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  1. 鹿児島市議会 2017-10-01
    09月20日-05号


    取得元: 鹿児島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    平成29年第3回定例会(9・10月)   議事日程 第五号     平成二十九年九月二十日(水曜)午前十時 開議第 一 第二〇号議案ないし第四二号議案────────────────────────────────────────   本日の会議に付した事件議事日程のとおり────────────────────────────────────────   (出席議員 四十九人)  一  番   中  元  かつあき  議員  二  番   霜  出  佳  寿  議員  三  番   平  山  タカヒサ  議員  四  番   園  山  え  り  議員  五  番   佐  藤  高  広  議員  六  番   瀬 戸 山  つ よ し  議員  七  番   杉  尾  ひ ろ き  議員  八  番   徳  利  こ う じ  議員  九  番   薗  田  裕  之  議員  十  番   し ら が  郁  代  議員  十一 番   松  尾  ま こ と  議員  十二 番   中  原  ち か ら  議員  十三 番   米  山  たいすけ  議員  十四 番   たてやま  清  隆  議員  十五 番   わ き た  高  徳  議員  十六 番   奥  山 よしじろう  議員  十七 番   柿  元  一  雄  議員  十八 番   志  摩  れ い 子  議員  十九 番   堀     純  則  議員  二十 番   井  上     剛  議員  二十一番   上  田  ゆういち  議員  二十二番   長  浜  昌  三  議員  二十三番   大  森     忍  議員  二十四番   伊 地 知  紘  徳  議員  二十五番   大  園  た つ や  議員  二十六番   の ぐ ち  英 一 郎  議員  二十七番   川  越  桂  路  議員  二十八番   山  口  た け し  議員  二十九番   仮  屋  秀  一  議員  三十 番   中  島  蔵  人  議員  三十一番   古  江  尚  子  議員  三十二番   田  中  良  一  議員  三十三番   小  森  のぶたか  議員  三十四番   ふじくぼ  博  文  議員  三十五番   森  山  き よ み  議員  三十六番   三 反 園  輝  男  議員  三十七番   大  園  盛  仁  議員  三十八番   小  川  み さ 子  議員  三十九番   小  森  こうぶん  議員  四十 番   上  門  秀  彦  議員  四十一番   長  田  徳 太 郎  議員  四十二番   幾  村  清  徳  議員  四十三番   平  山     哲  議員  四十四番   入  船  攻  一  議員  四十五番   う え だ  勇  作  議員  四十六番   崎  元  ひろのり  議員  四十八番   ふ じ た  太  一  議員  四十九番   片  平  孝  市  議員  五十 番   平  山  た か し  議員────────────────────────────────────────   (欠席議員 一人)  四十七番   秋  広  正  健  議員────────────────────────────────────────   事務局職員出席者  事務局長   福  田  健  勇  君  事務局参事  議事課長   尾 ノ 上  優  二  君  事務局参事  総務課長   福  重  正  史  君  政務調査課長 池  田  雅  光  君  議事課主幹  議事係長   上 久 保     泰  君  議事課主幹  委員会係長  西  田  慎  一  君  議事課主査  小  倉  秀  幸  君  議事課主任  海 江 田  拓  郎  君────────────────────────────────────────   説明のため出席した者  市長     森     博  幸  君  副市長    松  永  範  芳  君  副市長    松  山  芳  英  君  教育長    杉  元  羊  一  君  代表監査委員 中  園  博  揮  君  市立病院長  坪  内  博  仁  君  交通局長   鞍  掛  貞  之  君  水道局長   秋  野  博  臣  君  総務局長   内  山     薫  君  企画財政局長 鉾 之 原     誠  君  市民局長   星  野  泰  啓  君  環境局長   古  江  朋  子  君  健康福祉局長 上 之 園     彰  君  産業局長   山  下  正  昭  君  観光交流局長 山  口  順  一  君  建設局長   水  元  修  一  君  消防局長   中  薗  正  人  君  病院事務局長 有  村  隆  生  君  市長室長   松  枝  岩  根  君  総務局参事  総務部長   白  石  貴  雄  君  税務部長   西     俊 一 郎  君  企画部長   原     亮  司  君  企画財政局参事  財政部長   中  園  豊  明  君  市民局参事  危機管理部長 湯 通 堂     直  君  市民文化部長 田  畑  浩  秋  君  環境部長   池  田  哲  也  君  環境局参事  資源循環部長 柿  元  孝  志  君  すこやか長寿部長         椎  木  明  彦  君  こども未来部長中  野  和  久  君  福祉部長   日  高  照  夫  君  保健所長   土  井  由 利 子  君  産業振興部長 千  堂  和  弘  君  農林水産部長 大  迫  壮  一  君  観光交流局次長玉  利     淳  君  建設管理部長 松  窪  正  英  君  都市計画部長 坂  元     浩  君  建築部長   屋  野  伸  洋  君  道路部長   中  川  英  一  君  消防局次長  安  樂     剛  君  病院事務局次長西  村     司  君  交通局次長  小  倉  洋  一  君  水道局総務部長鬼  丸  泰  岳  君  船舶局次長  横  山     博  君  教育委員会事務局管理部長         緒  方  康  久  君──────────────────────────────────────── 平成二十九年九月二十日 午前十時 開議 △開議 ○議長(上門秀彦君) これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第五号のとおりであります。 △第二〇号議案―第四二号議案上程 ○議長(上門秀彦君) それでは、日程第一 第二〇号議案ないし第四二号議案の議案二十三件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略し、前回の議事を継続して質疑を続行いたします。 △個人質疑(続) ○議長(上門秀彦君) それでは、引き続き個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず、大園盛仁議員。   [大園盛仁議員 登壇](拍手) ◆(大園盛仁議員) 私は、市民サイドの市政を目指す立場から、市政の抱える諸課題について質問してまいります。 七月に野村総合研究所が作成した成長可能性都市ランキングで全国百都市のうち、鹿児島市がポテンシャル順位で二位との報道がありました。 本市がすばらしいロケーションと歴史文化を有しながら、他都市と比較してその潜在可能性を発揮できないのはなぜでしょうか。郷土の先人や歴史文化を大事にした行政の取り組みが郷土愛を育み、心豊かな地域社会を形成し、経済活動においてもお互いに切磋琢磨して発展していくものと思われますが、現在、市民にとってそのように感じられる市政になっているでしょうか。主役は市民であります。市民が求め、公益に資することがあっても前例踏襲主義に陥り、改善しない事例が多々見受けられてなりません。 そこでまず、郷土の先人や歴史文化を大事にした取り組みの現状と必要性、課題に関して、以下伺います。 一点目、国や郷土に貢献した郷土の先人や歴史文化の顕彰について、日ごろから市民への周知・啓発の取り組みはどのように行っているかお聞かせください。 二点目、本県が輩出した首相数と氏名についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 郷土の先人につきましては、その功績や人物像、史跡などをガイドブックや説明板等で紹介しているほか、維新ふるさと館西郷南洲顕彰館等において展示・解説を行っております。また、小中学校における社会科や総合的な学習の時間のほか、公民館の講座等で郷土の先人を取り上げているところでございます。 本県出身の首相は、黒田清隆、松方正義、山本権兵衛の三名でございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 いろいろと顕彰活動に取り組んでいただいているようですが、実際に南洲墓地等、先人の墓地や誕生地等を訪れる体験活動も大切と思います。子供たちだけでなく大人にとっても郷土の成功者たちを身近に感じることで、正しい道徳観や目標を見出し励みになると思われます。また、本県から生まれた首相は三名との答弁でしたが、先月、地元紙のひろば欄にその一人である山本権兵衛の顕彰碑建立をとの記事が寄せられておりました。私は、総理大臣経験者としての認識しかなかったので、寄せられた記事からその功績に感銘したところです。 そこで、山本権兵衛元首相に対する森市長の認識等について伺います。 一点目、山本権兵衛元首相とその功績について市長はどのように評価、認識されているかお聞かせください。 二点目、また市立病院跡地の近くにあった山本権兵衛氏碑の現状と今後の取り扱いをどのように把握されているか。また、ひろば欄に寄せられた新たな顕彰碑建立に対する必要性、考え方についてお聞かせください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 大園盛仁議員にお答えいたします。 山本権兵衛は、薩摩藩士として戊辰戦争に従軍し、その後、海軍大臣などを歴任するとともに、二度にわたり首相となり、関東大震災からの復興や選挙制度の改革に向けて尽力するなど、日本の近代化に貢献した一人と認識をいたしております。 ◎教育長(杉元羊一君) 山本権兵衛の誕生地の碑につきましては、地元町内会により市立病院跡地近くの民間施設の敷地内に設置されていましたが、現在、施設の改修工事に伴い一時的に撤去されております。同町内会によりますと、工事終了後、もとの場所へ設置されるとのことであり、新たに顕彰碑を建立する考えはないとのことでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 森市長に答弁を伺いました。 東郷平八郎を連合艦隊司令長官に任じたのも山本首相であり、首相を二度も経験されておられます。森市長には、人間性や政治家としての山本首相について研究され、首長としての職務に取り入れていただきますようお願いしておきます。 また、明治維新以来、郷土が輩出した首相は三名しかいない中の一人ですので、記事にあった顕彰碑の機運が起きた場合、行政としても意を用いていただくよう要望しておきます。 次に、第二次世界大戦と終戦記念日の顕彰活動等の課題について伺います。 先月の十五日は七十二回目の終戦記念日であり、全国で戦没者を悼み平和の集いが開かれました。軍国主義社会の中で当時の日本は、ヨーロッパ列強の植民地支配からアジアの開放を目指した聖戦と位置づけての戦いでしたが、敗戦を余儀なくされ、その代償は余りにも大きくむごいものとなりました。遺族の方々も亡くなりつつあり、戦争の記憶も薄れつつありますが、私たちが現在、平和と繁栄を享受できているのは先人たちの尊い犠牲の上にあるということを忘れてはならないと思います。 そこで、認識を共有する意味を含めて、以下伺います。 一点目、第二次世界大戦で大東亜戦争から太平洋戦争に戦争名が変わった背景と理由についてお示しください。 二点目、第二次世界大戦における戦死者数と民間犠牲者数を国、県、市別にお示しください。 三点目、終戦記念日の護国神社における慰霊祭と本市が主催する慰霊祭との役割の相違についてお示しください。 四点目、六月に行う民間犠牲者慰霊碑「人間之碑」への献花行事と終戦記念日における第二次世界大戦戦亡者慰霊祭、十月の市戦没者追悼式の趣旨と特徴及び過去二十年の参加者の推移と傾向を五年ごとにお示しください。また、その所管課名と所管局・課が異なる理由についてもあわせてお示しください。 以上、一括して答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) お答えいたします。 大東亜戦争という呼称は、防衛省防衛研究所によりますと、昭和十六年十二月十二日の閣議決定において定められたものであり、昭和二十年十二月のGHQの覚書により政府としての公文書においては使用されなくなったとされており、また、太平洋戦争という呼称は、政府として定義して用いている用語ではないとされております。 第二次世界大戦における戦死者数について、国においては、軍人・軍属などが二百三十万人、一般邦人が八十万人、合わせて三百十万人と公表しておりますが、県、市別の内訳については把握していないところでございます。 次に、護国神社の慰霊祭につきましては、同神社のホームページには、「大東亜戦争で亡くなられた、御英霊を慰霊、顕彰するお祭」と記載されております。 本市の第二次世界大戦戦亡者慰霊祭は、第二次世界大戦で亡くなられた全ての方々を慰霊する趣旨で、毎年、終戦記念日の八月十五日に開催しております。慰霊祭には多くの児童生徒が参加しており、後世に平和の尊さを語り継ぐ意義があるものと考えております。所管課は秘書課で、参加者は資料のある過去五年で申し上げますと、平成二十四年度と二十九年度ともに約二百五十人でございます。 以上でございます。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 太平洋戦争民間犠牲者慰霊碑「人間之碑」への献花は、たび重なる空襲による民間の犠牲者への慰霊と平和の尊さを再認識する趣旨で、毎年、最大の空襲があった六月十七日に開催しており、遺族や地域の町内会、民生委員などに御参加いただくなど、戦争の悲惨さと平和の尊さを再認識していただく意義があるものと考えております。所管課は、地域福祉課と総務部総務課で、参加者は資料のある過去五年で申し上げますと、平成二十四年度は約六十人、二十九年度は約七十人でおおむね横ばいでございます。 また、戦没者追悼式は、日中戦争から太平洋戦争における市出身戦没者及び一般戦災死没者の霊を慰めるとともに、世界平和を祈念する趣旨で毎年十月に開催しており、遺族や民生委員などに御参加いただくなど、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に継承する意義があるものと考えております。所管課は地域福祉課で、参加者は過去五年で申し上げますと、二十四年度は約三百人で、二十九年度は未開催のため、二十八年度は約三百人でおおむね横ばいでございます。 所管課につきましては、これまで長年にわたりそれぞれ開催してきた経緯を踏まえ、開催をしているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 多くの犠牲者を数えながら本市行政の戦没者遺族会や慰霊碑の取り扱い、対応について疑問でならないことが多々あります。 そこで、戦没者遺族会と慰霊碑、慰霊塔と一緒ですが、慰霊祭の現状、経過、課題について伺います。 一点目、遺族会に対する支援策と支出先、支出額を過去十年についてお示しください。 二点目、西桜島地区、吉田地区における遺族会の解散に伴う本市行政の対応状況の経過についてお示しください。 三点目、西桜島地区では役場が慰霊碑を建立し、慰霊祭も開催してきた経過を宮司さんに確認していますが、合併した他の四地区ではどうだったのか。また、慰霊塔や慰霊祭に関しての合併協議会での協議はどうだったのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 遺族会に対する支援につきましては、遺族会が実施する遺族補償推進及び厚生福利等に要する経費に対して毎年度補助しているところでございます。過去十年の支出先と支出額につきましては、平成十九年度から二十一年度が市遺族会、中央、谷山、喜入、松元、郡山、吉田、桜島の八遺族会に年額で各五万円の計四十万円、吉田地区遺族会の解散により二十二年度から二十五年度が七遺族会に計三十五万円、桜島地区遺族会の解散により二十六年度から二十八年度が六遺族会に計三十万円を支出しております。 桜島及び吉田地区遺族会につきましては、解散に当たっての相談等はなかったようであり、その後の対応も行っていないところでございます。 慰霊碑の建立につきましては、旧吉田町、松元町では建設委員会により、旧郡山町、喜入町では遺族会等により行われております。慰霊祭等につきましては、旧吉田町、郡山町では町により戦没者追悼式を開催し、旧松元町、喜入町では遺族会により行われております。合併協議会での調整方針によりますと、戦没者追悼式について協議しており、本市の追悼式は引き続き実施し、旧吉田町、郡山町、桜島町、松元町で実施している事業については、地域性を考慮して実施することとなっております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 合併協議会では地域性を考慮して実施することになっているとの答弁でしたが、当局が意を用いて対応してきたことでしょうか。 そこで質問の四点目、本市の開催する慰霊祭は参加する小学校児童等も限定されていることから、全体的に公正・公平な慰霊祭になっていないとの意見がありますが、当局の見解をお示しください。また、地域の慰霊祭と本市で行う慰霊祭との相違点についてあわせてお示しください。 五点目、遺族会並びに地域で培ってきた伝統文化である慰霊祭が高齢化の中で消滅していく現状に対し、どのように評価、認識されているかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市で行う慰霊祭におきましては、次世代への継承を目的に、教育委員会を通じ、学校から推薦いただいた小学校や中学校の児童生徒に慰霊の言葉、献花をお願いしているところでございますが、式への参列については、市民のひろば等で広報を行い、どなたでも参列できることといたしております。また、戦争により尊い命を犠牲にされた方々を慰霊するものであり、その趣旨は各遺族会で行われる慰霊祭と同様であると考えております。 地域での慰霊祭は、遺族の方々の高齢化に伴い参列者が減少するなど苦慮されている面もあるのではないかと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 地域で行う慰霊祭も本市が行う慰霊祭もその趣旨は一緒であります。 遺族会会員が減少し、存続に苦慮されている現実を直視され、遺族会の立場に立っての配慮をしてほしいものです。 そこで伺います。 地方創生が叫ばれる中では、地域の活性化を図るためにいろんな行事を大切にしていく必要があります。この慰霊祭にしても地域に根差したイベント文化として次世代につなぎ顕彰していく体制の構築と必要性、行政の役割についてお示しください。 答弁願います。
    ◎健康福祉局長(上之園彰君) 戦争で亡くなられた方の御冥福を祈り、平和な世界を次の世代に継承していくことは大変重要なことであると考えており、本市としては、合併した五町地域を含めて慰霊祭及び追悼式を行っているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 合併した五町域で慰霊祭を行っているとの答弁でしたが、西桜島地区では既にここ三年行われておらず、五町域では配慮しなければならない案件が多々見受けられます。町内会等により地域で継承していく体制の構築等に向けて行政として取り組むべきであることは申しておきます。 次に、松元地区における慰霊碑の現状と課題について伺います。 前回も質問しましたが、慰霊碑の現状や慰霊碑移設に関し、遺族会が移設希望地の管理や資金的な問題もあり断念したとの前回答弁には問題があり、的を得ない答弁でした。私には本市の事務分掌にない新たな案件であり、適切に相談対応ができず当局が断念するに追い込んだと思えてなりません。 そこで再度伺います。 まず、松元町地域における現在地での慰霊碑の問題点と課題をどのように把握されているか、いま一度お示しください。 また、慰霊碑施設に関する問題点と課題についても再度お示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 松元地区の慰霊碑を管理している遺族会においては高齢化している現状もあり、今後の管理について課題があるところでございます。 また、慰霊碑につきましては、これまで遺族会において移設を含めて検討した結果、引き続き現在地で管理していくこととされたところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 問題意識が全くない答弁でした。 慰霊碑移設に関し、関係者が支所や地域福祉課に何回も相談に来られた経緯がありながらまるで他人事の答弁であります。当局には、住民が足を運べないところではその役割を果たせないとの認識がなぜ持てないのでしょうか。戦没者の御霊に対しても失礼であり、本市が進める立地適正化計画にも逆行しております。慰霊碑はその性格から地域住民が生活される中で便利で身近に感じるところにあってこそ、その遺徳や平和の尊さを地域住民や子供たちに訴えることができることを強く認識すべきであります。 次に、慰霊碑の移設先についてはさまざまな方法があり、民有地でも可能とのさきの答弁に対しては問題点が多くあり、疑問でなりません。 そこで伺います。 一点目、合併した五町域で行政や宗教法人等の用地でなく民有地に建立している地域があるのかどうかお示しください。 二点目、永続的に管理し、先人の遺徳をしのび、平和を誓う慰霊碑であります。民有地に移設した場合の起こり得る相続や売却、移転要求等の問題への認識はどうなのかお示しください。 三点目、慰霊移設に関し、遺族会が移設希望地の管理や資金的な問題もあり断念したとの前回答弁は疑問でなりません。そこで、移設先は管理面においても現在地と比較にならないほど便利である認識はどうなのか、遺族会に対し資金面での具体的な相続対応状況はどうだったのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 合併した五町の戦没者慰霊碑につきましては、喜入地区のみが民有地である墓地内に建立されており、それ以外は、市有地または宗教法人である神社敷地内に建立されております。 借地に関する移設については、一般的にはお触れになったような問題点もあるものと認識いたしております。 遺族会からは、資金面での具体的な相談はなかったところであり、お触れになった場所については、現在地に比べると管理はしやすいものと思いますが、遺族会において移設を含めて検討され、引き続き現在地で管理していくこととされたところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 墓地は登記ができないでも法人的性格を有している民有地です。一般の民有地移転では起こり得る問題の認識は一致していることから、当局が前向きに用地取得に取り組むべきであることは申しておきます。 また、前回の資金的な問題もあり断念したとの答弁と今回の資金面から具体的相談がなかったとの答弁とは整合性がなく、遺族会の立場に立って相談に対応しなかった証明であると言えます。 そこで伺います。 行政が関与して建立された意義ある慰霊碑に対する責任を本市は放棄する考えなのか。行政として慰霊碑を次世代に引き継げるよう資金面からも前向きに真摯に取り組むべきではないのか。その責任と認識についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 松元地区の慰霊碑につきましては、これまで遺族会において検討され、引き続き現在地で管理していくとの結論が出されたことから、本市としては、遺族会の意思を尊重することとしたところであり、まずは遺族会において対応していただきたいと考えているところでございます。しかしながら、遺族会の高齢化している現状もございますことから、遺族会からの相談に対しては、本市としても引き続き対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 移設への課題がわかりながら適切な相談対応をせず、遺族会の実情に応えようとしない答弁であります。 森市長、聞いておられますか。わずかな経費で地域全体に喜びと活力を与える案件であります。課題解決に向けては、行政の最高責任者としての市長の指導力にかかっていることは申し上げておきます。 次に、南洲顕彰館と維新ふるさと館、南洲公園、南洲墓地の現状と課題に関して伺います。 先日、西郷さんの墓前で喜入町から来られた御夫婦と話をする機会を得ました。御夫婦の話では、「久しぶりに来たが、周りの墓の花はいつも枯れていて見苦しい。来年は大河ドラマもあるのに観光客に対して鹿児島のイメージが悪くなるのではないか」と言っておられました。 そこでまず、西郷南洲顕彰館と維新ふるさと館を比較しての課題等について伺います。 一点目、西郷南洲顕彰館と維新ふるさと館の建築経過年数についてお示しください。 二点目、明治維新百五十年や大河ドラマ放映の決定を受けて、内部や周りの環境整備等、顕彰館と維新ふるさと館の充実にそれぞれ注いだ事柄にはどのような事柄があるか、その支出額とあわせてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。 維新ふるさと館は、平成六年四月に開館し二十三年が経過しております。 次に、維新ふるさと館では、二十八年度に公衆無線LANの増設や多言語に対応した貸し出し用タブレット端末の導入費用として七十万三千八十円を支出いたしました。また、二十九年度は展示更新のため約一億二千万円の予算を計上しております。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) 西郷南洲顕彰館は昭和五十三年に建築されており、三十九年が経過しております。 顕彰館につきましては、平成十三年度に展示学習室を増設するとともに、二十二年度に事業費約一億三千四百万円で展示リニューアルやエレベーター設置等を行いました。また、明治維新百五十年に向けた展示の充実等に努めているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 周りの環境整備に関しては答弁がありませんでしたが、維新ふるさと館周辺の維新ふるさとの道や南洲橋に対する対応等と比較して、既存の観光地への配慮が不足していると感じるのは私だけでしょうか。 そこで質問の三点目、私には後に完成した維新ふるさと館だけに心血を注いでいるとしか思われません。なぜ維新ふるさと館だけに心血を注ぐのか見解をお示しください。 四点目、顕彰館や南洲墓地のある南洲公園は、観光未来都市の魅力を担う重要な施設であるとの認識はどうなのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 維新ふるさと館では、観光施設としての魅力を高めるため、十七年度に郷中教育コーナーなどの展示更新、二十年度に体感ホールにおける新ドラマの制作、二十一年度に篤姫コーナーの設置を行ってきております。また、二十九年度は、大河ドラマ「西郷どん」の放送開始に合わせて、幕末探訪・郷中教育コーナーの展示更新を行うこととしたところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 南洲公園は、多くの観光客が訪れる南洲墓地があり、本市の観光に寄与する施設であると考えております。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) 顕彰館は、西郷南洲翁を中心とする明治維新の先人たちの偉業を後世に伝え、本市の魅力を県内外に発信する施設であることから、観光面にも寄与できる施設であると認識しております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 維新館内部展示の充実は理解しています。観光施設としての認識があるなら西郷翁の眠る南洲墓地のある南洲公園に対してもっと意を用いて環境整備に努めるべきであることは申し上げておきます。 質問の五点目、大河ドラマ館は大事な施設ながらも放映が終わったらすぐ取り壊されることから一過性のもので、将来にわたり本市の魅力を伝える施設ではありません。 そこで、顕彰館等既存の施設をより充実させ、リピーターの拡大に努める必要性と認識についてお示しください。 答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 顕彰館は、展示リニューアル等、施設の充実に努めているところでございます。今後におきましても、年二回の特別企画展や講座内容を充実し、魅力ある施設づくりに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 もう少し南洲翁を初め、維新の志士たちの遺徳を後世に伝え、本市を売り込む目的を自覚すべきであり、既存の施設や公園を充実させることがリピーターの獲得につながるとの認識に全ての局、課が立つべきであることは申しておきます。 次に、質問の六点目、南洲顕彰館と維新ふるさと館の館長を含めた職員数についてお示しください。 七点目、顕彰館の職員配置は、前回の同僚議員に対する答弁では、状況を把握していくとのことでしたが、現在の大変な状況すら把握できないで予想される来年の混雑に対応できるのか疑問であります。 そこで、効果的に受け入れる職員体制の構築を急ぐべきと思いますが見解をお示しください。 八点目、十年後は南洲翁没後百五十年、観光未来戦略の面からも顕彰館の建てかえも視野に入れるべきではないのか見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 維新ふるさと館の職員数は館長を含め六名でございます。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) 顕彰館の職員数は館長を含め四人となっております。 顕彰館の人員につきましては、指定管理者が五年間の事業計画に沿って配置しているところでございますが、今後とも状況を把握するとともに、引き続き、シニアガイドの方々の協力もいただくなど対応を検討していきたいと考えております。 顕彰館は二十二年度にリニューアルオープンしており、建てかえは考えていないところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 両施設とも心のこもったおもてなしができるよう、観光客の立場に立っての人員配置を強く要望しておきます。 次に、南洲墓地は県の指定文化財でありますが、無縁墓の墓石が多数見受けられます。 そこで伺います。 一点目、指定文化財の目的と役割についてお示しください。 二点目、南洲墓地にある墓石数と相続関係者が不明で無縁墓となった墓石数についてお示しください。 三点目、相続関係者が墓を管理するのは当然のことですが、無縁墓となった墓石に対する現在の清掃や献花の対応状況についてお示しください。 四点目、主な人物の墓石にはその後方横に人物の紹介板を設け、市民や観光客に案内することが必要と思いますが、その必要性についてお示しください。 以上、四点答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 南洲墓地においては、墓地に関する大型解説板のほか、桐野利秋、篠原国幹や庄内藩士等の墓石について二十三基の解説板を設置しております。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) 顕彰館によると、墓の総数は七百五十五基で無縁墓の数は把握していないとのことでございます。 また、お触れの墓については個人墓であることから、清掃や献花は行っていないところでございます。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) 南洲墓地は県指定の文化財となっておりますが、指定により文化財の保護と活用を図るという観点から、価値を維持するための修理等に対する支援や、標柱や説明板の設置等を通じて、その価値等を幅広く周知することになります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 当局には、指定文化財でありながら無縁墓の数も把握せず、個人墓に清掃や献花を行わない現状に違和感はないのでしょうか。 鹿児島県は切り花の消費量では全国一位であります。これは県民・市民がどれだけお墓を大事にしているかの証明であり、郷土の文化でもあります。 そこで、南洲公園は観光地であることや墓地が県の文化財であることを踏まえた場合、墓地全体に対する献花体制の構築が必要ではないのか見解をお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 南洲公園の墓地につきましては、遺族会により年に二回、全ての墓にサカキを供えられているとのことでございます。 市として献花にかかわることは考えておりませんが、大河ドラマ「西郷どん」の放送等により多くの観光客が南洲公園を初めとする西郷ゆかりの地を訪れると考えられますことから、これらの環境美化について各施設の所管部局と連携を図ってまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 献花がなされないことが一番の問題なんです。一年前も本会議でお願いしましたがそのままであります。大河ドラマはもうすぐ始まります。この質問の冒頭、市民から見苦しいとの意見があったと紹介しましたが、市長や本市行政幹部のどれだけが南洲墓地を参拝されていらっしゃることでしょうか。森市長、大河ドラマはもうすぐ始まるんです。市長のリーダーシップで献花体制の構築ができるようお願いをしておきます。 続けて伺います。 南洲顕彰館や南洲墓地への対応を見ても、西郷南洲翁に対する本市の対応は余りにも心がなく事務的であり、問題意識がないように思えてなりません。世界の偉人というべき郷土の西郷南洲翁を荘内の方々同様もっと大事にした取り組みはできないのか見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 西郷南洲翁は今もなお多くの人々から敬愛されており、その魅力ある生き方や教えについて学習する機会の提供は重要であることから、顕彰館を初め関係施設や学校においてその偉業を学ぶ機会を設けているところでございます。今後とも、西郷南洲翁の生き方やその教えが多くの人々に継承されるよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 教育委員会だけの問題ではありません。大河ドラマの放映ももうすぐです。南洲翁を全国に向け輝かせるために全部局での取り組みが必要であることは申し上げておきます。 次に、南洲翁遺訓の現況と課題に関して伺います。 物事の道理を説いた西郷南洲翁遺訓は、西郷さんを敬愛する荘内藩の人々が心血を注いで編さんし、普及啓発に努められてきました。しかしながら、この南洲翁遺訓に相乗りしたように、新南洲翁遺訓の編さんが問題になり、過去本会議でも質疑が交わされていますが、その後の本市における方向性については明らかになっていません。 そこで伺います。 過去問題となった新南洲翁遺訓編さんはその後どのようになっているのかお示しください。 また、この問題が南洲翁遺訓の発行を依頼しても対応しない要因になっているのではないかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 新南洲翁遺訓につきましては、顕彰会に確認したところ発行する考えはないとのことであり、西郷南洲翁遺訓につきましては、山形県の荘内南洲会が発行しております遺訓集を顕彰館にて委託販売しているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 西郷南洲翁と荘内藩の菅 実秀氏を初めとする荘内の人々との崇高な精神の交わりから誕生した南洲翁遺訓であり、南洲翁の崇高な人徳とその精神を後世の人々に広め伝えるために編さんされたものであります。本市は荘内の関係機関、関係者にもう少し敬意と感謝を込めた対応をすべきであります。 そこで続けて伺います。 致道博物館館長と荘内南洲会理事長が本市南洲顕彰会理事長に宛てた抗議文に対する対応と信頼関係回復のために、本市と本市西郷南洲顕彰会が取り組んだ事柄についてお示しください。 また、明治百五十年と大河ドラマ放映を控え、西郷南洲翁を最も大事にしなければならない本市が、その南洲翁遺訓を無視したままでよいのか、先方から遺恨が残っているように誤解されるおそれはないのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 二十二年度の抗議文への対応につきましては、教育委員会としまして、顕彰会に対し、荘内南洲会と連携を図るよう依頼したところです。その後二十七年度には、顕彰会が荘内南洲会と致道博物館を直接訪問し、二十八年度には荘内南洲会等の関係者が本市を訪れたところでございます。 西郷南洲翁遺訓につきましては、顕彰会や地域公民館、各学校において、引き続き西郷南洲翁を初めとする郷土の先人の教え等を学ぶ機会の充実に努めてまいります。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 問題意識のない答弁でした。特別な節目だからこれまで以上の取り組みが必要ではないかとの観点から質問しております。 そこで、西郷南洲翁遺訓の発行を荘内南洲会に依頼し、本市が先方と協議し、差額分を補填しての特別価格で荘内の方々と同じ認識に立ち、販売と南洲翁遺訓を広める姿勢に立ってこそ信頼関係を再構築できるのではないか見解をお示しください。また、市民や荘内の方々、観光客に喜んでいただいてこそ西郷南洲翁も満足されるのではないか見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 西郷南洲翁遺訓につきましては、先ほど申し上げましたとおり、山形県の庄内南洲会が発行しております遺訓集を顕彰会にて委託販売しているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 なぜ、これまで以上の取り組みが必要との共通認識に立てないのでしょうか。節目であり、これまで以上の販売取り組みが必要であることは申し上げておきます。 次に、水道局の目的と役割及びその歴史と土木遺産群の現状と課題について伺います。 戦後でも水道のない地域では、飲み水や風呂水等の確保に大変な苦労があったことを私はよく覚えております。上水道が完備し、社会が豊かになるにつれ、余りの便利さに水は水道栓をひねれば出てくるのが当然のような現代社会になりました。この上水道普及も先人たちの御苦労があったからであることを忘れてはならず、その歴史を後世に伝える取り組みも必要と考えます。 そこで伺います。 一点目、水道局の目的と役割及び土木遺産群として認知されている遺産と箇所、特徴についてお示しください。 二点目、水道局の目的、役割及びその歴史と土木遺産群の現状等について、市民への紹介、啓発の取り組みはどのように行っているかお示しください。 三点目、水圧の調整桝として利用された水道局前にある高桝の今日的意義と役割についてお示しください。 四点目、水道局の土木遺産や施設は、最終的には全て市民全体の財産であるとの認識はどうなのかお示しください。 以上、四点答弁願います。 ◎水道局長(秋野博臣君) お答えいたします。 水道局は、市民の皆様への安全で良質な水の安定供給と衛生的で快適な住みやすい環境の確保を目的としており、市民生活や社会経済活動を支える重要なライフラインとして一日も欠くことなくサービスを提供しております。 次に、水道局関係で公益社団法人土木学会が認定している土木遺産としては七窪水源地があり、その理由は、水源地の構造物等が重厚な石造り、石張り構造となっていることとされております。 水道局関係の情報につきましては、水道局ホームページや鹿児島市水道史などで紹介しております。また、土木遺産の認定書等については、水道局本庁舎ロビーにおいて展示しております。 水道局前にある高桝につきましては、冷水町の湧水を水源とする水道の水路分岐と水圧調整の役割を果たしていた藩政時代の土木技術を象徴する水道施設であり、歴史的な価値があると考えております。 水道施設は、水道事業を利用されている方々の財産であると考えておりますが、その管理につきましては水道局で適正に行っているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) それぞれ答弁を伺いました。 高桝の意義を認識されているならもっと高圧洗浄機等できれいにしていてほしいものです。水道施設は水道事業を利用されている方々の財産との答弁でしたが、そんな認識だから市民に対し横柄になるのです。公営企業の財産は全て市民全体の財産であることは申しておきます。 次に、七窪水源地の歴史と課題、問題点について伺います。 七窪水源地の水は隣の有名な大重谷の水同様にシラス台地から湧き出た冷たくおいしい湧水ですので、恩恵を受けている市民の方々が幸せに思えてなりません。 昔からの七窪水源地は山手に沿っての上流域と下流域に二カ所ありますが、この七窪水源地はいつから利用され、どのような経過を経て現在に至っているのか、現在の給水地域と給水戸数もあわせてお示しください。 また、上流域の土木遺産のある里道を立入禁止の通行どめにしてありますが、長年住民に利用されてきた里道を住民の同意を得ず廃止してよいものか、その経過と理由についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎水道局長(秋野博臣君) 七窪水源地は、明治四十五年三月、鹿児島市が当水源地用地を購入し、大正四年九月に上之原配水池までの導水工事を開始し、八年十一月に完成、現在に至っております。現在の給水量は一日当たり約一万一千立方メートルで、玉里団地、上之原団地、上竜尾町方面に約一万六千世帯分の給水を行っております。 水源地内の里道につきましては、昭和十一年九月の市会でつけかえ道路敷地購入予算が可決され、十一年度中に土地を取得し新たな道路のつけかえを行った後、水源地内専用道路としたものでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 多くの方々が恩恵を受けていることがわかりました。廃止した里道が水源地内専用道路になった経過は理解しますが、安心安全な水を供給するのが水道局の役割でありますが、市道全体を立入禁止の通行どめにする必要があるでしょうか。 そこで伺います。 一点目、上流域にある石積みの施設は土木学会の推奨土木遺産として登録されていますが、この土木遺産と下流域にある水道橋について、当局はどのように評価、認識されているかお示しください。 二点目、上流域にあるこの写真の左の土木遺産と右側の下流域の古代ローマの水道橋を彷彿させるような水道橋及び下流域と上流を結ぶトンネルには先人たちの苦労が凝縮しており、水道の便利さになれてきている現代人に訴えるものがあり、里道の下からの入り口部分だけでも一般に開放し、上水道の歴史や文化に触れ合える場として広く市民に公開すべきではないのか、その意義と必要性、課題についてお示しください。 三点目、石積みの土木遺産や水道橋は、県・市の文化財指定にする取り組みも必要と考えるが見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 七窪水源地の文化財指定につきましては、水道施設として現在も稼働しており、文化財として公開活用していく場合、維持管理の面で課題があることから現在のところ難しいと考えております。 以上でございます。 ◎水道局長(秋野博臣君) おただしの施設については、土木学会が歴史的土木施設として高く評価されたものと認識しております。 水道事業者は、水道施設には鍵をかけ、柵を設ける等、みだりに人畜が施設に立ち入って水が汚染されるのを防止するのに必要な措置を講ずることが義務づけられており、七窪水源地を含めた全ての水道施設は原則として危機管理、衛生管理上、関係者以外の立ち入りを禁止しております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 原則は原則として、水道局は昔ながらの管理運営体制のあり方は改めるべきであります。上流の土木遺産の前は石碑や桜の木があり、先のほうは昔ながらの石積みの階段で別世界であります。人畜が侵入できない対策は入り口部分の一部を鉄線等で囲み中へ侵入できないよう、述べられた必要な措置をとることができます。土木遺産と前方の景観を広く市民と共有できてこそ水道行政への理解を深めることができて、市民が安らぎと喜びを感じられるメリットもあります。善処を要望しておきます。 次に、上流の土木遺産の前で戦時中、爆弾投下により施設管理人の奥様や作業員等が亡くなった事実に対する問題点、課題に関して伺います。 一点目、施設に投下された爆弾により、管理人の奥様や市民、朝鮮作業員の方々等十数人が犠牲になった事実に対する水道局の認識はどうなのかお示しください。 二点目、現地で命日に遺族が献花、供養できるようなぜ配慮ができないのかお示しください。 三点目、戦時中でありながらも公務災害同然であり、遺族への配慮や全国的に例のない事実として後世に伝えることも大事ではないのか、その必要性についてお示しください。 四点目、遺族である下田町のO氏は、当該水源地内で生まれ育ち、祖父母や父、兄も水道局に勤められた水道局一家であり、水道行政に理解をいただける立場にあることや、この水源地の隣地に野積みされ、行政が対応しなかった多量の産業廃棄物を処理して駐車場として開放し、河川や遊休地を草払いしてホタルの飛び交う里づくり等、自然豊かな地域づくりに奔走されている善良な市民で町内会長でもあるが、どのように評価、認識しているかお示しください。 五点目、私には、水道局関係者が犠牲になりながら、水道局の組織としての努力、誠意不足を感じられてなりません。急激な社会変化があるにもかかわらず旧態依然とした管理体制と事務分掌に沿い、遺族の悔しさ、無念さ等の立場に立った対応がなされていないと思っております。時代に沿って、市民の立場に立って、管理体制等事務分掌の見直しも必要ではないのか見解をお示しください。 以上、答弁願います。(傍聴席より発言する者あり) ○議長(上門秀彦君) お静かに願います。 ◎水道局長(秋野博臣君) 管理人の奥様が犠牲になられたことは鹿児島市水道史に記載がございます。 水道施設内は原則として、危機管理、衛生管理上、関係者以外の立ち入りを禁止しており、水源地内における献花、供養につきましてもお断りしているところでございます。 また、空襲の状況及び水道の被害についても、鹿児島市水道史に記載がございます。 お触れになられた方は、新聞等への投稿のほか、市に対してもさまざまな分野にわたり御意見をいただいている方であると認識しております。 現在の水道局の管理体制、事務分掌につきましては、水道事業の運営に当たり、危機管理、衛生管理のための措置を講じた法令等を遵守するに必要なものになっているところでございます。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 奥様が犠牲になったことは、市水道史に記載があるとのことでした。特別なケースであることを踏まえた場合、職員を配置しての対応もできたはずであります。子供さんたちが生きておられるときに供養したい遺族への配慮があるような水道行政であってほしいものです。 そこで、前水道局長で水道局を統括される松山副市長に伺います。 何事も無視されることが人間関係、信頼関係を損なうことになる認識があるのかどうか。電話魔として突き放したままでよいのでしょうか。問題が問題だけに、最終的には局長が説明責任を果たすべきではないのか。直接対応しなかった松山副市長の前水道局長としての認識と今後の考え方についてお示しください。 答弁願います。 ◎副市長(松山芳英君) お答えいたします。 お触れになられた方からは、日ごろから市政全般にわたりさまざまな部署に御意見をいただいております。そのうち水道局につきましては、二十八年度、把握しているものだけでも一年間に四百八十七回、電話や文書、直接来訪するなどして御意見を述べられております。内容については、敷地境界の確認、立入禁止看板の設置、水源地施設内への立ち入り、民地の廃棄物の撤去など多岐にわたっており、水道局に直接関連のないものもございました。可能なものは迅速に対応し、対応できないものにつきましては、書面や口頭で丁寧に御説明申し上げるなど誠意を持って対処してきておりますが、御自分の主張が通らないことについて繰り返し御電話をいただいている状況でありました。 今後とも、第一線で懸命に対応している職員が孤立することがないよう組織として毅然とした対応をすることが大事であると考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 O氏は先ほど述べたように善良な市民であります。最終的に組織として毅然とした対応も必要でしょうが、当初から遺族の立場に配慮されずに管理面だけを重視した対応を行ってきたから問題が大きくなってきていると思えてなりません。また、正義感が強いために、その対応のまずさから水道行政への不信感となり、答弁にあった事柄も行ったことと思います。部下任せにせず、最高責任者としての対応も必要であることはこの際申し上げておきます。 次に、本市区画整理事業の課題に関して伺います。 前回の答弁では、問題意識のない前例踏襲主義の答弁でした。 そこで再度伺います。 谷山駅周辺地区土地区画整理事業で、本市が地質調査を依頼した業者まで軟弱地盤と判断した経過がありながら、当局が軟弱地盤でないとする根拠、理由についてお示しください。 また、軟弱地盤で地盤強化のため多額の出費を余儀なくされたMさんのように仮換地で当たり外れが生じている現状に対してどのような認識なのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お触れの土地付近は施行前も建築物が建ち並んでいた状況であったことから、一帯の地盤は同一と認識しております。従前の宅地は市道春日線、仮換地は南清見諏訪線の沿線となっており、位置、地積、利用状況、環境などを総合的に考慮し、照応の原則に則していると考えていることから公平性は保たれているものと認識しております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 宅地とする場合、誰もが表土を埋め立て転圧します。その転圧した部分を含めた表土を切り取りながら照応の原則に則しているとよく言えるものです。公平性が保たれていないから質問しております。 そこで切り土の表土に対する九州県都の対応状況はどのようになっているかお示しください。 また、他都市と比較して表土に対し、わずか十センチ埋め立て整地した本市の対応に問題はないのか、改善すべきではないのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 九州県都七都市のうち、市施行の土地区画整理事業を行っている本市を含む六市については、仮換地の地耐力調査を行っており、本市においては、盛り土部分のみ調査しております。なお、土地所有者が自主的に地耐力調査を行い、地盤改良の必要性を示された場合は三市が対応しております。 宅地整地工事については、切り土、盛り土にかかわらず、表土の状況に応じたすきとりや整地など、これまでと同様の対応を行うこととしておりますが、今回、全国五十都市を対象に調査したところ、市施行の土地区画整理事業を行っている都市が三十九市あり、そのうち仮換地の地耐力調査を行っている都市が十八市ございました。また、土地所有者が自主的に地耐力調査を行い、地盤改良の必要性を示された場合に対応を行っている都市が十一市であることから、今後、他都市の状況も踏まえ研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園盛仁議員 登壇] ◆(大園盛仁議員) 答弁を伺いました。 前回の質問以降、当局には他都市を調査していただき感謝を申し上げます。 九州でも福岡市など三市、全国では十一市が工事ないし補償で対応しているようですので、今後における当局の研究、対応を見守っていくことを約束いたしまして、私の個人質問を全て終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、大園盛仁議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、大園たつや議員。   [大園たつや議員 登壇](拍手) ◆(大園たつや議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。 去る九月三日、北朝鮮は、昨年九月に続く六回目の核実験を強行し、ICBM(大陸間弾道ミサイル)搭載の水素実験を成功させたと主張しています。 核実験は、ことしだけでも十三回行った弾道ミサイルの発射とともに、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、これまでの国連安保理決議、六カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に違反する暴挙です。これは、国際社会が追究している対話による解決や核兵器禁止条約の採択など、核兵器のない世界を求める世界の大勢に逆行するものであり、私ども日本共産党も強い憤りを持ってこの暴挙に抗議するものです。 国連安保理は、十一日、対北朝鮮制裁決議を全会一致で採択しましたが、再び弾道ミサイルを発射するという暴挙を繰り返しています。このまま経済制裁と軍事的圧力のみの対応では最悪の事態しか想定できません。決議には、対話を通じた平和的解決も同時に盛り込まれていることから、日本政府もアメリカ、北朝鮮の両国に直接対話のチャンネルを閉ざすことなく、平和的、外交的な手段での解決を図るあらゆる手立てを尽くすことが求められているのではないかということを申し上げておきます。 このような情勢のもとで、本年七月七日、国連で核兵器を違法化する禁止条約が採択されました。この条約には、当初、北朝鮮も賛成しており、自分たちが核を保有するのはアメリカの核攻撃から身を守るためとの主張のもと、採択時には参加していませんでした。この主張がみずから核兵器を持つことを正当化する口実だとしても、核抑止論のもとでは、非人道兵器である核兵器が世界に拡散することを防ぐことや廃絶をさせることはできない、そのことに国際社会が核兵器禁止条約の採択をもって問題提起をしたと言えるのではないでしょうか。 最初の質問は、核兵器禁止条約について市長の見解を伺ってまいります。 質問の一点目、条約が国連加盟国の三分の二である百二十二カ国の賛同で成立したことについての評価をお示しください。 質問の二点目、広島、長崎に原爆が投下された日に合わせて八月七日から十日まで平和首長会議総会が開催されました。核兵器禁止条約が採択されたもとで行われる初めての総会となりましたが、総会での特別決議と行動計画の内容をお示しください。 質問の三点目、核兵器禁止条約は、加入手続を済ませた国が五十カ国に達した後、九十日を経て発効します。きょうは国連で条約署名開始の記念式典が行われる予定であり、ことしの原水爆禁止世界大会は、きょうから二十六日の核兵器全面廃絶国際デーまで各国政府に速やかな条約への参加を求めるピースウエーブ、平和の波行動を世界に呼びかけています。そのことを踏まえ、市長は国に条約を批准するよう強く求めるべきと考えますが、市長の見解をお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 大園たつや議員にお答えいたします。 本年七月に採択された核兵器禁止条約は、あらゆる核兵器関連の活動を禁じるものであり、核兵器の全面廃絶に一歩近づいたものと理解をいたしております。 本年八月の平和首長会議総会においては、核兵器保有国を含む全ての国に対し、条約への加盟を要請し、条約の一日も早い発効を求めることを決議しております。また、行動計画として、核兵器のない世界の実現に向けて核兵器廃絶に向けた広島、長崎への訪問要請や安全で活力ある都市の実現に向けて時代の平和活動を担う青少年の育成などを掲げております。 核兵器禁止条約について外務大臣は、核兵器のない世界を目指す我が国の考え方とアプローチを異にしていると述べておられます。 私は、我が国が唯一の被爆国として、多くの尊い生命を一瞬にして失う悲惨な体験をし、また、その後遺症により不安な生活を強いられている方々が現在もおられることに思いをいたすとき、平和都市を宣言している本市の市長として、一日も早いあらゆる国の核兵器の全面廃絶と世界の恒久平和の達成を心から願っているところでございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 市長は、核兵器禁止条約の実現を核の全面廃絶に向けて一歩前進したと評価されました。 私はこの夏、小学校五年生の長男とともに、長崎の原水爆禁止世界大会に参加しました。大会では、七十年越しの禁止条約の実現が大きな喜びをもって受けとめられるとともに、禁止条約に賛成する政府にしようという熱気に満ちた大会でした。その後、国際社会にもう二度と誰も同じ運命に遭わせたくないと核廃絶を訴え続けた「赤い背中の少年」谷口稜曄さんが条約を見届けるように亡くなりました。被爆者の声を直接聞けなくなるときは着実に近づいてきており、核兵器の非人道性を後世に引き継いでいく責任を自覚したところです。 私ども日本共産党は、唯一の被爆国で、禁止条約に賛成する政治の実現に全力を尽くす決意を申し上げ、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 本市の危機管理、防災対策について、以下伺ってまいります。 冒頭申し上げたとおり、現在、アメリカと北朝鮮の軍事的緊張が高まっているもとで、当事者たちの意図にも反して、偶発的な事態や誤算などによって軍事衝突が引き起こされる可能性が生まれています。 また、本年七月十一日、本市では、観測史上初めてとなる鹿児島湾沖を震源とする震度五強の地震が発生し、今なお警戒が必要です。 そこで質問の一点目、本市を取り巻く危機管理、防災上の現状について、当局はどのような認識をお持ちかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) お答えいたします。 近年、国内では、地震、土砂災害、火山噴火など毎年のように自然災害による大きな被害が生じております。また、七月の九州北部豪雨災害で見られたように、雨の降り方が局地化、激甚化しており、本市の総合的な防災力の向上に向けた防災対策を進めていく必要があるものと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 当局の現状認識を踏まえ、以下、具体的な対応や備えについて伺ってまいります。 質問の二点目、九月十五日、北朝鮮は国際社会が強く自制を求めているもとで、再び太平洋上に向けて、通告なしに日本列島の上空を飛び越える弾道ミサイルの発射を強行しました。前回と比べて大幅に飛距離が伸びており、グアムへの攻撃能力を誇示した可能性があります。総務消防庁は、Jアラートを通じて十二道県に避難を呼びかけ、交通機関のおくれや一時停止が発生し、通勤・通学に大きな影響を与え、関係自治体も対応に追われました。 そこで、弾道ミサイルが落下した場合の対応について、本市の基本的な対応をお示しください。 次に、各学校に適切な措置を求める文科省通知の内容と対応状況をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 本市の弾道ミサイルへの対応といたしましては、国民保護法に基づき、国が策定する対処方針に沿って、国や県、防災関係機関と連携し、避難情報の伝達や応急措置などを講ずることとなっております。 以上でございます。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 文部科学省の通知内容につきましては、各学校においてさまざまな状況を具体的に想定しつつ、地域の実情に応じた対応方策を検討することや、緊急情報が発信された際の児童生徒の避難誘導等の安全確保の方策について、全教職員で共通理解を図っておくことなどが示されており、本通知文を市立小・中・高等学校に配布し、各学校の実態に応じた対応を依頼したところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市の基本的な対応をお示しいただきました。 また、八月二十九日のミサイル通過の際、東北地方で始業時間をおくらせたり、休校にする学校も相次ぎ、国から子供の避難誘導などの安全確保策を全教職員で共通理解を図り、休校などの対応を事前に決めておくことなどを通知しています。必要以上に児童や保護者を不安にさせないよう十分な配慮も必要とされていることから、各学校でなされた具体的な対応についても把握されるよう要請しておきます。 質問の三点目、鹿児島湾を震源とする震度五強の地震に対する備えについては、八月二十四日にも震度四の地震が発生し、市民に不安が広がっています。 そこで、政府の地震調査委員会の同地震についての警戒の内容をお示しください。 次に、同地震は、桜島の大規模噴火や大規模地震に関連するのか現状分析をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) マスコミの報道によりますと、国の地震調査委員会では、七月に発生した震度五強の地震以降、鹿児島湾周辺で活動が活発化しており、明治時代の事例をもとに注意が必要としたものでございます。 同地震と桜島の火山活動や大規模地震との明確な関連性は示されておりませんが、現在も地震活動が続いておりますことから、引き続き留意してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 現時点では桜島の大規模噴火などには関連しないとのことでしたが、政府の地震調査委員会としては、明治時代に熊本県で起こった地震の後、鹿児島県で地震が続いた事例をもとに注意喚起が行われており、その動向を見守る必要があります。 質問の四点目、本市の避難所の現状について伺います。 指定緊急避難場所、指定避難所の耐震、備蓄、空調、自家発電設備、災害用トイレ等の資機材、通信手段の確保、非構造部材への対応の状況について、それぞれお示しください。 また、今後の整備方針をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 指定緊急避難場所には、公園や校庭等も含まれておりますことから、指定緊急避難場所も兼ねます指定避難所二百四十カ所の施設の状況を申し上げますと、九月一日現在で、耐震化率八三・三%、空調設備四〇・四%、自家発電設備三三・三%、通信手段につきましては、防災行政無線の戸別受信機を一〇〇%配備しているところでございます。なお、食糧や災害用トイレ等につきましては、七十八小学校区に一カ所ずつ備蓄することとしており九四・九%でございます。 また、非構造部材につきましては、施設管理者において状況把握に努めるよう通知をしているほか、学校では、屋内運動場等のつり天井を撤去するなど必要な対応が図られております。食糧や資機材等の備蓄につきましては、今年度で完了する予定でございます。空調につきましては、扇風機を備蓄しておりますが、避難生活が長期に及び空調設備が必要となる場合は、協定締結先から調達するなど適切に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 今年度、学校や公民館等それぞれの整備方針に基づいて食糧などの備蓄については今年度完了させるとのことです。耐震がまだ八三・三%とのことで最近の地震の頻発の中、安全が懸念されます。非構造部材の改めての確認とともに改善を要請いたします。 備蓄、資機材については準備する担当部局が異なることから、共通認識に立った把握と管理が必要ということを指摘いたします。 質問の五点目、防災の日の本市の取り組み、今後の防災教育と避難訓練の推進についての考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(星野泰啓君) 九月一日の防災の日には、消防局が民間企業と合同で防災訓練を実施しております。 防災教育や避難訓練につきましては、各地域の自主防災組織が実施する防災訓練等に助成を行っておりますほか、各学校では発達段階に応じた防災教育や避難訓練に取り組んでいるところでございます。今後とも、各種訓練や研修会などのあらゆる機会を通じて、市民の安心安全の向上に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 先日は台風十八号が直撃し、何かと防災上も危機管理上も対応が必要な事例が多い現状ですが、市民の命と安全を守る立場で、早急にまた抜かりない備えがなされるよう要請いたします。 新しい質問に入ります。 買い物難民対策について、経済産業省や農林水産省は、住んでいる地域で日常の買い物をしたり、生活に必要なサービスを受けたりするのに困難を感じている方が全国で高齢者を中心に約六百万人いると推定し対策を打ち出しました。 本市においても、平成二十七年十月発表の高齢化率は二四・八%となり、市民からは、近所のスーパーや商店がなくなり、日常の買い物等が不自由になったとの声も聞かれることから、以下伺ってまいります。 質問の一点目、買い物難民対策における国・県の調査についてです。 最初に、平成二十九年三月に発表された農林水産省の「食料品アクセス問題に関する全国市町村アンケート調査」結果について、農林水産省が食料品アクセス問題に取り組む背景と同調査の内容及び示された結果をお示しください。あわせて同調査への本市の回答をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) お答えいたします。 農林水産省は、高齢化の進展や食料品、小売店数の減少等による食料品アクセス問題が顕在化しつつあることを踏まえ、食料の安定供給の確保という食料安全保障の観点などから、現状分析の一環としてアンケート調査を実施しております。 調査の内容でございますが、現時点での対策の必要性や実施状況等について調査しており、ほとんどの自治体が何らかの対策が必要と回答し、そのうち過半数の自治体が既に対策を実施しているとの結果が示されております。 本市におきましても、公共交通不便地対策事業や商店街支援事業を通じて支援を行っている旨、回答いたしております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 農水省が食料の安定供給の観点から調査や対策の実施を行っているとのことです。 本市のアンケートの回答では、当局に求めた資料によりますと、食料品の買い物が不便、困難な住民に対する対策の現時点での必要性について、ある程度必要と答え、国に求める支援は、移動販売車や空き店舗等の整備、移動販売や買い物バス等の事業の運営費用、対策を実施する事業者への税制優遇などの回答がなされたようです。 次に、平成二十九年三月に発表された鹿児島県の「買物弱者対策実態調査」について、県が調査を行った経緯、背景と同調査の内容をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 県の調査の経緯、背景でございますが、近年増加している買い物弱者は、健康問題などにつながる可能性がある重要な課題であり、その原因が複合的であるため、早急な現状把握と対策が求められていることから行われたものでございます。 地域のバランスに配慮するとともに、人口規模や高齢化率も考慮して選定した六地域を対象に、人口、年齢構成、公共交通の運行状況、消費行動や買い物支援に対する要望などについて調査をいたしております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市こそ対象になっていませんが、県も六地域を選定し、本格的な調査を始めています。 次に、これまでの質疑を踏まえ、国や県が本格的な調査等に取り組むもとでの本市の買い物難民についての課題認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 本市におきましても高齢化の進展や地元小売店数の減少等が見られますことから、日常の買い物がしづらい状況があるものと認識いたしております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 当局としても課題を認識されておられるようです。 当局は、これまでの本会議において、今後におきましては、地域の実情の把握に努め、頑張る商店街支援事業についてさらなる周知を図るとともに、民間業者の取り組みなど必要な情報の収集、提供や地域、事業者、関係部署等との連携を図り、買い物弱者対策への支援につなげてまいりたいと答弁されておられますので、以下伺ってまいります。 質問の二点目、本市の買い物難民対策に資する取り組みについて、まず、公共交通不便地対策の効果と課題。 次に、立地適正化計画の進捗と期待される効果。 次に、頑張る商店街支援事業での活用事例について、数と課題をお示しください。 以上、それぞれ答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) お答えいたします。 公共交通不便地対策については、あいばす等の運行により、高齢者等の買い物などにも役立っているものと考えております。課題としては、あいばすの運行ルートが長大化していることや地域運行時間帯によっては利用の少ない便があることなどがございます。 以上でございます。 ◎産業局長(山下正昭君) 頑張る商店街支援事業での活用事例はないところでございます。課題といたしましては、当事業の活用促進を図るため、引き続き、商店街等に対し情報提供を行っていく必要があるものと考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 立地適正化計画については、団地などの地域の核となる地区に日常生活に必要な施設を誘導する都市機能誘導区域を設定しており、現在、その区域外における店舗などの建築等に関する届け出内容の確認や指導などを行っております。また、本計画の取り組みを進めることで住宅や店舗などがまとまって立地し、高齢者を初め多くの人が徒歩、自転車、公共交通機関により日常生活が可能となるコンパクトなまちづくりの実現が図られるものと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 公共交通不便地対策については、一定の効果が発揮されているようですが、立地適正化計画については効果が発揮されるのはまだまだこれからと言えます。頑張る商店街支援事業については、平成二十四年に他会派の本会議質疑で買い物難民対策が対象になることを答弁されてから活用事例はないようです。 そこで、質問の三点目、民間業者等の取り組みについて、移動販売車の運用や御用聞きなど、市内で把握されている取り組みと運営上の課題についての認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 本市が把握している移動スーパーを行う事業所としては、株式会社ハルタ、有限会社なりざわなどがございます。 運営上の課題といたしましては、売り上げの向上や配送コストの抑制などがあると認識いたしております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 市内の業者の取り組みも活発になり、当局としては課題も認識しておられるようです。頑張る商店街支援事業も活用事例がないという現状であることからも改善が求められているのではないでしょうか。 さて、本年九月一日から規制緩和によって、タクシーや貸し切りバスで荷物を運んだり、貨物車に客を乗せたりする貨客混載サービスが過疎地で可能になりました。 この写真をごらんください。バスのスペースの一部に冷蔵品や冷凍品などを納めるコンテナを置き、地域に届けます。人口減少に苦しむ中山間地域や離島など、地域の交通網の維持や外出が困難な高齢者の買い物支援のほか、人手不足の運送業の効率化にもつながるとの期待が高まっています。既に、少なくない自治体で民間業者と連携して検討が始まっているようです。この新たな取り組みである貨客混載について、当局の認識と評価をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 貨客混載につきましては、自動車運送業の担い手の確保や過疎地域等における人流・物流サービスの持続可能性の確保のため、国において措置が講じられたものであり、今後の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 始まったばかりの取り組みを今後も注視していくとのこと、現時点では過疎地域に限定されている事業ですが、買い物難民対策以外にも新たな可能性のある事業ですので、他都市の取り組みも研究されるよう要請いたします。 質問の四点目、買い物難民の数や地域、民間業者の把握など、食料品アクセス問題についての具体的な検討を行うべきと考えますが、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 今後におきましても、引き続き、民間事業者の取り組みなど必要な情報の収集、提供に努め、地域、事業者、関係部署等との連携を図って買い物弱者への支援につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本年七月十九日には、今度は、総務省が関係府省に買い物弱者対策の実態調査の結果を取りまとめ、通知をしています。その中では、対策が都市部も含め全国的な生活インフラ整備の一環として、これまで以上に重要となっていくと指摘し、行政の積極的、継続的な対策が不可欠との声も多く聞かれたとあります。 このような国の通知も踏まえて、本市でも喫緊の課題となりつつある買い物難民対策を目に見える形で取り組まれるよう強く要請し、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 小規模修繕希望者登録制度について、前回の第二回定例会で登録業者の六割から七割が仕事を受注できていない実態を指摘しましたが、引き続き直近の実績と他都市の事例を踏まえて改善を求める立場から、以下伺ってまいります。 質問の一点目、直近の平成二十八年度の実績についてです。 まず、発注状況について、発注件数と発注金額の合計、発注件数の多い上位三局の発注件数と金額、発注件数の多い上位三業種の発注件数と金額及び発注のなかった業種をお示しください。 以上、まとめて答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 二十八年度の発注件数と金額の合計は、四百五件、五千四百十四万円でございます。また、発注件数の多い局の件数と金額を順に申し上げますと、教育委員会、二百六十件、二千六百八十一万円、建設局、四十九件、一千百五十七万円、消防局、三十七件、四百二十二万円でございます。 次に、発注件数の多い業種の件数と金額を順に申し上げますと、建具、百四十七件、九百九十五万円、管、八十一件、一千四百二十三万円、建築一式、三十六件、四百四十八万円で、発注のなかった業種は、板金、電気通信、造園、消防施設の四業種となっております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 平成二十二年の制度創設以来、五千四百十四万円と最高の発注金額となっており、地域経済活性化に寄与している一方、業種として発注がなかった分野もあることが明らかになりました。 次に、登録業者の状況について、二十八年度、登録業者数と受注がなかった業者数と割合、発注のなかった業種に単一で登録していた業者数、受注件数が多い上位三業者の受注件数と金額をお示しください。 以上、まとめて答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 二十八年度の登録業者数は七十八業者で、受注がなかった業者数と割合は、四十六業者、五九%でございます。また、発注のなかった業種に単一で登録していた業者数は六業者で、受注件数が多い業者の件数と金額を順に申し上げますと、百三十件、六百七十万円、四十八件、一千五十二万円、四十二件、七百四十一万円となっております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 発注がなかった業種に単一で登録している六業者は仕方なかったとしても、それを差し引いた四十業者でも全体の五一%と半分以上の登録業者が仕事を受注できていません。一方で、一業者が多くの仕事を受注している実態もあり、依然として偏りがあるようです。 質問の二点目、前回指摘した発注の偏りについての原因分析を改めてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 発注の偏りでございますが、鍵穴修繕など現場での即時対応が必要なものや複数の業種にまたがる修繕が多いことなどが原因であると考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 改めて原因分析をお示しいただきました。 私どもは、前回の質疑以降、政務調査課を通じて、本市に類する制度を持つ中核市で発注が偏らない取り組みについて調査を行いました。 そこで質問の三点目、他都市の取り組みについて、枚方市の見積もり回数管理表方式の当局の認識と評価のみをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 枚方市の取り組みは、各発注担当課において業者ごとの見積もり依頼回数を記録、確認し、登録業者間で見積もり依頼回数が均等になるように業者選定を行っているもので、受注機会の拡大に効果があるものと思われます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 枚方市では、四半期ごとに全課合わせた業者別見積もり状況を全庁的に提示し、事務連絡で均等な業者選定を周知徹底しています。この結果、平成二十八年度の実績は、全百二十一登録業者に対して、受注がなかった業者が二十、割合にして一六・五%にとどめており、一定の効果があるものと考えます。 質問の四点目、平成二十八年度の実績や他都市の事例を踏まえて、改善についての検討状況、方向性をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 改善に向けた取り組みといたしましては、本年八月に庁内各課へ昨年度受注のなかった業者の名簿を配布し、制度の趣旨を踏まえた発注を行うよう周知したところでございます。今後につきましては、その状況把握に努めるとともに、他都市の取り組みについても研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 早速、改善に向けて当局の取り組みが始められていることを評価いたします。この制度については、発注状況を定期的に把握することが登録業者の受注機会を広げる効果的な方法であることを指摘し、今回お示しした他都市の事例も踏まえて改善がなされるよう要請し、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 スポーツ少年団の現状とスポーツクラブが重複することによる課題について、以下伺ってまいります。 質問の一点目、スポーツ少年団の現状について、少年団数、団員数、指導者の数の過去五年間の推移と特徴、競技・種目の最近の傾向、今年度からスタートした鹿児島市スポーツ推進計画の趣旨とスポーツ少年団の位置づけと今後の推進の考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 本市スポーツ少年団の現状につきまして、平成二十五年度から二十九年度まで順に申し上げますと、団数につきましては、三百二十二、三百二十、三百十一、三百十四、三百十団、団員数につきましては、六千三百四十四、六千九十三、六千五十四、五千九百七十六、五千九百六十四人、指導者数につきましては、一千七百十二、一千七百五十五、一千七百七十八、一千七百六十一、一千七百三十九人で、団数と団員数が減少傾向になっております。 最近の競技・種目の傾向でございますが、二十九年六月末現在、団員数の多い順に競技名を申し上げますと、サッカー、ソフトボール、バスケットボール、バレーボールなどとなっております。 本市のスポーツ推進計画につきましては、市民が幅広く生涯にわたってスポーツにかかわり、スポーツを通じた交流や連携・協働が促進される地域のスポーツの推進と活力あるまちづくりを目指しております。スポーツ少年団は、主要施策、「学校等と地域における子どものスポーツ機会の充実」の中に位置づけられており、スポーツ少年団の活動の促進を図るため、指導者の確保や学校体育との連携を図っております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 年々、スポーツ少年団の数や団員数が減少するもとで、本市スポーツ推進計画におけるスポーツ少年団の位置づけと活動の促進を図るための指導者の確保や学校との連携の姿勢が示されました。 質問の二点目、私ども市議団に、市民からスポーツ少年団のスポーツクラブ化についての相談が寄せられました。この少年団は、保護者から成る育成母集団に十分な説明がないまま、名称とともに団員を会員、育成母集団をクラブの保護者会と定め、入会金五千円、年会費五千円、月謝五千円、そのほかにも大会費やリーグ費、スクール代が発生するようになり、これまでより大変重い負担になりました。この費用は、保護者会役員やコーチ等の報酬に充てられており、ボランティアを基本とする少年団ではなじまないのではないかと考えます。一方で、少年団として登録はされており、通常、スポーツクラブが有料で競技場などを借りて練習しているにもかかわらず、校庭を自由に使用しているといった実態があります。会費の負担が重いことや考え方に不満を持った児童、保護者がどんどんやめているとのことでした。 そこで、以下伺ってまいります。 スポーツ少年団とスポーツクラブ、地域型総合スポーツクラブの違い、スポーツクラブと重複している少年団の数と傾向、スポーツクラブが重複することでの課題をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) スポーツ少年団は、スポーツだけではなく、野外活動や社会活動などの調和のとれた活動を行う団体でございます。また、スポーツクラブは、規約など一定の規範のもとにスポーツを行うとともに、会員相互の協調、親睦を図るなど、スポーツを愛好する者の自発的、自主的な団体でございます。さらに、地域型総合スポーツクラブは、地域の人々に年齢、興味関心、技術・技能レベル等に応じたさまざまなスポーツを提供する多種目、多世代、多志向の団体でございます。 スポーツクラブでスポーツ少年団に登録されている数については把握していないところでございます。スポーツ少年団に登録したスポーツクラブの中には、スポーツ少年団に期待される幅広い活動から次第に競技に重点を置いた活動になりやすいことが考えられます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 スポーツ少年団とスポーツクラブの違い、重複することによる課題についてお示しいただきました。 さきの事例のように、一方ではスポーツクラブのように振る舞い、一方では少年団のように振る舞うということでは、まずはスポーツに触れ合うといったことを目的とする児童は居場所をなくしてしまいます。また、競技において勝ちを意識することは大事なことだと思いますが、勝利至上主義にしてはならないという少年団の理念とも位置づけが違います。少年団として登録した以上は少年団の理念に沿った活動を進めなければならないと理解します。 質問の三点目、スポーツ少年団と重複しているスポーツクラブが趣旨になじまない実態がある場合、教育委員会としてどのような対応がなされるものかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) スポーツ少年団に登録しているスポーツクラブで活動に偏りがある場合などは、スポーツ少年団指導者協議会から該当する団体に対し、指導や助言を行い改善を求めるなどの対応をすることになります。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 スポーツ少年団、スポーツクラブは、それぞれの位置づけや理念を明確に役割分担してこそそれぞれの振興が図られるということを指摘するとともに、教育委員会としてもスポーツクラブ化の実態について、その数や活動の状況などを把握し、指導・助言に当たられるよう強く要請いたします。 新しい質問に入ります。 松元平野岡体育館の整備について、以下伺ってまいります。 質問の一点目、松元地域と卓球の結びつきをお示しください。 質問の二点目、利用者数の過去五年間の推移と利用の傾向をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 旧松元町におきましては、平成七年四月、「卓球のまちまつもと」宣言を行い、卓球によるまちづくりに取り組んできたことから、松元地域では卓球が盛んに行われているようでございます。 松元平野岡体育館の利用者数の推移を二十四年度から二十八年度まで順に申し上げますと、七万六千二、八万一千七百十一、七万五千五百五十、八万二千百四十九、七万九千六百二十八人で、そのうち卓球の利用が六〇%程度で推移しております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 「卓球のまちまつもと」、その中心である松元平野岡体育館が鹿児島国体の卓球の予定会場に選定されたことは地域住民からも喜びの声が寄せられています。 質問の三点目、鹿児島国体の予定会場としての機能について、まず、選定された理由と望ましい会場の条件は何か。 日本体育協会等が示す屋内競技における熱中症の特徴と予防対策をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。 松元平野岡体育館は、国体施設基準に規定するコート十二面を設置できることや競技団体の意向、大会の開催実績等を踏まえ選定されたものでございます。また、望ましい会場の要件としては、観客席、選手の控え室、競技運営のためのスペースが確保できることや空調設備などが挙げられるところでございます。 以上でございます。
    ◎教育長(杉元羊一君) スポーツ活動における熱中症は、湿度が高ければ気温がそれほど高くなくても発生しており、屋内競技においては気流が少なく湿度も高くなることから発生しやすい状況にあるようでございます。予防対策としましては、窓や扉を開け、換気をよくすることや気流の発生や水分の補給を積極的に行うこととされております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 鹿児島国体が十月の開催とはいえ、風などの気流に影響されやすい卓球は、会場をあけ放って競技するわけにもいかず、熱中症の発生も懸念されるため、望ましい会場の要件には空調設備も挙げられていると理解します。 次に、本市での屋内競技予定会場の数と空調の有無、今後の整備方針と理由をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(山口順一君) 本市での屋内競技会場は七会場で、そのうち六会場には空調設備が整備されております。 空調設備の設置につきましては、国体施設基準に規定されておらず、また、中央競技団体正規視察の指導・助言にもなかったことなどから、国体開催に向けた常設での整備は考えていないところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市での七つの屋内競技予定会場のうち、松元平野岡体育館だけが空調がなく整備する方針もないことが明らかになりました。 質問の四点目、国体とは別の観点で、松元平野岡体育館の災害時の位置づけと空調等を整備する場合に活用できる補助金をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 松元平野岡体育館は指定避難所となっております。なお、空調等を整備する際には、緊急防災・減災事業債を活用することができます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 同体育館は、洪水、土砂災害、地震の全ての避難に対応し、一定期間避難生活が生じるときのための指定避難所として位置づけられています。また、空調などを設置する場合に有利な財源が活用できることもわかりました。 質問の五点目、松元平野岡体育館への空調設置の検討について、風などの気流に影響されるため、締め切らないとできない卓球やバドミントンなどの屋内競技にも対応できる空調の本市での設置実績をお示しください。気持ちよく競技に臨んでいくためにも空調設置の検討をすべきと考えますが見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 桜島総合体育館につきましては、降灰の影響が大きく、夏場も窓を締め切って利用せざるを得ない状況のため、利用に支障が出ていたことから屋内競技にも配慮した空調設備の整備を行ったところでございます。 松元平野岡体育館等につきましては空調設備の整備は考えていないところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 大変かたくなに拒否をされましたが、災害時の指定避難所の空調の設置については、これまでの本会議でも質疑が交わされております。また、国体会場の望ましい条件としての空調がこの体育館だけ設置されていないこと、通常から卓球の利用が六割であることを踏まえて、このタイミングでぜひ検討すべきです。鹿児島国体までまだ期間はありますので、当局に再考を強く要請し、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 第二回定例会に引き続き、吉野の県養護学校跡地の活用について、以下伺ってまいります。 質問の一点目、前回質疑からの動きと内容をお示しください。 質問の二点目、県との協議の到達と今後のスケジュールをお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 県養護学校跡地につきましては、設置予定の吉野交番について、約一万七千平方メートルのうち約二千平方メートルを活用し整備されることが明らかになったところでございます。また、本年八月には、吉野総合開発促進協議会から本市へ同跡地に公共施設建設の検討を求める要望書が提出されたところでございます。 同跡地の活用に係る県との協議を五月末に行い、その後、電話等による情報収集を行っておりますが、今後においても継続して対応を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 前回の質疑から県議会において、同跡地への移設される吉野交番の面積が明らかになったこと、吉野の地域住民から再度、公共施設の建設を求める要望書の提出があったことがわかりましたが、県との協議は具体的に進んでいないようです。 例えば、県養護学校跡地に本市が公共施設を建設しようとする場合、第五次総合計画や後期基本計画には施策として盛り込まれていないため、今後は地域住民の要望をどのように施策に反映していくことができるのか検討する必要があります。 質問の三点目、地域住民の要望を酌み取り施策に生かす、これまでのまちづくりの手法はどのようなものがあったのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 本市では、市民参画条例に基づき、パブリックコメントや住民との意見交換会などを通して寄せられた意見要望等を踏まえ、施策を推進してきているところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきましたが、市民の声がどうやって施策に反映されていくのか、具体的な政策立案の過程を地域住民にも示していただきますよう要請しておきます。 質問の四点目、先ほど当局が示した政策に生かす手法や吉野地域のまちづくりワークショップでの提言が検討できないかなど、地域住民も試行錯誤をしている状況です。このような状況を踏まえて、吉野の地域住民の要望の把握と具体化を図る機会を検討すべきと考えますが見解をお示しください。 以上、答弁を願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 地域住民からは文化施設を含む多目的ホールの建設等の要望がなされておりますので、そのことについて、引き続き、土地所有者である県と協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 当局としては地域の要望はしっかり認識されている、その要望を踏まえて今後も県と協議していくものと理解いたします。 昨年の買い受け要望から、ことし二月、五月の協議と急展開してきた県養護学校跡地の問題ですが、ここにきて動きが鈍くなっている感があります。市当局としても、県に協議を求め、具体化を進められるよう要請いたしまして、この質問を終わります。 新しい質問に入ります。 西坂元町の公園設置の要望と上之原管理地の活用について、以前、先輩議員が本会議で取り上げられておられますが、その後も地域住民からの強い要望があることから、以下伺ってまいります。 質問の一点目、上之原管理地について、地域住民から使いやすいよう埋め立て、かさ上げすることや地域の夏祭りでの活用などの要望があってから、当局としてはどのような対応をしてこられたものか。 質問の二点目、当局にも地域の夏祭り会場の確保について対応いただきましたが、ことしの夏祭りも道路上で行われた理由について、町内会等の声を把握しておられたらお示しください。 質問の三点目、上之原管理地の今後の活用についての方針は検討されているものかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 要望のあった管理地の埋め立てについては、町内会の役員に対して困難である旨をお伝えし、夏祭りの用地については、鹿児島商業高校グラウンドの借用について学校側の了承を得ておりました。 夏祭り会場の決定については町内会の意向によるものと伺っております。 当管理地は、今後とも草払いや施設の補修など市有地として適正に管理してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 本市としても、地域からの要望があってからさまざまな対応をしてきたということは理解いたしますが、上之原管理地については活用の方針はなく、今後も管理していくとのお考えのようです。 私は、地域住民から相談を受け、町内会長にもお会いし、管理地の現状や夏祭りがどのような状況で行われているか見てまいりました。この写真が夏祭りの様子です。管理地には百段の階段を上り下りしなければならない上、トイレもなく、公民館で調理したものを届けることが困難なために会場にできませんでした。市当局が対応していただいた高校のグラウンドも公民館から調理したものを運び込むのに遠いため、例年どおり道路上での夏祭りとなりました。 しかしながら、ごらんのように町内会の皆さんの熱意であふれんばかりの人がお祭りに参加しています。このときのステージは、このように下の写真のように管理地の入り口に設置されましたが、隣接する宅地が最近更地になって売りに出されていることから、ここを借り上げて公園などを設置することができないかとの要望がありました。 そこで、質問の四点目、管理地入り口の空き地を借り上げ、公園やちびっこ広場に活用できる可能性について、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 おただしの土地につきましては、既に近隣にちびっこ広場がありますことから、新たな設置については考えていないところでございます。 以上でございます。 ◎建設局長(水元修一君) お触れの空き地は、面積や接道状況など民有地等の借り上げによる公園の設置基準を満たしていないところでございます。 以上でございます。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 面積や接道等の要件に合致しないことや近隣にちびっこ広場が設置されていることもあり難しいようです。西坂元町は道路が急勾配な上狭く、そこに一軒家が張りついているので広い土地を確保するには困難な部分もあります。しかしながら、夏祭りに見られるよう、地域を盛り上げるために奮闘する町内会の後押しをするためにも、地域で災害があったときの避難場所のためにも、一定の広さの土地が確保されることが望ましいと考えます。 当局としても、上之原管理地の活用も含めて知恵を絞ってくださいますよう強く要請し、この質問を終わります。 この個人質疑の最後に、第六回かごしま5253祭について市長に伺います。 かごしま5253祭は、昭和五十二年四月から昭和五十三年三月までの生まれの方なら地域や学校を問わず誰でも参加できる同級生のお祭りです。平成二十四年から四十歳の年を一千人で乾杯することを目標に、久保力也実行委員長の呼びかけのもとに集まった実行委員が個性と得意技を駆使して手づくりのイベントを立ち上げました。毎年、主に屋台村を貸し切って三百人規模で取り組んできたこの祭りもことしで最後を迎え、九月三日、城山観光ホテルのエメラルドホールを会場にダブル成人式と銘打って開催されました。私にとっても県外からも含めて約四百人の参加者を前に乾杯した光景は、実行委員として六年間務めさせていただいたその思いが去来し、忘れられない感動となりました。 最後の祭りに当たって、森市長に激励の挨拶をいただこうと実行委員と本市議会で同世代の米山たいすけ議員、園山えり議員とともに直接要請をさせていただいたところ、御出席いただいてお祝いの言葉をいただき、参加者は大いに励まされたと思います。また、この日は三反園 訓鹿児島県知事も参加していただきました。実行委員の一人としてこの場をおかりして感謝申し上げます。 そこで、森市長におかれましては、この第六回5253祭に参加され、どのような思いを抱かれたでしょうか、率直な感想をお示しください。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 第六回かごしま5253祭の参加者は、四十歳というまさに働き盛りであり、社会の中核を担い、これからの鹿児島を牽引していく世代の皆様と、直接、交流を深められたことは私にとりまして非常に有意義であり、皆様方にはふるさと鹿児島への愛着と誇りを持って後世に誇れるよりよい未来を築いていっていただきたいと考えております。   [大園たつや議員 登壇] ◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。 森市長から5253世代へ郷土に愛着を持って誇れる未来を築いていっていただきたいとの期待を込めたメッセージをいただきました。 先日行われた実行委員の反省会では、これまでの総括とともに、また違う形で鹿児島市を盛り上げていきたいとの決意も語られました。 また、5253祭に刺激を受け、5556世代などが後に続いていますが、8889世代も名乗りを上げました。今後このような方々が市役所に訪れるかもしれません。どうかそのときには惜しみない支援をいただきますよう心からお願いを申し上げ、私の個人質疑の全てを終了いたします。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、大園たつや議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。              午 前十一時五十六分 休 憩            ─────────────────              午 後 零時五十九分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、小森のぶたか議員。   [小森のぶたか議員 登壇](拍手) ◆(小森のぶたか議員) 平成二十九年第三回市議会定例会に当たり、私は公明党市議団の一員として個人質問を行います。 冒頭に、さきの九州北部豪雨とともに台風十八号による災害によりお亡くなりになりました方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い被災地の復旧・復興をお祈り申し上げます。 初めに、民間資金の調達による本市事業の推進についてお伺いいたします。 鹿児島市行政改革大綱の成果を意識した効率的な行財政運営の推進(量の改革)において、健全で持続可能な財政運営に関する推進項目として、ふるさと納税の推進、ネーミングライツや庁舎内広告掲載の導入可能性調査等が本市の歳入確保に資する項目として掲げられております。 そこで、歳入確保を図る上で民間資金を調達するさまざまな手法をさらに活用すべきとの立場から、お伺いいたします。 まず、クラウドファンディングについてお伺いいたします。 第一点、類型を含む概要及びメリット。 第二点、導入自治体における事業内容及び効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) お答えいたします。 クラウドファンディングにつきましては、個人や企業、その他の機関がインターネットを介して個人から資金を調達する仕組みであり、寄附型、購入型、貸付型、投資型がございます。メリットは、多数の個人から資金を調達できることや資金提供者にさまざまな形での見返りがあることなどのようでございます。 鎌倉市では、観光案内板の設置に対して寄附者の名前を刻むことを条件に資金を募集し、短期間で調達することができたようでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 クラウドファンディングは、インターネットを介し多数の個人から資金を調達できる仕組みであり、鎌倉市では、観光案内板を設置する事業に活用し、短期間で資金調達ができたようであります。 そこでお伺いいたします。 本市事業の推進に向け、クラウドファンディング導入に対する見解についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 導入につきましては、新たな民間資金の調達手段として各面から研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 クラウドファンディング導入について、新たな民間資金の調達手段として各面から研究していくとのことでありますが、対象事業の選定を含め前向きな検討を要望いたしておきます。 引き続き、グリーンボンドについてお伺いいたします。 まず、概要並びに市債発行との違い及びメリットについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) グリーンボンドにつきましては、調達資金の使途を環境改善効果のある事業に限定して発行される債券で、市債と違い一般事業者や金融機関も発行することが可能であり、環境問題に取り組む姿勢のPR効果などがあるようでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 グリーンボンドは、環境改善効果のある事業に限定して発行する債券で、環境問題に取り組む姿勢のPR効果などがあるとのことであります。 東京都は、平成二十八年度にこのグリーンボンド発行に向けたトライアルとして、個人向け都債、東京環境サポーター債を発行したと仄聞いたします。 そこでお伺いいたします。 東京都におけるグリーンボンドに関する事業内容及び期待される効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 東京都においては、東京オリンピックで使用する競技施設の省エネ化等に活用される予定であり、環境施策の推進などの効果が見込まれるようでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 東京都は、グリーンボンドを東京オリンピックで使用する競技施設の省エネ化等に使用される予定であり、環境施策の推進などの効果が見込まれるとのことであります。 本市は、第五次総合計画後期基本計画において、「人・まち・みどり みんなで創る“豊かさ”実感都市・かごしま」を都市像とし、その実現に向け、うるおい環境政策、水と緑が輝く人と地球にやさしいまちを初め、六つの基本目標を掲げて取り組んでおります。民間資金を調達し、本市の環境事業等を推進する上でグリーンボンド導入に取り組むべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 導入につきましては、他都市の事例なども参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 本市の再生可能エネルギー導入促進行動計画において、本市が取り組む具体的項目の中のその他の取り組みで、再生可能エネルギーの拡大に向けた多様な主体による参加促進を挙げておられます。その取り組み策の一つとして市民ファンドのあり方についての調査研究もありますので、関係部局とも連携を図り、グリーンボンド導入について前向きに検討されますよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 不妊治療等への支援についてお伺いいたします。 国は、子供を産み育てやすい環境づくりの一環として、不妊治療への助成等を継続してきております。そのことを踏まえ、まず、不妊に悩む方への特定治療支援事業についてお伺いいたします。 第一点、直近の変更内容を含む対象治療法。 第二点、助成に係る対象者及び直近の変更内容を含む上限金額、回数。 第三点、過去三年の助成件数の推移並びに事業の課題及び今後の取り組みについて、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 不妊に悩む方への特定治療支援事業の対象治療法は、体外受精及び顕微授精に加え、平成二十八年一月から男性の不妊治療についても対象といたしております。 上限金額につきましては、二十八年一月から、女性については初回は三十万円、その後は治療内容により十五万円もしくは七万五千円とし、男性については十五万円となっております。対象者につきましては、同年四月から、女性については四十三歳未満とし、回数につきましては、治療開始時の年齢が四十歳未満の方は通算六回、四十歳以上の方は通算三回を限度としております。 助成件数は、二十六年度八百二十九、二十七年度八百八十四、二十八年度七百十八件で、制度及び治療についての周知が課題であると考えておりますので、より一層の広報に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 同支援事業については、平成二十八年一月から男性も対象となり、同年四月からは女性には年齢制限と治療開始時の年齢による回数の通算限度が設けられたようであります。今後、制度及び治療についての周知・広報に関する実効ある取り組みを期待し、見守ってまいります。 次に、不育症治療への支援充実についてお伺いいたします。 この件については、二十三年第四回定例会において我が会派の先輩議員が質疑を交わしておりますので、そのことを踏まえ、まず、市立病院長に不育症の治療についてお伺いいたします。 第一点、症状に関する医学的所見。 第二点、主な治療法。 第三点、市立病院において出産に結びついた事例についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市立病院長(坪内博仁君) お答えいたします。 不育症は、妊娠はするものの胎児が育たず、流産や死産を繰り返し、結果的に子供を得られない症状とされており、その原因については、胎盤の血液が固まり血栓ができやすい凝固異常、糖尿病や甲状腺機能の異常などによる内分泌異常及び夫婦の染色体異常などさまざまですが、六五%程度は原因不明とされています。 主な治療法につきましては、凝固異常に対する抗血栓療法や内分泌異常に対する投薬治療など原因に応じた適切な治療を行うことで、健康な赤ちゃんを出産できる可能性が高くなることから、当院におきましても、産婦人科が中心となって他の診療科と連携しながら治療に当たっているところでございます。 当院において把握できたもので申し上げますと、平成二十八年度は抗血栓療法の治療を受け出産された事例が八例ございました。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 不育症の主な治療法は、凝固異常に対する抗血栓療法などで、市立病院では平成二十八年度、同治療により出産した事例が八例あったとのことであります。 引き続き、不育症に関する治療費についてお伺いいたします。 まず、市立病院における自己負担額と治療費の実態及び保険適用の有無についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市立病院長(坪内博仁君) 先ほど申し上げた事例は、妊娠後の治療として血栓治療に効果のあるヘパリンの在宅自己注射を行っておりますが、一定の診断基準を満たしていることから保険適用とされており、一人当たりの自己負担額は平均で約四万円となっております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 保険適用の血栓治療に効果のあるヘパリンの在宅自己注射が一人当たりの自己負担額で平均約四万円となっているとのことであります。ただし、保険適用のヘパリン注射以外の不育症の因子を特定するための検査や治療法は保険適用されていないと仄聞いたしております。 そのことを踏まえ、引き続きお伺いいたします。 中核市における不育症に関する治療費の助成状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 不育症の治療費助成につきましては、中核市のうち十二市で行っているようでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 中核市四十八市中十二市が不育症の治療費助成を行っているとのことであります。 昭和五十三年に日本で初めて不育症専門外来を開設した専門医である牧野恒久氏によりますと、不育症患者は全国に十五万から二十万人おり、適切な検査や治療を実施すれば八割以上が出産できるとのことであります。また、不育症が病気であることを知らずに悩んだり、知っていても高額の検査・治療費がネックとなり医療機関へ行かないケースも少なくないとのことであります。 そこでお伺いいたします。 本市においても、不妊に悩む方に対する支援の充実に向け不育症治療費への助成を導入すべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 治療費助成導入につきましては、国の動向を踏まえるとともに、他都市の状況など各面から研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国の動向を踏まえるとともに、他都市の状況など各面から研究していくとのことでありますので、この件については早期の導入を期待するとともに、機会を見て今後も取り上げてまいります。 次に、不妊に関する相談体制の充実についてお伺いいたします。 まず、これまでの本市の相談体制を含む取り組み内容、過去三年の相談件数の推移を含む相談実績、主な相談内容及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 不妊に対する相談は、各保健センターや母子保健課などの助産師、保健師が開庁時間である平日の午前八時三十分から午後五時十五分まで電話や面接、電子メールなどで受けており、実績としては、二十六年度三十四、二十七年度二十二、二十八年度二十五件でございます。主な相談内容は、不妊治療を始めるタイミングや治療の内容などでございます。課題としましては、より一層の周知・広報が必要と考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 不妊に関する相談の主な内容は、不妊治療を始めるタイミングなどとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 県の不妊専門相談センターにおける相談体制及び過去三年の相談件数の推移についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 県の不妊専門相談センターは、鹿児島大学病院と県の保健所に設置しており、大学病院の医師や助産師が毎週月曜日と金曜日の午後三時から五時までの間の電話による相談や電子メールによる随時の相談を受けるほか、保健所の保健師が平日の午前八時三十分から午後五時十五分まで電話と面接による相談を受けております。二十六年度から二十八年度までの相談実績を順に申し上げますと、大学病院が三十八、三十六、二十九件、保健所が八百七十五、一千九十六、九百四十五件となっております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 これまでの相談実績は、各年度、大学病院で三十件前後、県の保健所で一千件前後のようであります。 引き続きお伺いいたします。 不妊専門相談センターに関する国の動向及び中核市における設置状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 国は、同センターを全都道府県、指定都市、中核市において三十一年度までの設置を目指しており、厚生労働省の資料によりますと、現在、中核市四十八市中八市が設置しております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国は、不妊専門相談センターを全都道府県、指定都市、中核市において三十一年度までの設置を目指しており、現在、中核市四十八市中八市が設置しているとのことであります。国は、子供を産み育てやすい環境づくりの一環として同センターの設置促進に努めております。 そこでお伺いいたします。 本市の同センター設置に対する見解及び今後の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 同センターにつきましては、県が本市内の鹿児島大学病院に設置しておりますので、本市といたしましては、保健センター等における相談対応を継続するとともに、必要に応じて連携を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 本市としては、保健センター等における相談対応を継続し、必要に応じて大学病院と連携を図っていくとのことであります。 厚生労働省の資料によりますと、岡山大学病院内に設置されている岡山県不妊専門相談センターでは、メール相談とともに平日の電話、面接相談に加え、土日についても対応しているとのことであります。県とも連携を図り、まずは県の不妊専門相談センターである鹿児島大学病院でも、働く女性などの利便性向上に向け土日の対応について働きかけていただくよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 三歳児健康診査における視力検査の充実についてお伺いいたします。 本件については、これまで質疑を重ねてきておりますが、日本小児眼科学会から新たな提言がなされたことから、お伺いいたします。 同健診における視力検査の仕組み及び眼科に係る精密健康診査受診券の過去三年間の推移を含む発行状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 視力検査につきましては、国の通知に基づき健診の案内と検査セットをお送りし、御家庭での検査をお願いしております。検査結果などにより視力の異常が疑われる場合は、精密健康診査受診券を発行し、専門医が検査することで早期発見を図っているところであり、受診券の発行枚数は、過去三年間で申しますと、二十六年度六十一、二十七年度五十一、二十八年度四十八件となっております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 家庭での検査結果などにより視力の異常が疑われる場合に、専門医の検査を受けるために発行する精密健康診査受診券の実績は、近年、五、六十件で推移しているようであります。 引き続きお伺いいたします。 三歳児健康診査における視力検査において、視能訓練士による高精度測定器での検査を実施している米子市を調査する機会を得ました。米子市では、小児弱視等の早期発見への取り組みとして、視能訓練士による高精度測定器での検査を対象者全員に実施しております。当局が把握されているその効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 米子市における発見率につきましては、取り組み前の平成十六年度は〇・八一%、取り組み後の十七年度は三・一二%、十八年度一・九六%であり、その後も二から三%台で推移していると伺っており、早期の発見につながっているものと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 米子市における小児弱視等の発見率は、視能訓練士による高精度測定器での検査取り組み前と比較し、データの上からも早期発見につながっているとの認識を示されました。 引き続きお伺いいたします。 日本小児眼科学会が平成二十八年に発表した提言「三歳児健康診査における視覚検査について」の概要及び本市の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 日本小児眼科学会の提言は、視力検査を保護者がマニュアルどおり正しく行えるよう説明文をよりわかりやすいものに見直すこと、視能訓練士が検査機器を用いて屈折検査等を行うことが望ましいこと、精密検査のフォローアップ体制が極めて重要であることなどとなっております。本市の対応としては、引き続きフォローアップなどを徹底してまいります。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 日本小児眼科学会は、視能訓練士が検査機器を用いて屈折検査等を行うことが望ましいことなどを提言しているものの、本市の対応としては、引き続きフォローアップなどを徹底していくとのことであります。 平成二十三年第二回定例会における私の三歳児健康診査における視力検査の充実に関する個人質疑において、当局は、視能訓練士の確保が困難と答弁されたことから、今後、日本視能訓練士協会等と連携を図るよう要望させていただいた経緯を踏まえ、以下お伺いいたします。 第一点、視能訓練士の確保に向けた検討状況。 第二点、同健診における視能訓練士による高精度測定器での視力検査導入について改めて見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 視能訓練士協会によりますと、市内には二十数名の視能訓練士がおり、多くは病院に所属しておられると伺っております。 視能訓練士による検査の導入につきましては、視能訓練士や眼科医との連携などの課題もありますことから、国の動向を注視するとともに他都市の取り組み事例などを研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 視能訓練士や眼科医との連携などの課題もあることから、国の動向を注視し、他都市の取り組み事例などを研究していくとのことであります。先ほど触れた米子市で私が事業開始に至った経緯を伺ったところ、平成十六年度に眼科医から、三歳児健診で視力検査を通過した子供の中に視力障害を発見したとの連絡を受けた際、保護者等からの将来的な訴訟の可能性をも含んでいたため、鳥取大学病院の指導を受け再発防止に取り組み、視能訓練士による高精度測定器での検査を導入されたとのことでありました。「子育てをするなら鹿児島市」を標榜する本市においても、三歳児健康診査時の視力検査において視能訓練士による高精度測定器での検査を早期に導入されますよう再度の検討を要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 農と福祉の連携等についてお伺いいたします。 近年、人口減少や高齢化が進行する中で福祉分野と農業分野が連携した農福連携の取り組みが各地で盛んになっており、政府が定めた日本再興戦略二〇一六及びニッポン一億総活躍プランでは、農業分野での障害者の就労支援等の推進の観点から農福連携の推進が盛り込まれるなど、このことに対する関心が高まってきております。また、平成二十六年第二回定例会において、障害者の農業分野における就労支援について質疑を交わしていることも踏まえ、まず、本市における障害者の就労支援等についてお伺いいたします。 第一点、就労支援について、形態、主な作業内容、障害別を含む状況及び課題。 第二点、形態別月額工賃等について、平均額の平成二十三年度と二十八年度を比較しての推移についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) 本市における障害者の就労支援に関する障害福祉サービスは、一般企業への就労に向けた訓練等を行う就労移行支援と仕事を行いながら訓練等も実施する就労継続支援A型及びB型として行われております。A型とB型の就労状況につきましては、主な作業内容と本年三月末における精神・身体・知的障害、難病の支給決定者数を順に申し上げますと、A型は清掃作業や調理補助作業などで、四百十一、百二十七、百十七、五人、B型は工芸木工等の作成販売や野菜等の生産並びに袋詰め作業などで、九百七十、四百九十六、六百五十三、一人となっております。課題としましては、B型の工賃が低いことや就労移行支援の利用が少なく、一般就労が難しいことなどがあります。 就労継続支援A型及びB型の月額賃金、工賃の平均額を平成二十三年度、二十八年度の順に申し上げますと、A型は、四万六千六百九十三円、六万一千三百三十四円、B型は、一万二千百九十九円、一万二千七百円でございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 課題としては、B型の工賃が低いことや就労移行支援の利用が少なく、一般就労が難しいことなどであるとのことであります。 そこで、産業局長にお伺いいたします。 障害者の雇用につながる特例子会社に関する会社数、雇用障害者数を明示した雇用状況を含む全国の動向についてお示しください。また、二十七年第三回定例会における特例子会社の誘致等に向けた取り組みについての質疑に対し、今後研究していくとの当局答弁があったことから、その後の特例子会社誘致に対する取り組み及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) お答えいたします。 全国の特例子会社の状況につきましては、二十八年六月一日現在で四百四十八社、雇用されている障害者数は一万八千九百五十人であり、いずれも増加傾向にございます。また、これまでの調査によりますと、特例子会社については、事業の立ち上げに当たっての初期投資や障害者に配慮した職場環境整備等の課題があるようでございます。今後とも引き続き、誘致に対する他都市の取り組み状況などについて情報収集に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 課題として事業の立ち上げ時の初期投資や障害者に配慮した職場環境の整備等があるとのことであります。障害者雇用促進法の改正により雇用の分野での障害者差別が禁止され、合理的配慮の提供義務が必要となっております。また、三十年度から障害者の法定雇用率が民間企業で二%から二・三%に経過措置も含め引き上げられる予定であり、企業側としても障害者の雇用に関し見直しが迫られる時期になると思料されますので、本市においても特例子会社の誘致等に対する前向きな検討を要望いたしておきます。 引き続き、農業分野における農と福祉の連携に関する取り組み等についてお伺いいたします。 第一点、国等における取り組み状況。 第二点、本市における農と福祉の連携に関する取り組み状況及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 国等の取り組みでございますが、農福連携推進セミナーや農福連携マルシェなどの開催による普及啓発や農業者が障害者を受け入れる場合に必要な施設整備に対する支援などを行っております。 本市の農家の取り組み状況は、水耕栽培などの野菜農家や畜産農家の四戸におきまして五十五名が就労しており、収穫作業や畜舎の清掃作業等を行っております。経営者に伺ったところ、個々の障害に応じた農作業の検討や作業環境の整備などの課題があるとのことでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 本市では、水耕栽培などの野菜農家や畜産農家の四戸において五十五名が就労しており、経営者側の課題認識として個々の障害に応じた農作業の検討や作業環境の整備などがあるとのことであります。 平成二十六年第二回定例会での質疑において、第二期鹿児島市農林水産業振興プラン策定に当たり、多様な農業の担い手の育成の対象に障害者を加えることを要望した経緯があります。 そこでお伺いいたします。 同振興プランにおける障害者への対応はどのようになされているのか。お示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 第二期農林水産業振興プランにおきましては、障害者を自立できる多様な農業担い手には位置づけておりませんが、農業と福祉が連携する場として、同プランの農作業体験農園の充実の施策に農業の楽しさや理解を深めていただきたいという視点で新たに市民農園の活用を盛り込んだところでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 第二期農林水産業振興プランにおいては、障害者に農業の楽しさや理解を深めてもらいたいという視点で新たに市民農園の活用など農福連携に関することを盛り込んだとのことであります。 この項の最後にお伺いいたします。 農と福祉の連携促進に向けた本市の基本的な考え方についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎産業局長(山下正昭君) 農業と福祉の連携は、農業生産における労働力の確保や障害者の活躍の場の創出などに寄与するものと考えております。障害者の就労制度の周知や働きやすい作業環境の整備などについては、農業者や福祉事業者双方の理解促進が重要であることから、関係部局等と連携し情報提供などに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国の未来投資戦略二〇一七では、生産性イノベーション力の向上につながる働き方の促進において、障害者等の就労促進の項目で農福連携による推進を挙げております。今後、関係部局等と具体的に協議を進められ、農と福祉のさらなる連携が図られるよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 市営住宅の管理についてお伺いいたします。 大阪の府営住宅において、入居者の死亡から約三年が経過したにもかかわらず、居室やベランダに家財道具が放置されたままになっており放火等が心配であるとの切実な相談が地元の我が党の議員に寄せられたことから、大阪府などがその対応について国に対し要望した結果、平成二十八年に実施された公営住宅の単身入居者死亡に係る残置物の取り扱いに関する調査の結果概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 お触れの調査は、国が全事業主体を対象に実施したもので、相続人が判明しない場合の取り扱いについて、およそ六割が同種の事案は発生しておらず取り扱い未定、およそ二割が当該住宅内で保管、およそ一割が連帯保証人等に対応依頼などとなっております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国が全事業主体を対象に実施し、およそ二割が当該住宅内で保管されたままになっているとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 本市の同残置物に関する件数、期間の傾向分析を含む実態と対応及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 件数は、現在二十三件で微増傾向にあり、十五年経過しても解決に至らないものもございます。本市では相続人に対応をお願いすることとしておりますが、相続人が判明しない場合など、残置物を当該住宅内で保管せざるを得ないことなどが課題でございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 本市の同残置物に関する案件は、現在二十三件で微増傾向にあり、十五年経過しても解決に至らないものもあるとのことであります。また、本市では相続人が判明しない場合など、残置物を当該住宅内で保管せざるを得ないことなどが課題であるとのことであります。 そこでお伺いいたします。 市営住宅における単身入居者死亡後の残置物への対応方針を策定すべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 対応方針については、相続人の財産権に十分配慮する必要があることから、本年一月に国が示した方針案や他都市の状況を踏まえ慎重に検討しているところでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 対応方針については、相続人の財産権に十分配慮する必要があることから、国の方針案や他都市の状況も踏まえ慎重に検討しているとのことであります。市営住宅の設置目的を踏まえ、適切な管理を図るために単身入居者死亡後の残置物への対応方針策定を急がれるよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 市道の維持管理についてお伺いいたします。 持続可能な財政運営につながる公共施設等総合管理計画の個別施設計画として、本市舗装維持管理計画が策定されたことを踏まえお伺いいたします。 平成二十八年度に実施した路面性状調査に関する路面下空洞調査を含む結果概要及び対応済みの内容についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 路面性状調査は、市道のうち幹線市道の五百四十二路線、延長七百九キロメートルを対象に実施し、早急に修繕が必要な七十キロメートル、修繕を必要とする百キロメートル、補修することが望ましい百三十九キロメートル、望ましい管理水準である四百キロメートルの四つの区間に分類したものです。また、路面下空洞調査は、市が管理する緊急輸送道路二路線、延長二・五キロメートルを対象に実施し、五カ所で空洞を確認したことから、直ちに土砂を充填し、交通の安全を図ったところでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 路面下空洞調査は、市が管理する緊急輸送道路二路線で五カ所の空洞を確認し、直ちに対応して交通の安全を図ったとのことであります。二・五キロメートルの間に五カ所もの空洞があったようですが、これは路面下空洞調査の実施の必要性を訴え続けてきた私が危惧していたとおりの結果であります。 引き続きお伺いいたします。 同調査結果をもとに策定した鹿児島市舗装維持管理計画の基本方針を含む概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 舗装維持管理計画は、幹線市道を対象に道路の安全で円滑な通行を確保し、更新費用の平準化とコスト縮減を図るため策定したもので、計画的、効率的に維持管理することを基本方針として、まずは早急に修繕が必要である区間を重点的に補修、修繕することとしております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 本市の舗装維持管理計画は、更新費用の平準化とコスト縮減を図るために策定したもので、まずは早急に修繕が必要である区間を重点的に補修、修繕するとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 同計画が幹線市道を対象路線としていることを踏まえ、対象とならなかった路線数、割合及びその理由並びに今後の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 幹線市道以外の七千八百十三路線、およそ七三%は、交通量が少なく舗装の劣化の進行も遅いことなどから計画の対象としなかったものであり、これまでと同様に職員による巡視点検などを行い、適切に維持管理してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 幹線市道以外の路線については、これまでと同様に職員による巡視点検などを行い、適切に維持管理していくとのことであります。 この項の最後にお伺いいたします。 本市の舗装維持管理計画における路面下空洞調査の位置づけ及び今後の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 路面下空洞調査は舗装維持管理計画には位置づけておりませんが、緊急輸送道路については定期的な調査の実施について検討することとしております。また、他の幹線市道については他都市の状況を調査してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 路面下空洞調査は、緊急輸送道路について定期的な調査の実施を検討し、他の幹線市道については他都市の状況を調査していくとの前向きな答弁をいただきましたので、早期の実施を期待し、見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 歴史文化基本構想についてお伺いいたします。 二十七年第三回定例会の我が会派の代表質疑において一定質疑を交わしておりますが、国において同構想に関する動きがあると仄聞することからお伺いいたします。 まず、国の文化芸術の振興に関する基本的な方針に示された歴史文化基本構想の概要及び期待される効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 国が提唱する歴史文化基本構想は、地域に存在する文化財を幅広く的確に把握し、周辺環境まで含めて総合的に保存・活用するためのものであり、文化財保護のマスタープランとしての役割を果たすことや文化財を生かした地域づくりに活用されることが期待されております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国が示す歴史文化基本構想は、文化財保護のマスタープランとしての役割を果たすことや文化財を生かした地域づくりに活用されることが期待されているとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 国の観光先進国実現に向けた明日の日本を支える観光ビジョンを踏まえ、文化財を貴重な地域・観光資源として活用するために策定された「文化財活用・理解促進戦略プログラム二〇二〇」における歴史文化基本構想に関する内容についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 国の明日の日本を支える観光ビジョンを踏まえた「文化財活用・理解促進戦略プログラム二〇二〇」では、同構想の策定や対象となる地域での文化財を核とする観光拠点整備を支援することなどが示されております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 歴史文化基本構想の策定や対象となる地域での文化財を核とする観光拠点整備を支援することなどが示されているとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 国の文化遺産総合活用推進事業における地方公共団体の歴史文化基本構想策定に関する支援内容及び政令市、中核市の策定状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 文化遺産総合活用推進事業におきましては、対象地域の歴史的背景、文化財の状況等に関する調査研究や同構想の策定等を支援することとされております。また、平成二十九年八月現在、政令市では二十市中、川崎市など二市が策定済み、福岡市が策定中、中核市では四十八市中、長崎市など六市が策定済み、福山市など五市が策定中でございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国は、対象地域の歴史的背景、文化財の状況等に関する調査研究や歴史文化基本構想の策定等を支援することとしており、中核市でも同構想の策定が進んでいるようであります。 引き続きお伺いいたします。 明治日本の産業革命遺産の構成資産である韮山反射炉を擁する伊豆の国市における歴史文化基本構想の策定状況及び効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 伊豆の国市によりますと、歴史文化を生かした地域づくりを行うことなどを目的として二十六年三月に同構想を策定したところであり、その効果としては、多くの文化財を市民に周知できたことや世界文化遺産である韮山反射炉とその周辺区域等を重点区域とすることによって周辺環境の整備を計画的に進められるようになったとのことでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 私も現地調査をする機会を得ましたが、同構想策定により伊豆の国市観光基本計画との整合を図りながら観光事業との連携という側面も進めているとのことでありました。 この項の最後にお伺いいたします。 文化財を観光資源として生かすことにもつながる歴史文化基本構想策定についての本市の考え方をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 本市といたしましては、八県十一市で構成する明治日本の産業革命遺産のストーリー性の完成度をさらに高めていく必要があるものと考えており、同構想の策定につきましては、今後、他都市の状況の把握に努めるとともに国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 現在、国の文化審議会において、文化財を生かした地域振興を後押しする新制度を含む文化財保護法の改正に向けた議論がなされていると仄聞いたします。文化財の適切な保護、活用が図られ、国が目指す文化財を核とする観光拠点整備を本市でもさらに進めるために歴史文化基本構想の策定に早期に着手されますよう要望いたしておきます。 以上をもちまして、私の個人質問の全てを終了いたします。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、小森のぶたか議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、森山きよみ議員。   [森山きよみ議員 登壇](拍手) ◆(森山きよみ議員) 二〇一七年第三回定例会に当たり、社民・市民フォーラムの一員として質疑を行います。 本市が所有するデータの取り扱いについて、まず伺ってまいります。 昨年からことしにかけて、本県を含めて自治体、学校並びに教育委員会に対して、各学校で毎年実施されている児童生徒の健康診断の結果データを提供していただきたい旨の依頼があり、データを提供した自治体、しない自治体があり、自治体が持っている情報の提供のあり方が問われていることから、伺ってまいります。 第一、まず、昨年、学校の健康診断結果のデータを提供する依頼があった経緯、その目的。 第二、県内外の自治体や学校で提供した自治体並びに教育委員会、学校、提供しなかった自治体。 第三、では、本市はどのように判断したのか、その理由についても示していただきたい。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 学校における定期健康診断結果のデータの提供につきましては、昨年、一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構から、個人の乳幼児健康診査結果と学校の定期健康診断結果を継続してデータベース化し、予防医療や疫学研究に役立てることを目的に本市に依頼があったものでございます。 データの提供を行っている自治体につきまして現時点で把握しておりますのは、県内では四市二町でございます。なお、県外については把握していないところでございます。 本市の市立学校児童生徒の定期健康診断結果につきましては、個人情報保護条例に基づきデータの提供を行っていないところでございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 予防医学や疫学研究に役立てる目的の提供依頼で、県内では四市二町が提供し、本市は個人情報保護条例に基づき提供しないと判断したとのことです。私は、本市の判断は賢明な判断だったと思います。 一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構が出している資料によりますと、このような取り組みをする背景として、自治体には法律や制度に基づいて取得されているさまざまな情報が存在しているとした上で、これらの情報は、何十年の長きにわたり個々の局面で使用されているだけで、情報のデータベース化やデータベースをつないで解析する取り組みは行われてきておらず、このような状況は宝の持ち腐れであり、さらなる個人の健康増進とそれによる労働生産性の向上、介護予防や地域における健康政策、産業振興や医療費削減に既存の情報は全く役立っていませんと指摘し、自治体が持っている情報の解析をすることによって、自治体の施策に役立てることを主眼にしているようです。ある一面、もっともな理由です。 しかし、このことは一歩間違えば、情報漏えい、民間企業などへの利益供与等大きな問題もはらんでいます。今までは個人情報の保護をどうするかという考え方に基づいて法や条例が制定されているわけですが、後ほど伺いますが、改正行政機関個人情報保護法により、国が保有している情報を匿名加工情報として提供できることになったことから、考え方を整理しておく必要があるわけです。 そこで、まず伺います。 第一、国や県から求められている情報提供はあるものか、そこには個人情報は含まれるものか。 第二、また、提供する際には、個人情報保護との関係はどのようにするのか。 第三、今まで、本市へ学術・研究目的などで、本市が持っているデータ提供要請はなかったか、仮にあったとしたら、どのようなデータか、それを提供した判断の根拠は何か。 第五、そのデータには、個人情報が含まれているものか。 第六、企業を含めた全ての局部では、どのような根拠、観点で提供の可否を判断するのか、全て本庁が判断するのか。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) お答えいたします。 国や県に提供する情報には、法令等に基づくものも含め、個人情報が含まれているものもございます。 個人情報の提供につきましては、個別の法令に基づくもののほか、鹿児島市個人情報保護条例に基づき、国・県が所掌する業務の遂行に必要な限度で、かつ相当な理由がある場合において、本人または第三者の権利利益を不当に侵害するおそれがないときは提供できることとなっております。 また、学術・研究目的での情報提供につきましては、これまで平川動物公園やかごしま水族館が保有する動物等の資料や大気汚染に関する測定データなどの要請があり、個人情報が含まれているものについては、個別の法令や個人情報保護条例に基づき提供したものもあるほか、個人情報を含まないものについては任意に提供したところでございます。 情報提供に当たっては、法令または条例に基づき、市長、公営企業管理者、教育委員会などの実施機関ごとに判断しているところでございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 国や県に提供する情報には個人情報が含まれているものがあることや学術・研究の利用目的での個人情報の提供があったことが明らかになりましたが、今回の健康診断の情報等、提供しなかった情報もあるようです。提供しないと判断した背景には、本市がその情報を匿名加工しているか否かに関係あるようです。 本年七月に総務省が発表した二〇一七年版情報通信白書によりますと、ことしはビッグデータ利活用の元年が到来とのこと。その理由として、昨年十二月の官民データ活用推進基本法の制定や本年五月の改正行政機関個人情報保護法等の法整備が進められたことによるとしています。その改正個人情報保護法の一つに、匿名加工情報制度の導入があります。つまり、国が持っている情報を国が匿名加工した情報だと提供可能になったわけです。このことは、今回、提供しなかった健康診断結果を本市が匿名加工すれば提供できる可能性が出てくるわけです。情報を管理し、取り扱うのは人間です。鹿児島市が保有している情報を取り扱うのも本市の職員です。 そこで伺います。 第一、職員の研修と漏えいを防止するシステムは大丈夫ですか。 第二、匿名加工情報への加工の方法はどのようにされるのか。 第三、国の法改正等を受けて、匿名加工情報の提供のあり方について、提供を受けることができるようになるのはどのような人か。 第四、本市の個人情報保護条例の改正の必要性はないのか。 第五、現段階での課題並びに今後の対応について明らかにされたいのであります。 以上、答弁願います。
    ◎総務局長(内山薫君) 本市では、毎年度、職員に対して個人情報の適正な取り扱いについての研修を実施するとともに、情報セキュリティーポリシーに基づき、USBメモリー等による情報の持ち出し制限などの対策を講じて、情報漏えいの防止を図っているところでございます。 次に、匿名加工情報への加工方法についてですが、国の基準においては、氏名、住所など、特定の個人を識別することができる記述や旅券番号などの個人識別符号、症例数の極めて少ない病歴などの特異な記述等は、削除または他の記述へ置きかえるなどの方法で加工することとなっております。 また、事業が新産業の創出等に資することや提供を受ける者の漏えい防止等の安全確保措置が適切であることなどの審査基準に適合している場合、契約を締結した上で、法人または個人に提供できることとなっております。 現在、国において地方公共団体が保有する個人情報の効果的な活用のための仕組みに関して、立法措置の可能性も含めて匿名加工情報の提供のルール等についての検討がなされているところであり、その結果によっては、本市条例の改正が必要になると考えております。 匿名加工情報の提供に当たっては、ニーズの把握、匿名化の加工の体制整備、漏えい防止のための安全確保などの課題があり、今後、国の検討結果等も踏まえて対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 国の動向もありますが、今後、条例の改正や匿名加工情報の提供のあり方など、検討も必要になってくるわけです。また、情報漏えいをどう防ぐかも大きな課題ですので、十分な対応を要請しておきます。 次に、本市が公開しているデータについて伺います。 先般、総務消防委員会で相模原市のオープンデータの現状について行政視察に伺い、多くの示唆を受けました。 まず、本市の現状などについて伺います。 第一、本市のオープンデータはいつから行っているのか、提供しているデータの数、主にどのようなデータか。利用状況はどうか、好評なデータ、要望のあるデータについて、あれば明らかにされたいのであります。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) オープンデータは、平成二十八年七月一日から運用しており、本年九月一日現在、航空写真データや避難所の位置情報データなど六十二項目のデータを公開し、これまで約五千件閲覧されております。このうち、航空写真データは公開している市町村が少ないことから複数の問い合わせをいただいております。また、土砂災害警戒区域などの防災に関するデータの公開について要望をいただいているところでございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 現在、六十二のデータが公開され、五千件の閲覧があったようです。防災に関するデータの公表等の要望があるようです。 オープンデータの目的は、本市の指針によりますと、市民生活の利便性の向上、地域経済の活性化、行政の透明化、信頼性の向上となっています。進んでいる自治体の取り組みでは、目的に寄与するデータを積極的に公開する姿勢が見てとれますが、本市は、所管課の了解が得られたものから公開していくとだけ指針には記載してあります。 そこで伺いますが、指針にある目的、例えば、市民生活の利便性の向上に役立っているのか、その評価はどうされているのか。 第二、本年度も市電・市バスのバス停の名前や位置情報、市民のひろばなどの広報紙データ等が公開となっていますが、担当の課は、所管課にデータの公表についてどのような指導・要請をしているのか。 第三、民間の方々との意見交換を通してのニーズの把握や共同の研究等も実施してはどうでしょうか、見解を伺います。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 公開しているデータは、把握している範囲で民間等のサービス二件において活用されており、市民の利便性向上など一定の成果があるものと考えております。 それぞれのデータの所管課へは、活用事例も示しながら著作権の観点から、二次利用可能なデータについては積極的に情報を提供させることとしております。 また、これまで民間団体と連携したアイデアコンテストを実施したり、鹿児島大学の研究に協力するなどしてきており、今後とも関係団体との連携を図りながら推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 民間との協力は進められているようです。データの公開の評価は、地域経済の活性化、行政の透明性や信頼性についても行うよう要請をしておきます。 もう既に無料の無線LANアクセスポイントを公開している自治体もあります。本市が持っているデータを公開し、市民や観光客の皆さんに対して役立つデータであれば、可能な限りさらに積極的に公開することは時代の要請です。 そこで伺います。 本市は、昨年三月に策定した指針に基づいて取り組んでいるようですが、他都市では、基本方針を定め、推進のための基本原則や職員の研修を含めた推進体制などを明記し、体制を強化しています。ビッグデータ元年と言われる本年を契機に、指針から基本方針に改めるなどして取り組みの強化をするべきと考えますが、見解を伺います。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(内山薫君) 本市の指針においてもオープンデータの推進に関する基本的な考え方や取り組みの方向性を定めておりますが、現在、国におきましてオープンデータを含む官民データ活用推進計画策定の手引を作成中であることから、その動向や他都市の状況も踏まえ検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 今回、本市が所有するデータについて質疑をしてまいりましたが、本市が所有するデータの保護と公開の課題は山積しています。今後、当局の対応を見守ります。 次の質問に移ります。 図書館の新たな役割に対する認識と若者が集まる場所の提供について伺います。 今、全国の多くの都市で図書館建設を行う場合、駅周辺や中心市街地に建設する傾向が顕著になっています。富山市立とやま駅南図書館は、平成二十五年三月に駅前のビルの四階にこども図書館と一緒にオープンしました。入館者は、平成二十六年度は七万三千三百三十一人、平成二十七年度は九万一千五百八人と大きく伸びています。また、熊本市のくまもと森都心プラザ図書館は、平成二十三年十月に駅前のくまもと森都心プラザの三、四階でオープンし、平成二十四年度は五十八万四千九百五十七人、平成二十六年度は八十万八百四十人と好調のようです。そのほか、和歌山市でも、今、和歌山駅前に新たな図書館を建設する予定ですし、埼玉県桶川市でも桶川駅西口に、平成二十七年西口図書館をオープンしています。 私は、先日、東京都武蔵野市の武蔵境駅前に建設された武蔵野プレイスという図書館機能と青少年活動支援機能等、四つの機能が入った施設を調査してきました。調査して多くのことについて示唆を受けましたが、平成二十三年度の開館当初は年間八十万人の利用を予想していたのが、平成二十八年度は、百九十万人となり、予想をはるかに超え、一日の入館者が一万人に近い日もあり、説明された方もうれしい悲鳴とのことでした。 現状を少し紹介しますと、高校生を中心とした若者も多く利用していること、隣のショッピングセンターとの相乗効果があること、近隣の三鷹市や小金井市などの住民も利用する方がふえているとのこと。その理由はいろいろあるようですが、一番の理由は、駅前にあるとのことでした。この施設を建設するに至ったもう一つのきっかけは、当時の市長が青少年とのタウンミーティングで、高校生から施設の利用について、周りに大人がいると使いづらいという率直な声に対して、地下二階に青少年支援機能を持たせ、しかも自由に使える各種スペースを持ってきたことだそうです。私が調査したときは平日でしたが、地下二階には高校生を中心に多くの若者が飲み物を飲みながら楽しそうに歓談したり、勉強したり、別室では卓球をしたり、仕切ってある場所では本を読んだり、人であふれていました。そのときは利用されていませんでしたが、楽器を演奏する部屋や大きな鏡の前でダンスをする部屋などあり、若者が集まる仕掛けがたくさんありました。 そこで伺います。 全国の動向を踏まえますと、集客施設としての役割や中心市街地等の活性化にも役立っている事例が多く見られますが、集客するための図書館の必要性について、どのような御認識かお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 図書館は、市民の教育の振興と文化の発展に寄与するため設置しているところであり、地域の知の拠点として市民の生涯にわたる主体的な学習活動を支え、課題解決を支援するほか、幅広い観点から社会に貢献することが求められております。近年、図書館を新設します都市においては、交流スペースを設けたり、立地環境を生かすなどして集客力を高めることにより、まちのにぎわい創出等に寄与している事例があるようでございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 図書館の新たな機能については、近年、集客力を高めることにより、まちのにぎわい創出等に寄与している事例があることを認識されているようです。 しかし、本市の第二期中心市街地活性化基本計画の中に、私が見た限りでは、図書館の機能を集客につなげるという考え方を含めて図書館という文字が一切出てきません。森市長は、第一回市議会定例会において、鹿児島市は、今、複数の大規模な拠点開発が進むなど、一世紀半の時を経て、第二の維新の波が訪れようとしていると述べられました。中央駅と天文館周辺に大規模な集客施設が建設されようとしていますが、それが本当に集客できる施設になるのか。そのためには図書館の新たな機能を活用することが有効ではないでしょうか。市民が利用しやすい図書館づくり、民間活力の活用という観点からも私は検討してみる必要があると思います。まずは先進地の調査からされてはいかがでしょうか。 答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 他都市の取り組みにつきましては、今後、調査してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 調査するとのことですので、その結果を期待しております。 次に、高校生を中心とした若者たちが音楽やダンスの練習などに使える施設等は本市にどの程度あるものか。音楽ホールや生涯学習施設等、学校以外の公、民間の施設について明らかにしてください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 本市におきましては、音楽やダンスの練習ができる公的な専用施設は生涯学習プラザのスタジオや鹿児島アリーナのEXスタジオ、市民文化ホールの練習室などがございます。また、地域公民館におきましては、音楽で約百、ダンスで約五十の団体が利用しております。民間の施設につきましてはスポーツクラブなどがありますが、詳細については把握していないところでございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 本市には生涯学習プラザのスタジオや市民文化ホールの練習室等があるとのこと、民間の施設は把握していないとのことです。ただ、答弁にあった公の施設は、若者、とりわけ青少年に特化した施設ではなく、お年寄りの皆さんや社会人の方々も使う施設だと思います。 武蔵野プレイスの施設は青少年に特化した施設です。高校生が周りに大人がいると利用しづらいというニーズに合っているからこそ、若者の利用も多いと思います。鹿児島市も場所はどことは言いませんが、若者のニーズに合った施設等を整備し、若者が自分の可能性を磨き、活躍できる環境の整備を図るとともに、文化薫る地域の魅力づくりという観点からも取り組むべきと考えますが、見解を伺います。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 教育委員会といたしましては、生涯学習施設において引き続き活動団体を支援するとともに、児童生徒を含む若者が音楽やダンスに親しみやすい環境整備に努めてまいります。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 教育振興基本計画の中の青少年を育む環境づくりの推進には、非行防止、警察などとの連携、青少年問題協議会などの諸会議の開催、そして、インターネット上のトラブル防止の四つを挙げていますが、主人公である青少年の皆さんの居場所の検討やニーズの調査等は全くないのです。私も武蔵野プレイスに調査に行くまでは、この基本計画の記載に違和感を持ちませんでしたが、やはり青少年の皆さんが主人公です。その方々のニーズや声を聞く姿勢が何よりも大切だと思いました。若者に親しみやすい環境整備に努めるとのことですので、当面はその対応を見守ります。 次の質問に入ります。 本県、本市の高校の教育をめぐる諸課題について数点伺います。 まず、市立三高等学校の募集定員と募集状況について伺います。 第一、過去五年間において合格者が定員に満たなかった学校の学科はあるのか。あるとすれば何回くらいで、その傾向はどうか。 第二、過去五年間で定員に満たない学科においては、定員内不合格は生じたものか。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 市立三高校には全部で七つの学科がございますが、過去五年間で合格者が定員に満たない学科は、平成二十五年度から二十九年度まで順に申し上げますと、一、一、三、四、二学科であり、毎年度、定員を満たさない学科がある状況でございます。 市立三高校の過去五年間の定員内不合格者数を二十五年度から二十九年度まで順に申し上げますと、二、ゼロ、五、七、一人でございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 定員割れの学科もかなりあるようで、増加する傾向にあるようです。定員内不合格者も五年間で十五名いることが明らかになりました。 次に、鹿児島学区の鹿児島市域内の状況を前提に伺います。 十年前の二〇〇七年、五年前の二〇一二年、そして、本年四月現在の県立、市立、私立、専門学校等の在籍者数、募集定員数、平均競争倍率について明らかにしていただきたい。 第二、同じく市立三高等学校の学校ごとの在籍者数、募集定員、平均競争率の推移について。 第三、同じく鹿児島学区の鹿児島市域内の高校並びに玉龍高校への学区外入学者数の推移について。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 鹿児島市内にあります高校の各年度五月一日現在の在籍者数を十九、二十四、二十九年度の順に申し上げますと、県立、九千八百二十八、八千九百七十、八千六百十四、市立、二千七百二十七、二千四百四十六、二千三百九十二、私立、七千二百四十八、六千八百四十九、七千七人。募集定員は、県立、三千三百十、二千九百六十二、二千九百六十、市立、八百八十、八百四十、八百四十、私立、三千四百五十五、二千九百九十五、三千五人。最終出願倍率は、県立、一・二六、一・三二、一・二四、市立、一・五五、一・〇五、一・〇八倍でございます。私立高校の最終出願倍率及び専門学校等の在籍者数については把握できていないところでございます。 まず、市立三高の五月一日現在の在籍者数を学校ごとに十九、二十四、二十九年度の順に申し上げますと、鹿児島玉龍高等学校、八百三十五、七百十七、七百六、鹿児島商業高等学校、九百四十二、七百八十四、七百五十九、鹿児島女子高等学校、九百五十、九百四十五、九百二十七人となっております。次に、募集定員について同様に申し上げます。玉龍高校、二百四十、二百四十、二百四十、商業高校、三百二十、二百八十、二百八十、女子高校、三百二十、三百二十、三百二十人でございます。最後に、最終出願倍率について同様に申し上げますと、玉龍高校、一・六九、一・一六、一・四一、商業高校、一・六八、〇・九三、一・〇三、女子高校、一・三三、一・一一、〇・九八倍でございます。 鹿児島学区の鹿児島市域内の県立高校の学区外入学者数は把握しておりませんが、入学者選抜における学区外合格者数を十九、二十四、二十九年度の順に申し上げますと、百四十三、百十九、百十二人でございます。また、鹿児島玉龍高校の学区外入学者数につきましては、十七、十三、十人でございます。 なお、二十三年度入試から県下の学区の見直しが行われ、鹿児島学区は拡大しております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 十年前とすると、県立、市立、私立の学校の募集定員が八百五十人減少していること。最終出願倍率も玉龍高校が〇・二八、商業高校が〇・六五、女子高が〇・三五ポイント低下していることが明らかになりました。 本市が策定した人口ビジョンによりますと、ゼロ歳から十四歳までの年少人口は、二〇一〇年を百としたとき、二〇二〇年は九十、二〇三〇年は七十五と大きく減少する予想です。このことは、具体的には高校の募集定員並びに県が示している高校の適正規模論にも影響しますし、さらには私立学校の存続にも影響し、とりわけ本市の三高等学校の根幹にかかわることにもなりかねないことから、この傾向が今後続くという前提で考えたとき、どのような状況になるのかであります。 そこで伺います。 第一、公立と私立の比率を現行のままとし、十年後、募集定員を据え置いたと仮定したとき、定員割れは県立、市立の学校でどのくらい生じるものか。 第二、同じく市立三高校の募集定員を変えないとしたら、十年後の受験倍率は定員割れを含めてどのような状況になると予想されるか。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 中学校卒業予定者につきまして、二十九年三月末と十年後の三十八年三月末を比較しますと、二百六十四人減で、五千七百四十八人の見込みでございます。 二十九年度の市立三高を含めた鹿児島市内の公立高校の募集定員は三千八百人、私立高校の募集定員は三千五人です。鹿児島市内の卒業生だけでは定員に満たない状況ではありますが、他市町村等からの進学もあり、定員割れや受験倍率の予想については難しいところです。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 十年後の状況を予想するのはかなり難しいですが、先ほどの答弁で鹿児島市内の卒業生だけでは定員に満たないことは明らかになっています。しかも現行の枠の学区外入学者を入れても定員に満たないことから、定員割れが多くなり、既存の学科においては、その学科の存続さえ危ぶまれる事態が生じることが十分予想されます。 そこで、教育長に伺います。 私は、学びたいという生徒に対しては最大限のその意欲と希望をかなえてあげるべきということを考えたとき、定員内不合格は解消できないものか見解を伺います。 また、今後の生徒数の減少を予想したとき、県が言う高校の適正規模、適格者主義などの考え方はありますが、抜本的な募集定員のあり方、学科の再編等を検討する場の設置と、そろそろ検討しておく時期に来ていると考えますが、見解を伺います。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 入学者選抜につきましては、高等学校の目的に照らし、学校や学科の特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力や適正等を各学校が慎重に判定しているところでございます。今後とも入学者選抜に当たっては、調査書、学力検査の成績、または面接の結果を総合して判定を行うよう指導してまいりたいと考えております。 募集定員のあり方及び学科の再編等につきましては、県教育委員会との連携を図りながら、今後の中学校卒業予定者数の推移、県立学校の募集定員の状況、生徒の希望や高校教育に対する時代の要請等を踏まえ研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 定員内不合格者については、さまざまな要因はあるとは思いますが、ぜひ不合格者がないよう強く要請しておきます。また、市立三高校の募集定員並びに学科の再編については、早晩その検討の時期が来ることは今回の質疑で明らかになりましたので、特色がある学科も含めて今から緊張感を持って対処していただきたいことを要請しておきます。 次に、障害者差別解消法が昨年四月に施行され、障害の特性に応じた合理的配慮が自治体に義務づけられたことから、身体や発達に障害がある受験生を対象に別室受験や受験時間の延長等の特別措置を認めるケースがあり、今後も十分な対応が要請されることから、以下伺います。 第一、十七年度の公立高校の入試で別室受験や受験時間の延長等をされたケースはどのくらいあったものか、前年度との比較もあわせて答弁願います。 そのうち、鹿児島市立三高等学校の状況もお示しください。 第三、具体的にはどのようなケースか。また、それは学校並びに受験生の申し出を全てかなえたのか。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 県教育委員会によりますと、二十九年度の公立高校入学者選抜では別室受験等の合理的配慮の提供が前年度の七件から二十五件にふえたとのことでございます。 市立高校において入学者選抜における合理的配慮の提供はございませんでした。 県教育委員会によりますと、具体的には別室受験や受験時間の延長等でございます。こうした配慮は学校から申し出があった全ての内容に対応したとのことでございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 県全体では七件から二十五件にふえたようですが、市立三高校ではなかったとのこと。学校現場では校長先生を初め、ほとんどの教職員が受験に際して配慮の必要のある生徒さんに対しては、今までも可能な対応をしてこられたと思います。 今回、新たに法律が施行され、自治体では合理的配慮が義務づけられたわけですので、この機会に改めて法の趣旨と現場の対応について指導されるべきと考えますが、見解を伺います。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 二十八年四月の障害者差別解消法の施行に伴い、二十九年四月に鹿児島市教育委員会における障害を理由とする差別の解消の推進に関する職員対応要領及び学校教育に係る障害者差別解消法対応マニュアルを全小・中・高等学校に配布するとともに、管理職研修会や校内研修等で法の趣旨と学校での具体的な対応について周知を図っているところでございます。今後とも引き続き適切な対応がなされるよう指導してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 次に、高等学校における特別支援教育の検討が進み、文部科学省は、二〇一六年三月に報告をまとめて公表しています。それによりますと、来年四月から高等学校において通級指導の制度が導入されることになっています。通級による指導の導入は、障害のある生徒を特別の場に追いやるものでないことは当然ですが、初めてのことで、高校の現場では戸惑いもあると思います。県教育委員会は、開陽高校を指定して通級指導のあり方を研究しているようですが、本市教育委員会の対応について伺います。 第一、高等学校の通級指導について、文科省が通知を出した背景並びにその内容。 第二、市立三高等学校で通級指導を実施する場合の課題。 第三、研究指定校等を指定し、具体的な問題点、課題等を研究するべきと考えますが、どうでしょうか。市立三高等学校の教職員の研修の必要性も含めて見解を伺います。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 障害者差別解消法の施行等により、高等学校における障害のある生徒に対する適切な指導及び必要な支援の充実が求められていること、また、中学校において通級による指導を受けている生徒の数が年々増加していることなどが背景にあります。なお、通知の主な内容は、小中学校等で実施されている通級による指導を高等学校等においても実施できるようにしたことでございます。 市立高校での通級による指導の実施につきましては、自立活動を加えた特別な教育課程の編成、担当者の資質向上、校内体制の整備など、さまざまな課題が考えられます。 本市としましては、小・中・高等学校の教職員を対象に特別支援教育の充実を図るため研修会を実施するとともに、高等学校の教職員に対しては、県教育委員会が作成しました通級による指導に関するリーフレットを配布するなどして理解・啓発に取り組んでいるところでございます。 研究指定については、県の今後の研究成果等の情報収集に努めてまいります。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 障害者差別解消法施行による自治体の合理的配慮、義務化に関しては、教育行政も十分配慮する必要があります。今回は、高等学校での取り組みについて伺いましたが、義務制についても、幼稚園についても同じことが言えるわけですので対応を要請しておきます。通級指導については、義務制の学校の教職員は経験をし、かつ研修も重ねていますので対応は可能だと思いますが、高校は初めてですので啓発や研修等を要請しておきます。 次の質問に入ります。 花尾古道の整備について伺います。 「西郷どん」の放送が近づき、維新の息吹を少し感じるようになりました。また、地元紙も、本市の広報紙「市民のひろば」も西郷隆盛に関する記事がふえてきました。歴史に疎い私も何かと西郷隆盛という人に関心を持ち、数冊読んでみましたが、やはり大きな人物だったことは確かなようです。 国道三号の河頭交差点を右折し、ほどなく行くと左側に花尾古道という看板が見えてきます。そこを左に折れ、すぐ右に入る小さな道があります。そこが花尾古道と言われる道で、藩政時代、鶴丸城から花尾神社を結ぶ道の一部だったようです。ひょっとすると西郷隆盛も十八歳にして初めて藩の役職についた郡方書役助という農政担当役人の見習い時代にはこの古道を歩いたかもしれません。これは私の想像です。 現在、日常的には人の行き来はないと思いますが、毎年九月二十三日に開催される花尾神社の秋の大祭の日に鶴丸城から花尾神社まで歩く蟻の花尾詣でのときには古道を歩くようです。私も地元の郷土歴史家の方に案内していただき歩いたことがありますが、歩いてみると心地よく、ゆったりとした坂と独特な雰囲気があります。幅は二メートル弱でしょうか、道路の両側は孟宗竹に覆われ、坂道が続きますが、間もなく石段の道があらわれます。昔、この道を多くの方が行き交い、いろいろな出来事があったと思います。坂の途中で休んでいろいろな会話も弾んだのではないでしょうか。この古道を何とか整備できないものか、思いは尽きません。 そこで伺います。 花尾街道とその一部である花尾古道の歴史的な位置づけはどのようなものなのでしょうか。 第二、この古道の利用の状況はどうか。また、所有権はどうなっているのでしょうか。 第三、蟻の花尾詣でに合わせて古道の整備は誰がされているのか。 第四、設置されている案内板は、いつ、誰が設置されたのか。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 花尾街道は、鶴丸城から花尾神社までの道のりで、江戸住まいの島津家藩主が初めてお国入りした際、ここを通り花尾神社に参拝する道であったと言われていることから、島津家にゆかりのある街道であったと考えられています。なお、そのうち皆与志地区に残っている細い道の部分が、蟻の花尾詣でを行う実行委員会により花尾古道と呼ばれております。 利用状況につきましては、花尾神社の秋の大祭に合わせて行われる実行委員会主催のイベントで、鶴丸城から同神社までの約十七キロを歩く蟻の花尾詣での際に利用されているようでございます。なお、その他の利用状況や所有権については把握していないところでございます。 実行委員会では、年一回刈払い等の整備を行っているとのことでございます。 また、案内板につきましても当該実行委員会において約十年前に設置したとのことでございます。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 答弁によりますと、古道の利用状況や所有者も把握されていないようです。当局とされては、今まで関心を余り持っていないようです。 そこで伺います。 教育振興基本計画における史跡等への対応はどうなっているのでしょうか。 以上、答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 本市教育振興基本計画においては、史跡などの文化財につきまして未来に継承するため、その保護を図るとともに、学習や観光などに活用できるよう努めることとしております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 史跡などの文化財については、未来に継承するため、その保護を図るとともに、学習や観光に活用できるよう努めるとのこと。 私は、整備すれば、歴史の学習やまた観光資源として十分活用できると思います。一度、調査してみてはどうでしょうか。 答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 当該地につきましては、今後、関係部局と連携を図りながら現状把握等に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 まずは現状把握に努めるとのことですので期待しておきます。市長も教育長も一度見に行ってください。 最後の質問に移ります。 次に、川柳を活用したまちづくりについて伺います。 今、静かなブームとして川柳があるようです。サラリーマン川柳やシルバー川柳等は有名で、私も敬老祝賀会などでシルバー川柳等を紹介したことがありますが、高齢者福祉の政策や高齢者の人数などを話すよりもはるかに笑いながら、うなずいて聞いてもらえます。川柳の持つ力というか、川柳に人を元気づけるパワーがあることのあかしかもしれません。 そんなことを考えているとき、ふとある新聞記事を目にしました。滋賀県の守山市が実施している健康づくり・生きがいづくりに関する川柳の記事でした。「健診の 結果に妻と ハイタッチ」、「ウォーキング 付き合う犬が 先に痩せ」、思わずそうだと思った次第です。 そこで少し調べてみますと、自治体での取り組みが結構あるようです。例えば、埼玉県は、ことしから社会全体で地域デビューを応援する機運を盛り上げる目的で地域デビュー川柳コンテストを募集し、先日、募集が終わったようです。電話で担当の方に伺いますと、約二千人の方が応募し、約八千句が集まったようで、担当の方もかなりの反響があり、喜んでいらっしゃいました。京都市左京区でも第一回左京・健康なまちづくりコンテストを行い、ことしは健康をテーマに川柳を募集するとのこと。また、秋田県では、さわやかほほえみあいさつ運動の一環としてAKITAあいさつ川柳を募集し、好評のようです。一昨年の優秀作品は、「あいさつは 何にもまさる オモテナシ」だったようです。 本市は、来年、西郷どんブームが到来することは間違いありません。地方創生という難しい四文字や人口減少という負のイメージより、例えば、観光振興や移住促進に向けて、「噴煙を 上げてもてなす 桜島」とか、「西郷どんも ツンと一緒に 待ってます」。いかがでしょうか、この二つの句は、この話をしたとき知人が早速つくってくださった句です。今、何かと私たちの社会はぎすぎすした一面があります。五・七・五の十七音字で明るい話題に転化できないものか。 そこで伺います。 市民との協働のまちづくり、観光振興、健康増進、子育て支援、緑あふれる鹿児島市、さらには国体もあります。多くの観点から募集は可能なのではないでしょうか。本市では選挙管理委員会が投票率向上の目的で川柳を募集する取り組みをされていますが、お聞きしますと、ほかではないようです。 そこで、全国から川柳の募集を行い、元気が出るまちづくりをしてみてはいかがでしょうか、市長の見解を伺います。 以上、答弁願います。   [市長 森 博幸君 登壇] ◎市長(森博幸君) 森山きよみ議員にお答えをいたします。 川柳は、人情を詠み、人生の機微や世相をユーモラスな言葉づかいで風刺的に描写し、幅広い世代に親しまれていることから、テーマについて機運を盛り上げたり、明るい話題を提供することで人を元気にするなど、さまざまな効果が考えられますので、本市でどのように取り組むことができるかを研究させてみたいと思います。   [森山きよみ議員 登壇] ◆(森山きよみ議員) 答弁いただきました。 市長からどのように取り組むことができるか研究させたいとの答弁でした。 さて、今後は局長の出番です。各局で十分研究し、どのようなスキームで取り組むか、また、どのようなテーマで募集したら市の活性化につながるか、まず、各局長が頭をひねって、みずから川柳をつくってみることから始めてください。そしてまた、この本会議で結果を伺います。楽しみにしております。局同士、正々堂々と競っていただきたいと思います。 以上で、私の全ての質疑を終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、森山きよみ議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。              午 後 二時三十八分 休 憩            ─────────────────              午 後 三時  九分 開 議 ○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、わきた高徳議員。   [わきた高徳議員 登壇](拍手) ◆(わきた高徳議員) 平成二十九年第三回市議会定例会におきまして、自民党新政会の一員として個人質疑を行います。 各地で頻発する自然災害、特にさきの九州北部豪雨災害は、あの忘れてはならない鹿児島市の八・六水害を超える自然災害となりました。被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。 一方、本市に目を向けますと、大正噴火並みの桜島大爆発が懸念される中、喜入沖の地震には驚かされ、自然の脅威を改めて感じることでした。当局におかれましては、市民の安全安心な暮らしを守る立場から対応にいとまのなかったことと存じます。 このような中、今こそ地方自治が果たす役割が問われているのではないでしょうか。 そこで、さきの市町村合併で面積が倍増した鹿児島市全体の安全で安心な暮らしを守るという視点から、平成十六年十一月一日、合併した本市と周辺五町の市民の要望、意見、提言がどう生かされ、安全・安心なまちづくりが実現したのか振り返ってみたいと思います。 本市は、平成十六年十一月一日、周辺五町と合併いたしました。あれからやがて十三年、森市長誕生は合併後間もないころで、合併後のまちづくりは、森市長の手腕、力量が試されたと言っても過言ではないと思います。私はこれまで合併に関する質問をこの本会議において幾度も行ってまいりましたが、合併から市町村建設計画をおおむね十年とする方針が示される中で十三年が経過し、財源としての合併特例債が廃止となっていることから、今後のまちづくりに関しての財政面から合併を検証するという観点で諸問題について伺ってまいります。 まず、質問の第一点として、昭和の大合併と平成の大合併の経過を踏まえ、それぞれの大合併の違いについてお聞かせください。 二点目に、平成の大合併により全国及び本県自治体はどう変化してきたのか。 以上、お聞かせください。 答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) お答えいたします。 いわゆる昭和の大合併は、戦後に新制中学校の設置管理の事務等が市町村事務となり、効率的な設置管理を行うため、町村の人口を八千人以上とすることを標準として進められ、平成の大合併は、地方分権の受け皿としての行政体制の強化と将来さらにその厳しさが予測される地方行財政に対応するため、進められたところでございます。 平成十一年、二十二年の三月末の自治体数を全国、本県の順に申し上げますと、三千二百三十二、九十六、一千七百二十七、四十三となっております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 平成の大合併は、地方分権の受け皿として行政体制の強化を目指しての合併でありました。 さらに伺います。 本市と周辺五町の合併協定締結に至るまでの経過、協定内容についてお聞かせください。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 合併協定締結に至るまでの経過でございますが、平成十三年五月に設置された鹿児島地区市町村合併調査研究会において合併に関する課題等の調査研究を行い、十五年一月に設置された鹿児島地区合併協議会において具体的な協議を重ね、十六年三月に合併協定書を締結しております。 協定内容につきましては、合併の方式や合併後の市の名称のほか、住民生活に密接でニーズの高い福祉、保健、教育等の各種事務事業や市町村建設計画などでございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 市町村合併調査研究会、さらに、鹿児島地区合併協議会を経て、十六年三月に合併協定書の締結がなされたようであります。 次に、新市まちづくり計画について伺ってまいります。 吉田地域では、平成十七年一月から平成十九年十月までの三カ年間、地域まちづくり会議が開催され、地域の重要課題等を踏まえながら、第四次鹿児島市総合計画に沿ったテーマを設け、一、防災・福祉問題、二、教育、地域の活性化対策、三、環境の整備、ごみ対策、四、交通対策、五、商工・観光・農林業などが議論され、その結果を当局へ報告書として提出しているところであります。 そこで、地域まちづくり会議で出された各町ごとの特徴的な要望事項、意見、まちづくりに関する提言についてどのようなものがあったのかお聞かせください。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 地域まちづくり会議での意見等につきましては、吉田地域では、旧吉田小学校跡地の活用やバスの利便性の向上など、桜島地域では、海を生かした観光振興や災害発生時の避難体制強化など、喜入地域では、公民館建設や都市部と農村部の交流促進など、松元地域では、地元特産物の販売施設整備や市営住宅建設など、郡山地域では、八重の棚田保全活動の支援や屋内運動場の整備などがございました。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきましたように、各町から地域ごとの特徴的な意見、提言がなされたようであります。 次に、地域別のまちづくり会議のうち吉田地域での要望、意見、提言などを見ていくと、自然を生かしたまちづくりとしては、グリーンツーリズムの推進や市民農園の設置など観光振興策や農林業の振興策が、自然環境問題としてはごみ対策などが意見、提言として数多く出されております。また、過疎対策としては、市営住宅の建設や幹線道路の整備、安全で安心できる防災対策としては、防災行政無線の活用策や避難所開設の意見、提言などが出されております。 そこで、これまで多くの地域まちづくり会議で出された要望、意見、提言を市勢発展と新市の速やかな一体化、安全安心な暮らしのために向けどう生かしてきたかお聞かせください。 加えて、合併協議会の協議対象項目で、合併後に残された三十九項目の二十九年八月時点での処理状況等についてお聞かせください。 以上、御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 地域まちづくり会議からの意見、提言等については、本市として真摯に受けとめ、施策に反映できるものについては速やかに対応するとともに、一部については第五次総合計画に盛り込み、取り組んできたところでございます。 合併協議会の協議対象項目で、合併後に残された三十九項目のうち県が定める都市計画区域マスタープランを除く三十八項目については、方向づけがなされたところでございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 各面にわたる意見や提言は施策に反映できるものは速やかに対応し、一部については第五次総合計画に盛り込まれ、まちづくりに生かされたようでございます。また、合併協議会の協議対象項目で、合併後に残された三十九項目については、三十八項目が方向づけされたことが判明いたしました。 次に、合併に関する最後の質問として、合併特例債、過疎債、辺地対策事業債等について、以下お伺いいたします。 まず、合併特例債とは、自主財源が五%あれば、まちづくり計画に基づく対象事業の経費を九五%合併特例債として借り入れできる制度で、それらは後年度交付税で七〇%措置される、そのように認識しているが、そのとおりか。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) お述べになったとおり、合併特例債は地方負担の九五%が起債対象で、元利償還金の七〇%が交付税措置されるものでございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきましたように、合併特例債の認識は一致しているようであります。 それでは、合併特例債は、合併後十年間に限って借り入れできる制度ですが、この十年で借り入れ総額は幾らになり、交付税措置額は幾らになったものかお聞かせください。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 借り入れ総額は五百十一億円で、交付税措置額は三百五十八億円でございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 借り入れ総額は五百十一億円、交付税措置額は三百五十八億円であったことが明らかになりました。合併後のまちづくりは多額の借り入れ等をもとに実施されたようでございます。 次に、合併特例債を基金として積み立てた額及びそれら基金をこれまで取り崩し、まちづくりにどう活用したか。また、現時点における基金残高は幾らかお聞かせください。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 合併まちづくり基金は、合併特例債三十八億円を充て、計四十億円を積み立てたもので、平成二十八年度にコミュニティビジョンの推進や鹿児島マラソンの開催などに活用しており、同年度末の基金残高は三十六億一千七百万円でございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 基金積立額は四十億、積立基金を鹿児島マラソン等に活用され、基金残高は三十六億一千七百万円となっていることが判明しました。 次に、各地域のまちづくり計画における対象事業に活用した合併特例債の額、過疎債、辺地対策事業債の額、その他の財源、さらに、それらを活用した安全安心なまちづくりの成果についてお聞かせください。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 合併特例債の地域別内訳を億円単位で申し上げますと、合併前の鹿児島市二百五十二、吉田地域四十一、桜島地域のうち桜島地区十二、喜入地域七十六、松元地域三十五、郡山地域五十八億円でございます。また、合併後、二十八年度までに過疎対策事業債二十三億円、辺地対策事業債三十九億円、その他、国費や一般財源等を活用しております。 これらにより、道路、学校等の社会基盤整備が進むとともに、グリーンツーリズムや地域資源を生かした経済振興等、新たな魅力が創出されるなど、新市の速やかな一体化と地域の均衡ある発展に寄与できたものと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 地域のまちづくりには、合併特例債のほか、過疎債が二十三億円、辺地対策事業債が三十九億円、その他、国費や一般財源等が活用され、社会基盤整備や経済振興等、新たな魅力の創出など、速やかな一体化へ向け取り組まれたようでございます。 この項の最後に、合併特例債は十年という期限があり、現在は廃止されましたので、今後のまちづくり財源が気にかかるところでございます。その影響をどう考えているか。また、今後のまちづくり財源をどう求めるのかお聞かせください。 御答弁願います。 ◎企画財政局長(鉾之原誠君) 合併特例債終了後におきましても、まちづくりを進めるため代替財源の確保が必要なことから、一般財源のほか、国費や他の市債を活用するとともに、各面からの財源確保に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 今後、まちづくりを進めるためには財源の確保が必要なことから、特に一般財源の投入や市債の活用とともに、各面からの財源確保に努める意気込みを語られましたので御期待しておきます。 新しい質問に入ります。 小規模校の問題を伺ってまいります。 本市には、児童一千名を超える小学校から数名の学校まで存在しております。 そこで、質問の第一点、本市に存在する小規模校で複式学級を有する学校の数をお聞かせください。 二点目に、これら小規模校のメリット・デメリットとしては何が挙げられるか。 三点目に、教育委員会の小規模校に対する施策及び教育方針等についてお聞かせください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 小規模校のうち、複式学級を有する学校は、小学校十一校、中学校一校でございます。 これらの小規模校のメリットは、個別指導などきめ細かな指導を受けやすいことや一人一人が活躍する機会がふえることなどでございます。また、デメリットは、学習面や生活面で集団の中で多様な考え方に触れたり、切磋琢磨したりする機会が少なくなることなどでございます。 教育委員会としましては、複式学級のある小規模校を対象にして授業の充実を図るため、小学校複式学級指導法研修会を実施するとともに、他校との交流学習等の支援を行っております。今後とも各校の実情等を踏まえ教育活動の充実を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 本市には複式学級を有する小規模校が小学校で十一校、中学校で一校存在することが明らかになり、これら小中学校に対する研修会実施や他校との交流学習など教育方針も示されました。 次に、小規模校を統廃合でなく、可能な限り小中一貫型小学校・中学校を設置すべき立場から、順次伺います。 まず、質問の第一点、全国的な課題として少子高齢社会が進展している中、小中学校の児童生徒も減少傾向にあり、特に小規模小学校においては各地で統廃合が進んでいるのではと危惧するものであります。そういう中で、自治体において小中一貫型小学校・中学校、義務教育学校を設置しているようだが、その自治体数、学校数はいかほどか。 二点目に、本県の事例、実態についてお聞かせください。 三点目に、小学校は地域のよりどころ、地域の核でもあります。小規模校を統廃合せず、近隣中学校と一貫教育を導入することで地域に根差し、活力に満ちた魅力ある学校づくりを目指すべきではないでしょうか。見解をお聞かせください。 御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 平成二十九年二月の文部科学省による調査では、小中一貫型小学校・中学校が五十五市区町村に百六十件、義務教育学校が十五市区町に二十二校となっております。 本県では、小中一貫型小学校・中学校は、二市町に二件、義務教育学校が二市に二校でございます。 鹿児島市学校規模適正化検討委員会において適正な学校規模や配置について議論しており、魅力ある学校づくりの一例として小中一貫教育についても協議しているところでございます。今後その提言を受けまして基本方針を策定してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 全国には小中一貫型小学校・中学校が五十五市区町村で百六十件、義務教育学校が十五市区町で二十二校となっているようでございます。小中一貫教育については、鹿児島市学校規模適正化検討委員会で議論されているので、提言を受け基本方針を策定してまいりたいとの答弁をいただきましたので注視してまいります。 続けて伺います。 吉田小学校と吉田北中学校の児童生徒数はどうなっているものか。 また、いわゆる両校とも小規模校で、実質的には同一敷地にある学校です。校門等は共通利用しており、運動会なども合同開催しながら連携教育をしている状況であります。そこで、この吉田小学校と北中学校を小中一貫教育を目指し、本市のモデル校とすべきと考えるが、見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 吉田小、吉田北中学校の児童生徒数は、それぞれ六十七人、二十五人でございます。 先ほども述べましたが、具体的な学校のあり方につきましては、鹿児島市学校規模適正化検討委員会での提言を踏まえ、教育委員会として基本方針を作成してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 学校規模適正化検討委員会の提言を踏まえて基本方針をまとめていきたいという考えが示されました。 次の質問に入ります。 吉田地域の小中学校の通学実態に関して伺います。 徒歩、自転車、路線バス、マイカー送迎等々、児童生徒の通学手段についてどのように把握されているかそれぞれお示しください。 御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 吉田地域の小中学校の二十九年五月一日現在における通学方法とその人数でございますが、小学生、徒歩四百九十人、中学生、徒歩百六十六、自転車十四、バス六十二、また、保護者の送迎を前提としました特認校制度等による児童生徒数は、小学生十七、中学生五人となっております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 いろんな通学形態があるようですが、マイカーによる通学者数は、学校現場も教育委員会も完全に把握されておられないようであります。今後しっかりと把握することが肝要であると指摘しておきます。 次に、遠距離通学の児童、自転車通学生や牟礼岡団地から吉田南中学校に路線バスを利用した通学実態を踏まえ、通学専用の通学バスの導入が検討できないものか見解をお聞かせください。 御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 吉田地域の児童生徒のうち約一〇%は路線バスや自転車の利用により通学しているところでございます。本市では、児童生徒の片道の通学距離が小学校で四キロメートル以上、中学校で六キロメートル以上で公共交通機関を利用している場合、保護者の経済的負担を軽減する遠距離通学費補助事業を実施しており、現時点では通学バスの導入については考えていないところでございます。 なお、児童生徒の通学手段の状況につきましては、今後も把握に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 通学バスの導入など考えていないとの答弁ですが、都市部と周辺部の環境の違い、急な坂など地理的条件が異なることを考慮し、児童生徒の安全安心な通学を考えたとき、専用の通学バス導入について検討されるよう要請しておきます。 次の質問に入ります。 吉田運動場について伺ってまいります。 この運動場は、吉田町時代、陸上自衛隊の訓練を目的とした制度を利活用し造成された運動場であります。地質等も改良されておらず、十分な整備がされているとは言えないと思料されますので、以下伺います。 質問の第一点、指定管理者に管理運営させているのは体育館のみか、運動場の管理はどうなっているかお聞かせください。 二点目に、雨が降ればグラウンドはまるで池、先ほど述べたように、造成時、山肌を整地したもので、軟弱地盤と思われます。降雨時は土砂が流出、側溝を埋めている可能性が大であり、雨水が三十センチほどたまることは常であります。排水対策など抜本的な改良が必要ではないかと思うが、見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 吉田運動場につきましては、指定管理者が吉田文化体育センター等と一体的に管理しているところでございます。 また、吉田運動場につきましては、大雨時には一時的に水たまりができるものの、定期的に側溝にたまった土砂を除去しており、一定の時間を置くことで利用できているところでございます。排水を含む抜本的な対策の必要性等につきましては、調整池を含め排水状況等の把握を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 一時的には水がたまり、一定の時間を置くと利用できるものとの答弁ですが、プレーが長時間中断していいのでしょうか。十八号台風時も現場へ出向きましたが、湖でした。関係人から意見聴取しましたが、北側にある調整池は土砂で埋まり、原野化し、雑木林となっております。この調整池を整備し、排水管の改良、グラウンドの側溝を整備しない限り、排水対策は不十分であることを指摘しておきます。今後も引き続き議論してまいりたいと思います。 次に、旧ゲートボール場の利活用について伺います。 旧ゲートボール場は、吉田運動公園がオープンすると同時に敷地北側奥に二面整備されましたが、その後、合併前から計画のあった吉田ドームがオープンしたことに伴い、大会の開催などを初め、ゲートボールには吉田ドームが利用されているようであります。また、近年、グラウンドゴルフ愛好者がふえた関係もあると思うが、旧ゲートボール場は利用されず、雑草が繁茂している状態であります。 そこで、この施設をグラウンドゴルフ場として再整備し、利用できないか見解を伺います。 御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) グラウンドゴルフにつきましては、現在、運動場や多目的屋内運動場が利用されているところでございます。旧ゲートボール場につきましては、大規模な大会や地域行事の際の臨時駐車場として使用しておりますが、今後、広場としての活用など各面から調査研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 今後、広場としての活用などを考慮し、調査研究するとの答弁をいただきましたが、教育委員会はゲートボールの存在すら把握されず、しかも貴重な市有財産が合併以来全く管理されず放置されていたことに対して深く反省を求め、さらにいいますと、質問通告を提出した翌日、再度、現場調査したところ、造園業者らしい方々が草払いを実施している姿に驚かされました。偶然の一致なのでしょうか。この施設と体育館との間ののり面など桜が植栽されていますが、全く草刈りなど管理されておりませんので、年間を通しての計画管理をされることを要請しておきます。 新しい質問に入ります。 旧吉田小学校跡地の校舎活用について伺います。 私は、これまで数回にわたり吉田小学校の跡地活用についてただしてまいりました。校庭跡地は多目的広場としての整備などが実施され、広く住民に利活用されております。 そこで、以下お伺いいたします。 質問の第一点、校舎活用の現状はどうなっているか。 御答弁願います。 ◎教育長(杉元羊一君) 旧吉田小学校の校舎につきましては、現在、一階の一部を地域に開放し、それ以外の部分を教育委員会の倉庫としております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁にありましたように校舎活用として一階の一部を地域に開放されているようであります。 次に、現在も旧吉田小学校跡地には鉄筋三階建ての校舎が残されております。また、この地には教育・文化を誇る歴史が刻まれております。以前の議会でも紹介しましたように、南種子町の島間小学校の学童疎開の碑や東西佐多浦奨学会解散の記念碑などが建立され、植栽されていた樹木は大きく成長し、高齢者が緑陰を楽しめる憩いの場であり、すばらしい環境のところでございます。 そこで、この校舎を健康福祉局に所管がえし、市民の交流や福祉活動及び地域福祉ネットワークの拠点として、また、地域で活動する団体への活動を支援する施設としての地域福祉館、もしくは高齢者福祉センターなどの整備を考えられないものか見解をお聞かせください。 御答弁願います。 ◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。 吉田地域におきましては、吉田福祉センターが他の地域における地域福祉館や高齢者福祉センター等の役割を担っており、地域福祉館は人口の張りつき状況、地域の地理的状況等を踏まえる設置基準があり、また、高齢者福祉センターは総合計画に位置づけられた整備が終了しておりますことから、御提案の新たな施設の整備については現在考えていないところでございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 校舎活用としての地域福祉館、高齢者福祉センターなどの設置は、制度上などで困難であることが判明しました。先ほど答弁いただきましたように一階の一部を地域に開放されているようでありますので、倉庫を三階へ移動し、空間スペースである一階、二階は地域のよりどころとして開放されるよう要請しておきます。 新しい質問に入ります。 宇都トンネルの整備に関して伺ってまいります。 二十九年度当初予算によると、いよいよ本年度から本格的な整備に取りかかるようでありますので、改めて当局の考え方などを伺ってまいります。 まず、質問の第一点、整備が予定されている宇都トンネルの幅員と延長を鹿児島市、姶良市ごとにお聞かせください。 二点目に、トンネル掘削に関する課題とこれまでの整備に向けた姶良市との協議についてお聞かせください。 三点目に、トンネルは県立蒲生高校生の通学にも使われていると考えるが、安全対策はどう考えているか。 四点目に、本市、姶良市それぞれの取りつけ道路の幅員、延長について。 五点目に、工事着手時期と工事完了時期をどう想定されているのか、それぞれお聞かせください。 以上、一括答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。 宇都トンネルの全体延長は二百七十二メートル、このうち本市側が百三十三メートル、姶良市側が百三十九メートル、幅員は八・五メートルで、車道三メートルの二車線、両側に路肩〇・五メートル、管理用通路〇・七五メートルを計画しております。 課題は、湧水の処理への対応など、施工中の安全対策であると考えております。また、姶良市とは基本協定及び実施協定の締結に向けた協議を行っております。 現在のトンネルは幅員が狭く、大型車の離合が困難な状況にあり、また、トンネル内が暗いことから、防犯上の課題もございます。今回、道路構造令の基準を満たすトンネルを整備することにより、安心・安全で円滑な交通が確保されると考えております。 取りつけ道路については、本市側が延長三百三十二メートル、姶良市側が百五十メートル、幅員は八メートルで、車道三メートルの二車線、両側に路肩一メートルを計画しております。 工事については、協定を締結した後に着手することとしており、早期の完成に向けて引き続き姶良市と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 このトンネル整備は行政区を異にする特徴的なトンネルで、工事発注のあり方など、鹿児島市と姶良市との協議内容等に注目が集中していると考えます。トンネルが完成すると、姶良市との交流を初め、空港路線としての利用など、鹿児島市民だけではなく近隣自治体や多くの関係者が待ち望んでおります。一刻も早い着工、完成することを期待しておきます。 新しい質問に入ります。 公園管理について伺います。 まず、八重山公園については、平成二十七年第四回市議会定例会で質問いたしましたが、新たな課題等が明らかとなりましたので改めてお伺いいたします。 平成二十五年の郡山公民館での市長とふれあいトークにおいて、市長は、「八重山公園はすばらしい公園施設であり、市民だけではなく国内外の方々に利用していただきたい。そのためには環境整備が必要と思っている」との見解が示されましたが、まず、その後の整備状況についてお聞かせください。 また、昨年十一月にNPO法人こいやま八重の会による関係局長への合同要望活動が行われましたが、その後の対応はどうなっているものかお聞かせください。 以上、御答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 八重山公園については、施設の点検・補修、樹木の剪定など適切な維持管理に努めるとともに、二十九年度にはコテージ備えつけのテレビや交流促進センターてんがら館の給湯器の更新を行うなど、利用者の皆様が快適に利用いただけるよう取り組んでいるところでございます。 お尋ねの要望活動後の対応については、要望内容について、現在、関係機関等と具体的な協議・検討を行っているところでございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 公園内の施設の点検・補修、樹木の剪定など適切に管理しているとのことであり、各要望事項については関係機関と協議・検討されているようでございます。 次に、八重山公園からの眺望問題について、ともかく野外ステージから桜島が見えるようにしてほしい。初日が桜島頂上から上る風景はどこにもないすばらしいものである。八重の会の方々はこのことに関して、当局が対応しないのであれば、みずから山林を購入し、樹木を伐採することで問題の解決を図ろうと熱い熱い思いを語られておりますので、この問題と老朽化した施設の今後の整備方針についてお聞かせください。 さらに、年末年始は休園、この時期最も人出が多いのに駐車場は閉ざされ、路上駐車を余儀なくされて困っている状況であります。対策についての見解をお聞かせください。 答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 公園からの眺望については、土地所有者の方々の御理解、御協力が不可欠であることから、今後とも地元の方々と協議してまいりたいと考えております。また、公園内の施設については必要に応じ補修等を行い、適切な維持管理に努めてまいります。 キャンプ場やコテージの利用期間の変更については、人員確保の問題もあることから、今後検討してまいりたいと考えております。 なお、駐車場については、今年度から年末年始も開放することとしております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 眺望問題は地元との協議を進めたい、年末年始の休園問題や駐車場の件については、今後検討、駐車場は開放するとの前向きな答弁であることから期待しておきます。 次に、本年八月八日、市長とふれあいトークが郡山公民館で開催され、私は先輩議員と傍聴させていただきました。その中で、八重の会の理事が市長に対して八重山公園の現状や管理のあり方などについて質問、意見、提言をされておりました。その内容を紹介しますと、八重山地区は高齢化が急速に進み、近い将来、限界集落となることが現実味を帯びてきている。そこで、八重の会の皆さん方は、八重山地区の活性化のため、音楽祭、マルシェ、ウオーキング等々のイベントを開催し五年が経過している。そして、年々来客がふえてきているとのことでございました。 後日、私は案内を受け、里山で遊ぼうの施設を調査しましたが、民間の山林を借り上げ、大木を利用した手づくりのブランコ、アスレチックなどの遊具、自然のままの葛を利用したターザンごっこ、二十畳を超えそうな板張りの舞台施設、子供たちの木工用の舞台などを備えたすばらしいものでした。また、地域外から参加もあり、多くの子供たちが楽しんでいるそうであります。その質問された理事は、駐車場不足の改善要望と公園の管理を八重の会に委託してほしい。そのことが実現すればイベントが支障なく開催できると訴えておられました。 そこで伺います。 この八重山公園の管理委託に関する要望に対し市長は質問者の熱い思いに感動されたと発言され、検討させると答弁されましたが、管理について地元との協議を含めた八重山公園の今後の管理方針について見解をお聞かせください。 御答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 公園の管理運営については、業務に精通し、豊富な経験と高い技術力を必要とすることから、鹿児島市公園公社へ業務委託しております。今後、どのような管理運営方法が可能であるか地元や関係機関とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 本年八月八日、郡山の市長とふれあいトークで市長自身感じられたと思いますが、八重の会の皆様方のふるさとを愛する姿勢に頭が下がる思いであります。管理や運営方法など、地元関係機関と協議・検討するとの答弁をいただきましたので注視してまいります。 次に、牟礼岡団地の公園及び大原公園について伺います。 牟礼岡団地には多くの公園がありますが、そのほとんどが地震時の避難場所として指定されているようです。また、大原公園については、念願の公園が完成し、地域の方々や子供も大変喜んでおり、大いに活用されているところでございます。これらの公園について、草刈りや鉄骨の屋根が腐食、むき出しになっているパーゴラの補修など管理面で気になる点がありますのでお伺いいたします。 一点、牟礼岡団地の公園数。 二点目に、同団地内公園及び大原公園の利用状況、管理の考え方についてお聞かせください。 以上、御答弁願います。 ◎建設局長(水元修一君) 牟礼岡団地内には十一の公園がございます。 同団地内の公園及び大原公園は地域の皆様の憩いの場所として御利用いただいているものと考えております。 公園の清掃、草刈り、遊具点検などの管理については、規模や利用状況などを考慮して実施するとともに、利用者の方から相談などがあった場合には個別に対応しているところでございます。 以上でございます。   [わきた高徳議員 登壇] ◆(わきた高徳議員) 管理については適切に管理していくとのことですが、先ほども触れましたように、パーゴラなど鉄骨の屋根が腐食しておりますので、安全安心な施設として早急の補修をされるよう要望し、私の個人質疑の全てを終わります。 ○議長(上門秀彦君) 以上で、わきた高徳議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) △延会 ○議長(上門秀彦君) ここでお諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、明日は、午前十時から会議を開きます。 本日は、これにて延会いたします。              午 後 三時五十六分 延 会            ─────────────────地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。         市議会議長  上 門 秀 彦         市議会議員  わきた 高 徳         市議会議員  上 田 ゆういち...