安中市議会 2017-12-13
12月13日-03号
平成29年 12月 定例会(第4回) 平成29年第4回
安中市議会定例会議 事 日 程(第3号) 平成29年12月13日(水曜日)午前9時開議第 1 一般質問 櫻 井 ひろ江 議員 遠 間 大 和 議員 小 川 剛 議員 佐 藤 貴 雄 議員 罍 次 雄 議員 巽 久 男 議員 本日の会議に付した事件 議事日程に同じ 出席議員(22名) 1番 金 井 久 男 議員 2番 櫻 井 ひ ろ 江 議員 3番 遠 間 大 和 議員 4番 罍 次 雄 議員 5番 巽 久 男 議員 6番 小 林 克 行 議員 7番 太 田 進 一 議員 8番 櫻 井 喜 久 江 議員 9番 小 川 剛 議員 10番 柳 沢 浩 之 議員 11番 今 井 敏 博 議員 12番 吉 岡 完 司 議員 13番 佐 藤 貴 雄 議員 14番 吉 岡 登 議員 15番 高 橋 由 信 議員 16番 武 者 葉 子 議員 17番 上 原 富 士 雄 議員 18番 齊 藤 盛 久 議員 19番 奥 原 賢 一 議員 20番 田 中 伸 一 議員 21番 柳 沢 吉 保 議員 22番 廣 瀬 晃 議員欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名 市 長 茂 木 英 子 副 市 長 茂 木 一 義 総 務 部長 粟 野 好 映 財 務 部長 中 嶋 薫 市 民 部長 吉 田 隆 保 健 福祉 真 下 明 部 長 産 業 政策 萩 原 稔 建 設 部長 猿 井 晴 一 部 長 上 下 水道 内 田 直 幸 松 井 田 水 澤 祝 彦 部 長 支 所 長 公 立 神 宮 潔 企 画 課長 町 田 博 幸 碓 氷 病院 事 務 部長 危 機 管理 光 安 裕 治 税 務 課長 萩 原 正 視 課 長 市 民 生活 阿 部 哲 也 環 境 政策 堀 米 純 課 長 課 長 子ども課長 今 村 勝 介 護 高齢 反 町 勇 課 長 観 光 課長 萩 原 弘 地 域 創造 高 橋 信 秀 課 長 都 市 整備 白 石 久 男 建 築 住宅 田 中 富 之 課 長 課 長 上水道工務 悪 澤 孝 治 監 査 委員 安 藤 忠 善 課 長 農業委員会 小 林 俊 夫 会計管理者 小 黒 勝 明 事 務 局長 (会計課長) 教 育 長 桑 原 幸 正 教育委員会 田 中 秀 雄 教 育 部長 教育委員会 三 浦 尚 明 教育委員会 田 村 武 志 総 務 課長 生 涯 学習 課 長 本会議に出席した事務局職員 事 務 局長 嶋 田 一 弘 事務局次長 清 水 裕 之 兼 議 事 事 務 担当 庶務係長兼 中 島 香 代 子 議事係主査 佐 藤 光 治 調 査 係長
△開議の宣告
○議長(
齊藤盛久議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。 直ちに本日の会議を開きます。 (午前 9時02分)
△一般質問
○議長(
齊藤盛久議員) 日程第1、一般質問を行います。 ◇ 櫻 井 ひろ江 議員
○議長(
齊藤盛久議員) 2番、
櫻井ひろ江議員の登壇を願います。
櫻井ひろ江議員。 〔2番
櫻井ひろ江議員登壇〕
◆2番(
櫻井ひろ江議員) おはようございます。2番、
日本共産党市議団の櫻井ひろ江です。私は通告しました大きく3項目、8点について質問していきます。 まず、1項目めの介護保険については、全国的な課題でもある介護の人材不足の問題、また
ホームヘルパーの養成研修についての問題、
居宅支援事業所の問題等を質問します。 2項目めは、子育て支援で原市の上
毛天然瓦斯株式会社の跡地に予定されている
子育て支援拠点等整備事業の問題で、
プロポーザル方式での設計業者選定、設計業者の提案された素案をもとに
ワークショップ委員による検討などがあり、わかりにくく見えづらいものがあり、今議会での初日の
議会全員協議会で経過説明を受けましたが、何点かお尋ねをいたします。 3項目めは、
太陽光発電施設開発について平成28年1月から開発指導要綱に太陽光開発も対象に入れたことや、30年1月からは
太陽光発電設備に関する条例が施行されることなど無秩序な開発を抑制する方策がとられていることは、中身は不十分とは思いますが、歓迎するものです。既に工事が始まっているところなどは、条例の適用にならないものもあり、
土砂災害警戒区域にまで建設を進めている秋間、長岩の民間施設整備に関しての市の対応をお聞きしていきたいと思います。 なお、具体的な質問は、質問席から一問一答で行います。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) まず、介護保険の介護人材について質問を進めてまいります。市内事業者における人材不足の状況等について、まず伺います。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。 介護事業所の人材確保やその育成については、少子高齢化による生産人口の減少、定着率の低さ、新卒者の確保が困難等の理由により、全国的に大きな問題となっております。市内の各事業所においても、現状の人員を維持していくことが難しくなり、離職による人材不足が大きな問題であると聞いております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) それでは、人材確保についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 人材確保については、各事業所においてさまざまな取り組みや努力が行われておりますが、本市といたしましては資格取得のための研修への協力や補助制度の紹介を行うなど人材育成のための支援を引き続き行っていきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) ぜひ積極的に行っていただくように要望いたします。 それでは、2点目の
ホームヘルパー養成研修について質問をしますが、数年前までは市内においても
ホームヘルパー養成研修を行っておりました。今はやっていません。人材を確保していくには市内でもやっていく必要があるのではないかなというふうに思いますけれども、市内でできる工夫などはできないものなのか、お考えをお聞きします。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明)
ホームヘルパー養成研修につきましては、
介護保険法施行規則の一部改正により、平成25年4月より新たに
介護職員初任者研修として実施されており、県内では社会福祉法人や学校法人などが県の指定を受け開催しております。議員ご指摘のとおり、市内では平成25年度まで安中市
社会福祉協議会で実施しておりましたが、現在は受講者数の減少により開催を中止していると聞いております。 しかしながら、市内での開催を求める声もありますので、安中市
社会福祉協議会が単独で開催することが困難であれば、他の法人と協力して開催するように働きかけを行うとともに、研修の講師に市の職員を派遣するなどの協力もしていきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) ぜひ市内での研修に支援していただいて、できるようにお願いをしたいと思います。 また、若い人で研修を受けようとした人が、市内ではないので高崎市内での研修に参加しましたが、多額の費用がかかって大変だったというお話を聞いております。若い人で介護の仕事につこうとする方は、貴重な存在だというふうに思いますので、高崎の人は研修参加費用について助成があったという旨の話もお聞きしたのですが、研修への参加費用の助成はできないものなのか、この点について伺います。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) ヘルパー研修への助成につきましては、県において50歳以上の方がこの研修に参加し介護職についた場合、10万円を上限に受講料を補助する制度がありますので、この制度の紹介をしていきたいと考えております。また、研修の
実施事業者一覧を初め、助成や受講科目の免除などについて
県ホームページに掲載されておりますので、これを紹介するなどの支援を行っていきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) これから仕事をしたいという若い人への支援などは必要ではないでしょうか。この研修を受けるのに5万円から十数万というような幅もあるようですが、こういった多額のお金がかかって、これからしようとする人にとっては大変だというふうに思います。市内でできるように、研修が開かれるようになるまで他市での研修参加に研修を考えてはいかがかなというふうに思いますが、市長にこの点をお聞きしておきます。
○議長(
齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問にお答えいたします。 介護職の人材不足、これは私も聞いておりますので、どのようなことが支援できるのか、今後協議をし、また検討していきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) ぜひ積極的なご検討をしていただいて、初任者研修を受けやすくするようにぜひお願いをいたします。 2つ目の
居宅介護支援事業所の運営についてお聞きしていきたいと思います。
ケアマネジャーがいる
居宅支援事業所が1カ所閉鎖になるというようなちょっとショッキングな話を耳にしたのですが、このことについての状況はどうなのか伺います。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 現在、市内には24の
居宅介護支援事業所がありますが、このうち1事業所が平成29年12月31日をもって閉鎖すると聞いております。閉鎖する事業所が担当している利用者については、現在、ほかの事業所へ引き継ぎが行われていると聞いております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 閉鎖となる事業所も2人でやっていたようですが、ほかにも少人数での事業所で後任が見つからないといった問題も抱えている事業所もあるというふうに聞いております。どのような状況なのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 当該事業所につきましては、現在、
ケアマネジャーの確保に努めていると聞いております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 私、事業所での努力がまず必要だというふうに思いますけれども、
居宅支援事業所では予防の方のケアプランの単価が低く設定されていたり、担当数の制限、また加算とか減算とかというような計算の仕方ですか、そういったものもあって大変複雑なようですが、加算が受けられるように努力をしたり、
居宅支援事業所の経営は大変厳しいように伺っております。特に少人数でやっているところは厳しいようですが、市内事業所の経営はどうでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明)
居宅介護支援事業所の経営につきましては、
ケアマネジャーが担当できる件数は1人40件未満となっており、その報酬単価は要支援1、2については1カ月で1件当たり4,300円、要介護1、2については1万420円、要介護3、4、5については1万3,530円となり、これに各種加算が加わり、この報酬等をもとに事業所の経営が行われております。各事業所の経営につきましては、
ケアマネジャーを雇用する人数や事業所の規模により状況が変わってくるものと考えられます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) それでは、安中市がやっているといいますか、唯一碓氷病院でやっているわけですけれども、
安中居宅介護支援事業所の経営状況はどうなのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員)
公立碓氷病院事務部長。
◎
公立碓氷病院事務部長(神宮潔) 当院では
介護サービス事業として訪問看護事業と
居宅介護支援事業を行っております。安中市
居宅介護支援事業所は、現在、常勤、非常勤それぞれ1名の
ケアマネジャーを配置し、事業を実施しております。
居宅介護支援事業の経営状況ですが、前年度決算においては
居宅介護支援収益はおよそ723万円で、給与費がおよそ807万円を計上いたしました。職員給与費の営業収益に対する比率は111.6%でした。単独事業としては赤字経営となっておりますが、
訪問看護事業収益により
介護サービス事業としては利益を計上しております。前年度の取り扱い件数につきましては、常勤1名と非常勤は退職により6月以降2名から1名の体制となり、675件を取り扱い、一月当たり約56件の実績でございました。常勤1人当たりの取り扱い件数には制限があり、非常勤の
ケアマネジャーの場合、勤務時間をもとに常勤換算されるため、さらに制限されることになっております。 今後、要支援・要介護認定者数の増加が見込まれ、さらに在宅医療・介護が推進されていく中、当事業は必要であり、現行の介護報酬制度においては人員配置など収支のバランスに注視しながら事業運営してまいりたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 1人でやっている方もおられますけれども、人件費を支払うということになりますと、単体の少人数の事業所は大変厳しいのではないかなというふうに思います。報酬の引き上げや、また保険料の上昇を招かないような国費による手当てが必要ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明)
居宅介護支援事業所につきましては、1人の
ケアマネジャーが作成できるケアプランの数に規制があり、
居宅介護支援業務だけで収益を上げることが難しく、実際には
居宅介護支援者の大半が介護保険施設の併設事業で行われているのが現状です。国費による手当てではなく、
居宅介護支援事業の業務だけで経営を成立させることができる介護報酬の改定が必要と考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 国費でなくというようなお話ですけれども、報酬単価の引き上げだけですと保険料にこの分がはね返ってくることになります。そういう点から考えましても、また人材確保の面から考えましても、報酬の引き上げ、そしてその際の保険料への上昇を招かない、こういった仕組みを国に要望すべきではないかというふうに考えます。その点市長のお考えはどうでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 議員ご指摘のとおり、介護サービスの事業者に支払われる介護報酬につきましては、大変厳しい状況があるというふうにも聞いております。これにつきましては3年ごとに見直しが行われまして、現在、厚労省のほうでも審議会で改定に向けた審議が進められるとも聞いております。こういったことでしっかりと見きわめながら、必要に応じて要望等もしていきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) これは古い資料でしたけれども、平成20年度のころですか、全国市長会からもさまざまな介護のご要望を国に上げておりますけれども、そういった中で保険料の水準に留意しつつ、適切な介護報酬を設定することというような、こういう要望もございますので、ぜひ保険料にはね返らないような報酬の改定を国のほうに要望していただけるようにお願いをいたします。 次に、子育て支援に移りますけれども…… 〔「議長、動議」と呼ぶ者あり〕
○議長(
齊藤盛久議員) 柳沢吉保議員。
◆21番(柳沢吉保議員) 今、
櫻井ひろ江議員が子育て支援についてというので、これ私たちも議運でいろいろ精査してやったのですけれども、今、
櫻井ひろ江議員が登壇で
上毛天然瓦斯跡地と言ったのです。まだ買っていないので、いかがなものかというのでちょっと協議したいので、議運でちょっと休憩動議をお願いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) ここで暫時休憩いたします。 (午前 9時16分)
○議長(
齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 (午前 9時35分)
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) それでは、続けていきたいと思います。 子育て支援についてですけれども、
子育て支援拠点等整備事業につきましては、昨年の6月
議会全員協議会でイメージ図案などが示されて、
子育て支援拠点に防災・多目的広場というようなお話もあったかと思います。私はそういったものも
子育て支援拠点としての整備、また地域から要望のあったスポーツも楽しめる場所というような中でのものかなというふうに理解をしておりましたが、29年に入り設計者の選定や基本設計と進んできているようですが、
子育て支援拠点の役割のほかにも、ほかの用途も入ってきているというところで、この大きな施設整備事業になってしまうようで、今の時期にはどうなのかといったような懸念の声も聞いております。安中市には児童館もなくて、雨の日に遊ぶところがないといった若い親御さんからの声、また児童の健全な発達を促す
子育て支援拠点という位置づけで、必要な施設とは思いますけれども、
子育て支援拠点のほかのものも入ってきますと大きなものに広がっていってしまうというような懸念があります。 それで、まず
プロポーザル方式による設計者選定について、そういった
プロポーザル方式での選定にしたのはどうしてなのか伺います。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 施設建設の設計に当たり、設計業者の柔軟性かつ高度な発想力を初め、設計能力や豊富な経験等を求めるために
プロポーザル方式を採用いたしました。また、多くの市民に利用していただけるよう設計の段階から市民の声を取り入れ、市民と行政が一緒に施設をつくり上げていくことをコンセプトにしております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) プロポーザルとは企画、提案のことで、複数の方に企画を提案してもらって、その中からすぐれた提案を行ったものを選定するという方法ですが、選定は具体的にどのようになされたのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 設計業者の選定については、
プロポーザル実施要項を公表し募集したところ、13業者から応募があり、市長、副市長を初め関係部課長等で構成する審査委員会において第1次選考の書類審査を行い、その結果、6業者を選定し、第2次選考では各業者が提出した技術提案書に即して持ち時間20分のプレゼンテーションと質疑応答を行い、これにより1業者を選定いたしました。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) それにあわせましてといいますか、
ワークショップの委員さんも8月ごろ募集していたというふうに思うのですが、そういった方たちのご意見などを出していただいて、設計会社に基本設計をつくってもらうというような運びかなというふうに思うのですけれども、この設計会社のもともとの案といいますか、それについてはどういうふうになるのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 選定した業者の案については、
プロポーザル実施要項の設計与条件に基づくもので、素案として取り扱い、
ワークショップの中で協議する際に使用いたします。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) そうしますと、その案が生かされていくという、そういうものではないというふうに私は理解をいたします。それを全て取り入れていくというような内容になると、それではちょっとおかしいのではないかなというふうに思っているわけですけれども、市独自の自前の案というのですか、そういったものはあったのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 本市といたしましては、子育て、交流、憩いをテーマとして設定しており、施設整備の基本的な考え方は屋内施設については雨の日でも遊べるスペースをつくること、さまざまなイベントを実施し、発信力のある場とすること、多世代交流を図れるような全体の設計とすることを基本に据えております。屋外については、施設の南側に開放的な公園を配置し、周囲に
ウオーキングコースをつくること、災害時を考慮し、防災拠点を兼ね備えた整備をすることを考えております。また、施設の維持管理のコストが低いものとすることも考えております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 施設の
維持管理コストが低いものというふうなことで、財政的なものも今後のものを考慮しているのかなというふうには思いますが、これらのいろんな施設が複合的に入ってくるというのですか、そういうふうに私としては考えざるを得ないような、そういったものになっているのかなというふうなことがあります。その点は再考していったほうがいいのではないかなというふうに考えております。 次の拠点整備の市の考え方についてですが、広い場所ですから災害時の地域の方が避難できる、そういった場所には避難してそこへ集まるというような、そういう場所にはなり得るかもしれませんけれども、防災拠点となるとどれだけのものを取り入れていくのかというような点も心配になります。整備拠点の市の考え方として、
子育て支援拠点等整備事業について、子育て支援の拠点を中心にやっていくのだというのが私の認識であったわけですけれども、市はどういったものを想定していたのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 子育て拠点といたしましては、子供たちが雨の日でも安心して過ごせる居場所となる施設にすることです。また、子供から高齢者まで幅広い年齢の市民がかかわり合いながら過ごせる施設の整備を目指しています。イメージとしては、昔の大家族のようなかかわりを持ち、その中で子供たちが伸び伸びと遊んで過ごせるような施設を目指しております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 子育て支援の拠点というところで答弁をいただいたのですけれども、施設ができれば使っていただくことが大事ですけれども、交流といっても、ふだんから来ていただくのは小さい子供さんを持つ親子であったり、土日の学童であったりするわけですけれども、また地域の高齢者にも来ていただいて、その中ではどのように運営していくかというのが、まず大事なのではないかなというふうに思います。基本設計案の中には、雨の日でも遊べるところや
子育て支援拠点としての必要なもの、外遊びの道具、砂場、また広場など一般の人も利用できるものなど何を必要というふうに考えているのでしょうか。そういったものがあると思いますけれども、何が必要と考えているのかお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 基本設計案をつくるに当たり、
ワークショップの中で出ている意見としては、雨の日でも遊べるプレールーム、多目的に使える部屋、芝生の広場や遊具コーナー、
ウオーキングコースなどでございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員)
子育て支援拠点で必要なもののほかは、市内に既にあるものや莫大な費用がかかるようなもの、こういったものは避けたほうがよろしいのではないでしょうか。例えば昨年示されましたイメージ図にはじゃぶじゃぶゾーンとかというのがありましたけれども、こういったものはスポーツセンターの子供の遊び場にもありますし、この水遊び場というのですか、それについてはどのような考えをしているのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 水遊び場につきましては、
ワークショップの中で必要であるとの意見があり、ローコストで子供が楽しめるものを検討していく予定でございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) スポーツセンターのところにあるようなものではないというふうに感じるわけですけれども、そういった同じようなものというのは避けていっていただきたいというふうに思います。利用する当事者である保護者、また子育ての専門家等の意見はどのように反映されているのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 保護者の代表者及び保育園や子育て支援センターを運営している子育てにかかわる専門家の意見は、
ワークショップに出席していただき意見を伺っているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 先ほども言いましたけれども、子育て支援に係るものとしては、やはりどんなふうに運営していくかというのが重要だというふうに思います。 それでは、
子育て支援拠点のほかに整備するものというのがありますけれども、それにはどのようなものを考えているのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明)
子育て支援拠点のほかには、多世代交流、健康づくり、防災にかかわる機能を整備していく考えでございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) それらのものがどの程度の設備としてされていくのか、子育て支援とほかのものの位置づけというのですか、どれだけ重視していくかという点では、どんなもの、位置づけというのですか、それについてはどうなのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 先ほど申し上げたとおり、子育て支援、多世代交流、健康づくり、防災機能を取り入れて、多くの人々がかかわれる施設を目指しております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員)
子育て支援拠点等という言葉が事業ということで等が入っていると思いますけれども、総合的な施設になっていくとしますと、やっぱり
子育て支援拠点という意味合いが変わってきてしまうのではないかなというふうに私は思います。総合的な施設になってしまうのではないかというような、そういう懸念があります。この点は十分吟味する必要があるのではないかなというふうに思いますが、今後よく検討していただきたいと要望しておきます。 先ほど日常の運営が重要であるというふうに申し上げましたが、今度新しくできる施設でのスタッフについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 国庫補助の次世代育成支援対策施設整備交付金要件を満たすため、子育て支援に関して意欲があり、子育てに関する知識、経験を有する相談員を配置し、さまざまなボランティアの活用を含め、施設の運営に関し必要なスタッフを配置する予定でございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) あくまでも大きくなり過ぎないように、やはり慎重にやっていく必要があるというふうに思います。 それと、スケジュールについてですけれども、土地の購入や基本設計などもおくれておりますし、これがどうなるかという点はまだわかりませんけれども、今後のスケジュールとしてどのように考えているのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 今後は最終となる第4回目の
ワークショップを本年中に開催して基本設計の概要版の案を提示し、メンバーから最終の意見聴取を行い、平成30年1月末をめどに基本設計が終了した後に実施設計に取り組む予定でございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 設計に当たっては、もっと親御さんや子育ての専門家等の意見なども聞いて、どのように運営していくか、そういったものも出したり、それから同じような施設がないか、そういった洗い出しなども含めて慎重にやるべきではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) これまで
ワークショップで丁寧にニーズの把握に努めてまいりました。その成果を設計に生かせるよう、ご指摘のとおり慎重に行ってまいります。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員)
ワークショップでのご意見も重要かとは思いますけれども、新しい子育て支援だけでない総合的な施設ということになると、先ほども指摘しましたように意味合いが変わってくるのではないかというふうに懸念があります。そういったことも含めて今後基本設計や実施設計、こういったものを年度内で全て決めて進めていく、これにはやはり無理があるのではないかなというふうに思います。ぜひいろんなダブった施設にならないような、そういったことも含めて急ぐべきでないというふうな考えを私は持っていますけれども、市長に見解をお聞きします。
○議長(
齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問に答弁を申し上げます。
ワークショップがこれまで3回開催されましたが、大変さまざまな多くの意見が子育て世代を中心に出ております。地域の方々等、参加をしていただいておりまして、意見をいただいているところでございます。こういった意見を十分に伺いながら、また議員が先ほどからご心配されているように巨大な施設をつくるということではございません。安中市の人口6万人ほど、こういった規模も見合わせながらつくっていきたいというふうに考えておりますので、
ワークショップの方々にもそういったことをお伝えしてございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) それにしましても、どのように運営していくか、そういった観点からもう一度きちんと洗い直しをしていただきたいと要望いたします。 それから、大きく3つ目の秋間、長岩の太陽光開発の安全性の問題ですけれども、石尊山前の市道と、その下に通っている約40メートルの高低差があるのですけれども、下にも道があります。そこに民間の会社が
太陽光発電設備の開発を進めておりますけれども、そこの進入路としていた上の市道からのジグザグにつくった道ですけれども、1トンの大きいブロックを積み重ねた道をつくって運んでおりました。今はそのところにものり面を使って、急傾斜のところに太陽光のパネルを設置しようと今工事が進められております。今回、条例ができるわけですけれども、その条例の工事が始まっておりましたので、対象とならない。こういったところであって、また急傾斜のところである。こういった開発は危険ではないかというふうに思うのですが、市はどのように見ているのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 太陽光発電施設は現在建設中であり、その作業中や完成後においても道路や水路などに落石等の被害が及ばぬように指導しておるところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 今、落石等の被害が及ばぬようにということで、時間がないので、ちょっと落石が1度あったので、落石といいますか、工事中に誤って落としたのかなというふうには思いますが、そういったこともございますし、それについては市のほうからも言っていただいて、早急にブロック、水路敷のところに落ちたものを直したというお話は聞いております。かなりの急傾斜、これのところに、ここは地滑り警戒区域に指定されている部分でもあったり、関東ローム層で余り丈夫ではないと、頑丈ではないというようなことを聞いておりまして、地盤の強度や安全性の面での認識はどのようなものでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市では、この付近の地盤の力学的な性質を示すデータは持ち合わせておりませんが、事業者に対しては安全性を考慮した上で施工していただくようお願いしております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 進入道路が地滑り警戒区域になっているところ、そこにもパネルをつけるとなると大変危険ではないかと。一応ブロックのほうは少し高いところは外したりしておりますけれども、工事をして形状を変えた、そういったところをさらに変えてつけようとしている。これは地滑り警戒区域になっているところであって、大変危険ではないかというふうに思っているわけですけれども、再度ご答弁をお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市は
土砂災害警戒区域であることから、群馬県水源地域保全条例に基づく意見を県から求められた際には、災害の発生が懸念され、細心の注意を払う場所である旨の意見を付して、事業者に対して注意喚起をしてきたところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 危険だという認識ではいるというふうに思いますが、地元の方たちとしますと、余りにも急傾斜地で開発がそのまま進むことに大変不安を持っております。雨で砂などが流れたりしているところもあって、今後施設ができてからも不安を持ち続けなければならないというふうにおっしゃっておる方もいまして、住民の不安を解消するために市はどうするのか、お考えをお聞きしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 太陽光発電施設は、建築物には該当しないとの見解が示されていることから、都市計画法第29条における開発許可の対象外とされてきました。このことから施設の建設に当たり、安全面や管理面を憂慮する声もございます。このことを踏まえて、市では平成28年1月1日より開発指導要綱による事前協議の対象に加えて指導してまいりました。さらに、来年1月1日からは太陽光施設に特化した安中市における太陽光設備の設置に関する条例を施行し、市民の不安を払拭するよう努めております。しかし、これらの規制の対象となっていないこの施設に対しましては、市といたしましてもできるだけ安全確保に向け対処してまいっております。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 長岩のこの事業者の開発では、始める前に伐採届の提出や県の条例に基づく市の意見書の提出もあったということですが、急傾斜のところなので強く意見や助言が言えなかったのは、市民の安全を優先に考えているというふうには思えないのですけれども、こういったことについてはどう考えますでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 先ほども触れましたが、群馬県水源地域保全条例に基づく意見照会におきまして、次のような意見を付しております。当該開発予定地域の地形は急傾斜であり、区域は地滑り危険箇所指定地域の中心部に位置している上、隣接の北側上部が山腹崩壊危険地に指定されている災害の発生が非常に懸念される場所にある。当該開発予定地の直下には、長野新幹線安中榛名駅や住宅団地が位置するなど開発に当たっては細心の注意を払い、災害を誘発しかねない行為は厳に慎む場所であることを念頭に置かれたい。なお、当該開発により災害を誘発した場合には、誠意を持って対応されたい。また、これとは別に災害防除に関する3件の意見も加えており、市のとり得る可能な限り安全確保に向けて対処してまいりました。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) この問題は、条例にないから、適用になっていないからということでなくて、建設においてはせめて市と協議をさせていく、市が関与していく、このことが必要かなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市といたしましては、住民の安全安心の確保に向けてできる限り対応しておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員。
◆2番(
櫻井ひろ江議員) 法制度がないというようなことで条例をつくったということですけれども、危険なところですので、見過ごせないものだというふうに思います。危険を回避するために、市民の不安を払拭するためにぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。
○議長(
齊藤盛久議員)
櫻井ひろ江議員の一般質問の途中でありますが、持ち時間が終了いたしましたので、
櫻井ひろ江議員の一般質問を終了いたします。 ◇ 遠 間 大 和 議員
○議長(齊藤盛久議員) 次に、3番、遠間大和議員の登壇を願います。 遠間大和議員。 〔3番 遠間大和議員登壇〕
◆3番(遠間大和議員) 議席番号3番、新政会、遠間大和でございます。通告に基づきまして、新庁舎について大きく分けて1項目6点につき順次質問させていただきます。 本市においては、財政状態が大変厳しく、報道によると経常収支比率が104%となり、財源の確保もままならない状況であり、庁舎を建てかえなくても済むのであれば建てかえなくてよいわけでありますが、構造耐震指数Isが旧庁舎0.14、中庁舎が0.34と非常に低く、現状建てかえなくてはならないという認識であります。本来であれば公平性の観点から、積み立て半分、借金半分という形で建設できればよいのですが、庁舎建設基金に関しては29年度末約2億3,000万という残高ですので、普通に積み立てていくとかなりの時間を要してしまいます。 また、合併特例債では、平成32年度までに完成、供用開始ということで現実的ではありません。そこでいかに一般財源を使わず、民間の活力を使い、効率的に建設していけるかということになってまいります。その手法の一つとしてPFIがあります。PFIもいろいろな解釈がありますが、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用するPFIは簡単ではありませんが、安中流のPFIで建設できればよいのであり、これは庁舎だけではなく、あらゆるものに使える手法であり、浮いた資金を別の事業へ充てるといった形で自治体経営を行っていくことが必要不可欠であると考えます。 庁内事前準備組織の役割を終了し、報告書を提出したということですが、速やかに建設のための本格的な組織へ移行し、一日でも早く完成するよう着手していただきたいと思います。なお、質問は質問席から一問一答方式にて行わせていただきます。
○議長(齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 新庁舎について、新庁舎の建てかえについて現状をお伺いしていきたいと思います。 まず、事前準備組織の現状はどうなっていますか。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 遠間議員のご質問にご答弁申し上げます。 新庁舎につきましては、平成27年度に財政課が事務局となり、関連部署の部課長6名による事前準備組織を設け、建設場所、規模や構造、財源などの課題について検討を行ってきました。平成27年5月から平成29年8月までの間に会議を8回行うとともに、近年庁舎の建てかえを行った埼玉県北本市、茨木県稲敷市、長野県小諸市の視察を実施しました。その結果を本年9月に庁舎建てかえに関する報告書として取りまとめ、市長に報告を行いました。これにより今回の事前準備組織の役割は終了したものと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 事前準備組織として約2年間、8回の会議を行った結果が無駄にならないよう、本格的組織にしっかり引き継いでいただきたいと思います。 続いて、特色のある3市に行ったということですが、なぜその3市を選んだのか、またそれぞれの各庁舎の規模と建設費用についてお伺いします。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 視察先を選定した理由でございますが、当市から比較的近隣にあり、近年庁舎を新しく建設した市の中から、特色あるコンセプトを持ち、当市の参考となりそうな市を選定したところでございます。 まず、北本市につきましては、既存の庁舎敷地を活用し、市民動線を考えコンパクトに設計され、災害対策機能が充実していることから選定しました。 稲敷市につきましては、茨木県から高校の跡地を取得して建設したことから選定しました。小諸市につきましては、コンパクトに設計されていることに加え、防災機能の中に浅間山の噴火を想定した要素が取り込まれていることから選定しました。 それぞれの庁舎面積と建築費ですが、北本市が約9,500平米で、建築費用が約31億円、稲敷市が約9,200平米で、建築費用が約49億円、小諸市が約7,000平米で、建築費用が約45億円となっております。
○議長(齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) コンパクトだから複合施設にできないというわけではありませんが、コンパクトに重点を置き過ぎ、市民サービス、利便性の向上が図れないとなっては本末転倒ですので、防災機能や必要な機能はしっかり取り入れ計画していただきたいと思います。 続いて、実りある視察だったと思いますが、視察を終えて本市に生かせる分野などがあればお願いします。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 3市を視察させていただき、行政部門としては窓口部門を低階層に集中させている点や、総合窓口を設置し、可能な限り1カ所で市民サービスを受けられる点、また一般事務室をオープンフロア方式として市民の方に開かれた雰囲気を与えるつくりも参考となりました。防災対策として災害時に災害対策本部を設置する拠点施設となることから、災害時対応可能な貯水槽、非常用電源の充実、通信設備の整備された防災対策室などはもとより、庁舎自体も地震等の災害に強い建物構造が徹底されておりました。その他エレベーターやトイレなどは障害者、高齢者対策が隅々まで施され、雨水の再利用や太陽光、太陽熱を利用しての省資源・省エネルギー対策も整備されておりました。
○議長(齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 生かせる分野ということでたくさんありましたが、新庁舎をつくるに当たってこれらは必要最低限であり、プラスアルファでしっかり構想を練っていただきたいと思います。 続いて、財源としては非常に厳しいものがありますが、現状、財源はどうなっていますか。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 庁舎建設のための財源については、基金と地方債を見込んでいます。このうち基金の状況ですが、平成28年度から1億円を庁舎建設基金に積み立てており、本年度末の残高は約2億3,000万円となる見込みです。また、国庫支出金などの取り組みについても検討するほか、直営以外の整備方法として民間活力やPFIなどの活用についても検討の余地があると考えているところです。
○議長(齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 財源を確保するのは簡単ではありませんが、予算を抑えることによって住民サービス、利便性の向上が図れないということになると、必要不可欠なものを逃すことにもなりかねないと思います。ここで、公共施設の複合化、民間の施設に入っていただくなど、住民サービス、利便性の向上を念頭に、ベターではなく、ベストを尽くしていただきたいと考えます。 次に、約2年、計8回の会議の報告書が提出されたということですが、その内容についてお伺いしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 報告書の内容でございますが、実施した会議の内容と視察先の状況を報告するとともに、事前準備組織の検討結果として現状での問題点、建設候補地、財源、おおむねの計画期間などについて報告しました。主な内容ですが、庁舎建設の候補地については、現状では旧安中高校跡地が現実的であるということ、計画期間については本格的な検討期間に約2年、基本設計及び実施設計に約1年6カ月、工事着工から完成までに約2年6カ月の合計6年を想定しています。 なお、庁舎の規模を決定するために必要な組織や職員数の見込み、現庁舎や跡地の活用については本格的な検討組織で引き続き検討を行うこととしております。
○議長(齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 本格的な検討組織で引き続き検討を行うということですが、終了の時期など何をもって終了かというのがわかっていたわけでありますから、報告書の提出とともに、本格的な組織へスピーディーに移行すべきではなかったでしょうか。今後については、しっかり建設的にやっていただきたいと思います。 続いて、今後の庁舎建設に向けた本格的な組織の検討状況をお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 事前準備組織の終了に伴い、新たな組織を設け、より具体的な検討を行っていく必要があると考えていますが、今後につきましては総務部企画課において組織のあり方を十分に検討した上、直近において新庁舎を建設した他自治体の組織の設置状況も参考にしながら、新たな専門部署のあり方について検討を進めているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 繰り返しになりますが、事前準備組織の終了に伴い、速やかに本格的な組織へ移行すべきだったと思います。 続いて、買い取る期限の迫った旧安中高校跡地の状況についてお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 旧安中高校跡地につきましては、平成30年度に所有者である群馬県から買い取る方向で現在協議を続けているところですが、利用目的がなければ一般会計での購入は難しいものと思われます。跡地が新庁舎建設の候補地の一つではありますが、利用目的として決定しているわけではなく、土地開発基金等による先行取得での購入も選択肢の一つとして考えられますので、これも踏まえて検討を進めていきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 現在、本市においては、ほかにも予算をつけて土地を購入する予定があると思いますが、財源が厳しい状況ですので、しっかりと選択と集中、優先順位をつけて行っていただきたいと思います。 それでは、旧安中高校跡地の購入についてのタイムスケジュールをお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 県へは平成30年度での購入の意向や購入条件を伝えてあり、現在企画課において県教育委員会管理課と来年度の用地購入に向けた交渉を進めているところでございます。今後も引き続き早期の決着が図れるよう交渉を進め、両者の話し合いがまとまった段階で直近の議会において報告をしたいと考えているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 早ければ土地を購入してからの連続性ということを考えますと、平成36年から37年くらいには完成予定という形で想定ができますが、こういったときに2020年の東京オリンピックでの建設資材高騰、2020年を過ぎても資材が高騰するのではないかという見方もありますので、財源、経済状況等も勘案して、しっかり調査研究をして遂行していただければと考えます。 次に、耐震補強が必要な庁舎の整備方針について、まず整備をするのか、しないのかお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 現在の本庁舎につきましては、ご承知のように旧庁舎、中庁舎ともに構造耐震指数が著しく低いとの診断を受けていますが、耐震補強を実施するとした場合、庁舎の形状から現状の機能を納めることは大変困難な状況になることが予想されています。また、現在、庁舎建てかえの検討を行っているところであり、耐震補強には多額の修繕費用がかかることからも、大規模な整備を行うことは考えていない状況でございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 耐震補強には多額の修繕費用がかかることからも整備を行うことは考えていませんということですが、計画が事業化されても、かなりの間は職員、来庁される方は危険と隣り合わせという状況が続くということが避けられないと思いますので、不安をあおるわけではありませんが、そういう状況下で職務に当たらなければならない職員、来庁される方、来庁される市民がいるということは紛れもない事実でありますので、しっかり想定して対策を考えていただきたいと思います。 続いて、庁舎建設に伴う公共施設の統廃合について、老朽化した施設の機能を新庁舎に含めるなど庁舎の複合化について伺います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 近年、庁舎を建てかえる自治体においては、新庁舎に公共施設など複合化する例が見受けられるようになりました。他市を見てみますと、図書館や公民館、消防署などが複合化されている例や、公共施設だけではなく、民間施設が複合化されている例も見受けられます。庁舎の複合化は、公共施設に関するさまざまな課題や財政的な負担を軽減する面からも有効な方策の一つであると考えており、事前準備組織におきましても検討がなされてきたところです。本市の場合、老朽化した施設も多く存在しますので、新庁舎の規模を考える中で、どういった施設の複合化が可能であり、ふさわしいのか検討していきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 公共施設だけではなく、民間では先行して複合施設が整備されていますが、なぜ整備され集客できているかといえば、便利だからです。これは民間だからではなく、公共施設、行政においても同じことが言えますので、しっかり調査研究をし、戦略を練って、先を見据えた運営をお願いしたいと思います。 次に、施設の複合化とはどういったものを想定しているのかお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 具体的な検討には至っていませんが、想定されるものとしては市の施設、市行政の組織、国、県の施設や機関のほか、民間の施設等も考えられるところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 老朽化した施設の保健センターなども該当すると思いますので、このあたりもぜひ積極的に検討をお願いいたします。 続いて、現庁舎の維持管理費に係る費用について、現庁舎の維持管理費はどうなっているのかお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 財務部長。
◎財務部長(中嶋薫) 現庁舎のうち、新庁舎を除く各庁舎につきましては、その老朽化が著しいことから、内外装の劣化への対応、空調設備の更新、また給排水や電気設備につきまして多額の維持管理費を要しております。大規模なものといたしましては、平成27年度は旧庁舎と中庁舎の2階、保健センターの空調設備改修に3,400万円ほど、28年度は中庁舎1階の空調設備改修と松井田庁舎の非常用電源装置、中央監視装置の修繕に1,300万円ほど、29年度は旧庁舎1階の空調設備改修、議場用暖房設備の入れかえ、谷津庁舎の空調設備改修に2,700万円ほど支出しております。現段階では、予定しておりました大規模な修繕はほぼ終了しているところでございますけれども、今後新たなふぐあいが発生した場合につきましては、修繕の必要性を勘案しながら対応していくことになると考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 現状でも多額な管理費が発生しており、大きなものの修繕は終了しているということですが、いつまた大規模修繕が必要になるかわかりませんので、早急に本格的な組織の設置をお願いいたします。 次に、支所や分庁の廃止による節減効果についてはどうでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 財務部長。
◎財務部長(中嶋薫) 支所や分庁を廃止した場合の節減効果につきまして試算しているわけではございませんけれども、廃止することによりまして行政庁舎としての維持管理経費や維持管理に係る人件費、庁舎間の移動に伴います時間経費の削減が図れますほか、庁舎間の通信費、移動に伴う車両費、燃料費などの節減が可能というふうに考えられます。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 本庁と支所の間を片道15分と計算すると往復で30分、1日2往復した場合は移動に1時間かかるわけでありますけれども、このときに1日に移動する職員も1人ではなく、複数人いると考えられますので、仮に10人いたとすれば、その10時間分で相当の仕事ができると思いますので、そういった効率的な行政運営も考えて運営をしていっていただければと思います。 続いて、現庁舎で災害時の課題について、震災時での課題をお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 財務部長。
◎財務部長(中嶋薫) 旧庁舎や中庁舎につきましては、東日本大震災や熊本地震と同程度の地震が発生した場合につきましては、倒壊や一部損壊により使用不能となる危険性があるというふうに考えております。その場合、来庁者や職員等に人的被害が生ずる可能性があるほか、防災拠点としての機能を担うことは困難になるというふうに考えております。 また、本庁舎はいずれの庁舎にも非常用電源が備えられていないことから、本庁舎全体が停電になった場合につきましては、災害対策のほか通常業務にも支障を来すというふうに思われております。本庁舎への非常用電源の整備につきましては、現在の新庁舎での使用を想定していることになると思われますけれども、場所の確保や多額の費用などさまざまな課題がありますことから、優先順位づけの中で検討していきたいというふうに考えております。 なお、災害発生に伴います停電時には、松井田庁舎は庁舎の3分の1程度の照明に一定時間電力を供給できる非常用電源設備を備えておりますことから、業務継続計画におきましては松井田庁舎に拠点機能を移すというふうに定めております。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 来庁者や職員等に人的被害が生じる可能性があるほか、防災拠点としての機能を担うことは困難という課題の対策がないということが把握されているにもかかわらず、抜本的な対策もないまま、安全が担保されていない状況でありますので、しっかりとした対策を検討していただきたいと思います。 次に、移動したほうがよいのではないかと指摘させていただいたことがありますが、危機管理課がなぜ今の場所にあるのか理由をお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 危機管理課が現在の場所になったという経緯についてご説明申し上げたいと思いますが、平成28年度の組織改編に伴い、安全安心課から危機管理課へ名称が変わり、総務部所属となり、現在の場所へ移転しました。課の移転場所について新庁舎への配置を検討しましたが、最終的に今の場所に決定となったところでございます。今後におきましても危機管理課の場所について、災害時における対応等を考慮し、新庁舎に配置されている組織の移転によるスペースの確保を含め、引き続き検討していきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 大きな本震、余震が続いた場合、現状1度目で停電などにより防災無線Jアラートなどが使用不能となるケースが想定されますが、そういった場合、危機管理対応の観点から対応におくれが生じる、対応自体ができないということも考えられますので、移設工事に約2,000万円程度かかると聞いておりますが、これは費用対効果の観点からも市民の生命、財産を守る観点からも妥当ではないかと考えますので、早急な移動をお願いいたします。 最後に、新庁舎の市長の考え方について、①から⑤まで議論をしてまいりましたが、新庁舎建設への市長の考えをお伺いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 遠間議員のご質問に答弁を申し上げます。 新庁舎建設についての私の考えということでございますが、さきの議会の一般質問でもご答弁をさせていただきましたが、市としてのこれまでの方針を180度転換させて新庁舎の建てかえが必要であるというふうに発言をさせていただきました。また、それにあわせて財源等も大変乏しい状況でありましたので、今積み立てを始めたところでございます。いずれにいたしましても災害時には松井田庁舎を使っての災害対策本部ということにもなりますし、議員ご指摘のまだまだ課題もございますので、そういったことを順次市民の安全確保に向けて対応を協議して、できるところから進めていきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員。
◆3番(遠間大和議員) 市長から答弁をいただきましたが、財源は民間の活力、PFIを利用し、いろいろな角度からじっくり考え、市民サービス、利便性の向上を第一に、早期完成を目指して早急に本格的な組織をスタートできるよう要望して、私の一般質問を終わります。
○議長(
齊藤盛久議員) 遠間大和議員の質問が終わりました。 ここで暫時休憩いたします。 (午前10時28分)
○議長(
齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 (午前10時45分) ◇ 小 川 剛 議員
○議長(
齊藤盛久議員) 次に、9番、小川剛議員の登壇を願います。 小川剛議員。 〔9番 小川 剛議員登壇〕
◆9番(小川剛議員) 議席番号9番、清風クラブの小川剛でございます。通告に従いまして、公共交通につきまして5項目14点について質問をさせていただきます。 公共交通は安中市にもいろいろありますけれども、JR信越線を中心に行いたいと思います。信越線は長野新幹線開業によりまして、横川、軽井沢間が廃止となりました。ことしの9月で20年が経過し、現在は高崎から横川まで市民の公共交通として運行が続けられています。全国的にはJRや私鉄が運営する不採算路線を別の交通手段に変更するなど、生き残りをかけさまざまな施策を進めています。信越線もここ数年、何本か本数が削減されていますので、今後も存続させるために安中市として何ができるのかお聞きしたいと思います。 質問は質問席で一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) まず1点目、市民の公共交通の現状につきまして、群馬県で人の動き、パーソントリップと言われていますけれども、調査結果につきまして調査結果の内容と当市の状況がわかれば、あわせてお願いしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 小川議員のご質問に答弁申し上げます。 群馬県では、平成27年11月に本市を含む県央地域と東毛地域、足利市を対象に翌年の平成28年6月には利根沼田、吾妻地域を対象に、どのような年齢、職業の人が、どのような目的で、どこからどこへ、どのような交通手段で、いつ移動したかといった1日の生活行動を調べるパーソントリップ調査を実施しました。現在、2カ年の調査結果をもとに県が分析を進めていますが、既に主要な分析結果につきましてホームページ上で公表されています。 それによると、利用した交通手段では自動車の利用が最も多く、本市が属する県央地域で77.1%、東毛地域で78.6%、北毛地域では84.9%となっています。鉄道利用では県央が2.6%、東毛が2.3%、北毛が1.8%と自動車利用と比較して極端に少なくなっています。また、鉄道利用者の状況では、有職者や高校生の通勤通学の割合が9割以上と圧倒的に多くなっています。各市町村の個別分析の詳細は現在公表されていませんが、速報値では本市における鉄道の利用状況についても県央地域が示す傾向と変わりなく、鉄道利用者に比べて自動車の利用者が圧倒的に多くなっています。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 今お聞きしたとおり、やはり群馬県全体で自動車利用が圧倒的に多くて、鉄道利用が少ないという状況が把握できたと思います。 続きまして、現状と課題ですけれども、安中市は鉄道が充実していると思います。今後の公共交通のあり方、考え方につきまして、現状と課題、お聞きしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 鉄道につきましては、JR信越本線5駅とJR
北陸新幹線安中榛名駅があり、高崎、前橋や首都圏方面への通勤通学などの足や観光客等が本市を訪れる際の移動手段として大きな役割を果たしています。乗り合いバス、乗り合いタクシーについては7路線が運行されているほか、民間バスも1路線が運行され、一部の路線ではデマンド型が採用されるなど公共交通網の整備を図っているところです。しかしながら、路線によっては利用者数の減少が顕著となっており、全体的に総利用者数が右肩下がりで減少しています。また、市からバス事業者へ路線維持のために補助金が交付されています。今後は路線の維持を図るとともに、現路線の改廃を初め、鉄道を含めた公共交通の総合的な見直しを実施し、市民等が利用しやすい公共交通ネットワークの再構築を図ることが必要であるとの観点から、現在、高崎経済大学と連携し、各種調査や情報収集を行うなど見直しに着手したところでございます。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 今、全体的にアンケート調査を実施していると思いますけれども、やはり鉄道を含めた公共交通のネットワークの再構築というものを高崎経済大学と連携をして、しっかりと見直して、よりよいものにしていただければと思います。 次に、JRの信越線の活性化につきまして、1点目ですけれども、乗降客数の推移について教えていただければと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) JR信越本線の乗降客数については、JR東日本が公表しているところによりますと、安中駅、磯部駅、松井田駅、西松井田駅、横川駅の5駅を合計した1日当たりの平均乗降客数は、平成24年度が8,172人、25年度が8,154人、26年度が8,020人、27年度が8,040人、28年度が7,888人となっています。全体的には減少傾向であり、平成27年度に一旦増加したものの、28年度には再び減少に転じた状況となっています。中でも西松井田駅と横川駅の2駅の減少数が顕著であり、この5年間で1割を超える減少となっています。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 減少していることがわかりました。このまま何か対策を打っていかなければ減少が続いて、危機的な状況に陥ると思います。 次に、駅前駐車場と周辺整備につきまして、現在の駐車場の設置状況と利用状況についてお知らせいただければと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 現在、西松井田駅、松井田駅、横川駅、新幹線の安中榛名駅の各駅前には、一定程度の無料駐車場が設置されています。各駅の駐車可能台数は松井田駅が100台、西松井田駅が150台、横川駅が14台、安中榛名駅が255台となっています。利用率については、集計を行っていないため詳細は把握していませんが、信越線の各駅においては平日はおおむね8割から満車に近い状態が見受けられています。新幹線の安中榛名駅については、北側駐車場は比較的あいていますが、西側駐車場はほぼ満車に近い状態が確認されております。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 安中と磯部駅には今駐車場がないということがわかりましたけれども、やはり必要と感じます。最近は高崎駅の近くに民間の大型店ができまして、非常にJRを利用して伺いたいという方も多くいらっしゃいまして、要望も多く聞きます。そういった駐車場が欲しいという要望を聞きますけれども、いかがでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 駅周辺に駐車場や駐輪場を整備することは、公共交通機関としての鉄道利用の促進を図り、交通渋滞による経済的損失の軽減やCO2の排出を抑制することで地球温暖化対策に貢献することにもなるため、市としてもその必要性は認識しているところでございます。市民からも駐車場の整備については要望が多いという状況でございます。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 安中駅前の国道4車線の工事が終わりまして、国道の高架下があいているスペースがありますけれども、そこの利用予定について、あと磯部駅の北口の東側に自転車置き場があるのですけれども、それのさらに東側に空きスペースがありますけれども、そこの活用についてお聞かせをいただければと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 安中駅前の国道18号線の高架下については、平成27年に管理者である高崎河川国道事務所碓氷出張所に駐車場としての利用について相談した経緯がありますが、その際、駐車場としての利用は許可できない旨の回答を受けています。また、磯部駅北口の駐輪場東側の空き地については、平成3年度に1,314平米を取得し、そのうち約680平米を駐輪場及び歩行者通路として整備して供用しています。空きスペースとしては、約500平米の用地があります。今後の駐輪場の増設は、現在の駐輪場の利用状況から推察して当面必要ないと考えています。この空きスペースを駐車場として利用することの検討については、出入り口が東側市道からのみとなることや、敷地面が市道と比べて1メートル以上の高さがあることから、駐車可能台数は10台程度に限定されるなどの課題はございますが、利用は可能であると考えています。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 安中駅の高架下ですけれども、やはりあけておくのはもったいないと思いますので、今後も粘り強い交渉をしていただければと思います。また、磯部駅も少しでも駐車スペースがあれば利便性が向上しますので、よろしくお願いします。安中駅と磯部駅に駐車場があれば、やはり鉄道利用者がふえると思いますので、よろしくお願いいたします。 安中駅の前ですけれども、民間の販売店が持っている敷地の一部を駐車場に貸していただくことや、有料の時間式の駐車場の設置ですとか、あと磯部駅は南口の周辺がありますけれども、いかがでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 安中駅と磯部駅の駅前には民間の有料駐車場が数カ所あり、通勤等をされている方も利用されているようでございます。現在、両駅には適地の不足などから市営の駐車場は整備されていませんが、駅周辺に駐車場がないことは鉄道利用者などに鉄道利用を断念させる要因ともなりますので、市としても駐車場の確保に向け方策を検討し、鉄道の利用促進につなげていきたいと考えています。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) ぜひ駐車場の確保を検討していただければと思います。安中駅からは少し遠いのですけれども、久芳橋の下の空き地の利用ですとか、あとは遠丸団地の空きスペース、そういったものも駐車場として開放するなどいろいろな部署で知恵を出し合って検討していただければと思います。 続きまして、パークアンドライドにつきまして過去多くの議員さんが質問されておりました。駅周辺に駐車場を整備して周辺整備もあわせて行えば、鉄道利用の促進にもなりまして、交通渋滞の緩和、CO2の削減にもつながりまして、地球温暖化抑制にもつながりますけれども、もう一度考えを聞かせていただければと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 人口減少対策として移住・定住人口の増加を図るためにも、高崎方面への通勤通学等の利便性の向上を図ることは重要な対策であると考えられます。その手法としてパークアンドライドのための駐車場整備は有効であると考えています。特に安中駅周辺は、国道18号がすぐ近くを通り、バス路線の多くが安中駅を停留所としていてパークアンドライドのほかバスと鉄道の乗りかえに便利であり、当市における交通の重要箇所であると認識しています。先ほど申し上げましたとおり、駅前の駐車場整備については課題もありますので、関係機関と協議を行いながら研究、検討していきたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 鉄道利用者がふえれば、やはり18号線の渋滞緩和にもつながりますので、お願いしたいと思います。 電車の本数につきまして、次に質問させていただきます。鉄道利用者からの声としては、やはり本数が減少して不便になったという声を聞かれます。過去からこれまでの列車の本数について教えていただければと思います。私も平成26年3月から29年3月まででも上下線で2本削減されたと思います。今後も利用者が少ない不採算路線、本数削減の影響を受けると思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 運行本数ということでございますけれども、信越本線の運行本数については横川駅、軽井沢駅間廃止前の平成8年の時点で普通電車が上り24本、下り23本の計47本、特急電車等が上下合わせて40本の計87本が運行されていました。現在の運行本数は普通電車のみで、上り22本、下り22本の計44本であり、平成8年と比較すると43本の減便となっております。普通電車のみで比較した場合は、3本の減便となっている状況であるというふうに認識しております。
○議長(齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 減便になりまして通学、通勤の方が影響を受けたと思いますけれども、市としてどのように捉えているのでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 運行本数が少ない中での減便は、市民生活に大きな影響を与えたものと認識しています。今後、これ以上本数が減ることのないよう、JRに対ししっかり要望していきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 5番の利用者増に向けた対応につきまして、これまでもJR側と話し合いを持ちながら要望を伝えてきたと思いますけれども、要望等は伝えてきたのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 平成26年に便数維持の要望を行いましたが、残念ながら減便となり、翌平成27年も引き続き減便となりました。市では、その際、安易に減便を行わないよう、また事前に説明を行うよう強く要望した経緯があります。今後については、さまざまな機会を捉え、増便等の要望をJRに伝えていきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 例えばですけれども、下りの始発を6時台前半の追加ですとか、あとは東京からの最終新幹線が高崎に11時58分着になります。その新幹線にアクセスできるような最終を零時台というものを増加させてほしいという声を新幹線の通勤者から聞きますけれども、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 現在、下りの本数は22本あり、始発が6時58分、終電が23時12分となっています。始発については、市内への通勤通学等の利便性を考慮すると6時台前半などもっと早い時間帯の便が望まれます。また、終電については、東京方面から新幹線や在来線での高崎駅到着に合わせてもう少し遅い時間に乗り継ぎができる便があることが望ましいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 上りも今、最終が9時台なのですけれども、やはりもう少し遅い列車の要望を聞きます。あと、安中市から電車で東京に通勤通学している数の調査結果をちょっと聞きましたけれども、375人と聞きました。うち安中榛名駅からは175人いらっしゃるようです。富岡のことも聞いたのですけれども、富岡からは157人ということで非常に少ないことがわかります。多くの方が都内のほうに通勤されていますので、本数がふえることによってさらに利用者がふえると思いますので、よろしくお願いいたします。 あと群馬県では、今エコ通勤の推進事業が行われております。市内の会社にも広めていけば地球温暖化抑制にもなり、信越線の乗客数の増加にもつながると思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 群馬県では平成27年度までエコ通勤推進事業を実施し、1週間程度のエコ通勤ウイークに合わせて県内事業者に参加を呼びかけ、公共交通の利用を促進した結果、二酸化炭素削減等の実績を上げたと承知しています。地球温暖化対策の面からも鉄道を初めとした公共交通の利用は非常に重要な側面がありますので、市としても積極的に推進したいと考えています。市での取り組みについては、今後検討することになりますが、こうした取り組みが結果として鉄道の利用者増につながればよいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) JR信越線を利用したエコ通勤のほうをぜひ県と連携してPRをしていただければと思います。 次に、3番、駅の整備につきまして、安中・磯部駅以外の駅舎の改修についてお聞きしたいと思います。安中・磯部駅につきましては待合室ができて、冷暖房が完備になりました。ほかの駅の整備計画についてお聞きしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 安中駅と磯部駅については、駅待合室の空調設備の改修等がなされるなど一定の駅舎整備が行われていますが、他の3駅については未改修の状況であります。駅舎の改修については、JRの判断によりますが、駅舎の環境は鉄道の利用にも少なからず影響を与えるものと思われますので、JRに対し働きかけを行ってまいりたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) ぜひよろしくお願いします。 次に、バリアフリー化ですけれども、安中駅と磯部駅はホームのかさ上げで乗車口の段差がなくなりまして、非常に使いやすく、お年寄りにも好評であります。また、車椅子の利用者、障害のある方にとっても段差がないことはありがたいと思います。ほかの駅のかさ上げ計画についてお聞きいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 駅ホームのかさ上げについては、既に安中駅と磯部駅では整備が完了していますが、他の3駅については未整備であり、予定の有無についても今のところ聞いている状況にございません。かさ上げはJRの判断となりますが、車椅子を利用している方にとっては非常に重要な問題でありますので、駅舎改修と同様、鉄道利用促進の観点からもJRに対し働きかけを行っていきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 今、安中駅につきましては、エレベーターのほうの建設が始まっています。完成予定等、また財源ですとか乗降客数基準を改めてお聞きをしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 現在行われている安中駅のエレベーター設置工事については、計画によりますと今年度中の完成が見込まれています。また、工事の財源比率については、JRと国土交通省が総事業費の3分の1ずつ、群馬県と安中市が総事業費の6分の1ずつとなっております。また、バリアフリー化の対象ということでございますけれども、平成18年12月20日に高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律が施行されたことに伴い、鉄軌道、鉄道及び鉄道車両におけるバリアフリー化の推進が図られることになりました。この法律では移動等円滑化の目標が掲げられ、1日当たりの平均的な乗降客数が3,000人以上の鉄道駅に対しては、平成32年度までに原則全ての設備について段差の解消や視覚障害者の転落を防止するための整備を行うことになっています。このことから磯部駅については、平成28年度実績で約800人の乗降客数の増加が見込めると基準の3,000人を超えることから、対象駅になるというふうに考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 今お聞きしました磯部駅につきましては、あと800人ということですので、もう少しだと思います。やはり県と市と連携して、先ほど私から提案させてもらったエコ通勤事業、そういったものを充実させていただけるようにお願いしたいと思います。 次に、今後の整備計画につきましてですけれども、地元の方やJRの利用者からも強い要望があります磯部駅の南側の改札につきましてですけれども、南口の駅前広場が整備されましたけれども、やはり改札から出て現状、自由通路を通って南口へ行かなければならないということで、非常に不便だと言われておりますので、そこら辺についてお考えをお聞かせいただければと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 磯部駅南口については、連絡通路を経由して北口の改札を利用しているところです。駅利用者の利便性の向上を図るため、平成24年に南口への改札設置を検討し、JRに相談しましたが、改札を設置する場合は無人改札とすることはできず、駅員が常駐しなければならないこと、駅員の人件費や改札の設置経費等は全て地元負担となることなどの回答でありました。多額の費用をかけて実施することの必要性等幅広く検討を行っていきたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 人も配置しなければならないということで、非常に難しい面はあると思います。しかし、磯部駅の南口ができれば、エレベーターがなくても車椅子の方が利用できる駅舎になります。よって、障害者差別解消法ですか、そういった観点からも必要なものだと思いますので、ぜひJRと再度協議を進めていただければと思います。 次に、観光との連携についてですけれども、信越線と連携したイベントにつきまして、開催内容、集客状況についてお聞きしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) JRと連携しましたイベントとしましては、駅からハイキングやSLの出迎えイベント等を実施しております。駅からハイキングは、JRと自治体が連携して駅からハイキングの登録会員を対象に、JRの駅をスタートとゴールとし、駅周辺のおおむね10キロのコースをハイキングするイベントでございます。本市での実施状況ですが、横川駅からアプトの道や坂本をめぐるコース、安中駅から襄・城ヒストリートをめぐるコース、安中駅から板鼻宿、少林山をめぐり群馬八幡駅までのコース、安中駅から安中宿、原市杉並木、二子塚古墳をめぐり磯部駅までのコースなどを実施し、どのコースも100名以上の参加者がございます。 SLの出迎えイベントは、JRが高崎駅、横川駅間で臨時列車としてSLを運行しておりますが、横川駅でのSL発着時にJR、安中総合学園、富岡実業高校、鉄道文化むら、市観光課が連携、協力して乗客へのおもてなしをするイベントを実施しております。主な内容は、キャンドルの装飾、和太鼓の演奏、手づくりお菓子のプレゼント、観光パンフレットやノベルティの配布、鉄道文化むらの入園割引券の配布などがございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) ありがとうございます。観光施策につきましてですけれども、安中駅に行ったところ、先ほど部長がおっしゃられた襄・城ヒストリートマップですか、そういったものか置いてありました。あと横川駅にはアプトの道を散策するための情報誌、ガイドブックが置いてありました。しかし、ほかの駅には設置がないので必要と考えますけれども、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 現在、JR安中榛名駅、安中駅、横川駅に総合パンフレット、それから先ほど議員さんがおっしゃいました襄・城ヒストリート、峠路探訪などの観光パンフレットを置かせていただいております。今後は、まだパンフレットの配置のない磯部駅、松井田町駅、西松井田駅へも周辺マップや中山道を案内する「旧道日和」など各駅周辺の特徴を生かした観光案内パンフレット等をJRと協議し、配置を検討してまいります。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 今、部長のほうから答弁ありました中山道、これはやはり安中市の大きな観光の柱であると思います。駅から中山道を歩く観光客も多く見かけられますので、「旧道日和」などはぜひ置いていただければと思います。また、磯部駅にも周辺の名所がありますので、名所マップの設置をお願いしたいと思います。また、各駅にやはりそういったガイドブックを置くということは、駅からの散策を広めることでJRを活用した観光客が期待できると思いますので、よろしくお願いいたします。 今、JRのほうでは、小学生へ沿線の地理や歴史を学ぶ体験教室「鉄育」というものも始めております。JRと連携した観光施策を積極的に展開をしていただければと思います。また、この前、横川駅に行きましたら、デジタル案内板が設置をされておりました。磯部駅にも同じものが置いてあったのですけれども、調整中となっておりまして、使えない状況であります。また、以前安中駅にもあったと思いますけれども、そこら辺についてお知らせをいただければと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) デジタル案内板は、現在、横川駅と磯部駅に設置をしており、本市と富岡市、藤岡市の観光スポット、物産品、宿泊施設、飲食店、お土産などの情報をタッチパネル方式で見ることのできる観光案内板でございますが、磯部駅のデジタル案内板は、議員ご指摘のとおり、現在、パソコンのOSの入れかえなどのため調整中でございますので、早目の修繕を行ってまいりたいと考えております。また、安中駅に設置してありましたデジタル案内板は、昨年の駅舎改修時に撤去しましたが、ほかの駅よりも利用数が少ないため、もっと有効活用できる場所での設置を検討してまいります。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) せっかく新設をされたものですので、ぜひ早く修理して使えるようにしていただければと思います。観光に鉄道で来てもらうことは重要でありまして、乗降客数の増加も見込めると思います。また、今回はちょっと質問しませんでしたけれども、JR高崎支社にはSLが2台ありまして、水上方面と信越線で走らせているということは皆さんもご存じのとおりかと思います。水上には転車台があって、回転が可能です。予算もかかりますけれども、うまく補助金などを見つけて、鉄道で栄えてきた横川駅にもぜひ転車台の設置を考えていただきたいと思います。鉄道文化むらの活性化にもなりまして、多くの鉄道ファンが今よりふえると思いますので、ご検討をお願いしたいと思います。 次に、最後5番ですけれども、新駅の建設につきまして、以前から新駅建設の論議は続いていましたけれども、これまでの経緯についてお知らせをいただければと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 新駅の設置についてでございますが、信越本線は比較的駅間が長い区間が多く、信越本線の平均駅間距離が4.24キロメートルであるにもかかわらず、安中駅と磯部駅の駅間距離は7キロメートルもあり、駅利用者の利便性を考慮すると、沿線住民の利用がしづらい状況であると言えます。本市としては、このような状況を踏まえ横川駅、軽井沢駅間の廃止以前から安中駅、磯部駅間の中間駅構想を掲げ、地域の活性化及び市民の利便性向上の面から設置に向けて努力してまいりました。JRの基本的な考え方として、新駅設置には推定取り扱い収入が経費を上回ることという大前提があります。これは既設鉄道駅の利用者が新駅利用に移行するのではなく、他の交通手段から鉄道利用に転換する新規鉄道利用者の増加が必要ということになり、現状では大変困難な状況であるというふうに考えているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 非常に厳しい状況ですけれども、当市の考え方について聞くのですけれども、設置をされれば、今、新島学園の生徒ですとか、安総の生徒が、非常に利便性の向上にもなると思います。また、駅周辺の都市開発も見込めると思いますけれども、メリットがあると思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 新駅が設置された場合、既設鉄道駅の利用者の利便性が向上することに加え、周辺地域の都市開発や宅地造成等の2次的効果が見込まれます。また、先ほど述べさせていただきましたパーソントリップ調査において、若者が地元に定着する理由として公共交通の発達度を重視していると考えられることから、新駅の設置が人口減少対策の一つとして一定の効果が見込めるものと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 若者がやはり望んでいることということで、わかりました。 あと近隣を見ますと、先日、報道にもありました栃木県の足利市に、両毛線ですけれども、新しい駅をつくるとありました。新駅建設をするということで、安中市の活性化にもつながると思いますし、また今、西毛広幹道が開通します。新たな周辺整備も見込まれると思います。また、利便性向上で、さらに人口減の歯どめもきくと思います。そんな中で、新駅を設置したときの難しさ、そういったものについてお聞かせをいただければと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 冒頭でも答弁申し上げましたパーソントリップ調査では、交通手段としての鉄道の利用率が県央地域では2.6%と非常に少なく、またそのうち44.9%が有職者、49.5%が学生、生徒であり、通学としての利用が約半数を占めるという報告がなされています。鉄道利用者数全体が逓減傾向にある中で、少子化の影響も重なり、中心的な利用者層である学生生徒の絶対数が減少していくことは避けられず、前に述べました推定取り扱い収入が経費を上回ることという要件を満たすことは大変厳しいと考えています。さらに、地元要望に基づくいわゆる請願駅の設置については、費用の大部分を地元が負担することになり、莫大な資金の投入が必要となります。西毛広域幹線道路の開通を控え、人や車両の流れが現状から大きく変化すると見込まれることを踏まえ、経済効果や利用者数の増加見込み等と経費負担を比較し、長期的な費用対効果を見定めながら慎重に検討した上で、JRと協議する必要があると考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員。
◆9番(小川剛議員) 今、公共交通につきまして信越線が中心になりましたけれども、論議をしてきました。今後は少子高齢社会になりますので、やはり公共施設や宅地の整備が公共交通と一体化した施策が必要であると私は考えております。西松井田周辺にも開発地がありますし、安中市では伸ばせる土地がある。やはり安中駅と磯部駅に新しい駅をつくって、新しいまちづくりを進めるという考え方も必要ではないかなと思います。市役所からも近くなりますし、新たな鉄道利用者がふえると思います。今後、アンケート調査をとられておりますので、高崎経済大学の学生さんと連携をして、新駅構想もぜひ含めて調査研究をして、公共交通を中心としたまちづくりをお願いしまして、質問のほうを終わりにいたします。ありがとうございました。
○議長(
齊藤盛久議員) 小川剛議員の質問が終わりました。 ◇ 佐 藤 貴 雄 議員
○議長(
齊藤盛久議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。 佐藤貴雄議員。 〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕
◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は通告に基づきまして以下の項目について順次質問してまいります。 最初の項目は、子育て支援施策について伺ってまいります。もうかなり前からあちこちで少子化が声高に叫ばれております。人口自然減の一因であり、その結果として社会保障制度にも多大な影響を及ぼすであろう少子化、子育て支援は、この少子化という現象を何とかするために行うのでありましょう。我が郷土が誇る上毛かるたは、1947年の発行時、力合わせる160万から50年余りで力合わせる200万までになりました。この間、給食費の無料化なんていう施策もなければ、厚労省が学童保育の法制化を検討し始めたのも1993年です。子育て支援は人口が右肩上がりであったなら、考える必要もなかった概念だったのかもしれません。少子化を何とかしたい、子育て支援が必要になってきた。では、そのための拠点施設を整備しましょうと昨年度より事業開始となった
子育て支援拠点等整備事業について具体的に伺ってまいります。 次は、発達障害児支援事業について、このテーマについては発達障害者支援法や障害者優先調達推進法、障害者の人権等を幾度となく取り上げてまいりましたが、今回は主に5歳児相談モデル事業についてお伺いいたします。 子供が幼いうちは、子育てに戸惑う親も多く、どこに相談したらよいのかわからないこともあります。ですから、子供の発達をいろいろな角度から確認できる乳幼児健診の場はとても貴重な機会です。本市においてもさまざまな機会を捉えて、子供さんの成長や発達の支援を手助けできるよう研修や相談を行っております。 5歳児相談モデル事業は、年中児の発達に関するアンケートを保護者に行い、就学後、不適応となる可能性の幼児が相談等を利用することにより、スムーズな就学ができるよう支援する事業です。本市の子供たちの健やかな成長と保護者が安心して育児に取り組めるよう、本事業を通したさらなる支援をご提案させていただきます。 2項目めは、人権施策推進について。前回の議会においても、LGBT施策の中で一部ご質問させていただきました現在策定中の人権教育・啓発に関する基本計画についてお伺いいたします。人権課題に関する教育や啓発の進展は可視化が難しく、時代や社会経済情勢の変化に伴い、新たな人権課題も生じてきています。身近な人権に目を向け、行動していけるような計画となるよう伺ってまいります。 以上、2項目6点についてご答弁をよろしくお願いいたします。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目であります子育て支援施策についての(1)、
子育て支援拠点等整備事業について、まずは事業実施におけるこれまで経緯について伺ってまいります。 本事業実施予定の場所について、以前は民間の工場がありましたが、平成24年に移転し、翌年地元から移転に伴う跡地利用について、実に多くの市民の方々の署名を添えて陳情書が提出されております。この陳情内容はどのようなものだったでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 佐藤議員のご質問にご答弁申し上げます。平成25年5月27日付で当時の原市地区代表区長から、跡地利用について地元住民及び企業関係者5,919名の署名を添え、陳情書が市長及び市議会議長宛てに提出されました。趣旨としましては、跡地の利用について多目的総合グラウンドとして整備、将来の福祉行政充実のための施設整備、防災の拠点としての利用を提言するものでございました。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 当地については、近隣小中学校グラウンドの手狭解消や学童クラブの移設等さまざまな用途として地元からの切実な要望があり、そういった経過があった中で、この工場跡地が本市の
子育て支援拠点等整備事業の建設地となっていくわけですが、ではこの間、庁内ではどのような経緯があり、現状の計画になっていったのかお伺いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 本市では、陳情を受けて関係する各課で利用方法について検討した経緯があります。その後、さらに協議を進めた結果、子供たちが安心して過ごせるような居場所、多世代交流の場としての
子育て支援拠点等の整備を目指すことになりました。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ご答弁いただいたような子供たちが安心して過ごせるような居場所の必要性は、私も子育て中でありますし、そういったご要望は市民の皆様から特に子育て中の方々からそのような声はいただきます。ただ、問題は場所なのです。少なからず何らかの科学物質を長期にわたって使い続けていた工場跡地に、子供たちが安心して過ごせる居場所をつくるといった発想自体が非常に共感しづらいのです。本市では、長年の懸案であった児童館的機能を兼ね備えた
子育て支援拠点施設です。なぜこの場所だったのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) この場所は、安中市の地理的にも中間にあり、敷地面積が約1万7,000平方メートルと広大な土地が確保できます。ここに緑豊かな公園を配置することにより、子育て拠点等として子供から高齢者までが世代を超えて交流を図ることができる魅力ある場所へ転換できるものと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 政策的判断と言ってしまえばそれまでですが、議会はもちろん、地元からの陳情にも子育て拠点的な要望や要請は一切ございませんでした。ただいまご答弁いただいた経過や経緯について、陳情いただいた地元への説明はどのように行われたのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 現在、基本設計の策定に当たり
ワークショップを開催して、広く市民の声を取り入れている段階であり、このメンバーの中に原市地区から区長を初めとする4名を委員として選出、協議しております。今後は、計画の全体像が確定した段階で地元説明会の開催を予定しております。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) これまでの経緯について、要するに移転した工場跡地の利活用を地元が多目的総合グラウンドや福祉センター、あるいは防災センターとしての整備を要望したところ、
子育て支援拠点として整備することになり、その基本設計に携わる
ワークショップのメンバーに区長さんたちも入っているので、地元説明会は今後行いますということのようです。 それでは、改めて本市における本事業の事業概要をお伺いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明)
子育て支援拠点等整備事業の概要については、子供たちが雨の日でも安心して過ごせる居場所となる施設であり、多世代の市民が集い、交流を深める場所づくりを目指しております。また、楽しく憩える公園機能を備えた整備も計画しております。現在では、基本計画について協議中であり、終了した後に実施計画に取り組む予定でございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 事業自体は、とてもすばらしいものです。本市の子育て世代にとっては、待ちに待った施設と言っても過言ではないでしょう。しかしながら、皆様ご存じのとおり、この土地は天然ガスを利用して工業用の液化炭酸ガスを製造する工場でした。創業当時はさまざまな科学物質を用いて事業を行っていたようですが、お話を伺っていますと、この場所は子供たちが笑顔で走り回り、多世代が交流できる子育て支援の拠点施設ができる計画となっております。土壌汚染等の懸念など子育て世代であれば、当然感じ得る心配事は尽きません。こういった課題への対策は、どのようになされているのでしょうか。また、施設供用開始後に不測の事態が起きた場合、誰が、どのような責任をとるのかなど瑕疵担保責任に関してはどのような契約をされるのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) この土地につきましては、環境省が定める基準を参考に、土地の全域を10メートルメッシュで区切った103の区域について全て土壌調査が行われました。基準値をオーバーしたのは、鉱泉が湧いていた井戸の跡地からホウ素が1カ所、ペンキの塗装場所及び保管場所から鉛がそれぞれ1カ所ずつ検出されました。検査結果からは、覆土により安全性が担保されるところですが、鉛の部分については75センチメートルから1メートルの深さ、ホウ素の部分については4.35メートルの深さまでの土壌を取り除き、覆土が行われました。子供や多くの市民が利用するための施設を整備することを計慮し、極めて安全性に配慮した対策をお願いしたところでございます。 また、ホウ素部分の地下水調査の結果につきましても、基準値内でありました。さらに、用地取得後の不測の事態に備え、売り主側の責任を明確にするため、瑕疵担保責任に関する条文を設けた契約を締結する予定でございます。具体的な瑕疵担保責任として契約解除や損害賠償請求に関するものになると考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 土壌汚染などの懸念があったからこそ、それだけの対策を行ったわけです。必要以上と言わんばかりの対策です。そして、用地取得後の不測の事態にまで備え瑕疵担保責任に関する条文を設けた契約まで締結する。具体的には契約解除や損害賠償に関する内容で、しかしながら文字どおり万が一不測の事態が起きたら、子供たちに土壌汚染が原因と思われる何らかの影響が出た場合、損害賠償では済まない結果になるリスクも考えるべきではありませんか。せっかくの計画に水を差すつもりはありませんが、もう少し時間をかけていっそのこと基準値をオーバーした土壌の掘削除去だけではなく、土壌を全て良質土に入れかえて安全性をあえてアピールするなどの措置をしていく考えはありませんか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 汚染があった部分の掘削撤去や、それ以外の土地に汚染がない調査結果によりまして、用地全体の土壌の入れかえは必要ないものと考えているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) わかりました。安全性は確認されているのですね。であれば、土壌汚染等のネガティブな情報や基準値を超えた物質についての情報を市民に対してオープンにしていくべきではありませんか。いかがでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 汚染があった地点への対策や廃棄物の搬出により、土壌は安全な状態になったと考えております。対策内容についても随時議会に報告を行ってまいりました。また、市民からの問い合わせにつきましても、きちんと答えていく体制をとり、土壌の安全性についてオープンにしたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 本市では財政が逼迫していると公言しているさなか、本事業はほかにも子育て支援として必要としている事業を差しおいて、きのうのご答弁ではどうやら合併特例債の期限に間に合わせられるようなスケジュールで行う事業のようです。議会には報告を行ったとか、市民からの問い合わせにはきちんと答えていくとかではなく、安全性に自身を持っておられるのなら、子供たちのために、そして子育て世代が安心して利用することができるよう堂々と情報公開をして、行政の責任で安全宣言をすべきです。 では、ここで視点を変えます。本事業を実施するに当たり、国からの交付金等は具体的にどのような施設をつくり、どのような支援内容の事業を行った場合について補助されるのかお伺いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 国庫補助として次世代育成支援対策施設整備交付金の補助を活用いたします。対象となる施設は、地域に密着した独自の事業を実施し、このための専用スペースを有する施設である必要があります。本市では、条件に適合するプレールームや相談コーナーを整備する予定でございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 次世代育成支援の交付金は、国と自治体で2分の1ずつという国庫補助も大きなものです。それだけの補助をいただく事業として、本件は7月に
プロポーザル方式で設計を含めた業務委託を行ったと記憶しておりますが、どのような構想のもとに交付金事業としての設計がなされたのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 国庫補助対象となるように、屋内施設につきましては子育て支援機能を中心とした多世代交流、憩いを創出する拠点として市民の要望する雨の日でも子供が遊べるスペースをつくること、多世代交流が図れるような設計を予定しております。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) そのような基本設計については、本年8月に市民協働として
ワークショップのメンバーを募集し、これまで3回にわたって
ワークショップを行っているようです。これらの概要とどのような話し合いがなされ、意見や提案があり、計画に反映されているのかお伺いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) この
ワークショップは、原市地区区長会、安中市保育協議会、安中市PTA連合会の代表者や市内で活動している団体、大学生、公募委員計21名で構成しており、現在までに施設見学も含め3回実施してまいりました。委員からの意見では、屋外については
ウオーキングコースほか47項目、屋内については広い遊び場ほか34項目がございました。また、施設の運営に関して行政と民間の協力、ボランティアの活用、運営協議会の設置等が提案されました。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では逆に、
ワークショップで市民の皆様からいただいたご意見の中で、実施の要望が強かったにもかかわらず実現が困難な具体例がございましたら、お聞かせください。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明)
ワークショップでは、屋外のバスケットコート、フットサルコートなど4項目、屋内では2階建て、市場、一時預かり保育の実施などの6項目でございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 全国の自治体では、公的施設内における常設の売店等でB型就労支援施設等の物品販売をしているところが数多く見受けられます。本市でも一部移動販売はあるようですが、公的施設での常設された販売所は設けられていないと思われます。
ワークショップでもB型就労支援との連携が提案されていたようですが、いかがでしょうか、ご検討の価値は十分にあると思いますが。
○議長(
齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 運営管理に関することは今後協議をいたしますが、イベントなどの際には物品販売ができるレイアウトを検討してまいります。
○議長(
齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員)
子育て支援拠点施設でB型就労支援施設等との連携を行い、安中市障害者就労施設等からの物品等の優先調達方針に基づいた物品の販売を行うことは、ここに集う親子連れや子供たちと就労支援や、そこで働く仲間たちとの触れ合いを通して理解を深めていくなど、この施設の理念をよりすばらしいものにしていくことになるでしょう。施設開所後は、イベント時だけではなく、利用者のニーズ調査等を行い、常設化していくこともぜひ積極的にご検討ください。 では、次に子育て支援施策についての(2)、発達障害児支援について、まずは現状について、本市では現在どのような支援体制となっているのかお伺いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 発達障害が疑われる子供の場合、早期に障害を発見し、その子供に合った適切な支援を行うことが重要です。そのため本市では、1歳6カ月児健診の健康診査表を見直し、行動観察、主に発達面にウエートを置いたスクリーニングを実施しております。また、幼児期の各種健診に心理相談員を配置し、相談体制を整えております。経過観察時や、その保護者のフォローアップとして1歳6カ月から2歳6カ月までの「なかよしクラブ」と2歳6カ月以降の「元気っ子クラブ」を開催し、同じ悩みを持つ保護者同士の意見交換や専門職による個別相談を行うとともに、専門医等による2次健診を実施し、その後の発達支援につなげております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) そのような支援体制をしている中、相談支援の現状と推移についてはいかがでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 現在の相談支援体制は、平成27年度から2歳児歯科健診と2歳6カ月児歯科健診時に心理相談員を配置して相談を受けております。さらには2次健診を実施し、発達障害等の早期支援に取り組んでおります。また、幼児期の各種健診における発達面での個別相談の総数は、平成27年度が115件、平成28年度は126件ありました。健診後のフォローアップ教室への参加者は、平成27年度は延べ138組、平成28年度は延べ207組です。さらに、専門医、作業療法士、言語聴覚士による診察や個別相談が受けられる2次健診は、平成27年度は延べ20組、平成28年度は延べ26組が来庁しております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまご答弁いただいた数字の中で、特に健診後のフォローアップ教室への参加者は27年度から28年度に向けて1.5倍にふえているようです。これはさきにご答弁にあったように、主に発達面にウエートを置いたスクリーニングを実施したことにより、これまで発達の問題点を認識できなかったいわゆるグレーゾーンのお子さんに対しての支援が可能になったとの理解でよろしいのでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 参加者が増加した点につきましては、議員ご指摘のとおりでございます。このフォローアップ教室への対象となる子供の増加に対応するため、平成28年度より1歳6カ月から2歳6カ月までの子供と2歳6カ月以降の子供に分けて教室を開催しております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 本市においてのきめ細かな対応がよりよい支援につながったことは、評価すべきことです。子育て支援、特に発達支援に関しては、そういった対応が不可欠であり、乳幼児健診やフォローアップの場は親が我が子を少し客観的に見詰め、社会性の発達を確認するチャンスとも言えます。発達障害への対応や支援は、以前に比べメディアでの取り上げ方や本市への取り組み、民間の関係団体においての啓発活動等も盛んに行われるようになりました。とはいえ、家族や家庭といった一番身近なところにいる保護者や当事者の周囲にいる方々でさえ十分な理解のもとにあると決して言いがたい現実が実態としてあることも事実です。本市において正しい理解や啓発活動も含めて、さらなる施策推進としてどういった取り組みが必要であるとご認識でしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 本年度は、母子保健推進員を対象とした精神発達遅滞と発達障害の研修を開催しましたが、今後も対象者や開催内容、実施方法等を検討し、啓発活動を行っていきたいと考えております。また、保護者に対しては、発達障害に対する理解を深めてもらうとともに、必要以上の不安を持たないよう一つ一つの心配事に対して寄り添い、支援し、個々の事例に対し、きめ細かな対応を行ってまいります。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 発達障害の中には、ADHDと言われる注意欠陥多動性障害など3歳児の健康診査の後に保育所などの集団生活の中で問題が明らかになる場合があります。このため保育所などにおいて的確に気づき、保健指導につなげていくことが重要となりますが、一部の地方自治体では5歳児を対象とした健康診査などを実施しているところもあります。そういった事業の取っかかりとして、あるいは保護者に気づきを促す足がかりとして5歳児相談モデル事業があります。この事業の概要をお聞かせください。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 5歳児相談モデル事業または5歳児健康診査モデル事業については、事業の本格的な導入を前に選定した幾つかの保育園、幼稚園、こども園を対象としてモデル的に行う事業と認識しております。実施方法としては、対象とした園の5歳児の保護者へ事前に質問票やアンケート用紙を配布して回収し、その結果を踏まえて健診や相談を行いますが、実施規模や詳細な取り組み方法については実施自治体により異なっている状況でございます。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 県内で本事業に取り組んでいる自治体はございますでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 県内では、本年度から太田市が5歳児相談モデル事業を、伊勢崎市が5歳児健康診査モデル事業を実施しております。また、前橋市や藤岡市では5歳児健康診査を、みどり市では5歳児相談を実施しております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では、本事業を行うことにより成果を出してある先進地の取り組み事例等をご存じであれば、お聞かせください。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 県内では藤岡市が平成19年度に県のモデル事業として5歳児健康診査を取り組み、平成22年度からは市単独事業として行っており、健診後の支援体制も整っております。藤岡市は集団健診方式で実施しているため、子供が集団遊びをしている間、保護者には歯科指導を行っており、保護者への集団指導の場としても活用しています。また、子ども課に教育委員会から指導主事が出向しており、就学支援に向けての教育委員会や学校との連携がとりやすい体制になっております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 子ども課に教育委員会から指導主事が出向しているというのは、着目すべきだと思います。また、全国的な傾向として5歳児相談や5歳児健診を取り入れて効果を上げている自治体は数多くあるようです。本市においても本事業に取り組んでいくことについてお考えをお伺いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。
◎保健福祉部長(真下明) 本市では、子どもの障害を早期に発見する目的で2次健診として子供の発達相談に取り組んでいますが、5歳児健康審査、5歳児健康相談については、関係機関との調整を要するほか、心理相談員等の専門職の確保が難しい状況となっており、今後は他の自治体における実施状況について調査研究に取り組んでまいります。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 発達障害は、どのような能力に障害があるのか、どの程度の障害なのか、どのような支援があれば能力が発揮できるのか等が周りから見て理解されにくいこと、誤った情報によって不適切な対応を受けることがあることなどから、社会参加についてさまざまな困難さを抱えています。就学後の不適応や就職してからのコミュニケーション能力の欠如等は早期の支援で改善がなされる場合も多く、そのためには5歳児の健診、相談体制も重要な取り組みです。まずは取り組みやすい相談モデル事業からお考えいただけるよう強く要望し、次に市長にお伺いいたします。 先ほど来、本市の子育て支援施策について伺っております。これだけに限らず、市長はこの3年8カ月の間、どのような思いを持って、どのような信念を持って子育て支援という難題に取り組んでこられたのかお聞かせいただけますでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 佐藤議員のご質問に答弁をさせていただきます。 子育て支援、さまざまございますが、先ほど部長から答弁を申し上げましたけれども、さまざまな形で子育て支援等を実施してまいりました。特に今ご提案いただいております5歳児にかかわる健診等でございますが、本市におきましては県内ではまだ取り組むところが少ない乳幼児の2次健診というものを実施しておりまして、これはまさに専門医、それからさまざまな職種の方々に来ていただいて、まさに発達障害等発達に課題があることを早期に見つけて、早期に対応することで、その後のいわゆる二次的な被害等々も含め、それからその子の将来の成長にかかわる面でも大きな支援ができるようにということで取り組んでおります。まずはしっかり2次健診というものの成果、効果を見きわめていきたいと思っておりますし、また就学前の5歳児ということも、その後にとってさらに必要であるかということも、他市の実施している状況も多くありますので、総合的に検討しながら、子育て支援についてはさらに進めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 言うまでもなく子育て支援施策は、全国各地の自治体で競うように、そして我がまちの独自色を打ち出そうとさまざまな施策に取り組んでおります。例えば兵庫県明石市、子供を核としたまちづくりを合い言葉に市長が特色する施策を行い、子育て支援策を全面に押し出して4年前から人口が年々増加しています。明石市の取り組みについて、この場でもご披露したいのですが、細かいことを話し出したら時間が足りませんので、やめておきます。興味がある方は、後で検索してみてください。 市長の信念はただいま伺いました。感想は申し上げませんが、今後も実際に子育てをしている立場から私からは何かにつけご提案申し上げ、チェック機能を果たせるよう努力させていただきますとつけ加えさせていただき、次の項目の質問に移ります。 2項目めは、人権施策推進について、まずは国の人権教育・啓発に関する基本計画について概要をお伺いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 国の人権教育・啓発に関する基本計画は、平成12年に制定された人権教育及び人権啓発の推進に関する法律に基づき、平成14年3月15日に作成された計画であり、平成23年4月1日に北朝鮮による拉致問題等を受けて一部変更となりました。計画の構成といたしましては、人権教育・啓発の現状、基本的あり方に続き、推進方策として各人権課題に対する取り組みなどが記載されております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では、県内自治体の基本計画策定状況もお願いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 県内市町村の策定状況についてでございますが、前橋市、太田市、伊勢崎市、館林市、渋川市、藤岡市、富岡市の7市、町村では玉村町、大泉町、千代田町、邑楽町、下仁田町、榛東村の6町村、合計で13市町村において策定済みとなっております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) この計画を策定し、推進することによって、市民生活や公共の福祉において何が変わっていくのでしょう、あるいは変わっていくべきなのでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 基本計画策定で本市が目指している目標は、人権教育・啓発を推進することにより、市民一人一人が人権を尊重し、さまざまな人権課題に対して正しい知識を持って、正しい行動をしてもらい、差別や偏見のない安中市を実現することでございます。本計画において安中市が取り組むべき人権教育・啓発の基本理念や施策の方向を示し、全ての人がいかなる事由による差別も受けることのない社会へと変わっていくことを願い、現在策定を進めているところでございます。 また、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利は、公共の福祉に反しない限り最大に尊重され、例えば人権を侵害するヘイトスピーチについては、法務省は憲法21条が保障する表現の自由として守られる対象とはならないとしています。どのような言動がヘイトスピーチに当たるのか、その具体的な線引きは困難ではあるものの、全ての人の人権がバランスよく保障される必要がございます。こうしたことも含め、本計画の策定推進により、市民がお互いを思いやり、それぞれの人権や個性を尊重し、誰もが暮らしやすいまちに変わる一助になればと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ぜひともそのようなすばらしい計画ができ上がりますよう期待し、次に本市の取り組みですが、まずは本市における今年度の人権施策、人権課題についての推進はどのようなものがあったのかお聞かせください。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 人権施策の推進において重要な取り組みといたしまして、人権教育がございます。安中市人権教育推進委員会では、生涯学習の基盤として人権教育を位置づけ、学校教育と社会教育が連携し、課題を解決していくため、人権教育計画を作成し、人権教育を展開しております。平成29年度は性同一性障害などの人たちの人権を重要課題として取り組み、人権ビデオの選定、人権と平和を考える講座を5回開催、人権映画会、人権教育講演会等を実施し、映画会や講演会の際には外国人と人権、インターネット人権、「知りましょう!同和問題」等の人権啓発パンフレットやリーフレットを配布しております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまは人権教育として主に教育委員会の取り組みについてご答弁いただいたようですが、本市の人権施策について28年度からは新規に設置された市民生活課が所管されております。ご担当課では、そういった人権施策に対してどのように取り組んでおられたのでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 市民生活課における取り組みについてご答弁申し上げます。 安政遠足前夜祭やまついだ夢伝において人権擁護委員とともに、来場者に対してアンケートの実施、パンフレットや啓発資材の配布などを行い、人権問題に関する啓発に努めてまいりました。また、光陽館及びゆうあい館では、人権に関する講演会やビデオ上映会を開催するなど人権啓発の拠点としての役割を果たしております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、本市での基本計画策定状況をお伺いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 昨年度アンケートを実施し、今年度策定を予定している安中市人権教育・啓発に関する基本計画でございますが、現在、関係各課に依頼し、内容の確認を行っている段階でございます。この後、パブリックコメントにかけ広く市民の意見を反映した計画を策定したいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 計画の推進に当たって、推進体制の整備はどのように行っていく予定でしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 計画の推進体制の整備につきましては、安中市人権教育推進委員会、高崎人権擁護委員安中部会、法務局、各人権団体等と連携、協力して進めていく必要がございます。また、職員一人一人が人権の視点を持ち業務に携わっていくため、人権に関する研修及び講演会への積極的な参加を図ってまいります。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では、総合計画や男女共同参画等既存の各種関連計画との整合性を持たせながら、本基本計画を進めていくことについてはいかがでしょうか、具体的なお考えなどがありましたらお聞かせください。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 人権問題は、経済や社会、生活習慣、その他さまざまな変化により、近年ではインターネットによる人権侵害やLGBTなどの性的マイノリティー、外国人に対するヘイトスピーチ等新たな人権問題も浮き彫りになってまいりました。人権は行政の施策に広くかかわっておりますので、新たな人権問題も的確に捉えながら、総合計画等、他の計画との整合性を図り、多くの市民に人権についてご理解いただくための施策といたしまして広報紙等による啓発や教育委員会と連携し、人権教育を充実させてまいります。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 冒頭私は、人権課題に関する教育や啓発の進展は可視化が難しいと申し上げました。人権はともすれば命にかかわる問題であるにもかかわらず、当事者でなければ足を踏まれた側にならなければ、市民生活の中をするりと通り過ぎてしまう、そんな側面もあるのです。国や県の基本計画に課題として上がっているテーマは、そのほとんどが当事者が声を上げたからこその人権課題です。それも長い間、地道な努力をしながら。本市がつくろうとしている基本計画が、先ほどご答弁いただいたようなすばらしい計画となりますよう心から願い、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。 ここで暫時休憩いたします。 (正 午)
○議長(齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 (午後 1時00分) ◇ 罍 次 雄 議員
○議長(齊藤盛久議員) 次に、4番、罍次雄議員の登壇を願います。 罍次雄議員。 〔4番 罍 次雄議員登壇〕
◆4番(罍次雄議員) 議席番号4番、新政会の罍次雄です。お疲れで眠いところではありますけれども、通告に基づきまして企業誘致、学校給食、行政排出の資源ごみの3項目、7点の質問をさせていただきます。 なお、質問は質問席において一問一答で行います。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) ちょうど1年前の12月第4回定例会で企業誘致について質問しましたが、大変重要な施策ですので、再度質問させていただきます。 前回の質問で過去5年間に3件の企業誘致を実現し、10名の新規雇用が生まれたとの回答を得ました。企業誘致に力を入れる、雇用をふやすと言うには、余りにも情けない実績しか上げてこなかったのが現実であります。ましてや用地が先か、企業が先かなどというような議論が聞こえてきていますけれども、やる気があるのか、やる能力がないか疑問を感じております。そこで今までの企業誘致が進まなかった原因について3点お聞きしたいと思います。 まず1点目として、今まで明確な目標設定がなされていたのかをお聞きいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 罍議員のご質問に答弁申し上げます。 現在ある企業誘致に関する本市の目標設定としては、安中市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、平成27年度から平成31年度までの企業誘致件数目標値を5年間で3件と設定しています。平成29年11月現在で1件が市内に拡張移転をいたしました。現在は、企業に提供可能な工業用地はなく、今後、この目標達成に向けては一層の取り組みが必要と考えております。 今日までの経緯、経過を踏まえて検証しますと、企業誘致実現に向けての推進計画が立案されていなかったこと、またその推進体制等のおくれにより結果として現在に至っているものと考えています。今後は、これまでの反省を踏まえて、企業誘致実現に向けた対策を講じてまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 企業誘致の件数のみの目標で具体性が見えませんけれども、その主因はどういうことかお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 企業誘致に関する数値目標としましては、現在、先ほど答弁をしたとおり、安中市まち・ひと・しごと創生総合戦略で設定をされていますが、この総合戦略は地方創生のための上位計画として策定されているものでございます。これまで本市は、工業振興あるいは企業誘致等に向けた基本的な推進計画が存在しなかったことから、今後企業誘致のための具体的な取り組みに向けた実施計画等を策定し、取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 今までは総合戦略実施計画の具体策はほとんど何も安中市にはなかったということで理解して、次に余り期待しないでお聞きしますけれども、安中の立地を考えた中で適正業種の選定についての考え方を聞きたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 雇用創出の観点から考えますと、製造業の誘致が第一に考えられますが、近年の製造業は必ずしも地域雇用に結びつかないものもあることから、誘致企業の業種につきましては柔軟に臨みたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 聞いたことに答えていただけないということで、次に行きたいと思います。 それでは、県の企業局との連携や情報収集などについてはどうなっていますか、お聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 県企業局との連携につきましては、県の企業誘致推進室も含め企業誘致に関するノウハウ等の情報提供や計画策定におけるアドバイス等について支援をいただけるよう取り組んでまいります。また、本市の計画づくりに伴う企業誘致の具体性が高まった段階で、県企業局の分譲事業との連携の可能性も含めて検討してまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 取り組んでまいりますということで、今までは取り組んでいなかったということで解釈したいと思います。 それでは、市長は就任以来トップセールスでということで、事あるごとにお聞きしていますけれども、就任以来3年半経過した中で、具体的にどのような企業に対して、どういうアプローチをしてというトップセールスをしてきたかということについて、ちょっと具体的にお話しいただきたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 罍議員のご質問に答弁をさせていただきます。 これまでにどのようなトップセールスをしてきたかということでございますが、私といたしましてはさまざまな機会を捉えまして各企業さんたちの社長さんとか、あるいは市内に事業所等がある本社のところに出向いたり、あるいはさまざまな集まり等々がございますので、そういったところに出向きまして情報交換また安中市の紹介等と展開をしてきたところでございますが、これからもさらに力を入れていきたいというふうに思っております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) まだなかなか目に見える実績に結びついていないなと、今後頑張っていただきたいと思いますけれども、2点目として担当部署の体制についてお尋ねいたします。人口ビジョンでは、30年後には目標数値で人口3万5,000人、10年間で大体8,000人ずつ人口が減少すると予想しています。人口減少に歯どめをかけるためには、企業誘致を第一と考えますけれども、一番力を入れるべき担当部署の体制についてお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 担当部署の現在の体制としましては、産業政策部地域創造課内に商工労働係があり、係長と係員の2名体制で企業誘致を含む商工業振興、雇用労働関係全般の事務を行っております。平成24年度には県からの権限移譲があり、また平成28年度の地域創造課の新設に伴い、それまで商工観光課観光係が所管していた事務の一部が、現在の商工労働係に移管となりました。今後、地方創生や地域の活性化に向けた企業誘致等の商工業振興や雇用労働環境の推進のため、事務効率を含めた効果的な推進体制のあり方について検討してまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 一番重要な部署は、脆弱でだんだん人数も減って、体制ができていないということはわかりました。組織運営で市長はどういうふうなことを考えているかというのは最後に聞くことにして、事業分担がふえたということについて具体的にはどういうものがふえているのかお聞きします。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 現行の商工労働係の事務としては、平成27年度まで商工観光課観光係が所管をしていた勤労者会館の管理事務等のほか、群馬新技術新製品開発推進事業、店舗改装助成事業、安中市創業支援ネットワーク事業などが新たな事務事業として加わっております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 権限の移譲による業務増加というのがふえたと聞いていますけれども、それについて具体的にどのようなものがふえたかお聞きいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 商工労働係にかかわる権限移譲事務としては、平成24年度に県から工業立地法関係事務の権限移譲があり、一定規模以上の工場や事業所の敷地面積の拡大や生産設備の拡張等に関する申請、変更の届け出受理と県への報告事務、工場敷地の緑地面積率の審査事務などが移譲されておるところでございます。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 担当課は、人員が少ない上に業務がふえる。大変であることはわかりました。対応策については、この後質問するとして、3番目として企業誘致をする場所、候補地の選定について考え方をお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 企業誘致候補地の適地選定としては、短期的には既存工業団地の近隣や国道18号沿線、インターチェンジ周辺の可能性を優先して進めてまいります。また、中長期的には西毛広域幹線道路の整備により企業活動に大きなメリットとなる物流の利便性が高まることから、この沿線付近に工業団地の適地を求めていくことを検討してまいります。今後、市内企業の設備拡充に向けた計画や動向把握に努めることはもとより、市外からの企業の進出情報等に的確、スピーディーに対応できるよう短期及び中長期的な取り組みの計画づくりとあわせて、適地選定を進めてまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 1つ質問を飛ばして、それでは市内全域を見据えた場所の選定について、どのような場所がいいか。ちょっと重なる部分があるのですけれども、もう一度お聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 本市の企業誘致に係る優位性は、基幹国道や高速道路による交通インフラの存在また自然災害の少なさや強固な地盤など災害に対する強みがあると考えております。国道18号線の東西の軸と西毛広域幹線道路による新たな南北軸、そして高速道路インターチェンジ、新幹線、在来線の鉄道など交通インフラを骨格として地域全体を俯瞰し、業種に適した場所を選定してまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) それでは、用地の確保についてお聞きしたいと思います。許認可等の問題があって、なかなか用地確保というのは難しいと言われていますけれども、これについてどのように考えているかお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。
◎産業政策部長(萩原稔) 工業用地の確保に当たっては、都市計画マスタープランにおける土地利用計画との整合性のほか、農振除外や農地転用等さまざまな法令や個別法の許認可を遵守しながら、地権者を初めとする多くの関係者との調整を図りながら進めることとなります。用地の確保に向けた取り組みは時間を要しますので、できるだけ早期に計画策定を行い、庁内の各部、各課と連携し、共通目標を持ちながら用地確保等のタイムスケジュールを検討してまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) それでは次に、今まで企業誘致が遅々として進まなかった原因として、組織としての体制ができていなかったことが主因と今までの答弁で考えられますけれども、今後、専門部署の設置を考えていると聞き及んでいますが、専門部署の設置についていつごろまでにこういったものを設置するという考えであるかをお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 現在、企業誘致に係る分掌事務は、産業政策部地域創造課が担当しています。しかしながら、企業誘致に係る調査研究につきましては、地域創造課を初め都市整備課、農林課、企画課等の各部署での連携が不可欠でありますので、これらの組織を交えた検討の場の設置が必要であると考えています。企業誘致推進のため、専門部署やプロジェクトチームなど組織の設置も検討中でございまして、設置の時期についてはプロジェクトチームの設置であれば年度内を含め早期の設置が可能であると考えています。企業誘致に向けた方策を組織横断的にさまざまに知恵を出し合い、スピード感を持って進めていけるよう取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) プロジェクトチームを年度内に設置と非常に前向きなお答えをいただきましたけれども、検討結果をいつまでに出して、具体的な誘致活動ができるようにするのかという目標をお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 西毛広域幹線道路の平成28年度からの全線着手との県の方針も示されたこともあり、プロジェクトチームの早期の設置を図り、構成組織からさまざまな課題を出し合い検討を進め、できるだけ早く企業誘致の方向性を示したいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 本当に専門で力を入れて動ける組織をスピード感を持って、なるべく早くつくっていただきたいと思います。 それでは、現在進めている総合計画の中での企業誘致についての位置づけをお聞きします。総合計画専門部署など果たしてそこに盛り組むのかということをお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 今回の総合計画の策定に当たっては、今後5年間で取り組む施策の中で特に重点的に取り組む施策について重点目標を掲げています。その重点目標5、地域の資源をつなぎ、活力を創造するとの目標の中で、企業誘致を含む商工業の振興を掲げ、地域の特性を生かした産業の振興と雇用の創出について取り組みを進める方針づくりを行っています。総合計画につきましては、今後も議会の場で報告をさせていただくということで進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 本当に力を入れてやっていってもらいたいと思います。 次に、専門部署というのを考えたときに、どのくらいの規模になるかというふうに考えているかお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 規模についてということでございましたけれども、プロジェクトチームの検討成果を踏まえ、個別具体的な業務内容等を勘案して、担当部署や職員配置を検討していくものであるというふうに考えております。そういった検討の中で規模等につきましても精査し、設定していくものというふうに考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 専門部署の業務というのは、多岐に各部を横断的につくっていくことになると思うのですけれども、想定される業務、どこからどこまでをそこで検討していくかということについてお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 専門部署を設置した場合に、今のところ想定される業務につきましては、新規立地希望企業の情報収集と希望先企業への対応、企業への開発候補地の紹介、立地における県や庁内関係部署との調整と情報の共有、本市における企業立地に対する優遇措置の案内、新規企業立地に向けた開発候補地の調査、選定等多岐にわたる業務になると想定しているところでございます。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 相当広範囲になると思いますけれども、企業誘致推進に当たって、外部の人材を活用した検討の場を設けていくというような考え方があるかどうかお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 外部の人材を活用した企業誘致の検討の場を設けることにつきまして、市が抱える行政課題の解決のため、外部の方の意見を取り入れることは大変重要であると認識しています。また、企業誘致につきましても企業経営者や有識者からご意見をいただくということは大変有益であると考えております。まずはプロジェクトチームの設置後において、外部の方の意見を聞く場を設けることについて検討してまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) これは大変いろんなアイデアが出てくる可能性があるものですから、ぜひ前向きにやっていただきたいと思います。今の推進委員会みたいなものに外部の人間を取り入れた協議の場をつくることに対して市長はどのようにお考えかと、市長のお考えを聞きたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 罍議員のご質問に答弁をさせていただきます。 ただいま部長が答弁を申し上げましたが、外部人材を登用する外部の方の専門家の意見を聞くということは大変重要であるというふうに考えておりますので、議論を進める中で積極的にそういった視点を取り込んでいきたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) ぜひこれだけはよろしくお願いいたします。これでまた市長がこれに力を入れて、市長がわかる状態で、その忙しい中でも、その会議に出て、どういうことが話し合われているかということを市長がわかるようにやっていただきたいと思います。それでは、企業誘致に対しての質問は、これで終わりにしたいと思います。 続きまして、2項目めの学校給食について、現在は市職員が正規調理員として各校での調理を行い、直営方式で各校の給食を提供していますけれども、国の方針で正規調理員の採用を控えていると聞いています。その結果、今後定年退職などによって直営体制が崩れ、現体制の維持ができなくなると聞き及んでいます。また、児童数の減少によって、今までの方式の見直しを含めた検討が機運となると思います。 昨年6月、第2回定例会でも一般質問いたしましたけれども、市長答弁で検討すると伺いましたが、1年半たった今でも検討委員会設置との情報は聞こえてきません。何で検討ができないのかなということも踏まえて、まず調理員について国の方針で新規採用しない中で、調理員が定年退職による原因で、今までと同じ調理方法はできなくなる時期についてお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 正規調理員は現在11名おりまして、自校式を採用している全ての小中学校9校に配置しているところでございます。正規調理員は2つの学校に2名、それ以外の学校には1名ずつ配置しているというのが現状でございます。今後は、昭和32年3月に1名が定年退職を迎え、平成33年3月には2名が定年退職を迎える予定です。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 3年後には、市内のどこかの学校で調理ができなくなるということだと思いますけれども、そのときにはどのような対応を考えているかお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 正規調理員の配置ができない学校につきましては、調理業務の外部委託の導入について検討していきたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 外部委託の導入ということですけれども、業者の選定だとか、設備の更新だとかいろいろ問題もかかわってくると思いますけれども、それに対応する時間的な余裕はどのくらいと考えていますか。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 先ほどご答弁申し上げましたとおり、定年退職によりまして平成33年4月当初の時点で8名となります。学校数が9校ですので、この時点から全ての小中学校に正規調理員を配置することができなくなることになります。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) そうすると、平成33年4月より方針をそのどのくらい前までに決定が必要だというふうに考えていますか。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 少子化の中、市内小中学校における児童生徒数の減少傾向は続いております。いつまでということになりますと、なるべく早く早急に検討してまいります。申しわけありません。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) それはそれで結構ですけれども、では2点目として、今後の児童数についての質問に移ります。 まず、各校の今後の児童数の増減見込みについてお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 少子化の中、市内小中学校における児童生徒数の減少傾向は続いております。今後の児童生徒数につきましては、学校教育課において本年の5月1日を基準日として、平成35年度までの推移予想ができております。その推移予想では、小中学校の児童生徒数が平成29年5月1日の3,984人から平成35年度には3,207人に減少する見込みとなっております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 6年間で700人以上、市内の一番大きな小学校分の児童数が減るということで、小さな小学校なんかでは存続の問題が出てくると思いますけれども、学校給食の調理方法を検討する上で、将来的に統廃合の可能性も加味しなければならないと思いますけれども、これについてどのように考えていますか。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 現時点におきましては、小中学校の統廃合の予定はございませんが、児童生徒数の減少が続いている現状を考えますと、教育委員会といたしましては今後も保護者や住民の声に十分耳を傾け、本市における小規模校のメリット、デメリットを分析しながら、学校再編のあり方について、さまざまな角度から慎重に検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) それでは、3点目の今後の課題についてなのですけれども、今までの方式で外部委託した場合、施設改修が必要になると思いますけれども、どのくらいの予算が必要になると考えていますか。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 今後、仮に自校式調理場を存続した場合、老朽化した施設の修繕や国の衛生管理基準を満たした施設に改修する必要が生じます。国の衛生管理基準を現在満たしていないのは、給食室内に検収室と下処理室がないこと、それとトイレの個室内に手洗い場がないことなどが挙げられます。それらの改修費用につきましては、現在調査中でございます。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) それでは、調理コストについてお聞きします。小さな学校で100食が50食になっても、基本的には調理する人員について余り減らないのではないかなというふうに考えますけれども、その辺はいかがでしょうか。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 調理に係るコストとなりますと主に人件費となりますが、人件費に限って申し上げれば、一般的には市の直営よりも外部委託のほうがコストの削減は図れるものと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) そうすると、そうやって現体制でいったときの持続性についてお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 基本的に給食を運営する場合に求められるのは、安心安全な学校給食を安定して提供することを持続していくことが大切であると認識しております。施設の整備等に当たっては、中長期的視点に立った検討が必要であると考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) それでは、今後の児童数や調理員減少の環境変化によって、自校方式やセンター方式などの調理方法を検討していかなければならないと思いますけれども、いつまでに結論を出していく予定かお聞きしたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 平成28年度時点で県内で自校式調理場のみを採用しているのは1町、給食センター方式のみを採用しているのが28市町村、本市のように併用しているのが6市でございます。自校式調理場は、喫食までの時間が短い、きめ細やかなアレルギー対応が可能となる、栄養士と学校との連携が密にとれ、食育の推進が行いやすいなどのメリットがございます。それに対しまして給食センター方式には、業務や人員を集約できるというメリットがあります。逆にデメリットとなりますと、自校式調理場では人件費が多くかかる、給食センター方式では、万が一食中毒が発生した場合に被害が大きくなるなどがございます。市といたしましては、これらを総合的に勘案した上で、今後、旧安中地区の自校式調理場につきましては改修等を行い、自校式調理場を継続していくのか、あるいは給食センター方式に移行するのか、一定の方向性を示す必要があると考えております。これらの問題につきましては、必要な資料や情報等を引き続き収集し、平成30年度より学校給食運営委員会の中で学校給食の効率的かつ効果的な運営方法を総合的に検討してまいりたいと考えております。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) では、いよいよ来年度から運営方法をめぐる検討をしていくということで、質問の中で言いましたけれども、持続性を、せっかく設備をしても、それが余り長く使われないということのないように持続性を勘案して、よりよい方向を出していってもらいたいと思います。 続きまして、3項目として行政並びに公民館やら関連施設から排出された資源ごみの回収体制についてお聞きしたいと思います。ごみの量は、全国でも群馬県は排出量が多いというふうに聞いております。その中でも安中市の排出量が多いということですけれども、行政がごみの減量化を推進するに当たって、指導する側の体制が整っているのかと、実態について教えていただきたいと思います。
○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 行政関係の資源ごみの回収につきましては、資源の有効利用とごみの減量を市役所職員がみずから進め、地球温暖化対策の一環として率先し実行することを目的とし、平成21年3月に市庁舎ごみ資源化実施要領を作成し、市庁舎から排出される新聞紙類、段ボール類、雑誌、その他用紙類を分別回収し、資源化を行うことでごみの減量化を図っているところでございます。 また、情報漏えいの防止が必要となる行政文書につきましても、シュレッダーによる裁断または業者に委託して機密処理を行った上で、リサイクルに回しております。平成27年6月には、さらなる周知徹底を図るため、「庁舎内古紙リサイクルについて」という文書を作成し、改めて各所属長宛てに協力要請いたしましたところでございます。今後も他の職員に対してリサイクルの周知徹底を図ってまいりたいと考えているところでございます。
○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) 関連施設については、きちんとできているかお聞きしたいと思います。
○議長(
齊藤盛久議員) 市民部長。
◎市民部長(吉田隆) 関連施設についてのご指摘でございますが、市本庁また谷津庁舎、また松井田支所につきましては先ほど申し上げたとおりなのですが、ご指摘のとおり、調査を行ったところ、出先の一部の施設におきましては、資源ごみとして回収されず、燃えるごみとして処分している例がございました。このようなことがないように不適切な処理をしている人に対しましては、早急に改善を求めているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
○議長(
齊藤盛久議員) 罍次雄議員。
◆4番(罍次雄議員) たかがごみですけれども、されどごみなので、これからも市民に対してごみの減量化ということを訴えていかなくてはならないと思いますので、みずからが襟を正して頑張っていただきたいと思います。これをもって質問を終了させていただきます。
△発言の訂正について
○議長(
齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 済みません。先ほど私の学校給食に関する答弁の中で、2の(1)の①のアの…… 〔「何、アなんかないよ」と呼ぶ者あり〕
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 済みません。調理員の定年までの残年数のところの質問の答弁の中で、平成32年3月に1名が定年退職を迎え、平成33年3月には2名が定年退職を迎える予定ですと言うべきところを「昭和32年」と申し上げてしまいました。大変申しわけありません。ご訂正をよろしくお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 罍次雄議員の質問が終わりました。 ◇ 巽 久 男 議員
○議長(
齊藤盛久議員) 次に、5番、巽久男議員の登壇を願います。 巽久男議員。 〔5番 巽 久男議員登壇〕
◆5番(巽久男議員) 議席番号5番、新政会、巽久男でございます。通告に基づきまして質問いたします。 1項目として、10月16日に発生した台風21号による影響で、下秋間、相水谷津地内で10月23日、土砂崩れが発生して、その後の市の対応についてお伺いいたします。 2項目めとして、道の駅の計画についてお伺いいたしたいと思います。 3項目めは、安中総合体育館の維持管理について質問いたします。 4項目めとして、米山公園管理改善についてお聞きいたしたいと思います。 以上質問させていただきますが、質問は質問席にて一問一答でいたします。よろしくお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 台風が10月16日ですか、それが10月23日に群馬県のほうに来て、その影響で秋間地区の相水で大きな土砂が崩れたということで、住民の方が留守だという話だったのですが、自宅に戻ったら大変なことになっていたと。それで、どこに連絡をしていいのかわからなかったということで、大分慌ててパニック状態になったということで、こういった場合の行政に対する電話先はどうしたらよろしいでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 巽議員のご質問に答弁申し上げます。 土砂災害のときなどの行政への主な連絡先については、要救助者がいる場合は消防、立ち入ることが危険な場合は警察、災害現場付近が危険で住民を避難させる必要がある場合は危機管理課、すぐに土砂を撤去し、または新たな土砂災害を防ぐ対策が必要な場合は建設部が担当窓口となっています。市の組織内や消防、警察などの関係機関とは、情報の共有や緊密な連携体制を整えておりますので、いずれにご連絡いただいても対応できる体制が整っているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。 次に、避難勧告なのですが、私もそこの場に遅くまでいたのですが、避難勧告を出す手順はどんな状況でしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 今回の下秋間地区の土砂崩れについては、土木課及び危機管理課職員の目視による現場の状況確認や安中土木事務所、消防、警察などの関係機関からの情報、助言等により、安中市地域防災計画の土砂災害時の避難勧告の判断基準を満たしており、また付近の住民の避難が必要と判断し、相水谷津地区の第二相水橋から上流の地区に居住する12世帯、44人に対して10月23日、午後9時20分に避難勧告を発令いたしました。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。 逆に避難解除は、どういう形になりましょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 避難勧告の解除ということでございますが、現在、市でも定期的に現地を確認しておりますが、現場の対策工事の進捗状況や土砂災害に関して専門的知識のある関係機関の意見等を参考にしながら、二次災害のおそれがなくなり、安全であることが確認できた後に避難勧告を解除する予定です。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 市で用意された避難場所がありましたらお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 避難勧告の発令と同時に、相水谷津地区の住民の指定避難所である秋間公民館を開設するとともに、避難所開設責任者を配置し、避難される住民の受け入れ態勢を整えました。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。 その避難の呼びかけは、どんな形で呼びかけたでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 防災行政無線により避難勧告の発令や避難所の開設、早期の避難の呼びかけを行い、その後、避難勧告対象地区の各世帯を2度訪問し、避難勧告を発令していることや、二次災害の危険性、避難の必要性などの注意喚起を行いました。また、市のホームページに掲載するほか、マスメディアに対しても情報を提供し、これによりテレビのニュース速報やインターネットニュースなどでも避難勧告発令の情報が発信されたところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 次に、仮住まいの手配なのですが、こちらはどんな段取りでやったでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 住居が被災した2世帯の被災者の方に災害応急住宅として確保している市営住宅を使用できることを伝え、入居の意思を確認したところ、入居を希望したため、翌日に入居手続を済ませ、入居することとなりました。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 仮住まいということで、大変被害に遭われた方は興奮している状況だったのですが、割と早く手配していただいたということを聞きました。それで仮住まいの使用期間ですか、それは最大というか、状況によってなのでしょうけれども、基本がわかれば。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 災害応急住宅の貸与期間としましては、災害に遭った日から原則として3カ月以内となっております。しかしながら、被災した現場周辺の危険性や居住する住宅の復旧状況などを勘案し、期間を延長することもございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) こういうことも余りあっては困ることなのでしょうけれども、仮住まいというのは市のほうではどのくらい用意してあるのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 災害応急住宅の戸数については、市営住宅の遠丸団地4戸及び並木団地7戸の計11戸を確保しています。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 今後、土砂の処理について、被災された場所は最大の土砂が堆積していますが、この土砂の処理の対応はどうしていただけるのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) のり面崩壊により大量の土砂が民地や市で管理している河川に堆積しており、撤去には相当の時間がかかります。現在、土地所有者が、土砂、コンクリート殻、倒木等の集積及び撤去を行っているところでございます。今後も引き続き土地所有者に崩落土砂などの撤去作業を進めてもらい、早期に復旧できるよう市としても取り組んでまいります。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 大分ひどい状況なので、なるべく早くスムーズにいけばいいと思います。よろしくお願いします。 次、河川の回復なのですが、やっぱり避難されたお宅の裏が、川が相当土砂で埋まっているのですけれども、この関係も今後いつまでも放っておくと、また雨が降ったときに大変なことになると思うので、せっかく土のう袋、大型土のうで積んでありますけれども、その辺の処置はどうされるのでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 土地所有者が行う土砂搬出作業の進捗状況を確認しながら、市としては埋塞した河川について、災害復旧工事で土砂の掘削搬出を行い、河川機能の回復を行ってまいります。その後、土地所有者による崩落のり面の復旧状況を確認し、安全の確認ができた段階で応急的に設置した大型土のうの撤去を行い、原状回復を行ってまいります。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) いろいろそういった土砂だとか、河川の関係がある。住まないともとの家に戻れない。また、壊れた家を直さなければならないと思うのですが、およそ目安としてどのくらいの時期に戻れるかというのを、わかる範囲でお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 崩落土砂を撤去し、河川機能の回復を行い、崩落のり面の復旧が完了して安全が確認された時点で避難勧告が解除されることになります。その段階で被災世帯が自宅に戻れるようになります。市としても一刻でも早く自宅に戻れるよう、今後も土地所有者を初め、関係機関と協議をしながら復旧に努めてまいります。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。 こういった大きな災害も最近では多分記憶が余りないのですけれども、こういった災害があったことで市のほうでは全体的にどんなお考えを、今後のためにもあれば感想をお願いいたします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 今回の土砂災害については、前日から接近していた台風21号の影響による大雨警報や大雨注意報、暴風警報が解除となった後に発生し、改めて土砂災害発生の予知、予測の困難さを痛感したところでございます。また、
土砂災害警戒区域以外でも大規模な土砂崩れが発生したことで、幅広い治山対策の必要性が明らかになりました。今後もいつ、どこで、このような災害が発生するかわからないとの認識のもと、市として引き続き関係機関との緊密な連携体制を構築し、災害に強いまちづくりを進めていきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。土砂災害のことに関しては、以上です。 次に、道の駅の計画の状況をちょっと聞かせていただきたいと思うのですが、計画の進捗状況はどんなものでしょうか。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 道の駅の建設につきましては、国土交通省とも情報交換を行っていますが、総務部企画課において道の駅を設置している先進自治体の視察を実施し、適地の選定、防災機能のあり方等調査研究を進めているところです。また、道の駅の建設には多額の費用が見込まれることから、PFI事業等の民間資金の活用による整備についても研究課題だと考えています。また、道の駅整備後の安定した運営体制についてのコンセプトづくりも重要であると認識しているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。事業としては大変でしょうけれども、何年前からの話かちょっとはっきりわかりませんけれども、候補地が幾つか出ていると思うのですけれども、もし候補地が今現在わかればお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 道の駅の建設候補地と、候補場所ということでございますけれども、3カ所の地元からの要望、提案等が市に提出されておりますけれども、高崎市を起点とする国道18号線沿いに長野県上田市までの間、50キロメートル以上道の駅がない状況を考えると、国道18号線沿線への建設が望ましいと考えているところでございます。また、候補地選定に当たっては、道路交通量、利用者ターゲット、観光資源等の周辺環境など総合的に比較、検討し、決定していきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) なかなか難しいのでしょうけれども、着手できる年度が先行きわかれば、およそでいいのですけれども、本来であればいつごろというのが聞きたいのですけれど、そうも言えないでしょうから、できる範囲でひとつお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 総務部長。
◎総務部長(粟野好映) 道の駅の建設につきましては、候補地の選定、設置後の安定的な運営形態、設置に係る財源等検討しなければならない課題がありますが、道の駅建設による地元での販売、消費拡大や雇用の創出等の地域振興や交流人口の増加による観光振興、防災機能の強化等、本市の発展に資する事業であると考えていますので、早期の建設を目指して調査研究を進めていきたいと考えています。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 大変でしょうけれども、よろしくお願いします。 最後に、市長、道の駅の件で総合的にお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 巽議員のご質問にご答弁をいたします。 道の駅につきましては、私はこれをやはり地域の、この安中市の発展にとって大変有益であると考えておりますので、ただいま部長が答弁申し上げましたが、総合的な観点から今調査研究を進め、できるだけ早い時期にできたらというふうに考えておりますので、今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 5年後とか何年後とかというのがわかればもっとよかったのですけれども、よろしくお願いします。 そうしたら、次に行きたいと思います。私も昨年から安中総合体育館のちょっと気になっているところがありましたので、昨年も12月議会でお話ししたと思うのですが、アリーナの雨漏りの改善ということで、この辺がどのくらいまで進んでいるか、わかる範囲でお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 総合体育館アリーナの雨漏りにつきましては、昨年12月の市議会定例会における一般質問においてご指摘をいただいたところです。ご指摘のあったアリーナの北西側の屋根の雨漏りにつきましては、本年度に専門業者に依頼しまして、コーキング処理により修繕を行ったところでございます。また、去る10月22日の台風による大雨で発生したアリーナ南東側とエントランスホールの天井の雨漏りにつきましては、今後早急に修繕を実施してまいりたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) ありがとうございました。やはり人が、市民の方がたくさん寄るところで雨漏りするということは、余りいいことではなく、また恥ずかしいですから、早急にできる範囲でぜひお願いいたします。 もう一つ、アリーナの放送機具、私も感じたことはあるのですけれども、市民の団体の方からもマイク仕様が、建物の関係だか立派過ぎた機具なのだか、音が戻ってきてしまって非常に使いづらいということが、私も何回か使っているのですけれども、しゃべりにくいというお話がありまして、改めてどういった状況なのかお聞きしたいと思うのですが、よろしくお願いします。
○議長(
齊藤盛久議員) 教育部長。
◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 議員ご指摘のとおり、総合体育館のアリーナにおける天井設置型の音響設備につきましては、反響が大きく、聞こえづらいとのご指摘を利用者の皆様からいただくことがございます。利用者の方から希望があれば、自立型ボックススピーカーを貸し出して利用してもらう対応もしております。今後、庁内関係部署との協議及び専門業者等からの情報収集などを行いまして、音の改善について必要な対策を検討してまいりたいと考えております。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 年が明ければいろいろとまた行事等、スポーツ大会等があるので、できるだけ早急にお願いいたします。 次に、米山公園、私は前からそればかり言っているのですけれども、非常に大きな安中市を代表する公園で、立ち木と芝等の管理は結構きれいにやっているのですが、なかなかあそこに池というか、堀というか、あっても何か意味しないようなものがずっとそのまま放置されているのですが、水の関係とかいろいろあるらしくて、その辺が進まないでいるのですけれども、今後、蛍の小川、噴水池、流れる池のほうの対応は何かあれば教えてください。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 小川の水源である井戸水の枯渇、漏水等で噴水や池につきましては、水をためることが困難な状況でございます。建設当時の状態に戻すことは、費用の面から見ても厳しい状況であると考えております。噴水につきましては、水の噴射装置は危険な状態でありましたので、撤去をいたしました。今後、別の用途で、例えば花壇などに変更できないか検討しております。また、池につきましては、少量の水で小さな流れをつくり出すことや、小石を敷き詰めて枯山水風の庭園を演出できないか検討しているところでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) 方法は幾つかあると思いますので、ぜひ早いうちに、何か市民の方もきれいにしておけばもっと人も寄ったりいろいろと環境もよくなると思うので、ひとつお願いします。 また、そこに東屋があるのですが、私も近いものですからよく見るのですけれども、今ひどい状態で、入り口のくぐり門ですか、あれはきれいにしていただいたのですが、あとベンチだとかいろいろあるのですけれども、東屋の中の壁がすごい落書きで見苦しくて、あれでは本当に壊したほうがいいぐらい、そんな感じです。やっぱり若い人たちが行って、火を使ってたばこ吸ったの、何、バーベキューやったのと、それで壁がもう変な落書きで、日本壁なのだろうけれども、随分崩れ落ちるようなひどい状況でいるので、あれを直すのでは大変でしょうけれども、逆にまた違う方法があればしっかりやって、きれいであれば市民の人も寄るでしょうけれども、あれだけ見苦しいとなかなかあそこへ行って休憩しようという気持ちにならないので、その辺を市のほうで一生懸命検討していただいて、どういう形にこれを今後できるかどうか、ひとつ最後になりますけれども。
○議長(
齊藤盛久議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) この米山公園は供用開始から25年が経過しており、施設の老朽化が進んでおるところでございます。特に議員ご指摘の静観庵を含めた木造の施設は、老朽化が顕著でございます。平成27年度で静観庵入り口のくぐり門やパターゴルフ場の人口芝の一部を改修し、平成28年度で木製のテーブル2基、ベンチ16基の改修を行ってまいりました。しかし、茶室いおり本体につきましては相当の費用を要することもあり、全面改修には至っておりませんが、引き続き適切な管理に努めてまいる考えでございます。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員。
◆5番(巽久男議員) せっかくの立派な公園なので、今後ともひとつ大変だと思いますが、手をかけてやってください。 以上で終わります。
○議長(
齊藤盛久議員) 巽久男議員の質問が終わりました。 以上をもって、一般質問は全部終了いたしました。
△休会について
○議長(
齊藤盛久議員) お諮りいたします。 議事整理等のため、明14日は休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
齊藤盛久議員) ご異議なしと認めます。 よって、12月14日は休会することに決しました。 来る12月15日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。
△散会の宣告
○議長(
齊藤盛久議員) 本日はこれにて散会いたします。 (午後 2時02分)...