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  1. 神戸市議会 2012-03-07
    開催日:2012-03-07 平成24年予算特別委員会第2分科会〔24年度予算〕(環境局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時1分開会) ◯主査(山本じゅんじ) おはようございます。ただいまから予算特別委員会第2分科会を開会いたします。 (環境局) 2 ◯主査(山本じゅんじ) それでは,日程によりまして環境局関係の審査を行います。  当局におかれましては,簡明な説明をお願いいたします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 3 ◯河井環境局長 おはようございます。環境局長の河井でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。それでは,着席させていただきます。  お手元の予算特別委員会資料の1ページをお開きください。  1平成24年度環境局予算編成方針からご説明申し上げます。  「自然と太陽のめぐみを未来につなぐまち・神戸」の実現に向けて。  神戸市は,昭和47年に人間環境都市宣言を行い,人間環境都市・神戸の実現を目指し,環境問題を市政の重点施策の1つとして取り組んでまいりました。また,神戸市民の環境をまもる条例に基づき,平成8年3月に神戸市環境保全基本計画を策定するなど,健全で快適な環境を確保するため,さまざまな施策を実施してまいりました。  このような状況のもと,平成20年5月に神戸で開催されましたG8環境大臣会合や,日本版グリーンニューディール,国の新成長戦略における環境未来都市構想の位置づけなど,地球規模の大きな潮流の変化を十分に見据えて,本市の環境政策を,健全で恵み豊かな環境が将来世代に継承される都市の構築を目指すものへとさらに発展させていくため,平成22年度に環境基本計画など4つの計画を策定・改定いたしました。  一方,平成23年3月に発生した東日本大震災を契機として,中長期的には,原子力に依存しない,あるいは必要としない電力供給体制を構築していくため,電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法の成立によって,本年7月には太陽光発電などの固定価格全量買取制度の施行が予定されるなど,平成24年度は我が国のエネルギー政策転換の元年になると考えております。  平成24年度予算編成におきましては,昨年度に引き続き,中長期的な神戸のあるべき姿である環境未来都市構想を推進するとともに,4つの基本計画に基づき,市民・事業者・行政の協働によって各種施策をスピードアップして展開し,低炭素社会・循環型社会・自然共生社会の統合的実現を早期に目指してまいります。  2ページをお開きください。  次に,2平成24年度における主要施策につきましてご説明申し上げます。  (1)低炭素社会づくりの推進,1)環境未来都市構想の推進でございます。  神戸の恵まれた環境を将来の世代に引き継いでいく大きな道しるべを示すため,環境未来都市構想を推進し,健全な都市環境と災害に強い都市基盤のもとで市民が健康に暮らせる人間中心の住み続けたい都市の実現を目指してまいります。そのため,まず産官学が連携して将来像の実現に向けた再生可能エネルギー導入施策などの取り組みを着実に進めるとともに,構想を市民及び国内外に広く発信してまいります。また,これらの成果をもとに,庁内関係局と連携して,国の環境未来都市への選定に向けて再チャレンジしてまいります。  2)再生可能エネルギー普及拡大に向けた導入可能性等の研究・検討でございます。
     布施畑環境センターを候補地とした大規模太陽光発電の導入検討や,神戸の地理的特性を生かした小水力発電,バイオマス発電の導入可能性の研究などを進め,再生可能エネルギーの普及拡大に一層取り組んでまいります。  3)住宅用太陽光発電システム設置補助事業でございます。  家庭部門におけるCO2削減を進めるため,住宅用太陽光発電システムの導入に係る経費の一部を補助するもので,平成24年度は1,600件を予定しております。  右側3ページをごらんください。  4)次世代自動車の普及促進でございます。  次世代自動車の普及を促進するため,民間事業者の次世代自動車導入に対する助成を引き続き行ってまいります。また,公用車にも電気自動車,ハイブリッドパッカー車,CNGパッカー車を導入いたします。  (2)循環型社会づくりの推進,1)「もったいないやん!KOBE運動」の展開でございます。  市民・事業者・行政による協働の取り組みを進めるため,市民運動を展開し,環境問題に取り組む市民のすそ野の拡大を図ってまいります。具体的には,北神地域に4カ所目となるリサイクル工房を平成24年10月に開設するとともに,レジ袋削減運動の全市展開などを実施してまいります。  4ページをお開きください。  2)ごみの減量・資源化と分別ルールの徹底でございます。  さらなるごみの減量・資源化を推進していくため,ワケトンやトコトンなどキャラクターを活用した啓発を進めるほか,各事業所において区との連携を一層強化し,それぞれの地域特性に応じた事業を市民や地域と協働で展開してまいります。  3)資源集団回収活動の支援でございます。  家庭から排出される燃えるごみに約23%含まれております古紙類の資源化を一層促進させるため,回収回数の追加に対する助成金や地域フォーラムでの呼びかけなどにより回収量の増加を図ってまいります。また,新聞や段ボールに比べて資源化が進んでいない雑がみについても,その種類や出し方を記載した保管袋を活用して市民周知をさらに進め,世帯当たりの資源集団回収量において政令指定都市第1位を目指してまいります。  (3)自然共生社会づくりの推進,生物多様性神戸プラン2020の推進でございます。  神戸の豊かな自然環境を守り,育て,次世代に引き継ぐとともに,1人1人が地球規模での生き物のつながりを意識して行動する基本姿勢を明確に打ち出し,関係団体などと協力・連携しながらプランを着実に推進してまいります。  右側5ページをごらんください。  (4)健全で快適な都市環境の創造,1)路上喫煙防止対策でございます。  安全で美しいまちづくりを推進していくため,歩きたばこ禁止条例に基づき,路上喫煙禁止地区での過料徴収や,市内各区での啓発キャンペーンなど,喫煙マナーの向上と環境美化のさらなる推進を図ってまいります。また,昨年度に引き続き,須磨海岸における海水浴場開設期間中での路上喫煙禁止キャンペーンを推進してまいります。  2)不法投棄防止対策でございます。  クリーン110番などへの市民からの通報に対し,不法投棄防止協働サテライトを効果的に運用しながら,迅速に対応してまいります。また,山間部などへの不法投棄に対し,民間不法投棄監視員や警察などとの関係機関で構成する神戸市不法投棄防止活動連絡会の開催により連絡体制を充実させるなど,不法投棄を許さないまちづくりを進めてまいります。  (5)環境施設の整備,第11次クリーンセンター整備事業でございます。  既存施設の老朽化などに対応するため,同クリーンセンターをポートアイランド第2期に整備してまいります。整備に当たっては,価格と技術提案をあわせた総合評価一般競争入札方式で事業者を選定いたします。また,ライフサイクルコストを削減するため,建設工事及び定期点検や補修などの設備管理について20年間の長期一括契約を実施してまいります。  なお,昨年度に引き続き,建設予定地の一部を取得いたします。  6ページをお開きください。  次に,3予算第1号議案平成24年度神戸市一般会計予算のうち,環境局所管分につきましてご説明申し上げます。  なお,1万円未満の金額につきましては,切り捨てをしてご説明申し上げます。  (1)歳入歳出予算一覧表でございます。  歳入予算合計額は,一番下の欄にございますように82億2,490万円,右側7ページに参りまして,歳出予算合計額は,一番下の欄にございますように237億7,586万円でございます。  8ページをお開きください。  (2)歳入予算の説明でございます。左から2番目の24年度の欄をごらんください。  第15款使用料及手数料は29億1,483万円で,廃棄物処理に係る手数料などでございます。第16款国庫支出金は921万円で,第11次クリーンセンターの整備に係る循環型社会形成推進交付金などでございます。  右側9ページをごらんください。  第17款県支出金は4,321万円で,県管理河川美化業務の委託金などでございます。第18款財産収入は4,295万円で,不用となった物品の売却代などでございます。  10ページをお開きください。  第19款寄附金は100万円を予定しております。第20款繰入金は172万円で,環境保全基金及びリサイクル基金からの繰り入れでございます。第22款諸収入は17億8,796万円で,右側11ページの一番右の説明欄の中段にございますように,クリーンセンターの電気・蒸気供給による収入,事業系一般廃棄物指定袋売却代資源リサイクルセンター缶売却による収入などでございます。第23款市債は34億2,400万円で,環境工場,すなわちクリーンセンターの設備改修や建設などに要する事業公債でございます。  12ページをお開きください。  (3)歳出予算の説明でございます。  第6款環境費第1項環境総務費は123億6,708万円で,職員の人件費や環境施策の総合的推進に要する経費などでございます。なお,第1目職員費において前年度比7億9,175万円の減となっておりますが,退職者不補充などにより,平成24年度の職員定数を31人減するとともに,環境労務職員にのみ支給されていた特殊勤務手当を平成23年度末ですべて廃止したことなどによるものでございます。第2項環境保全費は3億8,935万円で,環境保全施策や自動車環境対策などに要する経費でございます。第3項廃棄物処理費は71億1,512万円で,ごみ・し尿・汚泥の収集及び処理,またリサイクルの推進に要する経費でございます。なお,リサイクルに要する経費をより明確にするため,平成24年度から第2目リサイクル推進費を新設いたしております。続きまして,第4項環境施設整備費は39億430万円で,埋立処分地,各種処理施設などの整備費やクリーンセンターの建設費でございます。  右側13ページから16ページにかけまして,歳出予算のそれぞれの科目の中の事業名及び予算額を掲載しておりますので,後ほどご参照いただければと思います。  17ページをお開きください。  (4)債務負担行為でございます。1環境保全資金等貸付損失補償は,平成24年度に200万円の限度額を定めております。なお,新規の貸し付けは平成22年度をもって終了しているため,損失補償は平成22年度までの融資実行分を対象としております。  2事業系一般廃棄物指定袋作成は,平成24年度から25年度の間に,4,300万円の限度額を定めております。  3第11次クリーンセンター建設・設備管理事業は,平成24年度から48年度の間に,278億900万円の限度額を定めております。これは,先ほど申し上げましたように,建設工事と定期点検や補修などの設備管理をあわせて20年間の長期一括契約を行うことによるものでございます。  18ページをお開きください。  次に,4関連議案につきましてご説明申し上げます。  第25号議案神戸市廃棄物の適正処理,再利用及び環境美化に関する条例の一部を改正する条例の件でございます。  改正理由は,一番下にございますように,地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い,条例を改正するものでございます。これは市が設置します一般廃棄物処理施設に置かれております技術管理者の資格を市町村の条例で定めることができるようになり,条例改正を行うものでございます。  なお,右側19ページに,参考といたしまして現行と改正案の対照表を記載いたしております。  20ページをお開きください。  次に,5報告につきましてご説明申し上げます。  (1)地域の力を活かしたまちづくり事業のうち,環境局関係分といたしまして,合計602万円を計上いたしております。  主な内訳としまして,4)北区では,老人クラブを対象とした地域説明会や環境施設見学会の開催など,また6)須磨区では,ワケトンリーダーの育成などを実施する予定でございます。  右側21ページをごらんください。  (2)緊急雇用創出事業のうち,環境局関係分といたしまして,合計7,940万円を計上いたしております。  路上喫煙防止啓発事業以下,各事業を昨年度に引き続き実施する予定でございます。  22ページをお開きください。  6参考といたしまして,平成20年度以降の当初予算額の推移を掲載いたしております。  以上,平成24年度における主要施策及び予算第1号議案平成24年度神戸市一般会計予算のうち,環境局所管分並びに第25号議案等についての説明をさせていただきました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(山本じゅんじ) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれましては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。  また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれましては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  また,本日は,私自身も質疑者となっておりますので,その間の分科会の運営につきましては,横畑理事に行っていただくことにいたしたいと存じますので,ご了承願います。  それでは,川原田委員。 5 ◯分科員(川原田弘子) おはようございます。きょうは6点質問させていただきます。六甲山の質問をしますので,緑色の服を着てきました。  それでは,早速質問に入ります。  まず1番目は,環境未来都市構想についてお伺いします。  私は,以前から省エネとか,それから資源循環が図れるようなそういうシステムづくりに環境投資が進むようなそういう仕組みづくりを行政がやることで,それを輸出して経済が回るというようなそういう仕組みをつくっていくべきと訴えてきましたので,今回の環境未来都市構想への挑戦は画期的な進歩だと思います。ぜひ続けていただきたいと思います。  それで,再挑戦されると思うんですけれども,もう少し神戸の強みとか神戸らしさを生かした提案も盛り込めないかと提案いたします。  以前にも一度質問いたしましたが,船舶のアイドリングストップでもあります陸上電源を港に整備をすることで,船舶が停泊中も電気を使うために重油をたくんですけども,これをやらずに陸上から電源を供給するという,そういう設備をするということを提案をいたしまして,海洋エコシティということをお願いをいたしましたが,標準化が進んでいないというようなことで,今検討中ですというようなお話でした。未来都市ということですので検討の余地があるかと思いますので,もう1度お伺いをいたします。  それから,2番目に,六甲山についてお伺いします。  六甲山については,建設局の審査の方でいろいろと質疑が行われました。ちょっと質問に入る前に,兵庫県の林業の取り組みを少し紹介をさせていただきますと,宍粟の方で間伐材の伐採をかなり本格的に木材のセンターとかを整備をしまして,伐採から林道整備,それからそれの普及化に対しての部分までも含めて,兵庫県の方で取り組まれております。日本の山というのは,もう間伐が必要な山がたくさんあるということをよく言われているんですけども,これをすべて合わせると,十分世界に輸出できる間伐材があるとも言われております。六甲山はこれには当てはまらないんですけども,間伐が必要という点では同じだと思います。  これが六甲山の建設に聞いた木の割合なんですけども,人工林は量的には圧倒的に少ないんですけども,人工林の方では,スギやヒノキの40年から60年ものの間伐をする対象となる木がたくさんふえていることがわかります。それから,圧倒的に多いのは天然林の方なんですが,天然林の方はスギなどは少なくて,ほとんどが広葉樹──80年ぐらいの広葉樹が天然林の方はたくさんあることがわかります。  こういうことからも建設局からの今週の答弁でも,マックスで1,400トンぐらいは間伐材が取れるんじゃないかと。ただ,これは出し方が問題だと思うんですけども,もしそういうことであれば,未来都市の中でもハイテクなバイオマス発電が提案されていますが,これに加えまして,六甲山のスローライフということで,ローテクなまきを原料にしてまきストーブを中心にした生活とか,そういう環境への取り組みとかを提案してはどうかと思います。  六甲山のブランドを生かして,おしゃれなまきをたく暖炉とか,まきストーブを集めたショップや,それから布引のハーブ園とも連携して,ハーブを使った暮らしとか,そうしたものを六甲山に誘致したり,それから遊休の保養所とかを活用してまき割りとか,ペーパールグといってまきのかわりに新聞紙を圧縮してつくる──燃料にするものがあるんですが,そういうものを製作体験したりする環境学習の拠点のワケトン森のハウスをつくってはどうかと思います。お伺いします。  それから,3番目に,第11次のクリーンセンターについて伺います。  第11次のクリーンセンターは,先日,環境影響評価書案に対しての審査会から答申が出されまして,29年から供用が開始されます。それで建設に向けて今進められている予定と思います。この答申の中に,高効率ごみ発電に加えまして,排熱とか排水の再利用,それから施設全体としてエネルギー利用の効率化,それとともにランドマークとなるような緑化というような市民の興味を引く仕掛けをつくっていくことという意見が出されました。将来のことも考えられまして,ここの敷地は広めにとられているということです。ここにさまざまな先進的な取り組みをいろいろ行って,環境未来都市にふさわしいランドマークになるようなことが必要なんじゃないかと思います。例えば,下水道の方は世界でも注目されるいろんな取り組みをやってるんですけども,東灘ではグリーン・スイーツプロジェクトが始まっておりますが,こういったものの消化タンクとかを設置をしまして,例えば中央区中心の飲食店やホテルの残渣をこちらに集めて発電をする設備をつくったり,あと排熱とか排水を利用して温室やハウスをつくって,野菜なんかをつくってみたりすれば,市民のランドマークとしては中身としてもとてもいいんじゃないかと思います。敷地が広いので見学というのを重視しまして,大型バスとかがとまるようにすれば,産業ツーリズムの1つにもなるかと思います。ご見解をお伺いします。  4点目に,ビルの省エネについてお伺いします。  ビルの省エネにつきましては,都市計画総局に以前質問をしました。洞爺湖サミットやラクイラ・サミットの中でゼロハウスエネルギーやゼロ・エネルギービルというものが進められていくべきということが方向づけられておりまして,対日勧告で,それをもっと進めなさいということも,勧告も出されています。市内の中心部には──この中央区のあたりには特に築20年以上というビルが50%を超えるという数字が出ています。耐震性の向上ということとともに,ビルの省エネ化を行政が中心となって引っ張っていくことで,かなりの省エネ化が期待できるのではないかと思います。都市計画の方の答えではCASBEE神戸を活用していきたいということがありましたけれども,CASBEE神戸の方はマンションとかが対象になっていまして,それも新築がメーンですので改築とか省エネ改修にはこのCASBEE神戸がビルには当てはまらないということがあります。  先日,会派で鹿児島空港に視察に行ってきたんですけども,こちらの方で導入しております空港ビルにエネルギーマネジメントシステム──BEMSが導入されていますが,これによりまして電力消費では8%の減,暖房用のA重油が22%の減少という効果があらわれていまして,初期投資2億1,000万円を引いてもなおもコストが効果もあるし,省エネの効果は絶大であるということが調査の結果わかりました。環境局の方でビルの省エネ対策,これにBEMSを導入するということを動機づけになるような施策を環境局でできないのか,お伺いします。  5番目に,大阪湾のフェニックス事業についてお伺いします。  今年度の予算案においては,フェニックスへの搬入手数料はトン当たりで1,785円値上げとなっております。廃棄物の方は,受け入れが平成39年までになっていまして,いっぱいになるとまた次の埋立地を考えなければなりません。フェニックスにつきましては,市の方で直接すべての管理運営をやっているわけではありませんので,これは余り──例えばこの議会でとか,そういうことをすごく議論とかには余りなってないと思うんですけども,今,半分以上が埋まってきました。廃棄物の内容を分析をしまして,どのように減らしていくのか,環境局が中長期的な視点で考えていく必要があるのではないかと思います。今回の値上げによりまして,多少コストがかかっても減量に取り組むという動きももう出てくるかと思いますので,ご見解をお伺いします。  それから,最後の質問ですが,冬期湛水水田について伺います。  今年度,初めて冬期湛水の水田に取り組まれております。そして,ことし──24年度の予算にも引き続き盛り込まれています。冬期湛水は,大崎市にある蕉栗沼と周囲の水田地帯におきまして,マガンのために,冬にも水を張って,えさ場やねぐらをつくるというために始められたもので,ふゆみずたんぼと呼ばれているそうです。  私は,去年この予算が始まりますというときの直前に,こういう「究極の田んぼ」という本を読みました。この本の中には,この冬期湛水の田んぼのことが紹介されていまして,冬期湛水をすると,最初ここでもマガンとかのために行われたんですけども,水田の中の田んぼに,イトミミズの数が圧倒的に多くて,そのイトミミズのふんが雑草の種子をゲル状でくるんでいくような効果があって,雑草の数が極端に減ったという,そういうメリットもあって,そしてそれがまた肥料になるというメリットがすごくあるというようなことが書かれています。こういう田んぼがいいんじゃないかということで,ある議員さんの仲間の同期の議員さんにこういう田んぼやってよと言ったんですけど,この本読んだだけではそんなんできませんということで,ちょっとうまくいかなかったんですが,ことしこれを環境局の方でやられているということで,一体どういうふうな今1年たって状況なのかをお伺いしたいと思います。  それから,大崎市の方では,マガンのために取り組まれたことなんですけども,このふゆみずたんぼのお米としてここの田んぼのお米はブランド米となりまして,また,その沼とその付近一帯がラムサール条約の登録湿地にも認定をされまして,このマガンを見に観光客がたくさん来られています。  こうして生物多様性という観点だけではなくて,ほかのいろいろなものとも連携をしていろんな効果がありますので,農業との連携とか,そうしたほかのものとの連携についてもお伺いをいたします。  以上,6点お願いします。 6 ◯河井環境局長 それでは,私から数点答弁させていただきまして,残りは部長等からさせていただきます。  まず,環境未来都市構想について,特に船舶の関係の陸上電源の設置というご質問をいただきました。  まず,先生から冒頭,環境未来都市構想を引き続きしっかりやっていけというふうに言っていただきまして,ありがとうございます。  この構想は,神戸の地域特性や強み・魅力を最大に生かしまして,環境とかあるいは超高齢化対応等々が,そういったことを関連づけながら幅広い取り組みによって,人間中心の住み続けたい魅力あふれる都市の実現を目指すということでやっております。特にこの神戸の魅力・強みを生かすという意味では,1点目は,特に神戸は田園であるとか,森林である,市街地がある,港があると,4つの顔を持ってまして,この地域特性を生かして総合的な施策で,既存のまちを未来型へ順次転換していくと,こういうことを1つの考え方にしてます。  また,2つ目には,太陽光発電をはじめ,こうべバイオガスや,あるいは長期的には水素の活用などによって神戸のエネルギーのあり方をベストミックスな考え方で実現していこうということでございます。  それから,3つ目は,市民債を活用したメガソーラー構想など自立的な事業モデルを構築していこうと,こういう考え方で取組方針を上げております。そして,その中でご指摘の港町・神戸の特徴を生かした取り組み──今,未来都市の中で挙げてますのは,1つは港湾倉庫の屋根を活用した民間主体の太陽光発電利用,これを検討してます。我々は,かもめはつでんプロジェクトと申し上げてますけど,こういった構想,それからもう1つ,ポートアイランドにおいて地域エネルギーマネジメントシステムを構築できないかと,こういった内容を現在のところ環境未来都市構想の中に挙げております。  ご指摘の陸電供給なんですけども,停泊中の船舶への電力供給いうのは,港湾物流におけるCO2の削減効果であるとかあるいは大気汚染対策ということで大きく期待をされてます。  国土交通省の試算がございますけども,停泊中の船舶からのCO2削減には40から50%効果があると。さらにNOx,SOxはもう98%削減できるというふうにされてございまして,国の方では平成20年度から全国で5港湾──残念ながら神戸は入ってませんけども,函館,釧路,大阪,新居浜,北九州,この5港湾で実証実験を実施するということで普及に向けた取り組みが始まりつつあります。また,海外に目を向けますと,ロサンゼルスやロッテルダムで陸電供給システムが導入されるというふうに独自にも進められている港がございます。これに対しまして神戸港はどうかと言いますと,ごく一部で例えば内航の中小型船で民間事業者──神戸製鋼の発電所に着く船舶に対してとかあるいは中突堤の中央ターミナルで遊覧船が一部自社船への陸電供給をやってるという事例にとどまっております。  これはどういうことかといいますと,やはり先生も言われましたけども,陸電供給が1つは船舶から電流が逆流する可能性がありますので,こういったことを防止するような通電に係る技術上の,あるいは安全上の課題が1つあると。もう1つは,やはり運用に係る採算性,特に初期投資が相当要るということが,今実現に至っていない原因でございます。  また,ご指摘もいただきましたけど,外航船全般については,今,陸電供給に対する国際規格化がなされていないので,現在,国際標準化機構や国際電気標準会議において,国際規格の検討作業が進められていると,こういった形でみなと総局から私聞いております。  今後なんですけども,この陸電供給については,こういう課題はあるんですが,これだけにかかわらずに,いずれにしても港湾地域における低炭素化の取り組みを進めることは,我々神戸の環境をよくするという部局から見ても大変重要なことだと思っております。
     さっきちょっと触れましたポートアイランドにおける地域エネルギーのマネジメントシステムですけども,これは港湾物流エリアを含めて広範なエネルギーネットワークを構想しまして,29年度に第11次クリーンセンターが稼働しますので,ここからの電力や熱あるいはさっき言いました港湾倉庫を活用した太陽光発電などのこういった地域でのクリーンエネルギーを活用して,神戸の特徴を生かしたプロジェクトとして今検討をしております。24年度には,こういった今まで検討してきた民間企業とさらなる検討を深めていきまして,可能であれば国の補助金などを活用してそういう港湾の物流等々の低炭素化を段階的に進めていく方策を検討していきたいと思っております。  港町として発展した国際港湾都市神戸ですから,神戸港が大きな財産であり,神戸らしさ,神戸の強み,神戸の特徴を──象徴と言えるようなことでもありますので,みなと総局とも連携しまして神戸ならではの低炭素型港湾モデルを構築していきたいと思っております。  それから,2点目は六甲山ですね。特にこれからしっかり間伐をしていきますので,それを一方でバイオマス発電のような少しハイテクな技術の活用と,もう一方は,まきを使うようなローテクな方法を考えていくことも必要ではないかというふうにご指摘を受けました。  神戸は,大都市で数少ない豊かな自然環境に恵まれた都市でありますけども,とりわけこの六甲の山々,森林というのは,洪水や土砂災害から市民の生命・財産を守るという大切な防災機能を有するとともに,二酸化炭素の吸収あるいは気候緩和,さらに生き物の生息の場,また市民の憩いの場ということで,本当に多様な恵みを神戸市民にもたらしてくれております。  この豊かな六甲山の森林の保全をしていくということでは,適切な維持管理を継続して実施していくことが必要であるということで,その際に発生した間伐材等のバイオマス資源を,全国区である六甲山のブランドを生かして,再生可能エネルギーなどにも有効に活用していくことが重要であるというふうに考えております。  環境局では,来年度事業で,再生可能エネルギーの普及拡大に向けまして導入可能性の研究・検討を行うということを予定しておりまして,太陽光発電事業の推進であるとか,バイオマスエネルギーの利用,また小水力発電の導入可能性等々について研究・検討を進めていきますが,その中でバイオマスのエネルギー利用については,間伐材であるとか,わらであるとか,市内で発生するさまざまなバイオマス資源がございますので,これらを再生可能エネルギーとして活用していく具体的な方策を,幅広く検討していきたいと考えてます。  間伐材のバイオマス資源としての活用方策としては,まずチップ化とかペレット化しましてバイオマス発電をする,あるいはこうべバイオガスでの利用というような高度技術もあるんですけども,もう一方で,家具等の例えば資材として利用するとか,あるいはまきにして,ご指摘受けましたようにストーブの燃料として利用すると,あるいは少し前ですけども,たしかログハウスの資材として利用されたようなこともありましたし,私自身はきょうつけてませんけど,ふだん間伐材でつくった名札なんかもつくってますけども,いろんな形でローテクを活用した手法がありまして,こういう発生する間伐材にあわせてこれらを有効に組み合わせていくいうことは,これも大変重要であると思ってます。  まきストーブなんですけども,熱効率が高い高機能タイプのもんですと灯油のストーブなんかと比べると,年間で3トンぐらいのCO2削減効果が1台であります。市内で今,まきストーブどういうとこで利用されているかと言いますと,六甲山小学校がありますけど,六甲山小学校で毎年,二十四節気の霜降の日──大体10月の,昨年は10月23日だったと思いますけど,こういう日にまきストーブの火入れ式を六甲山小学校でやってまして,そのまきはどうやって調達しているのかと申しますと,山上のいろんな事業所から伐採材をいただいて,それを使っているということでございます。このあたりの状況も踏まえまして,具体的にどういった形でエネルギーの活用をやっていくんかということは,ちょっと建設局と一緒に研究していきたいと思います。  環境学習の拠点なんですけども,六甲山は,今,環境学習拠点としては,建設局が森林植物園の中に1つ持ってます,森林展示館等々で。それとあと再度公園のところにも少しそういった施設を持ってまして,また,県が六甲山の自然保養センターという施設を持ってます。ワケトンの何かハウスのような非常に私にとっては魅力あるご提案いただいたんですけども,なかなか新しい施設をどうのこうのいうのは市の中でも非常に難しい議論になってしまいますので,こういう今の既存の環境学習施設の使い方を何か工夫して,そういうまきストーブとかあるいはまきの使い方とか,そういったことで市民に興味を持っていただけるような環境学習ができるんではないかと思いますので,この辺は建設局や兵庫県の関係グループともちょっと一遍打ち合わせをして,少し検討を前に進めたいと思います。  それから,次に,冬期湛水水田について,実施状況等について答弁させていただきます。  ご案内のように,通常の稲作の農法いうのは,秋に稲を刈りますと水田は乾燥させてしまいます。乾田化と申しますが,こういった形ですけども,冬期湛水による農法では稲刈りが終わった後,冬場に水を張るということでございまして,そういうことによりまして,先生言われましたようなイトミミズが繁殖すると。さらにメダカ,ドジョウと,こういった多くの水生生物が生息する場所になっていくと。その次にこれらの生き物を捕食するような水鳥が飛来するということで,田園地域の生物多様性の向上に大きく寄与するものでございまして,その一方,農業の面から見ますと,生き物による除草効果や堆肥効果など,先生説明されたような期待ができまして,我々から見ますと自然共生社会の実現を目指しながら,安全で安心な有機農法,これを行う取り組みということで非常に大事ではないかと思ってます。  昨年から北区長尾町の宅原といいまして,鹿の子台の少しちょっと北になるんでしょうか,あの地域で営農改善組合の協力を得まして,この組合が管理する約20アールの有機農法水田でモデル事業を開始をいたしました。これ我々としても取り組み初めてですので,昨年9月14日に市の方は環境局と産業振興局ですけども,それ以外に生き物に詳しい市民団体の方であるとか,あるいは農業関係者──これは営農改善組合と県の農業改良普及センターの方,またJAさんにも入っていただいて,冬期湛水の水田研究会というのを立ち上げまして,一番最初は,まず豊岡で冬期湛水に携わりました兵庫県の環境創造型農業専門員というのがいらっしゃいまして,こういう方に来ていただきまして,まず冬期湛水とは何かからいろいろお話をいただいて,具体的な指導をいただいてまいりました。  その内容を踏まえまして,米ぬか散布等々の準備作業をしまして,去年11月13日から徐々に水を張りまして,大体2週間後,28日に大体ほぼ完全湛水状態になりまして,生き物等の調査を湛水前の10月24日と湛水後,ことし2月10日に実施をしまして,一定面積内の植物・両生類・水生昆虫等の分布状況を記録したほか,鳥類なんかを目視により確認しました。この2月10日,ほぼ1日じゅううちの職員がずっと現場に張りつきまして,あるいはコンサルタントの手助けも得ましたけども,この調査では水生昆虫あるいは貝類,それからミミズ類,さらに田んぼの中でえさを探しているヘリという鳥や──30センチぐらいの小さな鳥ですけども,こういった鳥が飛んできまして確認をしておりまして,さらに現場には鳥類の足跡とか羽が結構痕跡が見つかりました。また,イトミミズ等が動くことによって形成される粒子が細かくてやわらかい泥のような層ですね──これ田植え時には除草効果があると言われているトロトロ層と呼ぶそうですけども,こういったものも2月10日の時点で──まだまだ層は薄いんですけども,大体0.5か1センチ程度そういうトロトロ層ができてきたということでございまして,調査結果の詳細は現在取りまとめ中ですけども,来年の春以降に出現するであろうカエル等々の調査結果もあわせて,評価していくことになります。ちょうどきょう第2回目のこの冬期湛水の研究会を現地でやる予定になってまして,さらに今回の状況も確認した上で,こういった研究会を開催して農業専門員に再度ご指導をいただこうと思っています。  なかなかこういったこと,市民から見るとなかなかイメージがわかないということがあります。これまで広報,ホームページで進捗状況をお知らせしたりとか,あるいは市民向けに神戸プランの説明をするなんかもしたんですが,また現地にも今看板を立てまして,冬期湛水はこういうもんで実施してますというのもやってますけども,なかなかそういう市民の方にこういうもののよさであるとかということがわかっていただけてまだないと思いますので,来年度は,この1年間の取り組みをまとめて写真なんかを使ってわかりやすい印刷物をつくりまして,教育委員会とも連携しながら,子供たちに配布するというようなことも考えてみたいと思ってます。  24年度は,この5月にはいよいよ田植えに入りますので,田植えしまして有機農法で稲作をしてもらうという中で,除草効果,堆肥効果を調べて,また稲刈り後の穂のできばえも調査をしていきたいと思ってます。  冬期湛水,ことし11月以降もまた次のシーズンもやっていきますけども,一定の成果が出れば,こういった冬期湛水の手法や技術向上策,また生物多様性にどういうふうに寄与するのかと,稲作へはどういう影響があるのか,また付加価値のある販売のあり方──どうしても有機農法でありますから少しお金かかりますんで,米も値段高うつきます。しかし,こういったこともしっかりPRしてですね,産業振興局や県の農業改良普及センターやJAと連携して,他の農家とも共同した生産活動の向上も視野に入れた研究を,さらに進めていきたいと思っております。  以上でございます。 7 ◯森田環境局環境創造部長 私の方からビルの省エネ,いわゆるBEMSにつきましてご説明いたします。  BEMSといいますのは,ビルディング・エネルギー・マネジメント・システムの略でございまして,いわゆるビルの中の配電設備であるとか,空調設備,照明設備あるいはOA機器等のエネルギーの使用量,場合によりましたら,さらには防災とか防犯,そういったものを含めましてトータルでそういったものを監視し,計測し,さらには制御を自動的に行うといった監視システムでございます。例えば配電設備なんかでしたら,その電気使用料の監視を行いまして,いろいろのピーク電力量の調整を行ったり,空調の方では当然のことながら温度等の監視を行うと。熱の受給バランスを適正化することによって必要な運転制御を行うことによって省エネを達成していくと,そんなふうなシステムでございます。こういった設備といいますのは,個々にはいろいろと導入されてございますけれども,BEMSの場合は,これをトータルでやっていきますので,そのことによってビル全体の省エネルギー等に大きく役立っていくということでございます。  こういった効率的な熱源とか空調,照明などを導入するということ,そういったことによる省エネ効果の向上とか,あるいはビルの立地条件によりますけれども,太陽光を用いたり,地中の熱,これは地中に単にくいを打つ場合もありますけれども,いわゆる地下水のくみ上げみたいなこということもございますけれども,そういったものを最大限活用することによってネットでそのビルのエネルギー消費量が極力ゼロに近づくような,いわゆるゼロ・エネルギービル,こういったものを実現するためには,今申し上げましたBEMS,これが不可欠であろうということで,ご質問にもございましたように日本の方に勧告をいただいたりもしておるというようなところだと思います。  それから,ご質問にございました鹿児島空港でございますけれども,こちらの方では,屋上緑化とかエスカレーターの自動停止運転等々の個別的なシステムをずっと進めてこられたというふうに聞いてございますけれども,さらに平成20年度に,国の住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業というふうな事業がございまして,こちらの補助金を活用されて,中央監視によるところのいわゆる熱源量とか流量であるとか蓄熱等々の制御システムを導入されたというふうに聞いてございます。これによりまして非常に精度の高い空調管理等が行えましたので,その導入後では導入前に比べて,平均で10%程度のエネルギー削減を達成できたというふうに聞いてございます。  ご質問ございましたBEMSの普及の拡大,あるいはそれに対する我々の支援策でございますけれども,まず国の方なんですが,現在国の方では,中小企業等のBEMSの導入を促進するというふうなことで,平成23年度の第3次の補正予算で新たに中小企業向けの補助制度を創設してございます。これはこれから当面いうか,しばらくの間続くと思います。  それと神戸市の取り組みですけれども,我々環境局としましたらちょっと補助制度等は持ってございませんけれども,県の中小企業家同友会,こういったところと連携いたしまして市内の中小企業向けの省エネセミナーを開催してございます。そういう中でBEMS等も含めましたさまざまな省エネの導入事例を紹介して,先ほどちょっと申し上げましたけれども,国等の補助がございますし,あるいは無料で省エネ診断というのをやってございますので,そういったものをご紹介して今後BEMSの普及にも努めていきたいと考えてございます。  それから,もう1つ,都市計画総局でやってございます,いわゆるCASBEE神戸という制度でございますけれども,これにつきましてもCASBEE神戸の中でBEMSというのがやはり評価ポイントの1つになってございます。CASBEEで一番高いSランクの認定を受けようとしますと,やはりエネルギーの効率的な運用に係る評価項目の中でBEMSを導入していくというふうなことが必要になるというふうなことで,そういった観点からもBEMSの普及というのは進めておられるようです。  あと,具体的にBEMSをやっていく場合には,当然さまざまな省エネが必要でございます。そういったものにつきましては,産業振興局の方で神戸市の中小製造投資促進助成制度というのがございまして,これが拡充され,再生可能エネルギーであるとか,省エネルギー設備であるとか,エネルギー対策の設備等への設備投資に対して必要経費の20%,上限3,000万の助成というのを行われてございます。  ご指摘のとおり,神戸におきましてもやはり業務部分はエネルギーの消費というのは非常に増大してございます。そういう意味でオフィスビル等の省エネを進めるということで,これも非常に重要な点になってございます。そういう観点からもBEMSの普及ということは,非常に重要であると思ってございますので,今後ともいろいろと考えていきたいと思ってございます。  先ほど来いろいろと申し上げましたけれども,国あるいは産振局等々で,一定そのBEMSの導入につながるような補助の制度を持ってございます。ですから,そういったものを我々としてもPRしていきたいというふうに考えております。  さらに,委員ご指摘の趣旨と言いますのは,そういったものを活用してBEMSを導入していこうということに関する中小事業者さんに対する動機づけとかあるいはインセンティブ,そういったものだと思うんですけども,それにつきましては今後とも研究はさせていただきたいと,このように考えてございます。  以上です。 8 ◯横田環境局参事 私の方からは,11次クリーンセンターについてのご回答を申し上げます。  11次クリーンセンターにつきましては,ご指摘のとおり,平成24年度に事業者の選定を予定してございまして,今回新たな発注方式といたしまして価格と技術提案,これを合わせた総合評価一般競争入札方式を採用いたしまして事業者からすぐれた提案を募ると,こういうこととしてございます。  それで,まずご提案いただきました消化タンクの併設でございます。  建設局の方で汚泥処理を行う過程で,消化タンクで汚泥が嫌気醗酵いたします。これに基づき得られたバイオガスを精製して天然ガスの自動車の燃料でありますとか,最近では大阪ガスにまで供給しているということでございます。また,今年度からは,さらに食品製造系,スイーツと申しますか,それと木質系,グリーン,これらのバイオマスのうち下水道に好適な地域バイオマスを活用いたしましてバイオマス発生量の増量をさらに行うといったKOBEグリーン・スイーツプロジェクト,これを推進してございます。しかしながら,これらはあくまでも下水道の処理施設の機能,これを生かしたバイオマスの活用技術でございます。例えばクリーンセンターの処理の過程でこんなことを行おうとしますと,バイオマスをつくり出すガスの精製装置でありますとか,不純物をいろいろ取り除く精製装置でありますとか,発電する場合にはガスタービンでありますとか,当然こういうような装置を新たにつくる必要があると,こういうことでございますが,建設コスト等の問題もございまして11次クリーンセンターでの導入は,ちょっとこれは難しいんではないかなというふうには考えてございます。  ただし,ご指摘いただいた市内の飲食店やホテルの残渣,これを何とか活用できないかというのは非常に大きな命題であろうかと思ってございます。現在は民間の資源化施設が2つございます。これはあくまでも堆肥化と飼料化でございまして,エネルギーというか,電気への転換ではございません。電気転換につきましては,産業廃棄物を対象とするみずからの産業廃棄物をメタン発酵して発電しているという食品工場は1つございます。  発電事業を何とかできないかということにつきましては,昨年度,総務省の委託を受けまして実施しました緑の分権調査でもいろんな検討をいたしました。例えば1日100トンの廃棄物が集まってくると年間3万トンぐらいに当たるわけですけども,これは処理費用がトン当たり2万円ぐらいが徴収できれば,さらに売電価格が1キロワットアワー当たり20円ぐらいで売れれば何とか事業が成立すると,このようなスタディーもございました。これもなかなかちょっとハードルの高い課題はございますけども,このようなデータを活用もしながら,環境未来都市の創造に向けまして,特にこの7月から推進されます再生可能エネルギー特別措置法の買取価格制度,こういうものもできますので,そういうものも視野に置きながら,どういうことができるのかということをいま1度,企業の皆様方と一緒に考えさせていただきたいというふうに考えてございます。  次に,排熱を何らかの形で活用できないかというご提案でございます。  2月に出されました環境影響評価意見書におきましても,ご指摘いただきましたように,余剰排熱の利用可能性についても検討することが望ましいというようなご指摘を受けてございます。確かに,排ガス処理を行った後の煙突などから,低温の排熱が利用されずに大気へ放出されております。これら低温排熱の利用でございますけども,例えば現在,小規模な低温排熱発電──バイナリー発電とか,そういうものがございますが,なかなか現段階で,私どものクリーンセンターのような大きなところに大量に熱回収するというようなことの技術としては,ちょっとまだ時期尚早ではないかなというふうには考えてございます。  今回の11次クリーンセンターにつきましては,ごみの焼却によって得られる熱,これも最大限利用しまして高効率な発電を行う──焼却熱の20%程度を電気エネルギーで回収すると,こういう高効率な発電設備を計画してございます。排熱の利用にさらに取り組もうとすると,ややもすればこの高効率発電が難しくなるとの課題も見受けられますため,とにかく高効率発電の実現,これを第一義的に考えてまいりたいと思っております。ただし,ご指摘のように排熱が出ますので,例えば近隣に冷蔵倉庫などある場合には熱供給するとか,そういうような熱利用は十分考えていく課題かなというふうに考えてございます。  環境未来都市を目指す神戸市でございます。評価意見書も踏まえまして技術提案を新たに募集するということもありますので,事業者の積極的な提案に期待したいと思ってございます。財政上の厳しい制約もございますが,何らかの取り組みができないか,今後とも研究を行ってまいりたいと思っております。  最後に,ご提案いただきました排熱を利用して野菜栽培でありますとか,エコツアーができないかという,正直申し上げまして,我々考えておらなかったことで,非常に新しいアイデアをいただいたというふうに思ってございます。予算面や土地利用などのさまざまな制約があるというのもあるんですけども,第11次クリーンセンターでの実現と,これは直ちにはちょっと難しいと思っておりますけども,例えば農村部においてビニールハウスを設置して,排熱を供給して付加価値の高いマンゴーとかイチゴとか,そういう付加価値の高い農作物が生産できないかというようなことは十分考えられますので,今後,関係部局等とも検討しながら,新しい課題を研究してまいりたいというふうに考えてございます。  以上です。 9 ◯東野環境局参事 大阪湾のフェニックスセンターの点についてご答弁申し上げます。  これはご案内のことかと存じますけども,この事業は大阪湾臨海整備センター法,法律に基づいてやってる事業でございます。事業そのものは目的2つございまして,1点は,大阪湾圏域の──広域圏域もしておりますけども,そこから発生する廃棄物の適正処理,それと港湾の秩序ある整備と,こういう2つの目的を持った事業でございます。  委員の方からもご指摘がございましたように,処分料金,これは本年の4月から一般廃棄物,産業廃棄物とも1,785円──トン当たり,料金改定される予定になってございます。  それと埋め立て期間の件でございます。これは今現在,基本計画というのを改定中ということでございまして,今現在,平成33年度までなんですけども,これが39年度まで6年間延伸ということでございます。  それで埋め立ての状況でございますけども,平成22年度では290万トン,トン数ベースですけれども,大阪湾沖あるいは神戸港に入れてございます。内訳は,一般廃棄物については61万トン,これは全体の21%,産業廃棄物につきましては84万トン,これが大体29%,そのほかに陸上の建設残土とかしゅんせつ土砂と,こういったものを処分しておるということでございます。産業廃棄物の方は,いわゆる鉄鋼スラグ,いわゆる鉱滓ですね,これが29万トン,あと汚泥,これが24万トン,こういった内訳になってございます。本市の場合,フェニックスに焼却灰を全量入れてございます。これが6万7,000トンで全体の2.3%ということになってございます。  減量・資源化の取り組みということでございますけども,この事業を進めるために2府4県,20市町村,神戸市も入ってますけども,大阪湾広域整備促進協議会という団体をつくってございまして,ここで圏域全体の減量化目標,こういったものを設定してございます。具体的に申し上げますと,平成12年度比で平成27年度に最終処分量を60%減少させる,こういった取り組みをしようということでございます。それで大阪湾センターとしても,民間産業廃棄物の受入抑制ということで,これは平成21年度からおおむね3割減というような取り組みを進めることにしてございまして,促進協と大阪湾センターの方でいわゆる関係団体,あるいは大口の排出利用者に対して減量・資源化と受入抑制の協力要請をしておるということでございます。  それと本市の取り組みでございます。  1つは,一般廃棄物,これは一般廃棄物処理基本計画に基づきまして着実にやっていくということと,あとフェニックスには焼却灰を入れてございますので,焼却灰の資源化,こちらの方は,例えばセメント原料化にするとかいう技術があるんですけども,今のところコスト面で課題があるんですけども,将来的にはこのような施策も検討していきたいというふうに考えてございます。  それと産業廃棄物につきましては,基本的には,いわゆる減量計画書等の提出あるいは排出事業者への立入調査,こういった機会に減量・資源化を働きかけていくということでございます。  以上でございます。 10 ◯分科員(川原田弘子) 時間がもう余りなくなってしまったのですが,ちょっとせっかくですので,鳥だけ紹介──さっき局長が言われましたケリです。私これ土曜日に撮ろうと思って行ったんですが,これはいただいた──さっき局長が説明された方が撮られたものです。正面がこれです。珍しいと思います,私は見たことがない。それで土曜日行ったんですけど,行った時間も,何かさっきのご答弁でしたら,1日いてやっと鳥の写真を撮られたということで,私が行ったときはもう何もいなくて,ずっと結構粘って待ってたんですけど,昼間だったのもよくなかったのか,じっと田んぼを見てるとイトミミズがくねくねと泳いでいたので,これかなと思って満足して帰ってきました。それで,もうちょっと時間がないので,冬期湛水は,こういうことをもっと市民にもPRして,ぜひ続けていただきたいと思います。  それから,環境未来都市はよくわかりましたが,そういう視点も──大規模じゃなくてもいいですので,そういうことを考えてやっていただけたらなと思います。  それから,クリーンセンターは,難しいことはわかるんですけども,せっかく新しいクリーンセンターなので,市民の目を引くようなことを何か考えてやっていただきたいと思います。  それから,BEMSについては,今後もぜひ取り組みを──都計とかとももっと連携をして取り組んでいただきたいと思います。  それから,フェニックスにつきましては,フェニックスはちょっと目が届きにくい事業だと思います。広域連合がこれから参加もしますけれども,こうしたことについてどうするかということが,これから広域連合でいろんなことをやっていく上での試金石というか,モデル的なものでもありますので,ぜひとも──フェニックスの中の陸上残土が見ましたら圧倒的に多いんですけども,その陸上残土は何なんだとか,そういうことをちゃんと中も分析をして,値段上げるだけではない取り組みをぜひ期待をいたします。  それから,六甲山なんですが,六甲山について,以前──今ある施設を活用してとか,もうそういうことはいいんですけども,そうすると,何か結局市民には何もメッセージが伝わらないまま終わってしまうので,私の方でワケトンの仲間のワケヘンというキャラクターがあるんですけど,この子は六甲山のイノシシなんです。六甲山のイノシシがごみの日におりてきてごみを荒らしているうちにモンスターに変身したというもので,ちょっとこの人は悪者なのでイメージ的にはよくないので,ワケヘンに彼女をつくって,六甲山の森でスローライフを送るという,そういうことでファミリーに追加してもらえないかなと。それで,もしそれがちょっとという──イノシシがちょっとということだったら,これはスミスネズミで六甲山にいる貴重なネズミ,ちっちゃいちっちゃいネズミで最近発見またされたということでニュースになりました。こういうものをキャラクターにしてとか,建設局と本当にタッグを組んでやっていただきたいなと思うんですけども,何か今あるものを使ってというと,社会の授業の延長でちょっと行くという程度しかならないんですけども,もっと六甲山のブランドを生かしたようなそういう拠点づくりというのを,産振とか建設とか一緒にできないものなのか,もう1回お伺いします。 11 ◯河井環境局長 しっかりいろいろ施策に勇気持って活発に,どんどんどんどん今の規制のことにとらわれんと環境局は環境局の立場で元気よく意見を庁内で出して,それが1つ,2つ花開くよう頑張れという趣旨やと思いますので,元気よく庁内でみんなと前向きな議論をしっかりしていきたいと思います。 12 ◯分科員(川原田弘子) 答えかどうかちょっと疑問なんですけども,冬期湛水を始めるとかということは,私としてはすごく環境局も画期的だなというふうに思いますので,ぜひとも生き物と一緒にぜひいろんな取り組みをお願いして終わります。 13 ◯主査(山本じゅんじ) 川原田委員,お疲れさまでした。  次に,吉田委員,発言席へどうぞ。 14 ◯分科員(吉田基毅) それでは,質問させていただきます。持ち時間50分で質問6点したいと思いますので,答弁の方は簡潔にしていただければありがたいと思います。  まず,第1点目でありますけども,傭車契約についてであります。  先日の福祉環境委員会でも報告がありましたが,このたび平成24年4月から直営のパッカー車については,現行の3人乗車を見直して2人乗車体制にするとのことであります。2人乗車に踏み切るということは,我が会派としましても長らく言い続けてきたことでありますので,これについては大いに評価をしているところであります。しかしながら,平成25年度中には,明らかに安いコストの民間部分である傭車契約を打ち切り,傭車部分も含めてすべての車を直営の公務員2名体制にするということを考えておられます。これは到底納得できるものではありません。これでは神戸市は身内の市職員を守ることには熱心でありますが,みずから何の落ち度もなく契約を打ち切られる民間業者のことは何も考えていないと言われても仕方がないのではないかというふうに思います。この問題につきましては,我が会派としましては,9月の決算の特別委員会で,また12月の本会議でも,そして今本会議でも代表質問で質問をしたところ,我々の納得のできる,また理解のできるご答弁をいただいておりません。このことにつきまして,納得のいく説明をお願いしたいと思います。  2点目でありますけども,2人乗車体制の実施に伴う余剰人員についてであります。  現行の3人乗車を2人乗車体制に踏み切ることによりまして,おのずと余剰人員が生じますが,退職者の不補充などにより24年度当初の余剰人員は何人なのか,また,それらの余剰人員の配置については行財政局と協議をしているとのことですが,具体的にどのように協議しているのか,また協議の見通しを含めてお伺いをいたします。  3点目に,環境局の体質,体制の改善についてお尋ねいたします。  平成24年度から環境業務手当が廃止になり,手当面での残された課題は,時間外勤務手当をいかに適正なものにしていくか,また時間外勤務をせずに仕事ができる,そういう勤務体制をつくるかということであるというふうに認識をいたしております。さきの常任委員会で上原議員により取り上げられましたが,時間外勤務手当の支給実態でありますけども,当日の欠勤者のために朝の配車業務をやり直すため,勤務時間の開始時間の朝8時よりも早く出勤し,それが超勤になっている者や,また,毎日,日報の整理で勤務時間終了後決まって1時間の超勤をしている職員が多いというふうに聞いております。そういった日々の時間外勤務時間数は,22年度の実績でお伺いしますと5万5,655時間ということでありまして,時間外勤務全体の約4分の1にまでなっております。それならば,例えば配車業務に従事する職員は勤務時間帯を前倒しにする。また,日報を整理する職員は逆に後ろ倒しにするとか,また,もしくは日報の整理などは,これはそんなに急ぐものでないのであれば,翌日に回すといった,そういったことのシステムづくりをするべきではないかと考えておりますけども,どのようにお考えでしょうか。  次に,4点目は,第11次クリーンセンターの建設についてであります。  この問題,この24年度で業者選定を行うということでありますけども,以前にも環境局のクリーンセンターにおきまして,談合ということで最高裁で認定を受ける中で,神戸市はお金を返してもらっております。また,こういった談合が起きないように慎重に審査しなければいけませんけども,この選定について,どのようにその辺について環境局としてはこれから配慮していくのか,その点についてお伺いをいたします。  次に,環境未来都市構想についてお伺いをいたします。  昨年の8月末に,私は中国の天津を訪れまして,中国がシンガポール政府と共同で開発を進めている天津エコシティの開発現場を見てまいりました。今後およそ10年間で35万人都市を目指す国家プロジェクトであります。神戸市でも今年度の国の環境未来都市の募集に応募し,残念ながら次点で選定されませんでした。選定されなかった理由は,都市規模のバランスやこれまでの取り組み実績の差などと言われております。大切なのは,今回の次点という結果の分析をした上で,それを今後の取り組みにどのように生かしていくかということであります。今回の神戸市の構想に欠けていたものは何か,選定された他都市の構想に学ぶべき点は何か,あるいは先ほどの天津エコシティでの取り組み内容などから参考にできる点はないかなどというふうに考えております。次回の応募に再チャレンジする際の戦略を練る必要があると思いますが,どのように考えておられますか。  また,今回出たものを今後の環境行政にどのように生かそうとしているのかについて,お伺いをいたします。  最後に,再生可能エネルギーの普及促進についてであります。  今回,神戸市では,再生可能エネルギー普及拡大に向けた導入可能性の研究・検討で200万円の予算が計上されています。その中で太陽光発電,また小水力発電,バイオマス発電といった,そういったものがこれから研究されるというふうになりますが,環境局では,既に太陽光発電について,この年度で十分研究されて,布施畑での跡地にそういう太陽光パネルを大規模に敷設しようとか,また,港湾の倉庫群の屋上を利用してというようなことで研究されていると思いますが,その辺のこういう予算──研究がありますけども,実際のその辺についての予算が今回計上されておりませんので,この辺についてどうなっているのかなということと,もう1点,小水力発電でありますけども,これは六甲山のふもとで,私たち灘区で地名として水車新田という地名のところが六甲ケーブルの下のところにございます。これは,明治時代に水車の動力を利用することによって菜種油を絞って,そういったものに利用されておりましたし,また,明治時代に入りまして小麦粉をひきまして,灘区でもそうめんをつくっていたという,そういう経緯もございます。そういった経緯も踏まえた上でこの辺を研究していただきたいんでありますけども,その辺についてのお考えをお聞かせ願います。  以上です。 15 ◯河井環境局長 まず,ごみの収集運搬の傭車契約の問題から答弁させていただきます。  今,全市で取り組んでおります行財政改革2015では,ごみの収集業務とごみの処理業務が業務プロセスの再構築ということに位置づけられておりまして,これを受けまして,我々はごみ収集業務は収集車の乗車体制を3人から2人に,この4月1日にパッカー車からやるというふうなことにしておりまして,この4月1日に今,直営のパッカー車102台ございますので,この102台について今3人乗っておりますのを2人でやるということでございます。これをやりますと,予備人員も入れますと123人が減員になるということでございます。  それから,ご指摘の傭車のパッカー車88台,今,傭車で調達をしておりまして,2人乗車体制に移行しますんで,現在一緒にその傭車に乗り込んでおります収集作業を行っている職員2人乗ってますけども,この2人が運転も兼ねて収集をしますので,傭車そのものは必要でなくなると,今乗っている2人でやりますわということで傭車契約は期間満了になります来年の9月末で終了させてもらわなければならないと,こう判断をさせていただいています。ぜひご理解をお願いしたいと思います。  それから,2点目ですけど,2人乗車体制になったときの余剰人員をどうやるんやと。恐らく委員が言われてるのは,余剰したって首切らんやから結果的に人件費要るんちゃうんかいと,こういう意味やと思います。今申し上げましたように,4月の時点で123名,2人乗車やることによって削減が可能になりますけども,今年度以降,新規採用をストップしますので,23年度末の定年退職等が30名おりますので,この123から30を引いた93人は,いえばほっといても減員になるんですけども,あとの93人の実員がおりますから,これの活用いうのが課題になります。我々は,これまで行財政局に対して,全市の人事異動の中で少しでも多く活用を図れるように調整をお願いをしてまいってますけども,残念ながら今現在のところは,やっぱり他部局においても──実は全市的にいろんな見直しをしてますので,なかなかこの93名の中から多数の職員を他部局へ配置転換することは難しいんではないかというような答えを,今のところ聞いております。  それから,次に,環境局の体質を改善するということで,中でも超勤の問題がありますので,これを削減せよと。特に毎日のようにやっている超勤についてということでございます。  本当に時間外勤務の縮減を進めていくということは本当に大切で,相当部分が現業部門で,今政令市で4番目ぐらいやと思いますけども,こういう労務職員の賃金の中の構成要素の1つになってますので,我々もしっかり従来のままのやり方ではいかんと思ってますので,取り組んでいきたいと思ってます。  委員から言われました朝の配車と夕方の日報整理,これ班長以上が実はやってまして,管理監督者がやってますので労務管理の面から勤務時間の変更はちょっと難しいんかなと,前へずらせば夕方いなくなりますということなんで。ただ,具体的には,朝の配車,休暇等の事前申請の徹底をもっとしていくということで,当日できるだけやりくりがあるようなことを減していく努力をせないけませんので,そういうことをしていって,何とか監督者の執務の人数をですね──みんな管理監督者が出てくるようなことじゃなしに,例えば半分に減らしてほかの班も見ていくとか,こういったことをやっていかなければならないと思ってます。  また,夕方,日報整理で1時間ぐらい残っております。これはクリーンセンターからその日の日報が届くタイミングを合わせてやっていくということで発生しとんですけど,これも大分中でいろいろみんなで議論しまして,その日の勤務時間内にできなければ,これは少々おくれて翌日の勤務時間内にやってもええんではないかなというふうに我々も今みんなで考えて,そういう方向へ今考えてますので,これはそういうことで委員の言われるとおり,こういうことで減していくような努力をできるだけ早くもうやりたいと思っております。  それから,次に,環境未来都市構想の件でございます。  今回漏れまして,その経験,至らなかった部分をどう反省して次に生かすんやというご指摘を受けてございます。  去年9月に国から募集がありまして,すぐに応募しまして,被災地はちょっと別枠で選定されたようですけども,それ以外で24の都市から応募がありまして,政令指定市からは2,あと中都市から2,小都市1ということで5都市選定されて,大都市では横浜,北九州市が選定されて我々は次点であったということです。この理由につきましても,委員からるるご指摘受けましたけども,まず1つは,横浜,北九州が相当すぐれてましたので,この5つほど選ぶ中でなかなか大都市で3つということは難しかったんじゃないかなというふうに聞いてます。さらに横浜と北九州と我々との差は,事業の具体性というか,進捗度が我々の方がいえばペースが遅かったと,これまでの実績等々がそういうことで及ばなかったというふうに考えてます。  このために国内でのそういう都市,いろいろ勉強しなければなりませんし,委員,天津のエコシティということを言われましたけども,こういったことを参考にしまして,何とか我々の環境未来都市構想に挙げたプロジェクトをとにかくできるもんから事業化へ持っていくと,しっかりと足跡を残していくという実績の積み重ねをしまして,また他都市の事例もいろいろ勉強させていただいて,その成果を加えて新たな提案に変えていかないかんと思ってます。  天津のエコシティ──中国とシンガポール政府が直轄プロジェクトで,ちょうど天津の中央部から海側へ45キロぐらい離れた未開発地で,2020年を目標に30平方キロメートルほどの面積の中に35万人が住まれるエコシティをつくろうということになってまして,その内容もちょっと勉強しますと,まず特徴的には,利便性の高い交通網を整備しようと,鉄道であるとか,電気バス,電気自動車で9割以上こういう低炭素型交通でやっていこうと,あるいはエネルギー消費量の2割を太陽光発電など再生可能エネルギーでやろうと。また,スマートグリッドも整備すると,こういうことの取り組みをやる国家的プロジェクトです。  ちょっと神戸と比べますと,全く今そういう未開発地を新たにまちをぱっとつくるというような形ですので,我々の既存の都市を変えていくような形からちょっと異なることがありますけども,個別の取り組みを見ますと,やっぱり参考にできることがありますんで,こういうことも研究したいと思いますし,その北九州,横浜なんですけども,もともと先行して平成20年にこの都市は環境モデル都市というのを国に位置づけられて,さらに経済産業省からは次世代エネルギーや社会システム実証地域,こういった指定も両市が受けまして,国の支援を受けて我々より一歩先走ってきておったということで,それぞれ両市はこの2年ほどの取り組みを随分そういう応募に生かされて提案されて,これが結果的に高く評価されたということになってます。  ちょっとご紹介しますと,北九州は例の製鉄所の跡地広くございます。東田地区という120ヘクタールあるんですけども,あそこは系統電力から切り離して,独立した送配電網を構築しまして電力の需給調整を行う地域節電所と,こういったものを確認したエネルギーのマネジメントシステムの整備を進めておって,もうこの4月から運用開始やというとこまでいってます。また,その地区内の230世帯──全世帯なんですが,ここにスマートメーターを導入するであるとか,先ほど先生のご指摘もありましたように業務ビルへBEMSを導入するとか,あるいは電力の需給バランス調整のために大型蓄電池を設置する等々の実証実験をどんどんやっていくと,こんな計画になってます。  また,横浜は,企業がエネルギーマネジメントシステムに取り組むとともに,やはりここでも家庭ではスマートメーターをやっていくと。ホームエネルギーマネジメントシステムの──これHEMSと言ってますけど,これの普及を図っていくんだという計画をしてまして,太陽光発電とそのHEMSをセットで,補助制度を設けておるということをやってまして,今年度,HEMSを1,100戸導入するというふうにはっきりしていますし,3年でこれを4,000戸に拡大すると。また,あそこは日産さんございまして非常にそういう電気自動車との関連が多うございまして,電気自動車も26年度までに2,000台にふやすと,そのために市の単独費で電気自動車に補助をすると,あるいは充電設備も650基整備すると,こういう構想が盛られてまして,迫力ということから見てもちょっと我々よりは一歩先に見られていたかなというふうに思ってます。  我々は,太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーや,こうべバイオガスあるいは中長期的な水素など,創エネルギーのベストミックスを目指していくんですけども,その実現のためにいよいよこの7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度ができますので,布施畑で市民参加型のメガソーラーを事業採算性なども含めて検討していきたいし,港の倉庫で発電することについても,もっと──もう民間事業者は大分研究が終わってまして,これも国からの買取制度の結果待ちみたいなとこがあるんですけども,こういったことをできるだけ後押ししていきたいと思っていますし,また,市や外郭団体の建築物で一定面積以上のものは,これから──これまではどっちかというと市の施設は省エネを中心にきたんですけど,創エネの方もやっていかないかんと思いますので,そういったことについても検討を進めていきたいと思ってます。新年度そういう神戸らしい再生可能エネルギーの導入可能性調査費も予算に提案させてもらってますので,それを活用してさらなる検討を進めていきたいと思っております。  それから,より具体的な再生可能エネルギーの課題ですけども,まず布施畑のメガソーラーの,今実情を申しますと,布施畑は埋立面積102ヘクタール,埋立容量が2,350万立米,多分日本ではトップクラスの規模の処分場です。この一般廃棄物最終処分場,今22年度末で埋立量で言いますと78%いうことになっておりまして,埋立地の上の方の部分では,これまで活用してませんけども,ほとんど埋まって土も入ってますんで,ここでちょうど斜面も南向きですので太陽光発電に好適地だと考えてまして,まず15ヘクタールの土地で10メガワット──堺市にあるようなあのサイズです,ああいう太陽光発電を検討してまして──さっきの繰り返しになるんですけども,国の方の再生可能エネルギーの特別措置法による買取条件,これまで3月までには当然決まってるやろうと思ってたんですけども,実はやっときのう──たしかきょうの新聞に出てたと思いますけども,国の方で価格等を算定する委員会の初会合が終わったところでございますので,恐らくこのままいくと,何年で何ぼでそれぞれのエネルギーを買うんやというのが5月ぐらいになると思いますので,実は予算計上を見送ったんです。本来はやりたかったんですけども,収支計画がきっちりとしたものが出せませんでしたので,市民負担なくしてこのメガソーラーができるんかどうか,あるいは市民負担が要るようになった場合でもどの程度のいわば赤字でできるんかとか,そういうことの議論の詰めができませんでしたので,予算計上を見送ってますので,これはそういうことがはっきりしましたら,収支計画を精査して庁内でもう1度予算査定と同じような議論をさせてもらおうと考えております。  それから,小水力ですけども,都賀川の歴史,水車新田のことを言われましてご説明を受けました。私からは重複しますので言いませんけども,この小水力いうのは,神戸の地形というか,こういう地域特性,まち並みに非常に似合っておりますので,何としてもここで検討したい。都賀川だけやなしに住吉川もずっと上流に水車がありまして,今も一部展示してますけども,ああいったことで大きな発電力は多分求めることは難しいと思いますけども,そういっても市民の身近なところで発電が行われるという,まさしく見えやすい自然エネルギーのそういうプロジェクトですので,我々はまちのシンボルとして何かそういう小水力──発電量は少なくても発電をして,それを地域生活の中でさらにそれを使うというようなことに結びつけるような可能性を,今年度は検討したいと思ってます。  港倉庫については,先ほど言いましたように,大体ほぼ民間事業者で先行して研究してるとこは,もう皆さん準備をされておるという状況であります。  以上でございます。 16 ◯東野環境局参事 11次クリーンセンターの発注の件につきましてご答弁申し上げます。  11次クリーンセンターの今回の発注でございますけども,従来と違う要素が2つございます。1点目は,いわゆる従来は建築部とプラントを分離して別々に発注しておったということでございますけども,これを一括で発注する。それと従前は,いわゆる点検であるとか,そういったものを年度ごとに契約しておったのを一括で20年間ということでございますけども,契約するということでございます。  これまでの発注でございますけども,いわゆるプラント部分については指名競争入札ということでございました。ただ,現在は,いわゆるWTOの国際競争入札というようなルールが一定規模以上のものは決まってございますので,今回の11次クリーンセンターにつきましては一般競争入札,これが原則になるということでございます。
     それと,環境省の方で平成18年7月に廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引き,こういうガイドライン的なものを出してございます。そこで市町村等においては廃棄物処理施設建設工事の発注・選定方式として,いわゆる公共工事の品質の確保の促進に関する法律,品確法と呼ばれる法律でございますけども,これに基づいて総合評価,落札方式にしなさいと,こういうガイドラインが出てございます。それと近年では,このガイドラインに基づきまして近隣の廃棄物処理施設についてもいわゆる総合評価で──当然,一般競争入札になりますので,いわゆる総合評価一般競争入札でやっておるということで,第11次クリーンセンターにつきましても総合評価の一般競争入札でやるということを予定しているところでございます。  それと,総合評価の落札方式でございますけども,金額以外に技術力とか,そういったことを評価をいたしますので,いわゆる談合が起こりにくいというような効果も言われているところでございます。  事業者の選定でございますけども,やはり客観的かつ公平な審査をするというようなことでございまして,これは外部の有識者で構成する事業者選定委員会,こういったものを設置をして,いわゆる手続,入札説明書であるとか,そういった手続面も含めてあるいは技術提案の評価,こういったものも含めてご審査いただいた上で落札者を決定するというようなことにしたいかと考えてございます。いずれにいたしましても,公平かつ透明性の高い入札手続をするというようなことで適切な競争が促進されるように取り組んでいきたい,そのように考えてございます。  以上でございます。 17 ◯分科員(吉田基毅) まず,クリーンセンターの件でありますけども,神戸市も環境以外でも入札ある中で,総合評価というか,そういう技術提案とか,提案型の入札というのは割と市民の目から見た場合に,何か疑惑を招かれている部分があるんではないかという,そういうことも心配をしているところでございます。ですから,環境局の方ではその辺重々配慮しながらというか,その辺を十分注意してやるということでありますけども,例えば業者の選定委員会,そういった委員会そのもの自体が公開されれば,その辺がより担保されると思うんですけども,その辺はどうでしょうかということについて1点お尋ねします。  それから,再生可能エネルギーの普及について,まず水力については,これはシンボル的に行うということでありますので,私もその辺その方向というか,そんな大規模を見込まれませんし,その方向でぜひ考えていただきたいというふうに思っております。  それから,1点,今,布施畑の方で15ヘクタールで10メガワットのことが神戸市の方で検討してるということで,買い取り価格とか,その辺を踏まえてということでありますけども,例えばこれ,買い取り価格幾らであれば市民負担がなしでできるか,その辺も試算されてると思いますんで,その辺と10メガワットのそういう発電所をつくるのに総費用幾らかかるのか,その辺についてお尋ねをいたします。  そして,神戸市の環境未来都市について,私も天津へ行きまして天津エコシティを見たんですけども,そこの所長さんという方が女性の方でありまして,北九州の方に何年か前に行って勉強してきたということであります。ですから,北九州の方はずっと以前からそういったことで研究というか,前へ進んでると思いますので,他都市も含めて十分研究をしていただきたいなというふうに思っております。これはそういった意見だけであります。  一番納得できないのが傭車契約を廃止するということで,今の2名の傭車契約に乗ってる方が2人がそのまま乗るんで傭車は必要でなくなるという話でありますけども,これは一番の問題は,単価の安いところを切って──神戸市としては行財政改善を進めていく中で,そういった中で民営化できるとこについては民営化していくという大方針でありますけども,これにまず逆行することを神戸市が行おうとしているという,このことについては非常に大きな問題だなというふうに思っております。先ほどの局長の説明でも十分納得できるものではありません。  これに関連しまして,2人乗車体制に伴う余剰人員の配置について,行財政局にお願いしてるけども,なかなかそういうことで受け手がないということでありますけども,例えばバス事業のときでありましたら,約600人近くの余剰人員が出たところについては,他局への振り分けとか,また早期希望退職を募るなどして,そういったことでも対応する中で,そういう半分の民営化を進めたんでありますけども,その辺についてはやっぱり環境局が行財政局頼みで少し努力が足りないとか,全然努力が足りないのではないかというふうに私は思っております。例えば,現在神戸市では,神戸市の外郭団体にはなっておりませんけども,出資しておりますCKRで神戸市の退職した方の再就職を受けてもらっておりますけども,ここでは大体再就職というのは神戸市では大体5年間ということでありますけども,5年以上再就職──5年以上勤務している方が聞きましたところ30名いるということであります。その辺について,中の業務の人を割り当てる。例えば単価につきまして,その辺の方について年収400万円ぐらい,神戸市の直営でありましたら職員が1,000万円近くでありますので単価は違いますけども,その辺でまず活用できるのではないかというふうに思いますし,また神戸では市長も力を入れて,六甲山の再生について,これから百年を計にして六甲山の再生事業をしていこうという中で,そういった再生事業に環境局の職員が再生事業にかかわっていくという,そういった取り組みもできるのではないかというふうに私は考えております。  また,中の事業でありますけども,現在,不法投棄防止について力を入れてますけども,北区,西区では山間部に不法投棄がありますけども,この実動部隊が非常に数少ないんで,その辺に割り振りをふやすとか,いろんな取り組みができると思うんでありますけども,その辺が全然もう環境局に任していて全然ありません。あとどうしますかということについての答弁ないんですけども,この辺やはりもう1度,環境局,この辺しっかり取り組んでいただきたいんで,この辺について再度お答えをいただきたいと思います。  以上です。 18 ◯河井環境局長 布施畑のメガソーラーの収支計画ですけども,予算要求のときに一遍はじきましたけども,大体整備費が10メガワットで45億円です。採算ラインは──これ3つ,実は採算に及ぼす問題がありまして,1つは,投資額が45億,それが確かなもんかということと,あと発電量です。年間の間違いない──そういう神戸のあの地での気象でどれぐらいの日照があるんかと,そういうようなことから計算する発電量が確かなもんかと,そういうこととさっきの買取制度の概要なんです。そうしますと大体45億円で36円ぐらいの1キロワットの単価で買っていただきまして,15年間それを固定していただけるとほぼとんとんでいけるんかなと。したがいまして,15年がさらに延びるかあるいは36円が上がるかすれば,収支的にはまずいけるんじゃないかなというふうな収支予測をしております。  以上です。 19 ◯梶川環境局資源循環部長 2人乗車の導入に伴いまして生み出された余剰人員,これをしっかり有効に活用していくべきじゃないかというようなご質問でございますけども,まず,建設局なんかでのいろんな六甲山の整備とか,そういった事業の中でもう少し上手に活用できないかというようなお話でございました。  この点につきましては,先ほど局長からもご説明させていただきましたけども,行財政局の方に対しまして,全市的な中で有効に活用できるようなことをお願いをしてきておるわけですけれども,行財政局の方からは,他部局におきまして同様に業務の見直しというようなものを進めてきてるというような中で,ご指摘がありました建設局を含めて他部局において環境局でこうした生み出された人材を活用するような新たな業務を実施する,あるいは業務を拡大するというようなところはなかなか見当たらないんじゃないかというようなことを聞いております。  また,配置転換につきましても,現在,行財政局の方でお願いし,調整をしていただいておりますけれども,その対象人数いうのは限られてくるんではないかというようなこと,そういったことを聞いておりますが,正式な話としてはまだお聞きしていないというような状況でございます。  また,CKRの中でOB職員の配置ということで,特に6年目以降の職員が30名ほど在職してると,そこを活用するべきじゃないかというようなご指摘でございます。  ご指摘のとおりですね,この2月28日現在でCKRにおきまして労務職の職員のOBが多数再就職をしておりまして,その中で66歳以上のOB職員が臨時職員という形で30名在職をしております。この臨時職員につきましては,CKRの方で配置すべきポストに対しまして,我々65歳までのOB職員が足りないという中で仕事を回すために雇用してるというふうに聞いておりまして,この臨時職員のうち約半数につきましては,フルタイムではなくて,勤務日が半分程度のパート職員として雇用されてるということでございます。  この定年退職者につきましては,高年齢者等の雇用の安定等に関する法律,こういった趣旨に基づきまして65歳まで継続的に雇用を確保していくというようなことが必要でございますけれども,この3月末に環境局労務職員で退職する人数が,これクリーンセンターの機械操作手も含めて43名が退職予定ということになっております。これによりまして,クリーン神戸リサイクルの方では,必要なOBポストを充足する見通しであるというふうに聞いておりますので,この4月の次点では,66歳以上のOB職員の雇用は行わないというような状況になるというふうに聞いておりますので,ご理解をいただきたいと思いますし,いずれにしましても委員ご指摘の趣旨につきましては,十分認識をしております。こうして生み出された人材をむだにならないように,また市民サービスの向上というような点で役立つように,全市的な視点というのを含めて活用していくというのが非常に大事だというふうに思っておりますので,引き続き行財政局ともそういった観点も含めて話をさせていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 20 ◯東野環境局参事 11次クリーンセンターの事業者選定委員会の関係でございます。技術評価自体が非常に市民にとってわかりにくいん違うかというようなご指摘でございます。  入札時に技術評価の基準というのはあらかじめお示しをするということになります。技術評価の中では,いわゆる定量的に評価できるものもございますので,そういったものはいわゆる基準を定めて,できるだけそういう定量的にわかりやすいような形でいたしたいと,これは選定委員会の方で議論をしていただくというようなことになろうかと思います。  それと,事業者選定委員会の公開の関係でございます。  こちらの方は,いわゆる入札に関する事項を審議,検討していただくというような機関でございます。いわゆる事業者の提案の中には各企業のノウハウあるいは技術用法というようなことで企業秘密が入ってるというようなこと,これに関しては非公開にする必要があるということ。それと,例えば事前に応募者数とか企業名がわかると,やはり入札価格や技術提案に影響を及ぼす可能性があるというようなこと,それと,少し最終的な意思形成過程の段階ということに入札説明書等も議論いたしますので,不正確な情報が公開されるのは余り望まないのかなというふうに思ってございまして,会議そのものは非公開を想定してございます。ただ,審議結果あるいは内容については,段階に応じてそれは当然のことながら公表していくということでございます。  以上でございます。 21 ◯分科員(吉田基毅) まず,余剰人員について,行財政局が採ってくれないという,全然ないという中で,これって本当に中で今までやってる業務の人数を上乗せするとか,例えば収集回数をふやしていくという,そういうことであれば,せっかくの3人から2人乗車したという,そこでの行財政改善には全然結びついてないというふうに私は思うんです。この辺でまず,外で採ってくれないところで中ではどのようにこの4月から人員配置をしようとしているのか,その辺も全然今説明がありませんけども,どのように考えておられるのかなということであります。  私は,以前から環境局のこの問題について,まず3人乗車を2人にするということについては,以前から申し上げましたとおり,これがなったことについては非常に喜んでおります。この問題に関心を持ち始めました一番最初のきっかけは,バスの事業でバスの運転手さんの人件費が非常に高いと,1,100万,1,200万円の人件費の方がおられるという話があったときに,そのときはバスは企業会計でありますからその辺が非常に明らかになっておりましたけども,環境局は企業会計じゃなくて,その辺が非常に不透明というか,全然公表されてない状況だったんですけども,たまたま近所の環境局の職員の方にそのことをお話しましたら,私はもっと給料もらってるという話を聞いたんであります。今からそれは7~8年前でありますけども,5年前に環境局の質問の中で,局長より給与の高い人は何人おられますかと聞いたときに,そのときで5年前か6年前で50人から60人,局長よりも給与の高い方がおられますということで,この問題について,手当等非常におかしいので下げるように求めてきました。  さいたま市にも行政視察行きましたけども,その当時で私たちが試算しましたところ,ごみの運搬収集業務に係るトン当たりの神戸市の単価が約2万8,000円ぐらいでありました。さいたま市で聞きましたところ,民間の業者に委託したものが約1万2,000円,環境局の市の職員が直営でしてる分については約2万円で,平均で1万6,000円ぐらいということで,神戸市,その辺が非常に大きな絞れるところではないかというふうに思います。  ほかの部局,絞るところは目いっぱい絞ってるというところも随分ありますけども,私の感じてるところでは,環境局の今のぐあいでいきますと,バケツの中にタオル入れて絞ってるんじゃなくて,水が滴り落ちてるという,そういう状態ではないかと思います。これ3人乗務を2人乗務にしたことによりまして,その辺は若干絞りかかってるのかなという,そういうふうに大きく期待しているんでありますけども,傭車をやめるということにつきましては,本当に納得いかないです。その辺で余剰人員についてどう活用するかについては,やっぱり環境局でもっと真剣に取り組まなければならないというふうに私は考えております。これにつきましてもなかなか真剣に考えていただけないと思うんですけども,例えばほかの局で採っていただけないんでありましたら,六甲山の整備について神戸市非常に今回力を入れておりますけども,六甲山の安全を守る六甲砂防でそういう砂防ダムなんかつくっておりますけども,それ以外の事業としまして,砂防ダムをつくる以外に,例えば森林の整備ということについて力を入れてやっておられます。これにつきましてまちの企業の方,また団体の方のボランティアを募って,そして木の間伐,そして丸太運び,そして種を植えて植えかえるとかいろんな業務をボランティアの方にそういったことをお願いして,六甲山の山を守ろうとしておりますけども,例えば環境でそういう部隊をつくって六甲山の山の整備をしていく,そういったことについても踏み込んで考えるべきではないかというふうに思います。このあたり環境局,もう少し真剣に考えていただきたいし,今回答えはいただけないというふうに思います。  この傭車問題とか,例えば余剰人員について,この辺について進まないんでありましたら,私たちは,この年度につきましては,傭車問題については,予算についてはそのままでありますけども,次年度の予算につきましては納得ができないんでありましたら,これについてはやっぱりしっかりと賛成はしていけない,反対していくという,そういう立場でありますことを表明しまして終わらせていただきます。  以上です。 22 ◯主査(山本じゅんじ) 吉田委員,お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査は,この程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後0時55分より再開いたします。   (午前11時57分休憩)   (午後0時56分再開) 23 ◯主査(山本じゅんじ) ただいまから予算特別委員会第2分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,環境局に対する質疑を続行いたします。  それでは,菅野委員。 24 ◯分科員(菅野吉記) それでは,昼から早速質疑に入りたいと思いますので,よろしくお願いします。  午前中の審査の中でも話がありまして,関連した部分ではありますけれども,まず最初に,環境局事業所における勤務体制の見直しについてであります。  昨年から環境局において,勤務時間内のキャッチボールや事業所職員の覚せい剤使用など,たび重なる不祥事が噴出してきております。そうした状況の中でのこのたびの直営パッカー車における3人乗車から2人乗車体制への移行であります。収集体制の効率化はもとより,これまでにもない視点,観点で局としての業務のあり方を見直し,新たな方向性のもと,この機会に生まれ変わった環境局を市民に伝えるべきであると考えます。そこで,このような観点から2点お伺いしたいと思います。  まず,収集作業終了後の取り組みについてであります。  労務職員が勤務時間内に早く収集作業を終えて事業所に戻ってきた場合,待機といっても基本的には机を与えられておらず,明確な指示がなければ時間をもてあそぶようなこともあるのではないかと思われますが,事業所としてどのような取り組みをされているのか,お聞きしたいと思います。  次に,2人乗車体制の導入により生じた人材の活用についてであります。  これは午前中の審査で,局長より他部局に配置転換は難しいとの答弁をされましたが,それでは4月1日から丸々1日きょうもなしというわけにはいかないと思います。そこで,当局としてどのように対応しようとお考えなのか,お聞かせください。  次に2点目,電力不足における本市の節電対策についてお伺いしたいと思います。  去る2月20日に,関西電力管内の高浜発電所3号機が定期点検に入り,関電のすべての原子力発電所が停止状態となり,今後ますます関電管内の電力需給バランスが厳しいものとなると思われ,特にことしの夏は電力が危機的状況に陥るのではないかという声も聞かれます。そこで,昨年夏及びこの冬においても関電からの節電要請を受け,本市としても節電に取り組んできましたが,これまでの本市としての節電効果はどの程度上がっているのか,またこの夏に向けて,本市の事務事業における節電対策はどのようにお考えなのか,お伺いしたいと思います。  3点目,ごみの減量・資源化に関して2点お聞きしたいと思います。  まず,分別やリサイクルの成果の見える化についてであります。  本市では,平成20年11月から導入した家庭系ごみの指定袋制度をはじめとする新たなごみの減量・資源化施策により,リバウンドすることもなく,着実にごみ減量・資源化が進んできております。これはとりもなおさず,日々こつこつとごみの分別作業に取り組んでいただいている市民の皆様の協力があればこその成果であると思います。しかし,その成果が市民に伝っていないのではないかと思われます。日々市民の分別への協力により,アルミ缶,ペットボトルなどの資源物の回収や容器包装プラスチックの収集をし,リサイクルを推進しておりますが,まず,リサイクルのためにどれだけのコストがかけられているのか,また分別やリサイクルの成果として市の財政にどのくらいプラスになったのか,日々の市民生活に何らかの形で還元されているのかなど,市民への説明がなかなか難しいところでありますが,市民からすると自分たちによる分別やリサイクルの成果を知りたいところであります。そこで提案ですが,例えば皆様のご協力のおかげでごみの減量が進みました。その結果,クリーンセンターの焼却停止により,今後の改修費数百億円が削減できましたというような具体的な形でもっとPRしてはいかがでしょうか。特にワケトンブックにそういった見える化の項目を入れてもらえば,市民にはわかりやすいと思うのです。見える化の取り組みについて,ご見解をお聞かせ願いたいと思います。  次に,クリーンステーションでの立ち番についてであります。  地域では,当番の方々が不法投棄,不適正排出の防止のためにクリーンステーションに立ち番をして,時には袋を開封して分別の誤りをチェックしていただいております。たび重なり言いますが,このような市民の皆様のご尽力により,市全体のごみの減量・資源化につながっているわけであります。ただ,その立ち番の際に,例えば袋を開封したとき,カセットボンベやスプレー缶の穴あけが不十分なため,中身が吹き出し,体や衣服にかかったような話を耳にすることがあります。万が一目にでも入れば大変なことになりかねません。このような場合の事故については何らかの損害補償が適用されないのでしょうか。地域ボランティアとはいえ,市の減量・資源化施策に協力していただいた結果の事故であれば,環境局として何らかの補償をすることができないものか,お伺いしたいと思います。  4つ目,次世代自動車の普及促進についてであります。  自動車からの排出ガスはCO2の主要な発生源の1つであり,運輸部門のCO2削減を目指す上で,環境負荷の少ない次世代自動車の積極的な導入が不可欠であります。特にその中でも,CO2を全く排出しない電気自動車の導入が重要となってきておりますが,車両価格の問題もあり,なかなか一気に広がりを見せていないのが現状であり,本市としても公用車への導入並びに民間事業者への次世代自動車導入に対する助成を行っているわけでありますが,今後,より一層電気自動車の普及を達成するためには,やはりインフラとしての急速充電器の設置が喫緊の課題であります。  これまで本市は,平成21年より3年間,国の地域グリーンニューディール基金事業を活用し,急速充電器の設置を進め,ことしに入ってからも市内5カ所に設置された報告がありました。しかし,この基金も平成24年度からはなくなるわけで,今後どのように設置,拡充していこうとお考えなのか,お伺いしたいと思います。  それでは,最後に,レアメタルのリサイクルについてであります。  レアメタルとは,資源として量が少ない,もしくは技術的,経済的な理由で産出が困難なプラチナ,タングステン,レアアース,クロムなど31種の希少金属のことであります。携帯電話やデジタルカメラ,ハイブリット車などハイテク製品の製造に不可欠なレアメタルは,その安定確保が喫緊の課題となっており,廃棄される携帯電話やデジタルカメラなどからいかにレアメタルを回収し,リサイクルするかが重要なのであります。最近,このレアメタルのリサイクル強化の流れの中で,国の動向として,使用済み小型家電電子機器を回収促進しようとする法案整備が進められているとお聞きしますが,その法案の内容,整備状況をお伺いしたいと思います。  また,市民の皆様にレアメタルのリサイクルの必要性をもっと知っていただくことが重要であります。そこで,例えばワケトンブックにレアメタルとは何か,どのようなところで回収するのかなどの情報を記載することや,あるいは市民への3R推進の啓発施設であるリサイクル工房などで回収ボックスを設置するなどの取り組みを進めてはどうかと考えますが,いかがでしょうか。  多岐にわたっております。簡明なるご答弁をよろしくお願い申します。 25 ◯河井環境局長 答弁申し上げます。  まず最初に,収集作業終了後の待機時間の活用について,答弁させていただきます。  待機時間の業務のあり方につきましては,この2月から,順次,各事業所において緊急対応班として何かあったときの対応に事業所に残るものと,それ以外を事業班ということに分けまして,それぞれの業務に当たらせております。具体的に言いますと,緊急対応班は,申告のあったごみの収集や不法投棄に機動的に対応すると。それから事業班は,見守り美化活動であるとか,観光地や駅周辺の美化活動,あるいはひまわり収集を拡充する。また,時には,市民向けエコ教室などを各事業所がそれぞれの地域特性に合った対応を決めて,やってまいっております。  少し代表的なところを紹介しますと,例えば中央事業所でありますと,まず,毎日は一応班長以上各1人と班員4名から8名が見守り美化活動を強化の班へ回ると。水曜日については,要員がもう少し出ますので,例えば水曜日は三ノ宮駅,神戸駅,新神戸駅,阪急・阪神の春日野駅周辺のクリーン作戦を,班長以上ないし班員で25から30名程度でやるということであります。また,水曜日以外の曜日についても,駅周辺は,少し人数は4人か6人になりますが,今申し上げたような駅をやるということでございます。  また,北事業所で言いますと,月曜日は日曜日にクリーン作戦等が随分各地で地元中心に行われていますので,その後処理に行く人間が18人,それから危険物の拠点収集──カセットボンベ等の3カ所ほどの収集に向かう人間が3人と,また水曜日は,ひまわり収集に33名,あるいは危険物の拠点の回収に6人,またステーションの改善等に向かう人間が9人,不法投棄の調査に回るのが12人等々と,木曜日は同じようにひまわり収集に9人と危険物拠点収集に6人,ひまわり収集の再面談とかそういうのもありますので,そういった人間に10人とか,そういうふうに各事業所で個別に,みずからの地域でできることあるいは住民から要望のあることを組み立てて,できるだけ曜日でやはりごみの収集,それからCCへ持って行った後の帰る時間もある程度性格がありますので,大体水曜日なんかは比較的早いんで,割と分厚く人数を割いてできると。それ以外の曜日でもやはり2時半や3時に帰ってくる人間がおりますので,それはそれなりにそのときの体制を何とか使っていこうということで,それぞれ事業計画を定めて2月から順次やってきております。  それから,次に,ごみの分別やリサイクル成果の見える化,なかなか市民の皆さんが積極的にご協力いただいた結果というのが具体的にうまくPRできていないというご指摘をいただきました。  ご案内のように,神戸市のごみ量,20年11月に指定袋制度等々の導入をして,それ以降随分減ってまいりまして,その指定袋導入前の19年度と数字が出てます22年度で比べますと,25.4%削減できておるということで,本当に市民の皆さんにご協力をいただいた成果であって,感謝を申し上げなければならないと思います。  この分別やリサイクルの成果を実感したいという市民の声,我々も随分いろんなところで聞いております。特に,ふだんからごみの分別等に積極的に取り組んでいただいている方ほど,そういう思いが強うございます。ご指摘のように,例えば市民の皆さんに我々はさまざまな説明会なんかを行うときは,そういう機会がありますので,皆さんのごみの減量・資源化のおかげで例えばクリーンセンターが5つから4つになりましたと,また3つにもなりそうですと,あるいはクリーンセンターを新たに1つつくると300からの建設費であるとか,年間10億ほどの運営費が要るのがまた節約できますというふうに説明をさせていただくと,市民の方もその辺の関心が一層高まるなというふうに肌で感じております。  今まで分別やリサイクルの中で流れについては,ワケトンブックであるとかあるいは広報紙であるとか,ホームページ,各種媒体で情報発信したり,あるいはご案内の市民啓発施設であるリサイクル工房でもリサイクル製品の展示等々の取り組みをしてますけども,一方ではやはり,ご指摘のように,具体的な成果の見える化という意味では我々は十分な表現ができていないというふうに思っております。したがいまして,これからごみの減量・資源化をますます推進する,あるいは容器包装プラスチックをはじめとして,資源ごみのさらなる収集量の確保をしていく必要がありますので,やはりそのためには市民の皆さんにごみの減量・資源化をライフスタイルに反映していただく上で,分別,リサイクルの成果をより実感していただくようなことが大変重要であると思います。  そこで,1つは,24年度予算におきましてですね,今予算案の中に,市民の皆さんが適正に容器包装プラスチックあるいはペットボトルの分別を行っていただいた成果として,予算でも容器包装リサイクル協会から拠出される再商品化合理化拠出金──予算では2,800万円見積もっておりますけども,この一部で,市民の皆さんが日常使用するクリーンステーションにこの容器包装プラスチックのリサイクルでできた掲示板を設置するという予算を,今提案の中で確保してます。こういったことをやっていくであるとか,あるいはワケトンブックでも次回の改定のときにそういう分別,リサイクルの成果を実感していただくような項目をきちんとわかりやすく書いてですね,それを地域説明会や広報紙やいろんなとこに使っていく,そういったことをさらに表現していくということで,見える化をもっとわかりやすく市民の方に成果として実感していただけるように,強化をしたいと思います。  それから,クリーンステーションで市民の皆さん方が非常にご熱心に立ち番等をしていただいているのに,けがになった場合どうするんかということでございます。  ステーション,本当に地域のみんなで共用して使っていただく施設ということで,それぞれの地域で管理をしていただいてまして,こういったご尽力で,それぞれの地域で立ち番とかあるいは清掃活動していただいておりまして,これがまちの美化あるいは減量・資源化につながっておるというふうに認識してます。こういうときに,何かそういう不測の事態でけが等が起きたときに補償がないんかということでございます。  神戸市では,一般的には,市民参画推進局の方で市民活動傷害等見舞金給付制度というのがあります。ところがこの制度では,現在は,公共的団体の自治または自助としての活動は対象外ということで,ちょっと我々が市民参画の方に確認しましたところ,クリーンステーションの管理のけがは,こういうことに当たるんで適用されないというのが現状の運用でございます。  一方で,我々の方で他都市のことを調べますと,やはり何都市かは保険会社と契約しまして,ステーションの管理に伴うけがに特定した補償制度,こういう直接的なもんではないんですが,仙台,川崎,広島,福岡の4都市では,自治会活動,防犯,交通安全,スポーツ,文化,芸術活動など広く市民活動全般に対する保険制度がありまして,この中にこういった清掃とか環境美化活動も対象として補償しているという事例はございました。  ステーションを利用される皆さんで管理していただいておりまして,なかなかこれ難しい問題なんですけども,環境局としてどういった手当が考えられるのか,市民参画とも再度話をしてみないといけませんし,また場合によればそういうほかの制度との組み合わせとか,あるいは場合によっては独自ですけども,そういったことがありますので,これ少し時間をいただいて研究をさせていただきたいと思います。  いずれにしましても環境局としましては,2人乗車に生じる,また新たな人員も活用してそういう地域のステーションの管理等にも随分お役に立てるように頑張りたいと思ってますので,そういったことで事故を減らせるように取り組んでまいりたいと思います。  それから,次に,節電です。まず,昨年の夏と今冬にどういう効果が上がっていたんかということでございます。  昨年の東日本大震災の後,原子力発電所の問題がいろいろありまして,関電管内での電力需給もやはり同じように厳しくなったということで,昨年は関西電力からは夏は15%以上,冬は10%以上という節電要請を受けまして,市としても市長のご判断のもとに率先的に取り組もうということで,昨年の6月から市役所本庁舎,区役所,出先事業所,公営交通等々──病院等々生活の中で難しい施設は除きまして,できる限りの施設で空調の運転時間の短縮でありますとか,あるいはエレベーターの間引き運転であるとか,照明の一部消灯,また事務機器を節電しようということを取り組んで,現在も継続して実施してまいっております。市役所と区役所の節電効果は,数字で申しますと,昨年の7から9月の電力使用量は対前年度13.8%の減,それから12月,1月の電力使用量は9.2%の減となっておりまして,節電目標にほぼ近い数字で,ほぼ達成できておると言っていいんかなと思っております。  問題はことしの夏なんですけども,ことしの夏の電力需給状況,関西電力は,このまま原子力発電所を再稼働できないという場合に,今夏の猛暑時には,最大25%の電力不足もあるという試算を示してます。ただ,これについては,我々神戸市としてはやっぱり今夏のそういう数字については,もっと詳しく情報提供を求めて内容を十分に見きわめさせていただかないと,恐らくこの25%いうのはおととしの猛暑を想定した内容であるとか,いろいろ各論でやはりちょっと少しある意味で点検をさせていただかないかんと思ってますので,そういうことで見きわめをさせていただかないかんと思ってます。ただ,いずれにしても去年の夏よりもう少し厳しくなる可能性は強いというふうに思っております。  それから,もしそうしたときに市の方でどういうふうな対応をするんかですけども,やはりベースは昨年の市の方でやった節電対策がベースだと思うんですが,やはり数字──今大体その日,その日の節電というか,電力需給情報出ますんで,電気予報出ますけども,状況で本当に緊迫するような時期,状況になれば,これはもう相当強化した対応をやっていかないかんと思ってます。その辺は状況を見ながら,さらなる強化が必要なときは対応するということでやっていきたいと思っております。  以上でございます。 26 ◯梶川環境局資源循環部長 それでは,私の方から2点お答えさせていただきます。  まず,2人乗車の体制の導入によりまして生じた人材を環境局の中でどのように活用していくんかというようなご質問でございます。  これにつきましては,我々としては,さらなるごみの減量・資源化を図っていきたいと思っておりまして,適正排出の推進,これに当たる業務で活用をしていきたいというふうに考えてございます。  具体的には,分別を間違って出されたごみの開封調査,こういったものを強化をしていくというようなことで,まだルールを十分にご理解いただけてない方に対しまして個別の啓発,こういったところで力を入れて分別の徹底を図っていきたいというふうに考えておりますし,またあるいは発火事故,こういったものの防止に向けて,スプレー缶が混入してないかどうか,こういったもののチェックをしながら,場合によって混入しておれば,その写真を撮りまして,ステーションに掲示をするというようなこともしながら注意を促していくようなこと,あるいは現在マンションなんかではコンテナで収集をしております。この場合,コンテナごと反転をさせてそのまま車にごみを積み込んで収集するというようなことになっておりますので,1袋ずつのチェックいうのがこの場合十分できてないというような状況がございます。こういったことでこのコンテナの方のステーションでの分別状況の調査ですね,これを順次,この当たりはコンテナから一たんごみ袋を出して分別状況を調査して,その状況を見ながら適正排出の啓発というようなこともしっかり取り組んでいきたいなというふうに考えておりますし,さらにこうした人材を活用して,ステーションを小まめに回って対応するというようなことで,より地域と一体となった形でさまざまな問題点を一緒に考えさせていただいていく中で,ごみの減量・資源化に協力をいただいております地域の取り組み,こういったものをしっかり支援をさせていただいて,地域との協働の取り組み,この拡充につなげていきたいというふうに考えてございます。  また,次にレアメタルのリサイクルでございます。  ご指摘のように,レアメタルにつきましては,IT製品や自動車等の製造に不可欠な素材でございます。いわば産業競争力のかなめということでございます。例えば携帯電話に含まれるレアメタルとしまして,液晶画面のところにはインジウム,カメラの部分にはニッケル,それから振動モーターにはネオジムという希少な金属が含まれておるということでございます。このレアメタルの産出国につきましては,中国など特定の国に偏在をしておるということで,日本におきましては海外からの輸入に依存しておるという状況でございます。そういう中で,一方でこれら使用済みの小型家電に含まれておりますレアメタルが回収をされずに,家の中で眠ったままであったりあるいは廃棄,埋め立てされてるといった状況がございます。このため,環境省では,使用済小型電気機械器具の再資源化の促進に関する法律案──仮称でございますが,この法案を検討してきてございまして,携帯電話などの使用済み小型家電電子機器を市町村が収集運搬を担いまして,国が認定する事業者が市町村からそれを引き取って,中間処理あるいは金属回収を行いまして,リサイクルを行おうというようなことを考えておられます。具体的な対象品目などにつきましては,今後検討して,政省令で定めるというふうにされておりますが,検討を行っておりました中央環境審議会の廃棄物リサイクル部会の中に,小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済み製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会がございまして,その中で携帯電話,デジタルカメラ,ゲーム機,電子辞書,CDプレーヤーなど16の品目を特に資源性の高い特定対象品目ということで推奨をされておるということでございます。環境省の方では,この3月をめどに関連法案を通常国会に提出するという方針であるとお聞きをしております。施行は,平成26年4月の施行という予定であるというふうに聞いてございます。この実施に当たりましては,市町村の判断で対象品目でありますとか,あるいは回収方法,そういったことを決めていくというようなことになってございます。仮に,現在の私どもの収集体制を前提にしまして,資源性の高い特定対象品目──16品目を回収するというような形で想定した場合は,非常に分別区分の変更というのが非常に伴ってまいります。それにステーションでの回収ということになってきますと,市民の手間も含めた負担でございますとか,収集運搬のあり方,そういったことを考えますと,なかなか現実的ではない部分がございます。その中で,実施に当たっては,レアメタルの含有量が多い携帯電話,デジタルカメラなど対象品目を絞る中で,拠点を設けて回収を実施するということが,まだ現実的ではないかなというふうには考えてございます。  現在,神戸市の方では,ワケトンブックには携帯電話やPHSにつきまして,限りある資源の有効活用というようなことで,この部分についてはリサイクルルートというのが確立をしてございます──モバイル・リサイクル・ネットワークというのがございます。市内で126店舗がこのネットワークに入ってございますが,そこに持って行っていただけるような呼びかけをさせていただいております。  また,別の取り組みとしましては,若者がたくさん集まるヴィッセル神戸の試合会場なんかで,神戸山手大学とも共催で,23年度では2回,回収啓発イベントというのを行いまして,計269台の携帯電話の回収を行って,このネットワークの方に回していったという実績がございます。  ご提案のように,市民啓発施設でございますリサイクル工房におきましても,まずはリサイクルルートが構築されてる携帯電話,こういったものについて回収ボックスみたいなものを設置しまして,モデル的に24年度ぐらいから一度試してやっていきたいなというふうに考えてございます。今後,国の動向も十分注視しながら,拡大生産者責任の考え方に基づきましたリサイクルシステムの構築を図られるように国にも要望し,法施行に当たっては,自治体が参加しやすい環境整備というのをつくっていただけるように働きかけをしていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 27 ◯森田環境局環境創造部長 私の方からは,次世代自動車の普及のための急速充電器の設置に関しましてご答弁いたします。  先ほど,ご質問にもございましたように,いわゆる電気自動車と申しますのは,次世代自動車の中でも最も温室効果ガスの削減率が高いということでございますけれども,その普及のためには,どうしてもインフラであるところの急速充電器の整備が不可欠であるということでございます。  神戸市では,神戸市2015ビジョンにおきまして,持続可能なまちづくりの目標として,一般開放されている急速充電器の数を決めてございます。2015年──平成27年度には26というふうな目標を定めてございます。これまでの取り組みでございますけれども,我々市が設置する急速充電器の設置場所ですけれども,電気自動車の走行距離,このあたりも考えまして,おおむね半径5キロ圏以内に1カ所ずつ設置していけばどうか,すなわち全市を面的にカバーできるような形で設置すればどうかということでやってございまして,その設置場所の選定の方法といたしましては,1つは不特定多数の方が利用できるような場所でないといけないだろう,それから市民が利用しやすい,すなわちアクセスしやすいような場所であること,それからもともと多くの方が利用されてるような施設であれば望ましいであろうと,この3つを条件にいたしまして,いわゆる公募という形で場所を募りまして,その中で最も適したところを選ばせていただくということでこれまで進めてきてございます。民間も含めてやっておるんですけれども,民間から特にない場合は,やはり公共の施設で同じような条件で考えさせていただいてるというふうなことでございます。  これまでですけれども,こうべ未来館,それから神戸空港等々,民間も含めまして合計7施設で既に完成いたしまして,利用いただいてございます。あと年度内に箕谷の駐車場,それからしあわせの村,それから六甲山牧場,この3カ所につきましても現在工事中でございまして,年度内までには共用できるということで,10カ所できるということになってございます。  一方,純然たる民間の方でも整備を進められておりまして,いわゆる自動車のディーラーさんですね,こういったところが神戸市内で既に4カ所,一般の方にも開放しているような形のステーションを整備されてございます。  それから,市民へのアピールというようなことで,行政機関,行政施設への設置ということでご提案をいただきましたけども,先ほど申し上げましたとおり,現在,整備しようとしてございます10カ所の急速充電器につきましても,4カ所の民間を含んでおりますけれども,残りのところは公共でございまして,民間施設も先ほど申し上げましたような条件を満たすところということになっておりますので,市民の方々にとってはアピールできる,あるいはわかりやすい,そういったところになっておるだろうと考えてございます。  それから,それ以外にこの5月に新しい須磨区役所がオープンいたしますけれども,そちらの方には,これとまた別枠で急速充電器の設置を予定されてございます。
     そういうことで,電気自動車が普及していくためには,こういった電気自動車や急速充電器を市民にアピールしていくことが重要であると考えてございますので,いわゆる幹線道路に横断幕を設けて,急速充電器のある場所のPRをするとか,そういったことにも取り組んでいきたいと思っております。  それから,これまで10カ所設置いたしておりますのは,いわゆる国のグリーンニューディール基金,これも活用してございます。今後どうなるんかということなんですけれども,どうもまだグリーンニューディール政策は今後とも続くというふうなことも聞いてございますけれども,それ以外に一つ,非常に充電器自体のコストが下がってきておるということ,その中で民間での整備がもっと進むのではないだろうかということ,それから公共施設でも先ほどの須磨区役所のように,重要な施設には必須の施設として,今後も設置していただければどうかなというようなことを考えてございますので,そういった中で,先ほど申し上げました数字をクリアしていきたいと,このように考えてございます。 28 ◯分科員(菅野吉記) ありがとうございました。では,環境局事業所における勤務体制の見直しについて2点お聞かせ願いましたけども,この収集作業終了後の取り組みにしても,この2人乗車体制の導入に関しましても,やはりこれからのそれぞれの人材の活用というか,それぞれの皆さんの明確な勤務体制というというものがこれから本当に問われるのではないかなというふうに思っております。ですから,今お聞きしましたら,これからまだこの2人乗車体制の導入に関しましては,まだちょっとそういう地域と一体化ということで,そういう地域の住民の方との連動した形もできればというようなお話もありましたので,ひとつ提案をさせていただきましたら,実は,先ほどの話も重複するかもわかりませんけども,クリーンステーションでの分別ごみの収集──よく高齢者を中心の多い地域は,本当に間違いが多いんですね,ごみ出しの。そういうやはり当番の方が中をあけて入れかえたりとかいうこともされてますので,これは大変苦労されてる地域の要望のある地域になるかもわかりませんけども,ごみ分別チェック作業のサポートや高齢者や障害者の方へのごみ出しサポートなども考えていただけたらなというふうに思うんですが,これを1点ちょっと質問させていただきます。  そして,電力不足における本市の節電対策ですけども,たしか去年の夏,省エネの匠認定制度でしたか,本市としても,環境局としても取り組まれたということもありまして,やはりこの夏に向けて,市民の皆さんの啓発というか,皆さんもわかってるんですけども,夏も冬も節電節電ということになってきたら,どうしても厳しい厳しい言うとっても,大丈夫なんじゃないかというような部分もやっぱり市民感覚というか,あると思います。ですから,やはり公共の中で逆にあおり立てるようなことは決してよくないとは思いますけれども,みんなで節電していこうやというような,環境局としての市民の皆さんに啓発していけるようなそうした発信力というか,そういうものを広報もしていかなければならないと思いますので,この点もちょっと何かコメントございましたらお願いしたいというふうに思います。  そして,ごみの減量・資源化に対する2点のこと──見える化なんでありますけども,実は私,例えばの話をさせていただいたんですけども,他都市の話をしてあれなんですけども,実は札幌市が一般廃棄物処理基本計画ということで,平成20年3月でしたか,スリムシティさっぽろ計画というものを出されました。それは概要版として,私は視察に行かせていただいたときに見せていただいたら,非常にわかりやすい。これは,言うたら図解で,数値目標をちゃんと明確に入れて,そうしたらこの計画が実行されれば,こういうことが実現しますよというようなものが明確に書かれております。例えば,新たなごみ量管理目標の中で,焼却ごみ量の減量目標ということで,年次計画,年次目標が書いてるんですけども,最終平成29年度に目標を完遂すれば,清掃工場を廃止することができると──平成29年,ごめんなさい,廃止事業となる工場があると,その目標を完遂すれば,建てかえなくて済むと。そこにまだ1つ参考として,先ほど局長もおっしゃいましたけど,清掃工場建設費は370億円,そしてまたこの維持管理費,年間13億円ということで,明確に書面で,皆さんの見やすいような形で明確に,これだけ目標を完遂すれば,こういうふうにしたら,こういうことができるんだということが市民の皆様の目に届くような形で紹介されてるんです。これは非常にごみ減量化をしていく上において,何キロ──何ぼ何%と言われても市民の方はなかなかわかりにくいところが──数字としてはどんどん減っていってるというのはわかるんですけども,こういうことができるんですよ,こういう形ができるんですよということを明確に見える化にしていくということが,やはり市民の皆さんの広報という部分では大事なんじゃないかなと思っておりますので,そういった形でも参考にこれはしていただけたらというふうに思っております。  そして,クリーンステーションでの立ち番の補償というか,損害補償についてでありますけども,局長も先ほど,政令市の中で4市がそういう事前登録もせずに,幅広く市民の方を対象とした補償制度があるということで,これは先ほど言いました市民参画との連携ということで,時間をかけて検討ということをおっしゃられてました。前向きととらえてあれなんでしょうけど,できるだけですね,これは本当に──結構ちょっとしたことで体にかかりかかって,大方,本当に目にかかりそうになったとか,服にかかったとかいう方は結構いらっしゃいまして,そういう中で,自治会で保険に入ればいいというようなもんではありますけれども,例えば建設局が公園管理なんかでやる場合は,市民参画の方の保険を適用して,うまくそういう何かあったときの補償制度を連携とってやってるような事例もあります。ですから,それは別に特定の方を選別してる──事前登録してるわけでもありませんので,そういうこともできるんじゃないかなというふうに思っておりますので,これもちょっとしっかりと研究をしていただけたらというふうに思いますので,よろしくお願いします。これ,ちょっとお話いただけたらと思います。  次世代自動車の普及に関しましては,前向きに話もいただきまして,やはり我々しっかりと広報をしていっていただきたいというふうに思いますし,それも電気自動車における急速充電器の設置も今後とも推し進めていっていただきたいと思いますので,これはこれで結構でございます。  レアメタルのリサイクルについてでありますけれども,これに関しましては,リサイクル工房などで回収ボックス,携帯電話に絞り込んででもやっていこうということ,前向きなご答弁をいただきましたけども,これは環境局独自として言えるかどうかわかりませんけども,今後,国の整備が整ってきて,やっぱりそれぞれの自治体でリサイクルを進めてこうという中で,この拠点回収なんですけども,リサイクル工房だけじゃなくて,より多くの方が持って行きやすい,例えば各区の区役所も1つの最適な場所じゃないかなと,一番持って行きやすいのは区役所違うかなというふうに思いました,ボックス置くだけで。そういうこと,大きな家電製品はちょっと無理だとしても,携帯電話とかそういう対応ができなくはないかなと思うんですけど,その点,ご意見をいただけたらと思いますので,よろしくお願いします。 29 ◯河井環境局長 まず,ステーションの地域の皆さんが非常にご苦労されている分別チェック,これをサポートするということについては,これは新年度はできる限り積極的にやらせていただきます。また,市民の方でお困りの方は,どんどん事業所の方に言っていただければという対応をしたいと思います。  それから,ごみ出しのときの高齢者のサポート──ひまわり収集でやってますけども,これも今,一部の事業所で拡大の準備をしてますけども,この辺はそういう方向でできることからしていきたいと。事業所間で少しばらつきが最初あるかもしれませんけども,そういうふうに拡大していくという方向は皆一緒ですので,それぞれの事業所でそういった方向に行くようにやってまいりたいと思います。  それから,広報の関係で,札幌市のスリムシティさっぽろ計画──申しわけないんですけども,先生から言われて調べまして,はっきり言いまして,よくできてると思いまして,これは負けんようにこういったことを取り入れてやってまいりたいと思います。  それからあと,ステーションの管理のときのけが等が起きたときの問題ですけども,今現状は市民参画推進をやってる制度の中に適用がないということでございまして,その適用をしてほしいいうことについて,今のところまだ話がまとまっているわけではございませんけども,そういうことを改めてまた協議をしていきたいと思いますし,またこれ以外でも何か方法がないかという研究をしたいと思います。  以上でございます。 30 ◯梶川環境局資源循環部長 レアメタルの回収の関係でございます。もちろん,こういった拠点回収につきましては,その回収の効率が上がるような形で,効果が上がるような形で拠点というのを考えていかないといけないというふうに思っておりますので,そういった回収の──実際の収集するときの回収の方策も含めて,市民の方により効果が上がるような形がどういったものがあるのか,少し時間をいただいて検討していきたいというふうに思っております。  以上です。 31 ◯森田環境局環境創造部長 夏,節電の話なんですけれども,先ほど局長から基本的なところは申し上げましたが,ご指摘にありましたように,市民の方々が少しなれてしまってるとか,そういったところもあるかと思います。それにつきましては,また来年の夏に向けて新たに取り組んでいくわけですけれども,その中で市としてこれだけのことはしっかりやっていくということをやはり強く市民にアピールしたいということが1点と,もう1つは,ことしも関西電力がいろいろとテレビ等でPRをはじめておりますけれども,あれは神戸市長が関電の方に,何でそういうことをしないんだということを申し入れた結果やってございます。そういった意味で関電も使いまして,できるだけ市民の人の理解が得られるような正しい数字をPRしていくようにと,そういったことも要請しまして,何とか乗り切っていきたいと考えておりますので,よろしくお願いします。 32 ◯分科員(菅野吉記) ありがとうございます。もう最後まとめていきたいというふうに思います。  局長からもこの地域のサポート,非常に前向きなご答弁いただきましたので,そういう分での地域の本当に苦労されてる皆さん,多くの方いらっしゃいますので,そういう形で職員の方ともどもに頑張っていただきたい,一緒にやっていただけたら,本当に助かるかなというふうに思っております。  そして,電力不足はどんどんいろんな形でまた,そういう正しい情報とかも含めて広報願えたらというふうに思っております。  クリーンステーションの件ですけども,言われておりますように,市民参画との連携もなかなか難しいというか,まだ理解をつけていかなあかんということで,2局にまたがっておりますので,我々もまた話を進めていきたいとは思っておりますけれども,その辺しっかり本当,何かあったときの,ほかの市でも事前登録せずに幅広く市民に保険適用できておりますので,そういうことも参考にお願いしたいと思いますので,よろしくお願いします。  以上です。ありがとうございました。 33 ◯主査(山本じゅんじ) 菅野委員,お疲れさまでした。  それでは,横畑理事と交代いたします。 34 ◯副主査(横畑和幸) 山本副委員長。 35 ◯主査(山本じゅんじ) それでは,早速質問させていただきます。  初めに,ごみの減量についてお聞きします。  昨年4月から容器包装プラスチックの回収が始まるなど,ごみの減量への取り組みが進められております。中でも排出された可燃ごみのうち,およそ30%を占めているのが厨芥類です。厨芥類は,処理の仕方によっては肥料などにも活用できるものであり,資源化を積極的に進める必要があるのではないでしょうか。市民のごみ減量や再資源化への取り組みが行われており,そういった取り組みを支援するためにも,以前実施していたコンポスト助成のように,新たな助成を新設し,市民の自発的な取り組みを応援してはどうかと考えますが,いかがでしょうか。  また,消費されないまま廃棄される食品残渣は年間で2,000トンにも及んでおります。市外へと運搬され,最終的には堆肥化されているとのことですが,一方でレジ袋を削減しているとしながら,一方では未消費の食品残渣が大量に発生するというのは,発生抑制という観点から大変問題ではないかと考えます。発生抑制というのなら,まずは未消費の食品残渣を出さないよう事業所に指導すべきではないかと考えますが,いかがでしょうか。  2点目に,自然再生可能エネルギーの利用促進についてお聞きします。  安全で持続可能な新たなエネルギー源を確保することは,地球温暖化対策のみならず,多様なエネルギー源の確保やエネルギーの地産地消,持続可能な地域社会という観点でも非常に大切なことであります。先般,神戸・京都・大阪の3市長連盟で,関西電力の今後の経営についての意見書を提出されました。電力事業者に対して,原発に依存しない新たなエネルギー源を求めることは当然のことであります。同時に,電力会社に任せるだけでなく,神戸市みずからも原発依存度の引き下げに向けた主体的な取り組みが必要ではないでしょうか。自然再生可能エネルギーの利用について具体的なスケジュールをつくり,率先して取り組むことを求めますが,いかがでしょうか。  3点目は,第11次クリーンセンター整備計画についてお聞きをいたします。  ポートアイランド2期の南の端に,新しいクリーンセンターの建設計画が進められております。来年度予算で23億円の用地取得費を計上していますが,今後5年間で総額115億円にものぼる土地の購入を,新都市整備事業会計から購入しようというものです。これまでの質疑で我が会派は,用地は将来の建てかえ用地まで含まれており,購入規模が余りにも過大であることなどを指摘をしてまいりました。今回,購入,取得する用地の所有者は新都市整備事業会計であり,しかも取得費用は起債で賄おうとするものであります。現在,新都市整備事業会計の資金は空港の借金の肩がわりや赤字補てん,海上アクセスへの支援などにふんだんに使われており,これらは資金活用のあり方に市民から厳しい批判が上がっているものであります。このままでは,新都市整備事業会計の資金繰りのために,一般会計が借金して賄うという形を変えた新都市整備事業会計への支援ではないかとのそしりは免れません。局長の見解を求めます。  最後に,省エネルギーに着目をした地域振興策についてお聞きをいたします。  エネルギー政策の転換には,自然再生可能エネルギーの普及とともに,エネルギーの大量消費社会からの転換を図ることではないでしょうか。もちろん経済や社会のあり方にかかわる問題ですから,国民的な議論と合意は不可欠であります。しかし,国の議論を待たなくても,省エネは以前から広く取り組まれていることであり,省エネを普及・促進することは国民的な合意と言えます。エネルギー消費量の削減には,家電などのエネルギー効率の改善や建築物の断熱性の向上などが上げられます。特に建築物の窓や壁,床など断熱性を高めることによって,家庭におけるエネルギー消費量の削減が期待できるのではないでしょうか。  現在,環境局として太陽光パネル設置補助を設け,再生可能エネルギーの普及を図ろうとしています。それをさらに発展をさせて,住宅改修の際に,窓枠の二重化などのようにエネルギー効率を高めるための工事に対する助成制度を新設してはどうかと考えます。環境局だけでなく,産業振興局や都市計画総局とも連携し,省エネルギーに着目した地域振興策,いわゆる住宅のエコ改修助成制度の創設を求めますが,いかがでしょうか。局長の見解を求めます。  以上です。 36 ◯河井環境局長 まず,原子力発電に依存しない電力供給体制,特に再生可能エネルギーの拡大する計画,策定すべきとご指摘をいただきました。  関電の2010年度の実績の発電電力量の構成比率発表されまして,原子力が44%──少し上がりました──44%で,石炭火力が21%,LNG火力が20%,それから石油,ほかの火力が5%,水力が10%,新エネルギー等々で1%,こういうふうなことになってまして,2010年の実績で見ますと,もう原子力の占める割合が非常に高いという現状であります。この関西電力の電源構成については,我々は,中長期的には原発に依存しない電力供給体制に段階的に変えていくべきというふうに考えております。当然,その中では再生可能エネルギーを大幅に導入していくことが必要ですが,とはいえ,この44%をそっくりすべてを再生可能エネルギーで行うというのは,これは困難です。困難と言わざるを得ませんので,一方で無理のない形で省エネをさらに進めつつ,当面は高効率の火力発電等々の増設に頼っていきながら,そういう多様なエネルギー源のベストミックスを公的に構築していくという長期への目標とつなぎが当然要りますね,そういうことが要るかと思います。  それと,もう1つ,電源構成を変えていくに当たって考えなければいけないのは,電力料金の問題です。今,例えば住宅用太陽光発電だけは余剰分が全量買い取り制度がございます。これは42円で,住宅でみずから使わないものを電力会社は買わなければならないとなってまして,42円で1キロワット買ってます。このサーチャージが神戸市内で大体1世帯,この4月で15円ぐらいになるはずなんです。わずか6,000戸ぐらい──ただし,関電管内全部で並べますから,神戸は比較的太陽光発電が多いんですけども,住宅用太陽発電,並べたわずかなそういう買い取り量でもちょっとしたことで15円ほど上がるということですので,将来の再生可能エネルギーが買い取りして,どんどんふやすのは当然,私そうだと思いますけども,一方ではやはり電力料金をだれがどういう形で負担するのか,あるいは何か措置をするのかということも,やはり同じように考えて進めていかなければならないと思っております。  委員から言われました,神戸市として原発依存から脱却して,電力供給体制のロードマップを作成すべきではないかということでございますけども,ちょっとどれぐらい再生可能エネルギーと原発との間にスケール的なギャップがあるかというのをひとつ,私,説明させていただきますと,神戸市域の関西電力からの電力使用量というのは今,年間約92億キロワット時です。92億です。この44%ということで単純にいいますと,40キロワット時ですね。例えば,午前中の審査の中で,布施畑で10メガの──国内では大規模だと言えますけども,そういう太陽光発電をしようとすれば,この40億キロワットを太陽光だけで──極端な例ですけども,やろうと思えば,この10メガで15ヘクタールほどの土地を使ってやるのが,何と400カ所要って,それで大体数字が合うんです。発電効率とかいろいろ差がありますので,大ざっぱな計算すると。そうすると,土地でいうと,布施畑をそっくり持っていくと,60平方キロメートルほど要りますから,神戸市内の市域の11%の市域が要ると。東灘と灘が合算したぐらいの──本当に,それぐらいスケールが違うという意味を言いたいだけなんですけども,それぐらいなので,やはり再生可能エネルギーで原発全部を賄うことは,当分の間は非現実的,こういうことだと思います。我々は,そうは言ってもやはりできる限りの再生可能エネルギーの導入を図っていかなければなりませんから,午前中答弁しましたように,布施畑での計画とか,あるいは間伐材等を使ってバイオマスをしっかりやっていくとか,あるいは河川を使って小水力発電をやっていく,こういうことをできるだけ来年度,再生可能エネルギーの導入可能性調査の調査費を今計上させていただいてますので,その中で可能なやつをどんどん積み上げていって,さらに夏には,国のエネルギー政策の恐らく見直しの考え方が多分,夏には出てくると思います。それも見ながら,中期的な神戸市の再生可能エネルギーをどの程度まで進めていくのか。昨年,地球温暖化防止実行計画で10%をえいやで一応挙げてますけども,もう少し積み上げ型で可能性を検討してまいりたいと思います。  それから,11次クリーンセンターの用地面積5.5ヘクタール,しかもなぜ今取得するんやと,こういうことだと思います。クリーンセンターの敷地面積,一般的に600トンを今計画してますから,600トンを建設するということになりますと,土地の形状によりますけども,大体3ヘクタールぐらいの敷地面積が要るんかなと思ってます。600トン,今,神戸では苅藻島と西がありまして,苅藻島が2.7ヘクタールで,西が3.4ヘクタールでございます。今回の取得の予定地というのは,委員もご案内のとおり,第11次クリーンセンターの整備用地だけでなく,将来の建てかえにも備えて,その用地分も入れて5.5ヘクタールを取得したいと,こういうことでございまして,施設の配置計画は,まず焼却場本体はもとより,管理棟であるとかいうのが要ります。それから,将来の建てかえ用地については,半分遊ばせとくんじゃなしに,それまでの間は中央事業所を持っていきたいと思ってます。今ちょうど脇の浜のとこにございますけど,あれはあそこへ持っていきますと,収集運搬体制がすごく効率的になりますので──もうCCがセットでありますから,そういった形で暫定利用をしたいと思ってますし,また全般的にも緑地等が2割ぐらい必要ですので,そういった形で考えています。基本的なところは,このクリーンセンターの用地確保いうのは,はっきり言いまして難しいです。これ,どこの都市でも苦労するんですけども,特に私どもは西と東と中央で──これが多分,恐らく神戸市域のクリーンセンターの最終形だと思ってますので,そうすると中央で,もしここで手当てしなくて,そうしたら市街地でどこか将来手当てできる可能性があるのかというと,こんな少し難しい問題ありませんので,やはり今のうちにこの土地を取得をしたいと。市民への影響が少ない場所でクリーンセンターの用地を確保するというのは非常に難しいので,今,対応可能なときに土地を確保していくというのが,私は市民のごみの安全,継続的な焼却で結果的に市民の安心につながると。これは,神戸は布施畑と淡河を持っているも一緒です。他都市では処分地に困って困って,反対運動が起きますし,できないのが,神戸は布施畑で協力いただいて,さらに淡河も確保しておるということで,決してごみの減量化をサボるという意味ではないんですけども,そういう安心が確保できるということですので,ご理解を賜ればと思います。  以上でございます。 37 ◯梶川環境局資源循環部長 私の方からリデュースの関係のお答えをさせていただきたいと思います。  副委員長ご指摘のとおり,リデュースの取り組みにつきましては,一般廃棄物処理基本計画におきましても,3Rの中で最も優先的に進めるべきものということで位置づけておりまして,非常に重要であるというふうに考えております。  それから,生ごみにつきましては,家庭から排出される燃えるごみのうち約38%,量にしまして年間10万4,000トンに上っておりますが,これらは食べ残しや賞味期限切れの手つかず食品でございまして,まず各家庭で食品のむだをなくすとともに,排出の際には十分水切りをしていただいて,そういうことをやっていただくだけで大きな減量効果があるのではないかというふうに考えております。そういうことで,従来からワケトンブックやホームページあるいは地球環境市民会議が実施しておりますもったいないやん!KOBE運動,そういった中で買い過ぎない,つくり過ぎない,よく水を切ってから出すといった取り組みを,市民の皆さんに対しまして呼びかけをしているところでございます。  ご指摘のコンポスト助成でございます。庭や畑に埋めて堆肥化するこのコンポスト化容器の購入助成につきましては,平成3年に開始をしまして,1台当たり3,000円の補助をしてまいりました。助成件数は年度当初──平成3年度で約5,600件ございましたが,この間,震災による厳しい財政状況から制度の中止を経まして,平成13年度の制度再開をしておりますが,その後,約200件程度で推移をし,平成16年には160件というような状況でございました。このコンポスト化助成制度につきましては,平成16年度の事務事業外部評価委員会によりまして評価をいただいたわけですけれども,その中で生ごみの減量や家庭ごみに係る意識啓発にどれだけ役立つか疑問であると,コンポスト購入助成が市民ニーズに合っていないのではないかというようなことの評価を受けたところでございまして,これを受けて,助成制度の件数も減少してきておったということ,それからコンポスト化容器がある程度普及をして,所期の目的は果たしたんじゃないかというようなことで,当時そういう判断で,平成17年度から助成制度を廃止をしたという経緯がございます。そういった経緯の中で,我々としましてはこの生ごみの堆肥化という中で,特に安く気軽に始められて,またマンションなんかの集合住宅のベランダなんかでも取り組める段ボールコンポストの普及というようなことで,講習会を鋭意実施をしてきておるところでございまして,平成23年度は25回開催して,参加者が約530人というような状況でございます。この講習会の参加者へのアンケートの調査の結果では,約7割の方が実際に家庭で段ボールコンポストに取り組んだというような回答をいただいております。さらにその8割の方が,家庭で排出する生ごみの量が減ったというような回答をいただいておるところでございます。そういうことで,今後とも手軽な生ごみ堆肥化の方法として段ボールコンポストを拡大するために,地域で指導できるリーダーの養成講座を開催をしていくとともに,啓発施設でございますリサイクル工房なんかでも,定期的に講習会の開催みたいなものも行いながら,すそ野の拡大というのに努めていきたいというふうに考えてございます。講習会の参加者に対しては,実際に家庭で取り組んでいただけますように,段ボールコンポストに必要な資材をお渡しをしておりますが,これら資材につきましては,ホームセンターなんかで──300円程度と聞いておりますが,安価に購入できるということで,簡単に取り組んでいただけるものではないかなというふうに考えてございます。  ご指摘のとおり,リデュースの取り組みについては,すそ野の広い取り組みの積み重ねが非常に重要だというふうに考えております。コンポストのほかにもレジ袋の削減,こういったことも含めて,生活に身近なところで実行していただく,定着していただけるようにさらに我々としても努力をしていきたいなと思っております。  以上でございます。 38 ◯森田環境局環境創造部長 住宅のエコリフォームにつきましてお答えいたします。  ご指摘のとおり,住宅のエネルギーの消費量を見ますと,大体4分の1が冷暖房で消費されてございまして,住宅の断熱効果を上げるというのは,エネルギーの消費量を削減する意味で非常に重要であると考えております。特に,委員からもございました二重サッシですけれども,住宅の場合は,窓の開口部からのそういったエネルギー要素が非常に大きいということで,データを申し上げますと,夏場の場合,室内に入る熱の73%が,逆に冬は室内から逃げ出す熱の58%が窓からであると言われてございます。そういう意味から,二重サッシというのは非常にエネルギーの削減には有効であろうと我々も考えてございます。  副委員長からご紹介のございました札幌市の制度でございますけれども,これは窓とか床,屋根,天井などの断熱改修工事であるとか,あるいはバリアフリー工事に関しまして50万円を限度に補助を行うというふうなことで,札幌市の都市局の住宅課が所管してございます。  それで,我々の方なんですけれども,こういった地方の制度もございますけれども,省エネ改修に関する支援制度といたしましては,国がいわゆる住宅のエコポイント制度,これを平成22年3月8日より募集を開始してございまして,23年7月31日で一たん終了してございますけれども,23年度の第3次の補正予算によって,平成23年10月21日より24年10月31日までに工事着手したものに対して再度実施がされたところでございます。こちらの方の制度につきましては,窓,外壁,屋根等のいわゆる断熱改修に対しましてエコポイントの付与を行うということで,全国で,窓に関していいますと,ポイント発行件数が約55万件という非常に大きなものがございます。あるいは,これ以外にも,省エネリフォーム等の実施時に所得税あるいは固定資産税,それの減税といった措置も行われてございます。  ご提案いただきました省エネに関するリフォームの助成につきましては,非常に財政状況が厳しいというふうなこともございまして,なかなか新たな助成というのは難しいと考えてございます。そういう中で,今申し上げました国の制度,そういったものの活用を都市計画総局等と連携して,幅広く市民にPRをさせていただきたいと,このように考えてございます。 39 ◯野々下環境局事業系廃棄物対策室長 私からは事業系の食品廃棄物,食品残渣の関係のご質問について回答させていただきます。  まず事業系生ごみ,食品残渣の排出状況等でございますが,平成20年度は事業系可燃ごみ──これ,市内のクリーンセンターで焼却処分をされる分でございますけども,このうち生ごみは約5万9,000トン,これが可燃ごみの約3割強──32%となってございます。21年度は,5万1,000トンで,1割強削減となっておりますが,ただし,これでも可燃ごみのうち28%と3割近くを占めるということで,やはり事業系の廃棄物の減量・資源化の重要なテーマとなってきてるということで認識をしてはございます。  なお,これらの食品残渣につきましては,副委員長ご指摘のあった,市外で再生利用されてるようなものを含めまして,いわゆる食べられるものにもかかわらず廃棄されているもの──いわゆる食べ残しと副委員長ご指摘ありましたけども,そういうものだけでなく,調理くずなど食用に適さないものも当然含まれておりまして,これは国のデータでございますけども,5割から7割は食用に適さないものが推計されてると,こんな実態もあるところかと認識してございます。こうした食品残渣の処分につきましては,排出の中心であるのは食品系の事業者──いわゆる食品スーパー,小売店あるいは外食産業になりますけども,こういった事業者には,国の食品リサイクル法により再生利用を図ることが要請されておりますけども,実際には可燃ごみとして焼却処分をする方が安価であるということから,コストをかけてまでリサイクルに取り組んでる事業者が少ないと,こんな現状も言えるかと思ってございます。  もう1つ,神戸市内の排出事業者の取り組みの状況でございますけれども,1つには,副委員長のご指摘もございましたけども,市外の食品リサイクルの再生事業者や,あるいは自前の処理の施設を活用して市外で再生処理を行っている事例──これは大手スーパー中心に5つの事業グループがございます。また,昨年度に1社,本年度1社,市内で商品再生処理事業──飼料化,肥料化,これを創業しておる事業者が出てまいっておりまして,こういった施設を利用している事例もございます。またさらに,事業者が事業所内にコンポスト容器などを備えて,みずから堆肥化を行っているこんな事例などもございます。こうした取り組みにつきましては,発生した食品残渣を市内のクリーンセンターで焼却するのではなくて,再生利用を図っておるということでございまして,まだまだそういった事業者も少ないという中でいうと,取り組みとしては,我々としては評価をさせていただいてるところでございます。また,こういった食品リサイクルに取り組んでいる事業者からは,それぞれに,その前提として過剰資源の抑制や,あるいは売れ残り商品の割引販売など,食品廃棄物の発生抑制に取り組んでいると,こういったことについても我々の方では聞かせていただいております。  こうした中で,先生ご指摘の焦点と言いましょうか,市としてはどういう対応をとるかということでございますけども,23年2月に策定しました神戸市一般廃棄物処理基本計画,この中では,そういう食品残渣に関しましては,食品リサイクル法の効果的な周知あるいは具体的な減量・資源化の取り組みなんかの事例や方法を情報提供すると,こういうことによって排出事業者の主体的な取り組みを支援すると,こんな方向づけをしてございます。具体的には,延べ床が1,000平米あるような小売店舗などの大規模事業所の要請に対しまして──これは市の条例で廃棄物減量計画の提出をお願いしておりますけど,こういった受理の機会,また訪問調査の機会,それからまた同じように大規模事業所には廃棄物管理責任者を選定していただいておりますが,こういった方に集まっていただいた研修会の場面,こういうところで主としてリサイクルの推進に主眼を置いたような形で,食品リサイクルをテーマとしては我々の方から助言を与えるような取り組みもさせていただいております。  先生,きょうのご質問のポイントとしては,リサイクルよりも排出の抑制──リデュースが大切違うかと,それに指導的にというか,アプローチできないのか,こういったことに力点あるかというふうに受けとめてございます。我々としましても,できるだけ残渣が排出化されないということは望ましいというふうには考えてございますけども,食品残渣の発生には,調理くず等,最小限発生が不可避ということになるものもございますし,食品ということは口に入るものでございますので,消費期限,賞味期限の運用だけでなく,食の安全確保というような観点からも,なかなか事業者としては事業本来の決定といいましょうか,経営判断といいましょうか,そこにかかわってくる部分もございますので,余り規制的なアプローチで指導というのには,なかなか難しい面もあるのかなというふうに受けとめてございます。私どもといたしましては,当面のアプローチといたしましては,結果として発生してまいったそういう食品廃棄物の関係について,リサイクルの方向にできるだけ誘導していくと,これが有効かつ重要な取り組みではないかなというふうにとらえてございます。こうした考え方から本市では,今年度から新たに,食品リサイクルなど廃棄物の発生抑制・減量化に取り組んでいる小売店をワケトンエコショップ,また飲食店をワケトンエコレストランとして認定証あるいはステッカーの配布,それから市ホームページなどでの広報PRなどに取り組んでございまして,現在までに食品リサイクルをテーマに取り組んでる認定事業所が8事業所,94店舗となってございます。こういった取り組みもしてございますので,今後とも事業者が廃棄物の発生抑制や食品リサイクルに主体的に取り組んでいただけるように,誘導・支援に努めてまいりたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 40 ◯主査(山本じゅんじ) 最後の食品の関係からいきますけど,基本方針のところで発生抑制,再使用の上流対策ということをうたわれてますね。それで,第5章の減量・資源化目標というところで,市民・事業者のライフスタイル,ビジネススタイルの変革によるごみ発生量の抑制効果を見込みましたというくだりがあります。その中で,5番目として,具体的な項目別の数値目標ということで,手つかずの食品の排出量8,900トン,平成32年度には30%削減というくだりがあるんですね。こういう目標というか,見通しを立てていながら,やっぱり──ビジネススタイルということにも踏み込んだ話になるんかもしれませんけどね,やっぱりこういうふうに書いてるからには,そういった観点も必要じゃないのかなというふうに思ってるんですね。それで,こういう質問してるんですけれども。  それから,もう1つおっしゃった延べ床面積で1,000平方メートル以上の小売店舗ですね。一応,これ以下ということになると,なかなか実態としてわからないわけですね,どういうふうになってるのか。だから,全体の実態がどういうふうになってるのかということも含めて判断をしていかないと,やはりこれから事業者の減量をどう進めていくのかということ,なかなか具体的なアプローチが神戸市としてできないんじゃないかと思うんですけれども,その辺についてはどう考えられますでしょうか。  それから,地域振興策ですね。さっきちょっと札幌の話されましたけど,私,札幌は言うてませんからね。ちょっと一言だけ言うときますね。確かに,札幌ではそういう事例はあるのはあるんですけれども,ただ,おっしゃったようにいろんな制度をつくってるところもあります。もちろん,おっしゃったように国の制度と絡めて,そういった制度もされてるところもあるんですが,この神戸市の住生活基本計画の中にこんなくだりがあるんですね。ペアガラスに関してで,13%程度にとどまっていると。これを将来的にあと8年──平成32年には40%にまで上げていこうと,こういった数値目標が出されてるんですね。だから,財政がないんだと言われたら,確かに苦しい財政わかりますけど,やっぱりこういった目標を立ててるんだったら,もっと積極的に予算要求をして,こういう計画を持ってるんだからと──これは都市計画の計画ではあるんですけどね。だけども,こういう計画があるんだから,ちゃんと進めるために少し予算をくれということを要求してはどうかというふうに思うんですね。国の制度の活用をPRしたいというようなことをおっしゃいましたけど,もっと積極的に踏み込んでほしいと思うんですが,その点に関してはいかがでしょうか。  それから,再生可能エネルギーですけれども,私もすぐにできるということは全くそんな見解持っておりません。確かに中長期的な課題にもなるでしょうし,過渡的なことも踏まえながらエネルギー政策はつくっていかないといけないと思うんですね。ただ,力を入れてるということでメガソーラーの話もされましたけれども,要するに,自然エネルギーというのは太陽だけではなくて,いろんなものがありますでしょう。これまでのうちの会派の質疑の中でも,ポテンシャル調査をやってくださいということを繰り返し質疑があったと思うんですね──なかったですかね。どういったエネルギーが存在して,どの程度使えるのか,そういう具体的な調査をやるべきではないのかと,そういったような質疑をやってたと思うんですけれども,やっぱり本当にどの程度,再生可能エネルギー,自然エネルギーが使えるのかということはきちんとまず調べて,そこから話はスタートしていくんではないかというふうに私は思っております。  さっき電気料金だれが払うんやという話がありましたけど,やっぱりこれは電気料金の根本的な問題で,総括原価方式になってるということで,この見直しをきちんとやっていかないといけないので,この電気料金の話はここではちょっとふさわしくないと私は思っておりますので,ちょっと指摘だけしておきます。  あとクリーンセンターですね,これもずっと繰り返しになりますし,平行線の話だと思うんですが,ただ,場所の問題とかいろいろ言われたら,なかなか難しい問題は確かにあると思います。ただ,必要な広さの2倍の土地を買うという合理的な理由って,やっぱり根拠に乏しいんじゃないかなというふうに思います。今,中央事業所をこちらに移すとか,それから緑地ですかね,そういったことも言われましたけども,ただ,当初からそういうふうなことをおっしゃってたのではなくて,2倍の土地を買うということだけは決まっていたということなんですね。だから,仮にここが建てかえをして古くなったとしても,建てかえするのは30年も先のことですから,やっぱり30年先のごみの量,どういうふうになっていくかという具体的な計画というのがまだまだ全然見えないままにこの計画はされてるということですし,それからごみの組成でも,ごみ全体の中でどれだけ焼却処分にされるのかという,その辺の見通しというのはまだ何も出てないわけですよね。その中で計画が出てきてるということですから,なかなか幾ら答弁いただいても,納得ができないということなんです。これについては,土地は原価で買うと,それから所有者は新都市整備事業会計やということを先ほど繰り返しましたけども,やっぱり起債をして,つまり借金をして新都市の土地を買うと。本当に新都市は資金がふえるんでしょうけど,結局資金繰りにしかならないというふうに言わざるを得ないんですね。それから,この件につきましては,もう聞きませんけども,本当に今すぐやらないといけないという根拠はないと思うので,凍結すべきやということだけ申し上げておきたいと思います。  それから,最後,ごみの減量についてなんですけど,コンポスト助成ですね,これは16年度の事務事業評価ですね──外部評価ですけど,そのときにおっしゃったように,家庭ごみかかわる意識啓発にどれだけ役立つか疑問やと,それから市民ニーズに合っていないということ,確かに書かれてます。ただ,これをされたのは平成16年度ですね。つまり,そこから既に7年以上はたってるんですね。ということは,これまでも神戸市独自でずっといろいろとごみの減量とか分別とか頑張ってこられて,市民に意識啓発をするということでずっといろいろと取り組みをされてきた,そういう中で市民の意識も変わってきてるはずなんです。そうした中で,じゃあ果たしてコンポストの助成というのが今,本当に市民のニーズのそぐわないのかどうか,やっぱりそこも考えていただきたいというふうに思います。段ボールコンポストも,確かにすそ野が広いという意味では別に否定するものではありませんけれども,やっぱりいろんなライフスタイルの中で,選択肢もいろいろあってもいいというふうに思います。実際に大きな都市で,例えば福岡ですとか,それから横浜ですとか,川崎ですとか,コンポスト助成を実際にやってますし,またそこでも同じように段ボールコンポストについても推進はしてるんですよね。だから,本当に1人1人の生活のスタイルに合わせたいろんな選択肢があってもいいと思うので,やっぱりこのコンポスト助成というのも一つの大きな役割を発揮するのではないかというふうに思います。  それで,ちょっと1つだけ申し上げておきたいんですが,22年度に川西市がアンケートをしてるんですね。これで,ごみへの意識変わったというのが半分以上いらっしゃいますし,それから,この助成をするということで,市のエコへの取り組みを感じるというような評価もされてるということですから,やっぱりこれも実施する判断基準の1つにもなるんじゃないかというふうに思いますけれども,この辺もう1度答弁をお願いいたします。  以上です。 41 ◯副主査(横畑和幸) 質問が4つで,残り時間が3分1秒ということでございますので,手短に。 42 ◯河井環境局長 まず,再生可能エネルギーの神戸市内の賦存量──確か常任委員会で1度答弁差し上げたような記憶があるんですけども,端的にいいますと,5つの種類のうち,風力はまず神戸市域は海上域と六甲山山頂しか適地はない,ただし風速5メートル以上は吹いておると,年間を通してと,こういうことです。それから,太陽光は神戸市内は非常に日照時間が日本でも長い都市,県庁所在地で全国で数えても7番目なので,太陽光の賦存量は大きい,こういうことになってます。それから,水力については,小水力自身は急峻な地形を生かしてやることはできるけども,そう多くを望めないということです。それから,地熱は,これは有馬温泉で検討しましたけど,とても今あんだけ温泉の水を使ってますので,これ以上地熱に回すようなことをすると,今度は温泉が大変なことになるので難しい。それから,バイオは可能性は十分あると。さらに六甲山の間伐や市街地のいろんな枝木やとかいろんなことありますから,という報告をいたしております。  以上です。 43 ◯梶川環境局資源循環部長 コンポスト助成の関係でございます。副委員長ご指摘のとおり,当時からしますと,ごみの減量・資源化に対する市民の意識というのは非常に進んできたというふうに,我々もそういう思いで認識をしてございます。ただ,このコンポスト助成につきましては,平成16年度の外部評価を受けて助成制度の廃止をしてきた経緯の中で,段ボールコンポストの定着に向けて今取り組んでいるというところがございます。我々としては,この段ボールコンポストの普及・定着をしっかりやっていきたいというふうに考えております。ただ,他都市のいろんな状況なり,アンケートのお話もありました。そういった点については,当然我々としても他都市の状況についてはいろいろ把握をしながら,今後,将来どういった形でそういったごみの減量・資源化を進めていくのかという中でいろいろ調査もしながら,いろんなことは考えていきたいというふうには思ってございます。  以上です。 44 ◯森田環境局環境創造部長 ペアガラスの話ですけれども,申しわけございませんが,住宅の方でそういった目標をつくってるということは存じておりますけれども,その達成に向けた考え方のところはちょっと不勉強で,十分把握してございませんので,またその辺はあちらから聞きまして,改めて考えさせていただきたいと思います。 45 ◯野々下環境局事業系廃棄物対策室長 事業者に対する食品残渣の排出抑制についてもアプローチをということでのご指摘でございます。規制的なところの難しさは申し上げたとおりでございますけども,いわゆる減量計画書でのアプローチ,研修会でのテーマとして,そういうリサイクル以外に排出抑制についても,先進事例を取り上げるなどの取り組みについては工夫してまいりたいと思っております。  また,大規模でないような事業所についての把握につきましては,ほとんどは収集運搬の許可業者が窓口になってその業務を行っておりますので,これの総合機関である組合共栄会などを通じて,その実態の把握などについても少し考えてまいりたいとは思っております。すそ野の広い取り組みのためには,大規模事業者以外の取り組みも重要と考えておりますので。  以上でございます。 46 ◯副主査(横畑和幸) お疲れさまでございました。  この際,約20分休憩いたします。  再開は,午後2時40分といたします。   (午後2時21分休憩)   (午後2時41分再開) 47 ◯主査(山本じゅんじ) ただいまから予算特別委員会第2分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,環境局に対する質疑を続行いたします。  それでは,上原委員,どうぞ。 48 ◯分科員(上原みなみ) 昨夜から随分暖かくなりまして,私も今シーズン初めてコートとブーツを脱ぎ捨ててまいりました。心は春のように穏やかに,そして頭はやっぱりクールに,厳しい質問を期待どおりさせていただきますのでよろしくお願いします。  まず最初は,特殊勤務手当の支給額についてお伺いします。  平成24年度からこれまで長年にわたり,不適切な手当として問題をはらんでいた環境局労務職員に対する特殊勤務手当がすべて廃止されることとなりました。これについては,やっとかという思いがあるものの,成果を評価させていただきます。しかし,なくなるからといって過去の受取状況を看過することはできません。そこでお聞きしますが,環境局の9事業所の中で,最も特殊勤務手当の平均支給額が多い事業所がどこなのか,ご存じでしょうか。  私の質問,多岐にわたりますので,一問一答でお答えいただきたいと思います。お願いします。 49 ◯河井環境局長 今すぐに答えを持ち合わせておりません。 50 ◯分科員(上原みなみ) 簡単にお答えいただけると思ったんですけれども。このようにですね,特殊勤務手当は北事業所が突出しております。これ,平成22年度のデータです。で,ですね,この支給人数で割っております。これは,ですから事業所の人数とか規模に関係ありません。平均の支給額です。これによりますと,北事業所が本当に突出していまして,支給額の多い事業所から言いますと,1位が北事業所ですね。この北事業所,年間で1人およそ35万円です。そして,2位からはそれより13万円以上減らしまして,須磨事業所,東灘事業所,西事業所と続きます。つまり北事業所の職員は,平均1人月3万円の特殊勤務手当を支給されていた一方,そのほかの事業所は2万円以下です。最も少ない垂水事業所では,北事業所の4分の1の支給額なんですね。平均すると,垂水事業所は1人当たり7,500円なんです。特殊勤務手当の支給に当たり,なぜこのような格差が生じるのかを明確にお答えいただきたいと思います。 51 ◯河井環境局長 ちょっと委員が持たれてる数字,私,今持ってるということでありませんので,私の限りで答えさせていただきますと,22年度ですね,全体のごみ収集職員の平均月額が2万5,600円だったと思います。したがって,確かに,垂水が今3万円とおっしゃいましたので,平均よりは2割ほど……(「北が3万円」の声あり)  北が3万で……(「垂水は2割です」の声あり)  2割ほど多いと──垂水は少ないと。これ,多分人数で割られたんでしょうか,事務所の職員の。そうしたら,これは当然そういう欠員手当やそれぞれの手当の性格で当たりますので,それぞれの手当に照合する勤務が多かったということであると思います。 52 ◯分科員(上原みなみ) ほかに,もしご存じの方いらっしゃいましたらお答えいただいてもいいんですけど,いらっしゃらないですか。  (なし) 53 ◯分科員(上原みなみ) なければ,結構です。  多分,皆さん,容器包装プラスチックの先行実施を挙げられるかなと思ったんです。もしそうかもしれないなと思われましたら,こちらごらんいただきたかったんですね。こちらは,平成23年度です。ですので,容器包装プラスチックの収集が全市で始まってからです。それでも北事業所はやはり多いんですね。先ほどよりも突出は抑えられておりますけれども,特殊勤務手当の支給額が多い。これはなぜなんでしょうか。
     で,ですね,平成22年度と23年度の違いというのは,定車制手当の廃止が8月にありましたよね。ですので,この突出が抑えられたというのは,その分があると思うんですけれども,ではそれ以外の要因で考えますと,欠員手当か応援手当ですよね。欠員手当も応援手当も原因は職員の休みですよね。ですので,休みをちょっと調べてみたんですけれども,こちらです。まず,休みが多いほど,やはり手当が多くなるというのはわかりますよね。その場合,この北事業所の全職員に対して,私,出勤簿を調べまして,そして出勤率を全員,手計算で調べました。そうしますと,平均すると,北事業所の出勤率というのは83%です。これ,全事業所で81%から86%となっております。ですので,一番低いので81%ですから,北事業所は83%ということで,まずまず中位程度なんですよね。それでもどうして手当が多いのかということになるんですけれども,これについて何か説明していただけませんか。 54 ◯河井環境局長 現場を預かる所長等と,一応業務のそれぞれの計画とか,その辺を少し顧みて,あるいは現場の状況を把握して答弁しないと,ちょっと正確に今,私が推測で申し上げるのはちょっと難しいと思います。 55 ◯分科員(上原みなみ) それでは,これまで本当にこれほど北事業所の手当が突出していることを全く問題視されていなかったということと受けとめてよろしいんですね。 56 ◯河井環境局長 結果として,その辺の答弁ができないいうことですから,私,問題であるとは今思いますけども,これまでそこにメスを入れてませんので,そういう意味ではご指摘を受けてやむを得ないと思います。 57 ◯分科員(上原みなみ) ここでまた1つおかしなことなんですけれども,やはり手当の支給額が多いというのは,当日欠員ですね,休暇をとる人が多いことからつながるということなんです。ですので,出勤率が低いほど手当が多いはずなんですけれども,この出勤率が一番低い垂水事業所の職員ですね,この職員は北事業所の職員の4分の1の手当しか受け取っていないというのが非常におかしなことなんです。  そして,この特殊勤務手当の支給額が60万円を超えた職員というのが9人いまして,すべて北事業所の職員です。そして,上位24位までに長田事業所の職員が1人入っておりますが,それ以外はすべて北事業所の職員なんですね。これぐらい顕著なのに,本当に何とも思わずにこれまで支給されてきたというのが,私は不思議で仕方がないんです。特殊勤務手当の支給に関しては,このような事業間格差がある事実については,本当にどのように思われますか。 58 ◯河井環境局長 一般論として,そんなに差が出る理由は,確かに委員が言われたそういう休暇あるいは病欠等の取得率と連動しない形では,一般論としては余りそういうことがあるいうのは考えにくい実情だと思います。 59 ◯分科員(上原みなみ) この件については,容器包装プラスチックの収集を北区で先行実施するかわりに,手当を多くつけたというような疑惑があるんですね。これ,私が言ってるんじゃないですよ,疑惑があるんです。それが邪推だというのであれば,疑惑を晴らすべく,欠員人数をはじめ厳正に調査して,適正に特殊勤務手当が支給されていたのかを検証してお示しください。これは要望にします。  続いて,時間外勤務についてお聞きします。  私はこのたび,先ほど質問しました特殊勤務手当をはじめ時間外勤務及び出勤簿の情報を環境局の事業職員全員について調べ,データ化しております。そこで,時間外勤務についてもお聞きしますが,事業所職員の中で最も多く時間外勤務をしている方,何時間ぐらい超過勤務をつけているかご存じでしょうか。 60 ◯梶川環境局資源循環部長 職員ごとの年間の時間数はちょっと今手元にありませんので,一月に60時間を超勤で超えてる職員の数についてご解答させていただくということでよろしゅうございますか。(「結構です」の声あり)  よろしいですか。  一月に60時間を超えて時間外勤務を行ったことがある職員につきましては,平成22年度で235名おります。その内訳は,行政職が66名,労務職が169名でございます。平成23年度は,4月から1月──この1月までの10カ月間でございますが,195名で,行政職が55名,労務職が140名ということでございます。ちなみに,職員数に違いがありますので,行政職でいいますと206名中55名,それから労務職につきましては1,096名中140名という状況でございます。  以上でございます。 61 ◯分科員(上原みなみ) 梶川部長が60時間を超えた職員に対して確認印を押してますので,もちろんご存じだと思ってたんですけれども,残念でした。  まず,こちらごらんいただきたいんですけども,65%の職員というのが,100時間から199時間の時間外勤務をつけております。これ,平成22年度です。この100時間から199時間といいますと,大体年間40万から80万円と推測されます。北事業所のキャッチボールの件でも明らかになったように,時間が余ってる事業所でどうしてこれだけ時間外勤務があるのか,私は疑問に思います。しかし,それ以上に驚いたことに,平成22年度の時間外勤務943時間,年間推定400~500万ぐらいあると思いますが,一月に換算しますと30万から40万円ぐらいを時間外勤務として受給している職員が1人いました。どこの事業所だと思われますか。 62 ◯河井環境局長 これも申しわけありませんが,定かでありません。 63 ◯分科員(上原みなみ) 多分,局長が西かとおっしゃってましたが,そのとおりだったんです。西事業所なんですよね。ちなみに,年間800時間以上時間外勤務をしてる職員が,全事業所で13人いました。そのうち7人,超多額の時間外勤務を受け取っている職員の半分以上を西事業所の職員が占めます。まずは待機時間といって,各事業所で時間が余っているにもかかわらず,全体にこれほどの時間外勤務があることが妥当なのかということと,次に,800時間以上の超過勤務が西事業所に偏っている点について特別な理由があるのか,また感想などもお聞かせください。 64 ◯河井環境局長 私がちょっとつぶやいただけなんですけど,西事業所かなと思ったんは,実は日曜日とか土曜日に地域での説明会とか,いろんな講習会とか,いろいろやるときに特に超勤がかさむんですけども──私,これ,今是正をしようとしてますけども,やっぱり特定の人間で,得意でというのがおりまして,必ずその人間を中心に行くと。だから,ほかの一緒に行くメンバーはくるくる変わっても,リーダー役の──恐らく,多分言われてる方は作業長か作業長補佐クラスだと思うんですけども,中心になって,また本人もそういうことが得手になりまして,おれが一番にいくというようなやり方をしてまして,多分偏っている可能性があるんじゃないかなと。ただし,これはやはり,まず全体を超勤を減らすというのは,これはずっと皆さんから指摘されてますから,私はもうこれからきっちりと目標を行財政局と決めて,それに押し込めるようにやっていきますけども,やり方も絶対量を減らすとともに,特定の人間に偏らないような対応もしっかりとやっていきたいと思います。 65 ◯分科員(上原みなみ) 時間外勤務を本当に減らさなくてはならないということは確かなんですけれども,しかし,いまだに現状把握をされていないことが非常に問題だと思うんです。現状把握なしでは改善はできません。私,このデータもらいまして,もう1カ月もたたないうちに現状把握しましたので,やはり環境局の職員の方こんなにたくさんいらっしゃるのに,ぜひ分析をしていただきたいと思います。  この年間800時間時間外勤務で年間400万円以上受け取っていると推測される職員について,時間外勤務命令で内容を確認しますと,これらの職員は副所長や作業長,作業長補佐でした。この立場にある職員を含み,西事業所では平成23年3月の平日,毎日22人前後の職員が早朝1時間ぐらい早く出勤し,当日急に休みをとる職員を補うための配置を決め直す時間外勤務をしています。ちなみに,同じ規模の北事業所では,平均17人で朝の配置作業をしています。そもそも当日欠勤が多いというのは,また別問題として取り組まなければならないものの,朝の作業準備に毎日20人前後も必要でしょうか。配置作業というのは,本当にたくさんいるほどややこしくなると思うんですけれども,1度,我が会派の高山議員が東灘事業所の前で見ていたことがあるんです。朝6時前に事業所へ入っていた職員が,事業所の周りにある植木の剪定をしていたそうです。植木の剪定は,わざわざ時間外勤務をしてまで行わなければいけない業務ですか。緊急性がありますか。朝の作業準備に本当に必要な人数を見直すべきではありませんか。朝の配置業務は何人の職員で従事するのが適当だと思われますか。 66 ◯梶川環境局資源循環部長 時間外勤務につきまして,恐らく清掃業務ということで記載をして時間外勤務をやっておったというようなことでございますが,この職員については,事業所内の清掃をしてる管理員だというふうに思っておりますが,当然,その業務の内容についてしっかり確認をして,本来時間外でないとできないのかどうかというのは,当然,所属長が命令を出して仕事をするというのがスキームですから,その流れの中で必要性をチェックして,必要でなければ時間内の中で処理するように,早急に改めたいというふうに思っております。 67 ◯分科員(上原みなみ) 同じ技術職員の方の中で,毎日30分の清掃作業という形で時間外勤務されている方もいらっしゃいましたので,それもやはり見直していただきたいと思います。  また,北事業所で早朝の時間外勤務をしている職員は,夕方にも毎日1時間の時間外勤務をつけていました。同じ時期で平均すると1日21人,ですので,早朝の配置作業とほぼ同じ人数です。一方,北事業所では,同じ定時後の時間外勤務を12人でやっていました。どうして北事業所の倍の職員が西事業所では夕方毎日時間外勤務をしているのか,西事業所だけ特別な事情があるのかお聞かせください。 68 ◯河井環境局長 ちょっと西の特殊な事情いうのは今すぐに答えれませんけれども,これ,午前中,吉田先生の答弁で,朝の時間をもっとずらして,繰り上げて超勤ないようにするとかいろんなことをご指摘受けた中で,私,この夕方の超勤については,もうなくすようにしますと申し上げまして,その日の時間中に処理するか,あるいはCCからのいろんなデータ来て,それをやりますので,場合によれば明くる日の午前にやっても,何とかそんな差し支えがないと思いますので,これについてはまずなくすということをやりたいと思います。 69 ◯分科員(上原みなみ) なくすのは結構なんですけれども,やはりこれまでのことを看過してはいけないということで,きちんと現状把握をしていただきたいと思います。  時間外勤務命令簿を集計していて,おかしなことに気がつきました。3月には祝日が1日ありますが,環境局のごみ収集運搬業務は,祝日も平日と同じように行われますよね。ですので,当然,朝の配置作業や夕方の日報整理も同じように時間外勤務があるはずです。西事業所では,平成23年の春分の日,朝の配置作業をした職員は6人でした。平日は22人です。なぜ業務内容が平日と変わらない祝日で,このように時間外勤務が4分の1近くに減るのでしょうか。先ほどの答弁漏れの朝の配置業務,何人が妥当だと思われるかについてとあわせてお答えください。 70 ◯河井環境局長 まず,朝の業務は,これも午前中の答弁で申し上げましたように,削減しますと申しましたけど,私は半分ぐらいにはせないかんと思います。  それから,たまたまかどうかわかりませんが,祝日の1日を調べられて,その日は──幸か不幸かという言葉はおかしいですけど,少なかったと,こういうことですから,それもよく検証しますけども,それで通常もできるのであれば,通常の日もそうせないかんと,こういうことやと思います。 71 ◯分科員(上原みなみ) 先ほどの答弁はおかしいですね。たまたまというのは,当日やってきて,欠勤者が少なかったということですけども,時間外勤務というのは命令が出てからですよね。ですから,前日からもう来ることになってるはずですので,前日から来ないようにしてたというのは,やはりおかしいですよね。ですので,祝日は時間外勤務を朝の配置作業をほとんどしてない。6人でやってたんですけれども,その6人が要らないということで組んでたはずです。ですので,たまたまではありません。もちろん,祝日の出勤率というのは91%です。平日に比べて,平均して8ポイントも高いですので,休む職員の数は違いますが,それでも朝の配置業務を6人でやってることから,平日でも10人ぐらいいれば十分できると思われます。また,平日も,当日連絡で休む職員が少なくなれば,早朝の配置業務が5人ぐらいでできると思われます。常任委員会でもお聞きしましたが,当日連絡の休みは何人ぐらいいるのでしょうか。 72 ◯梶川環境局資源循環部長 朝の配車業務について,事業所の査察を2月21日を皮切りにしまして,3月2日──先週ですね,一巡し終えたところでございます。その中で,査察した日が延べ12日でございますが,全体で134名の休暇等がございましたが,査察チームが確認した結果,当日に連絡してきた者は28名おりました。当日休の主な内容としましては,職員本人や家族の病気,急病,それから家庭の休養といったやむを得ない場合以外にも,年次有給休暇というような形での申請がございました。  状況は以上でございます。 73 ◯分科員(上原みなみ) 今,お聞きしたところによりますと,当日急に休むといって電話してきた職員が28人ということでしたら,9事業所で割りますと3人なんですよね,各事業所。各事業所3人のために,22人の職員が配置業務に出てくるなんておかしいと思いませんか。 74 ◯河井環境局長 この点だけは,改善が進んでいると理解してください。職員にはずっと厳しくやってますんで,全部が全部うまくいってませんけども,少しずつ職員の状況に責任感が芽生えてきてると理解していただきたいと思います。 75 ◯分科員(上原みなみ) まず,当日連絡で休む職員を把握するのに,何も査察に頼らなくても,通常の業務の中で,各事業所で記録するということが今までできたはずです。それをなぜやらなかったのかなと。もっと早くやっていたら,もっと早く改善していたはずだと思います。  また,夕方の日報整理などの時間外勤務がこの祝日にはゼロだったんですね。つまり,必ずしも当日に時間外勤務をしなくていいということ,やっとこの日報整理を翌日に回すということになったそうですけれども,これまで何年間放置された時間外勤務なのかということをお答えください。 76 ◯河井環境局長 まず,夕方その日にせえというのは,これからしますということです。たまたま委員が調べられた日はなってたんかもわかりませんけども,全事業所に一斉にそれを私の通知として,きっちりと職務命令としてやっていくということでございます。  それから,これも何年間やってきたかということ,ちょっと私わかりません。 77 ◯分科員(上原みなみ) 時間外勤務というのは,緊急性を要する業務であるはずです。今までお聞きした中で,やはり夕方の日報整理というのは緊急性を要するとは思えない,だからこそ改善されるということですので,これまで見直さなかったことに責任を感じていただきたいと思います。  また,夕方の日報整理による時間外勤務がなくなれば,早朝の配置業務に当たる職員は1時間早く帰るなど,勤務時間をずらすことができるようになると思いますが,いかがでしょうか。 78 ◯河井環境局長 班長あるいは作業長補佐という役職に,管理監督である者がこの作業をしてますので,勤務時間をずらすと,職員がいる間がいなくなるということになりますので,これは難しいと思いますけども,私は超勤で処理することを極力やめるということで対応したいと思います。 79 ◯分科員(上原みなみ) そもそもこの時間外勤務命令簿というのを一月分私が見ただけで,日付の間違いなどが複数ありました。しかし,平成22年度のものですから,既に支払われているんですね。所属長の確認印,また月60時間を超える職員については,所属部長の確認印もありますが,本当に確認をされていますか。見たところ,明らかに1カ月分をまとめて,印鑑もまとめて押したと見受けられます。いかがでしょうか。 80 ◯河井環境局長 きょう現場の所長も来てますので,直接答弁します。 81 ◯染田環境局資源循環部中央事業所長 中央事業所の染田でございます。中央の状況について,若干説明させていただきます。  超勤につきましては,一応,中央の場合には早朝の配車手配と,それから,非常に不法投棄が多いということで排出指導,これをやっております。夕方の日報との整合で,基本的には時間内でやっておるというふうな状況でございます。  超勤の命令関係につきましては,当然,事前に計画的にだれがいつ出るかということで決めておりまして,いわゆる計画に基づきまして執務をしてるという,それをやっております。例えば,日曜日なんかにクリーン作戦等で出向いたりがございますけども,この場合も,班長等が同行しておりますので,班長がその日行った人間の名簿等を確認しておりますので,その確認が翌日上がってきまして,それを全部記録してやっております。出勤簿につきまして──ごめんなさい,超勤命令簿につきましては,月末にまとめて整理をしておりますので,一応報告の形としましては,一括で押したような形となっておりますけども,確認は毎週といいますか,毎日というんですか,そういう形でやっておりますので,それは確実に行っております。  以上です。 82 ◯分科員(上原みなみ) では,日付が間違っているのと確認漏れということですね。  次に,祝日出勤についてお伺いします。  事業所の職員全員の祝日出勤を調べたところ,出勤した祝日すべてを時間外勤務として8時間ずつつけた職員というのが,こちら16%ですね。例えば,14日の祝日でしたら,1日だけを7時間でつけた,あとは全部8時間でつけたという職員合わせますと90%です。このことについて,局長はご存じでしたか。 83 ◯河井環境局長 たしか常任委員会で,委員からこれご指摘を受けたと思います。ただ,私,数字は知りませんでしたので,はっきり言いまして,ウエートの高さ,少しこれはいけないなと思っております。 84 ◯分科員(上原みなみ) 祝日はごみ量が少ないですね。例えば,昨年4月29日の昭和の日でしたら,すべての事業所で一月,1番か2番に少ないごみ量でした。平日のごみ量であっても時間が余っていた環境局の事業所で,なぜこの祝日の業務に8時間必要なのかということなんです。これをまず把握されていなかったということでは改善ができないですので,きちんと今後は改善していただきたいと思います。  こちらに,同じ昨年4月29日のごみ収集車が,最後にクリーンセンターに入った時刻があります。これによりますと,12時台,また午後1時台,2時過ぎには収集を終えている事業所がほとんどで,やはり4月で一番早く作業終了となっています。クリーンセンターから事業所へ帰るのに30分かかっても,4時45分になることはあり得ません。正確に時間外勤務をつけると,4時間から6時間が適正だと思います。すぐに改善していただきたいと思います。いかがでしょうか。  また,入浴時間も勤務時間から省くべきだと思いますが,いかがですか。 85 ◯河井環境局長 内部的に実は,私からの通知を先月の末に出しまして,そういう,いわば超過勤務で出動する──祝日ですから,従来は祝日に勤務日であって,手当が出てたんですけど,今は超過勤務ですから,おしりと前が決まってるわけではありません。前は,作業の都合上,大体決まります。おしりが決まってるわけはないんで,最終のそういうクリーンセンターへ搬入終わって事業所へ帰ってくれば,すぐに帰れということで,1つの目安として,クリーンセンターの打刻時間の1時間以上は,もう残ることは認めないというような通知を,実はさせていただいてます。ただ,これまでそういった形で,いわば,少しそういう待機しているような形で超過勤務が運営されてたということについては,これは直すべきだったと思います。対応はそういう形でさせていただいてます。 86 ◯分科員(上原みなみ) 入浴時間についてはいかがでしょうか。 87 ◯河井環境局長 入浴時間については,基本的には,私は勤務時間中でやむを得ないと思ってますけども,これまでは結構早い時間からおふろの準備をしたりしている事実がございますので,これについても,例えば職員は,夏場の午前に帰ってきたときに汗びしょびしょになるとかいろいろあるんですけども,それは言うたら,シャワーで足りるというふうな話を今してまして,夕刻の時間ですけども,勤務時間内に──ああいう汗びしょで,ときには変なもんもかぶりまして,あるいはにおいもつきましてということなんで,勤務時間内に入浴自身は認めてもいいんじゃないかなと思っております。ただ,時間を絞って,この間に入りなさいというふうにしようと思ってます。 88 ◯岡田環境局資源循環部庶務課長 上原議員のご質問でございますが,入浴時間の取り扱いでございますけれども,これは清掃職員は身体を清潔に保つ必要がございますので,これは法制上,勤務時間内に入浴するということが認められておるということでございます。  以上でございます。 89 ◯分科員(上原みなみ) わかりました。環境局で次に取り組まなくてはならないというのは,やはり祝日出勤を含めた時間外勤務の大幅削減です。そもそも時間が余っている,また過員が100人近く出る環境局の事業所では,業務の効率化を図れば,祝日以外の時間外勤務をゼロにできるはずです。また,祝日出勤についても,あき時間と相殺し,削減することはできないでしょうか。 90 ◯河井環境局長 基本的には出面職場ですので,今は振りかえ困難職場の指定を受けてます。したがって,超勤対応ということになってます。 91 ◯分科員(上原みなみ) その振りかえ困難職場についても,大阪市は振りかえ困難職場ではないというふうにされてるんですね。ですので,やはり行財政局と相談して,改善していただきたいと思います。  まとめますけれども,時間外勤務の予算配分については,これから行財政局が各局と協議し,決めるとお聞きしておりますので,そこでぜひ環境局の方でも,本当に必要な時間外勤務がどのぐらいなのかを見直していただきまして,これまでの半分の予算で結構ですなどと提言していただけることを要望します。  以上です。 92 ◯主査(山本じゅんじ) 上原委員,お疲れさまでした。  次に,梅田委員,発言席へどうぞ。 93 ◯分科員(梅田幸広) 厳しい質問の後ですから,やわらかくいきましょう。  まず,午前中から各会派の先生方の質問を聞かせていただいて,一番気になったのは,確かにいろんな提案なり,提言なり,そしてまたそれぞれの視点から言われましたですけど,一番僕が気になったのは,実際に職員の,特に業務に対するモチベーションをどないして上げていくのかと。といいますのは,環境局では平成24年4月から2人乗車体制の導入と環境業務手当の廃止を一応実施すると言われております。これらについては,せんだっての本会議答弁では,神戸行財政改革2015の5年間の中で2人乗車体制に,環境業務手当の見直しなどで,できるだけ早期に改革を進めていきたいという答弁の後,24年度から断行すると。これについては,非常に我々の会派としては評価いたしております。よく労働組合とここまで話し合いができたなと。しかしながら,その一方で2人乗車の実施に伴う作業量の増加,それでまた作業手と運転手を職種統合することによる業務内容の変化など,職員の採用環境の急激な変化が生じ,また手当がどんと減ります。それによる,要するに職員のモチベーションに影響を与えないか。この辺については,モチベーションが低下すれば,それだけ市民サービスが低下するおそれもありますので,これについての局長の考えをお聞かせいただきたいと思います。  それと,2問目につきましては,過去もいろいろ言われましたですけど,河井局長は環境局長について2年たってきまして,この間,環境局においては,元職員によるパソコン詐欺事件から始まり,いろんな事件が起きました。その中,局長は就任当初から,環境局の中の組織・風土を変えるために全力を挙げたいと,組織・風土を変えることで不祥事の再発防止に努めると,もう大変つらいんやけど,頭を下げ続けてまいりました。きょうこの場で,局長自身にこの2年間総括していただいて──確かによくやっていただいてると思います。ところが,改革がまだ道半ばなのか,それとも残された課題があるのか,その点についてお伺いしたいと思います。  それと,先ほど来問題になっております。これ,3つ目の質問ですけど,業務量の適正化について,言うまでもなく,現場の環境局職員にとっての最も基本的な業務というのは,日々のクリーンステーションのごみ収集であります。そして,聞くところによりますと,おのおのの職員が収集を担当するクリーンステーションは1年間変わらず同じところだということです。これでは,クリーンステーションによって収集するごみの量に差があると,収集の作業量にも時間が出ることになり,その状態が1年間,しんどいところはしんどい,楽なところは楽,そういうことになります。やっぱり日々の収集で積み上げてこられたこれまでの経験だけに頼るのではなく,やっぱりこれからは業務量の適正化という形で,各業務量,1班はどうや,2班はどうやという形で全部点呼といいますか,資料をとって,そうすれば,朝だれかが休んださかい大変や言わんでも,だれが行っても仕事すぐわかると,こうなれば作業長に牛耳られるんやなしに,所長がちゃんと指図ができるようになると思います。その辺についての見解をお伺いしたいと思います。  そして4点目,ちょっと午前中にもちらっと出たんですけど,結局,事業所と自動車管理事務所の統合について,平成24年度から2人乗車体制の実施に伴って,現在の作業手と運転手の職種を統合して,環境技術手として一本化することでありますけど,さらに収集運搬業務の組織体制も一部の事業所と自動車管理事務所,いわゆる車庫を統合すると聞いております。私が聞くところによりますと,今までは運転手は運転手として雇われたといいますか,作業員は作業員として雇われた,そうしたら,僕がよく言うんですけど,そうやったら運転手つらいなと。同じ仕事をして,運転だけしとったら楽でいいと思われますけど,飛ばしたら文句を言われるのは運転手,一たん帰って,車が汚かったら洗うとかんかいと言われるのも運転手,その差額,何ぼあるねんと聞いたら,それはもう金額で言うたら微々たるものです。それやったら,作業員の方が楽でいいやないかと。そんないろんなもろもろのことを全部,過去のことを全部言い出したら切りがありませんですけど,それをなくして,将来的に一本化してチームとしてやっていくと。そして,各事業所の中には,洗車機のないところもあると聞いております。あの大きなパッカー車洗うの大変ですよ,本当。私は,別に作業員の味方をするわけじゃないですけど,洗いよるのに水かけただけでごみは落ちません。だけど,実際仕事してる人にはしっかり金渡して,遊んでる人間をようチェックするべきや,そのように思ってます。そして,今回の統合に当たり,それらの解決のためにどのような検討を重ねて,そしてまた,今後の統合の予定に入っていない事業所に対してはどういうスケジュールなのかを伺いたいと思います。  以上,4点です。 94 ◯河井環境局長 まず,職員の業務に対するモチベーション,大丈夫かというご質疑ございました。ご案内のように,新年度から直営のパッカー車については2人乗車体制を導入するので,単純に過去と比較すると,1人当たりの作業量,3人でやってたのを2人でやるということです。それから,作業手と運転手を職種を統合することによって,今,委員言われましたように,作業手も運転できる者は運転すると,運転手は作業もみんなするんやと,こういうことで,業務内容が少し広がるということです。  また,環境業務手当の廃止で,収集運搬職員の中では,大体1人平均で月2万5,000円収入が減るということでございまして,こういうことで職員のモチベーションが落ちるのではないかと,大変温かいお言葉いただいたんですけども,私はやはりそういうことでモチベーションが落ちるいうことは,これはやっぱり市民に向かっては許されることではないと思ってます。やはり公務員として採用されて,公務員が職責を執行するに当たって,やはり一番モチベーションにつながるのは,市民から感謝される,評価される,信頼されると,こういうことに喜びを持ち,肌で感じるべきやというふうに思ってます。例えば,毎年夏ごろに神戸市の1万人アンケートをやりますけども,ごみの減量・資源化等々の施策が,昨年は2位だったんですけど,その前の年は2年続いて,市民から一番ようやっているというふうに評価を受けてます。これとか,あるいは市長へ届く感謝の手紙もやはり相当ございまして,そういうことを職員に言うたときに,やっぱり職員はそれなりにやる気を感じておりますし,また去年の年末の巡視の直前の27日,暮れの日に,ある東灘の女性から電話がありまして,どうしても局長と話したいということなので,私が電話しましたら,実は朝,間違ってごみに大事なもの入れてしもうたと,収集車行ってもらって事業所に行ったら,事業所の人が車に自分を乗っけてクリーンセンターへ行って,クリーンセンターの職員が出てきて,みんなでそのパッカー車の到着を待って,がっとごみ探ししてくれたと。どうしても自分は礼が言いたいので,菓子箱持っていったけど,受け取ってはもらえんので,局長さんに代表してお礼だけでも言わせてくれと,こんなのでしたけど,こういうことを職員に,実はその後,年末巡視のときに披露しました。いろいろ厳しいことばっかり言うた年末の巡視だったんですけど,1つだけこういうことも言いまして,職員にやはりそういう公務員としてしっかり市民に評価してもらえることが,喜びにならんといかんと思ってますので,きょうも午前中からいろいろとご指摘を受けてますけども,再発防止策,不祥事をなくす,あるいはそのときに申し上げたんですけども,ごみの収集運搬いうのはサービス業やと,公共サービスを提供するんやから,ステーションで市民の方と会えば,おはようございますと言うのは当たり前やしと,そういう形で,もっと市民の近い存在で,市民からいろんなご要望を聞けるようにやって評価をしてもらえというふうに言ってますけども,多分──どれだけ今,浸透してるかわかりませんけども,少しずつそういうことの気持ちになってきてるんじゃないかなと思ってますので,やはり公務員としては,そういう金銭的なあれもありますけども,まずは公僕として市民に信頼され,感謝されることに情熱を燃やさないかんと思います。  それから,組織の風土,2年間どうやったんやということです。22年4月に局長に就任して以来,本当に申しわけない事件が続きまして,就任して2週間ほどのときにパソコンの大変な事件が発覚──少し内部調査でわかりまして,またその後,全市的には──環境局も一緒ですけども,専決契約による不適正問題がありました。さらに続いて,事業所内でトレーニング機器が置いてあって,その使い方,管理の仕方等々に問題があったと。また,クリーンセンターで計量時に不適正な行為がありましたし,最近では勤務時間のキャッチボールの件であるとか,職員の薬物使用で逮捕されたと,本当に多くの不祥事がありまして,市民の信頼を失って,その信頼が取り戻せないうちに,また次の不祥事があって信頼を失墜するということで,本当に局のトップとして申しわけなく思ってますし,みずからの力不足の結果でもあると思ってます。やはりこういったことは,個人個人のコンプライアンス意識の欠如もあったとは思いますが,組織として管理していく中での管理体制とか,あるいは事務処理体制とか,この辺に厳しさが不足していたと。そして,何となく前例のままやってきておったということがありますので,私は1人1人の問題もありますけども,もっと大きいのがそういう職場の風土なりなんなりで,そこにもう少し規律性なりなんなりを持たないかんなというふうに考えて,ずっとやってまいりました。したがいまして,私はやはり市民の信託にこたえられる,もっと規律性のある組織風土に変える。また,職員が不祥事を2度と起こさないような,公務員としての意識をきっちりと持つということを植えつけることが,今一番急ぐべき責任ではないかなと思っておりまして,議会からいろんなことでまだまだ不十分だとおしかりを受けてる部分,多々ありますので,私なりに部下の力をかりまして──これらの不祥事の都度,徹底的に調査もやりましたし,再発防止策もそのときに,それなりにとってきました。例えば,パソコン事件でありましたら,あれは市の債権を何とか取り戻したいということで,今現在,神戸地裁で係争中であります。また,事業所のトレーニング機器は,もう市民の誤解を一切招かないように,寄贈の経緯とか使用上のルールを明確にして,そういうものに全部張っていったりしてます。それから,クリーンセンターの不適正計量については,不適正な行為については作業計画の遵守やコンプライアンスの再徹底を図るということもやりますし,その原因ともなり得るような定車制手当はもう昨年の夏に廃止いたしましたし,引き続いて,環境局の手当の全廃,そしてこの4月の2人乗車の取り組みをしまして,24年度予算編成にまだまだ──もっと本当は削減するように努力せないかんのですけども,7億ばかり削減をあらわさせていただきました。また,往復計量についても,常任委員会で議員からいろいろ提案をいただきまして,ことしから港島クリーンセンターで実施しておりまして,他のクリーンセンターでも順次,必要な改修を実施していく。また,近くは,例の事業所のキャッチボール事件がありましたので,休憩時間をもう原則12時から13時と──作業効率のこともあるけども,まずは規律性の方が先やということでそういうふうにさせてもらいましたし,そういう意味で,勤務時間と休憩時間というのをはっきりとわかりやすくして,管理監督者がチェックするようになってます。それから,本庁職員の査察チームが──これも本当に,言うたら恥ずかしい話なんです,同じ環境局の職員が仲間を査察するんですから,しかし,今はもうとにかくそういう過去からの惰性で持ってきたような,余り望ましくない状態というのはやはりなくさないけませんので,そういう査察チームを組んで査察に入ってます。また,最近は職員の意識改革や業務目標──ワッペンとか腕章で表現しまして,勤務時間内にみんなに着用するよう実施してます。大体,今現場行っていただきますと──たまにはつけてないやつもおるかもしれませんが,ほとんどがつけてきておるようになってると思います。また,いろんな研修も,例えば管理監督者を対象には,この間,大阪の改革で取り組まれた先生を講師にお招きして,5回ほどにわたって研修を行いまして,またそれの先生と職員との意見交換というか,何でこんなことがあかんのやとか,いや,それはだめだ,市民目線に立ったそういう研修もしていただきましたし,待機時間については,午前中も答弁しましたように,緊急対応班と事業班に分かれて,事業班でそれぞれの事業所に合った時間の有効活用の仕方を今させてます。さらに覚せい剤は,あれはやはり今,暴力団と,言えば善良な──みんな市民が戦っていくときですから,これは覚せい剤逮捕というのは非常に──覚せい剤だけじゃなしに,そういう暴力団にも関係するゆゆしき事件だということで,これも県警の講師を招きまして,そういう覚せい剤の問題だけでなしに,暴力団対策の問題も研修をしたわけでありまして,先ほどとダブりますけども,年末に例年,31日にざっと回って,普通はご苦労さんというのが年末巡視ですけども,ことしはそれを2日に分けまして,できるだけ職員が事業所へ帰ってきてる時間──お昼前後を目がけて,2日にかけて回りまして,市民目線がどういうふうに厳しいんかと,あるいは公務員としての自覚を持って市民サービスにしっかり努めんと,もう本当に後がないところまで来とるんやと,危機感を持てというような訓示をやってまいりました。こういった取り組み,私自身は,少しはみんなに危機感が出てきたように思ってます。と申しますのは,年末あいさつに行きましたときに,ほとんどの職員がみんな私の方を向いて聞いてました。やはり今まではどちらかというと,行っても後ろの方では,ちょっと横向いたような職員もおりました。ことしはそんなこと全くありませんでして,大分みんな我がことやと,ほんまに自分らで自分らをきちんとしなかったらえらいことになるよというのがわかってきたのではないかと思ってます。まだまだ超過勤務時間の削減とか,あるいは病欠のとり方がほんまにいいんかと,あるいはいろんな休暇ございます──忌服休暇とかいろいろあります。ああいうことも私は,職員には,これからは査察でそういうのも調べるというような厳しいこと言ってますので,そういうことをやっていかなあかんですけども,何とかそういう改革いうのは,これは当たり前なんですけども,そういうこと当たり前の状態に戻すために,なおすることがまだ残っているんかなと思っていますので,引き続き頑張って,しっかり職員が市民に信頼されるようになるように,この身をささげたいと思っております。  以上でございます。 95 ◯梶川環境局資源循環部長 まず,業務量の適正配分を図るべきではないかというご質問でございます。ごみの収集については,基本的にパッカー車で行っておりますけれども,集合住宅の貯留機とかコンテナに排出されるごみについては反転車というようなことで収集をしておりますし,また狭隘道路の多い地域につきましては,小型のミニダンプというようなことで収集をしております。この業務量の配分に当たりましては事業所ごと,それから車種ごとに収集するごみ量を主たる要素ということでございますけれども,ステーションの数とか収集に要する時間,移動時間もございますのでそういった時間,それから1日の総走行距離といいますか,そういった要素も加味をしまして配分をしておりますけれども,ご指摘のとおり,可能な限り,各車間の作業量が均等になるように配分をしていく必要があるんじゃないかというふうに思っております。  この配分する際の基礎となるごみ量でございますが,当然毎日収集するごみの計量データ,これ,1回ごとの計量データはクリーンセンターの方で計量しておりますので,それでデータを持っておりますし,またそれぞれクリーンステーションに排出されておりますおよそのごみの袋の数というのも把握をしながら,それを基礎としてやってきてるということでございます。この業務量の配分後につきましては,すなわち収集するクリーンステーションの割り振りを行った後は,ごみの取り忘れとかそういったことが──飛ばしてしまったりすると,そういうことになってしまいますので,市民の方にご迷惑をおかけすることになりますので,基本的には1年間,担当するエリアを受け持って収集をやるというようなことで,これまでやってきてございます。ただ,世帯数の増減もございますし,そういうごみ量の変動というのは当然あるわけですから,人事異動の時期に合わせて1年に1回見直しを行って,修正作業というようなこともやってきておるところでございます。ご指摘のとおり,適正な作業配分を行いまして,効率的な体制の構築を進めていくというのは非常に大事なことですので,そのために収集量等のデータ,このあたりをしっかり分析もしながら,作業計画を立てていくというふうにやっていきたいと思っております。  それから,次に事業所と自動車管理事務所の統合の関係でございます。今回,2人乗車の導入に伴いまして,作業手と運転手がともに収集もし,運転もするというような形でやっていこうということで職種を統合しますけれども,そういったことから事業所,車庫も準備が整ったところから順次統合を進めていきたいというふうに考えておりまして,24年度につきましては,灘事業所,兵庫事業所を統合しまして,中部車庫は廃止をするという予定になっております。長田事業所も出ましたですけど,灘,兵庫,長田事業所について統合を進めまして,中部車庫を廃止する予定でございます。  統合するメリットでございますが,1つはやっぱり組織がスリム化するということで,管理職・事務職を削減をすることができるということで,24年度については,中部車庫の副所長1名,総作業長1名,事務職1名の3名と嘱託の1名を削減をいたします。また,指揮命令系統が一本化をされるというようなことで,組織としての機動性を向上させることができる,収集作業とか広報・啓発活動がより効率的・効果的に行えるというふうに考えてございます。  また,この統合によりまして,兵庫事業所については現在の中部車庫の方に移転をする予定でございます。これによって,現兵庫事業所については,跡地について,将来的には売却とか再利用といったことが可能となるというようなところもございます。そういうことで,市民の目から見ても,自動車管理事務所はなかなかなじみの薄い組織でもございますんで,事業所に統合した方がわかりやすくなるというようなこともございます。  一方で,委員ご指摘のとおり,統合に当たって解決すべき課題もございます。今後,2人乗車体制を実施していくためには,作業手の方も運転を行っていただくということになってまいりますので,これまで収集車を運転操作した経験がありませんので,そのあたり,収集車を日々安全に運転をさせていくというのが非常に重要になってまいります。現在,作業手の班長クラスに対しまして,運転の習熟訓練を行っております。今後,この訓練を作業手にも広げていくというようなことで考えておりまして,自動車事故を起こさないようにしっかりと研修をしていきたいというふうに考えております。  また,ハード面でいいますと,中部車庫に兵庫事業所が移っていきますけれども,今の中部車庫については1階に事務室がないというようなことでございまして,市民の方が来られたら,すぐに対応できるような間取りになってないということがございますので,現在改修工事を行っております。この工事はことしの夏ごろまで少しかかってまいりますけれども,工事が完了次第,移転をさせていただきたいというふうに思っております。また,長田事業所では,今,洗車スペースが,ご指摘のとおりありません。これについては,24年度早々に設置工事に入っていきたいと思ってございます。3基ほど設置をしまして,大体6月ぐらいには工事が完了するんじゃないかなというふうに思っておりまして,それまでの間は,今の中部車庫で少し洗車をしていくようなことで対応したいというふうに考えております。  いずれにしましても,統合までいろいろ課題がございますけれども,収集作業に影響が出て,市民サービスが低下することのないように十分留意してやっていきたいというふうに思ってます。今回の統合の後,残っておりますのが東灘,中央,垂水の3事業所でございまして,中央事業所については,やはり敷地が少し狭いというようなことで,収集車の駐車スペースの確保が課題となってきますし,また,東灘,垂水については建物が狭く,統合後の職員をどう収容するかというようなことが課題ということで,ハード面の課題がやっぱりありますので,今後これらの課題をどう解決していくかというようなことを検討しまして,引き続き早期に統合を進めていくようにしていきたいと思ってございます。  以上です。 96 ◯分科員(梅田幸広) まず,統合の件からですけど,長田は洗車機がないと。あと,6月ぐらいには完成やから,3カ月か4カ月ほどちょっと我慢してもらって,職員の方には申しわけないですけど,やっぱり集めてきたら,嫌でもにおいが残りますので,そのまま,まちの中を走りますと,はっきり言うて苦情来るのはまた事務所へ来ますので,できるだけ早く洗車機を導入してやっていただきたい。  そしてまた,今,中央は場所がないねんと言われてましたけど,新しい今度するところ,ちょっとそれも頭の中へ入れられたらいかがかと思います。まず,そして事業所と自動車の管理組合の統合については,何よりも,先ほど部長おっしゃられたように,その中でチームができると。今まででしたら,運転手は別のところに行って,そこでタイムカードを押して,わざわざパッカー車を持ってきて,作業員は作業員で集まってくると,そのようないびつな形になっておりましたけど,今後はチームができれば,そのチームの中でお互いに,それこそ今はやりのきずなで信頼関係を持っていってもらえると思います。これは頑張っていただきたいと思います。  そして,収集の業務量の適正化につきましては,今部長おっしゃられましたように,もう皆さん,わかってるはずなんです。これはパソコンなりにインプットしておけば,急にだれか休んだいうて,また人変えるの大変や何や言わんでも,このエリアの中で,この分はここですよと,そうなれば今まで問題になっておりました大体の時間的,早く終わって5回,6回,7回とプラスアルファもらうか言わんでも,人も余ってくれば4回で済むかもわからないし,5回のところをきちっと5回で行くかもわからん。そしてまた,車種やその距離によって,これも皆さんよりも多分作業長の人に全部わかってると思います。特に月曜日の場合は,休みの明くる日は多いと,大体,月曜,木曜のところやったら月曜日が多い,木曜日は少ない,そういうようなの全部その場所,エリアによってわかってるはずですから,その辺のところもちゃんと今後,作業工面をする場合,やっていっていただきたいと思っております。  それと,やっぱり一番心配なのは,職場風土改革ということで,確かに今,私らの友達といいますか,同じ年代の現業の人に聞きましても,職場は変わったと聞いております。以前は,局長や部長やいうて事務職の人が来られたら,そうかいなと──はっきり言えば,クリーンセンターでも作業長が全部力持ってまして,本部からといいますか,局の本所からきょうはだれが来とるねん,ああそうかと,それで終わりやったんです。このごろは,課長が来られたら,やっぱりそれだけ皆さんがぴりぴりしております。といいますのも,それだけ今までではあかんと,徐々に組合員といいますか,職員の方がなってきとるんやないかと。実に私,午前中から話聞いておりまして,懐かしいなと思ったのは──きょうも同じこの委員会ご一緒ですけど,私が当選した平成8年に,あの当時は近谷局長でした。きょう名前出して何ですけど,吉田先生,安達先生,3人でそろって局長室行き,何で3人も乗っとるんやと。ちょうど新任ですから,その時分は──今も一生懸命やってますけどね,何というか,市民目線で非常に燃えておりましてね,3人も乗ったら環境に悪いやろうと一生懸命言うておりました。今の上原さんみたいなものです,一生懸命やってました。それで,そのときに言われたのが,過去の歴史,そして今までの狭隘地域や何やいうて,大方2時間ぐらい局長と話したの,きょう吉田先生が傭車,何でやめるねんというような形で,あのときはもうはっきり言うて,民間委託して,環境局なくさんかいまで言うてました。だけど,実際に民間委託した場合,全部そうしたらどうなるねん,神戸市民のごみがたまったままほったらかしたらどないなるねんと,いろんなことをその間勉強させていただき,職員の人,そしてまた事務職,現業職,組合の人なんかといろいろ話した中で,どうしたら一番ええねんということになりますと,やっぱり手当をできるだけ少なく,残業なんて要らないと。というのは,やっぱり朝が早い分,終わるのも早い,それは同じようなことが環境だけやなしに,交通局でも言われました。交通は中休といって,真ん中に休みがありました。こんなもの全部片づけてきて,市民目線で見て,非常に頑張っているのが現状です。確かに,まだ全部が完成したとは思ってません。それで,私らが一番心配するのは,手当もなくなる,そして何もなくなる,それやったら,もうクビにならんさかいぽちぽちでいいやないかいと,そういうやっぱりモチベーションの下がるのが一番心配しとるんです。その分は,局長,モチベーションの下がりのないようにしっかり頑張ると,そしてまた,その中にはやっぱり職員といいますか,事務職員だけやなしに,現業職と事務職とのお互いの信頼関係ができなかったら,とても市民サービスなんてできないと思っております。特に,北区の方にリサイクル工房,ことしの10月にできると。環境局では3Rと言われてますリサイクル,リユース,いろいろ午前中も出てましたけど,実際に本当にリサイクルというのは──リユースもそうですけど,うまく使えば,非常に有効的なものになるし,こないして皆さんの顔を見ますと,子供さんができていうような方は少ないですけど,今若い子──ことしから新しい局ができます,子育て支援のね。その子供らの,俗に言うベビーカーいうんですか,それとかご飯食べるときに座るいす,車に乗せたらチャイルドシート,そんなのでもほんまにそんな要らんのですよ。だから,その辺のやつを全部子育て支援いう形で環境が仮にリサイクルして,若い女の子──男の子もそうですけど,そういう必要なときにただで貸し出すような形も,これは考えようによったら何ぼでも,皆さんの俗に言う循環社会をつくっていけると思うんです。そういうところに人も要ります。人が余っとるねんと,おとなしそうな人はそこへ回すとか,いろんなこと考えてやっていけると思います。午前中も出てましたけど,太陽発電,それから地熱発電,いろんな形でやって,神戸市においては,一番いいのは,太陽発電が一番可能性があると。だけど実際,太陽発電は15ヘクタールで10メガでつくったとしても,つくった電気をどないして送電するのか。その分も全部計算に入れよったら,今は確かに太陽発電かっこええなと言われてますけど──ペイされるのは15年と局長言われてましたけど,恐らく30年たってもペイはせんやろうと,私は個人的に思ってます。といいますのも,やっぱり太陽光のあのパネルね,あれ,1年目はいいんですよ。ほこりが立てば何%落ちます,発電量がね。そして,沖縄に行ったときに,斜めにして全部水で流すような,ほこりがつかんような組織もできておりましたけど,あそこの布施畑では,そんな組織しようとしたら莫大な金かかります。そうでなかっても布施畑の地は裏が山で,前からの南風がきついです。その前には阪高が走っとって,ごうごうと,俗に言う排気ガスが飛んできますが,すぐきれいにしてるなと思ったら,もう1年もせんうちに真っ黒になってもうて,おかしいな,こんなはずじゃなかったと,そういう可能性が十分あります。だから,その辺については,ほんまにやるんやったら,これだけのものができるなと。太陽光発電で一番難しいのは,送電するのと,それから曇りをいかにして防ぐかということです。1年たったら,正直言うて,今までつくられてる人に聞きますと,平均やっぱり2割は新品とは落ちると言われております。大きなやつをして,金がないのに無理してやって,後の借金,また市民の税金というようなことだけはないように。  いろんなこと言いたいんですけど,時間があと47秒,しゃべるだけしゃべったら,そろそろ終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 97 ◯主査(山本じゅんじ) 梅田委員,お疲れさまでした。  次に,浦上委員,発言席へどうぞ。 98 ◯分科員(浦上忠文) どうもお疲れさまでございます。今,梅田委員の話を聞いておりまして,私,同期でありまして,今から17年前にですが,確かに熱心でありました。30階の図書館で出会って,この本読めいうてアドバイスまで受けたことがあります。よう頑張ってはったなと,今も元気でありますが。朝からまた皆さんのお話を聞いてて,世の中にはさまざまな人がおるなと,これやから世の中やめられんなと,楽しく委員会を聞いておりました。私も癖がありまして,小さなときから,教室でも何でもごみが落ちとったら拾う癖があるんです。若いころ,デパートの店員しておりまして,今でも全然関係のないデパートに行っても,レシートとかそんなの落ちとったら拾うような癖がありまして。まちの近所でも,もう20年ぐらい前になりますが,私の家は,深田池という東灘区の池の西北西の方にある家なんですが,近所にお屋敷の跡がありまして,そこにポンポンみんなが缶々とかごみをほかしていきまして──今も矢田市長さん,毎朝寄り道しながら缶々拾うてるそうでありますが,私も袋を持って缶々を拾って──毎日ですよ,休みの日には,また缶々やないごみがほかされてるので,それをシャベルを持っていって,その屋敷のところに穴を掘って,そこに埋めて,またたまるので,また埋めてというのをやっておりますと,不思議ですな,だんだんほかす人がおらんようになった。きれいにすると,こういう効果があるんかなと。余談ですが,私がやってるその姿を見て,近所のお母さん方が──小学校のお母さん方が,こんな人,PTAの会長になってもろうたらええんちゃうかと言われて,そして私もそれを受けましてPTAの会長をしておりますと,地震がありまして,避難所のPTAの会長としていろんなクレームや相談事を全部一手に引き受けてやってたら,今度お母さん方が,こんな人,市会議員になってもろうたらええんちゃうかと言われまして,1つの行動が──人生で学ぶこといろいろありますけれども,何か行動すれば変わっていくなと。缶々拾ってて,今それが市会議員やってることが世の中のためにいいかどうかは別にして,行動すれば何か結果が出てくるんやなと,そういうことを思っています。  今,それで何が質問したいかといいますと,取り残しというものをしたらええんやないかと。矢田さんは,初め取り残しが──取り残しでしたよね,言葉として──取り残ししたらええんや,ええんやとしきりに言っておられまして,取り残しの効果というものが実際に上がってるのかと。もうほとんど取り残すようなのがなくなったんかと,そのことを1つお伺いしたいのと,もう1つは,先ほども神戸駅や三宮駅や新神戸の辺はパトロールしてるんですとおっしゃいましたが,三宮駅の北側あたりは何かいつ行っても汚いなと,これが本当に神戸市の玄関口と言えるんかいなと。取り残しの成果のことも含めて,ああいうところはもう始終,取り残しせなあかんごみがあろうとなかろうが,とにかくきれいにするということが,先ほどの私の缶々拾いとか,あるいはニューヨークで窓が破れてたらいろいろあかんので,そういうのをきちんとしたら,ニューヨークがきれいになったという破れ窓理論というのがありますが,そういうことにつながっていくんやないかと。取り残しの効果と,そして取り残しせないかんことがあっても,重要なところはもう持っていってきれいにすることによって,まちがきれいになっていかへんか,それが1つ目の質問であります。  2つ目は,再生可能エネルギーのことについていろいろ議論がされておりまして,先ほど梅田委員の言われたことももっともやなと,こう思います。そして,そやけど何かはやっていかなあかんと。例えば,この前私,デンマークの例を見てたんですが,デンマークでは山がない。ということは,水力発電ができないと。昔から風力発電に熱心なところやったんですが,もう10年後ぐらいには50%ぐらいにするんやと,こう言ってるわけですよ。日本は,風力発電はなかなか難しいんですが,やってるところがあっても,大手がやってるから,地元の人はうるさいと,音がね。また,低周波や,電磁波やそんなことが出るらしいということで反対運動が起こると。デンマークは何でそんなことが起こらへんのやろうと思って調べてましたら,デンマークは自分たちがやっとるわけですよね。例えば,1つの田舎の部落で100人ぐらいがお金を出し合って,そして風力発電を使ってると。自分からお金出してたらどうなります。がっちゃんがっちゃん回るたびに,また1マルク,また1マルクと,もうけになることがうれしい。そして,村も豊かになっていって,自動車は買えた,家を買った,農業を余裕でやっていくから活発になると,町に行ってた息子まで帰ってきたと。みんながやるということが,こんだけ効果があるもんかと。人がやってたら──孫さんが大きいことやっても,また孫のあほもうけやがってみたいなそんな話になって,国民的な元気が出てこない。そこで,私の考えなんですが,例えば我が東灘区は住吉川がありまして,ミニミニ水力発電なんかをやられたらいいと思うんですが,そういうときでも,東灘の小学校や中学校からせめて1万円でも2万円でも,子供らが100円でも200円でも持ってきて,そういうお金でまちの発電をちょっとでもやっとるんやと。みんなに1年に1円でも2円も,これはプラスになってるねんというふうにすれば,多少のエネルギーに対する愛着が出てくると思うんですが,その点についていかがでしょうか。  この2点でございます。 99 ◯河井環境局長 まず,クリーンセンターの取り残しの件ですけども,いよいよ──去年の4月から容器包装プラスチックを全市展開しまして,大分,分別排出ルールが定着してきたなと思ってまして,それがごみの減量・資源化の数字につながってきておると思ってます。ただ,やはり今でも地域での管理が余りできていないところなどでは,一部のステーションでは収集日を守られない,あるいは分別を守られないというルール違反ごみございます。こういったことについて,やはりルール違反の排出者を含めて,地域の方に間違って出されてることにまず気づいてもらって,正しい分別に改めていただくということでの一環として,取り残しをやってまして,この取り残しをきっかけに地域説明会やステーションでの立ち番や,パトロールや,自治会への啓発のチラシなどを配布してきております。  取り残しの件数調べますと,20年が1月から12月で2万1,957カ所でございました。特に容プラが北区で始まった年ですので,随分取り残しありました。21年は1万953件,22年は9,420件,23年は9,469件,ちょっとリバウンドしてますけど,これは全市実施がありましたので,ちょっと減るのがとまって微増したんかなと思ってます。そんな中で,例えば今,北野地区あたりは実は取り残しは余りしておりません。やはりこれは神戸の顔の地区ですので,特別な対応が要るんじゃないかということでやってます。取り残しの意義そのものは先生もよくご存じですし,できるだけ今年度はそういう過員が生じますので,そういうマンパワーも使って,できるだけ積極的に開封調査をしまして,ルール違反が特定できれば,ご本人に直接お会いしてルールを説明したり,あるいは特定できないケースは,なぜ間違っているのかをわかりやすく写真なんかにとったりしまして,現地に掲示することによって,できるだけ取り残しをしなくても済むようルール違反の徹底を図りたいと思ってます。が,やっぱり一方で,一般のステーションでももしかしてこの取り残しを1遍やめてみたら,ほんまにきれいになるかもしれんというそういうお声もありますし,先生からもそう言われてますので,一度これ,地域と期間を一遍定めまして,実際に今までここ取り残しやったけども,一遍やめて,例えば二月ほどやってみるのとか,それで結果がどうだったかということも──私も理屈だけで答えるのしんどいんで,そういう一遍試行をしまして,やっぱりどっちが本当にそういうふうに結果的に効果上がるのに近道かということを試してみたいと思います。 100 ◯横田環境局参事 私の方から市民参加による再生可能エネルギーの普及策はどうかというご指摘をいただきましたので,お答えさせていただきます。  ご指摘のように,デンマークでございますけども,非常に地上50メートルの高さで平均風速が9メートルぐらいあると,非常に風力発電に適した立地条件にございます。加えて,1970年代の石油ショックを契機といたしまして,国策で非常に大きなシフトを図っております。1つは,現在は廃止してますけども,風力発電の建設費の30%を補助するでありますとか,固定価格の買い取り制度をかなり高く導入するでありますとか,また電力会社以外の者が風力発電を行う場合は,電気税の還元でありますとか,風力の収入に減免をするとか,さまざまな支援制度を設けて現在があるということでございまして,その結果,デンマークの風力発電の容量の約8割が個人や企業など,電力会社以外が保有する状況にございます。おっしゃいましたように,まさにもうかる例をつくってございまして,大体600キロワットの風車を3基をつくりますと,大体7%ぐらい毎年利益が上がるような事業性の高い事業が成り立っておるという現状がございます。デンマークでは,このように国が手厚い支援制度を積極的に導入しておるということで,もうかる仕組みをつくっておるという状況でございます。
     一方,我が国はどうかと申し上げますと,デンマークのようなこんな制度がございませんので,現在は売電のみで事業を継続するのは非常に厳しい状況に,現時点ではございます。横浜市さんがハマウイングという風力発電をつくっておるんですが,結局は赤字で,企業の支援金で何とか事業が継続しておると,こんな状況でございます。  そういうこともありまして,我が国では,例のこの7月から再生可能エネルギー特別措置法が施行になります。この法律はご案内のとおり,太陽光,風力等々の5種類の再生可能エネルギーを用いて発電した電気を一定期間,一定価格で電気事業者が買い取ると,そのかわり賦課金として国民等が支払う,こんな仕組みでございます。特に,法の附則の第7条で,経済産業大臣は集中的に再生可能エネルギー電気の利用の拡大を図るため,この法律の施行の日から起算して3カ年を限って,調達価格を定めるに当たり特定供給者が受けるべき利潤に特に配慮するものとすると,ここまで法律で明文化されておるというような法律でございます。午前中からもお話ありますけども,神戸は再生可能エネルギーの中でも特に太陽光が適しておるのではないかなということで,私ども,神戸市環境未来都市構想でも布施畑環境センターにメガソーラーを設置してはどうかなと。しかも,その設置の手法としましては,市民の方々にできるだけご参画いただけるような形とご指摘もいただきました。我々はその環境マインドを高めて,創エネをすることで,また省エネにもつながるのではないかなと,このような観点も含めまして,市民のリスクをできるだけなくすということも含めまして,市が市民債を発行して,関心の高い方々に購入いただいて,これを建設費に充てるということも検討してございます。しかしながら,まだ価格等が決まっておりませんので,現在は煮詰めておる段階でございます。なお,先ほど梅田委員からいろいろ貴重なご指摘をいただきまして,それも踏まえて,確実な利用を考えてまいりたいというふうに考えてございます。  最後に,ちょっと水をさすようで本当に恐縮でございますけども,この再生可能エネルギーの導入によりもうかる仕組みを設けることは,反対に電気料金の上昇を招くということもございます。例えば,デンマークは日本の電気料金より1.6倍高いと。1世帯当たりの年間料金では,4万2,000円ぐらい高くなるということもございます。一方的にもうかるということではないということでございます。いずれにしましても,本年はエネルギー基本計画の元年でございますので,とにかく市ができることを市民参加という形で着々と進めてまいりたいというふうに考えてございます。 101 ◯分科員(浦上忠文) ご丁寧な答弁ありがとうございました。  1番目の方の話ですが,特に中央区を中心に,特に観光地と,そして駅前については,取り残しがあろうとなかろうと,きれいな神戸をつくっていくんやと,そういう構えが私は何か観光のためには必要やろうと思うんです。  それと,もし手が余っていれば,落書きありますな。あれも消すの,もし手が余ってるんやったらですよ──さっき何十人か余るみたいな話聞いてましたので,ごしごし隊みたいなのつくって,洗いに行くのもいいことやないかと思います。  最後に私,市会になって17年間,局長ずっと見ておりましたが,本当に何かユーモアのいつもある方で,どんと構えてて,それが最近ちょっと顔が暗いような気がして心配してるんです。午後も進むと,この右側の襟がずっと外へ出てるんです,さっきから気になっとるんですがね。それもいろいろお悩みがあってしてるんやと思いますが,ただ,人に対する見方はいろいろありまして,私も大丸というデパートで人事の係長してたときに,1,500人ぐらいの企業で懲罰委員会のメンバーしておりましたが,何でこれだけ世の中に働かんやつおるんか,何でこんなにインチキみたいなやつおるんかと,何で夕方まで会社におらんで,晩になったら残業やてやっとるやつおるんやと,さまざまおりまして,そういう悩みの上に人間があるということ,皆さん,ここのみんなわかってると思いますが,ただし本当の厳しい組織は豊かな楽しみがあると。ルールはやっぱり厳しくしとって,それを温かく運営するような環境局であってほしいと思います。  終わります。ありがとうございました。 102 ◯主査(山本じゅんじ) 以上で環境局関係の質疑は終了いたしました。  当局の皆さん,どうもお疲れさまでした。 103 ◯主査(山本じゅんじ) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,あす3月8日,午前10時より,28階第4委員会室におきまして,水道局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会いたします。お疲れさまでした。   (午後4時6分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...