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  1. 神戸市議会 2008-06-30
    開催日:2008-06-30 平成20年建設水道委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(坊 やすなが) おはようございます。ただいまから建設水道委員会を開会いたします。  本日は,常任委員長会議において確認されました委員会運営の方針の提示と所管局事業概要説明聴取のため,お集まりをいただきました。  最初に写真撮影についてお伺いいたします。  自由民主党さんから本委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありましたので,許可をいたしたいと思いますが,ご異議ございませんでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(坊 やすなが) ありがとうございます。ご異議がありませんので,許可することに決定いたしました。  次に,委員会の座席につきましては,正副委員長で相談の結果,お手元に配付しております定席表のとおりといたしましたので,ご了承願います。 3 ◯委員長(坊 やすなが) それでは,協議事項によりまして,まず委員会運営についてでありますが,本件につきましては,6月24日の常任委員長会議において協議いたしました結果,お手元に配付いたしております内容の運営方針が確認されましたので,この運営方針に基づき委員会を運営してまいりたいと存じます。  また,これまでの常任委員長懇談会において,お手元に配付いたしておりますとおり,委員会運営についての確認がなされており,これらの点についても今後の委員会運営に反映させてまいりたいと存じますので,委員各位のご協力をお願いいたします。  それでは,これより順次各局の審査を行います。  委員各位におかれましては,建設局が入室するまでしばらく自席においてお待ち願います。 (建設局) 4 ◯委員長(坊 やすなが) これより建設局関係の審査を行います。  それでは,事業概要について当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 5 ◯佐俣建設局長 おはようございます。建設局長の佐俣でございます。  建設局の事業につきましては,日ごろからご指導・ご鞭撻をいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いを申し上げます。  それでは,ただいまから平成20年度の建設局所管事業の概要につきましてご説明申し上げます。
     お手元にお配りしております事業概要の1枚目,「はじめに」をお開きください。  建設局では,協働と参画による市民が主役のまちづくりを推進し,市民が安全・安心で元気に暮らせる美しいまち神戸の実現を目指してまいります。  建設局が所管しております事業は,大きく分けまして道路事業公園緑地事業,次のページに参りまして,下水道事業河川事業王子動物園の運営,治山砂防事業等がございます。  続きまして,1ページの組織図をごらんください。  建設局の組織は総務,道路,下水道河川公園砂防の4部と,王子動物園,6建設事務所,3水環境センターとなっております。  なお,16ページから21ページには,神戸市道路公社及び神戸市公園緑化協会組織図を掲げております。  続きまして,25ページをお開きください。  平成20年度予算を前年度対比で掲げております。  歳出予算総額は,表の右側,本年度の最下段にございますように,993億4,349万円でございます。以降,37ページにかけまして,各会計の詳細を掲げております。  それでは,各事業の概要につきましてご説明申し上げます。  39ページをお開きください。  「市民が誇れる美しいまち神戸」実現のためにでございますが,1緑化・飾花事業では,花のプロムナード事業など,花と緑あふれる美しいまちづくりを進めてまいります。  40ページをお開きください。  2美化事業でございますが,個人・会社・商店等に積極的に「美ing神戸市民運動」への参加を働きかけるなど,まちの美化に努めてまいります。  41ページをお開きください。  道路事業でございます。神戸の道づくりの指針を示した「これからの神戸のみちづくり」に基づき,「人にやさしいみちづくり」など5つの基本方針の実現を目指して,神戸の道づくりを進めてまいります。  42ページをお開きください。  1道路の管理でございますが,(1)道路の現況として,現在,神戸市が管理しております道路は,指定区間を除く国道,県道及び市道で,総延長は5,811.7キロメートルでございます。  45ページをお開きください。  (7)放置自転車対策の推進でございます。ア放置自転車対策では,1)自転車駐車場整備促進と有人・有料化,2)放置禁止区域の指定,3)放置禁止区域内の放置自転車即時撤去,いわゆる3点セットを実施しております。  47ページをお開きください。  (11)「光のまち神戸」運動の推進として,引き続き地域との合同パトロールなどを実施しながら,街灯の増設や照度アップを進めてまいります。  49ページをお開きください。  2道路整備でございます。(1)企画調査では,道路に関する市民ニーズを的確にとらえ,さまざまな視点からの意見をいただく,みちの懇談会を運営してまいります。また,小学校の総合的な学習の時間やイベント等を通じ,道づくりを中心とした勉強を行う,みちの学校を開催してまいります。  (3)道路改良では,国道28号,県道有馬山口線などの幹線道路の整備を促進していくとともに,生活道路として主要な市道の改築を行ってまいります。  50ページをお開きください。  (4)ライフラインの強化では,電線共同溝整備事業を行ってまいります。また,51ページの(6)道路防災対策を行うとともに,52ページに参りまして,(9)橋梁整備では,橋梁の予防的修繕により,効果的・効率的な管理補修を行ってまいります。  次に,54ページをお開きください。  (13)ユニバーサル歩道整備事業でございます。(ア)交通バリアフリー道路特定事業では,三宮・元町・神戸・垂水の重点整備地区において,ユニバーサルデザイン考え方を取り入れた整備を進めております。(イ)あんしん歩道整備事業では,重点整備地区以外においても,歩道の段差,波打ち,根上がりなどを解消し,だれもが歩きやすい道づくりを実現してまいります。  55ページをごらんください。  (14)市道臨港線整備事業では,灘駅とHAT神戸を結ぶ廃線敷を,桜を楽しみながら歩くことのできる歩道として整備してまいります。  56ページをお開きください。  (15)明石町筋等改良事業では,道路の幅員構成を見直して歩道の拡幅を行い,歩行者の安全性回遊性の向上を図ります。  57ページをごらんください。  3有料道路として,表に掲げております有料道路を神戸市道路公社が管理しております。なお,平成20年10月から西神戸有料道路在来線無料化を行います。  58ページをお開きください。  4自動車駐車場でございますが,民間活力の導入とサービス向上を目的に,すべての駐車場指定管理者による管理運営を行っております。  60ページをお開きください。  5道路機動隊事務所では,歩道の改築及び維持補修工事などを行っております。また,62ページの次には神戸市道路網図を折り込んでおります。  続きまして,63ページをお開きください。  公園緑地事業でございます。六甲山の緑化やグリーンコウベ作戦の展開など,グリーンコウベ21プランに基づき,「緑とともに永遠に生き続ける都市=緑生都市」の実現を目指してまいります。  64ページをお開きください。  1公園の現況でございますが,平成19年度末で1,586公園,総面積2,549ヘクタール,市民1人当たり公園面積は16.7平方メートルとなっております。  2公園緑地維持管理でございますが,身近な公園では,地域の住民組織等を母体としたまちの美緑花ボランティアと連携し,維持管理に努めております。  66ページをお開きください。  3公園建設事業でございますが,「水とみどりのネットワーク」等,都市の骨格となる緑地軸の強化や,防災拠点となる公園の整備,身近な住区基幹公園の充実を図ってまいります。  67ページをごらんください。  (3)公園バリアフリー整備事業では,高齢者や障害者,乳幼児連れの親子など,だれもが使いやすい公園づくりを行ってまいります。  68ページをお開きください。  6グリーンコウベ推進事業を掲げております。また,69ページには,7自然環境の保全について掲げております。  71ページをお開きください。  下水道事業でございます。下水道生活環境の改善,浸水の防除及び公共用水域水質保全等,快適な生活環境の創造に欠かせない都市の基盤施設であり,また近年は,リサイクル社会の実現に向け,資源の再利用面での役割が期待されております。  収支予算については,一般会計補助金が減となったことなどにより,収入が減収となったものの,経営改善に取り組むことにより,前年度に引き続き黒字予算を編成しております。  72ページをお開きください。  1神戸の下水道の現況について掲げております。  74ページから76ページにかけましては,2下水道の仕組みを,77ページには,3水洗化普及関係について掲げております。  78ページでは,4神戸市下水道長期計画について,78ページ中段から79ページにかけましては,5こうべアクアプラン2010について掲げております。  80ページをごらんください。  6平成20年度事業の概要でございますが,こうべアクアプラン2010の事業目標に基づきまして編成いたしております。  「(1)快適な市民生活・健全な都市活動を支える」では,処理場間のネットワーク化の整備として,駒ケ林分水人孔築造などを進めております。  「(2)浸水のない安全・安心なまちづくりをすすめる」では,三宮南地区浸水対策の推進として,京橋ポンプ場の整備などを行ってまいります。  「(3)良好な水環境の形成に努める」では,高度処理の推進として,垂水処理場第3期拡張水処理施設の建設などを進めてまいります。  「(4)循環型社会の形成・地球環境の保全・高度情報化社会の構築に貢献する」では,汚泥消化ガス有効活用として,こうべバイオガス活用事業などを推進してまいります。  また,82ページには,7,20年度事業効果を,83ページから84ページにかけましては,下水道使用料について掲げております。  次に,下水道処理区域図を盛り込んでおります。  続きまして,85ページをお開きください。  河川事業でございます。神戸市の市街地の背後にある六甲山系南側の河川は,急勾配で川幅も狭いため重点的に改修するなど,災害を未然に防止するよう治水事業に関する諸施策を推進してまいります。  86ページをお開きください。  1河川の現況でございます。河川の種類としましては,表にありますように,一級河川,二級河川,準用河川普通河川がございますが,このうち神戸市が管理する河川は,準用河川普通河川でございます。  87ページをごらんください。  3河川改修でございます。二級河川のうち都市基盤河川改修事業については,市が行うこととなっており,補助制度に基づいて高橋川など6河川を進めてまいります。  88ページに参りまして,単独事業としては,都市河川改修事業などを進めてまいります。  89ページをお開きください。  治山砂防事業でございます。六甲山系は,地質が風化花崗岩で崩壊しやすく,地形的にも局地的集中豪雨の多発する傾向にあるため,国・県とともに,治山砂防事業に取り組んでおります。  93ページをお開きください。  宅地の規制・指導でございます。安全な宅地造成が行われるよう,宅地造成等規制法都市計画法等関係法令に基づき,規制や指導を適切に行ってまいります。  99ページをお開きください。  王子動物園でございます。王子動物園は,都市型動物園として,神戸市民だけでなく近畿一円の人々から親しまれております。社会教育施設としてサマースクール,大人のための動物園講座などを開催しておりますほか,動物園ニュースの発行,ZOOキャンプの開催などを行っております。  また,本年度はシマウマ舎及び放し飼い場の改修とシマウマの展示を再開いたします。今後とも,より多くの人に親しまれ,何度も訪れたくなる動物園を目指してまいります。  105ページをお開きください。  技術管理業務では,市全体の建設事業に対する外部評価委員会の運営,検査員の登録制度の導入による全庁的な検査体制の実施などを行っております。  以上,雑駁ではございますが,建設局事業概要の説明を終わらせていただきます。 6 ◯委員長(坊 やすなが) 当局の説明が終わりました。  これより質疑を行います。  事業概要及び建設局所管事項について,ご質疑はございませんか。 7 ◯委員北川道夫) 済みません,地球温暖化防止の観点から見て,こちらの局でもバイオガスとか,あるいは道路舗装では保水性舗装,そういった観点からも事業を進められておると思うんですけど,環境局では,神戸市トータルでこういった神戸市が地球温暖化防止で,こういったことをまとめて公表されてますけれども,こちらの局もバイオガスとかアスファルトの舗装とか,いろいろ考えられると思うんですけど,これ以外にも私ども知らない事業もあると思うんで,そういったものがあればちょっと教えていただきたいと思うんですけど。 8 ◯佐俣建設局長 地球温暖化防止地球環境に対しては,先生おっしゃったように環境局が中心となってやっておりまして,私どもの方の施策も,そちらですべて集約していただくというような形で,神戸市全体としては行っておりまして,特に今,我々が力入れてるのはやはりバイオガスということで,東水環でやっておりますし,あるいは,ことしやる予定をしておりますが,東部のスラッジセンターの改修を行いますけれども,こういった改修するときの設備の観点としてCO2の発生量を極力減らすという観点から,いろいろ仕様を整えておりまして,1つ1つの設備に低炭素の社会をつくるという形でやっておりまして,きょうの事業概要に特別にそれだけまとめて,建設局というものは,済みません,まとめてはおりませんので,またその辺まとめまして,またご報告させていただければ。拾えば,1つ1つの行動にすべて意識しておりまして,舗装にいたしましても,単に,一番環境に効くのは水打ちと同じ効果を持つ保水性舗装というのがありますけれども,それ以外にも透水性舗装だとか排水性舗装だとか,地球に水を,地質に還元をするという,そういうような観点でもやっておりますし,済みません,1つ1つなかなか思い浮かびません。いろんな面で努力はしておるところでございます。 9 ◯委員北川道夫) 今,局長言われました保水性舗装なんか,ほかの都市でも取り組んでて,雨が降って雨水が道路の下に貯留して,アスファルトの表面,あるいは空気中の温度を下げる役割を果たしてるということで,神戸も当然取り組んでおられますけど,その辺の舗装の今後の計画とか,ちょっと細かいことになりますけど,概要ちょっとわかりましたら。 10 ◯佐俣建設局長 実は,我々神戸市の道路部でやっております保水性舗装は,この前の1号館と3号館の間の,あの道で試験舗装を2年前にやっておりまして,今,経過観測をしておるという状況でございまして。ただ,保水性舗装は非常に高価なものでございまして,どちらかと言えば,我々,これから積極的に進めたいのは排水性舗装,これは地球に水を返すこともできるし,騒音問題に対しても対応,非常に騒音が減るという,タイヤ音が減るというようなこともあって,保水性舗装じゃなくて車道では排水性舗装。そして,歩道では路盤の中に浸透さすための透水性舗装というものは歩道で,車道では排水性舗装,こういう舗装をどちらかと言えば積極的に進めていきたいと,そんなふうに考えております。 11 ◯委員北川道夫) わかりました。  以上です。 12 ◯委員長(坊 やすなが) ほかに。  (「なし」の声あり) 13 ◯委員長(坊 やすなが) ほかにご質疑がなければ,建設局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員各位におかれましては水道局が入室するまで,この場においてしばらくお待ち願います。 (水道局) 14 ◯委員長(坊 やすなが) これより水道局関係の審査を行います。  それでは,事業概要について当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。
    15 ◯安原水道局長 水道局長の安原でございます。よろしくお願いいたします。  それでは,平成20年度事業概要につきましてご説明申し上げます。  事業概要の1ページをお開きください。  神戸の水道は,明治33年に給水を開始して以来,お客様に安全で良質な水を安定的にお届けするため,事業を推進してまいりました。一方,近年,節水機器の普及などにより,収入の根幹である給水収益減少傾向にあります。また,施設整備におきましても,昭和40年代から50年代にかけて整備してきた水道施設が,今後大量に更新時期を迎えることから,水道事業経営環境は依然として厳しい状況にあります。このため,水道局では今後10年間の事業運営を見据えて,神戸水道ビジョン2017,このアクションプランとして4年間の中期経営目標2011を策定いたしました。  さらなる経営改善に引き続き努めるとともに,平成20年度予算においてもお客様サービスが低下することがないよう,施策の重点化を図りながら,個別・具体的見直しを全事業に行い,収支均衡予算を編成いたしております。安全で良質な水道水の供給,水質に対する信頼性の確保に努めるとともに,投資的経費については災害・事故に強い水道施設の整備を引き続き進めてまいります。  また,今後,大量に経年化施設がふえていくことから,更新財源の確保,施設の長寿命化を図りながら,施設の重要度や代替性を考慮した計画的な更新に努めてまいります。  工業用水道事業においては,産業構造変化等により,契約水量の見通しは不透明でございますが,引き続き新規事業開拓に努めるなど,経営基盤を強化していく所存でございます。  3ページをお開きください。  水道局の組織でございます。総務部,技術部のほか,5つのセンターより構成しております。  4ページから10ページには事務分掌を,11ページには人員配置表,12ページにはセンターをはじめ事業所の一覧表を載せております。  13ページをお開きください。  I水道事業の現況でございます。1神戸市の水源としましては,下の表にございますように,自己水源として,千苅,布引,烏原の各貯水池市内河川,また阪神水道企業団や兵庫県水道用水供給事業から受水することで,安定した給水を確保いたしております。  14ページをお開きください。  2水道施設の概要でございます。表に記載しておりますとおり,貯水池3カ所,浄水場6カ所,ポンプ場49カ所,配水池123カ所,導・送・配水管の延長は4,986キロメートルでございます。  3水道普及率の状況でございます。平成20年4月1日現在,表の太枠の中にありますように,上水道の普及率は,全市で99.79%となっております。  15ページをごらんください。  4水需要の推移でございます。水使用量を表に示しておりますが,先ほどもご説明しましたように,平成8年度以降は節水機器の普及や企業の節水行動定着化などにより減少傾向となっております。  16ページをお開きください。  II神戸水道ビジョン2017の要旨でございます。  1趣旨でございますが,水道事業における環境の変化や重要な課題に対応するため,今後10年間の目指すべき方向性を示した神戸水道ビジョン2017を策定し,将来を見据えて計画的に事業を進めてまいります。  2神戸水道ビジョン2017の概要でございます。  (1)目標年次は平成29年度でございます。(2)基本理念は,「快適な市民生活を支え,これからも満足いただける水道~まちに豊かさを,暮らしにうるおいを~」といたしております。そして,(3)安心,安定,満足度,持続,環境,新たな展開の6つの柱ごとに示した目指すべき方向性のもと,水道事業を進めてまいります。  17ページをごらんください。  III神戸水道ビジョン2017のアクションプランでございます中期経営目標2011の要旨でございます。  1計画期間は,平成20年度から23年度までの4年間としております。  2基本的な考え方でございますが,(1)神戸水道ビジョン2017の実現に向けて,ビジョンで掲げた6つの柱ごと事業目標を設定し,その達成に向け施策を展開いたします。  (2)長期に安定する経営基盤を確立するため,事務事業の継続的見直しを行い,経営改善を進め,これにより計画期間における各年度の収支均衡を達成し,現行の料金水準を維持いたします。  経営効率化目標といたしましては,1)職員数については,平成23年度における職員数を前中期経営目標策定時の平成15年度に比べ2割以上削減することを目指します。2)通常経費につきましては,平成15年度予算比2割削減を維持し,さらに平成23年度において19年度予算比1割の削減を目指します。3)資本費では,大量更新を見据えて,水道システム全体の再構築計画を策定し,施設更新の優先順位を設定することで,投資を平準化,抑制し,減価償却費の増嵩を抑えます。また,企業債の繰上償還制度や高金利借りかえ制度など,国等の財政措置を活用することにより,支払利息の削減を進めてまいります。  18ページをお開きください。  IV平成20年度主要事業体系の一覧を記載いたしております。  中期経営目標2011における事業目標を柱として,施策の体系を構成しております。  19ページをごらんください。  V主要事業をご説明いたします。  まず,事業目標1,安心,安心しておいしく飲める水をお届けします,でございます。  お客様に水を安全にご利用していただくため,水源から蛇口に至るまで各段階ごとにきめ細かい水質管理を実施するなど,常に安心しておいしく飲める水をお届けするよう努めております。  水源水質の現状でございますが,水源が河川である阪神水道及び県水三田系,湖沼・ダムである自己水源や県水神出系,いずれの水源においても急速ろ過による浄水処理により,水道水安全性は保たれております。  20ページをお開きください。  (1)水源から蛇口までの水質管理の充実でございます。  1)水源水質の保全のため,ア自己水源の水質改善として,千苅貯水池において底層水を循環曝気するほか,汚濁防止に当たっては貯水池上流域のゴルフ場との間で水質保全を目的とする協定を締結するなど,水質改善対策を行っております。イ自己水源の水質保全といたしましては,(ア)財団法人羽束川・波豆川流域水質保全基金を,神戸市,三田市,宝塚市の3市の出捐により設立し,千苅貯水池上流域の水質保全に努めております。  21ページをごらんください。  ページの中ほど,(イ)水源保全用地の取得といたしまして,自己水源である布引,烏原,千苅の各貯水池の水質を保全するため,水源周辺用地の取得に努めております。  (ウ)植生等による水質浄化方法の検討と実施といたしましては,千苅貯水池の波豆川流入口において,クレソン,セリなどの水耕栽培を行い,水質浄化効果を検証しております。  22ページをお開きください。  2)浄水場の水質管理の充実といたしましては,全ろ過池での高感度濁度計によるろ過水濁度の監視,原水及び浄水の魚水槽による水質監視など,浄水場における日常の水質監視体制等を強化しております。また,阪神水道企業団では,平成13年度から供給する水道水の全量を高度浄水処理しており,安全性の向上を図るとともにカビ臭のないおいしい水をお届けしております。  23ページをごらんください。  3)送・配水施設の水質管理の充実の,ア水質管理の強化といたしまして,水質試験所では水質基準に基づき厳格な水質管理を行うため,水質検査計画を策定し,結果についてはホームページなどで公表いたしております。また,引き続きISO9001に基づく品質管理を実施するとともに,今年度,新たに国際的な試験所認定規格であるISO17025を取得することで,より一層水質管理の強化を図ってまいります。  24ページをお開きください。  ページの中ほどに参りまして,(2)貯水槽水道及び給水装置の管理の充実でございます。  1)受水槽の水質保持といたしまして,ア受水槽の適正な管理についての啓発を推進するとともに,イ直結給水を促進してまいります。  25ページをごらんください。  中ほどより下,2)鉛製給水管解消計画を推進してまいります。下の表の右端にございますように,平成19年度では11.6キロメートルの鉛製給水管を解消しております。  26ページをお開きください。  参考といたしまして,水道局の融資・助成制度を記載しております。  27ページに参りまして,事業目標2,安定,いつでも安定して使える水道を実現します,でございます。  (1)水資源の確保でございます。  渇水時にも安定した給水を維持できるよう,1)複数水源の確保に努めております。以下,ア自己水源,イ阪神水道企業団,ウ兵庫県水道用水供給事業の概要を記載しております。  28ページをお開きください。  2)漏水防止対策の推進といたしまして,有効率の向上対策として,ア配水管及び給水管の整備を進めるとともに,イ漏水調査を効果的に行うことにより,有効率のさらなる向上に努めてまいります。  29ページをごらんください。  3)緊急時連絡管の整備検討といたしまして,神戸市と隣接都市との間に緊急時における給水の相互応援のための連絡管を整備しております。今後も隣接都市と連携強化の協議を続けてまいります。  (2)災害・事故時対応の充実として,南海地震など,災害が発生した場合でも応急給水や復旧など,市民への影響をできるだけ少なくするため,神戸市水道施設耐震化基本計画を策定しております。この計画に掲げる取り組みを順次実施することにより,ア計画目標の達成を目指します。  30ページには,イ災害時における応急給水のイメージを,31ページには基本計画の具体的な内容として,ウ水道施設耐震化の体系を記載いたしております。  32ページをお開きください。  1)緊急貯留システムの整備でございます。災害や事故直後における応急給水に必要な飲料水を配水池や大容量貯水槽に確保し,給水タンク車の運搬給水基地及び応急給水拠点としての役割を果たす緊急貯留システムを整備いたします。全市の給水区域をほぼカバーするように47カ所を整備する計画で,ページ中ほどの表に記載しておりますように,平成19年度末現在,38カ所が整備済みでございます。平成20年度は西区の竹の台公園に大容量貯水槽を整備いたします。  2)大容量送水管の整備として,六甲山を通る2本の送水トンネルに加え,新たに市街地を通る大容量送水管を整備いたします。災害・事故時の危険を分散し,高い耐震性と大きな貯留能力を備えることにより,応急給水や早期復旧が可能となります。また,既設送水トンネルのバックアップ施設として整備してまいります。  33ページに参りまして,ページの下,3)危機管理体制の強化でございます。  ア広域連携応援体制の確保として,大都市・近隣都市間での情報の共有や合同応援訓練を実施いたします。  34ページをお開きください。  イいつでもじゃぐち整備事業でございます。  災害直後でもすぐに水が出るという水道施設の耐震化のシンボルとして,いつでもじゃぐちを小学校に整備いたします。平常時には子供たちが水道水に親しむことができる水飲み場として,また,災害時には応急給水栓として利用するなど,いつでもじゃぐちを通じて,地域防災活動の啓発と小学校における防災教育を推進するとともに,学校の直結給水化を促します。  また,ウ防災福祉コミュニティとの防災訓練を通じて,地域防災活動の啓発を行うとともに,地域防災力の向上を図ります。  35ページをごらんください。  (3)経年化対策と耐震化の推進でございます。  1)配水管の更新・耐震化といたしまして,ア高規格配水管整備事業として,更新優先度の高い配水管から計画的に更新を行うとともに,配水幹線や主要配水管路網及び防災拠点に至るルートの耐震化を進めてまいります。  また,イ配水管網再構築計画立案システム──P-DESにより,配水管更新の優先順位づけ,更新効果の検証を行うほか,維持管理業務において活用してまいります。  36ページをお開きください。  2)基幹施設の更新・耐震化でございますが,20年度の主な事業としては会下山低層送水管更新工事,送水トンネル更新工事,37ページに参りまして,配水池耐震補強工事,本山浄水場の整備などを実施いたします。  38ページをお開きください。  事業目標3,満足度,お客様の高い満足度を得て信頼を確保します,でございます。  体系図のとおり,あらゆる機会をとらえて広報・広聴活動を行ってまいります。  39ページをごらんください。  (1)広聴の充実といたしまして,アお客様ニーズ調査を実施するほか,イ水道アドバイザー,ウ,インターネット等の活用,エ事業所窓口などでのお客様の声を聞く取り組みを推進してまいります。  (2)お客様の利便性の向上でございます。  1)お客様ニーズに対応するサービスの充実として,ア営業オンラインシステムの再構築を行い,より一層お客様サービスの充実,維持管理費の節減を図ってまいります。  40ページをお開きください。  イ受付サービスの向上に努めるとともに,ウ口座振替の促進,エ収納方法の拡大に努めるほか,オ宅地内修繕受付体制の充実として,新たに水道修繕受付センターを設置し,お客様が修繕サービスを夜間や休日でも安心して迅速に受けられる体制を整えます。  2)お客様に満足いただける適正なサービスの提供といたしまして,ア応対マニュアル,研修等におけるお客様サービスの向上に努めるほか,41ページに参りまして,3)新たな技術によるサービスの充実として,ア水道料金のお支払い方法の利便性の向上,イ,インターネット等を活用したサービスの拡大,ウ,ユニバーサルデザインへの配慮について検討してまいります。  (3)広報活動の充実でございます。  1)積極的な情報の提供として,ア広報啓発拠点である水の科学博物館を活用した広報を進めるほか,42ページをお開きいただきまして,イ,ボトルドウオーター「神戸の水だより~布引~」の活用による水道事業のPR,また,ウ水道施設の開放等を行ってまいります。  43ページの中ほどをごらんください。  2)きめ細かな効果的な広報の充実としまして,ア次世代を担う子供たちへのPRとして,水道水のおいしさ,安全性などについて,子供たちに積極的に広報を行うほか,イ防災福祉コミュニティとの防災訓練を実施してまいります。  44ページをお開きください。  事業目標4,持続,将来にわたって健全な経営を維持し,持続可能な水道事業を目指します,でございます。  (1)節水型社会における持続可能な経営の確保といたしまして,1)事務事業の継続的見直しと経営改善として,ア中期経営目標2011に基づく目標管理の実施,イ民間活力の導入による公・民の連携に努めるとともに,ウ次代を見据えた組織づくりと人材育成を行ってまいります。  2)施設の管理運営の効率化と資産の有効活用といたしましては,ア地域の水需要にあわせた施設規模の見直し,施設の統廃合を検討するほか,45ページに参りまして,イ管路情報管理システムの機能向上,ウ財務会計システムのさらなる活用,エ土地等有効活用計画を策定し実施してまいります。  (2)計画的な施設の整備と更新でございます。  1)施設更新手法の検討として,ア水道システム全体の再構築計画を策定し実施していくほか,イ総合的な施設管理手法を検討してまいります。また,2)施設の更新投資における資金面での取り組みとして,ア長期投資計画に基づき投資を平準化,抑制するとともに,イ増大する施設補修に対する修繕引当金の見直しなど,各種手法の取り組みを検討実施してまいります。  46ページをお開きください。  事業目標5,環境,環境にやさしい水道を目指します,でございます。  (1)水源環境の保全の取り組みを強化していくとともに,(2)環境負荷の低減として,1)自然エネルギー施策や,2)電力使用量及びCO2排出量の削減など,地球温暖化防止対策の展開に努めてまいります。さらに,(3)循環型社会に向けた取り組みとしては,1)浄水汚泥等のリサイクルを促進するほか,47ページに参りまして,2)環境会計等の活用に努めております。
     48ページをお開きください。  事業目標6,新たな展開,広い視野と社会に貢献する視点を持って水道事業の新たな展開を目指します,でございます。  (1)水の有効利用といたしまして,1)水の有効利用による環境施策を推進するため,アAQUAルネッサンス神戸として水耕栽培などを取り入れた屋上緑化や壁面緑化,ミスト散布など,水の有効利用による環境に配慮した施策を啓発し,新たな水需要喚起につなげてまいります。  (2)市民との協働,地域との連携といたしましては,防災面・環境面での取り組みを充実してまいります。  (3)社会貢献として,49ページに参りまして,1)社会・環境等への率先的対応として,ア,グリーン調達の取り組みを推進するとともに,イISO14001やKEMSの運用による環境負荷の低減に努めてまいります。また,2)震災の経験・教訓について積極的に情報発信いたします。  (4)国際的な視野を持つ水道へ向けた取り組みでございます。  1)国際貢献・国際化施策の展開として,平成21年度に,ア水道技術国際シンポジウムの開催を予定しております。  50ページをお開きください。  VI神戸市の水道料金についてでございます。  以下,1神戸市の水道料金の特徴を記載いたしますとともに,51ページから53ページには,2現行料金表,3水道料金及び下水道使用料の早見表,4水道料金改定の経過を載せております。  54ページをお開きください。  VII平成20年度予算でございます。  1業務量等の推移をごらんください。表の1行目にありますように,平成20年度の給水戸数は76万1,836戸,2行目,総配水量は1億9,907万6,000立方メートルを予定しております。  次に,2収益的収支でございます。金額につきましては,1万円未満は省略をさせていただきます。表の1行目,水道事業収益は381億6,043万円,表の中ほどに参りまして,水道事業費は377億8,319万円を予定しております。以上の結果,表の一番下にありますように,平成20年度予算での単年度純利益は,税抜きで8,716万円となっております。  55ページには,資本的収支,56ページには,4建設改良事業の概要,57ページから58ページには,平成20年度の主要施策予算額を記載しております。  以上で水道事業の概要についてのご説明を終わらせていただきます。  次に,59ページをお開きください。  工業用水道事業の概要でございます。  1経緯でございますが,工業用水道事業は昭和36年4月に建設工事に着工し,昭和39年9月に給水を開始して以来,水需要の増加に応じて給水能力の増強に努めてまいりました。しかし,その後,産業構造の変化などにより,需要量は伸び悩み,平成13年度に給水能力を1日当たり15万立方メートルから10万6,000立方メートルに変更しております。  2施設の概要でございます。工業用水道の水源は,全量を琵琶湖・淀川に依存しており,上ケ原浄水場で凝集沈殿処理した後,東部第4工区から西部第1工区までの臨海部や六甲アイランドへ供給を行っております。  60ページをお開きください。  II主要事業でございます。  1第2次改築事業としまして,平成13年度から10カ年で経年化した導・送・配水管及びテレメーター設備等の更新工事を実施しております。  61ページをごらんください。  2,次世代スーパーコンピューター施設への供給といたしまして,ポートアイランド2期に建設される次世代スーパーコンピューター施設へ工業用水を供給するため,平成20年度より,新たにポートアイランドへの配水管布設工事に着手いたします。  62ページをお開きください。  III工業用水道料金の1現行料金表並びに2料金改定の経過を載せております。  63ページに参りまして,IV平成20年度予算でございます。  1業務量等の推移でございますが,表の1行目,平成20年度の給水工場数は73工場,3行目,年度末契約水量は1日当たり8万5,716立方メートルを予定いたしております。  2収益的収支でございます。表の20年度当初予算額の欄,1行目,工業用水道事業収益は15億6,976万円,表の中ほどに参りまして,工業用水道事業費は15億2,555万円を予定しております。以上の結果,表の一番下にありますように,平成20年度予算での単年度純利益は税抜きで4,165万円となっております。  64ページをお開きください。  3資本的収支及び4建設改良事業の概要を記載いたしております。  なお,65ページ以降は参考といたしまして,水道事業の沿革等を記載しております。  以上で平成20年度事業概要の説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしくご審議お願いを申し上げます。 16 ◯委員長(坊 やすなが) 当局の説明は終わりました。  これより,質疑を行います。  事業概要及び水道局所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 17 ◯委員長(坊 やすなが) ご質疑がなければ,水道局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましてはしばらくお残り願います。 18 ◯委員長(坊 やすなが) 次に,次回委員会は7月23日水曜日,午前10時に開会いたしますので,ご予定をお願いいたします。  また,その日の午後は実地視察を行いたいと思いますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 19 ◯委員長(坊 やすなが) ご異議ありませんので,さよう決定いたしました。  なお,視察先につきましては,正副委員長にご一任をいただきたいと存じますので,ご了承願います。 20 ◯委員長(坊 やすなが) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日の委員会は,これをもって閉会いたします。   (午前10時52分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...