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  1. 神戸市議会 2010-10-08
    開催日:2010-10-08 平成22年決算特別委員会第3分科会〔21年度決算〕(産業振興局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯主査(南原富広) おはようございます。ただいまから決算特別委員会第3分科会を開会いたします。  この際,委員各位並びに当局の皆様に申し上げます。  まだまだ暑いですので,どうぞ適宜上着を脱いでいただいて結構ですので,申し上げておきます。  なお,本日,午前10時30分から民生委員推薦会垂水区会が,午後2時から建築審査会がそれぞれ開かれるため,関係委員が中途退席されますので,ご了承願います。 (産業振興局) 2 ◯主査(南原富広) それでは,日程によりまして,産業振興局関係の審査を行います。  当局におかれては,簡明な説明をお願いします。  それでは,当局の説明を求めます。  局長,着席されたままで結構です。 3 ◯谷口産業振興局長 おはようございます。産業振興局でございます。よろしくお願いいたします。  それでは,ただいまから平成21年度産業振興局の決算の概要につきましてご説明申し上げますので,お手元にお配りしております平成21年度決算説明書の2ページをお開き願います。  平成21年度における主要施策の概要でございます。新規施策については二重丸,拡充施策については一重丸を掲げておりますので,これらを中心にご説明をさせていただきます。  まず,1緊急雇用・就業対策でございます。  (1)緊急雇用創出事業では,国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用し,離職を余儀なくされた非正規労働者,中高年齢者等の失業者に対して,次の雇用までの短期の雇用・就業機会の創出を図り,78事業において延べ1,463名の雇用を創出いたしました。  (2)ふるさと雇用再生事業では,国のふるさと雇用再生特別交付金を活用して,市が地域の雇用再生を行う事業を民間企業やNPO法人等へ委託することにより,地域における継続的な雇用機会の創出を図り,13事業において52名の雇用を創出いたしました。  (3)神戸ワーク・ネットワーク事業では,厳しい雇用情勢に対応するため,臨時就労相談窓口を設置するとともに,相談員による巡回就労相談を実施しました。さらに,国や県・経済界・労働界・市などの各界で構成する神戸ワーク・ネットワークにおいて,緊急対策部会を開催するとともに,就職面談会やメンター育成セミナーなどを開催いたしました。  3ページをお開き願います。  2,2万人の雇用創出でございますが,市民生活を支える基盤である安定した雇用の場を確保するため,平成18年度から21年度までの4年間で新たな2万人の雇用創出に取り組み,4年間合計で2万1,759人の雇用の場を創出いたしました。
     (1)企業誘致の推進では,神戸の投資環境の優位性を背景に,神戸エンタープライズゾーン条例による税の軽減や進出支援制度などの優遇策を活用しながら,より積極的に企業誘致を進めてまいりました。また,首都圏での企業・団体等に対する誘致関連の情報発信強化や,豊富なネットワークを持つ民間企業・県・商工会議所など関係機関との連携を強化し,より効果的に企業誘致を展開してまいりました。  (2)医療関連企業の誘致では,ライフサイエンスのスーパークラスターの形成を目指し,国内外の医療関連企業を積極的に誘致するとともに,医療を中心とした産学官の連携及び進出企業の定着とさらなる成長を図りました。  4ページに参りまして,3中小企業の活性化でございます。  (1)中小企業融資制度では,市内中小企業の円滑な資金繰りを支援するため,融資制度の新設・拡充を行いました。また,小規模事業者向けの借り入れ負担の軽減を図るため,融資額400万円以下に係る信用保証料に対し,その全額を市が負担いたしました。  (2)神戸市中小企業活性化委員会の運営では,学識経験者,企業関係者などで構成する神戸市中小企業活性化委員会を開催し,神戸市中小企業活性化プログラムの検証・評価・見直しを行いました。  6ページをお開き願います。  (10)ものづくり企業販路開拓等支援事業では,市内中小企業の販路開拓・受注拡大を図るため,関係機関と連携して,ものづくり商談会を実施するとともに,異業種グループをコーディネートし,大企業からの受注拡大を図る共同受注・共同開発を支援いたしました。さらに,市内中小企業の物づくりに関する課題解消に向けて,企業技術者OBがアドバイスや提案を行うものづくり出前相談を実施いたしました。  (13)シューズ産業販路開拓総合支援事業では,シューズメーカーをはじめとする関連事業者と,アパレル・小売りなどのバイヤー等の連絡調整や問い合わせの対応により,ビジネスマッチングを行うとともに,東京の展示会への合同出展・セミナーの開催などを実施し,シューズ産業の販路開拓を総合的に支援いたしました。また,市内及び関東圏を含む全国の百貨店での販売催事への出展調整を行いました。  7ページをお開き願います。  (16)総合空き店舗活用支援事業では,地域商業の活性化に資することを目的として,商店街・小売市場の実施する空き店舗対策に対して,事業の目的や内容,段階に応じたきめ細かな補助メニューによる総合的な支援を実施いたしました。平成21年度は,専門家のアドバイスも受けながら,空き店舗対策に関するプランづくりから店舗誘致・家賃補助までを体系的かつ柔軟に支援する戦略的空き店舗活用支援事業を創設し,支援を行いました。  (17)商店街・小売市場による地域力アップ事業では,地域力アップに貢献する活動を通じて,商店街・小売市場の活性化を図る先進的な取り組みに対し補助を行いました。  8ページをごらんいただきまして,4観光交流都市の推進でございます。  (1)「行こう!神戸」キャンペーンの実施では,新型インフルエンザによる風評被害を払拭するため,「行こう!神戸」キャンペーンを実施し,たくさんのお客様をお迎えすることで,まちに元気さと明るさを取り戻しました。  (2)デザイン都市・神戸と連携したシティプロモーションの映像の制作では,デザイン都市及び観光交流都市の推進として,まちの魅力向上を図り,神戸の都市イメージ・ブランドイメージを向上させるためのプロモーション映像を制作いたしました。  (3)ようこそハーバーランドキャンペーンの展開では,神戸ハーバーランドにおいて,民間事業者等と協働で重点的に多言語の受入体制を整備し,東アジアを中心とした外国人観光客の誘致に取り組みました。  (4)六甲・摩耶観光の振興では,六甲芸術村構想の推進やエコツーリズムの振興等により,山上の魅力づくりや情報発信に取り組み,市民の財産である六甲・摩耶地区のさらなる活性化を図りました。  (5)有馬温泉泉源調査・改修では,有馬温泉の泉源を維持し,永続的に使用していくため,泉源の現状調査を行うとともに,炭酸泉源等の改修工事を行いました。  10ページをお開き願います。  5神戸らしい農漁業の展開の(1)では,神戸市農漁業ビジョン2010の推進会議を通して,神戸らしい農漁業の展開に向けた施策を実施いたしました。また,不耕作地対策として,耕作放棄地の解消及び保全管理田も含めたその有効活用を積極的に推進いたしました。  (2)農村デザインの形成による里づくりの推進では,農村景観を保全する観点から,農村環境の整備を推進することにより,農業振興や環境保全等,里づくりのさらなる発展を図りました。農村景観を保全・育成すべき地域の掘り起こしを進めるとともに,里づくり事業の取り組みに対し積極的に支援を行いました。  (3)こうべ給食畑推進事業では,学校給食で使用される野菜について,市内産野菜の供給率を高めるため,献立情報と産地情報をもとに需給調整等を行うとともに,新たな品目の導入に向け試験栽培等を進めました。  (5)食の安全・安心の推進では,食の安全・安心,地元農産物志向を求める消費者ニーズに対応するため,市内産農産物へのこうべ版GAPの導入を推進するとともに,流通業界や消費者と連携を強化し,安全・安心な市内産農産物を流通させる体制を構築いたしました。  (6)特定外来生物及び有害鳥獣対策では,近年急増しているアライグマなどの特定外来生物や,イノシシ,カラスなどの野生生物による農作物被害や生活環境被害に対処するため,効率的な捕獲を実施いたしました。  11ページをお開き願います。  (7)須磨海づり公園補修では,安全で快適な海釣りの場の提供のため,橋げたや杭の部材補修や塗装塗りかえなどの補修を行いました。  (8)花の消費拡大推進では,花のある暮らしの推進と市内産花卉のPR・消費拡大を図るため,フルーツ・フラワーパークにおいて,市内産ビオラ7万鉢を使い,こうべ花絵じゅうたん2009を実施しました。  (9)漁港機能施設利用促進事業では,消費者ニーズに対応し,効率的な生産活動を行うため,イワシシラス乾燥機等を導入しました。  (12)ほ場整備事業では,不整形な農地を拡大・整形するとともに,農道・用排水路を総合的に整備いたしました。  (13)農道整備事業では,ほ場整備事業で造成された未舗装農道などのうち,生活に密着した道路について舗装を行い,農村地域の生活環境の向上を図りました。  (14)ため池防災対策では,防災対策として,老朽化しているため池の改修を進めました。  13ページをお開き願います。  6卸売市場の活性化でございます。  (1)中央卸売市場本場再整備では,再整備事業による新施設全体の供用を開始するとともに,兵庫区南部地域のにぎわいと活性化に向け,西側跡地処分への取り組み等を行いました。  (4)東部市場の施設改修等では,花卉市場空調設備更新などの基盤設備の改修工事を行いました。  14ページに参りまして,7備蓄体制の整備では,大規模災害に備え,引き続き災害用食糧・物資の備蓄を進めました。  続きまして,決算額につきましてご説明いたしますので,17ページをお開き願います。  なお,金額の1万円未満は省略させていただきます。  一般会計の歳入歳出の決算額からご説明いたします。  まず,歳入合計は,最下段に記載しておりますが,予算現額516億8,124万円に対し,決算額は407億742万円となっております。  以下,順を追いまして款別の内訳をご説明をいたします。  第14款分担金及負担金は,東播用水事業の農家負担金などで1億625万円,第15款使用料及手数料は,ものづくり復興工場の生産施設の使用料などで6億1,215万円,第16款国庫支出金は,国からの地域活性化・公共投資臨時交付金,地域活性化・経済危機対策臨時交付金などで10億5,114万円,第17款県支出金は,緊急雇用創出事業ふるさと雇用再生事業に対する県からの補助金などで14億3,703万円でございます。第18款財産収入は,施設の貸付収入などで1億964万円,第19款寄附金は,集落基盤整備事業の農家負担金などで1,792万円,第20款繰入金は,都市整備等基金などからの繰入金で2億6,776万円,第22款諸収入は,中小企業融資の預託金返還金などで371億550万円でございます。  次に,18ページの歳出合計でございますが,予算現額573億5,373万円に対し,決算額は460億338万円,不用額は97億8,418万円となっております。  なお,不用額が多額になっておりますが,これは中小企業の制度融資において,融資額が当初予定した額を下回ったことにより預託金の執行が減ったことがその主な原因でございます。  款項別の内訳でございます。  第2款総務費,第2項企画費は,上海・長江交易促進プロジェクトの推進などで3,096万円,第4款民生費,第1項民生総務費は,災害用食糧などの備蓄で2,458万円,第7款商工費,第1項商工振興費は,商工業の振興や中小企業融資,緊急雇用の創出などに要した経費で330億2,329万円,第2項貿易観光費は,観光交流都市の推進などに要した経費で28億6,861億円でございます。  第8款農政費,第1項農業委員会費は,農業委員会の運営に関する経費で1億3,475万円,第2項農政総務費は,施設の管理運営や農政の計画及び調査・調整などに要した経費で8億445万円,第3項生産振興費は,農漁業畜産振興に要した経費で77億7,279万円,第4項農林土木費は,圃場整備など農業基盤の整備に要した経費で6億6,055万円,第13款教育費,第11項社会教育費は,水族園の運営などに関する経費で6億8,157万円でございます。  第15款諸支出金,第2項過年度支出は,過年度収入分の返還に要した経費で179万円でございます。  なお,歳入歳出決算事項別明細書につきましては,歳入が19ページから30ページまで,歳出が31ページから52ページまでにそれぞれ記載しておりますので,ご参照願います。  続きまして,特別会計の歳入歳出決算額でございます。  それぞれの会計につきまして,歳入歳出合計額及び款別内訳をご説明申し上げます。  55ページをお開き願います。  市場事業費でございます。この特別会計は,中央卸売市場本場と東部市場の管理運営などに係るもので,歳入合計は予算現額42億7,446万円に対し,決算額は40億5,257万円となっております。  第1款事業収入は,施設使用料などで34億5,030万円,第2款県支出金は本場再整備に係る補助金で658万円,第3款繰入金は,一般会計からの繰入金で5億2,313万円,第5款市債は,施設設備の改修に係る公債で3,500万円,第6款国庫支出金は,国からの地域活性化・公共投資臨時交付金,地域活性化・経済危機対策臨時交付金などで3,755万円でございます。  次に,56ページに参りまして,歳出合計でございます。  予算現額42億7,446万円に対し,決算額40億5,257万円,不用額1億1,652万円となっております。  第1款事業費は,本場と東部市場の管理運営や施設整備に要した経費で35億2,077万円,第2款繰出金は,公債費会計への繰り出しで5億3,179万円でございます。  なお,歳入歳出決算事項別明細書につきましては,歳入が57ページから60ページ,歳出が61ページから66ページまでそれぞれ記載しております。  続きまして,69ページをお開き願います。  食肉センター事業費でございます。この会計は,西部市場の管理運営などに係るもので,歳入合計は,予算現額12億4,220万円に対し,決算額11億3,377万円となっております。  第1款事業収入は,施設使用料などで2億237万円,第2款繰入金は,一般会計からの繰入金で8億6,839万円,第4款市債は,施設設備の改修に係る公債で6,300万円でございます。  次に,70ページの歳出合計でございます。予算現額12億4,220万円に対し,決算額11億3,377万円,不用額は1億843万円となっております。  第1款事業費は,西部市場の管理運営に要した経費で4億9,567万円,第2款繰出金は,公債費会計への繰り出しで6億3,809万円でございます。  なお,歳入歳出決算事項別明細書につきましては,歳入が71ページから72ページまで,歳出が73ページから76ページまでそれぞれ記載いたしております。  次に,79ページをお開き願います。  農業共済事業費でございます。この会計は,保険収入に係る事業勘定と業務収支に係る業務勘定に区分され,歳入合計は,予算現額3億3,880万円に対し,決算額3億446万円となっております。  第1款事業勘定収入は,保険金,共済掛金収入などで1億9,030万円,第2款業務勘定収入は,賦課金や基金繰入金などで1億1,415万円でございます。  次に,80ページの歳出合計でございます。予算現額3億3,880万円に対し,決算額2億4,459万円,不用額9,420万円となっております。  第1款事業勘定支出は,支払共済金などに係る経費で1億3,955万円,第2款業務勘定支出は,管理運営経費で1億503万円でございます。  なお,歳入歳出決算事項別明細書につきましては,歳入が81ページから84ページまで,歳出が85ページから88ページまでそれぞれ記載しております。  91ページをお開き願います。  農業集落排水事業費でございます。この会計は,排水処理施設の整備及び管理運営に係るもので,歳入合計は,予算現額14億4,037万円に対し,決算額13億8,371万円となっております。  第1款事業収入は,使用料や地元負担金などで1億1,377万円,第2款県支出金は,施設整備に係る補助金で4,110万円,第3款繰入金は,一般会計からの繰入金で9億3,619万円,第4款市債は,施設設備に係る公債で2億9,263万円でございます。  次に,92ページの歳出合計でございます。予算現額14億4,037万円に対し,決算額13億8,371万円,不用額5,665万円となっております。  第1款事業費は,処理施設の整備及びその管理運営に係るもので2億7,730万円,第2款諸支出金は,公債費会計への繰出金で11億641万円でございます。  なお,歳入歳出決算事項別明細書につきましては,歳入を93ページから94ページ,歳出を95ページから96ページにそれぞれ記載しております。  99ページをお開き願います。  海岸環境整備事業費でございます。この会計は,マリンピア神戸の整備に係るもので,歳入合計は,予算現額2億4,780万円に対し,決算額2億4,680万円となっております。  第1款使用料及手数料は,土地の使用料で4万円,第2款繰入金は,一般会計からの繰入金で2億4,675万円でございます。  次に,100ページの歳出合計でございます。予算現額2億4,780万円に対し,決算額2億4,680万円,不用額100万円となっております。  第1款漁業施設整備事業費は,漁港整備費用の負担金,公債費で2億4,680万円でございます。  なお,歳入歳出決算事項別明細書につきましては,歳入を101ページから102ページ,歳出を103ページから104ページにそれぞれ記載しております。  108ページをお開き願います。  平成21年度決算に基づく資金不足比率の報告についてでございます。  平成19年度決算から地方公共団体の財政の健全化に関する法律により,特別会計の資金不足比率をご報告することになっておりますが,産業振興局関連の特別会計で資金不足を生じている会計はございません。  以上,産業振興局所管に係る平成21年度決算の内容につきまして,ご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(南原富広) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際特に申し上げておきます。  また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは森下理事,どうぞ。 5 ◯副主査(森下やす子) おはようございます。トップバッターということで50分時間をちょうだいしております。よろしくお願いいたします。  まず,1点目,フルーツ・フラワーパークのことでございます。本会議でもお尋ねをいたしましたが,あえてこの場でもう1度お返事をいただきたいと思います。  道の駅という概念,道の駅というものは,休憩施設や地域の特産物販売所として今や全国的なブランドであります。道の駅をめぐる多くのファンも多いと聞いております。ところがこの集客力のある道の駅は,神戸市には1カ所しかなく,さらにふえれば地域の観光及び地域産業の振興に寄与するものと考えます。  フルーツ・フラワーパークは,震災前は100万人の来場者がありました。昨年度はその半数まで落ち込み,施設の老朽化も目立つようになりました。一方で,近隣には年間来客者が400万人とも言われる神戸三田プレミアム・アウトレットが開業し,大変にぎわっております。そこで,フルーツ・フラワーパークの敷地を一部を活用して道の駅を誘致・開設することで,道の駅のブランド力を利用することにより,神戸三田プレミアム・アウトレットからの集客を図ることができないものか,また観光振興,農業振興に向けて施設の魅力アップを図ることによって,アウトレットからの集客を検討すべきではないかと思いますが,ご見解をお伺いいたします。  2点目,神戸野菜の日の制定についてであります。  市街地の近郊には,里山など田園風景が広がり,そこで神戸産の農産物がつくられているという環境は,神戸が誇るべき大変貴重な財産であります。そして,市民が神戸産の農産物を知り,親しむことは,地産地消はもちろんのこと,市民の生活の質の向上にもつながると考えております。  全国的には,全国青果物商業協同組合連合会などが中心となって8月31日を野菜の日と定め,野菜についてもっと知ってもらおうという取り組みがあります。神戸では,8月31日の1カ月前の7月31日に,市民が神戸産の野菜を知り親しむ日として,神戸野菜の日を制定するべく独自の活動を行っている方々もいらっしゃいます。  確かに,市内産の野菜が豊富な時期が──本会議の質問のときもご答弁いただきましたが,豊富な時期が5月や11月ということであるので,その時期に検討というご答弁をいただいておりますけれども,私は,7月31日というのは夏休み中のことでございまして,市内の子供たちが規則正しい食生活を送るという食育といった観点からも,この日は意味のある日だなと考えております。そこで,既に全国的な有名な野菜の日に倣い,7月31日を神戸野菜の日と定め,食育を進め,市内産の農産物に親しみ,神戸の豊かな自然環境と近郊農業を再認識する取り組みを進めてはいかがでしょうか,ご見解をお伺いいたします。  3点目に,地場産業の振興についてであります。
     神戸港には,毎年100隻のクルーズ船が3年ほど前から100隻,97隻,前年度100隻ですか,とにかく100隻前後の船が神戸に寄港しておるわけですけれども,その際に地場産の商品を購入する機会,しっかりとした場所を用意できているんでしょうかという観点でお伺いをしたいと思います。  実は,飛鳥IIという船に私の知人がスタッフとして乗船しておりまして,彼女に会ったときに,神戸ってどんなイメージで皆さん寄港されるんですかって乗船客の方の反応を聞きますと,山と景色,ポートタワー,神戸というイメージの写真と同じ景色が近づいてくることで,ああ神戸に来たなということ,実はそれだけなんやと。例えば,そのときに神戸ワインなんかを振る舞うような機会があったりとか,船をおりた途端に神戸の特産物たくさんございます。神戸ビーフだったりワインもあります。あるいは灘五郷の日本酒もあります。そして神戸スイーツは,本当に全国的に有名で女性が楽しみにしているものでもあります。そういうものが一堂に集まっているような場所があったら,本当に皆さん喜ばれるのになあということを実際聞いたことがございます。そこで,この神戸ブランドと言えるこの特産物,乗船客の皆さんにもっとアピールすべきと思いますが,いかがでしょうか,ご見解をお伺いいたします。  次に,まやビューラインのことであります。  今回の私たち第3分科会の審議の中で,本当に連日,摩耶,摩耶,摩耶ということで摩耶ブームというか,摩耶漬けの日々なんですけれども,きょうはちょっと観点を変えまして,産業振興局は,まやビューラインに対して観光振興という観点で皆さん取り組まれていると思いますから,その観点できょうはお伺いをしたいと思います。  赤字が──さらに安全な運行をするためには,17億円の設備等の更新費用が必要であるということで,都市整備公社は平成23年度の事業撤退の意思表示をされております。この整備公社の撤退の意思表示イコールまやビューラインの廃止ということではないなあと私は思っております。ほかに何かきっと方法があるはずだと信じているからであります。まやビューラインは,観光振興の観点からも,また公共交通の点からも重要な施設であるという認識に立って,その存続について検討すべきであると考えます。  神戸市として,地元や公社と連携しながら摩耶山の活性化等に取り組んできたことは既に承知をしておりますが,まだまだ意を尽くされていない,十分とは言えないのではないでしょうか。例えば,この平成22年度の産業振興局事業概要をめくって読みますと,六甲・摩耶エコツアープログラム開発及びエコツアーガイド育成事業であったりとか,それから33ページには,まやビューラインのあり方検討・調査ということで掲げられています。こういうことに関して,実際どういうふうに取り組まれたのかということをまずお伺いいたしたいと思います。  それから,つい先週の10月1日に摩耶山の再生に向けてということで,摩耶の地元の方々から提案が神戸市の方に届けられました。受け取られて──もちろん産業振興局の方々もお目通りいただいたと思うんですけれども,どういうご見解をお持ちなのか,お伺いいたします。  以上です。 6 ◯谷口産業振興局長 私の方から2点お答えいたしまして,あとは次長等からお答え申し上げたいと思います。  まず,1点目のフルーツ・フラワーパークの関係でございます。  フルーツ・フラワーパーク活性化のため,道の駅のブランド力を活用してはどうか,あるいは観光振興,農業振興に向けて施設の魅力アップによってアウトレットからの集客を図ってはどうかというふうなことでございます。  まず,道の駅,これは既にご承知かと思いますが,全国で今952施設が登録されてございます。神戸市内では道の駅淡河,これが平成15年に政令指定都市としては初めて,また県内では26番目の道の駅としてオープンしたわけでございます。この淡河にあります道の駅淡河につきましては,ちょうど交通量の多い幹線道路の交差点,そういったところに位置してございますし,また地元生産者が農産物を販売する直売所,それから地元の女性グループが運営するレストラン,こういったものも非常に人気がありまして,非常に好評を博しておるところでございます。こういったことで地域の活性化,都市と農村の交流という面からも非常に効果があったものというふうに我々も考えてございます。  この道の駅の設置に関しましては,3点の条件がございまして,道路利用者の休憩施設としての機能,それから周辺道路や地域の情報発信拠点としての機能,さらには地域の活性化に資する施設と,こういうふうな要件がございまして,特に駐車場,それからトイレ,これにつきましては,だれでも無料で24時間利用可能であることが必須条件となっておるわけでございます。  ご指摘のこのフルーツ・フラワーパークの敷地,この一部を活用して道の駅を誘致・開設ということでございますが,これにつきましては,我々としまして課題がさまざまあろうかと思っております。1つは,神戸三田プレミアム・アウトレット,この辺の来場者も含めて,周辺の道路利用者,この方らがどの程度ご利用いただけるか,そういう需要の問題,それから入場料金をフルーツ・フラワーパークはいただいておりますが,その辺も含めてどういう形でフルーツ・フラワーパークの収益増につながってくるのか。それから,道の駅を開設するということになってまいりますと,どこにどうつけるのか,そういった面で施設あるいは道路の改修がどういう形でする必要があるのか,こういったいろいろ課題があろうかと思っております。  我々としましては,フルーツ・フラワーパークを活性化するということを非常に考えてございますので,そういう観点から今言ったいろんな課題,どういう形でそれが可能なのか,少し検討してまいりたいというふうに考えてございます。  また,一方で観光振興,農業振興に向けて施設の魅力アップを図ると,そういった形でアウトレットから集客をできないかというふうなことでございますが,我々としては,新たな体験・交流事業,こういったことに重点を置きまして,地元生産者ともう少し連携を図りながらやっていく必要があるんではないかというふうに思っております。  従来から地元の農家が熱心に取り組まれておられますイモ掘りとかイチゴ狩り,こういったものともフルーツ・フラワーが連携をとりまして,また新たな取り組みとしましては,このフルーツ・フラワーパークを拠点に,フルーツ・フラワーに来られた方を近隣者の生産者の畑の方にマイクロバスでお送りいたしまして,トウモロコシ狩りとかブルーベリー狩りをやっておりまして,大変人気もございますので,この辺も拡大していければというふうなことも考えております。  また,地産地消の取り組みとしまして,朝市・イベントと,こういったもので直売もしてございますし,地元のメニューを取り入れるというふうなこともやってバーベキュー等で試験的に行っております。  このようにフルーツ・フラワー,ここでしか体験できない,ここでしか食べることができないというふうなことで,地元と連携して独自性を育てるというふうなことで,周辺を含めた来場者にアピールをして,できるだけフルーツ・フラワーの集客につなげてまいりたいというふうに考えてございます。  それから,まやビューラインでございます。これにつきましては,本会議でもご議論がございました。その辺,我々として観光の面からどう考えているのかということでございます。  摩耶山につきましては,皆様方ご承知のとおりでございまして,憩いの山というだけではございませんで,自然環境と眺望にすぐれて,また歴史・文化のある貴重な観光資源というふうに考えております。  また,まやビューラインにつきましても,区民の皆様をはじめ多くの方に愛されている施設で,摩耶山へ上がる主要なアクセスの1つというふうに我々も考えてございます。  これまでどういうふうな取り組みとかやってきたのか,活性化のこと十分じゃないというふうなことでございますが,我々としましては,神戸市独自,あるいは整備公社,それから地元の摩耶協議会,これらとともにこれまでさまざまな取り組みをしてまいってきたわけでございます。平成13年にはオテル・ド・摩耶,これをリニューアルオープンをさせていただきました。また施設整備としまして,掬星台できらきら小径,それから夜景の案内板,夜景ライブカメラ,それから展望・休憩所,こういったものの整備を平成17年から19年にかけて行ってございます。また大規模なイベントとしまして,自然公園ふれあい全国大会,これは平成19年11月でございます。星と光の祭典,これは平成17年7月もやっております。こういったものをやるほか,定期的なイベントとしまして,光と音楽による夜景の演出,それからリュックサックマーケット,こういったものを行っておりますし,あるいは星の駅で自然案内窓口を設置しまして,観光ガイドを実施したり,それからアクセスの問題もございますので,18系統の市バス,こういったものの増便,それから市バスへのラッピング広告によるPR,それからほかから来られる方に対しまして,旅行会社と連携をしまして,市内のホテルで宿泊された方が摩耶の夜景を楽しめるような旅行の企画,こういったものもやっております。あるいは鉄道事業者等の協力によりまして企画乗車券の発行,こういったこともやったわけでございます。それから地元の区やあるいは市民団体においても,イベントの開催,フリーハイキング,植樹活動等を実施されてきております。  こういった懸命な取り組みによりまして,ビューラインの乗客数につきましては,平成16年度には延べ19万人というところまで落ち込みましたが,ここ数年増加傾向にありまして,21年度は延べ27万人というふうなことで,16年度と比較しますと乗客数は4割以上増加しているという状況にございます。  しかしながら,今お話がございましたように,公社の方の経営状況をお聞きしますと,乗客数はふえてございますが,赤字自体は解消されずに,やはり毎年1億円以上の赤字となっているというふうなことでございます。私どもとしましても,いろんな活性化,取り組んでまいりたいと思っておりますが,この辺の赤字,非常に大きな課題と考えてございます。  また,先日,地元の摩耶山再生会議からご提案いただきました。この内容につきましては,10月1日にいただいたところでございますので,もう少し地元といろいろとお話を進めたいと思いますが,今の段階で私どもとしましては,この改修費も含めた事業費,非常に大きなものでございますし,赤字が黒字に転換するめど,なかなか見えないという状況で,事業の継続というのは非常に困難と考えてございます。  以上でございます。 7 ◯吾郷産業振興局次長 私の方からは,地場産の振興で神戸ブランドの商品をもっとPRしてはどうかというふうなお尋ねに対しまして,お答えをさせていただきたいと思います。  理事,先ほどお話がございましたように,神戸には年間100隻前後寄港いたしているところでございまして,やはりそういう場をとらえてもっとPRをすべきというふうな観点からさまざまな取り組みを行っているところでございます。  クルーズ客船の乗客の方に,やはり神戸で観光とか消費をしていただくという面でいきますと,やはり地元の経済・産業の活性化に当然つながってくるというふうなことでございまして,観光コンベンションビューローが中心になりまして,船会社でありますとか旅行代理店などと連携をいたしまして,神戸市の客船誘致協議会というのを組織してございまして,さまざまな誘客,客船の誘致に力を入れているところでございます。ちなみに21年度には100隻の客船が神戸にお立ち寄りをいただきました。その中で,例えば国内のいわゆる国内籍,日本の国籍の船ということで75隻,外国籍でいきますと25隻というような船が神戸に入港していただきまして,多くの方が神戸の地を訪れていただいたというふうに認識をしているところでございます。  理事ご指摘のございましたように,やはり乗船客の方にもっと神戸を知っていただいてもっと消費していただくと,もっと神戸ブランドをPRしてはどうやというふうなお話でございました。それに向けた取り組みなり仕掛けは当然必要になってくるかなというふうに思っているところでございます。例えば,ちなみにですが,外国の客船が神戸に寄港した場合につきましては,あらかじめ入港する前に,神戸の観光パンフレットなんかをその船に一応お届けをいたしまして,事前に神戸の観光スポットなんかをいろいろPRをさせていただくというふうな取り組みも行っておりますし,また,その船が到着をした場合に,観光案内所的な──臨時で設けまして,いろんな外国語に対応できるような臨時の案内所ということで設置をさせていただいて,その場でさまざまな観光に関するPRなどにも努めさせていただいているというふうな状況でございます。  さらに,入港しましたときには,ターミナルでいろんなおもてなしの行事とかセレモニーを行ってございます。その場合に,例えば日本を代表します清酒業界でありますとか,地元の商店街などに参加をお願いをいたしまして,神戸産のもの,あるいは日本のブランドのようなお土産物の販売を行うようなブースなども出展をしているところでございます。そういう面で観光に行く前,あるいは観光から帰ってきてからショッピングをしていただくと,神戸の物を買っていただくというふうな取り組みも行っているところでございまして,外国の方によりますと,特に日本酒に大変興味を持っていただいてございますので,その場で試飲をしていただきながら,味わっていただいて購入をしていただくというような取り組みも行っておりまして,やはり日本酒というのは結構人気もございます。神戸の地場産を代表する日本酒ということもございますので,そういった面も引き続きいろんな意味でPRをしていく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。  神戸の地場産ということでいきますと,清酒以外にも真珠とか,あるいは洋菓子あるいはケミカルとか,理事ご指摘のございましたワインとかビーフとか,いろいろ代表するものがございます。やはり神戸を代表する地場産というのは,やっぱりまちの雰囲気と相まって神戸のブランドとして一定認知をされてきているんかなというふうに我々も認識をしているところでございます。  ご指摘のとおり,神戸の地を初めて訪れる方に,やはり神戸ブランドとしての地場産のPR・情報発信というのはもっともっとやっていかなあかんかなというふうに我々は思っているところでございます。  今後ともさまざまな各業界がございます。そういう各業界の方々とも相談しながら,そういう歓迎のセレモニーの中で,そういう催し物のときに神戸ブランドとして参加をしていただく,あわせて地場産の販売とかPRができるような,そういう機会を考えていけるようよく相談をさせていただければというふうに思っているところでございます。  あわせて旅行代理店でありますとか,そういうところにもやはり働きかけながら,神戸ブランドのPRと地場産のPRというのもあわせて行っていきたいというふうに思っているところでございます。  以上でございます。 8 ◯小原産業振興局次長 私の方から市内産野菜の生産振興,消費拡大のきっかけづくりとして,神戸野菜の日の制定について検討してはという件について,ご答弁申し上げたいと思います。  理事ご指摘のとおり,市街地の近郊に里山や田園風景が広がる,そこでまた神戸産の農産物がつくられているという環境につきましては,大変貴重な神戸の財産であると考えており,また市民が神戸産の農産物を知り購入していただく地産地消の推進については,農業振興につながる重要なキーワードであると考えているところでございます。  産業振興局といたしましても,そのような地産地消をより市民生活に浸透させていきたいということで,いろいろ取り組みを行っているわけでございますが,まず1つは,市民が気軽に農村地域に訪れて農産物の購入や収穫体験などができるようにということで,農産物直売所や観光農園のPRに対して支援を行っているところでございます。  また,市内産野菜が市民の目に届き,また手にとってもらう機会をふやしていきたいということで,地産地消の推進店また量販店におきましても,市内産野菜の販売コーナーなどを設置しているところでございます。さらに学校給食へ市内産野菜を供給し,市内の子供たちに食べてもらうこうべ給食畑事業の推進や,教育委員会作成の学校給食だよりや献立表において,こうべ旬菜など市内産野菜を紹介いただく,こういったことに取り組んでいるところでございます。  8月31日の野菜の日につきましては,既に全国で野菜の消費をPRする取り組みとして,昭和58年から実施されているものでございますが,市内でも,例えば神戸中央卸売市場の小売組合がキャベツやタマネギの奉仕販売を実施したり,市内のレストランにおかれてもキャンペーンが実施されるなど自主的な取り組みが行われているところでございます。  理事ご指摘の本年7月31日に,神戸野菜の日を考えるプロジェクトというのが実施されておりますが,ここにこの内容につきましては,県内の野菜ソムリエが集まった団体が企画されたと聞いております。このように市民が主体となって,安全・安心な市内産野菜を市民に知ってもらうきっかけづくりをしていただくことは,大変よい試みであると考えているところでございます。  既に産業振興局としましても,11月3日に──これも歴史がありますが,みのりの祭典をやっておりますが,こういったイベントを通じて,こうべ旬菜を中心とした市内産野菜のPRに努めてきているところでございます。安全・安心な市内産野菜を市民に知ってもらうきっかけづくりとなる神戸野菜の日のような取り組みにつきまして,より大きく生産振興や消費拡大につなげていくためには,生産者・JA・流通関係者・小売店などの関係各団体の機運が高まっていくことが必要であると考えております。市といたしましても,これらの各団体の意見等を聞きながら,どのように推進していくか検討していきたいと考えているところでございます。  また,夏休みは子供たちが規則正しい食生活を送るという食育の観点から効果的な時期であるという点については,私どもも認識しているところでございまして,産業振興局といたしましても,子供たちがこの夏休みの期間に農村地域を訪れて,身近な自然環境と触れ合い,農業を体験するよい機会であるのではないかと考えております。  夏休みの時期に行われる主な体験行事,子供たちに参加していただきたいと考えているような体験行事につきましては,例えば,ため池田んぼ探検隊事業,秋ジャガイモの植えつけ体験,それから桃の収穫体験,さらには先ほど局長答弁で申し上げましたが,フルーツ・フラワーパークでのトウモロコシ狩りなど,子供たちがこれらの体験を通じて,食べ物の大切さや農業の理解を広げていただく食育につながるような事業についても,数多く展開されているところでございます。  今後,生産者組織や里づくり協議会などが取り組む自然環境や農業を体験したりする機会をふやすイベントにつきましては,市といたしましても積極的に広報や運営などの支援を行うことによりまして,市民に神戸の農業の持つ魅力や価値を再認識していただくきっかけづくりとして,さらにそれを農業振興に結びつけていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 9 ◯副主査(森下やす子) まず,局長からご答弁いただきましたフルーツ・フラワーパークのことなんですけれども,そういうことも視野に入れてフルーツ・フラワーパークの活性化を検討していくという前向きなご答弁をいただいたと理解しております。どうかよろしくお願いいたします。  神戸野菜の日のことなんですけれども,ご答弁を聞いていますと,既にいろいろ取り組みは,既存の取り組みもあるし,イベントもあるしということで,何かそれに上塗りするように新しくということに対しては,ちょっと前向き──積極的なご答弁はいただけなかったかなと思っているんですけれども,私は,最近,農業それから食育とか野菜ソムリエさんなんかとか,最近の情勢として関心をお持ちの方が本当にたくさんいらっしゃるんですよね。旧来の神戸市でしたら,農業委員会に所属してくださっているようなJAさんはじめ旧来の生産者の方々,それから野菜ソムリエさんなんか,最近の概念で本当に食育ということで世の中に貢献していきたいと活動されている方,あるいは個人で本当にどこに行ったら神戸の野菜,自分でつくったりできる場所があるんやろうというようなご相談もお受けするようなこともございます。皆さんがそれぞれで点在というか,なかなかつながっているところがないんです,個人的な活動の延長線上で。皆さんウエブで何か情報を仕入れたりとか,そんな中に──神戸市は何かしてないという意味じゃないんですよ。最近の情勢だったりとか,皆さんの情報のとり方に対して,しっかりとアンテナを立てて施策──せっかくいろいろ予算,事業費を使っていますから,そういう観点で見てくださっているのかなということがあるんです。旧来の生産者の方たちの存在というのはとても大きいですし,農業委員会等でも活動していただいています。  今回改めてその農業委員会さんが毎年──一番新しいのは,つい先月ですか,農業委員会施策等に関する建議ということで神戸市当局の方に提出をされている。これちょっと今回,局審査の資料としていろいろ拝見させていただいたんですが,どんなことを要望というか──要望じゃないですね──建議でまとめられているかと言いますと,「流通業者や消費者団体との懇談会等を通じ」という言葉もございます。それから「学校給食用野菜を供給するため」──ちょっと長くなりますので抜粋だけですけれども,本当に生産者の皆さん,こういうお立場の方たちが,より個人の消費者の方との交流,そこのニーズをつかむためにお声を聞くような機会をすごく期待されているなということを実感するわけなんです。私もいろんなこういう7月31日のイベントにも参加しましたけれども,生産者の方たちの意識というのは大変変わっておりまして,年収で何億という法人化されて利益を上げられている方なんかのご意見を聞きますと,できるもの,つくれるものをつくっていちゃあ農家はもう今はあかんのやと,とにかく売れるもの,若い人が関心を持つようなものをつくっていくのが僕たちの生き残りで一番大事なことなんやということをおっしゃるわけなんです。実際成果を残されている方のご意見ですので,私も本当に説得力ある言葉やなと思って聞いておりました。  さっきも,こっちにもあっちにもとばらばらに点在されている方たち,産業振興局の農政関係の方たちというのは,市内のそういった対象の方たちに対して,オーケストラで言うと指揮者であるべきだと思うんですよね。それぞれのパーツで勝手にやってください,それぞれに対して我々お手伝いするということではなくて,こんな流れの世の中でこういう情報をキャッチしていますと,だからこういうことを投げかけてやっていきます,皆さんどないですか,こういうことをやっていきませんかということを発信していく立場であると思うんです。なのでイベントのためのイベントという意味で私は提案しているのではなくて,そのことによって神戸市自体が農業生産者に対して,あるいは地元産の野菜に関心がある主婦に対して,あるいは子供,教育,食育という観点に対して,どういう姿勢で取り組んでいるのかというのが一番わかりやすいイベントになるんじゃないかなと,概念になるんじゃないかなと思っております。もう1回ちょっとその辺のこと,ご見解をお伺いしたいと思います。  それから,吾郷次長からご答弁いただきました。客船誘致を一生懸命している,一生懸命船に来てもらっているんだけれども,寄港してもらって用意している側としては,待っている側としては,そこに地場産業が手に入る機会がないんじゃないかという私の尋ねに対して,いろいろ現の取り組みもお聞かせをいただきました。ただ,1つご指摘させていただきたいのが,たしかメリケンパークオリエンタルホテルでしたか,あそこにも寄港するときに船をおりられた方がホテル内に入る分ありますね──あれ,どう言ったらいいんですかね,すいません,ど忘れしまして──何せお客様が船からおりられてくる場所があるんですよね。ホテルの一部をどういう約束でそういう機能の場所を置いているのかちょっと勉強不足なんですけれども,たまたま横のレストランへ行きましたときに,ここは何なんだろうというぐらい真っ暗で何も閑散とした場所なんですよね。ホテルの人に聞いたら,船が着いたときに使ってもらっているとこなんですよということで聞いたんですけれども,100隻ですから単純計算で3日に1回とは言いませんけど,それぐらいをめどに船が寄っている。そこに必ず来るということではないんですけれども,立派な場所があるんだから,そこに特産物が手に入るような,特産物を販売できるようなものを常時とは言いませんけれども,できたら常時置いていただけるような場所,それからパンフレットなんかを前もって外国船の方には届けているんだということもご答弁いただきましたけれども,やっぱり感覚的なものとして紙で見るより食べた方が早いですよね,おいしいかどうかということで。それで旅の思い出というのは,景色だったりとか,人との触れ合いも大事ですけれども,やっぱり口に入ったもののおいしさだったりとか,そこから派生する人との触れ合いというのは本当に非常に大きいものだと思うんですので,それを家族にだったりとか,知人に買って帰ろうという,そこにつなげていくには,パンフレットだけじゃなくて,乗船されておりられた方たちのお口においしいものをほうり込んでしまった方が一番早いんじゃないかなと思うので,ぜひもう少し突っ込んだところで取り組んでいただきたいなと思うんですけれども。  あともう1つ,最近,中国人の観光客に対していろいろ議論されているとこなんですけれども,中国人の方,日本の食に関しては非常に信頼度が高いというか,いろんな情報から関心があるなあということはいろんなことから知るわけなんですけれども,例えばちょうど産振さんの所管になりますが,卸売市場,本当に大きなお金をかけて整備してございます。あそこに神戸ビーフだったりとか,そこがもうどんどん発信されていくというか,そこで生産,そこで神戸市内の皆さんの台所と言われていますけれども,あれを中国の方たちの関心のニーズに十分あったものが用意できる場所なんじゃないかなあと思うんです。お土産にするには,何か検疫の関係があって持って帰ってもらえないものがあるかもわかりませんけれども,あそこの市場は加工品や,それから乾物なんかも十分にそろっているわけでして,そこで食していただく,お土産を買っていただく,そんなことは考えられないかちょっとご見解をお伺いしたいと思います。  全国の市場というものに対して,中央の方ではきっといろいろ時代の流れに沿って取捨選択と言ったらだめですけれども,事業仕分けならぬ本当に機能性があるのかどうかというような観点で,そういう見直しも図られているというふうにも聞いておりますので,ぜひそこに整備したてのきれいな施設,十分に受け入れれる体制はすぐ整うんじゃないかなと思いますので,ぜひその辺のご見解をお伺いしたいと思います。  それから,まやビューラインのことなんですけれども,私もいろいろ議会でも議論になっていますし,ただ,赤字云々という数字のことはよくわかるんですけど,結局は何が本当に原因でその赤字が累積したのかなあとか考えるわけなんですけども,例えば海上アクセスですね,随分本当,前年度から,ある1人のスタッフの方が一生懸命されているというお話,要するにそういうキーマンといいますか,そういう方のすごい活躍で数字が上がるようなきっかけにもなったんじゃないかなあというふうに私は理解しているんですけれども,それと比べて考えると,まやビューラインの方は,何か赤字で安全性のためのメンテナンスでお金が幾ら要ってということばかりが返ってくるんですけど,一体本当に何が原因なのかなあというのがよくわからないなというところもあります。実際地元の活動されている方たちもわからないと思うんですよね。だから,その方たちが参加の上で──よくあるじゃないですか,何か市民が参加で何とか委員会とか,検討委員会とか,そういう中にこういう一生懸命活動されている方たちがいらっしゃるわけですから,ご参加いただいて,検討材料の中で赤字になった原因だったりとか,これが原因になって一番なんですよとか,閉鎖することは私は反対ですけれども,そういう方向にいくにしても十分そこを説明しなきゃいけない,地元の方たちに納得いただける機会を用意しなきゃいけないんじゃないかなあというのを思うんですけれども,いかがでしょうか。  それから,あとまやビューラインを上がっていきますと,六甲山牧場だったりとか,自然の家があったりとか,教育施設がありますね。小学校5年生のときに4泊5日でキャンプと言ったらいいんですか,泊まりがけで出かける機会が兵庫県内の小学生たちにはございまして,毎年毎年微妙に場所が変わるんですけれども,ハチ高原に行ったりとかというような機会があるんです。そういうところにこの自然の家をしていただいて,ビューラインに子供たちをどんどん乗ってもらうと。1回に乗れる人数なんかも限られていますから,そこは十分に検討いただかなきゃいけないでしょうけど,そういうことも考えられないものかなと思うんですけども,その点お伺いいたします。 10 ◯谷口産業振興局長 私の方からまやビューラインの件について,お答え申し上げたいと思います。  何が原因で赤字かと言いますと,端的に言いますと,費用と収益を比べると21年度に営業収入,これは公社の資料ですが,8,000万円の営業収益で,営業費用が2億3,000万円ということで,要するに黒字化するには,今の収入を2.8倍以上にする必要があるということを今言われております。ですから,決して我々も観光の立場からして摩耶山のことを無視もしておりませんし,軽視もしておりませんし,これまで言いましたように,13年に皆様方の陳情を受けまして,震災後復興されていない交通機関は摩耶のビューラインだけであるというふうな趣旨から,地元も一緒になって頑張るというふうな陳情を受けまして,それじゃ一緒に頑張ろうということでこの10年間頑張ってきたわけでございます。  それでいろんな振興策をやっておりますが,多分原因いろいろあろうかと思います。ただ,考えられるのは,摩耶山・六甲山については,春から夏は非常に利用しやすいですけども,冬はやっぱり寒くて観光客が減っております。この点でやはり山の特性として,冬の集客が非常に悪いと。ですから,年間を通じていわゆる通勤電車,阪急・阪神のように通勤・通学の方がおられてずっと利用されるというんじゃなしに,やはり観光目的が多いということでございますので,どうしてもいい季節とか,見ものとか,イベントがあるときはご利用いただけますし,ハイキングに適したときもご利用いただけると。そういう意味でずっとこの10年間再開してからの収支を見ていますと,大体1億から2~3億,2億を超えた赤字になっているということでございますので,原因は何かと言うと,やっぱり利用者が伸び悩んでいるというところが一番ではないかと思っております。  それから,非常にこの辺で厄介なのは,上のケーブルが既に21年に,つくっている日立製作所が生産をやめまして,ブレーキ等の部品がもう手に入らないという理由もございまして,整備公社としては,あの斜面を走っておりますので,安全上の問題もあるというふうなことから今のままでは経営できないと,そういった点からも23年で撤退したいというふうな話があったわけでございます。  ですから,基本的なところは,どうしてもこの10年,いろんなイベントを打ってまいりましたが,収支が賄えなかったと。これについては,今現在,整備公社の方の内部努力でこのお金を見てもらっておりますが,それでも整備公社も経営が成り立たないというふうなことで,今回,撤退方針を出されたわけでございます。そうなりますと1億数千万円,あるいは改修にかかる17億円,これをどうやって出すのか,これは非常に我々としては厳しい問題でございます。  ですから,地元の皆さん方いろいろ意見書を提出いただいておりますので,先ほども申し上げましたが,そういう点,我々の状況もご説明するなり,本当にどうやればいいのか,その辺については十分地元の方と協議をしてまいりたいと思っておりますが,非常に厳しい状況であるという点だけはご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 11 ◯吾郷産業振興局次長 物産展のPRをもっと突っ込んで取り組んではどうかというふうなお話でございます。例えば理事ご指摘がありましたように,たまたまメリオリについて暗いとこに入っていたという,ちょっとその辺の状況が承知はしておりませんけども,例えばよくありますのが,神戸に寄港するという場合でありましても,例えば日本から海外に出ていく,それの日本のお客さんを乗せるために神戸に寄るというケースもございます。そういう場合でいきますと,例えば横浜でクルーズに乗って神戸から次乗るにしたら,それはもう乗る人だけのお客さんになってしまうんですね。それから海外に出ていくというようなことになってきますし,今度逆に海外から帰ってきたときは,神戸でおりるさかいそこでもうおりてしまうというようなそういうケースもございます。特に神戸に寄港されてもいかにどれだけの時間滞在していただけるか,どれだけの時間があるかによって対応というのは当然変わってくるかと思います。  その中でやはり外国からお越しになる,客船で来られる乗客の方というのは観光が目的でございますので,やはり神戸にお立ち寄りいただくとき,ある程度時間なんかもございますので,そういう時間を活用しながら,例えば神戸市内の商店街なんかを案内するためのバスを出しまして回遊をしていただくというようなこともやっておりますし,そういうような取り組みもしながら,やはり神戸というまちを知っていただくPRなんかも取り組ませていただいているところでございます。  船が立ち寄ったときにそういうブースも含めてもっともっと神戸の商品をPRしなさいというふうなご指摘がございました。そういうのもございましたんで,何をどんなふうに出すかという,逆にどこに場所を確保していくんかという,そういうふうな問題もいろいろ課題もございますんで,その辺をよく検討させていただいた上で,やはり神戸のよさを知っていただくものをどういうふうに出したらいいのかというのを業界の方々なんかともよく相談させていただきながら,一遍検討していきたいというふうに思ってございます。  私の方は以上でございます。 12 ◯小原産業振興局次長 野菜の日の取り組みについてということでございますが,特に最近,野菜も含めて消費者の方々の消費行動というのがどんどん変化してきているというご指摘,さらには野菜も含めた生産物の流通・消費,こういった部分についても非常に多様化してきているという,こういった点については私どもも理解しているところでございまして,こういった変化にどうやって対応していくかについては,今後も引き続いて検討していく必要があると考えております。  そうした中で,今回,関係者の中には,ちょっと例示で挙げたのが,生産者──JAというような形で挙げましたけども,広く関係する方々からのご意見,ご提案を伺って事業を展開していく必要があると考えておりまして,今回についても野菜ソムリエという形になっていますけども,その中にはご存じのとおり,西区の若手生産者も含めてこういった方々がいろんな形で参画されております。こういった方々のご意見ということも踏まえて,野菜ソムリエからのご提案をそういったJAとか,生産,小売店の代表者の方々にもお話し申し上げて,それで市内産の野菜の生産振興,消費拡大に結びつけたいと考えているところでございます。  時期の問題等生産量については,理事もご質問の中でご指摘されておりますけども,それらも含めまして,どのように推進していくかについて検討していきたいと考えているところでございます。 13 ◯川端産業振興局中央卸売市場本場長 市場に中国などの海外からのお客様,それからお土産の販売はいかがかというお話でございます。  ご承知のとおり,中央卸売市場は市内小売店・スーパーへ卸売を行いまして,そこから市民の皆様に安全・安心な生鮮食料品を提供するという使命を担ってございます。そういった機能を広く市民に知っていただくことも大切と考えまして,いろいろな形で場内事業者の協力を得まして,食育の観点も含めて,小学校とか婦人団体とか,それらの見学会を実施して年々好評いただいてふえてございますし,さらには一昨年のリニューアル以降飛躍的に見学者もふえまして,時期によりましたら非常に対応が困難になるんですが,何とかやりくりでやらせていただいておる状態でございます。  現状で海外からのお客様の受け入れ体制・設備につきましては,例えば外国語表示とかバスの停車場とか,そういうふうなこと,また協力していただきます場内の事業者の体制等々もございまして,現状では日常の業務にも支障を来すのではないかと考えてございます。  また,お土産販売につきましては,場内での小売行為になりますので,農水の通達から場内での小売行為は行わないようにということもございます。一方で周辺の小売業者の販売環境が悪化してございます。そういうような影響を考えるとなかなか難しいんかなと思っておりますが,ただ,今現在,国の方で第9次卸売市場整備基本方針を策定中でございます。その中で,卸売市場に対する消費者の理解の醸成や食に関する卸売市場の持つ情報・機能を消費者に提供して,生鮮食料品の需要拡大につなげるという観点から,卸売市場の一般消費者に対しましての開放について検討し始めてございます。  そういうことで,現状ではなかなか難しいんでございますが,そういうふうな理事ご提案の部分につきまして,国の動向をよく見ながら,今後,周辺小売業者への圧迫にならないようなことで,場内事業者とも協議しながら検討していきたいと考えてございます。  以上でございます。 14 ◯副主査(森下やす子) もう時間がないですので,まとめて終わりたいと思います。  卸売市場のことは,国の動向を見てということで,そこは前向きに考えていかなきゃ市場の先行きが明るくならないなと思っております。ぜひしっかりと取り組んでください。  産業振興局の皆さんは,本当に事を起こしていく側のお立場のお仕事ですから,そこを意識してしっかり今後も取り組んでいただきたい,そのことを要望して終えたいと思います。 15 ◯主査(南原富広) ご苦労さま。  次に,西委員,発言席へどうぞ。 16 ◯分科員(西 ただす) それでは,早速質問をさせていただきます。  初めに,三菱重工神戸造船所の商船建造部門からの撤退問題について質問いたします。  私たちは,三菱造船の撤退を中止し,事業継続を行ってほしいと三菱重工・神戸市・兵庫県労働局に要請しました。神戸市も三菱に対して市長名で事業継続の申し入れを行っています。我が会派の大かわら議員の代表質疑に対して市長は,三菱造船は地域の基幹産業なので雇用を守るという観点から問題があると考えている,繰り返し申し上げると言われ,産業振興局長も,三菱側と直接話し合いを持たれているということでした。神戸市は,三菱に対して事業継続してほしいという姿勢を引き続き堅持して,働きかけて,経営を続けてほしいと強く求めます。  現在,産業振興局は関連企業にアンケートを実施して状況把握に努めておられますが,私たちは2次,3次の下請で働いている方々や地域の商店街など影響を広範囲に調査すべきと要望してきました。産業振興局は職員が訪問調査もされているということですが,どういうところに調査に入り,どういう声をつかんでおられるのか,お聞かせください。  また,アンケートや訪問調査でつかんだ生の声を三菱重工に伝えているのでしょうか伺います。  次に,住宅リフォーム助成制度の創設を求めて質問します。  今急速に全国でリフォーム助成制度を採用する自治体が広がっています。昨年5月に19都道府県,83自治体だったものが,ことし3月には30都道府県,154自治体と倍近くに広がっています。住宅リフォーム助成の経済波及効果は,明石市の調査でも明らかになっています。それによると,市の事業費が1,600万円に対して,経済波及効果額は1億7,500万円ということです。明石では,一たん取りやめた助成制度を昨年再開し,本年度も継続しています。神戸市では,都市計画総局が耐震化工事への助成を行っています。しかし,耐震化ということを入り口にすれば費用の面など大きな不安が先にたちます。都市計画総局の耐震化助成のパンフレットを見てもリフォームの機会をとらえて住まいの耐震化を考えましょうと書かれています。今必要なのはリフォームしようとなるきっかけづくりではないでしょうか。産業振興局として住宅リフォーム助成制度を創設することを求めますが,いかがでしょうか。  続いて,給食畑を利用して市内農作物を学校給食に広げることを求めて質問いたします。  我が会派は,学校給食への市内産作物を優先的に使うべきだと繰り返し質問してきました。神戸市としても,2008年度は11.4%だったものが,2009年度は14.5%へと増加させてきています。市内の農家から給食畑の事業に参加したいという声をたくさんお聞きしています。先ほども少し出てまいりましたが,農業施策等に関する建議では,新鮮で安全・安心な学校給食用野菜を供給するため,給食関係者と生産農家の相互理解を促進し,生産量と供給量の拡大を図り,安定供給体制を確立するために支援を増大されたいとの要望がされています。  また,現場での苦労の声を聞かれます。そうした中で幾つかの提案をさせていただきたいと思います。  使用率を上げるということで,例えば規格外のサイズのジャガイモなどで皮むきなど──皮むき機が必要なんですが,それを規格外でも対応できるものを入れる,こういうことも1つの方法ではないでしょうか。  また,保存がきかない軟弱野菜には冷凍技術を導入してはどうでしょうか。以前の使用量を上げるべきという私の質問に対して,当時の吉武局長は,10年後には全量を地元のもので給食を賄えるようにしたいと答弁されています。ぜひとも市内野菜の使用量100%を目指すために年次計画をつくって進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。  次に,先ほども質問になっておりましたが,まやビューラインについてお聞きします。  まやビューラインの運営の継続と,六甲・摩耶山の魅力を引き出すことを求めて質問いたします。  ことし8月に,まやビューラインは平成23年度中に撤退かという報道があり,さきの外郭団体等に関する特別委員会の場で,我が党の西下議員が継続運行を求めて質問をしました。都市整備公社は,産業振興局が調査が行っており,その結果を待って方針を出したい,事業から撤退となると観光行政の大きな損失になると答弁しました。  一方,この議会では,神戸市は,事業として採算は厳しい,先ほども繰り返し言われておりますが,こういうふうに言っています。しかし,私は,まやビューラインの継続は単なる採算面で決定されるべき問題ではないと思います。神戸市の観光のあり方を考えた場合,六甲山・摩耶山は欠くことのできない資源であるということは共通の認識だと思います。市街地からすぐ近くにこれだけの豊かな自然がある。これは大きな強みです。摩耶山を守ろう会の方もたくさんの署名で震災後復活したビューラインを採算だけで判断するのはどうだろうかと言われています。実は先日,私も現地を見に行きましたときに気づきましたが,ケーブルを示す表示板の板が落ち,何の表示をしているかわからないような状況でした。これは今すぐにでも直してほしいと思います。まやビューラインの継続を前提とした上で,六甲山・摩耶山の観光を振興する観点から産業振興局としての提案が今求められていると思いますが,いかがでしょうか。  最後に,信用保証料についてお聞きします。  今年度は,信用保証料の市全体負担を400万円以下から500万円以下に拡充されています。この拡充は22年度に限定された特別措置ですが,市内の中小企業の経営は今年度だけの支援で済むような状況ではありません。この際,特別措置を来年度以降も継続して行うべきと考えますが,いかがでしょうか。
     以上です。 17 ◯谷口産業振興局長 私の方からは,まやビューラインにつきましてお答え申し上げます。他は次長等からお答えいたします  ビューラインの件につきましては,先ほどもご答弁申し上げました。採算面だけでなく,観光の面,そういった点でもう1度ビューラインを考え,それから摩耶・六甲山の観光振興策というのはどういったものかということでございます。  この摩耶山,それから六甲山につきましては,本当に大都市に近接しておりまして神戸の財産でございます。また,先人が営々と築いてきたこの緑の財産,我々も守っていくべきものであるという認識をしております。また,都心から非常に近いということ,そういうこともありまして,また,夜景もいいというふうなロケーションにございますので,観光,それから全山縦走の人気もありますように,身近なハイキングできる山ということで,我々神戸市民にとって非常に重要な資源であるというのは我々も認識を十分しておるわけでございます。  こういった中で六甲山等見てまいりますと,従来は企業の健保組合等の保養所,それから大規模なホテル等ございましたが,その辺,昭和40年代からかなりふえてきたわけでございます。その後,オイルショックがあり,それから今のいろんなグローバル化の中で企業経営が非常に厳しいと,特に健保財政についてはいろんな形で負担がふえてきまして,企業の健保自体が成り立たないというふうなことから,六甲山の企業の山荘等がどんどん閉まっておるわけでございます。そういう意味で,非常に今,山がそういう従来の利用の仕方と違う利用のされ方をしているというふうになってきておるかと思っております。  そういう意味で私どもとしましても,いろんな形でイベント,それから山でいろんなことをしていただけるようなアクセスの問題も考えてございます。先ほどから申し上げておりますように,施設整備,それからイベントも実施してきたわけでございます。決して我々,摩耶・六甲山,ここが寂れるのをよしとするわけじゃございませんで,何としても観光施設として十分ご利用いただきたいというのは考えておるわけでございます。ただ,そういった中で,先ほども申し上げましたが,この10年間ずっと再開してから数値を見てまいりますと,やはり今の収入の2~3倍の収入でないとどうしても利益が上がらないと,いろんなイベントを打ちまして一時的にはふえますが,それでも利用客は大体20万人から30万人の間というのが実情でございます。  こういった中で,本当に摩耶・六甲山のアクセスとして何がいいのか,六甲ケーブルもございますし,いろんなルートもございます。そうした中で,今,申し上げましたように,採算だけではないやろうということでございますが,仮にこれが神戸市の方になりますと,私ども今後,改修費,それから運営費を含めまして多額の負担をするわけでございますが,私どもとして観光,いろんなことをやってまいりますが,その中でこれだけの負担をビューラインに対してするのは非常に難しいというのが我々の今の状況でございます。ただ,今後,皆さん方からいろんな意見がございます。そういう意味でいろいろと協議をしながら検討はしてまいりますが,この赤字をどうやって埋めるか,この10年1回も埋まっておりませんので,この点は我々としては非常に厳しい,これをクリアすることはほとんど不可能ではないかというふうに思っておりますので,その点で,今の形態でこういう形で継続するのは厳しいというのが我々の考えでございます。  以上です。 18 ◯吾郷産業振興局次長 私の方からは三菱重工の関連,それと住宅リフォーム助成の創設,それと中小企業の制度融資という3点について,私の方からご答弁をさせていただきます。  まず,三菱重工の商船の撤退の件についてでございます。今どの範囲で調査をしているのかと,その調査結果に基づいて三菱にいつごろ伝えていくんかというようなお尋ねだったかと思います。  今回の三菱重工の決定につきまして,同社が発表──7月22日でございますが,直後に市長名の文書で,神戸での事業継続というのを要請をさせていただいたところでございます。しかしながら,もし事業の再編をするのであれば,現在,操業に携わっておられます従業者の方の雇用を維持し,地元中小企業への影響を最小限にすることについて,三菱重工に対して強く申し入れを行っているという状況でございます。  その申し入れに対しまして,三菱重工からは,1つは,現在の神戸の造船所の従業員等については,所内の配置転換等により雇用を維持するということ。2点目は,取引先の中小企業については,三菱重工としてもいろいろ相談窓口とか面談等行っておりますが,そういうことを実施しながら,各事業者の実情と要望等を今現在聞いているというようなことでございまして,各社の要望に応じて,所内のほかの分野からの取引の確保等,影響を最小限にとどめるべく取り組んでいるというふうに三菱重工からは聞いているところでございます。  我々神戸市といたしましても,やはり今回の商船撤退の部分につきまして,やはり地元中小企業への影響というようなことを把握をするということで,ヒアリング等の実施を行っているところでございます。まずはそのヒアリング等を実施するに当たりまして,三菱重工と直接取引のある地元事業者の方々にまずアンケート調査を行っているところでございます。対象は,約180社を対象にアンケートを今行っているところでございます。と同時に,特に商船関連の取引の割合の大きい事業者に対しまして,直接産業振興局の職員が訪問いたしまして,経営者の方から直接お話をお伺いすることで,中小企業の今の現在の実情,あるいはニーズの的確な把握に努めているところでございます。あわせまして2次以下の取引先,あるいは地元商店街の状況などについても今把握に努めているところでございます。  どんなところの事業者と,あわせてどんな意見が出ているのかというふうなお話がございました。現在あくまでもまだアンケートの集計中でございまして,またヒアリングの途中の状況でございますので,今の現段階で具体的な内容についてはご報告は差し控えさせていただきたいと思いますが,やはり今回の事業撤退を受けまして,まだ受注を受けて,その事業を一生懸命やっているとこなんで忙しいのでまだ考える暇はないわとかというような面もございます。しかし,その後に仕事がなくなってしまうので,その対応についてどうしようかなというふうなことのお話もございます。いずれにしましてもまだまだアンケートの集計,あるいはヒアリングの中身についてはまだ継続中でございますので,詳細な内容につきましては,現段階では控えさせていただければというふうに思ってございます。  それと,あと三菱にどう伝えていくんかというふうなお尋ねがございました。やはり我々としても今回の商船の撤退ということで,地元中小企業に与えます雇用や,あるいは経営上の影響というのは少なからずあるかというふうに思ってございます。先ほども申し上げましたように,三菱重工といたしましても相談の窓口でありますとか,対策室を設けましていろいろヒアリングをしているというふうなことでございますが,やはりその場でも十分言い切れてない部分があろうかというような観点も含めまして,我々としてもヒアリングなりアンケートを行っているというところでございます。  それとあわせまして,我々は個別に8月2日から相談窓口なんかも設置をいたしまして,三菱重工と直接取引のない事業者も含めて相談にお越しいただけるような体制も整ってございます。そういうふうな内容も含めまして,一定内容が固まった段階で三菱重工にはお話をしていきたいというふうに思ってございます。まだ具体的にいつかというちょっと時期まではお話しすることは今の段階ではできないんですが,三菱重工にはやはり取引先の状況,生の声をしっかりと伝えていきたいというふうに思っているところでございます。その上で,やはり地元中小企業にできるだけ仕事を確保してほしいと,あるいは雇用を維持してほしいということをやはり重ねて申し入れていきたいというふうに思っているところでございます。  次に,住宅リフォーム制度の創設をしてはどうかというふうなお話がございました。昨今の厳しい経済状況の中で,やはり中小企業への受注機会の確保という面,あるいは仕事づくりというのは一層重要であるというふうに認識をしてございます。そのために産業振興局も含めまして,神戸市民を守るための経済・雇用対策本部というのを21年1月に設置をいたしまして,公共事業の前倒し発注でありますとか,地元企業への受注機会の確保の徹底等全庁的な取り組みとして行ってきたところでございます。特に,景気対策あるいは雇用対策というようなことで,特に22年度予算においても最優先に取り組んできたところでございます。  その中身といたしましては,1つは,中小企業が受注をしやすい生活密着型投資の事業費の確保,それと2点目といたしましては,特に地元製造業,中小企業に対しまして,市内の企業への早期受注回復につながるような新たな販路開拓の支援でありますとか,あるいは経営力の向上といった企業支援等企業ニーズに合ったきめ細かな対応を総合的に行っているところでございます。また,商店街の活性化という観点からも,今回新たに商店街・市場の特色づくりをPRをしていくというようなことで,商店街の「買っ得!知っ得!」事業とガイドブックというのを,実行委員会を立ち上げまして関係団体と一緒に行っているところでございます。そういう面で中小企業の方々の仕事づくりにつながる施策を今のところ頑張って推進をしているところでございます。それとあわせまして,制度融資等とあわせてトータルとしての景気の下支えをしていくということで今取り組んでいるところでございます。  ご提案の住宅リフォーム制度の創設というお話がございました。住宅リフォームに関する相談,情報につきましては,神戸市すまいの安全・安心支援センター,いわゆるすまいるネットでございますが,このすまいるネットで住宅の耐震補強を行う際に,リフォームとセットで工事を行うことが非常に効率的で経済的であるというふうなこととあわせまして,施工を勧めているというふうなことでございます。当然,税制上のお話とか,融資の説明などもこの住まいに関するあらゆる分野について,ワンストップサービスで提供させていただいているところでございます。  実際にリフォームを行う場合にも,やはり安心して頼める市内の事業者あるいは建築事務所等々の紹介もあわせて行わさせていただいてございます。こういう業者選定の支援を通じまして,市内の建設事業者への発注の機会にもつながっているのではないかなというふうに思っているところでございます。  委員ご指摘のありました制度の創設ということでございます。本市の場合,耐震補強工事と介護保険に関連したバリアフリーの改修への助成がございます。都市計画総局の方からは,住まいの安全・安心という観点から,耐震化あるいはバリアフリー,省エネに係る特定目的のリフォームについては,引き続き推進していきたいというふうに聞いてございます。住宅施策という面も含めて,産振局として答える立場にないということもございますので,その点ご理解をいただければというふうに思います。  それと3点目でございます。融資のお話でございました。利子の保証制度について,時限ではなくて延長してほしいというふうなご要望でございます。  制度融資に関しまして,これまでも神戸市といたしまして,企業の金融面から支援するというふうなことの観点から,当然,経済情勢の変化に応じまして,補正予算も含めた融資予定額の増額でありますとか,制度融資の制度変更等柔軟に行ってきたところでございます。今年度,22年度におきましては,1つはセーフティーネット,いわゆる経済変動対策資金融資でございますが,そういうセーフティーネット資金の融資予定額を65億円増額いたしまして,150億円に拡充をしたところでございます。  2つ目に,借りかえを行う──借りかえ融資というのがございます。あるいは長期事業資金融資について行っております融資期間の延長などの特例措置の継続も行ってございます。  3つ目に,ご指摘のございました中小事業者にとりまして,借り入れのコストの負担になるという場合がございますので,そういう事業者への支援といたしまして,平成22年度,今年度限りで融資予定額500万円以下に係る分ということで,その分を拡充をさせていただいたところでございます。  中小企業,各事業者への支援という面から考えますと,当然,金融面からの支援というのもございます。それとあわせまして,例えば中小製造業でありますとやはり仕事がないと,厳しいと,仕事の確保というようなことがございます。そういう中小製造業であります受注量の確保とか,あるいは単価の切り下げみたいなことで,やはり仕事の確保に苦しんでいるというようなことでございます。中小企業が抱える課題というのは多うございます。そういう面での受注獲得や販路開拓のための支援というのも行ってございます。また,市場・商店街等の活性化のためのイベント補助なども行ってございます。そういう各事業者のニーズに合った総合的なきめ細かな支援を実施していくということが重要と考えてございます。  保証料補助の期間延長のご提案ということでございますが,やはり引き続き中小企業支援に取り組んでいく上で,制度融資によります金融施策,金融面からの支援と,あわせてこれだけではなくて,やはり先ほど申し上げましたように,仕事の確保も含めた各種施策とあわせて,当然総合的に判断をしていかないとというふうに思ってございますし,さらには本市の財政状況も勘案し行っていった結果,信用料の補助の拡充の部分につきましては,今年度限りとさせていただいたというところでございますので,ご理解をいただければというふうに思います。  私の方からは以上でございます。 19 ◯小原産業振興局次長 私の方からこうべ給食畑推進事業についてご答弁申し上げます。  学校給食における市内産野菜の導入につきましては,平成13年から軟弱野菜を中心とするこうべ旬菜を提供してきたわけでございますが,さらに供給率を高めたいということで,20年度よりこうべ給食畑推進事業といたしまして,教育委員会と力を合わせて積極的な取り組みを進めておりまして,供給率につきましては,取り組む前,19年度については9.6%であったのが,20年度11.4,21年度12.9と増加してきているところでございます。  この給食畑事業につきましては,2つの観点で取り組んでいるわけでございますが,まず1つ目は,先ほどのこうべ旬菜の供給率を高めるということで,給食の献立情報と生産者の出荷情報,この辺の情報を市場関係者も含めた関係者で共有する仕組みをつくって利用率を上げていきたいと考えているものでございます。  もう1つの取り組みといたしまして,こちらの方がウエートが高いわけでございますが,給食で利用されています野菜全体が大体1,200トンございますが,そのうちの800トンを占めるタマネギ・ニンジン・ジャガイモ,この3品目,これをこれまでは市内産の利用実績は全くなかったわけでございますが,これを利用を推進していくことによって供給率を上げたいと考えておりまして,現在,21年度実績では,タマネギ22トン,ニンジン17トン,ジャガイモ14トン,合計53トンが供給できているところでございます。  こういった取り組みに当たりましては,特にこの3品目の取り組みに当たりましては,大きな課題が3つあります。まず1つ目は,市場出荷の規格に合ったものを栽培する技術の確立,2つ目が栽培面積をふやしていくために生産者の労力を軽減していくこと,さらに3つ目は,出荷量と必要量のマッチングを行うことでございます。  まず,栽培技術・出荷技術の確立の点でございますが,例えば今まで自家消費でございますが,直売所出荷というのが中心でございましたタマネギ・ニンジン・ジャガイモについて,市場出荷向けに栽培していくための勉強会,現地研修会を実施しているところでございます。本年,北区におきましては26名,また西区では56名の生産者組織が新たに発足しておりまして,これらの組織の取り組みに対しまして支援を行い,生産拡大に結びつけていきたいと考えているところでございます。  次に,労力の軽減の点についてでございますが,ご存じのとおり,タマネギなどの野菜については,いわゆる土ものと呼ばれておりまして,傷をつけずに掘りとることが必要になってまいります。また,大変重いもの,重量ものでございますので,省力化や機械化というのが課題になってまいります。現在,ジャガイモでは堀り取り機,ニンジンでは洗浄機というのを試験的に導入しておりまして効果が出ておりますので,さらに効率的な作業が行えるようなことについても検討してまいりたいと考えております。  さらに,出荷量と必要量のマッチングにつきましては,学校給食では,1日8万6,000食以上の大量の食材を非常に短時間で調理する性格上,必要な数量やそろった大きさのものをきちっと納品する必要がございます。  委員ご指摘の小さなジャガイモというようなお話がございましたが,こういった規格外のものについては,大きさが小さいものだけじゃなしに大きさがそれぞれふぞろいである,また形も同じ形じゃなしにいびつな形のものもございます。こういったものが皮むき機などで対応することが可能なのかどうかはございますが,今のところ私どもとしましては,栽培技術の向上方法に力点を置いていきたいと考えているところでございます。  市内産野菜の供給率,私ども8割程度に上げたいという目標を持っておりますけども,これにつきましては,こういった今申し上げましたような課題を克服して需要に見合う生産量が十分確保できるかどうか,さらにもう1つは,収穫時期が限定される野菜の貯蔵体制がうまく確立できるかどうか,こういった前提に立って試算をした計算上の数字でございますんで,特に供給率を高めるためには,この課題が──大きな課題になっているところでございます。  そのため,今年度,春にとれたジャガイモを2学期に提供できるかどうかということで,1度貯蔵試験を行っているところでございますので,今後も引き続いて貯蔵試験を継続して供給時期の拡大に向けて努力してまいりたいと考えております。  ちょっと軟弱野菜を冷凍にして供給してはというようなお話がございました。学校給食で,軟弱野菜でございますので,食味,栄養の点,さらにはコスト,手間の点ということで,今のところ特にジャガイモ等を中心に貯蔵試験を実施しているところでございます。  また,供給に当たっての年次計画を作成してはということでございますが,先ほど申し上げましたように2つの課題がございます。1つは,生産量をふやしていくということと,生産者をふやしていくということ──ジャガイモとかを含めまして,できふできが非常に激しゅうございます。そういった中で,それだけの生産者をどれだけ参画いただけるかということが大きな課題でありますとともに,貯蔵につきましても,今年度初めて取り組んだところでございます。まだまだデータとかを収集していく必要がございますので,大きな目標,できるだけ端境期を除いて全量を市内産でということを目標に現在進めているところでございます。  いずれにいたしましても,産業振興局といたしましては,よい品質のものをよりたくさん生産して給食の場に届けたいという思いから,今申し上げました課題を1つずつ乗り越えて,まずは,現在の取り組みの実績に結びつけていくことが大切と考えておりますので,教育委員会をはじめJA,生産者,市場関係者とさらなる連携を図って,供給量の着実な増を目指してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 20 ◯分科員(西 ただす) では,再質問させていただきます。  まず,5番目の信用保証料の問題ですが,ことし拡充したということですけども,この間,苦境自身が中小零細の企業は大変続いているということ自体は変わりないので,ことしだけでなく,やはり継続していただきたいと,これは要望にしておきます。  続きまして,1番目の質問から続けていきますけども,私たちもこの神船の話では,素早く神戸市が対応してきたということ自体では評価をしております。その上でよりきめ細やかに雇用とか地域への影響を把握してほしいということで質問を先ほどしました。私自身も本社近くの商店街の方で皆さんにお話を聞いてまいりました。商店街の皆さんから聞くのは,三菱から説明がないからよくわからないと,報道で商船の撤退を知ったというようなことで困惑されていました。  具体的に意見を幾つか紹介しますが,ある魚屋さんは,商店で働く労働者を対象にしている居酒屋に魚を納入しているが,それが減るだろうと,そうなるとやっていけないという意見。あるいは朝・昼・夜とお店をあけているそば屋さん,2年後の撤退を考えると,自分のような家賃を払ってそこで店を出しているところとしては,1年ぐらいで店を閉めるかどうか判断しないといけないかなということも言っておられました。ほかにも影響はわからないという小物屋さんもですが,亡くなった夫が何十年も三菱で働いていたということを涙ながらで話されるなど,本当に密着した存在だということを改めて感じました。別の魚屋さんでは,これまでの行政の商店への対策で失望しており,今回の問題でも行政には期待できないという厳しい意見まで返ってきました。これまで何とか歯を食いしばって営業されていた方々が,営業を続けられるかどうかわからない状況に追いやられているということですので,ぜひ1軒1軒こういうお店を回って聞き取りに行くべきではないかということを改めてお聞きしたいというふうに思います。  続きまして,2つ目,住宅リフォーム助成の方なんですが,実際に明石市の例なども出したんですが,やはり明石市が復活させたのは,今回の経済危機の中でどういう対策が必要かということで行われたわけですね。住宅リフォーム助成なんですが,なぜ耐震化ではなくてリフォームの強調を私がしたかということなんですが,今大切なことは,家にかかわる問題を解決したいという市民の潜在的なニーズがありながら,消費喚起,地域経済の活性化に結びつけられていないんじゃないかなという思いがあるからです。  耐震化がなかなか実際に進んでいないということも実態としてはあると思います。それはやっぱり家の使い勝手をよくしようとかというのが,あるいは壊れている壁をきれいにしたいとかというところから市民の住環境の要求がスタートしまして,そのときにリフォーム助成制度があればやってみようというふうになるんじゃないかなと思うんです。リフォームを行えば,1カ所よくするとほかのところも気になるもので,新しい空間に新しい家具をそろえたり,畳をかえたりと,こういう波及効果も起こります。また,リフォームを計画しているうちに神戸市から耐震化への助成があると,省エネ助成がある,介護保険制度が使えますということになって,この際,耐震化もという選択になっていくんではないかなというふうに思っております。当然,住宅リフォームが進めば,現在仕事を失い疲弊している地元の工務店などの仕事にもつながると思うんです。  明石の例も出したんですが,他の自治体などを見ますと,事業費に対して,効果は10倍から30数倍という波及効果が出ていると。調べましたら,明石の経済効果の分析に協力したのは神戸の外郭団体である都市問題研究所であったということがありますので,改めて市民の要求を実現して地域の産業を振興する住宅リフォーム助成制度の創設をすべきと思いますが,いかがでしょうか。  3つ目ですが,給食畑ですが,努力されているということ自身は理解しております。規格外じゃなくて規格を何とかそろえようとかということも言われていたり,いろいろ挑戦されて,どういう形をされるかはいろいろあるとは思うんですけども,私たちもこの問題,何度も質問する中で具体的にいろいろ進んできたかなというふうには思っているんですけども,例えばこれはできるのかありますが,食べ物は自然界に育つので均一のものばかりが育つわけではないので,それ自体が大切な食育にもなるということで,そういったものを何とか利用できないかというふうにまた考えていただきたいなというふうに思っております。もうこれは要望にいたします。  冷凍技術とかいろいろ言いましたが,産業振興という観点から,市内企業にこうした冷凍庫なりを共同開発とか,そういうことも含めて視点もあり得るし,そういうことをぜひ市内の企業と一緒にやっていこうという観点を持っていただけないかなというふうに思うんですが,これは質問にいたします。  こういうふうに具体的なことを意欲的に進める中で,年次目標をやっぱり持ってほしいと思うんです。今も具体的にこの作物をこれだけ活用できれば何%使用量が上がるという計算を内部でされていると思いますので,改めてぜひ年次計画をしていただければというふうに思います。  4つ目に,まやビューラインのことなんですけども,利益が上がらないというふうに言われていらっしゃるんですけども,実際にこの十数年間見ましても,例えば震災前なんかで言うたら,今よりも少なくて11万人という時代もあったのが倍加しているということもすごくこれまで努力してきた結果ですから,やはり方向性は非常にいいんではないかなというふうに頑張っていくことが大事じゃないかなというふうに思うんです。  まやビューラインの問題は,観光課が六甲山・摩耶山の魅力を100%引き出せているかということが問われていると私は思うんです。財政的な課題はあるんですけど,神戸市は観光都市,デザイン都市というのを盛んに述べられていますし,日本三大夜景として摩耶山を打ち出しているわけですから,そこに集客できないでどうするのかという思いもあるわけです。戦略的に観光振興する上でこそ必要な都市装置,そういう都市装置と位置づけていただきたいと思います。  あと例えば,建設局で言いますと,摩耶山の整備はこの間も幾つもやっています。先ほど言われましたきらきら小径とか,トイレの防寒対策とか,丘のトイレの水洗化などを進めていますけど,別にこういったものは費用対効果ということは関係ないというふうに思うんです。建設局のほかのところでも,摩耶の森クラブをつくって活性化のアイデアとかいろいろ出されていると。先ほども再生会議もされているということなんですけども,むしろ産業振興局がこういったビューラインを含めて,摩耶山の活性化の議論を一堂に会してやってはどうかということ,これについてお聞かせください。  あと具体的に,六甲山牧場と森林植物園を結ぶバスは季節限定で行われていますが,日常的につなぎ拡充性を持たせる,こういうことも考えられるのではないかと思いますが,ご検討いただきたいんですが,いかがでしょうか。  以上です。 21 ◯谷口産業振興局長 私の方から今の摩耶・六甲山の関係につきましてお答え申し上げます。  摩耶山・六甲山の観光振興ということで,我々も魅力を100%まだ出して切れていないんではないかというふうなことでございます。努力をするというふうなことで,実際どういう形で摩耶が活性化できるのかということで,1つは,やっぱり国民宿舎ございましたが,あれをPFIで魅力あるものにと,山に上がって何も行くところがない,食べるところがないというふうなことに対しては,オテル・ド・摩耶を私どもとしては用意したと思っております。また,施設整備ということで掬星台で案内板,それからウエブ上で見れるライブカメラ,こういったものも設けたわけでございます。それから,国立公園等エコツーリズム推進モデル事業実施地区というふうなことで全国大会も誘致しておりますし,いろいろやっております。  そういう意味でこれだけ──それが100%本当にやったかというふうなことがございますが,いろんな取り組みをしまして,このビューラインの乗客数等を見てまいりますと,13年に復活したわけでございますが,そのときに乗られた方が44万6,000人というふうなことで一番多くご利用いただいたわけでございます。ただ,そのときでも1億円の赤字ということでございます。  乗客数が震災前よりふえたということでございますが,震災前,私どもロープウエーだけを担当しておりまして,ケーブルについては六甲摩耶鉄道がやっていたということで,乗客数については,その辺比較するときにちょっと注意がいるのかなというふうなことは思っております。  ですから,議論として,私どもは,摩耶・六甲山,先ほども何回も申し上げておりますが,神戸の非常に重要な観光資源であると,それについて地元の皆さん方といろんなイベント,それから施設整備,それも含めてやっていくということについては,我々としては努力を惜しむものではございませんし,今後ともやってまいります。  ただ,その主要なアクセスの1つであるこのまやビューライン,これについて今のような赤字,はっきり言いまして黒字になかなかできない,こういったものを私どもとして観光のツールではありますけども,毎年1億円,あるいは2億円の赤字,それから17億円の設備投資をしてまでやっていけるかということについては,やはり否定的な見解しか出ないというのが実情でございます。  それから,六甲山牧場と森林植物園,実はこれ我々もやっておりまして,利用者はやればそこそこはございますが,実は運行会社の方から,あのカーブの多いところではバスが運転できないと,技術的なものも含めて非常に運転が難しいというふうなことがございまして,試験的にやりましたが,その後なかなか継続してやってもらえるような状況にはございません。その辺も含めて,六甲山・摩耶山上でいかに回遊性を確保するか,それから東の方,商業的な開発もございますので,その辺と摩耶の持つ自然,あるいは文化的な要素,そういったものがどういうふうに結びついていくのか,その辺も考えながら,摩耶・六甲の観光については,我々はもう少し知恵を絞りたいと思いますし,地元の皆さんともよりよいまちにするためにどうするか,そういう議論はやってまいりたいというふうに思っております。  以上です。 22 ◯吾郷産業振興局次長 三菱造船の関連でございます。  よりきめ細かにというふうなご趣旨だったと思います。1軒1軒ということになるかどうかなんですが,今現在,我々が訪問しながらヒアリングをさせていただいておりますのは,まずは今現在として,特に商船部門で受注の建造を受けて,その影響が特に大きなところを中心に現在入っているところでございます。その中で出てきます,例えば2次とか3次とか,そういう下請の事業者さんの情報が得られましたら,当然そこにもヒアリングが入っていくというふうなことで可能な限りきめ細かくやらせていただいているつもりでございます。  それと,商店街につきましても,以前にも当然ヒアリングに参ってございます。それで1回で終わりということじゃなしに,やはり状況も変わってまいりますので,その状況に応じて,当然ながら継続的に引き続き商店街の方にもお話は当然ヒアリングとして行かせていただくというつもりでおるところでございます。  それと,経済波及効果の面からリフォーム制度をぜひ創設というふうなご提案でございます。  先ほども申し上げましたが,やはり住宅施策としての補助制度という視点というのは,どうしても中心的に考えていくべきではないかなというようなこともございますので,産業振興局として答える立場じゃないというようなことで先ほどご答弁をさせていただきました。  都市計画総局から聞いておりますのは,やはり住宅施策という面で,まずは安全・安心のための耐震化,あるいは高齢化社会に向けたバリアフリーの改修のための補助をまずやっていくというふうなことでございます。最終的にはやはり都市計画総局としての住宅施策の中でどう判断されるかというようなことだろうと思います。  私の方からは以上でございます。 23 ◯小原産業振興局次長 給食畑事業に関連いたしまして,給食で提供しているような野菜を冷凍する,そういった分について,市内の冷凍事業者,業者との連携によってできないかというふうなご質問であったかと思いますが,市内の野菜の一番主力を占めていますのは,先ほど来申しますこうべ旬菜を中心とする軟弱野菜でございまして,この軟弱野菜につきましては,出荷に当たりましても普通の野菜より手間がかかるんですが,ビニール帯を巻いて,根つきの形とか,これは新鮮さを売り物にして付加価値を高めて売っている野菜でございます。ですのでこの新鮮さ,味,食味,こういったもので売っている野菜でございまして,これを業者の方と冷凍でということについては,ちょっと今のところ考えにくいんではないかなと考えております。  また,先ほど来申し上げますように,ニンジン・ジャガイモ・タマネギにつきましては,先ほど来申しますとおり,生産量がまだ全然足りてない状況でございます。できるだけ今,生産量をふやしていくということが先に急がれることであると考えております。  最後に,年次計画の策定につきましても,今のところ貯蔵ができるかどうかの試験をまず優先していきたいと考えているところでございます。  以上です。 24 ◯分科員(西 ただす) 時間がありませんから,神船の問題では,商店街の会長さんレベルではないかと思います。1つ1つということを私が言いました。  あとビューラインの問題は,本当に危機のときやから一致して取り組める問題だと思いますので,ぜひ議論してください。よろしくお願いします。  以上です。 25 ◯主査(南原富広) ご苦労さま。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。午後1時より再開いたします。   (午前11時58分休憩)   (午後1時2分再開) 26 ◯主査(南原富広) ただいまから,決算特別委員会第3分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,産業振興局に対する質疑を続行いたします。  それでは,松本しゅうじ委員,発言席へどうぞ。 27 ◯分科員(松本しゅうじ) それでは,よろしくお願いします。  まず,最初にちょっと要望だけ申し上げておきます。  当局の説明資料にもありますが,平成21年度は当初予算に加えて,昨年,自民党政権時代に行いました神戸市への補正予算約800億円の経済対策の緊急臨時交付金もあり,経済対策を強力に推進してまいりました。おかげで平成21年度の決算での一般会計では,歳出で平成20年度よりも約36億円増となったわけですが,本年は補正予算等々現在まで大変厳しい状態でございまして,円高も進行しておりまして,そういう財政状況は大変厳しいわけでございますので,産振局においては,こうした中でございますけれども,市民の暮らしを守るための経済対策を今後もより一層力強く進めていただきますことをまず要望しておきたいと思います。  次に,まず質問として,中央卸売市場本場の中国市場展開についてお伺いをします。  日本経済を今後発展させていくためには,内需の拡大だけでなく,外需を取り込むというのが今の世情でございます。そこで,世界の工場と言われておるところから,今は世界の市場ということで,ヨーロッパ・アフリカ・アメリカを含めて,皆さんいろんな形で中国と交易を結んでおりますが,このビジネスを日本・アメリカ・アジア周辺諸国なども経済戦略としてしっかりやっておりますので,大変重要だということは皆さんご存じのとおりなんで,そこで,中国においては,食の安全・安心,大変関心が高く,安全・安心や日本産の食料品への関心は今後もますます高まってまいります。そこで,兵庫県産,神戸市内産,この商品を数多く取り扱う中央卸売市場本場に中国資本をはじめとする外資企業を誘致して,例えば中国市場とのパイプを強くすることにより,中国での販路開拓や新たな取引先開拓を進めることで,本場の取扱量をふやしていくといったことは考えられないのかということをお尋ね1点しておきます。  次に,商店街・小売市場等の集客対策についてお伺いします。  商店街・小売市場等のにぎわい・魅力づくりとして,これまで地域商業サポート事業を実施してまいりました。集客・交流イベント事業の補助を行ってきたわけですが,ただ,イベントをしても,その実施日は大変集客効果もありますし,その効果もええんですが,ただ,一時的やということでございまして,そこで,この商店街とか市場等の負担を少しでも減らしながら,しかも継続的にと,こういうことをちょっと考えておるんですが,そのための対策として,月に2回ぐらい定期的に神戸市の,また各区でも結構でございますが,広報活動を兼ねて行って,そこにワケトンやはばタンなどのキャラクターを使って集客を図るといった取り組みは考えられませんかということをお尋ねします。  3番目,コンベンションの誘致戦略等についてお伺いいたします。  平成19年の調査によりますと,神戸市内で開催されたコンベンションにおける経済効果は1,447億円と高く,またこの8月に開催された国際免疫学会では,75カ国から6,000人が参加し,経済効果を約17億円と見込んでいると聞いております。  神戸市では,コンベンション誘致による都市戦略について積極的に取り組んでおります。今年度の主要施策として,コンベンションを含めたMICE誘致の推進にも取り組んでいるところでありますが,今後,都市間競争が激しい中で,どのような目標を持って取り組もうとしているのか具体的な回答をお願いいたします。  次に,大震災後の例の鎮魂というところからスタートしました神戸ルミナリエでございますが,この大きな集客イベントとして,大変550万人,最高──昨今は350~360万ということですが,いずれにしてもまだまだ集客イベントとしては大変経済効果が大きいわけであります。これを継続して実施していくについて今後どのように考えているのか,これをお尋ねしておきたいと思います。  それから,最後に,須磨海岸における漁業振興についてお伺いします。
     近年,食の安全・安心,消費者の意識が高まっております。漁業においても消費者のニーズに対応しながら一層漁業振興を図り,地域ブランド,神戸ブランドとして育成・推進していくために頑張っていかなきゃいかんのですが,須磨で生産されるイカナゴくぎ煮,須磨ノリ,これらが神戸の特産品の1つでございますので,これらを地域ブランドとしてもっともっと大切にせないかんのですが,実は昨今,販売単価の低迷,またノリ養殖を取り巻く環境は大変厳しい状況でございますので,まず要望として,これも1点要望,イカナゴくぎ煮,須磨ノリを地域ブランドとしてさらに育てる取り組みをもっと進めるように要望しておきます。  質問に入ります。  まず,1点目は,加工場の移転についてお伺いします。  ノリの加工場,須磨浦の船だまりには,現在のノリ加工場の移転先となる用地が確保されており,移転が完了すれば,環境が整い,今後の担い手の確保ができ,また子供たちが栽培漁業を見学できる施設としても活用できると考えておりますが,今後,ノリ加工場の移転についてどのように考えているのか,お伺いいたします。  次に,現在もヒラメなどの稚魚を放流しておりますが,水産資源の培養によります良質な漁場を確保するためにも大変重要であります。この取り組みをもっと強化していただきたいと思いますが,この点についてお伺いします。  3つ目,近海では,従来からふくそうしております船舶航行に加えて,高速スピード船の就航がふえ,操業中の事故が発生しています。そこで漁船保険を充実するため,現行の補助率20%を引き上げることはできませんかという質問にしようと思ったんですが,時間がございませんので,できるだけこの補助率を上げるように頑張っていただきたいということを要望しておきたいと存じます。  以上です。 28 ◯谷口産業振興局長 私の方から卸売市場の関係,それからコンベンションについてご回答申し上げまして,あとは次長からお答え申し上げます。  1点目の中央卸売市場への中国企業の誘致等の関係でございます。  今,ご指摘がございましたように,国内市場が頭打ちとなる中,経済成長が続く中国,これは本当に市場としての魅力がふえてございます。  今,日本の食品につきまして,中国におきましては非常に価格が高いと。しかしながら,品質にすぐれていると。それから安全性,健康志向の高まりということで,いわゆる富裕層というお金を結構お持ちの方もふえている中国では,この日本食に対する人気は非常に高いというふうに我々も聞いてございます。しかしながら,現在,中国に対して輸出できるもの,生鮮野菜・果実の中では,実はリンゴとナシのみであるというのが今の状況でございます。神戸ビーフも輸出はできないということになってございます。その中で,青果卸の神果神戸青果が,今言いましたリンゴとナシ,今,年間で大体1,700トンを中国に輸出しているというふうに聞いてございます。こういう形で非常に規制が強いということでございますので,中国への食品輸出につきましては,その辺の検疫とかいろんな手続も,それに加えて煩雑であるということで,なかなか販路開拓をするといってもハードルが高いというのが実情でございます。  そういう中で,地元企業が中国へ行くということになりますとなかなか情報もないということでございますので,私どもとしましては,中国でのビジネス展開の支援ということでセミナー相談会,こうしたものを開催いたしまして,中国でのビジネスの実情,それから法的なこと,いろんなことの情報提供を行ってございます。  また,今申し上げましたように,生鮮等は非常に厳しいんでございますが,まだお菓子などの加工品,こういったものは輸出が可能であるというふうなことでございますので,こういった加工品を中心にしまして,一昨年から上海におきまして食品の展示即売会として神戸物産展,こういったものを開催いたしまして,食品の商品のPR,それから向こうの嗜好を探るというふうなマーケティングの場として,参加企業にもご活用いただいておるところでございます。  また,中国を含めました食品バイヤーを神戸に招聘しまして,地元食品メーカーや商社を対象にビジネスマッチングの場というふうなことで,食品輸出に向けた商談会をジェトロとともに開催するなどしまして販路開拓支援にも取り組んでおりまして,こういった状況につきましては,中央卸売市場の企業の皆さん方にも情報提供いたしまして,こういうことのビジネスマッチングができないか,いろいろ探ってまいりたいと思っております。  今後とも,中国企業から卸売市場の方へ参入がしたいということでございましたら,いろいろ関係者もいらっしゃいますので,その辺と協議しながら個別のお話につきまして具体的にご相談に応じてまいりたいというふうに思っております。  それから,コンベンションの関係でございます。  コンベンション都市神戸ということで私ども取り組んでまいりましたが,今お話がございましたように,我々としましては,このコンベンション,非常にすそ野の広い産業構造でございますし,経済効果も大きいと。それから神戸の文化等いろんな形で国際貢献,あるいは地域の国際化,活性化が図れるというふうなことで,昭和56年から取り組んでおるわけでございます。  それから,経済効果につきましても,これはコンベンション研究会ということで,2007年度の神戸市内の生産誘発額,これ調査しますと1,447億円というふうなことで,大変大きな成果が上がっておるわけでございます。  また,ご指摘がございましたように,本年8月の第14回国際免疫学会,これにつきましても,実は誘致の段階でイタリアのローマと競合したわけでございますが,市長のトップセールスというふうなこともございまして誘致に成功したわけでございます。お話ございましたように,70カ国以上の国から約6,000人の方が集いまして,神戸でも過去最大級の国際会議になってございます。経済効果についても約17億円というふうなことでございます。  私ども神戸としましては,コンベンション都市神戸というふうなことで,ポートピア’81を契機に,1981年──昭和56年から国際会議場・展示場・ホテル,こういった3点セットでどこでも近くから会議が開ける,展示ができるというふうな施設配置をしまして,これまで先駆的にコンベンション都市としていろんな取り組みをしてきたわけでございますが,昨今,やはり日本の他都市,他地区でもかなり大型のコンベンション施設ができておりますし,コンベンションビューローというふうな推進体制もできてきておりまして,コンベンションを取り巻く状況というのは大変厳しくなってきてございます。  また,そういう中で私どもとしましては,これまでの会議──いわゆるコンベンション,それから展示会──エキシビション,こういったものに加えまして,企業等によります会議──ミーティング,それから報奨旅行とか研修旅行──インセンティブということで,国等で言われておりますMICEの誘致,こういったものにも積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。  具体的には,私どものこれまで人脈とかいろんな情報のネットワークもございますし,これに加えまして,学会等の会議の中でも,特にMICEというところのI──インセンティブツアー,こういったものに新たに取り組んでまいりまして,全体として国際会議をより多く誘致したいというふうに考えてございます。  そういう意味では,商談会の展示,ミーティングプランナー,いろんな関係者の声も聞きながら,神戸ならではのレセプションの開催など,神戸に来れば非常にいいと,おもてなしができるというふうなことを我々としてもやってまいりたいというふうに思っております。  それから,ルミナリエの関係でございます。  ルミナリエにつきましては,阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに,都市の復興・再生への夢と希望を託して,1995年,地震の起こった年の12月に初めて開催されたわけでございます。  このルミナリエにつきましては,その後,平成19年に開催日数を14日から12日に短縮というふうなことで,少し初期と比べますと来場者は減少してきているというふうなことはございますが,それでもやはり350万人の来場者を集めるということで,神戸の冬の風物詩としてかなり定着をしておるというふうに思っております。いろんな経済効果等分析がございますが,正直言ってなかなか効果の測定は難しいんでございますが,会場等でアンケートをやりまして皆さん方にお聞きしますと,大体1人当たり直接の消費額で毎年1万円前後というふうなことが出てございます。そういう意味で21年度,その辺でいきますと大体300億円から350億円ぐらい,こういった形で地域に経済的効果があったのかなというふうに思っております。  実際のところ,ルミナリエは夜にイルミネーションを見ていただくということでございますので,遠くから来られる方は,昼間に北野とか六甲山,あるいはマリンピア,こういったところで観光されて,夜はルミナリエを見て帰っていく,あるいは泊まっていくというふうなことでございまして,非常に冬の閑散期ということでホテルの客室稼働率もよくないんですが,ルミナリエ期間については稼働率も上がるというふうなことで,非常に波及効果はあるというふうに言われております。しかし,実際のところなかなかこのルミナリエを引き続きやっていくには,財政問題,それからいろんなやり方の問題等いろんなところからご意見をいただいております。  我々としましては,できるだけルミナリエについては継続をしたいというふうに思っておりますので,一緒にやっております兵庫県,商工会議所,その辺関係者と一丸となって継続開催に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 29 ◯吾郷産業振興局次長 私の方からは,商店街・市場におけます継続的な集客効果のためのイベント,そのために市政の広報を活用したらどうかというふうなお尋ねに対しまして,お答えをさせていただきます。  ご案内のように,商店街・小売市場につきましては,単に消費の場ということではなくて,地域とともにコミュニティの拠点としての役割を担っているというふうなことがございます。そういう面もございまして,我々産業振興局といたしましても,商店街あるいは市場が実施をいたします集客とか,そういう交流のイベント事業に対しまして,地域商業サポート事業というふうなことで支援を行っておりまして,地域のにぎわいづくりというようなことで取り組んでいるというふうなところでございます。  まず,なかなか厳しい商店街・市場の状況でございますので,まずは商店街・市場に来てもらうとこから始まるんではないかなというふうなことでのイベントという位置づけもあろうかと思います。例えば夏祭りなんかをしますと,やはり子供さんが親子で来られるというふうなこと,子供さんがなかなか市場にも来られてないようなこともあろうかと思うので,そういう夏祭りを開催しますと親子で来ていただけるというようなことがございます。そういう場合,非常にたくさんの親子連れで参加をしていただけるというふうなことでございまして,市場・商店街の1つのきっかけづくりになるんではないかなというような面がございます。  ご指摘のように,確かにイベントをすることによって,一時的に終わってまうというようなところも否めないと,ご指摘のとおりもあろうかと思います。地域,商店街によりましては,そういうとこから継続的に取り組んでいこうということで,独自に取り組んでおられるところもございます。1つ例を申し上げますと,例えば水道筋商店街なんかでいきますと,今,毎月10日にえびす祭りということで,継続的にイベントを組んでございます。これはたまたま昨年,インフルエンザの影響もございまして活性化ということで始めたんでございますが,今現在も毎月10日というようなことで取り組みを行っているというふうな事例もございます。そういう事業も継続することによって,一定地域の恒例事業として地域でも支持されているんではないんかなというふうに思っているところでございます。  確かに委員ご指摘のように,やはり継続的に,なおかつ経費も少なくして負担をかけずにというふうなご提案でございます。いろんな面でやっぱり地域,商店街のにぎわいづくり,それぞれ各団体が知恵を絞りながらやっているという面もございます。当然それぞれの立地によります特色というのがございます。歴史とか,購買層,いろんな面でそれぞれ各商店街・市場は特色を持ってございますので,そういう特色を持った商店街,団体へのサービス・支援というのは,きめ細かくやっていく必要があるんではないかなというふうに思っているところでございます。  産振局といたしまして,各所のイベントの補助につきましては,やはり地域のニーズとか,あるいはニーズを反映いたしましたまちづくりを通して,商店街の活性化を図る取り組みと初期段階を支援するというような面で,地域力アップ事業ということで商店街の支援も行っているというようなことでございます。  このように,ご提案の市政の広報を活用してやってはどうかと,経費も安く上がるしというふうなことのお話でございます。これまでにも各商店街・市場のご協力も得ながら,例えば火災予防のためのキャンペーンとか,あるいは住まいの耐震化キャンペーンなど,そういう神戸市としていろんなキャンペーンを通じまして,啓発を行う場として商店街への協力をお願いいたしまして,そういう商店街の中でパレードなんかもさせていただいているというふうなこともございます。  ご提案がありましたように,そういうワケトンとかはばタンとかのキャラクターも使ってというふうなことでございます。当然キャラクターというような,今,ゆるキャラブームとかというふうなこともございますし,結構子供さんにも人気もあるというようなことで,そういうキャラクターによる集客力も一定効果があるんではないかなというふうなことも考えているところでございまして,一部の商店街にもそういうオリジナルのキャラクターというのもつくって,ひとつ商店街のPRをやっていこうということで取り組んでいる商店街もございます。そういう意味で集客力アップのために,具体的に市のキャラクター等を出演して広報活動を行っていくというふうなご提案でございます。  当然のことながら,やはり具体的に商店街の方からも当然出演の依頼等がございましたら,当然それについては積極的にお答えをさせていただきますし,また逆に神戸市からいろんな商店街において,キャンペーンとか,広報をやりたいというふうな各それぞれの局の方から話がございましたら,当然,産業振興局といたしましても,各団体と関係局のコーディネートも積極的に行っていきたいというふうに思っているところでございます。それによりまして,やはりイベントの効果に近い集客が図れるような取り組みとして頑張っていければというふうに思っているところでございます。  いずれにいたしましても,商店街・小売市場の活性化のためには,やはり地域にしっかりと根をおろした商業者の主体的な取り組み,それを神戸市として応援をしていくというふうなスタンスで取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。  継続的な取り組み,あるいは地域の特色のある商店街のPRというのも,当然欠かすことのできない事業であるというふうに思ってございまして,今年度からは新たにそういう団体のPRをするということで,「知っ得!買っ得!」事業ということでガイドブックなんかも発行させていただいたというところでございます。  いずれにしましても,引き続き商業者の方々の意見を聞きながら,関係局とも連携をとりながら,商店街・市場の活性化に向けた継続的な取り組みというふうなことに努力してまいりたいというふうに思っているところでございます。  以上です。 30 ◯小原産業振興局次長 私の方から漁業振興に関連するご質問に対してお答え申し上げます。  まず,ノリ加工場の移転整備についてでございますが,ご存じのとおり,須磨浦地区におけるノリ加工場等の船だまりへの移転につきましては,当初の事業枠組みにつきましては,須磨海岸の美しい景観を取り戻すということを目的に,建設局による海浜公園の整備,みなと総局による養浜事業,さらには産業振興局による漁船船だまりの建設を一体的に進めるというものでございました。ノリ加工場等の移転費用につきましては,漁業者の方が土地の売却代金で賄う予定でありましたが,震災以降,海浜公園事業,さらには養浜事業等が凍結されていますことから,この移転計画は現在のところめどが立ってない状況でございます。  産業振興局といたしましても,今後,市の財政状況を勘案しながら,地元漁業者の方々,さらには建設局,みなと総局など,関係局との協議をしていきたいと考えておりまして,お時間をいただきたいと考えているところでございます。  次に,水産資源の培養についてでございますが,神戸市におきましては,昭和63年に市立の栽培漁業センターを設置いたしまして,稚魚の生産・育成・放流を行ってきたところでございます。21年度につきましては,73万匹の稚魚を放流するなど漁業資源の増殖を継続的に図ってきた結果,放流開始前に比べまして,ヒラメでは約5倍,タイでは約4倍の漁獲量となっておりまして,効果が上がっているところと認識しております。最近では,平成20年度から市場価値の高いアコウの放流も行っておりまして,今後とも漁業者の方のご意見を聞きながら,新たな魚種の放流にも取り組み,栽培漁業を継続してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 31 ◯分科員(松本しゅうじ) 最後からいきましょうかね。この加工場の移転,これめどが立ってないということで中身はようわかっておりますが,やっぱし加工場が古くなって修理しようかどうか,移転できるものなら早くして後継者に譲りたいというような問題も中には大変深刻なんですね。そう思いますと,めどが立たずでほっとくわけにいかん。やった事業はあくまでも遂行する。その中でやっぱし道路計画ではないんだけれども,あと5年以内にはそういう事業が完結するようなところの日程を何とか差し繰ってでもやらないと,これは皆さん無責任になります。そこをもう1度きちっと立て直すぐらいの気持ちでしっかりとやらないと,これは漁業振興においては大変厳しい状態であると同時に,漁民という言い方をしていいかどうかわかりませんが,漁師さんたちを含めて生計が今後どのようにやっていこうかなという,後継者問題を含めて大変重要な問題なんで,もう1度事業の年数ですな,そのあたりちょっともう1遍しっかりとお聞きしておきましょうかね。  それから,この水産資源の培養,これはもうセンターでも一生懸命やっているし,県も協力していただいているんですが,これやっぱしヒラメ5倍,タイ4倍,アコウは高い,もっとほかにもいっぱいありますわね,入れてるのはね。7つほどあるんですが,向こうさんの要望は,ある意味放流してもよそへ行かれる魚はちょっと困るんやと,そこに根につく魚,これをいっぱいまいて大きくしてもうて漁獲高にしたいわけやね。だから,そこのところだけで結構ですから,もっと大幅に入れていただけるように,金額にしたら大したことなかったんで,やっぱり今からやったら3倍,5倍ぐらいのことぐらいの稚魚が放流できるんではないか。ただ,稚魚の確保については私わかりませんが,それぐらいやらないと大変,チリメンやらノリについては,とれたりとれなかったり,非常に不確定要素も高く,とれても安かったりということできておりますので,魚というのはある程度安定していますので,とても大事なことをやっておられますので,ぜひそのことはふやすように要望しておきます。  それから,市場・商店街,これ次長がお答えいただきましてありがとうございます。ただ,要請があれば受けますというような状態のお話だったので,市場・商店街,交通安全キャンペーンとか,季節イベントとか,何かいっぱいやっていますわ。独自のを持っていますし,七夕を垂らしたりいっぱいやっているんですが,全部お金がかかっとんですわ。何かせないかんからやってるというところもあるんですわ。お金がかかっているので大変厳しい状態で,空き店舗が多いときですから,私が提案したのは,月に1~2回というのは,皆さん方が商店街把握しています。市場も把握しています。そこでできるときに環境局からそういうワケトンが行ったり,警察の方からはばタンが来たり,いろんなことをこっちからこんなんどうですかということを年間スケジュールぐらいで一遍どうですかと出すわけですわ。出したら向こうはしてくれるんやと思うと,それを入れながら年間イベントを組むんですね。これは金がかからんわけですわ。こうできるかどうかという質問でございますので,そこを定期的にという意味合いは大変大きいということで,月に2回ぐらい回すことによって,それも1つの産振の仕事ぐらいやと思っていただいて,他局との連携は要りますけど,何やったら産振で特別なんつくってもうてもいいんですけれど,それをお願いしておるということですから,もう1度提案してあげてください。社会実験ぐらいに思ってやっていただいてもいいんじゃないですか,1年間ぐらい。  次,コンベンション,これにつきましては,1人当たりのお金は前は2万円と聞いたんが,今,局長から1万円と大分減ったんですが,300億円から350億円イコール集客人数によってのことになると思います。このルミナリエの件については,やっぱし神戸に夜来るというのは,クリスマスイベントがあって来るということで周辺の苦情をいっぱい聞いています。聞いていますが,こんなこと言いよったら祇園さんにしたって天神さんにしたってみんな苦情はあるんです。でもそれやりきることで非常にたくさんの人が観光に来てお金を落とす,夜来ますから飯を食います,バスで来ますから駐車場もうかりますみたいなことは皆さんご存じのとおりなんで,これは開催日数がどんどん少なくなって,しかもクリスマスを外しているからどんどん減っているのは確かなんです。あと警備員が山ほどおってちょっとうるさいのがありますが,これだってある意味ロープを張って,きれいな──タイガースみたいなんじゃなくて,ある意味ボランティアの人にやっていただいたり,その中でも当然正規の警備員の人やら,警察の人も当然入っておられるわけですが,もう全部警備員で何か格子のように向こうへ左へと言われると,非常に楽しみ方がちょっと神戸らしくないんではないかなと,そんなことも影響しているような気がします。  今申し上げたこともございまして,これはやっぱり警備体制,それから期間にクリスマスを入れるということ,そのことによって絶対これは人がふえます。ヘリコプターでそれを見ようかというイベントまであるわけでございますので,そこはもう1遍,今大変厳しい観光産業というところで取り合いもしている中で,大事なツールを持っているのに,何かわざわざ遠慮して減っていっているのはもったいないような気がしますので,これもう1度そこら辺も含めてお考えをお伺いします。  それから,最後に中央卸売市場本場の件。今,前向きな答弁をいただいてありがとうございます。協議しながら相談に乗りますということで,ただ,今非常に規制の話も多少されたんですが,私の方は,外資含めて本場の中に店舗なり企業なりがそのまま入ってくると。入ってくるからには後ろにおります母国の仲間の人たちが大量にそこに押しかけてくると。何も小売で買いに来るわけじゃなくて,そこに仕入れの注文をするということは非常に安全・安心やと思って,日本製品は高いということでありますので,今,空き店舗がもう山ほどあるような卸の中でいきますと非常に効果が高いんではないかなと。法的なことをいろいろお伺いしましたら,まあまあ何とかいけそうなところもあるなという部分もある。ただ,確かにそのことを出す場合に,今,局長がおっしゃったようなところがあります。それの資料もいただきましたけど,輸出検疫の中で品目は2つぐらい今おっしゃったんですが,リンゴとナシだけ。ただ,中国だけでなくて多分ほかも含めて局長がおっしゃったと思うんですが,そのほかにも丸印がついて検疫を含めて売れるものがたくさんありました。韓国・台湾・香港なんか二重丸ですから,香港も中国でございますから,中国のはペケペケペケと入っておるんですが,香港経由でやるとこれ皆二重丸ということになりますと,食物検疫,これ1遍ちょっと回りますけれども,それでもなお非常に価値観の高いものやということで,日本食品,日本生産というのは,やっぱりあれだけの大市場でございますので,これを迂回してでも直接でもいろんな形でできると思いますので,これから法律の枠がいろんな形で変化してくると思いますけれども,やっぱり取ったもんの勝ちみたいなところがあるんで,このままほっとけば,大田市場やら大阪に皆持って行かれちゃうという状態でございますので,そうならんようにするためには,やっぱり神戸市独自の新時代のビジネスと,こういう思いを持っていただいて,外資からの受け入れができますよというようなことを,もしうまくまとまれば,これは非常に向こうの人たちは飛び込んできますし,皆さんが上海事務所を持ちながらいろんなものをセールスに行っておりますのはよう聞いておりますので,そのこともつけ加えてやりますと,これは商品の売り買いではなくて,会社そのもの,事業そのものの外資の参入ということになりますから,今,みなとの方にもそういうようなことも含めてご提案申し上げておりますが,もう内需だけでもたないということになると,外需のそういったお金のある人たちにも協力していただきながら,非常に日本らしい,神戸らしいものの仕事の仕方というんでしょうか,ご商売の仕方,管理の仕方というのも変わってくるんではないかなと,そんなふうに思いますので,再度外資について,食物検疫の話だけでなく,外資が入ってきたことにおいて非常に私はプラスになると思います。やり方はいっぱいあると思います。商社を通したり,また生産者を通したり,またそのままいろんな形の人たちもおられますので,実際にはそんなことも検討されておられるような人たちもいらっしゃるので,ここで神戸市の卸売市場としてはどういう考えを持っているのかと,もう1度局長にお答えいただきたいと思います。  以上です。 32 ◯谷口産業振興局長 まず,卸売市場本場の件でございます。  今おっしゃっておられますように,今,日本の内需,非常に厳しいものがあって,やはり外需に依存,特に今,経済全般で見てまいりますと,新興国の発展,それに依存して,それに関連している企業の業績が非常にいいというふうなことがございます。そういう意味で私どもとしましても,神戸の経済,やはり新興国に絡んでいるところ,そこのところは全般の中でもやはりいい成績を残していると,そういう意味で外需の取り込み,それを使った経済発展,これは必要であるというのは十分認識しておるところでございます。  その中で,今おっしゃっておられますような卸売市場本場でどういう形で外資を入れるか,これにつきましては,正直申し上げまして,我々も今すぐこれといういいアイデアは持ち合わせてございません。また国の方で卸売機能の──先ほど答弁しましたように,基本方針,指針とかいろいろ見直しを行っております。そうした中でどういう形で規制緩和がされるのか。それから現に今,私どもの本場でも取り扱っているもの,結構輸入品がかなり多くなっておりまして,外のものにそういう製品を依存しているという状況がございます。日本製品の方が品質等いいんですが,先ほど申し上げましたやはり価格面で,非常に競争力という点では厳しいものがございます。  そういう意味で,どういう形で今おっしゃっておられますような外資を受け入れてビジネスモデルとしてやっていけるのか。我々管理者としては,法に適合して,それで地元関係者等々意見を聞きまして,適正手続であれば,ご入居いただくなり,入っていただいて商売はできますので,誘致がどういう形でできるのか,あるいはどういうところがご希望があるのか,その辺は今いろいろお話があるようでございますので,先ほど言いました国等の動きもあります中で,我々としてご相談があれば適切にきちっと前向きに対応したいというふうに思っております。  それから,ルミナリエでございます。  クリスマスの時期,確かにいい時期だと思います。ただ,今おっしゃいますように逆に苦情もあるというふうなことで,私ども今,組織委員会あるいは実行委員会方式でやってございまして,その中で先ほど言いました県,それから会議所,各種団体,マスコミ等々いろんなとこと相談をしてございます。そうしたところで,特にそれ以外に今お話がありました警備の関係もございまして,その辺で安全性の確保,どういう形で警備をするのか,その辺の警備計画につきましては,警察当局のご指導を仰ぎながら今やっておるというのが実情でございます。その辺のいろんな兼ね合いの中で,今のような形で継続していこうということで,当面12月,今回でございますと12月2日から13日の12日間,場所としては,今の居留地から東遊園地ということでやるというふうなことが決定しております。  今お話がございましたように,時期等いろいろご意見がございますので,今回こういう形でやっておりますが,今後もう1度そういう関係者,いろいろ意見等またお聞きしながら,よりよい方向,そしてまた我々としては継続的に開催できる方法,そういったものをまた,いま少し皆さん方とご議論してまいりたいと思っております。  このクリスマスということで,ルミナリエがちょっと厳しいところもございますので,ロマンチックフェアというふうなことで,南京町や北野,ハーバーランドのところでライトアップ,イルミネーションも展開してございますので,そういったものをトータルとしてうまく活用できないか,その辺ちょっといろいろと検討したいと思っております。  それから,ノリの関係でございますが,時期はどうかということでございます。  今,答弁申し上げましたように,現在のところ凍結と,めどが立たないということでございますが,今お話ございましたように,地元の皆さん方,いつまで塩漬けするんやと,それから後継者の問題とか,本当に移転するんであれば,設備投資も考えないかんとか,いろんな点があるということでございます。我々としましては,今言いましたように,関係部局,それぞれ震災後凍結状況にございますので,どんな形でやるとしたらできるのか,それから地元の皆さんがどこまでどういう形でご協力いただけるのか,その辺国の補助金が入れば,お金の面でも助かりますし,いろんな手法があろうかと思います。その辺をどういうふうにやれるのか,今時期はちょっと,今言いましたように非常に流動的な要素がございますので何とも申し上げにくいんですが,我々産振局としては,やはりこの施設については必要と考えておりますので,先ほど申し上げましたように,もう少し地元の皆さん方,それから関係局,この辺と協議をしながら少しでも前向きに動けるかどうか,できれば我々は動きたいと思っておりますので,その辺の動きを当面してみたいというふうに思っております。 33 ◯吾郷産業振興局次長 市として,やっぱり情報を商店街に出して,もっともっとやってはどうかというようなお話のお尋ねであったかと思います。  確かに神戸市の方として,具体的にそういうPR,広報活動,そういうイベントをやっていく中で,まずは市トータルとしていろんなキャンペーンなんか──何とか月間とかいうてありますので,1つは,そういう制約をされた期間にどれだけ行けるかというのが1つあろうかと思いますし,委員ご指摘のように,月2回というふうなことになりますとなかなか難しい部分,というのはキャラクターも含めてあっちこっち使い回しができるかとか,いろんな細かい話もあろうかと思います。ただ,やはり我々としてもそういう施策をPRしていく場として,有効活用というのは1つの商店街の大きなツールというような格好でも考えられると思いますので,例えば各局が1年間でいろんなキャンペーンとか,そういうやつをどんなふうなことを考えているのかをまず調査するのも1つの手かなと思います。その上で,例えば月間で決まっていた部分になるとどうしてもそこに集中しますので,分散できるような格好のことも含めてできないのかどうか,あるいはそういうキャラクターが来るとか,そういうことをやるについては,事前に告知をやっぱりする必要があるのかなと思います。その告知をするためにも,ある程度がちっとお互いが決めていかないといけないということもある。そんなこともありますし,広報の仕方とかPRの仕方もあろうかと思います。  いずれにしましても,各局がいろんな広報,PR,キャンペーンをやっていくのをまずは情報把握をするということがまず第一かなというふうなこともございますので,具体的な方法,例えば商店街にどういうふうな格好で情報提供していくんかも含めて,一度局としても,各局のそういうイベントなり,キャンペーンの情報把握というとこからまず始めさせていただいて,今度はPRをしていく上で,例えば商店街でいきますと商店街連合会というのがございます。全体的な会員組織を束ねている事務局がありますので,事務局を通じて,例えばPR,どんなふうにできるのかとか,そんなことも含めて,いろんな角度から一度検討なりをさせていただければと思っておりますので,委員ご指摘のように,できるだけ経費を安くして継続的にやっていけというふうなご指摘でございますので,その辺の趣旨を踏まえながら,どういうふうな方法ができるのか,一度検討させていただきたいと思っております。  以上です。  (「稚魚は。稚魚はどないする。あっ,要望言うた。」の声あり) 34 ◯分科員(松本しゅうじ) 要望ね,しっかりとふやしてもうかる稚魚ね。  それで,今の次長からのは,それはそれで結構でございます。一遍アンケートをとっていただいて,やっぱし大道芸なんかもあるし,分散して上手に1月から12月までのイベント,ほっとっても人が来るシーズンもある。そこで抜けているところ,やっぱりイベント助成も,いつも当局の皆さんに頑張ってやっていただいて補助金出してもらっているんやけど,すぐなくなっちゃうんですね。ほんでそこで打ち切って終わるみたいなとこもあるんで,お金のないときに不景気なときにやろうとすると,やっぱしこういうお金のかからないところのキャラクターをうまく使っていただいて,市の広報にもつながって,両方とも影響力というか,非常に効果の高いものになると。1つ効果が高いんやけど,人気のないやつが,ポイ捨てたばこで捕まっているのはほとんど市外の人やね。知らん人が来てたばこ吸うて,それで捕まって,言うたら怒られるんやけど,だから気分悪くして帰っちゃうと。1回ぐらい注意だけにしといていただいて,2回目にしたらするぐらいにせんと,市の人は知ってるけど,よそから来た人が神戸市がやってることをそんなに,そんなに知らんと思いますので,これ一言余分なことを言いましたけど,また覚えといてください。  それから,ルミナリエのことですね。これやっぱり一番僕らも身近で,震災のときに我々も議員になったもんですから非常に思い出深いんですが,時間がもう数秒でございますので,やっぱり500万人,もう1遍取り戻すという思いをまず想定していただいて,それで時期もそれに合わしたらここしかないやろうなというのがあると思います。あとは場所のことが問題だということになれば,北野坂もいろいろあると思うので,一遍そのあたりもよくよく検討しますということですから,頑張って500万人のルミナリエの集客を頑張ってください。最後に要望だけしときます。500万人以上の集客を目指して一層努力されるように要望を申し上げまして,中央市場については,前向きなお返事をいただきましたので,またこれからもよろしくお願い申し上げて終わりたいと思います。 35 ◯主査(南原富広) ご苦労さま。  次に,平木委員,発言席へどうぞ。 36 ◯分科員(平木博美) よろしくお願いをいたします。  首都圏に比べると関西・神戸は元気がないと言われますけれども,神戸には人々が集まりたいと思う魅力や今後も発展し続ける基礎的条件はそろっていると思います。神戸を元気にするためには,私たちがその基礎的条件をいかに活用できるかにかかっていると思いますし,その中心として,産業振興局が果たすべき役割は大変大きいと思っております。将来の神戸のために,人も物も技術も,そして企業も神戸に呼び込む施策を今打ち出さなければならないという観点から6点,質問をさせていただきます。  まず,1つ目は,上海・長江交易促進プロジェクトについてです。  上海・長江交易促進プロジェクトについては,震災後,国の復興特定事業としてスタートし,ことしは第12回の日中代表者会議が中国で開催されたところです。中国経済の目覚ましい発展を含めて世界情勢は10年前と大きく変化をしてきている中で,これまでの10年の成果は何か,また今後,将来を見据えてこのプロジェクトをどのように進めていこうとされているのか,まずお伺いをいたします。  2番目に,教育旅行の誘致についてお伺いをいたします。  次世代スパコン「京」の整備がポートアイランドで進められておりますが,そのほかにも,人と防災未来センターなど,国内外含めて修学旅行・教育旅行のコースに組み込んでいける魅力のある施設が市内には数多くあります。アジアからの教育旅行の誘致について,現在,山口・広島・九州で積極的なPRが行われていると聞いておりますけれども,神戸市も教育委員会と連携し,より教育旅行の誘致を積極的に進めていくべきであると考えますが,いかがでしょうか。  3つ目に,光の都神戸についてお伺いをいたします。  我が会派では,光の都神戸の実現に向けて,本会議,委員会でも継続して提案をしてまいりました。ことしの春,香港の夜景を見に参りましたが,市街地から視点場までのアクセスが非常に充実していて,短期間で夜景スポットに行くことができ,視点場周辺にはレストランや商店があってにぎやかでとても魅力的でした。長崎や函館も視点場までのアクセスがよく,またケーブルカー乗車人数も多いことから,団体客にも対応ができていて,こちらの方は神戸の方でも見習う点がたくさんあるなと思っております。神戸はせっかく1,000万ドルと言われる夜景を持ちながら,視点場までのアクセスの悪さと視点場の魅力の乏しさで,せっかくの観光資源を十分に観光客に堪能してもらっていないのではないでしょうか。  本会議,決算特別委員会の局別審議でも,たびたびまやビューラインについては取り上げられ,廃止の方向が決まったかのような答弁ばかりをいただいておりますが,夜景のすばらしい視点場である摩耶山への大切な公共アクセス手段です。思い切った行こう摩耶キャンペーンを実施してはいかがと思いまして提案をさせていただきます。  まやビューラインの年の8,000万円の営業収益──これはちょっとコストを入れておりませんので,収益の部分だけでお話をさせていただいておりますが,営業収益を1日に換算すると約27万円,例えば540万円あれば20日間無料乗車の社会実験をすることができます。その期間は乗り場までの三宮からの直通バスの運行や,メディアと連携した徹底的なキャンペーン,山上でのカフェやイベントブースなどの設置を行い,乗客にはモニターとしてアンケートに協力をいただき,その意見を集約するといったような思い切ったキャンペーンを実施してはいかがでしょうか。モニターの評価が高い,利用客が思ったより多いなどということになれば,広く市場に対して価値を上げることにもつながります。神戸市一丸となって,このまやビューラインをどのような形で進めていったらいいかについて,局長の考えを改めてお伺いしたいと思います。  また,神戸ルミナリエについては,今,発言もございましたが,これは神戸だからこそできる光のメモリアルイベントであると思いますが,神戸観光集客のドル箱でありながら,神戸市内では,地元の商店街の方々のクリスマス商戦への影響があまりにも大きいために,年を重ねるごとに開催に否定的な意見がふえてきてしまい,企業も献金を渋るようになってきています。ことしで16回目を迎え,運営方法や開催時期など検討するべき課題があります。例えば,阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂の意味を込めたという原点に戻る意味でも,1月に開催をしてはいかがでしょうか。  ルミナリエの毎年のテーマや光のアートを取り入れ,統一感を出したサテライト会場をつくり,会場や人の流れを分散させることで,メーン会場のルミナリエも自由回廊型にシフトしてはいかがでしょうか。クリスマス商戦の時期には,先ほど松本委員からのご発言もありましたが,大変大事な商戦の時期ですので,光のイベントをあちらこちらに設け,神戸全体を光の都として演出し,観光客を呼び込むなどの新しい工夫ができないか,見解をお伺いをいたします。  4番目に,コンベンション誘致の推進についてお伺いをいたします。  神戸は1981年,全国に先駆けてコンベンションセンターをつくり,コンベンション都市の先駆けとして重要な役割を果たしてまいりました。世界各国では,コンベンションが産業の振興を通じた都市の活性化を図る上で最良の方策と考えられるようになり,コンベンションを核とした都市経営に大きく軸足を置いていると言ってもよいと思います。コンベンション誘致は,ただ会議や展示会を神戸で開催してもらうということだけではなく,直接経費の消費のみならず,波及的・経済的効果も大きく,大変すそ野の広い産業でございます。昨年3月に財団法人都市問題研究所のまとめた調査によりますと,2007年度神戸市内で開催された会議・展示会への参加者は797団体,120万人で,会場関係費と飲食,そして宿泊費を合わせた直接支出額は920億円,神戸市産業連関表による生産誘発額は1,447億円となり,その額は観光産業全体の30%に当たると推計をされています。波及的効果としては,商談行為,技術交流とその成果,後の論文発表,製品発表など大変広範囲な効果が挙げられます。医療産業都市構想で多くの医療関連企業が集積しつつある今,コンベンションを産業ととらえて誘致にしっかり取り組んでいくことは,神戸の未来にとって欠かせない施策です。  私は,日本政府観光局に登録しているボランティア通訳であります。ボランティア通訳というのは,全国で5万5,000人の登録がありまして,各地域で84団体がそれぞれ活動をしています。私の所属する神戸のボランティア通訳の会でも,国際会議とか展示会の会場で通訳として受け付けや会場案内をさせていただくようなお手伝いをさせていただいています。この神戸の国際会議場ですが,どれだけお使いになったことがあるか皆さんわかりませんが,大きな会議ができる1階のメーンホールと小さな会議のできる3階から5階の会議室,分かれたところにあります。会議によってはそこを行き来するという必要ができるわけですけれども,同じ建物の中にあるにもかかわらず,1階のメーンホールと3階から5階へは直接エレベーターで行くことができません。私たちが道案内をするときには,多くの方たちに言葉を尽くしてここで乗りかえてくださいというような説明をしなくてはいけなくて,迷われる方が大変多いのが事実です。建設して30年がたった現在の施設に,限られた予算の中でもITの環境の整備をしたり,今回の繰り越し予算にもあるように,同時通訳の設備を順にさわっていったりと努力をしていらっしゃることは大変評価をするところではございますけれども,改修には限界があるのではないかと思っています。今回ようやく更新にこぎつけた同時通訳設備は,30年前私が企業で同時通訳をしていたときに使っていた機種です。国内開催のコンベンションの4割程度は東京での開催で,これは各社の本社機能が東京に集中していることからすると仕方がありませんが,横浜など多くの都市がコンベンションの重要性を見抜いて充実した施設を準備してきているため,現在,神戸は,開催件数は全国で6位に甘んじております。  神戸の強みは,ハード的には,先ほどご回答の中にもありましたが,やはり会議場・展示場・ホテルが一体となったコンベンションセンターという機能がコンパクトにまとまっていること,美しい自然を持つ洗練された都市イメージがあることが挙げられると思います。そして,ソフト面では,しっかりしたコンベンション運営能力を持っているということ,そして,ボランティアをはじめ民間の方々と行政,国際観光コンベンション協会が互いに連携して,おもてなしの精神で会議を支えているということが強みであると思っています。お手伝いをしてきた多くの会議主催者から私たちボランティア通訳に対しても,神戸のコンベンション受け入れ体制はすばらしいと,また神戸で開催をしたいというお声を何度も聞かせていただきました。神戸のソフト面での強さというのは,他都市に誇れるものだと思っています。  しかしながら,激化する都市間競争に勝ち抜いていくためには,今あるコンベンション施設の魅力向上が必要不可欠だと思います。神戸と並んで医学系学会の開催に強い京都では,現在,国立施設の拡張計画が進んでおりますし,お隣の大阪では,中之島・北ヤード周辺の開発が進んでいます。神戸にも10年後,20年後を見据えた新たな施策が求められていると思います。神戸のソフト面での強みを最大限に生かし,都市間競争に勝ち抜き,コンベンション都市神戸として発展を目指していくためにも,ハード面から早期に今ある施設の総合的見直しを行い,会議主催者の多様なニーズに対応していける新しいコンベンションホールの建設の検討を進める必要があると思いますが,見解をお伺いいたします。  次に,観光コンベンションビューローの役割についてお伺いをいたします。  観光振興,コンベンション誘致を一層推進していくため,観光監を廃して,今年度,観光コンベンションビューローが設置されました。全庁横断的な施策をより迅速に実現させるために,観光コンベンションビューローが大きな役割を果たしていくことを期待しております。例えば,このたび神戸マラソンの開催が決定いたしましたが,このイベントは,マラソン競技大会という枠にとどまるものではありません。スポーツツーリズムの推進については,観光庁でもスポーツツーリズム推進連絡会議などを開いて検討を進めているところでありますが,地方自治体や競技団体が連携して開催する国際競技大会の開催は,MICE──先ほどから取り上げられておりますミーティング・インセンティブツアー・コンベンション・エキシビションの略ですが,MICEの典型であると思います。2万人が神戸のまちを駆け抜ける神戸マラソンは,まさにコンベンションです。遠くからの参加者は前日,あるいは前々日から神戸に滞在して参加準備をされます。震災復興にいただいた多くの方々への感謝の気持ちを込めての開催です。ホスピタリティーあふれる神戸マラソンを開催したいと思います。  このたび事務局が県・市・教育委員会を中心に設置されましたけれども,神戸の魅力を発信する絶好の機会だととらえて,観光コンベンションビューローが大いにかかわっていくべきではないでしょうか。例えば,日本で初のマラソンが湊川から大阪に向けて実施されたことを含め,神戸の歴史や関連史跡,自然やまちの様子も紹介したいところです。震災から復興してきたまちの様子もぜひ見ていただきたいと思います。  神戸のシティセールスのかけがえのない機会としてとらえ,市民ボランティアや参加者の募集,広報活動や当日のテレビ放映のプログラム内容などにもしっかりと観光コンベンションビューローがかかわり,神戸を全国,全世界に売り込む最大のチャンスとして生かしてもらいたいと考えますが,見解をお伺いいたします。  また,大規模なイベントが開催されると国内外から多くの人が神戸を訪れますが,初めて神戸のまちを訪れる人や,ひとりで行動する人にとって,まちの案内板や乗りかえ案内の表示が頼りです。現在これらは多言語表示になるなど徐々に充実をしてきておりますけれども,各施設でデザインが異なっていますし,わかりやすい案内ができているかというと疑問です。例えばボストンには,フリーダムトレイルといった道路上の赤い矢印に沿って行けば,有名史跡に迷うことなくめぐることができるといったようなものがあります。また,身近なところではというか,皆さんがよくご存じのところでは,東京の地下鉄は丸の内であれば赤,半蔵門線なら紫と,それぞれの路線で色を統一して,車体の帯の色,駅構内の案内表示など,その線,その色をたどって行けば,そこにたどり着ける,迷わない仕組みになっています。神戸でも視聴覚障害者の黄色いブロックの上に小さな矢印が,こちら博物館とか,こちら三宮駅という小さな表示がされておりますが,とまって見ない限り見えないような小さな表示です。今後,公共交通機関の改修などがあると思いますし,そのような改修工事の完成にあわせて,この駅構内などの案内についても整備できる機会がやってくると思います。その準備として,デザイン都市・神戸として,今からそれにふさわしいデザインの案内表示のコンセプトを検討しておく必要があると思います。さらに,観光客が市内の観光施設をめぐる場合,現在,環境局が取り組んでいるKOBEまち・ちゃりシャトルの社会実験などは,CO2の排出の少ない公共交通機関や自転車への転換を促すだけでなく,アクセス手段として新たな神戸観光の魅力にもなると考えます。これらの事業は,担当部局に任せきりにするのではなく,観光コンベンションビューローが中心となって全庁の連携を図り,観光振興,コンベンション誘致を推進していくべきであると考えますが,局長の見解をお伺いをいたします。  6つ目に,クルーズ客船の着岸時のおもてなしについてお伺いをいたします。  クルーズ船の誘致については,神戸のイメージの向上,観光客の増加,市内での消費拡大など,市内経済にも直結し大きな経済効果をもたらします。私も以前にカリブ海クルーズに乗ったことがありますけれども,各国ごとに入港時に盛大な歓迎セレモニーが行われるなどとても楽しませてくれるものでした。ポートターミナルは,他港と比べて──他の港です──他港と比べて着岸に時間がかかる上に税関検査などに長い時間がかかるので,大阪港などのほかの港に大型客船をとられてしまうと聞いています。きょうはアムステルダムという大きな6万トン級の船が入っています。歓迎行事などもされたというふうに聞いておりますが,ハード面のポートターミナルの整備については,みなと総局の決算審議の中で設備改修など検討されるとのコメントがありましたので期待をしております。きょうはソフト面での質問をさせていただきたいと思います。  客船入港のときにお手伝いに伺うことがあります。これは臨時の観光案内所の観光案内のお手伝いをしに行くということですが,この観光案内所です。先ほどコメントもありましたが,2階の税関前の暗い場所にあって,そばにある売店も小さくて魅力がなく,買い物ができるような,名産を売っているような感じのものではありません。ポートターミナルではきょうもやられましたけれども,クルーズ船が着いたときに3階のデッキで消防音楽隊の歓迎演奏があったり,水上消防署の歓迎放水があったりするというのは聞いておりますけれども,もっと外国客船の入港の際には,日本文化の紹介ができるようなスペースを準備したりしてはいかがかと思います。  ポートターミナルは,ご存じのとおり,3階のスペースはだだっ広い何もないスペースです。和室のように何かをしつらえるというんではなく,畳を置くだけでも置いて,茶道や華道のデモンストレーションをしたり,板張りのスペースをつくって,柔道や剣道の体験あるいはデモンストレーションができるようにしたりする,そんな一時的な歓迎行事なども考えてみるのはいかがでしょうか。
     瀬戸内などの国内クルーズの入港の際には,神戸らしい演出をする,あるいは神戸ブランドのショップを出すなどということについても考えて歓迎をしたいものだと思います。  また,市内での食品消費を促すためにクルーズ船が着岸したときに──クルーズ船の着岸というのは何日も絶対とまっていません。きょうポートターミナルに入っているアムステルダムは,今朝の9時に入港して夜の8時には出ていってしまいます。きょう中突堤に入っている日本丸は,10時に着岸して18時には出ていってしまいます。大変短い時間しか神戸に滞在をしてくれない。でも市内の産業のやはり活性化に結びつけていきたいという思いから,今までにも元町商店街などはされておりますが,クルーズ船のターミナルから市内の商店街にシャトルバスなどを出して消費を神戸のまちでしてもらう,そのようなことの中心に観光コンベンションビューローがなって取り組んでいただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。  以上,6点よろしくお願いをいたします。 37 ◯谷口産業振興局長 それでは,私の方から3点お答え申し上げまして,あとは室長等から答弁申し上げます。  まず,1点目,光の都神戸ということでございます。  摩耶山の方で一度思い切ったキャンペーンをしてはどうかというふうなお話でございます。  利用状況等ご説明申し上げましたが,これまでいろんなことをやってきたわけでございますが,今おっしゃっておられましたような,例えば行こう摩耶キャンペーンというふうなキャンペーン,一応17年度,18年度,2回摩耶山の掬星台で,Mt.摩耶 星と光の祭典ということで,かなり大規模なイベントを実施してございます。この星と光の祭典,具体的に申し上げますと,実行委員会──山上事業者等で組織する実行委員会が約2週間行ってございます。山上の方では,レーザー光線と音楽によるオーロラショー,それから山上ホテルによりますオープンカフェの設置,それから工作・ゲームを楽しむ体験コーナーの開設,音楽ライブ等を実施したわけでございます。また18年度には,王子動物園の駐車場を開放いたしまして,摩耶ケーブル下までの無料シャトルバスを走らせるというふうなことで,まやビューラインの利用促進も図っております。しかしながら,期間中乗客数,ビューラインにつきましては増加はしております。全体の大体3割ぐらいふえるというふうなことで効果はございました。ただ,先ほどから何遍も申し上げておりますが,赤字を解消するというほどの結果にはなっておりませんでした。  こういうふうなことを踏まえまして,先ほど調査の話もございましたんですが,今,我々の方も民間事業者の方に,このまやビューライン,できるかどうかいろいろと実際にヒアリングをして事業者と話をしておりますが,今の状況の中で収支を賄う,すなわち黒字にしてやれるという事業者は今のところございません。どこに聞いても赤字であるというふうに言われておりまして,こういうふうなキャンペーン,いろいろやってまいったとしても,なかなか収支の面で言いますと黒字は難しいということでございます。そういう意味で,収支しか言わへんのかと言われるんですけども,観光の立場としましては,やはり年間1億円以上の赤字を補てんするというのは非常に難しいというふうに思っております。  それから,ルミナリエにつきましては,この鎮魂の意を込めて,先ほど言いましたが,都市の復興・再生の夢と希望を託してやるというふうなことで今日までやっておるわけでございます。なかなかいろいろと地元からのご意見,それから警備等の関係等々ございまして,当初とは少しやり方が変わってきてございます。ただ,私どもとしましては,先ほど言いました鎮魂の意味ということで,第13回,19年度からは開催期間中に慰霊と復興のモニュメント──東遊園地にございます──あれの開場時間を通常午前9時から午後5時というのをルミナリエの消灯時間まで延長していただくというふうなこともしておりますし,それから,平成20年度から会場内の売店で防災グッズを売るとか,あるいは21年度には,大学生によります震災にちなんだ行事の開催というふうなこともやってございまして,やはり震災の記憶を語り継いで,市民と都市と,そういうものの希望の象徴ということでルミナリエを位置づけておりますので,そういう形で開催に取り組んでまいりたいと思っております。  それから,先ほどもございました時期,それから開催場所の問題でございます。これにつきましては,いろんな意見がございます。いつがいいのか,場所も今のでいいのか,そういった点,我々もいろんな形で検討しております。ただ,ルミナリエというので今の条件でいきますと,やっぱり主催者等関係者の声としては,200から300メートルぐらいは直線距離でイルミネーションが見られる場所が要ると。それからやはり警備の関係もございますので,それが終わった後に人がたまれる広場,今ですと東遊園地ということで,直線距離があって人がある程度さばける空間,それから主な交通機関が集まってて,気楽いうか,うまくアクセスができて集まった人がうまく帰れると,そういうふうないろんな条件がございまして,なかなかそれに適した場所というのが,今のところがベストかと言われれば,ベターでございまして,どこかあるのかもしれませんが,今のところはそういうふうないろんな条件,それから関係者のご意見を聞いて,組織委員会・実行委員会でいろいろやっておりますが,とりあえず今の形が適当ではないかということで,ことしも先ほど申し上げましたように,12月2日から13日,今のところでやらせていただくということでございます。ですから,関係者の間で場所,時期等につきましては検討しておりますが,なかなかその辺調整がついていかないというのが実情でございます。その辺,ロマンチックフェアとか,そういうのもありまして,ほかのイルミネーションとか,光のいろんなイベントとも連携しながら,できるだけ盛り上げてまいりたいというふうに思っております。  それから,コンベンションの関係でございます。  これも先ほどから議論がございましたように,我々としては,やっぱり都市戦略の1つということで,ポートピア’81博覧会の後,やはり集客というのに着目をいたしまして,コンベンション都市神戸ということでこれまで取り組んできたわけでございます。ただ,今おっしゃいますように,なかなか財政も厳しいということで,できてから30年間,第2号館を平成元年にはつくっておりますし,最近では3号館もつくっておりますが,展示場の1号館とか,国際会議場については,昭和56年,ポートピアが──できて以来,大規模な改修──いろいろ改修はしておりますが──やっておりませんで,そういう意味で施設の老朽化というのは否めない事実ではないかというふうに思っております。  ただ,我々としましては,先ほど言いましたように,この3点セットで使い勝手がいいと,キャパシティーとか,その辺の設備の面はございますが,その施設立地のよさ,それからこの30年間,今お話がございましたように,関係者一丸となって,来られた方をおもてなしすると,そういうふうなノウハウ,それからおもてなしの気持ち,それからこちらの方へお越しいただく際に会議開催費の一部を補助すると,いろんなサービスをパッケージにしたMEET IN KOBEというふうなもの,それからクルーズ船,酒蔵,花鳥園と,神戸で特徴のあるところ,そこと連携をとりながら,いろんな形で歓迎レセプションをするとか,そういうふうなソフト面,それからおもてなし,関係者の努力,こういったものでこれまでコンベンションを誘致してきたわけでございます。  ただ,今言いましたように非常に施設面で言いますと,他都市,今お話がございましたように,京都とか,あるいはまた横浜もいろいろやるようなこともございまして,非常に我々としてはその点で危機感を持っておりまして,本当にこのままでいいのかというふうなことを考えておるわけでございます。  そういう意味で今ご提案がございましたように,今の施設,展示場でいきますと1号館・2号館・3号館,こういったものの今の使われ方,それから1号館が本当にハードとしてどれぐらいもつのか,設備的な問題,そういった点はもう1度よく精査をしたいと思っておりますし,今の規模でいいのか,やはり新しいコンベンションホール,そういったものが要るのか,その辺の──つくるとすれば,規模とか場所,どういう機能が要るのか,他都市と,それから今の最近の技術,特にインターネット等がかなり普及しておりますので,そういうふうな対応をどの程度までやっていくのか,いろんなことが課題としてあろうかと思っております。  そういう意味でご提案がございましたように,そういうハード面で新しいものが要るのかどうか,その辺につきましては,我々も検討課題がいろいろあるとは思いますが,1度検討してみたいというふうに思っております。  それから,ビューローの関係でございます。  観光につきましては,今回こういう形で,観光コンベンションビューローというふうな形で組織を立ち上げたわけでございまして,私どもとしましても,神戸のまちづくり,先ほどコンベンションにつきましてはポートピアからやっているというふうな話もさせていただきましたが,やはり観光コンベンション,非常にすそ野が広く,経済的な効果も大きいと。今後とも──最近では,特に東アジア,中国をはじめとしたそういうところからの観光客,どう取り組むかというのは国でも議論されておるわけでございまして,そういう意味で観光を1つのまちづくりの切り口として,全庁的に縦割りじゃなしに横ぐしにやって施策を見直すという意味で,市長をトップにしたビューローを設置させていただいたわけでございます。例えば,今おっしゃっておられます神戸マラソン,確かにこれは非常に大きな大会で,今度神戸で初めてやると。また大阪・京都でもあるというふうなことでございますので,神戸として,やはり全庁取り組んで県と一緒にやって成功させていきたいというふうに思ってございます。  そういう意味では,今後具体の内容を関係者で構成されています実行委員会,その中で検討していくということでございますので,我々もそのメンバーに入っております。どういう役割ができるか,具体の中身いろいろあろうかと思いますが,その辺会議でのいろんな進捗状況にあわせまして,我々としてできること,局としてできること,そういうことで十分に役割を果たしてまいりたいというふうに思っております。  それから,サインの関係でございます。  これにつきましては,ユニバーサルデザイン,景観形成,視認性,いろんな観点からこの案内サイン・看板等どうするかという点,議論があるかと思います。この辺につきましては,建設局が中心になりまして,平成20年に案内サイン共通仕様書というのをつくりまして,全市的に統一されたコンセプトで案内サインの設置・更新を進めてございます。また最近では,デザイン都市推進室とも協議するというふうなことで,看板・案内サインにつきましては,統一的デザインで今後改修する分については,そのデザインコンセプトに基づいてやっていくということでございます。  また,環境局のKOBEまち・ちゃりシャトルでございますが,これは昨年,私,環境局におって予算を要求したものなんで少し思いはございますが,産振の立場ということで,CO2削減,それから本当に自転車を使った交通手段が皆さん方にどう受け入れられるか,またどういうところに使うことによって,まちとして移動手段として有効であるか,そういうことを社会実験しようということで,今年度やってみようということで予算がついたものでございます。  市内にございます6つのスポットを中心にやっていくということで,この辺,三宮から神戸駅にかけましてポイントをやっていまして,かなり観光客の利用も見込まれるんではないかというふうに思っております。  環境と観光で似たような名前ですけども,我々としては,環境局の成果を見ながら,1つの社会実験でございますので,パリの分とか,あるいはロンドンとか,外国,それからほかでは富山市でもやっておりますし,丹波篠山でもやっております。そういったほかのいろんな事例がございまして,うまくこれが事業モデルとしてやれるのかどうかいろいろ課題もございますが,その辺,環境の実験の成果を見まして,我々としても取り組めるもんであれば取り組みたいと思っております。ちょっとこの辺はもう少し,今のまち・ちゃりシャトルがどうなるか,その辺もう少し見きわめてから検討したいと思っております。  これはいろんな取り組みがございますが,我々としては,やはり観光コンベンションを切り口にして都市をどうするか,まちづくりをどうするか,そういった点,これまでまちづくりの中で欠けていたんではないかと思っておりますので,そういう切り口でもって関係部局と調整をしながら,市民に喜ばれるような観光コンベンション,そういうものの振興を図ってまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 38 ◯大崎産業振興局参事 上海・長江交易促進プロジェクトについてご回答申し上げます。  このプロジェクトですけども,平成7年──1995年に国の阪神・淡路復興委員会から復興特定事業の1つとして提言されました。当時,今もそうですけども,目覚ましい発展を遂げております上海・長江の中・下流域と神戸・阪神経済圏の交易・交流の促進を目指しまして3つのテーマを挙げております。1つは,この両地域を結ぶ江海専用船の開発・建造・運航を目指すということ,2つ目に,この船を受け入れます交易港区を設置するということ,3つ目に,その背後に新たな中国人街を設置するという3つのテーマでスタートいたしました。  江海専用船についてでありますけども,平成9年に就航しまして,同じ年に交易港区を設置しまして,その港区内に神戸港国際流通センターも整備されました。それから平成11年以降ですけども,新たな中国人街として,中国の地方政府系の事務所とか日中ビジネス企業の誘致・集積に取り組んだきたところであります。しかしながら,この江海専用船ですけども,十分に能力を発揮することがございませんでして,当初の目的を実現するということには至っておりません。  平成11年ですけども,このプロジェクトにつきましては,地元の中小企業などを中心にしました神戸・阪神協議会,現在の協議会でございますけども,神戸・阪神協議会と,それから江蘇省・安徽省・江西省・上海市の3省1市で構成されました中国委員会との日中の地域間交流として再スタートをいたしております。当初締結した協議書に基づきまして,毎年,日中代表者会議の開催とか交流計画の締結といったような交流事業を行ってきたところであります。  主な取り組みといたしまして,中国企業が商品や投資案件等を出展しまして,日本企業と商談をいたします中国ビジネスチャンスフェアというものをビジネス交流の場として,8年間といいますか,8回にわたって開催しておりました。ただ,繊維とか雑貨等を中心といたしました従来型の展示商談会に対するニーズというようなものが充足したといいますか,そういうことがありまして,平成17年には終了いたしております。このほか日本側の取り組みとしまして,地元中小企業に対する各種のセミナーとか講座などを開催いたしまして,ビジネスチャンスの機会の提供など,さまざまな形で中国ビジネスを支援する観点から事業に取り組んでまいりました。  現在,日中ビジネス地元企業支援と日中ビジネス企業誘致・人的交流という2つの柱で事業を進めております。日中ビジネス地元企業支援といたしましては,知的財産保護とかリスクマネジメントといったような基礎的な講座の開催をする,あるいは個別具体の商取引や法律・会計などに関する相談会を開催いたしております。また,神戸の食品の展示即売会とか,現地バイヤーを対象といたしました食材の商談会の開催などを行っております。それから,日中ビジネス企業誘致・人的交流といたしまして,日中ビジネスを志す留学生とか,その経験者を対象に専門家によります個別相談とか,あるいは各種の情報提供などで起業の支援を行っております。また,江蘇省とか上海市などの現地旅行社,あるいは旅遊局への働きかけなど,中国人観光客の誘致・PR活動に取り組んでおるところでございます。  上海・長江中・下流域との交流を始めまして10年たちます。この間の状況を見ますと,江蘇省のGDPは4.2倍になっております。それから上海市のGDPは3.6倍ということで,この間,日本のGDPはほぼ横ばいということでございますので,中国は驚異的に経済発展をしたんだなということがよくわかります。このような経済発展を受けまして,特に江蘇省や上海市といったような沿岸部の地域を中心に国民の生活水準が非常に向上しております。そういった意味で中国がよく言われますように,世界の工場に加えまして世界の市場として注目されてきております。  また,ことし7月の中国人観光ビザの発給要件の緩和に伴います観光客の増加に象徴されますように,観光の面でも非常に存在感を増してきておるといったことで,地元経済の活性化ということを考えますと,直接的にも間接的にも中国が占めるウエートが非常に大きなものになっております。  このような状況を見ましたときに,江蘇省等との交流につきましては,中国ビジネスを支援する上での1つのパイプであるというふうに考えております。江蘇省──相手もあることでございますので,江蘇省等とも十分協議しながら,今後は個別案件ごとに実質的な交流を目指していきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 39 ◯山本産業振興局観光コンベンション推進室長 私の方から2点,教育旅行の誘致とクルーズ客船の着岸時のおもてなしについて,ご回答申し上げます。  教育旅行の誘致でございますが,神戸市におきましては,これまで震災学習,あるいは近代化の歴史,産業,自然など神戸ならではのテーマ,これをもちまして国内外の教育旅行の誘致に取り組んでまいりました。特に海外からの教育旅行の誘致につきましては,国や県,あるいは神戸市,近隣都市で構成をしております兵庫県訪日教育旅行促進協議会という協議会がございまして,こちらの協議会を通じまして受け入れ体制の整備とか誘致事業を行ってきてございます。神戸市におきましても,教育委員会や学校の協力を得まして,積極的に交流事業に取り組んでいるところでございます。  産業振興局といたしましては,受け入れ学校で企画をいたします国際交流事業で,神戸の観光パンフレットをお配りをしたり,神戸の記念品を提供しまして,神戸ファンの育成に取り組むほか,海外教育旅行受け入れ事業費助成,こういう制度がございますので,これを行うことで受け入れ学校がより活動しやすい環境整備に努めてございます。また,神戸の公式観光サイト──Feel KOBEの中に,市内の観光施設が無料あるいは割引で入館できる神戸学遊パスポート,これの多言語版,これがダウンロードできます。また中国語のページでは,震災の跡地を訪ねるコースも紹介をしてございます。  今後の取り組みでございますが,ご指摘をいただいております次世代のスーパーコンピューターにつきましても,見学施設の整備や受け入れ体制が整いましたら教育旅行誘致の大きなインセンティブとなると考えてございますので,このような神戸ならではの受け入れ施設をふやすことで,国や県と連携を図りながら情報発信や誘致活動に努めてまいりたいと思います。あわせまして,教育委員会と連携を図りながら受け入れ体制の充実にも努めてまいりたいと考えてございます。  もう1点,クルーズ客船の着岸時のおもてなしについてでございますが,クルーズ客船の入港につきましては,一度に多くの観光客が訪れるということから,地域経済の活性化につながるものと認識をしてございます。  この誘致につきましては,業界の関係団体,旅行会社並びに官公庁などで構成をされております神戸市客船誘致協議会,こちらの方が取り組んでいるところでございまして,昨年は100隻のクルーズ客船が寄港いたしました。寄港いたしましたクルーズ客船に対しましては,さまざまなおもてなしの取り組みを行っているところでございます。  具体的な取り組みでございますが,先ほど平木委員からもご紹介ございましたが,入港時の神戸市消防艇によります歓迎放水,あるいは消防音楽隊をはじめとしまして,市内の高校あるいは大学によります歓迎演奏,初入港の場合には,船を訪問いたしまして,寄港いただいた記念品の贈呈,あるいは船側からの要望がございましたら,船内で歓迎セレモニーを行いまして,大正琴や和太鼓などの演奏,あるいは着物姿での踊りなど日本文化に触れていただいてございます。  そして,乗船客の市街地への誘客並びに利便性を確保するために,ご指摘いただいていますシャトルバス,ポートターミナルと元町の間で約20分間隔で運行してございます。到着いたしました元町では,観光ガイドボランティアの方と外国語を学んでいます大学生の協働で,おりてくる乗船客への観光案内に加えまして,地元元町商店街の関係者らも商店街への誘客案内をしてございます。  各地の商店街を結ぶシャトルバスについては,乗りおりする場所ですね,これが確保できまして,あるいは地元の受け入れ体制が整うなど条件がそろいましたら,乗船客のニーズも見きわめながら検討してまいりたいと考えてございます。  また,ポートターミナル内では,これも平木委員にお世話になっておるんですが,外国語のボランティアの協力を得まして臨時の案内所,これを開設しまして,船側の要望による船内での臨時案内所の設置で観光案内を行っているところでございます。しかし,どうしても寄港が1日あるいは2日という短時間になるということでございまして,クルーズ会社のオプショナルツアーとして用意されてございます京都とか大阪,奈良,姫路などの周辺都市へのバスツアーに参加する方が多いということで,私どもとしましては,クルーズ会社に対しまして,神戸観光ツアーを新たに企画いただくなど神戸にとどまってもらえるようなそういった取り組みが課題となってきてございます。  こうしたことから神戸市としましても,観光コンベンションビューローの設置を契機に,神戸の着地型の観光のさらなる充実を図るとともに,数多くあります神戸の魅力を海外に発信するなど取り組みを強化いたしまして,客船誘致協議会の取り組みをさらに推し進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 40 ◯分科員(平木博美) ありがとうございました。幾つか再質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に,上海・長江交易促進プロジェクトについては,今までの経過などもご説明をいただきましたけれども,過去何年間かの調印された契約というのも確認をさせていただいたんですけれども,ずっとほとんど同じ項目で,ことし2行だけ変わってました。内容がずっと一緒なんだなということと,やはり先ほども,例えば繊維だとか雑貨だとかというようなものについては,その分野は終わったかなという判断もあったというコメントもございましたので,やっぱり交流がだめだと言ってることではなくて,プロジェクトを目指していたやっぱり15年前から始めたときと情勢が変わってきたものにあわせて,最後コメントの中で個別案件ごとに対応していく形になるかなというコメントもございましたが,やはりそういう経済状況を分析をしていただいて,名前とか立ち上げたものにこだわるのではなくて,大胆な見直しを含めて進めていきながら実をとっていただくような進め方をしていただければいいかなと思います。やっぱり肝入りで始めているものですから,このことがずっと残っていると思うんですが,同じ形だけでないということで,これはあくまでも要望にしておきますが,個別ごとにさらなるやはり経済的な交流については進めていっていただきたいと思います。  2番目の教育旅行の誘致については,ご説明のとおりでやっていただくしかないなと思っているんですけれども,1つだけ要望しておきたいのは,どうも私たちが調べている中では,アジア系の学校は,特に中国は,こっちの学校に行きたがると。私たちは──向こうは,特に夏に来たがると。こっちは,受け入れる方は夏が休みだと。夏は夏休みで学校で受け入れることが難しいと。それであえてちょっとその施設という,学校でないところの施設の受け入れを含めて幅を広げたらどうかという質問のさせ方にしていただいたんですけど,受け入れる学校が夏休み──その日だけでも,例えば登校させて授業をやって部活を見せてとかというようなことまでしますとおっしゃるなら別なんですが,なかなかそこまでは全校なり,その学年でやることが難しいというのが学校の実情だろうと思ったので,向こうのニーズとこちらのニーズが合わなければ,神戸になるべく引っ張ってくるんなら,学校も例えば一部の部活をやっているところの,これはここの学校は受け入れられるよ,だけどほかにこんな魅力的な教育施設があるので,そういうところもあるよということを,あえて再質問等はしませんが,やはりそういう施設を核にして,それで学校に受け入れられなくても,学校の場を使って,例えばその学校の子だけじゃなくて,1つのテーマで向こうから来る学校のことを,例えば中学校の3年生なら3年生がそこで何かのテーマで交流するとか,それはスポーツであっても文化であってもいいと思うんですが,そういうプログラムも入れるけれども,1つの学校が受け入れなければできないという視点を持ってしまうと,夏休みではできないしということになってしまうような気がするので,組み合わせた形での誘致のやり方というものを考えていただきたいなと,これも要望にしておきます。ますます進めていただきたいと思います。西の方が頑張っているのは,地理的に近いということがあると思いますので,神戸は負けないものがいっぱいあると思います。  3つ目,光の都神戸ですが,まやビューラインを何度も聞くたびに何か方向がぐうっと押されるようで残念だなと思うことが多いんですが,皆さん同じように観光資源として,あるいはアクセスとして大事ということが言われますので,いろんなキャンペーンされているのは知っていた上で,もう1遍何かちょっとやってみませんということをあえてざっくりした,そんなにお金を──もちろん動かすだけでお金がかかるのはもうわかっているんですけれども,だけど何か思い切ってキャンペーンができないかなということだったんですけれども,大変否定的な立場で多分お答えをしなきゃいけない立場なんで,どの局長さんもそういうようにお答えになるんですけれども,でも,じゃあ昔は元気だったんだけれども,六甲山・摩耶山からの100万ドルの夜景,いつの間にか為替レートの問題から1,000万ドルと呼ばれるようになっているにもかかわらず,そこへどうやって行くんですかと言ったら,例えば観光バスで来ている人ならバスがあります,自家用車は──車で行きます,タクシーで行きます。この間もとある方を連れて行きました。御飯を済んでから上がりました。三宮から行きました。そうすると上に上がるころに酔います。御飯食べてお酒を召し上がっていると,運転する側は飲んでませんが,お酒を飲んで,揺られるので,昼間でも難しいというのか,気持ち悪くなる方もあるぐらいなので,なかなか車で──車にしちゃったらいいじゃないか,じゃあバスにしちゃったらいいんじゃないかという短絡的な形でなくて,やっぱりすぽおんと上がれるというのは,ほかの夜景を売り物にしている場所からすると,当然あるような都市装置だなと思いますので,今のこれが赤字だということは十分理解をいたしましたけれども,何かやっぱり神戸市として考えておかなきゃいけない──保存というか,使っていかなきゃいけない装置なんじゃないかということを改めて申し上げておきます。これは答弁はもう要りません。  ルミナリエについては,ちょっと協議会があるのはわかっておりますが,私も中央区の周りの方たちからいろいろ聞くと,形を変えてほしいなということはよく言われます。先ほどおっしゃったような条件,例えば200メートルとか300メートルの直線が欲しいというのは,今のアーチ型のああいう演出にするとそうなります。あの演出の仕方になったらそうなるんだと思いますけれども,だけどそれを少し考えて違う形も検討したらどうかということで,検討されてきて15回やっているのはわかっているので,ことしも12月,この時期にやるということですけれども,ルミナリエ開催をやめろとまでは私自身は思っていませんが,形を変えないと──大蔵海岸ですか,あの事故以来,警備の問題が物すごく厳しくなっているということで,あれからどんどんどんどん毎年開催期間が短くなっていることも了解をしておりますが,あれはああいう形で並ばせて一方通行にして,あそこにたまらせるから警備が要るんです。それをああいう閉じ込める形のかごの鳥にするんでなくて,自由に回れる形の演出ができる──あのままではそれは無理ですよ,あのままでの自由行き来は無理だと思いますが,設置の仕方を変えれば,ああいう警備費をかけないで運営自体ができるのではないかというのが私たちが今考えているアイデアです。まだこうしたらええとかということを私たちが提案できる状態にないんですけれども,あそこに並んで歩いてきて,あそこへたまるから──条件だとおっしゃるんですけど,その設置の仕方でない運営の仕方をというか,ルミナリエと名前をするとしても,ルミナリエって名前が非常にネームバリューがあって,他都市の人に聞くと,あるいは何か神戸に行きたいな,じゃあルミナリエのときに行くわ,いつ,というふうに聞く方があります,やっぱり。そういう意味ではドル箱だと申し上げたんですけれども,あの2週間,3週間,今回13日ですか,2週間の間で350万人の人が来るというのは,減ったとはいえやっぱりドル箱です。そういう意味ではうまく使えばいいと思うんですけれど,あの形については神戸市民はそろそろいろいろ疑問を感じているということは,感じていらっしゃる方に言っても仕方がないかもしれませんけれども,協議会でしっかり形を協議をしていただかなくてはいけないと思いますし,そういう協議を,開催時期・開催場所について協議をしていくお気持ちがあるかどうかだけ,これは質問をさせていただきます。  観光コンベンションビューローのトップ──トップは市長かもしれませんが,産業振興局,しっかり責任を持っているとこだと思いますので,局長にお伺いしたいと思います。  それで,光の都について要望をちょっと申し上げておきます。  1つは,ここの24階です。もうコメント要りません。24階です。大変──皆さんもご存じのとおり,早朝から観光バスががんがんあいた途端に,特にアジアの観光客の方たちがほかの施設があく前にここがあいているので,とてもいい視点です。私,ほかの都市から来る,あるいは外国人の友達なんか来ると,まずここへ私も連れてきます。24階をぐるぐると回ると海も山も見せられるので,とてもいいスポットなんですね。それが夜景であれ昼間であれとてもいいところです。でも空っぽになっていますね,レストランが。今,公募されているのがわかっているので,あえて今,回答は要りませんが,24階,せっかく持っている,神戸市の市役所の中にあるすごくいい視点場だし,すごくいいスポットだと思うんですが,非常に運営の仕方がもったいないなと思っていますので,十分魅力を生かすように,お金をそんなにかけないでリニューアルをする,あるいはあそこの売店なんかをもうちょっと魅力的にする,オープンカフェみたいなものにするとか,ちょっと工夫をしていただきたいと思いますので,要望しておきます。  もう1つは,これは私の──施設なのであれですが,今回いろいろ光の都を調べている中で,私たち自分自身でいろんなところのスポットに行った中で,子供のころに行ったけど,思ったよりもすごくいいって思ったのが須磨浦公園です。須磨浦公園のロープウエーに上がってみますと,上がっていく途中は新神戸ロープウェーの方がいいです。ロープウエーに乗っている最中は新神戸ロープウェーの方がすごくビューがいいんですけど,須磨浦は上っている間は山に隠れてだめなんですけど,上の展望台に着きますと,東はずうっと大阪湾全部,西は橋のもっと向こうまで,すごくきれいにまちがずうっと見えます,飛び出してますからね。飛び出したところにあるので物すごくきれいに見えます。アクセスという面では,須磨浦公園駅直結です,山陽電車ですけれども。あそこは桜の季節だけ特急がとまるという普通の駅なんですけれども,アクセスなんかもいい。これはもちろん観光の方のビューポイントとしては入れていただいているのは知っていますけど,そういう施設も老朽化をいろいろ迎えていて,やっぱり民間の会社の方も工夫をしなきゃいけないと思ってきている時期だと聞いています。なのでやっぱり神戸市とも知恵を出し合いながら,お金は,民間の施設の分は民間にやってもらうということははっきり割り切った上で,うまく光の都をトータルで神戸市全体でプロデュースをしていただきたいと思いますので,光の都については1点だけ覚悟だけお聞かせいただきたいと思います。  コンベンション誘致については,先ほど松本委員からのご質問の中でもありましたし,あれですけども,私の方からはハードの整備についてもということでしたが,今検討してみたいというお話もありましたので,すぐに何かをつくるということではなくても,やっぱり今使えるもの,やっぱり変えていかなきゃいけないもの,ポイントをしっかり考えながら,私たちソフトで売れるところはソフトを充実するという意味では,神戸市も観光コンベンション協会の方も,それからコンベンションビューローも頑張っていただきたいと思いますが,ハード面については,ぜひ検討していただきたいと思いますので,ハード面の検討に入っていただくと言っていただいたと思っておりますが,検討していただけるかどうかだけ,ここも局長,お気持ちだけ教えてください。  観光コンベンションビューロー──マラソンについては,ことしだけで終わらないように,ぜひまた神戸に行きたいと思っていただけるようにやっていっていただきたいと思います。  案内サインなんかもトータル的に考えていただいているということですので,ぜひそうしていただきたいと思います。  環境局長でいらっしゃった谷口局長の思い入れのある自転車ですけど,萩なんかも,私,高校のときに修学旅行へ行ったときに全市自転車で回りました。今もそうですね。自転車がすごくいいツールになっていて,借りて,ぴゅっとここへ戻せばいいとかというようなところがあって,神戸はちょっと違うのは,坂道が多いので,今回も電動自転車ありますと書いてあるのを見て,今度北野に向かって乗ってみようと思っていますけれども,私が電動自転車で坂道を上れるかどうか実験してこようかと思っているんですけれども,これについては,いわゆる横断的に進めるお気持ちがあるということでしたのでお願いをします。  このマラソンについては,参加者2万人が,東京などもそうですが,2万人を超える応募者をまず集めてください。抽選になってでも人気があるなというふうにしっかり頑張っていただくことと,だめだった人たちは,ランナーから聞きましたが,ボランティアとして手伝いたいと思っているランナーがたくさんいるそうです。そういうボランティアの活用について準備があるかどうかだけ,マラソンについてはお伺いをしたいと思います。  あと時間がありませんので1つだけ。クルーズ客船,頑張っていただきたいと思いますが,きょうも大きなアムステルダムが入っているにもかかわらず,3階のところには──先ほど場合によってはショップを出していることもあると,歓迎セレモニーでお酒なんかを出すことがあるということでしたが,何の店もきょうも出ていません。閑散とした3階です。きょうもうちも臨時案内所を手伝っておりますけれども,とてももったいないなと思いますので,頑張っていただきたいと思いますので,再質問3点だけお願いをします。 41 ◯谷口産業振興局長 まず,何点かございましたので,須磨浦公園のところの活用ということでございますが,これは我々としても,光の都というふうなことでございますので,その辺との絡みでどういうふうに利用できるか…… 42 ◯主査(南原富広) 局長,それは質問じゃなかったように思います。それは要望やったように思います。 43 ◯谷口産業振興局長 失礼しました。済みません。  それから,ルミナリエの時期・場所の協議,こういうのをやる気があるかというふうなことでございますが,決して我々そんなクローズな議論をする気はございませんで,本当に今のやり方がいいのか。ただ,いろんな条件の中で今のやり方にしておるわけでございます。また,神戸ルミナリエというのは,これはある種の登録商標でございまして,今の名前でああいう形でやるというのはパッケージになって1つのものになっているということでございます。  そういう意味で今のやり方を変える,あるいは時期等もございますが,その辺については,やはりいろいろ関係するところがございますので,その辺の議論をある程度整理しながら,我々としては実行委員会も含めてオープンな形でやることはやぶさかじゃございませんので,いろんな形でご意見を聞きながらよりよい方向でやりたいと。ただ,財源が一番ネックにはなってございますが,その辺またご協力よろしくお願いいたします。  それから,コンベンションのハード面でございます。これは今言いましたように,30年,もう既に今の1号館,展示場が来ているということでございますので,いずれにしてもその施設,設備も含めてどうするのか,そういった検討も必要でございますし,それから他都市との都市間競争,それに打ち勝つためにはどういうふうな手法がいいのか,本当に極端に言うたら,ばかでかいものが1個要るのか,小さいのでもいいのか。それから機能的に会議場がいいのか,展示場がいいのか,いろんなことが課題となってくるわけでございます。そういう意味で,我々がコンベンションを誘致する際にニーズもいろいろございますし,学会等でもご意見がございます。そういったものを踏まえて,あるいはデザイン都市という観点もございますので,どういうふうなものが望まれるのか,そういった基本的なところをいま1度整理をして,これはまた財源の話になってまいりますのでどうこういうのがありますが,どういうものがいいか,そういったものの調査ができればやりたいというふうに思っております。  それから,マラソンの方ですが,これは今言いましたように,教育委員会の方が中心になって実行委員会を立ち上げたところでございます。具体にどうやってやるのかまだ議論が見えていないところがございますので,ある程度そういうのが議題になってくれば,我々として協力できるとこはやりますし,ボランティアをどう活用するか,市民参画も絡みますので,その辺ゆっくり協議はさせていただきます。 44 ◯分科員(平木博美) ありがとうございました。  個別にはいろいろ詰めというか,細かく聞きたいところがありますけれども,きょうは全体の審議の場所ですのでこの程度にしたいと思いますけれども,今回いろいろ財源の問題がある,あるいは課題があるというようなポイントを幾つも質問させていただいたので,どうしてもお金のことになりますけれども,産業振興局というのは,一番最初に私がお話ししましたように,やはり人も物も金も引っ張ってこよう,神戸でお金を使ってもらおう,神戸の経済が元気になっていくように何をしていくべきか,どんな方策があるのか,どこかに集中してお金を使わなきゃいけないところがある,でもむだなお金は使わない。それはもう当然のことですので,行政改革の中でいろいろ締めてきたというのはもうどこの局も同じですが,やはり産振局というのは,将来に見据えたどこかで何かにお金をかけなきゃいけない,さっきの商店街振興でもそうですが,どこかでお金を,少しここにはかけようとかということについては,きちっと議論をした上で,検討をした上でここにはかけよう,でも全体的なむだなことはしないと。将来的な経済波及効果というものの見込んでいけるものについては,選択と集中でしっかりお金も場合によってはかける。もちろん私たちも審議に加わらせていただくということを踏まえまして,神戸を将来に,元気な神戸で次世代につないでいけるよう頑張っていただきたいというエールを込めまして,きょうの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 45 ◯主査(南原富広) ご苦労さま。  この際,約20分間休憩いたします。午後3時10分より再開いたします。   (午後2時49分休憩)   (午後3時11分再開) 46 ◯主査(南原富広) ただいまから,決算特別委員会第3分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,産業振興局に対する質疑を続行いたします。  それでは,藤本委員,どうぞ。 47 ◯分科員(藤本浩二) それでは,早速始めさせていただきます。  まず初めに,2万人の雇用創出について伺います。  平成21年度決算説明書の中に,市民生活を支える基盤である安定した雇用の場を確保するために,平成18年度から平成21年度までの4年間で新たな2万人の雇用創出に取り組んできた。平成21年度の実績としては,約3,400人の雇用の場の創出が確認され,4年間合計で2万1,759人となったとありますけども,この内訳をまずお聞きしたいと思います。2万1,759人のうち,神戸市民ですね,在住の方は何人,神戸市以外の方は何人をお尋ねしたいと思います。  また,今後このような形で取り組まれるのか,また違う形で取り組んでいかれるのか,お伺いしたいと思います。  次に,ファッションにおける人材育成と話題づくりについて。  ファッション業界における人材育成の取り組みについてお伺いします。  言うまでもなく,本市はかつてファッション都市宣言を行い,アパレルはもとより,シューズや,あるいは食品においても,ファッション性あふれる製品を生み出すまちとして高い評価を得てきたものと思います。ファッション業界がもたらす付加価値の源泉は,言うまでもなく,そのデザイン性の高さであり,そのデザインを生み出す人材育成は成長のかぎであります。  本市においては,昭和48年から人材育成を企図として,いわゆる神戸コンテストを毎年開催してこられました。近年,審査委員長にフランスで長年ファッションビジネスに取り組んでこられた方に就任いただき,英国・フランス・イタリアのファッションやデザインの教育機関の関係者を特別審査委員に招くなど,世界に通用する人材育成に取り組まれ始めたことは評価するところです。  さらに,仄聞するところ,審査委員長のアイデアと人脈でコンテスト参加者も現在の学生の皆さんにとどまらず,若手のプロにも広げ,また日本人のみならず,広く海外からの参加も求め,さらにはバイヤーも招くような計画を検討されているとのことです。  このような取り組みを通してマスメディアに訴求できる話題づくりも担っておられ,非常に夢のある事業であると思います。ただ,問題は,このようになかなか得がたい民間人材の協力と指導を得て,本市経済活性化を具体に実現しようとする取り組みでありながら,予算も1,100万円ほどと少なく,市当局としての積極性が見られないことです。  中国の急速な経済成長は,ファッション業界においても中国マーケットが有望になっており,上海で行っている神戸コレクションの盛況ぶりがこのことを如実に示しています。この際,ファッション都市を標榜してきた神戸市として,改めてファッション人材育成を通した経済活性化を主要施策として位置づけ,必要かつ十分な予算をつけて積極性に取り組むべきと存じますが,ご見解を伺います。  次に,商店街の活性化について。  産業振興局では,従来から空き店舗活用支援事業や地域力アップ事業などさまざまな支援策を講じてこられました。しかし,実際には,市内の商店街・小売市場の現状を見てみるとシャッター通りと化している商店街があり,いまだ解決には至っていないように思われます。商店街・小売市場は,地域コミュニティの中心として重要な役割を担っていますが,空き店舗対策を含めた商店街の活性化については,神戸市だけの問題ではなく,他都市も抱えている難しい課題であることは認識しております。そこで,これらの課題に対し,これまでの施策を検証して新たな施策を進めていかなければならないと考えますが,ご見解をお伺いいたします。  次に,観光案内所についてお伺いいたします。  札幌や京都,横浜など主要都市の観光案内所は,玄関口である駅構内の便利な場所に設置されているところが多い。神戸の玄関口である三宮にある現在の観光案内所については,案内スペースが狭く,場所もわかりにくいところにあり,観光客が利用しやすい環境にあるとは言いがたいと思います。観光交流都市を標榜する神戸市として,観光客をもてなしする観点から,観光案内所のあり方についてどう考えておられるのか,お伺いいたします。  次に,上海事務所の体制強化についてお伺いいたします。  次に,産業振興局に所管がえとなった神戸市上海事務所についてお尋ねします。  もともと同事務所は,埠頭公社の事務所として港湾物流にかかわる業務を行っていましたが,仄聞するところ,近年,神戸港から中国に輸出される商品等を中心に,中国マーケットにおける販売促進活動を積極的に行っておられるようです。例えば,上海での食品展示会が行われていますが,その盛況ぶりに本年4月には,蘇州市で展示会が開催され,さらには武漢市からも展示会の開催の要請が来ているとのことです。そして,同事務所が事務局となって,上海及びその近郊に進出する日本企業の方々で神戸倶楽部を運営しておられます。ここでは企業の皆さんが親睦を深めるだけでなく,情報交換さらにはビジネスの提携など実利的な活動が行われているとのことです。また,上海LINKという中国での港湾状況やその他の経済活動等の情報レポートを頻繁にメール配信しており,その情報収集能力もすばらしいものがあると存じます。また,本年6月には,上海で神戸市の観光や港湾のセミナーも開催され,多くの業界関係者の参加者とともに,中国マスコミの取材陣も多く訪れていたということです。今後,巨大なマーケットとなった中国において,神戸市内の企業はもとより,市外の企業にとっても神戸を窓口とすることが便利であり,またリスク軽減にも役立つという評価を確立し,本市経済の活性化を図る意味から,上海事務所の活動予算なり体制強化を早急に図るべきと存じますが,見解を伺います。よろしくお願いいたします。 48 ◯谷口産業振興局長 私の方から2点お答え申し上げまして,あとは次長等からお答え申し上げます。  まず,1点目でございます。ファッション分野におけます人材育成と話題づくりということでございます。
     今お話ございましたように,神戸市では,昭和48年に全国に先駆けましてファッション都市宣言を行ってございます。以来,産学官一体となりまして,ファッション都市づくりに取り組んできたわけでございます。ちょうど昭和56年には,ポートアイランドにファッション都市ということでファッションタウンもつくってきたわけでございます。  このファッション産業の活性化によりまして,企業集積,雇用促進,こういった直接的な効果,これだけではございませんで,神戸のまちそのものがおしゃれなまち神戸,そういったふうにイメージもアップしまして,観光,それから市民生活の面,こういったいろんな面で大きな役割を果たしてきております。そういう意味でファッション都市というのは,私どもにとりましても非常に重要な施策であるというふうに考えております。また,現在,デザイン都市・神戸ということで施策を進めておりますが,その源流というべきものではないかというふうにも思っております。  それから,お話にございましたファッションコンテストでございます。  これはファッション都市宣言,昭和48年,その翌年,昭和49年から始まっておりまして,現在では専門学校等関係者から高い評価を得るコンテストとなっております。平成11年度からは海外の専門学校等への留学支援制度を設け,これまで77名の若手デザイナーに対しまして留学サポートを実施してきたわけでございます。こういったサポートをした留学生の中では,独自ブランドを立ち上げた人もおられますし,海外への有名ブランド店に就職が決まったという人もおられまして,人材育成という観点から,また神戸ブランド発信の面からも,このコンテストについては一定の成果があったというふうに我々は考えております。ただ,具体的に市内の企業に対してこの施策,具体的にどういうふうに効果が波及したかということで,その辺なかなかはかりがたいところがあるというのも実情でございます。  今お話がございましたように,民間人材ということで審査委員長に就任されました方,いろんな幅広い情報ネットワークをお持ちでございます。その辺うまく我々もご相談しながら,またファッション協会と協力しながら,事業費が非常に厳しいということでございますが,国の補助金も何とかいただけるということで,少しでも資金面で支援できて一緒にやれるようにということで,補助金の確保も図っております。そういう意味で今後は今までのコンテストではなく,海外でも実際のビジネスにつながるように,いま少し一歩踏み出すというふうな施策ができないか検討しておるのが実情でございます。その際には,やはり人材,ファッションの人材が神戸で仕事をしていただく,あるいは住んでいただく,そういった集積,それからここでビジネスをしていただく,全国からお集まりいただく,そういうふうな集積をする仕組みをどういうふうにつくったらいいのか,あるいは国内外へさらに情報発信して,神戸をファッションの都市というふうなことを魅力アップしていくためにはどうするべきか,それから市内企業に対しまして,この施策がどういう形で波及していって,やはり神戸市にいることのメリットを実感できるようなこと,それから財源の問題と,この辺のことがいろいろ課題としてございます。その辺を今言いました専門家の方もいらっしゃいますので,ご支援を受けながら,どういう形の事業の仕組みをつくればうまくいくか,より進んだファッションコンテストになるのか,その辺につきまして,今年度,今検討しておるところでございます。  何とか新しい仕組みをつくりまして,海外のバイヤーあるいはデザイナーが神戸に集まりまして,メディアとか多くの方,専門家以外に世界じゅうの人から神戸が注目されるような形,そういうのができないか,そして,結果としてファッション産業が活性化して神戸の都市ブランドがさらによくなるようなもの,そういったものができないかということを今現在協議をしております。できるだけ早く結論を出して実際にやってまいりたいと思っております。その辺いろいろとご意見を聞きながらやっておりますので,我々としてもできるだけ前向きにうまくいけるように努力してまいりたいというふうに思っております。  それから,観光案内所でございます。  これにつきましては,最初にできましたのが昭和40年でございます。交通センタービル2階に設置をしております。その後,平成3年にJR三ノ宮駅構内に移転をしております。さらに,その3年後には,さんちかの市政案内施設の一体化ということで,名称も総合インフォメーションセンターということに改めまして,現在,マルイが建っておる場所に移ったわけでございます。その後,土地所有者からの退去を求められましたために,平成14年8月,神戸交通センタービル1階,元ワールドカップ情報プラザというところでございますが,そちらに移転をいたしまして現在に至ったわけでございます。この間,これ以外に昭和47年の新神戸駅開業に合わせまして新神戸観光案内所,それから平成元年には,北野の観光案内所を順次開設しまして,神戸を訪れた人たちに観光情報を案内してきたわけでございます。  現在の交通センタービル1階にございますインフォメーションセンターでございますが,広さが約30平米とちょっと狭いところでございますが,JR・阪急・阪神・地下鉄それぞれからアクセスができる三宮の交通の結節点と,非常に立地的にはいいというふうなことでございまして,ほかの観光案内所を大幅に上回る利用者の方がおられます。ただ,今申し上げましたように非常に交通の結節点ではございますが,市民・通勤客の方,こういった方は多いんですが,果たして観光に来られた方にとってわかりいいのかどうか,あるいは今言いましたように30平米でございますので,チラシ・パンフレット・ポスター,これだけで空間的にはもうかなり苦しく埋まってまうというふうな状況の中で,来られた方の応対,そういうふうなことをするスペース,こういったものも十分確保できておりませんし,また来られた方がいろんな観光情報を収集するという,そういうふうなスペースもないというふうなことで非常にちょっと厳しい状況にございます。  こうした課題を踏まえまして,今,我々としましては,コンベンションビューローの方におきまして,もう少しよりよい観光案内所,そういったものをどうすべきかということを検討を進めております。とりあえず当面インフォメーションセンター,こういったところのいろいろ問題点等々利用者のご意見をいただきたいと思っておりまして,実態把握のためのアンケート,こういうものを近々やりたいというふうに思っております。この辺のアンケートを見ながら,実際のところ今言いましたように非常にスペース的に狭いということで,観光客の方がゆったり,今ですとインターネット等で情報収集するとか,そういうふうな場所,あるいは空間もございませんので,そういった問題,それからよりわかりやすくと,今のところもわかりやすいんですけども,もう少しよりわかりやすくて便利なところがないのか,もう少しJR三ノ宮駅の方へ行った方がいいのかと,そういうふうな場所の移設の可能性,こういったものを含めて観光案内所のあり方について,もう少し検討したいと思っております。  この辺の場所の問題もございますが,幸いなことにこれまでインフォメーションセンターでいろんな形で観光客の皆さん方に応対をしておりまして,かなりノウハウが蓄積されております。そういう意味で,今のノウハウをよりよい場所でよりよく効果的にやっていきまして,観光に来られた皆さん方へのよいおもてなしができないか,そういうことを我々としても検討しておりますので,できるだけ早くその辺の検討結果を出しまして,より観光客の方にご利用いただけるようにやっていきたいと思っております。  以上でございます。 49 ◯吾郷産業振興局次長 私の方から2万人雇用と商店街の活性化についてご答弁をさせていただきます。  まず,2万人雇用について,第2次のトータル2万1,795人という,この中の内訳として,神戸市民は何人か,市外は何人かというふうなお尋ねがございました。  まず,2万人雇用そのものにつきましては,もともと平成10年から13年,これはちょうど第2次のITバブルの崩壊でありますとか,大手金融機関,証券会社の破綻に伴いまして日本全体を巻き込んだ不況というのがございました。そういう不況の中で,いかに労働行政をやっていくかというふうなことが1つの大きな問題になっていたところでございます。従来からは労働行政そのものにつきましては,国あるいは県というふうなことで行ってまいったところでありますが,やはり本市としても,何か独自の取り組みをすべきではないかというふうな考えがございまして,例えば個人の就職をということになりますと,まさしく県なりハローワークという仕事になってこようかと思いますので,神戸市としては,やはり神戸市内で働く場の確保をしていこうという視点でこの2万人雇用というのを計画をいたしたところでございます。まず,第1次といたしまして平成14年から17年度,第2次といたしまして18年度から21年度,この22年度からは第3次の取り組みということで2万人雇用に取り組んできているところでございまして,先ほどお話がありましたように,第2次の成果といたしまして,4年間で2万1,795人というふうな雇用の場が創出できたというふうに思っているところでございます。  もともとこの2万人雇用につきましては,神戸市の強みを生かした産業の振興でありますとか,あるいは新たな活力を生み出していく産業の誘致,あるいは育成とかいうふうなことによりまして,新たな雇用の場を1つでも多くつくっていこう,創造していこうというようなことでこれまでも取り組んできたところでございます。その雇用の場の数の把握についてのお尋ねというようなことでございます。  そもそもこの2万人雇用の数の把握につきましては,関連企業に対しましてアンケート調査で行ってございます。そのアンケート調査によりまして,新たな雇用の数という意味での照会を定時的に把握をさせていただいているというふうなことでございます。  ただ,市内・市外で何人かというふうなお尋ねでございますが,その数については把握をいたしておりません。これは,例えば雇用が新たに生まれた分の数というのは各企業さんアンケートの中でお答えはいただけるんですが,神戸市民かどうかというふうなことになりますと,あるAさんという個人に着目をいたしまして,その方が例えば異動であるとか,退職であるとかという状況が発生をいたします。その後に入ってこられた方が市外か市内かということも含めて,各個人ごとに着目した追跡調査を各アンケートにお答えをいただいています企業の方にお願いをしないといけないというふうなことになってございます。そういうことになりますと,各個人個人に対する把握ということになりますと,今現在アンケートをお願いしております企業に対して大変なご負担になるというふうな面から,我々としては,やはりそういう市内か市外かというふうな部分での把握については行っていないというふうなことでございます。  それと,ご質問の中で,今後同じようにしていくのか,あるいは違う形で取り組むのかというふうな多分ご趣旨だろうと思います。先ほどもご答弁申し上げましたように,やはり市内・市外ということになりますと,企業にかなりのご負担をお願いをするというふうなこともございまして,やはりなかなか市内・市外というふうな把握をするのは難しいんではないかというふうに思ってございます。  それと,商店街の関係でございます。  商店街の活性化に向けていわゆる施策の検証をしながら,新たな施策を進めていかなければならないのではないかというふうなお尋ねだったと思います。  委員の方からもご指摘がございましたように,商店街・小売市場,単に消費の場だけではなくて,地域のコミュニティの拠点として,地域のにぎわいあるいは交流の場を提供するというふうな重要な役割を担っているところでございます。そういう商店街・小売市場と地域の結びつきの中で,ともに元気になっていただくべきであるというふうな視点から,産業振興局としても種々の支援を行っているというところでございます。  そういうふうな視点から,地域の特性を生かしたにぎわいづくりのためのイベント補助でありますとか,あるいは空き店対策に対します補助などを行ってきたところでございます。しかしながら,商店街等を取り巻く環境は依然として厳しい状況になってございます。ご指摘のように,やっぱり検証をしながら効果的な施策と結びつけていくことが大変重要であるというふうに我々も認識をいたしているところでございます。  そういう施策の検証,あるいは新たな施策という面でいきますと,例えば空き店対策の例示がございました。空き店対策につきましては,やはりなかなか空き店を埋めても,すぐまた空き店となってしまうというようなこともございまして,本来の空き店対策としてどうあるべきかというふうな検討を学識経験者と,あるいは商業者の方々等で構成をいたしました空き店舗の対策検討委員会というのを20年の8月に立ち上げをいたしました。そして,当時の補助制度についていろいろ検証を行ったというところでございます。その結果,より有効な手法として,新たに21年度からは戦略的空き店舗活用支援事業というのを創設したというところでございます。また地域のニーズを取り入れて,新たな取り組みを意欲的にやりたいというふうな地域の商業者の方の要望もございます。そういうふうな要望に対応いたしまして,例えば地域力アップということで,地域と取り組む事業について助成をさせていただいておりますが,新たなテーマを設けまして,例えば大学生──学生と商店街の連携とか,あるいは高齢者や障害者や子供さんとの連携とか,そういったテーマで商店街が取り組むというような場合につきましては,補助率の拡充等も行ってきたというところでございます。  もう1つは,実は昨年ですが,地元神戸で買いましょうという運動の一環としまして,ご案内のとおり,こうべ買っ得商品券というのを実施をさせていただきました。この商品券の検証ということでいろいろ関係者を含めまして検証を行ったところでございます。その中で1つ商業者の団体の方からも,やはり商品券の発行で得た効果,これはクーポン券を使うことによって新たに商店街が発見できたとか,優しい対応をしてくれたとか,市場あってよかったなとかというようなお声がございました。そういうふうな効果を継続して生かしていけるような何か特色のある情報を発信をしていきたいというふうな事業者からのご提案もございました。それとあわせて,今の厳しい状況の中で消費喚起につながることも応援してほしいというようなお声も賜ってきたところでございます。そういうのを受けまして,今年度からは新たに──これまでもご答弁させていただきましたが,「知っ得!買っ得!」事業,ガイドブックの発行というようなことで,今年度から新たに取り組んできたところでございます。これによりまして,市場・商店街の支援を行っていこうということで取り組んでいるところでございます。  確かにご指摘のように,施策を検証し,新たな施策を進めていくという視点で我々は取り組んできているところでございます。当然のことながら,やはり市場・商店街を取り巻く状況は厳しいというような状況もございます。そういう意味でいろんな施策を検証しながら,引き続きやはり商業者等の意見も十分聞きながら,支援策等検討していく,充実させていく必要があると思ってございます。その中で当然のことながら,商工会議所を含めました関係機関との協力も得ながら,時代や,あるいは商店者の方々のニーズに対応した施策の推進というような視点から,今後とも検討を進めていきたいというふうに思っているところでございます。  私の方からは以上でございます。 50 ◯大崎産業振興局参事 上海事務所についてでございます。  委員ご指摘とおり,上海につきましては,中国最大の経済物流の拠点でございまして,ことしGDPが日本を抜いて世界第2位になるということが確実視されております。中国の経済を牽引するアジアを代表する国際都市であると言えます。  この上海を中心にいたしまして,華東地域の海の玄関口であると言えます上海港につきましては,上海市以外にも港湾──洋山港という大きな港をつくって上海港と言っておるんですけども,コンテナ取扱量が2,500万TEUということで一大物流拠点となってございます。そうしたことからポートセールスの拠点としまして上海に事務所を設置したわけでありますけども,神戸港のポートセールスを行っていくということは,ひいては神戸のシティセールスを行っていくということでございます。  また,著しい経済成長・発展が続く中国につきましては,世界の市場としての魅力が増しておるということでございます。特に上海市につきましては,1人当たりのGDPが1万ドルを超しておるということで,日本の状況でいきましたら,1979年に日本は1万ドルを超したということでございますので,そういう状況に入っておると。  そういうふうな情勢の中で,1つはシティセールス,2つ目としましてポートセールス,3つ目としまして,いわゆる販路開拓の3つの大きな視点からやっていただいておるわけですけども,上海事務所の取り組みについては非常に評価できるものであるというふうに考えております。  これまで海外事務所につきましては,ミラノとか,シンガポール,あるいはロンドンなど,その時代の情勢に応じまして海外事務所を展開し再編を繰り返してまいりました。現在,アメリカのシアトルと中国に3事務所を設置してございます。  事務所の運営に際しましては,所長として市から派遣職員を1名,現地採用スタッフ1名という形で2名の体制を基本としてこれまで運営してございます。そういうこともございますので,さらなる体制を強化ということが非常に難しいのではないかなというふうに考えてございます。  ただ,我々としまして,上海事務所の役割の大きさとか意義につきましては,十分認識,理解をしてございます。その意味では,産振局のみならず,全市を挙げてバックアップをしていきたいというふうに考えてございます。  また,イベントなんかで特別の事態といいますか,特別の事情がある場合につきましては,ケース・バイ・ケースで必要な対応をしていきたいというふうに考えてございます。  そういったことは上海事務所だけでなく,全部の海外事務所についても同様に局挙げてフォローアップをしてまいるということでございます。  以上でございます。 51 ◯分科員(藤本浩二) ありがとうございます。  まず初めに,この2万人の雇用創出なんですけども,雇用については,国とか県とか,また市とかいろいろあると思うんですが,ただ,じゃあ神戸市として雇用に対してどれだけ責任があるのかと言えば,これいろんな意見が多分あると思うんですね。  それともう1つ,この中で見せていただいた企業誘致,これはっきり言いまして大変なことだと思います。というのは,ただ頑張ったとか,努力したじゃなしに,こういう企業誘致というのは数ですぐ出てきますから,じゃあ何社誘致したのかすぐ出てきますので非常に大変なお仕事だと思います。ただ,これを見ておりますと,この2万人の雇用創出となっているんですが,企業誘致のある意味,言い方悪いですが,何か副産物的な,要するに企業を誘致するということは当たり前ですが,そこに従業員,社員がいるわけですから。そういった形で企業誘致は一生懸命やっておられるけども,雇用についてはそれの副産物的な考え方もできるんじゃないかと思うんです。というのは,ちょっと言いますけども,先端医療・情報などの成長分野の育成で2,987人と,2点目に,商工業・集客観光分野での振興1万2,711人と,3番目に,健康福祉・教育分野での振興で6,061人と,2万1,759人の内訳が書いてあるんですけども,これはっきり言いましてそういった部分の取り組みなんじゃないかなと思っております。  私がなぜこれ質問したかというのは,決算の説明書の中に書いてあるんですが,「市民生活を支える基盤である安定した雇用の場を確保するために」と書いてあるんですね。ところが,普通の方が見れば,神戸市民が2万人を超える雇用ができたんじゃないかという見方が多分されるんじゃないかと思うんですね。  それと,もう1つは,この産振局の主要施策の説明資料の中にありますが,これ主要施策が9点挙げてあります。2番目にこの2万人の雇用創出が書いてあるんですが,私思うんですが,この主要施策の大きな項目に挙げられるのはかまわないんですけども,ただ,内容を見た場合,じゃあどうなんかと言うと,企業の1つは誘致に対するそこの社員とかがついてきている。その分の数を拾って上げていると。ということは,これはこれで結構なんですけど,ただ,この大きな主要施策に,この2万人の雇用創出ってばあんと挙げるほどのものなのかなと。というのは,これ神戸市に住んでおられる方,神戸市民の方を2万人雇用できたらすごいことですけども,今ちょっと数はわかりませんけど,恐らく東京であれば東京の本社から神戸に会社出したと,アメリカやったらアメリカの会社が進出してきたと,それに伴ってじゃあ神戸の方は恐らく雇用されてないんじゃないかと。ということは,東京であれば東京の方が何人か,所長かどうかわかりませんけども,交互に来ると。だからそういった意味で,この主要施策に挙げるとすればちょっと内容としては少し貧弱ではないのかと,そのように思うんです。これもし挙げるんであれば,ほかの例えばですけども,緊急雇用・就業対策のうちの1項目としてこの2万人挙げていただいたら結構ですけども,内容から見たら非常に貧弱じゃないかなと。そういった意味で質問ですけども,神戸市としては,神戸市民の雇用を何人採る,そういう目標として取り組んでいくべきではないのかと。そういうことを考えるんですが,ご見解をひとつ伺いたいと思います。  それから,もう1つは,今,私もこの質問どうしようかと思ったんですが,というのはちょっとまだ期間的にどのぐらいかお聞きしてないんですが,私が議員になった直後から──前からか知りませんが,商店街の活性化についてさまざまな各会派の方も質問されていましたが,恐らく一般であれば,何らかの形で商店の方がそこそこ人数集めて,こういうことをやりたいというものに関して,恐らく補助金とか,そういったものを出しておられるんじゃないかと思うんですが,やっぱりそれだけでは多分,恐らくそんな今よりも果たしてよくなるのか言うたら,非常に厳しい思います。ただ,あきらめては仕方がないので,例えば話は違いますけども,鉄人PROJECTでもそうですね。最初するというときはどうかわかりませんけども,でき上がったら非常に効果があったということがありますから,だから先ほどおっしゃったみたいに商工会議所もそうですし,産学,学生さんも一遍いろんな意見を入れてみたらどうかと,いろんなことをやりながら取り組んでいただきたいと。  1点,欲しいのは数字が欲しいんです。一体何軒の──シャッター通りと言いますから,店が閉まっておって,いつから取り組みされて,何軒ぐらい,例えば1,000軒あった,500軒あったと,それが50軒は新たな店ができたとか,その効果をちょっと数字で教えていただきたいんですが。  今,地方では買い物難民言うてね,自分が買い物したくても店屋がないという,こういうとこもありますけど,とにかくそういったことにならないようにお願いしたいと思います。  もう1点,先ほど観光の回答をいただいたんですが,1点,これ私以前に,20年度の決算特別委員会の質疑の中で,要するに神戸は観光に非常に取り組んでおられて非常に優秀といいますか,すばらしいと思うんです。ことし書いてあるように28年ぶりでしたか,3,000万人を超えたと書いてありました。平成21年の神戸の観光入り込み客数は3,015万人となり,神戸ポートピア博覧会が開催された昭和56年以来,28年ぶりに3,000万人を超えることになったと,このように書いてありますけども,すばらしいことだと思うんです。聞くところによりますと,今後,算出の仕方が変わるようですけども,私,神戸の観光を考える場合に,海とまちと山と,海はもちろん港神戸ですから,ウオーターフロントいろんな整備されている。まちは居留地としてさまざまおしゃれなまち並みできている。山は問題があるかもわかりませんが,六甲山・摩耶山で取り組みされていると。  私,以前にちょっと言うた分なんですけど,人の取り組みがもうひとつできてないんじゃないかと。というのは,神戸のゆかりの人物いっぱいおりますよね。例えば海軍操練所やった勝 海舟とか,坂本龍馬とか,私,ちょっときょう1つ持ってきたんですが,ちょっと余談みたいな話ですが,司馬遼太郎の分なんですが,人の偉さははかりにくいものですが,その尺度を英知と良心と勇気ということにしましょうかと。では江戸時代を通じだれが一番偉かったでしょうかと。幕府をつくった徳川家康もいれば,幕府を倒した坂本龍馬,吉田松陰や西郷隆盛だっている。しかし,司馬さんは言うと──これ司馬さんに質問ですね。私は,高田屋嘉兵衛だろうと思いますと。それも2番目が思いつかないくらいに偉い人だと思っています。今生きていても世界のどんな舞台でも通用できる人ですね。世界史的に見ても偉い人ですと。これは司馬遼太郎の考えですけども,この高田屋嘉兵衛にしたって神戸のゆかりの人ですよね。そういった形でさまざまあるにもかかわらず,海軍操練所でもいかりがそこに1個あるだけで,そんな感じですね。だから,そういった取り組みを私お願いしたいなと思っているんです。  前の答弁の部長の分を読みます。  「今はいろいろな人物の史跡などがたくさんあるのに結びつけてPRすることができていないということは,ご指摘のとおりかと思われる。」と。「現在,テーマ別のネットワークをつくって市域全体を結びつけることを通じて滞在型の観光の振興を図ろうとしており,ぜひ人物と史跡,あるいは記念碑,モニュメントといったものを活用できるようにしていきたいと思っている。」と。これは国際文化観光局のときなんですけども,新たに産振局に変わってちょっとその回答をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 52 ◯谷口産業振興局長 まず,私の方から商店街,それから観光の関係につきまして,お答え申し上げます。  まず,空き店舗でございますが,どれぐらいかというふうな話でございます。  実はなかなか統計的に数字をとってはございませんが,平成20年度に商店街・小売市場概況調査というのをやっております。どのくらいのものがあるかをそれぞれのところにお聞きをしてまとめた数字でございます。それでいきますと,空き店舗率は大体11%という数字が出ております。11%,母数が幾らやというのがあるんですけども,この当時で商店街・小売市場トータルで約1万店舗ということでございました。ただ,商店街と小売市場でそれぞれちょっと比率が違いますので,11%で約940店ぐらいがあいているというのが平成20年度の概況調査の結果でございます。  それで,それらのものに対しまして,じゃあ具体的にやってどうなったかということでございます。直近この10年,それぐらいの空き店舗はだんだんふえてきたんかもしれませんが,我々の方の空き店舗活用支援事業,これで空き店舗が埋まったのは,商店街・小売市場を合わせまして34店舗でございます。この辺これ多いと見るか少ないと見るかいろいろ議論はあろうかと思いますが,そのうち現在22店舗が店というか,経営をされております。ですから,34店舗に対して我々補助金やりましたが,そのうち22店舗が今残っていると。この辺,中には補助が終わるとじゃあもうこれで終わりというとこもございましたし,補助をうまく利用されまして,そのまま商業,あるいは小売市場の方で経営をされているという例もございます。  こういった形でなかなか空き店舗は難しいと。単に空き店舗,あいてるから埋めるというふうなんでは限界があろうかというふうに思っておりますので,我々としましても,そこの歴史的なこと,立地,いろんな問題がございますので,商店街・市場,それを専門家のアドバイスを見ながら,それからなおかつみずから商店街・市場でどうすべきか,そういうふうなプランを策定して空き店舗を埋めていくというふうなことで,戦略的空き店舗活用支援事業というのを始めております。元町6丁目,丸五市場,今回はマルシン市場ということでいろんなところで──いろんなというか,3カ所ぐらいでございますが,その辺,まち,それから店舗のプラン,コンセプト,そういったものをつくりながらやっていこうとされております。  我々としては,できるだけそういうのを支援してまいりたいんですけども,なかなか空き店舗といいましてもいろんな事情がございますので,そこを埋めて商店街・市場の活性化を図る,いろいろ課題がございます。その辺は地元の皆さん方といろいろご意見を聞きながら,私どもとしては取り組んでまいりたいというふうに思っております。  それから,神戸にゆかりのある人をどういう形で観光に生かしていくかというふうなことでございます。  その辺ちょっと我々も調べていきますと,古くはやっぱり平 清盛が1173年,日宋貿易の拠点として兵庫津を整備したとか,あるいは豊臣秀吉が有馬温泉をこよなく愛していたと,それから近代に入りますと,外国人旧居留地がありまして,六甲山を開いたアーサー・グルーム氏とか,多くの建築物を設計したヴォーリズ氏,それからNHK朝ドラの風見鶏,あれのモデルになったフロインドリーブ氏,こういった外国の方が神戸に欧米文化を持ち込んでこられたわけです。また,神戸経済,貿易という近代ビジネスの中で,川崎正蔵,松方孝次郎,金子直吉と,こういった実業家も出てきたわけでございます。これら神戸ゆかりの先人の皆さん方が築き上げてこられた遺産・文化,こういったものをベースに今の神戸が成り立っておるということでございますので,これらは非常に大切な資源として,我々も観光のところでいろいろと利活用させていただければというふうに思っております。  たまたま今回,24年のNHK大河ドラマが平 清盛に決まったということでございますので,我々としましては,これを観光推進のチャンスと──今回の坂本龍馬のようにいくかどうかちょっとわかりませんが,大河ドラマのテーマということでございますので,どんなことができるのか,いろいろと取り組みを考えてまいりたいと思っております。なかなかネットワーク等難しいとこもございますが,その辺ゆかりの人物というふうなことでできること,どういうことができるかいろいろ検討しながら施策を進めていければというふうに思っております。  以上です。 53 ◯吾郷産業振興局次長 2万人雇用についてのお話でございます。市として,市民の雇用として2万人を守るべきではないかというふうなお話であったかと思います。  企業立地・企業誘致の副産物的みたいなご指摘もございましたけども,もともと企業誘致そのものにつきましては,やはり神戸市域,神戸としての活性化という面で,やっぱり積極的にやっていかなあかんというふうなことで,いろんな意味での波及効果を含めてございます。経済効果・市税効果等々ございます。その中の1つとして,やはり雇用の場がふえるというのは大きな要素ではないかなというふうに思っているところでございます。そういう面で2万人雇用という目標を上げたときにも,やはりより以上に企業誘致に積極的に取り組んでいこうという中で取り組んできたというところでございます。  やはり神戸市内の雇用をふやしていこうというふうな視点の中での2万人雇用の取り組みということでございます。確かに2万人すべてが神戸市民で確保するということでいけば,もちろん理想ということになるんでしょうけども,そういうことも含めて,やはり神戸市内に雇用の場をとりあえず確保していこうということの取り組みの1つとして,2万人雇用というふうなことで取り組んでいるところでございます。  あともちろん雇用という面でいきますと,先ほども申し上げましたように,国・県というふうなことになるんですが,必ずしもそういうことではないということでこの取り組みを始めさせていただいたということでございます。  当然,雇用という意味で,これ以外にも当然,県あるいは国等と連携しながら,さまざまな面で雇用の確保という取り組みを連携しながら行っているところでございます。神戸ワーク・ネットワークというふうな機関を,連携をとりながら立ち上げてございまして,その中で神戸市民の失業の──雇用に対して,雇用の──済みません。就労相談窓口の設置とか等々行いながら,就職につなげていこうというふうな取り組みも行っているところでございます。また緊急雇用というふうなことで,失業者の雇用につながる施策というのも取り組みとして行っているところでございまして,これらを総合的に行いながら,神戸市民の雇用の場を確保していこうというふうな取り組みということで行っているところでございまして,その点についてご理解をいただければというふうに思っているところでございます。  以上です。 54 ◯分科員(藤本浩二) ありがとうございます。  もう少し時間がありますので,まず1つは,先ほどもう時間がないかなと思ってお聞きしなかったんですが,中国の上海事務所の件ですけども,私,ちょっと素人でわからないんですが,要するに日本人の方,こちらから1人行っておられる。それで中国人の方お一人ということですよね。私ちょっとわからないんですが,2人で,要するに上海事務所を切り盛りされているということだと思うんですけども,今もう好きにしろ嫌いにしろ,中国とかインドもそうですけども,そういう中国,13億,人がいらっしゃって,全青連ね,向こうの青年の団体だけでも3億を超えるという,そういうところですから,そういう規模から思えば,中国が好きや嫌いとか言っておれないような,世界じゅうからやっぱり中国へ進出して当たり前と思います。そういった中にあって,この上海事務所がお二人ですか,ちょっと詳しく知らないんですが,やっておられる。もう大変だなと。  それと,もう1つは,私も西区の中小企業の方にお会いしていたら,もう国内でなかなか物が売れないからということで中国へ進出しようかと。そこの従業員の方が,うちの社長,単独で中国へなんか行くいうのは不安やと従業員の方がおっしゃっていまして,かというてそういうほかの──三井物産とか常に入っておられる,そういうとこへ頼むというのもどうかと言いながらやっておられる。ということは,中国に神戸市の上海事務所がちゃんとあって,そういったことを中小企業の方が知っておられるのかなと私ちょっと思ったんですけども,そのちょっと規模の点と,神戸の中小企業の方が知っておられるのかという,そういう2点,すいませんが,お願いします。 55 ◯谷口産業振興局長 規模の点でございます。  上海事務所,2人で少ないんではないか,決して多いとは言えません。それも我々の職員と,それから現地というか,中国の人とのセットの2人でございます。それで上海の体制が弱いということでございますが,もう少し視点を広げていただきますと,海外事務所のうち3つが中国にあります。天津と南京と上海。各指定都市・都道府県で中国に3つ事務所を持っているところは恐らく神戸以外にございません。そういう意味で我々その3つがネットワーク,うまくいきますと2掛ける3で6人になります。上海だけで言うと2人ですけども,それぞれ先般,日中代表者会議でも3事務所合同で我々対応してもらいまして,それぞれのところのネットワークを張っております。  当然,商業の中心は上海ということでございますが,今,北京の方は政治的な中心というふうなことで──失礼しました。上海事務所は所長,副所長,現地の所員3人でございます──ということで,我々としては,確かに事務所が小さい,あるいは人数が少ないというのは否めない事実でございますが,やはりその辺については,その都度都度,例えば上海でイベントがあると言ったら,我々も現地の方へ行っておりますし,その辺はやはり局挙げて対応,あるいは全市挙げて,みなと総局もありますので対応するということで,今後どうするかについては,やはりもう少し状況を見ながら,我々としても検討課題としてその辺は考えたいと思います。  それから,中国へ進出するところにご理解,あるいは知られているかということにつきましては,我々事あるごとに相談があれば,こういう事務所があると,フォローはするというふうなことでご相談しておりますし,あるいはこちらの方で,上海・長江プロジェクトの絡みで中国ビジネスのセミナー等もやっておりまして,中小企業が中国へ出るのに不安であるというときには,弁護士を呼んで,こういう法制度になっているとか,気をつける点とか,いろんな形でセミナーもしておりますので,その辺何かございましたら,我々ご相談いただけますと,その辺情報提供等させていただきたいと思っております。  以上です。 56 ◯主査(南原富広) 次に,あわはら委員,発言席へどうぞ。 57 ◯分科員(あわはら富夫) それでは,15分ですので2点だけ質問させていただきたいと思います。  1つは,過去にも何回か質問させていただいてきてたんですが,観光客の入り込み客数の考え方についてということで,今回,国の基準が出たということなんですが,そもそも何でずっと質問させていただいていたかというと,前回の調査手法というのは,昭和52年の観光施設に入った実数をもとにして,それに毎年の伸び率を掛けて入り込み客数を出すと。それにイベントの入場者数をプラスすると。統計によれば,18年が2,920万人と,19年が2,841万人,20年が2,861万人で,21年は,先ほどちょっと話がありましたけれども,3,000万台という目標に乗ったと。ただ,同じ観光客入り込み客数というのは,札幌での計算方法で言うと,平成20年度で1,295万人と,ここがかなり人の出入りを駅でチェックをしたりというふうなことをしているらしいんですが,僕なんかの常識で言うと,札幌の方が神戸よりもはるかに観光客が多いんじゃないかなというふうな気もするんですけれども,その計算方法の違いで何かどこの都市もアンバランスと,計算方法が一定化してないということで,ようやく国の方が動いて統一の基準をつくられたということなんですけれども,もう既にこの手法で調査が行われているというふうに聞いているんですが,しかも国の方は四半期ごとに報告を義務づけているということですけれども,この手法の精度──精度って中身のことやなくて,実際に精度がどれほど高いと考えておられるのかというのを1点お聞きをしたいのと,神戸では,3,000万という今回の観光入り込み客数,21年なんですけども,例えば22年度,この手法でいくとどれぐらいになるのかなと。まだ集計はできてないと思うんですけど,傾向というのはわかるだろうと思いますので,傾向的にどうなのか,その辺お聞かせください。  それと,2点目は,これ前々から質問していて,この前の外郭団体でも質問させていただいたんですが,みのりの公社と株式会社神戸ワインの関係なんですが,第三セクターの抜本見直しということで,平成25年までに第三セクターの整理・再生をしないといけないというふうになっていると思うんですが,特にこの2つの公社なり株式会社で問題になるのは,短期貸し付けを反復かつ継続的に実施する支援も見直しをしろというふうなことが総務省から言われているんですが,そうなるとみのりの公社も株式会社神戸ワインも36億とか30億とかいうのが毎年予算をつけてということを繰り返しているんですけれども,それが難しくなるというふうなことで,当局に何回か質問させていただいたところによると,長期貸し付けというふうなことの考え方もあるんじゃないかとか,それから両団体を統合するという方法もあるんじゃないかとか,当面はそれぞれの団体が単年度黒字を計上するということを考えた上で,一般財団法人にするのかとか,公益財団法人にするのかとかいうのを考えたいというような話でずっと推移しているんですけれども,平成25年までということですから,一体いつの時期にその結論を出すのかというのをお聞きをしたいということと,それと,名称問題も前から課題になっているんですが,その結論の時期に合わせてということになるのか,いわゆる株式会社神戸ワインでは神戸ワインはつくってないと。神戸ワインを実際に製造販売しているのはみのりの公社と。これ名前が逆だったら非常によくわかるんですけれども,だれが考えても逆転していると。みのりの公社が神戸ワインをつくっておって,神戸ワインをつくっているのかなとみんな思っている株式会社神戸ワインは,フルーツ・フラワーパークだけを指定管理者していると。これはやっぱり早急に名称は是正すべきだというふうに思うんですけれども,その時期も含めてお答えください。  以上です。 58 ◯小原産業振興局次長 みのりの公社,神戸ワイン,第三セクターの見直しの中のご質問でございますが,委員ご指摘の公益法人改革,25年12月までとリミットを切られているわけですけど,これは公益法人ということでございますので,これは財団法人でありますみのりの公社,株式会社神戸ワインについては株式会社形式でございますので,この公益法人改革と直接ここの会社の見直しというのが絡むスケジュールにはならないと考えております。  現在,ご指摘のとおり,短期貸し付け36億,30億という形になっておりますが,これはこれまで何度もご説明してきておりますが,特に,例えば株式会社神戸ワインにつきましては,平成5年の開園以来これまでずっといろんな経緯を踏まえて,途中から指定管理制度の導入とかも含めて,それが借入金の利息等が膨らんできたというような,こういった経緯で膨らんできて,今30億というような貸し付けになってきている。当然,短期貸し付けというのを継続的に反復的に行っていくことについては好ましくないことということは,ご指摘をいただいているとおりでございますので見直していく必要があるわけでございますが,なかなか長期貸し付けにするに当たっても財源的なものも含めてということになりますので,事務的にもこれまでもご説明させていただいているんかもしれませんが,当面は,特にみのりの公社については単年度黒字を3年続けて達成している状況でございますし,株式会社神戸ワインについても単年度黒字を重ねてとりあえず達成して,そういうことの積み重ねで減らしていくということが当面今求められているところだと理解しております。  今度,組織のあり方についてどういう形で見直していくんかという,結論を出すスケジュール,そのときの名称の話もございました。  名称の話については,外特委のときにお答えさせていただいたことと変わりはないんでございますが,当然,みのりの公社につきましては,神戸ワインだけをつくっているわけではございませんし,六甲山牧場,海づり公園等の運営もしていますので適切な名前であると理解しておりますが,株式会社神戸ワインについては,今の名前のままでいいというふうには考えておりません。そのときにもお話し申し上げましたけども,どの新しい名前に変えていくか,またやっぱり若干の経費が発生する中で,当面,単年度黒字を目指すということで,まず黒字化を達成してから考えたいというふうなお考えを説明させていただいておりますが,その考えは今も変わっておるところではございません。  みのりの公社の会社形式の見直しについては,当然,公社形式の見直しについては,25年12月ということからしますとあまり時間が残されておりませんので早急に対応していく必要があるということで,当然,公社の中で関係者が集まって関係機関との意見調整を行いながら今作業を進めているところでございますので,いつまでというのは今まだ定まったものはございませんけども,当然25年12月までとなっていますが,できるだけ早めに準備を進めていきたいと考えているところでございます。 59 ◯山本産業振興局観光コンベンション推進室長 私の方から観光入り込み客数についてご答弁申し上げます。  委員ご指摘のとおり,これまで全国共通で採用された基準がないということで各都市が独自の算出方法で算出をしてございます。神戸市の場合は,ご指摘のとおり,2つ要素がございまして,観光施設の入館者数とイベントの数ということで,それを足し合わせて今まで発表してございました。  この数字なんですけども,この入り込み客数が観光動向を正確にあらわしたものかどうかということにつきましては,各自治体にとって経年比較を見るためには一定基準のもとで算出をしております。ですから,これまでの入り込み客数も本市の基準のもとでは,観光動向を正確にあらわしているのではないかと考えてございます。  先ほど札幌市の例がございましたが,札幌市の場合は,交通機関の利用者数によって計算をしておりますし,例えば横浜市では,人数を集計しています観光施設・イベント・宿泊施設等の入館者数ということで,最新のデータで5,400万人,名古屋で一定規模以上の施設の入館者数と宿泊者数ということで3,200万,大阪市では,通勤・通学以外の訪問者から市内居住者,通学客を除いた人のうちの観光した人ということで1億430万と,京都では,観劇・スポーツ・休養等を含んだ京都観光を目的として来た人で4,609万と,いろんな基準がございまして,ばらばらということで,そういうこともあって,今回国の方が,観光施設の範囲や調査方法などを盛り込んだ観光入り込み客数統計に関します共通基準を示したということで,これに基づいて,都道府県レベルでは,この基準に応じて導入していくということで,神戸市としてもできるだけこの共通基準に沿った形で算出をしていきたいと考えてございまして,今,集計中でございますので,この新しいやり方でどういう傾向かということについては,まだ現在のところわからないというのが現状でございます。  以上でございます。 60 ◯分科員(あわはら富夫) この観光客入り込み客数の考え方で統一基準を設けられたということについては,非常に──前もいろいろ調べていたら,もう本当に全国それぞれ,大阪1億何千万というのを見たときには,私びっくりしましたけども,そうかと思って京都は多いだろうと思うのにそれほど多くないというふうなことで,一体どうなっているんやということで,基準が統一化されるのはいいんですけれども,ただ,今回統一化された基準と,ちょっとこれ中身を見させていただいたんですけれども,神戸が実際に今までやってきたのとどの辺がどう違うのかなと。神戸の場合には,昭和52年というのを基準に置いて,それよりも多いとか少ないということでシミュレーションかけて,そこから計算をしてというふうに起点をはっきりさせて,その起点をということで出発していますけれども,そこが決定的に違うんかなというような気がするんですが,神戸の今までやってきた分と比べて今回の計算方法にするとどういう面で違いが出てくるのか,ちょっとわかればお答えをいただきたい。  それから,みのりの公社,これは毎回毎回言ってることなんですけれども,ただ,一番問題になってくるのは,黒字にしたところで大幅に黒字になってくるわけじゃないですから,当面黒字を目指すんやということについては何の異論もないんですが,ただ,今入れている,例えば30億なり36億なりという,金額はちょっとわかりませんが,その金額がやっぱりある意味では返ってくるなり,それをどうしていくのかという問題がどちらにしても最後まで残ると思うんですね。その辺については,例えば長期貸し付けと言ったって財源をどこに求めていく,今言われたとおりだと思うんですけれども,その辺をどういうふうに整理をされるつもりなのかなというふうに思うんですが,その辺はどうなんでしょうか。その2点。 61 ◯小原産業振興局次長 今のところ短期貸し付けをどうやって解消していくんだという分について,今本当に明確にこういう形で返済していくんだという分がないことから,これまでもずっと毎年同じことを繰り返してきているわけでございます。ただ,みのりの公社につきましては,皆様のご協力もいただいて,ワイン事業が収支改善してきて,それからほかの指定管理事業等でも3年続けて黒字が達成してきているということ,それから貸し付けの中身については,やっぱり一番大きなウエートを占めますのは,ワインの在庫の資金繰りということでございます。今,ワインが売れていくということになれば,資金繰りがある程度回り出すということがございますので,こういった分でできるだけ減額に努めていくという方針でございます。  難しいのは株式会社神戸ワインの方でございます。今のところまだ単年度黒字を今年度達成する目的で頑張っておりますが,まだ達成できてない状況でございますので,今のところは単年度黒字をまず達成して,これ以上の出血をとめるということ。  それで,今後につきましては,30億の貸し付けの性格につきましては,前から申し上げますとおり,最初に多額の借入金,それに伴う金利負担,こういったものの累積が一番大きな要因を占めているわけでございますが,これについて,市と株式会社との間で,両方で今後の対応を考えていく必要があるわけでございますが,ちょっと今,明確にこれで対応していくという答えを持ち合わせている状況ではございません。 62 ◯山本産業振興局観光コンベンション推進室長 入り込み客数ですが,従来については,もう委員ご指摘のとおり,52年を基準に観光客の伸び率ですね,それとイベントの実数を加えるということで経年比較を見る意味では意義があったと思います。今回につきましては,観光施設,それとエリア,例えば神戸市で申しますと,例えば南京町と旧居留地,このあたりは今までカウントしてなかったんですが,このあたりをカウントして日帰りの方の人数を出すと。それに加えまして,国がこれも調べております宿泊者数,これを足し込んだものを国が言う入り込み客数ということで,国がそういう基準を示しておりますので,そういう意味では,今までの神戸市のやっておりました基準と全く違うということですので,ちょっと単純に比較はできないのかなと思ってございます。  以上でございます。 63 ◯分科員(あわはら富夫) 株式会社神戸ワインについては,確かに第三セクターの抜本的改革ということの対象になってこないんですけれども,一方では,短期的な貸し付けというのをいつまでも引っ張るというふうにはならないし,ほかの外郭団体についてはこういう整理がされていくわけですから,やっぱりそれについての明確な方針というのをどこかで早めに出さないといけないんじゃないかなということだけ指摘をしておきたいと思います。  それと,入り込み客数については,できるだけ実際の数が把握できるようなものに本当はしてほしかった。中身出てもなかなかそうかなというような気もしますので,今回の結論を見てまた検証させていただきたいと思います。  以上です。 64 ◯主査(南原富広) どうもご苦労さまでした。
     以上で,産業振興局関係の質疑は終了いたしました。  当局,どうもご苦労さまでした。 65 ◯主査(南原富広) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。長時間の審査,お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。  当分科会の審査は,本日をもって終了いたします。  本日までの間,当分科会の運営に格段のご協力をいただき,本当にありがとうございました。  なお,来る13日から委員会審査に入りますが,13日は市長,副市長等に対する総括質疑を午前10時より28階第4委員会室において行いますので,よろしくお願いいたします。  本日は,これをもって閉会いたします。   (午後4時18分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...