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  1. 神石高原町議会 2016-03-09
    03月09日-03号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    平成28年第 1回 3月定例会       平成28年第1回神石高原町議会定例議会会議録(第3号)1. 招集年月日 平成28年3月9日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 3月9日 午前10時00分宣告(第3日)1. 応招 議員  1番 赤 木 俊 二         2番 横 山 素 子          4番 横 尾 正 文         5番 橋 本 輝 久          6番 久保田 龍 泉         7番 小 川 清 治          8番 寄 定 秀 幸         9番 丸 山 達 夫         10番 木野山 孝 志        11番 村 上 克 朗         12番 片 山 元八郎        13番 松 本 彰 夫         14番 藤 田 晃 己1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      牧 野 雄 光     副町長     垰 本 昌 則   教育長     馬屋原 健 治     会計管理者   柏 床 亦 之   総務課長    入 江 嘉 則     まちづくり推進課長                               小 坂 依 文   住民課長    岡 崎   謙     建設課長    国 重 修 示   産業課長    瀬 尾 明 彦     福祉課長    米 山 文 子   保健課長    榊 原 良 彰     環境衛生課長  横 山 邦 正   学校教育課長  石 田 金 寛     生涯学習課長  片 岡 富美江1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    藤 井 義 弘     書記      平 田 美 穂1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前10時00分 開議 ○議長(藤田) 全員出席でございます。 ただいまから平成28年第1回神石高原町議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告)            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(藤田) 日程第1,昨日に引き続き一般質問を行います。 ◆13番(松本) 町長は,今回開会の前に質の高い質問を求められました。これも町民の皆さんからの意見を聞かれた上のことと謙虚に受けとめたいとは思いますが,予算などについて予算審議で質問すべきと言われましたが,ご承知のとおり予算は特別委員会で審議しておりますから,本会議で町長と議論する場がありませんので,予算大綱に沿って質問をさせていただきたいと思います。少し物足りない質問になるかと思いますが,質の高い答弁をお願いをいたしまして,具体的な質問に入ります。 まず第1点は,財政の確立について,今後の取り組みと課題について伺います。 牧野町政の11年間で積極的に町の振興策を取り組みながら,借金を大幅に減らし,基金の積み立てを増額されています。今後さらに財政状況が厳しくなると予想される中,財政確立に向けての取り組みは持続可能なまちづくりに欠かせないものであります。財政の健全化を継続させるために,次期町長に引き継ぐ具体的な方針を伺います。 ◎町長(牧野) 皆さんおはようございます。 松本議員の質問でございますが,冒頭に言われた質の高い議論というのは,私はそんなことを言うのは皆さんに釈迦に説法のようなことでございますので,大変恐縮しております。皆さんが釈迦でありますから,私は下級の坊主ぐらいに思ってくださればいいかなと思っております。 財政の確立のところでございますが,言われるように,総括すればある程度行財政改革とやってきた,その財政確立はできたかなと思っておりますが,そういったことについては6点ばかり触れてみたいと思うんですが。 いつも言うことですが,3つの過剰の解消,人員,債務,施設に向けた取り組みの継続,このことはずっと,きのうも申し上げたと思うんですが,継続して次の町長もそういうふうなことを続けなきゃならんと思いますが,この3つの過剰というのは合併初代のときごろ,国のほうでも3つの過剰というようなこともあって,そこから引用したもので,私が発信したような,町で発信したということではありますが,これは継続する必要があろうというふうに思っております。 それから,行財政改革,特に定員適正化計画等の確実な実行については,これも継続すべきだろうと思います。 それから,新町建設計画等に基づく事業の実施,これは時代に合う建設計画にしなきゃいけませんから,それをずっとそのままというわけにいきませんから,時代に合う,状況に合う計画に見直しも必要だろうというふうにも思います。 それから,合併から取り組んできた各種補助事業等の見直し,これも成果と課題等を検証して,時によって見直しが必要だろうというふうに思います。 それから,事業実施における目標達成とか,これも計画実行に対するチェック,そういったものが要ると思います。必要に応じてやっていただきたいというふうに思います。 自主財源の確保に向けた取り組みの強化というのは要ります。これは答弁書に掲げておるとおりでございますが,これは私のほうから,特に松本議員の質問でございますから私も一言言っておきたいと思うんですが。 これは,行政推進に当たっては国・県の動向を見きわめる,情報を早くとるというのが第一条件になろうと思います。それから,財政確立がそこそこにできたと言いながら,いつ体質が,いつも言うんですが,財政力指数が低いわけですから,危機感を持って首長というのはやるべきだと。町民全般へ危機感を持つようなことは控えるべきですが,執行者とすれば危機感を持ってやる。それから,そういったのを持って行政推進をする,そのときに積極的にやるということも必要ですが,それをずっと続けるというのも無理な点がある,時代がそうでないときには。ですから,そういうときには町の姿勢といいますか,少し休んでみる,そういうタイミングのとり方が必要じゃなかろうか。これは町長としての精神的なもん,あるいは総合的に考えたときにそうあるべきだろうと私は思っておりますが。たたき台で申し上げるんですが,思案してもらやあ結構です。 以上です。 ◆13番(松本) 基本的なことを言っていただきまして,確かに難しいことではありますが,ぜひ継続していただきたいと思いますが,その中で若干さらに深めていきたいと思いますが,KPIやPDCAの視点の導入でありますが,これは確かにこれから必要と思いますが,今回の予算編成に当たっても,そういったことを各課に徹底しながら予算を編成されたのか,あるいはその実施に向けて各課ごとに行うのか,あるいは事業ごとにそういった手法を取り入れるのか伺います。 ◎町長(牧野) 施政方針については,詳しくは事務方が書いておりますが,かがみとして,若者や女性が主役となり持続可能で住みやすい農村社会の実現にチャレンジする予算,これは私が独自にこれを,一応12年を締めくくる総括としてこういうものを掲げております。そういったものに対してやっていきたいというチャレンジです。 今言われた目標達成ですか,KPI,PDCA。目標達成というものは,目標を立ててその成果が上がったというのは検証しなきゃならんし,また計画と実行に対するチェック,これも事務方は1年に1回ぐらいはしたほうがいいと思う,そう頻繁にするということはないと思いますが,理事者として,トップ,ナンバーツーとすれば,やっぱり頻繁にというわけにいかんと思いますが,四半期に1回ぐらいは見直し,考え方はどうかというのを4回ぐらいはすべきじゃなかろう,私がそうしてきたんじゃないけど,今になってそういう思いがいたします。 以上です。 ◆13番(松本) ぜひ決算のときはそういった総括ができるように取り組んでいただきたいというふうに思います。 それからもう一点,3つの過剰は当初から言われておりまして,これを積極的に取り組まれて成果は上がっていると思いますが,その中で職員の過剰については,もう行き着くとこまで行ったぐらい解決してるのではないかなという点もありますが,町長,さらにその過剰と言われるのなら,どの部分が過剰なのかお知らせをいただきたいと思います。 ◎町長(牧野) 私はきのうもどなたかの質問に,福山市が1万人に対して64人,普通町村というのは以前から人口100人に1人ということを言っとったんですが,100人に1人じゃったら1万人ならそういう数字が出るんで100人になろうと思うんですが,それを福山市は64人にして,今,来年新年度にかけて1,000人規模で減少するということを発表されておりましたから,そういう,昨日も申し上げましたように,福山市のように,もう大きな行財政で,その中での職員ですから無駄のない人事ができると思うんですが,神石高原町のようななには,今の,例えば福祉事務所等々を国から移管を受けておりますが,これもそれだけに特化する職員では到底仕事はないんで,ですから効率のある運営というのは小さい自治体ほどできにくいと,無駄じゃないけど張りつけとる職員が多ゆうなる。これは必然的なもんだろうと思いますから,私が,やめていく者がまだまだ職員が多いとは言いませんが,時代に追って,今適当とは申しませんが,この適正化というものはいつも念頭に置いてやるべきだろうと,そのように思います。 ◆13番(松本) 町長も言われたように,小さい自治体ほど効率が悪いわけで,人口は減っても町の面積は一向に減っていないわけですし,それからさらに予算規模を見ても,27年度当初予算で高原町は1人当たりが九十何万円になってますが,福山市は四十何万円ぐらいですから,そのことを見ても,どうしても小さい自治体は負担がかかりますし,職員数も目に見えないといいますか,どうしても必要な部分もあると思いますから,一概に,ただ人減らしのための適正化計画とか過剰というのではなくて,例えば行政サービス住民サービスをどこまでやるか,それに見合う,仕事量に見合う人員配置ということで考えていただきたいと思います。したがって,職員の適正化計画も減員ありきでなしに,先ほど言ったように仕事量,サービスに見合う形で見直しもしていただきたいというふうに思います。 町長もきのう言われましたが,新しい町長が出ると,前の町長のことは6割方否定するというふうな声もありましたが,今までの歴史を見ても,町長は辛抱して貯金をしとく,次の町長はどんどん使ってまたもとの借金生活に戻るというふうなことが過去何回もありましたので,そういったことのないようにしっかり基盤をつくっていただきたいと思います。先般世羅町の財政課長と話していましたら,神石高原町さんはよくためておられるというふうに感心をしておられました。ですから,そういうふうによその町から見てもうちの財政基盤というのは確かによくできていると思いますが,これを気を緩めることなく,次に引き継ぐために頑張っていただきたいと思います。 それでは,2点目の質問に入りますが,新年度から協働のまちづくりを推進するために協働支援センターが発足しますが,具体的な取り組みと課題について伺います。 まず1点目は,この方針について各自治振興会で協議,検討されていますが,支所単位での取り組み状況と合意形成について温度差があると思いますが,現在の状況について伺います。 2点目は,協働支援センターを立ち上げ,その後具体的な取り組みを協議すると言われていますが,28年度の到達目標はどう思っておられるのか。 3点目は,各地区の公民館の位置づけと役割について伺いますが,活動内容等は,公民館の活動内容協働支援センターの中にどのように位置づけるのか。 そして4点目は,町民にまだ協働支援センターの方針,役割,活動内容が十分理解されていないと思いますが,町民にどのように周知徹底するのか,4点について伺います。 ◎町長(牧野) 次の質問でございますが,協働のまちづくり協働支援センター取り組みについてお問いですが,その中で4点の質問だったと思いますが。 じゃあ,順序よく1番から答弁いたします。 支所単位での取り組み状況と合意形成というお問いでございますが,今のところ,センター長事務局長の選任は各地域の自治振興会が中心になって選考委員会等を設けて,また公募されたりしております。それから,そういったことをしながら,温度差はありますが,設立に向けた動きはかなり進展しておるというふうに思います。また,現在まで募集,面接が行われ,職員の選考中であったりして内定していると聞いております。 この協働のまちづくり協働支援センター取り組みというのは,自治振興会の中の役員さん,各地区から出た,そういうところで原案をかなり煮詰めておられますが,私も時々夜の部に,そういうとこに案内がありますから話をするんですが,なかなか最初ごろは協働のまちづくりというのへ抵抗があったのかどうかよくわかりませんが,何で必要なのかが,原点に返ったようなことを,そういったことがあってなんですが,しかし行政とすれば,新年度からこれを立ち上げるよということに担当課のほうが強く言っておりますから,そうすると受けるほうはそれはそうかもしらんということで,比較的正月からこの3月まではスピードアップされたというふうに思っておりまして,大体今のところ順調にいっとると,私もそのように思っております。ただ,そういった方が時々言われるのが,これは議会の皆さんに耳の痛いことですけど,今申し上げますが,我々がこれだけやっても議会の人は私は知らんよというようなことを平気で言うと,それは全部が全部じゃないんでしょうが,そういったことは町長からも議会へ対しても苦言を申し上げてという。自治振興会長が言われるけえ,そういう立場じゃない,私は議会へそういう指導的な立場はない,それは町民の直接言いなさい,そのほうが効き目あるよと,選挙前に言うんが一番と。そういったことで,非常に今は真剣に取り組んでいただいております。 それから,次の新年度の達成目標でございますが,まず各地域に協働支援センターを設立する,これは生活圏の拠点づくりでございまして,これを進める上でその核となる協働支援センターと考えておる,生活圏の拠点ということです。それから,将来に向けて自主的,主体的に取り組むために,各地域におけるまちづくり計画を策定していく,こういったことも総合的にかなり進展しているように思います。 それから,次の公民館の位置づけでございますが,現在公民館は,ご承知のように地域住民の教育,学術及び文化に関する活動,生活文化の振興や社会福祉の増進に資する活動を行う社会教育の拠点として位置づけております。一方,協働支援センターは,住民自治組織のみならず,各種団体,民間事業者が参画し,地域課題解決や活性化の生活圏の拠点と位置づけて,地域の核となるよう考えております。将来的には,この協働支援センター公民館活動を自主的,主体的に行っていくことが望ましいかなと,そのように考えておりますが,来年度1年──新年度でございますが──かけて協議していくということであります。これは教育委員会としても考えがあろうと思いますが,その辺のところが私の考えでございます。 それから,最後の4点目の方針の周知徹底でございますが,協働支援センターが中心になり,自治振興会と連携し,組織の設立目的や活動計画を示しながら周知徹底を図るとしております。これまでにない取り組みであり,試行錯誤は生じるが,高齢化,少子化による集落維持が困難な地域も出現していることから,人口減少を見据えた体制づくり,こういったもんが必要であろうというふうに思います。昨日も申し上げましたが,この協働支援センター,協働のまちづくりというのは,恐らく広島県ではうちが断トツで走っている,暴走しておるんかと思われる方もあろうと思いますが,私は画期的な自治体の組織の思い方の組織の変革ですから,画期的ななにじゃと思います。ただ,民間と行政が補完機能を持ってやるということですが,行政も力落ちるわけですが,民間,住民の皆さんも高齢化するわけですから,そこのとこの痛み分けというのはこれからの大きな課題になると思いますが,そういったところは英知を結集して,双方がやればなせば成ると思っております。 以上です。 ◆13番(松本) 先ほど頭の痛いことを聞きましたが,私たちもいろんな場所で協働支援センターに対する質問も来ました。私なりに自分の意見も含めながら,これからのまちづくりには必ず必要なもので,お互いに批判とか文句言うばっかりでなくて自分たちでやる気を持ってやらにゃいけんとは話していますが,具体策が見出せない中で,私たちも説明に苦慮したことは確かであります。ということで,地域ごとに課題は違うと思いますし,その独自性,あるいは主体性を発揮するための協働支援センターですから画一的でなくてもいいと思うんですが,それぞれ自主的に任せるとはいいながら,ある程度は統一した方針で進めることも必要だと思いますが,そういった部分で,今回の計画をつくる中で統一して指導することが必要と思われる部分はどう考えておられますか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 統一して考えなければいけない部分は,自分たちが住んでいる地区のことを考える,これが基本だと思います。センター長事務局長になりますけれども,その方々だけの考え方で計画をつくるのではなくて,そこの地区の自治振興会長さん,会員さんの意見も吸い上げながら,人口ビジョンでも各地区ごとの推計をお示しをさせていただいております。こういったものを踏まえて,将来この地区がどうあるべきかというふうなところで統一的な考え方をしていただければと考えております。 ◆13番(松本) そう言われればそれまでですが,かといってそれぞれが余り独走しても困る部分があると思いますから,一定のある程度の縛りといいますか,指導というのは必要だと思うんですが,じゃあ何もかんもうちの協働支援センターが決めたんだからこれはこれでやるよと言われて,町のほうが困るようなこともありませんか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 計画をつくっていただく中で,どうしても町のほうにこれだけのお金が要るとかというふうなのが出てくるかもしれませんけれども,そういったところについては,支所,また本庁も含めて各課ありますから,そこの中で議論をし,どういうやり方がいいかというのを詰めていく必要があろうかと考えております。 ◆13番(松本) ぜひスムーズにいくような指導をしていただきたいと思いますが。 2点目の,28年度の到達目標として今年度中に各地域のまちづくり計画を策定するということですが,町としての指導とかその計画のヒアリングというのはどういう形で行われるんですか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 先般の3月の補正におきまして,その計画に係る費用,議決をいただいております。各地区ごとで5年間程度のものの長期といいますか,そういった計画をつくっていただくこととしております。それぞれの地区の現状でありというのを,人口ビジョンの中ではある程度お示しをさせていただいておりますけど,短期間で作成しましたので全ての方の声が反映されているということではないと思いますし,その地区ごとで課題となるべき部分が出てこようかと思います。地区によってはそれぞれの振興会を経由した,困っていることは何かというアンケートの実施をもう既にされているところもありますし,そういったものを積み上げながら,この地区に何をするべきがいいのかということになろうと思いますし,当然そこの中に支所の職員であり本庁のまちづくり推進課の職員,行政の職員がかかわらないということには絶対ありません。当然いろんなデータであったり現状であったり,町の全体のことはどうなのかというふうなところも加味しながらみんなでつくっていくことが肝要であるというふうに考えております。 ◆13番(松本) 計画の策定は今のプロセスでいいと思うんですが,後できたら一括交付金で運営するわけですから,この計画に対してのヒアリングというのは必要だと思うんですが,そういったことはないんですか。もう各協働支援センターが出したら,それがすんなり皆通るといいますか,認められるわけですか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 今の議員のご質問ですと,計画をつくったら補助金がもらえるというふうな感じになるんですが,いえ,そういったものではなくて,その地区としてこういう地区の姿をつくろうというものを再確認してもらうということであります。そして,事業については,先ほども言いましたけれども,お金がかかる部分も必要になってくるでしょうし,交付金だけでは足りないというようなものも出てくるかもしれません。それはその都度であり,計画を立てるときにも支所の職員であり本庁の職員がかかわる中でつくってまいりますので,そういったものはならないとは思いますし,計画の中にあったとしても,これは財源を本当に伴うところであれば,町としても1年後にすると言われてもできないものもあるかもしれませんし,また物によっては国の補助事業なり全町にまたがるようなものがあるかもしれませんので,その都度いろいろなことを協議して進めていきたいというふうに思ってます。 ◆13番(松本) そういう形でつくられたものは,例えば町が国や県へ補助金の申請する場合は一応審査がありますが,もうできたものは一応まとめてその実施についていろいろ方法なりを検討するということで,その地域の計画については協働支援センターがつくったものをそのまま認めるということでしょうか。
    まちづくり推進課長(小坂) 認めるというのではなく,尊重しながら事業として進めていくという形になろうかというふうに思います。 ◆13番(松本) そんなことはないとは思うんですが,初めから無理だとかというようなことをつくっておいて,後で補助金もつかんしどうするんならということもあるとは思うんですが,そういった時点での軌道修正というのは,作成中に行うだけであってできてからの審査というのはないんですか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 5年間という計画ではございますが,日々情勢は変わっていくものだというふうに思っております。最初の年にこれつくったから絶対5年後にはこれしなきゃいけないというものではないというふうに考えておりますので,そういった中での計画ということですから,大きなその地区のビジョンをこういうふうにつくっていく,実施計画でもありますけれども,具体的にはそのビジョンをつくっていくというふうな計画だというふうに考えております。 ◆13番(松本) この計画づくりがこれからの協働支援センターが成功するかどうかにかかると思いますので,ぜひそういった部分はしっかり指導したり相談に乗りながら立派な計画をつくっていただきたいと思います。 次に,公民館の位置づけなんでありますが,本来公民館の役割と協働支援センターの役割は違うと思いますが,各地区へおりると,現在でも公民館活動と,それから振興会の活動が一緒に取り組んでるところも多いと思いますから,将来的にはどうなるのか,公民館を残しながら活動はともにやるのかとか,館長の位置づけをどうするかというようなこともあると思うんですが,特にそういった各地区と地域の指導がうまくいかないと,実際動くのは地域としての行事もかなりあると思うんですが,そういった指導なり連携はどのように考えておられますか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 公民館と,それから協働支援センターの関係ですけれども,議員がおっしゃるように,いろんな行事をやったりした場合に似通っているというか,そういったものもあるんだろうというふうには思っております。町長が答弁しましたとおり,平成28年度において,そういったものは話をしながら進めていくようになろうというふうに思います。 ◆13番(松本) 教育長にお尋ねしますが,教育委員会としてこの協働支援センターが発足する中で,公民館の位置づけについて教育委員会では議論はどれぐらいされていますか。 ◎教育長(馬屋原) 公民館の位置づけ等につきましては,先ほど町長が申し上げたとおりでございます。ただ,28年度におきましては,公民館事業は通常どおり行いながら,協働支援センターで行われる事業との調整を図り,そして公民館の位置づけでありますとか役割を検討して,そして方向性を定めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆13番(松本) そういったことで,各公民館の館長なり公民館の運営委員会へそういった指導なり協議はされているわけですか。 ◎教育長(馬屋原) 各公民館長さんには,公民館長さんで集まってもらって話をしておりますが,まだ具体的なところまでは十分周知をしてないというのが実情でございます。 ◆13番(松本) では,次に移りますが,周知徹底するのに,これから経過もあると思うんですが,担当職員も配置するというふうに説明では言っておられますが,各協働支援センターでの担当職員というのはどういう形で配置されるのですか。 ◎副町長(垰本) 28年度の発足に向けて,今協働タスク会議というのをやっておりますけども,現状でも支所長と支所の担当職員1名がかかわって設立に向けて努めておりますが,当面の間はこの2人が中心になってかかわっていくようになると考えております。 ◆13番(松本) 28年度になっても同じ体制でいかれるわけですか。 ◎副町長(垰本) はい,基本的にはそのベースになると思いますけれども,これから協働支援センターの具体的な中身がかかわってきますと,本庁の各課あるいは支所の職員のもう一人がつくとか,対応については臨機応変にやりたいと思いますけれども,基本的にはそのベースでスタートしたいと思っております。 ◆13番(松本) 次に,では3点目の若者の定住対策について伺います。 油木高校の卒業生の定住についてでありますが,若者の定住については大きな課題でありますが,そのため,油木高校の卒業生を町内に定住させるために,油木高校の進路担当者が町内の企業の採用について企業訪問などを行って,町内の企業に就職させるための取り組みをしておられるのかどうか,把握しておられる範囲でお知らせをいただきたいと思います。 もう一点,保育士などの専門職の採用について伺います。 町内の油木高校の卒業生の中には,保育科に進学して保育士を目指す人もおられます。そのような人が町内に帰って就職するためにも,町立保育所に保育士を採用するべきではないかと思います。そのことによって若い人の定住にもつながると思いますので,町長の見解を伺います。 ◎教育長(馬屋原) まず,第1点目の油木高校の進路担当者が町内企業への採用について企業訪問などの取り組みをしているかというお尋ねでございますけれども,油木高校にお尋ねをしましたところ,町内の2社の企業からは毎年求人票をいただいておられるようで,そして連携をとられているようでございます。町内外にかかわらず求人票をいただき,そしてその生徒が希望する地域あるいは職種がない場合は,高校として生徒の希望する企業を訪問されているという状況のようでございます。 以上です。 ◎町長(牧野) 松本議員の私に対する質問は保育士等の専門職の採用でございますが,今の油木高校の件について,私からも一言申し上げたいと思います。 町として,油木高校へは教育支援として多大な支援をしてきた経緯もございますし,今後もそれは継続すると思いますが,そういったことを考えたときに,今後においても連携を密にしていきたい。高校全体というわけにはいかんのですが,特に産業ビジネス科の生徒の皆さんには,こういった支援を通して故郷を,ふるさとを守る意思,そういったものがあろうと思いますから,そういったもんと町が一体となって郷土で働くよう促して,この企業へ行くのと,それからまた私が言うのは就農支援,農業を起こすのも,産業ビジネスの人が技術をせっかく習得したんですから,そういうふうなことを学校当局,あるいは関係者にも私は訴えていきたいというように思っております。それは前段なんでございますが。 それなら本論の,お問いは保育士などの専門職の採用でございますが,これは保育所整備計画や運営方針の変更により保育士の数の見直し等もあるわけですが,現在の保育士の定数といいますか,必要数は充足しておりますので,今の段階では採用する予定はありません。考えておりません。 以上です。 ◆13番(松本) 教育長の答弁にもありましたが,これによると必要なところは行っているというふうに解釈すればいいと思うんですが,以前は毎年進路指導の先生が来ておられたのに,ここ数年は来ていないという町内の大手企業の話を聞きましたので,どうかなと思って聞いたわけですが。今町長が言われたように,町内に就農したりするためには,例えば農業公社とか森林組合とかJAとかといった,そういう関連の深いところは希望があるなしにかかわらず,どういう状況かなということはぜひ高校のほうから行っていただきたいと思いますので,また伝えていただきたいと思います。 それから,今保育士の数は充足しているということでありましたが,これは担当課長の答弁になるかと思うんですが,どういった形で今保育士が充足しているということになるんですか。 ◎福祉課長(米山) 現在の保育所に入所している児童の数によって保育士の配置基準,年齢によって異なりますが,それに合わせると全体で充足していると,足りてると。ですから,受け入れの年齢をいずみ保育所が1歳,くるみとこばたけが2歳からしてますが,整備計画的で建物の建築をしていく,増築をしていく,これから計画を立てますけれども,それに伴えば変更もありますが,現時点では人数に応じて足りているということです。ですから,保育所の入所児童数が定員いっぱいであったときには今のままでは足らないかもしれませんということです。 ◆13番(松本) それでは,各保育所に臨時職員は全く採用せずに運営されているわけですか。 ◎福祉課長(米山) 臨時職員は採用しておりますが,資格は保育士でございます。 ◆13番(松本) 私が尋ねたのは町の職員のことを聞いとるわけで,町の職員で定数が充足しとるなら臨時職員必要ないわけでしょう。 ○議長(藤田) 暫時休憩とします。(午前10時44分) ○議長(藤田) 再開いたします。(午前10時45分) ◎福祉課長(米山) 先ほども言いましたけれども,児童数全体では職員数は足りております。今育休,産休でおられる方がそれぞれ保育所に1名ずつおられます。そこについても臨時職員でお願いをしております。 ◆13番(松本) 産休代替えは仕方ない思うんですが,日常的に,私が聞いたところではどの保育所も常勤で,臨時で出ておられる方が二,三名おられます。これは1歳児,2歳児の保育補助,そういう形で入っておられるのかと思いますが。そして,現在土曜日の保育も行っておられますから,大体土曜日は正規の職員の勤務にはなってないわけですが,ですからそれをするためにはローテを組んでやっておられる思うんですが,その出た部分については代休などで措置しておられると思いますが,結局そういったことでなかなか休みもとれない部分もあると思いますが,代替えの保育士さんを頼むのに,非常に各保育所は苦労しておられます。というのは,賃金が安くて,もし事故があったときのリスクなどを考えるとなかなか応募する人もいないということで苦労しておられますが,フルタイムで臨職の方が20日働いても十二,三万円になるかならないかということで,なかなか頼むのに頼めないというふうに思います。町長は若者と女性が活躍する社会というふうに言われましたが,この女性が活躍する社会を与えないと女性も活躍できないわけですから,そういった面では若い女性が働ける場所を与えるべきだと思いますし,油木高校の卒業生で保育科に進まれた人が,今年は1人ですが,昨年2人,おとどしは5人もおられます。これが町の職員として採用されるということになれば,何人かは帰って勤める人もおられるわけでありますから,特に若者の定住とか,それから少子化を解決するためにも,ぜひそういったことが必要ではないかというふうに思います。 今課長も知とって多分答えてなかったんだろう思うんですが,実態とすれば臨職を使わなくては,充足しているといっても町の職員だけではできないわけですから,私が言ったのは,そういった実態に合わせてもっと充足するべきではないかということと,それからさらに1歳児とか2歳児の保育を始めるとどうしても足らないわけですから,そういったことも踏まえて,ぎりぎりでなくてそういった,課長のところでは職員の採用はできないと思いますが,町長もそういった子育てと若者の定住,そしてさらには女性が活躍する社会のまちづくりに向けては,ぜひそういったことも取り組んでいただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎町長(牧野) 先ほども申し上げましたように,原則論を申し上げるつもりはありません。ですから,福山市は福山市,我が町は我が町で,そして今町が一番危機感を持って取り組むというのは人口減少の歯どめですから,若い人,赤ちゃんが誕生できるそういう期待を込めて,そういった職員に対しては包括的にある程度増員でもいいかな,例外としてでも,そういうふうに思っておりまして,有機的にといいますか臨機応変にといいますか,そういうふうな人事採用というものは必要だろうと思います。 以上です。 ◆13番(松本) これはこばたけ保育所で聞いたんですが,保護者会の中でも,資格を持った町の職員といいますか,しっかり身分のある人を採用してほしいという声が強くあるそうですから,ぜひそういった実情に合わせて取り組んでいただきたいと思います。 次に,町立病院の充実について伺います。 これは何回も同じような質問なんですが,まず第1点目は,この診療科目の見直しについて伺います。 診療科目7科目標榜しておられますが,中には2週間に1回とか毎回日がわりの先生が来られるとかいろいろ苦労されていると思いますが,医師が不足する中では診療科目を見直す必要があるのではないか,伺います。 それから,医師,看護師の確保については毎回出ておりますが,かなり奨学金制度の取り組みとかいろいろな取り組みをやっておられますが,なかなか成果が上がっておりません。即戦力となるような短期的な取り組みといいますか,それについて具体的な方法があれば,どのように取り組まれるのか伺います。 それから,医療サービスの向上についてですが,医療機器の充実などは積極的に取り組まれておりますが,ソフト面でのサービスの向上についてはどのように取り組まれているのか伺います。 そして4番目に,町立病院の検討委員会でいろいろ協議をされていると思いますが,この答申の目標期限,いつごろ定めるのか,あるいは病院の新築計画もありますが,それとの関連性はどうなるのか伺います。 そして最後に,介護施設との連携について伺います。 町内の特別養護老人ホーム施設は医師が不在で,2つの施設は町立病院の医師が嘱託を受けていますが,施設での看取りなどの連携はうまくできているのかどうか伺います。 ◎町長(牧野) 松本議員の最後の質問になろうかと思いますが,町立病院の充実について7点にわたって質問でございます。一気に申し上げます。 まず,第1点目の診療科目の見直しでございますが,お問いは。診療支援をいただいている医療機関とのこういったものの協議が必要である,検討委員会においても一定の方向を出していきたい。これは特に医療機関との協議が要るということですが,これはもちろんですが,そのときに住民サイドに立って見直しは必要だろうと,私はそのようなことを思います。 それから,2番目の医師,看護師の確保として即戦力となる短期的な取り組みについてのお問いでございますが,これについては看護師就職支度金や夜間勤務手当助成を行い,医療従事者の円滑な確保に取り組んでいるところでございます。 3点目の医療サービスのソフト面での取り組みということですが,これは医師も含めた全スタッフが患者の人格を尊重し,患者主体の医療を提供するよう研修を充実させ,引き続きサービス向上に取り組んでいるところでございます。 それから,4点目の町立病院の検討委員会での検討内容についてでございますが,これは今ご案内のように第2期に入っておりまして,第2期神石高原町立病院事業基本計画を定めておりますが,そのとおりであります。 それから,次の答申の目標期限ということのお問いでございますが,これは計画期間は平成27年度から平成31年度までの5年間でありますが,広島県地域医療構想の方向性を見きわめながら,町立病院のあり方について引き続き検討を重ねていくというふうに思っております。 6番目の新築計画との関連でございますが,検討委員会においても病院機能の見直しや持続可能な病院経営について検討しております。これは,新築については私が一つのたたき台で申し上げたところもあるんですが,そのときには広島県の地域医療構想の構想が出ないと病院の形が固まらないということであったんで,それはそうだろうと思って待っているんですが,今度は地域医療構想のほうがなかなか,構想自体が妄想しとるんじゃないと思いますが,まだまだ出ていません。ですから,この医療機関,医療を取り巻く環境というのは極めて流動的といいますが,変化が激しいわけですから一概に言えないところもあります。それで,特にそういう変化の激しいところですから,私が思うのに,急激な社会変化に対応するということは必要不可欠だろうと思う。人口減少が急速に進んでいる状況で,当初の町立病院を死守する姿勢というそのものが,ある程度見直しをかける時代に来とるんかなと,このようにも思っております。 そういったことで,7番目の介護施設との連携でございますが,町立病院嘱託医,施設看護師との連携は図られているようでございます。介護療養病床については,平成28年度中に介護老人保健施設に転換します。医療療養病床についても,検討時にも介護サービス提供事業者と連携し,サービス事業の多様化に対応していくと,こうしておりますが,いずれもなかなか決まったことはありませんので,今まだ2期目の検討委員会,今度今月の14日に協議会というものをやるように計画があります。そういったことで,これからの病院のあり方,どういう形の病院が必要なのか,そういったものも徹底的に協議していくつもりでございます。 以上です。 ◆13番(松本) 診療科目については,確かに住民サイドに立って見直していただきたいと思いますが,先般テレビでよい病院と悪い病院の見分け方で,悪い病院の中に診療科目を多く標榜している病院は気をつけたほうがいいということもありましたので,ぜひ注意していただきたいと思います。 それから,もう時間がないので1つに絞りますが,介護施設,そこの養護老人ホームですが,嘱託医になっておりますが,ここで死亡された場合の看取りについてどのように対応されているのか把握しておられますか。 ◎保健課長(榊原) 先ほど町長が申しましたように,町立病院嘱託医,その施設の看護師,2つの施設の特養の嘱託医を町立病院がお受けしてるということでございます。施設の看取りの連携,先ほど連携できてると言いましたけど,いろんなパターンがあります。例えば,夜間休日等に急変した場合はどうするのかとか,そういう場合はすぐ救急車を呼んで,施設の車両で町立病院へお送りすることもできます。朝早いときはどうするかということで,常勤が出勤するまで待つ場合もございますし,日中の場合でしたら町立病院,嘱託医の先生じゃなくて町立病院の常勤医師が施設のほうへ往診する場合もございます。要するに嘱託医の先生に,緊急が生じた場合はすぐ施設の看護師から連絡ができるような体制をとっておりますし,もちろん終末が近い入所者の方には,嘱託医の方から施設の看護師のほうへこういうふうな看取りの方法をしてくださいと,事前に指示をくださいというふうに丁寧に連携はとれておりますので,今のところは何も問題も起こってないというふうに思っておりますし,もし何かありましても,これからも連携のほうは図ってまいりたいというふうに思っております。 ◆13番(松本) 確かにそういう答弁だと思うんですが,現実には夜中に亡くなられると朝まで待ってくださいと,今お医者さんがおられませんからということもあるし,この前私の知った人で,救急車で,もう亡くなってからか亡くなる寸前か行かれたらしいんですが,これはもう嘱託医の先生は,わしが嘱託になっとらんけえ私はわからんので検視にかけにゃいけんということで検視にかけられたんです。普通でしたら,連携がとれとったら看護師もおるわけですから,極端に言うと老衰で処理できるわけなんです。だから,それができてないために,わざわざその施設からおって病院へ行ったのに検視をかける,それでその葬式がかなり遅れたということもありますし。それから,確かにお医者さんが1人しかおられませんから夜中に亡くなって見に行くというのは無理かと思いますが,何かの方法をとらないと,施設のほうではもう亡くなられましたよといっても遺族へ連絡の仕方がないんです。ずっと夜が明けるまで待って,実は今検視し亡くなられました,いつごろですか,夜中の3時ですと。じゃあ3時から今までどうされとったんですかということになりますし,今のままでは,そうはいっても医師がいないんですからここはあけといて施設へ検視に行くというのも無理だというのはよくわかりますが,そういった全てのことが医師の不足に起因しているとは思いますが,そこの連携,それと嘱託医の先生はしとると思うんですが,それと町立病院の医師との連携がもっとうまくとれるようにしっかり,少ないスタッフの中ではありますが,うまく運営できるようにお願いをして,時間切れとなりましたので質問を終わらせていただきます。 ○議長(藤田) 以上で松本議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は11時10分とします。(午前11時01分) ○議長(藤田) 再開いたします。(午前11時10分) ◆5番(橋本) それでは,私のほうから3点について質問をいたします。 昨日,また今日と,同じような趣旨の質問でありますけども,通告をしておる関係上,1番から行きたいと思います。 まず,平成28年度予算編成についてでございます。 主たる財源である普通交付税の合併算定がえが平成26年度で終了し,27年度から段階的に縮減が始まっています。そういったところで,28年度予算編成に当たって,歳入に見合う歳出を基本とし,標準財政規模に近づけるよう財政改革を推進すると施政方針で述べておられます。厳しい財政運営が予想されるわけでありますが,28年度予算編成に当たり特に最重要とし,また将来につなげていくために特に考えられた施策などを,まずお伺いをいたします。 ◎町長(牧野) 橋本議員の質問にお答えをいたします。 まず,第1点の平成28年度予算編成についてでございますが,特に最重要とし,将来につないでいくために特に考えられた施策というお問いでございますが,お答えをいたしたいと思います。 移住定住者の確保を目的とした支援として,既存の定住促進対策事業を大幅に見直ししております。そうしたことによって,より効果が創出できるように事業をリニューアル化いたしております。例として,誕生祝い金支給事業でございますが,これは1歳児に20万円を支給すると,これは新規でございます。そして,子育て支援入学支援事業として小・中学校入学時に各10万円,これは新規でございます。それから,子育て応援住宅等の取得支援事業として最大で150万円支給すると。これは既存のなにを拡充しております。その他もろもろのありますが,省略をします。また,子育て支援対策として若者世代の負担を軽減し,出生率の増加と定住者を確保するとともに,安心して子育てができる環境を整備する,これは具体的には保育所,幼稚園の保育料の第2子以降の実質無償化,そして次に学校給食の実質無償化,これは橋本議員の2年間にわたる積極的な提案があったのに呼応したわけではないんですが,一応時代の要請ということで。しかし,全国的にも比較的珍しい事業だというふうに言われております。その他,施政方針の中で9ページから10ページに記載しているとおりでございまして,予算の規模とすれば,松本議員のときも言われましたが,1人当たりの予算規模は県下でも1番にはなるかならないかはわかりませんが上位になります。ですから,そういった中で無駄をしとるわけじゃないですから,予算規模が多いということはそれだけ住民に対するサービスもできておるというふうに思いますし,できるだけ健全財政と行政サービスというのは2つの柱でこれからも推進していく,そういうふうな気持ちでおります。 以上です。 ◆5番(橋本) 合併12年を迎えまして,牧野町長におかれましては集大成となる最後の当初予算編成だったと思います。多種多様にいろんな施策で支援策が盛り込まれております。切れ目のない支援ということも申されております。この支援策をこれから町内外へ発信をしていき,要するとこはUターン,Iターン,定住対策につなげていかなくては意味がないと思っております。そうした観点から,きのうも持続可能な町政運営と基本的な考えをお伺いをいたしました。この1年が,先ほど言いました定住へ向けての第一歩のいろいろな支援,政策が盛り込まれておると思います。その辺を町外に対してどのように発進力を高めていくのか,よろしければお伺いをしたいと思います。 ◎町長(牧野) 基本的には既存の報道機関,テレビ等もございますが,そういったとこでもう既にそういう情報は出ておるようでございますが,町としても何らかの形でそういう情報を発信はしたいと思います。各地に町出身の方もおられるわけですから,そういったところを集中的に。せっかくこういう踏み込んだ子育て支援,あるいは人口減少に対する施策,そういう支援をしたわけですから,町独自にもそういう情報発信ははネットでもできますし,ホームページ等々でもそういうものは立ち上げていきたいというふうに思っております。 ◆5番(橋本) 学校給食費の実質無償化という,この場で2回にわたり昨年から提言をさせていただきまして,28年度へ取り入れていただいたということは非常に大変うれしく思っておるところでございます。 そこで,協働のまちづくりが4月からスタートするということで,神石高原町の町政運営が新たな取り組みを入れて,まず一歩を踏み出したのかなと思います。その支援センターについては,これからいろいろな肉づけをし,住民にとってよりよいものができ上がっていくものと期待をしております。 ここで,協働支援センターのことを,課長のほうがいいかと思いますが,支援センター,それぞれ4地区の事務所等々はどのようなところで考えておられるのかお聞きをしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 事務所につきましては,それぞれの地区において今ご検討いただいているところであります。決まっているところもございますし,まだ流動化というか,場所が確定してないところもございますが,鋭意地区の中で,公民館の方とも話をしながら,支所,公民館等々と話をしながら,今決めている最中でございます。現在のところは,まだ全てのところが確定しているわけではないということでご承知いただきたいと思います。 ◆5番(橋本) 基本的な考えは,支所内部へ置くのか,それとも支所外へ置くのか,その辺もまだ決まってないですか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 基本的には,将来的なことも考えまして公民館に近い場所というのがありますけれども,それぞれ今入っている施設等々もございますのでスペースの問題等もございます。場合によっては数カ月間支所に置く可能性があるかもしれませんけれども,基本的には公民館のそばがいいのではないかというところで,今のところ各地区ともそういう話で進んでおります。 ◆5番(橋本) わかりました。これからということで,着々と準備が進んでおるということで理解をいたしました。 次の質問に行きたいと思います。 町立病院の運営についてであります。 先ほども趣旨の似た質問で理解はしておりますが,医療の核となる町立病院で,なくてはならないと思っております。そして,町民に愛される病院でなければならない。まだ本年医療機器の更新も予算提案をしてありますけれども,もっと住民に寄り添った病院でなくてはならないと思っております。現状を直視して,早急に診療科目及び医業収益を精査して,町立病院のあり方について再度検討を,早い段階で検討する,そして方向性を出すべきではないかと思いますが,町長のほうのご見解をお伺いしたいと思います。 ◎町長(牧野) 橋本議員の2点目の町立病院の運営についてでございます。 その質問の中で,医療の核となる町立病院でなくてはならない,これは全くそうですが,それが揺らいでいるのも現実かと思います,はっきり言って。それは答弁ではありませんが。 町立病院の運営についてということで,診療科目,医業収益を精査し,町立病院のあり方について再検討,方向性を出すべきで,これは松本議員にも類似したような答弁もいたしておりますが,診療科目については,診療支援をいただいているそういう関係機関との調整が必要であるが,主体性を持った検討委員会の一定の方向性を出したいというふうに考えております。そして,医業収益増の取り組みについては,いかに病院経営を効率化し,収支の改善を図る協議を続けており,平成28年度の新たな収益向上,取り組みとしておりますが,今の患者が相当減っている状況でございます。これは,施設のほうの入所基準介護3以上でないと特養に入れないというようなこともある,そしてまた近隣福山市のほうでかなりサービスつきの高齢者住宅等々ができておりまして,それらにある程度所得が確保される人は移るのかなと。そうすると,どうしても病院の資源が減っておりますので,そういったところも加味して,これから病院の形,どういう病院にしていくのかというのを根本的に考える時期に来とろうと思いますが。なかなか,いつも思うんですが,町立病院で開設しとる町が主体的にできる,これは指定管理といやあそれはそうなんですが,誰か議員さんが,指定管理者と開設者,その院長,3つのトライアングルだったのが,いつの間にか指定管理者が中央の上におって両サイドに開設者,院長というのも,猛烈に批判を受けたことがあるんですが,まさに私もそれに反論する余地はなかったわけですが。そういったことを考えますと,本当を言えば指定管理者というのは,開設者からいうたら使用人になるわけですが,しかしその医療機関の姿勢というのは昔からプライドが高い,プライドが高いのを庶民が何とかというと,どうしても勝負あったりのことになるわけですが,そういったジレンマもあったりしてなかなか直線的に話が進まない。3者,トライアングルというのはうまく機能すりゃあいいんですが,議員さんが言われるように,こうあって下へ2つが構えとる。ですから,有機的な議論ができないというのは事実なんです。私が見ても3段階でそういう協議の,事務方がやり,そしてまたその次には向こうの本部長と副町長が入る,最後に両方のトップが入るというようなことをしておるんですが,私はつぶさにそのやりとりを見て,書いてきておりますから見ますが,行ったり来たりの議論でなかなかまとまらない,かつての民主党政権と一緒かなと思うことがあるんですが。これは余分ですが。 そういうふうな大変苦渋の協議を続けております。しかし,なし遂げにゃならんということですから,鋭意,私はあと何カ月ですが,今年の協議会は14日にありますから,いろいろな意見が出ればいいんですが,なかなかひな壇になると意見の出ないというのが欠点でもあるわけですが,もう少し,病院長をはじめ皆さんも収益を上げる病院としてというのが欠けておるように私は思います。ですから,町立病院が存続するだけで町民が納得してもろうてもいいんじゃと,そういう極めて暴論に近いようなことが平気で出ます。皆さんがそこのメンバーなら,それはもう話にならんぐらいどんちゃん騒ぎになると思いますが,我々はそういうまだ力がございませんから,辛抱に辛抱を重ねてやっておりますので,その辺のところは皆さんも外郭団体として応援をよろしく頼みたいと。 以上です。 ◆5番(橋本) 町立病院の入院患者数の状況が資料があるんですけども,一般病床と療養型の病床があるわけですが,27年12月まであと1,2,3カ月あるわけですが,一般病床については利用率は75%ぐらいで例年ぐらいなんです。先ほど言いました介護3以上の点がありまして,療養病床は極端に減ってきとるわけです,もう50%切っておるわけです。そういった,外来の患者数は変わらないと思っておりますが,本27年度においては政策医療交付金として,例年なら1億3千万円余り医療交付金がありますが,試算として減収見込みが8,500万円という数字も出ておるわけです。そうすると,2億2千万円近いものが赤字という格好になるんでしょうが,そういうことが現実に今の状況下であるわけです。そういった意味を込めて,先ほども出ました診療科目の見直しやら,総合的に無駄というか,必要なものは残していかなくてはならないので,その辺はいま一度精査をして,毎年その2億円幾らが病院にかかるということは大きな問題であろうと思います。その辺を指定管理者との協議の上で考えていただきたいという思いは持っておりますが,それについて町長どう思いますか。 ◎町長(牧野) 私もそこはそのように考えておりまして,先ほどは私のほうが横道にそれたような答弁ではございましたが,あれは私の心情を申し上げたんですが,本当はこれから患者が減る,この前新聞へも出ておりましたが,地域へ対する医師の数は広島県でも相当増えとるんです,岡山県も増えとる。しかし,増えとっても都市周辺に医師は集中する,中山間地域にはなかなか増えない。これは,ある専門家がこういう傾向は続くと,まだ医師は増加するんですが,しかし今の指導体制のようなことだったら若い医師は中山間へ行かない。ですから,中山間の医師不足はこれから慢性的に続くと言われております。 それと,医師が不足する,そこへもっていって患者も不足する,ですから病院の形を思い切って私は変化,チェンジしないと,そういう意味で松本議員の質問に,町立病院を死守するというのは当初言ってきたんですが,そこまでのことができるのかというのを私は自問自答しとるんですが,そこら辺は病院のプロの先生方,あるいは関係者はどう思うかということですが,私はそこまでは踏み込んで考えてはおるんですが,それは極端なことになりますからそういったことにならないように,今の段階では軟着陸といいますか,そういう体制がいいんかなと思っておるんですが,極めて難しいということは橋本議員も承知されておりますけど,私も同感でございます。 以上です。 ◆5番(橋本) 国は医療計画と地域医療ビジョンで病床数再編を考えておるそうで,2025年,そこに向けて取り組むということになっておろうかと思います。広島県においては,地域医療検討会,協議会かわかりませんが,病床数についてもその辺で検討がなされ,福山,府中,神石の医療圏について病床数がどの程度必要なのかが出されるんであろうと思いますが,その辺は広島県の報告,もう出とるんですか,課長のほうへ聞きます。 ◎保健課長(榊原) お尋ねの広島県の地域医療構想,パブリックコメントも終わりまして,3月にはでき上がるということでございますが,地域医療構想は,先ほどおっしゃった平成37年,2025年の病床数,病院機能のあり方を検討するということでございます。これからの動きといたしましては,当町は福山・府中2次医療圏に入っておりますので,昨年から議論を続けてまいりましたが,28年度におきましても,この2次医療圏の中で地域医療調整会議,または医療連携会議,在宅医療・介護連携会議を設置いたしまして,4月から議論を進めていくということでございますが,この2次医療圏の中で,地域医療構想の中で,じゃあ神石高原町立病院の病床数を何床にしなさいっていうのは,これから9年先のことですから,それからいろいろ大きな病院と駆け引きがあってその中で決めていくということでございますが,先ほどから議論になっておりますように,町立病院の病床利用率,特に療養病床は,27年度は26年度に比べましてかなりの落ち込みということになっております。ですから,この地域医療構想を待たずに,検討委員会におきまして早急に町立病院の病床数,本当に2病棟制がいいのか,1病棟だけでいいのか,何床がいいのかっていうのは28年度,その検討委員会において早急に検討していかなくてはならないというふうに思っております。 この落ち込んだ理由っていうのは,先ほど町長申しておりました,要介護3以上でないと特養に入れなくなったということですから,特養の待機者がかなり減ったということで,特養からの患者が町立病院には紹介していただけないということもございますし,以前でしたら町外の病院から退院された方を紹介してくださったんですけど,そちらも激減したということで,それぞれの病院が生き残りをかけて自分のとこの患者を抱え込んで,回す余裕がなくなってるというようなこともございますし,町内の特養以外のショートステイやグループホームからの紹介もなくなった。また,これは今年に限ったことですけど,インフルエンザの発生が今年は少なかったということで,昨年はインフルエンザの患者様がかなり増えたということで,1,2月,3月は80%以上の療養病床稼働率でございましたけど,今年はそれがないということで50%を割るような形になっておりますが,これが,じゃあすぐにこの療養病床をなくせばいいかっていうと,なかなかそうはならないというふうに思うんです。これから在宅医療っていうことで在宅在宅ですけど,町内唯一の入院機関として療養病床をどうするかっていうところもよく議論しておかないと,ただ36床なくしたから,じゃああと入院する人がもうどこも行けないというようなことになってはいけません。ですから,28年度1年かけて,本当に28年度も療養病床がこのような50%を割るような稼働率でしたら,これはもうそういうような需要がないということで,思い切って次年度には病床数を減らす方向もいいのかというふうに思いますけど,こちらも他の介護事業所との連携があります。今第6期の高齢者プランですけど,これが29年度まで。ですから,そういうのを今度施設の数を調整するのは第7期,平成30年度からになってきますけど,そちらのほうでどういうふうなあり方がいいのかっていうのは,28年度から検討委員会において早急に議論していくという方向性を出しております。 以上です。 ◆5番(橋本) 第2期神石高原町立病院の事業計画基本方針という基本計画がありますけども,これはこれにのっとって,平成27年度から平成31年度までの5年間ということであります。 もう少し聞いてみたいですけども,人工透析,この中に書いてあるんですけども,透析医師の確保が困難な場合など,安全確保ができない場合は廃止も検討するという項目が書いてあるわけです。現在のところ,人工透析の現状はどうなってますか。 ◎保健課長(榊原) 人工透析は,議員の皆様のご理解で,平成26年度に新たに新しい機器をそろえております。現状も患者様は15名程度は来られておりますが,ここに書いておりますように,人工透析をする専門の医師っていうのは現在派遣を受けてるという状況でございますので,町長が申しました指定管理者とかなり厳しいやりとりをしておりますが,この人工透析においても町立病院が担うべき政策医療の一つということで続けていっていただきたいということをお願いしましたが,なかなか人工透析,派遣週3回ですけど,来てくださってる先生もなかなか難しい状況になりつつあるということで,ここは抽象的な書き方になっておりますが,町としてはできる限りこの人工透析はやっていきたいというふうに考えております。 ◆5番(橋本) それと,先ほどは看取りのことが出ましたけども,在宅医療に進めていくということになっとろうかと思いますが,現在訪問介護,訪問診療,訪問看護,その辺はどういうふうな形で行っておられますか。 ◎保健課長(榊原) 現在も訪問診療,訪問看護は行っております。訪問看護のほうもかなりの患者様のとこには行かせていただいておりますが,なかなか訪問診療のほう,こちらのほうが医師の数が限られてるっていうことで十分には行き渡ってないということでございますけど,今度は医業収益増ということでございますので,もちろん訪問看護もですけど,訪問リハビリのほうにも力を入れていきたいというふうに思っております。出ていかなくてはなかなか医業収益の増にはつながりませんし,患者様のニーズに応えていくというような取り組みを,現場,町立病院,指定管理者と協議を続けていっておりますので,こちらのほうも28年度においては27年度以上の取り組みを行いたいというふうに考えております。 ◆5番(橋本) 次の電子カルテシステムのことをお聞きをしたいと思います。 よく町立病院へ行きますと,患者さんから非常に時間がかかるという,いまだにそういった声を聞きます。その辺がどうして早くならんのかなというのを説明していただければと思います。 ◎保健課長(榊原) 以前も申しましたが,電子カルテが入ったらすぐ待ち時間が短縮っていうふうには私はお答えしたつもりはないんです。これ,昨年11月1日に稼働しました。まだ現場が慣れてないっていうのもありますし,ミスがあってはいけませんので会計のところでダブルチェックっていうのを行っておりますので,会計のところで待ち時間が長いということで患者様から苦情があるというのはお聞きしております。他の病院に聞きましても,電子カルテシステムを導入して1年,2年はスムーズに稼働するには時間がかかるということでございましたので,そのとき10分程度は短縮可能というふうに申しましたので,いましばらく待っていただきたいというふうに思っておりますし,私も町立病院にかかっておりますけど,私の場合はかなり電カルが入ったことによって会計は早くなったと自分は感じておりますけど,そうでない患者さんもいらっしゃるということでございますので,現場のほうには早くなれて電子カルテの直接メリットをどんどん発揮していただいて,ああ,電子カルテ入れてよかったというふうに患者様に言っていただけるような体制を早急に構築していただきたいということは,町のほうからも現場のほうにはこれからも言い続けていきたいというふうに思っておりますし,直接メリットだけではなくて間接的なメリットも前も申しましたけど,他の,支援を受けてる先生方っていうのはお若い方ばっかりですけど,もう大学病院も県立病院も全て電カルです。ですから,そういう先生方も電カルでないと紙媒体というのは今なれてらっしゃらないということで,医師の確保にも役立っておりますし,29年度からHMネット,こちらのひろしま医療情報ネットワークのほうへ加入したいというふうに考えておりますので,これも電カルが入ったおかげです。これが本格参入になりますと,病院間とか病院と介護事業所,あとは薬局等の情報交換とか,共有されますので在宅医療等の推進も大いに期待できるというふうに思っておりますので,外来の患者様がなかなか短縮できてない,何のメリットもないっておっしゃるかもわかりませんけど,もう少し長い目で見ていただきたいというのが私からのお願いでございます。 ◆5番(橋本) それで,このシステムの導入によってもう一項目書いてあるんです。 広島県医師会のひろしま医療情報ネットワーク──HMネットへの本格的な利用が可能となり,病院と介護事業所等との情報交換,福山・府中地区を中心とした患者搬送,紹介等の頻度の高い連携病院との医療情報の共有が促進されるという文言が書いてある。これについては,これはもう始まっておるわけですか。 ◎保健課長(榊原) 先ほど申しましたHMネットですけど,これは平成29年度に加入しようということで,平成28年度中に体制を整えるということにしておりますが,このメリット,電子カルテ入れたんですからHMネットのほうには本格参入していきたいというふうに考えております。 ◆5番(橋本) 次の質問に行きたいと思います。 子どもの体力向上についてお伺いしたいと思います。 体力は人間の発達,成長を支え,人として創造的な活動をするために必要不可欠なものであると思います。知性を磨き,知力を働かせて活動していく源であり,生活をする上で気力,体力,知力が一体となって人としての活動が行われていくものだと思っております。そして,生きる力の極めて重要な要素となるものであると考えます。 そこで,町内の小学校,中学校生徒の体力は県内でどの程度なのか,そして体力の向上に向けてどんな取り組みを行っておるのかをお聞きしたいと思います。 ◎教育長(馬屋原) それでは,お尋ねの町内の小・中学校生徒の体力は県内でどの程度であるのかということと体力向上に向けての取り組みでございます。 ご指摘のとおり,体力の向上は,健康維持のほかに気力でありますとか意欲といった精神面の充実に大きくかかわっていると思います。それがまた,生きる力の重要な要素となっているということでございます。 町内の状況でございますが,先ほどご指摘の県との比較でございます。平成27年度,今年度の県の小学校5年と中学校2年のデータが手元に,これは基礎基本のかかわりということで来ておるわけで,小学校においては5年生,中学校においては2年生のデータでお示しをしたいと思いますが,町内の状況は小・中学校合わせて考えますと,男女ともに過半数の項目で県平均を上回っているという状況でございます。小・中分けて申しますと,小学校5年生におきましては,8項目中で県平均を下回っている項目は,男女とも長座体前屈と50メートル走でございます。それにプラスしまして,女子は握力とボール投げが県平均より劣っていると。したがいまして,県平均以下の小学校5年生でいいますと,男子は8項目中2項目,女子は8項目中4項目が県平均を下回っているという状況でございます。 中学校におきましては,これは中学校2年生でございますが,中学校は9項目ございまして,その9項目中,男女とも持久走と立ち幅跳びが県平均を下回っている。要するに,男女とも9項目中2項目が県平均を下回っているというふうな状況でございます。 この結果を受けまして,それぞれの学校におきましては自分の学校の課題を設定をしまして,体育の授業でそれぞれの発達段階に応じた指導とともに,中学校では部活動の充実,小学校におきましては日常的な体力づくりに取り組んでいるというところでございます。 以上です。 ◆5番(橋本) 車社会ということで,スクールバス通学ということで非常に歩くということが,近年子どもたち多分ないような気もしますし,家の中で遊ぶというのが増えておるかなという気がします。先ほどいろんな比較をされまして報告をされましたが,小学校,独自な取り組みがされて,体力面で,そういったところがあれば教えていただきたいと思います。 ◎学校教育課長(石田) 小学校の独自の取り組みということでございますけどが,春から秋にかけまして,ランニング,マラソン,柔軟体操をしております。それから,冬は縄跳び,それから短距離ダッシュなどしておりまして,天気にもよりますけどが,グラウンドとか体育館を利用して毎日実施をしておる状況であります。 ◆5番(橋本) これは学校だけではなく,家庭での家に帰ってからのそういった取り組みも必要かなと思います。食生活についても,偏食したりそういったことをすれば非常に体には影響があろうかと思います。そういったことも保護者に対して指導なりを行っていかなくてはならないと思いますが,今現在そういった指導も行っておられますか。 ◎学校教育課長(石田) 食育教育ということで,学校の中でも給食等を通じて献立の内容であるとか,それからその食材がどういうふうに体に影響するかというふうなことを子どもに伝えておりますし,またそのデータにつきましては保護者のほうにもお知らせをしとるようでございます。 ◆5番(橋本) それと,スポーツ少年団というか,青少年の活動,剣道,野球やらいろんなスポーツを通じて健全育成に励んでおられる団体があろうと思いますが,その辺の団体の数,もう把握しておられますか。 ◎生涯学習課長(片岡) スポーツ少年団の数でございますが,平成27年度神石高原町生涯学習課のほうで登録しております団体は6団体でございます。会員登録の子どもたちの数としましては220人,指導者については保護者の方が専門的な知識を持っておられる方で指導していただいてるというような形です。 ◆5番(橋本) 体育協会等とのかかわりは何かありますか。 ◎生涯学習課長(片岡) 体育協会へのかかわりというのは,各地域の体育協会へ一括補助金という形で出しまして,その中で,地域で一般の方を対象としたり子どもたちを対象にした事業を行っていただいて,体力づくりに励んでいただいているというような形でございます。 ◆5番(橋本) 最近テレビを見ておりますと,組み体操,運動会シーズンが4月,5月,運動会が始まるわけですが,組み体操について千葉県の教育委員会は何か中止したというのがきのう報道されとったような気がしますけども,この組み体操については広島県教育委員会は何か方針が出されておりますか。 ◎学校教育課長(石田) まず,町内の組み体操の実施でありますけどが,各小学校のほうでは実施をしております。それから,中学校のほうでは,昨年の例でいいますと,三和中学校のほうは日程の都合で実施をしておりませんけどが,神石高原中学校のほうでは体育祭のほうで実施をしております。 この組み体操の見解でありますけどが,学校の組み体操の事故を受けまして,報道でもありましたが,大阪市の教育委員会ではピラミッドタワーを禁止をする,あるいは学校によっては段数に制限を加えるとか,そういうような形で判断をしているところもあるようであります。広島県の教育委員会では,中国地方の県教育委員会が国の一律の規制には慎重であるという体制の中で,子どもの体力やクラスの状況,それから練習時間など,現場でしかわからない要素も多く,各学校で協議し,判断をするというふうなことで見解を出しておりまして,それを神石高原町の教育委員会においては現在は注意喚起にとどめ,いずれ県が示す見解を待って,これから対応をしてまいりたいと思っております。 ◆5番(橋本) 子どもに対しては子どもの自信につながると思います。難しいことをみんなと協力し合ってやるということは,これも挑戦なんです。やるということは,一体感とやった後の達成感が味わえるということで,十二分にけがのないようにサポート体制をとれば,ぜひこれはやってほしいなと私は思っておりますので,よろしくお願いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(藤田) 以上で橋本議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午前11時57分) ○議長(藤田) 再開いたします。(午後1時15分) ◆11番(村上) それでは,一般質問8番目の村上でございますが,質問に入らせていただきます。 質問は3点ほどあるんですが,まず第1点目から始めさせていただきます。 今年度の施政予算は,若者や女性が主役となり,持続可能で住みやすい農村の社会にチャレンジするという集大成となる予算を述べられており,若者が夢と希望を持ち,安心して子育てができる住環境の実現と雇用の創出による働く場所の確保を最重点と掲げられており,非常にすばらしい予算だと思います。 そこで,まず第1点目でございますが,地域資源を生かした活力ある産業と交流の町についてでございますが,地域資源を活用した魅力ある産業の育成は,人口減少に歯どめをかけ,地域活性化を図る取り組みとして最も重要な課題であると述べてあります。本年度も引き続き,新たな特産品の開発や6次産業化の推進,神石高原町ブランドの確立,情報の発信等を行い,地方創生事業に取り組むとあります。そうした中で,国や広島県の農政施策予算が本町の農業の活性化及び雇用創出にどう本町の予算化に結べてあるのか,またTPPの大筋合意を踏まえた農林水産業の体質強化対策の施策をどう本町の予算化に結べてあるかについて,町長の政策をお伺いしたいと思います。 ◎町長(牧野) 村上議員の第1点目の質問でございますが,お答えをいたします。 質問としては,国や県の農政施策予算の農業活性化及び雇用創出,TPPにかかわる農林水産業の体質強化対策への所見でございます。県とどういうふうな,県のなにと我が町の農業予算の関係ということだろうと思います。 TPPの大筋合意を踏まえて,国がTPP関連政策大綱に基づく対策として,経営力向上など攻めの農林水産業に向けた政策を推進するとしております。その対策として,従来から実施しておりました国庫事業に加え,新たに5つの基金事業,農林水産関係を創設しました。県も独自に広島農業創生事業を新規に創設し,平成28年度から施行するとしております。この広島農業創生事業は,本町がトマト団地開発に向け,ずっと言い続けてきた新規就農者への初期投資の軽減が図られなければ就農に結びつかないと,こうした支援内容を盛り込んだ事業であって,こういったことに対しても,県とJA中央会が基金を創設し,ハウスのリースを行うという画期的な内容であると思います。本町の思いが盛り込まれた内容であり,大いに評価したいというふうに思いますし,積極的に活用したいと思います。 さらに,国や県の事業予算を本町の地域活性化にどのように活用しているかという質問でございますが,我々は限られた町単独の財源では十分なことができませんので,国や県の事業予算を最大限活用していく,そういうところでございます。これは例年そうでございます。詳細については産業課長から答弁させますが,このトマト団地のフォローアップについていろいろと農水局と協議してきましたが,どういう予算がついたかということで,この間ファクスを農林水産局のほうからいただきましたが,一番のなにが豊松の選果場でございますが,これも国のほうの産地パワーアップ事業で要望もしとるし,県もそれになにをするということでございまして,研修ハウス等は青年農業経営者育成支援事業の中で対応する,ハウス用地を借りる場合は園芸用農地確保支援事業で対応すると。研修ハウス農地の整備には園芸作物条件整備事業で対応すると,こういうこともファクスでいただいております。 もう一つ,トマト団地をする場合には,県営の仙養の畑かんの修理が欠かせない喫緊の課題であったわけですが,このダムの調査をまず28年度にして,漏水する箇所があれば全面的に補修するというお答えもいただいておりますから,トマト団地には大変なダメージでございましたが,そういうふうに何かこの本町の農業支援にも新たな展開として取り組んでいただいているようでございます。 詳細につきましては,産業課長から答弁いたしますので,よろしくお願いします。 ◎産業課長(瀬尾) お答えいたします。 今町長の答弁にもございましたけれども,単独の町費の財源だけではなかなか十分な施策が図れないということで,基本的な考え方として,国や県の事業を最大限活用してやっていくというスタンスで取り組んでおります。 具体的には,既に取り組んでいる事業といたしましては,議員より7つの事業でご紹介いただいております。そのうち細事業に分けますと,これ,国の事業と県の事業も含んでなんですが,15の事業が含まれておりますけれども,こういった事業も加えまして,本町では18の事業に取り組んでおります。28年度の一般会計,それから特別会計等予算書の25ページ,26ページにお示ししとる18の事業でございますが,合わせて2億5,658万円の歳入を見込んで,この事業に28年度取り組んでいきたいというふうに考えております。 それと,TPP関係で,国が新たに5つの事業,これは基金を27年度の補正で創設いたしまして,これを28年度に繰り越しして行っていく事業でございますけれども,先ほども町長も申しましたように,産地パワーアップ事業,これはトマトの選果場でございますけれども,これも国のほうから正式な採択が出ました段階で,28年度中に補正という形で取り組んでいくように現在のところ考えております。 以上です。 ◆11番(村上) 本町の財政が厳しいということで,国・県の費用を最大限生かしていくということでございますけれどもが,できるだけそうしたお気持ちはあるんだと認識したんですが,今年度の予算の中にもまだまだそうした予算を十分使い切ってない科目があるんではないかというふうに思うんですけれどもが,そうした姿勢があらわれてないというのは,今の中でも今は検討して補正予算で次の状態で予算を組むという場面のトマトの選果場とかというのも,今の予算では載ってないけれども次の予算で対応するとか,今の仙養のダムの補修についても今回の予算にはついてないということで,一応そうしたお願いはしておるというふうにお聞きしましたけれどもが,当初の予算にそうしたものが上がってないということが不思議でいけんのんですけれどもが。そうしたことが当初予算になぜ盛り込まれていなかったかということは,そうした問題を意識をして国なり県の予算の獲得の気持ちが薄いのではないかというふうに思うんですが,そうした面をできるだけ足しげく通って獲得をしていただくことが,厳しい財政において単独一般財政だけでは到底やっていかれないということでございますので,できるだけそうした国なり県の予算の獲得に努力していっていただきたいと思いますが。そうした中で,最低でもこの本町の予算が,担い手が生活をしていく上において厳しいということは本町のほうも理解はしておられると思うんですけれどもが,最低でもそうした1次産業の所得向上にどの程度底上げを今年は思っておるんだと,こういうふうな力をつけていってもらいたいと思っておるという執行部の気持ちがどの程度こうしたものにあらわれてるかについて,再度お聞きしたいと思います。 ◎町長(牧野) 先ほど課長が言ったのは,選果場の整備については国のほうが産地パワーアップ事業で,それを県が要望しとるということですから,うちにそういうものを予算化,予算の計上をしてないというんじゃないんです,逆なんです。うちのほうが要望をしとるが,県のほうが国の産地パワーアップ事業で要望中と,ここへファクスでそういうふうに答えきとるんです。 それから,ちょっと誤解があるんかなと思ったのが,我々が県,国のほうへ農業政策のことを余り言わないからこうだろうと。違うんです,言ったのは全部が全部通らない。それは,国,県の事業はすごいボリュームがあるんです。ただ,うちにどれだけ対応できるか,どれだけうちの農業にプラスになるかというとこは取捨選択しないと,何もかもやるというても農家の人も困りますから,そこのとこは理解をしていただきたいと思います。 以上です。 ◆11番(村上) トマト選果場も,予算化には今回も上がっておるのはわかりましたが,そうしたことも大きな事業については本町の単独事業では難しいということでございますけれどもが,今のおっしゃるように,事業を取り込んでいく場合には広島県が決めておる広島農業創生事業に1億6,700万円とか,いろいろなその中でも事業が県が示しております。そうした農地中間管理事業なり,また新規就農者育成交付金なりも3億2,500万円とかというふうに県が組んでおりますけれどもが,そうした県の予算が本町のこの予算の中にどの程度入っておるかというのが,こんだけ頑張って神石高原町は予算を獲得しとるんよという姿を打ち出してほしい。予算は組んであるけれどもが,その中でもこんだけ国なり県の予算を獲得しとるんよと,一般財源だけではなしにそうした予算も獲得しとるんだというのを全面的に住民にアピールする必要があるんではないかというふうに思うわけでございます。そうした面で最低限底上げを,この程度本年度は思っておるんだという部分を聞きたいというふうに思うわけです。 ◎町長(牧野) 詳細については課長が詳しく申し上げますが,私の感覚では農林業の予算というのは単独事業は極めて少ない,ほとんどないと思います。ですから国・県の事業,何か誤解されとんじゃ,とってないように。うちに農業政策の予算というのは単独事業はほとんどありませんから,理解していただきたいと。 ◆11番(村上) 単独事業はほとんど使ってないということですが,今度の予算のときにも質問しようと思いますが,県の予算を使ってない事業が多々あるんです。ですが,今回そうした予算の部分についてはまた予算の審議会のときにお聞きするとして,まだまだ県の予算をこうした面で使ってほしいなという面々もありますので,その部分については予算のときに再度申し上げたいと思います。 そうした面で,答弁がまだないのが,今の言う底上げの部分を,和牛なら和牛でどの程度この神石高原町には力をつけてやってやりたいんだとか,新規農業者にはいろいろ予算組んであります。そうした面で力をつけていきたいんだという部分がご答弁をお願いしたいと思います。 ◎産業課長(瀬尾) 事業個別のご説明がありますので,私のほうからご説明させていただきたいと思います。 まず,畜産でございますけれども,先般12月の議会でもご指摘いただきました畜産クラスター,こうした事業に積極的に取り組んでいってはどうかということと,それから議会からの提言でございます神石牛をもう少し頭数を増やすために思い切った施策をしていってはどうかということを受けまして,先般この畜産クラスター制度に取り組むように協議会を立ち上げたところでございます。 その中身といたしましては,畜産用の機械のリースの助成を,今回国が示したTPPの基金を財源といたしまして,リース融資制度,これを活用していきたいというふうに考えておりますし,それから神石牛の振興ということで,さらに頭数を増やしていくために5年間で今2,000頭ベースを3,000頭に持っていくための時限的な施策として,1頭,肥育の導入,購入した場合,これを17万円を20万円に,それと繁殖のところの市で購入する場合,現在1万8千円を5万円にというところで,5年間で期限つきの施策として4月1日より始めていきたいというふうに考えております。 それとあわせまして,今度農業のほうでございますけれども,これも先ほども町長の答弁にもありましたトマト,本町であればトマトが主要な事業になりますけれども,この部分の選果場のところを県から国へ要望しとる段階でございまして,これを選果場の能力をさらにアップしていくために,これも基金を,国の基金を財源としてやっていきたいと,こういったところでの特徴をあらわした施策をもって進めていきたいというふうに今考えております。 ◆11番(村上) 広島県知事は,そうした農業に農林水産チャレンジプランということで,今回の報道陣に,RCCやなんかの答弁の中に世帯所得500万円になるというところを目指していきたいというふうに明確に数字を上げて答弁されております。そうしたふうに,本町もある程度底上げの力をどの程度までどうした面でこういうふうに上げていっておりますよと,努力しておりますというものを農業生産者の方に力強いご意見がいただきたいというふうに思ったわけです。 続いて,2点目の問題についてご質問させていただきますけれどもが,豊かな地域特性や資源を活用した魅力を創造し,神石高原町の地域力強化についてでございますが,地方創生をスローガンに,顕在するさまざまな課題に向き合い,地域力を回復させる活力を取り戻す取り組みを全力で進め,新たなまちづくりの創造に挑戦していくというふうに掲げられております。若い世代を中心に地域の価値に共鳴し,活動する人材を増やし,地域づくりの原動力となる多彩な主体の活動を促進するために,地域を支える人づくりに重点を取り組む姿勢についてをお伺いしたいと思います。 ◎町長(牧野) 村上議員の2点目の質問でございますが,地域特性や資源を活用した魅力創出と中山間地域の地域力強化について,地域を支える人づくりに重点的に取り組む姿勢はということでございますが,このプロジェクトについては県と市町で構成する実行委員会が実施主体となっておりまして,本町としても当初予算へ負担金を計上しているところでございます。 また,平成28年度からスタートする中山間地域人材ネットワーク事業ですが,県が平成26年度に策定した中山間地域振興計画に基づくものであります。また,この計画は,中山間地域の価値に共鳴する多様な人材の実践活動による里山,里海といった経済指標だけでなく,語ることのできない地域の豊かさを100年先の未来につなぐことを基本目標としております。来年度において中山間地全域を対象とする県民参加型の交流イベントを開催することによって,多様な人材のネットワークづくりを加速化するための起爆剤となる県民参加型プロジェクトを展開する予定でございます。 また,昨年から実施しております首都圏在住者とのつながりをつくる里山ウェーブ拡大プロジェクトも継続して実施するよう計画しており,いずれも本町に新しい人の流れをつくるための取り組みでございます。これは,先ほど言いましたように町もその負担金を出した事業でございますから,県の事業とすれば大きに見えるんですが,それを二十三,四町に割りますと,大変多くはないということも言っておきます。 ◆11番(村上) 多くの予算ではないとおっしゃられましたが,かなりそうした面についても県は予算をつけております。本町の未来をリードし,サポートする人材の教育,確保をするために若手リーダーの育成が,地域の意欲を湧かすためにもそうした人たちの活動は重要ではなかろうかと思います。首都圏の在住者を地域に呼ぶということでございますけれども,そうした部分を現在でもやっておられる地区もございまして,機運醸成のために,機運を高めるためにそうした支援策をどのように組んでおられるかについて,再度お聞きしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 先ほど町長答弁しました中山間地域人材ネットワーク事業というのが,広島県のほうで新たに始まります。この中山間地域人材ネットワーク事業は広島県が中心となりまして,県内の中山間地域に当たる19の市町,これが参画をすることになっております。実行委員会形式という形になりますので,平成28年度におきましては,神石高原町からこの実行委員会の負担金として59万6千円を当初予算のほうに計上させていただいております。 実行委員会で,じゃあ何をするかということでございますけれども,中山間地域の振興計画に基づいて,この中山間地域に新たな人の流れをつくっていくというふうなものであったり中山間地域を活性化させるということではございますが,今県のほうから示していただいております事業の内容としましてはチャレンジプロジェクトという名称になっておりますけど,それぞれの地域でまちおこし等に取り組んでいただける団体,これに対して最高50万円という補助金,2分の1の補助額でございますけれども,それを予定しておるようであります。また,そのイベントといいますか,それを実施するに当たってはアドバイザーの派遣というのも考えておられるようであります。そのほかにつきましては,広島県として,この実行委員会として,県内の中山間地を考えるちょっと大きいイベントというか,そういったものを考えておられるようでございます。 また,神石高原町としましては,昨年実施をしました里山ウェーブというもので東京のほうの大学生を中心に来ていただいて,いろいろ神石高原町を見ていただきました。昨年は幾ばくかの県の補助金をいただきましたが,28年度はもう県が補助金を打ち切りでございますので単独でやりますけれども,せっかくできたつながりでございますし,大学生からの提案もあったり,東京の在学中であれば神石高原町というものをもっと学生にも広めてもいいというふうな気持ちで持っていただいておりますので,28年度においてもこのつながりを大事にしていきたいというふうな思いでおります。具体的にどういったことをやるかというのは,この3月22日にもまた東京で彼らとも会いますので,その中で詰めていきたいなというふうに考えております。 ◆11番(村上) 今のまちづくり課長,大分理解されておるなというふうに思いましたけれどもが,今の言う本町に機運醸成がしておる各地区,そうしたものをまとめて県のほうへ本町ではどういうものをやっておるんだということをしっかり把握していただいて,こういうものが今後どういうふうに予算づけをしてほしいということを,一義的に50万円くださるという分ではなくて,内容を充実していくにはこんだけの予算じゃなしにもっと欲しいんだという部分を強く言ってもらうようなことに行っていただきたいと思いますし,そうした連絡を密にやっていただきたいと思います。 続いて,3番目の問題ですけれどもが,県教委に考え方とかというものを要望したいと思いますけれどもが,油木高等学校の寄宿舎,調理場の解体工事が行われておるわけですが,本町のほうにこうした説明があったのかについて,まずお伺いしたいと思います。 ◎教育長(馬屋原) 油木高校の寄宿舎の解体について,本町に説明があったかどうかというご質問でございます。広島県の教育委員会から神石高原教育委員会へ,寄宿舎解体についての説明はございませんでした。 以上でございます。 ◆11番(村上) 今までも県のそうした建物なり土地を開設して新たに物をつくるときには,地元にはそうした土地の確保をするのに非常に骨を折って今まで提供しておるわけですが,そうした提供するときには地元が骨を折って,めぐときには勝手にめぐというような行いが常識では考えられないんですが,そうした県教委の威厳にかかわると思うんですけれどもが,そうした面で町として利用計画はなかったのかどうかについてお伺いします。 ◎町長(牧野) ええですか,こっちから答弁して。 それじゃあ,私のほうから答弁します。 実は,これは高等学校の新しい寄宿舎が市場のかわりに出とる。これは大変な思いで県教委もしていただいたと思います。今高等学校へあれだけの新しい施設をするというのは,油木高校へ対する県教委の大きな期待と評価のたまものだと思っております。ですから,それは感謝すべきであります。 その後,今問題の不用になった寄宿舎,そのことをお問いだろうと思いますが,これはうちの情報として,トマト団地をつくるときに新規就農者の一時的な寮というか,寄宿舎にしたいというような思いで,その当時の産業課長が県のほうへ問い合わせていろいろと協議はしたんですが,うちのほうがあれだけ老朽化したのへ人を入れるんもいかがなもんかといって辞退というか,そのことは不成功に終わっとるんですが。そういったことがあって,県のほうにも町の教育委員会へこういう施設を使わないかとかというお問いがなかったのかなと思うんですが,このことについて私は全部掌握しておりませんが,県教委のほうからうちのほうにそういうことがあったかなかったかというのは,産業課長から多分説明が。 ◎産業課長(瀬尾) 当時課長ではなかったんですが,課長補佐ということで課長の横におったんですけども,今町長が説明いたしましたように,トマトの夏場の芽欠きとかそういった作業員さんを一時的に宿泊できるような施設ということで,町内の中学校の寄宿舎であったり,それからそういった泊まれるような施設を模索しておりました。そういった中にあって,なんと油木高校の寄宿舎も大分古うなっとるし改築というような情報を得まして,町のほうから県教委のほうへ問い合わせいたしました。結果については,先ほど町長が申したとおりで不調に終わったんですけれども,そういったことはありました。 ◆11番(村上) 今,産業課のほうが新規就農者の研修場所として使いたいというふうな気持ちもあったように答弁でございました。そうしたトマトの部分について,その面積を寄宿舎をそのまま使っていくということも重要でいいんではないかと思います。県が一方的にめいで,これめぐのに3千万円以上かかっとるんです。そうした建設しておるのをめげば済むという問題もあるかもわかりませんが,この間の三原市の旧緑ケ丘女子商業高校が,解体せずにそのまま売買されて市の予算額よりは高く民間の方が買われたという,新聞で掲示されておりましたけれどもが,こういうふうに今の状態であそこを3千万円もかけてめがれても,使い道というか売買のされる値打ちがそんだけもうないと思うんです。だったら,本町が持っておけばそれをめがにゃいけんようになるけえ,心配なけえ持たんほうがええという意見もありましょうけれどもが,無駄にめぐ費用,焦ってめがんでも検討する余地は十分に残しとってからでも,わしはめいでもいいんではないかと思うんですが,そうした県の姿勢というのが,めげば物が足りると,もう迷惑かけんけえいいという物の考え方,そうしたものが予算の執行体制からしても私はおかしいように思うんですが,本町のほうからそういうことを言うのもおかしいかとも思いますけれどもが,そうした物の考え方がちょっと理不尽に思えるというようなことでございます。そうした面についても,本町のほうから県のほうへも私は,本町の中にでもめいだまんまの土地が残ったまんまになっとるとこがあるのをご存じだと思うんですが,どうにもならん,売れもしないしそのまんまになっとる,草ぼうぼうになっていくというふうなことになっとるんが現状ではないかと思うんです。ですから,そうしたものを最善に利用する方法を考えていかんといかんのんだが,本町にどうしょうかのというふうな意見は聞くべきではないかと思うんです,県教委が。そうした面をやかましく町のほうから指摘されるべきではないかというふうに思います。 それと,解体をした場合に,道路が非常に傷んでおるのが現状でございます。陥没しておりますし,それからマンホールが宙に,10センチぐらいほとりがずっと下がったような状態で危ないような状態でございます。建設課のほうからやかましく県教委に対して注意をするようにお願いしたいと思いますが,そうした面についてをお伺いしたいと思います。 ◎建設課長(国重) 解体工事に伴う道路の破損箇所につきましては,油木高校を通じて完了後に復旧を行うよう調整を行っております。 ◆11番(村上) そうしたことによって,住民が気持ちよくそうしたとこで提供したり,また後片づけをきちっとできたということをしていただかないと疑問が残るというふうに思いますので,適切な処理をしていただきたいと思います。 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(藤田) 以上で村上議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は14時5分とします。(午後1時52分) ○議長(藤田) 再開いたします(午後2時05分) ◆10番(木野山) いよいよ最後の一般質問となりました。大変お疲れと思いますが,よろしくお願いをいたします。 私は所信表明の予算の中で2点ほど聞くようにしておりますが,町長と教育長にお願いをするというふうにしております。その部分で,ほとんど予算についてですから,大枠で既に同僚議員からの質問で僕が聞こうと思ったことはほとんどお答えになったかなとは思うんですけれども,改めてお聞きをいたしますので,ひとつよろしくお願いを申し上げます。 町長は,さきの新聞報道によりますと今期限りで年齢等のご理由で引退を表明をされております。このたびの町長施政方針の中に,平成28年度の予算は合併後12年目となり,私としても集大成となる予算と考えております。これまで継続的に取り組んできた各種事業の課題や成果を分析し,健全な町政運営を踏まえ,切れ目なく引き継ぐことが私に課せられた責務であると考えていますとあります。まさに町長は,就任以来取り組まれた数々の町政運営をまとめ上げられた最後の集大成となる予算でございます。今までに取り組まれた町政運営の成果と課題について,大局的にどのように判断をされているか,結果として本年度当初予算に込められた思いというものをお聞きしたいなと思います。 それと,定住対策を大幅に見直したというふうにありますけれども,この見直しは分析の結果導かれたものというふうに思いますが,その要点と目標は何か。 それと,町の今後の見通しということでございますが,先般は日本の創成会議を踏まえて,町内には,本町はもう単独ではもたないんではというような意見を言う方もおられます。これについてどのようにお考えか。町長は就任以来,あくまでも単独町政維持,ゴーイングコンサーン,住んでよかった町,神石高原町を目指してるる運営をされてまいりましたそのかじ取りでございます。私の思いは共有をしておりますけども,本町を取り巻く諸条件を勘案をいたしますと非常に厳しいと言わざるを得ない。今後の見通しと切れ目なく引き継ぐために,これだけは私は押さえておきたいというような施策がございましたらお願いをしたいと思います。そして,長期的にはどういう戦略を持たれたのかということもあわせてお聞きをいたします。 ◎町長(牧野) 最終的に木野山議員の質問でございますが,私も大分疲れておりますが,精いっぱい答弁したいと思います。 平成28年度当初予算についてということで,その中で2つに分けておられますが,まず第1点の町政運営をまとめ上げた予算の分析結果と課題は大局的にどうかというお問いであったと思いますが。2点目はまだ問いになってないですね,今後の見通しも問われたんかな。 じゃあ,2点です。わかりました。 それじゃあ,1点のほうから答弁いたします。 この成果としては,債務の解消として出ておりますが,端的に言えば,現在の町債の残高は131億円ございます。これを財政調整基金あるいは減債基金,これ60億円余りですが,これを相殺すれば大体20億円余りの基金としてまだ残ります。ですから,これが大きな成果というふうに思います。 それから,基金の積み立てを2つほど書いておりますが,それは今言ったように50億円ということでございますが,答弁書に書いておるのは,まとめてみたらそういうことであります。 それから,もう一つ言えることは,無借金の状態ともう一つ,健全化比率の改善,実質公債費比率がもっとも低かった21.9%が今10.1%,27年度決算では9%台,一桁になる見通しでございます。それとあわせて,将来負担比率がマイナス56%。ですから,現段階では将来負担というものは一切ないと言ってもいい,それは県下でも指折りでございます。そういったものが成果であろうと思います。 課題としては,収入の50%が交付税に依存しております。財政力指数が20%,財政力指数が実際が今低いから交付税があるということでございます。それと,自主財源の確保が最重要課題であるというふうに思います。 今後の目標として,ちょっと本町がもたないという意見もあったと言われましたが,本会議で元議長がそこまで言われるんなら,私もこれに反論はしたいと思うんですが,実は確かにそれもあります。しかし,今の人口減少になって,地方自治法で今のとこは1,000以下でも町村が200ぐらいあると思います。ちょっと減っとるかもわかりませんが,自治法でそんな人口が少ないとこは基礎自治体を認めないという法律をつくればこれは消えます。じゃが,今そんな極端な法律ができんとすれば,これは継続できます。もたないというのは,確かに実態とすりゃあそうだと思うんです。そんなのは,今うちがもたないといったら福山市,合併する以外ない。福山市は健全財政を貫くといって,非常に中山間のなにを抱き込むというのは極めて消極的です。ですから,そのことは福山から一切聞いておりますが,そこのとこで法律でもできれば福山市の抱かざるを得ないが,今ここでうちがギブアップしたようなことを言うたら,また法律ができるというてもなかなかこういう団体まだたくさん全国的にはありますから,こういうことは腹に持っとっても口に出すのは最終的にしてもらいたいと私は思います。そうしないと,神石はそうは言うてもどっか行くんで,そしたら福山市もそう早う抱くようなんは言いません。どういう条件で来るんならというようなことになります。ですから,身売りをするような話は,私は一切禁句じゃと思っております。それが答弁であります。 それから,今後の目標でございますが,3つの過剰の解消に継続的に取り組む,これは昨日から言っているとおりでございます。行財政改革の必要性,定員の適正化計画の確実な実行,新町建設計画等に基づく計画的な事業実施,合併から取り組む継続事業の見直し,成果と課題の検証,これを昨日から言いましたが,成果と課題の検証をして,これは1年に1遍じゃなしに部長は四半世紀ごと,年に4回ぐらいはそういうものをして,見通しと成果ということにしていきたいという思いでございます。 それから,歳入に見合った歳出による予算が必要であるということでありまして,これが1点目の質問に対する答弁といたします。 それから,2点目の本町の今後の見通しでございますが,人口減少や高齢化の進行に歯どめがかからず,交付税,国県補助金等に依存する財政運営が避けられない,大変自立が難しいというのはここでも言えると思います。各種基金の取り崩しも想定され,さらに厳しさが増す。今後の地方創生の取り組みが町の方向性を決めると言っても過言ではない。地方創生に我々が全てをかけるという思いで計画をつくっとるわけですから,そういう思いでございます。これは,文書にすれば昨年策定したまち・ひと・しごと創生総合戦略の確実な実行をスピード感を持って対応することが重要,肝要であるというふうに思います。 それから,施策としては子育て支援の充実,これは出生から育児,小・中学校までの成長過程において切れ目のない支援を包括的に実施し,若者世代の負担を軽減させ,安心して子育てができる環境を整備する。これがまず言えると思います。いずみ保育所の整備等子育て環境の整備を充実,段階的に進め,子育てしやすい町として広くアピールしたいというふうな思いであります。 それから,基幹産業である農業,畜産及び商工業の振興が大事であると。これはトマト生産拡大に対する新規就農者の確保,育成,畜産振興における神石牛ブランドの確立に向けた取り組みの強化,地元企業に対する支援の充実に向け取り組むと。 それから,協働のまちづくり,これを協働支援センターの立ち上げと体制の確立,こういうことが側面的に必要であるというふうに思います。 それから,第2の定住団地の整備,星の里いせき定住団地の成功を受け,新たな団地計画に取り組む。補正予算関係でしますが,こういったことが重要であると思います。 それから最後に,長期的な戦略としては,まち・ひと・しごと創生総合戦略の実現に向け,総力を挙げて取り組むと,こういう姿勢が求められておると思います。弱気にも人間なるわけですが,そこのところは積極的に果敢にやろうという意識,それがないとだらだらっときたら本当,雪崩式に落ち込みますから,そういう強い強い意志を持ってやることが肝要であると思います。これは執行者もそうですが,議会の皆さんもそういう意志を持って力強く町民に説得していただきたいというふうに思っております。よろしくお願い申し上げます。 以上です。 ◆10番(木野山) るるお疲れのところを漏れなくご回答を賜りましてまことにありがとうございました。私は町がもたないというのは一切思っておるわけじゃなくって,非常に厳しいという意味で,そういう意見も耳にしたよということを文章にしただけで,それは絶対に町はこれからどんどん維持していかなきゃいけないし,大きくできりゃあしていかなくてはいけないというふうに強く思っているもんですから,そこんところは誤解がないようにお願いをしたいなというふうに思います。町の施策等につきましては,るる同僚議員からかなりの深い質問もあったりして,施策については本当に詳しくご説明を賜りましたんで,私は1件,範囲を絞って財政の面の辺でお話をお聞きしたいなというふうにも思います。 行財政改革なくしては町の発展はなしということを常に日ごろから町長は口に出されておりますし,昨日ですか,同僚議員の質問の冒頭に,合併をしたときにびっくりしたと,非常に財政が厳しかったというふうに考えて数々の改革をやったと言われたと私は理解をいたしました。そういった意味で,過去を振り返って,時間がありますので少しいただいて,行財政改革,何をされたかというのをメモしたんで言ってみます。 これもう非常に厳しいというふうに町長思われたんだろうと思いますが,1期目,1期目で計画と,それから組織の体制をがらっと変えるといいますか,そういうふうな思い切った改革をこの4年間でされたんだなというように私は改めて感じました。何かと言えば,平成17年には既に過疎地域の自立促進計画前期,後期,これの計画,それから合併した当時のそれぞれの町村が持っとる総合の合併長期計画,それを持ちながら新しい新町の計画をすぐ手がけておられます。そこでもう,合併当時の総合的なそれぞれの市町の持っておる予算,それはもう二百十何億円でとてもじゃないけども足りないよというとこから,そこで現実になられたんかなと思います。ですから,行財政の改革の審議会を設けて,財源不足に対して合併交付金の前倒しの計上とか,財政調整基金わずかしかなかったですけども,あるいは地域福祉基金という,そういうものを早急なうちから取り崩しをされて,初年度にもう行われております。それと,合併の町村がそれぞれ計画をしておりましたんで,新町になって今までやっとった町の,あるいは村の計画をないがしろにしてほしくないというのがあったんか知りませんが,新町の計画を立てたときには地域審議会というのを設けて,そこで諮問をせにゃいけんというようなことまで合併協議会の中で決めておりました。地域審議会では,コンセプトは違いますが,今の支援センターの構成によく似とるんですが,一つの組織をつくって,そのときは県から来る合併交付金を10億円を10年間で1億円ずつ分けて,各町村が4つに分けて2,500万円ずつ使おうじゃないかと,それはもう独自にその地域の考えでやろうというふうなことが合併協議会のときに決まっとったです。もう10億円ですから,それは1年ごとに1億円,非常に大きな金額ですが,それを使うのは今円卓会議というふうに想定されてますけども,その審議会長を中心に各自治会長や女性会の代表,老人会の代表,あるいは支所長の関係,あるいは地元の議員,我々の議員も含めて一つの審議会をつくって,どうやって使うんかということを審議をして,そういう組織ができとったです。けども,もうお金が全然ないということなんで,ようご存知と思うんですが初年度の早いうちからもう審議会はやめようやという提案をされて,1億円も,17年12月が4,800万円落とす,それから19年3月には3,200万円,20年3月には2千万円というふうに段階的に総額も落とすし,既に10億円のうち8億円はもう合併当初に使っとるんよと,予定があるんじゃけえもうそんな,そういう厳しい町長の姿勢です。我々は物すごい反対しました,私は合併協へおったけえ。ですけども,すごい気迫というか,信念を曲げないという改革の気持ちが伝わったんでしょう,議会全員賛成で,審議会なくして思い切った改革に賛同いたしました。そういうこともあったし,17年12月には指定管理制度を導入されております。それから,18年3月には収入役がなくなったです,収入役,三役の。今は会計管理者というふうな名前になっとるんだけど収入役がなくなった。これも私は非常に反対した覚えがあるんですけども,そういう大きな改革も,組織ががらっと変わるようなことを初年度にやられております。18年3月にはウインズコートホテル,これも3億5千万円で売却するよと,それもやられました。それから,19年には三和支所も廃止をされとる。20年には公民館を合併して4館にしてます,今の町で。それから,20年6月にはふるさと納税制度,これも導入をされたり,それから20年9月には町立病院の指定管理者制度,それも取り入れて,県の病院を町に仕方なく移管を受けてどうするかということの議論もされております。それで1期目が終わって,もう2期目ぐらいから改革はどんどんやらにゃいけんのんですが,既に今度は前向きの挑戦の制度が入ってきております。1年目も,福祉事務所新設をしたり乗り合いタクシー,あるいは農業公社の統合,井関の団地の構想ももう20年にはスタートをしております。それから,和牛の団地も,それも事業は始まっとる,いろんな形で前向きの施策をされとるなと思いました。もう2期目の21年には地域支援員,源流の里の条例とかそういうもんをやったり夢プロジェクトで未来を考えたり,そういった新しいところへ向けておられる。21年にはCATVに20億円ぐらいの予算をかけるというふうなこともやられて,思い返すとすばらしい改革,それも自分の信念を曲げないでやられたということが今回の債務の解消につながって,さっき言われたように,もううちは無借金なんですよというような状況にまで持ってこられた。この点については,私も過去に2度ばかり今の町政の状況でこうなっとるよということをお話をしながら,もうちょっとインフラに投資をしたらどうですかということをつけ加えて一般質問をした記憶もございますけども,改めて言えば,131億円の債務の中で辺地債や過疎債,あるいは臨時対策債などが約5割ぐらいありますんで,本当にそういうのを大ざっぱに計算すると,もう50億円を割る借金,片や借方の基金の積み立てのほうは111億円ぐらいになっとると書いてありますが,そういう感じで,表を出して県の発表で見ると,うちは県下,下から3番目ぐらいの個人の債務が多いよというふうに表には出ますけれども,実質はそんなことじゃなくてすばらしい改革はできたなというふうに私は思っております。 その中で一番,先ほど町長が言われた回答の中で,諸施策はいろいろ言いましたんでそれに向けて実行していただければいいんですけども,自主財源の確保が最重要課題であるというふうに言われました。そこで自主財源を確保するにはどんなことがあるかなと思っていろいろ考えてみたんですが,その辺,町長今思いで自主財源を確保するには2つ,3つあろうと思うんですが,どうお考えでしょうか。僕ばっかりしゃべってもいけないんで,多少。 ◎町長(牧野) あなたとは,1期目からその辺へあなたがおられて一般質問で時間いっぱいいつもやりょうったです。答弁というよりも,こちらが議論しようと。だが,議員必携には答弁とは言ってないんです,論議を尽くせと,こういうことが書いてあるんです。ですから,私は論議したい,議長等々は答弁しなさいというんだったが,あなたとはかなり意見の隔たりがある中で,討論し合う中ではわかりましたと,私もあなたの迫力に白旗を上げたこともあるし,私が逆にあなたの旗をとったこともあるし,いろいろな思い出はあります。激論する論客であったと思いますが,私がこれだけ改革ができたのも,議会の皆さんが論客,それぞれの方が論客で,木野山流あり松本流ありでいろいろあったわけですから,その中で私も35歳から議員をしておりまして,20年して,森林組合長もしましたが,やっぱり執行者,トップになりゃあ性根が違います。議員というのは,そんなことを言ったら皆さんお叱りになるかもわかりませんが,本当は評論家みたいなタイプです,どうしても。それはわしもそういう立場で監査委員もしとったし,いろいろな総務委員長もしたり,議長はしてないが副議長までして。ただ,ずっと評論家,理事者の批判をしとりゃそれでええ,こんなんなかなかいいのを言うなというんで上がるわけです。その点,森林組合長になったときにそういうことは思いました。トップというのは,これは人の批判だけしょうったんじゃ自分が潰れる思うて,みずからもう改革というか,森林組合は経済団体ですからもうけせにゃいかんです。役場へ来たら,改革して少しでも民生,住民の皆さんの安定,町の発展に尽くすという強い思いで,私とすりゃあ本当にのんびりとした男だったんですが,あの合併したときに4年間というのは,私自身の一生を考えれば異常なぐらいな神経を使ったと思います,異常なぐらい4年間。それで,今も言われたように地域審議会は,これブレーキ役ですから,私の合併後の計画とやったことがどれだけ違うんか,審議会,それは根回しもしましたが,多くの方が賛成してもらって地域審議会,そっから私の思いどおりになるといったらおかしいけど,審議会だったら,それは今審議会が残っとる町村というのはほとんど改革しとらんです,合併当時のちんたらちんたらする行政が続いておりますが,本当を言やあそこのところは議会の皆さんの理解があったということだろうと思います。 最後になりますが,自主財源の確保。これは,それが大きな課題ということで難しいから課題にしたんですが。自主財源ですから,依存財源でなしに自主財源ですから,それは本町の経済力を上げるというのは産業の活性化だろう。企業の大きなのを誘致するんも一つはこれが一番手っ取り早いわけですが,それはなかなか今の時代に,企業も合併するとか縮小するとかという時代ですからそれは極めて難しいが,それも視野に入れて。今日言わなんだんですが,2件ほど中小企業ではありますが問い合わせがあって,今現地も見とるんですけど,本当を言やあ。そういったことも並行してやらないと,これだけやれば済むというもんじゃない。企業誘致もやり,神石高原町の産業力を高める。産業というのは農林業,畜産も入れてそういったもん,それと商工業の,それと観光にもう少し力を入れると。田舎の観光地というのはどこもイベントをしないと活性化しないという大きな問題点もありますが,県の知事のほう,特に観光になんですから,我々も観光立町というのは名前だけではありますが持っております。そういったことを総合的に,神石高原町の総合力といいますか要請力,財政力,そんなものを積み上げていかないと,自主財源というのはそう簡単にはないと思います。今の法律では地方交付税の改正,改革というのは国の段階で大きに言われておりますが,それを今一気にやられたら基礎自治体,市はあれですが,合併した市はうちらと同じですが,それはもう地方はめためたになると思いますからそれはできないと思いますが,国の政治として。しかし,そういう依存財源だけに頼る行政ではいけん。見通しは暗いけど,自主財源を増やすという強い意志が必要だろうと思います。ですから,首長になったら,それだけやればできるという可能性があるんですから本当に渾身の力を入れてやらないと。私が1期目は元気にやったんですが,2期目の,ちょうどあしたになるんかあさってになるんか,3月11日の東日本の東北の大震災,あのときにはつえをついとったんです,転落事故をして。2期目の2年のときに転落事故で,その間大変迷惑かけましたが,あのときには1期目の気力というのは半減以下になりました,本当を言えば。そこで本当はやめる気であったんですが,このままやめたんでは1期目の元気はどこへ行ったんならという自問自答をして,また皆さんにもやると言ってやらせていただいたんですが,3期目は本当不本意な行政であったかなとつくづく反省もしております。ですから,元気がいいときに首長というのはどんどん変わっていって,長いばかりがいいことはないなというふうにも思ったりしておりますが,しかし首長を中心にそれを支える議会も,この議会と二元代表制ですから,議会も議会としての改革の精神,理事者は理事者としてのやる,そういういい相互関係があって初めて神石高原町も何とかしのいでこられた,議会の皆さんのおかげでございます。 以上でございます。 ◆10番(木野山) そこまで答弁じゃなしに言われると,もうこっちは何も言うことはないんですけども,諸施策,それを確実に実行する意欲,気力というふうに言われました。これは,まち・ひと・しごと創生総合戦略,それを確実に実行するという意味でも,それに盛り込まれておりましたので一番重要課題だろうというふうに思います。私は,思い切って最初の1期目に大きな組織の改革等をされたんで,もう一つやりかえということはないですけども,大きな意味での改革というふうなことはまた考えておられんかなというふうなのを思いながら質問書を書いたわけですけども。いろいろあろうかと思いますが,小さいとこから始めに言うんですけども,自主財源を確保するには,先ほど言われたように町民税とか法人税とか,そういうもろもろの収入を上げるためにはどうしても企業が強くなる,町民が増える,人口が増える,そういう戦略です,それが一番大事でございます。その戦略もどこも同じようにやってますので,他市町,それとの差別化というか,よそよりも違ったことをやっていかんと目玉がないので,そういう施策をどうとるかと,施策はいろいろとあって盛り込まれてますんで,今度は中身が,うちの同僚議員も言いましたけども,もうちょっと量が足りんよとか額が少ないよとか,そういった感じの差別化とかいろいろあろうと思います。ですけども,それで一つの自主財源といいますか,それの確保,それからもう一つは寄附金が増えりゃあ自分のお金が増えるわけですから,今言われるふるさと納税と,これは自主財源を増やす大きな財源のもとになろうかと思うんですが。それともう一つは,基金をもう100億円近くあるわけですから,それの基金の運用をどうするかということもあろうかと思います。 まず,ふるさと納税,それを最大限に利用するというやり方について,これは担当課長に聞きましょうか。何か増やす工夫でこういう施策を考えとるよということがあれば,ここでご回答いただきたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 議員がおっしゃられましたふるさと納税でございます。 他の市町におきましては,ふるさと産品というところに力を入れて,これがもらえるから納税してくださいというふうなやり方をしている市町もございます。昨年からインターネットを使ったふるさと納税ができるという仕組みのほうにも取り組んできております。このやり方を見ると,お金が入ってきている納税が多いところというのは,ネットの画面のところに,今はこれがもらえますよというふうな感じでやってるところが納税額が高いというふうなことになっております。うちの町としましても,そういった形でアピールができるようなものを検討する必要があろうかとも思っておりますし,商工会のほうからも,考えてみるんだけどできないかなというお声も聞いておりますので,28年度中でそういうふうなものに取り組んでいけないかというところを検討していきたいというふうに考えております。 ◆10番(木野山) ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。中身に入りますと,もう時間がございませんので,我々議会も一緒になってふるさと納税を増やすにはどうすればいいかということも提言をしていきたいと思っておりますので,今年度中には今の形ではなしに違った形で大きくなる方法を考えようじゃないですか。ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。 それと,たくさんたまりました基金の運用について,これは会計管理者に,担当ということでひとつご答弁をお願いしたいというふうに思います。 現状と今後の見通しですね,それもあわせてお願いしたいなと思います。
    会計管理者(柏床) 失礼いたします。ご配慮ありがとうございます。 ご質問の件でございますが,今現在111億円と,今から積みますが,現在2月末ぐらいで104億4千万円ぐらい基金を積まさせていただいております。そのうち,債権と呼ばれる国債とか地方公共団体債とかといったものは約19億円買わせていただいております。定期預金が63億円余りと,こんな状況でございますが,どのようにお話をすればいいかわかりませんが,先ほど日銀が……            (木野山議員「運用益とかそういうふうなのを」の声あり) ごめんなさい,日銀が初のマイナス金利をいたしまして,市中金利も下がっておりますが,既に本町におきましても,金融機関様から定期預金の利率の引き下げについて更新とともに通知を受けておるところでございます。この債権が,一番運用益としたら大きゅうございます。リスクもございますが,平成25年,26年と約8億円の国債や,それから地方公共団体金融機構債,地方公共団体金融機構というのがありますが,ここから本町も起債を起こしたりしておりますが,そこの起債が約8億円購入させていただきまして,昨年10月に売却をさせていただきました。そのときに,売却益,100円のものが105円とか107円とかで売れまして,約2,600万円ぐらい運用益を上げております。それから,その間の利息約300万円余りありますので,ざっと3千万円ぐらいこの債権で27年度の運用益が二千六百万,七百万円というような数字でございます。その間の利息を入れまして,そんな数字で運用益を上げたことになっております。 19億円でございますが,昨年の9月,10月に,12月にかけて広島県債,それから先ほど申しました地方公共団体金融機構債を含めまして19億円購入をさせていただきました。リスクがあると申しましたが,金融機構債,12月に買ったもの,しばらくは100円で買ったものが99円何銭とかこういったリスクを伴っておりましたが,日銀のゼロ金利政策で今106円を超えております,100円のものがです。したがいまして,先ほど副町長とお話をしてたんですが,10億円ですので6千万円ぐらい今売却すれば売却益があると。ただ,先ほど申しましたようにリスクはあります。今後の見通しのお話でございますが,本年度中に基金をもう6億円か7億円ぐらい,ちょっと額をはっきり覚えておりませんが,積んで111億円,それからこの3月に広島県が第2回目の地方公共団体債を発行しますので,1億円債権を返せる予定にしております。今年度末で合計20億円の予定でございます。 28年度当初予算では,基金収入を約2,900万円ぐらい計上させていただいております。これも,先ほど申しましたようにいつ売却するかと,売却後に今度はその売却益で改めて買うよという行為を繰り返していかないと大きな運用益にはなりませんで,20年の債権を20年じっと抱いておれば100円のものは100円で戻ってまいりますが,その間の利息が運用益ということになると思います。ご存じのように,100円の国債がマイナス金利になっております。したがいまして,今までは10年国債をずっと持ってれば100円で買ったものは100円で戻って,10年国債ですと1%とかという利息が毎年ついてたと思うんですが,マイナス金利になっておりますので,100円のものは102円か3円でないと買えないと,利息はもらえないというようなとこで,長期の20年債,30年債といったところに資金が流れております。したがいまして,昨年12月買いました県債は1.1%ぐらいでしたが,現在30年債で0.7%まで下がっております。そういった社会の状況とともに不確定なところが多いので,確実に見込めるかどうかというのは別にしても,0.01ポイントでも財政力に貢献できればと思います。この部分については総務課の財政係が意欲的に精力的に情報収集しながらやってくれていってますので,こことも連携をしながら,少しでも何百万円かでも多くなるように努力はしていただきたいと思います。 以上です。 ◆10番(木野山) 運用についても,先ほど言われたように幾らかのあれはありますけれども,確実に運用益が出るように,自主財源が上乗せできるように,ひとつ長期的な視野でもって運用していただきたいというふうに思います。 一番大きいテーマを先に言って細かい事に入ったんですけども,もう行財政改革の中で,町長,最後にもう一つこれをやってみたいな,これ残っとるなということがあります。私,ワークシェアリング,あの考えというのはどうなんでしょうかなと思うんです。今町も一つの大きな産業,会社みたいなもんですから,成果主義を追求していけば,その辺の考えもあれば何か大きな改革につながりはせんかなというふうにも思うんですが,どうでしょうか。時間ももう10分ぐらいしかないんで,思いだけでもいいんですけど。 ◎町長(牧野) 3秒で答弁します。 私にまだ改革の意欲があるのなら,次もやります。もう能力的にも何もない,体力的にもないから集大成,やめる考えですから。それにまたお問いになるのは,これは酷です。答弁は差し控えます。 以上です。 ◆10番(木野山) 今定例会は最初からそういうご態度であれなんですけど,ひょっとこれでもそういう質問をすれば,もう一遍やってやろうかなというふうになってかなと思ったりしたんですが,そこら辺の考えもおありになれば,また次期の町長へもお伝えいただければどうかなと思いますが。 個人的にどんな思われます。3秒がまた5秒になるか知りませんが。もう一言,どんな思われます,そこら辺は。 ◎町長(牧野) 一口に言って,執行者をはじめ議員の皆さんも危機感を持つという,そこは一言言っておきたいと思います。 以上です。 ◆10番(木野山) わかりました。長い目で見ると,私は精神的な達成感,地域に誇りを持つ,自分の住まいを愛するそういった心を持つと,子どもにもそういうことを持たせるというふうにしてみんなで町を盛り上げていくということが大事なんではないかなというふうにも思います。神石牛の牛のこともありますけども,隣の,前の東城町ですけども,あそこは比婆牛をするときに,町のふるさとフェアに比婆牛が最初に飾って出てくる,町民挙げてそういう運動をしょうる。そういうのをちょっと見れば,町民みんな挙げてこの町どうしようかなということを考えとるんだなというのが見えるんです。ですから,そういった気持ちで,郷土を愛する気持ちを子ども,あるいは大人みんなが持てればそういう情勢でいろんな施策が前向きにいくんではないかなというふうにも思います。同僚議員の横尾くんも言いましたが,スーパー公務員,そういうふうな人材が本町の今の,今の中にひょっとおるんじゃないかなというふうにも思いますから,みんながそういうスーパーまちづくりカリスマじゃという気持ちになって頑張ってほしいというふうに,町長からハッパをかけていただきたいなというふうにも思います。 そういうことで,関連ですが,教育長にお聞きをいたします。 平成28年度の教育方針の中に,神石高原町で学んだ子どもたちが将来社会の中で活躍し,神石高原町で学んでよかったと,本当に自信と誇りを持って言える子どもたちを育てていきたいと思います。そのためには,教職員や生徒一人一人が郷土の歴史,伝統文化の理解と愛情を持ち,自分の夢や目標をしっかり確立するとともに,自立し,失敗を恐れず果敢に挑戦することが重要ですというふうにあります。特に,具体的にはその郷土の歴史,伝統文化の理解と愛情はもちろん,その目標に対してどのように取り組まれるのか,これはずっと読んでいくと主語が生徒一人一人と教職員も入ってるなと思うんです。だから,学校の全体の取り組み,子どもに対する取り組み,生徒,それから職員はどうにされとるんか,それを含めてご回答いただければというふうに思います。 ◎教育長(馬屋原) お尋ねの郷土の歴史や伝統文化の理解と愛情を持つということへの取り組みでございます。 郷土の歴史や,あるいは伝統文化の理解と愛情につきましては,自分たちが生活している地域が誇れる地域であることを知るために,郷土の歴史については神石高原町道徳教育指導地域教材の使用に基づきまして,各校で既に実践をいただいているとこでございます。また,伝統文化につきましては,総合的な学習の時間などを活用しながら,神楽でありますとか伝統的な遊びなどを,地域の方をゲストティーチャーとしてお招きをして子どもたちに伝えていただくというふうな学習を現在しているところでございます。 以上でございます。 ◆10番(木野山) それで,地域教材を資料に基づくということで,これは合併前からされとるんだろうとは思うんですけども,合併しましてどういった教材があってどのような取り組み,どういう時間でどのようにやられとるんかなと思うんですが,その地域教材というのがあるということを私も今回初めて知ったわけで,不勉強でまことに申しわけないんですけども,そういうものがあるということで,各学校で各地域の道徳的な郷土の歴史,伝統的な文化についての資料があるというようなことなんで,具体的にどんなもんがあるよと,中身はこんなんよという部分についてご説明をいただければと。実践的にこういうことを子どもは実践して,このような感じになってるよというとこまで踏み込んでいただければいいかなと思うんですが。 ◎教育長(馬屋原) この道徳教育資料につきましては,いつか少しお話をさせていただいたと思うんですが,平成22年に神石高原町道徳教育指導地域教材資料としてつくられているものでございます。当時でございますから,まだ高蓋小学校,二幸小学校等々がございまして,中学校も統合前の神石中学校,豊松中学校,油木中学校というふうな形で,それぞれの学校がそれぞれの地域について1つずつ教材をつくり上げているというふうなものでございます。例えば,木野山議員のお住まいの高蓋小学校でございますと,桑木の水路・命の水物語というふうなことで,桑木の水路についてどのように地域の方々が努力されてつくられたかというふうなことについて書かれておるわけでございます。あるいは,神石小学校でいえば草木の大溝堤というふうなことも資料としてこちらへ掲載をされていると。あるいは,三和中学校でいいますと郷土を思うという,昭和10年の夏の大水害が亀石・平忠地区で起こってるわけですが,これについての資料も載せてありますし,当時の方々がどのような苦労をされていたかというふうなことも記載をしてある。油木中学校でいえば,神石高原町の豊かな自然,ヒゴタイというものについても載せてあると。それぞれの学校で地域の教材を,特筆すべきものを教材としてやっているということでございます。今年度につきましては,それぞれの中学校区で教材を統一して実施をしようということで取り組んでいただいているという状況でございます。 以上でございます。 ◆10番(木野山) 高蓋小学校の例も言われましたけども,そういう先人といいますか,昔の方が今の我々の生活をしとる状況,環境整備ではないですけども,いろいろな苦労をされて今の生活があるように頑張ってやられたと。桑木の水路のことなんか,学習発表会で子どもたちが劇でやりましたけども,そういうことを見ると,こっちから見てる者がもう涙をするというような,いろんな意味で非常にすばらしい授業じゃったかなというふうにも感じております。そういったことを各学校でやると,今は学芸学習発表会等も我々行かせてもらいますけども,そんなんは余りなかったかなとは思うんですが,そういうことも含めまして授業の中でやっていただければ,郷土を愛し,先祖を愛し,我々が今おるのは先祖からずっと引き続いて,命というのはまた未来の今度の自分たちの子どもたちから未来へもつなぐんだという気持ちの醸成にもつながろうかと思います。この町を大事にしようという気持ちにもなろうかと思いますので,この教育についてはしっかりと取り組んでいただきたいというふうにも思います。 それと,1つ抜けとるのは教職員の方の体制ですか,それはどうなっておりますか。そこらも一緒に含めて教育委員会でプログラム等を組んでやられておりますか。そこらはどうなんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) もちろん,教職員もこの教材に向けての取り組みは自分たちで再度,この教材がそれぞれ小・中学校ごとにできておりますので,小学校の教材を中学校の教材として使う場合は,さらに資料をひもといて中学校用に変えて出すとか,あるいは中学校用の資料であれば,小学校で使う場合は小学校用に幾らか組みかえてつくるというような形で,先生方もこういった地域教材にかかわりながら子どもたちに指導しているというのがポイントでございます。 ◆10番(木野山) 小さいときからそういう気持ちの醸成をしていただければ大変ありがたいなというふうにも思います。これがつながれば日本の国を思う気持ちだとかそういう面もつながるし,日本の国語,そういうのを大事にせにゃいけんなというような気持ちやら歴史をもうちょっと勉強しようかなというふうに少しずつ気持ちも広がっていって,大きな子どもができるんじゃないかというふうにも思いますので,ひとつよろしくお願いを申し上げまして,時間余りましたけれどもこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(藤田) 以上で木野山議員の一般質問を終了します。 お諮りいたします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(藤田) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 3月18日午前10時までに本議場にご参集ください。            午後3時03分 延会...