安中市議会 2015-06-09
06月09日-03号
平成27年 6月 定例会(第2回) 平成27年第2回
安中市議会定例会議 事 日 程(第3号) 平成27年6月9日(火曜日)午前9時開議第 1
一般質問 高 橋 由 信 議員 佐 藤 貴 雄 議員 櫻 井 ひろ江 議員 武 者 葉 子 議員 本日
の会議に付した事件 議事日程に同じ
出席議員(22名) 1番 金 井 久 男 議員 2番 櫻 井 ひ ろ 江 議員 3番 遠 間 大 和 議員 4番 罍 次 雄 議員 5番 巽 久 男 議員 6番 小 林 克 行 議員 7番 太 田 進 一 議員 8番 櫻 井 喜 久 江 議員 9番 小 川 剛 議員 10番 柳 沢 浩 之 議員 11番 今 井 敏 博 議員 12番 吉 岡 完 司 議員 13番 佐 藤 貴 雄 議員 14番 吉 岡 登 議員 15番 高 橋 由 信 議員 16番 武 者 葉 子 議員 17番 上 原 富 士 雄 議員 18番 齊 藤 盛 久 議員 19番 奥 原 賢 一 議員 20番 田 中 伸 一 議員 21番 柳 沢 吉 保 議員 22番 廣 瀬 晃
議員欠席議員(なし)
地方自治法第121条
の規定に基づき出席した者
の職氏名 市 長 茂 木 英 子 副 市 長 茂 木 一 義 総 務 部長 真 下 幹 夫 総 務 部付 田 中 毅 部 長 財 務 部長 中 嶋 薫 市 民 部長 佐 俣 信 之 保 健 福祉 上 原 茂 産 業 部長 竹 内 克 美 部 長 建 設 部長 猿 井 晴 一 上 下 水道 小 板 橋 利 明 部 長 松 井 田 佐 藤 正 二 公 立 神 宮 潔 支 所 長 碓 氷 病院 事 務 部長 法 制 課長 吉 田 隆 税 務 課長 田 中 秀 雄 市 民 課長 黒 田 修 二 福 祉 課長 茂 木 雅 俊 農 林 課長 浅 川 久 志 都 市 整備 白 石 久 男 課 長 監 査
委員 安 藤 忠 善 農業
委員会 小 林 俊 夫 事 務 局長 会計
管理者 品 川 仁 久 教 育 長 桑 原 幸 正 (会計課長) 教育
委員会 田 村 昌 俊 教育
委員会 佐 藤 勉 教 育 部長 生 涯 学習 課 長 本会議に出席した
事務局職員 事 務 局長 嶋 田 一 弘
事務局次長 猿 谷 俊 之 兼 議 事 事 務 担当 庶務係長兼 原 守 調 査 係長
△開議
の宣告
○議長(
吉岡完司議員) ただいま
の出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。 直ちに本日
の会議を開きます。 (午前 9時01分)
△
一般質問
○議長(
吉岡完司議員) 日程第1、
一般質問を行います。 ◇ 高 橋 由 信 議員
○議長(
吉岡完司議員) 15番、
高橋由信議員の登壇を願います。
高橋由信議員。 〔15番
高橋由信議員登壇〕
◆15番(
高橋由信議員) おはようございます。15番、朋
の会
の高橋由信でございます。通告に基づき、順次質問させていただきます。
高齢化社会を迎える中でさまざまな
取り組みが行われていますが、中でも
認知症対策は行政としてしっかりと取り組まなければならない大きな問題であると思います。そこで、まず
認知症対策について3点。次に、平成25年4月1日、障害者
の日常生活及び
社会生活を総合的に支援するため
の障害者総合支援法が施行され、
コミュニケーション事業は
聴覚障害者だけにとどまらず、さまざまな障害者に対する
コミュニケーション事業として位置づけられ、また市町村と都道府県が担う役割分担
の明確化が行われました。この
コミュニケーション事業の一部である本市
の聴覚障害者のコミュニケーション支援体制について、4点です。 質問
の要旨は以上ですが、一問一答で質問席にて質問させていただきます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) それでは、質問に入らせていただきます。 1項目め、
認知症対策について、1番
の認知症へ
の理解を深めるため
の啓発についてお伺いいたします。まず、市民に対する啓発について、現在厚労省
の推計によると、高齢者
の4人に1人が認知症であり、またその予備軍と言われております。また、2025年には5人に1人、約700万人が認知症を発症すると予測しています。政府も新
オレンジプラン(
認知症施策推進総合戦略)をまとめ、動き始めております。認知症にあっても、住みなれた地域
の中でよりよい生活を継続するため
の環境整備が必要です。まず、市民に対する啓発について、本市
の取り組みをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂)
高橋議員の1点目
の市民に対する啓発についてご答弁申し上げます。 認知症に対する市民
の関心は徐々に高まってきていると言えます。まだ十分に理解されているとは言えません。認知症につきましては、市民
の方々に認知症を病気として正しく理解してもらい、偏見という心
のバリアをなくし、他人事ではないという認識を持っていただくことが対策
の第一歩と考えております。市では平成20年から各
地区公民館や
集会所等を会場といたしまして、
一般市民や
食育団体を対象といたしまして、認知症
の理解を目的とした
認知症サポーター養成講座を実施しております。また、保存版としてご家庭に配布してあります
介護保険の仕組みや利用
の手順が書かれている「
介護保険便利帳」
の中で、認知症について、心配事を家族だけで抱え込まないよう相談すること
の啓発を行っております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 認知症
のサポーター講座は、私も参加させていただきまして、
オレンジのバンドをいただきました。今まで認知症に対して気づかなかったことや、また対処法などを講師
の先生からお聞きし、
大変勉強になりました。もっと多く
の市民に知ってもらいたいと思いましたが、現在までにどのぐらい
の市民が受講された
のか、人数がわかればお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 平成20年から教室を始めまして、昨年は17回実施をいたしまして、505人
の養成をいたしました。市
の主催または団体等
の実施分を含めまして、平成27年5月末現在で1,683人でございます。今年度につきましては、
認知症サポーター養成講座を市
の主催で2回開催を予定しているほか、広報で団体等による講座
の開催希望を募っております。団体等から依頼を受けて、随時職員を派遣していく考えです。
認知症サポーター養成には引き続き力を入れていく所存でございます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 認知症
の人やその家族を支える
社会づくりに向け、地道に取り組んでこられたことに大変感謝申し上げます。 安中市でも1,683人
の方が受講されたということですが、この受講された1,683人
の方々を地域
の力に活用することが認知症
の方々を支えることにもつながってまいります。例えば他
の自治体では
サポーターを対象とした
ステップアップ講座の開催や学習会、
徘徊模擬訓練や交流会などを実施しているところもございます。本市におきましても、
サポーターを地域
の力に生かすことが大変必要だと考えますが、お考えをお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 認知症について正しい理解をされた
認知症サポーターがふえることによりまして、
地域ぐるみで高齢者を見守っていく体制がつくられることを目指しております。そのため、
認知症サポーターを対象とした認知症に優しい
地域づくりのため、
フォローアップ研修についても検討中でございます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員)
認知症サポーターと、行政と
社会福祉協議会とか
地域包括センター、病院など
のさまざまな機関と連携をさせ、
サポーターを地域
の力に活用していただきますようこれからもよろしくお願いいたします。 次に、
学校教育におきまして認知症
の啓発についてお伺いいたします。認知症
の方を地域全体で支えるためには、多く
の世代を巻き込むことが大切だと思います。子供たちにも認知症に対する理解を深めてもらい、地域
の新しい担い手となっていただくためにも、
学校教育における啓発が必要だと考えますが、
取り組みについてお聞かせください。
○議長(
吉岡完司議員)
教育部長。
◎教育
委員会教育部長(
田村昌俊)
小中学校の教育課程では、
認知症そのものについて
学校教育現場において細かく学ぶような位置づけはされておりませんが、総合的な学習
の時間における
福祉領域で
の学習や道徳
の時間で
の教材で取り上げることはできると思います。今後ますます進んでいく
高齢化社会にあって、高齢者や障害者に対する尊厳や思いやり
の心を育む教育は大変重要であると考えております。そこで、国や県から
の資料等を活用して啓発を進めてまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 今
のご答弁で、
学校教育の中で認知症
の啓発
の必要性は認めておるようでございますが、先進事例を見ると、教育
の中に積極的に取り入れている市町村もございます。具体的な方法として今後どのようなことが考えられる
のか、お答え願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
教育部長。
◎教育
委員会教育部長(
田村昌俊)
厚生労働省の新
オレンジプランにも示されていますように、学校において高齢者と
の交流活動など、
高齢社会の現状や認知症を含む高齢者に対する理解を深めるような教育を推進することや、
小中学校で
の認知症サポーター養成講座の開催等を利用した認知症に関する正しい理解
の普及を努めることが求められております。他県では既に
認知症サポーター養成講座を開催したり、福祉部と連動しながら総合的な学習
の時間に絵本を使った
認知症教育や、徘徊へ
の対応能力を養う
模擬訓練を実施したりしております。このような
取り組みは本市にとって大変参考となる事例でございますので、今後検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 先ほどもご答弁
の中でありましたように、他
の自治体では
認知症サポーター養成講座を、中学生や
小学生高学年を対象とした
認知症キッズサポーター養成講座などを開設しているところもございます。ぜひご検討を願いたいと思います。 それでは、引き続きまして
予防対策についてお伺いいたします。①
の現状についてですが、本市における認知症に対する具体的な予防策についてお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 認知症
の予防とは、
認知症発症のリスクを少なくすることで、運動、食事を初めとする
生活習慣対策と規則正しい
日常生活が最も重要です。こうすれば認知症にならないと言える教科書的な方法はないため、対応は極めて難しいところではありますが、脳
の活性化を図る社会性
の維持や
コミュニケーションの重要性を認識してもらうよう
介護予防教室を開催し、啓発に努めております。また、
認知機能と運動を一緒に取り入れたプログラムも効果的と考えられることから、
介護予防教室に取り入れ始めているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) それでは次に、
軽度認知症障害者の啓発と予防についてですが、厚労省
の推計では認知症になる可能性がある人は400万人、65歳以上
の人が4人に1人という計算になりますが、この認知症前段階
の方々を
軽度認知障害(MCI)と呼ぶそうですが、放っておくと5年から7年で約半数以上が認知症に進むと言われております。このMCIを早期に発見し予防へとつなげていく
取り組みが
認知症発症予防や遅延につながると考えますが、MCIについて啓発と予防について市
の取り組みをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 認知症について正しい知識を持っていただくとともに、早期発見
の重要性について、
介護予防教室等で説明を行っております。なお、現状によって、群馬県が設置した
認知症疾患医療センターを紹介することもございます。
軽度認知症であるかどうかにつきましては、
医療分野で
の判断となるため、その後
の対応は医師
の判断によることになります。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) ただいまご答弁にありました
認知症疾患医療センターは、
認知症疾患に関する
医療相談、
認知症疾患の鑑別診断や
初期対応、また合併症や周辺状況、幻覚とか徘徊などに対する診断や
入院治療を行っていると聞いておりますが、
認知症疾患医療センターの設備と
の連携はどのようになっている
のか、お伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂)
認知症疾患医療センターは、県内に10病院あります。当市から近いところでは、高崎市
のサンピエール病院、富岡市
の西毛病院がございます。
相談家族から依頼があった場合につきましては、
地域包括支援センターから
認知症疾患医療センターに連絡をし、的確な情報伝達など、その後
の適切な対応がとれるよう連携を図っております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) それでは、市
の役目として、情報を各機関につなげた後、行政としてどのようなケアをして、またそれを支援している
のか、お伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 紹介後につきましては、ご家族と緊密に連絡をとり、
治療現状などを聞き取り、
経過観察者として継続的に適切に支援ができるように対応しております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) それでは次に、3番
の認知症当事者及び家族へ
の支援についてお伺いいたしますが、まず現状について、本市における認知症
の当事者及び家族
の方々へ
の具体的な支援はどのようなものがある
のか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 認知症
の相談につきましては、「広報あんなか」に毎月案内を掲載しております。なお、平成26年度は電話、来所、訪問を含め、月平均12件
の相談について対応してまいりました。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) では、認知症
の人が住みなれた地域で安心して暮らせるためには、認知症
の症状
の変化に応じた必要な医療や介護が連携し、支援を行うことが重要と考えますが、本市におきましてもさまざまな支援を行うことが計画されていると思いますが、今後
の取り組みについて
のご意見をお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂)
厚生労働省におきまして、平成26年度に
認知症高齢者にやさしい
地域づくりに向けて、
認知症施策推進総合戦略(新
オレンジプラン)が策定されました。その中で、市町村は
認知症地域支援推進員の設置が必要とされております。本市では平成28年度中
の設置を検討しております。現在は、推進員
の候補となる医療・介護等
の多職種
の人材で定期的な
地域ケア会議を開催しております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) ただいま
のご答弁
の中で、
認知症地域支援推進員の設置ということでご答弁がありましたが、このことによってどのような効果があって、本人または家族へ
の対応が変わっていく
のか、具体的にお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂)
認知症地域支援推進員の設置によりまして、認知症
の容態
の変化に応じ、認知症
の方やその家族から
の相談を随時、適期に受けられるなど、
医療機関、
介護サービス事業や地域
の支援機関に情報をつなぐことで迅速な
支援体制が図れると思っております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) より早い対応をお願いいたします。 続きまして、今後
の取り組みとして、新
オレンジプランでうたわれている
認知症初期集中支援チームと、具体的な支援として
認知症カフェについてお伺いいたしますが、
認知症集中チームは、医療や介護
の複数
の専門家が家族など
の訴えにより、認知症が疑われる人や認知症
の人及びその家族を訪問し、アセスメント並びに
家族支援など
の初期
の支援を包括的に集中に行い、
自立生活のサポートを行いますが、本市におけるチーム
の設置について
の考え方をお聞かせください。 それにあわせて
認知症カフェは、
認知症患者や家族、専門職が集い、情報交換したり、日ごろ
の思いを話し合ったりする場所で、患者や家族
の精神的な負担
の軽減
の場として効果を上げています。また、地域
の住民
の交流
の場や認知症
の理解を深める場としても有効と考えますが、設置について
のお考えをお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 新
オレンジプランでは、
認知症初期集中支援チームについても設置が必要とされており、
認知症地域支援推進員と同じく、平成28年度中
の設置に向けて、委嘱がよいか、または直営
の体制にするべきかを検討を進めているところでございます。他市
の情報収集に努めながら、医師会を初め
関係団体と
地域ケア会議を開催する中で、安中市
の実情に合った
支援チームの設置に向けて議論を深めてまいりたいと考えております。 また、
認知症カフェにつきましては、
民間団体の活動が期待されますので、
関係機関に声をかけ対応してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員)
認知症カフェは、
若年性認知症の方々
の支援にもつながってまいります。行政として、民間から
の申請を待っているだけでなく、積極的に働きかけ、設置に向けて努力をしていただきたいと思います。 以上で認知症に対する質問は終わりますが、次に2項目め
の聴覚障害者のコミュニケーション支援体制についてお伺いいたしますが、まず現状についてお伺いいたします。私は18歳
のころ、
聴覚障害者の青年と出会いました。手話を
一つ一つメモをとりながら筆談で教わりました。当時は
聴覚障害者に対する社会
の理解も薄く、差別と偏見
の対象でございました。その後、
国際障害者年などを経て、
テレビ番組や
選挙の政見放送に手話通訳がついたり、
聴覚障害者役が
テレビドラマの主役になったりと
手話ブームが起こり、社会
の聴覚障害者へ
の理解も深まってまいりました。そして、手話に対する認知度も高まり、講演会や催し物で
の手話通訳は一般的なものとなってまいりました。 安中市では早い段階から手話講座を行っていただき、
聴覚障害者に対する深い理解を示していただいておりました。そして、平成18年4月に障害者自立支援法が施行され、同年10月より
コミュニケーション事業は市町村
の必須
の事業として実施されることになりましたが、本市安中市ではこれよりも早く専任
の手話通訳者
の設置を決め、採用いたしました。このように先進的な安中市ですが、
障害者総合支援法の施行に伴い、現在
コミュニケーション事業をどのように行っている
のか、まず現状についてお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市におきましては、
コミュニケーション支援事業
の一環といたしまして、手話
の普及を図ることを目的といたしまして、社協が実施しておりました手話講座を引き継ぎ、内容を充実させ、平成20年度より地域生活支援事業といたしまして、安中市
聴覚障害者協会に委託をし、手話奉仕員養成講座を開催しております。平成20年度から平成26年度
の修了者実績といたしましては、入門課程講座が89人、基礎課程講座が51人となっております。今年度におきましても、入門課程講座を昼及び夜に各1講座、1講座当たり23回で開催をし、基礎課程講座を1講座30回
の内容で開催をしております。また、
コミュニケーション支援事業といたしまして手話通訳者設置事業と、群馬県が設置をしております
コミュニケーションプラザへ
の手話通訳者及び要約筆記者
の派遣依頼を実施しております。 また、
コミュニケーション支援事業
の平成26年度
の実施状況といたしましては、設置手話通訳者利用件数が生活・医療などで延べ764件、派遣手話通訳者利用件数が延べ427件、派遣要約筆記利用件数が8件となっております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 近年、
聴覚障害者も高齢化が進んでまいりました。医療や介護など
の件数も多くなっているように思います。年に2回程度、手話通訳
の派遣
の問題点や改善すべき点を、通訳者と行政
の担当者、
聴覚障害者、手話サークル代表者などが集まって会議をしておりますが、今後
のコミュニケーション事業の課題についてお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 手話通訳者
の派遣につきまして、県
のコミュニケーションプラザに派遣依頼をし、登録手話通訳者
のコーディネートを行っております。コーディネート料につきましては有料となっております。群馬県聴覚障害意思疎通支援運営連絡会に参加する多く
の市では、市独自で通訳者派遣
のコーディネートを行っております。本市においても今後市独自
の登録手話通訳者
の派遣をコーディネートしていくことが課題となっております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 次に、今後
の取り組みですが、件数が多くなると県
のコミュニケーションプラザへ
の派遣
の依頼をしておりますが、事前
の申し込みが必要であったりとか時間がかかり、病気やけがなど救急
の対応が難しい面もあります。市が独自に通訳者を安中市に登録してもらい、市がコーディネートするという体制をつくることが必要かと考えますが、今後について
のお考えをお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 登録手話通訳者
の派遣では、多く
の手話通訳者が高崎市など市外在住者となっております。登録手話通訳者になるためには資格
の取得が必要となっているため、今後も手話講座などを充実しながら、本市における人材育成
の努力をしてまいりたいと考えております。 市独自
の登録手話通訳者
のコーディネート派遣につきましては、他市
の状況等を調査研究してまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) それでは、次
の2点目
の手話通訳者についてお伺いいたします。現在どのような状況で設置手話通訳者を行っている
のか、現状についてまずお答え願いたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 安中市におきましては、行政嘱託職員を2名配置しております。2名
のうち1名が手話通訳者、もう一名が手話通訳補助者となっております。また、入門課程講座及び基礎課程講座を開催いたしまして、手話奉仕員
の増加にも努めているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 現在手話通訳者は行政嘱託職員と
のことですが、このことで勤務時間などで
の問題は発生していない
のか、お伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 行政嘱託員
の手話通訳者が本来行うべき通訳だけでなく、医療、介護を含めた
聴覚障害者の日常生活の全般的な相談対応を行っております。また、交通事故や体調急変など
の緊急時につきましては勤務時間外で対応する場合もあり、その対応へ
の改善が課題となっております。また、市職員においても、窓口で簡単な会話ができることが必要と考えております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 今、全国でも手話通訳者
の身分保障というものが大きな問題になっております。私も以前からこのことについては行政
のほうとお話をさせていただきましたが、本市における
コミュニケーション事業において、手話通訳者
の業務内容は、手話通訳だけにとどまらず、生活相談や救急
の対応、またさまざまな支援を行っております。生活相談なども行っております。その責任
の重さに対し、身分保障がされていない状況にあります。
聴覚障害者の社会参加を担う手話通訳者が期限つき
の非常勤では、継続した責任ある支援は望めないと思います。
聴覚障害者に対する行政サービス充実
のため欠かせない人材として、もっと社会的地位を確立し、活躍する場を提供すべきであると思います。また、手話通訳者
の職業病でもあります頸肩腕障害を保障する意味においても、私は正規職員として
の採用が望ましいと思いますが、お考えをお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 先ほども触れましたが、安中市におきましては、平成27年度に行政嘱託員を1名増員し、2名
の配置となっております。また、設置手話通訳者
の頸肩腕障害
の検診を年に1回実施しているところでございます。県内他市
の状況といたしましても、行政嘱託職員もしくは臨時職員
の配置や、
社会福祉協議会へ
の委託となっております。今後とも手話通訳者が安心して業務に当たれるような環境整備に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 私はこう申し上げても大変難しい問題だなということは十分認識しておるわけで、その上に立って言っている
のですが、他市
の状況も必要でありますが、まさに今は独自
の方向性を出すという意味でよくお考えになっていただいて、やはり身分保障とか
の意味においても正規職員という方向性をしっかりと考えていただきたいということで、これは強く要望して、また後ほど確認させていただきます。 次に、
コミュニケーション事業の実施要綱についてお伺いいたしますが、現在
の作成状況について、
コミュニケーション事業を推進し、これを体系化していくには実施要綱が必要だと思いますが、現在
の作成状況をお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 群馬県から市町村
のモデル要綱が示されており、現在安中市
の要綱整備に向けて作業を進めているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 県
の意向といたしましては、他市町村と比べ手話通訳
の料金や待遇に差ができないようにということで
の要綱だと聞いております。県ではモデル要綱を示しておると思いますが、その点を十分配慮して、これは一日も早い早急な作成をお願いしたいと思います。 次に、手話言語条例についてお伺いいたします。初めに、群馬県
の手話言語条例に対する市
の対応についてでございますが、2011年、障害者権利条約を反映して、障害者基本法
の改正により、手話が言語として法的に認められました。安中市議会におきましても、26年6月に手話言語法
の制定を求める意見書を国に送付してあります。そのような中、各自治体では手話を言語として位置づけ、普及に向けた環境整備を進める手話言語条例
の制定へ
の動きが広がりつつあります。中でも群馬県は、平成27年3月に群馬県議会議員提案により群馬県手話言語条例が制定されました。平成27年4月より施行されております。条例は当事者団体を含め幅広く意見を聞きながら作成され、全国で県条例としては3番目と聞いております。また、より手話教育に重きを置いた内容にもなっているようですが、この条例
の中で市町村
の役割もうたわれておりますが、この県条例における本市
の対応についてまずお伺いしたいと思います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 群馬県手話言語条例では、主に群馬県
の努力義務を定めているものでございます。市町村と連携及び協力するよう努めると規定されております。本市といたしましても、環境
の整備に当たって、県と
の連携及び協力に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) ここが大変重要な
のですが、次に本市における条例について
のお考えということでお伺いいたしますが、各県で条例が制定される中、市町村におきましても条例を制定し、手話を言語と位置づけ、普及に向けて
の環境整備
の取り組みを具体的に進めている自治体も十数カ所ございます。この群馬県手話言語条例を受け、本市においても、誰もが安心して暮らせるまちづくりに向け、条例制定をすべきであると考えますが、お考えをお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 県内各市におきましては、条例制定へ向けて
の動きはありませんが、1市において関係者による勉強会を開いたということを聞いております。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 安中市は、この手話通訳に対して、専任
の手話通訳者
の採用を他市町村に比べいち早く導入いたしました。この経緯からいくと、手話通訳に理解がある安中市としては県内でも早い時期に制定していただきたいと思いますが、さらにお考えをお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市といたしましては、県内各市町村
の動向を踏まえながら、必要に応じた検討をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員。
◆15番(
高橋由信議員) 他市
の状況が云々ということでご答弁を一貫していただいておりますが、他市
の状況は関係ない
のです。地方創生
の時代ということで、地域
の特色を生かしましょうと政府も言っているわけですから、安中市で十分考えていかなければならないと。他市
の状況云々という時代はもう終わりました。安中市がどうこれから発展していく
のかという
のは本当に皆さん
の課題であり、特色をつけていくということもアイデアも皆さんで考えていかなくてはならない、私なんかも含めて考えていかなければならない、まさにそういう時代にきたと思います。 そういう意味においても、何度も申し上げておりますが、安中市は長い歴史
の中で手話講座、手話通訳者
の設置、いち早く導入し、本当に理解ある市として、
聴覚障害者団体
の中でも安中市はすごいねと言われております。そういう状況から踏まえましても、私はこの手話言語条例
の一日も早い早期
の実施をお願いしたいと思います。 私
の思いを伝え、また質問を以上で終わりにさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
高橋由信議員の質問が終わりました。 ◇ 佐 藤 貴 雄 議員
○議長(
吉岡完司議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員
の登壇を願います。 佐藤貴雄議員。 〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕
◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は、通告に基づきまして以下
の項目について順次質問をしてまいります。 最初
の項目は、本市
の人権行政についてでございます。私たちは毎日を生活していく中で、人権という言葉を目にしたり聞いたりすることがしばしばあります。人権とは、それがなくては人間が人間らしく生きていくことができないものであり、人種や民族、性別など
の違いにかかわらず、全て
の人に共通して備わっている権利です。そういった数ある人権
の中から、今回はふだん
の生活から意外と軽視されがちな子供
の人権と障害者
の人権、そして性
の多様性に対応する人権という観点から、典型的な男性女性という枠組みに当てはまりづらい人たちへ配慮した人権について、現状と課題、そして人権行政
の推進体制について伺ってまいります。 さて、ここで少々説明を加えさせていただきます。私
の一般質問通告一覧表にある「性的マイノリティ」という言葉ですが、一般的には「LGBT」と英語
の略称4文字で称されることもある同性愛や両性愛、性同一性障害など、いずれ
の性別を恋愛や性愛
の対象とするかという概念である性的指向や生物学的性にかかわらず、自分
の性別をどう感じているかといった自己
の性別に関する認識
のことである性自認が大多数を占める人たちと同じでない人たち
のことであり、これらを理由に差別や訴追、処罰することを可能にしている国や地域もいまだにあります。日本においても、偏見や誤った情報によって苦しみ
の中にある方たちも実は大勢おります。市民として人権を知り、人権を学び、日々
の生活
の中に生かしていく機会を持つこと、それ自体も人権
の一部であるという視点から、本市
の人権行政について伺ってまいります。 2項目めは、本市
の格差社会へ
の取り組みについて、特に子ども
の貧困についてお伺いいたします。昨今
の報道等にもあるように、子供
の貧困、家庭
の貧困は現代社会においてさまざまな問題
の要因となり、虐待や非行、時には取り返し
のつかない事件にまで発展することさえある社会問題となっています。子供たちが抱える問題が複雑化し、生活保護や就学援助といった経済的支援だけでは解決し得ない事例や、学校だけではなく、地域やスクールソーシャルワーカー等
の支援を必要とする事例も少なくありません。貧困
の連鎖を断ち切り、適切な支援を行うことは、福祉的な側面とともに、有用な人材を育てていく未来へ
の投資でもあります。本市
の取り組みについて、現状と課題、あわせて今後
の取り組みについて伺ってまいります。 以上、2項目7点についてご答弁をよろしくお願いいたします。 なお、質問は、質問席にて一問一答で行います。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初
の項目であります本市
の人権行政
の取り組みについて
の1点目、子ども
の人権について伺ってまいります。 世界中
の子供たち
の命と健康を守るために活動しているユニセフ活動
のもとになっている
のは、国連によって定められた子ども
の権利条約であり、そこには4つ
の大きな柱があります。「生きる権利」、「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」です。本市においても、そういった基本原則を踏まえながら、これまで子供
の健全育成に努めてきたことと思います。 では、まず子ども
の人権について、子供
の権利を守るため、本市ではこれまでどのような
取り組みをしてこられた
のか、お伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 佐藤議員
の子ども
の人権について
のご答弁について申し上げます。 子供
の権利を守るため
の取り組みといたしまして、児童虐待防止対策が挙げられます。安中市要保護児童対策地域協議会を設置いたしまして、児童虐待
の早期発見、早期対応、アフターケアに至るまで
の総合的な支援を行うため、福祉、医療、保健、教育など
の地域
の関係機関の協力体制を整えて対応してまいりました。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 子供虐待として多く
の問題をはらんでいる一つに、被害者
の心と体に重大な影響を及ぼす児童買春や児童ポルノといった課題があります。この課題についてはどのような対策を行っていますか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 市
の青少年センターにおきまして、補導員110人態勢で児童下校時補導、市内夜間
の街頭補導を行い、子供
の安全確保につながる補導活動を行うとともに、電話やメールによる相談活動などを行っております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 子供が生きる権利や守られる権利を行使するためには、私たち大人には子供たちを生かす責務や守る責務があります。そういった責務を条文化したものとして、子ども
の権利に関する条例があります。本市
の現状はいかがでしょうか。また、他
の自治体における制定状況もあわせてお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市におきまして、子ども
の権利に関する条例はございません。また、県内
の自治体においても、総合条例や個別条例を制定した自治体はありませんが、全国的には制定する自治体が徐々にふえていると状況は把握しているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では、それら
の自治体が制定している条例ですが、どのような性格
の条例でしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 全国的に制定されました条例
の性格といたしましては、個別的な課題に対応していくため
の条例、子ども
の権利を総合的に保障する条例、子どもに関する施策を推進するため
の原則等を定めた条例があるようでございます。県内
の自治体では総合条例及び個別条例を制定した自治体を確認することはできませんでしたが、施策推進
の原則条例といたしまして、水上町で子育て支援条例がございます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 本市において、子ども
の権利に関する条例を新たに定めること
の必要性についてお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子ども
の権利条例制定
の必要性ということですが、子供
の幸せや人権につきましては、子ども
の権利条約を初め、日本国憲法や児童福祉法、児童憲章などにもうたわれており、子供たちを取り巻く環境整備
の重要性は市といたしましても認識しているところでございます。この条例では、子供
の権利をどのような形で保障していく
のかを定めることになりますので、権利
の主体である子供たちにかかわる保護者や学校関係者等
の意見も聞きながら、条例制定
の必要性につきましては判断してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 子供にも人として
の自由と権利があり、その自由は阻害されやすく、その権利は侵害されやすい存在であることを大人は常に認識して、子ども
の権利を守る努力が必要です。子ども
の権利に関する条例とは、子供
の権利を守るために保護者や市民、子供に関係する施設や市
の責務及び役割を明らかにするとともに、子供に優しいまちづくり
の推進に関する施策
の基本となる事項などを定めることによって、将来にわたって子供
の権利や健やかな成長が保障されることを目的とするものだと考えています。子育てしやすいまち安中を自認するおつもりがあるなら、ぜひご一考ください。 それでは次に、障がい者
の人権について、これまで
の取り組みをお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 障害者
の人権につきまして、これまで
の取り組みといたしましては、障害者基本法や
障害者総合支援法、障害者虐待防止法など
のもと、安中市におきましても、安中市障害者福祉計画を策定する中で、障害者
の人権に配慮しながら、各種障害者施策に取り組んできたところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 2年前
の6月、障害を理由とする差別
の解消
の推進に関する法律である障害者差別解消法が公布され、来年4月より施行されます。この法律について、概要をお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) この法律は、平成28年4月1日から施行されます。概要といたしましては、障害者基本法
の基本的な理念にのっとり、全て
の障害者が、障害者でない者と等しく、基本的人権を享有する個人としてその尊厳が重んじられ、障害を理由とする差別
の解消
の推進に関する基本的な事項や行政機関等及び事業者における差別
の解消をするため
の措置等を定めることにより、共生する社会
の実現に資することを目的としております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) この法律について、法が禁止する差別
の一つとして、不当な差別的取り扱いがあります。これはどのようなものでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 不当な差別的取り扱いといたしましては、障害を理由といたしまして正当な理由なくサービス
の提供を拒否したり、場所や時間を制限するなど、障害者ではない者に対しては付さない条件をつけたりする行為でございます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では、この法
の基本方針にある障害者に対して
の合理的な配慮について
の考えをお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 障害者と障害者でない者と
の平等な機会を確保するため、障害者
の状態や性別、年齢などを考慮した変更や調整、サービスを提供することにより障害者
の社会参加を支えるものと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 来年度以降、この法が施行されることによって、行政対応として何が変わり、何が変わらない
のか、お伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 現時点では、法律
の施行前であり、詳しく示されていないため、全て
の事柄を把握することは難しい状況でございますが、施設や町なか
の段差
の解消、各種様式や書類など
の表現へ
の配慮、より利用しやすい制度へ
の改善など推測しております。また、行政対応といたしましては、引き続き障害者と障害者でない者を分け隔てなく接していけるようしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 自治体に対して障害を理由とした社会的障壁を取り除くため
の合理的配慮が法的義務となって、障害者が受ける制限を心身
の機能障害のみではなく、社会モデル
の考え方も踏まえているこの法律は、必ず障害当事者を交えた協議
の機会を設ける必要性も重要視しています。しかしながら、施行後いずれか
の時点で検証が必要なことも確かです。行政だけではなく、福祉
関係団体だけでもなく、広く市民と協働し、補えるところは補完し合って、よりよいまちづくりができるようお願いし、次に性的マイノリティー等、人権擁護をしていくべき市民へ
の取り組みについてお伺いいたします。 初めに、行政として性同一性障害等性的マイノリティーという個性についてどのような認識を持っているか、お伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 性的マイノリティーは、性的少数者ともいい、同性愛者等へ
の差別や偏見といった人権問題と認識しております。また、自分
の性別に違和感を持ち、現実と
の乖離を受け入れられない性同一性障害
の人
の人権につきましては、平成16年に施行されました性同一障害者
の性別
の特例に関する法律によるところとなっております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ところで、本市では、人権
の立場から公文書等
の性別記載事項
の調査や削除を含めた見直しをしたことはございましたでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 公文書等
の性別記載事項
の調査や削除を含めた見直しについてでございますが、様式等
の見直しにつきましてはそれぞれ
の部署で実施しておりますが、人権
の立場から性的マイノリティーに配慮した形で
の性別記載事項
の調査や見直しは行っていないと思われます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) みずから
の性別に違和感を持っていたとしても、性別記載がその目的を達するために合理的理由を備えていれば、何らかの形で、例えば人目に触れない状態にしておく等
の配慮をした上で必要とすべきでしょう。しかしながら、以前から
の慣習でしかなく、性別記載に合理的理由がないものに関しては、人権対応
の見地からも、記載事項削除を含めた検討を考えるべきではないでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 全国的に見ますと、少数
の自治体ですが、調査を実施し、見直したところもあると聞いております。今後庁内で研究をしてまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) この問題に関して、以前から比べれば多少
の寛容が見られてきたとはいえ、社会制度自体が性的マイノリティー
の方たち
の感性にほとんど
の場面において対応していません。人権という視点だけではなく、一市民としてどのような配慮をしていくべきか行政として検討を始めなければならない課題であると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 性的マイノリティーにつきましては、誤解や偏見、差別意識が払拭されてはおりません。また、嫌がらせや
社会生活上
の制約がある等さまざまな問題が生じていることも聞いております。人権尊重
の立場で啓発に努めてまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) それでは次に、
学校教育の現場で
の取り組みについて伺ってまいります。 本市
の教育現場において、これまでそのような個性を持った児童生徒が実際に存在していたという可能性についてご認識されておりましたでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
教育部長。
◎教育
委員会教育部長(
田村昌俊) 教育現場でそのような特性を持った児童生徒
の存在について
の認識でございますが、平成26年2月に文科省による学校における性同一性障害に係る対応に関する状況調査が実施されました。本市では該当する児童生徒はおりませんでした。また、その後も該当する児童生徒は認識されてございません。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ご答弁
の中にありました26年2月
の状況調査において、配慮が必要な児童生徒に関してはきめ細かな対応を実施するよう、1カ月ほど前
の4月30日に文科省から通知が出ています。指針にあるような具体的な対応をしている学校も現にあるわけですから、本市においても学校現場で
の確認がなされなかったにすぎません。児童生徒
の健全育成にとって、そういった対応、配慮が本市でも今後必要であると
の認識はございますか。
○議長(
吉岡完司議員)
教育部長。
◎教育
委員会教育部長(
田村昌俊) 議員ご指摘
の通知は、性同一性障害に係る対応について、服装や髪型等まで初めて具体的に例示されたものでございます。学校現場にとって、今後対応が必要な場合
の指針になるとも考えられますので、この通知に基づいた配慮は必要と認識しております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 先ほど私は「学校現場で
の確認がなされなかったにすぎません」と申し上げました。人権にかかわる課題にほぼ共通することは、まず当事者が声を上げなければ、その痛みが周囲には届きにくい点です。だからこそ
の相談体制等
の充実であり、当事者
の悩みや不安を受けとめる仕組みづくりが必要となる
のです。スクールカウンセラーや専門家も交えたサポート体制や対応
の整備を進めていくことについて
のお考えを伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
教育部長。
◎教育
委員会教育部長(
田村昌俊) 性同一性障害にかかわる児童生徒へ
の対応につきましては、学校現場も経験が少なく、ふなれな部分が多いと考えられます。特に当事者
の悩みや不安を受けとめる初期
の対応につきましては大変重要だと考えます。悩みを持っていても表に出せない児童生徒を受けとめるには、担当等
の個人による対応だけでは難しいと考えられますので、既存
の相談体制を生かした組織的な対応ができるよう整備を進めるとともに、このような児童生徒
の対応について研修を深めることが必要と考えます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 性的マイノリティー
の方々へ
の理解やさらなる教育
の充実として、市職員や教職員
の研修、広報を活用した情報共有、また当事者
の方を講師としてお招きし市民へ
の啓発などをしていく
取り組みを考えていくべきときであると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
教育部長。
◎教育
委員会教育部長(
田村昌俊) いわゆるLGBTなど、性同一性障害がいかに正しく理解され、偏見、差別をなくすことが必要だとは考えております。人権教育事業計画に基づき、人権問題
の理解や解決に結びつくような研修あるいは講座など、県、市、家庭、学校、地域
の関係団体と密接な連携
のもとに推進をしてまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ことしに入って、同性
のパートナーシップを認める等
の条例が一部
の自治体で施行されるなど、人権にかかわる新たに動きもあります。多様性
の尊重は、人を人として尊重することであり、まさに人権そのものです。本市においても今後
の積極的な
取り組みを期待し、次
の推進体制について伺ってまいります。 本市において、人権に関して
の基本計画等
の策定状況についてお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市では基本計画
の策定までは至っておりませんが、法
の基本理念に基づきまして、人権尊重
の理念
の普及を図るため、人権啓発活動を実施しております。また、人権教育に関しましては、人権教育推進計画に基づき人権教育を推進しております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) では、県内において策定している自治体があることはご認識されておりますでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 平成27年3月現在で、県内35市町村
のうち13市町村で策定されております。市部では前橋市、伊勢崎市、太田市など7市で策定していると認識しております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 本市でさらに人権行政
の推進を進めていくためにも、基本計画等をつくっていくという前向きなお考えはいかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市における人権教育及び啓発に関する基本計画
の策定につきましては、他市
の状況を鑑み、調査研究を重ね、
関係機関や
関係団体と協議し、慎重に検討してまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 先ほどからご質問させていただいておりますが、人権行政
の推進には多用で複雑な人権課題があり、行政
の取り組みに加えて、NPO等民間と
の協働、連携も不可欠となります。いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 人権啓発全般に係るものといたしましては、人権団体、人権擁護
委員と
の連携をとりつつ、啓発活動へ
の取り組みを行っております。また、NPOと
の協働や連携につきましては、必要において検討してまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 伺っておりますと、本市ではなかなか人権
の推進といったテーマについては歯切れが悪く聞こえてきますが、それでは次
の項目も人権課題と密接にかかわってまいります。次
の質問に移ります。 昨年
の3月議会において、同様
のテーマで
の同僚議員
の一般質問のご答弁で、ことし4月
の生活困窮者自立支援法施行に向けて、県と連携しながら、困窮者
の需要
の実情をつかむことに努め、子供
の貧困対策
の具体的な方法を検討していくと
のご答弁がございました。いかがでしょうか。子ども
の貧困についても、困窮者
の需要
の実情には大きく関連があると思われますが、本市
の現状をどのように把握していらっしゃるでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子供
の貧困状況を把握するためには、その背景にあります子供
の属する世帯
の経済状況や就学
の状況、食育
の状況など多角的に調査する必要があり、いまだに調査に至っておりません。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、子供
の貧困対策として、その解消に向けて現在行っている支援施策がありましたらお願いします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子供
の貧困解消に向けて支援策につきましては、本市として実施しているものは、生活保護
の受給におきましては教育扶助費として、義務教育
の範囲
の中で学級費、教材費などを扶助しております。また、高校進学では生業費といたしまして、扶助基準をもとに扶助しております。また、生活困窮者
の子供を対象とした学習支援
の創設に向けて調整を図っているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) この新制度
の目的、目指す課題
の一つとして、生活保護に至る前
の生活困窮者を救う新たなセーフティーネットをつくることがあります。複合的な問題を抱え、これまで
の制度では救えない生活困窮者に対して、家計や公共サービス、就労による自立までを総合的にワンストップで支援することを目指しているはずです。そのためにも、声を上げられない困窮者をどう相談につなげていく
のか。生活保護受給者になる前に相談に来てもらうことがまず第一歩になると考えますが、本市
の相談体制はどのようになっているでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 生活困窮者自立支援法
の施行によりまして、本年4月から生活支援相談窓口を設置いたしまして相談対応を実施しておりますが、声を上げられない困窮者
の対応につきましては、
関係機関と地域
のパイプ役である民生
委員の協力を得まして支援制度
の周知や浸透を図り、早期
の相談につなげられるよう努めてまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) また、先ごろ、安中市子ども・子育て支援事業計画が示されました。この計画に子供
の貧困対策はどのように取り上げられておりますでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子ども・子育て計画におきまして、基本目標として、保護者
の就労状況や生活環境など子供を取り巻く家庭環境
の違いや子供
の発達程度にかかわらず、子育てする全て
の人に対してさまざまな支援が提供でき、全て
の子供が健やかに成長できるよう提供体制
の整備を図ってまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 貧困対策は載せていないということですね、具体的には。子ども
の貧困について、本市
の現状として状況把握もまだしていないと。直接的な支援もまだない。生活に困っている方
の相談窓口は設置しましたが、子供に関して
の事業計画には盛り込まれていないということは、生活保護受給者はいるけれども、そこまででもない貧困状態にある子供はまだ見えていないということ
の理解
のように私には思えます。そこにあるものが見えていない、あるいは見ようとしていないということ
のような気がする
のは私だけでしょうか。相談体制から抜け落ちて生活保護にもつながらない困窮家庭を自己責任論で素通りしてしまっているうちは、子供
の貧困は見えてきませんし、なくなりません。そういった世帯があることを前提とした仕組みづくりを行政
の責任としてこれからどのように構築していくことができる
のでしょうか、今後
の取り組みについてお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 貧困家庭
の子供対策につきましては、全国的な問題でございますので、本市といたしましても県と連携
のもとに関連分野における総合的な
取り組みとして実施ができるよう努めてまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、子供
の貧困対策に不可欠な子ども
の貧困対策法
の理念、子供
の貧困対策大綱で示された指標を改めてお聞きします。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子ども
の貧困対策
の推進に関する法律
の理念につきましては、「子ども
の将来がその生まれ育った環境によって左右されること
のない社会を実現することを旨として施策を講ずることにより、推進されなければならない」と規定されております。また、子供
の貧困対策に関する大綱
の指標につきましては、生活保護世帯に属する子供
の高等学校等進学率やひとり親世帯
の親
の就業率など13項目25
の指標が挙げられております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 本市においても、子供
の貧困対策は極めて重要な課題であり、本市独自
の子供
の貧困対策計画等を策定すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子供
の貧困対策計画
の策定につきましては、子ども
の貧困対策
の推進に関する法律において、都道府県が計画を定めるよう努めるものとすると規定されております。このため、県においては、現在策定
のため
の検討中でございます。本市といたしましては、県
の計画を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 一応お伝えしておきますが、お隣
の栃木県小山市は市独自
の子ども
の貧困撲滅5カ年計画を策定しました。ここでその内容
の説明をしている時間はありませんが、ご参考までに。 先ほど触れたように、安中市子ども・子育て支援事業計画において子供
の貧困対策についてを積極的に取り上げていない
のであれば、事業計画を実施していく中で訪問事業やさまざまな相談事業において子供
の貧困対策を具体化できるような
取り組みをしていくことは可能だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 現在行っております母子手帳発行時
の妊娠相談、出産期、新生児期及び乳幼児期、また保育園、幼稚園
の入園
の相談など、早い時期で
の相談や訪問におきまして、育児不安や子育てに伴う負担と生活困窮
の不安を抱えていないか聞き取ることができると考えております。また、教育
の支援、生活
の支援、住宅支援、または親
の就労や子
の就労支援など、さまざまな分野で貧困家庭
の子供たち等を早期
の段階で把握し、支援できるように連携に努めてまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ぜひとも積極的にお願いします。 そしてさらに、今後改正される子ども・子育て会議において、子供
の貧困対策を具体的に打ち出していくような施策を検討していくことも可能だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 子ども・子育て会議におきまして、貧困対策を具体的に打ち出していきませんでした。子ども・子育て支援事業計画を見直しを行う中で、貧困対策につきまして、子ども・子育て会議では施策について
の意見を聞きながら検討していきたいと思っております。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 今
のご答弁
の最初
のところがちょっと聞き取りづらかった
のですけれども。ごめんなさい。もう一回。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 済みません。子ども・子育て会議におきまして、貧困対策を具体的に打ち出していきませんでした。申しわけございません。子ども・子育て支援事業計画
の見直しを行う中で、貧困対策につきまして、子ども・子育て会議では施策について
の意見を聞きながら検討していきたいと思っております。申しわけございません。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) 具体的に打ち出していくことはできませんでしたというふうなことですかね。 それでは、市長にお伺いいたします。これまで幾つか
の人権課題や子供
の貧困について
のやりとりをしてまいりました。そこには共通するキーワードが2つあります。1つは、見ようとしなければ見えてこない課題であるということ、2つ目は全て命にかかわる事象であるということです。社会として関与すべき存在である子供や障害者、ましてや性的マイノリティー
の方々は、その存在さえ無視されてきました。彼ら
の人権や子供
の貧困は、意識を持ってアンテナを張っておくべき課題です。ともすれば当事者
の命にかかわるこのテーマについて、子ども
の貧困について、市長
の率直なお考えをお伺いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 佐藤議員
のご質問にお答え申し上げます。 子供
の貧困、格差社会、こういったことは特に最近新聞でシリーズされたり、また報道等でも発表はされています。恐らくこれまで、議員ご指摘
のようにさまざまな支援
の制度
の網から漏れていた部分であろうというふうに思っています。そして、まさに全国的な問題であるというふうに私も認識しています。そして、もちろん当安中市にもきっとある
のだろうというふうに思っていまして、今、民生
委員さんたち、それから福祉課、それからいろんなところで、実際に市民と接している方々は恐らくそういうことに気がついていたり、そういう情報を持っているかと思います。本市としましても、今部長答弁しましたが、なかなかこれまでは子供
の貧困ということに対して、それを特化した見方という
のは恐らくされていなかった、これは制度になかったからだと思います。これから私自身もそういうふうな、必要だ、大切さという思いを持っていますので、そういったことをしっかりと受けとめながら施策は進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。
◆13番(佐藤貴雄議員) ただいま市長にご答弁いただきました。「きっとある
のだろう」、「恐らく」という言葉がやはり象徴的な言葉だと思います。そして、特化した制度というものがなかったという
のが、やはり市長
の率直なご答弁だったと思います。ぜひとも積極的な施策推進に取り組んでいただきたいと思います。 以上、私
の質問を終わります。
○議長(
吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員
の質問が終わりました。 ここで暫時休憩いたします。 (午前10時10分)
○議長(
吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 (午前10時25分) ◇ 櫻 井 ひろ江 議員
○議長(
吉岡完司議員) 次に、2番、櫻井ひろ江議員
の登壇を願います。 櫻井ひろ江議員。 〔2番 櫻井ひろ江議員登壇〕
◆2番(櫻井ひろ江議員) 2番、日本共産党市議団
の櫻井ひろ江です。私は、通告しました大きくは3項目で、6点につきまして順次質問をしていきます。 1つ目は、太陽光発電
の開発につきまして、この間幾度が質問をしてきておりますが、太陽光発電
の施設をつくるため、山林
の地すべり警戒区域が一部入る傾斜地
の木竹を伐採し、地肌を露出させ、周辺住民
の生活を脅かすような開発をしている民間業者がおります。太陽光発電は固定価格買い取り制度によって推進されてきています。再生可能エネルギー
の推進を否定するものではありませんが、住民生活や自然環境、景観等に悪影響を与える開発は規制すべきです。その中で、当市では一定
のルールづくりをしていくと答弁されております。その関係で、傾斜地における乱開発についてと規制条例
の早期制定について
の2点を質問いたします。 2つ目は、安中南地区
の区画整理事業について。平成7年に26.5ヘクタールを都市計画決定し、住民を無視したやり方や区画整理へ
の反対
の声が起こり、既に20年がたっております。昨年6月
の定例会でも新市長にお考えを聞きました。そのときは「時間が経過し、当初計画による効果は得られないと考えている」と答弁され、見直しが必要、再検討が必要と
のニュアンスに受け取れましたが、白紙撤回し、市民と話し合うことについて、もう少し具体的にお聞きします。 3つ目は、空き家、空き地問題についてですが、適切な
管理が行われていない空き家等が、防災や衛生、景観など市民生活へ
の影響を及ぼしてきていることから、国
の空家等対策
の推進に関する特別措置法が平成26年11月19日成立し、同月27日に公布、27年2月26日施行、この5月26日に全面施行されましたが、それとは別に既に400を超す自治体が空き家条例を制定してきています。当市も空き家が多く存在し、その対応が求められています。市として
の対応につきまして、1つ、市
の業務体制について、2つ、国
の制度へ
の対応について、3つ、住宅密集地で
の対応について
の3点でお聞きします。 以上、一問一答で質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) まず、太陽光発電開発
のルールにつきまして、1点目
の傾斜地等における乱開発について
の質問です。 秋間長岩石尊山周辺では急傾斜地や傾斜
の畑などにも太陽光パネルが設置され、またこのほかにも計画が幾つも出てきている状況にあります。このような中で、石尊山
の登り口付近では危険な急傾斜
のところにも進められ、市民生活を脅かしております。こういった乱開発を市は許す
のか、まず伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 太陽光発電設備は、建築基準法令で
の建築物並びに工作物には該当せず、都市計画法による開発許可
の必要がありません。そのほか森林法による林地開発許可、水資源保全条例、土壌汚染対策法及び県景観条例等
の関係法令による手続等が必要な場合において、事業者はその手続を行います。いずれも市には許認可権限はなく、手続
の際、県から意見を求められ、意見書を提出している状況でございます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 今、長岩ではこういった危険なところへ
の計画が進められているわけですけれども、これについて市はどのような指導をした
のでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) この案件につきましては、昨年5月下旬に群馬県水源地域保全条例に基づく事前届出書が県に対して提出され、県から市に対して意見を求められたことから、防災上
の観点から、雨水排水等
の適切な処理や土砂流出
の防止など、災害
の発生がないように細心
の注意を払うよう求める意見書を提出しております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 直接
の指導という形はなかったようですが、以前
の質問で、県へ
の意見書
の中にそこは危険だからやめるべきだと言うべきではなかったかという質問をしましたが、安全対策を講じる場合、開発は可能であり、県へ
の働きかけは非常に難しいと答えております。業者が今、搬入路をつくっていますけれども、それを見ましても、コンクリートブロックを垂直に積み上げているだけで、素人が見ても大変危険ではないかなと感じるものになっております。安全対策を果たしてしっかりと講じる
のか大変懸念されるところですが、やはり県がどう言おうとも危険なところはいけないというふうに指摘すべきではなかったかと私は指摘しておきたいと思います。 質問を続けていきますが、この開発に際しても地域
の住民は何も知らされないできました。業者に聞いても教えてくれない、こういう状況があったわけですが、市で情報を得て住民に知らせていくべきではないでしょうか、こういう案件についてですが、お願いします。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市には事業認定
の権限がなく、その事業
の全体像を把握することは難しい部分もございますが、何らかの方法がとれないか検討してまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 今この案件に限るというお願いをしたいわけですが、ことし
の2月14日
の参議院
の決算
委員会で共産党
の田村智子議員
の質問
の中で、「経済産業省が、土地
の造成、あるいはその施工
の前に経済産業大臣
の認定があるが」云々中略しますが、認定案件
の詳細条件とともに、発電設備が立地する地方公共団体に提供していく予定だと、経済産業省が持っている事業者
の建設計画を自治体に公表していく方向が示されております。ルール
の一つとして、市もしっかりと情報を集めて地域住民に知らせるようにすべきではないでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 経済産業省から
の情報提供がいつ
の時点で行われる
のか、またその情報提供
の内容等詳細を把握しておりません。地域に情報を提供するルールづくりを行うかにつきましては、国
の動向も見きわめながら検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 再生可能エネルギー
の電気事業関係では、国
の認定ですので、国へ
の働きかけも必要ではないかと考えます。太陽光パネル
の発電設置は建築物でないので都市計画法
の規定
の対象にならないと先ほどご答弁がありましたがしかし、市民生活
の安全や、景観や自然へ
の影響などを十分考えて対応する必要があり、問題に実際になっておりますから、国においても一定
のルールをつくっていただく、再生可能エネルギーは必要なもので、推進はわかりますが、一定
の配慮を法においてもするよう働きかけるべきではないかと思いますが、再度ご答弁お願いします。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 太陽光発電は、国
の進める再生可能エネルギー
の利用促進
の手法
の一つとして、発電電力
の固定買い取り制度導入後、急速に全国各地に建設が進んでおります。その中で、議員
のご指摘する問題等が各地で発生することも予想されます。今後において施策を進める上
の課題として、意見を述べる機会において働きかけを行っていきたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、市長にお聞きいたしますが、この問題は、高崎市や岡山県
の真庭市など他
の自治体でも環境に配慮した対応などを迫られて条例などをつくっております。そういう自治体があったり、また山梨県は国へも意見を上げているようです。市長も地域住民から話を聞いていると思いますが、市民生活を脅かすような悪い影響を与えるようなこういうやり方ができてしまうものは、やはり国においても規制するよう意見書などを上げていくべきではないかと考えますが、お考えはどうでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 櫻井議員
のご質問にお答え申し上げます。 私も前
の議会におきましてもご答弁させてもらいましたが、大変危険な開発という
のはですね、市民生活
の安全を脅かすということにおいては、それはいけないというふうに思っております。また、議員も先ほどご指摘していましたが、再生可能エネルギー
の推進、これに関しては私も異論はございませんが、危険な急傾斜地等そういった開発は、先ほども部長答弁をしましたが、全て国
の法律に基づいてさまざまな規制かけられない状況
の中で、しかしながら何かできることがないかということで、今一定
のルールづくりを私も必要と考えて進めている状況でございますので、ご理解をいただければと思います。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひ国へも働きかけをしていただくようご要望しておきます。 それでは、2点目
の規制条例
の早期制定についてに移ります。前議会で、ルールづくり
の中で条例制定も視野に入れてという答弁をいただいておりますが、現在条例制定はどのようになっている
のでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 本年第1回定例会におきまして、ルールづくり
の中で条例制定も視野に検討していく旨
の答弁をさせていただいたところでございます。また、本年4月1日には、高崎市では高崎市自然環境、景観等と再生可能エネルギー発電設備設置事業と
の調和に関する条例が施行されました。この条例は、再生可能エネルギー発電設備
の設置事業と
の調和、生活環境
の保全を図る目的とする全国的にも数少ない条例でございます。現在、この条例を参考として、当市
の現状に照らして作成に向けて
の作業を進めているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 届け出や住民へ
の周知、事業者から住民へ
の説明、市
の指導勧告が行えるようにすることなど必要というふうに考えていますが、具体的にはどう考えている
のでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 当市
の現状や課題に対応できる内容
のものに仕上げていきたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 一定
の規制が重要です。市民生活、景観、自然環境、こういったものを守る立場を入れるべきと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市民生活
の安全や景観、自然環境に配慮してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 今いろいろ作業を進めていると、ルールづくりについて進めているということなので、なかなか具体的な答弁がいただけませんが、急傾斜地など危険なところへ
の規制を盛り込む
のかどうか、この点お願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市民
の安全安心
の確保に鑑みて十分に検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) はっきりした答弁ではありませんが。石尊山付近には現在3カ所パネルが設置されております。そのほかにも三、四カ所
の計画があります。早期に制定が必要ですので、条例制定
の見通しについてはいかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 市民生活に関連する諸条件が多く、関係部局と
の調整にも時間を要しますが、スピード感を持って
取り組みたいと存じます。よろしくご理解賜りたいとお願い申し上げます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 地元
の住民が、6月議会でつくってほしいといった要望を市長
のところへもつい最近お話に来ているようです。住んでいる住民にとってみれば、目が覚めれば現場が目に入る、毎日不安を持っているわけですから、このようなところがこれからどんどんできていきますと、自然破壊、景観破壊、生活破壊になってしまうことから住民は焦っているというふうに思っています。今現在さらに他
の動きも出てきている
のですから、とにかく早急に進めるよう要望します。市長からこれについて
のお答えぜひお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) お答えを申し上げます。 今、部長も答弁しましたが、スピード感を持って、現状等も私も伺っておりますので、できるだけ早く進めていきたいというふうに思っております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひ早急にお願いをいたします。 次に、安中南地区
の問題に移ります。まず、県
の見直しガイドラインが昨年策定されましたが、当市はシミュレーションをした
のでしょうか。また、結果はどうであった
のでしょうか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 昨年3月に群馬県において、ぐんま土地区画整理事業見直しガイドラインが策定され、その後本市を含む主な市町村においてケーススタディーがなされ、ことし3月にこのガイドラインが改定されました。今後はこの改訂版
のガイドラインを踏まえ、事業見直しにつきまして検討してまいりたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 改定前
のガイドラインを見させていただきましたが、区画整理を白紙に戻すことも可能というふうにありました。今まで安中南地区
の事業が白紙に戻せないというふうに、白紙撤回ということはできないというふうに言われてきましたが、この戻せないという理由はどういったものだった
のでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) この安中南地区は本市
の中心拠点
の一翼を担う重要な地域であり、計画的な市街地整備を目指したものであります。事業
の廃止には、道路、公園など
の公共施設
の整備
の完了が条件でございます。区画整理
の手法をとらず、新たな整備手法にシフトすることは可能であると考えますが、現状においては白紙撤回は困難であると認識しております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) ちょっと大変難しい言い回しですが、確認をさせていただきますが、白紙撤回はできないけれども、他
の手法で市街地整備をすれば区画整理はやめることができると、このように理解してよろしい
のでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 先ほど
の答弁させていただいたとおり、新たな整備手法にシフトしたまちづくりは可能であると考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) なかなかはっきりわからない
のですが、市長に伺っていきたい
のですが、以前
の議会で、私には再検討が必要というふうにニュアンスでとれたわけですが、そういう答弁、市長が言われるように、20年も時間経過して、社会情勢も経済情勢も大分変わってきている中です。また、人口減少も進んできている。こういった中では、既に破綻した計画ではないかというふうに私は考えますが、市長は具体的にどのように考えている
のでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 櫻井議員にご答弁を申し上げます。 この安中南地区につきましては、前回も申し上げましたけれども、事業が実施されないまま長期間経過をして、事業実施
のめどが立っていないという
のが現状でございます。そのように私は認識しております。ここに関しては、今後土地区画整理事業
の必要性や実現性を検証して、その上で計画
の必要性を再度判断をしていくというふうになっていくと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 前市長が、農地だけ
の区画整理にするというふうにおっしゃっておりましたが、この内容とは全く違うというふうなことでしょうか。済みません。再度お願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) ご答弁申し上げます。 区画整理というこの事業は、道路網や公園等
の公共施設
の整備もありまして、農地に限定したというものではないというふうに認識をしております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) そうしますと、何でも区画整理でということではないと、そういう形で目指すと、都市整備をしていくというふうなことかなというふうに、市長
のお考えかなというふうに思いますが、市長は、白紙に戻してまちづくりについて市民と改めて考えていく、このことについてはどうでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) ご答弁を申し上げます。 白紙撤回につきましては、先ほど建設部長が答弁をしたような状況でございます。この安中南地区土地区画整理は、安中市都市計画マスタープランにおいて、都市拠点地区
の一角として西毛広域幹線道路と、それから都市計画道路中宿―水口線交差部とともに位置づけられており、西毛広域幹線道路
の整備計画が今進みつつあります。これが実現化する中で、西毛広域幹線道路沿道と安中南地区と
の連携する新たなまちづくりを検討していきたいと考えております。また、その中で、市民参加によるまちづくり
の実現に向けても努力をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 西毛広幹道あるいは中宿―水口線、こういった道路網
の中で都市計画整備を進めていくということですが、ちょっとお考えが広過ぎてなかなか区画整理に対して
の考え方という
のがわかりにくいものですから、白紙に戻す、これは先ほど区画整理という手法でなくて、違う手法でというふうな考え方をお持ちな
のかどうか。それで一つお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) ご答弁申し上げます。 先ほど建設部長が何度かご答弁申し上げましたが、この件に関しまして、群馬県で、議員もご指摘になりましたぐんま土地区画整理事業見直しガイドラインという
のが昨年つくられまして、ことし
の3月にそれが改定をされました。それで、それに基づいて今後見直しを進めていくという状況でございますので、それイコール白紙撤回という言葉が妥当な
のかどうかということは、そこには書いてありませんので、ここでそういうふうに申し上げられない
のですが、先ほどご答弁申し上げましたように、今後
の整備計画、西毛広幹道が進んでおりますので、そういったものとあわせて整備を進めていくということになろうかというふうに思っております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 一つ言わせていただければ、西毛広幹道、確かに18号まで
の北
の部分という
のは今進められております。市内
の旧道通りまで
の計画といいますか、そこまではできる可能性はありますが、やはり橋をかける、そうなりますとかなり
の予算的なものもありまして、いつごろできるかという
のは全く予想がつかない
のではないかというふうに私は考えますが、そうしますと、まちづくりを一体的に考えるというふうになると、これはできない
のではないかなと、何十年か先になる、そうなるとどうなっているかという
のはまた状況が変わってきておりますから、今
の時点で区画整理をなくすということが私は、この20年も進められてこれなかったこの問題についてはやはり白紙に戻す、その努力をしていただきたいというふうに思います。これはこのあたりでとめておきますが、またいずれ問題を質問していきたいというふうに思います。 それでは、空き家、空き地問題について、市
の対応、業務体制について質問を進めてまいります。国
の法律とは別に、空き家
の問題はまず実態をつかむことが重要ではないかなというふうに思います。当市では既に3,500
の空き家があるというふうに言われてきましたが、これは推測にすぎず、まずは実態調査を進め正確に把握しなければならないというふうに考えますが、どのようにお考えになっている
のか。業務体制を考える前提として、まずお聞きいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 空き家問題につきましては、複数
の部署がかかわってきた経緯から、調査方法については固定資産税課税情報、水道メーター
の閉栓データ
の活用、あるいは地元区長さん
の協力をいただくなどいろいろな情報をデータ化しなければならず、空き家対策
の組織づくりなど含めまして庁内連携をとって進めてまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 実態調査は大変な労力を要する
のではないかというふうに思います。机
の上だけでは到底できない問題ですので、法に基づいて
の事業にもあるというふうには思いますけれども、もとになる
のがこの実態ですので、調査には特別な部署が必要ではないかというふうに考えるわけですが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 空き家対策
の事業はさまざまなものがあり、他市
の先進事例を研究しながら、その体制についても検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 国
の特措法
の施行で、自治体で
の調査、計画
の策定、データベース
の整備、協議会
の設置などが言われておりますが、調査とともに進め方も課題です。特別な対策室がなおのこと必要ではないかというふうに思いますが、今後
の対応も含めて空き家対策に対策室を設けるべきというふうに考えますが、再度答弁をお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 空き家対策
の事業
の中身についてはもちろん
のこと、空き家対策
の体制についてもさらに検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひご検討お願いいたします。 それでは、国
の制度へ
の対応についてに移りますが、特定空き家等に対する措置では、家
の除去や修繕、また税制
の軽減がなくなるなど、所有者等にとってみますと大きな経済的負担を負わせることになります。慎重な対応が必要だというふうに考えますが、所有者等によっては対応したくても経済的に無理な人も出てくる、この点などを含めてどのように考えている
のか、お願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 所有者等へ
の支援につきましては、他市
の先進事例を参考にしながら調査、検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 特定空き家
の認定には慎重に対応しなければならないと。また、認定されるとなれば、取り壊し、税制上
の問題などでお金がかかるわけですが、その前に助言や指導で問題をクリアできるような条件をつくる、資金
の貸し付け、助成などで支援をすべきではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 空き家対策
の先進都市であります高崎市では除却費等
の補助も行っていることから、当市でもそういう支援ができるかどうか検討してまいりたいと存じます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 先ほど言われました高崎市では先進的な
取り組みをしているというふうにお聞きをしていますが、空き家
の管理費用から解体費用、跡地
の管理費用、地域サロンとして
の利用する場合、また居住目的で購入する場合、また借りる場合等いろんな支援をしております。また、固定資産税
の増額分を解体した人を対象に奨励金を出すなどしております。経済的に負担をかけるということですから、やりたくてもできない人にはどうする
のか。特定空き家と認定されても、税制
の面で
の減免が必要ではないでしょうか。いかがお考えでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 国
の特措法施行
の過程でも議論されましたが、最終的には減免措置には至っておりません。したがいまして、当市で特別な税制措置は難しいものと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 減免をしてはいけないということはないと思いますので、増税分
の減免などをぜひ考えていただきたいというふうに要望いたします。 質問を進めますが、特定空き家等に対する措置に関する適切な実施を図るために必要な指針、ガイドライン
の中にもありますけれども、所有者等がやらない場合、市
の代執行は考えている
のでしょうか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 法律にのっとり、その状況になった場合は実施することができるものと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 代執行が行われる背景には、やはり所有者等が経済的負担に耐えられない、こういったことも大きな要因となるというふうに考えます。慎重に対応するとともに、認定を決定する前から所有者等
の実態を十分考慮してクリアできる条件を市としても整備していくべきではないかというふうに考えますが、市長
のお考えをお聞かせください。
○議長(
吉岡完司議員) 市長。
◎市長(茂木英子) 空き家対策でございますが、国も法律がようやくできました。その中でこの特定空き家というもの
の対応が迫られているわけですが、やはりこの辺も、恐らく個々状況等もございますし、しっかりとその辺は慎重に対応していきたいというふうに考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 法によって負担を課すわけですから、ぜひ所有者等が対策を進められるように条件を整えていっていただきたいというふうに要望いたします。 それから、空き家、空き地対策
の3つ目
の住宅密集地で
の対応について
の質問に移ります。住宅密集地に限ったことではありませんけれども、リフォームをして貸し出すなど、再利用ですか、こういったことをすれば、住民をふやすことにもつながってくる
のではないかというふうに考えます。業者が買い取ってやってくれれば再利用が進むわけですけれども、もうけにならなければ業者はやりません。市で所有者等
の意見をよく聞いた上で、再利用
のために紹介や仲立ち、または財政的支援などお考えがある
のか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 空き家
の利活用制度につきましては、県内35市町村及び群馬県、さらには移住・住みかえ支援機構などで構成する群馬県空き家活用・住みかえ支援協議会を平成24年度に設立しております。県
の空き家活用・住みかえ支援事業を活用しながら、空き家
の活用や住みかえを支援していきたいと考えております。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) 県
の住みかえ
の制度では、高齢者
の家を若い人たちに貸し出すというような内容かなというふうに思いますが、そればかりでなくて、やはり対策を考えていただきたいというふうに思います。特に市街地など密集地においては対策が急務ではないかなというふうに思います。それにはやはり市が関与して特別な対応が必要というふうに思います。 また、空き地になった場合
の管理も一定
の規制が必要ではないかなと思います。近隣住民と
のトラブルになるような
管理で、例えば太陽光発電施設に使うとか、景観を損なうとか、こういった問題にならないように、やはり空き家、空き地に対して
のあっせんなど特別な方法、対策を考えていっていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉岡完司議員) 建設部長。
◎建設部長(猿井晴一) 先ほど
の群馬県空き家活用・住みかえ支援事業
の活用を推進し、さらには他市
の先進事例
の中にあるような空き地を含む空き家バンクなどを立ち上げ、支援できるかどうか検討してまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員。
◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひ検討していただいて、特に市街地では防災や衛生面、生活面へ
の影響度が高いところですので、早急な対応を要望いたします。 以上で私
の今回
の質問を終わりにさせていただきます。
○議長(
吉岡完司議員) 櫻井ひろ江議員
の質問が終わりました。 ◇ 武 者 葉 子 議員
○議長(
吉岡完司議員) 次に、16番、武者葉子議員
の登壇を願います。 武者葉子議員。 〔16番 武者葉子議員登壇〕
◆16番(武者葉子議員) 議席番号16番、公明党
の武者葉子でございます。私は、通告に基づきまして2項目4点にわたり順次質問してまいります。 1項目めは、生活困窮者自立支援事業についてです。生活困窮者自立支援法が4月に施行されました。この制度は、仕事や健康などで深刻な問題を抱えた人を生活保護に至る前に支え、新たな人生へ
の挑戦を後押しする相談支援する制度でございます。個々
の状況に応じ相談者をいかに制度へつなぐ
のか、調整機能が軸となります。4月
の開始から2カ月余りですが、本市
の事業
の実施計画について、相談体制について、就労支援につきまして、
取り組み状況を3点伺います。 2項目め
の総合相談窓口
の設置についてでは、コンシェルジュ
の配置について伺います。市役所は、若者からお年寄り、障害を持つ人などさまざまな市民が訪れる場所です。それにもかかわらず、さまざまな事情を持った市民
のニーズに現庁舎は構造的にも対応できておりません。市民
の視点に立った庁内整備が行われていない状況は、市民が用件を済ませるため速やかに目的
の課へたどり着くことを困難にし、迷う市民が多く見られます。また、どこに相談すればよい
のかわからないと
の声も市民
の皆様から伺います。相談窓口
の一本化、ワンストップサービス
の整備が切望されております。こうした中、各地でコンシェルジュ
の配置で市民サービス
の向上に取り組む自治体がふえております。人に優しい市庁舎づくりに向けて1点、コンシェルジュ
の配置について、本市
の見解を伺います。 なお、質問は一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
吉岡完司議員) 傍聴席に申し上げます。私語を慎んでいただきたいと思います。 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) それでは、生活困窮者自立支援事業について
の1点目、事業
の内容について伺います。 この4月に施行された生活困窮者自立支援法に基づき開始された支援事業
の概要をお聞かせください。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) この事業につきましては、生活困窮者自立支援法に基づく制度でございます。生活保護に至るおそれ
のある人で自立が見込める方を対象といたしまして困り事
の相談に応じ、生活
の安定に向けて支援をしていくものでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 今回
の生活する上でさまざまな困難を抱える人を地域で自立して生活できるように相談支援する制度ということでございますが、支援について、本市
の実施事業を伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市における支援事業につきましては、必須事業であります自立相談支援事業及び住居確保給付金支給事業と、任意事業であります一時生活支援事業及び学習援助事業としてあります。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 必須事業として2つと任意事業として2つ
の4つ
の事業が本市として実施をするということでございましたが、相談からご支援まで
の流れを伺ってまいります。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 支援
の実施につきましては、相談窓口
の支援員が相談者
の状況に応じて支援プランを作成し、必要な事業を活用して継続的に寄り添いながら支援を行ってまいります。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) この相談窓口はどこに設置をされた
のでしょうか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市におきましては、福祉課社会福祉係内に生活支援相談窓口を設置いたしまして、生活困窮者
の相談に対応しているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 福祉課
の社会福祉係に設置をされたと
のことでございます。生活支援相談窓口として4月から開設されまして約2カ月経過をいたしますが、これまで
の相談状況をお聞かせください。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本年4月から生活困窮者自立支援法が施行となりまして、相談窓口を設置して2カ月が経過をいたしました。5月末現在
の状況でございますが、相談件数が20件、そのうち支援プラン
の作成まで到達しそうなものが1件ございます。なお、電話による事前相談的な問い合わせにつきましては頻繁にございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 次に、2点目
の自立支援事業
の市民へ
の周知はどのように行っている
のか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 事業
の周知につきまして、庁内はもとより、地域
のパイプ役である民生・児童
委員には周知を行わせていただきました。また、市
の広報やホームページ等で周知を検討しております。生活保護
の受給周知と誤解を招かれないように慎重に行う予定でございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 関係部署と、また地域
のパイプ役である民生
委員さん、児童
委員さんにはもう周知をされているということで20件
のご相談が入ってきている
のだと思います。また、広報やホームページ等
の周知は検討中と
のことでございますが、早目に対応をお願いしたいと思います。 次に移ります。連携体制について伺いたいと思います。相談窓口で
の相談員
の体制と、これまで
の主な相談
の内容をまず伺ってまいります。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 本市におきまして、国から示されております自立相談支援
の指針に基づきまして相談全般
のマネージメントを行う主任相談支援員、支援プランを作成いたします相談支援員、就労
の支援を行います就労支援員
の3名を配置して相談窓口を設置しております。 また、相談内容につきましては、働く気持ちはあるが身体に支障があって就労先が見つからないや、就労先がないために経済的に困窮して困っているなど、生活や就労に関する相談が主なものとなっております。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 相談員3名で相談に当たっているということでございました。基本的な配置な
のだろうと理解いたしますが、始まったばかり
の事業ですので、今後は人材育成をしながら、必要な支援につなげるためには人員
の配置が必要になると予想されます。滋賀県
の野洲市では、総合相談窓口として一手に生活相談を引き受けております。早期発見、早期支援につなげるためには、庁内はもとより、
関係機関と
の連携体制が必要と思いますが、連携体制を伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 事業
の実施に当たりまして、庁内
の関係部署と
の連携はもとより、安中市
社会福祉協議会及びハローワーク安中とは必要に応じて連携を図っているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 次に移ります。就労支援についてに移りたいと思います。 就労準備事業など任意事業について、内容を伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) この事業は、就労経験が乏しく、直ちに一般就労へ
の移行が困難な生活困窮者に対しまして、就労に従事する準備として
の基礎能力
の形成を画一的に一貫して支援するものでございます。まず生活習慣
の指導や訓練を行いまして、次に就労
の前段といたしまして必要な社会的能力を習得し、そして事業所における就労体験を行い、就職活動に向けた知識
の習得を3段階で支援する事業でございます。支援
の期間といたしましては、事業
の指針により1年程度と想定されております。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) この就労準備事業
の本市
の取り組み状況を伺います。
○議長(
吉岡完司議員)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(上原茂) 就労体験
の事業を実施する事業所につきましては、県が事業実施を認定する仕組みとなっております。市内にはこの認定を受けた事業所がまだないことから、現状では事業
の取り組みが難しい状況下にございます。本市といたしましては、今後
の課題といたしまして事業所
の認定を推進していきたいと考えているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 今ご説明いただいたように、直ちに一般就労へ
の移行が困難な方は、ハローワークで見つかるような一般就労はつけないわけでございますから、こうした方々に生活習慣
の指導、社会的能力
の習得や就労体験など段階的にも支援していく、この就労とつなげるためには、就労準備事業という
のは欠かせない事業だと思っております。県や近隣
の自治体と
の連携をして早急に進めていただきますよう要望といたします。 また、継続的な相談支援が必要な人には、地域
のつながりも大事です。孤立させない
取り組みには、支えとなる地域住民
の協力も必要になってきます。地域に
支援体制が整えば、地方創生
の基盤づくりにもつながると思いますので、体制整備
の推進をよろしくお願いいたします。 次に移ります。総合相談窓口
の設置についてに移らせていただきます。1点目
のコンシェルジュ
の配置について。多岐にわたる市民
の相談に丁寧に対応する市民サービスが求められております。市民が来庁した際
の担当課まで
の流れについて、現状と課題をお聞かせください。
○議長(
吉岡完司議員) 総務部長。
◎総務部長(真下幹夫) 議員ご質問
のコンシェルジュ
の配置についてご答弁を申し上げます。 市民が来庁された際
の担当課まで
のご案内
の流れでございますが、現状といたしましては、担当課
の場所のみ
のご案内で済む場合は庁舎案内
の業務を委託しております総合案内
の担当者が対応をしておりますが、総合案内で対応できない場合は担当課
の職員が来庁された市民
のもとへ赴きご用件をお聞きするなど
の対応をしている状況でございます。 課題でございますが、最大
の課題といたしましては、産業部や教育
委員会、上下水道部等がいわゆる分庁方式となっておりますので、1カ所で用件を済ますことができない来庁者
の方に多大なご負担をおかけするケースがございますが、個別
の庁舎における課題につきましては、来庁者が1度
のご案内では目的
の部署まで行けず庁舎内で迷ってしまう場合があると認識をしております。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 構造上、分庁方式は現段階ではいたし方ない
のでしょうが、目的部署までどう行けばよい
のか迷っている方はよく見かけます。複数
の用件があって来庁した場合
の案内方法を伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 総務部長。
◎総務部長(真下幹夫) 基本的には、最初
のご用件
の担当者が次
の目的
の部署にご案内をしております。しかしながら、お一人で次
の部署まで行くことが困難なときには、最初
の担当者が次
の部署まで付き添ってご案内することもあれば、次
の部署
の担当者がお客様
のもとまで来てご用件をお伺いしたりと、ケース・バイ・ケース
の対応となってございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 市役所にコンシェルジュを配置する自治体がふえております。コンシェルジュは、庁舎総合案内と言われますけれども、このコンシェルジュ
の役割や定義について市はどのように捉えていらっしゃる
のか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 総務部長。
◎総務部長(真下幹夫) 来庁されました市民
の皆様を目的
の担当部署までご案内をし、ご用件を担当職員に伝えるなど、スムーズな対応が求められる職務であると考えております。また、来庁者
のご用件が相談事であるときは、相談内容も把握し、担当部署で一緒に相談に乗る等、きめ細かい対応が求められると認識をしているところでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 岐阜市では、平成14年からこの市民にわかりやすい行政
の推進
の一環として、各階
の配置図や案内表示、床面
の経路表示など対応し、また受け付け窓口は当安中市と同じように委託業者であるために細かい業務内容や手続など
の案内はできないために、コンシェルジュ制度を導入しております。ほかにコンシェルジュ制度を導入している先進地があるか、伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 総務部長。
◎総務部長(真下幹夫) 新潟県長岡市におきましては、庁舎機能
の移転にあわせ、平成24年4月から市役所コンシェルジュというサービスを開始をし、市役所
の業務を幅広く案内しております。この市役所コンシェルジュを担当する部署には正規職員が10名配置をされ、そのうち係長級
の3名がコンシェルジュに当たると
のことでございます。長岡市
の場合、コンシェルジュが来庁者
のご用件を聞き、誘導員という役目
の職員が担当部署までご案内する仕組みとなっております。 また、愛知県豊川市におきましては、職員が担当業務だけでなく他課も含めた市役所全体
の業務を把握をし、市民
の方を適切にご案内できるよう、全職員コンシェルジュ化に取り組んでいるようでございます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) ただいま長岡市と豊川市
の事例をお示しいただきました。岸和田市などでは、人にやさしい庁舎づくりを検討して、コンシェルジュ制度を導入しておりますけれども、まずアンケートを市民にとりまして、そして市民
の多様なニーズに対応するため
の市民
の目線で
のコンシェルジュ制度導入に至ったと
のことでございます。本市におきましても高齢化が進む中、コンシェルジュ制度
の導入は必要不可欠かなと思っております。市民に優しい市役所を進めていくべきと思いますが、市
のお考えを伺います。
○議長(
吉岡完司議員) 総務部長。
◎総務部長(真下幹夫) コンシェルジュ
の職務につきましては、相当
の知識と経験を積んだ職員でなければ務まらないものと考えております。このため、コンシェルジュ制度を即時に導入することは大変難しいと思われますが、今後は先進事例を研究するとともに、職員OBや再任用制度
の有効活用策も検討し、市民サービス
の向上を図ってまいりたいと存じます。ご理解賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員。
◆16番(武者葉子議員) 即時導入は難しいと
のことでございましたが、豊川市
のように全職員コンシェルジュ化、こういう意識改革を進めていただきたいと思っております。県内でも前橋市や太田市も導入をされております。また、渋川市では、お茶の間市役所として、5つ
の地区に担当
の行政相談員がタブレットを持参で外出が困難な高齢者宅や住民
の地域
の相談に応じ、現地を訪れましてテレビ電話で本庁と連携をとる対応、訪問相談サービスを始めております。こうしたアウトリーチ
の取り組み、なかなか進んでいるなと思いましたけれども、考えさせられました。どうしたら気軽に相談できる市役所になる
のかと思っております。 今、高齢化に伴い、高齢者のみ
の世帯が増加して、市役所までなかなか来られない市民
の方々もふえております。こうした市民へ寄り添う丁寧な対応、コンシェルジュ、言ってみればおもてなし
の心が求められていると思います。本市も地域に根差した市民に優しい市役所づくりに取り組んでいただくよう要望し、私
の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
吉岡完司議員) 武者葉子議員
の質問が終わりました。 以上をもって、
一般質問は全部終了いたしました。
△休会について
○議長(
吉岡完司議員) お諮りいたします。 議事整理等
のため、明10日は休会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。 よって、6月10日は休会することに決しました。 来る6月11日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。
△散会
の宣告
○議長(
吉岡完司議員) 本日はこれにて散会いたします。 (午前11時21分)...