• "西土地区画整理審議会"(1/1)
ツイート シェア
  1. 木更津市議会 2012-09-01
    平成24年9月定例会(第5号) 本文


    取得元: 木更津市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-05
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      ◎開議の宣告 ◯議長(岡田壽彦君) 議場の皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は26名であります。法定数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  なお、遅刻の届け出がありましたので、報告します。篠崎哲也議員、石井 勝議員、遅刻。以上であります。                                (午前10時00分)   ─────────────────────────────────────── 2      ◎議事日程の報告 ◯議長(岡田壽彦君) 本日の議事日程はお手元にお配りしたとおりであります。   ─────────────────────────────────────── 3      ◎会議録署名議員の指名 ◯議長(岡田壽彦君) これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議規則第80条の規定により、清水宗一議員と田中紀子議員を指名いたします。   ─────────────────────────────────────── 4      ◎一般質問 ◯議長(岡田壽彦君) 次は、日程第2、一般質問を行います。   ─────────────────────────────────────── 5           ◇大 村 富 良 君 ◯議長(岡田壽彦君) それでは、大村富良議員、登壇願います。大村議員。           〔16番 大村富良君登壇〕 6 ◯16番(大村富良君) 議場の皆様、おはようございます。一新の会の大村富良です。通告順に従い、大綱2点について質問いたします。一般質問も4日目となりましたので、重複する質問もありますが、ご答弁よろしくお願いいたします。
     まず、大綱1点目、金田地区の区画整理事業についてお伺いいたします。  4月に三井アウトレットパークが開業し、続けて7月にはベイシアも開業いたしました。金田地区は対岸を含め、多くの人が訪れており、にぎわいや活気が出てきております。また、引き続き今年度中にはカインズ、東京インテリア家具の開業も予定され、また、観覧車の泉陽興業、医療法人SHIODA、新昭和、G-7ホールディングス、三菱UFJリースの開業予定も決定されていると、今回の一般質問で答弁がありました。ますますまちがにぎやかになるものと思われ、木更津市にとっては、市制70周年の記念すべき年であり、大変喜ばしいことであります。今後は、金田地区の区画整理事業も進展し、さらなる発展が期待されておりますが、そこで、中項目1点目、金田東土地区画整理事業についてお伺いいたします。  まず1点目、平成25年度末の事業完了に向けて整備を進めていると聞いております。現在、住宅や店舗などが建ち始めており、新たなまちづくりの姿が見えてきておりますが、そこで質問です。現在の事業の進捗や工事の状況、住宅、店舗などの建築件数について、どのくらい進んでいるのかお伺いいたします。  次に、2点目の進出企業につきましては、斉藤議員と同様の質問となりますので、省略いたします。  次に3点目、金田東地区は、平成25年度末の事業完了の予定で進めていると聞いておりますが、まだ道路、下水道及び造成工事などの整備が多く残っていると思いますが、今後の区画整理事業完了までの整備スケジュールについてお伺いいたします。  次に、4点目、中野畑沢線の延伸計画について質問いたします。  中野畑沢線ですが、粛々と金田地区から新宿地区まで工事が進められている中で、金田東地区では、区画整理事業により、4車線道路が完成したものの、中野地区で寸断されており、せっかくの道路が活かされず、先にオープンした大規模商業施設などの利用促進などが図られていません。本線を袖ケ浦市へ延伸し、接続することによる経済効果ははかり知れないと思いますが、中野畑沢線の延伸計画はどのように考えているのか、お伺いいたします。  次に、5点目、金田配水場について質問いたします。  金田配水場については、平成22年度に詳細設計を実施しており、平成23年度にUR都市再生機構から用地買収し、平成25年度から2ヶ年にわたり工事を予定していると伺っておりますが、既に金田東地区に、三井アウトレットパークが4月13日に、ベイシアスーパーセンター木更津金田店が7月4日に開業されております。また、今後進出してくる企業の水需要と金田配水場建設計画の整合性は重要であると考えております。  そこで、小項目5の1点目、金田配水場の今後の建設予定及び供給開始時期について、お伺いいたします。  2点目、袖ケ浦から金田配水場までの君津広域水道企業団の送水管整備計画について、お伺いいたします。  次に、中項目2点目、金田西土地区画整理事業についてお伺いいたします。  まず、1点目、UR都市再生機構が施行している金田東地区に比べ、西地区の事業の進捗はかなり遅れておりますが、その中で平成23年度末に中野畑沢線が2車線で暫定供用を開始し、また移転する家屋の建築も行われており、少しずつ事業を進めておりますが、現在の事業の進捗状況や仮換地、住宅・店舗などの移転件数及び事業の状況についてお伺いいたします。  次に、2点目、三井アウトレットパークが今年4月に開業し、金田地区の周辺道路では、交通車両が増え、混雑してきております。木更津駅周辺の中心市街地と金田地区を結ぶ都市計画道路中野畑沢線の重要性がクローズアップされ、早期4車線化への整備が急がれる状況にあると考えます。そこで質問ですが、先の3月議会において、平成26年3月を目標に中野畑沢線の4車線化整備が進められると答弁されておりましたが、これに関連します下水道や水道、ガスなどの埋設物の整備状況はどのくらい進んでいるのか、お伺いいたします。  次に、3点目、土地区画整理の事業計画では、事業期間は平成31年度までの計画となっておりますが、金田東地区と比べ、千葉県施行の金田西地区については整備の進捗が遅れております。アクアライン800円化の社会実験や三井アウトレットパーク開業によるにぎわいの効果を活かすためにも、事業を早急に進めていく必要があると考えますが、今後、どのように事業を進めていくのか、事業の計画についてお伺いいたします。  次に、大綱2点目、金田総合高速バスターミナルについて質問いたします。  金田バスターミナルは、平成16年12月に現在の暫定バスターミナルとしてオープンしてから、既に8年が過ぎてしまいました。中野畑沢線も一部供用を開始し、ここに来て、ようやくハブ機能を有した総合高速バスターミナルを実現するための環境が整ってきたと感じております。7月には、県内14の自治体の賛同を得て、金田高速バスターミナルの整備に関する要望書を、森田知事に提出したと聞いております。本整備計画がぐずくずとして進まない中、このような取り組みを行うことは、大変意義あるものと評価しております。  そこで、中項目1点目、県の意向についてお伺いいたします。  今回提出した要望書に対する県の回答はどのようなものであったのか、具体的にお聞かせください。  続きまして、中項目2点目、市の対応についてお伺いいたします。  まず、1点目、県の回答を受けて、市としては本施設の整備をどのような方針で進めていくのか、改めてお聞きします。  次に、2点目、本施設は金田西特定土地区画整理事業区域内に計画しておりますが、仮換地の状況はどのように進んでいるのか、お伺いいたします。  次に、3点目、市が考えている高速バスターミナルのハブ化には、バス事業者の協力なしでは実現できないと思いますが、現在のバス事業者の意向についてお伺いいたします。  次に、4点目、高速バスネットワーク拠点として、本施設に乗り入れるバス路線をどのように拡大していくお考えなのか、お伺いいたします。  次に、5点目、本施設は金田地区まちづくり協議会において、早期の整備実現を望んでおります。用地確保や整備スケジュールについて、どのように計画しているのか、お伺いいたします。  以上で1回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。 7 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました大村富良議員の質問に対する当局の答弁を求めます。鴇田都市整備部部参事。 8 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 私からは、初めに、大綱1、金田地区の区画整理事業についての中項目1、金田東区画整理事業についてのうち1点目、現在の状況について、3点目、完成までの事業スケジュールについて、4点目、中野畑沢線の延伸計画について、お答えいたします。  金田東土地区画整理事業の現在の状況でございますが、進捗状況は平成23年度末現在で約80%となっており、平成24年度は中島地区の既存集落の周辺や北部周辺街区の整備、海側の大型街区の造成工事に着手する予定でございます。確実にまちづくりが進んでいる状況にありまして、宅地造成の工事や道路整備も進捗が図られ、都市計画道路の市道認定や雨水・汚水などの公共下水道の供用も一部で開始されております。今年度は既に20件程度の建築が行われ、移転家屋を含めた住宅・店舗の建築が、平成23年度末で約70件程度でございます。また、平成24年度から完成宅地の販売も順次進められております。  次に、完成までの事業スケジュールでございますが、平成25年度は、北側海側沿いの公園整備、南側街区や国道409号沿道街区、その他残工事を進める予定であります。さらに工事と並行いたしまして、平成26年3月の換地処分を目標に、手続が行われると伺っております。  続きまして、中野畑沢線の延伸計画についてでございますが、本路線にかかわる袖ケ浦市との状況ですが、袖ケ浦駅海側特定土地区画整理事業を平成28年度に完成予定としており、また、県事業として、JR内房線をアンダーパスする都市計画道路高洲蓑和田線が、平成29年度に完成する予定と伺っております。市事業といたしましては、桜井工区を進めるとともに、久津間地区では、市道の集約など、県事業の4車線化に向け、協力して推進してまいります。このように、本路線の道路網は着々と進んでおり、早期の全線開通が相乗効果を発揮するものであり、今後も千葉県、袖ケ浦市と連携を図り、事業を推進してまいり、経済の活性化に向け、鋭意努力してまいりたいと考えております。  次に、中項目2、金田西区画整理事業についての1点目、現在の状況について、2点目、中野畑沢線に関連する事業について、3点目、今後の事業計画についてお答えいたします。  現在の状況でございますが、進捗状況は、平成23年度末現在で約27%となっており、仮換地済みの宅地は約10%でございます。現在、道路整備に伴う家屋移転や仮換地指定、造成工事等が行われております。平成23年度末現在で約20件の家屋移転が進められ、平成24年3月30日には、中野畑沢線が暫定2車線で供用開始されております。平成24年度は、仮設調整池設置工事や既存の高速バスターミナル北側の地区界道路の全線及び金田岩根線の中野畑沢線から旧県道までの区間に仮設道路を設置し、下水道などのインフラ整備が推進されます。  次に、中野畑沢線に関連する事業でございます。今後は、平成26年3月の4車線供用開始を目指して整備を進めていく必要があり、7月20日に、区画整理事業者である千葉県に対して、平成26年3月の4車線化に関する要望を行い、協力を要請してまいりました。また、今年度から、道路内の下水道や水道、ガス等のライフライン整備が開始される予定であります。  今後の事業計画でございますが、議員ご指摘のとおり、アクアライン800円化の社会実験や、三井アウトレットパークの開業により、県外からの来訪者が増え、金田地区はにぎわっております。その効果をいち早く活用し、企業誘致を推進するため、地区北側の大型街区の早期整備を目指し、仮換地を促進しながら、都市計画道路の整備や宅地造成が推進されると伺っております。  続きまして、金田総合高速バスターミナルについての中項目2、市の対応についてのうち2点目、底地についてと、5点目のスケジュールについて、お答えいたします。  底地についてでございますが、金田総合高速バスターミナルの整備予定箇所は、現在の暫定高速バスターミナルに隣接した箇所で、現在、千葉県と協議、調整を図っているところでございます。当街区は、県有地を集約換地する予定で、換地計画を策定しており、現在の仮換地指定の進捗状況につきましては、想定しているバスターミナル用地の半分以上が県所有地や仮換地指定済みとなっております。また、8月の金田西土地区画整理審議会におきましても、新たに仮換地指定が計画されて、約8割程度となり、今後、今年度末までには全体の仮換地が調う予定であると伺っております。  次に、今後のスケジュールでございますが、金田総合高速バスターミナルの早期整備や東京湾アクアラインの整備効果を適確に活かし、首都圏への通勤・通学圏となっている金田地区、また木更津市にとって、交流人口や定住促進、企業誘致を進める上で重要でありますことから、今年度中に詳細設計をまとめ、平成25年度から用地確保や整備を進め、早期完成を目指していきたいと考えております。  私からは以上でございます。 9 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、川島水道部長。 10 ◯水道部長(川島宏文君) 私からは、大綱1、中項目1、小項目5、金田配水場についてお答えいたします。  まず、1点目の、建設スケジュールについてお答えいたします。  金田配水場は、金田地域と区画整理によって形成される新市街地及び金田地区に進出する大規模商業施設への給水を目的としておりますが、配水場の建設に当たりましては、当該地域の水需要の推移を見きわめながら、3期に分けて事業を実施する計画でございます。このうち第1期事業といたしましては、平成25年度から平成26年度の2ヶ年をかけて行います。平成25年度は、2槽式の配水池を1ヶ所とポンプ施設を格納する建物を建設するとともに、配水ポンプ等の機械及び電気機器の製作に着手いたします。平成26年度は、製作された機械機器の据え付け、電気計装設備及び場内配管工事を行いまして、平成27年度の当初から供給を開始する予定でございます。  次に、2点目の、君津広域水道事業団の送水管整備計画については、全体工事延長約7,190メートルでございます。現在、私どもが把握している工事スケジュールでは、平成23年度において、金田東土地区画整理事業地内の中島中野線の一部、305メートルのほか、計1,670メートルを完了しております。平成24年度は、袖ケ浦市の平成通りから国道16号及びJRを横断し、袖ケ浦駅海側土地区画整理事業地内、金田東土地区画整理地内の一部、457メートルの、計2,724メートルを施工する予定でございます。平成25年度は、袖ケ浦市蔵波の北部調整池から袖ケ浦市域を計1,446メートル、平成26年度は、袖ケ浦駅海側土地区画整理から金田東土地区画整理事業までの1,200メートル、浮戸川の水管橋150メートルの、計1,350メートルを計画しております。君津広域水道企業団も、平成27年度当初の供給開始に合わせまして、計画どおり整備が進められておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  私からは以上でございます。 11 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、渡辺企画部長。 12 ◯企画部長(渡辺知尚君) 私からは、大綱2、金田総合高速バスターミナルについてのうち、中項目1、県の意向について及び中項目2、市の対応について、お答えをいたします。  中項目の1の、整備に関する要望書の県の回答はでございますが、議員ご承知のとおり、7月5日に、金田総合高速バスターミナル整備促進に関する要望書を、森田千葉県知事に提出をし、金田西特定土地区画整理事業内の県有地の集約換地と当事業への県の財政的支援についてお願いをしたところでございます。これに対する県の回答でございますが、県有地の集約換地につきましては、斉藤議員のご質問に市長がお答えをしましたとおり、今年度内を目途に手続を進めるとの回答がございました。財政的支援につきましては、県総合企画部交通計画課が窓口となり、県の関係部署と7月30日に打ち合わせを行い、国の財政支援制度であります社会資本整備総合交付金、次に県の貸付制度でございます市町村振興資金、次に県の補助事業でございます観光地魅力アップ緊急整備事業等の、既存の支援制度の活用が考えられるとの説明をいただきました。  次に、中項目2の市の方針はでございますが、本事業は、本市が事業主体となり、県有地の集約換地完了後、速やかに国の交付金、県の貸付金等を活用し、早期整備に向け、進めていく方針でございます。  続きまして、バス事業者の協力についてでございますが、平成22年度の金田総合高速バスターミナル基本計画策定に当たりまして、バス事業者に本施設への乗り入れ意向調査を実施した際には、乗り入れを希望するとの回答をいただいているところでございますが、ハブ機能を有する高速バスネットワーク拠点の実現に向けましては、乗り入れるバスのダイヤ等の調整、料金設定や料金徴収方法の統一など、さまざまな課題がございます。今後、バス事業者とこれらの課題を解決するために、検討協議を重ねていきたいと考えております。  続きまして、路線の拡大についてでございますが、金田総合高速バスターミナルは、県南・県央地域の高速バスネットワークの拠点施設を目指しておりますので、乗り入れる路線を拡大することにつきまして本施設の効用を高めることにつながると考えております。今年度、茂原・東金まで開通する圏央道を通行する高速バス路線につきましては、バス事業者も導入を前向きに検討しているということを聞いております。それらの路線が、金田総合高速バスターミナルに乗り入れられるよう、今後、機会をとらえてバス事業者に働きかけていきたいと考えております。  私からは以上でございます。 13 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。大村議員。 14 ◯16番(大村富良君) ご答弁ありがとうございました。それでは、一問一答に入らせていただきます。  初めに、大綱1点目、金田地区の区画整理事業についてお伺いいたします。  金田東地区と接続する市道101-2号線牛込工区の道路改良についてですが、金田インターから袖ケ浦市への物流またアウトレットへの来場者により、混雑をしております。地区住民は早期の完成を望んでおります。工事概要及び進捗状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。 15 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。鴇田部参事。 16 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 工事概要ですが、延長約450メートル、幅員9メートル、片側歩道を計画しております。平成23年度において、対象地権者の協力を得て、境界確認などを実施し、今年度は国庫補助申請を行うとともに、詳細設計の作成及びその後に用地取得業務を進めてまいります。平成25年度から工事着手し、早期完成を目指していきたいと考えております。  以上でございます。 17 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 18 ◯16番(大村富良君) 次に、金田東地区内の交通渋滞を避けて、中野畑沢線を袖ケ浦方面に進んで来た車が、帰路がわからずに、牛込・中野方面の集落を多数通行し、住民は家から出ることにも困っています。今後、カインズや東京インテリア家具がオープンするに当たり、帰路の車は、牛込側の街区道路を北上することが説明されましたが、帰路がわかりづらくなっています。牛込・中野集落への進入を減らす対策をどう考えるのか、三井アウトレットパーク、カインズ、東京インテリア家具が共同で誘導員を置くなり、看板をつくる必要がありますが、対策をとってもらえるのか、お伺いいたします。 19 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 20 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 集落への車両の進入問題につきましては、誘導しても、完全に通行しないようにすることはなかなか困難であり、どうしても集落内を車両が通行してしまう状況になっております。以前、三井アウトレットパークの協力を得て、地元区と協議の上、中野集落内に徐行を促す看板を設置するなどの対策も行ってまいりました。しかし、今年度中に進出企業2社のオープンが予定されていることから、現地の状況を今後も十分に把握しながら、金田地区進出企業連絡調整会議に諮るなどして、地元区と協力しながら、案内看板での誘導を初めとし、現地に即した対応について、調整してまいりたいと考えております。  以上でございます。 21 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 22 ◯16番(大村富良君) 了解いたしました。対策の方はよろしくお願いいたします。  次に、金田東地区内で一番の問題は、交通事故です。金田3号線と旧県道の交差点は、止まれの標識や赤色回転灯をつけても、事故が止まりません。死亡事故が起こる前に、信号機を早急につける必要があると考えますが、警察との協議は進んでいますか、お伺いいたします。 23 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 24 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 先日の公明党の住ノ江議員からの質問でもご答弁いたしましたが、議員おっしゃるとおり、信号機の必要性を感じております。この交差点は、既に4月において信号機設置要望書を提出しているところでありますが、市といたしましても、事態を深刻に受けとめ、一刻も早く信号機が設置されるよう、8月28日付けをもちまして、再度木更津警察署に対して、信号機設置要望の提出を行ったところでございます。  以上でございます。 25 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 26 ◯16番(大村富良君) 現在、旧県道側だけに一時停止の標識がありますが、3号線側にも一時停止もしくは徐行の標識を設置して、両方からの交通を一時停止にする等をして、お互いが注意するようにできないでしょうか、お伺いいたします。 27 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 28 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) この交差点につきましては、議員も話されておりましたが、4月以降事故が多発しておりましたことから、早急な安全対策を図るために、区画整理事業者でありますUR都市機構が警察と協議の上、6月末に交通安全施設が追加されました。内容につきましては、先ほど申したとおり、住ノ江議員へのご答弁で申し上げましたが、道路の路面標示等、あるいはカラー舗装等を実施しております。警察は、事故が発生するたびに事故処理のために現地を確認しておりますので、交通安全施設追加後も事故が発生していることは十分に認識されているものと考えます。今後、さらに警察の協力のもと、一時停止や徐行の交通規制を含めて、改めて交通安全施設の改良等を行う際には、道路管理者として、できる範囲において、最大限の努力をしてまいりたいと思います。  以上でございます。 29 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 30 ◯16番(大村富良君) 一日も早く信号機の設置をしていただけるよう、お願いいたします。交通安全対策をよろしくお願いいたします。  次に、金田西地区内の中野畑沢線は、平成26年3月の4車線化に向けて、関連事業が開始されるとの答弁でしたが、金木橋から新宿地先までの、千葉県が施工している区間の4車線化の状況はどうなっているのか、お聞かせ願います。 31 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 32 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 中野畑沢線の金木橋から新宿地先までの区間は、ご存じのとおり、本年6月1日に吾妻地区から江川地区まで全線区間が、暫定2車線で供用開始されている状況でございます。この区間は現在、吾妻地先の陸上自衛隊脇におきまして、水路のつけ替え工事が実施されております。その後、道路工事を行い、平成26年3月を目標に、完全4車線化が図られると伺っております。  以上でございます。 33 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 34 ◯16番(大村富良君) 金田西地区内の今後の事業計画でありますが、地区北側の大型街区の早期整備を目指すとのことでありましたが、具体的には今後どのような箇所の整備を行うのか、お聞かせください。 35 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 36 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 具体的に申しますと、平成25年度から平成26年度にかけまして、引き続き場所的には暫定高速バスターミナル北側の地区界道路内の下水道、水道、ガス等のインフラ整備が行われ、また、金田岩根線の旧県道から北側の区間や、金田1号線についても、事業促進が図られると伺っております。  以上でございます。 37 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 38 ◯16番(大村富良君) 次に、金田配水場について伺います。  三井アウトレットパークの計画給水量と現状の使用量についてお伺いいたします。 39 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。川島水道部長。 40 ◯水道部長(川島宏文君) 三井アウトレットパークの給水装置新設申し込みの際の計画給水量は、1日最大350トンで、すべて水道水を利用する計画でございました。しかしながら、現在は敷地内に設置された井戸水と混合して使用しております。現状の水道水の使用量でございますが、4月13日のオープンからの使用状況は、1日平均約80立方メートルでございます。市からの水道水の利用要望に対しまして、年間最低3万立方メートルを使用するとの三井アウトレットパークからの回答を得ておりますが、今後さらに使用量を引き上げるよう要望いたしました結果、アウトレットパークの入場者数等を換算し、使用量の引き上げを今後検討するとのこととなっております。  以上でございます。 41 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 42 ◯16番(大村富良君) 地下水を使用しているとのことですが、その用途は把握していますでしょうか、お伺いいたします。 43 ◯議長(岡田壽彦君) 川島水道部長。 44 ◯水道部長(川島宏文君) 三井アウトレットパーク内の飲食店などの飲料水やトイレや清掃などの生活用水専用として、使用されているとのことでございます。 45 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 46 ◯16番(大村富良君) それでは、井戸水の使用量の確認はどうしていますでしょうか、お伺いいたします。 47 ◯議長(岡田壽彦君) 川島水道部長。 48 ◯水道部長(川島宏文君) 井戸にメーターを設置されておりまして、使用者がそのメーターを検針し、使用者より下水道部局に対しまして、申告する形となっていると伺っております。
    49 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 50 ◯16番(大村富良君) 水道部が井戸水の使用量について確認する必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。 51 ◯議長(岡田壽彦君) 川島水道部長。 52 ◯水道部長(川島宏文君) 使用量につきましては、使用者の申告制となっておりますが、必要性については私どもは十分理解しておりますので、今後、関係機関と協議いたしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 53 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 54 ◯16番(大村富良君) 次に、水道と混合での専用水道とのことですが、水質検査等はしているのでしょうか、お伺いいたします。 55 ◯議長(岡田壽彦君) 川島水道部長。 56 ◯水道部長(川島宏文君) 三井アウトレットパークは、専用水道として千葉県健康福祉センターに申請し、許可されております。このため、水道法の適用施設となっております。したがいまして、水質検査については、水道法に定められた水質基準及び検査頻度等で実施しなければならないこととなっております。また、維持管理体制といたしましても、水道技術管理者の設置が義務づけられ、衛生管理、施設管理、水質管理、薬品の管理、業務に従事している者の健康診断等、我々水道事業と同様に義務づけられているところでございます。  以上でございます。 57 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 58 ◯16番(大村富良君) 水道と井戸水の混合で使用していますので、水質検査の管理及び井戸水の使用量の管理をしていただくようにお願いいたします。  次に、大綱2、金田総合高速バスターミナルについての、路線拡大についてお伺いいたします。  現在、金田バスターミナルを経由している高速バスは、東京線と羽田空港線の一部でありますが、金田総合高速バスターミナルが整備された後は、その他の路線も立ち寄るようになりますでしょうか。現在の見込みをお伺いいたします。 59 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。渡辺企画部長。 60 ◯企画部長(渡辺知尚君) 見込みということでございますが、市といたしましては、都市計画道路中野畑沢線の開通、木更津駅西口駅前広場の再整備など、市内の交通環境が今後ますます充実していく中で、高速バス利用者の利便性の向上を図るためにも、中野畑沢線を通行し、金田総合高速バスターミナルを経由するルートの新設等について、バス事業者にお願いをしているところでございます。  以上でございます。 61 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 62 ◯16番(大村富良君) 私は、袖ケ浦バスターミナルは暫定であり、中野畑沢線が開通したときには、木更津駅西口から金田バスターミナルへ運行するルートに変わるものだと聞いておりましたが、現在のバス事業者の意向を伺うと、なかなか難しいようであります。  それでは、現在、袖ケ浦バスターミナルを経由している横浜線、品川線等の高速バスの何便かを、中野畑沢線を通行し、金田バスターミナルに立ち寄るルートへ変更する、もしくは現行のルートとは別に、木更津駅西口を始発とし、金田バスターミナルを経由する横浜線、品川線等の高速バスルートを新設することはできないでしょうか、お伺いします。 63 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺企画部長。 64 ◯企画部長(渡辺知尚君) 議員のご指摘のルートの変更、新設につきましても、これまで機会があるごとにバス事業者へ要請をしております。今後も継続的に本変更、新設について、要請をしていきたいと考えております。  以上でございます。 65 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 66 ◯16番(大村富良君) それでは、現在、木更津駅西口から出ている東京線と新宿線の2路線のうち、東京線のみ金田バスターミナルに停車しております。新宿線についても金田総合高速バスターミナル整備前に、朝夕試験的に中野畑沢線を通り、金田バスターミナルへ立ち寄るようにならないでしょうか、お答えください。 67 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺企画部長。 68 ◯企画部長(渡辺知尚君) 現行の新宿線につきましては、木更津駅西口を発着しておりますので、中野畑沢線を通行し、金田バスターミナルを経由するルートの新設につきましては、試験的に運行していただけるように、協議をしてまいりたいと存じます。  以上でございます。 69 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 70 ◯16番(大村富良君) 金田総合高速バスターミナルの整備スケジュールは伺いましたが、高速バス乗り入れに関するバス事業者との調整等のスケジュールはどのようになっているのか、都市整備部の答弁でははっきり明言していませんでしたが、いずれにしても、金田総合高速バスターミナルの開業と同時に、多くのバス事業者が乗り入れるという理解でよろしいでしょうか、お伺いいたします。 71 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺企画部長。 72 ◯企画部長(渡辺知尚君) 金田総合高速バスターミナルの整備スケジュールに合わせまして、議員ご指摘のとおり、多くの高速バス路線の乗り入れが実現できますよう、バス事業者と今後とも協議をしていきたいと考えております。  以上でございます。 73 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 74 ◯16番(大村富良君) それでは、金田総合高速バスターミナルの整備スケジュールですが、先ほど平成25年から行うとのことですが、供用開始はいつ頃の予定でしょうか、お伺いいたします。 75 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 76 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 先ほどご答弁いたしましたけど、平成25年度から用地確保や工事着手を予定しております。その中で、待合所とか、要するに建築関係については、用途変更等も含めて2年程度かかる見通しで、私どもは考えております。  以上でございます。 77 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 78 ◯16番(大村富良君) 高速バスターミナルの方の工事が着手できれば、工事期間の方は1年ぐらいで考えていますでしょうか。バスバース等は比較的期間的にはかからないと、私は感じておりますので、工事期間がどのくらいになるのか、見通しをお聞かせください。 79 ◯議長(岡田壽彦君) 鴇田部参事。 80 ◯都市整備部部参事(鴇田隆一君) 先ほど言いましたように、バスのシェルターとかについては2年程度、ただしバスの乗り入れのシェルターとか土木関係の工事ですね。その辺は財源にもよりますけど、工事的には1年程度という考えでおります。  以上でございます。 81 ◯議長(岡田壽彦君) 大村議員。 82 ◯16番(大村富良君) 金田総合高速バスターミナルの一日も早い完成をお願いいたします。木更津市と金田地区の発展のために、水越市長、よろしくお願いいたします。  以上ですべて質問を終わります。ありがとうございました。 83 ◯議長(岡田壽彦君) ここで11時まで休憩いたします。                                (午前10時46分)   ─────────────────────────────────────── 84 ◯議長(岡田壽彦君) 休憩を取り消し、会議を再開いたします。                                (午前11時00分)   ─────────────────────────────────────── 85           ◇高 橋 てる子 さん ◯議長(岡田壽彦君) 次の質問者、高橋てる子議員、登壇願います。高橋議員。           〔18番 高橋てる子さん登壇〕 86 ◯18番(高橋てる子さん) 高橋てる子です。よろしくお願いします。  私からは、大綱1点、障害者の地域生活について質問をします。  堂本暁子前千葉県知事は、NPO立県と言いました。水越市長は、マニフェスト3本柱の一つに地域力・市民力を挙げておられます。どちらも行政運営に市民が直接参加する窓口をあけてくださったことに、大変ありがたく、うれしく思っております。  また、最近のニュースでは、毎週金曜日に総理官邸周辺で行われる脱原発のデモ、そのリーダーたちと野田総理が対談を行いました。異例のことであると伝えられています。増え続けるデモ参加者の数は、政府もマスコミも無視できなくなったあかしでありましょう。3.11以降、私たち国民の考えは大きく変わりました。政治不信だから政治が要らないのではなく、私たち国民の思いを、政治を動かす力にしなければなりません。  堂本前知事も、初めは私たちの提言に対し、「NPOなんてどこにいるの」と言っておられましたけれども、あけてみたら驚くほどの数にびっくりしていました。そして、例えば介護保険、制度だけではニーズに対応できない、そのすき間を埋められるのは県民の力しかないという思いから、NPOと一緒に、法制化されていない潜在的な社会課題に取り組む団体を支援する制度をつくりました。千葉県には多くのNPOがあり、その人たちと出会えたこと、その人たちに支えられて仕事ができたことをとても誇りに思うと、前知事は会うたびに話しておられました。  私も、年をとって障害を持っても、地域社会のにぎわいの中で暮らし続けたいと願っています。大きな施設に隔離されるよりも、小さくても開放的な居場所がいい。足腰が弱くなって動けなくなっても、ロッキングチェアに腰をかけ、ワインを転がしながら、好きな映画でも見て過ごしたい。そんな施設が地域にいっぱいあったら、どんなに救われるだろうと思っています。  地域で暮らす、また地域生活を支えるというときに、具体的には誰がそれを可能にしてくれるのでしょうか。私は、このNPOがキーワードになるというふうに、間違いないと思っています。そこに意志ある市民が参加する。そうすれば、大変だけれども、安心も楽しさも倍増し、豊かなコミュニティが生まれると確信しています。  そこで、最初の、社会的入院の解消というところで、質問をいたします。  今現実に入院している精神障害の人たちを社会的な入院から解放しようということを旗印にして、何度も法律が改正されてきました。日本以外では、長くても1ヶ月以内に退院し、病床数も少なくなっていますが、日本では、数年から10年以上、半世紀以上も入院している患者は少なくありません。このような状況の中、社会的入院の解消について、木更津市はどのような認識を持っているのか、お聞かせください。  次に、2点目、重度障害者、発達障害者の働く場の創設についてですが、私が知っている精神障害者の作業所では、発達障害の方や重度障害の方も受け入れて、一緒に作業をしています。同じ空間で支援するのは、障害者同士もストレスを感じ、大変だろうと思っています。特別支援学校の先生から、障害の軽い方は企業に就職が決まったり、就労支援施設などで受け入れが比較的決まっていくけれども、障害の重い方の受け入れ先がなかなか見つからない、地域の中で生活介護施設がもっと増えてほしいと伺ったことがあります。重度障害者、発達障害者の働く場の創設について、考えを伺います。  続きまして、3点目、協働のための環境整備についてお尋ねいたします。  このような障害を持った方が地域生活に移行するには、NPOやボランティアなどの活動が大きな役割を果たしていると考えます。そこで今、市は市民との協働を進め、市民活動を支援していますが、このようなNPOや市民活動団体が協働しやすいような環境整備をどのように考えておられるのか、伺います。  以上で1回目の質問を終わります。 87 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました高橋てる子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。竹内福祉部長。 88 ◯福祉部長(竹内喜久夫君) 私からは、大綱1、障害者の地域生活についての中項目1、地域生活の移行支援についての1点目、精神障害者の社会的入院の解消について、及び、2点目、重度障害者、発達障害者の働く場の創設について、ご答弁申し上げます。  まず1点目の、精神障害者の社会的入院の解消についてでございますが、社会的入院とは、本来の治療目的でとどまるのではなく、長期入院を続けている状態のことであり、結果として、入院されている精神障害者の方の退院後の自立が困難になってまいります。長期入院をしていると社会性を失い、さらに社会的技術も弱まってしまう中で、もう一度社会の中でやり直していただこうと、平成24年4月に、ちょっと法律名が長いのですが、障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律において、相談支援の充実として、地域移行支援、地域定着支援の施策を掲げました。  しかし、この地域移行には3つの課題があります。まず1点目は本人自身の地域移行への気持ち、2点目は地域移行に対する財源、3つ目はマンパワーの確保でございます。これは地域を土台として、官民協働体制で取り組まなければ不可能でございます。特に本人の生活の仕方や思いが一番経験的にもわかるピアサポーター、いわゆる同じような障害のある人が相談相手となり支援を行うことであり、その人材の確保や生活及び就労の訓練の場が必要であると認識しております。  次に、2点目の、重度障害者、発達障害者の働く場の創設についてでございますが、平成18年度から実施された障害者自立支援法では、障害のある人が安心して暮らすことのできる地域社会の実現を基本理念として、障害のある人が希望する暮らしの実現やその意欲や能力、適性に応じた活動を保障することとあります。そして、施設から多くの障害のある人が地域へ移行しておりますし、また、施策といたしましても、地域移行を促進しているところでございます。重度の障害をお持ちの方でも、望めば地域で暮らすことが可能となってきております。重度の障害のある人の日中活動の場として、障害福祉サービス事業所がありますが、非常に施設数が少なく、利用しにくいことが現状でございます。その原因の一つに、障害者自立支援法の体系化の視点が、就労支援に力点が置かれており、就労支援に寄り過ぎているという批判もあり、在宅の重度障害者にとっては、利用する場所が少ないという声もあります。  また、発達障害者支援法に規定する発達障害者は、コミュニケーション能力に欠けることや、協調性に乏しいことなどの障害があるために、対人関係が上手に構築できず、結果、社会生活に不適応となり、引きこもり等の状態を生じ、生きづらさを感じている方もおられます。発達障害者も障害者自立支援法の対象者であり、障害福祉サービスの利用者でありますが、なかなか自分に合った日中活動の事業所が見つからない現状があり、発達障害者を理解し受け入れてくれる事業所は貴重な存在となっております。  このように事業所が少ない状態は大変重要な問題であり、早急に体制の整備を進めていかなければならないと認識しております。市といたしましては、障害福祉サービス事業所の充実のため、施設整備を熱意のある社会福祉法人やNPO法人等にお願いするところでありまして、今後は施設整備を希望する法人に対し、国や県の施設整備に関する補助制度の活用を積極的に進め、支援をしてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 89 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、渡辺企画部長。 90 ◯企画部長(渡辺知尚君) 私からは、大綱1、中項目1の、協働のための環境整備について、お答えを申し上げます。  本市では、市長のマニフェストにございます市民力、市民一人ひとり、そして地域の力の結集といたしまして、重城議員、斉藤議員の代表質問にご答弁を申し上げましたとおり、協働のまちづくり活動支援事業と公民館を中心といたしました地域自治の充実に向けた制度づくりに取り組んでおります。  ご質問の協働のための環境整備についてでございますが、今年度は、さまざまな分野での市民協働ということで、協働のまちづくり活動支援事業では、福祉、環境、教育、文化、スポーツ、青少年育成などに分野を広げたところでございまして、今後、行政サービスが十分に行き渡らない、または制度が及んでいない、公益性を有する諸活動を行っている団体や市民の方々に対しまして、光を当てていきたいと考えております。これらの活動を協働のまちづくり活動支援事業として支援することができるように、これまで以上に周知方策を検討するなど、事業の充実に取り組んでまいりたいと考えておりますが、このような積極的な周知方法などが、議員のおっしゃる協働のための環境整備につながるのではないかと考えております。  私からは以上でございます。 91 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。高橋議員。 92 ◯18番(高橋てる子さん) それでは、一問一答に入ります。  先ほどの社会的入院の解消に対しては、3つの課題を挙げておられました。1つは、長い間入院をしていたために、社会に出る本人の不安、それから、それを支えるための財源、それから、支援してくれる人が実際にいるだろうかということだというふうに理解しましたが、私自身は、その中でも特に生活や就労の訓練の場所というか、それが重要だというふうに思っております。社会的入院から退院された方や精神科病院に通院されている方を受け入れることができる、日中活動の場が木更津市には不足しているというふうに感じております。木更津市では、社会的入院の解消に向けた日中活動の場の確保について、具体的にはどのような施策をとられているのでしょうか、お答えいただきます。 93 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。竹内福祉部長。 94 ◯福祉部長(竹内喜久夫君) 第2次新きさらづ障害者プランにおいて、千葉県では、平成26年度における平均退院率を現在より7%相当分増加させるための、地域生活移行を目指しています。木更津市では、数値目標はございませんけれども、千葉県の目標を参考に、平成24年度から地域相談支援、いわゆる地域移行支援、地域定着支援を実施し、地域移行を目指しております。また、目標達成の方策といたしましては、地域での生活基盤整備として、グループホーム、ケアホームの整備、日中活動の場の確保などや、地域生活のバックアップ体制の構築として、移行先コーディネート、相談支援、緊急対策等の整備、そして本人や保護者へのエンパワーメント、いわゆる十分な情報に基づき意思決定し、行動できる力を引き出せるような、相談支援の充実を明記しております。 95 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 96 ◯18番(高橋てる子さん) ありがとうございました。  それで、では2番目の、重度障害者、発達障害者の働く場所の創設についてですけれども、先ほどは、市としては国や県の施設整備に関する補助制度を積極的に進めて支援していく考えでございますということで、「積極的に支援してまいります」と言い切ってほしかったなというふうに思いますが、ぜひよろしくお願いをいたします。  そこで、質問に移りますが、障害福祉サービスの事業所は現在数的に足りているのかということなんですけれども、障害のある人が希望する、今は契約になっているわけですから、自分がこの作業所あるいは事業所に行きたいというふうに考えたときに、その希望する事業所をそのまま利用できる余力があるのかどうか、定員オーバーで利用できないということはないのか、その辺のことをお答えください。 97 ◯議長(岡田壽彦君) 竹内福祉部長。 98 ◯福祉部長(竹内喜久夫君) 今現在は、希望する事業所を利用することができております。今後は、特別支援学校の卒業生や地域移行支援、地域定着支援による精神障害者や発達障害の方が増えていくものと予想され、障害のある方が障害福祉サービス事業所を自由に選択することが難しくなっていくのではないかと考えております。 99 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 100 ◯18番(高橋てる子さん) 今、そういう働く場所というか、事業所の指定は千葉県だというふうに聞いているんですけれども、実施主体である社会福祉法人ですね。いろんな特典があるわけですけれども、それやあるいはNPO法人というのは、今どのぐらい、この木更津の中にあるんでしょうか、お聞かせください。 101 ◯議長(岡田壽彦君) 竹内福祉部長。 102 ◯福祉部長(竹内喜久夫君) 障害福祉サービス事業所の実施主体である法人の数でございますけれども、市内には社会福祉法人が4法人、NPO法人が9法人、株式会社が4法人、有限会社が2法人、そして市が実施主体となっております木更津市あけぼの園の1施設がございます。 103 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 104 ◯18番(高橋てる子さん) 私も社会福祉法人がかなり多いだろうというふうに思っては見ていたんですが、NPO法人が9法人とか事業所を持っているということにちょっと驚いたんですね。こんなに本当に木更津でもこういう福祉の分野で活動しているんだなというふうに、改めて認識をいたしましたが、このNPO法人が施設の整備をしていくとき、社会福祉法人にはあるというふうに理解していますが、どのような経済的支援とか補助制度があるんでしょうか、お答えください。 105 ◯議長(岡田壽彦君) 竹内福祉部長。 106 ◯福祉部長(竹内喜久夫君) 国や県の障害福祉サービス事業所及び障害者支援施設並びに障害児施設等の施設整備に関する補助制度というものがございます。
    107 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 108 ◯18番(高橋てる子さん) それでは、国や県も今大変ですので、もちろん市もそうですけれども、国や県の補助制度が受けられないような場合に、木更津市単独で補助することは考えられないのでしょうか。 109 ◯議長(岡田壽彦君) 竹内福祉部長。 110 ◯福祉部長(竹内喜久夫君) 木更津市では、木更津市社会福祉法人の助成に関する条例及び木更津市社会福祉施設整備事業の補助に関する規則において、社会福祉法人が設置する児童福祉法第7条に規定する保育所、児童養護施設、障害児入所施設などの児童福祉施設や、老人福祉法第5条の3に規定する養護老人ホーム、軽費老人ホームなどの老人福祉施設の整備のときに限られておりまして、NPO法人につきましては対象としておりませんので、ご理解いただきたいと存じます。また、この先、NPO法人を対象とすることにつきましては、今後、研究してまいりたいと考えております。 111 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 112 ◯18番(高橋てる子さん) 社会福祉法人への施設整備、先ほどの助成に関する条例が昭和44年に木更津市で制定されたということで、そのときにはNPOという形はなかったということなので、やむを得ないというふうに思いますが、現場が先行しているというふうなのかなと思っております。この条例も、今、答弁がありましたように、もちろん検討していただきたいと思いますけれども、条例改正にはやっぱり時間もかかるというふうに思っているんですね。それで、今あるこのまちづくり活動支援事業の中で、NPOを支援するようにはできないんだろうかと。私はよく住民税1%が7,000万円だというふうに言ってきて、それをぜひ、小さなお金ももちろん必要ですけれども、もっと本当に大きな事業として、市民活動というか市民事業として使えるようなものにぜひしていただきたいというふうに思ってきたんですが、なかなかそうはならなかったんですが、施設を整備したりするときには、今の条例の中にあります50万円マックスというのでは、なかなか使い勝手がよくないんですね。それで、市民に対して50万円という限度額ではなくて、それもあっていいと思いますけど、段階的にもうちょっと大きなお金を任せてもらって、行政だけでは解決できない、本来は行政がやるべきことだと思っているんですが、それを実際に動いている市民というか、解決していない社会課題の解決に市民力をもっと活かすような、そういうふうにできないのだろうかというふうに思っておりますので、その辺の考えを伺いたいと思います。 113 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺企画部長。 114 ◯企画部長(渡辺知尚君) 協働のまちづくり活動支援事業につきましては、今、施設整備というお話がございましたけれども、ご案内のとおり、活動支援事業でございまして、本年度に採択をいたしましたNPOも支援の対象としてございます。本年度は、ご承知のとおり支援額の上限を30万円から50万円に引き上げ、支援団体も増加しており、支援の範囲もさまざまな分野に広がっている段階でございます。このため、現時点では、さらなる上限額の引き上げは検討はしてございませんので、ご理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 115 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 116 ◯18番(高橋てる子さん) 私から見ても、私もNPOというのを何個か参加させてもらいましたけれども、この非営利という、もうけないという事業というのは、なかなか理解をしてもらえないということが現実だと思うんですね。ですから、NPOが多くの市民にとって、まだ理解が深まっているかというと、私は100%じゃないなというふうに感じているんです。新しい形ですし、いろんなNPOも確かにありますので、どこまで信用していいかなという不安は当然だと思っているんですね。ですけれども、市民活動を推進する担当部署として、やっぱり行政から見て、非営利団体、このNPOというのをどういうふうにとらえて、位置づけておられるのかなというのを伺いたいと思います。 117 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺企画部長。 118 ◯企画部長(渡辺知尚君) ご案内のとおり、特定非営利活動法人、いわゆるこれは法律に基づいた法人でございますが、このNPOは新しい公共の担い手の一つであると認識をしております。本年度の協働のまちづくり活動支援事業では、3団体のNPOの活動を支援しており、今後も協働のまちづくり活動支援事業の中で、支援をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 119 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 120 ◯18番(高橋てる子さん) ありがとうございます。  新しい公共というのが答弁の中で出てきたことを、私は大変うれしく思います。私も行政だけに支援をしてほしいというふうに言うつもりは、全くないんですね。ただ、NPO活動というのは、まだまだ市民に現実にはあっても理解されていないというふうに思いますので、このNPOは信用して大丈夫だよというような、もちろん県が認可しているわけですけれども、そういうような行政の支援が必要なんじゃないかなというふうに思っているんですね。  例えば、隣の袖ケ浦市も入ってやっている、ぐるぐる京葉という仕組みがあるんですね。これは企業とか民間、私たち市民が寄附をするときに、今やっぱり普通に考えると行政に寄附するとか、社会福祉法人、社会福祉協議会に寄附するというのは、もう誰でも思いつくことだと思うんですけれども、NPOの活動にもちゃんとそこは寄附を入れる対象としていいんだよというようなことを、ここに入れたお金はこういうふうに使われるんだということが、ちゃんとわかるような仕組みを、行政も一緒になってつくってくれているんですね。それは袖ケ浦市が入っているというふうに見て、一つの団体が2千何百万円というのを上げていたものですから、袖ケ浦市はお金があるから参加ができて、木更津市はないから声がかからなかったんだろうかというふうに思って、問い合わせたところ、全然お金の支援は行政的にはないんですというお答えでした。では何をしているのと聞いたら、その協議会みたいなところに行政も一緒に参加してくれて、その情報を自分の自治体に持ち帰って、それを広報なり、いろんなホームページなんかに載っけてくれているという、そういう情報提供をきちんとしているというような活動だということがわかったんですね。  先ほどから広く周知してくださるということも答弁にありましたけれども、行政が広報に扱ってくれたり、担当課はやってくれているんですけれども、いろんな積極的な情報提供によって、ここに市民も寄附をする、あるいは自分のお金をそういうところに支えたいというところに行くというのは、とても安心の一つだと思いますので、この辺の新しい行政の予算だけではなく、財源として機能するのではないかというふうに思うんですが、この辺についてのご見解を伺います。 121 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺企画部長。 122 ◯企画部長(渡辺知尚君) 現在、本市が取り組んでございます協働のまちづくり活動支援事業並びに公民館を中心とした地域自治の充実に向けた制度づくりに関しまして、今ご提案の内容につきまして、参考になる内容かどうか、今後、勉強してまいりたいと考えております。  以上でございます。 123 ◯議長(岡田壽彦君) 高橋議員。 124 ◯18番(高橋てる子さん) それでは、ひとつ提言をさせてもらいたいと思いますが、現在、NPO活動関係とか市民活動は、窓口が市民生活課になっているんですね。企画課協働推進班が4階にもあるという、こういうふうに市民にとってとてもわかりにくいので、組織的に一本化してはどうかなというふうに思いますので、提言させてもらいます。ぜひ検討してください。  それから、私は、職員の皆さんが一生懸命仕事をしてくださっていることは承知しているんですけれども、この頃の答弁の中に「研究します」とか「勉強します」とかというのがとても多くなった気がしているんですね。昔、先輩の議員から、検討8年といって、答弁の中に「検討します」という答えがあったら、それはやらないということだというふうに教わったんですね。そうすると、その研究とか勉強というのは、8年の前後どこの辺に当たるのかなというふうに考えて、頭を抱えてしまうんですね。  この市民活動支援というか、市民力を上げていく、地域力を上げていくんだというふうに、わざわざせっかく水越市長がマニフェストの中に当然のことなのにきちっと上げて、これで行政運営をやっていくんだというふうにいってくださったことだと思うんですね。公民館を拠点にした市民自治の拠点づくりをやるとか、仕組みづくりを進めるとか、市民活動に大切な市の財源を直接市民が使えるということを約束してくださったもので、私もこうやって質問をさせていただくと、答弁が返ってくるということになったんですね。昔は言ってもどこかに勝手に考えてろみたいな状況だったんですが、そこから見ると非常にありがたいので、この前も言いましたけれども、市長がずっとやめないで続けてもらえたらなというふうに願っているぐらいなんです。  でも、今、私は、これらの政策が今ぐらいのペースで進んでいくということであれば、これから勉強したり研究したりするわけですから、市長の任期と一緒に消えちゃってしまうんじゃないかなと、すごく不安に思って、とても心配しているんです。市役所の中でも協働とかNPOとかに対する理解というのは、残念ながら私はできているとは思っていないんです。市長のマニフェストですから、万が一交代するときに、これは消えてもやむを得ないというふうに思うんですけれども、今議会の担当部署の答弁でもわかるように、特に福祉の現場では、NPOなくしては成り立たないほどの大きな力になっているということが、私なんかも理解しましたし、皆さんにも気がついていただきたいというふうに思うんです。この力をぜひ本当の意味での市民をパートナーというふうにとらえて、企画課協働推進班のところはもちろんですけれども、全職員の理解につなげていってほしいなというふうに願っています。今はとっても木更津市は恵まれていると思います。企業の進出もある、アウトレットもある、人口も増えると。ですけれども、これからの高齢社会、確実に人口が減っていくわけで、市民税も当然に減っていく。市民のニーズは逆に上がっていくという、高福祉というのは高負担でないと手に入らない。だからといって、簡単に増税はできないし、何でも行政に要求していけば負担は増えることになる。そこで市民力をアップして支え合うという、この市長のマニフェストは、私も、もうそれしかないというふうに思っているんです。水越市長のこの思いに向けて、ようやくできた協働推進班です。市長の残り任期1年ですけれども、ぜひ万が一交代したとしても後戻りしないように、市民や職員に対してもっと市民活動あるいはNPOを理解してもらう努力をぜひお願いしたいと思います。協働のまちづくり条例が木更津市の条例として本物になるように、ぜひ一緒に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 125 ◯議長(岡田壽彦君) ここで午後1時10分まで休憩いたします。                                (午前11時33分)   ─────────────────────────────────────── 126 ◯議長(岡田壽彦君) 休憩を取り消し、会議を再開いたします。                                 (午後1時10分)   ─────────────────────────────────────── 127           ◇渡 辺 厚 子 さん ◯議長(岡田壽彦君) 次の質問者、渡辺厚子議員、登壇願います。渡辺議員。           〔4番 渡辺厚子さん登壇〕 128 ◯4番(渡辺厚子さん) 議場の皆様、こんにちは。公明党の渡辺厚子でございます。  先月発表されました本市の平成25年度経営方針の中で、第4次総合3か年プランを基本とした行政評価結果を踏まえて、6つの重点施策が示されました。今回私が質問する項目は、その重点施策には該当しないものです。しかし、どれも地域の皆様からのご意見やご要望を、予算面でも反映させたいと思うテーマですので、執行部の皆様には、前向きな対応をよろしくお願いいたします。  初めに、大綱1、学校教育の充実について。  中項目1点目、幼児言語教室について伺います。  特別な支援を必要としている子どもや、その家庭にとって、小学校入学前の発達状況の把握や支援がとても重要であると言われています。そして、本市の幼児言語教室は大変重要な役割を担っており、実際に成果を上げていると伺っております。この幼児言語教室については、3月議会で田中議員も質問され、昨年度は、言語検査の結果から通所案内をした456人のうちの131人と、4歳児以下の申し込み者67名が通所したことや、希望者の増加に対応し切れていないことなどがわかりました。平成24年度の施策マネジメントシートを見ますと、来年度に向けた方針では、幼児言語教室については、個々の相談に適切に対応できるような指導体制づくりをしていくとあります。そこで、具体的な進展を望む意味で、小項目として幼児言語教室の本来の目的と役割について、また、現在の活動状況、さらに今後の課題について、お聞かせください。  次に、中項目2点目、特別支援教育について質問いたします。  平成20年に発行されました木更津市特別支援教育ガイドラインの中で、特別な支援が必要な子とは、学習理解に時間がかかる、整理整とんが苦手、忘れ物が多い、乱暴な言葉や態度、おしゃべりが止まらない、掛け算九九が定着しない、冗談が理解できない、製作活動が苦手、人とのかかわりが苦手、運動が苦手、授業中立ち歩くなどの要素が挙げられています。そして、「特別支援教育では、できないことに注目するのではなく、できる学習内容、活動を大切にして、子どもの自尊心を高めるかかわりをします」と記載してあります。さらに同ガイドラインの「はじめに」の中で、教育長は、支援を必要としている児童・生徒が、年齢とともにどのように成長・発達していくか、本人の主体性を尊重しつつ、できる支援の形は何かを考えていく取り組みは、特別支援教育に限らず、教育全般に通ずる理念だと思うという考えを示しています。  そこで、本市の学校教育において、特別支援教育のさらなる充実が重要であるとの観点から、小項目として、普通学級在籍で支援が必要な児童・生徒はどれぐらいいるのか、また支援体制の現状、そして今後の課題についてご答弁願います。  続きまして、大綱2点目、地域の環境改善について。  中項目1、合併浄化槽について伺います。  木更津市における下水道普及率は、全国平均、また県平均よりもかなり低い47.3%であります。そして、新市街地に比べて、既成市街地の普及はなかなか進んでいないのが現状です。私は、この1年の間に、特に真舟地域の方々からは、何度も下水道整備の要望をいただいておりますが、いまだよい報告ができておりません。そこで今回は視点を変えまして、私は、公共下水道未整備地区の生活排水を所管する環境部にお尋ねします。公共下水道未整備地区では、合併処理浄化槽の普及を推進し、公衆衛生の確保と河川の水質汚濁の防止を図ろうとしていますが、その普及について、どの程度進んでいるのか、確認したいと思います。また、この先、当分の間、下水道整備が期待できない地域の方々にとって、生活排水の処理に係る負担は、整備地域に比べて大きな格差がありはしないのか、あるとすれば幾らかでも緩和できないものかという思いから、小項目として、普及項目と推進状況はどうなっているのか、また維持管理の費用は毎年どれくらいかかるものか、お聞かせください。  次に中項目2、猫のトラブルと保護について伺います。  人とペットのつき合いは長く、日本では、平安時代には貴族の愛玩動物として飼われていたと考えられているそうです。ペットを家族の一員として大切にしている人が多くいる反面、飼い主のマナー意識の差によって、近隣に迷惑をかけてしまうケースが多いのも事実です。特に猫については、庭先や公園の砂場での排せつによる悪臭や、発情期の鳴き声、車を傷つけられたなどの苦情をたびたび耳にします。こうした猫に関するトラブルについて、本市においてはどのような現状なのか、またトラブルメーカーとしてだけでなく、動物愛護の意味からは今後どのようにつき合っていくのが望ましいのかを探るべく、質問させていただきます。  まず、小項目1点目、猫によるトラブルにはどのように対処しているのか、苦情件数と対処方法を教えてください。  小項目2点目は、不妊・去勢手術の手術費用の助成について。猫は犬のように法的な規制がないため、不妊・去勢手術をしないまま外で飼われたり、捨てられたりすることにより、飼い主のいない猫が増えています。そして多くの猫たちが保健所に持ち込まれ、殺処分されてしまいます。その7割から8割は子猫で、炭酸ガスを吸わされても、呼吸量が少ないため、息絶えぬまま焼却されてしまうことがあるそうです。全国的には犬の殺処分数は年々減っていますが、猫は横ばい状態です。私ども公明党は、この殺処分ゼロを目指して、動物愛護の活動に積極的に取り組んできました。そして、地域の野良猫を減らし、トラブルや殺処分を減らすために、不妊・去勢手術費の助成を行っている自治体も増えてきています。そこで、本市においては、助成を実施する予定はないか伺います。  以上で最初の質問を終わります。 129 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました渡辺厚子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。初谷教育長。 130 ◯教育長(初谷幹夫君) 渡辺厚子議員の質問に対して、私からは大綱1、学校教育の充実についての中項目2点にお答えをいたします。  初めに、中項目1、幼児言語教室についての小項目1、幼児言語教室の本来の目的、役割についてのご質問であります。幼児言語教室では、さまざまな要因による言葉の発達の遅れや難聴など、言葉にかかわる課題、問題を抱えている就学前の幼児を対象に、障害の除去あるいはその改善を図ることができるよう、専門の指導員が言葉の指導、そして相談を実施しております。また家庭における言葉の先生とも言える保護者に対しては、ご自身が子どもの問題を正しく把握しながら、普段の生活の中で楽しく語りかけたり、歌を歌ったりする、そういうことなどが大切であることなどを、個々に応じた相談、支援を行っております。  次に、小項目2、現在の活動状況でございますが、言葉の指導のほかに、毎年、市内すべての保育園及び幼稚園の年長園児に対し、言語検査を実施しております。これは他に余り例のない木更津市独自の取り組みであります。今年度は1,196人の園児を対象に言語検査を実施いたしました。そのうち言語発達等に何らかの課題のある園児は443人でありまして、この結果については、各園を通じて家庭に連絡させていただいております。なお、今年8月末の幼児言語教室の在籍幼児は104人を数えております。子どもたちに対する直接的な指導のほかの幼児言語教室の活動でありますけれども、幼児言語教室だよりの発行でありますとか、小学校入学に際しての就学時健康診断というのがありますが、そこでの言語検査、さらには一般市民を対象とした教育講演会を開催、これも毎年しております。そのほか幼児言語教室在籍児の保護者会など、多岐にわたり指導、相談、啓発活動を行っているところでございます。  小項目3、今後の課題ということでございますが、3点申し上げて答弁といたします。  まず、施設の問題であります。今年は幼児言語教室在籍幼児が200人を超すことが予想されております。現在、市民総合福祉会館をお借りして、4つの教室で指導、相談を実施しておりますが、これでも不足を生ずるときがある、この人数に対処するためには手狭な状況でありまして、時に他の部屋も新たに借用しながら対応しているところでございます。  課題の2つ目は職員体制です。現在3名の常勤職員と2名の臨時職員で通常対応しておりますが、9月より1名、臨時職員を増強して対応しましても、初診までの待ち時間といいますか、3ヶ月お待ちいただくということになってしまいます。この問題を解消するためにも、指導の開始時間を早めたり、終了時間を延長したりするなど、保護者のニーズに対応しているところです。8月末現在で約50人の幼児が初診待ちの状態が続いております。  課題の3つ目ですが、これも職員体制にかかわりますが、その職員の業務の過密化の問題であります。幼児言語教室在籍者数の増加に合わせまして、職員が直接指導、そのコマの時間の中で指導する、そのことに多くの時間が割かれまして、幼児一人ひとりへの指導の準備でありますとか、指導記録の作成、さらには教材研究や電話相談の対応などが充分にとれないなどの弊害も出てきております。また、相談の内容が大変多様化しまして、発音の誤りや言葉の発達の遅れだけではなくて、いわゆる軽度発達障害と言われるアスペルガー症候群や注意欠陥多動性障害、学習障害等の相談まで、非常に幅広くかつ専門性を求められるようになってきておりまして、現在の幼児言語教室の機能だけでは対応が厳しいケースがあるなど、職員個々への負担が増加しているのが事実でございます。  続いて、中項目2、特別支援教育について、お答えをいたします。  小項目1、通常学級在籍で支援が必要な児童・生徒はどれくらいいるかというお尋ねでございますが、平成19年度調査によりますと、小学校で4.4%、中学校で3.3%の割合で、特別な支援を必要とする児童・生徒が在籍しております。さらに平成21年度調査では、小学校で4.9%、中学校では4%と、特別な支援を必要とする児童・生徒数は年とともに増加している、こう確認することができます。今申し上げた数字は、どの学級にも特別な支援を必要とする児童・生徒が、おおよそですけれども一、二名在籍することになりまして、ほとんどの学校で全校10名以上の支援を必要とする児童・生徒が在籍することとなります。  小項目2、支援体制の現状でございますが、木更津市教育委員会としましては、支援体制の重要性を考えまして、さまざまなその支援体制づくりに努めております。児童・生徒の自立を目指し、適正な就学を最重要課題として検討する、就学指導委員会で慎重に協議を重ね、その後、保護者と学校、教育委員会が共通理解をいたしまして、児童・生徒の特性に応じた就学先について検討しております。  また、スクール・サポート・ティーチャーの配置事業によりまして、通常学級で特別な支援を必要とする児童に個別にかかわり、その子の持つ能力を引き出し、できる課題を積み重ね、自尊心を高める指導の充実に努めております。スクール・サポート・ティーチャーの丁寧な関わりによりまして、議員のご質問の中にもありましたような授業中の立ち歩きでありますとか、暴言、暴力、学習の遅れ等で授業に参加することができなかった児童が、落ち着いて学習に参加することができるようになるなど、大変大きな教育効果を上げております。  また、児童・生徒、担任、保護者の支援は、学級担任だけでは対応できない困難さがあります。平成19年度より、特別支援教育体制整備推進事業を立ち上げ、学校全体で支援を行うことを目的に、ご質問の中にもございましたように、特別支援教育ガイドラインを作成し、各学校に配布するとともに、市巡回相談や教育相談活動を実施しております。そして、児童・生徒の実態把握、具体的な指導方法、保護者対応につきまして、特別支援学校の教諭、あるいは臨床心理士、言語聴覚士等の専門職の意見を支援に活かし、児童・生徒、担任、保護者の苦慮する実態を関係者で共有し、チームで支援する体制づくりに努めております。  最後に、小項目3、今後の課題についてでございますが、どの学校でも特別な支援を必要とする児童・生徒数が増加してきており、できる限りの対策を講じながらも、対応に苦慮している、これは課題でございます。特別な支援の方法は、個々の児童・生徒の実態によって異なりますので、それぞれの特性を理解した個別的な支援は、これは学級担任を中心としながらも、できるだけ多くの職員で支援することが必要不可欠であると考えております。  私からは以上です。 131 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、久良知環境部長。 132 ◯環境部長(久良知篤史君) 私からは、大綱2、地域の環境改善についてご答弁申し上げます。  まず、中項目1、合併浄化槽についての1点目、普及目標と推進状況についてでございますが、一般廃棄物処理基本計画では、平成31年度を目標として、生活排水処理率70%としております。この生活排水処理率とは、木更津市の人口に対し、公共下水道使用人口と合併浄化槽使用人口を合わせた人口の割合でございます。推進状況といたしましては、平成21年度の生活排水処理率が56.8%で、平成23年度が61%となっており、生活排水処理率の向上は順調に推移していると考えております。  次に、小項目2点目、維持管理についてでございますが、浄化槽の維持管理費用につきましては、浄化槽法第10条において、清掃を年1回、保守点検を年3回以上、また同法第11条において、年1回の定期検査の実施が義務付けされております。これらに要する費用といたしまして、清掃1回につきおおむね1立方メートル当たり1万円、保守点検1回当たり3,000円から4,000円程度、また定期検査が1回5,000円となっております。なお、同法第7条において、新規に浄化槽を設置した場合には、使用開始後三月を経過した日から5ヶ月の間に検査を行うことが義務付けされており、これに要する費用が1万円となっております。  続きまして、中項目2、猫のトラブルと保護についてのうち、小項目1点目、猫のトラブルにどのように対処しているかとのことですが、まず、昨年度本市に寄せられた猫に関する苦情でございますが、野良猫へのえさやりが6件、ふん等、放し飼いに関する苦情が9件、合わせて15件の苦情がございました。また、君津保健所に寄せられた苦情件数は、4市合わせて245件となっております。苦情に対する対応といたしましては、野良猫にえさをやっている方、または放し飼いにしている飼い主が特定できた場合には、直接その方たちに指導しております。また、飼い主等が特定できない場合は、注意看板の設置や当該地区への回覧等により啓発を行っているところでございます。  次に、小項目2点目、不妊・去勢手術費の助成についてでございますが、現在、市では特に助成について検討はしておりませんが、千葉健獣医師会で手術費に対し5,000円の補助を行っておりますことから、市民に対し、この助成制度の活用をさらにPRしてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 133 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。渡辺議員。 134 ◯4番(渡辺厚子さん) 答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  初めに、幼児言語教室についてお伺いします。現在、1週間には大体何人ぐらいのお子さんに対応できているのでしょうか。 135 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。初谷教育長。 136 ◯教育長(初谷幹夫君) この9月からですけれども、臨時が加わるわけですが、1週間で最大130人に対応できます。一般的にマン・ツー・マンで指導するわけですから、これはコマの延べ数ということになると思いますが、初診の幼児に対しましては、複数の職員で当たるようにしておりますので、実質、この数値よりも下回る、粗々の数で100ぐらいと、そのように把握しております。 137 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 138 ◯4番(渡辺厚子さん) 小学校入学までには、およそ何回程度、また何ヶ月というんでしょうか、通所するのが望ましいのでしょうか。 139 ◯議長(岡田壽彦君) 初谷教育長。 140 ◯教育長(初谷幹夫君) 通所の回数ということですけれども、それぞれの子どもの困難度といいますか、個人差がありますので、その状況によって異なるというのが現状です。しかし、丸めて言いますと、七、八回の来所で改善する児童もいれば、20回で言葉を発すると、そういうような幼児もいるわけです。幼児言語教室の基本としましては、発音に問題のある幼児は大体週1回、そして言葉に遅れのある幼児については隔週、1週間置きですね、そして、年少以下の幼児は月1回の通所を一応の基本としております。 141 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 142 ◯4番(渡辺厚子さん) その対応に当たりまして、現在、常勤職員が3名、また臨時職員が2名で、また9月から1名追加されるということで、6名で当たってくださっているということなんですけれども、実は年度末に利用されている方へのアンケート調査を行われているということで、平成22年度と平成23年度のアンケートの結果も見させていただいたんですけれども、本当に皆さん、利用することができてよかったという声が多くて、実際、小学校に入学するまでに何とか改善ができてよかったという声もありますし、また、もっと早くから通っていればよかったということや、また先生方の本当に丁寧な対応に感謝するとともに、もっと職員の方を増やしていただけないものだろうかという声もるる載っておりました。こういう財政の中なんですけれども、もうちょっと職員を確保することはできないかというか、臨時職員を年度の当初から確保するということはできないでしょうか。 143 ◯議長(岡田壽彦君) 初谷教育長。 144 ◯教育長(初谷幹夫君) ご指摘のとおりでありまして、これは先ほども申し上げましたが、通所者が増えておりますので、今後の幼児の数の推移、それから、これも申し上げましたが、指導のスペースですね。教室。現在使用している福祉会館の指導相談スペース等、人の問題それから場所の問題とありますので、庁内の関係部、関係課と調整を図った上で、検討してまいりたいと思います。 145 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 146 ◯4番(渡辺厚子さん) そこで、場所の問題なんですけれども、現在使っている福祉会館が手狭であるという状況については、どのように改善策を検討されているか、もう少しお話しいただけますでしょうか。 147 ◯議長(岡田壽彦君) 初谷教育長。 148 ◯教育長(初谷幹夫君) お答えいたします。  まなび支援センターの2階スペースの有効活用を現在検討中であるわけですけれども、若干課題もありまして、まなび支援センターでは、不登校あるいは不登校気味の児童・生徒に対して、適応指導教室「あさひ学級」を開設しております。また、教育相談でありますとか、青少年補導関係なども随時行っております。幼児言語教室、適応指導教室「あさひ学級」、どちらにしましても、指導や支援方法に細かな配慮をしながら、留意をしながら進めなければいけない事項がたくさんございますので、今後、総合的にどういう方法が最善であるのか検討してまいりたいと、そのように考えております。 149 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 150 ◯4番(渡辺厚子さん) この人員を増やすということは、大変費用のかかることだとは思うんですけれども、先ほどのアンケートの結果からも、すごくニーズが高い分野だと思っております。言語教室を卒業というか、小学校に入学されますと、市内には5つの小学校に言葉の教室が設けられているということで、これは県の方からのということですけれども、18の小学校に対して5校で対応してくださっているということなので、そこの部分で改善されることもあるだろうと思いますけれども、なるべく早い段階で発達についての支援ができるということが、先々についても大変望まれると思いますので、特にスペースのことにつきましては、今検討されています新庁舎の整備につきましても、あわせてこの言語教室の場所をとれないものかどうかも含めて検討をして、配慮していただきたいなというふうに思っております。  次に、特別支援教室について質問をさせていただきます。  普通学校でどの程度の支援を必要とする生徒さんがいらっしゃるかということでは、大体どの学校にも10名以上はおられるという現状の中で、スクール・サポート・ティーチャーが今13校にということですので、それではなかなか対応が大変ではないかなというふうに感じます。第4次3か年プランの中では、平成28年度において18名にというふうな目標になっているんですが、これを前倒しして、早目に増員できないか、いかがなものでしょうか。 151 ◯議長(岡田壽彦君) 初谷教育長。 152 ◯教育長(初谷幹夫君) SSTにつきましては、当初、4人でスタートしたということで、毎年指導実績を上げて、学校からも保護者からも子どもたちからも歓迎されている、大変大きな事業であるわけです。そのSSTの配置目的、それから実績から考えまして、議員のおっしゃるように、できるだけ早い時期に小学校全部にSSTを配置したいなという思いはありますが、何分予算にも限度がありますので、関係部課との協議を進めて、進めてまいりたいと思います。  以上でございます。
    153 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 154 ◯4番(渡辺厚子さん) ぜひ検討いただきたいと思っております。実際にいつまでにそれが実現するかどうかというのは約束されていないわけですけれども、現状の対応というか、フォローという意味では、スクール・サポート・ティーチャーのほかに、学校支援ボランティアの協力をいただくということは、この分野ではできないものでしょうか。 155 ◯議長(岡田壽彦君) 初谷教育長。 156 ◯教育長(初谷幹夫君) いま一つの事業の学校支援ボランティア活動推進事業も、これも大変大きな成果を上げている事業でありまして、さまざまな学校支援の中で、例えばある学校では、名前はいろいろありますけれども、ドリルの丸付け隊とか、そういう形での支援を学校支援ボランティアにお願いしているところがありますが、今議員との間で質疑を重ねている特別支援教育にかかわりましては、かなりデリケートな部分もありますし、個々の特性の違いによる指導というのは、大変高度な知識とそれから継続したかかわりが求められます。また、個人情報保護の観点からも、学校支援ボランティアとのかかわりは難しい、そのように考えております。 157 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 158 ◯4番(渡辺厚子さん) 状況は理解いたしました。  それでは、先ほど最初の答弁でいただきました、市の巡回相談というのは、具体的にどのように展開しているか、教えてください。 159 ◯議長(岡田壽彦君) 初谷教育長。 160 ◯教育長(初谷幹夫君) これは先ほどもちょっと申し上げましたが、学校支援体制づくりの、その支援を目的に臨床心理士でありますとか、言語聴覚士、これは専門家ですね、それから、特別支援学校、ここでは特に君津市の特別支援学校の先生、教諭を含む、こういう専門家チームで学校を訪問して、子ども、担任、そして保護者の支援のアドバイスを行っています。 161 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 162 ◯4番(渡辺厚子さん) 限られた職員の範囲で本当に関係者が連携しながら取り組んでおられるというのが伺えまして、またスクール・サポート・ティーチャーへのサポートにもなっているというのはすばらしいことだと思うんですけれども、実際に現実的には、耐震補強工事だとか、新しい学校や、また学校の新設やら改築などがありますので、教育部所管のハード面での整備が急がれるという中で、職員の増員までというのはなかなか予算確保が難しいのかもしれないなというふうには思っております。ですけれども、事教育については、本当に木更津市はこれまでも真剣に取り組んできておりますし、今後もこの点においては力を入れた分だけ、将来に確実な結果がもたらされると信じておりますので、市長を初め、執行部の皆様には、SSTの配置でありますとか、本当にこの増員の件も前向きに取り組みがなされることを期待しております。  次に、合併浄化槽の件ですけれども、先ほどご答弁いただきました生活排水処理率というのは、下水道と合併浄化槽を合わせた数値だと思いますので、合併浄化槽についての普及目標という点で教えていただけますでしょうか。 163 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。久良知環境部長。 164 ◯環境部長(久良知篤史君) 市の第4次総合3か年プランでは、平成25年度目標数値といたしまして、全人口に対する合併浄化槽設置補助金対象区域内の設置者人口の率を15%として掲げております。 165 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 166 ◯4番(渡辺厚子さん) それに向けての普及推進のための取り組みというのは、どのようにされていますでしょうか。 167 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 168 ◯環境部長(久良知篤史君) この合併浄化槽につきましては、国・県・市で補助を行っておりますけれども、平成23年度、昨年度は国・県の補助額が減額となっております。だんだん国・県の補助が厳しい状況ではございますが、市といたしましては、普及促進のために、現行の補助金制度の維持に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 169 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 170 ◯4番(渡辺厚子さん) では、この設置事業の補助金なんですけれども、利用状況はどのようになっているか教えてください。 171 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 172 ◯環境部長(久良知篤史君) 平成21年度は49基、平成22年度は61基、平成23年度が47基に補助しております。 173 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 174 ◯4番(渡辺厚子さん) この補助というのは、認可区域外のエリアで、なおかつ高度型の合併浄化槽を設置する、また幾つかの条件があるようなんですけれども、くみ取りからの改修であるだとか、単独浄化槽からのとか、また新しくつくるとかということだそうなんですけれども、実際、この認可区域内の人は下水道が引かれることを前提にということで、この対象には入っていないんですけれども、当分、相当先まで見込めないなというエリアの方も、補助金というか、対象にするということはできないんでしょうか。 175 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 176 ◯環境部長(久良知篤史君) 公共下水道の認可区域の関係だと思いますけれども、その公共下水道認可区域につきましては、今後、公共下水道の整備が見込まれておりますことから、合併浄化槽の補助といたしましては、まずはそれ以外の区域に補助金制度を優先したいというふうに考えてございます。 177 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 178 ◯4番(渡辺厚子さん) わかりました。  そうしますと、なぜこの質問をするかということにそもそもなるんですけれども、なかなか下水道が引かれないエリアの方たちにとってみると、維持管理が各個人に任されているということで、果たしてその維持管理が皆さんちゃんとできるものなのか、費用的にはどんなものなのかなというのを疑問に思いまして、質問をさせていただいているんですが、先ほどさまざまな法定検査だとか、保守点検の、大体このぐらいかかるよというご答弁をいただいたんですけれども、そのほかにも多分、私のちょっと調べたところでは、ブロワーの電気代もかかるような気がいたします。下水道を利用しているのと、合併浄化槽を利用しているのでは、どの程度の差があるのかなというのをいろいろ調べてみて、この辺はどうしても同じレベルで比較するのが難しいということで、なかなか結論に至っていないんですけれども、ただ、高齢の方に至っては、保守点検やら何やらが、なかなかメンテナンスの面できちっきちっとやるのが難しいというような側面もあるのか、理由はいろいろだと思うんですけれども、地域によっては一部の方の保守点検が行き届いていないために、どうしても悪臭がするであるだとかという問題も、時々聞かれます。  そういう意味で、次に、いろいろ調べてみますと、設置だけではなくて、維持管理についての補助を行っている地域もあるようなんですけれども、この辺についてはいかがお考えでしょうか。 179 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 180 ◯環境部長(久良知篤史君) 浄化槽の清掃等、維持管理につきましては、適正にやっていただきたいというふうに本当に考えてございますけれども、浄化槽の補助ということにつきましては、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、補助金を確保することが徐々に難しくなっているような状況でもございます。また、合併浄化槽につきましては、設置時に多額の費用がかかるということですので、まずは私どもは、その設置に対する補助を優先して、水質の保全に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 181 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 182 ◯4番(渡辺厚子さん) 自分はずっと下水道の通っているところで生活してきましたので、浄化槽のメンテナンスがどの程度大変なのかということは、実感はないんですけれども、やはりいろいろな地域で自治体で、維持管理についても補助をやっているということは、それなりにその補助をすることによって、維持管理がスムーズにいって、また水質保全の促進という意味でも、維持管理のサポートというのが必要だということで実施されているんだなというふうに私は認識しておりますので、下水道が本当にスムーズに普及されるのが望ましいんですけれども、これははるか先まで通らないなというエリアも絶対にありますので、そういったところでの衛生状況だとか、生活排水の負担を軽減するという措置もとっていただけないかなというふうに思っておりますので、また勉強していっていただきたいと思います。  次に、猫のトラブルと保護について質問をさせていただきます。  先ほど、苦情を受けて飼い主に直接指導する、飼い主がわかってらして、そこに指導する場合があるというんですけれども、どのようなお話をされているのか、またそのときの飼い主の反応はいかがなものか、教えてください。 183 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 184 ◯環境部長(久良知篤史君) 苦情内容といたしましては、ふん害あるいは鳴き声等、放し飼いに対する苦情が多いわけですが、基本的には猫を外に出さず、できるだけ家の中で飼っていただくよう、また家の中で飼うことができない場合は、不妊・去勢手術をしていただくようお願いしてきております。また、飼い主の方の反応はさまざまなでございますけれども、おおむねご理解はいただいているというところでございます。  以上でございます。 185 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 186 ◯4番(渡辺厚子さん) それでは、飼い主が特定できない場合に、注意看板などを設置とありましたけれども、何枚ぐらい設置されておりますでしょうか。 187 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 188 ◯環境部長(久良知篤史君) 野良猫へのえさやりに対する注意看板の設置につきましては、本年度から開始をいたしました。本年度は2ヶ所に設置をいたしました。 189 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 190 ◯4番(渡辺厚子さん) それでは、犬に関する注意とか、啓発看板というのは、どのくらい設置していますでしょうか。また、費用は大体どのぐらいかかっているかもお聞かせください。 191 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 192 ◯環境部長(久良知篤史君) 犬のふん防止のための看板を無料配布しておりますけれども、平成23年度は178枚の看板を配布しております。費用は、看板取り付け用支柱を含め31万1,500円でございます。 193 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 194 ◯4番(渡辺厚子さん) 犬の対策というのは、そこそこやってくださっているなというふうに思っているんですけれども、そういう意味では、猫の苦情件数については先ほど答弁いただきましたけれども、実際に苦情の通報まではしないまでも、ずっと我慢しておられる方というのはたくさんいると思います。そこで、猫のトラブルを減らすために大事なことは何か、環境部のお考えをお聞かせください。 195 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 196 ◯環境部長(久良知篤史君) 野良猫の問題は、対応が非常に難しいところでございますけれども、1つには、えさやりが問題なため、本年度から看板設置などの対応を行っているところでございます。また、飼い主につきましては、放し飼いに対するトラブルが多いことから、できるだけ家の中で飼っていただくなど、飼い主の方にしっかりと猫を管理していただくことが大事なことであり、ひいては、それが野良猫を増やさないことにもつながるというふうに考えてございます。 197 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 198 ◯4番(渡辺厚子さん) 飼い主への啓発なんですけれども、苦情があったエリアに回覧板を回してくださっていると思うんですけれども、それを私もいただいて拝見したんですけれども、「犬・猫の飼い方について」とか、「飼い主は次のこと注意してください」とか、書いてあるんですけれども、見る側として見ると、犬なのか猫なのか、どっちかポイントを絞っていただいた方がインパクトがあると。例えば、「猫の飼い主の方」とか、「猫を大事にしている方」とか、その方がインパクトがあるかなという印象なんですね。  そして、ここで私が感じたのは、「野良猫にはえさを与えないでください」という項目の中で、「えさを与えることは悪いことではありませんが、与えるのであれば責任を持って飼育してください」と、この「責任を持って飼育してください」とはどういったことなのかなというのが、もうちょっと具体的に書かれていた方がいいかなと思っているんです。それは今は家の中で飼うということが一番なんですけれども、野良猫にえさをあげてしまって、あげっ放しでどんどんどんどん増やしてしまうのではなくて、やっぱり不妊・去勢手術までは面倒を見てねと、そこまでやってあげないと、猫にとって不幸なことになるんだよということを、えさやりをしている方にもわかっていただきたいなというふうに思っているんですね。それで、苦情があったときだけではなくして、飼い主に対して、室内で飼うということ、室内で飼うとストレスがたまっちゃってとか、外でうろうろ自由にするものが猫だよと言う人もいるんですけれども、家が点在しているところはいいですけれども、住宅街においては、建てたばかりの家のきれいなお庭にふんをされてしまうだとか、買ったばかりの車を傷つけられたという、猫が苦手な方もやっぱりいますし、そういう意味では本当に家の中で飼ってくだされば、そういったことも減りますし、猫が外で交通事故に遭うということもなくなりますので、そこの意識を変えていただくという啓蒙も、必要ではないかなというふうに思っております。  また、飼い主のいない猫を保護している方に、里親を探すような積極的な働きかけというのを、例えば動物愛護週間、もう大体近くですね。9月20日から26日までが愛護週間でありますけれども、そのときに合わせて広報に載せるとか、あと公民館だとか、郵便局だとか、年配の方も、年配の方でえさやりをされている方も多いらしいんですけれども、そういった方の目の止まりやすいところに、そういう啓発チラシを貼るなど、そういった工夫もすると、幾らか効果があるのではないかなというふうに思っています。  これは千葉県が出している小さなパンフレットなんですが、「大切なペットと楽しく暮らすために 猫の正しい飼い方」ということで、すごく的を射た、またお説教がましくない、本当に啓発されやすい文章というか、流れがここにできていますので、こういったものも参考にされながら、地域を意識を変えていくというふうにできたなと思っておりますが、こういう啓発活動についてはいかがでしょうか。 199 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 200 ◯環境部長(久良知篤史君) 議員がおっしゃるとおり、広く市民の皆様にマナーや意識の啓発をしていくことは、大事なことだというふうに認識しておりますので、今後、広報紙の掲載等、内容も含めまして、検討をしていきたいと思います。また、その県のパンフもぜひもう一度見たいと思います。 201 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 202 ◯4番(渡辺厚子さん) そこで、最初の質問のときにも触れましたけれども、殺処分をいかに減らしていくのかということについては、検討されていますでしょうか。 203 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 204 ◯環境部長(久良知篤史君) 殺処分を減らすためには、やはり野良猫をとにかく減らしていくことだというふうに思っております。先ほど申し上げましたような、野良猫への対策等をまずは取り組んでいこうというふうに考えております。 205 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 206 ◯4番(渡辺厚子さん) そこで、飼い主のいない猫、野良猫といいますか、飼い主のいない猫の中でも、地域猫というふうに地域で管理をしている取り組みがございます。船橋だとか市川だとか、いろんな地域で、ボランティアの方を中心に行政と一体になって、一代限りの命を全うさせることを目的に、地域に応じたルールをつくって、不妊・去勢手術などを実施して、えさやりだとか、排せつ物の始末などの地域の協力を得ながら実施しているという、この地域猫の取り組みについては、いかがお考えでしょうか。 207 ◯議長(岡田壽彦君) 久良知環境部長。 208 ◯環境部長(久良知篤史君) 地域猫活動につきましては、今年度よりモデル事業として県の方でやってございますけれども、残念ながら、今のところ、活動主体となるような団体の募集はないというふうに聞いてございます。市といたしましては、今後、この地域猫活動の推進にもぜひ協力をしていきたいというふうに考えております。 209 ◯議長(岡田壽彦君) 渡辺議員。 210 ◯4番(渡辺厚子さん) 実際、これは本当に難しい部分もあるということで、成功例もありますけれども、ボランティアの方のお力添えと、猫が嫌いだという方等のご理解もいただかなければいけないので、そうそうすぐにできるものではないかと思いますけれども、こういう活動によって、猫の命を守りながら、また増やさないでいく、トラブルも減らしていくということがあることも、皆さんにもわかっていただけたらなと思っております。  最後に、不妊・去勢手術の費用の助成についてなんですけれども、先ほど本市ではホームページ上に獣医師会で助成をしている案内をしてくださっているんですけれども、実はこれは申し込み機会が動物愛護週間だけのものなんですね。ですので、実質希望者があっても、その半分ぐらいしか対応できていないというふうに聞いております。800件ぐらい対応できたというふうに聞いているんですけれども、これは去勢については1万円ほど、不妊については2万円ほどの費用がかかるんですけれども、本当に気持ちのやさしい地域の方、また子どもが野良猫を拾ってきちゃったと、でもそれは家には飼えないということで、猫は家の中で飼っているんだけれども、野良猫を捨ててしまえないということで、わざわざ何とか捕獲をして、実費で手術をしてくださっている方も、私は何人も知っております。個人的にその活動というのはやっぱり限界がございますので、ですので、全国各地でこの助成、助成額については本当にまちまちで、財政状況のいい浦安だとか、もう随分長く出しておりますけれども、また東京もそうですが、地方の小さなまちであっても、こういうのを実施しているところが、1件について3,000円とか助成している地域もございます。ですので、本当に地域と行政と協力しながら、望まれない、またすぐに殺処分されてしまう命を少しでも減らしていくということ、またトラブルを、猫は望んでそうしているわけではございませんので、トラブルを減らしていくという意味でも、衛生面でも、やっぱりこの手術の助成というのは効果があるというふうに思っております。また、聞くところによりますと、尼崎市では、動物愛後基金条例というのをつくりまして、募金をちゃんとこうやってこういう手術に充てるような、そういう団体にちゃんと遅れるような条例ができているということで、500万円ぐらい集まったような話も伺っております。  また、猫については本当にまだまだこれからかと思いますけれども、私自身は猫が好きな人間として、そういう悲しい子猫が増えないことを願いながら、今回の質問をさせていただきました。また、予算の面で大変かと思いますけれども、命を守るという意味で、この問題についてはまたこれから検討していっていただきたいと思います。  以上で私の質問といたします。 211 ◯議長(岡田壽彦君) ここで2時10分まで休憩いたします。                                 (午後2時03分)   ─────────────────────────────────────── 212 ◯議長(岡田壽彦君) 休憩を取り消し、会議を再開いたします。                                 (午後2時10分)   ─────────────────────────────────────── 213           ◇大 野 俊 幸 君 ◯議長(岡田壽彦君) 次の質問者は大野俊幸議員ですが、大野議員は質問の中で資料を使用したいとの届け出があり、議長において許可いたしました。資料についてはお手元に配布のとおりであります。  それでは、大野俊幸議員、登壇願います。大野議員。           〔24番 大野俊幸君登壇〕 214 ◯24番(大野俊幸君) 議場の皆さん、こんにちは。一新の会の大野俊幸でございます。9月議会最後の質問となりました。通告に従いまして、大綱1点、市民のための市政運営について、お伺いいたします。  8月にはロンドンオリンピックが開催され、かつてない獲得メダルの数に日本国中が沸いておりました。8月20日に銀座で行われたメダリストの凱旋パレードは、50万人がわずか1キロメートルの道のりに集まり、歓声の渦を巻き起こしていたことは、記憶に新しいところであります。そのさなか、本市においては、木更津総合高校がめでたく夏の甲子園出場を勝ち取り、本市の市制施行70周年に花を添えてくれました。また10月21日には、全国初の高速道路を走るちばアクアラインマラソンが、本市を主会場として開催され、文字どおりスポーツイヤーとなった本年を飾るイベントになる予定であります。成功を祈念いたすところであります。  このように明るいニュースが目白押しの昨今でありますが、本市においては、いま一度市民のための市政運営について考え、市民目線に立ったサービス展開を図っていく、よい機会であると考えております。こうした観点から、中項目3点にわたり、順次お尋ねいたします。  まず、1点目は、スポーツの振興についてであります。  スポーツの振興を図ることは、先のオリンピックの例でもあるように、選手本人はもとより、応援する人々に感動を呼び、選手の出身地では、選手の活躍が地域の活性化を生むきっかけとなっており、地域の一体化にも寄与しております。本市も国体等に毎年多くの選手を派遣し、水越市長から激励のお言葉をいただき、本県の代表として活躍しております。このことは、スポーツを通して、全国に郷土木更津の名を広め、多大な貢献をしているものと、疑う余地のないところであります。このように、スポーツは多くのマンパワーを生む根源であり、豊かな人間形成や青少年の健全育成、人々のつながり、社会生活の充実に必要不可欠なものであると考えます。そこで、市民がスポーツを楽しみ、活力ある生活を送るために、本市におけるスポーツ振興の基本的考えについて、まずお尋ねいたします。  次に、冒頭に触れました、木更津総合高校の全国高等学校野球大会に伴う、助成の経緯経過についてでありますが、本市にとって、木更津総合高校の甲子園出場は大変名誉なことであり、助成金を交付することは意義のあることと認識しており、決して異論を唱えているわけではないことをお断りし、その上で、交付に至る経緯経過についてお尋ねいたします。  次に、私自身もインターハイ、国体等に、長きにわたり出場しておりましたが、先の全国高等学校野球大会の例ではありませんが、同様に郷土木更津を代表して、郷土の期待を一身に受けて臨んだものであります。そこで、同じ高校生が行うスポーツの平等性を考慮し、甲子園出場と同様に、他の種目の全国大会出場校への行政としての配慮が可能であるのか、お尋ねいたします。  次に、2点目として、生活衛生の向上について伺います。  人生、最終的には火葬場でお世話になるわけであります。木更津市には、昭和42年12月1日供用開始の火葬場が大久保にあることは、ご承知だと思います。昭和42年当時は最新鋭の火葬場だったと思いますが、現在ではどう見ても他市と比べると見劣りいたします。そこで、現在の火葬場の現状についてでありますが、私もよく市の火葬場に行くことがあります。指定管理者の職員はよくやっていることは理解いたしますが、施設がかなり古いようで、苦労しているようにも見受けられます。そこで改めて伺います。現在の火葬炉は何年にできて、耐用年数は何年でしょうか。また、建物も改装はしているようでございますが、改装して何年経過しているのでしょうか、お伺いいたします。  次に、他市の状況についてでありますが、資料をご覧ください。  君津市、富津市は立派な火葬場を持っております。市原市はそれ以上に立派な施設がございます。袖ケ浦市は火葬場を持っていないため、袖ケ浦市民の約9割近くが市原市の火葬場を利用しているようであります。袖ケ浦市については、私が平成23年3月議会で質問した際、袖ケ浦市は単独で考えているような答弁があったと思いますが、その後、何か変わったことがあるのでしょうか。本市としてはそろそろ検討を始めないと間に合わなくなってしまうと思いますが、新たな火葬場整備の検討経過について、お伺いいたします。  次に、3点目として、景観形成について伺います。  私は、平成19年の予算審査特別委員会で、駅周辺に高層マンションが乱立している現状から、景観条例などの策定についてお願いをしました。さらに、その翌年の予算審査特別委員会でも、景観条例の策定に向けた進捗状況についてお尋ねしております。当時の都市部次長からは、景観条例を制定するには景観行政団体に移行する必要があり、その移行にあわせ条例を策定していかなければならないので、そういうものを踏まえて研究、勉強を進めているとの答弁があったと記憶しております。このような経緯から、景観形成について伺います。良好な景観は地域の財産であり、住む人に快適さや潤い、安らぎをもたらすとともに、訪れる人にとって魅力的なものであります。本市には、歴史的な資産はもとより、緑豊かな山並み、田園風景、港の風景など多様な景観があります。これらの良好な景観を保全、創出する取り組みを行うことによって、住みよいまち、住み続けたいまちが実現されるほか、地域への誇りや愛着も生まれ、地域コミュニティの形成、地域の活性化や観光振興への寄与も期待できるのではないかと思います。  これを踏まえて、本市の景観形成について伺います。  公共施設や公共建築物は、その地域に何十年と存在し続け、地域住民の生活を支える基盤となるものであることから、その地域の景観形成に大きな影響を与えるものと考えられます。その景観と公共事業について、まずお尋ねします。  次に、本市における課題についてでありますが、平成17年6月に景観法が全面施行され、地方自治体の取り組みを法律的にバックアップするための枠組みが提示されたことにより、これまで以上に全国各地で景観に関する取り組みが活発化してきております。このような中、本市として取り組むべき課題についてお伺いいたします。  次に、職員の認識についてであります。景観形成を推進するためには、市民、事業者、行政がそれぞれに求められる役割を果たしながら、協働で取り組むことが重要と思われます。市民、事業者の意識向上を図ることはもちろんでありますが、職員の認識についても向上を図る必要があると思いますので、その点についてをお伺いいたします。  以上で1回目の質問を終わります。
    215 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました大野俊幸議員の質問に対する当局の答弁を求めます。石井教育部長。 216 ◯教育部長(石井良幸君) 私からは、大綱1、市民のための市政運営についての中項目1、スポーツの振興についてご答弁を申し上げます。  議員おっしゃいますとおり、先頃のロンドンオリンピックの盛り上がりは、東日本大震災や西日本を襲った水害など、悲しい出来事が多かった日本に、明るい話題と喜びを与えてくれました。加えて、本市におきましては、木更津総合高校が県下172チームの頂点に立ち、甲子園出場を勝ち取り、市制施行70周年を迎えて沸く本市に、さらなる盛り上がりを提供してくれました。また開催まで50日を切りましたちばアクアラインマラソンは、全国から出場いたします1万5,000人のランナーのおもてなしや、木更津の魅力発信に向けて、最後の準備に追われておりますが、ボランティアの協力や沿道応援など、議員の皆様を初め、多くの市民の皆様の厚いご理解とご協力によりまして、順調に事務を進めているところでございます。  さて、議員のご指摘のとおり、スポーツは大いなる活力を生む身体活動でございまして、豊かな生活を送る上で必要不可欠なものと認識をしております。さらには、元気な木更津の実現には、スポーツの持つ明るさや人々を引きつける魅力が、郷土木更津を活性化する原動力になり得ると考えております。こうした視野に立ちまして、お答えをいたします。  まず、小項目1点目、本市におけるスポーツ振興の基本的考えについてでございますが、昨年スポーツ推進法が50年ぶりに全面改正をされまして、スポーツの推進のための基本的な法律として新たに制定された、スポーツ基本法の前文は、「スポーツは、世界共通の人類の文化である」、この言葉から始まり、スポーツの価値や意義、スポーツの果たす役割の重要性が示されております。また、本則では、この前文を受けまして基本理念が定められており、地方公共団体はこの基本理念にのっとり、スポーツに関する施策を策定し実現する、責務を有することが定められております。さらに地方公共団体は、国が定めるスポーツ基本計画を参酌いたしまして、その地方の実情に即した地方スポーツ推進計画を定めるよう努めることとされております。  本市といたしましては、この法の規定を受けまして、市民が日常的にスポーツをすることのできる環境整備や、機会の確保など、今以上のスポーツ環境づくりに取り組んでいきたいと考えております。このため、スポーツ推進計画の策定につきまして、今後検討していきたいと考えております。  次に、小項目2、木更津総合高校の全国高等学校野球大会出場に伴う助成の経緯についてでございますが、木更津市補助金等交付規則の規定に基づきまして、木更津総合高校から、全国高等学校野球大会の出場に伴い、補助金の交付申請があり、その内容を精査し、適当と認めたため交付したものでございます。木更津総合高校の甲子園の出場は、本市にとりましても非常に名誉なことでありまして、郷土木更津の名を全国に広める最高の舞台でございました。なお、過去の甲子園の出場は、木更津総合高校が今回を含めまして4度、拓殖大学紅陵高校が9度、志学館高校が1度でございますが、同様の手続をとっております。  最後に、小項目3点目、他の種目の全国大会出場校への配慮が可能であるのかとのご質問でございますが、予算やある程度の基準が必要であることが考えられますので、今後、関係部署と協議の上、調査研究をしてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 217 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、久良知環境部長。 218 ◯環境部長(久良知篤史君) 私からは、大綱1、中項目2、生活衛生の向上についてのご質問にお答えいたします。  まず、小項目1点目、火葬場の現状についてでございますが、現在の火葬場は、議員ご案内のとおり、昭和42年12月1日に3基の火葬炉を擁する火葬場として供用開始されてから、既に44年が経過し、かなり老朽化が進んでいる状況にございます。火葬場の耐用年数は特に規定はございませんが、一般的な鉄筋コンクリートづくりで50年と言われております。また、火葬炉の耐用年数につきましては、メーカーの仕様では20年となっており、平成30年頃には火葬炉の入れ替えが必要となってくる状況でございます。  次に、小項目2点目、他市の状況についてお答えいたします。近隣の状況といたしましては、君津市については久留里に上総聖苑がございますが、旧君津地区の方は、主に富津市前久保の富津聖苑を利用していると伺っております。また、袖ケ浦市には現在火葬場はございませんので、議員ご承知のとおり、近隣の市原市または木更津市の火葬場を利用しているとのことでございます。  次に、小項目3点目、新たな火葬場整備の検討経過についてでございますが、先に行われた斉藤議員にご答弁申し上げましたとおり、昨年、袖ケ浦市に対し、本市から共同建設について打診いたしましたが、検討中とのことで、まだ結果は伺っておりません。袖ケ浦市議会で行われております、火葬場建設についての検討委員会では、基本方針としては、市単独建設を考えているとの答弁もあるようですが、本市といたしましては、今後、袖ケ浦市の意向を確認の上、新たな火葬場建設について、早急に検討を進めていく必要があると考えております。この新たな火葬場建設につきましては、火葬炉の耐用年数から考えて、平成30年から31年頃には新たな火葬場を建設したいと考えているところでございますので、来年度には、具体的な検討に入ってまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 219 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、小川都市整備部長。 220 ◯都市整備部長(小川剛志君) 私からは、中項目3、景観形成についてお答えいたします。  平成19年、平成20年の予算審査特別委員会におきまして、景観に関するご指摘をいただいておりますが、これまでなかなか進んでこなかったのが現状でございます。  そこで、1点目の、景観と公共事業についてでございますが、ご指摘のとおり、良好な景観は見る者を魅了し、地域の活力を生み出す源となり、地域の貴重な財産であると言えます。道路、橋梁、公園、市庁舎、体育館、公民館、学校など、まちなみにおいて大きな部分を占める公共施設、建造物については、地域の景観形成の先導的な役割があると考えます。公共事業の実施に当たっては、安全性、機能性及び経済性はもとより、周辺景観との調和についても検討することが重要であると認識しております。今後の公共事業につきましては、地域特性や周辺環境を尊重し、後世に引き継がれる、地域の財産となるよう、計画し、実施していかなければならないと考えております。  次に、2点目の、本市における課題についてお答えします。景観形成における課題として、1つとして、景観に対する市民共通の認識が必要なこと、2つとして、地域住民と行政の協働による景観づくり、そして3つとして、より良い景観づくりのためのルールづくりが必要不可欠であると考えます。今年度、庁内に若手職員による景観プロジェクトチームを設け、景観についての勉強、検討を始めております。そして、景観づくりの課題を解決するため、まずは景観法に基づく景観行政団体の指定を受けるべく、現在、千葉県と調整しているところでございます。年度内に景観行政団体となり、早期に景観法に基づく景観計画、景観条例、屋外広告物条例等の制定を進めていきたいと考えています。  最後に、3点目の、職員の認識についてでございますが、議員ご指摘のとおり、市民のみならず市職員の景観への認識も大変重要であり、不可欠であると考えます。必ずしも景観に関する職員の認識も十分でないことから、意識の高揚を図るため、市民と職員を対象とした景観の啓発活動を行っているところでございます。去る7月26日に、第1回木更津まちづくりリレーシンポジウムにおいて、景観とまちづくりをテーマとして、東京大学大学院の堀 繁先生からご講演をいただいたところでございます。また、来る9月30日にも、千葉県と木更津市共催で景観セミナーを開催する予定でございます。今後、市民の皆様、そして職員の景観に関する意識が少しでも向上するよう、啓発活動を続けてまいりたいと考えております。議員の皆様におかれましても、ご支援とご協力をお願いしたいと思います。  私からは以上でございます。 221 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。大野議員。 222 ◯24番(大野俊幸君) それでは、再質問、一問一答に行かせていただきます。  甲子園出場の補助金額はどのぐらいだったんでしょうか。また、これについて近隣3市も補助しているようでございますが、その金額は幾らだったのか、お伺いいたします。 223 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。石井教育部長。 224 ◯教育部長(石井良幸君) お答えを申し上げます。  本市は150万円でございます。また、近隣の補助金額は、君津市、富津市、袖ケ浦市の3市を合わせまして、150万円でございます。 225 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 226 ◯24番(大野俊幸君) それでは、次に、本年の市内の高校生がインターハイに出場したと思いますが、その出場状況はどうだったのか、お聞きいたします。 227 ◯議長(岡田壽彦君) 石井教育部長。 228 ◯教育部長(石井良幸君) 本年度のインターハイの出場状況でございますけれども、競技種目別に申し上げますと、木更津総合高校が陸上男子で3名、ソフトテニスの男子で6名、卓球男子で7名、柔道男子で1名、空手道男子1名、ソフトボールの女子18名、柔道の女子4名、弓道の女子1名、拓殖大学紅陵高校が、ソフトテニス男子8名、ボクシング男子1名、自転車男子1名、空手道男子8名、剣道女子7名、空手道女子7名、以上でございます。 229 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 230 ◯24番(大野俊幸君) わかりました。かなりの数のインターハイの出場選手がいて、活躍をしてくれたことだと思います。  それから、本市は、国民体育大会の壮行会並びに過日行われました県民体育大会の出場選手、監督の壮行会はやっておりますが、インターハイの出場選手への、水越市長から激励はやっていないんですけれども、近隣3市はどうなっているのかお伺いします。 231 ◯議長(岡田壽彦君) 石井教育部長。 232 ◯教育部長(石井良幸君) お答え申し上げます。  富津市につきましては、選手の市長への表敬訪問を行っておるそうでございます。また、君津市、袖ケ浦市は、市長の激励等は行っていないということでございます。 233 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 234 ◯24番(大野俊幸君) この件に関しましては、先ほど教育部長からご案内がございましたように、かなりの人数の全国大会に、いわゆるインターハイに出場される選手、もちろん監督もいます。甲子園出場と同様に、高校生がインターハイに出場する場合に、水越市長からの激励会みたいなものをやって、そうすると出場選手の意識の高揚だとか、大きく言えば、あわせて青少年の健全育成や同じ高校生が行うスポーツに対する行政としての、先ほど言いましたように平等、公平性の観点からも、何度も言いますが、市長激励を行うべきというふうに私は考えますが、いかがでしょうか。 235 ◯議長(岡田壽彦君) 石井教育部長。 236 ◯教育部長(石井良幸君) お答えいたします。  議員おっしゃいますように、行政の公平、平等という立場から、調査研究の上、検討していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 237 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 238 ◯24番(大野俊幸君) ひとつよろしくお願いいたします。予算の範囲でという、先ほどの石井部長のご答弁でございましたので、甲子園に出るようにお金がかかるので、150万円という予算を捻出したわけですが、このインターハイに出場する方々にも、150万円とは言いませんけれども、それなりに出費が、スポーツをやるには出費がかかるわけでありますので、激励費という形で、何らかの形でまたご一考いただいて、予算の範囲の中でやっていただけるように、この機会にお願いをしておきます。よろしくお願いします。  中項目2点目の、火葬場の件でございます。  久良知部長の方から、来年ぐらいにはもう計画を立てていこうという、ご答弁をいただきました。ありがとうございます。  1点だけ伺います。木更津の炉についてもう一度伺います。炉の稼働率はどうなっているのか。それと、そこの資料にございますように、富津、君津の火葬場と市原の火葬場の炉の稼働状況について、お伺いします。 239 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。久良知環境部長。 240 ◯環境部長(久良知篤史君) 本市の稼働率ですけれども、約69%ということでございます。あと、他市のそれぞれの施設のことですけれども、ちょっと稼働率という形では把握してはございませんが、市原聖苑につきましては、炉が8基ございまして同時稼働しているのは3基だと、また、君津の上総聖苑につきましては、炉が2基で同時稼働は1基、富津聖苑につきましては、炉が4基で同時稼働が3基というふうに伺ってございます。 241 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 242 ◯24番(大野俊幸君) わかりました。人口の割合から言っても、やはり木更津が13万人の人口を超えているわけであります。どうか一日も早く、立派なとは言いませんが、皆さん方が火葬場に行かれて不快な思いをしないような施設になっていただくことをお願いしておきます。この件は、正直言って今年市制施行70周年ということで、それが非常に木更津市、本市として誇れる部分なんですけれども、このような老朽化した施設は、庁舎の問題もそうなんですけれども、やはりその裏側というか、表裏一体でありますので、どうか検討に検討を重ねて、一日も早くすばらしいものができるように期待しております。よろしくお願いします。  それから、景観についてであります。  先ほど小川部長のご答弁の中で、今年度内に景観行政団体になるということであります。景観行政団体とは、どのようなものなのでしょうか。また、その景観行政団体というのは、メリットは何なのでしょうか、お伺いします。 243 ◯議長(岡田壽彦君) 小川都市整備部長。 244 ◯都市整備部長(小川剛志君) お答え申し上げます。  景観行政団体というのは、景観法に基づきます景観を主体的に行う行政主体ということでございます。この景観行政団体に指定されておりませんと、景観に関する計画、条例等、規制等はできないということになってございます。景観法上、都道府県が景観をやるということになっておりますけれども、その中でも指定都市、中核市等につきましては、自動的に景観行政団体、その他の市町村につきましては、申請に基づき行政団体に指定されると、そういうものになっております。  景観行政団体になるメリットにつきましては、3点ほどございまして、先ほど申し上げました景観法に規定されております各種手法を活用して、自らの権限で景観施策を推進することができるようになるということ、それと、景観計画、景観条例、屋外広告物条例、独自の規制条例をつくることができるということ、それと、景観に関します国の総合支援事業、推進事業など、国からのいろいろな補助を受けられやすくなるという、この3点が大きなメリットではないかなと考えております。 245 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 246 ◯24番(大野俊幸君) 景観行政団体になることに対して、今、部長からご答弁いただきました。景観行政団体になるということに対して、行政内部及び市民の理解は得られているのでしょうか、お伺いします。 247 ◯議長(岡田壽彦君) 小川都市整備部長。 248 ◯都市整備部長(小川剛志君) 先ほど申し上げましたように、景観をこれからやっていく上で、どうしても景観行政団体にならなければやっていけないということなので、木更津市が独自のまちづくり、美しいまちづくりを進めていくためには、この行政団体になるということは通らなければならない、指定されて当然のことだというふうに考えております。  そこで、現在、景観行政団体の指定を受けるべく、千葉県とは調整中ということでございます。今後、市民の皆様につきましては、この景観行政団体の指定を契機といたしまして、景観に配慮したまちづくりを行うということをもっとPRしていきたいと思います。また、当然のことながら、具体的な景観計画、また景観条例等の制定につきましては、市民の皆様の十分な意見をお聞きして反映してまいりたいと、そのように考えております。 249 ◯議長(岡田壽彦君) 大野議員。 250 ◯24番(大野俊幸君) わかりました。市民の方にもう少し浸透した、もちろん職員の方々にもそうなんですけれども、先ほど若手の職員の方々を集めているというお話もございました。市民の方々に、景観についてもう少し関心を持っていただいて、理解をしていただいて、より良いものをつくっていただきたいというふうに思います。  ただ、建物を建てて云々が景観ではないというふうに私は考えております。今の木更津、本市の状況を見ますと、かなりの空き地があって、ここに建物があったのに今は更地になっている、更地になっていた跡が駐車場になってしまっているというような現状が、往々にして見られます。そのようなことも含めて、またより良いまちづくりをしていっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で終わります。ありがとうございました。 251 ◯議長(岡田壽彦君) ここで3時まで休憩いたします。                                 (午後2時46分)   ─────────────────────────────────────── 252 ◯議長(岡田壽彦君) 休憩を取り消し、会議を再開いたします。                                 (午後3時00分)   ─────────────────────────────────────── 253      ◎議案第65号~議案第70号・議案第74号~議案第80号の大       綱質疑 ◯議長(岡田壽彦君) 次は、日程第3、議案質疑を行います。  議案第65号ないし議案第70号及び議案第74号ないし議案第80号を一括して議題に供します。  ただいま議題に供されました議案について質疑を願うわけでありますが、その細部につきましては、所管の常任委員会において審査願うこととし、この際、大綱についてご質疑願います。  また、あらかじめ1名の議員より、質疑の通告がありましたので、まず、通告に基づき質疑を行った後、そのほかの議員から質疑を求めます。  それでは、佐藤多美男議員、ご質疑願います。佐藤議員。           〔26番 佐藤多美男君登壇〕 254 ◯26番(佐藤多美男君) 各委員会に付託されます議案につきまして、大綱質疑を行います。大綱は3点でございます。第1は、議案第65号 平成24年度木更津市一般会計補正予算(第2号)について、大綱第2は、議案第70号 平成23年度木更津市歳入歳出決算の認定について及び議案第80号 平成23年度木更津市水道事業決算の認定について、大綱第3は、議案第74号 木更津市林道の管理に関する条例の制定についてでございます。  まず最初に、大綱第1番目は、一般会計の補正予算でございます。今9月の一般会計予算は、全体として4,955万8,000円の減でございます。しかし、その中で大きな減額がございます。(仮称)真舟小建設事業費4億5,808万2,000円、委託料703万8,000円、工事請負費が4億5,104万4,000円減額がございます。これは7ページの継続費の補正と、それから28ページの学校建設費に記載されております。  そこで、1点目でございますけれども、この4億5,808万2,000円の減額の理由について、お答えをいただきたいと思います。  2つ目は、全体事業費では9,756万円が増加ということになっております。これは継続費の補正を見れば明らかでございますけれども、全体事業でこれだけの事業費が増額されている理由は何なのか。  3点目は、それでは、このような継続費の構成が割合が変わって、5割から7割と来年に持ち越されるわけで、今年度は3割ということですね。このことによって、平成26年度開校というお約束、この工期ですね、開校予定の支障はないものとは思いますけれども、念のためお尋ねをしておきたいと思います。  大綱第2は、一般会計等及び水道事業会計の決算の認定についてでございます。  第1は、一般会計の収支決算についてでございます。当該年度、平成23年度の決算につきましては、歳入歳出差引額、形式的な収支は24億2,102万4,000円という多額の黒字でございます。翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質の収支額は、これを見ても18億5,424万4,000円ということで、これも多額な黒字なわけでございます。この18億5,000万円のうち、基金に繰り入れをするのが15億5,400万円余でございますから、今現在というか、平成23年度末においては31億7,000万円の財政調整基金でございますから、この額を含めると47億2,800万円という基金ですね、貯金になるかと思います。そこでお尋ねしますけれども、この多額な黒字決算となったその理由ですね。かいつまんでお答えをいただければと思います。  2つ目は、国保特別会計の決算についてでございます。何とか一般会計からの繰り入れによりまして、黒字にはなっているものの、その中身を見たら、大変な事態だと思うんです。監査の意見書にもありました。収納率は何と55.1%。半額しか税が入らないというふうなことでございます。収入未済額も32億1,642万8,000円にも及び、大変な事態ということでございます。現年度の収納率は82.5%で、通常とそう変わりはありませんけれども、滞納繰り越し分が16.35%ということで、合わせれば55.1%になるということで、深刻な状態でございます。なぜこのような事態に立ち至っているのか、その理由と今後の対策についてお示しいただきたいと思います。  大きく3番目は、積立金、財政調整基金及び債務、市債等について、つまり貯金と借金の関係についてお尋ねをいたします。  1つ目としましては、積立金、財政調整基金でございますが、その額と活用の方策についてお尋ねをいたします。先ほどもちょっと申し上げましたが、この平成24年7月現在の財政調整基金は、47億2,900万円だと思います。この額についての確認と活用方策についてお答えいただきたいと思います。  それから2つ目は、市債、地方債ですね、それから債務負担行為、これの推移を3ヶ年ほどお示しいただきたいと思います。木更津市は借金が多くなっているのか、それとも少なくなっているのか、先ほど一般質問でもありましたと思いますけれども、いま一度お示しをいただきたいと思います。  それから、大きく4番目には、金田地区の開発事業についてでございます。進めろ進めろという、一方そういうお考えもあると思いますけれども、しかし、市民の暮らしや福祉、教育を置き去りにして、金田だけにつぎ込めというのはいかがなものかというふうな立場でございますけれども、一般会計において、それから公共下水道特別会計において、あるいは水道事業会計において、それぞれ金田地区の開発事業がどれだけこの決算で費やされているのか、額を示していただきたいと思います。  最後、大綱第3番目でございますが、林道の管理に関する条例の制定についてでございます。4点ほど伺います。  1つ目は、この林道の管理については、今まで規則でされておりましたけれども、林道を管理するどころか、林道を事業者に便宜を図るような、そういうことをしてきたわけですね。100台、200台通ってもいいということで、直接林業とは関係のない残土あるいは産廃、それに林道を使用していいというふうなことを市はやってきたわけですけれども、それに対する規制ということで、これは非常に喜ばしいことだと思います。その内容でございますけれども、1つは、従来の規則とどう違っているのか、その相違点。  2つ目は、本市の条例の他市にない特徴点があれば、お示しをいただきたいと思います。  3つ目は、河野農場などでこの住民同意をめぐり、かなりのトラブルもございました。この住民同意について、否定は必要ないのかどうか伺います。  それと最後に、新たな規則でございます。これをどう公表し、規則とはやっぱり条例と一緒にあわせて議論が必要でございますけれども、これをどのように議会に提示をするのか伺いまして、私からの大綱質疑といたします。 255 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました佐藤多美男議員の質疑に対する当局の答弁を求めます。石井教育部長。
    256 ◯教育部長(石井良幸君) 私からは、大綱1、議案第65号 平成24年度木更津市一般会計補正予算(第2号)について、ご答弁を申し上げます。  中項目1、(仮称)真舟小学校建設事業費、7ページ、継続費補正、28ページ、学校建設費、小項目1、4億5,808万2,000円、委託料703万8,000円、工事請負費4億5,104万4,000円の減額理由でございますが、2ヶ年の継続事業ということで、当初は事業費を平成24年度5割、平成25年度5割と考えておりましたが、国庫補助金の2ヶ年の割合を、県を通じまして国と調整をした結果、これが3対7となりましたので、歳出につきましても、この割合の3対7に合わせたものでございます。平成24年度の割合が5割から3割と減ったための減額でございます。  次に、小項目2、全体事業費9,756万円の増額理由でございますが、当初、プールにつきましては、開校後に建設を行う計画でございましたが、新しい小学校の内容につきまして、本年4月7日に請西小学校体育館で開催をいたしました説明会の中で、ご参加いただきました皆様からさまざまなご意見をいただきました。これを参考にさせていただきまして、2階建て校舎の案で設計を進めておるところでございます。この案のプールの配置計画から、開校後にプール建設工事を行うことが困難と判断をいたしましたので、プールにつきましては、校舎及び体育館と同時に工事を行うこととしたための増額でございます。  次に、小項目3、平成26年度開校への支障は、工期は、でございますが、あくまで国庫補助金の割合に合わせたものでございまして、事業の工程は変更はしておりません。したがいまして、当初の計画どおり、平成26年度当初、4月の開校を予定しております。  私からは以上でございます。 257 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、野村財務部長。 258 ◯財務部長(野村倉一君) 私からは、大綱2、議案第70号、議案第80号、一般会計等及び水道会計決算の認定に係ります中項目3点について、ご答弁申し上げます。  まず、1点目、中項目1の、一般会計の収支決算の小項目1点目、実質収支18億5,424万4,000円の黒字の要因といいますか、原因ということでお尋ねでございますけれども、歳入におきましては、市たばこ税や法人市民税等の市税、地方消費税交付金など、経済状況に左右されるものの増収分が多くなっております。具体的に対予算と比較した増収分を申し上げますと、市たばこ税が9,493万7,265円、法人市民税が7,881万5,200円、地方消費税交付金は1億4,491万3,000円の増収となっております。また、支出不用額約12億円も剰余金の要因となっておりますけれども、このうち4億円余りが国保会計に係ります不用額でございます。保険給付費の算定というのは非常に苦慮しておりまして、気象、経済等、多方面な検証が必要でございますけれども、毎年苦慮しているところでございます。さらに、平成23年度の特殊要因といたしましては、3月補正計上後に南清小学校校舎増築事業費の入札、また(仮称)真舟小学校建設工事設計業務委託費の入札があったことなどによりまして、合わせて2億1,000万円の不用が生じたためでございます。  以上が要因といいますか、原因の説明の答弁でございます。  次に、中項目2の、国保特別会計の収納率と収入未済額、ただいま議員からも質問の中でるるご説明がございましたけれども、国民健康保険税の収納につきましては、だんだん数字が下がっておりまして、ご質問の中でも55.1%ということでございます。これについては、当然現年分と滞納繰越分を合わせての数字でございます。現年分につきましては82.8%、滞納繰越分がこれが金額的には相当ございます。31億円の調定があったうちの収入が少ないということで、これが16.4%ということでございます。この原因といいましても、いろいろと要因はあると思います。国民健康保険に加入している方々の場合、自営業の方とか、商店街の商店経営者とか、そういう方々がおりますけれども、ある面、収入の安定しない方々が加入している、あるいは高齢者の方が加入しているというようなことから、そういう意味では、税のそういう方々の滞納が出ていることが要因に挙げられると思います。また景気の動向、あるいは雇用の不安というような社会状況もございますけれども、そうしたいろいろな面のいわゆる負の要因といいますか、そういう部分が重なっている部分が、ここに反映されているのかなというふうに思っております。  私どもといたしましても、この徴収率が下がっていることについては、平成20年度に後期高齢者、75歳以上の方が国保から出ているわけでございますけれども、その後、この推移が現年分も滞納繰越分も含めますと、ほとんど同じぐらいの推移をしております。結果として、そうしますと、滞納繰越分がますます増えていくということになりますので、この辺しっかりと対応していきたいと思います。これまで以上に滞納者の状況、生活状況をしっかりと把握し、また困っている方には当然軽減措置もあるわけですけれども、払える方が払わないというような状況だけは、決して許すといいますか、させてはいけないと思いますので、その点しっかりと対応してまいりたいと考えております。  次に、中項目3点目の、積立金、財政調整基金及び債務、市債等についての積立金の額と活用方策についてでございますが、平成23年度末の財政調整基金の残高は31億7,400万円であり、平成23年度の歳計剰余金15億5,400万円を積み立てた結果、47億2,900万円となりました。平成24年度予算に14億円計上しておりますので、これは9月補正で繰り戻した分も含めて計上してございますので、残額といたしましては、33億2,800万円となっております。今後の補正予算編成に当たりましては、例年5億円程度繰り入れを行っているところでございます。また、第4次総合3か年プランの計画では、来年度、プラン上6億3,000万円を繰り入れる予定となっております。これらの見込みをいたしますと、残高は約21億円ということになります。今年度当初予算では、18億円の繰り入れを行い、予算編成を行ったところでございますので、仮に同額の予算計上を行った場合は、財政調整基金の残高は数億円ということになってしまいますけれども、まだまだこれからも耐震事業、いろいろあります、実施しなければいけない事業もありますので、事業実施に当たっては、この基金を有効に活用してまいりたいと考えております。  次に、市債、債務負担行為の推移はどうかということでございますけれども、平成21年度から平成23年度までの推移を、普通会計決算状況で申し上げますと、地方債現在高は平成21年度が262億9,946万円、平成22年度が269億4,095万5,000円、平成23年度が271億3,490万5,000円、また債務負担行為の支出予定額でございますが、平成21年度は97億3,231万6,000円、平成22年度は102億6,501万4,000円、平成23年度は112億1,293万4,000円と、いずれも増加する形になっております。これらは、喫緊の課題に対する投資的事業財源としての起債や、指定管理者制度に係る債務負担行為設定等の増加等が影響しておりますけれども、いずれも将来にわたる負担でございますので、安易に増えることのないよう留意してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 259 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、小川都市整備部長。 260 ◯都市整備部長(小川剛志君) 私からは、大綱2、議案第70号、議案第80号、一般会計等及び水道会計決算の認定の、金田地区開発事業費についてのうち1点目、一般会計、2点目の公共下水道事業特別会計について、お答えいたします。  まず、1点目の、平成23年度の一般会計でございますけれども、金田開発のうちUR施工分の金田東地区につきましては、負担金はございません。県施工の金田西地区につきましては、総事業費が12億4,000万円のうち、市の負担金は3億3,047万6,782円でございます。  2点目の、公共下水道特別会計におきましては、平成23年度金田開発の関連事業費といたしましては、合計で16億4,575万7,200円でございまして、このうち市負担額といたしましては、7億1,935万9,200円でございます。  私からは以上でございます。 261 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、川島水道部長。 262 ◯水道部長(川島宏文君) 私からは、金田地区開発事業費のうち、小項目3、水道事業会計についてお答えいたします。  木更津市水道事業における平成23年度の金田地区関連に関する開発事業費でございますが、一部平成22年度から繰り越し分も含まれますけれども、金田東地区と西地区の上下水道施設である配水共通本管の設置事業の負担金といたしまして7,840万7,016円、金田配水場建設用地の取得費でございます1億9,500万7,200円、合計といたしましては、2億7,341万4,216円を支出いたしました。  以上でございます。 263 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、森経済部長。 264 ◯経済部長(森 三佐男君) 私からは、議案第74号 木更津市林道の管理に関する条例の制定についての、条例の特徴と要点についてご答弁申し上げます。  まず、1点目の、従来の規則との相違点についてでございますが、条例では林道の機能の保全、市民の利用の確保及び通行の安全を図ることを目的としておりまして、こうした目的を実現するための林道管理の実効性を担保するため、林道の通行の許可に係る違反に対し、罰金を科す罰則規定を設けるとともに、違反行為者だけでなく、その使用者である法人等にも罰金刑を科す、両罰規定をあわせて設けております。また、条例とあわせて施行規則を制定し、規則において許可基準として、1日当たりの通行台数を15台未満と規定したところでございます。  次に、2点目の、本市条例の特徴点についてでございますが、条例では、林道について、大型自動車の通行を原則禁止とし、通行には市長の許可を受けなければならないことといたしました。そして、先ほどご答弁いたしましたが、通行の許可に係る違反行為に関する罰則規定及び両罰規定を設けている点でございます。  次に、3点目でございますが、住民同意などの規定についてでございますが、市条例では、原則として市長の許可を受けなければ、林道の大型自動車の通行をしてはならないという規定をした上で、林道の幅員、構造、状況などを考慮し、条例の目的達成に支障がないと認められる範囲で、許可をする路線、通行台数などの基準を定めております。したがいまして、この基準を超えて、住民同意を要件として通行許可の判断を行うことは、条例の目的の範囲を超える規定となるものと考えられることから、住民同意については、林道の通行の許可の基準にはなじまないものと考えております。  最後に、4点目、新規則についてでございますが、新規則につきましては、条例の施行規則として制定するもので、条例に定めない事項について規定するものとなっております。申請や届け出等に関する取り扱い、許可の基準や条件などについて、規定しております。特に許可の基準につきましては、現行の林道管理規則では規定しておりませんでした大型自動車の通行台数について、先ほども申し上げたとおり、1日当たり15台未満と、具体的に規定することといたしたところでございます。  以上でございます。 265 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。佐藤議員。 266 ◯26番(佐藤多美男君) それでは、順次再質問を行います。  大綱第1の、真舟小学校の建設事業費につきましては、最終日にご説明があるようですので、ここでは省略をいたします。  大綱第2につきまして、若干質疑いたします。  貯金と借金のことで質問をしたんですが、一般会計及び普通会計ということでご説明いただきましたけれども、それはやはり市債残額が増えてきているということですね。準借金と言われる予算の先食いである債務負担行為の支出予定額も若干ずつ伸びてきているということでは、これは本市財政運営にとっても不安定要素があると思いますけれども、公共下水道特別会計についての市債、地方債ですね。これは見込みですけれども、平成23年度末ではたしか207億4,416万8,000円と、207億円というふうなのがあるかと思うんですけれども、これは決算額48億円ですね、公共下水道事業は、全体の予算、決算額が。その約4倍以上の市債を抱え込んでいるということについては、どんなことなんでしょうかね。先ほど私が質問したように、金田絡みの関係が非常に多いのではないかというふうに思うんですが、この負債が増嵩する要因に金田の地区開発事業が影響しているのではないかと思うんですが、その点についてだけお答えをいただきたいと思います。  最後の議案第74号 木更津市林道の管理に関する条例の制定についてでございますけれども、これは今発生しております矢那地区の残土問題、あるいは真里谷のディスポーサルプラントの産廃問題、これは音信山林道ですね。あるいは君津に計画されているKGMの問題では、本市の宮内林道、宮内線、これらについての大きな歯どめにつながるものと、非常に私も喜んでおり、これはやはり住民の声、あるいは議会からの声ということで、実を結ぶようになってきたというふうに、大きく評価するものでございます。  そこでお尋ねしますけれども、今回は大型車は15台未満の通行だけを許可するというふうな厳しい内容で、これは非常によろしいと思うんですけれども、今まで100台、200台を許可してきた、そういうことは一体何だったのかなという感はしますけれども、大きな前進であると思います。この15台ということなんですけれども、林道が行きどまりの場合は、8台通って、帰ってくれば16台ということになるわけですね。これはそうした場合、往復の場合、行って帰ってくる場合は7台未満ということで承知しておけばいいのかどうか、それだけお尋ねしておきます。  以上でございます。 267 ◯議長(岡田壽彦君) 佐藤多美男議員の再質疑に対する答弁を求めます。小川都市整備部長。 268 ◯都市整備部長(小川剛志君) お答えを申し上げます。  公共下水道の平成23年度末現在の起債額が207億円ということでございます。このうち金田関連につきましては、すべてが終わっているわけではございませんけれども、すべてやったにしても67億円が起債ということでございますので、約3分の1、それが金田関係ということになるのかなというふうに思います。 269 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、森経済部長。 270 ◯経済部長(森 三佐男君) 15台につきましては、規則の方で定めてございまして、1日1方向当たり15台未満ということでございます。したがいまして、片道ですと14台となります。往復ですと7台ということになります。それと、あわせて規則の中で、1事業者当たりの許可台数というものを5台として定めさせていただいております。  以上でございます。 271 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。佐藤議員。 272 ◯26番(佐藤多美男君) 大綱でございますので、以上で終わりますが、委員会の皆さんでまた、今後これからも質問があるかと思いますけれども、それにゆだねたいと思います。よろしくご審議のほどをお願いします。 273 ◯議長(岡田壽彦君) 以上で通告による質疑は終わりましたが、ほかに質疑はございませんか。鈴木秀子議員。           〔8番 鈴木秀子さん登壇〕 274 ◯8番(鈴木秀子さん) 私から、大綱質疑を伺いたいと思います。  議案第65号 平成24年度木更津市一般会計補正予算(第2号)、歳出の部分で、総務部の保存文書調査事業費について、お伺いしたいと思います。  それと、市民部の予防接種費1,989万6,000円の増加を見込んでおられます。この理由をお聞かせください。  それと、健康診査事業費687万7,000円、これもどういう理由で増加補正されたか、お聞かせください。  よろしくお願いいたします。 275 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました鈴木秀子議員の質疑に対する当局の答弁を求めます。大野総務部長。 276 ◯総務部長(大野修治君) 私からは、歳出、総務費の保存文書調査事業費の内容につきまして、ご説明させていただきます。  この事業は、庁舎耐震診断により、庁舎倒壊の危険が高いことが判明し、庁舎内軽量化の必要が生じたことから、緊急雇用事業を活用いたしまして、庁舎内の使用頻度の低い文書を庁舎外の書庫に移管し、庁舎の軽量化を図ろうとするもので、事業概要といたしましては、庁外に移管した文書を使用する際に効率的に利用できるよう、文書目録の整備を行うものです。なお、この事業では、期間6ヶ月で4名を雇用し、搬出いたします文書の量は、文書箱で1,000箱を予定しております。  以上でございます。 277 ◯議長(岡田壽彦君) 次の答弁者、鹿間市民部長。 278 ◯市民部長(鹿間和久君) 私からは、この別冊で言いますと、21ページになろうかと思いますけれども、そこのうちの予防接種費1,989万6,000円、まず、これの増額理由についてご答弁申し上げます。  これについては、ポリオの予防接種費の増額でございます。これについては、ポリオの予防接種につきましては、予防接種実施規則の一部改正により、本年、平成24年9月1日から、経口生ポリオワクチンによる集団接種から、不活化ポリオワクチンの注射による個別接種、これに一斉に切り替わったことによって、ワクチンの単価が上がり、さらに接種回数につきましても、2回から4回に変更になったことに伴って、増額するものでございます。  次に、同ページの健康診査事業費687万7,000円の増額理由ですが、これにつきましては、本市が行っております肝炎ウイルス検診、それから若年期健康診査、この受診者の増加に伴うものでございます。  以上でございます。 279 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。鈴木秀子議員。 280 ◯8番(鈴木秀子さん) 先ほどの保存文書調査事業費というのは、ほとんど人件費というふうな形なんでしょうか。 281 ◯議長(岡田壽彦君) 大野総務部長。 282 ◯総務部長(大野修治君) そのとおりでございます。 283 ◯議長(岡田壽彦君) 鈴木秀子議員。 284 ◯8番(鈴木秀子さん) それと、先ほどの予防接種、今年の9月から生ワクチンから注射という形に変わって、これの見込みの人数というのはわかるでしょうか。 285 ◯議長(岡田壽彦君) 当局の答弁を求めます。鹿間市民部長。 286 ◯市民部長(鹿間和久君) 平成24年度の接種予定者は2,000人と想定しております。  以上でございます。 287 ◯議長(岡田壽彦君) 3回で質疑は終わります。  ほかにご質疑はございませんか。三上議員。           〔28番 三上和俊君登壇〕 288 ◯28番(三上和俊君) 決算の方は委員に選任されるようでございますので、よしとして、長年地元の皆さんとともにお願いしておりました林道の管理条例、その辺がちょっと不明のところがございますので、確認をさせていただきたいと思います。  佐藤議員とともに、条例を制定していただいたということに対しては、心から……〔発言する者あり〕後藤議員もそうだそうです。山の中に隠れ住んでいる方々は本当にありがたく、感謝申し上げているところです。  そういう中で、第14条、第15条なんかで書かれていますものが、本当に担保されているかどうかというようなことで、確認させていただくわけなんですが、普通の一般の契約の中では、こういう原状回復とか、もし何かあったとき、瑕疵担保という形の中では、保証人あるいは供託金、こういうような形の中で、もしとんずらする、あるいは途中で会社がおかしくなったときには、そういうものを充当する、そういう方々にやっていただくと、直してもらうというようなことで、行政が私企業のもうけの後始末をさせられることのないようにするというのが、常識的な考え方だと思います。特にこういう、我々が危惧している環境関係の業者は、そういうのが往々にして、大変申しわけないんだけど、業者の方々に申しわけないんですけど、多い業界だと、こういうふうに私は認識しています。でありますので、その辺のところを担当の皆さんはどういうふうに考えたのか、措置してあるのか、お尋ねをいたします。  それから、第15条の方で、罰則規定があります。罰則規定というのは、これはしっかりすれば特に環境関係の業者の資格、業者の登録というのは、剥奪されるような形になっていますので、これはきちっとやっていただきたいと、こういうふうに思うわけなんですけれども、果たしてそこまでの効果があるのかどうか。効果というか、権力というんですか、権限がこの木更津市の条例の中で付与されているのかどうか。条例で罰則規定を設けておりますけれども、違反した場合の取り締まり及び罰則の取り扱いはどういうふうになっているのか、これを確認させていただきたいと、かように思います。  それから、もう一つ、今15台とか5台とかという話がありました。申請するのがこれはどこかの問題があります。産廃産廃で言って大変申しわけないんですが、山を破壊し、最終処分場なりをつくった業者が申請する。5台まで申請できる。あるいはそこにプラスアルファ、今度は収集運搬という業種があります、産廃の中では。それが5台、5台というような形でやれば、15台やれるわけですね。だけれども、私が普通考えるには、1事業という形の中では、申請者は林地を使う、あるいは林業等を携わる業者が1ヶ所の仕事で申請すべきものであって、それをダブル申請というかな、運搬するところが申請したものに対しては許可というようなことがないと思うんですけれども、その辺、確認を3点させていただきます。  よろしくお願いします。 289 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま行われました三上和俊議員の質疑に対する当局の答弁を求めます。森経済部長。 290 ◯経済部長(森 三佐男君) お答えいたします。  まず1問目の、保証人あるいは供託金についてでございますが、条例化することによって、より実効性のある、強制力のあるものというふうに考えております。条例で罰則規定あるいは施行規則で通行台数の制限を設けておりますことから、特に保証人あるいは供託金につきましては、考えておりません。  それから、罰則の効果というんですか、違反者に対する効果でございますが、違反した場合の取り締まりでございますが、まず、市民などが違反者を発見した時点で、市もしくは警察の方に通報していただくことになります。通報を受けて、警察が現場確認し、現行犯逮捕ということになるわけですが、検察庁へ書類送検、そして、その後刑罰が確定することとなり、また先ほど言ったように業務として違反者を使用している法人等に対しても、罰則規定を盛り込んだところでございます。  お尋ねの刑罰に係るものですけれども、罰金刑は反則規定と違いまして、前科扱いという重度な処分となります。したがいまして、各種の登録、あるいは申請をする場合に当然のことながら、許認可などの判定要件に含まれることとなります。  それから、最後のご質問でございますけれども、規則の中で1日1方向当たり15台未満というふうに定めさせていただいております。それで、なおかつ1事業者当たり5台という枠を設けさせていただいておりますので、1事業者5台、許可をとった場合は、これは次の事業者が許可を出す場合は2台という形になろうかと思います。  以上でございます。 291 ◯議長(岡田壽彦君) 答弁が終わりました。三上議員。 292 ◯28番(三上和俊君) では、確認をさらに進めていきたいと思います。  保証人とか供託金とかそういうことがありますので、もし何か再犯というか、皆さんの指導を受けなかったら、そういうこともやっぱり私は見直しということで、早速見直しでそういう対策を講じていただきたいなと思います。これは嫌がらせじゃなくて、今の市原の状況を見ればわかると思うんです。林道音信山のところ。あれ、原状回復の指導を市原はしていると思いますよ。だけど、ひび割れ、そのままでしょう。あれは一般企業がもうけた尻ぬぐいを、先ほども言いましたけど、行政がやらなくちゃいけないわけですよ。だから、そういうようなことはやはり好ましくないと思いますよ。やっぱりきちっと仕事をやらせていただいた、原状回復というのが常識だと思いますので、それを担保するための手段をぜひとも講じていただきたいと、再考をお願いしておきましょう。  それと、隣の後藤議員の関係では宮内線があります。あれは林道では多分なかったと思いますが、林道に準ずるというようなことで、今まで取り扱っていたと思いますが、この関係で林道というような形できちっと格付けをするのかどうか、それを1点確認させていただきます。 293 ◯議長(岡田壽彦君) 三上和俊議員の再質疑に対する答弁を求めます。森経済部長。 294 ◯経済部長(森 三佐男君) 林道宮内線の取り扱いでございますけれども、確かに今の規則の中では林道に準ずる路線という位置付けでございます。今回、この条例を制定するに当たりまして、林道台帳に記載をいたしまして、林道としての扱いで他の林道と同一の林道としての扱いをしてまいります。  以上でございます。 295 ◯議長(岡田壽彦君) ほかにご質疑はございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 296 ◯議長(岡田壽彦君) 質疑終局と認めます。   ─────────────────────────────────────── 297      ◎決算審査特別委員会の設置及び議案等付託 ◯議長(岡田壽彦君) 次は、日程第4、決算審査委員会の設置及び議案等付託の件を議題に供します。
     お諮りいたします。まず、議案第70号及び議案第80号については、定数9名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、それぞれこれを付託し、審査することにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 298 ◯議長(岡田壽彦君) ご異議なしと認め、さよう決定いたします。   ─────────────────────────────────────── 299      ◎決算審査特別委員会委員の選任 ◯議長(岡田壽彦君) ただいま設置されました決算審査特別委員会委員の選任につきましては、委員会条例第6条の規定により、  自由民主クラブ   重 城 正 義 議員  三 上 和 俊 議員  羅針盤の   宮 木 康 弘 議員  近 藤   忍 議員  一新の会の   篠 崎 哲 也 議員  公明党の   岡 田 貴 志 議員  無会派の   田 中 紀 子 議員  鈴 木 秀 子 議員  総務常任委員会委員長   鶴 岡 大 治 議員  以上9名を指名したいと思いますが、これにご異議ありませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 300 ◯議長(岡田壽彦君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました9名を、決算審査特別委員会委員に選任することに決定いたしました。  お諮りいたします。決算審査特別委員会に対し、地方自治法第98条の権限を付与したいと思いますが、これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 301 ◯議長(岡田壽彦君) ご異議なしと認め、さよう決定いたします。   ─────────────────────────────────────── 302      ◎議案等付託 ◯議長(岡田壽彦君) 次に、議案第65号ないし議案第69号及び議案第74号ないし議案第79号並びに陳情第7号を、お手元に配布してあります議案等付託表のとおり、それぞれ所管委員会に付託いたします。  なお、付託された各委員会におきましては、休会中、日程に従い審査願い、最終日にご報告願います。   ─────────────────────────────────────── 303      ◎委員会付託省略 ◯議長(岡田壽彦君) 次に、お諮りいたします。議案第71号ないし議案第73号は、委員会付託を省略し、最終日に全体会議をもってご審査願うこととしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 304 ◯議長(岡田壽彦君) ご異議なしと認め、さよう決定いたします。   ─────────────────────────────────────── 305      ◎散会の宣告 ◯議長(岡田壽彦君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。  次会は、来る9月28日午前10時から会議を開きます。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。                                 (午後3時51分)   ───────────────────────────────────────      ◎本日の会議に付した事件  1.会議録署名議員の指名  1.大村富良君の一般質問及び当局の答弁  1.高橋てる子さんの一般質問及び当局の答弁  1.渡辺厚子さんの一般質問及び当局の答弁  1.大野俊幸君の一般質問及び当局の答弁  1.議案第65号~議案第70号・議案第74号~議案第80号の大綱質疑  1.決算審査特別委員会の設置及び議案等付託  1.決算審査特別委員会委員の選任  1.議案第65号~議案第69号・議案第74号~議案第79号・陳情第7号の議案等付託  1.議案第71号~議案第73号の委員会付託省略 上記会議録を証するため下記署名いたします。  平成  年  月  日      議     長   岡  田  壽  彦      署 名 議 員   清  水  宗  一      署 名 議 員   田  中  紀  子 Copyright © Kisarazu City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...