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  1. 前橋市議会 1989-03-22
    平成元年度予算特別委員会_教育民生委員会 本文 開催日: 1989-03-22


    取得元: 前橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-15
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1          ◎ 開       議                                (午前10時) 【高橋委員長】 これより教育民生常任委員会を開きます。 2          ◎ 傍聴の取り扱いについて 【高橋委員長】 傍聴の申し出がありましたので、その取り扱いについて委員の皆さんのご意見をお聞きした上で決めたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは委員の皆さんからご意見をお伺いしたいと思います。 3 【村田委員】 本日の傍聴人の取り扱いについては、傍聴は認めないということで考えています。 4 【永井(栄)委員】 毎回のことですけれども、やはり常に開かれた議会にしていかなければいけませんので、私はこの点についてはやはり認めていくべきであるというふうに判断するものでございます。認めるべきだと思います。 5 【桑原委員】 民生部の審査同様の措置にお願いいたします。 6 【関根委員】 前回と同様に民生部と同じにお願いしたいと思います。 7 【宮下委員】 やはり民生部と同様この点についてはお願いしたい。 8 【鈴木(勝)委員】 私も前回と同様にお願いいたします。 9 【山本委員】 それに関して過日の結論どおりでお願いします。 10 【高橋委員長】 それでは傍聴については皆さんのご意見を伺いましたので、その意見を総合的に判断し、本日の委員会につきましては傍聴を許可しないことといたします。 11          ◎ 議 題 の 宣 告
    高橋委員長】 本委員会は15日の本会議において付託を受けた議案のうち審査日程表の議案を議題として審査いたします。  この際委員会運営上一言申し上げます。質疑に当たっては重複を避けて簡明にお願いいたします。  なお、当局に申し上げます。答弁に当たっては職名を告げるとともに、質疑の趣旨を的確にとらえ、簡潔明瞭にお願いいたします。 12          ◎ 質       疑 【高橋委員長】 これより質疑に入ります。 13 【桑原委員】 それでは初めに私の方からまず学校関係等の水の事故の防止の観点からまずお伺いをいたします。それぞれ幼稚園、小学校、中学校という学校施設がございますが、それに限ってで結構なのですけれども、それぞれ学校の受水槽の設置の状況についてまずお伺いをしたいと思います。受水槽の方式が地下に埋め込んである受水槽とか、あるいは屋上に設置をしてある受水槽とか、そういう幾つかの方式があるかと思うのですけれども、学校の受水槽の方式についての実態についてまずお伺いいたします。 14 【渡辺総務課長】 受水槽につきましては一つの学校に1基設置してある学校と、それから2基設置している学校と二通りございます。まず小学校で申し上げますと、地上式といいまして地上の上へ出ているそういう形式のものですけれども、これが小学校で18校、それから地下に潜っている地下式というもの、これが13校、それから1校の中に二つある、地上式と地下式両方あるという併用している学校が5校、それから2階建て等につきましては直接水道管からつないでおりますが、直結方式が3校、全体で地上式が26基、地下式が26基ございます。それから中学校では地上式が10校、地下式が6校、併用が2校、全体で地上式が11基、地下式が12基ございます。そのほかに養護学校は直結となっておりまして、それから幼稚園3園も直結になっております。それから女子校については地上式、地下式の併用でございます。以上でございます。 15 【桑原委員】 それぞれ今数字をお尋ねをいたしましたけれども、直結式の場合は2階以上、水圧の関係で3階以上の建物になりますと直結方式はとれないという現状にあるようでございますけれども、その受水槽の地下方式、地下にタンクが埋められているというその方式が、構造的には何ら問題はないのでしょうけれども、長い間の地下水の浸透ということは考えられないと思いますけれども、そうした点とか、あるいは地上に設置をされている受水槽の一定期間のサイクルで当然受水槽の検査というのですか、清掃というのか、そういうのはやっているだろうと思うのですけれども、その辺の検査の方法とかその検査結果についての状況についてお尋ねをいたします。 16 【渡辺総務課長】 検査につきましては水道法に基づきまして法定検査、10月から12月にかけて1回やっております。これは群馬県薬剤師会環境衛生試験センターに依頼をして実施しているものでございます。そのほかに夏休み期間中に清掃を実施しておりますけれども、その前後にも残留塩素を中心とした水質検査を行っております。それからその水質検査の関係では、特に毎日残留塩素の検査というのを養護教諭によって蛇口からやっている状況でございます。その結果ですが、まずその法定検査につきましては施設の外観検査、これは外観といいましても中も検査されて報告されておりますが、施設の内外の検査、それから水質検査、それから書類による検査の3項目の検査が実施されておりますけれども、その結果については毎年幾つかの学校で指摘、あるいは助言の指導をいただいておりますが、ほとんどが施設の内外の指摘、汚れだとか若干マンホールのさびが多いとか、そういうのが多いですけれども、そういう指摘をいただいておりまして、これについてはご報告された後すぐ措置をさせていただいております。それから清掃の際に行っています検査につきましても、特にこの受水槽の関係は中の汚れ、あるいは亀裂があるかどうか、その程度の検査と、あとは水質検査についてもそのとき行っておりますが、これについても報告書をいただいておりまして、いただいた後措置をさせていただいております。 17 【桑原委員】 定期的に検査をしているということですので、直接子供たちに与える影響というのはないというふうに確信をしておりますけれども、聞くところによりますと建築中の、学校ではありませんけれども、ほかのビル等で受水槽をあけてみたらそこに建築中の廃材があったりというふうな事例もあるようでございますので、ぜひその検査については残留塩素等もやっているということなのですけれども、特にそういう点でいうと学校の施設が小学校を中心に、特徴的に言えば旧市内の学校、本庁管内の学校というのですか、その児童生徒数はピーク時よりかなり児童数が減少しているという傾向が率直に今出ているだろうと思うのですけれども、そういう点で受水槽と子供たちの生徒数というかかわりがまた、その前段に小学校の減少化傾向、生徒の減少している学校というのは前橋市内でどんな程度の把握状況なのか、まずその点をお尋ねをしたいと思います。 18 【渡辺総務課長】 全体的に減少しておりますが、特に小学校がずっと減少、今来ておりまして、ほとんどの学校が減少、あるいは横ばい、増の学校がある周辺学校で何校かございますが、ちょっと今手元に資料がございませんではっきりした校数は申し上げられませんが、小学校全体についてはそのような状況でございます。それから中学校につきましては昨年がピークということで、本年度あたりから減少が始まってきておりますが、これも3年間たちますと相当の減少ということになってきております。今後の予測でございますが、小学校から上がってくるということで、これから減少が段々多くなってくるのではないか、そのように予測しております。 19 【桑原委員】 だとすると、かなり、何ていうのですか、設置が古い学校につきましてはそのときから比較するとかなりこの全児童数も減っているということは言えるだろうと思うのですが、その受水槽もやっぱり学校の開設当時、あるいは生徒数に見合ったような受水槽の設備がされているのではないかと思うのです。そこで子供たちが減少してきますとそれだけ、受水槽にすべてをためているわけではありませんけれども、水の需要、水を使う量そのものがピーク時よりは減少しているのではないかというように思います。そういう点ではかなり水の動きが悪くなるわけですから、先ほどの答弁では夏休み中に検査をしているということもありますけれども、水の動きそのものがピーク時と比較をして動きが鈍くなるというのですか、需要が少なくなるということは、それだけ水が受水槽にたまっている期間が多くなる、そういうことは夏休みもそうなのですけれども、休みあけとかそういう点での受水槽からの水を子供たちが飲むことによっての事故防止ということは考えなければいけないだろうというふうに思いますので、ピーク時と比較して現在減少化傾向のある中での受水槽の対策というのは将来どんなようなお考えなのか、まずその点をお尋ねしたいと思います。 20 【渡辺総務課長】 児童生徒の減少によりまして確かに必要水量というのは減る傾向にはあると思います。それで受水槽の建設の際にはその容量を決定する一つの基準といたしましてその児童生徒の1人当たりの必要水量といいますか、それを建築関係では40から50リッターという予測をしておりまして、そのような数字で計算をし、設置をしているということでございます。  現在この学校の1日の予想給水量、これを予測いたしましてそれに見合った容量で設置をしてきたという経過がございます。それで、この容量のうち受水槽の水が最低でも1日に1回は全部入れかわると、そういうような計算で現在設置をされておりますけれども、生徒数の減少によりましてそれが1回回転しないという学校が出るようなおそれがございます。しかし、今幾つかの学校で調べてみますと、確かに減っている学校もありますし、逆に生徒が減少しているのですけれども使用量はふえているという学校もございます。それで、その対策ですけれども、現在は特に休み明けの使用開始のときについては学校全体でよく水を出してから使うというような指導もしておりますし、使用前に、先ほど申し上げましたように養護教諭の方で検査もし、残留塩素のあるなしの確認もしてございます。できましてもその使用前の関係、水をしばらく出してから使う、ある程度水を回すというそういう対策は必要かと思いまして、現在そのようなことでやっております。以上でございます。 21 【桑原委員】 確かに1日1回の回転が1回回転しなくなるという実情もあるようでございますけれども、いずれにしても水は生ものですから、特に夏場は腐るというところまではいきませんでしょうけれども、そうした状況も出てくるのではないかというふうに思いますし、子供たちの人数の、生徒数の関係でもそういう危険性も将来もあるのではないかというふうに思いますので、ぜひ学校の規模、ピーク時と比較して減少化傾向はあるというのですけれども、受水槽の点検とか見直しについてもぜひご検討をいただきたいというふうに思います。  さらに、先ほど数字、ご答弁をいただきました地下方式についても、これは地下に埋め込んでしまうわけですから受水槽内部の検査というのはかなり難しいのではないか。構造的に詳しくはわかりませんけれども、そうした点での点検というのはちょっと地上に出ているものより内部の点検というのは技術的にも、ちょっとわかりませんけれどもその辺は難しいのではないかと思いますので、将来この地下方式の受水槽についてどんなふうな対策を考えられているかお尋ねをしたいと思います。 22 【渡辺総務課長】 確かに地下方式でありますと点検をしづらいということがございます。特に地下方式の場合に周りをある程度あけておけば点検をする場合にそこへ入って点検できるということになりますが、そのような方式の受水槽が現在少ないということで、ことし平成元年度の予算で受水槽の改築の予算を小中ともいただきました。この関係は、地下式の受水槽を地上式に改修をしていくというものですけれども、その関係で順次そういった指摘等の多いところを中心に改築をしていきたい、そのように考えておりますが、その際についても容量については今後の児童数を予測いたしまして適切な容量にしていきたい、そのように考えております。以上です。 23 【桑原委員】 ぜひそうした方向でお願いをしたいと思います。直結方式というのもあるそうですけれども、先ほどちょっと申し上げましたように、水道局でつくっている水ですから、その水が危険だということは毛頭考えていないわけでありますけれども、その受水槽を経た水が、その受水槽が原因だとしたらその原因については対処していかなければいけないというふうに思いますので、直結方式も階数が3階以上では水圧の関係で届かないという実情のようでございますので、これから受水槽の関係についてもぜひいろんな方面からも検討していただきたいと思います。  次に青少年育成についてお尋ねをしたいと思います。元年度予算で野外活動用の炊飯具とかテントの購入の予算が計上されておりますけれども、その購入の内訳についてお尋ねをいたします。 24 【竹青少年課長】 新しく購入しようと思うものはテント8張り、そのほかなべ、包丁等細かな炊飯用具でございます。 25 【桑原委員】 主にキャンプ用品でテント8張りが中心だということのようですけれども、現在地区の公民館には既に地区の子供会育成会とか、あるいは、所有者はいろいろアンバランスがあるのでしょうけれども、地区公民館には既に設置がされている公民館もあるのではないかと思うのですけれども、そういうところの実態についておわかりでしたらお願いいたします。 26 【竹青少年課長】 野外炊飯用具、あるいはテント等につきまして飯合、これは中央公民館を除いた他の公民館にはすべてございます。合計 560個。それからテントにつきましては南橘、桂萓でそれぞれ10張りずつ、合計20張りでしょうか、だけ所有しております。なお、なべ、包丁、かまの類はちょっと調べてございませんが。以上です。 27 【桑原委員】 飯合全体では地区公民館合わせますと 560個ということになりますけれども、率直に言って今度の予算計上がテント8張りとなべ、包丁、キャンプ用具で、8張りで本町管内の需要に対応できるかなという率直な疑問があるのですけれども、その辺はどんなふうにお考えでしょうか。 28 【竹青少年課長】 確かに委員さんおっしゃるように、この数ですと特にキャンプ等は夏休み中に集中するものですから、確かにそれぞれの子供会等が要求する量にはまだほど遠いのかとも思われます。それぞれの使用状況等を眺めながら今後も検討していきたい、そのように考えます。 29 【桑原委員】 そこで各自治会単位と申し上げたのがよろしいのかもしれませんけれども、子供会育成会の組織がありまして、子育連も組織されておりますけれども、本庁管内出張所管内単位子育連の数についてちょっと数字がわかりましたらお願いいたします。 30 【竹青少年課長】 実際に子供が組織をしてる子供会というとちょっと実態がつかめないのですが、育成会で考えますと 211でしょうか、育成会はある。そういうふうに把握しております。 31 【桑原委員】 211というのは前橋全体で子育連に加盟している単位子供会の数という理解でよろしいのですか。そうしますると本庁管内出張所管内という分け方が妥当かどうかという点もあるのですけれども、本庁管内でもかなりの部分の育成会の組織があるという認識でよろしいわけですね。  先ほども答弁がありましたけれども、そういう、実は私も地域で育成会の役員やりまして、子供たちに1年を通じて何の行事が一番印象に残ったかと聞いたら、やはりキャンプが一番印象に残りましたという、育成会の行事の活動の中で。そういう答えが子供たちから直接はね返ってくるわけです。そうしますとテント8張りということも先ほど答弁でありましたけれども、夏休み中の行事として集中的に利用されるということがやっぱり現実だろうと思いますので、いろんな各子供会、単位子供会が趣向を凝らしながらキャンプファイヤーやったりそういう内実ありますけれども、飯合でご飯を炊くということはそういうキャンプでなくしては子供たちも体験できないわけですから、その行事を通じて子供たちが本当にキャンプに参加しただけで本当に仲よしになるというのを現実に見ておりますもので、そうした用具についても単位子供会でやることもなかなか1年に1度のことですから、そういう意味ではやはり備品貸し出しというのですか、そういうこともより充実をしていただくような方向でぜひご検討をお願いしたいと思います。  特に子供たちの環境が、確かに物が豊かになったり、あるいは機械を通じての情報化とかそういう今の大人たちが経験をしなかった社会の中に育っているわけですから、何ていうのかな、テレビを通じて荒れた言葉づかいになるとか、あるいは礼儀作法の点なんかでもいろいろ基本的な生活習慣が身についていないということも一面では言えるのではないかというふうに思うわけなのですけれども、さらにはこの遊び場もどんどん、どんどん狭まっている。昔は道路でキャッチボールをしたりしていた、私たちも実はそうなのですけれども、そういう体験が少ないわけですから、今申し上げましたようなキャンプを通じたり、あるいは地域の子供会育成会活動の中に参加をさせていくということが、そしてその参加をさせることによって子供たちみずからの自主性とか自発性とか独創性を育てていくというのは、地域の子供会活動では学校教育以外の面から非常に効果、子供たちに与える影響というのは大きいだろうというふうに思うのですけれども、その点の育成会活動でも結構ですけれども、その辺の青少年課の考え方についてのお伺いをしたいと思うのですか。 32 【竹青少年課長】 子供たちの現状や地域活動の推進のあり方につきましてはご指摘のとおりかと思います。私ども子供会等を中心として地域活動にこれまでも地域のボランティアの方々によってこれが進められてきておりましたが、今後一層充実するよう市の子育連とも協力をしながら指導者の養成、あるいは育成、そういうものに十分力を注いでいきたい、そのように考えております。以上です。 33 【桑原委員】 ぜひそうした方向で進めていただきたいと思います。特にその子供会の活動が、学校で言えばいわゆる学年が中心の、もちろん学年を越えたそれぞれ学校教育の中に取り入れていますけれども、特に地域の子供会活動というのは、昔で言えば何でしたっけ、要するに異年齢の、異なる年齢の集団活動ということが子供たちにとって大変重要だろうと思うのです。そういう意味で、やはり子供会を通じ、あるいはそれ以外のいろんな地域のお年寄りも含めた交流というのはこれからますます重要になるだろうし、今でも盛んでありますけれども、そうした点で子育連を中心にさらにいろんな意味で交流会をしたり、あるいは経験を交流したり、あそこの子供会についてはこういう行事をやっているが、大変いい行事だから私どもやろうではないかと、そういう交流というのは必要だろうと思っています。当然やっているなと思いますけれども、これから子育連との具体的な内容というのですか、その辺はちょっと難しい点があるかもしれませんけれども、今後の異年齢を中心とした活動についてはどんなような方針があるかどうかお尋ねします。 34 【竹青少年課長】 確かに委員さんがおっしゃるように学校では同年齢集団の活動が非常に多くなっております。そこにいきますと子供会というのはおっしゃるように異年齢集団の活動が中心となってまいります。やはり異年齢集団を形成するためには、そのリーダーがどうしても必要になります。そこでジュニアリーダー養成講習会、いわゆる子供たちのリーダーを養成する講習会、これらも力を入れていきたいと思いますし、また大人もすべて子供に手を貸してやる子供の活動ではなくて、子供たちが実際にやれるような活動を組織できる大人、そういう指導者も養成していかなければならないのではないのかな。その辺に力を入れていきたい、そのように考えております。 35 【桑原委員】 確かに大人たちが全部準備をして、はい、子供たち集まりなさいということではやはり子供会の趣旨も全くないとは言いませんけれども、そういう意味ではこれからの方針として子供たちで自主性とか創造性とかを高めていく地域の子供会活動の方向にしていったものがいいのではないかななんていうふうに思いますので、そういう点でもぜひ青少年課としてもご指導をお願いをしたいというふうに思っております。  それからわが会派の鈴木幹事長の代表質問の中での教育長さん答弁が、登校拒否が若干ふえている傾向にあるというふうに実はお聞きをしたわけなのですけれども、そういう点でもやはり地域の子供会活動の中でそういう子供たちが実際に入っていく、あるいは取り込んでいくというそういう活動はぜひ必要ではないかな。そのことも一つは登校拒否の減少にもつなげていかなければいけないというか、つながっていくのではないかなというふうに私は考えるわけなのですけれども、キャンプなんかは本当にいい例だと思います。ひとつテントの中に人がいろんな話をして夜遅くまでとにかく子供たちはすぐ溶け込んで、早く寝ろという言葉は全く無視をして一晩じゅう騒いでいるというようなそういう現実もありますので、キャンプなんかは本当に一つの行事としていいわけですので、最初のテント8張り、あるいは包丁のたぐい、キャンプ等のセットもより充実をしていただいて整備をしていく。そのために今度はこういう設備があるのですよ、どうぞご利用くださいというふうなこともやはり並行して必要だろうと思うのですけれども、その辺はどんなふうなお考え方があるかどうかお尋ねします。 36 【竹青少年課長】 毎年子育連、前橋子育連定期総会、これは4月下旬に開かれます。この定期総会にもこういう道具が用意されたからぜひご利用いただきたいというようなPRを行っていきたいと思いますし、子育連の役員の方々は割合とまめに会議を開いてくださいます。そういう会議等の折りにも状況等について広く周知を図っていきたいと、そのように考えております。 37 【桑原委員】 そういう周知がされればされるほどやはりテント8張りというのは需要にこたえられる数字ではないというふうに思いますので、これからもぜひ前向きにご検討をお願いをしたいと思います。  最後に時間の関係もあるのですけれども、交通公園のゴーカートについてちよっとお尋ねをしたいと思います。現状の交通公園の入園者数とそのゴーカートの利用者の数字についてまずおわかりになりましたら、その点からお答えをいただきたいと思うのです。 38 【井上児童文化センター館長】 現在のところ入園者数は14万人ぐらいでございます。そのうちゴーカート利用者数が約4割、5万 6,000人ぐらいが現在のところ利用させていただいております。 39 【桑原委員】 年間5万 6,000人ということなのですが、そうしますとそのゴーカートの台数とか、あるいはコースの概要とか、あとは利用料金の点ですか。その点について概略で結構ですからお願いいたします。 40 【井上児童文化センター館長】 現在所有しておりますゴーカートは幼児から小学生2年生まで自分の体力で、勉強と遊びでございますが、両方兼ねております。足踏みカートが40台、同じく幼児から小学校2年生までが保護者がつきまして機械の勉強と遊びを兼ねている2人乗りのゴーカートが10台、3年生から中学3年生まで1人で乗れる、これは両方とも保護者が乗るものも1人乗りもエンジンがついておりますが、10台ございまして、現有では60台ゴーカートを所有しております。コースは長さが 600メートルございます。平均幅は約3メートル。機械式の方のゴーカートは時速12キロ以上は出ないようになっております。現実に1日の平均利用者数は大体 290日開館で計算しますと 300人前後でございますけれども、最もピークのときには約 2,000人以上が利用しております。以上でございます。 41 【桑原委員】 1人乗り2人乗り合わせて20台ですね。コースが 600メートルといいますと時速12キロでやると約50台。 600メートルの間で時速12キロで50台程度は入るような計算なのですかね。料金もほかの都市と比較してかなり安いというふうに聞いているのですけれども、その点はいかがですか。 42 【井上児童文化センター館長】 料金は2人乗りも1人乗りも1回1周につき50円でございます。足踏みカートは無料になっております。それからなお20台のゴーカートが走りますと車の間隔が約30メートル、それから1周いたしますのに約3分間かかっております。以上でございます。 43 【桑原委員】 確かに遊びと機械の両方を備えて 600メートル50円というのは、これは格段に安いのではないかなと思いますけれども、これ、かなり曜日によって違うのでしょうけれども、幼稚園とかあるいは保育園とか小学校低学年とか、集団で交通公園を利用するということもあるだろうと思うのですけれども、その中でもう少しゴーカートをふやしてほしいのだけれどもな。待ち時間の関係もそんなべらぼう2時間、3時間待つような実態ではないことはこの数字でもわかるのですけれども、もうちょっと台数があったらいいのだけれどもなという声も率直にありますので、その辺についてはどんなようなお考えですか。 44 【井上児童文化センター館長】 確かに委員さんのおっしゃるとおりこれからの陽気でございますと秋口までほとんどの日曜日、それから私どもが特別行事を組んでおります5月5日、11月3日の祭日の日、それから10月28日の県民の日等につきましてはお待ちいただく時間が15分、あるいは20分ということに相なろうかと思います。ただ私どもはコースの長さ、幅、そういったものを考えますと、現状の状態で車間隔が約30メートル以内ということは非常に適正な規模ではないか。確かにお客さんの方からも待ち時間をもう少しというふうなときがございますが、限られた日でございますので、でき得れましたら現状の状態が最もふさわしいのではないかなというふうには考えております。以上でございます。 45 【桑原委員】 確かに低料金で利用できるということなものですから、コースの延長でいうと現状が望ましいということなのですが、例えばかなりの利用者も多いわけですし好評を博しているわけですから、例えばコースの延長をもう少し長くするとか、そうした点もある意味では検討をする時期にもなっているのではないかなというふうに思いますし、あるいはゴーカートの耐用年数、ちょっとわかりませんけれども、その辺で計画的に買いかえは当然やっているのでしょうけれども、それに応じてコースの延長するお考えとか、あるいは買いかえについてはどんなふうな考え方があるかどうか、その辺お尋ねしたいと思うのです。 46 【井上児童文化センター館長】 ゴーカートの買いかえにつきましては耐用年数そのものは車と同じでございますから平均いたしますと5年ということでございますが、役所の内部規定によりまして10年経過のものから買いかえを、ほぼ10年以上でございますが、10年以内はございませんが、10年経過のものから計画的に買いかえをいたしておりますのが現状でございます。それからコースの関係でございますが、ご案内のとおりあそこは都市公園でございまして、前橋子供公園という公園内に設置をされております施設なものですから、私どもの考え方と公園緑地部の方の考え方が合致いたしませんと改修、改造ができませんので、十分また検討させていただきたいと思っております。 47 【桑原委員】 都市公園の中での構造物のできる範囲というのは法的に規制がされております。ゴーカートのコースがそれに該当するかどうかというのはちょっと私もわかりませんけれども、ぜひそういう声にもお答えをしていただくような形で前向きにご検討をいただくことを要望いたしまして質問を終わります。 48 【宮下委員】 私は学力向上対策推進事業について、これは説明書の 214ページにあるのですけれども、これについて質問したいと思います。しかし、その前にちょっと学校教育について、ここに教育長さんもいるようですから一言教育長さんの見解を聞いてその項に入りたいと思うのですが。  やはり学校教育というものは小学校、中学を通じて、いわゆる義務教育のうちに社会へ出ても、社会的にも、あるいは教育的にも対応できるような教育をするというのが恐らく学校教育ではないかというふうに考えております。したがいまして、今の子供を見ますと、確かに学力的には私は相当立派な成果を上げているというふうに考えております。しかしまだ我々は戦前の人間でございますので今の時代に適応するかどうかということは考えものですけれども、やはり道徳とかあるいは礼儀とか、それから信義、こういうものに非常に欠けている面があるのではないかと、こういうふうに考えておるものです。例えば朝子供たちに行き会ってもおはようございますと言う子供が非常に少ない。前からこの問題についてはとかく一声運動というようなことで地域の人たちも大分この問題についてはいろいろ研究もされておったようでございます。しかし、なかなかこの問題ができない。私はこういう立場にありますので、朝子供に行き合うとおはようございますとこっちから声をかけます。言われた子はおはようございますと言いますけれども、かけない子は素通りしていく。恐らく私の顔も大体知っているわけなのですけれども、そういう状況もあるということでございまして、やはり学校教育について一番必要なことはそういった礼儀とか道徳性、これが一番大切ではないかというふうに考えますので、その点について教育長のお考えはどうか一言お伺いして次の項に入りたいと思うのですが。 49 【岡本教育長】 委員さんおっしゃいますとおり私どもも現在の子供たち、特に前橋の子供についても同様でございますけれども、基本的な生活習慣、あるいは礼儀、総じて言いますと徳性と私たち言っておりますけれども、この面の欠如というようなものが大変大きいなというふうに実感をしております。そういう考え方に立ちまして今度の第二次学力向上対策の中で三つの大きな柱を立てておりますが、基礎学力の向上と、それから人間として生きていくための力としての徳性の涵養、そういう意味での徳性の涵養を挙げております。もう一歩は体力の向上というのでございますが、そういう三つの人間的な質を総合したものとして、言うならば人間の生きていく力をしっかりと身につけさせてやりたい、こういう考え方で徳性の涵養について大きな重点を置きながら今度の第二次学力向上対策というものを推進してまいりたいというふうに思っているところでございます。 50 【宮下委員】 全くそのとおりだと思います。したがって、今この63年から平成9年ですか、この10カ年計画が組まれたようでございます。特に私が一番考えておることは、学力、学力ということで多くこの問題だけを取り上げると、父兄の特に教育ママという方は、うちの子供をいい学校へ入れたいというふうな考えから非常に今塾等にやっている子供が多いわけです。したがって、非常に健康でない子供が多いように見受けられます。というのは、やはり何かの集会がありますとそういう子供たちは、確かにあの子の頭はいいといううわさの子供ほどそういう集会に出て耐える力がない。例えば立っておってもすぐ倒れてしまうとか、そういうことでこの第二次学力向上の中にも健康ということが抜けているのです。私はこれが非常に心配であって、やはり学力を向上する上では健康な体が第一だというふうに考えております。したがって、幾ら頭がよくても、大きくなってもその人間が社会的にも立派な働きができないということになりますと、何ら立派な教育を受けている人でも社会的な奉仕ができないということになりますと非常にもったいないし、また本人にしても大変な残念なことだと思います。したがって、やはり学力向上する上においては、切っても切れないのが私は健康だというふうに考えております。そういうことをおきまして、63年から平成9年の第二次計画は実施されたわけでございます。したがいまして、前に申し上げたようないろいろなそういった問題があるわけでございまして、特に今回新しく学力、道徳性、機能検査分析委託、こういうことがあって、特に道徳性とかこういう問題が取り上げられているようでございます。この問題について63年度にこの計画が組まれたわけで、本年が2年目でございます。63年に一体この問題についてどのような方法でこういう事業を推進されたか、実績についてご質問をいたします。 51 【細谷学校教育課長】 学力向上対策の中身については教育長の答弁のとおりでございますが、基礎学力の向上、徳性の涵養、体力の向上と、その三つを大きな柱として据えておるところでありまして、体力の面についても十分気を配っているということをご理解いただければと思います。  まず昨年度まだ今年度、63年度の取り組みでございますが、そうした学力向上対策というものがとかくまだその中身が十分趣旨徹底が図られていないということでありますので、いろいろな機会を通してまず第二次学力向上対策の趣旨を各学校に徹底していくと、それが63年度に取り組んできた第1点であろうと思います。第2点の取り組みとしましては、学力向上を推進するために学力向上実践委員会というものを組織しました。またそれを総合的な立場から実践委員会の活動等を含めて考えていく推進会議等も設けました。そうした組織面を確立をいたしまして学力向上対策を進めてまいりました。第3点、これが実質的な中身ということになろうかと思いますが、学力の実態、ご指摘の学力だけでなくて道徳性の実態等も、まず実態を把握してかからなければ今後の対策の進展がありませんので、実態の把握に努めてまいりました。第1年次の事業といたしましてはその三つの点であろうかと思います。 52 【宮下委員】 今言った実践委員ですか、こういう構成はどういうことで、先生だけでやりますか。それとも地域の人たちを中に入ってもらってやるのか。その点はどうなのですか。 53 【細谷学校教育課長】 63年度の実践委員会の組織は各学校の先生を中心にして組織をしまして、地域の代表についてはその中に入っていない現状でありますが。 54 【宮下委員】 今後はそういう地域の人も交えた計画を持つようにすると。 55 【細谷学校教育課長】 学力向上の実践委員会というのは各学校における学力の向上というのをどう取り組んでいくかということを各学校ごとに考えてもらうという意味から学校の代表になっておりますので、推進会議というような点でそうした方向が考えられれば検討をしてみたい、そんなふうに考えます。 56 【宮下委員】 ぜひ私は地域の人も交えたそういったことをして、やはり地域の一声運動だとか、あるいは子供の非行防止とかそういったものについてもやはり地域の協力がないとなかなか学校教育というものも大変だと思うのです。ただ先生が教育、教育で学校教育だけにやってくれるのは非常にありがたいと思うのですけれども、やはり地域の人たちの協力というものが非常に大きいものがあると思うのです。例えば私は道徳教育とかあるいはそういった実践してやっているのに、これは私の方のこと申し上げておかしいのですけれども、牛池川の自然をはぐくむ会なんていうのがありますけれども、これは年に3回とか4回河川の清掃をやりますけれども、やはり子供が、そこで私聞いてみると、きょうやったことで何を一番記憶に残ったかということを聞きますと、やはり不要なものをやたら川へ投げたり、あるいは人へ迷惑をかけるということは大変なことで、きょうこのように大勢の人がみんなして清掃してこういうふうにきれいになるのだけれども、そういう不心得のことをしなければわざわざこんなことをしなくてもいいのだというようなことを子供が言っております。そういうやはり実践活動というものがこういう道徳教育なんかには一番私は適切であります。特に昔からよく言われるように、3尺下がって師の陰を踏まずなんていうことも言われておりまして、私なんか全くそのとおりだということでずっときております。そういうことから、やはり礼儀というものはお世話になった先生方に対しては当然礼儀を尽くしておはようございますとか先生とかというそういうような方法で日常生活ができればいいのですけれども、今の子供に聞いてみますると先生のことを先公だとかなんとかなんていうようなことを言っておる子供がおるわけですから、やはりそういうことを考えましても地域の皆さんのお力を借りてこういう学力向上というような問題についても取り組んでいただければ非常に成果も上がるのではないかというふうに考えますので、その点についてはどうお考えかご質問したいと思います。 57 【細谷学校教育課長】 ご指摘のとおりでありまして、各学校で学力向上対策を実践していく上でぜひ開かれた学校ということを私ども申し上げておりまして、そうしたPTAの方々、地区の方々の協力を得て徳性の涵養というような面にもぜひ取り組んでいただきたい。そういうふうに今後ともお願いをしてまいるつもりでございます。 58 【宮下委員】 ぜひひとつそういうことでお願いしたいと思います。  次に進みます。次にやはり第二次学力向上対策のうちに道徳教育充実用副読本購入という項がございます。これはあれを見ますると小中学校全学級を元年から3年間で整備するということでございますけれども、今の段階ではやはり各学級に副読本を保管貸与して、そして徹底を図るというようなことでございますが、この問題についてはどういうふうに実施されるわけですか。 59 【細谷学校教育課長】 道徳の時間の中でいろいろな内容の指導をするわけですが、その内容の指導をする際にテキストとしていろいろな読み物の資料を使います。そして、それを先生方がいろいろなところからこういう内容の物語がいいとか、こういう偉人の伝記がいいだろうとかいろいろなものを見つけてくるわけですが、そういうものを1冊にまとめた副読本というものをいろいろな会社が出しております。ちょっと見本を持ってきておりますが、こんな物でございますけれども、こういうものがたくさんの会社から出されております。そして、それを道徳の時間でそれぞれの人に持たせれば、それぞれの児童生徒に持たせれば先生方の指導もやりやすくなるであろうということで、既に各学校では図書館等に、40人なら40人分ということで買って利用している学校もありますが、今回はそれをこちらで予算化をいたしまして、全部の子供が1冊ずつ道徳の時間にはそれを使って勉強できるように各教室に備えつけようと、そういうふうに考えているものでございます。一度にというわけにいきませんので、3年計画で全学級に、全生徒に渡るように購入をしていきたい、そんなふうに考えております。 60 【宮下委員】 そうすると今の段階では各会社がそういう本を出しておるけれども、まだ市として統一した副読本を整備したというそういう段階ではないわけですね。 61 【細谷学校教育課長】 市として統一したものをつくっているという段階ではございません。県の教育委員会で道徳の資料として、副読本ということではございませんが、そういう企画があるということは聞いておりますが、前橋市では統一したものをつくって配っているということではございません。 62 【宮下委員】 平成元年から3年間で整備してこれを各人生徒に全員に配付するというようなお話であるけれども、その場合にはやはり市としては統一した副読本は生徒に渡るわけですか。 63 【細谷学校教育課長】 副読本の選択については各学校に任せて、各学校の意向をもとにしてその学校の希望によって決めていただくと、そういうふうに考えております。 64 【宮下委員】 どうもそうなりますと同じ教育の目的であることが、本の、いわゆる副読本の内容によって非常に変わってくると思うのです、内容が。そういうことで、ある程度まで一定した副読本を利用して、やはりこれはただ単に正課の中に入れるのでなく、子供たちが図書館で勉強するのか、あるいはある程度教育の中に入れて先生の子供に対する教育をするのか、その点はどういうのですか。 65 【細谷学校教育課長】 道徳の指導の内容につきましては学習指導要領に、例えば生命の尊重でありますとか礼儀作法でありますとか、そういうふうに小学校については28の項目、中学校については若干程度が高くなりまして、公共の福祉とか法の精神というような内容も含めて16の項目が定められております。各会社の副読本はそれをもとに作成をされておりますので、どの会社の副読本でもそうした内容を共通して持っている。若干取り上げてくる物語とかテキストは違ってきますけれども、文部省の指導要領に準拠してつくられているということで共通している面があると、そういうふうに考えています。 66 【宮下委員】 ぜひそういうことで、できるだけこういう問題についてはよく各学校と相談しながら、大体同じような方法で進んでいただきたいということは、私はお願いを申し上げるわけでございます。この問題については今後十分検討をされて立派な道徳教育ができるように強く要望しておきます。  それから小学校の建設問題についてですが、特に私が質問するのは、小学校の増改築についてでございます。特に今回のこの予算を見ますると、 127ページです、ありますけれども、校舎の改築については総社小学校と元総社小学校ということで2校挙がっております。そこで私が質問したいことは、総社小学校にしても元総社小学校にしても戦後で比較的早く鉄筋コンクリートの校舎ができたわけでございます。したがいまして、それから増築増築で非常に利用に利用しづらい面がたくさんあるわけです。二、三年前にも校長室が後ろの方にあって子供たちが実際校庭で遊んでいるのに実態がわからないという状況から、今度新しく前の保健体育室ですか、それを改造して校長先生の部屋をつくったわけですけれども、非常にそういった面で不便な面があるわけですけれども、この改修については一体どんな方法でどんなところをやられるのか。おおよそで結構ですからご答弁願いたいと思うのですが。 67 【渡辺総務課長】 最近の小中学校の校舎の大規模改修の関係だと思いますが、平成元年度につきましては小学校、ただいまありました総社小、それから元総社小を計画しております。この内容につきましては、大改修の補助対象になる建物ということで一つの年度に建てた校舎、これが一つの対象校舎になります。したがって、今回の元総社小学校の対象となる校舎につきましては議員さんもご存じだと思いますが、真ん中の校舎になります。ここは確かに窓等の枠も昔の鉄製の物でございまして大変あけ閉めが具合が悪いというようなこともございまして、この大改修につきましては内装外装、それからサッシの取りかえ、それに屋上防水、こういうのが計画されておりますが、学校によっては屋上防水については別途市単の事業で前もってやってる学校もございますので、それを除く場合もございますが、元総社小学校の場合は屋上防水まで入れた全面的な改修、そういうふうに計画をしております。以上でございます。 68 【宮下委員】 全くそのとおりなので、窓枠も昔のことで鉄なのです。我々が学校に行ってみても、窓をあけるにもなかなかあけづらいと。今度はそうなりますと今どきのサッシであれを全部改修するわけですか。 69 【渡辺総務課長】 サッシについてはアルミサッシで今現在やっております。内装外装全部やるということで、相当のきれいな校舎に変わるということで計画しております。 70 【宮下委員】 時期については夏休みにやるのか、それとも春休みの期間中やるのか。授業に差し支えないような方法でやるのか。どうですか。 71 【渡辺総務課長】 これは夏休み期間中で、第2学期が始まる前までには完成をするということで計画をしております。 72 【宮下委員】 それではぜひそういうことで、ひとつ立派な改装をしていただきたいと思います。  次に私学振興及び就園奨励事業についてお伺いいたします。これは1億 6,979万 6,000円ですか。これは説明書 213ページにあるのですけれども、これは私は特に私立幼稚園について質問したいと思うのです。というのは、前橋においては幼稚園というものは公立が少なくてほとんど私立の幼稚園だと思うのです。したがって、今幼児教育が叫ばれている中において公立の幼稚園が少ないということと、公立の幼稚園の生徒と私立幼稚園に通っている生徒の数というのはどのくらいあるわけですか。また、幼稚園の数、公立幼稚園は私は三つだと思うのですけれども、その点についてちょっと説明願いたいと思います。 73 【渡辺総務課長】 これは63年5月1日現在の数値でございますが、公立が先ほど述べました3園、 309名ございます。その内訳が4歳児が 157、5歳児が 152という状況です。それから私立については34園ございます。人数が全体で 5,722名、私立の場合は3歳児、4歳児、5歳児ということになっておりますが、3歳児が 1,300、4歳児が 2,164、5歳児が 2,258名、そういう状況でございます。 74 【宮下委員】 やはり見たとおり私立幼稚園が圧倒的に多いということで、いろいろ幼稚園の就園奨励金、奨励補助金ですか、それから就園援助費、運営補助費ということで出ておりますけれども、やはり公立と私立の幼稚園の差というのは非常にあるわけなのです。そういう中において、例えば今私立幼稚園が非常に経営、経営といいますか、運営が苦しくなっておると、こういう状況にあるわけです。したがって、その父兄たちの負担というものは非常に重くなってくるのです。運営が苦しくなればいわゆる保育料、幼稚園ですから授業料といいますか、授業料も高くなってくる。それから入園費も高くなると、こういうことで非常に負担が重くなってくる傾向にあるわけです。そういうことから、やはり私は公立並みにしろということは申し上げませんけれども、とにかく圧倒的に私立の生徒が多いわけですね、幼稚園の園児が。そういうことから今回こういうことで思い切った奨励金も市としても出してくれたと思うのですけれども、やはりこれからは一番大切な幼児教育の機関でありますので、やはり市としてももう少しこういうものについても考えを持っていただいて、私立幼稚園の運営、それから教育方針、こういうことについてももう少し力を入れてやってもいいのではないかと思うのですけれども、そういう点についてはどうですか。 75 【渡辺総務課長】 私の方から補助の関係を申し上げたいと思いますが、現在私立幼稚園の補助といいますか、就園奨励費以外の運営関係の補助につきましては施設割、児童割、教員割、それから身体障害児割ということで年間 3,500万ばかりの補助金を支出しております。補助金を出しているということで、特に決算報告書もちろんもらっておりますけれども、その結果でいろいろ財政面での指導というのはなかなか難しい面がございまして、補助を出したその報告ということの中で何か必要があればその面についての指導はしたいと思っておりますが、特に今のところ指導するようなことを認めておりませんので、現在特別な指導というふうな財政上ではしてございません。以上。 76 【宮下委員】 幼児教育ということで私は何回か総括質問でもやっておるのです。そのときに教育長さんなんかの答弁だというと、やはり私立幼稚園は公立と違ってなかなか指導要綱等についても出せないというようなことを言っております。言われた記憶あります。そういうことから、やはりいま盛んに言われている幼児教育ということで言われているのですけれども、 5,000何名かの子供たちの教育は、各幼稚園だけの教育方針でやられたということになりますと、せっかくの幼児教育というものも本当に言葉だけであって、実質的にはやっておらないというような結果になるのではないかと思うのですが。昨日もうちの方の幼稚園の卒園式があって行ってみました。 109名の卒園児があったわけですけれども、非常に礼儀も、それからいろいろ話をしても静かにしておったり、非常にそういった徹底した面もあったと思うのです。やはりそういう面においてもこれからの、やはり市としてもある程度までの助成金なり補助金を出しておいて、教育の面に対してもある程度私は指導していく立場にあった方がいいのではないかと。恐らく公立には市からそういうことでいろいろの教育の問題についても、何ていいますか、指示をしておるようなことも聞いておりますけれども、私立幼稚園に対してはそういうことをやっていないということを聞いておりますので、ぜひこれからは私立幼稚園に対してもそういう方法で進んでいただきたいということを強く要望しておきます。  次に、これはやはり今子供たちが一番学校に対して希望していることは学校の校彰、いわゆる校旗とか何かにはちゃんとその学校の紋章が入っているのですけれども、一番肝心な学校の玄関とかそういうところにないのです、今。今うちの方の中学校でもぜひこれをつけていただきたいと。もし市がだめならばOB会の会費があるから、それによってつけたいというような希望があるわけですが、この問題について校彰がつけられておる小学校、中学校は現実に前橋市内で何校ぐらいあるのか、わかっていたらひとつ説明していただきたいと思いますが。 77 【渡辺総務課長】 校彰についてですが、現在は小学校で8校、それから中学校で9校、全部で17校の学校に設置をしてございます。この設置の経緯については各学校でいろいろございますが、卒業生が寄附したものが5校、それからPTAが寄附していただいたものが4校、それから卒業生、あるいはPTA、両方で寄附された、ただ、つける場合に市教委の何かの工事のときにちょっとつけてくれというのが2校ございます。それから、どういう経緯でつけられたのかちょっとわからないというのが五、六校ございまして、全体で17校というものでございます。以上でございます。 78 【宮下委員】 一つつけるのにどのくらい経費がかかるのですか。それと、やはり教育委員会としては、学校教育課としてはこういうものが出た場合には今まで許可しておったと思うのですが、これからもやはりそういう考えでおるのですか。それともう一つは、市としてこれをつけるというそういう考えはないかどうか。 79 【渡辺総務課長】 この校彰についてはいろいろ鋳物で型をとってブロンズでつくるとか、ブロンズの張りをするとか、金色にするとか、いろいろ今までの校彰についてはいろいろあるようですけれども、大体15万から30万ぐらいの間ぐらいの金額からというようなことを聞いております。それで、学校の校彰の設置につきましては、従来から体育館等のステージにはついている、カーテン等にもついていますし、そういったところにはついておるのですけれども、特に最近校舎の改修が進んできておりまして、今まで玄関等が大変わかりづらいという学校も多いという話も聞いておりまして、そういう中で玄関をある程度整備を改修の中に入れて進めている。いろいろそういった状況の中でPTA、あるいは卒業生の方から大変寄附をして設置するというところがだんだん多くなってきているような状況を聞いております。ただこれを未設置校への公費の設置につきましては、今までのそういった各学校のいろいろな設置に対する経緯もありますし、それから学校あるいはその地域のいろいろな校風とか伝統だとかそういったものもいろいろ違っているということもありまして、またそのほかに大改修の工事につきましてもまだ相当の年数がこれからかかるという予想はしておりますが、ただこれを仮に公費でつくるということになりますと、ある程度こちらで考えた学校との余り差をつけるというのはうまくないような感じもありますし、どちらかとすると画一的なものができるのではないかということも考えられますし、そういうようなこといろいろ考えますと、経費の面もございますが、設置については今までどおりなそういうようなことで何か申し出があれば協力はしていきたい、そんなような考え方で今いるわけでございます。以上です。 80 【宮下委員】 市としてはつけてくれる意思がないというふうなご答弁なのですが、今言われたように、やはり玄関等がわからない学校が多いのです。特に元小なんかはそうなのですけれども、やはりそういうところへつけるとここは玄関かなということで来客があった場合も非常にわかりいいのだと、こういう面もあるわけなのですが、これからはそういった問題についても、今までつけた学校もあるからこれからの学校もやはりバランスでうまくないというような、そういうことは私はないと思うので、今までつけた人は本当に漸進的なことでやったわけで、今の中学校の第二武道館も現実なのは、始まりというものは、元総社中学校はPTAでやって一時これは議会でも問題になっていることがあるようですけれども、そういう一つの、何ですか、起爆剤、そういうものがあるからこういう問題も出るので、こういう問題をステップにして、やはりそういう考えがあれば市としても当然やってやるべきだというふうに私は考えておるのですが、このことについてもよくご検討されまして対応していただきたいというふうに考えております。  あとはちょっと要望を申し上げたいと思いますが、前に申しましたいろいろ生涯学習とかあるいは地域の教育関係の活動とかについては、やはり私は利根西ということは余り使いたくないのですけれども、西部地区にはそういった施設がないわけなのです。再三この問題については各議員がいろいろ要望しております。現在、前にはちょっといわゆる総社町に市民文化会館的な要素を持った多目的なそういった施設をつくりたいというようなことでお話があったことも私は記憶しているのですが、今そういうことはつぶれて、どうも西部地区にも何かつくってくれと言ってもなかなか確固たる答弁もないわけなのですけれども、やはりプールとかそういった教育施設の問題については、非常に西部地区については貧弱で、全く我々議員としても情けなく思うような問題があるわけですから、きょうはここに収入役さんもおるようでございますので、ぜひこういう問題について当局はどう考えておるか、再度お聞きしてこれで終わりたいと思うのですが、よろしくお願いします。 81 【奈良収入役】 西部地区における開発については前々から各会派を通じていろいろご要望もございます。市当局の方でも考えておりますが、よくこれからも教育委員会とご相談をしながらいろいろ計画を進めてまいりたい、こう思いますのでよろしくお願いします。 82 【永井(栄)委員】 まず市立女子高校の授業料等が今回値上げが上程されているわけですが、これらの最大の理由というのですか、値上げの理由はどういうところにあるのか、まずそこからお伺いをしたいと思うのですが。 83 【細谷学校教育課長】 市立女子高校の授業料の問題でございますが、これについては今年度地財計画の方の基準が改定されたということに従いまして県立高校も授業料の値上げを行うようでありますし、私どももそうした計画に基づいて市立女子高校の授業料を値上げさせていただきたいというふうに思っているところでございます。 84 【永井(栄)委員】 授業料については、国の消費税絡みの問題で言えば、授業料については消費税については転嫁をしないという方向できたわけですが、実はこれが大学の授業料等も値上げをされてきている。これの最大の理由というのが大学等の諸経費が消費税等でふくらむということで、授業料についても上げなくてはならんというような背景から大学の授業料等についても上がってきているという経過があるわけですが、この授業料についても消費税は今回ストレートに大学等では、大学の授業料等ではストレートに反映されてきている。これがやはり県もそういう方向でやってきているわけですが、本市においてもやはり県のこういった方向、あるいは国の方向と軌を一にしてやはり上げてくるという方向のわけですけれども、今本当に前橋市民の皆さん方の暮らしが大変な状況のときに、やはり私がこういった消費税等についての値上げ、こういうものについてやっぱり極力本当に押さえていく、そういった中でやはり前橋市民の皆さん方のこういった生活を支えながら子供たちの高校、あるいは幼稚園の保育料等もそうでありますが、こういった中でも学ぶということについての機会を本当に保障していくという点がやはり非常に重要だと思うのですけれども、この点について私は国、あるいは県が上げたからどうのこうの、あるいは地財計画がどうのこうのということではなくて、やはり前橋独自の政策をこういう中に入れて考えていくべきだというふうに思うのですが、その点教育長さん、いかがでしょうか。 85 【岡本教育長】 女子高校の授業料の値上げの理由につきましては先ほど学校教育課長の方からも申し上げましたとおり、国、県等がその値上げの理由として考えている真意といいますか、といったようなものは私ども十分承知をしておりませんけれども、少なくとも消費税絡まりでの値上げという趣旨ではなくて、どこまでも年次を追った地財計画上の措置として今回行うものであるというふうに承知をしております。したがいまして、そういうものとして市においても国や県に準じましてぜひ値上げを実施をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 86 【永井(栄)委員】 この授業料については本当に年々上げられているというような傾向であります。地財計画によってもこれが上げていくということで計画が立てられているわけでありますけれども、こういう状況がずっと続いていきますと本当に授業料が一体どこまで上がるのかというような状況になりかねない。しかも今回についてはそれにプラスすることの、これについては消費税についてもこれに含ませて値上げをしているわけでありまして、そういう点ではやはりもっともっとやっぱり前橋の教育委員会は本当に国や県がどうかということではなくて、やはり前橋市民の生活実態からこれを考えていく。そういう中で本当に市民が望んでいくような教育の機会均等といいますか、やはりそれを学んでいけるそういう機会を最大限押し通していくということが非常に重要かと思うのです。そういう点では、やはりこういった地財計画だとかあるいは国だとか県に追随をしていく姿勢というのは、やはり改めていかなくてはいけないと思うのです。そのことをまず私はこの点では強くご指摘を申し上げておきたいと思うのです。二つ目の項に入りますが、土曜閉庁というのが実施されますけれども、土曜閉庁に関連してお尋ねしていきたいと思うのですが。とりわけ教育委員会の皆さん方のこの間のいろんな業務を見てまいりますと、特に日曜日等の出勤も大変多くなっていらっしゃる。こういう点から考えてみて、前橋市内の多くの企業、こういったところが土日の連休になっていくという現状があるわけです。そういった場合に、私大変土曜日自体が教育委員会で働いている皆さん方の出勤が逆にふえていく。土曜閉庁どころか教育委員会関連については業務が逆に土日にここに非常に集中するという形というのが予想されると思うのですけれども、その辺はどういうふうにお考えになっていらっしゃるでしょうか。 87 【渡辺総務課長】 確かに教育委員会の場合には特に体育関係を中心にいたしまして現在でも休日等の行事は大変多うございます。今後土曜日が閉庁になってどういうふうになるかというのは、予想は確実にはできませんが、ふえるということの予想は我々も現在しております。以上でございます。 88 【永井(栄)委員】 私ども本当に働く皆さんが労働時間の短縮、こういった要求を持っていらっしゃることについてもそういう方向で本当に実現させていかなくてはならんという立場に立っています。しかし、そういう仕事柄逆に土曜日、日曜日に仕事が集中する。今度は逆に土曜日が休日になるわけですね、たとえ月2回であっても。これは休日出勤という形になるわけですが、そういった点ではかなり職員の皆さん方のご負担は本当に重くなっていくだろう、こういうふうに思うわけです。では、かといって平日の業務が減るかというと、そうでもない。そうなってきますと平日の業務は減らない。しかし土日の休日出勤もしなくてはならない。これは大変なことに今後なっていくと思うのですけれども、そういう状況で、前回私12月議会でもこれらの問題については取り上げさせていただいたわけですが、教育委員会の残業を見ましても保健体育課が一月20時間を超えているような状況、あるいは学校教育課についてもそうですし、社会教育課についても同様に残業は平均すれば多い。こういう状況、それから青少年課も同様でございます。こういう状況を見たときに、逆に私は残業がますますふえていく傾向にありはしないか。では、今の体制でいいのかどうかなのか。こういったときに本当に体制を抜本的に見直していかなくてはならない時期にくるであろうというふうに思うのですが、教育長さん、この点はいかがでしょうか。 89 【岡本教育長】 土曜閉庁の問題につきましては言うまでもなく住民に対するサービスといったようなことに対して十分配慮をしながらやっていかなくてはならんというふうに思っております。したがいまして、それに対応する職員体制といったようなものにつきましても十分配慮をしながらやっていく必要があろうかというふうに基本的には考えております。 90 【永井(栄)委員】 ぜひともそういうふうにしていっていただきたいと思うのですけれども、当然土曜日が休日になります。日曜日ももう休みですから、こういった形で休日出勤なさった方については代休措置等も出てくると思うのです。代休措置をなさる場合には、やはりそれだけの日常の業務についても影響が出てくる、こういった点も予想されます。それをやっぱりカバーしていけるのは、私はやっぱり職員の定数増なり何なり、やはりこれはカバーしていかなくてはいかん、このように思うのです。このままの状態が続いて本当に職員の皆さんが残業がかさんできて、あるいは土日も休めない、こういうような状態になってきますと職員の健康破壊にもつながりますし、そのことは業務の効率化にも決していい効果は出てこない、こういう状況が考えられると思うのです。こういった点では、今、12月議会でも私取り上げさせていただいたのですが、過労死の問題等々も出てきております。こういう点でも真剣にやはり考えていかなくてはならない課題であるというふうに私思うのです。そういう点では、やはり教育長さんを初め、やはり市長に対してもその辺の実態を本当に反映しながら、どういう方向だったらカバーできるのか。こういう面については定員増でカバーしていかなくてはならん面もあるでしょうし、あるいはさらにいろんな形でもっと効率的な業務をやることによってカバーできる場合もあるでしょうし、そういった点を厳密に見ながら、市長答弁では職員定数をふやさないということを、市長答弁出ていますが、そんなことを言っていたのでは、職員の健康破壊につながっていったのでは後で取り返しのつかないことになるわけですから、そういう意味で私は教育長が、今のような実態も予想されるわけですから、サービス部門といったら絶対土日に集中するということが予測されるわけですから、そういう場合には大いに、やはりそういう実態から出発をして、職員の増についても強力に進めていきながら、より本当に市民に根差した教育行政ができるように頑張っていただきたいと思うのですけれども、その点もう一度教育長の答弁をお願いします。
    91 【岡本教育長】 ご趣旨を十分拝しまして努力をしてまいりたいというふうに思います。 92 【永井(栄)委員】 それともう一つ、逆に学校の用務員、これについても今年度単数配置だった1校が解消されますので単数配置が3校になると思うのですけれども、単数配置というのは土曜閉庁に伴って、あるいは代休をとっていく、あるいは労働時間短縮という点から見れば本当に困難な職場であることは事実です。休みたいと思ってもやはり自分の仕事をかわっていただく方がいないわけですから。今臨時で対応しているというような点もあるのですけれども、こういった点については、こういう職場こそ本当により私は神経を使っていかなくてはならん。しかも単数配置については、これは解消をしていかなくてはいかん。こういう考え方を私は持っているのですけれども、この点については残りの3校、どのような考えをお持ちでしょうか。 93 【渡辺総務課長】 学校用務技師の配置の関係ですけれども、現在は県で養護教諭、あるいは事務職員の配置基準というのがございます。それに合わせて市におきまして市単の事務職員、それから用務技師等の基準を現在設けてございますが、その基準によりまして現在基本的には2名配置ということでございますが、小規模校の3校につきましては1名配置という基準になっております。これを人数2人、複数配置にということなのですけれども、現在4週6休の関係につきましては臨時対応で月に2回の休みを行っておりますけれども、これを3校を複数配置にするというなかなか人員の関係、難しい面もございますけれども、現在のところでは現在の基準によりました小規模校1名配置ということで今後もやるということで今考えておりますが。以上でございます。 94 【永井(栄)委員】 例えば土曜閉庁に伴って土曜日が月2回でも連休になっていくという状況が今後突き出されていくわけですが、そういう点では労働者の立場から立っていけば土日連休、あるいは時間短縮、こういう点では本当に望ましい方向に私は進んでいくと思うのです。しかしそういう中で、本当にとりたくてもとれないような状況というものが出てくる職場というのは、やはりこれは同じ市の職員である場合に十分配慮していかなくてはならない職場の一つだと思うのです。そういう点から、現在は臨時で対応していますけれども、やはり臨時で対応しているというのと臨時対応はできない場合は、これは先生方、あるいは他の教頭さんなり、校長が対応することはないと思うのですけれども、というような状況で対応していかなくてはならん、こういう事態もこれは生まれてくることは明らかです。現実にそういうふうにならざるを得ない状況になっているわけですが、こういう点から考えてみても、やはりこの単数配置というのはその労働者の時短、時間短縮、こういった状況が実現されていっている状況の中では、基準というものを改めてこれにこだわることなくやっていかなくてはいかんというふうに私は思うのです。そういう点では、この点についても大いに今後の中で十分検討して、単数配置なんていうのは本当にとりたくてもとれないというような状況が出てくるわけですから、こういう点では十分この辺を考えていくべきだと思うのです。この点についてもひとつ教育長さんのご答弁をいただきたいと思うのですが。 95 【岡本教育長】 一般の職員体制と同様、こういう面についても十分配慮していくべきだというふうに思っております。 96 【永井(栄)委員】 次に消費税関連についてお尋ねしていきたいと思うのですが、特に消費税関連については学校給食等で直接父母負担等が心配されるところであるわけですけれども、現在この学校給食についての消費税の取り扱いは当局としてはどうお考えになっているか。この点まずお聞かせ願いたい。 97 【一倉保健体育課長】 消費税関連について4月1日から実施される税制改革によっての消費税の導入の件でございますが、学校給食にどの程度の影響が出るのか、その状況を把握することが現在困難な状況であります。したがいまして、今後その動向を見ながら検討することということで対応していきたいと考えております。したがいまして、4月1日からの給食費につきましてはとりあえず前年度の単価をもとにして徴収することとしております。以上です。 98 【永井(栄)委員】 もうちょっと具体的に私聞いていきたいと思うのですけれども、納品業者については当然その消費税分が仕入れの段階でかかってくるわけでありますが、これは給食費そのものについては私もやっぱり上げるべきでないというふうに思うのですけれども、納品業者は4月1日からこれは実施されるわけで、この辺については、業者にはね返る分についてはどう当局としてはお考えになっていますか。 99 【一倉保健体育課長】 給食物資の購入でございますが、現在財団法人前橋学校給食会で行っております。4月1日からの消費税の関係につきましては、給食の購入する物資、これは全部消費税のかかる該当物資であるというふうに把握しております。したがいまして、給食会においては消費税が含まれているものとして購入するという形で現在進んでおります。以上です。 100 【永井(栄)委員】 当然現在入札制度等にもなってきていると思うのですけれども、消費税がかけられた形でもって購入するということでは、業者についてはその消費税分を持ち出しになってしまうという点はないというふうに考えていいわけですか。 101 【一倉保健体育課長】 一応請求においては各業者がそれぞれ自分のところでそれなりの請求をするという形になっております。したがいまして、特別給食会の方から消費税分はカットするというような形の措置については説明してございません。 102 【永井(栄)委員】 それとあわせて、給食関連からいえばライスセンター等々があると思うのですけれども、いわゆる委託に出しているところですね、洗浄センターですか。こういったところについても当然その物資の購入については消費税がかかってくると思うのです、そこで使う物資の購入については。こういったことについては委託に出してあるわけですから、その分のはね返り分が当然予想されるわけですが、この点については当局はどう考えていらっしゃいますか。 103 【一倉保健体育課長】 市の一般の関係と同じく、特に業者等へのしわ寄せをするというような考えは現在持っておりません。 104 【永井(栄)委員】 仕入れの段階で業者にも、これは委託ではなくて学校給食の方に戻りますが、仕入れの段階で業者が当然3%分については上乗せして請求してくるというような形になる。そうなりますと、これは先ほどとりあえずは前年度の単価で計算をして給食費を徴収するというような形で当面は動向を見守っていきたいということなのですが、私この点についてはまだ当局がそういうお考えのようですから要望というかご意見だけ申し上げておきたいと思うのですけれども、当然学校給食についても市民負担の軽減という点から考えれば値上げするべきでない、このように思いますし、そういった視点に立った場合に業者の生活も一方では保障していかなくてはならない。3%を上乗せしないでカットして払いますよなんていうことは、これは考えてはならないことだと思います。そういう点で言えば諸悪の根源は消費税にあるのですけれども、消費税が導入される4月1日の段階に入った中では市民転嫁もしてはいけないと思いますし、それから業者の生活も苦しめてはならない。ではどこでカバーをしていくのかといえば、と同時にもう一つつけ加えれば、給食費を値上げしないかわりに質を落とすというようなこともあってはならんと思うのです。そういう点では非常に当局としても大変な立場に立つわけなのですが、しかし私が考えるのはそういった市民生活を本当に支えていく上で残念ながら牛乳の国からの奨励金みたいなのもこの間ずっと削減の方向にきたわけです。それでカットされてきたこと。あるいは米の消費拡大についても、これは削減の方向できた。こういう点から考えたときに、私は牛乳の消費拡大の奨励でもいいですし、それから米の消費拡大の奨励でもいいです。こういう形で、やはり市が思い切ってその3%の分については何らかの形で保障しながら、その奨励金というような形でそういう制度を活用しながら市民転嫁せずに、やっぱり市民の暮らしを守っていくということも一つの方法かと思うのです。そういう点ではこういった点も大いに考えながら、やはり市民生活を守っていく立場に立っていく必要があるということを、この学校給食の問題については私の意見として申し上げておきたいと思います。  次に通学路対策についてお伺いしていきたいと思うのですが、これは私どもの中道浪子議員が建設水道常任委員会等でも質問したのです。通学路ということについては教育委員会と大いに関係がありますので、その上に立って質問をしていきたいと思うのですが、いわゆる通学路については私、子供の目から見てどうなのかと。大人の高さでなくて子供の目の高さから見てどうなのかという点で、一つは総点検もしていく必要もあるだろうと思いますし、もう一つはどうしても教育委員会側、あるいはPTAのお母さん、あるいは学校当局にしても、学校の現場にしても、やはりなかなかその予算を持ち得ないものですから新設道路をつくっていただく、こういう視点に立っての見直しというのはなかなかしないですね。現在既存にある道路を見ながら通学路を決めていくということなのですが、その中には危険な箇所というのがまだまだたくさんあると思うのです。そういう点では、もう一度通学路については子供の目の高さに立って、あるいは危険箇所を除いていくためにはここにこういう道路も新設も必要だろうというような立場に立ちながら、私は見直していく必要があると思うのですけれども、この辺はいかがでしょうか。 105 【細谷学校教育課長】 ご指摘のとおり交通の問題は非常に大きな問題でありまして、子供たちの安全を確保していくというのは学校の大事な務めになっておりますが、各学校において交通安全の係がどの学校においても設けられております。交通安全の係を中心にしまして恐らく全職員がその問題に取り組んで、子供たちの通学路の問題については常時点検を怠らないでいるという実態にあろうかと思います。特に4月から新しい新1年生も入ってまいりますし、今どきがちょうど定期点検といいましょうか、一番根本的に通学路をどうするかというのをそれぞれの学校で考えているところであると思います。また、学校だけでなくてPTAにも交通安全を担当する部がございますので、校外生活部とか名前はいろいろでございますけれども、そういうお父さん、お母さん方の目で見た危険箇所というのも報告をしていただいて、安全な通学路はどういうところを通ったら安全な通学路であるのかという通学路の選定を今行っているところであると思いますけれども、今後ともそういう点検をしていただきまして、問題点があれば私どもの方に連絡をしていただき、改善できるものについては努力をしてまいりたいというふうに考えます。 106 【永井(栄)委員】 そのとおりだと思うのですが、私はふだん学校の方でPTAのお母さん、あるいは学校の先生方が努力をなさって、そして通学路を改めて設定し直したり、安全な場所ということで配慮なさっている、こういうことについてはよくわかっているのですけれども、今私が言っているのは、いわゆる道路を新設しなくてはならんというような箇所も出てくるのです。どうしてもやっぱりその地区の基幹道路、主要道路、それを下がらなければとか、あるいはそれを上らなければとか、そうでないと学校に行けない。そういったときにちょっとした脇道なんかも、道路、本当に短い距離であってもここを新設すれば、例えばあぜ道だったらあぜ道みたいなところへ到達をしながら、安全な、裏道というとおかしいですけれども、交通量のないところを通れるという箇所は私の知っている範囲でも結構あるのです。そういう見方で見直していきませんと、相変わらず見直しても主要なその地区の道路を通らなければいけないと。どうしてもやはり学校任せにしてしまいますと、あるいはPTA等に任せてしまいますとそういった新設道路ということまで目が届かないのです。そういう点ではただ単に教育委員会だけの問題ではなくて、これは土木とも、あるいは都市計画、そういった課とも、あるいは部とも関連するわけでありまして、この点については建水の常任委員会で積極的に取り上げていくというような答弁も出ているようです。そういう点では教育委員会の方も遠慮なくこの点、教育委員会が中心となって、土木部やあるいは都市計画部に任せるのではなくて、これは教育委員会が中心となってその窓口となってやっていく必要があると思うのですが、その点いかがですか。 107 【細谷学校教育課長】 通学路の点検が現状の道路をどう通ったらいいかというような、どの道を通れば安全かというような消極的な点検ということでなくて、もちろん現状をこう改善すれば安全になりますと、そういう提案があれば私ども関係各課へご連絡を申し上げて改善を進めてまいりたいというふうに考えます。 108 【永井(栄)委員】 それでぜひともそこの地域の実態はそこの学校やPTAはよく把握しているということはよく私も承知してます。そこから出てくる意見というのを尊重しなくてはいかんというふうに思うのですけれども、いわゆるさっきいった通学路のとらえ方の視点というのはお母さんや、あるいは学校の先生方ではわからないという言い方失礼かもしれませんが、今言った、くどいようですけれども、ここへ新設道路をすれば安全なのだというところまでいくかどうかという点も非常に心配な面があるのです、予算も絡んできますから。当面やむを得ないということでそういうふうにやるのだと、通学路を設定するのだと思うのですが、そういうことも教育委員会の方から積極的に各学校等に指示していく、いわゆる本当に安全を確保するためにこういう新設道路等も含めて、案だったら案を出してくれというようなことで教育委員会の方から積極的にそれを指示していかないと、やはり相変わらず既成の道路だけを中心とした通学路になりかねない。こういう心配もあるのです。ですから、そういう点では今言った積極的な、と同時に子供の高さから見ろというのは、私はグリーンベルトなんかがそうだと思うのです。ご存じだと思うのですが、歩道にあるグリーンベルトです。あれは大人の目は、自動車に乗っている我々が見た場合と子供の目の高さから見た場合、高さが全然違ってくるのです。そうなった場合にやっぱりグリーンベルトも切り下げなくてはならない場合が出てくるだろうと思うのです。そういう視点でやはり見ていく必要があると思うのです。だからそういうところを積極的に教育委員会が現場へ指示していくことが必要だと思うのです。私、そのことを言っているのですが、その点でもう一度答弁願いたいのですけれども。 109 【細谷学校教育課長】 ご指摘の子供の立場に立ってこういう点が改善すれば一層通学路が安全になるというような積極的な提案があればしていただくと、そういうふうに各学校に私ども連絡を申し上げて、各学校での点検、必要があればこちらから出向いて調査をして改善に取り組んでいきたいというふうに思います。 110 【永井(栄)委員】 次に更衣室の問題で2点お尋ねしていきたいのですが、第1には女子の体操等で着がえる場合の更衣室の問題なのですが、今なかなか更衣室がある学校もありますし、ない学校もある。ほとんどがないというふうにいっていいと思うのですけれども、現場の状況を聞きますと、子供たちなんかいろいろ意見を聞きますと非常に更衣室がなくて不便を来している反面、女生徒にとっては非常に器用に着がえるというそういう点もあるようであります。しかし、やはり中学校等になっていきますと更衣室の必要性というのは非常に重要視されてきていると思うのですが、そういう点で今後やはり更衣室なり、更衣室というよりも女子のコーナーです。コーナー等も設けていく必要があると思うのですが、この点についてはどう当局はお考えになっていますでしょうか。 111 【渡辺総務課長】 特に中学校の女子の更衣室の関係だと思いますが、特に現在のところ各学校には校舎の中に更衣室があるというところは、生徒用の更衣室があるというところは、学校はございません。体育の授業、クラブ活動等の着がえについては教室で行っているのが一番多いということで、そのほか体育館の更衣室だとか、あるいはトイレで着がえるとか、そういうことを生徒の方ではやっているということを聞いております。それで、ただいまのお話の関係ですが、更衣室について、特に中学校についてはピークを過ぎたといいながらまだ40人学級がまたスタートいたしますし、しばらくの間は空き教室も考えられません。そういう状況でございますので、もしそういったことで必要ということであれば何か考えていかなくてはならないということで考えておりますが、特に学校の意見としましては、確かに必要という学校もございますし、それから現状で今なくても何とかうまく着がえているという現状でよいという学校もございますし、また逆に、特にそういった更衣室等をつくってもらうと、また何かのたまり場みたいな形になるおそれもあるし、特に必要ないですよというご意見もあります。いろいろまちまちな意見がございます。そんなこともございますが、ただいまお話の、例えば教室にカーテン等で仕切ったコーナーをつくるというようなことであればそういった心配も学校の方でもないだろうという考えもございますが、どちらにしましてもそれの設置については学校ともよく協議をして今後進めていきたいと思っております。 112 【永井(栄)委員】 ぜひともその学校、その学校等によって、これは希望も違ってくるかと思うのです。そういう点では学校の希望等も加味しながらやっていっていただくということを基本にしながら、やはり女子生徒なんかに聞きますと更衣室なりそういうコーナーが欲しいという要望も出ておりますので、そういう点ではこのコーナーなり、あるいは更衣室という点で早急に実現していくという方向で努力していただきたいと思います。  もう一つ、プールの管理棟とあわせてのプールの更衣室なのですが、これは新しくプールが設置されたところについては更衣室があわせて設置されているのですけれども、まだ未設置校があると思うのですけれども、この未設置校についての対応は当局はどのようになさっていらっしゃるのでしょうか。 113 【渡辺総務課長】 現在小学校、中学校全校にプールがございます。そのうち中学校につきましては比較的最近になってつくったということで、全校に管理棟といいますか、更衣室は全部ございます。ただ、小学校につきましては相当長い期間で設置をしておりますので、ない学校が23校ございます。ただ、更衣室がないとはいいながら簡易な波板プレート等でつくった、そういった更衣室は全校にございます。ただいまの話は管理棟の設置の件だと思いますが、管理棟については毎年小学校1校ずつ設置をしてきております。それからこの管理棟については比較的新しいプールで管理棟がないプールの方から設置をしておりまして、また古いプールで改築をするプールについてはその改築の際に管理棟を設置をしております。そういったことで古い順、新しい順、両方から現在設置をしてきておりますが、まだちょっと時間がかかるという状況でございますので、もっと多くやれということであると思いますが、ほかの整備も大変ございますので、その辺との絡みで、これが約 1,000万ぐらいかかりますので、その辺と絡めながら現在いろいろ検討しているところでございます。以上です。 114 【永井(栄)委員】 この予算書の説明書を見ますと、学校の施設関係の予算というのは前年に比べますと大幅にどこのところでも減っていますね。そういう点で教育予算そのものが一般会計の伸び率よりも低いわけですが、そういう点から考えればまだ23校残っている。これ毎年1校ずつということではなくて、 1,000万という予算かかるわけですが、全体の予算からすれば 1,000万というのは決して拠出できない金額ではない。こういう点から考えればプールの建設が、いわゆる改修というかプールの改修等が事前に予想されるようなところについてはダブっての設置というのは二重投資になりますからそういうところは避けるにしても、当面まだプールの改修等がないようなところについては、やはり思い切って予算化し、これを設置していくということが必要かと思うのです。一遍にやったとしてもそんなに大した金額かからないです。23校一遍にかかったって2億 3,000万ですから、そんなに多いお金ではないし、23校一遍ということにはならないと思いますけれども、しかしそういう点では、やはりこれ23年後にならなければ管理棟ができないよというのでは、これはちょっと遅すぎる、このように考えますので、ぜひともその点については予算を思い切ってとって、やはり年次計画というふうになると思うのですが、もっとこれを早めるということが必要だと思うのですが、教育長、この点いかがでしょうか。 115 【岡本教育長】 教育委員会の立場ではぜひできるだけ多くの予算措置を要望をしてまいりたいというふうに思います。 116 【永井(栄)委員】 収入役さんもお見えになっていますので、教育委員会からそういう要望が出ましたが、いかがでしょうか。 117 【奈良収入役】 お話の中にございましたが、2億 3,000万円という金は大変な金だと思います。そんな安金ではないわけで、この金をうまく市全体から見て上手に運用するというのが大変なことなのですが、そういうご要望もございますし教育長の答えもございますので、一生懸命お話を聞きながら早目に努力はいたしたいと、こう思います。 118 【永井(栄)委員】 終わります。 119          ◎ 休       憩 【高橋委員長】 暫時休憩いたします。1時から再開いたします。                             (午前11時55分) 120          ◎ 再       開                                 (午後1時) 【高橋委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行いたします。 121 【山本委員】 まず最初に古墳公園に伴う史跡の整備についてお伺いいたします。本市は古代東国文化の中心として栄えたところであり、古代の古墳等の文化遺産が各地に点在しています。特に古墳については質、量とも全国でも上位を占めていると聞いておりますが、そこで本市における古墳の分布状況についてまずお伺いいたします。 122 【福田文化財保護室長】 前橋における古墳の分布状況ですけれども、古墳につきましては形態的にいいますと前方後円墳だとか円墳だとか後墳、双方中円墳だとかいろんな形の古墳がありますけれども、現在前橋市内では総社地区、城南地区、朝倉地区に多く残されております。昭和10年の「上毛古墳綜覧」という本がありますけれども、10年に調査いたしました中では今現在前橋市内に 800ほどあったわけです。大室地区におきましては 365、朝倉地区に 118、総社地区にも十五、六あったわけです。現在は大変少なくなっておりますけれども、そういったたぐいの古墳があります。指定された古墳につきましては前二子、中二子、後二子、それから総社の二子山、天川の二子山等々含めまして国指定が8基、県指定が天神山古墳といいまして1基あります。そのほかに市の指定等ありまして、全体で17基指定された古墳があります。以上です。 123 【山本委員】 大変そのような数多くの現状で城南地区に所在する国の指定の3古墳を取り込んだ整備が始まるようでございますが、これらの経過についてご説明お願いいたします。 124 【福田文化財保護室長】 古墳整備及び公園の整備につきましては都市公園に基づいて整備ということで、公園緑地部の方々が中心になって整備なさるものが多いわけですけれども、教育委員会としましてはそれに合うようにということで昭和51年に国の補助金を得まして前二子古墳の指定範囲内の買い上げを済ませました。補助金につきましては国が80%、県が6%、残りが市という話で補助対象になっております。その次に52年に後二子古墳、及びツケタリ小古墳というのがありますけれども、その古墳の用地を買収しております。その53年に中二子古墳の中の一部を残しまして買い上げは済んでおります。61年度におきましてはその古墳群がありますところについて全体的にどんな辺にどんなものがあるかというふうな形で表面調査を実施しております。62年におきましては36.9ヘクタールの土地全体につきまして確認調査ということでトレンチ調査というものを実施いたしました。それによってどの地区にどういう遺跡が多いかというものの調査を実施いたしました。その結果五料沼より北側の部分におきまして古墳及び弥生式土器を伴った住居址等がたくさん発見されております。そのところの部分につきまして、63年度ですけれども、1ヘクタール発掘調査したところホタテ貝式古墳、石室は盗掘されてありませんですけれども、発見され、弥生式土器を伴った住居址が出ております。おもしろいのでは、古い時代にいろんな火山の噴火だとか地震があったためにその中の地震の亀裂の部分が発見されております。古代の気候なり地質なりを研究するために大変貴重なものが発見されました。以上でございます。 125 【山本委員】 国の指定の史跡整備となると相応な体制を要すると思うが、教育委員会としての今後どのような計画のもとに整備を実施していくのか、具体的にお伺いしたいと思います。また、あわせて他市で先進的な例があればそれも相まってお聞きしたいと思います。 126 【福田文化財保護室長】 大室公園ということでの公園整備の中に、文化財の価値を損ねずにそれ以上の価値を生ませるための方法としては何があるだろうかということの検討ということで、史跡整備の準備会という形で来年度平成元年度に準備会をつくりたいなというふうに考えております。その準備会に基づきまして史跡整備委員会を設置していき、三古墳を中心とした史跡整備の万全を期していきたい。そして、その成果をもとにして公園整備の方もしていただきたい。そのようなことを考えております。また、その資料につきましては文化庁の指導を受けながらより効率的価値を損なわないよう整備をしていきたいと思っております。先進的な事例としますと埼玉県の行田市にさきたま古墳群というのがありますけれども、その整備はたいへんよく進んでおります。近県におきましては山梨県の中道町に銚子塚古墳という古墳がありますけれども、そのあたりも前方後円墳、円墳等々のたくさん多くの古墳があるわけですけれども、その古墳を含めた整備をなさっております。県内においては高崎市のところにある観音山古墳というのがあります。これも整備が済んでおります。あと最近の事例ですと、県が中心になってやっておりますのでは埴輪公園構想ということで太田市の天神山古墳を中心とした部分、藤岡市の稲荷山古墳、七輿山古墳を中心とした面的整備、群馬町におきましては薬師塚等々含めた整備を計画をしております。以上です。 127 【山本委員】 大変ありがとうございます。前橋市に残る貴重な文化遺産である3基の古墳を他市の例等を参考にしながら整備を行い、後世に伝えてもらいたい。また城南地区にある三古墳のみならず本市に所在する古墳の文化遺産については指定あるなしにかかわらず後世に残していくよう努力していただきたいことを要望いたします。  次に前橋市の城下町の地図といいましょうか、旧前橋市の江戸時代になると徳川家の重鎮であった酒井氏が支配する関東の北の守りの要として、また関東四大名城の一つの城下町として繁栄し、現在の旧市街地の発展の基礎を築いたと聞いておりますが、その中にあって前橋城の歴史について現状等についてお伺いいたします。 128 【福田文化財保護室長】 前橋城の歴史についてですけれども、前橋城につきましては総社、長尾氏、また箕郷の長野氏等が築いたと言われております。定かではありませんけれども、そのようなことは言われております。古くは石倉城がかわり厩橋城になったようです。その後近世になりまして天正18年ころに平岩氏が入り、慶長になりますと酒井氏が入りました。そして17万石という領地を築いたわけですけれども、利根川の氾濫、また洪水等によって崖が崩れ、本丸が大変危険な状態になった。そして、たまたま酒井氏が江戸詰めだったために姫路の松平氏と所替えをいたしまして松平氏が前橋へ来たわけですけれども、また城の決壊等がありまして前橋城は川越の方へ移りました。一国一城主義ということで、一つの殿様に対しては一つのお城ということですので、前橋城におきましては陣屋支配という形で、今の日銀の付近のところに陣屋がありまして陣屋支配という形になりました。何とか松平氏も前橋の方に帰ってきたいというふうな動き、また下村さん等との関係ある蚕糸業の方々の尽力によって慶応のころにやっと前橋の帰城ができました。その後帰城したと思っていたら明治維新。廃藩置県というような状態がありまして、城の打ち壊し令、及び群馬県庁として城内が使われておりましたために非常に残りが悪いわけです。その後さきの大戦におきまして前橋大空襲ということでほとんどのものが灰塵に帰してしまいました。現在残されている前橋城関係の遺構としますと県庁周辺の土塁、それと児童遊園地、前の中央公民館、臨江閣等があります空堀、それと日本経済新聞社さんのところにあります車橋御門のところ、それと風呂川ぐらいしか現況として見られる遺構はありません。そのようなところで前橋城の歴史の関係ではありませんけれども、場所によりますと関口外科のあたりの坪呂岩の問題だとか桃井小学校のあたりに松の木がありますけれども、石川門のあたりの風情だとか、そういったものはほとんど最近ではありません。以上です。 129 【山本委員】 現在の城跡として残っているものは大変少ない。市民は前橋城に関する理解が薄く、城下町として栄えた歴史を知らない人が大変多くあるというふうに思われますが、郷土の歴史と市民に紹介する意味でどのような事業を実施しているかお伺いいたします。また、あわせて前橋城下、あるいは前橋の城下地図を作成するような計画があるようでございますが、それらの点に触れてひとつお聞かせいただきたいと思います。 130 【福田文化財保護室長】 お答えします。先ほどお話しましたように、お答えしましたように、現在残っている城跡等についてはほとんど形状は少ないわけですけれども、説明板だとか標柱等で設置されて見学者のための便に供しているところもありますけれども、非常に少ないような状態です。また、史跡巡り等においては龍海院、それとか県庁周辺等々のものについてはご案内させていただいております。それにしても黙視できる状態は非常に少ないために、市民のためにもう少し見ていただくための方法として前橋市の市立図書館に残されております前橋城絵図が数点あります。県の文書館に残されております前橋城絵図があります。それと前橋城下絵図というのがあります。それと天川文献絵図というのがあります。それはちょうど今の現在の地図に整合する部分も幾つかあろうか思いますので、何とかその辺を複製、または写真版等々にしながら現在の都市計画図等にオーバーラップさせる方法はできないだろうか。そうしますと前橋の城下の様子が非常によくわかってくるのではないだろうか。そういうふうに考えております。それに基づきまして皆さんに史跡巡り等をしていただけたらと思って考えております。内容としましては江戸時代における前橋城の状況、前橋の状況を中心につくっていき、また最近なくなりました地名ですけれども、例えば連雀町だとか横山町だとかそういった古い地名がほとんどなくされてきております。例えば連雀町といいますのは、連雀というのははしごのことを指すようです。はしごといいますと背負いはしごです。背負いはしごですと荷物を積んで背負うということから商人、商人町のことをあらわしておるようです。紺屋町というのがありますけれども、紺屋といいますと色つけ、染色の関係、それと竪町に対して横山町、桑町だとかそういった地名がありますものですから、なるべくそういった地名も地図の中に表現をしていきたいな、そういったことを考えております。以上です。 131 【山本委員】 旧町名が消え失せまして、今のご説明だと大変、何ていいましょうか、旧町名ですと情緒豊かというか、そういうようなことが残っており、大変歴史を知る上で結構なことだと思いますので、早急に実現することを望みたい。古い町名については特に地図の中にとめていただきたいと思います。  昭和40年代になって現在の町名を制定するときに旧市の地名、旧市街地の多くが大変失われた。江戸時代においてはそれ以前の地名が大変あったのだという、消え失せたことについては大変残念だと思いますので、ただいま作成するということでございますので、そういったような地名、あるいは説明板などを設置して、あるいはそういうようなことを市民に知っていただくことも大変結構ではなかろうか。こういうふうに思いますので、ぜひそのようにやっていただきたいことを要望して次に進みます。  前橋の蚕糸記念館のことについてお伺いしますが、前橋の蚕糸記念館は明治の末期の国立の蚕種、種の試験場として製造の建物として建てられたわけでございますが、蚕糸製造所が筑波に移転する、そしてその建物が大変貴重なものであったというふうなことで、その玄関部分のみを昭和55年に関係者の協力によって国から払い下げを受け、現在の敷島公園のバラ園のすみに移築したのでございますが、館内においては養蚕、それから製糸に関する用具、機材等が展示されておりますが、大変そういってはなんですが、まだまだお粗末と言っていいか、あるいは資料が非常に少ないような感じがいたします。群馬県と対照の長野県の岡谷においては既に博物館ができており、その辺の調査もさせていただきましたが、大型の機械製糸の展示物がその推移に立って時代別にわかりやすく展示されている。本市にあっても蚕糸記念館もそうした大型の機械の展示等が可能であるかどうか、そういう点をお聞かせいただきたいと思います。 132 【福田文化財保護室長】 前橋蚕糸記念館につきましては今委員さんご指摘のとおり55年蚕糸業界の関係者の方々等々のご尽力によりまして前橋市が国から払い下げを受けて移築したものですけれども、昭和57年に前橋市蚕糸記念館として開館いたしました。その年は大変物珍しさというのがあったのでしょうか、約1万 7,000人の方々が見学に見えております。その後ちょっとだんだん数が減ってきておりますけれども、平均1万 1,000からちょっとぐらいの方々が見学に見えております。年間の会館日数は 100日ですので、 100人前後という形でしょうか、その方々が見えております。春バラの時期、秋バラの時期に非常に見学者が多く、夏、冬はほとんどありません。そのような状況の中で第1展示室、第2、第3、第4展示室等々展示しておりますけれども、建物は県の重要文化財ということで内部改造、改装等が非常に制約されている施設です。それで木造ということで大変重量物に耐えかねるというようなことがありまして、大型の機械製糸関係のものについては展示は不可能なものというふうに考えております。よろしくお願いします。 133 【山本委員】 すぐ大型なものが展示するのが不可能というふうなことでございますけれども、現在では大変養蚕も少なくなってはきたというものの全国で2万 9,581トンというような中において群馬県もつい先年までは1万トンをとっておったわけなのですが、それが大分少なくなりまして現在では 8,600トン。したがって、34%強ぐらいのものがまだまだそれでも県内の養蚕農家からとれているわけでございまして、そういう意味からすると今日までそれを培ってきた大きな原動力というか貢献した度合いは、私が言うまでもなく初代の市長さんにしてもやはりこういう関係の初代の市長さんであり、かつまた名誉市民であることはご存じのとおりでございます。そういう意味からして機械製糸の発祥の地であるというのを前橋市の所々でわかるわけでございますが、その調査研究とか、それから資料の収集とか保管等にもっと努めていただきたい、そういう意味からのご答弁をお願い申し上げます。 134 【福田文化財保護室長】 前橋の製糸関係の道具の関係ですけれども、委員さんご案内のように明治3年に深沢雄象、速水堅曹等々が中心になりまして、現在の17号のほとりですけれども、そこに細ヶ沢の武蔵屋半七方宅のところで機械製糸が始まったわけですけれども、富岡の製糸工場に先立つこと2年6カ月前に前橋では機械製糸が始まっております。そういったところで明治、大正、昭和と前橋市の基幹産業であった製糸業の関係の道具が非常に少ないことは事実です。ですから、何とかそういったものも展示したいなというふうに考えております。ただ、いかんせん置く場所がないものですから、保管場所に非常に問題があるわけですけれども、前橋の基幹産業であり前橋の発展の基礎であった製糸関係の道具について今後とも調査、研究及び収集等をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 135 【山本委員】 そこで大変文化財室長のご努力は評価するものでございますが、前橋の市制施行が 100年を間もなく迎えようとしている。その間に市勢要覧をひもといてみましたら、前橋市制施行60周年のときに今の前橋公園の中でグランドフェアというのを開催している。これは町村合併等も記念してのことだと思います。それから70周年記念に郷土史展を行っております。あるいはまた先年90周年も行っている。当然 100年に向けてはいろんな形の催しを模索しているとは思いますけれども、今までになくこれは何とか記念すべき行事を計画されていると思います。そこで先日の上毛新聞に博物館が登録されたというふうなことが3月20日の上毛新聞に出ております。これは三国路紀行文学館、これは新潟に通ずる17号の一番群馬県でいえば奥まったところだと思いますけれども。もう一つは桐生の大川美術館というので、これはダイエーの顧問の、資産家の方々がそういったものを集めた館だと思いますが、それが二つの施設が博物館としての登録になったと、こういうふうなことでございますが、それにも勝るような養蚕の一生とか、あるいは種から繭になるまでの間とか、あるいは糸をつくる状況、古代のものと現代のものとかそういうものが子供の大変社会勉強になる、こういうふうに私は思うわけでございます。そういう意味で現在では、今であれば昔の古い機械器具も多少でも残っているのではないか。それがそのまま放置しておくと、これはいずれふえるものではございませんで、なくなってしまうというふうなことは考えられるわけです。したがって、こういったものを取り入れても大いに先ほど産繭量、繭の取れ高においても全国の34%以上も占めていると、こういう群馬県でございます。したがって、そういう意味からもぜひ前橋の基礎を築いた養蚕と製糸等にまつわる大きな何かを、入れ物をつくってもらって、そこで社会勉強のできるようなことができたら大変好ましいことではなかろうかというふうに思いますが、教育長さん、どうでしょうか、その辺。 136 【岡本教育長】 お話のとおり養蚕、製糸業は前橋の発展の原動力になった産業であるわけでございますので、将来市の美術館や博物館といったような施設ができます段階におきましては、先ほど来からお話のありますような大型の機械等も含めた貴重な資料というものはぜひこういったような中でもむしろメインの資料として収集保管、そういった資料、そういったようなものを含めて館内で、というふうに思っております。 137 【山本委員】 教育長さん、大変前向きにご答弁をいただきましてありがとうございます。ぜひひとつ前橋のこの礎をつくったとでも言っても過言ではないというふうに思うわけでございますと同時に、まだまだ全国の34%強もウェートを占める養蚕がまだまだ現存してやっているわけでございますので、そういう意味からもぜひひとつ今お答えいただいたとおり前向きにひとつご研究いただいて、早期に実現方をお願い申し上げたい、かような考えでございます。以上をもって質問を終わります。 138 【関根委員】 私は最初に青少年の交流事業についてさきにお伺いしたいと思いますが、このことについては総括質問等でお尋ねした経過がございますけれども、もう少し詳しくお聞きしたいと思いますので、2点ほどお尋ねしたいと思います。特にぐんま少年の船、あるいは青少年の海外研修の問題、このことについてさきにお聞きしたいと思いますが、このぐんま少年の船については、お聞きしますと県との実施でありますので、詳細についてはわからないということでございますけれども、県との連絡調整もあるわけですからその辺十分煮詰めていただいて、このことについてのお尋ねをしたいと思います。  2点ほどございますけれども、特にこの 400名近く今後少年の船として今後洋上での研修、体験学習ということで大変画期的な事業だと思いますけれども、問題は参加者の負担軽減、こういうことから発しまして何かかかるようですけれども、その辺の費用負担については市としてはどういうふうに考えているのか。あるいは指導者としてこの小中高校生以外に先生方も派遣をして考えていくことも考えられるわけです。その辺についての2点についてお尋ねしたいと思います。 139 【竹青少年課長】 ぐんま少年の船の事業につきましては新規事業として来年度から県が実施しようとしているものでありまして、私どもがこれを知りましたのが2月の中旬だったでしょうか、新聞報道で初めて知ったわけでございます。その後県にも問い合わせてはみましたけれども、新聞報道以上のことはなかなか把握されないままで現在に至っております。したがって、この事業についての来年度の予算については、子供が参加するから負担軽減ということも触れていないわけでございますが、内容がわかり次第検討をさせていただきたいと思います。それから指導者につきましても、これも未定でございますので、県の具体化された段階で対応していきたいと考えております。以上です。 140 【関根委員】 私は2月中旬というお話、新聞ですけれども、テレビでたしか、NHKの報道で群馬の取り入れたのが出ていたわけですけれども、いずれにしてもこのことについては前々から提案していた、私どもの方から提案させていただいた事業ということでお話しているわけですけれども、そういうことを、いろんなことをキャッチしながら進めていただけるものについては十分お願いしたいと、こう思っております。ともかく未定の部分が多いということでございますけれども、いずれにしても子供たちにとっては大きな心の財産といいますか、大変洋上体験という大変画期的なことだと思いますので、できるだけ予算措置を十分講じてお願いできればありがたいと、このように思います。  同じく青少年の海外研修についてですけれども、やはりこの事業についても同じように総括で質問しましたが、特にホームステイの問題を取り上げたわけですけれども、今回この中で感じることはやはり本市が国際交流を促進する意味で大変取り組もうとしている姿勢が問われている、大変評価できる事業ではないかと思います。そういう意味からして要望ということで何点かお尋ねして時間の関係で終わってしまったのですが、いずれにしてもこの派遣事業、中学校ということを対象にしまして各、いろんな、類似都市とは言わないですけれども、新潟だとか所沢とかそういう例を引きながらお話ししようと思ったのですが、そういう中で特に選出方法、いわゆる派遣の中学生の選出に当たっての、18校ですか、中学校の中でのそういう基準も設けなければなりませんし、あるいはその受入態勢というか、そういうことも具体的に進めなければなりません。そういう意味からして一つ一つお聞きしたいと思うのですが、特にこの選出方法についてはどういうふうな基準を設けてやろうか、やっていくのか。あるいは学年にしても今3年生が卒業しましたし、1年生、2年生ということになりますけれども、そういうこと、あるいはまた性別ということも含まれると思いますけれども、どのようなお考えがあるのだか聞きたいと思います。 141 【竹青少年課長】 青少年の海外派遣事業の参加者の選出方法でございますが、各中学校から1名の参加候補者の推薦をいただきます。それは基準とまでは厳しく言えないかもしれませんが、四つほど考えております。その一つは、国際交流活動に関心を持ち、地域の青少年活動や奉仕活動、または生徒会活動などを積極的に行っている者。二つ目は、心身ともに健康である者。三つ目は、英会話に興味を持つもの。四つ目は、本人が希望し、保護者が承諾をした者。この四つの条件を満たしたものを推薦をしていただくように考えております。その後推薦をしていただきました後、青少年国際交流委員会を組織しましてそこで審議していただき、教育長が決定をする方針でございます。この場合男女のバランスとか学年等については、私どもは特にこだわらないというふうに考えております。以上でございます。 142 【関根委員】 今お聞きしますと大変参加者の基準の中ではそういう何点か観点をとらえながら生徒活動ですか、あるいは英会話とかそういうふうなお話でございますけれども、ともかく国際交流を図りながら本当にそこの中で人材の養成、あるいは21世紀を迎えるという観点に立って非常に大事な事業だと思うのです。その中で、今お話の中で国際交流委員会をつくるというお話でございますけれども、やはりその中で特に指摘というかお願いしたいことは、やはり中学校の校長先生の代表の方とか、あるいは当然そうだと思いますが、市P連だとか、また姉妹都市というのは前橋はありませんけれども、そういう交流促進事業の窓口になっているところの人たちのいろんな意見をとりいれながら進めていっていただきたいというふうに思います。その中で、事業を進める中で特にホームステイの問題ですけれども、新聞報道では西海岸というふうに聞いておりますけれども、姉妹都市を結んであればそういうところの都市との関係ができるわけですけれども、具体的に進めるに当たってはどういうところの市で、またあるいはどういうそういうところからの交流をしていこうかというメリットというか、そういうふうなことも考えられると思いますし、また受入体制についてはどういうふうに思っているのか。その辺についてお聞きしたいと思っております。 143 【竹青少年課長】 今ここに63年版の青少年白書がございますが、若い者に、親しみを感じる国はどこかという調査をいたしますと、特に20歳代ではアメリカだよと答えるのが61.2%ございます。その次オーストラリアが 8.4%、中国が 5.1%。どんどん、どんどん減ってまいります。やはり若い者が親しみを感じる国はアメリカなのかな、そんなことをつくづくこの統計を見て感じさせられました。  現在ホームステイにつきましても準備作業を進めている段階でございますが、アメリカの西海岸のロサンゼルス近辺、あるいはサンフランシスコ近辺になろうかと思います。しかし、そのサンフランシスコ、ロサンゼルスの都市の中心ではなくてその周辺の都市、というふうになろうかと思います。しかも、その国の人の生活や文化、歴史を自然の形で体験できること、さらには自然環境や治安のよいというようなことも考えながら検討を進めてまいりたいと思っております。また、ホームステイにつきましては5泊6日の日程を考えております。その受入態勢でございますが、アメリカでは現在ホストファミリー、ホームステイを受け入れる家族ですが、それを希望するものが数多くございまして、そういう方々で組織をしている団体も数多くございます。このホストファミリーというのは、アメリカで何かを学ぼう、だけれども貧しくてホテルには泊まれないよという青少年を受け入れようとする気持ちの強い方々ばかりの団体でございます。もちろん無償で自宅を開放するというボランティアでございます。今回はこういうシステムを利用させていただいてホームステイをしていこうかな、そのような考えでおります。以上です。 144 【関根委員】 派遣先が都市の中心でないというのが非常に私としては、大変アメリカの旅行中に事故があったとかいろんなことを聞いておりますので、大変こういうことについても、またボランティアについてもしっかりお願いしたいと思っておりますが、やはり公費負担を、やはり 823万ですか、こういう中で全額負担というわけにもいかないかもわかりませんが、いずれにしても先ほどの少年の船と同じように、その辺についての、これから詰めていくのでしょうけれども、その辺の負担割合というものも今後考えていかなければならないと思います。また、具体的な作業を進めるといってもほとんど夏休み中でございますから、多分そうだと思いますが、今からやっていかないと間に合わない部分もございますので、十分その辺についてもよろしくお願いしたい。  次の項に移らさせていただきます。中学校の進路指導特別対策費ということで、特に中学校における進路対策費の父母負担の実態ということでお聞きしたいと思いますが、たしか昨年ですか、教育民生常任委員会の中でもいろいろお話をわが党の方からも、中沢議員からもちょっとお聞きしているのですが、ともかくこの進路指導にかかる進路対策ということで非常に父母負担の軽減のために、いわゆる市と学校の費用の負担の割合、そういうことをきちんと定めなさいよというふうに質問しているわけですけれども、それについてもどのように今後も進めていこうとするのか、その辺についてお聞きしたいと思います。 145 【細谷学校教育課長】 進路対策費の問題については先年度の教育民生常任委員会においてご指摘をいただいたところでありますが、その後校長会等とも相談をいたしまして進路指導対策費の中で公費でまかなうべき部分については公費でまかなう方向でいくと。特にその中で問題になっているような点については検討を進めてまいりまして、その中で話題になっていることは、教職員に対する記念品とか、あるいは最後の入試等が決まりまして慰労会をするとか、そういうことにかかわるような費用はなるべく遠慮していこうと、そういうことが一点打ち出されております。それと対策費の使途が非常に不明確であるということから使途の明確化を図っていくと、そういう方向も検討していただいております。それと、どうも入試の際に高校へ一々あいさつ回りを中学の進路対策委員の方がなさる。高校へ手土産をもってあいさつに回ると、そういうようなことからも費用がかさむということで、そういうことも自粛をしていこう。必要以上のことをそういう点では避けていこう。そういうことが検討されております。そういうような校長会とのご相談に基づきましてPTAの方へも働きかけをしてまいりました。今回はその中で特にこちらで負担すべきものについては若干心配をさせていただきまして、どうしても入試の時期には食糧費等も必要だろう、あるいは入試に関する資料代等も必要であろうということで、若干でございますが予算化をさせていただいたところであります。 146 【関根委員】 こういう指摘がある前にずっと続いて学校の中の進路というのは長い間の歴史があるわけですけれども、ぜひこういうことについての一つのルール化というのですか、ある程度しっかりしたものが必要になってくるのではないかと思うのです。いわゆる余り行き過ぎた面で無理があると、金銭的な面もそのとおりでございますけれども、この新聞の報道の中では、教師の今言った謝恩だとかあるいは記念品だとかテントだとかこういう中にありますけれども、特にこの中でも前橋の中で、前橋の学校教育委員会の中でもこういうことが話題になっては困るわけですけれども、特に公費の区分ということと、あるいはこの中である役員に対する神社での合格祈願料と、こういうことで憲法の20条にかかわる問題にもありますので、こういう公私の区分、あるいは憲法問題について触れてしまいますので、そういう点に十分対応していかなければならないといいますか、教育長についてはその辺、どのようにお考えでしょうか。 147 【岡本教育長】 国の対策費そのものにつきましては先ほども学校教育課長の方からご答弁申し上げましたとおり、公費で負担すべきものについてはできる限りの措置を今後ともしてまいりたいというふうに考えておりますし、それからその使途につきましても十分疑惑を招くようなことのないように十分の指導を今後とも行ってまいりたいと思っております。  それから合格祈願祭等の宗教絡まりの行動につきましては、それが宗教に関連するものであるという限りにおきましては、ご承知のとおり憲法や教育基本法によりましても禁じられておりますので、学校やPTAの行事としてそういったようなものを行うことのないように十分今後とも指導してまいりたいというふうに思っております。 148 【関根委員】 十分よろしくお願いしたいと思います。  関連して、やはり徴収金についてでございますけれども、いろんな徴収の仕方があるようでございまして、学校の給食費やPTAの費用、父兄がお手伝いをしてやっているところもあるし、また銀行口座のところもあるというふうに伺っています。未払いの問題なんかこれからの課題になってしまうというふうに思いますけれども、いずれにしても徴収の一つの事故の起きないような、全部統一というわけにはいきませんけれども、その辺の考え方についてどのように受けとめているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 149 【細谷学校教育課長】 学校における集金の方法については、私ども調べさせていただいたところによりますと大きく二つに分かれておりまして、給食費とかPTA会費は父母が、父兄が集金をしているという学校が約半分ございました。学級費とか修学旅行費というようなことについては担任の先生が集めているというところが非常に多いパーセントを占めております。それと銀行の口座振替という方法でいろんな費用を納入しているところでございますが、給食費については約26%ぐらいの学校が銀行の口座振替という方法をとっているようでございます。PTA会費になりますと21%ぐらいが口座振替。学級費とか旅行費になりますとちょっとぐっと口座振替は下がりまして5%とか7%ぐらいになっております。そういうふうに集めるお金の種類に応じてその集金の方法も各学校によっていろいろ多様な実態を持っているわけですけれども、間違いのないように、子供たちがお金を落としたとか、あるいはどうもうまくお金が合わないというようなことがないようにそれぞれの学校で工夫をしてやっているというふうに承知をしております。 150 【関根委員】 学校と家庭というのはやっぱりパイプをきちんとしなければなりませんから学校だけにという気持ちはございませんけれども、PTAの中ではお手伝いに来ていく中で共働きの方もいらっしゃいます。そういう意味では学校の方にお手伝いにいくと大変負担のかかる場合もございます。また、銀行口座といっても細かいお金でございますから、保護者が管理していくという面から大事なことなのですけれども、一律にはいかない面もあると思いますが、この辺について今後私もこれから研究しなければ、これからという言い方おかしいですけれども、各学校によっては新しい、新設学校なんかはうんとやりいい面もあるようです。今までの点と違いますから。そういう意味で事故のあった例もございますので、その辺についてこれから研究課題にして進めていく必要があると思いますが、指導部長はどうお考えですか。 151 【小野塚指導部長】 前からの問題でございます。一番確実で一番安全でということですと今の振り込み方式が一番いいわけですが、これがなかなか広がってまいりませんのは、ご承知のとおりそれぞれのご家庭の銀行との関係、その他諸々がありまして思うようにまいりません。しかし、理想的には皆さんにも手数をかけないで銀行振り込み等ができれば一番よろしいと思いますが、これにつきましても各学校で工夫しながらやっていく中で、やはりご家庭の協力を得てそういった方向にいくのがいいとは考えております。以上でございます。 152 【関根委員】 次の項に移らせていただきます。学校体育課の関係になろうかなと思いますが、いずれにしても、保健課ですか、振興事業ということでたくさんのいろんなスポーツ事業もやっているし頑張っているわけですけれども、その中で今回新規事業としてスポーツテストの現状という意味から、何ていうのですか、判定をしていくということでございますけれども、そういう現状、またあるいは事後の指導というのですか、そういうことについてはどういうふうにとらえているでしょうか。お聞きしたいと思います。 153 【一倉保健体育課長】 本市のスポーツテストの状況でございますが、スポーツテストには運動能力テストと体力診断テストの二つがございます。運動能力テストが小学校では50メートル走等6種目、中学校は 1,500メートルの持久走等5種目、体力診断テストは小中学校とも反復横飛び等7科目であります。結果については昭和62年度の国の抽出による比較資料によりますというと、運動能力が小学校では国、県の中間成績が約半数弱、国、県の平均を下回っているものが、大変残念でございますけれども見られる現状です。中学校では約30%が国、県を上回り、ほとんどが国あるいは県の平均を上回っております。体力診断テストについては小中学校とも国、県を上回っているものが多く、中学校においては45%以上がそれを上回っておるわけでございます。以上の点から見て、国の抽出検査の結果によりますと小学校の運動能力テストの結果がやや劣り、他については平均以上と考えられているわけでございます。そのような中で、それでは事後の措置と対応についてどのようにやっているかということでございますけれども、まず進んでいるものについてはとりあえずおきまして、劣っている小学校について原因等を抽出校以外の学校も含めて総合的に検討した結果、体力づくり指定校を受け、その後実践している学校はすばらしい結果であるということがわかったわけです。そういうようなことのほかにまだいろいろの問題がございますけれども、それらを踏まえまして平成元年度体力づくり指定校も小学校3校、中学校1校の計4校を指定し、体力づくりについてより充実していきたいと考えております。また、ただいまお話にありました小学生全員のスポーツテストを実施し、前橋市の現状をよく把握し、より充実した体力づくりの振興策を立てていきたいと、さように考えております。以上です。 154 【関根委員】 このこと、問題はテストの結果をどういうふうに生かしていくかということが大事になってくるのではないかなと思います。ともかく体力指定校ということで、いわゆるモデル的な学校を指定をして、それが順次していく。そしてあるいはそのテストの結果分析をどのように効果をあらわしていくか、こういうことの視点があるのではないかと思いますが、ともかく本市の健康体力テストの各学校が出している手帳を見さしていただきましたが、そういう中で1人1人の運動能力に適した体育指導ができるように統一的な指針というかそういうことも必要になってくるのではないかな、こういう観点からお尋ねしたいと思うのですが、特に運動の処方の、いわゆるプログラムですか、これを、草加市なのですけれども、この中での話には健康と体力づくりの推進の専門委員会を設けてこの学校を、スポーツテストを分析をして各小中学校の中に健康と体力の問題についての運動を高めていくと、こういうことでいわゆる専門委員会をつくり、あるいは先ほどもお話がありましたように現状分析をして問題点を指摘して、そしてプログラムをつくり、その実践モデル校の中で評価していくというシステム、こういう中での図解入りが、そのような詳しいデータがあるわけですけれども、その辺についてどういうふうにお考えでしょうか。 155 【一倉保健体育課長】 前橋市においては体育的活動の中に種々検討しなくてはならないものがございます。そういう中で市といたしましては体育協会の中には小学校、中学校、社会体育等いろいろの分野でございますので、その中で特に専門部会を設け、その中で位置づけさせていただくということで、改めてそれぞれの委員会等を設置するということは現在しておりません。そういう中で草加市のように一つのプログラム等をつくるというようなことにつきましては、その中でもって調査、研究するというような形で進めておるのが現状でございます。以上です。 156 【関根委員】 今後の課題になろうかと思いますが、いずれにしても大変詳しく遊具を使った、何ていう、器具ですか、そういうものを使いながらの運動の種目なんかも書かれているし、図解入りであるし、また本市にある健康手帳も見させていただきましたが、それと同時にそういういろんな情報機器も使いながら、いわゆる運動能力を高めていくと、こういうふうな視点に立って今後も対応していただきたいと思います。  最後の質問になろうと思いますが、生涯学習のネットワーク事業についての一点だけお尋ねしたいと思いますが、教育白書63年の中に、いわゆる学校中心の考え方ではなくて生涯学習の体系への移行ということで協調して、特に学習機会をいろんな形で整備していく、提供していく、こういう視点からだと思いますが、特に私はいわゆる婦人や高齢者に対する学習機会の整備という社会教育面で、特に今後の高齢化が進む中でやはり生き生きとした高齢化社会をつくるということから、高齢者の学習意欲もいろんなところで年々高まっているようですけれども、この辺についての高齢者の教育の現状、またあるいは教育を進めようとしているか、これからの取り組み、簡単で結構ですけれどもお願いしたいと思います。 157 【若林社会教育課長】 初めに高齢者教育の現状ということであると思います。このことにつきましては、社会教育といたしましては重点施策の一つとして12の公民館でそれぞれ高齢者教室を開設しているところでございます。中には指導者養成コースというようなこともあわせ開設をしているところでございます。それから、やはり高齢者が学習する場合はなるべく近いところでというようなことから六つほどの公民館では、町の地区公民館でございますが、町の公民館などを活用して実施をしているという状況でございます。それから国庫補助による高齢者の生きがい促進総合事業というようなことで、一環として高齢者の人材活用事業、それから世代間の交流事業、さらにはこれも補助の事業でございますが、高齢者教育促進会議の開催等がございます。なお、この促進会議の協議の中ではなるべく、先ほど出ました学習の機会を設けなさいというようなことから、実はその結果でございますが、高齢者が今日の急激な社会変化に適応しながら生きていくためには生涯学習が不可欠である。したがって、自主的学習活動の一層の推進が必要である。こういった結論を得ましたので、自主高齢者教室の開催の奨励にも当たっております。昭和63年度では37教室を開催いたしておるところでございます。今後の進め方のご趣旨のような気がいたしますが、高齢者教育が重要なことということで受けとめております。新しい年も重点施策といたしまして高齢者教室、高齢者人材活用事業、世代間交流事業の充実に努めてまいりたい。それから自主高齢者教室が市内により多く開設できるよう、例えばでございますが、情報提供や結成の助言、あるいは人材活用事業などの派遣等々で育成、援助を図ってまいりたいと、このように考えております。以上でございます。 158 【関根委員】 今後の進め方の中に高齢者の指導要請というか、またあるいは派遣というか世代交流の事業と、促進というふうにお聞きしましたが、特にこの中で私が考えていることは、やはり高齢者の方々の中には大変社会的な指導者というかたくさんの立派な方がいらっしゃいます。そういう方々にお願いをして、先ほども自主高齢者会議というものを今初めて聞きましたが、こういう方々の登録をいろんな形で奨励委員さんですか、またあるいは自治会の中でもお願いをして、特に教育問題の中では非行なんかの場合の相談窓口という意味から学校の指導者、要するに学校の先生を退職なさって、そういうような方々にお願いするという場面もあると思います。したがって、そのアドバイザーということで前に提案したことありますけれども、そういうような方々もお願いする場面もあろうかと思いますし、また公務員の方々で、やはりいろんな専門的な知識、知恵、そういうものもこの中で生かしていく。また、そういういろんな方々がいらっしゃって初めて世代間交流というか人材の活用という場面が出てくるのではないかと思いますけれども、教育長さんはどのようにお考えでしょうか。 159 【岡本教育長】 高齢化社会の進む中では確かに高齢者の人材活用といったような面は大変大事な仕事になってくるのではないかというふうに思っております。特に教職員の経験者等につきましては高い教育力を持っておいでの方も多いわけでございますので、もう既に行っておりますけれども、学校教育のみならず社会教育の面でもこういったような方々を登録をさせていただいておることにつきまして、必要に応じて活用させてまいるということは、今後とも積極的に行ってまいりたいというふうに思います。 160 【関根委員】 終わります。 161 【鈴木(勝)委員】 私は地域スポーツに関しての質問を幾つかさせていただきます。  近年における国民のスポーツ活動の隆盛と多様化には目を見張るものがありますが、なお身近な施設や設備、適切な指導者の養成など課題もありますが、なお生活水準の向上や自由時間の増大によって国民がスポーツへの関心、欲求は急速に高まっている。また今日では高齢化社会と生涯スポーツ活動の推進が叫ばれている中でスポーツ体育の活動の果たす役割と重要性が認識されております。幸い本市では体育スポーツ活動は目覚ましく普及し、発展をしております。県都前橋としてのふさわしい成果を上げております。そうした中でのこれからの市民生涯スポーツの振興に当たり、行政の立場として次に掲げる幾つかを質問をさせていただきます。特に地域スポーツにおける活動の振興についてはどのような組織があるか。また、構成はどうなっているかお伺いをいたします。 162 【一倉保健体育課長】 地域スポーツの組織でございますが、現在本市では公になっている団体としては市内20地区に地区体育協会や地区推進委員会等それぞれその地区に合った体育的団体がございます。そのうち昭和63年度現在では17地区が前橋市体育協会の加盟団体としております。それで、その中の役員の構成でございますが、地区によって多少異なっておりますが、おおむね自治会や婦人会、あるいは青年団、その他地区内の各種団体や、あるいは体育指導委員、あるいは地区内の運動スポーツに理解ある方、あるいは知識経験、そういうような方々から選出されて地区の体育組織を構成しているというふうに把握しております。 163 【鈴木(勝)委員】 地域におけるスポーツ活動の行事等についてはどのように配慮されて実施されておりますか、お伺いいたします。 164 【一倉保健体育課長】 それらの地区から提出されました行事の計画書や報告書、その中ではどの地区も子供から高齢者までの各年代層にわたって気軽に楽しめる行事が行われております。特にスポーツを通じて地域住民が健康を増進し、また親睦を深めることに努めておるということが非常に多くなっております。特に専門的なスポーツをしているというのは、名称ではしておりますけれども、内容的には親睦というような内容が多くなっている。また、特に最近では親子のふれあいを深める歩け歩け大会を初め前橋で開発したスマイルボーリング等軽スポーツが非常に多く実施され、好評を得ているというふうに把握しております。 165 【鈴木(勝)委員】 次に地域住民のスポーツ活動が多様化する中で、運動は楽しく、競技スポーツはということで競技スポーツから脱皮した中で自分たちの体力や健康状態に合ったものをつくり上げていく中で、これからの地域スポーツの運営の中心となる指導者、すなわちただいまもお話のありました体育指導委員は行政の非常勤公務員として位置づけをされておるわけでございますが、行政とのかかわり、また重要性である地域スポーツでの中心的な運営に対しての今後の資質向上のためにも必要ではないかと思いますので、その点についてお伺いいたします。 166 【一倉保健体育課長】 体育指導委員は現在スポーツ振興法に定められており、市でも条例化され、本市では各地区の自治会から推薦を受けた73名がただいまお話にありましたように非常勤の職員として任命され、活動しております。これら体育指導委員は社会的信望があり、スポーツに対する高い関心と理解を持つとともに、職務を行うのに大切な熱意と能力が要求されているわけでございます。このようなことから体育指導委員が地域住民に愛され効果的な活動を進められるよう新しいスポーツの実技研修会やスポーツ医事研修会、あるいは研修視察など資質向上のための各種研修会を実施し、資質の向上に努めておる次第でございます。以上です。 167 【鈴木(勝)委員】 先ほどの20地区においてのそれぞれの地域にマッチした事業、企画、運営等についての意味から、いずれかの特別の推進を図っているものかどうかをお伺いいたします。 168 【一倉保健体育課長】 本市においては前橋市体育協会と手を組んでやっておるわけでございますが、そういう中で体育協会を通して地区市民運動会や地区事業及び運営費等の補助をしております。また、昭和58年に開催された赤城国体を契機に盛り上がった市民スポーツ活動や生涯スポーツ活動を援助するため教育委員会では毎年3地区をスポーツモデル地区として指定し、10万円ずつの活動補助をしております。また、地区の体育施設整備を充実させるために毎年3地区に軽スポーツ用具等の購入費補助、このほか毎年2地区に壮年体力テスト等を実施しております。また、地区体育推進を図るための企画、運営等の相談や協力、あるいは指導等のほか教育委員会では軽スポーツ用具、例えばスマイルボーリンク、グランドゴルフ、ソフトミニバレー、綱引き等々いろいろあるわけでございますが、そういうような用具等の貸し出しもしており、各地区で活用いただき、市民の地区体育スポーツの振興策に貢献するというようなことで施策を進めているわけでございます。以上です。
    169 【鈴木(勝)委員】 そのほか一つだけお聞きしたいのですが、本市のこれまでの学校スポーツや社会スポーツの中で余り知られていないアマチュアスポーツレスリングの、アマチュアレスリングに関しての県内各地での体育施設等の現在のわかる範囲で教えていただければありがたいと思います。 170 【一倉保健体育課長】 ただいまご指摘のありました、最近、最近といってもあれなのですけれども、レスリングの関係でございますが、前橋市においては体育協会加盟団体として前橋市レスリング協会がございます。その組織の内容を見ますというと、幼児から小学校6年生まで対象にしているパレストラというグループが65名の男女を擁し、週3回程度の練習をしている。それから中学校においては部活動として一中でもってレスリング部がございます。20名の部員を擁し毎日練習していると。それから学生一般につきましては群大のレスリング部を中心にいたしまして約20名が活動しております。合計 100名を超える人員がレスリングを行っておりますが、県内では館林が3グループ、太田、富岡、高崎が各1グループずつでございます。特に前橋においては最近レスリング熱が非常に高まっており、先ほど申し上げましたように一中等のレスリングにおいても県内でも館林と一中と、そういうことの中で非常に部員数も多くなり、全国大会、あるいは県大会、あるいは近県大会等に出場し、好成績を上げているものがございます。なお、参考でございますが、レスリングの市関係の行事といたしましては市民大会、あるいはレスリング教室、それから夏期、冬期の合宿練習、それから全国関東大会は4大会ぐらい出場し、また県大会も3大会ぐらい出場していると。また、スポーツ団体としては珍しくアメリカウィスコンシン州チームと隔年にわたり行ったり来たりということで国際交流を図り、その実績も上げているという現状がございます。以上でございます。 171 【鈴木(勝)委員】 大変ありがとうございました。  次に要望といたしまして市民、地域住民の皆さんの健康や体力の保持、増進はもとより体育スポーツ活動を通じさわやかな人間関係の形成、明るい町づくり、社会づくりなど各種スポーツ活動の意義は非常に大きいものがあります。こうしたことを考慮し、さらに新しいものへと企画運営に努力されるとともに、生涯スポーツ指導活動にも必要な新しい情報を吸収し、交換し合いながら体育指導委員の指導者養成においても一層の充実を図られるよう要望いたしまして次の質問に入ります。  市民プールについて。昨年解体した市民プールの代替として上細井町に市民プールを建設中と聞いているが、これについてお伺いをいたします。  まず初めに施設の概要について、完成予定はいつなのか、またオープンはいつを予定しているか。それに、できる施設の規模についてお伺いいたします。 172 【一倉保健体育課長】 市民プールにつきましては昨年9月解体し、その後急遽教育委員会で引き受け、新しく移転、新築を始めたところでございますが、完成予定につきましては7月3日を予定しております。オープンは7月8日ということでございます。しかし、ご存じのとおり現在建設中の工事につきましては非常に工期が短いため、また天候にも左右される工事内容もございますので、そういう場合にはできるだけ早く開場できるように努力していくということで、とりあえずの予定は今言ったものでございます。それから施設の内容と申しますか、これにつきましては当面の施設といたしましては50メートルの公認プール、25メートルプール、幼児プール、管理棟、駐車場等でございます。50メートルプールにつきましてはPCタイルを使用し、大会、競技会ができるよう公認プールといたしたい。25メートルプールについてはFRPを使用し、身体障害者の方も使えるよう一部スロープ化してございます。それから幼児プールについては一部貝殻山にスライダーをつける等考慮し、遊べるプールも考えておるわけでございます。それから管理棟は鉄筋2階建てで1階が管理室、救護室、会議室、便所のほか身障者用の便所、更衣室も考えております。2階はロッカー室を中心に便所、洗面所等を考えておるわけでございます。駐車場につきましてはプールの西側と東側を含め約 450台確保しておりますが、十分とは言えませんので今後市長部局ともよく協議し、あるいは周囲の状況をよく見ながら確保に努めていきたいと、かように考えております。以上です。 173 【鈴木(勝)委員】 ありがとうございました。  次に管理運営について、昨年の11月決算議会で市民プール管理運営については体育振興公社にという市長答弁があったようだが、具体的にはいかがしておるでしょうか。 174 【一倉保健体育課長】 昨年市長が体育振興公社へというふうに11月議会で答弁したとおり、教育委員会におきましては市の体育施設の総合管理ということから体育振興公社に委託したいと考えておるわけでございます。今までの施設は直営でございましたが、そういうことになりますというと公社の方でやるという形で、今後条例の設定等も必要になってくるわけでございます。したがいまして、条例設定後管理委託をするとすれば施設管理、貸し出し業務、利用指導、庶務的業務、救護業務等を中心に市民サービスが図れる内容と考えております。このほかに今までの市民プール同様監視業務、清掃業務、機械設備の保守点検業務と業者への再委託等も考えられるわけでございます。以上です。 175 【鈴木(勝)委員】 大変ありがとうございました。  次に将来計画について、市民プールの建設に当たっては平成元年の7月に開場するということでございますが、将来の第2期工事についての計画をお伺いいたします。 176 【一倉保健体育課長】 将来計画についてでございますが、11月決算委員会でもお答えしてあるように市民プールの建設に当たっての基本的な考え方として、市民に親しまれる魅力あるプールづくりをしたいと考えており、決算議会でも要望があった流水プール、ウォータースライダー、造波プール、それから今議会の総括質問にもありました温水プール等を含め今後用地面積、その他各種の条件を見た上で何をつくるか今後十分研究させていただきたい、さように考えております。 177 【鈴木(勝)委員】 ありがとうございました。  次の質問に入ります。心臓疾患対策について。昭和63年度の人口動態調査の中で年齢階級別死因順位によれば学齢期の男女ともに心臓疾患による死亡順位が4位になっていると聞きますが、心臓疾患を持つ児童生徒の数はそれほど多くないと思われますが、生命に直接かかわる病気でもあることでございますので、その管理が必要であると思われます。そこで本市ではこの児童生徒の実態とその対応についてお伺いをいたします。 178 【一倉保健体育課長】 本市では心疾患の児童生徒の管理の重要性を認識し、医師会等と相談し、昭和58年度から小学1年生全員を対象に心央心電図の検査を実施、これにより自覚症状のない心疾患児童が毎年数名ずつ発見され、昭和63年度の小学校における心臓検診結果では経過観察、要治療を含めた要管理者が45人おったわけでございます。なお、要管理者については医師の指導による心臓病管理指導票、通称管理カードと読んでおりますが、これが渡され、医療、生活、体育、部活動、学校行事、その他各分野にわたっての規制を含めた指導区分が示され、これを学校、先生、本人、それから家庭等を守ることによってその生命を守るということ、それらの保健的配慮がなされ、十分指導するという方向で進んでおります。 179 【鈴木(勝)委員】 市長説明の新規事業の中で中学1年生の心臓検診の実施について述べられておりましたが、その実施目的と方法についてをお願いいたします。 180 【一倉保健体育課長】 新規事業としての中学1年生の心臓検診の必要は専門家からも前々から指摘されておったわけでございますが、児童生徒が健康な学校生活を送ることができるよう検診することを目的としております。具体的には次の点を考慮いたしました。まず第1として、中学生になると体の急激な成長とともに運動量が非常にふえて心身のバランスが崩れるため心疾患を原因とした突然死が多くなると言われている。それから2番目としては、小学1年以降に出てくる後天的な心臓病の発見も必要であるというふうに考えているわけでございます。これらを考慮いたしますというと、全員の検査が必要になるということでございます。したがって、以上のことから小学1年生と同様に中学校1年生につきましても全員に問診、心音心電図検査、それからレントゲン撮影等を実施、さらに検査の結果心臓疾患の疑いある生徒には2次検査を行い、精密検査が必要な生徒には専門医で受診するよう、また要管理者につきましては先ほど申しました管理カードにより指導していきたいと、さように考えておるわけでございます。 181 【鈴木(勝)委員】 ありがとうございました。  次に前橋市中学校部活動指導協力者の派遣事業について。群馬県では昭和63年度から国庫補助により民間人を運動部、部活動に派遣する事業を開始されたと聞きますが、本市における現状はいかがでしょうか。 182 【一倉保健体育課長】 本市においては昭和57年10月前橋スポーツ審議会の答申を受けて、中学校における運動競技力の向上を図るため国よりも5年早く昭和58年度から前橋市中学校部活動指導協力者派遣事業が始められ、昭和62年度の指導協力者は17名、12校、10種目です。ご質問の群馬県運動部活動指導者派遣事業については、本市はまだ現在4名で委嘱を受け、各中学校で活躍しておるのが現状でございます。 183 【鈴木(勝)委員】 本市における指導協力者及び本市の事業に対する成果、また今後の課題はいかがでしょうか。 184 【一倉保健体育課長】 指導協力者は公立小学校の教員以外で実技の指導力にすぐれ、学識経験に富み、社会的信望のある者で教育長が委嘱した者としております。この選定方法は学校長が学校区域を中心に人選し、教育長あてに内申書、計画書を提出し、教育委員会は提出された書類をもとに審査し、学校長を経由して本人あてに交付し指導に当たっていただいておるわけでございます。成果といたしましては、中学校生徒の基礎体力や競技力の向上が図れるとともに節度や礼儀、責任、協力、個性の伸長なりに成果が見られること。また、部活動が専門種目にわたるため、専門技術を身につけた民間人の協力は非常に大きなメリットと考えているわけでございます。今後の課題といたしましては、第1として指導協力者の条件や学校での指導時間帯、これは平日は16時から18時でございますが、それに制限があり、適任者がなかなか見つからないというような現状があるため、今後学校長の依頼等によって教育委員会が運動競技団体等の中から候補者を紹介していく必要があると考えております。  2番目といたしましては群馬県の派遣事業における報奨費、年間20回以上2時間程度で 3,570円ということになっております。本市の事業では年間25回以上で1回2時間程度、額としては県をやや下回るというような形で格差がございますので、これらの改善を図っていきたいというふうにも考えておるわけでございます。それから3番目といたしましては競技力の向上も含め、教師と生徒の人間関係を基盤とした活動を重視している学校もありますので、今後も校長会や教頭会、体育審議会等で趣旨説明を行い、部活動のねらいに応じた効果的な活用を促していくという必要があると考えられております。なお、本事業については本市において一層充実していきたいと、そういうふうに考えておるわけでございます。以上です。 185 【鈴木(勝)委員】 大変ありがとうございました。それでは最後の質問に入らさせていただきます。これからの情報化社会における学校教育の情報化への取り組みについて。平成という新時代を迎え、情報化社会への移行が一層進むと思われる。そこで情報化社会への対応として学校教育の取り組み方について次の点からお伺いいたします。本市の小中学校におけるコンピューターの導入計画はどうなっておるでしょうか。 186 【細谷学校教育課長】 小中学校におけるコンピューターの導入計画でございますが、62年度からコンピューターの導入を始めまして63年度で中学校へ各2台ずつパソコンを入れ、全校に入れ終わりました。小学校は平成元年度に17校入れて、これでどの小学校にも1台ずつはパソコンがあるという状況になります。なお、中学校は平成元年度に1校15台という形で生徒が学習に使えるパソコン、パソコン教室というような形で15台入れる教室をつくろうと、そういう計画でおります。来年度以降もその数をふやしていって、子供たちが実際にパソコンを操作できる教室を増設をしていきたいというふうに考えております。なお、教育研究所には平成元年度で合計21台のコンピューターが入りまして、先生方の研修や、先生方だけでなくて外部の方の研修にも役立てさせていただいております。 187 【鈴木(勝)委員】 このコンピューターの小中学校に導入した場合、教師がコンピューターをどの程度活用できるかが問題ではないかと思います。そのために現在先生方の技能程度はどうなっておるでしょうか。 188 【細谷学校教育課長】 一番易しいコンピューターの操作としては一太郎というソフトがありますが、一太郎を使って文書作成ができるという先生方が2月の調査によりますと小学校で 118名、中学校で82名ということになっております。もう少し難しくなりますとロータス1、2、3というソフトとか花子というソフトがありますが、図形の作成とか表計算、データ処理というようなことがそれでできるわけですが、それが活用できるものが小学校で41名、中学校で47名、さらに高度になりまして自分でプログラムをつくっていけると、子供たちが勉強で使う教材などを自分で作成できるということになりますと、小学校で25名、中学校で25名という数になっております。これは研究所で研究班等をつくって研修をしておりますし、一般の先生方に公開の研修会等も持っておりますので、この数はどんどんふえているという状況でございます。 189 【鈴木(勝)委員】 それでは教師のコンピューター活用能力について一層知識を高めるためにも今後も必要と思うが、教師の研修については計画はいかがなものですか。 190 【細谷学校教育課長】 平成元年度も先年度に引き続いてコンピューター研究班という班を研究所の中につくりまして10名程度の研究員で進んだ教材作成というような程度の進んだ勉強をしてもらうと。そのほか初心者向けの講座とかを設けまして、あるいは女の先生はどうも機械が苦手でありますので女子職員向けのパソコン講座なども計画をしております。そういうことで、先生方のパソコンの操作の技能をますます高めていきたいというふうに考えております。 191 【鈴木(勝)委員】 このような大切なコンピューターの学習を充実するためには1人1台ずつの学習ができるような必要があると思われますが、そこでできるだけ早くこのコンピューターを増設するようにしていただきたいと思います。また、映像文化の中で育った生徒たちが教育効果を考えながらAV装置の早期実現を希望いたしまして私の質問を終わらせていただきます。 192 【関口委員】 初めに青少年健全育成につきましてお尋ねをいたします。  予算説明書の 243ページにございます青少年健全育成事業に関連をいたしましてご質問をいたしますが、現在の前橋市の非行の状態はどんなような数値を示しておりますか。 193 【竹青少年課長】 本市における青少年非行の現況を警察統計から非行のバロメーターと言われます刑法犯少年について見ますと、58年をピークとして4年間減少を続けましたが、昨年は49人の増加をみております。この数年の傾向としましては減少傾向と見ることができると思います。それから喫煙だとか不純異性交遊等の不良行為少年につきましても同じような傾向でございます。以上でございます。 194 【関口委員】 今青少年課長からご答弁ございましたように、非常にある面では非常に非行は少なくなっているというふうに私も思います。その証左といたしまして過日16日に行われました中学校の卒業式に参列を各議員がいたしまして、非常にこう変な頭の赤いのだとか、あるいは服装の乱れているという者が非常に少なくなってきた。これは16日に午後私どもの会派の議員が控え室で話し合いまして、各学校ともそういう経過をたどってきた。非常に喜ばしい経過だと私は認識をいたしております。しかし、今統計にもありますように昨年度若干四十何名か増加をしたというようなことでございますけれども、ご承知のように57年だったでしょうか、58年だったでしょうか、亡くなった前藤井市長が非常にあの年に非常に大きな非行の増加を見たということで全庁を挙げてこの問題に取り組もう、こういうことで青少年対策事業ということで取り組んでまいりまして、1年間私も地元で健全育成会長もちょっと20年ばかりやっておりますのでよく知っておりますが、ちょうどその年は各その町、区域に住んでおる部課長はほとんど手分けでそういう会議に出席をしていただいて、気分的にもひとつ街を挙げて、あるいは区域を挙げて、地域を挙げてという形になってまいりまして非常にいい傾向だなというふうに感じておりましたら、たったの1年だけで2年目からは部課長、2年は来たと思いますけれども、3年目から部課長は1人もおいでにならない。非常に取り組みが大変変わってきた。そういう状態を踏まえて、我々はどうしたのだろうかなということで非常に予算配分等については過日も私が青少年課長にお尋ねを、健全育成会等の席上でお尋ねをいたしましたけれども、予算は減っていないのだけれども、体制がそうなってきた。いろいろ会議がふくそうをして出席ができないのだと、こういうことを言われておりまして、何かこう1年か2年ぐらいやってあともう尻すぼみで、幸いにして非常に傾向としては減少の方向へ進んでおりますからいいのですけれども、そういった状態の中でこの青少年健全育成事業、こういうものがどんなおつもりでこれから取り組んでいくのか。いろいろこの予算書を見ますると相当出ておりまして盛り沢山でございますけれども、大勢としてはどう取り組みをするのか、その辺のところをひとつお尋ねをいたします。 195 【竹青少年課長】 ご指摘のように昭和58年度に青少年非行が社会的な問題となって戦後第三のピークと言われるような状況がございました。そこで昭和59年でございましたが、市民総参加のもとに前橋の子供を明るく育てる活動の展開を図りました。昭和59年度にはその活動の初年度ということもありまして市の部課長が地区会議に参加させていただいたり、あるいは市民文化会館の大ホールで非行防止の市民大会を開催して市民への活動の理解をいただくよう啓発活動を行いました。以後5年間この活動は充実しながら継続をしております。その結果、成果が幾つも見られます。その半面反省点も幾つか見られました。その反省点としましては、会議や活動に重複があったり煩瑣になったりした部分が見られたこと、それからこの活動と従来からの活動との調整が十分に行き届かず、多少の混乱が見られたこと等が挙げられます。しかしその成果、あるいは反省を十分に吟味し、年々改善を加えながら引き続き前橋の子供を明るく育てる活動を進めております。具体的には青少年健全育成会の組織を中心に据えて、全市的な活動としての青少年健全育成大会を初め地区別町別の会議や座談会、地区パトロール等の具体的な取り組みをきめ細かく展開できるよう努力をしております。そしてこの活動が息長くしっかりと根をおろした活動として定着していけるよう改善を加えながら発展させていきたいと考えております。以上です。 196 【関口委員】 今課長の方からご答弁がございまして、いろいろ成果の面と反省の面ということでありまして、地元といたしまするとやっぱり偉い人が来てくれるということはやっぱり励みになるし、一生懸命やるべとこういう気持ちになるわけなのでして、そういうところからご承知のように子供たちの健全な育成ということは将来を担う宝でございますので、一口に言って健全に育成するということは我々大人の責任でもあると同時に地域社会の義務でもあろう、こういうふうに感じるわけでございます。そういったことで2年ばかりでやめにしました反省は反省として、今後どういうような、これから教育委員会だけでやるのか、あるいは全庁を挙げて継続的にやるのか、そこいらを三役の収入役さんがおいででございますので、一言ひとつご答弁お願いいたしたいと思います。 197 【奈良収入役】 青少年の非行の問題、特に校内暴力ということについて昭和58年から59年にかけて全国的に校内暴力、あるいはいじめということであらしが吹きまくりました。前橋市においても別ではございませんで、幾つかの学校においてそういう事例等も出ておりました。そこで市といたしましては地区に青少年健全育成会という組織がございまして、どちらかといえばその方々にお願いしていたわけですが、それだけでは少し問題が大き過ぎるということで先ほどご質問、あるいはご答弁で申し上げましたとおり、全市、全町、全市民組織をもって前橋の子供を明るく育てるということで、前橋の子供を明るく育てる会というものをつくって活動を始めたわけでございます。そういうことで初年度の特に昭和59年度には皆さんに自治会、それから学校健全育成会の役員の方に集まっていただき、その中に行政の立場としても手をこまねいているのではなく、それぞれの、特に地域に密接している部課長がおればその人間がそういう会議に、各地区の会議に出席させていただいて状況把握等もしようということで参加させていただきました。今お聞きいたしますとその後随分活動も、反省点も中にありましたが、会議等の出席も少ないようでございますが、ここで気を緩めずに先ほどの説明のとおり幾分非行のことについては鎮静化の傾向があるというお話でございましたが、気を緩めずにいつでも部内組織は組織として現存しておりますので、そういう体制をもって、やはり青少年の非行問題については真剣に取り組ませていただきたい、こう思っておりますのでよろしくお願いいたします。 198 【関口委員】 大変前向きなご答弁をいただきましてありがとうございました。今私があえて申し上げましたのは、ややもすると健全育成事業というものは非行に走った子供をこちらへ引き戻してくる、それが青少年の健全育成事業だというような考え方を大方の方が持っているわけです。しかし、現場で我々が長い間やってまいりますとそういった非行に走った子供をこちらへ引き戻す、あるいは学校へ行かない子供を学校へやる、これも一つの大きな健全育成運動でございますけれども、その以前の、それは極めて消極的な事業であり、その以前の、要するに非行に走らないような子供をつくるための、例えば少年野球であるとか絵画展であるとか、あるいはいろいろな角度で炉端の集いであるとか、あるいはまたいろいろな形でアイデアを出し合いながら各地区はやっておるわけでありまして、そういう面をとらえて考えますと、どうしても全庁に関係が出てくる、そういうことを考えまして、ぜひひとつ今収入役さんがお話がありましたような体制で、ぜひひとつ前向きで、教育委員会はもちろんですけれども、各部課も会議等の重複をしないという場面においては積極的にひとつお出かけいただきたいというふうに考えますので、特にお願いをしておきます。  次に公民館の問題につきまして二、三お尋ねをいたします。私が、これは職員録によりまして各公民館の職員の数を調べてまいりました。上川が8名、下川が7名、芳賀が6名、桂萓が8名、東が7名、以下ずっと6名、7名で清里が5名ですけれども、こういうややバランスのとれた、一つの公民館当たりバランスがとれた数になっております。しかし、半面この公民館が管轄をするといっては変なのですけれども、それぞれの地域というものの人口バランスを考えてみますると、一例ですけれども、南橘は7名ですけれども、3万 5,976、桂萓が2万 8,000、東が2万 5,000、上川が2万 7,000、下川が 7,000、芳賀が1万と、こういうふうに大きく人口がアンバランスになっております。そこで考えられるのは、先ほども永井委員が午前中質問をいたしましたように週休2日制というような、いわゆる余暇の時代に入ってきた。当然これはいろいろリゾートの問題もありましょうしいろいろありますけれども、余暇を楽しく生活をエンジョイするためにはどうしてもいろいろ公民館等を利用して、いろいろな勉強をしたり、いろいろな楽しみをしていこう、こういうふうな志向が当然これは出てくると思います。そういったときにこれだけの人員で、まず大ざっぱに見てこれだけの人員で果たして市民の多様化した要望にこたえられるか、こういうことがまず第1点として考えられるわけでございます。私も南橘の公民館の運営委員をやっております。18日の日に運営委員会が開かれまして、今年1年間の南橘公民館の事業をずっと見させていただきまして、よくやったな、これだけよくやれたなという感じを持ったわけです。こういう中でまず現在のこの人員で将来どう考えるのか、担当の課長からご答弁をいただき、その後でひとつ収入役さんにお答えをいただきたいと思います。 199 【若林社会教育課長】 公民館、現在の配置職員で市民の要望にこたえられるかというご質問だと思いますけれども、一応公民館職員の配置につきましては社会教育施設としての公民館の目的に沿った事業、業務がございます。それからあと出張所管内につきましては出張所業務、こういうふうに大きく二つに分かれておりますが、これを処理をしていただくというようなことでお願いをしているところでございます。今二つに分けましたけれども、公民館といたしましての配置の考え方といたしましては、実は社会教育施設であるというようなことから社会教育法を、あるいは公民館の設置及び運営に関する基準というのがございます。それから公民館のあるべき姿と今日的指標というものもございますが、そういった基準、それからさらには出張所業務を行なう特殊性を配慮してというようなことを基本にいたしまして、人口規模等を配慮しながらぜひ増員等もお願いしてきた経過があるわけでございます。さらにご存じのとおり出張所管内の公民館では上川渕、桂萓につきましては公民館図書室ということで大規模なといいますか、 500平米の図書室が併設されております。それにはやはり司書等専門の職員をということで今嘱託を含めて3人の配置をしているということがございます。これは主として公民館事業にかかわるというようなことになろうかと思います。それから出張所業務の問題でございますけれども、ご存じのとおり63年度で模写伝送業務が全部の館でできるようになりましたので、一応そういうものを設置した場合には1名の増ということでございましたけれども、63年度で1名ずつということで、そういった業務ということで加算方式をとらせていただいてきたということが言えると思います。やはりこれからは、将来計画的なことでございますけれども、今ご指摘のあった増員については、やはり生涯学習の事業を推進しておりますそういった事業の拡大、あるいは先ほど委員さんから出ました人口増等による出張所の業務の増大も考えられると思います。今後よく検討して対応してまいりたいなと、こんなふうに考えておりますけれども。以上です。 200 【奈良収入役】 ただいま社会教育課長の方からご答弁申し上げましたが、私は現実を直視して、人口は、分布を見ますと南橘地区が多いということは事実でございますし、これからさらにいろいろの交通関係等で、あるいはさらに人口がふえていく地域でもございますので、もう少し真剣に職員のことについて、正規職員が配置できるかどうかは別にいたしましてもいろいろな方策をもって公民館側と教育委員会と相談しながら充実を図ってまいりたい、こう思いますのでよろしくお願いします。 201 【関口委員】 今前向きのご答弁ございましたが、当然この出張所業務のことも話の中に出ましたけれども、市民サービス、行政の市民サービスという面からでは、やっぱりこれは電送装置であるとかそういったことをフルに活用して、市民が利便になるようにそれをやらなくてはならない。それは出張所業務ですけれども、それをやると同時に本来の公民館業務も一生懸命、これはふえてくると思うのです。これは休みが1週間に2日も出てくれば当然その方へ来るわけですから、当然この人員も、これは人員と同時に入れ物の方も何とか考えていかなくてはならんと思うのです。ことし芳賀公民館の建設費が、ことしだったですか、去年だったですか、出ておりますけれども、やがてこの公民館が芳賀まで来たのですけれども、どんなテンポでどのような順位で、階層というのですか、新しくして広くしていくおつもりなのか。基本的な考え方でいいですけれども、総合整備の方には関係なく、後で出てきますからそっちの方をやってしまっては悪いですから基本的な考え方だけひとつ。 202 【若林社会教育課長】 出張所管内の公民館につきましては、まずやはり老築化の激しいところからということで考えております。建設年度に合わせてみますと、やはり建設の早いものから何か老築化が激しいようでございます。そういった関係と、あと実は公民館につきましてはほとんど国の補助を受けております。それが適正化法によりまして壊せないというような公民館もございます。そういった事情もございます。それらも加味しなくてはならないということが一つあると思います。それからあとは、もう一つとしては増改築等で対応はできないかどうかというようなことも今後の中で考えて、なるべく早い早期のうちにそういった体制ができればな、こんなふうに考えてございます。 203 【関口委員】 非常に前向きな、これ以上言えないよね、今の段階では。しょうがないと思いますけれども、人員にいたしましても城南地区云々というのではないですけれども、城南が人口1万 8,000人、これで12人職員がいるわけですから、そういったことも一応頭のすみにちょっと入れておいていただいて、何とかこれを基準にして、これを減らせというのではなくてこれを基準にしてもっとほかの地域の増員を図っていただけたらなという感じです。以上で質問を終わります。 204          ◎ 休       憩 【高橋委員長】 暫時休憩いたします。                              (午後2時58分) 205          ◎ 再       開                              (午後3時30分) 【高橋委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行いたします。 206 【宮田委員】 それでは順次お伺いをいたしてまいりたいと思います。  まず初めに学校施設、とりわけ、具体的に申し上げますると校舎、あるいは屋内運動場、校庭等々の狭隘問題についてでございます。先般の代表質問の中でもございまして、当局も十分現状についてはご認識をいただいておると、こういう前提でお伺いいたしますが、これからの問題解決に向けての基本的な考え方についてまずお伺いをいたしたいと存じます。 207 【渡辺総務課長】 特に小中学校の校庭の狭隘の問題だと思いますが、現在校庭等だけにとりますと小学校で6校、それから中学校で3校が一応文部省の新しい学校をつくる場合のある程度の面積、そういう一応基準ということでこちらでとっておりますが、それに対して狭い、そういうことが出ております。現在既に小学校等については校庭の拡張について幾つか具体的に動いておりますけれども、今後ともその狭い校庭の拡張問題については積極的にやっていただきたい、そのように考えております。 208 【宮田委員】 次に、積極的にとこういうお言葉、お答えでございましたけれども、具体的に今小学校、中学校それぞれ合わせて9校してございましたが、この中で特に一番ひどい学校と、こういった条件はどちらの学校かお聞かせいただければと思います。 209 【渡辺総務課長】 小中学校合わせまして一番その基準からみまして狭いという、不足をしているという学校は総社小学校でございます。以上であります。 210 【宮田委員】 それでは一番ひどい総社小学校の問題についてご質問を続けたいと思いますが、まず昭和51年4月に勝山小学校ということで学校が二分割されたわけでございまして、現在総社地区に二つの小学校がございます。先日の総括質問に対しまして教育委員長がご答弁をいただいておりまして、特に地元の皆さんもこの問題を深刻に受けとめまして、かつ真剣に考えて現状も問題の解決に当たってほしいと、こういった立場で既に教育委員会に陳情等も出されておるわけでございますけれども少なくとも現状最低というような条件の中で、それぞれ現場段階で大変なご苦労をいただきながら体育事業等も進めておる現状もございます。したがいまして、先ほどご答弁にございました積極的に努力といった部分は、少なくとも今後何年以内に具体的にやるかと、こういうふうな基本的なお考えも私は必要だろうとこういうふうに思うのですが、いかがでございますでしょうか。 211 【渡辺総務課長】 具体的に総社小学校の件につきましてご質問をいただきましたが、総社小学校の施設整備、特に校庭の狭隘というものについて教育委員会としても大変拡張の用地がないということで頭を痛めているところでございます。先ほどございました昭和63年11月に地元の総社地区教育施設整備促進委員会、そこから要望書をいただきました。総社小、六中、総社公民館の全体を含めた具体的な整備計画についてご意見をいただいたわけでございます。教育委員会といたしましては今後このいただいた案を含めまして長期計画の中で研究させていただきたい。特に進めるに当たってはその促進委員会を中心とする地元の方々、あるいは現在総社小、六中、それから公民館等について借地もございまして、その借地の地主の方も含めまして今後十分協議をしていかなくてはならないということ、また用地のそういったいろいろな購入等の関係もございますので、市長部局、特に総務部、それから農政、都市計等関係部局に対しても十分調整を図りながら進めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましてもこの計画につきましては相当の面積、2万 5,000平米から2万七、八千平米は必要、新しい学校をつくるということになりますと必要ではないかと思いますが、そのような広い面積、相当の面積が必要である。また位置についてももし新しいところに移すとすれば児童生徒の通学の問題等もございましていろいろの問題も出ております。そういったことも考えてまして今後十分な調整が必要だと思いますが、これについては相当の時間がかかるのではないかということで現在考えておりますが、今後鋭意努力をしていきたい、そのように考えております。 212 【宮田委員】 改めてお伺いいたしますが、ことしの元年度予算の中で学校等、とりわけ小学校でございますが、7億 9,105万円と、こういうふうな予算計上がなされておるわけでございますが、この中で総社小学校にかかわる改修金額、具体的にはわかりませんが、先ほどの論議を聞いてまいりますと、当然国庫補助金といった事業が含まれて事業が遂行されると、こういうふうに理解をしているわけでございますが、そうしますると改築した以降の耐用年数、具体的にはどのぐらいの期間になるかお聞かせいただければと思います。 213 【渡辺総務課長】 鉄筋の耐用年数ということになりますと60年ということになっております。現在この改修工事を進めておりますのはおおよそ15年以上経過したものについて補助をいただいてやっているわけですが、現在は15年以上、もっとたっているもの、前橋の場合は年数についてはもっとたっているものが今対象になっておりますが、その関係で今総社小学校、特にあそこの地域でいいますと六中の体育館等も含めて整備の必要な段階ということで、大変老朽をしているということでそういう段階に来ている、そのように考えております。内容については先ほど申し上げましたとおりでございますのでそのように考えておりますが、特に総社小学校の場合については何年かに分けて建設をしておりますので、例えば今回全部が改修対象ではございません。あれは東側になりますか、何年かに分けて建設をしているその一番古い校舎ということになりますが、ちょっと位置が今手元に資料ございませんが、そういうことで計画をしております。以上です。 214 【宮田委員】 私が知りたいのは、鉄筋の耐用年数が60年、これはもう存じ上げておるのですが、問題は今回の改修工事があくまでも内部改修ですよと、こういうふうなことで私理解しておるのですが、そうなった場合に改修された以降の耐用年数というのは当初の建築からの60年と、こういうような範囲と、今後改装された以降の耐用年数、これの最終期限、これが延期されるのかどうか、その辺お伺いをしたいと思うのですが。 215 【渡辺総務課長】 建築の耐用年数については、今回のやつは改修でございますからもともとの基本的には変わってございませんので、建設してからの60年は変わらないと思いますけれども。 216 【宮田委員】 わかりました。私が危惧いたしましたのは、積極的に検討するということとあわせまして、この改修に伴いましてさらに耐用年数が延期をすると、したがって、その検討期間についてさらに十分な余裕があるよというふうな認識でもし対応したとすると、現状改革をすると、こういう点がさらにおくれるのではないかと、こういった部分を危惧した立場で今お伺いをしたわけでございますが、先ほどのご答弁を伺いまして、いずれにしても最低の条件ということは十分認識されておると、こういうことでございますから、強く今後の早期改善について要望をしてまいりたいというふうに思っております。  次に関連で、今校庭の問題で出されたのですが、実は先般中学校の卒業式に行ってまいりまして、聞くところによりますると体育館に1年から3年まで全員収容し切れない、こういった立場で2年、3年だけを体育館に収容いたしまして卒業式を挙行しておる、こういう学校があるというふうに聞いておるのですが、具体的には何校ぐらいございますか。 217 【小野塚指導部長】 ただいまの卒業式に全部入り切れないという、要するに体育館が狭い学校と、そういう意味でございましょうか。卒業式に入り切れないというのは、実は私、これ把握してございません。ただ、非常に子供の多いところではかなり窮屈な現状にあることは確かですし、さらに卒業式の場合はご父兄並びに来賓の方等が全部入りますので、そういった方が多い場合にはかなり手狭になっている、そういうところがあるかと思いますが、どの学校ということは今この手元にございません。 218 【宮田委員】 小学校の場合ですと低学年、高学年ということで、高学年のみが参加して卒業式、こういう学校は大部分だろうと、こういうふうに私も理解しておるわけでございますが、実は私が仄聞した限りでは木瀬中学校におきまして全員入れない。したがって、卒業式の挙行については2年と3年だけで実施と、こういうふうなことを確認したのです。となると、従来の体育施設の関係いろいろあろうかと思います。しかし、卒業式というのは、ではどういった位置づけでやるのだろうかと、こういった部分を総合的に勘案をしてみますと、特に昨今の年代を越えたおつき合いといいますでしょうか、交流、あるいはスポーツを通じての指導の関係、こういった中では中学校のそれぞれのスポーツクラブの関係について大変なお世話になったというふうな後輩たちがいっぱいいるわけでございます。そういった部分で少なくとも3年生が2年、1年こういった部分を指導してきて、晴れの姿でそれぞれ送り出してやれると、こういうふうな状況についてどういうふうにお考えになるかお伺いしたいと思います。 219 【小野塚指導部長】 晴れの卒業式でございますからすべての関係者がすべてお集まりいただきまして、そして祝ってあげると、送り出すという、これ非常に大事なことかと考えております。これは市内では今ございませんが、かつては卒業式、入学式等を校庭で行うと、そういったこともあった時代がございます。最近では何かみんな部屋の中でということでございますが、それぞれの学校のものの考え方かと思いますけれども、できれば今お話にありましたような形で皆さんが送り出したい、気持ちは皆さん同じかと思います。ただいまの木瀬中の場合につきまして直接私どもでそれを把握しておりませんけれども、恐らく卒業生の数、それと同数以上の保護者の方、さらにご来賓となりますと普通の生徒が入るには差し支えございませんが、そういった意味で1年生が入れないという状態があったかと思いますが、その辺またよくお聞きしてみまして、学校の考え方なり、どうしても全員必要だということになれば場所の問題等もまた考えなくてはならない、こんなふうに思っております。 220 【宮田委員】 基本的な認識はそれぞれ一長するというふうに思っておりますので、要は今後の運営の方法だと思いますので、ひとつ事実確認をいただきまして十分それぞれの生徒たちが望むような方式で、でき得れば実施されるように強く要望をしておきたいというふうに思っております。  次に、先日私どもの坂本議員の方から総括質問で取り上げた交通安全対策に関連をいたしまして、とりわけ先ほど本委員会の中でも提起されましたけれども、通学路の安全対策についてお伺いをしておきたいというふうに思います。重複を避ける意味できわめて簡単にお伺いいたしますので、明瞭にお答えいただければと思います。  先ほどのご答弁の中で、通学路の選定につきましてはそれぞれ学校単位の中でご検討いただいて選定をされておる。その中で特に危険箇所等要望があれば、その都度教育委員会の方に上申をさせていただいて教育委員会の方で関連各課と調整をしながら問題の解決を図ると、こういうふうに対応しておるということでございますが、過去の例で結構でございますけれども、ちょうど新入学児童が入ってくる前段でそれぞれ担当の学校、あるいは担当課でございますか、係でございますか、そういったところが事前調査を行ってそれぞれ要望として上げてくるということですが、毎年度今の時期にどのぐらいの件数が、過去です、上がってまいりまして、具体的な問題の解決が何件なされたのか、数字でもしわかっておりましたら教えていただければと思います。 221 【細谷学校教育課長】 63年度の例を申し上げますと、全体で学校からの要望その他含めまして24件の要望をいただいております。要望の仕方にはいろいろありまして、自治会の連合会、青少年健全育成会、PTA、学校とも一体となってお願いに来るという例と、校長がこちらに申し込んで来られるという例と、陳情という形で申し込まれるという例と、いろいろございます。それで63年度の初めの4件につきましてはそれぞれご要望をいただいて前橋の土木事務所へ私どもの方から依頼をしたとか、道路維持課へお願いをして改修を行っていただいたとか、公害交通課へ依頼をしたとか、あるいは公害交通課を通して、公害交通課名前が変わりましたが、警察署へ依頼をした、そういうような例がございます。 222 【宮田委員】 24件中4件問題解決を図ったと、こういう理解でよろしいですか。 223 【細谷学校教育課長】 4件というのは例で申し上げたので、そのほかたくさんございますので、それぞれ関係各課へ連絡をして改善をお願いをしております。ところがちょっと問題が大き過ぎてとても改善は当面は望めないというようなことがございます。朝夕の交通渋滞の解消をしてもらいたいということはどこへお願いをしてもそう早急には解消が図れないと、あるいは橋をかけていただきたいとか、道路を新設していただきたいというようなことについては、残念ながら今のところ改善が図られておりません。以上です。 224 【宮田委員】 そうしますと上申が24件中あって、63年度です、今現在何件が解決しているのか、その件数だけはもし把握しておったら教えていただければと思うのですが。 225 【細谷学校教育課長】 具体的に信号ができたとか道の幅が広がったとか、そういうことをもって解決をしたというふうに考えなければいけないかと思いますが、私どもではそういう改善を関係各課へお願いをするという立場でありまして、それぞれの解決は土木課なり都市計画というような形でお願いをしなければなりません。現在そういうことで、はい、それでは信号をつくりましたとか、道の幅を広げましたということについてはこちらで聞いておりません。 226 【宮田委員】 私非常に生意気言うようで恐縮なのですが、ひとつは通学路の選定というのは学校でそれぞれ所管でやっておりますよということになると、通学路の問題というのは勢い教育委員会が直接かかわりをもって改善をする努力、こういうことをやらないと、単純に要望を受け付けてそれを関係各課に回しまして、その結論というのはフィードバックされてこないということは、言ってみれば学校の現場段階では要望上げたよ、教育委員会受けとめてほかへ回しましたよと、それだけで業務が終わりというふうに考えられると、これは大変だなというふうに思うのです。少なくとも新聞紙上等で一たん通学途中に事故が発生ということになれば、勢いマスコミ報道も含めましてその責任のあり方を問われるのは現場の校長先生と学校段階であるだろうし、当然所管の教育委員会の責任というものも、これ免れ得ないわけです。したがいまして、それらの要望事項についてどういうふうに改善を関連各課に伝達をして、どういう事由でできない、いつごろならばこういう展望の改善があるよと、こういうふうな現状把握についてはやっておくことが責任だというふうに思うのですが、いかがでございますか。 227 【小野塚指導部長】 通学路の選定といいましょうか、これは基本的には今お話がありましたとおり各学校で地域の方、ほとんどは自治会の方やPTAの方と相談した上で現状にある道路で一番ここが、この道が一番いいだろう、そういう点を選びまして私どもの方にお届けいただきます。これを私どもの方で指定すると、そういう形になっております。  なぜかと言いますと例えば交通通学途上で例えば事故なんかありましたときにこれは普通の健康センターのお金が出るわけですが、学校の中の半分の補償が出るわけでございます。その場合に指定がしていないところを通りますとそれが対象にならないと、もともとそういうところから発生して出てきた通学路でございます。しかし、今お話にありましたように通学途上の事故の問題につきましては学校の責任だ、教育委員会の責任だと責任論を云々するつもりは毛頭ございませんけれども、そういった発想でなくてやはりものを考えてまいりたい。今お話にありましたとおり昨年24件のお話がありました。これは例えますと信号機をつけてほしいということは、これは警察関係になりましょうか、そういうものにつきましては先ほどのお話にありましたようにこちらのルートを通してお願いしてまいります。その中で着いたものもございますし、ここはまだ順番が来ないからまだだめですよと、そういう意味でフィードバックは当然あるわけでございますが、その24件という内容が、それぞれの中身が非常に違います。例えば列車の踏切のところを改装しろというような問題、これもすぐに我々の方でできる問題ではございません。そういったような内容もございますし、先ほどのようにここのところは大型が通らないようにしろとか車を通さないようにしろとか、これもそう簡単に子供の安全のためにということだけで皆さんの生活を不便にするという面でできない面もあるかと思います。そういっていろんな内容を含んでおりますので、24件中何件ができた、できないというのは、ちょっと数字としては申し上げられない。そういう状況でございますが、いずれにいたしましても私どもの方でもこの通学路の問題、大変大事な問題でございますので学校の方に連絡をし、地域とよくご相談の上、特に不備の点があればぜひ挙げてほしい、しかもその解決策につきましても皆さんで協力しながら考えていこうと、そういう姿勢で取り組んでまいります。さらにもう一つ私ども非常に困りますのが、一体子供の安全な通学路というのはどこまで何をやったらそれが安全かという、これも非常に大きな問題でございます。全く車も通らない、全く子供だけが通る道をもし万一つくりましたりした場合、さて子供たちが全く交通事故に対しての無菌状態のようなところで毎日通学させることが果たして本当の幸せかということまで考えますと非常に難しい問題がございますので、それぞれの地域、学校に応じた方法で検討し、改善できるところは関係各方面にお願いして改善してまいりたい、こんな考え方でおります。 228 【宮田委員】 私は教育委員会の責任云々ということだけでなくて、24件中例えば何件ができて、そのできない理由というのは一体何だろうと、こういうお尋ねをしたかったのです。お話ございましたように、例えば信号機の問題、これは所管は前橋の警察署を通じまして県の公安委員会、この交通規制課の所管ですよと、こういう話を私も伺っております。そうしますると県の段階で年間の当初予算によりまして信号機が群馬県内で新設できるのが年間で20基なら20基、これ以上はできませんよと、こういうふうな今予算システムになっているのです。そうすると、単純に言えば14市が1個つけても14個消化してしまうよと。さらに新設道路ができてくれば、そこに付随する部分も入っていますから、とても20個つけ終わってしまって、あとは何年かかるかわからないよと、こういうふうな問題で、果たして行政の部分の安全施策というのは講じられるのかどうなのかと、こういうように思ったのです。したがいまして、もしそれが現実の行政の姿であるとするならば、より危険を回避をするというふうに教育委員会として認めた場所については強力に働きかけて、少なくとも県段階に連携を密にしながら、こういう状況だと十分しんしゃくをしながら検討してほしいとか、こういうフォローがあって私はしかるべきだと、こういうふうに思ったのです。あるいは多分土木関係になれば側溝のふた云々という話になるのだろうと思いますし、このことも当然予算上の問題ということは当然ネックになってくるわけでございますが、その危険の割合はどうなのだろうか。あるいは通学路についても1回指定したからこれでこと足りるという状況ではないわけですね。あちこちに新しい道路ができる。あるいは新しい学校ができて、例えば前橋も最近高等学校いっぱいできましたね。県立でございますが。そうしまするとそこを通行する自転車の台数というのはおのずから倍加をする、あるいは中学校、高等学校の生徒が両方自転車通学ということになればすれ違い通行も出てくる。狭い歩道の中ですれ違い通行プラス歩行者という状況の中でどれだけ安全が確保されるかということになると、現実に届け出はないかもしれませんが、中学生と高校生との自転車の衝突、こういったものも出てくるのです。そうしまするとそこでさらに歩行者、そして先ほどお話ございました大型自動車の規制通行に伴ってある1点に集中をして大型車が迂回をしてくる、こういう道路もあるわけでございます。したがいまして、これらの安全施策について十分教育委員会としても把握をなされまして、学校と連絡を密にし、改善をしていくことがより求められておると、こういうふうに思いますので、その辺の体制の確立といったら語弊があるかもしれませんが、強く要望をしておきたいというふうに思います。  それから最後に、先ほども委員会の中でパソコンの設置計画、これが明らかにされまして、今回小学校全部に1台は配備をされる、中学校については既に2台配備済みということで新たに授業にも使えるようなパソコンの導入というふうなことでご回答をいただいておるわけですが、関連をいたしまして、問題は現在の研究所ですか、こちらの部分ではかなり能動的に具体的なソフト開発等々も含めまして直接事業に役立つようなシステムの開発、こういったことで大変ご努力をしているということはわかったのでございますけれども、今後1校につきまして15台導入をして、まさに授業の中でその15台を利活用していくと、こういうふうな先ほど回答だったというふうに私受けとめておるわけでございますが、問題は現在の事務局レベルの、職員レベルの使用の仕方をお聞きしますと、言ってみればワープロ機能を中心にしながら現在は利活用されていると。したがって今後事業計画の中でまさにパソコンというふうな立場で利用されるということになると、まさに先生方の研修につきましても従来と同じような発想で、B5版、B4版に字が打てるようになったと、こういうふうな認識だけではとても指導し切れない、こういう現状が出てくると思うのです。したがいまして、より効果的な事業運営をするための研修制度というのですか、こういった部分で新たな考えがあればお聞かせいただきたいというふうに思っております。 229 【細谷学校教育課長】 パソコン15台ということで中学校に入れ始めたわけでございますが、学習指導要領がこのたび改訂になりましたが、新学習指導要領の中でのパソコンの活用の規定といいますか、子供たちにこういうことは教えなさいよというのを若干申し上げてみたいと思うのですが、コンピューターの仕組みについて基本的な理解をすると、そういうことが一つございます。それと、ソフトウェアの機能を知るということがございます。それとコンピューターの基本操作ができるようにする。そういうことがございます。ほかにも若干ございますが、基本的な操作ができたりソフトウェアを利用することができるということを子供に教えればいいと、大体その程度のことを中学校の学習指導要領ではねらっていくということになろうかと思います。したがって、先生方もその線に沿っての指導ができるという線にまでは私ども何とか研修をして持っていきたい、そういうふうに考えております。それで直接指導に当たる先生は技術家庭科ということで技術科の先生が指導に当たるわけでございますので、既に技術科の先生についてはその程度の技能は十分身につけておる。単なるワープロ的な活用という段階はもう技術科の先生は通り過ぎていると、そういうふうに考えております。したがって、今後はさらにほかの教科の先生についてもそうしたワープロの活用、あるいは指導ができるように考えていかなければならないわけでございますが、そのために先ほどご紹介しましたようないろいろ研修会を設けていると、そういうふうな実態でございます。 230 【宮田委員】 指導要領はわかりました。したがいまして今後の導入計画でございますが、今年度15台導入される学校1校でございますね。したがいまして、市内の今後の導入計画、こういった部分もその指導要領に基づいたとするならば、できる限り早期に全校に導入をするということが当然のこととして求められると思いますが、具体的な計画があればお伺いしたいと思います。 231 【細谷学校教育課長】 導入計画については先ほどご紹介をいたしましたように、中学校に少しずつまとめてコンピューター教室というようなものを今後つくっていきたい。女子校でつくったのが一番早かったわけでございますけれども、今年度1校、来年度以降はさらにその数をふやしていきたい。そして学習指導要領が本格的な実施になります年度までには何とか各学校において生徒の指導ができるように考えていきたい、そういうふうに考えております。 232 【宮田委員】 そうしますと、当面実施をするための設備の空き教室ですか、こういった部分の学校については当然早期に導入図られると、こういうわけになるわけでございますけれども、今後の、先ほどの狭隘問題と含めまして新たに教室が必要になる学校というのはどのくらいございますか。 233 【細谷学校教育課長】 現在中学校の方はまだ生徒の減少が始まっていないという状況でありますので、これから減少が見込めるということで空き教室が出てくることが予想されますが、私ども今現在においてすぐコンピューター教室ができるような空き教室を何校、そういう空き教室がある中学校が何校あるかというのを、今ちょっと手元に数字を持っておりません。 234 【宮田委員】 わかりました。いずれにいたしましても15台導入ということになりますと、当然同一回路で専用電源、これは当然設置しなければいけない。もちろんパソコンプリンターつきで設置をするとすれば持ち運びができると、こういう状況ではないわけです。したがって、ワンルーム、当然パソコンルームではないですが、1カ所必要になるということは状況としてご理解いただけると、こういうふうに思うのです。したがいまして、先ほどの文部省の指導要領の実施時期までにできるだけ導入ということでございますが、これらの空き教室の状況も十分勘案をしながらできる限り早期に導入されることを強く求めておきたいというふうに思っております。  私ども小さいころはのこぎりとかんなというふうなことで、いすをつくれれば技術課程は終わりだと、こういうふうな状況でございましたけれども、昨今の経済情勢、産業ニーズと申しますでしょうか、いろいろ変わってまいりまして、とりわけ今日的にはハード要員というのはある程度育成することは可能だけれども、ソフト要員の不足ということは今日段階でも社会的には言われておるわけでございます。そういった部分では1日も早く、実体験といたしまして学校に行ければ授業の中でも触れると、こういうような状況は私は必要だというふうに思いますので、早期に導入を強く求めまして私の質問を終わりたいと思います。 235 【高橋委員長】 ほかにご質疑はございませんか。           (「なし」の声あり) 236 【高橋委員長】 ほかにご質疑もないようですので、以上で質疑を終結いたします。 237          ◎ 休       憩 【高橋委員長】 この際暫時休憩いたします。                              (午後4時02分)
    238          ◎ 再       開                              (午後4時05分) 【高橋委員長】 休憩前に引き続き会議を開きます。 239          ◎ 討       論 【高橋委員長】 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次これを許します。 240 【永井(栄)委員】 私は日本共産党前橋市議団を代表し、本委員会に付託を受けました議案第1号 平成元年度前橋市一般会計予算、第2号 平成元年度前橋市国民健康保険特別会計予算、第3号 平成元年度前橋市老人保健特別会計予算、第30号 前橋市立学校授業料等徴収条例の改正について、第45号 前橋市地域し尿処理施設の設置及び管理に関する条例の改正についての以上5件に対し反対の討論を行います。  まず議案第1号、第30号及び第45号についてであります。わが党は国民の圧倒的多数が反対をしている消費税に対し市長がどのような姿勢で予算編成を行うのか。また、ますます厳しさを増している市民生活をどう守っていくのか重大な関心を持って予算審議に当たってきました。その結果、以下のことが明らかとなったのであります。第1には本予算が消費税については廃止して欲しい、市民転嫁しないでほしいという圧倒的な市民の切実な願いにこたえる予算となっていないことであります。特に議案第45号についてはまともに消費税を3%上乗せした値上げであり、到底認められるものではありません。さらにわが党の代表質問でも明らかのように、消費税について市長は今回直接に転嫁しなかった手数料や使用料等についても、他市の状況を見ながらとしながらも基本的には消費税を上乗せする態度を明確にしました。市長のこのような態度では市民生活を守ることはできませんし、ますます市民生活が苦しくなることは明らかであります。  第2には国の福祉教育切り捨ての臨調行革路線に引き続き追随した予算であるという点であります。委員会審査でも明らかのように、生活保護制度を見ても国の適正化政策に従い、その基準がますます厳しくなり、矛盾を抱えているものであるにもかかわらず、そしてその矛盾や厳しさが前橋市民の生活実態を無視し、自立更生をも妨げている面を認めながらも国の基準から一歩も出ようとせず、生活保護を打ち切り、切り捨てる方向で行っていることに示されるように、国の国民いじめの臨調行革路線に従ったものであります。また、本会議での引き続き行革を進め、職員定数もふやさないという市長答弁でも明らかのように、予算規模がふえ、仕事量も増加しているにもかかわらず市職員はふえず、教育委員会等の慢性的な残業に示されるように市職員の健康が脅かされ、そして市民サービスの低下にもつながることが明らかであります。また、福祉制度においても寝たきり老人の入浴サービス制度の充実と現在ある制度の前進面はあるものの老人入院見舞金制度確立を初め本市独自の制度や新しい制度的福祉の確立がおくれていることも国に追随した姿勢のあらわれであります。  第3に市民生活がますます厳しくなっている今、市民の暮らしを守る予算になっていないことであります。市民生活の実態を見る限り公共料金の値上げはすべきでないにもかかわらず議案第30号の高校授業料等の値上げは行うべきではなく、しかもその理由が地方財政計画や県に見習ったものであるという点は、ましてや認められるものではありません。今市民が望んでいることは、高齢化社会を迎えるに当たって、また厳しい生活を余儀なくされている今、本市が国に追随することなく福祉や教育を充実し、国の悪政から市民の命と暮らしを守ってほしいということであります。  次に議案第2号でありますが、国保加入者の多くが年所得 100万円以下という実態を見たとき、今の国保税でも負担の限界に来ています。このことは本会議での市長答弁の63年度の赤字分は値上げの理由にせず棚上げするという答弁でも明らかなことであります。さらに、このことは我が党が指摘してきた前年度精算払い方式が誤りであることが立証されたものであります。しかし、市長は平成元年度については6億円からの赤字が見込まれるとし、しかも平成元年度は黒字決算としたいということで国保税の値上げを行うことを本会議で答弁しておりますが、これ以上の国保税の値上げは、それこそ制裁措置等も含め市民の命をも奪いかねないものであります。市長が一般会計からの繰り入れをふやすなどして国保税の値上げは行うべきでなく、値下げこそ行うべきであります。本予算がその値上げを前提としているものであり、反対であります。  議案第3号についても議案第2号に連動するものであり、反対であります。  以上をもって反対の討論といたしますが、詳しくは本会議で触れることといたしまして反対の討論を終わります。 241 【山本委員】 私は新政会を代表いたしまして本委員会に付託されました議案第1号 平成元年度前橋市一般会計予算、及び議案第2号、議案第3号、議案第22号、議案第23号、議案第29号、議案第30号、議案第31号、議案第45号、以上9件の全議案について賛成の討論をいたします。  ご承知のとおり平成元年度は藤島市長の市長就任2年目の予算編成の年であります。市長説明にもあるように、今日の日本経済の動向は昭和60年以来の円高を背景とした産業の構造調整が着実に進展し、内需主導型の経済成長が実現しております。このような中で前橋市としては基本的には現在進めている大型事業の推進と新しい総合計画との整合を図りつつ魅力ある都市づくりを目指し、対前年度比 8.9%という積極的予算を計上したことは、市民の願いを考えた市長の市民本位の姿勢のあらわれであり、我が会派としても高く評価できるところであります。  さて、次に本委員会に関する具体的な項目といたしましては、民生費関係では来るべき高齢化社会の到来に備え入浴サービスの拡充策とし、搬送車の増車、移動入浴車の導入、特別養護老人ホーム補助、社会福祉作業所の建設、介護者慰労金の充実等が図られております。また、児童福祉関係では民間保育所の乳幼児等の保育運営費補助の充実等を図って対前年比 5.3%増の積極的予算となっております。次に清掃関係では市のごみの処理全般にわたる改善策として六供清掃工場の新炉の建設費や最終処理場の延命化対策としてごみの減量化を図るため新たに圧縮こん包処理機の導入を図る等当局の積極的な努力を高く評価いたします。また、教育費関係につきましては児童生徒の学力向上対策の充実を初めとし、施設整備についても積極的に取り組んでおられます。さらに国際化社会の到来に備え、国際交流推進事業及び青少年海外派遣事業の新設、また生涯学習の推進や地域の交流を図るため我が会派としても長年要望をしてきました本庁管内へのコミュニティー的集会施設について建設費の予算計上をし、適地選定を始めることになったことは高く評価するものであります。  以上申し述べましたが、述べました理由により賛成するものでありますが、詳細につきましては本会議の討論で行い、本委員会において新政会委員から指摘、要望いたしました事項については十分に検討し、その実現に努力されますことを要望いたしまして新政会を代表としての賛成討論といたします。 242 【桑原委員】 私は社会党市議団を代表いたしまして議案第1号 平成元年度前橋市一般会計予算、議案第30号 前橋市立学校授業料等徴収条例の改正について、及び議案第45号 前橋市地域し尿処理施設の設置及び管理に関する条例の改正について、以上3件について反対の立場から討論を行います。  本会議における予算説明の中で、平成元年度の予算編成に当たり市民第一の行財政運営を図ると言っておりますが、特に市民生活に直結している本委員会に付託された議案について我が党議員団は、本委員会での審査を初め総括質問及び代表質問の中で4月から導入実施されようとしている消費税が市民の暮らしを直撃することは明白であることが判明し、不安と不満が広がっている今、これを認めるわけにはいきません。こうした状況の中でいかに市民の生活を守り、市民福祉の向上に寄与し得る予算だったか過日提出いたしました市民要望に対してどのような形で反映され、また具体化されたかについて詳細に検討してまいりました。結果は、今日高齢化が急速度で進行するとき、心の通ったきめの細かい福祉施策の欠如、ごみ処理をめぐる中長期的展望に立った具体策の不足、時代を担う子供たちへのゆとりある教育的配慮と、伸び伸びと夢と創造性を高める環境の整備の不足、市民の健康づくりのためのスポーツテスト等不十分な点があり、賛成するに至りません。さらに、市立学校授業料の値上げによる市民負担の増加や地域し尿処理施設の設置及び管理に関する条例改正は、市民負担を強いる天下の悪税と言われる消費税を転嫁することは、市長が言うところの市民第一の行財政運営を図るということと相反しているものでありまして、認めるわけにはいきません。  以上、何点かについて申し上げましたが、我が党各委員が指摘、要望、提言いたしました各事項につきましては当局の一層の努力をされ、早期に具体化されるよう強く要望いたし、なお細部については本会議で申し上げることといたしまして反対の討論といたします。 243 【関根委員】 私は公明党市議団を代表しまして本委員会に付託されました議案のうち、議案第1号 平成元年度前橋市一般会計予算、及び議案第45号 前橋市地域し尿処理施設の設置及び管理に関する条例について反対の立場から討論いたします。平成元年度予算は市長説明要旨にもあるように、基本的には現在進められております大型事業を推進することとし、福祉、産業、経済、教育、文化など市民サービスの増進を図りつつ21世紀へ向けて策定され、第四次総合計画との整合を図りながら各分野にわたり調和と活力を重点とした魅力ある都市づくりのための予算化に努めましたと述べております。確かに大型事業は藤井前市長の施策を継承され実施しようといたしておりますが、しかし一方当委員会の予算内容を見ますと新規事業として数多く見受けられ、それを検討するにつけ、かねがね私どもきめ細かい福祉、生き生きとした教育を主張してまいりました。その中で第二福祉作業所や入浴サービス、清掃工場の余熱利用等のある温水プール、あるいは中学1年生を対象とした心臓疾患検診、さらにまた国際交流の促進事業等々藤嶋市長のもとで新しい施策が計上され、そしてまた前年度に引き続き小中学校や保育所の建設、生涯学習の推進等々市民ニーズに対応し、効率的財政運営を図ろうと配慮されており、評価するものであります。しかしながら我が党の代表質問でも明らかなように消費税については当初から欠陥消費税であり、インフレのおそれにつながり、断固反対したところでありますが、本予算では歳出においては委託料を初め使用料、工事請負費等を中心に課税対象となる各品目に消費税所要額を計上され、また地域し尿処理施設の手数料については3%の消費税を転嫁しようとする条例であります。これらのことは市民生活を圧迫するばかりでなく、便乗値上げによる諸物価の上昇を招くおそれがあり、断固撤廃すべきものであります。このような消費税を予算計上されたことはまとに遺憾であります。以上のような理由により、個々の事業については評価できるものの反対せざるを得ません。なお、詳細については本会議で述べることとし、反対の討論といたします。 244 【高橋委員長】 以上で討論を終結いたします。 245          ◎ 表       決 【高橋委員長】 これより付託を受けた議案9件を分割して採決いたします。  まず初めに議案第1号、第45号、以上2件を採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立多数) 246 【高橋委員長】 起立多数であります。  よって、議案第1号、第45号、以上2件は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に議案第30号を採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立多数) 247 【高橋委員長】 起立多数であります。  よって、議案第30号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に議案第2号、第3号、以上2件を一括採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立多数) 248 【高橋委員長】 起立多数であります。  よって、議案第2号、第3号、以上2件は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に残る議案第22号、第23号、第29号、第31号、以上4件を一括採決いたします。  本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (起立全員) 249 【高橋委員長】 起立全員であります。  よって、議案第22号、第23号、第29号、第31号、以上4件は原案のとおり可決すべきものと決しました。 250          ◎ 委員長報告の件 【高橋委員長】 お諮りいたします。委員長報告の文案については正副委員長に一任願えるでしょうか。           (「異議なし」の声あり) 251 【高橋委員長】 ご異議もありませんので、そのように決定させていただきます 252          ◎ 散       会 【高橋委員長】 以上をもって本委員会に付託を受けた議案9件の審査を終了いたしましたので、会議を閉じます。  以上で散会いたします。                              (午後4時23分) 当サイトに掲載されているすべてのコンテンツは前橋市議会の著作物であり、日本国内の法律および国際条約によって保護されています。 Copyright (c) Maebashi City Council, all rights reserved. ↑ ページの先頭へ...