○松橋 委員長 ほかにありませんか。
◆苫米地 委員 二、三教えてください。
今回、
警戒本部のその会議の様子なんかも私たちのほうにも知らせてくださったということで、とってもありがたかったと思っています。今どういう状況にあるのかというのが、わざわざ市役所に
問い合わせなくてもわかったということで、皆さんにもお知らせできてよかったと思っています。そこはありがとうございました。
今、
避難所の開設のところでも
いろいろ広報のために工夫してくださったというお話を聞いたんですけれども、一時、
ホームページがつながりにくくなっていて、
ハザードマップであるとか、
自分たちの地域が
避難に該当するのかどうか確認しようと思って、
ホームページを見ようと思ったんだけれども、見られなかったという声がちょっとあるので、そこのところについてどういうことだったのかという結果とか、どのように対応したのかというところをひとつ教えてください。
それともう一つ、福祉
避難所のことなんですけれども、福祉
避難所に移送するための
移送チームのお知らせをいただいたところでは、庁舎内に13チーム用意して、9チーム派遣されて、いろいろ活動してくださったということだったと思うんですけれども、その福祉
避難所への移送がスムーズだったのかどうか、どういう様子だったのかというのをちょっと知りたいと思います。
あとは福祉
避難所に
避難した方が御高齢の方なのか、障がいがある方なのかという内訳を知らせてください。
それともう一つ、3ページの下から2番目、河川・水路の被害のところに、
水路閉塞と書いてあるんですが、これはどういう状況だったのか、もしわかれば教えていただきたいと思います。3つお願いします。
◎榊原
防災危機管理課長 お答えを申し上げます。
まず、1点目の
市ホームページの件でございますが、10月12日の土曜日、18時に開催いたしました第2回
災害警戒本部員会議において、
総合政策部のほうから報告をいただいております。内容につきましては、17時の
避難勧告発令に伴いまして、
市ホームページがダウンしたものでございます。アクセスが集中したためと考えられるということでございます。およそ10分後に、
トップページにアクセスできるようになりましたが、ただいまお話しありましたとおり、
避難情報や
避難対象区域のページにつながりにくい状況が続いたことから、
市ホームページを改変いたしまして、
トップページで
避難情報等が見られるように対応しております。
そのほか、
ツイッターや
ライン等を活用して補助的に対応している、このような報告になってございます。
2点目の福祉
避難所のほうにつきましては、この後
福祉政策課のほうから御説明させていただきます。
3点目の
河川水路被害の豊崎町字下滝の
水路閉塞でございますが、これはいわゆる田んぼとかの中にある水路が流水によって塞がってしまったということで伺っております。
私からは以上でございます。
◎藤田
福祉政策課長 では、私のほうからは2点目の福祉
避難所の関係についてお答え申し上げます。
まず、福祉
避難所、今回は
総合福祉会館1カ所を開設いたしました。
移送チームの件ですが、委員御案内のとおり、福祉部の職員で構成していまして13チーム、2人1組で、合計26人が
移送チーム員ということで設定をしております。
今回の台風につきましては、事前に、規模といいますか、程度もかなりひどくなりそうだという話もありましたので、事前にこの
チーム員に連絡をして、
それなりの待機といいましょうか、出動の可能性があるということで伝えておりまして、実際に今回に出動しましたのは、9チームございました。その出動の仕方としましては、徐々に
避難者の方が
避難所に集まっていらっしゃるわけですけれども、その中で
避難所の
担当職員のほうで組みまして、通常の指定
避難所では
避難生活を送るのが大変そうな方がいらっしゃる場合、もちろん御本人からそういうお話があった場合の人ですけれども、そういう場合には
移送チーム員がそこに行きまして、お話を伺って、福祉
避難所に移動したほうがいいかというのを決めさせていただくということになっておりまして、今回もそういうパターンが1つありました。
あとはある程度20名以上ということで設定しているんですけれども、1つの
避難所に20名以上の方が集まった場合には、そういう要請がなくても
移送チームを派遣しまして、皆さんがどういう状況かというのを確認させていただいております。
その結果、今回につきましては、御本人、対象となる方が3名いらっしゃいまして、
付き添いの方もあわせて7名の方が福祉
避難所に移っていただいたということでございます。
内訳といいますか、内容でございますが、お一人は要介護度5の方、要介護度4の方がお一人、もう一人の方は車椅子を御利用の方という3名の方とその
付き添いの方に移っていただいたということでございました。
以上でございます。
◆苫米地 委員 詳しくありがとうございます。
総合防災訓練のときに、
移送チームの訓練もしたということだったので、生かされたというか、よかったと思います。ぜひこれからもそこのところを続けていただきたいと要望したいと思います。
あとホームページのところなんですけれども、つながりにくいということで、もうそこで見るのをあきらめちゃったという方も中にはいたみたいなので、そこのとこをどうしていくのか、ダウンしないのが一番いいかとは思うんですが、私、詳しくないので、どのような対策があるのかわからないんだけれども、せっかくいい情報を流しても見られなければ何もならないという気はしますので、そこのところを今後対策を考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
それと水路のことなんですけれども、塞がったということだと思います。田んぼの水路だから、水が流れて塞がったということだと思うんですが、私、見ていると、田んぼだけじゃなく普通の道路でも排水の出入口、排水溝のところに草とか、風が強ければ落ち葉がたまるということもあると思うので、そこが塞がってしまって流れにくくなっているというのが、ちょっと見受けられると思うんです。ここを普段から何かきれいにしておく、掃除をして流れをよくしておくというような方策がとられているのかどうかいつも気になっているんですが、そこのところ何か対策とられているのでしょうか。どちらから聞けばいいかわからないんですが、ちょっと。
◎榊原
防災危機管理課長 お答え申し上げます。
現状につきましては、大変申しわけございませんが、把握してございませんので、ただいまいただいた意見を担当課のほうに伝えて、対応していただくようにお願いしたいと思っております。
以上でございます。
◆苫米地 委員 ぜひよろしくお願いします。
終わります。
○松橋 委員長 ほかにありませんか。
◆山名 委員
避難所の関係なんですけれども、私、石手洗ですので、通常は中居林小学校が
避難所なのかと思っていましたけれども、これだけの大
規模災害が起こるというような予想があるにもかかわらず、吹上公民館ということなんです。中居林小学校はなぜ
避難所の指定になっていないのか、あるいは中居林にコミュニティセンターがありますけれども、そこも活用すればいいのではないのかと思いますし、吹上公民館は駐車場が非常に狭いということで、せいぜい20台とめられるかどうかということですので、今回15人だからよかったけれども、数百人規模で
避難した場合は到底車がとめられなくなってしまうということですので、もう少し分散するような方法はないのかどうかということで、伺いたいと思います。
もう一つ、土のうの関係ですけれども、これは所管が違うのかもしれないですけれども、私は土のうというのは、常に砂などを袋に詰めていて準備していると思っていたんですけれども、今回も久慈市のほうに5000枚袋を送ったということでした。私の近所の方が前に、水路が流れていまして、そこがあふれて玄関にもう水が入りそうだと、何とかなりませんかということで電話が来たんですけれども、所管に電話すると、いや、袋をあげますので、自分でその土を入れてやってくださいと、こういうことなんです。であれば、災害が目の前にして、それこそ自分で詰めてどこから土を持ってくるのかもわからないというような状況の中でやらざるを得ないということなんですけれども、それらについてちょっと伺いたいと思います。
◎榊原
防災危機管理課長 お答えを申し上げます。
1点目の開設
避難所でございますが、このたびの対応につきましては、
土砂災害警戒区域と、あと河川の浸水想定区域外の場所で市全体をカバーできるようまずは23カ所を開設させていただいたところでございます。お話しにもありましたとおり、この後、さらに
避難所をふやす可能性もあり得るということで、その場合につきましては、おっしゃっていただいた中居林コミュニティセンターとかの活用も検討のほうはさせていただいたところでございます。
それから、2点目の土のう袋のことでございますが、建設部のほうにお話をお伺いいたしましたところ、当課にも
問い合わせがあったものですから、確認させていただいたところでは、道路管理事務所と、あと新井田川と馬淵川の水防センター、この3カ所に事前にお電話をしていただいて、とりに来ていただければ、土のうを差し上げるという対応をとっているということでございました。その旨
問い合わせがあった場合には市民の方々にはお答えさせていただいていたところでございます。
以上でございます。
◆山名 委員 まず、土のうの件ですけれども、私のところにも袋だけ届いたんです。要するに自分でやってくださいということなんです。家は近所ですので、それはそれでやれればよかったんでしょうけれども、私のほうはもう既に
避難していましたから、ちょっと対応ができなかった。辛うじて水は入らなかったからよかったものの、やっぱりそういうときの緊急的な対応というのは常にとれるようにやっぱり連携を深めていただきたいということで要望したいと思います。
もう一つ、この
避難所の件につきましても、河川の氾濫とかというのは一気に来ますので、それこそ
避難する方々がどっとあふれてしまうと、吹上公民館だということでどっと行ってしまうということではもう手おくれというわけでもないだろうけれども、対応し切れなくなってしまうということにもなりますので、そういう場合にはやっぱり常に備えていて、常に
避難所になっているところはやっぱりきちんと示していくということが重要なんじゃなかろうかという気がいたしていましたので、要望といいますか、指摘といいますか、終わりたいと思います。
以上です。
○松橋 委員長 ほかにありませんか。
◆小屋敷 委員 質問というよりもちょっと意見を申し上げたいと思います。
先ほど苫米地委員のほうからも河川のことについてお話がございました。先ほど説明をいただいたタブレットの資料の中にもありましたが、金浜に大渡川という川がございまして、地元の町内会長さんからちょっと現場を見てくれないかという話で、行ってまいりました。まさに増水をして、稲刈りが終わった後であったので、あれだったんですが、ああいう大雨の際には、前からあそこは増水をするわけです。もちろんこれはそれぞれの田んぼの所有
者との個々の対応ということもあるということは理解をしておりますけれども、やっぱり地域としますと、道路とかのほうには冠水はしていないんですけれども、家にもそんなに被ってはいませんが、田んぼがもうほとんどがばっと被っている状況でありました。地域といたしますと、やはりこの方向性はかなり気にしております。これは大渡川だけではなくて、恐らく今御説明をいただいたところは同じような思いを多分しているんだと思うんですね。だから、これはハードの部分ですから、
港湾河川課のほうが担当すると思うんです。私、この大渡川の件に関しては、
港湾河川課のほうにも相談をしてありますけれども、同じような思いをしている地域があるということの認識の中で、やはりなかなか予算の問題があったり、その対応をしていくというのはそう簡単ではないのは理解をしておりますけれども、地域全体としますと、やはり大きな問題で、毎回またかということが起きておりますので、そういう部分を認識していただいて、
港湾河川課とのやりとりの中で、地域との連携をしっかりとしていただいて、示せる範囲の中で、情報提供を地域にしていただきたいと思っておりますので、要望いたして終わります。
以上でございます。
○松橋 委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ
者あり〕
○松橋 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。
──────────────────────────────────────
2
市制施行90周年記念・
ドクターカー10周年
記念イベント「
ドクターカー八戸物語」の開催について
○松橋 委員長 次に、
市制施行90周年記念・
ドクターカー10周年
記念イベント、
ドクターカー八戸物語の開催について報告願います。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 それでは、
市制施行90周年記念・
ドクターカー10周年
記念イベント、
ドクターカー八戸物語の開催につきまして、タブレットに配信しております資料に基づき、御説明申し上げます。
まず、1、趣旨でございます。
市民への救急医療活動の啓蒙及び中高生への医療職への興味を喚起させることを狙いとしまして、
ドクターカーを支えてくれた方へ感謝を伝えつつ、
ドクターカー運行10周年の歩みを紹介する機会としたいと考えてございます。
また、
ドクターカー、ドクターヘリも含みますが、これらを中心とした救急医療の現在の取り組みも紹介したいと考えてございます。
2、日時ですが、
令和元年11月16日土曜日、14時から16時、場所はマチニワで、入場無料、事前申し込みも不要といたしまして、どなたでもごらんいただける形式といたします。
次に、4、概要でございます。
平成22年3月に当院で運行を開始した
ドクターカーの立ち上げや運行に当たり、多大な御尽力、御協力をいただいた方々、例えば緊急走行に当たりまして、
高速道路の使用について御協力をいただいている日本道路公団とか、それから救急車のランデブーに当たり、救急処置の場として駐車場を提供していただいているコンビニエンス各社のほか、
ドクターカーがこの地域に根づくため、スタートアップ時に現場で御尽力をいただいた関係各位へ感謝状を贈呈したいと考えてございます。
また、さらに今院長から
ドクターカー10年の歩みを紹介するほか、ドクターヘリを含めた救命救急の現在の取り組みや、
ドクターカーの出動症例の多い、脳梗塞、心筋梗塞や、周産期の各分野から担当のドクターが登壇いたしまして、現在の医療について講演を行うこととしております。
さらに、
ドクターカーV3の製作を行った八戸工業大学工学部の浅川准教授にも御登壇いただきまして、これからの
ドクターカーについて講演いただくということになってございます。
このイベントでは、マチニワの前に
ドクターカー及び
ドクターカーV3の展示も実施することとしてございます。
最後に、5、周知でございますが、まず、広報はちのへ11月号及び市民病院
ホームページにおいて当該イベント情報を掲載し、また、圏域内の小中学校、高校へ、参考で資料を添付してございますチラシを配布いたしまして周知を図っており、これにより医療の世界に興味を持つ青少年の参加も期待しているところでございます。
以上で説明を終わります。
○松橋 委員長 ただいまの報告について、御質問ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ
者あり〕
○松橋 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。
──────────────────────────────────────
3 看護師の時間
外勤務調査について
○松橋 委員長 次に、看護師の時間
外勤務調査について報告願います。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 それでは、看護師の時間
外勤務調査につきまして、タブレットに配信しております資料に基づき、説明申し上げます。
まず、資料の1番、経緯でございます。
本年6月の議会一般質問におきまして、山名議員より、市立市民病院の看護師の職場環境についてと題しての質問がなされまして、これに関する実態調査を行う旨答弁をしているところでございました。
それから、これに関連いたしまして、八戸労働基準監督署の調査が当院にて6月27日に実施され、7月2日に書面にて是正勧告、指導を受けてございます。
その指摘、指導事項は、次の3点となっております。
①労基法第37条で規定してございます時間外労働に対して、法定の割増賃金を払っていないこと。これは職員が時間外命令時間以降に、電子カルテの入力を行っていた電子的記録が散見されたことによるものであります。
②これは労基法第109条にございますが、労働時間に関する重要な書類を3年間保存していないという指摘です。
こちらは当院では、勤務簿、時間外命令簿は3年保存としておりましたが、命令時に上司に報告するメモとして使用していた残務報告書が添付しておくべきこの補助書類と認定されたことによるものでございます。
③上記①について、過去2年にわたって調査し、割増賃金の支給が必要な場合は支払うことという指導。
以上3点が労働基準監督署からの指摘、指導事項となってございます。
これらを受け、当院管理課が所管となりまして、調査を実施いたしております。
2、調査内容等についてでありますが、調査を行うに当たり、これら違法性の有無を念頭に置き、時間外命令の全体的な運用状況のほか、指示、命令をどのように行っていたのか、また、命令を受ける職員とその現場の状況について、職階別に聞き取りを実施しております。
まず、①看護局全体を統括する看護局管理室では、看護局長以下関係職員6名全て。
②各部署の看護師長は、各病棟において時間外命令を管理する看護師長22名全て。
③の現場看護師では、時間外勤務時間数と在院時間の乖離が見られる看護師のうち、各病棟から計26名を無作為で抽出し、聴取を行っております。
聴取に当たっては、(2)にございますとおり、個室において面談形式で、
管理課長である私と総務グループリーダーの2名により対応しております。
この調査期間は、(3)にございますとおり、本年7月8日から9月18日にかけて、病棟勤務の合間を調整しながら実施したところでございます。
次に、3、調査結果についてでございます。
(1)看護局管理室からの指示事項やマニュアル等では、時間外勤務を行った翌勤務日において、命令時間に差異があった場合は申し出ることが明記されてございまして、また、看護局管理室においても、マニュアルにのっとった運用を行うよう指導を行っていたことから、この点については適正であったと考えてございます。しかしながら、残務報告書につきましては、当院ではメモ書きとの認識で扱っており、時間外命令簿の補助資料との認識がなかったため、各病棟における保存期間を3カ月として、その都度廃棄していたことも確認いたしてございます。
また、(2)看護師長及び一般看護師から、時間外勤務時間数と在院時間が乖離している理由について聴取したところ、これはほぼ全員から、主に各職場における委員会や係活動は、看護師の自己研さんの一環として、時間外勤務手当の対象としない長年の慣習があって申請していなかった。それから、時間外勤務命令の時間を超えて勤務した場合でも、自己責任の範囲内として、後日時間数の修正申告をしない職場の雰囲気があったという証言を得てございます。
これは看護局管理室からの指導はあるものの、看護学生のときから患者さんのため自己犠牲や研修を旨とした教育を受け、また常に最新の知識、技術を学ぶ自己研さんが必要とする看護師の職業特性から、自己研さんや命令時間を超えた業務は自己責任であり、時間外勤務手当等の権利を強く主張しないことが現場に浸透し、慣習化したものではないかと考えてございます。
次に、次ページにわたりますが、(3)看護師長が本人の確認なしに命令時間を短縮している事例についても、聴取した本人及び職場内でそのようなことを見聞き、または遭遇したことがあるかについて確認を行いましたが、聴取に当たっては、それに当たる事例は確認することができなかったところでございます。
次に、資料の4、改善措置の実施でございます。
これらの聴取を行っていく中で、改善の必要がある事項につきまして、看護局管理室と協議の上、次の措置を順次実施してございます。
まず、(1)時間外対象となる勤務内容の明確化、周知の徹底であります。先ほども申し上げましたが、看護師の職業特性上、常に新しい知識、技術を身につけるための自己研さんが必要であるというものでございますが、聴取において、勤務と自己研さんの区別が曖昧であったことが聴取でわかりましたので、資料の表に掲載しておりますように、7月から明示し、時間外勤務の参考とするようにしてございます。
次に、(2)残務報告書を廃止し、新たな時間外命令簿書式による運用の開始でございます。
聴取において、時間外命令の時間を超えて勤務した場合でも自己責任の範囲として、後日時間数の修正申請をしないということを防止するために、命令時間と退勤時間の乖離があった際は、必ず理由を申告する書式に改めることとし、8月から新しい書式による運用を開始してございます。
具体的には、新時間外命令簿の時間外命令日の行に、退勤時間を記入する欄を設けておりまして、翌勤務日に報告を義務づけることで、時間の乖離の確認が行われるようにしております。
また、時間外命令簿の保管はこれまで看護局各部署において行ってございましたが、これを院内他部署と同様に、事務局管理課で毎月受理し、確認、保管することといたしております。
さらに、申請なく居残る職員に対しましては、退勤処理後は、電子カルテ等の操作等の一切の業務を禁止し、速やかに帰宅するよう、また退勤処理後に何らかの理由で在院している職員には、必ず時間外命令簿により
業務内容を報告するよう指導徹底を図ってきております。
次に、5、今後の対応でございます。
(1)過去2年分の乖離時間の内容調査及び業務相当分の支給についてですが、八戸労基準監督署の指摘事項でもある改善措置をする前の過去2年分、具体的な時期は、平成29年1月から
令和元年6月分について、看護師約700名分、これは既退職
者を含んでございます。この人数の時間外勤務延長事例を電子記録から調査いたしまして、本人へ確認作業を実施しております。その中で、業務と認められる事例に対しましては、事務局管理課で精査の上、現所属職員へは、10月下旬から順次支給し、既退職
者については、郵送による調査を行うこととしております。こちらにつきましては、ことし中の支給を予定してございます。
さらに、(2)出退勤管理システムの見直しであります。
現在、看護局で運用している出退勤システムにつきまして、これまで申し上げてきた改善策に沿った形となるよう改修、または入れかえの検討を行ってまいります。
最後になりますが、この報告内容につきましては、10月3日に八戸労働基準監督署に対しまして改善報告書を提出し、先週16日に八戸労働基準監督署の担当監督官から内容確認、了承の旨の御連絡をいただいた上で、同内容を本協議会へ報告していることを申し添えさせていただきます。
以上で説明を終わります。
○松橋 委員長 ただいまの報告について、御質問ありませんか。
◆山名 委員 3月の予算特別委員会の中で、この点については指摘をしてきました。結局は6月の定例会の中での質問に対しても時間外手当の不払いはないものとこうなっているんです。アンケート調査でサービス残業したことがある声も一部確認されている、という失礼ながら、表だけの聞き取り調査の中で確認をしてきたということです。ですから、私が言っているのは、上司が残業時間を調整していると。しかも、特定ユーザーしか見られない画面があるんだということの指摘の中で、監督署が入ったと。監督署は特定ユーザーの画面も調べたのだろうと思いますけれども、そういうことの中で、本来は、私が指摘したときにきちんとした調査を行っていれば、これほど大掛かりなことにはならかっただろうと思うわけですけれども、どうなんですか、事務局で看護師長なりの特定ユーザーが調整している画面というものを見られないのですか。今まで気がつかなかったんでしょうか。まず、その点を伺いたいと思います。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 お答え申し上げます。
看護局の時間外の基幹システムは、看護局だけで運用しているものでございまして、看護局内以外の人間が見ることができる状況ではなかったということが現状でございました。
以上です。
◆山名 委員 ということは、今は見られるのでしょうか。
もう一つには、本人の確認なしに命令時間を短縮しているという事例は確認できなかったとあるんですけれども、まさに調整画面の中でやられていれば、確認のしようがないし、一定の職員組合の要職にある方々については、私はお話を伺っていますけれども、残業時間が違いますということで指摘をすると、忙しいから間違っちゃったということで訂正されると。だから、一般の方々の看護師については、結局は改められないまま、ずっと来てしまったんだろうと思うんですけれども、この点について伺いたいと思います。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 お答え申し上げます。
勤務管理システムの部分につきましては、管理課でもどういう中身になっているかということで調査をいたしております。そこでわかったことは、一般の看護師がログインする画面と、あとはメールを出す看護師長の画面の権限で見られる範囲が違うということがわかっております。一般の看護師が見る画面の中には、時間外の命令を受けて、何時間やったという時間の計が確認できない状況になっておりまして、それはメールを出した側が見られるだけという形になっております。何時間勤務したから、何時間削られているかということを一般の看護師が自分の権限で見たときに、確認できるものでなかったということが今回の調査で出てきた中で一番の問題であると私みずから調査し感じたところでございます。
なので、先ほど報告申し上げましたけれども、システムだけに頼るのはよくないということで、そのシステムを一旦使うのをやめまして、時間外の命令に関しては、時間外勤務命令簿、看護局以外は全て本庁と同じように時間外勤務命令簿という紙の運用をしてございますけれども、そこを看護局はいち早くデジタル化したんですが、それはちょっとうまく運用できなかったという判断を、私しましたので、紙の運用をして、時間が終わった後、残っている時間があれば、それの退勤記録はデジタルで管理されていますから、その時間は必ず報告してくださいと。そうすると時間のずれがあったときには、その時間は何をやっていたのかというのを必ず報告してくださいという書式に改めております。その前までの部分を今新しく解消して、改善しているというところを御理解いただきたいと思います。
以上です。
◆山名 委員 今指摘された点について、要するに上司の方々が、お茶を飲んでいるんだかどうなんだかよくわからないということのもとに、独自に調整してきたという部分があるみたいですけれども、それが可能であれば、前にも言いましたけれども、タイムカードを押した時間が、待機時間は何をやっていたのということにもつながろうかと思いますので、そこはやっぱり適切に対応していただかなければいけないということと、一般的な法的な部分で言うと、残業を行っているかいないかを確認しないで、それが放任されて、放置されてきたということが慣例としてあるならば、それは残業時間として扱わなければなりませんよと。要するに暗黙の了解で認めてきましたということになりますので、結局看護師長なる
者が、勤務時間の中で命令時間をオーバーしている場合は、もうそろそろ終わってくださいと忠告をするべきだろうし、そうしないと、今のようなケースが出てくると思われます。
もう一つは、看護師の職員組合の方からも聞けば、やはりかなり対応がよくなりましたということは聞かれていました。前の看護師長が職員組合の方との交渉を拒んでいたということがありますので、やっぱりこういう問題をなくするためにも、積極的に交渉を持つべきだろうと私は思うわけです。そうすれば、問題解決しますし、もう一つには、内部告発的なものをきちんと受け入れる窓口を設置して、常にどういう状態になっているのかということを確認する必要があるんだろうと思いますので、考え方を聞いて終わりたいと思います。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 お答え申し上げます。
まず、時間の短縮を勝手にやっていたのではないかというお話がありましたけれども、聴取の中では、基本的には例えばおしゃべりしていて、時間内におしゃべりしていたでしょうというお話があった場合には、それは当該職員に対して指導、注意があった上で、納得づくで変更するという事例はあるという話は聞いています。ただ、全くそういうのはなしで、2時間で出ていたのに1時間は遊んでいたから勝手に1時間でという調整の仕方をしているということはないと。逆にそこは長い時間延びていたら、そこはちゃんと話を聞いて延ばしている事例もありますという話は聞いているところです。そこは1点申し上げておきたいと思います。
それから、御指摘があったところでは、我々の考え方といたしましても、組合員の皆さん方で交渉の中で、看護局の人間が少ないのはなぜかというお話でございましたけれども、基本的には人事の管理に関しては管理課が行っているという部分がございますので、ここはうちが窓口となって、交渉を担っているという姿勢でございます。
ただ、例えば今パートナーシップのシステムを導入したりとかいうところでは、担当の看護局長を同席させたりとか、そういうところで物に応じて、交渉の場には入っていただくということを今始めておりますので、そこも御理解いただければと思います。
以上です。
◆山名 委員 私が確認したのは、本人が、残業時間が違うということについて指摘をしたと。その画面も見せていただきました。なぜその画面を持っているかというと、看護師長がかわる際に、ロックを解いたと。ロックを解いたときにチャンスとばかりに自分に移したんですということで、その画面の書類もちゃんと私は持っています。お返ししていますけれども、コピーはあります。5時間残業しているにもかかわらず2時間しかついていないということは、その方の指摘の中の調整ですので、実際には行われているということなんです。やっていませんと言うけれども、画面にはちゃんとあらわれているし、抗議もしていると。間違えましたということですので、やっぱりそこは慎重に取り扱わなければならないだろうし、なぜそういうことになるのかということもやっぱりきっちり調査してもらわなければならない。特定ユーザーしか見られない画面があって、そこでの調整が行われて、少ない残業代をずっと払ってきたんだということが大きな問題になっていると思いますので、そこのところは根本的に解決しないと、まだまだ水面下で残っていくのかという気がしますので、意見として終わりたいと思います。
以上です。
○松橋 委員長 ほかにありませんか。
◆苫米地 委員 ちょっとこまいことなんですけれども、教えてください。
4、改善措置の実施というところがあるんですが、とっても大事なところだと思うんです。
(1)のところに、業務と認められるもの、認められないものというその表があって、その上に、米印で参考例と書いてあるんですが、この参考例というのはどういうことなのかと。これがもうこういうふうに働いている方との間で共通認識になっていますということなのか、それともこういう例がありますので、これから話し合っていきますということなのか、もっと追加になりますとか、変わっていきますということなのか、ちょっと確認をしたいんですが。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 お答え申し上げます。
参考例とつけていますけれども、種類はもっと細かく言うと多いわけです。ただ、この中で言えることは、病院の業務として命令をするにふさわしいというんですか、その内容としてやっていいものかどうか、それじゃなくて自分のためなのかというところをきっちり分けてくださいという意味で出していますので、あくまでもこれは例示ですけれども、例示というのは、ヒアリングをしている中でも出てきている、やっている内容ですね、内容を分けて、ほぼほぼこれに当たるだろうということで例示しているものです。
ただ、今後、業務でこれはどうなのかこれはどうなのかとなるときは随時追加、もしくはどっちに当たるのかという判断をしていきたいと考えております。
◆苫米地 委員 わかりました。これからその都度判断をしていくということですので、きちんとお願いしたいと思います。
ただ、そのときにさっきも言ったけれども、働いている方と管理される方との共通の理解の上で決めていくということですということでいいのかどうか、そこを1点だけ確認します。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 お答え申し上げます。
全員の理解が云々という話になってくるとちょっと難しいのかもしれないです。ただ、そこは、やはり病院としての業務という観点から判断してこうなりましたということで、いろいろ御相談ある中で、やはり誰かが決めていかなければ進まないところだと思います。各人の判断でこれはこうだ、これはこうだとやったのが前までの現状だと考えておりますので、そこはきっちり明示して、線を引いてというところを今示したところなので、そこを御理解いただければと思います。
以上です。
◆苫米地 委員 はい、わかりました。慣習を改めていく、意識を変えていくというところ、難しいところだと思います。十分話し合って進めていただくことを要望して終わります。
○松橋 委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ
者あり〕
○松橋 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。
以上で本日予定しておりました理事
者からの報告案件は終了いたしました。
この際、その他で何かございませんか。
〔「なし」と呼ぶ
者あり〕
──────────────────────────────────────
○松橋 委員長 ないようでございますので、以上で
民生協議会を閉じます。
大変御苦労さまでした。
午前11時02分 閉会...