もう1点、先ほど1番のところで
人材を引き継ぐ、残念ながらというか、今の
地銀そのものの
雇用形態が、実は
アルバイトが2,000人ぐらいという構成なのですよ。その
雇用形態が
モデル的なものなのかどうか、それをそっくり引き継ぐということなのか、もう少し今流に言えば
正社員化ということが言われて、一面で
雇用の
形態の中でそういうことが言われている時代なので、もう少し
雇用の
形態の
モデルというか、そういったことも意識をしながら
行員の半分が
アルバイト・パート、その形が正常かどうかというのは、もう少し一工夫、いい
意味で
ビジネスモデルというか、
企業モデルをこの中で検討してもらうような
要望の仕方もあってもいいのではないかという気がします。そこのところを一工夫していただければと思います。以上です。
○
渡辺渡 委員長 これについては、答弁ということでなく、
要望に具体的に盛り込むということで、こちらからいろいろ申し上げますからお聞き取りをお願いしたいと思います。
神谷委員。
◆
神谷幸伸 委員 今の
佐藤委員と同じように、やはり
銀行のCSRとして
雇用の
部分を明確に出していただくということが
地域貢献の一つととらえていますので、ぜひともやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○
渡辺渡 委員長 三森委員。
◆
三森文徳 委員 大変難しい問題だと思うのですが、4番目、
地元資本の
参入ということで
意見を申し上げる際に、具体的に言うと、預金保険機構が
受皿移行後も
株式を保有した方がいいのか、悪いのか、これは二通りあると思うのです。持っていてもらった方が
ガバナンスが効くということもあるのだろうが、逆に持っていると、国は高く売りたいという衝動が働きます。高く売れれば
公的資金を入れている分を繰り入れできるのですから、その
ガバナンスというか、国の新
銀行に対する
ガバナンスを
株式を入れた形で出すのがいいのかどうなのかという
議論は非常に難しいところだと思うのですが、やはりここに来ては、その
当たりはどうなのかというのは、問いかけるというわけにいかないのでしょうが考えておく必要がある、持たれたときと持たないときのリスクを両面で考えておく必要があるのだろうと思います。それが一つ。
もう1点は、これは
要望として加えていただければと思うのですが、新
銀行が
栃木県内における
金融機関、
地元金融との良好な
関係、具体的に言えば信金、
信組等が
地域で果たしている
金融機能の
役割等をある程度、考慮に置きながら新
銀行をいい
銀行にしていくという
方向性というのは他の
地元の現在頑張っておられる
金融機関に対しては
一定の
不信感を与えるというのですが、混乱を与える心配を少しでも払拭するように
地元の
金融機関との
協調関係というのは、やはり私はどこかではやっていく必要があるのではないか。この2点について。1点目は難しいので私はどちらがいいかというのはわかりません。一応考慮というか、考えていただきたいと思います。
○
渡辺渡 委員長 これもよろしいですね。どうぞ。
◎
須藤 副
知事 今の件で確かに
株式を持つということは難しい問題だと思います。持つと
売却プランというものの影響が出てきますので、その
当たりがありますのでなかなか持てと言っていいのか、
ただ国としてどういう考えなのかというのは確かに聞くべきではあると思います。
2点目の他の信金、信組との良好な
関係については、既に16
項目の
要望の中にも入っていますので何らかの形でお話したいと思います。
○
渡辺渡 委員長 よろしいですか。
ほかにいかがでしょうか、
花塚委員。
◆
花塚隆志 委員 ポイントとして挙げていただいた
地域密着型金融機関の強化の
推進、
中小企業の
育成、これを強調していただくのは非常に結構なんですが、この言い方も私は少し不十分だと考えておりまして、
足利銀行が
受皿に
移行して、その
銀行のみが蘇るということでは困るので、まさに県が望んでいるのもこの
県内経済が蘇るというか、
県内経済の活力をアップさせてくれるような
機能を果たしてほしいと。そういうことを強く望んでいく必要があるのではないか。例えば既に足銀もやられていますが、担保はなくても融資はしますよというのが、例えばその事業計画がしっかりしていれば、きちんとそれを
銀行が見て、たとえ担保がない、資産がない方でもきちんとした計画を持っていれば
地域で新しく事業を興していく、あるいは事業を展開していける、そこに大きな力を発揮していただく、それを県も大きく望んでいて、そういう形になれば県も大きく
支援をしていきたいという具体的な強い
要望を、
銀行が蘇るだけでなくて
地域経済を活性化していってほしいんだと強く盛り込んでいただきたいと感じます。
○
渡辺渡 委員長 何かありますか。ほかにいかがでしょうか。
ほかに質疑、ご
意見等がなければ、これで国の
ヒアリングにおける
知事の
意見等についてを終了させていただきますが、よろしゅうございますか。(「はい」の声あり)
今、
委員からいろいろご
意見を出していただきましたが、ご検討いただきますようにお願い申し上げます。
それでは、
須藤副
知事、
麻生出納長にはここでご退場いただいて結構でございます。お忙しい中、ご
出席いただきましてありがとうございました。
それでは、休憩なしで続けたいと思います。
続きまして、この
委員会報告書(案)についての協議に移りたいと思います。この報告書(案)は今年度の
委員会における活動等を踏まえ、正・副
委員長が協議いたしまして調製をしたものであります。
本案に対して各
委員からご
意見をいただきたいと思います。
それでは、正・副
委員長で調製をいたしました報告書(案)につきまして書記に朗読
説明をさせます。
◎近藤 書記
足利銀行問題対策特別委員会報告書(案)をご覧いただきたいと思います。
1枚目をめくっていただきまして目次でございます。この報告書の構成の大きな柱は、Ⅰ、「はじめに」、Ⅱ、
委員会の活動
状況、Ⅲ、
委員会における主な協議
事項ということで3点、
足利銀行の「
経営に関する計画」の進捗
状況、
受皿移行期における県の
支援、3としまして
受皿問題に係る
県議会の
取り組みでございます。それから「おわりに」ということで今後の展望を記してございます。それから
委員会の
委員名簿、調査
関係部課、参考
資料と、こういう順序になってございます。
かいつまんで朗読させていただきたいと思います。
1
ページ、「はじめに」というところでございます。上段はこれまでの経過でございます。3段目、「今年度も
足利銀行はもとより、
地元金融機関の
関係者から、引き続き、
足利銀行問題の対応等について
状況を聴取するとともに、
平成18年9月1日の
金融庁における
受皿選定作業着手の公表を受けて、県の
執行部から「
足利銀行受皿選定に伴う対応
状況」等についての
説明を受け、質疑・
意見交換を行い、昨年9月に行われた国の
ヒアリングにおける
知事の
意見等に
県議会の考えを反映させるなど、機動的・精力的な活動を行ってきた。」ということでございます。
2
ページをご覧いただきたいと思います。2
ページから5
ページまでは今年度の
委員会の活動
状況を記載してございます。本年度は県外調査等を含めまして3月にも計画されておりますが12回実施、あるいは予定をしていきたいと思っております。このことについては朗読は省略させていただきます。
6
ページをお開きください。Ⅲとしまして
委員会における主な協議
事項でございます。
1番、
足利銀行の「
経営に関する計画」の進捗
状況、これにつきましては2段目の、「各決算期において計画を上回る実績を上げ、収益基盤の再構築や企業の
再生等を通した資産の健全化など、「
経営に関する計画」の最終年度として、持続可能な
経営基盤の確立に向けた着実な
取り組みが行われている。しかしながら、今年半ばにも同行の
受皿選定という特別危機管理の終了に向けた最終ステージを迎えるに
当たり、以下のような課題も認められる。」ということで2点ほど課題を指摘しております。
1点目、
受皿移行期における
業務運営。中段以降の、「今後、
受皿への
移行期を迎えるに
当たり、
足利銀行には、引き続き
地域密着型金融の
機能強化計画による
地域経済に最大限配慮した
業務運営と
地域の
中小企業に対する
支援体制の堅持が求められる。また、
不良債権の処理に当たっては、
再生の
可能性がある限り、あらゆる
再生手法、
再生支援機関を活用し、1社でも多くの
県内企業の
再生に取り組むことが
地域密着型金融機関の責務でもある。」としております。
(2)
行員のモチベーションの維持向上でございます。これにつきましては、昨年も指摘をしたところでありますが、2段落目、「
行員の平均年収も
国有化当初から大幅に減少していることなどから、
行員のモチベーションの維持・向上は厳しいと考えられる。
足利銀行が特別危機管理
銀行である間は、給与等の年収引き上げは困難であることは理解できるが、
行員の努力、モチベーションが
県内企業を
再生・成長させるために重要であることから、現在行われている「頭取表彰」や「業績表彰」などの制度を積極的に活用しながら、引き続き
行員の士気向上に努めることを望むものである。」としております。
8
ページをお開きください。
2、
受皿移行期における県の
支援でございます。2段落目、「今後、
受皿への
移行時期が近づくにつれて、
不良債権処理が加速され、オフバランスにより、やむなく倒産・廃業に追い込まれる中小零細企業がこれまで以上に出てくることが懸念される。県においては、このような清算せざるを得ない企業のソフトランディングを
支援するため、これまでの
中小企業再生支援協議会や
経営改善特別相談窓口における相談
機能の充実等の新たな
取り組みを検討するなど、
受皿移行に伴う
県内企業への影響を最小限にとどめるための
取り組みを行うべきである。」という
要望でございます。
9
ページをお開きください。
こちらは3番としまして
受皿問題に係る
県議会の
取り組みの記載です。(1)の
受皿に関する
意見書の協議であります。これは
平成18年9月1日に開始された国の受け皿
選定開始を受け、10月4日の
委員会で協議を行いました。
中ほど以降は
要望案の原案でございますのでこちらは朗読を省略させていただきます。 10
ページをお開きください。一番
最後の段落でございます。この
意見書の原案は「
平成18年10月10日に本
会議で採択されまして内閣総理大臣などに提出されました。なお、
平成18年10月16日には、この
意見書の趣旨にそって安倍内閣に対して、県、
県議会及び
県緊急経済活性化県民会議の3者で連携して、それぞれ「
足利銀行の
受皿に関する
要望書」を
関係閣僚等に提出し、
要望活動を行った。」となってございます。
11
ページ、ここに
受皿選定に係る
取り組みとあります。真ん中ほど4行目の後半から、「
受皿の
選定に
当たり、
県民総意による
地域の関与や公民による一部
地元資本の参加についても、積極的に国に
要望するなど、
国会議員とも緊密に連携しながら、適時・適切に、取り組んでいく決意である。」としております。
12
ページでございます。「おわりに」ということで、ここにつきましては3段目の初め、「
足利銀行の
受皿選定プロセスが最終局面を迎えた今、
県議会としてもこれまで以上に、県や
関係機関と一致団結し、オール栃木体制で、国に対して強く働きかけていくことが必要であり、本県経済の安定と発展を最大限に理解し、
地域の
中核的金融機関としての役割を担う、真に
県民のためになる
銀行の実現に向け、最終的な
取り組みを機動的かつ弾力的に行うことが重要である。このため、本
委員会は、
足利銀行の
受皿決定を見極めるまで引き続き設置され、調査・研究活動が継続されることを切に望むものである」というまとめの記述てございます。
13
ページにつきましては
委員名簿、14
ページにつきましては調査
関係部課です。
参考
資料といたしまして、
意見書、
県議会としての
要望、それから
足利銀行に対する
要望、この3点をつけております。
○
渡辺渡 委員長 以上で
説明は終了いたしました。
それでは、ただいまの案文につきましてご
意見等ございましたらお願いいたしたいと思います。
佐藤委員。
◆
佐藤信 委員 7
ページに、
行員のモチベーションの維持・向上と出ていますが、もう一つ
表現として、先ほどの話ではありませんが、
行員にパートが多いのです。
行員のモチベーションということからすれば、後輩が入ってこない企業というのは、組織として士気が上がらないと思う。書くのであれば、そのことも少し
表現すべき、「頭取表彰」や「業績表彰」などの既存の制度活用だけでなく、ひとつ、パートの
正社員化など、
表現を工夫した方がいいのかなという気がするのですが。
○
渡辺渡 委員長 ほかにいかがでしょうか。(「ありません」の声あり)
それでは、今、
佐藤委員からご
意見をちょうだいしましたが、このご
意見等につきましては大幅な変更というご
意見ではございませんので、この調製につきましては正・副
委員長にご一任いただいてよろしいですか。(「はい」の声あり)
それでは、正・副
委員長が本日のご
意見の趣旨を踏まえて報告書(案)に反映させて
内容に加味したいと思っております。
これを修正の上、本案を当
委員会の報告書として採択したいと思いますが、いかがですか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
渡辺渡 委員長 それでは、本案を報告書として採択とすることに決定させていただきたいと思います。
次に、次回
委員会でございますが、本
委員会に付託された請願・陳情の審査がございますので、2月定例会中に当
委員会を
開催して請願・陳情の審査を行いたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上で本日の
日程はすべて終了いたしました。
これをもちまして、
足利銀行問題対策特別委員会を閉会いたします。
午前10時45分閉会...