5
執行部出席者職氏名
(1)
警察本部
警察本部長 南 隆
警務部長 野 村 護
刑事部長 日下部 進
警備部長 須 藤 信 雄
交通部長 上 原 敏 男
生活安全部長 川 俣 力 一
地域統括官 菊 池 啓 夫
警務課長 大 野 昭
生活安全企画課長 吉 原 重一郎
刑事総務課長 相 馬 良 博
交通企画課長 柿 岡 健 三
会計課長 手 塚 真
交通規制課長 佐 藤 秀 夫
総務課長 舘 野 勝 則
6 出席を求めた参考人 なし
7 会議に付した事件 別添 会議順序のとおり
8 その他の必要事項
(1)
委員会報告
あり(本会議録に記載のとおり)
(2)
委員長報告(審査及び結果の報告)
あり(本会議録に記載のとおり)
────────────────────
午前10時00分開会
○五十嵐清 委員長 ただいまから本日の
文教警察委員会の会議を開きます。
これより議事に入ります。
本日は本定例会において本委員会に審議を付託された議案のうち、
警察本部関係議案の審査を行います。
第1号議案第1条歳出予算中
所管関係予算及び第3条中
所管関係予算、第19号議案、第46号議案から第49号議案まで、並びに第57号議案第1条歳出中
所管関係予算を一括して議題といたします。
執行部の説明を求めます。説明は、新規事業を中心を簡潔にお願いいたします。
なお、説明は着席のままで結構でございます。
南警察本部長。
◎南
警察本部長 本日の委員会におきましては、平成19年度当初予算・
条例案提出についてご説明申し上げますが、その前に私の方から当面の警察の運営方針についてご説明させていただきます。
これまで
各種委員会におきまして治安行政についてのお話がありましたが、一言で申し上げますと、指数的には、ここ数年改善の傾向が見られますが、改善の中身を見てみますと予断を許さないという状況でございます。こういった情勢に対して、県警として警察行政を当面どう運営していくかということについて私からご説明させていただきたいと思います。
第1に重要なものは
重要犯罪の検挙についてであり、次に身近な犯罪の検挙であります。まず
重要犯罪の検挙についてでありますが、これは県民の方々の体感治安が依然として改善されていないということであり、体感治安を向上させるためには、やはり
重要犯罪の検挙が重要ではないかと思っております。特に重要なことは、何か事件が発生した時に初動段階で捕まえるということでございます。そのために昨年来、
装備資機材の配備や緊急配備の見直しなどを図ってきたところでございます。昨日も
宇都宮東警察署管内で発生したATMの窃盗犯人を
矢板警察署管内で検挙いたしました。これも緊急配備の見直しの結果であり、予算措置をしていただき配備した
車両停止装置までは使いませんでしたが、犯人を早期の段階で検挙することができました。今後ともこうした点に力を入れてまいりたいと思っております。
そうした点を踏まえ要求させていただいている
重要犯罪捜査支援システムにつきましては、広域化するこの種の事件に対する
情報収集能力の強化対策ということでございます。昨年5億円強奪事件を検挙しました。これは
中国人実行犯のグループが解明でき全体の検挙につながったものでありますが、これもやはり
中国人犯罪グループ内の情報が収集できたことが我々の勝因になったものであります。そういった点で組織犯罪に限らず、あらゆる部門で県警の
情報収集能力を高めることが重要であると考えております。
また、現在のような時代には、
科学捜査力というのがものを言う場面が多いというのが最近の実情でございます。第2の指紋と言われている
DNA型鑑定、あるいは
プロファイリングなどもそうした新しい捜査手法でありますので、これらの充実強化を図ってまいりたいと考えております。
第2には、身近な犯罪の抑止についてであります。身近な犯罪というのは9罪種、いわゆるひったくりとか車上狙いというのが挙げられておりますが、これらに限らず最近、被害が多く、高齢者も被害となっている振り込め詐欺なども県警として力を入れていかなければならないと考えております。振り込め詐欺事件の捜査については、全国の中で本県は実績が上がってないということもあり、振り込め詐欺につきましては特に力を入れているところでございます。これは全国的にも窃盗に次いで被害の額が多いということで大きな社会問題となっているところであります。
このような身近な犯罪や振り込め詐欺につきましては、事件が発生して犯人を検挙するということはもちろんですが、それ以上に防犯、つまり犯罪を起こさせないようにするということが重要でございます。どうやって安全で安心な地域社会を構築していくかということが我々の第2の課題でございます。
いわゆる
今市事件等を契機として地域の
ボランティア団体が結成されております。今、現場を見ますと、警察としてはこうした
ボランティア団体といかに連携して新たな犯罪に対処するための関係を構築していくかということが大きな課題となっております。新たに認めていただき昨年配置した、子供の安全を守るための
スクールサポーター制度、これも2年目に入りましたので、より一層充実させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
第3は、交通関係でございます。交通事故の件数につきましては、本年に入りまして本日段階で2,435件で、前年比で212件少なく、昨年に比べ1割近く昨年よりも発生件数が減少しております。死者数は22人で、前年比プラス・マイナス・ゼロという状況でございます。この
交通事故対策の方針は、これまでどおり数字のみということなく、一つ一つの事故をきめ細やかに分析してそれに対して対策をしていくという三本柱の運用をしております。柱の一つはインフラの整備、二つ目がマナーの向上、三つ目が悪質違反の
取り締まりということでございます。本会議で申し上げましたが、昨年度配備していただきました高輝度標識・標示は特に有効な効果が出ております。こうしたインフラを整備することによって全体の
交通事故件数も死者数も減っていくものと思っております。また、マナーの向上につきましては、シートベルトの着用が事故を防ぐということから、着用率が他県に比べてかなり低い本県においては、着用率を高めるため、単なる
取り締まりだけではなく広報と一体となった
取り締まりをやっていこうと考えております。
交通取り締まりについては各般から苦情等さまざまありますが、私はむしろメディアを通じて、事前に
取り締まりを広報周知した上で、厳正公平で県民に納得される
取り締まりを推進していく方針で臨んでいきたいと思っております。今年からはメディアを通じてその1週間分の
取り締まり日程なども概括的にお知らせしております。
最後は、警察の姿勢についてでございますが、ここ5年間、「県民とともにある警察」というものを本県の重点目標の基本姿勢に掲げております。石橋事件の反省・教訓に基づき警察の
相談受理体制を確立してまいりまして、昨年6月には、
県民相談室を立ち上げ、休日、夜間の受理体制を強化したところ、休日、夜間の利用が多く良い方向で運用されていると思っておりますが、警察自身、まだまだ改善しなければならない点もあろうかと思います。いかに今まで以上に被害者、相談者に目を向けていくかというのは今後とも課題でございますので、その基本姿勢にのっとって「県民とともにある警察」の実現に万全を期してまいりたいと思っております。
それでは、本日の委員会におきまして、先ほど申し上げました当初予算等、条例案等、審議事件7件の認定について、予算関係を会計課長から、条例関係を所管の部長から報告させていただきますのでよろしくお願いいたします。
○五十嵐清 委員長
手塚会計課長。
◎手塚 会計課長 第1号議案の平成19年度当初予算案についてご説明いたします。
説明はお手元の説明資料1ページ、平成19年度警察費当初予算案の概要によりご説明いたします。
まず、(1)の予算規模でございますが、総額は476億3,857万3,000円で前年度と比較いたしますと29億791万1,000円の増額で、率で申し上げますと6.5%の増となっております
主要事業を順次説明させていただきます。
事業名1は、
警察官増員費で1億4,754万6,000円で、警察官60人の増員に伴う職員費、被服費等の経費でございます。警察官の増員につきましては、平成13年度から継続して増員が図られておりまして、このたびの60人の増員により本県の警察官1人当たりの負担人口は全国16位で、順位は変わらないものの、623人から618人に改善されることになりました。今後の予定でございますが、5月中旬に採用試験、10月1日に採用というスケジュールで進めてまいります。
事業名2は、
交番相談員費1億5,721万3,000円で
交番相談員の報酬、被服費等の経費でございます。
交番相談員は交番での各種相談の受理や、警察官の不在時に受けた事件、事故の届け出を警察官へ通報するため、県内69のすべての交番にそれぞれ1人が配置されておりますが、平成18年度末をもちまして
足利南部地区4駐在所を統合し、堀込町交番が新たに発足しますので1人を増員した計70人の配置に要する経費でございます。
事業名3は、
警察スクールサポーター費4,560万7,000円で、
警察スクールサポーターの報酬、
費用弁償等の経費でございます。
警察スクールサポーターは、学校、
自主防犯活動団体等と連携し、子供の
犯罪被害防止等を図るため、全警察署にそれぞれ1人が配置されておりまして20人の配置に要する経費でございます。
事業名4は、
スクール安全活動車整備費450万3,000円で
警察スクールサポーターの活動車両の整備に要する経費でございます。現在、
警察スクールサポーターが活動する際には私有車や
捜査用車両を使用しているため、
警察スクールサポーターの存在が見えてこない、犯罪者に対する
視認的抑止効果などの予防防犯が図られないなどとした意見も寄せられておりますので、
スクールサポーターの活動効果を上げるため
スクール安全活動車を整備するものでございます。車両は青ランプ装着し、子供の安全を守る
スクール安全活動車であるとだれもが認める外観と広報装置を備えておりまして、全警察署にそれぞれ1台、計20台を整備するものでございまして、5年リースの初年度9カ月分の経費でございます。
事業名5は、
遺失物管理システム整備費7,620万6,000円でございます。警察署に提出された拾得物を早期に所有者に返還する
システムの構築などを柱とした
改正遺失物法が昨年6月に公布され、本年12月の施行に備え9月補正予算で
基本設計費を措置していただきました。平成19年度は基本設計に基づき取り扱った遺失・拾得届の
一元的管理を行い、データと照合して、発見する機能を備えた
システムの開発とデータを照合するための中央装置及び拾得物を公表する
インターネット機器を整備するものでございます。
事業名6は、
重要犯罪捜査支援システム整備費13億5,615万4,000円でございます。最近の犯罪の傾向として
自動車利用が常態化しており、広域化、
スピード化が顕著であります。こうした
自動車利用犯罪に対応するため、
重要犯罪捜査支援システムの設計に要する経費を9月補正予算で措置していただきましたので、現在、プロポーザルによる技術提案を受け、路上装置の設計を進めているところでございまして、平成19年度は機器の整備などを行うものでございます。事業の概要でございますが、本
システムを栃木県警察の指定する県内すべての
緊急配備地点232カ所を結ぶ路線上で、最も効果が認められる123地点に整備をするものでございます。なお、本
システムは軽量で既設の信号機に設置することが可能であるため、秘匿性にすぐれておりますので県道、市町村道に整備を行い、既設の
自動車ナンバー自動読み取り装置と相互運用による捜査支援を図るものでございます。
事業名7は、
県民個人情報・
警察情報保護対策費2,792万4,000円でございます。
内訳1は、
捜査員用パソコン整備費1,963万9,000円でございます。パソコンの整備につきましては
県民個人情報・
警察情報の保護を目的として計画的に整備を進めているところでございまして、平成19年度は225台の整備を行うものでございます。
内訳2は、
既設WAN端末暗号化整備費828万5,000円でございます。警察は県民のプライバシーなどに関する個人情報・
警察情報を取り扱っており、これらの情報を外部に流出した場合には県民の信頼を大きく失墜させることとなります。情報流出の主な原因は暗号化されていないデータの使用によるものと認められますので、
パソコン本体のハードディスクに
暗号化措置を講じるものでございます。
事業名8は、
犯罪被害者支援事業費400万円で、
民間被害者支援団体が行う
犯罪被害者等の支援事業に対する助成費でございます。平成17年7月に
被害者支援活動の中核となる支援団体、
被害者支援センターとちぎが設立されましたので、警察といたしましても全面的な支援を行ってきたところでありまして、平成19年度も引き続き事業の助成を行うものでございます。
事業名9は、
警察署庁舎整備費17億3,342万5,000円で
栃木警察署庁舎の
移転整備に要する経費でございます。
栃木警察署の移転につきましては、平成17年度で庁舎の実施設計を行い、平成18年度から総額18億5,192万6,000円と定めた2カ年継続費を設定し、建設工事を実施しているところでございまして、平成19年度は2年度目の建設工事と備品等の整備を行うものでございます。事業の概要は、
資料記載のとおりでありまして、栃木市箱森町地内に庁舎を整備し、平成20年2月に供用を開始する予定であります。
事業名10は、
警察署庁舎整備費4,333万4,000円で、
那須塩原警察署庁舎の
移転整備に要する経費でございます。
那須塩原警察署は、昨年4月の
警察署再編により管轄区域が拡大され定数も1.6倍に増員されましたことから、庁舎の老朽化に加え、庁舎の狭隘と外来者の
駐車場不足は深刻なものとなっております。さらに、位置的にも管内の北に偏り住民の利便性と活動の機動性に一部支障が生じておりますことから、
移転整備を図るものでございまして、平成19年度は3カ年事業の初年度分として地質調査と庁舎の設計を行うものでございます。事業の概要は
資料記載のとおりでございまして、那須塩原市方京2丁目地内の1万平方メートルの用地に庁舎を建設し、平成22年2月の供用開始を目途として計画を進めてまいります。
事業名11は、交番・駐
在所等整備費568万3,000円で、
警察共済組合から建設資金を借り受けて行う
不動産投資事業による交番・駐在所等の整備に要する経費でございます。
内訳1は、交番・
駐在所整備費399万4,000円で、
建設費借入金2億3,782万6,000円の初年度分の
償還利息等でございます。地域社会の安全を確保するための拠点である交番・駐在所は、計画的な整備が必要であります。平成19年度は
資料記載のとおり、駐在所の統廃合による交番新設といたしまして、
足利署西部と
那須塩原署三区の2カ所のほか、
宇都宮駅東地区区画整理事業に伴う交番1カ所と、老朽で狭隘の著しい駐在所5カ所の建てかえを行うものでございます。
内訳2は、
職員宿舎整備費168万9,000円で、
建設費借入金3億2,666万2,000円の初年度分の償還利息でございます。犯罪の発生に的確に対応するため、
第一線警察官には、犯罪発生時の招集に対応できるよう、常時待機が求められておりますので、職員宿舎につきましては計画的にその整備を図っているところでございます。 (1)の
真岡警察署職員住宅、(2)の
真岡警察署署長公舎ともに老朽が著しく狭隘でもありますので、
資料記載のとおり、それぞれ
移転整備を行うものでございます。 (3)の
足利警察署今福職員住宅のリフォームでございますが、団塊の世代の結婚期の昭和40年代後期に集中的に建築し、現在、建てかえ時期が到来した老朽宿舎のすべてを建てかえるには、多額の費用と長期にわたる期間を要しますので、住環境の早期改善と建設費用の削減を図るため、今後、計画的に
単身赴任者用住宅へリフォーム改修するものでございます。
事業名12は、
交通安全施設整備費17億2,902万6,000円でございまして、内訳1は、
一般安全施設整備費14億655万1,000円でございます。主な事業は、
信号機新設59基及び道路標識・標示の新設・更新のほか、高
輝度道路標識・標示の整備でございます。昨年から新たに実施いたしました高輝度標識・標示につきましては、
交通死亡事故抑止対策として大きな効果が認められますので、県内1万5,000カ所の
危険交差点とカーブのうち、平成18年度に実施した残り1万2,000カ所から選定した4,000カ所の整備を行うものでございます。
内訳2は、
交通管制センターの
機能強化費3億2,247万5,000円でございます。交通渋滞が著しい小山市などの交通の円滑化を図るために、
管制信号機32基の
高度化更新のほか、147基の
高度化改良などを行うものでございます。
事業名13は、
地域安全活動推進費253万6,000円でございまして、内訳1は、
自主防犯活動支援費212万5,000円で、
地域安全情報等の
電子メールの配信に要する経費でございます。子供の安全を守るため、
地域安全情報の
電子メール配信につきましては、
自主防犯活動を支援し、
地域安全対策の推進を図るため、昨年4月から運用開始したところでありまして、平成19年度も引き続き
地域安全情報等のメールを配信し、
自主防犯活動の支援を行うものでございます。
内訳2は、歓楽街、
環境浄化推進費41万1,000円で
安全安心ステーションの維持に要する経費でございます。暴力団及び
不良外国人の暗躍により治安悪化の一途にありました
JR宇都宮駅東地区歓楽街につきましては、環境浄化を目的として昨年4月から警察官と
自主防犯団体の合同活動の拠点となる
安全安心ステーションを設置して運用してきたところでありまして、平成19年度も引き続き行うものでございます。
事業名14は、
子供緊急通報装置整備費1,875万2,000円でございます。一昨年12月に発生した今市事件はいまだ解決されず、同地区の住民の方々の不安が解消されていないことから、犯罪発生の抑止効果と地域住民に対する安心感を提供するため、事件の発生した日光市
大沢小学校の学区内の通学路6カ所に、
国庫補助事業により整備するものでございます。装置の性能でございますが、子供が身の危険を感じた緊急時に
通報ボタンを押すことにより、
赤色回転灯と
非常ベル等が作動し、周囲約150メートルの範囲に緊急事態を知らせるとともに、
今市警察署に通報されるものでございます。
以上が平成19年度警察費当初予算案の概要でございます。
○五十嵐清 委員長
野村警務部長。
◎野村 警務部長 続きまして、第19号議案 栃木県
留置施設視察委員会条例の制定についてご説明いたします。配付資料の4ページをごらんください。
刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律の一部を改正する法律が本年6月に施行されますことに伴い、
警察本部に
留置施設視察委員会を設置する必要があるため、同委員会の組織及び運営に関する事項を定める栃木県
留置施設視察委員会条例を制定するものでございます。
留置施設視察委員会設置の趣旨は、
留置施設の運営状況についての透明性を高め、被留置者の適正な処遇を図るためのものであり、委員会は、
留置施設を視察し、
留置施設の運営に関し
留置業務管理者である警察署長に意見を述べることを義務づけております。
委員会を構成する委員は、
公安委員会が任命し、その数は4人といたしました。委員の身分は非常勤の特別職の
地方公務員であり、任期は1年で再任することができますが、委員の再任制限を3回までといたします。
なお、条例の施行につきましては、法律の施行予定である本年6月初旬になる予定でございます。
次に、第46号議案 栃木県
警察本部内部組織条例及び栃木県
行政手続条例の一部改正についてご説明いたします。資料6ページをごらんください。
刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律の一部改正に伴いまして、ただいまご説明しました
留置施設視察委員会を設置するほか、従来の留置場の名称が
留置施設と改正されますことから関係する条例の栃木県
警察本部内部組織条例及び栃木県
行政手続条例中の留置場の文言を
留置施設に変更するものでございます。
続きまして、第47号議案 栃木県
地方警察職員定数条例の一部改正についてご説明いたします。資料8ページをごらんください。
平成19年度
政府予算案におきまして、全国で3,000人の警察官の増員が図られ、そのうち本県には60人が配分されることになりました。今回の増員につきましても県議会の皆様のご支援のおかげであり、改めて感謝申し上げます。
この増員によりまして、
本県警察官の定数は3,308人となりますことから、今回、
警察官定数及び
階級別定数を改正するものでございます。
なお、現行の
警察官定数は3,276人であり、本来60人の増員でありますと3,336人の定数になるわけでございますが、平成9年度から10年間に限って増員されました28人が本年度末をもって削減となりますことから、実質的な増員は32人となり、定数は3,308人となるものであります。これにより警察官1人当たりの人口負担は618人と若干減りますが、全国平均の518人とはまだかなりの格差がございます。引き続き警察官の増員に向けたご理解とご支援のほどをよろくしお願い申し上げます。
以上でございます。
○五十嵐清 委員長
川俣生活安全部長。
◎川俣
生活安全部長 第48号議案 「栃木県公衆に著しく迷惑をかける行為等の防止に関する条例の一部改正」について、お手元に配付してあります資料に基づきご説明いたします。資料の10ページをごらん願います。
初めに、条例改正の必要性でありますが、最近、歓楽街では悪質な客引きや風俗嬢などへの勧誘行為が後を立たないなど風俗環境が著しく害され、通行人、地元住民に不安や不快感を与えております。
こうした状況を踏まえ、警察では
歓楽街対策係や歓楽街安全・
安心ステーションを設置し、官民挙げた
歓楽街環境浄化対策を推進しておりますが、
客引き行為が巧妙化し、また、いわゆるスカウトと称される勧誘行為を直接規制する法令がないなど風適法、軽犯罪法あるいは道交法の現行法令を適用した取締りが困難な状況にあります。
そこで、これらの迷惑行為を防止するとともに、取締りを容易にするため、条例の一部改正を行うものであります。
改正の概要でありますが7点あります。規制となります主な迷惑行為につきましては、一つには店舗型性風俗特殊営業等の
客引き行為、二つには
客引き行為には至らない誘引行為、三つには店舗型性風俗特殊営業等の風俗嬢、ホステスになるよう勧誘する行為、四つは公衆の目に触れる方法でたむろ、うろつくなどの客待ち行為であります。客待ち行為につきましては、禁止地区を
公安委員会規則で指定することとしており、また、客待ち行為に対する中止命令は、命令に違反した場合、罰則を科す間接罰となっております。施行期日は平成19年7月1日を予定しております。
風俗の乱れは、治安の乱れに直結するものであります。県民が安全で安心して暮らすことのできる社会環境を実現するためにも、条例の改正が必要でありますのでよろしくお願いいたします。
○五十嵐清 委員長 上原交通部長。
◎上原 交通部長 続きまして、第49号議案 栃木県警察関係手数料条例の一部改正についてご説明いたします。お手元の配付資料12ページをごらんください。
1の改正の趣旨ですが、このたびの改正は道路交通法の一部改正及び探偵業の業務の適正化に関する法律の制定に伴い、栃木県警察関係手数料条例の所要の改正を行うものであります。
2の改正の概要ですが、初めに、(1)の道路交通法に関する手数料についてご説明いたします。
平成16年6月9日に公布されました道路交通法の一部を改正する法律において、貨物自動車による交通事故を防止することを目的に、これまでの大型自動車、普通自動車の範囲を見直し、新たに中型自動車が創設され、本年6月2日に施行されることとなりました。 新設される中型自動車は、車両総重量5トン以上11トン未満、最大積載量3トン以上6.5トン未満、乗車定員11人以上30人未満の車両で、中型自動車を運転しようとするものは中型免許を、旅客を輸送する目的で中型自動車を運転しようとするものは中型第二種免許を、また練習のために中型自動車を運転しようとするものは中型仮免許を受けなければならないこととなります。
中型免許の受験資格は20歳以上で、かつ普通自動車等の運転経験を2年以上有するものであります。なお、法施行日前に普通免許を受けているものは、既得権が保護され、改正前の普通免許で運転できた車両を引き続き運転できることとなります。
中型免許を導入するために必要な運転免許試験の手数料等につきましては、昨年11月10日に公布されました道路交通法施行令に規定された標準額を受け、栃木県警察関係手数料条例の第8条に定める道路交通法に関する手数料の中の必要な手数料を改正するものであります。
改正される手数料は、運転免許試験手数料、技能検定員審査手数料等でありますが、詳細は資料の13ページをごらんいただきたいと思います。また、中型自動車等について解説したリーフレットを配付させていただきましたので参考にしていただきたいと思います。
次に、(2)の探偵業の業務の適正化に関する法律に関する手数料についてご説明いたします。
探偵業法が本年6月1日に施行され、探偵業を営もうとするものは営業所ごとに都道府県
公安委員会に届け出を提出するなどの届け出制度等が創設されたことに伴い、探偵業開始届け出があったことを証する書面、探偵業変更届け出があったことを証する書面、前記書面の再交付の3区分について全国際斉一の手数料を新たに条例で定めるものであります。
次に、3の施行期日ですが、道路交通法関係を本年6月2日に、探偵業法関係につきましては、法の施行日に合わせて6月1日から施行することとしておりますのでよろしくお願いいたします。
以上です。
○五十嵐清 委員長
手塚会計課長。
◎手塚 会計課長 第57号議案の平成18年度警察費補正予算案についてご説明いたします。
お手元の資料14ページにより説明いたします。
(1)の予算現況でございますが、今回の補正額は4億2,397万6,000円の減額でございまして、現計予算額と合わせた補正後の額は443億7,173万6,000円となります。
続きまして、事業の概要でございます。
事業名1は、警察職員費9億円の減額でございまして、給与改定等決算見込みによる職員費の不用額でございます。
事業名2は、警察職員退職手当2億9,673万5,000円の増額でございまして退職者の増に伴う退職手当の不足額でございます。
事業名3は、車両維持費4,158万9,000円の増額でございまして、原油価格の高騰に伴う車両燃料費の不足額でございます。
事業名4は、警察署庁舎建設費2億2,650万円の増額でございまして、
栃木警察署用地を土地開発基金から一般会計に買い戻す経費でございます。
以上が平成18年度警察費補正予算の概要でございます。
○五十嵐清 委員長 以上で説明は終了いたしました。
委員の質疑をお願いいたします。
石坂委員。
◆石坂真一 委員 警察官の応募人数が全国的に年々減りつつあるということを報道番組か何かで見た記憶があるのですが、栃木県ではそのような現象はあるのですか。
○五十嵐清 委員長
野村警務部長。
◎野村 警務部長 ただいまのご質問の数字については正確には出していないのですが、理想的には10倍程度の倍率は欲しいところでございますが、やはり民間の方も増員があり採用が増えておりますので、倍率はだんだん下がっているというのが実態でございます。いずれにしましても来年度ですと、60人の増員分を採用することになりますことから、なるべく多くの若い人達に警察官を志していただき、栃木県警察を受験してもらいたいと考えております。
○五十嵐清 委員長 石坂委員。
◆石坂真一 委員 日本全国の犯罪傾向が変わってきて、危険度も高まって、それに加えて、若い世代の考え方や生活様式のニーズが変わってしまったことで、警察官に治安を守っていくという意思を持った者が少なくなったというような報道があったのですが、そのような中での応募人員の減少というのも考えられますか。
○五十嵐清 委員長
野村警務部長。
◎野村 警務部長 詳細な分析はしておりませんが、確かに原因の一つではあろうかと思います。様々な考え方を持った若者に対しましても、犯罪等に毅然として立ち向かう警察官の姿を見せることによって、志願してくれる若い人達が増えていくのかなと期待しています。
○五十嵐清 委員長 石坂委員。
◆石坂真一 委員 私は何度も言っているのですが、警察も時代が違ってきて社会情勢が変わってくればいろいろな能力を持った方々を採用していただいてその部署で働いていただくというのが必要だと当然思うのですが、ただ、見た目に警察官だな、この人がいたのでは怖いな、または安心できるなというのも必要だと思うのです。筆記試験だけにとらわれるような採用人事ではなくて、当然、ある程度の常識は必要だとは思うのですが、一つは正義感、そして県民を守っていく国民を守っていくという高い意識を持った、そして強固な体力も持っている、こういった者の採用枠を広げていただきたい。宮本さんは残念な結果になってしまいましたが、あれだけ地域の方々も慕っていた、あのようなおまわりさんが必要だと思うので、ことしも60人採用するわけですから十分に配慮していただいて、途中で退職することのないような意識の高い者を採用するよう、要望ですがお願いしたいと思います。
○五十嵐清 委員長
南警察本部長。
◎南
警察本部長 委員ご指摘のとおり、大量退職時代を迎え、しかも少子化傾向のため就職適齢化人口は減ってきており、今後、優秀な人材の確保については非常に困難を極めると思っております。私どもといたしましては、むしろ応募してくる際の動機よりも資質というものを重んじて、将来、そのような正義感を持った若者を採用し、警察学校で教育することによって優秀な後継者をつくってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○五十嵐清 委員長 ほかにございませんか。
井上委員。
◆井上卓行 委員 信号機の設置については、59基ということですが、それ以外に緊急性の高いもので待機分の信号機設置の要望の数がどのくらいあるのか伺いたいと思います。
あと、先ほど説明があった
スクールサポーターの車なのですが、青ランプをつけるということなのですが、ドキっとするというか、だれが見てもその車だと、悪い人間が見た場合に抑止につながるという自動車を期待しているわけですが、どのような車なのか、また、何カ所ぐらいに導入されるのかお聞かせ願います。
○五十嵐清 委員長 上原交通部長。
◎上原 交通部長 信号機の新設の要望等についてお答えしたいと思います。去年、信号機をつけてもらいたいという要望につきましては約560件ございました。そのうち、県警としては危険度、緊急性等を見ながら優先順位を付け、全県的視野に立ちまして設置しているというのが実態でございます。また、ここ数年、60基前後を設置させていただいているところでございます。
○五十嵐清 委員長
川俣生活安全部長。
◎川俣
生活安全部長 スクール安全活動車については、軽乗用車、軽ワゴン車的な資材が乗るようなものを考えております。予算が通れば7月ごろから導入したいと考えております。また、一見してドキっとするようなというご発言がありましたが、なかなか難しくて現在どんなものがいいか、プロポーザル、要するに意見をいただいて子供の安全にマッチしたような、そして青色回転灯をつけて外部には拡声器をつけて訓練等にも十分効果が上がるようなもの、当然ながらボディには、
スクールサポーターの標示のほか、マスコットも考えております。
○五十嵐清 委員長 井上委員。
◆井上卓行 委員 信号機の件なのですが、今回は560基ほどの要望でしたが59基、1年たつとまた要望の数はふえるのか、また、設置できないで残るものの数はどの位あるのでしょうか。
○五十嵐清 委員長 上原交通部長。
◎上原 交通部長 要望につきましては年間約560件ありますが、ただ、去年から今年につきましては、統廃合の関係で若干通学路の押しボタン等の信号整備も含めて要望等が多くなってきているのが実態でございます。ただ、毎年、新設道路等も含めて要望等も多くなってきておりますので、今後とも地域住民の方々、道路管理者等と連携を深めながらできるだけそういう危険性の度合いが大きい交差点等に早目に信号機がつくようにこちらも検討していきたいと思います。
○五十嵐清 委員長
南警察本部長。
◎南
警察本部長 信号機の設置を含む交通規制の見直しについて、先般の本会議でもご質問いただいたところですが、これらにつきましては、より県民の方々の要望に沿えるように柔軟に対応してまいりたいと考え、先般通達を発出したところでございます。委員ご質問の信号機の設置についてですが、これにつきましては利害関係がかなり対立するものがあり、警察としてはそれぞれの利害を調整して、県民の皆様方の要望を最大公約数的なものとなることを目指して、しかも安全と円滑という二つの目的を達成するように心がけてまいりたいと考えております。
○五十嵐清 委員長 手塚委員。
◆手塚功一 委員 次ページの11番の交番・駐在所の整備なのですが、これは単なる古くなったということで順番に整備していくのですかか。
○五十嵐清 委員長 菊池
地域統括官。
◎菊池
地域統括官 交番及び駐在所も25年位経ちますと建物が傷んできます。古い建物の場合には、サイディング方式といいまして壁が鉄板で作られており、冬は非常に寒く、夏は暑いというかなり劣悪な環境の施設もあるのです。ですからそういったものから順次建替えていくということです。
○五十嵐清 委員長 手塚委員。
◆手塚功一 委員 なぜそういう質問をしたかといいますと、バイパスなどができますと、旧道にあった交番をその地域のためにバイパスの方に移していただきたいという要望があるわけです。そのような地域への対応などはどのように考えていくつもりなのですか。
○五十嵐清 委員長 菊池
地域統括官。
◎菊池
地域統括官 予算上の制約もございますが、地域の実情に合わせて、地域の方々が利用しやすい形でと考えております。
○五十嵐清 委員長 手塚委員。
◆手塚功一 委員 地域からの要望がなければ対応はできないということですか。
○五十嵐清 委員長 菊池
地域統括官。
◎菊池
地域統括官 その様なことはありません。要望のみならず地域の状況を良く調査した上で対応しています。
○五十嵐清 委員長 手塚委員。
◆手塚功一 委員 警察でそのあたりは調査してやるということですか。今そういう話をしたというのは、高根沢にバイパスができましたが、花岡の駐在所というのが旧道の方にあるのです。地域住民から、できたら駐在所をバイパスの方に持ってきてくれないかという強い要望があったものですからお伺いしたのですが、これについて調査をしていただければと思います。
○五十嵐清 委員長 要望ですか。
◆手塚功一 委員 要望で結構です。
○五十嵐清 委員長 ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○五十嵐清 委員長 なければ、
警察本部関係議案の質疑を終結いたします。
これより付託議案の採決を行います。
第1号議案第1条歳出中
所管関係予算及び第3条中
所管関係予算、第19号議案、第46号議案から第49号議案まで並びに第57号議案第1条歳出中
所管関係予算を一括して採決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○五十嵐清 委員長 ご異議がありませんので、一括して採決いたします。
本案は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○五十嵐清 委員長 挙手全員であります。したがって、第1号議案第1条歳出中
所管関係予算及び第3条中
所管関係予算、第19号議案、第46号議案から第49号議案まで並びに第57号議案第1条歳出中
所管関係予算はそれぞれ原案のとおり可決されました。
なお、閉会日に行う
委員長報告の内容については、正副委員長にご一任願うこととしてよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○五十嵐清 委員長 それでは、正副委員長にご一任願います。
次に、
警察本部から申し出がありました報告事項1件について説明を求め質疑を行います。説明は着席のままで結構です。
川俣生活安全部長。
◎川俣
生活安全部長 警察スクールサポーターの活動状況についてお手元の資料に基づいて説明いたします。資料は15ページでございます。
まず、
警察スクールサポーターの体制でございますが、昨年4月に県下20警察署にそれぞれ1名ずつ配置しております。今般も当初予算の上程に当たりまして
警察スクールサポーターが使用する
スクール安全活動車20台の配備に関する予算を上程することができました。まずもって委員の皆様方のご理解とご支援に対し改めて御礼を申し上げる次第であります。
続きまして、
警察スクールサポーターの活動でございますが、各警察署管内の小・中学校の要請に基づきまして、児童・生徒に対する防犯教室や防犯訓練等実践的な対応訓練を通じて、子どもの安全活動を実施することでございます。
本年1月末までに防犯教室や防犯訓練を始め、子どもの安全確保に必要な情報収集、放課後の児童クラブ支援などの活動は全警察署で約2,400回を超えております。具体的な事例を申し上げますと、防犯教室では
警察スクールサポーターが教室に侵入した不審者役を演じながら、不審者からの逃げ方、大声の出し方など、とっさの具体的な対応要領を体験させております。
また、防犯訓練では「学校内に不審者が侵入した」という想定に基づきまして教職員が連携して行う児童の安全な誘導や対応方法、110番通報要領、刺又などの防犯器具の扱い方を実践的に指導しております。実際に訓練を体験した児童からは「腕をつかまれたときの防ぎ方や不審者から逃げる方法を教えてもらってよかった」、「大声がなかなか出せなかったが何度も繰り返して教えてもらううちに大声が出た」などの感想があります。また、
スクールサポーターの指導を受けながら安全誘導に当たった教職員からは、「犯人役は
スクールサポーターと分かっているわけですが、迫力があるので日頃訓練している行動がとれなかった」、「何回も訓練をしなければいざというときに使えないということを切に感じた」などの反響がございます。小学校においては、不審者の侵入等を想定した具体的な訓練や防犯指導については確実に成果が上がっていると考えており、今後とも継続して推進する方針でございます。
今後でございますが、
スクール安全活動車が整備されますと、学校における防犯指導に加え学校周辺や通学路のパトロール活動等を通じ、地域の皆様と身近に触れ合う機会がふえ、これまで以上の安心感の醸成が図れるものと期待しております。また、屋外での実践的な防犯教室や避難誘導などにつきましては車載を予定しております拡声器を使用することにより、より効果的な活動ができるものと考えております。今後とも学校関係者やスクールガードリーダーなどと連携を強化し、児童・生徒の安全確保に万全を期してまいりたいと考えておりますので、引き続き委員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○五十嵐清 委員長 以上で報告は終了いたしました。
ただいまの報告に対し委員の質疑を求めます。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○五十嵐清 委員長 なければ報告事項を終結し、
警察本部関係の議事を終了いたします。
次に、閉会中の継続調査事件についてを議題といたします。
調査事件はお手元に配付の5件とし、議長に申し出ることについてご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○五十嵐清 委員長 ご異議がないと認め、5件を閉会中の継続調査事件として議長に申し出ることに決定いたしました。
以上で、本日の日程は終了いたしました。
本日をもって今年度の本委員会における
警察本部関係の審査をすべて終了しましたので、幹部職員の皆様に対し、一言ごあいさつ申し上げます。
南警察本部長、そして県警本部の皆様にはこの1年間、委員会の審議に大変ご協力、ご理解をいただきまして本当にありがとうございました。
社会情勢が変化するとともに県民の意識も大きく変化し、さまざまな相談ごとが警察に押し寄せてくる。県民に身近な、あるいは県民に優しい警察官が求められているのと同時に、外国人犯罪グループと暴力団が結託するような凶悪事件が増加しているということで強い警察官が求められている。限られた警察力でこれを両立していかなければならないということで、皆様、これから本当に大変なときに向かうのかと思うのですが、議員、議会もその点を十分に認識し、これからもしっかりと警察行政を支援していきたいと思っております。皆様に対する県民の期待は非常に大きいものがございますので、今後とも県民の安全・安心の確保のためにご尽力、ご奮闘いただきますようにお願い申し上げまして、御礼のごあいさつにかえさせていただきます。1年間、本当にありがとうございました。
◎南
警察本部長 五十嵐委員長初め、
文教警察委員会の委員の方々には、この1年間、警察行政に対しまして深いご理解と支援を賜りまして本当にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
また、ただいま激励のお言葉をいただきまして恐縮しているところでございます。
とりわけ厳しい財政状況のもと、私どもの要望に対しまして本当に深いご理解、ご支援を賜りましたこと、改めて御礼申し上げる次第でございます。
おかげさまで、警察基盤というものが徐々に確立されているように感じますし、その効果も随所にあらわれているように思っております。ただいま委員長ご指摘のとおり、強くて優しい警察執行力の強化を目指して頑張っていきたいと思います。
なお、本年度内に解決しようと思っておりました重要案件であります今市事件につきましては、発生後1年3カ月が経過してなお未解決であることは私にとって極めて遺憾であります。県警は明日、人事異動で新年度に入っていくわけでございますが、現有勢力を維持し、攻めの捜査を継続して早期解決を目指してまいりたいと思いますので、引き続きご指導のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。1年間、本当にありがとうございました。