を御利用いただいておりますし、政治に関わっては駄目ということではございません。政治に関しても民主主義の大切な事柄ですので、大いに考えていただくことは社会教育としてはしていただきたいというふうに考えております。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  勘違いしているところが結構多いんですよね、この辺のところ。例えば、失礼ながら教育委員会の前ですから、この前、僕、一般質問でも言ったけれども、近現代史あるいは時事問題であるとか政治的なことというのは、教育現場で軽く子供たちに教えられてきたという事実ですよ、今までは。それと同じようなことが、例えば政教分離でもそうですよ。それをすごく勘違いして解釈している人もいらっしゃるので、そういう勘違いのないようにこの辺は絶対やってください。というのは、高校ではこういうことを教えているんですから。  ちょうど教育委員会のところなんで、3要素というのは、道徳的な責任であるとか共同体、つまり、何事も参加して仲よくやろうというこれが3要素なんだけれども、今も言いましたように、教員の政治的中立の中で政治的な理解・解釈、あるいは選挙に行こうとかというようなことを教えるのは非常に難しいんだと思うんだけれども、この二つの要素と今言った別の要素――政治的リテラシーというものとは別の二つの要素とこの政治的なものというのは、ちゃんと釣合いが取れた教育というのを現場では当然なされなきゃいけないんですけれども、その辺の問題点というのは今のところはないですよね。どうなんですかね。 ◎教育次長(佐々木理)  今、委員から御指摘のことにつきましては、特に現在、学校教育を実施していく上で問題はないというふうに考えております。  以上です。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  最後に、この文章の中に何一つ総合教育会議という文言が出てこないんだけれども、総合教育会議との関係というのはどうなんでしょうか。もちろん総合教育会議をまるきり度外視して、総合教育会議とはまるきり別のもので会議するという、そういうことは多分あり得ないと思うんだけれども、今後この辺はどうなっていくんでしょうか。 ◎生涯学習企画課長併任参事   総合教育会議は、市長のほうが呼びかけまして市長と教育委員会が教育の様々な諸課題について意見を交換する仕組みとなっております。このたびの社会教育行政の一部移管につきましては、市長と教育委員会の間でも大きな事柄になりますので、今後開催に向けて予定しているところでございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  これはとにかく10年計画というので今やり始めたところで、言うはやすしやと思うんですね。今も言いましたように、国というのはいいかげんなものなんですよ。こういうことを市に押しつけてきて、市が大変なことやと思う。でも、今の時代やから多分やらなきゃいけないことなんだと思うんですけれども、とにかく計画、そして事務分掌の見直しというものも含めて、今後大変な労力がなされると思うんですけれども、頑張って、非常に計画を楽しみにしております。スポーツ推進計画みたいないいかげんなのをつくらんといてくださいよ。あれも言うだけやからね。あんなのも絶対ないように、ちゃんとした、本当にこれ大事なものやと思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ○一色風子 副委員長   図書館についてと公民館についてと推進体制について、3点について一問一答でお願いします。  まず、図書館についてですけれども、頂いています資料の2ページの5の部分に、「移管にあたっては」というところで、先ほども坂上委員のほうからも御説明がありましたとおり、「社会教育の適切な実施の確保に努めます」というふうに書いていただいています。今後、条例改正などもされていかれると思うんですけれども、図書館条例の施行規則だったりとか、図書館の資料収集に関わる基準など、管理運営に関して影響が出るようなことというのはないのかどうか、確認させてください。 ◎読書振興課担当課長   文言等の修正は今のところ調整を始めておりますけれども、趣旨等に関しては特に大きく変更する予定はございません。  以上です。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  次に、公民館についてです。  公民館というふうな形で機能としては、今後、市長事務部局に移っても機能は残っていくのか、まず確認させてください。 ◎地域学習推進課長   移管を理由として運営が変わることはございません。持続可能なまちづくりを目指して、生涯学習の推進、社会教育の在り方を検討する中で、公民館が地域づくりの拠点としてより多くの皆様にお使いいただけるように位置づけを明確にしてまいりたいと考えております。 ○一色風子 副委員長 
     市長事務部局に移ることで公民館が地域づくりの拠点となるということだったんですけれども、今後、今の公民館の中の組織が何か少し変化があるとか、そういうことは予定されているのでしょうか。例えば公民館長が今とちょっと変わって、例えば他市の事例のように若手の職員が入って活性化させていくとか、公民館の中に地域のコーディネーターの方が入って、地域と公民館、また、学校なんかをつなげていくような役目を果たすとか、そういった新たな組織づくりみたいなものを予定されているかどうか、お願いします。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   今、委員御指摘のような様々なことが考えられるわけですが、現時点ではまだそこまでの検討には至っておりません。 ○一色風子 副委員長   現時点では考えられていないということなんですけれども、今のままの形で公民館が続くのであれば、あまり何も変わらないのかなというふうに感じます。地域の拠点となるということであれば、やはりそこは強化していくべきなんじゃないかなと思うんですけれども、現時点では考えていないけれども、今後そういったことも視野に入れているというふうに考えていいですか。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   今後、そのような御指摘の点も視野に入れながら検討してまいります。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  公民館活動ということですごくしっかりやられているようなところというのは、やはりそこに職員が入って、地域と職員がつながって行政とつながっていくというような組織というのが明確になってまちづくりを進めていらっしゃるのかなと思うので、公民館の機能、本当に今後しっかりと強化していただきたいなと思っています。  そういったことも含めてですけれども、次に推進体制について伺いたいと思います。  推進計画を今後つくっていかれると思うんですけれども、先ほど坂上委員も御指摘があったように、このイメージ図とかというのも非常に分かりにくいというか、西宮市は今後どんなふうにしてまちをつくっていくのかなというのが、これをぱっと見ても分からない。公民館が拠点になると先ほどおっしゃっていたけれども、その公民館も拠点になっているのかなというのがちょっと分からないし、コミュニティ・スクールというのがちょっと大きくあって、学校が中心になるのかなとかと思ったりもします。  こういったイメージ図を具体化できるようなスケジュールというのはしっかり明確にしたほうがいいと思っています。例えば、来年はこういうことに取り組んでいきたいとか、3年後はこういうこと、10年後はこういうふうなまちづくりを進めていきたい、途中でもちろん改定があっていいとは思うんですけれども、推進計画の中にこういったイメージ図を具体化できるようなスケジュールというのがきちんと示されるのかどうか確認させてください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   10年間の大きな基本的な理念というところでは示します。ただ、事業計画的な形でのお示しというのは今のところ難しくて、取りかかれるような具体的施策については、できるだけ書き込んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   私も、今回の生涯学習の全庁的な推進体制というのは今後の西宮市のまちづくりに大きく影響してほしいというふうに思っています。名前だけで終わるのではなくて、本当に西宮市のまちをつくっていくために市民のみんなが生涯学習――主体的に学んでまちをつくっていく、学びたいときに学べる、そういった場所というのをしっかりつくっていくとか、先ほど組織が重要だというふうにお話もあったんですけれども、組織も重要だし、ここにきちんと予算がつくということも非常に大事なことになってくるんじゃないかなと思います。  市長事務部局のほうに社会教育部のほうを移管されるということで、そうでないと進められなかったのかなというふうに逆に思ったりするんですよ。未来センターとか子育て総合センターとかそういったところって、教育と福祉がとか、教育と福祉と医療が連携して一緒にやっていきますみたいな形で打っているんだけれども、今回はその逆で、教育から離れて市長事務部局のほうに1個になってやっていくんだみたいな、何ていうか、西宮市の中で考え方が二分しているのかなというふうに話を聞いていて思ったりもするんですけれども、本当に市長事務部局に移管するからこそできることというのが一体どういうことなのかというのをもう少し、これですというような説明ができればしていただけたらありがたいなと思うんですけれども。 ◎教育長   私も地域で青愛協の会長をしていましたので、要するに地域の中では連合自治会というのがあって、その中にいろんな団体が入っています。その中で地域のことについて話をして、それをまたいろいろなところと関係部局とつないでやっていくわけです。  その意味で言いますと、今、教育の中身としては、微視的教育と巨視的教育と二つあります。微視的教育は、学校の中で子どもと先生との中で授業をやっていったり、いろいろな体験をしたりだとかという、要するに学校の中で閉じているわけです。巨視的なものはそうじゃなくて、今回のコミュニティ・スクールみたいに学校の外とつながって、足りないものを補っていただく、または地域の中に子供たちが出ていって、将来その地域の中で生活していくということが大きな目的になります。  その意味で言いますと、地域の外の部分が今いろんな意味で弱くなっています。ですから、自治会もそうですし、役員も幾つも幾つも兼ねている人もいますし、高齢化していっている部分もあります。それから、いろんな団体があって、これがいいのか悪いのか、例えば西宮ですと、青愛協というのは西宮だけしかない組織です。ほかには別な組織があってまちづくりだとかをやっていますし、そういう意味で、組織全体をどうするかというのも一つ考えなきゃいけませんし、そこでさっき言った地域でいろんなことが話し合われたこと、または地域の中で連携を取ったことをどういうふうに上に上げてくるか、市と関連するか。それが今度は学校とつながっていきますので、コミュニティ・スクールの中にそういう人が入ってきます。そういう意味で、1回外の部分をしっかりと組織立ててほしいということで、今回、教育委員会から市長部局へ、市長部局にいろんな組織があるので、そことの連携をきちんとしてほしいということで、そこの一つのところで中心にやってもらいたいというのが私の願いです。その中に私も入っていってやりますけれども、基本的にはそこできちんとできるかなというのは思っています。  ですから、今後何年かかかるかも分かりませんけども、先ほど坂上委員が言われたように、本当にこの西宮が活性化するように、そして、いろんなことができるというか、いろんなことに応えられるように、そういうふうになってもらいたいなと思っています。  今回のコロナで中に閉鎖してしまった状態になったので、学校からも家庭に行くのもなかなか難しかったし、家庭は家庭で問題を抱えているのを学校とかいろんなところに言えなかったりという問題があったので、そういう意味でもこれが本当にうまく機能していたら、ある意味ではもうちょっとコロナのこの状態がよかったのかなとも思っていますので、ぜひこれはこのままで新しい組織としてやっていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○一色風子 副委員長   教育長からお話しいただいて、ありがとうございます。  本当におっしゃるとおり、地域づくりからということだと思うんですけれども、弱い地域、外の団体とかというところを、やっぱり時間をかけていかないといけないと思っています。10年、20年という長いスパンをかけて。そのためには、すぐに効果を求めるのではなくて、10年後、20年後を見据えながら、10年かけたらここまでいけるんだというところ、最初言ったとおりスケジュール感をしっかり持ちながら進めていかなければいけないのではないかというふうに思います。市長事務部局に行ったからこそこういうことができたんだということをしっかり私たちのほうにも伝えていただきたいなと思いますので、予算と組織と、今後西宮市としてここでしっかり注力していっていただきたいなと思いますのでお願いします。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   1点だけ質問させていただきます。2点用意していたのですが、ほかの委員からの質問で詳しく分かりましたので、1点だけお願いいたします。  来年の1月にパブコメを募集することになるというふうなスケジュールを伺ったのですが、先ほどからも皆さん思われているようにやっぱりすごく大事な計画だと思いますので、市民の皆さんにどれだけ浸透していくか、市民の皆さんに自分事として思ってもらえるかというそのきっかけとかすごく大事だと思うのですが、まず最初の一つ目のきっかけがこのパブコメになるかと思います。この募集をするに当たって、私も最初お話を伺ったときにちょっと分かりにくいところが多々あって、2回、3回と説明していただいたんですけれども、市民の方にパブコメでまずどういうふうに説明をされる必要があるのかすごく考えないといけないと思うんですけれども、具体的にどのようなイメージの書類で、そして、どのような意見を想定して市民の方から集める方向で考えておられるのか、教えてください。 ◎生涯学習企画課長併任参事   このたび所管事務報告でいろいろ御説明いたしました推進体制を踏まえた生涯学習推進計画の素案というものを作成いたしまして、その計画の素案という形でパブリックコメントはかけてまいります。そこでは、市や行政だけが考えるとどうしても狭い話になってしまいますけれども、いろいろNPOですとか企業ですとか学びの場はたくさんございまして、そういう多様な活力を生かせるような御意見が頂戴できればいいなと考えております。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  パブコメに関して、素案づくりをされた時点で一度議員も見せていただく機会はありますでしょうか。 ◎生涯学習企画課長併任参事   年度内に計画の策定を予定しており、パブリックコメントはそのスケジュールからいきますと1月ぐらいに実施する必要がありますので、12月議会のときに所管事務報告を改めてさせていただく予定にしております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。12月に見せていただけるということで、そこでお願いします。  先ほど一色副委員長もおっしゃいましたが、ぜひここは予算をかけていただきたいところだと思いますので、できるだけ多くの市民の方に届くように計画をお願いしたいと思います。  以上です。 ○一色風子 副委員長   すみません、12月議会に所管事務報告というふうにおっしゃったんですけれども、それは教育こどもでも所管事務報告していただけるということでよろしいですか。 ◎生涯学習企画課長併任参事   生涯学習企画課は、産業文化局生涯学習部として計画を策定しておりますので、民生常任委員会にはなりますけれども、そのあたりのことはまだ決まっておりませんので、今後の話になります。 ○一色風子 副委員長   意見として、私たちこうやって今回の所管事務報告を受けていますので、推進計画に関してもなるべく所管事務報告を教育こどもでもしていただけたらなと思います。お願いします。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   一問一答で3問質問させていただきたいと思います。ちょっとほかの委員と重なる部分もあるんですけれども、聞き方を変えて聞きたいと思うので、よろしくお願いします。  1点目が移管しなければできないこと、2点目が社会教育の適切な実施の確保が本当にできるのかということ、3点目が生涯学習企画課について聞きたいと思います。  1点目ですけれども、一色副委員長のほうから、本当に市長部局に移さないとできないことがあるのかということで質問があり、教育長がお答えになられましたけれども、もうちょっとストレートに、本当に今の教育委員会のままでは――いろいろ移すことによってメリットを挙げられていますけど、今のままではできないことがあるのかないのか、もしできないことがあるのであればそれは何なのか、もう少しはっきりと教えていただけますでしょうか。教育委員会のままではできないこと。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   先ほどの教育長が御答弁申し上げたことに尽きるかとは思いますけれども、具体的に言いますと、縦割りを廃止して連携していくということがどうしても教育委員会と市長事務部局の間ではしにくい部分がございます。そこら辺は社会教育に直接関わる部署が大きくまとまって、その中で連携して、市長事務部局内の他の部署とも連携を密にしていくということが大変やりやすくなると考えております。  それから、地域に対する働きかけということに関しましても、教育委員会として地域にいろいろ申し上げていくというよりは、コミュニティー施策を担当する部署もございますので、その部署と連携を図って、社会教育と地域コミュニティーの推進が一体となって行われるようなことを実施できればと考えているところです。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  先ほど一色副委員長からも指摘がありましたけれども、こども未来センターなんかは既に連携してやっているし、他市とか、ちょっと私も勉強不足、調査不足ですけども、実際に教育委員会のままで充実したそういう生涯学習をやっているところもあると聞いています。なので、ほんまに移さないとでけへんのかなというところは、その疑念はちょっと拭えないなと。連携しやすくなるとかというのは分かるんですけれども、このままでもしっかり連携して、本気でやろうと思えばできるんじゃないかなというふうには思います。  次の質問に移りますけれども、坂上委員も指摘されていましたけども、この文章の中に担保、担保という言葉がよく出てくるんですけれども、これは裏を返せば、それだけ危険性があるということだと思うんです。社会教育の政治的中立性を、市長部局に移せばそれを侵してしまう危険性があるからこそちゃんと担保せなあきませんよということやと思うんですね。上田部長は支障ありませんということで先ほどお答えしていましたけど、ほんまかなというところですね。市長部局に移るということで、市長は政治家なので、政治家の意向でいろいろ変わってくる、影響を受けるということは絶対あると思っていまして、実際にピースおおさかという平和問題について展示している施設、これ、維新の会の知事、市長になった途端に大幅にその展示内容が変わってしまったと。結局、市民に訴えられて負けているんですね、大阪府と市が。これ、絶対こういうことがないと言い切れないと思うんですけども、教育委員会のほうからも意見を言いますので、ちゃんと担保されます、大丈夫ですということ、意見交換しますのでということだと思うんですけど、もし市長と教育委員会の意見が対立したときに、教育委員会の教育長等の意見が市長の意見を覆したり変更させたり、そういうことはできるのかどうか教えていただけますか。実際に教育委員会の意見に法的拘束力があるのかどうか。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   意見が対立する場面というのがどのような場合を指しているのかがちょっと具体的には分かりかねますし、ちょっと抽象的なことになってしまいますので、御答弁しにくい点がございます。例えば、利権が対立して市長と教育委員会で違う意見になったとしても、それは話合いがされるでしょうし、議論した結果、結論が導かれるのではないかというふうに思っていますし、直ちに法的にどちらが優位かということで決まるものではないと考えております。 ◆ひぐち光冬 委員   すみません、ちょっと分かりにくい質問で申し訳ないんですけれども、これ、実際に国会で議論されていまして、国会で第9次一括法が出されたとき、共産党は反対の立場を取っているんですけども、実際対立したときにどうなるのかという質問を共産党の議員がしていまして、結局、教育委員会が市長に出した意見に法的な拘束力はないという答弁が返ってきています。つまり、教育委員会の意見で社会教育の適切な実施が確保されるかというと、非常に怪しい、結局市長の意見がそのまま通ってしまうことになっているということです。結局、担保されていないということなので非常に懸念しています。市長部局に移ってしまうと、結局市長のやりたい方向にどんどん進んでしまうのではないかなというところが懸念されます。  教育というのは、一人一人の能力を引き出すというところがやはり根本だと思うので、そこにまちづくりの観点を入れていくということで、結局そっちを市長部局に移すということは、まちづくりの視点がどんどん強調されていって、市が向かう方向に市民を引っ張っていくみたいな方向になっていくんじゃないのかなというのはすごく心配しています。一人一人がやりたいことを提供するということよりも、こういうまちを目指しているから皆さんこっちに行きましょうねみたいなふうにならないのかなというのを非常に心配しておりますので、その辺は本当に大丈夫だと、これまでの社会教育、教育委員会がやってきたものはしっかりと確保していくということの安心感はぜひほしいなと、説明していただきたいなというふうに思っています。  3点目ですけれども、今年から生涯学習部が設置されて生涯学習企画課ができたわけですけれども、これはできて間もないのであまり検証とかはできていないかもしれませんが、実際移って何か変わったこと等があれば、感想とかでも構わないので、ぜひ教えていただけたらなと思います。 ◎生涯学習企画課長併任参事   これまで教育委員会の社会教育部の中での総合調整という役割で、教育委員会の組織の中で動いていたんですけれども、産業文化局に移り、市全体のということで、教育委員会も含んで、ほかの他部局についてもいろいろ調整したり、いろんな協議の場を設けたりということで、去年までは生涯学習推進課が生涯学習の推進の中心を担うというふうに事務分掌上なっていて、教育委員会の社会教育部の総合調整は社会教育課がやるとなって、そういう股裂き状態になっていたのが、同じ生涯学習部に入って一つになりましたので、そういう意味で一歩進んでやりやすくなったという実感はございます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  やりやすくなったということで、それはいいことやと思うんですけど、まだ半年しかたっていない中で、いきなりこういう大きな図書館とかほかの社会教育の部門を一気に移してしまうというのはちょっと拙速過ぎるのではないかなと。もうちょっと生涯学習企画課の検証をできる状態になってから、ほんまにこういう図書館とかも移すべきなのかどうかというのは議論したほうがいいんじゃないかなというふうに思います。これは意見ですけれども。もう少し時間を取って検討すべきことじゃないかなというふうに思っております。  以上です。 ◆大川原成彦 委員   すみません、長くなって申し訳ないんですけども、簡単に意見だけ申し上げておきたいと思います。  今回の生涯学習の部門の市長事務部局への移管については、私は個人的には高く評価しておりまして、大きな期待を寄せているところです。  先ほどから政策の政治的独立性の問題、中立性の問題みたいなことも話題になっていましたけれども、それを担保するのは我々議会が大きな役割を果たすわけであって、いろんな価値観、いろんな御意見をお持ちの議員が集まって議会としてそういった政治的な独立性、中立性をきちんとコントロールしていく役割があると思っていますので、担当していただく皆さんは安心して進めていただいたらなというふうに私は考えています。  教育委員会が学校教育に特化するというか、専念するということ自体は、それはそれでいいことだと思っているんですけれども、公共施設として見た学校というのをもう少し開いて考えていただきたいなと。今はスポーツクラブ21が体育館、運動施設の管理を一部していますけれども、いろんな形で、地域のコミュニティーにしてもそうですし、いわゆる放課後事業にしてもそうですし、いろんなところで地域の皆さんが学校を利用している。海外へ行ったら、夕方になったら大人の皆さんが学習の場として教室をお使いになるみたいなそういった事例もありますし、例えば避難所としての体育館にエアコンをつけよという話もありますけれども、今エアコンのついている教室を開放してもらえたらそれで済んじゃう話でもあるので、一般の教室を多目的で使っていくぐらいの大胆なことを考えていってほしいというふうに思います。  あともう一つ、学校教育といわゆる社会教育、生涯学習という切り分けみたいになっているんですけれども、先ほどいみじくも教育長が言われた巨視的な教育という意味で、児童生徒がいわゆる地域社会、地域行事に参画して地域のために学んでいく、あるいは将来地域のために活躍していく人材になっていくという、そういったスキームについて説明していただいたんですけれども、そういったことをこの生涯学習推進体制イメージの中に――施設としての学校というのは書いてあるんだけれども、教育機関としての学校も生涯学習の考え方で必要でしょうというのをどこかに盛り込んでいただけたらなというふうに思ったりしています。  最後に申し上げておきたいのは、一般の市民の皆さんには生涯学習と言ってもなかなか分かりにくい、ぴんと来ない部分もあって、大人の年寄りの教育、学ぶ、集まるところかなみたいなイメージがないわけではないと思うんですね。そこら辺、児童生徒から大人まで市民みんなが生涯学習につながっていくんだということを何かタイトルをつけて推進していただいたらいいのかなと思ったりしています。  東京都の足立区なんかは、興味があってよく見ているんですけれども、「未来へつなぐあだちプロジェクト」とか「孤立ゼロプロジェクト」とか、タイトルだけ聞いて中身が分かる、そういう――こんなのもありますね、「あだちベジタベライフ」。これは野菜を食べて、要するに健康寿命を延ばしましょうという事業なんですけれども、そういった標語とかタイトルみたいなものを1回考えていただいて、皆さんが分かりやすく参加しやすいような工夫をしていただけたらというふうに思います。  以上、意見だけ。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、本件はこの程度にとどめます。  次の協議事項に入る前に、ここで当局の挨拶があります。 ◎教育長   教育こども常任委員会の閉会に当たり一言御挨拶申し上げます。  委員各位におかれましては、議案第234号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第8号)ほか諸議案につきまして、慎重かつ精力的に御審議いただきまして、誠にありがとうございました。  御審議の中で承りました御意見、御要望につきましては十分に留意いたしまして、事業の執行に万全を期してまいります。  なお今後とも一層の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。 ○八代毅利 委員長   ここで休憩に入ります。再開は13時30分。よろしくお願いします。           (午後0時35分休憩)           (午後1時28分再開) ○八代毅利 委員長   委員会を再開します。
     ここで次の協議事項に入る前に、教育総務課長から発言の申出を受けておりますので、これを許可したいと思います。 ◎教育総務課長   本日御審議いただきました議案第244号財産取得の件(図書館用ICタグ)につきまして補足説明をさせていただきます。  御審議いただく中で田中委員より、当該物品の保証期間に関する御質問をいただきまして、契約管理課長より、契約一般論として引き渡しから1年以内ですと答弁をいたしました。市の売買契約の約款にその旨の記載がありまして、仕様書に別の定めをしていなければその規定が適用されるという答弁でございました。  今回、改めて調査いたしましたところ、今回のICタグにつきましては、仕様書に保証期間を5年とする旨の記載がございましたので、その旨補足させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   それでは次に、施策研究テーマ「コロナウイルス禍の学校教育について」を議題とします。  市当局の方に御出席いただいておりますが、あくまでもオブザーバーでの参加ということでお願いしております。この点御留意ください。  本テーマのうち、学びの継続性やオンライン授業についての研究を進めていくに当たり、まずは本市のGIGAスクール構想の進捗状況について把握しておく必要があると考えましたので、本日は当局に御説明をお願いしたいと思います。  当局作成資料はタブレットに配信しております。  それでは、説明をお願いします。 ◎教育研修課担当課長   お手元のタブレットに資料を配付させていただいておりますが、改めて簡単に説明させていただきます。  お手元の資料を御覧ください。  まず1番、GIGAスクール構想補助金関連事業についての進捗状況を説明させていただきます。  まず(1)、補助金として頂いているもののうち公立学校通信ネットワーク環境施設整備というものがございまして、内容は、校内のネットワーク環境を更新して普通教室や特別教室に無線アクセスポイントを壁固着で設置していくものでございます。  整備効果といたしましては、無線アクセスポイントが普通教室及び特別教室に常設される形になりますので、教育活動が行われる部屋で市教委配備のタブレットが常時ネットワーク接続可能となっていくものでございます。  作業の進捗ですけれども、5月25日から6月22日まで全学校ですね、現地調査をいたしまして、7月23日から工事を開始して、来年の3月28日で工事を完了予定でございます。教室に入る関係上、休日を利用して工事を行っておりますので、かなり工事日数が長くなっております。  現在の段階で作業の終了している学校が、小学校14校、高校が2校、養護学校の計17校は作業が完了しております。  (2)、公立学校情報機器整備ということで、メニューが二つございまして、西宮市は二つ補助金をいただいております。まず、1人1台端末でございます。内容は6月の議会のときに説明させていただいたとおりでございまして、対象校種の児童生徒一人一人に端末を整備するものとなっておりまして、効果は説明させていただいたとおり、ICTを効果的に活用した学習活動が可能となります。  作業の進捗状況でございますが、9月中に業者が内定いたしまして、機器決定し、年度内に端末配備が完了となっております。6月のときと同じ説明となります。  モバイルルーターの配備でございますが、これも6月に審議していただいたとおりでございます。ネットワークの環境が整わない御家庭に対して、ネットワーク利用可能となるように機器を貸与いたします。こちら、非常時においてモバイルルーターを貸し出しますことで、全ての児童生徒がオンライン朝活などへの参加が可能となるというのが整備効果として挙げられます。  作業の進捗といたしましては、9月中に設定済みのモバイルルーターの納品が完了いたしまして、10月以降に貸出しが可能になるのではないかという形で今作業を進めております。  GIGAスクールの補助金関連の事業については以上でございまして、1枚めくっていただいて、2番目、R2度――令和2年度の予算内でも教育系のシステムをいろいろとしておりまして、当初予算で頂いていた範囲でいろいろやらせていただいております。  内容は、平成27年度に機器リースを開始しております今あるタブレットパソコン等々の機器の更新を中心に行っておりまして、主な更新内容といたしましては、まず、オンラインのドリルシステムを導入してみましたりとか、あとは、西宮浜義務教育学校の5年生から7年生に対して1人1台タブレットを配備するという形で計画をしておりますが、これもさせていただいております。  この作業の進捗状況といたしましては、9月16日に全校終了予定となっております。  三つ目ですけれども、こちらの機器が整ってまいりますので、周知を同時にしていっておりまして、まず(1)、学校CIO補佐に対する連絡と動画による研修というのを行っております。これまでも機器が新しくなったり、機器更新のたびに、学校CIO補佐という情報を担当する教員及び事務職員に対して集合研修を行っていたところではあるんですけれども、今回のコロナの関係で集めるというのがなかなか難しい状況にはなりましたので、今回は文書連絡と、それから、研修の説明動画を作成いたしまして、学校に配付して見ていただいている状態でございます。  内容といたしましては、①番から④番のとおり、今回更新した機器の状態でございますとか、あとは、オンラインドリルのラインズ社の「eライブラリ」についての使い方の動画、それから、チームズの活用についてというのと、それまでに今回休校の間にどのような取組をされたかというレポートを各学校から上げていただいたものがございましたので、実践事例の紹介というのも一緒につけさせていただいております。  なお、別紙にドリルの簡単な、どういうものを導入させていただいたかという、ラインズ社のパンフレットになるんですけども、抜粋の資料が1枚と、チームズとは何ぞやという簡単な説明ですね、ウェブ会議のツールになるんですけど、オンライン会議のツールですという説明を1枚つけさせていただいております。  (2)番からは教育研修課長の木田から説明させていただきます。 ◎教育研修課長   GIGAスクール構想に基づきまして、1人1台端末のほうが整備されるということで、1人1台端末がある中での教育活動というふうなところについて研究のほうを進めていって、教員がしっかりと教育活動ができるようにというふうなことで考えております。  まず最初に、先ほどもありました西宮浜義務教育学校の5年生から7年生については、この9月より1人1台の環境が整うというふうなところがあります。ですので、そこでしっかりと研究、そして実践事例を収集して各校へ広げよう、そういった計画をしております。  まず、8月31日に兵庫教育大学と連携の協定のほうを結びました。その日にその第1弾としまして、兵庫教育大学の森山先生に来ていただきまして、西宮浜義務教育学校の教員と指導主事を対象に、タブレットPCの使い方、どういった流れでこういうふうになってきているのかということであるとか実践事例、そういったところの御教示をいただきました。それにつきましては新聞記事というふうなところで載せております。  西宮浜義務教育学校では先行というふうなことで今から入っていくということになりますので、9月中旬より西宮浜義務教育学校の教員と教育研修課の指導主事が共同で授業研究のほうを開始していって、その事例を集めていき、そして各校へ展開というふうなことで考えております。その際に先ほどの協定に基づきまして、兵庫教育大学の先生の支援を受けながらというふうな、そういった枠組みで進めていきたいなと思っております。  (3)番ですけれども、実践事例の紹介ということで、先ほどもありましたタブレットを活用した授業でありますとか、その他各校でオンライン学活の試行をしている学校があったりとか、それから、配備されますデジタルドリルをどのようにして活用していくのか、そういったところの各校の事例を集めまして、まとめてまた全校のほうに展開していく、そして周知をしていきたいなというふうに考えております。  もう一点は、先ほどもありました学校CIO補佐──情報担当の教員に関しまして、1人1台端末が配備され始めます12月頃にその端末の使い方でありますとか、それから実践事例でありますとか、それから研修というふうなところで考えております。  以上でございます。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりましたが、ただいまの説明に対し御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   幾つか9点ほどぱぱぱっと聞いていきます。  まず、通信ネットワークの施設整備工事、これは具体的にどんな工事をされているんですか。 ◎教育研修課担当課長   簡単に言うと、教室の中に無線アクセスポイントをつける──ここはちょっとお部屋にないんですけれども、執務室みたいな感じでつくというのが一つ。それから、中のLANの線を何本か抜きまして、今カテゴリー5eという線を使っているんですけど、それを6Aというちょっと速いものに変えていくというのを一緒にやっております。目に見えるのは、無線アクセスポイントが壁にぺたぺたとついていくというようなイメージのものを想像していただいたらいいかと思います。 ◆菅野雅一 委員   分かりました。  児童生徒に貸与されたタブレットPCは、自宅にも持って帰ることができるんですか。どういうルールでされていらっしゃるんですか。 ◎教育研修課担当課長   今そこの運用を学校現場とやっぱりもんでいかないといけないなと思っているんですけれども、自宅に持って帰っていただくことは運用として考えていこうと思っております。 ◆菅野雅一 委員   もし児童生徒が紛失した場合は、そのリスク対応というか、その辺はどういうふうにお考えになるんですか。 ◎教育研修課担当課長   リース物件でございますので、一応保険には入ってございます。そちらで物的な対応はさせていただく形にはなるのかなとは思うんですけれども、やはりみんなのものであるという形で、そこの周知と、それから、教育ですね、これは学校側にきっちり言っていただく必要が、大事に扱うんだよということは教育していく必要があるのかなと思います。 ◆菅野雅一 委員   このタブレット端末の機種とかメーカーとかは決まりましたか。単価は大体幾らぐらいのものなんでしょうか。 ◎教育研修課担当課長   それがこの9月の末に大体決まるという形になっておりますので、もう少々お待ちくださいということで、恐れ入ります。 ◆菅野雅一 委員   そういうことですね。失礼しました。  モバイルルーターの貸出し、これはどういうふうな形で貸し出す予定ですか。 ◎教育研修課担当課長   今現在、要項を作成しておりまして、運用の想定といたしましては、学校を通じて教育委員会に対して申請をしていただくという形で考えておりまして、一旦この前アンケートは取らせていただいて、ないとお答えになった御家庭に関してはお貸しする形になるとは思うんですけれども、いろんな場合があると思いますので、まずは学校側を通じて申請書を出していただくような形になります。学校は多分そのお子さんの状況というのは分かっていらっしゃると思いますので、そこで聞き取りをしていただいた上で申請を出していただこうかなという形で今考えているところでございます。まだちょっと決まり切ってはいないんですけれども。 ◆菅野雅一 委員   このタブレットに当初入っているアプリというかソフトというのはどういうものを入れるおつもりですか。 ◎教育研修課担当課長   現在、ちょうど今回の資料の2番で書かせていただいている予算内事業の中で、今まで使っていたタブレットをちょっとリニューアルして中身を入れ替えてもう一回再配置しているんですけれども、それと全く一緒にしようと思っておりますので、ウインドウズの端末で、あとワードとかエクセルとかパワーポイントとか基本的な操作ができるもの、それからあとは、ショートカットになるんですけれども、ドリルに行くような入り口のものでございますとか、ブラウザーでございますとか、オンラインのチームズのソフトとかというのをちょっと入れていこうかなと思っております。基本そこと一緒にしようかなとは思っています。 ◆菅野雅一 委員   先生方にも1人1台貸与という形になるのでしょうか。 ◎教育研修課担当課長   子供たちの分を1人1台お渡しすることはできないので、先生方には、今学校で使っていただく校務用パソコン、これは職員室で使っていただくものは1人1台配備してございますし、教室で使っていただく指導者用のパソコンというのも教室に配備はしてございます。それをメインで先生が使っていただく形になりますので、子供たちのものを先生に1人1台渡すというのは考えていないです。 ◆菅野雅一 委員   つまり、教室では先生もタブレットを持ちながら教えることができるということですね。 ◎教育研修課担当課長   はい。 ◆菅野雅一 委員   分かりました。  ちょっと気は早いかも分かりませんけど、西宮浜義務教育学校で貸与され始めて反応みたいなものは既に聞かれていますか。 ◎教育研修課担当課長   私、ちょうど配ろうかなという計画をしている段階までは伺っていたんですけれども、その準備だけで、子供たちの反応というのはちょっとすみません、私は聞いてないですけど。 ◎教育研修課長   まだそこまで、渡しているかどうかというところだと思います。 ◆菅野雅一 委員   この西宮浜義務教育学校ではどのような授業でどのような形で使い始める計画を立てておられますでしょうか。 ◎教育研修課長   1人1台が常時あるというふうなところですので、まず本当に使えるところからで、今までも学校には何台かありましたので、そういったところで使っていたことはあったと思うんですけれども、例えば今教科書にもQRコードがついておりますので、そのQRコードをぽんとすると教科書の補足資料が出てきたりとか、あるいは写真を撮ったり動画を撮ったり、それから、一人一人の考えというふうなものを、よくホワイトボードとかに書いて共有していたものを、それをここに書くとか、そういったところも考えられるかなというふうに思います。そういったところでできるところからしていくというふうに、教科についてはどの教科でも推進していくというふうなところを思っております。 ◆菅野雅一 委員   どの教科でも推進していくという形ですね。 ◎教育研修課長   はい。どの教科でもできるようにというふうに思っております。教科外のところの学活であるとかそういったところもどんな活用ができるか、そういったところも研究していけたらなというふうに思っております。 ◆菅野雅一 委員   学校CIO補佐、これについて詳しく説明してください。 ◎教育研修課担当課長   学校CIO補佐といいますのは、簡単に言いますと、今、西宮の場合は、教員の中から1人、県費の事務職員から1人、合計2人学校の中にいらっしゃいまして、何をするかというと、情報機器ですとか、こういう情報のことを取り仕切る役目を校務分掌上持っていらっしゃる方という形でございますので、我々がこういう情報機器を入れたりするときには、ここに対して指示を出すと言ってはおかしいですけれども、説明をしてみたりとかして、その方が校内の中に広げていただくような形を取っております。  CIOというのは、チーフ・インフォメーション・オフィサーという最高情報責任者というものの略で、学校CIOというのは校長先生なんです。全ての情報の管理をされている方が校長先生なんですけれども、そこに対して全部言うのはちょっとさすがに、校長先生もほかのお仕事がありますので荷が重いだろうということで、それを補佐する役目、実務を取り仕切る方ということで、教員から1人、事務から1人という形で、例えば情報機器を管理していただいたりですとか、何かトラブルがあったときとかに私との窓口になってもらったりですとか、そういう役目をしていただいているという方でございます。 ◆菅野雅一 委員   タブレット端末、自宅に持ち帰っていいということなんですけれども、子供たち、教科書も持ち帰って、さらにそのタブレット端末を持ち帰るということになれば、かなりランドセルの中身が重くなるんじゃないかなと思うんですけれども、このタブレット端末、重さはどのぐらいですか。 ◎教育研修課担当課長   入札になりますので、機械が決まらないと正確なことは言えないんですけれども、大体1.5キロ未満という形で、文科省の標準仕様書というのがございますので、その中にもそういう形で指定をしておりますので、キーボード込みで1.5キロ未満という形の指定はさせていただいています。 ◆菅野雅一 委員 
     登下校時にそれが子供たちは重く感じるということはないですか。 ◎教育研修課担当課長   多分、重たいと思う子は重たいでしょうし、重たくないと思う子は重たくない。ただ、教科書を持って帰るときには、学校の判断にはなるのかなと思うんですけれども、運用のこれからの話合いにはなってくると思うんですけれども、教科書を置いて帰ったりとかして調整をしてもらうような形でお願いをしていかないといけないのかなということは考えております。 ◆菅野雅一 委員   私からは以上です。ありがとうございました。 ◆坂上明 委員   1項目、一問一答で。  コロナ禍の学校教育ということで、GIGAスクールをとにかく、特にコロナになったからということで、これを庁内全体の課題として早くこの構想が成立するようにというようなことで、教育委員会はそのように動かれていたと思うし、自分たちも補正予算なんかに対してのその予算要望というのもしていったんだけれども、コロナでも家庭との連絡の――やっぱり各学校によって、担任によっても、5月いっぱいまでの休校の間というのはかなり差があったように聞いております。実際に僕もいろいろと相談も受けたことがあるんだけれども、今の菅野委員の中で、端末を家に持って帰ってもいいというのは、ぜひ家に持って帰ってもらいたいと、僕はそっちのほうなんだけれども、これによって各保護者との連絡が今まで以上に密に取ることが、コロナ禍の中の学校教育の一つの大事なところやと思うんだけれども、その辺のところをしっかりとやっていけるということやね。その辺のところはどう考えていたんですか。 ◎学校教育課長   今、委員のほうから御指摘がありましたように、この6月までの間に子供たちとどんなふうにコミュニケーションを取っていって、子供たちの心の状態をどう把握していくのかが大きな課題となっていたなと、やはり振り返ってそう思っております。  このタブレット端末を持ち帰っていくことによって、子供たち、それから家庭との連携を図るやり方というのは、いろいろここからまた出てくるだろうなと思っております。まさにそうしたことも含めて、このタブレット端末をどう使っていくのかというのは、学習での使い道もそうなんですけれども、コミュニケーションツールとしてどういうふうに使っていくのかというのは、これからいろいろ私たちのほうからも提案をもちろんやっていきますし、逆に現場のほうからこういう使い方ができるんだというようなところも取り入れて、どんどんそういったものに役立てていきたいと考えております。 ◆坂上明 委員   僕はどっちかというとそっちのほうの──コロナ禍ということで今特化して言うとるんですよ。そっちのほうにより一層ウエートを置いてもらったほうがいいと思います。  それともう一つ、超アナログの人間からちょっと聞くんだけれども、これ、みんなちゃんと使えるんですか。例えば小学校1年生から中学校3年生まで入れても、僕なんか多分小学校1年生以下のレベルやと思っているんです、自分でね。これ、みんなできるの。その辺の教育はどうなるんですか。指導というかな。 ◎教育研修課担当課長   これは、私の今までの経験からいくと、子供たちのほうが早いんです、覚えるのは。 ◆坂上明 委員   こっちはさっぱりあかんけどな。 ◎教育研修課担当課長   いえいえ、そんなことないと思います。だって、委員使っていらっしゃるから。アイパッドとか使っていらっしゃるから。  見ていたら1回あったのは、前の27年度に入れたときにタブレット1人1台という形でやっていて、子供たちが発表しているのを見ていたら、先生は手書きでいいよ、殴り書きでやったやつを出しなさいと言ってるのに、きれいにフォントにしている班があったんです。後で先生に「先生、これ教えはったんですか」と聞いたら、「いや、もう勝手に見つけてやりよった」と言いはったんですね。だから、興味がある子は探して、それで周りと共有してやっているのを見ると、やっぱり子供たちのほうが早いから、もしかしたら我々が教わるぐらいの勢いになるのかもしれないというのを思っておりますし、先進の事例を聞いていても、最低限のことは教えるけれども、その後は子供たちに任せたほうが使い方とかは洗練されていくんだというふうな意見も聞いたことがございますので、それもこれからかなと思っております。 ◆坂上明 委員   そのとおりやね。子供ってゲーム感覚で入っていけるんかな。そういうようなところがあるんでしょうね。  いずれにしましても、コロナ、いつまた第3波、第4波が来るか分からないので、そのときの、特に低学年だったら低学年の保護者との連携がより密にできて、今まで以上に、つまり取りこぼしがないようなことがどんどんできればいいことだと思うので、それはどんどん練っていただいて、より一層いいものをつくっていってください。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   3点お願いします。一問一答でお願いします。  今、坂上委員のほうから質問があって、ちょっと関連にもなるんですけど、逆に先生よりも児童生徒たちのほうが先にどんどん行った場合に、例えばですけど、たまに国語の授業で習っていない漢字は使わないでくださいねみたいなのがあったりすると聞くんですけど、今そこまではまだ行ってないからそういうことはしないでねとか、そういうことが起こり得るのかなと思ったりするんですけど、そのあたりイメージとして、授業の中でどんどん子供たちが使いやすくなっていくのを先生のほうが後追いになるみたいなそんな懸念というか、そういうイメージというのは今のところはないですか。ちょっと難しいですね。 ◎教育研修課担当課長   先ほど坂上委員にお答えしたような感じで、基本的なところはまず一番最初に伝えて、それで子供さんが使えるようになって、それを先生は見ていますので、多分子供さんのほうが違う使い方とかを見て、取っていくとは思うので、それがいいことか悪いことかというのはあると思うので、いけないことはやっぱり止めないといけないし、という形で先生も一緒に学びながらやっていただくしかないんじゃないのかなというのが私の思いです。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  そんな感じで、一緒にやろうみたいな感じがいいなと。今までの授業の教えられて学ぶというよりも、一緒に学んでいくみたいな感じが新たに構築されたらいいなと思っています。  あと2問ありまして、もう一点が、先ほどキーボードを含めてとおっしゃっていたので、キーボードがついているのかなと思うんですけれども、カバーでキーボードがありなのか、あと、タッチペンを使いたいといった子の対応がどういうものなのか、教えてください。 ◎教育研修課担当課長   まず、キーボードですけれども、キーボードはGIGAの構想で必ずつけないといけない形になっていますので、つきます。  タブレットのほうをぱかんとやると、キーボードがこっちにあって、画面がこっちにあるので中になる。だから、それで画面は守られるかなと。その外側は、今、ひぐち委員がつけてはるような、皆さんがつけてはるようなカバーみたいなものはちょっとつけない予定です。  タッチペンに関しても、タッチペンは必須ではないので、今回はちょっとさすがに予算の関係でつけていないんですけれども、例えば持ってきて使うとか、使えるものであれば使ってもらってもいいのかなとは思うんですけれども、反応するものがちゃんとあるかどうかというのはあれなので、さすがにちょっとタッチペンまではつけれない形になっています。 ◆田中あきよ 委員   じゃあ、つけたい子は自分で用意して使ってもいいという感じですか。 ◎教育研修課担当課長   そういう形でさせていただけたらいいなと思っていますが、それも研究対象ということでお願いいたします。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  あと1点だけ。義務教育学校に特別支援の子が何人というのはちょっと把握していないんですけれども、おられましたら、その子供たちへの――今回5年生から7年生までということなんですが、対象の子がおられましたら、そのお子さんがそのままで使えるのかどうかとか、支援が何かあったりするのかというのがありましたら教えてもらえますか。 ◎教育研修課担当課長   特別支援学級のお子さんに対してもタブレットは行くんですけれども、それはもう普通学級の子と同じものを同じ状態でお渡ししている状態になります。例えばそのお子さんに何か必要な──今、西宮浜義務教育学校には肢体不自由みたいなお子さんはいらっしゃらなかったと思うので、そういうところのものは多分使うことはないのかなと思うんですけれども、もしそういうお子さんがいらっしゃったとしたら、学校で御用意いただくなりしたものをつけていただく形になるのかなと思っております。今のところ、そういうお申出は聞いていないので、そのままお渡しする形になるかなと思います。 ◆田中あきよ 委員   イメージとしては、特別支援のお子さんたちが、ちょっとこういう補助器具があったらいいんだとかそういうのがあった場合に、家庭のほうから、親御さんのほうから、子供さんのほうから学校に相談するという形になっていくんですか。 ◎教育研修課担当課長   特別支援の担任の先生からそういうお申出がこちらに多分入ると思いますので、どちら発信かはちょっとあれですけれども、大体そういうふうに特化された学級でございますので、この生徒にはこういうものがいいんだというふうに教えていただいたら、私たちはそれが使える状態にはさせていただこうとは思っております。用意されるのはどこかというのは、いろいろパターンはあるとは思うんですけれども、学校予算でお買い求めになられるのか、おうちから持ってこられるようなものをつながれるのかというのは、それは一定協議かなとは思っています。  ただ、やっぱり学校から私どももお申出いただかないとちょっと動けない部分というのはございますので、そういう形で対応はさせていただこうかなという形で考えて――今もそうなので、もしそういうのがあったらそういう形で受けています。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございました。分かりました。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   1個だけ一問一答でお願いします。  こういうGIGAスクール構想のようなICTの教育が非常に進んでいる国というのはどこかありますか。先進国。 ◎教育研修課担当課長   私たちがよく聞くのは、ちょっと違ったらごめんなさい、ニュージーランドとか、アメリカとかもまあまあよく事例とかで聞くんですけど、ニュージーランドとかはよく聞きます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  これは本当に非常に便利なので、オンラインドリルなんか見ていたら、多分先生方、宿題は全部これになって、自分で考えんでもいいし、本当に進んでいけば教科書もいらなくなってくるようになってくるんじゃないかなというふうに想像されるんですけど、そういうときの弊害なんか、これに頼り過ぎることによって逆に悪影響を及ぼすというようなことが、例えば先進のニュージーランドとかアメリカなんかでないのかなというところをちょっと注視しておいてほしいなと。悪影響ですね。そういうことがあるのであれば、そうならないようにもちろんしていかないとあかんし、本当に便利であるがゆえに依存し過ぎてしまうというような、それでそれによって弊害が起きてくるということがありそうな気がするので、うちの子もチャレンジタッチといってタブレットでやっていますけど、なかなか思ったように字が出んかったりして、きいっとなって、ぽんとして割るみたいな。紙に書くのとタブレットで書くのはやっぱり全然感触も違うし、指で書くとなるとまた違うやろうし、いろいろ弊害も出てくるかなと思うので、その辺も注意しながら実践していっていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   1点だけちょっと確認なんですけど、校内ネットワーク環境の更新をされたんですが、それって例えば一斉に使用したら通信速度が遅くなるとかというのはちゃんと網羅されているんですか。 ◎教育研修課担当課長   委員御指摘のとおり――やったことがないのですけれども、ただ、一応それに対応するようにというのが今回の補助金の目的なので、校内のネットワークに関しては、一番データが多く通る経路を太くさせてもらって対応はしようと思っているんですけれども、ちょっとその後にもいろいろと課題が残っていることは事実なので、それは精査しながらまた手だては取っていく必要があるんじゃないのかなということで今考えているところでございます。 ◆江良健太郎 委員   というのが、兵庫県豊岡市の近大附属の先生がおっしゃっていたんですけど、校内ネットワークの回線だけはけちらんほうがいいみたいなことを言うておったので、今後そこをしっかりやっていってもらったほうがいいかなという意見です。  以上です。 ◆大川原成彦 委員   何点か一括で、五、六点あります。  学校のネットワークですけれども、外部のインターネットにつながっていくということと、校内の、あるいは教育委員会のエデュネットとか、あるいは西宮市の持っているサーバーにつながっていく部分と、そこら辺の使い分けというか、割り振りはどうなっているのかということと、それと、いわゆる部外者の人が学校に来られたときに使えるのかどうか。ネットワークについてはこの件。  次に、セキュリティーですけれども、ウイルス対策がどんなふうになっているかということと、ウェブサイトを見に行くときのブラウザーのフィルターですね、こんなのはどんなふうにされているのかということと、それから、アプリケーションのダウンロードとかインストールとかそこら辺の権限はあるのか、あるいは、多分一個一個の個別のデバイスではもちろんいけるとは思うんだけど、そこら辺に何か制約をかけているのか、あるいは運用の面でコントロールするのかということ。それからあと、ブックリーダーみたいなもの、電子書籍への対応ですね、こんなことはお考えになっているのか。  それから次に、OSですけれども、一応推奨されているのはウインドウズ10のプロですけれども、この目的、プロって少し高いので、そこまでする――リモートコントロールができるとか一括処理ができるとか、いろいろメリットはあるんでしょうけれども、そこら辺、もう少しコストの安いサードパーティーのものを使えばできないことはないみたいなことも言われているんだけれども、そこら辺のコストについての評価はどうなのかということ。  それから次に、家庭用のルーターの件ですけれども、これは効果として「非常時において」というところに下線が引いてあるんですけれども、この意味は何なのかなと。非常時じゃなくても有効で効果はあると思うんですけれども、「非常時において」というところの下線の意味について教えてください。  あと最後に、目の健康について、画面を見続けていると目の健康によろしくないみたいな話があって、そこら辺の工夫はどんなふうにされるのか。以上。 ◎教育研修課担当課長   順番に一つずつ行かせていただきます。  まず1番目、ネットワークの取組ですけれども、今のところ、学校の無線アクセスポイントにつながったときに、学校の集合の出口があって、学校から出ていって、市のサーバールームにあるところに入っていって、そこからインターネットに出てきたりとか、学校の中で完結したりとかするものがいろいろあるので、そこは機械がいろいろ入っていますので、それで割り振りをしている状態になっております。インターネットに出ていくときには、必ず市の大きなサーバールームを通って出ていっている状態になります。  部外者が使えるのかというのは、今のところそれは使えない状況にしていますけれども、今後研究の対象かなとは思っておりまして、部外者というよりも、子供たちが持ってきたときとかに対応できるような形にネットワークを変えていく必要があるんじゃないかというのは議論はしていかないといけないのかなと思っております。  その次がセキュリティーですね。セキュリティー、ウイルス対策、それからウェブフィルター、これはちょっとすみません、順番を変えさせてもらって、OSの話から先にさせていただきます。  OSは、委員おっしゃったとおり、当初はウインドウズを採用いたしました。ウインドウズ10のエデュケーションという教育機関向けのものがございまして、コストですけれども、教育機関に対してウインドウズは非常に安く出しておりまして、校務――先生方がお使いになっているパソコンとかの契約で生徒の分も全部面倒を見てくれるぐらいの勢いのものがありますので、非常に安価な状態ではできている形になっております。ウインドウズ10のエデュケーションというのは、プロと大体同等なんですけれども、もう一つは大きい管理ができるということで、それで選んでいる部分はあるんですけれども、エデュケーションなので教育機関向けですと。集合で管理できますよと。  そのウインドウズの中の機能でウイルス対策ができるようになっていますので、それを入れてウイルス対策はさせていただいていると。  ウェブフィルターの話ですけれども、ウェブフィルターは、今先ほど申し上げましたとおり、学校から出ていって、本庁のサーバールームを通して出ていくときにフィルタリングというのをかけていまして、あまりよろしくないところにはつながらないようにしてございます。そこでフィルターが一定かかっているので、切られているのでそこは大丈夫です。  ダウンロードの権限等々に関して、ダウンロードは多分できるんですけれども、これをインストールできるかというと、それはさすがに子供のやつはまずはちょっと縛ろうかなと思っています。ウインドウズとかはそういうのをまとめて権限をつけられますので、そこで縛らせていただいてまず最初はスタートさせようかなと。だんだんこなれてきたらその辺も考えていったらいいのかなとは思うんですけど、まずそこでできないようにはさせていただこうかなと。必要に応じてこちらから手を加えるという形になるのかなと思います。  電子書籍のことですけれども、これはまだちょっと研究課題になっておりますので、要はそれも一つのアプリでございますので、それが必要なんだとなったら後から入れてしまえばいいだけの話なので、それは対応できるのかなと思います。  次、ルーターの「非常時において」というところを下線させていただいたのは、私どもウインドウズを選んだ理由といたしまして、家に持って帰ったときにネットワークに必ずつながないと動かないようなOSというのが、クロームOSとかというのがあるんですけれども、それをしちゃうと、ネットワークがおうちでもなかったら使えないものになってしまうので、おうちでも一応満足に使える状態のOSということでウインドウズを選ばせていただいている部分があるんですね。  ただ、家に持って帰っていいですよ、うちはネットワークがないから、それこそ委員がおっしゃったように宿題やれませんでしたと言ったら、いやいや、ダウンロードして持って帰ったらできるじゃないという形で対応できますので、「非常時において」というのは、例えば今回のコロナみたいに休校みたいになっちゃったときに、必ずコミュニケーションを取らないといけないとなったときには必須になりますので、そういうときに貸出しして皆さんの分を担保しますよという形になります。おうちにある方はおうちのを使っていただくほうが安定もするだろうし、ただ、ない家庭に関してはお貸出しをいたしますということで、非常時のところに線を引かせていただきました。  あと、目の健康についてですけれども、こちらは本当に先生方に指導もしていただく必要があるのかなと。時間を区切ると言ったらおかしいですけど、それこそゲームは1日1時間みたいな感じで、あとは機械の調整で明るさをちょっと変えたりしてマイルドな感じで、今、ウインドウズでも夜間モードとかいってちょっと暗くなったりするモードがございますので、そういうのをうまいこと使いながらやっていったらいいのかなと。明るさは人それぞれだと思いますので、すごく明るいほうが好きな人もいれば、ちょっと暗めにしないといけない、それは自分で調整するような、そこら辺は調整していってもらいながら、あとは指導ですよね。使い過ぎないとかいう指導をしていくことで対応していくことにまずはなるのかなと思っております。  全部網羅できましたでしょうか。 ◆大川原成彦 委員   ありがとうございます。よく分かりました。  最後の目の健康のところについては、海外の事例とか全国の事例とか、いろんな工夫をしながら、要するに児童生徒が負担にならないように、健康を害しないような工夫をされているので、これはぜひしっかり研究して取り組んでいただきたいなというふうに思います。  それから、ブックリーダー、電子書籍への対応については、これはアプリケーションがあっても、読む対象の本がないといけないので、そこもセットになっていくということになると費用的にもかなりかかることにもなっていくのかなというふうに思います。だから、ここら辺、別にそこの学校単独でそろえるということではなくて、市内の全校で共有すればいいわけだし、場合によっては、公立の図書館とも連携してもらってもいいわけだし、そこら辺の行き来ができるようなプラットフォームだけにしていただいたらいいのかなというふうにも思っていますので、そんなこともちょっと研究していただいたらというふうに思います。  それから、学校のネットワークへの部外者の接続については、当面できないところから始めていくということですけれども、例えば保護者の方が参観に来られたときに何か一緒に参加できるとか、あるいは、PTAとか学校関係者の皆さんの集まりで使えるようにするとか、条件をつけて少しずつみんなが使えるような工夫を考えていっていただくのもいいのかなと思ったりしています。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   すみません、大川原委員の関連質問ですけど、モバイルルーターの配付は、僕は、タブレットの配付と同時に環境のないところには配付すると思ったんですけど、違うと。休校中とかそういうときだけですか。
    教育研修課担当課長   そのとおり、後者のほうです。非常時だけに使う形で考えております。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。ありがとうございます。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   ここで続きまして、今回の施策研究テーマ「コロナウイルス禍の学校教育について」ということで、これに関して小項目は三つ、以前もちょっとお示ししたんですけども、一つは学びびの継続性(オンライン授業)について、二つ目が感染症対策について、三つ目が児童生徒のケアについて、この小項目に分けてやってまいりたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。    (「はい」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   それでは、これで進めさせていただきます。  それでは、本件はこの程度にとどめます。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、施策研究テーマ「こども未来センター子育て総合センターの在り方について」を議題とします。  市当局の方に御出席いただいておりますが、あくまでもオブザーバーでの参加ということでお願いしております。この点御留意ください。  本日は、本テーマのうち子育て総合センターについての協議を行います。  皆様には子育て総合センターに関するパンフレットや過去の事務事業評価シート等を各自で御確認いただいた上で、当局に対してお聞きしたいことはないか事前に意見募集をさせていただきました。提出された質問項目はタブレットに配信のとおりです。  まずは、こちらの質問項目に対する回答を頂きたいと思いますので、説明をお願いします。 ◎子育て総合センター所長   まず、依頼事項としまして、子育て総合センター設立前の議事録ということでございますけれども、センターのほうで資料等を確認しましたけれども、ちょっとそういった文献というか資料のほうがなかったということで御報告をさせていただきます。  続きまして、質問項目について順次回答させていただきます。  まず、1番目の子育て総合センターに所属する職員数と職種別の内訳ということでございますけれども、正規職員と会計年度任用職員Aの職員と分けて御説明をさせていただきます。  正規職員は7人おりまして、事務職が6名で、保育士が1名ということになっております。所属は教育委員会ですけれども、教育研修課の指導主事、幼稚園教諭ですけれども、1名が併任でおります。  次に、会計年度任用職員Aの職員ですけれども、全部で42名おります。これは、所有資格ということになるかと思っておりますけれども、まず保育士、幼稚園教諭の資格を持っている者が20名、小学校・中学校・高校教諭の資格を持っている者が22名、臨床心理士、これが1名ということで、若干複数の資格を持っている者がいることなどでちょっと職員数と資格保有者の数が一致はしていないんですけれども、そういうような内訳となっております。  次に、子育て相談の件数とその内容、最近の傾向はということでございますけれども、令和元年度の相談件数は1,507件でございます。相談件数はほぼ前年と同件数だったんですけれども、ここ3年間ぐらいを見ていますとちょっと増えてきているというところなんですけれども、相談の内容としましては傾向は同じで、やはりゼロ歳児の相談が一番多く、年齢を追うごとに相談件数が減っていくというような状況でございます。  面談件数と電話やメールによる非面談の件数ですけれども、この割合は面談のほうが多く、およそ2対1の比率で推移しております。  具体的に申し上げますと、一番多い相談の内訳としましては、ゼロ歳児の遊び場とかゼロ-2歳児の保育所入所の情報提供が最も多いです。その次に、子供との関わり方の相談が多く、イヤイヤ期と呼ばれる2歳児の相談を筆頭に、3歳から5歳児への関わり方についての相談が多くなっております。その次に、食事や排泄、睡眠等、基本的な生活習慣についての相談がございます。発達については、言葉を話し始める1歳児の相談、また言葉やコミュニケーションの成長が目覚ましい2歳児の相談が多い、そういうような状況になっております。  次に、各事業について目標値の設定根拠はとございますけれども、まず、市内に現在21か所あります子育てひろばについてですけれども、これは子ども・子育て会議で審議をされて、令和6年度末までの計画が、第2期子ども・子育て支援事業計画というのが策定されたところですけれども、これに基づきまして、子育てひろばを22か所を目標として設置することということで目標としております。具体的には、令和3年度中にあと1か所新設することで今予定のほうをしております。  あと、利用者支援事業というのがございますけれども、これについては市内の基本型で4か所を整備するということで、前期までにもう既に目標を達成しておりまして、数としては特に増やすというところは盛り込まれてはおりません。  ただ、いずれにしましても、どちらも今までは量を確保するということを最優先にしてきたところがございますけれども、今後はそういった支援の質の向上を目指して取り組むということをうたわれておりまして、そういう方向で今後取り組むということで考えております。  子育て総合センターにおいても、親子サロン事業であったりとか相談事業ということを行っているんですけれども、こちらのほうも現在、子育てひろばに来た方が、日常のやりとりの中でちょっと相談したいことがあるんですというようなところでセンターの相談につないで、またそこでセンターに来られて、あと子育てひろばのほうを利用していただくというような形で、お互いに緊密な連携を取りながらその保護者さんを見守っていけるような体制を取っております。これについても、それぞれの事業のところでの連携をより緊密にして、そういう情報共有だったりとか、その保護者さんをより手厚く見守っていけるような形を考えていくということを考えております。  次に、子育て総合センターの業務について、こども支援局と教育委員会がどのような連携を取り、役割分担をしているかということでございますけれども、これはまず、幼・保・認・小連携推進事業「つながり」ですけれども、これにおいて市内の公立、私立の保育所、幼稚園、認定こども園、公立小学校、特別支援学校の176校園所を対象に、それぞれが幼児期から児童期への発達の特性を理解し、互いの共通点や相違点について相互理解を深めることを目的として取り組んでいるところでございます。  教育研修課所属の先ほど申し上げました幼稚園教諭であります指導主事が併任でこの業務を担っているということでございます。  また、放課後施策について、子供の居場所づくり事業など、教育委員会のほうと児童館で連携をして進めているというようなところでございます。  次に、子育て総合センターの現在の最大の課題はということでございますけれども、こちらで今一番そういうふうに感じているところというのが、支援が必要な方でこちらにつながることができない方、施設にも来ることができない方というのをどのようにして支援していくかということが最大の課題であるというふうに考えております。施設に来ていただいている方は、こちらでまだ何とかその方の状況を知って次に向けていろんな支援をしていけるんですけれども、ここにも来ることができない、そういう方を今後どういうふうにしていくかということをやっぱりより意識して、そちらに力を向けていかないといけないなというふうに考えております。  そして、最後に、子育て総合センターの感染症対策はということでございますけれども、今行っております取組は、来館者さんに対してマスク着用を義務づけ、手洗い、アルコール消毒をお願いしております。非接触体温計による検温を実施しまして、それで初めて館内に入っていただけるというような状況になっております。  開館中は常時換気を行っておりまして、3密を避けるため人数制限を実施しておりまして、一定人数になると促して、無理なく利用でき、皆さんが回っていくような形で、ある程度時間がたってきたら、利用者さんにはそろそろまた新しい方が来られているんですというようなことで促しているようなところです。  実施している時間帯も、よく触れる手すりとかドアノブ部分等、またあとは、備付けのおもちゃなどの消毒を定期的に行っております。あわせて、昼休憩時と閉館後については、棚、備品の消毒、壁であったりとか床とか、その辺を徹底して消毒を行っています。  以上でございます。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりましたが、ただいまの説明に対し御質疑はありませんか。 ○一色風子 副委員長   何点か質問させてください。  まず、子育て総合センターの業務について、こども支援局と教育委員会がどのような連携を取って役割分担をしているのですかというところで、1名の幼稚園の指導主事の方、併任されている方が「つながり」事業を担っているということでした。これ、1人でどんな業務をされているのかなというのがちょっと具体的に見えてこないのと、あと、「つながり」事業というのも保育所と小学校とか幼稚園と小学校というような、切れ目なく子供たちがスムーズに育っていくためにつながっていきましょうみたいなものだと思うんですけれども、私立幼稚園と公立の小学校のつながりとかというのもここで担えているのかどうか、今その2点をまず聞かせてほしいんですけど、お願いします。 ◎子育て総合センター所長   まず1点目ですけれども、教育研修課の指導主事1名と、あと、それ専属の会計年度任用職員Aの方が2人おりまして、3名でその業務を担っているというような状況です。  業務としては、「つながり」事業で各対象となっております176校園所に、その地区ごとにそれぞれブロックを組んでいただいて、それぞれでこういう管理職会をやります、こういう地区交流会というのをやりますというようなことで案内とか、そういう連携ができるようにこちらから促していくというようなところをしております。各ブロックごとでそういう交流ができるように、このブロックはどこどこが今年度は地区の主となっていろいろそういうつながりをやっていきますというようなことで、当番とか役割をこちらから決めて、それをそれぞれにお伝えしたりとか、それぞれこういうところでこの時期にいつまでにこういうような集まりとかを持ってくださいというようなことをこちらから発信したりというようなことでやっていっております。  あと研修として、公私問わず、私立の幼稚園とか保育所とか公立も含めて、一堂に受けていただけるようなそういうつながり期、接続期におけるようなことを中心にした研修を実施しておりまして、それのいろんな準備とか対応にその職員が当たっているというようなところです。  公立と私立のそういった連携ができているかというところですけれども、中にはやはり参加に協力的でない園所というのももちろんございますけれども、ずっと続けてきている事業で、少しずつ少しずつ浸透してきて、そういうところが増えてきているかなというふうには認識しております。  以上です。 ○一色風子 副委員長   この「つながり」事業をやることで、メリット、こういった子供への効果がありますというのは具体的に何か見えてきている検証結果とかってあったりするんですか。 ◎子育て総合センター所長   検証とまでは言えるか分からないんですけれども、「つながり」事業を進めていく中で、やはり先生同士の交流が生まれることで、何かあったときに顔の見える関係づくりというのが進められていることによって、どういうような関わり方をしたらいいんだろうかという小学校からのそういうような問合せができたりとか、そういうのがなくて、ただ施設にどこどこから来たというだけであればなかなかそういう連携も難しいんでしょうけれども、実際にそういうような安心感を持って子供たちをつないでいけるというような体制ができているのかなというふうに感じております。  実際そうやって小学校の先生が卒業された園所に連絡をされたりとか、どういうところに気をつけてほしいというようなところとかを保育所、幼稚園側からお伝えをしたりとかということがすごくスムーズにできるようになっているというところがあると思います。  また、その事業を進めることで、接続期、実際に保育所、幼稚園でどういうような関わり方が行われているかということを開放というか、実際の公開授業とかもありますので、そういうところに先生が出向いて現場を見ていただいたりとかすることで、こういうようなことまでやっているんやなとか、それぞれお互いにないところというか、こういう取組をそれぞれしているんだと気づいていただく。そうやったら、こういうことまでできているんやったら小学校ではこういうふうにできるんやということで、同じ取組をするにしても、今までどういうような背景があって育ってきているかということがお互いに分かる。こういうようなことを小学校に入ったらするんだよ、こういう授業をするんだよということを保育・幼稚園のところで分かっていただくことによって、それだったらこういう力を、同じカリキュラムの中でもそういうようなことを意識しながら進めていただけるというようなところで、どんどんそういうような意識というのが強くなっていっているかなというふうに思っております。 ○一色風子 副委員長   小学校と幼稚園、保育所とのつながりというのは、そこで徐々にですが、先生たちの気づきの場になっていたりとかつながりの場所になってきているということだったと思うんですけれども、公立の幼稚園の園長先生に一度聞いたことがあるんですが、中学校の先生とかにもぜひこの幼稚園の育ちの場というのを見てもらって、ここでこんなふうに子供が育ってきて、中学生になったときにこういう子供に育っているんやというのを見てほしいなというような話を聞いたことがあるんですが、中学校の先生たちが幼稚園の保育の現場みたいなものを見れたりするような機会づくりというのはしているんですか。 ◎子育て総合センター所長   中学校は今現状ではそういった場というのは特になくて、そうやって見ていただく機会もないかなというふうに思います。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   あと、児童館と放課後施策の関係性というか、どんなふうな連携をされているのかも教えてください。 ◎子育て総合センター所長   例えば、今、放課後施策でどういうような形で進んでいくか、展開していくかというようなところで、高木北であれば、放課後キッズルーム事業が入りますというところで、その辺の情報というか連携をして……。子育てひろばの子育て支援施設が高木北にありますけれども、それの中で健全育成事業と子育てひろばを両方担っていたという背景がございます。そのときに高木北のほうでそういう同じような事業が入るというところで、それを同じようなかぶったものをせずに、よりそれぞれの強みを発揮してできるようなことが何とかできないかというところで、それでキッズルームのほうはそっちで頑張っていただくというところで、そしたら、こちらのほうとしては、子育てひろばをより充実していけるような形で何とかできないかなというようなところで、もともと火曜日から土曜日の取組だったものを、今年度から月曜日から土曜日にしたりとかというようなことで、相手の取組を――そっちはそっちでその形で、こちらはこちらで子育て支援というところにより強化してやっていけるような取組ができたかなというふうに思っております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   ありがとうございます。以上です。 ◆坂上明 委員   質問項目で5番目に現在の最大の課題はということで、僕がちょっと受け取り方を間違っていたら言ってくださいね。支援が必要な人で来ていない人がいるということをおっしゃっていましたね。それを何とか克服したいというようなことで、そのような答弁やったね。 ◎子育て総合センター所長   そうです。 ◆坂上明 委員   これ、もうちょっと詳しくおっしゃってもらえますか。 ◎子育て総合センター所長   しんどいお母さん、保護者の方も子育てひろばに来られたり、相談に電話をかけてこられたりとかということで、こちらの施設につながっていただくことができる保護者の方が増えてきているというところがあるんですけれども、その中でも、家から出てわざわざ出向いていくことすらできない、自分自身が家の中にこもってしまって誰かに助けを求めようというところのその一歩を踏み出せないというようなところで、あるいはまた、ここにこういう施設があるよというようなことを知らなくて、どこに相談したらいいんだろうかというようなところで、何とかそういうような方たちを支援していけるようにというような意図で申し上げました。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   今最初に、一歩が踏み出せないというようなことをおっしゃいましたよね。それともう一つは、この施設のことを知らないと。知らないということになったら、これは何とか周知させる方法を考えればいいわけじゃないですか。その前者のところ、一歩が踏み出せないというのが僕ちょっと分からないんだけれども、これは個人のプライバシーのことになるのかな、ちょっと分からないけど、それはどういう、もう少しそれを詳しく――話したらまずいんかな。そんなことないですか。 ◎子育て総合センター所長   まだ自分で声を上げられる方というのは、いわば何とか誰かに助けを求めて、そこから次につながっていくことができると思うんですけれども、本当にもうしんどい方というのは、そこのところが、手さえ挙げられずに、自分で悶々としてしまって誰に相談することもできないというようなところがあって、仮に施設としてここにそういうものがあるよということを知っていても、そこに行ってどうなるんやろうと、そこに行くのがやっぱり勇気が要ることというのがあると思っております。  そこのところをちょっとでもハードルを低くできるための取組なんかもしていく必要があるということで、子育て総合センターのほうでは乳幼児健診のときに、うちのセンターの職員が出向いていって、一緒にそこで、お母さんとかに何かしんどい、何かそういうのでちょっとでも顔をこっちに、私たちがセンターにいるよみたいな形で顔の見える関係づくりというか、そういうのができるように、少しでもそういう助けになればということでそういう取組もしてきているんですけれども、ただ、そこがそういうところやと分かっていても、なかなかやっぱり踏み込んでいけないといいますか、それを何とか引っ張ってきてもらう、そういうような努力が要るかなというふうに思っています。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  これ、また立ち入ったことになっちゃうのかな、今おっしゃったことね、それは今までの例から、恐らくいろいろな資料、サンプルがあると思うんだけど、何が一番の原因なのかなということがまず一つなんだけど、それともう一つは、最大の課題ということというのは、結構な件数が恐らく把握できているわけですよね。予想されるわけでしょう、そういうようなことは。予想されているということは、恐らくピンポイントではないかも分からんけど、ひょっとしたらこういう方がいらっしゃるんじゃないかなというのはそれなりの目星と言ったらどうなんかな、分からないけれども、今言ったように、まず最初に、今までのサンプルの中で何が原因で一番そういうような結果になっているのかということと、最大の課題ということは、それなりの数が、大体の数というか、パーセントというのか、割合を把握されていると思うんだけれども、その辺は分かっているんですか。それと、今までの例から言うたら何が一番大きな原因なのかというようなことと。 ◎子育て総合センター所長   正直、具体的に数がどうこうというところまで、やはりそれが分からないゆえにというところはあるんですけれども、ただ、サークルさんとかいろんな子育て支援の方とかと話している中で、やっぱりそういった最初に踏み込むまでの勇気が要ったというようなところのお話とか、実際のそういう体験談といいますか、そういうのを私がここへ来てからも聞いてくる中でそういうところが一番大きいところなのかなというふうに、お話ししていく中でそうだというふうに私は認識してきたところであります。 ◆坂上明 委員   そしたら、まず、この施設を知らないというのはちょっと置いておいて、それは簡単に広報すればいいことだけれども、その人たちのハードルが、つまり敷居を低くしてあげたらいいわけやね。来たいけれども来れない、それは何でかというと、個人的なことになるんだろうけれども、自分の精神的なことになるんでしょうけれども、その辺が一番難しいところやね、逆に。そういうことを逆に相談できる機関というのはもちろんあるんでしょう。どうなんでしょうか。例えば国の機関であるのか、それはちょっと分からないんですけども、それが例えば心療内科の医者になるのか、ちょっとその辺、相談の窓口というのが僕は分からないですけれども、そういうことでなければ、簡単なようだけれども、それの敷居を低くして、その人たちをこっちへ連れてくるという、その人たちにつまり勇気が必要になってくるということで、だから逆に克服するのが難しいかも分からない。そうなったら、最大の問題点を何とか克服したいというんだったら、市として相談をするところというものをぜひ見つけて、それが今言うたように僕もどこか分かりません。心療内科だったり、例えばこういう相談窓口、だから専門的なところがあるのか、それも分からないですけれども、まずそこからでしょうね。簡単なようで難しいんやね、これね。登校拒否が、簡単に学校に行きなさいと言っても来えへんのですね。それと一緒やと思います。それよりもっと難しいかな。ちょっとその辺分かりませんけど、ぜひそういうところを逆に、本当に専門家に相談するということしか、経験豊富なところでしか無理だと思うね。よろしくお願いします。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   それでは、これで質疑は終わりまして、一応ちょっとだけ、こども未来センター子育て総合センターについてというこの施策研究テーマについて、今、子育て総合センターについて勉強会をさせていただいたわけですけれども、今後、タブレットに配信しているんですけど、日程についてはまた後で閉会後に御相談しますけど、10月にウェブ会議とか勉強会を入れていますので、こういった内容を踏まえて提言を作成していただいて、一応12月末には報告書、提言書を完成させる、こういうスケジュールで行きたいと思っていますので、また後で御相談しますけど、一応そういう形でさせていただきたいと思いますので、よろしいでしょうか。    (「はい」と呼ぶ者あり)
    ○八代毅利 委員長   よろしくお願いします。  それでは、本件はこの程度にとどめます。  ここで説明員が退席します。    (説明員退席) ○八代毅利 委員長   次に、管内視察及び勉強会についてを議題とします。  まず、8月6日に実施した管内視察の報告書について協議を行います。  タブレットには、皆様から御提出いただいた管内視察報告書を配信しております。内容を御確認いただきまして、加筆修正の御意見や御自身の報告書の内容について補足等がございましたら御発言いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   それでは、これで確定ということでさせていただきたいと思います。  管内視察報告書につきましては、本日これで確定したいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。それでは、これで確定とさせていただきます。  なお、本報告書は市議会ホームページに掲載し、当局にも送付いたしますので、御承知おきください。  次に、10月に実施予定の管内視察、他市等とのウェブ会議、関係者を招いての勉強会・懇談会について協議を行います。  日程及び内容については既にメールでも御案内したとおりですが、一覧にした資料をタブレットに配信しておりますので、御確認ください。  タブレットを見てください。一応、表にしていますので。一応、横のやつでちょっと分かりやすくしましたので、これを見ていただきまして、一旦暫時休憩させていただきます。           (午後2時51分休憩)           (午後2時52分再開) ○八代毅利 委員長   再開いたします。  詳細が決まりましたらまた改めて御案内させていただきます。  それでは、本件はこの程度にとどめます。  この際、お諮りします。  本委員会の所管事務中、1、学校教育及び社会教育について、2、子ども・子育て支援サービスの向上について、以上2件について閉会中の継続審査としたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  いま一点、お諮りします。  本委員会で採決しました事件に対する委員会報告書の作成につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  本日は、一般会計補正予算第8号・第9号所管科目、そしてまた、先ほどもありましたように、施策研究テーマにつきまして子育て総合センターについてを議題として当局を招いて質疑をさせていただきました。また、コロナ禍の学校教育についてもGIGAスクール構想の進捗状況について当局から説明を受け質疑をさせていただきました。  これをもって教育こども常任委員会を閉会します。  御協力ありがとうございました。           (午後2時54分閉会)...