△日程第2 議第49号 羽島市
個人情報保護条例の一部を改正する条例について~
△日程第12 請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書
○議長(
糟谷玲子君) 日程第2、議第49号から日程第12、請第1号までの11件を
一括議題といたします。 上程の案件は、いずれも各
関係常任委員会において審査願いましたので、その経過及び結果について委員長から報告を願います。
総務委員会委員長 後藤國弘さん。 〔
総務委員会委員長 後藤國弘君 登壇〕
◆
総務委員会委員長(
後藤國弘君)
総務委員会は、去る21日に委員会を開催し、
付託案件の審査を行いましたので、その概要と結果をご報告いたします。 まず、議第49号については、質疑なく、一委員から、
デジタル庁は
マイナンバー制度をはじめとしたシステムを集中管理し、
デジタル化によって
マイナンバーや
マイナンバーカードでひもづけされた
個人情報が行政や企業に蓄積され、
個人情報が本人の同意もなく利用されることにつながるため反対であるとの討論があり、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第50号については、質疑なく、一委員から、
デジタル化を推進することによって、個人の情報を行政や企業がそれらを蓄積し、本人の知らないうちに
個人情報が利用されるおそれがある。
個人情報が漏えいする危険がますます高まる法律の公布であり、プライバシーが侵害される
監視社会につながるおそれがあるため反対であるとの討論があり、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第51号について、委員の質疑に対し、理事者から、押印を求める
行政手続等について押印の必要性を厳しく検証し、真に必要な場合を除き押印を廃止することを原則としている。具体的には、求める押印の種類や手続の内容、目的等を鑑み、条例等の条文に押印を求める規定のないもの、押印が求められる趣旨に
合理的理由がないもの、他の手段により代替が可能なもの等については、
原則押印を廃止することとしているとの答弁があり、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第52号について、委員の質疑に対し、理事者から、羽島市
空閑地信託条例の問題点の改善を図るため、広場の
創出方法について、多くの自治体で用いられている
使用貸借により行うこと、広場の
維持管理手段について、
アダプトプログラム制度による適正な
維持管理をお願いすることの大きく2点の変更を行ったなどの答弁があり、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第55号について、委員の質疑に対し、理事者から、
救急自動車は現在、合計4台配備されている。今回購入する
新型コロナウイルス感染者専用車両を
消防署本署に配備するので、計5台となるとの答弁があり、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第57号について、委員の質疑に対し、理事者から、
放課後児童教室における
ICT機器の
導入補助については、
利用児童の入
退室管理や出席簿の作成などを一元的に管理するためのものである。羽島郡
広域連合消防本部への負担金については、人件費と燃料費で年間11万7,416円、
はしご自動車を
維持管理していくための
維持管理費として、
年次点検料、
分解点検料で年間423万2,826円、令和3年度については、協定の
運用開始予定日である8月1日から令和4年3月31日までの8か月分を
補正予算として計上しているなどの答弁があり、一委員から、消防の広域化をすぐ進めるべきであり、目先で
はしご車の協定を結び負担金を払うことは、将来的な市の負担増につながる可能性があり、慎重に検討すべきであるとの考えで反対である、また、一委員から、市の
はしご車が更新時期を迎え、仮に更新した場合、より多額の予算が必要である。協定を結び、そのための負担金を市が負担するという考え方は、非常に合理的であるとの考えで賛成であるなどの討論があり、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、請第1号について、意見なく、委員から、我が国を取り巻く
安全保障環境は急激に不確実性を増している状況にある中、
日米同盟を基準とする米国をはじめとした諸外国との間における
防衛協力なくして、我が国の
安全保障は成り立たない。被爆国の日本がリーダーシップを取り、まず
核兵器保有国と
非核保有国の対話を促し、
核拡散防止条約体制下で現実的に核軍縮を前進させることが必要と考え反対である。
核兵器禁止条約については、現在、核兵器を保有している国々を含めて全ての国家が批准して、それを遵守し続けなければ、その条約の理念、理想は実現し得ない。条約の批准については、
核保有国を含む全ての国家によるものでないこと、また、ルールの遵守、徹底、
平和的解決の確証が得られないこと、さらには核兵器に代わる新たな
大量破壊兵器の
開発競争につながる懸念もあることから反対である。 また、一委員から、アメリカの核の傘に守られている幻想から核兵器の廃止に後ろ向きになることは、
人類破滅の糸口を持ち続けることになる。我々
人類生存とは決して相入れない核兵器は、地球上に存在してはいけない兵器である。全国1,788自治体のうち、31%に当たる560自治体が、本請願と同様の意見書を政府に既に提出している。以上の理由から賛成であるなどの討論があり、採決の結果、反対多数でもって不採択とすべきものと決しました。 以上、
総務委員会結果報告を終わります。
○議長(
糟谷玲子君)
民生文教委員会委員長 原 一郎さん。 〔
民生文教委員会委員長 原 一郎君 登壇〕
◆
民生文教委員会委員長(原一郎君)
民生文教委員会は、去る22日、委員会を開催し、
付託案件の審査を行いましたので、その概要と結果をご報告いたします。 まず、議第53号については、質疑なく、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第54号について、委員の質疑に対し、理事者から、
教育委員会規則により定める主な内容として、
開放施設の使用可能な日時に関して、平日は午後6時から午後9時30分まで、
土日祝日は午前8時から午後9時半までとすること、
使用団体の
登録手続及び
使用許可に関して、
市内在住、在勤もしくは在学されている方に
利用団体として
登録申請、
施設利用の予約をしていただき、
教育委員会が許可すること、使用料の
徴収方法と使用料の減免に関して、
教育委員会が発行した
体育館利用券を
教育委員会及び市内各
コミュニティセンターにて販売することにより
使用料金を徴収し、
利用団体には
登録完了後、
施設利用の予約時に併せて
減免申請をしていただくことを想定している。規則の施行は7月1日を予定しているとの答弁があり、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、議第58号については、質疑なく、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、
民生文教委員会結果報告を終わります。
○議長(
糟谷玲子君)
産業建設委員会委員長 川柳雅裕さん。 〔
産業建設委員会委員長 川柳雅裕君 登壇〕
◆
産業建設委員会委員長(
川柳雅裕君)
産業建設委員会結果報告をいたします。
産業建設教委員会は、去る23日、委員会を開催し、
付託案件の審査を行いましたので、その概要と結果をご報告いたします。 まず、議第56号について、委員の質疑に対し、理事者から、工事の施工に際し、
登録業者による工事を指定するものではないため、申請者の指定による業者により施工されている。ただし、暗渠化に関する製品や断面などについては、市と
羽島用水土地改良区が協議の上、実施しているなどの答弁があり、採決の結果、原案のとおり可決するべきものと決しました。 以上、
産業建設委員会結果報告を終わります。
○議長(
糟谷玲子君) 以上で、
委員長報告を終わります。 これより
委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑のある方はご発言願います。 17番 星野 明さん。
◆17番(星野明君) それでは、
総務委員会の委員長にご質問させていただきます。 報告では21日に
総務委員会を開かれたんですけれども、28日にも
総務委員会を開かれていますけれども、その内容は何ですか。
○議長(
糟谷玲子君) 5番
後藤國弘さん。
◆
総務委員会委員長(
後藤國弘君) お答えします。 21日の
総務委員会のときに
総務委員長結果報告に関して
委員長一任ということをお願いしましたが、一委員から、
委員長報告は全員に1回見せてほしいということで、配付をいたしました。その内容について、こうしてほしいというご意見もございましたので、改めて28日に
総務委員会を開き、その内容について討議をいたしました。 以上です。
○議長(
糟谷玲子君) 17番 星野 明さん。
◆17番(星野明君) 初日に議運の委員長から定例会の日程表ということで、21日に
総務委員会を開くということで、例えば28日に追加で開いていますけれども、これは
議会運営委員会の許可が要るか、要らないかということを質問させていただきます。
○議長(
糟谷玲子君) 5番
後藤國弘さん。
◆
総務委員会委員長(
後藤國弘君)
総務委員会については、
総務委員長の権限において招集できるものと考えております。
○議長(
糟谷玲子君) 17番 星野 明さん。
◆17番(星野明君) 例えば、議運の委員長が日程を決めてやられたことに対して、28日に勝手に委員長が委員会を開いたと言われるんですけれども、先ほどの結果報告にも28日の話は出ていません。そして、これは本当に
議会運営に対して通るか、通らないかということを質問させていただきます。
○議長(
糟谷玲子君) 5番
後藤國弘さん。
◆
総務委員会委員長(
後藤國弘君) それは
議会運営委員会のほうで決めていただきたいと思いますので、私からは答弁できません。 〔「知らないのか」と呼ぶ者あり〕
○議長(
糟谷玲子君)
星野議員に申し上げます。
議案質疑に対して質問をしていただきたいと思います。それ以外のことは。
委員長報告のことで議案に対する質疑をしていただきたいと思います。 そのほか、ございませんか。 〔発言する者なし〕
○議長(
糟谷玲子君) 以上で、
委員長報告に対する質疑を終わります。
暫時休憩をいたします。 討論のある方は、休憩中に
発言通告書の提出をお願いいたします。 なお、再開は午前10時25分を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 午前10時16分休憩 午前10時26分再開
○議長(
糟谷玲子君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 これより討論に入ります。 討論の通告がありましたので、発言を許可します。
討論通告者、2番
柴田喜朗さん。
◆2番(
柴田喜朗君) 討論をさせていただきます。 まず1つ目に、議第57号 令和3年度羽島市
一般会計補正予算(第7号)につきまして、賛成の立場で討論させていただきます。 2つ目に、請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書に対しては、反対の立場で討論させていただきます。 まず初めに、ただいま
総務委員長のほうからご報告があったとおり、議第57号に対する
反対意見があったことにつきましては、この議第57号では、議会費、総務費、民生費、衛生費、商工費、消防費、教育費といった多岐にわたった補正を行ったものであり、これら事業はこれからの羽島のために必要なことであり、無駄のない補正であると認識しております。先ほどの報告にあったとおり、特に消防の件に関しまして、
はしご車の反対があったようですが、私はこの議第57号の
補正予算は適正に判断されたものであると判断するため、賛成いたします。 次に、請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書に対しては、
紹介議員や請願者の方もご承知のとおりではあると思いますが、
日本政府としての
実行プロセスと
核兵器禁止条約に対する明確な
意思表示については、平成29年5月にウィーンで開催された2020年
NPT運用検討会議第1回
準備委員会において、当時
外務大臣であった岸田さんが述べておられますが、
核兵器国、非
核兵器国の間の
信頼関係を再構築しつつ、CTBTの
早期発効やFMCTの
早期交渉開始を実現し、核兵器の質的、量的向上の制限をかけ、国際的に信頼できる
検証体制の構築に向け努力を傾注しつつ、核兵器の数を着実に減らしていく、こうして極めて低い数まで削減された最小限のポイントに達した段階で、核兵器のない世界の達成及び維持のための
法的枠組みを導入することにより、核兵器のない世界という目標にたどり着く、これが日本の考える核兵器のない世界への道筋であり、
核兵器禁止条約の現下の状況で持ち出して、
核兵器国と非
核兵器国との対立を一層深刻化させることではなく、このアプローチこそが現実的で実現的な核兵器のない世界への近道だと確信する、核兵器を廃絶する
法的枠組みを持ち出すタイミングを間違えてはなりませんというように述べております。 この発言は、核兵器のない世界に向けて、
核兵器国と非
核兵器国との間はもとより、
核兵器国と非
核兵器国の間、さらに非
核兵器国と非
核兵器国との間、いずれの関係においても顕著な対立構造があってはならず、いかなる関係の下においても
信頼関係を構築しつつ、核兵器を低減した上で機を捉え
法的枠組みを講じていくことこそが
目的達成に向けた現実的なプロセスというふうに私は認識しておりますが、日本もそのような立場であり、そのことに対して賛成をいたします。 また、
法的措置によって強制的に持たせる
核兵器禁止条約に参加、それから調印、批准ということに関しては、
法的強制力によって廃絶を実現に向けた道筋だというふうに考える趣旨に関しては賛同できませんので、以上より請第1号に対して反対をいたします。 以上でございます。
○議長(
糟谷玲子君)
賛成討論通告者、3番 粟津 明さん。
◆3番(粟津明君) 私からは、議第57号 令和3年度羽島市
一般会計補正予算の8款1項1目
常備消防費の負担金については、今回、羽島郡
消防組合と今まで
応援協定が負担金なしで存在していたが、今回の
運用委託応援協定は負担金が発生することになります。
運用委託応援協定を締結するなら、まずもって議会に相談すべきではないかと思います。協定書の中身が明確でないため、将来的に負担増になるかもしれません。市民の安心・安全のための
はしご車の
協定内容を開示されないままでは賛成できかねます。 しかし、協定日も決まっていることや他町にも迷惑がかかること、
はしご車は必要であることから、この時期には反対することができません。執行部のこのようなやり方は、将来的に禍根を残すのではないかと考えて、あえて苦言を呈しておきます。しかしながら、
総務委員会の決定に従い、市民の安心・安全のためを考え賛成いたします。
○議長(
糟谷玲子君)
反対討論通告者、6番 原 一郎さん。
◆6番(原一郎君) 私のほうからは、請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書について、反対の立場から討論いたします。 公明党は本年1月22日に発効された
核兵器禁止条約に関しては、核兵器を違法とする初めての
国際法規範であり、大きな意義があると考えています。そのため、
日本政府に対して、日本は当面
核兵器禁止条約の締約国会合にオブザーバーとして参加し、唯一の戦争被爆国として積極的に貢献し、中長期的には日本が批准できるような
安全保障環境を創出していくべきだと公明党は考えています。 一方、意見書においては、条約に参加、調印、批准することを求めていますが、条約採択の過程やその後の各国の批准において、
核保有国が条約に署名しておらず、結果として
核保有国と
非核保有国の間で溝が深まり、分断が大きくなったことも現実です。公明党は、日本が
核保有国と
非核保有国との真の橋渡しの役割を担い、核軍縮を進め、核廃絶に向けた国際社会の取り組みをリードする重要な使命を有していると考えます。核のない世界を構築するという目標は共有するものの、廃絶に向けたアプローチを異議することから、請第1号に反対することが適当だと考えております。 以上です。
○議長(
糟谷玲子君)
賛成討論通告者、7番
川柳雅裕さん。
◆7番(
川柳雅裕君) 私からは、請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書について、賛成の立場で討論をいたします。 まずもって私は、この核兵器の存在、使用、威嚇を絶対に許しません。
核兵器禁止条約の参加、調印、批准をしない政府に対して憤りを感じています。私は羽島市の一議員ですが、あくまで関係する政党の都合やイデオロギーで私は
紹介議員になったわけではございません。 ここに見える皆さんにとって、本当に核兵器は必要ですか。あなたの家族、そして子供たちが広島や長崎で受けたような熱線、被爆、爆風、そして放射能、こういうものによって苦しめられるのを見過ごせますか。たとえ一命を取り留めたとしても、その後の放射線後遺症に苦しむ我が子を涙なくして見守れますか、見つめられますか。たとえ我が子でなくてもこんな兵器によって人が傷つくこと、他国の人でも私は許せないし、絶対に許さない。 2021年1月22日、核兵器の禁止に関する条約、これが発効しました。核兵器の使用と実験による壊滅的な人道上の被害を軽減する国際人道法の初めての法規として発効されたんです。これは、核兵器を保有するという愚かな行為を改めようとする人類の勝利、これに違いありません。しかし、
核保有国は全く批准していない。それなのに
核保有国でもない日本が、被爆国であるこの日本が、どうして核兵器の禁止に関する条約に加わらないんですか。平和を求める、当たり前のことができないんでしょうか。
核兵器禁止条約の発効は、核兵器の終わりのほんの始まりです。 よって、この羽島市議会が
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書の提出に関する請願書を受理し、意見書を提出することを賛成とし、討論いたします。
○議長(
糟谷玲子君)
討論通告者、9番
野口佳宏さん。
◆9番(
野口佳宏君) 初めに、議第57号 令和3年度羽島市
一般会計補正予算(第7号)について、賛成討論を行います。 本
補正予算は、教育振興や業務効率化などが盛り込まれた予算であり、本市の
新型コロナウイルス感染症対策、支援策に欠かせない重要な予算措置となっています。先ほど
総務委員長よりご報告がありました
総務委員会結果報告については、羽島郡
広域連合消防本部への負担金、
常備消防費、消防活動経費290万1,000円は、同僚議員の
議案質疑により積算根拠の詳細が示されました。この積算根拠は、羽島郡
広域連合消防本部との綿密なる協議の下に算出された金額であると考えます。 また、市町村における消防責任の所在を明確にし、消防機関の構成などについて規定された消防組織法の目的を果たしており、羽島市民の生命、財産を守る重要な協定となることは言うまでもありません。さらに、本市における将来の財政負担を鑑みれば、本市が独自にはしご付き消防自動車を運用するよりも、共同運用としたほうが予算執行の抑制につながることは間違いございません。 このような観点から、このたびの協定は市民の安心・安全を確保するための大変有利な協定であり、本市の財政実情を勘案すれば合理的な施策であることから、議第57号 令和3年度羽島市
一般会計補正予算(第7号)について賛成をいたします。 続きまして、請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書について、反対討論を行います。 国際情勢が劇的に変化し、北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射、中国公船等による尖閣諸島周辺海域における領海侵犯、あるいは中国、ロシア軍機を対象とした自衛隊のスクランブル発進など、我が国を取り巻く
安全保障環境は急激に不確実性を増している状態にある中、
日米同盟を基準とする米国をはじめとした諸外国間における
防衛協力なくして我が国の
安全保障は成り立ちません。 本年1月22日、参院本会議代表質問で、
核兵器禁止条約について質問された菅首相は、核兵器のない世界を実現するために現に核兵器を保有する国を巻き込んで核軍縮を進めることが不可欠だと強調し、
核兵器禁止条約については、
核兵器国のみならず多くの非
核兵器国からも支持を得られていない、
核兵器国と非
核兵器国との橋渡しに努める決意だと答弁をされました。首相が述べられたとおり、被爆国の日本がリーダーシップを取り、まず
核保有国と
非核保有国の対話を促し、
核拡散防止条約体制下で現実的に核軍縮を前進させることが必要と考え、反対をいたします。 以上です。
○議長(
糟谷玲子君)
反対討論通告者、13番
藤川貴雄さん。
◆13番(
藤川貴雄君) 私からは、請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書について、反対の立場から討論いたします。 世界にはあらゆる生命を無差別、無慈悲に奪ってしまう兵器が存在します。本請願はそのうちの核兵器について開発、保有、使用等を禁じた条約に我が国が批准することを求めるものでありますが、
核兵器禁止条約は、現在核兵器を保有している国々を含め、全ての国家が批准し、そしてそれを遵守し続けなければ条約の理念は実現し得ないでしょう。 世界には毎日にように領空、あるいは領海侵犯を繰り返すなど、国際ルールを守らない国家が存在します。さらには国連憲章第33条によらず、国家間の紛争を武力によって解決しようとする国家もあります。このような国家が現に存在する中で、何をもってそのルールを徹底させるのか。違反国をどのように罰するのか。もしそれが武力を用いてということになってしまうのであれば、それは本末転倒です。もちろん、交渉や仲介、調停、司法的解決によって核兵器の撤廃が実現する可能性もあります。ただ、それであっても、仮に全ての核兵器がこの世からなくなったとして、そこから核兵器に代わる新たな
大量破壊兵器の
開発競争が過熱することになれば、それは私の望む未来ではありません。核兵器廃絶を実現するためには、まずは平和や協調を重んじる国際社会の意識を醸成することから始め、その上で全ての国が他国を攻撃する武器はもう必要ないと、それぞれが保有する兵器を減らしていく、これが理想的アプローチであると考えます。
核兵器禁止条約の批准について現状に目を向けますと、
核保有国を含む全ての国家によるものではないこと、また、ルールの遵守徹底、
平和的解決への道筋がはっきりしないこと、さらには、核兵器に代わる新たな
大量破壊兵器の
開発競争につながる懸念もあることから、現段階において
日本政府が
核兵器禁止条約に参加、調印、批准することについては慎重な姿勢を保持するべきと考えます。 よって、本請願に反対いたします。
○議長(
糟谷玲子君)
討論通告者、15番 花村 隆さん。
◆15番(花村隆君) 議第49号、議第50号、議第53号、議第54号に反対、請第1号に賛成します。 議第49号 羽島市
個人情報保護条例の一部を改正する条例については、
デジタル庁設置法及びデジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、議第50号 羽島市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例については、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴う条例改正案です。こういった法律改正によって、総理大臣を長とする
デジタル庁は、
マイナンバー制度をはじめとしたシステムを集中管理し、
デジタル化によって
マイナンバーや
マイナンバーカードでひもづけされた
個人情報が行政や企業に蓄積されます。これによって
個人情報が本人の同意もなく利用されることにつながるので、両議案に反対します。 議第53号 羽島市
手数料条例の一部を改正する条例については、これまで
個人番号カードの発行主体は地方公共団体でしたが、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律の公布により、
個人番号カード再交付の額を地方公共団体情報システム機構、J-LISが定めることができることになりました。国はJ-LISへの関与を強化し、国がシステムを一元管理しシステムの統一、標準化を進めようとしております。これまでは各自治体ごとにそれぞれの地域に合った教育や福祉などのシステムをつくり上げることも可能でしたが、国のシステム統一、統合で困難になり、地方自治体が国の出先機関のようになる事態へつながる条例改正案であるので、議第53号に反対します。 議第54号
羽島市立学校体育施設の開放に関する条例については、羽島市立小学校、中学校などの体育施設を市民に開放することに関する新たな条例を定めるものです。その使用料は受益者負担の適正化の考えの下に施設の開放に係る
維持管理費を基に受益者負担の割合で除して、1時間当たり300円と設定しています。受益者負担の適正化を進めるとして施設使用料の減免対象者は小中学生を対象とするなど狭められました。市は施設の利用者以外の方の税金で利用者の減免料金が補填されているとして、減免規定を見直しました。市の保有する全ての施設を全ての市民が利用することはあり得ないのであり、市民を利用者と非利用者に分断し、財政の不足分を補おうとする施策です。本来、施設の建設や運営維持などは税金で賄われるべきであり、税金の二重取りとの批判も免れません。羽島市の施設は市民が誰でも自由に利用できなくてはなりません。この概念からも逸脱した条例案なので、反対します。 請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書は、核兵器が人類の破滅もあり得る極めて危険な兵器であることは誰の目から見ても明らかな事実です。こういった危険な兵器は地球上から一日も早く撤去することが必要です。これまで人類は、対人地雷、毒ガスなどの化学兵器などを使用することは国際法上違法としてこれらを禁止してきました。毒ガス兵器などと同様、非人道的な核兵器は地球上からなくさなくてはなりません。このことを世界で一番発言できる国が地球上で唯一戦争で被爆した日本です。率先して日本が調印、批准することを求め、本請願に賛成します。
○議長(
糟谷玲子君) 以上で、討論を終わります。 これより議第51号、議第52号、議第55号、議第56号、議第57号及び議第58号の6件を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
糟谷玲子君) ご異議なしと認めます。 よって、議第51号、議第52号、議第55号、議第56号、議第57号及び議第58号は原案のとおり可決されました。 次に、議第49号、議第50号、議第53号、議第54号の4件を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
糟谷玲子君) 起立多数であります。 よって、議第49号、議第50号、議第53号及び議第54号は原案のとおり可決されました。 次に、請第1号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。 本件は委員長の報告のとおり不採択に決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
糟谷玲子君) 起立多数であります。 よって、請第1号は不採択と決しました。---------------------------------------
○議長(
糟谷玲子君) 以上で、今定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。 ここで、市長から挨拶がありますので、許可いたします。 市長 松井 聡さん。 〔市長 松井 聡君 登壇〕
◎市長(松井聡君) 令和3年第3回羽島市議会定例会を閉会されるに当たりまして、ご挨拶を申し上げます。 今定例会は、専決処分の報告、繰越明許費繰越計算書の報告、条例の制定及び一部改正、令和3年度
補正予算及びその他の重要案件につきましてご審議を賜り、ご決定をいただきました。厚く御礼を申し上げます。 今後とも議員各位には、市政への適正なご理解に基づき、ご協力をいただきますようお願いを申し上げ、閉会のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
糟谷玲子君) 閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。 去る6月3日に招集されました今定例会は、本日までの27日間にわたり開催され、各種案件に極めてご熱心にご審議に賜り、ここに議了の運びとなりました。 議員並びに執行部各位には、議事の円滑なる運営に格段のご協力を賜り、誠にありがとうございました。 これにて令和3年第3回羽島市議会定例会を閉会いたします。 ご苦労さまでございました。 午前10時53分閉会---------------------------------------
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
羽島市議会議長 糟谷玲子 14番議員
山田紘治 15番議員 花村 隆 本会議に提出された事件及び審議結果議案番号件名提出年月日審議結果議決年月日報第2号令和2年度羽島市一般会計繰越明許費繰越計算書及び事故繰越し繰越計算書の報告について令03.6.3報告令03.6.18承第11号専決処分の報告並びにその承認について(専第12号 令和3年度羽島市
一般会計補正予算(第5号))〃原案承認〃承第12号専決処分の報告並びにその承認について(専第13号 令和3年度羽島市
一般会計補正予算(第6号))〃〃〃議第48号羽島市公平委員会委員の選任について〃原案同意〃議第49号羽島市
個人情報条例の一部を改正する条例について〃原案可決令03.6.29議第50号羽島市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について〃〃〃議第51号羽島市
行政手続における押印の見直しに伴う
関係条例の整備に関する条例について〃〃〃議第52号羽島市
市民管理広場条例について〃〃〃議第53号羽島市
手数料条例の一部を改正する条例について〃〃〃議第54号羽島市立学校体育館施設の開放に関する条例について〃〃〃議第55号動産の取得について〃〃〃議第56
号市道路線の変更について〃〃〃議第57号令和3年度羽島市
一般会計補正予算(第7号)〃〃〃議第58号令和3年度羽島市
病院事業会計補正予算(第1号)〃〃〃請第1号
日本政府に
核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める
意見書提出に関する請願書〃不採択〃...