山梨県議会 2022-09-01
令和4年9月定例会(第1号) 本文
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定例会(第1号) 本文 2022-09-21 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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◯事務局長(
高野和摩君) 2
◯議長(
桜本広樹君) 3
◯議長(
桜本広樹君) 4
◯議長(
桜本広樹君) 5
◯公安委員会委員(
堀内拓三君) 6
◯議長(
桜本広樹君) 7
◯議長(
桜本広樹君) 8
◯議長(
桜本広樹君) 9
◯議長(
桜本広樹君) 10
◯議長(
桜本広樹君) 11
◯議長(
桜本広樹君) 12
◯議長(
桜本広樹君) 13
◯議長(
桜本広樹君) 14
◯議長(
桜本広樹君) 15
◯議長(
桜本広樹君) 16
◯議長(
桜本広樹君) 17
◯議長(
桜本広樹君) 18
◯議長(
桜本広樹君) 19
◯議長(
桜本広樹君) 20
◯議長(
桜本広樹君) 21
◯議長(
桜本広樹君) 22
◯議長(
桜本広樹君) 23
◯議長(
桜本広樹君) 24
◯議長(
桜本広樹君) 25
◯議長(
桜本広樹君) 26 ◯副
議長(杉山 肇君) 27 ◯副
議長(杉山 肇君) 28 ◯副
議長(杉山 肇君) 29 ◯副
議長(杉山 肇君) 30
◯桜本広樹君 31 ◯副議長(杉山 肇君) 32 ◯副
議長(杉山 肇君) 33 ◯副
議長(杉山 肇君) 34 ◯副
議長(杉山 肇君) 35 ◯副
議長(杉山 肇君) 36 ◯副
議長(杉山 肇君) 37 ◯副
議長(杉山 肇君) 38 ◯副
議長(杉山 肇君) 39 ◯副
議長(杉山 肇君) 40 ◯副
議長(杉山 肇君) 41 ◯副
議長(杉山 肇君) 42
◯議長(久保田松幸君) 43 ◯副
議長(杉山 肇君) 44
◯議長(久保田松幸君) 45
◯議長(久保田松幸君) 46
◯議長(久保田松幸君) 47
◯議長(久保田松幸君) 48 ◯杉山 肇君 49
◯議長(久保田松幸君) 50
◯議長(久保田松幸君) 51
◯議長(久保田松幸君) 52
◯議長(久保田松幸君) 53
◯議長(久保田松幸君) 54
◯議長(久保田松幸君) 55
◯議長(久保田松幸君) 56
◯議長(久保田松幸君) 57
◯議長(久保田松幸君) 58
◯議長(久保田松幸君) 59
◯議長(久保田松幸君) 60 ◯副
議長(古屋雅夫君) 61
◯議長(久保田松幸君) 62 ◯知事(長崎幸太郎君) 63
◯議長(久保田松幸君) 64
◯議長(久保田松幸君) 65
◯議長(久保田松幸君) 66
◯議長(久保田松幸君) 67 ◯指定管理施設・出資法人調査特別委員長(渡辺淳也君) 68
◯議長(久保田松幸君) 69
◯議長(久保田松幸君) 70 ◯小越智子君 71
◯議長(久保田松幸君) 72
◯議長(久保田松幸君) 73
◯議長(久保田松幸君) 74
◯議長(久保田松幸君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初の
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ヒット) 1
◯事務局長(
高野和摩君)令和四年九月山梨県議会
定例会の開会に当たり、
議長から御挨拶申し上げます。
○
議長 桜本広樹君の開会の挨拶
2
◯議長(
桜本広樹君)開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日ここに、九月定例県議会が招集されましたところ、議員並びに知事をはじめ執行部各位には、御健勝にて御出席をいただき、誠にありがとうございます。
初めに、安倍晋三元総理大臣が、去る七月に御逝去されました。安倍元首相の長年にわたる内閣総理大臣としての多大な御尽力と御功績に敬意を表すとともに、心より御冥福をお祈り申し上げます。
次に、新型コロナウイルス第七波についてであります。
全国各地で感染者数が急激に拡大した八月には、一日当たりの感染者数が国内で最多となる二十六万人を超え、本県におきましても、過去最高の千六百六十二人を記録するなど、第六波を大きく上回る流行となりました。
現在は、知事をはじめとする執行部、並びに医療関係者の懸命な御努力により、徐々にではありますが、感染者数、病床使用率ともに減少傾向にあります。
この夏の感染拡大の波に対しても、長崎知事は、いち早く医療提供体制の強化を図るとともに、積極的に県民へのメッセージを発信するなど、迅速に最善・最良の措置を講じ、感染抑制に御尽力いただいていることに対し、改めて感謝申し上げる次第であります。
政府は、感染者の療養期間の短縮や感染者数の全数把握の見直しを行うとともに、オミクロン株に対応した新たなワクチン接種を二十日から開始しており、感染対策と社会経済活動の両立を本格化する新たな段階に移行していくことを切望する次第であります。
次に、県庁フードドライブについてであります。
長引くコロナ禍や物価高騰の影響により、多くの困窮している御家族や給食のない夏休み期間を迎える子供たちに、ぜひ、必要な食品を届けたいという思いから、七月四日から五日間実施されました県庁フードドライブに、本年度も引き続き、県議会といたしまして御協力させていただきました。
昨年を大きく上回る、約一・五トンの食品を県職員や事業者の皆様から御寄附をいただき、支援団体に寄贈させていただいたところであります。
去る八月九日から十四日まで、山梨県議会友好訪問団を編成し、アメリカ合衆国を訪問してまいりました。
まず、私は、執行部とともにカリフォルニア州を訪問し、米国産スモモ・桃の輸入解禁等の対応に向けて、現地調査を行ってまいりました。調査では、カリフォルニア州食品農業省のカレン・ロス長官やカリフォルニアフレッシュフルーツ協会のストリンガー・ディレクターとの意見交換を行うとともに、カリフォルニア大学デービス校の農場を訪問し、栽培方法や病害虫防除の状況を視察してまいりました。
県議会といたしましては、今回の調査結果を踏まえ、本県の果樹農業が将来にわたり、維持・発展できる確実な産地強化策が講じられることを期待するものであります。
続いて訪問したアイオワ州では、アネット・スウィーニー州上院議員を表敬するとともに、州と民間の友好団体の御協力により開催されました、姉妹提携六十周年記念式典に出席し、同州の皆様との友好関係をより一層深めてまいったところであります。
一方、本県ではこの七月に、ブドウや桃の栽培が盛んな山梨、笛吹、甲州の峡東三市による果樹農業システムが世界農業遺産に認定されました。県内初となる今回の認定に向けて、御尽力されました関係各位の皆様方へ、深く敬意を表する次第であります。
先人たちのたゆまぬ努力で築き上げられ、世界で認められたこのシステムを確実に次世代に継承していくとともに、この認定を契機として、農産物のブランド強化や新たな観光振興が図られるなど、峡東地域をはじめとする、本県果樹農業の一層の発展につながることを期待するものであります。
さて、今
定例会には、新型コロナウイルス感染症対策として、医療提供体制の整備や県内経済の安定化・反転攻勢に向けた対策、また、原油価格・物価高騰対策など、総額三百四十八億円余の一般会計補正予算や山梨県職員の定年等に関する条例の改正案などが提案されております。
議員並びに執行部各位におかれましては、提案された案件はもとより、県政を取り巻く諸問題につきましても、十分な議論を尽くされますよう、お願い申し上げます。
過ごしやすい季節となりましたが、日中の暑さと朝夕の寒暖差が著しい季節でもございます。議員並びに執行部各位におかれましては、健康に十分御留意され、引き続き、御活躍くださいますよう御祈念申し上げまして、開会の挨拶といたします。
───────────────────────────────────────
3
◯議長(
桜本広樹君)ただいまから、令和四年九月山梨県議会
定例会を開会いたします。
この際、申し上げます。
去る六月十七日付をもって公安委員会委員に任命されました
堀内拓三君から、就任の挨拶をいたしたい旨の申出がありました。
挨拶は、これを受けることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
4
◯議長(
桜本広樹君)御異議なしと認めます。よって、挨拶は、これを受けることに決定いたしました。
公安委員会委員、
堀内拓三君を御紹介いたします。公安委員会委員、
堀内拓三君。
(公安委員会委員
堀内拓三君登壇)
5
◯公安委員会委員(
堀内拓三君)六月十七日付で山梨県公安委員会の委員に任命されました
堀内拓三でございます。
警察行政の円滑な運営確保のため、誠心誠意取り組んでまいる所存でございます。御指導のほど、よろしくお願いいたします。
───────────────────────────────────────
6
◯議長(
桜本広樹君)これより本日の会議を開きます。
直ちに日程に入ります。
日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に清水喜美男君、宮本秀憲君、卯月政人君、以上三人を指名いたします。
───────────────────────────────────────
7
◯議長(
桜本広樹君)次に、日程第二、議席の一部変更を行います。
会派の結成等に伴い、会議規則第四条第三項の規定に基づき、ただいま御着席のとおり、議席の一部を変更いたします。
───────────────────────────────────────
議 席 図
<令和4年9月>
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠┬┬┐ ┌┬┬┨
┃│││ │││┃
┃│││ │││┃
┠┴┴┘ └┴┴┨
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐ ┃
┃ │早│久│浅│ │猪│杉│桜│白│皆│ │望│河│土│ ┃
┃ │川│保│川│ │股│山│本│壁│川│ │月│西│橋│ ┃
┃ │ │田│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ ┃
┃ │ │松│力│ │尚│ │広│賢│ │ │ │敏│ │ ┃
┃ │浩│幸│三│ │彦│肇│樹│一│巖│ │勝│郎│亨│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┘ ┃
┃ ┃
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐ ┃
┃ │市│宮│卯│ │大│鷹│乙│渡│飯│ │山│水│小│ ┃
┃ │川│本│月│ │久│野│黒│辺│島│ │田│岸│越│ ┃
┃ │ │ │ │ │保│ │ │ │ │ │ │富│ │ ┃
┃ │正│秀│政│ │俊│一│泰│淳│ │ │一│美│智│ ┃
┃ │末│憲│人│ │雄│雄│樹│也│修│ │功│男│子│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┘ ┃
┃ ┃
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐ ┃
┃ │長│桐│臼│ │杉│流│向│志│清│ │山│古│藤│ ┃
┃ │澤│原│井│ │原│石│山│村│水│ │田│屋│本│ ┃
┃ │ │ │ │ │ │ │ │ │喜│ │ │ │ │ ┃
┃ │ │正│友│ │清│恭│憲│直│美│ │七│雅│好│ ┃
┃ │健│仁│基│ │仁│史│稔│毅│男│ │穂│夫│彦│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┘ ┃
┃ ┃
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┐ ┃
┃ │ │ │ │ │笠│佐│ ┃
┃ │ │ │ │ 一 問 一 答 用 │井│野│ ┃
┃ │ │ │ │ 質 問 演 壇 │ │ │ ┃
┃ │ │ │ │ ┌──┬───┬──┐ │辰│弘│ ┃
┃ │ │ │ │ │ │ │ │ │生│仁│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └──┤ ├──┘ └─┴─┘ ┃
┠┬┬┐ └───┘ ┌┬┬┨
┃│││ │││┃
┃│││ │││┃
┠┴┴┘ └┴┴┨
┃ ┃
┃ ┌───────┐ ┃
┃ │ 演 壇 │ ┌──┐ ┃
┃┌──────┐ └───────┘ │ └───┐┃
┃│ │ ┌───┬─────┬───┐ │ │┃
┃└──────┘ │ │議 長 席│ │ └──────┘┃
┃┌──────┐ └───┴─────┴───┘ ┌──────┐┃
┃│ │ │ │┃
┃└──────┘ └──────┘┃
┃ ┯┯┯┳━━━━━━━┳┯┯┯ ┃
┃ │││┃ ┃│││ ┃
┗━━━━━━━━━┷┷┷┻━━━━━━━┻┷┷┷━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────
8
◯議長(
桜本広樹君)次に、日程第三、諸般の報告をいたします。
去る八月十五日付をもって、望月勝君及び河西敏郎君から、議会運営委員の辞任願の提出がありましたので、委員会条例第一条第一項ただし書の規定により、許可いたしました。
───────────────────────────────────────
9
◯議長(
桜本広樹君)次に、去る八月十五日付をもって猪股尚彦君を、去る八月十八日付をもって山田一功君を、委員会条例第五条第一項ただし書の規定により、議会運営委員に指名いたしました。
───────────────────────────────────────
10
◯議長(
桜本広樹君)次に、議会運営委員長の委員辞任に伴い、去る九月六日に開かれました議会運営委員会におきまして、委員長互選の結果、浅川力三君が議会運営委員長に選任されました。
───────────────────────────────────────
11
◯議長(
桜本広樹君)次に、監査委員から、地方自治法第二百三十五条の二第三項の規定に基づき、例月現金出納検査結果の報告が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
梨監第二百八十四号
令和四年六月二十八日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県監査委員 中 澤 和 樹
同 小 泉 久 司
同 土 橋 亨
同 水 岸 富 美 男
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和四年四月分例月現金出納検査を令和四年五月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る令和四年四月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
梨監第四百号
令和四年七月二十日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県監査委員 中 澤 和 樹
同 小 泉 久 司
同 土 橋 亨
同 水 岸 富 美 男
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和四年五月分例月現金出納検査を令和四年六月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る令和四年五月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
梨監第五百七十七号
令和四年八月十八日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県監査委員 中 澤 和 樹
同 小 泉 久 司
同 土 橋 亨
同 水 岸 富 美 男
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和四年六月分例月現金出納検査を令和四年七月二十九日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る令和四年六月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
梨監第六百五十号
令和四年九月十四日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県監査委員 中 澤 和 樹
同 小 泉 久 司
同 土 橋 亨
同 水 岸 富 美 男
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和四年七月分例月現金出納検査を令和四年八月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る令和四年七月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
12
◯議長(
桜本広樹君)次に、会議規則第七十六条の規定に基づき、指定管理施設・出資法人調査特別委員長から、審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
指定管理施設・出資法人調査特別委員会報告書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬─────────────┬───────────────────────────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │ 審 査 の 結 果 │
├───────┼─────────────┼───────────────────────────┤
│ │ │ │
│ │ │ 今般、指定管理施設及び出資法人について審査を行ったと│
│ │ │ │
│ │ │ころ、指定管理施設については、新型コロナウイルス感染症│
│ │ │ │
│ │ │の影響を受け、利用率の向上に苦慮しつつも、スタッフの取│
│ │ │ │
│ │ │り組みにより利用者から高評価を得るなど、いずれの施設も│
│ │ │ │
│ │ │管理の業務及び経理の状況について、おおむね効果的、効率│
│ │ │ │
│ │ │的な運営がなされていた。 │
│ │ │ │
│ │ │ また、出資法人については、コロナ禍においても、一部の│
│ │ │ │
│ │ │法人では前年より収益が改善されるなど、いずれの法人もお│
│ │ │ │
│ │ │おむね設立の趣旨に沿って一定の経営努力のもとに運営され│
│ │地方自治法第二百四十四条の│ │
│ │ │ていた。 │
│ │二第三項に規定する指定管理│ │
│ │ │ 委員からは、施設の老朽化に伴い、計画的な改修を実施し│
│ │施設の管理の業務又は経理の│ │
│ │ │ながら長寿命化を図る必要があるとの意見や、原油価格高騰│
│ 議第八号 │状況及び地方自治法第二百二│ │
│ │ │の影響などで施設の燃料費が増加した場合は、財政的な支援│
│ │十一条第三項に規定する法人│ │
│ │ │を検討すべきとの意見があった。さらに、指定管理業務の収│
│ │の経営状況の調査に関するこ│ │
│ │ │支差額が黒字の場合や、施設の自主事業に自由度を与え、新│
│ │と │ │
│ │ │たな収益を生み出した場合は、それらの一部を県に還元でき│
│ │ │ │
│ │ │るような仕組みを構築したらどうかとの意見もあった。 │
│ │ │ │
│ │ │ 平成三十一年度から当特別委員会を毎年度設置し、今年度│
│ │ │ │
│ │ │までに対象となる指定管理施設・出資法人を全て審査したと│
│ │ │ │
│ │ │ころであり、これまでの委員会の審査結果を踏まえ、県は、│
│ │ │ │
│ │ │引き続き、指定管理施設及び出資法人がその目的に沿った運│
│ │ │ │
│ │ │営が行われるよう、業務内容や経営状況等を的確に把握し、│
│ │ │ │
│ │ │適切な指導監督に努め、より効果的かつ効率的な運営を図っ│
│ │ │ │
│ │ │ていくことを求めるものとする。 │
│ │ │ │
└───────┴─────────────┴───────────────────────────┘
令和四年八月十八日
指定管理施設・出資法人調査特別委員長 渡 辺 淳 也
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
───────────────────────────────────────
13
◯議長(
桜本広樹君)次に、六月
定例会において可決されました適格請求書等保存方式、インボイス制度導入に係るシルバー人材センターへの安定的事業運営のための適切な措置を求める意見書は、衆参両院
議長及び関係行政庁宛てにそれぞれ提出し、その実現を強く要望しておきました。
───────────────────────────────────────
14
◯議長(
桜本広樹君)次に、知事から、第百七十七号議案ないし第百八十四号議案、認第一号議案、認第二号議案及び承第四号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
15
◯議長(
桜本広樹君)次に、教育委員会から、教育委員会の活動状況について、お手元に配付のとおり報告がありました。
───────────────────────────────────────
教企第六百二十一号
令和四年九月十二日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県教育委員会教育長
令和三年度教育委員会の活動状況報告書について(送付)
このことについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第二十六条第一項の規定に基づき、別添のとおり報告いたします。
───────────────────────────────────────
16
◯議長(
桜本広樹君)次に、知事から、報第四十五号ないし報第六十一号について、お手元に配付のとおり報告がありました。
───────────────────────────────────────
17
◯議長(
桜本広樹君)次に、地方自治法第百五十条第六項の規定に基づき、令和三年度山梨県内部統制評価報告書の提出が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
18
◯議長(
桜本広樹君)次に、地方自治法第二百三十三条第五項及び山梨県行政の全般に係る総合的な計画の議決等に関する条例第四条の規定に基づき、令和三年度主要施策成果説明書・総合計画実施状況報告書の提出が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
19
◯議長(
桜本広樹君)次に、知事から、地方自治法第二百四十三条の三第二項の規定に基づき、県が出資している法人の経営状況説明書の提出が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
20
◯議長(
桜本広樹君)次に、知事から、県有地等の無償貸付等の状況について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
資活第千九百十五号
令和四年九月十六日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県知事 長 崎 幸太郎
県有地等の無償貸付等の状況について(報告)
令和三年度中に県有財産の交換、譲与、無償貸付け等に関する条例(昭和三十九年山梨県条例第十四号)の規定により無償貸付等を行うこととした県有地等の状況について、県有地等の無償貸付等に係る事務処理要領第十八条第三項の規定により報告します。
───────────────────────────────────────
21
◯議長(
桜本広樹君)次に、地方公務員法第五条第二項の規定に基づき、第百七十七号議案について、人事委員会の意見を聴取したところ、お手元に配付のとおり、適当と考える旨の回答がありました。
───────────────────────────────────────
梨人委第八百七十二号
令和四年九月二十一日
山梨県議会
議長 桜 本 広 樹 殿
山梨県人事委員会委員長 信 田 恵 三
意見聴取について(回答)
令和四年九月二十一日付け議調第七百十五号で意見を求められた次の議案については、適当と考えます。
第百七十七号 山梨県職員の育児休業等に関する条例中改正の件
───────────────────────────────────────
22
◯議長(
桜本広樹君)次に、地方自治法第百二十一条の規定に基づき、
議長から、今
定例会に知事及び各執行機関に対し出席を求めたところ、お手元に配付のとおり、出席並びに委任の通知がありました。
───────────────────────────────────────
地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員
知 事 長 崎 幸太郎 副知事 渡 邊 和 彦
公営企業管理者 中 澤 宏 樹
感染症対策統轄官 小 島 良 一
地域ブランド・DX統括官 斉 藤 由 美
知事政策局長 長 田 公
スポーツ振興局長 塩 野 開
県民生活部長 小 林 厚
男女共同参画・共生社会推進統括官 染 谷 光 一
リニア未来創造局長 落 合 直 樹
総務部長 市 川 康 雄
防災局長 細 田 孝
福祉保健部長 成 島 春 仁
子育て支援局長 小田切 三 男
林政部長 入 倉 博 文
環境・エネルギー部長 村 松 稔
産業労働部長 山 本 盛 次
観光文化部長 赤 岡 重 人
農政部長 大久保 雅 直
県土整備部長 飯 野 照 久
会計管理者 上 野 良 人
教 育 長 手 島 俊 樹 教育長職務代理者 佐 藤 喜美子
教育長職務代理者 岡 部 和 子
教育委員会委員 松 坂 浩 志
教育委員会委員 小 澤 幸 子
教育委員会委員 長 澤 重 俊
人事委員会委員長 信 田 恵 三 人事委員会委員 細 谷 憲 二
人事委員会委員 中 島 琢 雄
公安委員会委員長 武 田 信 彦 公安委員会委員 高 橋 英 尚
公安委員会委員 堀 内 拓 三
警察本部長 伊 藤 隆 行
監 査 委 員 中 澤 和 樹
監 査 委 員 小 泉 久 司
選挙管理委員会委員長 小宮山 博 選挙管理委員会委員 鈴 木 政 孝
選挙管理委員会委員 中 込 敏 彦
選挙管理委員会委員 秋 山 洋
───────────────────────────────────────
23
◯議長(
桜本広樹君)次に、日程第四、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今
定例会の会期は、本日から十月七日までの十七日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
24
◯議長(
桜本広樹君)御異議なしと認めます。よって、会期は十七日間と決定いたしました。
ただいま決定いたしました会期中の議事は、お手元に配付の会期並びに議事予定表によりたいと思います。御了承願います。
───────────────────────────────────────
令和四年九月
定例会会期並びに議事予定(会期十七日間)
┌───────┬──┬────────────────────────┬──────────────┐
│ │ │ 議 事 予 定 │ │
│ 月 日 │曜日├──────────────┬─────────┤ 備 考 │
│ │ │ 本 会 議 │ 委 員 会 等 │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │(1) 開会 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(2) 知事提出議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 知事提案理由説明 │ │ │
│ 九月二十一日│ 水│ │ │ │
│ │ │(4) 採決(第百七十七号議案)│ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(5) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(6) 採決 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 二十二日│ 木│議案調査 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 二十三日│ 金│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 二十四日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 二十五日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │ │ │代表質問(九月二十八日)発言│
│ 二十六日│ 月│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │通告正午まで │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │ │ │代表質問(九月二十九日)発言│
│ 二十七日│ 火│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │通告正午まで │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(九月三十日)発言通│
│ 二十八日│ 水│代表質問 │正副委員長会議 │ │
│ │ │ │ │告正午まで │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(十月三日)発言通告│
│ 二十九日│ 木│代表質問 │ │ │
│ │ │ │ │正午まで │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 三 十日│ 金│一般質問 │ │請願提出期限正午まで │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 十月 一 日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 二 日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │(1) 一般質問 │決算特別委員会 │ │
│ 三 日│ 月│ │ │ │
│ │ │(2) 議案・請願委員会付託 │(普通・企業会計)│ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 四 日│ 火│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 五 日│ 水│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ 六 日│ 木│常任委員会 │各常任委員会 │討論発言通告正午まで │
├───────┼──┼──────────────┼─────────┼──────────────┤
│ │ │(1) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ 七 日│ 金│(2) 採決 │議会運営委員会 │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 閉会 │ │ │
└───────┴──┴──────────────┴─────────┴──────────────┘
───────────────────────────────────────
25
◯議長(
桜本広樹君)ここで、副
議長と交代いたします。
(
議長、副
議長と交代)
───────────────────────────────────────
26 ◯副
議長(杉山 肇君)日程第五、
議長辞職の件を議題といたします。
桜本広樹君から、本日をもって
議長を辞職したい旨の願い出がありました。
地方自治法第百十七条の規定により、
桜本広樹君の退場を求めます。
(
桜本広樹君退場)
27 ◯副
議長(杉山 肇君)お諮りいたします。
議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
28 ◯副
議長(杉山 肇君)御異議なしと認めます。よって、
桜本広樹君の
議長の辞職は許可することに決定いたしました。
(
桜本広樹君入場)
29 ◯副
議長(杉山 肇君)
桜本広樹君から、
議長辞任の挨拶をいたしたい旨の申出がありますので、これを許します。
桜本広樹君。
(
桜本広樹君登壇)
30
◯桜本広樹君 議長退任に当たりまして御挨拶を申し上げます。
このたび、一身上の都合により議長を辞職させていただきました。
私は、令和二年十二月議会において、議員各位からの御推挙により、山梨県議会第百三十代議長として選任され、以降、今日まで、皆様の御理解と御協力のもとに、民主的な円滑な議会運営に努めてまいりました。
おかげをもちまして、県議会議長という要職を全力で務め上げることができました。これもひとえに皆様方の御指導、御協力のたまものであり、心から厚く御礼申し上げます。
深刻なコロナ禍が続く中での議会運営でしたが、私は日々、県民の皆様の声に耳を傾けることを心がけ、その声が県政に反映されるよう、県民から信頼される県議会を目指し、実践してまいりました。
就任後は、新型コロナを初めとする喫緊の県政課題に対し迅速に対応するとともに、私の公約でありました、ほかの地方議会との連携や開かれた議会の推進、そして議会活動におけるペーパーレス化の拡大や、政策立案能力のさらなる向上を図る議会改革に努めてまいりました。
特に議会改革では、本年三月に議員提案による、やまなし子ども条例の制定を実現いたしました。貧困、いじめ、ヤングケアラーなどさまざまな課題がある中で、子供の健やかな育ちを支援するこの条例は、本県の子供支援施策を推進する上で大きな役割を果たすものと期待しております。
さらに、昨年十月、県有地に係る議論を重ねるための県有資産のあり方を考える議員連盟や、本年六月には、障害者を取り巻く課題と解決策を協議する手話言語の推進を考える議員連盟を新たに設立するなど、議員連盟の活動においても、積極的に展開したところであります。
一方、他の地方議会との連携としまして、バイ・ふじのくにを通して、静岡県議会との交流、そして本年八月には、姉妹都市締結六十周年を迎えたアイオワ州を訪れ、アイオワ州議会との友好関係を深めてまいりました。
また、米国産スモモ・桃の解禁への対応のため、カリフォルニア州を訪れ、現地調査を行いました。この調査が将来にわたり、本県の果樹産業を守り、発展していくための礎となることを期待しております。
さらに、昨年開催されました東京オリンピック・パラリンピックでは、実行委員会副会長として、聖火リレーや本県で開催された自転車競技ロードレースなど、円滑な大会運営を準備してまいり、無事開催できたことに感慨もひとしおであります。
昨年十一月、本年四月に実施した県庁フードドライブでは、困窮する世帯や学生など、一人でも多くの方に食品を届けていただきたいという思いから、県議会議事堂を受付や保管場所として提供し、県議会として事業への御協力をさせていただきました。大変多くの方から食品を御提供いただき、社会福祉団体に寄贈させていただいたところであります。
議員並びに執行部の皆様の御協力のもと、活発な審議や議論を展開し、着実に議会改革を前進させることができましたことは、私にとりましても大きな喜びでありました。
議長退任後は、在任中に得たこれからの経験を、今後の議員活動にしっかりと反映させ、さらなる県政発展のため、引き続き尽力してまいる所存であります。
最後になりますが、議員及び知事を初め、執行部各位におかれましては、健康には十分御留意され、ますます御活躍されますよう、心よりお祈り申し上げ、退任の挨拶とさせていただきます。
一年九カ月の間、大変お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)
───────────────────────────────────────
31 ◯副議長(杉山 肇君)ただいま議長が欠員となりました。
この際、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
32 ◯副議長(杉山 肇君)御異議なしと認めます。よって、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに決定いたしました。
議長の選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
33 ◯副議長(杉山 肇君)ただいまの出席議員は三十五人であります。
山梨県議会会議規則第三十一条第二項の規定により、立会人に猪股尚彦君、水岸富美男君、藤本好彦君、以上三人を指名いたします。
投票用紙を配付いたさせます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
(職員、投票用紙を配付)
34 ◯副議長(杉山 肇君)投票用紙の配付漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
35 ◯副
議長(杉山 肇君)配布漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
(議事調査課長、投票箱を点検)
36 ◯副
議長(杉山 肇君)異常なしと認めます。
これより投票に移ります。職員の点呼に応じて順次、投票願います。
点呼を命じます。
(次長の点呼に応じて投票)
37 ◯副
議長(杉山 肇君)投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
38 ◯副
議長(杉山 肇君)投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
猪股尚彦君、水岸富美男君、藤本好彦君、立会いを願います。
(立会人三名立会い、開票)
39 ◯副
議長(杉山 肇君)選挙の結果を報告いたします。
投票総数 三十五票
有効投票数 三十四票
無効投票数 一票
有効投票中 久保田松幸君 三十三票
小越智子さん 一票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は八・五票であります。よって、久保田松幸君が山梨県議会
議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
40 ◯副
議長(杉山 肇君)ただいま
議長に当選されました久保田松幸君に、山梨県議会会議規則第三十二条第二項の規定に基づき、告知をいたします。
(事務局長、当選告知書を伝達、承諾書受理)
41 ◯副
議長(杉山 肇君)ただいま
議長に当選されました久保田松幸君を御紹介いたします。久保田松幸君。
(久保田松幸君登壇)
42
◯議長(久保田松幸君)
議長就任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
ただいま多数の皆さんの御推挙により、山梨県議会第百三十一代
議長に選任いただき、厚く御礼申し上げます。
このことは、私にとりまして身に余る光栄であり、責任の重さに身の引き締まる思いでございます。
コロナ禍における感染拡大防止と社会経済活動の両立という非常に困難なかじ取りが求められている中、私は県議会の先頭に立ち、豊かで希望に満ちた明るい山梨を取り戻すため、知事初め執行部の皆様とともに、全力を尽くしてまいる所存であります。
議員各位には、山積する県政課題に積極的に取り組まれ、活発な議論を通じて、県民福祉の向上と県政進展のために大いに活躍されますよう、御期待申し上げる次第であります。
私も、議員の皆さん方の意思を十分に尊重させていただきながら、民主的で公正・公平な議会運営に努め、
議長の職責に臨んでまいる所存であります。
もとより微力でありますが、議員並びに知事初め、執行部各位の御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)
43 ◯副
議長(杉山 肇君)ここで、新
議長と交代いたします。
(副
議長、
議長と交代)
───────────────────────────────────────
44
◯議長(久保田松幸君)日程第六、副
議長の辞職の件を議題といたします。
杉山肇君から、本日をもって副
議長を辞職したい旨の願い出がありました。地方自治法第百十七条の規定により、杉山肇の退場を求めます。
(杉山 肇君退場)
45
◯議長(久保田松幸君)お諮りいたします。副
議長の辞職は許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
46
◯議長(久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、杉山肇君の副
議長の辞職は許可することに決定いたしました。
(杉山 肇君入場)
47
◯議長(久保田松幸君)杉山肇君から、副
議長退任の挨拶をいたしたい旨の申出がありますので、これを許可します。杉山肇君。
(杉山 肇君登壇)
48 ◯杉山 肇君 副
議長を退任するに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
このたび、一身上の都合により、副
議長を辞職させていただきました。
在任中は、議員各位はもとより、知事を初め、執行部各位から一方ならぬ御支援と御協力をいただきました。おかげをもちまして、副
議長という要職を務めることができたものと厚く御礼を申し上げます。
今後は、一議員として、県民福祉の向上と県政のますますの進展のため尽力してまいる所存でございます。
どうか従前にも増して御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、退任の挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)
───────────────────────────────────────
49
◯議長(久保田松幸君)ただいま副
議長が欠員となりました。
この際、副
議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
50
◯議長(久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、副
議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに決定いたしました。
副
議長の選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
51
◯議長(久保田松幸君)ただいまの出席議員は三十五人であります。
山梨県議会会議規則第三十一条第二項の規定により、立会人に山田一功君、渡辺淳也君、山田七穂君、以上三名を指名いたします。
投票用紙を配付いたさせます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
(職員、投票用紙を配付)
52
◯議長(久保田松幸君)投票用紙の配付漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
53
◯議長(久保田松幸君)配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
(議事調査課長、投票箱を点検)
54
◯議長(久保田松幸君)異常なしと認めます。
これより投票に移ります。職員の点呼に応じ、順次投票願います。
点呼を命じます。
(次長の点呼に応じて投票)
55
◯議長(久保田松幸君)投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
56
◯議長(久保田松幸君)投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
山田一功君、渡辺淳也君、山田七穂君、立会いをお願いします。
(立会人三名立会い、開票)
57
◯議長(久保田松幸君)選挙の結果を報告いたします。
投票総数 三十五票
有効投票数 三十四票
無効投票数 一票
有効投票中 古屋雅夫君 三十四票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は八・五票であります。よって、古屋雅夫君が山梨県議会副
議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
58
◯議長(久保田松幸君)ただいま副
議長に当選されました古屋雅夫君に、山梨県議会会議規則第三十二条第二項の規定に基づき、告知をいたします。
(事務局長、当選通知書を伝達、承諾書受理)
59
◯議長(久保田松幸君)ただいま副
議長に当選されました古屋雅夫君を御紹介いたします。古屋雅夫君。
(古屋雅夫君登壇)
60 ◯副
議長(古屋雅夫君)副
議長に就任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
ただいま、多数の皆様方の御推挙により、山梨県議会第百十七代副
議長に御選任を賜りましたことに対しまして、心から御礼を申し上げます。
この重責を与えられましたことを心から光栄と存じますとともに、その果たすべき役割の重さ、身の引き締まる思いでございます。
もとより微力ではございますが、皆様方の御支援をいただきながら、
議長とともに公平かつ秩序ある議会運営に努めますとともに、県議会としての役割が円滑に果たせますよう、懸命に努力してまいる所存であります。
議員並びに知事を初め、執行部各位の御支援、御協力をお願い申し上げまして、就任に当たりまして、就任の御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)
───────────────────────────────────────
61
◯議長(久保田松幸君)次に、日程第七、知事提出議案、第百七十七号議案ないし第百八十四号議案、認第一号議案、認第二号議案及び承第四号議案を一括して議題といたします。
知事から上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、長崎幸太郎君。
(知事 長崎幸太郎君登壇)
62 ◯知事(長崎幸太郎君)令和四年九月定例県議会の開会に当たり、提出いたしました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
まず、安倍晋三元内閣総理大臣の御逝去に対しまして、衷心より、哀悼の意を表したいと存じます。
選挙演説のさなか、凶弾に倒れられた御無念を思うと、このたびの民主主義への挑戦とも言うべき蛮行に対し、強い憤りを禁じ得ません。銃や暴力、恐怖によるテロリズムが再び発生することがあってはなりません。私たち山梨県民は、これらを未然に抑止できる社会の実現を強く希求してまいります。
安倍元総理におかれましては、憲政史上最長となる八年八カ月にわたり、内閣総理大臣としての重責を担われました。この間、アベノミクスの三本の矢により、デフレからの脱却、日本経済の再生に御尽力されるとともに、地方の衰退に歯どめをかけるため、政権の一丁目一番地として地方創生に取り組まれました。
また、頻発する大規模な自然災害に備え、国土強靱化を推進し、災害に強い日本をつくられました。本県において平成二十六年に発生した豪雪災害の折には、被害状況を御視察いただき、復興に多大なるお力添えを賜りました。ここに深く感謝申し上げますとともに、生前の御功績をしのび、心から御冥福をお祈り申し上げます。
さて、新型コロナウイルスの感染者数は、今月に入ってから減少傾向が続いております。感染症対策と社会経済活動の両立を図る。本県が目指してきた超感染症社会への移行に向け、日常を取り戻すための取り組みを着実に前進させる段階に来ております。
来月には、三年半ぶりとなる信玄公祭りが開催されます。待ちに待った開催であり、コロナ後の反転攻勢ののろしとして、グレードアップしたお祭りをお届けし、県内各地に、にぎわいを広げていきたいと考えております。
まず、当面する県政の課題について御説明申し上げます。
初めに、新型コロナウイルス感染症対策のうち、医療提供体制の整備と感染拡大防止について申し述べます。
感染力が極めて強いBA5株の影響により、県内の感染者数は七月、八月の二カ月間で五万人を超え、かつて経験したことのない規模の感染の波に襲われました。
いかなる感染拡大に直面しても、必要な方に必要な医療を提供できる体制を堅持し、県民の皆様の命を守り抜く、これが本県の基本方針であります。
第七波においては、まずは粛々と医療資源そのものの増強に努めながら、さはさりながら限られた医療資源を必要な方に的確に振り向ける重点化を図ること、そして、みずからと周囲の大切な方々を守るためのワクチンの接種の促進、この三点に注力をしてまいりました。
まず、医療提供体制について、現状と今後の対応策を御説明いたします。
重点医療機関のコロナ専用病床につきましては、新たに四十九床を確保し、四百三十八床まで増強しております。加えて、自宅療養については、ホームケアの協力医の確保を進め、当初三十三人から現在は二百四十七人へと体制を強化いたしました。
あわせて、限られた医療資源で多くの患者さんに対応できるよう、新たにホームケア・ライトを導入しました。これは、重症化リスクの低い軽症者には看護師が健康観察を行い、必要に応じて医師につなぐ仕組みであり、これにより、医師の健康観察を重症化リスクの高い方に重点化できるようになりました。
走りながら、手探りをしながらの取り組みであったため、今後において解決や改善すべき、さまざまな課題が浮かび上がりましたが、何はともあれ、第七波の大波に対し、医療崩壊を回避できたと申し上げたいと思います。
これは、医師会や重点医療機関をはじめとする山梨県の医療界の皆様とともに力を合わせ取り組んできた成果であり、この場をお借りして関係者各位に感謝を申し上げる次第です。
一方で、第七波においては、発熱外来や保健所業務の逼迫が極めて深刻化いたしました。
このような状態を踏まえ、国においては、現在、発生届の対象を限定する、いわゆる全数把握の見直しが進められています。
先月末からは、緊急避難措置として、自治体の判断により先行実施が可能となりましたが、本県においては、新規感染者数が減少局面に入ったこともあり、医療現場や県民の皆様の混乱を招かないよう、拙速な見直しは行わず、全国一律の見直しに合わせて、来週二十六日から新たな運用を開始することとしております。
この場合、重症化リスクが比較的低い方の届出は不要となりますが、体調急変時に相談を受け付け、医療につなげることができるよう、新たに健康フォローアップセンターを設置いたします。
センターでは、医療機関を受診せずに自己検査を行える検査キットの配付や、陽性となった場合の登録をあわせて行うこととし、発熱外来の逼迫回避にもつなげてまいります。
次に、ワクチン接種について申し上げます。
厳しい感染状況にあって、県民の皆様がみずからを守り周囲の大切な方々を守るためには、一人でも多くの方がワクチンを接種することが重要であり、県としても接種機会の提供に努めてまいりました。
イオンモール甲府昭和には、県が大規模センターを設置して、予約不要の接種を行ってまいりました。夏休みやお盆と重なった八月は、若者や働く世代を中心に約五千人が接種を受けました。
現在、国においてオミクロン株に対応したワクチン接種の準備を進めており、今週から順次、ワクチンが配送されることとなっています。十月以降も継続して大規模接種センターを開設し、新たなワクチンを含めて、さらなる接種促進に努めてまいります。
次に、新型コロナ対策のうち、県民生活に関連する施策について御説明いたします。
コロナ禍で人と接する機会が減ったことにより、社会的なつながりが弱い方々の孤独・孤立が深まると懸念しています。このうち、最も深刻だと考える自殺につきましては、総合的な対策を六月補正予算に計上したところですが、次の一手として、ひきこもりへの支援を強化したいと考えています。
ひきこもりには、一日中部屋に閉じこもっている方から、特定の場所であれば外出できる方まで、さまざまなレベルがあり、その状態に応じて段階的に支援を行う必要があります。
県の実態調査の結果、ひきこもり状態にある方のうち、約六割は買物程度の外出はできること、四分の一は失業や就職の失敗などがきっかけとなっていることが判明しました。
そこで、まずは、簡単な外出であれば自力でできるものの、他者との交流に難がある方を対象にインターンシップの参加を後押しし、就労や社会復帰につなげてまいります。
ひきこもりの解消に向けては、行政機関だけではなく、NPOなどの民間団体が非常に大きな役割を果たしています。六月補正予算において、こうした団体の活動強化を図るための助成制度を創設したところですが、さらに活動を広く周知するため、新たに認証制度を創設し、県のウェブサイト等でPRしてまいります。
外国人もコロナ禍で地域社会との接点が少なくなっており、孤立化が懸念されます。
本県では、外国人、一人一人を温かく包摂する社会づくりに向け、やまなし多文化共生社会実現構想の策定を進めております。
今九月補正予算においては、構想策定に先駆け、近隣住民との交流の場づくりや多文化ソーシャルワーカーの育成に向けたモデル事業を実施するための所要の経費を計上しております。
また、デジタル社会の実現に向け、マイナンバーカードの普及を促進してまいります。
マイナンバーカードは、対面でもオンラインでも安全・確実に本人確認を行えるデジタル社会の基盤となるツールです。特に行政手続のオンライン化が進めば、利便性が高まるだけではなく、感染防止にもつながります。
一方で、本県のカード交付率は、八月末時点で四四%、都道府県別では三十八位となっています。年代別に見ると、平日に申請が難しい十代の学生や四十代前後の働く世代の取得率が低くなっていることから、こうした方々に対して重点的に普及を進める必要があります。
今般、企業や学校、スポーツクラブなど、日常的に集まる場所に申請をサポートするスタッフを派遣することとし、派遣先の企業や団体に対し、申請者一人当たり二千円の協力金を支給することで多くの参加を募ってまいります。
市町村との連携を強化し、申請機会を増やすとともに、利用できるサービスの拡大など、カードそのものの利便性を高めることにより、さらに普及を加速させてまいります。
次に、コロナ禍を見据えた県内経済の安定化・反転攻勢策について御説明いたします。
第一に、人材の育成確保、すなわち、人への投資を進めてまいります。
このうち、最も重要かつ喫緊の課題と考えるのがデジタルリテラシーの向上であります。
この先の時代に、本県が豊かさを享受できる地域として生き残っていくためには、県民各位が主体的にみずからの業務の効率化や生活の利便性を向上させるための手段の一つとして、デジタル技術を活用していけるようにしていくことが必要です。
みずからの仕事や生活の質的向上の手段の一つとして、デジタルの活用を思い浮かべることができる力、そして、そのため、必要に応じてみずからデジタルツールを見出し、あるいは専門家に具体的に相談できる素養、これらはもはや特別なものではなく、県民全員が共通で身につけるべき知的インフラであると考えます。
子供からお年寄りまで幅広い年齢層の県民全てがあらゆる生活局面でデジタル化の恩恵を受けることができ、DXが当たり前に実践される社会を目指します。
本年度は、DXを全庁的に推進するため、知事政策局にDX推進グループを新設するとともに、部局長級の地域ブランド・DX統括官を設置し、この体制のもと、具体的な方策を検討してまいりました。
まずは、誰でも視聴できる入門編のオンライン講座やビジネスパーソン向けのワークショップを新たに開催し、DXマインドを行き渡らせてまいります。
また、企業の自主的な取り組みを促進するため、DX研修会の開催費への助成制度を創設するほか、高齢者向けには、スマートフォンなどデジタルデバイスの活用法が学べるテレビ番組を放映するなど、裾野の広い取り組みを進めてまいります。
DXに限らず、さまざまな分野で企業の人材育成や働き手の能力開発を進めることは、労使双方、さらには本県社会経済全体にとって有益なものと考えます。
本県では、働き手がスキルアップをし、企業の収益が上がり、賃金も上がるという好循環を実現するため、豊かさ共創会議において議論を進めてきたところであります。
働く人の所得の向上は、本県が今後において、私たちの世代が期待するように、次世代の若者が仕事と生活の本拠を置き続ける場所となるかどうか、また、県外・国外の人々に新たな拠点として選んでいただける地になれるかどうか、換言すれば、本県が将来にわたって消滅せずに存続し続けることができるかどうかの試金石になると言っても過言ではありません。
他方において、グローバルな競争環境から逃れることができないという現実に立脚すれば、働く人の所得向上を実現するためには、働く人自身がスキルアップを行い、収益の向上に寄与することが不可欠です。
働く人の所得向上が本県の将来にとって死活的な重要性を有するものである以上、そのために必要不可欠となる働く人のスキルアップを支援することは極めて高い公共性を有すると断言することができると考える次第であります。
このような考えに基づいて、会議での御意見も踏まえ、まずはその取り組みの第一歩として、来年度以降、さまざまな教育・研修サービスをワンストップで提供できる仕組みについて検討を進めております。
その準備段階として、本年度は、経営者の意識改革を促す講演会を開催するとともに、働き手の学びの場となる大学などにおいて、社会人向けの講座を構築するためのモデル事業を展開してまいります。
第二の反転攻勢策として、本県に優位性のある産業の振興を進めてまいります。
将来性があり、地域経済全体の安定成長の牽引役となる二つの産業分野の強化を加速いたします。
一つ目は、医療機器関連産業です。
メディカル・デバイス・コリドー構想の推進に向け、センターの設置やマッチング支援を行ってきましたが、県内企業のさらなる取引拡大を目指し、オープンイノベーションによる新たなマッチングイベントの開催や、県外への情報発信の強化に取り組んでまいります。
二つ目は、水素・燃料電池関連産業です。
県内の参入企業は目標を上回る七十五社まで増加していますが、参入間もない企業では事業化に至っていないケースも多いことから、大手メーカーなどへの調査を実施し、受注拡大や技術開発につなげてまいります。
これらの産業分野は、いずれも今後において確実に市場規模の安定的拡大が見込まれる分野であり、この成長力を本県経済に取り込んでいくことは、本県の働く世代がみずからの将来に対する確信を持つことができるようになることに大きく寄与します。
本県のみならず、我が国最大の課題の一つである人口減少問題の根本は、若年層が、みずからの将来を見通し難くなっていることではないでしょうか。
私は、これらの分野に限らず、本県経済の各分野において、可能な限り将来展望を持てるように施策を講じていくことで、本県の働く世代に対し、将来に対する自信・確信をもたらしめ、ひいては本県地域社会の安定成長を構築してまいる所存であります。
第三の反転攻勢策として、観光・文化振興を進めてまいります。
本県では、観光業への支援策として、グリーン・ゾーン宿泊割を実施しており、当初、県民限定だった対象を近隣八県在住の方にまで拡大をしてまいりました。
国では、今後、全国に対象を拡大し、新たな割引制度を実施することとしており、本県においてもこれとあわせ、日帰り旅行も加えたグリーン・ゾーン旅割として再スタートする予定であります。宿泊料金は最大八千円割引、地域クーポン券は平日であれば三千円を付与するものであり、必要な予算を増額いたします。
また、峡南地域の振興に向け、先月十七日、県と地元五町が峡南地域ネクスト共創会議を立ち上げ、地域が抱える課題や解決策について議論を開始いたしました。
この会議を受け、中部横断自動車道の全線開通一年を迎える好機に、峡南地域一帯で観光振興戦略の策定を進めてまいります。
これに加え、先行的な取り組みとして、身延線の主要な駅にレンタル電動自転車の整備を行い、電車で訪れた方が観光地まで足を伸ばすための二次交通を確保してまいります。
文化立県の実現に向けた施策として、県立美術館を新たな価値を生み出す文化芸術の拠点とすべく、ビジョンの策定を進めております。
新たな美術館は、単に見て鑑賞するだけにとどまらず、五感を使って立体的にアートを体感できる場となることに加え、美術館が有する審美眼をもって県内経済・社会にデザイン思考を波及させていくハブとして、また、本県産業や農業・観光などの高付加価値化を推進するエンジンとして、あるいは、本県に集うアーティストや次世代の子供たちに世界のアートシーンとの交流の機会を提供するプラットフォームとして、県民の豊かさ向上に寄与する存在となることを想定しており、これらの要素をビジョンに取り入れてまいります。
これに先駆け、メタバース、すなわちインターネット上の仮想空間において、デジタルアートの鑑賞はもちろんのこと、県内外・国内外のアーティスト同士の交流や本県の子供たちとのワークショップなどを行える環境を構築するとともに、VRなど、来館者の皆様にも体感していただく機会を創出いたします。
また、昨年度、大変好評を得た、やまなしメディア芸術祭について、本年度も引き続き開催することといたします。
次に、原油価格・物価高騰対策について御説明いたします。
六月補正予算においては、価格転嫁が円滑に進み、賃上げが実現するまでの緊急的な措置として、物価高騰の影響を強く受ける生活者や事業者に対する支援策を講じたところです。
その後も物価上昇は止まっておらず、中長期的な視点での対応が必要であることから、今般、追加的な支援を行うことといたしました。
電気料金や原材料価格の高騰により、事業者の負担は増加していますが、影響が長期化することを見据えると、一過性の単なる減収補填ではなく、中長期的なコスト削減や収益構造の改善に資する取り組みが必要なのは明らかであります。
このため、中小・小規模事業者や医療機関、福祉施設などが行う省エネルギー設備や再生可能エネルギー発電設備の導入に対し助成する制度を新設いたします。補助率は原則三分の二、福祉施設に限り四分の三とし、LEDや高効率の空調など省エネルギー設備は三百万円、太陽光パネルなど再生可能エネルギー発電設備は六百万円を上限に補助いたします。エネルギーコストの削減のみならず、脱炭素化の実現や電力逼迫への対応にもつながるものであり、幅広い業種の事業者に対し、積極的な活用を促してまいります。
また、物価高騰に加え、感染の再拡大により疲弊した飲食店を支援するため、プレミアム食事券によるキャンペーンの第二弾を実施いたします。
現在の食事券の利用は十月末で終了することから、その後の需要喚起策として、十一月から来年一月までの三カ月間、新たなキャンペーンとして実施する予定です。これまでと同様、八千円で一万円分の食事券を購入でき、タクシー・運転代行を利用できる千円分のクーポン券が付与されます。新たに三十万冊を販売し、三十億円を超える消費喚起を図ってまいります。
このほか、県立学校において、給食費が急激な値上げとなる場合、その一部を助成し、保護者の負担を軽減してまいります。
次に、果樹農業の振興について申し上げます。
令和三年の本県の農業生産額は、実に二十七年ぶりに一千百億円を上回りました。とりわけ、シャインマスカットをはじめとしたブドウが高値で取引され、せん孔細菌病の終息により、桃の生産量も増加したことから、果実の生産額は過去最高を記録しました。
今シーズンもこれまで順調に推移しておりますが、引き続き、果樹王国やまなしを維持していくためには、喫緊に対応すべき課題が二つあります。
一つ目は、米国産スモモと桃の輸入解禁への対応であります。
スモモは昨年八月に輸入が解禁され、桃につきましても輸入解禁に向けた日米間の協議が始まっていますが、国からの情報は乏しく、産地では不安や危機感が広がっています。
このため、県では、七月、八月の二回にわたり、米国での現地調査を行ってまいりました。
八月の調査では、カリフォルニア州の食品農業省長官や生産者団体の輸出担当部長らと面会し、意見交換を行ったほか、現地の農場や販売店を訪問し、生産・流通・販売の実態を確認したところであります。
この結果、現地での販売価格は、日本国内で販売される国産品の価格とほぼ同等ではありますが、品質については、ばらつきがあることが判明しました。仮に、日本人の嗜好に合う品質が優れた桃が厳選されて大量に輸入されることとなれば、国内市場において競合することが予想されます。
最終回となる三回目の現地調査を行った後に、県内の農家や産地に分析結果を提供し、必要な産地強化策を検討してまいります。
二つ目は、農作物の盗難防止です。
本年六月、桃の盗難被害が相次いだことから、盗難防止に向けた緊急的な支援制度を創設し、夜間パトロールの強化や防犯カメラなどの防犯機器の購入に助成を行っております。
県内の各産地においても、JA、市町村、消防団などが警察と連携しながらパトロールに取り組んでおり、着実に地域の防犯力が高まっていますが、ブドウの盗難被害はいまだ発生し続けております。
そこで、来シーズンに向けまして、さらなる対策強化を行えるよう、防犯機器の追加整備に必要となる予算を増額し、積極的に支援をしてまいります。
次に、やまなしパラスポーツセンター(仮称)の整備について申し上げます。
青少年センターの体育館は、老朽化に伴い、本年度末で機能を集約化することとしております。この体育館の次なる活用策について検討を進めていたところ、障害のある方々がスポーツを行う際に既存の施設の予約が取りづらく、活動場所が不足している状況がわかってまいりました。
このため、障害のある方でも気軽にスポーツを楽しむことができるよう、青少年センターの体育館をパラスポーツの拠点施設として整備することといたしました。本年度は設計に着手し、来年度から順次工事を行い、令和六年度中の供用開始を予定しております。
今後は、パラスポーツセンターを全県の拠点、特別支援学校を身近な地域における拠点として位置づけ、パラスポーツの振興を図りますが、将来的には、市町村や民間の施設でもパラスポーツが楽しめる環境を目指してまいります。
次に、提出予定案件の内容につきまして御説明申し上げます。
今回提出いたしました案件は、条例案二件、予算案三件、その他の案件三件となっております。
まず、条例案のうち、山梨県職員の定年等に関する条例等の改正についてです。
国家公務員の定年引上げに伴い、本県においても、令和五年度から職員の定年を六十歳から六十五歳まで二年に一歳ずつ段階的に引き上げるとともに、役職定年制の導入、給料や退職手当の算定方法に関する規定の整備などを行うものです。
次に、予算案のうち、新型コロナウイルス感染症対策及び物価高騰対策につきましては、既に御説明したとおりでありますので、その他の主なるものにつきまして申し上げます。
富士技術支援センターの再整備を行うこととし、実施設計等に要する経費を計上しております。同センターは、機械電子産業や繊維産業など、富士北麓地域の産業支援の拠点となっておりますが、試験棟が築五十年を経過し、老朽化が進んでいます。
そこで、加工技術の高度化や試作開発の迅速化に対応できるイノベーション支援棟を新たに整備し、県内企業の技術力や製品開発力の強化を後押ししてまいります。
このほか、副業・兼業人材の活用促進に要する経費、医療型短期入所サービスに参入する医療機関等に対する助成、県産果実のブランド力を強化するための取り組みに要する経費などを計上しております。
以上の内容をもって編成しました結果、一般会計の補正額は三百四十八億円余、既定予算と合わせますと六千六十五億円余となります。
このほか、恩賜県有財産の貸付料の減額について、新たに賃借人と合意に至った案件一件を提出しております。
その他の案件につきましては、いずれもその末尾に提案理由を付記しておりますので、それによりまして御了承をお願いいたします。
何とぞ、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
ここで、来春に実施される知事選挙への対応につきまして、私の所信を申し述べたいと思います。
私は、平成三十一年二月、多くの県民の皆様の力強い御支持をいただき、県政執行の重責を担うこととなりました。
「停滞から前進へ」、これは、私が三年前の選挙戦で掲げたスローガンであり、県民の皆様への誓いであります。そして、就任から三年半余り、何としても本県を前に進めていくという強い覚悟のもと、全力で県政運営に当たってまいりました。
就任からほどなく、新型コロナウイルス感染症という、かつてない危機に直面しました。
事実上ゼロからのスタートでしたが、県民誰もが漏れなく検査を受けられ、必要があれば入院でき、自宅においても医療の寄り添いのもとで安心して療養できる、現在では当然の状況となった体制を構築するまで、粉骨砕身、取り組んでまいりました。
また、県民の命と経済が両立できる超感染症社会の構築に向け、本県ではグリーン・ゾーン認証制度を創設し、同制度はここ山梨から全国に広がりました。県民や事業者の皆様に御協力をいただき、県内では、感染症に強靱な社会づくりが着実に進んでいると実感しております。
命と経済をともに守り抜く。課せられた使命を果たす過程にありましては、時として厳しい御批判、御叱責を頂戴いたしました。その全てが県民生活の現実に根差したものとしっかりと受けとめ、時に何がしかの解決策がないかを模索し、時に深く悩みながらも断腸の思いをもって心の中で手を合わせるようなことも多々ありました。
この感染症というものが、今後においても度重なって襲いかかってくるおそれがある以上、やはり断固として超感染症社会への移行を推し進めるべく、全ての施策をあすの安心へと積み上げていくべく、判断、決断を重ねてまいりました。
「命を守る感染防止策と生活を守る経済活動とは、ここ山梨県においては決して両立しえないものではない、両立させなければならない」、私は、そう堅く信じ、本日までコロナ禍になおあっても、一歩でも半歩でも、歩みを進める覚悟を日々強くし、前進し続けてまいりました。
同時に、感染症や災害対策のみならず、あすの山梨を構築していくための取り組みを前へ進める務めを忘れたことはありません。
中部横断自動車道の県費負担の問題につきましては、就任後すぐに着手し、大幅な削減を実現したところであり、昨年八月には、ついに山梨・静岡間の全線開通を迎えました。沿線の製造業の売上高が四割増加したと報道されるなど、地域経済に対する開業効果は確実に発揮されています。
北部区間に関しましても、近く大きな進展が見込まれており、今後、海と空に開かれた新たな甲斐の国、いわば「開く」という字を用いた「開の国」を推し進め、大いなる果実を手にする土台となることでありましょう。
県内の製造業は、メディカル・デバイス・コリドー構想のもと、医療機器産業への参入が進み、稼ぐ力が着実に伸びています。
水素・燃料電池分野では、研究開発拠点の集積やP2Gシステムの技術開発が進んでおり、本県の優位性を生かし、関連産業への参入も増加しています。
これらにより、県内経済に安定した成長がもたらされ、ひいては働く世代に将来に対する確信がもたらされることになります。このことは、子育て環境の整備とあわせて、本県の人口問題に大きな効果をもたらす土台を構築するものであります。
子育て環境の充実に向けましては、子育て支援局を創設し、待機児童の問題や虐待、貧困、仕事と家庭の両立といったさまざまな課題に真正面から取り組み、大幅に施策を強化してまいりました。
また、全国で初めて小学校一年生・二年生に二十五人学級を導入したことにより、一人一人に向き合った、きめ細やかな質の高い教育を公立学校において提供することが可能となりつつあります。
これらにより、本県の子供は誰一人取り残されることなく、子供らしく将来の夢を語り合える当たり前の姿を取り戻せるようになってきています。
いずれも、施策の推進と実施に当たりましては、県議会議員の皆様方からの御理解、御協力を賜りましたこと、改めてこの場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
私の任期も残すところ五カ月足らずとなりましたが、本日までに県内各界、各地域の多くの皆様から、次期知事選挙への再選立候補の御要請をいただきました。
就任以来の取り組みに対していただいた過分な御評価には心から感謝を申し上げますとともに、そこには、これからに対しての御期待によるものが多分にあろうかと推察をする次第であります。
私は、県政を預かる者として、こうした皆様からのお心遣いに強く勇気づけられると同時に、その御期待にお応えすべき責務を痛感するものであります。
「県民一人一人が豊かさを実感できる山梨をつくる」、真にお一人お一人の生活が向上し、幸せを実感できるまで、この道のりを歩むことを止めてはなりません。
県民の皆様、そして議会の皆様のお力添えのもと、ここまで大切に育ててきた数多くの成長・発展・進化の芽をさらに育て上げ、美しく花開かせるまで、前へ進むことを止めることがあっては決してなりません。
県民生活の後退をもたらすものには断固としてあらがい、停滞への誘惑は毅然として断ち切らなければなりません。
前進は、時として苦しいものであり、停滞は、時として甘美ですらあります。
しかしながら、その甘美さは、かりそめの内輪のものにすぎず、その背景には、あすの県民生活の塗炭の苦しみが見て取れます。前進をすれば、そこに摩擦を避けることは困難です。この摩擦は時として、私が個人的に大切にしてきたものすら深く傷つけるものでさえあります。
とはいえ、山梨県知事として県政を預かる以上、やはり私はこれに屈することがあってはならない、歯を食いしばっても頑張り抜かなければならないと信ずる次第であります。
コロナ禍にあっても前進を遂げてきたのは、県民の皆様があってこそ、そして、ここ議会の皆様のお力添えがあってこそでありました。
すなわち県政の主役は県民にこそ、ほかなりません。コロナ禍にあって、私は一層、その思いを強く心に刻み込むこととなりました。
山梨県は今、膠着した過去を乗り越え、新しい豊かさを目指し、既に議会の皆様と一丸となり進み始めております。山梨が日本の先頭に立ち、県民一人一人が、来たる豊かさをつかみとるべき、県民主役の豊かさ共創社会へと歩み始めています。
知事就任前から現在まで、揺るぎなく追求してきたのは、ただ一つでありました。それは、県民全体にとっての利益は何か、であります。
県民全体の利益を追求し、個々人の豊かさと幸福に還元する。その方法と道筋をつくり、開くこと。
誰一人として取り残されることなく、豊かさを、もれなく届けたい。それこそが、私が胸を張ってお示しできる、一度として揺らぐことのない県民派としての決意であり、申し述べることをお許しいただけるならば、政治家としての矜持と言うべきものでもあります。
真なる県民派とは、一握りの狭い利害得失のために、全体の利益が損なわれ得る状態を看過する姿勢であってはなりません。
誠なる県民派とは、例え激しい抵抗に遭うことが明白であっても、全体の幸福のための挑戦にはためらわず果断に決断する、それをおそれる姿勢であってはなりません。
県政とは、政治とは、いかなる局面にあっても、部分の利益が全体の利益に勝ることがあってはならない。そこにあって、全ての所作と判断は、全体の豊かさを高進するためのものであるべきです。
ならばこそ、豊かさをもたらす、新しい価値と仕組みをつくり出すためには、時に過去と冷静に厳しく向き合った上で、発展ある道へと、さらに歩みを進めなければなりません。
そして、末来志向で繁栄を願う道の先にこそ、全体の豊かさが個人の豊かさに還元される、個人の豊かさが全体の幸福へと大きく実を結ぶ、来たるべき理想としての豊かさ共創社会を築き得ると、そのように思念します。
前進か、後退か、いま一度、申し上げます。山梨を後退させることがあってはなりません。山梨を停滞させてきた、時代から取り残された方法や仕組みは、発展を見据えた末来志向で解消され、全県民がともに豊かさと幸福を分かち合える社会、すなわち豊かさ共創社会の実現に向け、さらに前進しなければなりません。
犠牲や負担が前提の上に成り立つ豊かさや幸福ではなく、互いが価値と豊かさを育みあえる豊かさ共創を前提に、誰一人取り残されることなく、全県民、県全体が豊かさを育み合える社会でなければなりません。末来における、甲州が甲州たる誇りは、そこにあるべきではないでしょうか。
私は、行政を預かる県民派の責を負う者として、議会の皆様とともに歩んできたこの道のりを決して、よどみ、苦しく、暗い時代へと、再び後退させることを許してはならない、そう覚悟する次第であります。
さらなる県政の前進に向けて、引き続き全力で取り組みを進めることをお誓いし、明春の知事選挙で県民の皆様方の信を仰ぐ決意を固めたところであります。
県民主役の山梨県政を、もっと前へ、さらに前へと進めたい。くじけることのない情熱と謙虚な覚悟で、私はこの先も県民の皆様とともに、そして県民を代表される議会の皆様とともに、オール山梨の意気で臨んでまいります。
議員各位におかれましては、何とぞ県民主役の県政をともに実現すべく、県民派県政の旗印のもとへの御参画をお願い申し上げる次第であります。
県民主役の県政を、ぜひ全県民、全議員の皆様方と、これからも築いてまいりたい。
そのためにこそ、私は、次期知事選挙へ立候補いたします。
その旨、ここ全県民を代表する県議会の場において申し述べ、私の今議会に臨む所信といたします。御清聴に感謝申し上げます。
63
◯議長(久保田松幸君)知事の提案理由の説明が終わりました。
この際、申し上げます。
第百七十七号議案は、山梨県職員の育児休業等に関する条例の改正案でありますが、十月一日に施行される国家公務員の育児休業制度の改定に鑑み、職員の育児休業について所要の改正を行う必要があることから、本日、採決を必要とするものであります。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、委員会の付託はこれを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
64
◯議長(久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって委員会の付託はこれを省略することに決定いたしました。
これより第百七十七号議案について採決いたします。
お諮りいたします。本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
65
◯議長(久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
66
◯議長(久保田松幸君)次に、日程第八、指定管理施設の管理の業務または経理の状況及び県出資法人経営状況の調査の件を議題といたします。
ただいま議題といたしました件について、指定管理施設・出資法人調査特別委員長の報告を求めます。指定管理施設・出資法人調査特別委員長、渡辺淳也君。
(指定管理施設・出資法人調査特別委員長 渡辺淳也君登壇)
67 ◯指定管理施設・出資法人調査特別委員長(渡辺淳也君)指定管理施設・出資法人調査特別委員会に付託されました案件の審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、「指定管理施設については、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、利用率の向上に苦慮しつつも、スタッフの取り組みにより利用者から高評価を得るなど、いずれの施設も管理の業務及び経理の状況について、おおむね効果的、効率的な運営がなされていた。
また、出資法人については、コロナ禍においても一部の法人では前年より収益が改善されるなど、いずれの法人も、おおむね設立の趣旨に沿って一定の経営努力のもとに運営されていた。
委員からは、施設の老朽化に伴い、計画的な改修を実施しながら長寿命化を図る必要があるとの意見や、原油価格高騰の影響などで施設の燃料費が増加した場合は、財政的な支援を検討すべきとの意見があった。
さらに、指定管理業務の収支差額が黒字の場合や施設の自主事業に自由度を与え、新たな収益を生み出した場合は、それらの一部を県に還元できるような仕組みを構築したらどうかとの意見もあった。
平成三十一年度から当特別委員会を毎年度設置し、今年度までに対象となる指定管理施設・出資法人を全て審査したところであり、これまでの委員会の審査結果を踏まえ、県は、引き続き指定管理施設及び出資法人が、その目的に沿った運営が行われるよう、業務内容や経営状況等を的確に把握し、適切な指導監督に努め、より効果的かつ効率的な運営を図っていくことを求めるものとする」とすべきものと決定いたしました。
なお、指定管理施設における収支差額の取扱いについては、「一律に還付を求めるものではなく、翌年度の行政サービスの提供に用いるなど、さらに検討を深めるべき」との意見もありました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
初めに、指定管理施設の山梨県立男女共同参画推進センターについてであります。
「山梨県立男女共同参画推進センターには、ぴゅあ総合、ぴゅあ峡南、ぴゅあ富士の三つの施設が存在する。これらの施設は、やまなしくらしねっと等でオンラインでの施設予約ができない状況である。集約化に向けた議論の中でもICT環境の整備が盛り込まれており、オンラインでの施設予約ができるよう努めるべきではないか」とただしたのに対し、「施設の空き状況は、施設のホームページ並びにやまなしくらしねっとでリンクを貼っているやまなし女性の応援サイトにて確認が可能となっているが、施設予約をするには、直接施設へ電話またはファクスをする必要がある。施設予約のオンライン化については、今後検討していく」との答弁がありました。
次に、県出資法人の株式会社山梨食肉流通センターについてであります。
「県産牛肉の偽装は、県が出資しているセンターにおける信頼を大きく揺るがす裏切り行為であり、極めて残念である。信頼回復に向けてセンターが再発防止に取り組むことが重要であると考えるが、見解を伺う」とただしたのに対し、「センターでは、昨年十一月、県民や流通関係者への信頼回復を図るために経営再建のための大綱を策定した。この大綱では、センターが高い信頼を得られるよう、人に対する信頼、商品に対する信頼、ブランドに対する信頼の三つの信頼プランに取り組むことを進めている。なお、大綱によって取り組んでいる内容は、センターのホームページで適宜公開していく」との答弁がありました。
以上をもちまして、指定管理施設・出資法人調査特別委員長の報告といたします。
68
◯議長(久保田松幸君)指定管理施設・出資法人調査特別委員長の報告が終わりました。
これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
69
◯議長(久保田松幸君)質疑を打ち切ります。
これより討論に入ります。
発言の通告により、小越智子さんの発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
70 ◯小越智子君 指定管理施設の管理の業務、経理の状況及び出資法人の経営状況は適切であるとは言えず、反対の討論を行います。
まず、指定管理施設男女共同参画推進センターと、その指定管理事業者である、やまなし文化学習協会についてです。
私は、やまなし文化学習協会の理事会評議委員会の議事録を情報公開請求しました。令和三年三月の理事会では、「廃止について、やまなし文化学習協会には経過を諮る必要があった」と意見が出され、担当課は、「発表の順番が前後してしまった。統廃合にしてもジェンダーフリー推進にしてもそれらの説明は理事会であってもしかるべきだ」と答弁されています。この議事録からも、指定管理業者と協議することもなく統廃合を決めたのです。
今年度は峡南が閉館、ぴゅあ総合も休館となり、委託料は前年度より三千万円も減額されました。管理期間四年間で契約していたのに、県の突然の方針転換で委託内容や委託料の減額は想定外です。雇用の不安定感が増しました。
ある評議員は、「県の男女共同参画推進事業費を増額すると公言したが、やまなし文化学習協会の推進事業費は比例しておらず、ここまで人件費を削減する必要があったのか」と嘆かれています。
ことし二月の出資法人経営検討委員会においても、法人収入の約半分が男女共同参画推進センターの指定管理委託料となっており、県において大幅な見直し検討が行われており、当該法人が指定管理を受託できるかどうかと指摘されています。
男女共同参画推進センターの来年度からの公募要領によると、指定管理委託料は四年間で三億六千九百万円余、これまでの五億四千万円余りと比べて一億七千万円も少なくなります。法人が指定管理を受託したとしても法人経営は弱体化することは容易に想像できます。
県の突然の方針転換で指定管理業者が翻弄され、雇用も法人経営も不安定となっています。
山梨文化学習協会だけではありません。
山梨県国際交流協会も法人収入の多くを指定管理委託料が占め、来年度は国際交流センターの指定管理の募集はありません。職員の雇用が維持されるのか不安があります。
青少年協会も青少年センターや少年自然の家の八ヶ岳の集約化がされます。
指定管理事業者は県の方針転換と経営が直結しています。ましてや契約期間が四年間なのに、協議もなく方針転換を事後報告で済まされる指定管理業者はあまりに弱い立場です。雇用の不安定化と経営不安とさせる指定管理は、公的責任の放棄でもあります。
地場産業センターは、コロナの影響で年間の施設入館者数、売店の売上げが大幅に落ちています。総合評価が上がったのはコロナの影響で施設を休館したことで、水光熱費や人件費の削減で人件費率、管理費比率も下がったからです。
出資法人経営検討委員会では、本来の事業を削減したことで皮肉にも黒字化してしまったと述べられています。コロナ収束後には固定費の増加で経営基盤が不安定になることは否めません。
施設が古く暖房が入らないこともありました。会場利用料に冷暖房費は含まれている施設が多いのですが、地場産業センターは、「会場料とは別に冷暖房費がかかります。冷暖房費を予告なく値上げすることがあります」とホームページに記載されています。公的施設として不適切です。
食肉流通センターは、甲州牛への他県産牛肉混入などの事件が明らかとなり、昨年十一月に経営再建のためのYmeat三つの信頼プランが発表されました。混入の主要因は、職員の遵法精神の欠如や倫理観、上司のマネージメントにあるとしても、その原因となったのは無計画に在庫を抱えてしまったことになると総括されています。コロナ禍で今後も抱え込みに不安が残ります。
目標値を毎年下げながら目標が達成されず、計画と実際の差異分析が不十分であり、計画的な事業運営に疑念が生じていると出資法人経営評価に指摘されているとおりです。
土地開発公社、住宅供給公社、環境整備事業団など巨額の損失を今も税金で補填していることを忘れてはならないことを述べ、反対討論とします。
71
◯議長(久保田松幸君)以上で討論を打ち切ります。
これより指定管理施設・出資法人調査特別委員長の報告について、起立により採決いたします。
お諮りいたします。指定管理施設・出資法人調査特別委員長の報告は、これを了承することに賛成の諸君は起立を求めます。
(賛成者起立)
72
◯議長(久保田松幸君)起立多数であります。よって、指定管理施設・出資法人調査特別委員長の報告は、これを了承することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
73
◯議長(久保田松幸君)次に、休会についてお諮りいたします。
九月二十二日、二十六日及び二十七日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
74
◯議長(久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、休会については、お諮りしたとおり決定いたしました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
来る九月二十八日、午後一時、会議を開き、代表質問を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
午後三時二十五分散会
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