建設水道課長 長 林 文 夫 消防室長 秋 山 幸 雄
選挙管理委員会職務代理
田 中 洋 一
6 職務のため出席した事務局職員
事務局長 鎌 倉 隆 保 係長 阿 部 清 美
7 本日の日程
1)
会議録署名議員の指名
2)一般質問
午前 9時00分 開議
○議長(矢島昌彦君) ただいまの出席議員数は13名であります。定足数に達しておりますので、平成16年第2回
原村議会定例会第2日目の会議を開きます。
△1
会議録署名議員の指名
○議長(矢島昌彦君) 日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は会議規則第120条の規定により、議長において7番永井和人君、8番荒木桂男君、9番小池和男君を指名いたします。
△2 一般質問
○議長(矢島昌彦君) 日程第2 一般質問を行います。
本定例会における通告は9名であります。質問通告により順次質問を許します。
それでは、小池啓男君の質問を許します。小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) それでは、住民参加と情報の共有についてということで、幾つかの質問をしたいと思います。
自律の村づくりを進めていく上で、住民参加が強調されるわけですけれども、この住民参加とあわせて行政と村民の情報の共有ということが大切ではないかと考えます。情報開示制度と情報提供施策は、情報公開の車の両輪だと言われております。私はまず第1に村の予算の事業の中身を村民にわかりやすく知ってもらうこと、予算と執行状況、実施した成果の説明など、村民が予算を理解し、評価するための手だてをつくる必要があると考えますが、いかがお考えでしょうか。
原村では広報はらで、5月号で予算の特集が1ページ半にわたって載っておりますが、私はこれでは不十分ではないかというふうに考えます。この情報の共有と予算の説明などについて、いろんな町の条例を見てみました。二つの例を挙げます。
新潟県の吉川町では、第21条、
まちづくり条例の21条で、町は、まちづくりに関する情報はみんなの財産という認識に立ち、情報公開に務めます。25条2項で、町長は私ちち住民が予算に関する理解を深めることができるように、十分な情報を提供しますと。3項は、前項の規定による情報の提供は町の財産状況、予算編成過程、重点施策がわかりやすい方法で行いますと。こんなふうな条例があります。
また北海道のニセコ町、ここでは予算説明書、もっと知りたいことしの仕事という冊子が全戸に配られております。これがそれであります。この発行の経緯、このニセコ町の
まちづくり基本条例では、町長は予算の編成に当たっては、予算に関する説明書の内容の充実を図るとともに、町民が予算を具体的に把握できるよう、十分な情報の提供に努めなればならないと、このように書いて、29条2項では、前項の規定による情報の提供は町の財政事情、予算の編成過程が明らかになるよう、わかりやすい方法によるものとすると。
この発行の経緯について、ニセコ町では通常の予算書は事業名と金額が中心の記載で、実際の事業内容がわかりずらいものです。そこで少しでも具体的な事業の中身を町民の皆さんにお知らせすることを目的に、平成7年度からこの予算説明書の発行が始まりました。内容の特徴として、この予算説明書にはその年の目玉事業や主要な施策だけでなく、すべての事業や町の財政状況について掲載しています。つまり町にとって都合のよいことだけではなく、悪い部分も隠さずお知らせしています。例えば町の借金や貯金の額、町長や職員の給料の状況、他町村との比較なども資料編に掲載しています。
また予算費目ごとに掲載するのではなく、事業の分野別(福祉、環境、産業、まちづくりなど)に各事業を分類し、予算の使い道を説明しています。内容は法律の定めるの通常の予算書ではなくて、では伝わらない予算の具体的な内容をわかりやすくといわれるとおり、例えば町道の整備、
道路改良舗装事業というところには、堀さん宅とか、森田さん宅などと入った地図入り、昨年度工事完了地点から森田さん宅地先までの300メートル、8,000万円などと載っております。
また資料編には、町の補助金はどんなところに使われているのですか、収入の内訳はどうですか、廃棄物の処理経費はどのようになっていますかなど、30項目にわたるQ&Aがあります。ちなみに14年度版は本編、資料編合わせて146ページ、15年度版は178ページ、16年度版は本体140ページ、資料編45ページの合わせて185ページであります。
このようにニセコ町が徹底した情報公開に踏み切ったことについて、逢坂ニセコ町長は、この町長は原村での4月の小さくても輝く
自治体フォーラムにあいさつをされましたが、財政が厳しくなり、役所のできる範囲が狭くなる以上、いやなことも包み隠さず町民に言うしかないと考えた。また危機を正面から見つめることができれば、新たな時代の担い手が生まれる、そういうふうに述べております。住民参加と情報の共有、これは車の両輪だとも言われております。予算と執行状況、成果の説明を行うなど、村民が予算を理解し、評価するための具体的な手だてをつくる必要があると考えます。この点での村長のお考え、また具体的な方法を講じたらどうか、こういうことについて質問いたします。お願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) 原村が現在行っていますこの予算関係の広報ですけれど、おっしゃいましたように、広報はらで特集を組んでお知らせしているほか、ホームページに掲載、また予算書を図書館に置く等でやっております。しかしながら、確かにそれで十分かというようなことになりますと、論議百出ということになろうかと思います。
ただいま、特に北海道ニセコ町の事例について、詳しく御説明されたわけですけれども、これとて予算状況が厳しくなったからではないと思います。というのは、平成7年度から始まったということは、いわば一番予算が膨らんだときなんですね、実は。ですから厳しくなったから皆さんにお知らせすると、そういう考えではないというふうに思います。もちろん最近は厳しくなっていますから、都合のいいこと、悪いこと、すべてひっくるめてお知らせしていると、そういう姿勢は学ばなければならないわけですけれども、このことについては、当然その方向が望ましいわけです。
研究も相当期間かかるんではないか、そんなふうに思ってますし、本村では昨年9月から、
村づくり戦略推進室というようなものも立ち上げたわけですけれども、何せ事業量が2人でこなしきれないほど、具体的成果はどうか知りませんけれども、あるというふうなことで、手がなかなか回っていない、そういう状態ですから、このことについてはその方向は是としながら、研究をさせていただきたい。以上でございます。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 広報はら5月号の16年度予算の特集でありますけれども、一般会計の説明はありますが、特別会計と企業会計、これは総額はありますけれども、内容は何も説明されておりません。これらの会計の予算、早急にお知らせをすべきだと考えますが、いかがでしょうか。これが1点。
それから、一般会計の説明でも使われておりますが、264千円とか、1,100千円等は、万を入れるとか、億を入れる等、読みやすくすべきだと考えます。この2点についていかがでしょうか。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) 御提案の仰せのとおりにしたいというふうに思います。
それから数字の並べ方ですけれども、このいわゆる算用数字は3けたで切る、したがって、何とか千円という単位になるわけですし、日本の数字は4けたで切る、したがって、万が単位になるということで、確かに読みいい、読みにくいを言いますとそういうことになりますけれども、算用数字、横数字を使う以上、そうなる場面もあるわけです。したがって、コンマで3けたずつで切らなければ、そういうことはできると思いますけれども、どちらがいいかはやっぱり数字を並べていく上での合理性というようなこともありますので、単純にはいかない。そのことだけは御承知おきをいただきたい。ただ、万を入れろというふうなことであれば、じゃあ今後は4けたで切っていくかというふうなことになるわけですけれども、そのことについても研究の余地はあろうかと思います。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 3けたで切り、4けたで切るということですが、億、あるいは万という数字を、字を入れるということによって、読みやすさは格段に違ってくるわけでして、この広報のはらの縦書きを読みまして、小学校プール例えばというところもありますが、238,956千円と、こうなって途中カンマがありますけれども、これはよほど専門家でないと一目ではわからない。私はそのように考えます。ぜひ近く中学生議会も開かれますが、村の文章をわかりやすくという質問も昨年出ましたし、また先ほどの幾つかの町の条例でも、わかりやすく説明するということが書かれておりますので、これはぜひ取り組んでいただきたい。
次の質問に移ります。住民参画の仕組みということについてでありますが、先日6月8日には
行政改革推進会議が開かれて、
村づくり改革プログラムが発表されたということで、新聞報道もされておりますが、この中には早急に取り組むべき課題として、行政改革によるもの、あるいはまた財政改革によるものとして、幾つかの項目が挙げられております。村長は本年の第1回定例議会において、庁内に
行革プロジェクトをつくる、住民も交えた審議会、あるいは広く意見を募ると、そのようなことによって見直しを進めていくと、住民論議まで広げていく、これこそが新しい行政手法になると言われております。
新潟県の関川村に参画の原則という、
まちづくり条例の中にありまして、ここに18条、村民は村の基本的な計画の策定など村政の重要な方針決定に参画する権利を有すると、村は総合計画を初め重要な計画策定及び重要な条例制定にあっては、村民の多様な参画に十分配慮しなければならない。このようなことを条例としてうたっている村もございます。
3月に行われました新しい
村づくり懇談会、これはその2階のスペースのところで行った原村の懇談会ですが、地方事務所長は住民と一緒に地域づくりをする仕組みをどうつくっていくかがポイントだということも話されました。先ほど言いました
村づくり改革プログラムは、17年度予算に反映するとなっております。私は村の仕事の立案、実施、評価、こういうすべての段階で住民の参画権の仕組みを具体的につくる必要があると考えます。
改革プログラムのスケジュールの中には、このことがあまり見受けられないように感じます。既に合併論議のときには、各地区で懇談会を開催したなど、あるいは今までにも幾つか取り組みがあったと思います。この住民の参画権の仕組みを具体的につくる、こういうようなことについて、村長のお考えをお尋ねいたします。お願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) 実は確かに理想なんです、それでそういうふうにすべきだというふうに思います。ただ、今庁内でやっていることは、ABC三つぐらいのランクづけで、まず今すぐやらなければならない、それから中期的展望でやっていくべきもの、そうして長期的にやらなければならないもの。それから、これは予算の厳しくなり方というのが、実のところまだ完全に先まで見通せない状態です。したがって、そのことと絡み合いながら行くと。例えば何かの予算を削るといっても、予算の削減のされ方が、ある部分で結論というかとまって、そこまでやらなくても済むということも十分考えられますので、そんなふうなことでランクづけをしていく必要があろうかということであります。とりあえず17年予算がある程度先が見えてるわけですから、そこにはどうしても間に合わせなければならないことがあるもんですから、そのためには住民論議というふうなことまで手を伸ばしきれない、そういうことで庁内で検討をし、そうしてそれぞれの課から合理化案が出てきて、それをもって住民の皆さん、広く公募した委員も含めて、その方の論議をしていくというふうに考えています。
だから、長期的にはおっしゃるような方向ですけれども、中期的、長期的にはおっしゃるような方向ですけれども、とりあえず今手をつけていることは、庁内でやらせてほしいと。それをある程度原案が固まったものを、住民も交えた、公募委員も交えた委員会で検討方法をしていくというふうに考えていますので、そのようにお願いをしたいと思います。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 北海道石狩市に行政活動への市民参加の推進に関する条例というのがありまして、いわゆるこの条例は地域の独自性に根差した自主的かつ総合的なまちづくりを進めることが、今後の本市にとって極めて重要であるという認識に基づき、行政活動への市民参加を推進するために必要な事項を定めることにより、自治の主体である市民が地域が知識、経験、感性等をまちづくりに生かし、もって市民と市がよりよいまちの姿をともに考えて、その実現に向けて行動するような地域社会の形成に寄与することを目的とすると、こういう目的を持つ条例があります。この中には、例えば市民参加手続というような7項目別表がありまして、その行政活動を行うときには、あらかじめ市民参加の手続を行わなければならないと。あるいはまた
パブリックコメント手続というような手続もありまして、幾つかの研究するに値する取り組みが行われております。ぜひ研究をしていただきたいと思います。
福岡市では、DNA運動というこの新しい市民と一緒に取り組む、あるいは市役所づくりといいますか、各職場における自主改善活動、DNA運動に取り組んでいますと。この運動の目的は、すべての職員がみずからの仕事の価値と意義を認識し、課題を見つけ、みずから解決に取り組む運動であり、市役所の隅々まで活力のあふれる組織風土、やりがいのある職場づくりを目指すものです。Dはできるから始めよう、できない、しない理由から探さない。N、納得できる仕事をしよう、市民の納得を自分の納得に。A、遊び心を忘れずに、がちがちな考え方で対応でなく、ゆとり、人間らしさ、明るさを持って取り組もうと、こういう運動がされておりまして、有名なエレベーターの改善運動、メーカーの見積もりは最安値で3,800万円というエレベーターが、非常に待ち時間が長いと、これを職員の方がプログラムを開発して、約600万円で済ませたと、こういう有名な話がありますけれども、ぜひ私も先ほど村長言われましたような、この合理化に取り組むプロジェクト、あるいは事務事業の見直し、大変期待している、いうふうに思います。
次の質問に移ります。村の情報伝達についてということで、原山地区などへの情報伝達に、これ括弧づきですので、意味合いがありますから、情報格差とも言うべきものが生まれていると。改善の具体策についてお聞きをしたいと思います。まず告知放送、これの格差、括弧つき格差の改善という問題ですが、これについては14年度の資料を見てみますと、世帯数の加入率は81.9%ということですが、あるいはもっとふえてるというふうに思われます。
14年度の有線放送事業の成果説明によりますと、17年度をめどに検討していくということになっております。有線放送施設全体の老朽化及び
告知放送機器メーカーによる機器の製造中止のため、システム更改または告知放送の方法等についても、平成18年をめどに検討していくことが、
原村有線チャンネル運営審議会の中で確認されていますと。まずこのことについて、現在の進捗状況と今後の計画について質問いたします。総務課長お願いします。
○議長(矢島昌彦君) 小林総務課長。
◎総務課長(小林勝廣君) それでは私の方からお答えします。
有線放送機器等の改修等を今議員言われたように、ここで計画があるわけでございます。そういった中で、ここに御指摘のような原山地区といいますか、開発地域のそういった情報のなかなか行き届かない地域をどうするかも踏まえて、現在検討しているところでありまして、いろいろな事業を現在検討しまして、防災無線的なもの、あるいは今のLCVの回線を利用した、今のその一般集落等で利用している告知放送、あるいは
サラダチャンネル等が活用できるような、そういったラインの拡張といいますか、拡大といいますか、そういったものをあわた方策等を検討しています。現在はできればそのLCV回線を、ラインを拡大していけば、その告知放送だけでなくて、将来の双方向にも対応できる、あるいはテレビ等も難聴地域で見えるようになるというようなこともありまして、それを何とかそういった方向で持っていけないかということで、検討をしているところです。
ただ、これやはり補助事業等々の問題もあります。特に国の方でこういった時期でありまして、予算等の事業費の削減等が言われてますので、そこら辺もあわせて現在検討中でございます。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 私次の問題で、その問題もあわせてというふうに思いまして、
インターネット等というふうに書いたわけですが、その
原村ホームページにアクセスするという、そういう問題なんですけれども、
サラダチャンネル加入状況は14年度で56.1%ということで、平成7年から世帯数は14年まで386世帯増加したのに対して、CATVの加入は20件というように数字がありますが、このCATVではホームページへのアクセスは非常に早いわけですけれども、電話回線、例えば普通のISDNという回線ですと、原村のホームページは重くて開けないと。もうあるいは開くのに時間がかかりすぎてエラーになってしまうということで、これはそのことがいいとか悪いとかという、そういうことではなくて、私非常に例えば原村のホームページデジタルミュージアムとか、画像が非常に使われている、すばらしいホームページだと。この
サラダチャンネルの皆さんの映像なんかもここで放映されているわけでして、非常にすばらしいと思うんですが、この画像を軽くするという作業に今取り組んでおられるようなんですけれども、こういう状況はどうなんでしょうか。例えばある人は、画像が乗らないお知らせのホームページ、そういうことを主体にしたということになると思うんですけれども、そういうホームページと、通常今の画像のあるホームページ、これを切り分けしてほしいという、そういう要望も切実な問題として出されております。いわゆるホームページにアクセスするということですね。
それから、今総務課長お話しありましたが、電話回線の79局、これは8メガという情報量ですけれども、74局とか75局、あるいは私あまりわかりませんので、それ以外にもあると思うんですが、やはり1メガも行かないという、そういう状況の情報量なんですね。例えばISDNというのは、1枚のCDをダウンロードする、データをダウンロードしようとすると、大体24時間かかるというふうに言われておりまして、ではそのLCVのケーブルテレビですね、CATV、これどうなのかというと、大体計算上では2分半でダウンロードできると。実際は10分くらい、20分くらいかかる、この10分の1くらいだと思うんですが、そういう情報量の違いがあるというふうに思うんです。
今、総務課長お話しありましたけれども、ぜひその79局以外の局番の8メガ化、通常8メガなんですね、NTTの回線の話ですけれども、さらには12メガ、24メガという申し入れを行政としてもやるべきだというふうに考えますけれども、ただ軽井沢なんかではそういうことで要望が通った例があるそうなんですね。こういうことについて、それからLCVの事業計画の話も出ましたけれども、あるいはホームページの改造の進捗、こんなふうなところをどんなお考えでしょうか。引き続いて総務課長お願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 小林総務課長。
◎総務課長(小林勝廣君) ホームページにつきましては、立ち上げからとにかく内容の充実というようなことを中心に、できるだけ多くの情報をということでやってきたわけでして、そういった部分と、その本来の容量といいますか、システムといいますか、そういうものとの整合性が合わない部分があったり、またその情報をいかに、知りたいものをいかに早くという、その点を整理ができないといいますか、整理をする以上に情報だけを流すということに徹してしまったという部分もあろうかと思います。
いずれにしても、8メガ、12メガ、そこら辺も専門的な部分になりますので、検討して、できるだけ見やすい、あるいは的確に素早く情報が得られるようなホームページ等のために、今後調査研究していきたいというように思います。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 先ほど言わなかったかもしれないですが、LCVというのは30メガなんで、格段の違いがあると。CDのダウンロードという話もありましたけれども、次に質問に移ります。
人づくり事業についてということで、これまでこの事業につきましては、広報の5月号にも要綱が載っておりまして、
人づくり事業補助金交付要綱と、平成8年施行ですか、国外20万の助成、経費の2分の1、同一研修10人以内とありまして、200万円予算の枠がありますけれども、これまでのこの視察の研修視察の実績をどのような評価しておりますでしょうか。これはわかりましたら年度別、目的別に、目的別研修先含めて、その成果、その後の実績、要綱では村内地域産業の発展と活性化というふうに書かれておりますので、この点どうであったでしょうか。またどのように生かされておりますでしょうか。具体的にお願いします。この件は
村づくり戦略推進室長でよろしいでしょうか、お願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 小林総務課長。
◎総務課長(小林勝廣君) 人づくり事業の研修補助の関係です。
視察研修補助金の関係でございます。まず国内であります。この制度は平成8年から事業実施されてまして、まず国内の関係につきましては、8年度1件、11年度1件、計2件でございます。補助対象人員、
事業補助対象人員は8年度が10名、11年度が9名ということで、2件で19名という状況でございます。内容でございます。1件は農村婦人等の交流研修というものであります。もう1件は林業関係の視察研修、林業先進地の視察ということでございます。
次に国外でございます。国外も8年度からでございますが、8年度から14年度までそれぞれありますけれども、一応計6件、8年1件、11年1件、12年が3件、14年が1件ということで、計6件、補助対象の人員は31名でございます。それぞれ中国、東南アジア、あるいはアメリカ、ヨーロッパ、ニュージーランド、こんなところへの研修でございます。農業関係の視察、それと観光、工業の関係の視察が中心でございます。
成果ということでございます。こういう形でそれぞれ、多分この補助金といいますか、この事業が活用されて、この事業をきっかけとしてその視察等を計画し、実行できた、あるいはこの事業があることよって、その内容が充実できた、あるいは経費的にもその利用して、補助金を利用することによって、もう一泊足を伸ばして、違うところへ視察できたとかいう、そういった実質的な部分というのは当然あろうかと思うんです。これは当然実績報告といいますか、研修結果の報告もうちの方もらっております。そういったことで、単にただ見てきただけだよというでなくて、一応報告書等も出していただいておりますので、それも私も最近見させていただきましたけれども、かなりそれぞれ細かな専門的な部分まで勉強してきている方々もいますし、そういう面では、この事業をきっかけに、この人たちがそれだけのところに行って、研修ができたということは、成果があるというように思いますし、これが具体的にそれでは今どれだけの生産性を生んで、あるいはどれだけの地域の活性化に役立っているかというのは、一言では評価できないわけですけれども、私としては個人的な部分としては、行ってきた、その行くという、視察に行くという気持ちを持っていってきた人たちが、それなりに帰ってきてのその地域に対する成果というのはあろうかというように考えています。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 次に、ちょっと村長にお尋ねをしたいんですが、私はこの人づくり村づくりという事業、200万の枠のこの人づくり補助金事業ですね、少し村づくり人づくりという内容をシフトする、そういう必要があるのではないかというふうに考えます。生涯学習、さらに村づくり推進の中に位置づけていったらどうかと。
新潟県の関川村というところでは、村長、村づくりは人づくりというふうに言われているそうでして、この条例の10条、村はコミュニティー、集落及び村づくりについて自主的な活動をする団体等に対し、その活動に対して技術的支援、財政的支援、その他必要な措置を講ずるよう努めるものとすると。2項、村は村民の村づくりに参加する意識の高揚を図るため、村づくりに関する講座、講習会等の学習の機会を確保し、その生涯学習を推進しなければならないとありまして、なお原村の、その平成関ヶ原合戦というその堺屋太一さんのあれを見ると、村は予算総額の1%相当に当たる約3,000万円の一般財源を人づくり特別枠と定めているというふうに、そういうソフト事業を推進してますと載っておりますが、この村づくり、人づくり、そういうことへのシフトを含めて、この大いにプロジェクトで検討をいただきたいと思うんですけれども、村長、そんなことについてのお考えをお聞きしたいと思います。お願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) そもそも村づくり、人づくりというのは、こういう事業だけで、そこの部門だけで行うものじゃないんですね。これはもうすべての言ってみれば村の行政施策がそこに通じているわけでして、そういうことだけで言ってしまうと、身もふたもなくなるんですけれども、特に生涯学習課をつくったというふうなところからして、この村づくり、人づくりへの戦略ということになっているわけです。そうして、そういうふうな中で、生涯学習による村づくり推進委員会立ち上げていると、そういうふうなことも、またこの村づくりは人づくりという理念で進んでいるつもりでございます。
具体的に、なかなかこういうことは、そろばんをはじくように成果が目に見えてくるという性質のものではなくて、やっぱり長い時間をかけて、村民意識がその方向へ向かっていく、そうならなければいけないわけでして、そうなるには、やっぱり10年、15年という歳月は必要になろうかと思っております。しかしながら、その方向で行かなければ、自律の村づくりはなかなか進んでいかないだろうと、そうも思っているわけでございます。
したがって、今現在あるこの村づくり人づくり事業については、予算枠は200万で、大したことないわけですけれども、当面これで進んでいく。予算はとても足りない、補正をしなきゃだめだというふうなことになりますと、それはそれなりに住民の意識が向上してきたあらわれだというふうにも理解できますので、そのときにはまたそれなりに考えるということになろうかと思いますけれども、現在としてはこの状態で継続をしていきたい、そのように思っております。さらに生涯学習というふうなものを、戦略推進室が行っているわけですけれども、これについてももうちょっと活発化するようなことも、またやっていかなければならない、そんなふうに思っております。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) 関連しまして、教育長に質問いたします。現在このニュージーランドへの中学生派遣事業を行っておりまして、一定の成果はあると思いますけれども、やはりこれは人数に制限のある話でして、行きたくても行けないという人もあるわけです。私は村内外の人材の協力を得て、児童生徒が外国文化に触れる、そういう場をもっとつくってはどうかと、そういうお考えについて質問をいたします。
原村にも海外で生活し、仕事をした経験を持つ方は大勢おられます。中国初め仕事で海外赴任をされた方もおりますし、現在赴任している方もおります。また国連の関係機関で働いて方もおります。インドの大使館で働いていたという方もおります。商社マンとして海外の企業と取引をされたという方もおられます。非常に豊かな人材が原村にもおられると思います。特に世界経済で注目をアジア諸国での見聞の広い方は注目ではないかと思います。総合的な学習の時間などを活用して、幅広い国際感覚、外国文化に触れる機会をつくったらどうかと考えますけれども、まず第1点、この点を質問いたします。
もう1点、県内の小学校で英語教育の導入が8割を超す学校で導入しているというようなアンケート結果が先日報道されましたが、回収率66%ですから、その8割というのは見なければいけないと思いますけれども、内容は時間的にも英語に触れるだけが多いというふうに書かれておりましたが、文科省でも小学校の英語教育検討始まると言われております。多くの小学校でこの総合的な学習の時間を活用して、国際理解教育の一環として、英会話に取り組んでいると。原小学校の現状はどうでしょうか。
また反面では、日本語も十分に話せない幼児期に英語、英語と、英語だけでクラス幼稚園があるそうですけれども、こういう英語の早期教育の加熱に対する懸念の見解も出されております。子供は言葉を覚えるのは早いといっても、楽しく過ごせるようになるには2年もかかると。幼児期の2年は大人の20年にも当たる長さだと。その間の我慢などは成長にとって影響がある、そういうことで英語の早期教育礼賛の風潮に批判の見解があります。私もかなり批判的な見解を持っています。つい先日も小学生の英語教育というような新聞記事が載りましたけれども、原村でのそういう現状、教育長、英語の早期教育、そういう考え方、それから先ほどの総合学習の時間を利用して、特に原村は村内外の人材を活用して、活用というのはあれですが、協力を得て、国際文化に触れる、そういう機会を数多くつくったらどうでしょうか。そういうお考えについて質問いたします。お願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 津金教育長。
◎教育長(津金喜勝君) 今おっしゃりました世界の文化に触れる、伝統を知る、こういうことは非常にそれだけじゃなくて、日本のすばらしさを知ると、そういう意味で非常に国際理解を高めるという意味で、非常に大事なことだと思います。特に小さいころからそういったのへ触れたり、習ったりということは、非常に有効だというお話も聞きますので、そのような機会はこれからもふやしていきたい、そういう考えであります。
現状ですけれど、学校でも小学校、それから中学校でも国際理解教育というのを、校務分掌の中へ位置づけて、お互いに研究をして進めているところです。実際時間は総合的な学習の時間、それから各教科の活動の中へ、そのようなところへ取り入れている現状です。
もう一つは、課外で公民館の方で、村の国際交流クラブ、非常に盛んにやっておりますし、人材も大勢の方が協力的にやっていただいていますので、この2月にやりましたけれど、遊びや歌やゲーム等を通して、ことしの場合5カ国の皆さんにおいでいただいて、子供と一緒に、小中学生で30人ほどの参加ありましたけれど、非常に喜んでやっていました。できるだけそういった機会をとっていきたいと、そんなことを思います。一つは時間をどういうふうに確保していくか、学校では、それがありますが、小中連携をとるということ、一つの方法ですので、その辺も研究しています。
それから、次に小学校の英語活動についての現状ですが、現在、中学のAETを中心に、年間各学年、全学年ですけれど、1年生から6年まで8ないし10時間、英語活動の時間をとっています。1、3年は学級の時間、高学年は総合的な学習の時間です。今お話しあったように、英語に触れるだけで、歌や、ゲームや遊びと、こんなところ中心ですけれど、このくらいのままでいいじゃないかなあと、精いっぱいということです。おっしゃったように読み書き、そろばんがとにかく基本ですので、そこは優先的に大事にしていきたいなあと、そんなふうに考えています。ことしもそんなふうで、年間10時間前後、教育課程の中に入れています。
もう一つは小学校の教員の中にも、英語の力を持った、あるいはそういう意欲的な、そういう先生を育てていく、そういうことも大事かと思って、研修等には働きかけて勉強してもらいたいなあと、こんな考えでいます。
○議長(矢島昌彦君) 小池啓男君。
◆5番(小池啓男君) ぜひ最初に、原村の人材という話しもしましたので、この点についても研究、お願いをしたいと思います。
次の質問に移ります。原村・景観ビューポイントの作成についてということであります。村づくりの一環として、公募も呼びかけて、原村・景観ビューポイントを作成したらどうかと。いわゆる景色、眺め、こういうことですが、実はこのビューポイントの作成ということについては、御提案をいただきまして、例えばこの悠生寮のちょっと東のところから見た景観、八ケ岳の全景、あるいは西には諏訪湖、非常にすばらしい景観だと。また原村一帯から見える八ケ岳、諏訪でも一番きれいではないかと、ぜひこういう原村の景観ポイントを作成したらどうかと。その地点の標識なども考えたらどうかというような提案もされました。原村環境保全条例はその目的に、本村のすぐれた自然を長く後世に伝え、自然のもたらす限りない恩恵を永遠に享受できるよう、環境の保全を図っていくとしております。
神奈川県の真鶴町
まちづくり条例にも基準というルールがありまして、その中で、私たちは場所を尊重することにより、その歴史、文化、風土を町は建築の各部に格付し、調和と創造を図るという記述がありますが、原村にもこれは商工観光課の作成でしょうか、原村中央高原緑の原村という、これはこの間のフォーラムでも参加者にすべて配られたわけですけれども、表紙のこのまるやち湖と八ケ岳の景観、それから深叢寺の桜、あるいは深叢寺の歴史的な文化財、建造物も紹介されております。広い意味で景観と、また原村商工会が大曲清水ウオーキングマップということで、この大曲清水のところも写真もこう出ております。
先ほども言いましたが、その4月の原村の小さくても輝く
自治体フォーラムで報告されました立命館大学の森教授は、少し私その後質問したんですが、回答のメールの中で、3月末と今回のフォーラムと2回原村に行かせていただきましたが、恐らく日本でも希有なすばらしい風景を持った地域だと思います。今度家族でぜひ行きたいと、こういう感想を述べられておりました。また主催した研究所の方は、しかし、原村の春はいいですねという話もされました。景観ビューポイントの作成、公募を呼びかけて、ぜひ原村ブランドともいえる景観ビューポイント、既に今デジタルミュージアム、あるいは八ケ岳パノラマライブカメラ、原村のシーズン情報、ホームページに載っておりますけれども、村づくりの一環として、また観光のアピールとして、原村ファンクラブ構想の発信としても、ぜひ取り上げていただきたい、行くべきではないか、こんなふうに思います。いろいろお名前を書きましたが、村づくりの戦略推進室長、商工観光課長、最後に村長、それぞれちょっとお考えをお願いをいたします。
○議長(矢島昌彦君) 小林総務課長。
◎総務課長(小林勝廣君) まずそれでは私の方からお答えします。今議員の言われましたように、総務課としてはホームページへ見どころ、これがビューポイントというふうなものになるかどうかは別として、担当が村内を歩いて、これはというようなものを一応掲載しているということでございます。確かに村内を、村を宣伝する、PRする、あるいは村民が自分たちの村を知る、こういった意味ではその景観ビューポイントというような形のもの、あるいはこの景観だけに限るのか、景観以外のものでも村の目玉、あるいは特色、こういったものはやっぱポイントとしてつかんで周知、PRしていくべきであろうというように考えてはおります。ただ、さあそれを指定して、宣伝して、村内外からその見物、あるいはそこを、ポイントを目指してというような人が集まるというような、それは目的といいますか、理想なんですが、あまりそれがなることによって、逆に迷惑がかかるとか、交通の問題、あるいは個人のプライバシーの問題等もあるんで、そういったものも絡め、全部クリアできるようなことを考えながら、ぜひこういったことはやっていきたいというように思っています。
○議長(矢島昌彦君) 中村
農林商工観光課長。
◎
農林商工観光課長(中村曉介君) お答えをいたします。今総務課長の方でお話し、答弁をしたとおりで、あまり内容は変わりませんけれども、ただ、議員の方で質問がありましたように、その場所へ印をするというふうなことは、交通の面、駐車場の面、そういうものでどうかなあというふうに思っております。
それから、そのほかにはお寺の関係とか、または個人の蔵とか、個人の庭、庭園、そんなようなものもあろうかなというふうに思いますので、そこら辺はあまりこう迷惑のかからないというふうなことを考えております。
それからまた、議員もおっしゃったように、八ケ岳、諏訪湖というふうなことで言えば、どこが一体ポイントなのか、原村へ観光に来た人たちは、みんな原村がいいということだもんですから、そういう特定をして、ポイントを打っちゃうのがいいのか、また天候によっても、きょうの八ケ岳のように、よくも見えるし、また場所によっても、また角度によっても、ちょっと場所を変えただけでもそのニュアンスが違うもんですから、ポイントをしていいのかどうかというふうで、全体がとにかくいいもんですから、全体を見てもらいたいというふうに観光面では思っております。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) やっぱり原村ってこういう何というか、高原上の村に発展したということで、非常にこの景観がすぐれているわけですね。そういうことですから、村全体いいわけですけれども、その中でも特に一般的に見て、ここがいいではないかというふうなところ、例えばだれもがすばらしいというふうなのは、払沢の臥竜のところの、あのちょっと道、高めなんですが、そこから見る諏訪湖、それから八ケ岳、同時にすごくいいとか、ですからそういうふうなことで、やっぱり村民の方がこれはいいよというところを、やっぱりある程度、先ほどのその観光ガイドの原村のマップにこう、ここからはすばらしいというふうなエリアを表示して、そこからはいい景色が見えると、あるいはいい民家のたたずまいが見えるというようなことは、やっぱりやっていく必要はあろうかとなと。それは交通の問題もありますけれども、そんなに大勢の方を一気に集めるという意味ではなくて、必要ではないかと、そう思っています。
それと、その名前です。回覧板というのが昔からの回覧板ということで、何となく親しみがあって、何となく田舎というか、地域のつながりある感じが私は持っているわけですけれども、新しい感覚でこういい名前があれば、そういったことも検討はしたいんで、また何か御意見ありましたら、ぜひお聞かせをいただきたいというように思います。
◆6番(木下貞彦君) もう1点、ずうっと続けていくのかと、村長さんにお答えもらった方がいいかもしれないけれども。
◎総務課長(小林勝廣君) 続けていくかどうかということでございますが、これからの情報社会、どのように、確かにホームページもできたり、あるいは有線がテレビ化されたりというような形で、既に変わってきていますが、これがさらにこういった社会が進んでいくというようには考えられます。しかし、やはり住民全体を通じてのお知らせ、あるいは情報の提供という形になれば、今の区長さんを通じての文書の配布、あるいはこういった回覧板等を通した情報の提供、こういったものはすぐには廃止はできない、今後とも続けていきたいというように思っています。
○議長(矢島昌彦君) 木下貞彦君。
◆6番(木下貞彦君) それでは、回覧板の件はあれですね、これからも続けていきたいと、こういうに認識をいたします。ぜひみんながちょっと関心を持ってもらうような、そんな方法で、回覧を回したらホームページか何なりに回覧板を回したよくらい載せていただければありがたいと、これは要望ですので、質問ではありません。そんなようにして、回覧板今回っているよと、こんなようなお知らせも、いろいろな情報あるんですから、こういうことでお知らせを、回覧板回してありますよと、そんなような情報を流していただけたらありがたいと思います。以上で質問を終わります。
○議長(矢島昌彦君) 次に、小池和男君の質問を許します。小池和男君。
◆9番(小池和男君) 私どもの地区で、きのう小宮祭が行われました。非常に天気のいい日に恵まれて、ことしのメインテーマである御柱と、そういうことができて、一安心ということです。
それから、昨年の4月に統一地方選挙でもって、5月1日付で村会議員ということてなって、ちょうどこの6月の定例会で一回りしたかなあと、そんなことを思います。その中でずっと昨年は合併問題ということで、いろいろありました地方自治の原点を問うような問題が非常に取りざたされて、今まで住民の方が知らないことまで知るようになったと、そういうふうな点では、ああいうこともいいことではないかと。要は財布の中身が安定していないと、うまくまとまっていかないと、成り立たないということがよく認識できたんではないかと、そんなことを思います。
3月の定例会のときにも、ちょっと話をしたんですが、ことしの3月から4月、5月の3カ月間をもって、何か住民の異動が差し引きで16名ほどふえていると、この中身を見るといわゆる19歳未満の方がちょうどこのくらいの人数ふえていると、そんなふうな感じを受けました。これに引き続き、その親の年代、そのいわゆる祖父の年代と、こういう形で一緒にふえたり減ったりと、こんなことを感じています。ですから2月の末以降、また通算でふえていると、広報でも七千六百三十数人、7,600人の上になっている、そんなことが発表になっていました。
それで1年たった感想なんですが、役所の体質という問題は、やはりこの予算によってそれぞれの事務事業及び事業の方針が決定されると、それに従って実施をされていく、そういうことで、いわゆるよく長年お勤めをされた方が大過なく過ごせたと、こういうふうな感想を言っていく人がいるわけですが、やはり大過なく過ごしていたんでは、やはり改善されるところも改善されないと。特に今のような時代ですね、原村の場合は特に自律を目指していくということで、
村づくり改革プログラムですか、スタートしたりいろいろして、改革をしていかなければいけないと、そういうことを踏まえて、私も数年前に区長をさせていただいて、その経験、また今の議員としての経験、単純に一村民としての考え方というものを踏まえて、やはり公民協働という精神、こういうことを念頭に、今後も議員の活動をしていきたいと、そんなことを思います。
通告に従いまして質問を行います。まず市町村コンシェルジュ事業についてということなんですが、原村は自律に向けて輝け原村プログラム、
改革プログラムをスタートしました。これは住民と行政の協働による村づくりということです。行財政改革をするための施策であると思います。先月の5月の27日ですか、何か田中県知事の会見によると、希望する市町村に県職員を派遣し、現場の課題解決に協力すると、これが市町村コンシェルジュということだそうです。こういう事業を始めると発表されたようです。これは市町村の希望調査や県職員の公募を経て、要するにことし来月7月からスタートをさせたいというふうなことが新聞に出ていました。それでこのことについて、市町村は6月の10日までに希望調査を県の方に提出するようにと、何かそういうことが出ておりましたが、原村はこの事業をどういうふうに利用したいのか、またちょっと制度自体が私よく理解ができてないのでいけないですが、例えば何人を希望しているのかとか、そういうことを村長にお聞きをしたいと。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) まず市町村コンシェルジュ事業でございますけれども、これは県の経営戦略局の行政システム改革チームというところから案内が出てます。ちょっと棒読みみたいな感じですけれども、お読みした方が下手くそな説明をするよりもよろしいかと思いますので、まず事業の目的です。地域に軸足を置いたコモンズを中心とした地域主権、地域からの政策の流れに変えることによって、自律的な住民が意欲を持って行動し、地域が再生し、21世紀型の真に豊かな社会を創造することができるという視点に立ち、市町村コンシェルジュ事業を実施します。住民に身近に接している市町村の職員が仕事に関し、気軽によろず相談できる窓口として、その市町村に思い入れのある県職員を市町村コンシェルジュに任命します。市町村コンシェルジュは小さくても自律を目指す町村を初め、地域のさまざまな課題を抱える市町村の現場にお伺いし、その市町村の創意と工夫を生かしながら、課題を解決するためのお手伝いをします。またこの事業はあわせて県職員が現場感覚を養い、その経験を今後の政策立案等に反映していくことをねらいとしていますと、これが事業の目的です。
対象はこの事業を希望する市町村ということで、市町村コンシェルジュは県職員の中から公募します。
選考に関しては当該市町村への思い入れ等を重視します。多様な職種のチーム編成となるよう考慮します。応募がない場合には本庁及び現地機関から適宜推薦を受けますと、このようななっているわけでございますけれども、おおむね1年間の兼務職員として再任もできるということです。1市町村につき3名程度のチーム編成としますが、応募状況により柔軟に対応しますと。3名が原則ですけれど、場合によったら4名とかになることもあり得る。それから、部課長クラス1名、現地機関の職員が1名、本庁の職員が1名というのが基本になります。事業費はゼロです。ゼロ予算です。
スケジュールですけれど、5月27日発表されまして、2週間希望市町村の調査をすると。それから今度はそれから1週間、6月の14日から21日ですけれども、県庁内でその市町村に思い入れのある職員、コンシェルジュとして募集をすると。7月から事業を活動を開始するということです。
原村では、原村の住民は合併せず自律の村づくりを選択しました。苦しい時代ですが、原村ではコモンズの精神に基づいた住民参画により、原村の魅力を発掘し、インターネットを通じて全国に情報発信する原村ファンクラブ構想を策定しております。この構想に基づき、そのノウハウをともに検討し、住民の中から輝く宝石を、原村とともに発掘していただけるやる気のある人材をお願いしますと、こういう文章で県に応募をいたしました。
○議長(矢島昌彦君) 小池和男君。
◆9番(小池和男君) そうすると原村では、この事業を採用してやっていきたいということです。わかりました。それではこれからのことなので、また様子を見ていきたいと思います。
それで次ですが、圃場整備地区内の水路補修についてという問題です。弓振地区は原村でも最初に圃場整備がされた地域であって、一番早いところではもう建設されてから30年以上経過しているんじゃないかと思われます。弓振地区が登記になったのが平成6年で、いろいろな問題があって、大分長い年月がかかったような記憶があります。それで、数年前の区長の経験のあれから行きますと、区長は毎年秋に翌年度の補修等のいわゆる要望事項を提出をするということになっております。
一番今困るのは、水路、非常にかたいものでできているものですから、人間の手で簡単に補修ができないと、こういうのが実態であります。それから、原村で一番最初に建設されたという、そういう事情もあって、いろいろな不具合があって、要望を出した経過があります。この中でまず返ってきたものが、これ何をやってもそうだと思います。私も事務の経験があるからそうなんですよ、要は耐用年数が来てないんでちょっと手が回せないとか、そういうふうな答えが返ってくると。これは言うことはわかるんですが、でも現実に壊れたものは壊れちゃうと、そういうことで、地元でも毎年私ども柳沢では毎年秋に区会議員及び水路、道路、汐、そういう方が1日出て、水路、いわゆる道路の点検をしております。春先になりますと、当然水利委員が水路の点検等を行っております。ですから升の方の点検をしたりですとか、いろいろしております。汐委員は水路より外のところの作業をするのが通例でありますが、そういうことでされています。
先ほど言ったように、耐用年数が来ていないと、そういうような理由で、この要望にこたえてもらえないという、そういうこともありまして、13年のときに大分いろいろ役場の方とやりとりをしたり、いろいろした経験もありますが、今回のきょうの質問は、県道の17号線で、通称穴山バイパスといわれているところです。御柱街道、いわゆる柳沢の信号機から北側へ行くところです。あそこのところはどちらかというと、この今言う弓振地区で一番最初に工事が始まったところというところ、それから県道が通るということなんで、県道が先にできて、県道用の側溝ができてというふうなつくり方ならよかったんでしょうけれども、圃場整備の方が先に行っちゃったと、そういうことで、諸先輩の話を聞くと、あそこのいわゆる余水ばけの水路があるんですが、幅が1メートル深さが1メートルくらいのU字溝が入っていると、実質は2メートルも、その1メートル下、ですから2メートルも下にそれが伏せっているということで、頭がつぶれないようにコンクリでかけてはあったんですが、もう長い年月かかってきて、もうこれが持ち上がってもう壊れてしまって、もうたまたまそこの水路を補修しているのは、要するにその県道より下の人たち、ですから主に大久保の人たち、柳沢の人たちという人たちが、そこを出て毎年春先、いわゆる水路等の点検をするという作業が行われています。
それで、数年前なんですけれども、地元の地先の人たちの出払い作業中に、不運にも交通事故が起きてしまったということです。たまたまそこに大勢の方がいたうちの3名の方がけがをされてしまったということです。それで、中には長期入院を余儀なくされてしまった方もいたということです。それで先ほど言ったように、U字溝の水路の中へは入って、本来は石ころですとかいろいろ入ったものを出すという、そういうこともしていたんですが、今はもう壊れていて危ないので、中へ入って作業はできていないというのが実態です。
それから、圃場整備が先にできたために、いわゆる県道用の兼用、兼ねるという字なんですが、兼用側溝という意味合いもあるんですが、現実的にはもう草ができて、もう株になってしまって、その水路がいわゆる兼用側溝になる余水ばけのところへ流れ込まないと、そのような状態です。それから、大分前ですけれども、ちょうどそこの一帯でやはりあれは多分集中豪雨か何かあったときの後だと思いますけれども、たまたま通りがかった女性のドライバーの方が、もう田んぼの中へハンドル操作できなくて飛び込んで、不幸にも亡くなったという、そんなような実態の場所です。
ここ数日の間に役場の方で少し草を上げていただいて、水が兼用側溝に入るようにしていただいてありますので、当面はいいかとは思いますが、この側溝が、要するに茅野市の部分と、茅野地籍の部分と原村地籍の部分にまたがっていて、いわゆる南側が原村、北側が茅野地籍で、その水路が基本的に北側の方から南の方へ流れていて、丸山汐に入るようになっているということで、南側の原村地籍については原村の単独で事業をするということになれば、直るかとは思うんですけれども、その場合に、要するに深すぎる水路というんですかね、建設当時には何かいろいろなことがあって、こういうふうになったという話を聞いておりますが、やはり県道の兼用側溝ですから、そういうふうな役割を持たせるということも考えたときに、先ほども質問をいたしました市町村コンシェルジュ事業と、こういうのを原村で採用するということなので、茅野市も、いわゆる茅野地籍の部分も巻き込んでいただいて、やはりやっていただきたいと。
それから、前任の議員さんのときにも、行政視察ということで、当時の浜県議さんが県の担当者の方、役場の担当者の方も引き連れて、行政視察をしていただいて、見ていただいてあります。ということで、県の方でも現状は認識しているという状態であります。そういうことで、これから採用していただくこのコンシェルジュ事業等活用をしていただいて、ぜひ直していただきたいと。ここが本当に今一番困っているというところです。
そのほかに、部分的に補修をお願いしたいところはいっぱいあるんですが、これ困ることに人間の手でできないと、重機を運ぶと運搬代がかかってしまうと、そんなような問題で、数年前、いわゆる1地区集中型で直していただいたことはあるんですが、後は分散型になっていまして、非常に重機を使った作業効率が悪いと、そんなようになっているところがあります。
ということで、担当の方に質問です。どのように対応していただけるかということをお願いします。
○議長(矢島昌彦君) 長林建設水道課長。
◎建設水道課長(長林文夫君) お答えします。あそこの、議員さんのおっしゃるのは主要地方道の茅野小淵沢韮崎線沿いの牛山石油より100メートルくらい北側の東側の排水路でよろしいですか。延長が約200メートル、茅野地籍分が100メートル、原村地籍分が100メートルくらいございまして、原村分につきましては所有は原村です。水路の大きさは底幅で1メートル、高さ1メートルですか、原村分の約50メートルが内側へ、両方の側壁が約10センチから15センチ傾いた状況になっておりますので、諏訪建設事務所へ兼用側溝補修として現在要望しております。
○議長(矢島昌彦君) 小池和男君。
◆9番(小池和男君) 建設事務所の方へ要望をしていただいてあるということなので、なるべく何というんですかね、合理的に直せるものだったら直していただきたいと、そんなようなことをお願いをして、次に行きます。
もみの湯についてということであります。一部通路が使用できなくなっているがというふうに書いてありますが、要するにもみの湯の中で通路に当たるべきところが通行できませんとか何かそのような表示がされていました。このことについて、管理権限者として現状を認識して、一番いけないのは消防法等、いわゆるあの隣にあるゲストルームですか、あそこの方から直接入り口の方へ出る通路があるんですが、あそこがふさがっていると、こういうことありますが、これ村の施設でもありますし、消防法等とかいろいろなことが役所の中でクリアされているものなのかをお聞きします。
○議長(矢島昌彦君) 中村
農林商工観光課長。
◎
農林商工観光課長(中村曉介君) 現在、今議員おっしゃったように、休憩室とそれから中間にそば処、今の食堂の厨房がございます。それから、北側にゲストルームということで、その廊下に近いところが今物置状態、冷凍庫、それから食堂に使うものを置いてあるところであります。これについては、現在はここのところから避難誘導灯、そういうふうなものがありませんので、消防署からお聞きすると、その点はよろしいという話が返ってまいりました。
○議長(矢島昌彦君) 小池和男君。
◆9番(小池和男君) 今の消防法には抵触しないと、そういうことであれば、仕方ないかとは思いますが、なるべく全部通れなくても、通れるようにしておいた方がいいんじゃないかと。あそこの奧の方、何かもみの湯で村の介護ですか、介護の教室が開かれていると思うんですよ。それであそこから入れば近いのに、わざわざ遠回りをしなきゃいけないとか、そのような問題もあるので、できればそういうときくらいは、せめて通れるようにというふうなことをした方がいいんではないかと、そんなことを思います。消防法はクリアをしているということなので、私は行事のあるときには使えるようにしていただきたいというお願いをして、質問を終わります。
○議長(矢島昌彦君) この際、昼食のため休憩します。午後は1時15分再開いたします。
午前11時50分 休憩
午後 1時15分 再開
○議長(矢島昌彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、小池みのりさんの質問を許します。小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) それでは一般質問の通告書に基づいて質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず最初に、原村要保護準要保護児童生徒援助費支給要綱についてということでお願いいたします。これは憲法26条の義務教育費は無償であるなどに基づいて、小中学生のいる家庭に学用品費や入学準備金、給食費、医療費などを補助する制度です。支給の内容はそれぞれ国の基準で定められています。午前中の年金に関する一般質問の中でも、経済状況のことが言われました。親の転職やリストラや給料の遅配、また一人親家庭の増加など、経済的に厳しい家庭がふえている状況です。そして収入はふえてはいないが、教育費は逆にふえている現状もあり、小学校1年生では入学のための準備から給食費、学用品費、その他で年間10万円以上にもなり、中学生になると部活動費など相当負担もかかるといわれています。また援助費の支給を受けても、実費支給の給食費は別として、実際には学校に納める金額には及ばないというのが現状のようです。原村でも援助費の支給を受けている人は予算額の変化を見ても増加しているのではないかと思われます。制度の趣旨や内容をもっと保護者や家庭に知らせるべきではないかと考えて質問いたします。
まず、この制度についての保護者へのお知らせはどのようにされているかということで、お願いいたします。このことについて、新入学1年生の保護者数名に先日こういう制度があることを知っているか、また学校の方からそういう通知は来てますかというふうなことを伺ったんですけれど、私が聞いた保護者は3人だったんですが、3人が3人ともそういうことは知りませんという返事だったんです。それでそういう話があれば、保護者間でも一応話題にはなるはずなんですけれどという返事だったんです。それで中学生の保護者の方も、そう言えばどこかでそういう話を聞いたことがあるような気がする程度の認識でしたので、まずこの制度のお知らせはどういうふうにしているかということ。それから、支給項目の中で新入学児童生徒学用品費等支給というのは、年度当初に援助費給付対象として認定された児童生徒に限るという条件がついているようですが、年度当初というのはいつのことかということと、それでは入学の準備として間に合わないんではないかということをまず質問します。お願いします。
○議長(矢島昌彦君) 佐貫学校教育課長。
◎学校教育課長(佐貫正憲君) お答えさせていただきます。まず初めに御案内の、保護者へのお知らせの関係でございますけれども、こちらにつきましては、毎年4月当初に学校を通じまして児童、小学校中学校児童生徒のいる全世帯に通知を配布させていただいております。その中には制度の趣旨及び申請手続について細かい説明はさせていただいております。ちなみに平成15年度につきましては学校より4月4日付で、16年度、本年度になりますが、4月6日付で御通知させていただいております。
それと、学用品費等の支給の関係でございますけれども、こちらの支給につきましては、確かに対象としまして、新入学児童の学用品費とも支給の対象となっておるわけでございますけれども、申請手続等につきまして、最初、初めて支給させていただけるようになるのが7月ということになりまして、実際議員さん御指摘のとおり、ちょっとその4月当初に間に合わないというのが現状でございます。以上でございます。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) 私が聞いた保護者の方も、実はうちの場合は、今のところそんなに差し迫っていないので、もしかしたら見落としていたかもしれないという話はしておりました。それで、じゃあその通知を見せてもらえないかと聞いたところが、そういう状況で、もうこのごろはいろんなところからいっぱい通知文書が来るもんだから、自分ちに関係ないと思われるものは、その都度その都度処分しちゃうからないというようなことを言われてまして、それで実際に、私の方も確認ができなかったということはいけなかったと思います。それでやはり制度上仕方がないといわれればそれまでなんですが、やっぱり保護者としては一番お金が必要なのが、入学に関することだと思うんです。それでやはり要望だけにとどまってしまうかもしれませんが、その入学の準備に間に合うような状況というものが、何らかの形でつくっていただけないかということを痛切に思います。
それで、次の質問なんですが、申請の手続等はその文書でお知らせしてあるということなんですが、じゃあそこのことについてもう一つ伺いたいんですが、それは申請については学校側でその児童のいろんな様子を見て、これは申請手続をした方がいいという場合と、それから本人、家庭が本当に苦しいから、申請したいという場合と、何かこの条例見ますと民生さんなんかが地域での暮らしぶりを見て、申請の助言をするということも書いてありますが、どういう、それぞれ申請状況は違うかということと、本人申請による事例がどのくらいあるかということを一番知りたいと思います。
○議長(矢島昌彦君) 佐貫学校教育課長。
◎学校教育課長(佐貫正憲君) お答えします。この申請につきましては、現在のところすべてが御本人からの申請でございます。それで申請手続等でございますけれども、こちらの申請につきましては、申請用紙に必要事項を御記入いただき、申請いただくわけですけれども、それで一応その年の全申請者、皆さんまとまった段階で、民生委員さんの方にその名簿をお渡しします。それで担当委員さんが、その地区の担当委員さんがその御家庭の家庭状況を把握をしていただくようにしております。それで、これ5月の初旬になりますけれども、民生委員さんと学校職員との懇談会というのがございます。その際当然教育委員会も出席しているわけでございますけれども、そこの時点で、その場所でその申請者お一人お一人につきまして、学校長の意見、それと民生委員さんの助言をいただきます。それを参考にしまして教育委員会、こちら定例会の方で認定というような形で、簡単な流れでございますけれども、こういうような形で認定というようなことで進めております。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) じゃあその申請に関することなんですが、じゃあ申請者というか、保護者を直接集めてその保護者の審査をするというようなことはないわけですね。
○議長(矢島昌彦君) 佐貫学校教育課長。
◎学校教育課長(佐貫正憲君) ただいまの件でございますが、申請者の皆さんにお集まりいただいて、審査ということはございません。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) 済みません、ちょっと質問が前後しちゃうかもしれませんが、支給を受けたい保護者になる対象者というものについては、その保護者に対するお知らせの中で、具体的にどういう人が対象になるんだということも書かれているわけですか。お願いします。
○議長(矢島昌彦君) 佐貫学校教育課長。
◎学校教育課長(佐貫正憲君) お答えします。4月当初のこの通知の方に書かれております。一例としましては、村民税が課税されていない、村民税または固定資産税の減免を受けている、国民年金、国民健康保険の掛け金等について減免を受けている、扶養児童手当を受給している。世帯更正貸し付けを受けている。生活保護が廃止、停止になった。保護者の職業が不安定で生活状況が悪い、病気、災害などの特別な事情により生活が困難である、その他特別な事情がある場合と、一応この全9項目について、御通知の中で御案内させていただいております。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) それではこの項目について最後の質問なんですが、制度利用者の現状というか、人数の動向、また支給費目というものは何の費目が一番多いかということをお願いいたします。
○議長(矢島昌彦君) 佐貫学校教育課長。
◎学校教育課長(佐貫正憲君) お答えします。現在の動向でございますけれども、こちら平成16年度の申請者でちょっと見てみますと、全児童生徒数に対するその援助率、何人が援助を申請しているかという率でちょっとお答えさせていただきたいと思いますけれども、平成16年度小学校におきましては全児童に占める援助率が2.37%、中学校生徒につきましては3.35%となっております。これが平成16年度、今回申請された方々の内容で全体に占める率でございます。
もう1点、援助の内容でございますけれども、こちらにつきましては、その児童生徒の状況によって支給額が異なってまいります。それでその費目の関係でございますけれども、先ほど議員さんもちょっとお話し、御質問の中にありましたけれども、全体で学用品費、この学用品費につきましては内容としましては学用品、通学用品ですね、校外活動費、これは宿泊を伴わない校外活動費でございますけれども、これが含まれております。それと校外活動費、こちらにつきましては宿泊を伴う活動費でございます。それと新入学児童生徒の学用品費、それに修学旅行費、それに給食費の5費目でございます。どれが多いかというお話でございますけれども、こちらにつきましては例えば小学校1年生、中学校1年生には新入学児童の当然学用品費が支給となります。修学旅行費につきましては3年生、中学校3年、小学校6年生については就学旅行費が支給となります。また学用品費等でも、学年によってその校外活動費等また違いがあります。ですのでその児童生徒によって支給額は異なりはあります。ですので平均的にどのくらいとか、そういうようなちょっと数字は出なくて申しわけございません。
○議長(矢島昌彦君) この際暫時休憩します。
午後 1時30分 休憩
午後 1時31分 再開
○議長(矢島昌彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) それでは、このことについてちょっと質問していいかどうかあれなんですけれど、一応この制度について、私が聞いた父兄の方は、まず家庭訪問のときに担任の先生に相談したという方がいたんですが、そのたまたま担任の先生はその制度を御存じじゃなかったという話があったんです。学校の先生方に対しては、こういう制度というもののあり方は、理解していただいているのかどうかということを、ちょっとお尋ねして、この質問を終わりにしたいと思うんですけれど。
○議長(矢島昌彦君) 佐貫学校教育課長。
◎学校教育課長(佐貫正憲君) お答えします。学校の先生に私どもでおのおの説明とかそういう機会を設けておりません。ただ、毎年1回でございますが、先ほどの民生委員との懇談会の折、いろいろ御説明、その家庭の御説明を受けている方々は、先ほどちょっと学校長のというようなお話をしましたけれども、実際はそこの担任の先生に家庭状況を説明していただいております。ですので、ちょっとその先生が、今のお話ではちょっと十分御理解してなかったということでしたけれども、その辺についてはちょっと私も十分把握できないところでございますけれども、実際のその状況の説明は各担任の先生にしていただいているということでございます。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) それでは、義務教育費というのは無償であるという考え方から、この制度を本当によく保護者の方にも理解するように配慮していただき、また先生方にも理解していただいて、まだ自分で理解できていなくて困っているという家庭が少なくなるように、ぜひ御配慮をお願いしたいと思います。以上でこの項目については質問終わりにさせていただきます。
それでは引き続き、2番目の投票所の改善についてということでよろしくお願いいたします。これは昨年度の第2回の定例会で、投票所へ履物を脱がずに入って投票できるようにならないかという、私の質問に対しまして、当時の委員長さんがバリアフリーなども含めて今後委員会で検討していきたいという答弁をいただきました。でも選挙管理委員の任期が変わる時期でもあり、その検討は新体制になっての委員さんに引き継ぐんだというような話も伺いました。ことしも7月に参議院選挙があるわけですが、そのお話の中で、投票所が1カ所変更になる以外はほかに変更はないというような話のようですが、投票所の改善についてということの取り扱いについては、どのようになっているかお聞かせいただきたいと思います。お願いします。
○議長(矢島昌彦君) 田中
選挙管理委員会職務代理。
◎
選挙管理委員会職務代理(田中洋一君) 御苦労さまです。本日、委員長が出席するところでございますが、ほかに会議がありまして、出席できませんので、私が代理で行いますので、お願いをいたします。
ただいまの質問でございますが、先般の管理委員会におきまして、事務局より以前のことについていろいろ経過を聞きながら、検討をしたわけでございます。私たちも初めてというようなことで、わからなかったわけですが、そういうことで、結論といたしましては、地域の皆さんが常に靴を脱いで利用している公民館を、選挙のときに使っているというようなことで、なかなか土足で入るというのが抵抗感があるということでございます。そうしたことから、前に柳沢の公民館でビニールを敷いて何かやった経過があるというようなことを聞いているわけですが、その中では、せっかく靴を脱がないでやってくださいというんですが、大半の人が靴を脱いで入ったという経過がありまして、なかなかなじまないというようなことでございました。そうしたことから、なかなか公民館では畳だとか、じゅうたんの上にビニールシートを敷いてやるということは、区長さんもなかなか難色を示しているというようなこともあります。
こうしたことから、通常土足で利用している施設、そういうところを投票所に利用していけば、今後いいじゃないかというような考え方で、言うなれば中央公民館今脱いでいるわけですが、ここの役場のホール、ロビーというような、靴を履いてできるようなところへ投票所を移して考えたらというようなこともあるわけですので、これから選挙によって玄関先を利用して、順次そういう方向で、場所にあったような、靴を脱がないでできるような場所で、投票所を置いてやる方がいいじゃないかという考え方でございます。
それと、バリアフリーの件でございますが、柏木の公民館が特に段差が高いというようなことでございまして、そうした点と、あそこに福祉施設悠生寮ありますので、その人たちが来るというようなこともございますので、その投票において柏木の公民館の入り口へ板張りというか、斜めの、そういう施設を選挙のときだけつけていきたいということで、区長さんとも調整して、今回やってみたいということでございますので、お願いをいたしたいと思います。
それとこれからの選挙でございますが、期日前投票で簡単に選挙ができると、期間も長いということもありまして、また役場でできるということで、靴を脱がなんでそのままできるということもございますので、そういうのをぜひ利用していただいて、お願いをいたしたいと。広報等でしっかりそういうことも通知してやっていきたいと、こう思いますので、お願いをいたしたいと思います。以上です。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) 今の御説明よくわかりました。選挙というのはやはり1年に1回あるかないかということと、投票に行くものにとってはそんなに時間のかかることじゃないんだからということで、片づけられがちな面もあると思うんですが、今の御答弁で、できるところからやっていきたいというお話を伺いまして、安心いたしました。それでやはりその時間もかからない、1回の投票なんですが、その投票によって私たちは例えば参議院議員の選挙なら、向こう6年間の政治を託すわけですし、そのほかの選挙だとやはり4年間の政治を託すわけなんです。そういう時間の長さというものを考えれば、やはりこういう投票所の改善ということも、おろそかにできない問題ではないかということを考えて質問いたしましたが、今の御答弁で納得いたしました。ありがとうございました。
次の質問に移りたいと思います。子供の命にかかわる事件が後を絶たないということで、二つに分けて質問したいと思います。まず、一番最初の事件の広がり云々ということについての質問です、よろしくお願いいたします。昨年長崎で起こった中学1年生になったばかりの男子生徒の事件からまだ1年もたたないうちに、また重大な事件が発生いたしました。あまりにもあっけなく人の命を奪ってしまうこれらの事件に不安を感じ、心を痛めている人は多いと思われます。これらの事件は突発的なものではなく、そういうふうになるまでに長い時間の経過など、深いところに原因があるのではないかと考えざるを得ません。
子供たちはどのような環境に置かれているか、また私たちが真剣に考えなくてはいけないと思います。今、例えば何度も出ましたが、大企業のリストラなどにより、労働者が簡単に切り捨てられたり、長時間や過密労働で家族の団らんやコミュニケーションがなくってきています。食事を家じゅうで一緒にする、かつては当たり前であったことさえもなかなかできない状況となっています。また若者の深刻な雇用危機は、就職や結婚、子育てなど、将来に希望の持てない大きな問題となっており、先行きの見えない不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
今の子供たちや若者には道徳心が欠けていると問題にする人もありますが、国の柱である政治や経済にかかわるさまざまな不正や事件は、子供たちや若者の目にどのように映るでしょうか。先ほど一般質問の中でも、国会議員の年金保険料未納の問題などが出されました。また、命の大切さを子供たちに教えるならば、毎日のようにテレビで報道されているイラク戦争の悲惨さが、子供たちの心にどのような影響を与えているかなど、真剣に考えることが必要ではないかと考えます。これらは子供たちからしてみれば、大人はやることと言うことが違うと感じてしまうようなことではないかと思われます。
また、子供が抽象的な考え方、空想的な考え方が理解できるようになるのは9歳くらいからであるという話を聞きました。それまでは友達とたくさん遊んだり、人とかかわることで体験を積み重ねることが大切な幼い時期に現実離れした内容のゲームなどに夢中になって、それも会社の方では金もうけのために子供が欲しがるように、どんどんどんどんエスカレートさせて、新商品を発売し続けている。またその中で現実と空想の世界の区別がつかなくなって、命も軽々しくもてあそぶような内容のゲームなど、とりこになっていってしまう。先ほどの小池啓男議員の質問の中でも、幼児期の2年間は成人の20年にも匹敵する大事な時期であるというような話もありました。その中で子供が欲しがるままに親が買い与え、一人でゲームしていて手のかからない子供だ、でも実際には何か大事なものをその時期に失ってきているのではないか。そういうものの結果が今いろんな事件になってあらわれてきているんではないかというふうにも考えますが、これらの話はほんの一部分だと思うんですが、子供たちを取り巻く環境について、教育長はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(矢島昌彦君) 津金教育長。
◎教育長(津金喜勝君) まず第1、今回の長崎の事件にしろ、本当に人ごとでないという、そういう危機感を強くしています。今回の学校200名足らずという、小規模の学校ですが、特別な学校ではなくて、どこの学校でも発生し得る、そんな考えで、それともう一つ、低年齢化という、こういうことが進んでいるということを本当に思い知らされた感じです。近くでも一昨年、2年前に諏訪市内の中学1年生の刃物を使った事件にしても、本当に今おっしゃるように、周りの環境をどう整えていくかという、そのことにあると思います。
小学校高学年、それから中学生、このときの非常にこう子供の気持ちの変化というのが、原小、原中の場合考えても、わずかな数ですけれども、心配することが出てきています。そんな状況の中で、おっしゃるように、何とかこう子供を取り巻く環境づくり、まず家庭の安定した生活、それから社会の大きな変化によるわけですけれど、今回のことも原因等まだよくわかりませんけれども、とにかくそういったことを周りで意識して取り組んでいく、そういうことを本当に大人の責任としてやらなきゃいけないかなあということを思っています。
原小中でも本当に今回の1回、何とか実際状況にあわせて取り組む、できるところから取り組むということで取り組んでおりますけれども、とにかく大人がそういった、学校では先生方がそういった危機意識を持ちながら、一人一人の子供を見ていくという、そんなことが毎日の生活の中で大事なことじゃないかと思います。それから努力をしていますけれども、なかなか学校だけで、しかも担任だけでは対応しきれない、そういう場合があります。大勢の目で子供を見ていきながら、家庭とまた連絡をしていく中で、一緒になって子育てをしていく、そんな取り組みをしています。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) 今回の事件に関しても、文科省の方からはやはり危険な小刀であるとか、そういうものの使用方法についてというような通達が出されたようですけれども、そういう通達によっては、もう本当に手の施しようのない問題だと思うんです。要するにあらわれている現象に対する対処の仕方だけ考えていては、結局問題はどんどんどんどん深くなっていく一方であるということを理解しなくちゃいけないんじゃないかと思うんです。それでやはりその根っこにあるものは何かということを、私たち大人がきちんと考えて、そういうものを取り除くようなことにしていかなきゃいけないんじゃないかと思います。
それで、事件や問題の原因というものはいろいろあると思われますが、その背景の一つには、子供の自己肯定感情が深く傷つけられているということを指摘するものを読みました。子供の自己肯定感情というものは、私はこの世に生まれてよかったんだという価値観を自分で感じるということだそうですが、今はそういうここにいてよかったんだということをしみじみ感じられるものがすごく乏しくなってきているということだそうです。それで、これが乏しくなれば、やはり人に対しても大切にする気持ちというものは乏しいものになると書かれておりました。それで国際的な調査でも、自分自身の満足度、また価値ある人間であると感じている子供は、日本の場合は世界のレベルから比べてもすこく少ないそうで、幾日か前の新聞によっても、あしたを待ち遠しく思うというような子供がとても少なくなっているというふうなことが書かれておりました。
それで、今教育長が言われましたけれども、今本当に大切なのは、子供たちが自分は本当に大切にされているんだという気持ちを、学校でも家庭でも本当に持つことができるような環境を、私たち大人がきちんとつくってあげるということじゃないかと思います。以上で今の質問を終わりにいたします。
それで、続きまして子育て等の悩みを持つ親や子供を支える地域の取り組みについてということでお願いしたいと思います。それではよろしくお願いいたします。新聞の報道によると、県内の児童相談所に寄せられる子供に対する虐待などの相談は、年々ふえ、昨年は過去最多の465件となり、前年度よりも23%もふえているそうです。その内容別には、食事を与えないなどの保護者の怠慢、拒否、ネグレクトというそうですが、最も多く見られているそうです。年齢は小学生が40%、未就学児、3歳未満児はそれぞれ20%で、実の親から被害を受けている子供が8割を超えているそうです。核家族化が進み、親の経験が子供に伝わりずらい世の中だと思います。それで離れて暮らしていれば自分が困っても、自分の母親に相談の電話もできないし、電話かけてもつながらなければもうしょうがないかなあって思うような親もいるようです。育児に対する不満など、父親に相談して協力を求めても、父親は父親で仕事で疲れていて、とても相談相手になってもらえず、悩みをため込んで、問題に発展してしまう例が特に多いようです。私が聞いた話でも、若いお母さんが子供のおむつの外し方がわからないから、未満児で保育園に出して保育園でおむつを外してもらったとか、保育園の休園日に子供と一緒にいても、子供と目が合うとどうしていいかわからないというようなことを話す親もいました。また、保育園から帰宅すると子供は別棟の祖父母のところへ行ってしまい、私に話してくれたお母さんは、自分に力がないからおじいちゃん、おばあちゃんのところへ行ってしまうんだ、このままその子供が母親から離れていってしまえばどうしようかと、本当に真剣に悩んでいました。
これらを未熟な母親と見るのではなくて、少子化で生身に子供に接した経験が少ない人でも、子供が生まれ、親になれば、そのときから24時間休みなしで子供に接し、いろいろ考える間もなく育児に追われていってしまう。夜中に泣きやまない子供を1人で抱えて、何とかしなくてはと頑張りながらも、これがいつまで続くんだろうか、このままでいいんだろうか、何で泣いているんだろうかなど、いろいろ考えると不安が募って、そして母親としては自分の責任を募らせてしまって、それがストレスにたまって事件が発生する例がとても多いという話を聞きました。
それで、その悩みを持つ親たちが地域で交流ができ、子育てや自分の悩みや思いを話せる場があれば、事件の早期解決や発見や防止に大きな役割を果たすのではないかと考えます。その中では、専門家の力も必要でしょうが、そこに知恵や経験の豊富な、気持ちだけはいっぱいある一般住民の参加もできて、地域のお年寄りやいろんな世代が子供とかかわれるような場所があればと、強く感じております。このストレスをためてしまうという親の中には、やはり出産後に気持ちがめいってしまうような親御さんも多くて、他県の例ですが、出産後の若いお母さんの15%がそういう悩みに落ち込んでしまうというような話も聞きました。それでそのお母さんはとにかく自分の悩みを聞いてくれるようなところがほしいということを痛切に感じていると話しているそうです。
原村のよさは顔のわかる行政であるとよく言われておりますが、一つ例にとっても妊婦検診から始まって、乳児検診、それから入園、入学等子供1人の成長をずっと見守ってもらえる安心感があります。そして、そういった節目、節目にそれぞれの成長にあわせて子供の権利など学ぶ場をつくって、そういうことを小さいうちから身につけ、親としてもやはり子供は1人の人間として生きる権利があるんだということを自然に身につけられるような、長い計画がやはり行政にとって必要ではないかというふうに考えております。地域の力も生かして、協働して子供を見守り、成長を助けていくような取り組みをぜひ村でも考えていただきたいと思いまして、村長の御意見を伺いたいと思います。お願いします。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) どうやら御質問の向きは、今、村でやっているいろんなこの子育て育児相談とか、あひるクラブとか、教育相談もありますし、心の相談員というふうな中学校での事業もありますし、また虐待関係とかいうふうなことになれば、児童相談所にお願いをしているとか、どうもそういうことではなくて、何かこの地域の子育ての経験のある、言ってみればおばちゃん方、そういう力を利用しなさいみたいなふうに聞こえるんですが、違うんでしょうかね。そういう事業をもしやったらどうかということであるならば、それは月並みな言葉ですけれども、今後検討させていただきたいということでございます。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) 私の質問の表現不足で申しわけありません。私としては、やはりそういうふうな地域の力も兼ね合わせて、総合的な子育て支援の体制づくりを、村としても考えていったらどうかということをお話ししたかったわけなんです。それでその中で専門家の力も大事ですが、経験を豊富に持つ親たちの意見も反映できるような、相談者が気軽に相談できるような、そういうものを総合的に行えるような体制を、村で考えていっていただきたいというような、例えば保育所なら保育所、保健婦さんなら保健婦さんが、それぞれ、それぞれの場面、場面で問題があれば連絡を取り合って、問題解決に取り組んでおられるという話は聞きました。
でも、そういうその場の、そういう対処も大事ですが、そういう状況、今いろんな虐待とかで子育ての母親たちがすごく悩んでいるという話もあるわけですから、そういう親たちのサポートができるような、例えば電話1本そこにあって、そこで最初はそういう相談の窓口になるようなところ、それからだんだんこう範囲を広げていって、今村長さんがいろいろな子育て、あひるクラブですか、そういうようなものとかいろいろあるというふうなお話でしたけれども、子供の健全な成長を支えるというところで考えると、そういうとても大事な事業がたくさんあると思いますから、その中でやはり子供の人権問題を考えるというふうな、一つのそういう役割というか、そういうものを持つ子育て支援センターみたいなものの考え方についても、実はちょっと今ここで文章がまとまらなくて言えなかったんですけれども、そういう総合的な一つの部署で例えば地域づくり、村づくりの戦略推進室みたいなものがあって、そこで中心に考えて、それからいろいろ運動を進めていくような体制ができていますが、子育て支援センターみたいなもの、例えば専門家も、一般の経験豊かな住民も入るような、入って、いろんな経験が生かせて、親たちの相談に乗れるような、そういう体制ができたらということなんですけれど、趣旨は。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) ですから、今までの既存の事業じゃなくて、そういうふうなことを加味した、今子育て支援センターとおっしゃいましたけれども、つまり新しい事業というふうに私には受け取れた。そういうことであるならば、検討をさせてほしい、こういうことになるわけです。
○議長(矢島昌彦君) 小池みのりさん。
◆4番(小池みのり君) 検討をさせてほしいということの意味はよくわかりました。私もなおいろいろ研究を深めていきたいと思います。
以上で私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(矢島昌彦君) この際暫時休憩します。
午後 2時04分 休憩
午後 2時13分 再開
○議長(矢島昌彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、菊池敏郎君の質問を許します。菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) 非常に具体的な問題でお聞きしますので、よろしくお願いします。
まず最初の問題は、深山地区の圃場整備事業における住宅団地のことについてですが、これは去る4日の日に下水道審議会があり、そのときにお聞きして、初めてというか、前に知ってたんですが、そのときには農林課の関係が内容わかっておらず、工事は進めようという話になったわけですが、何が起こったかというと、ここにも経過書にありますとおり、昨年の10月に土地改良課が入札を行いまして、12月の12日に舗装が完了した道路が、ことしの村の事業によってもう一度開削される、掘り返される事態になるわけですよね、下水道工事によって。そのとき下水道審議会でもなぜわかっていたことが、このような状況が起こったのかというお話ししたと思います。県の場合は土木部の場合、ほとんど3年間は舗装したものは切ったり掘ったりは許してくれません。それはなぜかといえば、3年間くらいの計画はわかるからなんですよね。3年間、先4年、5年となるとわからないけれども、3年間くらいの計画はわかるから、事前にちゃんと工事やりなさいというのが3年という決めだというようにお聞きしました。
今回が起こったことは、深山地区の圃場整備事業の中で、住宅団地をつくり、そこに下水道や上水道を引いてほしいという、実行委員会、言うなれば地権者を含めた実行委員会からの申し入れてですよね、この日程、経過的に見れば全部。にもかかわらずその事業が実施されるいう前の年になって舗装すると、ですからこれ事業全体では下水道の工事三百何メートルですが、舗装を切るのは200メートルちょっとくらいかもしれません。でも200メートルを切って舗装するだけで、恐らく四、五百万というお金がただ捨てると同じ状態が起きちゃうわけですよね、ここで。
それは住民から見れば何だよ、去年つくった舗装を何でことし壊すのという話なんですよ。当時下水道審議会では、土地改良課と協議していたにもかかわらずという話しされたんですよ。ところがこの経過書を見ると、舗装工事が終わるまでは土地改良課とは協議してないんですよね。土地改良課と協議してなくて、協議したという下水道審議会の報告なんですよ。一体じゃあ村は何やってたのかということなんですよね。
一体どこにミスがあったのか、これじゃあわからないんですよ。なぜ去年の12月に舗装が完了したものが、翌年度事業実施ってわかっている、そこに400万、あるいは500万というお金をただ捨てるような工事をやったのか、このことについての経過、ちょっとこの経過では前下水道審に報告されたことと違いますので、もう一度正確に教えていただきたい。土地改良課と、あるいは村とどういうふうに進めてきたのか。もう一度お願いしたいと思います。
○議長(矢島昌彦君) 長林建設水道課長。
◎建設水道課長(長林文夫君) お答えします。調べてみましたところ、下水道係と土地改良課とは昨年度協議してなくて、4月に協議したことを前やったということを勘違いしておりました。申しわけありませんでした。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) じゃあ村長にお聞きしますが、去年の2月に下水道審2月に開かれていますよね。それで実行委員会が6月だそうですが、これは職員も行っていますよね。その前に例えば小委員会なんかよくやりますので、小委員会、総会、原村の職員行っているんですよ。片や下水道工事やるとわかっていたのに、片や工事やるということを同じ役場の中でやっちゃったんですよね。その辺を村長どんなふうな調整がされたのか、どういうふうにこんな事態が起こったのか。
ですからどうも今の話し聞くと、原村がちゃんとしなかったために、500万、あるいは400万になるか500万になるかわかりません、今回の場合は上下同時埋設だそうですから、当然幅も今までよりも広くなると思います。そうした場合どのぐらいお金かかるかわかりませんが、なぜこんな事態が起こっちゃたんですか。なぜ農林課と建設水道課が調整もされずに、事業が行われちゃったんですか。
だってこれは、よくむだな公共事業と言われますけれど、そういうことじゃなくて必要な公共事業であっても、むだなやり方をしたということになっちゃうんですよね。しかもこの舗装には原村負担金払っているでしょう、舗装工事に。地権者にも負担金払わせているでしょう。道路ですから地権者関係ないけれど、村が払っていますよね。村は翌年掘るということを承知でお金払うんですよ。こんなばかなことが続いたら、だれだって村民の皆さん怒るでしょう。よく言われます、3月の年度末にほっくらかすとよく言われますが、それよりもひどいことですよ。なぜこんなことが起きたのか、どういう中で問題が起きて、今後どういうふうにそれについて対応されたのか、村長のちょっと考え方をお聞きします。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) ここが非農用地が設定されて、そして舗装道路になる前に、ここには要するに地目換地ですから、住宅が何か8区画か9区画ぐらいの住宅用地で、下水道は整備されるんだというふうなことがあって、この経過書の14年12月に、村長、助役、それから深山圃場整備委員長、下水道係というふうになっていますけれども、現場も行ってみました。それで下水が整備される、それ前に段階があって、まず異種目換地が県の農地調整会議でまず認められなきゃいけない。あそこが何があんまりスムーズにどうも行った節がなくて、異種目換地のその県の農地調整会議に提出するのがおくれたのかどうか、私はちょっと経過はよくわかりませんけれども、いずれにしてもそんなふうなことがあったようでして、深山の委員長さんも、ここに下水道が入る、入れなきゃいけないんだということは十分承知していたと思います。
おっしゃるようなことが実際に起きてしまった、これはなぜかということですけれども、農村整備係、要するに圃場整備をやる方の係の説明ですと、深山は16年度まで事業年度があると。だけども16年度はほとんどその確定測量とか、それから登記の関係になるとかというふうなことで、それで最終的に地権者会議を迎えるというふうなことで、実際に掘ったり道路をつくったり、あるいは舗装をしたりということは、15年度までで終わりだということのようです。そこに原因があったようです。したがって、土地改良課と綿密な打ち合わせというのがなされていなかったということは、もうもちろん役場に落ち度はあるんですけれども、舗装をかけちゃったというのは、15年度で実際の工事が終わらなきゃいけないという県側の考え方で、そこに下水道はここに書いてあるような経過で、地域内申請の認可がとても間に合わなかった。したがって、下水はそれ前に入れることができなかったというような事情であるようです。
もちろん純村単で事業をすれば、こういうことはなかったかと思うんですけれども、やっぱり国庫補助を受けられるもの受けたいと、面積的には4,500平米ありますから、国庫補助が受けられる面積ですから、受けたいと考えるのも、これは下水道係として当然の話だと思いますし、言ってみればその辺に十分な庁内での情報のやりとり、整理等がつかなかった、その結果ではないかというふうに思うわけでございます。私の承知している範囲はここまでです。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) じゃあ農林課に具体的にお聞きしますが、あの舗装道路で村は幾ら負担しました、それが1点です。
それから次に、建設水道課にお聞きしますが、これからあそこを約200メートルあるか、全体は三百幾らですが、村単分除きますからね。それを上下水道分開削して、埋め戻しますよね、当然復旧しますよね。その経費が幾らになって、補助事業ですから、約半分になりますよね。あと起債分がありますから、一体村民にどのくらいこれで、この事業で負担をかけることになるんですか。
例えばよく言われますよ、おととしですか、1割補助金ずっとカットされて、ある団体は値上げしてお金が残ったみたいな話しされていますけれども、でも極端な話、去年の15年度で事業終わりだと言っていますけれども、16年度でボックスカルバート入れているでしょう、数百万で矢の口川に。ボックスカルバートじゃない、あれは橋かけているから。現に今やっていますよね、圃場整備で。事業終わってないでしょう、工事が。何でそこにあせったために、あせったために村民に幾ら負担をかけたんですか。これはいろんなところにもうみんな節約、節約、節約と言ってきたんですよ。ところが今度のこれだけで数百万飛んじゃうんでしょう。一体幾ら飛んで、どうなるんですか。こんなこと続けていったら、住民に対してはどんどん負担をさせる。補助金はカットします、しかし、庁内の役場内の手続のミスで数百万飛びましたという話でしょう。具体的に幾らなんですか。皆さん方も決算打つでしょう、当然去年の負担金の分は。出納閉鎖済んでますから、だからそれはちゃんと出してください、村民の皆さんに幾ら負担をかけますということを。
○議長(矢島昌彦君) この際暫時休憩します。
午後 2時28分 休憩
午後 2時46分 再開
○議長(矢島昌彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
中村
農林商工観光課長。
◎
農林商工観光課長(中村曉介君) お答えをいたします。この舗装工事の事業費、工事費でございますけれども、これが583万8,000円でございます。このうち負担金については131万3,500円でございます。
○議長(矢島昌彦君) 長林建設水道課長。
◎建設水道課長(長林文夫君) 舗装部分のはぎ取り復旧につきまして申し上げます。175メートルで88万8,000円見当になります。30%村負担としますと、26万6,000円くらいになります。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) 村が下水道の道路復旧というのはえらい安いんだね。舗装の復旧が175メートルで88万だそうですので、1メートル幅で行っても175平米ですよね。そうすると平米5,000円ですよね。だから開削費用じゃない、上物だけで見ていると、材料だけで見ているみたいですね。開削費用入れたら当然これでは上がらないはずですから、開削、転圧等当然出てまいりますので、いいですよ、そういう安いやつでできるということわかりましたから、これから多分村道についての地元負担はこれで基準になって計算されるだろうということに判断させてもらいます。ただ少なくともこれだけ村民に対する負担が大きくなったということだけはっきりしているんですよ。
私はもうこれ以上このことを言ってもしょうがないと思いますけれども、いろんなところ、先ほども言いました、いろんなところの補助カットをしました。中学生のプケコヘも希望があってもカットしました。しかし、たった半年のことだけで、これだけの余分なお金をかけざるを得なくなった。かけるかまだわかりませんよ、この次の問題に行きますから。でもそのことだけはしっかり村長受けとめてもらいたいというふうに思っています。
次の問題へ移ります。実際にはこの非農用地設定した住宅用地というのは、住宅建設を待っている人もいるわけです。土地改良課がこの舗装道路にカッターを入れて、掘ることを許すかどうかも含めて、具体的に現在どのように検討されて、協議が進んでいるのかどうなのか。そのことをお伺いします。
○議長(矢島昌彦君) 長林建設水道課長。
◎建設水道課長(長林文夫君) お答えします。お手元に示しました資料にありますとおり、5月31日に現地で協議して、検討していただいております。それで何らかの形でということで管理移管になり、何なりしていただいてやっていきたいと考えております。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) 私は早くやらなければ、その地権者の皆さんには申しわけないというふうには思っています。ただもう1点だけ、これは村長に申し上げておきますが、当初の下水道の事業の工事計画の中へ予算組んだんですが、全部が同意できた予算というのは当然組むわけではありませんが、このような事態の中で予算を組んで、もし行政の手続上の問題で、要するに役場の中のミスということもあったわけですが、そのことでもしこれが工事ができなれば、予算執行できないわけですよね。要する予算執行できない予算を組んじゃったということになるんですよね。他人のこと、他人が原因でなったんじゃなくて、例えば普通の道路改良で地権者がいて協力を得られないとか、あるいは他の国や県の財政の都合で事業できなかったということではなくて、もし仮に土地開がこれをもし認めないということになれば、そのことで地権者に対してももう申しわけないし、予算も何だったんだろうということになるわけですよ。
ですから私はその中が、恐らくここまで大変な問題だという認識がなかったかもしれませんが、この間の下水道審議会での経過を見ますと。やはり私は今後本当によく中での連絡というのをきちっとしてもらいたいというふうに思っています。これは全然違う話ですが、よく今までも何人かが聞きましたが、住宅建設のとき工事届けを入れて、合議にずうっと各課を回るんですよね。回っても竣工検査というのをやらないんですから、極端な話、固定資産税かけなんで数年たった家もあるんですよ。工事届けは出ているにもかかわらず。ですから、こういうことも含めて、住民に対する負担を私は中の職員の皆さんも大変だと思いますが、きちっと合議するのはこの皆さんですから、ここにいる、直接は、課長さんたちが、課長がきちっとするかどうかですよ。あと事務職員の方々にいろいろ言うわけじゃなくて、この議場にいる皆さんが合議があったときに、きちっと押さえることが大事なんですよ。それがあればこんな問題は起きないんですよ。最後に村長、その辺の決意だけお聞かせ願いたいと思います。
○議長(矢島昌彦君) 清水村長。
◎村長(清水澄君) おっしゃる意味は全くそのとおりにしなければいけないことは当然です。ただ今回の場合、そういうふうに頭から決めてかかれるかどうか、その辺もまだ事情調査が全部済んでるわけではありませんから、少々そういうふうに結論づけてしまうのは、早計ではないか、そのようにも考えております。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) もしできなければという話ですから、できなければ大変なことですよ。できるかできないかはこれからだというんでしょう。土木部の基準では当然できないんですよね。今までの県の土木部の基準です。緊急の場合以外は。事前にわかっていることですから、しかも圃場整備の事業とはいえ県営圃場整備で事業設定するわけですから。だからその辺はきちっと私はやってもらいたいと思いますが、どうもちょっと考え方が違うみたいですので、次に移ります。
障害者支援費制度についてですが、そんなにたくさんの方がこの制度を受けてるわけではありませんが、まだまだやっぱし希望するサービスが時間的にも受けれない、あるいはもう一つ支援事業者というのかね、事業者との関係でもうまくいってないということから、十分サービスが受けられないという話を聞きます。これいつですかね、5月の19日の信毎には、これ信毎の記者がいるのであれですが、大分大きなスペースとった記事ですよね、利用格差広がる懸念ということで、障害者みずからが受けたい福祉サービスを選び提供する事業者と契約する支援費制度の導入から1年たった。積極的に利用する人もいるが、まだどんなサービスを受けることができるのかよくわからない。業者選択に迷うという人が少なくない。利用できている人とできていないでいる人の格差が拡大が懸念される。利用者と事業者間での調整に当たる行政の体制充実が欠かせない。要するに行政の仕事が大事だということを信毎は指摘しています。
市町村による利用の調整というのが、平成13年3月6日、厚生労働省社会援護局障害福祉部名称で出てますよね。市町村が何をやるかということが言われています。市町村は障害者から求めがあったときは、施設、事業の利用についてあっせんまたは調整を行うとともに、必要に応じて施設事業者に対して利用の要請を行うこととしていると。また施設事業者は市町村からの要請に対して、できる限り協力しなければならないこととしている。施設や事業者の応諾義務として、正当な理由がない限り利用の申し込みを拒否してはならない旨の規定を設けていることとしているというのが、これ厚生省のあれですよね。そうした場合、やはり必要であるなら時間もきちっとその時間を確保すべきではないかというふうに思いますが、その辺はどうなっているのでしょうか。
現在はある方はもう足りないという方もいます。支援事業者とのトラブルもあるというふうな言い方されますが、もしそうであるなら市町村は厚生労働省の言うとおり、調整をきちんと行わなければならない。しかも移送サービスというのは、この近辺であまりないんですよね。厚生省に登録のある事業者として。社会福祉協議会は6項目ですか、7項目ですか、24時間体制も含めて、原村の社会福祉協議会は登録されていますが、支援事費業者として。しかし、この近辺で移送サービスあんまりないんですよね。そうするともう限定もされてくると言う中での、もう支援費の時間が足りなかったらきちっとふやすべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(矢島昌彦君) 菊池保健福祉課長。
◎保健福祉課長(菊池周吾君) ただいまの支援費の関係でありますけれども、議員御指摘の点ですけれども、市町村の村の業務としましては、障害者からのその申請に基づいて、本人の扶養義務者の状況、あるいは利用者の家族の状況等を聞き取りしながら、市町村でその障害の程度等を勘案しながら、本人が利用できる支給量等を決定して、受給者証を交付し、その受給者証に基づいて利用者からサービス事業者との契約によって業を受けております。議員言われる方のことなんですけれども、本人の意向としましては、今のところ本人はその時間的に足りないということは、担当の方には言われておりません。そして、事業者との行政とのサービスの面につきましては、行政と事業者との協議しながら、現在は進めております。たまたまうちは福祉センターの中で同居しておりますので、そういう点につきましては業者の話を聞きながら、そしてまた本人の意向等も聞きながら、サービスに努めているところであります。以上です。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) そうすると支援費制度の、支援費の制度を受けておられる障害者の方から不満は出されてないということですか。
○議長(矢島昌彦君) 菊池保健福祉課長。
◎保健福祉課長(菊池周吾君) 不満ということでなくて、サービスそのものについては、先ほども言いましたように事業者と協議し、そしてまた本人の意向に基づいてやっております。それとその本人からの、かなり先走った部分があるものですから、そういうケースもありまして、その点は行政の方でもその辺は調整をさせていただいて、サービス事業者と協議して進めている現状であります。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) どうも大きな違いは、受けられる方の立場でものを見てないような気がする、今の話し聞くと。今度の支援費事業というのは、厚生労働省というのは時間決めなかったんですよね。介護保険みたいに。なぜ決めなかったということもはっきりしてるんですよ。それはあまりに差が大きすぎるからなんですよ。普通の生活しようと思っている、普通の生活というのは自分が行きたいところへ行く、それは当然契約ですから、事前に相談しますが、でもその日によって状況は変わります。でもそれで状況が変わったとおり動くことが普通の生活ですよ。状況が変わってもそのとおり動けということはないはずなんです。今お聞きします、もう一度だけ聞いておきますが、一切本人からサービス提供についての不満が一度も出されてないんですか、この1年間、1年1カ月です。1年1カ月たちました。そして、この方は病院も変わったりいろいろしているそうですが、結局自分が我慢するしかないんですよ。この時間内で納めてくれと言われれば。ですから私は先ほど言ったんです。本当にこの方から不満は出てないかと。どうもだから私の立場と違うというのは、枠内へ納めようという考え方は厚生労働省も廃止しているんですよ。持っていないんです。にもかかわらずこの枠内に納めようと。だからお金残ったんじゃないんです、専決で出てきますが。返すんじゃないですか。
やはり言葉ではノーマライゼイションとよく言います。普通の生活、健常者と同じ生活しましょうと言います。そのことに対して我慢しろということでやられていることがなかったのかあったのかということだけ、もう一度だけ聞きます。あったかなかったかだけで結構です。
○議長(矢島昌彦君) 菊池保健福祉課長。
◎保健福祉課長(菊池周吾君) 議員おっしゃる、全くなかったかということはないです。その不満をどういうふうに克服してサービスにつなげようかという協議もして進めているところであります。以上です。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) サービスについて決定するのは行政ですよね、時間はね。ほかの人が決定するわけじゃないですよ、協議する相手がいるわけじゃないですよ。本人との関係で行政が決めるんですよね。事業者じゃないんですよね。だからやはりそこは違うんじゃないかというふうに思います。ですから私は本当によく話を聞いて、対応することが必要じゃないかと思っています。
次に、あわせてですが、このサービス提供時間等において、やっぱし大変失礼なんですけれど、事務方の基準では解決できない問題なんですよ。やっぱり専門的な知識を持っている方が大事にされない、その人の意見を大事にしないと、その時間等の決定というのは大変だと思うんですが、その辺について決定に対する、こういう言い方したら失礼だと先ほど言いましたけれども、事務方なのか、現場の技術屋さんなのか、私はきっちりそこには技術屋さんを入れるべきだというふうに思っていますが、いかがですか。
○議長(矢島昌彦君) 菊池保健福祉課長。
◎保健福祉課長(菊池周吾君) 先ほども言いましたけれども、その行政とそのサービス事業者、そしてまた本人の意向等の検討の中では、その議員おっしゃる技術屋、看護師あるいはそういう資格を持った方も交えての、そのサービス調整を行っております。そんな形で進めてはおります。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) どっちの意見が優先されるかということなんですよ、決定のときに。私は事務方ではなく、結局専門知識を持った方の意見が大事になされないと、その人の立場に立ったサービスができないんじゃないかというように思っています。どうしても予算が先行しますので、事務方が優先されますけれども、特に障害を持たれている方というのは、ほかにはわからない大変な御苦労をされているわけですが、その人たちが安心して、本当に原村で暮らせるんだというシステムをつくるには、やはり専門知識の方の意見を大事にしてもらいたい。いうふうに思うんです。予算があるない、国はこう言ってる、県はこうに言ってるだけではなくて、本当に原村の住民を大事にするという姿勢がそこにあらわれるということだけ言っておきます。
次に、職員の問題についてお願いいたします。条例というのは私は住民を規制するものではなく、行政側が仕事をする上での基準を定めてあると思っています。住民に対して行政の側が、私たちが仕事をする場合にはこの基準でやりますよというのが条例の考え方だと思っています。決して条例というのは住民を規制するんじゃない。これがまず前提としてお願いいたします。現在技能職と言われる職員の皆さんもおられます。給与表では6級までの給与額は一緒になっていますが、渡りとか、あるいは昇給の差があります。そしてこの技能職と言われる人たちに、村は一般事務をさせていますよね。去年の秋ごろからもう一般事務やらせていますよね。だったら私はもう技能職ではない、だから給与表を廃止しなさい、やめちゃって、すべて一般職として対応すべきだろうと。なぜなら仕事をやらしちゃっているんですから、一般事務を。そうしなければそれこそ行政が行政としての基準を自分たちが崩したことになりますよ。ですから私はもう給与体系、極端な話、もう極端というか、給与表そのものを行二の給与表をなくすべきだと。そして全員が一般職の事務をやっているんですから、全員一般職としてきちっと同一にすべきだというふうに考えていますが、いかがでしょうか。
○議長(矢島昌彦君) 平出助役。
◎助役(平出攻進君) 技能職で去年の秋ごろからというのは、多分日直の業務だと思うんです。あれは一般職とかそういう意味でなくて、日直は原村の職員全員にお願いしていると。ちょうど保育園の方は土曜日が業務あるもんですから、日曜日、それからそうでない人は交代て土曜日直、日曜日直を勤務してもらっていると。それは一般職とかそういったことでなくて、始まるようにはしています。技能職と一般職との違いというのは、今はただ給食の関係だけがその技能職ということになっていますけれども、5級までは一般職の給料の額、渡り等は現在は全部同じ形で進んでおります。技能職を一般職に全部すればということは、今後の検討課題にはなろうかと思いますが、その技能職で、例えば登用によって、技能職の給料表にない等級、一般職でですね、6級から7級、あるいはそれ以上の級というふうな登用の形になるとすれば、技能職から一般職という、その給料表の適用になろうかと思いますが、現在のところそういった面では支障がないということなので、技能職あるいは一般職という従前どおりの形の雇用の形で来ているということで、別にそれによって給料に差があるとか、渡りがえらい違うとかということは、現在はないというふうに理解しています。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) 以前日直のことで一般質問ありましたよね。そのときに、村長はなぜ職員に日直をやってもらっているか、あるいは宿直の話でも、宿直やっているかという話ししているんですよ。一般事務だという話ししているんですよ。技能職の仕事ではないという話をしていますよ。だからもう日直をやらせるといったら、一般職なんですよ。あれでしょう、出生からいろんな死亡の届け出も受けるでしょう。これ技能職の仕事です、一般職の仕事なんですよ。原村の職員だからって、だったら職員の給与体系一本にしたらいいでしょう。違いがないんなら。なぜそこに分けておきながら、事務は一般職と同じ仕事やらせるんですか。しかも先ほど保育園の話も出ましたけれども、一般職で採用したからという話もあるみたいですが、じゃあ逆に一般職なら全員保育園の保育士さんと同じことできますか。できないでしょう。あるいは診療所の看護婦さんと同じことできますか。できないでしょう。なぜ向こうのそれなりの苦労されている方たちも含めて一般職の事務の人たち同じ仕事やらせなきゃいけないかというのも不思議ですよね。あまりにもその時々の御都合主義的なことに聞こえるんですよ。もう一度聞きます。宿日直業務で受け付ける業務は、一般職の業務じゃないんですか。現業職の業務なんですか。原村役場の日直というのは、すべての業務の受付をやります。答えられる場合もあるが答えられない場合当然あります。しかし、それは現業の人たちの仕事ではないと思うんですよ。原村の職員だからといって、そんな全員やらせること自身も私は問題だと思っていますが、やはりそこを混同することがもっと問題だと思いますが、もう一度だけお願いします。もし支障がないんだったら、もう二つの表をつくっておく必要はないはずですから。
○議長(矢島昌彦君) 平出助役。
◎助役(平出攻進君) 村の職員とすれば、行政にかかわってくるということに変わりはないと思いますが、別に技能職でなきゃいけない、給食は技能職でなきゃいけないという、現在のところそういった、特にそうでなきゃいけないということもございません。これからまたみんなで相談しながら検討していきたいというふうには思います。
○議長(矢島昌彦君) 菊池敏郎君。
◆2番(菊池敏郎君) どうもなかなかぱっと返事はしてもらえませんが、やはり私は一般事務をやらせるならやらせるなりの待遇をきちっと取るべきだと。それでもう一つ、先ほどもちょっと言いましたけれど、一般職だからこっちへ来なさいという、外の人たち、専門知識を持って専門職に当たっている人たちまでやらせているようですが、先ほどの話を聞きますと。しかし、その人たちは現場ではそれなりの仕事をやっているんですよ。先ほども言いました、こちらの方たちが診療所の例えば保健師さんのかわり、保育所の保育士さんのかわりができますかといったらできないでしょう。資格ないんですから。それまで混同するようなやり方ではなく、本当に職員の皆さんが自分たちの能力を一番発揮できる状態での職場の配置というのをお願いしまして、私の質問を終わりにします。
○議長(矢島昌彦君) 次に、日達徳吉君の質問を許します。日達徳吉君。
◆3番(日達徳吉君) 緑豊かな村づくりを目指す中で、今全国的に松くい虫の被害が広がっております。その中で景観等を損ねていると思います。幸い原村ではそのようなところは今のところ見受けられないと思います。今、原村で村の木の被害の中で、アメリカシロヒトリの被害が大きいと思います。そのような中で私は質問します。
昨年の被害状況をどの程度村で把握しているか、また村の防除指導はどのようにしているか、担当課長にお願いしたいと思います。
○議長(矢島昌彦君) 中村
農林商工観光課長。
◎
農林商工観光課長(中村曉介君) お答えをいたします。どのように把握しているかということでございますけれども、住民から情報が得られたとき、昨年は2度ほど回って見ておりますけれども、つぶさに全部を村内を見たというふうなことではありません。また、これは有機燐剤500ミリリットル2,000倍液、これが15年度では14本出ました。こういうふうなことだけで、細かくは把握はしていない。
次に、指導についてはどのようにかということですけれども、主は広報的なものが主であります。また区長さん方にお願いしているのは、この薬の助成をしておりますので、防除の依頼、それから防除の方法、それからこれに基づく薬の購入やら補助の関係の依頼、そのようなことをやっております。また、時期的にそういうふうなことがあれば、具体的な防除の方法、今も申しましたように、ダブる点があると思いますけれども、そういう面で広報をしている。以上です。
○議長(矢島昌彦君) 日達徳吉君。
◆3番(日達徳吉君) ただいまそのように答弁すると思いました。というのは、やはり各個人で村に対して言ってくださいといっても、なかなかできない。それで区の方へは私の聞く中では、その薬は渡すけれど、それは個人の家ではなく、区の方でやりなさいというような中で、区の管理している、先ほど言われました払沢で言うと臥竜公園の公園の中で、やはり桜とかクルミ、クワとか、結構が木が大きいものですから、払沢区の場合なんですが、割合とその区の区長様あたりが、その専業の農家というか、野菜農家ではないので、野菜等へ対しての薬の、どの程度下へ、ホウレンソウ、パセリとか、そういうものがつくってある中で、そこへ消毒していいものか、またその機械等を村で貸してもらえないかというのは、その高いものですから、自分たちである機械だと、自分が消毒されちゃって、虫よりは自分が消毒になっちゃって、なかなかできないというようなこともありますので、その点と、また払沢区以外で、例えばやつがねさんみたいなところの農家じゃないような区ではどうしているか、そのようなことも質問したいと思います。担当課長お願いします。
○議長(矢島昌彦君) 中村
農林商工観光課長。
◎
農林商工観光課長(中村曉介君) 今質問がありましたとおり、その農業の集落は、ここでは確かに購入されてやっております。でも今言うように農業をやっていない集落については、購入がないもんですから、できないのかなあというふうに今質問議員がおっしゃったとおりだと思います。この中でも2部落ほど区長さん中心に、できない方、またこれは頼まれたというようなこともあると思いますけれども、区長さんの音頭でもって集落を手伝うような形で、区長さんが主になって防除をしていただいているところもあると。これについては、このこともありましたので、今特別考えておりませんけれども、15年度の中でもって畜舎消毒をしている機械、これが切りかわるというふうなことで、こういうものにも使えばいいかなというふうなことで、若干打ち合わせをさせてもらった経過がございます。そのときには必要ないというふうな、そのときはそういうふうな話だったもんですから、そういうふうな体制はとれていません。
○議長(矢島昌彦君) 日達徳吉君。
◆3番(日達徳吉君) やはり各個人ではちょっと難しいと思いますので、村へ言うということになると大変だと思いますので、区で対応すればよいわけです。それに対しまして、薬は一応村の方で出してくれるというようなお話の中で、機械もできればやっぱりこの間校庭の桜の消毒を見させていただいたときに、ポンプの、ジェットの口みたいなのでこう飛ばしてやる、ああいうのがあれば、やはり個人の家でも大きなクルミの木とか、そういうのが、桜の木も大きくなっています。そういうようなところへするには、やっぱりああいうのじゃなければちょっと無理かなあと思いますので、できたら機械の方も貸していただけるような体制していただければありがたいと思います。希望しまて次の質問に移らせていただきたいと思います。
今、原村でスポーツの関係は、割合とレベルも上がってきて、各大会等へ行っても入賞するというような中で、子供たちも一生懸命やったり、若い人から年配の方までやっております。そのような中で、弓振グラウンドへダッグアウトの屋根をことしつくってもらえるということで、本当にうれしいことだと思います。それで、またもう一つちょっとお願いがてらお聞きしたいのは、各部で今やっている中の対応の中で、原村でもある程度公式の大会を村外から来てしていただいて、レベルを上げようと思っております。そのような中で、固定ベースあるんですが、それにつきまして、今村外、茅野市さん、富士見町さんあたりから借りているところでございますが、役員が2年くらいで交代します。それで相手も交代するもんで、その借りるときになかなか大変だというような中で、できたら村の方で購入されて、貸し与えていただければありがたいと思います。それともう一つ、グラウンドを整備したりする等の道具等をどのようしているかということで、生涯課長さんお願いします。
○議長(矢島昌彦君) 百瀬生涯学習課長。