西宮市議会 1991-03-20
平成 3年 3月(第21回)定例会−03月20日-08号
平成 3年 3月(第21回)定例会−03月20日-08号平成 3年 3月(第21回)定例会
西宮市議会第21回
定例会議事日程
(平成3年3月20日午後1時開議)
日程順序 件 名 ページ
第1 306
議案第683号 西宮市の休日を定める条例制定の件
議案第684号 西宮市職員の勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定の件
議案第685号 西宮市「青い鳥」
福祉基金条例の一部を改正する条例制定の件
議案第686号 西宮市長寿ふれあい
基金条例制定の件
議案第687号 西宮市
援護資金設置条例の一部を改正する条例制定の件
議案第688号
西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件
議案第689号
西宮市立高等学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件
議案第690号
西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件
議案第691号 西宮市
国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件
議案第692号 西宮市市民憩の家条例の一部を改正する条例制定の件
議案第693号
西宮市立地区市民館条例の一部を改正する条例制定の件
都市開発および市街地再開発の調査ならびに下水道事業の促進について調査の件
第15 (継続審査) 340
請第82号 「
プリエール西宮」の建設計画に関する請願 請願事項中第2項
総務水道常任委員会の
所管事務調査の件
1. 市行政の総合企画及び財政運営について
2. 水道事業について
文教福祉常任委員会の
所管事務調査の件
1. 学校教育及び社会教育について
2.
社会福祉事業の推進について
厚生経済常任委員会の
所管事務調査の件
1.
生活環境整備の推進について
2.
市民サービスの向上について
建設常任委員会の
所管事務調査の件
1. 建築行政および自然保護について
2. 生活環境の整備について
西宮市議会議長
出 席 議 員
1番 上 田 幸 子 君 25番 小 牧 裕 子 君
2番 立 垣 初 男 君 26番 西 村 義 男 君
3番 木 下 猛 君 27番 生 瀬 悦 子 君
4番 阪 本 武 君 28番 片 岡 保 夫 君
5番 荻 田 勝 紀 君 29番 田 中 道 子 君
6番 東 耕 一 君 30番 宮 本 紀美子 君
7番 中 村 武 人 君 31番 玉 置 肇 君
8番 草 加 智 清 君 32番 富 井 雄 司 君
9番 中 川 經 夫 君 33番 塚 田 誠 二 君
10番 小 林 光 枝 君 34番 吹 田 英 雄 君
11番 谷 口 哲 司 君 35番 蜂 谷 倫 基 君
12番 中 西 甚 七 君 36番 福 田 義 雄 君
13番 宇 野 良 一 君 37番 河 崎 靖 君
14番 武 田 元 宏 君 38番 大 槻 弥之助 君
16番 嶋 田 克 興 君 39番 鳥 飼 黎 明 君
17番 越 智 一 雄 君 40番 美濃村 信 三 君
18番 西 川 彰 一 君 42番 中 前 勲 君
19番 田 中 章 博 君 43番 楽 野 信 行 君
20番 三 原 憲 二 君 44番 松 岡 和 昭 君
21番 上 谷 幸 彦 君 45番 橋 本 完 君
22番 管 庸 夫 君 46番 樽 井 正 雄 君
23番 田 渕 一 君 47番 雑 古 宏 一 君
24番 北 川 正 治 君 48番 西 埜 博 之 君
欠 席 議 員
41番 余 百 保次郎 君
説明のため出席した者の職氏名
市 長 八 木 米 次 君 都市開発 局長 小 出 二 郎 君
助 役 馬 場 順 三 君 建 設 局 長 広 橋 茂 君
助 役 小 林 了 君 住 宅 部 長 田 中 実 君
収 入 役 元 田 五 郎 君 土 木 局 長 平 尾 進 一 君
市 長 室 長 屋 部 幸 信 君
中央病院事務局長 西 川 宏 君
企 画 局 長 宗 正 誼 君 消 防 局 長 谷 本 親 夫 君
総 務 局 長 田 村 光 弘 君
水道事業管理者 木 澤 茂 芳 君
行 政 部 長 平 瀬 和 彦 君
水道局総務部長 小 出 治 君
財 政 局 長 山 田 知 君
選挙管理委員長 橘 治 君
財 政 課 長 福 井 昇 君 代表監査 委員 河 村 吉 庸 君
同和対策 局長 長 瀬 武 君 監 査 委 員 多 田 喜 明 君
市 民 局 長 酒 井 幸 男 君 教 育 委 員 長 藤 井 堅 志 君
生活経済 局長 野 村 冨美雄 君 教 育 長 小 林 久 盛 君
福 祉 局 長 松 村 暢 之 君 教 育 次 長 黒 川 俊 彦 君
環境衛生 局長 加 藤 和 丕 君 教 育 次 長 北 福 宏 行 君
職務のため議場に出席した事務局職員
事 務 局 長 横 山 良 章 君 書 記 浜 田 周 作 君
次 長 松 本 曉 君 書 記 谷 田 恭 啓 君
議 事 課 長 金 重 勝 己 君 書 記 村 本 和 宏 君
調 査 課 長 後 藤 竹 志 君 速 記 書 記 西 岡 衛 君
議 事 係 長 津 田 博 利 君 速 記 書 記 原 田 順 子 君
調 査 係 長 市 栄 正 樹 君
〔午後1時33分 開議〕
○議長(西埜博之君) ただいまから第21回定例会第8日目の会議を開きます。
現在までの出席議員は46名であります。
本日は、余百保次郎君から病気のため欠席、以上のとおり届け出を受けております。
本日の
会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、24番 北川正治君と27番 生瀬悦子君の両君を指名いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
これより日程に従い議事を進めます。
まず、日程第1 議案第683号ほか25件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、
総務水道常任委員長 生瀬悦子君。
◆27番(生瀬悦子君)
総務水道常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第683号西宮市の休日を定める条例制定の件、議案第684号西宮市職員の勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
文教福祉常任委員長 富井雄司君。
◆32番(富井雄司君)
文教福祉常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第685号西宮市「青い鳥」
福祉基金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第686号西宮市長寿ふれあい
基金条例制定の件、議案第687号西宮市
援護資金設置条例の一部を改正する条例制定の件、議案第688
号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件、議案第689
号西宮市立高等学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件、議案第690
号西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件、議案第754
号西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件、以上7件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第688号、議案第689号及び議案第690号については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
厚生経済常任委員長 吹田英雄君。
◆34番(吹田英雄君)
厚生経済常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第691号西宮市
国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件、議案第692号西宮市市民憩の家条例の一部を改正する条例制定の件、議案第693
号西宮市立地区市民館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第694号西宮市
地方卸売市場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第695号西宮市
納骨堂条例制定の件、議案第696号西宮市
墓地条例制定の件、議案第697号西宮市
斎場条例制定の件、議案第698号西宮市
墓地香花売場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第699号西宮市火葬場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第700号西宮市葬具並びに
葬儀用自動車使用条例の一部を改正する条例制定の件、議案第701号西宮市
食肉センター条例の一部を改正する条例制定の件、議案第702号西宮市消防本部および消防署条例の一部を改正する条例制定の件、議案第726号平成3年度西宮市
農業共済事業事務費の賦課総額及び賦課単価を定める件、以上13件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第691号については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
建設常任委員長三原憲二君。
◆20番(三原憲二君)
建設常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第703
号阪神間都市計画事業甲東瓦木第一
特定土地区画整理事業施行に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第704号西宮市
都市公園条例の一部を改正する条例制定の件、議案第705号西宮市
地区計画区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第706号西宮市
自転車駐車場の設置および管理に関する条例の一部を改正する条例制定の件、以上4件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げて、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、まず、25番 小牧裕子君の発言を許します。
◆25番(小牧裕子君)
日本共産党西宮市会議員団は、ただいま議題となっております諸議案のうち、議案第688号、議案第689号、議案第690号、議案第691号、以上4件につきまして、反対の立場から意見を申し上げたいと思います。
まず、議案第688
号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件につきまして、この条例は、
軽費老人ホーム雅楽荘の使用料を、A階層、
市民税非課税者、個室1カ月5万4,000円を5万5,000円に、以下、各階層、各室とも1カ月1,000円の
使用料引き上げを行うものです。現在、この
雅楽荘使用者は37名ですが、その全員がA階層の低所得者であり、圧倒的多数が年金収入年100万円未満、こういう状態です。しかも、年金収入が30万円しかなく、使用料など不足分を身内の仕送りで補っている老人が14人もあります。このような低所得者に月1,000円の
使用料引き上げで市の増収分はどれだけになるか、わずか44万4,000円の増収にすぎません。西宮市の豊かな財政力からして微々たる収入のために、何が何でも受益者負担をという、まことに冷酷な市政のあらわれと言わなくてはなりません。しかも、雅楽荘は、建設されて約20年、老人ホームの新しい施設と比べますと劣悪な施設であり、建てかえて整備するようかねてより我が党議員団が求めているところでありますが、全く具体化されておりません。雅楽荘の改築整備をこそ急ぐべきところを、このような
使用料値上げは断じて賛同するわけにはまいりません。
続きまして、議案第689
号西宮市立高等学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、市立高校の入学考査料を来年度受験生から、また、入学金をこの4月入学生から引き上げるものでありますが、総合選抜制度を口実に県の決定したとおりに従う
高校授業料等の毎年のような値上げは賛成できません。そもそも、兵庫県は、公立高校を増設しない方針を打ち出している上に、この4月、入学定員を、1学級定員47名を45名にするのと引きかえに、普通課程で224名、県西商業課程を含めますと271名も定員削減をしています。このことは、新年度、小学校、中学校ですべて40人学級が実現し、高校でも1学級定員をもっと少なくという社会的要請や準義務教育化している高校教育の現状とは全く逆行するものであります。しかも、先般明らかになりました
県立農業高校での不正入試事件は、県教育行政の体質を露呈したものと言えます。このような県主導の値上げには反対をいたします。
次に、議案第690
号西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、これは、公立幼稚園の
維持管理経費等の増加を表向きの理由として、保育料、入園料を、それぞれ、保育料、月300円、入園料を500円引き上げようとするものです。審議の過程で、市教委は、3年周期で上げているとか、公私格差是正だなどの理由が述べられましたが、これらは全く値上げの理由とはならないものであります。公立幼稚園2年保育実施を求める陳情が昨年12月議会で採択されており、国も、新年度は、4歳児、5歳児に加えまして、新たに3歳児保育への助成を行うとしています。せめて、3歳児までとは言いませんが、市民の要望どおり、公立幼稚園での2年保育実施をこそ行わなければなりません。公私の
父母負担格差是正を、このような料金の引き上げで行うことには全くならないので、この値上げ条例には反対をいたします。
最後に、議案第691号西宮市
国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件でありますが、本条例は、国民健康保険料の最高限度額を1万円引き上げ41万円にしようとするものですが、これまでに我が党議員団が繰り返し明らかにしてまいりましたように、加入者の支払い能力をはるかに超える保険料になっております。高い保険料のより根本的な原因は、国の補助率が45%から38.5%に削減されたこと、また、県の補助金が他の都府県に比べても異常に低いこと等々が挙げられますが、市行政が市民の立場に立って努力をすれば保険料の抑制は十分可能であります。新年度の保険料総額は66億5,100万円、前年対比で5.6%の増額となっておりますが、一方、一般会計からの繰り入れは24億900万円、前年よりわずか1.4%しかふやしておりません。一般会計からの繰入額をもっと増額すれば、保険料の据え置きはもとより、引き下げも可能であります。我が党代表質問でも、繰入金を5億円ふやせば1世帯当たり1万円、10億円ふやせば2万円の引き下げになる、具体的な提言もしておりますが、積立金361億円の豊かな財源をこのような方向で使うことこそ本来の地方自治体の姿ではありませんか。以上の理由によりまして、本条例に反対をいたします。
以上。
○議長(西埜博之君) 次に、3番 木下猛君の発言を許します。
◆3番(木下猛君) ただいま上程中の諸議案のうち、議案第691号西宮市
国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件について、私から意見を述べます。
社会党議員団は、本議案に賛成をいたします。賛成に当たって、以下、意見を述べます。
本条例案は、国保料金の賦課限度額を40万円から41万円に引き上げようとするものであります。この国保財政は、賦課限度額を条例で決めておりますために、限度額を引き上げないままいきますと、賦課限度額に達しない加入者、とりわけ収入の中間層にしわ寄せをする構造になっております。したがいまして、限度額の引き上げについてやむを得ず賛成するものであります。
なお、委員会でも意見を述べましたが、国保被保険者の他の保険に対する給付内容の問題、あるいは負担額の、他の保険に加入する被保険者と比べまして非常に負担が高いという点について、これまでも市当局は改善、是正に努力をしていただいておりますが、今後一層努力をされるよう要請するものであります。それに当たって、従来提出されている資料に加えて、他の保険との比較を明らかにする資料を今後とも作成する努力を検討していただきたい。以上でございます。
○議長(西埜博之君) 次に、39番 鳥飼黎明君の発言を許します。
◆39番(鳥飼黎明君) ただいま上程中の、議案第688号軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件、議案第690号市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件、この2件については、これから高齢社会を迎える軽費老人ホーム、そして、義務教育の前段の幼稚園での保育、これについては、いずれも、受益者負担といえども、その能力のない対象者に対する経費負担、これをそれぞれ負担をさせる、そして、年々この経費を引き上げるということに対しては、日本社会党西宮市議団は了承することができません。よって、この2議案については反対をいたします。
また、議案第689号につきましては、本来、これも、公共料金の引き上げということには、我が党は反対でありますが、この件に関しては、西宮市の総合選抜制度を将来にわたって堅持するためにも、その意味において引き上げはやむを得ないということで賛成をいたします。しかし、総合選抜制度の堅持については、強くそれを堅持することを要望して賛成討論といたします。
以上です。
○議長(西埜博之君) 通告による討論は終わりましたが、ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により4回に分けて行います。
まず、上程中の26件のうち議案第688号、議案第689号、議案第690号及び議案第691号の以上4件を除く22件の採決を行います。
各案については、先ほどの委員長の報告のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、ただいま採決いたしました22件はいずれも原案どおり可決されました。
次に、議案第689号の採決を起立によって行います。
議案第689号を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第689号は原案どおり可決されました。
次に、議案第688号及び議案第690号の2件の採決を起立によって行います。
議案第688号及び議案第690号の両案を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第688号及び議案第690号の両案は原案どおり可決されました。
次に、議案第691号の採決を起立によって行います。
議案第691号を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第691号は原案どおり可決されました。
次に、日程第2 議案第707号ほか15件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
予算特別委員長 田中道子君。
〔田中道子君登壇〕
◆29番(田中道子君) 予算特別委員長報告。
ただいま上程中の議案第707号ほか15件につきまして委員長報告を申し上げます。
本委員会は、去る3月6日開催の本会議におきまして、平成3年度の一般会計及び特別会計当初予算案を審査するため、議長を除く全議員を委員として設置されたものであります。
同日、本会議終了後開催の委員会におきまして、正副委員長の互選と審査方法について協議いたしました結果、委員長に不肖、私、田中道子を、副委員長には、生瀬悦子君、富井雄司君、吹田英雄君、三原憲二君をそれぞれ互選し、審査方法は、慣例に基づき、常任委員会単位による4分科会方式によることに決したのであります。また、分科会の運営につきましては、かねてからの申し合わせに従い、副委員長が所管分科会の主査を兼ね、常任委員会副委員長にはそれぞれの所管分科会の副主査をお願いすることとなったのであります。
その後、去る13日から5日間にわたり分科会を開催し、鋭意審査を願っておりましたところ、昨日、各分科会主査より審査を終了したとの報告を受けたのであります。
そして、本日、予算特別委員会を招集し、各分科会主査報告を聴取し、討論、採決を行いました結果、議案第707号、議案第708号、議案第711号及び議案第721号の4件については賛成多数をもって、その他はいずれも異議なく原案どおり承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、予算特別委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、順序により許します。
まず、3番 木下猛君。
〔木下猛君登壇〕
◆3番(木下猛君) 日本社会党議員団を代表いたしまして、ただいま上程中の諸議案について討論を行います。
まず、私たち社会党のこの議案に対する態度について申し上げます。平成3年度西宮市
一般会計予算については反対をいたします。それから、他の特別会計及び事業会計については賛成をいたします。
それでは、次年度
一般会計予算について社会党の意見を申し述べます。
まず、予算の中で評価いたしますところを申し上げます。
社会党議員団の要求を入れていただきまして、高齢者交通助成制度、これは、従来の、他市と同様にバス料金を無料にすべきであるという主張に対しまして、私たちは、バスだけではなく、電車その他の交通機関にも助成が行われるようにと主張をいたしましたが、この点を配慮した内容が実現されておることを評価いたします。
また、下水道事業につきましては、現在精力的に進められ、今年度末では67%、そして、次年度予算が終了する時点では73%が実現する見込みになっておりますが、これについても、下水道当局の取り組みについて評価をするものであります。
それから、防犯灯の新設に対する補助の拡充についても評価をいたします。
また、ドクターカー制度のさらに拡充する点について、市民の命を守る政策がさらに充実することについて評価をいたします。
それから、山口中央公園の整備、そして有馬川緑道の整備について評価をするものであります。
また、甲東支所の移転と、それに伴う甲東園駅前の整備について評価をし、当初の目標に従って精力的に取り組まれるよう要請をいたします。なお、民間との共同開発になりますために、市民の納得の得られる内容になりますよう指摘をしておきたいと思います。
それから、高齢化社会に対するさまざまな取り組みについて評価をするところでありますが、今回策定されようとしております長寿社会対策大綱を1日も早く完成し、そして、それに基づく取り組みを急いで行うべきであることを指摘しておきます。
それから、教育委員会の点についてでありますが、図書館の本の利用が西宮市の図書館だけでなく広域利用に拡大された点について評価をしておきたいと思います。
次に、社会党として今後の取り組みについて指摘をしておきたいと思います。
一つは、去る12月市議会で公立幼稚園の2年保育を早期に実現すべきであるという請願が全会一致で可決されておりますが、この議会の意思に基づいて、2年保育について早急に実施されるよう指摘をしておきたいと思います。
また、西宮マリナシティ計画についてでありますが、この点については、特に交通対策について指摘をしておきたいと思います。環境アセスメントを行って、自動車公害など交通対策をしっかりとやった上で取り組まれるよう指摘をしておきます。
次に、環境計画についてでありますが、環境問題に対する市当局の取り組みを評価するところでありますが、西宮市は、海に面し、そして、六甲や甲山を背にした、非常に良好な自然の中に立地をしております。しかし、開発の波は依然として押し寄せております。この中で、可能な限り西宮市が、市民の喜ぶ良好な環境を維持した取り組みが行われますよう指摘をしておきたいと思います。
それから、教育委員会について申し上げますが、北部県立高校誘致についてであります。将来を見通した長期的な展望に立って北部地域に県立高校が誘致されるよう取り組みを行うよう指摘をしておきたいと思います。
次に、歳入歳出の部分で社会党が特に反対をいたします事項について申し述べます。
一つは、歳入の自衛官募集事務について従来どおり反対をいたします。
それから、条例改正について今鳥飼議員より反対の意見を申し上げましたが、軽費老人ホームの使用料の値上げ及び幼稚園の保育料の値上げについて社会党は反対をいたします。理由については、ただいま条例改正で申し上げたとおりでございます。
それから、保育所の保育料の値上げについて、これ以上値上げをすべきでないという立場から反対をいたします。
これらの公共料金値上げについては、西宮市の財政事情から勘案しまして、値上げしなくてもよい、また、値上げすべきでないと考えます。そういう立場から反対をいたします。
次に、給食費についてでありますが、これも、従来から主張しておりますが、米飯給食の食器食缶方式に対しまして、我が党は、各学校での自校炊飯方式がよりベターである、費用についてもその方が安くつくというふうに主張をしてまいりました。今後、自校炊飯について可能な限り検討されるよう、実現されるよう指摘をしておきます。
また、学校給食の食器について反対の意見を述べてまいりましたが、プラスチックの容器に対しまして、より検討を加えられまして、市民が納得する食器に1日も早く改善するよう指摘をしておきます。
以上、社会党議員団の
一般会計予算に対する反対討論を申し上げました。社会党議員団の意見を真摯に市長初め市当局の皆さんが受けとめていただきまして、行政の執行に当たられますよう要望いたします。
終わります。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、46番 樽井正雄君。
〔樽井正雄君登壇〕
◆46番(樽井正雄君) 自由民主党・市民連合を代表いたしまして、ただいま上程中の各会計予算案につきまして賛成の立場から討論を申し上げます。
新年度予算案は、来るべき21世紀へ向かって新しく設定されました行動原理、「出会い創造 にしのみや」に基づいた町づくりを目指し、市民の皆様の多様なニーズにこたえるべく数多くの施策や事業の実施に取り組まれた積極的かつ堅実な予算であると評価をしております。予算規模では、総額で2,411億5,832万円、一般会計は、1,309億4,415万7,000円、前年度比5.1%増、特別会計は、899億2,101万4,000円、前年度比24.7%増、企業会計は、202億9,314万9,000円、前年度比12.8%増となっており、都市基盤の整備や高齢社会に向けて長期的な展望に立った各種施策の展開を図る予算となっております。
個々の事業を見てまいりますと、計画的な市街地整備の中では、JR西ノ宮駅南地区市街地再開発事業で、引き続き第1棟、第2棟のビルの建設を進めるとともに、新たに第3棟、第4棟の建設に着手、区画整理事業では、事業の一層の促進を図られることになっており、また、公園整備事業では、新たに中国紹興市の墨華亭を模した建物の建設を行うとともに、
鳴尾浜臨海公園では、仮称ウオータープラザを平成4年度秋の完成を目指して取り組み、塩瀬町高座山には、野球のできる公園整備を行い、さらに、教育施設整備では、上ケ原中学校区公民館の建設や大社小学校の改築、東山台小学校の新設など、多くの事業が予定されております。
また、生活環境の向上面では、最重点施策として取り組まれている下水道整備は、平成10年度の全市水洗化を目標に進捗を図られておりますし、公営住宅の建設も計画的に進められております。新たな取り組みとして、全国に類を見ないユニークな財団法人西宮市斎園サービス公社を設立し、斎場、納骨堂、墓地などの関係業務を行うとともに、ドクターカー制度の24時間体制の確立を目指すなど、よりよい
市民サービスを目指した事業内容となっております。
次に、生涯福祉の実現では、住宅地区改良事業の継続実施、柏堂地区市民館の建設や、高齢社会に対応するため新たに高齢者交通助成金の支給や長寿ふれあい基金の設置を行うなど、また、医療関係では、中央病院で現在準備が進められております高度医療機器MRIの稼働及び体外衝撃波による結石破砕装置の導入を図るなど、多岐にわたって充実した内容となっております。
次に、歳入面でありますが、今日、地方財政は、我が国経済の進展が鈍化傾向にあり、税収などの低下が懸念され始めております。固定資産税の評価がえが行われるものの、税制改正に伴う減税の影響を受け、楽観を許さない状況にあります。このような状況ではありますが、市税では、地方財政計画の伸び率を0.6ポイント上回る6.4%増の伸び率を見込まれておりますし、また、財政基金、公共施設等整備基金あわせて40億円の活用を図られ、財政的には予断を許さない中で、さきに述べました諸事業、諸施策の実現に向けて積極的に予算編成を行われた点を評価するものであります。ただ、基金の活用につきましては、安易に取り崩しに頼るというのではなく、職員の英知と努力により、経費の節減に努め、財源の有効活用を一層推進していただきたいと思うのであります。また、その他の歳入におきましても、国・県支出金や起債などの特定財源の確保や受益者負担についても適切な見直しを図られ、財源の安定的な確保に努められるとともに、今後とも長期的な視野に立ち、財政の硬直化を招くことのない財政運営に努力されるよう重ねて強く要望いたしまして、賛成討論とさせていただきます。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、13番 宇野良一君。
〔宇野良一君登壇〕
◆13番(宇野良一君)
日本共産党西宮市会議員団を代表して、ただいま上程されました諸議案のうち、議案第707号平成3年度西宮市
一般会計予算、議案第708号平成3年度西宮市
国民健康保険特別会計予算、議案第721号平成3年度西宮市
水道事業会計予算、議案第711号平成3年度西宮市
下水道事業特別会計予算、以上の議案のそれぞれ一部について反対をするものであります。
この予算案、一般会計1,309億4,415万円を初め、特別会計、企業会計、総額2,411億5,832万円の編成、上程をした市長の行政方針についてどう見ていくのか、その点について明らかにしておきたいと思います。
市長は、行政方針の冒頭、総論の中で、私たちを取り巻く状況についての評価と、それを踏まえて行政の進むべき方向についてこう述べています。社会の価値観の変化、例えば生きがいや幸福感の多様化が進んでいる、また、特定の地域で発生する問題が直ちに地球的規模で影響を及ぼすグローバル化が進んでいるなどと述べながら、また、「このような社会の基本的な変化を念頭におきながら、私の信条とする『愛の市政』を通して、活力と魅力に溢れる個性的な都市「西宮」のまちづくりに邁進してまいりたい」、こう述べられています。しかし、42万市民の関心を寄せるのは、このような市長の所信表明に対して、その中身がどうかという具体的な事実であります。一般・特別会計あわせて2,411億円を超える、その予算が、真に市民の願いにどこまでこたえているかどうかということであります。また、議会としても、4年間の任期が切れる最後の議会に提案される予算として注目をいたしましたが、結局、市民の願いを裏切る八木市政の本質が再び浮き彫りになる中身であったということをまず私は指摘をしておきたいと思います。
この予算案の第1の特徴は、さきに引用した市長の所信表明、特定の地域で発生する問題が地球的規模で影響を与えるグローバル化とあるように、湾岸戦争がまさにこれでありました。それは、イラクのクウェートの侵略から始まり、アメリカの平和的解決よりも戦争政策による解決、さらには、自民党・海部内閣の戦争加担とも言える90億ドルの支出による国民への一斉の増税や自衛隊海外派兵などの憲法違反の行為、さらに、それにとどまらず、地方自治体をもこれに加担させる公立病院の医者、看護婦を中東湾岸地域に派遣を求める要求、まさに西宮市政として見逃すことのできない事態が発生いたしました。この問題で、我が党の西村議員が代表質問で、日ごろ平和を口にする八木市長にその姿勢をただしたことに対して、市長は、湾岸戦争反対を言えず、医師、看護婦派遣協力を拒否する態度をも明確にできない、また、さらには、平和非核都市宣言をした西宮市の平和予算はわずかに440万円、愛の市政を信条とすると行政方針で述べたその中身は、愛の市政ならば何よりも平和をとうとび、愛し、守り抜くことであるにもかかわらず、これに背を向けるという態度でこたえているのであります。
第2に、予算案の歳入にあるように、市税収入のうち個人市民税は386億8,700万円、7.4%の増、固定資産税、都市計画税の評価がえによる大幅増、そして一方、法人市民税は8.3%の逆にマイナス、市民に一層の重税が課せられる中身であります。それだけではありません。またまた国、県言いなりの臨調行革予算が組まれ、新年度も16年連続値上げになった保育料、8年連続値上げの国保料、軽費老人ホームの毎年の連続値上げ、高校入学料・考査料、幼稚園保育料の値上げ等々、公共料金の軒並みの値上げ、財政が厳しいわけではありません。財政当局は、入りが少なく出が大きいと言いながら、3月に新たに27億円を基金に積み立て、その総額は実に361億円にも達し、総計予算主義とは全く相入れない財政のあり方であります。
軽費老人ホーム雅楽荘のお年寄り、37人の入所者に1,000円の値上げを押しつけましたが、その総額はわずか44万4,000円の増収でしかありません。
愛の市政を信条という市長の行政方針の言葉が真実だというのなら、市長の向ける愛は勤労市民ではなく、まして子供たちやお年寄り、生活保護家庭、障害者など弱い立場の人々に向けられた愛でないことは確かだと言わなければなりません。行政方針での生きがいや幸福感の多様化、こういう指摘どころか、まさにそれを押しつぶしていく行政姿勢という方が正確でありましょう。
第3に、このように、市民には一層の負担増、そして、基金はふえる一方、予算の配分も含めて一体どこに財源を使おうというのか、一口に言うなら、大企業のもうけ本位の開発事業に惜しげもなく使っているということです。例えば、兵庫県の事業主体で西宮浜埋め立てが行われています。県は、この埋立地の一部を都市型リゾート地域にして、川鉄、伊藤忠、積水ハウスの大企業グループに町づくりを委託し、2,540億円の巨費の事業が進められています。そして、市もまたこれに関連する臨海開発関連予算3億5,000万円を計上する、大手建設業者新井組主体でJR西ノ宮駅南の再開発に約100億円の事業費、阪急電鉄主導の北口駅南の再開発に向けての事業着手のための調査費の計上は、今後事業の進展に伴い莫大な予算がつぎ込まれることになるでしょう。さらに、水道事業では、大企業の北部開発の野放しの結果、水道の給水計画の見込み違いとあわせ、新たな水源確保のため、高い県水の導入による水道料へのはね返りは市民の全世帯に及ぶことが予想され、また、昨年、赤字予想を理由に値上げをした水道事業の決算は12億円の黒字になり、本来なら市民に還元すべきにもかかわらず、北山ダム貯水池に阪神水道から送水する事業費約10億円を計上して、黒字分を事業費に回すというありさまであります。行政方針に述べる「『愛の市政』を通して、活力と魅力に溢れる個性的な都市「西宮」のまちづくりに邁進してまいりたい」、ここに述べられている市長の愛の市政の顔は、まさに大企業、県に向けた顔でしかないのは、これら二、三の例を挙げるだけでも十分と言わなければなりません。まさに、市民はますます活力を失い、大企業の活力を生み出すため、国、県の方針に忠実に従って大企業に町づくりを委託し、邁進するということを、事実に即して見るならば、行政方針の言葉から読み取れるのであります。
次に、教育委員会行政方針についても一言触れておきたいと思います。
教育委員会の行政方針は、例によって美しい耳ざわりのよい言葉で飾られております。しかし、行政方針と同様の言葉が随所に出てくる点が気がかりになるところであります。例えばこういう一文があります。「私達は、このようにグローバルな視点に立って、未来を志向し、地球環境に思いをいたし、活力ある心豊かな社会の創造に努力する人づくりを目指」す、「「いのち・人権・平和」を尊重する人間の育成に向けて教育活動の展開に努めます」、このきれいなだれもが賛同する言葉が本当に教育現場で行われるよう教育委員会が学校現場で指導助言をなされているのか、市長の行政方針で言う活力ある町づくり、愛の市政、その真の実態について先ほど批判をしたことと相通じるものがあるのではないのか、企業の活力を生み出すための人間づくりを進める役割を果たすための飾られた言葉ではないかと思うわけであります。命、人権、平和を言うなら、湾岸戦争について教育委員会はどのような見解を持っておられたのか、子供たちに平和を愛する心をどのように教育現場で進めていかれたのか、こういった点も考えていくべきであるかと思います。
さらに、委員会には、行政方針の中に次の一文があります。「子どもたちには、主体的に自己を確立し、他者への「寛容」と「思いやり」の心を持ちながら、創造的で、柔軟性に富み、力強く生きていく人間であることが求められます」と述べられること、この言葉には賛同いたします。しかし、管理教育の結果として起きたあの高塚高校の事件の教訓をどう生かしておるのか、同じことが、形こそ違え、市内の学校現場で起きていることを臭いものにふたで処理しているのではないのか、真の解決のための指導助言をしているのか、こういったことについても問いたいと思うのであります。私の経験でも、先生に暴力を働き、処分された中学生、まだあどけない顔をした子供が、処分が解けて登校する朝、刑事2人に自宅に踏み込まれ、手錠をかけられ、家裁に送られるという事件がかつてありました。このような事実が一例にとどまらないということも私は承知しております。このときの学校側の対応は、まるで人ごと、この事件にどう対応するのか、方針すら持っていないという状況が当初にありました。管理教育を強化して子供を従わせるということでは真の教育は成り立たない、これは、私が指摘するまでもなく、教育委員会はよく御存じであります。ならば、まさに教育行政方針に述べられている言葉が額面どおりなら、教育実践の成果が数多く報告されることでなければなりませんし、そのことを抜きにして教育行政方針にある家庭、地域の教育力の低下という、その名のもとに、その責任を押しつけるだけでは、学校教育の責任を免罪するものではないかと思うわけであります。
以上で総論を終わりまして、次に、反対項目について述べていきたいと思います。
まず、総務水道分科会関係であります。
歳入、消費税にかかわる消費譲与税に反対いたします。消費税反対に関する議会の意思は明白であります。これに関連した消費譲与税については反対をするものであります。
また、二つ目、マル優廃止関係の利子割交付金、これに反対いたします。これも、消費税と同じく、マル優廃止によって市民負担をふやした、その見返りのものとして反対するものであります。
次に、歳入歳出両方にわたって、総務費委託金のうち、自衛官募集事務費について反対いたします。湾岸戦争終結後の日本の平和、世界の平和にとって、憲法違反の自衛隊関連経費は一切不要であります。
また、減債基金の利子について反対いたします。地方交付税不交付団体である本市としては、本来つくる必要のない基金であり、第2財政基金の内容で、今大きな問題になっております自治体のため込み主義そのものであると言わなければなりません。
次に、歳出ですが、企画費のうち、ニューメディアコミュニティー構想関連経費について反対します。これまで1億円以上の多額の費用をつぎ込み、通産省の指定を受けてパソコン通信の事業化を図ろうとするもので、現状では500人に満たない無料の会員を相手に市政ニュースや便利帳の範囲で情報を提供するだけ、地域情報化というのであれば、すべての市民を対象に実施できる事業をこそ追求すべきではないでしょうか。現状のパソコン通信を主体にするニューメディアコミュニティー構想は直ちにやめるべきであります。
また、企画費のうち、阪神広域行政圏協議会の分担金について反対をいたします。これは、県主導の協議会であり、市議会のチェックもほとんどできないまま大プロジェクトを促進するものとして、全く議会無視の中身であり、市民の目の届かない部分でのあり方としてのこういう内容については、賛成することはできません。
次に、文教福祉分科会関係であります。
そのうち、福祉局関係では、保育所保育料に反対をいたします。本予算の保育料の値上げは、3歳未満児で最高6万1,100円、それを6万3,000円に引き上げるというものであります。保育料の値上げは、父母のたび重なる請願運動にもかかわらず、16年連続の値上げと本予算でなるわけであります。婦人の働く権利を保障することは、今日、社会の趨勢であります。そのためにも、子供を安心して保育所に預け、働く権利を保障する、これが本来にもかかわらず、こういう値上げによって、保育料を払うためにお母さんが働くという、まさに高い保育料、そして、今回も再び値上げという、こういうような予算について賛成することはできません。
二つ目に、留守家庭児童育成センター使用料に反対いたします。これは、この条例制定に関連して、昨年度、私どもも反対をし、指摘したところであります。留守家庭児童育成センター使用料につきましては、学童保育制度を条例化して制度化するのと引きかえに、根拠不明の高額な父母負担を押しつけ、施設、その他内容等でまだまだ水準に達していない現状も放置したまま多額の使用料を徴収するという内容には賛成することはできません。
3番目は、軽費老人ホームの使用料、また、教育委員会関係での高校考査料及び入学金、幼稚園入園料・保育料、以上それぞれの値上げについては反対をいたします。反対意見は、既に条例のところで述べておりますので、省略をいたします。
次に、自然学校41校分、すなわち全小学校分、その内訳として、国の自然教室15校、残り県費補助として、児童生徒の5泊6日の強制実施に反対をいたします。これは、昨年の反対討論で指摘したとおり、国、県の圧力に迎合するのでなく、西宮の子供たちのために最善の教育行政を進めるのが本来であり、国、県主導の5泊6日でなければ認めないという押しつけには反対をすべきであります。
次に、建設分科会関係であります。
まず、阪神高速道路公団による湾岸線が目下建設中でありますが、この湾岸線の鳴尾浜、甲子園浜、西宮浜、そして芦屋浜間に90年度から側道を建設するということで、91年度はその2年目になります。この工事費につきまして、用地費も含めて約124億円で、その6分の1を地元市にも負担させるというものでありまして、6億9,400万円を90年度から92年度までの3カ年間負担をし、総額にして21億円になります。この内容について反対をするものであります。阪神高速湾岸線は、鳴尾浜と甲子園浜、西宮浜と芦屋浜とがそれぞれ往復のランプになっているため、必然的に埋立地間の連絡道路が必要になってくるもので、側道の必要性は本来市側にはないわけであります。まして、同じ側道なのに橋梁部分は負担なし、さらに、芦屋も一切負担がないわけでありますから、陸地部分だけ西宮市が負担するのは、一貫性、合理性が認められません。
次に、甲子園浜浄化センター用地買収事業貸付金12億円について反対をいたします。これは、全く利用の具体性もない下水道の3次処理用地として24ヘクタールもの土地を県の言いなりになって購入したものであります。市民には公共料金の軒並み値上げを押しつけ、県には全く言いなり、莫大な市費を投入する、まさに市民に背を向け、県に顔を向けた具体的な一例であります。こういう予算には賛成することはできません。
以上が反対の箇所の理由であります。
次に、賛成するものの非常に問題があるという点について幾つか指摘をしておきたいと思います。
総務費に係る企画費、貝類資料館関係経費であります。市に寄贈を受けた膨大な貝の資料館を西宮浜の埋立地に建設するための調査費用でありますから、西宮市という規模で地味な分野に入る貝専門の資料館をつくり運営していくには大きな問題があると考えます。本来ならば、これは国や県に働きかけて行っていくべきだと考えます。
次に、企画費、西宮浜の第2アクセス調査費であります。質疑の中で、リゾート開発の事業予定者が事業費の応分の負担を行うと答弁があったように、700万人も来場するリゾート開発を進めるため、どうしてももう1本の橋をかけなければならないということが明らかになりました。埋立地からの発生交通量を増大する一方の野放しにせずに、地元の環境を守る立場からも、第2アクセスには慎重に対処するように指摘をしておきたいと思います。
次に、財産管理費、第2庁舎建設構想策定委託料についてであります。これは、ことしじゅうに審査委員会を発足させ、来年までに募集要綱を取りまとめ、設計コンペを実施しようとするものでありますが、提案競技をめぐる開発汚職が兵庫県でも発覚したとおり、非公開で進めてきたことの問題点、これら等が浮き彫りになっておるところであります。こういったことについて、よく今日のこのことを教訓にして、議会の意見が十分に反映できる状況を確立するよう強く指摘をしておくものであります。
次に、仮称甲東センター等建設事業費1億8,462万円について指摘をしておきたいと思います。この事業費は、阪急甲東園駅前の道路拡張、バスターミナルの整備、合同ビルの建設を行うための基本調査及び実施設計委託料等々であります。甲東園駅前の混雑はだれの目にも明らかで、早期に整備しなければならないことは言うまでもありません。しかしながら、現時点では、事業主体、事業手法が全く明確になっていません。したがって、整備構想、事業費等、基本的な問題が不明なままで甲東センターを解体し、支所を仮移転する、これに加えて、合同ビルの設計だけを業者委託しようとする内容です。安易な予算計上だと言わなければなりません。大変問題のある予算案ですが、さきにも述べたように、甲東園駅前の混雑解消を期待する市民の要望は強いものがあります。よって、事業執行に当たっては、事業主体、負担区分を明確にし、かつ公的責任をあいまいにしない事業執行を強く指摘するものであります。
次に、特別会計に入りまして、議案第708号
国民健康保険特別会計予算に反対をいたします。
条例の討論でも述べたように、保険料の最高限度額を1万円引き上げ41万円にする、保険料総額を5.6%引き上げ66億5,100万円にと、被保険者に大きな負担を強いるものであり、一般会計からの繰入金をもっと増額し、市民負担を軽減すべきであると考えます。よって、本予算に反対をいたします。
次に、議案第711号平成3年度西宮市下水道事業特別会計のうち、受益者負担金に反対いたします。
これは税の二重取りであります。本来、市民は公平な行政サービスを受ける権利があります。ところが、下水道に関しては、1969年から今日に至るも、いまだに100%普及にはならず、来年度見込みで人口比73%というありさまです。これは、挙げて市当局に責任があり、20年以上も待たされている市民はたまったものではありません。また、81年度より平米単価108円を据え置いているが、総論の中でも述べましたが、各種積立金が361億円もあるならば、まさに負担金など取るべきではないと考えるもので、反対をするものであります。
次に、議案第721号平成3年度西宮市
水道事業会計予算について反対をいたします。
一昨年12月、水道局は、財政3カ年計画を立て、昨年4月から水道料金約20%の値上げを議会に提案してきました。このとき、私ども日本共産党議員団は、財源も示して値上げの不当性を明らかにし、修正案を提出し、市民生活を守る立場をとりました。しかし、自民党、公明党、民社党の各与党会派はもとより、社会党も当局提案に無批判に賛成をして、市民の願いに背を向けたのであります。こうした経過を経て編成された新年度予算は、水道料金大幅値上げ2年目の予算でありますが、予算案の中の平成2年度の予定損益計算書でも明らかなように、一昨年12月提出の財政計画に比べると約5億8,000万円、昨年3月提出の一部修正されたものに比べてもなお2億3,400万円も多い単年度利益となっており、改めて私たちの指摘の正しさを証明したと言えると思います。
新年度予算で特に大きな問題は、北部地域の県水受水に伴う問題です。我が党は、北部地域への県水導入について、かねてより当局がその導入理由としている北部の水不足がその根本原因、そして、水道局の見通しの甘さ、非科学性と開発促進行政にあることを厳しく指摘しながら、対案を対置してきたところであります。しかし、当局は、新年度予算で、料金がトン当たり155円と高く、ただでさえ問題の多い県水を受水するための予算、継続費、債務負担行為、合計57億7,100万円を計上しています。この莫大な予算は、平成6年度から北部に給水するために県営水道多田浄水場からどん尻配水池までの間に600ミリ管を敷設するという県事業への負担だと説明されています。しかし、国庫補助を受ける県事業の裏をなぜ市が全額見なければならないのか、当初発表されていたルートが突然変更され、大手デベロッパーと県が開発計画を進めている宝塚の西谷地区を通る新しいルートになっていることや、工事内容や財源内訳などもほとんど明らかにされず、極めて不透明なものであります。この膨大な設備投資と新年度にもトン当たり155円から182円に値上げが予定されている高い水は、北部住民のみならず全市民の水道料金に長期にわたり大きな負担、災いをもたらすものになるだろうということは確実です。また、同じく継続費として予算計上されている芦部谷受水設備工事も、鷲林寺地区開発を前提にしたもので、現時点で何の緊急性もないものであります。水道料金を大幅に引き上げ、その金で乱開発に水供給を行う、こういう水道局の姿勢は許すことができません。よって、本議案に反対するものであります。
以上をもって反対の討論とさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、31番 玉置肇君。
〔玉置肇君登壇〕
◆31番(玉置肇君) 公明党議員団は、ただいま上程中の議案第707号平成3年度西宮市
一般会計予算ほか15件の各会計予算につき、賛成の立場から意見を申し上げます。
これらの各予算案につきましては、代表質問、一般質問、さらに予算特別委員会各分科会の審議を通じまして指摘や要望をしてまいりましたので、当局では既に御承知のことと存じます。したがいまして、ここでは、主な事業や施策について意見、要望を申し上げて賛成討論といたしたいと思います。
平成3年度の本市予算は、前年度に比して264億2,900万円、率にして12.3%の増加であり、各種の事業や施策の進展に積極的に取り組まれ、市民の多様なニーズにできるだけこたえようとする姿勢をまず評価するものであります。我が国は、現在、多極分散型国土の形成、着実な社会資本の整備、高齢者保健施策の充実などが緊急の課題となっており、地方公共団体が、それぞれの地域の担い手として、特色のある町づくりや特色のあるサービスの創出、また、高齢社会へ向けてどのような施策が準備できるかなど、主体的にプログラムを持つ必要があると思うのであります。そのような観点から市の方針を見てみますと、西宮市の新しい町づくりコンセプト、「出会い 創造 にしのみや」をつくられて、あらゆる事業や施策における行動原理とされたことで、本市としてのアイデンティティー確立ができると期待するものであります。
そこで、個々、具体的な事業の取り組みについてでありますが、まず、計画的な市街地の整備の課題であります。
市街地整備、北部開発、臨海開発と数多い事業の展開を計画されている中で、JR西ノ宮駅南地区再開発事業は、地元関係者の協力のもと、いよいよ4棟すべての棟の建設に着手できる運びとなっておるようでありますが、建物整備とあわせて周辺整備も図っていただくことを要請しておきます。
一方、阪急西宮北口駅周辺は、駅北東部では、権利者の人数も多く、計画づくりに非常な努力をされているようですが、事業化へ向けて地元の理解と協力を得られるよう、駅南部の事業化ともども進展されることを要望しておきます。
次いで、西宮地区埋立地のレクリエーション施設につきましては、事業基本計画の概要が示されたところでありますが、来年度は、引き続き実施計画の策定をする段階となっていると聞いております。当該事業は、埋立地への交通問題等、課題もすべて解消したわけではありませんが、市長も、先般の本会議で、地元住民の迷惑にならないことを強く意思表示されました。今後におきましても、地元住民と十分に協議をされながら事業を進められたいと思います。さらに、必要な事項については、市議会への報告を怠らないようにされることを要望しておきます。
また、北部での土地区画整理事業等は、北部地域が良好な自然環境を保ちつつ必要な都市基盤の整備を図ることで、一層の促進を期待しております。
公園事業では、
鳴尾浜臨海公園の仮称ウオータープラザ建設事業が引き続いて進められており、また、植物生産研究センターで育成されたバイオフラワー、バーベナが公共施設等で市民の目を楽しませてくれるとのことであり、グリーンシティー構想に基づいた施策も着実に実りあるものとなっており、評価いたしております。
生活環境の向上では、最重点施策として位置づけられている公共下水道整備事業も、計画どおりの進捗が図られているようでありますが、あわせまして、浸水対策にも十分配慮されるよう要請しておきます。
そのほか、仮称西部総合処理センターの整備では、処理場建設へ向けての地盤改良工事や環境アセスメントへの取り組みがなされておりますし、新しく斎園サービス公社を設立して葬祭や納骨堂など関連業務の円滑化、総合化を図られるようにしておるところでございますが、これらにつきましても、所期の目的が達せられるよう要望いたしておきます。
次に、再三新聞紙上やテレビ等でも取り上げられておりますドクターカー制度は、関係機関の協力を得て、さらに息の長い施策として、全国的に模範となるよう一層の努力を期待しております。
生涯福祉の実現では、高齢社会に向けての長期的な指針として本年度中に策定する西宮市長寿社会対策大綱の具体化に努めるわけでありますが、この大綱が単に理念の整理や抽象的目的にならないよう、目標の設定や計画の具体化について、財源や人材確保の問題を含めて検討することは、既に、昨年、本会議で明言されたところであります。その方針にのっとり、大綱の策定並びに具体化に努められたいのであります。
また、訪問看護事業や在宅寝たきり歯科診療事業など、地道ではありますが、本当に喜ばれる施策であると評価し、引き続いて充実されることを望みます。
また、新規事業としての高齢者交通助成や長寿ふれあい基金も、高齢社会への取り組みの事業の一つとして市民に喜ばれる施策に育てていただきたいと思うわけであります。
続きまして、保育所保育料の改定について申し上げます。
平成3年度の市保育料改定は平均2.96%であります。我が党は、かねてより、こうした施策については、所得に応じて応分の負担をし、本当に困っている人には温かい手を差し伸べるのが基本原則であることを常々主張してまいりました。今回の保育料改定は、平均で2.96%でありますが、低所得者層については、十分その原則が生かされていると思うのであります。ちなみに、平成元年度の決算値を見ますと、0歳児の場合、1カ月の総運営経費が27万3,116円であり、A階層からD16階層に至る各階層への市の超過負担は、全体加重平均20万6,249円であります。つまり、所得の低い世帯にも所得の高い世帯にも1カ月20万6,249円の市税が使われており、1カ年約240万円の市税が使われております。平成3年度の一般会計福祉局予算は172億100万円であり、そのうち保育所関係経費は約50億円、29.1%を占めております。家庭保育所、幼児一時預かり所を除いた場合、1人当たり年間164万円強の市税が使われる予定になっております。西宮市民の中には、子供が小さいうちは手元で育てようと頑張っている人も多数おられるわけで、税の使い方の公正という観点からも、今回の保育料改定はやむを得ないものと考えております。
地方卸売市場の整備については、当地区が、再開発事業が進んでいるJR西ノ宮駅南地区と東で接し、南と西は市役所を初め公共機関の多いシビックゾーンに接する地区であることから、現状のままでは、都市形成上、不都合であり、整備が必要であると考えます。しかし、整備計画については、過去4回持ち上がりながら、いずれも実現に至らなかった点を考慮し、あくまでも3市場協調、業者側の整備への熱意と盛り上がり、地権者等の理解が不可欠であります。市として、新年度の調査研究に当たっては、この原則に従い、決して行政主導の立場に陥らないよう要望いたしておきます。
次に、水道事業について申し上げます。
北部地域の水源については、丸山貯水池だけでは対応できなくなったために、新たに新北部水道事業計画によって、平成12年には、北部人口5万5,000人の想定のもとに1日最大給水量3万5,000トンを想定して、2万トンについて県営水道からの給水を予定しております。当事業への負担金も58億円であり、一般会計からの補助金があるものの、なおしっかりとした財政計画のもとに事業を進められるよう要望しておきます。水源の開発には長い年月と多額の費用がかかることから、水源の問題は、ひとり水道局だけの問題ではなく、市全体の問題として取り組まれ、市の政策計画時には、長期的な視野に立った水源手当てを行って水需給のバランスをとり、水道料金の激変につながらないよう、市民の立場に立ったスタンスで最大の努力をされたいことを要望しておきます。
次いで、第2庁舎の建設について申し上げます。
本庁舎南側の市有地を中心に第2庁舎を建設する方針が明らかにされておりますけれども、建設の前提となる用地の確定がなされておりません。現在空地となっている市有地だけでは、高層化されてもペンシルビルとなり、庁舎としての機能を果たすには十分なスペースの確保が困難であります。阪神電鉄側との協議を精力的に行うとともに、市民会館用地をも取り込むなどして、将来の行政需要に対応できるスペースを確保するとともに、「出会い 創造 にしのみや」のコンセプトにふさわしいものとするため、30階建て、50階建てといった思い切った高層化を図るべきだと思います。これからの土地利用のあり方を考えるとき、土地を取得するだけでなく、借地方式や共有方式といった方法もどんどん取り入れていかなければ公共事業も進捗しないという社会的事情と、ビルについても、民間企業や公益事業を組み入れ、市民の利便性を重視するといったことが新しい時代のニーズにマッチしたものになるというふうに考えておるわけであります。
次に、教育行政では、教育の国際化に伴い、ワシントン州立大学との交流事業の拡充や、新たに3歳児への就園奨励助成の開始を行うとともに、社会教育面では、古い公民館の建てかえ調査費の計上、また、東山台小学校の新設や大社小学校の改築などにも取り組まれております。特に、私は、今後の課題として、生涯学習の展開を積極的に体系化されることを要望しておきます。
大谷記念美術館について、平成3年1月に新装オープンした大谷記念美術館の今後の運営については、事業主体のあり方を含め、今後の事業の内容、運営のあり方等、慎重に対処され、もって市民の芸術文化の振興に寄与されるよう強く要望しておきます。
最後となりましたが、さまざまな事業や施策の推進には確実な財源の裏づけが欠かせないものであります。市当局におかれては、しっかりとした財政フレームを作成されて、安定的な財源の確保を図ることが必要であります。そのためには、市税等の適正な見積もりや事業に伴う特定財源の積極的な確保、また、基金、歳計現金の効率的な運用等に努められるなど、将来にわたって財政基盤をしっかりとしたものにされるよう強く要望し、賛成討論といたします。
以上。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、17番 越智一雄君。
〔越智一雄君登壇〕
◆17番(越智一雄君) 民社クラブを代表いたしまして、ただいま上程中の平成3年度西宮市
一般会計予算並びに各
特別会計予算につきまして、賛成の立場から次のとおり若干の意見、要望を述べたいと思います。
新年度予算は、社会経済等の一層の国際化とボーダレス化の激しい時代環境の中で、本市の町づくりの新しい理念、「出会い 創造にしのみや」のもと、それぞれの事業や施策を積極的に展開している姿勢をまず評価しておきたいと思います。
新年度予算の歳入面を見ますと、歳入の根幹をなします市税は、789億5,500万円であり、前年度伸び率6.4%であり、これは、地方財政計画が示す5.8%を0.6ポイント上回っております。今後、個人市民税の減税影響や経済の進展の鈍化が懸念される中で法人市民税の減収が予想されるなど、楽観できない状況下で市税の確保に努力されている点、また、基金の取り崩しを行い、事業に必要な財源を確保されていることを評価したいと思います。
次に、歳出面ですが、都市開発、再開発は、臨海部、南部地域、北部地域と多岐にわたっております。臨海部での鳴尾地区のウオータープラザ建設や西宮地区埋立地のマリナシティの実施計画の策定、南部地域では、JR西ノ宮駅前再開発事業の工事着手や阪急西宮北口駅周辺地区の整備、そして、北部地域では、豊かな自然との調和のとれた新しい町づくりが進められております。これらは、本市の21世紀に向けての重要かつ活力ある町づくりの大事業ですが──強力な行政指導も必要ですが、常に住民、市民の意向をその町づくりの中に吸収されるよう、意見として述べておきたいと思います。
次に、各施策の項目別に若干の意見、要望を述べたいと思います。
まず、生活環境の向上を目指す施策について。
市営住宅対策ですが、1種、2種の住宅の積極的な建設はもとより、代表質問でも質問いたしました中間所得層の住宅政策も早急に検討していただきたいと思います。また、市営住宅でのエレベーターの設置等高齢化社会に対応する施策を先取りしていただきたいと思います。
水道事業につきましては、北部地域の水源確保の問題であります。現在、丸山貯水池が唯一の水源となっている現状の中で、近年の北部開発に伴い、水需要の増大と降水量の減少傾向の中で、当初の計画による取水量の確保も困難となってきました。そうした水需要・供給関係の逼迫した中で、将来の北部開発を見据えて、安定給水確保のための施策について理解を示すものですが、しかし、今後、南部地域も含めた水道事業の水源の多元的運用と受水量の増大により努力していただきたいと思います。
防災・消防対策ですが、本年は、ドクターカー制度の24時間体制の確立や50メートル級はしご自動車の購入等、積極的な行政姿勢を評価するところです。それに加えて、より複雑化、多様化、高層化する都市の災害に対応するために、消防職員等の人的体制を充実されるよう強く要望しておきます。
次に、生涯福祉の実現に関する施策についてであります。
このたび、長寿ふれあい基金を新設され、高齢者への交通助成の実施、在宅福祉施策の新規拡充など、積極的に福祉諸施策に取り組んでおられる点を高く評価し、その実施を期待しております。それに当たって次の2点について要望しておきます。
行政方針にも述べられていますが、西宮市長寿社会対策大綱の具体化を早急に進めていただきたい、また、大綱の中にあると思いますが、現行の老人ホームの体系の中で、福祉機能に配慮しつつ住まいの要素を重視したケアハウスの設置について調査検討するとのことでありますが、今後、予算対応を行い、強い姿勢で取り組んでいただきたいと思います。
中央病院につきましては、本年度、MRIの稼働とともに、体外衝撃波による結石破砕装置の導入を図るわけですが、市民の中央病院に対する高度医療の要望に今後も積極的に取り組んでいただきたいと思います。
都市経済の活性化についてでありますが、特に商工業のうち小売業者の振興策については、庁内においては関係局との連携施策を綿密に行うとともに、商工会議所等を含めた中で、全庁的な、また全市的な取り組みをより積極的に推進していただきたいと思います。
次に、教育行政につきまして述べたいと思います。
小・中・高生の健康管理につきましては、特に小児の成人病が社会問題となっており、本市も、学校の心臓検診の結果、専門医で検診をされる生徒が──微増ではありますが、ふえており、今後、十分な対応をお願いしたいと思います。
次に、大谷記念美術館の運営についてですが、現状では助成もやむを得ませんが、将来的にどうあればよいのか、美術館の運営主体のあり方も含め、柔軟な発想で検討していただきたいと思います。
また、本市の文化行政は、住民の持つ文化面のレベルに対応できてない面があり、有名美術品の保有数も少なく、美術的価値の流出を防ぐ面からも、文化行政の基本的な考え方を再構築していただきたいと思います。
最後に、西地区体育館につきましては、代替土地の契約も間近と聞いておりますが、プールの長手方向が25メートルと縮小されていますが、利用者も、期間中、1日約800名余りの市民が利用されるわけですから、周縁広さを含め、基本設計の中で50メートルプールの点も十分検討されるよう要望いたします。
以上、特に要望、意見として述べました項目以外の諸施策につきましては、当局の積極的な行政姿勢を評価します。
しかし、財源には限りがあります。限られた財源をむだなく効率的に使われることが重要であります。この点を十分に踏まえて予算執行に当たられ、常に柔軟で弾力性のある財政状況とされんことを要望し、かつ、各事業の推進に当たっては、常に市民本位、住民本位の視点で活力と潤いのある生活先進都市西宮の行政を推進されますよう総括的意見として申し上げまして、民社クラブの賛成討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 通告による討論は終わりましたが、ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により4回に分けて行います。
まず、上程中の16件のうち議案第707号、議案第708号、議案第711号及び議案第721号の以上4件を除く12件の採決を行います。
各案については、先ほどの委員長の報告のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、ただいま採決いたしました12件は原案どおり可決されました。
次に、議案第711号の採決を起立によって行います。
議案第711号を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第711号は原案どおり可決されました。
次に、議案第708号及び議案第721号の2件の採決を起立によって行います。
議案第708号及び議案第721号の両案を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第708号及び議案第721号の両案は原案どおり可決されました。
次に、議案第707号の採決を起立によって行います。
議案第707号を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第707号は原案どおり可決されました。
次に、日程第3 議案第723号ほか18件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、
総務水道常任委員長 生瀬悦子君。
◆27番(生瀬悦子君)
総務水道常任委員長報告。
ただいま上程中の議案第723号財産処分の件(社家郷山市有地)につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
文教福祉常任委員長 富井雄司君。
◆32番(富井雄司君)
文教福祉常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第724号財産取得の件(
東山台小学校用地)、議案第725号財産取得の件(
高須南小学校施設)、議案第746号
工事請負契約締結の件(
東山台小学校新築工事)、議案第747号
工事請負契約締結の件(
東山台小学校新築電気設備工事)、議案第748号
工事請負契約締結の件(
東山台小学校新築衛生設備工事)、以上5件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
厚生経済常任委員長 吹田英雄君。
◆34番(吹田英雄君)
厚生経済常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第727号水稲無事もどし金交付に関する件、議案第728号平成元
年度一般会計繰入金処理の件、議案第749号
工事請負契約締結の件(仮称西宮市
中須佐駐車場建設工事)、議案第750号
工事請負契約締結の件(
安井市民館移転新築工事)、以上4件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
建設常任委員長三原憲二君。
◆20番(三原憲二君)
建設常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第729号
市道路線認定の件(山第329号線ほか23路線)、議案第730号
市道路線変更の件(塩第8号線ほか3路線)、議案第731号
市道路線廃止の件(西第287号線)、議案第732号
工事請負契約締結の件〔
鳴尾浜臨海公園(仮称)
ウォータープラザ建設空調設備工事〕、議案第733号
工事請負契約締結の件(
神原団地公営住宅新築工事)、議案第734号
工事委託契約締結の件(
公共下水道甲子園浜浄化センター建設工事委託)、議案第751号
工事請負契約締結の件(JR西宮駅南地区再開発事業第1棟
地下駐車場新築工事)、議案第752号
工事請負契約締結の件(JR西宮駅南地区再開発事業第1棟
駐車機械新設工事)、議案第753号
工事請負契約締結の件(JR西宮駅南地区再開発事業第1棟
新築昇降機設備工事)、以上9件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
上程中の各案に御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
上程中の各案は、ただいまの委員長の報告のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、ただいま採決いたしました議案第723号ほか18件はいずれも原案どおり可決されました。
次に、日程第4 議案第735号ほか10件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、
総務水道常任委員長 生瀬悦子君。
◆27番(生瀬悦子君)
総務水道常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第735号平成2年度西宮市
一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第744号平成2年度西宮市
集合支払費特別会計補正予算(第2号)、以上2件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
文教福祉常任委員長 富井雄司君。
◆32番(富井雄司君)
文教福祉常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第735号平成2年度西宮市
一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第743号平成2年度西宮市
藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第2号)、以上2件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、議案第735号については賛成多数をもって、議案第743号については異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
厚生経済常任委員長 吹田英雄君。
◆34番(吹田英雄君)
厚生経済常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第735号平成2年度西宮市
一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第736号平成2年度西宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、議案第737号平成2年度西宮市
食肉センター特別会計補正予算(第3号)、議案第738号平成2年度西宮市
農業共済事業特別会計補正予算(第4号)、議案第740号平成2年度西宮市
中小企業勤労者福祉共済事業特別会計補正予算(第3号)、議案第742号平成2年度西宮市
公共用地買収事業特別会計補正予算(第2号)のうち本委員会所管科目、議案第745号平成2年度
西宮市立中央病院事業会計補正予算(第3号)、以上7件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
建設常任委員長三原憲二君。
◆20番(三原憲二君)
建設常任委員長報告。
ただいま上程中の、議案第735号平成2年度西宮市
一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第739号平成2年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第5号)、議案第741号平成2年度西宮市
市街地整備事業特別会計補正予算(第5号)、議案第742号平成2年度西宮市
公共用地買収事業特別会計補正予算(第2号)のうち本委員会所管科目、以上4件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第735号のうち本委員会所管科目は、街路事業費の減額補正に絡み要望を付して異議なく、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
次に、議案第735号のうち本委員会所管科目に対する要望を申し上げます。
中津浜線は、市内の主要な南北の幹線道路として、近年ますます交通量が増大しています。しかしながら、阪急電鉄神戸線の踏切部分の改良工事の見通しが立たず、この部分の車線減少による交通渋滞が長期化し、騒音、振動、排気ガス等の影響による周辺環境の悪化や交通事故の危険性が無視できない状況に至っています。
よって、当局におかれては、踏切改良工事のための条件整備に一層努力していただき、早期にこの部分の4車線化が実現するよう強く要望いたします。
以上であります。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、25番 小牧裕子君の発言を許します。
◆25番(小牧裕子君) 共産党議員団は、ただいま議題となっております諸議案のうち、議案第735号平成2年度西宮市
一般会計補正予算(第7号)のうちの生活保護に関連する歳入歳出に反対であります。
本補正予算の中での生活保護関係といたしましては、歳出で、生活扶助費の2.8%のマイナスを含みます1億3,759万2,000円の減額、歳入におきましては、民生費国庫補助金のうち生活保護臨時安定運営対策費、追加の700万円、それから、雑入で生活保護費の返還金、これも追加補正で3,778万円、この3件がこの補正予算の中に上がっております。
ところで、国の生活保護打ち切り、受けさせないという施策は、非常に強化されてきておりますが、本補正予算の中で見ますときに、生活保護打ち切りのための、扶養義務者を探し当てたり、職員が研修をしたりする費用に充てるとされております生活保護臨時安定運営対策費が、700万円の追加により、予算現額2,080万9,000円と増額されており、また、生活保護費の返還金は、当初予算1,702万円に対しまして、追加が3,778万円、平成3年度3月1日現在の生活保護費返還金は、112件、5,172万6,145円に上っている、実に当初予算の3倍にもなる生活保護費の返還金、この数字は、西宮では、昭和61年度、62年度におきましては、返還金の件数は、いずれも53件で、金額的にも、1,200万円とか1,400万円程度でありました。ところが、本補正予算の中では、それが一挙に件数で2倍以上、金額でまさに4倍以上となっておりますし、昨年と比較いたしましても、金額的に、この生活保護費の返還金は2倍にも上っております。
そうして、この返還金の内訳なるものは、生命保険の解約返戻42万1,952円、6件、1件当たりにしますとたった7万円にしかすぎない。生命保険の中途解約は非常な損害であるというふうに、常識となっておりますけれども、1カ月の生活保護費にも当たらない程度の額を解約させる。また、資産の売却1件、1,000万7,293円、この平成2年度中におきまして、資産売却して1,000万円程度ということはどんな状態であるかということが推察されるような内容に以下なっております。
これは、国の強力な圧力、国の方針が徹底されるために、高率国庫補助の削減の中でも、生活保護費につきましては、10分の7.5は確保されているという現状でありますが、近隣他都市の阪神間の他都市と比べましても、同じ平成3年1月末の金額は、西宮の5,172万6,000円というのがずば抜けて高く、人口規模、あるいは財政規模から言いましても、西宮より大きい尼崎市が3,528万8,000円ですし、お隣の芦屋市は68万円という少額で、西宮の過去の金額と比べましても、近隣他都市の平成2年度の金額と比べましても、非常にずば抜けており、憲法第25条の本当に人間として健康で文化的な生活を保障するとか、人間としての尊厳がこのような事態で守られていくのかどうか、一方で打ち切りのための指導の国の補助金が増額されていることとあわせて、非常に大きな問題をこの補正予算は金額でもって示していると思いますので、共産党議員団は、今回の補正予算には賛成をすることができません。
以上です。
○議長(西埜博之君) 通告による討論は終わりましたが、ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により2回に分けて行います。
まず、上程中の11件のうち議案第735号を除く10件の採決を行います。
各案は、ただいまの委員長の報告のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、ただいま採決いたしました議案第736号ほか9件はいずれも原案どおり可決されました。
次に、議案第735号の採決を起立によって行います。
議案第735号を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました議案第735号は原案どおり可決されました。
次に、日程第5 議案第755号を議題といたします。
当局の提案説明を求めます。
市長。
〔八木米次君登壇〕
◎市長(八木米次君) 議案第755号西宮市
公平委員会委員の選任について同意を求める件につき提案理由を御説明申し上げます。
平成3年3月31日付をもって任期満了となる古川靖君の後任には、引き続き同君を適任と認め、選任するに当たり市議会の同意を得るため提案する次第であります。
何とぞ御同意賜りますようお願い申し上げます。
以上であります。
○議長(西埜博之君) 当局の提案説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については、これを省略することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については省略することに決定しました。
これより採決に入ります。
上程中の議案第755号は、これに同意することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、議案第755号は同意されました。
次に、日程第6 議案第756号を議題といたします。
当局の提案説明を求めます。
市長。
〔八木米次君登壇〕
◎市長(八木米次君) 議案第756号西宮市
固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件につき提案理由を御説明申し上げます。
平成3年3月31日付をもって任期満了となる荻野八郎君及び田村精一君の後任には、大河原量君及び森脇俊雅君を、同じく平成3年3月31日付をもって任期満了となる小路量穂君の後任には、引き続き同君を適任と認め、選任するに当たり市議会の同意を得るため提案する次第であります。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
以上であります。
○議長(西埜博之君) 当局の提案説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については、これを省略することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については省略することに決定しました。
これより採決に入ります。
上程中の議案第756号は、これに同意することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、議案第756号は同意されました。
次に、日程第7 議案第757号を議題といたします。
当局の提案説明を求めます。
市長。
〔八木米次君登壇〕
◎市長(八木米次君) 議案第757号
人権擁護委員の候補者推薦の件について提案理由を御説明申し上げます。
平成3年3月31日付をもって任期満了となる沖野順一君、田中美智男君、豊原大成君、八木典子君の後任候補には引き続き同君を、同じく平成3年3月31日付をもって任期満了となる松本賢哲君の後任には作田良彦君を、また、増員に伴う候補には中山沃君を適任と認め、推薦するに当たり市議会の意見を求めるため提案する次第でございます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(西埜博之君) 当局の提案説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については、これを省略することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については省略することに決定しました。
これより採決に入ります。
上程中の議案第757号は、これを原案のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、議案第757号は原案のとおり可決されました。
次に、日程第8
議員提出議案第15号訂正の件を議題といたします。
本案については、
総務水道常任委員会において審査願っておりますが、提出者から訂正の申し出がありましたので、これよりその理由の説明を求めます。
26番 西村義男君。
〔西村義男君登壇〕
◆26番(西村義男君)
議員提出議案第15号西宮市
公文書公開条例の一部を改正する条例制定の件についての訂正案について提案の説明をさせていただきたいと思います。
提出者は14名でありますけれども、私が代表して説明をいたします。
本条例は、9月の定例議会に、日本共産党議員団7名、日本社会党議員団7名、そして無所属の河崎議員、計15名で議員提案をした条例であります。しかし、9月、12月の議会では、いずれも継続審査になりまして、今日に至っているものであります。
継続審査を主張した会派の意見は、一つは、この公文書の公開、非公開の基準と規則をつくって、条例と規則一体として実施をするべきではないか、これは主に自民党・市民連合の議員でございました。二つ目は、この種の問題は全会派一致が望ましい、だからその努力をするべきだ、これが公明、民社クラブの議員の主張でした。そして、全体として、継続審査を主張した会派の皆さん方は、時期尚早ではないか、だから継続審査ということになってきたわけであります。私たち提案側は、この提案の条例改正は、現在の条例の第2条、「実施機関」の中に「議会」を加えるだけである、したがって、これが採択をされれば、現行条例、規則の条項に基づいて実施ができる、もし議会で独自の取り決めが必要な場合は、条例の制定後、しかるべき機関、例えば議会運営委員会だとか、幹事会等々で論議をしてまとめていけば、これは実施ができる、こういう説明をしてきました。
9月、12月の議会で賛同できないとしてきた自由民主党・市民連合、そして公明党議員団、民社クラブの会派も、去る3月11日の
総務水道常任委員会の質疑、討論の中で、これは全会派一致で賛同する、こういうことで、長期間の審議にようやく終止符が打たれたわけであります。その後、いろんな論議はありますけれども、私、その委員会における各会派の代表の討論をまとめまして、そのメモを持っておりますので、ここで御紹介をしておきたいと思います。
まず、自民・市民連合の雑古議員の発言ですが、こういう討論をやっております。大変時間をとり、申しわけない、我が会派幹事長も残っていただいており、種々検討した、その結果、先ほど提出した基準案なるものをあすの朝までに果たしてできるかどうかとなると大変困難との見きわめをした、だからといって、これをいたずらに継続ということになると、迷惑もかかるので、採決をしていただいて結構だ、ただ、我が会派については、今後新しい議会が構成された中で、私たちが主張していることについて検討委員会を設けてもらい、そのときに私はいるかどうかわからないが、早急に検討委員会の中で、重々、その先ほど言った全部公開とか、部分公開とか、諮問機関、不服申し立ての問題等について検討していただくことを条件に採択をしたい。そして、その後、公明党議員団の余百委員は、私どもは、当初より情報公開は議会といえども基本的にはやるべきだとの意見で、各会派ともそうあるべきだとの立場があった、ただ、きょう提案のあったような細則の中には、多少その取り扱い上の意見の相違はあったが、とりあえず条例を通しておいて、十分検討委員会で論議をするという自民党・市民連合の意見については尊重して、とりあえず条例の、議会を入れるということについては、公明党は賛成する。あと、民社党の東委員は、民社クラブとしても、公開条例については時代の要請であると認識している、全会一致が望ましいので、前回継続を主張したが、今回、全会一致であれば賛成する。
こういう各会派の討論があって、そしてきょうに至っているわけでありますが、本来なら、この委員会で採決を行い、採択の運びとなるわけでありますが、しかし、その付則で実施時期を平成2年10月1日と決めており、時期が既に経過をしております。よって、今回、この本会議場で実施時期を1年延ばして平成3年10月1日にするものであります。この10月までには、まだ時間も十分あります。新しく議会を構成する議員、会派によって、議会として論議をして、まとめる問題があれば整理をしていただき、主人公は住民の立場に立って、議会の情報も市民に広く公開することを、ぜひこの本議会で決定していただきたいということを申し上げまして、西宮市
公文書公開条例の一部を改正する条例案の訂正案の提案説明にさせていただきたいと思います。
以上です。
○議長(西埜博之君) お諮りいたします。
本件は、ただいまの説明のとおり訂正を承認することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、
議員提出議案第15号は先ほどの説明のとおり訂正されました。
ここで
総務水道常任委員会開催のため暫時休憩いたします。
〔午後3時42分 休憩〕
────────────
〔午後5時36分 開議〕
○議長(西埜博之君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、申し上げます。
休憩中、
総務水道常任委員長から
議員提出議案第15号の審査を終了した旨の報告を受けております。
よって、お諮りいたします。
この際、
議員提出議案第15号を本日の日程に追加し、直ちに議題とすることにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、
議員提出議案第15号を本日の日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
次に、日程第9
議員提出議案第15号を議題といたします。
本案に対する委員長の報告を求めます。
総務水道常任委員長 生瀬悦子君。
◆27番(生瀬悦子君)
総務水道常任委員長報告。
ただいま上程中の
議員提出議案第15号西宮市
公文書公開条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
本案に御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
上程中の
議員提出議案第15号は、ただいまの委員長の報告のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、
議員提出議案第15号は原案のとおり可決されました。
なお、ただいま日程追加をいたしましたので、これからの議事日程は順次繰り下がることになりますので、御了承願います。
次に、日程第10 意見書案第37号ほか5件を一括して議題といたします。
各案に対する提出者の提案説明を求めます。
まず、26番 西村義男君。
〔西村義男君登壇〕
◆26番(西村義男君) ただいま上程中の意見書案第37号自衛隊の海外派兵につながる
PKO協力立法化と掃海艇派遣の中止を求める意見書提出の件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。
文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
〔意見書案朗読〕
以上であります。
議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、27番 生瀬悦子君。
〔生瀬悦子君登壇〕
◆27番(生瀬悦子君) ただいま上程中の意見書案第38号法務局職員の大幅増員に関する意見書提出の件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。
文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
〔意見書案朗読〕
以上でございます。
議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、32番 富井雄司君。
〔富井雄司君登壇〕
◆32番(富井雄司君) ただいま上程中の意見書案第39号高齢者の医療・福祉施策の拡充を求める意見書提出の件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。
文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
〔意見書案朗読〕
以上であります。
議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、34番 吹田英雄君。
〔吹田英雄君登壇〕
◆34番(吹田英雄君) ただいま上程中の、意見書案第40号看護婦の養成数の大幅増と待遇改善を求める意見書提出の件、意見書案第41号
看護婦確保対策を求める意見書提出の件、以上2件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。
文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
〔意見書案朗読〕
以上であります。
議員各位におかれましては、何とぞ両案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、13番 宇野良一君。
〔宇野良一君登壇〕
◆13番(宇野良一君) ただいま上程中の意見書案第42号老人医療の患者一部負担の増額に反対し、老人保健法の改善を求める意見書提出の件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。
文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
〔意見書案朗読〕
以上であります。
議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。
○議長(西埜博之君) 提出者の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
上程中の各案に対し御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。
この際、お諮りいたします。
上程中の意見書案につきましては、会議規則第33条第2項の規定により、委員会の審査を省略することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、上程中の意見書案につきましては委員会の審査を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。
上程中の意見書案に御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により3回に分けて行います。
まず、上程中の6件のうち意見書案第38号及び第39号、第40号、第41号、以上4件の採決を行います。
各案は、原案のとおり可決することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、ただいま採決いたしました意見書案第38号ないし第41号の4件はいずれも原案のとおり可決されました。
次に、意見書案第42号の採決を起立により行います。
意見書案第42号を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました意見書案第42号は可決されました。
次に、意見書案第37号の採決を起立により行います。
意見書案第37号を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立少数であります。
よって、ただいま採決いたしました意見書案第37号は否決されました。
なお、ただいま可決されました意見書案の取り扱いにつきましては、正副議長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、さよう決定させていただきます。
次に、日程第11 請第74号ほか7件を一括して議題といたします。
各請願に対する委員長の報告を求めます。
まず、
総務水道常任委員長 生瀬悦子君。
◆27番(生瀬悦子君)
総務水道常任委員長報告。
ただいま上程中の、請第74号議会のテレビ中継と議会だよりに政党名、議員名の記載を求める請願、請第86号西宮浜の
リゾート計画に関する請願、以上2件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、慎重に審査いたしました結果、いずれも多数決をもって不採択と決しました。
以上、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
文教福祉常任委員長 富井雄司君。
◆32番(富井雄司君)
文教福祉常任委員長報告。
ただいま上程中の、請第75号高齢者に血のかよう福祉行政を拡充するため
西宮市内バス無料制度実施をもとめる請願、請第81号お年寄りが生きがいと楽しみを広げる
市内バス無料乗車制度の実施を求める請願、請第87号
学童保育事業の適正化とおとしよりにやさしい施策を求める請願、請第89号女性の働く環境と子どもたちの健やかな成長を保障するため西宮市の保育行政の改善を求める請願、以上4件につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも多数決をもって不採択と決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
厚生経済常任委員長 吹田英雄君。
◆34番(吹田英雄君)
厚生経済常任委員長報告。
ただいま上程中の請第88号古紙を中心とする廃品回収(リサイクル)に補助を求める請願につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、多数決をもって不採択と決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 次に、
建設常任委員長三原憲二君。
◆20番(三原憲二君)
建設常任委員長報告。
ただいま上程中の請第85号10階
建てワンルームマンション建設に関する請願につきましては、去る3月8日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、請願の趣旨を妥当と認め、採択すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、まず、1番 上田幸子君の発言を許します。
◆1番(上田幸子君) ただいま上程されております、請第74号議会のテレビ中継と議会だよりに政党名、議員名の記載を求める請願及び請第86号西宮浜の
リゾート計画に関する請願につきまして、先ほどの委員長報告に反対し、日本共産党議員団は、直ちに採択すべきとの立場から、以下、意見を述べたいと思います。
請第74号議会のテレビ中継と議会だよりに政党名、議員名の記載を求める請願、これにつきまして申し上げたいと思います。
今、市民の暮らしを守るとりでとしての地方自治が本来の福祉、教育の充実を進める役割を果たし得ず、財界の意向を受けた国や県主導の大型開発で市の主体性まで脅かされる状況となってきました。こんな中で、市民の代表者として構成される議会の、住民の利益を守るチェック機関としての役割がますます重要になっております。同時に、その議会の構成員である議員を選出する市民に対して、個々の議員が議会においてどのような発言を行い、議案や請願に対してどのような態度をとっているのかを明らかにすることは、議会人として当然の責任であると考えます。今、議会で、
公文書公開条例の一部を改正し、実施機関の中に議会を加えることとなりました。市民に開かれた議会づくりを大きく前進させたわけですが、同じ立場からも、議会のテレビ中継や議会だよりに政党名、議員名を記載することにより、自分が選んだ議員の活躍ぶりを身近に理解することにもなり、市政への関心も一層高められることと思います。市民こそ主人公の立場から、市民にわかりやすい情報を提供していくべきです。以上の理由により賛成をいたします。
次に、請第86号西宮浜の
リゾート計画に関する請願であります。
これは、昨年12月議会に続き、従来の土地利用から今回進められている
リゾート計画に変更する経緯や土地譲渡の前提となる事業基本計画の全容も公表されず、700万人もの来場者による地域の環境悪化への対策も立てられないことへの大きな危惧と、同時に、この状況のまま3月末には公共の土地が民間に払い下げられ、事業化されることに対し、議会へ、土地譲渡を延期させてでも市民の暮らしを守る明確な対策を立ててもらいたいと、3,808名の署名を添えて、重ねて請願されたものです。
本来、公有水面を埋め立て、造成された公共の土地利用は、地元民の声を聞き、市民のために使われてこそ生きてくるものですが、今回は、民間活力の導入だといって大企業のもうけ最優先を保証するために、県と市が、地元民の声はもちろん、市議会での意見を十分取りまとめ計画に反映させるいとまも与えないように、3月末の譲渡契約ぎりぎりにならなければ計画の全容を明らかにしないという非民主的な姿勢で進められているということをまず指摘しておかなければなりません。
請願審査に間に合わせられた事業基本計画の概要は、膨大な資料であり、予想交通量のバックデータもなく、事業収支計画の中身も不十分なものと言わなければなりません。
例えば、交通量予測を見てみると、将来、埋立地全体から発生するのは3万5,000台だとし、うち湾岸道路に乗る数を、大阪行き1万3,000台、神戸行き3,000台、計1万6,000台、これをマイナスすると、札場筋には1万9,000台だという説明がありました。これによって、昭和62年に現在のレクリエーション施設に土地利用計画の変更を行うに際し示された発生交通予測量は1万7,400台でしたから、何と1万7,600台、倍以上の狂いが生じてきています。土地利用変更をするときには、発生量は1万7,400台だが、湾岸道路ができればかなり解消され、アクセス道路は西宮大橋1本でも大丈夫、札場筋だけでも処理できると説明をされてきた市当局の基本が根本からひっくり返ることになりました。
また、川鉄などの事業予定者に事業費の応分の負担をさせることになったとして、第2アクセスの必要性、事業化への説明もありました。このことにより、第2アクセスがいよいよリゾート開発のためにつくらざるを得ないことが明らかになったと思います。市は、リゾートに関連して一切の負担はしないと説明してきましたが、これも、第2アクセスの事業化に向け、多大の負担をしなければならない状況にもなろうとしています。橋を2本つくるから交通処理はうまくいくということだけで単純に解決はしません。それらを受け入れる地域は一つであり、増加の一途の車公害を一手に引き受けさせられる状況は、地元住民にとって何ら変わりはしないわけであります。
担当者は、事業基本計画は、あくまでも基礎となる計画案であり、実施計画の中で市の意見、地元の意見を反映させていくことができるとしていますが、この3月までと3月以降で決定的に違うのは、土地の所有権が兵庫県から事業者に移るということです。だれが考えても、土地の所有権が離れてしまえば、あれこれと注文がつけられなくなるのは当然であり、だからこそ事業予定者は、所有権が移らなければ具体的な実施計画は明らかにできないとしてきたのではないかと思います。
また、3月11日の夜、つまり請願審査が行われた夜ですが、浜脇連合自治会の定例会が行われ、臨海対策部から課長が出席されて1時間にわたり事業基本計画の概要が説明されたそうです。質疑の時間も全くなく、思い余って最後に質問されたある自治会長さんに対して、何を今ごろ言っているという、埋立対策協議会のメンバーでもある他の自治会長が制止するという状況も生まれたようであります。当日の出席者から聞きましたけれども、連合自治会が地元の意見だと言ってこられた市当局に対し、これでは一人一人の地元の声が反映されないと、12月に続いて、今回は3倍の3,808名もの署名を添えて請願を出されたのは、まさにそのことも危惧し、土地譲渡までにはきっちりとした環境対策等も確立しておいてほしい、この思いからであろうと思います。
市長は、本会議で、地域住民を無視して進めるといった考えは全くございません、地域住民に喜んでいただける町づくりをしたい、このように発言されました。また、委員会の質疑の中では、たとえはり刑になってもよいという覚悟で私が責任をとるとも言われました。精神主義だけで物事が進めば何も心配はいたしません。地域住民が大きな不安を持っている今の時点で、それだけの覚悟があるのであれば、将来市民に迷惑をかけないという立場から、どうして県にきっぱりと土地譲渡の延期を申し入れをしてでも市民の声を聞こうとしないのでしょうか。残念でなりません。県や大企業には約束どおり3月に土地を譲る責任を果たすが、地域住民の不安には耳を傾けないのでは、責任ある態度とは言えません。町づくりを住民本位に進めるためにも、本請願は直ちに採択すべきであります。
以上、討論を終わります。
○議長(西埜博之君) 次に、25番 小牧裕子君。
◆25番(小牧裕子君) 次に、請第75号、請第81号、請第87号及び請第89号、以上4件の請願につきまして、共産党議員団は、委員長報告に反対の立場から意見を申し上げたいと思います。
まず、請第75号高齢者に血のかよう福祉行政を拡充するため
西宮市内バス無料制度実施をもとめる請願及び請第81号お年寄りが生きがいと楽しみを広げる
市内バス無料乗車制度の実施を求める請願、この2件につきましては、昨年の12月議会にそれぞれ多数の署名を添えた請願が提出され、文章、タイトルはそれぞれ違いますが、請願の事項は、いずれも65歳以上の高齢者を対象に
市内バス無料乗車制度を実施してください、こういう内容のものであります。これは、本日開会されております本会議の中でも、討論の中でも申し上げましたように、西宮では、阪神間の各市が既に実施をしている老人対象の無料バス乗車制度、交通費助成制度というものは全くなかった時点に立ちまして、請願者は、両請願とも、阪神間では、44年に尼崎市で初めて実施され、また、62年からは芦屋市で、引き続き宝塚市でというふうに、他都市の実施状況、御承知のとおり、尼崎や伊丹や芦屋、宝塚、それぞれ実施されている内容も年齢ももちろん違っておりますが、これを総称して無料バス乗車制度として、西宮でも老人に対する、社会へもっと出ていける交通費助成を求めたものでありました。この請願を出された方だけではなく、市内老人クラブの中でも、大いに西宮だけがなぜ実施をされないのかという世論が持ち上がっており、この問題は、私ども日本共産党市会議員団がたびたび市議会で市長に実施方を求めてきた内容であります。
そして、先ほど可決されました平成3年度
一般会計予算の中で、西宮市としては初めて70歳以上のお年寄り対象に交通費助成制度、1億5,000万円の予算計上をされまして、成立をいたしました。請願者は、まさに初めて西宮でこのような制度が実施された、まさに請願の価値が、意義があったというふうに署名をしたお年寄りの方が皆喜んでいるところでございます。こういう内容の請願の文章をきちんと読んでいただければ、どなたでも、この請第75号と請第81号につきましては、市長が既にその趣旨をとらえて1億5,000万円の予算計上もしているものでありますから、当然採択がされるべき内容であります。
ところが、
文教福祉常任委員会の中では、これが不採択という、先ほどの委員長報告にありましたとおり、とりわけ、民社クラブ、公明党の委員の方々は、これは本来取り下げてもらったらいいものなんだがというコメントがつけられました。平成3年度
一般会計予算は、正式には本日成立をしたところであります。請願者が請願を提出したのは昨年12月議会であり、この3月市議会に当たりまして、本日の議決を待たなければ請願の趣旨が事実上、実際に生かされたかどうかという判断をして取り下げるというようなことは当然不可能であったことは、どなたが考えられても明らかであります。
したがいまして、既に予算計上もされているこの請願の趣旨を生かした施策の実現に当たり、請第75号及び請第81号につきましては、先ほどの委員長報告に反対して、直ちに議員各位の皆様の御賛同によって採択されるよう意見を申し上げておきたいと思います。
続きまして、請第87号
学童保育事業の適正化とおとしよりにやさしい施策を求める請願につきましては、これは、4項目の請願事項から成っておりまして、うち3項目が学童保育について、最後の4項目目は、「軽費老人ホームの充実とともに使用料の値下げをするなど、おとしよりにも温かい施策をすすめて下さい」という内容であります。この4項目の請願の趣旨は、全くいずれも妥当なものであります。
1番の「(留守家庭児童育成センター)の育成料の徴収をやめて下さい」という点につきましては、先ほどの討論の中で我が党の宇野議員が述べましたとおり、施設設備の点でも格差があり、市の事業として条例化され、制度化されたとはいえ、その内容面につきましても、本来徴収されるべき状態ではないということは、当然、請願者の趣旨は妥当であります。
しかも、第2項目でうたわれております「事業の実施にあたっては、管理的強化をするのではなく、十分関係者(父母を含む)の意見・要望を聞いてすすめて下さい」という請願事項の説明に当たりましては、市が施策に責任をとるという名目で制度化されて以降、父母会の会合に学童保育、育成センターの施設を使わせないとか、こういう管理強化が進められているから、もっと意見を聞いてほしいという、これまた当然の要求であります。同じ年齢層の学童を対象としている学校教育の場では、このようなことがしばしば問題になり、学校の施設そのものを父母に使わせないなどということはあり得ないことであります。また、社協派遣の市幹部から提出されました資料によりますと、育成センターのそれぞれの運営委員会、あるいは保護者会、これにつきましては、運営委員会は年6回以上、保護者会は年3回以上開いているので、十分父母等の意見はくみ上げられている、こういう説明、答弁がありましたが、実際に開かれている資料を請求いたしましたところ、年6回以上運営委員会が開かれているところは半分にも満たない、熱心なところは8回、9回と運営委員会を開き、よく話し合いが行われている模様がうかがわれますが、ひどいところでは1年、12カ月の中、たった2回しか運営委員会を開かないというところがいまだに残されています。保護者会も、学期に1回という最低の基準にすら満たない保護者会の開催状況で、一体どのようにして、同じ学童を対象にする学校教育の場では許されないような事態が、育成センターの中では、地域の社会教育の活動の場でもない、学校教育でもない、一体何なんだと、子供不在の状態が行われている事態に対して改善を求めているのは、父母として当然のことではありませんか。
また、3項目目につきましては、「厚生省が新たに実施する予定の「放課後児童対策事業」の補助金を受けて下さい」、これは、市当局の答弁では、補助金を受けるべく考えている、努力をしているという答弁がありましたが、これは、父母の要求と市当局の考えとが一致をしたものであります。
また、最後の「おとしよりにも温かい施策を」、だれもが願っている、市民として当然のこの請願事項につきましては、これまた直ちに採択をされるのが至当であると思いますので、議員の皆様の御賛同をお願いしておきたいと思います。
最後に、請第89号女性の働く環境と子どもたちの健やかな成長を保障するため西宮市の保育行政の改善を求める請願についてであります。
もとより、女性の地位向上、これを否定することは、今や何人もできないことであります。我が西宮市議会におきましても、6名の女性議員、こぞって超党派で女性の地位向上のために市の幹部職員に女性職員の登用をというところを一致して求めてきたところであります。そして、今日の女性の働く状況は、これまで考えられなかったような多方面にわたって各分野で活躍をしている現状であり、また、この市役所内を見ましても、男女雇用機会均等法を契機として、労働基準法の改悪により、議会が深夜になっても市の女性職員が遅くまで残っているという状態が、以前とは違う新しい事態として生まれてまいりました。また、管理職となった女性職員の、その職務をこなしていこうという大変な努力、これは、私ども日常に見聞きしているところでございます。今、女性の地位向上のために最も隘路となっているのは保育行政です。安心して働き続け、社会的に活躍できるための保育設備等の条件整備が整わないために結婚しない女性がふえているとさえ言われています。
この状態の中で、本請願の項目、保育料が生活実態に見合ったものではない、16年連続値上げで、先ほど宇野議員も討論の中で申し上げましたが、請願者の文章の中に述べられている、神戸市は6年連続で保育料最高額を据え置いているという、神戸の3歳未満児最高額は4万9,500円、この時点で既に西宮では最高額5万円をはるかに突破している保育料、それを年々上げてきているというのですから、同じ地方自治体の中で、なぜこのような、母親の収入の大半を保育料で占めなければならないような高い保育料が、これは、父母に納得いかないというのは当然であります。また、保育時間の30分の延長を求める、極めてささやかな要望であります。また、自園調理につきましても、学校給食を自校でやっているわけですから、今の保育所で、栄養士が張りつき、設備もあり、できないことではありません。これは、市がやる意思がない、こういうことにほかなりませんし、この請願に対して反対を述べられた自民党・市民連合、公明党、民社クラブの各委員の方々は、一体市の行政を、市民の願うことが不当なことであったり反社会的なことであれば大問題ですけれども、当然の要望であり、まして女性議員としては女性の地位向上を否定はできない、保育所問題重要だ、こう述べられながら、この請願には反対されるという、そういう態度が私どもは理解ができません。
以上、申し上げましたように、4件の請願を見ますとき、市長が予算を計上しておっても反対だ、市がやる気がないから反対だ、要するに住民の声には背を向けるというようなことで果たして審議機関である議会、議員の役割が果たせるのかということ、大きな疑問を感じざるを得ません。
何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、ただいまの委員長報告に反対し、直ちに採択されるよう
日本共産党西宮市会議員団としての意見を申し上げておきます。
以上。
○議長(西埜博之君) 次に、2番 立垣初男君の発言を許します。
◆2番(立垣初男君) ただいま上程中の請第88号古紙を中心とする廃品回収(リサイクル)に補助を求める請願について、日本共産党議員団は、ただいまの委員長報告に反対し、直ちに採択すべきとの立場から意見を述べます。
今日、環境の問題は大変大きな関心を呼んでおり、売らんかな主義のコマーシャルでさえ、環境にやさしいとしきりにアピールする時代であります。また、同時に、ごみ問題も大変深刻で、現在開会中の国会でも取り上げられています。ここで改めて言うまでもなく、古紙回収が大きく注目されているのは、一つには、森林を伐採から守り、自然環境を守る、二つには、ごみ処理の経費を抑え、最終処分地を長もちさせるという大きなメリットがあることでしょう。これら二つの点は万人が認めるところであり、今や全国の多くの自治体は、各種団体の古紙等回収に助成金や補助金等を出しています。
当議会でも、次のような一般質問がされています。89年3月議会であります。一部を引用させていただきます。「自発的にごみ減量運動に協力してくれる団体には、これを奨励する意味で、報奨金等をその基金の中から出してあげるというふうなことはできないのかどうか」、再質問のところでは、同じ質問者ですが、「ごみの減量運動についてはよくわかりました。報奨金のことは、また考えてやっていただきたいと思います」、また、89年9月の議会では、他の議員ですが、こういうふうに質問されています。「北海道から九州までいろいろな都市で、自治会、婦人会、子供会、老人会、その他回収した各種団体に、その回収量に応じて助成金、補助金、または報償金を出しております」、中略、「資源のことを考え、ごみの減量化運動に協力し、一生懸命地域が回収することにより補助金をいただく、それが励みとなり、毎年団体がふえることにつながっております。それが資源を守るとごみ減量化になるなら、一石二鳥ではないかと思います」、ちょっと飛ばしまして、西宮市にはこういう制度がないので、市当局としまして、今後のお考えはどうかということで、実施をするように質問を展開されておられるわけです。今紹介をしました一般質問は、自民党・市民連合の方と公明党の方であります。これら二つの質問は、本請願の趣旨と全く同じものであり、少なくともこれらの会派は賛成すべき内容だと言わなければなりません。それを、不採択や継続という態度を決定したのは全く理解ができないわけであり、市民の声には耳をかさない態度と言わなければなりません。
さて、私の住んでいる地域でも、自治会や子ども会、小・中学校のPTAなど、多くの団体が古紙回収に取り組んでいます。私が入っています甲武中学校のPTAでも古紙回収を行っています。ことしの売り上げは20万5,000円、単価はキロ3円というもので、PTAの委員の中から、毎月毎月大変な思いをしている割には実りが少ないとか、私のところは協力してくれる人が少ないと問題点も出されています。PTAの会議の中では、もうやめようかという意見も出されましたが、自然環境を守る、処分費用の節約、これらの2点をみんなで話し合って続けていくことにしました。このような悩みはひとり請願団体だけではありません。だからこそ、本議会でも、数度にわたって一般質問でも取り上げられています。
そこでもう一度言いますが、古紙回収運動に補助金等を出すことは、当市にとって、間接的には環境の保護、直接的にはごみ処理経費の節減になるわけでありますから、この請願は、市にとっても大きな利益を生み出す、こういうことになるわけでありますから、ぜひとも採択をするべきであります。
以上、日本共産党議員団の意見とします。
○議長(西埜博之君) 通告による討論は終わりましたが、ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合で3回に分けて行います。
まず、上程中の請願8件のうち請第85号の採決を行います。
請第85号は、ただいまの委員長の報告のとおり採択することにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、請第85号は採択することに決しました。
次に、請第88号の採決を起立によって行います。
〔東耕一君、荻田勝紀君、越智一雄君、田中道子君、玉置肇君、富井雄司君、中前勲君、西川彰一君、松岡和昭君、美濃村信三君、宮本紀美子君、楽野信行君退場〕
○議長(西埜博之君) 委員長の報告は不採択であります。
請第88号をただいまの委員長の報告のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、請第88号は不採択とすることに決定しました。
〔東耕一君、荻田勝紀君、越智一雄君、田中道子君、玉置肇君、富井雄司君、中前勲君、西川彰一君、松岡和昭君、美濃村信三君、宮本紀美子君、楽野信行君入場〕
○議長(西埜博之君) 次に、請第74号、請第75号、請第81号、請第86号、請第87号、請第89号、以上6件の採決を起立によって行います。
各請願に対する委員長の報告は不採択であります。
各請願をただいまの委員長の報告のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(西埜博之君) 起立多数であります。
よって、ただいま採決いたしました請願6件は不採択とすることに決定しました。
次に、日程第12 請第90号ほか2件を一括して議題といたします。
各請願は、先ほど意見書が可決されたことにより既に請願の趣旨が達せられたものと認めます。
よって、上程中の請第90号ないし請第92号の3件は、これを採択されたものとみなすことにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、ただいま採決いたしました請第90号ないし請第92号の3件はいずれも採択されたものとみなされました。
次に、日程第13 陳情審査結果報告の件を議題といたします。
陳情第73号ほか6件の陳情につきましては、担当常任委員会において審査願っておりましたところ、担当常任委員長から議長に対し、お手元に配付のとおりの審査結果報告が提出されましたので、この際、御報告いたします。
次に、日程第14 本市の航空・産業・都市・行政公害に対する実態調査の件ほか3件を一括して議題といたします。
各件は、それぞれの特別委員会において調査願っておりますが、いまだその調査を終了されておりませんので、この際、各特別委員会の中間報告を求めたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、さよう決しました。
ここでお諮りいたします。
各件に対する中間報告は、既にお手元に印刷配付されておりますので、これが朗読については省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、中間報告の朗読は省略することに決しました。
お手元に配付いたしております各中間報告に対し御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) なければ、各報告に対する質疑を打ち切ります。
各中間報告によりますと、いずれもなお引き続き継続審査とされたいとのことであります。
よって、お諮りいたします。
ただいま上程中の4件は継続審査とすることにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、上程中の4件は継続審査とすることに決定いたしました。
次に、日程第15 請第82号の請願事項中第2項ほか4件を一括して議題といたします。
各件につきましては、それぞれ担当の委員会において調査願っておりますが、各担当の委員長から、今期定例会中に調査を終了する見込みがないため閉会中の継続審査とされたい旨の申し出がありました。
よって、お諮りいたします。
上程中の5件は閉会中の継続審査とすることにして御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、上程中の5件は継続審査とすることに決定いたしました。
以上で本日の日程は全部終了いたしましたが、先刻、宇野良一君、大槻弥之助君、田中道子君、樽井正雄君、中前勲君、橋本完君の6名の諸君より発言の申し出がございますので、この際、発言を許可することにいたします。
発言は50音順に、まず、13番 宇野良一君の発言を許します。
〔宇野良一君登壇〕
◆13番(宇野良一君) 貴重な時間を拝借して、皆さん方に、今期限りで私、議員を勇退するということで、一言ごあいさつさせていただきたいと思います。
1971年に議員となりまして、途中下車をいたしましたけれども、4期にわたって議員として頑張ってまいりました。議会の中では、皆さん方と大いにやり合うこととなりましたけれども、議会の外では、やはり一個人として仲よくやっていただき、お世話いただいたことにお礼を申し上げたいと思います。
私は、議員となって二つのことを強く感じました。それは、議員になって間もなく、いわゆる一部暴力集団によって西宮の市役所が占拠された事件がありました。長期にわたっての占拠の中で、まさに議会側、全く物が言えない状況、私がこの壇上で質問するときに、傍聴席がその集団によって占拠されて、全く私の発言が聞こえないという、こんな事件がありました。その中で、私は、つくづく議会の民主主義を守るということのいかに重大なことか、このことを感じさせられました。
もう一つは、やはりこの議会の機能です。住民の期待にこたえて、そして行政がそれを執行するに当たって、真に議会が住民の願いにこたえるかどうか、これは、議会のチェックするその役割を、私たち議員が本当に果たしていく大きな責任があるんだということを痛感いたしました。
どうか皆さん、この二つの大事な議会の役割について、今後とも、皆さん方もこの二つの点について大きな役割を残していただくよう、私は心から期待をしたいと思います。私も、野に下りましても、市の行政のあり方、議員待遇者として、また一市民として、その行政のあり方、議員の経験、それをもとにして、注目をして、また声を出していきたい、こう考えております。
長い間、お世話になってありがとうございました。議員の皆さん、そして当局の皆さん、大変お世話になりました。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、38番 大槻弥之助君の発言を許します。
〔大槻弥之助君登壇〕
◆38番(大槻弥之助君) 昭和34年の統一地方選挙で、日本共産党の議席を冨永要の後を受けて引き継いでまいりまして、そして、今日まで8期32年間、市長初め市当局、教育委員会の皆さん、議場の中でお互いに政策論争をやってまいりましたが、大変お世話になったことに対して、心から厚くまずお礼を申し上げます。(拍手)
私は、今、議員として喜びを感じるのは、昭和34年、議員になってすぐ問題が起こったのが、日本石油を西宮に誘致するしないという、西宮の環境を守るために市が二つに分かれたと思います。強引な田島市長の政策に対して、酒屋さんを初めとする多くの市民が議場の中に乱入をするというような事態もございましたけれども、この闘いで本当に環境を守った者は、市長の提案に賛成をする人か、それとも本当に市民の立場から力いっぱい反対をした者か、これは歴史が示しておると思います。私は、議会というところは、黒いカラスが白くなるところであります。日本のカラスは黒い、朝鮮のカラスは白いカラスがおりますけれども、私は、黒いカラスが白くなるようでは困ると思います。
それから、もう一つ、やはり議員というのは、提案をされた議案に対して、本当に住民の立場から徹底的に論議をするということだと思います。今、私は、市長といろいろ論争をしてまいりましたが、昔の保守の議員、岡田幸太郎さんだとか、佐藤政隆さんだとか、中野さんというような、本当に腕一本で築き上げてきた、自分の財を、自分の地位を築き上げてきた保守の皆さんには根性があったと思う。市長がいろいろ提案をしても、これは地域のため、住民のためにならないということだったらとことん反対をして食い下がった。私は、岡田幸太郎議員、特にマムシの幸さん、食らいついたら離さない、これくらい闘ったと思うんです。今、本当に大事なことは、市民の命と暮らしを守るという点では、地方自治体議員として、保守であろうと革新であろうと、私は、住民の要求を実現するために力いっぱい言いたいことは言うていただく、それが地方自治体の大きな任務だと思います。ですから、日石の反対闘争を通して、あるいは、その後、浜に処理場をつくるまで、西部の今の清掃工場に処理場、あるいは中継所をつくる、これは、今津の市民、あるいはこの地域の人たちが、これも市の当局並びに議会に座り込んで随分大きな闘いになったと思います。しかし、こういう住民の闘い、だれがそのときに一緒に闘ったかということは、私は、議事録を調べていただいたら一番いいと思う。
それから、もう一つ、私の議員の在任中、名誉ある不信任をいただいたということであります。昭和48年のあの部落解放同盟の不法な市庁舎占拠、このときに、私は、たまたま副議長でございましたが、議場の中に入れない、共産党員として恐らく武装警官に守られて議場に入った、これは、私は、西宮の歴史でこんなことはないだろうと思うんです。だけども、その不信任のときに私は申し上げた。暴力が勝利するんなら、力道山が内閣総理大臣になって天下をとるだろう、暴力というものは、どんなに強くても、必ずその未来はないものだということで、最後まで、私ども日本共産党市会議員団、この解同の暴力と徹底的に闘いました。あの闘い、言うなら窓口一本化の闘いがあったからこそ、私は、今日の西宮の同和行政があるということを言わなければならないと思います。
ですから、そういう闘いを通じていろいろ議会の中で皆さん方と論争をしたことが非常に大きな思い出であります。これからも、私は、何年か皆さんと一緒に市政を見守っていくことができるわけでございますけれども、どうか保守の皆さんも革新の皆さんも、本当に住民の命と暮らしを守る、地方自治を守るということで、議会の良識を発揮してほしい。
特に、私は、新しい、若い議員に申し上げますけれども、立ち枯れの木であってはならないということです。議会や委員会の中で物を言わないのが先生でないわけです。徹底的に、委員会の審議を通じて、そして成長をするということです。ですから、最初から、私は今期任期を終えるに当たって、若い議員の中で利権に結びつこうとするような動きがたくさんあります。こういうことは、私は、1年生の、あるいは若い議員の中でやるべきことではありません。本当に市政を思うならば、私は、徹底的に論議をしていただきたい、こういうぐあいに思います。
どうか、いろいろ言いたいことを言いましたけれども、32年間、田島市長、そして、辰馬市長、奥市長、八木市長、4代の市長とこの議場で論争をしてまいりました。今考えますと、随分勝手なことを言ったかもわかりませんけれども、どうか今までの放言、皆さんに気に入らない点があったら、それはお許しを願いたい。
皆さん、特に同僚の議員の皆さんにいろいろお世話になった、協力を願ったということに対して感謝を申し上げます。また、市長を初め市当局、教育委員会の皆さん、本当に共産党議員団の一員としてお世話になったことを心から厚くお礼を申し上げます。(拍手)新聞社の皆さん及び市民団体の皆さん、私を32年間議場に送ってくださった市民の皆さんに厚い感謝をささげながら、お別れの言葉にしたいと思います。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、46番 樽井正雄君の発言を許します。
〔樽井正雄君登壇〕
◆46番(樽井正雄君) 私も今期をもちまして議員を引退させていただきたいと存じます。
皆様には、大変お疲れにもかかわらず、あいさつの機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。
私は、昭和50年、初当選以来、4期16年間、本会議、各種委員会などをほとんど皆勤で勤めさせていただき、議長職までつかせていただきました。この間、同僚議員を初め、市長や幹部職員及び議会事務局の皆さん方から格段の御交誼を賜りまして、大過なくその職責を全うできましたことを心から感謝いたしております。改めて厚く御礼を申し上げます。
4年前の前田議員の引退のあいさつで、次は明治生まれはなくなると言われました。そのときは深く心にとめていませんでしたが、当選して再び議場に戻ると、私が最年長だと言われて驚きました。本当に西宮市議会も若返ったものだなと感じたものであります。今後は、議員をやめましても、一市民として社会のためにお役に立つよう一層努力をしたいと存じます。また何かと御面倒なことを申し上げるかもしれませんが、よろしくお願いをいたします。
ところで、議員の皆さんには、市議選も近づきましたが、ぜひ当選の栄冠をかち取られて、43万市民のためにますますの御活躍をされますよう祈念いたします。
最後に、皆様方の御健勝、そして御活躍を心から念じ、21世紀に向かって、「出会い 創造 にしのみや」のますますの発展をお祈りいたしまして、私のあいさつといたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、29番 田中道子君の発言を許します。
〔田中道子君登壇〕
◆29番(田中道子君) 大変お疲れのところ申しわけございません。引退に際しまして一言ごあいさつ申し上げます。
夏目漱石の名作「草枕」は、冒頭、次のように始まります。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」、そして、漱石は、このように住みにくい世の中を少しでも住みやすくするのが芸術であり、また、芸術家の使命であると言っております。私も、そのとおりだとうなずくと同時に、やはり私たち議員にとってもそれは大切な使命であると今もしみじみと実感いたしております。
思えば、町のおばさん、今はオバタリアンと言うそうですが、そのおばさん生活から、多くの方の御推薦と御支持をいただき、この市政の舞台に上げていただいてから8年がたちました。心から感謝申し上げます。初めの1年ほどは、右も左もわからないまま、とにかくこの大きい体に物を言わせて、ただがむしゃらに走り回ったように思います。最初は、議会事務局の方々にも、何かととんちんかんなことをお願いしたやもしれません。しかし、そうした日々の中で出会った市民相談に訪ねてきた人を初めとするさまざまな人生模様や出来事は、このおばさんの目を大きく開かせるのに余りあるものでございました。その日、赤ん坊にやるミルク代さえない母子家庭、また、わけあって借金地獄に苦しむ人やその家族などなど、まことに人の世は住みにくい限りです。この8年間どこまでやれたか、手前みそなことは申しません。議会事務局、また、その都度御無理いただき、並み並みならぬ御尽力をその都度いただいた市長様初め各関係部局の皆様におかれましては、人の世は住みにくいどころではなく、とかくに議員の相手はやりにくいということばかりであったと存じます。重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。(拍手)
また、議員生活の最後に思いがけなく副議長の大任を拝し、私にとりましては、本当にもったいない限りでございます。
これで私は、議会を去って晴れて本来の町のおばさんに復帰いたしますが、統一選後再び戻ってこられるでありましょう多くの議員の皆様、どうかこれからも市民のために全知全能を傾けていただきますよう心よりお願い申し上げます。頑張ってください。
それでは、皆様、8年間本当にありがとうございました。
以上をもちましてごあいさつにかえさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、42番 中前勲君の発言を許します。
〔中前勲君登壇〕
◆42番(中前勲君) 連日の御審議で大変皆さん方お疲れのところ、ごあいさつの時間をちょうだいいたしまして、本当にありがとうございます。
昭和50年、33歳で初めて議員にならせていただきまして、今日まで16年間、先輩の議員さん、また同僚議員の皆さん、市長初め市当局の皆さん方、そして報道関係の皆さん方に、本当にお世話になり、ありがとうございました。
いろんな16年間の思い出がございますが、ここでお話をしたら時間がございませんので、また皆さん方が晴れて当選をされたとき、ゆっくりとお話をしたいと思っております。
私、16年間振り返ってみまして、ふえたものは体重としらが、減ったものと言いますと、睡眠時間と頭の黒い毛というような感じでございますが、16年もたってないのに私以上の方もいらっしゃいますけれども、(笑声)そんな思い出も胸に秘めながら、16年間を今終わろうといたしております。
皆さん方は、ほとんど今この議場にいらっしゃる方が、この4月21日に行われる統一地方選挙で戦いをされると思いますが、どうか栄冠をかち取られて、再びこの議場で、本当に市民のため、また、行政のチェック機関であるという議会の働きをますます前進させていただきたいということを、私も一市民として見守ってまいりたいと思っております。
そういうことで、本当に16年間、いろいろと御指導、そして御協力をいただいたことを感謝申し上げ、また、議会事務局の皆さん方には特にお世話になったことを感謝しつつ、ここにお別れのごあいさつとさせていただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、45番 橋本完君の発言を許します。
〔橋本完君登壇〕
◆45番(橋本完君) 引退するに当たりまして一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
16年の歩みは長いようで短こうございましたが、その中で私が得たものは、友と友情でございました。ある人は、そういうものは空気のようなものだと、また、ある人は、いやそうでない、太陽のようなものだ、こういうことをいろいろ言いますけれども、私は、プラチナよりも重いものであり、真珠よりも大きなすばらしい光があるものだ、そのように考えております。そして、それを財産として大切にしていきたいと思います。その友達とか友情とかというものを基調にいたしまして、私は、強欲にも三つの欲望を考えました。その一つは、物もない、金もございません。しかし、心豊かに過ごしていきたい、そう思います。その二つは、与えられるよりも与えることに喜びを感じていきたい、その三つは、一日一日を美しく年をとっていきたいなと。
どうか皆さんも来月には選挙がございます。頑張って全員が合格証書を受け取るように御健闘してください。
長い間ありがとうございました。(拍手)
〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 16番。
◆16番(嶋田克興君) 社会党議員団幹事長として、一言皆さん方にお礼のごあいさつをしたいというふうに思います。
今、6名の方から引退のごあいさつがございました。私たち社会党議員団としても、元議席番号15番 友松信也が、2月18日に、これは辞職という形で議場から去ることになりました。11年間、大変当局の皆さん、議員の皆さん方にお世話になったことについて、ごあいさつできなかった点について、幹事長という立場で厚くお礼申し上げまして、ごあいさつといたします。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 以上で御勇退になられる方々のごあいさつは終わりました。
以上で本日の議事日程は全部終了し、今期定例会に付された事件はすべて議了いたしました。
よって、お諮りいたします。
今期定例会の会期は明後日22日までと議決されておりますが、会議規則第6条の規定により、本日をもって閉会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。
よって、今期定例会は本日をもって閉会することに決しました。
閉会に際し市長のごあいさつがございます。
〔八木米次君登壇〕
◎市長(八木米次君) 閉会に当たりましてごあいさつ申し上げます。
議員の諸先生におかれましては、去る2月22日以来連日にわたりまして、平成3年度各会計の予算案を初め、提案いたしました諸議案を終始慎重かつ熱心に御審議の上、御協賛を賜りまして、まことにありがたく、厚く御礼を申し上げます。
御審議に際しまして承りました貴重な御意見、御要望などにつきましては、今後十分に配慮いたしまして、その執行に万全を期したいと考えております。
議員の諸先生におかれましては、本定例会の終了をもちまして今期中の職務をほぼ終えられるわけでございますが、4年間の市政への御精励に対しまして心から敬意を表しますとともに、私どもに賜りました御指導、御懇情を深く感謝申し上げる次第でございます。
この間、私も、3期目の市政の重責を担わせていただきまして、激変する社会情勢の中におきまして、地方行政を取り巻く厳しい環境のもとではございましたが、健全財政を堅持しつつ、人間愛、自然愛、郷土愛を基本とした愛の市政を信条といたしまして、新しい世紀に夢と希望を託せる人間味豊かな我がふるさとのため、どこよりも住みよい西宮を目指して、「出会い 創造 にしのみや」の行動目標を掲げ、活力と魅力あふれる個性的な西宮の建設に向かいまして、一歩一歩より確実にその前進を続ける努力をしてまいりました。
とりわけ、市財政健全化の堅持を初め、南北交通の重要幹線西宮北有料道路の開通、大谷記念美術館の新装オープン、なるお文化ホールの開館、山東少年自然の家の開設、西田公園の万葉植物苑及び北山緑化植物園の北山山荘、小蘭亭、植物生産研究センターの開設、甲子園浜浄化センターの建設などの実現を迎え得ることができましたほか、臨海部におきますところの西宮マリナシティ計画を初めとするウオーターフロントの整備の推進、JR西ノ宮駅南地区の再開発事業の工事着手を初めとする、阪急西宮北口駅、阪神西宮駅周辺地区などの都市再開発事業計画の促進、北部での西宮名塩ニュータウンの建設などの重要懸案事項の推進に向けて着実に前進を見ておりますのも、ひとえに議員の諸先生方と市民の皆さん方の変わらない御支援、御協力のたまものと謹んで感謝申し上げます。まことに感慨深く感じております。
そして、ただいまは、今期をもって市議会議員を勇退になります方々の丁重なるごあいさつがございました。大槻弥之助先生には実に32年にわたり、また、樽井正雄先生、中前勲先生、橋本完先生には16年にわたり、宇野良一先生には14年余にわたり、田中道子副議長様には8年にわたり、また、去る2月18日をもって辞職されました友松信也元議員様におかれましては10年余にわたり、それぞれ議員として西宮市発展のために輝かしい貢献をいただきました。まことにお名残惜しくございますが、これまでの皆様方の永年にわたる数々の御功績は、大きく、長く議会史に残ることと存じます。御退任に当たりまして、ここに深甚なる謝意を表しますとともに、今後それぞれの分野で御活躍され、その立場は変わりましても、さらに市政推進に何かと御協力賜りますようお願いする次第であります。
また、この4年間の忘れることのできない出来事は、故谷口先生を失ったことであります。まことに追慕の情にたえません。故人の志を志として、郷土建設のためにさらに故人の遺志を体して精進努力したいと考えております。
ほとんどの議員の皆々様におかれましては、4月、市議会議員選挙に勇躍臨まれることと承っております。どうか健康に留意されまして、市民の幅広い支持を得られまして、全員見事晴れの御当選を果たされますよう希求いたしまして、衷心より祈念してやみません。ここに再びこの議場で地方自治の確立と郷土西宮建設のために御指導、御叱正、御協力を仰げる日を職員とともに心待ちにしております。
終わりになりましたが、改めて議員の皆々様、市民の皆様並びに報道関係の方々から賜りました温かい御支援、御厚情に対しまして、ここに襟を正して心から感謝申し上げ、閉会のごあいさつといたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 次に、教育委員長のごあいさつをお願いします。
〔藤井堅志君登壇〕
◎教育委員長(藤井堅志君) 3月定例市議会閉会に当たりまして、教育委員会からも一言ごあいさつ申し上げます。
議員各位におかれましては、大変お疲れのところ、長時間にわたり、今議会に提案されました平成3年度予算案を初め、教育委員会関係の諸議案につきまして、終始熱心に御審議をいただき、御協賛をいただきまして、心からお礼申し上げます。
御審議の過程で承りました数々の御意見、御要望に対しましては、今後の執行において十分配慮し、教育行政の推進に努めてまいる所存であります。
本定例会の終了をもちまして、議員各位におかれましては、今任期内におけるお仕事の大半を終了されることとなりますが、この間の御精励に心から敬意を表させていただきますとともに、今後とも一層の御健勝、御活躍をお祈り申し上げます。
最後になりまして失礼でございますが、先ほど、宇野議員、大槻議員、田中道子副議長、樽井議員、中前議員、橋本議員の各位から御勇退の御表明、ごあいさつがございました。また、友松前議員も先日辞任されました。各議員におかれましては、長年にわたり、教育委員会に対しまして貴重な御指導と御恩顧を賜りましたことを厚くお礼申し上げます。どうぞ皆様方には、くれぐれも御健勝で、また御多幸でありますようお祈りいたしますとともに、今後とも引き続き変わらぬ御恩顧を賜りますようお願い申し上げます。
定例会終了に際しまして、お礼を兼ね、ごあいさつさせていただきました。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(西埜博之君) 本日をもって第21回定例会を閉じることになりましたので、この際、私からも一言ごあいさつ申し上げます。
今期定例会は、私どもの任期の最後を飾る意義ある議会として、去る2月22日招集以来、27日間に及ぶ会期でありましたが、議員各位には、終始御熱心に、かつ慎重なる御審議を賜り、おかげをもち平成3年度予算を初め数多くの重要議案を滞りなく議了することができ、ここに無事閉会の運びに至りましたことは、まことに御同慶にたえません。
この間、議会運営等、何かと行き届かぬ私に対しまして、終始温かい御指導、御助言を賜るとともに、予算特別委員長の重責を果たされました田中道子副議長、また、本会議、委員会を通じ議事運営に御協力いただきました議会運営委員会の正副委員長を初め、議員各位に対しまして、衷心より感謝申し上げる次第であります。
さて、私どもの任期も余すところわずかになり、任期中、この議場で皆様方とお目にかかるのも本日が最後となるわけでございます。思えば、昭和62年5月、私どもが議会構成をいたしましてから、この4年間、本会議あるいは委員会において理事者の皆さん方と激しい論議の展開もあり、また、議員、会派間の鋭い意見対立を呼んだこともございましたが、これらは、とりもなおさず西宮市政の発展と市民生活の充実向上を目指す熱意のあらわれであったことは、言をまたないところであります。
この3月定例会開会直前、友松信也君が議員を辞職、また、先ほど6名の同僚諸兄から、先生方から、この任期満了を機に議員を御勇退されるとのごあいさつがありました。私どもとしては、有能練達な同僚を失うことは、まことに寂しい限りでございます。どうか議席を去られましても、健康保持にはなお一層努められまして、そして、今後とも市政の発展に何かとお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げる次第であります。
また、私どもは、任期半ばにして谷口徳二先生が交通事故によって御他界されるという悲運に見舞われましたことを忘れることはできません。ここにありし日のお姿を思い起こし、改めて先生の御冥福を心から祈念申し上げます。
さて、来月はいよいよ市議会議員の選挙が実施されますが、来るべき選挙戦に臨まれます議員各位には、そろって当選の栄に輝かれますよう、そして、再びこの議場で相まみえることができますよう念願してやみません。
終わりになりましたが、理事者並びに行政委員会の皆様方、報道関係の皆様方におかれましては、御健康に留意され、市政のよりよき発展のため引き続き御尽力賜りますようお願い申し上げます。
まことに不肖、至らない議長ではございましたが、皆様方の寛容と御協力に対しまして、心からお礼を申し上げ、言葉尽くしませんが、ごあいさつといたします。
ありがとうございました。(拍手)
これをもって本日の会議を閉じ、今期定例会を閉会いたします。
御協力まことにありがとうございました。
〔午後7時18分 閉会〕...