• "◯小濱港湾空港課長"(1/25)
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  1. 鹿児島県議会 2021-10-04
    2021-10-04 令和3年総合政策建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯鶴丸委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから総合政策建設委員会を開会いたします。  本日は、土木部及び工業用水道部の審査であります。  まず、議案第八〇号令和三年度鹿児島県一般会計補正予算(第七号)など議案五件を一括議題といたします。  初めに、土木部長及び工業用水道部長の総括説明を求めます。 2 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 おはようございます。  令和三年第三回県議会定例会に提案しております土木部関係の九月補正に係る予算議案等につきまして、お手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして御説明申し上げます。  一ページをお開きください。  まず、補正予算案でございます。  今回は一般会計で四億七千万円余りの増額を行うこととしておりまして、補正後の一般会計といたしまして九百四十四億五千万円余り、前年度の九月現計と比較いたしまして八一・二%となる予算を計上しております。  次に、予算議案の内容について御説明申し上げます。  まず、(一)の災害復旧対策でございますが、七月九日からの大雨等により被害を受けた災害箇所について被災箇所の復旧等を行うため、道路、河川等の公共施設について災害復旧事業で三億五千万円余りを計上いたしております。  二ページをお開きください。  (二)のその他の事業でございますが、新型コロナウイルスに係る緊急対策として四事業を計上いたしております。  初めに離島におけるサーモグラフィー設置事業ですが、こちらは離島における感染防止対策の徹底等を図るため、県管理の港湾及び空港においてサーモグラフィーによる検温等を引き続き民間事業者等へ委託して実施するものでございます。  鹿児島県港湾使用料支援事業につきましては定期旅客船事業者に対し県管理港湾の使用料負担に対する支援、鹿児島県離島空港使用料支援事業につきましては定期航空運送事業者に対しまして県管理空港の使用料負担に対する支援を行うものでございます。  最後に県立都市公園照明LED化推進事業ですが、こちらはコロナ禍における新しい生活様式を踏まえた安心・安全な県立公園利用の促進やグリーン社会の実現に向けた省エネルギーの推進を図るため、公園内の照明のLED化を実施するものでございます。
     (三)の繰越明許費につきましては、公共工事の品質確保の促進に関する法律等に基づき、適正な工期を確保することを目的に補正予算議案を計上しております。  三ページを御覧ください。  次にその他議案でございますが、土木部関係で四件を提案することといたしております。  項目一につきましては裁判上の和解について議決を求める件でございまして、国道二百二十六号の一部が陥没したことにより相手方が損害を負ったことに関する訴訟において和解を行おうとするものでございます。  項目二につきましては契約の締結について議決を求める件でございまして、亀徳港改修工事、三工区の設計変更に伴い、請負契約を変更しようとするものでございます。  項目三につきましては契約の締結について議決を求める件でございまして、県営住宅建設工事、原良団地六期A─七号棟建築、債務R3について請負契約を締結しようとするものでございます。  項目四につきましては鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件でございまして、川内港のコンテナクレーン更新に伴い、川内港の荷役機械の使用料の額を改定するため、所要の改正をしようとするものでございます。  四ページをお開きください。  六月議会以降の土木部所管事業の主な経過等につきまして御説明申し上げます。  まず道路関係でございますが、高規格幹線道路につきましては、東九州自動車道の鹿屋串良ジャンクションから志布志インター間十九・二キロメートルが七月十七日に供用開始されたところでございます。  また、南九州西回り自動車道につきましては、七月に熊本県とともに国に対し予算の確保と整備促進について要請を行ったところでございます。  地域高規格道路につきましては、北薩横断道路の溝辺道路においてルートや道路構造の検討を行っております。  また、大隅縦貫道の大中尾工区において詳細設計や用地調査等を進めているところでございます。  高規格幹線道路や地域高規格道路につきましては早期供用に向け、引き続き国と一体となって整備に努めてまいります。  五ページを御覧ください。  交通安全事業につきましては、去る六月二十八日に発生した千葉県八街市の児童死傷事故を踏まえ、七月九日付で国から通学路合同点検の依頼があり、現在、点検実施要領に基づき、学校や警察、道路管理者など関係機関による点検を進めているところでございます。今後、点検で抽出されました危険箇所について対策案を検討し、対策を実施していくことといたしております。  老朽化対策につきましては、橋梁やトンネル等の道路施設につきまして計画的に点検や補修を行ってまいります。  河川関係でございますが、河川改修事業や寄洲除去を着実に進めてまいります。  水防災意識社会再構築協議会の取組につきましては、県においてホットラインの運用や洪水浸水想定区域の指定を推進してまいります。  流域治水の取組につきましては、一級水系では昨年度末に策定された流域治水プロジェクトに基づき各対策を推進することとしており、二級水系におきましては一級水系の取組状況を参考に流域治水プロジェクトの策定を進めてまいります。  土砂災害対策につきましては六ページにかけてとなりますが、ハード対策として砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業等による土砂災害危険箇所等の整備を、ソフト対策として土砂災害警戒区域等の指定を行ってまいります。  静岡県熱海市の土石流災害を踏まえた盛土点検につきましては八月十一日付で国から依頼があり、現在、国の総点検要領に基づき各部が連携して点検を進めているところでございます。また、国の点検に先行して県で独自に土石流を対象とした土砂災害警戒区域及びその上流域に含まれる盛土箇所等四百六十九か所の点検を行った結果、異常は確認されませんでした。  次に、港湾関係でございます。  鹿児島港のマリンポートかごしまにつきましては、新たな岸壁の令和三年度中の完成に向け、国による工事が鋭意進められているところでございます。  鹿児島港本港区エリアまちづくり事業につきましては、コンベンション・展示機能を備える施設の整備を検討するため、現在、同施設に係る整備可能性調査を進めており、県内外の類似施設の整備・運営状況を調査する中で、県外施設については施設の立地状況や整備費、収支状況等基本的な情報を収集する概要調査を六十七施設、その中からさらに詳細な情報を得るため調査対象を絞り込み、MICEの開催状況や推進体制、稼働率等の情報を収集する詳細調査を十七施設の二段階に分けて調査をしているところでございます。また県内施設につきましては、両調査の全ての項目について九施設を調査しているところでございます。そのほか、臨港道路(鴨池中央港区線)につきましては、国により橋梁工事や鴨池港区側の埋立て工事など着実に整備が進められているところでございます。  志布志港につきましては、新若浜地区におきまして国際バルク戦略港湾としての整備を行っております。  川内港、西之表港の新たな岸壁の整備につきましては今年度から事業に着手し、調査・設計を進めているところでございます。  七ページを御覧ください。  その他の港湾につきましても港湾機能の向上を図るため、防波堤の整備などを進めております。  屋久島空港の滑走路延伸につきましては、環境影響評価の手続や基本設計などを進めているところでございます。  県営住宅につきましては、鹿児島市の原良団地及び松陽台第二団地の建設事業、既存団地の改善事業に取り組んでまいります。  空き家対策につきましては、かごしま空き家活用促進事業におきまして地域の活性化などに資する優良な空き家活用のアイデアや事例を表彰し、その取組を情報発信することといたしております。また空き家対策啓発等支援事業におきましては、空き家対策に取り組む市町村に対し専門家を派遣するなど支援を行ってまいります。  八ページをお開きください。  防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策につきましては、激甚化する風水害への対策や予防保全に向けた老朽化対策などに重点的に取り組んでまいります。  新型コロナウイルス感染症に係る対応といたしまして、港湾空港関係では離島における水際対策として引き続きサーモグラフィーによる検温等を行ってまいります。  続いて住宅関係でございますが、感染症の影響により収入が著しく低下した県営住宅の入居者を対象に家賃減免などを実施しているところでございます。  次に、九ページから十一ページにかけまして、令和元年、二年及び三年の災害復旧状況について八月末現在の状況を取りまとめております。  令和元年災につきましては一日も早い復旧完了に向け、鋭意工事等を進めているところでございます。  令和二年災につきましては約一千件の被害報告がありましたが、順次工事を発注しているところであり、引き続き一日も早い復旧に取り組んでまいります。  令和三年災につきましては、七月の大雨等により北薩地域振興局や姶良・伊佐地域振興局等の管内において多くの災害が発生しており、約八百五十か所の被害報告があり、早期復旧に向け、順次、災害査定等の準備を進めてまいります。今後とも防災対策に万全を期するなど、災害に強い県土づくりを進めてまいります。  以上で、土木部関係の説明を終わらせていただきます。  なお、工場用水道部関係の説明は特にはございません。 3 ◯鶴丸委員長 ただいま土木部長の総括説明が終わりましたが、総括説明に対する質疑につきましては県政一般でお願いいたします。  次に、議案について関係課長の説明を求めます。  まず、道路建設課長の説明を求めます。 4 ◯木佐貫道路建設課長 道路建設課関係につきまして、部から提出しております議案等説明書に基づき御説明申し上げます。  なお、各課ともこの議案等説明書並びにその他議案関係図表により御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。  議案等説明書の五ページをお開きください。  道路建設課関係の繰越明許費についてでございます。  道路改築事業の十七か所、七十七億三千六百十四万円余りにつきまして計画調整や用地交渉の難航により年度内完成が困難となりましたことから繰り越すものでございます。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願い申し上げます。 5 ◯鶴丸委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。 6 ◯茅島道路維持課長 道路維持課関係について、御説明申し上げます。  議案等説明書の七ページをお開きください。  土木施設災害復旧費の増額補正四千七百九十五万円につきましては、本年七月までの大雨によります小規模な道路災害の復旧に要する経費でございます。  次に、八ページをお開きください。  議案第八〇号、繰越明許費についてでございます。  道路補修事業の二か所につきまして計画調整に不測の日時を要しましたことから年度内の完成が困難となり、繰越しが必要になったものでございます。  九ページを御覧ください。  議案第八八号、裁判上の和解について議決を求める件でございます。  その他議案関係図表は、一ページから二ページでございます。  議案の概要は、令和元年十月六日、南さつま市笠沙町の国道二百二十六号の道路区域内で発生いたしました事故に係る損害賠償百八十二万円余りの和解案につきまして議決を求めるものでございます。  本件に係る事故の概要及び経緯につきましては、令和元年十月六日、午後零時三十分頃、国道二百二十六号の車道脇の平場におきまして相手方が運転するトラックがUターンした際、路面が陥没し、トラックの左後輪が穴に落ち、車両後部に損傷を受け、相手方が運転席から飛び降り腰を負傷したものでございます。  車両の損傷につきましては所有会社と令和二年四月二十八日に示談が成立、令和二年五月十四日に損害賠償金を支払ったところです。  なお、相手方の負傷につきましては、治療費等につきまして示談交渉を行ってまいりましたが、県の提示額に納得せず、令和二年十二月四日、相手方から県を被告とする損害賠償請求訴訟が鹿児島地方裁判所に提起され、裁判所において審理が進む中、令和三年七月八日、裁判官より相手方に対し損害賠償債務として百八十二万二千九百二十円支払うことを主な内容とします和解勧告がなされたものでございます。  県といたしましては、本件に係る事故におきまして国道の管理に一定の瑕疵があったことなどを踏まえ、本件の早期解決を図るため、この勧告に基づきます裁判上の和解をすべきであると考え、本議案を提案するものであります。  なお、和解成立後の相手方への支払いにつきましては、県が契約しております保険会社から行われますので、県の支出は伴わないものでございます。  以上で、道路維持課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 7 ◯鶴丸委員長 次に、河川課長の説明を求めます。 8 ◯瀬戸口河川課長 河川課関係について、御説明申し上げます。  十一ページをお開きください。  河川等災害復旧費の補正額三億一千九十九万一千円は、令和三年七月豪雨等に伴う公共土木施設災害復旧箇所におきまして、災害査定に係る設計書作成のために必要な調査・測量等に要する経費の補正でございます。  十二ページをお開きください。  繰越明許費についてでございますが、基幹河川改修事業など三事業・五か所、七億五千五百万円余りにつきまして計画調整に日時を要したことから年度内の完成が困難となり、繰り越すものでございます。  以上で、河川課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 9 ◯鶴丸委員長 次に、参事兼砂防課長の説明を求めます。 10 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 砂防課関係の議案について、御説明します。  十三ページをお開きください。  繰越明許費ですが、総合流域防災事業など四事業・十四か所、合計四億五千五百万円余りにつきましては計画調整に日時を要したことから年度内の完成が困難となり、繰り越すものでございます。  以上で、砂防課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 11 ◯鶴丸委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。 12 ◯小濱港湾空港課長 港湾空港課関係について、御説明申し上げます。  十五ページをお開きください。  港湾管理費の三千四百一万五千円の増額補正でございますが、離島におけるサーモグラフィー設置事業につきましては、鹿児島港及び名瀬港において実施しているサーモグラフィーによる検温等を引き続き民間事業者等へ委託して実施するものでございます。  新型コロナ感染症対策事業につきましては、定期旅客船事業者に対して県管理港湾の使用料負担に対する支援を行うものでございます。  空港費の七千五百五十四万九千円の増額補正でございますが、離島におけるサーモグラフィー設置事業につきましては、港湾管理費と同じく県管理の七空港におきまして実施しているサーモグラフィーによる検温等を引き続き民間事業者等へ委託して実施するものでございます。  また、新型コロナ感染症対策事業につきましても港湾管理費と同じく、定期航空運送事業者に対しまして県管理空港の使用料負担に対する支援を行うものでございます。  次に、予算外議案につきまして御説明いたします。  十六ページと、その他議案関係図表の三ページをお開きください。  議案第八九号契約の締結について議決を求める件でございますが、徳之島の亀徳港改修工事、三工区の設計変更に伴い、請負契約を変更しようとするものでございます。  議案等説明書の十七ページを御覧ください。  議案第九〇号鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、川内港の荷役機械を更新するため、使用料の額を増額改定しようとするものでございます。  以上で、港湾空港課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 13 ◯鶴丸委員長 次に、都市計画課長の説明を求めます。 14 ◯喜元都市計画課長 都市計画課関係につきまして、御説明申し上げます。  十九ページをお開きください。  県単公園管理費の九百万円の増額補正でございます。  コロナ禍における新しい生活様式を踏まえた公園利用のポイントというものが国から示されておりまして、その一つとして時間・場所を選び譲り合うことが推奨されております。公園の利用の分散等による早朝や夕方・夜間における安心・安全な公園利用の促進を図ること、グリーン社会の実現に向けた省エネルギーの推進を図ること、この二つを目的に吉野公園など六つの県立都市公園において公園照明のLED化を実施するものでございます。  以上で、都市計画課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 15 ◯鶴丸委員長 最後に、建築課長の説明を求めます。
    16 ◯高崎建築課長 建築課関係の議案につきまして、御説明申し上げます。  議案等説明書の二十一ページ、その他議案関係図表の六ページを御覧ください。  議案第九一号契約の締結について議決を求める件でございますが、これは、鹿児島市の県営住宅、原良団地六期A─七号棟建築、債務R3について請負契約を締結しようとするものでございます。  以上で、建築課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 17 ◯鶴丸委員長 説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。 18 ◯寺田委員 各課の議案八〇号については、繰越明許費の中の説明欄に計画調整に日時を要したことによる繰越しというのが結構出てくるんですね。この計画調整に日時を要したということの、原因、背景、そこら辺りを詳しく説明してもらえませんか。 19 ◯木佐貫道路建設課長 道路建設課が大きいもんですから、私から道路建設課関係の計画調整に関することでお話いたします。  昨年度におきましては補正予算が非常に大きかったことから、事業の進捗に合わせて今年度の予算の発注等々の計画が後ろにずれてしまったというのがあります。また、関係機関の調整ということで営林署だとか警察との協議、電柱移転、その他もろもろ、いろんなところがございます。そういった調整等に時間を要して発注が遅くなって、今から発注する大きな金額の分につきましてはほぼ標準工期は取れませんので、今回繰越明許費ということで計上させていただいております。  以上でございます。 20 ◯寺田委員 各面のボリュームが膨れ上がって期間内になかなか対処できないということですけど、あるところから聞いた話では、県発注の案件について応募をしたくても事業を抱えている中身が多すぎて技術者不足でなかなか対応できないというところが各社においてあると。いろいろな工事が発注されるのは企業にとっては非常にありがたいことなんだけど、実際には自分たちの技術者不足でなかなか受注環境が整わないという面が出てきているというようなことを聞きますけど、これは、委員長、少し休憩をしてもらえますか。 21 ◯鶴丸委員長 暫時休憩いたします。         午前十時二十五分休憩      ────────────────         午前十時二十八分再開 22 ◯鶴丸委員長 再開いたします。 23 ◯寺田委員 今、休憩中にいろいろ議論したことについては、県民生活に対しての安心・安全に直結した課題であります。予算をしっかり確保しつつ年度内に発注して完了するのが理想です。行政内部でも例えば現場管理人を当然出さなければいけない、そしてまた皆さん方もしっかりそこを管理していかなければいけないわけですので、そういった面も含めた調整機能をしっかり果たしていただけるように要望して私は終わります。 24 ◯成尾委員 港湾空港課の港湾使用料支援事業について、今年三月の補正予算で減免措置として三千五百九十五万円を計上されました。いろいろお聞きすると、実際の申請は五社ぐらいで交付金額が六百六十六万円だったということでございました。前回三千幾らあって六百六十六万円しか使われていないのに、今回九月補正で二千二百万円余り計上することについて御説明いただきたいと思っています。 25 ◯小濱港湾空港課長 昨年度の補正予算では、御承知のとおり、三千数百万円ほど計上させていただいております。交付金額は六百数十万円ということで、先ほど委員がおっしゃったように五社の申請でございますが、対象事業者の中で申請をいただいていない事業者もまだあるということでございます。申請期間は十二月二十八日までとなっており、今後この方々からの申請もあるのではないかと考えております。それと、この予算につきましては引き続き航路維持のための支援ということで必要な予算でございますので、今後の申請がどうなるかはまだ未確定な部分がございますけれども、必要な予算ということで追加で計上させていただいたところでございます。 26 ◯成尾委員 分かりました。  こういう形で航路維持のために支援していただけることは大変いいことだと思ったんですが、旅客船協会の方々と話をしたときに、旅客だけでなく、コンテナとか貨物まで含めることになっているのでなかなか要件を満たせないという話もありました。そういった話も聞いていて昨年度補正分は多く余ったのに、また計上されているのでお聞きしたところです。  もう一つ、都市計画課の十九ページですが、LED化は非常にいいことだと思うんですが、何か所ぐらいを考えていらっしゃるか。どこか一か所の公園に設置するのか、幾つかの公園に何か所か設置するのか、そこ辺りを少し教えてくださいませんか。 27 ◯喜元都市計画課長 県立都市公園LED化推進事業についてのお尋ねです。県内の都市計画課が所管しております六つの公園、吉野公園、石橋記念公園、谷山緑地、吹上浜海浜公園、北薩広域公園、大隅広域公園、この六か所の公園におきまして全体で六十基ほどを更新しようと考えております。 28 ◯成尾委員 分かりました。  照明が切れている部分も結構あると聞いております。LED化により明るくしていただくことは大事だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  以上です。 29 ◯おさだ委員 成尾委員の関連で少しお尋ねしたいんですが、六十基という話でしたが、全体的には何基ほどあるものなんですか。つまり、この九百万円ぐらいの補正で全体の何割くらい設置できるのか。今後,順次しっかりとしていかなければならないと思うんですが、そこに対する問題意識はあるのかなと思いまして、どうですか。 30 ◯喜元都市計画課長 先ほど申しました六公園なんですが、照明機器が二百九十一基、ございます。これは屋内照明は除きます。LED化については、予算の範囲内ですけれども、更新時期を捉えて順次更新してきているところでございまして、これまでに四十七基をLED化させていただいているところです。  今回コロナウイルスの感染症対策臨時交付金を活用しまして、今まで抑えていた部分あるいは二十四時間の公園である谷山緑地や石橋記念公園等の照明を少し明るいものにしながら電力量も削減することが可能ですので、六十基ほど更新したいと考えております。残りの部分につきましては、また予算の範囲内で順次長寿命化計画等を踏まえながら更新していきたいと考えております。 31 ◯おさだ委員 ありがとうございました。  現状としては全体の二百九十一基に対して、今回の六十基と四十七基で計百基くらいは整備されることになると。そうすると、六か所ある公園に六十基をどういうふうに割り振るのか。夜間の公園利用について、安心・安全の空間づくりをどのように考えているのかお答えいただけませんか。 32 ◯喜元都市計画課長 六つの都市公園のうち、二十四時間立入りが出来る谷山緑地と石橋記念公園、これを優先的にLED化を進めておりまして、今回改修することでこの二公園につきましては全ての照明がLED化される見込みでおります。そのほかの公園につきましては、例えばキャンプ場があるなど、夜間利用が見込まれている場所の周辺における優先度を踏まえながら更新していこうと考えているところです。  以上です。 33 ◯おさだ委員 どこの場所の設置により安心・安全の環境が作られるのか細かい検討をしっかりとしなければないということでお聞きしましたが、今の説明でよく理解できました。  最後に、コストパフォーマンスについてですが、既存の照明機器と比べてLED化によって、グリーン社会の実現に向けた省エネ推進と書いてあるわけです。今後のコストに関する見込み、シミュレーションをされているか、お答えいただけませんか。 34 ◯喜元都市計画課長 LED化の効果というところだと思いますが、今回LED化をするに当たってシミュレーションといいますか、各公園場所ごとに付いている電灯の規格が違ったりしますので、仮にということで比較をしております。現在使用中の水銀ランプが二百ワットですので、それと同等以上明るくなるというところでLEDランプの二十七ワットとの比較をさせていただいております。これはあくまでも仮の見込み額ですけれども、今回六十基を改修することで、年間で約二十五万三千円ほど電気料金を削減することが出来るという見込みを持っております。 35 ◯おさだ委員 いい事業だと思いますから、しっかりとまた確実に進めていただきたいということを要望して終わります。 36 ◯上山委員 まず九ページの道路維持課、議案第八八号で和解の経過が書いてございますが、陥没した原因というのは何なのか、国道にも関わらずなぜ県が提訴されたのか経過を具体的に教えてもらえませんでしょうか。また、国道の管理に一定の瑕疵があったということですが、どういった瑕疵があったのか説明をお願いします。 37 ◯茅島道路維持課長 ただいまの御質問は、この陥没が発生した原因と今回の事故に関する管理瑕疵の考え方ということかと思います。陥没の原因につきましては、関係図表の二ページ、写真の四番を御覧ください。このバリケード設置状況の写真が今回の現場の全体を写しているものでございます。この写真に写っている白いラインが道路左側の外側線です。ここまでが車道でして、このラインから山手側の部分が道路区域として旧道等を含めて国道として管理をしているものでございます。ここにつきましてはこの写真のように舗装がしておらず、背後の山から雨水等がたまりやすい場所になっていた、そういうところに日頃から大型車両がよくここでUターン等や駐停車を繰り返して行っているという、そういう状況がございました。そうしたことから経年劣化もございまして、地盤内部が泥濘し、陥没したのではないかと考えております。  次に、管理瑕疵はどういう考え方で判断したのかということですけれども、一般に損害賠償に当たりましては国家賠償法に基づきまして損害賠償を行いますが、この管理瑕疵の判断、これについては大きく二点ございます。一点目は事故の発生を予見できたか、いわゆる予見の可能性。そして事故を回避する手段を講じることが出来たか、回避の可能性というふうに一般的には言っております。今回の事故現場付近におきましては週二回程度の道路パトロールを行っておりまして、通常、日常的に落下物の除去あるいは車道路面の補修を行うなど安全管理にも努めておりましたが、このパトロールの際、事故現場を細かく点検すれば予見が可能であったということ、また、この平場の補修あるいは立入り防止措置を講じることでこの事故の回避は可能であったと、そういうことから道路管理上の瑕疵についてやむを得ないという判断をいたしました。  以上でございます。 38 ◯上山委員 国道ですが、県がパトロールをしていた箇所だということで理解しますが、この事件を経て、パトロール業務の見直しとかあるいは点検項目の変更が行われたんでしょうか。 39 ◯茅島道路維持課長 今回の事故を踏まえました再発防止、そうした意味の御質問かと思います。  事故の現場の再発防止につきましては、この写真の四番にございますように、立入り防止柵を設置いたしましたが、同様な類似事故の再発防止ということで、各地域振興局に今回の事故情報を提供いたしまして、同様な箇所の把握に努めるとともに、現場状況に応じたパトロールを行うようにお願いしてございます。  以上でございます。 40 ◯上山委員 再発防止のため四番のバリケード設置は当面は必要でしょうが、Uターンの箇所として常時使われていたのであれば、こういった場所の必要性はあると思います。ですから、利用者の方々あるいは地元の方々が使いにくくなるというのは本末転倒だと思いますので、点検の在り方、それについてしっかりと見直しをしていただきたいと思いますし、再発防止に向けて再度取り組んでいただきたいと思っています。  最後に保険会社が支払われると説明がありましたが、これは、どういったケースでも保険の適用はできるんでしょうか。 41 ◯茅島道路維持課長 今回の事故についての損害賠償につきましては、民間の道路賠償責任保険を活用して払っております。基本的には道路の管理瑕疵がないように維持管理をしていくべきところではございますが、どうしても一定の割合の事故は避けられない状況がございます。被害者の早期救済とか突発的な事故に伴います県財政の負担もございますので、昭和五十二年度から民間の道路賠償責任保険に加入してございます。本年度におきましては損保ジャパンと今年の五月から来年の五月一日までを期間とする契約を結んでおりまして、事故があった場合に、まず、先ほど申しましたように管理瑕疵の判断がどうだったのか、次に相手方との過失の割合がどうだったのか、そうしたことを踏まえまして相手方と交渉を行った上でこの損害賠償をどうするのかということを考えます。最終的に、相手が示談に応じた場合には示談の分につきまして今契約しております民間の保険制度から支払いをしているという状況でございます。 42 ◯上山委員 分かりました。  次に、十七ページの港湾空港課、川内港の荷役機械の更新に伴う使用料の改定ということで使用料が大幅増になっているんですが、この引上げの根拠を教えてもらえませんでしょうか。 43 ◯小濱港湾空港課長 川内港の荷役機械でございますが、これまで使用していたのは平成十九年に購入しました中古のクレーンを使ってコンテナの積み卸し等をさせていただいておりました。これが非常に老朽化が著しく維持管理費も高騰するということでございまして、新しいクレーンの購入をさせていただくことになっております。購入費用が従前のクレーンよりも倍近い額となっており、減価償却方式で使用料を算定した結果、少し増額ということになりまして、この額を提案させていただいているところでございます。 44 ◯上山委員 こういった使用料というのは基本的に減価償却の考え方にのっとって設定されているんでしょうか。 45 ◯小濱港湾空港課長 港湾使用料には、いろいろな形のものがございます。例えば野積み場の使用料だったり、係船料の使用料だったりいろいろあるところでございますが、この荷役機械に関しましては減価償却方式で算定させていただいております。 46 ◯上山委員 機械ですから耐用年数で計算し、更新をすると考えているのか、教えてください。 47 ◯小濱港湾空港課長 耐用年数につきましては、法定耐用年数の十七年を想定して使用料の算定をさせていただいております。十七年後にまた更新するかどうかは、当然そのときの機器の状態だったり、取扱いの状況だったり、様々な状況を踏まえて検討することになろうかと思っております。 48 ◯上山委員 それが妥当なのか分からないんですが、非常に使用料が増額になっているもんですから、業者さんに対する負担増を危惧したところでございます。安全な操業に努めるとともに、使いやすい形で運用していただければと思います。  最後に二十一ページの建築課なんですが、原良団地のこれは新設なのか、既存の住宅を取り壊して更新なのか。建設に当たって障害者への配慮がなされているか教えてくださいませんでしょうか。 49 ◯上村住宅政策室長 県営住宅原良団地についての御質問でございますが、まず、原良団地は既存がAブロック、Bブロック、Cブロック、Dブロックありまして、Aブロックにおいて建替えを進めているところでございます。Aブロックにありました既存の建物については全て撤去が今済んでおります。現在、二百九十戸の建替えが済んでおりまして、今回五十戸と、残り六十戸でこのAブロックの建替えが完了いたします。バリアフリーにつきましては、県営住宅の整備基準としてバリアフリーの等級3ということで適切な段差解消などを行っているところでございます。また、今回の建物にはエレベーターの工事はございませんが、先に完成をしております住棟にエレベーターが設置されており、そちらとつながりますので、そちらのエレベーターを利用することになっております。 50 ◯上山委員 そうであれば、エレベーターの使用料はこの棟では発生しないということになるんですか。 51 ◯上村住宅政策室長 今回完成いたします住棟につきましても既存のエレベーターを使用することになりますので、当然共益費としてエレベーターの電気代の使用料を支払っていただくことになりますし、利便性係数も上がりますので、家賃もその分が発生するということでございます。 52 ◯上山委員 分かりました。  高齢化率が上がるとともに、そういったエレベーターを含めた配慮というのが非常に求められておりますので、よろしくお願いします。  以上です。 53 ◯寺田委員 先ほど上山委員から質問がありました和解の件なんですが、私どもの県議会でも国道二百二十六号線整備促進議員連盟というものを作っておりますが、こういうことがあると、やはりこの議連の活動は非常に大事だなと改めて思ったところでした。  関連して、最初、一定の和解金を示しながらも、相手方がそれに納得しないから訴訟になったという説明を受けましたが、当初の和解金の算定に関する流れと、差額はどのくらいあったのか、そこを教えてもらえますか。 54 ◯茅島道路維持課長 事故の発生後から和解に至った経緯という御質問かと思いますが、原告からは腰を負傷したということで慰謝料、休業損害、治療費、通院交通費、後遺障害慰謝料、あと弁護士の費用、そうしたものを合わせまして約三百三十一万三千円余りの請求を受けました。ただ、この相手方におきましては、かねてから腰に持病を持っておられたということもございまして、トラックから飛び降りたことでの腰の負傷と、もとからの持病等を考慮し、県からは治療費、通院交通費、慰謝料、休業損害、診断書作成費等、約百八十二万二千円余りを相手方に提示いたしました。相手方とは、腰の持病に関する後遺障害慰謝料、弁護士の費用、こうしたものが大きな差額になろうかと思います。 55 ◯寺田委員 分かりました。終わります。 56 ◯宝来委員 関連になるんですが、この示談交渉の流れについて、会社とは交渉して示談が成立していると文言があります。いわゆる車両保険と人身の部分について、その両方で所有会社とは一回示談が成立したということなんですか。 57 ◯茅島道路維持課長 この車両を所有します会社とは、あくまでもこの車両の損害について交渉を行いまして百八万円余りの損害賠償が支払われたところでございます。 58 ◯宝来委員 車両の損害賠償も保険で支払われるものなんですか。県は対物については実費で支払い、人身だけが保険で賄うという感じが多いと思うんですが、どのような仕組みになっていますでしょうか。 59 ◯茅島道路維持課長 現在民間の保険会社と契約をしております保険制度の仕組みでございますが、基本的には人身も物損もどちらも対象としております。その上限額を申しますと、人身でありますと、一事故当たり十億円、一人一億円まで、物損の場合は一事故当たり五千万円までという内容の保険になってございます。 60 ◯宝来委員 それでは、車両についての損害賠償も保険から支払われたということでよろしいですか。 61 ◯茅島道路維持課長 委員のおっしゃるとおりでございます。 62 ◯宝来委員 港湾空港課の離島におけるサーモグラフィー設置事業は空港と港湾と二つあるんですが、こちらはさらに増額ということで、両方ともほとんど人件費と考えてよろしいんですか。 63 ◯小濱港湾空港課長 サーモグラフィーでの検温等業務は業務委託でさせてもらっていまして、基本的には人件費に係る費用でございます。 64 ◯宝来委員 コロナも今五波をさまよいつつありますが、六波、また新たな感染症ということを今後を考えると、委託事業費の中でハードの更新もしてくださいという感じになるのか、今までそういった実績があるのか、その辺の考え方を教えてください。 65 ◯小濱港湾空港課長 この検温の業務等につきましては、いわゆる体温を測るサーモグラフィーそのものが一番機器としては必要なものになっておりますが、昨年度からこの事業をさせてもらっておりますので、その都度補正予算を計上させていただき、機器は全て購入済みでございます。このため、今この議案で計上しているものについては人件費のみとなっておりまして、特段、新たなハード整備の予定は今のところございません。 66 ◯宝来委員 よく分かりました。ありがとうございました。  港湾空港課の、先ほど上山委員の質問の関連なんですが、この荷役機械が更新されたことによる利用者のメリットというのは何かございますか、作業時間が短くなったとかそういうものは。 67 ◯小濱港湾空港課長 一番のメリットは、やはり、新しいクレーンということでございまして、今まで故障だったりトラブル、こういったものが頻繁に起こっていたものが解消されるだろうということでございます。あと、先ほど申しましたように、新品ということで購入価格も従前のものより倍近くかかっておりますので使用料増額というのはちょっとやむを得ない部分ではございますけれども、クレーンの能力、例えば時間当たりに処理できるコンテナの数、こちらは当然増えることになりますので、そういった意味では時間短縮というメリットがあろうかと思っております。 68 ◯鶴田委員 簡単に二点お伺いしたいと思います。  まず、議案第八八号なんですが、これまでの行政改革による人員の削減等によって道路維持作業員がほとんどいなくなると。その代わりに年間で業者さんと委託契約を結んで道路を維持管理していくというようなスキームが今進んでいるんですが、県道を通っていて非常に対応が遅いというようなことを感じるんですね。例えばセンターラインとか側線がもう消えてしまっているとか、道路に穴が空いているとかあるいは植栽の草が生えて通るのが非常に難しいとか、それから我々の田舎だと道路に掛かる立木が邪魔でトラックなどの屋根に引っかかるから直してくれというようなことがあるわけですね。  それで、こういったような案件が増えてきているんですが、年間で道路のこういう損傷等に係る要望というか意見というか苦情というか、それが何件ぐらいあるのか。それから、議会への提案案件になるような大きな保険を適用しなければならないというような問題が何件ぐらいあるのか。それをまずお聞かせいただけませんでしょうか。 69 ◯茅島道路維持課長 御質問につきましては、道路管理者に対する御要望や苦情、そうしたものの件数が何件ぐらいあるのかということでございますが、現在県では道の目安箱という一般の方々から御要望・御相談を受け付ける制度を設けております。この制度による令和二年度の実績で申しますと、六千百八十八件ございました。これにつきましても年々増加している傾向にございます。特に多いものが草刈りですとか舗装・補修、あと落下物等、そうしたもので大体全体の半分ぐらいを占めているという状況にございます。  道路の管理瑕疵に係る事故の発生状況ですが、直近三年間で申しますと、平成三十年度が二十九件、令和元年度が二十件、二年度が五十四件、ここ三年間では平均三十四件ほどの事故が発生してございます。  以上でございます。 70 ◯鶴田委員 その中で、保険を適用するような大きな案件というのはどのぐらいあるんでしょうか。 71 ◯茅島道路維持課長 保険の適用は事故が発生してから最終的に支払われるまでの期間にもよりますので、その年度ごとに必ず解決するというものではございません。実績ベースとしてお話をしますと、平成三十年度が三十件、令和元年度が十九件、二年度が四十三件ございました。  以上でございます。 72 ◯鶴田委員 分かりました。  こういう新しいスキームの中で、いかにやはり県民が安全に道路を使えるかというところ、ここが一つ課題になっていると思います。広く県民に意見を聞きながら要望・苦情を聞いて対応するということですが、どうしてもそこにタイムラグがあるような気がするんですね。したがって、そこに対していかに手を差し伸べていくかというような手法、これをまたいろいろと考えていただきたいと思いますので、これは要望といたします。  続きまして、議案等八九号の亀徳港の件です。  このことに関しましては、変更理由に五項目ほどその内容が挙げられておりまして、それもよく分かりました。  そこでお伺いしたいんですが、今後、これまで特に建設業者の皆様方が人材の確保等で人件費、労務費、これをやはり少しでも高くしていかんないかん。あるいは週休二日制の導入等、働き方改革なども導入されていて、工期の考え方とかいろいろなお答えは頂いているというふうに考えます。しかしながら、そのことと、例えばガソリン代とかそれから鉄骨の代金とか資材費が非常に高騰しておりまして、適正な利潤の確保というのが難しい状況があると聞いております。  そこで、まずお伺いしたい一点は、ここの単価の見直し、これはどのような体制でやっていらっしゃるのか。そこをまず、お聞かせください。 73 ◯藤田技術管理室長 単価の見直しということでお尋ねでございますけれども、単価につきましては、労務と資材というようなことで年に数回調査をいたしまして、適宜その単価の改正をしているところでございます。特に使用資材と言われるようなコンクリートであったり石材などそういったところについては常時監視しておりまして、その変動が大きくなった時点で単価構成をするというような考えでおります。  以上です。 74 ◯鶴田委員 分かりました。  見直しの期間が適切であればいいんですが、やはり、こういうように非常に高騰の度合いが激しい場合は、業者の皆さんの利潤の確保が非常に厳しい状況もあると思うんですね。ですから、それを振興局などを中心に、地域によっても違うものもありましょうから、よく研究をしていただいて、御対応をお願いしたいと思います。  それから、今回議会で提案をいただいておりますが、こういう議会提案案件に供する額、それから振興局単位で判断が出来る、そういったものはどんなふうになっているんでしょうか。 75 ◯小濱港湾空港課長 決裁区分の話かと思います。私が答えるのは、ちょっとあれかと思いますけれども、たしか振興局は二億円だったんじゃないかと思います。議会案件は、五億円を超えるものだったと認識しております。
    76 ◯鶴田委員 分かりました。  これもやはりスピード感を持って対応せんないかんということですから、振興局の権限をしっかり充実していただいて適宜御対応をお願いしたいと思います。  終わります。 77 ◯鶴丸委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 78 ◯鶴丸委員長 ほかに質疑はありませんので、これで議案についての質疑を終了いたします。  これより採決に入ります。  先日採決を留保いたしました総合政策部関係を含めた議案八〇号など議案五件についての取扱い意見をお願いいたします。 79 ◯鶴田委員 議案第八〇号につきましては総合政策部関係も含めいずれも必要な予算の補正であると思われますので、原案のとおり可決でお願いをいたします。  また、議案第八八号などその他の議案四件につきましてもいずれも必要な裁判上の和解、契約の締結、条例の改正であると思われますので、原案のとおり可決でお願いいたします。 80 ◯鶴丸委員長 それでは、議案第八〇号など議案五件を一括採決いたします。  ただいま議案第八〇号、議案第八八号、議案第八九号、議案第九〇号及び議案第九一号につきましては可決との意見がありましたが、そのように決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 81 ◯鶴丸委員長 異議なしと認めます。  よって、議案第八〇号など議案五件につきましては原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終了いたします。  ここで、室内の換気を行うため、暫時休憩をいたします。  おおむね午前十一時二十分に再開いたします。         午前十一時 八分休憩      ────────────────         午前十一時十八分再開 82 ◯鶴丸委員長 再開いたします。  次は、陳情の審査を行います。  土木部関係の陳情は、新規陳情一件であります。  資料は、右上に「参考資料」と記載された請願・陳情文書表でございます。  二ページの陳情第三〇一三号を議題といたします。  港湾空港課長の説明を求めます。 83 ◯小濱港湾空港課長 港湾空港課関係の請願・陳情について、御説明いたします。  請願・陳情文書表は二ページ、関係図表の一ページをお開きください。  陳情第三〇一三号、屋久島空港延伸に伴う施設整備への地杉材の活用についての陳情でございます。  提出者は、屋久島森林組合組合長、牧実寛外三団体でございます。  陳情の要旨でございますが、屋久島は大自然との共生や屋久杉を大きく掲げた世界自然遺産の島であり、屋久島の特徴を生かした振興が求められている。  その取組の一環として、環境を意識した林業、観光、木育等の振興を図るためにも屋久杉、地杉材の活用をさらに推し進める考えに基づき、屋久島町においては屋久島産地杉を全面活用した庁舎が建築された。  また、国においても民間建築物等への木材の利用促進を図るために脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律が制定され、国を挙げての取組となっている。  ついては、これからの観光、林業、木育等の振興をさらに図る道しるべとして屋久島空港滑走路延伸に伴う旅客ターミナルビル等の空港施設の整備についても屋久島の地杉材を活用した空港建設を強く要望するというものでございます。  状況説明でございますが、建築物等への木材利用の促進について、国は本年六月に脱炭素社会の実現に向け、建築物等における木材の利用の一層の促進を図るため、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律を脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律に改め、その対象を公共建築物から民間建築物を含む建築物一般に拡大するなどの改正を行ったところでございます。  本県におきましても公共建築物等木材利用促進方針を定め、木材利用を全庁的に推進しており、市町村、関係者と連携し、公共建築物への木材利用を促進しているところでございます。  屋久島空港につきましては、ジェット機の就航に必要な滑走路長二千メートルへの延伸につきまして令和二年五月に基本計画を策定し、その中で旅客ターミナルビルにつきましては現施設の約三倍の建築が可能となる敷地を示したところでございます。  なお、県が管理する空港の旅客ターミナルビルは空港ビル会社が整備し、所有しているところでございまして、そのため、屋久島空港の滑走路延伸に伴う旅客ターミナルビルにつきましても空港ビル会社において整備が行われるものと考えております。  県では、現在、屋久島空港の滑走路延伸の早期事業化に向け、その取組を進めておりますが、今後事業化が決まり、新たな旅客ターミナルビルの整備について検討が進められる中で、屋久島の地杉材の活用について空港ビル会社に働きかけを行うとともに、木材利用の促進が図られるよう、地元屋久島町などとも連携を図ってまいりたいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 84 ◯鶴丸委員長 説明が終わりましたので、委員の皆様から質疑をお願いいたします。 85 ◯上山委員 今の説明でいきますと空港ビル会社が整備するものであるが、県としては推進したいという考え方をお聞きしたと思います。それに当たって、このターミナル建設への支援、助成金というのもまた出てくるんじゃないかと危惧するんですが、その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 86 ◯小濱港湾空港課長 旅客ターミナルビルでございますが、滑走路延伸に伴いということでございまして、具体的に内容が決まっているわけでもございませんので、どういった内容になるかという、少し仮定の話になろうかと思います。今、県管理空港におきましてジェット機が就航可能な奄美空港、それから種子島空港、徳之島空港、こちらにつきましては、県がビル会社に一部出資をさせていただいております。今後、屋久島空港のジェット機化が実現可能なものになって、旅客ターミナルビルの整備・拡張についてビル会社が検討する段階におきましては、ビル会社や屋久島町、そういった関係者の方々と御相談等をしながら出資、支援などの検討がなされるものではないかと考えております。 87 ◯上山委員 この陳情者が申し出ています「林業の振興」では「シンボル」という言葉が使われています。また、「観光の振興」では「世界に一つしかない」ということでコメントも上げられているんですが、こういった「シンボル」とか「世界に一つしかない」という表現がどういうふうに発揮されるのか。その辺のターミナルの在り方については、港湾空港課としても一緒になって考えていくということになるんでしょうか。 88 ◯小濱港湾空港課長 先ほど申しましたように、まずは滑走路の二千メートルへの延伸、この事業化を目指しております。事業化になった時点で、どのようなジェット機が就航されるのかということになろうかと思いますけれども、その上で具体的な検討に関しましてはビル会社がビルの拡張について検討されることかと思っております。  我々は空港管理者といたしまして、どういったターミナルビル、「世界に一つしかない」とか「シンボル」という形の表現をされておりますけれども、その点につきまして具体的な対応や検討については、現時点ではなされてはいないというところでございます。 89 ◯上山委員 本会議でも知事は推進するという答弁をしていますので、やはり県としてターミナルビルの在り方について全庁挙げて議論していただきたいと思います。  以上です。 90 ◯宝来委員 何点かお聞きしますが、まず一点目は、この滑走路延伸計画を事業化するに当たって世界遺産との絡みはないと考えてよろしいんですか。世界遺産に抵触しない枠組みで計画がなされていると理解してよろしいですか。 91 ◯小濱港湾空港課長 そういった世界自然遺産に当然配慮しないといけないということで計画させていただいております。また、海上の埋立てなどをしないで済むように検討しているところでございます。今進めております環境影響評価におきましてしっかり現状の調査をいたしまして、我々の事業における影響を予測した上で評価をし、それによっては必要な環境配慮の内容を考えていかなければならないと思っております。 92 ◯宝来委員 日高議員の一般質問でもありましたが、事業化から完成に向けてのスケジュール的なものは申し述べられないというようなニュアンスの答弁があったところですが、基本設計とかそういうものはこちらの手の中にあるので、時間的に一年とか二年とか計算できると思うんですけど、実際、今、そこに向かって計算できない要素というものはどのようなものがありますか。 93 ◯小濱港湾空港課長 事業化に向けて様々な手続を進めさせていただいております。環境影響評価の手続きとして、今、現地の調査をしております。それに基づく予測、評価に対しまして、これは公開という形で地元自治体をはじめとする様々な方の意見を聴取する形になろうかと思っております。それによってどういった対応が出てくるかというのが一つはあります。  それと、事業化に必要なものといたしまして、滑走路を延伸した場合に航空会社にジェット機を飛ばしていただくという、そういった確約的なものが必要になろうかと思っております。これにつきましては、今少しコロナの状況でなかなか航空会社、例えばLCC会社など先が読めない部分が特にあろうかと思います。ただ、事業化に向けてアンケート調査を行った結果、関東方面は需要が大変あると認識しておりますので、航空会社にいろいろ働きかけをして屋久島へのジェット機就航の確約をしっかり取る、こういったことが必要になろうかと思っています。 94 ◯宝来委員 最後に、空港ビル会社には現在県は出資をしていないというところですが、空港ビル会社自体に屋久島町とかは出資をしているのか。事業体として、出資者というのは何者ぐらいあるのか教えてください。 95 ◯小濱港湾空港課長 屋久島町は屋久島空港のビル会社へ出資をしております。他に民間の会社が三社ございまして、出資者は四者ということになります。 96 ◯宝来委員 その三社はここで言うにはふさわしくないんですか。 97 ◯小濱港湾空港課長 いろいろ会社の方針により判断して出資をされているということで、民間の会社と航空会社、こういったところということで御理解いただければと思います。 98 ◯宝来委員 以上です。 99 ◯鶴丸委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 100 ◯鶴丸委員長 ほかに質疑ありませんので、取扱い意見をお願いいたします。 101 ◯鶴田委員 陳情第三〇一三号について、取扱い意見を申し上げます。  現在、屋久島空港滑走路延伸につきましては県が事業化に向けて取組を進めております。また、県が管理する空港の旅客ターミナルビルにつきましては空港ビル会社が整備をし、所有するものであることから、今後の検討状況を見守る必要があると考えます。  そこで、この陳情は継続審査でお願いいたします。 102 ◯鶴丸委員長 ほかに取扱い意見はありませんか。 103 ◯上山委員 今回の陳情は、林業の振興、観光の振興、木育の振興ということで地杉材を活用してほしいというものでありますので、趣旨は非常に理解できると思いますので、私としては採択でお願いしたいと思います。 104 ◯鶴丸委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 105 ◯鶴丸委員長 それでは、採決いたします。  陳情第三〇一三号についてお諮りいたします。  陳情第三〇一三号につきましては継続審査の意見と採択の意見がございますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇一三号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 106 ◯鶴丸委員長 挙手多数でありますので、陳情第三〇一三号につきましては継続審査すべきものと決定いたしました。  これで、陳情の審査を終了いたします。  かごしま材振興課長は、ここで退席されても結構です。御苦労さまでございました。    [岩元かごしま材振興課長退席] 107 ◯鶴丸委員長 次は、県政一般に関する一般調査であります。  ここで、災害発生状況について河川課長から発言を求められておりますので、これを許可します。 108 ◯瀬戸口河川課長 災害発生状況について、お手元に配付してあります資料に基づき御説明いたします。  一ページをお開きください。  初めに、過去五か年の発生状況についてでございますが、(一)公共土木施設災害と(二)土砂災害のそれぞれ過去五か年の推移と令和三年につきましては八月三十一日現在の状況をお示ししております。  公共土木施設災害の発生状況につきましては、過去五か年の中では昨年が箇所数・被害額ともに最も多い状況となっております。本年は八百五十三件、百四億三千万円余りの災害が現時点では発生しております。土砂災害につきましては、七十件の土砂災害が本年発生しております。  二ページをお開きください。  続きまして、令和三年七月豪雨による被害状況です。  まず、降雨状況でございます。  七月八日から十日にかけまして梅雨前線豪雨が停滞した影響で、七月十日には出水市、薩摩川内市、伊佐市、さつま町、湧水町に大雨特別警報が発表されまして、北薩を中心に大雨となったところでございます。  さつま町の七月八日から十日にかけての総降水量を見ますと、さつま柏原で五百五十三・五ミリ、紫尾山で五百五十三ミリを観測しまして、七月の月降水量に匹敵する大雨となったところでございます。  三ページを御覧ください。  次は、(二)地域別の被災状況でございます。  北薩地域振興局、姶良・伊佐地域振興局、鹿児島地域振興局管内で六百七十一か所の被害が発生しております。  (三)工種別の被災状況を見ますと、河川で四百二十五か所、五十六億一千万円余り、道路で二百四十四か所、二十三億五千万円余り、橋梁で一か所、一億六千万円、公園で一か所、三千五百万円の被害が発生しており、全体で六百七十一か所、八十一億六千万円余りの被害が報告されております。  (四)に主な被災箇所を記載しております。  四ページをお開きください。  県管理河川の被災状況につきまして、地図に示しております。  さつま町の海老川や伊佐市の山野川など、八十三河川、二百五十五か所の被災が発生しております。  なお、主な被災箇所の写真を五ページから六ページに載せております。  七ページをお開きください。  県管理道路の被災状況について、地図に示しております。
     県管理道路では、路肩決壊や崩土などにより、通行止め十八か所、片側通行十か所の通行規制が発生したところです。  八ページをお開きください。  土砂災害は五市町におきまして二十件発生し、十戸の家屋が被害を受けましたが、負傷者などの人的被害はございませんでした。  続きまして、令和三年八月豪雨による被害状況について御説明いたします。  九ページをお開きください。  令和三年八月豪雨の降雨状況でございます。  八月十一日から十九日にかけまして前線の影響で薩摩地方を中心に非常に激しい雨となりまして、棒グラフの青色の二十四時間降水量では喜入で、また赤色の四十八時間降水量では東市来、喜入、枕崎で、また黄緑色の七十二時間降水量では枕崎で、観測史上一位を記録しております。  また、九州各地でも大雨となったわけでございますが、八月十一日から十九日の総降水量で本県では紫尾山が九百八十七・五ミリ、八重山が八百九ミリを記録しております。  十ページをお開きください。  次は、(二)地域別の被災状況でございます。  県内各地で被害が発生しておりますが、特に鹿児島地域振興局、北薩地域振興局で七十か所を超える被害が発生しております。  また、工種別の被災状況を見ますと、河川で六十二か所、六億二千万円余り、道路で四十四か所、五億三千万円余りの被害が発生しており、全体で百六か所、十一億五千万円余りの被害が報告されております。  (四)に主な被災箇所を記載しております。  十一ページを御覧ください。  県管理河川の被災状況について、地図に示しております。  日置市の江口川など二十八河川、三十八か所の被災が発生しております。  十二ページをお開きください。  県管理道路の被災状況につきまして、地図に示しております。  県管理道路では、路肩決壊や崩土などにより、通行止め六か所、片側通行七か所の通行規制が発生したところでございます。  十三ページを御覧ください。  土砂災害は九市町におきまして二十二件発生し、六戸の家屋が被害を受けましたが、この雨でも負傷者などの人的被害はございませんでした。  なお、七月、八月の大雨につきまして激甚災害に指定されたことから、災害関連地域防災崖崩れ対策事業の要望につきまして市町に調査を行っており、採択要件に合えば国へ申請を行う予定としております。  被災箇所につきましては早期復旧に向け順次災害査定を進めているところであり、一日も早い復旧に取り組んでまいります。  以上で、災害発生状況についての説明を終わります。 109 ◯鶴丸委員長 ただいま説明のありました資料の修正について道路維持課長から発言を求められておりますので、これを許可します。 110 ◯茅島道路維持課長 ただいま河川課長が御説明いたしました災害発生状況のうち、道路維持課関係の資料の一部に誤りがございました。  資料の十二ページを御覧ください。  八月十一日からの県管理道路の被災状況でございますが、資料の下、中ほどに白のボックス部分、通行規制状況を記載してございます。この中で、通行止めの六か所が九か所、片側通行七か所が五か所、さらに、その下のほうにございます九月十三日十七時時点ですが、解除済み七か所を八か所に訂正をお願いいたします。また、添付写真の番号の6)が5)の誤りでございました。  誤りの理由につきましては、全面通行止めになったものの、直ちに片側通行に移行した二か所の取り違いと県道路公社が管理しております指宿スカイラインの一か所の計上漏れがございました。委員会にお示しします資料に誤りがありましたことを深くお詫び申し上げます。今後、委員会への御説明に当たりましては、より精査を重ね、再発を防止したいと考えております。  誠に申し訳ございませんでした。 111 ◯鶴丸委員長 説明が終わりましたが、この件に関しまして質問等はありませんでしょうか。 112 ◯宝来委員 土砂崩れと土砂災害で負傷者がゼロだったということは非常に不幸中の幸いだったかなと思いますが、今回起きた土砂災害で土砂災害警戒区域に指定されていなかったところはどの程度あるものなんですか。 113 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 まず、七月の雨についてです。  二十件の土砂災害が発生しておりますが、指定箇所でなかったところは、四か所でございます。八月の雨については、五か所でございます。 114 ◯宝来委員 その四か所、五か所で特段、今の段階で何か顕著な原因というのがあるのか。もしくは起きたところに関しては今後、土砂災害警戒区域に指定するのかどうか。その辺の考え方がもし決まっていれば教えてください。 115 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 全ての箇所の点検をしたわけではありませんが、土砂災害警戒区域、崖ですと高さが五メートル以上が対象になってございます。ただ場所によっては高さが五メートルに満たない箇所でも少し崩れていて、それが災害報告として上がってきたところもございます。そういった箇所は今後の調査においても土砂災害警戒区域に指定するのは難しいと考えておりますが、二巡目の基礎調査を今後掛けていく予定でございますので、そういった中で、もし仮に漏れがあれば指定の拡大・追加などを検討していきたいと思っております。 116 ◯鶴丸委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 117 ◯鶴丸委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  続いて、道路維持課長から千葉県八街市の事故を踏まえた通学路合同点検について発言を求められておりますので、これを許可いたします。 118 ◯茅島道路維持課長 委員のお手元に配付しております千葉県八街市の事故を踏まえた通学路合同点検につきまして、資料に基づき御説明いたします。  一ページを御覧ください。  一ページの上段、通学路等における交通安全対策の取組スキームでございます。  平成二十四年に京都府などで相次いで発生いたしました通学路における痛ましい事故を受けまして、同年五月に国からの要請を受け、学校や警察、道路管理者など関係機関によります全国一斉の通学路緊急合同点検を実施しております。その後も毎年度継続的な取組が進むよう、国からの通知を受け、通学路の交通安全確保のための推進体制といたしまして、各市町村ごとに教育委員会を事務局としました通学路安全推進会議を設置し、教育委員会や警察、道路管理者などの関係機関によります通学路交通安全プログラムを策定し、学校関係者が抽出いたしました危険箇所につきまして定期的な合同点検と対策の検討、対策の実施を毎年度継続して取り組んでいるところでございます。  なお、通学路プログラムは、県内四十三市町村の全てで策定を終えてございます。  下段につきましては、平成二十四年度に実施しました緊急合同点検の結果と県道路管理者における対応状況でございます。  緊急合同点検におきましては、一千七百十一か所の要対策箇所が抽出されました。この中で県管理道路に関する要対策箇所は五百六十七か所あり、このうち三百三十八か所につきましては道路管理者が歩道の整備や防護柵の設置、路肩のカラー舗装などの整備を進め、令和二年度までに三百三十五か所の対策を終えたところです。残る三か所につきましても道路改良等に合わせました歩道整備を引き続き進めているところでございます。  次に、二ページを御覧ください。  道路管理者によります通学路交通安全プログラムの対策事例でございます。  先ほど申し上げましたように、歩道整備や防護柵の設置、ラバーポール、路肩のカラー舗装、減速を促す路面標示などの対策を行っております。  次に、三ページを御覧ください。  去る六月に発生いたしました千葉県八街市の事故を受けまして、国土交通省から改めて通学路における交通安全を一層確保する取組として合同点検を実施するよう依頼を受けたところであります。現在、学校や警察などと連携いたしまして合同点検を進めているところでございます。  この資料の下段のほうにございますように、九月末をめどに合同点検の実施及び対策必要箇所の抽出を行うこととしておりまして、それを受けて、十月末をめどに対策案の検討と作成を行いまして、その後、対策を実施することとしています。  四ページを御覧ください。  通学路の合同点検のフローでございます。  県におきましては、教育庁を中心としまして道路維持課と県警が連携して取りまとめを行うこととしております。市町村ごとでは教育委員会を中心に、各学校・PTAと道路管理者、地元警察署が連携して対策必要箇所を抽出しまして、対策案の検討・作成に当たりましても市町村の教育委員会と学校が中心となり、道路管理者や地元警察署の助言・要望を経て、それぞれが対策の実施を行う流れになっております。  五ページ以降に、文部科学省と国土交通省、警察庁の連名によります通学路における合同点検等実施要領をお示ししております。ここでは、実施の対象とその期間、実施する内容、実施状況の報告等に関することが記載されております。現在のところは学校や警察などと連携しまして合同点検を進めているところでございまして、具体的な対策箇所数等の数字につきましてはお示しできないところでございますが、道路管理者といたしましては今後とも学校など関係機関と緊密に連携を図り、通学路の交通安全対策に取り組むこととしております。  以上で、道路維持課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 119 ◯鶴丸委員長 この件に関しまして質問等はありませんでしょうか。 120 ◯寺田委員 点検をしていただいて、実際県が対処されていらっしゃるところもありますし、我々も現場を見て存じ上げている部分もあります。ただ、この通学路の安全に関しては、もう私が今さら言うまでもなく、また皆さん方もよく承知していらっしゃるとおり、子供の通学路の保全に関しては本当に強い社会的な要望があります。私どもも全国ナンバーワンのマンモス校である中山小学校を目の前に見ておりますと、先ほど写真にも載っていましたように、大型車両が離合の出来ないようなところがあって、そういったところでは子供たちが左側の農業用水の上に蓋をしたところを通学路として使っている現実があります。皆さんも現場を見て分かっていらっしゃるところだと思います。それ以外の場所でも危険な箇所について点検をされて挙がってきていることと思います。用地買収等に非常に鋭意努力をしていただいているのもよく存じ上げておりますけれども、やはり、点検後の結果に対して、いかにスピーディーに対処するかということが強く望まれておりますので、ぜひともその面については意を用いて対処いただきますように、これは要望に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。 121 ◯宝来委員 それでは、二点だけ。  まず、今回の国の指導による点検、それと今まで県が行っていた点検について、国は交通安全を一層確保するという文言が出ているところなんですが、実際どういうところに注意点、注目点を置いて、さらに深掘りした点検をしていこうとしているのか。県の今の考え方を教えてください。 122 ◯茅島道路維持課長 お手元の資料のまず一ページを御覧ください。これまでの通学路交通安全対策の取組といたしましては、平成二十四年の京都府で発生いたしました事故を受けまして実施しておりますが、平成二十四年以降におきましても、平成二十五年十二月から毎年市町村ごとにPDCAで継続できるような取組を実施しております。今回五ページ以降にお示ししていますように、国の関係機関が合同でこういう点検をしましょうというものに基づいてこれまでもやってまいりました。  今回の通学路合同点検におきましては、直線部の見通しのよい道路等で事故等が発生してございます。  資料五ページの三、実施内容の(二)学校による危険箇所のリストアップというところを御覧ください。  そこの中ほどに三ポツほど今回の通学路合同点検におきまして新たな視点として加えられた項目がございます。基本的にはこの通学路交通安全プログラムで既存の点検できる仕組みがございますので、その考え方にこの五ページ、下のほうに記載していますようなポイントを加えて点検を進めている、そうした状況でございます。 123 ◯宝来委員 この五ページの三の(二)の三ポツ、これが新たな視点ということですが、学校に対してここを特に追加して調べるように通達していると考えてよろしいですか。 124 ◯茅島道路維持課長 委員のおっしゃるとおりでございます。 125 ◯宝来委員 あと一つ。  以前、交差点での接触事故による交通事故で交差点の防護柵というのも一斉点検されたと思うんですよ。それはここに入っているのか、別枠なのか、その防護柵についてはどの程度設置済みなのか。その辺が分かれば教えてください。 126 ◯茅島道路維持課長 委員よりお尋ねがございましたのは、令和元年の五月に滋賀県大津市で発生いたしました園児の負傷事故を踏まえた未就学児の移動経路対策かと思います。その際にも関係機関等からの通達を受けまして合同点検を行いまして、緊急対策を実施しております。本県におきましては、道路管理者が対応するものといたしまして百十五か所ございました。本県では県管理道路につきましては十八か所ございまして、令和二年度までに対策が完了しているところでございます。 127 ◯上山委員 一ページの平成二十四年八月の合同点検では要対策箇所が三百三十八、令和二年に完了というのが三百三十五とあります。令和三年の七月中旬に対策の抽出、検討をしているということなんですが、今全て点検をして対策が終わったというふうに理解してよろしいんですか。 128 ◯茅島道路維持課長 資料の一ページにお示ししてございます通学路緊急合同点検の県道路管理者における三百三十八か所は、平成二十四年八月の緊急合同点検に関する部分でございまして、これについてはおおむね完了していると御理解いただければよろしいかと思います。さらに、その下の矢印としまして、平成二十五年十二月以降も毎年同じような仕組みで各市町村の教育委員会を中心に点検を進めておりまして、令和二年度末におきまして道路管理者で把握しているものが今この表のほかに約四百か所ほどございました。それについても併せて併行して対策を進めてきておりまして、現時点で百六十か所程度がまだ残っているという状況がございます。 129 ◯上山委員 まだ対策が残っているということで理解したいと思います。  身近な場所で行きますと、伊敷から坂元に上る路線は非常に狭いということで住民の方々からも御意見を頂くんですが、なかなか整備が出来ていないところで、どういった対策をしているのかなと思ったところですが、またこれは個別で確認をしたいと思います。まだ未対策があるということですので、引き続き努力をしていただきたいと思います。 130 ◯成尾委員 私のほうから一つだけ。  通学路対策でよく言われるのが横断歩道が消えていて非常に見えにくいという話です。横断歩道の補修費用はどのぐらいかかるんでしょうか。道幅によっても違うと思うんですが、教えていただければなと思います。というのは、結構御要望があるんですが、なかなか予算の関係で付けてもらえないとのことなんです。 131 ◯茅島道路維持課長 お尋ねがございました横断歩道のラインを引くのにどの程度費用がかかるかということでございますが、一般的には路面標示の種類といたしまして、私ども道路管理者が引く路面標示と、交通管理者が引くものがございます。横断歩道につきましては基本的に交通管理者が引くことが一般的になっておりますので、手元にはデータがないところが実情でございます。横断歩道の幅員ですとか形状とかそうしたもの等でもちょっと異なると思いますので、細かいところについては答弁を控えさせていただきます。 132 ◯成尾委員 分かりました。  交通管理者から道路管理者へ話がくると思っておりましたが、そこのところは警察だと、そういうことですね。 133 ◯茅島道路維持課長 今、委員がおっしゃいましたように、道路交通法あるいは標識令におきまして交通管理者が設置する道路標示、路面標示と御理解いただければよろしいんじゃないかと思います。ただ、一方では工事に合わせて道路管理者が引く場合もございますので、そうした部分は公安委員会等でしっかり協議を行った上で道路管理者におきましても対応しているところでございます。 134 ◯鶴丸委員長 ほかにありませんか。     [「なし」という者あり] 135 ◯鶴丸委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  ここで、昼食等のため、暫時休憩をいたします。  再開は、おおむね午後一時十五分といたします。         午後零時 一分休憩      ────────────────         午後一時十五分再開 136 ◯鶴丸委員長 再開いたします。  続いて盛土点検等について、建築課長、砂防課長、技術管理室長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 137 ◯高崎建築課長 それでは、盛土点検等についてと記載している資料の一ページをお開きください。  まず、県の大規模盛土造成地調査事業についてでございます。  国は阪神・淡路大震災や新潟県中越地震における盛土造成地の地滑り被害を踏まえ、大規模盛土造成地を含めた宅地の耐震化に向けた取組を自治体に対して求めてきております。この取組の一環として令和二年三月に大規模盛土造成地のある全国の市区町村がその位置を示したマップを公表し、県内では二十五市町において一千九百二十六か所の盛土造成地が確認されております。  公表された大規模盛土造成地が必ずしも危険であるということではなく、その安全性を把握するための詳細調査の必要性について優先度評価を行うことを目的として、県では令和元年度から二年度にかけて大規模盛土造成地調査事業を実施いたしました。  当事業では宅地造成工事規制区域の指定等の権限を有する鹿児島市など四市を除いた二十一の市町にある六百六十か所を対象に、盛土造成地ごとに造成年代調査や現地におきまして盛土やのり面の変状の有無などを確認した上で地盤調査など詳細調査の必要性について優先度評価を行ったところであり、この結果、四百一か所を優先度が高いと評価いたしました。調査や評価の結果につきましては宅地カルテとして取りまとめ、本年四月に関係市町へ提供したところでございます。今後、県におきましては、この宅地カルテを基に大規模盛土造成地の安全性把握など宅地防災対策に取り組む市町村に対しまして引き続き技術的支援を行うこととしております。  以上で、建築課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 138 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 続きまして、県が行いました盛土の独自点検について御説明します。  三ページを御覧ください。  熱海市の土石流災害を受けまして県は開発行為箇所の安全性を早急に確認する必要があると判断し、令和三年七月十二日から八月三十一日にかけて県独自の盛土緊急点検を実施しました。
     点検対象として、大規模盛土造成地のうち土石流を対象とした土砂災害警戒区域及びその上流域に含まれる二百二か所、林地開発許可地のうち現在施工中の二百二十七か所、砂防指定地内で平成十二年四月から令和三年七月までに許可をしたもののうち盛土行為を含む四十か所、合計四百六十九か所を抽出しました。点検は、各振興局の職員などが現地に赴いて目視で行いました。許可どおりの構造となっているか、のり面・擁壁の亀裂やひびの有無、排水機能の状況などの観点から点検し、その結果、全ての箇所で異常は認められませんでした。  以上で、説明を終わります。 139 ◯藤田技術管理室長 続きまして、国と連携した盛土の総点検について御説明申し上げます。  四ページをお開きください。  熱海市の土石流災害を受けまして、国は令和三年八月十一日付で盛土による災害防止に向けた総点検についての文書を都道府県知事に発出したところでございます。それを受けまして、点検については国の要領に基づき行うこととしております。  まず、一の盛土の総点検の概要でございます。  (一)の目的でございますが、盛土による災害防止のため、近年形成された全国の盛土について関係府省庁と地方公共団体が連携して盛土の総点検を行うこととなっております。また、点検状況等を踏まえ、災害の危険性のある箇所への対応や土地利用規制など安全性を確保するために必要な対策を関係府省庁が一体となって検討を行うこととされています。  次に、(二)の総点検の対象箇所でございますが、アの1)の各地方公共団体等が法令等に基づく許可・届出資料等から確認した盛土や2)の国から提供された盛土可能性箇所データ等から推定される盛土等のうち、重点点検対象エリアとなっているイの1)の土石流を対象とした土砂災害警戒区域やイの2)の山地災害危険地区の集水域にある盛土及びイの3)の重点点検箇所となっている大規模盛土造成地を対象に点検を実施することとしています。  六ページ以降に土砂災害がもたらすおそれのある地域や山地災害をもたらすおそれのある地域の重点点検対象エリア、大規模盛土造成地の重点点検対象箇所のイメージ図を添付していますので、御参照ください。  五ページを御覧ください。  次にウの総点検の方法でございますが、まずは点検箇所の抽出を行い、法令等に基づく許可・届出等の必要な手続が行われているか、許可・届出等の内容と現地の状況が相違していないか、災害を防止するための必要な措置が取られているかなどについて、現地での目視による点検を実施することとしています。  次に、二の県の対応状況でございますが、県ではこれまで三の関係担当部局と連携して約二千か所の点検対象箇所を抽出したところであり、現在、関係担当部局と市町村と連携して現地調査を進めているところでございます。  なお、点検結果につきましては、十一月時点の点検結果を国へ報告する予定でございます。県としましては、点検対象箇所の現地調査を早期に完了できるよう努めてまいりたいと考えております。  以上で、説明を終わります。 140 ◯鶴丸委員長 それぞれ説明が終わりました。  この件に関しまして質問等はありませんでしょうか。    [「なし」という者あり] 141 ◯鶴丸委員長 ないようですので、この件については終了いたします。  次に、そのほか県政一般の質問をお願いいたします。 142 ◯吉留委員 二点にわたってお尋ねしたいんですが、まず最初は県道の維持管理の植栽について、先ほどその話もありましたし、一般質問でもあったんですが、地方に住んでおりますと、県道の植栽、草花、木、樹木含めてその維持管理がなかなか手が回らないということで、特に市街地においては「葉っぱが落ちている」、「実が落ちている」、「草が生い茂っていて、通学路だと一、二年生の子供が歩いているのがよく見えない」とそういう声がありまして、維持管理をお願いして小まめにやってもらっているんですが、それでもまだ手が回らないという状況があります。皆さんの先輩、私どもの先輩が緑を増やそうということで県道、歩道等にいっぱい緑をしていただいたんですが、時代も移って、予算が減らされて人員もいないということで、なかなか維持管理ができないと。我が鹿児島県は、特に地方は緑ばかりでありますので、もう道路ぐらいは緑は要らないというような感じがありますけど、その辺りについてはいかがでしょうか。 143 ◯茅島道路維持課長 県管理道路におけます街路樹あるいは植栽帯の維持管理についての御質問かと思います。  県管理道路の街路樹、植栽帯の維持管理に当たりましては、現在限られた予算の中、国道などの主要幹線道路や通学路などを優先的に行ってはおりますけれども、今、委員がおっしゃいましたように木が大きくなって根が張って現在の歩道を一部損傷したりですとかあるいは樹木の繁茂によりまして道路の建築限界等が十分に確保できない、そういうところもあるかと思います。そういうところも含めて地域の皆様と話をしながら、周辺環境との調和も考えた上で部分的な撤去も今現在進めているところでございますので、適切に維持管理をしていく中で、そういう撤去・更新というものを考えていきたいと考えております。 144 ◯吉留委員 ゆうべもそういう電話があって、疲れていながら三十分ぐらいいろいろな話をしていたんですが、私のところは一人しか県議会議員がいないもんですから、地方の住民の方にとって県の担当部署に電話、連絡等をするというのは非常に敷居が高いもんですから、地元の市役所、町役場に行っても、そこからまた先は行っているんでしょうけどなかなかうまくいかないと。そうなると行きよい県議会議員に、要するに身近な県議会議員さんがいるから、県のことだから話をしようという、正直言ってこの県道の維持管理についての案件が一番多いです。植栽をもう引っこ抜いて、ここに全面的にアスファルトを塗るとかそういうのは出来ないものか。切っても切っても草木ですから伸びてきます。その辺りを抜本的に考えないといたちごっごで、皆さんも言われるのが嫌だろうし、私どもも県の担当部署にそういうお話をするのも、来ていただくのは串木野で一番外れですから恐縮しているんですよ。そういった面で県下全域で問題があるかと思いますので、ぜひ検討のほどをお願い申し上げます。  部長、何かありますか。 145 ◯兒島土木部長(併)工業用水道部長 委員おっしゃるとおり、昔環境の関係で木を植えるということで我々は進めてきました。鹿児島ですと高木は夏場の日陰を作るということで一息つく、歩いていて日陰で信号を待つ間に少し涼を取るという意味で、鹿児島独特の意味もあると思います。また、低木につきましても児童生徒がどこからでも渡らないようにという横断防止の目的もございますので、整備を進めてきましたけれども、委員おっしゃるとおり大分世の中も変わってきまして、最近はシニアカーを歩道で走るというようなこともありまして歩道の幅の確保というような課題も散見されるところでございます。今後、歩道の植栽についてはやはり地元の意見というのが一番重要でしょうから、暑いときには少し高木は残してくれ、低木はもう除去してもらって歩行空間を確保してほしいというようなことがございますれば、地元と一緒に話をしながら整備の方針を決めていきたいと考えてございます。 146 ◯吉留委員 ありがとうございました。よろしくお願いします。  あと、次の質問で、砂防関係で国土強靱化ということで五年間のいろいろな災害防除対策を講じるということであるんですが、非常にありがたい話で、私も地元の中でなかなか砂防関係、要するに予算の関係で実施できる場所が限られてきたということがあるんですが、この五年間というのは、今もう一年たっているので、あと四年以内に事業を終えないといけないという話なのか、その辺はどうなんでしょうか。この国土強靱化五年間の事業ということで予算がいっぱい付きましたけれども、この五年間に完了しないといけないことになるのでしょうか。 147 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 これは砂防事業に限ったことではないと思いますけれども、五年を過ぎてしまってもその時点で事業がストップすることはないと考えております。 148 ◯吉留委員 結局五年間の予算は確保されているけれども、その後はその時々によってということなんでしょうか。五年間集中的にやって、繰越しになった事業はその後も同様の予算措置がされると考えていいのか。 149 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 現行の強靱化の予算は一応五か年ということで決まっております。その後、強靱化が延びるのか、また新たな制度ができるのかあるいは一切なくなってしまうかというのは、少し今の段階では分からないところです。ただ仮になくなったとしても、そこは通常の予算を充当して事業は継続していきたいと考えております。 150 ◯吉留委員 ありがたい話で今までいろいろなお願いというか必要な場所があっちこっち滞っていたので、これが少しでも進めばということがあるんですが、しかし、五年の間に終わらなかったら、その後、おっしゃったように通常の予算措置では間に合わないからまたそういう遅れというか数が絞られてくる話になるのかなという危惧がやはり言われるわけで、だから、この五年の枠の中に入れてくれという話がいっぱいあるわけですよ。そういう話です。 151 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 そういった声が上がっている箇所については、可能な限りこの五年間の強靱化予算の枠の中で予算を有効に活用して事業の進捗を図っていきたいと考えております。 152 ◯吉留委員 ありがとうございます。  御案内のとおり、以前もここで申し上げましたが、鹿児島県は災害常襲県で、シラス台地で、集中豪雨があって、平地が少ない、平地はなるべく農地にしていたもんだから山あいに集落・住宅があると、そこにシラス台地で集中豪雨があると土砂崩れが起きやすい、非常にそういう特性のある県ですから、ぜひ砂防事業を頑張ってお願いしたいと、五年に限らずこれから先もぜひ事業を各種お願いしたいと思います。  以上です。 153 ◯おさだ委員 端的に質問させていただきたいと思いますが、先日の一般質問で体育館の問題と併せて塩田知事のマニフェストにあるコンベンション・展示機能を備える施設の整備、その必要性等々についてただしてまいりました。米盛総括監から御答弁いただき、この調査については六十七施設を対象とし、十七施設は詳細調査をするということでありますが、この調査の内容を教えていただけませんか。 154 ◯前田本港区まちづくり推進室長 ただいま御質問いただきました、まず概要調査の部分につきましては、まず全国網羅的な基礎情報を集めるという観点から、施設の基礎的な情報を収集するために施設の立地状況や整備費、収支状況等につきましての調査を主として行うものでございます。  また、詳細調査につきましては、これらの六十七施設のうちさらに詳細な情報を得るためにMICEの開催状況や推進体制、稼働率等について調べるということで十七施設について調査を進めているところでございます。  以上でございます。 155 ◯おさだ委員 これの施設ついては、場所はドルフィンポート跡地ということで、塩田知事は明言しているわけです。体育館の候補地は明言していないんです。だから、場所は決まっているんです。あとは、どういったものを調査して、どういったものを建てていくのか。調査結果や社会情勢を踏まえて方向転換することもあっていいと思っているんです。十七施設の詳細調査で、どこに一番重きを置かれているんですか。六十七施設を基本調査し十七施設に絞り込んだと、収益性あるいは展示機能、規模・構成は出ていませんから、どういったところにウエートを置いて調査するのか具体的に御説明いただけませんか。 156 ◯前田本港区まちづくり推進室長 まず、十七施設の絞り込みに当たりましてどのような考え方で絞り込んだかということを御説明させていただきたいと思います。  詳細調査の対象施設、十七施設の抽出方法につきましては、コンベンション施設、まず八施設について国際会議の開催件数と都道府県の人口が一定程度比例関係にあるという傾向が調査を進める中で、また委託先であるコンサルタントの専門的知見の中から提案もございまして、そういったことが分かったことから、本県の人口規模が近い県のうち本県よりも国際会議の開催件数が多い県に立地する施設、五施設をまず抽出いたしました。その抽出した後に今度はまたコンサルタントの専門的な見地から長期にわたる安定的な運営、施設運営やコンベンション誘致の一体的な取組といった部分で特徴があって、また今後の鹿児島県における検討の参考となる施設を三施設ほど抽出し、合計で八施設としたところでございます。  次に、展示施設の部分につきましては、まず六施設につきまして、これにつきましても専門的見地から御提案いただきまして、施設の展示面積と都道府県の経済規模、県内総生産が一定程度比例関係にある傾向にあるというところが分かりましたことから、本県と経済規模が近い県のうち施設の展示面積が標準的な分布範囲に位置する県に立地する施設、五施設をまず抽出いたしました。この五施設以外に最新の設備を有するなどの特徴がある施設がございましたので、今後の検討の参考になる施設として一施設を抽出したところでございまして、合計六施設でございます。  そのほかに、コンベンション機能、展示機能、宿泊機能などが一体的に整備された施設、いわゆる集積施設、コンプレックス施設になりますが、それが三施設ほどございまして、この三施設を加えて十七施設としたところでございます。  今申し上げましたように、先ほど委員からお話がございました収支状況や稼働率、そういったところの検討を行う上で、より実態を把握するために参考となるような施設ということで、こういった十七施設をまず抽出いたしまして、今その深掘り的な調査も並行して進めているところでございます。  以上でございます。 157 ◯おさだ委員 よく分かりました。的確に具体的な説明で、ありがとうございます。  その調査結果をどのように議会に報告し、県民にお知らせするかは難しいと思います。  例えば六十万都市である鹿児島市に、コンベンション・展示機能を備える施設を造るならば、照らし合わすような県外の施設とはどういったところが考えられますか。私は一般質問で福岡のマリンメッセを取り上げたんですが、自分なりにいろいろと調べたんです。熊本県も宮崎県も調べました。鹿児島県と類似する県外の施設とはどこになるのか。東京や大阪はちょっと違うと思うんです。 158 ◯前田本港区まちづくり推進室長 先ほど申し上げました概要調査につきましては六十七施設と申し上げまして、また、十七施設については先ほども抽出方法をお伝えしたところなんですけれども、この詳細調査につきましては、先ほどの傾向としまして国際会議の開催件数と都道府県の人口が一定程度の比例関係にあるということで、本県と人口規模が比較的近い県ということで選ばせていただいております。展示施設については、本県と経済規模が一定程度近い県について選ばせていただているというような状況でございます。  具体的な県につきましては、まずコンベンション施設につきましては、福島県、奈良県、岡山県、長崎県、熊本県、沖縄県に立地するコンベンションを主とする施設を対象に抽出しております。  また展示施設につきましては、福島県、富山県、岡山県、愛媛県、熊本県に立地して展示を主とする施設を対象に抽出しております。  そのほかにも、先ほど三つほど参考となる施設、コンベンションについては三つほどございまして、富山県、岐阜県、島根県にある三施設。また、展示施設につきましては群馬県にある施設等を参考にしております。  また、コンプレックス施設につきましては、まず日本を代表する施設ということで首都圏・神奈川県にある施設、また九州を代表する施設ということで福岡の施設。また、人口規模等が比較的本県に似ていて非常に運営方法等も参考になる施設ということで新潟県の施設の三施設を対象としているところでございます。 159 ◯おさだ委員 ドルフィンポートの面積というのはかなり広いんですよね。だから、コンベンション・展示機能を備える施設を造るとしたら、二パターンあると思っています。Aパターンはコンベンション・展示機能のみを備える施設、Bパターンはコンベンション・展示機能と体育館やコンサートなどその他機能も併せもつ施設。AとBがある中で今議会の知事の答弁としてはコンベンション・展示機能だけで臨んでいますという話だったんですよ。私が言いたいのは、ドルフィンポート跡地にコンベンション・展示機能を備える施設を仮にその必要性で造るとした場合に、やはりまちづくりという観点から、ホテルや商業施設などの要素を含めた形で検討するのか、純粋に同施設のみで検討するのかということを今後、考えていかないといけないということです。これについての見解は今は調査の段階だから答えられないと思いますので、要望にしておきます。  次に、鹿児島県内を九か所調査していますね。他県の類似施設の調査も大事だけれども、鹿児島県に造ろうと目指しているのであれば県内の他の施設との兼ね合いを考えなければならないですよね。例えば、川内駅のコンベンションセンターがオープンしました。鹿児島アリーナも県民交流センターもコンベンション施設なんですよ。市民文化ホールも実はコンベンションという枠組みなんですね。そうすると、どういったことが調査の中で具体的に見えてきたのか、またどういったことを先ほどの他県とは違う形で調査されたかをお示しいただけませんか。 160 ◯前田本港区まちづくり推進室長 ただいま申し上げました概要調査、詳細調査につきましては、今現在、委託先のほうで調査対象としました施設と調査の依頼等を行いながら調査・調整を鋭意行っているところでございます。それは県内外の施設両方とも同じような状況なんですけれども、まずできるところからということで今進めているところでございまして、その部分についての整理というのがまだ調査の真っ最中でございますので整理できていないところでございます。ただ、今、調査の中で概要調査、詳細調査の対象施設がありきで相手方との調整とかそういったことを含めて進めているところなんですけれども、それ以外にこの調査の中にはコンベンション・展示会の市場動向といったことの調査も進めているところでございます。この調査につきましては、まず文献調査をはじめ有力な報告書、そういったものも参考にしながら今情報を集めているところでございます。  その集めている中で、一般論になりますけれども、例えば国際会議協会、ICCAへの報告におきましては、リアル開催の価値につきまして、コロナ禍の状況を踏まえた中でオンライン開催にはディスカッション等に制限がある、また、リアル開催の会議では新しい人々に出会うことができるなどリアル開催の価値を強く認識しているという状況が報告書の中に示されております。  また、国際見本市連盟、UFIの報告書によりますと、今後数年間の展示会の開催形式につきまして、「ハイブリッド開催などデジタル要素の導入が進む」と回答した者が約八割であったのに対しまして、一方で「バーチャル開催がリアル開催の代替となる」と回答した者は約一割しかいなかったというような現状も報告書の中に示されております。これは今調査を行っている過程でございますので、その一部でございますけれども、今後調査を進めていく中で、ほかの情報も集めながら引き続き調査を進めていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 161 ◯おさだ委員 造る造らないを判断する過程が大事であって、我々は県議会議員として責任がありますから、しっかりとした調査をしていただきたい。体育館についてもこのことは常に言っています。そして、調査の結果によっては、方向転換があるのかどうか。宝来委員も私もこの間の代表質問でただしましたが、ドルフィンポート跡地については、十一月の総合体育館検討委員会で、体育館の候補地として上がってくる可能性もあるわけです。今日はそことの整合性についてはあえてただしません。整備可能性調査は、造るための調査ではないですよね、整備するかどうかを考えるための調査であるということを一回確認したいんです。調査の結果によっては、相当運営も厳しいということで一回立ち止まることもあり得るということになるのか、その辺をお答えいただけませんか。 162 ◯前田本港区まちづくり推進室長 今年度行っております整備可能性調査につきましては、コンベンション・展示機能を備えた施設を本県に整備することについての検討を行うというマニフェスト、それに基づいて調査を実施しているものでございます。  六月議会におきましても、知事も申し上げましたとおり、ドルフィンポート跡地の活用の仕方の一つとして、その調査結果を踏まえて今後施設の在り方等について検討をするということで、この調査につきましては検討を行うための必要な基礎となる情報を集めるための調査という位置づけで調査を行っているものでございます。なので、この調査結果を踏まえて今後検討するということで、今現時点におきまして整備の要否やどこに造るのか、そういったことも含めて今後の検討の中で検討していくということになっていくと考えております。 163 ◯おさだ委員 県民の方々は期待しているんですよ。議会でどういった議論がされているかということよりも、テレビなどのメディアで報道されることが一人歩きしたりしているので、ドルフィンポートにコンベンションホールを造るんですよね、体育館を造るんですよねと、そういう質問はしょっちゅう僕らに来るわけですよ。僕は谷山に住んでいるから、農業試験場の問題も含めて聞かれます。だから、造ることが前提条件ではなくて、あくまでも可能性を調査しているんだと。知事がマニフェストでやりたいと、しかし、財政状況も厳しいと。調査の結果を踏まえると、やはり難しいんじゃないかとなったとき、方向転換をしていいんですよ。そういったことも調査の結果いかんでは私は十分考えられると思っていて、造る方向だけじゃいけないんです。造る造らないも含めてちゃんと大所高所から物事を見てもらいたいということを申し上げたいんです。  最後に、道路建設課に要望です。  山田インターが三月にフルインター化するということで、着々と建設が進められているんですが、また交通量が増えてくると思うんです。指宿スカイラインの管理については、限られた予算で計画的にやっているところだと思いますが、道路公社や地域振興局と連携して、もう少しスピード感を持ってやっていただければなという要望です。終わります。 164 ◯上山委員 私のほうからは五つに絞って質問したいと思います。まず一つは、道路維持課で今回和解に至ったケースが出ましたが、先ほど鶴田委員からもありましたけれども、農村地帯を走っていますと、山林などから道路にせり出している木々が大型バスとかトラックの走行の邪魔になって、中央線を越えて反対車線を逆行するなど危険な運転につながっているという箇所もございます。地元からの要望などで、県が伐採できないのかあるいは伐採するに当たって課題は何かと問われるわけです。もし事故が発生した場合に県の責任は問われないんでしょうか、そういったケースは全国的に見てもないんでしょうか。 165 ◯茅島道路維持課長 県管理道路の維持管理におきまして、特に高枝の伐採等に関することと思います。基本的には道路を維持管理する上で一番大事なことは、道路の建築限界をしっかりと確保して円滑で安全な通行を確保するということかと考えます。建築限界を越えた少し高いところから出てきた枝、そういう高枝等がよくバスあるいは大きなトラック等に当たったりすることもございますが、基本的にそういう道路区域外、道路の敷地外から生えてきているもの等につきましては所有者に伐採をしていただくということにはなっております。どうしても所有者が見つからない、どうしてもそこの所有者が確認できない、そういう場合は緊急性等がございますので、県で伐採をすることもございます。  以上でございます。 166 ◯上山委員 私の質問は、全国的にこういった高枝の影響などで事故が起きて、県が訴えられたというケースはないんでしょうかという質問です。 167 ◯茅島道路維持課長 全国的な部分でそういう訴訟的なものがあったかどうかは承知しておりません。ただ、各都道府県から同じように困っているということで、どのように対処していますかという事例についてのアンケート等が複数の県から来ております。 168 ◯上山委員 以前、これに対しては国も道路管理者が何とか対策を取れるようにと検討した経緯があると思うんですが、地面から四メートル五十でしたかね、大型バスが通るような範囲は道路管理者が管理できますと、そういった通知とか変更はなかったんでしょうか。 169 ◯茅島道路維持課長 県が主導的にというような国からの話でございますが、建築限界が車道の場合は四・五メートルまで、歩道の場合は二・五メートルまでと決まっております。道路法におきましては、その建築限界の範囲内で、道路管理者はちゃんと安全を確保しなさいということがございます。ただ一方で、民有地等から生えてきている木につきましては、まずはその所有者に切ってもらう、それがどうしてもできない場合、緊急を要する場合などは道路管理者で対応しているというのが現状でございます。 170 ◯上山委員 分かりました。これは制度上の問題もあるでしょうから、今後とも国と相談をしていただきたいと思います。  道路管理についてはよく住民から依頼等が来るんですが、地域振興局に要望を出しますと、「お金がない」という返答が常に返ってくるんです。道路管理についてはほぼ委託がされておりまして、業者さんによってしっかりと業務が進むんじゃないかと期待したんですが、なかなかそうなっていないということを考えれば、しっかりと管理ができるように直営と委託の併用ということで考えられないのかなと思いますが、道路管理の在り方について課としてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。 171 ◯茅島道路維持課長 今、委員から御指摘がございましたように、県民の皆様からは非常にたくさんの御要望を頂いております。  先ほど質問の中でもございましたが、昨年度の道の目安箱に寄せられました件数が六千百八十八件、そのうちに草刈り件数だけで言っても一千三百四十件ほど、約二割ほどを占めてございます。草刈りに対する意見等が非常に多いんですが、こうした御要望に対しまして現場を確認した上で緊急を要する局部的な伐採は計画的な部分も含めまして行う場合もありますが、その一方で御要望にお応えできない場合もございます。そういう場合は要望者の方々に対しまして振興局の職員がしっかりと御理解いただけるように説明しているところでございますので、振興局も一生懸命丁寧な説明をしながら対応には努めております。そうした御要望に対しましても引き続き丁寧な説明を行いながら対応していきたいと考えております。 172 ◯上山委員 委託になりますと予算の問題も出てきますし、そういった業者さんの機動力にも期待はしますが、実際上は厳しいところもあると思いますので、ぜひ直営も含めて、現場ですぐ動ける体制、鶴田委員からも要望がありましたけれども、御検討いただきたいと思っております。  二点目が港湾空港課で、先ほど旅客船の事業者に対して使用料減免という話があったんですが、テナントの使用料を払っている方々もまん防の期間など非常に厳しい状態だと思うんです。そういった方々に対してテナント使用料の減免措置などは今考えていらっしゃらないでしょうか。 173 ◯小濱港湾空港課長 使用料についてのコロナ対応ということでございますが、先ほど議案のほうで御説明しましたが、我々は航路維持という観点で、旅客船運航事業者に使用料に相当するものを支援するという形でさせてもらっております。一方、旅客ターミナル等でテナントで入っているお店の方々につきましては、港湾管理者、いわゆる土木部でどれほどの支援ができるかということもあろうかと思いますが、具体的にはテナント利用者の方々への使用料減免については検討していないところでございます。 174 ◯上山委員 事業者として非常に厳しい実態、境遇は同じだと思うんです。ですから、現場でテナントを運用されている方々に対してもしっかり目を届かせながら、お話を聞いて、必要とあれば対処をいただきたいと思いますので、これは要望として受け止めていただきたいと思います。  今回、豪雨災害の被害の現状が報告され、九ページに紫尾山や八重山の総雨量が出されております。この資料で非常に豪雨地帯だということが分かるんですが、最近、風力発電の建設地に急傾斜地が含まれているところが見られます。建設に当たっての連絡道路や建設地を切土した場合の残土を周辺の急傾斜に落とし込む計画になっているところもあって、盛り土になった場合下流域の集落に影響が及ぶという不安の声も寄せられておりまして、こういった風力発電の開発に対して部として急傾斜地対策とか、特にそういったのは、どういうふうに連携を取っていらっしゃるのか、現状を教えてもらえませんでしょうか。 175 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 風力発電の予定箇所が例えば砂防指定地などに含まれている場合は協議が来ます。それについては砂防指定地内の開発に基づく基準がございますので、それに則った対応が取れる計画であるかについて確認させていただいております。 176 ◯上山委員 山林ですので、これは土木というよりも林務という考えということでよろしいですか。 177 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 そういった照会も基本的に環境林務部から回ってきておりますので、そちらの所管となっております。 178 ◯上山委員 私が言いたいのは、山林であっても下の集落に影響があるのであれば連携を取りながらどういった工法がいいかなど、そういったやり取りはないのかなと思ったもんですから質問させてもらったんですが、特にそういった必要性はないと考えてよろしいですか。 179 ◯吉野土木部参事(兼)砂防課長 林地内の開発であれば林地開発許可でたしか対応されていたと記憶しておりますので、詳細は環境林務部に問い合わせいただければと思います。 180 ◯上山委員 今回の盛土の事件も含めて、山林での工事等が下の住民に影響が出るということもありますので、そういった関連で横の連携をしてほしいなと思って質問させてもらいました。  次に、吉野公園での指定管理者における自主事業ということでグランピング施設の設置という話があるようですが、産業道路沿いの緑地公園においてもこういった自主事業ができると聞いています。こういった指定管理者の収益事業に関して制度改正がどういうふうにされてこういう形で導入が進んでいるのか、少し制度上のことを教えてもらえませんでしょうか。 181 ◯喜元都市計画課長 指定管理者の自主事業についてでございます。  指定管理者の自主事業につきましては、昨年度から県で新たな仕組みを作りまして、指定管理者が自主事業を自身の財源と権限で実施をして、それで得た利益について一部を公園管理に還元していただくという仕組みになっております。新しいサービスを公園で活動していただくということで公園利用者にもその還元がなされるものと考えているところで、特に国等の制度改正ということではなく、県独自で運営をしているところでございます。 182 ◯上山委員 確認ですが特に指定管理の制度自体が変わったわけではないということなんですか。 183 ◯喜元都市計画課長 委員御指摘の件ですが、指定管理制度自体が変わったわけではなく、指定管理の中で一部収益事業ができるようにした、その代わり、その部分を公園管理にも還元してくださいという制度を作ったということでございます。 184 ◯上山委員 指定管理といいますと三年とか五年とか管理期間があるんですが、事業者が変わればこういった自主事業もいろいろとまた変化をしていくということになると思います。こういったグランピング施設を造るとなるとなかなか撤去も難しくなってくると思うんですが、その辺の考え方を教えてください。 185 ◯喜元都市計画課長 自主事業につきましては指定管理者が指定管理の期間でやっていただくということが前提になっております。 186 ◯上山委員 では、次に管理者が変わる場合は原状回復ということが原則になってくるんですか。 187 ◯喜元都市計画課長 自主事業につきましては、別な方に指定管理者が変わる場合は、当然、原状回復が原則となっております。  以上です。 188 ◯上山委員 分かりました。  収益事業ですので、県も得をし、事業者も得をし、住民の方々も享受していくということでうまくやっていただきたいと思います。
     最後に、馬毛島の海上ボーリング調査について、漁業の方々が非常に訴えを起こしていますが、この背景にあるのは、やはり港湾施設の建設だと思うんです。大型空母が寄港するような施設であれば二万トン級ということで、人工島みたいな大きな施設になってくると思うんですけど、そういう施設であればやはり環境影響評価の対象になるというのが基本的な考えだと思うんですが、部としてはどういうふうに考えているか、部の考え方を教えてもらえませんでしょうか。 189 ◯小濱港湾空港課長 防衛省が整備する港湾施設の環境影響評価ということでございまして、総合政策部で所管している事案でございます。一般的な港湾の場合でございますと、埋立ての場合、重要港湾などの港湾計画を作るときに、法や県の条例で環境影響評価をすることになっております。  ただ、防波堤とかそういうものになると埋立て行為が発生しませんので、法律上は環境影響評価の対象にはならないというのが現実ではございます。 190 ◯上山委員 分かりました。まだどういったものができるのか不透明なもんですから、部としても、あと環境対策としてもなかなか一歩踏み出せないと思うんですが、どういったものができるのかという関心は部としては当然あると思うんです。そういった問合せをしたことがあるんでしょうか。 191 ◯小濱港湾空港課長 馬毛島の関係、防衛省が整備する基地関係につきましては総合政策部で所管させていただいておりますので、我々から問いかけるなどのそういったことはしていないというのが現実でございます。 192 ◯上山委員 分かりました。  以上です。(「暫時休憩」という者あり) 193 ◯鶴丸委員長 暫時休憩いたします。         午後二時八分休憩      ────────────────         午後二時九分再開 194 ◯鶴丸委員長 再開いたします。 195 ◯寺田委員 本県の各離島にはそれぞれ空港がありますが、管制業務は当然国の管理でやっておられるということでよろしいですか。 196 ◯丸山空港対策監 管制については、国の所管でございます。 197 ◯寺田委員 私の認識違いかもしれませんが、県内の空港で、喜界島だけが有視界離発着をやっていて、自動ではできないといいますか、施設や機器を利用することができないと聞いていますけが、それはどうですか。 198 ◯丸山空港対策監 今、委員のおっしゃった喜界空港だけが有視界ということでございますが、喜界空港だけが航空機の運航を支援する無線施設がございません。このため、奄美空港の無線施設を利用しまして進入するという方式をこれまで取っておりました。これにつきましては以前まで主流だった航空機の機種であるサーブ機が下りるときに、奄美空港の無線施設を利用して進入していっておりましたが、現在、喜界空港に就航しております機種はATR機でございます。ATR機は自分の機体の中にGPSを利用して下りるという機器を搭載しておりまして、奄美空港の無線施設を利用することなく喜界空港に下りることができるようになっております。 199 ◯寺田委員 なぜこのような質問をさせていただいたかというと、喜界島の天気予測状況で非常に出発が遅れたり、出発しても状況が悪くてまた引き返すことがあったり、これは別に喜界島だけではないわけですが、そういう経験が何回かあるもんですから、今の現況はどうなっているのかなと思ってお聞きしました。冬場になってくると日が落ちるのが早くなります。また喜界島は島を遮るものがないわけですから北風が強くてなかなか離発着が難しい。鹿児島空港を出発しても下りられなければ当然人は乗れません。ところが、その当時は、下りたとしても今度は暗くなってくると出発ができません。結果的には鹿児島空港の出発を見合わせますということがあったんですが、今の現況はそういうのは実態としてはどうなっていますか。 200 ◯丸山空港対策監 今現在というのを少し確認はしていないところではございますが、ATR機で実際GPSを利用した進入方式になりますと、サーブ機が奄美空港の無線施設を利用して進入していた当時と比べますと改善されていると考えられます。 201 ◯寺田委員 じゃ、日照時間とかそういったものを含めてそのような制限はもうほぼ考えなくてもいいと理解すればいいですか。 202 ◯丸山空港対策監 新たな無線施設を整備する考えは国もないと聞いております。今、喜界空港は滑走路が一千二百メートルございますが、滑走路端安全区域という、飛行機がオーバーランをしてしまったり手前で下りたときに安全を確保するための区域というのが足りていないので、県としましては滑走路端安全区域を令和八年度までに拡張の整備に着手することにしております。 203 ◯寺田委員 今の機材おいては先ほどの離発着に対する不便性を感じさせることはないというふうに理解をすればいいんですね。 204 ◯丸山空港対策監 無線に関しては、そのように改善されているところでございます。 205 ◯寺田委員 いや、だから、空港を利用するに当たって、機材が改善されたから離発着に関しては諸条件を全部クリアして、まあ言えば鹿児島空港に夜中でも着けるようなそういう状況にあるということですね。利用する側から見て、私はどうなのかなという思いから質問しているんです。 206 ◯丸山空港対策監 航空機が離着陸をするときには横風の影響もございますので、そういう基準を満足する中であれば、これまでよりは下りよくなっているということでございます。 207 ◯寺田委員 分かりました。ともかく滑走路の延長、安全帯の延長も含めて、住民の方々の利便性が高くなり、そしてまた安心・安全に空港が利用できるような努力というのは国ともしっかり打合せをしながら要望もしていかないといけないなと思うところなんですね。  やはり、住民の意識は非常にそういった面では、私自身は喜界島の島民じゃないけれど、今でも聞いたところでは飛行機の離発着に関する要望はすごく思いがあって、特に島ならではのさっき言ったような季節風の課題だとか機材について、今までは離発着に対する不安を持って不便性を感じていたというのを強く聞いていますので今の質問をさせていただきました。ぜひ、先ほど言いましたようにしっかりとした管制業務、そしてまた機材更新をすればそれで了というものではないと思いますので、努力をいただきたいなと思っているところです。  それからもう一点、道路管理上の関係で先ほど来質問が出ていますけど、臨港道路等を走りますと、台風を含めて一定の強風が吹くと通行制限がかかりますよね。臨港道路に限らず、災害が予見されるときには一定の形で通行に対して制限がかかりますよね。 208 ◯佐多港湾対策監 一般の道路につきましては事前通行規制ということで、大雨だったり風だったりというので通行を事前に止めることはございます。臨港道路につきましてはそのような区間は今はないという状況でございます。 209 ◯寺田委員 ある谷山地区の業者さんから聞いた話ですが、台風時に橋を渡らせるわけにはいかないということで、県からの要請で、ダンプを持っていって道路に並べて通行させないようにしたことがあると聞いたことがあるんですが。 210 ◯佐多港湾対策監 恐らく黎明みなと大橋だと思います。一般道路の場合は基準が定められておりまして風速二十メートル以上とか、雨量が何ミリ以上降った場合にこの道路は規制しますよというような事前通行規制がございます。臨港道路につきましては、そういう事前通行規制の一定の基準がありません。ただ、以前、台風が直撃するときに非常に危ないということがございまして、道路管理をしております振興局の判断で黎明みなと大橋の通行を止めようとしたという経緯が一回ございます。 211 ◯寺田委員 今のところ制限をする考えはないけれども、やはり気象状況次第ではそういった必要性がなきにしもあらずというふうに私は思うんですね。なぜこれを言ったかというと、例えば指宿スカイラインにしても、喜入を走る国道二百二十六号にしてもやはり気象条件に応じて交通制限がかかるところが実際あるわけですよ。そうすると、その前にどんだけ情報が入るかということはすごく大事なことで、例えば鹿児島インターのところに、あれは鹿児島市が建てたのかな、柱型の標示板がありますよね。前に本会議でも言いましたが、和田坂トンネルを含めて一旦指宿スカイラインに乗ってしまうと、下りるところは谷山インターと中山インターしか今のところない、山田インターが今度フルインター化になりますから下りれます。ところが、その先は桜島パーキングエリアまで行かないともうないんですよね。  だから、そういう情報の提供というのと、それから非常時の災害対策を含めて予防をするというのは、私は臨港道路、黎明みなと大橋等に関しては、そういった気象的な影響を一番受けやすい環境にあるので、そこら辺りも考慮すべきだというふうに思うんですよね。だから、そこの考え方を少し聞かせていただきたいなと思ったので今の質問に至っています。今のところではないということなんですね。 212 ◯小濱港湾空港課長 先ほど港湾対策監が申し上げましたように、具体的に数値的なもので定形的にここが通れませんとか、道路標示板とか例えばバリケードとかそういうのが自動で設置されるわけでもございませんので、今言ったように確かに橋梁部でございまして、高さも違ったりして風の影響とか当然ありますので、目安というものは設けておりませんけれども、情報提供をいかに早くするかというそういった視点は重要かと考えております。その辺はまた地域振興局とも管理業務、それから技術サイドも含めてどういった対応が一番いいのかというのも検討しなければいけないかとは思っています。 213 ◯寺田委員 分かりました。終わります。 214 ◯鶴丸委員長 ここで、室内の換気を行うため暫時休憩いたします。  再開は、おおむね二時三十五分といたします。         午後二時二十四分休憩      ────────────────         午後二時三十五分再開 215 ◯鶴丸委員長 再開いたします。  ほかに県政一般に関して質問はありませんか。 216 ◯宝来委員 本港区エリアまちづくり事業について質問ですが、先ほど詳細な可能性調査の現状をお示ししていただいたところです。概要調査もされているということでしたが、今候補に挙がっている規模感というのが少しはっきりしないところがあります。知事がどの程度のものを目指しているのか分からないのでお聞きしますが、今施設で最大収容人数のいわゆる大ホールですね、どれぐらいの規模が調査対象になっているんでしょうか。それぞれあると思いますが、お聞かせください。 217 ◯前田本港区まちづくり推進室長 概要調査等についてはまだ全て整理されているものが手元にあるわけではございませんので、どれということはちょっと申し上げられないんですけれども、例えば展示施設では主たる展示施設の総展示面積が鹿児島県と経済規模の近い都道府県で先ほど五つほどお示しさせていただきました。この五つの規模でいきますと、まず総展示面積でいきますと、約五千五百平米から八千五百平米の範囲での施設になっております。ただ、これは抽出方法は面積だけで選んでいるわけではなくて、まず、経済規模の近い都道府県、鹿児島県と近いところの指標の中から前後の都道府県、また、かつ、先ほど申し上げましたとおり、総展示面積が標準的な分布範囲に資する県ということでクロスを掛けておりますので、一概に面積だけで選んでいるものではないということを申し添えさせていただきます。  以上でございます。 218 ◯宝来委員 コンベンション機能のほうは。 219 ◯前田本港区まちづくり推進室長 コンベンション施設につきましては、先ほどおさだ委員からの御質問に対しまして申し上げました国際会議開催件数が鹿児島県よりも多い県で人口規模が比較的鹿児島県に近いところということで、六県を申し上げたところです。ただ、詳細な数の当たり方があるんですけれども、この数の中でコンベンション施設、福島県というのを先ほど申し上げたんですが、この福島県は、先ほど申し上げた展示施設の五施設に重複しておりまして、そこがちょっと一つカウント上、差引きになりますので、六施設、六県と申し上げたところなんですけど、済みません、一つ差し引きまして五県の状況を参考までに申し上げますと、施設の総収容人数といたしまして、五施設の中で一番低いところで約二千七百人程度から一番多いところで約七千四百人の規模となっております。  先ほど申し上げましたように、展示施設と同様、抽出データ全てについて今持ち合わせているわけではございませんでして、今まさに調査中ということでございます。抽出する際に参考とした開催件数と人口規模のリンクでコンベンション施設についてもクロスしておりまして、必ずしも収容人数等で判断しているわけではないということを申し添えさせていただきます。  以上でございます。 220 ◯宝来委員 確認なんですが、この七千四百人が最大と言われましたが、会議室全てを合わせた人数なんですか、大ホールで七千四百人入るということなんですか。そこだけでも教えてもらいたいんですけど。 221 ◯前田本港区まちづくり推進室長 収容人数等については、控室等の諸室は含んでいない形で原則として算出させていただいています。収容人数は、原則、シアター形式で算出しておりますが、施設外でレイアウトが指定されている場合は消防法等法令等に基づく上限定員の可能性がありますので、その場合はそちらを優先しているというような状況でございまして、各施設ごとによってカウントの仕方も少し違っているということでございます。  以上でございます。 222 ◯宝来委員 何を話したいかお気づきの方もいらっしゃると思いますが、要は体育館の機能でコンベンション、要するにコンサート並びに集会が行われる最大規模が八千人というところがあるわけですよね。やはり、コンベンション、国際会議のメイン会場というのはかなり大規模なもので設定されていることが多いと思います。そうなったときに体育館はもう間違いなくできるでしょうから、コンベンション機能としての体育館の位置づけを考えると、今やっている調査自体がどのように影響するのかと。コンベンション・展示機能を備える施設を本港区エリア、ドルフィンポートに造りましょうとしているところですが、近隣に、例えば住吉町に体育館ができますよとなってくると、このコンベンション・展示機能を持つ施設に本当に大ホールは必要なのかなと。近くにある体育館を大会議場として使えばいいんじゃないですかというような話にもなってきて、非常に複雑に入り組むんですよね。  そこでお伺いしますけど、今、体育館の候補地としてドルフィンポート跡地が示される可能性もあります。ドルフィンポートあるいは住吉町が候補地として示されたときに、この調査結果というのにどのように影響するのか、いや、それはもう全く関係ないことなので影響しないのか。実際もう一月には体育館は整備予定地が決まるんですよね。整備予定地が決まった後にこの調査結果というのは何を意味するものになるのかというのが、私も含め県民が非常に時間的なもので、わからないところです。知事は優先順位はないと言っておきながら、場所は体育館から決めてしまうということです。そういった中でこういう調査を継続してされているんですけれども、その二つの事業を同時並行に行うことに対して知事はもうそれはあって当然だというスタンスなんですが、実際土木部としてどのように考えているんですか。 223 ◯米盛本港区まちづくり総括監 新体育館の現状とコンベンション施設の調査等の整合性の御質問かと思います。  今回の新総合体育館の検討委員会で委員御指摘のとおり多目的利用の交流拠点機能ということで、コンサートですとかコンベンションですとかそういった形でも新体育館は活用されてくるものと当然考えております。私どものコンベンション・展示施設の可能性調査におきましては、もちろん、今、鹿児島市内でも幾つか調査対象となっているものもそういった機能を既に有しておりますので、新体育館が鹿児島市内いずれの場所に設置されるにしても体育館の機能も踏まえた上で整備可能性調査を行う必要があると考えております。 224 ◯宝来委員 実際のところ、体育館の整備予定地が決まった後に、コンベンション・展示機能を持つ施設についての計画に何か影響するんですか、しないんですか。 225 ◯米盛本港区まちづくり総括監 現在私どもが行っている調査はあくまでも鹿児島にどういったコンベンションが足りないかどういったものが必要か、そういったものの可能性調査でございますので、今の委員の御指摘ですと、何か造る計画が既にあるように捉えていらっしゃるかもしれませんが、そうではなくて、体育館も踏まえた上でどういったものが必要かというのを調査するということでありまして、その結果、本当に必要かどうかというのを検討していくという流れでございます。 226 ◯宝来委員 体育館の規模感は正式に議論もあったところですが、コンベンション・展示機能の規模感というものは出てきていません。知事がマニフェストにうたうぐらいなのでそれなりの規模だと考えると、どうしてもいきなり鹿児島県に二つの大型施設というのは納得いかないところも多々あると思うんですよね。県民も含め我々議員の一部でも両方一緒に整備するのは、それは無理だという考えもあるので、おさだ委員の質問でもあくまでも検討だというところでしたので、場所も含めた体育館の決定を待って、ある程度、方向性を見直すときもあるのかなと思いますので、慎重に議論していただきたいなと思います。  次の質問を伺います。  港湾空港関係で、港湾を使っている事業者からいろいろな要望が事前に担当課には行っていると思います。その中で名瀬港の新旅客ターミナルとかボーディングブリッジ等の整備についてもいろいろと御意見いただいていると思いますが、現状としてどのような状況なのか。  そして、名瀬港の耐震岸壁が間もなく供用開始されますが、段差がある、車止めがあるということで非常に使い方に難があるのではないかという話も出ていますが、その二点についてお聞かせいただきたい。 227 ◯小濱港湾空港課長 名瀬港については旅客船協会などから要望を頂いておりますが、今、岸壁改良ということで前出しの直轄工事を進めさせていただきまして、埠頭用地も広がることから利便性が高まるものと考えております。岸壁につきましては、今年度末で直轄の工事を全て終えるということで、現在鋭意整備が進められております。県ではボーディングブリッジ、連絡橋を整備することとしておりまして、ボーディングブリッジについて年度内には工事を発注することになっております。  新たな旅客ターミナルについてはいろいろ事業者さんからの要望もございまして、現在の旅客ターミナルと貨物上屋、この間に配置するような形で設計を見直しているところでございます。いずれにしても設計を進める段階では利用者、船会社も含めて荷役関係の方々、地元の様々な方々に御相談しながら利便性がよくなるような形で進めたいと考えております。  国の耐震強化岸壁については、間もなく供用となりますが、緑地の前にある県が整備した耐震強化岸壁は、平成二十七年に供用開始しており、「フェリーとしま」がこちらを使うということになっております。接岸時に車両が降りるランプウェイ、車両甲板が車止めに当たったり係船柱をもうちょっと別な場所に配置してほしいというような御要望を頂いております。車止めにつきましては、いろいろな利用者の方々の転落防止ということで設置させていただいており、全て撤去というわけにはいきませんので、脱着式、移動が可能なものに代えることができないか検討を進めさせていただいております。  また、係船柱につきましては新たな整備ということで費用もかかりますので、来年度以降対応できるように検討を進めたいと思っております。いずれにしても場所等を含めまして「フェリーとしま」とも十分話をしながら進めていきたいと考えております。 228 ◯宝来委員 耐震岸壁の段差の案件について、何かクリアする方法というのはあるんですか。 229 ◯小濱港湾空港課長 経年劣化で段差がついたところもあろうかと思います。段差については荷役車両の作業に支障が生じることも考えられますので、これについては舗装をやり替えることも含めて検討を進めたいと思います。 230 ◯宝来委員 種子・屋久航路の高速船なんですが、日高議員からも議会ごとにというぐらい多々要望があるんですが、人道橋の雨よけパネルの件については、その後、何か進捗とかありますでしょうか。 231 ◯佐多港湾対策監 種子・屋久航路の旅客ターミナルのの通路については、人道橋が約四十メートルぐらいあるんですが、雨が横から入ってくるということで雨よけの設置の要望が長い間ありました。それにつきましては、支柱と支柱の間にパネルを設けて雨よけをしようということで、昨年度からパネルの設置に取りかかっております。まず北側のパネルを設置し終わりまして、今年度南側のパネルの作業をしておりましたが、工事は終わったという報告を受けております。  以上でございます。 232 ◯宝来委員 ありがとうございます。そのようにほかのところも早め早めの改善が見られるといいかなと思います。  垂水港の人道橋、可動橋でオイル漏れがあって、利用者への影響も出ているところなんですが、この可動橋自体の年数は、どれぐらいたっているものなのか。一部のオイル漏れというのが応急措置で直るようなものなのか。結構頻繁にあるという話を聞くんですが、抜本的な対策は取れないものなのか。その辺の考え方を教えてください。 233 ◯小濱港湾空港課長 垂水フェリーの可動橋について、整備年度は確認させてただきたいと思います。  年数もたっており老朽化していることから、油漏れが頻繁に起こっている状況ございます。対応といたしましては随時、応急措置で対応させていただいております。また予防保全的に保守点検も適宜行わさせていただいているところでございます。常時使っているものでございますので、そういう形で対応させてもらっています。  また、御承知のとおり、これを抜本的にやり替えるとなると施設全般、大がかりな更新になろうかと考えております。そういった場合の代替措置も含めての検討になろうかと思いますが、費用の面については、恐らく維持補修とは比べものにならないような金額になろうかと思っておりますので、すぐすぐ対応ということは難しいかと考えておりますが、極力利用者に迷惑がかからないような形で点検、それから維持修繕などしっかり対応していきたいと考えております。 234 ◯宝来委員 耐用年数を超えていることも考えられますが、長期的な視点で改善できるように対策を取っていただきたいと思います。  港湾施設の管理についての考え方をお聞きしたいんですが、特にトイレとかで数年かけて県が管理する港湾施設を洋式化するという話は何度か前の委員会でもお聞きしたところです。ただ、この利用者等々からの要望は非常に小さな小さな要望まで来るんですよね。安心・安全のことに関してはすぐに県も対応して補修なり改善とかしてくれていると思うんですが、利便性とか快適性ということに対しての要望は、なかなか予算がないということであったり、ほかの古い港湾施設との公平性を期して全部一緒に改善しないとここだけ特別にはできないというような話もあるとお聞きしております。  管理している各港湾設備の一個一個に対する維持費、整備費、そういうものの概念というのはなくて振興局単位で補修ができないものなのか。例えば鹿児島港に対しては全体の施設に対して年間幾ら、自由に使えるお金というか、管理者の権限で維持補修ができるような予算というのは取れないものなのかなと思うところです。大きな団体から本当に小さな、フックの位置一つに関する要望が我々に来るというのは、果たしてそれが本当に正しい維持の仕方なのかなと感じるところなんですが、その辺の予算組の考え方というのを教えていただけますか。 235 ◯小濱港湾空港課長 港湾の管理運営については、ターミナルの管理運営、上屋の管理、清掃、修繕などいろいろな形でさせていただいております。予算の計上といたしましては、こういった維持管理業務、修繕などで、大規模な工事になれば別途交付金を使うこともございますが、基本的には港湾の使用料を財源として充てさせていただいているところでございます。  このため、予算の全てが賄える状況ではございませんし、一方では減免してくれというような利用者からの御要望もあり、限られた予算の中でなかなか苦しい立場ではございますが、実務を担当していただいている振興局・支庁、それから出先事務所、こういったところから基本的には利用者からの意見を吸い上げてもらって、次年度どこから手を付けるかという優先順位を伺った上で予算を配分させていただいているところでございます。  ただ、おっしゃるように、そういう業界から小さい要望だったり突発的な要望も当然出てくるかと思っております。それについては具体的なルールというのは特にはございませんけれども、ものによっては簡易に対応できるものだったり、早急に対応しないといけないものだったりもあろうかと思います。もともと計画していた必要なものもございますので、予算の執行状況、優先度、そういったところを含めて協議し対応ということになろうかと思っております。どうしても毎日のように現場を見に行っているということでもございませんので、利用者からのこういった御相談とか御要望、若干事後対応になり御迷惑をかけている部分もあろうかと思いますけれども、可能な限り対応できるように進めていきたいと思っております。 236 ◯宝来委員 なかなか難しい、やはり公平性というのが一つ目安になるのかなと思いますが、洋式トイレ化に関しましては一つ造るのに百数十万円かかるというような予算を聞いた覚えもありますが、もう洋式になっているところにウォシュレット機能を付けるというのは家庭用であれば一万数千円で付くものでもありますので、その辺を柔軟に対応して、「観光立県かごしま」をうたうには、海で囲まれているから魅力ある鹿児島なんだとすれば、やはり港湾の施設整備というのは非常に今後重要になると思うので、ぜひ前向きに検討していただきたいなと思います。最後は要望です。 237 ◯成尾委員 先ほどありました鹿児島港本港区エリアについて、前お聞きしたときは、こんなのを造ればいいというまちづくりに関するものがいろいろと出ていたように覚えがあります。去年ぐらいからコロナの関係で事業者からなかなか手が挙がらないので、あそこを駐車場として暫定的に活用しているところですが,今度は整備可能性調査を始められていると。ということは、以前にありました計画が、これはなしということなんですかね。そこをお聞きたい。 238 ◯米盛本港区まちづくり総括監 今、委員がおっしゃっているのは、多分、公募の件だと思います。  公募の件につきましては、新型コロナの影響で経済が止まってしまいましたので、延期という形にはなっておりますが、その間に知事も替わられて、今、コンベンション・展示機能の可能性調査というものを行っておりまして、公募自体が全くなくなってしまったかというとそうではないんですが、体育館の部分、それとコンベンションの部分とありまして、そういったものからある程度方向性が見えた段階で、もしやるとすれば公募になるのか、PFIになるのか、そういった財源の部分もいずれ検討する必要はあるとは考えておりますが、今のところは延期されたままの状態ということになっております。 239 ◯成尾委員 知事が替わったため方針が変わったと理解するんですが、あのときに桜島の景観を活用して観光拠点とするいろいろな話が出て、鹿児島の玄関口がきちんとなっていくという少し希望的な思いがあったんですが、コロナの関係だからしょうがないなと。その中でこういうまた別なコンベンション・展示機能施設の調査をやっておりますと言われると、何かこう、どこがどうなのか非常に分かりづらくなってしまって、これは本港区エリアまちづくり事業としてやっている、前の考えも生きている、体育館の可能性もある、そしてコンベンション・展示機能施設の可能性もあるという、何かこう非常に聞いていてどうなっているのかなという感じになってしまっているので、私だけかもしれませんけどこんがらがっているので、そこの整理をもう少ししてもらえればと思います。 240 ◯米盛本港区まちづくり総括監 先ほどは少し説明が不足しておりまして、失礼しました。  まず、鹿児島港本港区エリアまちづくりのグランドデザインというものに三つの要素というのがありまして、かごしまの多彩な魅力を発信する人・モノ・情報の交流拠点、それからかごしまの魅力を体感できるエンターテインメント空間、景観資源を活かした魅力ある空間を要素としていると、この三つの要素というのは今も変わっておりませんので、コンベンション施設をもし整備するとしてもこの三つの要素に合致した形で進めていくということになっております。  委員御指摘のとおり、今検討している材料の中身は幾つかピースは変わっておりますけれども、グランドデザインというものは委員の方に審議していただきまして、県議会でも御議論いただいて、県民の皆さんにもお示ししているものですので、この部分はぶれておりませんということでございます。ここをベースに進めておるということでございます。 241 ◯成尾委員 分かりました。この調査自体はいつぐらいに終わって、それを出されるのはいつぐらいなんですか。 242 ◯米盛本港区まちづくり総括監 実はこの調査自体がコロナの影響で対面調査ができなかったり非常に難渋しているところではあるんですが、この契約自体は三月末までとなっております。また、この結果を何らかの形で三月議会にもお示しすることにはなろうかと考えております。 243 ◯成尾委員 分かりました。何かすごく、どうなんだろうなと。一番いい場所がやはりそうなってもらいたいという気持ちがすごくありますので、来てもらう方々、また小さい子供さんたちも見てもらえればなと思いますので、これ以上はもう話をしませんが、ぜひそこは、三月議会よりもう少し早めに調査結果の報告をいただければと思っておりますので、これは要望に代えます。  もう一点ですが、労務単価の話をさせてください。  労務単価は、今、建設業、先ほど寺田委員もおっしゃっていましたが、なかなか難しくて技術者を確保するのが厳しいというような話がありました。やはり担い手の育成については、確保・定着するために各事業者は大変だと思います。  労務単価については今年は約一・七%上がって、平成二十四年度比六一%も上がっているんですという話を建設会社の方としたんです。そしたら、「いいですか」とおっしゃって、「何がですか」と言ったら、「今おっしゃることはよく分かる。平成十年の頃は二万円でした。それが今、一・七万円になっただけであって、六一%増えたということじゃないですよ」というふうに逆に怒られたんですね。それで確認をしてみますと、実際に平成十年頃の労務単価にやっと戻りつつあるというのが現状ということだったんですが、県もそういう認識でいいのか、お尋ねしたいと思います。 244 ◯藤田技術管理室長 労務単価の御質問でございます。  平成十年の頃、普通作業員なんですが、一万九千八百円でございました。令和三年三月、一万七千七百円、委員御指摘のとおり、一時期労務単価がずっと落ちまして、平成二十四年の頃から徐々に単価が上がっていっている状況でして、国も適正な労務単価ということで、年間二%上昇という目標も立てていると聞いております。私どももしっかり労務費調査を行いまして、実態に合った労務単価に今後とも近づけていきたいと考えております。  以上です。 245 ◯成尾委員 分かりました。国交大臣がうちの太田のときにいろいろと話があって、働いている人が非常に厳しいのでという話から徐々に上がってきたと私は思っております。人材育成、人材確保の問題もありますし、やはりある程度厳しい仕事をされるわけですから、労務単価の問題についても単価が上がったというわけではなくて元に戻っているという現状について、認識されているのか、もっと上がって元に戻るように、さらに超えていくようなそういうふうになれればいいなと思っておりますので、質問をいたしました。  以上です。
    246 ◯鶴丸委員長 ほかに県政一般に関する質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 247 ◯小濱港湾空港課長 先ほど宝来委員から御質問がありました可動橋、人道橋の整備年度でございますが、平成九年度に完成をしております。二十四年ほど経過している施設になっておりますので、いろいろ傷んでいる部分もあろうかと思いますが、しっかり手を加えながら安全に使えるように対応していきたいと考えております。 248 ◯鶴丸委員長 ほかに質問がありませんので、一旦、終了いたします。  ここで、鶴田委員から高速道路料金等に関する意見書案について発言を求められておりますので、これを許可いたします。 249 ◯鶴田委員 ただいま委員長から許可を頂きましたので、お手元に配付をしております意見書案について国に意見書を提出したく、御説明を申し上げます。  高速道路料金に関する意見書ということでありまして、トラック運送事業は公的サービスの担い手として極めて重要な使命を果たしており、災害時等には緊急物資輸送等にいろいろと協力をいただいているところであります。  そのような中、本県をはじめ消費地から遠隔にある地域の物流はコスト負担が大きくなることから、トラック運送事業に係る経営負担の軽減を図る必要があると考えます。現在国におきまして高速道路料金の深夜割引適用区間等の見直しが検討されており、これらの見直しが実施された場合、トラック運送事業者等は高速料金の負担が増える、さらには深夜労働が増えるなど労働環境にも大いに影響を及ぼすことが懸念をされます。  このようなことから、本県議会といたしましては、今、記の下に三点お示しをしてありますけれども、大口多頻度割引五〇%の恒久化、深夜割引の拡充など、高速道路料金の割引制度の拡充を図ること、長距離物流の輸送実態に対応して一時退出の場合も通算する料金体系を創設すること、労働環境改善のためにサービスエリア・パーキングエリアのトラックの駐車スペースの整備拡充をすること、この三点を国に申し入れたく意見書の提出をお諮りしたいと思います。  よろしくお願いを申し上げます。 250 ◯鶴丸委員長 ここで、暫時休憩をいたしたいと思います。         午後三時十三分休憩      ────────────────         午後三時十三分再開 251 ◯鶴丸委員長 再開いたします。  ただいま鶴田委員から高速道路料金等に関する意見書案を国に対して提出したいとの提案がありましたが、意見書を発議することに御異議ありませんでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 252 ◯鶴丸委員長 全員の賛同を得られましたので、委員会として意見書を提出、発議することに決定いたしました。  文案等につきましては、配付のとおりとし、字句の修正等については当席に一任いただきたいと存じますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 253 ◯鶴丸委員長 御異議ございませんので、そのようにいたします。  以上で、当委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。  委員長報告等につきまして文案等は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 254 ◯鶴丸委員長 異議ありませんので、そのようにいたします。  次に,鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。  請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、県政の重要計画について、交通・情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目としたいと思いますが、異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 255 ◯鶴丸委員長 御異議ありませんので、そのように決定をいたしました。  以上で、当委員会の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、総合政策建設委員会を閉会いたします。  お疲れさまでございました。         午後三時十五分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...