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  1. 神戸市議会 2008-06-30
    開催日:2008-06-30 平成20年福祉環境委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(川原田弘子) ただいまから福祉環境委員会を開会いたします。  本日は,常任委員長会議において確認されました委員会運営方針の提示と,所管局の事業概要の説明聴取等のため,お集まりいただいた次第であります。  まず最初に,委員各位の座席につきましては,正副委員長で相談の結果,お手元に配付いたしております定席表のとおりといたしましたので,ご了承願います。 2 ◯委員長(川原田弘子) 次に,委員会運営につきましては,去る6月24日の常任委員長会議において協議いたしました結果,お手元に配付いたしておりますとおり,従来と同じ内容の運営方針が確認されましたので,この運営方針に基づき委員会を運営してまいりたいと存じます。  また,これまでの常任委員長懇談会において,お手元に配付のとおり委員会運営についての確認がなされており,これらの点についても今後の委員会運営に反映させてまいりたいと存じますので,委員各位のご協力をお願いいたします。  それでは,これより順次各局の審査を行います。  委員の皆様におかれましては,保健福祉局が入室するまで,しばらく自席にてお待ち願います。 (保健福祉局) 3 ◯委員長(川原田弘子) それでは,これより保健福祉局関係の審査を行います。  事業概要について,当局の説明を求めます。 4 ◯桜井保健福祉局長 座ったまま失礼いたします。  先生方には,このたびの委員会でございますけれども,今後ともどうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。  それでは,お手元にお渡しいたしております平成20年度保健福祉局事業概要につきましてご説明させていただきます。  まず,事業概要の目次の次にございます,はじめにの(1)ページをお開き願います。  我が国は人口減少社会へ既に突入しており,さらに今後,いわゆる団塊の世代が60歳代に移行するなど高齢化のさらなる進展が予測されています。これに伴い今後も社会保障費,医療費の増加が見込まれることから,国においては医療制度改革が実施されるなど,将来にわたり持続可能な制度の構築に向けた取り組みが本格化しています。  本市においては依然として極めて厳しい財政状況ではありますが,引き続き豊かな神戸の創造に向けて,「元気と魅力を創る」,「こどもと環境を育てる」,「福祉と健康を守る」ことを政策目標とし,時代の変化を見据えながら市民の目線で行財政改革を進め,市民との協働と参画により策定した2010ビジョンの実現を目指します。  さらに,平成20年度はこうべの市民福祉総合計画2010後期実施計画の2年目に当たり,高齢者や障害者,子供を含めたすべての市民がお互いに身近なところで支え合っていくことができる社会づくりを推進します。
     次に,組織と人員でございますが,3ページから47ページにかけまして組織図を,48ページに職員所属別配置表を記載いたしておりますので,後ほどごらんいただきたいと存じます。  引き続きまして,主な事業の概要につきましてご説明を申し上げますので,51ページをお開き願います。  まず,1市民福祉の推進につきましてご説明を申し上げます。  (3)のこうべの市民福祉総合計画2010後期実施計画の推進でございますが,持てる力を出し合い,支え合う福祉のまちづくりを目指して,平成19年度から22年度までの4カ年,後期実施計画として積極的に計画の推進を図ってまいります。計画の数値目標につきましては,52から53ページに記載いたしております。  54ページをお開き願います。  (6)こうべユニバーサルデザインの推進でございますが,こうべUD広場を核としてユニバーサル社会の実現を目指し,さまざまな取り組みを推進いたします。  56ページをお開き願います。  (8)地域見守り活動の充実でございますが,1)見守り推進員を市内74カ所のあんしんすこやかセンターに配置し,地域での見守りができるコミュニティづくりを支援するとともに,介護予防の推進を図ります。  57ページに移りまして,5)地域見守り活動の拠点づくりでございますが,大規模災害復興住宅の集会室や空き住戸などを活用した高齢者の自立を支援する拠点,あんしんすこやかルームを設置するなど,地域見守り活動の拠点づくりを行います。  60ページをお開き願います。  (18)ふれあいのまちづくりでございますが,地域福祉センターを拠点として,地域社会の温かい触れ合いの中で,市民と行政が一体となって地域福祉の充実に努めてまいります。地域福祉センターは本年4月1日現在,市内186カ所,167小学校区で整備済みであり,今年度は新たに北須磨小学校区で整備をいたします。  68ページをごらんください。  2高齢者福祉につきましてご説明を申し上げます。  まず,(1)でございますが,高齢化の進展に対応し,高齢者の保健福祉需要に即した施策を,高齢者保健福祉計画2010に基づき,体系的,総合的に推進してまいります。  次に,(2)の介護保険の運営でございますが,介護保険制度の仕組みを概念図で記載いたしております。  69ページに移りまして,3)介護保険事業計画でございますが,平成20年度は第3期介護保険事業計画3カ年計画の最終年に当たり,この計画に基づき介護保険事業の円滑な推進を図ってまいります。  70ページをお開き願いまして,4)で保険給付の内容を,72ページをお開き願いまして,5)で保険料について記載をいたしております。  76ページをお開き願いまして,7)あんしんすこやかセンターの運営でございますが,高齢者に対する総合的なマネジメントを担う地域の中核機関として設置し,介護予防ケアマネジメント業務総合相談支援などを行ってまいります。  また,77ページに移りまして,8)地域支援事業でございますが,要支援・要介護状態になる前からの介護予防を推進するため,各種事業を地域支援事業として,介護保険制度内に位置づけて実施いたします。  79ページをお開き願いまして,(3)施設の整備・運営等でございますが,市内の入所需要に対応できるよう,引き続き1)の特別養護老人ホームをはじめ,2)の介護老人保健施設や3)の介護型ケアハウスなど,介護保険施設の整備を推進してまいります。また,4)でございますが,通いを中心として,泊まり,訪問のサービスを受けられる小規模多機能型居宅介護拠点の整備を行います。  84ページをお開き願いまして,(8)後期高齢者医療制度でございますが,本年4月から国の医療制度改革により,新たな医療制度として実施されております。  87ページをごらんください。  4)敬老優待乗車制度の再構築でございますが,制度を将来にわたり安定的に維持・継続できるよう,本年10月より低所得者や高頻度利用者に配慮しながら再構築を行います。  次に,89ページをごらん願います。  3健康対策についてご説明を申し上げます。  (1)地域保健の充実でございますが,関係機関の一層の連携を進め,保健情報の共有化,保健サービスの向上を図ってまいります。  90ページをお開き願います。  (4)救急医療体制でございますが,市民が症状に応じた治療を受けられるよう,民間病院との協力のもと,一次から三次までの救急医療体制を整備しております。  また,91ページに移りまして,(5)小児科救急医療体制でございますが,市民にわかりやすい小児科救急医療体制を整備いたします。なお,六甲アイランド病院については毎日24時間体制を組んでおりましたが,本年2月には毎日23時まで,さらに6月から体制が変更になっております。  次に,92ページをお開き願いまして,(9)新・健康こうべ21の推進でございますが,新・健康こうべ21により市民主体の健康づくりを支援する環境整備を行います。  また,95ページをお開き願いまして,(11)栄養改善対策として,5)食育の推進でございますが,神戸市食育推進計画に基づき,関係機関との連携により各種事業を展開してまいります。  97ページをお開き願いまして,市民の健康増進を図るため,表にございますように,4)神戸市健康診査を実施するとともに,5)特定健診・特定保健指導として神戸市国民健康保険が実施主体となり,メタボリックシンドロームに着目した健診と保健指導を行います。  99ページをお開き願います。  9)肝炎ウイルス検査でございますが,C型肝炎検査B型肝炎検査を実施し,疾病改善及び発病予防を図ります。なお,平成20年度のみ,指定医療機関でも実施いたします。  106ページをお開き願いまして,(17)難病対策といたしまして,医療費の公費負担等により患者・家族の経済的負担の軽減などを図ってまいります。  さらに109ページをお開き願いまして,(20)自殺防止対策の推進といたしまして,新たに自死遺族支援に取り組む団体などへの支援を実施するとともに,こうべこころの健康づくり委員会において総合的な対策を検討いたします。  次に,110ページをお開きください。  4生活衛生対策についてご説明申し上げます。  (1)食品衛生対策及び家庭用品安全対策でございますが,1)の(イ)監視指導といたしまして,食品の細菌,残留農薬,食品添加物などの検査を引き続き実施してまいります。  111ページに移りまして,1)の(カ)でございますが,市民の食への不安感を払拭するため,食の安全・安心普及啓発事業を実施いたします。  116ページをお開き願います。  (6)墓園でございますが,市民の墓地需要に対応するため,墓地供給計画に基づき整備を行ってまいります。  次に,117ページをごらん願います。  5障害者福祉についてご説明いたします。  (1)でございますが,神戸市障害者保健福祉計画2010後期計画に基づき,地域生活への移行支援,就労支援などを目指して,体系的,総合的に施策を推進してまいります。  (2)障害者自立支援法でございますが,1)に法の概要について記載いたしております。  また,118ページをお開き願いまして,3)障害福祉サービス,(ア)介護給付,次に120ページをお開き願いまして,(イ)訓練等給付につきまして,それぞれのサービスの内容を記載いたしております。  121ページに移りまして,(エ)の利用者負担でございますが,障害者自立支援法では原則としてサービスにかかる費用の1割の定率負担となっております。一方,利用者負担の軽減につきましては,(オ)の1)から123ページの10)で記載しておりますとおり,国等の制度とあわせて,市においても独自に負担軽減制度を設けております。  次に,124ページをお開き願いまして,4)自立支援医療につきましても,定率1割負担が原則となっておりますが,本市では福祉医療費助成制度並みの負担となるよう,独自の軽減策を実施しております。  125ページに移りまして,6)地域生活支援事業では自立支援給付以外に(ア)1)相談支援事業,2)地域活動支援センター,4)移動支援事業や5)コミュニケーション支援事業,また126ページをお開き願いまして,9)住宅入居等支援事業など,障害者の地域における生活を支えるさまざまなサービスを実施してまいります。  127ページに移りまして,(4)在宅障害者への援護でございますが,128ページをお開き願いまして,1)障害者地域生活支援センターの運営でございますが,障害者の地域での生活を支援するため,各種福祉サービスの利用の援助などを行ってまいります。  129ページに移りまして,5)地域生活支援員の配置を行い,障害者の地域生活の定着を支援いたします。  次に,131ページをお開き願いまして,(ケ)障害者小規模通所訓練施設助成や(コ)小規模通所訓練施設への運営支援を引き続き実施します。  133ページをお開き願います。  (10)精神保健対策でございますが,1)のこころの健康センターを中心に,精神保健の向上と精神障害者の福祉の増進を図ってまいります。  135ページに移りまして,(11)障害者就労支援では,(ア)障害者就労推進センター就労支援体制の拠点として,企業等に障害者の雇用に向けて積極的に働きかけを行うなど各種就労支援策を実施いたします。(イ)でございますが,今年度は西部地域に地域障害者就労推進センターを設置いたします。  さらに138ページをお開き願いまして,(13)発達障害支援として,発達障害ネットワーク推進室を中心に早期発見,相談支援体制,療育体制の充実に向けて取り組んでまいります。  次に,6子育て支援についてご説明申し上げますので,139ページをごらん願います。  (1)でございますが,平成17年2月に策定した神戸っ子すこやかプラン21に基づき,すこやか子育て支援のまちの実現に努めてまいります。  (2)児童の健全育成対策でございますが,2)大学と連携した新たな子育て支援事業といたしまして,大学等に乳幼児が自由に遊べるスペースを設け,子育て支援の場を提供するとともに,140ページをお開き願いまして,3)地域子育て支援センターを新たに2カ所設置し,体験保育や育児相談など,地域の子育て家庭を支援いたします。また,4)児童館の整備・運営では,既設児童館が利用しにくい高羽小学校区において,高羽小学校の空き校舎を児童館に転活用するほか,5)民間保育園の老朽改築補助制度の実施により,入所児童の安全確保及び保育環境の改善を図ります。  次に,142ページをお開き願います。  11)放課後児童健全育成事業の実施でございますが,学童保育コーナーについて,未整備校区の解消や既存放課後児童クラブの過密緩和などを図るため,新たに4カ所整備いたします。また,公設の学童保育施設において開設時間の延長など事業の充実を図り,安定的にサービスを提供するため,7月より保護者負担を導入いたします。  143ページに移りまして,15)乳幼児等医療費の公費負担につきましては,若い世代の経済的負担の軽減を図り,次代を担う乳幼児等の健やかな成長に寄与するため継続してまいります。  145ページをお開き願います。  1)保育所待機児童の解消といたしまして,新たに保育所を1カ所設置するなど,410人分の受け入れ枠の拡大を図るとともに,新たに送迎保育ステーション事業を実施するなど,待機児童の解消に努めてまいります。また,2)一時保育につきましては,保護者の多様な就労形態や育児負担の解消などに対応するため11カ所ふやし,市内115カ所の保育所で実施いたします。また,病気回復期にある児童を保育する3)病(後)時保育につきましても,新たに1カ所ふやし,市内8カ所の医療機関で実施してまいります。  さらに146ページをお開き願いまして,12)公立保育所の社会福祉法人への移管について,子育て支援を充実させていくため取り組んでまいります。  147ページに移りまして,(4)母子保健でございますが,149ページをお開き願いまして,2)健康診査・検査では,(ア)妊婦健康診査について,全妊婦に対して5回の検査費助成を行うほか,低所得者の方については7回の助成を実施いたします。  152ページをお開き願います。  (7)児童虐待の防止対策でございますが,こども家庭センターを中心に早期発見,早期対応を図り,迅速かつ的確な対応のできる体制づくりに努めてまいります。  次に,154ページをお開き願います。  7生活保護についてご説明を申し上げます。  生活保護制度は国民の最低生活を保障し,自立を助長することを目的として設けられたものでございます。区別の被保護世帯数の状況につきましては図に記載のとおりでございます。  155ページに移りまして,(2)神戸市の保護状況といたしまして,1)保護の動向を記載しております。なお,平成20年3月中の保護率は千分率で26.5パーミルとなっております。  159ページに参りまして,8人権の尊重されたまちづくりの推進についてご説明を申し上げます。  すべての市民の基本的人権が保障された社会づくりを進めるため,1)のとおり平成15年3月の懇話会提言を受け,2)に記載しておりますとおり平成16年1月に人権教育・啓発に関する基本計画を策定し,引き続き人権の尊重されたまちづくりの実現に努めてまいります。  161ページをごらんください。  9国民年金でございますが,被保険者の種類及び保険料,給付額につきまして記載をいたしております。  163ページをごらんください。  10国民健康保険でございますが,(2)保険給付について,神戸市国民健康保険で行っている保険給付の内容を記載いたしております。  168ページをお開き願います。  (3)保険料でございますが,平成20年度から後期高齢者支援金分保険料が新設され,国民健康保険料は3本立てになっております。  11病院事業についてご説明申し上げますので,170ページをごらん願います。  (1)市民病院群の整備・運営でございますが,(ア)神戸市立医療センター中央市民病院につきましては平成22年度の施設完成を目標に,21世紀にふさわしい新病院の整備を図ってまいります。  また,市民病院群の現状,業務実績等につきましては,171ページから172ページに記載いたしております。  続きまして,173ページをお開き願います。  12看護大学についてご説明申し上げます。  現代における医学,医術の進歩や人口の高齢化の進行,疾病構造の変化等に対応できる資質の高い看護職の育成のために,看護大学,大学院を運営いたしております。  最後に保健福祉局予算についてご説明申し上げますので,177ページをごらん願います。  平成20年度保健福祉局予算でございますが,一般会計及び国民健康保険事業費老人保健医療事業費後期高齢者医療事業費母子寡婦福祉資金貸付事業費介護保険事業費病院事業会計からなっております。保健福祉局予算額合計は約5,231億6,100万円で,対前年度比14.6%の減となっております。  なお,178ページ以降には,2会計別歳入歳出予算一覧及び183ページ以降には3会計別予算内訳を記載いたしておりますので,後ほどごらんいただきたいと思います。  以上,簡単ではございますが,保健福祉局事業概要の説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯委員長(川原田弘子) ご苦労さまでした。  当局の説明は終わりました。  それでは,これより質疑を行います。事業概要並びに保健福祉局の所管事項についてご質疑はございませんか。 6 ◯委員(守屋隆司) 神戸市の公衆浴場に対する補助金等支出をされてると思うんですけども,内ぶろの普及率,非常に高まっておりますので,以前と公衆浴場の意味合いというのは大分変化はしてると思うんですけども,やはり数パーセントの方はおふろがないと。どうしても公衆浴場を使わざるを得ないという方もどうしてもいらっしゃるわけですし,そういう点では,今されてる制度って非常に意味があると思いますし,いろんなご意見がある中でもそれを維持してるのは非常に結構なことと思うんですけども,特に公衆浴場だけではないんですけども,これだけ原油等の高騰が著しいという中で,取り巻く経営環境も非常に厳しいものがあるんじゃないかというふうに思うんですが,そこら辺どのように認識をされてるのか,またそういう下支えをするような,また新しい何か政策等も少しお考えになってるのかどうか,まずそれをお聞きしたいと思います。 7 ◯桜井保健福祉局長 私どもでは委員ご指摘のように,確かに公衆浴場については非常に数が減ってきてございまして,また最近ではさまざまな浴場形式が出てまいってございますので,一般の従来からありました浴場については非常に厳しい状況が続いてるというのは認識してございます。  私どもといたしましては,公衆浴場の衛生向上の事業というような形で,いわゆる補助金の交付をいたしましたり,いわゆる公衆浴場の設備の改善資金の利子補給事業と交付,こういうようなことを取り組んできてございます。  ただ,昨今の原油の高騰に基づくということになりますと,これは私どもだけの話ではなくて,あらゆる分野に及ぶということでございますので,保健福祉局だけの取り組みということでは今のところ考えてございません。ただ,そういった浴場組合さんの方から,そういう切実な声があるというのは私ども認識しております。そういった意味で,市全体として,こういう原油対策なり,いわゆる物価監視というような形で一方取り組んでございますので,そういったものとあわせながら今後検討していくことだろうというふうに認識いたしております。  以上でございます。
    8 ◯委員(守屋隆司) もちろん原油高騰が保健福祉局だけがご担当されることじゃないことはよく存じ上げてるんですけども,最近でも非常に,私の兵庫区も含めて旧市街,銭湯といいましょうか,公衆浴場をどんどん閉めておりまして,ニーズがあるけれども,もう経営として成り立たないというような部分があるというふうに思うんですね。  それと,今の時代でもなおかつ,まだ物価統制令のもとにあるというようなものでありますので,それからすると,やっぱり社会的な,非常に準公共性を持ってるという意味合いを,やはり政府なりは認識をしてるからこそ,そういう今状態のもとにまだ置かれてるというふうに思うんですね。個々具体的に私,何をどうこうということまでは考えておりませんけど,ぜひ,そういう窮状もいろいろとヒアリングもしていただきながら,指導の方もよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 9 ◯委員(山本じゅんじ) 国保のことでお聞きします。  さきの委員会でも少し議論になったんですが,その後,控室の方にも来ていただいて説明を受けたんですけど,やっぱりまだちょっとよくわからないということで,その件についてはまた今後いろいろお伺いしたいんですが,とりあえず今回の改定で1世帯当たりの保険料の引き上げ額ですね,大体どれぐらいになるのかということと,もう1点,1世帯当たり,この保険料の引き上げが大体どれぐらいになるのか試算をされてると思うんですが,教えてください。 10 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 今回,国保料の改定ということで,6月の中旬にそれぞれ通知をさせていただきました。今回は大きな後期高齢者医療の制度の創設ですとか,あるいは財政調整の仕組みということで,特に神戸では退職者医療の関係の制度改正の影響を大きく受けたということでございます。  実際の国保料,19年度と20年度と比較するとどうなるかということでございますが,大体予算で申し上げますと,19年度と20年度と比べますと,1世帯当たりで約9,900円ほど増加をしてございます。これが実際の賦課ベースでどうなってるかというところについては,ちょっと今の数字を持ち合わせておりませんが,19年度予算のいわゆる保険料の額,これを世帯当たりで割ったものとそれの19年度と20年度の比較をいたしますと,9,900円ほど増加していると,こういう状況でございます。 11 ◯委員(山本じゅんじ) 1人当たりが大体9,900円ということですね。  あともう,1世帯当たりの金額もお聞きしたんですけど。 12 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 世帯で,これは19年度予算と20年度予算との比較ということで申し上げますと,単純に割りますと,これは余り数字が実は変わってございません。ただ,これは1世帯当たりの──世帯数が後期高齢者医療に移った分だけ下がってる面がございますので,約19年度は1世帯当たり1.7人ぐらい,これが20年度は1.6人ぐらいに下がってます。その要素を除きまして,20年度も同じように1.73人という19年度と同じ世帯数で考えますと,国保料は約──世帯でですね──去年と比べまして9,900円ほど増加しているというふうに認識してございます。 13 ◯委員(山本じゅんじ) 1人当たりと1世帯当たりで同じ金額ということですか。 14 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 1人当たりは,単純に被保険者数で割りますと約5,730円ほど,1人当たりの金額としては増加をしてございます。 15 ◯委員(山本じゅんじ) そしたらちょっと確認します。1人当たりが5,730円と,あと1世帯当たりが9,900円ということでいいんですね。  もう1点だけお聞きします。2007年度と2008年度,一般会計からの繰入金ですね,13億円から14億円ですかね,減らされてるんですけど,これはなぜ繰り入れが減ってるのかというのをお聞きします。 16 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 これは見かけ上の額といたしましては,国保に対する一般会計繰入金が19年度は146億,これは補正をした予算現計で146億。20年度は131億ですから,見かけ上の総額は減ってございますが,これは国保の被保険者数そのものが大幅に減少してございまして,19年度は55万2,000人から20年度は,75歳以上の方が抜けましたので,41万1,000人ということで,規模そのものが縮小してございます。それに伴って一般会計繰入金が減ったということでございますので,トータルとしてこれを,神戸市が一般会計の繰入金を減らしたかというと,後期高齢者の分も含めますと,逆に去年の予算と比べますと22億円ほどふえてるという状況でございます。  以上です。 17 ◯委員(山本じゅんじ) 被保険者が減ったということですね。それが繰入額を減らした根拠だというふうな説明で,そういうふうな受けとめでいいんですかね,ちょっと済みません。 18 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 単純に1人当たりで一般会計の繰入金を割りますと,逆に数字はふえてございます。  ですから,規模に応じて減らしたといいますか,減ったと,こういうことでございます。 19 ◯委員(山本じゅんじ) 結局,今回,保険料自体が前の委員会でもいろいろと段野議員が指摘したんですけど。1万円上がってるということで,その根拠を説明してほしいということで,ずっと議論があったわけですよね。なかなかその後の状況の中で,この引き上げの理由がいまいちよく見えてこないと,そういう中でもう1度お聞きしたんですけれども,神戸市と同じような状況の中で保険料の引き上げを行わなかったという自治体も東京の方にはあるということなんですけれども,やっぱり繰入額減らさないということが今回,保険料引き上げしなくても済んだんではないかなと,やはりちょっと感じざるを得ないんですけれども,その辺いかがでしょうか。ちょっとそれだけをお答えいただけますか。 20 ◯桜井保健福祉局長 今,森田部長の方からもご説明しましたように,被保険者1人当たりの一般会計の繰入金ということになりますと,逆にふえてるんですね。  ですから,先ほども言いましたように,今度,制度が大きく変わりましたので,後期高齢者への移行と伴ってベースそのものが随分変わりました。そんなことから,見かけ上は一般会計の繰入金が減ってるように見えるんですが,実際は1人当たりに直すとふえてるという状況でございますし,確かに計算の仕方わからないということでございますが,もとのベースが昨年と今回とは全く変わってしまいました。特に退職者医療制度そのものが縮小されましたので,その影響が非常に大きく出てございます。  神戸の場合は,前回のときにもご説明させていただいたんですが,他の都市よりも退職者医療制度というのを随分活用してございましたので,平均的な──いわゆる財政措置よりもダメージが大きいと,そういうような状況が出てきておるということでございます。  以上でございます。 21 ◯委員(山本じゅんじ) また,この問題,多分いろいろとお聞きしてもわからない点も多いかと思いますので,また今後とも教えていただくということも含めて,次回以降にまたお聞きしたいと思います。 22 ◯委員(福浪睦夫) 後期高齢者というのは,ようマスコミに載ってわかったんやけど,前期高齢者いうのもあんの。何かこないだ書類が来たような感じで,前期高齢者と書いとったような気がして,ごっつい10万円ぐらい引かれとった,金額載っとったけど。 23 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 一応,保険の制度としましては,今回,後期高齢者医療ができまして,75歳以上の方は別建てですが,74歳未満の方は皆さん国保か健保か共済のどれかに入るというのが日本の仕組みですので,それで特に前期高齢者だけを取り上げて何かというのはないと思うんですけども。(発言する者あり)  言葉としましては,これまでも使うておりますのは65歳から74歳までの後期高齢者に行く前の方の10年間の方を,言葉としては前期高齢者という呼び方は厚労省でも我々でも使うております。ただ,その方だけを特に何かとらえて,市民の方に前期高齢者の方だけこういうことしてますよというものはないかと思うんですけども。またちょっと何かありましたら,これ……。 24 ◯委員(福浪睦夫) 後でまたゆっくりね,書類持ってきて,よう聞きますわ。えらい済みません,勉強不足やから,これは。 25 ◯委員(小林るみ子) 3点質問させていただきます。  まず1つ目は,この3月末で人間ドックの助成金が廃止になりました。その根拠というか,その理由をちょっとお聞かせいただきたいのが1つです。  2つ目は,学童保育所。70人を超える大規模な学童保育所を3年間かけて解消をしていくというふうにお聞きしてるんですけども,その3年間の計画というか,当面,この1年間はどういう段取りで進めるのか,その辺のところをお聞きしたいと思います。  3点目は,この間の議案外のときにちょっと質問させていただきまして,副市長から余り,その答えがいただかなかったので,その続きなんですけれども,保健福祉局所管の29の施設はこうこうこうだというふうにお聞きしてるんですけども,いわゆる採血器具について,現状ですね,いろいろ通達もあって,今その29の施設はどういうものを採血器具として扱っているのか,その現状をお聞きしたいです。その3点お願いいたします。 26 ◯桜井保健福祉局長 ちょっと詳細については,また部長の方から補足させていただきますけれども,国民健康保険事業の中で従来人間ドックの制度がございました。今回,新たに国の方から特定健康診査なり保健指導という制度が入りまして,そういった趣旨からすべての方にそういう健康診断を受けていただくということになりましたので,特別に人間ドックという項目については廃止をさせていただきまして,いわゆる財源を健康診査の方に充てさせていただいたということでございます。  それから学童保育でございますが,今後,そういった解消に努めていきたいということで我々考えてございますが,今,具体的にそれぞれの場所が周辺に,そういう解消できるだけの場所があるかどうかですね,そういうことも含めて調査をしようとしてるところでございますので,今,具体的にどこがどうという計画がまだでき上がってるという状況ではございません。  それから,採血針の話なんですが,今現在は私ども調べた結果は,厚労省の方からの通達以降,いわゆる採血の器具そのものがもう変わってまして,以前使っていた器具を使っていないということですので,安全性はもう確保されてると。いわゆる針をかえるというだけでなしに,その上についてるキャップですね,それも全部取りかえるなり,いわゆるディスポ型に変わってしまっていますので,今現在ではそういう器具は使っていないということでございます。  私は以上です。特に何かあったら補足します。 27 ◯委員(小林るみ子) 人間ドックの件なんですけども,特定健診が始まったからだとか後期高齢者医療制度が始まったからとか,いろいろ理由はそれとなく耳には入ってはいるんですけども。実際,その人間ドックを毎年同じように継続してかかってた方がいきなりなくなったと,非常に納得いかないという声が,結構,地域の中からいろいろ聞こえてはいるんですけども,今回,それにかわる特定健診があったからという理由だったと思うんですけど,内容的には──人間ドックを受けてた内容ですよね,項目ですよね,それと変わらないのか,その辺をちょっとお聞きしたいなと思うんです。  やはり自治体によっては人間ドックを同じように,神戸市と同じようにやめたところもありますけど,ずっと継続してる自治体もありますので,やはり継続する意味というのがやっぱりあるんだと思うので,内容的にどう違うのか,同じなのか,同じものが受けれるのか,その辺のとこちょっとお聞きしたいと思います。  それと,学童保育所の件はまたおいおい質問させていただきますが,穿刺器具──採血器具の件なんですけども,要するに針と針の周辺は捨てるようになってると。厚労省の指導というのは単回使用というか,1回1回全部使い捨てのようになってると思うんですけども,神戸市の場合はその部分だけを捨てるというふうに一応なってるということで,心配はないということなんですけれど,今度の6月末で厚労省の調査が終わって,7月にはそれが明らかになるというふうに聞いてるんですけど,神戸市内の保健福祉局所管以外のいろんな病院,診療所ありますね。そういうとこの指導というのは,これからやはり針と針の周辺部分は捨てるようにという,そういう指導をされていくのか,その辺をちょっと,神戸市の指導の方針のようなものをお聞かせいただきたいと思います。  その2点お願いいたします。 28 ◯中野保健福祉局健康部長 穿刺器具の件についてお答えを申し上げます。  現在のところ1,763に対して調査を行っております。これについて神戸市の分だけ,まず報告をさせていただいた。ご質問のほかの民間等の施設につきましては,厚労省の方がやっぱり調査をしています。どういう形で公表されるかということをちょっと県と対応を見守っていきたいと思っております。  ただ,ご指摘の使い方につきましては,既に厚労省の方から個人使用はしないという形で──1人であれば問題ないんですけれども,複数使用については気をつける,既にマニュアルもできておりますし,製品等も改定をされておりますので,今改めて今後どうするということについてはございません。従来の方針で既に通知もしておりますので,その方針でいくと,そういうことでございます。  以上です。 29 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 人間ドックと特定健診とで内容的にどう違うのかというご質問ですが,もちろん全く項目が同じというわけではございません。20年度から実施,今いたしております特定健診と,それから健康部で従来から実施しておりますいろんな各種がん検診等ございますので,そういったものとあわせて受診していただけますと,生活習慣病ですとか,主ながんの発見に必要な検査項目というのは網羅しているものであると考えてございます。非常に重複する項目も大変多いということがございますので,今回,先ほど申し上げたような形での廃止をさせていただいたということでございます。 30 ◯委員(小林るみ子) ありがとうございます。  人間ドックのことは重複してる部分もあるからというお答えだったと思うんですけど,やはり継続して毎年変化を見ていくという──健康チェックというのをやってきた方って結構おりますので,やはりいきなり人間ドックの助成がなくなるというのはどうかなというふうにも思いまして,その辺のところをちょっと意見になりますけど,お伝えさせていただきたいと思います。  それと穿刺器具なんですけども,やはり通知が出たから通知をされるということなんですけど,厚労省の通知があってもこういう実態だったということが今回明らかになったわけなので,やはり通知だけじゃやっぱりだめなんじゃないかなと。やはり肝炎の患者さんなんかは非常に心配してるんですけども,やはりもうちょっと徹底した指導が要るんではないかなということは思いました。  それで,この間もちょっと質問させていただいたんですけど。やはり看護大学の中でも,他の自治体ではおんなじように,演習の中でこれを使ってるケースがあったというふうに聞いてますので,それは独自で神戸市として看護大学調べていただいた方がいいんではないかなと思いますし,健康相談なんかのイベントでも,やはりこういうのを,人寄せということでやってるとこ結構あるんですよね。そういうところでも,やはり実態調査をした方がいいんではないかなと。  ある健康相談のイベントをやってた団体は,あえて今回のことがあったので,うちはこういうものを使って心配ありませんよということを,逆にちゃんと報告をしているという,そういう団体もありますのでね。やはり心配な方も結構いますので,神戸市独自でそのあたりの実態調査はしてもらえないかということをもう1度お聞きしたいと思います。 31 ◯桜井保健福祉局長 非常にご心配というのはよくわかりますが,私どもの方でやっております教室でありますとか相談事業,それから看護大学などでの実習,そういったところでの使用器具はなかったという報告を私ども受けてございます。  以上でございます。 32 ◯委員(小林るみ子) わかりました。  どちらにしても,この間の副市長の答弁にもありましたように,相談が結構あってるということも聞いてますので,やはり相談窓口というのをきちんとつくった方がいいんではないかと思います。それはちょっと要望とさせていただきますので,よろしくお願いいたします。  以上です。 33 ◯委員(金沢はるみ) 保育所の民間移管の問題ですけど。平成21年度の移管予定の保育所のプレゼンテーションが始まると思うんですけど,ちょっと確認しておきたいんですけど,このプレゼンに入れるというか聞ける,プレゼンテーションを見れる方はどういった方なのかというのを,まず確認しておきたいんです。  それともう1つ,公立保育所の施設・設備の補修ですね。これはことしの予算がどのくらいなのかということと,何カ所ぐらいことしはやる予定なのかということと,計画的な──5カ年計画とかね,そういったものをつくっておられるのかどうか,それについてお聞きします。 34 ◯小島保健福祉局参事 プレゼンテーションのことについてお答えさせていただきます。  7月に入りまして,土曜日と日曜日の2回予定させていただいておりますけれども,対象は,今保育所に子供さんをお預けになられてる保護者の方が全員対象になられると,ご希望の方に参加していただけるという形で行う予定にさせていただいております。  以上でございます。 35 ◯三木保健福祉局子育て支援部長 保育所の方の補修等でございます。  市立保育所,40年代から50年代に非常に建設された施設が多いということで,多くの施設において更新時期に来ておるというのが現状でございます。現状でも優先順位に従いまして,補修,設備等更新してきておりますし,18年度から保育所の移管によって捻出しました財源を活用して,環境の充実を実施しておるというふうなことでございます。  昨今の大規模改修では,昨年度──19年度,倉石の方で実施いたしておりますし,あるいは保育環境改善事業といたしまして,予算額3,800万円ほどで,それぞれのところの改修を実施してきておると,今後もしていくというふうな状況でございます。  以上です。 36 ◯委員(金沢はるみ) その施設の改修の方は,計画的なものは内部ででもつくっておられるんでしょうか。  それからプレゼンテーションのことですけども,保護者の方々が,希望の方が入れるということなんですけど,この方たちは,じゃあもう皆さん質問とかは,手を挙げている保育園に対してはできるということでよろしいんですか。  あと,地域の方がやっぱり──心配されていらっしゃる地域の方がいらっしゃるんですけども,そういう方たちに,ご希望があれば,あとでビデオとかそういったものを見せていただいたりできるのか,ちょっとその点お聞きします。 37 ◯三木保健福祉局子育て支援部長 環境の改善の方でございます。  先ほど申しましたように,3千何がしと──万円というふうな状況のことでございますので,具体的な内容としましてはエアコンの取りかえでありますとか,日よけネットの設置であるとか,そういった小修繕にとどまるケースが多うございまして,おっしゃるように計画的にというところはいきたいところなんですけど,基本的に来年──翌年度の対応についてさせていただいておるというのが現状でございます。 38 ◯小島保健福祉局参事 プレゼンテーションのときにご参加いただきました保護者の方からは,プレゼンテーションいたします法人に対して質問をしていただいて,それに対して法人の方からお答えするという形をとらせていただきます。  それから,対象は具体的に運営を行う法人が保護者さんに対するプレゼンテーション──こんなふうな保育所運営を自分たちとしては考えておりますよというようなプレゼンテーションする場ですので,対象はあくまで保護者を対象に考えさせていただいております。  それから,ご参加いただけない保護者の方々には,当日のプレゼンテーションの様子をビデオ撮影いたしておりますので,保護者の方からお申し出があれば貸し出しをするという形をとらせていただきます。  以上でございます。 39 ◯委員(金沢はるみ) 私がお聞きしたのは,地域の方に対してはどうですかということなんです。  それから,学校改修の場合は,それぞれの学校から来年度はこういうところ直してほしいというヒアリングの時期がたしか──何月だったかな,ちょっと忘れましたけど,毎年各学校にヒアリングがあって,それの中から優先順位をつけてということを前にお聞きしたことがあるんですけど,保育所の場合もそういったことが行われてるのか,最後にちょっとお聞きしときます。 40 ◯小島保健福祉局参事 対象につきましては,先ほど申し上げましたように,移管後の運営についてかかわりますのが保護者の皆さん方になりますので,保護者の方を基本的に対象としておりますので,特にそれ以外の方について貸し出しをするとか,ご参加の案内をしてるとかいうことではございません。 41 ◯三木保健福祉局子育て支援部長 ご指摘のように,各保育所の方からヒアリングを受けた上で対象を決めておるというふうな形でございます。 42 ◯委員長(川原田弘子) ほかに質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 43 ◯委員長(川原田弘子) ほかにご発言がなければ,保健福祉局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,環境局が入室するまで,しばらく自席にてお待ち願います。 (環境局) 44 ◯委員長(川原田弘子) これより環境局関係の審査を行います。  それでは,事業概要について当局の説明を求めます。 45 ◯谷口環境局長 それでは,平成20年度の環境局事業概要につきましてご説明申し上げます。  お手元にございます環境局事業概要の表紙をお開き願います。 46 ◯委員長(川原田弘子) 局長,どうぞお座りください。 47 ◯谷口環境局長 それでは,はじめにでございますが,恵まれた自然と美しくゆとりある都市空間をいつまでも維持し,さらによりよい環境を目指すため,市民・事業者・市がそれぞれの責任と役割を自覚,実践して,自然と共生し,環境への負荷が少ない循環型社会のまちづくりを進めることが目指すべき神戸の環境像でございます。  神戸の恵まれた環境を継承していくために,今日まで市民・事業者が主体となり,地域の力を基盤とした協働と参画の取り組みにより,ごみの減量・資源化など,環境共生都市づくりを着実に進めているところでございます。  また,地球温暖化防止,生物多様性の保全,自動車公害対策,不法投棄対策,美しいまちづくりなど,社会共通の課題は絶えず,環境行政の担う役割はますます大きくなっています。  この5月に神戸で開催されましたG8環境大臣会合においては,広く内外に神戸の環境への取り組みを発信するとともに,市民1人1人が環境問題に関心を持ち,気づき,考え,行動していただく絶好の機会となりました。これを一過性のものとせず,引き続き意識啓発を図りながら,市民の安全で安心な生活,快適で豊かな生活を守るため,環境への負荷の少ない社会システムの構築とその実現に向けて,協働と参画による取り組みをさらに推進していきたいと考えております。  それでは,今年度新たに取り組む項目を中心に,主な事業の概要についてご説明申し上げます。  9ページをお開き願います。  まず,1.環境保全対策でございます。  初めに,(1)新・神戸市環境基本計画の推進でございます。今日の環境問題は,市民の日常生活や事業者の事業活動に深く関係しており,これらに適切に対処するためには,市民・事業者・市が協働して環境に配慮した行動を推進していくことが重要でございます。そのため,平成14年3月に新・神戸市環境基本計画を策定し,望ましい神戸の環境像であります,自然のめぐみを大切に,みんなで築く,共生と循環のまち・神戸の実現のために,市民・事業者・市それぞれの役割分担を明確にするとともに,地球温暖化防止対策の推進などの12の重点施策を掲げて取り組んでいるところでございます。  次に,(2)地球環境の保全の1)神戸市地球温暖化防止地域推進計画の推進では,神戸市域における温室効果ガスの排出量を2010年までに,1990年に対し6%削減することを目標としております。その目標を着実に達成するため,部門別の削減目標や市民・事業者の取り組みメニュー,市の重点施策などを盛り込んだ2)温室効果ガス削減目標達成のためのアクションプログラムを推進することといたしています。具体的にはCO2の最大の排出部門である産業部門及び1990年からの伸び率が最大である業務部門を対象に,3)中小事業者の省エネの促進の取り組みとして,オフィスや商業施設などの削減の目安となる数値目標や取り組み事例などの情報を盛り込んだ事業者版エコマニュアルを作成し,中小事業者への説明会を開催するとともに,省エネ診断を受診する中小事業者への支援を行ってまいります。  また,10ページにございます4)指定事業者との環境保全協定につきましては,市内の82の主要事業者と締結しております環境保全協定に基づき,各事業所における環境管理体制の整備,省エネルギーの推進など,事業者が率先して行う環境保全活動を支援,促進してまいりますとともに,大規模事業者に対しCO2の削減目標や対策を項目として盛り込むよう,環境保全協定の見直しを働きかけてまいります。
     さらに家庭部門の対策として,5)家庭での省エネの促進の取り組みとして,省エネ行動の目安となる電気,ガスの使用料,料金の標準値や具体的な取り組みメニューなどをまとめた家庭版エコマニュアルを作成し,7月中に全世帯に配布する予定であります。今後は同マニュアルを活用して具体的な行動につながるよう,NPO等と連携し,地域での講習会を開催し,省エネ行動の普及を図ってまいります。  12ページをお開きください。  (3)G8環境大臣会合歓迎行事・関連行事──G8神戸エコフェスタの概要でございます。地球環境問題が国際的に大きな政治課題となっている中,7月に開催される北海道洞爺湖サミットに先駆けて,神戸で5月24日から26日にかけてG8環境大臣会合が開催されました。この会合では2050年までに温室効果ガス排出量を半減するという長期目標に関する共有ビジョンに合意することについて,各国の強い意志が表明されました。そして,神戸イニシアチブ,神戸3R行動計画,神戸・生物多様性のための行動の呼びかけ,といった支持・合意事項が神戸から内外に発信されたことは非常に大きな意義があったと考えております。  また,この会合が開催されるに当たり,神戸市が今まで培ってきた多くの市民,ボランティア,NPO法人等とのネットワークのもと,各種の歓迎行事,関連行事,G8神戸エコフェスタを実施いたしました。その結果,約1,000人の市民,ボランティア,NPO法人等がイベント運営に参加され,約4万8,000人の方に見学参加いただき,市民1人1人が環境問題に気づき,考え,行動していただく絶好の機会になったのではないかと考えております。  13ページをごらんください。  (4)市民が誇れる美しいまち神戸の実現に向けてでございます。路上喫煙によるやけどや衣服の被害を防止し,美しいまちづくりをさらに推進するため,本年4月1日に神戸市ぽい捨て及び路上喫煙の防止に関する条例──いわゆる歩きたばこ禁止条例が施行されました。この条例では,たばこ等のポイ捨ての禁止に加え,新たに市内全域で路上喫煙をしない努力義務の規定を設けており,条例の周知とともに,1)路上喫煙・ポイ捨て防止の啓発を進めてまいります。  14ページをお開きください。  2)ポイ捨て防止重点区域の指定につきましては,現在,市内22カ所の指定を行っており,今後も美しいまちづくりに向けた継続的かつ熱心な取り組みのある地域の状況なども踏まえ,さらに新しい区域を指定していく予定でございます。  また,3)路上喫煙禁止地区の指定につきましては,本年4月21日にポイ捨て防止重点区域の中から,路上喫煙によるやけどや衣服の焦げなどの被害が特に発生する恐れがある地区として三宮・元町地区を指定し,同日より10名の路上喫煙防止指導員により啓発活動を行っているところであります。指定2カ月後の6月中旬での状況といたしましては,指導件数は1日平均95件で,約7割が歩きたばこに対するものとなっております。また,指定前路上喫煙率は1.03%・371人,吸い殻の数は114本であったのに対し,指定後はそれぞれ0.18%・75人,97本と,指定による効果があらわれております。あす7月1日からは違反者に対し1,000円の過料処分を行う指導を行い,より実効性のある喫煙マナーの普及と向上を図ってまいります。  15ページをごらんください。  (5)もったいないやん!KOBE運動の展開でございます。環境問題に取り組む市民のシェアの拡大を図るため,全市的な市民運動を展開し,市民が気づき,考え,行動するきっかけづくりを行ってまいります。  具体的な内容につきましては,16ページをお開きください。  幅広い市民に日常生活の中で環境に配慮した行動をとってもらうためのきっかけづくりとして,家庭で取り組める省エネ,省資源のメニューを取り組みの削減効果などの数値とあわせて示し,その中からみずから取り組もうとする項目を宣言してもらう,1)我が家のもったいないやん宣言制度の立ち上げや,その地域版である2)わがまち環境宣言制度の立ち上げを新たに進めてまいります。また,4)レジ袋削減運動の推進については,現在3事業者と協定を締結していますが,7月5日に商店街として初めて,板宿センター街商店街振興組合と新たに締結する予定であり,今後もさらなる締結拡大や市民啓発,地域でのマイバッグ運動の展開を図ってまいります。  17ページをごらんください。  (7)KEMS(神戸環境マネジメントシステム)審査登録制度の普及推進でございますが,平成20年3月末現在で建設業などの事業者をはじめ,区役所,クリーンセンターなど,市の事業所も含めて359団体が取得しており,引き続きKEMSの普及拡大を図ってまいります。  18ページをお開きください。  (8)エコタウンまちづくりの推進でございます。市民・事業者がクリーン作戦や古紙などの資源集団回収等,環境に優しい実践活動を地域ぐるみで進めるエコタウンまちづくりを,平成19年度末現在,79地区で取り組んでいただいており,新たなエコタウンの拡充を進めてまいります。  19ページをごらんください。  (9)公害対策の着実な推進でございます。1)大気汚染対策では,各種法令に基づく規制,指導などを徹底してまいります。また,テレメーターシステムにより一般環境大気測定局などで汚染状況の常時監視を行うとともに,市内主要工場を対象に窒素酸化物濃度や燃料使用量などの常時監視を行っています。  20ページをお開きください。  キ.アスベスト対策といたしまして,アスベスト建材を含む建物の解体などの規制,指導の徹底や,大気環境中のアスベスト濃度の監視を実施し,アスベスト被害の未然防止に努めてまいります。特に解体の規制,指導に当たっては,適正な届け出,飛散防止基準の遵守を徹底させるため,解体工事に関連する関係部局と連携を図り,アスベスト使用建物に関する情報整備等を推進してまいります。  次に,2)交通公害対策につきましては,21ページのノーマイカーデーの呼びかけ等,イ.自動車使用抑制運動の推進に努めてまいります。また,ウ.低公害車の普及促進につきましては,民間事業者による低公害車導入への資金助成の対象台数を拡大するとともに,市においても低公害車普及を率先垂範するため,公用車への環境優良車の導入基準を見直し,より環境負荷の少ない低公害車の導入を促進してまいります。  なお,環境局におきましては,今年度買いかえる9台のパッカー車につきまして,ハイブリッド車を導入いたします。  22ページをお開きください。  3)騒音・振動対策及び23ページに参りまして,4)水質汚濁対策,25ページに参りまして,5)土壌汚染対策等につきましては,関係法令に基づき規制,指導等を引き続き行ってまいります。  28ページをお開きください。  (10)環境教育の推進でございます。市民の環境学習のための条件整備を図り,自主的な環境保全活動への取り組みを促進いたします。  具体的には,1)くらしのエコチェックでは,教材として小学4年生に,くらしのエコチェックを,中学1年生に,地球温暖化と私たちのくらしを配布し,家庭と学校が連携しながら暮らしと地球環境問題との関係に関する体験的な学習を推進してまいります。  2)ふれあい環境学習事業につきましては,小学校にごみ収集車が出向き,ごみの減量・資源化,ごみの出し方ルールなどについて説明し,ごみ問題を考え,家庭や地域での取り組みのきっかけづくりを行う,ア.ふれあいごみスクールを市内の全小学校で実施するほか,29ページのイ.学校ビオトープづくりの推進により,学校と連携した環境教育,環境学習を推進してまいります。  これらのほかに,3)KOBE環境大学,4)KOBEこどもエコクラブ事業,5)親子ふれあい環境教室の開催など,環境に関する情報提供や実践活動の推進,人材育成に努めてまいります。  30ページをお開きください。  9)こうべ環境未来館の活用でございます。資源リサイクルセンターに併設しております,こうべ環境未来館では,全市的な環境教育の拠点としてごみの減量・資源化,3Rの推進や地球温暖化防止に関する市民啓発や情報発信などを行ってまいります。  10)こどもエコチャレンジ21事業でございます。家庭におけるCO2削減の取り組みをより一層進めるとともに,150万人エコ市民づくりの実現を図るため,次世代を担う子供たちが成長に応じて実践活動を行う環境教育プログラムであるキッズISOを導入いたしております。今年度は,平成19年8月に企業,NPO法人等の構成により設立されました神戸こどもエコチャレンジ21倶楽部と連携し,その取り組みの輪を広げてまいります。  31ページをごらんください。  11)大気観測車環境学習事業でございます。目に見えない大気環境の測定を直接体験し,環境問題に理解を深めてもらい,子供たちがみずから環境のためにできる行動を考えるきっかけとするため,環境学習機能を搭載した大気観測車「尊護空」を用いて,各区小学校で環境学習会を新たに実施いたします。  次に,(11)生物多様性の保全でございます。市では,これまでも河川等の保全活動の支援やビオトープづくり等,生物多様性の保全に係る施策を進めてまいりました。今年度は生物多様性の保全,再生や,持続可能な利用に係る目標や計画等を具体化した生物多様性神戸戦略の策定に向けて,守りたい神戸の生きもの百選の選定や動植物データベースの更新など基礎資料を整備いたします。  次に,(12)環境保全活動の促進でございます。平成12年4月に創設いたしました1)KOBEエコ市民クラブ・ネットワークにより,市民間の情報交流を促進し,環境保全活動などを行う個人,グループを支援してまいります。  また,32ページに参りまして,4)市民の水辺事業,5)市民による里山保全活動の支援,6)市民によるアコヤガイ育成活動の支援により,市民団体の環境保全活動の活性化を図ってまいります。  33ページをごらんください。  7)環境保全資金等融資制度といたしまして,中小企業などが行う公害防止設備の設置,改善や,低公害車の購入などに対する融資を引き続き行ってまいります。また,ESCO改修などの省エネルギー・省資源型設備の導入及び個人向けとして,家庭での太陽光発電や高効率給湯器などの設置に対する融資件数を拡充するとともに,温室効果ガスの削減を含め,一層健全で快適な環境の確保を図ってまいります。  34ページをお開きください。  (15)環境影響評価の推進でございます。環境影響評価法,神戸市環境影響評価等に関する条例に基づき,大規模な開発事業による環境影響の未然防止に努め,市民の健全で快適な環境の確保に努めてまいります。なお,神戸市では事前配慮制度など,法では定められていない制度を義務づけるなど,より一層環境に配慮した仕組みとしております。  35ページをごらんください。  2.廃棄物対策につきましてご説明申し上げます。  まず,(1)神戸市一般廃棄物処理基本計画の推進でございます。本計画は平成18年2月に改定され,3Rを中心とするごみの減量・資源化と適正処理の推進という基本方針のもと,目標年度である平成27年度までに,平成15年度を基準年度といたしまして,ごみ量を25%削減するなどの減量目標を掲げてございます。市民・事業者・行政の協働と参画のもと,本計画に基づくさまざまな施策を展開することによって,家庭系ごみ,事業系ごみのさらなる減量・資源化を進めていくとともに,適正処理の確保や美しいまちづくりを推進してまいります。  36ページをお開き願います。  (2)家庭系一般廃棄物の減量・資源化の推進でございます。  まず,1)新たな減量・資源化施策の導入でございますが,本市ではこれまで家庭系ごみの4区分・6分別収集など,循環型社会の実現に向けて,ごみの減量・資源化のためのさまざまな施策を実施してまいりました。その結果,市民・事業者・市の協働の取り組みが進み,市内のごみ量はここ数年減少傾向にございます。しかし,市民1人当たりのごみ量は依然として多く,家庭系ごみだけで比較すると,政令指定都市でワーストワンとなっております。  そこで,さらなる分別の徹底とごみの減量・資源化を推進するため,本年11月から家庭系ごみの指定袋制度,大型ごみの申告有料制度を全市において,容器包装プラスチックの分別収集を北区において実施いたします。また,これらの新たな施策の導入とあわせて分別区分の見直しを行い,月1回でありました燃えないごみ及びカセットボンベ・スプレー缶の収集回数を月2回といたします。  これらの新たな施策の詳細でございますが,2)家庭系ごみの指定袋制度につきましては,家庭系ごみの排出方法や排出区分の明確化により,市民の分別意識のさらなる向上等を図るため,市がごみ袋の大きさや種類などの規格を定め,それに合った製造事業者等の袋を認定し,自由に販売いただく単純指定袋を導入いたします。  袋の規格につきましては,燃えるごみは空色の半透明,燃えないごみ,缶・瓶・ペットボトル,容器包装プラスチックは透明とし,大きさは45リットル,30リットル,15リットルの3種類としております。  次に,3)大型ごみの申告有料制度でございます。個人により排出頻度が大きく異なる大型ごみについて,負担の公平性を確保するため,修理して使う,他の人に譲る等,ごみに対する市民の意識を変えていただき,製品の長期使用やリユースルートの活用による減量・資源化を促進するため,申告有料制度を導入いたします。  具体的には,現行6分別の大型家具・自転車と粗大ごみを合わせて大型ごみとし,これらを排出する場合には事前に受付センターに申し込んでいただき,手数料額,収集場所,収集日などを確認いただいた上で,近くのスーパー,コンビニ等で手数料シールを購入し,大型ごみに張りつけて排出していただきます。対象となる大型ごみは45リットルの指定袋に入らないごみを基本といたしまして,具体的な品目ごとに300円,600円,900円,1,200円の4区分で料金を設定いたします。  37ページはごみ減量・資源化施策などの体系図でございます。  38ページをお開きください。  4)容器包装プラスチックの分別収集(北区先行実施)でございます。減量・資源化を一層促進するために既に実施しております缶・瓶・ペットボトルに加えまして,容器包装プラスチックの分別収集,資源化を北区において先行実施いたします。なお,他の8区につきましては施設整備等必要な準備を進め,平成22年度より実施を予定しております。  次に,5)ごみの減量・資源化の啓発でございます。広報こうべなどの各種広報媒体を使ったPRや出前トークなど,各種地域集会での説明,分別徹底キャラクター「ワケトン」を活用した啓発等を実施することで,ごみの減量・資源化の重要性,意義を広く市民・事業者に訴えかけ,ごみの発生抑制と環境に優しいライフスタイルの確立を目指します。  また,地域における分別・排出ルールのさらなる徹底を図るため,環境局各事業所が各区役所とも連携し,地域の排出実態に応じた啓発活動に取り組んでいきます。具体的には地域説明会やルール違反ごみの取り残しなど,参画を呼びかけていくとともに,クリーンステーションの立ち番等,協働の取り組みを通じて市民の自覚,地域の主体性を促してまいります。  新たな減量・資源化施策の周知につきましても,さまざまな媒体を活用した広報,地域説明会の開催,クリーンステーションでの啓発活動を実施するなど,あらゆる機会を通じて積極的に制度の定着に努めてまいります。その1つとして,9月ごろには詳細な分別ルールを保存版「新ワケトンブック」として全戸配布する予定でございます。  39ページは啓発のための各施策を掲載しております。  40ページをお開きください。  6)リサイクル工房等の運営でございます。3Rを進め,市民の意識啓発及び再使用ルートの確保を図るため,リサイクル工房あづま,みなとじま,だいこく,ろっこうや,こうべ環境未来館リユースコーナーにおきまして,大型家具・自転車区分で収集した家具,自転車を有償提供するほか,あづまで行っておりました子供用品等の取り扱いを全リサイクル工房に拡大いたします。  7)資源集団回収活動の支援といたしまして,新聞,雑誌をはじめとする古紙などの資源集団回収活動の実施団体に対する助成を行い,引き続き市民・地域団体主体のリサイクル活動支援を図ってまいります。  41ページは助成内容,助成金交付団体数などを記載しております。  42ページをお開きください。  11)資源リサイクルセンターの運営でございます。資源リサイクルセンターにおきまして缶・瓶・ペットボトルの選別・圧縮処理を行い,資源化を促進しております。なお,平成18年11月の神戸市資源リサイクルセンター運営検討会議の提言を踏まえ,引き続き施設の公平・公正及び透明性を確保するとともに,知的障害者の良好な就労環境を確保してまいります。また,資源物の売却につきましては,半期ごとに専門家による監査を実施するとともに,実績をホームページで公表しており,透明性を確保してまいります。  43ページをごらんください。  (3)事業系一般廃棄物の減量・資源化の推進でございます。  1)事業系一般廃棄物指定袋制度の定着及び適正処理の指導でございますが,事業系一般廃棄物の排出区分につきましては,平成15年1月から可燃,不燃,粗大,資源の4区分に変更し,平成19年4月からは,この排出区分の分別徹底を図るため,事業系廃棄物指定袋制度を導入いたしております。また,指定袋制度の定着による事業系廃棄物の分別徹底と減量・資源化を確保するため,クリーンステーションへの事業系一般廃棄物の不法投棄に対する開封調査のほか,処理施設への搬入物について展開検査を実施いたしております。なお,指定袋制度の導入の効果でございますが,平成19年度は可燃ごみが対前年度比で30%,粗大ごみと不燃ごみも約40%減少し,逆に資源ごみが約40%増加しており,結果として事業系廃棄物は全体で約30%減少しております。今後もこの減量・資源化効果を維持し,リバウンドを防止できるよう努めてまいります。  次に,2)事業系紙ごみリサイクル事業でございます。事業系紙ごみリサイクルの全市的な展開をさらに推進するため,昨年度に検討した段ボール等の古紙のリサイクルに続き,多量に焼却されている機密文書の資源化に向けて,事業者などによる機密文書リサイクル事業を実施し,問題点やその解決方法の検討を行いつつ,リサイクルルートの構築を図ってまいります。  44ページをお開きください。  (4)不法投棄防止活動でございます。  2)不法投棄防止協働サテライトの運営では,北区及び西区に設置しております不法投棄防止協働サテライトを効果的に運営し,より迅速,機動的な対応を図るとともに,原因者追跡や廃棄物の撤去指導などの対応を行ってまいります。  45ページをごらんください。  3)重点パトロールの実施でございます。大型ごみ申告有料制度の導入に伴い,不法投棄が懸念されることから,不法投棄の抑止と初期段階からの原因者調査を目的に,北区,西区及び市街地の山間部を中心に重点パトロールを実施いたします。  5)クリーン110番等による通報体制の整備でございますが,北区,西区で新たに民間不法投棄監視員を委嘱することにより,不法投棄に対する地域での監視の目の強化を図ってまいります。  6)地域活動支援につきましては,地域と協働で不法投棄を防止するため,不法投棄防止活動に積極的に取り組む地域団体に対して,監視カメラなどの必要な機材を貸し出すとともに,その設置にかかる費用の一部助成を行っております。  46ページをお開きください。  (5)産業廃棄物対策の推進につきましては,産業廃棄物処理業者,産業廃棄物処理施設,排出事業者への指導を行ってまいります。  47ページをごらんください。  4)不法投棄などの不適正処理への対応といたしまして,排出事業者,処理業者などに対する啓発・指導を行うとともに,兵庫県警察本部などの協力を得ながら監視,パトロールを行い,不法投棄,野焼きなどの不適正処理の未然防止に努めてまいります。  また,神戸市廃棄物の適正処理,再利用及び環境美化に関する条例に基づき,産業廃棄物,有価物,解体廃棄物及び土砂埋め立てなどの規制により,産業廃棄物などの不適正処理の防止を徹底してまいります。  49ページをごらんください。  (6)ごみの処理の2)収集・運搬についてでございます。ア.収集では,先ほどご説明申し上げたとおり,家庭系ごみの収集につきましては,平成16年11月から4区分・6分別収集を実施しております。  50ページに参りまして,平成20年11月からは家庭系ごみの指定袋制度,大型ごみの申告有料制度を全市において,容器包装プラスチックの分別収集を北区において実施いたします。  エ.ひまわり収集及びひまわり110番の実施につきましては,地域や身近な人たちによるごみ出しの協力が得られず,かつごみを持ち出すことが困難な高齢者や障害者に対しまして,燃えるごみを玄関先で収集するひまわり収集や,市民生活の身近な事件,事故の初期対応などを目的として,日常生活の中で見守り活動を行うため,環境局の車両に,ひまわり110番のステッカーを張りつけて表示するとともに,職員の市民救命士資格取得を促進し,市民の安全・安心な生活を守るためのさらなる取り組みに努めているところでございます。  51ページをごらんください。  3)中間処理についてでございます。燃えるごみにつきましては,市内5カ所のクリーンセンターで焼却処理をいたしております。さらに,焼却余熱は発電や蒸気供給などに有効利用しております。  52ページをお開きください。  ウ.破砕選別でございますが,布施畑環境センター内の破砕選別施設におきまして粗大・金属系ごみを破砕し,資源物,可燃物,不燃物に選別し,それぞれのごみ質に対応した適正処理を行うことで埋立処分地の延命化を図っております。  次に,4)最終処分でございます。不燃性の廃棄物などにつきましては,布施畑環境センター及び淡河環境センターで埋立処分を行っております。  53ページをごらんください。  イ.大阪湾圏域広域処理場整備事業──いわゆるフェニックス事業でございますが,本事業に参画し,市内5カ所のクリーンセンターから発生する焼却灰を神戸沖埋立処分場に搬入しています。  54ページをお開きください。  掲載図は平成20年度のごみ処理計画でございます。  55ページをごらんください。  (7)し尿の処理でございます。本市では現在,約2,080世帯がくみ取り処理を必要としており,これらについておおむね月2回,し尿の収集処理を行っております。  56ページをお開きください。  災害時に備え,5)仮設トイレの備蓄を引き続き行ってまいります。  また,(8)河川・溝の美化につきましては,市内47河川の清掃を行うほか,側溝,暗渠につきましては,市民が引き揚げた汚泥や市民での作業が困難な箇所につきまして,美化センターで計画的に清掃を行っております。
     以上が事業の概要でございます。  このほか環境局の組織,予算及び施設・機材,環境行政年報などの資料も掲載しておりますので,後ほどごらんいただきたいと思います。  以上で,平成20年度の環境局の事業概要につきまして説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしくお願いいたします。 48 ◯委員長(川原田弘子) ご苦労さまでした。  それでは──済みません,当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。事業概要並びに環境局の所管事項について,ご質疑はございませんか。 49 ◯委員(守屋隆司) 済みません,これ,環境局だけじゃもちろんないんですけども,経理契約も含めて,今原油が大変高騰いたしておりまして。最初の契約時の,特に燃料とか鋼材等,これ環境にぴったし合う話かどうかわかりませんけども,高騰して,特に国とか県では単品スライド制の導入等を含めて,一部上乗せを認めると──すべてではもちろんないというふうに思うんですけども,そういう形で,これは非常に緊急事態だという意識をお持ちのようでありますので,そういう対応をすると。  また,運輸については,国土交通省の方は適切な形で価格への上乗せを求めるようにということ,また公的な部分においても,個々の私企業の経費節減の範囲をもう超えてると。十分に地方自治体とも協議をするようにという形での通達が出てるようでありますけれども,環境局の契約の中で,こういう案件というのを認識されてるのかどうか。また,そういう契約されてる相手方からいろんな要望が来てるのか,ちょっとお聞きをいたしたいというふうに思います。 50 ◯谷口環境局長 昨今の物価高ということで,まず業界団体等からお話としましては非常に経費がかかって大変という話は聞いてございます。団体からの正式要望というよりも,いろんな会合,総会等でお話としてお聞きしております。  それから,契約内容につきましては,一応,物にもよりますが,それぞれやってる内容で期間等決まって契約が決まっておりまして,それについては今のところ,その契約金額でお願いしております。  ただ,今,行財政局の方で,とりわけ建設物価等値上がりしておりますので,それについては国の動向等を見ながら,それをどう反映するか,今,経理の方で検討されてるというふうに聞いておりますので,そういったものを反映できるものがあれば,我々としても全市の方針としてやるということになりましたら,その方針に従いたいと思っております。 51 ◯委員(守屋隆司) 市全体でできる取り組みは,ぜひお願いをしたいと思います。  それと,以前もちょっと資料はいただいたんですけども,環境局自体でいろんなパッカー車とか,結構あんまり燃費のよくない車が多いというふうに思うんですけども,どの程度の最初の当初予算に比べたら,今まだ中間点ですけど──中間点というか,始まったばっかりですけども,特に軽油代といいましょうか,ガソリン代というんでしょうか,差が出てるんでしょうかね。そういう認識があればちょっと教えてもらいたいと思います。 52 ◯谷口環境局長 多分かなり差が出てるというのは認識してますが,今,額はちょっとつかんでおりません。ただ,ことしから,今言いましたようにハイブリッド車も入れまして,少しでも燃料代節約できるのかなというふうな点もございますが,値段が一体幾らになるのかちょっと想像もつきませんので,その辺,もし予算的に何とか賄えないということであれば,これは当然,全市的──各局またがる問題ですので,その辺また財政の方にもいろいろお願いしたいと思いますが,具体的に今のところ幾らいう数値は,済みません,ちょっと今まだつかんでございません。 53 ◯委員(山本じゅんじ) 2点お聞きします。  1点目,環境保全協定82社との締結の見直しですかね──するという件ですけれども,現在の進捗状況を教えていただきたいのと,もう1点,温室効果ガスの減量の問題で,建設局のバイオガスプラント,今度稼働してますけども,その運用でどれぐらいCO2の排出が減ると見込んでるのか,この2点お願いします。 54 ◯谷口環境局長 環境保全協定につきましては,今現在,大手82社と協定を結んでございます。  今,環境保全の面ということプラスCO2の削減目標,そういったものを行動計画をしていただくということで協議をしてございまして,今の段階で大体おおむね4~5社と大体話ができてございますが,できるだけ早く全事業者と協定改定できるように努力していきたいというふうに思っております。  それから,バイオ燃料の件については,済みません,次長の方からお答え申し上げます。 55 ◯井上環境局次長 バイオガスの供給によるCO2の削減は幾らぐらいになるかということで,今,試算しております中では年間1,200トンの削減につながるというふうに考えられております。 56 ◯委員(山本じゅんじ) 環境保全協定の件ですけれども,82社ということはこれまでもずっとお聞きしてるんですけども,今後,この82社からふやす予定があるのかということと,特に削減目標も含めて協定を結ぶということですので,この目標を積み重ねていくということが減らしていく上でもとりわけ大事かと思うんですけども,今後この協定を結ぶ事業所ですね,ふやしていく計画があるのかどうかということと,それからこの82社の現状での協定の見直しで,どの程度の温室効果ガスの削減が見込まれてるのかということをお聞きします。 57 ◯谷口環境局長 まず,今の対象ですけども,我々としてはふやしたいという気持ちはありますが,これは相手さんのあることですんで,その辺については交渉してまいりたいというふうに思っております。  削減の量につきましては,また次長の方からお答え申し上げます。 58 ◯井上環境局次長 環境保全協定の改定によって削減目標はどうかということでございますけれども,本市の方で削減目標量としては25万6,000トンを協定の改定等により減らしていきたいというふうに考えております。 59 ◯委員(山本じゅんじ) 最後にしますけれども,そしたらそのバイオガスプラントの稼働と,それから82社との協定ですね,これで神戸市が予定してる削減量の何パーセントぐらいに相当するんですかね。ちょっとそれだけ教えてください。 60 ◯井上環境局次長 この2010年までの3年間で,ざっと150万トンを削減していく計画をアクションプログラムで立てております。ですから,今お話し申し上げました環境保全協定の改定で25万6,000トンでございますので,7分の1か,恐らくこれぐらいの数字になるもの──16.7%になります。  バイオガスにつきましては運輸部門における削減ということになりますので,全体でいきますと,数値としてはこのバイオガスだけということでは非常に低い数値になるかと思いますけれども,そのほかの施策も含めて総合的に削減に取り組んでいきたいというふうに考えております。 61 ◯委員(福浪睦夫) 今の地球温暖化防止の目標数字が6%削減ということを書いてありますが,私知らんのでちょっと教えてください。1990年──平成2年,それから6%下げると,こういうことでしょう。この1990年にどのぐらいあったの。数字が出てへんやん。こういうとこにばちっと書いとかなわからへんやないの。こんなん何パーセントいうたって,基本の数字がわかってなかったらあかんやん。それも,基本の数字もいろいろ業界別にきちっと書いとかなあかんやん。家庭は何ぼ,工場は何ぼやとか。その総トン数から,今度2010年までに6%減らす言うとんねやろう。基本の数字を,こういうなんきちっと書いといてくれなんだら,だれも認識できへんやん。わかってます,今。わからへんの。わからへんやったらわからへん言うたらええよ。 62 ◯谷口環境局長 今の基本数値でございますが,一応1990年の数値といいますのが,1,089万5,000トンでございます。それを2010年目としては1,024万1,000トンにするということで──6%の減ということで,ですから1,089万5,000トンから1,024万1,000トンということで,マイナス6%でございます。 63 ◯委員(福浪睦夫) それでね,ほんなら19年度末やったら何ぼやったん。 64 ◯委員長(川原田弘子) 福浪委員,発言を求めてください。 65 ◯委員(福浪睦夫) 済みません。19年度末,何トンになっとんねやと,それが聞きたい。 66 ◯谷口環境局長 実は目標がそういうふうに設定はされてございますが,残念ながら今出ております数値として2005年ということで,この数値が1,149万9,000トンということで,逆にプラス5.5%になってございます。ですから,ちょっと当初からいきますと相当きついハードルになってるということでございます。 67 ◯委員(福浪睦夫) そしたら11%ほど下げなあかんねん。あと3年ぐらいでしょう。それ自信あるんですか。 68 ◯谷口環境局長 今,1990年から2005年,15年かけて5.5%ふえてるということで,正直言いましてなかなか減らないのが実情でございます。そういう意味で残された期間,今2008年でございますんで,2010年までに1,024万トンにしていく必要がありますんで,そういう意味でアクションプログラムをつくりまして,部門ごとにもう1度計画をつくりまして,特に伸びの大きい家庭,それから業務系につきましてはエコマニュアルをつくって,具体に言いますと,家庭版エコマニュアルにつきましては7月にお配りしまして,それぞれの家で電気・ガス代を13%減らしてほしいというふうな数値目標を挙げまして,具体的にお湯の温度でございますとかエアコンの温度,そういったもろもろについて,できるだけわかりやすいように項目挙げて,それをお配りして何とか目標達成したいというふうに考えております。 69 ◯委員(福浪睦夫) あのね,その気持ちはようわかりますけど,これ画期的なCO2削減の技術,これもう実は今あるんですよ。それに早いことばっと神戸市がいかなあかん。また後で教えたるわ。  終わります。 70 ◯委員(小林るみ子) 済みません。ちょっとかわいい質問になりますが,指定ごみ袋──家庭系のごみ袋の話でちょっと質問を幾つかさせていただきます。  1つは,11月から指定袋になるということで,今,地域のスーパーでは大量にブルーの袋が売り出されておりまして,このくらいがばっとまとめて幾らと,すごく安くで売ってるわけですよね。スーパーが買い置きしてた分を,今,全部放出してるという状態やと思うんですけれども,実は知ってる方はそれは買いません。ところが,知らない方は非常に安いと思って買っちゃってるんですよね。やっぱりそういう意味でも,まだ周知というのが徹底できてないなということを,そういうものを見ても感じてはいるんですけども,その周知の状況みたいなものを1つお聞きしたいと思います。  2つ目は,やはり買い置きしてる家庭もあるんですが,家庭の分はともかくとしても,団体が──地域の団体,自治会,婦人会,いろんなことに使うのに買い置きしてる,そういうブルーのごみ袋に対しての対応をどうするのか,その辺を2つ目をお聞きしたいと思います。  それから,3つ目は,一応今回のごみ袋は自由販売ということで業者任せという形になっていくというふうに聞いてまして,値上げではないというふうにお聞きしてます。それは事業系ごみの場合は,いわゆる処理代が入ってるから有料化なんですけれど,家庭系の方は処理代が入ってないから値上げではないというふうにおっしゃってはいるんですが,ほんまにうまいこと需要と供給のバランスがとれれば実際変わらないと思いますが,それが本当にバランスがとれるのか,その保障はあるのかというね,それが1つ気になるんですね。その点をちょっとお聞きしたいと思います。  それに加えて,今の原油高の中で,本当に捨てるためのごみ袋をつくること,これが本当に環境的なのかと私も疑問を持ってるんですけど,そのごみ袋がこの原油高で,そうでなくても高騰していくんではないかという,そういう危惧があるわけなんですけど,その辺のところ,実質の値上げになるんではないかという,その辺のところをお聞きしたいと思います。  4つ目にはスーパーの協力ということで,先ほどのお話だと3つのスーパー,それからもう1つ板宿のセンター商店街の協力を得たと,そういうふうにお聞きしてるんですけど,こういう発生を抑制するための協力というのをもっともっと求めていかなければ,レジ袋の廃止が今回のごみ袋の目的だとお聞きしてますので,そこら辺はどんな形で努力をしていくのか,その辺を4つ目にお聞きしたいと思います。 71 ◯谷口環境局長 今,4点ご質問がございました。  1点目のブルー袋周知の状況でございます。  これにつきましては,本会議でも議論がございましたが,我々としては今,地域にある組織──例えば一番多いのは自治会ですけども,そういったところについて各事業所の方からお願いに上がってまして,それぞれのところで総会,あるいはいろんな場をセットしていただいて,我々の方で説明をさせてくださいということで,大体今おおむね200カ所ぐらい済みまして,全市だと400カ所ぐらいやっていく予定にしております。これにつきましては,要望があれば土・日,夜,いつでも,それこそご要望に応じて行くようにしておりますし,1日で10カ所ぐらいこなすこともありますし,その辺の組織のあるところについては全部行く予定にしております。  それから,組織がないとか,あるいはワンルームマンション等で管理の問題があるところ,それについてはマンションの管理会社にお願いに行くとか,それから学生さんの多いところでは,この4月,新入生が入られるところに各大学に行きまして,新入生のオリエンテーションのところにごみ出しルールの話もしに行っております。  それから,まだ,今周知されていないということでございますんで,事業所によりましてはそれぞれのスーパーと申しましょうか,そういったところの店頭に出向いて,実際に物を買われてるお客さんに対して,こういうふうになりますということでチラシの配布にも行っております。  そういう形で組織のあるところ,あるいはいろんな広報の仕組みの中でやれるところは行きますし,やれないところは,今言いましたように我々出向いて,それぞれのところでPRをする。ワケトン,あるいは新しいトコトン,そういうようなキャラクターも使いながら,子供にも何とか理解してもらうというふうなことを続けていきたいというふうに思っております。  7月に入りますと時間も限られてきますんで,より一層地域に入っていきたいというふうに考えております。  それから,自治会等で大量に買われたもの,これにつきましては,自治会につきましては地域でされるクリーン作戦,それにご利用いただいた分については今のブルーの袋を使っていただいて,それは収集させていただきます。  それから,値段の問題ですけども,我々の方としましてはデザインを企画しまして,それに合った形で品物をつくっていただく。袋の厚さ,それから色,そういったものを指定いたしまして,それでもって認定をして,それぞれを店頭で販売していただくということでございますんで,その価格については一応需要と供給の中で決まっていくもんであるというふうに考えておりますし,ただ,原油高の話,これにつきましては我々としても上がってほしくはありませんが,今の塩ビ等の値段から見ますと,実際11月になるとどういう状況になるかといいますと,ちょっと極めて厳しい状況かなというふうに思っております。ただ,これにつきましては今言いましたように,我々の方としましては認定をした袋を業者の方でつくっていただくというふうなことで考えておりますので,その辺できるだけ企業努力,そういったものでお願いしたいというふうに思っております。  それから,レジ袋につきましては,今度,商店街の方でご協力いただくということでございまして,機会があるごとにいろんなところに話しかけておりまして,今後さらに大手のスーパー等,そういったところからも協力の申し出が出てくるものというふうに思っております。あらゆる機会を通じながら,そういったところに働きかけをしていく予定でございます。 72 ◯委員(小林るみ子) 需要と供給のバランスというのは出たとこ勝負でということだと思うんですけれど,何となくこのままいけば実質値上げになっていくんではないかという危惧はぬぐい切れません。値段は変わらない変わらないということを地域の中で神戸市の方はおっしゃってますが,あんまりその辺は強調できないんではないかなと私はちょっと思ってはいます。  それで,製造業者を募集──もうしてる段階なのかどうかよくわかりませんが,製造業者を募集したその後の,今後のプロセスですね,店頭に販売されるまで。そのプロセスをもう1度,ちょっと教えていただきたいなと思います。 73 ◯佐藤環境局次長 指定袋の製造業者の募集でございますけれども,5月30日に指定袋の製造事業者への説明会を実施をしております。その説明会の中で制度の趣旨でありますとか,袋の規格,それから承認手続の方法などについて説明をしております。  それと,23社が参加されたんですけども,そのときに参加されない,ご都合が悪い事業者さん等おられるということで,ホームページ等でも公表をしております。ですからその後,10社程度また来られておるという状況でございます。  指定袋の承認申請につきましては6月2日から受け付けをしておりまして,順次,承認申請をされておるということでございます。  それから,9月から袋を販売をしていただきたいということで,そういった説明会の中ではお話をさせていただいております。  それと,委員先ほど来お話ございましたように,やはり私どもも原油が上がっていくということが非常に危惧をしております。ということで,いわゆる規格を定めるというのができるだけ──例えばデザインを考えるということで募集をしたときも,印刷のインクをべたっと使うようなことはやめてほしいとかですね──いうことで,できるだけ印刷代も低く抑えられるように。あるいは袋の厚さにつきましても,可燃袋で強度のものですけれども,0.02以上というようなことでやっておりますので,一番最初はモデルでやってましたのは0.03でやってますけれども,それからそのほかの不燃ごみとかいうのは角張りますので,やわらかい方のビニールのポリの素材ということで,それは0.025以上というふうなことで,最下限を規格でお示しするというふうなことで,この状況の中で指定袋を導入いたしますので,工夫をしておる状況でございます。  以上でございます──済みません,それと,もう1点は,製造業者さんはどうしても流通でずっと卸されている会社等ございます。流通のスーパーとかコンビニとかございますので,そういったところに十分供給をしていただきたいということをお願いしておることと,それから小売店等にも現在11月から指定袋制になるので,在庫を切らさないようにしていただきたいということを各店回っておる状況でございます。 74 ◯委員(小林るみ子) 業務用のごみの袋が入ったときに非常に混乱しまして,地域の中でも随分怒られまして,いきなりこれは何だと,予算化してないのにどうしてくれるんだと随分怒られたんですけれど,やはりこういうふうに変わっていくときに,やはり移行期間というのがあっていいんではないかと私は思ってるんですね。周知が決して十分ではないということも踏まえて,やはり移行期間というのを持つ必要もあるんではないかなと私は思うんですけど,その点についてもう1度お聞きしたいと思います。 75 ◯谷口環境局長 地元からもいろんな声がございます。説明会行ったときに,移行期間といいますか,はっきり言いますと今のブルーのやつをもう一遍使わしてくれというふうなお話もございますが,一応我々としましてはこれから7,8,9,10──4カ月ほどあります。この間に,今言いましたようにできるだけのことをしていきたいと思っておりまして,11月からは今の指定袋制度で原則としてやりますと。それ以外についてはもう,一応地域にお断りをしますが,取らないと──いわゆる取り残しということも考えていきまして,それぞれのところでどういった状況になるか,いろいろ問題はあろうかと思いますが,一応11月からは原則どおりにやらせていただきたいというふうに思っております。 76 ◯委員(小林るみ子) その辺のトラブルだけじゃなくって,販売店でのトラブルとか,いろんなところでトラブルが発生する可能性があるんではないかと,不透明な部分が多いので。そういう意味で移行期間はあった方がいいかなという,そういう視点で私はちょっと思ったんですけどね。意見です。 77 ◯委員(平木博美) 2点お伺いいたします。  1つはソーラーシステムのことですけれども,各家庭の個人向けの方にもソーラーシステムなどの導入を呼びかけていくということと,この辺も融資などを呼びかけるということがあるんですが,実際にそんなに安いものではないので,例えば家を新築されるときに検討される方,それからあるいは改築されるときにされる方もあるかと思うんですけれども,実際に個人利用というのは非常に少ないのが現状ではないかと思いますが,あえてこういう環境大臣サミットなどのセミナーだったり勉強会などでは大変にそういうことがよく取り上げられておりましたけれども,現状と,実績利用が大変少ないんであれば,これをさらに呼びかけていく方向性を持っていらっしゃるのかどうか。多分あるからここに載ってるんだろうと思いますので,ちょっとその辺の現況を教えていただけたらなというのが1つと。  もう1つは北区で先行実施されているごみの容器──プラスチックですかね,それが,追ってほかの区にも実施されていくということですけれども。私が間違って認識していたらあれなんですけども,このプラスチックを適当にごみにまじって燃やしている分には高い熱が発生していいということなんですが,分別して収集されて,今のほかの区ですね──北区先行実施のところでうまくいっているというお話のようですので,ほかにやっていくときには,例えば燃やすための環境──ごめんなさい,設備の問題とか,それから北区で先行実施されていて,例えば収集などの問題とかで全然トラブルがないのかを含めて,ほかの区へ,22年度ですか,広げられていくに当たっての今の現状の,このプラスチックのこと,それから収集の面と設備の対応が大丈夫なのかという面の2点について,このプラスチックの件についてはお伺いしたいと思います。 78 ◯谷口環境局長 まず,ソーラーシステムでございます。大体今,相場といいますか,家庭向けの発電,3.5キロワットぐらいのが標準なようでございますが,これでいきますと大体工事費込みで,2004年度ベースで大体230万円ぐらいというふうなことで,正直言いまして結構高いもんでございます。  それにつきまして,実は国の方で17年度までは新エネルギー財団の方の補助がございまして,それぞれキロワット当たり9万円,4.5万円,2万円と,だんだん下がってはおりますが補助制度がございました。それも17年度でなくなっておりまして,私どもの方では,先ほど説明しました融資制度がございまして,これは平成12年度から行っておりますが,限度額を300万円以内で償還10年,利子につきましては年3.8%で,それのうちの2分の1につきまして補助を打つという制度でございます。  実績としまして,平成12年度から総計で実は71件ということで,ちょっと少ないというのが実感でございます。やはりイニシアルコストが相当かかりますので,この辺につきまして我々としましても,実は先般,新聞等で経産省の方が新エネ促進へ,太陽光について,家庭用普及のための補助金を打つというふうな記事もございましたので,この辺ちょっと国の動向をにらみながら,我々としてもG8がございましたので,何かあればというふうに思っております。この辺につきましてはもう少しちょっと勉強させていただきたいと,こういうふうに思っております。  それから,容器包装プラスチックにつきまして,なぜ北区だけかというのが疑問かと思いますが,実は非常にごみとしましてかさばります。軽くてかさばりまして,非常に置く場所に難儀します。実際のとこ言いますと,各家庭から集めまして,それを一たん北区の場合ですと妙賀山に集めまして,そこからまた搬送するということで,中継をする場所が要ります。そこの整備の関係で,今,手当てできるのが北区ということで,今年度は北区からやらせていただきたいと。また,モデル実施もしておりましたので,その辺はかなり理解があるかなということで,北区で先行的にやらせていただくということになってございます。  ただ,実際のところ回収率が2割から2割5分ということで,なかなかご理解も得られない状況もありますので,今回北区で先行的に本格実施をさせていただきまして,そこでいろんな問題点を把握しながら,市街地の中でどこに中継基地を設けてやるのが一番効率的か,あるいは処理の仕方もどれがいいか,その辺を北区でモデル実験やったんですが,今度北区全域でやりますので,それを見ながら全市で一番いいやり方,そういったものをもう少し勉強していきたいなというふうに思っております。 79 ◯佐藤環境局次長 収集とクリーンセンターの焼却の関係でございますけども。収集につきましてはやはり可燃ごみの収集するというのが一番業務の主体になってまいりますので,いわゆるそれのあいているところを利用しまして,新たな分別につきましては対応をしていきたいと考えております。  ただ,収集につきましては,従来から行政経営方針でコストの削減でありますとか,収集の効率化とか,さまざまなことにつきましては今後とも検討をさらにしていきたいということで考えております。  それと,クリーンセンターの設備につきましては十分対応可能であるということでございます。  以上でございます。 80 ◯委員(平木博美) ありがとうございます。  まずソーラーシステムの方ですが,実際になかなかコストもかかり,実際の数字も少ないなとは思いながら考えていかなきゃいけないだろうなと。マンション住まいではちょっと難しいところがありますが,一戸建て云々では,何か補助金があるからとか,こういうことが推進できるよというのが経済産業省のお話も出るということでしたが,神戸市が先進的にプラスアルファでアピールできるところがあったら,71件じゃなくて,ちょっとけたはもうちょっとふやしたいなという気はしますが,ちょっと神戸市だけのことではないかもしれませんが,アピールはしていくべきではないかなと思うので,意見だけにしておきます。  もう1つ,プラの方なんですけれども,収集とか中継地点が要るということがやっぱりあるんじゃないかなと思ったことと,設備の方は大丈夫ということですので,私,ほかの自治体に住んでいたときに,やはり一緒にまぜて燃やすという式の自治体だったものですから,一緒にまぜて燃やすことがいいんだという主張をしている自治体だったので,いろんな形が,ごみの処理についてはあるんだなと一市民として思うところなんですけれども。現実,実際に全市に広げる前に,やはり北区の方でせっかく検討していただくんですから問題点はやっぱり洗い出していただいて,必ず分別するのがいいのかどうかというところも,立ちどまりながらも検討していただいたらありがたいかな。やって悪いとかいうことではないですけれども,検討課題としていろいろご検討されてると思いますけれども,そのように検討していただきたいなと,これも意見にさせていただきます。  最後は,あしたから路上喫煙のポイ捨て禁止で,過料を実施ということですので,毎日90何件ですか,注意をしている実績を先ほどご報告ありましたけれども,あした以降どうなるのかなと。過料というときにもめたりするのかなと思ったりしているので,また進めていただきながら経過報告などをいただければと思います。  以上です。 81 ◯委員(金沢はるみ) 今もお話がありましたように,北区でプラが全部で先行されるということで,よく今聞かれることがありまして,ちょっとそこら辺を教えていただきたいんですけど,まずプラマークがあるのはプラスチックにもちろん入れるんですけども,プラマークのついていないプラについては,どっちに分けるのが本当なのかというのをよく聞かれるんですね。  それともう1つは,このプラスチックで分けたやつが妙賀山のところに中継地点を置くということだったんですけれども,それは結局どこに持っていって,どういうものに再生されていくのかということもよく聞かれるので,ちょっとそこら辺,明確なお答えをお願いしたいと思います。 82 ◯佐藤環境局次長 私の方から,プラの関係のことにつきましてお答えをさせていただこうと思っております。  現在,容器包装プラスチックの導入前は,いわゆるプラスチックごみにつきましては不燃ごみに出してください。ただ,トレーとかで非常に食べ物であるとかついていて,後,それを置いておくと非常に腐るとか,それからそれを逆に埋め立てすると,逆にいろんなガスが発生して環境上悪いというふうなことで可燃ごみに捨ててくださいというふうなこと,これは基本ベースでございます。それを前提として,容器包装プラのマークがついているものは分別を,今回,北区の場合していただきたいということでございます。  以上でございます。  ですから,不燃ごみで基本的には捨てていただくと。 83 ◯谷口環境局長 済みません。要するに容プラがどこに行くのかということですが,実は妙賀山のところで保管をしまして,そこで選別・保管をするのは,実は業者の方に委託してございます。そこで委託したところが,そこからさらに指定法人に引き渡しということで,今のところ,その業者の従来の関係でいきますと,最終的に大分の方へ行くということになっております。大分で高炉の方に入ると。ですから燃やすというか,燃料になるということでございます。(「高炉還元剤ですね。」の声あり) 84 ◯委員(金沢はるみ) ちょっともう少しわかりやすく,市民がわかるように私,説明できませんので。みんなね──だからこれは容器包装プラスチックで,資源化と書いてあるから,例えばTシャツに変わるとか,普通だったらそう考えるじゃないですか。ペットボトルなんかTシャツに変わるから,何かに変わるんだったら自分たちも分けるかいがあると。だけど,何かそこんとこが市の説明がないから,私もそうやねと言いながら,何かには変わると思うよとかいう,すごいいいかげんな答えを今しているので,ちょっときちっとお願いしたい。 85 ◯佐藤環境局次長 例えばという話で,モデル収集でやったようなものはそうであったというふうなお話で,一般的に申しますと,いわゆる加工されてパレットでありますとか,くいでありますとか,擬木でありますとか,プラスチック板でありますとか,建築用の資材など,いわゆる新たなプラスチック製品。それから先ほど言いましたが,鉄をつくる材料としてリサイクルされると。そういういろんな用途がございます。それがどういう用途になるかというものにつきましては,引き渡した業者の方でいろいろ考えますので,その辺についてはまた神戸市としても,その業者がどういったことに最終リサイクルしていくのかということはよく見ていきたいと思っております。  以上でございます。 86 ◯委員(金沢はるみ) 横浜で分別を進めておられてごみ減量化をされていくときに,やっぱり自分たちのきちっと分けたごみが最終的にはどういうふうになるのかというところまでが,市民が見えることがやっぱり分別の意欲にもなるし,減量の意欲にもなっていくということだと思うんで,神戸でもやっぱりそこら辺が見える,自分たちが分けたごみが,ごみじゃなくてちゃんとリサイクルになって,こういうものになっていくんだということが,市民にもやっぱり理解していただいて見えるような形で,今ちょっとあんまりもうひとつ見えなかったので,そういうふうな形で進めていっていただかないといけないんじゃないかなということを言っておきます。 87 ◯委員長(川原田弘子) ほかにご質疑はございませんか。  (なし) 88 ◯委員長(川原田弘子) ほかにご発言がなければ,環境局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,環境局が退室するまでしばらく自席にてお待ち願います。 89 ◯委員長(川原田弘子) 次に,次回委員会についてですが,次回委員会は7月29日,火曜日,午前10時に開会することにいたしたいと存じますので,よろしくお願い申し上げます。  また,その日の午後には実地視察を行いたいと存じますが,ご異議ございませんか。
     (「異議なし」の声あり) 90 ◯委員長(川原田弘子) ご異議ありませんので,さように決定いたしました。  なお,視察先につきましては正副委員長にご一任をいただきたいと存じますので,ご了承願います。 91 ◯委員長(川原田弘子) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日は,これをもって閉会いたします。   (午後0時14分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...