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令和 2年 3月 予算特別委員会-03月16日-04号

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  1. 八戸市議会 2020-03-16
    令和 2年 3月 予算特別委員会-03月16日-04号


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    最終取得日: 2023-06-10
    令和 2年 3月 予算特別委員会-03月16日-04号令和 2年 3月 予算特別委員会 予算特別委員会記録(第4日目)   ────────────────────        令和2年3月16日(月)   ──────────────────── 出席委員(30名)   委員長        高 山 元 延 君   副委員長       日 當 正 男 君   委員         山之内   悠 君   〃          間   盛 仁 君   〃          高 橋 正 人 君   〃          中 村 益 則 君   〃          吉 田 洸 龍 君   〃          髙 橋 貴 之 君   〃          田名部 裕 美 君   〃          久 保 しょう 君   〃          久 保 百 恵 君   〃          岡 田   英 君   〃          三 浦 博 司 君
      〃          上 条 幸 哉 君   〃          苫米地 あつ子 君   〃          田 端 文 明 君   〃          工 藤 悠 平 君   〃          藤 川 優 里 君   〃          小屋敷   孝 君   〃          森 園 秀 一 君   〃          豊 田 美 好 君   〃          松 橋   知 君   〃          寺 地 則 行 君   〃          冷 水   保 君   〃          伊 藤 圓 子 君   〃          山 名 文 世 君   〃          立 花 敬 之 君   〃          坂 本 美 洋 君   〃          五 戸 定 博 君   〃          吉 田 淳 一 君   ──────────────────── 欠席委員(なし)   ──────────────────── 説明のため出席した理事者   教育長        伊 藤 博 章 君   まちづくり文化スポーツ部長              原 田 悦 雄 君   新美術館建設推進室長 山 田 泰 子 君   財政部長       岩 田 真 奈 君   農林水産部長     出 河 守 康 君   健康部長       佐々木 勝 弘 君   教育部長       石 亀 純 悦 君   まちづくり文化スポーツ部次長まちづくり文化推進室長              前 田   晃 君   まちづくり文化スポーツ部次長長根屋内スケート場副館長兼国体室長              河原木   実 君   スポーツ振興課長   下 村 晃 一 君   新美術館建設推進室参事              高 森 大 輔 君   財政部次長兼財政課長 保 坂 高 弘 君   財政部次長兼住民税課長              工 藤 浩 範 君   収納課長       木 村   勇 君   水産事務所長     茨 島   隆 君   水産事務所副所長   間   英 昭 君   健康部次長兼国保年金課長              山 道 尚 久 君   国保年金課参事    関 向 昌 子 君   教育部次長兼教育総務課長              橋 本 淳 一 君   教育部次長      小笠原   徹 君   学校教育課長     中 村 雅 臣 君   教育指導課長     西 山 康 巳 君   社会教育課長     館 合 裕 之 君   是川縄文館副館長   小保内 裕 之 君   総合教育センター所長 竹 花 和 人 君   図書館長       田 茂 隆 一 君   ──────────────────── 職務のため出席した職員   事務局長       阿 部 寿 一   次長兼議事課長    池 田 和 彦   副参事(議事グループリーダー)              山 道 隆 央   主幹         知 野 大 介   主査         見 附 正 祥   〃          安 藤 俊 一   ────────────────────         午前10時00分 開会 ○高山 委員長 これより予算特別委員会を開きます。  第10款、教育費の質疑を続行いたします。  御質疑ありませんか。 ◆山之内 委員 おはようございます。No.110、111の2点についてお伺いいたします。  まず初めに、八戸市スポーツ協会についてお伺いいたします。  予算の中で、スポーツ協会の事業に当たる部分がどの事業に当たるのかということと、あと、八戸市が補助をしているか、していないかにかかわらずスポーツ協会の具体的な事業、役割についてお伺いいたします。 ◎下村 スポーツ振興課長 山之内委員にお答え申し上げます。  まず、スポーツ協会なのですが、ことし1月に体育協会から名称変更したわけでございまして、市からの負担金につきましても、主に活動内容と重なるのですけれども、まず、市総合体育大会北奥羽総合体育大会、また、各地区競技団体へ活動補助というものを出しておりまして、それにかかる経費になります。  以上です。 ◆山之内 委員 ありがとうございます。一般質問のほうでも私はお話をさせていただきましたけれども、この後、スポーツ協会の役割がさまざまふえていくことが予想されますが、法人化のほうは検討されているのかどうかということと、あと、青森県内他都市の法人化の状況が、どのように法人化されているかどうか、もしわかれば教えていただきたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、県内の法人化の状況なのですが、主に県内10市の状況をお答えいたしますと、八戸市以外九市は法人化されております。  それでは、当市のスポーツ協会の法人化に向けた取り組みということなのですが、具体の議論、検討については、特になされてはいないのですが、ただ、法人化に向けた準備といたしまして、そのための財源といいますか、支度金の積み立てを昭和62年から行っております。  具体の法人化の検討等は、またスポーツコミッションの動き等も踏まえながら検討していきたいと思います。  以上です。 ◆山之内 委員 ありがとうございます。  他都市では、指定管理業務とか、そういったものの役割を与えて、例えば、施設の中に事務局を置いて運営をするというような事例が多く見受けられております。八戸市におかれましても、学校体育施設の開放、今、学校の先生が主体的に放課後の開放をやっておりますが、学校の先生は生徒に対する対応が主な業務でありますので、学校開放業務で他のスポーツ団体に貸し出すとか、そういった事務作業は、本来は学校の先生以外の人たちが担うべき内容だと私は理解しております。  そういった放課後の学校開放の事業であったり、あとは、この間、三浦議員からもお話がありましたが、閉校の体育館の利用に関しても、今は恐らく教育委員会の中で受け付け業務等を担っておりますが、そういったものもスポーツ協会のほうで一くくりにして、市内の体育館は全て市民のものだという認識の中でやるということも1つの方法かと思います。  この際、教育費の中ですのでちょっとお話しさせていただきますと、例えば今、人口減少が進みまして、新たな建物を建てるとか、そういったことは非常に難しい時代になってきております。市民にとって身近な施設というのは、やはり学校の施設というものが非常に身近にあります。避難所に指定されている学校はもちろんありますし、例えば、公民館は老朽化が進んでおります。公民館の中に調理室がありますが、学校にも調理室はございます。これから空き教室とか、そういったものがふえていく中で、学校を核とした地域づくりといいますか、コミュニティスクールという名前もありますので、学校の中に公民館の機能であったり、体育館を開放する事業であったり、そういったものを集約して、学校を核とした地域づくりも検討していっていいのかと個人的には思っております。  そうすることで、地域住民も学校の教育、もしくは学校の運営に参画して進めていけるという利点もあると思います。限られた資金、限られた財源と建物、施設の中で有効的に市民の皆様が活用できるような考え方を、ちょっと脱線しましたけれども、進めていっていただきたいと考えております。  法人化のほうに関しましても、他都市はもう法人化が済んでいるということですので、スポーツコミッションのほうとも並行して、なるべく早目に法人化を進めまして、なるべく役割分担を明確にして多くの、これから先、市の職員の事務局だけでは、これ以上の業務負担というか、そういった新たな取り組みは難しいと思いますので、外の人材をフルに活用して環境整備を整えていっていただきたいと思います。  以上で110番の質問は終わりたいと思います。  次に、はちとまネットワーク連携事業に関してですが、昨年度のはちとま連携のアイスホッケー交流事業に関しての内容と、もし今年度、もう計画が決まっていましたらお知らせ願います。 ◎下村 スポーツ振興課長 山之内委員にお答え申し上げます。  まず、昨年度の実績につきましてですが、本事業は小学生選抜チームによるアイスホッケーの交流試合を行いながら、競技力の向上のみならず、スポーツを通じた人材育成、地域の相互理解を深めていくという事業でございまして、今年度は初めての開催であったわけなのですが、まず、八戸市側で8月31日、9月1日に苫小牧市の子どもたちを受け入れし、交流試合を行っております。  なお、その規模なのですが、苫小牧市王子ジュニアの選手23人と監督、コーチ3人、そして苫小牧市役所の方々を受け入れしております。そして、11月に入りまして、今度は11月2日、3日と当市から苫小牧市に選抜チームを送っております。選手17人、コーチ3人、そしてスポーツ振興課の職員がそれに随行させていただきました。  なお、苫小牧市のほうも本事業につきましてはいろいろな工夫をしていただきまして、実は苫小牧市のケーブルテレビのほうで2日間密着して、取材をしてくれました。また、その様子は八戸テレビでも延べ8回ほどの放送があったと認識しております。  来年度、新年度の事業につきましては、まず、いろいろな関係者から御意見をいただきました。子どもたち、選手のみならず、アイスホッケーの関係者、また、親御さんもお互いに非常にいい刺激になったと。実りある交流の事業だったということで、この子どもたち以外にも苫小牧市と当市では、青い森信金と苫小牧市信金との交流協定、また両市の青年会議所によるアイスホッケー、また、ゴルフの交流とかがありますので、まず交流の場を小学生以外の大人たちといいますか、両市民にとってどう広げていくのか。
     あと、子どもたちにとって、練習が非常にお互い効果があったということもお聞きしておりますので、今年度は観光と試合というような組み合わせだったのですが、少しまたアイスホッケーのほうに軸足を移しながら、より練習の仕方とか、そういったものを指導者育成という観点も含めて検討してまいりたいと思っています。  以上です。 ◆山之内 委員 ありがとうございます。新たな取り組みを検討されているということでしたので、関係者の声を聞き入れながら進めていっていただきたいと思います。  私からは、ホッケーの、子どもたちのためにということはもちろん重要ですけれども、アイスホッケーという共通のツールを使って、それ以外の相乗効果といいますか、それ以外の部分を忘れずに検討していっていただきたい。  具体的には、先ほどありましたようにケーブルテレビでお互いに協力し合うこととか、あと、市の職員同士での交流もあると思いますので、例えば苫小牧市のアイスホッケーリンクの管理状況でありますとか、ちなみに苫小牧市は4つ、リンクを保有しております。かなりの財源を使っていると思いますが、どのぐらい使っているのかとか。  あと、指定管理はスポーツ協会が担っております。その状況でありますとか。あとは、ゆるキャラ、とまチョップがスケートをするという話になっていましたけれども、とまチョップの足のところはどうなっているのだというのを具体的に聞いて、いかずきんズに滑ってもらうとか。  あと、私も年1回必ず行くのですけれども、とまチョップがすごく根づいているといいますか、八戸いかずきんズの本当に5倍、10倍ぐらい根づいているような、お土産商品もとまチョップだらけですし、岩倉市長は、とまチョップのユニフォームを着て、アイスホッケーの防具をつけた写真がついている名刺を使っているとか、すごくとまチョップを推しているという印象もあります。  その方策といいますか、戦略といいますか、そういったものも非常に多く学ぶ部分があると思いますので、このアイスホッケーを使ってのさまざまな交流を付加価値としてつけ加えていっていただければと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。  以上で終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありますか。 ◆久保〔し〕 委員 私は、通告していた112番から116番まで質問をさせていただきたいと思います。  まず、八戸南部氏庭園のトイレについて質問させていただきたいと思います。ページ数は、140ページです。  南部氏の庭園ですけれども、こちらの入場者の推移はどのくらいなのか。春と秋ではどのぐらいなのか。それから、常時の開館時間を教えていただきたいと思います。 ◎前田 まちづくり文化スポーツ部次長まちづくり文化推進室長 久保しょう委員にお答えいたします。  南部氏庭園ですが、現在、春と秋に2回開園をしてございます。それぞれ4日間ずつということで、計8日間開園しているという状況でございます。  入場者数でございますが、平成17年に開園した当時は非常に関心も高く1万人ほどの入場者がございましたが、ここ3カ年で見ますと1500人前後で推移してございます。今年度は天候の状況もございまして1365人ということで、そのうち春が748人、秋が617人となってございます。  以上でございます。 ◆久保〔し〕 委員 トイレについては、どうなっているのでしょうか。 ◎前田 まちづくり文化スポーツ部次長まちづくり文化推進室長 お答えいたします。  仮設のトイレをレンタルで借りまして、設置して対応しております。 ◆久保〔し〕 委員 仮設ということなのですけれども、平成17年からということになると、もう13年、大分たっているのですけれども、トイレをつくらないというのはどういうことでしょうか。 ◎前田 まちづくり文化スポーツ部次長まちづくり文化推進室長 今まで開園が春と秋、春は花のころ、秋は紅葉のころということで開園しておりまして、その他の期間は、基本的には閉鎖しているという状況でございまして、車両の立ち入りもできないという状況でございます。  そういった関係で、トイレはつくらず、開園の時期にレンタルトイレで対応しているという状況でございます。 ◆久保〔し〕 委員 経費もかかるので、日数も少ないということなのでしょうけれども、やはり管理している庭園ですので常時見せていただくということがよろしいかと思うのですけれども、その辺についても、簡易トイレについても景観にマッチしたトイレという形で考えて設置しているのでしょうか。 ◎前田 まちづくり文化スポーツ部次長まちづくり文化推進室長 簡易トイレを景観にマッチしたというところまでは考えてはいないのですけれども、一応庭園の中に入る手前に設置しておりまして、庭園を鑑賞していただく部分においては支障がないものと考えております。 ◆久保〔し〕 委員 やはりトイレが、この前も何回も皆さんが言っているように、間議員も言っていますし、伊藤議員も、トイレは非常に、行って、いいトイレだったという思いがやはり強い。そこを悪くすると全体が悪くなってしまうという形になってしまうので、トイレについてはもう少し検討していただいて、さらに景観に合ったものというのは、例えば、配色を少し南部庭園と合わせるとか、余りトイレだという形ではないもの等をやるとか、そういう形で早急にトイレをつくっていただくように要望して、この項目は終わらせたいと思います。  次に入りますけれども、次は、市民大学講座の講演等の委託料について、141ページなのですけれども、市民大学の講座の講師の選定はどのようになっているのでしょうか。 ◎館合 社会教育課長 久保しょう委員にお答えいたします。  八戸市役所内の各課からの要望、それから受講者のアンケートからの内容をもとにしまして、社会教育課内で検討し、教育委員会内で検討し、最終的に市長の了解を得て決定しております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 私も昨年の12月議会で、被爆ピアノの矢川光則さんの講演などを聞いて、すごくよかったと思っています。市のほうも平和都市宣言をされていますし、平和教育については毎年のようにこういう市民大学講座の中の講師のほうに平和学習的なものを入れていくという考えはないでしょうか。 ◎館合 社会教育課長 ことしの11月だったと思うのですけれども、矢川光則さんという、広島で被爆したピアノを再生して、御自分のトラックに積んで全国を回られるという方がいらっしゃいました。大変お忙しい方ということで、直前に決まったということもありまして市民大学講座には間に合いませんでしたけれども、ただ、八戸市教育委員会としてもミニ講演をさせていただいております。今後も平和教育のほうにも力を入れてまいりたいと考えております。 ◆久保〔し〕 委員 そういう形で、矢川さんは忙しい方なのでなかなか難しいとは思いますけれども、そういう被爆の関係もあわせて、平和教育の方をぜひ予定していただければと思いますが、来年度、障がい者スポーツのアスリートなどの講演はないでしょうか。 ◎館合 社会教育課長 お答えいたします。  現在、来年度の市民大学講座につきましては講師の選定、その他を検討しているところですが、新型コロナウイルスの影響などもあり、まだ確定できていないところでございました。現在のところ、障がい者スポーツのアスリートというところでは、候補には入っておりませんので、次年度以降、検討してまいりたいと思います。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 来年度については考えていないということなのですけれども、検討中なので、できればぜひ障がい者スポーツの関係の講演もお願いをしたいと思います。  さて、そうすると、市民からの要望があれば、そういう講演者についても対応していくということで考えてよろしいのでしょうか。 ◎館合 社会教育課長 そのとおりでございます。 ◆久保〔し〕 委員 そうすると、講演などでもアンケートをとっていらっしゃると思うのですけれども、広くやはりこういう市民からのアンケートをとりながら、こういう方を聞きたいという声を拾っていく考え方はございませんでしょうか。 ◎館合 社会教育課長 広く市民の方の御意見を伺うというところだったのですが、具体的には、アンケートか何かを実施するというところかと思うのですが、現在行っているのは、市民大学講座を受けた方へのアンケートということで実施しておりますので、今後も基本的には市民大学講座を受けた方々、受講者のアンケートをもとにしながら決めていきたいと考えております。 ◆久保〔し〕 委員 そういう形で、市民からの多くの希望のある方、こういうことを聞きたいという方をぜひとも講演者に選んでいただきたいと思います。平和問題、それから障がい者スポーツ、特に障がい者スポーツは、ことし、東京大会、ちょっとこれはどのようになるかわかりませんけれども、盛り上がりを持ってきていますので、そういう点では強めていっていただければということを申し添えて、要望として、ここの部分については終わらせていただきたいと思います。  次に、新美術館の運営検討委員会についての、これも142ページなのですけれども、この部分について質問させていただきたいと思います。  新美術館、委員の会議の回数は何回ほど予定されているのでしょうか。 ◎山田 新美術館建設推進室長 久保委員にお答えいたします。  新年度は、委員会を2回ほど開催する予定でおります。そのほかに、委員のメンバーから専門家でピックアップしたワーキンググループをつくっておりまして、この専門家の内容に沿った詳しいワーキング会議を5回ほど予定しております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 会議は来年という形ですから、やはり企画から運営、どのように内容をやっていこうかという話し合いは、本当に何回も煮詰めていくことが必要になってくると思います。  ワーキング会議が5回ということなのですけれども、毎月やってもいいくらいの、やはりワーキング会議をやって、3カ月に1回ぐらいは本当の会議をするという形の考え方はできないでしょうか。 ◎山田 新美術館建設推進室長 実際、この予算を持っているのは移動費を含め、謝礼、報酬ということになりますが、そのほかに委員各個人では、それぞれメール等、あるいはいろいろな会話を通して準備を進めておりまして、集まっていただく会議の中では、それらを皆様に全体でお示しするというスタイルをとっております。委員たちも全国から集まっていただいてお忙しい中なので、一堂に集まるのはなかなか難しいところもありますので、事務局のほうで動きながら話を進めているという現状もございます。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 会議のメンバーはどういう形になっていますか。 ◎山田 新美術館建設推進室長 現在、メンバーは10名お願いしておりまして、会長には、岐阜県美術館の館長を務めていらっしゃる日比野克彦氏、あるいは地元の代表ということで、八戸工業大学の学長補佐の坂本委員、そのほかに青森県立美術館の学芸課長とか、アートコミュニケーションを担当されている東京藝術大学の准教授の方、建築的観点からは日本大学の佐藤教授、それから、いろいろな文化会館の運営経験が豊富な白河文化交流館の館長を務めていらっしゃる志賀野さんとか、武蔵野美術大学の三澤先生、それから、市内でアートプロジェクトをやっております吉川委員、これらの10名の方々にお願いしております。 ◆久保〔し〕 委員 日比野さんなどは、やはり忙しい方だと思いますけれども、企画、どのような方針でいくか、これは本当に大事なところだと思うので、そういう点では、何回も会議を十分開いていただいて、委員からの意見をどんどん吸い上げていいものをつくってもらうということでは、会議のほうも、多ければいいというものではないのですけれども、やはりいいものをつくるためには、ある程度の会議の回数が必要かと思うのですけれども、2回というのはちょっと少ないかと考えます。  あと、新美術館は、特に特徴的なものがあればいいと思うのですけれども、いろいろあるのですけれども、やはりトイレなども斬新的なトイレで、新美術館のトイレはすごいよという形になればいいと。さっきの八戸南部氏庭園のトイレのつながりもありますけれども、トイレについてもいいものをつくっていただきたいとお話しして、要望として終わらせていただきたいと思います。  次に、長根屋内スケート場の館長の報酬について、143ページなのですけれども、館長の報酬が少ないというのはどういうことなのか。1年分ではないのかと思うのですけれども。 ◎河原木 まちづくり文化スポーツ部次長長根屋内スケート場副館長兼国体室長 御質問にお答えいたします。  今年度分の館長の報酬は、8月1日に就任していただきましたので、任用期間として8月1日から令和2年3月31日分までで約16万円ぐらいかかるかと想定しておりまして、それに基づきまして次年度予算を計上いたしましたので、その倍の32万円ぐらいということで積算しております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 館長は月給ではなくて、1日幾らという形で聞いていたのですけれども、そうすると、館長としての役割、責任の範囲というのはどうなっているのでしょうか。 ◎河原木 まちづくり文化スポーツ部次長長根屋内スケート場副館長兼国体室長 館長の役割につきましては、長根屋内スケート場で開催される各種イベント等での御挨拶及び来賓待遇、来訪者への対応など、名誉職的な位置づけとなっておりまして、報酬につきましては非常勤職員の例に倣い、月5日程度の日数の出勤を基本として、出勤した際に1日当たりの報酬を支払うこととしております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 そうしますと、YSアリーナの中で何か事件、事故とかがあった場合は、館長には全く責任がないということなのでしょうか。 ◎河原木 まちづくり文化スポーツ部次長長根屋内スケート場副館長兼国体室長 実際、屋内スケート場で事業がないときには、特に報酬は予定しておりません。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 そうすると、先ほど言ったように名誉職という形なのだと思うのですけれども、館長は、大事な役割を持っている、やはりこのYSアリーナの宣伝とか、トップでしょうから、そういう点では、例えば、館長代理として女性の登用についても考え方はできないでしょうか。 ◎河原木 まちづくり文化スポーツ部次長長根屋内スケート場副館長兼国体室長 その辺については、現在、女性というのはよく検討していないのですが、女性職員もうちにはおりますので、館長代理という職が適職に機能するのかどうかも含めまして研究していきたいと思っております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 今はジェンダー平等の関係もあるので、女性がいるからそこに女性の視点ができるのだというのではなくて、やはりトップとしての、トップの見方、方針を決めるとか、全体を見られるとか、そういう点では女性の視点がすごく必要だと思っているのです。そういう点では、こういうところにも館長を女性に、代理とか、何人かいるとかということも必要ではないかと思いますので、その辺についてはぜひ検討していただきたいと思います。  ここの部分は、これで終わらせていただきたいと思います。  次に、障がい者スポーツの振興についてということなのですけれども、145ページ、先ほども市民大学講座の部分についてもお話はしましたけれども、ことし、パラリンピック、それからオリンピックもありますので、そういう点では、障がい者スポーツの振興という部分が必要になってくると思うのですけれども、障がい者スポーツのアート展を企画していくという考え方はないでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 久保しょう委員にお答え申し上げます。  アート展ということなのですが、現在のところ、当課所管の障がい者スポーツ振興ということにつきましては、まず、パラリンピックの聖火リレーの進行、また、オリンピックということもありまして、認知度がそれぞれ市内の学校等でも高まってきております。新聞報道でもありましたけれども、桔梗野小学校や豊崎中学校でのいろいろなブラインドサッカーの体験会とか、あと、西高校のスポーツボランティアの活動等がありますので、障がい者スポーツの振興につきましては、障がい福祉の面、また、医療分野、ほかとのいろいろな活動をしている方々と、協働体制の構築をまず図っていきたいと思っております。その中で、またアート展なるものにつきましても、御意見をいただきながら研究してまいりたいと思っております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 やはりことしの大会に向けて、障がいのある人もない人も、互いに尊重し合いながら支え合う共生の社会をつくっていくという点では、障がい者のスポーツ、文化芸術活動の展開、発展というのが必要になってくるかと思います。この予選会でもお話しされているように、障がい者スポーツの振興が本当に大事だということが話されていますけれども、その点でも障がい者からのそういう福祉展とか美術展、障がい者アートプログラムなどについても盛り上げをつくるために検討していただければと思います。  あと、障がい者スポーツの振興については、私も障がい者スポーツの関係で質問させていただいたときに、どこの課が担当になるのかということで、障がい福祉課とか教育委員会とかいろいろあると思うのですけれども、やはり1つのものになっているわけではなくて、横の連携が非常に大切だと思うのです。そういう点では、そういう障がい者スポーツ振興のための課内でのプロジェクトチームというものは、これから考えていくのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  組織内の体制ということですので、私からはお答えできないのですが、先ほど私は協働体制の構築という話をしましたが、せんだって、弘前大学で弘前大学モデルというのがありまして、これは地域団体と弘前大学と、あと市の障がい福祉課、スポーツ振興課、県の障がい者のスポーツ指導員等、あと、地元のわいわいスポーツクラブで連携をとり合って、障がい者と健常者の方がともに継続的に活動するという取り組みをしていて、弘大モデルとして非常に注目されている記事が出ておりました。  この点も非常に参考にしながら、まず、この取り組みは役所の組織内のみならず、外の方々をどのように巻き込んでいくのかというのは、障がい者のコーディネーター確保や環境づくりという点においては重要だと考えております。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 課内というか、庁内でのそういう統一した考え方を持って障がい者スポーツの振興に取り組むのだという方向で進むためにも、お互いの課の連携をとりながら、この振興について強く進めていただきたいということの要望を添えて、私の質問を終わらせていただきます。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 久保委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆三浦 委員 ありがとうございます。簡潔に伺いたいと思うのですが、先週、私も新美術館ということで質問させていただいたのですが、この運営検討委員会の話を聞いていて、ああ、2回かという形で、運営の話を聞いても、なかなかこれとこれとこれでという話にならないのも、そういうのもあるのかという感じをちょっと受けたもので伺いたいのですが、今コロナの影響もありまして、在宅でのお仕事とか、そのようなことが広がってはいます。遠方の方とどう会議をとっていくか、積み重ねていくかということが今さまざまな部分で、民間も含めて民主主義のあり方もどうだろうかという話が進んでいるところであるわけですけれども、リモートを活用した会議ということも検討していく必要があるのではないかと。  そこまでの専門性があり、あちこちで取り組まれている方々が10名の検討委員会に携わってくれているわけですので、テレワークとかテレビ会議とか、正式な会議という形ではなくても、そういう意見を伺っていきながら事務局案を成案していくことも考えていくべきではないかと思うのですが、現状、その見通しについて伺いたいと思います。 ◎山田 新美術館建設推進室長 三浦委員にお答えいたします。  おっしゃるとおり、なかなか委員を一堂に集めるのは、私たちも非常に苦労しております。そこで、今年度を含めまして、何回かネット会議なるものを試してみました。東京の先生方にテレビ配線での、ネットで中継しながらお互いに意見交換をするというのを試してみましたので、何人かでそれがうまくいくのであれば、そういう方法も取り入れつつという考えは一応持ってやっております。  以上です。 ◆三浦 委員 いろいろと試行して、もうしようという動きもしているということで安心をいたしました。地元紙でも、当市の商工会議所がそういう形でテレビ会議もしていますよとか、複数同時の会議というのは、もうスタンダードになってきているところなので、研究されて、正式な会議にかかわらず話し合いを積み重ねていくと。来年の夏というと、もう1年くらいですから、ぜひすばらしい美術館にしていただきますよう要望しまして、終わります。 ○高山 委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 ないようですので、以上で久保委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑はありますか。 ◆伊藤 委員 118番から122番までの市立図書館について、学校図書館と学校司書について、縄文遺跡群世界遺産登録推進費について、それから、新美術館につきましては前に関連で質問しておりますので省きます。それから制服についてと、以上です。  まず、市立図書館について伺います。  新型ウイルスの感染予防ということで、公共施設は、さまざまな行事を縮小したりとか、廃止したりとか、大変いろいろな形をしておりますが、図書館につきましても通常どおり開館しているとか、利用の制限をしながら開館しているとか、あるいは閉館していると、これも多様でありますが、市立図書館は、このコロナウイルス感染予防という対策の上でどのような開館状況でございましょうか。  そしてまた、子どもたちの小中高一斉休校ということでの図書館の対応について伺いたいと思います。 ◎田茂 図書館長 それでは、伊藤委員の御質問にお答えします。  新型コロナ対策の対応の状況ということと、あと、小中高の一斉休校に伴っての対応ということの御質問でした。  まずは、新型コロナ対策の図書館としての対応ですが、図書館については休館はしておりませんけれども、以前からあるのですが、館内に消毒液の配置をしております。また、厚生労働省から発出されております感染予防のポスターの掲示、また、あとは定期的に時間を決めまして換気をしているという対応をしてございます。
     それから、小中高生の一斉休校に伴う対応としましては、本館の学生席等の長時間利用が想定されるサービスの利用休止を、当面、3月26日まで実施しております。内容といたしましては、本館では2階の学生席及び持ち込みパソコン席と1階のリスニングコーナー、インターネットコーナーの利用を小中高生の方には自粛していただいているという形になっております。  それから、毎週木曜日と土曜日にお話し会というもの、読み聞かせの会を開催しているのですけれども、こちらを3月末まで中止するという形で対応してございます。  また、外出の機会を減らすようにということで、3月4日から、当面26日まで、貸出数と貸出期間の変更をしてございます。具体的には、貸出期間がいつもは15日のものが22日、それから、貸出冊数が5冊のものが8冊という形で対応してございます。  以上です。 ◆伊藤 委員 いろいろ工夫されて、しかし、子どもたちは長期にわたる休みの中で生活リズムを崩さないようにと、保護者の方々も気を配りながら児童館を利用したりとか、あるいは自宅で過ごしたりしている。そういう中で、考えてみれば、たくさんの時間があるわけなので、子どもたちの読書のいいチャンスであるという捉え方をすれば、今のように貸出冊数をふやしていただいて、貸出期間も長くしていただいたということはとてもよかったかと思います。  これは、他の図書館もいろいろ私も調べてみましたけれども、一番近いところで岩手県立の図書館では、選ぶ時間の短縮ということもあろうかと思いますが、大変興味深い1つのテーマで選ばれた5冊を紙袋に入れて、図書の福袋として子どもたちが選んで、それを借りて、おうちで読んでいただくというような、大変ユニークな取り組みをしているところがございます。  そういったことで、他のほうでやっているのでユニークで、そんなにお金もかからなくすぐやれるものというのは、これはいいと思ったものは取り入れてやっていただければと思うのですが、これは私はテレビで見たのですけれども、例えば、猫のお話とか、そのテーマに沿って5冊が選ばれているのです。もちろん、選ぶときには親子でその中の本を取り出して見て、いいねということで、その1つを袋ごと借りていくわけですけれども、そういった取り組みについてはいかがでしょうか。 ◎田茂 図書館長 岩手県立の図書館の事例につきましては、私もインターネットとか新聞で拝見はさせていただいているところで、ユニークな取り組みだと思っておりますが、残念ながら当館では、今のところそういう対策はしていないのですが、可能であれば今後やっていきたいと思っております。  以上です。 ◆伊藤 委員 ありがとうございます。とにかく子どもたちがこの間に本を読むことは楽しいという経験をたくさんしていただきたいし、この休みが明けてからも図書館に通うことが楽しいということにつながっていくように、図書館のほうでの対応をよろしくお願いしたいと思います。  それでは次に、図書館の利用状況について幾つか伺いたいと思います。平成二十七、八年あたりから今日まで、図書館の利用者延べ数、それから貸出冊数、そして人口1人当たり貸出冊数というものを伺います。 ◎田茂 図書館長 委員にお答えいたします。  平成28年からということで、平成28年度の貸し出し利用者が16万7261人、貸出冊数が62万4372冊となってございます。平成29年度は、貸し出し利用者数が16万7552人、貸出冊数が62万8386冊、今お話ししているのは、あくまで本館のみということでございます。平成30年度が、貸し出し利用者数が16万7465人、貸出冊数が63万1285冊となってございます。  人口1人当たりの貸出冊数でございますけれども、平成28年度は3.28人、こちらは県内の平均を超えてはいるのですが、残念ながら全国平均よりは下回っているという状況です。平成29年度が3.42冊、こちらも県内平均は超えておりますが、残念ながら全国平均を下回っていると。平成30年度におきましては3.48冊、こちらも県平均は超えておりますが、全国平均にちょっと足りない状況ということになっております。  以上です。 ◆伊藤 委員 ありがとうございました。少しずつではありますけれども、貸出冊数、それから、人口1人当たりの貸出冊数がふえている。しかし、県の平均よりは超えているけれども、全国平均には達していないということであります。  これは、青森県そのものが下から2番目ぐらいの1人当たりの貸出冊数ということであって、本当に県よりは超えていても、本のまち八戸を標榜するのであれば、まだまだふえていく工夫の余地はあるのかと思っております。  ちなみに東京都は7.77冊、これは2014年度の統計なのですけれども、滋賀県が7.76冊、山口県が6.58冊、福井県が6.52冊ということで、最下位が秋田県の2.55冊ということで、それの検証した言葉を聞いてちょっとショックなのですけれども、そうかなと思ったのですが、1世帯当たりの貯蓄の額であるとか、サラリーマンの年収との相関があると言われているのです。  本当に子どもたちの読書環境というものがそういうことに左右されるということは、この点からも格差ができているのかと思うと、ちょっとがっかりしてしまうところなのです。  あと、八戸市は通常、1度に5冊借りることができるということで、今回は8冊と増していただきましたけれども、これにつきましても、東京都内だけですけれども、例えば、多摩市とかあきる野市とか小金井市など4市は、読める範囲では何冊でもいいと、制限を加えないという方法をやっております。それから、さらに次は30冊ぐらいまでオーケーですと。これは荒川区など7市区でやっております。この東京都内の貸出冊数と、1人当たりの読書数というのは、おのずと上がっているのです。ですので、この辺もちょっと研究していただき、貸出冊数をもう少しふやしてもいいのかということを思います。  それから、今、図書館で大変話題になっているのは、全国で幾つかあるのですけれども、東北では一関の図書館が非常に話題になっております。こちらはあちこちからの視察があって、そう簡単に受け入れていただけないような状況もあるようであります。  こちらは、八戸市とはちょっと状況が違うのですが、合併によって市町村それぞれ図書館があったり、それから、新設したりということで、8市町村で運営しているわけですけれども、中央に当たる旧一関の図書館、その1館だけでも貸出冊数というものが44万冊、一関の人口が、今全体で12万人なのですけれども、その中でも中央図書館という一関のところだけでも44万冊、そのほかも全部合わせると92万冊という貸出冊数になっているのです。  これは、やはり漫然と、もちろん八戸市の図書館が漫然と待っているだけとは申しません。すごく頑張っていると思っています。こちらの図書館が、中央図書館を中心として、他の図書館も非常に工夫をして、少しでも、いつでも、どこでも、誰でも、知り、学び、楽しめる図書館づくりをしようという大きなテーマを掲げて取り組んでおります。  その中で幾つか、これは八戸でも取り入れられるのではないかということがあるので御提言申し上げたいと思います。冬休み期間を利用して、小学生を対象に1日図書館長をやっていただき、そしてまた、これは恐らく学校の図書委員会の中から選ばれた方かと思うのですけれども、そういった方々たちに図書館に来ていただき、図書館のお仕事を体験していただくということをやっているようです。  それから、乳幼児の健康診断のときに読み聞かせ、これは当市でもやっており、ブックスタートの絵本をプレゼントするということがあって、そこの場でも読み聞かせの場面をつくっております。とてもいい光景だと思っておりますけれども、そこにさらに図書館のほうで出向きまして、図書館の利用カードを作成して、希望者ですけれども、まだ乳幼児であるけれども、ブックスタートの本をもらって読み聞かせをする。そうすると、お母さんたち、どうぞ図書館に本がたくさんありますから、赤ちゃんに読み聞かせをするにはもっともっと図書館を利用してくださいということで、そこの場で図書館の利用カードを作成してお渡しするということをしているようです。これも工夫次第では、八戸も取り組めるのではないかと思います。  それからあとは、図書館の利用の困難な方には宅配をするということも既にやっておられるようであります。  そういったことで、いろいろな工夫があって、やはり図書館においでになった方たちのニーズを即座につかまえて、それを図書館の運営に反映させていくという非常にスピーディーな取り組みをやっているようであります。やはり利用者本位の図書館だということで、自分たちが机上でいろいろやるのではなく、おいでになった市民の方々の御要望を即入れていくということをやったことによっての、結果、貸出冊数がこれだけ、岩手県ではナンバーワンだということで、岩手県立の図書館よりも多い冊数になっているわけです。  今るる申し上げましたけれども、この辺の取り組みについての考え方をお聞かせいただければと思います。 ◎田茂 図書館長 委員にお答え申し上げます。  委員からお話がありました貸出冊数をふやすということと、あとは、1日図書館長のようなイベント、あとは当市でも実施しておりますが、ブックスタートについての読み聞かせ、あとは、郵送貸し出しのサービスについてという4点だったと思うのですが、貸出冊数につきましては、通常5冊、あとは臨時休館のときであれば今回のように8冊という形で対応してございますが、各館5冊なので、本館、南郷図書館、図書情報センターでおのおの5冊ですと15冊、あとは移動図書館がございますので、そちらのほうが7冊借りることができることになってございますので、そちらのほうまで言えば二十数冊、お手間ですけれども、借りることができるということになっております。  5冊という冊数が決して多くはないということは当館でも自覚はしておりますので、今後、冊数の増について検討はしてまいりたいと思ってございます。  それから、1日図書館長のようなイベントということですけれども、もともと南郷の図書館で1日図書館司書というようなイベントをやっておりまして、本館のほうで、逆にそれをまねしてというか、参考にいたしまして、今年度の冬休みの期間に1日図書館司書というイベントを行いまして、午前10人、午後10人という形で募集いたしまして、午前の部が10人だったのですが、午後が来られなかった方もいて5人になってしまったのですが、いつもは見られないような図書館本館3階の古文書庫とか、そういうところも見られたし、貸し出し窓口での対応もしてみて大変よかったと好評をいただいてございます。  それから、ブックスタートですが、今も健診センターのほうで股関節脱臼の検診の際に実施しておりまして、そのときに、読み聞かせサークルの方にも来ていただきまして、読み聞かせをまずさせていただいております。そのときに、ブックスタートの中に図書館での利用案内を入れておりまして、その中で、こういうお話し会もありますよという御案内をしてございます。  今後は、なるべく図書館に来ていただけますように、図書館の利用カードをつくりませんかということで、申し込み用紙も同封した形で対応していきたいと思ってございます。  それから、郵送貸し出しのサービスは、去年の4月15日から障がい者等郵送貸出サービスという形で実施してございまして、身体障がいの程度が重い方、肢体不自由の方で1級、2級の方、内部障がいの方で1級から3級までの方、あと、知的障がいの程度が重い方、愛護手帳であればAの方、あとは、これによって在宅介護を受けていらして、介護保険制度において要介護1から5の方に郵送貸し出しのサービスを行ってございます。こちらは、利用者の負担はないという形で対応しておりますので、今後も利用を皆様に知っていただけるようにPRに努めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 詳細にありがとうございました。よろしくお願いしたいと思います。  それから、以前にお伺いしておりました読書通帳の件なのですけれども、これはそう簡単にはいかないかとは思いますけれども、やはり借りた本の情報を記録できると。これも小さな預金通帳と同じサイズのものだということでは、自分の読書履歴として大切に生涯にわたって保管することができるということでは、私は非常にいいのではないかと思いまして、ぜひ実現に向けて進めていただきたいと思います。この辺のこれまでの検討状況はいかがでしょうか。 ◎田茂 図書館長 委員にお答え申し上げます。  伊藤委員に以前に決算特別委員会のほうで御質問をいただきまして、こちらのほうでも調査いたしました。12月に図書館のシステムが更新となりまして、その更新されたシステムでは、とりあえず読書通帳には対応できるということにはなってございます。ただ、そのためには通帳の記帳の機械とか、通帳もそうなのですけれども、購入しなければならないという費用的な部分がございますので、そちら克服していけるように今後検討してまいりたいと思っております。  以上です。 ◆伊藤 委員 ありがとうございます。これもできるだけ少しでも早く実現できるように、よろしくお願いいたしたいと思います。  それでは、図書館については以上で終わります。 ○高山 委員長 この際、暫時休憩いたします。         午前10時59分 休憩   ────────────────────         午前11時04分 再開 ○日當 副委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  第10款教育費の質疑を続行いたします。 ◆伊藤 委員 それでは、次の学校図書館支援事業費につきまして伺います。  1つは、学校司書についてということなのですけれども、これは既に岡田議員が予算特別委員会で取り上げて聞かれた部分があるので、少しだけ伺います。復習になりますけれども、新年度に司書を派遣してほしいということで、実施されるのは30校ということだったのですけれども、申請校はどういう状況だったのでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 今年度希望していた学校は32校ございました。来年度希望している学校につきましては、現在、調査をしているところ、40校の希望が今のところが上がっている状況でございます。  以上です。 ◆伊藤 委員 40校、小中の区分はわかりますか。 ◎西山 教育指導課長 小中の内訳につきましては、資料を調べさせていただきたいと思いますので、後ほどお答え申し上げます。 ◆伊藤 委員 そうすると、40校という大変、毎年希望されて、やはり学校司書を派遣された学校というのは読書に親しむ生徒がふえるということであり、また、子どもたちに読書環境をよくしてあげようという学校の思いがだんだんと大きくなっていたのだという数字だと思います。  そうすると、新年度は30校で、2人増員されて6名の方で担当していく形になるというお話を伺ったのですけれども、この10校がはぐれるというのは、どのように対応をこれからしていくのだろうと思うのですけれども、外れた10校というところは、どのように考えるのでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 現在のそれぞれの学校の図書館の貸し出し状況であるとか整備状況等を鑑みまして、対応が必要と思われる学校を優先的に30校選びまして、そのほかの学校につきましては、司書の日程を見まして、随時調整しながら派遣していく形をとっていきたいと考えてございます。  以上です。 ◆伊藤 委員 うれしい悲鳴というか、いい状況が生まれていると思いますけれども、それに十分対応できない司書の数であって、ちょっと残念なのですけれども、先日の岡田委員に対しての御答弁の中で、拙速に落ちることのないようにという御発言がありましたけれども、私は、人数をふやすということは、拙速にということよりも、本当に早目に環境を整えてほしいということでは、ちょっと抵抗感があったと思っております。  やはり学校の教育環境というのは、どの子にもひとしくというのは以前にも申し上げてきたところなのでありますけれども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 教育委員会といたしましては、全小中学校に週1回程度、司書を派遣するというところを目指して取り組んでいるわけでございますが、現在、希望している学校、さらに週1回派遣する学校のこれからの実績をしっかり調査研究していきながら、各学校の状況も踏まえながら対応していきたいと考えているところでございますが、司書のみならず、各学校には図書ボランティアであるとか、特別支援コーディネーター等を配置してございます。その方々の仕事内容をさらに充実していきながら、徐々に段階的に司書のほうもふやしていくという進め方をしてまいりたいと考えてございます。  以上です。 ◆伊藤 委員 学校司書を派遣された学校というのは、図書ボランティアの方たちも非常に張り切って、とてもいい相乗効果の中で学校図書が整備され、それが子どもたちに読書意欲をかき立てるという効果を生んでいるということを伺っております。  したがって、やはり一日も早い学校司書が全ての学校に週1回、本当は週1回ではなくてもう常駐していただきたいというぐらいに思っているわけですけれども、まず第1段階として全ての学校に週1回ということ、今回、14名がいればそれが充足されるということでありますけれども、まだまだ6名ということでは、あと8名ですか、2名ずつやっていくと、あと4年もかかってしまうわけです。それでは卒業してしまう子どももいるわけで、少し加速していただきたいということを強く要望しておきたいと思います。  図書ボランティアなのですけれども、現在、各校に何人ぐらいずついらっしゃるのでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 各学校に地域学校連携協議会というのがございまして、その中で学校支援ボランティアを募っているわけですが、その中の何名が厳密に図書ボランティアであるかというところは、現在のところ、数値的には把握してございません。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 その辺もちょっと把握していただき、特に学校司書の派遣のない間には、その図書館ボランティアの方たちにいい図書館の運営をしていただけるように、お手伝いをしていただけるように促していくことは必要なのではないかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  恐らく学校司書が派遣された学校の生徒さん1人当たりの読書冊数、貸出冊数というのは、そうではない学校に比べて多いのではないかと、その成果があるからこうやって希望される学校もふえてきているわけですから、少しでも早く実現に向けてやっていただければと御要望申し上げて、この件は終わります。  それからもう一つ、学校図書館の蔵書について伺います。  ことし、この支援事業費として2864万3000円と挙げられておりますけれども、この図書購入費はどのぐらいになっていますでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 図書購入費の執行状況ということでよろしいですか。 ◆伊藤 委員 来年度予算についていましたので、2020年度の図書の購入費がこの中に入っているのかと思って、そういう質問をいたしましたのですが。 ◎西山 教育指導課長 来年度の図書購入費の配分状況についてということでございますか。申しわけありません、質問をもう一度お願いできたら。 ◆伊藤 委員 135ページに備品購入費とありまして、これは図書館のほうですね、学校図書の予算の中で図書購入費というのは、新年度はどのぐらい予算を立てておられるかということです。 ◎西山 教育指導課長 2300万円でございます。 ◆伊藤 委員 その2300万円をかけて図書を購入された結果、新年度の標準図書数に対する充足率、これは小学校の平均、中学校の平均、そして小中学校を平均するとどのぐらいになるか、伺います。 ◎西山 教育指導課長 今年度の状況が、小学校で89.4%、中学校で79.3%という状況になってございます。来年度の予算を執行した後、その充足率がどのようになっているかにつきましては、購入図書分もございますが、廃棄図書という部分もございますので、大体同程度の比率、もしくは若干向上するという見込みで思ってございます。  以上です。 ◆伊藤 委員 ありがとうございました。  このあたりの数字というのは、全国的な基準から言うと、どうなのでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 全国と比較しますと若干低目ではございますが、大体全国のレベルと認識してございます。 ◆伊藤 委員 少し前よりはかなり努力されて、ここまで上げてこられたということでは、本当に御努力、よくわかります。以後、さらに全国平均を上回るぐらいの充足率で子どもたちの読書環境に努めていっていただきたいと御要望を申し上げて、以上で終わります。  次に、縄文遺跡群世界遺産登録推進費について伺います。  予算には、PR経費としてバナーフラッグ設置をするということで若干予算が挙げられております。これは北海道・北東北の縄文遺跡群が昨年12月20日に、閣議において正式にユネスコに推薦書を提出することが決まり、もう既に提出されたかと思いますけれども、その後にユネスコの調査機関が現地調査を経て、2021年、つまり来年の夏ごろに登録が審査される見通しであるということを伺っておりますけれども、推薦の提出後以降、登録までの流れについてお知らせください。 ◎小保内 是川縄文館副館長 伊藤委員にお答え申し上げます。  今後の予定としましては、縄文遺跡群を適切に保存管理するための包括的保存管理計画が本年4月に施行されることに伴い、各資産の厳密な経過観察と遺産影響評価を開始すると同時に、ユネスコの諮問機関であるイコモスの現地調査に備え、関係者の共通理解を図るための打ち合わせとリハーサルを行い、7月には八戸市景観条例に基づく景観重点地区に是川を指定して管理体制を万全なものとし、8月から9月にかけてイコモスによる専門的な現地調査が行われる予定となってございます。  そして、その結果が令和3年5月ごろに勧告され、内容によっては、それに従った対応をとる必要が出てまいりますが、何もなければ6月から7月にかけて登録の審議と決議が行われ、正式な登録は最短で令和3年の初夏ごろと見込まれます。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 この流れでスムーズに問題なく登録されるということを願っているわけですけれども、今、景観をいかに保全していくかということでさまざま取り組んでいらっしゃるようですけれども、景観計画というのはどのあたりに策定される予定でしょうか。 ◎前田 まちづくり文化スポーツ部次長まちづくり文化推進室長 景観計画の中で景観重点地区に是川地区を定めるということでございまして、3月議会の中で景観条例が改定されましたら4月からということで、景観計画のほうは、もうそういう形で準備をし、地元にも説明をしてございます。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 本当にここは担当者だけではなく、市民、特に是川地区にお住まいの方々の御協力なしでは、この景観を保ち、そしてまた、さらにその景観を生かしたこれからの、あるいは世界遺産を世界に発信していく場所として、なかなかうまくいかないだろうと思います。地域の方々に、この事業を進めるに当たっては、密に連携をとりながら一緒に進めていっていただきたいということを御要望していきたいと思います。  それで、今回、このバナーフラッグを設置するということなのですけれども、これはどういった場面に使われるものなのでしょうか。 ◎小保内 是川縄文館副館長 伊藤委員にお答え申し上げます。  どういう場面という御質問なのでございますが、今計画している内容についてお答えいたします。現在、バナーフラッグが設置可能なのは中心街及び八戸駅前になってございます。設置可能な街路灯というものが108本ございますが、これらは現在一部に東北フリーブレイズ、ヴァンラーレ八戸、青森ワッツ、また、商店街等のフラッグが掲げられております。  したがいまして、新規につくる我々の世界遺産の登録推進にかかわるフラッグにつきましては、これら関係機関と協議しながら、設置本数、場所、期間を決めていくことになります。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 ありがとうございました。この予算では何本ぐらいできるのかと思っておりました。そんなにたくさんではないと思うのです。やはり今おっしゃっていただいたように、さまざまなフラッグがかかっております。ただ、世界遺産登録に向けては、やはり市を挙げて、どこに行ってもこのバナーがさがっていると。これぐらい八戸市民がぜひ登録を願っているという思い、そしてまた、登録された暁には、市民挙げて、この世界遺産登録になったことを喜び、そして、これを誇りに思いながらさらに市民を挙げて守っていこうという、盛り上げていこうとつながっていけばいいと思いますので、この辺は関係の方々と協力しながら、あるときは全部バナーフラッグを世界遺産に関するもの一色にしていくというぐらいにしていただきたいと思います。
     このバナーフラッグのデザインなのですけれども、今どのような形で考えていますでしょうか。 ◎小保内 是川縄文館副館長 伊藤委員にお答え申し上げます。  バナーフラッグの使用につきましては、現在はまだ考えてはございませんが、いずれ契約する段になって具体的になろうかと思いますけれども、是川石器時代遺跡の世界遺産登録を応援してもらえるような、わかりやすいものになるよう努めてまいります。  以上です。 ◆伊藤 委員 そうなのですね、これだけの価値のあるものでありながら、まだまだ市民の方々には、今の縄文館を訪ねたことがないという方も結構いらっしゃるのです。そこでフラッグのデザインが、これは何だということにもなりかねないので、それでも、これはこういうものなのだということを早くから市民の方々に周知し、そして、共有していければいいのかと思いますので、早くデザインを決めていただき、少しでも多くの方々に知っていただくように努めていただきたいと思います。  とにかく、もう一つは提案なのですけれども、これもたくさんの予算がかかるわけではないと思うのですが、手旗のような、ああいったものも準備されて、そして、スケートであれ、いろいろなスポーツを応援するときに、旗を振って応援するときに、私はこの世界遺産に向けて、どこの場面でもその旗が振られて盛り上がっていけたら大変いいと、よその方が、あれは何だということで聞いたときに、これは実はこうなのだという話から、また情報は拡散していくのではないのかと思いますので、そういったことでお考えもいただければと思います。  今回、このフラッグを大いに前面に出していただきたいと思うのは、縄文遺跡のところで聖火リレーの採火式が行われるということでありますけれども、詳細については、この縄文館のほうでは承知していないということなので、これはスポーツの関係のほうで掌握されているか、その辺を伺います。 ◎下村 スポーツ振興課長 伊藤委員にお答え申し上げます。  パラリンピックの聖火リレーの会場として、火を起こす採火の場所として是川石器時代遺跡ということで、縄文の火起こしを行い、そしてそれをランタンに火を移すという行事、イベントをやろうと考えております。  また、今回のパラリンピックの聖火リレーにつきましては、弘前なども縄文に関係した火起こしを検討しているということで、青森県全体で聖火リレーとともに世界遺産を目指している運動を関連させて盛り上げていきたいというお考えのようです。  以上です。 ◆伊藤 委員 非常にドラマチックな採火式が7カ所において行われて、そして、それが青森の三内丸山で1つにまとめられるということで、これは世界に発信されるということでは、世界遺産登録に向けてのいい前哨戦ではないですけれども、いいイベントになるのではないかと思っております。  やはりそこはギリシャ、アテネで採火式がいつもとり行われているわけですけれども、ギリシャ時代の女性たちが、巫女たちが採火式をやるところで、非常にいつも興味深く見ているのです。あれを青森、あるいは関連のところから7カ所で採火されるということで、非常に世界の方たちは、これは何なのだと思いながらごらんになると思うのです。  石器時代の遺跡のところでということですが、その周辺も、できたら本当は竪穴がちょっと見えるような場所で、その当時の生活がちょっとでも垣間見えるような演出をされたりされればいいのかと。  それから、あとギリシャのアテネでは巫女役の女性たちがやっておりますけれども、既に幾つか、もう子どもたちがするのだということも挙げられておりますけれども、八戸の場合にはどういった方々が採火式に臨まれるのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 採火の具体的な内容ということなのですが、県のオリンピック実行委員会のほうの発表ということになりますので、私からは大まかなことでのお答えになるのですが、まず、やはりパラリンピックの趣旨、共生社会の実現ということと縄文人の生き方の相互扶助の、そういったことに取り組んでいる方々とか、あとはまた、地域の、まず地元是川地区の方々、子どもたちというような方々にお声がけをしながら、テーマとしては、八戸としては、祈りの火というようなテーマを掲げて、いろいろと今、これから関係者に声をかけていきたいと考えております。  以上です。 ◆伊藤 委員 そうですね、八戸のこの縄文遺跡は、祈りということはすごく象徴的でいいかと思いますし、また、縄文時代の生活の仕方というか、非常に平和で、そして家族単位で非常に命を大切にして助け合ってと、そういうあたりが醸し出されるような演出であったり、出演者であったりということであればいいのかと大変期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上で終わります。  それから、最後になりましたけれども、制服についてお願いいたします。  新聞報道で知ったのですけれども、新年度から当市におきましても中学校の女子の制服の中にズボン、スラックスを導入し、スカートでもズボンでもどちらでも選択するということで、少し自由の選択の裁量が広がったということになっているようでありますけれども、これは2015年に国のほうからも、LGBTの対応ということもあり、やはりジェンダーフリーの制服の考え方というものを全国の学校でもやってほしいという通知があったと。それを受けての市としての対応だと思いますけれども、それを受けて、市教育委員会のほうではそれをどのように受けとめて、八戸市の学校ではどのようにしていこうという方針にされたのか、そのあたりをお伺いしたいと思います。 ◎西山 教育指導課長 伊藤委員にお答え申し上げます。  まず先に、先ほどの図書館司書の御質問の中で、司書を希望している学校が何校あったかということにつきまして、40校の内訳をお知らせいたします。  小学校が26校、中学校が14校ということで、来年度希望は40校ということになってございます。  それでは、制服についての御質問にお答え申し上げます。  今般、全国的に防寒であるとか動きやすさ、ジェンダーフリーの観点から、制服の見直しを図る動きがあると理解してございます。八戸市内の学校での女子生徒のスラックス導入につきましても、防寒や動きやすさ、ジェンダーフリーの観点から、当該校がPTAや地域住民からも意見を聴取して検討した上で、スカートとスラックスから選択できるということとしたと。新聞の報道は三条中学校、第三中学校いうことで挙げられておりました。  制服はそれぞれの学校独自に受け継がれてきたものでありますし、学校の伝統や在校生、保護者、地域住民、卒業生等の思いの詰まったものでもあると認識してございます。  兄弟等から譲り受けたりすることや、メーカーであるとか、取扱店在庫状況等も考慮しながら考えなければならないということでございますので、学校においては、ある程度、準備期間を設けながら改定していくという必要があるものと考えてございます。  これからも制服の指定品の決定であるとか業者選定に当たっては、生徒、保護者の意見や社会情勢等を考慮しながら、見直しを図る際、指定品の決定や業者選定に当たっては、保護者の経済的な負担を軽減すること、より質が高く、低価格の物品を指定することに努めながら、競争性、透明性を確保しながら、保護者の理解を得ることができるように学校に対して準備していくというつもりでございます。  以上です。 ◆伊藤 委員 ありがとうございました。やはり時代の流れだと思いますね。それでも私は高校のときにスラックスが冬の服装としてあったのです。半分半分ぐらいでした。それは、今のような導入の理由ではなく、単に寒いと。やはり体を冷やしてはいけないという、それは当たり前だと思って着用していたわけですけれども、八戸に参りまして、女子生徒たちが余りズボンを履いているのを私が来てからは見たことがなかったのです。結構素足の子もいるし、履いたとしても薄いストッキングで、今のように厚いものもなかったということもあるかと思いますけれども、これで寒くないのだろうか、あるいは、寒さを耐えるだけではなく体にもどうなのかと、ずっと長い間、思ってまいりました。  そういう意味では、この冬の寒さ対策という意味でもよかったのかと思います。ちょっとインターネットで長崎の諫早の中学校の導入状況を見ました。スラックスを履いていた子が、やはり温かくていいという感想を述べられて、長崎の子たちでさえそう言うのだから、この北東北の八戸も、特に雪は少ないけれども、冷たい風にさらされながら学校へ登下校しているというのは、ちょっと見るにしのびない場面もたくさん見てきましたので、よかったと思います。  ところで、新年度からの導入が2校となりましたけれども、これを考えているという、今準備しているとか、そういった学校の状況はわかりますでしょうか。 ◎西山 教育指導課長 報道に挙がっておりました2校以外につきましては、特にこちらのほうでは情報としては得ておりませんが、例えば、寒いであるとか、それから、ジェンダーフリーの観点もそうなのですが、生徒、それから保護者のほうから要望があった場合には、トレーニングウエアで教育活動を受けることができるようにするなど柔軟な対応をしているという報告も受けてございます。 ◆伊藤 委員 これは高校なのですけれども、岐阜県では、はっきりともうそちらの方向に向けてくださいということを県下の高校に通知したということで、それでも全部まだなっていないのだけれども、そうすると、スラックスもスカートもどちらでもいいですということは、男性でも女性でも、何を履いてもいいと。だから、極端な話、男子生徒がスカートを履いてもよい、あるいはリボンをつけてもいいということにも、許容範囲だよということで進めているようであります。  どこまでかというところはありますけれども、そういったことで県が率先してそのような方向性を示して促しているということもありますので、様子を見ながら、やはりジェンダーフリーという観点からも、また、今、誰も取りこぼさないというインクルーシブな教育という観点からも、この導入に向けては教育委員会のほうでもいいアドバイスをしながら促していければいいのかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上で終わります。 ○日當 副委員長 ほかに御質疑はありませんか。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○日當 副委員長 伊藤委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆山名 委員 図書館に関連して伺いますけれども、先日、図書館の指定管理について伺った際に、南郷と図書情報センターの1人当たりの貸出冊数を質問いたしました。その際に、ここでの答えは出なかったわけでありますけれども、控室に来ていただいて、南郷の人口が極端に少ないので、市民1人当たりの貸出冊数は極端に少なくなってしまうということでお知らせをいただいたのですが、そのとき、私も何か変だと思いつつも、ぱっと答えが出なかったわけですけれども、家に帰ってじっくり考えると、各館の貸出冊数を貸し出し利用者数で割れば1人当たりの貸出冊数が各館ごとに出てきますので、そういう意味では、その算定の基礎が間違っているのではないかと思いますけれども、どうなのでしょうか。 ◎田茂 図書館長 山名委員にお答え申し上げます。  金曜日のときにお答えして、控室にお伺いして御説明した部分につきましては、市民1人当たりの貸出冊数ということなものですから、全館の貸出冊数を市民の人数、23万何がしで割れば人口1人当たりのものが出ます。  ただ、南郷の部分だけ取り出して市民全体で割ると数字が少なくなって、余り意味のある数字ではないものになりますと補足したつもりだったのですが、私の説明が不十分だったと思います。  あと、南郷の貸出冊数から割り返せばいいのではないかというお話なのですが、南郷の本も南郷の方だけではなくて、例えば、本館で予約をして南郷の本を借りる方もいらっしゃるものですから、あとは、先ほどの伊藤委員にお答えしたときの全国とか県内で比較する場合に、やはり全館での貸出冊数を市民の人口で割るという形の数値のみを使っているものですから、そのようにお答えしたものでございました。  以上です。 ◆山名 委員 そうでなくて、南郷と図書情報センターでの1人当たりの貸出冊数を答えてくださいということで質問していますので、それについては、平成28年度までの資料は持っていますから、平成29年、平成30年、令和元年もわかれば教えてくださいという意味で質問したのです。 ◎田茂 図書館長 申しわけございません。私の聞き取りが不十分でございました。  それでは、南郷図書館の貸出冊数ということで、平成28年度からお答え申し上げます。(「平成29年度からで」の声あり)  平成29年度の南郷図書館の貸出冊数が6万6078冊、平成30年度が6万8194冊となってございます。あと、図書情報センターにつきましては、平成29年度が5万115冊、平成30年度が4万8907冊となってございます。  以上です。(「1人当たり」の声あり)  そちらにつきましては貸出冊数を利用者数で割るということで対応したいと思いますが、ただいま電卓等で打ちまして、後にお答えしたいと思います。申しわけございません。 ○日當 副委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○日當 副委員長 ないようですので、以上で伊藤委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。 ◆中村 委員 私のほうからは、次の2項目、美術館と学校施設について伺います。  美術館に関しては各委員から再三質問があって、ほとんど同様の質問でしたので、意見だけ述べて、ここは終わりたいと思います。  美術館のオープニングに関しては、市民の皆様からもかなり期待をして、施設もそうですけれども、やはりオープニングに十分な市民が集まってきて楽しい企画をしていただけるのかという期待感がすごく出ております。先日オープンしたYSアリーナに関しては、初回のこけら落とし、オープニングの内容について、その後に影響するということで、かなりコスト、お金もかけて、多分、大成功で終わったと思うのです。そういった趣旨で、この美術館にもかなり期待をされているという感じで受けとめていたのですけれども、先週の答弁でいくと、美術館自体がやはり1年間の経過を見て判断されるという状況が説明であったので、例えば、いきなり世界の云々という美術品が来るとか、そういったことはちょっと期待できないという話を伺いましたので、しっかりこの1年間をかけて、そうした美術に関して質の高いものを八戸で見られるような環境をつくっていただきたいと、要望を申し上げて、これに関しては終わりたいと思いますので、よろしくお願いします。  学校施設の部分に移ります。学校施設に関しては、一般質問のほうでも関連した質問をさせていただきました。全国的に公共施設が老朽化してきている中で、この公共施設というのは全国的には2032年度が改修時期の大きなピークを迎える、こうしたデータが示されていました。当八戸市においても公共施設は大体2040年代に入って、そうしたピークを迎えるのではないかと総合計画の中でも示されておりましたけれども、学校施設に限って、今後のこの新年度以降の大規模改修が予定されているのか、そして、ピークについては何年ぐらいに一番お金がかかってくる時期を迎えるのか、その辺をお聞きしたいと思います。 ◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 中村委員にお答えいたします。  まず、来年度以降の改修計画ということでございましたけれども、来年度の学校の大規模改修につきましては、小学校につきましては、図南小学校校舎屋根改修工事、高館小学校昇降口屋根改修工事を予定しており、中学校につきましては、湊中学校キュービクル改修工事を予定しております。  基本的に、学校の修繕につきましては優先順位をつけて行っておりまして、修繕の優先順位は、毎年、全小中学校を対象とする修繕要望アンケート調査及び当課の職員による各学校施設の全ての修繕要望箇所の現地調査に基づき、児童生徒等の安全性、それから、緊急性、教育活動や施設利用への影響、学校周辺地域への影響などを踏まえて決めております。  その後、優先順位に基づきまして修繕を行うことになりますけれども、当該年度の予算で対応が難しいものについては次年度の予算措置対応としているものでありまして、学校修繕につきましては、その時々の優先順位に基づいて柔軟な対応をしている状況にございます。  今後の予算のピークということでございましたけれども、現在、学校の施設が20年以上たっているものがもう90%になりますので、今がピークといえばピークなものですから、それをどのようにやりくりしていくかという状況です。 ◆中村 委員 ありがとうございました。詳細にわたっての答弁でした。  やはり屋根とかは、雨漏りが授業に支障を来しているとか、多分そういった優先度が高いところからやっているのは承知いたしました。各学校からの要望とか優先順位をさまざま判定しているということでしたので、その辺は理解しているつもりでございます。  これは以前からも要望をしているのですけれども、教室にエアコンの設置、この辺の見通しについてはいかがでしょうか。 ◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 エアコンの設置につきましては、現在、平成29年度に試行的に5校の小中学校の保健室に設置いたしました。その後、その結果を踏まえて平成30年度、平成31年度で全小中学校の保健室に設置しております。今後、それ以上の対応となりますと予算的な問題とか維持費の問題もありますので、現在の活用状況とか効果を検証いたしまして考えていきたいと思っております。  以上です。 ◆中村 委員 ありがとうございます。効果は多分かなりあると思うのです。やはり青森県でも毎年のように30度を超える日が続いたり、さまざまあります。全国的にも、この青森県が設置率の最下位、一番低い県という一部報道もありました。各家庭でも学校でもそうですし、やはりこの設置に向けてはかなり進んできているというところです。青森県南においても、津軽のほうの学校でもかなり進んでいるという状況がございますので、これもちょっと優先順位としては高いレベルではないかと思っていますので、ぜひエアコン設置、全教室というより、やはり使っている教室にしっかり設置をすることを要望したいと思いますので、お願いします。  あと、複合化、多機能化ということで一般質問の中で関連しましたけれども、学校開放事業に関連しての質問になりますけれども、現時点で職員室と使っている教室と、空き教室、余裕教室と呼んでいるところもあるのですけれども、これがしっかり分離して、セキュリティ上、管理できる学校というものは今現在ないと思うのですけれども、現状としてはいかがでしょうか。 ◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 実際に、そのような学校開放として、体育館であれば割と出入り口が区分けできていますので、そういうセキュリティ上の問題はないと思っています。ただ、体育館にトイレがない学校とか、大概ついていますけれども、ある場合もあるので、そこについては学校の中を使ってもらってとか、そこのセキュリティ上の区分をしなければならないとかがあります。  学校開放事業につきましては90%以上が体育館になっておりますので、基本的には問題ないと思っております。  以上です。 ◆中村 委員 ありがとうございます。今後も多分、特別教室ということで音楽室とか、その辺を開放している一例も一部八戸市でもあったと思いますけれども、この空き教室に関しては、本当に全国的にさまざま複合化を進める、多機能化を進めるという意味で一般質問でも、答弁でもございました。福祉施設に改修したり、地域の防災倉庫に活用したり、それから、障がい者の施設に開放したり、さまざまそうやって使っていただいている事例がたくさん出てきておりますので、この学校改修に含めて、そういったことを念頭に学校改修計画を進めていくべきではないかと思っています。ピークはずっともう続くような感じで、財源に関しては、余裕がいつもないのはもう承知していますけれども、10年後の危機対応ということで、今後、2030年、2040年に向けて学校施設の保全、それから更新というのは、やはり10年計画で見ていかなければならないと思っています。  そういった意味で、直す際の1つの参考として、そういう教室と職員室の分離をしたような1つの形にしていく。複合化、多機能化の合意形成というのは本当に時間がかかってくると思いますので、1つ、モデルプランを作成して、地域を絞って、この学校に限ってはこのように持っていきたいとか、地域に開放する意味で、地域が要望しているようなこととか、それから、民間の事業を含めて、そういったものをしっかりと進めていく。  そして、財源がないということは承知していますけれども、そこでPFIの導入とか、民間の資金を使ってさまざまな校舎の改装とか、そういったものを進めていくべきではないかと思っております。  学校を最大限に活用するということで、先ほど山之内委員からもありましたけれども、地域でさまざま運営していくという事例もたくさん出ております。学校を最大限に活用するパターンとして、学校内に公の施設、指定管理があっても問題はないということが1つあります。  それから、プール設置に関して、廃止している流れが全国的に多いということで、私も以前、プールに特化した一般質問をして、ある学校とない学校の差別化が気になって質問をしたのですけれども、この屋内プールに関してはかなりコストがかかっているということで、やめてきている学校が多くて、その間、民間のスイミングスクールとかを活用している事業で、あとは、先ほど言った教職員室とクラスルーム以外の部屋は地域開放ができるのだと。それから、民間による管理で校長、教員は教育に専念できるということも1つあります、地域とかで管理していくと。あとは、指定管理が入ることでそういうこともあります。それから、セキュリティということで先ほど授業時間と、それから放課後をしっかり時間で分けて、使い方を工夫していくと。あと、避難所機能を充実すれば地域のスポーツクラブの拠点にも使えるのだということもありました。  こういったさまざまな事例がございますので、今後、学校施設の改修については、こうした多機能化、複合化を含めた事前計画を立てて進めていただきたいということを要望して、この項目を終わります。 ◎田茂 図書館長 先ほど山名委員の質問に保留しておりました件について、お答え申し上げます。  南郷図書館の貸し出し利用者1人に対する貸出冊数は、平成29年度が3.8冊、平成30年度は3.9冊となっております。  また、図書情報センターの貸し出し利用者お1人当たりの貸出冊数は、平成29年度、平成30年度ともに3.0冊となってございます。  以上でございます。 ◆山名 委員 比較の資料をきょうは置いてきましたので、これで終わりたいと思います。 ○日當 副委員長 この際、暫時休憩いたします。         午前11時56分 休憩   ────────────────────         午後1時00分 再開 ○高山 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  第10款教育費の質疑を続行いたします。  御質疑ありませんか。 ◆苫米地 委員 125番のLGBT等に関する研修についてから、128番のYSアリーナ駐車場についてまで、4点質問をお願いします。  まず、LGBT等に関する研修についてですけれども、先ほども新年度から制服について、防寒、動きやすさ、ジェンダーフリーなどの点から、スラックスを導入する学校が出てきていますというお話がありました。とてもいいことだと思っています。私も、学校の中で、無理解とかから来るいじめ、そういうことはあってはならないということで、理解を促す啓発の取り組みが必要ですということを何回か申し上げてきていましたけれども、そういう意味でも、今回、制服の導入に当たって地域の方々も一緒に話し合ったというのはとてもいいと、理解を深めていくという点でよかったと思っています。  以前伺ったときに、研修については、平成30年5月には、総合教育センターにおいて市内全小中学校の生徒指導主事、主任対象の研修会を行ったと。そしてまた、平成31年度以降は、学校経営の核となる全小中学校の管理職を対象として、この研修を開催予定だということを伺っておりました。ですので、この点、現在どのように取り組まれているのか、また、今後どのような方向性なのかということをまずお聞きしたいと思います。 ◎竹花 総合教育センター所長 苫米地委員の質問にお答えいたします。  委員から御指摘がございましたとおり、当センターでは、平成30年度から3年間の計画で、研修講座の中でLGBTに関する内容を取り入れてございます。これは男女共同参画事業の一環として市民連携推進課との共催で実施しているものでございます。平成30年度は、小中学校の生徒指導主任、主事を対象に、今年度、令和元年度は全部の校長先生方が対象ということで実施したところでございます。校長先生方からは、やはりすばらしい内容なので、ぜひ学校の先生方にも研修をさせたいという声をたくさんいただいているところでございます。  令和2年度におきましては、これも5月12日になりますけれども、全部の教頭先生方を集めての研修会を予定しているところでございます。令和3年度以降につきましては、この3年間の取り組みを検証いたしまして、どのようにするか考えていきたい、検討してまいりたいと考えております。  以上です。
    ◆苫米地 委員 わかりました。来年度は教頭先生を対象に行うということでしたので、ぜひ有意義なものにというふうに思います。  それで校長先生方からは、ぜひ多くの先生に研修を受けてほしいということがあったと今お聞きしたので、そこが大事だと私も思います。管理職の方とか、中心になる方だけが理解していても、それが全教職員の理解にならなければ、とっさのときの対応、何があるかわからないときの対応というのが大変だと思いますので、ぜひ全教職員対象の研修ということで考えていただきたいと思います。前にもちょっと紹介したのですけれども、青森市では、ぐるっと回って、全教職員が受けられるようなことで終了しているということなので、ぜひお願いします。  あわせて、LGBTの相談体制のことについてもお伺いしたいのですけれども、以前、こども支援センター内に相談窓口を設けていきたいというようなお話もあったかと思います。6月に総合保健センターにこども支援センターが移転するということですけれども、LGBTの相談窓口についてはどういう予定なのか、もしわかれば教えていただきたいと思います。 ◎大坂 こども支援センター所長 こども支援センターでは、教育に関する相談を専門の相談支援員のほうでこれまでもいろいろ受けておりました。ですので、移転後も同じように、教育相談の中でLGBT等についても御相談を受けていきたいと考えております。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。引き続き受けていくということですので、そこもしっかり行っていってほしいと思います。  やはりLGBT、ジェンダーフリー、ジェンダー平等ということに関しては、一部の人の理解だけではなく、多くの方々が知って、理解をして、自分たちも同じように、周りにそういう方々がいるのだということを認識していくというのがまず大事だと思います。今回、制服のことについても、何回も言うようですけれども、地域の方、PTAの方も参加して話し合ったというのはすばらしいことだと思います。こういう話題が普通にいろいろな場所で話されるようになっていくというのはいいことだと思いますので、先ほども言いましたけれども、全教職員の研修ということをぜひお願いしたいと思います。  あと、相談体制のところですけれども、どこの担当になるのかちょっとわからないけれども、あるのかもわかりませんが、パンフレットとか、気軽に手にとれるようなものも作成し、広く活用をしながら、ぜひこの理解を深めるように要望をして、この項目については終わりたいと思います。  次ですけれども、新型コロナウイルス対策にかかわる非常勤職員などの対応についてということで、今、新型コロナウイルスで大変な状況ですけれども、先ほどテレビを見ていましたら学校を再開するという自治体も出てきているようですけれども、学校再開ということで、当市の方向が決まっているようであれば、そこを1つ教えてください。  そしてもう一点、学校の中には、正規の先生だけではなくて、非常勤講師の方であるとか、特別支援教育アシスタントの方であるとか、理科の実験の準備をお手伝い、補助してくれる先生などがいらっしゃると聞いていますが、今回その方々はどのような勤務体制になっているのかと。新型コロナウイルスで休業になって授業がなければ出勤はしていないのかどうか。そしてまた、特別支援アシスタントの方など、出勤しなければ、報酬、お給料はどういうふうに執行されることになっているのかという点についてお願いします。 ◎小笠原 教育部次長 苫米地委員にお答え申し上げます。  まず、最初の再開への見通しについてですが、当市では3日から26日まで臨時休業ということで、学校、保護者の皆様にお知らせしてここまでやってきました。きょうも県立高校の合格発表など、中学校のほうは対応しているところですけれども、ここまでのところ大きな混乱はなくこられているかと思っています。御承知のとおり、今週19日に国で26日以降の方針について示すということをお聞きしていましたので、市教育委員会としても、19日の方針を待って、27日以降の学校の対応について協議した上で学校に通知していきたいと考えているところでした。  それから、2つ目の非常勤職員の状況ですけれども、非常勤職員について所管しているのが各課にわたっているものですから、私から概要について御説明をさせていただきます。まず、学校で勤務している非常勤職員には、県費で任用している職員と市が任用している職員と二通りあります。  最初に、県費で任用している職員についてですが、非常勤講師、それからスクールカウンセラー、スクールサポートスタッフ等が今現在、学校に入っております。非常勤講師につきましては、さまざまな目的というか、同じ非常勤職員でもいろいろあるのですけれども、中には当初の予定から2月中で任用を終えている非常勤職員もあります。3月末までの任用になっている非常勤講師につきましては、県教育委員会から、今般、授業がない場合であっても、児童の休業中の自宅学習課題の作成、あるいは逆に提出された課題の採点であるとか、年度末の成績処理等々、事務的な業務に当たらせてよいということで通知されておりますので、3月まで予定どおり勤務しているという状況です。  同じくスクールサポートスタッフは、子どもたちに直接かかわるものではなくて、先生方の業務のサポートですので、予定どおり勤務していますし、スクールカウンセラーについても、子どもたちの直接面談というのは少なくなっているかもわかりませんが、保護者もいらっしゃいますし、予定どおり3月まで勤務していただいているという状況です。  それから次に、市が任用している職員ですけれども、ALT、外国語指導助手、それから学校司書、地域密着型でお願いしているコーディネーター、それからスクールソーシャルワーカー、特別支援アシスタント、それから看護支援員等が市で任用している職員になります。学校司書、スクールソーシャルワーカー、それからコーディネーター等については、これも子どもたちに直接かかわるという業務ではありませんので、当初の予定どおり、学校で計画された分、3月末まで勤務していただいております。それから、ALTにつきましては、健康面、安全面に配慮をして、有給の特別休暇ということで自宅にいていただいております。健康第一ということで、そのような措置をとっております。  最後に、御質問にもありましたけれども、特別支援アシスタント、それから看護支援員については、基本的には児童生徒が登校しなければ業務がないということになるのですけれども、現在、小学校、中学校ともに出校日、あるいはこの後、小学校は卒業式、修了式等も控えておりますので、子どもたちが学年、学級をずらして登校している学校は相当数あります。  よって、そこへの支援といいますか、対応はしていただいておりますし、それから担任等々の打ち合わせ、指導記録の作成等もお願いしてやっていただいておりました。ここにつきましては、先週11日時点で、文部科学省から、特別支援教育にかかわる支援をしていただいている職員についても、教材の準備の補助であるとか、次年度に向けた引き継ぎ等の業務を行うことが考えられるという通知が改めて出されましたので、先週末、そこは学校にもお伝えして、この後の業務についても、支援員とアシスタントと学校との間で今調整をしていただいているところです。  以上になります。 ◆苫米地 委員 わかりました。詳しく教えていただいてありがとうございます。報酬等については、3月末までの予定どおりおおむね支払われるのだということで安心しました。特に特別支援アシスタントの方々は、子どもさんがいなければお仕事がないので、もしかしてお休みということになるかと思っていたのですけれども、そうではなくて、別の業務があるので、そこもしっかりやってもらうということで、よかったと思います。  支援アシスタントの方々は年間の勤務時間というのが決まっていて、そこのところで上限があると思うのですけれども、一応確認なのですけれども、年間の上限の予算を使い切る予定で今勤務をしていただいているということでしょうか。 ◎大坂 こども支援センター所長 1学期から配置しているアシスタントの方々であれば、年間で900時間使うことになっております。まず、それぞれの学校、あるいはそれぞれの支援しているお子さんの状態で、さらに1週間にどの分の時間を支援に充てるかとか、この日はどの分当たるかというのは、それぞれ学校とアシスタントの方と相談していただいていますので、個々の方々によって違うということになっています。  ですので、900時間のうち2月までにほとんど使っているアシスタントの方もあれば、あと、御家庭の事情と言えばいいのですか、朝はやはり自分のお子さんを保育園等に出してやってから、それから帰りのお迎え等もあるということで、勤務できる時間がある程度限られている方であればある程度時間が残るということもございますので、そこはそれぞれのアシスタントの状況によって異なるという状況でございます。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。それぞれのアシスタントによって違うということで、そうすれば、今回の新型コロナウイルス対策で、特にそこが使い残しというか、この分が残ってしまった、支払われないというようなことはないという理解でいいのでしょうか。 ◎大坂 こども支援センター所長 お答え申し上げます。  もう1つの観点があるとすれば、アシスタントの方々にもやはり御自分のお子さんがおられて、そのお子さんたちの面倒を見なければいけないということもございますので、そうすると、先ほど言った実際のお子さんの支援ではなくても、引き継ぎのための処理とか、そういうふうに時間がとれない場合もございますので、そこをまず全部消化できているかというと、そういう事情もある関係で、確実に消化できているとは言えないかもしれないということはございます。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。せっかくアシスタント用に予算を組んでいて、そこが執行されないというのであれば、この言い方が適切かわからないのですが、もったいないというか、せっかく支援に当たっていただくための予算ですので、そこをきっちり有効に使っていただきたいという思いがあるので申し上げるのですけれども、もし残っている分があるのであれば、いろいろな業務に当たっていただいて執行すれば補正も組まずに済むので、そこを基本に考えていただきたい。  ただし、もしどうしてもいろいろな事情で残ってしまったら、今回は国からの臨時にお休みしてくださいという要請もあったという特別な事情ですので、今回残った分を来年度の予算に繰り越して、その分、上限900時間というのを超えてしまうのだけれども、そこを何とかこの支援に充ててもらうというような方法が考えられないのかどうか、そこの方向性というのをもし何か考えているようであればお聞かせください。 ◎大坂 こども支援センター所長 お答え申し上げます。  現在のアシスタントは、来年も全ての方がまたアシスタントをされるという場合でもないのです。ですので、新たなアシスタントも来られるということでしたので、繰り越し等は余り考えておりませんでした。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。そのあたりの事情も、そうだというふうに理解をします。19日以降どういう方向になるかわかりませんけれども、なるべく組まれている予算をしっかりと執行していただくようにしてもらいたいということで、子どもさんたちのこと、また学業のこと、学校のことを第一に考えた対応をしていただくようにと、ここは意見を申し上げて、終わります。  次に、地区の公民館のエアコンの設置なのですけれども、予算説明会の中では19館の事務室に設置をするということでありました。ですので、確認なのですが、設置をするのは、これで全部の館にエアコンがつきましたとなるのか、まだ未設置のところが残っていくのか、それが1つ。  設置に当たって、各館からの要望などを聞き取った上での19館という選定でしょうか。また、要望はどういうものがあったのかというところがわかれば、大雑把でもいいのでお聞かせください。 ◎館合 社会教育課長 苫米地委員にお答え申し上げます。  まず、今19館に設置しますと、市内の地区公民館24館で全ての事務室にエアコンがつくということになります。また、各館からの要望ですけれども、地域によっては、風通しがよかったりとか、さまざまという意見もあるのですけれども、年々気温が上昇しているかのように感じる昨今の暑さでございますので、人によって感じ方というのは違うかと思いますので、ぐあいが悪くなった方が学校で言えば保健室のように休める場所ということで、まずは全ての公民館の事務室にエアコンをつけたいと考えております。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。全部につくということで、よかったと思います。また、働いている人たちの体調、健康に留意するのだということと、大事なのは、災害時に避難所として使われることもあるので、そこのことを考えれば、設置するということは歓迎をします。  ただ、事務室にというところが、果たしてそれだけで十分なのか。貸している場所にも、利用者の健康を考えれば設置していく必要があるのではないかと考えるわけですけれども、今後、事務室以外に設置をしていく計画はあるのかどうか確認をしたいので、お願いします。 ◎館合 社会教育課長 まずは全ての公民館の事務室に設置することによりまして、さまざまな部屋を使っている方がぐあいが悪くなった際に、保健室のように休めるところということで考えております。どうしてもほかの部屋についていますと、そこを違う団体が使っていれば、ちょっとぐあいが悪くなったぐらいでは休みに行きにくいというところがあるようでございます。重症化してからでは遅いので、気軽に休める事務室ということと、働いている職員は利用者がいない平日日中もずっといなければなりませんので、職場環境の改善という2点で、まずは事務室にということを考えております。公民館は避難所にもなりますことから、避難時の対応等も考えなければならないと思っておりますので、今後は防災関係部局とも協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。今後、防災関係の部署とも協議をしていくということですので、和室であるとか、そういう場所にも設置をする方向でぜひ考えていただきたいと思います。特に避難所として使うときに、和室は恐らく小さい子どもさんを連れた方とか、妊産婦の方とか、高齢者の方に休んでもらうという場合が多いのではないかと思うわけです。そういうときに必要になってくるということを考えれば、全館とは言いづらいのですけれども、全館というのは、24館ある公民館の全室ということでは言いづらいところはあるのですけれども、ぜひ必要に応じてエアコンを設置していくように計画を進めてくださいと意見を述べて、この項目は終わります。  最後に、YSアリーナ駐車場についてなのですけれども、有料化はしないという方向性が出されました。スポーツ団体とか市民の意見などを聞いて導き出した方向性だということで、よかった、当然だというふうに思います。私たちも設置に対する予算には反対をしていましたので、よかったと思っているわけですが、今後も利便性を高めてほしいということで、質問をします。  駐車場が広くてとてもいいです。建物も、壁がざあっと同じような形で目印になるようなものが少ない、広いだけに目印になるようなものが少なくて、大きなイベントがあったときに、多くの車が駐車したときに自分の車をとめた場所がわからなくなってしまったということがあって、私の同僚議員も車が探せなくなって困ったということを言っていました。市民の方々も、広いのはいいのだけれども目印がないということをおっしゃっているので、表示について今後何か工夫をするような予定があるのかどうかということが1つと、出入り口のところなのですが、入ってくる車と出ていく車が交差するような形になって、ちょっと危ないという印象を持っているのですが、そういうことについて何か対策を考えているのかどうかというところを2点、お聞きしたいと思います。 ◎河原木 長根屋内スケート場副館長兼国体室長 苫米地委員にお答えいたします。  YSアリーナ八戸の駐車場ですが、おいらせ町のイオン下田やピアドゥ八戸よりも駐車台数が少ないので、特に我々は極端に広いという印象は持っておりませんでした。  これまで、この件に関する相談ということで、先ほど同僚議員というお話がありましたが、その対策として我々の中でいろいろ考えたのですが、駐車枠の色分け、それから壁面への絵の表示といった方法などを検討しましたが、いずれも高額な工事費等が想定されまして大変難しい状況だと認識しております。今後とも有効な対処方法を研究していきたいということで、我々の研究課題とさせていただきたいと思います。  次に、駐車場の出入り口の件でございますが、駐車場の入り口、出口の設定につきましては、実施設計の中で配置を決める際に、渋滞シミュレーションソフトというものがございまして、それによりまして実証実験みたいなものを行った結果、端から入ってくる手前のほうを出口、その次の入り口を入り口にした場合のほうが渋滞になる時間がとても緩やかだったという結果が出ております。市としては、できるだけ前の市道、それから公園内の渋滞時間を短くすることに重点を置くこととしたもので、公園入り口付近を出口、その次を入り口ということにして、できるだけ車が滞留する時間を少なくしようとして設定したものでございます。  以上です。 ◆苫米地 委員 わかりました。出入り口については、いろいろ検討した結果、ああいう形になったということでありますので、この前もそうだったのですけれども、大きなイベント等があるときは誘導員の方々とかを配置して対応していただくように、そこは要望しておきます。  駐車場の表示の工夫なのですけれども、色分けであるとか壁面への表示など、高額な工事費がかかるということで、今は考えていないということであったかと思いますけれども、高額、幾らぐらいの試算が出ているのでしょうか。 ◎河原木 長根屋内スケート場副館長兼国体室長 お答えいたします。  特に試算をしたわけではございませんが、枠がいっぱいありますので、まずそれぞれ違う色に設定すると塗料代だけでも相当かかるのだろうということと、壁に表示するというのだと、壁の縦にある板にやるのにやはり高所作業車をもって少し見えるところに表示するというものが必要だと。1カ所、2カ所では済まないだろうということから、こちらも工事の中でやってきた金額の算定からいくとまたかなり必要になるのだろうということで、今すぐという話ではないという話をしたところでございます。  以上です。 ◆苫米地 委員 わかりました。試算をしていないということですので、幾らぐらいになるかはわからないということですけれども、駐車場に関して言えば、有料化に向けて、さまざまなゲートとかを設置するという計画であったものが、今のところはそれをしなくてもよいということになって、その分の金額があるのではないかと思うので、そこを有効に活用していただいて、大きな工事ではなくても、例えばポールを立ててABCと表示をするとか、もっと簡便な方法で表示する方法があるのではないかと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思うわけですが、その点についてはどうでしょうか。 ◎河原木 長根屋内スケート場副館長兼国体室長 先ほど検討課題ということでお話しさせていただきましたが、できるだけお金をかけないで有効な方法がないものか、これからいろいろな方のお話を聞きながら検討してまいりたいと思います。  以上です。 ◆苫米地 委員 ぜひお金をかけずにしっかりと目印ができるようにと要望をして、終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆田端 委員 129番の図書館費についてと通告してあります。図書館のことについて質問をいたします。  初めに、現在の職員の配置についてですが、正職員、それから嘱託職員の中に、それぞれ司書は何人いるか質問します。 ◎田茂 図書館長 田端委員にお答えいたします。  正職員12名に対し司書が4名、嘱託職員12名に対して司書が3名、館としては7名の司書がおります。  以上です。 ◆田端 委員 意見を申し上げながら、質問をしてまいります。ちょうど正職員も司書も半分ずつで、非正規と正規と分かれているということですが、私が思うのは、図書館というのはほかの施設と同列に考えることができない特別な施設だという思いを持ち続けてまいりました。特に八戸の図書館は全国的にも3番目に古い図書館で、明治の初めに東京、京都の次にできているのです。八戸書籍縦覧所と言われておりましたけれども、間もなく150年になろうとしていますけれども、これは自治体がこれまで公的な責任を持って維持管理をしてきたことで発展、継承が行われてきたものだと私は考えてきております。  今回の予算特別委員会でも図書館の指定管理の話が出されておりましたが、これは政府が6年ほど前から進めてきたことですけれども、全国的に見れば、指定管理者制度を導入したところがあって、最初はイベントなどで大きく盛り上がったとのことですけれども、その後は毎年入館者が減って、あるところでは直営に戻したというところもあります。それで私は、南郷図書館も、図書情報センターも直営で運営するべき施設だと思っておりますので、今後、そのようなことでの検討を重ねていただきたいとまず意見を申し上げます。  質問の2つ目ですけれども、現在の図書館の収蔵庫の状況はどうなっているのか。過去にも聞いたことがありますけれども、3階がいっぱいになって、空き教室、または閉校した学校を使っているとも聞いたことがありますけれども、こちらの現在の状況はどうなっているかお聞かせください。  それから、2つ目の質問ですけれども、寄贈品、寄附のことについてですけれども、全国的には毎年毎年ふえて、置き場所に本当に困ってしまって断ることもあるということも言われておりますけれども、八戸の図書館では、寄附、寄贈品にはどのように対応しているのか、2つ質問します。 ◎田茂 図書館長 蔵書の冊数と、蔵書の保管状況と、それから寄贈の本の件でということで、蔵書の保管という部分ですと、ただいま図書館の蔵書がかなり多くなってございまして、置き切れない部分がございましたので、去年ほどで閉校しました番屋小学校に図書を幾らか置いた部分がございました。ただ、番屋小学校で雨漏りしたところがございましたものですから、そこの部分については本館に引き揚げまして、今、収蔵している状況です。  あと、市民の方からの寄贈の状況ですけれども、寄贈数が、DVDとかの資料も含むのですけれども、平成30年度は本館で7069冊、南郷で404冊、図書情報センターで264冊、合計7737冊の寄贈を受けてございます。  以上でございます。 ◆田端 委員 寄贈を受けているのですが、断る場合もあるのかどうか、そのことも質問します。  意見を申し上げてまいります。先ほどは私のところでも、直営で運営すべきと、あわせてこれは職員が全て対応すべきだと思っておりますので、これもあわせて検討をしていただくようお願いをいたします。  それで、私は視察やそのほかで出かけることがあって、その土地に行って一番最初に関心を持って行くところは、図書館によく行きます。図書館に行けば、その土地のこと、暮らしや歴史、文化がよくわかるという思いからで、それで全国の図書館で特徴的なことは、印象に深く残っているのが2つあります。  1つは、地元にゆかりのある作家、地元出身の作家のことについて紹介、PRについて、特に空間や時間や費用を大きく割いていると思っております。八戸で地元の作家といえば三浦哲郎がありますけれども、本物の机は図書館にありますね。違いましたか。レプリカはブックセンターに置いてあるということですけれども、それで、繭子ひとりという作品があります。多くの人は三戸と思っていますけれども、三浦哲郎は新井田のリンゴ問屋を思って書き始めたと言っているのです。いろいろな作品で、鍛冶町やら、さまざま八戸の地元が出てきますけれども、登場人物、作品の背景などがありますけれども、地元作家といっても私たち市民が知らないことがまだまだ多くあると思っておりますので、ここにぜひ力を入れて、そのコーナーを設けて充実をさせてほしいというのが1つの意見でございます。  もう1つは、八戸は本のまちを標榜しています。それで、子どものときからキッズブックとか読み聞かせもやってきていますけれども、子どもたちが自由に出入りをして、書に親しめるところに力を入れているキッズコーナーというところもあります。子どもたちが靴を脱いで、半日からそれ以上、図鑑や児童書、それらの本に親しめるというところがあります。  それで私は、提案ですけれども、今の図書館の広さというのは、これ以上、限りがあると思っておりますので、はっちを使って、分館を使ってキッズコーナーをつくれないかということを思ってまいりましたので、親子で書に親しめるという空間をぜひとも実現していただきたいというのが意見でございます。  それでは、先ほどの質問、寄贈品の対応を断ることもあるのかということをお願いして、質問を終わります。 ◎田茂 図書館長 それでは、田端委員にお答え申し上げます。  寄贈を受けた本を断る場合もあるのかということでございました。結論から言いますと、ございます。どういう本かといいますと、発行年度の古い実用書や百科事典、内容が古い本、または図書館に既に蔵書が複数あって寄贈いただいてもそれ以上活用できないもの、あとは漫画、雑誌、参考書、問題集と、汚損、破損、書き込み等があって状態の悪い本については、申しわけないのですが、寄贈をお受けしない場合がございます。  以上でございます。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆田名部 委員 私からは、通告してありました131番の小学校営繕事業費と、132番の視聴覚センター費についてお伺いいたします。  先ほど中村委員からの学校施設改修計画で御答弁がありましたので、引き続き、小学校営繕事業費で、決算特別委員会でも御質問したのですけれども、要望件数、修繕数、修繕率の件で、平成28年は、669件の要望件数のうち修繕数が323件で48.3%、そして、平成29年は、667件の要望件数で修繕数が255件、39.4%、そして平成30年が704件の要望件数に対して修繕された数が205件の29.1%ということでしたので、今年度、要望があった数と、修繕された数、そして、新年度の予算規模での修繕率についてお伺いをしたいと思います。 ◎橋本 教育部次長兼教育総務課長 今年度の修繕の実績でございますけれども、まず、小学校につきましては495件の要望がありまして、134件の修繕を実施しております。実施率は27.1%、ちなみにこちらは3月9日現在の数字になっております。中学校につきましては234件の要望がありまして、実施件数が77件、実施率が32.9%、合計いたしますと、要望件数が729件、実施件数が211件、実施率が28.9%になっております。  新年度の今後の見込みということでしたけれども、恐らく学校自体もそれほど変わっていない状況でありますので、毎年、小中学校合わせて700件前後の要望が来ている状況でありますし、予算的な規模もそう変わっていない状況でございますので、やはり30%前後になるかと思われます。  以上です。 ◆田名部 委員 ありがとうございます。やはり平成30年度になってから、要望件数も600件台から700件台とふえておりますし、それに対しての修繕率も3割程度ということで、決算特別委員会のときに財政部長よりも、財政部としてさまざまな需要があるし、総合的な考えを検討しながら適切に対応していくというような御答弁をいただいておりまして、予算がふえていればいいと思っていたのですけれども、またそれも変わらず3割程度しか直せないということで大変残念に思います。1年ごとにどんどん学校が古くなっているのは変わりませんし、修繕の要望はふえる一方でありますので、ぜひ大幅にふやしていただいて、雨漏りなどを直していかなければならない、老朽化にしっかりと対応していただきたいと要望を申し上げたいと思います。  保護者の間では、まちなかににぎわいを取り戻したいというのも十分わかりますが、建物にお金がかかって雨漏りも直せないのではないかというような諦めの声も聞かれております。営繕については、しっかりと適正に、適宜な時期で修理をしておかなければさらに膨大な経費がかかると思っております。そしてまた、私たちが思っている以上に少子化は進んでおります。学校適正配置計画をしっかりと見きわめながら、大規模に修繕した学校が数年後、廃校になるなどのことがないように、令和2年度までに学校施設の長寿命化計画も策定されるということでありますので、そういったこともしっかり見きわめながら営繕をしていただきたいと要望を申し上げまして、この質問は終わります。  続いて、視聴覚センターについてでありますけれども、こちらは1980年、昭和55年に開館をされまして、40年ぐらいたっていると思うのですけれども、私も含めまして、子育て世代には無料で科学やプラネタリウムを楽しめる施設として大変人気があるわけでありますけれども、以前は、他県から展示物などを借りて期間限定で設置するとか、あとは、気球が来てそれに乗るイベントなどもあったと思うのですけれども、最近は展示物も古いままで、修理もされないまま修理中という紙が張ったままで、なかなかリニューアルがされないということを伺っているのですけれども、展示物やプラネタリウムの経過年数と耐用年数をお伺いしたいと思います。 ◎竹花 総合教育センター所長 田名部委員にお答えいたします。  まず、委員からもお話がありましたとおり、昭和55年に開館いたしましてから、展示物、プラネタリウムどちらもまだ更新されていないという状態ですので、大体40年たっているということでございます。耐用年数ということにつきましては今調べていないのでわからないところでございますけれども、特にプラネタリウムの投影機はかなり老朽化が進んでおり、いつ故障してもおかしくない状態だと聞いております。  以上です。 ◆田名部 委員 では、展示物というのは40年ほどたっているものということでよろしいでしょうか。 ◎竹花 総合教育センター所長 そのとおりで、約40年のものでございます。一番新しいものが、一番といいますか、途中で一部更新されたものがございまして、平成16年にコスモスゾーンというところを新たにオープン、それから平成19年には、通信・放送技術の歴史と発達という展示物をオープンしてございますが、それ以外のところにつきましては昭和55年から変わらずという状態でございます。  以上です。 ◆田名部 委員 人形とかも展示してあるのですけれども、それも昭和の古い感じがそのまま出ていますので、ぜひ1度更新をしていただくことを要望いたします。  あとは、4月より市内の小中学校でICT教育も始まるわけですけれども、視聴覚センターとして、プログラミング講座ですとか、それに伴うサポート事業などは何か企画していらっしゃいますでしょうか。
    ◎竹花 総合教育センター所長 子どもたちのということでしょうか、教職員。(「子どもたちです」の声あり)  児童科学館でも、企画といたしましては、今年度も実はプログラミング教育をやっていると聞いております。ただ、指定管理で、こちらで直接やっているものではございませんので、申しわけございませんが、いつごろに何回というのは私は把握していないところでございました。  以上です。 ◆田名部 委員 ありがとうございます。指定管理者制度になってから、100円程度でできる工作にも力を入れておりまして、KIDS工房も大変人気でありまして、夏休みなども大勢の子どもたちでにぎわっておりましたので、ぜひ展示物のほうも、そしてプラネタリウムも壊れてから休止してしまうということがないように、しっかりとメンテナンスや更新をしていただくことを要望しまして、この質問は終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆工藤 委員 私からは、133番から135番、新型コロナウイルスによる各種スポーツ大会への影響についてから、聖火リレー八戸市実行委員会負担金についてまで3項目、お願いいたしたいと思います。133番と134番を1つで挙げてもよかったのですけれども、関連性がございますので、スライドする形で質問させていただきたいと思います。  まず1点目、新型コロナウイルスの件なのですけれども、そのままお聞きしたいと思います。市で把握されている部分で、これまで中止になった大会、あるいは選手が派遣される大会もあったかと思います。そこら辺で把握されているところがございましたらお聞かせ願いたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 工藤委員にお答え申し上げます。  まず、市が共催、また後援、補助金などを出していて現時点で把握できているもの、また、八戸市を会場として開催されるもの、また、当市の選手が派遣されて出場予定だったものについてお答えいたしますと、まずは県レスリング協会と市とで共催している3月20日の第3回かおりカップスーパーキッズレスリング選手権大会が、また、後援しているものでは、今月13日から開催予定でありました全日本アイスホッケー選手権大会Bのカテゴリーの大会など3件が中止となっております。  県外派遣補助金に関する大会につきましては、今月28日からの文部科学省杯第14回全国中学生空手道選抜大会が中止となっております。その他、スポーツ少年団関係などを含めまして、残念ながら計9件の大会中止を把握しております。  以上でございます。 ◆工藤 委員 全国的にも春の選抜の甲子園が中止になったり、また、5月のうみねこマラソンも既に中止が発表になってございまして、もともと年度末で大会自体少ないシーズンではあるかと思うのですけれども、しかしながら、大変残念に思うわけでございます。  逆に通常どおり開催されている大会もあるのかというところと、それから、中止になった大会、市が共催とか、後援とかさまざまな形で支援していると思うのですけれども、その負担金の処置というのはどうなっているのかというところをお聞かせ願いたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、予定どおり開催されたかということにつきましては、今のところ把握できておりません。何かしら工夫を加えて開催しているものもあります。バスケット、青森ワッツのBリーグの試合などは、観客を入れない、無観客試合などを行っております。  また、負担金の返還等ですが、まず補助金と負担金の違いもありまして、通常、負担金ですと精算などないのですが、まずその大会の事務局と相談して、準備がどこまで進んでいるのか、また開催通知に伴う経費等もあるかと思いますので、打ち合わせをさせていただきながら、返還していただくべきところは返還していただくというふうに考えております。  以上です。 ◆工藤 委員 先が見越せない部分があろうかと思うのですけれども、これから少なくとも年度をまたいでこういう状況というのが恐らく続いていくわけでございまして、特に学生の大会となりますと、学年等で今季が最後の出場になる大会等もこれから中止になってくる可能性というものもあろうかと思います。あくまでも協会とか団体がそういったところを判断するところはあろうかと思いますけれども、担当課の皆様も何かと適宜対応していただきまして、今後も御尽力いただければと思ってございます。  続きまして、先ほど御答弁でもございましたけれども、かおりカップスーパーキッズレスリング選手権についてでございます。開催されれば、今年度で恐らく3回目であったのかと思います。これはレスリングのまち推進事業という中でとり行われている事業であったかと思うのですけれども、まずはこの負担金の内訳と大会の概要、スケジュール等をお聞かせいただければと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  本大会は、女子個人種目史上初の4連覇を達成した伊調馨さんが幼少期に練習した武道館を会場に、幼年と小学校1、2年生の選手を全国から迎え入れて開催しているものです。  まず、収入内訳としましては、選手の参加料、全国少年少女レスリング連盟と青森県レスリング協会からの負担金、市からの負担金68万6000円で、合計122万4000円を見込んでいるものです。支出の主なものといたしましては、審判の方への謝礼と交通費約38万2000円、また、参加記念品やメダルの購入が約45万円となっております。  以上でございます。 ◆工藤 委員 ありがとうございます。全国から子どもたちが集まってくる大会であるということで、参加人数は150人ぐらいでしたか、それぐらいの子どもたちとか、親御さん、関係者の方々が八戸に訪れて、八戸で思い出をつくってもらうチャンスでもあったかと思いまして、大変残念だと思ってございます。こちらも小学校1年生、2年生という出場の枠があったかと思うのですけれども、今回、中止になりまして、当初出場予定であった皆さん、特に2年生はことしで最後になるわけなのですけれども、フォローといいますか、救済措置的なものというものは何かお考えなのか、もし協会からそういったものを何かお聞きであればお伺いしたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  先ほどの私の答えの補足にもなるのですが、大会は、初日にまず伊調馨さんを講師に練習して教室をして、2日目が大会、さらに3日目には合同練習を行うということで、参加する子どもたちにとりましては、伊調さんに会いたい、また教えてもらいたいと非常に思いの強い、また励みになっている大会であると伺っております。そのため、県レスリング協会は、参加する最後のチャンスだった小学校2年生の子どもたちへの救済措置としまして、来年は小学校3年生のカテゴリーを新たに設けまして開催して、子どもたちの大会への思いを酌んであげたいというお考えがあるとお聞きしています。また、このことについては全国のレスリングクラブにも内々でお伝えをしているとお聞きしております。  以上です。 ◆工藤 委員 ありがとうございました。レスリング協会でそういう御決断をされたということを大変評価いたしたいと思います。  先ほどのアイスホッケー、山之内委員のお話と重なる部分もあるのですけれども、やはり伊調馨さんを冠にした大会でございまして、せっかくここまで続けてきた大会でございますので、この大会ブランドをつくり上げていただきたいという思いがございます。それはやはり1つ、まずは継続的に行っていただきたいということと、それから、この大会に参加した子どもたちから将来的に世界で活躍する選手が出てきていただければ、この大会のブランド力というものが非常に上がってくるのかと、そういったところで希望を持って、今大会は残念でございましたけれども、今後も引き続き協会と連携をとりながら御協議いただければと思ってございます。  以上で2番目の項目も終了させていただきたいと思います。  最後に、聖火リレーの負担金についてでございます。オリンピックの件に関しましては刻々と状況が変わってございまして、昼のニュースでもやってございましたけれども、万が一この質問ができなかったらどうしようと思っていたところではあったのですけれども、ぜひ開催していただきたいという願いも込めましてお伺いしたいと思います。  まず、聖火リレーの負担金ですけれども、計上されております部分の内訳をお聞かせいただければと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  本負担金1650万円になるわけなのですが、そのうち市の負担が850万円、県の負担が800万円となるものです。  この負担金の内訳なのですが、大きく東京2020オリンピック聖火リレーとパラリンピック聖火リレー。パラリンピックの聖火リレーの場合は聖火ビジットというのですが、この2つの事業に当てるものです。オリンピックの聖火リレーに関しましては、おおむね1280万円を想定しております。特にオリンピック聖火リレーにつきましては、青森県内の聖火リレーを締めくくるセレブレーションというイベントをゴール地点であります館鼻漁港で開催いたします。この会場づくりのための経費、会場の警備、照明、仮設トイレ、テントなどの経費がかかりますので、最終ゴールのセレブレーションに約1000万円ほどの経費を見込んでおります。  以上です。 ◆工藤 委員 オリンピックとパラリンピックということで、大きく分けてその2つであろうかと思いますけれども、オリンピックの確認なのですけれども、セレブレーションに1280万円の部分の約1000万円ということで、いわゆる聖火リレーそのものの運営の部分の事業費というのは、そこから差し引いたものと考えてよろしいでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員のおっしゃるとおりになります。 ◆工藤 委員 セレブレーションは県内の最終地点ということで、やはり大がかりで盛大なものになろうかと思いますけれども、間議員の一般質問にもございましたけれども、蕪島、館鼻間であったかと思いますけれども、やはり沿道で市民の方々が何か手旗を振りながら走者に声援を送るというイメージがあるわけでございまして、やはりこの地域の皆様方、企業の皆様方、そして学校関係者もそうであろうかと思いますが、そういった民間の方々にぜひ参入していただいて盛り上げていただきたいと思うところがございます。そうなると、それに伴いまして、スムーズな運営ですとか安全性というものも考えていかなくてはいけないかと思ってございます。  それを鑑みますと、聖火リレー自体の運営費がちょっと寂しいという思いもしてございます。いずれにいたしましても、やはり多くの市民の皆様方に自分事にしていただいて、オリンピックを盛り上げていただきたいという思いもございます。  セレブレーションの内容の部分と、それから動員に向けてのPR計画みたいなものが何かございましたらお聞かせ願いたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、セレブレーションの内容なのですが、主に聖火リレーには国内4つのメーンスポンサーがございます。なので、まず4つのメーンスポンサーのステージがあります。そのステージの中には、既に発表されているものですと、日本コカ・コーラでの地元の高校のバトンの皆さんが出場するということが既に発表になっております。また、ほかに開催自治体としまして、PRないしは盛り上げをするステージの時間もありますので、全てを合わせまして5つのステージによって構成されるということになっております。内容につきましては、また県の実行委員会からの発表になります。  また、動員の告知ということでございますが、まず動員と、あとは当日の交通規制、間議員からも御質問がありましたけれども、交通規制の告知、周知が大事だと考えております。県の実行委員会とも協力しながら、広報はちのへや聖火リレーをする沿道の企業、また地元の町内会や経済団体などと連携をとりながら、まず交通規制と動員につきましてしっかりとPRしていきたいと考えております。  以上です。 ◆工藤 委員 承知いたしました。聖火リレーの運営、そしてセレブレーションも大成功に終わって、そして、オリンピック本番に向けて、市民の皆さんが興味を示していただけるような機会になればと思ってございますので、ぜひよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○高山 委員長 この際、暫時休憩します。         午後2時05分 休憩   ────────────────────         午後2時10分 再開 ○高山 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  第10款教育費の質疑を続行いたします。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 では、工藤委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆久保〔し〕 委員 ありがとうございます。133番の新型コロナウイルスによる各種スポーツ大会の中止があったという部分なのですけれども、市で行うものについては使用料がかからないと思うのですけれども、民間でやる場合、使用料がかかって、そうすると、前もってお支払いをしていたりすると、その使用料についてはどういうふうになるのでしょうか、還付という形がされるのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 久保しょう委員にお答え申し上げます。  まず、今回、新型コロナウイルスは特別な状態でありますので、それが理由となった場合には、キャンセル料を徴収せずに、その使用料はお返しする考えでおります。  以上です。 ○高山 委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「関連」と呼ぶ者あり) ◆吉田〔洸〕 委員 新型コロナウイルスの影響による体育施設等の利用についてお聞かせいただきたいと思います。  現在、市所管の体育施設等で、小学校から高校の児童生徒の全施設使用中止という措置がとられていますが、これは感染拡大防止に対しての措置なのか、それとも休業に合わせての措置なのか、どのような目的で行っているのか聞きたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 吉田委員にお答え申し上げます。  まずは休業に対応したものではあるのですが、そもそも休業に関しましては、感染拡大防止ということですので、関連している、ないしはつながっているものだと考えています。  以上です。 ◆吉田〔洸〕 委員 ありがとうございます。この間、屋内トレーニングセンターのところを通ったときに、駐車場がすごく満杯な状態になっていたのです。この状況だったので、僕も不思議に思って少し中をのぞいてみたら、高齢者の方たちが一堂に会してゲートボールをしていたのです。現在、もしコロナウイルスに感染した場合、重症化するリスクが比較的低いとも言われている小学生から高校生の年代の施設利用が制限されている中で、重症化リスクの高いと言われている高齢者の方たちの利用が何も制限されていないというのは何か意図があってのことなのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、今回の子どもたちの規制というものは、いろいろな医学的根拠等につきましてマスコミでも報道されていますが、まずは子どもたちはお年寄りに比べて感染の発症が非常に遅いといいますか、わかりにくいので、そこから今度はそれぞれの家庭に、家族に気づかないうちに移ってしまう可能性もあるということでの規制です。なので、お年寄りの今おっしゃったような状況に関しましては、それが大会だったのか、また、それぞれの趣味のグラウンドゴルフだったのかはわかりませんが、まず、どちらにしても年齢でどうのこうのというような考えといいますか、思惑というのはなく、あくまでも感染拡大防止のためのものであると御理解いただきたいと思います。 ◆吉田〔洸〕 委員 ありがとうございます。今の市内の体育施設等の利用制限を受けて、小学生から高校生の年代を対象に行っているスポーツクラブ等では、やはり活動自粛ということで活動を制限している現状があるのです。その方たちからすると、やはり小学生から高校生の年代の方たちが制限をかけられて感染拡大防止に努めているから、市としては、やはり全年代に対して一貫性を持ってそういった措置をとってもらいたいというような声も上がっているのです。ですので、このような状況なので、一概に今の措置を緩和しろとは言えないと思うのですけれども、状況を見て、例えば全年代に制限をかける、もしくは状況を見て、今現在、小学生から高校生の年代にとっている措置の緩和をするなど、改善をしていただきたいと思っています。  また、今後このようなことが起きないとも限らないので、今みたいに近隣市町村に右へ倣えではなくて、八戸の現状を見て、しっかり考え抜いた上で、それに合わせた措置をとっていただくことをお願い申し上げて、終わりたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 今の御意見、御要望はしっかりと受けとめて対応したいと思います。  また、先ほど私のお答えの中で、他都市の対応なのですが、スポーツジムに関しては大人も制限をかけているまちも実際にあります。ただ、体育施設全般にはかけていなくて、また、国は今のところ大人については自己責任判断であるというような指針を示しておりますので、まずは今のところ他の地域も八戸市と同じような、ないしは八戸市も他の地域と同じような対応をとっているのですが、今の委員の御意見も受けとめながら情報収集に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○高山 委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 ないようですので、以上で工藤委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。 ◆豊田 委員 私からは、139ページ、是川縄文の里事業費について、145ページ、スポーツビジネス実証業務等委託料について、145ページ、聖火リレー八戸市実行委員会負担金について、最後に、146ページ、体育施設管理と八戸市体育館整備費についてお尋ねいたします。  最初に、是川縄文の里事業費についてお伺いいたします。是川石器時代遺跡についてお伺いいたします。是川石器時代遺跡は1957年に国の史跡に指定されて、本年1月にはユネスコ世界遺産登録の推薦書が提出され、恐らく来年夏ごろには認定されることと思います。遺跡からは数々のすばらしい出土品が発掘されているのは御案内のとおりであります。遺跡群の面積は東京ドーム7個分に匹敵するとお伺いいたしております。  そこで、お伺い申し上げます。1点目、是川石器時代遺跡整備進捗状況についてお伺いいたします。 ◎小保内 是川縄文館副館長 豊田委員にお答え申し上げます。  史跡是川石器時代遺跡の整備事業の進捗についてでございますが、平成28年度に史跡是川石器時代遺跡保存活用計画、平成30年度には史跡是川石器時代遺跡第1期整備基本計画をそれぞれ策定し、この2つの計画に基づいて事業を進めているところでございます。  現在、是川石器時代遺跡を構成する3遺跡のうち、中居遺跡を整備範囲とする第1期整備事業は、是川縄文人の暮らしの様子を再現し、史跡公園として整備することを目的に平成29年度から事業を開始し、令和8年度の供用開始を目指して進めております。令和2年度は、事業の進捗確認及び復元する建物の詳細な検討などのため、整備検討委員会を2回開催するとともに、既存施設の撤去工事を予定しております。また、是川石器時代遺跡全体の史跡の公有化につきましては現在、約61%まで進んでおり、令和7年の完了を目指しております。なお、一王寺遺跡につきましては、令和元年度から開始した内容確認のための発掘調査の成果に基づき、第2期整備計画等を策定した後、順次整備を進める予定でございます。  以上です。 ◆豊田 委員 やはりかなりの広さですので、これは長い目で見て発掘を続けなければいけないと思うのですが、全体の61%までは進んでいるということでお伺いいたしました。  また、その中から、これまで出土をしております遺物というのですか、発掘された品の数と、それから、その中で重要文化財指定を受けているものは何点ぐらいございますでしょうか。 ◎小保内 是川縄文館副館長 豊田委員にお答え申し上げます。  まず、出土した点数でございますが、遺跡を発掘しますと遺物が発見されます。そうしますと、遺失物法という法律に基づいて、警察に発見届という書類を出します。この際、遺物が何千点、時には何万点と出るわけでございますが、余りにも多過ぎるため、点数ではなく、サイズを示した箱、あるいは袋の数で書類を提出することになってございます。また、例えばですが、土器が1点あって、それが欠けて100個のかけらになったとしまして、それが全部接合できれば1点なのですが、くっつく部分とくっつかない部分というのが出てくるので、そうすると、くっついた1点とくっつかない何十点という複雑な状況になるので、これもカウントしづらいという状況がございまして、通常、その箱数でカウントしております。  当館で収蔵している遺物の点数ですが、平成30年度までに、縦、横、深さ、63.5掛ける39掛ける17.5センチメートルの平箱に換算しまして約3000箱を収蔵しております。このうち国の何かしらの文化財に指定されているものは、風張1遺跡の合掌土偶が国宝で1点、それから、是川遺跡から見つかっている土器、土偶、漆製品、木製品等963点が重要文化財、また、風張1遺跡から見つかっている土器や石器等663点及び炭化米2粒が重要文化財になっております。  以上です。 ◆豊田 委員 改めて警察に届けるのもお聞きしましたし、また、やはり随分の数が指定されているのだと思っておりました。現在、是川縄文館には全部収蔵されておりますのですね。(「はい」の声あり)  そうすると、これまで61%進んできた中で、これだけ数が出ておりますので、今後、縄文の前期のころから晩期までというとかなりのものがまだまだうずもれているという感じでございまして、また大いに期待しております。  また、こうして世界遺産への推薦に至った背景には、忘れてならないのは、土地所有者の泉山岩次郎さんと、義理の弟さんでいらっしゃる泉山斐次郎さんが1920年、大正9年から発掘し、調査し、そして保存してこられた御尽力の賜物であって、ことしはちょうど100周年に当たります。この功績あってのことと、また改めて、今この場に及んで深く謝意と敬意を払いたいものと思っております。  ユネスコ登録に当たっては、北海道・北東北の縄文遺跡群ということで申請しておりますけれども、もちろんこの中には是川石器時代の遺跡も含まれておりますが、何としましても、県は三内丸山遺跡は躍起となってPRしておりますけれども、こちらの是川石器時代の遺跡については、いまいち三内丸山に比べて対外的にも中が知らしめる状態にはないというのが現実だと私は見ております。そんな中でなればこそ、先ほどお話しいたしましたように、是川遺跡というのは、是川遺跡発掘から100周年に当たるという記念すべき年になります。やはりこのことをもっと機運醸成を図らなければならないと思いますし、100周年事業の今後の取り組みについてお尋ねいたします。 ◎小保内 是川縄文館副館長 豊田委員にお答え申し上げます。  議員御案内のとおり、是川遺跡の保存に尽力した地元の泉山岩次郎、斐次郎兄弟が是川遺跡で最初の発掘を行った1920年11月から2020年は100周年に当たる年でございます。現在、当館で開催中の企画展――是川遺跡の壺形土器――は、泉山兄弟による発掘から本年で100周年を迎えることや、まだまだお見せできていない是川の出土品があることなどから、改めて是川遺跡を振り返る機会として開催しているものでございます。  これに続く第2弾として、令和2年度の冬季には、100周年を記念した企画展――是川遺跡の注口土器――を開催するとともに、発掘100周年をテーマとして、考古学講座を開催する予定でございます。このほかにも、広報はちのへやホームページを通じて情報発信を行うのはもちろんのこと、発掘100周年を祝する機会に恵まれる遺跡は全国でもまれであることから、この貴重な節目を市民と共有するイベント等につきまして、限られた予算の中でより充実したものが開催できるよう検討してまいります。  以上です。 ◆豊田 委員 縄文館の中でのいろいろな企画を行うようですけれども、予算をおとりしてということで、私は予算書でどこだかわからないのですが、どれほどの予算をおとりになっていらっしゃるかお尋ねいたします。 ◎小保内 是川縄文館副館長 企画展と講座の開催費用を合わせて38万8000円ほどとなってございます。
     以上です。 ◆豊田 委員 予算としては決して多くもないと思いますけれども、あとはこの周知方法をどのように徹底させるかということだと思いますので、これは一にも二にもやはり行政側の意識が上がりませんと、市民とか対外的な普及拡大になかなかならないと思いますので、私たち議員も含めて周知徹底して、誇りに思って、やはり100周年を祝わなければならないと思っております。  皆さん御案内のとおり、縄文時代というのは、世界史上類を見ない1万年も争いがなく、そして、今で言う共生社会がゆえに1万年も争いがなく住めたのだと思いますが、そのように、この地はその時代に高い文化があった場所でございます。そして、その当時のみならず、現在においても当地は北緯40度ラインにございますけれども、そこに世界的にあるのは、ニューヨークと北京の大都市でございます。ですから、それらのことを見ましても、今もこの地にはやはりエネルギー値の高い文化があるのだと私は思っております。  ですから、このことをいま一度、この地に与えられていることを誇りに思ってもらいたい。特に子どもたちに、八戸なんて文化がない、何もないと言わせないように、やはり大人が、そこのところは、ここは高い文化のところだった、今もそういうところなのだということを思って、いろいろなことに郷土愛を結びつけていただきたいと考えております。私見かもわかりませんけれども、そのように思っております。  突然で申しわけないのですが、教育長、これらの考え方について、いかがでございましょうか。 ◎伊藤 教育長 豊田委員にお答え申し上げます。  全くそのとおりで、一番大事なのは私どもが、小中学生というのですか、これからの八戸の未来を担う子どもたちに、郷土の是川遺跡という日本国内でも屈指の縄文時代を生きた1万年という大変とうとい歴史があるわけですので、それを周知し、子どもたちが誇りを持って、八戸市民としてこれからの人生を過ごしていけるように、もっと周知を徹底してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆豊田 委員 突然の御質問にもかかわらず、本当に共有できる答えを頂戴いたしまして、ありがとうございました。今回、一人でも多くの方がこのことに気づいてくれたら、ことしの100周年が意義あるものとなると思うのです。そして、そのことが少しでも泉山御兄弟への恩返しになると思って、また、この事業につきましても引き続きましてよろしくお願い申し上げたいと思います。  以上で終わります。  次に、スポーツビジネス実証業務等委託料についてお伺いいたします。まず最初に、スポーツ推進計画、スポーツコミッションともに、私が平成29年6月定例会において提案させていただき、今日、両方とも実現の運びとなっておりますことに改めて感謝を申し上げます。  さて、この業務の目的ですけれども、平成30年度に策定した八戸市スポーツ推進計画に基づき、当市におけるスポーツの成長産業化を図るため、各種実証事業を行いながら、地域スポーツコミッションの設立に向けた調査、検討を行うことを目的とするということでございます。  質問の第1でございますけれども、この業務内容と委託料の内訳について、そして、委託先についてもお尋ねいたします。 ◎下村 スポーツ振興課長 豊田委員にお答え申し上げます。  まず、現在作業中の委託内容と委託先なのですが、今年度、3社のプロポーザルの中で1社決定したものです。ランドブレイン株式会社仙台事務所というコンサルタントになります。八戸市では陸奥湊などの調査などで過去に実績のあったコンサルであります。委託料につきましては、税込みで1497万円となっております。  その業務内容なのですが、大きい項目でお答えさせていただきますと6つほどございます。まず、スポーツコミッションの設立準備についての検討、2つ目として、スポーツの成長産業化に関する事業の検討、3つ目として、マーケティング関連に関する事業、4つ目として、スポーツビジネス事業の検討、5つ目として、人材育成の事業に関する検討、最後に、広報に関する事業でございます。  以上でございます。 ◆豊田 委員 ありがとうございます。6つありましたけれども、主にスポーツコミッション設立事業準備のためと思ってよろしゅうございましょうか。  そうしましたら、そちらの検討、実証内容についてお尋ねいたします。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、今回の事業につきましては、スポーツコミッションを検討するためのスポーツビジネスやスポーツコミッション設立に向けて大まかな流れを検討する戦略会議、さらに、今挙げたような事業を深く掘り下げて実際に事業を行っていくための部会を設けました。部会につきましては、アカデミー部会、おもてなし受け入れ部会、新産業創出部会、合宿誘致部会を設けて検討しております。  以上です。 ◆豊田 委員 今、4部会あるということでしたけれども、全体はどのようなメンバーで構成されているのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、全体の企画戦略会議の構成なのですけれども、正式名称は、スポーツコミッション設立企画戦略会議というものです。まず、全部で13団体で構成しておりますが、八戸大を入れましたプロスポーツチーム4団体、八戸工業大学、八戸学院大学、八戸工業高等専門学校の高等教育機関の3団体、ほかに、商工会議所、市のスポーツ協会、エスプロモ株式会社、VISITはちのへ、株式会社ビーエフエム、八戸IT・テレマーケティング未来創造協議会の方々の13団体に参加いただいております。この13団体の方々には、今言ったアカデミー部会、おもてなし受け入れ部会、新産業創出部会、合宿誘致部会、それぞれ関係する部会にも参加していただいているのですが、特に各部会には、この13団体のほかに、アカデミー部会には青森県レスリング協会、おもてなし部会には八戸日本料理業芽生会の方々、新産業創出部会には八戸前沖さばブランド推進協議会、あと管理栄養士の方、合宿誘致部会には、八戸ホテル協議会、八戸市旅館ホテル協同組合、八戸情報共有会の方々にも加わっていただいております。  以上です。 ◆豊田 委員 今のメンバー構成を見ましても本当に多岐にわたっていますので、地域活性化の推進役だという感じを今メンバーを見て思っております。スポーツコミッションというのは、地域スポーツを通して、窓口と責任体制が一緒になっているということで、今のメンバーは納得したような気がいたしております。  これはワンストップ化するという組織ですので、それによって、まちづくりや、また観光面にも効果的に生かされる組織だと思いますので、私も当初スポーツコミッションを提案したときにそのことが狙いでしたので、今後ともそのようなことで推進していただきたいと思っております。一日も早くきちんとした形で立ち上がってくることを願っております。  また、当市にとりましては、多種多様なスポーツに恵まれておりますので、当市ならではのスポーツコミッションの果たす役割に対して、また今後大いに期待いたしておりますので、頑張っていただきたいと思います。また、これは八戸市のみならず、やはりスクラム8でも連携事業として生かしていかれたらいいのではないかと思っておりますので、その点についてのお考えはいかがでございましょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まさに委員おっしゃるとおりで、周辺の自治体にもスポーツ施設がありますし、また、先ほど御紹介させていただいた部会の中では、例えば他の町村で大会をやる際の宿泊先としては、八戸であったり、あと新産業創出部会においては、食品加工などの新たなアスリート向けの食事のメニューやスポーツ機能食品開発などの検討につきましては、周辺町村の特産品を生かしながら連携して進めていかなければいけないものだと思っております。まさに今後さまざまな大会を誘致、合宿する上でも、ぜひそれぞれの町村の得意とする分野の方々にまずこれらの部会の取り組みも理解していただきながら、来年度以降も取り組んでいきたいと考えております。  以上です。 ◆豊田 委員 それらの組織が本当にワンストップ化されて、成果が出ますことを願いまして、この質問を終わります。  続きまして、聖火リレー八戸市実行委員会負担金についてお伺いいたします。先ほど工藤委員からもお話がございましたけれども、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、オリンピック・パラリンピックが開催されるのか本当に危ぶまれておりましたのですが、3月22日にはギリシャのオリンピア遺跡で採火式が行われて、聖火リレーが始まりました。WHOでは、最高レベルの警告であるパンデミックと表現されていますし、我が国においても、先日13日に新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案が成立いたしました。このような不穏な空気の中で、オリンピック・パラリンピックが開催されるかどうか予断を許さない状況でおりますけれども、開催されることを想定いたしまして、質問に移りたいと思います。  最初に、私は昨年12月の定例会におきまして、パラリンピック聖火リレーについてお伺いいたしました。そのときには8月13日から17日に9市町村で行われるけれども、採火式についてはまだ具体的に決まっていないということでございましたので、今回、そちらの具体的な内容についてお伺いいたします。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  具体の詳細等につきましては、県のオリンピック実行委員会から今後発表になるわけなのですが、現時点で概要についてお答え申し上げますと、まず初日に、先ほど伊藤委員からの御質問もありましたけれども、是川石器時代遺跡で縄文の火をおこしまして、それをパラリンピックの場合ですとランタンに詰めます。トーチで火を受け渡しするのではなくて、ランタンに火おこしした火を移します。そして、八戸市内の施設に立ち寄りながら、その県内の火を青森市の三内丸山遺跡に迎えまして、県内7市町村の火が集められる、集火されます。翌日、この集火されました火をもう一度、県内の各市に立ち寄るといいますか、もう一度、県内各市を回りまして、八戸市におきましても、その火をもう一度、青森市から持ってきて、市内の施設に立ち寄った後に、今度、またその県内の火を三沢市の航空科学館の広場に再度集めます。そのときに今度は出立式という式を行いまして、その火が東京に向かっていくという予定になっております。 ◆豊田 委員 くしくも古代オリンピックの発祥の地であるギリシャのオリンピアの遺跡から採火式が始まって、そして今回、先ほど伊藤委員のお話にもございましたように、是川遺跡でやるということはとても意義深いことだと思っております。よくこの地を選ばれたと思って、そのことには本当に感心いたしております。また、伺うところによると、たしか八戸盲学校には、今回はお立ち寄りになりませんか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  最終的には県の実行委員会での発表になるのですが、今、委員がおっしゃった施設も、パラリンピックに出場する天摩さんの母校でもありますので、立ち寄り先としては有力な候補地であると考えております。  以上です。 ◆豊田 委員 先ほどの是川縄文館、遺跡のところから始まるように、やはり八戸盲学校を選んでいただく意味があると思うのです。今、課長がおっしゃいましたように、天摩由貴さんの母校でありますし、その方が活躍していますと、やはり盲学校の後輩や、もちろん職員の人もそうですけれども、先生方も大きな喜びと励みになると思いますので、何とかその点につきましても強く押していただきますようにお願い申し上げたいと思います。このことによって、是川遺跡で採火式が行われる、それがくしくもまた100周年のこのときなので、私はまた泉山御兄弟への感謝を捧げる祝いの火にもなるのでないか、祝いの火、いわゆるファイアにもなるのではないかと思えてなりません。そういったことで、この両地を選んでいただきますことは本当に時期を得た選定であると思っております。喜んでおります。  次に、2点目ですけれども、聖火フェスティバルの実行については、実行組織等をお考えになっていらっしゃいましたでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  オリンピックの聖火リレーにつきましては、先ほど工藤委員、また、間議員からの御質問があったとおり、民間を巻き込みながら実行委員会という1つの形を検討しておりますが、パラリンピックの聖火リレー、聖火フェスティバルの進め方につきましては、まだ具体の検討には入っていない状況であります。 ◆豊田 委員 今回のパラリンピックを機にして、市民の機運をより一層盛り上げるためにも、担当部署だけで進めるのではなくて、障害者スポーツに関心のある方、指導者とか関係者とかボランティアとかいっぱいいらっしゃると思います。やはりそういう方たちで一緒になって組織運営をすることによって、またこの機運が醸成されると思いますので、そのようなかたい組織ではなくても結構ですけれども、何らかの意味で、やはり組織づくりは進めていただきたいと思っております。よしんば今回のパラリンピック開催が危ぶまれて開催されなかったとしても、そういう組織をつくっておけば、今度、障がい者のスポーツ振興に大きな役割を果たすと思いますので、何とぞこの点についてもお考えいただきたいと思っております。開催されるかどうか、それが決まってからでももちろん結構でございますけれども、組織はつくっていて害があるものではないと思いますので、御検討いただきたいと思います。  ちなみに、1964年の東京大会のときには、障がい者の参加アスリート数は378人でした。それが今般、東京2020大会時には、参加アスリート数は4400人の予定なのだそうです。やはりこれぐらいまでに盛大になってきておりますので、これを機にいたしまして、当市におきましても障がい者への理解、支援、そして支える、見る側の私たちの意識が高まりますように願いまして、この質問については終わります。今後の取り組みを期待いたしております。よろしくお願いいたします。  4点目に、体育施設管理費と八戸市体育館整備費についてお尋ねいたします。施設改修工事費、こちらの内訳についてお尋ねいたします。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  工事請負費6500万円のことだと思うのですが、これは南郷カッコーの森エコーランドのキュービクル高圧受電設備の更新工事1件分の工事費になります。  以上です。 ◆豊田 委員 南郷のカッコーの森の件ですね。そうすると、これは1件で6500万円ということは、これは過疎債か何かが入っているのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員御指摘のとおりでございます。 ◆豊田 委員 これだけの金額がついているので、もしかしたら体育施設のどこだろうと思って期待をしておりました。もちろん南郷だから期待外れではないのですけれども、金額も大きかったものですから、過疎債を使ってということですね。了解いたしました。  先日、藤川委員が体育施設管理費の項で質問されておりました。それで、利用者数とか利用料金とかいろいろ知りまして、それによりますと、市内8カ所の体育施設が、平成29年度、平成30年度を見ていましても、利用者数が約120万人ぐらいいて、利用料金も年間1億8000万円ぐらいの収入があるということでございました。その中でとりわけ利用者数の多かったのが、長根の体育施設でございます。その本体である体育館ですけれども、先日、築56年と承りました。かなり老朽化しております。また、八戸市体育施設整備検討委員会が立ち上がりまして、そのときに答申の中で1番目の課題に、たしか八戸市体育館の対応が挙げられていたと認識しておりますが、いかがでございましょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員御指摘のとおりでございまして、先日、藤川委員にもお答えしたのですが、八戸市体育施設整備検討委員会の意見書の中で、市の体育施設の今後の計画的な管理に関する基本方針が示されております。その中の1番として、八戸市体育館の特徴として、利用者が多く、また圏域内、周辺町村において同規模の施設がないため、建てかえについては最重点で取り組むこととし、基本構想を早期に策定すべきという基本方針が出されております。  以上です。 ◆豊田 委員 基本方針が出されても先立つものがないといけませんので、今いろいろな施設にお金がかかっていることでございますけれども、やはり1番目に挙げているということは重要課題でございますので、これにつきましても着々と進めていっていただきたいと思っております。  この体育館施設については、多分これ以上お聞きしても答えは同じだと思いますので、終わりたいと思います。  また、私も、整備費に関連してやはり気になっておりますのは、2025年に青森で国民スポーツ大会が開催されます。それで、多分当市においても何種目かの競技が行われる予定になっていると思いますが、現時点では、その競技種目については決まっているのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  当市では、7つの競技の会場の内定を受けております。その内訳なのですが、まず1つとして、ラグビー7人制の成年男子、女子はプライフーズスタジアムになります。2つ目として、サッカー少年の男子がプライフーズスタジアムと東運動公園陸上競技場と南郷陸上競技場、3つ目として、バスケットボールの成年男子が東体育館、4つ目として、レスリングの全種別、全種目ということですが、東体育館、5つ目として、自転車トラックレースの全種別が八戸自転車競技場、6つ目として、ソフトボールの成年男子が長根公園野球場、東運動公園野球場、7つ目として、ボーリングの全種別、これはゆりの木ボウルとなっております。  以上です。 ◆豊田 委員 私は、ソフトボールについてだけは、自分のところでしたのでもちろんわかっておりましたのですけれども、そうすると、7競技ぐらいなのですね。そうしますと、こちらの会場については、今の時点では整備はほぼ整っていて、受けられるということでございましょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、施設の整備に関してはこれからなのですが、今年度に入りまして、今申し上げた7つの種目、競技の中央競技団体が正規視察を行いまして、各競技ごとに、大会に向けての施設の整備とか、運営計画、また宿泊や輸送計画などについてさまざま視察をし、指摘や、また検討すべきという報告を県の実行委員会と開催自治体に報告をしています。市としては受けております。  ですので、今後の整備ということに関しましては、これら中央競技団体の指摘とか要望を受けまして、競技施設の整備計画、国民スポーツ大会というふうに名前が変わるわけなのですが、この国民スポーツ大会の競技施設整備計画、第1次案なるものを県と協議しながら策定し、また、それについて再調査をしながら大会に向けて整備を進めていくという流れになります。  以上でございます。 ◆豊田 委員 会場としてお受けしたからには、やはり競技者がベストを尽くせますような環境に整えていただきたいと要望いたします。  それに伴いまして、全国障害者スポーツ大会というのが必ず国民スポーツ大会本大会の直後に開かれると思うのですが、こちらについても現時点では何かおわかりでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員御指摘のとおり、全国障害者スポーツ大会という大会は、実は平成13年に宮城県で第1回が開催され、以後、毎年、国民体育大会、国民スポーツ大会の終了後に開催されております。また、平成20年の大分県開催からは、精神障害の部門、カテゴリーも加わっております。  まず、大会は過去の大会においても3日間行われて、競技施設は原則として国民スポーツ大会の会場を使用するという方針は県から情報を得ております。具体に、青森県開催でやるときにどのような種目をやるのか、また、八戸会場ではどの種目が競技会場になるのかはまだ決まっておりませんが、委員御指摘のとおり、そのような大会がオリンピック・パラリンピックと同様にセットで行われるということです。  以上です。 ◆豊田 委員 今、課長から、原則的に国民スポーツ大会本大会の会場を使用するという項目があるわけですね。そうですか。私はたしか障がい者スポーツのところで、YSアリーナとフラットアリーナについて定例会で質問いたしまして、そのときに障がい者に不自由なく利用できる施設だということをお聞きしておりましたものですから、この際、そういうところで利用して競技ができたらどんなに励みになるのかと思っておりましたものですから質問させていただきましたけれども、その項目の中に国民スポーツ大会本大会の会場を使用すると言われますと、どうにもならないかと思いますけれども、YSアリーナとかフラットアリーナ、ここもきちんと障がい者対応になっておりますので、ふだんでもできたらいろいろなことで利用していけたらいいかと思っていますので、そのことをお願いいたします。  八戸市は多種多様なスポーツがありますので、それに伴いまして整備が不可欠だと思いますので、八戸市体育施設整備検討委員会の意見書を酌みまして、今後とも取り組んでいただきますようによろしくお願い申し上げまして、終了いたします。 ○高山 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありますか。 ◆久保〔し〕 委員 提出議案の議案第76号の八戸市多目的アリーナ条例の制定についての質問をさせていただきたいと思います。  フラットアリーナについては、中身を見ますと、名称がフラット八戸という形で、第4条では、八戸についてはフラットアリーナという形ですが、このフラット八戸とフラットアリーナの使い分けというのはどういうふうに考えたらいいのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 久保しょう委員にお答え申し上げます。  まず、フラットアリーナはアイスリンクがある建物でして、その前の広場部分を含めるとフラット八戸になるということです。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 こういうふうに2つあるというのは、惑うような感じがあるので、フラットアリーナのままでよかったかと思うのですけれども、それはそれとしてあれなんですけれども、それで料金についての確認をさせていただきたいのですけれども、市では1億円、2500時間をフラットアリーナに支払うということなのですけれども、料金を設定して、2500時間分の料金の収入があった場合、その収入は市に入るのでしょうか、それともフラットアリーナに入るのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 市の借り上げる2500時間の料金につきましては、市の歳入となります。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 そうしますと、今決める部分の料金の設定は、あくまでも2500時間の市で与えられた分についての料金ということになるのですけれども、そうすると、フラットアリーナのほうで使う分の料金というのはどのぐらいになるのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 フラットアリーナ全体で年間約7000時間の稼働時間で、残りは、市の2500時間を除いた4500時間の分ということになると思うのですが、まず4500時間に関する料金が、建物の所有者、運営者から発表になっておりませんので、そこはまだ想定しかねるという状況です。  以上です。 ◆久保〔し〕 委員 そうすると、フラットアリーナを使う全ての時間内で、市の料金の設定のところと、それからフラットアリーナで設定した料金の2つの料金になるか、同一になるかわかりませんけれども、そういう差異が出てくる可能性はあるということですね。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員御指摘のとおりでございます。 ◆久保〔し〕 委員 あと、こちらの条例の中の料金設定については新井田のリンクを参考にということで、ほぼ同じだと思っていますけれども、ただ、今回、八戸駅のほうにあるので、どちらかというと遠いほうから来る方については、電車で行くとかバスで行くにしても料金がかかって、逆に新井田のほうに来る方も大変なのだと思うのですけれども、ただ、利用を促進するという場合、高校生以下については1年間ぐらい料金を免除するとかという考え方はできないのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  考え方としては、まず広くスケート文化を広めるという意味で、高校生を無料というのは考え方としてはあるのかもしれません。ただ、学校教育の場で、まず、新井田インドアリンクと同じく今回は無料と設定させていただきました。 ◆久保〔し〕 委員 学校で使う場合はいいのでしょうけれども、一般の滑走のときに、高校生以下の部分についての減免という考え方はないかということです。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  まず、YSアリーナの利用と個人滑走ということになるかと思うのですけれども、それに関しましても、特に委員がおっしゃるような考え方ではなく、料金を徴収させていただいておりますので、まず個人滑走につきましては滑走料を徴収させていただきたいと考えております。ほぼ新井田と同じ料金で徴収させていただきたいと考えております。 ◆久保〔し〕 委員 できれば猶予を1年ぐらいとかという形でできないかということを強く要望したいということです。  あと、障がい者の場合については、一般滑走の場合もそういう減免みたいなものはないのでしょうか。 ◎下村 スポーツ振興課長 委員にお答え申し上げます。  障害者手帳を保有の方、あと介添えされる方に関しましては無料とさせていただいております。
    ◆久保〔し〕 委員 それを聞いて安心しました。そういうところについては、ぜひともいろいろな施設で対応していただければと思います。  以上で終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆田名部 委員 通告外で申しわけありませんけれども、今回の休業措置についてお伺いをしたいと思います。  3月3日から休業の措置がとられたわけでありまして、約2週間、子どもたちが休業で自宅にいるという状態なのですけれども、どこのお宅に聞いても、だんだん生活のリズムが乱れてきて動画やゲームばかり見ているという状態で、健全とは言えない生活をしていると思うのですけれども、これから春休みにかけて、部活動の活動とか子どもたちが外で体を動かす活動がどういうふうに緩和されていくのか、今現在決まっていることがあればお聞きしたいのと、あと、休業の措置で77時間分の授業ができていないということなのですけれども、4月からの新年度、そういった授業がどのように行われるのか。例えば土曜日の午前中だけ学校に行くとかそういうお考えがあるのかをお伺いしたいと思います。 ◎小笠原 教育部次長 お答え申し上げます。  まず、1つ目の学校の教育活動としての部活動再開等につきましては、先ほど苫米地委員の御質問にお答えしたとおり、今週の木曜日、19日に国から何らかの方針が示されるかと思っておりましたので、そこを踏まえて考えていきたいと考えておりました。  それから、2つ目の未履修の部分ですけれども、中学校3年生、あるいは小学校6年生については、学校によって多少違いはあるかもわかりませんが、ほぼ修了していると聞いております。小学校1年生から5年生、中学校1年生、2年生につきましては、やはり期間数からいくと、先ほど委員がおっしゃったとおり、70なり80時間ぐらいの授業はあったかと思いますけれども、丸々70時間分の履修を残しているということではないと思っています。  それが現在、教育指導課で各学校に整理させていましたけれども、各学年、各教科、いわゆる履修残しというか、残っている分があるのかを今把握した上で、学校には、春休みに出すとか、土曜日に出すとかそういうことではなくて、まずは新年度の1学期間を大体目安として、最初に、まず4月に習っていないところをきちんと学習させた上で当該学年の授業に入っていくということが大事かと思いますので、そのために、例えば総合的な学習の時間とかその辺については、指導要領上もまとめ取りも認められていますので、とりあえず優先順序として、総合的な学習時間等については2学期以降に回しながら、1学期に遅れている教科を優先的にまず挽回をして、授業を通常どおり戻していくという方向で今考えておりました。具体的な部分についてはまた把握した上で、新年度、各学校とも共通理解を図りながら進めていきたいと思っております。  以上でございます。 ◆田名部 委員 ありがとうございます。部活動なのですけれども、体育施設も今は制限されておりますので、ぜひ子どもたちが健全に体を動かす機会をさまざまな予防策をとって前に進めていただければと思います。  あと、授業の件ですけれども、保護者の方は大変不安に思っておりますので、そういったことも保護者世代にも、子どもたちにもぜひ周知していただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありますか。 ◆苫米地 委員 今回の臨時の休業にかかわって、給食費、給食のことも気になっているのです。給食をとめるということで御苦労なさったかと思うのですけれども、給食費を保護者の方々から徴収するということになっているかと思うのですが、休業にかかわってどのようなことになっているのか、現状をお知らせください。 ◎中村 学校教育課長 お答えいたします。  給食費につきましては、3月分について、3月2日のみ納めていただくという形で、既に納めている分については各学校で保護者に返金していただいているところであります。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。安心しました。  それで、業者のほうに発注をしている分があるかと思うのですが、そこの業者に関してはどのようなことになっているでしょうか。 ◎中村 学校教育課長 お答えいたします。  まず、今回の臨時休業が3月3日からと決まったのが2月28日で、まず4日間時間がありましたので、食材の廃棄処分ということは回避することができました。実際に3月分の食材について注文して、その注文が戻せないものもあると業者から聞いておりましたので、その分につきましては、現在、4月以降の給食で使用することも含めて、献立のあり方ということを考えているところでございます。  以上でございます。 ◆苫米地 委員 わかりました。4月以降に割り振るというか、繰り越せる食材があるということで安心しました。全国的なニュースを見ていると、牛乳のことであるとか納豆のことで業者にもさまざま出ているようですけれども、当市ではそういうことがないというふうに今受けとめましたので、ぜひそのことも進めてくださるように要望して、終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありますか。 ◆上条 委員 1点だけ伺います。フラットアリーナオープンに伴うイベント開催についてということで、本来であれば、岡田委員が質問されておりましたので、ここで関連質問で伺うべきだったのですけれども、その後、状況がまた動いておりますので、教えていただきたいと思います。  このフラットアリーナオープンに伴うイベント、スターズ・オン・アイスということで、世界的に有名な人気のあるスケーターたちが集うということで、大変な期待を持って我々はこの開催を待っているわけですけれども、この開催について、2日前に開催する予定だった愛知県が開催を中止したという情報が入ってきておりまして、それに伴って、八戸市での開催の見込みはいかがなのかというところ、今の時点でわかる情報がありましたら教えていただければと思います。  愛知県では、主催者の発表によりますと、お客様の安全と予防拡散防止を考慮し、公演の中止を決定するということで、3月6日付の主催者の発表によりますと、また、八戸公演については現時点では開催を予定している、日々変化する状況を注視しながら、公演の開催については、変更があればまたオフィシャルサイトにて御案内しますと、そういう類の発信がなされておりますが、そのあたりで、最新の情報が何かございましたら教えていただければと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 上条委員にお答え申し上げます。  まず、みんなが注目しているイベントでありまして、大阪と愛知の会場は中止になったということです。あと、この開催に関しましては、建物の運営者以外に、また興行主の方がいらっしゃいますので、実はそういった方々からの情報は、市にはまだ来ておりません。 ◆上条 委員 そうですね。民間主催の行事でございますし、我々としては、我々待望のフラットアリーナのこけら落としということで楽しみにしているわけですけれども、こちらのほうにボールがあるわけではございませんので、最近の情報を見ておりますと、私も詳しくは存じ上げないのですけれども、にわか知識で申し上げますけれども、羽生選手を初め、非常に有名な名立たる選手の皆さん、スケーターの方々がおいでになる予定のわけですけれども、羽生選手等がカナダを拠点にして練習をしていらっしゃるということなのです。  カナダ政府のトルドー首相が国外からカナダを訪問する全ての渡航者について14日間の自主隔離を求めるという発表を3月13日にしております。我々がここでいろいろと質疑をしていたその後に、あるいは同時にこういった発表がなされておりまして、そうなると、プロのスケーターの方々というのはカナダを拠点にしている方々が羽生選手を中心として非常に多くいらっしゃるようなのです。今回の参加者の方々にも複数いらっしゃるということで、こういう方々がもし日本に来た場合には渡航を制限されてしまう――ごめんなさい、入国に際して自主隔離を、これに従わなければいけない、14日間カナダに戻れなくなる、国内に入れなくなる状況が出てくるということで、さらに申しますと、カナダの首相は、場合によっては国境閉鎖も考えている最中だと。聞くところでは、どうもトルドー首相の奥さんが新型コロナに感染してしまっているということです。  そうなりますと、この選手たちが場合によっては14日間の自主隔離を求められるだけではなくて、さらには、そもそも練習の拠点であるカナダの国内に入国ができなくなるということも状況として出てきているということでございますので、先ほども申しましたけれども、御答弁にもありましたけれども、こちらのほうでどうこうできることではありませんので、この発表を待つのみだと思うのですけれども、できれば開催していただきたいと思いつつも、なかなか厳しい状況になっているというのもまた事実であろうかと思います。  そういう意味では、静かにこの発表を待つのみということで、余り触れないほうがいいとも思ったのですけれども、あえて今回取り上げさせていただくのは、せっかくフラットアリーナのこけら落としということで、非常にすばらしい企画が、しかも、こちらでお金を持ち出すというよりも民間主導で非常にいい企画が提案をされて、その会場として我らがフラットアリーナを使っていただけるということは非常に歓迎すべきことだと思うのです。  ですから、申し上げておきたいのは、仮にこれから先、このイベントが中止になったとしても、ほかの開催市等とも連携しながら、フラットアリーナで――これは仮にですから、仮に中止になった場合でも、将来的にぜひ同様の企画ができるようにということで今から何か先手を打っておきたいと思うのです。なかなか厳しい状況になってきていることは事実であろうと思いますし、羽生選手が大好きな御婦人たちのサイトなんかいろいろありまして、私も初めて拝見していたのですけれども、すごく熱烈な方々もあって、恐らくこの流れからいったら、大阪、愛知が中止になって、その2日後に開催される八戸、あるいは横浜も中止になるのはほぼ間違いないであろうというトーンになっているのです。ですから、ああ、中止になりました、残念でしたということではなくて、やはりせっかくこの手のすばらしい企画が提案されて開催されようとしていたわけですので、この流れを、このコネクションを大事にしていただいて、仮にだめでも将来お願いしますというところをぜひ皆さんからも関係者にしっかりと手をつないでおいていただければと思います。それを要望して、終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑はありませんか。  御質疑なしと認めます。  以上で第10款教育費並びに関連議案第52号及び第76号の質疑を終わります。  この際、暫時休憩いたします。         午後3時20分 休憩   ────────────────────         午後3時35分 再開 ○高山 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本日の審査は地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算の審査終了まで行いたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  この際、お諮りいたします。  第11款災害復旧費から第14款予備費までを一括審査したいと思いますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 御異議なしと認めます。  よって、第11款災害復旧費から第14款予備費までを一括審査いたします。  説明を求めます。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 それでは、148ページをごらん願います。  第11款災害復旧費は、科目存置のため1000円を計上するものでございます。  次の149ページに参りまして、第12款公債費の予算額は87億7691万7000円で、前年度と比較し13億6607万6000円、13.5%の減となるものでございます。  1項1目は元金償還金、2目は利子償還金でございます。  次の150ページに参りまして、第13款諸支出金の予算額は3億9639万6000円で、前年度と比較し5668万4000円、12.5%の減となるものでございます。  1項1目公営企業整備費は、自動車運送事業会計に対する補助金及び出資金でございます。  次の151ページに参りまして、第14款予備費の予算額は、前年度と同額の5000万円を計上するものでございます。  第11款災害復旧費から第14款予備費までの説明は以上でございます。 ○高山 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆三浦 委員 通告をしておりまして、この歳出のほうで2点、一般会計における借入額の推移についてと償還の見通しについてということで、関連するのでここで一括して聞きたいと思っております。  平成30年3月に同様の質問を本会議で行ったわけでありますけれども、その後に変わったところとかを確認していきたいと思うんですが、まず、この質問は、これまでは先輩議員の寺地委員の同様の質疑の議事録を整理して、それを踏まえてパネルをつくって本会議で質疑したという形の中にありました。そのときの答弁では、平成31年度の借入額がピークという形で、それ以降は水準まで戻るんだと、約140億円から下がってくるんだということだったんですが、これから新聞紙上でも多賀多目的運動場のサッカー場の照明の件とか、今までの議論の中でも体育施設だったり、学校の修繕だったり、橋梁だったり、またさまざまな建てかえとか、時期を捉えてのことでしょうが、その関係もある中にあって、その見通しを伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  見通しということでございますが、まず新年度、令和2年度の当初予算で市債の借り入れは103億円を計上しております。今年度、令和元年度につきましては、当初予算で169億円でございましたので、66億円ほどの減となっております。減の主な要素といたしましては、総合保健センター、屋内スケート場の整備が完了したこと、また、一方で、今現在進めております新美術館の整備、それから公会堂・公民館の改修といったあたりは増の要素になっておりますが、減と増との関係で103億円ということで、66億円減の借り入れを計上しております。  令和3年度以降の見通しなんですが、今申しました新美術館であるとか、公会堂・公民館につきましては、令和2年度が規模が大きい事業になっておりますので、その点については、令和3年度は大分落ちつくであろうと思っております。具体的に、先般の本会議でも市長答弁したとおり、残高のピークがここ数年という表現をしましたが、事業によっては繰り越ししますので、予算を計上した年度と実際に借り入れする年度が繰り越しすることによって異なる場合がありますので、ひょっとすれば令和2年度、令和3年度のあたりがピークになる可能性もありますので、ここ数年という表現になったかと思いますが、その後につきましては、残高をやはり減らしていくというところが1つの目安となりますので、元金の償還よりも借り入れが少なければ残高が減っていきます。元金の償還よりも借り入れが多ければまた残高がふえてきますので、1つ元金の償還といったところが目安になろうかと思っております。  令和3年度以降、元金の償還は大体90億円から100億円の間で推移する見込みでございますので、1つ目安とすれば90億円といったところが借り入れの目安、ラインになろうかと思っております。そこら辺を念頭に予算編成をしていけば残高が減っていくのではという形で今考えております。  以上でございます。 ◆三浦 委員 ありがとうございます。ぜひ計画的に、決して借入額、要は、地方債と公債費は悪いことではない、大切な材料の1つであります。要は、その財政負担が世代間でどうなっていくのかとか、その平準化がどうであろうかということだとは思うので、計画性により一層努めていただきますようお願いして、この質問を終わりたいと思います。  次に、償還の見通しということでございまして、関連もしてくるんですけれども、やはりその償還をしていくところのピークというところで、これは、実質的には、私は市政史上最大級の償還が続いていく、そういう状況にあるんだろうと感じております。最高額は、テクニカルなところであった減税補てん債の借換債とか、そういうのがあった平成16年だということでありますけれども、その最大級の償還が続くんだというところでは、市政まれに見る償還の時期が続くのかとは思っておりました。  そこで、その返済のピークがどのくらいになるのかと、議事録を見ると、平成34年度は100億円を超えて、平成35年度には106億円程度まで上昇して償還のピークを迎えるということでありましたが、令和という元号にも変わったということでもありますので、そこのピークの見通しについても伺わせてください。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  今の委員おっしゃった平成30年3月の答弁で、当時、平成34年に100億円を超えて、平成35年が106億円程度でピークという御答弁だったかと思います。先般の一般質問におきまして同様の御質問があって、令和に元号が変わりまして、令和5年度以降、100億円超で当面推移するというお答えだったかと思います。ということで、100億円の到達は前回の御答弁より1年ほど後に延びましたけれども、106億円というところにつきましては、これは借り入れの利率とか、いろいろ関係してくるもので、当時想定していたほどではないんですが、やはり100億円を超える、100億円から105億円の間で当面推移するという形で、ピークというのが、今借り入れが大きいものですから、先ほど申したとおり、利率の関係とかでふえも減りもしますので、ピークをピンポイントでお話するのはちょっと難しいんですが、令和5年度以降、100億円を超えたあたりで推移するということで考えております。  以上でございます。 ◆三浦 委員 御答弁ありがとうございました。改めて確認させていただきました。まず、市長も言っていた償還額が高どまりすれば、スクラップ・アンド・ビルドが予算編成で起こってくるのは当然であると、そういうことは確実にやっていくんだということでございました。そういう中でもこれまでの歳出の議論の中で予算編成へのしわ寄せというのはもう既に始まっているんだというところはあると思うんです。それをバランスよくというところでどこがスクラップなのか、どこがビルドなのか、そういう明確な指針をぜひ議会にも示して、市民にも示していただきたいと要望いたします。  スクラップの明確な基準、そしてビルドをするときの明確な基準、さらには、そのスクラップに関して私が大事なのは、小林市政のこれまでの選挙公約や戦略プロジェクトを聖域にしないということをしっかりと含めて、公正な指針づくりに努めていただきますよう要望しまして、この質問を終わりたいと思います。 ○高山 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で第11款災害復旧費から第14款予備費までの質疑を終わります。  以上をもって一般会計予算の歳出並びに関連議案22件の質疑は終了いたしました。  これより一般会計予算の歳入を審査いたします。  説明を求めます。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 それでは、9ページをごらん願います。  第1款市税でございますが、令和2年度の予算額は297億円で、前年度と比較し4億300万円、1.3%の減となるものでございます。  主な税目につきまして御説明申し上げます。  1項1目個人市民税は、令和元年度の決算見通し等をもとに、対前年度比1.6%、1億6800万円の増額、2目法人市民税は、税制改正により法人税割の税率が引き下げられた影響などから、前年度比21.7%、5億8300万円の減額を見込んでおります。  2項1目固定資産税は、前年度比0.2%の増と、ほぼ同水準を見込んでおります。  次に、3項軽自動車税につきましては、一部訂正がございます。1目環境性能割、2目軽自動車税となっておりますが、正誤表により、2目の名称を軽自動車税から種別割に訂正させていただきましたので、よろしくお願い申し上げます。  軽自動車税につきましては、税制改正により、燃費性能に基づく1目環境性能割と、排気量に基づく2目種別割に区分されることとなり、合計では前年度比2.9%、1700万円の増額を見込んでおります。  次の次の11ページに参りまして、第2款地方譲与税の予算額は7億3668万1000円で、前年度比5668万1000円、8.3%の増を見込んでおります。  次の12ページに参りまして、第3款利子割交付金の予算額は1700万円で、前年度比3500万円、67.3%の減を見込んでおります。  次の13ページに参りまして、第4款配当割交付金の予算額は3000万円で、前年度比1800万円、37.5%の減を見込んでおります。  次の14ページに参りまして、第5款株式等譲渡所得割交付金の予算額は950万円で、前年度比800万円の増を見込んでおります。  次の15ページに参りまして、第6款法人事業税交付金は、税制改正により、法人市民税の法人税割の減収分の補填措置として新たに創設されたものでございますが、法人事業税の一部を都道府県が市町村に交付するもので、令和2年度の予算額は2億6900万円を見込んでおります。  次の16ページに参りまして、第7款地方消費税交付金の予算額は52億円で、昨年10月の税率引き上げ等に伴い、前年度比6億8800万円、15.2%の増を見込んでおります。  次の17ページに参りまして、第8款環境性能割交付金の予算額は4600万円で、前年度比2200万円、91.7%の増を見込んでおります。  次の18ページに参りまして、第9款ゴルフ場利用税交付金の予算額は220万円で、前年度比10万円、4.3%の減を見込んでおります。  次の19ページに参りまして、第10款国有提供施設等所在市助成交付金の予算額は4億8100万円で、前年度と同額を見込んでおります。  次の20ページに参りまして、第11款地方特例交付金の予算額は1億9400万円で、前年度比100万円、0.5%の減を見込んでおります。  次の21ページに参りまして、第12款地方交付税の予算額は175億4400万円で、新大橋整備事業等に係る震災復興特別交付税の増により、前年度比11億8500万円、7.2%の増を見込んでおります。
     次の22ページに参りまして、第13款交通安全対策特別交付金の予算額は3500万円で、前年度比500万円、12.5%の減を見込んでおります。  次の23ページに参りまして、第14款分担金及び負担金の予算額は1億3729万4000円で、幼保無償化に伴い私立保育所費用徴収金が大幅に減となったことなどにより、前年度比1億1310万5000円、45.2%の減を見込んでおります。  次の24ページに参りまして、第15款使用料及び手数料の予算額は14億136万7000円で、前年度比1999万2000円、1.4%の増を見込んでおります。  1項使用料の主なものは、7目1節の道路占用料、市営住宅及び駐車場使用料、次の25ページに参りまして、9目2節の長根屋内スケート場使用料など、2項手数料の主なものは、1目1節の住民基本台帳等の各種手数料、次の26ページに参りまして、2目2節の廃棄物埋立処分手数料、廃棄物収集処理手数料などでございます。  次の27ページに参りまして、第16款国庫支出金の予算額は206億7685万8000円で、前年度比4億3757万5000円、2.2%の増を見込んでおります。  主なものといたしましては、1項国庫負担金では、1目1節の障害者自立支援給付費負担金、2節の子どものための教育・保育給付交付金、3節の児童手当負担金、5節の生活保護費負担金など、2項国庫補助金では、次の28ページに参りまして、2目3節の子ども・子育て支援交付金、4目1節の水産物流通機能高度化対策事業費補助金、6目2節の社会資本整備総合交付金、次の29ページに参りまして、8目6節の新美術館整備に係る社会資本整備総合交付金などでございます。  次の30ページに参りまして、第17款県支出金の予算額は72億9955万2000円で、前年度比18億5894万8000円、20.3%の減を見込んでおります。  主なものといたしましては、1項県負担金では、1目1節の障害者自立支援給付費負担金、2節の子どものための教育・保育給付費等県負担金、3節の児童手当負担金、4節の国民健康保険基盤安定費負担金、2目2節の後期高齢者医療保険基盤安定費負担金など、2項県補助金では、1目1節の重度障害者医療費補助金、地域密着型サービス等提供施設整備費補助金、2節の子ども・子育て支援交付金、次の31ページに参りまして、4目3節の水産業強化支援事業費補助金、次の32ページに参りまして、3項委託金では、1目2節の徴税費委託金、4節の統計調査費委託金などでございます。  次の33ページに参りまして、第18款財産収入の予算額は1億1751万1000円で、前年度とほぼ同水準を見込んでおります。  主なものといたしましては、1項1目1節の土地建物貸付収入、次の34ページに参りまして、2項1目1節の生産物売払収入でございます。  次の35ページに参りまして、第19款寄附金は、前年度と同様、科目存置のため、1000円を計上しております。  次の36ページに参りまして、第20款繰入金の予算額は19億2201万7000円で、前年度と比較し12億6801万5000円、39.7%の減を見込んでおります。  1項1目基金繰入金は、1節財政調整基金繰入金から、次の37ページにわたりますが、20節の森林環境整備基金繰入金まで各基金から繰り入れするもので、2項1目特別会計繰入金は、駐車場特別会計からの繰入金でございます。  次の38ページに参りまして、第21款繰越金は、前年度と同様、科目存置のため、1000円を計上しております。  次の39ページに参りまして、第22款諸収入の予算額は19億1891万8000円、前年度と比較し1億271万3000円、5.1%の減を見込んでおります。  主なものといたしましては、1項1目1節の税滞納延滞金、3項1目1節の地域総合整備資金貸付金から7節生活再建相談事業貸付金までの各種貸付金の元利収入、2目1節の奨学金貸与元利収入、4項1目1節の後期高齢者医療健康診査受託事業収入、次の40ページに参りまして、八戸城跡発掘調査受託事業収入、5項3目1節の市町村振興宝くじ収益金交付金、高齢者等バス特別乗車証負担金、次の41ページにわたりますが、連携中枢都市圏事業に係る負担金、会計年度任用職員等に係る社会保険料等徴収金などでございます。  次の42ページに参りまして、第23款市債の予算額は102億6210万円で、前年度と比較し66億160万円、39.1%の減でございます。  主なものといたしましては、1項6目1節の道路新設改良事業債、次の43ページに参りまして、8目3節の公会堂・公民館改修及び新美術館整備に係る社会教育施設整備事業債、9目1節の臨時財政対策債でございます。  歳入の説明は以上でございます。 ○高山 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆山名 委員 財政状況について伺いたいと思います。  まず、地方交付税の推移についてということで、震災復興特別交付税を除いて伺いますけれども、八戸市における地方交付税の推移ということで、2010年度の普通交付税143億円、特別交付税が18億円、臨時財政対策債47億円で、総額208億円となっています。  一方、2016年度でありますけれども、2010年度との対比で21億円減少して、その後、若干持ち直してはいますけれども、2010年度と2018年度を比較すると15億円のマイナスになっています。  そこで、臨時財政対策債は、後年度に全額交付税措置されるとなっていますけれども、後年度とは何年後に何回で交付税措置されるのか伺いたいと思います。また、臨時財政対策債は普通交付税で措置されると次長に伺いましたけれども、再確認でございます。それでよろしいかどうか、2点について伺います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  臨時財政対策債の交付税措置につきましては、普通交付税の基準財政需要額に全額措置されることになっております。普通交付税でございます。その措置のされ方でございますが、臨時財政対策債を借り入れして、通常、20年償還で借り入れする場合が多いんですが、20年償還で借り入れしますので、20年間で普通交付税の基準財政需要額に措置されることになります。  以上でございます。 ◆山名 委員 今、国の借金でありますけれども、2019年12月末で1110兆7800億円ということで、国債だけでも987兆円を超えて過去最大を更新しています。ちなみに、2009年12月末の国の借金は871兆5000億円でありますので、10年間で239兆円以上ふえています。単純に年平均23.9兆円ずつふえ続けてきた勘定でありますけれども、こうした中で、果たして臨時財政対策債が全額交付税措置されるのかという懸念があります。  市長は定例会で、臨時財政対策債が全額交付税措置されないときは国の財政がデフォルトしたときだと答弁してきました。しかし、今申し上げましたように、当市の地方交付税そのものが減り続けて、8年間で15億円減少しているという状況を踏まえたときに、果たして全額が交付税措置されるのかという疑問を感じています。この点についての所見を伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  今、山名委員おっしゃったとおり、和暦で平成22年度と平成30年度、普通交付税に限って言えば10億円減少しております。基準財政需要額と基準財政収入額の差し引きで不足する部分が交付税で交付されるわけですけれども、実際に、その8年間で基準財政需要額は、臨時財政対策債の増額分を含んで約28億円ほど需要額がふえております。  ただ、一方で、基準財政収入額がそれ以上にふえております。30億円、その内訳を見ると、地方消費税交付金はまだ平成30年度ですので、トータルで5%から8%に上がった状態だと思いますが、地方消費税部分で言えば1%が1.7%になった状態で、約21億円が8年間でふえております。また、個人市民税の所得割につきましても、8億円ほど収入額としてふえております。  ということで、基準財政需要額を上回る基準財政収入額の増があること、プラスして、合併算定がえによる効果額も平成30年度には一定規模減っておりますので、そういったもろもろの事情により普通交付税が、実際は基準財政需要額もふえてはいるんですが、基準財政収入額がそれ以上に上回ってふえているために、交付額は10億円減ったという状況になっております。  以上でございます。 ◆山名 委員 中身のやりくりといいますか、なかなか難しいわけですけれども、単純に交付税措置された金額だけ、さっき次長が言ったように、2010年度と2018年度で10億円減っているんだということだけ見ると、果たして臨時財政対策債がどこに含まれているのかという疑問を感じるわけです。  例えば20年の償還だということでありますと、40億円単位で臨時財政対策債を借り続けてきていますので、そうすると、年間2億円ずつふえて、20年でありますので、10年間なら20億円ふえていなきゃならないだろうというのが私の理論なわけです。ところが、減っているということになっちゃうと、どこに臨時財政対策債が補填されたのと。逆に言えば、臨時財政対策債を借りた分だけ国のほうはどんどんどんどん減らして、臨時財政対策債はここでふやしましたというようなからくりになっているんじゃないかと思っているわけですけれども、どうなんでしょうか。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 交付税の算定には非常に多くの項目を積み上げて算出するわけで、その1つとして、公債費の中の臨時財政対策債分ということで算定しております。  具体的に申しますと、平成22年度を確認しましたら、臨時財政対策債分としての交付税措置額が約12.6億円でございました。それが平成30年度になると28.6億円までふえております。ということで、差し引き16億円基準財政需要額に積み上げられた金額がふえております。この額は、実際に八戸市の臨時財政対策債分の元利償還の額とほぼ同額になっておりますので、基準財政需要額の積み上げとすれば、確かに100%、ほぼ同額カウントされてはおります。  ただ、繰り返しになりますが、それ以上に基準財政収入額がふえているというところがあって、実際に普通交付税の交付額に反映されていないというか、増になったのに交付額は減になったという現象になっているので、これは説明がなかなか難しいんですが、そういった状況でございますので、御理解いただければと思います。  以上です。 ◆山名 委員 説明されていることは、確かに国のほうが、この分が臨時財政対策債ですと、10何億円ふやしましたと。繰り返しになるけれども、ほかの部分が同じく減らされちゃって、総額でずっと減ってきたということを見ると、臨時財政対策債が国のほうから全然戻っていないだろうと見るしかないんです。次長の立場では、いやいや、ちゃんと項目にあるから戻っていますと言うものの、しかしながら、総体的に見るとそうでないでしょうということで次長もうなずくしかないと思いますので、これ以上しゃべっても繰り返しになると思いますので、説明については理解はしていないものの、この辺でやめておきたいと思います。  次に、地方自治体の借金ということで、臨時財政対策債の措置のされ方でありますけれども、建設公債と赤字公債、いわゆる赤字地方債と見ることができるわけでありますけれども、どちらのほうに属するという認識でしょうか。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  臨時財政対策債については、地方財政法で認められている地方債を起こすことのできる事業は、あくまでも建設事業債でございますので、特例的に認められた起債でございますが、それを赤字公債と呼んでいいかどうかというのはちょっと自信がないのですが、建設公債でないことは確かでございます。  以上です。 ◆山名 委員 であれば、私の見解をちょっと述べたいと思いますけれども、地方交付税が本来の必要額に足りないということで、経常収入が不足する場合に臨時財政対策債がそれを埋め合わせているという形でありますので、こういう観点に立ちますと、臨時財政対策債は赤字地方債だと位置づけることができますし、その債務者は当然地方公共団体と考えなければならないということであります。  そういうことで、臨時財政対策債は、地方自治体の赤字地方債ということになろうかと思いますけれども、見解の相違はあろうかと思いますが、どのように考えているか伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  こういった議論というのはなかなか難しいところがあって、ただ、実際は、先ほども申し上げたとおり、普通交付税で措置されるものの、あくまでも地方公共団体の借入金だということは紛れもない事実でございますので、そういった状況が平成13年度からずっと続いているという状況は決して良好な状況ではないと考えておりますし、全国市長会等を通じて早急に臨時財政対策債を縮小、廃止、それから所得税等の法定率を引き上げて地方交付税として配分してくれといったところはこれまでも要望しているところでございますし、総務省が設置しております地方財政審議会でも、昨年、同様な意見が出ておりますので、今後、抑制といったところを国の方針として進めていただければと思っております。  以上でございます。 ◆山名 委員 今の答弁で若干安心しましたけれども、臨時財政対策債が赤字地方債だという見解に立っていろいろ検証しますと、八戸市の普通交付税措置が不足していると。次長に言わせれば、いや、不足していないんだと言うけれども、実際は不足していますので、この臨時財政対策債が減れば経常収支比率と将来負担比率の分母に計上されますので、要するに、それが担保されないということについては、将来的な負担額が今以上に拡大をしていくという影響があると思っていました。  前にも言いましたけれども、経常収支比率が今91.1%でありますけれども、これが要するに、分母に臨時財政対策債が入ってこなければ、当然臨時財政対策債の占める割合が30%を超えていますので、10%減っただけでも100%を超えてしまうということになって、財政状況に弾力性が全くないという状況だろうと思っていますけれども、市の財政状況をどういうふうに思っているか伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  そういった意味では、経常収支比率は90%越えということで、このお話になれば、当市に限らず、他の自治体もそこのパーセントは非常に苦慮しているところだと思っております。また、委員からお話が出ました将来負担比率につきましては、今120%台ということで、新年度からの第7次行財政改革大綱におきましても200%以下という目標を掲げて、また引き続き取り組むこととしております。  この200%というのは、財政健全化法が成立して、最初のころの数字がたしか190%台でスタートしたかと思います。10年ちょっと前です。ということで、今は120%台でございますが、そういった意味では、分母もさることながら、分子も当然いろいろと気を使っていかなければならないと思いますし、分母の減というのは臨時財政対策債分の割合が結構大きくなってきているものですから、委員おっしゃるとおり、そこが減ったりすると分母がちっちゃくなって、分子がそのままでも率が上がっていくということになろうかと思いますので、そういった意味では、分母、分子両方を気配りしながら、行財政改革大綱に掲げる数値目標をクリアしていくように努めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 答弁で私に相当気を使いながらお話しされているのでありがたいと思っています。  もう1つ聞きたいのは、建設公債というような道路であるとか、小中学校等に使われるわけですので、後々のメリット、いわゆる将来の負担といいますか、世代にメリットが及ぶので、それはそれで一定の効果があると思っていますけれども、赤字公債の場合は、財政赤字を穴埋めするために臨時財政対策債が使われているということになりますので、これは将来に全くメリットがない、いわゆる借金を先にして、後年度は子どもや孫たちがそれを負担していくという形になりますけれども、この点についてどのように考えているか所見を伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  まさしく委員おっしゃるとおり、建設公債については世代間負担の平準化、また、財政負担の平準化といったあたりで起債をする目的がございます。臨時財政対策債については、ある意味、そういう施設を使うという世代間のメリットを感じる部分は特にないかと思いますが、臨時財政対策債で確保できた一般財源を活用して、いろいろな住民サービスを維持できるというところでは、今の現役世代に対してはメリットはあろうかと思いますが、長い目で見た将来世代への負担という意味では、委員おっしゃるとおりかと思っております。  以上でございます。 ◆山名 委員 素直に認めていただけるので、なかなか突っ込む機会がないわけでありますけれども、まず、これについての御答弁ありがとうございます。  次に、市の所有施設の維持管理費についてでありますけれども、市の所有施設と公共施設の概念というのをあわせてから質問していきたいと思いますけれども、同じかどうかということについて、まず伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  市の所有施設、公共施設につきまして、先般、冷水議員に市長がお答えした約41億円の維持管理費を対象施設として計算したものが、学校、公民館等々約250施設でございます。もっと広い意味で公共施設といいますと、公園とかも含まれてきますし、一般会計という枠を超えますと、病院、交通、それから市場、駐車場といった施設も入ってこようかと思いますので、委員がお考えになる公共施設というのは、逆にどういったあたりでしょうか。 ◆山名 委員 質問いただきましてありがとうございます。私の公共施設というよりは、八戸市のホームページを見ますと、公共施設一覧という中に、学校、市営住宅、スポーツ施設、公民館等、庁舎等、その他――市民病院、博物館等、公会堂、消防屯所など――となって429施設、これは平成27年3月31日現在となっていますけれども、今現在、何施設あるんでしょうか。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  今現在……同じくホームページに掲載しております。約1年前、平成31年4月1日現在の公の施設数といたしましては464施設ということで公表しております。  以上でございます。 ◆山名 委員 ありがとうございます。聞きたいところはそこでないのですけれども、さきの代表質問で市長は、先ほど次長が言ったように41億円という答弁でした。一方、2018年3月5日の定例会、当時の秋山議員の質問に市長は、市庁舎や小中学校を含め、多くの公共施設を設置し、維持管理していると。これらの維持施設を一般会計の当初予算額で見ると、ここ数年ではおおむね80億円前後で推移してきているという答弁があります。新たにまちなか広場が完成、平成31年度以降、みなと体験学習施設、屋内スケート場、総合保健センター、新美術館がそれぞれ供用開始される見込みとなっています。いわゆる箱物の維持管理費を中心に答えています。  そこで、2年前の公共施設の維持管理費80億円と今回の41億円の矛盾について説明をいただきたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  80億円の内訳でございますが、予算書で言うところの款項目のレベルで施設の管理経費が計上されております。例えば、小学校であれば小学校管理費とか、中学校管理費とか、そういった形で予算計上しております。それで、80億円の積算の中には、例えば小学校であれば、学校用務員の人件費であるとか、あと、きょうもお話が出ていましたが、学校図書の購入費であるとか、それから教育センター費でも職員の人件費とか、学校のパソコンの関係の経費とか、そういったものを積み上げていったものとプラスして、広域で管理運営しております環境クリーンセンター、清掃工場、リサイクルプラザの3施設に対する管理運営の負担金が約17億円ございます。そういうものも含まれておりまして、トータルで80億円という数字を御答弁しておりました。  施設の維持管理経費については、施設の利用目的によってかかる経費がいろいろ違うもので、今回の御答弁に際しては、共通して施設の維持管理に必要となる経費に着目して、指定管理者制度を導入している施設であれば、指定管理料を約19億円、それから光熱水費、燃料費が9億円、あと警備、清掃、点検等の委託料11億円、修繕料2億円ということで、内訳をお示しした上で約41億円とお答えしたもので、差額にはそういった人件費であるとか、運営に係る経費、そのほか広域に対する負担金も含まれていたということで御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ◆山名 委員 当時の秋山議員の質問でありますけれども、公共施設の維持管理費の長期見通しについてということで質問をしています。そうすると、今回の代表質問も同じような内容を聞いていますので、これはもう明らかに答えている側はそのつもりで答えていても、聞いている側にしてみれば、公共施設の維持管理費80億円と41億円は全然違うという概念でしか捉えないと思っていますし、私もそのとおりで、やたら今回は少ないと。うがった見方をすると、今回は維持管理費用を少なく見積もっているんじゃないかという懸念もありますけれども、その点について伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  維持管理経費という同じものに対して、2年間のうちで80億円と41億円というかなり差が大きい数字をお示ししたことにつきましては、やはりいろいろと先般からの数字に対する精査というところがあります。積み上げの内容が違うという御説明は御理解いただきながらも、やはり維持管理経費としてお示しする額が大きく開いていることには今後十分注意していかなければならないと思っております。  以上でございます。 ◆山名 委員 中身が違うということは了解しましたけれども、やっぱりしっかりと対応していただきたい。同じ公共施設の維持管理費ということについては、やっぱり統一した見解の中で答弁をしていっていただきたいと思います。指摘して終わりたいと思います。  次に、八戸市の2019年度末見込みの市債残高が1155億円で毎年ふえ続けています。2009年度の市債残高が946億円でありますので、過去10年で209億円の増加となっています。年平均20億円以上の市債がふえ続けてきました。  一方、2018年度の基金残高は61.3億円でありますけれども、2014年度は82.4億円ということで、4年間で基金は21億円以上減少しているという状況になっていました。つまり、2014年度から2018年度までの基金を21億円、さまざまな事業につぎ込んできた。なおかつ、市債がその間200億円以上ふえているということで、上下で220億円以上悪化になっているという状況にあります。今後、新美術館の大型投資もありますので、ふえ続ける借金財政にどういうふうに対応していくつもりか伺いたいと思います。 ◎保坂 財政部次長兼財政課長 お答え申し上げます。  市債の残高につきましては、委員が今おっしゃったとおり、ここ数年がピークであろうかと思います。その後は、先ほど三浦委員にもお答えしたとおり、市債の借り入れが償還額を下回れば残高は減っていくということになりますので、元金の償還を毎年度の額を念頭にして、借り入れの額をいかに抑制していくかといったところにあろうかと思いますので、新規で緊急に対応しなければならない事業が発生する場合も当然ありますが、平時の部分につきましては、一定程度の抑制をしながら残高を減らしていくということで対応したいと思っております。  また、基金につきましても、引き続き新年度以降の第7次行財政改革大綱で50億円という残高を掲げております。何とかそこを維持しながら、毎年度の財政負担平準化といったあたりに有効に活用できるよう、努めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 ありがとうございます。箱物乱立に異議を唱えている人、市民は少なくないと思っていました。ある識者、市民に相当な影響力のある方でありますけれども、箱物乱立と維持管理費の膨張の背景に福祉施設などへのしわ寄せが見られるということ、もう1つには、魚市場A棟の問題もしかりであります。将来的に膨らみ続ける維持管理費の万分の1でも市長の退職金などを返還して埋め合わせるべきじゃないかというような指摘があります。  今、国会で参議院の予算委員会が開かれておりますけれども、予算委員会に安倍首相が出席をして答弁しています。残念ながら、八戸市議会予算特別委員会に市長が出席していないということで、前回といいますか、前にも市長の出席を願ったわけでありますけれども、残念ながら、慣例であるとかということで出席をしなかったということでありますので、今の指摘を直接市長にぜひ伝えていただきたいということで終わりたいと思います。  以上でございます。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありますか。 ◆山之内 委員 フラットアリーナの市借り上げ分の収入見込みについてお伺いしますが、25ページの保健体育使用料のところに含まれるのかと思っていたのですが、記載がなかったので、見込みと、どこに入るのかを含めまして教えていただければと思います。お願いします。 ◎下村 スポーツ振興課長 山之内委員にお答え申し上げます。  まず、フラットアリーナの収入見込みということでございますが、施設はこれからオープン1年目ということで、また1年間氷を張っていって、夏場の利用がどの程度見込めるのかという不確定な要素もございます。収入の全体の見込みが立った時点で市の歳入予算、今の御指摘の科目に予算を立てていきたいと考えております。  以上です。 ◆山之内 委員 ありがとうございます。ちなみに、南部山もしくは新井田の年間の収入がもしわかれば教えていただきたいと思います。 ◎下村 スポーツ振興課長 山之内委員にお答え申し上げます。  まず、南部山と新井田インドアリンクの稼働時間、実績、利用料金も委員御存じのとおり、違うわけなんですが、年によってばらつきはございますが、南部山アイスアリーナは、稼働実績が2700時間で、収入は大体4200万円から4400万円です。新井田インドアリンクは、稼働実績が3600時間で4200万円前後の収入になっております。  以上です。 ◆山之内 委員 ありがとうございました。1年目ということでコロナウイルスの影響もあると思いますので、かなり不透明な部分はあると思いますが、せっかく収入を見込めるアイスアリーナですので、私が心配しているのは、例えば小学校、中学校であれば平日の放課後使います、試合であれば土日使います、その使える時間帯にしっかりと使える状況ができれば収入もおのずとふえると思いますけれども、使えない時間帯しか与えられないようであれば、おのずと収入も減ると思いますので、その辺、一般質問でも御答弁いただきましたとおりにしっかり調整をしていただいて、市民のためにも市の収入のためにも融通がきくように御配慮願いたいと思います。
     以上です。 ○高山 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑がありませんか。 ◆苫米地 委員 済みません、また新型コロナウイルスの関連で質問したいと思うんですけれども、収入に関して、24ページ、15款の施設使用料のところで、今、この関係でイベントの自粛であるとか、中止であるとかということがあって、申し込んでいた会場を使わないというケースが出てきていると思うんですが、この状況がいつおさまるかわからない、来年度にもかかっていくのではないかという心配があるので、来年度の使用について考え方を確認しておきたいのですけれども、はっちであるとか、マチニワの使用を申し込んでいたけれども、自粛をする、もう使用しないということを言いに行ったら、料金については1回納入をしてくださいということで納入をした。今後、一旦納入されたんだけれども、その後、免除とか、減免とかということで返金になる可能性もありますということを言われたということなんですけれども、今後、そういう施設の使用料についてどういうふうに考えていくのか。今回、特別なケースなので、免除、減免ということがあり得るのか、それとも一旦納入されたものはそのまま納めていただくのか、そういうことについて話し合いが進んでいるのであれば教えてほしいと思うのですが。 ◎原田 まちづくり文化スポーツ部長 私からお答えさせていただきますが、いろんな施設がございますけれども、今、例で出されたはっち、マチニワの話がありました。きょう、スポーツ施設についても質問があって、課長からお答えしておりましたが、それぞれ施設の使用料につきましては、例えば主催者側の都合により中止願が出た場合であるとか、あるいは、こちら側の理由で施設が使えない、何らかの停電、電気がおかしくなったとか、そういったので施設の使用を取りやめるとかという場合が想定されたのは条例、規則にあるわけですけれども、今回、新型コロナウイルスの対策に当たりましては、私どもが所管している文化施設及びスポーツ施設につきましては、やはり新型コロナウイルス、政府からの自粛要請等も出た上で、主催者側で影響を考慮して中止したいという申し出があったものにつきましては、公益上やむを得ない部分ということもございまして、私どもとしては、使用料につきましては全額お返しするという方針で、今現在の状況ではそういう形で進んでおります。  先ほど委員おっしゃいましたように、一旦納めてくださいというのはどのタイミングでおっしゃったのかよくわからないんですけれども、大分前だったのか、少なくとも現時点でコロナウイルスの影響を考慮して自粛、中止したいという催し物については、文化施設、スポーツ施設については、その使用料を還付、お返しするという方針で進めております。  以上です。 ◆苫米地 委員 わかりました。3月の頭の段階でそういうケースがあったということですので、もしかしたらその方には連絡が行っているのかもわからないんですけれども、こういうことになりましたということでしっかりと周知を明確にしていただいて、お知らせをしていただくように要望して、終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で一般会計予算の歳入の質疑を終わります。  以上をもって、議題となっております議案第1号令和2年度八戸市一般会計予算並びに関連議案22件の質疑は終了いたしました。  この際、暫時休憩いたします。         午後4時35分 休憩   ────────────────────         午後4時40分 再開 ○高山 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  これより議案第5号から議案第17号までの各特別会計予算並びに関連事案第53号、第54号及び第70号を一括議題といたします。  議案第5号令和2年度八戸市国民健康保険特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎山道 健康部次長兼国保年金課長 それでは、議案第5号令和2年度八戸市国民健康保険特別会計予算につきまして御説明申し上げます。  薄いほうの冊子になりますが、予算書の28ページをお開き願います。  第1条は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ229億8670万円と定め、歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、29ページ及び30ページの第1表のとおりとするものでございます。  28ページに戻りまして、第2条は、地方自治法第220条第2項ただし書きの規定により、保険給付費の各項に計上された予算額に過不足を生じた場合、各項間の流用ができることを定めるものでございます。  それでは、厚いほうの予算に関する説明書の260ページをお開き願います。事項別明細書は261ページにわたりますが、令和2年度の予算総額229億8670万円は、令和元年度と比較し3億6690万円、1.6%の減となっております。  それでは、262ページに参りまして、歳入につきまして御説明申し上げます。  第1款国民健康保険税でございますが、40億6622万2000円で、前年度比1351万6000円、0.3%の減となっております。  次の263ページに参りまして、第2款使用料及び手数料は、保険税の督促手数料が主なものでございます。  次の264ページに参りまして、第3款国庫支出金は、オンライン資格確認に関するシステム整備補助金が主なものでございます。  次の265ページに参りまして、第4款県支出金は163億2444万9000円で、1項1目1節の保険給付費の実績に応じて交付される普通交付金、及び2節の特別交付金が主なものでございます。  次の266ページに参りまして、第5款財産収入は、財政調整基金の利子分でございます。  次の267ページに参りまして、第6款繰入金でございますが、1項1目一般会計繰入金は、1節及び2節の保険基盤安定繰入金並びに5節の財政安定化支援事業繰入金が主なもので、2項1目財政調整基金繰入金は3億円を計上しております。  次の268ページに参りまして、第7款繰越金は科目存置でございます。  次の269ページに参りまして、第8款諸収入は、保険税の延滞金のほか、第三者納付金及び保険給付費の返納金が主なものでございます。  次に、270ページに参りまして、歳出につきまして御説明申し上げます。  まず、第1款総務費でございますが、1項1目一般管理費は、職員17人分の人件費、物件費が主なもので、2目は青森県国民健康保険団体連合会に対する負担金でございます。  次の2項は271ページにわたりますが、2項1目賦課徴収費は、職員15人分の人件費、物件費が主なもので、2目納付奨励費は、納税貯蓄組合に対する事務費補助金などでございます。  3項1目運営協議会費は、272ページにわたりますが、委員18人分の報酬のほか、協議会の運営に要する経費でございます。  次の273ページに参りまして、第2款保険給付費は156億6342万6000円で、1項1目一般被保険者療養給付費、2項1目一般被保険者高額療養費、次の274ページに参りまして、4項1目出産育児一時金、5項1目葬祭費が主なものでございます。  次の275ページに参りまして、第3款国民健康保険事業費納付金は、県が、県全体の医療費の推計等をもとに、市町村ごとの医療費水準や所得水準を考慮の上、決定したもので、66億3576万4000円を計上しております。  次の276ページに参りまして、第4款共同事業拠出金は事務費拠出金でございます。  次の277ページに参りまして、第5款保健事業費は1億7902万2000円で、1項1目疾病予防費は訪問指導に係る会計年度任用職員の人件費、物件費のほか、12節の国保人間ドックに係る総合健診等委託料、18節の市民保養所利用負担金が主なものでございます。  2項1目の特定健康診査等事業費は、278ページにわたりますが、12節の特定健康診査等委託料が主なものでございます。  次の279ページに参りまして、第6款基金積立金は、財政調整基金の利子分を積み立てるものでございます。  次の280ページに参りまして、第7款諸支出金は保険税の過誤納金還付金でございます。  次に、若干飛びますが、288ページをお開き願います。債務負担行為の調書でございますが、国保高額療養費システム改修委託料は、限度額580万1000円、市町村事務処理標準システム導入業務委託料は、限度額8255万8000円で、どちらも期間は令和2年度でございます。  説明は以上でございます。 ○高山 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆田端 委員 質問をしながら意見を申し上げてまいります。  私は、国民健康保険のことについては、これまでも何回も質問で取り上げ、一般会計からの繰り入れや均等割を使った減免等、何らかの形で踏み出すべきだということを何度も申し上げてまいりました。それで、市民の一番の関心事は、聞けば国民健康保険ですと。行政に何を求めますかと言えば、国保の減免、安くしてほしいということが何度もあったものですから、私もそういう立場で取り上げてきました。  それで、何点か質問します。国民健康保険の基金は今現在幾らになっているのか。また、この基金の目的、それから、この基金を使って国民健康保険税を下げることはできないのかということをまず質問します。それから、国民健康保険税の滞納状況、こちらは何年かでふえているのか減っているのか、いかがでしょうか。続けて質問していきますが、短期保険証の交付数と資格証明書の交付数、こちらの推移もあわせてお聞かせください。 ◎山道 健康部次長兼国保年金課長 田端委員の御質問にお答えします。  まず、第1点目、基金の残高とその目的、そして基金を取り崩すことによって国保税が引き下げできないかという御質問でございますが、まず、財政調整基金の残高でございますが、平成30年度に5億円を積み増ししたことによりまして、現在の残高は約14億円となっております。  そして、次の目的でございますが、基金のほうは、国保の保険給付というのはその時々の状況によって大きく変化を受けるということで、例えばインフルエンザの流行等がございますと、短期間で多額の支出が必要となると考えております。よって、国保財政の基盤を安定、強化する観点から十分な基金を保有しておく必要がありまして、これが国の通知でございますけれども、過去3年間の保険給付費平均年額の5%以上を基金として保有することが示されておりまして、当市の国保では約11億円の基金を最低でも持っておくということになります。  そして、取り崩しによって使用できないかというところでございますが、これまでも国保の被保険者数の減少ということで厳しい財政状況になっておりまして、基金取り崩しによって、例えば国保税引き上げとしていった場合、将来的に基金が枯渇しますので、期間が限定的なものになる可能性が非常に高い。さらには、基金が枯渇しますと、その後、もとに戻った場合の増額というのは、さらに大きな負担感になるのではないかと考えております。  次に、滞納状況でございますが、保険税の滞納世帯数でございますが、令和元年12月末現在の数字でいきますと4739世帯、国保の加入世帯に占める割合は14.8%となっております。例えばここ3年間の年度末の数字でいきますと、平成28年度は6425世帯、18.4%、平成29年度は5857世帯、17.4%、平成30年度は5008世帯、15.3%ということで、年々減少はしているところでございます。  続きまして、3番目でございますが、短期保険証と資格証明書の交付数でございますが、こちらは令和元年12月末の数字となりますが、短期保険証の交付世帯は2250世帯、国保加入世帯に占める割合は7%となっております。また、資格証明書の交付世帯は74世帯で、国保加入世帯に占める割合は約0.2%となっております。短期保険証については減少傾向、資格証明書については年々減少しているところでございます。  以上です。 ◆田端 委員 意見を申し上げながらまた質問しますけれども、今まで何度も何度も質問で取り上げてきて、それで、今回の市長の提案理由説明の中でもこのことに触れていて、また、全国では自治体が国民健康保険や子どもの医療費のことでは減免を競い合っているということを言われてきました。しかし、私は、市長が言うとおり、国の姿勢で国がやるべきだということは余りにも当然なことで、それで、全国市長会だけでなくて、全国知事会、全国町村会は、毎年毎年国に1兆円を出すように要請を続けてきておりますけれども、しかし、国で国保に対して今まで出してきたのは数百億円とか、数千億円の程度で、これは国保の金額を下げるというところまでは全然いかないようなことでやってきていて、ここに私は一番問題があると思っていました。  しかし、目の前に困った人、医者に行けないという人がいれば、これは自治体が責務としてやらなければならないことだと思って、そういう中で、全国でさまざまな制約がある中で立ち上がってきていると思っていましたので。それで、1月には私どもの会派で、宮古市で子どもの部分の均等割を全額免除すると、どのようなことで、また、市民はどのような反応があるのかということにとても関心を持っていましたので、直接行ってきた次第です。  それで、私は1つ思うことがあるんですけれども、盛岡市の取り組みです。さまざまな事情があって滞納せざるを得ないという世帯がありますけれども、ほんの一部相談にも応じないという、世間では悪質というところがありますけれども、それ以外のところには全て無条件で資格証明書はやめて、短期保険証を交付しているということがあります。  それで、私は1つここで聞きたいんですけれども、八戸で先ほど74件と聞きましたけれども、こちらに短期保険証を交付するということになれば、予算的に、金額的には幾らぐらいになるか質問します。 ◎山道 健康部次長兼国保年金課長 田端委員にお答え申し上げます。  まず、資格証明書について皆様に御説明させていただきたいと思いますけれども、資格証明書は、負担能力があるにもかかわらず、納入しない方、そして特別な事情がないにもかかわらず、納税相談に応じない方に対しまして、収入や生活の状況、財産状況等を調査の上、担税能力の有無を判断した上で交付しているところでございます。  委員御提案の資格証明書のかわりに短期保険証を交付した場合の予算ということでございますが、特に増額となるものではございません。ただし、当市では短期保険証というのは4カ月ごとに更新されるものでございまして、納税相談等に応じない場合でも4カ月の期限到来前に送付して、医療の受診の機会を奪わないということにしておりますので、そういう資格証明書を持っている方にも短期保険証を送ると、納税相談の機会の喪失というのがどうしても出てくるかと思います。それによりまして、被保険者の負担の公平性が損なわれる、さらには、保険税の未納額分が増加するというところがございます。  以上でございます。 ◆田端 委員 国民健康保険の問題は、私たちの市民だけでなくて、県内でも全国でもとても深刻な問題に発展をしてきたと思っていますので、それで、市としても政府の姿勢がいつ変わるかわからないという状況の中ですけれども、負担軽減、減免、何らかの形で踏み出していただいて、市民に姿勢を示していただきたいと意見を申し上げて、終わります。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第5号令和2年度八戸市国民健康保険特別会計予算の質疑を終わります。  議案第6号令和2年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算並びに関連議案第54号を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎間 水産事務所副所長 議案第6号令和2年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算について御説明申し上げます。  薄いほうの冊子、予算書の32ページをお開き願います。  第1条第1項は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億6890万円と定めるものでございます。  第2項の歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、33ページから34ページの第1表のとおりでございます。その詳細につきましては、予算に関する説明書で御説明を申し上げます。  それでは、厚いほうの冊子、予算に関する説明書の290ページをお開き願います。  事項別明細書は291ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額はそれぞれ2億6890万円で、前年度と比較いたしまして3110万円の減となっております。  次に、292ページに参りまして、歳入について御説明を申し上げます。  第1款使用料及び手数料のうち、1項使用料は魚介類の水揚げ金額に係る市場使用料及び貸し事務室等の付属施設使用料でございます。  2項手数料は、入場者、入場車両等の魚市場入場に係る許可手数料でございます。  293ページに参りまして、第2款財産収入は、魚市場施設への自動販売機設置に係る建物貸付収入及び魚市場特別会計基金から生じる預金利子でございます。  294ページに参りまして、第3款繰入金は一般会計からの繰入金でございます。  295ページに参りまして、第4款繰越金は科目存置のためのものでございます。  296ページに参りまして、第5款諸収入は魚市場の電気、水道の使用料及び清掃料に対する卸売業者等の負担金のほか、荷さばき所A棟における流動海水氷の供給料収入が主なものでございます。  次に、297ページに参りまして、歳出について御説明を申し上げます。  第1款総務費のうち1項1目一般管理費は、魚市場の維持管理に従事する職員10名分の人件費及び物件費のほか、夜間、休日の魚市場監視業務等委託料が主なものでございます。  298ページに参りまして、2目運営審議会費は八戸市魚市場運営審議会に係る経費でございます。  299ページに参りまして、第2款公債費は、魚市場施設整備に要した起債借入金に対する元金及び利子の償還金でございます。  次に、307ページをお開き願います。地方債の前前年年度末における現在高並びに前年度末及び当該年度末における現在高の見込みに関する調書ですが、当該年度中元金償還見込額を1415万7000円とし、当該年度末現在高見込額を1億4827万1000円とするものでございます。  以上で令和2年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算についての説明を終わります。 ○高山 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆山名 委員 第三魚市場A棟についてということで、1点伺いたいと思います。
     まず、ちょっと細かいところで恐縮でありますけれども、2020年度のA棟の維持管理費、前年度当初比が2283万円減ということで、運営費が6517万円を計上したと。昨年度は一般会計、各特別会計予算の説明書の中で魚市場の総務費に関する委託料ということで、魚市場監視業務等委託料の下段にA棟稼働業務等委託料という金額が記載されています。また、2017年度と2018年度も同様の記載がありますが、なぜか今年度の予算書297ページには委託料8095万円としか記されていないということで、何かしら意味があるのかどうか。A棟の問題については、ほかの議員も関心度が大変高いところでありますけれども、その理由について伺いたいと思います。 ◎間 水産事務所副所長 消えている項目について、特に意図的にそこをなくしたということではございません。  以上でございます。 ◆山名 委員 そちらは意図的でないと言うけれども、私とすれば意図的にやっているのではないかと見ておりますが、やはり例年、A棟について幾ら幾らと維持管理費を記してあるのですから、同じく記載していくのが当然じゃないのかと思っていますけれども、今後はどうする予定でいますか。まだ考えていないですか。 ◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答えいたします。  意図的でないということをお答え申し上げましたので、委員おっしゃるとおり、記載してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◆山名 委員 よろしくお願いしたいと思います。  次に、A棟の2012年度から2018年度の累積歳出、新聞にも年中掲載されておりますけれども、4億2000万円、歳入が344万円で4億円超の赤字ということになっていました。計画策定の当初から今の不漁状況、あるいは目標設定が非現実的だということで、関係者から極めて困難だと見られていました。また、市長は今年度の予算について、幅を持たせる意味で予算計上したとしていますけれども、新たな改善計画の目標数値、あるいは具体的な方策について示していただきたいと思います。 ◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答え申し上げます。  来年度、事後評価をしまして、水産庁に提出いたします。その事後評価の中で3万1200トンが妥当というか、当初は3万1200トンという目標を掲げておりましたが、近年の漁模様等もございますので、そのあたりも水産庁、県も含めて相談はして、数量等については相談してまいりたいと思います。  それで、では新たな改善計画についてどういうことをするんだということでございますが、市長の答弁の中で回答しておりますが、まずは近年の漁模様というと、サバよりもイワシが非常にとれております。これは、計画当初は、イワシは前沖でとれている実績がほぼございませんでしたが、昨年、今シーズン、イワシのほうがふえていると、これからもふえるということも当然想定されておりますので、そのあたりを取り込まないでA棟の稼働が上がるかどうかというところが非常にありますので、A棟は今サバに特化しておりますけれども、そのあたりのことを当然考えながら、改善計画に反映させてまいりたいと思っております。  あと、もう1点、市長答弁しましたが、今までは、私たちはまず、A棟の一番の魅力である衛生管理というところが本来の目的でございますので、そちらを実行するというところをずっとやってきたわけですけれども、どちらかというと、生産者、加工屋のほうを向いて誘致したり、そういう取り組みを進めてまいりましたが、すばらしい衛生管理をされた水産物を、具体的にはサバを消費者にどう届けるかというところがちょっと手薄、ないがしろというか、出口をきちんと確立しないまま進めてきたという反省点がございます。というところも含めまして、これからは本来のというか、通常の水揚げをしているたも網で外気に、直射日光を浴びたり、トラックの排気ガス、あるいはウミネコ等のふん害、そういったものを排除した水揚げ施設でございますので、そちらの衛生管理が行き届いているというところをもっと消費者のほうに、出口のほうにアピールをしまして、稼働に反映させていきたいと考えております。それを次の改善計画に取り込むように今考えておるところでございます。  以上でございます。 ◆山名 委員 まず、改善計画の目標3万1200トンというのが、これまでの流れでいくと、八戸に水揚げされたサバが全てA棟に水揚げされなければ達成できないというような数値をなぜ掲げたのかというところに大きな問題があろうと思いますけれども、これが果たして水産庁に相談して、今まで漁獲というか、水揚げが少なかったために、もう少し目標を下げてくださいというような相談でもしようと考えているんでしょうか。まず、そもそもの基本的なところと、これから水産庁に数値を果たして下げる目的を持って臨むのかというところを聞かせていただきたいと思います。 ◎間 水産事務所副所長 当初の目的の3万1200トンですが、A棟のそもそもの処理能力なんですけれども、1日当たり600トンでございます。なので、2000トン揚がってもA棟では600トンということになります。当初は、A棟の規模を算定するに当たっては、7月から大体11月ぐらいまでがサバの盛漁期と言われておりましたが、最近はその漁期が11月、12月にずれ込んできておるところですけれども、当時は1日600トンを目標に、それで52日をクリアすると、そういうことで、600トン掛ける52日で3万1200トンという算定をしておりますが、果たしてそれが現在、これからどうだと言われると、なかなか難しい面もございます。というところもあるので、そのあたりはサバがとれない、イワシがふえている、そういったことも踏まえて、無理だから下げてくれというのではなくて、どれだけ取り込めるかというところは、当然、水産庁、県も指導が入るとは思っておりますので、どのあたりでできるかというところは今後の相談になります。  以上でございます。 ◆山名 委員 それでは、ちょっと整理に従って順次質問していきたいと思いますけれども、まず、昨年11月20日、A棟にサバが135トン水揚げされたということで、まき網船団の運搬船が11隻、サバが1827トン八戸港で水揚げされています。A棟に水揚げしたのは千葉県銚子沖所属の改革型まき網1隻ということで、入札の結果、第一魚市場でたも網によって水揚げしたサバは、10キロ当たり2500円から550円で取引されたと。A棟サバは655円から600円となったということですが、これは、逆でなければA棟そのものの価値というものは全然ないじゃないですか。それで、A棟サバを落札した加工業者は、フィッシュポンプで魚体がダメージを受けて鮮度が落ちている、安いから買ったんだと。これは市の施設に対する優位性に全く逆の方向を示しているということですけれども、一体、A棟の魅力とは何なのかということで伺いたいと思います。また、改善策について伺いたいと思います。 ◎間 水産事務所副所長 まず、魚の単価の話でございますが、当然、魚価に対しては入港の順番、鮮度等、あとは形だとか、いろいろな要素があって価格は決められます。このときのA棟へ入港してきた船の商売というか、何というんですか、入札で決まる価格なので、当然入ってきた時間で買い受け人の方々は目ききをして購入するわけですけれども、入港順で入ってきた後にA棟に入ってくる場合、ある意味、入札が1回終わってしまう。その後に入札がされるとすると、その時間差によって購入した人たちはもう十分買いましたということになりますので、その日の購入意欲はそれで終わりということもあります。そういったその時々のサバの状態だとかにも単価は大きく左右されるものです。  A棟で揚がったサバが第一魚市場に負けているかということになりますけれども、以前はA棟のほうが高いときもないわけじゃないですので、必ずしも全てA棟で揚がるから安いということではないです。やっぱりそのときに揚がったサバの形だとか、魚体の蘇生状態、大きい形のいいサバが揚がればそれなりに評価は受けます。ただし、るる言ってきましたけれども、第一魚市場は13隻が先に着岸できて、従来のような水揚げができるという特徴があります。A棟の場合は2隻しかできないということもありますし、どうしても改革型のまき網船というか、A棟のほうがいいよという船はどうしても本船が多いもので。本船と言うんですけれども、まき網船の中でも本船と運搬船というのがあるんですけれども、運搬船に先に積んで余ったサバというか、先に運搬船に出荷して、それでもあふれたものを本船で積んで持ってくると。本船の場合は、当然A棟のフィッシュポンプで水揚げするほうがやりやすい。となると、運搬船のほうはどうしても早く全国に散らばる。全国というか、銚子から八戸まで選択して水揚げに行くんですけれども、本船の場合は最後に八戸に来るので、どうしても通常の水揚げよりは遅い着岸になるので、往々にして単価が低いというような分析はしております。  なので、今後は付加価値をつけるというか、いい施設なので、運搬船が最初にA棟に2隻つけばいいことになるので、そういう取り込みをどうするかというところにかかっていると思っていますので、その辺を改善計画に盛り込んで取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 先ほどは22日ということで、23日には19隻八戸に入港したと。このときもA棟の水揚げが非常に低かったということです。そもそも2日間で30隻が八戸で水揚げされたのに、A棟では2隻しか水揚げされていないということなわけです。本当に八戸市が言うように、A棟に付加価値があって魅力があるのであれば、7割、8割がA棟に水揚げされるべきじゃないかと思うわけです。ところが、逆に9割以上が第一魚市場に行っていると。あるいは、次の日に水揚げしたときもあるにもかかわらず、A棟には揚がっていないということを考えると、A棟に全然魅力がないと。先に船が入ってきたか後になったかの違いよりも、魅力がないからそもそもA棟には荷揚げがされないのだと考えるしかないじゃないですか。その点も先ほどの答弁に含まれているのかもしれませんけれども、再度伺いたいと思います。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員の質問にお答え申し上げます。  先ほど質問でもございましたけれども、A棟は安いから買うんだとか、フィッシュポンプを通るので魚体がやわらかいという意見がある。反対の意見もございます。魚体がやわらかいということについては、かたいという意見ではないんですけれども、フィッシュポンプを通っても第一魚市場で水揚げするサバと何ら遜色はないです。逆に、たも網に1トンのサバをつって水を切っていくわけですけれども、つり上げた瞬間、たも網の下のほうのサバというのは1トンの荷重がかかっているでしょうと、押し潰されているんじゃないのという意見もございます。  あと、A棟の魅力が市が言うようにあるのであれば、当然A棟に最初に水揚げさせてくれという船がたくさんふえていくべきなんじゃないか、まさに山名委員が言うとおりでございますが、初期の段階でA棟を運営するに当たって、思うように機械が動かなくて、水揚げに相当な時間がかったことが何回かありました。そういった当初のネガティブな印象を、市のほうの現在の説明では払拭し切れていない、そういう状況があるので、もっと漁船側に対してはさまざまな取り組み、スカイタンクも大きい費用で買わせていただきました。そういったものを整備しながら、水揚げ時間が短くなるような努力をしているといったところをアピールして、A棟の稼働率向上に努めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 初期の当時と言ってももう8年もたつわけですので、その辺のイメージというのは大概払拭できているんだろうと思うわけです。たまにはA棟のほうが高いときもあるとかと言うけれども、逆でなければおかしいじゃないですか。20数億円かけてつくった施設が、入札になると安く入札されてしまうということはあったらだめなんです。施設費がほとんどかかっていないのであれば、それもやむを得ないのかと思うけれども、20億円以上かけてつくった施設が入札で低くなるということは、それなりの原因があるわけです。そこの原因をきっちり分析しないと、これまでと同じ状況になってしまうというのは当然だと思っています。  そもそも、魚市場A棟が水産庁の指導を受けてスタートした事業だと言われていますけれども、どのような指導があってスタートしたものなのか知らせていただきたいと思います。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員の質問にお答え申し上げます。  A棟は国と一緒になってやってきたと、どのような指導があったのかということでございますけれども、指導というよりは提案だというふうに考えております。日本全国、沿岸漁業の対象魚種の資源量が悪化しているのが多くなっていくような状況、あと、遠洋漁業についても船の建造費が年々高くなっていって、そう簡単には船を建造できないような状況、あと、船の労働環境にあっても、陸上で働いている皆さんのような快適な状況ではないような場面も多々見られる。そういった厳しい水産業の状況の中、あと、八戸市の魚市場でいいますと、上屋が大分老朽化していて、屋根に穴があいても思うように直せないような状況等がある中で、今後の日本の水産業を見据える中で衛生管理に取り組んでいこう、衛生管理に取り組む上では高度なものを目指していこう、こういう提案があって、八戸市と国県が共同歩調で一緒になって整備を進めてきたものと考えております。  以上です。 ◆山名 委員 共同歩調で進めてきた割には、今の段階になって施設整備について5億5000万円返しなさいという国の姿勢は果たしてどうなんでしょう。それは共同でやってきたとは言えないじゃないですか。その点について伺いたいと思いますが。 ◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答えいたします。  まず、補助金を受ける場合のルールというのがありまして、交付要綱等もありまして、そこには1点ルールがあるので、そのルールを守らないというか、満たさなければ当然その返還という話はありますけれども、水産庁側というか、国側から返還しろとはまだ言われているわけではありません。書き物については、そういうことはあるというものです。私どもは、そういったことを踏まえて実績、確かに今、改善計画の最終年度になりますけれども、委員おっしゃるとおり、成果は出ていませんので、今後、事後評価をして、そこでどういう指導等があるかはこれからになりますが、繰り返しになりますけれども、返還にならないようにどうするかというあたりはこれから当然、県、国も入れて協議をして、幾らでも改善するように努めてまいります。  以上でございます。 ◆山名 委員 前に会計検査院から電子入札システムのときに返しなさいという指導のときに一緒に指導されたんじゃないかと私は勝手にそういうふうに思っていましたけれども、そうではないのですか。 ◎間 水産事務所副所長 当然、要所要所で会計検査院から会計検査を受検することになります。会計検査院が返還しろということは言いません。不当であるというような表現になりますけれども、電子入札システムの場合は、きちんと使うことを前提に整備しているものです。当然ですけれども。ただ、導入した電子入札が魚卸と買い受け人たちとも協議をして、勉強会とかはしているんですけれども、なかなかその実施に至らなかったというところがあって、一度も使っていないということがまずありました。そこがうちとしては、一度も使っていないというところに関して申し開くこともできないと判断しまして、返還命令等、水産庁側から返還しろとも言われていないんですけれども、1回も使っていないというところに関しては非を認めまして、自主的に返還しているという状況でございました。  以上でございます。 ◆山名 委員 補助金のルールを満たさなければ返さなければならない、あるいは不当だという指摘があるわけですので、A棟に関して不当だというような指摘は受けているんですか。 ◎間 水産事務所副所長 まだ受けておりません。  以上でございます。 ◆山名 委員 そうすれば5億5000万円なりのお金を国に返さなければならない可能性が強いということについては、まだ指摘を受けていない。マスコミが先行しているのかという感じはしますけれども、国からの提案があったということについては八戸だけなんですか。ほかの自治体にはこういう提案はなかったんですか。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  まず、高度衛生管理の計画として国に認められた第1号でございますので、当初としては八戸市だけだと思いますけれども、昨日、いろいろウエブの資料等を確認しておりましたら、特定第三種漁港は全国に13港あるんですけれども、全て高度衛生管理の計画を持って閉鎖型の荷さばき所を整備していくということになっておりまして、大分整備も進んでいると認識しておりますので、現状では八戸だけということではないと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 特定の港が13港あるということで、八戸が第1号だということでありますけれども、八戸に魅力を感じていれば、ほかの漁港も当然進めるわけですが、8年たって八戸はさっぱりいいことないじゃないかということで進んでないと思いますけれども、いずれいろいろな提案があろうかと思いますけれども、決断したのは八戸市長ですね。八戸市長が決断をして見込み違いがあったということについての責任は非常に重いと思います。  これまで東日本大震災による影響であるとか、漁期のおくれや極端な不漁ということが稼働率低迷の背景にあるという釈明をしてきたわけでありますけれども、今後、国や県、漁業関係者らと協議する方針、あるいは市民の理解も得ながら、まずA棟を軌道に乗せたいと。言葉はいろいろ走っていますけれども、中身が全然見えてこないということで、果たしてどうなのかということが1つあります。  前にも言いましたけれども、2019年の八戸港の水揚げ数量は当然落ち込んでおりますし、これまでの水揚げ量についても非常に落ち込んできたという中で、そもそもA棟をやろうとするのは無理があったんじゃないのかと思うわけですけれども、なぜ踏み切ったのかよくわからないんですが、その辺をちょっと説明いただきたいと思います。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員の質問にお答え申し上げます。  A棟の整備目的につきましては、漁船の構造改革と連携しながら、高度な衛生管理レベルである対EU輸出基準に対応させることによりまして、従来の産地市場にない安全安心な水産物を消費者に供給すること、加えて水産物の付加価値向上を図り、国際競争力の強化を目指したものであります。こういった目的のため、先駆的ではありましたが、取り組むという決断に至ったものと認識しております。  以上です。 ◆山名 委員 先ほどからA棟の実績がなかなか上がらないということで、高度な衛生管理が果たしてできているのかどうか、産地間競争に打ち勝つという当初の目的は果たして達成できているのかどうかということで伺いたいと思います。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員の質問にお答え申し上げます。  高度な衛生管理ができているのかということにつきましては、EU認定の基準もとっておりますし、その手順書に従いまして全ての記録をとっているところでございますので、衛生管理については達成しているものと思っております。  産地間競争を打ち勝っているのかという質問については、ここは大分厳しい状況にあるとは考えておりますが、A棟を軌道に乗せることによって、八戸市の水産業、ひいては日本の水産業を活性化させていきたいと考えております。  以上です。 ◆山名 委員 どうもEUに認定されたからといって、果たしてほかの漁業関係者が認めているのかどうかということ、これはもう入札価格に反映されているじゃないですか、そもそも。しかも、それだけ衛生管理が行き届いているのであれば産地間の競争に勝って、当然だけれども厳しい状況にあるということは、A棟の魅力そのものが全然満たされていない。したがって、現状にあると捉えるべきだと考えますけれども、どうなんですか。 ◎茨島 水産事務所長 A棟の魅力が価格に反映されていないという点については、大変重く受けとめているところでございますけれども、衛生管理が徹底されたサバを原料として加工製品等が世の中に出ていって消費者の関心を呼び寄せて、結果、加工品等が高く売れて、原料を高く買ってもらえるように努力していきたいと思います。  以上です。 ◆山名 委員 努力はわかりますけれども、先ほど言ったように、A棟の魚価が安いから買ったのだというような業者がいますので、当然そこは重視しなければならないと思います。その理由として鮮度が落ちていると。業者が言っているんだから間違いないじゃないですか。鮮度がよければ価格も上がるわけですし、実態がどうも伴っていないと思うわけです。  これまでのいろいろなやりとりの中で、魚市場運営審議会に報告した内容でありますけれども、2018年度の収支決算ということで、市場使用料あるいは収入から光熱水費を差し引いて、直接的な収支は8503万円の赤字だと。職員の人件費など一般管理費も含めた間接的な収支が6967万円の赤字。この合わせた収支が1億5471万円の赤字で、一般会計から1億8904万円を繰り入れして黒字化になっているという状況です。これは内訳ですけれども、第一魚市場が67万円、第二魚市場は613万円、第三魚市場1億4790万円の赤字。その中でA棟関連の赤字が最も大きいということでありますけれども、冷水委員が12日に質問しておりましたけれども、一般会計からの繰入金が2012年度で2億5553万円から大体1億3000万円、あるいは多いときで1億8000万円という感じがありますが、A棟に対する繰入金と維持管理費を合わせて合計額はわかりますか。直近の3年ぐらいでもいいですけれども。 ◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答えいたします。  特別会計上で算出しておりますので、A棟のみを入れて算出しているわけではなくて、来年度の予算についてのみA棟分を抽出して先日はお答えさせていただきましたので、一般会計からの繰入金のみ今お答えいたします。平成28年度は1億6000万円、平成29年度は2億1900万円、平成30年度は1億8900万円というところでございます。  以上でございます。 ◆山名 委員 これがA棟に繰り入れされた金額ということですね。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  ただいま間副所長が説明した金額は、魚市場特別会計に一般会計から繰り入れした総額でございます。  以上です。 ◆山名 委員 それは2012年から2019年まで全部私も捉えていました。この中からA棟に幾ら繰り入れなさったのかという質問です。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  先日、冷水委員にもお答え申し上げましたが、令和2年度の繰入金のうち、A棟分の割合ということで、割合とすれば24%がA棟に対する繰入金と考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 令和2年度の一般会計の繰入金の24%がA棟に繰り入れられたということでいいんですか。 ◎茨島 水産事務所長 そのとおりでございます。 ◆山名 委員 そうすると、24%が幾らになるかわからないけれども、6000万円あるいは8000万円というA棟の維持管理費がかかっているので、合わせれば1億円以上かかっているという感じですね。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  そうではなくて、一般会計から特別会計に繰り入れする総額のうち24%で、その額がA棟分の歳出の主なものになっておりまして、6516万6000円になっております。  以上でございます。 ◆山名 委員 それは維持管理費だけじゃないですか。A棟の関連6658万円というのは維持管理費だけの金額でしょう。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  運営費でございます。  以上でございます。 ◆山名 委員 運営費イコール維持管理費なの。 ◎茨島 水産事務所長 委託料ですとか、修繕料ですとか、光熱水費等を含めましての費用となっております。  以上でございます。 ◆山名 委員 そうすると、通常、維持管理費と説明をされている金額は6658万円だということですね。わかりました。  では、次に質問を移したいと思いますけれども、先ほども言ったように、一部の加工業者、あるいは水産関係者からA棟サバの品質について疑問視する声も当初上がっていたということであります。それと別に、部長の定例会の答弁で、水揚げ数量が100トンを超える場合に第一魚市場で荷揚げのトラックが列をつくっていると。A棟は専用タンクに水揚げするので遜色はないと答えていますけれども、要するに、水揚げの時間は変わらないんだということです。私が思うに、専用タンクにサバを入れたのはいいけれども、専用タンクそのものが動いていくわけではないわけだから、専用タンクをさらにまたトラックに積みかえなきゃならないじゃないですか。そこで、要するに時間がかかっちゃうということになっているわけでしょう。第一魚市場は、たも網でトラックにそのまますぽんと入れるわけですので、そのままぱっと走っていけばいいけれども、A棟はそうなっていないじゃないですか。だからそこで時間がかかるんだという解釈じゃないんですか。違うんですか。 ◎間 水産事務所副所長 山名委員にお答えいたします。  委員がおっしゃられている、時間がかかるという側の立場がどこかということにもなりますけれども、漁船側から言わせると、要は、A棟の場合は着岸してスカイタンクという容器に、着岸すれば入札前から水揚げは開始します。ですので、第一魚市場は6時半から入札が始まります。そこから入札してトラックが配置になって水揚げが開始されます。その時間がまず違います。ただ、A棟の場合は、スカイタンクという容器にふたをあけて氷を入れて、サバを全自動で入れて、人の手を介さないで1個1個をつくって出すので、当然、たも網で1回にやるよりは時間はかかります。その総合トータルの時間となると、たも網で揚げたほうが早いんですけれども、A棟の場合は、漁船側から言わせると、タンク出しするので、タンクに出してしまいさえすれば、漁船は離岸して休むことができます。あとは、A棟のいいところは、フィッシュポンプを刺して水揚げを開始すると。その間、漁船の船員たちは休憩できます。その辺は第一魚市場の水揚げと違います。  総合トータルで早いんじゃないかということになりますけれども、鮮度の話も先ほどなされましたけれども、A棟の場合は氷を詰めてふたをして、トラックが配置されるまでの間、鮮度保持をしています。第一魚市場で2000トン、3000トンと揚がった場合はトラックが潤沢に回らない場合があって、トラック待ちをする船も出ます。その辺の時間をはかったこともありますけれども、どちらもそのやり方というのはちょっと違いますけれども、その違いとA棟のやり方というのはおのずと違うので、その辺の理解を船側、あるいは買い受け人の方々、消費者の方々にもっともっと伝えて、A棟の魅力を発信するべきだと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 ですから、時間がかかるのは認めているわけで、私が聞いているのは、定例会で質問したときに、部長は、時間のかかりは遜色ないのだという答弁をしているけれども、果たしてそうなんですかと聞いているわけです。要するに、繰り返しになりますけれども、スカイタンクに魚を入れると、その時点は一緒なのかもしれないです。でも、スカイタンクそのものが勝手に入札の場所に走っていくわけでもないし、トラックの場合はそのまま行けるでしょうと。だから時間がかかるんじゃないですかということの整合性をきちっとしてもらわないと、やっぱり公の場で答えているわけですので、それは矛盾しているじゃないですか。どうなんですか。 ◎間 水産事務所副所長 私の説明がちょっと至らなくて申しわけございません。買った方々の考え方によりますけれども、要は、きちんと鮮度保持されて、保管して出荷できる状態までしています。A棟の場合は、そのトラックが来るのを待っている状態なんですけれども、要するに、逆に言えば、鮮度保持がなされているがゆえに、A棟にはいつ行っても配車が終わったというか、買った方が、まず第一魚市場のほうの、優先的にとにかく工場に持っていかなければ、幾ら氷が入っていても、先ほども言いましたけれども、A棟ほど鮮度保持できないので、そちらを優先します。A棟の場合は、きちんとふたまでして温度上昇もかなり抑えられていますので、その辺のリスクがないので、逆に後でゆっくりA棟に行くというふうになっている利点、逆に言えば利点です。なので、船は早く休めるし、買った方々は後からゆっくり、いつでもとりに行けるというような余裕が生まれるというところはA棟の魅力だと思っています。  以上でございます。 ◆山名 委員 鮮度が保たれて、トラックとか、さまざまな方々が休めるのだということについてはいいと思います。ただ、私は、本会議で質問したときに、時間に遜色ないのだというふうに答えたのはちょっとニュアンスが違っているんじゃないですかということを聞いているんです。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員の質問にお答え申し上げます。  昨年、農林水産部長がA棟の水揚げ時間は第一と遜色ないというふうに答えた背景でございますけれども、A棟では作業員の習熟訓練や船ごとのホース配置のマニュアル等を作成したり、電動工具を導入してホースの連結作業をスピードアップするなどの取り組みによりまして、水揚げ時間の短縮を図っておりました。そういった取り組みがあって、水揚げ時間は積載数量や魚そうの数によって大きく変わるものではございますが、これらの取り組みによりまして、従来100トン当たりの水揚げにA棟では3時間から4時間程度かかっておりましたが、2時間程度まで短縮されるという効果があらわれてきております。こういった背景をもとに答弁させていただいたものでございます。  以上でございます。 ◆山名 委員 2時間程度まで短縮されているということは、要するに、トラックにたも網で積むのと遜色ないということにつながるの。
    ◎茨島 水産事務所長 おおむね第一と同じ程度の時間まで近づいてきたという認識でございます。  以上でございます。 ○高山 委員長 山名委員、ちょっと済みません、1時間も過ぎたので、換気休憩をしたい。 ◆山名 委員 了解です。 ○高山 委員長 この際、暫時休憩いたします。         午後5時54分 休憩   ────────────────────         午後6時00分 再開 ○高山 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  議案第6号令和2年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算の質疑を続行いたしますが、その前に、先ほど、関連議案第54号をまだ理事者から説明しておりませんでしたので、関連議案第54号の説明を求めます。 ◎間 水産事務所副所長 それでは、議案第54号地方卸売市場八戸市魚市場条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。  議案書の73ページをお開き願います。  改正の理由といたしまして、卸売市場法の一部改正に伴い、魚市場における卸売業務の許可、売買取引及び決済の方法等について所要の改正をするためのものでございます。  条例改正の内容につきましては、74ページから79ページにわたりますが、主なものといたしましては、差別的取り扱いの禁止を規定する第6条の2並びに第17条の3、魚市場における卸売業務の許可に係る規定を定める第6条の3から第6条の7、競り人の資格等について規定する第9条の2、売買取引の原則について定める第17条の2、売買取引の条件の公表を規定する第17条の4をそれぞれ新設するとともに、第11条に販売数量等の公表に係る規定、第12条に卸売業者の事業報告書の提出・閲覧に係る規定をそれぞれ追加し、その他各条項における字句の整理等をするものでございます。  また、別表第1中の食堂使用料、売店使用料を削除し、流動海水氷使用料について販売単位、単価、支払い期日を変更するものでございます。  本条例の施行期日につきましては、改正卸売市場法施行日と同日の令和2年6月21日としております。  なお、本条例を施行するために必要な準備行為は、本条例の施行前においても行うことができるものとしております。  以上で説明を終わります。 ○高山 委員長 では、引き続き質疑を続行いたします。 ◆山名 委員 かなり押し問答に終始して時間ばかりとっていますので、納得していませんけれども、次に移りたいと思います。  まず、これまでの答弁であります。消費者にPRをしていく。国県に状況を説明していく。魚体損傷について、仲買人から損傷なしとの評価を受けている。水揚げの漁期が変わっている。変わっているといっても、水量が落ち込んでいるのは確かだということ。もう1つは、イワシの混獲が多い。イワシのうろこの処理などを検討、あるいは海外のバイヤーを用いて研修となっておりますけれども、そもそも国内でA棟の理解が得られていない中で、海外のバイヤーについての研修が適切なのかどうかということについて伺いたいと思います。 ◎間 水産事務所副所長 お答え申し上げます。  海外のバイヤーを招いての研修というよりも、A棟のPRを行ってまいりました。実際、A棟に来ていただきまして、どういう仕組みで水揚げするかとか、ジェトロを交えながら今シーズンは説明会を行っており、まず、私が説明した感想としましては、日本にはこういった産地市場はございませんので、大変びっくりして帰られておりますが、それがすぐに商品に結びつくかどうかというのは不明なところではございます。  以上でございます。 ◆山名 委員 とりあえずは了解しておきたいと思いますけれども、市長は今後、いろいろな取り組みによって水揚げが増加していくものと考えているという答弁を行っておりますけれども、私にすれば、現実から逃避した期待感だけで進めているというようにしか思えませんけれども、水揚げが増加していくという根拠は何か、伺いたいと思います。 ◎間 水産事務所副所長 明確な根拠をお示しできればいいわけなのですけれども、今取り組んでいるところは、先ほど冒頭に私が説明させていただきましたけれども、消費者は、とってきている、漁獲した船の人たちの顔、産地、どこの市場で出荷したかということを求めているというのは、農産物にしても道の駅等にしても明らかなところだとは実際感じているところでございます。  私はるる説明してきましたけれども、なかなかA棟の魅力が至らないところがあって、消費者に伝わっていない。今までそちらになかなか伝えてこなかったという反省もあります。消費者としては、今、新型コロナの話もありますけれども、これだけ基準が厳しい水揚げの方法をしているのは日本でA棟にまさるところはないものと自負はしております。これを当然生かさない手はないので、それをもって消費者にもっともっと伝えるべく、今、大手の流通の方々とも発信して、魅力を何とか流通に乗せたい、そのように考えておるということで、まだ確約がとれているわけではございませんので、そういうところに取り組んでいくと御理解願いたいと思います。  以上でございます。 ◆山名 委員 まさに期待感だけ、そもそも消費者は産地に期待をしているというような答弁でありましたけれども、しからば、前沖さばについて、A棟を経由しなくても立派にブランド化になっているではないですか。A棟を経由しなければこのブランドはつきませんよというような商品があれば、ああ、なるほどというふうにわかるけれども、ただ一般に刺身が並べられていました。別にA棟からとれましたと書いているわけではない。消費者は同じ刺身であれば安いほうを選んで買いますよね。私は刺身は好きですけれども、やはり価格の安いほうを選びます。  そういう意味で、A棟の価値というのは全然魅力が感じられないのだけれども、どういうふうにして消費者に、これはA棟の商品ですという付加価値をつけていくのかということで伺いたいと思います。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  具体的なイメージという御質問だったと思いますが、まずはA棟サバを売り込むための検討会の組織や売り込むための手法等について一緒に考えて、市内の加工業者の協力も仰ぎながらA棟サバの製品化に向けていろいろ考えていきたい。そして、流通大手の方と連携して、消費者へ直結したPRを行っていく、こういったイメージでおります。  以上でございます。 ◆山名 委員 消費者といってもいっぱいいますけれども、一般の方々はなかなかそういうのはわかり得ない、特定の方だけ呼んで検討会を開いたにしたってわかりませんので、私は、A棟の魅力というのは果たして全体に伝わっていくのかという不信感を持っていました。これまでサバ以外の水揚げを私も提言してきました。しかしながら、漁期が重なるということで、A棟はサバに特化していくのだと答弁してきたではないですか。イワシの水揚げをA棟で検討していると聞くと、何で今さらなのという印象しか私にはないわけです。  同じ言いわけの繰り返しなものですから、またあとほかにもA棟の関連の質問を控えている人がいますので、1つだけ質問しますけれども、新たな具体案が現実味を帯びない限り、一時的でもA棟を閉鎖すべきではないかと思っています。あるいは、漁期以外の8カ月なり9カ月、A棟を閉鎖すれば維持管理費はかからないではないですか。この点についてどのように考えているか伺いたいと思います。 ◎茨島 水産事務所長 山名委員にお答え申し上げます。  令和2年度は事後評価をする年であります。令和3年度からの新たな改善計画に取り組みたいということを強く国県とに訴えていきたいと思っています。そういった状況の中、休止するという選択ができるかどうかは非常に難しい状況にあると思っておりますので、何とかA棟を令和2年度に運用させていただきたいと考えております。  以上でございます。 ◆山名 委員 評価だけして2年後にそれを移していくということだけれども、結局は無駄な税金がまたそこに垂れ流しされていくわけですので、今現在、明確な案はないと思います。これまでいろいろ試行錯誤してやってきたわけですので、何かしら取り入れたいという気持ちはわかりますけれども、また同じ繰り返しになってしまう。だから閉鎖をすべきではないかという意見として、終わります。  以上です。 ○高山 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆五戸 委員 山名委員から長時間にわたりましてA棟についてお話があったわけですが、私もこのA棟に関して、大変申しわけないのですけれども、少しお話をしたいと思います。  まず、今議会において5会派あるうちの4会派の代表質問に取り上げられました。大変大きな問題だと思っておりますけれども、会計検査院から指摘しております3カ年の改善計画が今年度で終了、今年度といってもサバですから12月で大体もう終了していると考えたほうがいいと思っているのですけれども、目標達成には大変厳しいと思っております。そして、新たな改善計画でイワシを水揚げするという案が出ておりますけれども、この計画について、皆さんは業界の方々と正式にお話ししたのか、その辺のところをお伺いいたします。 ◎間 水産事務所副所長 お答え申し上げます。  まず1点ですけれども、3年間の改善計画を提出するというのは、会計検査院ではなくて水産庁に、県を通じて出すということになります。検査院が出してくださいとかということではないことをまずお伝え申し上げます。  イワシを揚げるのに業界関係者と話し合いをしたのかということですけれども、市でこれまでの改善計画に3年間取り組んできた経過については、2月になりますけれども、業界関係、例えばA棟の稼働率向上検討会とか、いろいろ検討会がありますけれども、報告になりましたので、関係者を一堂に集めまして、来季に向かっての取り組みの意思表示とかをさせていただいております。 ◆五戸 委員 私も漁業関係者の重鎮の方からもお話を伺っていたのですけれども、全然そういう話を我々に話されたことはない。そういうことで正式な要請を、話し合ったことはないですと。ただ、イワシも今度揚げるという話は聞くには聞いたけれどもという話なのです。だから、皆さんはA棟に関して、どのようにこれから持っていこうかというのを業界の方々としっかりと審議したり、いろいろなことで相談をしたりしていないからこういう結果になるのです。これは、正直な話、最初のA棟を計画したときからそうなのです。そこにこの1つの今の結果が出ているのです。  このA棟は、小林市長の1期目の魚市場改革の公約の4本柱の1つとして整備されたのでありますが、当初、私は建設以前から、この施設は八戸にはそぐわないということで提言をしてまいりました。その1つには、対応する船がまずないこと、そしてトラックや加工場の整備がなされていないこと、また、もしも整備するのであれば、国が維持管理費も100%持ったらやってもいいだろう、そうでない限りはやるべきでないと、こういう結果になるから最初からこれを提言してきたのです。だから当時から、当時の八戸市の市場、小中野を初め全ての市場が、ネズミが走っていたりカモメなどの死骸があったりで、衛生的にも問題があり、衛生的な市場建設が急務であったことも事実であります。ただ、余りにもこのA棟に関しては八戸の現状にそぐわない、時期尚早であると私は議会でも言ってきました。  現実にそのような結果になったわけですけれども、最初のボタンのかけ違いがもうここから始まっているのです。それを今、皆様で一生懸命やっています。いろいろな努力をしています。この数字を見る限りでも、スカイタンクなどを買ったりしても、このスカイタンクも実際には現実的でないからやめたほうがいいという提議もしてきました。それでも、皆さんがそういう努力をしながらやってきて、水揚げ数量は間違いなく幾らかは上がっているのです。ただ、市長は議会においてたびたび、A棟の利用状況が向上しない、さっき山名委員もおっしゃいましたけれども、理由として地震や不漁を今まで挙げてきましたよね。私はその答弁は全く理由になっていないと思っています。  なぜかといえば、地震があった次の平成23年度、平成24年度の水揚げが4万トンですよ。平成25年度、平成26年度、平成27年度と、大体が4万トンとか5万トンぐらいで推移しているのです。たまたま去年は特別な不漁、これはもう数量からいけば、A棟でそのぐらいの数を揚げるのは到底無理。最初から、第一、2そうしか使わない岸壁で3万トンの水揚げをするということそのものが全くでたらめな計画だと本当に言わざるを得ないのです。そして、去年は確かに不漁だったけれども、八戸市で水揚げしたのは72日間あるわけですよね。でも、A棟は使われていない。ということを考えれば、いかにこの施設が難しい施設だということがわかるのです。  ただ、会計検査院からの指摘で、約5億円の返還がまだ返還が決定したわけではありません。その中で、当市が稼働を停止する、あるいは用途変更に踏み切ったならば返還を余儀なくされるのでないかと、私もそのような不安もあります。今の八戸市の水産業界は大変な状況にあるわけです。昨年のサバはもちろんのこと、イカの大不漁、そういう中で、水産庁とともに進めてきた、重要であることは確かでありますし、もしこれを八戸市が先に、いやもう万歳ですみたいなことで手を挙げたら、これから小中野地区のD棟も建設に入ります。そのためにいろいろな補助金をいただいたり、これからもこの水産業界、国の支援を受けていかなければ大変な状況になると思うのです。  だからといったって、我々は垂れ流しをこのまま見過ごすわけにいかないわけです。我々も大変な難しい決断をしなければならないところであり、もし返還が決定したら、あるいは、今、改善計画をやっているものが、来年度もし、その改善計画の向上がなされなかったりしたら、私は絶対すぐ停止して、次の何かの転用策を考えなければならないと思うのです。ああでもないこうでもないといったって、もう8年もたっているわけですから、その中でこの状況、あなたたちが一生懸命やったって、結局のところはそのぐらいの向上といったって、3万トンなんて夢の夢です。  そういうことを考えれば、そうなった場合、これは市長が決断しなければいけないと思うのです。返還を余儀なくされたり、改善計画が向上しなかったら。今まで3年間、去年はあと1年ということで、それは3年あるのだからしようがないだろうという形で流してきたところがあるので、どうしても私は市長の答弁を求めたいと思うのです。委員長、そういう事態になった場合にはこれをどうするかということをしっかり市長から答弁いただきたいのです。そうでなければ、私は大変重い決断をしなければいけないので、ぜひそのところをお願いしたいのですけれども、どうですか。 ○高山 委員長 ただいまの五戸委員の発言につきまして、この際、暫時休憩をいたします。         午後6時26分 休憩   ────────────────────         午後7時13分 再開 ○高山 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  先ほどの五戸委員からの発言に対し、答弁を求めます。 ◎出河 農林水産部長 それでは、先ほどの五戸委員の要請に対しまして、市長の指示のもと、私が市長の考えを預かってまいりましたので、私からお伝えいたします。  八戸漁港の整備に当たっては、水揚げ数量の減少や荷さばき所の老朽化が進み、消費者の安全安心ニーズへの対応が難しくなる中、資源状況や社会情勢の変化に対応した流通構造改革が課題でありました。このため、平成18年度に八戸漁港検討会議を組織し、機能集約による生産流通の効率化、品質、衛生管理の高度化を図ることで産地の競争力の強化を目指し、業界関係者と検討を重ね、平成20年2月に国の事業の第1号として計画が認められたものであります。その後も引き続きA棟の整備内容等について、市場開設者と業界関係者との間で協議を行ってきたものでありますが、その過程において協議、説明が十分でない点があったとすれば、真摯に受けとめるものであります。  平成20年2月に国から認められた計画において、A棟は、高度な衛生管理、省力化、国際競争力の強化等を視野に入れ、八戸漁港のシンボルかつ中心的施設として位置づけたものであります。  現在、その中心的な施設であるA棟は、稼働が低迷し、市民の皆様を初め、議員の皆様に御心配をおかけしておりますが、私は、東日本大震災で甚大な被害を受けはしたものの、A棟があったからこそB棟からD棟までの荷さばき所や、県の事業において岸壁の耐震化が進められるなど、計画事業費として180億円を上回る規模の八戸漁港の整備が進んでいるものと考えております。  しかしながら、A棟の現状については重く受けとめ、収支状況の改善も重要な課題として認識しており、魚市場の運営に当たっては、一般会計からの繰り入れにより均衡を図っておりますが、繰入額はA棟整備前と同水準になるよう、必要最小限の経費での運営に努めているものであります。  なお、A棟における新たな改善計画が認められない場合は、補助金の返還等、国からの指示に従うものであり、その時点で、施設の休止も含め、抜本的な改善策の検討に入らざるを得ないものと考えております。ただし、現状においては、そのような事態にならないよう、近年における漁模様の変化に対応し、サバ以外の魚種を取り扱うことや、流通大手と連携し、販路拡大を図るなど、新たな方策について業界関係者との協議を十分に行い、新たな改善計画を国から認めていただいた上で、A棟を継続して運用していく所存であります。  今後、対EUに対応した市場はふえていくものと考えており、A棟を軌道に乗せることが当市の水産業の高度衛生化、ひいては日本の水産業の振興に結びつくものと考えております。  以上でございます。 ◆五戸 委員 全て納得したわけではありませんけれども、その時点での休止、抜本的な改善策の検討に入らざるを得ない、そのような文言が入っております。確かに今はやりのコロナウイルスとかもあります。そして、当時は鳥インフルエンザが非常にはやっていたころであり、小中野の市場は地べたに魚をそのまま敷いて競りに入っていたり、そういった現状もあって、これは衛生的な市場をつくらなければいけないだろうと私も思っておりました。  そして、A棟は日本でも最初に認められた特殊な市場で、大変すばらしいものでありますけれども、八戸の現状にそぐわないといった面もありましたけれども、そのおかげでB棟、C棟の改善もなされてきたと認識しております。ぜひとも、もしA棟をサバ、無菌状態の市場としていくのであれば、本当はイワシとかそういうものを考えないで、A棟の販路とかを広げてやっていくような市場にしていただきたいと思っておりますので、ぜひとも皆さんの努力も確かにして、利用率が少しではあるが改善されているというのは、私も皆さんの努力は認めております。ぜひともそのようなことで、しっかりと八戸市の水産業をいろいろな面で支えていただくようお願いを申し上げて私の質問を終わります。 ○高山 委員長 そのほか御質疑ありませんか。  なお、時間の関係上、簡潔明瞭にお願い申し上げます。 ◆伊藤 委員 第3魚市場A棟について、これまで複数の方々からの質問に対しての御回答を得ておりましたけれども、もう一度確認する部分もあるかと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、さまざまこれからの改善策としてというか、そのことの幾つかを挙げられていましたけれども、市長の言葉の中に、県外の船の誘致活動をこれからしていくのだということでありましたけれども、その誘致の当てはあるのか、そして、その当てのところで可能性は非常に高いものなのか。  それから、今、部長から出ていましたけれども、流通大手との連携ということをおっしゃっておられましたけれども、これも具体的にそのめどがあるのか、その辺をお聞かせください。 ◎間 水産事務所副所長 委員にお答え申し上げます。  漁船誘致をしてきているということで、どれぐらいというところもあると思いますけれども、平成29年、改善計画が始まってから、それ以前も両卸は当然誘致活動はしておりました。我々も市長を筆頭に平成29年度から直接船主の訪問を行ってまいりました。平成29年度は、船主15者、茨城、千葉、東京、平成30年度は、船主20者、福島、宮城、茨城、千葉、静岡、昨年、今シーズンは24者、市長と副市長も入れて回ってまいりました。ことしは鳥取まで足を延ばしておりますけれども、いずれにしろ当市に限らずですけれども、まき網漁業の船主たちは、日本全国、サバ、カツオ、マグロを追いかけて旅をする船でもありますので、八戸のサバ、ちょうど北海道から前沖にかけてきたころは八戸に集結してまいります。そのあたりのタイミングを見てA棟をぜひ使ってくれというお願いはしてまいっておるところですけれども、山名委員もおっしゃっていますとおり、結果は結果です。ですけれども、何度も申しますけれども、我々はA棟の魅力を発信し続けて、利用向上に努めていく所存ではあります。  あともう1点、大手流通とのやりとりは何かあるのかということですけれども、今確約できる、これだというものはございませんが、当然我々も消費者に訴えていくというところでは、きっかけづくりは水面下ではしております。皆様に成果をここで発表できませんけれども、いずれ消費者にいいサバ、イワシ、何でもですけれども、衛生管理の行き届いたものをお届けできるように、これから活動していきたいと思っております。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 そうすると、これも確たる当てがあるわけではなくて、これからもこれまでと同様、あるいはそれ以上の誘致活動に専念しないと、現実に実際にA棟を使用してくださる船というのはなかなか難しいのだろうと思います。  そして、サバ以外でということでイワシを扱うという話が出ていましたけれども、魚に詳しい方に聞くと、やはりイワシというのは非常に身がやわらかくて、フィッシュポンプであるとか、コンベヤーに乗っかってとか、そういう幾つかのプロセスの中で、かなり魚体は痛むのではないのか。そして、うろこも相当取れる。それが店頭に並んで、幾らA棟だ、消費者の方、これは安全です、安心ですと言われたって、もう見た目からして、うろこの取れた、体に傷がついたイワシを見て、それを買うか。幾らA棟だA棟だと言ったって、消費者はそのようなことで買わないと思います。なかなかイワシを扱うというのも難しいのではないのかと思うのです。  平成30年度の水揚げ総量が108万トン、その中のイワシが42.5%を占めていたということで、今大量に揚がっているので、A棟で扱うのにはいい選択をされたかと思いますけれども、そのときに、イワシの10キログラムの単価が387円ということで、ほかの魚に比べてもう断トツ、桁違いで安い価格です。そうだと思うのです。そもそも、魚価が低いものをA棟でハサップ対応で処理して、そして、付加価値を高めて消費者に届けるということにはどれほど意味があるのか、本当に付加価値を高めることができるのかということが疑問なのですけれども、そこはどのようにお考えでしょうか。 ◎間 水産事務所副所長 A棟でイワシを揚げるのに意味があるのかという質問だと思いますけれども、委員おっしゃるとおり、確かにイワシは弱い魚なので、A棟で水揚げした際に実際どうなるかというのは我々も確信を持っていませんが、サバと混獲されたイワシは、よくA棟で揚がっているのも事実です。それで魚体が壊れているかといいますと、必ずしもそうではない。ただ、それが流通に乗るかどうかというのはまたこれも確約はないということで、まずは、それにつけてもサバよりもイワシが揚がっている現在、A棟を使わない手はないと認識しております。いきなりやるといっても、船の方々も買い付けなさる方々も疑問を抱くと思いますので、それは何回か水揚げを実際やってみて、それは我々も確認しつつ、商品ですので、水揚げを実施していきたいと思っております。  あと1点、イワシをやることに意味があるかどうかというところですけれども、本来A棟の目的は、るる言ってきましたけれども、サバに特化したところです。確かに商品になるかどうかというのもありますけれども、我々は現場にいて、イワシを揚げてみたいという船主は実際あります。そういう要望に応えるというのも1つ、我々の使命であると思っています。  イワシが実際とれているものですから、どうなるかわからないかもしれないけれども、やってみると。やることによってA棟でのよさというのは絶対わかってもらえると思っていますので、水揚げしてもらって、A棟でのやり方をわかってもらって、そういう機会は今よりはふえると思っておりますので、あくまでもサバを見捨てる、サバをやらないというわけではなくて、サバはやはりEUの登録もいただいておる魚種でありますので、当然やりますけれども、各水揚げの機会をふやしながら、A棟の魅力もわかってもらえるようにイワシにチャレンジしていく、そういうふうに考えております。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 非常に苦しい思いで私は聞いていました。綱渡りだという感じがいたしました。それであれば、何で今年度イワシを揚げてみなかったのですか。それで次のところに生かしていくということは言っていいかと思いますけれども、何もとれないのでそのままにして、稼働率を低めで抑えておいて、そのままで次の事後評価をしてから次のことを考えますなんて、そんな悠長なこと言っている場合ではないでしょうと私は思います。非常に甘い、8年間こうして改善策をとりながらやってきて、我々も毎年、ことしこそことしこそと思いながら見てきました。この趣旨は私も、市長の言うように、これからの漁業はここまで持っていくのだと最初にこれをやったときに私はもろ手を挙げて賛成いたしました。しかし、この8年間の間に魚がとれない環境になってきて、そして、さまざまな理由で、ただただこじつけて眺めているのだとしか聞こえない改善策でしかなかったということ。  ここに来てやはり、次も難しいのではないかという気持ちがあるのでこうやっていろいろ聞いているわけですけれども、今伺っていると、結局、やってみないとわからないと。それでいい結果が出ればいいけれども、これは大方の人が聞いていて、価値のあるハサップの対応のイワシにはならないだろうというのが大方の見方だと思います。そうすると、A棟で扱うということの稼働率は上がるかもしれません。稼働率が上がったからといって、A棟での価値がどれほどイワシの付加価値を上げるものなのかということはまた別の問題で、疑問であります。そういうことを思います。  それから、事後評価ですけれども、これは誰がするのですか。 ◎間 水産事務所副所長 事後評価は、八戸市がまず評価をいたしまして県に提出し、県を経由しまして水産庁に提出されます。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 八戸市のどなたがするのですか。 ◎間 水産事務所副所長 我々でございます。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 要するに、事後評価は自己評価になるわけですよね。そうすると、今までの話を聞いていた中で、どういう事後評価が出てくるかというのはもうわかってしまっています。その後でこれを水産庁に持っていって、水産庁のほうはこれをどう評価するかわかりませんけれども、恐らくやれなかった理由をいろいろ述べて、そして、これまでやってきたことでも、うまく成果を上げることができなかったことをさらにやっていこうということをるる書き出して水産庁に持っていくこともある意味、非常に恥ずかしいことではないのかと思います。  もしも皆様方が自己評価をするのだとしたら、なぜ自己評価を今年度中にしていなかったかと思います。もうサバのとれる時期は何月で終わりと決まっているわけですから、それ以降はもう何もすることがなく、ほかのものを稼動させるようにということもしないでいれば、その間に3カ年の事後評価はできたと思うのです。やった上で、さらにこういうことをしていきますというのでここの予算に上がってくるなら私は理解できるのですけれども、全く順序が逆だと思います。事後評価が新年度にならないとやれないというのは、何だかよくわからないのです。 ◎間 水産事務所副所長 委員にお答えいたします。  事後評価ですけれども、3年間の取り組みをこういうふうにしますというもので改善計画を提出しますけれども、3年ごとのサイクルで事後評価をするという交付金を受けるときのルールなので、それにのっとって来年度、事後評価をするということになりますけれども、ただ我々はいるわけではなくて、毎年、経過報告というのをその間出します。その都度、県、国の指導を仰ぎながら、どうしたらいい、こうしたらいいということをやりつつ、その結果はこのとおりでございますけれども、ただただ手をこまねいているわけではございませんし、サバの漁期は回遊魚ですので7月から、最近だと来て1月もありますけれども、とれる時期は、大体シーズンはそうです。ではシーズンオフに何をやっているかというと、EUの登録、維持するために施設をほったらかしにしておくわけにいかないので、いろいろな検査とかメンテとかをその間にして、不備のないように次の年に備える。水揚げの訓練等も含めてですけれども、そういうことをしてシーズンを迎える体制をとっております。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 先ほどイワシのハサップのA棟で揚げるという意味合いは、本当にないと思うのは、EUの基準から言えば、ハサップ対応の船で漁獲したものをA棟に揚げて初めてその基準になっていくと御理解しているわけですけれども、そうすると、イワシもどの船からでもとれたものに乗せるというわけにはいかないわけです。その辺はどのように考えているのでしょうか。 ◎間 水産事務所副所長 委員にお答えいたします。
     委員おっしゃるとおり、EUに輸出するためには、漁船、市場、加工場の基準をちゃんとクリアしたところではないとEUには出せないのですけれども、今現在、A棟の状況はもちろんそういう漁船を受け入れる体制をとっておりますし、それ以外の漁船であっても、稼動を上げるために、A棟というのは別にそうではなくても、きちんと分け隔てなくハサップ対応して出荷しますので、通常の水揚げよりは衛生管理も鮮度管理もきちんとして出荷していますので、そういうことをしてEUにも出せるし、ハサップ対応ではない船が来ても水揚げできるようにそういう体制をとっております。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 では、国際協力だとか何とかは余り言わないでください。余りそれを言うと、どこまで厳格にやれているのかということになってきますから、それはおいておいて、国内消費で頑張っていこうということぐらいにとどめておかないと、国際協力ということであればお粗末過ぎると思います。  それから、八戸の水揚げは本当に、魚のことですから魚に聞かなければわからないところがあって、来年は大漁になればいいのですけれども、ここ20年、30年を見ると、平成の最後のころの10年のあたりがたくさん魚がとれていたということになるのでしょうか。それからはがくっと落ちていて、どの魚種においても本当に低い数量で推移してきているわけです。ここで大量に漁獲できるという希望がない中でA棟が存続していく意味合いがどこにあるのかということは、ここでも疑問になるわけです。  最後ですけれども、EU基準のハサップ対応の施設ということを売りにして国内外に販路を求めていくということについて考えてみると、東京電力福島第一原発事故の影響で、今でも海域や、それから操業費を制限した試験操業に福島の漁協の関係の方々は置かれている状況にあるわけです。実際のこともさることながら、風評被害に耐えながらまたやっております。ですから、福島県産の魚介類の販路の回復はいまだしていないのが現状であるわけです。  そういうことを知りながら、原発の事故の汚水、さまざま放射線を含んだ物質を浄化する。しかし、トリチウムというのはどうしても取れないので、含有した処理水がもうこれ以上の保管できませんというぐらいまで今来ています。専門家の人たちからすれば、もうあと2年で限界だろうということで、政府でも汚染水をどうするかということを真剣に話されているわけだけれども、そうすると、今、空気中に出すか、薄めて海に流すか、どちらかだと。どちらがいいとすると、やはり薄めて海に流すことだということで、今大方その方向に向かっているわけです。  もしそうなったときに、これは福島の問題だけではなくて、太平洋沿岸の東北の漁業はどうなるかととても心配です。先ほどイワシの話が出ましたけれども、伺いましたら、イワシというのは黒潮に乗って南から北へ上がってくる、そうすると、そこを通るわけです。海水の中にどういう拡散をしていくかわかりませんけれども、しかし、それだけでももう外国はだめです。国外だけでなくて、県内の私どもも嫌です。そういうことも考えて、これからのA棟のあり方も考えていかなければいけないと思います。  私は、本当に原発の汚水処理が海に流されることは反対です。漁業の死活問題にもなってきますから、こういうことになったときに、A棟を頑張ってやっていくためには、市を挙げて、市長を初め、担当者の皆様方も旗を振って反対しなければだめです。その辺の覚悟はございますか。 ◎間 水産事務所副所長 委員にお答えいたします。  原発のお話、非常に深刻な状況になるとはうちらも認識はしておりますけれども、以前、震災直後、当市でマダラから放射性物質が出たということもありました。廃棄したこともあります。現在でも当然モニタリング調査をしていないわけではなくて、県ももちろんそうですけれども、八戸市としても、1度出たマダラは蓄積すると言われているような、回遊する魚でもないということもあるのですけれども、出たということもあるので、マダラは水揚げがあったその週、最近は検出されていないので、週に1回程度で、モニタリング調査をやっておりませんけれども、うちの主力であるサバは、もちろんモニタリング調査をしております。  今後のあり方というのは、当然、国の基準を満たして放出するとかということになると思いますので、それがいいか悪いかというのは私はここでは申しませんけれども、当然モニタリング調査をしながら、国が許す基準を上回らない魚を流通させるということでは、当然魚をとってくる漁師たちもいるし、それをなりわいにしている、裾野が広い産業でございますので、当然、安全で安心なものは提供していきたいということは重々認識しておりますけれども、そういったことをしながら魚市場を運営していきたいと思っております。  以上でございます。 ◆伊藤 委員 風評被害は、今のコロナウイルスの問題でトイレットペーパーがなくなったり、使い捨ての手拭きのペーパーがなくなったりと、根も葉もないところからそういうことになるわけです。この場合は根も葉もあるのです。実際放出されれば。ですから、そのときの風評被害というのは甘くない。今の福島の漁業関係者の方たちがいまだ回復されていないという状況を見たとき、そんなに甘くないと認識しないとならないと思います。消費者は甘くないです。ハサップの安全だ安心だという以前の問題です。  ですから、やはりここのところは将来の漁業を考える上で、もっと地道な、私は3・11から地元の漁業の方で実際に廃業された方を知っております。そして、そういう方々が大変ふえております。八戸の漁業はそういう方たちにも支えられてきている。さらに、高齢化であるとか人手不足、跡継ぎがいないということもあって、本当にさらにこれから進んでいくだろう、それがあるからハサップだと市長は思っていたかもわかりません。しかし、やはりそういう方々たちをなくしてハサップだけが行っても何にもならないと思います。そこで、やはりこれからの八戸の漁業のあり方というのを、ハサップはハサップとしておいておいて、そちらにもうちょっと目を向けていただかないとならないと思います。  それから、この件について、本当に何か少しでも明るい、継続していいということを若干でも感じ取れたならば賛成したいところでありますけれども、賛成するということは、市長と同じく責任をとるということです。我々議会も責任をとるということです。私は、市長と同じ責任はとれません。市民にちゃんと私は責任をとりますと言ってこれに賛同するわけにはいかないと、今の皆様方からいただいた回答ではそう思います。  そういうことで、私は担当者の皆様方が、これまでの担当者の方も含めて頑張ってきているということは重々承知いたしております。本当によくやっている。逆にそのことが気の毒だとさえ思います。ですから、私どももこれは本当に重い判断をしなければいけないと現在思っているところです。  以上です。 ○高山 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 今の伊藤委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆吉田〔淳〕 委員 先ほどから出河部長、そして所長、副所長、その答弁を聞いていると、本当にかわいそうだ。精いっぱい答弁しています。それで、先ほど五戸委員が委員長に市長をこの場に、この委員会室に来てくださいという要請をしませんでしたか。市長に話をしたのですか。 ○高山 委員長 協議いたしました。 ◎茨島 水産事務所長 吉田委員にお答え申し上げます。  暫時休憩の間、市長室に部長以下が伺いまして、協議をさせていただいた上での部長が市長の考え方を述べるという、代読という形になっております。  以上でございます。 ◆吉田〔淳〕 委員 では、そこに市長もいたのですね。それでもこちらに来る必要がなかったということだよね。わかりました。  これからはそういう要請があったときは、毎回でなくてもいい、A棟の問題は非常に重要な問題でしょう。かわいそうだもの。議会改革でも、それから議運でも諮ってください。終わり。 ○高山 委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 ないようですので、以上で伊藤委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○高山 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第6号令和2年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算並びに関連議案第54号の質疑を終わります。  本日はこれにて終了いたします。明日も午前10時から開きます。皆様、御苦労さまでした。         午後7時47分 散会...