ツイート シェア
  1. 宗像市議会 2017-09-05
    宗像市:平成29年第3回定例会(第2日) 本文 開催日:2017年09月05日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)                  平成29年 9月 5日(第2日)                   開  議    10時00分 ◯花田議長  おはようございます。  ただいまの出席議員は20人で、全員であります。よって、平成29年第3回宗像市議会定例会は成立いたしましたので、再開いたします。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付しているとおりであります。  これより日程に入ります。  日程第 1.一般質問 ◯花田議長  日程第1、一般質問を行います。  最初に、8番、安部議員の1項目めの質問を許します。安部議員。 ◯8番(安部議員)  皆さん、おはようございます。私は、会派とびうおクラブの安部芳英と申します。  まずは、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録されましたこと、本当に感謝の思いでいっぱいであります。市長を初め執行部の皆さん、そして市民が一体となって、この運動を成就させた、一つのゴールを迎えたと言っても過言ではないかと思います。そして、このゴールは次へのスタートであると考えております。10年先、50年先、100年先まで、この宗像市が未来永劫すばらしいまちになるように、今、我々はさらに市民の生活が豊かになるように、地域にたくさんある課題、これに優先順位をつけながら、できることを創意工夫して解決していくべきだと思っております。きょうも一般質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、1項目め、いかせていただきます。元気なまちづくりポイント制度の創設をであります。  健康づくりにつながる事業にかかわる市民をふやし、できるだけ長く健康を保ってもらえるように、インセンティブ(動機づけ)事業を検討する自治体はふえております。日本健康会議のまとめでは、昨年6月時点では全国で394市町村にも上り、メディアなどでも話題となっております。  本市でも、データヘルス計画の中で市民の健康を維持すること、それによる医療費の抑制などの観点から特定健診の受診率向上を目的に、インセンティブ事業としてヘルスケアポイントの導入の検討を進めております。  その一方で、スポーツ推進計画の基本施策の中に、スポーツ・運動を単に市民の自主、自発的な活動に任せるだけでなく、習慣で楽しくスポーツ・運動する市民をふやすために、その仕組みや機会を提供し、健康につなげるとうたい、ウオーキング、ジョギングなどの運動をする不特定多数の市民を対象として、アプリケーションを活用した双方向性のある健康マイレージの導入を進めている。
     このヘルスケアポイント健康マイレージの二つの事業については、平成27年6月議会において、ほかの自治体の例を参考にして連動した運用の提案を行いました。当時の答弁では、実施方法や内容の検討を行っていくとのことでありました。  また、本市は元気な市民と元気なまちづくりを標榜し、スポーツにとどまらず、まちづくりへの市民のかかわりを推奨しており、市民活動や文化芸術活動などさまざまな活動を後押しすることで、市民の達成感や喜び、生きがいづくりを推進してきましたが、少子高齢化、人口減少、かかわりの希薄化、無関心化の影響によるまちづくりの担い手不足も慢性的な課題として存在しております。平成28年度の市民アンケートの推移を見ますと、自治会やコミュニティなど地域で開催されている行事にかかわっている市民、参加している市民の割合は4割に満たない結果となっており、地域の抱えている課題解決に一緒に取り組んでくださる有志ボランティアの参画が高齢化社会を乗り切る重要なポイントであることからも、一層の創意工夫が求められております。  その打開策の一つとして、平成25年6月議会で、地域通貨と有償ボランティアのテーマで一般質問を行ったときに、コミュニティ活動ボランティア活動をする市民について有償ボランティアインセンティブの提案を行ったところ、当時市長は、モデル地区での試行的導入の可能性も含めて、全庁的な協議の必要性について言及されておられました。  そこで改めて伺うものでありますが、現在進行している健康マイレージ──これは運動ですね──とヘルスケアポイント(健診受診率向上や成人病予防、医療費抑制、健康づくり)の連動だけにとどまらず、ボランティアや文化芸術、コミュニティ、自治会活動、PTA、地域活性化、投票率向上など、まちづくり全体の推進につながる総合的なポイント付与制度、元気なまちづくりポイント制度を創設してはいかがでしょうか。  以上で1項目めですね。 ◯花田議長  安部議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  福崎経営企画部長◯福崎経営企画部長  それでは私のほうから、まちづくり全体の推進につながる総合的なポイント付与制度としての、元気なまちづくりポイント付与制度の創設についての御質問にお答えをさせていただきます。  議員御提案の各種活動を総合的に捉えたポイントの付与制度につきましては、現在、個別のポイント制度の検討とは別に、総務省が進めておりますマイナンバーカードを活用しましたシステム、マイキープラットフォームによる導入の可能性について検討しているところでございます。  このマイキープラットフォームと申しますのは、個人のクレジットカードなどのポイントを各自治体の電子ポイントに変換し、インターネット上で使用または管理する自治体ポイント管理クラウドのことでございまして、マイナンバーカードの普及促進あるいは利便性の向上とあわせまして、自治体ポイントの消費によります地域経済の活性化などを目指して考案されたものでございます。このシステムは各自治体独自のさまざまなポイント制度の受け皿としても活用できるとされておりますので、マイナンバーカードをお持ちの方に限って言えば、議員御提案の総合的なポイント付与制度としての活用も可能ではなかろうかと考えておるところでございます。  しかしながら、個別のポイント制度だとか総合的なポイント制度に限らず、自治体独自のポイント制度を構築するに当たりましては、各種施策の目的に合ったポイント付与事業の選択、あるいはそのポイントの還元方法、そして総合的なポイント付与制度とした場合につきましては、管理運営体制の検討などが必要になってくると思っておりますので、この点につきましても、現在行っておりますマイキープラットフォームの検討とあわせまして整理していきたいと考えておるところでございます。  以上です。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  導入を検討して進めていただいているというところなので、それについてはありがたいとは思っています。平成25年、当初私が提案したその以前にも、有償ボランティアについては、この宗像市議会でも先輩議員の方々からのいろいろな提案等もあって、そして議論が深まっていったと認識しております。  また国も、インセンティブについては積極的に、今後、自治体に対してインセンティブを使ったまちづくりについて進めていく、一歩二歩進んできているので、時代的にそういうふうな流れが来ているというのは私も承知しているんですが、このマイナンバーカードについて、全国の自治体の加入率、マイナンバーの登録というのは多分9%ぐらいだと思うんですよね。で、今後どう普及させていくのかという、総務省が考えたときに、ある意味このポイント制度を利用して、9%、10%、15%、マイナンバーカードを使う人たちをふやそうという思いがあるのではないかと思うんですが、今後庁内で進めるに当たりまして、まず責任部署が、どこが取りまとめをしながら進めていくのかというところと、その責任部署の方に伺いたいのは、既にスポーツ部門と健康マイレージヘルスケアポイントがスタートしています。これの連動について課題があるんじゃないかと思うんですが、もし責任部署の方がおられたら、そこら辺どのように把握しているかを教えてください。 ◯花田議長  石松総務部長。 ◯石松総務部長  それでは私のほうから、マイナンバーカードの普及につきまして、総合的な今の考えをお答えしたいと思います。  今、安部議員御紹介いただきましたように、全国的な普及率、これは1割行っていないということで、本市も大体同様の率でございます。  本市につきましては、この一番の要因がですね、このマイナンバーカードを利用されていろんなことができるということの中でも、住民票とか税証明ですね、こういうのを、今からこのマイナンバーカードを利用することによって、コンビニ等で入手できるといったようなところで、10月1日からコンビニ交付の実施に移っていくわけでございますが、その中で、本市はもうずっと以前から、住民票とか税証明につきましては、自動交付機、これを市役所と大型商業施設でありますサンリブの中にやっておりまして、この自動交付機が稼働しているのが、マイナンバーカードの普及のほうにつながっていかないということがございますので、こういうところを今からどういうふうな形で、マイナンバーカードを所持されることによってこの普及につなげていくかといったようなことも考えながら、今後マイナンバーカードの普及のほうにはつなげていきたいと思っております。 ◯花田議長  福崎部長。 ◯福崎経営企画部長  マイナンバーカードの普及促進については、今、総務部長がお答えしたとおりでございますけれども、マイキープラットフォーム、この分につきましてはマイナンバーカードを活用したシステムでございますけれども、これは今、議員御質問にありますように、自治体ポイントを付与したもので進めていくということで今検討しておりますので、その取りまとめの部署がですね、総括的には私どもの経営企画部のほうで、まとめてこの分については行っておるところでございます。  ただ、先ほども申し上げましたように、このマイキープラットフォームを使ったポイント制度を構築していく場合に、各自治体でそれぞれ個別のポイント制度をつくり上げていく必要があります。その個別のものができ上がったものを、このシステムの中に取り入れが可能かどうかという検討を今後進めていくわけでございますので、その個別の付与する事業を何にするかだとか、そのポイントの還元をどういったものにするかだとかいう個別の制度設計については、そこそこの原課のほうである程度考えていただいた上で、それができ上がったものについてこのシステムが使えるということであれば、それにどんどん乗っけていこうかなというふうな形で、今進めているところでございます。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  責任部署が経営企画ですが、経営企画はマイキープラットフォームだけの部分をやって、あとは個別の担当部が上げてきたものがマイキープラットフォームに使えるかどうかを判断して、順次採用していくということというふうに認識しているんですけど、それでいいですか。 ◯花田議長  福崎部長。 ◯福崎経営企画部長  大筋ではそのとおりだと思います。ただ、そのポイントを付与する事業を何にするかだとかいうものを考えるときは、私どもも一緒に中には入りますけれども、基本的にそれぞれの計画を持っていて、それを推進するためにそのポイント制度が有効なものかどうかだとか、施策の目的に合ったものが構築できるかどうかだとかいうところについては、ある程度やっぱり原課で責任を持ってつくり上げていくものだと思っております。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  計画に基づいてと言われたんですけど、経営企画部のマイキープラットフォームをするというのは、計画に何かあったんですかね。 ◯花田議長  福崎部長。 ◯福崎経営企画部長  計画そのものには、マイキープラットフォームを使ったポイント制度を構築するという具体的な名称はございません。ただ、議員も言われますように、これまでもそういったポイント制度だとか地域通貨の話だとか、いろんな話が出てきておりましたので、それを統括するものとして、今回のこの検討を進めているというところでございます。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  そうしたら質問の視点を変えて、個別で各部が部ごとに考えてくださいという話だと思うんですけど、その中で今二つ進んでいる、健康マイレージヘルスケアポイント、これの連動がどのように進んでいるのか教えてください。 ◯花田議長  篠原健康福祉部長◯篠原健康福祉部長  連動ではございませんけど、具体的には、今、ヘルスケアポイントの部分、健康増進の部分で言わせていただければ、今回、国民健康保険の保険者努力支援制度におきまして、広く加入者が行う疾病の発症予防や健康づくりの取り組みの成果に対してポイントを付加し、ポイント数に応じて報償を設け、特に地域の企業協賛を取り入れた産業振興に寄与する事業の取り組みについては、調整交付金の加算対象となるなど、導入が推奨されているところでございます。  本市では、安部議員、過去にも質問されたということで言われておりましたけど、御紹介のありました平成27年3月に策定いたしましたデータヘルス計画におきまして、受診インセンティブ向上に向けてヘルスケアポイントの導入の検討というのを掲げておりまして、今、他自治体の導入事例を分析、検証し、導入効果や課題等に係る調査を行うということにしております。  現在、他自治体のヘルスケアポイントの導入事例、昨年時点での事例でございますけど、県内で60市町村のうち、14自治体が導入しているというような状況でございます。それの課題、効果など、先進事例の内容を調査している段階でございますけども、導入に当たりましては、始められていろいろな課題があるということで伺っております。やはり無関心層の取り込みだとか、大きな受診者の増加につながっていないなどとか、あと財政の継続性です。それとあと、やはり自治体単体での取り組みについては非常に狭い取り組みになりますので、ポイントを付与して、それを利用する側の立場からすると、広域的に取り組まないとそれの利用がなかなか進まないと。それとあと、やはりカードの整理などの事務量、そういった幾つかの課題があるという形では、今把握しているようなところでございます。  また古賀市さんのように、実例を挙げさせてもらいますと、受診率向上に特化して、市民活動団体や市内の飲食店と連携して、受診率向上のユニークな健診割パスポートという取り組みを始めておられます。このポイント制度にかわる参考となる事例もあり、受診率向上の状況調査も含めて、今現在仕組みづくりを検討しているような段階でございます。  議員御提案のように、事業目的に一定特化して、単体でできることから始めるということも非常に必要なことだと考えておりますので、引き続き、先進地の課題の検証とか、内容も含めたところの仕組みづくり、そういったところで宗像市にできることを考えている段階でございます。  以上でございます。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  私のほうでは、スポーツの中でアプリを活用したポイントの調査研究を今行っておるところでございますが、これは個人活動者のほうを支援するための携帯電話等の情報端末を活用した双方向運動サポートシステム、これがスポーツ推進計画の中にもございますが、このインセンティブを含めたアプリケーションの活用について調査研究を行っておると。ただ、これにつきましてはいろいろな課題、これは議員も御存じのところもあるかと思いますが、いろいろ課題がございまして、現在はこの庁内の中でワーキングチームをつくりながら、各課の状況だとか課題の整理、これを今行っておるという段階でございます。  以上です。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  宗像市が進めている健康マイレージについては、アプリケーションのメリットの一つである双方向によるモチベーションの維持向上などが考えられると、今の説明にもありましたけど、プログラム対応であれば、もう既に現在流通しているスマートフォンの無料アプリなどを個人利用すれば、コストはかからないのではないかなと個人的には考えているところです。  確かにスポーツ推進の視点から、運動を始める人をふやして、専門的な運動プログラムを定着させて、健康になって医療費を抑制する、そういう指導を行うことは一定の効果が見込まれるのではないかと考えるんですが、せっかく予算化されるのであれば、他分野への展開も可能な仕組みをつくっておくほうがより効率的ではないかと考えるところであります。  そして先ほど来ありました、総務省が進めているマイナンバーを活用したマイキープラットフォームの導入を仮に検討しているのであれば、なおさらそのための準備として、前段階でこのインセンティブ、ポイント制度について、全庁的に整理をする必要があると考えます。各ポイント付加の事業の洗い出し、ルールの設定を行って、可能なものから随時、アナログでの試行も視野に入れて進めていくことも必要ではないかと考えるんですが、先ほどワーキングの話が出ました。このワーキングの責任者は経営企画部というふうに認識していいんですか。 ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  このマイキープラットフォームにつきましては、全庁的な取り組みを今から構築してまいりますので、総務部のほうで所管しております。  以上です。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  マイキープラットフォームの導入については、国がどんどん進めていく、ことしの夏以降でモデル自治体とかいうのも導入するような話も出ているんですが、具体的にこのワーキングをいつまでに何をするというような計画があるのでしょうか。いつまでに何をするというのが今の段階で明確なら教えてください。 ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  これは何度か庁内組織の中で議論をしておりますが、とりあえずこの秋までに何らかの形でこのマイキープラットフォームのほうに参加するように、今、国・県を通じて協議をしているところでございますが、具体的に何をというのまでは決定しておりません。  以上です。 ◯花田議長  福崎部長。 ◯福崎経営企画部長  ちょっと補足になるかと思いますけれども、今、マイキープラットフォームの部分については、総務省のほうで8月末に協議会を立ち上げたということで、これは官庁速報等に載っていた状況でございます。それで、その協議会を通じて今後どういったことをしていくかという細かいところを分析しながら、実証実験を行っていきたいということで進めておりますので、宗像市についてもその実証実験を一緒にやっていこうかなと思っているところでございます。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  普及率の低いマイキープラットフォームでどれだけの実証実験ができるかは私もちょっと想像ができないんですけど、それでマイナンバーカードの普及がどんどん飛躍的に上がっていくというのも考えられるのと、それに同じて、マイナンバーカードをどんどん普及させるための機材とか事務手続の費用とかがいろいろコストがかかってくるというのも、何となく想像するわけであります。  本市が直面する課題の中に、まあ、これを私はいつも言っているんですけど、2020年の宗像市は2010年と比べて高齢者の人口が6,825人増加する。高齢者率は30.1%。これをどうするのかというところが、私は大きな課題であると思っております。国の総務省がそういうのをするからそれに乗っかるという、それも一つです。  ただ、慢性的にある課題の中で、まちづくりにかかわる人たちが少ないというか、非常にまだまだ御理解いただいていない、御参加いただいていない市民の方が多い状況がある。自治会の役員さん、コミュニティの役員さん、本当に悲鳴を上げています。私もかかわっているのでわかるんですが、担い手がおらんし、なり手がおらんちゃんと。そういう状況が今もう実際出てきているので、一人でも多くの市民の方々、特に若い方々に、このまちに何かしらかかわっていただきたい、その素地をつくることにお金を投資するのは、私は決していけないことではないと思います。  ここからはちょっと提案になるんですが、過去、私が行ってきた視察のところの活動の状況をお伝えしたいと思います。平成26年に三島市、人口11万で視察に行きました。このときにはスタンプを押すというようなカードのやり方でしたね。全市民が対象となって生きがいづくりというようなことをしていて、市内の中学校の生徒も活用できるというような事例でありました。  同じくこれも、景品が地域活性化、障がい者支援、PTA活動につながるコースに対して寄附ができたりというようなこともありましたね。これは平成28年度で1万件を超す応募、ポイントが全部たまったら応募するんですけど、応募人数が2,000人近くありました。  これは北九州市、7月14日です。北九州市と人口規模が全然違うので一概に言えないんですが、この中で一人単価で考えたら、一人大体3,000円ぐらいのコストになっておりました。また、健康診断を受診するのがまずスタート、40歳以上でスタートなんですけど、登録事業が実に多岐にありまして、宗像発祥のパトランが北九州市でもあるんですけど、パトランを走った人にもシールがもらえるようなことを、もう既に始まっておりました。  これは太宰府市ですね。太宰府市は紙媒体とスタンプであります。これは地方創生の交付金なので、予算というところについては、宗像市ではなかなかそれをすぐとはできないんですが、景品は全員にもらえる、応募者全員だということで、商工会とかJAと連携して、元気づくり商品券というのがありまして、ポイントが何枚たまったら応募すれば必ずもらえるよという商品券です。ただ、これは予算化するときに、何人応募するのかがわからないという課題があるので、そこは今後抽せんにしたりとか、限った予算の中で活用していけば、今後もこういうやり方はできるのかなと思います。  そこで私の中で、宗像市に合わせた場合どういうのがいいのかなと考えました。元気な市民と元気なまちづくりです。健康だけじゃなくて、いろんな活動をする人たちにも享受してほしいという思いで、赤コース・青コースというのを考えました。どういうやつなのかというと、こんな感じです。  40歳以上の方は健康診断を受けるとカードがもらえます。それ以外の方は青カードがもらえます。事業の主催者は、事前に市の担当課に、こういう事業をします、年間何人ぐらい来そうです、それを申請すると、ポイント設定許可シールの発行を、市の担当者もしくは将来的にはNPO、中間支援組織などのNPOに委託してそういうシールを渡して、特定健診の方にシールを渡す、スポーツ事業、文化事業をしたときにもシールを渡す、コミュニティ・センターで体験活動とかごみ拾いされた方にもシールを渡す、自治会活動やPTA活動をしたときにもシールを渡す。そのシールがある程度ポイントがたまったときには、商品がもらえるわけです。これが応募者全員にもらえますよというやつなのか、抽せんでですけど当たりますよというやつなのか、いや、そもそも、もうこれを各市民団体とか小学校とか障がい者団体とかに寄附しましょうというふうに選べるようなやつにする。
     この商品については、スポーツジムとか農協さんとか漁協さんとか、いろんな方々の御厚意、協賛、粗品、お試しのチケットであるとか、そういうものを協賛金として使うことによって、コストは比較的抑えられる。これは三島市がまさに企業連携で、企業スポンサーを募って、そういうところから商品とか粗品をいただいて、その中でやりくりしているという事例がありましたので、御紹介させていただきます。  このポイント制度の最終的な効果、成果については、健康づくりや生きがいづくり、まちづくりにかかわる市民の増加が見込めます。それ以外に期待できるのは、事業参加したときにシールを付与するので会話が生まれます。先ほど経営企画部長が進めておられるマイキープラットフォームが顔の見える関係なのかどうか、私もちょっとそこは想像ができないんですが、データのやりとりというよりは、アナログでカードにシールを張るような、ラジオ体操の判このようなイメージのほうがいいのかなと考えますし、試供品やお試し品を景品とすることで販売促進、地産地消や経済活性化も期待できる。自分のためではなく他人のために行動する意識、寄附文化も醸成できる。そして紙なので、子どもから高齢者まで参加しやすい、始められやすいというのが、私が考える紙媒体でのシールの制度じゃないかなと思います。  ちなみに太宰府市なんですが、太宰府市は健康診断、がん検診、健康相談、体験教室、市民参加事業、スポーツ事業、施設の利用、介護予防教室、文化芸術活動、地域の健康づくりですね、自治会とか申請した分ですね、こういうふうに多岐にわたったポイント制度をしております。  もちろんコストの面もあるでしょう。いろいろ整理しないといけないことがあると思います。ですが、先ほど経営企画部長も言われたように、各課でいろんな洗い出しを行って、提案を上に上げていただいて、できるものからしていただきたいと、そのように考えるのですが、最後、市長、それについていかがお考えでしょうか。 ◯花田議長  谷井市長。 ◯谷井市長  これはさきの議会で私も答弁したとおりでございます。これは検討する価値があるということでお話ししました。現在も国が進めておりますマイキープラットフォーム、これがモデル的に一つの基準になるということで、先ほど企画部長が答弁したとおりでございます。それと並行して、今御提案のそういったもろもろのケースについて、紙媒体も含めまして、どうあるべきかというのは検討していきたいと考えております。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  はい、ありがとうございました。本当、今のうちというか、できるうちに一人でも多くの市民の方々にまちづくりにかかわってもらう、その動機づけの一つの引き出しとして、ぜひ全庁的に各部長さんたちに検討していただければと思います。これで1項目めの質問を終わります。 ◯花田議長  続いて2項目めの質問を許します。どうぞ、安部議員。 ◯8番(安部議員)  平成29年7月発生しました九州北部豪雨によって亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈りいたしますとともに、御遺族を初め被災された方々、そして今もなお不安な生活を送られている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を願うとともに、今私たちに何ができるのかを考え、そして行動してまいりたいと思っております。  私はこの質問の前に、7月の10日、15日、8月21日に、朝倉市へ災害ボランティアに行ってまいりました。被災地はまだまだ人が足りていません。人が足りていないんです。今回の質問を通じて、被災地のことを支援しつつ、そして本市の防災力の強化にもつながるように願ってやみません。それでは、質問を始めます。  (1)平成28年6月議会で、市民の参加を募って被災地へ支援活動に行くボランティアバスについて提案を行いましたが、そのときの答弁では、一部報道では市が直接するに当たって、旅行代理店業務という、そういったバスの運行をボランティアの方々から聴取して、それはいかがなものか、また違反しているのではないかといったようなことから、このボランティアバスにつきましても、福岡市を初め実際稼働されたところのお話を聞きながら進めていくべきだろうと思いますが、基本はこのボランティアに関しましては、本市は社会福祉協議会が中心となって考え方を構築していただいておりますので、そういうところとよくお話をしながら、どういった形でするのか、問題点はどういったところがあるのかといったような課題等もかなり出てくると思います。補助の仕方を研究してまいりたいというお答えでありました。平成28年7月28日に、観光庁が旅行業法の特例として容認する通知を都道府県に出し、法制面での課題はなくなったのではないかと思いますが、その後どうなったのでしょうか。  (2)宗像市ボランティアセンターの登録枠に災害ボランティア枠を設け、不測の事態に備えることはできないでしょうか。  (3)本市で災害が発生した場合、漁港、船舶、河川、道路や水道、避難施設などインフラの情報、知識に精通した技術系職員が必要であり、第2次総合計画でも職員の技術力の継承をうたっております。人材育成や採用について、具体的な備えはどのようにしているのか教えてください。  (4)公共施設アセットマネジメント推進計画の中でも、公共施設及び公共インフラに係る更新、修繕等の管理を一体的に実施していく専門部署の設置の必要性を認めております。建築、土木、農業土木、学校施設などの維持管理部門の集約化は、専門知識の向上、技術の継承、技術系職員の負担軽減、人材不足解消などの効果のみならず、効率的な資産管理や、市民の生命・財産を守る災害に対する備えとしても期待できるので、第一優先で取り組むべきではないでしょうか。  以上、1回目の質問です。 ◯花田議長  安部議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  谷井市長。 ◯谷井市長  それでは私のほうからは、(3)の人材育成、それと4番目の災害に対する人的備えについてお答えをいたします。  まず人材育成についてでございますが、土木や建築などの技術系職員については資格を要件としないため、日々の現場での指導を通じて先輩から後輩に技術をしっかりと継承し、また、国や県が主催する研修に職員を積極的に参加をさせ、新しい知識の習得や研さんに励んでおるところでございます。また、昨年の熊本地震やことしの九州北部豪雨など、災害が起こるたびに技術系職員を災害支援として派遣しておりまして、被災現場での測量や復旧工事の設計書の作成など、実務経験を着実に積ませているところでございます。現在も朝倉に1人職員を派遣しているところでございます。以上のように、日ごろの指導、研修、被災地での実務経験を通じて、技術系職員の資質向上を図っておるところでございます。  次に、業務に当たって資格を必要とする渡船職員については、人材育成計画に基づき、経験年数等に応じて資格を取得するよう、育成奨励をしております。採用につきましては、人事課と担当部とで協議を行って、職員の退職を鑑み、必要な人数を確保すべく採用試験を実施しているところでございます。  ただ、ここ数年、土木や建築などの技術系職員については、民間企業の需要が高まっていることから、応募の人数自体が減少しているところでございます。このため、大学での説明会や全国ネットでの掲載、バスツアーの実施などを積極的に告知を行っているところでございます。  次に、(4)の人材に対する人的備えでございます。  本市の公共施設アセットマネジメント推進計画の中でも、その省内体制、推進体制をあるべき姿として、専門部署の設置の必要性を認めておるところでございます。また、市民の生命、財産を守る上で公共インフラの役割は大きく、その適切な管理の必要は言うまでもありません。アセットマネジメント推進計画の進行管理につきましては、当面は現行どおり経営企画部で行っていきたいと考えておりますが、議員御指摘のように、技術系職員の専門知識の向上や技術の継承は課題として捉えておりますので、さきに申し上げましたとおり、技術系職員の資質向上に努めてまいりたいと考えております。  またあわせまして、現在も進めておりますが、危機管理体制部門、体制を強化してまいりたい、そして市民の生命、財産を守る災害に対する人的備えを確かなものにしていきたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  石松総務部長。 ◯石松総務部長  それでは私のほうから、ボランティアバスにつきましてお答えさせていただきます。  このボランティアバスにつきましては、昨年6月市議会定例会で御提案がありました。そのときは、旅行業法抵触の可能性などがあることから、実際に出しておりました福岡市などの状況を調査し、宗像市の社会福祉協議会とも協議して研究していきたいと回答しておりました。  その後、本年の7月に観光庁から、災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取り扱いについての通知がありまして、災害時のボランティアに限定した旅行業法の運用が設けられたところでございます。具体的には、NPO法人や自治体、大学、社会福祉協議会などの非営利団体や、社会貢献の一環として民間企業などが主催するボランティアツアーで、主催者があらかじめ責任者の設置と損害賠償責任保険等への加入を行い、参加者名簿を自治体や社会福祉協議会等に提出することが条件となっております。  これを受けまして、本市としましても社会福祉協議会と協議を行い、NPO法人などの非営利団体が主催者となりボランティアツアーを企画した場合は、市または社会福祉協議会が参加者名簿の窓口となりまして、災害ボランティア団体等の支援を行うようにしたいと考えております。なお本市は、社会福祉協議会がみずから主催者としてボランティアツアーを行うことは、現時点では考えておりません。  以上でございます。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  それでは私のほうから、(2)の災害ボランティア枠の設置についてお答えをいたします。  本市では、メイトム宗像の市民活動・NPOボランティアセンターにおきまして、ボランティア活動をしたい人とボランティア活動をしてほしい人、この両者の登録をそれぞれ受け付けをしておりまして、それらの登録者情報をデータベースで管理する宗像市ボランティアネットワークシステムを構築し、運用しておるところでございます。現在、福祉、保健・医療、環境、観光、国際交流、まちづくり、子育て、学習ボランティアの計八つの分野で随時登録を受け付けておりまして、現在登録されている個人ボランティアは延べで1,175人、団体ボランティアは130団体となっております。  議員御提案につきましては、記録的大雨や地震等に伴う災害が全国各地でたびたび発生している最近の状況から判断をしますと、災害が発生した場合に即座に活動できるような災害ボランティアの活動体制を整えておくことは、復旧・復興に向けた非常に有効な手段であると考えております。また市内で災害が発生した場合には、宗像市地域防災計画にも定められておりますとおり、市から社会福祉協議会さんのほうに要請をしまして、ボランティアの受け付け、募集、ニーズの把握、情報提供などを行う災害ボランティアセンター、これを設置する必要がございます。その際にも、災害ボランティアの活動体制を整えておくことで、より効果的にボランティア活動を行っていただくことができると考えているところでございます。  しかしながら、このような仕組みを実現するためには、新たな体制づくりや経費の負担など、さまざまな課題もあることでございますので、本市のボランティアネットワークシステムの運営受託者である宗像市社会福祉協議会さんのほうと協議しながら研究してまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  そうしたら、まず一つ目のほうからです。  NPO等からバスを出すというような話があったとき、対応窓口等で支援をしてくださるという、一つ御答弁がありました。これについては一歩進んだと認識しておりますので、ありがたいと感じております。ただ、主催ということで考えると、市としてはなかなか厳しいのと、社協さんとしても厳しいというのが、確かにそういう御答弁でありました。  確かに、社会福祉協議会さんの人的負担だけがふえるというのは私も望んでいるわけではありません。今回の朝倉市での災害ボランティア活動でも、県内の社協の職員さんが受け付けの対応に追われているのを目の当たりにしました。宗像市の社協さんも、聞くところによると、職員さんが災害ボランティアを朝倉市で受け入れる前に現地に行って、現地の被災状況を取りまとめをするという担いもされたそうです。だから、すごく見えないところで頑張っておられるというのは私もわかっております。  ただしかし、本市の防災計画第2章災害予防計画の項目7のボランティアの項目の中には、市は社会福祉協議会と連携し、災害時のボランティア活動が円滑に行われるよう各種対策を推進すると書いてあるんですね。ボランティア受け入れ体制の整備と実施計画の策定、ボランティアリーダー・コーディネーターの養成、ボランティア活動の普及啓発、体験活動の普及啓発、4、人材ネットワーク化、このように、まあ努力目標ではあると思うんですが書いてあるんですね。このように予防計画に書いてあることの推進につながることであったら、ボランティアバスの運行自体が、この体験であるとかネットワークの構築であるとか受け入れ体制の整備につながるのであれば、私はこれは予算をつけてでもすべきじゃないかなと思います。  現在、社協さんが人材不足で、なかなかこれが厳しいというのであれば、逆に被災時はもっと厳しくなるんじゃないかなと。被災時に今度、外から来られるボランティアさんを受け入れるための窓口としても、社協さんは今の仕事で通常業務で逼迫しているんだったら、災害時はもっと逼迫しますよね。であるならば、そういうことも考えると、被災地の支援をすることによって、市民の方が被災地でいろんなことを手助け、被災地の手助けにもなりつつ、地力にもなるわけですよ。経験にもなるわけです。ああ、災害ってこういうものなんだ、こんなに大変なんだ、被災された方はこんなにつらい思いをしているんだ。じゃ、うちのまちになったときには、うちはどうしよう、俺はどうしよう、私はどうしようというふうに考える、この機会になるので、そういう市民をどんどん被災地に行って学んでもらうということにもつながる、この被災地支援バスというのは有効だと私は思うわけであります。  予算をつけてでも、昨年の答弁では補助の仕方を考えると言わっしゃったですけど、今回、予算をつけてでも、被災地支援活動とその活動を通じた本市への防災の備えも充実を図るべきじゃないかなと思うんですけど、もう一度御答弁をお願いします。 ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  大変高いボランティア精神等も今お聞かせ願いましたが、本来ボランティアというのは、みずからの考えと力で行動するというのが基本というのは、安部議員も同感だと思っております。  それで先ほども答弁いたしましたように、このボランティアを運ぶツアーバスですね、これにつきましては、宗像市在住の方々からそういうふうなお話があれば当然一緒にやっていきますけれど、本来、宗像市のほうは人的な技術系職員の派遣とか、そういうところで被災地のほうに協力をしていきたいと。また社会福祉協議会につきましては、このボランティアセンターの運営、活用、そういったところで頑張っておりますので、宗像市、また社会福祉協議会みずからがこのボランティアバスを企画しながら、ボランティアの方々を被災地に送るというのは、再度答弁させていただきますが、今のところ今後の検討課題、また現時点ではそういう考えのほうは薄いとお答えしておきます。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  なかなか厳しい状況であるのは私も理解しています。ボランティアはみずから行くのがボランティアだと、もうそう言い切ればそれまでなんですね。ただ何度も言うように、計画上、ボランティア活動の普及啓発や体験活動の普及啓発ということの項目が挙がってます。被災地に支援に行くことが、このボランティア活動の普及啓発、災害ボランティアのです、体験活動の普及啓発になるのであれば、これは十分検討の価値があるのかなと思います。  私の実体験の中で、8月に行ってきたときに、友人の息子さんと一緒に道路かきをしました。中学生でした。一生懸命働きました。周りの災害ボランティアの人も驚くほど、よく働きました。で、仕事が終わった後に、きつかったろうと言ったら、いや、野球部のほうがきついですって。でも、その子はやっぱり被災地を目の当たりにしていろんなことを学んだと思いますし、そのことがまた、宗像に帰ってきたときに次のまちづくりにつながると私は思います。  なのでぜひ、まあ、今すぐという話じゃありません。体験活動とかボランティア活動自体の普及啓発の機会の一つとして、被災地の手助けにもなりながら経験にもなるということを、ひとつ、ちょっとどこか頭の隅に入れていただきたいなとお願いをしたいと思います。  ボランティアセンターの登録について、登録してくださる方向で考えていただいてありがとうございます。まさにそれは、この人材ネットワーク化につながることであると思います。登録することによって、いざというときにそこら辺の情報が共有しやすい、そして宗像市の中で、いざとなったら僕、助けに行くよという災害ボランティアに登録してくださる方が、いざとなったときにすぐ動けるような体制づくりをするということにつながりますので、それは大変ありがたいので、そのまま進めていっていただきたいと思います。  それから(3)ですね。今既に、日ごろの通常業務で研修や研さんをしているとお話もありました、市長の御答弁ありましたが、伺うものでありますが、福岡市は財政局が、公共工事の品質向上、業務の効率化、コスト縮減、良好な都市環境の保全と創出、市民サービスの向上、安全・安心の確保を図るために、技術職員の人材育成の取り組み方針を明確にすることを目的として、技術職員人材育成プランを策定し、公開しています。宗像市では、どこの部署がこのような計画を策定して進行管理を行っているのか、お答えください。 ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  福岡市の例を紹介していただきましたのは、明確な人材育成、この技術職につきましてはございませんが、当然、技術職を所管しております都市建設部、また産業振興部とこの総務部の中の連携で、技術系職員の育成に努めているところでございます。  以上です。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  福岡市では近年、団塊の世代等に採用した職員の大量退職が続き、それに伴い新規採用職員が急増しています。平成25年度に退職・採用ともピークを迎え、平成28年度時点では、前回の技術職員人材育成プラン策定時の平成24年度と比較すると、30歳以下の若手職員の割合が大きくふえ、50歳代のベテラン職員が急減していると。もうしばらくの間は退職者数が比較的多く、若手職員が相対的に多い状況が続く見込みとなっていると、みずから分析をされているんですが、本市の技術職員の年代構成の変化はどのようになっているか、どう把握されているか教えてください。 ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  現在、本市は土木技術系の職員、これは都市建設部に22人、産業振興部に6人、教育子ども部に2人、経営企画部に1人ということでなっておりますが、年齢構成につきましては、やはり今紹介していただきましたように、かなり高齢化、そちらのほうに、40代、50代の中に多く含まれているというのが現状でございます。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  この技術に関して一番厄介なのは、経験者がどんどん少なくなっていって、今、この33%の41歳から50歳までの人たちがほぼほぼ決定しながら進まないといけないと。昔は、4年前はこれだけ先輩方がいたのである程度動かせていた部分が、だんだんここで決定されるノウハウを持った人が少なくなっているということに、大きな問題があるんですよね。  だけど今、社会を取り巻く環境から言うと、公共工事の品質の確保はどんどんどんどん品質向上を求められています。それから市民ニーズはどんどん多様化しています。それと災害が多発していますよね。それと財源が乏しくなっています。今までみたいにある程度余裕がある中でじゃなくて、値段交渉もしないといけない。そういうことの負担がふえる中で、現役世代、41歳から50歳のばりばりやらないといけない人が減っていると、比率的には減っていると、今、石松部長もおっしゃったけど、その対策、どういう対策をされているのか。 ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  技術系職員、この方々につきましては、採用の際に資格条件、そういうものは一切設けておりません。それで先輩諸氏の後ろ姿を見ながら、日々の業務の仕方を見ながら、その経験値をいかにいち早く自分のものとして習得されて、都市建設部、また産業振興部のほうで業務に生かしていただくということを基本に考えておりますが、都市建設部のほうでもその人材育成、そういうことに関しましては非常に敏感に考えておりまして、国、県、いろいろなところの研修機関等に職員を大量に派遣いたしまして、技術の習得に努めているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  技術職員は、まあ私も技術系なんですけど、現場をこなさないと育たないんですよね。もちろん講習を受けて資格を取って、それもありなんですけど、要は現場で市民の声を聞きながら、現地を見ながら、穴をどう塞いでいくか、この橋をどうやって補修していくか、それを先輩から学んでいって、10年で一人前だと思うんですね。  今、宗像市の職員の中で30代の人たちが40代になったときに、このまちがどうなっているのかと考えたときに、私は一市民として、一建築畑として不安があるので、ぜひ市民が納得するような根拠立てた計画、もしくはそういう開示する資料を、福岡市のように、こういうふうにやっていますよということを宗像市民に対して発信というか、お示ししていただきたいと思うんですが、部長、最後にいかがですか。まあ、これは市長でもいいですけど。
    ◯花田議長  石松部長。 ◯石松総務部長  先進自治体等も具体的に説明していただきましたので、それのところの資料等も取り入れて、宗像市独自のそういうものができるならば、なるべく早く着手したいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  安部議員。 ◯8番(安部議員)  きょうはコミュニティの課題ですね、地域のつながりの課題と、宗像市が逼迫しているインフラに対する技術者の抱える課題について質問させていただきました。質問の終わりにですけども、今度、大島の新造船、船が就航することになります。きのうの全員協議会では、避難訓練等は重々、事前に行いますということでありました。10月1日から就航するわけでありますけど、みあれ祭で大変混雑が予想される、観光客もふえる状況で就航するわけであります。ぜひ安全な就航をいただきたいということと、その安全な航行について、現場の技術職員が一生懸命、多分、労働時間的に一生懸命なところで頑張っているということを、ぜひ皆さんに知っていただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ◯花田議長  これで安部議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は11時10分とします。                      休憩 10時56分                      再開 11時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、5番、小林議員の1項目めの質問を許します。小林議員、どうぞ。 ◯5番(小林議員)  おはようございます。私は会派宗像志政クラブ、小林栄二です。  先々月の7月に世界遺産が決定、さまざまな苦難を乗り越え、世界遺産に登録されました。これはまさしく出光佐三翁が沖ノ島の調査から始まり、数十年の時を経、宗像のグランドデザインの柱になったと私は思っております。この世界の宝を持つ宗像のまちづくりに誇りを持って邁進してまいりたいと思います。  それでは、1項目めの質問に入りたいと思います。  世界遺産を活用した地域活性化。  平成14年から世界遺産登録活動の取り組みに着手し、平成21年に暫定リストに記載、平成28年に国内推薦の決定、そしてこの7月9日に八つの構成資産が、ユネスコ世界遺産委員会の多くの各国の大使の賛同のもと、一括登録を果たしました。今まで多くの人たちがこの世界遺産登録活動に携わり、ふるさとへの誇り、そしてふるさとを愛する思いが結集し、一括登録という最高の形で実を結びました。  世界遺産登録活動のプロセスにおいても、古代大陸との交流に大きな役割を果たした宗像の歴史などを学び、多くの市民の皆様がふるさとに対する思いを新たにされたと考えております。市民の皆様のふるさとに対する思いが大きいほど、いろいろなまちづくり活動も活発化していくものと思います。また、世界遺産登録を通してメディアにも多く取り上げられ、宗像市の認知度や注目度も格段に向上しました。今までの登録活動のプロセスにおいても、まちづくりは確実に成果を上げていると私は思っております。今回、全ての構成資産が世界遺産となったわけですが、世界遺産を生かしたまちづくりはこれからだと考えます。  文化庁やユネスコも保存と活用を言っております。保存に当たっては、構成資産と周辺の豊かな自然景観を次世代へ、未来へとしっかり守りながら引き継いでいくこととともに、自然に対する畏怖の念、三宮に守り育てられたことへの感謝の心、そしてふるさとに対する思いというものも、あわせて次世代へ引き継いでいかなければなりません。活用に当たっては、多くの人に世界に誇れる文化遺産の価値を知ってもらう、宗像市に来ていただき、その価値を感じてもらう、来訪者へのおもてなしをしっかり行い、また来ていただく、そして地域の潤いや活性化につなげていかなければなりません。  そこで、これからの世界遺産を活用した地域の活性化について、今回は個別の事業でなく大きな枠組みについて質問いたします。具体的で将来性につながるような回答を期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。  (1)以前の一般質問において、来訪者数が約3倍になると見込んでいるとのことでありましたが、今後の来訪者の受け入れなど、情報発信や取り組みの充実強化によって、どの程度の来訪者数を目標値と考えているのでしょうか。  (2)地域の活性化は消費額など経済効果も最も重要と思いますが、地域が期待していることに雇用効果もあると思いますが、雇用効果についてどのように考え、どのように取り組みを予定されているのか。  (3)多くの来訪者はまず世界遺産の構成資産を目指してきますが、地域の活性化につながっていくためには、確実に消費につながる取り組みが必要で、大島を含めた構成資産とホテル・旅館、お土産売場や飲食店などをつなぐ仕組みや、周遊・回遊する仕組みが重要で、具体的な仕組みづくりはできているのか、お伺いしたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  小林議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  谷井市長。 ◯谷井市長  それでは、私のほうから順次お答えをさせていただきます。  まず、1点目の世界遺産登録後の来訪者数の目標値でございます。他の世界遺産登録の先進例を参考に、来訪者数は約3倍になるという想定を基本にし、市全体の平成32年度の観光入込客数710万人を目標値として、来訪者対策や受け入れ準備の取り組みを進めているところでございます。しかしながら、この国・県の調査基準に基づく観光入込客数は、市の観光政策や事業の目標値や成果指標として活用しがたいところもございますので、現在見直しを行っておるところでございます。  次に雇用効果の取り組みですが、地域の活性化には、買う・食べる・泊まるなどの来訪者の消費行動を促進し、経済効果を向上させていくことが重要でございます。この消費行動を促進する取り組みを関係事業者と連携し継続的に行っていくことが、結果として地域の雇用拡大、雇用効果へつながっていくと考えております。  3番目の、構成資産とホテル・旅館、お土産売り場等をつなぐ具体的な仕組みづくりでございますが、構成資産である辺津宮、中津宮、沖津宮の遥拝所、そして観光拠点施設でもある道の駅むなかたなどを中心とした周遊ルートの設定や、特産品、お土産品とお土産売り場、既存ホテル・旅館・民宿などを含めた情報発信の強化などを通して、周遊性や回遊性の向上につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  さまざまな誘致、周遊性や回遊性、それをつくっていくのも大切だと思います。新しく鐘崎にロータリーができております。あそこから見る海を眺めるととても景観がよく、本当に観光にとってみれば、お客様からとってちょうどいい見晴らしではないかなと思っております。そういうのをうまく、495号線から今度は鐘崎地区のほうへ向かって、鐘崎港を周遊できるような施設等も、いろんなことで考えていただきたいなと思っております。  それでは、次に行かせていただきます。  地域の活性化につなげていくためには、世界遺産構成資産や宗像市の魅力をまずは知ってもらう、次に来ていただく、そして買う・食べるなどの消費をしてもらう、そのいずれもが欠かせませんが、三つの取り組みごとの活動目標や成果目標が必要と考えます。その目標に向かって官民協働で取り組んでいく、また取り組みの結果を総括することによって、次の発展的な取り組みや充実強化のための取り組みも見えてくると思います。そのような目標を、関係事業者も含めて見える化し、そして共有化し、取り組んでいくことも提案しますが、どうでしょうか。  2、玄海地区、大島地区は人口の減少が著しく、合併後の平成17年5月と平成29年5月の人口の比較では、市全体の人口が約2,200人増加しているのですが、玄海地区は約820人の減少で、大島地区は約190人減少しております。身近なところに一定の雇用の場があれば、定住人口の流出抑止にも大きく貢献すると考えます。構成資産を守っていくためにも、みあれ祭などを初めとする伝統文化を継承していくためにも、次世代にわたって担い手は必要です。本来、地域の文化は人々の暮らしの中で生まれ、継承されてきたものだと思います。雇用効果も目標の一つとして明示しながら取り組んでいきたいと思いますが、明確な答弁をよろしくお願いしたいと思います。 ◯花田議長  中野産業振興部長。 ◯中野産業振興部長  確認でございますけど、一つ目は成果指標を見える化して、官民協働で共有化して取り組むべきという御質問だったと思います。もう一つは雇用効果の目標設定を具体的に行って取り組むべきじゃないかという御提案だったろうと思います。  まず一つ目の目標の共有化に関しましては、共有化し、官民協働で取り組んでいくというのは議員御指摘のとおりだと私も考えております。先ほど市長のほうから答弁がありましたように、現在、目標値となり得る成果指標として、また目標値となり得る来訪者数及び観光消費額の見直しを行っておりますので、そういった整理ができましたら、新たな算出方法により目標設定を行っていきたいと思っております。  共有化に関しましては、あわせて今検討しておりますのが、例えば消費行動別ですね。飲食店別であるとか宿泊施設別であるとか物販施設別であるとか、そういったデータの把握が多大なコストや時間をかけずに容易にできるようでしたら、そういったデータの把握も行いながら、そういった事業者別の目標設定も可能になるんじゃないかと考えておりますので、そういったところも含めて今検討を進めているという状況でございます。  それともう一つ、雇用効果の目標につきましても、消費額を増大させ、地域経済の活性化を行っていけば、市長が答弁しましたとおり、雇用効果にも確実に結びついていくものだろうとは考えております。ただ、これも目標値ということになりますと、雇用の現状の把握であるとか、目標値となり得る数値を出すためのデータの収集の仕方とか、いろいろ課題もございますので、この場ではちょっと雇用の目標値を設定しますとか明確な答弁はできませんけど、いずれにしましても議員発言の御趣旨というのは十分理解できておりますので、雇用効果というのも常に視野に入れながら、今後も取り組んでいきたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  はい、ありがとうございます。  それでは次に、構成資産とホテル・旅館、飲食店をつなぐ、周遊してもらうためには、それぞれの施設やマップなどを含めた情報発信や交通手段の確保などが必要なことはわかりますが、もっと将来を見据え、もっと大胆に、宗像の三宮を中心に、大島や神湊、鐘崎も含めてのエリアを面と捉え、大きなグランドデザインが必要と考えますが、そのようなデザインは考えられているのかお尋ねしたいと思います。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  グランドデザインにつきましては、以前、一般質問で森田議員のほうからもいろいろ御提案をいただいたところでございますけど、世界遺産の構成資産と緩衝地帯のエリアを対象としたグランドデザインというのは現在ございません。ただ、国内推薦決定後に時間もない中、辺津宮と神宝館、道の駅と495号沿線、あるいはさつき松原と鐘崎漁港、大島にあっては中津宮、沖津宮遥拝所、それと島内のそれぞれの観光スポットと、宿泊施設や飲食施設なども含めまして、来訪者対策を体系的に整理し、それぞれの事業に現在取り組んでいるという状況でございます。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  いろいろとグランドデザインの中にも、やはりもう少し宗像を誇るもの、例えば宗像というのは、昔から神郡宗像と、数百年もの歴史を持つ海人族として、我々は国際貿易を行ってきた地域だと考えております。これはまさしく日本の文化の入り口として、この宗像が大きく活躍した地域だと私は自負しておりますが、そういうふうな地域をもう少しアピールしたほうが、これからのグランドデザインにしても人を呼び込むにしても、神秘的なまちだということも方法の一つではないかなと思います。よろしいでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  そうですね、難しい質問ですけど、観光情報上の切り口は、それぞれどこに発信するかによっていろんな切り口もあろうかと思います。ただ基本は、古代からこの国を動かしてきた、古代からこの国の玄関口として栄えてきた宗像、それと沖ノ島を初めとする神秘性、その辺は磨耗させてはいけないと思っておりますし、その辺は変わることなく、時代を増すたびに光り輝いていく地域資源だろうと思っております。そういったことも十分踏まえながら、ただ観光客が来ればいいということに浮かれることなく、そういうことを踏まえながら取り組んでいきたいと思います。グランドデザインについては、今後の将来像、全体像の情報の共有化、目標の共有化というのは必要でありましょうから、今後の課題とさせていただきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  はい、十分理解させていただきました。  また、それもちょっと関連するんですが、店舗などの民間施設の誘致・誘導を図る区域、辺津宮周辺やさつき松原、釣川など、将来にわたって保全していくべき自然環境区域、あわせて観光施設や新たな取り組みを盛り込んだ大島・玄海地区の将来像及び全体像を示すグランドデザインが必要だと思っております。保全すべきところは保全する、地域の活性化に根差すグランドデザインの策定を再提案したいと思いますが、どうでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  繰り返しの答弁になりますけど、守るべきところは守りながら、保全すべきところは保全しながらを基本にやっていきたいと思っております。  グランドデザインの策定の再提案でございますけど、先ほど答弁いたしましたとおり、今いろいろな来訪者対策を体系的に取りまとめて、それぞれの事業に取り組んでおりますけど、そういった全体的な取り組みにつきましても、機会あるごとに事業者の方々には説明をしておりますけど、それとあわせましてエリアのそれぞれの持っているポテンシャルあたりを分析して、今後どう生かしていくか、どう守っていくかというところも含めたグランドデザインということでしょうけど、そういったことも、現段階ではこうしたいということは言えませんけど、おっしゃっている趣旨は十分理解できますので、今後の課題ということで受けとめさせていただければと思っております。  以上です。 ◯花田議長  中村世界遺産登録担当部長。 ◯中村世界遺産登録担当部長  今お話に出ました世界遺産グランドデザインを所管しておりますので、私のほうから、今の中野部長の答弁と重複するところはあるとは思いますけれども、御答弁をさせていただきます。  世界遺産グランドデザインにつきましては、現在、私どものほうで進めております宗像市世界遺産保存活用検討委員会の中で、この議題について検討をしているところでございますので、先ほど非常に重要な御提案、それから重要なエリアですね、こちらについてのお話もいただきましたので、こういったところを重要に受けとめながら、今後の世界遺産登録委員会の審議の中で生かしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  グランドデザインというのは最も大事な部分になってくると思います。ぜひ、まだ登録になって間もない時期でございますが、しっかりと時間を積み重ねていきながら、我々が持つ宗像の誇りをしっかりと世界へと、日本国じゃなく世界へと訴えていく必要がありますので、ぜひ粛々と計画を進めていただきたいなと思っております。  そして最後に、地域活性化とともに進むべきなんですが、大島地区や地島地区の方々の、結構、駐車場とかそういうふうな、今度はもともとの島民の方々の駐車場などが、いろいろとちょっと、とめるのに困難がいたしておるというようなことも聞いております。また、両フェリーの乗り場でにぎわいづくりをどうか、今は世界遺産になってもどうしても何か静かで、しーんとなり過ぎているので、何かにぎわうような企画はないだろうかというような市民の声をいただいておりますので、その辺についても何か取り組みがあればお伺いしたいなと思っております。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  神湊の駐車場問題につきましては、第2駐車場を約60台の拡張整備を行っております。その整備をするに当たりまして、大島地区、地島地区のそれぞれコミュニティ、区長さん方と話をしまして、こういった方法でいかせていただきたいということで了解はとっているつもりでございます。  その内容といいますのが、現在、第1・第2駐車場がありますけど、第1・第2、島民の方がどちらでも定期券を選べるようにしております。問題は混雑時、ピーク時にとめられないという状況は避けなければならないということで、混雑時、ピーク時におきましては、第3駐車場のほうに島民の方専用の駐車場を確保いたしまして、あわせてそれぞれの箇所箇所に警備員を配置して、第3駐車場に当たっては一般の観光客が入らないように規制して、島民の方々の駐車場を確保しているという状況でございます。
     それともう一点、両ターミナルのにぎわいづくりについてでございますけど、神湊ターミナルにおきましては、インバウンド対応の一つとして、外国の方々にも対応できるような表示板の改修工事を予定しております。それともう一つはデジタルサイネージといいまして、静止画のPR機器がありますけど、その充実強化も図っていくことにしております。それが神湊ターミナルで今やろうとしていることであります。  それと大島港ターミナルにつきましては、ターミナルの抜本的な改修工事を今年度予定しております。大きなレイアウト変更になりますけど、その中で観光案内所の機能強化も図っていく予定にしておりますので、その辺が具体的に見える化してくれば雰囲気も変わってくるんじゃないかなと思っております。  いずれにしましても、大島に渡る重要な玄関口でございますので、そういったにぎわいづくりや観光案内の充実強化には取り組んでいきたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  駐車場の件につきましては、部長が言われるように、コミュニティのほうに支持されているということで御理解させていただいております。また、にぎわいづくりについては、またこれからの進捗状況の中で、いろいろと地域が潤うような活気のあるにぎわいづくりをしていただきたいなと思っております。  それでは、1回目の質問を終わりたいと思います。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。小林議員。 ◯5番(小林議員)  それでは、2項目めの質問に入りたいと思います。  水産物のもうかる仕組みづくり。  鐘崎、神湊、大島、地島は、魚のまちとして栄え、漁業者や魚を食べさせる旅館・民宿が、これらの地域に活気とにぎわいをもたらしました。しかし皆さん御承知のとおり、近年は漁獲高も年々減少し、また魚価も伸び悩み、後継者も育たない状況にあります。旅館や民宿も、食文化の多様化や来訪者ニーズの変化などもあり、廃業せざるを得ない状況にあります。  そのような状況の中にありますが、宗像の漁業の将来の可能性は十分にあると考えます。トラフグは東京でのフェアの開催効果もあり、東京の料理店12軒から13軒で取引が行われております。ふるさと納税の売れ筋商品でもあります。また、道の駅むなかたでは魚の売れ行きは好調で、道の駅のPRや集客にも大きく貢献していると考えております。  以前のような活気とにぎわいは取り戻せないにしても、現在の漁業者の生活と漁村の風景は維持していかなければならないと思います。また、漁業が他の産業やまちづくりにも大きく寄与できていると考えております。  そこで、水産物のもうかる仕組みづくりについて、次のとおり質問いたしたいと思います。  (1)平成18年度の漁獲高は約7,900トンで、金額は約38億9,000万円程度であった。その後は減少傾向にあり、平成25年度の漁獲高は3,900トン、金額は約24億6,000万円まで落ち込み、平成26年度はやや持ち直し、平成27年度は漁獲高は7,200トンに、金額は約32億5,000万円と回復基調にあります。  魚価低迷の解決策は、ブランド化や付加価値などの取り組みに期待しておりますが、漁獲高の増加、増額は、今後の水産振興において大変よいデータとなります。どのような魚種がふえ、増加、増額の理由は何なのか、また、その分析をどのように行っているか、お伺いしたいと思います。  (2)市の総合計画の地域産業の活性化において、民間企業、大学、県と連携し、水産物の品質、加工、保存技術の向上に向けた調査研究を行い、付加価値をつける取り組みを行っているとあります。水産物の高付加価値化は販路の拡大も期待でき、また、魚価の低迷の解決策にも寄与できると思います。付加価値をつける取り組みについて、その具体策はどのように考え、また、現在どのような進捗状況なのかお伺いいたします。  (3)市の産業振興計画の水産分野において、宗像漁業協同組合の漁業所得が数値目標として挙げてあります。平成25年度の194万円を基準値にして、計画期間の最終年度である平成32年度を228万円まで増加させる目標値を挙げております。目的達成のため、水産物の高付加価値化、販路の拡大、ブランド化、加工品開発などの取り組みを通して漁業所得を増加させるという考えだと思いますが、昨年度、平成28年度時点での漁業所得の成果はどうなのか、また取り組み成果はどう評価し分析しているのか、お伺いしたいと思います。  (4)水産物の6次産業化、ブランド化、加工品の開発の取り組みを具体化させる施設として、鐘崎の活魚センター・加工場があると考えますが、この施設も産業計画において目標値が挙げてあります。平成26年度の売上高8,600万円を基準値に、32年度は2億円の売り上げを目指すこととしております。鐘崎の活魚センター・加工場の28年度時点での売り上げの結果はどうなのかお伺いします。また、収支の状況、経営状況はどうなのか、あわせてお伺いしたいと思います。 ◯花田議長  小林議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  中野産業振興部長。 ◯中野産業振興部長  それでは、水産物のもうかる仕組みづくりの4項目について回答させていただきます。  最初に、漁獲量の増加の要因についてでございますが、宗像全体の漁業の水揚げの中では、主力のまき網漁業の水揚げが大きなウエートを占めております。このため、アジ・サバを中心としたまき網漁業の漁獲量やその時々の相場が大きく影響することになりますが、これらの魚種がふえたことなどが考えられます。また、ここ2年ほど販売や営業に力を入れているアナゴは相場が安定しており、一定の漁獲が見込めるため、数年前からアナゴ漁をする漁業者もふえたため、4年間で3倍ほどに漁獲量がふえているという状況もございます。  次に、付加価値をつける取り組みについてでございますが、水産物に付加価値をつける取り組みといたしましては、地域ブランドである鐘崎天然とらふくを中心に、安全、安心、そしておいしいを基本に据えまして、さまざまな水産物についても販路拡大に取り組んできました。また、年間を通じて新鮮でおいしい水産物を提供する仕組みを構築するために、現在、宗像あなごちゃん祭りを開催していますが、アナゴのブランド化についても取り組んでおります。一方で、安全で安心な水産物が提供できるように、一昨年に加工場を増築いたしまして、衛生管理に配慮した施設で水産物を加工処理できるよう取り組んでいるところでございます。  次に、漁業所得の結果と取り組み及び成果についてでございますが、組合員の漁業所得についてですが、28年度の漁業者の所得につきましては、まだデータ整理の関係もあり把握はできておりませんが、27年度は221万7,000円となっておりまして、年々向上しております。しかしながら漁業者の方々からは、所得が上向いているという話よりも、経営が厳しいとの声を多く耳にしますので、燃油の高騰や餌・資材の高騰により、売り上げに対する経費の割合が以前より増加傾向にあるのではないかと考えております。また、漁協が中心となり策定いたしました浜の活力再生プランでは、漁業収入の向上等、漁業コストの削減を柱に取り組むこととなっておりまして、今後もこうした継続した取り組みが必要であろうと考えております。  最後になりますけど、活魚センター・加工場の売り上げ、収支状況、経営状況についてでございますが、活魚センターの28年度の売り上げが約1億7,000万円で、前年度約1億3,000万円と比較して約30%の売り上げ増となっております。しかしながら収支につきましては、28年度が約500万円の赤字となっており、一昨年度、27年度の約900万円から400万円程度に、その赤字幅というのは減少となっております。ただし、この金額は決算時期における販売用の活魚の在庫を含めていない金額になります。これを資産として計上いたしますと、収支状況というのは改善された数値になるという状況でございます。経営の状況につきましてはよくはなっていますけど、今後も引き続きネット販売や販路の拡充など経営の安定化を目指し、センター一丸となって現在取り組んでいただいているところでございます。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  活魚センターも加工場も、これからのいろんな取り組みが必要ではないかと考えておりますが、参考なんですけど、今回、世界遺産の部分で沖ノ島から釜山につながるという昔からのルートがあると思いますが、しっかりとですね、私はよく韓国に行って、仕事の関係上、チャガルチ市場とかよく行きます。そしたらうまくですね、やっぱり今、鐘崎のほうに活魚センターがありますが、韓国はうまくビルの中に、食事がされるように生けすをうまく活用した、漁師の人がとってきた魚をうまくそこで生かして、それを各テーブルごとで食べられるような、そういうシステムづくりの店舗展開が多いわけでございます。そういうのもうまくこれから、販売とですね、活魚を買いに来て食べて帰りたいというお客さんが多数いらっしゃると思いますので、そういう計画も立てられたらいいのではないかなと思います。  以上です。  それでは、2回目の質問に入りたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ◯花田議長  どうぞ。 ◯5番(小林議員)  それでは、活魚センターでは月に1回、感謝セールイベントを開催していると聞いております。その目的や来場者数、売り上げはどのような状況なのかお伺いします。今後は月に1度、1回でなく、毎週末に開催するなど検討できないか、あわせてお伺いいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  活魚センターは、新鮮でおいしい魚のPRと販路の拡大、販売促進の拠点施設でございます。感謝祭は昨年度から月1回開催しておりますけど、平均的には来場者のほうは大体200人前後ぐらい、売り上げのほうは20万円程度と聞いております。月1回じゃなく週末等も開催できないかという御提案ですけど、スタッフの問題の関係もございますので、漁協のほうと協議はしてみたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  ぜひそういうふうな取り組みを行っていただきたいと思いますし、また、さっき私が言いましたように、うまく他国のやり方も導入して、おもしろいものをつくり上げていくのも必要じゃないかなと思います。  それでは続きまして、水産物を買うばかりでなく、テント張りで構わないと思うんですが、屋台風な感じで漁師料理を提供すれば、にぎわいづくりにもつながると思います。結果として来場者もふえ、売り上げも上がると思いますが、そのような取り組みも含めて考えられておりますでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  今の御提案の内容は全くそのとおりだろうと思っております。漁協のほうも、食事の提供がにぎわいづくりとか売り上げ増につながるということを考えております。ただ問題は、誰が実施するのかというところになるわけですけど、いずれにしましても、漁協のほうと実施の方向で協議を進めさせていただきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  これは漁協だけじゃなく民間のほうも入ってくるようなこともいろいろあると思いますけど、そういうのも考えられてもいいのではないかなと思います。できればやっぱり、民間の商売人様とかそういう方も含めて、全体的に地域が活性化するためのことを思い切りやるのも一つの手段ではないかなと思っております。  そして、次の質問に入りたいと思います。ふるさと納税の宗像の食材を、宗像ファンを逃すことなく、インターネットを活用した通販サイトを立ち上げ、全国に向け水産物の販売に着手すると聞いておりますが、現在の進捗状況などはどうなんでしょうか。取り扱う商品や内容、商品数は、また、どの程度の売り上げを目指し、販売の開始時期はいつごろなのかお伺いしたいと思います。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  ふるさと納税の宗像ファンといいますか顧客を取り逃がさないように、今、漁協の通販サイトの準備を進めておりまして、漁協のホームページにそのサイトを立ち上げる予定でございます。決済の手続関係で、多少当初の予定より開設がずれ込んでおりますけど、近々、開設になるということを聞いております。  開設当初の品数ですけど、20品目から30品目程度でスタートし、売り上げの予測はこれは難しいところがございますけど、まだまだPRも行き届いていないところもございましょうから、開設当初では数十万円から百数十万円程度、これは月になりますけど、その程度になるんじゃないかなということでは考えております。  以上です。 ◯花田議長  小林議員。 ◯5番(小林議員)  このインターネットを活用した販売でも、やはりもう少し、神宿る島の何とかとか、そういうインパクトの強いキャッチフレーズをもって、うまくインターネットに載せていただいて、新鮮な我がまちが誇る魚を、これもやっぱり世界に、また、いろいろ方法として考えていただきたいと思いますし、缶詰とかそういうふうなものというのは、これは全世界に広げていけるものなので、そういうのも一つの手段として考えていただければと思っております。  私の質問もそろそろ底をつきましたので、最後にですね、この地域においては今、海づくり大会で鐘崎の漁船を、仕事を休んででもリハーサルをされております。やはりこの地域というのは、昔から縁起を担ぎながら、古代の海人族の流れを受けている地域の方々が、今しっかりと海づくりのために努力しておりますので、また、ぜひこの水産物のことにつきましては、鐘崎、神湊、大島、地島と、我々が誇りを持つ離島を活用していただきながら、しっかりとこの世界遺産の風に乗って、この地域を発展させるための努力をしていただきたいと思います。  これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで小林議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は13時ちょうどとします。                      休憩 11時53分                      再開 13時00分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、11番、北崎議員の1項目めの質問を許します。北崎議員、どうぞ。 ◯11番(北崎議員)  会派とびうおクラブの北崎です。  1項目めに入る前に、本市が世界遺産登録のお祝いや、韓国・金海市との交流25周年の記念式典など行われている週末、私の家のすぐそば、ロイヤルホテルで行われたんですけど、私のほうは体育協会の国際交流事業として、テニス協会の方々と一緒に、小学校6年生を中心とした少年野球団、総勢58人で金海市へ行かせていただきました。早速着いたら、通訳の方、それから向こうの方と話をすると、世界遺産よかったねというふうにお祝いを言っていただいて、非常に感激しております。それから、交流試合や食事をともにしたりして、子どもたちは一緒に遊んだりしながら、非常に楽しそうな様子を目の当たりにすると、改めてスポーツのよさを感じさせていただいたりしました。  また、この夏休み中に市のほうにお頼みしまして、中国・広東省深セン市から少年野球団の子どもたちが市に表敬訪問させていただいた際、市長と子どもたちが面談をするところに私は一緒に同行させていただいたんですけど、非常に子どもたちが喜んで、記念撮影するときに市長がいいよと言ったら、市長に抱きつくように、非常にうれしそうに、市長のほうも何か孫のごとあるねというような感じで言われていました。改めて、スポーツは言葉も要らないし、そのよさをすごく感じさせていただきました。  では、1項目めに入ります。  国はスポーツ基本法に基づき、平成24年3月にスポーツ基本計画を策定し、本市でもこのスポーツ基本計画にのっとり、平成27年4月に、10年程度を見通した宗像市スポーツ推進計画を策定しました。  当初、この計画の中核を担うはずの施設として計画された総合スポーツセンターが財政面などから見直され、この計画自体は今3年目が過ぎようとしています。  今回の一般質問では、現状を再度見直し、スポーツ基本計画の目指す社会の姿、スポーツを通じて、全ての人々が幸福で豊かな生活を営むことができる社会に、本市が一歩でも近づいているのかを検証していくために、以下のことについてお伺いいたします。  (1)スポーツ推進計画の進捗状況について。  1)推進上の課題とその対応策は。  2)体育協会などのスポーツ団体との連携は。  3)さまざまなスポーツ団体からの要望や意見をどう把握して対応されているのか。  (2)スポーツ施設の管理面での課題やその対応について。  1)宗像市公共施設アセットマネジメント推進計画との整合性は。  2)今後のスポーツ施設等に対するアセットマネジメント計画及び進め方は。  以上、御質問させていただきます。 ◯花田議長
     北崎議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  谷井市長。 ◯谷井市長  それでは私のほうからは、(1)のスポーツ推進計画の進捗状況の中で、1)、課題についてお答えをさせていただきます。  この計画の推進上の課題や対応策についてでございますが、基本的には平成27年4月から施行された宗像市スポーツ推進計画に基づきまして取り組みを進めてきております。総合スポーツセンターの整備計画を将来へ送ることになりましたが、特に大学や民間などのスポーツ資産を有効に活用する対応や、子どもの体力向上のための学校体育支援プログラムなどのソフト事業はおおむね順調に推移しており、一定の成果は得られていると考えております。  御質問の推進上の課題ですが、推進計画のスタートから2年ということもありまして、成人向けの運動プログラムのアプローチが十分に進んでいないことが課題だと考えております。このような課題や評価については、市スポーツ推進審議会で検証しながら、改善を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  それでは私のほうから、(1)の残りの部分と(2)1)2)について答弁をさせていただきます。  まず(1)の2)と3)につきましては、関連がございますので、あわせて答弁をさせていただきます。  体育協会は指定管理者として、平成18年度より、宗像市民体育館、宗像勤労者体育センター、宗像市玄海B&G海洋センター、それから宗像市運動広場の体育施設の管理を行っていただいております。また体育協会の独自事業としまして、単位協会の取りまとめ、スポーツ健康教室などのスポーツ普及事業の実施、各種スポーツ大会の開催や指導員の養成、スポーツ情報の提供などを行っているところでございます。さらに市との委託事業におきましては、頻繁に会議を開催をしていただき、意見交換を行い、認識の共有を図っております。具体的には、子どもの体力・運動能力向上を目指したチャレンジMUNAKATAや、運動会前の陸上教室であります。かけっこ教室等では業務分担を行い、事業展開を行ったところでございます。かけっこ教室では250人を超える子どもたちの参加がありまして、推進計画の成果を上げる成功事例となっております。  スポーツ団体への対応としましては、体育協会を通じまして、単位協会との意見交換や支援を行っているところでございます。立ち上げから支援を行っております総合型スポーツクラブ、南の郷クラブは、理事会、役員会に担当職員が参加をしまして、必要な指導、助言等、連携した取り組みを進めております。  このように体育協会やスポーツ団体等とは連携を図りながら事業を進めておりまして、必要な措置は可能な範囲内で適宜行ってきているところでございます。  次に、(2)の1)2)ですが、こちらにつきましても関連がありますので、あわせて答弁をさせていただきます。  宗像市公共施設アセットマネジメント推進計画におきましては、劣化状況や耐用年数に応じて改修を検討するとなっております。しかしながら、1980年ごろの建築物が多く、本年度は市民体育館の電気工事等、計画的に改修を行っておりますが、今後も安全上の観点からも、必要に応じ改修が必要になってくると考えております。また、その他のスポーツ施設におきましても、このアセットマネジメント推進計画に沿った整備とともに、施設によっては修繕、補修等が必要な箇所もあることから、適時改修していかなければならないと考えております。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  本来だったら、担当は文化スポーツということで磯部部長だったんですけど、オリンピックとかキャンプ地誘致とか、いろいろそういう関係できょう出張だということで、ちょっと残念なんですけど、これもスポーツを推進するための大事な要素だと私も思っていますので、三好部長には御答弁をよろしくお願いします。  ここで再度、国のスポーツ基本法の経緯とその理念について確認させていただきたいと思います。  スポーツ基本法は2011年に衆参両院の全会一致で成立し、今6年目を迎えております。同法の基本理念に、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは全ての人々の権利であると掲げています。この理念が法の根本精神となったことで、我が国のスポーツの発展に新たな展開を開く可能性が拡大したと言えると思っております。スポーツが権利として保障されるには、人々が日常生活の中で気軽にスポーツのできる条件が整備されなければなりません。その役割を担っている国の施策と連携した地方自治体のスポーツ行政であり、本市のスポーツ推進計画だと考えております。  このスポーツ推進計画を策定するには、国は大きく四つの観点を示しております。  一つ目は、スポーツは国民の権利という理念を基調に据えていることであります。つまり、行政機関がスポーツを基本的人権として、これは権利として認識するという意義のある取り組みであるということであります。  二つ目に、スポーツ推進計画の中身が、人々の日常の場でのスポーツを推進していくことです。特にスポーツ基本法の第3章基本施策で、第1節のところにはスポーツの推進のための基礎的条件の整備及び第2節、多様なスポーツの機会の確保のための環境整備を挙げておられます。また三つ目にはスポーツの実施率の向上であり、それまでは成人一般の実施率で済ませておりましたが、青少年、女性、高齢者、病弱者、障がい者など、その全ての人々のニーズに合わせた、それぞれのスポーツの実施の実態を捉え、その実施率の向上を数値化していくことが求められております。四つ目に、地方スポーツ推進計画の策定は、その実行する自治体のスポーツ行政の体制を整備していくことと結びつけるものとあります。私は、特に二つ目に掲げている推進のための基礎的条件の整備及び環境の整備が、自治体に求められている大きな役割だと考えます。  本市でも平成27年4月に作成されたスポーツ推進計画についても、その中核となる総合スポーツセンターが現実的には見送りになりましたが、その際に、主に体育協会や各加盟団体の方々を中心にヒアリングが行われております。その際、いろいろな要望などが上がってきておりますが、このスポーツ推進計画ができて3カ年がたとうとしておりますが、その現状の状況を再度お尋ねさせていただきたいと思います。そういう意味では、私は今回のこのスポーツ推進計画で、実際に運動されておられる、スポーツをされておられる体育協会の各団体をヒアリングされたことに対しては、大いに評価するものであります。  そこで質問させていただきます。先ほど三好部長のほうから、劣化施設等については補修をしていきますと答弁がありましたが、スポーツ・レクリエーション施設、ここに公共施設アセットマネジメントの概要版があるんですけど、そこの概要版の中の5、公共施設用途分類別方針及び公共インフラ分野別方針というところの中の、2)スポーツ・レクリエーション施設についてで、スポーツ施設ということで、施設劣化度調査に基づき、劣化が認められる施設については外壁等の全体的な補修時期を明らかにすると書かれてあります。どのようなことが見つかって、どう明らかになっているのかということがあれば、お教えください。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  劣化度調査というのは27年に行われまして、それをもとに各課が指示を受けて対応しておるというところでございますが、やはり一番大きいのは、もう年数が結構たちましたので、そういったところで老朽化というのが一番見られたところでございます。例えば壁面だとか、あと床面だとか、それから電気設備等ですね、こういったものが当然、長くなれば古くなるというのもございますので、こういったところをある程度把握をしまして、随時計画的に補修をかけておるという状況でございます。  今後につきましても当然、これも議員も御存じのように、このアセットマネジメント等の計画がございますので、これで更新時期というのがございます。その更新時期に合わせて再整備しますので、それまでは必要最低限な整備をしていこうという方針でございます。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  このアセットマネジメント計画で言えば、一番喫緊というか、スポーツ施設として挙がっているのが、弓道場の耐用年数が2026年。アセットマネジメント計画は2015年にできて、10年を1期、次の10年を2期、3期というふうに分けておられます。そうなってくると、2026年は2期目の2年目ですね。2025・2026。というふうになってくるときに、前回、その弓道場に関しては、例えば日赤看護大の弓道場をお借りするというようなお話があったようですけど、そのような話はその後どのようになっているんでしょうか。その後の経過についてあればお教えください。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  今おっしゃいますように、この維持更新計画の中では弓道場のほうが第2期ということで、2026年に更新ということになっております。先ほど私のほうも申し上げましたように、必要最低限な補修等をやっていきたいと考えておりますが、その中で日赤のほうにつきましては、日赤の関係の方と弓道協会の方、それから行政のほうの三者で、現地でいろいろ協議をさせていただいたと聞いております。結果としましては、駐車場の問題だとかそこの敷地面積、こういったところの問題があって、ここはちょっと厳しいだろうという結論になったと聞いております。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  私も弓道協会の方に、弓道場はある意味で練習の場でもあり、大会の場でもあるということで、そういう目で見ると非常に厳しいというふうにお話を聞いております。そうなると、先ほど部長が言われたとおり、現状の弓道場についての改修とかそういうのがいろいろ出ていると思いますけど、そのあたりは把握されておられるでしょうか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  こちらの書類が、弓道場のほうに連盟さんのほうからいろいろ要望をいただいているところです。これにつきましては毎年協議をさせていただきながら、それ以降のいろいろな改善等の要望をいただいております。その中でやはり、まあ、これはちょっと私も初めて見て申しわけないんですが、フェンスの問題だとか壁の問題だとか、非常に老朽化しているところがございます。これにつきましては、できるところはなるべく早く行っておりまして、ちょっと大きなところについては計画的にやっていくということで、今進めておるところでございます。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  今部長が出された要望書についても、私のほうでこの間お話を聞かさせていただいております。多分、総合スポーツセンターができるときは、私も町田市の体育館とか見させていただいたとき、体育館の屋上に弓道場ができとったり、それから多分、総合スポーツセンターの候補がユリックスのところの広場になっていましたので、そういうところに併設したりとか、いろいろ計画はあったようですが、現状的には今の弓道場を2026年、向こう9年間はある程度、ちょっと言い方は悪いんですけど、我慢して使っていただくと。そうなれば先ほど部長が言われたように、射場の床とか黒板とかフェンスとかいろいろ要望が上がっていますので、ここが今、喫緊でどこが必要なのかという、ある程度段階を踏まれて、多分改修とかになると思います。  それと一つ、これとはちょっとまた、このキャパの中とは別に言われたのが私はちょっと残っているのが、待機場所がないと言われたんですよね。要するに次の準備する場所が、ふだんはテントを張られていらっしゃると。そうなったとき、雨のときに、非常に雨がこう入ったりして、特に羽織はかまというんですかね、はいていらっしゃるので非常に。だから、そういうところもいろいろ関係団体の方と聞いて、随時、適時、済みません、あと9年、一応このアセットであるのであれば、3年間とか4年間かけて少しずつこれを改善していくという、そういうようなふうにしていくべきじゃないかなと思いますけど、どのようにお考えでしょうか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  先ほどちょっと私も申し上げたんですが、できるだけ早くやらないかんもの、それから中長期的に整備していくものというのがあろうかと思います。この中で、先ほど最初に言いましたように、この更新年度というのがそれぞれございますので、これに合わせて再整備を行うという方針を持っておりまして、それまでの間は利用者の方にできる限り御不便にならないように努めていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  では、よろしくお願いします。後で総括的にちょっとまとめたときにまたお話ししたいと思います。  次に、今度は野球連盟のほうで、私が今これをベースにお話ししているのは、実は平成27年の4月にスポーツ推進計画ができておりますが、その前の年、文化・スポーツ推進課のほうで、各体育協会の単位団体と協議をされておられます。そのときの会議等記録簿ということで、これは市のほうの文化・スポーツ課のほうが出されているやつなんですね。  それをもとにして今お話をさせていただいているんですけど、野球のほうは例の玄海小学校に伴う跡地の移転ということを含めていろいろ協議があったんですけど、最終的なこのスポーツ推進計画の中には、野球場は2球場とするとうたわれておられます。ただし、その2球場に関しては、観覧席とか、それから審判席とかそういうことも含めて、改修ですね、そういうことをしていきたいとなっているんですけど、そのときに、先ほど言った玄海小移転に伴う運動広場、これは球場じゃなくて広場については、市のスポーツ中核拠点施設整備等検討委員会の中で、改めて整備方針等について検討するとあると書かれてあるんですけど、これは検討されて、それは野球協会のほうに伝わっているんでしょうか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  中核拠点整備の検討会ですが、これにつきましては当時、私も別の部長として入らせていただいておったんですが、基本的に総合体育館も含めたスポーツ全体の施設のあり方を検討してきたところでございます。最終的にはこれを受けまして、今議員から御紹介をいただきましたスポーツ推進計画ができ上がっております。野球場につきましては、これも今議員おっしゃいましたように二つの野球場を持つというのと、その他のいろいろな運動施設を活用して場の確保だとか提供を図っていくというふうにしております。  それで、今御質問の玄海小学校跡地のものにつきましては、これもこの検討の中ではその他の運動施設ということで、この中で野球がほかのところでもいろいろできるような形で、今検討を進めておるところでございまして、いろいろな既存施設を活用していきたいと考えておるところでございます。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  今、弓道場や野球の整備などに関してですね、まだあと、テニス協会とかサッカー協会とかいう議事録が残っているんですけど、やはり二つの方向性が、市として示すのが私は不十分だったのではないかなと、このスポーツ推進計画が出た後の2年半を振り返って思うんです。  一つ目はどういうことかというと、弓道場や野球場など、これはある程度ハード面の整備などに関して、市はこの公共施設アセットマネジメント計画や、それから示されているスポーツ推進計画、この実施時期とかいうのがこういうふうに表になっております。黄色の部分で検討、調整、それから青い部分で実施ということですね。そういうふうに示されている更新時期をしっかりその関係団体に示されたり、それに伴って、あと例えば9年とかあと4年だからということで、その整備内容について、今、緊急を要すものについてはどうなのかということで、関係団体としての意見交換の場をですね、その後も、26年の後が余りないように私は受け取っているんですけど、そういうふうにして見通しを持って取り組むべきであったのではないかなと思っています。そのあたり、意見交換の場とかそういうのあたりは、平成27年度以降、28年、それからまた今年度、そういうふうに設けておられるのかどうかをちょっと確認させていただきます。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  この26年のヒアリングに関してのその結果を、また会議で出したという形は、残念ながらとっていないというのが現状でございます。あとは個別に、先ほどもちょっと御紹介しましたが、各団体さんのほうとはうちの担当者のほうが個別の対応をしたり、会議を開催したりという形をとっておると私のほうは認識をしております。ただ、今議員御指摘のように、団体さんとのコミュニケーションが不足しておったということは私も考えておりますので、今後はそういった場の提供も含めて、密な協議をしていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  このことは、この文化・スポーツを進めていく上で、大きな意味での、例えばオリンピック誘致とかそういうふうにされる外向きのこともすごく私は大事なことだと思います。されどやっぱり、ふだんから日常的にされておられる団体の方たちのそういうお話を聞かれながら、少しでもそのスポーツが盛んになるとか、競技者がふえるとか、私が体育協会だよりをもう一度確認すると、20団体、参加者、加盟の方は、会員は7,500人なんですけど、各大会の参加数を計算したら延べ3万7,458人、約3万8,000人の方が、1年間でいろんなグラウンドゴルフに参加されたり、バウンドテニスに参加されたり、バレーやバスケット、野球とか、そういうことに参加されておられます。非常に大きな組織だと思っています。これもやっぱりスポーツを支える大事な組織だと思いますので、ぜひそこのあたりですね、多分、団体の方も、今すぐつくれということばかりじゃなくて、市の内情も御相談しながら、できることを少しずつというのはそこだと思っています。  それともう一点、気になったというか、先ほど言ったこの会議録の中で気になったのが、野球の話で言うと、宗像市の球場を2球場と捉えると。その根拠としてということで言われているのが、福津市のなまずの郷、みずがめの郷、あんずと、3球場を含めた5球場で運営ができるっちゃないとというふうに書かれてあるんですよね。実際私も、はっきり言ってできないことはないし、中体連も実際的にそういうふうにされておられます。  そこで一番ネックになるというのが、やっぱり使用料金とかそういうことなんですね。そうなってくると、このアセットマネジメント推進計画の、先ほどの劣化度調査の後に書かれてあるのが、新たなスポーツ・運動の場確保・拡充策として、体育館の開会日の拡大、学校開放施設の開放日の拡大、それから大学、民間のスポーツ施設の活用、近隣市との相互利用の促進を図るというふうにあっていますが、そこでお答えになっているのはこういうふうに言われています。スポーツ担当課長には打診していると。これは福祉との協議、進捗状況ですね。今後、福津市の野球場を管理している担当課、維持管理課も含め協議するとあっているんですけど、その後3年たって私もいろいろしているんですけど、福津は球場とかいうのを借りるときは1時間1,080円なんですよね。だから、そのあたりの協議をされて、近隣市と、あのときは宮若の光陵グリーンスタジアムを言われたんですよ。もう今はとんでもなくて、大学野球と高校野球で全然借りられる状況ではないんですけど、そのあたり、その調整ということは図られて、どのような結果になったのかをお教えください。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  今議員おっしゃいましたように、この中で近隣市町との相互利用を図るというふうにもちろん明記しておりますので、これができた後からですね、たしか26年に団体さんとも協議した後に、まず福津市さんのほうと協議をしたと聞いております。それでその後、宮若市さんのほうとも協議に行ったというような話でございますが、結論のほうから言いますと、やはり料金の統一というのはなかなか簡単にいくものではないということで、その理由としまして一つは、市民も含めた利用者の意向というのが当然出てまいります。福津市さんのほうが、ここは高いだとか、ここが安いだとかいろいろありまして、これを統一するというのは非常に大きな課題であるというような協議になってきておると。もう一つは、それぞれが、今議員もおっしゃいましたように、土日を中心に非常に利用頻度が高いということで、市外の方まで入れられるかといったような議論になっておると聞いております。  ただ当然、特に福津市とは宗像地区の中で、議員も御紹介あったように、野球の大会とかいろいろあっていますので、これをさらに拡大できるような方向で今現在協議を進めておるという状況でございます。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  先ほど宗像地区の活用ということで、福津の中でも中体連で利用していると言いましたけど、中体連に関しては、福津は条例で、中体連の競技会場については無料というふうに、なまずの郷運動公園の規定の中に入っています。多分、宗像市のもそうだと。だから、そこのあたり協議を進めれば、ある程度できるんじゃないかなと私も思っております。  それから民間の施設活用について、サッカー協会から問題が指摘されておりますので、そこだけちょっと紹介します。これはグローバルの民間施設の活用を進めておられるのが、現実的に宿泊者が優先でなかなか借りられないと。年に1回だけ、1月3日やったですかね、それは市のサッカー協会のイベントとして活用させていただいているということを言われています。やはり民間と、それから先ほど言われた他市というのはなかなか簡単にいかないところがあるので、そこのあたりは今後の大きな課題だと思います。
     それからもう一点、テニス協会でも福津市との使用料金の問題とかいろいろあるんですけど、やはりコート不足のことを言われていました。私がこの夏、現場をいろいろ見て回ったとき感じたことを一つ、提案というような形で言わせていただきます。それは宗像中央公園のテニスコートです。ちょうど野球場の裏側にあって、屋根つきのグラウンドゴルフとかされていらっしゃる体育館グラウンドゴルフのテニスコートのところなんですけど、ここは4面なんですよ。やっぱりテニスコートが足りないと言われたので、そのときふと、私がいつも気になって見るのが、このテニスコートの裏側──ちょうどこちら側ですね──にある、地元では河東小学校の先生にお聞きしたら、恐竜公園ってよく子どもたちは言っているんですよと言っているんですけど、こういうところですね。  これは多分、昔ふれあいの森もなかったので、今どき珍しいコンクリートの滑り台です。前行ったときはもっと色あせていたんですけど、この間行ったときは多分、済みません、維持管理課のほうで塗っていただいたんじゃないかなと思ったその上に、もう子どもたちが──酒とパチンコ、もしかしたら大人かもしれんけど──落書きしていたんですよね。で、この公園のこちら側は柵がなくて、こういうふうに裏の須恵のほうに抜ける道です。ここで言われたのが、管理されていらっしゃる方が、体育館の管理で毎日のようにここに行きよると。そしたら、これですね。たばこの吸い殻、それからライター。ちょっと風紀的にもよくないので、若い人たちが抱き合ったりとかそんなのしたりとかしているというので、結構日常的に、非常によくないと。私の目から見ても、あんまりこの公園の効果を感じられないんですね。  そこでちょっと私がそのとき思ったのは、テニスコートがもし足りなければ、こういう公園を例えば拡張というか廃止して、テニスコートの増設とか、そういうようなことも考えられないだろうかと思ったんですけど、これは済みません、維持管理のほうなので、木村部長のほうですかね。済みません。 ◯花田議長  木村都市建設部長。 ◯木村都市建設部長  中央公園の奥にある遊具を撤去してテニスコートに転用できないかということと、あと、一般の方から見えにくい死角になっているから防犯上の対策についてはというような御質問でございますので、お答えをさせていただきたいと思います。  御指摘のとおり、現地は中央公園の一番奥のほうにありまして、子どもたちが遊んでいるというのもなかなか見かけないような施設であるということは認識をしております。  それとテニスコートの不足でございますけども、今後、テニスコートの利用率や、テニス協会の御要望や意見を聞き取り、また周辺では野球場の拡幅、拡張計画もございますので、関係機関と協議の上、可能かどうか検討してまいりたいと思います。  また、死角に対する防犯対策についてでございますけれども、警察及び青少年指導員への巡回パトロールの依頼や、公園周辺との封鎖ができる部分については、隣接の所有者や関係者と協議を行い、柵の設置等の対策を検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  ありがとうございました。先ほど言われたように、ここはカイズカイブキかな、会って競技者の方に聞かれると、この壁があるので別に余り意味がないと。で、ここを切っていただくと柵越しに周りが見えるので、防犯上もすごくいいんじゃないかなということで、ぜひ検討していただきたいなと思います。  多分、つくられたときは周りに公園がなかったんですけど、今、ふれあいの森が、おかげで私も孫をよく連れていくんですけど、今、レンタルの簡易のテントとかも100円か何かで借りられるので、もう非常に人が多いです。私も少年野球とか行っても多いので、子どもたちとか幼いお子さん連れのお父さん、お母さんも来られて、僕もすごくいいなと思います。ただ、もし自分の孫をここに連れていくとなったら、やっぱりずっとついておかな不安だなと思うような感じなので、ぜひ検討をお願いいたしたいと思います。  それと今回、夏休み中に幾つかの競技団体の方々のお話を聞かせていただきましたが、このように多くの団体の方々が、さまざまな、いろいろこうしたいんだけどということで、制約の中で精いっぱい競技を楽しみ、大会などを運営されておられます。まあ、私もその一人だと思うんですけど、最後にこれは御紹介なんですけど、市長にぜひ聞いていただきたいなと思っているのが、東京の三鷹市の事例なんですけど、ちょっと読まさせていただきます。  人口18万、スポーツ基本法を受けて、2014年にスポーツ推進計画に、三鷹市スポーツ推進計画2022を策定したと。三鷹市は当初、スポーツ施設の充実をということで、単独で総合スポーツセンターの建設をされようとしたんですけど、やはりこれも財政面だとかそういうことで見直されて、一度やめられております。ところが、ことしの4月1日にオープンなんですけど、そのときに観点をちょっと変えられたんですね。それが防災公園や多機能総合施設の整備事業。多機能って何なのかと私は調べましたら、多機能は、子どもの発達支援センターです。それから総合保健センター、福祉センター、防災センターなどをそろえて、これはSUBARU総合スポーツセンターということで、富士重工が近隣にあって、そこに命名権も売られて、そういうことでもう一回、防災公園として、それからURの都市機構とも連携しながらということで、市民の安全、そして健康をということで、そういう拠点地域ですね。  だから済みません、これは市長がずっと市長というわけにもいかないんですけど、こういうふうに、ただ見直したよだけじゃなくて、10年ぐらい先のことも見通しながら、こういう検討の仕方も、考えもあるんだなということで、これは一つ検討する材料になるんじゃないかなと思うんですけど、最後に市長のほうにお考えをお聞きしたいなと思っております。 ◯花田議長  谷井市長。 ◯谷井市長  当然、まあ、残念ながら総合スポーツセンターは延期になったんですけれども、そういう時期ですね、これは継続して、建て直しについては、新しくつくることについては検討するとなっていますので、そういった機能をつけていくということが非常に大事だろうと。  一番大事なのは、やっぱり財源の問題ですね。残念ですけれども、合併特例債という形がありましたけれども、ないわけですから、そういった多機能型のものをつけて、できるだけ、そのときも申し上げましたけど、そういう国あるいは県等の、まあ言葉は悪いですけど、おいしい予算ですね、そういうものがないと本市ではつくれないという問題がございますので、そういったことも複合的に考えながらやっていく必要があると考えております。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  ありがとうございました。第1項目めを終わらせていただきます。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯11番(北崎議員)  私は当初、この1項目めだけにしようかなと思っていたんですけど、この通告書を出す本当に1日、2日前に、この新聞が出てきました。済みません、これは出していないのでこちらですね。「教員過労死 SOS届かず」。教員の長時間労働が深刻化しているということで、やはり先生方の実態を、特に今度、石松議員も請願、意見書とか出されようとされていますけど、プログラミング教育とか、それから英語活動とか、それから本市ではそれに、ふるさと学習宗像ということで、指導計画書とかいろいろ、先生方の労働時間が長くなりそうな要素の部分が非常にふえています。市役所と同じようにスクラップ・アンド・ビルドというので言うと、先生方は苦手な部分がありますので、そういう意味で、もう一回教員の先生方の勤務体制についてということで、この2項目めを読まさせていただきます。  脱ゆとりに伴う学習指導要領の改訂で授業時間がふえ、部活動の指導や学級事務作業など負担が以前より重くなっている。そこで、このような現状を本市ではどう捉え、どう対応しようとしているのか、以下のことについて伺う。  (1)教職員の勤務時間について。  1)勤務実態をどう把握しているのか。  2)仮に勤務実態で問題があれば、どのような対応を行っていくのか。  (2)日々任用職員について。これは学校の事務職員補佐というような形で働いておられる先生が主体の話です。  学校現場の実態に沿った勤務内容や募集人数になっているのか。  以上、よろしくお願いいたします。 ◯花田議長  北崎議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  まず、(1)教職員の勤務時間について、勤務実態をどう把握しているのかという点でございますが、御存じのように教育職員につきましては、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法──俗にいう給特法といいますが──に基づきまして、原則として時間外勤務命令を行わないということになっております。したがいまして、教職員の勤務実態につきましては、現在、各小・中学校に勤務時間を記録できるような統一的なシステム等はなく、教育委員会といたしまして、教職員の正確な勤務時間数を把握できていない状況にございますが、各学校におきましては校長等が教職員を視認等にて確認いたしまして、長時間勤務を行っている教職員に対し、必要に応じ指導等を行っている状況となっております。  また、文部科学省が平成28年度に実施した教員勤務実態調査の速報値というのが出ておりますが、こちらによりますと、1週間当たりの学内総勤務時間数におきましては、小学校の教諭では55から60時間未満の者が、中学校の教諭では60から65時間未満の者が占める割合が最も多いとの結果が出ており、本市においても同様の勤務状況にあるものと考えております。  次に2)ですけれども、今申し上げたような状況におきまして、どのような対策を行っているかということになるかと思いますが、教育委員会といたしまして、学校における校務分掌組織の簡素化や会議のスリム化、部活動休業日の設定など、学校ごとに工夫を凝らした取り組みをお願いしているところであります。また、ICTを活用した校務支援システムを導入し、事務負担の軽減も図っております。人的支援といたしましては、児童・生徒の学習指導を行う学力向上支援員の配置や、学校と地域間の連絡調整を行う学園コーディネーターの配置など、教職員の負担軽減への取り組みを鋭意行っているところでございます。  以上でございます。  済みません、それから(2)についてお答えさせていただきます。市といたしまして、今申し上げましたように、学校現場を支援する人員体制をいろいろととっているところでございます。  まず学力向上支援員、こちらは今22人配置しておりますが、教員を補佐し、チームティーチングによる学習指導や、課題別・習熟度別学習等の少人数指導等を行っております。また、学園コーディネーター、こちらは6人おりますが、小中一貫教育を推進するために欠かせない学校間の連絡調整や、地域との連絡調整、運営の補佐等を担っております。そのほかにも、教育上特別な支援を要する児童・生徒の日常生活及び学習の支援を行う特別支援教育支援員──こちらは35人おります──や図書司書21人、栄養士9人、事務補佐員20人、こちらは4月等の繁忙時期にはさらに増員等も行っております。このようなさまざまな業務を担った職員を小・中学校に配置しております。  また、臨床心理士の資格を持つスクールカウンセラーや、社会福祉士の資格を有するスクールソーシャルワーカーなど、専門的な視点で子どもや家庭が抱える問題解決を支援する人材の任用についても、充実を図っているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  今の学校現場の、僕も前、一般質問の中に入れたんですけど、ことし新採が594人やったですかね、県内。非常に新任の先生が多くなっています。で、結果的にどうなっているかといったら、教員免許証を持っておられる方が、免許更新の関係でやめられている先生で、退職されてももう免許がないという先生が結構多いんですよね。  これはお隣の福津市に配置になった方のお話なんですけど、免許がなくてもT2ということで、教育事務所が講師を臨時で雇って、そのまま臨時職員として採用されています、学校に一般の方が。そのかわり授業はできないけど、丸つけとかしたり。今回私が御提案しているのはこういう例なんですね。  教員の長時間労働の申告に対する取り組みの紹介ということで、幾つか挙げさせてもらうと、大分県の国東市の国東小学校では、要は朝活、中休み、給食、掃除時間、これの5分間カットで20分浮いたと。それで放課後の校務を先生たちに当てると。そして、これは僕はちょっと邪道かなと思うんですけど、水曜日はノー掃除デーでさらに40分相当。それから部活についてはということで、外部指導とか休養日ですね。まあ、これは今でも宗像市のほうでもされていらっしゃるんですけど。  もう一つ、教師業務アシスタントの導入、これは岡山県の取り組みなんです。岡山県では、先生方の教師の業務、どんな業務があるかというと、例えば学級の校納金、それからテストのコピー、それから業者への支払い、そういうのを一般の主婦の方とか、要するに公募で募集されてされる方、だからこれは免許が要りませんので、そういうふうに先生方の業務をサポートする制度とお聞きしたら、岡山のほうにちょっと知り合いがおって聞いたら、1週間に25時間ということですから、大体、子どもがおる間、1日5時間で、1週間で5ですから25時間、そして35週。年間875時間。そして時給が、本市は850円なんですけど、こちらの岡山は1,050円で、年間に91万8,750円ということで、岡山県なのでちょっと参考にはあれなんですけど、大体3分の1の学校で115人が採用されていらっしゃるということで。  私がちょっと目を向けたのは、こういう募集をしてくださいという見方もあるんですけど、もう一つの仕方、先ほど言われた日々任用の職員の学校事務補佐員という先生が、今、本市では、昨年度までは週18時間以内だったんですけど、小学校はですね、中学校は19.5だったんですけど、ことしは統一して19時間とお聞きしています。なので、先ほどの25時間で言うと約6時間、ということは1日1時間ずつおっていただいて、どういうふうにされていらっしゃるのかというと、アシスタント業務として受け付け一覧表へ記入すると、こういうふうにしてほしいと。何かホワイトボードらしいんですね。ToDoリストの作成ということで、ホワイトボードに6年生、中学校1年生、3校時までプリントと言ったら、その先生がオーケーみたいに書いて、プリンターを置いてあって、されるみたいなんですよ。  それからもう一つは、学校の事務の先生とタイアップしながら、エクセルを操作していただいて、学級事務ですね、ああ、ごめんなさい、校納金の集金と支払い、それからそういうことのエクセルで計算ですね、そういうのもされていらっしゃる。  これは先生たちにとっては当たり前じゃないかと言われるかもしれんけど、非常にこれ、結構時間を食うんです。特に学期末とか学年末は、学年末は先生たちは別にもう一つ、指導要録である「あゆみ」を書いているんですよね。だから非常にそれで。特に6年生、中3の先生は最後ですから、きちっと帳尻が合わなければいけないということで、そういうようなことを含めた業務を、この日々任用の先生に時間をふやしていただいて、そういうことが検討できないだろうかというのが今回の提案なんです。どうでしょうか。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  現在、国の中央教育審議会におきまして、まさに学校における働き方改革に関する検討が進められております。現在、さまざまな課題が取り上げられ、それに対する対策も協議されているようでございます。本市といたしましては、その答申や決定に沿って、本市としての方策を整理、検討していきたいと思っております。今議員御提案された内容も含めまして、学校現場等といろんな事務の省力化等も含めて検討していきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  北崎議員。 ◯11番(北崎議員)  今、岡山県の美咲町ということで、加美小学校というところがこの制度が非常に、先生方の評判がよくて、岡山県の先生方のアンケートでは90%助かっていると言われているんですけど、ただ、岡山県のほうに気をつけてほしいというような苦情というか意見の中に、非常にサポート制度としてはいいんですけど、プライベートなこととか、あっちの家は納金が入っていないとか、そういうこともあったり、守秘義務の関係もあったりするので、そのあたりの配慮は必要だと思いますけど、ぜひ検討して、先生方の雑務からひとつ排除していただけると、その分、子どもたちにつく時間になって、子どもたちに見る時間が長くなると。私がいたときよりも、また現場は厳しいなと。私も実際、今現場に行かせていただいて授業とか時々入るんですけど、そのあたりもぜひ加味していただきたいと思います。  以上で終わります。 ◯花田議長  これで北崎議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は14時10分とします。                      休憩 13時55分                      再開 14時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、12番、伊達議員の1項目めの質問を許します。伊達議員、どうぞ。 ◯12番(伊達議員)  皆様、こんにちは。会派宗像志政クラブの伊達正信でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは早速、質問に入らせていただきます。今回は2項目でございます。  項目1、熱中症対策について。  近年、夏場の暑さは厳しさを増し、全国で熱中症被害が相次いでおります。猛暑の中、特に高齢者の中には、空調設備が故障状態であるにもかかわらず、経済的理由から修理をためらい、十分な暑さ対策を講じられないとの声もお聞きいたします。また、空調設備の電気代を節約するため、室内が高温であるにもかかわらず、冷房器具の使用をためらう高齢者も多いとも聞きます。  文化都市宗像において、これらは余りにも憂慮すべき現象であり、事態改善が急務であると考えます。以下の質問に対し、行政の見解を求めるものであります。  (1)一般家庭の熱中症対策について。  1)熱中症被害実態把握のためのアンケート調査を実施できないものでしょうか。  2)城山中校区に地域包括支援センターが開設されましたが、このような機関を通じて、酷暑と思われる日に高齢者宅への安否確認ができませんでしょうか。電話でも構わんのですけどね。  3)低所得者への冷房器具使用のための電気代や修理費の補助ができないものでしょうか。  (2)子どもたちの熱中症対策について。  1)小・中学校の空調設備設置の進捗状況と課題は。  2)学童保育施設の空調設備設置の進捗状況はどうなっていますでしょうか。  3)ゆ~ゆ~プール、また、ふれあいの森等、子どもが利用する施設において、熱中症対策はどのようになっているのでしょうか。  1回目の質問を終わります。 ◯花田議長  伊達議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  篠原健康福祉部長◯篠原健康福祉部長  私のほうからは、(1)の1)2)3)について順次お答えをさせていただきますが、その前に、本市におけます熱中症対策の取り組みの状況について、簡単に説明をさせていただきたいと思います。  まず、熱中症にならないよう、まずは一人一人が自衛していただくことが重要であると考えておりまして、本市では特に啓発活動に力を入れた取り組みを行っているところでございます。周知啓発の取り組みとしましては、毎年、広報紙、ことしは7月号でございますが、熱中症の予防法をお知らせするとともに、各地区コミュニティ健康福祉部会の情報交換会におきまして、厚生労働省や環境省が作成しました啓発チラシ、A4判の色刷りのチラシでございますが、それを配布いたしまして、熱中症予防方法についての注意喚起を行っているところでございます。さらに地域におきましても、民生委員の方々がひとり暮らしの高齢者宅を訪問していただく際に、この啓発チラシを配布していただいて、日ごろからの見守り活動の中で情報発信に御協力いただいているところでございます。
     また、本年6月に大塚製薬さんとの包括連携協定を締結をいたしましたが、大塚製薬さんは福岡県内で広く熱中症対策などの講演活動を行っておられ、本市でも連携協定に基づき、7月に大島で開催された健康福祉ミニ祭りや食生活改善推進委員会など、関係団体の事業開催時に、熱中症予防についての講演を行っていただいております。  全国的にも熱中症対策につきましては、テレビの天気予報時には必ず注意喚起が発信されておりまして、熱中症にならない対処方法の認知度が高まっていることや、啓発活動が活発な地域では救急搬送件数が少なくなっている傾向にあるとの、環境省の報告もございます。  それでは、御質問に対し順次お答えをさせていただきます。  (1)一般家庭の熱中症対策についての1)の熱中症被害実態把握アンケートの調査について、お答えをさせていただきます。  消防庁の統計によりますと、緊急搬送された熱中症患者の46%の方が高齢者、17歳までの児童・生徒は12%を占めていること、また、国立環境研究所の統計によりますと、死亡者のうち死亡場所が家庭の場合が45.8%を占めていることが報告をされております。特に気温や湿度に対する感覚が弱くなる高齢者の方々は、屋内でも熱中症にかかりやすいことが示されているところでございます。  本市の状況でございますけども、宗像地区消防本部によりますと、気温が上昇し、湿度が高くなる5月から8月の間に、熱中症が原因で医療機関に搬送された件数は、前年の平成28年度が75件、うち60歳代以上が54件、ことしは81件、うち60歳代以上が44件と、搬送の総件数は若干ふえておるところでございますが、60歳代以上の搬送は10件減少している状況でございます。ことしの60歳代以上の搬送44件の状況でございますけども、屋外での作業中の体調不良は25件、エアコンの冷たい風が直接体に当たることが悪いという思い込みでエアコンを使用していなかった、喉の渇きを感じるまで水分をとっていなかったことなど、屋内での体調不良が19件あると伺っております。  これらの状況から、熱中症予防のためにはお一人お一人が小まめな水分、塩分の補給に心がけ、エアコン、扇風機を利用して、暑さ対策など自身の健康管理に努めてもらうことが重要であり、本市では引き続き熱中症予防方法の周知啓発活動に注力することを考えておりますので、現段階での熱中症被害実態把握のためのアンケート調査の実施は考えておりません。  続きまして、2)の吉武・赤間・赤間西地域包括支援センターによる高齢者の安否確認についてお答えをさせていただきます。  この地域包括支援センターでは、高齢者の生活や健康のこと、介護のことなどに関する総合的な相談を受け、相談者が抱えておられる課題の解決に当たっては、適切な介護保険サービスの利用や関係機関につなぐなどの対応を、職員4人体制で行っておるところでございます。  一方、家族と同居されている高齢者や地域とのつながりが強い高齢者の方々は、日常生活の中で見守りもあり、安心した生活を送ることができていると思われますが、安否確認が必要と思われる高齢者の多くの方々は、ヘルパーさんやケアマネジャーさんによる介護保険サービスや配食サービスなどの市場サービスを既に利用されていることもあり、これらのサービスの機会が日ごろからの見守りにつながっておるところだと思っております。  また、民生委員の方々の地域における活動は非常に活発で、訪問活動時に把握された気になる高齢者世帯については、随時、地域包括支援センターに情報提供や相談があり、その内容に応じて地域包括支援センターの職員が御家庭を訪問しています。このような対応は、地域住民の方々からの相談があった際にも同様に行っている状況でございます。  なお、高齢者の方々に限らず、日ごろから安否確認は限られた団体や専門機関だけで担えるものではなく、約2万3,000人おられる8割を超える元気な高齢者の方々を含め、各自治会を主体とした地域全体で見守る体制づくりも重要であると考えております。これらの現状から、御質問の吉武・赤間・赤間西地域包括支援センターによる高齢者の安否確認につきましては、地域における見守り体制の充実、強化を図っていくことで対応していきたいと考えております。  次に、3)の低所得者の方々への冷房機器使用のための電気代や修理代の補助についてお答えをさせていただきます。  まず電気代の補助につきましては、家庭内には冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、照明機器を初め、多種多様な生活必需品としての電気製品があり、冷房機器使用に限定した電気料金が正確に算定できないことなど、さまざまな課題がございますので、冷房機器使用のための電気代につきましては、各人による生活費のやりくりによって賄っていただくことが適当だと考えております。  次に修理代の補助についてですが、冷房機器の修理費の補助制度はございませんけども、社会福祉協議会の運営による低所得者福祉事業の制度がございまして、生活福祉資金の貸付事業を利用することができます。この生活福祉資金は、生活保護受給世帯を含めた低所得者の方々が利用できる資金貸付制度でございまして、予期しない破損等によって預貯金等で対応することができず、日常生活において利用の必要性が高い生活用品を緊急に購入する場合に限り、生活必需品と購入のための貸付金となっておりますので、この事業を御活用いただくことで対処していただきたいと考えております。また、日中の極めて暑い時間帯につきましては、涼しい施設や日陰の活用など、各人で工夫していただく方法もございますので、御質問の冷房機器の電気代及び修理費の助成を行うことは考えておりません。  以上でございます。 ◯花田議長  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  それでは私のほうから、(2)1)の小・中学校の空調設備設置の進捗状況と課題についてという点にお答えさせていただきます。  現在のところ、国庫補助金等の財政措置の状況を勘案しながら、段階的に設置を推進し、平成33年度をめどに完了する予定としておりますが、先進地の事例等の調査研究を行い、可能な限り事業期間を短縮していきたいと考えております。  また課題といたしましては、財源の確保のほか、夏休みに集中する工期の平準化、施工監理体制の確保などがあろうと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  塔野子どもグローバル人材育成担当部長。 ◯塔野子どもグローバル人材育成担当部長  それでは、私から(2)2)3)についてお答えいたします。  まず、(2)2)の学童保育施設の空調設備設置の進捗状況についてでございます。  学童保育所につきましては、学習室には既にエアコンを設置済みでございましたけれども、昨今の猛暑に対応するため、今年度からプレールームにもエアコンを順次設置することとしております。平成29年度は4カ所の学童保育所にエアコンを整備することとし、1学期期間中に、赤間小学校第3学童保育所、河東小学校第1学童保育所、日の里西小学校学童保育所、自由ヶ丘南小学校学童保育所のプレールームにエアコンを設置いたしました。  ことしの夏休み期間中は、学童保育所指導員による指導、例えば帽子をかぶらないと外遊びができないであるとか、水分補給を定期的に行う、エアコンを適切に使用するなどの指導によりまして、児童及び指導員も熱中症になることなく過ごしております。プレールームへのエアコンにつきましては、来年度以降も順次設置していく予定で、平成31年度には完了する見込みとなっております。  続きまして、(2)の3)でございます。  まず、御指摘の宗像ユリックスのゆ~ゆ~プールでございますけれども、熱中症対策といたしまして、1時間置きに熱中症注意喚起のアナウンスを行っているほか、プールサイドには常設テントや仮設テントを設置するだけではなく、簡易テントの持ち込みも可能としております。平成27年度からは医務室に看護師も常駐しているところでございます。  ふれあいの森総合公園のグラウンドでは、長年、選手や応援者等が利用できる日よけがないことが課題になっていましたが、今年度には日よけのためのシェルターを設置することとしております。  また、メイトム横で実施している子どもプレーパークでは、夏場に備え、スタッフが救命救急講習を受講し、授業開始前のミーティングで水分補給の声かけをすることや、活動中の子どもたちの様子を注意深く見守るように徹底しております。さらに、高温注意報が出たときは塩タブレットを準備し、状況に応じて配付するなどしているところでございます。  最後になりますけれども、小・中学校での子どもたちへの注意喚起についてですが、保健だよりであったり掲示物を作成いたしまして、熱中症に関する知識や理解を深めたり、帽子の着用や水分補給に加え、ふだんの睡眠や栄養など、生活全体の指導を行っているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  ありがとうございました。こんなに回答が長いと思わなかったもんですから、少しカットしなければいけないなと思っていたところですが、ことしは異常に暑かったというのは皆様の共通認識だろうと思うんですけれども、ここにきてちょっと涼しくなってきましたので、タイミングがちょっと悪かったかなとは思っているんですけど、まだ暑さの記憶が残っておりますので、熱中症対策を質問してまいりたいと思います。  先ほど言われましたように、啓発についてはですね、これは非常に宗像市はよくしていらっしゃると私も認識はしております。そこで質問なんですが、健康福祉部では、宗像市の年間の気温をデータとして把握されていらっしゃるのかどうかですね。 ◯花田議長  篠原部長。 ◯篠原健康福祉部長  宗像市の消防本部のほうからデータはいただいております。平均気温でたしか31.5度で、10年ほど前よりは1.5度ほど気温は上昇しているというような状況で把握しておるところでございます。  以上です。 ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  異常気象が続いておりまして、高齢者がかなり多くなっておられますので、やはりそういった気温というものはそろそろ把握されて、生かしていかれたらなと思います。  それでですね、これが熱中症による死亡例でございます。全国の分なんですけど、5年ごとに区切ったデータなんですけれども、平成7年から17年までは大体200人から300人ぐらいの方が熱中症で亡くなられているということですが、平成22年からですね、これは1年刻みであったんですが、データは平成27年までなんですけれども、かなり多くなってきていますね。括弧内は65歳以上の死亡の割合なんですけれども、平成7年から17年度ぐらいまでは全体で大体5割から6割の方がお亡くなりになっていらっしゃるんですけれども、22年度以降は8割の方が高齢者ということで、まあ、高齢者がふえたということもあるとは思うんですけれども、やはり近年の暑さが影響しているんじゃないかなと私は思うところでございます。  それで、宗像市の気温もちょっと調べてみたんです。時間がございませんので、私が注目したのはこの最低気温ですね。25度以上を熱帯夜というそうなんですが、これは40年前、こちらは30年前なんですけれども、三、四十年前は年に4日だけの熱帯夜だったんですけれども、今年度は8月末でもう32日間、もう二日に一遍は熱帯夜ということになっております。8月5日には最低気温が28.1度ということで、これはクーラーなしではやっていけないんじゃないかなと思うんですよね。  それから、先ほどのお話もございましたが、私も消防本部に聞いてみたんですが、去年、宗像市の熱中症被害による救急搬送人数なんですけれども、昨年が78人、ことし81人ということですので、やはり多くの方が熱中症によって運ばれているという事実があるようでございます。  そこで、NPO法人自立生活サポートセンター・もやいというところがアンケート調査をとっております。これは宗像でもございませんし、ことしではないんですが、少し読み上げてみます。水分をとり過ぎて下痢をした。手足のけいれん、デパートなどで時間を潰していると。歩いているとき激しい目まいで倒れる、食費を切り詰めて電気代に充てる。それから、電気代は気になるけれども、体調不良で仕事を休んだら収入が減ってしまうので、ことしの夏はクーラーを使っています。食事を削ってもクーラーですよ、ことしはとかですね、電気代を節約したため食欲がなくなり、寝込んだと。今もできるだけ使用を避けて我慢していると。まあ、こういうような、宗像市はこのような状態であると私は言っているのではないんですよ。しかし市民の方からクーラー使用について、非常にもう我慢しているんだという声を聞くもんですから、今回の質問になったわけでございます。  やはり私は、この実態を把握するということが大切ではないかなと思うんですよね。やはり高齢者がふえてきております。今のアンケート調査なんか読み上げますと、一夏越すのにこれじゃ本当に命がけじゃないかなと思うぐらいのアンケート調査の結果が出ておりますので、ここでは要望というところでとどめておきたいと思いますが、全く時間がございませんので、先ほどお聞きしたんですが、少年野球なんかをするときに、試合の途中で休ませるそうなんです、こういう暑いときは。そしてベンチには二人ほど保護者が入って、こういった熱中症対策をとっているということなんですが、学童保育ですね、外が暑うにしているときに、例えば猛暑日であったとかいう場合、あるいは中体連なんかで外でやるスポーツですね、サッカーとか、こういうときに、例えば猛暑日のときには休ませるといったような、そういったことは基準とかあるんですかね、温度によってですね。 ◯花田議長  塔野部長。 ◯塔野子どもグローバル人材育成担当部長  繰り返しになるかもしれませんけども、学童保育では、高温注意報とかが出たときに、気温などを注意しながら、子どもたちが熱中症にならないように見守っているというところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  これで1項目めの質問を終わります。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯12番(伊達議員)  項目2ですね。世界文化遺産登録を踏まえて。  「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が本年7月、世界文化遺産に登録されました。宗像市民の一人として誇らしく、また心躍る思いでございます。しかし、世界文化遺産登録実現の陰に、出光佐三翁の宗像大社に対する深い思いによる大社復興があったことは、広く市民に知られていないと感じます。この登録を機に、出光佐三翁の顕彰を強く望むものであります。また、世界文化遺産である中津宮や沖津宮遙拝所のある大島では、この機会を生かし観光事業発展を期待する方も多く、合併後の大島に千載一遇のチャンスが訪れました。このことを踏まえ、以下のとおり質問いたします。  (1)世界文化遺産と出光佐三翁について。  1)宗像大社の復興にも尽力されました出光佐三翁について、市の見解を伺います。  2)世界文化遺産登録の実現は、出光佐三翁の宗像大社復興への尽力なしにはなし得なかったとする意見をお聞きいたしますが、認知度向上のためのお考えはございませんでしょうか。  3)学校教育として、地元の偉人、出光佐三翁の功績について教育委員会ではどのように取り組んでおられるのか、また、今後さらなる取り組みの考えはおありなんでしょうか。  (2)世界文化遺産、中津宮や沖津宮遙拝所のある大島では、観光客の増加による島のにぎわいに期待するところでございますが、道路整備などの面で来訪者の観光めぐりに支障を来していると感じます。観光的見地から大島の発展をどのように考えていらっしゃるのか。  1回目の質問を終わります。 ◯花田議長  伊達議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  谷井市長。 ◯谷井市長  それでは私のほうからは、出光佐三さんの1)2)につきまして答弁をさせていただきます。  まず、出光佐三氏の宗像大社復興への御尽力についてお答えいたします。  議員御指摘のとおり、戦前の荒廃した宗像神社の再建を図るため、佐三氏は宗像神社復興期成会の結成、宗像神社史の編さん、沖ノ島の学術調査、昭和の大造営、神宝館の建設など、実に貢献的に御尽力をされました。今日の宗像大社があるのは、また「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界文化遺産として登録されたのは、出光佐三氏の功績によるところが大きいと考えております。  次に、出光佐三氏による世界遺産登録への貢献について、認知度の向上の件でございます。  先ほど申し上げましたとおり、世界遺産登録の実現には出光佐三氏の貢献が大きいと考えております。このことを広く知らせるため、本市では平成26年度にテレビ番組「出光佐三と宗像大社」を制作、放送しました。また、海の道むなかた館において企画展「日本人にかえれ・出光佐三展」を開催し、出光佐三氏と宗像大社を初め、地域とのかかわりについて紹介をいたしました。さらに平成27年度にテレビ番組「又吉直樹 神の島を行く~宗像大社と出光佐三~」を制作し、全国ネットで放送をいたしました。  また市民運動としましては、昨年の11月から佐三氏の出生地である赤間宿において、地域団体により出光佐三展示室が開設、運営されております。  さらに本年8月、最近ですけれども、宗像青年会議所と福岡教育大学の学生により、出光佐三氏と宗像とのかかわりを描いた絵本が制作をされました。  以上のように、これまで官民を挙げてさまざまな取り組みを行ってまいりました。今後も出光佐三氏の功績について、さまざまな機会を通じて認知度の向上を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  遠矢教育長。 ◯遠矢教育長  それでは私のほうから、(1)の3)出光佐三翁の功績について、教育委員会の取り組みについてはということでお答えをいたします。  出光佐三翁の功績については、平成28年度に庁内の職員で構成した出光佐三翁人物像調査等プロジェクトチームを設置し、生い立ちと功績、故郷宗像とのかかわりや貢献、提唱した哲学などの資料を収集したところでございます。今後は収集した資料を後世に伝えるべき資料として整理するとともに、来年度から学校において世界遺産学習を行っていくこととしており、その授業の中で学校の実情に応じ、教材としても活用できるよう検討してまいりたいと考えております。 ◯花田議長  中野産業振興部長。 ◯中野産業振興部長  それでは私のほうから、(2)の大島の道路整備などの環境整備と、大島の発展について回答いたします。  大島島内の観光動線であります県道や市道は、観光による島内の周遊やにぎわいづくりに重要な役割を担っておりますが、議員御指摘のとおり、その県道や市道の状況は決して良好な状態ではないと言えるところがあります。大島を循環する県道では、道路を樹木の枝が覆っている箇所や雑草が繁茂している箇所があり、御嶽山山頂や砲台跡あるいは風車、展望所へ続く市道では、一部舗装面が傷んでいる箇所や、ガードレールの補修が必要と考えられる箇所がある上、道路幅員も狭いことから、観光バスや乗用車が通行する際に注意を要する箇所もございます。このような道路環境を改善するために、関係部署と協議しながら、改善に向けた対策を進めていきたいと考えております。  また、今後の観光的見地からの大島の発展につきましては、既に観光施設やお土産売り場などの改修や整備には着手しておりまして、あわせて来訪者の受け入れやおもてなしなどのソフト事業を充実させ、世界文化遺産登録を契機として、実際に大島に訪れている人も増加しているこの好機を一過性のものとならないよう、島内の関係事業者の方々との連携を今まで以上に強化いたしまして、大島の活性化に取り組んでいきたいと考えております。  以上です。
    ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  はい、ありがとうございました。御丁寧に御答弁ありがとうございました。  (1)の出光佐三翁についてでございますが、まずは世界文化遺産登録まことにおめでとうございました。市長、よかったですね。もう私はですね、市長がポーランドへ行かれるときに、本当に心配されながら、胃が痛む思いで、また孤独感と闘いながら行かれたんじゃないかなと察するところでございます。本当にトップは孤独なものでございます。お察し申し上げます。長年の官民挙げての努力のたまものであったと思います。  こちらは出光家の菩提寺ですね、法然寺でございます。赤間宿通りにございます。このすぐ近くに、石丸と赤間のすぐ近くの小高い丘にあるんですけれども、わかりませんね、これね。出光家の代々のお墓がございます。ここの一画に佐三翁は眠っていらっしゃいます。余談ではございますけれども、この丘の下に私の自宅がございまして、まあ、非常にいいところに住まわせてもらっているなと感じているところでございます。しかし残念ながら、このお墓は昔から地元におらっしゃる方々とか関係者あたりぐらいにしか知られていないんですね。本当に残念でございます。  このお墓は教育大前駅に近うございます。それと熊越池公園ですね、あちらの駐車場にも非常に近いものですから、このお墓に向かう2カ所からの動線上に、案内看板ですね、これを設置できないものかと思っているんですよ。まあ、パンフレットあたりに落とし込めばいいじゃないかという考えもおありとは思うんですけれども、赤間宿通りには出光佐三翁の生家もございます。やはり来訪者にそういった案内看板を見せることによって、この赤間宿通り、またその周辺が、ああ、出光佐三翁の、何といいますかね、においがすると言ったらちょっとあれですが、思い起こさせるこの雰囲気ですね、これが観光客の方々に通じると思うんですよ。私は、やはりこの赤間宿通り、あるいはその周辺が、出光佐三翁のこの雰囲気ですね、こういうので醸し出されていなければいけないと感じるところでございますが、いかがでございますでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  御提案の趣旨は十分理解できます。出光の生家もございますし、実際にこの地で生まれ育って日本を牽引された、大きい功績を残された方ということでございましょうけど、墓ということになると、事前に了解とかも必要になるんじゃないかなということも考えますので、現段階では生家の案内等はやっておりますので、せっかく資料室を開設いたしましたので、スペースから展示内容を今後充実させていただきながら、まずは出光氏のたどった足跡であるとか功績を、広くもっともっと、今以上にPRしていくことに当面は専念したいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  検討はしていただきたいと思っております。  それと先ほどの回答の中で、宗像青年会議所と福岡教育大学の学生さんによる出光佐三翁の絵本ができ上がったということでございますが、8月30日に、赤間宿通りに出光佐三資料展示室というのがございますが、私もその本のお披露目が30日にありましたので、行ってまいりました。その日の夕方のRKBテレビだったですね、早速その内容が放映されましたですね。これですね、これがその絵本でございます。  そして、新聞でも大きく取り上げられましたですね。これは毎日新聞ですが、こちらが青年会議所の花田理事長ですね、ちょっと頭がぼさぼさになっていますけれども、ふだんはこうじゃございません。こちらは教育大学の学生さんでございます。この絵本の絵を担当されました。その方々を指導してくださったのは、これが教育大の松下先生ですね。ちょっと余談ではありますけれども、松下先生には以前、落書き消しの後に絵を描いてもらったんですけれども、そのときに大変お世話になりました。  子どもたちに郷土愛を育ませるための絵本ということなんですが、この制作した青年会議所と出光佐三翁の関係ですね、これは昔、宗像の教育界が混迷していた時代があったということなんですね。そのときに出光佐三翁が若者を東京に呼ばれまして、若者は勇気を持って奮起せよと発せられまして、その後、宗像青年会議所の設立への準備が始まったと聞いております。それから、この教育大学は皆様も御存じだと思うんですが、佐三翁が土地を提供しまして誘致された大学でございます。  それと、この青年会議所は宗像市とも深い関係がございまして、1月に行われる成人式ですね、これの企画運営も宗像青年会議所が担っております。それと、世界文化遺産登録で大変有名になりました市民参加型ミュージカル・三女神記ですね。これを見られた文化庁長官も大変喜ばれたと聞いておりますが、これをつくったのも青年会議所でございます。  この30日のお披露目のときに、終わった後に、赤馬館で花田理事長とですね──花田理事長をちょっと紹介します。本当は非常にハンサムで、こっちのほうが本物でございます。なかなかいい男前でございます──こちらの花田理事長と、制作を担当した総務広報戦略委員会の田中委員長、この3人で話をさせてもらったんですが、やはり若者らしく情熱あふれるといいますか、自分たちの思いを熱く語ってくれました。  青年会議所は公益社団法人でありますので、利益を出すわけにいかないものですから、この絵本を製本にして、大量にこの絵本をつくれないという事情がございます。そこでどうでしょうかね、宗像が生んだ偉人、出光佐三翁の絵本を学校の図書室に置いてもらうわけにいかんのでしょうかと思うんですよね。それと、宗像市は各学校に電子黒板を置いております。子どもたちはこの電子黒板が大好きなんですよね。これを使って道徳教育として郷土愛を育ませる授業にも、私は活用できるんじゃないかなと思っているんですが。  それともう一つ、大島に資料館ができました。そこにこの絵本ですね、こちらの絵本でございますが、これを置いておけばですね、これは来訪者には、この資料館だけではなくて世界文化遺産に関連する施設ですね、まあ赤馬館にも置いてほしいんですが、来訪者のお土産としてはもってこいだと思うんですよ。いかがでございますでしょうか。 ◯花田議長  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  私も手元にちょっと一部コピーをいただいております。大変立派な内容になっているかと思っております。この活用につきましてはですね、具体的な手法につきましては、学校側とも協議が必要になりますが、できるだけ活用する方向で検討していきたいと思っております。  以上でございます。 ◯花田議長  中村世界遺産登録担当部長。 ◯中村世界遺産登録担当部長  最後の交流館への絵本の配置につきましては、当然、内容等をよく考えさせていただきながら検討して、配置等についても内容を検討させていただきたいと思います。  以上でございます。 ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  ありがとうございました。私は、お土産の切り札になるんじゃないかなというぐらいですね、一押しの商品、商品と言っちゃいかんですね、絵本だと思っております。  それと、大島でございます。大島の人口は合併時、平成17年度でございますが、841人でございました。ことしの7月末で673人ということでございますので、約2割強の人口の減少でございます。これは全国でも島の人口が急速に減少ぎみでありますので、この島の厳しさというのを私は市民の皆様に共有していただきたい、そのように思っているところでございます。  そんな中、中津宮、もう御存じのとおり、沖津宮遙拝所が世界文化遺産登録となりまして、大島に観光による島の活性化のチャンスが訪れました。このチャンスの前髪をしっかりとつかまなければならない、このように思っております。ところが道路事情がですね、先ほど申されたとおり、非常に悪いんじゃないかなと思っております。まあ、道路事情だけではございませんが、検討する余地があるんじゃないかなと思いますので、今から映像を使って説明したいと思います。  これは市道ですね。ここに白線がありますから歩道があるはずなんですけれども、こういう状態でございます。  これは牧場とか砲台跡に通じる道なんですけれども、危険ということでカラーコーンが置いてありますね。  同じところです、先ほどの写真のカラーコーンですね。ここから来ているのは、これは観光タクシーなんですよ。観光タクシーが観光道路を今通っているところなんですね。これが現実でございます。  こちらは案内看板なんですけれども、これは以前はここの木の枝がかなり覆いかぶさっていまして、ほとんど見えない状態だったんですが、枝を払っていただいて、このように復活しております。これは花丸でございます。  それから、これは灯台のほうですね。灯台のほうに向かう道なんですが、このとおり石ころごろごろでございます。地元の人によりますと、イノシシのしわざだと言っていらっしゃったですね。  それと、これが県道ですね。ここは歩道なんですよ。以前は刈ってくださったんですけれども、ことしになってから一回も刈っていただけないと、島の人は言っていらっしゃったですね。  これは先ほども言われましたけれども、木の枝とか竹の枝が覆いかぶさっていまして、車の屋根をこすっております。  それと、牧場に上がる道ですね、あそこの最後のところにカーブがあるんですけれども、ちょっと写真を撮り損ねたんですが、あそこもですね、少し大きなマイクロバスだと思うんですけれども、タイヤをすった跡がいっぱいありましたですね。そういったことでございます。  これもそうですね。ここに枯れたのが置いてありますけれども、これは地元のボランティアの方々が刈ってくださったんですけれども、またこういう状態ですね。  これは灯台ですね。灯台のところの横にあるところなんですが、ここは草とか低い木とかがいっぱい生い茂っていて、ごみが散乱していたところなんですけれども、佐藤守さんという地元の方がきれいに刈って、ごみもきれいに取り除いてくださっておられます。ところがごみがありますね。ごみがあるんですけど、これは私、クリーンアップむなかたというところに属していまして、1週間に一遍、こうしてごみを拾っているんですけれども、常時捨てられた場所というのは、ごみが捨てられ、草が生え、ごみが捨てられ、草が生えでサンドイッチ状態になっているものですから、きれいにごみを取っても、数カ月しますと雨が降り、風が吹きますと、また昔のごみが浮き出てきます。その状態じゃないかなと思うんですよ。拾ってくださったときはきれいな状態だったと思います。  そうしますと眺望が開けます。こんなにきれいですよ。大島は本当にきれいなところが多うございますもんね。  こちらは中津宮ですね。この横が県道でございます。これがすぐ横なんです。こんな状態ですね。私は県道とか市道とかじゃなくて、大島を観光地としてどうやるんだということ一点で考えていただければなと思っております。  これは砲台跡の牧場のところから下る、風車のあるところですね。私は牧場から下る、この風車に行くところは、非常に眺めが好きでですね、非常に気持ちがいいんですが、私が行ったときは数人もの方が自転車で楽しんでいらっしゃったですね。この風車から見える眺望ですね、非常にきれいです。この日は天気もよかったんですが、一艘の船が波を残して行っています。風情がありますね。  それとこれはですね、その日は非常に天気がよくて、沖ノ島がどこからでもよく見えたんですが、これが沖ノ島でございます。見えませんね。私には見えます。これですね。これは少し見えますね。小呂島です。地元の方が言われるには、この小呂島を見て沖ノ島を見たと言われるらしいんですよ。まあ、そのまま帰っていただければ、非常に機嫌よく帰られると思うんですけど、そういったわけにはいかないと思うんですよね。  それでちょっと調べましたところ、風車のところから沖ノ島までが27シーマイル、約50キロでございます。小呂島まで19シーマイル、約35キロ。距離にして15キロぐらいの差があるんですね。ですから小呂島が見えても、これは福岡市に属しているらしいんですが、沖ノ島は見えない日があるんですよ。こういったことがありますので、できましたら、こちらの方角が沖ノ島ですよとか、こちらの方角が小呂島、あるいは壱岐も見えますので、そういった看板をですね、この風車のところに限らないとは思うんですけれども、そういったところを看板を立ててほしいなと思うのが一点とですね。  もう一つ、もうまとめて言いますけれども、先ほど示しましたですよね、いろんな例を示しましたけれども、これからこの大島をどのように観光地として育てていくのかということを、島の方々とですね、役員の方々ではなくて、先ほど紹介しました佐藤守さんなんか、本当にボランティアでごみを拾ったり、いろいろしてくださっているんですよ。これを私は大島の宝だと思っています。佐藤守さんじゃなくて大島守さんに改名してほしいなと思うぐらいの、非常にボランティア熱心な方でございますので、そういった方々も交えて議論していただきたい、これが一点ですね。  それともう一つ、私は大島に渡ったときには、できるだけお昼御飯を食べるようにしているんですけれども、やはり来訪者としましては、大島ですので、島ですから、やはり新鮮な魚とか、そういった食事を楽しまれると思うんですよ。その場合の昼食のメニューとか、味も含めてですね、そのような対策等はとっておられるのか。  以上3点をお尋ねいたしたいと思います。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  まず1点目の、風車展望所のほうに沖ノ島を案内できるような看板の設置ということでございますけど、これは今、商工観光課のほうで視点場の整備というのに取り組んでおりまして、さつき松原、城山、湯川山などには、ここから沖ノ島が見えるという沖ノ島の写真とあわせて、沖ノ島の説明の案内板を設けております。大島にありましては、まず沖津宮の遙拝所というのがありまして、そこに行っていただきたいという気持ちもありますけど、この展望所についても検討させていただきます。  それと2点目の環境整備については、これまで国内推薦決定後、いろんな改修事業には取り組んできましたけど、今の写真を見ていますと、まだまだ点検できていない箇所、不十分な箇所が多々あるようでございます。今後いろんな機会を通じて、できるだけ全体的な説明であるとか、事業者の方々の打ち合わせの機会に意見や要望を聞くようにしておりますけど、再度、ちょっと地元の方々といろんな相談、要望、意見交換の場、どういった形で設けたらいいのかというのを相談したいと思います。  それと三つ目が、大島の昼食の関係でございますけど、9月7日に大島のお土産売り場が、何とか100品程度でありますけどオープンできる状況になりました。買うについては、最低限のことが間に合ったのかなという状況ですけど、食べるにつきましては、大島の方々の民宿で提供できる昼食メニューというのを、旅行代理店の営業の際に使っていただくよう案内したり、あるいは大島・神湊ターミナルでも同様な案内を行ったりはしておりますけど、なかなか事前の予約制の民宿が多かったり、団体客のほうには対応できるんですけど、個人客には飛び込みで対応できないようなところもありますので、そういったところを民宿の方々と話し合いに今ちょうど着手したばかりでございますので、昼食の提供のあり方と今後のメニューあたりについても、提案できるものがあったらそういったものを活用して提案させていただこうかなと思っております。  以上です。 ◯花田議長  伊達議員。 ◯12番(伊達議員)  はい、ありがとうございました。大島は私も回ってみますと、非常に厳しい状況にあると思いますので、今回は大変チャンスがめぐってきたということだと思います。ぜひ後押しのほうをよろしくお願いいたしたいと思います。  熱中症で大分時間をとられましたものですから早口になりましたら、時間が余ってしまいました。はい、これにて私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで伊達議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は15時15分とします。                      休憩 15時01分                      再開 15時15分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、4番、笠井議員の1項目めの質問を許します。笠井議員、どうぞ。 ◯4番(笠井議員)  皆さん、こんにちは。ふくおか市民政治ネットワークの笠井香奈枝です。本日最後の質問者となりました。よろしくお願いします。  今回は、竹林の浸食を防ぎ里山の再生をと、子連れでも利用しやすい施設をという2項目について質問します。  まず1項目めの、竹林の浸食を防ぎ里山の再生をというテーマで質問します。  来月、宗像市で開催される全国豊かな海づくり大会は、豊かな海のために豊かな森と川が重要であることが認識され、海のない県でも大会が開催されるようになっています。  特に森林は、水源の涵養、空気の清浄化、温暖化の防止、土砂崩落の防止など私たちの生活に欠かせない重要な機能を持っています。そうしたことから、美しい自然環境を守り、未来へ緑を引き継ぐために、身近な森林に手を入れ、守り育てる活動が必要です。しかし、全国的に森林の荒廃が問題になっており、宗像市でも森林を見たとき、竹に浸食され、荒れた里山が目につきます。最近の大雨による山崩れの一因とも指摘されていて、災害防止の観点からも竹の拡大を食いとめる必要があると考え、質問します。  (1)福岡県が平成20年に森林環境税を導入し、宗像市でも荒廃森林再生事業や放置竹林対策事業を行ってきました。  1)これまでに、放置竹林の拡大防止のためにどんな事業を行ってきましたか。  2)竹林による里山の浸食・拡大の現状と課題を、市としてどう考えていますか。  (2)第2次宗像市総合計画の「自然環境の保全と再生」の中で、荒竹林の拡大防止と活用のための調査研究を拡充するとしていますが、具体的に何をしていますか。  また、これまで幾つかの市民団体が竹林の伐採・整備に取り組み、タケノコとりができるようになった場所もありますが、多大な労力を必要とし、課題も多いようです。市として竹の伐採促進のため支援の拡充を検討していますか。  (3)森林や竹林の整備・再生の問題は、長期的な課題であり、幅広く多くの市民に関心を持ってもらうことが必要です。市として今後考えている取り組みはありますか。  (4)今年度、第2次宗像市環境基本計画を策定するために審議中ですが、パブリックコメントを募集する際には、ぜひ市民説明会を実施してほしいと考えていますが、どうですか。  以上で、1項目めの1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ◯花田議長  笠井議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  谷井市長。 ◯谷井市長  それでは私のほうからは、竹林の浸食のうち(1)(2)(3)につきまして答弁をさせていただきます。  まず、森林環境税の荒廃森林再生事業の対象となる杉・ヒノキなどの森林は952ヘクタールで、市の森林面積4,410ヘクタールの約2割に当たります。平成28年度までに658ヘクタールについて間伐や除伐ですね、侵入林の除去などを行っておりますけれども、放置竹林は荒廃森林再生事業の対象外となっております。  放置竹林の拡大防止のための事業としては、市の放置竹林対策モデル事業として、平成23年度から3年間、大穂、上八、吉留、池田で2.45ヘクタールの竹林を伐採し、植栽を行ってまいりました。  2)の竹林の現状ですが、近年、竹林は拡大傾向にあり、森林面積約4,410ヘクタールの約1割に当たります451ヘクタールが竹林で、うち約180ヘクタールが放置竹林という状況にあります。竹林の課題ですが、竹林が拡大していきますと、森林内に差し込む光が遮られることによって、樹木や生物への影響、水源涵養機能の低下などが懸念され、議員御指摘のとおり災害への影響も指摘されております。  次に、(2)の荒竹林の拡大防止と活用のための調査研究についてでございますが、昨年度、県が設置した放置竹林対策会議に参画し、県を初め各地区の農林事務所、農林業総合試験場、10市町で、被害状況や取り組み事例などに関する情報交換、竹の利活用などの協議、研究をしているところでありますが、まだ具体的な事業の実施までには至っていないというのが現状でございます。
     竹の伐採促進のための支援につきましては、これまで里山の保全や再生を目指して活動する里山の会を初めとした団体への支援や活動費の補助、破砕機の貸し出し事業などを行ってまいりました。  次に、(3)の森林や竹林の整備や再生についてですが、自然環境や景観の保全という観点からも、市民に関心を持ってもらうことは重要であると考えております。今後は地権者初め、NPOや森林ボランティア、竹林活用事業者も含めまして、何らかの竹林対策を検討していく必要があると考えております。  しかしながら、森林や竹林の整備・再生には、地権者の森林保全に対する理解や、その取り組みには多額の経費や労力も必要となります。引き続き、この竹林対策会議などの情報交換や意見交換などを通して、拡大防止や再生に向けた対策を検討していきたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  それでは私のほうから、(4)について答弁をさせていただきます。  第2次宗像市環境基本計画につきましては、平成26年度から策定作業に入っておりまして、今年度中に策定を完了する予定でございます。策定に当たりましては、環境保全審議会におきまして御討議をいただいておりますが、その委員の中には、公募で選出をされた市民委員も参画をいただいておるところでございます。また、平成28年度には市民・事業者によるワークショップを開催をしております。  議員御存じのとおり、宗像市市民参画、協働及びコミュニティ活動の推進に関する条例では、第8条で市民参画の方法として、一つ、附属機関等の設置、二つ目、市民意見提出手続、三つ目、市民説明会、四つ目、市民ワークショップと4点ございまして、そのうちの一つ以上を実施することと定めております。この第2次環境基本計画の策定に当たりましては、このうち附属機関等の設置、市民意見提出手続、市民ワークショップの三つを実施することとしておりまして、議員御要望の市民説明会の開催までは計画をしておりません。  なお、市民の皆様へ環境基本計画について考えていただくことを目的に、フォーラムを3回開催することとしておりまして、1回目は平成27年度にごみをテーマとして行い、2回目は28年度に自然環境をテーマとして開催をしております。また本年度はテーマを地球温暖化として11月に開催する予定で、この中でも市民の意見を聞く場を設けてきております。また私どもとしましては、この際に、11月に開催するこのフォーラムの際にパブリックコメントを行うことを周知をして、より多くの意見をいただけるようにしていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ありがとうございました。  まず、先ほどの回答によると、県の環境税を使って10年間で杉やヒノキの森林についてかなり整備されたようですが、やはり放置竹林の整備は市民団体が熱心に取り組むだけで、市全体としては余り進んでいないように感じ、あちこちで竹やぶが目立ちます。竹は成長が早く、高く伸びるので、既存の樹木を枯らし、竹林というよりも里山が竹やぶへと変わっていきます。このまま放っておくと、10年後、20年後がとても心配です。  こちらを見てください。これは8月23日の西日本新聞の記事です。この記事では、新立山にある釣川の源流の場所で、水と緑の会の会長の福島さんが重要な指摘をされています。手入れが行き届いていない細い杉の林に、葉の少ない竹が雑然と入り込んでいる状態のため、山の保水力を高める腐葉土層が薄くなって、その下の赤土層が出ているそうです。赤土は水が浸透しにくく、このままでは地下の水源がなくなってしまうかもしれないと心配されています。荒れた竹林の対策は本当に課題が多く、簡単ではないと思いますが、自然環境の保全、生物多様性を維持する観点からも、積極的に取り組むことが必要ではないでしょうか。  そこで近隣の自治体の竹林への取り組みを見てみると、糸島市の取り組みが進んでいると思います。こちらは糸島市の広報紙で平成27年の3月1日号です。これは5ページにわたって竹林のことが取り上げられています。糸島の豊かな自然環境を守るため竹林の整備を進め、循環型社会の構築へと、自治体が考えていることと同じ意識を市民にも持ってもらうために、こういった広報がなされています。宗像市でも、やはり放置竹林の問題を市民に対して積極的に知らせていく必要があると思いますが、いかがですか。 ◯花田議長  中野産業振興部長。 ◯中野産業振興部長  もう議員御指摘のとおりだろうと思います。今回の一般質問を受けて確認いたしましたが、うちのほうも過去に里山の保全の重要性、景観上からも防災上からも環境上からも重要なことあたりを含めて広報したということで報告は受けておりますけど、糸島みたいに5ページにわたってという内容ではなかったかと思います。里山の重要性をいろんな面から市民の方に知らせていくというのは、もう議員御指摘のとおり必要で、重要なことだろうとは認識しております。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ぜひ、こういった広報活動をお願いしたいと思います。そのときには、やはり市民が関心を持つように内容を工夫して、むなかたタウンプレスに載せてください。そして載せるときは、ぜひ一面に載せることをお願いします。やはり皆さん、手にはとってみても、なかなか中までめくって見るという方はちょっと少ないように思います。特に議会だよりが入っている月なども、知り合いに聞いても、入っていたのみたいな感じで言われるので、やはり手にとったとき、まず目につくところに重要なこと、例えば今回であればこの竹林のことを載せていただければ、市民も、ああ、何かこれは大事なことなんだなということで認識ができるので、ぜひ一面にお願いします。  次に、支援のところで、市民が竹の伐採を行うときには破砕機を貸し出ししているということですが、2台あったのが現在1台壊れ、1台しか使えない状態だと聞きます。しかも、これも老朽化しているそうで、特に孟宗竹は長くて重たいので、1本50キロにもなるものもあるそうです。そういった竹を運ぶのは大変難しいので、伐採したものがそのまま放置されてしまうことにつながるので、チップ化すると扱いやすくなります。破砕機で細かくしてまくことで、それが腐葉土にもなります。今使っている機械が壊れる前に新しい機械を購入していただきたいと思いますが、その予定はありますか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  確かに今、破砕機で1台で運用をやっておりますけど、今のところは貸し出しの調整をうまくできておりまして、市民の方々への貸し出しに支障が出ているということはないということで伺っております。ただ、機器が老朽化して故障した場合は、当然1台ですので、貸し出しもできないということになりますので、その辺は今後、ちょっと企画財政のほうとも打ち合わせさせていただきたいと思います。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  古くなってきているというのを聞いているので、壊れてしまったらやはり買いかえるまでに間があいてしまうので、壊れる前に準備しておくというのも一つの手だと思いますので、ぜひ優先的に破砕機の購入を考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、伐採した竹の利用ですが、近年、竹パウダーの利用が全国的に広がっています。例えばそのパウダーを土にまぜ込むと、保湿性と透水性、通気性がよくなります。消臭効果も高いので、生ごみの消臭にも使え、コンポストにも利用できます。また、ペットの排せつ物の脱臭にもなるそうです。  こちらを見てください。これは先ほどの広報紙の中にあった記事ですが、これは平成26年から始まった糸島市の取り組みです。竹林の整備を進めるために、市民が伐採した竹を企業が買い取り、その際、市が商品券を上乗せし、払っています。そして、そこでパウダー化された竹を資源として大量に利用する活動がされていて、それがのり面緑化資材と呼ばれる、とってもエコダーという商品にこの竹が使われています。のり面の土をとめるのにはすごく大変なそうで、でも、このパウダーをまぜたものを吹きつけることによって自然に緑化して、のり面の土をとめることができます。これは化学肥料も何も使わずにこういった状態になるのは、とても環境に優しいということが言われています。  このように単に対策ではなく、竹を資源として考え、市と企業、市民団体が協働で循環させるシステムをつくっていることは、とても評価できると思います。竹を伐採した後の利用方法も重要なので、竹チップや竹パウダーなど、宗像市でも利用できる効果的な方法を調査し、検討していただきたいのですが、いかがですか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  大変貴重な情報の御案内ありがとうございます。  以前、宗像市のほうでも竹パウダーの利活用ができないかという実証実験をやったことがございます。そのときはJAも北筑前普及指導センターも入っていただいて、内容のほうが、水稲の苗箱の床土材として活用できないかという実験をやっております。そのときの実験結果というのは、普通の土に比べ軽く、かなりの作業負担の軽減につながるということで、メリットもありましたけど、稲の苗の生育が悪かったり、葉の色が悪かったりという結果になっております。ただ、今御提案いただいた活用の方法ですね、民間企業、ビジネスも含めた活用の方法というのは、常に探っていきたいなと思っています。  糸島のことを紹介していただきましたけど、例えば北九州市、それとあと八女市も竹林が多く、竹林対策に積極的に取り組んでいる自治体でございますけど、問題は、竹を切り出して搬入する労力と経費ですね、ここが一番の課題と思っておりますので、その辺の課題が解決できれば、ビジネスベースとしても民間企業につなぎやすい状況が出てくるんじゃないかなと思っております。八女と北九州では竹の買い取り時に助成をやっているところもありますので、今御提案いただいた内容、あるいはうちで先進事例とか研究している内容を含めまして、県の対策会議などの情報交換を引き続きやりながら、今後の対策というのは常に模索していきたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ぜひ前向きにお願いします。  次に、竹林の伐採・整備に取り組む市民団体の支援についてです。  ここで、市民団体の宗像里山の会の活動を紹介します。宗像市民の生活水である釣川の流れが劣化した原因は、源流地帯の竹による里山の荒廃であると考え、竹を除去し、広葉・落葉樹の林に植生転換することを目指した活動を10年前に立ち上げられました。月に4回の例会として竹の伐採が行われて、この会の年間の竹林伐採は平均1ヘクタールと言われています。  これまでの活動の一つに、この写真は、城山登山口のすぐ下にある福岡教育大学の土地の一部が竹やぶになっていた場所です。平成21年に撮影されたものです。ここを整備し、そして広葉樹を植林して、それから5年後にはこのようにその植樹したものが成長しているのがわかります。周りの道も整備したことで、森林浴によい散策道路と今はなっています。  それともう一つ、竹やぶとなっていた山を整備し、おいしいタケノコがとれる竹林に変えられた場所がここです。これはユリックスのところにあります。この整備には5年かかっています。そして5年たつと、このような美しい竹林になります。先ほどはすごい密集していたものが、伐採していくとこうやってきれいな、本当に明るい竹林になっていきます。ここは3年前から市民に呼びかけ、タケノコ掘り体験を開催しています。参加した方にとても喜ばれているそうです。  ぜひ市長を初め、担当部長や課長、こういった竹林を整備している現地を見に行ってください。私も見に行って、本当に整備されているところといないところとの違いがはっきりわかりました。そして、いろいろなその整備をされている方から話を聞くことで、いろんな気づきがありました。お金のかからない視察ですので、ぜひ行かれてください。きっと得るものがたくさんあります。  この宗像里山の会が活動されている中で課題と思われていることは、竹やぶになっていて整備の必要がある状況のところが市内には幾らでもあるのに、所有者が個人であることから手がつけられないということだそうです。会員が知り合いなどに声をかけ、その土地の伐採をしているのが現状だそうです。  そこで提案があります。宗像市にはほかにも、里山を守ることを目的の一つとして活動している市民団体が幾つかあります。例えば河東地区の山田の白山城址を守る会は10年以上、登山道の整備や竹林の伐採などの活動をしていますが、ことし森林再生の会を立ち上げています。吉武地区の新立山を守る会、赤間地区の城山を守る会もあります。それぞれ独自に活動していますが、市から呼びかけて、竹林対策連絡会あるいは里山再生協議会というものをつくり、協働で実行可能な対策に取り組んではどうでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  確かに、この竹林対策を抜本的に解消していくには、行政ももちろんそうでありますし、市民活動に期待するところも大きいところが当然あります。それとあと民間企業の竹事業も含めて、三者をうまくつないでいくのが極めて重要なことだろうとは思っております。  御提案がありました、そういった各団体の連絡協議会まで一足飛びに行くのかどうかわかりませんけど、そういった里山の保全とかいうことをテーマに、まずは集まっていただいて、フリーな意見交換とか情報交換とかができないかということは、ちょっと提案してみたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ぜひよろしくお願いします。  例えば、日の里九丁目運動公園南西側には放置竹林があります。雨量次第では、道路、民家、最悪の場合、JR線に土砂が流入するおそれがあります。このように公共施設の周辺で問題がある竹林の整備を、先ほど提案しました、そういう協議会、団体の竹林対策連絡会とか、そういったものに委託することはできないでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  そうですね、小規模なところであればある程度対応していただけることもあろうかと思いますけど、基本的には団体の意向とか活動内容とかも優先順位がございましょうから、この場では何とも言えませんけど、基本的な考え方といたしましては、そういった市民活動は大きな頼りにもなりますし、期待をしているということであります。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ぜひ検討をお願いします。  また、竹は地下茎──根っこですね──が浅いところにしか張らないので、こういった斜面の場合、大雨が降ると崩落の危険性が高くなります。近年、大雨など異常気象が起きやすいことを考えると、防災の観点からも、民有林の所有者に対しても竹の害、危険性を知らせることなど、積極的に働きかけていく必要があると考えますが、いかがですか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  いろいろ御提案いただいていますけど、今こういった形で所有者の理解を求めていくというような、ちょっと具体策はこの場では思い当たりませんけど、先ほどの里山の保全の重要性、里山が持つ多面的な機能の中で、一緒に周知をお願いしていくものか、いずれにしても、先ほど里山の保全の会がお困りの、所有者の理解、所有者の竹林に対する協力が不足しているというような課題も言われていましたし、何らかの形でそういった働きかけは機会あるごとに考えていきたいとは思います。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ぜひよろしくお願いします。  では次に、環境基本計画フォーラムを11月にされるということが先ほどありましたが、パブリックコメントの際の市民説明会はしないということでした。今回、その11月のフォーラムは、会場はどこであるんですか。あと、参加予定人数というのはどのくらいを考えていらっしゃいますか。教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  3回目のフォーラムにつきましては宗像ユリックスのほうで、ユリックスの会議室を活用させていただくようにしております。それから人数につきましては、これは先着という形になりますけど、140人を募集をさせていただくという形になっております。  以上です。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  140人募集ということですが、今まで1回目、2回目を開催したときというのは、何人ほど来られたんですか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  1回目が140人、やはり募集をかけております。それから、2回目が100人という形で募集をかけたところでございます。  以上です。
    ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  その募集人数ではなく、1回目、2回目、既に開催されていますよね。なので、実際に参加された人数が出ているのではないでしょうか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  申しわけありません、実際の人数はちょっと把握はしておりませんが、アンケート等を回収させていただいておりまして、これは全員が出されていないので、今の募集定員からしたある程度の人数は入られていると想定をしております。  以上です。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  確かに、こうやってフォーラムの開催はよいことだと思いますが、温暖化は環境基本計画の4分の1に当たるものでしかないです。計画全体の説明をすることにはならないと思います。なので、3回通して参加しても、環境基本計画全体のことを知ることにはつながらないと思います。ましてや1回目、2回目を逃した人というのは、本当に4分の1の内容しか知ることもできないので、ぜひパブリックコメントをするときは、きちんと市民に内容を知らせる必要が出てくると思います。また、この計画は幅広い内容で、市民が関心を持ち、生活を見直すことが求められていきます。低炭素社会など難しい用語もあると予想されるので、やはり説明会をしていただきたいと考えますが、いかがですか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  今回の環境基本計画の柱の体系自体が、五つ体系がございます。その中で、先ほど私のほうからお話をさせていただきました、ごみの関係だとか、そういった全体の部分で、ある程度フォーラムのほうで御意見をいただいたと。ただ、これは先ほどの説明の中で、このフォーラム自体は私どもとしては追加でさせていただいた部分でございまして、もともとはこの審議会の中で委員さんのほうからいろいろ、公募の委員さんも含めて意見をいただいている。  それからワークショップですね、こちらについても、このワークショップは先ほど議員がおっしゃったような分野だけではございませんので、全体でのワークショップも開催をさせていただいておると。で、今回11月にパブリックコメントを行うということで、さらに市民フォーラムを行っておりまして、私どものほうとしては、ある程度の市民の意見は聴取できるんじゃないかなと思っております。  もう一つ、先ほどちょっとお話をさせていただきましたが、最後のその11月のフォーラムの中でも、今後パブリックコメントを行い、さらに御意見をいただきたいと思っておりますし、パブリックコメントを今度開催する上でも、より多くの市民にこの開催を周知できるように努めていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  宗像市は人口比で職員の人数が少ないことを行財政改革の成果としています。しかし、職員が1人当たりの仕事量が多いことから、効率を重視してできるだけ省略しようという意識になっていないでしょうか。市民協働のまちづくりを進めるのであれば、パブリックコメント本来の目的、幅広く市民の意見を聞き施策に反映させるために、やはり要望があれば市民説明会を開くべきだと思います。特にそうやってフォーラムのときに、これからパブリックコメントをとりますと言ったときに、やっぱりわからないところがあれば聞きたいという市民も出てくると思います。そういう要望に対してはどうお答えされるのですか。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  いろいろな市民の方が、身近なテーマでの御質問というのは当然あろうかと思います。私ども環境課のほうは、まさにそういった身近な部分で、今既に窓口でいろんな御意見もいただいておりますし、まあ、苦情も多くいただいております。こういったものも含めて、やはりトータル的にこの計画づくりをやると。計画はもう議員も御存じのように、細かいことを入れるような話じゃありませんので、やはり全体の中で計画をつくると、そういったところの御意見を、先ほど私が申しましたような形で聴取していきたい。  もちろん細かい、例えば一つの事業を行うだとか施策をするとかいうことであれば、当然そういった関係の方の意見は今でも聞いておりますし、そこでその地域だとか幾つかで、市民に大きな影響があるようなものは、当然、説明会はしなくちゃいけないと思っておりますが、この環境基本計画については市域全体の大きな計画という形になりますので、先ほど行うような意見の提出の手続をとらせていただきたいと思っておりますので、この市民説明会は行う計画はないと考えております。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  私としては、ぜひ市民説明会を開いていただきたいんですが、無理ということなので、次に行きます。  世界遺産を見に市外から来られた方に、宗像市は緑が多いという印象を与えると思います。そのときによく見ると、荒れた竹林が目立つなと思われるか、竹林がきれいでよく整備されていると思われるかで、市の印象が変わるのではないでしょうか。  特に、ことしは第2次環境基本計画が策定されます。その中に、自然資源の持続可能な利用のために、COP10・生物多様性条約第10回締約国会議を契機として提唱された、SATOYAMAイニシアティブの考えが入っています。  市長は施政方針で、全国豊かな海づくり大会に関連して、海や川の問題は山や田畑の問題と総合的に考え、行政としての役割をしっかり議論していくと言われました。市として、将来の市民へ豊かな里山が残せるようにしっかりとした方針を持つこと、そして荒れた竹林の問題に長年取り組んできた市民の知識や技術、そして知恵も生かして積極的に取り組むことを強く要望して、1項目めの質問を終わります。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯4番(笠井議員)  それでは、2項目めの質問に入ります。子連れでも利用しやすい施設をというテーマで質問します。  子育て中の方から、家族で大島に行ったとき、大島交流館で子どものおむつをかえたかったが、多目的トイレにもかえる場所がなかった。子育てに優しいまちとは言えないのではないのという意見がありました。そこで実際に行ってみると、確かに多目的トイレにはおむつをかえるベッドもなく、また授乳室もありませんでした。  市内の主な公共施設を回ってみると、ほとんどの施設には多目的トイレにおむつかえベッドとベビーキープがあり、授乳室も設置されていて、入り口に赤ちゃんの駅の表示がありました。  そこで以下のことを質問します。  (1)大島交流館はことし7月に開館した施設ですが、乳幼児連れでは利用しにくいとの声をどう考えますか。今後、改善する予定はありますか。  (2)現在、市の施設を整備するときに、障がい者や高齢者などに配慮したバリアフリー化とともに、乳幼児連れの親子への子育て支援の視点は入っているのですか。  以上で、2項目めの1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ◯花田議長  笠井議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  中村世界遺産登録担当部長。 ◯中村世界遺産登録担当部長  それでは、まず私のほうから(1)についてお答えをいたします。  まずは開館当初、御指摘の設備が備えられておらず、乳幼児連れの皆様に御不便をおかけしていることにつきまして、この場をおかりしましておわび申し上げます。  おむつがえベッド、ベビーキーパーにつきましては、工事中からいつでも設置ができるように、既に安全上必要となる補強材を入れておりますので、設置のめどがつき次第、できる限り早急に設置したいと考えております。  授乳コーナーにつきましては、現在、1階エレベーター奥横のスペースをカーテンで仕切り、御利用いただけるようにしておりますが、今後、利用者の皆様の御意見などに耳を傾けながら改善してまいりたいと考えております。  また、当施設は大島在住の女性の皆様にスタッフとして従事いただいておりますので、乳幼児連れの方もお気軽にスタッフのほうへお声かけいただければと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  塔野子どもグローバル人材育成担当部長。 ◯塔野子どもグローバル人材育成担当部長  私からは、(2)につきまして御答弁させていただきます。市の施設整備に乳幼児連れの親子への子育て支援の視点は入っているかという御質問でございます。  市の公共施設の施設整備に当たっては、福岡県福祉のまちづくり条例第4条の規定に基づきまして、高齢者、障がい者などに配慮したバリアフリー化とともに、妊産婦、乳幼児連れの方が快適に使用することができるように配慮しているところでございます。  宗像市子ども・子育て支援事業計画におきましても、基本方針の子どもに優しいまちづくりの中で、事業として赤ちゃんの駅を位置づけており、乳幼児を育児中の保護者が安心して外出できるよう、子育て環境の充実を目指して事業の推進を図っているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  ありがとうございます。  実は、これと同じことが以前にも起こっています。観光施設である赤馬館が開館したときに、やはりベビーキープやおむつがえのベッドがなかった。さらには、今でも授乳室がないということが起こっています。なぜ同じことが繰り返されるのでしょうか。  市長にお尋ねします。子育て世代に選ばれるまちを標榜している本市ですが、観光に来た子育て世代ががっかりしてしまうような状況についてどう感じていますか。今後どのように取り組みたいと考えていますか。 ◯花田議長  谷井市長。 ◯谷井市長  今お話を聞いておりましても、やはり子育て、特に乳幼児ですね、そういったものに対する配慮、そういった考え方が十分浸透していないということですね。ですから赤馬館の例で、要するに担当が違う、部署が違うということになると、情報が共有されていないということが問題なんですね。ですから、新しい施設をつくる、あるいは改修するときには、そういった情報を全部共有できるような指導部署はあるんですけれども、そこが結果的には十分機能していない。我々行政のほうも、その部署の中にそういった考え方をきちっと指導していくといいますか、示唆していくといいますかね、それが大事だと思っております。残念ながら、大きなところは見ているけど、小さい実際的なところについて配慮が足りないということだろうと思っております。今後はそういうことを含めて、市の行政の中に徹底をさせていきたいと思っております。 ◯花田議長  笠井議員。 ◯4番(笠井議員)  情報が共有されていないとか、担当部署が違うからということを言われましたが、やはり市の職員皆さんに、ここをどういう人が利用するのか、そういった思いやりの心がきちんとあれば、そういった配慮ができると思います。  もしそういった配慮をすることがちょっと難しいのであれば、もう市として標準仕様というのを決めてしまうのはどうでしょうか。例えばトイレであれば、多目的トイレは車椅子を利用している人ができるようなトイレ、さらにはベビーベッドとベビーキープを必ずつけたものを使う、そしてそれにもっと何か特徴というか、使う人のことを、ここを利用する人のことを考えて、もっと何かをそれにつけるとか、あるいはその標準仕様に授乳室も加えておくとか、そうすれば、どこの部署が担当であっても、その仕様書を見れば、ああ、必ずこれは要るんだということがわかると思います。  私は本当に今回のことで、コミュニティ・センターなど市内の公共施設を見て回りました。しかし、ほとんどの施設にはこの多目的トイレに、おむつかえベッドとベビーキープが設置してありました。中には、多目的トイレにこの二つがある上に、女性用・男性用両方のトイレにベビーキープが設置してあるところもありました。最近はお父さんが抱っこをしてお出かけされているところもよく見かけます。やはりそういったところから、すごくそういう配慮が行き届いているということに感心しました。私たちがふだん使っている施設では、そのぐらい子育てに対する気遣いがあっているのに、なぜこうして市外からのたくさん観光客が来そうなところに行き届いていないのかが、本当にがっかりしました。  先ほど、設置のめどがついたらいつでもつけますと言われましたが、やはり一度につけたほうがお金はかからないと思います。また、さらに予算をとって設置するとなると、設置するための人件費からまた出てしまうので、税金の無駄遣いになりかねないので、やはり必要なものは最初に忘れないようにつけるというのが鉄則ではないでしょうか。ぜひ、この大島交流館の改善を急いで行ってください。よろしくお願いします。今後、公共施設が新設や整備されるときは、バリアフリー化とともに子育て支援の視点を忘れないで入れていただきたいと思います。  以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで笠井議員の質問を終了します。  お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長  異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。  次の本会議は、あす9月6日に行います。  お疲れさまでした。                      延会 16時04分 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....