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昭和37年12月(第12回)定例会−12月21日-03号

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  1. 西宮市議会 1962-12-21
    昭和37年12月(第12回)定例会−12月21日-03号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    昭和37年12月(第12回)定例会−12月21日-03号昭和37年12月(第12回)定例会  昭和37年12月定例会議事日程                    昭和37年12月21日午前10時                    於      議       場 順序 議案番号      件         名 1 議案第142号 監査委員選任について同意を求める件 2 議案第143号 固定資産評価審査委員会委員選任について同意を求める件 3 認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計および特別会計決算認定の件 4 議案第118号 西宮市消防賞じゅつ金等支給条例制定の件   議案第120号 西宮市立公民館条例の一部を改正する条例制定の件   議案第121号 西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件   議案第122号 西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件   議案第134号 西宮市自転車競走実施条例制定の件 5 議案第131号 議決変更の件(旧鳴尾航空基地跡施設整備費起債の件)   議案第132号 議決変更の件(昭和37年特別会計事業費起債の件) 6 議案第119号 寄付採納の件(松並町地区市民館建設費)   議案第123号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加更正予算(第14回)
      議案第136号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加予算(第15回) 7 議案第124号 昭和37年度西宮市特別会計中央病院診療所費歳出更正予算(第3回)   議案第125号 昭和37年度西宮市特別会計畜場費歳入歳出追加予算(第4回)   議案第126号 昭和37年度西宮市特別会計清掃事業費歳出更正予算(第5回)   議案第127号 昭和37年度西宮市特別会計下水道事業費歳入出追加更正予算(第4回)   議案第128号 昭和37年度西宮市特別会計住宅費歳入歳出追加予算(第3回)   議案第129号 昭和37年度西宮市特別会計分譲住宅建築費歳入歳出追加予算(第1回)   議案第130号 昭和37年度西宮市水道事業会計追加予算(第2回)   議案第135号 昭和37年度西宮市特別会計自転車競技事業費歳入歳出追加更正予算(第2回) 8 議案第133号 覚書締結の件   議案第137号 寄付採納の件(春風公民館建築費)   議案第138号 予算外義務負担の件(山手幹線街路用地買収)   議案第139号 議決変更の件(予算外義務負担の件(電子計算機購入)   議案第140号 土地買収契約締結の件(上甲子園中学校拡張用地)   議案第141号 工事請負契約締結の件(久寿川ポンプ場) 9 諮問第1号 町の区域変更の件 10 請第7号 「独立園舎建設ならびに現状施設整備」促進要望についての請願(委員長報告) 11 昭和36年度   議員提出議案第15号 市有地不法占拠調査の件(中間報告) 12 議案第 43号 西宮市営住宅替理条例の全部を改正する条例制定の件   請第22号 市営住宅管理条例改正案反対に関する請願   議員提出議案第 7号 阪神広域都市行政問題調査の件 13 議員提出議案第 9号 電話積滞解消に関する決議の件 14 議員提出議案第10号 公立高等学校入試選抜要綱反対ならびに学級増要望に関する決議の件 15 一般質問    宮 崎 議 員    (1)姉妹都市関係の実績について。    (2)鳴尾川の埋立計画について。    幸 田 議 員    (1)安全都市について。    (2)昨年消防署において発生した事故について                               西宮市議会議長               (出  席  議  員)    1番  塚 田 義 則 君      20番  山 崎 長之介 君    2番  吉 村 卯之松 君      22番  北 本   正 君    3番  南 野 茂三郎 君      23番  岡 田 八百蔵 君    4番  中 津 藤次郎 君      24番  大 槻 弥之助 君    5番  江 上 常 富 君      25番  池 中 勇 三 君    6番  八 木 米 次 君      26番  宮 崎 三 治 君    7番  佐 藤 光司郎 君      27番  中 村 芳 雄 君    8番  伊 藤 亀 雄 君      28番  神 谷 美 明 君    9番  佐 藤 政 隆 君      29番  浅 川   守 君   11番  井 上 マキヱ 君      30番  中 野 熊 市 君   12番  長 本 信 頼 君      31番  岡 田 幸太郎 君   13番  野 田 義 夫 君      32番  広 田 正次郎 君   14番  安 藤 美 信 君      33番  長 岡 初 男 君   15番  小 西   元 君      36番  大 庭 し ま 君   16番  清 水 保 雄 君      37番  幸 田 竜 一 君   17番  阪 田 頼太郎 君      38番  宇 和 久右ヱ門君   18番  田 中   治 君      40番  東 内 三 男 君   19番  田 中 重太郎 君               (欠  席  議  員)   34番  松 本 駒 吉 君      39番  平 内 伍 郎 君               説明のため出席した者 市長       田 島 淳太郎 君   文書課長     森 原 孝 雄 君 助役       松 田 愛太郎 君   財政課長     小 田 忠 彦 君 助役財務部長事務取扱           秘書課長     川 崎 民 蔵 君          松 浦 松 一 君 収入役      岩 崎   彰 君   市税課長     西 村 逸 郎 君 企画室長     南 野 三 郎 君   消防長      竹 下 宗 吉 君 総務部長兼広報統計課長          水道事業管理者  小 野 行 茂 君          野 田 徳太郎 君 人事部長     古 林 正 久 君   選挙管理委員会委員長                               吉 田 静 雄 君 建設部長     前 中 正 夫 君   選挙管理委員会事務局長                               西 田 豊 正 君 社会部長     竹 永 昭 義 君   監査委員     覚 心 平十郎 君 衛生部長     安 部 武 男 君   監査委員     久賀田 義 治 君 中央病院長    北 村 文 雄 君   監査事務局長   三 村 幸 治 君 中央病院事務局長 日 昔   清 君   教育委員長    福 島 守 雄 君 福祉事務所長   高 津   実 君   教育長      刀禰館 正 也 君 建設部次長    西 本   正 君   管理部長     永 島   茂 君 建設部次長    有 村 正 雄 君   指導部長     中 上 利 一 君            職務のため議場に出席した事務局職員 次長       内 藤 康 夫 君   書記長      石 原 重 美 君 議事係長     川 崎   正 君   速記員      野 口   修 君 書記       天 野 禎 夫 君   速記員      川 勝 立 春 君           (午前10時39分  開議) ○議長(塚田義則君) ただいまより定例議会を再開いたします。  現在までの出席議員は31名であります。  本日の会議録署名議員に会議規則第113条により20番 山崎長之介君、22番 北本 正君、以上御両君を指名いたします。  本日の日程はお手許に配付いたしました日程表の通りであります。  これより日程に従い議事を進めます。議案第142号 監査委員選任について同意を求める件を上程いたします。  当局の提案説明を願います。──第2助役。 ◎第2助役(松浦松一君) 議案第142号 監査委員選任について同意を求める件、提案の理由を御説明申上げます。  学識経験者から選出の本市監査委員 覚心平十郎君は、本年12月23日をもって任期満了となりますので、その後任として引続き覚心平十郎君を適任と認め、選任するに当り議会の御同意を賜りたく提案いたした次第であります。
     何とぞ御協賛を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(塚田義則君) 説明は終りましたが、本件は質疑討論並びに常任委員会の審査を省略して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よってこれより直ちに採決に入ります。  議案第142号 監査委員選任について同意を求ある件は、当局提案通り同意を与えることに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第142号は提案通り同意が得られました。  次に議案第143号 固定資産評価審査委員会委員選任について同意を求める件を上程いたします。  当局の提案説明を願います。──第2助役。 ◎第2助役(松浦松一君) 議案第143号 固定資産評価審査委員会委員選任について同意を求める件、提案の理由を御説明申し上げます。  本市固定資産評価審査委員会の委員、伊藤秋雄君及び木下 茂君は、本年12月23日をもって任期満了となりますので、その後任として米田敏行君、松山良一君を適任と認め、選任するに当り、議会の御同意を賜りたく、提案いたした次第であります。  何とぞ御協賛賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(塚田義則君) 説明は終りましたが、本件も質疑討論並びに常任委員会の審査を省略して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よってこれより直ちに採決に入ります。  議案第143号 固定資産評価審査委員会委員選任について同意を求める件は、当局提案通り同意を与えることに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第143号は提案通り同意が得られました。  次に認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計及び特別会計決算認定の件を上程いたします。本件は各常任委員会に付託して御審査を願っておりますので、これより委員長の報告を願います。  まず総務常任委員長 佐藤光司郎君。           (登  壇) ◆7番(佐藤光司郎君) 総務常任委員長報告。  認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定の件のうち、当委員会に付託されました一般会計当該各科目及び特別会計西宮公会堂建設費、同今津財産区、同森具財産区、同津門財産区、以上各決算につきまして本月13日より3日間委員会を開催し、関係当局より詳細なる説明を聴取の上、提出された各資料を参考に慎重に審議いたしました結果、特別会計公会堂費に関しては要望を付し、他はいずれも異議なく認定することに決しましたので、ここにその審査の概要を御報告申し上げます。  まず一般会計歳入は決算額33億1807万1126円であります。このうち自己財源たる税収入は調定額に対し90%の収入率を示しており、その額は21億2830万6656円で、これは決算額の64.2%を占めているのであります。当該年度における滞納繰越額は2億2571万8700円となっておりますが、このうち24.8%、すなわち5599万4557円が本年11月末現在までに収納されており、これが残額の整理状況は、1.分納及び誓約中のもの23.6%、1.差押中のもの31.7%、1.管外在住のもの7%、1.減額予定、執行停止、同予定、所在調査中のもの外37.6%でありまして、目下滞納整理に鋭意努力中であるとのことであります。次に不納欠損額は総額が1296万9069円で、このうち生活保護者及び生活困窮者分が4%、それ以外は全てが所在不明のものであります。税収入に対する状況は以上の通りであります。そのほかの特定財源の確保に関しては、いずれも関係当局の積極的な努力の跡が窺われました。  次に歳出中における関係各科目の執行状況は議会の意見を尊重せられ、いたずらな流用もなく、そのほとんどが効率的に執行せられているが、ただ第14款諸支出金中における負担金補助及び交付金に関しては、過去議会の特別委員会において十分検討の上、整理統合されたはずであるにもかかわらず、今なお改善の余地があるように思われるので、明年度の予算編成に当っては、さらに内容を検討せられたい。  次に特別会計公会堂費に関する要望事項を申し上げます。当会計は昭和34年度に公会堂建設用地として如意寺を買収し、これが土地買収費のうち87.7%を支払い、残額の200万2000円については買収地上にある家屋立退完了後支払うという条件の下にこれを保留されているが、当該年度においても依然として家屋立退未完成のため不執行に終り、かつ所有権移転登記もされていないままにしてあるので、委員会はこの点に関し追及いたしましたところ、当局は所有権の移転登記は即刻できるのだが、当該土地の所有権が市に移った場合には、現在如意寺と当該地上家屋所有者との間に起っている訴訟問題の当事者となるため、あえて登記を保留しているとのことであります。従って現状のまま放任しておいた場合には、市はこの土地の占有権は有しても、所有権を得る見通しは全くたたないので、今後市は家屋立退問題に積極的に介入して、これが早期解決に格段の努力を払われたい。本委員会における決算の審査経過は以上の通りであります。  ここに議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告を終ります。 ○議長(塚田義則君) 次に社会文教常任委員長 江上常富君。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) 社会文教常任委員長報告。  認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計及び特別会計歳入歳出決議認定の件のうち、本委員会に付託されました各科目につき委員長報告を申し上げます。  本件は去る12日より4日間委員会を開催し、当局の詳細なる説明を聴取の上、各資料を参考に慎重審議いたしました結果、予算執行に当って福祉関係及び消防費は適切に行われているが、教育費関係中不適当と思われる流用がなされており、今後の執行に当り十分注意を促し、いずれも異議なく認定すべきものと決定した次第であります。  議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に産業衛生常任委員長 岡田八百蔵君。           (登  壇) ◆23番(岡田八百蔵君) 産業衛生常任委員長報告。  ただいま上程中の認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定の件のうち、本委員会所管科目並びに各会計につきましては、本月13日、14日両日にわたり委員会を開催し、慎重に検討を加えました結果、いずれも認定すべきものと決定いたしました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げます。 ○議長(塚田義則君) 次に建設水道常任委員長 伊藤亀雄君。           (登  壇) ◆8番(伊藤亀雄君) 建設水道常任委員長報告。  ただいま上程中の認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計及び特別会計決算認定の件のうち、当委員会付託部門につきましては、去る12日及び17日の両日にわたり委員会を開催し、慎重審議の結果、原案通り認定することに決しました。  議員各位の御協賛をお願い申し上げまして、委員長の審査報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 以上で各委員長の報告は終りましたが、ただいまの各報告に御質疑はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の本案に御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで討論を打切り、採決に入ります。  上程中の認定第2号 昭和36年度西宮市一般会計及び特別会計決算認定の件は、ただいまの各委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって認定第2号は提案通り認定されました。  ここで次に上程すべき議案第118号 西宮市消防賞じゅつ金等支給条例制定の件について当局より議案訂正の申出がありますので、発言を許します。 ◎総務部長(野田徳太郎君) 議案の訂正をお願いいたします。  議案第118号 西宮市消防賞じゅつ金等支給条例制定の件中、第1条、及び第2条をお手許に配付いたしております通り訂正いたしたいと存じますので、御承認賜りますようお願い申上げます。 ○議長(塚田義則君) お諮りいたします。  ただいまの訂正に同意を与えて御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第118号は当局申出通り訂正されました。  次に議案第118号、議案第120号ないし議案第122号及び議案第134号の5件を一括上程いたします。各案につきましてもそれぞれ担当常任委員会に付託して御審査を願っておりますので、これより委員長の報告を願います。  まず総務常任委員長 佐藤光司郎君。 ◆7番(佐藤光司郎君) 総務常任委員長報告。  議案第122号 西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件、委員長報告を申し上げます。  本案につきましては、本月13日開催いたしました委員会において関係当局より詳細な説明を聴取し、逐条的に慎重審議いたしました結果、本案は国税通則法の施行に伴う関係法例の整備に関する法律及び行政不服審査法の施行に伴う法律の整備等に関する法律の制定に伴い地方税法の一部を改正されたためと、これに合せて条文の整備を行うものであり、いずれも原案を妥当と認め承認することに決した次第であります。  議員各位の御賛同をお願いいたしまして、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に社会文教常任委員会 江上常富君。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) 社会文教常任委員長報告。  議案第118号 西宮市消防賞じゅつ金等支給条例制定の件、議案第120号 西宮市立公民館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第121号 西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件、以上3件に関し委員長報告を申し上げます。  各案につきましては、去る13日より3日間委員会を開催し、当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審議いたしました結果、議案第120号及び121号の両案については原案に承認を与え、議案第118号については、原案中に説明不十分なる個所及び人権、人命尊重の建前から不適当と思われる字句を認めたるため、当局に再検討を促したところ、先ほど訂正発表がありました通り、第1条中、「または遺族」を「またはそれらの遺族」、第2条中「当然災厄をこうむることを予断できるにもかかわらず」とあるを「当然」の字句を削除し、「予断」を「予測」と変え、「災厄をこうむることを予測できるにもかかわらず」と訂正されました。本委員会においてこの訂正された原案に対し、再度慎重審議いたしました結果、承認を与えることと決定した次第であります。  何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に産業衛生常任委員長 岡田八百蔵君。           (登  壇) ◆23番(岡田八百蔵君) 産業衛生常任委員長報告。  本委員会に付託されました議案第134号 西宮市自転車競争実施条例制定の件につきましては、本月15日開催の委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重検討を加えました結果、原案を妥当と認め承認することに決定いたしました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げて、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 以上で各委員長の報告は終りましたが、ただいまの報告に御質疑はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の各案に御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで討論を打切り、採決に入ります。  議案第118号、議案第120号ないし議案第122号及び議案第134号の5件は、ただいまの委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第118号、議案第120ないし議案第122号及び議案第134号の5件は、いずれも原案通り可決確定されました。  次に議案第131号及び議案第132号の議決変更の件2件を一括上程いたします。各案につきましては総務常任委員会に付託して御審査を願っておりますので、これより委員長の報告を願います。  総務常任委員長 佐藤光司郎君。           (登  壇) ◆7番(佐藤光司郎君) 総務常任委員長報告。  議案第139号 議決変更の件、議案第132号 議決変更の件、両案に関し委員長報告を申し上げます。  各案につきましては、本月13日開催いたしました委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重審議いたしました結果、いずれも原案を妥当と認め、これに承認を与えた次第であります。  議員各位におかれましても、当委員会の決定通り、御賛同賜りますようお願い申し上げ、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 委員長の報告は終りましたが、ただいまの報告に御質疑はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の両案に御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで討論を打切り、採決に入ります。  議案第131号及び議案第132号の両案は、ただいまの委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第131号及び議案第132号の両案は、いずれも原案通り可決確定されました。  次に議案第119号及び議案第123号、並びに議案第136号の3件を一括上程いたします。各案につきましても、いずれも担当常任委員会に付託して御審議を願っておりますので、これより各委員長の報告を願います。  総務常任委員長 佐藤光司郎君。           (登  壇) ◆7番(佐藤光司郎君) 総務常任委員長報告。  議案第123号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加更正予算中当委員会所管各科目、議案第136号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加予算中歳入、以上2件に関し委員長報告を申し上げます。  両案につきましては、本月13日より3日間にわたり開催いたしました委員会において関係当局より詳細なる説明を聴取し、慎重審議いたしました結果、議案第123号歳出第14款 諸支出金中の第29節賠償及び償還金75万円については多数決により、他はいずれも原案通り承認すべきものと決しました。  本委員会において多数をもって承認されました問題の経緯を申し上げますと、本件はと畜場用地を買収し、これが農地転用に当っては、まず当該土地の訴訟問題を解決しないことには転用申請の手続きができないため、この訴訟問題の解決に当り、灘製菓より協力費として150万円の一般寄付を受けたものであるが、今回この土地を解約し、市は灘製菓より売買代金と日歩4銭の割で違約金735万2656円の返還を求めたのであります。この返還に当り灘製菓より先きの寄付金150万円の返還申出があったので、市としてもこの金の一部を返済しないことには、本問題の解決が進展しない事情を考慮の上、止むを得ず予算計上されたもので、委員会はこの実情を勘案の上種々検討し、さらに市長の真意をもただし、慎重審議いたしました結果、返還の必要なしとする意見と、問題解決のためにはこの必要性は認めるべきであるという意見とが出されたため、採決を行い多数をもって本案を承認することに相なりました。  なお本件の採決に当り、田中 治委員外1名より少数意見の留保がありましたので、合せて御報告申し上げます。  議員各位におかれましても、何とぞ本委員会の決定に御賛同賜わらんことをお願いいたしまして、委員長報告を終ります。 ○議長(塚田義則君) 次に少数意見を代表して田中 治議員より少数意見の報告があります。           (登  壇) ◆18番(田中治君) 議案第123号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加更正予算、歳出方14款 諸支出金のうち、第29節の賠償及び償還金75万円について次の少数意見を報告いたします。  その理由。灘製菓より西宮市がと場用地を買収するに際し、その目的地に旧地主野田某が提起していた訴訟を終結するため、灘製菓より西宮市に150万円を寄付したもので、用地の売り主である灘製菓がその完全な所有権を西宮市に移転するため、その義務履行のためになされた寄付であって、通常の一般的、恩恵的な寄付ではない。右寄付行為等を含めて、その買収対価として灘製菓に対しては、目的用地より坪当り金8000円余高額の久保町所在の市有地を提供している点、さらにそれに隣接して灘製菓のため530余坪を購入して、その資金1068万5400円を事実上3カ月無利子で立て替え支出している点、及び西宮市、灘製菓間の契約の解消が700万円余の違約金、損害金を得たりといえども、その解消が西宮市の責任に基くものではなく、解消して解決するための新しい買主である協和醗酵から坪当り金3万円余が支出されている点等より、仮登記権利者としての西宮市が前記違約金を徴収収するのは当然であって、協和醗酵よりの買収金額坪当り金3万400円、旧所有者へ支払われた金額坪当り2万円余、西宮市に支払われた違約金700万円余と対比すると、さらにその差額金500万円余は灘製菓、またはその他のものが取得している点等も総合勘案すれば、灘製菓に対して右寄付金半額75万円を返還すべきものではない、よって少数意見を報告いたします。 ○議長(塚田義則君) 次に社会文教常任委員長 江上常富君。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) 社会文教常任委員長報告。  議案第119号 寄付採納の件、議案第123号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加更正予算のうち、当委員会関係科目及び議案第136号昭和37年度西宮市歳入歳出追加予算のうち歳出、以上3件に関し委員長報告を申し上げます。  各案につきましては、去る12日より4日間委員会を開催し、当局より詳細なる説明を聴取すると共に、保育所の現地視察をも行い、慎重審議いたしました結果、いずれも原案を妥当と認め、承認すべきものと決した次第であります。  議員各位の御賛同をお願いして委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に産業衛生常任委員長 岡田八百蔵君。           (登  壇) ◆23番(岡田八百蔵君) 産業衛生常任委員長報告。  上程中の議案第123号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加更正予算のうち、本委員会所管科目につきましては、去る15日開催の委員会において慎重審査を行いました結果、原案を承認すべきものと決定いたしました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げ、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に建設水道常任委員長 伊藤亀雄君。           (登  壇) ◆8番(伊藤亀雄君) 建設水道常任委員長報告。  議案第123号 昭和37年度西宮市歳入歳出追加更正予算のうち、当委員会の付託科目につきましては、去る17日の委員会において慎重に検討を加えました結果、原案を妥当と認め、承認することに決定いたしました。  議員各位におかれましても、本委員会の決定に御賛同賜りますよう、お願いを申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 以上で各委員長並びに少数意見の報告は終りましたが、ただいまの各報告に御質疑はありませんか。──24番。 ◆24番(大槻弥之助君) 総務常任委員長にお伺いいたしたいと思います。  総務常任委員長の報告によりますと、灘製菓に150万円の寄付金のうちから75万円だけ返還すべきだと、こういうように、これは事件解決上止むを得ない措置だ、こういわれておりますが、私ども議会で審議した過程におきましては、先ほど田中議員の少数意見にもありますように、3カ月間市が代金を立て替えて払っておるわけです。当然それらの金利を計算してみたならば、私どもはお金を返還するどころか、私たちはまだもらわなければならないというような状態になるのではないかと思います。それにもかかわらず、この返還なされなければならないというような根拠は一体どこにあるのか。  またそれと同時に今田中議員の報告によりましても、最初買ったときは2万数千円で坪当り灘製菓から買っておる。ところが今度灘製菓が協和醗酵に売ったのが3万400円、こういう格好で1万円のサヤをとって、なおかつわれわれに弁償金を払っても500万円ももうけておる、こういうような状態であるならば、当然灘製菓がこの金を負担をするのが当り前であって、市にそのケツをもって来るというのは、私どもは常識で考えられない、そういうような点があるのに、総務常任委員会は何故そのようなものが妥当であるという工合いに解釈されておるのか、その点御説明を願いたいと思います。 ◆7番(佐藤光司郎君) 総務常任委員長に対する御質問、答弁を申し上げます。一応概念的にうわべからみたら、そういう大槻議員のいうような意見が当然出て来ると予想されます。この点については当該委員会においても同じような意見が出されて十分に審議をしたのであります。本件に関してわずか29節の75万円のこの件に対して総務常任委員会はまる1日をついやして、あらゆる角度から審議したのであります。と申しますのは、議会において再三再四にわたり上程され、みなさんの審議をわずらわした本件であるだけによく知っておると思いますけれども、と場新設の問題について、いわゆる賛成、反対の両派がございまして、これに対する空気は極めて険悪なものがあった。これに対する解決の方策として特に四囲の議員の中から善意の意味をもって、誤解をしてもらいたくないと思うのでありますが、この問題が難関にぶつかってどうにもならんということに対して何かいい方法で解決しようという意図をもって、善意の意味をもって関係者が灘製菓の方へ行ってお願いをしたわけです。一応表向きには、こういう今おっしゃったような議論になりますけれども、灘製菓の方としたら、市がこんなところに交換を申し出て来ることが迷惑で困っておったわけです。それを何とかしてもらいたいということで、再三再四陳情に来られて、そしてみなさん審議をいたしまして決定をした通りで、以上の問題が一応交換という形になったということ。それからもう1つは、今一応逆にもらわなければいかんのに返えすのおかしいじゃないか、その通りだと思うのですが、真相を確めるというと、西宮市が所有していた土地にも訴訟事件があります。それから相手がもっているこの土地にも訴訟事件があります。双方が円満に解決をするためには、両方の訴訟の問題を同時に解決をするよう迫られるわけです。ですからこの相手の灘製菓にかかる問題だけを解決しても西宮市が現在所有している訴訟事件に対する問題を勘案すると、むしろ委員会の考えとしては、そういう点を勘案すると、やはり両方にそういう難問題をはらんでいるだけに、ある一定の限度を定め協力をせなければならん、万止むを得んという線を引かなければならんのじゃないかということでございます。そこで実際の問題としてこの問題は一応議案に出しているが、当委員会が否決した場合はどういう結果を招くものであるかという点に対して、結論を先きに求めて当委員会は慎重に審議をすると同時に市の執行者の最高責任者であるところの市長の意思も那辺にあるかを委員長報告にも申し上げたように、詳細に聴取したのであります。ところがこの件はできるだけ市が出したくないというハラは、いわゆる150万円をみな返せというのに返さなくて75万円に止めたということにおいてもお分りだと思いますが、その点において向うが150万返してもらわなければ困るということは、委員長報告にも申し上げましたごとく、売買代金と日歩4銭の割において違約金を市は735万2656円というものをとっておるわけであります。そういった点から勘案して150万円全部返えせという点を極力市の理事者が折衝いたしました結果、いわゆる75万円で仕方がないじゃないかということで向うも折れ合ったという結果になったようでありますので、今申されました大槻議員の質問の趣旨はよく分ります。当委員会においてもそういう点はあらゆる角度から慎重審議いたしました結果、結論として出したのでありまして、それに対する少数意見とし、今田中 治議員より報告のあった点も当委員会で十分認めております。そういう点を考慮せられて御了承賜りたい、そのように思います。 ◆24番(大槻弥之助君) 今総務常任委員長からの御答弁によりますと、いろいろ審議をした、西宮市の方も市有地の中に訴訟問題があり、相手側にも訴訟問題があったから、止むを得ず解決するためにはそういう措置をとるのが妥当である、こういうような考え方のようでありますが、私ども灘製菓の土地を市が買って、買い与えるときの条件として、長本議員も何回も指摘したと思いますが、これが完全に市の土地として登記ができるかどうかという問題については岡田議員からも相当市長に対して忠告というか、勧告があったと思うのです。ところがそれをもわしにまかしておけという形で、必ずやってみせるという本会議の市長の答弁を聞いたわけであります。ところがその後になってどうも後で都合が悪いということで白紙に戻してしまったわけでありますけれども、私たちはその責任は当然市当局にもあるけれども、そういうような問題のある土地を市に売り付けるところの、いわゆる市と交換した灘製菓にも、私はあると思います。むしろ灘製菓の方が大きいと思います。そういう点から考えてみて、本当ならば灘製菓がそういう移転登記ができないということに対してはなはだ遺憾だというならば、当然この土地はもう西宮市が仮登記をしておるから、ひとつ西宮市さんが売ってもらって、そうしてその意味では、当然私どもは違約して申し訳けないから、全部市に払うというなら話は分るけれども、いわゆる違約金だけ払っておいて、まで五百数十万円ももうかっておる。こんなばかげた解釈が果してできるかどうかという問題なんです。市当局はそういうやり方が妥当だと思って、こういう形の議案を出されるのが、あるいはこれを通されるのか、この辺を一ぺん市当局にも聞いておきたいと思います。 ○議長(塚田義則君) 大槻議員に申し上げますが、ただいまの意見、討論のように考えられますので、次の時間に討論の時間を与えますので、当局に対する質疑はもうすでに前回終了済みでありますので、どうぞ御了解願いたいと思います。  ほかに御質疑はありませんか。──5番。 ◆5番(江上常富君) 総務常任委員長に御質問申し上げます。  75万円返えすところの寄付採納された問題ですが、私はこれは条件付き寄付ではなかったと思います。であれば、寄付を受けたものを返えすということは、あるいは前例がないと思います。ほかの問題でもそうなんですが、例えば公民館建てるとか、地区集会所建てる場合でもそうなんですが、寄付をもっていって気に食わなかったら返えしてくれということになると、これからの政治が複雑になると思います。そういった意味で寄付されたものを返えすというと、これは本当に前例がないと思っておるのです。私が議席を占めて初めてだ、今後に及ぼす影響というものが非常に大きなものがあるわけですが、これは条件付き寄付であれば考えるのですが、これは条件付き寄付でなかったと思います。それらの点について総務常任委員会ではどういう工合いに考えておられるか。 ◆7番(佐藤光司郎君) ただいまの質問に対して御答弁を申し上げます。  なるほど申されますように、条件付き寄付ではありませんがために、委員長はあえてこの趣旨を明かにするために150万円の一般寄付を受取ったものであると、こう解しておるのであります。次に今申された点でございますが、なるほど江上議員のおっしゃるように、その点に対しても追及いたしました。御存じのように寄付行為というものは、一たん寄付として市の金庫に収納になった暁には、これは寄付金という性格が消えるのであります。一般市公金という名目になるのであります。ただあえて今指摘せられた点は、当然そういう質問があるだろうということを予想して、当委員会はあえて委員長からそれを明らかに質疑をしておるのでありますが、というのは、この議案にも出しているように、これは寄付金、返還金という説明書きを書いておりますけれども、御存じのようにこれは29節の賠償及び償還金という節へ出て来るわけです。ですからみなさんがよく分るようにするために、ただそのひとつのメモ的性格をもって当局は寄付金と寄付金、返還金、こう書いただけであって、そういうものじゃない。だから換言して申上げるなれば、一たん寄付金として収納になったものは、これはその寄付金の性格は、いずれの金とを問わず、公金の性格に金の性質が変っているものである。一般的の公金から支出するのであるけれども、その内容を分り易くするために、そういう字句を使っただけである。こういうことになっておりますので、御了承賜りたいと、そのように思います。 ◆5番(江上常富君) そういう説明ではちょっと理解つきにくいわけですが、明かに付記は寄付金の返還金と書いてあるわけです。賠償及び償還金であれば、例えば市が当事者に対して悪かったから賠償するとか、あるいは何かがあって償還するために、こういう理屈であれば、これはまだ筋が通るわけなんです。総務常任委員会では、従って相手に対して返還する、寄付金を出した人に対して市が悪かったから、そういうものに賠償とか、償還をしなければならないような事態になったのであるか、これは支出行為としては重大な問題であると思います。これが普通でいうところの他の関係で、例えば当事者に対して支出をする、他の費目で支出をするということならまだ理解がつく場合があるかも分りませんが、これは賠償及び償還金となっておるわけです。しかも付記には寄付金の返還金と書いてある、だから私はいったように、寄付の返還というものはあり得ないのじゃないか、初めから十分受けるときに慎重審議して、こういう寄付は将来問題を起すような寄付は受けない、こういうふうになるべきであるわけですけれども、今いった総務常任委員会の趣旨では、さも市が相手に対して悪かったから賠償や償還金の意味をもった支出にしておるというこれはちょっと今の答弁では理解に苦しむわけですが、再度質問したいと思います。 ○議長(塚田義則君) 質疑者にお願いいたしますが、どうも後段になって来ると、意見を求めておられる、こういうふうなようにとられるのですが、議案、あるいは報告書の字句、その他に対する質疑に止めておいて、後の討論の時間に十分御意見の発表をして頂きたいと、そのように考える次第であります。今回は総務常任委員長に答弁の用意があるようでございますので、──総務常任委員長。 ◆7番(佐藤光司郎君) これはなるほどそういういい方もあると思います。見解の相違でどういうようにでも解釈しようと思ったらできるもので、そういう点を懸念されたが故に少数意見を保留されました。田中委員も委員会で私も貴方と同じ点を追及したわけです。そういう問題については悪かったからとか、どういう決を与えることよりも、いわゆる市政担当するものがどういうふうにした方が円満に行くかという点を考えるべきではないか。要約していうなれば、悪かったというものを摘出してあれするよりも、むしろそのものを円満に解決するために、そして市民のためにどうする方がいいかということを、委員会としては努力すべきが優先すべきでないか、われわれはこういうように考えるわけです。一応そういう理論もあるが故に、われわれはその点に対して寄付金の返還という字句を用いることはおかしいのではないかという点を、先ほども説明申し上げましたように何回も追及したわけです。そういう意図でない、みなさんが仮に付記を書かなくておいておいたら、後で分ったらということでまたお叱りを受けたらいかんので、理事者は明確にその趣旨を分り易く、親切にするために書いたものであるので、その意図を了承してもらいたいということなんです。付け加えていうならば、なるほど75万円の問題についてはいろいろな少数意見もあったように、異論はございますが、現実の問題としては、いわゆる灘製菓の立場を別に擁護するわけじゃございませんが、問いつめていろいろと審議をして参りますと、灘製菓に大ぶん無理をいっておる、いやだというのを市の方から頼みに行ってようやくこういう結論に基いたものを、今日のこういう結果になったために、こういう結末を付けなければならない、いい得難い問題を含んでいる。そういった問題を円満に解決するために万止むを得ないものである。委員長報告にもそういうふうにうたってありますが、そういった意味でひとつ御了解を願いたいと思います。           (発言を求める者あり) ○議長(塚田義則君) 先ほど御注意を申し上げました通り、なるべく簡潔に願います。──5番。 ◆5番(江上常富君) それで賠償及び償還金でなしに、他の費目から、例えば節を変える、そういうようなことは考えておられなかったのか、委員会としては。私がいったように趣旨からいえば非常におかしいから、ほかに仮に出す方法があれば、出す場合があり得ると思いますが、そういう検討はなされたのであるかどうか、そういうものから出すような費目はなかったのであるかどうか、それらの点についても明かにして頂きたい。 ◆7番(佐藤光司郎君) 費目のあてはめ方については29節が妥当と考え、また今質問のあったような点については、当委員会はその必要性を認めなかったので、審議しておりません。(「関連して」と呼ぶ者あり) ◆4番(中津藤次郎君) 本件については、最初から相当詳しく事情を知っておる。追及する人はもうちょっと研究したらどうか、全く追及しておる点が知らんで追及しておる。もっと複雑な事情があると思う。もっと追及する人はもっと研究したらいい。 ○議長(塚田義則君) 4番議員は総務常任委員だから……。 ◆4番(中津藤次郎君) 75万円についても、私も反対の意見をもっております。否決したらいいと……。 ○議長(塚田義則君) 御意見がありましたら、討論の時間に総務常任委員の方でも、どなたでも討論はできるのですから。 ◆4番(中津藤次郎君) ところが追及する人は表面だけのことを聞いて、裏のことを何にも知らずに、通り一ぺんのことを聞いておるから、(「聞いたって当局がいわないからしようがないじゃないか」「議事整理」「議事進行について」と呼ぶ者あり) ◆33番(長岡初男君) 私聞いておって議長の方でよく整理して頂きたいと思います。従来から議会では担当常任委員会の委員さんが質問するというようなことはとられておりません。これはやはり十分に議長の方で整理をして頂きたい。 ○議長(塚田義則君) 御発言の通り考えておりますので、お願いしておきます。次に移ります。ほかに質疑はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の各案に御意見はありませんか。──24番。 ◆24番(大槻弥之助君) 今中津議員もいわれておりますが、裏に問題がある、裏を知らない、こういわれておるのですが、私ども裏があるということになれば、この議案はますますもって複雑怪奇だといわなければならない。今までの委員長の報告なり、少数意見の経過から聞いてみても、私はこの金を支出することが妥当なりということは、恐らく考える人は少いのではないか。市は1600万円近い金を3カ月間も立て替えて払っておる、そういう大きな損害を市に与えておるから、当然普通の常識の人だったら、私の方は市の方に御迷惑をかけました、まことに市民に対して遺憾でございますので、当然こういうような返還金は要求いたしませんというのが妥当である、また市当局もそういう迷惑を受けながら、なおかつ75万円の返還金を出すなど、私どもは常識では考えられない。要はこういうような不当な金を支出して行く、いわゆる無理押しをする人、ゴリ押しをする人、契約をしておきながら後になってひっくり返えすような人が得をするようなことなら、私どもは今後市の売買契約についてもよく念を入れて、疑ってみなければならないと思います。これ以上長く申し上げませんが、本当にこの金は不当な支出である、決して筋の通った支出でない。必ずこれがやがて市民に疑惑を招くだろうということを申し上げて、私の反対討論を申し上げておきます。(「議事進行について」と呼ぶ者あり) ◆29番(浅川守君) 先ほどから中津議員の言葉もありますし、今大槻君の意見もあります。われわれ議会としては裏とか表とか、何か犯罪的な問題のことも含まれておりますし、そういうことは発言することは問題があると思う。だから議会としてはそういう問題は公けの場所で、司直の手があるのですから、だから裏とか表とか、そういう憶測の問題に対する審議過程は、常任委員会で審議されることはよろしい、この本会議の討論や意見においてそういうことはある程度議長の方で整理してもらわんと困る。それだったらそういう疑惑を、裏と表と分らんうちに常任委員会が審査したことを承認する場合に問題が出て来る、今後の運営において、その点私はどういう問題をとらえて裏と表か分らんけれども、聞いておるものとしては誤解を招く、担当常任委員以外の人は分らないのです。その点はっきり常任委員会の審査は審査として、私どもは本会議においてははっきりして頂きたい。今後議長の運営についてお願いしたいと思います。 ○議長(塚田義則君) 浅川議員に議長の所見を申し上げておきます。おっしゃる通り議長も考えますが、発言は議員の方がなされますので、最終まで聞き終らないと議長も停止とか、中止を命ずるわけに行きません。どうか各議員さん御協力願って、誤解のないような発言を願いたい。(「議事進行について」と呼ぶ者あり)──7番。 ◆7番(佐藤光司郎君) 問題の焦点になっております裏、表という問題について当該委員会より明確にする必要性を認めます。ためにここで明確にいたしておきます。  あえて総務常任委員の1人である中津議員が裏と表といったのをそういう工合いに解しておるかも知れませんが、そういう深い話ではありません。それは先ほどから委員長が議場で申し上げておるように、いわゆる善意をもって市政執行に必要なために、あらゆる努力を各層がした、その表に現われてないかげの力をいうておるわけです。そういう裏の力の善意の意味を表現したのでありますけれども、その言葉が足らなかったか、意味の足らなかったかは知りませんが、そういうところで誤解を、裏、表というように解しておるかも知れませんが、当委員会の審議の過程を通じて裏があるとか、表があるということは一切討議されたことがありませんし、わが総務常任委員会に所属しております中津議員の発言も、内容をその通りと委員長は認めますので、全議員のみなさんもそのように御了解を願いたいと思います。(「議事進行について」と呼ぶ者あり) ◆18番(田中治君) 私は先ほどの浅川議員の議員として議場における発言という問題について議長とは考え方を異にしておりますので要望します。  それは具体的な事実をとらえていうと、大槻議員は裏と表というふうなことがあるのだったら問題は大変じゃないか、このようないい方もいかんというなら、議場においては本当にせんじつめた質疑応答はできないということ、名誉棄損になりますような事実を提起したり、そういうことならいけないけれども、大槻議員のいわれたことは、裏と表があるんだったら大変じゃないか、この発言も制限する必要は毛頭ない。浅川議員のいわれるような点まで発言して行くなら、本当に重大な問題で微に入り細をうがってものをいうことは議場においてできない。議員の発言は最極限まで、外で話するよりも議会で話する場合は、特にわれわれの常識でも議会で話する場合は、特にわれわれの常識でも議場における議員の発言というものは、できるだけ自由であるべきなんです。犯罪を構成するとか、何とか以外のところまで極限に発言を許すのが当然の考え方だ、これは議員の発言権の問題だと思います。 ○議長(塚田義則君) 議事進行で沢山出ますが、御意見のように思います。議長はみなさんの御意見を尊重して議事運営に当りたいと思います。(「議事運営の問題ははっきりしておこう」「この問題はぼくが一番よく知っている、知っているものに発言ささんかい」と呼ぶ者あり)委員会の内容は委員長から答弁がありましたので、本案に対する賛否の御意見の発言を願います。現在までの発言に対しては委員長から十分御答弁があったと存じます。(「やはり釈明をしておく必要がありますから、」「それはおかしい、討論のときに」と呼ぶ者あり)市長の発言は最終に意見発表を願っても結構だと思いますが、ただいま議員の討論がありますので、討論に入って下さい。──4番。 ◆4番(中津藤次郎君) 先ほど裏と表とある、こう申しましたが、今委員長がいわれたように、裏とか表とか、不正とか、そういうことと違うのですよ。かげでそういう努力したことを知らずに、ただ通り一ぺんに表面だけの理由をとらえて云々するということについて、ぼくは批判をもっておるのです。 ○議長(塚田義則君) 発書中ですが、その問題については、佐藤委員長の釈明によって大槻議員は何ら発言を求めておりません、了解しておると議長は認定します。 ◆4番(中津藤次郎君) 了解したらいいけれども、この問題について何か不正があるようなことを社会に流布しておる人がある、この際ぼくは徹底的にこの点を追及して、だれか500万円もうけたものがあるということも大槻君自体がはっきりしておいたらいいと思います。 ○議長(塚田義則君) どうぞ討論に入って下さい。 ◆4番(中津藤次郎君) だれか中津がこの問題についてえらい金をもうけたのだという人もおるので、徹底的に洗っておいて欲しい。 ○議長(塚田義則君) もう止めて下さい。──5番。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) この間上程されたときの市当局に対する質問の中でもいろいろ申し上げておきました。第1にこういう問題が出て参りまして、議会で契約行為を認めたのが非公式な議会において承認をされた、報告をして、それを認める、こういう形態をとる自体が初めは問題であったと思うのです。今佐藤総務常任委員長は、私は親切な答弁を求めたのでありますけれども、しかしながら見解の相違ということで、見解の相違を私は聞いておるのではなくして、親切に、内容を刻明にして、そして討論、採決に加わるようにして頂きたいのが、やはり質問の点であったわけです。ところが初めから私を反対であるとか、賛成であるとみられたのか知らないけれども、見解の相違で違うのだということに至っては、これは委員長の答弁としては、まさしく正しくはないと思います。そこで私は本論に入りまして、先ほどから要旨を質問を申し上げました通り、違約金までとって歳入に入っている性質のものなんです。それが何故条件付きでないところの寄付をとりながら償還をしなければならない、この点については、私どもは今日に至っても、なお疑問を解くことになっておりません、遺憾ながら。仮に75万円を出すなら、そういう費目でなしに、ほかで考えるべきだと、私は思うのです。もし今後無条件の寄付をして、その寄付を返えすということになりますと、こういう前例を作るということになると、今後いろいろな寄付行為があるわけですが、やはりまた返えしてくれ、こういう場合も起きて来ないとはいえないわけです、そういう前例を作るから。従いまして私はそういったところの支出については反対をせざるを得ません。それから先ほどもちょっと話がありました通り、少数意見の中で市の公金を3カ月間も流用する。こういう行為は断じて見逃がすわけには参りません。仮に極端に申し上げますと、だれか金を借りたい、その場合に金を貸してやる、そうしてその公金は他にまた出て行きますと、高利で貸すこともあり得るわけです。そうすると、これはやはり支出問題としては違法ではないかと思うのです。そういうように流用するということは、しかも公金を無利子で貸しておる、こういうものと関連をいたして参りますと、今回のこの問題については、私は絶対に納得をしないのであります。従いましてこの予算につきましては、絶対に反対を申し上げたいと思います。           (登  壇) ◆7番(佐藤光司郎君) 発表をしないつもりであったのですが、殊に委員長の名を指しまして討論がございましたので、一応釈明の要を認めますので、釈明をしておきたいと思います。(「討論だぜ」と呼ぶ者あり)討論を合せます。討論の中にも特定の名を指していわれると釈明はできると思うので、その点は御了承を願いたいと思うのですが、総務常任委員長は親切に聞いておるのに親切に答弁しないということはけしからんじゃないか、見解の相違で逃げておるかのように発言がございましたが、(「その通り」と呼ぶ者あり)それ自体がもう見解の相違じゃないでしょうか。私は初めその内容をいわゆるこうだということを詳細に説明を申し上げて、それは見解の相違というものじゃないでしょうかということでいっておるわけなんだから、自分の思うような答弁が得られなかったら不親切だといわれたら、委員長は何ぼあってもたまらんものだと思う、こう考えるので、後で速記録が残ると、何だ総務常任委員長の佐藤という奴は不親切な奴だということになってはいかんので、この際明かにしておきたいと思います。不親切ではありませんでした。 ◆24番(大槻弥之助君) 先ほど江上議員からいわれましたように、この問題については当然市の公金が3カ月間貸されておる以上、私は当然これ金利をとって、そうしてもし差支えない、それにもかかわらず寄付金が返されなければならないということは、私どもは筋が通らないと思う。あくまでも私たちはこの問題は、先ほど意見を申し上げました中で2万円のやつが3万400円で売れておるから、その間の差額というものが、私は必ずどこへかいっておるだろう、あるいはまたその差額を通じて、私はだれがもうけたとか、彼がもうけたとか、そういうことは申し上げませんが、そういう問題がある以上、私たちは必ずこの問題についてまたとかくいわれるというような恐れがありますので、本問題については、私どもはあくまでも灘製菓と、そうして買ったところの協和醗酵との間で解決すべき問題であって、市当局がこの金を支出すべきでないということだけを申し上げて、反対意見としておきます。 ○議長(塚田義則君) ここで討論を打切り、採決に入ります。少数意見の留保がありますので、原案について採決を行います。  議案第119号及び議案第123号、並びに議案第136号の3件は、いずれも原案通り決定することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立する者あり) ○議長(塚田義則君) 起立多数であります。よって議案第119号及び議案第123号、並びに議案第136号の3件は、いずれも原案通り可決確定されました。  次に議案第124号ないし議案第130号、及び議案第135号の8件を一括上程いたします。各案につきましても、いずれも担当常任委員会に付託して御審査を願っておりますので、これより各委員長の報告を願います。  まず社会文教常任委員長 江上常富君。 ◆5番(江上常富君) 社会文教常任委員長報告。  議案第128号 昭和37年度西宮市特別会計住宅費歳入歳出追加予算及び議案第129号 昭和37年度西宮市特別会計分譲住宅建築費歳入歳出追加予算、以上両案に関し委員長報告を申し上げます。  各案につきましては、去る13日開催された委員会において当局より詳細なる説明を聴取し、慎重審議いたしました結果、原案を妥当と認め承認いたしました。  議員各位の御賛同をお願いして委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次いで産業衛生常任委員長 岡田八百蔵君。           (登  壇) ◆23番(岡田八百蔵君) 産業衛生常任委員長報告。  ただいま上程されました諸議案のうち、本委員会に付託されました議案第124号 昭和37年度西宮市特別会計中央病院診療所費歳出更正予算、議案第125号 同と畜場費歳入歳出追加予算、議案第126号 同清掃事業費歳出更正予算、及び議案第135号 同自転車競技事業費歳入歳出追加更正予算につきまして、本月14日、15日の両日にわたり開催の委員会において慎重審査の結果、次の要望を付し原案を承認することに決定しました。  次に議案第124号に関し、要望事項を申し上げます。まず第1款中央病院診療所費第1項中央病院第8目諸費第9節賃金において臨時医師賃金として51万円を計上しております。これは医師2名の退職に伴う欠員補充ができないため、臨時医師の雇用に要する賃金であります。中央病院につきましては、本年度当初医師の定数を4名増とし、その増員分の採用の決定をみないまま、今回の退職者を出したもので、合せて6名の欠員を生じたのであります。当局におかれましてもかねてから医師の確保に苦心され、格別の努力をされておりますが、同病院は最近基準看護を実施されたばかりで、医師の不足は直ちに患者サービスに支障を来たすものと考えますので、可及的速かにこれが欠員の補充を行い、運営万全を期せられるよう、なお一層の御努力をお願いする次第であります。また本会計に関連して特に要望いたしたいことを申し上げます。本市の中央病院は名実ともに充実した近代的な総合病院として比較的市民の間で好評をはくしているものでありますが、最近における癌に対する世人の深い関心を考えるとき、この早期発見のための設備が是非必要であると痛感するものであります。癌は発見、治療共に困難な病気として全ての成人が常に大きな脅威を感じている状態でありまして、例えば日本人に最も多い胃癌について早期発見に卓抜な効果を挙げている胃カメラを常設するなど、予防診療の面において設備を充実し、もって市民の健康管理上遺漏のないよう格段の御努力をお願いいたすのであります。  以上の通りでありますので、議員各位におかれましても、本委員会の決定に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に建設水道常任委員長 伊藤亀雄君。           (登  壇) ◆8番(伊藤亀雄君) 建設水道常任委員長報告。  ただいま上程中の諸議案のうち、当委員会に付託を受けました議案第127号 昭和37年度西宮市特別会計下水道事業費歳入歳出追加更正予算議案第130号 昭和37年度西宮市水道事業会計追加予算、以上2件につきましては、去る17日委員会を開催し、慎重審議の結果、いずれも原案を承認することに決定した次第であります。  議員各位におかれましても、何とぞ本委員会の決定に御賛同賜りますよう、お願いいたします。 ○議長(塚田義則君) 以上で各委員長の報告は終りましたが、ただいまの各報告に御質疑はありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の各案に御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで討論を打切り、採決に入ります。  議案第124号ないし議案第130号、及び議案第135号の8件は、いずれもただいまの各委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第124号ないし議案第130号、及び議案第135号の8件は、いずれも原案通り可決確定されました。  ここで昼食のために休憩いたします。           (午後0時3分    休憩)           ──────────────           (午後1時13分   開議) ○議長(塚田義則君) 午前中に引き続き再開いたします。  次に議案第133号及び議案第137号、ないし議案第141号の6件を一括上程いたします。各案につきましても、それぞれ担当常任委員会に付託して御審議を願っておりますので、これより委員長の報告を願います。  まず総務常任委員長 佐藤光司郎君。           (登  壇) ◆7番(佐藤光司郎君) 総務常任委員報告。  議案第133号 覚書締結の件、議案第139号 議決変更の件、議案第141号 工事請負契約締結の件、以上3件に関し委員長報告を申し上げます。  各案につきましては、本月13日開催いたしました委員会において関係当局より詳細なる説明を聴取し、慎重審議いたしました結果、いずれも原案を妥当と認め、これに承認を与えた次第であります。  議員各位の御質問をお願いいたしまして、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次に社会文教常任委員長 江上常富君。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) 社会文教常任委員長報告。  議案第137号 寄付採納の件、議案第140号 土地買収契約締結の件、以上両案に関し委員長報告を申し上げます。  各案につきましては、去る17日開催の委員会において当局より詳細なる説明を聴取すると共に、拡張用地の現地視察をも行い、慎重審議いたしました結果、いずれも原案を妥当と認め、承認を与えるべきものと決定した次第であります。  議員各位の御賛同をお願いいたしまして、委員長報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 次いで建設水道常任委員長 伊藤亀雄君。           (登  壇) ◆8番(伊藤亀雄君) 建設水道常任委員長報告。  議案第138号 予算外義務負担の件につきましては、去る17日の委員会において慎重審議の結果、当局提案通り承認することに決定いたしました。  議員各位におかれましても、何とぞ本委員会の決定に御賛同を賜りまするよう、お願い申し上げます。 ○議長(塚田義則君) 以上で各委員長の報告を終りましたが、ただいまの報告に御質疑はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の各案に御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 討論を打切り、採決に入ります。  議案第133号及び議案第137号ないし議案第141号の6件は、ただいま委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第133号及び議案第137号ないし議案第141号の6件はいずれも原案通り可決確定されました。  次に諮問第1号 町の区域変更の件を上程いたします。本件は建設水道常任委員会に付託して御調査を願っておりますので、これより委員長の報告を願います。  建設水道常任委員長 伊藤亀雄君。           (登  壇) ◆8番(伊藤亀雄君) 建設水道常任委員長報告。  ただいま上程されました諮問第1号 町の区域変更の件について御報告を申し上げます。  本件につきましては、去る17日の委員会において当局の詳細なる説明を聴取して慎重審議いたしました結果、諮問通り異議なく知事に答申することに決定いたしました。  議員各位におかれましても、当委員会の決定に御賛同賜るようお願いを申し上げまして、委員長の報告といたします。 ○議長(塚田義則君) 委員長の報告は終りましたが、ただいまの報告に御質疑はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 質疑を打切り、討論に入ります。  上程中の本案に御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで討論を打切り、採決に入ります。  諮問第1号はただいまの委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって諮問第1号は異議なく答申することに決定されました。  次に請第7号 独立園舎建設並びに現状施設整備促進要望についての請願を上程いたします。本件は本月3日付をもって稲本正治氏外3820名より神谷議員外11名を通じ、議長宛提出されましたので、会議規則の定めるところにより、直ちに社会文教常任委員会に付託、御審査を願ったものであります。なおまた請願人より紹介議員を通じ字句の訂正申出がありましたので、書記をして説明せしめます。 ◎議会事務局次長(内藤康夫君) お手許に配付いたしました請願書に基いて御訂正を申し上げます。  3ページの上から5行目、末尾より6字目、以下10行目の12字目までを削除、並びに12行目の12字目、それより終りから4字目を削除、以上削除方本月14日申し出がありましたので、さように御訂正願いたいと思います。 ○議長(塚田義則君) それではこれより委員長の報告を願います。  社会文教常任委員長 江上常富君。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) 社会文教常任委員長報告。  請第7号 独立園舎建設並びに現状施設整備促進要望についての請願につきましては、去る17日開催の委員会において慎重審議いたしました結果、その趣旨を妥当と認め採決すべきものと決定した次第であります。  議員各位の御賛同をお願いいたしまして、委員長報告を終ります。 ○議長(塚田義則君) 委員長の報告は終りましたが、ただいまの報告に御質疑並びに御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで質疑討論を打切り、採決に入ります。  請第7号はただいまの委員長報告通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって請第7号は採択と決定されました。なお本請願は市長並びに教育委員会に送付いたします。  次に議員提出議案第15号 市有地不法占拠調査の件を上程し、特別委員長より中間報告を願います。  特別委員長 広田正次郎君。           (登  壇) ◆32番(広田正次郎君) 市有地不法占拠調査特別委員会中間報告をいたします。  本年9月の定例議会においてさらに継続審議の議決を得ました本委員会の調査事案に関しまして、その後の経過を簡単に御報告申し上げます。  当委員会に本年一応その調査の付託をされました事件は延べにしまして171件ありましたが、この11月末現在、このうち33件が処理され、すでにその解決をみました。その内容はそのほとんどが土木課所管にかかる道路不法占拠が主なものであります。このほかに当委員会が特に問題といたしましたのは、津門住江町所属公園敷地内にある不法占拠建物、これは同地区の環境衛生上並びに戦災復興土地区画整理事業遂行上、早期解決の必要を認めましたので、当局に対し強く該物件の移転先きを確保するよう、要望したのであります。その結果、ようやく本月7日にこの移転先きとして2カ所の候補地が示されましたので、委員会におきましては現地調査を行い、詳細に検討いたしましたところ、いずれも適格地であるという一応の意見の一致をみたのであります。これが選択については当局に一任いたしました。従いまして該公園における不法占拠建物の移転並びに撤去に関する件は近々に樹立せられるものと確信いたす次第であります。  以上本委員における調査の概略について報告いたしましたが、現在なお未着手、未解決の事案につきましては、近々さらに市当局を督励し、調査を進め、あらゆる困難を克服し解釈を図るべく一層の努力を重ねる所存でありますので、なお引き続き閉会中の継続審議の御決議を賜りますよう議員各位の御賛同をお願いいたしまして、中間報告を終ります。 ○議長(塚田義則君) 報告は終りましたが、ただいまの報告によれば、なお引き続き閉会中の継続審議とされたいとのことであります。  お諮りいたします。本件はなお引き続き閉会中の継続審議とすることに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議員提出議案第15号はなお引き続き閉会中の継続審議と決定されました。  次に議案第43号及び請第2号、並びに議員提出議案第7号を一括上程いたします。各案につきましては、社会文教常任委員会特別委員会に付託して御審査を願ったものでありますが、それぞれの委員会においてはいまだその調査は終了されておらず、なお引き続き閉会中の継続審議とされたい旨申し出があります。  お諮りいたします。各案はなお引き続き閉会中の継続審議とすることに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議案第43号及び請第2号、並びに議員提出議案第7号は、いずれも引き続き閉会中の継続審議と決定されました。  次に議員提出議案第9号 電話積滞解消に関する決議の件を上程いたします。本件は長本議員外9名より会議規則第12条により提出されたものであります。これより発議者を代表して長本議員より提案説明を願います。           (登  壇) ◆12番(長本信頼君) 会議規則第12条の規定によりまして電話積滞解消に関する決議案を幹事10名を代表いたしまして、はなはだ僭越でございますけれども、私の方から説明をさして頂きたいと思います。  みなさん方も御承知のように、当市における電話の状況は昭和32年から34年の間におきまして全部自動式になりまして、非常にその面におきましては市民の利用面に大きな役割を果しておるのは御承知の通りであります。しかしながら今日なおかつ多数の市民の需要に応えきれないというのが現在の状況でございまして、参考のために申し上げますと、積滞数におきましては6300強、なおその内容をみてみますと、鳴尾、あるいは瓦木、甲東地区におきましては3年以上をかけておるけれども、いまだにその電話がつかないというような方も沢山あるのでございます。本市は大阪あるいは神戸の中間に位いをいたしまして、工業的にみましても、あるいは経済の面からみましても、非常に大きな役割りを占めておるわけでありまして、かつまた人口も年々1万数千人増加いたしておるような現状であります。もちろんそうした中には、住宅、店舗というような新築も非常に大きく発展をいたしておるのであります。従いましてこのような西宮市の都市の発展策から考えまして、あるいはまた市民の文化的水準の向上のためにも、是非ともただいま申し上げましたように電話の積滞というものを一日も早く解消する必要がここで急務となって来ようと思うのであります。特に市内線を大幅に増設いたしまして、新しく局舎を建てまして、速かに市民の要望に応えることが、この際の急務であろう、このように考える次第であります。そのような意味合いにおきましてみなさんのお手許にお渡しをいたしましたこのような案文を、できれば本議会におきましてみなさん方の満場一致の御賛同を頂きまして、関係当局に対して私たち市議会の意見とし、あるいは29万市民の声として、そうして積滞解消を促進をして頂く、このような趣旨でございますので、どうか満場のみなさんの御賛同を頂きたい、このように思う次第であります。幸いにいたしましてみなさんの御賛同が頂けますならば、この趣旨をさらに具体的に推進する意味におきまして若干名の委員の選出をお願い、そうして関係当局に対して折衝、あるいは陳情を行って頂きたい、このようにも提案者は考えておりますけれども、人選、あるいは人数等につきましては正副議長に一任を申し上げたい、このように思っております。  以上をもちまして提案説明を終ります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 説明は終りましたが、本件に御質疑並びに御意見はありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) ここで質疑討論を打切り、採決に入ります。  議員提出議案第9号 電話積滞解消に関する決議案は提案通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議員提出議案第9号は原案通り可決確定されました。  なおただいま提案者より決議文の取扱いについて御意見がありましたが、さよう取り計らって御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって本決議文の取り扱いについては正副議長において人選の上処理することにいたします。
     次に議員提出議案第10号 公立高等学校入学選抜要綱反対並びに学級増要望に関する決議の件を上程いたします。本件は江上議員外10名より会議規則第12条により提出されたものであります。これより発議者を代表いたしまして江上議員より提案説明を願います。           (登  壇) ◆5番(江上常富君) 議員提出議案第10号 公立高等学校入学選抜要綱反対並びに学級増要望に関する決議につきまして提案説明を申し上げたいと思います。  すでにみなさん御承知の通り、県教育委員会は来年度の公立高等学校の入学選抜について方針を決定され、新聞に報道されておることは御承知の通りであります。そこで当市がとって参りました従来の考えというものは、総合選抜制をとって参って来ております。従って今度の県教育委員会の決定通り推進をされるということになりますと、来年度からの高等学校入試を受ける生徒はもちろん、父兄にも大きな混乱と不安を与えるものであります。そういった意味合いから社会文教常任委員の各位からもいろいろ問題が出されまして、そして私が提案の趣旨を述べることになったわけであります。なお他の各派幹事の方々も御賛成を願いまして、私が代表して申し上げておるわけであります。そういった意味合いから従来とっておりました総合選抜制をさらに推進するためにも、現在県教育委員会がとっておりますこの要綱について強く反対をして参りたい、こういうように考えておるわけであります。さらにまた来年度における中学卒業生の問題は非常に入試の問題について不安がありますと同時に、当市は巨大な費用を投じまして、市立仮称東高等学校を作ったわけであります。しかしながらこれをもちましても、なおかつ中学浪人が出る現状であります。すでに現在あります27学級が今日の時点では約41学級になる予定になっておりますけれども、しかしながらなおかつ約二、三百人は高等学校に行かれないという数字を示しておるわけであります。そういうような観点からどうしてもさらに一歩を進めまして学級増をして行かなければならないと考えておるわけであります。そういう点から県に対しまして、教育委員会に対しまして学級増の要望を行い、そしてそれを推進して行きたいと考えるものであります。以上の趣旨によりまして別途配付しております議案の通り公立高等学校入学選抜要綱反対並びに学級増要望に関する決議を提案申し上げまして、満場一致の御決定を賜りたいと思います。なおこの決議の実行に当りましては正副議長に御一任を申し上げたいと思います。  以上で提案説明を終ります。(「よろしい」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 説明は終りましたが、本件に御質疑並びに御意見はありませんか。──13番。 ◆13番(野田義夫君) この決議案に関連して私はお願いいたしたいことがあります。この決議案が通らなかった場合、少くとも200名ぐらいの中学浪人が市内にできるのではないかという心配があります。その心配がさらに現在社会問題になっておりますところの青少年の非行問題につながりがあると、私は思うものであります。昨日も今津駅前で学生の集団万引きが検挙されたというような通知を受けましたが、詳しいことはまだ調査中でありまするが、36年度における市内にどれだけの不良行為による補導をなされておるかということを当局において調査いたしますと、3176名、内訳けを申し上げますと、この3176名のうちで少年犯罪として検挙された青少年が518名もございます。毎月市内には40名余りの少年犯罪者が発生しておる現状、そうして二百数十名に及ぶところの青少年が補導を受けておるというこの現実、こういう現実を考え、さらに反抗期にある青少年が親のいうことを聞かない、先生方のいうことにも反抗するというものが、同僚の子は入学できたが、自分の学業にも関係があるでしょうが、入学できないという反抗もあり、不満もあり、そういったことが不良少年あたりに多くなって来るというような懸念がだれしも考えられるのであります。そういう点におきまして当局においてはいろいろ青少協というものがあり、また補導員も非常に御苦労を願っておることはよく承知いたしておりまするが、さらにこういう面につきましての対策を強化せなければならん。私は昨年今津の駅前の交番にささやかな街頭補導所の詰所を作ってもらいたい、年末の警戒、その他いろいろ非常の場合にもそういう人たちの憩いの場なり、また補導の場所も是非やって頂きたいということをお願いして、そして大体青写真までできておったのであります。一部の反対の方からの進言かどうか、詳しくは知りませんが、それが中止になって私はまことに遺憾に今もって存じております。こういう点につきまして当局はいろいろと他都市においてでも青少年の問題は真剣に取り上げられてその対策を講じられております。こういうことにつきまして市長なり教育長はどういうふうにお考えになっておるかということを、あえて私はこの機会に質問をいたしたい、こう思います。 ○議長(塚田義則君) 野田さん全部聞いておりますと、御尤な御意見ですが、この決議案とは大ぶ離れておりますから……。 ◆13番(野田義夫君) この決議案とは関係がないとおっしゃれば、私は……。 ○議長(塚田義則君) 間接な関係はあるでしょうが、ちょっとこの決議案は……。 ◆13番(野田義夫君) この問題は別にお聞き願って、そうしてお考え願って、答弁はそれでは結構です。 ◆33番(長岡初男君) ただいま提案されました公立高等学校入学選抜要綱反対並びに学級増要望に関する決議案、その点につきましては、私は賛成でございます。この決議がなされて県の教育委員会に対して市議会が強力な働きかけをやらなければならないと考えております。しかしながらこの決議案を出さなければならなかったその経過については相当重要な問題があろうと思うわけであります。私どもが聞いておる範囲では西宮市内の鳴尾高等学校、市立西宮高等学校、市内の各中学校の校長会、PTAのほとんど大多数の方々、そういう方々は従来西宮市がとって来たところの総合選抜制というものに賛成をしておるのであります。ただ1校だけ県立西宮高等学校が強力に反対をして、いわゆる単独制に近い考え方をもっておるわけであります。そのことが今日県の教育委員会から総合選抜制とはいい条、成績順に合格者を決めて、その次には各個人の志望を重視をして入れて行く、こういうことがなされますると、その次に起って来る問題としては、新設の西宮市立仮称高等学校が不遇な条件にさらされて来るということが明かでございます。そういう点からこういう決議案が出されて来たと思うのであります。私は非常に遺憾なことは、今日まで西宮市が県立の高等学校の教職員に対して年間約4万200円余の金を研究費、あるいは互助会の交付金というような形で支出をしておるのであります。その支出をしておるという根源は西宮市の子供を県立の高等学校があずかってくれて、そして十分に西宮市の教育方針、教育行政に協力をして頂いておるというために、感謝の気持ちを込めてその交付金を出しておるのでございます。しかしながら本市の教育方針に反対をする教職員の方々に将来も引き続いてそのような交付金を出さなければならんのかということについては、私は非常に遺憾に思います。これは私は出す必要がないと断定してはばからないのでございます。私はそういうことから、この際に特に当局の見解を聞いておきたいと思います。西宮市の教育方針に協力をしない学校に対しても、将来にわたって互助会の交付金、あるいは研究費等の名目をもって尊い市費を支出するお考えであるかどうか、この点だけは明確にしておいて頂きたい、こう思うわけでございます。 ◎教育長(刀禰館正也君) ただいま長岡議員さんの御質問でございますが、理論的にはおっしゃる通りであると思うのであります。従来西宮市が全国最高というよりも、ただ西宮市だけが県立高等学校の教員に対して一般の小中の教員、あるいは市費の教員に準じて多額の市費を補助して来たというのは、一にかかって西宮市の公立高等学校がおたがいに手をつないで、市民の子弟の育成に協力してくれるという建前において支出して来たと、このように私も信じております。しかしながらまことにわれわれの指導も不十分でありまして、こういった遺憾な事態を招いたわけでございますが、さりとてそれに対する当然の措置と思えるかも知れませんが、一つの手段を講じた場合には、やはりこれは一般市民の目からは単に報復的な措置であるといったような批判も免れないでありましようし、かつ教員1人1人の努力を考えてみるならば、やはりそれはそれなりに教育的な信念において動いたというような考え方もできます。私はこの際にまことに遺憾な点もありますけれども、でき得れば議員みなさま方の御理解を頂きまして、従来通り支出をして頂くならば、県立西高の教員たちも制度的にはそのような方向をたどりましても、市の恩恵に対して反省もすれば今後についての協力もいたす、このように考えておる次第でございます。そういった点、理論的には御尤もでございますけれども、できますれば従来通りの御措置をお願いしたい、このように考えております。(「教育長自身が困っておるのと違うか」と呼ぶ者あり) ◆33番(長岡初男君) 私は今の教育長の御答弁は教育長という立場からはそういう答弁をされることは尤もだと思います。しかしながら私どもは議会で予算を選決する立場におります私どもの立場から申しましたならば、市の教育方針に今日の段階において協力をしてくれておらないのであります。しかも今年度の互助会交付金はいまだ交付されておりません。今日の段階で、それでは県の教育委員会が立てたその基本的な方針を議会が決議をして強力な働きかけをやって、これが根底から市の教育委員会がもっておるような形に変るかというと、これはできないとは申しませんけれども、非常に至難な問題であります。その一番根源になっておるのは県立西宮高等学校の態度でございます。そういうことから考えましたときには、私は市民の血税をそういうところへ出すことについては、とうてい賛成いたしかねます。これは予算が出て来たときにやりますが、私の考え方を申し上げておきます。(「同感」と呼ぶ者あり) ◆12番(長本信頼君) ただいま提案されております議員提出議案の決議案の内容そのものにつきましては、何ら異議はございませんし、もちろんこの趣旨には同感でありますけれども、先ほどからるる指摘をされておりますところの県西の教職員に対して従来市当局が支弁をしておるところの県費、というところの市の職員との差額の支弁につきましては、ただいまの長岡議員の御意見を拝聴いたしておりますと、市の方針に協力をしてくれないので市から支給する必要ない、こういうような御意見が出ております。これは一面考えますと、まことにしごく御尤ものようでもあります。しかしもちろんそういう点につきましては、私も従来からこの議会におきまして議会があるたびに県西の従来からとって来られたところのいわゆる単独選抜制というものにつきましては、はなはだ遺憾の意を表明した1人でございますけれども、しかしながらもっと問題を本質的に考えまして、市の方が支弁をしておるところのいわゆる互助会の交付金というものは、その主たる目的というものは、西宮市民のいわゆる子弟を教育してもらっておる、従ってその御苦労に応えるために、互助会に対していわゆる交付金というような建前で、私は今日までああした制度がいま続いて来ておる、このように理解をいたしております。従いまして巷聞いわれるように、こと教育の問題につきましては、政治に左右されずに、その正しいと信ずる方向に教育の基本を進めて行くというのが、これまた一面考えようによりましては教育者のとるべき態度ではないかと思うのであります。しかしながら今日の西宮の現在おかれておる状況の中から、今回の県西がとられたあの単独選抜制の御意見というものは、私はこの意見はこれは容認するわけには行きませんけれども、私はこうした交付金の、いわゆる互助会の交付金というものの主たる目的というものが子弟を教育してもらっておる、それに対するいわゆる謝礼というような意味合いで支給をされておりますので、これとても止めるということは多少問題があるのではないか、このように考えております。なかんずくいろいろ聞いてみますと、県西の教職員の中にもこの選抜方法につきましてはいろいろ議論があるようでありまして、あそこの教職員の全部が単独選抜制に賛成をしておるということでもないように思います。そうした点は特に当局の方は十分に考慮研究なさって、そうして遺漏のないようにお願いを申し上げたい。つまり、いい換えますと、今後あらゆる機会を通じて単独選抜制という考え方についてはよく反省をしてもらうように話合いの機会を作ってもらい、当局の考え方を理解してもらうように努力を私は傾注しなければならんじゃないか、その努力は払うけれども、互助会に対する交付金を止めるということについては、私としては賛成をし難い、このように考えますので、一言意見として申し上げておきたいと思います。 ◆6番(八木米次君) ただいままでこの問題についての二、三の議員の意見を聞いておりますと、いうことを聞かんから金をやるなという論旨の方と、いうことを聞かないことはいかんが、そのことと、このことは別問題じゃないかというただいまの意見と意見が分れております。この論議を何時までも繰り返しておっても、そのこと事態において議長において今日の段階において結論を出さなくてもいいと思います。でありますから、これは不日に譲って、この問題について直ちに議事を進めてもらいたいと思います。 ◎市長(田島淳太郎君) これは非常に重大な問題でございます。普通だったらそういう方面に使う金は、まず予算を提案いたしまして、議会の御承認を得た上で支出するのでございますが、年末のこういう給与は性格上それができないので、従来はたいてい議員総会であらかじめ御了解を得て、そして正式の議決前に払わして頂く、こういう慣例になっておるわけであります。先般の市の関係の職員に対する給与はむろんでございますが、従来県費支弁の教員に対する差額支給の問題は幹事会の御了解を得て、そして執行さして頂いたということになっておりまして、本年も大体幹事会の御了解を得ておるわけであります。年末にそれを支給した後に、年明けて正式の予算を提案する。そのときにそういう問題が起って否決されると大変なことになるわけであります。これこそ不当支出であります。午前中に不当支出という話がございましたが、私どもは不当支出しておりません。これは全く誤解であります。何百坪かの土地を買うために出した千何百万円の金は議会の完全な承認を得て出しておるわけであります。承認を得ない金は出しておりません。私どもは不当支出はしておりません。何時かどなたか指摘されましたが、お前はよくおれには政敵があるんだといっていばっておるが、決していばっていない、私は常にそういうことを感じておるわけであります。何か今の市長に弱点があればひっかけてやろうと思って待ちかまえておる連中が相当おるのです。私に関しては鵜の毛でもつくほどのすきもこしらえられません。決して間違ったことはしておりません。何か大槻君は大ぶ露骨なごとをいいましたが、私にいうたのやないと思いますが、もしそういうことを考えておったら大間違いで、これは人をみくびつおるもはなはだしいと思いますが、これ数百万の問題になろうと思うのであります。これは市会でそういう疑問があって、決定されないのに、疑問があるという話を議場で伺った上で、それを知りながら、私どもはそれを支出するわけにはいかんのです。両方の議論も理由があります。かつてみなさん御承知のように、尼崎市が例の入学事件の拒否問題で拒否をしたために、そういう金は出すなとはいう市会で認定されたために、市当局は執行できなかった事実があるのであります。恐らく最近まで続いておるんじゃないでしようか。あるいは本年あたりは解決したかも分りませんが、(「7月に解決しました」と呼ぶ者あり)長年の間そういう金は出してはならんということを市会で決定されて出してなかったのであります。そういう事実がございますので、どうぞひとつ今日時間かかってはなはだ恐縮ですが、ある程度に論議を願いまして、決定をして頂くか、あるいは私どもが従来の慣例に従って執行しても来春は通して頂けるという確信をもつに至らない限りは出せんと思うのであります。そういうことではなはだ恐縮ですが、どっちかこの議案が終った後に御意見を拝聴したいと思います。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(塚田義則君) 質疑討論を打切り、採決に入ります。  議員提出議案第10号 公立高等学校入学選抜要綱反対並びに学級増要望に関する議案は提案通り決定して御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よって議員提出議案第10号は原案通り可決確定されました。なお本決議案の取扱いについては社会文教常任委員会の御協力を得ることにいたしたいと存じます。御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) 御異議を認めません。よってさよう取扱うことにいたします。  ここで暫時休憩いたします。           (午後2時0分   休憩)           (午後3時55分  開議) ○議長(塚田義則君) ただいまより本会議を再開いたします。  26番 宮崎議員の発言を許します。           (登  壇) ◆26番(宮崎三治君) 最も簡潔に御質問をいたしたい、また御答弁も同様にお願いいたしたいと思います。  私の質問しようといたしております姉妹都市の実績の問題でありまするが、本市とスポーケン市が都市提携して以来、本市の市長が向うに行かれ、スポーケンからこちらへ来られる、あるいは学生を派遣した、こういうふうなことは、私も承知しておるのでありまするが、各種団体、あるいは学校、一般市民相互間が如何に友好親善を図っておるか、また文化を如何に交流しておるか、こういう実績についてお伺いいたしたいのであります。それと同時に今までの実績から今後の指導方針はどうやる考えか、この点についてお伺いいたします。  次に鳴尾川の問題でありますが、鳴尾川は去る9月の市会に私質問いたしております通りでありまするが、その後あの臨港線は道路工事が行われておるのであります。それをみますと、相当高くあの石の上にさらに間知を積んでおる、その高さは大体高いところで3尺か、あるいは2尺、低いところもあるのでありますが、このように積まれておるということは、今後の阪神パーク以東の面においても同様な工事が行われるのではないか、こういうように考えるわけであります。これを無視して本市の埋立計画、私の申し上げております埋立計画はでき得ないと考えますので、今お聞きしますと調査中であるということであります。十分調査をして頂きまして、速急にこの道路工事関係者と連絡をとって頂きますと同時に、付近の土地は汚臭でふんぷんとしておったというようなことで建築を余りしなかったのでありますが、御承知のようにキャンプ跡に相当アパートが建ったのでこれと並行してこの土地も開発、建築が行われておるのであります。そういうところの計画にも市の計画というものを早く示してやるということが、土地の所有者、一般市民に与える利益でないかと考えますので、この点も特に早急にやって頂くよう要望しておきます。  次に森田汽船でありまするが、これは80万坪ほど浜甲子園地先きに計画を申請しておるわけです。これはその後どうなっておるか、これまた県は諮問する見通しがあるのか、またその後森田汽船においてはこの埋立てをどういうような利用計画をもっておるのか、お分りであったなれば御答弁が願いたい。  以上。 ◎企画室長(南野三郎君) まず最初の姉妹都市の実績について申し上げます。  先ほどお話がありましたように、市民として、あるいは学校とか、そういう団体の交歓の状態でございますが、市民同士が百数十人の人が現在文通しておられます。そして学校といたしましては、武庫川大学が向うの大学とやはり姉妹校の関係を結んでゐられると思いますが、そういうことでいろいろ資料の交換とか、テープの交換とか、やっておられます。市立高等学校も向うの高等学校と姉妹校を結ぶということでいろいろ資料の交換をしておられます。そのほか学生連中が相当向うの学校へ行きたいということで希望がどんどん申し出があるのでございます。現在ドルの関係で非常に向うへ渡れないような状態でございますが、来年の9月頃にはその制限が撤廃されるのではないか、そういうことになると相当留学が実現できると思います。向うは手を受けて待ってくれております。医師会も向うの医師会と相当資料の交換をやりたい、先般向うの医師の方が1人来られまして、こちらの医師会の幹部の方がおいでになりまして、いろいうそういうふうな医学上の問題を含んでおられます。将来はやはり姉妹都市と同じような医師会としての交換をやって行かれると期待しております。そのほかロータリー、ライオンズもそれぞれの組織を通じて向うロータリー、ライオンズといろいろ交換しておられます。今後の指導方針といたしましては、どうも指導という言葉がどうかと思うのでございますが、これは恐らく民間同士でやって欲しい、これが本当の理想だと思います。役所は役所同士、市長は市長同士の付き合いはいいと思います。いろいろな団体が向うの同じような団体、同じような階級の人、同じような商売人、そういう人たちがどんどん意見の交換をしてもらって、親善の実を挙げてもらいたい、こういうふうに考えております。向うから来ました人は現在で約70人ぐらい来ております。こちらは市の分を含めまして現在十四、五人でございます。向うからは相当沢山来ておりますが、これはドルの関係でいたし方ないのではないか、そういうふうに考えます。  それから森田汽船の埋立ての問題でございますが、これにつきましては県の方ではまだ申請をあずかっておるそうでございます。しかし先般議長さんが阪本知事とお会いになったときに、知事はこのように申しておられますので、これにつきるのではないかと思うのであります。「大阪湾、東京湾のごときは、国の方針が決定しないことには、知事ではどうすることもできないので、私もしばしば中央と連絡をとっているが、まだ決定に至らないので困っている。こういうことを申しております。これでつきるのではないか、こういうふうに考えております。なおポートオーソリティの計画がありますが、国の方針ということによって考えて行かざるを得ないのではないか、こういうふうに考えております。(「了解します」と呼ぶ者あり) ○議長(塚田義則君) それでは次に37番 幸田議員の質問を許可することにいたします。           (登  壇)(拍  手) ◆37番(幸田竜一君) みなさん大変お疲れのところ恐縮でございますが、しばらくの間御辛抱願いたいと思います。  質問の第1点は教科書の無償支給に関してでございますが、教育は国家の大計であり、国家民族の繁栄は次代の後継者を有為、有徳の人材に育成することにあると思います。政治は現代の教育であり、教育は将来の政治であるといわれております。池田総理は国作りは人作りにありとして、教育の振興に目下必死の施策をめぐらしておることは、すでに各位の御承知の通りであります。日本国憲法の第26条本文には教育を受ける権利として、全ての国民は法律の定めるところにより、その能力に応じて等しく教育を受ける権利を有すると教育の機会均等を規定し、さらに2項には、全ての国民は法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受ける義務を、義務教育には無償とすると、国民の教育の義務を規定しております。国家においても、教科書無償給与を決定し、明度度において実施をみるに至ったことは、教育振興のため極めて有効な施策と信じます。初年度においては、わずかに1年生だけの児童にのみ限定されたことは、まことに遺憾にたえないところであります。わが西宮市は伝統として従来特に教育を尊重し、その設備、施策等においては、常に模範を示し、その効果も著しいものがあることは、各位の御認識の通りでございます。今後生存競争の熾烈を予想される当市の将来のために、まことに慶賀にたえないところであります。ここにわが西宮市においては国家の施策に先んじ、全小学校、中学校を通じて義務教育の生徒に教科書無償支給を卒先決行することにより、一層この国家の教育施策を促進し、児童生徒を初め、父兄をして市の教育に対する格段の熱意に奮起させ、その効果は甚大なるものがあると確信するものであります。先ほど申し上げましたように、国家の施策に先んじ、また教育施策を促進する意味において、西宮市においては無償支給をどのように考えておられるか、明年からこれが実施をする御意向がないか、このことについてお伺いしたいと思います。  その次は消防事故のことでございますが、昨年11月18日に起りましたはしご自動車の訓練中の事故について昨年9月19日私の質問に対して消防長は神戸大学に依頼して原因を究明していると答弁されております。私はこの結果を市民に安心感を与えるよう市政ニュースを通じて知らせて欲しいと要望しておりましたところ、広報課長は市民に不安のないよう報道すると答えておられる。ところがその後1年を経過しておりますが、一向にそういう報道がみられない、その究明の結果を詳細報告して頂きたい。その答弁の如何によって再質問をいたします。  その次は安全都市のことでございますが、1月10日にわが西宮市は安全都市を宣言し、その後多大の費用を投じて国道にも水銀灯がつきました。その結果どのような効果があったのか、その点についてお伺いしたいと思います。また答弁頂いて再質問いたしたいと思います。  以上3点についてお伺いいたします。 ◎企画室長(南野三郎君) 安全都市の問題の方を先きに答弁いたしたいと思います。  国道に水銀灯をつけまして、その効果についてでございますが、これは一応はっきり効果がどれだけ出たということは数字ではいいにくいと思います。現に交通事故は数では減っておりません。しかし正式に点灯いたしましてからは、死亡事故は私は1名のように聞いております。それから事故が、例えば死亡事故が負傷ですむとか、あるいは負傷事故が車の損害だけですむということで、そういう面では効果があるように聞いております。それから西宮に水銀灯をつけたということで、芦屋がもうすでに計画をいたしております。また尼崎も何とか考えないかん、あるいはまた神戸もまた水銀灯を考えておるようでございます。そういうことで西宮で先鞭をつけたということが、阪神国道を明るくするきっかけを作った、こういうことがいえると思います。なおわれわれが、市の運転手もそうでございますが、われわれがしょっちゅう車に乗りまして聞きますと、とにかく西宮へ来ると非常に運転が楽であるということで、いわゆる運転関係の人は全部口をそろえてほめてくれておるということは非常に気強いことでございます。大体そういうことでございます。 ◎管理部長(永島茂君) お答え申し上げます。教育長のっぴきならん来客がございますので、失礼いたします。  教科書無償支給につきましては、国におきまして明年度小学校1年生に支給するということになったわけでございますが、本市が卒先しましてそれ以外のものに全員にやるかどうかということでございます。諸資料なんかを調査いたしまして必要な金額はどのくらいかというようなことも調査済みでございますが、申し上げますと、小中学校全員にやりました場合には約3200万円要します。教育委員会の方といたしましては、すでに生活保護に準じる家庭の子弟に対しましては就学奨励金、それから教科用図書の給与金、修学旅行費の補助金、それから特に本年かち運動靴を年に2足、こういうボーダーライン層のものに対する措置は相当他都市よりも進んでやっておるつもりでございまして、これに要します金が年間約1800万円でございます。いろいろ調査をいたしておりますが、これにつきまして率先して明年からやるかどうかということにつきましては、現在のところ実施する考えはもっておりません。みなさん方すでに新聞で御承知かと思いますが、去る20日の神戸新聞に載っておりますが、ごく最近東京高裁の民事第5部の法廷におきまして愛知県のお方が訴えておられます憲法26条に載っておる義務教育費の無償につきまして訴訟が起されまして、小学校1年生から6年生までの教科書代合せまして5836円を国で負担せよという訴訟に対する東京高裁の判決が出ております。これによりますと、義務教育の無償とは授業料だけで教科書代まで含まれない、こういう判決が出ておることは、新聞で御承知のことと思います。われわれは別に判決にどうこうということでなしに、すでに国の方で教科書無償の話がいろいろ出ましたときに、資料集めまして検討いたしたのでございます。現在のところ市単独で実施する考えはもっておりませんので、御了承お願いしたいと思います。 ◎消防長(竹下宗吉君) か答えいたします。  ただいまの質問のあった事故発生後はや1年を経過いたしました今日まで原因を断定し、報告ができないことは、市長初め議会のみなさんに対し心よりおわび申し上げる次第でございます。昨年の12月19日の定例会におきましても質問にお答えいたしました通り、万一に備え、市民に不安をもたしてはならない、原因が確定すれば市政ニュースを通じて市民に周知徹底すべきだとのお言葉でございます。結論が出ましたならば、かようにとりはからいいたしますと申し上げますが、私の努力の至らない点もありますが、今日まで原因の最終決定をみせておりませんので、発表の域に至っていないような現状でございます。 ◆37番(幸田竜一君) まず企画室長にお伺いしますが、私は国道だけのことを聞いているのじゃないのです。全般的に安全都市宣言をしてどのような効果が出ているかということを聞いているのです。  それから義務教育の無償の件はよく存じております、その点は。1回の競輪で収益が4000万円も上るのですから、全市の小中学生に無償支給しても、憲法で規定していると、私はこだわっているわけではありませんけれども、そういう恩恵的な措置が得られないものか、また今年度にやらなければ来年において小学校だけでもやるというようなお気持ちがないのか、そういう点もお伺いしたいと思います。  その次に消防の件でございますが、あの件は私はなはだ熱意がないと思います。ということは、聞くところによりますと、あの事故が起る数日後に今津中学において公開訓練といいますか、そういったような訓練が行われるということになっておったようでございます。もしあのとき、あの事故が今津中学校において起きたとしたら、生徒か、先生が事故にあっているはずです。幸いにして消防署においてやった訓練は跡かたがないように全治いたしております。もし今津中学において生徒か先生が不幸にして死亡し、また不具者になったという事件が起きたなら、消防署としても、市としても、警察としてもほっとけないと思います。1年経ってロープの切れた原因が分らない、そんなばかなことはないと思います。究明する熱意がないからだと思います。それは何も大学にまかしておくだけじゃなしに消防署自体としても、もっと研究しなければならんと思います。幸いにして何ら跡かたを残さないような直り方をしておるからいいようなものの、もし死亡したり、一生とりかえしがつかない片輪になったら家族がだまっていないと思います。あの事件はロープだけの事件ではないと思います。もっと他に操作の欠点があるのではないかと思います。当日操作をした責任者は一体だれであったのか。仮に紙のヒモにしましても、まっすぐにしたらなかなか切れません。ちょっとねじるとスパッと切れます。そのように操作の如何によってはいろいろなことが起ると思います。そういう点をもっと消防署において十分究明しなければならない問題だと思います。時間がありませんからまとめて申し上げますが、あの設備は、ライフバスケットは倉庫にしまい込んである、このように聞いております。もし倉庫にしまい込んであるとすれば、万一、近頃は毎日のように高層建築が建って行きます。アパートもどんどん建って行きます。万一火災が起きて人命救助をしなければならんということになった場合はどうするつもりなんですか。またわざわいを転じて福となすということがございますが、操作の誤りであれば、当面の責任者を追及する意思はございません。西宮市において、こうこうこういうわけで操作の誤りでロープが切れた。全国においてますますそういう高層建築が殖えて参ります。そういう建築が殖えて、そういうはしご自動車を今後使わなければならないという市が沢山できて来ると思います。その場合には、西宮市においてはこのように操作の誤りでこういうことになった。今後十分注意しなければならんということをもって、当時負傷しました中野君は犠牲になって全国に今後の運転士の範を示すということになれば幸いだと思います。もう一ぺんか伺いしたいと思います。 ◎企画室長(南野三郎君) 先ほど国道の水銀灯についてお聞きになりましたので、御答弁申し上げたのでありますが、全体についてということでございますが、効果を申し上げますと、例えば防犯灯を600灯殖した、あるいは下水道のふたを木製からコンクリートにした、あるいは交通の黄色い帽子を子供に配ったとかというふうなことはやったのですが、それが果してどれだけの効果が上っておるかという測定が非常に難しいと思います。ですからこういうことはどんどん続けて行くことによって、何らかの意味で効果が上って行くのではないか、どれだけの効果が上りましたということは、先ほど申し上げました国道の水銀灯なんかが一つの例でございますので、そういうことで御了承願いたいと思います。 ◎教育長(刀禰館正也君) 市内の全児童、生徒に対しまして教科書を無償で給与する意思はないかという御質問でございますが、現時点におきましては市は単独でそういう措置を講ずるということは正しい措置ではあるかも知れませんが、適正な措置とはいい難い、現時点ではそのように考えております。と申しますのは、まず第1に義務教育無償の一環といたしまして国においてこれを現在検討中でございまして、新聞紙上で御承知の通り去る11月14日臨時調査会の答申が出ております。その線に沿いまして、今後文部省と大蔵省とが折衝して何らかの手を打つのではないかと、このように考えているわけでございますして、いわゆる義務教育無償の一環として行われる教科書の無償配付という問題はあくまでも国でやるべき仕事である、このように私は考えております。またどうして市でやることが不適当かということにつきましては、これは2点あるのでございまして、1点はそれは形式的な平等でありましても、実質的な平等とはいい難い、もう1つの点は、もっと効果的な予算の使い方が沢山あるのでございまして、従来においても市教委といたしましては、その線に沿って措置をして来ましたし、今後ともさらに強化して行きたい、このように考えているわけでございます。自治法の定めるところの最小の経費で最大の効果を挙げるという趣旨に沿いまして、すでに昭和36年度以来田島市長の画期的な声明によりまして、PTAの経費負担減が2400万という巨費を投じて行われております。これらは父兄の負担を軽減すると共に、1人も子供たちにかわいそうな思いをさせない、ある子供はPTAの多額の金をもって行く、ある子供はもって行けない、そういったところの不均衡を是正するための極めて時宜を得た施策でありまして、本当はこれは国がなすべき仕事でございますけれども、それを待っておられないので、市単独で全国に先きがけてそういった措置を講じたということは非常に効果的な措置であったと思うのであります。なお先ほど部長から答弁したと思いますが、低所得者層の子弟に対しましては就学奨励金制度、あるいは教科用図書の給与金制度、修学旅行補助金制度等におきまして充全の措置をいたしております。教科用図書を例に引きますと、予算額は176万2000円でありまして、人員2400人を予定いたしました。それに対しまして昭和37年12月10日現在におきまして173万7623円を使いまして、2016人の児童生徒に措置をいたしております。なお予算はゆとりをもっているわけであります。このような措置を講じまして、本当に教科書の費用が出せないという父兄に対しましては、そういった措置を講じておるわけであります。現時点において教科書小学校1年生におきましては433円、最高の中学1年生におきまして1224円という金は一部の低所得者を除きます一般の家庭においてさほど過重な負担とはならないと考えております。そういう金があるならば、むしろそれはやはり義務教育の基本であるところの校舎、施設、あるいは備品、消耗品等の方にこれを振り向ける方が現在としては当を得た措置ではないか、このように考えている次第であります。 ◎消防長(竹下宗吉君) 幸田議員から熱意がないと、申訳けございません。いろいろ私といたしましても、あの事故発生以来甲子園警察、県警本部、また神戸大学の山本教授とも私自身15回も会っております。しかしながら先ほど申しましたように、原因ということははっきりしていない、いろいろ私は私なりに原因を一緒に検討いたしますときに、ああいう事故から反省いたしますときに、森田喞筒会社から使用について簡単な取扱い説明以外の操作を聞いただけで、実際の事故の当時のような訓練内容が説明書に書いてなかったということが1点と、もちろん神戸大学の教授も実際にロープの点検は難しいだろう、専門家でも分らないということはいっておられますが、ロープの保存というもの、格納ということが入念にしなければいけないということを感じたわけであります。それと納入に際して何ら強度試験が行われていない、こういうことも会社自体も悪いけれども、購入に当る消防署にも、この1点は落度があったのではなかろうか、その後におきまして、警察、県警本部、山本教授のみならず、私の方といたしましては布施工業の試験場に依頼いたしまして強度試験を実施いたしましたところ、内容におきまして神戸大学の教授と同じことがいわれておるわけでございます。ロープの購入につきましてはこの原因ということがはっきり分りませんので、今のところ購入はいたしておりません。しかしながら先ほど御指摘受けましたように、設備は倉庫にしまっておる、なるほど倉庫にしまっております。が、しかしながら議員のみなさんも御存じだろうと思いますが、これに代る救命袋もありますので、万一の場合には支障がないということを確信もっております。 ○議長(塚田義則君) 次の質問通告者東内議員はお取り消しになりましたので以上で質問は終了いたします。  以上で本定例会に付議された諸案件は全部議了いたしましたので、閉会いたしたいと存じます。閉会に際し、市長の御挨拶がございます。           (登  壇)(拍  手) ◎市長(田島淳太郎君) 閉会に当り一言御挨拶申し上げます。  12月の定例議会を招集いたしましたところ、みなさん開会以来今日まで20日間本会議、あるいは委員会と連日御苦労を賜りましてまことにありがたく、厚くお礼を申し上げる次第であります。  今議会に提案の諸議案につきましては、いろいろ御審議を願いまして継続された分以外は御承認を願ったわけでございます。決議に際しての御要望、また採択された請願につきましては、私ども議会の御意思に沿うようにできるだけの努力をするつもりでございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。また長らく御苦労をわずらわしております市有財産の不法占拠の調査等別委員会におかれましては、開設以来今日まで多大の成果を挙げて頂きまして、私ども執行機関の至らないところをお助け願ったわけでございまして、この点厚くお礼を申し上げる次第でございます。今議会は特に緊急の事態の発生しない限り、暦年の昭和37年の最後の議会だと存じます。本年1月以来幾多の議会におきまして沢山の議案を御審議願いまして、市政の伸展に寄与されました各位に対して、ここに深く敬意を表する次第であります。  どうぞ年末も押し迫りました、各位を初め御家族みなさま御円満、御健康のうちに新春を迎えられますようお祈りいたしまして、私の御挨拶に代える次第であります。失礼いたしました。(拍手) ○議長(塚田義則君) 私からも御挨拶を申し上げます。  議員各位には歳末何かと御多端の折から連日にわたって終始熱心に、かつ慎重に御審議を賜りましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。市当局のみなさん、教育委員会を初め、行政委員各位にもいろいろと御協力を頂いたことを深く感謝申し上げております。さて本年もいよいよ押し迫りましたが、去り行く37年を顧みますとき、行財政の面でいろいろと問題もありましたが、西宮市の発展と市民の福利増進のための市政が円滑に遂行されたことは御同慶の至りであります。来年はわれわれの任期も4月をもって終り、地方選挙に入るわけでありますが、この際さらに一層の研究と努力を重ねて、議会の責務を果したい覚悟であります。それではみなさん方におかれましては、いよいよ御健康に御留意の上、目出度く新年を迎えられますよう祈念いたしまして、閉会の挨拶といたします。  それではこれをもって12月定例議会を閉会いたします。(拍手)           (午後4時31分  閉会)...