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平成元年_総合計画特別委員会_建設水道分科会 名簿 開催日: 1989-05-31
平成元年_総合計画特別委員会_建設水道分科会 本文 開催日: 1989-05-31

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  1. 前橋市議会 1989-05-31
    平成元年_総合計画特別委員会_建設水道分科会 本文 開催日: 1989-05-31


    取得元: 前橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1          ◎ 開       議                                (午前10時) 【中村分科会長】 これより総合計画特別委員会建設水道分科会を開催いたします。 2          ◎ 分科会運営要項について 【中村分科会長】 本日の分科会の運営については、既にお手元にご配付してあります分科会運営要綱により進めたいと思います。これにご異議ございませんか。           (「異議なし」の声あり) 3 【中村分科会長】 それではそのような取り扱いをさせていただきます。 4          ◎ 議 題 の 宣 告 【中村分科会長】 本分科会は議案第49号 第四次前橋市総合計画基本構想についてのうち、建設水道常任委員会に所掌する事項を審査いたします。  この際、分科会運営上一言申し上げます。質疑に当たっては重複を避けて簡明にお願いいたします。なお、当局に申し上げます。答弁に当たっては職名を告げるとともに質疑の趣旨を的確にとらえ簡潔明瞭にお願いをいたします。  質疑に入る前に基本構想のうちの土地区画整理事業について当局から発言を求められておりますので、これを許可します。 5 【天野都市計画部長】 まことに申しわけございませんが、参考資料として提出をいたしました第四次前橋市総合計画基本計画案の 114ページ記載の施策の体系の中の土地区画整理事業の新規事業につきまして、二中第2地区が記載漏れとなっておりましたので、まことに申しわけございませんが、追加してくださいますようお願いを申し上げます。 6 【中村分科会長】 ただいま当局から発言がありましたが、そのような取り扱いでよろしゅうございますか。           (「はい」の声あり)
    7          ◎ 質       疑 【中村分科会長】 これより質疑に入ります。 8 【大武委員】 それでは発言通告の順序に従ってご質問をさせていただきたいと思います。  このたびの第四次前橋市総合計画は昭和63年度から平成9年、1997年度の10カ年計画であります。これは市制百周年の節目にもなり、20世紀最後の総まとめとしてまた21世紀につなぐ大切な総合計画であるということは言うまでもございません。3月の議会での市長さんの説明、先日26日の総括質疑での説明、また議案書等を見せていただき、その作成に当たっては前第三次総合計画での評価や反省点を踏まえた上に、広く市民の声を聞き、市を取り巻く諸情勢を勘案しながら、夢の描ける都市づくりの理念と主要な指標を掲げ十分に調査、研究、検討をされた跡があちこちにうかがえ、それなりに評価をいたすものでございます。  この第四次総合計画はこれからの前橋のまちづくりを進めるために必要な行財政運営の指針とするとともに、市民の諸活動の参考になるものであると明記されております。このことは非常に大切な部分でありまして、市民と行政が一体となった市民本位の都市づくりを進める上でいつも忘れてはいけないことであると思います。私は本分科会の分野に関してこの基本構想を踏まえて、基本計画、実施計画を立案する上での基本的な考え方を幾つかお伺いをいたしたいと思います。  前橋の都市づくりはその歴史の中では全国的にも時代の先取りをして積極的に取り組んでこられたすばらしい成果が今日に至っており、誇りにいたしておるところでございます。都市づくりの最も基本的な要素と言われるものに安全性、利便性、健康性、経済性、文化性の五つのファクターがありますけれども、最近ではこれに加えてアメニティーと言われる快適性が加わって六つのファクターを考えながらのまちづくりが行われているようでございます。この快適性は合理的な機能とは若干異なり、潤いやゆとりと表現される生活の質の部分でありまして、生産性を重視した時代には余りウエートを置かれなかった要素でありましたが、この四次総合計画では潤いのある住みよいまちとして十分にその要素が考慮されているものであると思います。そこでこの潤いのある住みよいまちの基本的な方向について順次質問いたします。  まず1点目ですけれども、前橋市市街地を取り巻く交通網についてであります。前橋公園イベントホールが来年5月に完成され、その機能を十分に発揮させるとともに、付近住民の日常生活等を考えると交通網の整備を早急に行う必要があろうかと思います。新幹線高崎駅から前橋駅の輸送体制の拡充のため、新前橋-前橋間の複線化の促進、そして東武伊勢崎線の前橋駅乗り入れは新前橋駅まで乗り入れられるように努力すべきであると考えます。また、上毛電鉄中央駅と前橋駅を結び、そして市役所、県庁、イベントホール、そして新前橋駅と結ぶ交通機関がどうしても必要ではないでしょうか。また、南部複合都市と市街地を結ぶ、例えば前橋駅、新前橋駅を結ぶ交通機関についてはどのような構想を持っておられるでしょうか。いずれもバスだけで都市内交通を対応するということは大変なことであり、新交通システムの導入を考えておられるようですが、そのあたりの基本的な考え方をまずお聞かせいただきたいと思います。 9 【天野都市計画部長】 まず交通網につきましてのお尋ねでございますが、大きく分けまして3点に分かれるかと思います。第1点のイベント周辺の対策でございますが、これは議会でも再三申し上げたとおり来年5月に完成をすることによりまして、この周辺の交通状態が非常に悪化することは避けられない事実でございます。これらの対策としてはまずもって前橋公園遊歩道線の整備を早期にしなければいけないんですが、残念ながらまだ今年度部分的しか改良が施行できない状態でございますが、私どもは引き続いて大渡橋までの県道箕郷線まで何としてでも早く拡幅整備をしたいと思っておりますが、特にその関連で私どもが今考えておりますのは富士機械前工周辺をどうあるべきか、そういうことを踏まえまして面的整備をせざるを得ない、そういう考え方になっております。いわゆるイベント施設ができる、交通対策としては最小限4路線の都市計画道路の整備が不可欠でございますが、4路線を同時に着手ということは難しい問題が多々ありますので、とりあえず私どもとしては前橋公園遊歩道線を早期に拡幅整備をいたしまして、それから順次他の路線への整備計画を進めていきたいと思っておりますが、これらについては今最終の詰めをしておりますので、本年度については予算で認められた約 300メーターの区間の改良を行いますが、その後につきましては引き続き事業化を促進していくつもりでございます。  それから、第2点の両毛線複線化東武乗り入れ、それから上電をうまく利用すべきというご提案でございますが、私どももそのとおりだと思います。特に今交通が非常に車の増加によりまして各路線ごとに相当な渋滞、影響を及ぼしておりまして、車の台数もピークには達しておると私どもは思っておりますが、まだまだふえる可能性が多分にございます。そういう中でおくれておる幹線道路の整備も急がなきゃなりませんけれども、それにしても急に早急に全線についての手当てができない面がございますので、実情に応じて道路整備をしていきたいと思っておりますが、その中でやはり大量輸送機関である既存の鉄道をもっと大切に扱う、そういうことは重要だと思います。たまたま両毛線の高架事業のとき複線化という話が出たんですが、残念ながら前橋-新前橋間については線増が実現できないでおりましたが、用地等についてはもう既に線増用地が確保してあります。これは利用者がふえることによりましてJR側も将来永久に複線をしないという結論に達しておるわけでございません。そういう状況の変化があれば複線化実現に向けて今私どもも努力しておりますので、金の問題だけで事業が実施できるはずでございますので、これから利用増を図りながら、あきらめずに私どもは鉄道側に向かって前橋-新前橋間の複線をして前橋からの高崎へ行く交通の利便を増強してほしい、そういうことでお願いを続けていくつもりでございます。  東武乗り入れにつきましては今企画部が中心に東毛の市町村との連携を保ちながら前橋市が会長になりましていろいろ協議をしたり、陳情しておりますけれども、なかなか東武とJRとの話し合いという難しい面がございまして、早期実現ができない状態でおりますけれども、これもやはり行政としては東毛と県央をつなぐ大きな要素がある計画でございますから、企画部を中心に全庁的にこの問題を引き続いて取り上げていけるはずだと思っております。  3点目の上電をうまく利用して前橋駅もしくは新前橋につなぐべき、そういうお話でございますが、確かに今上電の経営がかなり悪化といいますか、利用者が減っておりまして、非常に粗末な扱いがされておるような面が見受けられますが、やはりこれから上電が21世紀に向かって赤城南面の開発等が進んできますと脚光を浴びる時代も必ずあると私どもは確信しております。そういう中で上電ももっとサービスの向上なり車両を良質なものにする、そういう努力も上電にお願いしなきゃなりませんが、沿線開発等も計画をしながら上電利用者をふやす、そういうことも行政が手伝ってやらなけりゃいけないと思っておりますので、それらについても総合整備の中でいろいろ東地域の開発等についても若干考えていきたいと思っております。上電の前橋乗り入れという物理的に非常な難しい面ありますけれども、直接タッチということでは無理としても何らかの上電をもっと有効活用する、そういう考え方については私どもも大賛成でございますので、今後十分研究をさせていただきたいと思います。  それから、3点目の南部地域とのアクセスでございますが、当然当分の間は高崎と前橋をつなぐ南部を経由するバスということがまず考えられるわけでございますが、それ以外将来考えるとすれば、やはり新交通を入れる可能性の地区だと私どもは考えております。ただ、新交通につきましてはいろいろ今大都市を中心に考えが出てまいりまして、今モノレールが脚光を浴びておりますけれども、モノレールもキロメーター当たり 100億近い建設費がかかる事業でございますから、なかなか地方都市でその計画を具体化することは難しい問題でございます。今建設省が地方の中核都市にどうかという提案をいただきましたのはガイドバスシステムということで、かなりこれは建設費が3分の1ぐらいにできます、大体今1キロ当たり30億ぐらいで施設ができると言われておるガイドバスシステム、これが今検討をされておりまして、まだ全国でその実現を図ったところはございませんが、地方都市がこれから取り込む新交通の一つの目玉になる可能性がありますと私どもは考えておりますので、いわゆるバス網だけに頼るんでなくて、将来の南部開発がどの程度の規模ができるか、今具体的にはまだ申し上げられませんが、当然新しい交通を考えるとすれば前橋の行政区域だけの問題ではありません。高崎、玉村、伊勢崎も当然南部を踏まえたルートを考える必要があろうかと思いますが、これにつきましても十分今後研究をさせていただきまして、新しい交通を入れることによって地域の開発がかなり弾みがつくことは事実でございますので、それらは十分研究を重ねていきたいと思っております。 10 【大武委員】 大変細かくわかりやすくご説明いただいたわけでございますけれども、そのガイドバス等の新交通システムの導入につきましては、当然それを将来導入する計画があれば今からそれが設置できるような街路なりあるいはその他の施設について当然前もっての準備が必要かと考えられますけれども、その辺も早めに手を打つような形でおくれのないような計画をぜひ実現をお願いをいたしたいというふうに思っております。  それでは続きまして駐車場整備計画について質問をさせていただきたいと思います。今日では駐車場の適切な配置整備が都市機能を左右するほどの問題となってきております。車社会はまだまだ増大していくと思われますが、これからはパーク・アンド・ライドと言われる家あるいは事業所より自動車で出て駅等の交通の結節点に駐車をして交通機関を利用して目的地に向かう傾向に移行する様相がうかがえます。特に先ほどの交通機関が発達する中ではパーク・アンド・ライドという方式が非常にふえてまいるんじゃないかというふうに予想されるわけでございます。また中心商店街の活性化にも駐車場の確保にその運命がかかっているといっても過言でないと聞いております。最近国道50号線の地下に駐車場を設けることも検討されているとも聞いておりますが、どのように駐車場の確保をしようとするものでしょうか。また、駐車場案内システムでありますが、高崎市ではそれなりの成果を上げていると聞いておりますが、個別に小規模なものをばらばらにつくったらこのシステムを設けても有効に働かないのではないかと思います。ある程度まとまった規模の駐車場を配置する必要があると思いますが、その点どのようにお考えを持っておられるかお伺いをいたしたいと思います。 11 【天野都市計画部長】 まず第1点の交通対策との絡まりで駐車場の必要性、これは私どもも十分その必要性を認識しておりますが、なかなか大規模な駐車場をつくるということに際しましては非常な規制なり要件がありまして、なかなか早期な実現ができないでおります。ただ、私ども手をこまねているわけではございません。前橋市全体の中でどうあるべきか、都市計画課の中で検討をさせておりますが、ちなみに今現在届け出駐車場が前橋に12カ所、台数が 1,270台、それから附置義務駐車場が85カ所、 4,290台、その他の駐車場が17カ所 680台、合計約 6,250台程度の駐車が中心部、商業地を中心に可能でございます。それらについてまだ足りないというお話もございまして、今再開発等の計画の中で立体駐車場計画も進めておるところでございますが、若干時間がかかるかと思います。  そういうことで私どもとしては今第四次の総合計画の中にも若干入れさせていただいたのですが、これは民間サイドに任せるんでなくて、都市計画事業としての駐車場計画もせざるを得ない時期に来ているような気がいたしますので、それらの調査もやってみたいと思っております。私どもとしてはどの程度できるかわかりませんが、そういう民間サイド、それから料金を取った駐車場等も数多くありますから、それらを包含をして全体的に駐車場計画がどうあるべきか、そういうことも考えていきたいと思ってますが。  その前にいわゆる初市等に利用してパーク・アンド・ライド方式、これはある程度成功しておりますけれども、これは一つの1点に人を集めるということに対してはかなり効果を上げておりますけれども、これを初市以外の通常の商業活動の中にお客を誘導する、そういうものに使うとなりますと、非常にまた難しさが加わってくるかと思います。それは中心部を中心に各方面別に仮に大型な駐車場が設置できたとしても、それから中央街へ持ってくるお客をどう誘導するか。ただ、お客も不特定多数の方々で目的はそれぞれ違いますから、ただ1点に運べばいいということじゃなくて、私はやっぱり中央街の中を常に循環するようなバスに連結をさせる、いわゆる買い物専門のバス路線等が仮に将来できれば、どこの集合場所に降りてもそのバスに乗りかえることによって自分の目的の場所になるべく早く行ける、そういうシステムをやっぱり取り入れない限り、駐車場から中央街へ人を運んでくるだけではやっぱり乗ってくる人たちの不満の声が起こるかと思いますんで、それらについてもやはりどう中心部の買い物の専門のバスを将来どう回すべきか、そういうこともやはり研究の課題の一つだと思っております。決してパーク・アンド・ライド方式が悪いということではございません。それは大いに効果があると思いますが、特定なお祭りだとかそういうものについては効果があるんですが、年間通じての方式としてはいま一つ何か研究する必要があるような感じを私は受けております。それらも含めて今後十分研究をいたします。  それから、地下駐車場の確保、これも事実地価が高騰いたしますと、地上に大きな駐車場をつくるスペースがなかなか取得困難になりますから、当然地価の利用ということが考えられます。たまたま今建設省が全国のモデル地区として前橋が全国でもマイカーの非常に多い都市ということで建設省から指定を受けまして、今高崎工事事務所が主体で国道の地下利用ということで私どもも委員会に入らせていただいておりますが、今検討をしております。ただ、これは総論的には非常にいいんですが、各論の話になりますとおおよそ1台当たり 500万を下らないという建設費がかかります。いわゆるその建設費をどう生み出して、だれがどう管理してどうペイをするか、そういう議論になりますと非常に難しい話でございます。全国でもまだ地下大型な道路の下を使った駐車場というのはたしか広島しかないはずでございます。今前橋もそういう時代を迎えようとして今建設省が中心で検討していただいておりますので、これらの調査が仕上がってまいりますと、ある程度の見通しが立ってくると思いますが、当然私ども将来は地下を十分活用する駐車場、これも考えなければいけないかと思っておりますので、なお研究をさせていただきます。  それから、3点目の案内システムでございますが、高崎が実施をいたしました。非常に効果が上がっておるように聞いておりますけれども、ただ先ほど私が言いました数多く 114カ所、大小入れまして 114カ所前橋市内の中心部を商業地を中心にある駐車場1カ所の案内システムで全部制御はできるかといいますと大変難しい問題がございます。特に商業の駐車場につきましては、仮に自分の持っておる駐車場が満車であっても満車という表示がしにくいという話まで聞いております。満車といいますと、お客が来なくなるおそれがありますので、入れなくても満車のランプをつけないというような話も内々には聞いております。非常に商業の問題難しい話がございますので、それらを一つのシステムの中に組み入れて完全なる制御というか案内システムをつくるということは、相当な研究を要するかと思いますんで、私どもとしてはこれから公的な大型駐車場それらができる可能性の段階で総合整備の中にも案内システムの検討ということが書いてございますので、それらについても取り組みをしたいと思っております。 12 【大武委員】 今のお話の中に駐車場問題については民間サイドだけに任せるのでなく、都市計画の中で行政も当然真剣に取り組んでいくというお話の部分がまさしくまちの活性化、また市街地の活性化に大きくつながるというふうにも思われます。その他いろいろの多方面からの駐車場等の対策についての資料を取り寄せたり、あるいは調査研究を行って前橋にあったその対策を強く望むものでございます。  それでは次に移りたいと思います。機能的なまちづくりの面についてでございますが、3番目の都市計画街路事業についてお尋ねをさせていただきたいと思います。現在都市計画道路は96路線 228.5キロが計画決定されて、その進捗状況は84.8キロ、37%と資料の中にあると思います。この計画道路の街路整備は前橋市では買収方式と土地区画整理事業内での整備がなされているようでございますけれども、土地区画整理事業では年数も相当かかっており、それぞれの地域での計画決定された目的や必要性を考えると、地域や路線によっては単独に街路事業をもっと進めるべきであると思われる箇所、路線も多く感じられますが、街路事業の線的整備と区画整理での面的整備での整合性についてどのようにお考えを持っておられるのかお伺いをいたしたいと思います。  また、今までの街路事業を踏まえて、今後の街路事業の取り組み方と基本的な考え方をお聞かせいただき、あわせて本計画の最終年度である平成9年度、10年後には街路整備事業の進捗率をどのぐらいに持っていく計画があるのか、もしその目標があったらお聞かせをいただきたいと思います。 13 【天野都市計画部長】 街路事業でございますが、今お尋ねのとおり96路線、 228キロについて都市計画決定済みでございまして、それらについては鋭意努力をしておりますが、まだこれだけ職員も大ごとしているわりには進捗率が37%ということで、地方都市の中では決して街路事業そのものを取り上げますと進んでいる都市ではございません。ただ、私どもは今委員さんご指摘のとおり区画整理事業と並行して整備を進めている面がございます。現在12地区の区画整理の中でも相当都市計画道路としての幹線道路も含まれておりまして、これらが全部終わりますと四十五、六%に進捗率が上がることは事実でございますが、なお時間がかかります。それで私どもとしては従来は都市計画部の業務の中では区画整理を最大の柱としてやっておったんですが、ご存じのとおり区画整理は時間と金がかかりまして、なかなかバランスいいまちづくりの中では効果がいまひとつ発揮できない面もあります。そういう中で区画整理がすぐ早期に実現できない地区につきましてはやはり幹線道路の整備を図ってバランスいいまちづくりを目指さなければいけない、そういうことで街路事業に少し力を入れ始めた矢先でございまして、今回北関東横断道路の計画、それから上武の計画、こういうことが具体化されたことによりまして、それらのアクセスを十分中心部へつながなければいけない、そういう見直しの中で60年、61年、2カ年かけまして前橋市の将来の幹線道路網のあるべき姿ということで検討いたしまして、現在は96路線、 228キロ計画でございますが、将来計画といたしましては 115路線、 303キロの計画に直そうとしております。しかも、上武北関東2路線についてのアクセスは既に都市計画決定をさせていただいたわけでございまして、将来はこの 300キロを目指しまして計画を進めていくつもりでございます。特に線的な面と面的な整備、これをやっぱり一体でやることがより効果が高まりますし、早まることだと思いますので、私どもとしては区画整理と街路事業、これは2本柱として今後進めていく考え方でございます。  特に平成9年の第四次の総合計画が全部完了する時点での目標値ということでございますが、これはやはり国の補助金を頼って事業を進める関係でこれからの財政計画なり国の予算、そういうものがどう変わっていくか、短いようで10年ということは非常に長い、時代が急激に変わるおそれもありますので、完全なる見通しは不可能でございますが、私はやっぱり少なくとも今37%の計画を45%ぐらいまでには何としても上げていきたい。最終的には 100%を目指すわけですが、まだ二百数十キロの残りがございますから、これはもう相当な年度がかかることは事実でございますが、私どもとしては全力を挙げましてできる限りこの進捗を図っていきたい。  しかも、今都市計画の中で未整備地域の見直しと同時に、幹線道路網をどこを急ぐべきか、その位置づけというか順位づけを今やっております。その中で効果の上がる路線をピックアップいたしまして重点的にそこに取りかかる、そういう考え方を持っておりますので、明確なお答えはできませんけれども、現在の37%は私は低過ぎるという信念を持っておりますので、これらについてもっともっと進捗率が上がるような努力をしていきたいと思っております。 14 【大武委員】 先日仙台の方に視察に行かせていただいたわけですけれども、仙台はもちろん政令指定都市で比べることはどうかわかりませんが、パーセンテージそのものは、街路そのものはもう75%ぐらいを目標に行っているというようなお話もありまして、相当この街路事業については力を注いでのまちづくりは不可欠なものだというふうにもとらえることができるんじゃないかというふうに思います。まして今回の第四次総合計画の最終の目標人口が30万 8,000人と、やや控え目の想定人口でございますけれども、それに見合った機能的なまちづくりのために街路網の整備ということも重点項目として取り組んでいただきたいというふうに思います。  特に街路については交通の用に供されるとともに上下水道、電話、電気、ガスの収容に利用され、最近ではニュータウンではパイプラインにより家庭から出る一般廃棄物までも回収ができるような施設が整っていると、こういったことを考えますと、この街路事業は都市発展の基盤でありますので、今まで以上に計画性を持って整備率を高める必要を感じます。そのために必要とあらば担当をする係等の組織がえ、また増員も考えて積極的に取り組む課題であろうと思います。  続きまして、面的整備の土地区画整理事業についてお尋ねをいたします。土地区画整理は都市計画の母と言われ、前橋市は全国的にも5番の中に入る前進市であります。前橋方式と言われる手法をもって減歩率を全国平均よりも抑えて事業の推進を行っているようでございますが、それでもまだまだ未整備地域が 2,015ヘクタール、そこで本計画の中では組合施行を導入してより一層の推進を図ろうしているようでございます。市施行と組合施行との地域的条件と言われるものに宅地化率が大きな要素となってくるようでございます。現在前橋の市街化区域内の宅地化率はどのくらいにいっているものでしょうか。また、その宅地化率の中で十分導入ができるものでありますでしょうか。また、組合施行となると資金的な不安や前橋方式がほとんど導入されず減歩率が10%上がってくる、そんなようなおそれがあるように思われますけれども、その辺不公平が生じる心配のない地域への、住民への説明、説得が必要だと思われます。  住みよいまちづくりは市民の協力が第1でありまして、その協力が得られないことになって、よりブレーキをかけてしまうようなことにはなりはしないかと思いますが、このあたりのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 15 【天野都市計画部長】 区画整理のお尋ねでございますが、今委員さんおっしゃったとおり戦後四十数年努力をいたしまして今54%になんなんとしておりますが、これは今施行中を含めての話でございます。まだ施行中が12地区、これが完全に終わるのには十数年の時間を要するわけでございます。その中で非常に前橋は議会のご理解もいただきまして大変区画整理をやってほしいという希望が各地区から起こっておりまして、これらをやっていくためにはもう市施行一点張りの考え方では予算的にも限界に達しております。そういう中で私どももいろいろ議会にもご提案を申し上げさせていただきまして、組合施行の導入ということで検討を長くしておったところでございますが、組合施行といいますのは私どもは決して市施行を少なくしてしまって組合施行にウエートを置いていくということでは決してございません。私が言っているのは市街地の中でいわゆる密集地域、これはもう組合施行なんかはできないはずでございますから、これらについては時間と金がかかっても今までやってきたのと同じようなことで中心部の区画整理についてはやっていかざるを得ない。ただ、それに時間と金をかけることによって周辺、いわゆる郊外部と私言っておりますが、郊外部がおくれるおそれがかなり出てまいりましたので、私どもとしてはその郊外型の区画整理につきましては組合施行の導入でやれるはずだ、そういうことに踏み切ったわけでございまして、2日に開催予定されております建水委員会においても、私ども要綱案、それから細則等も説明をさせていただいてご理解を賜りたいと思っておりますが、ようやく2カ年をかけまして組合施行の方針を決めさせていただいたわけでございます。それを一つのたたき台にして今後周辺部の面的整備にかかっていきたいと思っております。  特に宅地化率がどうなっているかということは、これは一概に申せませんが、私どもが大ざっぱに今未整備地域の全地区を当たってみますと、大体宅地化率が45%から30%ぐらいの範囲にほとんど入っております。25%以下の、いわゆる宅地化率25%というのは本当に田園地帯にぱらぱらと点在する家屋程度でございまして、大体30から45ぐらいがほとんど郊外型の中でございます。  それを組合施行をやるといいますと、単純的に申し上げまして今委員さんからもご指摘のあった減歩率が上がるんではないか、そういうご心配がございます。今回私ども検討しておりましたのは市施行はどこの地区も平均減歩25%ということが定着をされまして、それで実施をさせていただいておりますから、郊外型の組合施行がそれより10%減歩が高いということでは、その地区の住民の皆さんにすれば不公平感を持たれまして、なかなか自分たちでまちづくりをするという気運が出てこないおそれがあります。私どもとして今回計画をいたしました基本的な考えは、25%は住民すべてが負担をしていただいておる区画整理でございますから、仮に宅地化率の非常に低いところでも組合施行はできるわけでございますから、25%以下でできる場合については調査費だけ補助を出すことで事業費的な補助は一切考えておりません。25%を超す組合施行につきましては宅地化率によって補助規定で補助率を変えた考え方に立ったわけでございます。この考え方は全国的に調べましたけれども、宅地化率から補助率を決めるという地区は数がございません。そういう中でいろいろ担当も考えましていろいろな方式を持って組合施行をやっておる地区が多いんですが、前橋市はやはり25%の平均減歩で区画整理を進めるということはもう市民全体が承知をしておることでございますから、これを大幅にかえることは不可能だろうと、そういうことの原則に立って組合施行を今後進めていきたいと思っております。  それから、組合施行をやることによって面的整備がブレーキがかかってしまうんでないかというお尋ねでございますが、実はまだ具体的に本来の組合施行をやった経験がございませんし、市民も組合施行の理解がされてないはずでございます。私どもはこれから時間をかけまして組合施行のメリット、デメリットについて説明を十分しなければいけないんですが、特に私はデメリットも確かにあります。それは自分たちがいろいろな努力をしなけりゃならない、市施行なら前橋市にすべてを任せておけば自然と事業が進むというそのことが私は住民から見るとデメリット、自分たちが面倒くさいことまで携わらなければいけない、そういうことがあろうかと思いますが、これからのまちづくりはやっぱり行政にすべてを任せるまちづくりじゃなくて、自分たちみずからも参画をして自分たちの住んでいる地域はほかと違う特殊性を生かしたまちづくりができることが組合施行だと私は思っておりますので、それをひとつ強調しながら、しかももう一つは大きなメリットとしては組合施行なら、その地域の人たちが本当にまとまってやる気を出していただければ短時間に事業ができるという大メリットが出てまいります。土地利用からいきますと一日も早く事業が完成することが最大の効果でございますから、それらについて余りエリアを大きくしないで、少なくとも五、六年で一地区が仕上がるような組合施行ができるはずでございます。  それらについて今研究を職員がしておりますので、恐らく平成元年から組合施行を実施するよい機会であろうかと思いますんで、決して面的整備がブレーキにならないようなことで、今回条例にしないで要綱にしたのはいろいろ実施をしてみてまずい面がありますれば、いつでもそれに修正を加える、そういう覚悟を持って要綱案としたわけでございますので、どうかひとつご理解をいただきたいと思います。 16 【大武委員】 大変2年間にわたってその導入の当然プロジェクトチーム等の設立をして十分検討された、その意は大変よく理解をできます。この事業はとにかく失敗は許されないというものでございまして、当然この組合施行導入等については調査、それから指導、特に啓蒙を十分に行う必要があろうかと思います。この件を十分取り組むためにはまた新たに別な係を設けて真剣に取り組む必要も当然考えられるべきであるというふうにも思いますので、十分なるご検討をお願いをいたします。  それでは次の質問に移ります。地価の高騰が相変わらず激しくなっております近年、ますます土地の有効利用の必要が生じてきております。個人住宅の建設や公共事業の推進等潤いのある住みよいまちづくりには大きな問題であると思われます。そこで土地利用計画についてお尋ねをいたします。まず考えられるのは都市計画区域の用途地域の見直しと建ぺい率のアップでございます。時代に即応し、そして10年後の都市機能を十分に考えて検討をされるべき点であると思いますが、いかがでしょうか。  次に、本計画では触れられてはおりませんが地区を設定し、公共的施設の用地を提供していただき、その分容積率のアップ等を行う地区計画の導入についてはどのようにお考えを持っておられるかお伺いをいたしたいと思います。また、市街地においては再開発事業の推進をより積極的に図って都市景観をも考えたまちづくりが必要であろうと思います。そしてまた地価の値上がりの一要因に宅地不足があろうかと思います。昭和46年3月に線引きがなされ、以後2度の変更があったわけですが、ごくわずかな変更でありまして、5年ごとに見直しを行っているようでございます。先日新聞にも大きく取り上げられておりましたけれども、その線引きの見直しについてはどのようにお考えを持っておられるのかお伺いをいたしたいと思います。 17 【天野都市計画部長】 地価高騰がかなり大幅に前橋市に押し寄せてまいりまして、異常な状況を呈してございます。私どもも大変この問題をどう対策を講ずるべきか今苦慮しているところでございますが、それらに関連をいたしまして土地の利用が急速に今市民の中で考え方が変わってきつつあるかと私どもは認識しております。土地をもっと有効活用した方が有利だということで、なかり高層建築等もふえてまいりましたし、いろいろ土地の動きが激しくなってまいりました。これらについては私ども都市計画の中で対応をしていかなきゃなんない、そういうことは基本原則でございますので、私どもも十分考えていくつもりでございますが、たまたま平成2年が線引きの見直しの年になりますので、現在都市計画課の中で職員が見直し作業を開始をいたしたところでございます。その中で関連ご質問でございますが、用途区域の見直しと建ぺい率のアップ、これは当然な話でございまして、土地がこれだけ高騰してくればもっと少ない土地を有効活用する、これは当然のことでございます。  ただ、やはり用途、建ぺい率、これらについては単独で市が勝手に直すことができないシステムになっておりまして、これも建設大臣認可になります。私どもは常に地元のまちづくり、地方のまちづくりは地方にある程度意見を言わせてもらいたいということは常に言ってるんですが、なかなか許認可事務が県に下がってまいりませんので。実は先般開催されました群馬県の都市計画協会の中でも私から提案をいたしまして群馬県が率先して建ぺい率、容積率の見直しを提案をしてほしい、そういう地方都市としての提案をお願いをしたわけでございます。県もそれについては前向きに取り組んでみたいというお話が先日あったわけでございますが、たまたま東京都が建ぺい率と容積率を緩和をしました。これはやはり東京がそういう作業に入りますと地方へいい意味での波及効果がありますので、私どもは期待しております。  そういう中で今すぐ改正をするということはできませんけれども、県も各市町村もそれらについては当然そうしなければいけないということに気がついておりますので、近い将来これは改正がされるものと私ども期待しております。これは群馬県一斉の変更でございますので、その辺はご理解をいただきたいと思います。  それから、地区計画のお話でございますが、前橋市につきましては現在まで区画整理事業を一つの柱としてずっと施行してきたもんですから、私どもも一つの安心感というか区画整理さえしておればいいんだという一つの固定観念の中で地区計画ということに対して余り重きを置かなかったことは反省をしております。今回線引きの見直しの段階では区画整理が一つの市街化区域編入の第1条件でございまして、区画整理をすれば編入が可能になります。その中でやはり要件の中で地区計画ということが明確にうたわれておりますので、私どもは今までは組合施行なり何らかの方法で面的整備をしていただける地区は市街化見直しを考えますという言い方をしてきたんですが、これにひとつ地区計画を立てていただいてそれを住民みずからが承認をする。全員の賛成でそれをルールとして決めていただければ市街化編入も可能になったわけでございますから、私どもはこの地区計画の導入、これは区画整理、組合施行の手法でやる区画整理とあわせまして地区計画もこれからの新しく入る市街地編入の第1条件になるんではないかと、そういうことで研究を開始をいたしました。地区計画はやはりご存じのとおり行政が勝手に決めるんでありません。そこに住んでいる皆さんが、住民の皆さんがみずからが話し合いをして自分たちでルールをつくる。それで住みよいまちを自分たちで守っていこう、そういうことが地区計画の基本でございますから、これが定着いたしますとかえって住民には受け入れやすい計画になるんではないか、そういう考えもありますので、この導入は前向きに考えていきます。  それから、線引き見直しにつきましては先ほどちょっと申し上げたんですが、5年ごとの見直しでございます。これが今回3回目でございますが、今までは第1回の見直しで 200ヘクタールばかし入れましたし、第2回では80ヘクタールぐらいしか編入ができなかったわけですが、今回かなり地価の高騰が激しくなりまして、62年7月から平成元年までの間で今まで前橋市に例のないほどの地価高騰の数字が出てまいりました。これらについてやはり本会議で市長からもご答弁があったとおり、需給と供給のバランスの問題もありますんで、私としては今回の第3回については私どもが想定しておった面積より大目に市街化の区域に編入を考えまして、宅地の供給を図る必要があるんではないか、そういうことを踏まえまして今都市計画課で第3回の見直しをどこをどれだけ入れるべきか検討しておる段階でございまして、まだ調査中でございますので、明快なお答えはできませんが、委員さんがご指摘のとおり少し見直しを大幅にしていきたいものと考えております。 18 【大武委員】 大変積極的な取り組みをなさっておられるようで大変うれしく思うと同時に、秩序ある都市計画、秩序あるまちづくりということで市民と行政が一体となってやる部分がここにかかってくるような気がしますので、ぜひ前向きの検討をなお一層鋭意努力をお願いをいたしたいと思います。  それでは続きまして河川緑地整備についてお尋ねをいたします。都市化が進むにつれて最近では特に水辺の価値が見直され、潤いと触れ合いの空間として利用していこうという気運が高まってきております。各都市において川とそれから港や海岸整理が活発に展開され、都市の再生や発生が大きく貢献をしております。水辺空間の整備は今や全国的な趨勢となってきております。水辺は貴重な水と緑の空間として地域社会に潤いを与えるとともに、まちの景観形成や余暇の有効利用などに貴重な役割を果たしております。一方治水施設の整備、水準はまだまだ低く毎年のように発生する災害によりとうとい人命と膨大な財産が失われています。このため治水施設の整備と水辺空間の整備をあわせてまちづくりと一体的に進めていくことが必要であります。そこで本市の水辺環境整備について広瀬川河川緑地、河畔緑地、馬場川遊歩道公園は市街地の中心部を整備実施したが、この区間のみではその効果は薄く連続性をもって他の河川等の接続が必要と考えますが、第四次総合計画の中で特に広瀬川河畔緑地整備、歩行者自転車専用道等今後どのような考え方で整備促進をするのかお伺いをいたします。  また、利根川は前橋の貴重なアメニティ資産と考えられます。水辺環境のあり方、21世紀を目指して新たな発展の礎として将来の治水計画における水辺空間の位置づけを明確にするとともに、沿岸地域を包摂する水辺環境整備を定めておくことは極めて大切であります。前橋市の地域計画において積極的な活用を図る必要があると思われます。利根川の親水空間としての水辺地域について機能をより高めるため護岸整備、施設整備等県や建設省に積極的な働きをやるべきであると考えますが、長期計画の中でどのように考えておられるのか、お伺いをいたしたいと思います。 19 【大嶋公園緑地部長】 お答えをさせていただきます。  ご承知のとおり本市では昭和49年に水と緑のまちをつくる条例を制定させていただきまして、特に前橋市の持つ自然的な風土の特色を生かしながら、さらに市内を流れる大中幾多の河川、そういったものを河川の持つ第3の機能、いわゆるオープンスペースとしての機能、そういったものを重視させていただきまして、河川沿線の緑化を中心にしながら今日まで緑化を進めてまいりました。したがって、委員さんのご意見のような快適環境の確保の水辺の重要性を十分認識をさせていただいておるわけでございまして、今後ともより積極的にそういった環境整備を進めてまいりたいと考えております。広瀬川の問題につきましては特に戦災復興で用地の取得が済んだ 1.2キロの区間を整備をさせていただきましたが、さらに上下流の延長につきましても一つの大きな計画といたしまして理想的には敷島公園から広瀬団地までの一体をつなげていければと考えておりますが、当面の課題といたしまして現在整備が進んでいる前橋公園と広瀬川との接続、そしてさらに二中地区関連の前橋子供公園までの区間、これを最重点施策と考えさせていただきまして、関係部課等とも協調をとりながら、積極的に進めてまいりたいと考えておる次第でございます。  また利根川の問題につきましても前橋公園整備構想でうたわれておりますように、市制 100年を目指す公園整備の一つの大きな柱にさせていただいておりますが、特に現在県や国との指導あるいは協力を受けながら、リバーフロント整備センターにその実現の方策について調査委託をさせていただいております。このことにつきましても県との共同事業でございまして、現在までのところ利根川の持つ特に急流河川としての現状から私たちが今まで考えてきた固定堰あるいは自動堰、そういったものによって湛水性を拡大をして前橋市の目指す水と緑のシンボルとして整備をしていくことについては、なお相当の研究と時間が必要であると認識しております。現在構想をさらに具体化するために委託事業の中で利根川の模型をつくりまして水利実験をしながらまずその安全性、そういったものを見きわめながら整備をしていこうとしておるわけでございますが、いずれにいたしましても河川の本流にそういった湛水機能が確保できればこれは理想的でございますが、その高水敷等への導水の方策と、できるだけリバーフロントあるいはリバーサイド等快適環境を確保できるようにこれからも努力をしながら前橋公園の整備の実現を目指してまいりたい、かように考えておる次第でございます。  先ほど申し上げましたように、これらの事業等につきましては特に河川管理者、あるいは国の方針の中でも現在まちからのまちづくりということで河川と一体となった周辺環境の整備、これを重視して昨年ふるさとの川モデル事業としての指定もいただきました。これからの構想が具体化いたしますと事業の認定もいただけるわけでございまして、その事業の中では県あるいは市それぞれの役割分担をしながら事業を進めていくことになるかと思っております。以上でございます。 20 【大武委員】 大変ご丁寧な説明をいただきましてよくわかりました。河川敷の利用等の計画について県が単独の補助制度まで検討なさっているというような新聞記事も報道されておりますので、その辺も十分有効にお使いいただければよりその成果が上がるんではないかと思われます。  それでは最後の質問に移ります。3月の定例市議会で建水常任委員会において都市景観のガイドプランの策定についての答弁がありましたが、第四次総合計画の基本構想の都市景観の施策の方向及び施策の体系の中で都市景観形成ガイドプランの策定について触れられております。ガイドプランを積極的に活用して都市景観形成を推進していくにはまず前橋らしさを発見し、育て、それらを打ち出していくことが必要であると思います。それには市民の意見等が反映できるような市民組織の育成をしていくことが必要であると思いますが、どのように考えているのかお伺いいたします。  また、今後21世紀に向けてどのような都市景観形成推進制度を検討していくのか、あわせてお伺いをいたします。 21 【桑原建築部長】 過去市並びに市議会、市民一体となりまして都市景観の形成につきましては努力をしてきたわけでございますが、昭和61年から市の職員21名、いろいろ専門領域はあるわけでございますが、その専門領域をはるかに超えたところで一つのプロジェクトチームをつくりましてこのガイドプランの作成に邁進をしてきたところでございます。今お話のように昨年都市景観形成モデル都市ということで指定を受けまして、大変意を強くいたしておるところでございます。そこでまず市民組織の育成というようなことでございますけれども、この問題につきましては二つの観点から話を進めたいというふうに思っております。目指すべき目標、あるいは実施の実現の方針をどう定めていくか。それから、重点地区の方向性と配慮すべき視点、これを見詰めながら一つガイドプランを作成したわけでございますが、その方法論といたしましてはまずインフラストラクチャー、下部機構につきましてはこれはどうしても行政がある程度施行を立て方針を立て計画を立てまして、それの推進に向けて進まなきゃならないだろうと。それにはどうしても公園緑地協会であるとかあるいは建築士会であるとかというような一つの専門的な団体の大きなやはりバックアップがなければ、これはかなわぬことであろうというふうに認識をいたしておりますし、あらゆる機会を通じましてそういう方々の啓蒙と一緒に勉強していくというような空気の醸成をこれからも強く図ってまいりたいというふうに考えるわけでございます。  それから、二つ目でございますが、これやはり市民活動協議会というような組織が国体の前にできたわけでございます。そういう組織をやはり十分ひとつ認識をしていただきまして官民一体となってのやはり進め方、自分の身の回りあるいは地区につきましては地区の方々がそれぞれまちを愛するという気持ち、そしてその地区の特性を生かしながら、どういうふうなまちをつくっていくか、先ほども地区計画の話ございましたけれども、そういうような視点からまちを見詰めてもらう、そういう中で我々と一緒に勉強をし、この話を一つの焦点に絞り込んでいく、こういうことはやはり私は育成の大きな眼目であろうというふうに考えるわけでございまして、従来にもましてこのものをひとつ強く訴えてまいりたいというふうに考えるわけでございます。  いずれにいたしましても、考えのないところに実りはない、これは私どもたえず言い続けておるところでございまして、一つの施行の中に一つの計画を見出し、それを確実に実践していく、こういう形をとってこれからも進みたいというふうに思っております。いずれにいたしましても官民一体となった景観づくり、これにつきまして精進をしてまいりたいというふうに思っておるわけでございます。  それから、都市景観形成の推進制度の検討でございますが、これにつきましては都市景観形成モデル都市に指定されたことを踏まえまして、3年後は1992年はいずれにいたしましても市制百年というような大きなやはり節目を迎えるわけでございます。この節目に当たってなるほど前橋市も 100年のやっぱり歴史的な重さが都市に出てきたなというような形になるような、そういう一つの推進策をとってみたい、またそういう展開をいたしたいということでございます。現在考えておりますのは、まず市民そのものの意識の啓発、それから顕彰制度をどういうふうに検討していくかということでございまして、やはり市独自のものを先ほど申し上げました団体等の中でいろいろシンポジウム、講演会等をつないで意識の啓蒙を図っていくと。それから顕彰制度につきましてはこれはいろいろハード、ソフト両方あると思いますが、特に建築の場面であるとかあるいは緑化の部門であるとかあるいは河川の部門であるとか、いろいろ公的、私的あると思いますが、特に民間の位置づけというのはかなり大きなシェアを占めますから、そういう中で顕彰制度をやっていくというふうに思っております。そしてそれを点から線、線から面につなげて、一つの景観軸を形成していくというふうにやってみたいと思っております。  それから、支援、助成制度の検討ということも重要なことでございまして、やはり市民の主体的な活動について公的なやはり援助をしていくというようなことでございます。市民が所有いたしますところの固有の財産、歴史、伝統、風俗、文化に根差したものがあるわけでございますから、そういうものをやはり公的な立場から援助し、また助成していくというようなことの検討もしてみたいというふうに思っております。  それから、規制ということでなくてやはり市民といたしますと自主的、自治的、規律権というようなものをやはり持っていただきまして、そこの中でうまく指導し、それを誘導していくというような形の施策の検討もいたしてみたいというふうに思います。  それから、今現在は都市再開発が大体窓口をやっておりますけれども、やはりその課の中にあるいは全庁挙げてプロジェクトということになりますと、なかなか実面的な対応ということは大変困難になってまいります。したがって、市の内部組織といたしましてきちんとしたやはり係なりあるいは室なり、これをつくってそして推進をしていく要はあるだろうということで、新しい庁内のシステムの形成と、これもやはり忘れてはならない私は検討課題だというふうに思っております。  いずれにいたしましても今4点推進策について申し上げましたけれども、これらを実施計画の中で実現すべく大いに努力してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 22 【大武委員】 ありがとうございます。大変それなりに十分検討なさった上でのガイドプランの作成、また推進制度等の検討が十分うかがえまして、この都市景観形成はすばらしい前橋を目指す重要な課題の一つであると認識しております。総合計画の基本構想が十分発揮できるよう十分検討また鋭意努力をお願いをいたしまして要望といたします。以上私の質問を終わります。 23 【中村分科会長】 当局にちょっと一言申し上げたいんですが、大変懇切丁寧な御答弁はいいんですけれども、質問要旨をとらえてなるべくひとつ簡潔にお願いをしたいと思います。 24 【岡田(光)委員】 おはようございます。岡田でございますが、私は去る26日の特別委員会での我が党の坂本委員の総括質問を踏まえまして、数点にわたり質問をさせていただきます。  第1点目といたしましては、総合交通体系の整備でございますが、前の大武委員の方からもありますので、重複しないように省きまして質問させていただきます。第四次総合計画の強調されている一つといたしまして、道路交通ネットワークの形成がございます。これは関越自動車道、首都高速道の接続、上武自動車道と国道17号への貫通、それから北関東縦断道路の建設であります。この道路網が完成をいたしますとトライアングル状ということで広域交通の役割を十分に受け持つこととなりまして、本市におきましては産業、経済、文化を初めとするところの市民にとっても潤いのある住みよいまちとなり、大いに期待されておる施策でございまして、一日も早い完成を市民は願っておるものでございます。特に北関東横断道路の関係でございますが、関係をするまちや直接関係をいたします市民は都市計画決定以来地域で何回となく会議を重ねる中で首を長くして待っているような実情でございます。本市としてこの道路建設が完成することによって激化する都市間競争あるいは水と緑と詩のまちにふさわしい住環境保全などなどの問題がありますけれども、そういうことはひとつ別な角度からとらえるといたしまして今日促進協議会というのができた模様でございまして、何といっても本市が主体となってこの北関東縦断道路につきまして関係省庁に働きかけながら、積極的に取り組む必要が私今日的な問題としてあると思います。  私は極めて幼稚的な質問でございますけれども、今市民の関係する地域市民、こういう人たちはその北関東横断道路が通ることによって自分の生活が変わるわけでございますから、真剣にこの辺についてとらえておるわけでございます。生活そのものが変わってくるわけでございます。個人的にもあるいは地域的にも村が二つに分かれるというような事態、あるいは核家族の中で家族が離れ離れに生活をしなけりゃならないんじゃないか、こういう心配などなどにつきまして、いつできるのかと。市の縦覧の関係でもうおそくも二、三年にはできるんじゃないかというようなことで、関係する人は1人残らず全部市に縦覧にまいりました。そういうようなことでございまして、私は先ほども言ったように極めて幼稚的な質問でございますけれども、いつできるのかということを端的にその辺の経過と見通しについてお伺いします。 25 【天野都市計画部長】 北関東横断道路のお尋ねでございますが、幾つかに分けましてご答弁させていただきます。  私どもとしてはこれは前橋市にとってまた北関東3県にとっても大きな路線の計画でありまして、全力を挙げましてこの早期実現に向かって作業を進めてきたわけでございます。おかげをもちまして62年9月には国幹審におきまして予定路線に決定をした。それから、63年4月には優先区間の都市計画決定がなされました。それから本年1月31日に開催をされました国幹審におきまして基本計画区間に決定をされた、これは私ども大変期待をしておったところ、国のこの北関東3県の沿線開発に大きな要素になります北関東自動車道の認識をいただきまして作業を進めていただいたことにありがたいと思っております。それらを受けまして今3県で連絡協議会を持ちまして努力をしておりますが、来年度開催をしていただいてこの予定ルート、いわゆる基本計画に決定した区域を整備計画に上げていただきたい、そういう運動を起こしつつあります。まだ非公式ながら建設省といたしましては6月末までには全ルート、3県の 150キロ全ルートの発表をされる予定になっております。私どもはそれらに今注目をしたり、期待をしたりしているわけでございますが、なぜと申しますと、全線にわたってルートが決まりますと、この3県の力が本格的に結集をされまして、強い大きな力になることを私ども期待しております。  国幹審は通常2年ないし3年開催ということが通例でありましたけれども、先般建設大臣のコメント等を見ますとこれだけ住民要望、地域開発に必要な高速道路については毎年開催をする必要があるんではないか、そういうご答弁も新聞報道されたことを期待いたしまして、平成2年にぜひ開催をしていただいて、もう一段階上のいわゆる整備計画に格上げをしてもらいたい、これさえ決まれば大臣からの施行命令がくだるわけでございますから、早期実現ができるわけでございます。また、伊勢崎以東の群馬県の残り区間約15キロについても早期に基本計画の決定をしていただきたい、そういう運動をやっていくために4月14日前橋市長が会長になりまして、期成同盟会が設立をいたしまして前橋市としても今お尋ねのとおり、前橋市が一番距離がありますから前橋市が中心になりまして、運動を強めていく考え方でございます。  それから、端的にいつできるかとお尋ねでございますが、これは非常に私どもの事業でありません。建設省から施行命令がくだりますと日本道路公団が事業を開始いたしますが、私どもは一つの区切りとしては10年、一つの都市計画事業は10年が一つの大きな区切りになっております。私どもは高崎のいわゆるジャンクションから伊勢崎まで既にルートが決まった15キロにつきましては期待を持っているのは平成2年に整備計画に格上げがされまして、即施行命令がくだったとして、それから測量が開始していろいろ手順を踏んでいきます。そういうことで伊勢崎まではおおむね10年はかかるんではないだろうか。それは各3県がそれぞれルートを決定してありますから、それぞれ各県で頑張りますと 150キロ全線が開通するというのは今ここで何年ということは想定できませんが、それぞれの県が頑張っておりますから、私どもとしては一つの区切りは10年ということを標準に置いております。 26 【岡田(光)委員】 時間がかかるというのは私も承知をしてるんでございますが、地域の関係される方についてはその辺がよくわからないんでございまして、今よくお伺いいたしましたので。これと関連をいたしまして今東国市なんていうのが四つのキーワードなんていうことで出てますが、やはり本市としては北関東という一つの広域圏の中で宇都宮との協調というのがやはり私はかぎだと思います。そういう中で総合交通体系、一つの交通機関として両毛線というのが走っておるわけでございますが、そういう中で特に東京一極集中問題、そういう中での別な見方といたしましてやっぱり北関東は北関東としてやはり相互に協調しながら発展をしていくというのが、総合10カ年計画の中にも触れておりますけれども、そういう中で特に私は軌道交通の整備というのが私は必要になるんじゃないかというふうに思うわけです。  東国市の四つのキーワードという中には将来的には北関東に新幹線をつくるということが提起をされておるわけでございまして、今新幹線をと言ってもちょっとこれは無理じゃないか。したがって、今走っておる両毛線の強化というのが私はどうしても必要ではないかというふうに思います。先ほど大武委員の方からの質問にもお答えがありますように、新前橋-前橋間の複線化というのは当然西に向かってのことでございまして、まだ両毛線の関係につきましては2区間だけしか複線化されておらないわけでございます。つまり駒形-前橋、それから向こうは佐野-大平下というようなそういう区間だけの複線でございます。そういう中で私は何としても宇都宮を見て宇都宮と協調してというそういう中ではどうしても軌道交通である両毛線の強化というのが私は必要じゃないかというふうに思います。  そして私は常々考えておるんでございますが、高崎線、上越線、両毛線、東北線を1周をする大環状線というのを、やはり私は北関東の一番の都市である前橋というのがやはり提唱しながら、関係するJRなりそういうところに提唱しながら、提案をしながらそういう大環状線をつくっていく。そして待たないでやはり乗り降りできると、東京の山手線のようなああいう姿というのを今後つくっていったらどうかというふうに考えておるわけでございまして、軌道交通とのかかわりに関係するそういう問題についてこの総合計画の中でどうお考えになるのかお尋ねをします。 27 【天野都市計画部長】 いわゆる道路ネットワークも大切ですけれども、現在ある軌道の鉄道の整備、これも重要でないかというお尋ねでございますが、まことに私どももそのとおりだと思います。特にお尋ねにありました両毛線の位置づけでございますが、私どもは今両毛線については高速性、大量輸送、安全性、こういうことからいきますと、鉄道が少し粗末にされている時代が続きまして、今自動車が受けに受けておりますが、必ずやはり鉄道が見直される時代は来るものと私ども確信しております。いろいろ今それらについて宇都宮と前橋とのつながりご指摘がございました。私どもも北関東がやっと遅まきながら国の機関においても北関東3県の重要性がかなり認識が高まりつつありまして、今後北関東3県がそれぞれ独自ないろいろ開発計画もありますし、また沿線市町村か連携を保っていろいろやっていきますれば、両毛線沿線のいわゆる活性化ということは実現が進んでいく。そういうことによっていわゆる利用者の増加、それを何といっても期待をしなければいけないと思っております。  そういう中で私どもとしても前橋-新前橋間は複線ができなかったわけでございますが、先ほどもお話したとおりそういう線増はいつでもできる用意はしてございますから、前橋だけの問題じゃなくて栃木に向かってこれからますます重要性を認識しつつ、そういう関連市町との連携を保って両毛線をもっといい線路にするために各都市が努力することは当然なことだと思っております。  新幹線やらいろいろ環状線のお話が出ましたけれども、これは余り大きな話でございまして、ここでそういう考え方を都市計画部長としてお答えするのはどうかと思いますんで、ご意見として十分今後の両毛線をどうすべきかの総合整備計画の中でそれらのご意見を貴重なご意見として承って参考にさせていただきます。 28 【岡田(光)委員】 ひとつ前橋駅の乗降につきましては1日2万 4,000人おるわけでございます。中央前橋駅が1日の乗降が 4,500人おるわけでございまして、そういう中では県都前橋の表玄関でございますので、今お答えにもありましたように道路網ネットワークだけでは活性化は全くあれだし、軌道交通と並行しながらやはり都市の発展というのは私はあるのではないか。ぜひよろしくお願いします。  それでは第2点目の前橋駅周辺の再開発についてお伺いをいたします。前橋駅北口広場の整備につきましては今春完了いたしまして前橋駅高架化事業、県都前橋にふさわしい日本一の福祉駅が完成をいたしまして、ようやく軌道に乗ってきたというところでございます。しかし、残念なことに新幹線並みの駅は完成したもの、周辺整備について物足りないという市民の端的な指摘がございます。駅北側のケヤキ並み木は本当にすばらしい緑を生み出していますが、両側を見ますと、極めて貧弱な商店街であるわけでございまして、活気のなさを感じるのは私だけではないと思います。  そこで基本計画、市街地の再開発 113ページ中ほどに述べられております駅ビル建設の促進でございますけれども、今日まで駅ビル建設についてはいろいろと問題があったようでございます。私が聞いたところによりますと、何か駅ビルはもう断念せざるを得ないんだというようなことも私は伺ったことがあります。  そこでお尋ねいたしますが、今次の10カ年計画の中に問題提起されているということはやはりその辺の今後の見通しについて私わからないんで、その辺についてお伺いをいたします。 29 【天野都市計画部長】 前橋駅周辺につきまして物足りないという、私どもお叱りと受けました。確かに高架事業が終わりまして南口は区画整理、北口は街路事業として駅広場そのものは地方都市の小さな駅のわりにはかなり面積も確保できましたし、市民要望を受け入れまして広く、しかも機能的な駅広はできたと私どもは考えております。ただ、その周辺を見ますと少し寂しい限りでございます。それは今委員さんがご指摘のとおり、私どもとしても都市計画に携わっている一員として何とかならないかという焦りはございます。ただ、確実に少しずつでも周辺がよくなっていることは事実でございます。これは時間がかかる話でございますから、決して公的な施設、いわゆる行政が全力を挙げて周辺の整備をしたことはこれから民間開発を誘導していく一つの大きな起爆剤になる、そういうひとつご理解をいただきたいと思います。  その中で特に駅ビルの建設促進と見通しというお尋ねでございますが、これは行政的には今企画部が中心にJR側との折衝をしておるわけでございますが、確かに駅ビル構想につきましては56年当時駅周辺整備計画の中で県都にふさわしい駅ビルが必要だ、そういうご認識に立って議会もいろいろ働きかけをしていただきましてかなり進んでおったわけでございますが、その後大きな問題は国鉄民営化に伴いまして、現在の駅ビル予定地がJRの土地と清算事業団の土地に区分けがされた、これが一つの大きなネックになったわけでございます。これらについていろいろ従来の国鉄の土地の売り渡しにつきまして国会でも大議論がありまして、地価高騰の原因をつくるということで全国的に凍結をされたんですが、ようやく昨年の暮れから本年にかけまして地方都市の従来の国鉄の土地については地方自治体に売ってもよろしいという凍結解除が出たわけでございます。それらを受けまして前橋市も清算事業団に向かって駅ビル予定地の一部をぜひ随契で前橋市に払い下げをお願いしたい、そういう交渉をずっと続けてきたわけでございますが、それらに思ったより時間がかかってしまったということでございます。  現在駅ビルについて今断念というお話があったんですが、これは市長も公約の中に駅ビル早期実現ということはうたってございますから、断念ということは私ども全然考えておりません。あくまで時間をかけて国鉄JR側の土地の取得をいたしまして一日も早くつくってもらう。それは鉄道側に任せるんじゃなくて、市側もこちらのやはり積極的にそれに参画をして前橋市民の役に立つような駅ビルをつくることはもう重要だと思っております。その中で今申し上げたとおり用地処理がまだ終わっておらないことと、いわゆる大型なビルになりますと、当然その中身の議論が出てまいりまして、テナントの問題もこれから出てくるかと思います。それから、それらがクリアできたとしても経営形態をどうしていくか、そういう大きな問題の詰めがまだ残っておりますので、時間は多少かかりますけれども、私どもとしては駅ビルは県都にふさわしい駅ビルを早期につくってもらうような努力は今後も引き続いてやっていくつもりでございます。 30 【岡田(光)委員】 次に、 113ページ後段にあります幾つかの地区で都市再開発事業に取り組む気運が高まっていますというのがあるんですが、これはお答えを端的にしていただければいいんですが、ケヤキ並み木の関係についてはこの幾つかに入ってますか。 31 【桑原建築部長】 ケヤキ並み木のところは一応研究会、勉強会、これは3度ぐらいやってございます。 32 【岡田(光)委員】 わかりました。今次の総合計画上駅周辺及びケヤキ並み木通りの関係の開発については私も寂しいという表現したんですが、都市景観上やはり私はこの建物だけじゃなくてやはりケヤキとマッチをいたしました景観上の整備、保全、その辺が私はあると思うんです。その辺の総合計画上の考え方としてどうとらえているのか、その辺は簡単でございますから。 33 【桑原建築部長】 景観形成に当たってのポイントの問題でございますが、何項目か私も考えてございます。一つは前橋駅通り線幅員が36メーター、長さ 500メーター、ケヤキの数にして約90本ぐらいございますが、そこの中でやはり自然にあったまちの沿道スタイル、これをどうしてもつくらなきゃならないということで、先ほども3回ぐらい勉強会を重ねたということはやはり駅通り線の東側でございます。特にこの東通りが人も歩行も少ないですし、また建物の壁面線であるとかスカイラインとか大変整っておりません。そういうことの中でやはりこれが本当に県都前橋の北口の玄関口かというような形になるわけでございますので、そういう点を特に意を用いまして沿道建物の建てかえの促進、これはたまたま本町の二丁目16番、通称 216街区と言ってますが、そこの東急インから東の方でございますが、あそこのところの再開発が現在協議会が既に設立をされまして13の地権者、ご自分の資産の向上とあるいはその地区の向上、あるいはそのまちに対するいろいろな貢献、広い意味の貢献でございますが、そういう広域性も兼ねましていろいろなスタンスで現在再開発を進めてございます。  そういう再開発を進める中でこの東側の特に沿道が活力を増してくるような形のものを見出したいということで、その中間もやはり何か再開発をひとつやってみたらいかがということで、現在も勉強を重ねておるところでございます。  また、建物自体も非常に合理的な高度利用がされてないというようなことでございますので、やはり壁面線とかスカイラインをきちんとそろえた形の高度利用を図っていくというようなことでございます。幸いにいたしまして、公園緑地部でも都市景観というものを十分ここに認識をされまして、いろいろブロンズの像を配置してもらったり、あるいはベンチと安らぎの空間をつくってもらったり、所々にこのよさは見出してきておりますけれども、何か民間の土地が活用されないというような恨みがございます。そして一定のルールのもとにやはりすばらしさを持つたたずまいをここに形成をしてみたいというふうに思っております。  当然駐車場等の問題等もございますので、これは官民あわせてやはりきちんとしたものをセットしなければならないだろうというふうに思っております。  それから、駅前の広場、物すごく立派なものができたわけでございますが、その駅ビルができる一つの想定の中でやはり歩行者の歩く空間というものを危険のないような形で東側ないしは西側の方につないでいく、そういう必要性があるだろう。そしてそれをまちの中心核であります中心商業地の方に誘導していくというような問題も一つ惹起しなければならないだろうということで、都市景観形成のモデルの一つの景観軸といたしましてこれらを取り入れている次第でございます。 34 【岡田(光)委員】 よくわかりました。  時間がございませんから、次は水道関係の質問に移りたいと思います。昭和4年以来60年を迎えたわけでございますが、給水人口28万、本市としては自然条件に恵まれておりまして、夏の雷の雨、冬期のからっ風など気象変化に富み、利根川水系の水利を活用して古くから米や麦や養蚕や基幹作物として営まれてきたわけでございますが、今水問題の関係につきましては第三次にわたります昭和33年からの総合計画、この三次にわたる中から特に産業構造の変化というものから潮流が全く新たな時代に大きく変わってきたわけでございます。この古い歴史をもつ水道の関係が利根川水系ということで恵まれておるんでございますが、今水需要の増大あるいは地下水位の低下というような要因がございまして、今年度の今計画の中での水需要については平成8年に県央第二水道より受水しなくちゃならないということが提起をされておるわけでございますが、私は人口増を含めて30万 8,000というそういう中で、今日でも県央第一水道に27%もゆだねなくちゃならないという中で、今後水需要が人口増とともに増大するとともに工業化、まちの活性化などいろんな要因の中から県央第二水道が平成8年までいくのかどうか、これ端的に言って私は心配でございます。  きょうのラジオでちょっと聞いたんですが、緑の鉄ということが世界的に問題になっておるわけです。この緑の鉄というのは酸性雨というのが今ヨーロッパの中で降りまして、これは気流の関係でございますから、日本もそろそろこれは検査をしなくちゃならないということで今検査がようやく始まったということなんですが、酸性雨が降りますと森林そのものが全部枯れてしまう。あるいは川にいる魚が死んでしまうという状態が実はヨーロッパでは起きておるわけでございます。  魚が死ぬのにどう対応するかということで、実は酸性の中和として石灰をまいて中和をしながら魚を生かすというようなことも考えておるということを実は伺いました。建物についても酸性化が激しくなりますと、ビルだとかそういうものがぼろぼろになって崩れてしまうということが大きな問題としてあるわけでございます。これはヨーロッパだけじゃなくて、これが日本にも気流でございますから来るということになれば、これは水の関係についてもかなりのこれは雨でございますから、そういう中では厳しい問題が出てくるんじゃないかと思いますが、とにかく水については一日たりとも飲まないではいられない、全く私どもが生きるための物質でございまして、そういう点でお伺いするのは県央第二水道の受水を平成8年までもっていけるのかどうかということをひとつ第1番にお伺いします。 35 【酒井水道局長】 現在では水源といたしまして地下水と県央第一水道を使っているわけでございますが、現在の計画の中では平成7年度まで県央第一水道と地下水で対応ができるという見通しで今計画をしているわけでございます。平成8年ごろからちょっと現状の水量では不足を生じてくるんではなかろうかというようなことから、平成8年以降県央第二水道から取水をしたい、そういうふうな考え方でいるわけでございまして、かなりの水の供給を必要とする施設等があらわれた場合にはまたこれ別としまして、現状の段階では最近ではちょっと水の需要もちょっと伸びがございませんので、その辺のところを勘案しながら考えていきますと、現状の計画の中で対応ができるのではなかろうかというふうな今考え方をしているわけでございます。ですから、平成8年以降県央第二に乗ればある程度水源の対応ができるだろうという考え方をしているわけでございます。以上です。 36 【岡田(光)委員】 緊急な事態に備えてその辺の対応をひとつ考えておいていただきたいと思います。  あと3点ばかし細かい点についてちょっとお伺いします。出水不良の関係でございますが、出水不良地区の解消、安定給水体制の確立というふうにあるんですが、水道管が細くて出水不良地区というのが全般的に見渡してあって、不満の声が実は私は歩いてて聞かれるんでございます。これはやはり地下水位の低下、それによって地下水が使えなくなったという点が一つの原因としてあります。これはいろんな要因があるんです。例えば桃木川の河川工事でうんと掘ってやった、あるいは砂利かなくなりまして今畑を掘って砂利を下からとってまた埋めるというような、そういうようなことでかなり下まで掘ってとっているということがひとつの原因らしいんでございますが、地下水は今まで使ってて大半を賄っていて、出水については本当に一口だけあればお勝手にあれば何とかなるというような昔の時代とちょっと今変化をしてまして、そういう中で特に出水不良地区というのは水道を布設したときに一口だけあればいいんだというようなことで入れたそういう地区がたくさんあると思うんで、そういう中で今そういう出水不良というのがいろんな住宅建築の関係あるいは文化的な生活のトイレ問題、水洗化、そういうような中で出てきておるわけでございまして、いろいろな深刻化する問題に実はなってきてます。そういう中でその辺の出水不良地区の把握、そういう問題についてひとつお伺いをいたします。 37 【酒井水道局長】 全市域的に私どもの方は水圧の状況、そういうものも一応ある程度把握をしながら、できるだけ不良のないところに努めておるわけでございますけれども、現状の中では確かにお尋ねのような当初水道を布設した段階では地下水が使えますので、飲み水は1カ所でいいやというような状況のところがございまして、最近では地下水の枯渇から生じてきます、どうしても蛇口数の増加といいましょうか、それとまた浄化槽の普及によりまして水洗化の普及というようなこともあるわけでございますが、そういう中でどうしても当初入れたパイプでは水の出が非常に悪くなってきて困ると。なおさらに日曜日の天気のいい日なんかの場合にはなおさら出ないというような場所があるわけでございます。  そういう中で現在では地元の要望等、また私どもの水圧の調査の中で出水の不良の地区につきましてはできる限り管網の整備等を含めながら管の布設替、そういうものも含めながら、それとまだ幹線管網の布設替等のことを考えながら一応解消に努めているわけてございますんで、これからもさらにそういう箇所は出てくる場所もあるわけでございますんで、その辺に向けて管網のネットワーク等の考え方をしながら解消に努めていきたい、そういうふうに考えてます。
    38 【岡田(光)委員】 そういう地域の把握がお答えの中でしてあると、その対応については配管の布設替等を考えていくということでわかりました。よろしくお願いします。  次に、公園緑地の整備についてお伺いをいたします。端的に申し上げます。本市では昭和60年度末の都市公園が 182カ所で205.48ヘクタール、1人平均7.32平方メートル、こういうふうになっておるわけでございます。これは全国5平方メートルですから大きく上回っているわけでございます。緑のマスタープランに基づきますと、長期計画として1人20平方メートルを確保したいというふうにあるんでございますが、平成9年までの関係について目標をどこに置くのか、その辺をお伺いします。 39 【大嶋公園緑地部長】 緑のマスタープランにつきましては超長期的な目標でございまして、20平方メートルということでかなりの開きがございます。したがいまして、現在の考え方、国の方針といたしましても当面10平方メートルを西暦2000年の目標と設定しておりますので、その目標にできるだけ近づけたいと考えておるわけでございます。以上です。 40 【岡田(光)委員】 わかりました。できるだけ目標に近めていくわけですから、当然1人7.32平方メートルを20平方メートルに近づけていくわけですから、この10カ年計画の中で大規模な都市公園などあるいは既存の公園の拡張、その辺の計画ございますか、あったら教えてください。 41 【大嶋公園緑地部長】 大規模公園等につきましては基本計画の中にもございます前橋公園だとかあるいは敷島公園、大室公園、嶺公園等々を全体的に現在都市計画決定をさせていただいております 152カ所がこれらが整備されますと、1人当たり11平方メートルばかりになるわけでございまして、住区基幹公園等とあわせながら現在の都市計画で決定されている公園等を中心にして整備をしてまいりたい、かように考えておるわけでございます。 42 【岡田(光)委員】 はい、わかりました。前橋公園そういう今後の公園構想については整備構想に基づいてその辺の関係があるんじゃないかと思うんですが、私は要望なんでございますが、この前橋公園整備構想という広大な公園の中で、やはり私は県庁、市役所の建物というのが景観上からも非常に私は重要じゃないかというふうに思います。中央では遷都論なんていうことで東京をどっかに移そうというようなこともありますけれども、県としてもいろんな遷都の関係があるようでございますが、私はやはり前橋市本市の発展においても公園構想という、そういう中で景観の面からもやはり県庁、市役所、歴史的なこういう建物についてはどうしてもここの場所に存置をしていただきたいということを私は最後にお願いを申し上げまして、この公園の問題について終わります。  続きまして、市営住宅の供給の関係でございますが、市営住宅につきましては建水で城東町を見させていただいたわけでございますが、今日生活水準の向上、価値観の多様化などからより良質な住まいが求められております。そこで先日視察をいたしました城東町の関係については本当に立派な住宅ができました。入居者の関係で募集したところが7倍の競争率があったということを実は伺っております。こういう中で7倍というのは本当にこれは大きな数字じゃないかと思います。人気が絶頂にあるわけでございまして、多くの市営住宅の中でもこんなことは珍しいんじゃないかというふうに思います。今後のこういう高級の市営住宅の建設、この辺の計画についてお伺いいたします。 43 【桑原建築部長】 市営住宅のあり方、市街地へのあり方ということでございますが、これは勤労階層いろいろ目的はございましょうけれども、大体の方々が特に利便性の高い都市生活を享受したいというのがこれは通例でございます。したがいまして、今ご案内のような城東町のような倍率になるというようなことでございますが、いずれにいたしましても公共公益施設がかなりポテンシャルとしては高いものが市街地にはあるわけでございますから、そういうものを遊休化させないような形でぜひとも今後は市街地の中につくってみたいというふうに思っております。  と申しますのは建てかえとやはり新規団地ということに分かれるわけでございますが、建てかえは第1期のやつが一応終息を見ました。これからは広瀬ということになるわけでございますが、新規のものにつきましては都市中心部におきますところの遊休化した土地あるいはまだまだ高度的な利用がされないところまた未利用地、こういうものをうまくとらえましてそこに住宅をセットして過疎、高齢化の同時進行が行われてますような都市の手当て、そしてまたお住みになる方々の利便性あるいは都市というものはそこにお住みになる方は働き学び憩うというような目的も十分あるわけでございますから、そういう日常生活に十分対応できるような住宅のセットが最も好ましいし、都市の中心部が何か過疎、空洞化ということになりますと、都市そのものの魅力もなくなってきますし、活力ももちろん落ちてくるわけでございます。そういう意味でやはりこの市街地の中に適正な配置をしていくべく、いろいろこれからは土地の手当てからやはり計画的にやっていかなきゃならないだろう。  それもやはり都市計画との整合性というものも十分図っていかなければなりませんし、また高度利用できるところについては周辺の十分住環境との保全も図りながら、高度にこれを利用していくような形で推進をしてみたいというふうに考えるわけでございます。特に若い人のお話を聞きますと、子育てのさ中の中でやはりご自分の親兄弟、親戚縁者、こういうものがまちの中にいると。そこの中でやはりいろいろ協力し合って人生を享受していきたいというようなことが非常に強い志向を持って我々の調査から出ておるもんですから、そういう点にやはりこたえるべくこれからも真剣な努力をしてまいりたいというふうに考える次第でございます。 44 【岡田(光)委員】 時間がもう間もなくきますので、最後に都市計画と土地対策の関係なんでございますが、先ほどもこれ出ていますから1点だけお伺いをいたします。  宅地面積が16%ふえ、農用地面積が10%減になるだろうという10カ年の見通しがあるわけでございますが、そういう中で今この地区で調整区域の中で市街化区域に編入をというような陳情というのが私の住んでいるところでも多々あるわけでございまして、その中で特に地区計画というのが先ほど答弁の中にございましたが、私の回りでも2万平米以上の農地を利用しながら何らかのというようなことで、地区計画をしておるわけでございますが、正式な陳情というので上がってない部分も私はあると思いますけれども、陳情書がどのぐらい上がっているか掌握してますか、その辺を1点だけお伺いします。 45 【天野都市計画部長】 必ずしも市街化編入だけのことじゃなくて、都市計画全般も含めてこの関連は調べますと5件程度出ておりまして、これからまた市街化見直しのという作業に入っているということはやはり住民にもかなりわかってきておりますんで、これから今年度はふえるんではないだろうか、そういう見通しを立てております。 46 【岡田(光)委員】 わかりました。  6点について質問をさせていただきました。何といっても市民の価値観というのが最近は非常に変化をしております。つまり物の豊かさから心の豊かさ、こういう求めが傾向として強まってきております。生活環境に対しても市民のニーズも単に便利な生活環境ということにとどまらず、つまり安らぎや潤いのある快適な生活環境というのを市民のニーズとして私は負託をされていると思います。今回のこの総合10カ年計画安らぎ、潤いのあるそういうこの提起がされておるわけでございますから、今後きょうは分科会でございますが、最終段階まで練りに練ってひとつよりよい前橋の今後の10カ年の計画をつくっていきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。 47          ◎ 休       憩 【中村分科会長】 暫時休憩をいたします。                             (午前11時58分) 48          ◎ 再       開                                 (午後1時) 【中村分科会長】 それでは休憩前に引き続きまして会議を開きます。  質疑を続行します。 49 【中道委員】 住宅問題について質問いたします。建築部長にお尋ねします。  市営住宅は今大変市民に求められています。市民の要望にこたえるために大幅にふやす必要があると思いますが、この10年間の計画で新規にどれほど建てていく予定ですか、具体的にお答えください。 50 【桑原建築部長】 公営住宅の使命というのは公営住宅法に基づきますところの目的に規正がされてございまして、低所得者階層のうち住宅に困難を来している人たちのための手当てを国並びに地方公共団体でやっていくということでございます。私どもはそういう勤労者を主としたいわゆる低所得者階層の方々の手当てについては十分ふだんから意を用いまして広く関東においても前橋ではかなりの量的な充足を見ておる次第でございます。これほど一生懸命やっている都市はないだろうと思いますが、今後の10年間につきましても具体的には実施計画の中で戸数の配置を見るわけでございますが、今までの10年間におきましても 2,121戸ということで、かなり大幅な量的な充足を見ているわけでございます。今後ともそういう市民ニーズにあわせた形でいろいろな多目的な形で対応してみたいというふうに考えております。 51 【中道委員】 それでは新規のお話今したんですが、建て替えはどのぐらい考えておりますか。 52 【桑原建築部長】 今申し上げましたのは過去10カ年の 2,121戸ということでございますが、これにつきましては建て替えに重点を置いてまいってきたわけでございますが、新規並びに建て替えと両々相まって今後とも進めたいというふうに思っております。その建て替えを何戸やって新規を何戸やってということでございますが、これにつきましては今後のやはり国の動向というものを十分見詰めて、そして国にもやはりいろいろ一般会計でするもの、あるいはそれを債務で負担しているもの、いろいろ2カ年にわたってやるものあるわけでございますので、市民の要求する戸数、それを現在の市民の増加人員、増加世帯数、そういうものとやっぱりラップして考えなけりゃならないわけでございますので、建て替え並びに新規の分類は現在のところしてございません。 53 【中道委員】 それでは今までにおきましても市民の要望が大変多いというふうに感じているわけですが、具体的にこの市民の要望いかがでしょうか。 54 【桑原建築部長】 具体的な要望と申しますと、先ほど午前中の委員さんからもいろいろご質問がございましたしご答弁申し上げたわけでございますが、なるべく都市生活の利便性と申しますか、そういうものを享受したいという形の中で市街地の中に立地を求める。また建て替え等の今までの既往の公共公益施設のかなり整備された、そういうところの立地特性がかなり評価を受けているというようなことでございます。  また、市民の中には公営住宅だけのいわゆる所得階層で救済ができない中間階層も実はあるわけでございまして、これも実は今度の計画の中で地域特別賃貸住宅というような公営住宅より一歩所得階層の高い、国民収入部位が5部位にあるとすれば大体下から40%ぐらいまでが吸収できるかなというふうに現在思っておりますが、そういうものであるとか、あるいは公営住宅というのは大体下から3分の1ぐらいの階層が吸収できるわけでございます。そういうやはり市民のニーズにあわせた多角的なやはりこれから対応しなければいかんだろうと。また市民の要求もそういうところに焦点があってきてるというふうに理解をいたしております。 55 【中道委員】 この10年間で 2,121戸つくられてきて、市民の要望が現在でも大変という例えば数字で挙げてほしいんですが、入居希望者今どのぐらいになっていらっしゃいますか。 56 【桑原建築部長】 団地によりましてあるいは募集計画の実態によりまして2.数倍から場合によりますと午前中にも話ございましたように7倍をはるかに超えるような、場合によりますと10倍を超えるような、そういう特別利便性の高いところあるいはそこへ住みたいんだけれども、なかなか応募倍数が高くなるというようなことがございまして、一概に何倍というようなことは申し上げられませんけれども、全体の数字からいきますと私どもはこう考えております。建設新たにしていかなければならない戸数、それからもう一つはストック、今 4,816戸ございますけれども、そういうものをうまくローテーションをして使っていく。中には新規の建物、そのものは家賃が非常にやはり高くなりますから、我々はそういうものをうんと圧縮することを努力しておりますけれども、年々歳々やはり上がらざるを得ない。したがって、ストックのものをうまく活用してほしいというような市民のニーズがあるわけでございまして、それらを両々相まってひとつ考えていきたいというふうに考えております。 57 【中道委員】 この1年間の住宅の希望者は既設住宅の応募者で 245人、陳情申請では 230件というふうに伺っております。このうちどのくらいが入居されていらっしゃるかお答えください。 58 【桑原建築部長】 応募がありましてもやはり適格を欠く方もありますし、それからご自分が求めている立地志向に合わなくて辞退される方もありますし、いろいろございますけれども、約半数近い方がやはり次の応募時期を待つというようなことになろうかと思います。 59 【中道委員】 そうしますと、今後10年間の傾向を見ますと、やはり今までより一層住宅を求める市民が多いというふうに思われますがいかがでしょうか。 60 【桑原建築部長】 私は全体のやはり人口の増加、それらをやはりきちんと整理していかなけりゃならないだろう。過去ちょうど10年の結果を見ますと、昭和53年から62年でございますが、これの人口の増加を大体どのぐらい見たかということになりますと32万 3,000という数字でございます。実質62年の12月現在で28万 1,000人ということで到達度が86.9%、こういうことでございますから、かなり人口的に伸びが鈍化している、こういうことが言えます。特に社会増、自然増あるわけでございますが、前橋の場合は顕著に自然増に傾いている。社会増というものは比較的少ないという形の中でそれらを統計的に見ますと、やはり今回のフレームがつくられているわけでございますが、平成9年までのフレームについてあわせていきますと、それほどの私は前に計画をいたしました公営住宅の戸数よりも少し減速していいんじゃないか、こんなふうに思います。と申しますのはストックが 5,000戸なんなんとしておりますから、そういうものの今募集を年2回やっておりますから、うまくローテーション組めばうまく対応ができるんじゃないだろうかというふうに思っております。  それから、公営住宅そのものが平成2年で一応第5期住宅建設5カ年計画は終了いたします。平成3年からまた新しい息吹でなるわけでございますが、国の方でも公営住宅のあり方というものについてかなり違った場面でシフトしてくるんじゃないだろうかというふうに思っております。と申しますのは、48年の総理府住宅統計調査でございますが、それでいきましても既に10%を超える住宅の戸数と世帯数の乖離が出てきております、10%ばかり。そういう要するに増加しておりますので量的な充足がされているというふうに思いまして、国でも今までの53年度から62年度の計画戸数を見ますと 60.17%ということで39%以上ダウンしてるということでございますので、量的な充足の確保は図りつつもその質的な向上とかあるいは住環境の問題とかあるいは特定目的住宅とか、そういう点に力点を置く必要があるというふうに私は思っておりますし、それから今年度から計画に入らせていただきました地域特別賃貸住宅のような公営住宅の一つ上の階層、これらをやはり手当てをしていく必要があるのではないか、こんなふうに思います。  また、住環境整備の中では特に住宅地区改良事業、これに基づくやはり手当てをやっていくというようなことで、あらゆるメニューを入れてそして住宅施策の対応に供したい、こんなふうに考えております。 61 【中道委員】 質についてはまた後ほどお伺いします。  この10年間よりも人口の伸びが少ない、そういったことで少なくていいだろうという見解ですが、これでは市民の要望にこたえられないというふうに思うわけです。先日も総務庁から住宅統計調査が発表されまして、それによれば地価高騰のため持ち家志向にかげりが出てきている、こういったことも現実にありますし、また労働者が今非常に低賃金、なかなか賃金のアップがされない、こういう状態。それから、現在住宅に住んでいる方がローテーションが悪い、つまりなかなか持ち家ができない。今地価高騰のあおりも受けて持ち家志向にならない。それから、老齢化が進む、こういったことを踏まえると、やはりもっと市民が望む住宅が必要ではないかというふうに考えるわけですがいかがでしょうか。 62 【桑原建築部長】 今持ち家という話がございましたけれども、究極的には戸建ての自分の持ち家を持ってそこにお住みになりたいと、こういう願望がかなりございます。現在入居している入居者のこれはいわゆる名義人でございますが、これらの 4,816戸をトータルして平均年齢調べますと42.5歳というような形になりまして、入ってから大体 7.8年ぐらいで退去される。もちろん公営住宅賃貸でございますから、それをセットしてずっと10年も20年もお住みになるというものじゃなくて、むしろ回転率を上げてそして究極的には地域特別賃貸住宅の方へお移りいただいたり、あるいは自分の自力、努力で対応ができますならば分譲住宅等の手当てをご自分でなさる、そういうご自分の志向に合わせていくというような形になるだろうというふうに思っております。私どもは人口の増加率の、じゃあどの辺をセッティングしなけりゃならないかと、これは意見の大変分かれるところでございます。現在国の 390万戸、公営住宅ございますけれども、これらを大体見ますと借家率の中の公営住宅の占める割合が14.1%というふうに私記憶してるんですが、全体の戸数の中で公営はどのくらいスタンスを持ったらいいか。全国レベルじゃ5%でございます。しかし、前橋市は5%どころではない、かなり高い指数でこれは上げておりますし、第四次の総合計画の中でも7%ぐらいのいわゆる増加率、これに焦点をあわせていっておりますし、企画の方で出しました人口フレームとあわせて戸数をセットするということでございますから、まあまあ中道委員がご心配になるような形はまずまずないだろうというふうに考えております。  それはストックのない都市なら別でございます。前橋は今まで営々と住宅のストックにつきましては市、議会、市民、これ本当に三位一体になってやってきたわけでございます。国でも高い評価をいただいておりますので、そういう点で私は今までの実績がこういう土地が高くなり家の入手が困難になってくるときには、ストックが随分生きてきたなということで、今までの10年間を振り返りましても自分で評価してはおかしい、評価はできませんけれども、自分が前のことを考察してみると本当によくやれたなと、これも議会のおかげかなというふうに心から感謝を申し上げている次第でございます。 63 【中道委員】 他市と比べて住宅たくさん供給してきたということはお伺いしているわけですけれども、国の基準などもありますが、国の基準も考えてみますと、国民の要望になかなか沿ってないのではないかというふうに考えているわけです。そして現にこの前橋の市民の入居申し込みとあわせての実際に入居される率が半分からそれ割るということを考えてみるとやはり国の基準もありますでしょうが、市民の要望にこたえるのが一つの行政ではないかというふうに思うので、そういったことも考えているわけですが。  それに簡単に比較にはなりませんけれども、やはり欧米などと比べてみると住宅に対する考えが大分我が国は貧弱だというふうに思うわけですが、例えば人口に対する住宅の戸数やまた1戸当たりの面積、床面積の狭さ、それから1世帯当たりの部屋の数もも少ない、こういったことでは福祉社会や国際社会にふさわしい潤いのまちづくりをしようとしている、考えているこの前橋において市民のニーズにほど遠い低い住宅水準ではないかというふうに思うわけですが、これで満足だというふうに思うわけでしょうか、いかがですか。 64 【桑原建築部長】 国民があるいは市民が望むところすべて過不足なく充当ができるというようなことの初めご趣旨でございますけれども、やはり公営住宅のスタンスをどこへ持つかということはこれは住宅政策の根幹にかかわることでございまして、国でも国民収入部位の中におおむね下から3分の1というふうに低所得者階層の概念を持っていっているわけです。じゃ全部の人が申し込んだらすべて入れるということになりますと、これは国でも補助しきれないと思います。ですから、これには低所得者階層の中では公営住宅にまず入る、それから収入の高い人は公社住宅に入りあるいは公団住宅に入ってくると、賃貸の場合。それから、もっと所得が高くなってしまった場合につきましては、これは民間の高級マンションに入ってくると、こういう形のいわゆるスタイルになるんかと思いますが、いずれにいたしましても法律の立法の精神が国と地方公共団体が協力して、そしておのおのの負担区分の中で頑張ろうと、こういうわけでございますから、収入部位そのものを市の方であるいは地方公共団体が1人単独にこれをいじるわけにもまいらない。これは先般議会の方のお力もいただきまして、たしか61年でございますが、所得収入基準を上げていただきまして、かなり低所得者階層の低所得に対する概念というものが変わってきたというふうに思っておりまして、それなりによかったかなというふうに思っておりますが、ご案内のようにやはりいろいろ条件制約がございますので、なかなか難しいというふうにお気持はよくわかりますし、私どもできればそういう方がすべて入れるようなものをつくりたいというふうには思いますけれども、なかなか思うに任せないところもあるわけでございます。  それから、国の住宅政策に対する施策を私がここで論じるほど私も勉強はしておりませんけれども、確かにウサギ小屋という表現がECの秘密文書の中にあったということでございますから、かなり住生活については衣食は足りても住まいまではいかないということが本当は実態だろうと思います。しかしながら、最近は第3期住宅建設あたりかに第4期、5期と、量より質とあるいは量と質というような形で推移してきているのは事実でございますし、かなり公営住宅の質も従来からみれば全く見誤るほど質の向上が図られてきたと。先般も建水委員さんに住宅団地を見ていただきまして、これが公営住宅かと、昔日のものと比べると大変違うなというご評価もいただきまして、それなりに私は勤労階層が自分の疲れをいやし、あすの生産性を上げるための安らぎの世界が随分バラ色になってきたなというふうには理解をいたしておるところでございます。  それから、住宅の内容水準についてこれでいいのかということでございますが、私は大変経済の原則と家賃の負担能力の問題とあるいは室の広さの問題と絡んでみますと大変難しい問題だな、やはり広さを求めるのは今の国民的要求からいきまして当然のことでございます。夫婦2人で入居いたしましても3DKでもまだ狭いという方がございます。4DK、4LDKが欲しいというようなことで、自分の生活以上に持ち物をたくさん持っております。そういうことで1部屋は全く納戸に使いたいぐらいのそういう物充足の時代でございますから、大変居住環境そのものの広さというものはかなり要求はされているとは思いますけれども、やはり片や先ほどおっしゃいましたような量的な充足も図っていかなきゃならないということでございますので、まあまあ現在の水準を私は了とはしておりませんけれども、その家賃の返りとあわせ、あるいは所得収入基準ともやはり絡み合わせて自分の負担領域をはるかに超えるような形ではこれはセットしても何もならないわけでございますので、その辺の三者うまくかみ合わせながら私は水準の向上に向けて、これは社会資本のストックにつながるわけでございますから、十分対応してまいりたいというふうに思っております。 65 【中道委員】 十分対応していきたいというご答弁いただいたわけですが、過去の10年と比べて先ほども言いましたが暮らしにくくなるし、先ほども申しましたようにもっと市民の要望がふえてくるというふうに確実に思うわけです。ですから、この10年を踏まえましてほかから比べると大分評価されているわけですけれども、さらに検討していってほしいというふうに思うわけです。  続きまして住宅の今質の問題が出されているわけですけれども、この住宅の質を高めるお話が少しされたわけですけれども、具体的にもう少しこの10年間で質を高める内容をお聞かせください。 66 【桑原建築部長】 一つは住宅の定量的な面積の上積みということにつながるのかと思います。それが住宅の戸としてのやはり余裕といいますか、ゆとりということになろうかと思いますが、それだけではやはり問題は解決いたしませんで、住環境の整備ということをかなり強く訴えていかないといけないだろうというふうに思います。やはりそこで安らぎ、憩い、ゆとりを持つということになりますと、外部空間から得るご自分の豊かさというものをやはり追跡していかなければならないわけでございますから、住環境整備にもかなり力を入れてまいりたいというふうに思っております。  新規の建物でいきますと、その2面性ということになりましょうけれども、やはり既存のストックについてのこれからは改善ということについてもかなり力を入れていかなけりゃならない。全部建て替えして新しいもんにしてしまうことも一つの方策かもしれませけれども、やはり老人とかあるいは単身者とかそういう方々はそれほどの広さは求めないわけでございまして、むしろ快適な居住空間だけが担保されていればよろしいというようなことでございますから、そういう点につきましてはやはり改善業務をやっぱりやっていくというようなことが大事であろうというふうに思うわけでございます。  公営住宅については国の一定の手かせ足かせももちろんついてくるわけでございますが、私の方といたしましてはお住みになる方はみんな市民でございますから、そういう市民の憲法25条で保障されたような形にやっぱり向けて十分頑張ってみたいというふうに考えるわけでございます。 67 【中道委員】 先ほどお聞きした中で建て替えの戸数まだはっきりされてないようですけれども、具体的に先ほどどなたかの答弁で広瀬団地というお話が出てましたけれども、場所的には広瀬団地ということで予定をしているようですけれども、広瀬団地も広いので老朽化住宅が目立ちますが、この点でどの辺を考えているわけですか。 68 【桑原建築部長】 かって広瀬団地が陸の孤島と言われました40年代の初頭、それから大分時間がたってきたわけでございますが、現在では見られるような本当に 1,274戸、市営住宅だけでもある団地でございます。そこで市民の方々健康な生活を営んでいるわけでございますが、特に古い年度から見直しをぜひやってみたいというふうに思いますし、またあそこの16メーター道路ございますが、あそこの沿線のやはり高度利用をしなければならない、そういう高幅員街路に面しておりますところの簡易耐火あるいは簡耐2階建て、こういうものをやはり計画的にやっていく必要があるだろうというふうに思っているわけでございます。したがって、遅くなりますのは三丁目のほうはこれは48年近所につくられたということでございますから、かなり土地を有効に活用しながら高度利用しておりますので、一丁目のほうから二丁目にかけましてのやはり古い住宅につきまして計画的にやはりこれをセットする必要があるだろうというふうに考えております。 69 【中道委員】 箇所づけについて私が広瀬に住んでいるから広瀬というようにとらわれているかもしれませんが、10年間の計画で建て替えが広瀬ということを伺いましたので、こういったふうに質問しているわけです。それから、建て替えにおいては平家住宅、老朽化住宅は随分単身者やそれから障害者の方もいらっしゃるかとも思いますので、建て替えた場合にはこういったニーズに合う住宅も予測されるわけでしょうか。 70 【桑原建築部長】 これは各界各層のあるいはいろんなお勤めの方が住んでいらっしゃいますし、あるいはご自分を取り巻く個人の環境というものはそれぞれでございます。したがいまして、またそこにお住みになる方もそれぞれであろうというふうに思いますので、そういうニーズに対応した形を具現化するために、いろいろなやはりメニューを入れていく必要があるだろうというふうに思います。  従来の建て替え46年から実は計画に入り、国領第一団地を皮切りにやってきたわけでございますが、その中では量的な充足第一義というふうにやってまいりましたし、またその中間ではこの10カ年では、今までやってきた10カ年の中では量と質と両方にらんできたと、両にらみしてきたというようなことでございます。今後はやはりもう一つ変わったスタイルで進まなきゃならないだろうというふうに考えております。 71 【中道委員】 いずれにしても現在住んでいる住民の意見を十分聞いて、その要望を必ず取り入れていただけるように努力してほしい。そして量的に考えればこれが高層化ということになっていくと思うんですが、そうなると多少の空間ができる、この少ない空間を最大限利用するためにまた現在でも団地に欠けているものはたくさんあるわけです。そういったものも積極的に取り入れていく方法を考えておられますでしょうか。 72 【桑原建築部長】 低層から高層へというお話がございましたけれども、これはやはりこれからの趨勢といたしますとご案内のように空地を十分とってそして広々とした空間の中に高層をつくっていく。高層といいますと、じゃあお年寄りは住めないんじゃないかと、こういう議論が一つ出やすいんでございますけれども、それはエレベーターのセッティングをうまくやったり、あるいはランプをうまくとったりいたしまして、なるべく低層階のほうにはお年寄りは住んでいただくという志向になろうかと思いますが、高層即お年寄りには向かないということはあり得ません。       ただ、私が一番高層で心配しておりますのは子育ての若い方、こういう方々、まだ子供が余り大きくならない方々の幼児に及ぼす発達心理がどのぐらい及ぼすんだろうと、設置型の建物とどういうふうに違うだろうと。今住宅課長盛んに筑波の研究室とやり取りをいたしておりまして、こういう点もあわせて研究の中に取り入れまして、そして実施を構想に持っていきたいというふうに思っております。       また、団地の中に不足をしているそういうものを取り入れる用意があるかということでございますが、午前中もご答弁申し上げましたように都市に生活する人すべてでございますが、やはりそこで住み、働き、憩い、学ぶというようなことをやっているわけでございます。今まさに生涯学習の時代でございますし、また福祉の時代でもあるわけでございます。いろいろな場面でこれは実施計画の中で全庁の中でいろいろこれ議論し合い、また議会の委員さん方のいろいろご意見等も拝聴しながら、また住民のニーズも取り入れながらこの決着を見ていきたいというふうに考えます。 73 【中道委員】 今のご答弁をさらに豊かにするために高層でもお年寄りが住めないことはない、そういったお話もありましたが、それを豊かにする意味でお年寄りの憩いの場とかまた医療相談や悩み相談などができるような、こういった場所を考えていられますか。 74 【桑原建築部長】 どれこれというような特定したお話はここではまだ実施計画じゃございませんので申し上げませんけれども、全体のいわゆる骨子、骨組みといたしますと多角的なとらえ方をしてまいりたいというふうに考えております。 75 【中道委員】 個々に質問するようですけれども、考えがあって実行に移すというお話も先ほどありましたのでお聞きしているんですけれども、さらにお年寄りの機能訓練の場所や単身者などがお昼など一緒につくって食べるようなそういった設備、そういうものも必要だというふうに思うんですが、個々に答えないとすればそういったものも必要だというふうに思うんですが、そういったこと一つ一つ考えていきますと、これから計画実施されるわけですけれども、老人デイサービスのついた老人福祉センター、こういったものを思い切って併設していったらどうだろうかというふうに思うわけですが、何よりのお年寄りへのプレゼントになると思うんですがどうでしょうか。 76 【桑原建築部長】 大変温かいその配慮のお話というふうに承っておりますけれども、私は個々の対応は別といたしましても、7.数年そこにお住みになるということになりますと、かなりの時間そこでおくつろぎになるはずでございます。ここに住んでよかったなと、そういうような感懐を1人1人が持てるような、そういうひとつしつらいをやってみたい。それは力不足のところがあって、たまたま議会で叱られるときもありますけれども、やはり一生懸命やるというその考えがそこにあるということだけはご理解いただきたいというふうに思います。 77 【中道委員】 さらにこの住宅の計画の考えの中に入れてほしいんですけれども、先ほど部長の方からも子育て中の若い世帯、子供の成長にどういう影響を与えるかというお話がありましたけれども、既に現在でも団地住民にとってみると大人はちょっとした腰かけというような形で住んできたということがあります。それも地価高騰やいろいろな事情でなかなか思ったように持ち家にならない。そういう中で子供は着実に成長してきているわけです。ですから、今後10年間で考えられる建物においてお年寄りももちろんですけれども、子供らにとってもやはり文化と言えるようなもの、それから子供が成長していくのにどうしても必要なもの、そういったものを求めるわけですが、一つには児童館などを一緒に併設されるような、そういったことも考えているわけですけれども、どうでしょうか。 78 【桑原建築部長】 子供さんはこれは親が本当に気にする以上にいわゆる発達の度合いというのが早いわけでございまして、心身ともに成長の度合いの激しさには我々もびっくりするわけでございます。いずれにいたしましても住みかえというもの、これをやはり私は可能な限りやはり進めていく必要があるだろう。今まで2DKでよかったものが3DKになり、あるいは3DKが3LDKになるということで。また移ることによりまして居は気を移すと申しますから、新しいまた息吹で人生が開ける、こういう場面も実は期待ができるわけでございますので、大いに可能な限り住みかえをやってみたい。  それから、発達の仮定の中でいろいろ子供の教育心理に及ぼす影響をプラスにしていくというようなことから、具体的に児童館というお話がございましたけれども、当然これは建て替えということになりますと、何がしかの人口が増えてくるわけでございまして、集積の度合いというものが今まで以上に大きくなってまいりますし、新しい住民の方々も入ってくるということで、一緒に生活しますと同じ町民になるということでございますので、そういう方々の交流の場と申しますか、こういうものも実態にあわせて検討を加えていかなければいけないだろうという認識には立っております。 79 【中道委員】 子供のことの話に今さらに住民の交流のお話が出ましたけれども、先ほども言いましたように団地住民にとって高齢化がひどくなり、そしてまた地価高騰でもはやマイホームが手の届かないものになりつつあるわけです。どうしても今後は寝るだけに帰ってくる、こういった団地ではなく、1人1人が前橋のキャッチフレーズのようにまちづくりに参加して、そして住民のコミュニケーションをとっていくためにはやはり集会施設やコミュニティ施設が必要だと思うわけですが、今先ほどの答弁の中でそういったものも必要であろうというお話でしたので、これはこのままにさせていただきますが。  引き続いて団地の中で今現在でも一番困難を来している駐車場の問題なんですが、高層化したときの駐車場はどういうふうに考えておられますか。 80 【桑原建築部長】 現在の駐車のセット率が約五十数%だろうと思います。車社会ということの中から一家で2台お持ちだの3台お持ちだのという話も聞いております。しかしながら、車がやはり大量輸送機関にかわってこの地方都市では大いなる足ということもわかっております。そうかといって路上に駐車していいなんていうことはこれは駐車場の確保に関する法律からいってもおかしな話でございますので、これから建て替えを計画をし、高層化をしていく段階の中では可能な限り緑地の中にうまく駐車のセッティングができればということで、研究をしてみたいというふうに思っております。 81 【中道委員】 細かいようですが、10年間の計画でどうしても団地住民にとってはこれからの団地をどうしていくかということで、大事なことなので細かいようですが質問を続けさせていただきます。  駐車場についてなんですけれども、立体的な駐車場がいろいろなところで叫ばれているわけですが、この住宅が立体高層化するのに伴ってそういったことは考えられないでしょうか。 82 【桑原建築部長】 私はやはり応能応益というスタンスから物を考えますと、駐車場ということを立体的にしますとそれを管理する人あるいはその建物が公営住宅入居者のためだけにつくるかということになりますと、なかなかこれは市民的なレベルから見ますとちょっと問題があるんじゃないか。それだけのもちろん賃料を払ってやればそれはいいんでしょうけれども、我々とすれば低所得者階層でございますから、なるべく安い賃金で供与したいという前段がございます。そしてそういう中から私どもは今後は駐車場のセットにつきましては敷地内で全部処理し切れない。高層化してもなおかつ緑も保全しなけりゃならない。あるいは老人のための憩いの広場もつくらなきゃならないだろう。いろんなそういうことを一つ二つ足していきますと、なかなか空間地エリアというものが駐車場にセットできるほどのものはなかろうと、こういうふうに思いますので、周辺の方々の土地を持ってらっしゃる方々、こういう方々の特段のやはり協力の中でこれをセットすることがいいんだろうと。いわんや静穏を要するところの住宅地の中で、余り住宅駐車場をセットするということはどうかなというふうに考えておりますし、排気ガスの問題あるいは騒音の問題、あるいは振動の問題いろいろ考えてみますと、周辺にもしそういううまい立地がとれるならば、今後のこれは広瀬に限らず建て替えの中ではご協力をいただく場面も研究していかなきゃならないというふうに思いまして、これはやはり駐車場というのは一つは都市施設かもしれませんけれども、そういう点を官民あわせて対応していくというような姿勢に立たざるを得ないんじゃないか。  これは1軒のうちで3台持っているから3台対応しなけりゃいけないということになりますと、一般の持ち家の人はどうするんだと。私のことを言ってあれですけれども、民間の駐車場を借りまして数千円のものを払ってやっているわけでございます。そういう自分で応能応益のやはり心構えといいますか、考え方は今後はやはり続けていかなければならないだろうというふうに思います。 83 【中道委員】 もちろん応能応益という考え方もあると思うんですが、やはり潤いのある前橋、安らぎのあるまちづくりということでは、もう一つの考え方とすれば低所得者がもう少し潤いのある生活をしていくということも、こういったことにつながるというふうに私は考えるわけですが。いずれにしても前橋で唯一の大団地であるわけですから、他市にも誇れる活気あるまちとなるように今後皆さんの、特に部長の考え方、手腕に期待して私の質問をこれで終わりにいたしますが。 84 【宮川委員】 何点か質問をいたしたいと思います。  大分質問聞いていますと細かい予算議会か決算かと思うような質問も出て、私もある程度聞こうかなと思った、まるっきりそれ以上のことを聞いた前者がいますから、なるべく時間的にも省いて少なく早く終わるように協力したいと思います。  まず最初土地利用計画と線引きです。この件についてちょっとお伺いをしたいと思いますけど。私もちょうど第一次の総合計画ですか、あれが33年からですから、私38年ちょうど第一次の半ばから私も議員をやらせてもらっているわけですけど、第一次、第二次、特に第一次の場合はちょうど高度成長になりかかってといいますか、大体高度成長で何やってもどんどん、どんどん商売もまたいろんな面においてよかったと、こういう時代であったわけです。  第二次もそれに勢いづいてやって、そのときにちょうどこれでは余りにも乱開発だとかいろいろそういうことである程度は規制をしなくちゃならないと、それが考えがとにかくあって、用途地域の指定と、こういうようなことじゃないかと思うんですけど。しかしこの後だんだん、だんだん石油第1次ショック、また2次ショックということで今度逆にそれから持ち家志向、そういったことでどんどん、どんどんよくなって、また最近では土地がどうしようもなく上がっちゃって、その前に大体前橋市、どこの都市もそうですけれども、ある程度ドーナツ現象ということで、大体こういうふうに伸びたけど、それがもう伸び切って市街化区域では土地が物すごく高いと。一歩外れると調整区域ですから家が建たないから安いといっても買っても家が建たない、こういうことなんですけど。  そういう面において最近ではどうしても5年に1回の見直しも前橋の場合は46年に計画あって52年と、それから先ほど答弁がありましたけれども、もう3回見直しと言っても実際には駒形地区と川原ですか、区画整理。それと団地造成やった部分きり一応見直しをして市街化区域に編入してないと、こういうことなんですけど。やはりこれから考えますと先ほども午前中線引きのことで質問がございましたけれども、その点について今回の第四次総合計画の案に大体どのぐらい見直しをやるかという、そういった点もないようなんですけれども、やはり10年の計画ですから大体まさか場所とか方面までいろいろ支障があるでしょうけど、大体何ヘクタールぐらいは見直し、市街化区域にしていくと、こういうことが必要でなかったかなと思うんですけれども、その点の考えひとつお聞きしたいと思います。 85 【天野都市計画部長】 確かに今委員さんおっしゃったとおり地価高騰が大変激しくなってまいりまして、なかなかサラリーマンが市街化区域内の土地を求めて家を建てるということは非常に困難になってきていることは承知しております。ただ、今46年に前橋も新都市計画法によりまして線引きをやったわけでございますが、その当時から現在までの建設省等の考え方はできる限りその市街化区域の中の開発を促進するんだということできたわけでございまして、ある程度上級官庁も新しく市街化を入れることを比較的抑えてた経緯は確かにありました。本市につきましても大体市街化現在の 4,200ヘクタールの中に 800ヘクタールという農地がまだ点在しているわけでございまして、建設省なり県の一部にはそういうところが開発がされてもう土地がなくなったから新しく市街化に入れるんだというような見解が示されたんですが、もう私どもはそんなことだけではとても比較的安く健全な住宅地の供給はできない、もうかなり市街化区域の中地価が上がっちゃってなかなか買えない、それが実情だと思います。  今回私どもも5年に一遍の見直しが来年度でございますから、事前調査に今入ったわけでございます。確かにいろいろ要望もありますし、また都市づくり、全体の10年を見た中でそちらの地区はやはり市街化に編入をしてまちづくりを進めなければいけないという地区もある程度ピックアップがされてきております。そういう中で今回は先ほどもご答弁したとおり余り消極的にならずに少し今までの過去の2回の見直しより少し大胆に上級官庁に向かって叫んでみたいなという感じでございます。  ただ今何ヘクタールぐらいを予定してるかという具体的なお話ですが、これは今全体的な調査をしていっておりますから、今何ヘクタールとずばりお答えはちょっと差し控えさせていただきます。ただ、一つそういうことは踏まえてはおりますけれども、勝手に市街化に入れるわけにいきません。それには五つの要件がございまして、その要件を満たさないとやはり認められないわけでございます。例えば区画整理事業の実施が確実、工業団地等の市街地開発事業が確実、それから公的機関による優良開発が確実な地区、それから線引きと同時に地区計画の決定ができる地区、民間開発事業者による計画的な開発事業が確実な地区、こういう前提がそこにあるわけでございますから、これからそれらを踏まえまして関係するいわゆる市街化区域に隣接する町とのいろいろ調整というかお考えを聞く機会も多く持って、いろいろ生の声を聞かせていただいて考えていきたいと思ってます。 86 【宮川委員】 今の答弁で大分前向きですか、積極的に考えているということで結構でございますけれども、やはり今までの考えをいろいろ聞いたりなんかしてますと、やっぱり今五つの条件、その条件を満たさないと県なり国で許可をしないと、こういうことで何となく消極的というような考えに我々も受けたわけですけれども、やはり例えば市街化区域に編入されても今 800ヘクタールですか、まだ区画整理も何も整備されてないと言われますけど、今から先ほどもお話ししましたように40年代なんていうのはもう区画整理なんてお金がどんどん、どんどん国から来て間に合わないぐらいの時代があったわけです。だからその時代だったらば恐らくまた用途地域の設定したときならば10年以内に整備ができるだろうと予定を組んでやったところが、だんだん、だんだん国の補助金や何の関係が少なくなってできないと。ですから、それを今幾らすぐやんなければならんと、またそれを整備しない限りは用途地域市街化区域にしないというのは、これは国の考え一方的であって、本当にやはり地域住民のいろいろニーズにこたえるんだったらばやっぱりそうでない。  ましてや大体前橋は土地改良、こっちでほとんどやってあると思います。その中を市街化区域に編入するわけですから、本当に整備といっても区画整理、道路がもう大体できている。その中を宅地にするんですから中を幾つか道路をつくる。あとは上下水道、その完備ということですから、その気になって先ほど話があったように、地域開発計画ですか、その辺で地域と話し合えば、これはそんなに年数がたたなくもできるんじゃないかと、このように思いますから、その辺を頭に置いて積極的に行動してまた地域と話し合っていけば、これは可能だと思います。  また、やはり当初の前の10カ年計画は32万人口を踏んだのが、実際には28万 1,000だと、とにかく人口も目的よりも少なかったということは、やっぱりその辺もあるんじゃないかと思います。また、今後これからの10カ年計画で人口が30万 8,000というのは全く少ない、前向きづらない、後ろ向きじゃないかと。そういう面においてやはりある程度の理想といいますか目標というものを定めて、人口32万にするにはどうやったらいいかというのはやっぱり宅地、やっぱりそういう市街化に編入したり、例えば先ほど住宅のこともありましたけれども住宅もつくったり。受け入れ体制をどんどんしていかなければ人口もふえないと、こういうことですから、そういう面においてやはり考えていただいて、各課なり各部なりプロジェクトを組んできちっとやっていけば今ちょっと人口の増も30万 8,000ということじゃなくて、もうちょっと見られたんじゃないかなというふうな感じもするわけです。そういう面においてもやっぱりこれは見直しをきちっとこれはやるべきだと。  やっぱり活性化を図るって、活性化、活性化って、昔はそんなことなかったわけです、高度成長のときは。最近低成長ということになってから活性化を図んなけりゃどうしようもないということで、活性化というのはじゃ何かといえばやっぱり人口増です。人口増にするにはどうしたらいいかってやっぱり宅地の供給です、住宅の供給、そういう環境づくり、これすることが一番の活性化を図れると、こういうことですから、その点をひとつ今実施計画に入るについての全く計画で、案ですから、そのために私今言うわけですから、きちっと実施計画の段階ではそんなようなことを踏まえてひとつやっていただきたいと、このように思うわけでございます。  次に、住宅の関係ですけれども、先ほど中道さんですか大分細かいいろいろ質問しましたから、余りしつこい細かい質問しようと思いませんけど、いずれにしても広瀬団地が 1,200市営住宅があって、そのうちの約 500戸を建て替えすると、これは年次計画でやると思いますけど、いろいろの住んでる人また周りいろいろの市民のニーズという言葉出ましたけれども、やはりそれは一番肝心だと思いますけど、もう前から私はたえず質問してるんですけれど、何といっても高層です、高層住宅が必要じゃないかと。大体何階ぐらいまでの高層にするつもりなのか、どんなような今後10カ年で、10カ年といっても建て替えにはそんなかからないと思いますけど、考えを聞かせていただきたいと思います。 87 【桑原建築部長】 これは宮川委員さん前々から高層化しなきゃいかんよと。我が国の37万 7,500平方キロの中で高層化しなけりゃ今に切羽詰まるよと、こういう話が再三議会で声を大にしておっしゃったこと今でも私は耳に焼きついておりますが、私もそう思います。ただ、昭和56年だったでしょうか、基準法の改正で日影規制がかなり厳しめに入りまして、そして日陰を隣地に落としてはいかんと、落としてもいいんですが、3時間、5時間というようなやはり時間的な制約ございまして、ラインを引いてそこにこういう日陰を落としてはいかんという制約が出たわけです。それとやや並行して容積率の全面採用ということの中から、どうしても高い物をつくりたいんだけれどもつくれない、容積が決まっている。例えば今の南口、この間表彰を受けました南口でございますが、あれなんかの場合につきましても 200%のいわゆる容積率でございます。べたにして2階しかつくらないわけです。そういうようなことからこれは都市計画のほうにも私再三お願いをしてるんですが、ぜひ見直しの段階で容積率の格上げ、これをぜひひとつ交代をしてほしいというようなことを申し上げております。  したがって、これからの見直しの中ではかなりそういう定量的な敷地を有効に使っていくための敷地の高度利用、合理的な高度利用というものをかなり図っていく必要があるだろう。今広瀬団地のことでございますが、定性的には高いのわかるけど、定量的にどのぐらいのつくるんかということでございますが、第一団地の少し西北、ここらはかなり高層のものをつくっても被害の及ぼす影響というものはかなり小さめに出る、そういうふうに考えますので、都市生活の受忍の上からこれでは大丈夫だというような形でセットしてみたいと思いますので、大体10階から12階ぐらい考えられるんじゃないか、こんなふうに思っております。それにつきましては配置計画の中で南北の張り込みを少しうまくやはり回転軸を考えまして、そして方向を見詰めながら普通の個人の持ち家とは違いますから、日中は大体いないわけでございますから、そういう点の生活帯もうまく組み合わせながら、なるべく高層化して空地をとると。空地をとって緑を植えたり先ほどのパーキングをセットしたり、そういう老人の例えばくつろげる空間をセットしたり、そういうものをふつふつと今考えておりますので、今実施計画の段階でございませんので、何階というような定量的な数字は申し上げられませんが、大体10階から12階ぐらいいけるんじゃないか、こんな今考え方で整理をさせていただいております。以上でございます。 88 【宮川委員】 今の答弁聞きますと、大分前と違った構想に前向きの姿勢でいるということで私も安心したわけですが、やはり容積率ということはこれはわかっております。やっぱり容積率があるからこそ高度利用ということでなるべく今駐車場の関係がそうです。容積率というのは幅が広くなればそれだけ場所とって容積とっちゃうわけです。幅を狭くして上に伸ばせば容積率というのは余り関係ないんじゃないかということが。まして駅の南ですかあれなんかだれが見ても随分もったいないな、あそこ入りたいなといってあれなんか恐らく何十倍というような競争率でなかったかなというふうに思いますけれども、そういう面においてもやはりこれからは高度利用。広瀬の場合は特にさっき駐車場という話が出ましたけど、やはり例えば今部長の言われましたように10階、12階ということになれば何倍というほどの敷地が空間が出るわけですよ。当然これはそうすべきだと思うし、また緑、私の考えですけど緑をふやしながらその周りにまた一緒にくっつけてこの駐車場をつくってもいいんじゃないかなというふうに思うんです。やっぱり1軒で2台、3台といってもこれはちょっと住宅入る人の関係、応益とかいろいろ先ほどありましたけど、やっぱり立体なんてということも私はそこまではちょっとどう考えても無理だなというふうに思っております。  いずれにしてもやっぱり先ほどの部長の答弁で全体で50%の大体駐車のスペースきりないということですが、少なくも1戸に1台なり将来考えますと1台半ぐらいまでは今後見るべきじゃないかなと思います。それには高層建築すればとれる。緑もとれる、空間もとれる。いろいろの施設もできると、こういうことですから、そういう面においてはひとつ今後十分に実施計画においてやっていただきたいと、このように思うわけでございます。  次に、やはり住宅の供給ということで中心街です、市街地の。特別賃貸ですか、この関係も何カ所かやっておりますが、非常にその努力には敬意を表するわけですけど、なかなかこれは再開発課でやっておるわけですけど、地権者いろいろかわったりなんかしてますから大変だと思いますけど、その辺をいまちょっと人的といいますか、担当を充実してそれを専門にする担当者がいなければこれはなかなか進まないんじゃないかと思います。今まで恐らく再開発課ができてから五、六年たっておりますけど、これは実際に努力したわりには余り件数が箇所が実ってないと、こういうことですから、ひとつ専門職を置いてそれにたけたと言っちゃおかしいけど、交渉したりいろいろ話し合いをうまくもっていけるものを担当に置いてやっていけば、いま少し数もできるんじゃないかなと、こういうふうに思います。その辺は今後の体制といいますか、その目標はどうですか。 89 【桑原建築部長】 確かに再開発絡み、地区改良につきましては住環境整備の中でかなり都市再開発課が頑張りましていろいろ対応してまいりまして、実績もそれなりに上げてきたし、それから区画整理との合併施行の中で再開発住宅をつくったり何かして実績を上げてまいりましたけれども、時間がかかることは権利者との調整がいずれにしてもニュータウンづくりでないもんですから、かなりの時間的な要素を要するということで、そういう点では大変苦慮いたしておるところでございます。私ども百聞は一見にしかずという言葉がございますが、一つ大きなやはり目標物ができますと、市民の方々はああいうんだなと、ひとつわかりますから、そういう点でちょうど高崎の再開発が既に3カ所終わり、実施中が6カ所、計画中が2カ所ということでかなりやっております。前橋もそういう形の中で一つの現象物をあらわす、そういう努力を職員の中でひとつ努力してみたいと思います。大変ありがたいご示唆いただきましたので、十分総務当局とも相談しながら専門職も置きながら、頑張ってみたいというふうに考える次第でございます。ありがとうございました。 90 【宮川委員】 これひとつまだ計画案ですけど実施計画の中にはやっぱりある程度はそういったこともきちっと明記していくべきじゃないかと、このように思います。
     次に、やはり旧市街地、これは民間の例えばマンション、いろいろデベロッパーで開発する、建物建てる、そういった場合にはまちの中に老人、お年寄りなんか住んでまちを出たくないと。しかし、借りているために賃貸のために地主がそれを売って出なくちゃならんということで、例えばそこへ建て替えたところへお年寄りがそのまま入るというわけにいかない、賃貸も高くなりますから。そういう面においてそういう場合の賃貸に対しての家賃、市の補助制度を持ったらどうかと、こういうことですけど、これ東京では最近ある区でそんなような例を今あるという話を聞いたんですけど、前橋も今後やはり前橋のまちをきれいにまた景観上においてもスラム街みたいなところもやはり大きくきれいな建物、またマンションを建って、こういうことになると思いますので、そういう面においてはやはりそういう老人だとかやはり高い家賃に次は移れないと、こういうような方のためにひとつ家賃の補助制度ということですが、その辺の考えはどうか。 91 【桑原建築部長】 宮川委員さんも本当に長くこの議会でご活動でございますので、いろいろ国の動向を含めてお知りになっているんだろうというふうに思いますが、国におきましては応能応益家賃とかあるいは家賃の補助制度、こういうものを実は前に考えたことがあるようでございます。私もちょうど課長をしておるときにそんな話がふつふつと出まして、なるほどこれからはそういう家賃補助体系に移るのかな。建物を地方公共団体が建てないで、家賃的なものを民間に補助をして進むのがヨーロッパスタイルでございますが、そういう形に推移するのかなというふうなことも実は考えたわけでございますが、なかなか国でもこういうものに対して補助するということになりますと、持ち家との関係をどうするかというようなこともありますし、持ち家の場合についてはちょうど住宅金融公庫がございまして、住宅金融公庫の中で低利で貸してまたそれを回収していくというようなことでございますが、一般のものまでなかなか足を伸ばすということが行われておらないのが実態だというふうに思っております。  神戸なんかでは地域特別賃貸住宅、私どもこれからA型をつくらせていただくわけでございますが、B型についてはかなり前向きに補助をしていくというような形もとられているようでございますし、あるいはインナーシティの木造住宅が密集しているところについては、神戸市のいわゆる住宅政策に合致した要領の中で建て替えをする場合についてはその家主に補助をしていくというような形もあるようでございます。今後はよりやはり密度の高い市街地形成をしていかなきゃならないというような時代的な背景と要請の中から大いにやはり研究はしていかなきゃならないというふうに思います。他市ではまだそういう例を私は聞いておりませんけれども、他市は他市、前橋市は前橋市という考え方が当然あるわけでございますので、研究は十分させていただきたいというふうに考えるわけだございます。 92 【宮川委員】 東京だかそれはっきり場所は聞いたんですけど、ちょっと忘れましたけど、そういう場合に例えばマンション建つ容積率を例えば8階なら8階でそこの場所は容積率がいっぱいの場合には、その上を容積をふやしてやって市の関係で。そしてその上を市のそういった方々に住居させて補助してやると、こういうことと、また例えば分譲マンション何かで市街地につくった場合にその場合には負担を市のほうで幾らかいただいて、その負担分をそういう方々に補助すると、こんなようなことちょっと聞いたんですけど、そういう考えもまたあるんだなと。だから前橋としては今部長が言われましたように前橋は前橋、他市は他市ということでいろいろ考えもあるでしょうけど、いいことはやはり市民のためになることだったら他市がやったこともまねすると、こういうこともいいんじゃないかと、このように思うわけでございます。その点もひとつ十分今後10年間の検討ですから、ひとつ検討していただきたいと、このように思います。  それではあと幾つかあるんですけど、一つだけ大分重複しておりますんで、高齢者とか例えば身障者に対してのまちづくり、特にその中で福祉の関係とは別に都市施設の関係ですから建水の関係です。その関係のことについてお伺いしたいわけですけど、これからますます高齢化社会になるわけですけど、例えば高齢者が最近ではうちの近所もそうですけれども、大分朝集まって散歩しているわけです。まちを見ても例えば1人ご主人がぐあい悪くて奥さんがくっついて散歩ですか、ずっと運動してると、こういう姿も見られるわけですけれども、そういう場合に例えば国道でも県道で、もちろん市道でもそうですけど、歩道に対して例えばベンチといいますか、いすだとかそういうちょっと休憩できるような、こういう施設が必要ではないかなと、こういうふうに思います。また、高齢者対策に対して道路とかそればっかでなく、最近では指導課のほうで身障者とかお年寄りのために建築設計の手引きと、こういうものを出して建築業者とかそういうものにPRはしているわけなんですけど、でもこれは義務づけているわけじゃないし、一応こういうふうにしてもらいたいと、また公共施設では大体そういう最近ではお年寄りだとか身障者が使いやすいようにスロープだとかいろいろやっておりますけど、まだまだ準ずるといってはおかしいけど、民間また公共に準ずるような、似たようなそういう施設に対してはまだまだ不十分なんですけど、今後高齢化社会に対してそういったことの考えといいますか、これからの総合計画また実施計画に関係しての考えはどうか、その点をお聞きしたいと思います。 93 【桑原建築部長】 おっしゃるように多目的に市民がお使いになる場所についてはいろいろな方が使うわけでございますから、それなりの十分な対応をまず安全という形の中から対応しなければならないだろうということは、常々私ども建築指導を通したりあるいは公共公益の施設の設計施工に当たりましては十分意を用いておるところでございます。幸いにいたしまして前橋は入札審査会という制度もございまして、その中ではいろいろ技術の展開を助役をキャップにして行われるわけでございますが、いろいろな施設の発注に際しまして、各担当部局からその内容につきましての説明がるるございます。そこで部長を委員としてあるいは課長を幹事として一堂に会しますので、そういう点をさらにさらにこれから詰めてまいりまして、万遺憾のないような福祉社会に十分耐えるような、そして喜ばれるようなひとつ施設づくりを目指して進みたいというふうに考える次第でございます。 94 【宮川委員】 それでは大分前向きな姿勢で考えているようですから、一応何点かありましたけど、それは重複しておりますので、協力する意味でこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 95 【岡田(義)委員】 私はまず今回の第四次10カ年計画について、総括として今回の10カ年計画は大変控え目であるなというふうにも感じております。率直に申し上げまして。構想であり、計画であるからもう少し私は大胆な発想を持ったところの計画構想が必要ではないかというふうにも感じておるわけでございます。こういう観点から大変質問も重複してきましたので、簡潔に何点か質問したいと思うわけでございます。  都市計画のいわゆる計画道路あるいはまた生活関連道路についてなんですけれども、先ほど申し上げましたように、やはり10年という長い計画のもとである以上多少は夢的な発想も私は非常にいいんではないかというふうに思うわけでございます。こういう中で今後の計画道路あるいはまた生活に関連するところの道路においても、今までは計画道路については先ほどからも質疑の中に出ていますように、中心街を中心としたところの集中的な道路の整備をやってきたというふうに私は思うわけでございます。したがいまして、今後の道路整備については当然集中的な計画も私は整備も当然やるべきであると思いますけれども、これからのいわゆるこの計画に基づいての発想と申しますか、これらを考えますとやはり広域的な道路網の関連道路の整備と申しますか、広域いわゆる前橋市に隣接するところの町村との連携をとるための計画道路と申しますか、生活関連道路と申しますか、このようなことも今回の10カ年計画の中に含めて整備していく方法もあろうかと思うんですけれども、この辺についてはどうでしょうね。 96 【天野都市計画部長】 確かにご指摘のとおりでございます。道路がその都市の活性化に果たす役割は非常に大きなものが私はあると思っております。そういう中で先ほどもご答弁させていただいたとおり、前橋は区画整理は比較的進んでおりましたけれども、幹線街路網の整備はそれに甘んじていた、そういうことに気がつきまして、前市長からも特に命令がされた一つのことは私今でも覚えてるんですが、バランスのいいまちづくりを目指すためにおまえが研究をして返事を持ってこい。私はそのとき何カ月か考えさせていただいた後、前橋は四十数年区画整理一点張りで来ました。その区画整理は私は今後も進めていかなきゃならんと思いますけれども、それにプラス道路整備はもっとやらせていただきたい。それこそ前橋の全市的なバランスを保つためには最も重要な施策の一つでありますという返事をしまして、それ以来上司の命令に従いまして街路事業をかなり意識的にここ数年ふやさせてもらっていることは事実でございます。それにしてもまだ37%ということは、いわゆる地方の中核都市の中ではおくれている都市の一つでございますので、全力を挙げたいと思っております。  その中で確かに中心市街地から整備が進んでいきましたから、郊外型の郊外へ向かう幹線道路の整備が確かにおくれていたことは事実でございますが、特に最近広域的な道路整備計画、これは新しい大型な計画、北関東、上武、そういうことにあわせましてそれぞれの市町村がそれにあわせる道路計画が非常に進んでまいりまして、当然その延長線上は前橋に入ってくるわけでございますから、それを待っていく形じゃなくて、前橋から周辺市町村に呼びかけをして一体的な整備をする計画を進める、そういうことは最も重要だと思います。  そういうことにやっと気がつきまして、今その2路線を中心にして沿線市町村との事務レベルの話し合いを開始をいたしまして、今富士見、大胡、伊勢崎、玉村、高崎、それらと今いろいろ都市計画課の中で調整をしながら打ち合わせをしながら、どこを急ぐか、そういういわゆる委員さんおっしゃるとおり、関係市町村が連携をもった道路計画、それこそそれぞれのまちの活性化の大きな要素になると思いますんで、それらについても前向きに10カ年の中に率先して入れて計画を進めていきたいと思っております。 97 【岡田(義)委員】 大変これこそ本当の10カ年計画だというふうに私も思うわけでございます。またそれに関連するんですけれども、大変今度小さい話で恐縮してるんですけれども、計画道路あるいはまた生活関連道路についても非常にユニーク的な発想かもしれませんけれども、先ほど宮川議員さんのほうからもお話が出ましたように、近年非常に歩道等を利用しながらお年寄りの方あるいはまた若い方を含めまして、朝に晩に非常に道路を利用しながら健康づくり初め、憩いの場等を求めて今生活しているのが実態だろうと私は思うわけでございます。こういう中でこれからの10カ年計画の中にこれもひとつぜひ入れていただきたいんですけれども、先ほど申し上げましたように特に歩道ですけれども、この歩道を利用しながら生活をしてる方々も非常に多いわけでございます。こういう中でぜひひとつこれからの計画道路を初め、道路つくりにおいては先ほどから話に出ましたように例えばベンチを置くとかあるいはまた空間的な広場をつくるとか、非常に現実的には難しい話だと私は思います。しかしながら、どうしても人口増に備えての道路利用ということになるというと、当然歩道を利用したところの市民の憩いの場も当然市民は求めてくるという現象に私はなろうと思います。したがいまして、非常に理想的な夢みたいな話ではあるかもしれませんけれども、今後の生活関連道路を含めての道路づくりにおいては歩道を十分市民が利用でき、日常生活に利用できるような道路ができたら、あるいはまた計画できたら大変理想的な道路になるかなというふうにも思うんですけれども、この辺についてはどうでしょうね。 98 【天野都市計画部長】 ご指摘をいただいたんですが、確かに道路の目的はただ交通を円滑に通すということだけではありません。都市部における大切な公共空間になっておりますし、防災上の安全空間としても立派に使えます。また、都市緑化や今お話のとおり市民が憩いの場に歩道を使うということもこれからますますふえると思います。また公共施設、上下水道、ガス、電気、電話、これらについても地上から地下を利用していわゆる空間を十分使おうじゃないか。そして路上をコミュニティの場にしようじゃないか、そういう発想がどんどん進んできますから、当然委員さんおっしゃるとおりそういう利用は今後大いにしなけりゃいけないと思います。  ただ、道路につきましてはやはり計画交通量ですとか、いろいろな要素によって道路幅員がある程度決められておりますが、そういうご意見もいただきまして、昨日も都市計画課の部内でいろいろ検討した中でこれからはやはり幹線、準幹線の道路の幅員の構成の見直し、そういうことは絶対必要じゃないか、計画は20メーターだから何メーターの歩道ということじゃなくて、交通量は交通量、歩行者のコミュニティに使うそういうスペースも若干とったりすれば、歩道を広くするような計画も必要だと思いますんで、これから一遍に全部直すわけにいきませんが、都市計画事業として道路整備をする段階においては事前にそういうチェックをやってみまして、規定な幅員を都市計画審議会において変更できるように、スムーズに変更できるようにしてそういうご意見を、貴重なご意見として承りましたんで、道路が多くの市民に立派に使われるような、いい質の高い道路づくりは目指す必要があると思いますから、今後の参考にさせていただきます。 99 【岡田(義)委員】 先ほど来から質疑の中で出ておりますように、今非常に地価の高騰を含めまして都市計画あるいはまた街路事業の点においても非常に買収を含めまして難しい私は事業であると私も認識はしておるわけでございまするけれども、先ほど申し上げましたように10カ年という長い構想、計画のもとであるから、多少私はユニークな発想を持ったところの計画も必要であろうというふうに思い質問をしたわけでございます。どうかひとつ大変難しい問題であろうかと思いまするけれども、なるべくそういう夢の抱けるような道路も今後考えていただくようにお願いをするわけでございます。  通告の順序狂いますけれども、上下水道について若干質問してみたいと思います。まず上水についてでありますが、水については私が申し上げるまでもなく、昔は無限という話もあったわけでございます。しかしながら、今日においては水はもちろんのこと日本においては無限のものはないんだと、有限だということでのようでございます。こういうことで非常に大切なものであり、大切な水であるわけでございます。先ほどの質問にも水の話も出ましたから簡略に申し上げますけれども、この大切な水ではあるけれども、この計画、今回の計画あるいはまた毎回議会に出ております市の活性化の問題、先ほども出ましたけれども、活性化は人口をふやすことだというお話も出ました。それには工場等の誘致も当然努力をしなくてはならない。また今後においては優良、特に工場関係においては優良企業の誘致ということで非常にだれしも口にするわけでございます。先端産業等の用いたところの優良企業につながるわけでございます。  こういう事態の中で当然優良企業につながるものは当然水が切っても離せない当然水がつながってくるわけでございます。先ほど申し上げましたように水を制するものは天下を制するという話もあるそうです。これは私が聞いた話ですけれども。そういう現状の中で本市においては工業用水がなかなか利用できないということで、一概優良企業等においての水の手当ては水道水でしなくてはならないというふうに私思うわけでございます。今後10年後においては人口増あるいはまた優良企業等の誘致によって大変私は水の必要性が出てくるだろうというふうにも思うわけでございます。したがって、まずこの計画書にありますように、管網整備を推進するという計画も出ております。したがって、まずこの整備を推進をしていかなければ工業誘致もできないことでございます。したがいまして、管網整備の計画と申しますか、管網整備の計画あるいはまたこれに伴うところの開発動向との関連も当然含まれるわけでございますので、この事業とあわせまして事業計画を含めましてひとつお聞かせを願いたいと思います。 100 【酒井水道局長】 ただいま工業団地の開発とか市の活性化、その辺を図るためにも水が必要だよというお話でございます。確かにそのとおりでございまして、団地の開発そういったことは先端産業の誘致、そういうものをこれから図るためにもどうしても水の管網の整備が必要だというふうに考えております。現段階では計画においては今後の水需要の増加であろうと予測される南部地区だとか国道50号沿線の開発、そういうものもある程度考慮いたしまして管網の整備を図っていきたい。それにあわせて末端の給水の水圧の増強等も図っていきたい、そういうふうに考えているわけでございます。  また、その他の老朽管の布設替や石綿管の布設替があるわけでございますけれども、そういうものもあわせて施工していきたいということでまた口径増大を行いながら出水不良の解消等安定給水、特に安定給水に努めていきたいというふうに考えているわけでございます。どういうふうな事態になるかわかりませんが、現状では現在の計画の中で対応ができるというふうな自信を持っておるわけでございます。よろしくお願いします。 101 【岡田(義)委員】 管網整備も含めて計画的に進めるという局長さんの答弁があったわけでございまするけれども、先ほど申し上げますように私も30万 8,000というものは大変控え目な数字であろうかなというふうにも思います。したがいまして、これから大胆な発想のもとに議会、当局一体になってあらゆることに対して頑張っていけば私はもう少し人口増等も私は見込めるだろうというふうに思うわけでございます。  こういう中で当然動植物においては切っても切れない水の関係でございます。午前中の質問で局長さんのほうから何とかなるだろうという答弁もあったけれども、28万市民が何とかなるだろうじゃやはり困るわけです。絶対ひとつ私に任せておいてもらいたいという安定したところの給水を願っているわけでございますので、この辺のところを再度ご答弁をひとつお願いを申し上げます。 102 【酒井水道局長】 今後の水源の手当て等も含めてのどうだろうかというようなことでございます。午前中にも申し上げましたが、現在のところでは地下水と表流水を一応併用いたしまして水源としているわけでございますけれども、先ほど来の先端産業等に対する給水の話がありましたが、現段階では本市の給水状況といたしましては人口の伸び悩みまた水道の使用量の一応伸び悩みと申しましょうか、その辺のところもございまして、現段階ではある程度若干の余裕を持っているというのが状況でございます。特殊事情がない限りは安定給水は可能であると考えておるわけでございます。  また、特殊事情によりまして給水量が増加する場合には県央水道の先日来繰り延べ等してございますので、それの制限の解除等も考えながら水の運用を考えていきたい、改善を考えていきたい、そういうふうに考えているわけでございます。その後の水源の手当てにつきましては現在県で計画しております県央第二水道にのりまして、平成8年から計画目標といたしましては平成15年ぐらいまでの水の手当てがしてありますので、心配ないと思います。 103 【岡田(義)委員】 東京、埼玉のほうへ行くというと夏場になると水は大丈夫かというまず市民、都民の声であるそうでございます。したがいまして、未来永劫と安定した給水ができることはやっぱり管理者と局長の双肩にかかっているわけでございますので、ぜひひとつ大事な水でございますので、市民が心配しなくてもいいような体制を今後もひとつ取り組んでいただきたいと思います。  次に、大規模公園について若干計画に基づいて質問をさせていただきたいと思います。大規模公園が幾つかありますけれども、まず私は敷島公園と前橋公園について質問をさせていただきたいと思います。前橋公園については今自然の樹木と申しますか、自然の松がいっぱい生えているわけでございます。大変前橋市の中心街としては自然な松でございまして、あそこ以外にはないわけでございます。したがって、この整備計画にもありますけれども、市民の憩いの場としてこれらをこの計画に基づいて立派な公園にしていくというような話であるけれども、私とすればぜひひとつ自然に満ちたところの樹木を最大限に利用しながら、あの公園は特に市民の非常に前橋市民が親しみやすい昔からの公園であり、前橋市民にとって一番印象の深い敷島公園だというふうにも理解するわけでございまして、今の自然のあの森を生かしたところの整備計画だろうというふうに思うわけれでございまするけれども、その点はひとついかがでしょうか。 104 【大嶋公園緑地部長】 お答えをさせていただきます。  敷島公園につきましては今お話いただきました松を中心にする大変景勝地でもございますし、スポーツを初めとする各種レクリエーション、あるいは市民の観賞、休養、それぞれ総合公園としての機能を備えております。したがって、特に今のバラの時期等につきましては市内の市民のみならず、市外からも大変の人出がございますので、そういった市民の利用あるいは市外からの来園者、そういった人たちへの利用の利便の増進を図るためにただいまのお話の自然の松を守りながら、そして施設の改善あるいは充実を図っていきたいと、このように考えておるわけでございます。以上でございます。 105 【岡田(義)委員】 ただいま部長のほうから答弁があったように総合運動公園という名称であり、また前橋公園とは違ったところの景観あるいはまた施設であるわけでございまするので、ぜひひとつこの辺も先ほど申し上げましたようなものを、十分ひとつ加味をしながらいい総合運動公園になるようにご尽力のほどお願いを申し上げるわけでございます。  また、もう一方の前橋公園でございまするけれども、前橋公園整備事業についてはその一環であるところのイベントホールも大変工事も進捗しておるようでございます。私は3月議会でも申し上げたんですけれども、前橋の活性化につながる事業は即大型事業であるというふうにも私は3月議会で申し上げてきております。こういう中で3月議会でも私は申し上げたんですけれども、まず前橋公園を早く大々的なイベントホールを含めたところの公園づくりが市の活性化につながっていくんだという話も私もしたわけでございます。しかしながら、あの面積においても64ヘクでしょうか。大変水辺を含めたところの大変広い面積もあるわけでございます。私はこの前橋公園の進捗と申しますか、前橋公園の整備いかんによって大変前橋市も潤うような気もするわけでございます。したがって、完成後においては年間他県から二、三百万人ぐらいの観光客あるいはまたいろいろのお客が来るような立派なひとつ公園をつくっていただきたいというふうに私は考えております。  そこで部長も今たまげているんじゃないかと思うんだけれども、えらいでっかいこと言ってるなと思うけれども、これは構想だから、計画だからやっぱりでかい計画を練ってもらわないと私の方も困るんで質問を申し上げるところでございます。先ほど申し上げましたように、大変広い面積を伴う事業であるわけでございますが、当然ブロック的に私は分けて手法とすればしていかなくちゃならないと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。 106 【大嶋公園緑地部長】 前橋公園でございますが、ブロック的に考えますと構想の段階でも申し上げましたように、イベントホールを中心とするエリアとそして日本庭園を中心とする文化ゾーンと、そしてさちの池、あるいは中央児童遊園地等を中心にする市民レクエリアと、さらに周辺地を含めた水辺エリアということになろうかと思います。  それらの事業等につきましては特にそろそろ幾たびか議会でもお話をいただいております遊園地の移転の問題もございますし、さらには競輪場の跡地の整備ということで競輪場のイベントホールへの移行の問題もございますので、そういったものを計画的に解決をしながら、全体的な整備に取り組んでまいりたい、かように考えているわけでございます。 107 【岡田(義)委員】 今部長さんのほうから日本庭園という具体的な話も出たわけですけれども、私も市民に聞かれると日本庭園ができるんだよという話はするんだけれども、日本庭園とは一体どういうんだという話をされると私もよくわからないんで、その点日本庭園という定義があったらひとつ教えてもらいたいんだけれども。 108 【大嶋公園緑地部長】 日本庭園という定義といっても、いわゆる古都あるいは城下町等に残された歴史的な文化的な資産、いわゆる大名邸だとか公家だとかあるいは宮廷だとかそういったところにある古来伝統的な庭。そしてこれらの庭園の手法の中ではご承知のとおり竜安寺の枯山水が代表されるようないわゆる水を使わない庭、それから岡山の後楽園のように水面があって池の周りを回遊しながらその景観を鑑賞するような、池泉回遊式の庭園とかそういった様式、日本庭園でも枯山水だとか池泉鑑賞式とかあるいは池泉回遊式とかいろいろな様式あるわけでございますが、古来伝統的な造園の技術、石組みだとか滝組みだとかこれらについてもいわゆる自然の景勝を庭に移したというような形で、巧みにその景観を創出しているわけですけれども、そういうような日本の心と申しますか、魅力のある日本庭園、これをこの一部に昭和の名園として再建をしてみたい。そういうような考え方を基本に持っておるわけでございます。 109 【岡田(義)委員】 私が専門家に提言して申しわけないんですけれども、私は今あるところのさちの池は大変立派な公園ではないかというふうに私は思っているわけなんです。部長はどう見てるかわかりませんけれども。したがって、今のさちの池は現在の利用できるような形で前橋公園整備事業を進めていったらどうかと思うんですけど、どうでしょう。 110 【大嶋公園緑地部長】 大変貴重なご意見を賜りました。公園構想の中ではさちの池周辺部については水面積が占有率が高く広場的な部分が少ないというようなことで、多少縮小したらというような考え方もございます。しかし、今お話いただきましたように、これは戦後前橋市内の公園ではいち早くつくられたという経過の中で幾つか大きな出来事というか、現在の天皇陛下のご成婚記念、市民から公募してさちの池として名称が決まったと。あるいは北朝鮮にお帰りになる方々が友好の親善の印として周辺環境、鶴の噴水を含めて整備にご協力をしていただいたということ。さらに最近は水鳥が大変時期になりますと飛来してくる。あるいは下流にホタルがたくさん生息して、ちょうど今の時期ですけれども、市内には珍しいそういったすばらしい環境があるというふうなこと。今後いずれにいたしましても、その環境はできるだけ生かしながら、市民の本当の期待にこたえた施設整備を考えてまいりたい。大変貴重なご意見でございまして、ありがとうございました。 111 【岡田(義)委員】 仙台の公園緑地部長さんも大分前橋の大嶋部長という人はあの人は立派だよという大変評価をしております。したがって、こういう中で先ほど私が申し上げましたように、年間二、三百万人ぐらい観光客が訪れるような立派なひとつ公園をつくっていただきたい。アベックの巣にならないようなひとつ公園をつくっていただきますように要望いたしまして終わります。 112          ◎ 休       憩 【中村分科会長】 若干早いんでありますが、議事の都合がありますので、暫時休憩をいたします。                              (午後2時47分) 113          ◎ 再       開                              (午後3時15分) 【中村分科会長】 休憩前に引き続きまして会議を開きます。  質疑を続行します。 114 【富山委員】 重複を避けながらご質問申し上げたいと思います。  先ほどの答弁の中で北関東自動車道の完成見込み、伊勢崎-高崎間ですか、これが10年ぐらいというご答弁がありましたが、これは主観的願望なんでしょうか、それともかなりかたい線なんでしょうか。 115 【天野都市計画部長】 まだ正式に事業を実施するほうからの連絡でなくて県と私どもがいろいろ詰めの中でこれから整備計画が実施をされて用地買収からずっと手順を踏んできますと、やはり15キロ間が完全に完成をして供用を開始するのは10年ぐらいかかるんではないだろうか、そういう話でございまして、まだ道路公団に施行命令が出た段階ではそれはかなり変わってくるかと思いますが、私どもとしては一応そういうペースでいかれるんではないだろうかということを想定して今その他の周辺開発のいろいろな資料にしているわけでございます。 116 【富山委員】 大急ぎに急いでしかも優先区間ということで頑張って10年ということになりますと、これは全線開通ということになりますと相当かかるというふうに思われるわけです。これも何年とは言えないということだろうと思いますけれども、下手すると30年はかかると。これはわからないわけですね。  さて関越道の信越線の計画もあるようですが、これはどのぐらいの完成見込みというふうに言われているんでしょうか。 117 【天野都市計画部長】 ちょっと今手元に資料がありませんので、私どもは実務的には全然タッチしてないんでわからないんですが、何か軽井沢までは早いというような話は聞いております。その先は全くわかりません。  それと先ほど30年と言ったんですが、これは3県が大体3分の1ぐらいはルートが決まっておりますから、その3県単位でいければ私はやっぱり 150キロが30年という長期にはならないんではないだろうか。それは国も北関東3県を重要視しておりますから、30年ということは私は予想しておりません。もっと短くなると思いますが、これはまだ事業が実施されてないもんですから、私どもはそういう想定の中で関連作業を進めているということでございますから、その程度にお考えいただければありがたいと思います。 118 【富山委員】 わからないわけですよね、いずれにしても。30年がもっと早まって20年かもしれないし、25年かもしれないしと思いますが、いずれにしてもそういう単位ですね。私が生きているうちに通るかどうかあやしいと。信越線のほうもわからないと、わからないと思うんです。ところがこの高速交通網が前提となって前橋の開発ということが盛んに言われる。イベントホールもそうでありますし、南部複合機能都市もそうであります。したがって、イベントホールは来年できちゃうわけですが、高速交通網ができたときにはもうこれはちょっと流行おくれ、老朽建物とまでは言わないとしても、相当流行おくれだというようなことにならないか。これは建築部長や都市計画部長にと言ってもちょっと無理だと思います。助役おいでになるようですが、高速交通網に依拠したこの施設が本当に生きるのか。逆に言うとこのイベントホールという巨大な施設に見合った形で高速交通網が整備されるのか。吸引力を十分発揮できるのかというあたりは大変懸念されるんですが、その辺はどういうふうに見ていらっしゃいますか。 119 【森田助役】 計画書もごらんいただくとそういうことが言えると思うんですけれども、本来的にいいますと、北関東横断道路が先にあった後にあったという性格のものではございませんし、確かに長距離の高速道を過去の例を踏まえて年数等お考えいただきますと、関越にいたしましてもしかり、あるいは今後考えられるものについても過去の実績データから見ますとどちらが先になるかということの比較はなろうと思います。そこで30年先に全部開通ということを言っているわけではございませんで、前橋の計画の中で栃木県の計画まで包含するわけにはまいらない。しかし、経済的な効果は本来3本の縦の幹線自動車道を連携することによって経済効果も上げるように図らおうという国の施策でもあるわけでございますので、早期完成はだれしも望むところではございます。  そこで今お話の中で仮に完成まで30年かかるじゃないだろうか、これも仮の話でございますし、手前どものほうもじゃ30年先のただいま施工しておりますイベントホールの使用効能というものがどう変わってくるかということは確かにいろいろな難しい点はあろうと思います。しかしながら、あくまでも30年が耐用年数だからそれ以降のことは考えませんよということではございませんし、当然に時期に応じた、需要に応じたものにこたえられる管理運営も図っていくのはこれは当然私どもの責務でもあるわけでございますので、そういうことによってまた足の問題につきましては北関東横断道等の利用を図ってお越しになる方もおいでになる反面、もろもろの交通手段をお使いいただいているのが現実の姿でもあるわけでございますので、これらの整備もあわせて図ることによって多角的な効用は発揮できるように考えていきたい、こういうふうに考えております。 120 【富山委員】 苦しい答弁でありますが、高速交通網が前橋に集中するんだという将来見通しについては、これは大体絵になってきていると思うんです。しかし、その時期がはっきりしない。またその後経済情勢の変化や何かがとのように変わるかもわからんと。国のほうも今自民党政府そのものががたがたしているわけですから、どういうふうに変わるかわからんということの中で、この高速交通網ができるんだということを余りにも過大評価してそれに基づいてあれもやる、これもやるというふうに立案をした場合の危険性、これを私は正直言って心配します。したがって、そこに一応この話とどめますけれども、イベントホールだけでなくて南部複合機能都市なるものについても道路だ、都市づくりだ、こういうふうに短絡に考えるということが果たしていかがなものかという点については疑問を差し挟んでおきたいというふうに思います。  さて、南部複合機能都市というのは当然たくさんのアクセス道路を必要とします。北関東横断道そのものもそうです。この道路築造拡幅にしても新設にしても急がなくちゃならないという、そういうお話が既に出ているわけですけれども、この道路建設の用地買収がピークに達する時期というはどのあたりだというふうにお考えになりますか。 121 【天野都市計画部長】 もう既に北関東と上武道路のアクセスについては都市計画決定はさせていただいたわけでございます。路線でいきますと路線数が北関東だけだと、関係する市内へつなぐ道路としては6路線あります。21キロありますから、相当な事業量をこなさなきゃなんない。そういうことですが、今の組織上のことで恐縮ですが、市街化区域と調整区域内を1本の道路がまたいできますから、建設省の補助事業で実施をした場合は建設省の道路局予算と都市局予算をうまくかみ合わせて1本の道路を整備ということになります。市役所でいきますと、土木部と都市計画部が対応ということですから、2部でこれから調整を図りながらしなきゃいけないんですが、ピークというかとりあえず北関東南インターから前橋へ入ってくる道路は1本でございますから、それについてはもうできる限り早く私は平成2年ぐらいからは事業化を進めないと間に合わないというようなことでいきますから、それは道路局予算がうまく引き入れができるかどうか、今後それにかかっていると思います。ピークというのは継続事業ですから、その事業費が幾ら来るかというのはまだ今のところわかりませんが、私は早く朝倉までもってこないといけないんではないか。それからいきますと来年からでも事業調査に入らなければいけないと思っております。 122 【富山委員】 はっきりしませんね、南部複合機能都市というものはこれは用地買収はだれがやるんですか。 123 【天野都市計画部長】 これは今地域整備公団にいろいろ2カ年かけて調査をさせていただいておりますが、地域整備公団も加わってもらって市、県、国、そういうところでこれは最終的には民間も加わってもらうことになると思いますが、今それらについて将来の土地利用計画を定めようとしているわけで、まだ具体的にどこの機関がどれだけの土地の買収してどういう団地なり、どういう機能を持ってくる、そういう具体的な話でありません。北関東が入ってくることによって周辺の土地をいかに効率的に使わなければいけないだろうかと、そういう検討をしておりますから、まだ具体的にはまだはっきりわかりません。 124 【富山委員】 これはいつごろから着手することが想定されるんですか。 125 【天野都市計画部長】 前橋市としてはルートが決まっておりますから、前工団の組織を使ってできる限り手をつけなきゃいけないと思ってますし、また地域整備公団も来年度平成2年度には事業化の要請を都市側からしてほしいという要請は来ておりますから、恐らく平成2年からは何からの形で規模は別にしても用地買収等の先行が始まらないと間に合わないんじゃないかと私は認識しております。 126 【富山委員】 既にこれらに関連する土地が相当高騰してます。それで同時にその高騰の背景にあるんですけど、大手の資本、大手の不動産業者、これがかなり大胆に買いに入っているというお話も漏れ聞きます。したがって、市に限りませんが、用地買収にかかった道路もそうですが、とてもとてもこれは手が出ないというようなことになりはしないか。あるいは手が出たとしてもこれが市の財政負担、大変な財政負担を招きはしないかという心配がありますけれども、その辺はどのように考えていらっしゃいますか。 127 【天野都市計画部長】 確かに南部地域につきましては北関東の発表以来土地のいろいろ物色が始まっていることは聞いておりますし、特に今このエリアの中の一般田園地帯が大手資本によって買われているという話は私まだ正式には聞いておりません。ただ、高駒線沿線で農地がかなりの高い、我々が想像するはるかよい単価で売買をされている、これはやはり農地法の関係がございましていろいろ問題がありますけれども、確かに売買がされている実績は聞いたことあります。ただ、それから奥に入って大手資本が南部複合機能都市として開発をしたいという我々が願っておる区域を大量に買ったという話はまだ聞いておりませんが、確かに単価が上がっていることは事実でございます。上がれば計画に大きなマイナス要因になることは事実でございます。それとこれから複合機能ですから、住宅系、商業系、工業系、研究開発、農業を含めたいろいろの多目的なものもあのエリアに入れようと私ども考えておりますが、単価が余りにも高くなれば当然誘致等はできなくなる恐れは多分にあると思います。それらについて今後大きな問題として対策を講じていかなきゃいけないと思ってます。 128 【富山委員】 その対策をどういうふうにするかという点でお答えありませんでしたけれども。既にここのところだけでなくて、それに隣接するつまり計画外の玉村町あたりにも物すごい勢いで土地買いが入っているということも聞きます。したがって、機敏な対応が必要だと。同時に機敏に対応するだけでなくてこれらの開発が二つの意味で大手資本などに悪用されちゃいかんと思うんです。一つは土地での利益をむさぼられる。もう一つは高騰の中で大変無理をして用地を市が買収し南部複合機能都市なるものを考える、そしてまたそれに関する道路も一生懸命つくる。ところがそれをもっぱら使って膨大な利益を上げるのはこれは大資本だけということでのあくなき利潤追求の食い物にされてもよろしくない。二重の意味で大変心配をするわけです。その辺での対策はどうでしょうか。 129 【天野都市計画部長】 これはご存じのとおり農振地域ですから、良質な開発以外は開発ができない地域でございます。これは私ども行政がタッチした計画に基づいて民間の誘導がされれば別ですけれども、単なる民間が土地転がし的に農地を今やたらと札束攻勢をかけて買ってしまって後で開発をされたら高く売る、そういうことに対して私ども行政分野としてそういう土地の開発許可を出さないという法的措置が一つございますから、それは買っても金もうけをさせないという姿勢にはつながると思いますが、やはり大きな問題だと思います。それらについてはまた関係機関と十分協議をしながら、その対策は市だけではとても手は打てない問題もありますんで、県も含めてそういうことが仮に事実としてこれから起こり得るとすれば事前の対策はしなければいけないと思っております。 130 【富山委員】 土地の問題についてもそこは開発許可を出さないぞと言ったらこちらがもくろんだ都市建設ができなくなるわけです。こちらがもくろんだ道路建設ができなくなってしまうわけです。その足元を見て彼らはやるわけですから、したがって本当に抜本的な対策が必要だと、同時にそういうふうにして無理をして市財政をもつぎ込む計画がこれが市民のための開発になり得るのかどうかというのは、特別委員会の総会でもご指摘を申し上げましたので繰り返しませんけれども、大きな問題だということをご指摘申し上げておきたいというふうに思うんです。  同時にここのところは今お話もあったように前橋の中ではピカ一の優良農地ですから、農業つぶしだという側面もこれはいや応なしにあるわけですから、農業との整合というのを口で言うだけじゃなくて本当に考える必要がある。そういう意味では複合機能都市なるものも本当に必要なもんなのかどうかということは、これは考え直すべきではないかというふうに思います。  さて、区画整理の関係で若干伺いますけれども、区画整理をすると市財政はもうかるという話があります。本市の実態についてお調べになったことありますか。 131 【天野都市計画部長】 今の区画整理をすれば市財政がもうかるということは絶対ありません。それはデータ的に見てもかなり現在実施してる区画整理については一般会計からの持ち出しが相当な額に入っております。今ここに手元にそれを比較するデータ持っておりませんので明確に答えられませんが、市がもうかるということは絶対にあり得ないと思います。 132 【富山委員】 そうするとデータはここにはないけどおありになるわけですね。後ほど出していただきたいというふうに思います。  これは確かに前橋方式はほかの地域の区画整理よりも市の持ち出しがあります。したがって、ほかの地域と同じように論じるのには少しずれがあるだろうということは私も承知しています。しかし、ほかの地域の例で見ますと、これは前橋にも共通することがかなり言えるんです。第1に区画整理の前と後と比べますと農地が宅地に変わります。それから地価が高くなります。そして建物がふえます。これらのために固定資産税と都市計画税は物すごくふえます。このために区画整理事業のためにつぎ込んだ公共投資、これは例えば大阪府の都市整備局の報告によりますと、6年ないし7年でもとが取れるというんです。これは大阪のケースです。それから、埼玉県の上尾市の例で見ますと、これは区画整理対策全国連絡会議の試算ですけれども、8年ないし9年でもとが取れる。そうすると、前橋の場合は同じ年数かどうかということはさっきも言いましたように単純には論じられませんけれども、若干時間はかかるだろうけれども、もとが十分取れるというところがあるはずです。それがどのぐらいなのかということはこれはきちんと計算をして可能な限り示す必要があると思うんです。かつて石井繁丸市長は区画整理というのはもうかるんですと、市財政にとってもうかるんですという答弁を議会でされたことありますけれども、前橋というのは区画整理全国トップレベルだというふうに言いながら、こういう試算を示さないまま、金がかかり過ぎるということを宣伝するのはいかがなものかというふうに私は思うんです。  金がかかり過ぎる、だから市施行でなくて組合施行だということが一時大変当局側の見解として言われたことがありました。とすると今度おつくりになったという組合施行の補助基準にしても、そういうことを念頭においておやりになっているのかどうかということが問題になると思うんですが、その辺はいかがですか。 133 【天野都市計画部長】 まずそのことのお答えの前に今私はさっき区画整理をすれば市財政がもうかるということに対してはもうからないと言ったんであって、それは長期的に20年、30年の中でまちづくりですから、土地の利用増進が図られて建物等も新しくなればそれは税収の中ではプラスになることは事実です。ただ、それが今前橋の方式は12地区を一つの経理の中でやっておりますから、どこの地区に幾ら金を投入をしてその地区が幾ら収益が上がって幾ら何十年たったらプラスになるという計算はそう簡単には私はできないと思います。ただ、やってやれないことはないと思いますが、今大阪方面の7年、8年という話が出たんですが、少なくとも前橋ではまだそこまでの状況は至らないんじゃないか。もっと長期で考えればプラス面が出てくるかと思いますが、そのことに対してお話申し上げます。  それから、2点目の市施行が金がかかるから組合施行に移行したんではないかというお話ですが、私はそういう単純にやったわけではありません。市施行は確かに金がかかります。1ヘクタール通常郊外型では1億程度でできる地域が中心部になりますと4億、5億かかるわけでございますから、その地区がかなり残っている。それをやっていくには当分今の財政計画の中では郊外型の区画整理は市施行なんてとってもまだ相当な期間待ってもらっても入っていけないんではないか。それらについて今農業の問題もいろいろ取りざたされまして難しくなってきた中で周辺部、郊外の地域の人たちも区画整理をして何とか農地をもっと有効活用したいんだと、一部には宅地をつくりたい、そういういろいろな要望の中で郊外型の区画整理の希望がかなりありますから、それらを満足するためには市施行一点張りではとても今の財政事情の中では事業区域をふやすわけにいかないために何としてでもバランスを保ちながら、組合施行の誘導を図ってまちづくりを、市街地整備を早めるための一つの手法としてやろうじゃないか。前橋は市施行一点張りで来ましたけれども、これは全国の比率で見ますと組合施行の方が圧倒的に多くなってきつつありますから、その地域の実情をよく調べて市民が余り不公平にならないような組合施行なら私はやるべきだ、そういう判断に立って今回の要綱に進めていったわけでございます。 134 【富山委員】 二つ訂正をされるわけですか。一つは区画整理がもうからないという答弁をした、データ的に見てもないというふうにおっしゃられたのは取り消すわけですか。  それから、もう一つは区画整理には金がかかり過ぎる。だから市施行でなくて組合施行にということをこれきょう言ったとかじゃありません。もう数年前からですが盛んにおっしゃってたというふうに記憶していますが。それを訂正なさるんですか。 135 【天野都市計画部長】 かって先ほど石井前々市長さんのお話が出たんですが、30年代後半から40年にかけての区画整理のやり方と現状でやっている区画整理は、同じ前橋方式の中でも事業の施行手法が全然違ってまいりました。そういうことで大変ヘクタール当たりの建設費、事業費はかかる、そういうことでございますから、かって確かに広瀬団地を造成したころの区画整理、これは保留地が議員さんもご存じのとおりかなりの保留地が生み出されて、それが競売に付すことによって事業費に収入としてはね返ったことはありますけれども、今の区画整理は競売に付すような保留地がほとんどとれないような状況で区画整理をやっておりますから、その点で私はもうかるということじゃなくて仮に長期的にプラスになった面があっても私どもとしてはもっと長期的なまちづくりの中に金を投資をしていかなけりゃなんない。そういうことですから、もうかるということでは私はないと思いますから、訂正をする予定は持っておりません。  それから、組合施行ですが、たしか私もその組合施行の前段、そういうことを導入を図りたい段階では市の財政が非常に逼迫をして大変な時代になるということは確かに言いました。確かに計算をしますと市施行と組合施行と比較すると市が持ち出す金はかなり減ることは事実です。それは逆に地元負担が増加したり事業の質が下がるということでは決してないはずですから、私はその議論は当てはまらないんではないだろうかと思います。 136 【富山委員】 それはだめですよね。私が指摘しているのは農地が宅地に変わる、だから固定資産税ふえる。それから地価が高くなる。だから固定資産税ふえる。それから、建物がふえる、資産税がふえる。もちろん都市計画税もそれにつれてふえますが、それとの比較だけでもほか比較しないんです。保留地がどうのとかあるいは移転補償費がどうのとかいろんな複雑な要因がありますから、したがって単純化しなくちゃいけませんけれども、その固定資産税、都市計画税がふえるということだけでも、大阪の場合には六、七年、埼玉の場合には8年ないし9年と、こういう話なんです。ですから、そういう試算をしてみれば当然そのほかのファクターありますから、単純でないとしてももうかるという言葉が何かちょっとふさわしくない言葉であるとすればもうかるではなくって、市財政にとって大いにプラスになると、こういうことですから、別にもうけようと思ってやっているんじゃないでしょうから。  しかし、結果としてそうであればもっと公共投資をここで行っていいはずだということだと思うんです。組合施行やるにしてもけちけちすることはないというふうに思います。したがって、そういう意味で組合施行をやるんだったら絶対水準を下げない。むしろ逆に水準が上がるというようなものでないと困る。そういうような補助要綱になっているのかどうかということで拝見しようと思ったら、あさっての建水に配るんだからきょうはだめだというんです。市の要綱を全建水委員に配ったらどうだと、事前に、資料として。どうせあさっての建水委員会でやるんだからということを要請したところ、部長がこれ拒否したというんです。そういうような態度では本当に議会の意見を聞こうとかいいものにしていこうとかという姿勢がどうも薄いんじゃないかという点で私は大変遺憾に思います。そういうことを申し上げておきたいと思うんです。  次に、再開発についてもいろいろお話がありますが、私が一つ懸念するのは区画整理が行われてもあるいは再開発事業が行われても、従前そこに住んでおられた方々、そこで活動しておられた方々がその地区で住めなくなる、活動できなくなるというそういう部分がないか。特にこれは借地借家、特に借家の場合に顕著ですけれども、区画整理の従前従後でどのように人口流出がその地区からあったかというようなことも再開発についてはまだそれを十分検討するところまで前橋は水準にいってないでしょうけれども、そういうことを調べたことありますか。 137 【天野都市計画部長】 区画整理をやっている中では調べた経緯はございません。ただ、何か今聞いておりますと区画整理事業の理由で借地借家の人が追い立てられてそこに住めなくなるというようなお話が中心に私には聞こえたんですが、決して区画整理事業はそういうことを目的としてやっているわけではありませんし、借地借家人もちゃんと申告をしてもらえば権利がそこに擁護できる、そういう事業でございます。確かに中には借地人、借家人が大家地主とのトラブルにおいていろいろ出ていくケースと、それから権利分割金をちゃんと精算をしてもらって喜んで出ていく、いろいろなケースがありますから、ただ単なる借地借家の人がその地区から人口流出したから追い出しの区画整理ではないかという議論に対しては私はそういう冷たい区画整理をやっている覚えはございません。 138 【富山委員】 そんなにねじ曲げないんでいいんです。それほど被害妄想にならなくていいんです。わざわざ当局が追い立ての区画整理をやっているということを言うつもりは全くありません。しかし、結果として流出していく。特にこれは再開発の場合に顕著だと思うんです。区画整理によっても再開発によってもですけれども、例えば地価が高騰する、権利床が大変高いものになる。そうすると、それに見合う収益収入があるか、生活費があるか、営業している方にとっては収益があるか。見込めない。これは苦しくなる。したがって、自然に淘汰されていく、こういうことがあると思うんです。これは一番の問題だと思うんです。だからわざわざ追い出すためにやっているんじゃない、これはわかります。部長がそういう非常に冷酷な部長だというふうに言うつもりは全くありません。大変温かい方だというふうに思ってますが。しかし、結果として放逐されている。  再開発の場合は特にそれが一番の問題です。したがって、後に残るのが力のあるもの、商業再開発ビルにあっては大資本とか大資本系列のチェーン店とかそういうものが中心であって、これまで営々とその地域の発展のために尽力してきた方々、零細な方々、これは零細であるがゆえにそこに住めなくなる、そこで営業できなくなる。これでは市民のための開発といえるか。見せかけの活性化はあるかもしれない。高層ビルはできるかもしれない。街区は整然とするかもしれない。そこに人が多く動くかもしれない。しかし、それは今までの市民じゃない。新たに入ってきた大資本系列だと。とすると真の活性化、市民本位の活性化とはいえないんじゃないかと、この辺をどういうふうに乗り越えるのかということなんです。それが非常に努力の結果、1人も追い出されないでできた再開発ビルなんていうのもあるんです、世の中には。見事にあります。前橋の場合はどうだろうかと、簡単に聞かせてください。 139 【桑原建築部長】 再開発問題に言及されましてのことでございますが、私どもは再開発事業を進める場合につきましては前橋で行われているのは大体組合施行第1種市街地再開発事業でございます。当然のことながら組合の権利者借地権者も含めましてのことでございますが、全員が今の現状のままで果たして自分の商業機能が将来にわたってこのままでいいだろうか、大変な危機感を持って、そして全員合意型で進もうという息吹に燃えて現在を経過しているわけでございます。したがいまして、区画整理もそうでございましょうが、再開発事業ももちろんご自分の資本力だけでは当然できないために、そこにキーなりあるいはデベなりの大手資本をそこに入れて、そしてご自分の生きる道をそこの中で権利床を得ながら探すあるいは権利床がもし取れなければ権利はありますけど、面積は小さくなるということでございますから、それを一つ種にして貸してそして自分が違った生計を営んでいくというスタイルもございます。  いずれにいたしましても全員合意型をねらっておりますから、絶対に追い出しをかけての再開発なんてということは毛頭考えておりません。もちろん法律的には3分の2の合意形成があればそれは進むわけでございますが、私どもはあくまで話し合いの中に話し合いを詰めてそして全員合意型で進むように、そういう指導をくまなくやっておるつもりでございます。温かい再開発をしたいと、こういうふうに考えております。 140 【富山委員】 都市計画部長だけじゃなくて建築部長まで温かくなってしまいましたが、そうだと思うんです。それが正解だと思うんですが、それでまた担当の職員がそういうおつもりで頑張っていらっしゃるというふうにも思いますが、それでは第1にそう思っていても結果としてそういうことが起こらないようにするには本当にどうしたらいいか。これはやはり大問題として区画整理の場合でも再開発の場合でも同じように都市の開発の場合には腹に据えておくことが第1です。どうしてもそういうふうにしてほしい。  同時にそれを本当に全員合意型でやるには大変な努力があると思うんです。本人の努力が大変です、該当地区の住民の努力はもちろん大変です。しかし、やってもらわなけりゃならないというのがありますが、それも支える行政の努力も大変だと思うんです。果たして今の職員体制で特に再開発の場合心配してますが、区画整理は前から心配してますけどやれるのかと、そういう見事な開発ができるのか。私は不十分だと。再開発課の今の職員体制の様子を伺っても果たして今抱えているものがちょっとでも仕事がふえたら、みんなダウンするんじゃないかというような気がしますが、職員体制の問題でどういうふうにお考えですか。 141 【桑原建築部長】 現在抱えております第1種市街地再開発事業に該当するもの三つございますが、一般の地区改良事業やあるいは住環境整備事業やそれを再開発課がやっておりますが、職員9名でございますが、打って一丸となってやっておりますけれども、なかなか困難性が確かに伴うことは事実でございます。現在のところデベロッパーやあるいはコンサルタント、こういうものと話を糾合しながら一つの線に向かっておりますし、また権利者そのものも自助努力がやはりこれについては大いに作用しなければ一歩も動かないというような事業でございますので、両々相まって今後とも進めたいとは思いますが、確かに人的な手当ては大変苦しゅうございます。これにつきましては上司ともよく相談いたしましてこの本組合設立がされた暁につきましては、人的な対応を速やかにやってみたいというふうに考えております。以上でございます。 142 【富山委員】 そうじゃないと結果として悔いを残す開発になるだろうということを申し上げておきます。  もう一つ未整備地区の整備ということが盛んに言われてきましたが、この構想計画案見てもどこにも載っていないように思われるんですけれども、これやる気がおありなんですか、それでまた実施計画では載せるつもりですか。簡単で結果です。 143 【天野都市計画部長】 未整備地区の今後の整備方針、これにつきましては63年度の予算をいただきまして調査が終わりまして、今製本が全部印刷の段階まで出たんですが、一部直しがありまして、まだ製本として仕上がっておりませんが、調査が一応終わりました。それをもとにしまして約 1,900ヘクタールの未整備地域の整備をどうやるべきか、それをしばらく私どもがプロジェクトの中で研究をさせていただいて、それで取り上げて整備が手法が決まって地元の総意としてやりたい、そういう話が出てきた段階にはそれらをまた幾つかをグループ分けをしまして、そこにもっと突っ込んだ調査をやる、そういう段階でございますから、63年度の調査を生かしたもので研究を続けていきたいと思っております。全然やってないんじゃなくてもう既にやってございますので、それを踏み台にしながら第2弾の調査に入っていきたいと考えております。 144 【富山委員】 つまり総合計画の中に位置づけられてないけれども、それは落としたのか。わざと落としたのか、それともうっかり落としたのか、どうなんですか。 145 【天野都市計画部長】 決して総合計画にそういう文言で載ってなければすべてだめじゃなくて、私どもは一連の流れの中でもう既に開始をしてございますから、それをあえてまた調査をするということより見直しの段階で入れていく、そういうことは可能だと思うんです。余り実は時間がありませんから短くやるんですけど、前の第三次には12地区も勝手に私どもが地区を入れて区画整理をしたいと言ったんですが、実際には調査に入ったの3地区だけでほとんど手がつけられない地区があったわけです。私はそれを反省の中でそういう考え方じゃなくて、未整備の中で調査をしていわゆる行政側からこの地区はこういう理由で面的整備でなり、手法は別にしても整備をする地区だと順位立てをして、それを一つの根拠にして地元の住民の皆さんに計画を示して、それがどうしてもコンセンサスが得られないとすれば次の地区というようなことをしないと、陳情が出てきて希望が多いからそこを先にやるというやり方は避けるべきじゃないかということで、今回の四次計画を見ていただいても地区が数が前よりは大分少なくなっております。それは3年の見直しの中で入れさせていただく予定でおります。 146 【富山委員】 私はそういうことを言ってるんじゃないんです。未整備地区の整備についてもこの地区はどうするんだ、あの地区はどうするんだという話をしているんじゃないわけです。この計画の中に未整備地区の整備という非常に重要な方針だと思われるものが取り組むというふうに書いてない。何町をどうするのかという話じゃなくて。そういう大方針が書いてない。それはわざと載せなかったのか、それともうっかり落としたのかということなんです。書いてないけどやるんだということですね。そういうことだというふうに理解していいですね。
     じゃ次に、公園遊び場の問題について簡単に伺いたいと思うんです。市民アンケートを大変尊重したというふうにおっしゃいます。ところが市民の声の中で公園遊び場が欲しいという要求はトップクラスです。私たち共産党が広範に行ったアンケートでもトップクラスなんです、そういう要求は、切実です。特に区画整理区域でない市街化区域で、市街化地域に限らないかもしれませんけれども。それがその区画整理区域でないところで公園の見通しがない。そうすると、市民はますます焦るわけです。そういう要求にこたえた遊び場づくりとして公開緑地というのがあるだろう。ところがこの10年間に何カ所できたんだろうかと、こう見ますと9カ所です。全市で9カ所しかできなかった。9カ所もできたとも言えるかもしれませんが、私に言わせると9カ所しかない。今後ともこんなペースで進めるおつもりなんでしょうか。簡単に聞かせてください。 147 【大嶋公園緑地部長】 身近な遊び場に対するご意見でございますが、確かに区画整理に合わせて公園の整備を進めている中でやはり問題点がございますから、そういった救済措置として公開緑地あるいは広場公園、そういった事業を進めてまいりました。これからも緑のマスタープラン、そういったものをひとつの基本にしながら緊急かつ重要な場所、そしてそれを受けられるような条件等が整う場合は考えてまいりたい、そういうふうに考えております。 148 【富山委員】 どんなペースなのかということにはお答えがないわけです。お聞きしたことに答えていただきたいんです。特別このペースを早めるんだというお話ではなさそうですね。私はこの公開緑地というのは大変大事なもんだと思うんです。しかし、幾つか問題ありますね。率直に言って10年単位で借りることのできる土地で、しかもその地代は固定資産税相当額補助のほかは平米年間50円でしょう。年間50円です。ただと言ってもいい状態です。こういう低い水準で協力をしてくださる方がたくさん出てくるというのを期待するほうに無理があるだろうと思います。それでも土地を提供してくださるという篤志家があらわれるのを待つんであって、そこには行政の積極性が発揮できない。極めて消極的な制度だと思うんです。そうでなくてこの地代を抜本的に見直すということも一つであります。同時にどこにこういう空間が必要か。遊び場的なものが欲しいかということを積極的に起案してその土地を買収する、その買収した土地は当面遊び場として活用できますけれども、そこの地域が区画整理になればそれは市が先行取得した市有地として存分に生かすことができるわけですから、まさに一石二鳥、そういうふうに踏み切るべきだと思うんです。そうしないで遊び場要求という市民の切実な声に積極的にこたえていくことは難しいんじゃないかと思いますがいかがでしょうか。 149 【大嶋公園緑地部長】 公開緑地につきましては都市計画区域の中でも比較的市街地の周辺部そういったものを特に集落等があって密集しているところを拾っておるわけでございまして、全市的に考えますと、最も中心部でも公園、広場、そういった必要性の高いところもございますし、公園の重要性そういったものが十分認識はしております。しかし、そういったものをやはり財政とかあるいは全体的な市街地の状況などを勘案しながら公平公正、そして先ほど申し上げましたように緊急度の高いところ、そういったところから逐次整備をしていくことでないと、一足飛びに全市的な対応は無理かと考えておるわけでございます。 150 【富山委員】 大変消極的です。天下の公園緑地部長としては残念だと思います。これは市民の要求をアンケートなどを大事にしていると言いながら、本当には大事にしてないということだと思うんです。やればやれるわけです。ほかの事業で土地が必要だということになれば先行取得するわけでしょう、区画整理でもやりますし。あるいは街路事業や何かのためにも用意しますし。試みるわけでしょう。ところが非常に日常的に切実な要望に対しては土地買収というふうにはならない。これは私が消極性以外の何物でもない。市民要求をこの面では軽視しているということの何物でもないと思うんです。しかも、それは当面は遊び場として生きるし、区画整理になれば市有地として生きるんですから、どのようにでも活用できるんですから、決してむだにならない。ここのところを積極的な姿勢に踏み切るように強く要望しておきます。  さて時間を急ぎますが、水道の方でちょっと伺いますが、地下水保全涵養の具体的計画について簡単に聞かせてください。 151 【酒井水道局長】 地下水の保全涵養でございますけれども、現在の井戸の保全涵養につきましては一応今計画にも一応載せてありますし、そういうことで一応敷島につきましては随時考えていきたいということでございます。また、そのほかにある井戸につきましてもその地域の状況を踏まえてどうしていくかという研究をしていきたいというふうに考えております。その方法といたしますと、保全の方法とすれば地表の散水方法だとか井戸の涵養方法だとかがあるわけでございますけれども、一長一短それぞれあるわけでございまして、問題は枯渇の一つの原因とすれば、地表面の保水の能力の低下だというふうに考えております。ですから、例えば都市の都市化現象が一つの要因ではなかろうかということと、もう一つは山間部でいえば森林の伐採等がそれらに影響してるんじゃないかなというふうに考えております。そういうことも踏まえながら涵養することが必要だというふうに痛切に考えているわけでございます。以上です。 152 【富山委員】 地下水が枯れてきた、それは言われて久しいですが、確かに今局長の言われるとおり。とすると保水能力が低下したのを何によって回復するのか。それから、都市化というけれども、これはどうしても避けられない、やむを得ない、打つ手がないものなのか、森林についてはどうなんだと、この辺の方策が欲しいです。  もう一つは汚染の問題があります、地下水の汚染の問題。時間ありませんから、そこのところを簡略にしますが、どう解決していくかということと同時に、水道は地下水よりも表流水、県央第一水道及び今後は第二水道に頼る面がどんどんふえていく。利根川依存で本当に水質は大丈夫なんだろうかという問題がある。そこで河川の水質浄化これは大変に難しくなっているんじゃないかというふうに思いますがどうなのか。昔は川は水を浄化する力を発揮しました。今の川はどうなんだろうか、これが第1です。それから、都市化といいますけれども、田んぼや畑がどんどん宅地化されていく。そして道路もアスファルトでかためられていく。どぶも川もコンクリートで囲まれていく。当局それ一生懸命やってこられたわけですが、今のようなことから見るとこれを進めたためにそれは一面市民要求でもあっただろうと思いますが、一方では雨水は急流となってあっちこっちであふれますし、洪水を起こしますし、地下への浸透はストップする。保水能力もなくなって、浸透力がなくなる。そして地下水枯渇を起こす。どぶも川も浄化能力を発揮できなくなる。もちろん魚もすみにくくなると、こういうわけですが、一方河川改修によって緑も失われていく。どっか間違っているとは思わないかということですけれども、土木部長さんいかがですか。 153 【近藤土木部長】 まず第1点の河川の水量の汚染ということでございますけれども、これ確かに昔はその周辺の地域に住む人家が少なかったものですから、河川の水もきれいだったわけですけれども、都市化することによって各家庭からの家庭雑排水、あるいはし尿等が出てきたことによって確かに汚染されていることは事実だと思います。もう少し河川に対するといいますか、河川の水量が多ければ汚染されている各家庭の雑排水の量を希釈するだけの水量が豊富であれば当然希釈されると思いますけれども、年々宅地化されることによりまして、それも不可能かと思います。ちょっと難しいことで研究する余地があるんじゃないかと思います。それと農業用水の関係でございますけれども、確かに農地のほうにいたしましても宅地化されることによってそこに家庭雑排水が排出される。排出されることによって従前はきれいな水であったから当然地下浸透ということも考えられましたけれども、家庭雑排水ということになりますと、地下浸透の能力もないということになりまして、周辺地域の人たちが清掃するのにも困難を来すということで、たしか委員さんの今おっしゃるように地元要望という形でもって清掃のしやすいようにということからU字溝等の清掃をしているわけでございます。  それとあと1点の河川整備をすることによって緑が失われているんじゃないか、部分的にはそういう箇所も確かにあろうかと思います。1級河川等の河川改修によりまして、河川断面が当然大きくなります。したがいまして、用地買収等に困難を来すことにつきましては何といっても河川というのは治水、利水が第1の機能でございますから、それを防除するためにはやむを得ず河川断面を大きくするということが第一義でございますので、そういうことがあろうかと思います。 154 【富山委員】 したがって、そこんところをしようがないといってあきらめないほうがいいと思うんです。いろんなところでいろんな努力が進められている、研究も進められている。試みも進められてる。まだそれが一般的になるところまでいってないと思いますが、それを先取してほしい。例えば最後に今言われた河川整備によって緑が失われると。例えば目につくところで言いますと、天狗岩用水の改修とか滝川の改修とかそういうことによって大変今まで豊かな緑だったのがなくなってしまう恐れがある。これを一方で保存しながら改修も行うということを本気で考えるべきだと思うんです。  それから、河川の浄化能力というのはまさに土と空気によって行われるわけですから、そうすると土と空気に水がよりよく接触するようなそういう工夫をしなきゃいかん。これはご承知だと思うんです。したがって、何でもかんでもコンクリートでかためるんじゃなくて、そこにどういうふうにしたらそれが盛り込めるだろうかという工夫をいろんな方々が試みて研究したり何かしてらっしゃるようですから、そういう護岸構築、これを本気で取り組む。  それから、雨水の地下浸透も理論的には十分できるわけです。しかし金がかかるということで二の足を踏む。安いように、安いようにというのも一面当然ありますが、しかし本当にこの国土を守る、ちょっと大げさに言えば人類を守るという観点からすると本気で雨水の地下浸透を図る計画を立てるべきである。そういうものこそ総合計画の中に少なくとも研究検討課題として盛り込んでほしい、それがなかったのは極めて残念だというふうに思います。  あかぎ21構想などでも例えば宮城村でいろんな施設ができるということになりかかってますけれども、あるいは進んでいるものもありますけれども、それが前橋の川にどう響くのかとかあるいは地下水にどう響くのか、前からご指摘申し上げているとおり富士見についても赤城村についても懸念があります。そういうものに対しての対策、これも残念ながらこの構想の中からはうかがえない。そういう点では大変不十分であると、この辺について仮にここに載ってなくとも本腰を入れて研究を進めてほしいというふうに申し上げておきたいと思うんです。  最後に1点だけ、どろどろの農業用水路、これに冬の間も水を流す、いわゆる通年通水ということをかつて要求をしたところ、できるところからやりたいという答弁があったんです。ところが実際には思うように進んでいない。しかし、本当に研究すればできるところがあるんじゃないか。その対策を難しさがあるというの私承知してますから説明要らないです。本気でこれを取り組む通年通水によって臭いどろどろの農業用水路を快適なものに保つということについて、本気で取り組むおつもりがおありかどうか聞かせていただきたいと思います。 155 【近藤土木部長】 本市のキャッチフレーズといたしまして水と緑ということがうたってありますから、私どもも年間通水ということは当然考えております。特に市内を流れている農業用水につきましては冬期等の火災予防の上からもできるだけ水は流したいと思っておりますけれども、農地のほうにいきますと農作物等に支障を来すということがありますから、それはちょっと難しいと思います。通水可能なところから考えていきたいと思います。 156 【富山委員】 ちょっとはっきりしませんでした。どこが可能なのか、可能なところは一つでも拾えないか。そこについては難しさがあってもどうすればその難しさを乗り越えることができるかというふうに本腰入れないとすぐこれ挫折しちゃうんです。難しさはいっぱいあるんですから。ですから、今時間がないから一々それ申し上げる必要ないと思いますから何が難しいかということは申し上げませんけれども、それを本気で乗り越えていく取り組み、その姿勢がおありかどうか。 157 【近藤土木部長】 真剣に取り組むつもりではおりますけれども、かんがい期になりますと広桃用水に流れて来る水が1秒間42トンということでございます。ところが渇水期になりますとこれが毎秒3トンということで取り口から水が入らないものですから、流すような努力はいたしましてももとから水が入らないということになりますので、それらをせきとめるか何かの方策でできるところがあればそういうところからはやっていきたいというふうに考えてます。 158 【阿佐美委員】 幾つか質問をさせてもらいますから、構想ですから、端的にそれぞれのお考えを幾つかいただきたいと思います。  大変分科会でもそれぞれの委員の皆さん方から多岐にわたる質問が出てますし、あるいはまた当局側からもいろんな答弁がございます。いずれにいたしましても、地方活性化していく、すばらしい前橋をつくっていくというそれぞれの観点の質問であり、またご答弁であるというふうに考えてまして、特にこれは全市の役所の機構がそれぞれ一体となりまして市民要望にこたえるあるいは時代に沿うすばらしい前橋をつくるということでございますから当然でございますし、また皆さん方のご努力にも敬意を表しますが、特に基本的にまちづくりに関しましては当委員会所管の皆さん方の基礎的なものからあるいは公園緑地等に見られるように緑、潤い、こういうものに関しまして大変皆さん方の事業執行に当たりましてあるいは事業計画に当たりましての綿密な計画なり、そして果断な実行ということが一番求められてる、そういう意味で大変皆さん方ご苦労をいただいていることにつきましてまず冒頭敬意を表します。  いろいろ北関東の関連の事業の問題につきましても大変いろんな角度から論議はされてますから、1点だけまずお伺いを申し上げますが、先ほども前者の委員からいろんなご意見が出てまして、地域に関連をいたしますそこに住んでおります市民にとりましては、好むと好まざるにかかわらず将来の道路網ということで、これは歓迎をする向きもありましょうし、歓迎をせざる向きもある。確かに前橋の一番の優良農業地帯、こういうふうにも言われております。また、そういうことで市も大変な努力をされてきた。しかしながら、時代の推移、まちを発展をさせていくという意味でいろんな形で皆さん方がご努力をされまして今度の北関東の道路、こういうものが計画をされ、今日段階まで進んできてることも事実でございます。これでその是非を私は論ずるつもりはございませんが、好むと好まざるとにかかわらずこういう事態に入ってきていることも事実だというふうに認識をしてます。  そういう意味でそこで住む、そこで生活をする人たちの民意、こういうものをどういうふうにこの計画に整合をさせながら、安心をしてそこで生活をできる基盤をつくっていく、残していく、こういうことが一番大事かなというふうに私はいろんな論議を聞いておりまして考えております。したがいまして、これは大変具体的な手法になりますといろいろ論議は分かれますから、ここでその具体的な手法を論ずるつもりはございませんが、計画の当事者として都市計画部長、当面どんなふうにして民意との整合性を図りつつ、この事業を立派に完成をさせていくか、またそのために前橋市が大変発展をするというふうにも考えておりますので、やはり市民の民意との整合性、こういうものをどういう点で基本的にとらえておるかを見解だけをお聞きをしたい。 159 【天野都市計画部長】 今ご指摘をいただきました北関東横断道路が建設されることによってインターが決まったわけでございます。そのインター周辺を何らかの形で開発することが本市全市にとって大きなプラスになる、そういう認識にまず立ったわけでございますが、さてそれを具体的に進めるとなると今委員さんおっしゃるとおり前橋市の優秀な農振の地域でございます。軽々な開発をすればいいということに私どもは単純に考えておりません。当然そこに住む人たちの生活が大きく変化をしてくる。それをただ土地を売ってしまえばいいんだということじゃなくて、その人たちが農業を続けたい人、どうしても農業が続けていけない人、いろいろさまざまな条件が出てくるかと思いますが、そういう人たちが果たしてそのエリアの中で従前のような生活を守っていけるような、そういう良質な開発が果たしてできるかどうか。それらを踏まえて今調査をしているところでございまして、当然それらの調査の中でいろいろなデータを積み重ねてある程度地元の人たち関係の皆様方にこういう計画もあるんですけれどもいかがかというようなことをまずいかなきゃいけないと思いますから、今民意の反映ということでお話がございました。いわゆるそこに住む住民の方々がそのエリアの中でどうまちづくり等の中に一体となって協力をしていただけるか、それなくしては計画なんかどんな優秀な計画を立ててみても絵にかいたもちになる可能性がありますから、私は今まだ民意の中の意見を聴する段階にまだちょっと早いもんですから、今年夏過ぎあたりからはある程度の調査方針に基づいて地元にデータを出しながら、こういう開発計画もひとつあると思いますというようなことを出しながら、地元の皆さんの本当の意見を聞きながら開発を進めていく、それが最も必要だと思いますから、十分今ご意見いただいたとおり、農業の振興を阻害するような計画であってはならんと思いますから。そうかといって前橋の全市への影響、これも考えなきゃいけないんで、非常に難しい計画になろうかと思いますが、これからさまざまな立場のご意見をいただいてよりよい計画に煮詰めていきたい、そういうことを基本に考えております。 160 【阿佐美委員】 そういう立場でぜひご努力をいただきたいというふうに考えてます。  さらに私の考えを申し上げますと、やはり役所の皆さんのほうからやはりアプローチをするということも必要、ただやはり相当いろんなこともそれぞれ北関東の関連でいえば南部ということになりますけれども、それぞれの有識者も大変おられると、あるいは有識者だけを相手にするということでなくて全体の市民の当然意見を幅広く聞いていくという立場でございますが、いろんな機関、機構があるわけでございますから、ぜひそういう方々が積極的にこの事業に自主的と申し上げては過言かなというふうにも考えますが、そういうぐらいのやはり積極的な取り組みというものが地域全体から上がってくるような手法、こういうものをぜひひとつ十分お考えをいただいた上でいろんなものを計画をし、実行の段階という中でそういうことを十分留意をしていただきたいということを申し上げて、私がそれだけ申し上げますと、私はもう自分の意見も申し上げたわけだし、部長の見解も聞きましたから、それで終わりたいわけでございますが、ちょっとこれに関連をいたしましていろんな意見が出てますから。  実は夢物語みたいなことでもないんですけれども、過日実は機会がありまして中国へ行ってまいりました。シルクロードというところを見てまいりましたけども、あそこへ行ってまいりますと非常に巷間伝えられていますように、行ってこられた方もあると思いますが、いわゆる広大な砂漠の中にオアシスがある。そのオアシスというのは私どもも行くまでは大変不勉強であったわけでございますけれども、大きなオアシスには20万からの人口がいてそこで人が生活をしている。10万程度のオアシスは幾つもあるわけです。あそこへ行ってみますと非常に緑の大切なこと、あるいは水の大切なこと、また何千年もかけまして道路を開いてあるいはまた何千年もかけて地下水道を掘っておる。あるいはまた天山山脈から水を引いてきて砂漠にオアシスをつくったという、いわゆる人間が生活をするために何千年もかけていわゆる都市づくりをしたといっても過言ではないと思います。  そういう意味ではやはり先ほども論議がありましたように、確かに地下水の保全の問題とか緑、潤い、こういうものが大変いろいろ物議というんですか、物を醸し出すようなせせっこましい世の中に前橋周辺もこうなってきたということは、これは国の発展なりまちの発展をしていく上であるいは生活環境が中国と日本とでは違いまするからそういういわゆる広大なところじゃなくて、非常にそういった生活雑排水や農業用水に流れ込んできてどうしようもないよというような、いわゆる生活レベルの向上に伴いまして、まちが発展するに伴いまして、そういう今度は問題も出てくる、これはなかなか相関性というんですか、相反するというんか、これ非常に議論をしてればきりがないと。  しかし水を大事にする、緑を大切にするということにおいては大変やはり人間が生活をしていく上においては基本的に大事な問題でございまするから、北関東横断道路に関連をする横断道路なり、あるいはアクセス道路なりの例えば朝倉の線なんかも25メーターにしていくということでございまするから、これらについてはやはり今の私のところの12メーターの道路は電柱だけがおっ立ってるという殺風景なもんでございまするから、当然農地も減るわけでございますから、これらの辺については十分ひとつ緑の保全あるいは緑の涵養ということもひとつ大きな前橋市の将来をするような北関東道路そのものあるいは側道であるとかあるいはアクセス道路というようなところについては、特にケヤキ並木に匹敵するような私はその並木道だってそのケヤキみたいにこうなるもんばかりじゃなくてこう立っていくいろんな木もあるわけですから、中国なんか行きますと大変ありますから、そういうようなものも含めてぜひ緑の保全、一番いい農地をつぶしてまでやはり道路を広げていかなきゃならない、あるいは北関東そのものをつくらなきゃならん。あるいはそれに関連する開発もやらなきゃいかんということでございまするから、失われたやはりそういうものに対する保全の措置あるいは涵養の措置というものも十分考えていただいた計画をつくっていただきたいなということを感じてますので、以上申し上げまして質問を終わります。 161 【中沢(丈)委員】 最後になりました。通告してありますけれど、何点かお伺いさせていただきます。できるだけ重複を避けまして伺ってまいりたいと思いますけど。  最初に市営住宅の供給についてのほうから伺ってまいりたいと思います。この住宅行政は当然のことながら住宅に困窮している市民に対して低廉な家賃で住宅を供給することにより、市民の居住の安定が図られるということから、市の行政の中でも大変重要なものであると考えております。市では前回各機関において先ほどの答弁にもありました 2,000戸を超える市営住宅を供給し、また建て替えも積極的に推進し、居住水準の向上を図ってきたと理解しております。しかしながら、まだまだ狭い住宅に住んでいる人が多いと感ずるわけであります。そこで建築部長に伺いますが、前計画では居住水準に力点を置いたということで認識していますが、結果最低居住水準未満の世帯、まだあるんではなかろうかと思うんですけれど何%ぐらいになっているか。また、これらを今後どのようにして解消していくか、まずお伺いいたします。 162 【桑原建築部長】 前橋の住宅、特に公営住宅に関しましての法に基づくところの最低居住水準、平均居住水準、誘導居住水準とございますが、その中の最低居住水準いかがということでございますが、これにつきましては過去10カ年の供給計画の中でまず量の確保と質の向上を図っていこうということの中で、特に後半におきましては質の向上を図って、委員おっしゃるような形で最低居住水準の解消、最低居住水準を少なくしていこうというようなことをやってまいったわけでございます。これは主に前橋が昭和46年からの建て替え計画の中で建て替えの抜本的なやはり手当てでなければ居住水準の向上は図れない、こういう立場から施策の展開をしてまいったところでございます。  最低居住水準の割合でございますが、現在では22.8%ということの居住水準になってございます。これをちなみに他市あるいは国等を調べてみますと、国のほうにおきましては全国レベルで公営住宅の場合に35.3%、群馬県で34.4ということでございます。私どもではかなり建て替えが大きなやはりファクターとなりまして、平均居住水準のほうにこれが誘導できたというようなことだろうというふうに考えておりまして、今後ともこういう問題につきましてはかなり精力的にやってまいって、質的な向上を図っていきたいというふうに考えております。 163 【中沢(丈)委員】 量的な問題から質的な問題、そして議論されておりますように、中心街においては呼び水政策ではないですけれど、地域特別賃貸住宅、新たに取り組まれての政策も行われているようでございます。鋭意努力していただきますようお願い申し上げるわけですけど、当然この市民ニーズというものはいろいろな多様化の中で高まってきているということでございまして、身体障害者向けの市営住宅についてでございますけれども、身体障害者が住む住宅というものは、それなり特別な当然仕様や設備が必要であるということでございますけれど、全計画においてこれらの住宅を何戸建設したか、その数というもの適当であったか、そして今後当然これらの福祉政策の中にも入ってくるわけでございますけれど、この障害者向けの住宅政策についてどのように取り組まれていくか、次にお伺いいたします。 164 【桑原建築部長】 社会的弱者、特に身障者の住宅の手当てにつきましては、福祉部サイドと絶えず連絡を取りまして、この供給計画につきましての万全を図ってきたわけでございます。しかしながら、4級以上の障害者というものはかなり前橋市にも四千数百人ございます。公住法によりましては4級以上がその対象ということになるわけでございますが、そのまた障害者の対応というものが非常に型別にいろいろでございます。普通の住宅に入れる障害者の方々もおりますし、ある程度の施策を展開しなければ設備をしなければ入れないという方ももちろんございます。そこで福祉サイドにおきましてそれらの絞り込みを十分させていただきまして、過去営々とこれをつないできたわけでございます。前橋は福祉前橋なんていう宣言はしませんけれども、特にこういう点はきめ細かな手当てを住宅サイドでもやってまいりまして既に56戸の蓄積、ストックがございます。群馬県下では全く断トツでございまして、これは他に本当に大いに胸を張っていいんだろうというふうに考えるわけでございます。  ただ、この数が適当かどうかということにつきましては、やはり私は障害者の方々の団地を一つにまとめるということはこれは好ましいことではございませんので、健常者がやはりそこの中に一緒の居住敷地の中におりまして、そして健常者の方が身体障害者の方々に温かい目で接していただいて、そしてお互いに持ち持たれつのすばらしいユートピア世界を築いていただこうということで、各建て替えの中でも3戸とか4戸とかそういうものを再抱えのほうにセットいたしまして供給をしているのが実態でございまして、今後ともこういうものにつきましては十分対応を図っていく努力を重ねてまいりたいというふうに考えてる次第でございます。 165 【中沢(丈)委員】 56戸の対応をされたということで、県下でも断トツ、その努力に対しまして敬意をあらわす次第でございますし、答弁でも触れておりましたやはり団地、あるいは地域の中で身障者と健常者が快適なコミュニティを保つためにもそれなりの適正な箇所づけと申しますか、戸数というものも当然必要であろうと思いますし、答弁ございましたように、今後の中において適数、そして適正な場所にぜひ配慮していただいて取り組まれるようお願い申し上げる次第でございます。  福祉ということでございまして、この住宅政策の中で次に施設について伺いたいと思うんですけど、先ほども委員さんから関連する質問が出ておりました。我が会派でも阿佐美委員のほうから前回委員会か特別委員会だったですか、投げかけ提言等もさせていただいているわけでございますけど、市営住宅の建設に合わせて当然これから高齢化社会が来るわけでございまして、これらの対応について福祉的施設の建設を当然こういった住宅政策の中で組み込んではどうかというような提言をさせていただいてるかと思いますけれど、これらの今後先ほどまた答弁の中でも広瀬一、二丁目 500戸近くを建て替えの方向で実施計画で進めていくというような答弁もあったわけでございますけど、これら具体的な実施計画の中で答弁をいただければありがたいと思うんですけど、よろしくお願いします。 166 【桑原建築部長】 重ねてのご質問でございますので、少し具体にご説明をさせていただきます。従来の公営住宅の立地のあり方と申しますものは、完全なやはり福祉型ではなかったというふうに考えております。しかしながら、昨今のこの高齢化社会のスピード状況を見ますと、昭和45年でございましたか1970年に国連で示しますところの7%、高齢化に入ったわけでございますが、その後のスピードが26年から30年ぐらいで欧米の3分の1ぐらいのスピードでとにかく高齢社会になってしまうというようなことでございますので、その建築物の対応年限を考えましてもかなり大幅なスタンスを持って福祉型の対応をしていかなければ、これが機能しないんじゃないか、そういうふうに考えております。したがいまして、この高齢者の対応につきましてもかなりいろいろなメニューを入れましてこの対応をやってみたいというようなことを考えております。  特に日本の高齢化社会というのは欧米型の早期引退ということでなくて、今まで培いましたかなりのノウハウ、社会的な経験というものを高齢者の方が生かしながら地域社会に一緒に参画しながらあるいは生涯学習をしながら社会に貢献をしていくというスタイルでございます。そういう意味でやはりそういう方々の何と申しましょうか働き憩うまたそこのところでいろいろな日常生活を営むに足るような福祉型の対応を建て替えの中でやはり考えていかなければならないんじゃないかというふうに思っております。このことにつきましては先般阿佐美議員さんのほうへもお答えをしたとおりでございまして、多様なひとつ展開をしてみたいというふうに考えております。もちろろん多層世代の同居もあるでしょうし、あるいは同居、近居もございますし、あるいは医療というようなやはり場面というものをこの中にある程度入れていかないとぐあいが悪いかなというふうにも思っております。  それから、高齢者の心身機能の低下にあわせまして、各建物の戸別設計も親切設計と言っちゃちょっと受け売りが強いわけでございますが、手厚いひとつ住宅の個々の設計というものにつきましても老人の単身の方もおりますし、老夫婦の方もおりますし、いろいろな方がおるわけでございますが、型別に対応が図れるような形でいきたいと。これにつきましてはやはり福祉サイドと強い連携を保ちながら、私は対応していかなければいけないだろうというふうに思っております。  それから、三つ目といたしまして高齢化社会を可能にする住宅立地、それから住環境整備、これらをやはり地域融和の形の中で既存の住宅だけじゃなくて、周りのいわゆる近隣社会と申しますか、こういうものを全体をとらえてひとつ計画の中に落とし込みをしてみたいというふうに考えております。  それから、高齢化社会に適合いたしました住宅ストック、こういうものをやはりきちんと蓄積をしていく、こういうことがやはり私は減速経済になってくる、これからの社会においてはかなりこれは重要な事柄であろうというように、以上4点申し上げましたけれども、これらを建て替えの中で十分に検討研究をいたしましてセットしてまいりたいというふうに考える次第でございます。 167 【中沢(丈)委員】 丁寧に4点につきまして答弁いただきましてぜひそのような方向で従来に引き続いて、またより以上のご奮闘をご期待申し上げる次第でございます。  その中で今4点目に近隣社会との融和という、私にすれば住宅政策の中で耳新しい言葉かなというふうに受け取ったわけでございますけど、しいて先ほどの箇所づけの中から広瀬一、二丁目建て替えということで考えていきますと、当然地域柄からしまして住宅区域、隣は農村地域、市街化調整区域でございまして、公民館一つを拠点としながら地域との融和も図っているのが実例かと思いますけれども、さらにこういった住宅政策の中でうまく取り込めればさらに新しいコミュニティの場ができるんではなかろうかというふうに考えるわけでございます。前者の質問者の答弁の中でありまして、今回10階か12階かなというような部長答弁もあったわけでございまして、当然それらが具現化しますと新たなる空間あるいは快適な居住空間というものが創出されるわけでございまして、ぜひそれらも含めまして対応されるようお願い申し上げる次第でございます。  ただ、ここで一つ私の提言と申しますか、認識をしておいていただければありがたいと思うわけでございますけど、しいて広瀬地区に限ったことになりますと、昨年だったですか、広瀬を横断してますメインストリートが都市計画道路に決定されているかと思いますし、当然ご案内のとおり両側、両サイドにおきましては周辺商店街、核をなす商店が非常に最近活動が盛んになってきているわけでございまして、夕方となると非常に道路あるいは交通渋滞を起こす、これらともやはり住宅政策の中でうまくこの建て替え事業に含めながら近隣商店街、周辺商店街、地域商店街等の意見も把握しながら、うまく整合とれた形でのコミュニティの場、地域それぞれの生活環境の中から融合した地域がつくれればよりベターでなかろうかなと、こんなような感想を抱いているわけでございまして、ぜひその辺も頭に置いておいていただきまして取り組まれればありがたいと思うわけでございますけれども、お願い申し上げまして、次の質問に入らせていただきます。  建築部長に所見だけ伺って質問を終わりたいと思います。あとを攻められております。今回の第四次前橋市総合計画で市長説明等も読ませていただきまして、当然前橋も21世紀に向けて活力と潤いのある前橋都市づくりに向かっていくということでございます。当然市民一体となってあるいは主要課題を抱えながら周辺都市との調和を図り、確かなる行財政運営のもとで執行するということでございますけど、とにかくその中におきまして主要課題として経済の活性化から7項目まで記載されているわけでございます。私はこの公共輸送機関という見地からしまして、高速交通時代の到来ということで触れていきたいと思うんですけど、あえてまたこの説明の中で触れております前橋、説明書にもありますように、非常に地理的に恵まれているあるいは自然に恵まれているといううたい文句がございます。  またさらには前橋のグレード、質の高さをこれから持っていきたいという所見、所感が述べられているわけでございまして、さらに三次の計画のときは私はわかりませんけれど、聞くところによりますと、あえて今回この第四次計画の中では都市間競争というものをあえて意識して言葉として私も印象を強くこの言葉を受け取ったわけでございまして、これらを考えてみますと、説明書にも触れておりますように前橋は県都、県庁所在地、そして県都第1の都市であるという大きな高らかにうたい上げているわけでございまして、翻っていろいろ視察のたび、旅行のたび前橋から市外にあるいは県外に出るときに前橋をといつも思うときに、県庁があるなという第1私も印象でございまして、これらを考えていきますと、やはりこれからイベントホールいろいろな諸事業等もあるし、前橋が中核都市としてあるいは北関東の前橋として臨むならば、さらに大きなまちに、そして潤いの活力のあるまちに臨んでいくわけでございますけれど、これらの中においてやはり前橋の中でも高速交通体系ということでしっかり先ほど午前中にもいろいろな質問が出ておりまして、新交通システムの導入、ガイドバスの導入等あるいは前橋駅から新前橋の高架線の複線化促進ということでも都市計画としてもとらえられているようでございますけれど。  私は先ほど北関東全部でき上がるには30年弱というような話もあったわけでございますけれど、当然これらの物事が始まるときにはうん十年というきっかけからスタートしているわけでございまして、しいて私が今回の総括質問でも企画部長の答弁に一言触れていたようでございますけど、リニアモーターカーというような言葉も表現もあったかと思うんですけど、私もおしなべて考えてみますと、前橋にリニアモーターカーが将来うん十年先には通過をしてもよろしいんではないかというような1人ながらの夢を抱いているわけでございまして、このリニアモーターカー聞くところによりますと昭和30年、今の新幹線がオリンピック開通した時点ぐらいにもう既にいよいよ実験線としてスタートするということで始まったことでございまして、ご案内のとおり 500キロ実験走行も完了され、そして国においてはいよいよ審議会というんですか、委員会におきましては北海道あるいは宮崎、山梨の中で新実験線として40キロから50キロ、この1カ所に候補地を絞りながら新実験線としてこれから実用の段階に向かってスタートするんだということでございますけれど、これらを考えてみて前橋市の中にぜひこのリニアモーターカーを、先ほど両毛線から宇都宮へという議論もあったわけでございますけど、前橋を経由して宇都宮にリニアモーターカーが通えるようなそんな夢も抱いているわけでございます。  あえてこのリニアモーターカーを私が質問させていただくのは前橋の中でやはり魅力ある都市の中でこういった公共交通機関というものをいかに呼び込むか、あるいはそういった観点を用いるか、こういったことが大事ではなかろうかと思って一つの例としてリニアをとらえたわけでございますけれども、これらを含めまして都市計画部長の所見を伺って質問を終わります。 168 【天野都市計画部長】 大変大きな内容で何十年後の前橋を想定してのお話でございますから、明確に答える。そこまで私自身も勉強してございません。ただ、今お言葉にありましたとおり好むと好まざるとにかかわらず高速交通時代が来ることはわかってきたわけでございます。確かに今までは北関東3県というのは東京から見ますと一点集中型の行政がずっと続いておりまして、東京を守るためには埼玉、千葉、神奈川ということが重きを置かれてたんですが、やっと国もいよいよ北関東3県を大切にしないと首都圏が維持できない、そういうことに気がついてきてそれの一つとして北関東自動車道の整備促進をやりながら、沿線開発をしていろいろな自然だとか農業生産物だとかいろいろな面を首都圏に送り込んでもらう、そういう大きな国家プロジェクトの中の一つだと私は認識しております。  そういう中で前橋市もいよいよそういう時代の到来を受けていよいよ前橋市が21世紀に向かってうまく計画を進めていけば大変魅力をつく、魅力のある区域になるんではないだろうか、それは前橋だけじゃなくて県央核を初め隣の栃木県、茨城県、そういうところとの連携が大きな話になってまいりますから当然そういう時代は私どもが間違わないで計画を確実に実行していくことによっては非常に明るい希望が持てる地域ではないだろうか、そういう考え方にも立っております。  その中で今私どもが現状の前橋をどうするか、それを真剣に考えながらそういう今お話の時代が何十年後には来るかもしれません。前橋を通って東北の方に行くような大動脈ができるかもしれません。それはもう今私どもの知識の中ではわかりませんが、リニア一つ見ても今東京大阪をどこでつなぐかというようなことで議論がされておりますが、これは夢の計画でなくもう既に始まる計画でございますから、全国の都市整備、そういう中で大きな夢のある話だと思いますが、とにかくそういう話についての明確な答えより、時代が変わっていくそのことを踏まえて前橋市が前橋市だけでなくて周辺の都市を含めたこのエリアをどういう都市につくっていくか。そして21世紀に引き継いでいくか、そのことを考えながら行政というか計画を進めていくことが最大我々に課せられた任務だと思いますので、ご意見は貴重なるご意見として参考にさせていただきながら、いろいろきょうご意見もいただきましたんで、そういうことを都市計画、まちづくりの中に生かしていきたい、そういうことで答弁になるかどうかわかりませんが、今現状お話を伺って私が今心に思ったことはそういう内容でございます。 169 【中沢(丈)委員】 先ほど届きました文面の中に私たちのまちは高速時代にこたえる立地条件を持っています。こういう言葉でうたわれているわけでございまして、鋭意当局のご奮闘をご期待申し上げまして質問を終わります。 170 【中村分科会長】 それでは以上で質疑を終結いたします。 171          ◎ 分科会長報告の件 【中村分科会長】 おはかりいたします。  分科会長報告の文案について正副分科会長に一任を願えるでしょうか。           (「異議なし」の声あり) 172 【中村分科会長】 ご異議もございませんので、そのように決定をさせていただきます。 173          ◎ 散       会 【中村分科会長】 以上をもって議案第49号 第四次前橋市総合基本構想についてのうち建設水道常任委員会に所掌する事項の審査を終了しましたので会議を閉じます。  以上で散会をいたします。                              (午後4時53分) 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