• 空き家(/)
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  1. 神石高原町議会 2016-03-08
    03月08日-02号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    平成28年第 1回 3月定例会       平成28年第1回神石高原町議会定例議会会議録(第2号)1. 招集年月日 平成28年3月8日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 3月8日 午前10時00分宣告(第2日)1. 応招 議員  1番 赤 木 俊 二         2番 横 山 素 子          4番 横 尾 正 文         5番 橋 本 輝 久          6番 久保田 龍 泉         7番 小 川 清 治          8番 寄 定 秀 幸         9番 丸 山 達 夫         10番 木野山 孝 志        11番 村 上 克 朗         12番 片 山 元八郎        13番 松 本 彰 夫         14番 藤 田 晃 己1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      牧 野 雄 光     副町長     垰 本 昌 則   教育長     馬屋原 健 治     会計管理者   柏 床 亦 之   総務課長    入 江 嘉 則     まちづくり推進課長                               小 坂 依 文   住民課長    岡 崎   謙     建設課長    国 重 修 示   産業課長    瀬 尾 明 彦     福祉課長    米 山 文 子   保健課長    榊 原 良 彰     環境衛生課長  横 山 邦 正   学校教育課長  石 田 金 寛     生涯学習課長  片 岡 富美江1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    藤 井 義 弘     書記      平 田 美 穂1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前10時00分 開議 ○議長(藤田) 全員出席でございます。 ただいまから平成28年第1回神石高原町議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告)            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(藤田) 日程第1,一般質問を行います。 質問に入る前に,私より許可並びにお願いをしておきます。 申し上げるまでもなく,一般質問は大所高所から政策を建設的に論議する場であります。質問する議員も,また答弁する執行者もこのことを十分踏まえ,簡明な質疑,答弁を活発に行っていただくようお願いしておきます。簡潔明瞭な質問と明快な答弁を求めるため,本定例会における一般質問は一問一答方式により行います。 質問時間は,質疑及び答弁を含め1議員1時間を限度といたします。 通告が9名よりありました。通告順にこれを許可します。 ◆6番(久保田) 皆さんおはようございます。 質問に入る前に,先日の新聞報道におきまして,牧野町長は次期町長選挙に立候補せず引退の表明をされました。合併後,初代町長に就任され,新設神石高原町政のかじ取り役として卓越した政治力と強いリーダーシップを発揮され,町行政を牽引し,数多くの業績を残されたところであります。長年のご労苦に対しまして,敬意と感謝を申し上げまして,私の質問に入ります。 まず,グローバルリーダー育成校についてであります。広島県教育委員会が計画する併設型の中高一貫教育校グローバルリーダー育成校,これは国際人材育成でありますけれども,本町への誘致についてお伺いをいたします。 広島県教育委員会は,去る2月12日,全寮制の中高一貫教育校グローバルリーダー育成校基本構想を発表いたしました。構想内容は,2018年4月開校予定で,全県内から生徒を募集いたします。男女共学で,併設型の中高一貫校,中学校1学年50人,高校は外国人留学生20人を加え,1学年70人であります。よって,中高の全校生徒は360人,中学は日本語,高校は英語中心で授業し,国連訓練調査研究所──国連ユニタール──広島などと連携したプロジェクト学習に取り組むようであります。筆記試験だけでなく,面接や活動記録の提出など多角的な視点で選抜する方針,高校卒業資格だけでなく国際的に通用する大学入学資格国際バカロレア資格も取得できるようにする。私学では全国では何校もありますが,公立校で同じ資格を取得できるのは全国で2例目であります。設置場所につきましては現在検討中で,その設置条件として,1,学校設置について地域の賛同が得られ,生徒に対する住民等からの支援が見込まれる。2,質の高いプロジェクト学習を実施するため,有用な資源を地域に有している。3,自然豊かな学習環境であり,敷地面積5万平方メートル以上,4,大規模な土地造成など過大な追加コストは必要ないことということであります。高等教育機関の誘致は,人口増対策として,また地域活性化には大変魅力のある事業だと思います。至急要望書を提出いたしまして,全町挙げての誘致活動を行うべきと考えます。 なお,参考までに申し上げますが,大崎上島町は12月の中旬,県知事のほうへ誘致の要望書を提出されてます。そのほか複数の市が要望をされているようです。本町もこれに遅れることなく行動を求めます。教育長の見解をお伺いいたします。 ◎教育長(馬屋原) 皆さんおはようございます。 ただいまのご質問でございますが,先般の県の教育委員会会議におきまして,グローバルリーダー育成校設置場所選定基準が示されたところでございます。現在県議会で開校に向けてさまざまな議論がなされておりますので,その動向も注視しながら,示された4点について神石高原町への誘致の可能性について研究してみたいと考えています。 教育委員会といたしましては,郡内唯一の県立油木高校の存続のため,今日までさまざまな方々のご支援を受け,取り組んでまいりました。また,現在は連携型中高一貫校の指定を受け,さらに魅力化,活性化を図っているところでございます。したがいまして,今後も取り組みを深化させるべく推進していきたいと考えているところでございます。 ◆6番(久保田) ただいまご答弁をいただきましたが,やる気がないということがよくわかりました。これでは,挑戦のまち神石高原町,27年度,28年度も同じようなスローガンを掲げておられます。このスローガンがちょっと泣くんではないかなというふうに私は思いますけれども。 誘致の可能性について,今これから研究するということでもありますが,既にもう他の市町は動いてるんです,もう去年から動いてるんです。また,油木高校のことを言われましたけれども,油木高校中山間地域の農業,あるいは林業,そういった地場の産業,また地場の企業,これを担う人材を育成するところであると私は思っております。このグローバルリーダー育成校は,世界の平和と社会の発展,これを願って国際社会で活躍する人材を育成する学校であります。教育長,たったこの前まで教員をされておったということで,私は素人なんでよくわかりませんけれども,言わなくても多分知っておられると思うんです。そういった国際社会の人間を育成する学校であります。ですから,油木高校の存続とかというのと全然これは関係ないと思うんです。 それで,町長をはじめ教育長の方へお願いがあります。 実は,これは2月12日に県の下崎教育長が記者会見をされて,この基本構想を発表されました。これはニュースで言っておりましたし,また翌日の新聞にも出ております。私はこのニュースを聞いて,これはひょっとして本町に誘致できるんじゃないかと,そこでぱっと思いついたんです。週をまたげて,2月15日月曜日だったと思いますが,教育長のほうへ電話を入れました。県教委のほうの計画があるようなんじゃけど,教育長,知っとってですかと電話入れたんですが,教育長もようわからんようなことを言ようちゃったです。ほいで,教育長は何で知っとってんないんかのと思いながら,翌16日に副町長のとこにも電話入れたんです。そしたら,副町長も聞いたことは何かあるけどようわからんようなことを言われて,これは知っとってんないんかなと思いつつ,失礼ながら町長の携帯にも電話入れさせてもらいました。そしたら,町長も何かようわからんようなことを言われて,これは今回は県教委なんですが,県教委の情報がうちの幹部の人には入っとらんのんかなと思いながら,こういうこっちゃいけんのんやないんかなと思ったんです。 先ほど大崎上島町のことを,質問で1回目のときに言ったんですが,大崎上島町は昨年12月に,もう県知事のほうへ要望書を出されとるんです。12月に出されたということは,もうそれ以前にこの情報,多分上島町の町長が入れとっちゃったと思うんです。この設置条件を見まして,一番の問題が土地の5万平米というんがある,5へクです。5へクというたらかなり広いんですが,ここの土地の,恐らくめどをつけて県知事のほうは要請されたんじゃないかなと,これは私の臆測です。ですから,早い時期にこの情報,多分入れとってんだろうと思います。今回は県教委の基本構想というか育成校だったんですが,おうように県の情報,国もそうなんですが,こういう情報を早くキャッチしてほしいなと,そういう思いを今回私は強く思いました。しかも,これに限らずほかの補助金とかいろんなことがあると思うんで,こういうことをとにかく県庁へ日参してもらう。情報,県とのパイプをしっかり生かしてもらう,こういうことをこれから私はしっかりやってほしいというふうに思うんですが,その点どうなんですか,県とのパイプ。これが詰まっとったらどうにもならんと思うんで,そこら辺をお伺いいたします。 ◎町長(牧野) 皆さんおはようございます。 一般質問の1号でございますが,先ほど久保田議員から私の労をねぎらっていただいて,大変恐縮に存じております。 今のグローバルリーダー育成校についてですが,このことは県の教育行政が広島県に広く徹底してないんが問題である。というのは,大崎上島は要望書を出したというて,それはどっかで聞いとられたんだろう,県会議員のほとんどが,全然教育委員会等々がやられたことがわからんという質問が集中しておりました。私らも新聞へ出とったという程度のことで,県行政の教育委員会,これは知事がかんでおられる。ですから,余り競争せずにどっかいいとこはないかというて,もうとにかく県教委のほう,これは私の臆測ですが,大崎上島を選定して,それで要望書出されたんだろう。そっちでないと,何にもないのに要望書を出すというても,県とコミュニケーションとっとるというたって県会議員が知らんというのをやるというのは,どう考えてもおかしいと言わざるを得ないと私は思います。ですから,県会議員はうちからは岡崎県議が出られておりますから,岡崎県議にすぐ私は電話入れて,私の私見だと,町長の私見だと,ただ皆さんの意見も何も聞いてないし,どういう内容か知りませんが,学校の。ですから,うちの高原町の土地にふさわしいかそういったもんがわからないが,一応私とすりゃあ手を挙げておきたいと思うから,そのことだけは県議から県教委のほうへ伝えてほしいということは電話で言うとります。そしたら,即県教委の国から来とる幹部のほうへ,そういう町長からの伝言は伝えとる,岡崎先生もいつごろからこの話があったんかというても,比較的こうだと,このぐらいから話があったとは明言されておりません。ですから,どうも密室で,密室というのは言い過ぎかもわかりませんが,密室的な協議で,県会議員も何ぼかは知っとったんでしょうが,ほとんど県会議員の中で,何か委員会構成の中で教育部門のとこでぐらいで,ですから他の人は知らなんだ。だけど,一般質問の前にかなりこの特別な質問が出ておりました。 そうしたことで,一応は県議を通して本町も希望はあるということは言っておりますから,そこは本当は皆さんの意見も集約しながら,久保田議員がそういうふうに言われますが,いや,そんなものは,教育長との立場では油木の高等学校という意見もございます。そうしたところを集約して,うちからの要望書ということになれば,皆さんからまた要望,私が個人的には一応手は挙げております。 以上です。 ◆6番(久保田) 町長の気持ちというんか思いはようわかったんですが,県議会でも余り話がないというようなことを言われたんですが,昨年の12月の県議会の一般質問です。自民党議連のある県議の方が,もう質問されとるんです,このグローバルリーダー育成校について。ですから,そこではもう質問が出とるということは公になっておるということなんで,私もそこまでは調べておりませんし,全然知らなかったわけなんで,今は2月県会ですから,これはもう今大変な議論になっておるというように思っておるんですが,しかし既に動いているというか,基本構想が発表されたということは,水面下では大分もう話が進んどるんだろうと,私も臆測ですが,多分いっているというふうに思っております。 なぜ神石高原町に,早くから知っておれば,誘致の可能性があるということは,理由として,設置条件といたしまして,1番は地域の賛同が得られ,生徒に対する住民の支援が見込まれるということは,これは教育機関を誘致して反対する人は恐らくおってんないです。あれは人材育成ですから,それはええことじゃと,多分町民全員の方は賛成してくださいます。 2番が,質の高いプロジェクト学習を実施するため,有用な資源を地域に有しているということで,これは私ようわからんのですが,教育長,ここの具体的なことでどういうことなんか,これわかっておられたら,また後教えていただきたいというふうに思うんですが。 また,3番の自然豊かな学習環境であり,敷地面積5万平方メートル以上,これは5ヘク以上なんです。5へクぐらいは,わし勝手に思うとるんですが,トマト団地の跡があるでしょう,安田ですか。あそこなんかはもう10か20ヘクあるんでしょう。あそこなんか国道沿いじゃあるし,5ヘクぐらい何とかなるんじゃないかなと思ったり勝手に思ようるんですが。それから,井関や時安のほうで5ヘクぐらい何とかなるんじゃないかなと,場所的にもいいですし。そういうふうな個人的な思いもあったりしております。 それから,4番の大規模な土地造成など過大な追加コストが必要ないということで,これは余り造成なんかに県のほうはお金をかけとうないというようなことだろうと思うんですが,いけにゃあ町が土地の造成ぐらいして出してもええじゃないですか,5億,10億ぐらいこれへ使うてもええ思ようるんです。もしそういう気持ちがあれば,そこまで腹をくくってやるということも私は必要なんではないかなというふうに思います。 また,この学校で魅力があるのは全寮制だということなんです。全寮制ということは,町の中へもういけんのんです。いけんというか,つくりゃへんと思うんです。ここにも書いてあるように,自然豊かな学習環境ということになると中山間地になるんです。 それと,現在公立の併設型の中高一貫校は,県内では3校現在あります。私立の学校はたくさん県内にはあるんですが,公立ということは3校ということです。現在公立は,東広島の広島中・高等学校,これは設立から10年ぐらいたっとるんですか,難関大学への合格実績は大変上がっているというような状況であります。また,広島市立の安佐北,また福山市立の福山高校ということで,これら公立の学校は全部南部のほうへ今あるんです。県立の2校目ということになると,今回は自然豊かな環境,全寮制ということになると中山間地が大変有望になるんじゃないかなというふうに思っております。 今町長は,大崎上島がもう内定みたいな格好で動いとるんじゃないかのということも言われたんですが,それはそうなるかもわかりませんが,逆に島嶼部か中山間地,どっちかに持ってこられるんではないかと,これは私の臆測でありますけれども,そういうふうに思っております。こういったものがもし来れば,経済波及効果等も大変な効果があるというふうに思っておりますし,正式決定ということは今まだしておりませんけれども,ひとつここは町長踏ん張っていただいて,ぜひとも要望書の提出等してほしいというふうに思っております。 今のプロジェクト学習を教えてください。 ◎教育長(馬屋原) 4項目の中の2項目めにあるわけでございますが,そのプロジェクト学習を実施するために有用な資源という,学習素材連携機関等を地域に有していくことということで,私もはっきりそこらがわかりませんでしたので県の教育委員会のほうに尋ねてみましたら,その有用な資源,学習素材連携機関等を地域で有しているということはどういうことかというと,高校生が自分たちの地域の課題について考えていく過程で,海外において同じような課題を持つ国の高校生たちと意見を出し合い,議論しながら課題の解決を探っていくというようなことのようでございます。例えばOECDなどの国際機関でありますとか国際NGO,NPOなどと連携し,そして実践をしていくイメージだというふうにおっしゃられました。 こういうことで,例えば神石高原町であればということで考えると,過疎高齢化による地域の衰退でありますとか,買い物支援でありますとか介護問題など,そんな問題から,要するに国外に目を向けてみたときに,同様の課題を持つ国や地域あたりと交流しながら課題解決に向けた研究を行うというふうなのも一つの方法ではないかというふうなご示唆をいただいたという状況でございます。 以上です。 ◎町長(牧野) 要望書を出したということですが,今の県の県会議員等々のやりとりをつぶさに検証してみますと,設計委託料の件は表へ出とるらしいんですが,場所についてはまだ決まっていないというのが教育長の答弁だったと思います。ですから,まだ場所については決まってないと言いながら,心の底ではそういうんができとるんかなと思います。ですから今から,ここの問題が土地造成に余りかからないという,それで聞いてみると,上島には5ヘクタールぐらいは,そう造成を必要としない土地が,私見たんでもない,町長にそう聞いたんでもありませんが,何かそういう話も伝わってきます。ですから,県教委のほうからそういう土地を先に物色されてどうだろうかというのがあったんじゃないか。そういうことが県会でもかなりただされておりますが,教育委員会としても設計委託料だけをここで決めて,まだ場所は決めてないと,これからですと言っておられるんです,表向きは。ですから,岡崎県議も,そうなるんだからそこのところが要望書等々よりも一応伝えるのは伝えておく,町長の思いを。ですから,私も教育長がまるっきり私と反対のような意見ではございますが,教育長の立場もよく私理解できますので,要望書を出すとすれば,ここで出しますという簡単なもんじゃありませんし,今日議会の皆さんともまた別のサイドで,こういう状況でこうだからこうだというようにしていかないと,出したら出したで一発に蹴られたというのも大変不名誉なことであるし,県会議員としても何だろうと思いますから。本当は私個人的にはやりたいということを言うとったんですが,ただ町長個人に言うても,これももう12月でやめていく分がそこまで言うのもはばかる面もありますから,もう少し検討をさせていただきたい。ここでやると,要望書を出すという,私も確固たる信念がないと思いますので,そのようにお考えいただきたい。 以上です。 ◆6番(久保田) 次の質問に入ります。 木質のバイオマスペレット製造事業についてでありますが,木質バイオマス推進協議会を立ち上げられまして,事業が可能かどうか調査研究中であります。協議会での報告書は出ておりませんけれども,ペレット製造事業についての町長の見解をお伺いをいたします。 あわせまして,庄原市とのペレット工場との交渉ということを質問しておりますけれども,庄原市との交渉をされてはどうかなというふうに思っております。趣意書の中に,実は昨年10月末に庄原市のペレット工場の研修へ行きまして,そこの工場の内容を書いておりますので,時間ももう30分しかないんですが,工場の状況をお話をさせていただきたいと思います。 庄原市では,平成21年度,木質のバイオマス活用プロジェクト事業としてペレット製造施設を整備をいたしました。間伐材等の原料は,庄原市域での広い森林面積を持っているにもかかわらず,市内産だけでは足らず市外や島根県からも購入している状況で,原料を搬入してほしいとの要請もありました。同時並行して,市内の公共施設庄原赤十字病院,道の駅等でペレットボイラーを整備し,導入をしております。このペレット製造工場は,年間1,600トンの製造能力はありますけれども,26年度の製造実績は530トンです。3分の1の製造実績であります。販売実績は,25年度の剰余分を含んで552トンということであります。 内訳につきましては,公共施設の販売は470トン,残りは小売業者への販売で,小売のほうは民間でありますが,これは販売が伸びておりません。ペレットの販売単価は,工場渡しがキロ45円,売り上げは年間2,500万円,しばらくは赤字経営でありましたけれども,2年前から公共施設ペレットボイラーが整備され,黒字経営になっております。今後,販路の拡大により採算性を確保し,安定的な経営を目指すということが言われておりました。 本町で単独のペレット製造施設を整備した場合,製造能力にもよりますが,原材料が町内産だけでは恐らく足らず,町外産の確保が必要になります。担当者の話では,この工場でさえ原料確保に苦労していると,材料があれば搬入してほしいということでございました。採算性の問題もありまして,別にここで無理をして工場をつくらなくても,庄原市のペレット工場へ受け入れてもらい,またそのできたものを本町のペレットボイラー等導入して,本町のほうでまた利用されてはどうかなというように私は思っておるんですが,町長の見解をお伺いをいたしたいと思います。 ◎町長(牧野) 確認させていただきますが,木質バイオマスペレット製造事業,それで2点に分けて質問されておるんですが,一連でいってもいいんですか。 はい,それじゃあお答えをいたします。 まず,バイオマス,これお問いとはちょっと離れるわけですが,物の順序として申し上げますが,木質バイオマスペレット製造についてということで,協議会の調査報告が出ていないが,ペレットの云々とありますが,協議会を立ち上げたという経緯を2点ほど申し上げておきたいと思います。 議員も言われましたように,木材価格の低迷によって,町民の皆さんも山林所有者も山に対する関心が薄れてきている状況でございまして,今までにも議員の皆さんからバイオマス発電はどうかという提案も受けまして,私も木材関係におった人間の一人として,今のままでは山が死んでしまうなという思いもあって,何とかこれを利用して活性化に努めたい,これをすれば,事業を開始すれば人が集まる,それだけ雇用が増えるということから協議会を立ち上げたわけであります。 しかし,木材がどの程度の規模の発電,あるいはペレットもそうですが,やって町内の山林の今のどれだけの量があるかという調査も必要でございます。そういったもろもろの調査も必要だろうということで協議会を立ち上げております。1回の協議会でございますので,まだ組織づくりをしたという程度でございますが,その後にちょうど,話が長うなるんですが,真庭市で昨年の秋,一昨年になるか,全国水源の里シンポジウムがございまして,これは本町もそのメンバーになっておりますので,私とまちづくり推進課の小坂課長と一緒に行きましたが,その席で銘建の社長とか,あるいは兼務されておりますバイオマス発電の社長の中島浩一郎氏とも面談いたしました。そこでいろいろと話をした中で,真庭にしても,神石のことを思うたら相当面積も広いし,山も植林もかなり徹底的にされております。それに木材業者も,あそこは製材工場だけでも10社ぐらいある,それが倒産したりやめたりしたとこもあるそうですが,そこで木材をどういうふうにこれから真庭市,合併する前は真庭郡でやっていくかということを,20年かけて民間レベルで熟として検討してきたと。町長,行政主導でやる気かと言われたけえ,いや,民間に任すというてもあれじゃけえ行政主導,第三セクターとも思っとると言ったら,行政主導というのはそんなに成功しないよと,ですから民間がやるという意思を発生してから,行政がそんななら資金面のものへの不足面,サポートしようというストーリーでなければ,中島社長はそう言われました。そうかなと思っておるんですが。そこで,次の協議会はまだ,新年度になりますと早々に開きたいと思いますが,そういった意見も聞きながら,皆さんの意見も聞きながらそういうふうにしていきたいと思います。 それで,ペレットのことでございますが,ペレット,やるとすればバイオマス発電というのは,うちとすれば小規模の本当に小さいところは,林議員等々が,庄原市のなにが,群馬県の1,000人か2,000人ぐらいの小さい村にそういうものを地産地消の発電をやっておるそうですが,そういったことを一回視察してやられればどうかという助言も受けました。やるとすれば,そういう小規模のなんで,地産地消の発電,それじゃあ雇用の面がそんなにたくさんないというジレンマはありますが,そういうことは検討材料でございます。 それじゃあ,その次のペレットについてでございますが,ペレットについてもまだ私自身も固まっておりませんが,バイオマス発電よりはペレットのほうがあれかなと思っておりますが。しかし,今言われたように庄原市の,これは民間の会社らしいですがやっておられるが,そう楽な経営じゃないということで,また材料も足らないということですから,まだ神石はスタートしておりませんが,どういうふうな形にするかというのはこれからの検討材料としたいと思います。 それから,一つ申し上げておきたいことは,庄原は何か単独の市の助成事業で,軽トラなら軽トラへ木を切って持ってくれば1車5千円,それは銘建の社長,バイオマスの発電所長の中島さんも言われております。あそこはもう木材業者がたくさんおったんですが,木を切ったり搬出というのがプロ中プロが多いわけですが,神石では材木業者も今は少ないし,民間の住民の人にそういうことをして5千円出すよといっても,事故のときに保険もきかない,労災の適用もできない,ですからそういうことを考えると,それこそ行政主導でやったらそういう事故のときに行政は痛い目に遭うんだろうと。ですから,そういったところも真剣に考えていきたい。ペレットの工場をつくるんなら,業者から木材,材料は搬出してもらう,提出してもらうというふうに基本的には思っておりまして,まだ協議会をこれから2回目,3回目とやって結論出しますが,方向性とすればペレットのほうがやりやすいかなと,このように思っております。 以上です。なかなか決まらん答弁で失礼ですが,そういう段階でございますので,ご了解いただきたいと思います。 ◆6番(久保田) 森林資源の有効活用,また資源エネルギーの再生活用ということで,理想は大変すばらしいと,理想はすばらしいと考えておりまして,私はこれを否定するもんではありません。しかし,そこには原材料の確保や採算性と,先ほど町長言われましたが,採算性ということは大きいと思います。また,需要,これも需要があるのか,こういったことを総合的に考える必要があると思います。 先ほどのバイオマスにも発電ということもありますし,ペレットということもありますが,バイオマス発電ということは,これはペレット以上に原材料の確保が困難になると思います。ひいては森林資源の乱獲や,また資源が枯渇すると,そういうふうなおそれがあるというふうに言われておるんで,ここには手をつけんほうがええと私は思っております。ペレットの製造につきましても,庄原市は,先ほど言いましたように原料が不足しておりまして,いつでも持ってきてくれということを言っておられますし,また採算を今まで以上に上げるには,販売先の確保,販路の拡大が必要だというふうに言っておられます。製造能力にしても現在3分の1しかつくってないんで,まだまだ余裕があるというふうに思います。私は人間が単純なんで,余裕があるならそこへ持っていきゃあええじゃないかという単純な考えしかないんですが,庄原のほうへ搬入すれば,運搬コストが神石高原町からだったらかなりかかります。多分業者の方は,向こうの返りが多分トン3千円か4千円かぐらいだろうと思うんですが,これでは多分赤字になると思います。そうすると,幾らかの運賃の補填をしてあそこへ持っていくとか,そういうことも考えられます。現実に,庄原市でも東城にも東城森林組合って大きなとこがあるんですが,東城から運ぶのに,かなりのあそこは距離がかかります。うち側から行くよりは,あっこの東城のほうからが遠いんです。そうすると,トン当たり3千円でしたが,市から補助金のほうも出しているということも聞いております。できたペレットにつきましては,本町に買い入れをして公共施設の熱源にする,そのためにはペレットボイラーの導入ということを速やかにされて,もしこれをやるのならそういうふうに同時並行ということが私はいいんではないかなというふうに思っております。これは私の考えですが,先ほど町長もまだ方向性が出ておらないというような答弁でありましたけれども,また新年度になって協議会を再開するというようなことでございましたけれども,この報告書についてはいつごろ出される予定でございますか。 ◎町長(牧野) なるべく新年度になったら早い時期と思っておるんですが,新年度早々はどこにもいろいろな事業計画等々がありますので,一段落した時点ではと,そのように思っております。 ◆6番(久保田) 時期はまだはっきりわからない,一段落してということでございます。これは先日の過疎計画,これにも平成29年度からの事業計画ということが載っておったんですが,これが一応計画ですから,それはそれといたしまして,29年度といいますと新しい新町長,また新しい議会の方が判断をされると思います。もしこれをやるとしたら判断をされると思いますので,またこの適切な判断,先ほど町長も言われまたように,行政がやったらどうしても赤字になるというようなことで,するんなら民間が主体になって主導的にやらにゃいかんと言われました。当然私もそうだろうと思います。会社つくったのはええが,赤字ばっかり垂れ流して,あとまた行政が補填すると,こういうことはこれからはやるべきじゃないというふうに思っております。三セクをつくってもそうだと思います。地方分権ではないんですが,自己決定,自己責任,こういうことをこれからはやっていかないと,神石高原町は持続可能にすることができないというふうに思っておりますので,また新しい町長,新しい議会には適切な判断をしていただきたいなというふうに思っております。 次の空き家対策についてお伺いをいたしたいと思います。 9月の定例会,また12月の定例議会の一般質問におきまして,同僚議員からの質問がありましたけれども,私は今回のこれらの進捗状況についてお伺いをしたいと思います。 まず,1番の空家等対策計画の作成でございます。全国的に空き家が増え,大きな社会問題になっている中,空家等対策の推進に関する特別措置法が制定され,市町村にも積極的な対応が求められております。空家等対策計画の作成,その他空き家等に関する施策を推進するために必要な事項を定めるとありますが,どの程度できているのかお伺いをいたします。 また,2番の特定空き家,そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態,また著しく衛生上有害となるおそれのある状態,適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態,その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することは不適切な状態と認められる空き家ということで,これらの空き家の実態把握やそれに対する措置についてお伺いをいたします。 ◎町長(牧野) 久保田議員の2問目の質問でございますが,空き家対策についてでございますが,その一番上の空家等対策計画の作成でございます。 現在広島県空き家対策推進協議会において,特定空き家の判定基準について調整等々行われているようでございますので,詳細について,以下担当課長から答弁させます。よろしくお願いします。 ◎建設課長(国重) 空き家等の対策計画につきましては,現在作成中であります。この計画には,特定空き家等に対する措置及び対処に関する事項等9項目を定める必要があります。先ほど町長が申しましたとおり,現在広島県内の全ての地方公共団体と関係団体で構成する広島県空き家対策推進協議会において,保安上の危険度,衛生上の有害度,景観への阻害度,生活環境の保全の分類により,特定空き家等の判断基準について調整がされております。その判断基準を空き家等の対策計画に反映させる予定でございます。 空き家対策の実態調査や措置についてでございますが,空き家等につきましては利活用も図る必要があることから,内部調整を行いながら実態把握の検討を行いたいと思っております。現在把握してる老朽化が進んでいる空き家等につきましては,所有者等わかっているところには連絡を行っている状態でございます。 いずれにしても,空家等対策計画を作成し,対策の検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆6番(久保田) 特定空き家ということは倒壊のおそれがある危険な空き家ということなんですが,これは町内に何軒かあると思うんです。見たら誰でもわかると思うんです。例えば屋根瓦が落ちとったり屋根が壊れとったり,そういうふうな危険な空き家は何軒かあると思うんですが,こういうものは人に迷惑かけるこの上ないことでありまして,これも所有者のモラルの問題であろうというふうに思っております。9月定例議会では,同僚議員の質問の答弁といたしまして,特定空き家の調査は実施をしていないということでして,今の答弁では調査は何か終わっているというふうに受けとめられるんですけれども,この調査はされとるんですか,特定空き家の調査。危険だなと思われる空き家は何軒かあると思うんです。これ町内で何軒ぐらいあるんですか。 ◎建設課長(国重) 先ほど申しましたように,その判断基準について今調整を行っておりますので,その判断基準を用いて今後調査等検討してまいりたいと思っております。 ◆6番(久保田) 県の空き家対策推進協議会,ここで判断基準が今検討されているというふうに理解していいんですね。そうすると,これがいつできるんか私はわからんのですが,この判断基準が出ましたら,業者に委託するなり何とかされて早急に調査をしてほしいなというふうに思っております。
    まちづくり推進課長(小坂) 私の課のほうでは,空き家バンクというところで登録するものを増やしていきたいというふうには考えております。今内々の話でございますが,建設課長とも話をしながら,また民間の方とも,団体とも一部協議をしながら,空き家であるところの調査,また先ほど建設課長が申しましたように特定空き家というふうなところの判断というとこも含めた上で,別々に調査をしても無駄になりますので,できるだけ少額の費用でその調査ができないかというところで検討中でございます。先ほど建設課長申しましたように,広島県における基準等々が示されたのを踏まえて実施をしていきたいと,両方あわせて実施をしていきたいというふうには考えております。 ◆6番(久保田) わかりました。早急に協議会の判断基準等出ましたらしていただきたいと思います。 近所のことを言うたらあれなんですけれど,実は私の近所のところにも,もう崩れかかった空き家があるんです。町道沿いにあるんです。以前から所有者の方に危ないけえ何とかしてもらえんじゃろうかと再三お願いをしとるんですが,もうナシのつぶてで全然とり合ってもらえんのです。こういうふうな空き家は,もう誰が見てもこれは崩れかかっとるんで危ないのうというのはわかると思うんです。これはもう危険なというか,特定空き家です。ですから早急に,また場所等必要でありましたら申し上げますので,行政代執行までいけばいいんですが,そこまで行政がまだ一遍にいくというのは無理でしょうから,勧告なり指導なりそういうふうなことをやっていただければいいなというふうに思っております。 空き家の有効利用ということは大変重要でございまして,先日も地域おこし協力隊の方の卒業報告会,あれが先週の土曜日にありまして,そこをのぞいたんですが,地元に,この町内に協力隊の人が残るということは,空き家に入っておられるとそこでいろんな経済的な活動というか,地元での活動をされるというふうな報告もありまして,大変空き家の有効活用ということでいい方向に行っているなというふうに思いましたんで,これは特定空き家とは別なあれなんですが,これは空き家の有効活用ということで,これからもしっかり利用していただければいいなというふうに思いますので,ひとつ今後ともよろしくお願いをしたいと思います。 もう時間もありませんので,以上で私の質問を終わります。 ○議長(藤田) 以上で久保田議員一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は11時10分とします。(午前10時55分) ○議長(藤田) 再開します(午前11時10分) ◆2番(横山) それでは,議長からお許しをいただきましたので,私のほうから2点質問をしたいと思います。 まず初めに,地域おこし協力隊について質問をさせていただきます。 この制度は,田舎暮らしや地域の活性化への貢献を希望する都市住民が地方の農村部などの過疎地域に移り住み,地域おこしの担い手として活動する制度で,今全国へ広がっています。本町でも平成23年から取り組みが始まり,現在7人の隊員が活躍中で,そのうちこの3月で4人が卒業と聞いております。引き続き,増員をして地域の活性化に向けて取り組むべきと思いますが,次の3点について質問をいたします。 初めに,任期は最長3年と決まっているようですが,この3年間という短い期間で本当に本来の目的が達成できるのかどうか,そして2点目で,任期終了後も定住される方へは何かしら一定の支援があってもよいのではないか,また3点目として,募集するときに具体的な分野を特定すれば,その分野に興味がある人,またその分野を得意とする人が応募してくるのではないかなと思うんですけれども,例えば農業部門であったり観光部門,高齢福祉部門など,特定しての募集はできないのか。 初めに,この3点についてお伺いしたいと思います。 ◎町長(牧野) 横山議員の1点目の質問でございますが,地域おこし協力隊についてでございます。お問いの3年間で短いと言われておりますが,それについてお答えいたします。 前段で状況等々の説明をしたいと思いますが,この地域おこし協力隊の制度は,平成21年に総務省において,言われたように都市から地方へと働き手である若者の移住を後押しする目的で創設されました。本町は23年ですから,比較的早い段階でありました。私もその当時,総務省へ担当課長と行きましたが,まだそんなに各県からそういう要望は少なかったわけですが,今のところはもう全国で,26年で1,511人と言われておりますし,総務省においては29年には3,000人を目指すということですから,全国的にはそう多いという数字じゃないと思います。 それから,全国の状況を見て,定住率56%,半数以上ですからまずまずの定住率だというふうに思います。本町も23年度から取り組んでおりますが,成果が上がっとるかということでございますが,私は目的は達成しておるというふうに思います。それは,幸いなことに1期目の2名が引き続き町内に住んでくれています。それからまた,この3月で卒業する4名も今のところ町内に定住すると聞いておりますし,本町への定住を目的と考えればまずまずの成果だと,このように思っております。 任期終了後に定住する場合の支援が必要ではないかということでありますが,定住するに当たっては,地元の事業者への就職であったり,あるいはまた自分で業を起こす,そういう業を起こす起業や農業などがあろうと思います。昨年度から,地域おこし協力隊だけではないが,起業支援のために行う補助金も設けておりまして,これも利用が可能だろうというふうにも思います。公金を使うわけですから,地域おこし協力だけにいつまでも公金を支援し続けるというのもある程度問題が残るんだろうと思います。そういったことで今のままで。この制度は国の特別交付税を受けているので,その期間が最長3年となっておりますので3年という区切りをしておりますが,今言われるように定住することが理想であるが,短い,長いというのもいろいろ議論はあろうと思いますが,長過ぎた春にならないというのは3年ぐらいが適当かと思いますが,そのようにお考えをいただきたいと思います。 それから,最後の具体的な分野を決めて募集ということでございますが,これは一つの大きな提案だろうと思います。全国でも教育や農林業に特化した募集事例もございますので,これは今3年に,募集もそういうふうにしておりますが,検討に値する提案だろうと思いますので,これは検討させていただきたいと思います。 以上でございます。 ◆2番(横山) 答弁をいただきました。 定住を目的と考えればまずまずの成果というふうに言われましたが,定住という意味においても地域おこしという面からおいても,私は立派な成果だと感じています。 先日も卒業される方の発表を聞きに行きましたが,皆さんそれぞれ特技といいますか,知識や教養の高い方ばかりでして,柔軟な発想を持った方でございまして,それぞれ皆さんが担当の地域に溶け込み,さまざまな地域の行事にも積極的に参加され,高齢化の私たちの町へ光を差し込んでくれたんだなというふうに感じました。実際結婚して子どもさんも生まれ,人口を新たに増やしてくださった隊員さんもいらっしゃいます。そういう意味でも,この町に大きく貢献されてこられたと思います。3年といいましても,3年に実際は満たない期間の中でこのようなすばらしい実績を残し,4人とも仕事を見つけられ定住されることが決まっているということで,本当にすばらしい成果だと思っています。一応任期は3年ということですけれども,この短い期間の間に定住に向けて仕事を見つけるという目的ではありますが,知らない土地に1人で来て,この短い3年間の間で仕事を見つけて起業するとこまで考えるのは本当に大変なことで,実際やってみた人でないとこの苦労はわからないのではないかなと思っています。今回の卒業生の皆さんは,皆さん仕事も決められておられるので支援は要らないのかもしれませんが,任期終了後も定住される方に何らかの支援が一定期間あってもいいのではないかと考えましたが,先ほど町長の答弁ですと,町には起業支援の補助金もあるし,協力隊だけにいつまでも支援し続けることは問題もあるというふうに答弁をされました。実際そうだとも思います。しかも,余り支援をし過ぎると人が育たないという見方もあるようでございます。 ある町の事例を見ますと,協力隊を大きく観光分野と農業分野に分けて,例えば観光分野ですと観光協会に所属をしてもらい,職員と一緒になって町の観光事業のプロジェクトを進めていくことに携わっていくことですとか,農業分野ですと,農業法人が隊員を募集して隊員を採用し,任期の3年間のうちに農業を習ってもらい,任期終了後は地元へ残って農業従事者として地域で働くというやり方をしているところもあるようです。農業部門では岡山県の美作が有名で,テレビでも何度か放送されたと思います。地域おこし協力隊が中心となって耕作放棄地となった棚田20ヘクタールを再生させたという事例があります。募集をかけるとき,こういう分野を具体的に決めて募集をかけることで,隊員の希望に沿った応募ができるのではないかと思いますし,またその分野に本当に真剣に取り組んでみたいと思われる方が応募されてくるのではないかと思います。先ほど町長は検討してみたいというふうにおっしゃってくださいました。そして,もちろん受け入れ側も十分な体制が整っていないといいことにはならないと思いますが,実際隊員の思いと受け入れ側の思いがマッチングしていないで,任期途中でやめて帰られるという事例も全国では少なくないようです。そういう点においても,本町では県内でも3番目に受け入れが多いそうで,途中でやめられる方もいらっしゃらないので,受け入れ側の体制もよかったのだろうと思います。多くの自治体が取り組みを始めて応募が少なくなってきているとも聞きますが,3月末で4人卒業された後の28年度の採用はどういう計画でおられるのか,また採用されるときどのようなことにポイントを置いて採用決定されているのかをお聞きしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 議員ご質問の平成28年度における採用の見込みでございます。4月1日の採用を目指して募集を行い,面接を先般2月末に行ったところでございます。一応3名応募がございまして,3名の面接を行い,2名に対しまして一応合格という形のものを通知をさせていただいております。実際に4月1日からということでお願いはしておりますが,今まで努めている仕事の都合もあったりして5月に延ばしてくれという場合も過去にもございますし,今正式に地域おこし協力隊にということでお返事をいただいているのはまだありません。返事待ちという形になっております。 平成28年度の予算におきましては,4名を予算化させていただいております。今回2名の採用になるか1名の採用になるかわかりませんけれども,その後また募集をかけさせていただいて,28年度中には4名へそろえていきたいというふうには考えております。 また,採用における基準ですけれども,当然地域にかかわってもらわないと,この2年半の間に田舎といいますか,中山間地に住むというのは困難なところもありますので,地域の方とのつながりというのは大事にしてもらいたい,これがすなわち定住につながるという思いでいますので,うちの町では地域にかかわることが半分,そして定住に向けて自分のやりたいことを取り組んでもらうのが半分という形での基準を設けております。当然この中山間地において住んでいけるであろうというふうな適性といいますか,そういったところを視点に置きまして面接をしているところであります。 以上です。 ◆2番(横山) ありがとうございます。 じゃあ,28年度中に一応4人を採用する予定ということで,引き続き協力隊の方にこの町で活躍していただきたいなと思いますけれども。 先日,隊員のそれぞれの活動の発表を聞かせていただいたんですけれども,この発表をより多くの住民の方々に聞いてほしかったなというふうに思いました。あの発表を聞いていただいたら,今まで協力隊員の受け入れは希望していなかった自治振興会の皆さんでも,次はぜひ協力隊を受け入れて一緒にやってみたいなという要望も出てくるのではないかなと思いました。増員をして,できるだけ多くの隊員を採用して,この制度を最大限に活用していただきたいと思います。今までの協力隊の皆さんの成果で,住民の方へも協力隊という存在がかなり浸透してきていると思いますので,これから協力隊員として入られる方は地域に溶け込みやすい環境が整っているように思っています。私たちの住んでいる町は,自分ではなかなか町のよさはわからないと思います。外からの目線を持った方に活動してもらって,町のよさ,どこに魅力があるのか,どういうところをアピールすればよいのか,そういうところをこういう隊員の方たちに発掘調査してもらうことが大事な観点かなと思いました。これから地域力の維持や強化を図っていくためにも,地域住民と連携をとりながら活性化を目指していくことが将来人口減少に歯どめをかけることにもつながっていくと思います。これまでの成果をもとに,課題もさまざまあろうかとは思いますが,隊員を増やして地域おこしに取り組んでいただきたいと思います。 それでは,次の質問に入ります。 有害自動販売機撤廃についてですけれども,まず有害自動販売機とは,青少年の性的感情を刺激したり健全な青少年の育成を阻害するおそれのある雑誌やDVDなどを販売する自動販売機のことです。 現在,私の認識では町内に1カ所設置してあります。教養のあるまちづくりを推進している本町にこういうものが設置してあるというのは大変ふさわしくないと考えます。町としても,この設置はもちろん把握しておられるとは思いますが,この自動販売機の設置状況の把握と今後の取り組みについての質問をしたいと思います。 ◎町長(牧野) 横山議員の2点目の質問でございます。有害自動販売機撤廃について。 これは私から一言だけ申し上げて,あとは福祉課長が答弁しますが,この件については,広島県青少年健全育成条例第45条に基づく県との業務協定により,福祉課で立入調査を実施し,県へ報告しております。詳細については,それらを含めて担当課長から答弁させます。 ◎福祉課長(米山) 横山議員のご質問ですが,まず設置状況の把握ですが,先ほど町長も申しましたとおり,これは広島県の青少年健全育成条例に基づきまして,立入調査員証を持って年に1回立入調査を実施しております。今年度は今月,3月に実施予定としております。 先ほど議員も申されましたが,町内には1カ所に4台,図書類の自動販売機が設置されております。図書類の自動販売機を設置する者は県への届け出が必要になっております。立入調査のほうは,その自動販売機に有害な図書類が収納されているかどうかを調査するものです。青少年にとって何をもって有害とするかということの有害指定基準も,県の先ほどの条例で定めてあります。それに基づき調査を行っています。また,青少年が容易に利用できないような対策,例えば年齢識別装置でありますとか監視カメラですとか,そういう対策がとってあるかどうかも調査をすることになっておりますので,そういうものを調査しております。 ◆2番(横山) 青少年健全育成条例に基づいて立入調査をしているというふうに言われましたが,この立入調査をクリアしているからといって有害とは言えないかどうか,どこまで有害でどこまでがオーケーかという線引きは難しいところもあるかと思いますけれども,このような自動販売機をこのまま設置させておいていいのでしょうか。どのようにお考えでしょうか。 ◎福祉課長(米山) 設置につきましては,現在設置されておるところは個人の私有地でございます。個人と設置業者との契約により設置されておりますので,今のところ現状のままということになろうかと思います。 ◆2番(横山) この設置場所周辺を道路清掃するんですけれども,そのときにこの自動販売機で買ったものかどうかはわかりませんが,そのごみの中にはDVDや雑誌,また下着なども捨てられています。自動販売機で買ったものかどうかはわからない,たまたまそこに捨ててあったのかもしれませんけれども,ここはスクールバスとはいえ通学路にもなっているところですので撤廃させていただきたいなというふうに思うんですが,撤廃させることはできないんでしょうか。 ◎福祉課長(米山) 撤廃なんですけれども,立入調査では,県の条例に違反して有害指定の図書類が収納されていることを確認した場合,先ほど言いましたけど,いろいろ調査の基準はあるんですけれども,まずは町が指導して,何度指導しても改善されない場合は県へ報告するようになっております。県は,その県条例に基づきまして有害指定の図書類の除去命令,まずは除去命令をして,それでもなお除去しない場合は自動販売機自体の撤去命令を出すことにもなっておりますが,最終的には刑事告発を行うということになっておるようです。権限のほうにつきましては県にあるということで,町は立入調査をそういう形で県へ報告しております。 ◆2番(横山) 撤去させるということは営業の権利というのもあるので難しいとは聞いておりますが,この設置されている業者を把握されているのかどうかと,またその業者を指導されたことがあるのか,撤去の交渉をされたことがあるのかをお尋ねしたいと思います。 ◎福祉課長(米山) 平成20年度から,町のほうは協定書に基づいて立入調査を行っております。これまで県条例違反とまでは言えない状況ということですから,町としても指導ということはしておりません。ですから,県のほうからも除去命令も撤去命令も出ておりません。業者のほうは,設置業者ももちろんですが,管理者も町としては把握はしております。 ◆2番(横山) 設置業者を把握しているというふうに言われましたけど,一回その設置業者と撤去することはできませんかというような交渉をしていただければありがたいなと思うんですけど,広島県でも自動販売機から買わない,自動販売機を置かせないという運動をしているようです。本町は教養のまちづくりを推進している町ですから,このような自動販売機を放置しておくのはどうかと思います。これからはそういう自動販売機の設置業者に土地を貸さないように広報することも大切じゃないかなと思いますし,中にはジュースの自動販売機を置きますというふうに言って,実際置いてみたらこういう有害な自動販売機だったというケースもあってトラブルになることもあるそうです。自動販売機から買わない,置かせない,そういうクリーンな町にするためにも,これからも的確に立入調査をしてお願いをしたいと思います。 もう一度お願いいたします。 ◎福祉課長(米山) 先ほど横山議員が言われましたように,土地の提供をしないとかそこから図書類を買わないとかという方法もありますが,有害とかどうかは別として,広島県の自動販売機の設置台数自体は少し減少しているようです。それで,地域住民の運動で撤去できたという事例もあるようです。そういう意味では,先ほど言われましたように啓発,広報等をしていくという方法があろうかと思います。いずれにしましても,県と連携をとりながら検討していきたいと思います。 ◆2番(横山) ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(藤田) 以上で横山議員の一般質問を終了します。 ◆1番(赤木) おはようございます。 私のほうからは2点ほど,通告書に従いまして質問をさせていただきます。 1つは庁舎の建て替え問題に対して,もう一つは郷土を愛する教育ということで質問をさせていただきたいと思います。 まず,最初の庁舎建て替えに対する質問,これは町長のほうに質問をさせていただきます。 平成26年,ちょっと前ですけれども,12月の議会において,一般質問で私が庁舎建て替えについてどのような形になるか,どのような形でしていきたいか,検討することが必要ではないかという質問をさせていただきました。結局回答としては,原資となる合併特例債が,当初2年だったのが5年に延長になって3年延長ということなので,今は考えていないというような回答を町長からいただきました。同様に,昨年末地元のほうから建て替えに対する要望が出ていたのですけれども,それに対しても町長は今は考えていないという回答をしたというふうに伺っております。当初,町長におかれましては庁舎建設に対し,私の任期中には筋道をつけたいと実に意欲的な発言をされていたにもかかわらず,随分とトーンが下がってしまったなというふうな感じがしております。確かに合併特例債の3年の延長という猶予は生まれましたけれども,あくまでも猶予ができたというだけで決して庁舎の問題が解決したというわけではなく,避けて通ることのできないそういう問題であるというのは,皆様方ご存じのように周知の事実ではないかというふうに考えております。先送りしても問題の解決にはなりません。耐震の問題や協定書の中身,そういったことも全て含め,庁舎を建て替えるのか耐震補強で何とかなるのか,そういったことも全て含めて,早いうちに協議会なり検討委員会なりを立ち上げ,解決に向けて進むことが必要ではないかと思いますが,町長の思いを伺います。 ◎町長(牧野) 赤木委員の質問でございますが,庁舎の建て替えについて。 この問題については,一般質問でお答えした経緯もございますが,これは状況判断をしてみるときに,海田町では場所の問題で棚上げになっていまだに決着しておりません。それともう一つ,三原市にも前市長が場所を決めて退任されたと,次の市長もですが,まだいまだにそういう足踏み状態が続いておる。ですから,赤木議員,若い議員さんですからわからない面もあろうと思いますが,大変複雑な要素がある。ですから,赤木議員1人にあれですが,議会の皆さんの意思決定も必要なんです。我々はそこが読めないと前へ進めないという面もあります。いざ議案として出してどうかといったんでは,これはまた愚の骨頂になろうというふうにも思いますので,これは私ができないというのは,任期中はもう退路を断っておりますから,12月4日にはなにです。ですから,私が思うのに,この庁舎建設については,南館は1階も2階も強度が極めて弱いと,Isの値が0.19と危険な,これはもう議会へも報告しておりますが,耐震強度の調査の結果は。これは震度6以上の強震の場合は倒壊のおそれがあるというふうにも言われております。ですから,いずれはそういうことをしなきゃ,耐震強度をクリアするようにしなきゃならない。ですが,私の12月4日まででは幾ら頑張っても,これは時間切れになりますので,4年は必要だろうと思います。4年の,当選する新しいなにが1年目にもう志を持って計画をし,そして2年目には,まず議会の同意をいただく,これは現状に建設するのか移転するのかということも大変大きな要素になる。そういったことも踏まえて,そこで議会の議決をもらう,もう3年目には即設計をして,そっから3年目の後半には建設に向けてやらないとできないと思います。ですからそれが,合併特例債が5年延期でございますから平成31年で終わりだと思いますので,次の町長ではそれが可能でございますから,そういったものに集中して,皆さんも議会の足元も決めていただかないと,なかなか我々としても──我々というのはこちら側ですが──思い切ったなにができないということでございまして,その協議会をつくるというのはどういうメンバーでやるのかということも定かでありませんが,そんなもの,そんなものというのは失礼だけど,協議会をつくる予定はございません。 以上でございます。 ◆1番(赤木) 随分ばっさりと切られた気がします。前回もそうですけれども,もう何度もしつこくしつこく聞くなというふうに思われているのではないかと思いながら,あえて今回この件に関しまして質問をさせていただきました。これは,なぜかという理由がありまして,実は町長はもう今期限りでご勇退されるということを新聞にも発表されまして,実際そういう準備をされているのではないかというふうに思います。もし町長がこのまま次もやるよというのであれば,今回このような質問は恐らく私しなかったと思います。じゃあ,なぜかといいますと,先ほどもお伺いしましたけれども,庁舎の問題に対してはいろんなところで問題を起こして,先ほども町長おっしゃられたように,海田町でもそうですし,三原でも土地が決まらないので紛糾している状態という話になっております。何が言いたいかといいますと,結局そういうのも含めて,もう早いうちから協議会なり,先ほど言いました委員会なりを立ち上げまして,それはそのメンバーというのも,それこそ多種多様なメンバーで本当に協議していかなければ,いつまでもこの庁舎がもつとは思えませんし,いずれかかわっていかなければいけない問題であるというふうに考えております。だからこそ,町長としても次の世代に移すために,ある程度の下地,もしくはその準備をして,次の世代に,次の町長に渡していっていただきたい,そういう思いを持って,今回そういった協議会なり委員会なりの設立を質問させていただいておるわけでございます。そういう件に関しまして,原資の問題もありますし,ある程度方向性をつけていただきたいという思いがあるのですけれども,そのことに対しましては,町長,どのようにお考えでしょうか。 ◎町長(牧野) 私が逃げとかトーンが下がったんではありません。この大きな問題は,幾ら私が検討委員会,そういうものをつくって方向性出しとっても,次の首長が出たらそんなものはやめますよと,そこで議会が反対されればまた別ですが,議会もそれを黙認されれば,幾らここで決めたことでもゼロになるわけです。それが今の海田町,あるいは三原市もそうです。ですから私が,1期4年のうちに最初から志を持って計画を立てて,4年目には完成して落成式をすると,そういうスピード感がないと,自分が2期やるんなら2期目でもいいです,2期かかって。ですから,次の代に渡すというのは,これは次の人はよっぽど,首長になるような者は前の者が決めたものは大体否定します。それは確率が60%以上です,60%です。そんなもんです。そういう前任者のを出してやるように,赤木さんもそういうふうに促しゃあいいんじゃないんですか。やめる者は何も言いません。 以上です。 ◆1番(赤木) 先ほどから話を聞いておりますと,もうまるっと次の首長さんに丸投げというふうな回答でありますけれども。 いずれにしても,まるっと投げられたら首長さんにしても,先ほども原資の話でありましたけれども,例えば原資が先送りで使えるにしても,ある程度方向性を出すのではなく現状の把握とか,それこそ地域の住民の声を拾うとか議会の調整であるとか,そういったことを協議会も含めまして今のうちから着々とやっていったほうがいいのではないかというふうに考えるわけです。例えば,次の首長さんがやると決めて行うにしても,議会が反対すればこれはどうもならないわけでありますし,本当にそこに志があって,例えば庁舎をここにするにしてもほかのところに移転するにしても,いずれにしても建て替えないといけない。そういうことを心に決めて立候補されて当選されるという方においても,何もなくて最初からたたき上げて庁舎においてもつくっていくっていうのは非常に,庁舎問題すごい大きい問題ですから,すぐのすぐは恐らく難しいというふうに考えるんです。ですからそこで,それこそ地域の住民の方に対してもそうですし,行政のほうでもそうですし,議会でもそのことに対して検討していく,そういうふうな組織をある程度つくってあげておいたほうが私はいいと思うんですけれども,どのように考え,ここで町長に考え直してくれというのもあれなんですが,もう一遍お伺いさせていただきたいと思います。 ◎町長(牧野) どうしても検討委員会というのは,私はもう孤立しますから,こういう立場になると。ですから,やられるんなら今の議会で方向性出して,それのほうが次の段階への影響力が多いと思います。そのように赤木議員も思いを持って,議会をどういう方向に持っていくか,その辺からだと思います。私はもう退路を断っておりますから,今さら検討委員会をするといっても受ける者がいないんじゃないかと思います。もう退任近いような者からお願いされても,そんなものはということになります。世の中というのはそんなもんです。 以上です。 ◆1番(赤木) しっかりと諭されましたので,では私も議会のほうで内部工作をして,いい方向で進んでいくように考えたいというふうに思っております。しつこくて申しわけございませんでした。 それでは,続きまして教育長のほうに質問させていただきたいと思います。 郷土を愛する教育ということで,学校教育法改正で,我が国と郷土を愛する態度を養うということなどが教育の目標とされております。実際に各小学校,中学校においては,そういうことに対し常に一生懸命取り組んでいらっしゃるので,これは非常に頭の下がる思いであるというふうに考えております。しかし,私が残念に思いますのは,その教育の場におきまして,神石高原町内で郷土を愛し活躍している消防団という組織が余りにも影が薄いのではないかということです。なぜ郷土を愛する教育が必要かといえば,都市化による人間関係の希薄化の解消だったり,伝統や文化の喪失防止であったり,そういったことによる児童・生徒のルーツの確認,そういったものによるアイデンティティーの確立が目的なわけでございます。こういった趣旨に対しましても,地元に密着し,住民の生命,財産を守り,しかもほぼボランティアで活動している消防団は,郷土を愛する先達として十分な教材であると考えます。実際に児童・生徒の父親で消防団に参加してるケースも多いと思います。これは,例えば道徳の教材とかそういったもので,大々的に消防団の活躍を活用するというふうなことは考えられないのでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) お尋ねの件でございますが,小学校の学習指導要領社会科の3年生,4年生では,地域の人々の健康な生活や良好な生活環境及び安全を守るための諸活動という項目がございまして,そういった項目を学習内容としております。本町の先生方で作成をされました私たちの神石高原町という冊子があるわけでございますけれども,それにおきましても,安全な暮らしを守る消防の仕事として安田出張所と小塚出張所が紹介をされておるところでございます。もちろん消防と消防団というのは違いがありますけれども,このように社会科でありますとか道徳におきましても,地域を愛するという項目がございます。それに基づきまして,その時間に合わせまして地元消防団の方々をゲストティーチャーとしてお招きをして,任務でありますとか活動内容につきましてお話をしていただく取り組みも一つの方法ではないかというふうに考えております。 以上です。 ◆1番(赤木) 私,この質問を考えたときに実はほかにも思いがありまして,今現在神石高原町の消防団というのは実際定員割れをして,非常にどんどん過疎化,少子化に伴い人が少なくなっているという現状がございます。しかし,消防団というのは地域にとって必要ですし,地域防災のかなめであり重要なものであるというふうに考えております。しかし,余りにも消防団のことを教育の場で紹介することが少ない,消防団の崇高な理念であるとか実際みんながどういうふうな活動をしているか,家に帰ればお父さんはよく消防へ行って飲んで帰ってくるだけとかそういう話も聞かれるんですけれども,実際はそうじゃなくて,もっと地域の住民のために一生懸命活動していると,そういう実態を紹介していただきたいと思ったんです。何でもそうですけれども,教えてもらわない,知らないことは関心がないんです。消防団においても,将来的に定住していく子どもたちに対して消防団という存在があると,これは崇高な理念でやっているというふうなことを教育の場ででも教えていただければ,消防団に対する見方も変わり,また地域の防災力も上がっていくというふうに考えてこのような質問を考えさせていただきました。 それで,先ほどの話ではありますけれども,一つの方法,とにかくもっと具体的に何かしら消防の紹介をしていただければと思うんですけども,例えばここで言うのも何なんですが,阪神・淡路大震災であるとか東日本大震災の消防団の活躍,こういったものを教材とかに取り入れていただけないかというふうに考えるのですが,いかがなものでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 地元の消防団の方の活躍ということなんですが,先ほどもおっしゃいましたが,大体地域の方々は消防に入っておられる方が結構いらっしゃる。もちろんお子さんもいらっしゃるということで,ご家庭のほうでも消防に参加をしてこういうふうなことをやってるんだよというようなこともぜひ話をいただければなというふうなことと,学校のほうでいいますと,道徳では先ほど申しましたように,地域を愛するというふうな項目がございます。その項目に従いまして,各学校で指導計画というのを立てておるわけでございます。その中で,例えば文部科学省が出しました心のノートを活用したり,各学校で道徳の指導資料を購入して,それに基づいて指導しているというところでございます。その中に消防団があるかどうかわかりませんが,地域を愛するということで,先ほどおっしゃいました東北の大震災につきましてはいろいろな教材が出ておりますし,そういったものを活用していくということは可能であろうと思いますし,先ほど申しましたように,一番いいのは地元の消防団の方に,そういった項目で学習する機会を通してご参加いただいて,学校のほうにおいでいただいてお話をいただくというのが私は一番身近な方法ではないかなというふうに思っております。 以上です。 ◆1番(赤木) 多様な教育方法として伝えていただきたいというふうに思いますし,私も消防団でございますので,しっかりと家に帰りまして消防団に対する誤解を家族の者に聞かせて解いていきたいというふうに思っております。 以上をもちまして私の一般質問を終了させていただきます。 ○議長(藤田) 以上で赤木議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午後0時00分) ○議長(藤田) 再開いたします。(午後1時15分) ◆8番(寄定) それでは,持続可能な町政運営について質問をさせていただきます。 平成28年度施政方針には,若者や女性が主役となり,持続可能で住みよい農村社会の実現にチャレンジする予算と掲げられており,また合併から12年目となり集大成となる予算と考えていると述べられ,神石高原町の未来創造へのきめ細かな予算編成に努められたことに敬意を表します。少子・高齢化,人口減少の自治体運営の厳しさは増大するばかりでありますが,そうした人口減少時代における町政運営,また経営の基本的な考え方と方針を伺います。 また次に,行政と町民との協働のまちづくりは重要な取り組みであります。平成28年度からスタートする協働支援センターの担う役割と課題をお伺いいたします。 次に,人口減少対策として,出会いから結婚,出産,そして子育て,教育,これを包括的に切れ間なく支援するということは極めて重要でありますが,その具体的な取り組みをお伺いいたします。 次に,雇用の確保及び企業誘致,Uターン,Iターン,Jターンの促進や若者定住対策への具体的な取り組みを伺います。 次に,当初神石高原町は,昨年ですが日本版CCRCの推進の方向でありましたが,総合戦略に盛り込まれなかった理由と方針について伺いたいと思います。 6点目ですが,こうした持続可能なまちづくりの基盤は,あくまで人であり,住んでよかったと言える町民の満足度や暮らしの安心感の醸成が重要ではないでしょうか。町長のお考えをお伺いいたします。 以上,第1回目の質問といたします。 ◎町長(牧野) 寄定議員の質問にお答えをいたします。 まず最初に,第1点でございますが,持続可能な町政運営についてでございます。その中で6点についてお問いでございますので,まず1点目のことから申し上げたいと思います。 人口減少における持続可能な町政運営の基本的な考え,方針はとありますが,大変難しい質問ではございますが,お答えをします。 この間取り組んできました3つの過剰の解消の継続が必要である。これは,本町にはこのことはずっと継続していく必要がある。ずっとというのは,いつも言いますように財政力指数が弱い,体質的にそういうことが言えます。そして,その次に行財政改革,定員適正化計画の確実な実行,これもいつもそういう思いを持って継続しなきゃならない問題だと思っております。予算については,歳入に見合った歳出による予算組みを基本とすると,これは言ってみれば当たり前のことでございますが,そのように思います。それから,協働のまちづくりに対する理解を深め,住民や地域の主体的な活動を助長することが重要であると考えます。最後に,協働支援センターの確立と運営支援,機能強化が必要であるというふうに思います。 それから,2点目の協働支援センターの果たす役割と課題についてお問いでございます。総合戦略人口ビジョンからもわかるように,この人口減少,少子・高齢化など社会環境が大きく変わることが予想されます。このために,現在あるソーシャルキャピタル,社会資本を最大限に活用し,町民,各種団体,企業,公共的団体,行政など多様な主体が創意工夫し,ともに行動することが肝要であると考えております。 また,この実現のためには推進役となる機能が必要でございます。地域内の住民で住みよい地域とはどのようなものか,今の課題は何かを,そういったことをみずから見出し,その課題解決に向けみずから設定した目標を達成することにより,それぞれの地区がつくり上げていく協働支援センターは,この取り組みの拠点となるものでございます。また,人口減少社会に対応するためにも,協働支援センターが大いに機能することを期待しております。 あと,当面の課題としては,センター機能が発揮できるよう行政としても支援する必要があります。このために,一括交付金などの財政支援,また当面人的支援を行うようにしております。 3点目の,出会い,結婚,出産,子育て,教育,包括的に支援する具体的な取り組み,これは総合戦略チャレンジプラン2019の実現のため,平成28年度から定住促進対策関連事業を強化いたしました。これは,出会い,結婚,出産,子育て,教育,包括的にやるということは,今までは断片的といいますか,そういうものはやってきたわけですが,継続性といいますか,一つの物語,ストーリーとしてやるほうが受けるほうも効果が多いかなというふうに思って考えました。定住促進対策事業を強化しておりまして,1歳の誕生日,小・中学校入学時の祝い金,保育料の2子目からの無償化,給食費無償化など,支援策を強化しております。この支援策により,進学,就職等で転出した若い世代がUターンしやすく,また新たに転入する若い世代も含め,UIターンしたくなるような途切れのない積極的な支援を行うこととしております。 4点目でございますが,雇用の確保及びUIJターン促進,若者定住対策への取り組みでございますが,国においても平成27年度補正予算で地方創生を加速させる交付金が予算化されております。本町もこの交付金を活用し,UJIターン促進のため,町民や移住者ニーズに対応した就業情報,あるいは居住情報,子育て環境などの情報を集積化し,総合的に情報提供できる体制を構築する予定にしております。 5番目の日本版CCRCに対する方針でございますが,これは東京圏をはじめとする都市部の高齢者が地方に移り住み,生活できるよう地域づくりを行うことと理解しております。町の総合戦略では,日本版CCRCという言葉を盛り込んではおりませんが,高齢者等の生活支援,高齢者,障がい者等が安全に暮らせる環境の整備,健康寿命の延伸等の取り組みを盛り込んでおります。定年後に町へUターンされる方もいるし,空き家バンクを利用して60歳前後の方の定住も見受けられます。若い方の定住を目指しているが,若い方も老後も含めて定住を考えていると思うので,高齢者が安全に暮らせる環境づくりに引き続き取り組む必要があろうというふうに考えております。 最後,6番目の住民の満足度,暮らしの安心感醸成が重要ではと。住んでよかったと言える満足度や暮らしの安心感が得られるよう行政運営をしていきます。このことは,住民の満足度,暮らしの安心度醸成が本当は一番だろうというふうに思いまして,正念を入れて対応していきたいというふうに思います。 以上でございます。 ◆8番(寄定) 完璧に近い答弁をたくさんいただきましたが,少し具体的なことで質問をさせていただきたいと思います。 3つの過剰というのを,明確に合併以来掲げて,最初から町民,また議会,また広くこの3つの過剰の徹底をされて,そしてそれの解消に向けての取り組みをしてこられました。また,その中で行財政改革,また定員適正化計画と,そういった改革に断行されて,そして財政健全化ということで大きく神石高原町が牧野町長を先頭に,この間取り組み結果が出てきたというふうに高く評価したいと思います。そして,予算については歳入に見合った歳出ということで,この財政規律といいますか,そういったものをきちっと遵守しながら,これからの神石高原町の未来へ向けて,じゃあどのように政策判断し,選択し,集中して予算を投資していくかというそういうことが迫られるというふうに判断するわけですけど,こういった持続可能な町政運営について,この間合併以来取り組みを進めて,それなりのといいますか,そういう財政健全化が図られてきた。そして,それを基盤にして,少子化対策や子育て支援,あるいはまた若者定住対策とさまざまな取り組み,あるいはまた神石高原町の特徴ある産業の振興と,こういう取り組みがこれから必要だと思う。ですから,財政規律は守りながら,いかに政策を判断しながら財政出動もしていこうと,いかなくてはならないということが問われるのではないかと思うんですが,その点についての今後の将来的なビジョンといいますか,将来へ向けての思いをもう一度お聞かせいただければと思います。 ◎町長(牧野) 3つの過剰のうちに,最近の情報を得たので申し上げたいと思います。 その中の職員の定員適正化計画の確実な実行というのを掲げてはおりますが,昨日か一昨日,中国新聞だったと思いますが,福山市の行政改革といいますか人員適正化計画といいますか,職員を人口1万人当たり68人程度に抑えると,これはうちに考えたら相当あれですが,それは福山市は人口も50万近くいますが,職員もかなりおりますから,その中で68人,人口1万人に対して比較的人事を,仕事をさせるのに効率的にやれるということが言えると思うんです。この小さい団体のほうが効率的にというわけにいかん,非効率になると思いますのが,しかし人口1万人で68人というのは,まさに先般もある会場で県会議員が言われておりましたが,羽田市長は物を申さずして帰られとったんですが,あれは余りしゃべらないが,非常に事務屋的な市長でもあるが,やることは地道だがやっとることは実績が大変多いということを言われておりましたが,それから1週間たったぐらいにこういう情報が出ましたから,ある程度県会議員の先生はこういうことを知っておられたんかなと思います。それはちょっと余談になりましたが。 私とすれば,持続可能な町政運営,合併してみて思わん財政状況等々が想像以上に悪く,ですから何とかしてと思っておりまして,合併して12月5日に就任したんですか,前の日に選挙して12時過ぎて確定して,明くる日はもう就任したんですが,それから臨時議会で暫定予算,新年度予算は次の年の1月20日前後だったと思いますが,そのときまでに財政状況を調べて,その1月の中旬以降に12月定例の延びた新年度予算を含めて,そのときに私はこういうことを言っております。財政改革なくして新町の発展,進展もないということを言い切っておりますが,それは財政状況が悪い,ある程度3つの過剰があるということをそのときに発見してそういうふうに申し上げたと思うんですが,いつも言うんですが,財政状況健全化,これは目的じゃない,手段ですから。これを12年かけて,私がまあまあ確立できたかなと思います。ですから,今度はそれを,あるいはそれをもとにそういうこともしながら,財政健全化に目を向けながら産業の振興,あるいは人口減少の歯どめになるような施策,こういったものを徹底的にやり,また企業の誘致というのは難しいですが,起業,町内での業を起こす,そういったものについて最大限の配慮をして予算配分すると,こういったことがこれからの一番重要な課題であろうと思いまして,私が今まで断片的なことを言っておったんですが,連続的にやって,それをこの次のステップに生かしてほしいという思いがあってそうようにしておるんですが,ざっくばらんに言えば,以上申し上げたようなところでございます。 以上です。 ◆8番(寄定) わかりました。 それでは,2番目の協働支援センターのことなんですけどが,先ほど町長答弁されましたように,職員の人数の削減というのは,これは我が町にあっては町の維持をしていく場合,限界があると思うんです。最低限そういった,ですから行政と住民との協働ということに結びつくと思うわけですけどが,これで最初に確認したいのは,今までこの協働支援センターについてたびたび説明とかありましたけどが,なかなか理解しがたい部分もたくさんありましたけどが,やっとこうして皆さんのご努力により,新年度から4地区ともに足並みをそろえてスタートできるということは非常に喜ばしいことだというふうに思います。この協働支援センターによる各地区の取り組みのスタートがどのような状態になってるのか,現状をまずお聞かせいただきたいというふうに思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 協働支援センター4地区でのスタート,4月から行う予定でございます。現状といたしましては,まだ事務所が確定をしてないというところがございますので,今それぞれの地区において事務所をどこにするかというふうな協議がなされているところであります。個々の具体的な課題については,センター長,事務局長ともまだ任命もしておりませんし,これから4月以降で,住民の方といいますか,自治振興会長も交えた中で具体な話が出てくるものと思います。いずれにせよ,この協働支援センターでございますけれども,住民の方も,そして行政のほうも一括交付金をまず渡して,それから考えるという仕組みも初めてこれから行うわけでございますから,生まれたばかりのところからこれから育てていくといいますか,行政も一緒になってやっていかなければならないというふうに考えております。 ◆8番(寄定) スタートをしてこれからということでございますが,これからの取り組みというのをしっかり支えていきながら,これが軌道に乗るようにしていかなくてはならないなと思うわけですが,まずその基本的なことをもう一度確認していきながら,協働支援センターが住民の皆さんの理解を得ながら,機能的に軌道に乗るようにしていきたいなと思う。 そこで質問したいんですが,ここで大切なのは自助,共助,公助という基本に基づいて,住民と行政との役割分担というものが明確にならないとなかなか難しいのじゃないかと思うわけですが,その点について,まず役割分担をどのように明確にするのかをお伺いしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 自助,共助,公助でございますけれども,協働支援センターのところで共助の部分のところを担っていただきたいという思いはあります。ただ,これもそれぞれの地区もありますけれども,話し合いの中でどれができるか,どれなら取り組んでいけるかというふうなところを話し合っていく場からのスタートというふうに私は考えております。行政のほうから,これをやってくれあれをやってくれというのは言わないようにして,センターの中でいろいろ議論をしながら,こういったところから始めようというスタートになればというふうに考えております。 ◆8番(寄定) こういう体制ができたことにより,自治振興会,あるいは班単位で,今までとも全く別のことをするということはないと思うわけですが,現場では。ですが,必要なのは合併以来31の自治振興会で既に協働のまちづくりが進んできたと思うわけですが,旧町村それぞれありましたが,自治振興会の役割というのが,4カ町村の平準化,一体化という面で非常に大きな役割をしてきたと思うんです。これを高く評価したいと私は思うんです。ですから,ここでさらにそれが進化して,本当の意味の住民自治組織に成長していくといいますか,脱皮,あるいは変革していくという,こういう段階に来てるのじゃないかと思うわけです。ですから,そういう意味において,1回合併しまして平準化,そして収れんをしたものが,さらにきめ細かく住民自治の本当の姿になっていくというふうに捉えて,国が地方創生と言うとりますけどが,我が神石高原町においては地域創生,地域再生という意味で,今回の協働支援センターがよりきめ細かく,それぞれの地域での課題を住民の自発,自立性のもとでどう解決していくか,また地域の活性化を図っていくにはどうしたらいいかと,こういうような進化,進歩,成長ができればいいなと,取り組みができればいいなと思うわけです。 そこで,そういう思いからもう少し不安といいますか,確認したいことがあります。それは,まずそれぞれの地域で取り組む内容の,例えば高齢者の見守りとか,あるいは高齢者の介護支援とかいろいろな取り組みがありますけどが,福祉の分野とか,あるいは防災の分野とかはどのように4地区で取り組みができるんだろうかということがあれなんですけど,福祉部門では,例えば協働支援センターの自治振興会の中にそういう部門があるのか,協働支援センターの中へそういう受け皿をつくって,町の福祉行政,あるいは社会福祉協議会とどういうふうな兼ね合いで取り組みが進むのかということが確認をさせていただければと思うんですが,どちらへ質問。課長,お願いします。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 先ほども申し上げましたように,協働支援センターのほうは立ち上がったばかりという形になろうかと思います。そして,そのセンターの中でどういった取り組みを,どの分野のところの取り組みを進めていくかというふうなのを話し合っていただくということになります。そして,今申し上げられたように,社会福祉協議会であるとかそういった福祉分野において取り組みをしようといったときには,社会福祉協議会の方もそのセンターの会議の中,円卓会議という表現をさせていただいておりますが,その中に入って,この地区の中で動かすにはこういうやり方がいいとかこういう仕組みにしたほうがいいんじゃないかというのを話し合っていただく。当然そこの中には行政も入るわけですし,福祉に関係する団体も入って,住民も入って,その中で仕組みを考えるという形になろうかというふうに思います。今現在,私ども行政のほうでこういう仕組み,こういう仕組みというところのものは持ち合わせておりません。 ◆8番(寄定) わかりました。ですから,行政から押しつけはしなくて,住民の協働支援センターなどでしっかりそういった内容について協議して決めていくということだというふうに理解します。 その中でもう一点,行政と,それから住民組織と,ということは議会というものがありますけどが,協働支援センターと行政と議会という関係についてお伺いしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 行政につきましては,先般条例のほうも決をいただきましたけれども,協働支援センター,地区共同体に対して,また自治振興会もそうですけれども,財政的な支援をきちんとするというふうなことを明記をさせていただいております。また,その条例の中にも議会という表現もございます。議会は議会としてその責務を担っていただく,当然その視点の中には神石高原町のまちづくり,地域づくりというものをしっかりと持っていただいて,議会としての働きをしていただくというふうに理解をしております。 ◆8番(寄定) 次の質問に移りたいと思いますけどが,出会い,結婚,出産,子育て,教育を切れ目なく包括的に取り組みなんですが,本年度からさらに拡充をしていただきまして,本当に子育てをするなら神石高原町と言えるような取り組みでありますが,合併以来,この子育て支援,少子化対策というのも積極的に取り組んでいただいて,今先ほど町長が述べられた以外にも医療費の公費助成とかきめ細かな取り組みがたくさんありまして。 昨日,実は私の次女の友達が東京のほうから,女の子ですが,熊本へ帰る途中に神石高原町にぜひ寄ってみたいということで,地域おこし協力隊の人のお話を聞きたいということでわざわざ立ち寄ってくれました。うちに泊まりましたので,いろいろ話を聞きますと,地域おこし協力隊,あるいは青年海外協力隊,あるいはピースウィンズ等に非常に興味を持っているということで,その中で神石高原町が子育て支援に非常に取り組んでるということも知っておりまして,そのことを非常に興味を持っておりました。ですから,帰ってしまわず神石高原町へこのままおってくれればいいなと思いながら話をしたんですが。 そういう中で,合併以来そういった子育て支援に積極的に取り組んでいただいて,さらに拡充できました。そこで,こういった取り組みをストーリー性を持たせて切れ目なくと町長先ほど申されましたけどが,具体的に,では本町におきましてはどこが窓口でワンストップでできるのか,どういうふうに具体的に,例えばそういう方がおられたら各課がそれぞれ取り組むようになってますけどが,思い切った取り組みとすれば,そういう子育て支援の専門の担当の部署等を設けた取り組みをしている自治体もたくさんありますけどが,本町は各課とかそういった取り組みは連携するというふうに思うわけですけどが,どういうふうに具体的にそれをうまく包括的に行うことができるのかお伺いしたいと思います。 ◎町長(牧野) まず,私のほうから答弁しますが,このストーリーといいますか,これは発信力という意味で,どこに担当課を持たせるというのはまだ私としては,まちづくりが今まちづくりの基本的なベースからいろいろやっておりますが,それにさすんがいいかなとは思っとるんですが,まだ幹部会でもこのことはかけておりませんし,こういったことを,今協働支援センターも恐らく4地区で立ち上がりができると思います。そうしますと,地方自治というのはみずからが治めるということですから,この戦後の日本,昭和高度経済が昭和35年で,もはや戦後ではないと国は言ったんですが,我々はそんなことを,この田舎では感じることはできなんだんですが,10年遅れてそういったことが言えると思いますが,それからいくと,日本が経済的に豊かになリ,何事もできるよという国家的な力もあったということですから,地方自治も全部行政が仕組んでギブして,ギブ・アンド・テークじゃなしに,与えるほうが一方的に住民に与えてきたというのが日本の歴史の一環もあると思います。それをもうこの辺でそういう時代は過ぎ去っておるよというのが,私が就任して,広島県でそのごろは七十何ぼはあったんですが,神石高原町は1周遅れぐらいでどんけつを走っておるが,これを回れ右をすると神石は1番になるというたら,藤田知事だったけど,笑いながら,全部笑うわけにいかんねと言われました。協働のまちづくりが成功すれば,まさに私は画期的な,どこの町村もこのことを言っておりませんから,まだ。まだ,行政というか,国に財源を頼るとか何とかかんとかといってみずからがそういうなにはしておりませんから,画期的な地方自治体になりつつあるんだと,私はそのように確信しております。ですから,これが成功すれば,まさにどんけつ走っとったんが回れ右をして1番を走るというのがすぐそばに来とるような感じでおります。要は,担当課がそういうふうな思いでそういう理念を持ってやれば,必ず成功に近いところまでいけるというふうに思っております。皆さんもそのように,協働のまちづくり,協働支援センターというのは非常に皆さんから理解されがたいあれでしたが,私も最初からギブ・アンド・テークとかいろいろやってきた,地方自治の原点というのはみずからが治めるということですから,そこを考えたときには,しんどいようですが,それが原点だというふうにも思うようになればそうかなということになりますから,そのように皆さんも理解をしていただきたいと。詳細については,担当課長から説明させます。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 先般,議員の調整会議のところではチラシをお渡しして,28年度から行う出会いから,それから子育て等々についての補助制度等をご説明をさせていただきました。全てがまちづくり推進課の担当業務ということにはなっておりませんが,町長が先ほど言われたので,また幹部会議といいますか,経営戦略会議でいろいろご提案があるんだろうというふうに思っております。 まちづくり推進課としては,現在定住関係の補助金を持っております。そして,空き家バンクであるとかそれの窓口も持っております。仕事のところの,企業さんといいますか,事業所等々との連絡調整のところも雇用情報のところも出しておりますけれども,この辺についてはもうちょっと力を入れて,どの事業所がどういう方を人として要望されてるのか,雇用したいのかというふうなところを,また事業所を回ってそういった話もしながら,そして事業所としてもできるだけ町内に定住してもらう人,町内の方を雇用していただくようにお願いをしていきたいという動きをとりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆8番(寄定) ちょっと前後しますけどが,子育て支援についてもう一点。 本町の合計特殊出生率が1.87ということで,全国の1,700以上ある自治体の中で上から64番目という発表が昨年ありましたけどが,この合併以来取り組んできた成果が,一つはあらわれたのかなというふうに思うわけですが,これを踏まえてさらに2.1を目指すということですが,若者がどれだけ定住し,そして子どもさんを産み育てやすい,そういった町にするかということですが,若者定住ということで,神石高原町内の事業所に目指してもそこへ住む住宅が,もう少し若い人向けの住宅というものが,雇用促進住宅じゃないですが,すぐ入れるようなそういう住宅も検討せにゃいけんのかなというふうに思うわけですが,そういう住宅政策については別にどのようにお考えなのかを伺いたいと思います。 ◎副町長(垰本) 住宅政策についてお問いでございますけれども,現在町営住宅,特定賃貸住宅等々ございますが,全部埋まっているわけではございませんけども,この定住向けの専用の住宅というのはございません。特に今小畠住宅を建て替えておりますけれども,これは近代的なスペースも広い住宅ですので,とりあえずこの辺を紹介をしていきたいというふうに思っております。これも将来に向けて定住が増えるようでしたら,今ある既存の住宅の改修,あるいは新規の住宅等々,需要等を見ながら計画をしていく必要があるかなというふうに考えております。 ◆8番(寄定) 雇用,定住,そして結婚とか,あるいは出産,子育て,教育,全て一体化して包括して進めていくということですけどが,今町内の就職等の求人情報は役場で扱っていただいておりますが,ハローワークと連携しながら,近隣の市町へ通勤等の方もおられますので,神石高原町へ住みながら通勤をするという方もたくさんおられますので,ハローワークと連携したりしながら,町内も含めてそういった求人,雇用情報の提供はできないものかお伺いしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 現在町のほうでやっておりますのは,ケーブルテレビのほうに求人情報を掲載をさせていただいております。現在町内の事業所に限定をしておるところもございます。いずれはこれも,通勤されてる方もいらっしゃいますので,近隣の事業所で要望があれば掲載ができるような形にも検討していきたいというふうには考えているところであります。 また,ハローワークとの連携でございますが,ハローワークのほうからは毎月こういう求人がありますよという冊子のほうはいただいておりますし,いつでも閲覧できるような形にはしておりますので,そういったところを続けていきたいというふうには思っております。 また,ハローワークと同じような仕組みで求人情報に対して紹介をするということもできないことはないんですけれども,これになりますと町の行政としての推薦という責任が伴ってまいりますので,今のところは事業所のほうからこういう人を求めてるよという情報を集めた中で,そういったところを相談に来られた方に,こういう事業所があります,こういう企業さんがこういう人材を求めてますよというご紹介ができるものにしていきたいというふうには考えております。 ◆8番(寄定) それでは,5番目の日本版CCRCに対する方針についてですけどが,国のほうがそういった制度をアメリカの取り組みを参考に進めるということでありますが,これも非常にまた難しい問題もあるわけですけどが,町としてはこういうCCRCということにこだわらず,若者から高齢者から,移住,定住をしっかり進めていくということで非常にいいスタンスだというふうに思います。ところが,これに対して広島県では三原市と呉市と神石高原町が最初推進していこうという方向であったわけですが,CCRC,そういうことを伺ったわけですが,私も知らなかったんですけどが,そういう国のほうの機関から,ある人から聞きまして,え,そんなことがあるんですかと逆に言ったぐらいですけどが,このCCRCというのが誤解されやすい部分あると思うわけですけどが,元気な高齢者が都会から自分の希望で移住をして,そして第2ステージを生涯活躍していこうということでは非常にいい方向だと思うわけです。そしてその地で,例えば神石高原町に東京から元気な高齢者が移住されたら,そこで地域で活躍しながら,そして医療が必要になれば医療,また介護と,こういうような方向だということで,ただ施設に入るということではないというふうに私もこのたび教えていただいたんですけど。 そういった面で,先ほど町長が答弁された,若者であれ高齢者であれ,そういうしっかり定住の取り組みをするということはいいし,また健康寿命を延ばしていくという,こういう取り組みも正しいというふうに思うわけです。そこで,我が地域でもそうですけどが,定年後の方がUターンしてこられる方が多いんですが,私の地元でも。非常に見識もあり社会経験もあり元気でおられて,自分で若い高齢者と言われますけども,私は,若いというか年でなしに元気な高齢者の方と,元気な高齢者の方が高齢者の支援ができる,したいと本人もそのように言われて非常に私も感動したんですけど,元気な高齢者の方が高齢者の介護支援とかそういった部分で力を発揮したいと,地元へ貢献したいと,恩返しがしたいと,こういう思いを述べられておりました。ありがたいことだなというふうに思ったわけですが,こういうような元気な高齢者の方が,元気な間はしっかりそういう部分でもボランティア,あるいは地域貢献をしながら,生活もしながらそういう町への,地域への貢献ができるというのは,非常にまたこれは神石高原町にとっても活力の一つだというふうに思うわけですけどが,そういう元気な高齢者の活躍の場というのに対してどのようにお考えなのかを伺いたいと思います。 ◎保健課長(榊原) これ保健課の関係になるかどうかはわかりませんけど,今のお問いは,以前から私が話してますように,今地域包括ケアシステムというのを構築ということで,地域生活支援っていうところで,今おっしゃったように元気な高齢者が介護が必要な高齢者を支える仕組みづくりっていうのも,この生活支援の大きな取り組みの中の一つに入っております。28年度は,前にもお話ししました第1層の協議体,町内全体の協議体をつくって,29年度,次年度は各4地区にそれぞれ,より身近な第2層の協議体をつくっていって地域の課題を拾い上げる,その中に今おっしゃった元気な高齢者にどんどん活躍していただけるような仕組みづくりもぜひ取り入れていきたいというふうに考えておりますので,今おっしゃったようなことはもう大歓迎でございまして,元気な高齢者の方を,どんどんそういうふうな仕組みづくりをしていきたいというふうに考えております。 ◆8番(寄定) そういった部分で持続可能なまちづくりということになりますと,子どもから高齢者に至るまで,住民の皆さんがここの神石高原町で暮らしてよかった,住んでよかった,そして高齢者の方は長生きをして幸せだと,こう実感できるようなまちづくりを総合的に進めていくべきだと思いますし,先ほども町長が答弁いただきましたように,満足度,暮らしの安心感というのが一番だというふうに思うわけです。ですから,満足度,充実度,また幸せだなと感じるようなまちづくりを目指して,さらに総合的な取り組みをしていかなくてはならないなと思っております。 また,そういう意味におきまして,暮らしの安全ということで第2点目の質問ですが,2番目の防災・減災対策についてお伺いしたいと思います。 近年気候変動や異常気象が原因と思われる局部的な集中豪雨が全国各地で頻繁に発生しております。本町においても,土砂災害やそれに伴う集落の孤立などが想定をされますが,防災・減災対策にどのように取り組むのかをお伺いいたします。 2番目に,東日本大震災から5年という歳月が過ぎようとしております。この東日本大震災の教訓を機に,平成25年12月に公布施行された国土強靱化基本法では,その第4条において地方公共団体の責務を明記するとともに,その第13条において,都道府県または市町村は国土強靱化地域計画を定めることができると明記されております。また,この計画に基づき,関係省庁の支援策も講じられることとなっております。 そこで,大規模自然災害に対応するための国土強靱化地域計画策定にどのように取り組むのかをお伺いいたします。 ◎町長(牧野) 寄定議員の2点目の質問,防災・減災対策についてでございますが,まず最初に防災・減災対策への取り組みでございますが,近年の異常気象により局地的豪雨が頻発しておりまして,一昨年広島市でもあのような土砂災害が発生し,多くの人命が奪われました。特に最近の災害というのは想像ができないような,例えば先般山陰の益田市ですか,あそこで竜巻というか突風が起こって屋根が飛んだりということで,突風とか竜巻というのはアメリカ大陸,大陸で起こるんだろう,日本でも起こるのは関東平野,平野部のところだろうと思いますが,そうはいっても山陰でも起こるわけですから,どこで起こるのかもわかりませんが。 そういったことで,町内の土砂災害危険箇所が929カ所ございます。その中で,内訳としては土石流の危険渓流,これが151カ所あります。急傾斜地崩壊危険箇所が776カ所あります。地すべり危険箇所が2カ所でございます。この危険箇所を知るということが一応重要でありまして,ハザードマップなどを活用し,積極的に住民に周知を図りたいと思っております。 それから,災害時において公助の機能が制限されますから,住民の皆さんが協力し合って災害対応に当たる共助の取り組みが不可欠であるというふうにも思っております。そのかなめとなるのが自主防災組織であります。現在研修や訓練を行っておりますが,引き続き自主防災組織育成及び活性化に向けた取り組みを行っていきたいというふうに思います。 先般,気象予報士の勝丸恭子さんをお迎えして,28日日曜日に防災研修会をいたしましたが,なかなか私もこういう研修会には比較的参加しておりませんが,その日はずっと努めたわけですが,非常に参考になりました。 それから次の,2点目の大規模自然災害に対応するための国土強靱化地域計画策定ということでございますが,これについては3点ばかりお答えしたいと思いますが。強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法に基づき,市町村において国土強靱化地域計画を定めることができるとされております。県内の市町で策定している団体は今のところございません。本町においても,他の市町の状況を見ながら策定に向けた取り組みを検討しております。これは私からのつけ答えになると思うんですが,最近こういう災害が発生する,この災害時にトップ,首長が時々留守をする,それは想像ができない災害ですからそういうことが起こる。そうすると,首長の責任が多いということで,最近では広島災害の後,すぐ広島の区を含めて首長が行って,指導者の若いのに,我々はそれに号令かけられて指導を受けたことがあるんですが,この前も広島でそういう,これは兵庫県の防災支援センターの所長さんですか,この人の講演も参考にはなりましたが,また折があれば皆さんに私が講演者となって説明してもいいと思いますが,今日はやめておきます。 以上でございます。 ◆8番(寄定) 防災・減災に対しては,今まで毎年何回も取り上げさせていただきましたが,これだけ今答弁ありましたように,本町には土砂災害の危険箇所というのはたくさんあるわけです。複雑な地形もしておりますし,各地域ごとにそれぞれ状況が違うという非常に難しい地形ではあるわけです。それにあわせて,当分といいますか,長い間大きな災害がなかったということがありますので,比較的安心感がありますといいますか。ですから,一番危機感を持って取り組みをしていかなくてはならないなというふうに思うわけです。ですので,自主防災組織を通じて,しっかりこの土砂災害危険箇所,あるいは急傾斜地崩壊危険箇所等の周知をしっかりしていって,現場では,じゃあここがどうかという確認をしながら,どこへ避難すればいいかというような話し合いが住民の中でできればいい。また,この協働支援センター構想の中でもそういう取り組みもできればいいんではないかというふうに思うわけです。ぜひこれはやっていただきたいと思います。そして,この国土強靱化ということは,それは壊滅的に被害を受けて復旧するというのは大変だから,予防,あるいは点検等も含めた部分が入ってくるというふうに思うわけですが,防災・減災とあわせてそういった町内のインフラ等の整備もしていかなくてはならない。地震があった後大規模豪雨災害とかがあった場合には,かなり大きな被害が出るというふうに私も危険を感じる部分はたくさんあるわけです。のり面のコンクリートの経年劣化等でかなり,ちょっと揺すったらばらばらになるようなところもたくさんあります。ですので,道路が寸断され,孤立する集落が出てくる可能性もある,その前に,例えば木が倒れて電気,電線が寸断,あるいはケーブルテレビももちろんですが,そういったことも想定されますので,この想定外を想定した防災・減災,こういった取り組みをしっかり取り組みながら,安心・安全な魅力あるまちづくりに取り組んでいただきたいということを申し上げまして,質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(藤田) 以上で寄定議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は14時25分とします。(午後2時12分) ○議長(藤田) 再開いたします。(午後2時25分) ◆4番(横尾) では,通告に従って3点質問させていただきます。 私が今日最後みたいなので,もう少し皆さん我慢していただければと思っております。 まず,1番目が空き家対策について,2番目,治山ダムについて,3番目,神石高原町まち・ひと・しごと創生総合戦略についてであります。 まず,1番目の空き家対策についてでありますが,施政方針の中にある定住促進の充実強化というのが目玉だと思うんですけども,それによって次の3つの点を質問させていただきます。 まず1番目,前回の一般質問で,体験型の空き家──これ字が間違ってる,空き家──の整備について質問しましたが,町長は検討したいとの答弁をされました。今後の取り組みはどうされるのか,また空き家流動化支援についてはどのようにしていくつもりなのかを,まず1番目に質問します。 そして2番目,まちづくり推進課課長の答弁に手持ち財産をどうしたいかなどのアンケート調査をしたいとありましたが,これについてはどういう取り組みをされるのか。 3番目,前回の定例会の一般質問で,副町長の答弁に特定空き家を条例化して調査するという答弁がありましたが,これについての今後の取り組みはどうされるのか。 以上3点,まず1回目の質問です。 ◎町長(牧野) 横尾議員の質問にお答えをいたします。 まず,最初の空き家対策についてでございます。これは町長の前回の質問,あるいは副町長,課長等についてでございますが,私のほうから答弁をいたします。 まず,最初の1点目でございますが,空き家対策について,体験入居のための空き家の整備運営と,これについてお答えします。 新年度予算におきまして,空き家活用事業としてお試し住宅の改修補助金を盛り込んでおります。また,空き家の流動化を促すため,空き家バンクに登録する空き家所有者に10万円を補助し,家財などの撤去費用に活用していただければと考えております。 2番目の,空き家などの手持ち財産についてのアンケート調査でございますが,これは町外の空き家所有者に対してのアンケートは,5月の固定資産税の封書送付時に実施したいと考えております。封書の大きさ等にも関係しますが,多くの項目のアンケートは無理だと思いますが,実施に向けて調整しているところでございます。 それから,3点目の特定空き家の条例化の予定については,現在特定空き家の判定基準について,広島県空き家対策推進協議会で調整されている状況でございます。詳細については担当課長から答弁させます。 以上です。 ◎建設課長(国重) 特定空き家の条例化等につきましては,現在広島県空き家対策推進協議会において調整がされております特定空き家の判定基準を反映させ,空家等対策計画を作成する予定であります。この計画には,特定空き家等に対する措置及び対処に関する事項が定める9項目の一つとして定義されております。この規約において,空家等対策の推進に関する特別措置法に定義されております特定空き家等に対する措置に加えて,管理不全な状態が切迫していると認められ,その状態を回避するために独自内容の緊急安全措置等の対策を実施する場合には条例化が必要となります。今後は特定空き家に対する措置及び対処の内容を検討しながら,空家等対策計画の作成とあわせて適切な対応を図ってまいりたいと思います。 ◆4番(横尾) じゃあ,1番目から行きますが,入居のためなので,町長がお試し住宅の改修補助を盛り込んでいるということを今答弁されましたが,金額とか規模はどのぐらいなんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 体験入居のための空き家の整備運営でございますけれども,ただいま考えておる中身につきましては,自治振興会が単位ぐらいにはなろうかと思いますが,その地域にある空き家を地元の方の団体または建築業者さんも交えた形での団体でも結構であろうかと思いますが,その方で所有者の方と話をしていただいて,最低限の改修を行って空き家の体験ができるものに改修をしていただければというふうに考えております。金額につきましては,1件150万円でございまして,新年度予算では2件分を一応見込んではございます。 ◆4番(横尾) 1件150万円ということで,以前12月に質問した内容がこういう形であらわれたのは大変ありがたいことでありますが。 その中で,まず世羅町のことを少し。この前中国新聞に出てたんですけど,世羅町のほうも,2060年には今1万7,000人余りの人口が60年には7,866人ということで,ここも人口の減のことを少し懸念されて,これを移住・定住策に力を今後入れていこうということで,我が町もこれは物すごい力を入れていかなければならないことではあるんですが。その中で,我が町ではやってるかどうかわかりませんが,こういうことをやれればいいなということが目についたので,これはどうされるのか質問させていただきたいんですが。 まず,移住者ネットワーク協議会というのがつくられるみたいです,移住者ネットワーク協議会。移住者同士の交流へネットワークを形成するということで,移住者の中でネットワーク化して,以前にもありましたように,先輩移住者から新しい移住者のほうへ,移住希望者のほうへこういうことを,何が問題か,どうすればいいかというようなことをやればいいんじゃないんかということもあるんでしょうけども,そういうことをやるということ。それともう一つが,空き家実態調査を今後されるんでしょうけども,町内の空き家を調査してデータベース化されるということです。ここら辺は,まだ神石高原町ではこういうことが文言は出てきてないと思うんですが,この辺のことはどう考えられてますか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 世羅で行われることになっている移住者交流ネットワーク協議会でございますが,確かに先輩方の,先に居住をされた方の体験談であるとかそういった分の意見交換ができる場は必要であろうというふうに思っております。現在のところは,空き家バンクのところにアドバイザーという形でお一人お願いして,神石高原町に住むのであれば公共交通機関はないので車は絶対必要ですよとか,こういう補助金もありますよとか,冬は凍結があったりするので,また雪が多い地区はこういう地区がありますよとかというアドバイスのほうはさせていただいております。将来的には,こういう実際に先に住んでみてこうですよという話が聞けたほうが,先々の定住者,移住者にとってはいいことだというふうに考えますので,すぐにということにはならないと思いますが,これに向けて検討していきたいというふうに考えます。 それから,空き家の実態調査,また世羅ではデータベース化ということになっておりますけれども,神石高原町としては,久保田議員のご質問にもありましたけれども,特定空き家も含めた形で空き家のところは調査をしたいなというふうに考えております。データベース化をどのように活用するのかが世羅町に聞いてみないとわからないんですが,単純な名簿のような形では必ず残すような形になりますので,そこまでシステム化する必要はないのではないかというふうには考えております。 ◆4番(横尾) 世羅がどういう形でやられるのかは,私も聞いてないので詳しいことはわかりませんが,いい取り組みであればぜひとも町内でも取り組んでいただければなと思っております。 その中で,また空き家等住宅改修支援に最大50万円ということも,これは既存からあった支援ですし,先ほど言いましたように10万円,町長が言われましたように空き家バンクに登録する空き家を,家財などの撤去費用10万円を補助するということで,これは大変空き家を提供する方も,また入られる方もありがたいことだとは思うんですけれども,私が思うのに,ここまで人口ビジョンで人口減少を懸念されてるのであれば,10万円とか50万円とかということを言わずに,私は物すごい金額を伸ばすべきだと,大きくするべきだと思います。例えば,家財を20万円出すとか空き家を改修するのに最高100万円出すとかというような,こういう思い切った施策もしないとなかなか,今度入ってこようとする人,そういうものを見て入りますから,そういうことは将来的には考えられないでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 議員おっしゃることももっともだというふうにも思いますし,じゃあどこまで補助金を出せばいいのかということもあります。検討に値するものではあろうと思いますので,これは年次年次この実績を見ながら,またいろんなことも考えながら,担当課とも協議しながら進めていかなければならないことだと考えております。 ◆4番(横尾) できるだけ早くこれは取り組んでいただきたいんです。というのは,先ほど町長も朝方言われたんですが,自主財源が2割しかない町でほとんど自主財源以外,特に国の交付税に頼ってる町ですから,人口が減るということは交付税が確実に減るわけですから,私は投資だと思ってます,こういうのは。どんどん投資をすべき。町長がやられたあそこの井関の住宅にしても,もう安く土地を提供されましたけども,これも投資の考えでやられてるんじゃないかと思ってます。大変成功されておりますが,人口というのは,特に若い世代が入ってこられるというのはとても町にとっても大切ですし,国の交付税,県の補助金に頼ってる我が神石高原町にとっては,人口というのはとても大きな問題になると思いますので,思い切った施策を私は望んでおりますので,今後検討していただきたいと思います。 続きまして,2番目のアンケートの内容なんですけども,どんな内容を入れようとされてます。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 町長が答弁申しましたように,固定資産税の納付書の封筒,限られた大きさでございます。一応はがき大でのアンケート項目にし,それに答えていただく内容にしようかというふうに今検討しております。空き家をお持ちです,これを貸してもいいか,売ってもいいか,空き家バンクに登録してもいいかという内容。それから,場合によってはもうぼろぼろになってて特定空き家に該当するというものも持ってらっしゃる方もいらっしゃると思います。そういったところで,特定空き家という文言の説明まで入れると大変な量になるのであれですが,将来的には撤去したいとかというふうなところまで文言,アンケートができるようなものになればいいかなというふうには考えております。 ◆4番(横尾) これは特定空き家のほうでも関連性があると思うんですけども,アンケートの中で相続問題なんかも私は問題になってくると思います。ずっと特定空き家なんかでしたら,じゃあ誰が相続するのかって,相続人がいなくなるということが一番,将来的には町が必ずそれを町の費用で処分しなくちゃいけないので相続というのは大切だと思いますから,そういう内容も少しあればなと思いますし,このアンケートの結果,いろんな要望があると思うんですけど,それによって相談会とかセミナー,講習会等の実施なんかは考えられないでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 空き家になってそれを所有している方が,なかなか遠方の方も多いということもあろうかと思います。そちらのほうに行ってのそういうセミナーというのはなかなか難しいところもあろうかなというふうに思っておりますので,まずはこのはがき大のアンケート,それからそれをまとめまして,いろいろな要望を持ってる所有者の方がいらっしゃると思います。それを受けてどういうふうにしていくかというのも,またうちの内部のほうで検討していきたいというふうに考えます。 ◆4番(横尾) 初めての試みですから,アンケートというのは,これを有効に活用してもらいたいということと,1回で終わらずに何回も何回もとって内容を吟味しながら,将来的にこれを,本当に空き家をどうするかということを考えていただきたいと思います。 続きまして,3番目なんですけども,特定空き家の条例化ということなんですが,私も少しこの中にある,町長が言われました広島県空き家対策推進協議会,これをネットで出してみました。そうすると,この協議会というのは平成26年6月にでき上がってるようで,広島県市町,公益社団法人広島県宅地建物取引業協会及び公益社団法人全日本不動産協会広島県本部というような方も入って協議会をつくられてるようですが,ここが平成26年6月にできて,講習会,市町の担当者を50人ぐらい集めて講習会もやってるようなんですが,そういうことは神石高原町はかかわってないんでしょうか。 ◎建設課長(国重) この協議会におきましては,特定空き家のみならず,利活用も含めて検討しておりまして,それにはまちづくり推進課も建設課のほうも担当者のほうが出席をさせてもらっております。 ◆4番(横尾) 参加しているということで安心しました。そういう中で,この協議会の内容は,内容というたらおかしいですけど,空き家問題でしょうけど,特に条例化が今度必要になってくると思いますから,まだ協議会の策定ができてないということ,今朝ほどの同僚議員の質問で判断基準というものが策定中ということですけども,これはいつごろできそうなんですか。 ◎建設課長(国重) 実際のところ,協議会で確認されるのが28年度の早い時期というふうに聞いております。 ◆4番(横尾) この判断基準が,28年の早目ということで来年度だと思うんですけども,これが策定されると条例化もスムーズにいくという答弁であったと思いますが,策定されたら条例化はいつごろ取り組まれる予定ですか。 ◎建設課長(国重) 条例化も,先ほど説明いたしましたが,緊急安全措置等の検討とあわせて早い時期に策定するように考えております。 ◆4番(横尾) 早い時期早い時期というていつになるかわからんというのが問題なんですけども,できるだけ早くやらないと,同僚議員からの質問もあったように,特定空き家の問題は今後大きな問題になってきますし,空き家バンクの数もこれから増やしていかないと,なかなか人を入れるというてもなかなか難しいでしょうから,そこら辺のことを早目に条例化していただきたいと,特に希望させていただきます。 続きまして,2番目なんですが,治山ダムについて。 町内にある治山ダムの土砂や流木の堆積の状況やひび割れの状況はどうなっているのか伺います。そして,広島県は治山ダム7,497基のうち,41基でたまった土砂の撤去やひび割れの修理などの応急措置が必要との調査結果をまとめました。16年度から対策工事を始め,18年度をめどに完了させるという方針であります。これは新聞に出てたんですが,この41基の中に神石高原町の治山ダムが入っていません。町内には対象となるダムはなかったのでしょうか。また,土砂などの撤去と修理は必要はないのでしょうか。 ◎町長(牧野) 横尾議員の2点目の質問でございますが,本年度広島県において調査を行っているようでございますから,調査結果等について担当課長から答弁させます。 ◎建設課長(国重) 治山ダムにつきましては,広島県において事業実施され,調査についても,本年度広島県において実施されております。油木地区86基,豊松地区41基,神石地区151基,三和地区77基,町内合計で355基につきまして,昨年の9月に出された調査結果においては対策等の必要については報告されておりません。 ◆4番(横尾) 広島県の調査,41基に入ってないのが不思議なような治山ダムを,草木の地元の方からこれはどうなってるのかということを指摘されたもんですから質問に入ったんですが,この写真は見えにくいんですけど,課長のほうにも渡しておりますが,草木のある地区の治山ダムでありますが,この下に映ってる建物は草木の大谷地区の集会所です。この上のダムはもう目いっぱいです,土砂と流木で。これ,大きな水が出ると大変なことになるんじゃないかなということを考えております。これが本当に入ってないのが私は不思議で,広島県の調査に。そこら辺のことが考えられないんですが,ただここの新聞によりますと,この41基のほか,延べ1,735基は経過観察が必要ということになってます。やっぱりそういう危ないとこがあるということは認識があるんでしょう。ダムの上流に雨で土が削られた跡があったり,治山機能には影響ない程度のひび割れがあったということで,危ないとこがほかにも1,700余りあるということで,本当に大変なことにならなければいいと思うんですが。いつも私が言うんですが,昭和47年の47豪雨のことをいつも言うんですけども,神石地区で相渡地区ですけど,土砂で2名の方が亡くなられております。そして,草木,私の地元ですが,ある家が鉄砲水で飛ばされました。中学校1年生だったんですけど,30メートルぐらい下へ小川が流れてる,その先まで家の部材が飛んだという,水の力ってすごいなということを,中学校のころのことを思い起こすんですけども,神石高原町,もちろん地震とかいろんな災害も怖いですけど,一番怖いのが土石流とか鉄砲水,そういうものだと思うんです。その中でこれが入ってないということが信じられないんですが,こういう報告を県には今後できないんでしょうか。 ◎建設課長(国重) ただいまご指摘の場所につきましては,県の担当課に連絡いたしまして,現地調査の日程調整をしております。また,これまで調査結果については必要性は出ておりませんが,変状等を確認された場合には,広島県の所管課と調整を行いながら,対応が必要な場合には対応の検討を行ってまいりたいと思っております。 ◆4番(横尾) 先ほど神石高原町の治山ダムの数は教えていただいたんですが,草木のここばっかりじゃなくて,ほかにもこういうとこが私はあるんじゃないかということを思っております。かなり,油木が86,豊松41,神石地区151,三和地区77という,355も治山ダムがあるということで,これを県に任すんじゃなくて,車で回るぐらいでもいいんで,町で調査ということはできないんですか。危ないとこはあると思うんですが。 ◎建設課長(国重) 現在のところでは調査自体は考えておりませんが,今後もそういう情報をいただければ,県と調整いたしまして現地調査等を行うように調整を図ってまいりたいと思っております。 ◆4番(横尾) この私の質問を見ていただければ近くの人は言ってくる人もいるかもしれませんが,こういうことをいただければじゃなくて,町からも訴えないといけないと思うので,テレビ放送等でこういうことを,危ないところがあれば調査に当たるから報告してくれというぐらいなんは必要じゃないんでしょうか。 ◎建設課長(国重) 今後の対応につきましては,広島県と協議をしながら検討してまいりたいと思います。 ◆4番(横尾) 広島県との検討の前に中身を調べないといけないので,報告を出してくれぐらいは十分できると思うんですけど。そのくらいはやっていただきたいと思います。そうしないと,いざ雨が降った場合に,豪雨がきた場合に,せっかく治山ダムしてるのに,そこが治山事業してるのに効果がなかったんでは大変なことになります。特に一昨年の広島の豪雨もあります。昨年度の鬼怒川の豪雨などは,積乱雲が帯状に並ぶ線状降水帯の発生が原因ということです。すごい雨降る原因だそうですけど,これは毎年日本各地で1回や2回必ず起きております。これがこの神石高原町にくれば大変なことになるんじゃないかと思います。中央大学の理学部教授の山田正さんという方が言われてますけど,特に昨年度の鬼怒川の豪雨なんかは,一部では人災ということを言われましたけど,これだけの雨が降ると堤防も切れることは十分あり得るということで,ただここの鬼怒川も上流に3つダムがあるそうです,3つダムが。そのダムを,ある程度水をためて水の流れを少し減らしたことによって3割程度の水量,それは抑えることができたということで,もしこのダムがなかったらもっと大きな被害が,今の3割ぐらいの水がプラスで出てくるということで,大きな被害が出てるんじゃないかということで言われてます。特に最近は,国がこういう治山とかを,予算とか力を入れてないということで危惧されておりますが,50年に1回,100年に1回の災害を考えての治山事業,それが悪ければ修繕していくということをしないと,特に先ほどの草木大谷地区の治山ダムですけど,下の集会所ですけども,大きな雨が降って集会所にお年寄りが避難した,その上のダムが決壊して押し潰されて死人が出たじゃということをいうたら目も当てられませんので,報告をするような体制を,検討じゃなくてぜひともやっていただきたいんですが。ここはそこにしか言いようないんでお願いするしかないんですけども。 次に行きます。 続きまして,3番目ですけども,総合戦略についての質問です。 平成28年度予算に総合戦略の確実なる実行と成果の創出に向けての取り組みが反映されている分野がかなりあると思いますが,PDCAサイクルによってさらなる取り組みの強化をしていかなければならないと思います。PDCAサイクルを行う組織は今後どう考えておられるのか。 2番目として,総合戦略を実行するには,私は民間企業の活用が,民間活用が必要と思いますが,今後どのように活用していかれるつもりか。 3番目として,総合戦略には人材が必要と思います。そのためには,もちろん新規募集が一番基本でしょうけども,優秀な人材ならばどんどん登用すべきと思うのですが,そこら辺の考えはどうでしょうか。 ◎町長(牧野) 横尾議員の最後の質問でございますが,神石高原町まち・ひと・しごと創生総合戦略についてでございますが,その第1点として,PDCAサイクルを行う組織はと。 町民とともに地方創生を実現していくためには,全職員一人一人がスピード感を持って創意工夫を行っていくことが必要であると考えております。このため,町民起点,現場主義,成果志向の3つの視座のもとに,施策の推進に努めることとしております。計画のマネジメントは,計画実施,評価,改善を行うこととしております。毎年度施策の実施状況と効果を評価し,評価,改善の提言は本町総合戦略策定時にかかわっていた策定委員会において審査いただく予定でございます。 それから,2点目の民間活用をどのように進めるかということでございますが,民間活用は,戦略においても民間との役割分担,協働の推進を掲げております。人口減少等による町財政の悪化が見込まれる中,町民の暮らしを維持しながら総合戦略を進めていく上で,地域住民団体や民間の事業者等との役割分担と協働を進める必要があると思います。具体的には,総合戦略に掲げている個別事業の実施計画,実施における民間等の役割分担の数値目標も掲げることとしております。 3点目の,優秀な人材ならいろいろな方法での採用を考えては。 時代に即応した提案として,真摯に受けとめ参考にしたいというふうに思っております。 以上です。 ◆4番(横尾) じゃあ,まず1点目からですけども,PDCAサイクル,策定委員会に審議されるということで,これはわかりました。その中で,最初の答えの中に町民起点,現場主義,成果志向の3つの視座ということが言われましたけど,これ具体的に教えていただけますか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 3つの視座ということで,町民起点,現場主義,成果志向というふうに上げさせていただいております。町民起点におきましては,町民の目線に立った,町民が受けるであろうものに対しての事業が確実に必要であるというふうな思いでおります。 また,現場主義ですけれども,これは当然計画に上げたからというだけのものではなくて,現場に実際に活用できるものというふうにご理解をいただければと思います。当然現場に即応したものだから成果が上がってくるものというふうなところで,成果志向という表現をさせていただいております。 ◆4番(横尾) 内容を聞いて全くそのとおりだと思います。その3つの視点に立って確実に実行していくように,我々議会のほうももちろん協力していかなければいけないと思いますので,PDCAサイクルで確実にやっていけばと私も思ってます。 その中で,先ほど出ましたけども,数値目標を掲げるということをしてるということを,今具体的には総合戦略に掲げてる個別事業の施策計画実施における民間等との役割分担の数値目標を上げるということ,この数値目標というのを具体的に教えていただけますか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 総合戦略の冊子といいますか,本文のところには,それぞれの事業のところで数値目標を掲げさせていただいております。例えばでありますけれども,移住促進や空き家活用の支援事業につきましては,平成31年を目標にはしておりますけれども,策定時,平成27年度当初におきましては,例えば空き家バンクのところは町が直営で皆やっておりました。27年度当初から民間のNPOへ委託という形を出しておりますけれども,こういった移住促進であるとか空き家活用の関係する事業,これについてを100%町が担っていたわけですけれども,これを地域住民であるとかそういう団体に20%ぐらいは委託という形でやっていただきたいというふうな形での目標数値を上げております。この移住促進とか空き家のところをこういうふうに上げている理由としては,空き家バンクという制度だけあって,持っている所有者さんと買いたいという方だけの合意で売買というか,それができております。その中で,地域というのが浮いた存在という形にもなっております。実際には,入ってきてもその地域の方とつき合わなきゃいけませんし,地域の方も新しく来た方を受け入れるというものが必要です。そういった場合には,その地域にいる方がちょっとかかわっていたほうが後々スムーズにいくというふうに考えておりますので,こういったものは委託事業というふうな形で出していきたいなというふうな思いでおります。総合戦略の中に上げているもので,できるだけ民間でしていただけるものはお金をつけて,そちらでやっていただくという方針でおります。 ◆4番(横尾) 内容を聞いてわかりました。民間活用は必ずこれからは必要になってくると思います。どういうふうに民間をうまく利用するかということが大切ですから,それはいろいろ考えて,民間の方とも相談しながら確実にやっていただきたいと思います。 そして,最後の質問なんですが,町長が言われましたように,優秀な人材ならということで質問しましたら,時代に即したということで,総務課だった,忘れましたけど,スーパー公務員とかといういろんな方の講演も私も聞いたことが何回もあるんですけども,その中の方は,臨時職員で入った後,優秀だからというて本職員になったという方も何かおられたような気がするんですけども。例えば臨時職員さんなんかも,年齢でもうある程度制限しなくちゃいけないでしょうけども,優秀な方だったらそれを職員に採用するとか,例えば民間のいろんなとこで活躍されている方を必要であれば採用をするとかという具体的なそういうことは考えておられないですか。 ◎総務課長(入江) 職員の採用につきましては総務課所管でございますから,私のほうから答弁させていただきますけれども,本町の職員の採用の規則には選考による採用という規定もございます。けれども,その中身は専門的な知識や技術を必要とする職員等と,そういう一定の縛りがございます。ですから,なかなか優秀というのがどこをとって優秀とかというのもあるんですけど,判断が。この人を,じゃあそのまま職員を採用しようということはなかなか難しいのかなというふうにも思ってます。ただし,嘱託職員とか非常勤特別職,それからプロジェクト系でかかわっていただくとすれば,地域再生戦略会議とかという組織もございますから,そういうところに所属,構成員として入っていただいて取り組みにかかわっていただくという方法もあるのかなと思ってます。 ◆4番(横尾) 嘱託職員か臨時さんなんですけど,長く使って,いろんな規定があるので難しいと言われたんですけど,規定は変えればいいと思うんです,私は。働いてもらってるんだから,仕事ができるかどうかというのは私わかると思うんです。その中で全員と言ってない,優秀な人がいれば,そういう人も採用するのも一つの手じゃないかなと思います。年齢の制限なんかも必要でしょうけど,そうすることによって,また臨時というか嘱託職員さん,それぐらいの方もやる気が出てくるんじゃないかなと,幾ら仕事をしても臨時だから,幾ら仕事をしても給料の差があるからじゃなくて,そういう方を利用するのも必要でしょうし,そういうチャンスということも少しこのような方から与えるのも必要じゃないかなと私は素朴にそう思うんですけど。先ほど課長が言われましたように,仕事ができるとはどういうことかは難しいでしょうけど,早い話が結果出す人です。仕事できる人は結果を出す人,もうこれしかないです。民間全部それですから,結果をどれだけ出してるかだけだと。その出す人を,優秀だったら私は登用していくというのも非常にいいんじゃないかなと思ってますし,先ほど言いましたように,民間,特にこれは民間といってもあれですけど,昨年度産業建設常任委員会で先進視察に行った養父市,兵庫県の,これの副町長が──名前忘れました,ごめんなさい──福山にも住んでおられたみたいですし,NPO法人の大西健丞さんとも知り合いだったみたいですけども,その方がハウステンボスの社員から,養父市の市長がどうしてもということで引っ張ってきて,いろんな特区なんかをやって,農業特区なんかでかなり活躍されてるということをわかりましたんで,そういういろんな意味での思い切ったことをやっていかないと,総合戦略は幾ら掲げてもなかなか,新しい面も必要でしょうし,結果を出すということも大切ですから,そういうことも今後考えていく必要が私はあるんじゃないかと思うんですけど,そこら辺はどうでしょうか,町長。 ◎町長(牧野) 総務課長の裁量からいったら,今の答弁を枠を超えるというのは難しいと思いますが,超えるとすれば,町長の独断というのは語弊ですが,スーパー職員ですか,そんな人を採用する。先ほど申し上げましたように,参考にしていただいて,私の任期中はもうわずかですから難しいかもわかりませんが,1人ぐらいは選考してみたいというふうに思います。 ◆4番(横尾) 町長も任期のことをいつも言われますが,まだ私は半年以上あると思いますので十分できると思います。それに,最後ですから思い切ったことが反対にできるんじゃないかなという気もしてますので,人ばっかりじゃなくて,いろんな施策がありますけれども,私は最後思い切ったことを,最後だからという意味じゃないんですけど,しっかりやっていただいて,町政をいい意味で次の人に引き継いでいただきたいと思います。 これをお願いして,私の質問を終わります。 ○議長(藤田) 以上で横尾議員の一般質問を終了いたします。 お諮りいたします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり)
    ○議長(藤田) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 明日3月9日午前10時までに本議場にご参集ください。            午後3時10分 延会...