広島市議会 2017-06-20
平成29年第 2回 6月定例会-06月20日-01号
23番 豊 島 岩 白 24番 八 軒 幹 夫
25番 八 條 範 彦 26番 原 裕 治
27番 米 津 欣 子 28番 安 達 千代美
29番 星 谷 鉄 正 30番 平 木 典 道
31番 今 田 良 治 32番 元 田 賢 治
33番 谷 口 修 34番 竹 田 康 律
35番 村 上 厚 子 36番 中 原 洋 美
37番 中 森 辰 一 38番 酒 入 忠 昭
39番 佐々木 壽 吉 40番 太 田 憲 二
41番 若 林 新 三 42番 熊 本 憲 三
43番 山 田 春 男 44番 児 玉 光 禎
45番 金 子 和 彦 46番 永 田 雅 紀
47番 沖 宗 正 明 48番 土 井 哲 男
49番 木 山 徳 和 51番 中 本 弘
52番 木 島 丘 53番 碓 井 法 明
54番 藤 田 博 之
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欠 席 議 員 氏 名
50番 種 清 和 夫
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職務のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 田 原 範 朗
事務局次長 重 元 昭 則
議事課長 石 井 一 司
議事課課長補佐主任事務取扱
小 田 和 生
議事課主幹 立 原 満
議事課主幹 今 井 悦 尚
議事課主査 高 谷 昌 弘
外関係職員
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説明のため出席した者の職氏名
市長 松 井 一 實 副市長 室 田 哲 男
副市長 岡 村 清 治
危機管理担当局長行 廣 真 明
企画総務局長 及 川 享
財政局長 手 島 信 行
市民局長 谷 本 睦 志
健康福祉局長 川 添 泰 宏
こども未来局長 滝 川 卓 男
環境局長 和 田 厚 志
経済観光局長 久保下 雅 史
都市整備局長 山 地 正 宏
都市整備局指導担当局長 道路交通局長 谷 山 勝 彦
古 川 智 之
下水道局長 早 志 敏 治
会計管理者 佐々木 政 弘
消防局長 山 崎 昌 弘
水道局長 野津山 宏
監査事務局長 堀 敬 輔
財政課長 中 村 徹
教育長 糸 山 隆
選挙管理委員会事務局長
久 保 雅 之
人事委員会事務局長
柴 田 吉 男
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午前10時01分開会
出席議員 53名
欠席議員 1名
○
永田雅紀 議長 おはようございます。
出席議員53名であります。
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開会宣告
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 ただいまより,平成29年第2回
広島市議会定例会を開会いたします。
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開議宣告
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 これより,本日の会議を開きます。
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会議録署名者の指名
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 本日の
会議録署名者として
5番 木 戸 経 康 議員
8番 森 畠 秀 治 議員
を御指名いたします。
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永年
在職議員に対する感謝状の贈呈
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 この際,御報告申し上げます。
去る5月24日,東京において開催されました
全国市議会議長会の
定期総会において,40年以上の
在職議員として,
藤田博之議員が
特別表彰をお受けになられました。また,10年以上の
在職議員として,
藤井敏子議員,八軒
幹夫議員,
大野耕平議員,
豊島岩白議員,
三宅正明議員がそれぞれ表彰をお受けになられました。まことに御同慶にたえません。今回受賞された方々の長年にわたる御労苦に対し,心から敬意を表する次第であります。
つきましては,先例により,議会の決議をもって感謝の意をあらわしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
永田雅紀 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
感謝状の文案は,先例により,議長において起草いたしましたので,御了解をお願いいたします。
これより,感謝状の贈呈を行います。
〔議長,議長席より演壇におりる〕
◎
石井一司 議事課長 それでは,お名前を申し上げますので,順次,御起立をお願いいたします。
40年以上
在職議員,
藤田博之議員,10年以上
在職議員,
藤井敏子議員,八軒
幹夫議員,
大野耕平議員,
豊島岩白議員,
三宅正明議員。
以上,受賞者を代表されまして,
藤田博之議員,演壇へお願いいたします。
〔各受賞者,議席で起立〕
〔
藤田博之議員,演壇へ進む〕
○
永田雅紀 議長 (朗 読)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
感 謝 状
藤 田 博 之 様
あなたは
広島市議会議員として長きにわたり,よく市政の振興に努められその功績はまことに顕著なものがあります
このたび
全国市議会議長会から
議員在職40年の
特別表彰を受けられましたのでここに
広島市議会の決議をもって感謝の意を表します
平成二十九年六月二十日
広島市議会
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おめでとうございます。
〔
感謝状授与〕
〔拍手起こる〕
◎
石井一司 議事課長 それでは,皆様,御着席ください。
〔各受賞者,議席に着席し,議長,議長席に戻る〕
○
永田雅紀 議長 ただいま受賞者を代表して
藤田博之議員にお受け取りいただきましたが,他の方々に対しましては,後ほどお手元に贈呈いたします。
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祝辞
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○
永田雅紀 議長
中本弘議員より,受賞者に対する祝辞の申し出がありますので,これを許します。
中本弘議員。
〔51番
中本弘議員登壇〕
〔各受賞者,議席で起立〕
◆51番(
中本弘議員)
同僚議員の皆様のお許しを得まして,まことに僣越ではございますが,ただいま議会の議決をもって永年
在職議員として感謝状をお受けになりました皆様に,心から敬意をあらわし,お祝いの言葉を申し上げます。
全国市議会議長会から,
議員在職40年以上の
特別表彰をお受けになりました
藤田議員は,昭和41年から
五日市町議会議員を4期務められた後,
本市市議会議員として9期連続当選を果たしておられます。この間,本市議会において,第72代,第73代議長を初め,
各種委員会の正副委員長の要職を歴任され,また,平成19年6月から
全国市議会議長会の会長を2年間務められたところでございます。
これまで本市の発展に多大なる貢献を賜っており,長年の御努力と御労苦に対し,心から敬意と感謝の意を表する次第でございます。
次に,
議員在職10年以上の表彰をお受けになりました
藤井議員,八軒議員,
大野議員,
豊島議員,
三宅議員におかれましては,3期当選を果たされ,
各種委員会の正副委員長など,数々の要職を歴任されております。皆様,いずれも議会活動において重要な職務を遂行していただいており,本市の発展のため御尽力いただいておるところでございます。
このたび,市政の振興に努められた皆様の御功績がたたえられ,
全国市議会議長会から表彰をお受けになり,本市議会としても総意をもって感謝状を贈らせていただきました。
皆様におかれましては,今後ともどうか健康に留意され,今回の表彰を励みとして,本市発展のため,より一層の活躍を賜りますよう心からお願いを申し上げる次第でございます。
以上,甚だ簡単ではございますが,お祝いの言葉とさせていただきます。
まことにおめでとうございます。(拍手)
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謝辞
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○
永田雅紀 議長 受賞者を代表して,
藤田博之議員から謝辞を述べたいとの申し出がありますので,これを許します。
藤田博之議員。
〔54番
藤田博之議員登壇〕
〔各受賞者,議席で起立〕
◆54番(
藤田博之議員) 皆様のお許しを得まして,まことに僣越でございますが,受賞者を代表いたしまして,一言お礼を申し述べます。
全国市議会議長会から永年
在職議員として,私が40年の
特別表彰を,また,
藤井議員,八軒議員,
大野議員,
豊島議員,
三宅議員が10年の表彰を賜り,その上に,ただいま歴史と伝統に輝き,権威のある
広島市議会の決議をもって感謝状もいただきましたことは,まことに感激のきわみであり,大変光栄に存ずるところであります。また,
中本議員から身に余るお祝いのお言葉を賜り,まことに感謝の念にたえません。
今回私たちが受賞の栄に浴することができましたのも,
議員各位を初め,関係者の温かい御指導,そして,何よりも有権者の皆様の御信託,御支援のたまものであると深く感謝をいたしているところであります。今後は,この受賞の栄誉を胸に,皆様の御協力をいただきながら,
二元代表制の一翼を担う議会としての役割を果たしていくべく,さらなる本市の発展と
市民生活の向上のため,より一層の努力を尽くす所存でございます。
どうか今後とも,従来に増しての御指導,御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ,受賞者を代表いたしましてお礼の御挨拶とさせていただきます。
どうもありがとうございました。(拍手)
○
永田雅紀 議長 以上で,感謝状の贈呈を終わります。
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諸般の報告
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 この際,諸般の報告がありますので,
事務局長に朗読させます。
◎田原範朗
事務局長 (朗 読)
報告事項
1 本定例会に市長より提出された案件は,第63号議案から第76号議案並びに報告第1号から第8号の計22件であります。
1
監査委員より,
監査報告第6号から第15号並びに
検査報告第14号から第16号を受理いたしました。
1 広島市佐伯区
選挙管理委員会委員長より,お手元に配付した文書のとおり,
選挙管理委員及び補充員の
任期満了通知を受理いたしました。
1 閉会中の
議会運営委員会委員の辞任及び選任について,お手元に配付した文書のとおり,議長において辞任許可及び指名をいたしました。
1 受理した陳情は,お手元に配付した
陳情受理報告書のとおりであります。
以上であります。
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日程に入る旨の宣告
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○
永田雅紀 議長 これより日程に入ります。
───────────────────────────────────────
△日程第1
会期決定について
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 日程第1,
会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は,本日から6月30日までの11日間にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
永田雅紀 議長 異議なしと認めます。よって,会期は11日間と決定いたしました。
───────────────────────────────────────
△日程第2┌自報告第1号
繰越明許費の繰越しの報告について
┤ (一般会計,
中央卸売市場事業特別会計)
└至報告第8号 法人の
経営状況について
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○
永田雅紀 議長 次は,日程第2,報告第1号から第8号を一括上程いたします。
本件について,質疑の通告がありますので,発言を許します。
21番
馬庭恭子議員。
〔21番
馬庭恭子議員登壇〕
◆21番(
馬庭恭子議員) 市政改革・
無党派クラブの
馬庭恭子です。
報告第8号,法人の
経営状況について質問いたします。
広島市においては,国道の道路上,あるいは地下などを占用しているものがあります。今回,平成29年4月1日より道路法が改正され,道路の占用料が一部値上げされたり,値下げされました。
そこで,報告のあった14法人の中で,第三セクター4社に限って,占用料の改正によって影響を受ける法人の有無とその影響額をそれぞれ教えてください。
それに伴って事業計画を見直さざるを得なくなったり,経常利益が減少せざるを得なくなった法人があれば,どこかお答えください。
以上です。
○
永田雅紀 議長
経済観光局長。
◎久保下雅史
経済観光局長 道路占用料の改定の影響額はどれぐらいか,また,これに伴い経常利益はどのように見込んでいるのかにつきまして,経済観光局所管分についてお答えします。
経済観光局が所管する第三セクターの法人は,広島市流通センター株式会社と広島地下街開発株式会社の2社でございます。そのうち,広島市流通センター株式会社については,道路の占用料による影響はございません。広島地下街開発株式会社においては,地下街の国道部分の占用料は,平成29年度の改定により559万2000円増額となり,これに伴い経常利益が減少すると見込んでおり,これを反映した上での事業計画となっております。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長
都市整備局長。
◎山地正宏
都市整備局長 続きまして,
都市整備局関係分についてお答えいたします。
都市整備局の所管する第三セクターでは,広島駅南口開発株式会社がございます。同社が管理している施設では,道路占用料の支払いがないため,影響はございません。
以上です。
○
永田雅紀 議長
道路交通局長。
◎谷山勝彦
道路交通局長 道路交通局所管の第三セクターについてお答えいたします。
道路交通局の所管である広島高速交通株式会社では,駅構内の売店や自動販売機等に対しまして国道の占用料を支払っておりますが,平成29年度の改定によりまして約27万円の減額となっており,経常利益への影響はございません。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 21番
馬庭恭子議員。
◆21番(
馬庭恭子議員) それぞれ御答弁,ありがとうございました。
なぜ私がこれに着目したかというと,地下街開発の経常利益が昨年度は1300万円だったんですけど,今度の見通しが経常利益が500万というふうに減額になっています。それで,なぜ減額になるのかというと,道路法の改正によって,利率がたったの0.01%上がっただけで経常利益が半分に転げて落ちてしまうというような状況なんですが,地下街にあるという宿命で,この占用料が上がっていけば,すぐに影響を受ける。固定費としてどうしても払わないといけないものというふうになります。たった0.01%の値上げで経常利益が500万ずつ落ちていくというのは,もう非常に残念というか,仕方がないことだと思うんですが,かなり経営的に安定をしなければ,この固定費というところは免れないので,経営をかなり厳しく安定を保つようにこれからもしていかないと,次の道路法の改正があったとき,下がればいいですけど,上がれば経常利益はなくなりますよね,今のまんまでいくと。その辺を引き締めて,どういうふうに考えていっているのかというのをぜひお伺いしたいと思います。
○
永田雅紀 議長
経済観光局長。
◎久保下雅史
経済観光局長 まず,国道の占用料につきましては,当初より広島地下街開発株式会社の
経営状況に特別な配慮がなされまして,当分の間,地下街のうち地下通路の管理費の一部に相当する額が減額され,この結果,本来の占用料のおおむね半分ということになっております。今回の道路占用料の改定につきましても,これまでと同様の減額措置が引き続き継続されるものというふうに考えております。
それと,経営につきましては,今回の国道の占用料の改定を前提に,あいていた区画が今,3月末で9区画あったんですけど,これを5区画解消いたしまして,残り4区画なんですけど,それの解消を目指しているとこでございまして,新たな店舗を誘致するなど,さらなる経営努力を行うこととしております。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 本件はこれをもって終わります。
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△日程第3┌自
監査報告第6号 平成28年度の財政局及び同局に関連する各区役所の定
┤ 期監査及び
行政監査
└至監査報告第15号 平成28年度の
都市整備局,
道路交通局,
下水道局及び
水道局の
定期監査及び
行政監査(工事)
┌自
検査報告第14号 平成29年1月
分例月出納検査
┤
└至検査報告第16号 平成29年3月
分例月出納検査
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第3,
監査報告第6号から第15号並びに
検査報告第14号から第16号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
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△日程第4
大都市税財政・
地方創生対策に関する
調査報告について
(
大都市税財政・
地方創生対策特別委員長報告)
都市活性化対策に関する
調査報告について
(
都市活性化対策特別委員長報告)
安全・
安心まちづくり対策に関する
調査報告について
(安全・
安心まちづくり対策特別委員長報告)
都市魅力づくり対策に関する
調査報告について
(
都市魅力づくり対策特別委員長報告)
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第4,
大都市税財政・
地方創生対策に関する
調査報告について,
都市活性化対策に関する
調査報告について,安全・
安心まちづくり対策に関する
調査報告について及び
都市魅力づくり対策に関する
調査報告についてを一括議題といたします。
各特別委員長より
調査報告の申し出がありますので,順次これを許します。
大都市税財政・
地方創生対策特別委員会,西田浩委員長。
〔14番西田浩議員登壇〕
◎14番(西田浩議員) 皆さん,おはようございます。
大都市税財政・
地方創生対策特別委員会委員長の西田浩です。
大都市税財政・
地方創生対策特別委員会におけるこれまでの調査の概要について御報告申し上げます。
本特別委員会は,1,
大都市税財政制度の充実強化について,2,地方分権の推進について,3,公共施設の老朽化対策について,4,新たな財政運営方針の策定について,5,地方創生への取組について調査研究するために,平成27年6月26日に設置され,これまでおおむね2年の間に委員会を10回開催するとともに,他都市等への行政視察を実施するなど,調査研究を重ねてまいりました。
以下,項目ごとに調査の概要について,理事者の説明及び委員各位の発言を取りまとめましたので,御報告いたします。
まず,
大都市税財政制度の充実強化についてのうち,指定都市の国の施策及び予算に関する提案についてであります。これは,毎年度の国家予算の編成に当たり,国の施策や予算に関して指定都市が共同で要請を行うもので,提案内容について理事者から説明がありました。これに対して,委員からは,一つ,介護従事者の処遇改善につながるよう,介護報酬の見直しなどを図るべきであり,そのために国庫負担率の引き上げということも同時に提案すべきである。一つ,指定都市の中でどのような形で国に要請していったほうが実効性があるのかということを今後協議していただきたいなどの意見がありました。
次に,
大都市税財政の実態に即応する財源の拡充についての要望についてであります。これも同じく,指定都市共同で大都市の実態に即応した税財政制度の確立などに向け,国に対して要望,いわゆる青本要望を行うもので,要望事項について理事者から説明がありました。これに対して,委員からは,一つ,国に対して,例えば市内の産業をどうするかという施策を進める組織をつくって,施策を進めるためには財源が要りますという形にしない限り,なかなか国は動かないと思う。一つ,国に対してスケジュールをある程度示すことが大事であり,長期的,あるいは短期的に分けて提出していただくよう,指定都市の中で協議していただきたいなどの意見がありました。
なお,これらの指定都市が共同で行う国の施策及び予算に関する提案,
大都市税財政の実態に即応する財源の拡充についての要望につきましては,その趣旨をもって国等に対し強力に働きかけることになりました。
次に,主要事業に関する国への要望についてであります。これは,いわゆる本市の独自要望で,要望項目の内容について理事者から説明がありました。これに対して,委員からは,一つ,保育士の確保について,現在,全産業の女性労働者と保育士の賃金差が4万円程度あるとしているが,男性の保育士も役割を発揮しているので,男女合わせた全産業平均との格差ということを捉えて要望していただきたい。一つ,要望項目から削除している外国公館の誘致については,要望してすぐに結論が出るわけでもないが,主張しておかないと外れていく可能性があるので,引き続き要望していただきたいなどの意見がありました。
次に,党派別要望に係る広島市個別要望事項についてであります。これは,毎年度,本特別委員会の委員による国会の各党派への青本要望にあわせて,本市の個別要望を行う機会が持たれているため,本特別委員会として本市の主要事業に関する国への要望事項などの中から,1,保健・医療・福祉サービスの充実,2,道路整備事業の推進,3,都市再生・都市基盤整備の推進,4,都市災害への対応,5,2020年までの核廃絶に向けた取組の推進の5項目を選定し,各党派に要望を行いました。
以上が
大都市税財政制度の充実強化についての調査概要であります。
次に,地方分権の推進についてであります。理事者から,事務権限の移譲,国・県との連携,地方分権改革に関する国への提案について,これまでの取り組みと今後の取り組みの説明がありました。
次に,公共施設の老朽化対策についてであります。理事者から,インフラ資産維持保全計画やハコモノ資産の更新に関する基本方針をもとに,インフラ資産と箱物資産のそれぞれの特性に応じて更新,維持保全等を計画的に行うための公共施設等総合管理計画の策定について説明がありました。これに対して,委員から,一つ,公共施設の年間の維持管理費を市民にわかっていただき,共有したほうがやりやすいのではないか。一つ,政策目的を持った施設はむしろ利用者をふやしていく方向で施設のあり方を考えていく必要があるのではないか。一つ,市の外郭団体以外の
指定管理者の意見も聞いてはどうかなどの意見がありました。
次に,新たな財政運営方針の策定についてであります。理事者から,平成28年度から平成31年度までの4年間を計画期間とする財政運営方針の策定について説明がありました。これに対して,委員から,一つ,目標として市民1人当たりの市債残高を他都市並みにするというのはやめ,広島市の行政を推進する上で健全な値はどこなのかを,相対評価ではなく,絶対評価をしないと,何をどういうように進めていけばよいのかがわからなくなる。一つ,厳しい財政状況を乗り切っていくために,投資的経費を見直すのであれば,大きな事業を含めて,きっちりと見直しをかけ,将来にわたってある程度抑制的な投資的経費の状況というものをつくっていかなければならない。一つ,財政非常事態宣言というのがすごく重くのしかかっている,市民の皆さんが明るい未来を想像できるようにするためには,それをなくすことが一番のテーマになってくるのではないかなどの意見がありました。
最後に,地方創生への取り組みについてであります。理事者から,「世界に誇れる『まち』広島」人口ビジョン及び「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略,広島広域都市圏発展ビジョンを策定し,これらに掲げた施策等を一体的かつ着実に実行することで,世界に誇れるまち広島,さらには200万人都市圏構想を実現することについて説明がありました。また,総合戦略及び都市圏発展ビジョンに掲げた事業については,PDCAサイクルを実施し,その結果等を踏まえ,必要に応じて改定を行うとの説明がありました。これに対して,委員から,一つ,200万人広島都市圏構想について,広域行政を行っている広島県と意思疎通を十分やっていただき,そごや行き違いが起こらないように進めていただきたい。一つ,小さな市町が自分たちでできないことを広域でやっていくというのは県の役割ではないか。一つ,圏域を使い,にぎわいや活力を創出しようとする場合,この地域に住んでよかったと思えるようにしなければならないが,そのためには行政サービスを上げるしかないのではないか。一つ,少子化問題にいかに対応していくかということが非常に大きな柱になってくる,そのためには正規雇用をふやし,家庭を守って子育てのできる賃金が確保されるよう,施策を進めていくべきである。一つ,地方創生というのは,仕組みづくりとして行政が施策を講じて,それを循環させ,民間企業の投資や参入を促すという流れが大事であるなどの意見がありました。
以上が本特別委員会における調査の概要であります。
本特別委員会で調査研究した項目は,少子化,高齢化の進展に的確に対応し,人口の減少に歯どめをかけ,将来にわたって活力ある社会を維持していくために,非常に重要な課題であります。理事者におかれましては,本特別委員会での委員各位の貴重な意見を真摯に受けとめ,これらの課題に対する取り組みを推進していただくよう強く要望して,本特別委員会の委員長報告といたします。
○
永田雅紀 議長 次は,
都市活性化対策特別委員会,渡辺好造委員長。
〔15番渡辺好造議員登壇〕
◎15番(渡辺好造議員)
都市活性化対策特別委員会委員長の渡辺好造でございます。
それでは,引き続き
都市活性化対策特別委員会におけるこれまでの調査の概要について御報告申し上げます。
本特別委員会は,1,当面する都市活性化に関する課題として,旧市民球場跡地の活用,広島西飛行場跡地の活用,広島駅周辺地区の整備について,2,中央公園の在り方について,3,都心活性化プランの策定について,4,公共交通について調査研究するために平成27年6月26日に設置され,これまでおおむね2年の間に委員会を10回開催するとともに,他都市等への行政視察の実施や地域公共交通のあり方についての講演会を開催するなど,調査研究を重ねてまいりました。
以下,項目ごとに調査の概要について,理事者の説明及び委員各位の発言を取りまとめましたので,御報告いたします。
まず,当面する都市活性化に関する課題についてのうち,旧広島市民球場跡地の活用についてであります。理事者から,平成24年度末に策定した旧市民球場跡地の活用方策及び平成27年1月に公表した旧市民球場跡地の空間づくりのイメージを踏まえ,市民のコンセンサスを得ながらその活用に取り組むこととし,旧市民球場跡地,以下,球場跡地と言いますが,球場跡地については,サッカースタジアムの候補地となっていることから,その決定のプロセスを見きわめつつ,基本計画の策定に向け,検討をしていくとの説明がありました。この調査項目に対する委員の意見については,中央公園の在り方についての調査項目の中で御報告いたします。
次に,広島西飛行場跡地の活用についてであります。理事者から,広島県とともに策定した跡地活用ビジョンを具体化するため策定した広島西飛行場跡地利用計画について説明がありました。これに対して,委員から,一つ,基幹道路などの道路が整備されないと開発スピードは上がってこないと思うので,道路整備をスピード感を持って取り組んでいただきたい。また,スポーツ・レクリエーションゾーンについては,一つ,広島県における地域のスポーツの拠点を目指してもよいのではないか。一つ,全国大会が開催できる少年のソフトボール場をつくってほしい。一つ,将来的に高校野球ができるような野球場をつくっていただきたい。一つ,野球場については,近隣の県営グラウンドの将来計画も視野に入れて県と十分な調整を行っていただきたい。また,新たな産業,雇用,にぎわいゾーンについては,一つ,土地取得でなく,定期借地となると企業の業績いかんによっては,撤退をするとか,返還するということもあるので,選考に当たっては十分考慮していただきたいなどの意見がありました。
次に,広島駅周辺地区の整備についてであります。理事者から,広島駅南口Bブロック,Cブロック市街地再開発事業や広島駅自由通路等の整備,広島駅南口広場の再整備,マツダスタジアムへの歩行者用道路の整備などについて説明がありました。これに対して,委員から,一つ,Cブロックの再開発ビルの歩行者デッキに接続するペデストリアンデッキから愛宕跨線橋に接続する区間については,幅員が狭く,歩行者が詰まって動かなくなるおそれがあるので,地元要望等を踏まえ,きちんと整理し,整備方法を決定していただきたい。一つ,マツダスタジアムへのアクセスについては,地元のにぎわいを発展させつつ,歩行者の安全も守っていくという動線を地元と十分協議し,決定していただきたいなどの意見がありました。
次に,中央公園の在り方についてであります。まず,経緯から御報告いたします。当初,中央公園のあり方について,委員会として政策提言を行うこととし,提言に大きな影響があるサッカースタジアムの建設候補地の決定を待って調査研究に入ることとしておりました。その後,新たに中央公園がサッカースタジアムの建設候補地に加わり,候補地の決定時期が大きくずれ込むこととなったため,委員会として提言は困難と判断し,意見交換により,各委員の意向を取りまとめることとしたものです。意見交換に当たっては,理事者から,サッカースタジアムの建設候補地の動向,中央公園の概要,球場跡地の活用の概要等について説明を受けました。これに対する委員からの意見を,サッカースタジアム,球場跡地の活用,中央公園全体に分けて御報告いたします。
まず,サッカースタジアムに関しては,一つ,早急にサッカースタジアムは誰がつくるのか,誰がリーダーシップを持ってやるのか,建設費はどのくらい必要で,どういう集め方をするのか明確にすべきである。一つ,サッカースタジアムの建設は,県や市が主導権をとってやることではなく,サッカー協会が実施し,それを支援すべきではないか。一つ,サッカースタジアムの建設は,サッカーに興味のない人のことも考え,ランニングコストなども明らかにし,市民に判断してもらうべきである。一つ,市民が主体的に使えるサッカースタジアムとする必要がある。一つ,サッカースタジアムの候補地については,球場跡地やみなと公園は難しいとはっきりしているのだから,早急に中央公園に決めて検討すべきである。一つ,基町地区の生活環境への影響について,住民の皆さんにアンケートをとるなど,改めて考えていただきたい。一つ,球場跡地は更地であっても人が集まる,平和記念公園に立って,原爆ドームを望んで,その先に若者が集い,未来を示すサッカースタジアムがあってもいいと思うので,高さ制限の要綱変更も視野に入れて検討していただきたいなどの意見がありました。
次に,球場跡地の活用に関しては,一つ,中央公園全体で球場跡地は非常に大きなウエートを占めているので,早い段階で公園の計画や球場の跡地の位置づけを示していただきたい。一つ,商工会議所の建物が目立ち,後ろにはPL会館もあるので,早い機会にその移設等も踏まえて球場跡地の活用を考えていただきたい。一つ,球場跡地は多目的に使える公園整備として推し進めていただきたい。一つ,球場跡地の活用が決まるまでの暫定的な使用として,飲食の大会などのイベントが行われているが,行政としてそろそろ締め切って,区切りをつけないと,今後どういうふうにしたいのかという結論が出せない。一つ,球場跡地の活用に時間がかかっているが,拙速に着地するべきでない,いま一度,それは行政側だけでなく,議会もそうであるが,皆さんで考えなければいけないなどの意見がありました。
次に,中央公園全体に関しては,一つ,サッカースタジアム建設場所が決まらないから全部が動かないということではなく,全体で連携をしながら進めていただきたい。一つ,中央公園内の施設全体が30年から50年くらいたち,老朽化しており,一つ一つ整理して見直しをすべきである。また,一等地にある公園であるので,いろんな形で使えると思う。平和記念公園を訪れる修学旅行生や外国人観光客が食事のとれる場所の整備も必要である。一つ,平和記念資料館の来館者と球場跡地のイベントの入場者はリンクしていないので,改めて資料館からの回遊性や球場跡地のコンセプトを抜本的に見直していただきたい。一つ,都心にある緑地公園はヒートアイランド現象の防止や,また,緑は心理的な効果があるとか,存在すること自体に効果があると言われているので,そのあたりも十分考えるべきである。一つ,今後中央公園をどういう形で整備するのかという中で,
市営住宅をどうするかというのは大きな問題である,早目に検討を進め,市民や議会に対しての説明も必要であり,時間を十分とれるように検討していただきたい。一つ,ファミリープールは中心部の交通の便のいい場所にあり,家族連れなどに好評で,市民に大変喜ばれている施設なので,その意向を十分踏まえていただきたいなどの意見がありました。
こうした各委員からのさまざまな意見は,今後中央公園のあり方や活性化に向け,具体的な検討の際に生かしていただくことを要望しておきます。
次に,都心活性化プランについてであります。理事者から,楕円形の都心づくりを広島県と連携して取り組むため,経済界や有識者等で構成する懇談会等の意見を参考にして,都心の目指す姿や将来像,その具体化に向けた施策等を示した都心活性化プランについて説明がありました。これに対して,委員から,一つ,広島駅から中心部への回遊性を考えるに当たって,歩道を広くしたり,京橋通りあたりを車は通さず,歩行者空間にするなど,新しい広島のまちづくりを提案してもらいたい。一つ,都心について,県と市の考え方にずれもあり,いざ実行するときに県の協力がないとできないことがたくさんあると思うので,市と県がしっかり連携してつくったプランでなければならない。一つ,広島駅南口の広島東郵便局があるブロックの再開発事業に前向きに取り組んでいただきたい。一つ,広島駅周辺の駅西商店街がある地区は,敷地が非常に狭く,私道は共有で,再開発事業として手がつけられにくいことや,戦災を受けていない東側周辺は道路が狭く,車両が入れないなどの課題があり,行政として計画的に取り組んでいただきたい。一つ,都心を戦略的に活性化させるためには,特区制度も活用すべきであるなどの意見がありました。
最後に,公共交通についてであります。理事者から,公共交通体系づくりの推進として,アストラムラインの延伸やバス活性化基本計画の内容を盛り込んだ公共交通体系づくりの基本計画及びバス活性化基本計画を踏まえ,法定計画である地域公共交通網形成計画などについて,また,本市と広島県が一体となって取り組みを進めている東部地区連続立体交差事業の進捗状況及び見直し内容に対する地元への対応状況等について説明がありました。これに対して,委員から,公共交通体系づくりの推進については,一つ,アストラムラインの西広島駅までの延伸として,民間事業者が行っている石内開発地まで延ばすとしているが,開発業者の販売の一助となるため,建設費は開発業者にも出させるべきではないか。一つ,新たなバス路線の社会実験は,利用した人だけにアンケート調査をするのではなく,広くアンケートをとれる仕組みも考えていただきたい。一つ,バスの路線や時間帯など,具体的な地域の要望を聞く窓口を広くオープンにしておいていただきたい。一つ,マイカーから公共交通機関への転換が必要であり,市内電車やバス路線の再編成,また,団地を走る地域交通もあわせて取り組んでいただきたい。一つ,循環線のバスについて,交通の便の悪いところを回るということも視野に入れて検討を進めていただきたい。また,東部地区連続立体交差事業については,一つ,船越地区の住民の皆さんに丁寧に説明し,理解を得ることを優先して事業を進めていただきたいなどの意見がありました。
以上が本特別委員会における調査の概要であります。
本特別委員会で調査研究した項目は,本市が都市機能を充実,強化し,活力にあふれるにぎわいのある都市として発展していく上で,非常に重要なものであります。特に中央公園については,都心の活性化を図る上で大変重要な空間であるにもかかわらず,サッカースタジアムの建設候補地となっていることから,一部暫定利用はされているものの,十分な活用が図られていない状態が続いています。このため,まずは,課題となっているサッカースタジアムの建設候補地について,早急に結論を出せるよう全力で取り組むとともに,中央公園の高いポテンシャルを生かし,公園としての機能を維持しつつも,にぎわいや都心の回遊性の向上,老朽化した施設の移転や統廃合など,市民や議会の意見を聴取しながら,早急にあり方検討に着手する必要があります。理事者におかれましては,本特別委員会での委員各位の貴重な意見を真摯に受けとめ,これら施策等の推進に当たっていただくよう強く要望して,本特別委員会の委員長報告とさせていただきます。
○
永田雅紀 議長 次は,安全・
安心まちづくり対策特別委員会,今田良治委員長。
〔31番今田良治議員登壇〕
◎31番(今田良治議員) 安全・
安心まちづくり対策特別委員会委員長の今田良治です。
安全・
安心まちづくり対策特別委員会におけるこれまでの調査の概要について御報告申し上げます。
本特別委員会は,一つ,災害に強いまちづくりについて,二つ,豪雨災害被災地の復興まちづくりについて,三つ,安全なまちづくりの推進について,四つ,空き家対策の推進について,調査研究するために平成27年6月26日に設置され,これまでおおむね2年の間に委員会を8回開催するとともに,他都市への行政視察を実施して,調査研究を重ねてまいりました。
以下,項目ごとに調査の概要について,理事者の説明及び委員各位の発言を取りまとめましたので,御報告いたします。
まず,災害に強いまちづくりについてであります。理事者から,災害対策基本法の規定により,災害予防,災害応急対策及び災害復旧,復興に関する事項を定めている広島市地域防災計画の見直しとして,平成26年8月20日の豪雨災害などを踏まえた災害応急組織体制の強化や危険度の段階に応じた避難情報の提供等,また,計画に基づく取り組み状況として,防災情報共有システムの構築や防災まちづくり事業などについて説明がありました。これに対して,委員から,一つ,サイレンの設置については,学校や公民館への設置も選択肢の一つであるので,広く進めていただきたい。一つ,災害が起きたときは情報の見落し等,人為的ミスも起きやすい,情報共有システムを構築しても操作は職員であり,ミスは起きるということを前提にリーダーが職員の動きをしっかりと把握していく体制が大事である。一つ,特別警戒区域の指定を急ぐよう県に働きかけていただきたい。一つ,ボランティア活動の評価やまとめをしっかり行い,今後の災害のときに生かしていただきたい。一つ,学校の避難所では被災者に温かい食事が出せるよう,学校給食の施設の使用を検討していただきたい。一つ,災害に強いまちづくりを進める場合,町内会や社会福祉協議会等,既存の組織を頼りにするならば,行政としても市民に町内会への加入を促すための発信を積極的にすべきであり,加えて,市の職員の町内会への加入の義務化など,まず職員が範を示すことが重要である,共助の部分において大きな役割を果たすのが町内会であり,地元にお願いをするのであれば,市としてもその姿勢を示していただきたい。一つ,地域の防災リーダーの養成について,人員に制限があり,希望しても研修講座を受講できないという事態が発生しているので,受講者の数を見直していただきたいなどの意見がありました。
次に,豪雨災害被災地の復興まちづくりについてであります。理事者から,平成26年8月20日の豪雨災害で被災した地域の早期復旧と将来を見定めた安全・安心なまちづくりの実現に向けた復興まちづくりビジョンによる取り組み状況について説明がありました。これに対して,委員から,一つ,長束八木線及び川の内線については,安全なまちづくりを進める上で早期の整備が必要であり,移転を余儀なくされている方へ丁寧な対応をしながら早急な整備を進めていただきたい。一つ,まちづくり協議会は地域と一体となった復興まちづくりに大切な組織なので,市として一層の支援が必要である。一つ,被災者の住まいの再建について,その後の状況を調査し,被災された皆さんの声が反映されるようにしていただきたい。一つ,砂防堰堤の整備の設計見直しについて,土質状況が悪く,見直しにより経費がかかるということであるが,土質状況は設計する前の予備段階で把握しておくべきである,国や県の事業であるが,市ではこのようなことがないようにしていただきたい。一つ,復興工事事務所で進めている用地買収については,収用手続を用いることがないように,しっかりと説明し,用地買収に応じていただくようにしていただきたいなどの意見がありました。
次に,安全なまちづくりの推進についてであります。理事者から,広島市安全まちづくり推進条例に基づき,まちづくりの観点から,防犯活動などに取り組む市民や地域団体への支援を通じて,地域の防災力を高めることにより,犯罪の起こりにくい安全なまちをつくることを目的とした第3次広島市安全なまちづくりの推進に関する基本計画について,その策定方法や策定スケジュール,素案について順次説明がありました。これに対して,委員からは,一つ,交番の設置場所について,どこにあるのかわからない場合もあるので,警察と協力してわかりやすくする環境整備をしていただきたい。一つ,マイナンバーなどを利用した特殊詐欺に対し,各団体への説明や講習会を開き,高齢者の方に自分で防衛意識をしっかり持ってもらうような対応をしていただきたい。一つ,市民の多くは,小さい犯罪がどんどんふえ,治安は余りよくなっていないという認識を持っていると思うので,広島市の刑法犯罪件数は減ってきているということをもっと宣伝したほうがよいのではないか。一つ,高齢者の万引きの割合がふえていることについて,近年1人とか2人暮らしという方が多く,また,認知症も社会問題になっているので,地域のサポートが大変重要であるなどの意見がありました。
最後に,空き家対策の推進についてであります。理事者から,防災,景観,衛生等の生活環境に深刻な影響を及ぼすおそれのある空き家の適切な管理等を行うための総合的な空き家対策について,これまでの経緯及び取り組み,市街化区域の空き家の管理状況について実態調査結果,取り組み方針や具体的な施策等を示す広島市空家等対策計画の骨子案,素案について順次説明がありました。これに対し,委員から,一つ,計画だけではなかなか進まないと思うので,市独自の権限を持たす条例をつくったほうがいいと思う,計画で対応するのであれば,全国の例も参考に,もう少し実効性があるような充実した計画をしていただきたい。一つ,住宅以外での用途での活用について,活用したい人と提供したい人をうまく結びつけられる仕組みをつくっていただきたい。一つ,細街路に接する土地での建てかえを可能とする道路指定制度を検討していただきたい。一つ,空き家対策関係課長会議では,各区においてどのような問題が起きているのか,把握,精査するとともに,各区に会議の内容を情報提供してもらいたい。一つ,問題のある空き家については,写真を見ての抽出であることから,現地調査を早期に行い,すぐに対応しなければならない空き家を集中的に実施するほうがよいのではないか。一つ,空き家になったとき,すぐに町内会でチェックしてもらい,所有者などを把握できるようにしてはどうかなどの意見がありました。
以上が本特別委員会における調査の概要でありますが,本特別委員会で調査研究した項目は,災害に強いまちづくりの推進については,地球温暖化に伴う気候変動により,既存の想定を超える自然災害の頻発化,激甚化が懸念されていること,安全なまちづくりの推進については,子供や高齢者が被害者となる犯罪が多発していること,空き家対策の推進については,適切な管理が行われていない空き家が地域の大きな問題となっていることなど,今後市民が安心して安全に暮らせるまちづくりを進める上で,さらに重要な課題となることが予想されます。
理事者におかれましては,本特別委員会での委員各位の貴重な意見を真摯に受けとめ,これらの課題に対する取り組みを推進していただくよう強く要望して,本特別委員会の委員長報告といたします。
○
永田雅紀 議長 次は,
都市魅力づくり対策特別委員会,若林新三委員長。
〔41番若林新三議員登壇〕
◎41番(若林新三議員) 皆さん,おはようございます。
都市魅力づくり対策特別委員会委員長の若林新三でございます。
都市魅力づくり対策特別委員会におけるこれまでの調査の概要について,お手元にお配りしております報告書(概要版)により御報告申し上げます。
本委員会は,政策提言を行うことを目的に設置されており,昨年6月に御報告させていただいた「新たな観光資源の創出について」の提言と同様に取りまとめたものです。
それでは,1ページをごらんください。今回の調査項目は,「スポーツの振興について」,具体的な調査研究テーマを「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としたスポーツの振興について」に設定しております。
まず,1,委員会活動の経緯についてです。提言の取りまとめに向けて,11回の委員会活動を行っております。具体的には,理事者から広島市スポーツ振興計画の見直し内容や事前合宿誘致などの取り組み内容を聴取するとともに,公益財団法人日本オリンピック委員会名誉委員,市原則之氏ほか,3名の有識者から意見を聴取いたしました。その後,中区スポーツセンターなど6施設の市内視察や仙台市など3自治体の行政視察を行った上で,政策提言に向けた意見交換を行い,素案を作成し,協議し,報告書を取りまとめました。
次に,2ページをお開きください。2,「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としたスポーツの振興」に向けた提言です。
近年,スポーツによる健康の保持増進,青少年の健全育成,地域コミュニティーの活性化など,スポーツの重要性が見直されている中,国においては,平成23年にスポーツ基本法を制定,平成27年にはスポーツ庁が創設されるなど,スポーツの振興に対する取り組みが全国的に活発化してきています。
こうした中,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会,以下,東京2020大会と言いますが,東京2020大会の開催が決定され,スポーツ政策が国内外から大変注目されている状況にあります。
東京2020大会の開催は,スポーツや健康づくりに向けた市民意識の高揚や,障害者スポーツの普及促進はもとより,観光・文化の振興などさまざまな効果が期待できることから,多くの自治体が事前合宿やイベント誘致などの取り組みを進めています。
本市においても,平成28年に広島市スポーツ振興計画を改定し,東京2020大会を契機としたスポーツに対する市民意識の高揚や,障害者のスポーツ活動の促進,競技力の向上などに取り組むこととし,高い数値目標を掲げていますが,これらを達成するためには,大胆かつ斬新な取り組みが必要となります。
とりわけ,本市においては,健康寿命が全国の下位に位置している実態を解消するためにも,スポーツの振興は必須であり,ジュニア選手の育成やスポーツツーリズムの推進なども含め,東京2020大会を絶好の機会と捉え,具体的な施策を展開していく必要があります。
さらに,東京2020大会が開催される年は,被爆75年の節目の年に当たり,大会期間中に平和記念式典を迎えることになるため,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を全世界に発信する絶好の機会にもなります。
これらのことを踏まえ,本委員会では,次の5点にまとめて提言します。
3ページをお開きください。提言1,事前合宿等誘致の推進です。東京2020大会の事前合宿は,市民が世界トップレベルのアスリートに触れることができるなど市民のスポーツの振興のみならず,まちの活性化や国際交流などにもつながることから,多くの自治体が誘致活動を進めており,今後誘致に向けた都市間競争は一層厳しくなることが予想される。
このため,ホストタウンの登録はもとより,ホストタウンの相手国以外の各国・地域のオリンピック委員会── NOCにおいても,競技団体等と連携支援しながら,スピード感のある誘致活動に努めるとともに,本市の魅力を最大限プロモーションするため,公益財団法人広島観光コンベンションビューローとも連携した誘致活動を展開されたい。
また,東京2020大会の事前合宿に限らず,今後の国際的なスポーツ大会等の誘致・開催も見据え,スポーツ施設のグローバルスタンダード化を進めるとともに,必要に応じスポーツセンターの土足化に向けた改修を行うなど利便性の向上を図られたい。
次の具体的取り組み例は,各委員からの提言であり,スピード感のある誘致活動の展開ほか,13件を記載しています。
4ページをお開きください。提言2,スポーツや健康づくりに親しめる身近な環境づくりの推進です。スポーツは,急速な高齢化が進む中にあって,健康の保持増進,健康寿命の延伸への効果が注目されており,また,医療費の削減や犯罪発生率の低下などへの効果も期待される。
このため,東京2020大会を契機に市民のスポーツに対する意識高上を図り,市民が気軽にスポーツや運動に親しみ,スポーツや健康づくりを習慣にすることができるよう,メニュー等の検討やPRに努めるとともに,その受け皿となる身近な環境づくりをより一層推進していく必要がある。
例えば,ハード面では,公園への健康器具等の設置や,ウオーキング等の環境整備など,ソフト面では,インセンティブつきウオーキング事業の導入や,スポーツ施設の利用情報の充実,スポーツセンターでの健康づくりのための相談支援機能の充実,学校体育施設の利用拡大に向けた取り組みなどにより,スポーツや健康づくりに親しめる身近な環境づくりを一層推進されたい。
具体的取り組み例は,公園への健康器具等の設置ほか,17件を記載しています。
5ページをお開きください。提言3,次世代アスリートの育成と支援の充実です。広島市出身のアスリートが国際大会等で活躍することは,市民に夢と希望を与えるとともに,スポーツに対する機運の醸成が図られ,さらなるスポーツ人口の拡大などにもつながることが期待される。
次世代アスリートを育成し,競技力の向上を図るためには,そのサポート体制をより一層充実させていく必要がある。
このため,県と連携して将来の活躍が期待される選手の早期発掘や助成制度の拡充を検討するとともに,運動部活動への専門性を有した指導者の配置や,プロ選手等優秀な指導者の招聘などにより,一貫した技術指導の充実に取り組まれたい。
具体的取り組み例は,マイナー競技とのマッチング等によるジュニア選手の発掘・育成ほか,10件を記載しています。
6ページをお開きください。提言4,障害者スポーツの推進です。東京2020パラリンピック競技大会に向けて,障害者への理解をより深め,障害者スポーツの普及促進に向けた取り組み加速させるとともに,競技力の向上に努める必要がある。
このため,事前合宿等を通じて,スポーツ施設のバリアフリー化に努めるとともに,広島市心身障害者福祉センターのスポーツ施設の充実,特別支援学校の体育施設の利用促進に向けた取り組みなど,障害者がスポーツに親しめる場の拡充を図られたい。
また,障害者スポーツの体験学習や,健常者スポーツ団体等との交流会の実施などにより,障害のある人もない人もそれぞれの目的やライフステージに応じて,ともにスポーツを楽しめるよう取り組みを推進されたい。
さらに,障害者スポーツを推進するため,その中核的な役割を担う広島市障害者スポーツ協会と公益財団法人広島市スポーツ協会の連携が強化されるよう,推進体制の見直しについて検討されたい。
具体的取り組み例は,バリアフリーに特化した施設の整備ほか,11件を記載しています。
7ページをお開きください。最後に,提言5,スポーツツーリズムの推進と平和発信です。広島市には,トップス広島という全国的にも例のない組織が存在し,多くのプロや企業のスポーツチームが活動しているほか,スポーツ施設も充実し,さらに,歴史や文化,自然,食といった観光資源,平和都市としての知名度など,スポーツツーリズムの推進を行う上で,他都市にはない豊富な資源が存在する。
このため,観光部局等と連携を図りながら,また広域連携も視野に入れ,工夫を凝らしたスポーツツーリズムの取り組みを積極的に推進されたい。
また,東京2020大会は,被爆75年の節目の年に開催されることから,核兵器廃絶と世界恒久平和をアピールする絶好の機会である。
このため,公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等関係団体とも連携しながら,「スポーツと平和」の国際会議の積極的な推進,関係者の広島訪問や平和記念式典への出席など,国際的な平和・友好のメッセージの発信に積極的に取り組まれたい。
具体的取り組み例は,広島の地域資源を生かしたプロモーションと官民,さらには金融関係も取り込んだ取り組みの推進ほか,23件を記載しています。
以上が本委員会が取りまとめたスポーツの振興についての報告書の概要であります。
政策提言を目的とした本委員会の活動は,本市議会として初の試みでありましたが,約2年にわたり,委員の皆様の協力をいただきながら,精力的な活動を行い,所期の目的が達成できましたことを改めて御礼を申し上げます。
また,理事者におかれましては,本委員会の提言,委員各位の貴重な意見について,真摯に受けとめ,施策の取り組みを推進していただくよう強く要望して,本委員会の委員長報告といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○
永田雅紀 議長 以上で
調査報告を終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第5┌自第63号議案 平成29年度広島市
一般会計補正予算(第1号)
┤
└至第76号議案
専決処分の承認について
(広島市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例)
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第5,第63号議案から第76号議案を一括議題といたします。
当局の説明を求めます。
市長。
〔松井一實市長登壇〕
◎松井一實 市長 本日,平成29年第2回
広島市議会定例会の招集に当たり,
議員各位に敬意を表するとともに,ただいま上程されました広島市
一般会計補正予算案など14件の議案の概要について説明いたします。
まず,補正予算案です。
子どもの居場所の確保について,放課後児童クラブの申込者の急増に伴う待機児童の解消を図るため,学校の余裕教室等を利用してクラスを増設するとともに,民間事業者に対してクラブ運営費等の補助を行います。あわせて,民間事業者の参入を一層促進するため,開設費に係る補助制度を拡充します。
この補正措置を行った結果,補正予算額は,1億1,800万6千円となり,補正後における全会計の総予算規模は,1兆2,212億9,642万4千円となります。
次に,予算以外の議案としては,広島市
市税条例の一部改正案など条例案5件,その他の議案6件,
専決処分承認案2件を提出しています。
以上が,ただいま上程されました議案の概要です。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○
永田雅紀 議長 ただいま上程中の議案に対する質疑は後日に譲ります。
───────────────────────────────────────
休会について
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 この際,休会についてお諮りいたします。
明日及び明後日は,議案調査研究のため休会にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
永田雅紀 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
───────────────────────────────────────
次会の
開議通知
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 この際,御通知申し上げます。
23日は,午前10時より議会の会議を開きます。
───────────────────────────────────────
散会宣告
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 本日は,これをもって散会いたします。
午前11時18分散会
───────────────────────────────────────
△(参照1)
(写)
広伯選第8号
平成29年5月23日
広島市議会議長
永 田 雅 紀 様
広島市佐伯区
選挙管理委員会
委員長 久 笠 信 雄 印
選挙管理委員及び補充員の任期満了について(通知)
広島市佐伯区
選挙管理委員及び補充員の任期は,平成29年7月5日をもって満了しますので,地方自治法第182条第8項の規定により通知します。
〔参考〕
地方自治法第182条第8項
委員又は補充員の選挙を行うべき事由が生じたときは,
選挙管理委員会の委員長は,直ちにその旨を当該地方公共団体の議会及び長に通知しなければならない。
△(参照2)
平成29年6月20日
議 員 各 位
広島市議会議長
永 田 雅 紀
閉会中の
議会運営委員会委員の辞任及び選任について(報告)
下記のとおり,
議会運営委員会委員の辞任及び選任がありましたので報告します。
記
┌───┬───────┬─────┬────────────────────┐
│区 分│ 委 員 氏 名 │年 月 日│ 備 考 │
├───┼───────┼─────┼────────────────────┤
│辞 任│山 田 春 男│ 29. 3.23 │
広島市議会委員会条例第6条第5項の規定に│
│ ├───────┼─────┤より,議長において辞任許可 │
│ │大 野 耕 平│ 29. 5.22 │ │
├───┼───────┼─────┼────────────────────┤
│選 任│山 路 英 男│ 29. 3.23 │
広島市議会委員会条例第6条第1項ただし書│
│ │ │ │きの規定により,議長において指名 │
└───┴───────┴─────┴────────────────────┘
△(参照3)
平成29年6月20日
議 員 各 位
広島市議会議長
永 田 雅 紀
陳情の受理について(報告)
下記のとおり陳情を受理し,陳情第140号,第141号,第142号及び第143号は,関係委員会に付託したので報告します。
記
陳情
┌───┬─────────────────┬─────┬─────┬─────┐
│ 受理 │ 件 名 │ 受 理 │ 付 託 │付託委員会│
│ 番号 │ │ 年 月 日 │ 年 月 日 │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│135│「地球と人間を守れる社会体制創り」│ 29. 4.10 │ │ │
│ │の為の地球社会建設決議について │ │ │ │
│ │ │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│136│国保の県単位化を前に誰もが安心でき│ 29. 5.30 │ │ │
│ │る国民健康保険の運営を求めることに│ │ │ │
│ │ついて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│137│さらなる負担増と保険はずしの介護保│ 29. 5.30 │ │ │
│ │険法「改正」法案の徹底審議と新総合│ │ │ │
│ │事業の見直しを求めることについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│138│公契約条例の制定による適正賃金・労│ 29. 5.30 │ │ │
│ │働条件の確保と地域経済の振興を求め│ │ │ │
│ │ることについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│139│「最低賃金の改善と中小企業支援の拡│ 29. 5.30 │ │ │
│ │充を求める意見書」の採択を求めるこ│ │ │ │
│ │とについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│140│2020年 世界平和首都 Hirosh│ 29. 6. 9 │ 29. 6. 9 │総務委員会│
│ │ima とPRIME MERIDI│ │ │ │
│ │AN(Hiroshima)及び H│ │ │ │
│ │iroshima Universa│ │ │ │
│ │1 Time(HUT)導入 の宣言│ │ │ │
│ │について │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│141│本来の再任用の趣旨を無視し,広島市│ 29. 6.12 │ 29. 6.12 │文教委員会│
│ │
教育委員会が小学校校長を校長職にと│ │ │ │
│ │どめたままの再任用を多数行っている│ │ │ │
│ │ことについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│142│広島市
教育委員会学事課が指定学校変│ 29. 6.12 │ 29. 6.12 │文教委員会│
│ │更申請手続きにおいて,一般保護者に│ │ │ │
│ │は校長意見書を必要書類として申請の│ │ │ │
│ │際に添付することを求めながら,申請│ │ │ │
│ │先校長の職権で一部保護者には添付な│ │ │ │
│ │き申請を受理するという行政手続法第│ │ │ │
│ │7条に反する不公正な取り扱いを行っ│ │ │ │
│ │ていることについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│143│広島市監査事務局が,業務妨害の疑い│ 29. 6.12 │ 29. 6.12 │総務委員会│
│ │があるとの理由で申請時の状況を録音│ │ │ │
│ │したデータを9か月たっても具体的対│ │ │ │
│ │応も取らずにいるのに,申請者の通報│ │ │ │
│ │しないならば不要であるから廃棄する│ │ │ │
│ │よう求めた請求について,請求を認め│ │ │ │
│ │ず永年保管としていることについて │ │ │ │
└───┴─────────────────┴─────┴─────┴─────┘
△(参照4)
┌─────────────────────────┐
│
都市魅力づくり対策特別委員会 報告書(概要版) │
│調査項目「スポーツの振興について」(平成29年6月)│
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本委員会は,調査項目の「スポーツの振興について」,具体的な調査研究テーマを「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としたスポーツの振興について」に設定し,この度,提言等を取りまとめたので,その報告を行う。
1 委員会活動の経緯について
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│委員会開催等年月日 │活 動 概 要 │
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│平成28年 │理事者からの広島市スポーツ振興計画の見直し内容の説明及び質疑│
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│ │(1) 1月29日│応答 │
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│ │(2) 9月7日│具体的な調査研究テーマに係る協議 │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(3) 10月4日│理事者からの事前合宿誘致等,スポーツの推進及びスポーツツーリ│
│ │ │ズムの推進等に係る取組内容の聴取並びに質疑応答 │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(4) 11月4日│講演会の開催及び市内視察の実施に係る協議 │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(5) 11月24日│有識者からの意見聴取(講演会) │
│ │ │ ① 公益財団法人日本オリンピック委員会 名誉委員 │
│ │ │ 広島市事前合宿等誘致アドバイザー │
│ │ │ 市原 則之 氏 │
│ │ │ ② 独立行政法人日本スポーツ振興センター 情報・国際部部長│
│ │ │ 和久 貴洋 氏 │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(6) 12月2日│有識者からの意見聴取(講演会) │
│ │ │ ① 一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構
事務局長 │
│ │ │ 中山 哲郎 氏 │
│ │ │ ② 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 企画情報部部長 │
│ │ │ 井田 朋宏 氏 │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(7) 12月16日│市内視察 │
│ │ │ 中区スポーツセンター,広島サンプラザホール,広島広域公園,│
│ │ │ 東区スポーツセンター,総合屋内プール,広島市心身障害者福祉│
│ │ │ センター │
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│平成29年 │県外行政視察 │
│ ┌────────┤ ① 仙台市 ・スポーツコミッションの活動等について │
│ │ 2月1日│ ・元気フィールド仙台について(現地視察) │
│ │(8) ~ │ ② 今別町 ・事前合宿誘致・ホストタウンの取組について │
│ │ 2月3日│ ③ 埼玉県 ・スポーツの推進等について │
│ │ │ ・埼玉スタジアム2○○2について(現地視察) │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(9) 2月9日│政策提言に向けた意見交換 │
│ ├────────┼──────────────────────────────┤
│ │(10) 4月28日│理事者からの事前合宿誘致の取組状況の聴取及び政策提言に向けた│
│ │ │意見交換 │
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│ │(11) 5月31日│報告書素案等に係る協議 │
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2 「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催を契機としたスポーツの振興」に向けた提言について
近年,スポーツによる健康の保持増進,青少年の健全育成,地域コミュニティの活性化,地域経済への貢献など,スポーツの重要性が見直されている中,国においては,平成23年にスポーツ基本法を制定,平成27年にはスポーツ庁が創設されるなど,行政,民間団体等が連携・協働したスポーツの振興に対する取組が全国的に活発化してきている。
こうした中,平成32年には,世界最大級のスポーツイベントである東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京2020大会」という。)が,前年の平成31年には,ラグビーワールドカップ2019も開催され,スポーツ政策が国内外から大変注目されているというポジティブな状況にある。
東京2020大会の開催は,スポーツや健康づくりに向けた市民意識の高揚や,障害者スポーツの普及促進はもとより,観光・文化の振興,国際交流の推進など様々な効果が期待できることから,その効果を取り込むために,多くの自治体がこれに合わせて,事前合宿やイベント誘致などの取組を進めている。
本市においても,平成28年に広島市スポーツ振興計画を改定し,東京2020大会の開催を契機としたスポーツに対する市民意識の高揚や,障害者のスポーツ活動の促進,競技力の向上などに取り組むこととしている。これらの施策の数値目標として,週1回以上スポーツをする20歳以上の市民の割合を70%以上に上げるなど,高い目標を掲げているが,これらを達成するためには大胆かつ斬新な取組が必要となる。
とりわけ,本市においては,健康寿命が全国の下位に位置している実態を解消するためにも,スポーツの振興は必須であり,ジュニア選手の育成やトップス広島などによるスポーツツーリズムの推進なども含め,東京2020大会を絶好の機会と捉え,具体的な施策を展開していく必要がある。
さらに,東京2020大会が開催される年は,被爆75年の節目の年に当たり,大会期間中に広島・長崎の平和記念式典を迎えることになるため,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を全世界に発信する絶好の機会にもなる。
これらのことを踏まえ,本委員会では,次の5点にまとめて提言する。
〈提言1〉 事前合宿等誘致の推進
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│ 東京2020大会の事前合宿は,市民が世界トップレベルのアスリートに触れることがで│
│きるなど市民のスポーツの振興のみならず,街の活性化や国際交流などにもつながるこ│
│とから,多くの自治体が誘致活動を進めており,今後,誘致に向けた都市間競争は一層│
│厳しくなることが予想される。 │
│ このため,ホストタウンの登録はもとより,ホストタウンの相手国以外の各国・地域│
│のオリンピック委員会(NOC)においても,競技団体等と連携支援しながら,スピー│
│ド感のある誘致活動に努めるとともに,本市の魅力を最大限プロモーションするため,│
│公益財団法人広島観光コンベンションビューローとも連携した誘致活動を展開されたい│
│。 │
│ また,東京2020大会の事前合宿に限らず,今後の国際的なスポーツ大会等の誘致・開│
│催も見据え,スポーツ施設のグローバルスタンダード化を進めるとともに,必要に応じ│
│スポーツセンターの土足化に向けた改修を行うなど利便性の向上を図られたい。 │
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≪具体的取組例≫
・スピード感のある誘致活動の展開
・誘致活動における公益財団法人広島観光コンベンションビューローの有効活用
・国よりも競技に絞った誘致活動の展開と競技団体等への支援
・水の都ひろしまとしての水と関係する競技(ヨットなど)の誘致
・難民団の選手へのサポート
・スポーツ大使の任命と大使による誘致情宣活動
・パブリックビューイングの常設
・誘致対象国の日の設定と啓発イベントの実施等
・広島広域公園等のスポーツ施設の国際基準に合わせた(特に東京2020大会会場の仕様に近い)改修と早期のホストタウンへの登録(国からの財政措置あり)
・スポーツセンターの土足化に向けた改修
・廃校となった小学校のスポーツ合宿施設への転用
・200万人広島都市圏構想の取組による市町相互のスポーツ施設の利用
・スポーツ行政のキャリアの長い職員の配置やスポーツ経験者等の登用
・東京2020大会を契機とした個別の事業プランの作成
〈提言2〉 スポーツや健康づくりに親しめる身近な環境づくりの推進
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│ スポーツは,急速な高齢化が進む中にあって,健康の保持増進,健康寿命の延伸への│
│効果が注目されており,また,医療費の削減や犯罪発生率の低下などへの効果も期待さ│
│れる。 │
│ このため,東京2020大会を契機に市民のスポーツに対する意識向上を図り,市民が気│
│軽にスポーツや運動に親しみ,スポーツや健康づくりを習慣にすることができるよう,│
│メニュー等の検討やPRに努めるとともに,その受皿となる身近な環境づくりをより一│
│層推進していく必要がある。 │
│ 例えば,ハード面では,公園への健康器具等の設置や,ウォーキング等の環境整備な│
│ど,ソフト面では,インセンティブ付きウォーキング事業の導入や,スポーツ施設の利│
│用情報の充実,スポーツセンターでの健康づくりのための相談支援機能の充実,学校体│
│育施設の利用拡大に向けた取組などにより,スポーツや健康づくりに親しめる身近な環│
│境づくりを一層推進されたい。 │
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≪具体的取組例≫
・公園への健康器具等の設置
・ジョギング・ウォーキングのための距離表示等の環境整備
・各区スポーツセンターの特色をいかした施設整備と指導体制の強化
・野球やソフトボールのグラウンドの整備(西飛行場跡地等の大規模未利用地の活用)
・ウォーキングポイント制度の導入
・ホームページでのスポーツ施設の空き情報の提供
・各公園でできるスポーツの情報提供の工夫
・スポーツセンターでの健康づくりのための相談支援機能の充実
・学校体育施設の利用拡大
・30歳代,40歳代の普段運動しない人に対するアプローチ(スポーツセンターの利用料の割引など)
・企業との連携によるラジオ体操の普及
・職場における体操の時間の設定等による運動の習慣化
・健康寿命延伸のための具体的プランの提示など分かりやすい情報提供
・地域包括ケアにおけるスポーツの導入やスポーツ推進員との連携
・スター選手の育成を通じたスポーツの普及
・200万人広島都市圏構想の取組による市町相互のスポーツ施設の利用(再掲)
・スポーツ行政のキャリアの長い職員の配置やスポーツ経験者等の登用(再掲)
・東京2020大会を契機とした個別の事業プランの作成(再掲)
〈提言3〉 次世代アスリートの育成と支援の充実
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│ 広島市出身のアスリートが国際大会等で活躍することは,市民に夢と希望を与えると│
│ともに,スポーツに対する機運の醸成が図られ,更なるスポーツ人口の拡大などにもつ│
│ながることが期待される。 │
│ 次世代アスリートを育成し,競技力の向上を図るためには,そのサポート体制をより│
│一層充実させていく必要がある。 │
│ このため,県と連携して将来の活躍が期待される選手の早期発掘や助成制度の拡充を│
│検討するとともに,運動部活動への専門性を有した指導者の配置や,プロ選手等優秀な│
│指導者の招へいなどにより,一貫した技術指導の充実に取り組まれたい。 │
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≪具体的取組例≫
・マイナー競技とのマッチング等によるジュニア選手の発掘・育成
・アスリート育成強化のための選手への助成制度の導入
・学校への指導者派遣の充実等
・ジュニア選手等と広島にあるプロ・企業スポーツチームとの交流の充実
・国内外のスーパースターによるジュニア選手等への指導
・優秀なスポーツ選手の高校での育成強化
・英語でのコーチング等指導方法の充実
・スポーツ関係団体への聞き取りと行政の支援の検討
・特区としての学校運動部活動の社会体育への移行の検討
・スポーツ行政のキャリアの長い職員の配置やスポーツ経験者等の登用(再掲)
・東京2020大会を契機とした個別の事業プランの作成(再掲)
〈提言4〉 障害者スポーツの推進
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│ 東京2020パラリンピック競技大会に向けて,障害者への理解をより深め,障害者スポ│
│ーツの普及促進に向けた取組を加速させるとともに,競技力の向上に努める必要があ │
│る。 │
│ このため,事前合宿等を通じて,スポーツ施設のバリアフリー化に努めるとともに,│
│広島市心身障害者福祉センターのスポーツ施設の充実,特別支援学校の体育施設の利用│
│促進に向けた取組など,障害者がスポーツに親しめる場の拡充を図られたい。 │
│ また,障害者スポーツの体験学習や,健常者スポーツ団体等との交流会の実施などに│
│より,障害のある人もない人もそれぞれの目的やライフステージに応じて,共にスポー│
│ツを楽しめるよう取組を推進されたい。 │
│ さらに,障害者スポーツを推進するため,その中核的な役割を担う広島市障害者スポ│
│ーツ協会と公益財団法人広島市スポーツ協会の連携が強化されるよう,推進体制の見直│
│しについて検討されたい。 │
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≪具体的取組例≫
・バリアフリーに特化した施設の整備
・広島市心身障害者福祉センターのスポーツ施設の充実
・特別支援学校の体育施設の利用促進
・学校教育の中での障害者スポーツの体験学習の実施
・健常者のスポーツ団体等との連携によるイベントの実施
・広島市障害者スポーツ協会と公益財団法人広島市スポーツ協会の一元化の検討
・広島市障害者スポーツ協会の体制強化
・障害者の目線に立った施策の推進
・障害者アスリートの育成
・アスリート育成強化のための選手への助成制度の導入(再掲)
・スポーツ行政のキャリアの長い職員の配置やスポーツ経験者等の登用(再掲)
・東京2020大会を契機とした個別の事業プランの作成(再掲)
〈提言5〉 スポーツツーリズムの推進と平和発信
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│ 広島市には,トップス広島という全国的にも例のない組織が存在し,多くのプロや企│
│業のスポーツチームが活動しているほか,スポーツ施設も充実し,さらに,歴史や文化│
│,自然,食といった観光資源,平和都市としての知名度など,スポーツツーリズムの推│
│進を行う上で,他都市にはない豊富な資源が存在する。 │
│ このため,観光部局等と連携を図りながら,また広域連携も視野に入れ,工夫を凝ら│
│したスポーツツーリズムの取組を積極的に推進されたい。 │
│ また,東京2020大会は,被爆75年の節目の年に開催されることから,核兵器廃絶と│
│世界恒久平和をアピールする絶好の機会である。 │
│ このため,公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等関│
│係団体とも連携しながら,「スポーツと平和」の国際会議の積極的な推進,関係者の広│
│島訪問や平和記念式典への出席など,国際的な平和・友好のメッセージの発信に積極的│
│に取り組まれたい。 │
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≪具体的取組例≫
・広島の地域資源をいかしたプロモーションと官民,更には金融関係も取り込んだ取組の推進
・200万人広島都市圏構想を活用したスポーツツーリズムの推進
・女性のスポーツ支援を始め女性に特化したスポーツイベントの開催
・女性チームへの応援全国ツアーの実施
・女性によるマラソン・ウォーキング・トレッキングなどと地域の特産物・施設などを結び付け近隣地域と協力して誘致(カープ女子と湯来温泉,山ガールと弥山登山,ウォーキングとレモンもぎなど)
・スポーツヘルスツーリズムとして,女性のためのがん予防・がん撲滅のための資金獲得マラソンの実施(ピンクリボン運動との全国コラボなど)
・BMX(オフロードで行う自転車競技)などスポーツメニューの拡大
・国際大会等の積極的な誘致
・平和記念式典開催前のマラソンなどのスポーツイベントの情報提供等の充実
・プロスポーツチームの商店街等の活性化への活用
・企業スポーツチームの観客数拡大に向けた支援
・スポーツツーリズム推進におけるホスピタリティの充実
・平和記念公園でのおもてなしの充実
・スポーツツーリズムにおける経済効果等の指標の検討
・スポーツと平和の国際会議開催に向けた早期の基本構想の策定
・平和記念式典へのオリンピック選手等の招待
・2020年の平和首長会議総会と連携した取組
・東京2020大会に向けた文化プログラムでの平和の発信
・平和発信のための平和の灯の活用
・平和発信のためのカンナの花(被爆後,爆心地から820m地点に1か月で咲いたカンナの花を咲かせる取組)の活用
・東京2020大会に向けての広島・長崎の連携による平和発信の充実
・誘致活動における公益財団法人広島観光コンベンションビューローの有効活用(再掲)
・スポーツ行政のキャリアの長い職員の配置やスポーツ経験者等の登用(再掲)
・東京2020大会を契機とした個別の事業プランの作成(再掲)
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議 長 永 田 雅 紀
署名者 木 戸 経 康
署名者 森 畠 秀 治...