八戸市議会 2016-03-09
平成28年 3月 予算特別委員会−03月09日-03号
平成28年 3月 予算特別委員会−03月09日-03号平成28年 3月 予算特別委員会
予算特別委員会記録(第3日目)
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平成28年3月9日(水)
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出席委員(29名)
委員長 森 園 秀 一 君
副委員長 三 浦 博 司 君
委員 久 保 百 恵 君
〃 岡 田 英 君
〃 日 當 正 男 君
〃 中 村 益 則 君
〃 苫米地 あつ子 君
〃 田 端 文 明 君
〃 冷 水 保 君
〃 高 橋 一 馬 君
〃 高 山 元 延 君
〃 工 藤 悠 平 君
〃 夏 坂 修 君
〃 伊 藤 圓 子 君
〃 山 名 文 世 君
〃 石 橋 充 志 君
〃 藤 川 優 里 君
〃 小屋敷 孝 君
〃 壬 生 八十博 君
〃 豊 田 美 好 君
〃 立 花 敬 之 君
〃 前 澤 時 廣 君
〃 田名部 和 義 君
〃 五 戸 定 博 君
〃 八 嶋 隆 君
〃 寺 地 則 行 君
〃 秋 山 恭 寛 君
〃 大 館 恒 夫 君
〃 吉 田 博 司 君
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欠席委員(1名)
〃 坂 本 美 洋 君
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説明のため出席した理事者
教育長 伊 藤 博 章 君
まちづくり文化スポーツ観光部長
風 張 知 子 君
防災安全部長 高 橋 信 幸 君
建設部長 石 黒 一 之 君
都市整備部長 在 家 秀 則 君
教育部長 佐 藤 浩 志 君
総務部理事 細 越 敬一郎 君
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長
田 湯 俊 行 君
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長
村 山 博 康 君
美術館長 山 田 泰 子 君
防災安全部次長兼
防災危機管理課長
矢羽々 学 君
防災危機管理課参事 玉 井 由 朗 君
財政部次長 松 家 敏 夫 君
財政課長 前 田 晃 君
商工政策課長 山 道 尚 久 君
建設部次長兼道路建設課長
竹 洞 一 則 君
建設部副理事兼港湾河川課長
外久保 剛 史 君
港湾河川課参事 木 村 勇 君
道路維持課長 磯 島 崇 男 君
道路管理事務所長 片 範 孝 君
都市整備部次長兼都市政策課長
佐々木 隆 二 君
都市整備部次長兼公園緑地課長
澤 田 美智明 君
区画整理課長 丸 山 光 則 君
建築指導課長 柳 町 和 雄 君
教育部次長 齋 藤 信 哉 君
教育部次長兼教育総務課長
野 田 祐 子 君
教育総務課参事 尾 崎 雅 祥 君
学校教育課長 小笠原 徹 君
学校教育課参事 茨 島 隆 君
教育指導課長 木 村 一 夫 君
是川縄文館副館長 清 川 定 吉 君
総合教育センター所長兼
こども支援センター所長
原 寿 君
図書館長 藤 田 俊 雄 君
博物館副館長 古 里 淳 君
総務部副理事 大 橋 俊 直 君
総務部参事 上 野 統 久 君
総務部参事 下 舘 壽 君
総務部参事 笠 原 孝 志 君
総務部参事 宮 木 久 君
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職務のため出席した職員
事務局長 吉 田 幸 司
次長兼庶務課長 栄 田 千鶴子
議事課長 阿 部 寿 一
副参事(
議事グループリーダー)
田 中 瑞 穂
主幹 鈴 木 馨
主査 知 野 大 介
〃 林 一 秀
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午前10時00分 開議
○森園 委員長 おはようございます。
これより昨日に引き続き予算特別委員会を開きます。
第8款土木費及び関連議案第60号並びに第61号の説明を求めます。
◎前田 財政課長 おはようございます。それでは、予算に関する説明書の109ページをお開き願います。
第8款土木費について御説明申し上げます。
平成28年度の予算額は148億6220万6000円であり、平成27年度と比較いたしますと8.2%の増、11億2469万1000円の増額となるものでございます。増となる主な理由は、新大橋整備事業及び
屋内スケート場整備事業費の増などによるものでございます。
1項1目土木総務費は、港湾河川課、道路建設課などの職員の人件費、物件費のほか、110ページに参りまして、19節の急
傾斜地崩壊対策事業負担金ほか、各種期成同盟会などの関係団体への負担金が主なものでございます。
2項1目
道路橋りょう総務費は、道路、橋梁の維持管理に要する道路維持課の職員の人件費、物件費のほか、111ページに参りまして、11節の街路灯の電気料金などの光熱水費、13節の
道路台帳等の作成委託料、19節の
防犯灯設置等事業補助金が主なものでございます。
2目道路維持費は市内全域の市道の維持管理経費でございますが、13節の
舗装補修等委託料、15節の
維持補修等工事費、16節の道路補修のための原材料費、18節の小型除雪機の購入費が主なものでございます。
3目道路新設改良費は、道路の新設、改良、打ちかえ、舗装、側溝の築造等に要する経費でございますが、112ページに参りまして、13節の測量等委託料、15節の
道路新設改良工事費、17節の道路用地購入費、19節の私道整備補助金、22節の
建物移転等補償費が主なものでございます。
4目橋りょう整備費は、橋梁長寿命化事業として行う13節の補修設計や点検等の委託料、15節の根城大橋、柳橋、八戸通跨線橋の整備等工事費のほか、22節の新大橋整備に係る
橋梁添架物移転等補償費が主なものでございます。
113ページをお開き願います。5目交通安全施設費は、13節の
区画線設置等委託料、15節の歩道補修や街路灯設置などの
交通安全施設整備等工事費が主なものでございます。
3項1目港湾費は、19節の
港湾整備事業負担金のほか、各種港湾関係団体への負担金が主なものでございます。
4項1目都市計画総務費は、1節の
都市計画マスタープラン策定委員会報酬、
屋外広告物監視員報酬、114ページに参りまして2節以降の都市政策課、公園緑地課などの職員の人件費、物件費のほか、13節の測量及び
台帳作成等委託料、15節の長根公園へのアクセス道路である稲荷町線、徒士町線等に係る
舗装補修等工事費、仮称・三日町にぎわい拠点及び更上
閣にぎわい広場整備に係る
施設整備等工事費、115ページに参りまして、19節の
東西自由通路電気使用料負担金、県営事業3・3・8街路尻内工区及び3・5・1街路沼館三日町線に係る
都市計画事業負担金、
耐震対策緊急促進補助金、八日町の民間開発に対する
優良建築物等整備事業費補助金が主なものでございます。
2目区画整理管理費は、116ページにわたりますが、区画整理課、
駅西区画整理事業所の職員の人件費、物件費など区画整理事務に要する経費でございます。
3目
都市下水路管理費は、13節の
除草清掃等委託料、15節の下
水路整備等工事費が主なものでございます。
4目公園費は公園の維持管理経費でございますが、11節の公園内施設に係る光熱水費、修繕料、13節の
維持管理等委託料、
長根公園再編事業に係る設計等委託料、15節の
河原木団地さくら公園のトイレ改修等の
公園整備等工事費、117ページに参りまして、19節の売市第二区画整理地内の公園に係る
公共施設管理者負担金が主なものでございます。
5目八戸公園費は八戸公園の維持管理経費でございますが、11節の遊戯施設の修繕料、13節の
こどもの国等指定管理料、18節の
新型バッテリーカー等の機械等購入費が主なものでございます。
6目緑化事業費は緑化事業推進に係る経費でございますが、11節の配布用草花購入等の消耗品費、118ページに参りまして、13節の緑化まつり、菊まつりの会場設営等委託料、19節の八戸市を緑にする会補助金が主なものでございます。
7目都市公園事業費は、15節の館鼻公園旧測候所に係る
施設改修等工事費が主なものでございます。
8目八戸新
都市開発整備事業費は、23節の
土地区画整理事業負担金立替費償還金でございます。
9目
市街地整備調査事業費は、売市区画整理地内の保留地の管理等に要する経費でございます。
10目
屋内スケート場建設事業費は、15節の
施設整備等工事費が主なものでございます。
11目特別会計整備費は、
土地区画整理事業、下水道事業、公共用地取得事業、駐車場の各特別会計に対する繰出金でございます。
119ページをお開き願います。5項1目住宅管理費は、建築住宅課の職員の人件費、物件費のほか、市営住宅の維持管理に要する経費などでございますが、13節の
市営住宅等指定管理料、次の120ページに参りまして、19節の
被災者住宅再建支援事業補助金、
被災者定着促進事業住宅再建補助金が主なものでございます。
2目住宅整備費は、14節の中心市街地へのまちなか居住を促進するための市営住宅借上料、15節の松野市営住宅建てかえに係る建設工事費が主なものでございます。
6項1目河川管理費は、13節の新井田川水辺の楽校の清掃等委託料、15節の防護柵補修等の
河川整備等工事費が主なものでございます。
121ページをお開き願います。2目排水路管理費は市内の排水路の維持管理に要する経費でございますが、13節の浚渫等委託料、15節の排水路築造、補修に係る整備工事費が主なものでございます。
以上で第8款土木費の説明を終わります。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 それでは、議案第60号八戸市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。
議案書の147ページをお開き願います。
改正理由ですが、こどもの国に
大型バッテリーカーを設置し、及びその利用料金を定め、おもしろ自転車を廃止するためのものでございます。
次に、148ページをお開き願います。
改正の内容でございますが、別表第2のゴーカートの項中、2人乗りエンジンカーの項の次に
大型バッテリーカーを新たに加え、利用料金を1台1回220円とし、同表おもしろ自転車の項を削るものでございます。
附則でございますが、この条例中、別表第2ゴーカートの項の改正規定は規則で定める日から、同表おもしろ自転車の項を削る改正規定は平成28年4月1日から施行するものでございます。
以上で説明を終わります。
◎柳町 建築指導課長 それでは、続きまして関連議案として提出しております議案第61号八戸市建築審査会条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。
議案書の149ページをお開き願います。
まず改正理由ですが、建築基準法の一部改正に伴い、建築審査会の委員の任期を定めるためのものでございます。
次の150ページをお開きください。
改正内容について御説明いたします。第3条に委員の任期を追加し、その他の条項を整理するものでございます。
施行期日は平成28年4月1日でございます。また、附則の2について簡単に御説明申し上げますと、現在の八戸市建築審査会の委員は、そのまま当委員会の委員として任命されたものとみなし、従前の任期までを任期とするものでございます。
なお、改正に至った経緯でございますが、当該任期は建築基準法で2年と定められておりましたが、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律、いわゆる第5次地方分権一括法により当該条文が削られ、条例で定めることになりました。当市としては、国から示された基準と地域の実情を照らし合わせて検討した結果、これまでどおり任期を2年として条例に追加することといたしたものでございます。
以上で説明を終わらせていただきます。
○森園 委員長 これより質疑を行います。
御質疑ございませんか。
◆寺地 委員 おはようございます。私から8款1項、110ページ、八戸能代間、
北東北横断道路整備促進期成同盟会の件について、8款3項、113ページ、
港湾整備事業負担金について、第8款の売市第三土地区画整理に対する所見についての3点をお伺いしたいと思います。
まず八戸能代間の北東北横断道路についてでありますが、110ページを見ると各種負担金がいろいろ載っております。金額は非常に細かいのですが、私は将来の八戸にとっては大事な同盟会の予算であると認識しております。中でもリアス式のハイウエイの期成同盟会、大会等の負担金とか、さまざまな国道の促進同盟会等があるわけですが、その中でも私が今注目しているものが、今質問に当たる北東北横断道路になります。
なぜこれが重要なのかとなりますと、その昔、日本海側に住んでいた多くの原住民が、この川沿いに、山に登り、そしてまた、稜線の先にある川沿いで下って移住してきたというふうな経緯があるとも歴史的には伺っております。そこにはそのような自然の道があって、その昔から、そのような交流があったという事実があるわけで、八戸の場合は縄文の歴史もあり、新しい中世の歴史から現代につながるような歴史があると考えた場合に、この秋田側との関係は非常に大事であろうと思うのです。
そしてまた、八戸が将来目指している北東北の雄というふうなこと、もし我々が希望している道州制というような制度が起こり、もし東北に州都が必要であるとなった場合、私はその候補地に八戸が挙がるだろうとも考えておりますし、そうなってほしいというような希望もあります。
そのためには港湾整備や企業の誘致、それから地域の活性化等々必要なことはたくさんあるのですが、その中でも、やはりこのような道路整備、そしてまた八戸を契機とする周辺市町村との連携を考えた場合に、そのような道路網が大事になってくるだろうと思うのです。
今現在、もし仮に八戸から能代のほうへ行くとすれば、カーナビで見ると、高速道路を経由して、安代から十和田インターまで高速で行って、そこから国道103号を経由して国道7号を経て能代へ行くという経緯で示されるのですが、それで行くと3時間19分という記録が出ます。
しかし、私が目指しているものは、八戸から国道45号を通って国道104号を経て、田子の先、ちょうどこちらから言うと夏坂というバス停があるのですが、そのあたりで大体住居がなくなるのです。その後に鹿角街道と言われる古い街道があって、そのまま進むと十和田湖の下のほうに出て、それから大湯のあたりを経て国道103号に入って、大館を通って能代に行くという道路になるのです。
これが今やはり未整備であるというふうなことも含めて時間を要する。私はこの道路がきちんと整備され、バイパス等が整備されれば3時間以内で着くだろうとも考えております。ちょっとその辺で皆様方が今、この期成同盟会として携わっている能代までの道筋についての今わかっている範囲といいますか、今想定している計画というか、そのような内容についてお伺いをしたいと思います。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答えいたします。
ただいま委員おっしゃったように、この道路は八戸から能代間を結ぶ道路ということで、路線の経路としては八戸市を起点として、南部町、三戸町、田子町を経て秋田県鹿角市大湯地区へ至る国道104号、またその先は鹿角市大湯から大館市へ至る国道103号、その先は大館市より北秋田市を経由して能代まで向かう国道7号ということで、八戸市と能代を結ぶ路線が対象となっております。
さらにですが、秋田県の大館市から南下して八郎潟がある潟上市に至る国道285号も対象路線としてございます。
以上でございます。
◆寺地 委員 ありがとうございます。多分まだまだその可能性とすれば低いかもしれないのですが、私はこの路線についてはぜひ活動していただきたいし、ぜひそのような意見を集約してもらいたいと思うのです。それは先ほど言ったように、八戸圏域の拡大というだけではなく、もし八戸が、やはり貿易港また重要港湾として活用できるとなれば、当然秋田のほうの能代も大館も含めて、あちらからいろいろな産業、特産品とかさまざまな生産物が八戸港に集まってくるというようなことにもつながるわけです。
そうしますと、秋田という日本海ではある程度新潟に次いでそれだけの出荷もしている重要な港湾があるわけで、極端に言えば、やはりその秋田に勝つというようなことにつながる。圏域で言えば、やはり私たちはこの青森県では、青森港にも勝たなければならないし、八戸が将来港湾としても充実し、そのような出荷扱い量もふやすというような意味では、いろいろな大きい意味があると思っておりますので、ここは金額云々を別にしても、やはり積極的にそのような大きい構想を打ち上げていただいて、ぜひ皆さん方の活動を私は応援してまいりたいと思いますので、そのような形で進めていただくことを要望して、ここは終わります。
次に113ページの港湾事業負担金についてであります。先ほども述べているとおり、八戸が港湾、要するに水産都市として、または工業港として港湾を整備する際に、これだけ港湾を大きくできる要素を持った地域は日本にないだろうと言われるぐらい、蕪島以北、遠浅ですぐにでも港湾を拡張できるような恵まれた立地の場所はないとも言われてきました。
そういう意味では将来的には北米ルート、それから、多分これから北極海ルートもできてくると思いますし、ヨーロッパも八戸からは一番近いという位置になると想定されます。特に八戸の場合は本州で一番北にあるというふうなこともありますので、もし貿易港としての確立ができるのであれば、やはり日本で一番本州の北という立地も生かし、先ほど申し上げたように、港湾を大きくするには全く問題のない地域が八戸の北に広がっているというようなことを考えれば、かなりそのような可能性が広がるだろうとも思います。
そこで、港湾というようなことで毎年拡張しながら、ある程度整備もしながら、もちろんいろいろな経費がかかっていくわけですので、ここで港湾の負担金として挙げられている4億7900万円ぐらいの負担率といいますか、八戸港の整備全体の中のどれぐらいが負担されているのか、その港湾の整備の現状についてちょっとお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 委員の御質問にお答えします。
平成28年度の八戸港の港湾整備事業への負担金ですが、4億7958万8000円の内訳としては、国の直轄事業が4億1500万円ほど、県の補助事業になりますが、6458万円という内訳になってございます。負担率としては、国の直轄事業の総事業費が41億5000万円ほどでございます。あくまでもこの予算についても予算の審議中ですので、確定されたものではございませんが、続いて県の事業については6億5100万円程度となってございまして、約1割程度が市の負担金となってございます。
平成28年度の国の直轄事業の内容ですが、八戸港のマイナス14メートルの航路泊地の整備事業、しゅんせつ事業になりますが、そちらとしゅんせつ土砂の処分場の護岸整備、あとは沖合にある中央の第1防波堤、第2防波堤の延伸事業ということになってございます。県事業については、市川の船だまりがございますが、そちらの防砂堤の整備、あと沼館の緑地の整備事業、もう1つは八太郎の、今、コンテナヤードが2号埠頭にございますが、そちらの拡張事業を直轄のほうで実施してございますが、そちらに係る地質調査や設計等に係る費用ということで予定をしてございます。
以上でございます。
◆寺地 委員 ありがとうございました。やはりこのように年々拡張や整備が進んでいくということは大変貴重なことだろうと思います。そのためには、ある程度八戸市が負担することは1割程度というようなことですので、当然といえば当然で、ぜひ八戸の港湾が機能を十分果たしながら地域に貢献するように頑張っていただきたいと思います。
先ほども申し上げているように、八戸の将来の夢は、やはり州都になることであり、そしてまた港湾を有する立地条件を生かしていくということが大変重要なことになろうと思うのです。私たちはある程度大きい国策的要因の何かの制度、考えられるものは穀物の流通基地であったりエネルギーの基地であったり、先ほど申し上げたような貿易の基地であったりというようなさまざまなことを念頭に置きながら、その発展を望んでいるわけですので、ぜひ港湾の整備にもそのような思いも寄せながら、これから先やっていただくことを要望して、ここは終わりたいと思います。
次に売市第三土地区画に対する所見についてお伺いしたいと思います。この問題は過去にも何回か取り上げてきておりますので、私が言わんとすることは多分皆さん方はもうわかっていると思います。売市第三の土地区画に当たっている方々は、都市計画上の制限を受けて、その経済活動やさまざまなことにもなかなか踏み切れないような大変難しい立場に立たされている方が多いわけで、これを実行するのかしないのか、また今後どうするのかという問題は非常に関心があり注目されているところだと思うのです。
そこで、現在の段階でこの売市第三の土地区画についてどのようなお考えでいらっしゃるのか、まずその所見をお伺いしたいと思います。
◎丸山 区画整理課長 お答えいたします。
売市第三地区については、実際、中心市街地にも近くて利便性も高い地域ではありますが、道路が狭くて行きどまりの道路が多いという防災上の問題もあります。その中にあって、やはり都市の基盤整備として公園、下水道、道路の整備は必要な地区だと感じております。
そして区画整理の特徴としては、一度事業に入ったらなかなかそれをとめたりすることはできないという大きな制約もございます。また、その事業を執行するに当たって長期間かかるという大きな問題もあります。
その中で今、市として取り組んでいますのは、今まで行っていた全面的な更新型の区画整理ではなくて、やわらかい区画整理と言うのですが、そのやわらかい区画整理の中に修復型の区画整理というものがあります。できるだけ公共施設の整備を最低限、最小限にして、いわゆる事業効果ができるだけ早期にあらわれるようにするというような手法が今検討されているところです。それで今、市としてはそういう設計内容を地域の方々にいろいろ丁寧に説明しているところであります。
どうしても期間がとてもかかるものですから、あくまでも地域の方々の御協力がないことには、これは長期化を免れないという問題もありますので、その中にあって財政上の問題も加味しながら、今慎重に検討しているような段階でございます。
以上です。
◆寺地 委員 詳細に御答弁をいただきましてありがとうございました。大変苦しいお立場だろうと思うのです。今、尻内のほうの区画整理の問題もあったり、いろいろあるものですから、余り厳しいことは言えないのですが、民間がやる区画整理の場合は、やはりその減歩率が4割から6割、下手をすれば7割近くまであったりするわけでありまして、八戸市が施行する区画整理は大体2割程度というようなことで、その負担率が非常に恵まれているということもあって、それから、もちろん丁寧な事業の推進や、さまざまな道路や施設にしてもきちんとやられるわけで、経費がかかる。少しぐらい手を抜けばよいのにと思うぐらい真面目にやられるものですから、きっちり経費がかかっていくということが現状だと思うのです。
ただ、売市第三土地区画の場合は、今御答弁にもありましたように、市の中心街の本当に本八戸駅の隣からですので、市のイメージにも非常に影響を与える。皆さん方が今、内丸のまちなか整備を進めて、いよいよ道路の街路としての形態が見えてくるようなときに、その反対側の鴨ケ池の周辺があのような状態であったり、市役所の駐車場の手前のあたりがあのような現状であれば、やはり非常にそのイメージダウンにもなるだろうと思うのです。
今お答えがあったように、ある程度幹線道路を優先的にとか、やはり最低限のことを進めていくということは大事だと思うのです。そして万が一のときは、もう区画整理はできないという決断をすることがあってもよいかもしれません。やはりある程度のところで線を引かないと、多分大変なことになるし、負担が多くなると思うのです。
ですから、極端なことを言えば、民間に任せるなり、ある程度区画整理をやっていただくところを探すなり、方策はあるのではないかと思うのです。特に売市第三土地区画の場合は第一、第二と違って、もう伸びていく場所がないのです。その減歩率の問題もかなりあると思います。先ほど申し上げたように、多分今までの減歩率ではおさまらない。その割には小さい土地を持っておられる方が多い。そうすると土地を出せない場合には、結局お金を出さねばならないことになりますので、なかなか応じられない。区画整理の基準の土地の面積にしても検討する余地はあると思うのです。
さまざまなことをもっと知恵を絞りながら、現実に合わせて変更するなり、考え方を改めるなりということはあってしかるべきだと思うのです。やはり私は今の網をかぶせたままで検討している、検討しているでは結論は出ないと思いますので、その辺はぜひ考えながら前向きに検討されることを要望して終わります。
以上で私の質問を終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
◆夏坂 委員 私からは、8款2項の市道前田小田線の改良についてから都市計画マスタープランについてまでの3点お伺いいたします。
まず1点目の市道前田小田線の改良についてですが、この道路は国道454号の前田交差点から八食センター、また中央卸売市場、そして卸売団地とか、さまざまそういう主要な施設を抱えている幹線道路、国道45号とも直結するということで、緊急輸送道路にも指定されている大変重要な幹線道路でございます。また、八食センターの知名度も高まって、歩行者、また自転車で通る方も大分ふえているということもございまして、歩道も含めた整備は非常に重要な道路であります。その点で、まず歩道整備についてずっと何年も前から整備はされてきたかと思いますが、今の整備状況についてまずお伺いしたいと思います。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
前田小田線ですが、国道454号の前田交差点から小田交差点まで延長約3.6キロメートルの道路でございます。昭和48年に車道が供用開始して、歩道については平成21年度から前田交差点から中央卸売市場までの約1.7キロメートルについて暫定幅員2メートルで整備を継続実施している状況でございます。
現在ですが、平成27年度末で残り約300メートルを残すまで整備が進んでおりまして、平成28年度にこの残りを整備して、暫定整備については平成28年度末で終了する予定となってございます。
以上です。
◆夏坂 委員 わかりました。新年度、平成28年度で暫定的な整備ということですが、終了すると。そうすると、今度は中央卸売市場、今は前田交差点から中央卸売市場までと。逆に今度はその先の中央卸売市場から小田交差点の歩道の整備という問題もあろうかと思いますが、その中央卸売市場から小田交差点までの歩道の整備については今後どのような検討の仕方になっていくのでしょうか。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
こちらの区間については今後の状況を見ながら整備について検討してまいりたいと考えてございます。
以上です。
◆夏坂 委員 わかりました。中央卸売市場から小田交差点は確かに建物もそんなにないですし、歩く方も少ないということで、とにかく今のこの区間を優先的に整備していくことは重要だと思います。
ただ、あとは、先ほども申し上げたように、歩行者また自転車で歩く方が大分多いと。私もしょっちゅうあの道路を通るのですが、聞くところによると、八食センターは結構観光客がふえている中で、八戸駅をおりてそのまま歩いて八食センターまでスーツケースを抱えながら歩道を歩いているという姿もたまに見ます。やはりそういう意味では歩道の整備ということは結構重要だと思います。
また、あそこは排水の問題がちょっとありまして、集中豪雨になると結構、特に中華料理の庄屋とか、コスモのスタンドのところがかなり冠水して、非常に大きな影響を及ぼすということがございます。排水を流す流末の問題がちょっとあって、なかなか難しい部分はあろうと思いますが、そこの対策も一緒に考えていただく必要もあろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
あとついでに、今歩道のお話がありましたが、車道の舗装についての整備計画もあると聞いているのですが、もしその車道のほうの舗装の整備計画がどのようになっているのかわかれば、教えていただければと思います。
◎磯島 道路維持課長 お答え申し上げます。
市では道路緊急修繕方針というものをつくっておりまして、それについては60キロメートルの損傷の激しい道路について補修を計画的に進めていくということで方針を決めてあります。今の前田小田線については、平成29年度より順次計画的に進めていく予定となっております。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。いずれにしても重要な幹線道路でございます。また、ここの前田小田線については今回の一般質問でも緊急輸送道路の1つとして路面下、いわゆる道路下の空洞調査も優先的にやるというような答弁もいただいています。さまざまな角度から安全対策、防災対策という意味も含めて、車道また歩道を、どうか包括的に整備していただきますよう、またできるだけ早く進めていただくよう要望して、この質問については終わります。
次に、仮称・八戸西スマートインターチェンジについてですが、新年度の予定されている整備の具体的な事業内容についてまずお伺いしたいと思います。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
仮称・八戸西スマートインターチェンジに係る新年度の事業の内容ですが、スマートインターチェンジの中で市が負担する部分が国道454号からインターチェンジの料金所までの市道の部分及び周辺のつけかえ道路、つけかえ水路について市で負担することになっております。
平成28年度ですが、その道路用地等についての用地費及び補償費並びに平成28年度、NEXCOで工事をする事業の負担金を合わせて2億5000万円ほどの予算計上をしております。
以上です。
◆夏坂 委員 用地購入、それからその建物補償については来年度で終わる予定なのか、その辺はいかがでしょうか。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 用地交渉については昨年10月に地権者の方々にお集まりいただいて事業の概要についての説明をいたしました。そして、2月の下旬から個々に用地交渉を進めている状況でございます。用地については今年度及び来年度をかけて交渉を継続していきたいと考えてございます。
以上です。
◆夏坂 委員 わかりました。そうすると最終的な工事完了、そしてまた供用開始はいつぐらいを予定しているか、最後にお聞きします。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 この事業は平成26年度に事業採択していただいて、そのときに平成30年度末の完成を予定しているということでスタートいたしました。現在もその平成30年度末の完成を目標に事業を進めている状況でございます。
以上です。
◆夏坂 委員 平成30年度末ということですが、わかりました。ぜひ順調に用地購入、市の負担の事業、工事、またNEXCOのほうの工事もあろうかと思います。抱き合わせでやっていく必要があろうかと思いますので、ぜひ滞りなく進めていただきますよう要望させていただきます。
この西スマートインターは、スマートインターですから県内初になるかと思います。ある意味、今後の県内のスマートインターのモデルになるような事業になるかと思いますし、また駅裏、八戸駅西の区画とも隣接しているということで、相当区画の事業にもよい活性化になるような、起爆剤になるような今回のインターだと思います。また、尻内、五戸側から高速につながる意味では、物流や救急面でも大変重要な役目を担うインターになると思いますので、ぜひ予定どおりに完成をしていただいて、その後の活用についてもさまざま市のまちづくりの活性化の1つの起爆剤として進むように進めていただきますよう要望させていただきまして、この質問は終わります。
最後、都市計画マスタープランについてでございます。平成16年3月に都市計画マスタープランが策定されて10年経過と。平成16年3月に策定されたときは、八戸市の将来像、都市づくりの20年後を見据えた将来都市像ということで、これはもう行政だけではなくて多くの市民の方々がさまざまな場で意見を出し合いながら策定した都市計画マスタープランだと思います。今後その10年を経過して、南郷の合併があったり、また本当にこの少子高齢化という問題もあったり、そしてまた震災も経験して、さまざまな社会経済情勢の変化で見直しをしなければならないだろうということで、今見直しに向けた準備をされているかと思いますが、今後の都市計画マスタープランの見直しに向かっての進め方、またスケジュールについてまず教えていただければと思います。
◎佐々木 都市整備部次長兼都市政策課長 お答えいたします。
まず今年度の状況ですが、簡易公募型プロポーザルによってコンサルを決めて発注してございます。そして八戸市都市計画マスタープラン等の策定委員会を発足させて、第1回から第3回まで会議を開催したところでございます。あわせて市の庁内の連絡会議も2回開催して内容を調整してございます。策定委員会では計画の審議をいただいて、御意見を伺っているところでございます。今後の予定としますと、今年度、平成27年度に都市計画マスタープランについては見直しの前提条件の整理等を行ってございます。来年度は全体構想の見直し、それから平成29年度には地区別構想等の見直しを行ってまとめる方向でございます。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。先ほども市民の意見ということでお話がございました。今、市民に参加してもらうワーキング会議を開催するということで参加者を募集しているようですが、ちょうどそのワーキング会議の参加者の締め切りが3月10日、あしたということで、そうすると恐らくもうその参加者の方が決まっているのか、その辺の状況はいかがでしょうか。
◎佐々木 都市整備部次長兼都市政策課長 お答えいたします。
ワーキング会議の件ですが、今月の12日に開催することで今募集をしたところでございますが、大変申しわけないのですが、結果は私はまだ確認してございません。
◆夏坂 委員 わかりました。もともとの都市計画マスタープランは市民参画という協働の部分がコンセプトとして非常にあったと思いますから、ワーキング会議をしっかりと、いろいろな職種というかジャンルの方々の意見を聞いていただいて見直しに反映するようにお願いしたいと思います。
先ほどの今後のスケジュールで地域別懇談会のお話がございました。そうすると、当初策定したときのように、また地域別に、多分地区の町内会などが中心になると思いますが、そういうところで意見を出し合うような地域別の懇談会のような場で、またその各地域の声を吸い上げるような場を設けるというような考え方でよろしいのでしょうか。
◎佐々木 都市整備部次長兼都市政策課長 市民の方からの意見を聴取する場としては、まず市民アンケートを第6次総合計画のほうでデータを持っているわけですが、それらを踏襲して、あとは今年度、関係団体に対してヒアリングを行ってございます。今委員おっしゃっている地域別懇談会については、計画策定に当たって11地区に分けて地区別の構想を立てるわけですが、それぞれの地区において、その住民を中心とした方々の意見を伺って計画に反映させたいと考えてございます。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。10年前と比べれば当然その地域の携わる方々の年齢層とか構成も変わっていると思いますし、新たにさまざまな意見が出されると思います。ぜひ市民の意見を聞いて、ある意味で市民が主体となってつくり上げるマスタープランであっていただきたいと思っております。
やはり都市計画マスタープランは市民参画と協働によって描かれる、まさに八戸市のまちづくりの未来予想図だと思います。さまざまな状況の変化によってその予想図は書き直す必要は当然あるかと思います。八戸市はやはりこの八戸駅、それから中心街、また港が本当に分散しているという、まちづくりを進めていくには非常に難しい構造的な問題がある市ですが、それを50年前に新産都市に指定されて、さまざまな企業が立地されてここまで大きくなってきた、そういう構造的な問題を抱えながらもこれだけ発展してきたということは、本当に先人の方々の知恵、努力のまさに結晶だと思います。それをしっかりと受け継ぎながら、我々がまた未来にそれを受け継いでいくためにも、しっかりとしたまちづくりの未来予想図を、見直しも含めてしっかりと立てて、将来の若い世代にまちを受け継いでいくという心がけで、今回の見直しについても進めていただきたい、このことを要望して、質問を終わらせていただきます。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆岡田 委員 私は一覧表77番の第8款、国道454号豊崎工区についてお伺いしたいと思います。予算書には来年度11万7000円ということで、期成同盟会への負担金が計上されているのですが、現在国道454号豊崎工区ですが、五戸、浅水のほうから豊間内までバイパスが完成しました。そしてまた八戸駅方面から正法寺のところまで道路の拡幅ということで大体整備が終わっているのですが、依然として豊崎の入り口、サークルKがあるのですが、そこから豊崎中学校まで道幅が狭いということで、大型トラックもすれ違いが危ない、また住民からは豊崎小学校の児童の通学路になっているのですが、狭くて危ない、またお年寄りの方も危なくて通れないということで、いろいろな要望が上がっております。また、冬になると民家の影で日影になって凍結して、何度か大きな事故も起きたりしているような道路ですが、その辺は今わかっている段階で、豊崎工区はこれからどうなるのかというところの状況をお知らせ願えればと思います。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
国道454号については県が管理している道路で、委員おっしゃったように正法寺工区については一部もう完成で、2期工区については継続実施ということ、あと豊間内バイパスについては昨年10月に完成して、一部豊崎地区を含むのですが、そして残っているところが豊崎地区約3キロメートルぐらいが残っている状況でございます。
こちらについては毎年県に対して要望をしているのですが、これまでの経緯として一部着工しようとした時期に地権者の協力を得られないで休止になった状況にあるけれども、今後は今整備している正法寺地区の整備の状況を踏まえながら検討していきたいとの回答をいただいております。
以上でございます。
◆岡田 委員 わかりました。ありがとうございます。先ほど竹洞次長がおっしゃったように、何か以前、地権者の反対が出たということで、何人かいらっしゃるようですが、そこを何とかクリアしていただいて、路線を変えるとか、今ある路線をそのまま広げるのか、もしくはバイパスのような形でやるのかは、これからまた県の方針になるとは思いますが、その辺も含めてしっかりやっていただきたいと思います。
先ほど夏坂委員からもあったように、西スマートインターチェンジも多分これから平成31年4月に供用開始ということで、市もNEXCOも動いていただいていると思います。また同時に3・3・8の白銀市川環状線も尻内工区、そして天久岱工区も今着工ということで、あと何年後になるかはわからないのですが、やはり地元の人たちは非常に待ち望んでいるというような道路でございます。
そしてまた、スマートインターチェンジができますと交通量も激しくなり、また十和田湖方面への幹線道路、そしてまた観光ルートとして道路が非常に大きな意味を持ってくるのではないかと思っております。先ほどの答弁にもあった2期工区の関係、また八戸駅近辺が大分発展していくのではないかと思っておりますので、地元の方、また豊崎地区の方も望んでおりますので、ぜひそこに向けて早期の着工をお願いして、また県のほうにも引き続き強く御要望いただいて、それを望みまして、私の質問を終わらせていただきます。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆中村 委員 私は8款1項、110ページの急
傾斜地崩壊対策事業負担金について伺います。なかなか聞きなれない事業だと思っております。字のとおり危ないというか急勾配だったり災害に結びつくような状況の場所かと思いますが、大体市内に何カ所あって、どういう場所が対象になっているのかお聞きしたいと思います。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 お答えいたします。
急傾斜地の対策事業としては市内66カ所が指定されてございます。県の事業でやっているものですが、現在66カ所のうち44カ所が整備中もしくは完成となってございます。
以上です。
◆中村 委員 対象になっている状況というか、どういうところが対象になっているか、もう一度お聞きします。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 急傾斜地の指定としては、傾斜が30度以上ということで、県で市内全部を調査して指定してございます。
◆中村 委員 ありがとうございます。これは対象は毎年ふえていく傾向なのでしょうか、それとも、現状維持と言うのはおかしいですが、そういった対象地はどのように判断していくのですか。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 青森県で県内くまなく調査をしているものですが、八戸市に関しては一巡目として一体的に平成19年に調査を完了して指定をしてございまして、その後2巡目として平成26年に調査結果を公表して、その都度箇所数はふえていっているのかもしれません。
◆中村 委員 かもしれないということですか。わかりました。結構な金額が入っているので気になってお聞きしました。いずれにしても防災減災に対しての必要な事業と考えておりますので、今後とも取り組みをしっかりやっていただきたいということを要望して終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆山名 委員 8款3項、港湾の安全確保ということで、ちょっと幅をとって質問しましたが、働く方々にとっての津波対策ということで絞って伺いたいと思います。まず、八戸港BCPの計画ですが、津波緊急避難施設規模について検討するとされていますが、3年たっていますが、どの程度まで進展しているのか伺いたいと思います。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 お答えします。
平成25年3月にBCPを計画してから、3年ほどたってございますが、津波の避難施設に関しては現在避難困難地域が4カ所ございますが、そちらについては、先日も県に確認しましたが、今の防護ラインとか防潮堤とかもございますが、そちらの位置関係とかを含めて、あとは先日、一般質問でもお話がございましたが、多賀の津波避難タワー、あと沼館の避難ビルを含めて、そちらに避難が可能かどうか、もしくは別の場所に、あとは地質条件なども含めて県のほうで今検討を随時進めているということでございます。
以上でございます。
◆山名 委員 一般的には、港湾を持っている市町村がまず避難計画を策定して、それに基づいて国なり県なりが対応していくということが一般的だと思うのです。そういう意味ではちょっと市の対応が、どうもこのBCP計画にとらわれ過ぎてしまって、独自の避難ルート的なものを考えていないのではなかろうかというふうな不安を持っているのですが、その点についてはどうでしょうか。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 BCPの計画の中でも特に沿岸部が津波の被害を受けるものですから、その中では当然この場所にタワーがあったらよいといった計画になるわけですが、市として市の地域防災計画などで避難施設とか避難ビルは、小学校などといったところを数々指定してございますが、その辺については担当部署も踏まえてまた今後県とも積極的に詰めていく必要があると考えています。
◎石黒 建設部長 避難計画については防災安全部で既に市全体を対象にして計画は策定済みで、県のBCPとは時間が若干ずれるのですが、避難計画は市のほうが先に発表しております。県のBCPについては平成25年3月ということで、そちらのほうは調整を図りながら実施しておりまして、避難困難区域については市の避難計画と県のBCPと整合がとれている状況になっています。
避難施設については、一般質問の答弁でもお答えしましたが、基本的に最終的には港湾区域のほうは港湾管理者のほうで検討する、判断するということですが、市の避難計画においても港湾区域内の避難困難者について、ある程度想定した上で計画をつくっているということです。
さらにもう1つ、これは港湾の区域内で事業をされている事業者でも、それぞれがみずからの事業範囲の中での避難計画を策定済みのところもございますし、今検討中というところもございまして、行政だけではなくて、そちらの事業者のほうともいろいろ協調しながら全体の避難計画を検討していく、さらには、毎年避難訓練を実施しながら、その計画自体の見直しをしているという状況でございます。
以上でございます。
◆山名 委員 ありがとうございます。ただ、私が心配していることは、沼館地区と市川地区に避難ビル的なものができるわけですが、その中間にある全港湾の会社とか新丸港運がかつての津波の被災を受けて建て直しをするというようなことになっています。その人たちが例えば市川に逃げると言うのであれば、市川に逃げるよりももっと違うほうに逃げたほうが早いです。だから、そこら辺の対策がどうなっているのかということが一番頭にあるのです。
例えば避難デッキをつくって、そこから安全地帯へ逃げるとか、タワーをつくって避難ルートまで行くということが考えられないのかというようなこと、あるいは国の施策の中で、荷さばき所に避難タワーをつくって、そこから安全なほうへ逃げるというような計画もしているようですが、そのような設備的なものについての考え方はないのかどうかを伺いたいと思います。
◎外久保 建設部副理事兼港湾河川課長 先ほど新丸港運のお話とか、実際に働いている場所が違うとか、そういうお話がございましたが、BCPの避難誘導計画の中では――その前に、当然その新丸港運とか、BCPの協議会の中にも入っていただいていまして、またその沿岸の企業だけではないですが、港湾労働者、建設業の方もいらっしゃいますが、そちらの建設業の業界の方たちにもBCPのほうには入っていただいているというところで、そこの子会社というか、そちらにも周知はしていただいていると認識はしてございます。
その中で先ほどの避難ルートに関しては、沿岸部のどこの場所にいても、その避難ルートの誘導計画を見れば、実際に津波が来るのは、計算上は約36分後というふうなことになっていますが、その中で逃げられる、避難するビルとかタワーへ行けるのではないかと考えてございます。
以上です。
◆山名 委員 考えているだけでなくて、BCP計画の中で積極的に発言をしていただきながら前向きに進めていただきたいということを要望して終わりたいと思います。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆工藤 委員 80番の仮称・三日町にぎわい拠点整備事業費について、マチニワについてお聞きいたします。12月議会において六日町の再開発ビルとの連携と効果についてお聞きした経緯がございました。また今回の本会議での一般質問において前澤議員からも御質問があって、その中で事業費は約17億円を見込んでいるという市長の御答弁がございました。今回その事業費が明らかになったということで、その整備事業費についてお聞きいたします。
157ページを見ると、2カ年で17億2630万円となっております。まずこの内訳、どのような工事内容が含まれてこの事業費になっているのかお聞きいたします。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 それではお答えいたします。
事業費17億円の内訳ですが、今回の三日町にぎわい拠点整備事業ですが、マチニワの事業期間は来年度、平成28年度から2カ年で整備する予定にしております。各年度で8億6315万円を想定しております。2カ年の合計で17億2630万円の予定をしております。その内訳ですが、17億円は工事費という設定をしております。工事監理等業務委託として2630万円を見込んでいる状況になっております。さらに工事費の内訳ですが、建築、外構を含めて15億円、電気設備として1億3000万円、機械設備として3200万円、エレベーター工事が3800万円、これらを工事の内訳として予定しております。
以上でございます。
◆工藤 委員 ありがとうございました。先週あたりから六日町のビルもいよいよ外観が見えてまいりまして、六日町側、コンサートホールの前から見ると、通路のスペースがちょうどそこにあるのですが、そこからはっちが見えて、そこでマチニワのイメージというか、このはっちとの連携やブックセンターなどとの相乗効果を大いに期待できるものだということが見えてまいりました。マチニワというネーミングからも、施設、建物と言うよりは、どちらかというと空間、スペースという認識なのですが、この17億円という事業費に至った要因と、この検討の経緯をお聞かせください。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 17億円の事業費になった検討経緯ですが、まず検討する中で、事業計画をまとめる中で、平成25年度から学識経験者、それから中心街の方々で組織する八戸市中心市街地にぎわい形成事業検討委員会を平成25年度から延べ10回ほど開催して、この中でさまざまな御意見を伺ってきた経緯がございます。さらには、平成26年4月にこの検討委員会の議論を踏まえて基本構想を策定して、その後平成27年3月に基本計画をそれぞれ策定してきたという経緯がございます。
その間、市民の皆様からのパブリックコメントで意見を頂戴しております。これは平成26年2月28日から平成26年3月13日までパブリックコメントを実施しております。その中では、ゆっくりとくつろげる憩いの空間がはっちの前にできれば、まちの魅力が増して、まちが好きになる人もふえるのではないかとか、凍えるような冬に緑が見えたら入りたくなるのではないかとか、夏に木陰ができるようなシンボルツリーなどを植えてはどうかとか、近くの店で買った弁当などを気軽に食べたいとか、そういった機能面での意見をいただいております。
また、そのパブリックコメントの半年後に開催した活用アイデアコンペですが、この中でもさまざまな御意見をいただきました。光を通すガラスの屋根がいい、それから山車が入る高さの施設を望みますと。池のような水辺の配置をしてもらえませんかとか、それからステージの設置をお願いしたいと。そういった施設機能についての御意見とか、冬場はどうしてもあるものですから、それでも屋内の使い方のようなことがまちなかで使えたらといった御意見、それからくつろげる空間として椅子とかテーブルを置けるフリースペースも確保してほしいといったようなソフト的な面も含めて御意見をいただいております。また、はっちと一体的なイベントということも考えられるのではないか、そういった使い方も想定したらどうかと。あとは大型ビジョンを設置して、いわゆるパブリックビューイングのようなことで、そういう映像のイベントや、また市民の皆様に対する情報提供の空間があってもよいのではないかといった、市民の皆様から幅広い御意見をいただいて、それを盛り込んで基本構想、基本計画を策定してきたという経過でございます。
また、施設デザインの監修については、三沢市出身の森本千絵さんに監修をお願いしてございまして、今さまざまなアイデアをいただいているという状況になっております。
あと、17億円に至った経緯ということですが、マチニワの特徴として、1つは建物の構造が壁、屋根、ガラス張りになります。その中に2階のデッキを設けて、内部の高さが15メートルほど、普通のビルでいくと3階建てにほぼ匹敵するというか、3階建ての建物と同規模の建物ということで、工事費がその3階建てのビルとほぼ変わらないという状況になっております。
それから、マチニワの居心地のよさとか快適性の実現のため、できるだけ1階にはくつろげる空間ということで、設備類は地下におさめるということをいたしました。それから、マチニワですので緑、水、それから光といったものを取り入れていくということで、その中でも水によって安らげる施設を考えていきたいと考えております。
コンセプトは庭ですので、3階建ての建物に付加価値を出す、結果的にそういう設備を、付加価値を出していくということになったことが、まず要因かと思っております。先進事例とすると、富山とか長岡がございます。私どもは富山を一応念頭に置いて事業の計画を進めてきたということもございます。
冬期間は気象条件が非常に厳しいところにあるのですが、そういう形から行くと、東北地方でもかなり珍しい施設になるのではないかと、通年で使える施設ということで、今後市民の皆様に御利用いただければと考えております。
以上でございます。
◆工藤 委員 詳細な御説明をありがとうございました。今の御説明で通常の建物の工事と変わらないということがわかりました。やはり天候に左右されないというか、逆に四季を活用していくような空間を求められるということかと思います。そうなるとこのぐらいのコストになるのかと思います。
要望なのですが、国費も50%入るようではありますが、この事業費も含め、今までのこのまちなかになかった緑とか憩いの空間ということで非常に新しい価値を生むものだと思っております。ですので、これは完成までに市民に大々的に伝えていってほしいと思っております。
これまでになかった施設ですので、市民の皆さんがどのように使っていくのか、非常にわからない部分もあるのが逆に楽しみな部分ではあるのですが、例えば監修を森本千絵さんがされるということで、これだけメジャーな広告とかCDジャケットを手がけている森本さんが起用されるということは、個人的にはすごいことだと思っておりますが、わからない方にはぴんとこないということももったいないのかと思っております。そういったこととか、あと観光客の皆様方にも訪れていただくようなPRもしていただきたいと思っております。
それから、やはり市民の皆さんに期待や愛着を持っていただくための、オープン前の事前のPRが非常に大事になってくるかと思いますので、ぜひほかのまちにない独創的な空間を築いていただけるよう期待いたしまして質問を終わらせていただきます。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆田端 委員 私は81番の8款4項、諏訪、類家地区の国道45号の歩道橋の新設について質問いたします。こちらは国道45号のパチンコ店があるところで、国道45号は片側3車線で上下6車線になるところです。交わる市道は、市民生協から小中野に抜けますが、こちらは片側2車線、合計で4車線になる大きな交差点です。過去に交差点で車対車の事故や、または横断歩道を渡っていた人が車にはねられる人身事故が起こっているところで、地元ではここに歩道橋を新設してもらいたいとの声が上がっているところですが、過去に一般質問でも取り上げられたことがあると記憶しておりますが、計画やまたは検討されてきたことがあればお聞かせいただきたいと思います。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答えいたします。
道路を横断する横断歩道橋については、その道路管理者が設置することになってございまして、この場合は国道45号を横断するということで、設置する場合は管理者である国のほうで設置することになると思います。設置についての要望ということで、国道とか県道の整備要望については、市の窓口となると道路建設課になると思うのですが、私の記憶している範囲では、ちょっとそういう要望はいただいてございません。
以上です。
◆田端 委員 地元から要望が届いていないということで今聞いたのですが、そういうことでよろしいですか。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 そういうことでございます。
◆田端 委員 わかりました。こちらの交差点は、私は諏訪3丁目、それから類家4丁目、5丁目の町内会から要望と言うのですか、そういうことを聞いて、こちらにも届いているのかという思いはしておりました。改めて、歩道橋は交通安全のことが第1目的ですが、しかし、今では津波対策や避難、防災安全ということも意味を、重みを増してきていると思いますので、引き続いて検討して、地元の皆さんからも声を聞いていただきたいと思います。終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ございませんか。
◆苫米地 委員 私からは82番の8款2項、歩道橋の点検、補修等ということでお願いします。予算の概要を見たところ、いちい歩道橋ロードヒーター補修等が盛り込まれていたようで、ありがたいと思っています。市で管理している歩道橋18橋のうち、建設時期はどのくらいかと伺ってみたのですが、昭和40年代に建てられたものが5つ、昭和50年代が4つ、それ以降平成10年までが7つ、平成10年以降2つと結構古いものがあるという印象を受けたのですが、先日もテレビで放送されていたのですが、ほかの都市では歩道橋が古くなって落下物などもあって危険だということで、撤去しているところもあると放送されていました。札幌市では10橋ぐらい撤去したということですが、当市ではそのような撤去というところまで古いものがあるのかどうか、お伺いしたいと思います。
◎磯島 道路維持課長 お答え申し上げます。
当市では確かに委員おっしゃるとおり古い歩道橋はたくさんございますが、これは通常メンテナンスをしていくことによって長くもたせていきたいと考えておりますし、必要な歩道橋ということですので、現時点では撤去ということは考えておりません。
以上でございます。
◆苫米地 委員 ありがとうございました。古いものもあるのだけれども、適切に管理されているということで安心しました。歩道橋について、津波などの災害時に避難に活用されるような場合もあるかと思いますので、ぜひ適切な時期に点検補修をこれからも行っていただきたいと思うのですが、今後その点検についてどのように実施されるか、また今後の補修計画がある歩道橋などがあればお聞きしたいと思います。
◎磯島 道路維持課長 お答え申し上げます。
点検については、市で管理している18歩道橋の全てにおいて平成26年度に点検を完了しております。これは委託によるものでございます。その中で5年以内に補修が必要と判定されたものが何橋かありまして、それについては平成27年度、今年度については江陽歩道橋と長苗代歩道橋の2橋で、来年度については湊高台歩道橋、根岸歩道橋、石堂1号歩道橋の3橋について補修を計画しております。それ以降についても順次補修の計画を立てております。
以上でございます。
◆苫米地 委員 ありがとうございました。この補修に関して、私から見れば、主婦感覚からすると、かなり多額の費用がかかるという思いがありますので、ぜひ計画的に行っていただきたいということと、先ほどもお話があったのですが、江陽のところの歩道橋もロードヒーティングの工事をしていただいているのです。要望になるのですが、今回の工事で歩道橋が今通れない状態になっているのです。今の時期通れないということで、かわりに少し離れた場所の横断歩道を2つ使っているのですが、低学年の子どもたちには危ないということで、先生方が朝、立って指導してくださっているということなのです。そして先日、校長先生が、いや、この寒い時期に先生方が立ってくれて、ちょっと気の毒だというお話もしていたので、工事の計画を立てるときに、できれば秋口とか、余り寒い時期でないときを目指してやっていただきたいと。雪が降ったらスムーズに使えるように、ロードヒーティングなども工事していただくように、緊急の場合は工事もやむを得ないと思いますが、どうせ計画的にやるのであれば、そこのところも、工事の時期もぜひ計画的にしていただきたいということを要望して、終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆秋山 委員 8款4項、117ページの
こどもの国等指定管理料、それから同じ4項、116ページの公園
維持管理等委託料、それから2項の111ページの街路樹について伺います。風邪を引いて鼻声でお聞き苦しいと思います。また、思考能力がかなり低下していますので、簡潔に伺っていきたいと思います。
まず街路樹から伺っていきたいと思います。市内には8000本以上の街路樹があるわけですが、その管理はどのようになされているかを伺いたいと思います。
◎磯島 道路維持課長 街路樹の管理については、街路樹の管理台帳というものを作成しております。これは平成25年度に街路の調査を実施しておりまして、これも委託ですが、その時点で街路樹の管理台帳を整備して、これは路線ごとに街路樹に一連の管理番号をつけ、1、2、3という形ですが、その中で内容としては樹木名、樹高、木の高さ、あとは幹周りの寸法、あとは樹木の目視による状態や、上空に架空線――電力線などの電線があるかないかを調査して、それをさらに住宅地図に場所等を落として、例えば何々何丁目の丸々商店の前はこういう木ということを把握するようにしております。
管理ですが、通常の道路パトロールの中で、そういう樹木と舗装、側溝を含めて、道路施設について点検と言いますか、目視ですが、そういう維持管理をしております。
以上でございます。
◆秋山 委員 後でまた話しますが、それはちょっと置いて、同じ街路樹ですから、危険木について伺います。役所の前のロータリーに6本の木があります。ヒマラヤシーダーというのが3本、それからシンジュというのが1本、カラフトズミというのが1本、コウヤマキというのが1本です。そして健全な状態の木がヒマラヤシーダーが3本とシンジュが1本、この4本は健康な状態で、あとカラフトズミとコウヤマキが倒木のおそれありということでした。この倒木のおそれありの調査結果を踏まえて、これから伐採とか保全とかの両面で考えるということですが、今後どのように検討されていくのか、早急に検討して対策を講じていただきたいのですが、その方針をちょっと教えていただきたい。
◎磯島 道路維持課長 お答え申し上げます。
今委員おっしゃったとおりですが、危険木は、平成27年12月9日に八戸造園建設業協会に委託して樹木の調査を行っております。その中でカラフトズミ、コウヤマキの2本について倒木のおそれがありと診断されております。今後については、まずは庁内の関係部署と連携を図り、今後の進め方を協議するとともに、樹木の専門医である樹木医から意見をいただきながら、伐採または保全、保全にしてもどのような保全になるのか、それらについて早急に今後の方針を決めていきたいと考えておりますが、時期については新しい年度に入ってからということで考えています。
以上でございます。
◆秋山 委員 あそこのロータリーは人も車も通っているわけで、いつ倒れるかわからない状態ですので、早い時期に方針を決めていただきたいと思います。
先ほどの街路樹の続きですが、他都市でも結構倒木とか枝折れの事故があって、それを踏まえて未然に防止するために樹木一本一本にナンバーを振って、先ほど調査したもの、太さとか高さとか健康状態とか、それらを台帳におさめる、これをぜひともやっていただきたいと思っていました。東西南北になるのか、路線ごとにナンバーを振るのかはちょっとわかりませんが、それらを踏まえて、やはり台帳をつくっていただきたいと思っています。それによって安全安心な、快適な道路空間の環境が維持されるわけですので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
それでは次に、指定管理と公園を絡めて質問したいと思います。指定管理者制度の対象行為の拡充ということで伺いたいと思います。指定管理者制度の導入方針の中の基本的な考えは、市の方針では、特別な場合を除き全ての施設への制度導入を推進することとなっております。
未導入の中で一番多いものが、やはり公園であります。319施設が未導入であって、その中で159が公園ということで、まだまだこれから公園のほうが対象行為になってくると思うのですが、大規模な6公園、こどもの国とか長根とか、それらは既に指定管理が行われておりまして、管理運営は大変良好のようでございます。よって、他の公園にも制度導入が図られるような考え方はないか、これを伺いたいと思います。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 秋山委員にお答え申し上げます。
委員おっしゃるとおり、現在大規模な公園に指定管理者制度を導入しておりますが、それ以外の例えば一番小さいところだと街区公園、それから近隣公園、あと地区公園などの種別がございまして、これらに関しては今、市の直営と、規模の小さなところに関しては町内会等にお願いして管理しているという状況でございます。
指定管理の導入についてですが、大きい公園であればある程度体育施設とか、子どもの公園であれば遊戯施設などがあって、自主事業とかで利用料金とか、ある程度指定管理者の収入源が見込まれる状況にありますが、先ほど申しましたその他の公園に関しては、広場と遊具があるというぐらいの感じですので、指定管理に当たっての自主事業による利用料金の収入は見込めないといったところが少しネックになるとは考えております。
でも、そうした中で、まず中規模の公園から順次その導入に当たっては検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆秋山 委員 中規模公園からということですので、ありがたく思っています。前に森園議員が一般質問の中で、やはりこの公園に触れて、そのときの答弁が、中規模公園の管理運営面の向上に向けて、他都市の指定管理制度の仕組みや制度導入の課題等について情報収集し、また地元町内会との連携にも配慮しながら、導入の可否も含め、当市にふさわしい制度のあり方を検討していくという答弁がありました。ぜひとも前向きな方向でやっていただきたい。
なかなか町内と言っても協力してくれる町内がだんだん少なくなってきているというところが現状だと思います。それも踏まえながら、今後、制度のあり方を大いに勉強して、どうぞ前向きに進めていくことを要望して終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆高橋 委員 私からは8款4項、114ページの空き家対策についてお伺いします。先週、葛飾区のほうでも所有者判明の中で初めて行政代執行がされたと、テレビでも非常に大きく取り上げられておりまして、また、市議会の一般質問においても夏坂議員や三浦議員が取り上げている項目でもあるのですが、そういった中で、現在我が国では人口減少と少子高齢化の急速な進展が現実のものとなり、それに伴って全国的に空き家の増加が危惧されている状況にあります。
国でも当該課題を強く受けとめ、地域住民の生命、身体、財産の保護、生活環境の保全、空き家等の活用のための対応が必要であると認識し、関連法の立法作業を行ってまいりました。そして昨年5月、空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されました。
そこで質問ですが、当該課題に対し現在の当市の取り組みはどのように行われているか、現状をお伺いします。
◎柳町 建築指導課長 高橋委員にお答えいたします。
委員おっしゃるとおり、適切な管理が行われない空き家に関する問題、いわゆる空き家問題についてはここ数年来、全国的に見ても深刻化した問題になってきております。このような中、生活環境に深刻な影響を及ぼすおそれのある危険な空き家を抱える自治体は、その対応が急務であると捉えて、空家等対策の推進に関する特別措置法、通称空き家対策特別措置法の施行を前に、当該課題への対応策を盛り込んだ条例を相次いで制定しております。
当該問題については当市においても例外ではなく深刻化してきており、平成25年10月、管理不全な状態になっている空き家等を対象とした八戸市空き家等の適正管理に関する条例を制定し、これをもとに対応してまいりましたが、条例施行後の相談件数は年々増加しております。
相談内容としては、空き家が老朽化して危険であるというものが多く寄せられておりますが、その際は実態調査を行った上で所有者等に安全措置を講ずるように依頼文書を送付しておるのが現状でございます。
この依頼文書を出した段階で所有者の方々が安全措置を講じていただければ、建物の危険がなくなったということでよろしいのですが、何ら安全措置も講ぜずに危険な状態が続いている場合は、条例に基づいて指導、助言を行っているところであります。
また、条例には助言、指導、勧告、命令、公表、代執行と規定されておりますし、空き家対策特別措置法で規定する行政指導・処分とおおむね同様の手続となっております。
以上でございます。
◆高橋 委員 詳細なる御答弁ありがとうございました。当市におけるこれまでの取り組み、そして対応がわかりました。そこで、昨年施行された空き家対策特別措置法を見てまいりますと、空き家等の対策を効果的に進めていくためには、既に管理不全の状態となった空き家等への対応のみならず、利活用策とか税制上の措置を駆使しながら、そもそも空き家自体をこれ以上ふやさない、そしてまた管理不全な状態をとらないようにしていかなければならないと考えますが、これに関してはどのように考えているか教えてください。
◎柳町 建築指導課長 お答えします。
委員御指摘のとおり、空き家等の対策を推進していく上で当該問題を抱える各自治体が地域の実情に合わせ必要と思われるさまざまな対応策を組み合わせながら総合的に取り組んでいくことが効果的であると認識しております。現に空き家対策特別措置法の第5条に基づき、空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針が示されておりまして、当該指針にのっとり対策推進を図っていくには、当課が担っている業務の範囲だけではおのずと限界がありますので、これまで以上に関係課と連携をとる必要があると考え、同法の全面施行後、同法の趣旨のほか、空き家対策関連の情報などの関係各課への提供に努めてまいりました。
以上でございます。
◆高橋 委員 ありがとうございます。先ほどの1つ前の答弁に確認したい部分があったのですが、この相談件数がふえてきているということがありましたが、把握しておられますか。またその取り組みも詳細にいただいたのですが、実際にどういうものを庁内で行っていたかという取り組み、2つを教えていただければと思います。
◎柳町 建築指導課長 苦情の件数というか状況ですが、具体的な状況としては、条例を施行する前の平成24年度までは年間約20件程度の空き家に関する相談が市に寄せられておりました。条例を施行した平成25年度には56件、平成26年度には71件の相談が寄せられております。年々増加傾向になっているところです。
内容としては、空き家が老朽化してトタンなどの建材が飛散して危険であるとか、外壁が落下しているとか、窓が割れているとか、アンテナが落下しそうであるとかという内容にわたっており、危険度が、緊急に対応してくれという内容でございます。それらの所有者を調べて、その方々に連絡をとり、文書で発送してお願いしているところです。
以上でございます。
◆高橋 委員 今年度のものは、まだ途中ですが、把握している件数はあるのですか、今年度は出ていないですか。あと、庁内で実際に行っていた活動のようなものがあれば伺います。
◎柳町 建築指導課長 空き家の実態調査は、まだ当市では行っていませんので、それらの予算化、空き家対策特別措置法で全体的な利活用などを含めて、市内全域の調査の必要もあると考え、今のところまだ予算化していないのですが、それに伴って町内会のほうに空き家の情報提供をということで先月、2月1日に町内会長に、そういう苦情などがあれば御連絡いただけないかという情報提供を求める文書を発送しております。
あと、平成27年12月現在ですが、相談件数は46件、いろいろ対策を講じていただいた解決件数が18件、約39%ほど対応していただいております。
以上です。
◆高橋 委員 御答弁ありがとうございました。やはり平成27年度はまだ全部出ていないにしても、年々この相談件数がふえてきている傾向と、新たに予算化されていない中で、いろいろ取り組まれているという状況を確認できて、少しずつではありますが、進んでいるという傾向を感じました。
危険空き家をどうするかは建築指導課だと思いますが、空き家の利活用、空き家バンクなどと言われているものは建築住宅課であったり、あと防災であったり消防、さまざまな課が連携して進めていかなければならない事業だと感じています。先ほど答弁いただきましたとおり、建築指導課だけが担う業務範囲では限界があるというようなことをおっしゃっていましたが、本当にそのとおりだと感じています。
そこで、今までの答弁を踏まえて、今後さらにこれらの施策を総合的かつ計画的に実施していくためには、基本的な指針も国から示されている中で、空き家対策特別措置法の第6条で空家等対策計画を定めることができ、また第7条においては当該計画の作成、実施等に関する協議を行うための協議会を組織できるとうたわれています。
今後、当市においても空き家対策が必要となると考えますし、また計画の作成や協議会の設置などが必要不可欠と考えています。これに関してどう思われるかをちょっとお伺いしたいのですが、先ほど答弁いただきましたとおり、担当課を超えていたり、部を超える連携が必要になってくるということですので、これは在家部長に答弁いただきたいと思います。よろしくお願いします。
◎在家 都市整備部長 ありがとうございます。高橋委員おっしゃるとおり、国に先行して条例を策定してきましたが、今回の国の特措法に基づきまして今回、八戸市でもいよいよ空家等対策計画策定、それから協議会の設置等が必要になろうと考えております。
御存じのとおり当市の条例は特定空き家、いわゆる危険空き家に限定されたものですが、今回の国の特措法は、空き家の利活用策、そしてあとは税制上の措置、これらについても検討しなさいというようなことです。委員おっしゃるとおり多岐にわたるようなお話になりますので、先日、建築指導課でも庁内、市役所内の関係課との勉強会もしておりますが、そのメンバーをまた集めて、今後どのように対策を施していくか、その辺の組織についても、人事担当部局とも相談しながら計画及び協議会の設置等について取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆高橋 委員 御答弁ありがとうございました。答弁いただきましたとおり、条例が先行して、外枠から固めて進んでいるという中で、実際に相談件数もふえている中で、庁内で勉強会を行ったり、今答弁いただきましたとおり、空家等対策計画の策定や協議会の設置を視野に入れて進めていきたいという答弁をいただけたことは、しっかり前に進んでいくのだと感じました。非常に心強いと思いました。
やはりいろいろ空き家バンクなどの事例を見ていますが、小さい市町村であればある程度把握できて、不動産業者とも連携をとってできるのかと感じているのですが、やはり八戸市ぐらいの人口だと非常に難しかったり、不動産業者等の業務内容とかも邪魔してはいけないなど、いろいろ非常に難しい部分があると思いますし、把握ももちろん難しいと思います。
そのようないろいろ課題が多い当市ではあると思いますが、連携中枢都市などいろいろ広域の連携も進めていかなければいけないので、本当に多くの課題を抱えて非常に大きなものであると思いますが、今答弁いただいた空家等対策計画の策定、そして協議会の設置などをしっかりと、先ほども申しましたとおり進めていくということを期待して、この質問を終わります。
○森園 委員長 この際、暫時休憩いたします。
午前11時53分 休憩
────────────────────
午後1時00分 再開
○三浦 副委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
第8款土木費の質疑を続行いたします。
それではまず、先ほどの夏坂委員の質疑に対する答弁について理事者から発言の申し出がありましたので、これを許します。
◎佐々木 都市整備部次長兼都市政策課長 先ほど夏坂委員から質問があったワーキング会議の出席者の件ですが、申し込み期限はあした10日ですが、募集人員10人に対して現在8名の方が申し込みされてございます。内訳としては学生の方が4名、一般の方が4名でございます。
以上でございます。
○三浦 副委員長 夏坂委員、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、ほかに御質疑ありませんか。
◆高山 委員 私からは87番、マチニワのウオーターステーション施設の概要についてを質問させていただきます。
先ほど工藤委員からはこのマチニワの概要というか外枠、それから建物の中、内容等についてお話がありましたが、私のほうはその中の施設のことでございます。といいますのは、先般、八戸圏域水道企業団からの平成28年度当初予算の主要な施設工事等において、マチニワウオーターステーション築造工事という項目がありました。そこで、このウオーターステーションとはどのようなプランなのか、その内容についてお伺いします。どうぞよろしくお願いします。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 高山委員にお答えいたします。
水道企業団によるウオーターステーションの件ですが、これは昨年からマチニワの中に緑と水と光、そういうコンセプトの中でどういった取り組みができるのだろうということを検討している中において、水の取り組みについてはやはり水道企業団に相談することが一番だろうということで、昨年から水道企業団に相談してきた経緯がございます。
その中で現在協議しておりますものが、既にはっちの後ろにある虎をモチーフにした水飲み場、それから種差海岸に、時間になるとからくりが動くといったものがございます。そうしたことで、水に親しむものが何かないかという相談をしておりまして、それについては現在マチニワの中で、小規模な噴水ですが、それも時間でポンピングするような仕掛けを考えております。まずそれが第1点です。それから水飲み場、その2つをセットに企業団と具体的な内容について詰めているといった状況でございます。
以上でございます。
◆高山 委員 午前中もそうだったのですが、先ほど田湯室長から、緑と水と、そして光と聞いたときに私は震えました。それを聞くだけで何かシチュエーションがぱっと浮かんできます。上部のほうはガラス張りということですから、まさにそこの中が自然と一体になった、そういうマチニワなのだというふうなことを思いました。
でも、私は少しキャプションをつけたくなるんです。やはり緑と水と、そして光、あとは人と心。ということで、もう一度言いますと、水飲み場と、それから噴水のような、それもからくり云々のような遊び場もという複合型ということで、さらにそれをもう少し具体的にしたイメージは何かあるのですか。
私は単なる水飲み場と聞くと、蛇口しか思い出さないのですが、そうではなくして、何かしらもう少し具体的なイメージのようなものがあったならばお聞かせいただければと思います。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 高山委員にお答えいたします。
まず1つは噴水のほうから、今考えていることということで御理解いただきたいと思いますが、冬場はどうしても使えません。ですから、春から、せいぜい使って10月か11月ぐらいまでということで考えております。小さいお子さんが、はだしになって走り回れる。そして時間になると、それまで少し静かだった、高さが低かった噴水が少し高くなるような、時間でそれを知らせるというようなことをまず今基本に考えております。
それは6つか7つぐらいの噴水の口がございまして、それが軽やかなメロディーなるのか、それはこれからのことになりますが、大体そういうイメージをしております。
水飲み場については、やはりマチニワのデザインというか雰囲気に合った、公園にあるものが悪いということではございませんが、よくあるような水飲み場ということは、やはりこれは避けようと。ここに来たら楽しく、また、水を飲みたいと。3つの蛇口があって、三島であり、蟹沢であり、白山でありとか、多分それはできないかもしれませんが、やはり何かその水を飲んでいただくということに対しても、おもしろいことが考えられないかということを今一生懸命相談しているところでございます。ちょっとまだ具体的にこれといったものはございません。
以上でございます。
◆高山 委員 夏場になったらきっと楽しい、子どもたちも遊べる、そういう親水空間なのだろうと想像しました。
そこで私からこのような1つのばかな思いつきと思っていただければよろしいのですが、今できる商業施設には、1階にブックセンターができます。ということで、私はそこに本をモチーフにした水飲み場をつくってもらったらよいのではないかと思うのです。
例えばこのような石とか木でつくって、本の表紙をぴゅっとあけると、ここから水がひゅっと出てくるとか、そのような、もう少し何かしら具体的な、ブックセンターと連動した形の水飲み場が、案外マチニワとその商業施設、あるいは八戸市が今推進しようとしている本のまち構想、そういうことも視野に入れた水飲み場はいかがであろうかと思いますが、その辺のことで何かあったらどうぞ。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 非常に参考になるといいますか、貴重な御意見をいただいたと思っております。まだちょっとこちらのほうでそこまで具体的に考えておりませんでしたが、いろいろ水を使う関係で、どういった材質がよいのかも含めなければなりません。
さらには、土台となる水飲み場の大きさは決まっておりまして、その上でどう造形していくかにかかってくると思いますので、さまざまなアイデアというか、喜んでいただけるということをまず第1に考えて、これから検討していきたいと思います。
以上でございます。
◆高山 委員 先ほどから、やはり緑と水と、そして光という空間、そこは確かにまちという庭なのだというイメージであろうと思います。まさにそこには今御答弁をいただいたように親水空間を設けて、そしてそこに集う人たちにいろいろ自然との触れ合いをする空間を提供するということでありましょう。
そこで、風張部長に聞きたいことがあります。まちと庭というコンセプトを聞いたときに、私は庭の定義を調べてみました。それは普通一般的な概念の庭は、木や植物、そして草や池、まさに今、田湯次長が言ったようなことなのです。それを配置して人々の安らぎや癒やしの場として利用され、住宅や施設の敷地内に設けられた建造物のない広場であり、景観であると定義しています。
ですから、この定義から私自身この八戸市の計画するマチニワということを考察してみました。このマチニワの景観は、今言ったように庭木とか、あるいは庭石というものではなく、そこに集まる人々自身が景観なのだと思いました。
さっきも少し言いましたが、人と心。マチニワにたくさんの人たちの笑顔があふれ、あるいは親子が遊ぶ、若いカップルたちが来てお互いに交流する、話し合う、そういうにぎわいやイベント、そういうものも通してたくさんの人たちが集う。そこにいっぱいの人たちが集まる、その人たちの服装も含めて、いろいろな心の笑い、そういうものがマチニワの景観そのものではないのだろうかと思いました。
これは私の思いなのですが、風張部長はそのマチニワの庭という概念、理念にどのような思いがあるのか、お聞きしたいと思います。
◎風張
まちづくり文化スポーツ観光部長 では、高山委員にお答えいたします。
庭という概念ということでした。辞書で委員がお調べになったようなことが庭の定義なのだろうと思いますが、もともとこのマチニワというコンセプトについては、八戸のまちの中に、今はっちができ、いろいろなにぎわいの施設などもできているわけです。最も欠けているものは緑の空間、そういったものがないということから、当初、マチニワをつくろうということになっていたかと思います。
それで、その庭という本来の定義そのものではなくても、委員おっしゃるように、やはりそこにみんなが集って、憩って、笑顔があふれて、そういったものが庭というものの中で生まれていけばよいのだろうということでの庭であろうかと思っております。
はっちとの違いは、はっちの中は実は食べ物、飲食を外から持ち込みすることができないのです。それは中にチャレンジショップ等も入っておりますので、そうしたことから中で買ったものしか食べられないという1つのルールができております。
そこを補う形で、マチニワのほうは、委員さんおっしゃるように、まちのほうから、よそのショップのほうからいろいろなものを買って持ち込んだり、お弁当を自由に食べたり、常に笑顔があふれるような憩いの場となって、そのにぎやかしの空間が、やはり観光客の皆さんからも、そんなにぎわっているところには自分たちも行ってみたいというような、そういったマチニワになっていけたらよいと思っております。
以上です。
◆高山 委員 ありがとうございました。本当にそのようなみんなの笑顔があふれるようなマチニワになってもらいたいと思います。
そこでもう1つ、どうしても気になることがありました。先ほど工藤委員から今現在の商業施設の工事の覆いがとれて、マチニワの風景がちょっと見えると言いましたので、今昼休みに行ってきました。そしてその周りの六日町の方向からと、それから三日町の方向から見てきました。
そこで、ふとそれを見ながら気になったことは、商業施設が夏ぐらいまでにできて、そして1階には仮称・ブックセンターがオープンします。では、その商業施設がオープンしたとき、そのマチニワとそこの広場はどのような状況なのか。
もう1つは、平成28年度からマチニワの工事が始まると言いましたが、完成するまでの間、今度は三日町からの人の動線とか流れはどのようにするのだろうか。そういう疑問が生まれてきました。
六日町のほうからは入れますが、三日町のほうからは工事の期間中はどうするのだろう。工事が始まる前は、アスファルトを敷くわけでもないため、土がむき出しのままなのか、その辺のことをどのように考えているかを、今度は田湯次長に聞きます。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 高山委員にお答えいたします。
ブックセンターのオープンについては、これから順調に行って秋ごろという予定で今進めております。その際、三日町の今の状況がどうなるかですが、そのあたりには、くい工事には入りたいと思っておりまして、それも順調に行けばの話です。恐らく工事用の仮囲いという形になっているのかと思っております。
三日町の市が持っている土地の西側は民有地で、そこは工事用の仮設のプレハブが建つのではないかと想定しております。ですから、三日町側から六日町側には、工事期間中は通り抜けはできないことを想定しております。
ですから、動線については、花小路が開通しますので、六日町との動線は、その花小路を通じてと今考えております。
幸いにと言いますか、三日町街区、六日町街区は非常に南北方向の通り抜けの多い街区になっておりますので、工事の期間中は市民の皆様に御迷惑をおかけいたしますが、そういう形での動線を御利用いただければと思っております。
以上でございます。
◆高山 委員 結果的にはブックセンターは鳴り物入りというような感じがしますので、やはりいろいろな方向からということでありまして、オープンしても、三日町方向からを遮断するということに対しては、いささかもったいないという気がします。
思うのは、例えば私たちが東京駅とか新宿駅など、そういうところへ行ったときに、いろいろなビルの工事とか地下鉄工事をやりながらも、結局人の動線は必ず迷惑がかからないところへちゃんと確保しているのです。
もし遮断すると答弁されると、1つの通路的なものでも、三日町のはっち側のほうから囲いをして、そのような動線ができないものなのか。さっき見ながら、では、1つの打開策として、自分だったらどう考えるだろうという思いに至りました。
ですから、その辺もいろいろと考えていただければということで、私の質問を終わります。以上です。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆前澤 委員 私から3・3・8白銀市川環状線と新大橋整備事業についての2点についてお伺いしたいと思います。
まず外環状線、白銀市川間の環状線ですが、ちょうど1年前ですか、中居林工区が開通して、白銀の起点から松園町までが開通になりました。私らのほうから来ると、非常に交通渋滞とか、時間によっては時間がかかるときもあるけれども、八戸駅に行くには非常に便利になったと思っております。
この事業は、多分もう数十年かけてここまで来ていると思うのですが、桔梗野のほうは国道45号の手前までできておりますので、その間が残っているという形になるのだと思いますが、この今回の新年度予算でも5500万円、県事業ですから盛られておりますが、現状と全体の進捗率についてまず教えてください。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
3・3・8白銀市川環状線の現状と進捗状況ということでございます。まず県が所管する道路ということで、総延長は約21キロメートル、このうち整備済み区間が15.2キロメートルということで、延長での整備率が約72%となってございます。残りの区間5.8キロメートルございますが、そのうちの4.8キロメートルについては事業中と。先ほど委員おっしゃったように尻内工区については平成26年度に事業着手しており、天久岱工区3.5キロメートルについても平成25年度から事業着手しております。そして未着手区間は市川地区、市川町の2期工区1.1キロメートルという状況でございます。
◆前澤 委員 ありがとうございます。大分見えてきているということだと思うのですが、今回負担金として5500万円で、私はちょっとどういう状況か今わかっていないで聞いているのですが、これは尻内橋というか、馬淵川にかける橋と、松園町から橋までの間の用地買収とか、それらの負担かと思いますが、今回の予算の事業内容と、尻内工区の見通しについてお知らせください。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
まず負担金ですが、平成28年度5500万円ということで、これは県が実施している街路事業について市が事業費の15%を負担しているというものでございます。青森県が事業主体となっている街路事業について平成6年度から一律15%を負担しております。
尻内工区の状況ですが、平成28年度は調査、用地補償及びその橋梁下部工について実施すると伺っております。
予算比ベースですが、平成27年度末での進捗状況は8.2%と伺っております。
以上でございます。
◆前澤 委員 まだほとんど残っているということで、ぜひ市のほうでも強い働きかけで、あそこはやはり、今、八戸市は国道45号が大動脈であって、本当にそれ1本というような形であるわけです。青森のように東バイパス、西バイパスと広い道路があればよいのでしょうが、いかんせん八戸市は大動脈が国道45号だけと思っています。そういう意味においては、やはりこの外環状ができてくれば輸送能力が格段にアップしてくるのではないかと思っております。
これは県事業ですから、わからないところもあるし、尻内を越えてまた用地買収とかは今進んでいると思いますが、手つかずのところもございます。莫大な財源も必要になってくるのだろうと思いますが、これは県のほうで大体いつごろ完成予定ということで進めているのか、それともその時々の財源の手当てによって違ってきていて、先がわからないという工事なのかどうか、そのあたりを教えてください。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
尻内工区については延長が1.34キロメートルございまして、総事業費で約72億円と聞いてございます。先ほども申しましたように今年度末での進捗率が8.2%ということで、県にも完成予定をお聞きしたのですが、まだ事業も始まったばかりであって完成時期については未定との回答をいただいております。
◆前澤 委員 ありがとうございました。尻内工区だけで72億円ということで、買収などを含めて橋が相当かかるのだろうと思います。今、工事しているところもありますが、今、工業団地も、第二工業団地と言いますか、北がもう80%を超えているということで、これからどこが適地かということで皆さんも苦労しなければならない状況の中で、やはりこの外環状、最終的にはちょうど北インターの横のあたりを通ってくるのか、あちこちに工業団地というわけにもいかないのでしょうから、道路の利便性となれば、その周辺と言いますか、この外環状も1つの有力な選択肢になってくるのだろうと思います。何より市民の利便性もしっかり考えていただいて、県がさまざまな都市計画道路、県の事業があることは存じておりますが、特にこの外環状の完成については最優先で、これからも市として強く要望していっていただきたいとお願いしたいと思います。
次に、新大橋整備事業についてでございます。多分今回の8億6000万円という事業費は新大橋を新しくかけかえするための、橋の下についているさまざまなものとかの整理のために使うのだろうという意識でいるのですが、この新大橋の現状と今回の事業内容についてお知らせください。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
新大橋の整備事業ですが、事業延長としては橋梁部300メートル、前後の取りつけ道路420メートル、合わせて720メートルについて整備する事業でございます。
平成26年度、昨年度は予備設計を行って、今年度は引き続き橋梁の詳細設計を実施しているところでございます。あわせて今年度、馬淵川の管理者である国、東北地方整備局と河川協議を実施してございます。そして来年度、平成28年度の予算ですが、8億6000万円ということで、この内容ですが、今委員おっしゃったように橋梁にかかっている添架物がございまして、事業が始まる前にその添架物の移設が必要ということで、その移設費用、水道管、ガス管、電力管、NTT通信管の移設を行うための費用が約8億4000万円、そのほかに設計委託費ということで用地測量及びその営業補償2000万円、合わせて8億6000万円ということで計上してございます。
以上でございます。
◆前澤 委員 ちょっと前に聞いたときに、片側1車線で、歩道を広くとるというところまで自分の記憶はあるのですが、この新橋梁のかけかえに対する考え方をお聞かせください。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答え申し上げます。
考え方ということですが、まず昨年度かけかえという方針を説明させていただきました。考え方とすると、橋梁を大規模補修するという考え方と、新たに更新するという考え方がございまして、それについては予備設計の中で、経済性や通行の安全性、あと河川への影響、それらを考慮してトータルとしてかけかえをするというようなことで考えてございます。
架橋の位置、橋をかける位置ですが、沼館側と下長側ともに交差点が近いということ、あと右岸側ですが、八戸ガスがあって、そこは絶対避けなければならないというふうな、コントロールポイントと言っているのですが、そういうものがあることから、現在ある橋と同じ位置に架設するという方向性を持って今河川の管理者である国と協議を行っている状況でございます。
委員おっしゃったように片側1車線の2車線でというところでございます。まだ今年度詳細設計の最中ということで、橋梁の上部工の形式とか径間数などについては協議中で、まだ決定している状況ではございません。
以上です。
◆前澤 委員 わかりました。そうすると、今ある橋を撤去して、最終的にはそこにかけるということになると、この期間はそこを通れないということになると思うのですが、この期間は2年、3年とかに及ぶのではないでしょうか。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 お答えいたします。
工事期間中は通行できなくなるということで、その辺については、今どのようにしたらよいか検討しているところでございます。300メートルの橋の大規模工事ということで、工事の期間がかなり長期間になるということで、実際にどれくらいかかるかは、まだ今の段階でははっきり申し上げられない状況でございます。
こういう河川の中での大規模工事ということで、期間がかなり長くなるという話をしたのですが、やはりこれだけの河川になると、国から出水期、水かさが増す6月から10月ごろまでの5カ月間は、河川の中での工事はできないということもございまして、そういう意味で工事の期間が長くなるような状況でございます。
以上でございます。
◆前澤 委員 工事するのにさまざまな規制があるということで、普通1年かけてぱっぱとやるのも、今の蕪島の工事のように、その期間は工事ができないというようなことなのだろうと思います。
この工事全体事業費とか、いつごろまでに完成させるとかいうようなスケジュール的なものを含めて、全てまだこれからか、ざっくりと10年かかるとかいう話もあったり、ちょっとわからないところがあるのですが、もう決めてあるのですか。
◎竹洞 建設部次長兼道路建設課長 全体の事業費とか全体のスケジュールということで、済みません、先ほども申し上げたのですが、今河川の管理者である国との協議中ということで、なかなか今の段階で金額とか工事の期間とかは申し上げられない、ただ、いずれにしてもかなりの期間が想定されるということで、10年かと言われると、その辺はまだはっきり申し上げられないのですが、かなりの時間がかかるのではないかと想定しております。
◆前澤 委員 わかりました。これ以上聞いてもあれですから、多分数年かそこらでとまると。たまたま沼館が、大橋ができましたから、そっちを活用してということになるのだろうと思います。
あそこはちょうど本当に八戸の工業の中心に位置する橋で、昔はもう新大橋と大橋の間までは橋はなかったわけです。もう新大橋が本当の――まあ、今はあの中に馬淵大橋と沼館大橋ができたので、橋が2本かかってはいますが、昔はありませんでした。その中で江陽に日東があって、今の大平洋金属、日曹製鋼ですか、そっちは昔、新大橋を越えた先は何もなくて、昔のことはよく覚えているのですが、工業が盛んな重工業、特に鉄鋼業と言いますか、その中心になった道路なのです。
1955年ですから、あの橋は去年還暦を迎えたわけです。今馬淵川を見ると、一日市の櫛引橋、それから尻内の大橋、それから大橋が新しく3つになり、近年新しく橋がかけかえになりました。今の新大橋、50年以上前の話ですが、私が小学校のころの遠足に行ったころは、まだあの橋も若い橋で、ぴちぴちしていた橋でした。
今は、橋も還暦になると、非常に元気だったころと違って弱ってきて、がたがたになっているのです。橋はかけかえたものはかけかえできた。長寿命化で、新年度の予算でも、たしか3億3000万円ぐらい長寿命化の根城大橋とか、市の管理している橋だけです。今は八太郎大橋とか、多分あれは長寿命化の工事をしているのだろうと思います。
新大橋はもう寿命が来て、これ以上生きていけないという状況で、何とかあと5年か10年生かした、ちょっと言い方は悪いかもわからないけれども、もうかけかえるしかないという決断だろうと思います。
私もそうですが、子どものころのことは鮮明に覚えていて、きのう何食べたか覚えていないわけです。これは非常に悲しいことだけれども、何でもそういう一定のときが来れば寿命が来るのは間違いないものですから、新大橋に限らず、事前にさまざまな手当てをして長寿命化、寿命を延ばしていくのか、国は国家の強靭化計画等も掲げておりますし、特に3・11を受けて耐震化とか長寿命化というふうな、一挙に公共インフラの寿命が来ている部分がある。これを延ばしていかなければならないという中で、橋であればかけかえるか、そして寿命を延ばしていくかという選択肢の中で今やっていらっしゃるのだろうと思います。
本当にこの新大橋については、私も思い入れが非常に深くて、今トラック、乗用車が通っただけでもがたがたしていますから、それらの工事中は気をつけながら、後々失敗だったと思われないように、その片側1車線についても、できれば私は片側2車線に、何とかそこを工夫してならないかと。
ピアドゥのところまでは広くなっているわけです。沼館交差点と沼館大橋をつくった関係で道路は広くなりました。だから金をかけるのであれば、個人的には新大橋までの間を何とか工夫して広げてと思っています。これは自分の思いですから強制はできない部分ですが、ぜひ御検討をなされて、その選択肢はどうかということも1つの検討材料にして、よりよい計画を練っていただくことを要望して終わります。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆伊藤 委員 私からは2点、花と緑のまちづくりについてと、公園内の砂場について伺います。先ほど高山委員からは大変すばらしいフレーズがプラスされて、マチニワのこれからの整備については大変期待申し上げたいと強く思っております。
それで、そのマチニワで、私もこの中心街の活性化とか、にぎわいづくり、あるいは潤いづくりとか、そういった美しい中心街であるということについて、ちょっと夢を語ろうということで、何人か集まって言いたい放題いろいろなことを言い合ったのです。
そのときに、やはり三日町、十三日町のところを通年ホコテンにして、その周りにぐるぐる回る小川を、せせらぎをつくったらどうかと。そしてその真ん中に、余り剪定を毎年毎年しなくてもよい、伸びやかに木陰をつくれるような木を何メートルか置きにつくっていき、その周りにベンチを置いたり、そして子どもたちがぴちゃぴちゃと、はだしになって、その小川のところに遊んで戯れているという姿を描いた発言をしたことがあります。
また、その中には、十三日町の角なのですが、あるビルをつくるときに、ビルの中に水辺をつくって、それを含めた噴水もつくって待ち合わせの場所にして、そして市民の方々の憩いの場をこの中心街に提供していくのだというような御提案をした、それがなかなか建設費とか整備費がかかるということでポシャってしまったようですが、そのように夢を語った中で、水、そして緑ということがよく出てきたのです。そういうことがこのマチニワの中には集約されていくのかと思って大変うれしく思っております。
それで私からの提案は、そのマチニワとともに、中心街のもう少し、緑と言うと街路樹が大変立派に育ってきて、街路樹としての景観もよくなっているわけですが、それだけではなく、やはり彩りをちょっと加えた、花のある空間づくりをしていっていただけないものかと、これまで何回も質問を重ねてきておりました。
それで進めたいが、まずは視察からということでの御答弁をいただいておりましたが、どういったところでどういう視察をされ、これからどのように整備をされていくかというお考えを伺いたいと思います。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 伊藤委員にお答え申し上げます。
今のお話は、中心街の今までのフラワーバスケットなどの事業の関係であれば担当が違いますので、私からはお答えすることができません。
○三浦 副委員長 では、伊藤委員、申しわけありません。この質問を飛ばして次に進めていただければと思います。
◆伊藤 委員 わかりました、済みません。中心街のまちづくりというところでは、こちらなのかと思って、前にもこちらに質問したような気がしたので通告いたしました。失礼いたしました。
それでは次の、公園内の砂場について御質問いたします。
水辺の空間に遊ぶ子どもたちの姿もですが、公園の砂場で遊ぶ子どもの風景も大変絵になるし、ほほ笑ましく、昔はよく見られた光景でした。昨今はなかなか砂場で遊んでいる子どもたちの姿を目にすることが本当に少なくなりました。
それで、市内には砂場のある公園は幾つありますでしょうか。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 伊藤委員にお答え申し上げます。
現在砂場のある公園は75カ所となっております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 その公園には中規模、小規模あるかと思いますが、それらの砂場の管理は、町内に任せられるところもあるのですが、全体的にどちらが管理して、どのような管理内容なのでしょうか。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 お答え申し上げます。
砂場のある公園は街区公園、規模の小さな公園ということで、町内会に管理をお願いしているところでございます。どのような管理をしているかというと、砂場の消毒で、プール等でも使われる塩素系の薬剤を水に溶かして、集中的に散布して除菌しているという状況でございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 それは例えば小さい町内会単位にお願いしているという形になるのですか。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 町内会あるいは連合町内会というような形でお願いしているところでございます。
◆伊藤 委員 これから少子高齢化の中で、町内会というのは地域の、さまざまな役割を担っていくということでは大変重要な組織だと思っているのですが、なかなかその町内会長のなり手がない、いろいろな理由があるわけです。こういった自分の町内の人たちをまとめていく、いろいろな事業を展開しながらコミュニティを深めていくというような役割だけでも精いっぱいなのに、こうして市から委託という形でやらざるを得なくてやれるうちはやるのだけれども、なかなか難しいという状況が出ているところが幾つかあると思うのです。皆様は、そういうあたりのこれからの考え方はどのように思っていらっしゃるのでしょうか。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 お答え申し上げます。
確かに町内会の負担が大きいというような声も届いております。平成28年度予算において、砂場の管理を町内会から外して、別な形で砂場の消毒、管理といった面で委託ということで予算計上をしているところでございます。
以上でございます。
◆伊藤 委員 ありがとうございました。それを願っておりました。砂場の消毒も結構頻繁で、それだけやっていても結構大変だということ、そしてまた、その管理がなかなか難しいとなると、それを返上する、もう砂場は要らないという極論が出てくるのです。昔のようによく砂場で遊ぶ子どもたちの姿を見たいと思うわけですので、本当によい方向に向かったと思います。
それと、消毒もですが、やはりこれは動物愛護の精神を持って、特に犬を飼っていらっしゃる方の散歩時に、砂場には絶対に入らないようにというような何か。入れないようなと言うと、子どもたちを砂場で遊ばせるときに、また、おりの中にという施設になってもちょっと閉鎖的なのかとは思うのです。やはり消毒はすれど、何かイタチごっこのような感じもするし、何となく消毒はしても、何かそういうことを考えると、子どもたちをそこへ入れることをちゅうちょされるお母さん方、お父さん方がいらっしゃるのではないかと思うのですが、その辺の対策はどのようにお考えでしょうか。
◎澤田 都市整備部次長兼公園緑地課長 お答え申し上げます。
確かに犬を飼っていらっしゃる、猫を飼っていらっしゃる方々のモラル、マナーの問題ということもございます。そこに関して、おっしゃったように、例えば他都市の事例では、砂場のところに柵を設けているようなところもあるようですが、ちょっとそこまですることは管理も大変だし、実際に広い公園の中で、そこだけ閉ざされた空間があるということは、やはり公園のあり方としてどうかということは思いますので、注意喚起というところで行って、そういう事態を減らしていくようにというか、声をかけていきたいと考えております。
以上でございます。
◆伊藤 委員 犬の散歩のときなどには、マーキングはあちこちにするわけですが、その辺の飼い主の方のマナーを喚起する意味でも、その砂場のところに何かかわいらしく、そこにはしてはいけないと飼い主の方に思っていただけるような、そういうものをつけていただき、管理をする側も少し管理がしやすくなるし、また利用度も高まってくるかと思いますので、その辺をいろいろ工夫していただくように要望申し上げて、この件は終わります。
○三浦 副委員長 伊藤委員、通告ナンバー90番ですが、フラワーバスケットの件ということでした。改めて伊藤委員からフラワーバスケットの件についてもう一度質問をしていただきまして答弁をさせたいと思いますので、よろしくお願いします。
◆伊藤 委員 大変申しわけございません。もう少し具体的に書いておけばよかったのですが、これまでに中心街の美しいまちづくり、そしてまた市民の方々も、この中心街に美しさと憩いを、あるいは潤いを求めてもっともっと足を運んでもらえるような、そしてまたそぞろ歩きが楽しんでできるような、そういう空間づくりにも寄与するために、木はいっぱいあるので、花のほう、彩りを加えるということでフラワーバスケットの提案をしておりました。
これまで何度か提案しておりましたが、視察をしてくることからいろいろ研究したいということで、おっしゃるとおり御視察もされたと思います。そういうことを踏まえて、これからどういう取り組みをしていくのか、その辺のお考えをお伺いしたいと思います。
◎山道 商工政策課長 お時間をとらせまして済みません。フラワーバスケット事業は商工政策課の第7款の事業で、来年度の新年度予算には事業実施の予算は盛っていないところでございます。
○三浦 副委員長 伊藤委員、実は第7款は質疑が終了しておりますので、意見を言っていただいて承りたいと思います。よろしくお願いします。
◆伊藤 委員 大変御迷惑をおかけいたします。今御答弁ありましたように、新年度の予算に盛っていないということであります。こうして中心街のさまざまなにぎわいをつくっていくということに一生懸命になって、はっちも頑張っている。またマチニワもこうして新しいものに対して情熱を持って今取り組んでいるわけです。そして、そこだけではなく、その中心街全体の空間づくりをどうしていくかということも今問われていると思いますので、もっとその辺に力を入れていただきたい。
私がこれを初めて提案したのは去年、おととしあたりからではないのです。前からやっているんです。それで視察してきますと言って、したはずなのです。その後に、やはり一歩でも前進する何かの取り組みが見られたならば、ちょっとまた御期待もできるのですが、まだ何もということは非常にがっかりなのです。
八戸市内には花屋が、ざっと見ても、中心街、長横町の、あるいは表裏通りのところに10カ所ぐらいあるのです。それは八戸市民は大変花をめでる市民性があるのだと、私はその花屋の数から、また花屋の店先の様子を見ていて思うのです。ですから、彩りのある美しいまちと言うときには、本当に市民の方々が楽しんでまちに出てきて歩いていただけるものだと思っているのです。
ですから、ぜひとも、この平成28年度の途中からでも何か1つ前進できるようなことを手がけていただきたいと、これを強く要望しておきます。盛岡市は平成16年度にカナダのビクトリアを目指して、日本一のハンギングバスケットを下げている、美しい彩りのあるまちづくりをすると言って、3年間で日本一のフラワーバスケットの数のお花で彩っているわけです。そして今日まで日本一はどこにも譲っておりません。
そしてそれがきっかけで観光のほうの誘致にも大変寄与しているということ、そして花をコンセプトにしたさまざまな催し物が開催されております。そういったことでこれはまちづくりの1つにもなっていくわけですので、ぜひともお願いしたいと強く強調して、要望して終わります。よろしくお願いいたします。済みませんでした。
○三浦 副委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
◆八嶋 委員 通告外で恐縮です。簡潔にお尋ねしたいと思います。第8款が終わる前に、これは道路維持課の担当だと思いますから、お聞きします。いわゆる街路灯、防犯灯の件でありますが、予算は見ていませんが、各町内でLEDにしましょうということがありましたが、そのLEDの普及率というか進捗率を教えてください。
◎磯島 道路維持課長 これは八戸市
防犯灯設置等事業補助金のお尋ねだと思います。この補助金を活用してLEDに交換した灯数、あと町内会数は、平成27年度においては、平成28年2月29日、2月末現在で114町内から452灯がLEDに交換されており、それに対して補助金を交付しております。
このLEDの補助金については平成22年度から行われておりまして、先ほど平成28年2月現在の452灯を足して、全体でLED化したものは2098灯となっております。町内会の総灯数は確かな数値ではないのですが、道路維持課で押さえている数値と比較すると10.3%の普及率ということでございます。
以上でございます。
◆八嶋 委員 ありがとうございました。私もある町内に携わっておりまして、まだまだLEDが普及していない現状は、昔の街灯です。それでよく頼まれるのです。
御案内のとおり町内会は、もうどこもぼろぼろですから、心ある役所OBの方とか、体育部の元気のよいのとか、工務店のお父さんに頼んでトラックを出してもらって、まさにボランティアです。なぜかというと、業者に頼むといろいろな計算もあると思いますが、手間賃ということで、1本取りかえると取りかえ賃は大体アバウトで5000円取られるのです。
まあ、業者は業者だから仕事です。それはとても町内会ではできないものですから、そうやってある活動をしていて感じることは、やはり昔の街灯は交換してもしょっちゅう切れるのです。ナショナルでも日立でも高い街灯をつけたのだけれども、あれは街灯の問題ではないと思うのです。グローランプとカバー、昔のかぱっとやるやつ、ほとんど、ガとか葉っぱが入って、いわゆる水がたまって、やはり昔の街灯は壊れやすいし、切れやすいし、なおかつ電気代が高いのです。
それで回ってみて感じることは、圧倒的にLEDは明るいし、ほとんど故障はない。だからLEDなのでしょうけれども、風が吹いたとか、山風の、やませの陰のほうで、非常に湿気が多いところでも、やはりLEDをつけたところは2年、3年たってもほとんどそのままの状況ですから、予算は厳しいと思いますが、ぜひこのLEDをこれからも推進していただきたい。
また、けさもある町内から電話が来ていましたが、申し込みをするときにLEDの申請は早い者勝ちだと思うのです。その申請の仕方が、これはいろいろな立場がありますが、率直に言います。早い話、LEDの役所への申請書の書類は面倒くさいので、もっと簡単にできないのか。簡単にするとずるをするところもあろうかと思うのでしょうが、そういう意味ではなくて、申請の手続をもっと簡易に。悪用する町内はないと思うのです。そういうことで御検討願えればということだけ要望して終わります。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆山名 委員 手短に質問したいと思いますが、道路維持について質問をしたいと思います。これまでにも市民の方からさまざまな要望を受けておりまして、その都度適切に対応していただいているということにまず御礼を申し上げたいと思います。
ただ、一生懸命やっているにもかかわらず、今回の提出議案にもありますように、側溝と道路の段差があって、自転車の車輪がそこにはまって大けがをしたということで533万円の賠償金を支払うというような事案もありました。
県のほうは年間に1万カ所穴ぼこを修理するということです。何とかこれに速やかに対応できないかということで、インターネットとGPSを活用してデータ管理システムを2014年度からやっているというようです。職員が少なくてもこれに対応できるという利点もあるそうですので、私は勝手に経費もそんなにかからないのではないかと考えておりましたが、こういったものを活用するような計画はないかどうか伺いたいと思います。
◎磯島 道路維持課長 今、委員から県の事例の話が出ましたが、管轄するというか、市が管理する道路延長と県の管理する道路延長には相当の差がございます。全ての道路にそのシステムを取り入れるということはちょっと困難だと考えております。今現状では、その情報源として、例えば車から、あるいは歩行者から、あるいは地域町内の方から、あるいはそういう事業者の方、例えば東北電力とか、その現場に従事する方々からの情報提供を受けているのが現状ですし、市としては職員からの穴埋メールというメールによって情報を得る形で現在は進んでおります。
以上でございます。
◆山名 委員 市で活用できないと言うのであればこれはやむを得ないわけですが、一層さまざまな点に工夫されながら努力していただきたいということで終わりたいと思います。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○三浦 副委員長 御質疑なしと認めます。
以上で第8款土木費及び関連議案第60号並びに第61号の質疑を終わります。
次に、第9款消防費の説明を求めます。
◎前田 財政課長 それでは、予算に関する説明書の122ページをお開き願います。
第9款消防費について御説明申し上げます。
平成28年度の予算額は34億8393万7000円であり、平成27年度と比較いたしますと13.1%の増、4億399万3000円の増額となるものでございます。増となる主な理由は、沼館地区津波避難ビル整備工事費の増によるものであります。
1項1目常備消防費は、19節の八戸地域広域市町村圏事務組合に対する負担金、23節の普通交付税返還金でございます。
2目非常備消防費は、消防団の事務委託料でございます。
3目水防費は、水防に要する経費でございますが、13節の水防センター指定管理料が主なものでございます。
4目災害対策費は、防災対策及び防災訓練に要する経費でございますが、123ページに参りまして、13節の誘導標識設置等委託料、15節の防災無線の整備や沼館地区津波避難ビル整備に係る工事費、19節の県防災ヘリコプター連絡協議会負担金、防災士育成補助金、自主防災組織育成助成補助金が主なものでございます。
以上で第9款消防費の説明を終わります。
○三浦 副委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆中村 委員 私は9款1項、123ページの防災無線整備等工事費について伺います。
最初に事業内容をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
◎矢羽々 防災安全部次長兼
防災危機管理課長 それでは中村委員にお答え申し上げます。
15節工事請負費の内容としては、白銀字三島下に子局1基を増設する防災行政無線整備工事費550万円と、沼館地区の津波避難ビル整備に係る平成28年度分の工事費5億333万4000円を計上しているものでございます。
以上でございます。
◆中村 委員 全体にふやすというイメージでいましたが、実際は沼館の津波避難ビルに絡む金額がほとんどということです。わかりました。
この防災無線に関しては、またふやすという方向性で進んでいるのでしょうか、お聞きしたいと思います。
◎矢羽々 防災安全部次長兼
防災危機管理課長 お答え申し上げます。
防災行政無線については平成26年度で増設等は完了しておりまして、あとは地元等の要望などで現地確認しながら総合的に判断して検討を進めてまいることになります。
以上でございます。
◆中村 委員 わかりました。先般も議会質問で、この防災無線に関しては意見を述べさせていただいたところでございます。外にいる人には有効で、室内にいる方にはちょっと有効性が低いというような全国的な調査もあったりして、やはり有効性の高い対策事業を進めていただきたいと思っています。
含めて、前回質問をした部分ですが、防災減災に絡んだ国土強靭化計画を先般お聞きしました。回答としては県の動向を見ながらという話でしたが、県の負担金などもあるのでしょうけれども、県を交えないで、市と国でこういう防災に対する強靭化計画とこの辺の事業は進められないものかどうかを、私もわからないもので、単純な質問かもしれませんが、聞きたいと思います。
◎矢羽々 防災安全部次長兼
防災危機管理課長 強靭化計画そのものは八戸市として策定していくものですが、県の強靭化計画との整合性も見ながら策定していくことになると考えております。
以上でございます。
◆中村 委員 これは前に話しましたが、むつ市が県に先駆けて策定できたのはどういう経緯かわかりますか。
◎矢羽々 防災安全部次長兼
防災危機管理課長 お答え申し上げます。
むつ市はモデル事業として応募して採択されて、国からの職員派遣などの支援も受けて策定したと伺っております。
以上でございます。
◆中村 委員 わかりました。強靭化計画に関しては、国のほうで幅広い交付金、支援金を準備しているので、これはもう先駆けて市としてしっかり計画を立てて、安心安全なまちづくりの一環としてぜひ早急に取り組むべきだという意見を申し上げて、この項目を終わります。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆田端 委員 私からは93番の救急伝送システムについてということで質問いたします。こちらでは救急伝送システムと簡単に書きましたが、名前は救急車車載カメラ映像伝送による救急医療支援事業と少々長くなっておりますが、こちらは宮崎県の日向市で導入実施している事業で、こちらでは医師不足に対応するためと聞いてまいりましたが、私はそれ以上の内容だと思っております。
救急車に患者や病人を収容したときから脈や血圧、表情、傷口などをリアルタイムの映像で県立病院または大学病院に転送する。そして現在は日向市内の病院、それから近隣の病院と宮崎大学の附属病院、それから横浜市立大学病院、あとは日向市消防本部等の8カ所にリアルタイムで送っている。そしてこれまでのところでは、ある方を救急車に収容したときに、どうも判断がつかないということで、伝送システムで脳内出血の疑いがあるのですぐに県病のほうへ送ってくださいということで一命を取りとめたということもあったと聞いておりました。医師が直接その映像を見て救急救命士に指示をして、その場で簡易な処置ができるということで、私はこのシステムに興味を持つというか、これからの救急救命のあり方についてとても重要なことになるのではないかと思って、ここに視察に行って話も聞いて、直接見てきました。このようなことについてこれまで研究や検討がされてきたことがあればお聞きしたいと思っているのですが、いかがでしょうか。
◎宮木 総務部参事 田端委員にお答えいたします。
八戸消防本部では平成21年8月、全国の先駆けとして八戸消防署の高規格の救急車に整備してございます。その後は各消防署に配置されている高規格救急車の更新時に整備することとし、現在、八戸市内では八戸消防署を含め2台の高規格救急車に整備して運営しているところでございます。
以上でございます。
◆田端 委員 この2台の高規格車は、映像で例えば医療機関とか、市内であれば市民病院、日赤病院または大学病院に映像が転送されるということも含まれているということですか。
◎宮木 総務部参事 これは八戸広域で整備しているもので、受信装置については市民病院と八戸赤十字病院の2カ所に整備してあります。
以上です。
◆田端 委員 わかりました。これはこれからのことですが、八戸の救急救命体制というものはドクターヘリ2機体制とドクターカーで救急救命率が劇的に上がったと聞いており、全国からも八戸のこういうシステムは注目されていると思ってまいりました。
私はこういう体制にプラスして、全部の救急車になるかどうかまではこれからの検討になるとは思いますが、このようなシステムを構築していくのであれば完璧に近いことができるのではないか。また、これからの救急救命体制では、このあるべき姿になっていくのではないかとも思ってまいりました。
それで費用についてですが、日向市では地域情報通信技術利活用推進交付金で全額補填されていると聞いてきておりますので、これからも市民の命と健康を守るためにぜひとも研究をしていただきたいという意見を申し上げて終わります。
○三浦 副委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
◆冷水 委員 通告外で申しわけないのですが、非常備消防費のところで、対前年比で約450万円ほど減額になっている。昨今の状況を見ると、団員の待遇については改善されて、むしろふえるという感じがするのですが、減っているということは、団員数の確保にかなり苦慮しているという感じがするわけです。現在の消防団員の現状はどうなっているのか、どの程度定員割れしているのか、それから、もしそのような確保が難しいというようなことであれば、そのことに対してどのような対策を立てているのか、お伺いいたしたいと思います。
◎笠原 総務部参事 お答えいたします。
現在の平成28年消防団員の充足率は87.6%となっておりまして、平成27年度に比較して0.1%の増加となっております。ただ、八戸市もそうですが、全国的にも消防団員は減少傾向にあるということから、消防団員確保のために消防団員加入促進という女性や若者等消防団加入促進モデル事業として、平成27年度にはラジオを利用した消防団員の加入促進や、各町内会で実施される訓練、催し物等にも積極的に参加して、町内会長などを通じて消防団員をより多く加入していただけるように促進を図っております。
以上です。
◆冷水 委員 団員数が少ないというのは、例えば地域別について、いわゆる外郭のほうで組織している分団とか、中心地のほうで組織している分団等があると思うのですが、そのことについての傾向はどのようになっているのでしょうか。
◎笠原 総務部参事 旧市内の消防団については定年または自己の理由によって退団する場合は、自分のかわりの人を加入させるように進めているところです。旧南郷の消防団員は、条例定数が400人ですが、やはり団員数が急激というか、減少の割合が非常に多い状態になっております。
以上です。
◆冷水 委員 団員数の確保についてはなかなか苦慮されているようですが、将来的には分団の再編等をしながら、より機能的な組織にしていかざるを得ない時期も来ると思いますので、そうなってから対応するのではなくて、やはり将来に向けてそのようなことも少しずつ検討していただきたいということをお願い申し上げて、この項を終わります。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○三浦 副委員長 御質疑なしと認めます。
以上で第9款消防費の質疑を終わります。
第10款教育費及び関連議案第54号の説明を求めます。
◎前田 財政課長 それでは、予算に関する説明書の124ページをお開き願います。
第10款教育費について御説明申し上げます。
平成28年度の予算額は130億6637万9000円であり、平成27年度と比較いたしますと、2.0%の減、2億6200万8000円の減額となるものでございます。
1項1目教育委員会費は、1節の教育委員報酬、教育総務課、学校教育課、教育指導課等の職員の人件費、物件費、8節の地域密着型教育推進事業に係るコーディネーター謝礼のほか、125ページに参りまして、13節の用務員業務等委託料、19節の田代小学校中学校組合負担金、私立高等学校助成補助金、国有資産等所在市町村交付金、新たに制度化する給付型の奨学金給付金、21節の奨学金貸付金、23節の田代小学校中学校組合に対する普通交付税の返還金が主なものでございます。
2目指導費は、1節の心の教室相談員に対する報酬、126ページに参りまして、19節の児童・生徒文化活動促進費補助金が主なものでございます。
3目教育センター費は同センターの管理運営経費などでございますが、1節の外国語指導助手などの非常勤職員報酬、職員の人件費、8節の新たに配置する学校司書等に係る謝礼、11節の学校図書館用及びマイブック推進事業に係る図書購入のための消耗品費、教育情報ネットワークシステムに係る12節の通信運搬費、127ページに参りまして、13節の学力調査等委託料、教育情報ネットワークシステム、HENS運用保守等委託料、同じく14節のOA機器等借上料が主なものでございます。
4目特別支援教育推進費は、1節の特別支援教育アシスタント、特別支援教育専門指導員の報酬などでございます。
2項1目学校管理費は、128ページにわたりますが、小学校の管理運営に要する職員の人件費、物件費のほか、13節のPCB汚染物処分等委託料などでございます。
2目教育振興費は、18節の教材等購入費、20節の準要保護児童学用品通学用品等扶助費が主なものでございます。
3目学校建設費は、129ページにわたりますが、西白山台小学校建設等に係る13節の工事監理業務委託料、建設工事費、南郷小学校校庭改修工事費が主なものでございます。
3項1目学校管理費は、130ページにわたりますが、中学校の管理運営に要する職員の人件費、物件費でございます。
2目教育振興費は、11節の教科書改訂に伴う教師用教科書指導書購入のための消耗品費、18節の教材等購入費、20節の準要保護生徒学用品通学用品等扶助費が主なものでございます。
3目学校建設費は、15節の根城中学校のトイレ改修工事、白銀中学校の防火扉改修工事などに係る工事費、23節の白山台中学校建設に係る都市再生機構立替施行費償還金が主なものでございます。
4目学校騒音防止対策費は、下長中学校の騒音防止対策に係る設計等委託料でございます。
4項1目幼稚園費は、19節の就園奨励費補助金が主なものでございます。
5項1目社会教育総務費は、1節の多文化都市八戸推進懇談会委員、社会教育委員等の報酬、131ページにわたりますが、社会教育課等の職員の人件費、物件費のほか、13節のアートプロジェクト等委託料、19節の文化協会補助金が主なものでございます。
132ページに参りまして、2目青少年対策費は、青少年健全育成推進のための少年相談センター非常勤職員等の報酬、物件費のほか、13節の青少年海外派遣事業等委託料、19節の子ども会育成連合会など関係団体への負担金、補助金が主なものでございます。
3目公民館費は、1節の地区公民館、瑞豊館、南郷公民館の館長、非常勤主事の報酬及び物件費などの管理運営経費のほか、8節の開催講座の講師謝礼、133ページに参りまして、13節の清掃業務等委託料、是川公民館の建設用地造成に係る設計等委託料、15節の根城公民館の建てかえ工事費、18節の館、江陽公民館等に係る施設用備品購入費、23節の白山台公民館建設に係る都市再生機構立替施行費償還金が主なものでございます。
4目図書館費は、市立図書館、南郷図書館、図書情報センターの管理運営のための職員の人件費、物件費のほか、134ページに参りまして、13節の市立図書館の清掃業務等委託料、南郷図書館、図書情報センターの指定管理料、18節の図書類等購入費が主なものでございます。
5目視聴覚センター費は、児童科学館の管理運営経費でございますが、13節の同施設の指定管理料、135ページに参りまして、18節の視聴覚教材等購入費、19節の青少年のための科学の祭典実行委員会負担金が主なものでございます。
6目博物館費は、136ページにわたりますが、博物館及び南郷歴史民俗資料館の職員の人件費、物件費などの管理運営経費及び特別展、常設展の開催経費のほか、13節の受付業務等委託料が主なものでございます。
7目南部会館費は、13節の同会館の指定管理料が主なものでございます。
8目美術館費は、8節の美術館整備検討委員会の委員謝礼などの新美術館の整備検討に要する経費のほか、137ページにわたりますが、美術館の職員の人件費、物件費などの管理運営経費及び特別展、常設展の開催経費でございます。
9目文化財保護費は、138ページにわたりますが、13節の蕪島ウミネコ繁殖地保護監視業務等委託料、出土品修理等委託料、19節の八戸三社大祭ユネスコ登録記念事業実行委員会負担金が主なものでございます。
10目文化財調査費は、市内の遺跡の発掘調査に要する経費でございます。
11目是川縄文の里事業費は、139ページにわたりますが、是川縄文館の管理運営経費、特別展、常設展の開催経費でございますが、13節の受付案内業務等委託料、資料展示設営等委託料、17節の用地購入費、19節の是川縄文館バス運行事業負担金が主なものでございます。
140ページに参りまして、12目八戸南部氏庭園事業費は、春、秋に一般開放するための経費のほか、13節の樹木剪定等委託料が主なものでございます。
13目史跡根城の広場費は、13節の同広場の指定管理料が主なものでございます。
14目公会堂費は、13節の公会堂、市公民館及び南郷文化ホールの指定管理料、15節の公会堂の舞台設備等改修工事費が主なものでございます。
15目文化ホール費は、南郷文化ホールの運営経費でございますが、13節の南郷名画座事業等委託料が主なものでございます。
16目市民大学講座費は、141ページにわたりますが、市民大学講座を開催するための経費でございます。
17目ブックセンター費は、施設の整備及び10月のオープンを想定した施設の運営や自主事業の実施に要する経費ですが、1節の嘱託職員の報酬、11節の書籍等の購入費1500万円を含んだ消耗品費、13節の書籍仕入販売返品業務等委託料、14節の施設の賃貸借料及び敷金、15節、18節の施設整備に要する工事費、備品購入費が主なものでございます。
6項1目保健体育総務費は、142ページにわたりますが、1節の学校医、学校歯科医、学校薬剤師の報酬、2節以降のスポーツ振興課の職員の人件費、物件費のほか、12節の児童生徒等の心電図検査などの手数料、19節の日本スポーツ振興センター共済掛金、中学校体育大会派遣補助金、20節の要・準要保護児童生徒医療給付費扶助費が主なものでございます。
2目社会体育振興費は、1節のスポーツ推進委員報酬、143ページに参りまして、多賀多目的運動場整備事業のための13節の工事監理業務等委託料、15節の
施設整備等工事費、18節の備品購入費、氷都八戸パワーアッププロジェクトの事業費として、13節の指導者派遣業務等委託料、19節の新たに設けたスピードスケート競技者育成支援補助金のほか、19節の八戸スポーツ振興協議会負担金、青森県アイスホッケー連盟事業補助金、各種スポーツ大会への補助金が主なものでございます。
3目体育施設管理費は、144ページにわたりますが、市の体育施設の管理運営経費でございますが、13節の八戸市体育館及び南郷体育施設等の指定管理料、15節の南郷体育館受電設備の改修等工事費、18節の東運動公園の陸上競技場公認更新のための備品購入費が主なものでございます。
4目学校給食管理費は、学校給食事務に係る職員の人件費、物件費のほか、145ページに参りまして、20節の準要保護児童生徒学校給食費扶助費が主なものでございます。
5目特別会計整備費は、学校給食特別会計に対する繰出金でございます。
以上で第10款教育費の説明を終わります。
◎清川 是川縄文館副館長 続きまして、議案第54号八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。議案書の111ページをお開き願います。
改正の理由でございますが、史跡是川石器時代遺跡保存管理計画策定委員会により史跡保存活用計画が策定されたことから、同委員会を廃止し、今後、史跡の整備に関する計画の策定や、保存と活用に関して検討を行う史跡是川石器時代遺跡整備検討委員会を設置するものでございます。
112ページをお開き願います。改正の内容ですが、委員会の名称を史跡保存管理計画策定委員会から、史跡整備検討委員会へと、また同委員会の職務を史跡の保存管理計画の策定から、整備に関する計画の策定と事業の推進に改めるものでございます。
同条例の改正に伴い、八戸市特別職の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の別表についても、史跡是川石器時代遺跡整備検討委員会へと改めるものでございます。
施行年月日でございますが、平成28年4月1日から施行するものでございます。
以上で説明を終わります。
○三浦 副委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆高橋 委員 私は108番、109番の10款6項、体育施設の整備と、地域スポーツチーム応援事業費についてお伺いしたいと思います。
当市の体育施設は多くのものが老朽化しているように見受けられますが、年末に耐震診断をされた長根体育館も含め今後どのように対応していくかをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 お答えいたします。
まず老朽化の現状について御説明いたしますと、現在当市には長根、東運動公園、新井田、南部山及び南郷に体育館、野球場と体育施設があり、その大半で設置後30年以上の年数が経過し、老朽化が進んでおります。また、老朽化に伴い多くの施設で改修や修繕が必要になってきており、都度当市と指定管理者において計画的に修繕を行っておりますが、年々修繕箇所が増加している現状です。
これらの施設の新たな整備や今後の具体的な大規模改修の計画については、来年度より八戸市の体育施設の今後を協議する委員会を立ち上げて、施設利用者や学識経験者などに広く意見を聞きながら検討していく予定となっております。
以上です。
◆高橋 委員 老朽化の中でいろいろ現状を把握して、来年度には委員会をしっかり立ち上げて、学識経験者であったり、さまざまな競技に関連する方々たちと意見集約して進めていくという方向性をお伺いすることができてよかったと思っています。
長根運動公園に関しても、いろいろセントラルパーク構想があると思うのですが、そういった10年前ぐらいにつくられたものでありますし、今後いろいろそういうものも含めて再検討していかなくてはいけないと思います。そういうものも踏まえて、また長根体育館の新たな建設というものも必要になってくるかと思いますので、そういう部分も含めてしっかりと進めていっていただきたいと応援も含めて意見要望をして、この質問は終わります。
次に、地域スポーツチームの応援事業費についてお伺いします。来年度も継続して地域スポーツ応援事業費が計上されていますが、新たに試みようとしている事業などがあればお知らせいただきたいと思います。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 お答えいたします。
現在、当市で地域を活動拠点とするスポーツチームを応援、支援することにより地域スポーツの振興と地域経済の活性化を推進する。その内容としまして、チームの知名度の向上を図る広告宣伝事業とか、市民との交流を図るイベント事業を行ってきました。また、平成25年度に始まったのですが、シャトルバスの運行事業も実施しております。また、新たに来年度考えている事業としては、市民キッズデイということで、子どもたちを各試合に招待して、子どもたちの夢を大きく盛り上げていこうということを新しい目玉として考えてございます。
以上です。
◆高橋 委員 シャトルバスなどは継続してやっていただけると。また、来年度は市民キッズデイなども行われるようですので、子どもたちにそのような今の地元のプロスポーツチームなどを見せることによって、本来のスポーツのすばらしさや健康増進なども促進されていくのかと思っております。
また、昨年の一般質問でも質問していた部分ではあるのですが、現状課題としては観客動員数を挙げていたと思います。ですので、今はそのような部分についても告知が必要だという答弁をいただいたのですが、提案としてクールビズなどに関して職員の方が地元のスポーツチームのユニホームを着ることができたら、いろいろ市民の方々の目にとまってよいのかと。
また、アイスホッケーのチームもありますので、ウオームビズであったらフリーブレイズのユニホームを着れるとか、そういうものを自由に選択できるというものを、総務になるのかもしれないのですが。そのような課と連携をとったり、はっちにおいてもまちづくりに非常に貢献していただいている風張部長等もいらっしゃいますので、はっちの受付の方たちは、ユニホームは非常にすてきなのですが、そこに試合がある週にはユニホームを着ていただくとか、のぼりを立てたり、マスコットを受付に置いておくとか、そういうことも検討していただきたいと要望して、この質問を終わります。
○三浦 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆寺地 委員 それでは私のほうから5点、10款1項、125ページ、私立高等学校助成補助金に関連して私立高校の入学金について、10款1項、127ページ、特別支援教育アシスタントの内容について、10款5項、140ページ、公会堂の耐震診断についてと今後の利用状況について、10款5項、141ページ、ブックセンター費について、10款6項、143ページ、体育館の建てかえについて、以上5件を質問してまいりたいと思います。
まず最初に私立高校助成補助金に関連して私立高校の入学金についてですが、まさに今公立高校の受験が行われておりまして、間もなく発表され、そして子どもたちの新しい進路が決まっていくという段階を迎えております。
大変恐縮ですが、私たちの時代から公立高校に入るほうが主流というか、そのような思いが強く、そして私立高校のほうはどちらかといえば滑りどめのような感じ、大変恐縮ですが、私立高校に率先して入りたいという子どもたちももちろんいらっしゃることは存じ上げておりますが、中でも私立高校に入学すると、公立高校の発表前に入学金を支払わなければならないという問題があります。
これについて、やはり親の中に、市民の中には大変不合理でないか、要するに入学する前に入学金を払う。それはもちろんそのような制度ですから今までも払ってきたわけですが、しかし公立高校の入学発表があって、公立高校に入ると、ほとんどの方が私立高校のほうには入らない。そうすると、その入学金は払ったままであるという現状です。そのようなことについて市のほうには苦情というか相談というか、そのようなことがあるのかどうか。
私たちがちょっと調べたところによると、弘前市も青森市も今言っているような制度はないそうです。ですから、私立高校に受かり、公立高校に受かれば、どちらかに入学金を払えばよいようなシステムになっている。ですから、公立高校に受かった方々が私立高校と重複して払うということはないということが現状の制度であり考え方です。
それが八戸市だけにそのようなことが脈々と何十年残って実施されているということになれば、これは少し問題ではないかということを昨今感じております。ですから、市にそのような相談や苦情というか、そのようなお話があるかどうか、まずお聞きしたいと思います。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
委員お尋ねのとおり、私立高校の入学金とか納入時期に関しては各学校法人が定めているもので、当市あるいは青森市、弘前市等で若干違いがあるようです。学校法人の設立の認可に関しては県の総務学事課が担当になっているという関係もあると思うのですが、直接市教育委員会のほうに今のことに関して相談や問い合わせは入っておりません。
以上です。
◆寺地 委員 そうすると、そのような事情があったということは知らなかったということですか、知っていましたか。このような事情があったことを知っていましたか、知らなかったですかということを今聞いているのです。
◎小笠原 学校教育課長 市教育委員会としてそのような状況があることは知っておりました。
◆寺地 委員 そうすれば、やはり市でも私立のほうにある程度助成しているわけです。これは当然国でも県でも私立高校の必要性はもう十分我々も存じ上げていますし、それぞれの学校がそれぞれの校風をつくりながら、やはり将来それを目指すような子どもたちや学校教育の一環として非常に大事だろうと思っているのです。
市内の私立高校、特に光星学院もそうですし、工大一高、工大二高も、スポーツも、それからいろいろな意味でも、地域にも貢献していますし、大変な努力をなさっていることも重々存じ上げています。ただ、やはりそのような親に対する負担というか、その入学金が、入るのであればそれは当然払わねばならないのですが、入らないにもかかわらず払わなければならないという事情を生んでいるということは、何となく不合理でないかと思うのです。
そのような問題意識を持っているか持っていないかによっていろいろなことが変わってくると思うのです。極端なことを言えば、例えばいろいろな学校にさまざまな行事があり、さまざまなことが起こっている中で、やはり問題があることを、例えば隠すなり、または見過ごすなり、そのようなささいなことが大きくなっていくという事例はこれまでもいろいろあるわけで、やはりそのような、ある程度不合理でないかと私たちは思うのです。そのようなことに気がついていながら、それを看過してしまうということは、私は市の教育のあり方としてよいのかという気持ちは持っています。
先ほど答弁にも、それぞれの学校法人の意向だから、それに対して意見は言えないというようなニュアンスの御答弁でしたが、これは何らかの形で是正していくべきでないかと思っているのです。
というのは、これから先は、その子どもたちが、もちろん少子化で減っていくこともそうですが、子どもたちに関する学校教育、保育園も幼稚園もそうですが、そのようなことは将来無料化にしていかなければならない。やはり子どもたちを育てやすく、そしてまたさまざまな夢をかなえるためには、ある程度教育にお金をかけないように、そしてまた子どもたちが自由に、また平等に進学し、また勉強できるような環境となってくれば、当然そのような経費がかからないように国が保障し、県や市町村でそのようなものを担っていくという時代が来るわけです。そのようなことを考えたときにも、そのような不合理なことが行われているということには声を出さなければならないと思うのですが、今の意見を聞いて私立高校に事情を聞くおつもりや是正を求めるお気持ちがあるかどうか、お伺いします。
◎齋藤 教育部次長 先ほど学校教育課長から説明した部分に若干補足して御答弁申し上げます。
今現在、市内の高等学校は、2月26日、27日、この辺が入学手続を終える最終締め切り日になっています。それに比べると青森市、弘前市は3月17日以降、いわゆる県立高校の合格発表が終わってから入学手続をする。それに先ほど委員からお話があったとおり、入学金が戻る、戻らないということではなくて、入学手続を終了することによって、それはたとえその後、県立高校を合格しても戻りませんという仕組みになっております。
実はこの件については今始まった話ではなく、もう七、八年も昔から話題になっておりまして、市内の校長会と教育委員会で一回協議をして、市内の私立学校協会に申し入れをしたことがございます。そのときにあった回答は、何点か理由があったわけですが、1つは財政事情等のことももちろんありました。大変厳しい状況があるといったことです。
それから2つ目は、市内の高等学校は入学手続を済ませる段階で、青森市、弘前市に比べると入学手続の金額が若干低い、いわゆる確定した段階だと、青森市、弘前市は八戸市に比べると少し高い金額で手続をするといったこともありました。
そして3つ目は、ここは我々も大変なるほどと思った部分ですが、今、私立の高等学校を見ればこういう違いはあるのですが、私立の大学は全て市内のしている形に準じた形でやっている。いわゆる入学手続を済ませてしまえば、その後はたとえほかの大学に合格しても入学金は戻ってこないといった仕組みに基づいてやっているといった回答を受けて、我々も校長会と協議しながら、なかなかここは厳しいというような経緯がございます。
ただ、今委員からあったように、青森市、弘前市が現実にこのような形でやっているということを踏まえながら、さらにまた若干時間もたっておりますので、校長会とも協議しながら対応していかなければならないと考えております。
以上です。
◆寺地 委員 ありがとうございます。そのように、前向きに検討していただくということは、親にとれば大変心強いと思うのです。そのような事実があったにもかかわらず、全く知らなかったとか、寛容的でないというようなことは、ちょっと片落ちだろうと思います。
ただいまの御答弁のように協議してみるということは大事な一歩だと思います。多分私立高校も昔に比べれば財政的にも大変豊かになってきていると思うのです。確かに公立高校のように全面的に運営費が出るわけでないので、それなりに御苦労はあるかもしれませんが、極端なことを言えば先ほど言ったようにさまざまな私立高校は、もうやり始めてから60年たっている学校がほとんどですので、それなりに基盤的には安定していると私たちは認識しています。そのようなことを申し出ても、多分かなり寛容に対応してくれるのではないかという希望的意見を持っていますので、ぜひ前向きに御検討してみていただければと思います。要望して終わりたいと思います。
次に127ページの特別支援教育アシスタントについて、とりあえず内容についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
◎原
総合教育センター所長兼
こども支援センター所長 お答え申し上げます。
特別支援学級に在籍しているお子さんのみならず、通常の学級においても学習障害――LD、それから注意欠陥多動性障害と言われるAD/HD、さらには自閉症のお子さんを含む障がいがあり、集団に適応しにくい児童生徒が大変多く在籍しているところでございます。特別支援教育アシスタントは、このような障がいを持つ子どもに対して障がいの程度に応じたきめ細やかな支援をするものでございます。
以上であります。
◆寺地 委員 ありがとうございました。大変大切なお仕事だろうと認識しております。過去には、その障がいに気がつかないで悩んでいる方もいらっしゃると聞いておりましたので、ぜひこのような方々の教育を支えていただきながら、なお一層勉学に励めるように要望して、この項は終わりたいと思います。
○三浦 副委員長 この際、暫時休憩いたします。
午後2時55分 休憩
────────────────────
午後3時10分 再開
○森園 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
第10款教育費の質疑を続行いたします。
◆寺地 委員 相撲で言えば水入りみたいなもので、とり直ししたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは質問の3項目めに入ります。140ページの公会堂の耐震診断についてと今後の利用状況についてということでお伺いしたいと思います。公会堂のほうはことしの予算に耐震の予算が2400万円程度盛られておりまして、この予算の耐震診断の委託についてまずお答えをお願いします。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 寺地委員にお答えいたします。
耐震診断業務委託ですが、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づいて公会堂は要緊急安全確認大規模建築物、つまり不特定多数の人が利用する建築物のうち大規模なものとして耐震診断の義務づけ及び結果公表を求められておりまして、平成26年度に耐震診断を行って、平成27年12月31日までに報告することとしておりました。
このことから、平成27年5月の総務協議会において耐震診断結果に基づいて耐震補強の必要性を説明した経緯がございます。耐震補強の概要として、全部で14本の柱にカーボンファイバーを巻いて補強すれば足りるというところまでは確認しております。
また、平成27年1月に公会堂、公民館のつり天井耐震補強調査及び基本設計業務を入札いたしましたが、不調に終わっております。そして平成27年度に業務内容、工期、積算額の見直しを検討してきたことから、このたび平成28年度に予算計上したものであります。
工事費の内訳としては、公会堂舞台のつり物ワイヤーなどの取りかえ工事を現在実施しております。平成27年度の工事が初年度となって、平成28年度は3年計画の2年目に当たります。このほか公会堂、公民館つり天井耐震補強調査を実施することにしております。
ここで平成26年度に引き続いて、つり天井耐震補強調査を実施することについて御説明したいと思います。このつり天井耐震補強調査ですが、建築基準法施行令に基づき、建築物における特定天井の脱落対策を講じる中で、特定天井と申しますのは6メートルを超える高さにあって、200平方メートルを超えるつり天井という意味になっていて、この天井の耐震性を調査する、その際、その後、ボルトで接合するとか、ネットを下に張って脱落防止の対策を講じなければならない。
ただし、これが平成26年4月から努力義務ということになっております。努力義務ですので必ず実施しなければならないというわけではないのですが、公会堂という性質上、万が一観覧しているときにということを考えて、安全性を確認しなければならないということで脱落対策を検討する設計を実施したいと。
さらに天井部分の対策、どういう工法が現地に合うのかを検討して、平成26年度に実施した耐震診断に影響があるのかどうかを検討するものでございます。このことから、つり天井の耐震補強調査結果を加味して総合的な耐震性について検討するということでございます。
以上でございます。
◆寺地 委員 詳細に御答弁いただきましてありがとうございました。私たちが心配していることは、まさに今、田湯室長からお話があったように、いろいろな方が使い、ましてや大勢の方が集まるような場所で、それも公会堂の利用頻度はかなり高いということも伺っておりますし、何かの催し物や何かを開演しているときにそのような事故があったりすれば、これは大変なことになるということもあるので、そのことは大変危惧していますので、ある程度皆さん方の御配慮をいただきながら万全の体制をとってもらいたいと思います。
あと、本当はもう一言言えば、やはりこの八戸市の人口にあって公会堂が今1つ稼働しているわけですが、そのほかにはいろいろな小さいホールとか、はっちもそうですが、いろいろなものはあることはあるのですが、なかなか大勢の方が一堂に集まって、その文化活動なり演奏会なり公演を聞くことができる施設はなかなかないというようなこともあり、よく有名な歌手や音楽家の方々が、なかなか八戸で公演しない。その大きな理由が入場者数の問題、その上にまた、過去にはちょっと音響が悪かったときもあったというようなこともあったりして、なかなかに有名な方々の公演が行われなかったというような経緯もあるわけです。
そうしますと、やはりある程度この公会堂の耐震性をもちろん保っていかなければならないのですが、第2公会堂とか、または地区的に見て中心街だけではなくて、もう1つどこかにそのような公会堂をつくるべきというふうなことも、これからは検討されてもよいのかと。
そうしますと、万が一のときに全面的にそのようなものがストップするということではなく、分散されることによってその危険性がなくなるという考え方もあるわけで、そのようなこともぜひ検討してもらいたいと思うのです。
ただ、皆さんも一番苦慮していることは、これから八戸には美術館もあり、後で出てくる体育館もあり、そのほかにスケートリンクもあり、学校の建てかえなり、いろいろなものが出てくる。これだけのものを、先ほどの質問の中でも、橋の長寿命化はどうするのだというような問題もあったり、いろいろなものを更新していかなければならない時期が一気に来ると思うのです。
そういう時期をどのように切り抜けられるのか、さまざまな工夫が必要だろうと思いますので、そういうことも加味しながら、ぜひ適切な時期にそのようなものを検討するように、一応要望して、ここも終わりたいと思います。
次にブックセンター費についてお伺いをしたいと思います。ブックセンターについては皆さん方の努力もあり、市長公約だということで粛々と進めてこられていて、議会には歓迎する声も、それから大丈夫だろうかという疑念を持つ声もあるわけでして、それでも10月にオープンするということですので、今予算のほうもその準備の経費が盛られております。
その中で一番気になっているものが、1日の来場者数を大体300名、年間10万人ぐらいと想定され、そしてまたさまざまな本に興味を持たせるような工夫をなされるというようなことで御準備をされているようですが、2階から1階に移ったということも含め、その本来の機能、またその公共事業としてそのことがふさわしいのかは、まだまだちょっと未知数なところもあるのではないかとは思っています。
そこで契約の内容について、契約期間をどれぐらい見て契約されるのか、契約の保証金なるものは幾らぐらいなものなのか、賃料にして例えば90万円ぐらいというふうなこともありましたが、その契約期間と保証料等について御答弁をお願いしたいと思います。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 寺地委員にお答えいたします。
契約期間ですが、一応10年を想定しております。それから保証金については敷金という理解でよろしいでしょうか。
(「よろしいです。」の声あり)
これについては6カ月分ということで、通路を含まない部分の面積と、それから共益費を含まない額で考えておりまして、6カ月で558万1620円を新年度の予算に計上しております。
以上でございます。
◆寺地 委員 ありがとうございました。気になっていることが、ブックセンターをオープンさせて、仮にその来場者数が、さまざまなものが想定どおりに行かなかったり、または私たちが心配している来場者の固定化が起きて、一般市民がほとんど使えないというような状況になったときに、本来の公共事業というようなことを果たせない可能性もあるのではないかということを危惧しているのです。
もし万が一、これはやはりあそこの場所にふさわしくない、違う場所で行ったほうがよいではないかとか、またはその計画を見直すとかいうことになったときに、10年契約の中でその違約金が発生するような契約になっているかどうか、その辺の契約の中の条項についてはいかがですか、お尋ねします。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 事前の契約書の中には違約金といいますか、それは退去する一般的なケースですが、6カ月前にはお知らせくださいという条項はございます。オーナー側からもできるだけ長く入っていただきたいという話ですので、違約金についてまではちょっと私も今現在確認はしておりません。
◆寺地 委員 始まる前からそのような話をするのは大変恐縮ですが、万が一ということもあるのでお伺いしました。特段そのような違約の条項がないとなれば、極端に言えばやめやすいのかと思ったりもしていますし、そのようなことがないように努力はしていただきたいと思うのですが、そのようなこともあり得るかとちょっと危惧しているところもあるので、ぜひその辺は契約をやめるようなことがないようにお進めいただきたいということが1つです。
それから、前々から私が何回か市内の本屋の状況も見ながら気にしていることは、カネイリなどにしても、店舗の2階に一堂に本を集め、コーヒーコーナーも設けたり、いろいろな本を置いて非常に努力されている。それから伊吉なども、八食センターの隣に大きな店舗を構えて、いろいろな品ぞろえをしたりしています。そのように民間の方々が非常に努力しているさなかに、やはり市のブックセンターができることによって、どちらかといえば競争が起こるのではないかと。そのときに、前の答弁では、協力し合いながら八戸市民が本に親しめるような状況をつくっていくということは伺っていますが、ややもしてそのようなことにならないかとも危惧しているのです。
あともう1つ、私が一般質問で質問したときに、市長答弁でとんとんになるかもしれないというお話をなさったのです。そしてとんとんということの理由を考えると、今、当然店舗を構えられるのに、内装やさまざま、備品も含め大体1億円ちょっとかかる。そして経費のほうは大体6000万円ぐらいと見込んで、今見ると、市の職員の給料は入っていないけれども、大体その程度のものでおさまるのかというようなこともあるのですが、極端に言えば6000万円の事業費がかかるとすれば、私は本の売り上げは多分2億円売らないと6000万円の利益は出ないと思うのです。
そうすると、市長は本の売り上げ2億円を目指すと言っていることと同じだと私は解釈したのですが、本の売り上げについてどれぐらい売るおつもりなのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
◎田湯
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼
まちづくり文化推進室長 とんとんということで、これについては分母の話になるのかと思っております。これはブックセンターをこれから始めていくに当たって、地元の書店の方々に販売の部分を業務委託する予定にしております。その分母の捉え方として、年間の運営費で考えることが当然かもしれませんが、私のほうが今考えておりますのは、外部に委託する部分、大体七百数十万円ございますが、その中で外部に委託する部分と本の販売が見合うような形で頑張っていきたいと、現在そのように考えております。
以上でございます。
◆寺地 委員 なるほどですね。やはりちょっと受けとめ方の差があるかもしれません。私は先ほど申し上げたように、全体の経費が6000万円かかるのであれば、それに見合う分の売り上げをするのかと思っていましたが、今の御答弁を聞くと、その10分の1程度の、本の販売や外部に委託する部分をというようなことですので、そうなってくれば想定が全くずれてくることになると思います。
そのことを今仮に議論したとしても、これもまた水かけ論になりますし、さっきのように水入りでまた休憩が入るかもしれませんので、今は申し上げませんが、やはり一番大事なことは、公共事業でこのブックセンターをやるべきだったか、そうでなかったかというような議論が必ず起こると思います。
そして今あそこのマチニワの隣にブックセンターをつくったときに、あそこの場所でよかったかどうかも検証の大きい材料になると思います。そしてまた、その利用している度合い、またその内容がさらにプラスして議論になると思います。そのことはやはり指摘しておきたいと思います。
そして、それについては、やはり我々も議員として検証しながら、決して皆様方に反対をしてどうのこうのということではないのです。ただ、やはり将来、八戸のある姿として、そのことがよかったどうかは検証していかなければならないという立場ですので、きちんとそれはそれとして見ていくということの我々の意識の発表のようなもので、そのことは見守っていきたいと思いますので、ぜひそのことはお忘れのないようにしていただきたいということを申し上げて、この質問は終わります。
次に、先ほど高橋委員からも質問がありましたが、体育館の建てかえについて、もう御答弁があって、深く何回も聞く必要はないのですが、ただ、私が心配していることは、大会とか、子どもたちが使う上で、または一般の市民が使う上で、体育館が使えなくなるなり、またはその使っているさなかに危険があるというようなことが非常に懸念されるわけです。
やはり建物でも何でもそうですが、一旦古くなって使えなくなるというようなことになると、どのような劣化がどのような速度で起こるかはなかなかはかり知れない。そうすると、昔地震のときに天井が一部落ちたとかさまざまあったように、何かがあるということは常に想定しなければならない。そうなってくると、やはり大変だと思うのです。
ですから、ぜひその検討委員会の中でどうされていくかは検討されると思うのですが、その安全性については、やはり大分配慮しなければならない。それから建設する時期はなるべく早めねばならないというようなことだと思うのですが、その辺の御答弁をちょっとお聞きして終わりたいと思いますので、お願いいたします。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 お答えいたします。
まず長根にございます八戸市体育館ですが、築52年経過していることと、また今年度、耐震改修促進法による耐震診断を実施し、結果、国土交通省が所要の耐震性を確保するために求めている構造耐震指標Is値が0.6を下回る0.54であるという診断結果になりました。
この0.54という数字を構造耐震指標Is値の表に当てはめると、0.3以上0.6未満の区分に該当し、震度6強以上を想定した地震に対して倒壊または崩壊する危険性があるとの診断結果になり、この結果を受けて、来年度から体育館を含めた市内の体育施設の整備を検討する委員会を立ち上げて2年間検討し、施設利用者、学識経験者などから広く意見を聞きながら検討していくという予定になっております。
なお、現在の八戸市体育館ですが、Is値が地震の震度及び衝撃に対して倒壊しまたは崩壊する危険性が高いとされる0.3未満でないことや、八戸市における体育館の利用状況が逼迫し、代替施設の確保が困難であることなど八戸市体育館の状況を総合的に判断して、当面の間は地震発生時における避難マニュアルを作成しましたので、利用者への周知徹底を図った上で利用を継続しております。
例えば大きな大会で観客がかなり集まる場合には、職員だけでは足りないので、主催者側に避難誘導の係を設置するということを許可して貸し出すということで、その了承がない限りは貸し出ししないことにしております。
ただ、一般の個人的な利用とかチームの練習等においては、職員だけの避難誘導で事足りると考えておりますので、かなり人数が集まる大会、またはこの間あった大相撲のような形のたくさん人が集まるときには、そういうことを徹底してお受けすることにしております。
以上です。
◆寺地 委員 大変詳細にありがとうございました。先ほど申し上げたように、やはり市民とすれば大切に使ってきた体育館ですので、これから先もそのような運動やさまざまのイベントにも遅滞のないようにぜひ御準備をしていただきながら、早急に検討をしていただき、建てかえの準備をしながら、安全性に御注意をしていただきたいというようなことを要望して終わります。以上で私の質問を終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆夏坂 委員 私からは10款5項、公会堂施設整備についてと、10款6項、学校給食残渣の堆肥化リサイクルについて、2点お伺いします。なお、1点目の公会堂施設整備については先ほどの寺地委員の質問に対する答弁を了とさせていただきますので、質問は割愛させていただきます。学校給食残渣の堆肥化リサイクルについて1点だけ質問させていただきます。
学校給食は本当に児童生徒の心身の健全な発達を担って、また食育という観点からも大変重要な役割を担っていると思っております。振り返れば私自身も小学校、中学校、本当に学校給食が楽しみで楽しみでしょうがなく、小さい体ながらもおかわりをして何とかおがろうと頑張った世代で、それこそ血となり肉となり、時には汗として出た部分もありますが、今があるのは学校給食のおかげだと本当に感謝をしている次第でございます。
一方で、この学校給食は、当然給食センターで調理して残った食材、さらには各学校から回収された給食が残渣として大変大量に廃棄されている現状があろうかと思います。恐らく公共施設の中では突出して多い量で生ごみという副産物として廃棄されているのが現状であろうかと思います。そういう意味では、こういう出たごみを単なる生ごみではなくて、本当に貴重な資源として捉えて再利用していくことが重要であろうと思っております。
そういう意味で、まず1点目に現在、給食残渣として出されている量がどれぐらいのものであって、現状の処理の仕方についてどのようになっているかをお伺いしたいと思います。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
現在、市内の小中学校で、給食残渣ですが、1日に約1300キログラム発生しており、年間では約260トンということです。全て焼却処分で処理しております。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。相当な量かと思います。こういう現状を鑑みまして、私も一般質問で何度かこの堆肥化、またリサイクルという部分について要望をさせていただきました。また、さまざまな費用負担の問題もございまして、検討はされていると思いますが、もし今検討の中で何か前進というか進展がございましたらちょっとお知らせいただければと思います。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
給食残渣の堆肥化リサイクルについては、これまでも委員の皆様から御提案、応援していただきましたが、おかげさまで今回、平成28年度予算として1センターで実施する分、予算をつけていただくことができました。平成28年度は東地区給食センターで、モデル事業というような形で実施する予定で考えております。
実施するに当たっては、その堆肥化はもちろんですが、加えてその堆肥の活用というか、学校菜園とかを実施している学校もございますが、そういうところでどのように活用していけるか、その辺も含めながら、環境教育というような観点からも学校とも連携しながら、平成28年度、少し進めてみたいと考えているところです。
以上でございます。
◆夏坂 委員 ありがとうございます。一歩前進しているという感じはいたします。今の御答弁ですと、モデル的な形で東地区の給食センターで残渣を堆肥化する、さらに学校菜園等での環境教育に使っていく、生ごみが堆肥化されたものを学校で使っていくということで、わかりました、ありがとうございます。
そうするとそれを全学校、市内の学校区内で全部実施するとなると、前に質問したときには、費用が今の償却処分に比べて全体で600万円ぐらい上乗せされるということでしたが、とりあえずモデル的な形で限定してやれば、600万円ほどはかからないと思うのですが、その辺の費用はどれぐらいになると試算されているのでしょうか。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
これはいわゆるリサイクルのみということではないのですが、現段階で計算しているものが360万円ちょっとというところで考えております。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。そういう費用負担がありながらも、いわゆる環境教育といった部分への効果も見越した上で、その費用を宛てがって、これはいわゆるリサイクルという部分と、市で進めている循環型リサイクルの一環でもありますし、さらには環境教育ということで、費用負担がありながらも、そういう効果は、やはり私はその費用負担以上にあると思っております。
来年度、そういうモデル的な形でやられて、それを踏まえた形で、例えば来年4月には新給食センターができるわけですが、例えば構想としては来年度の1つの給食センターでそのモデルをやりながら、その事業を踏まえながら、来年の4月に供用される新給食センターができた暁には、そのモデル事業を踏まえた形で全面的にその堆肥化を進めるというお考えはいかがなのでしょうか。
◎小笠原 学校教育課長 委員おっしゃるとおり、最終的には全センターで実施していくことを目標にしておりますので、平成28年度いろいろな点で検証しながら、ぜひ実現できるように努力してまいりたいと思います。
以上でございます。
◆夏坂 委員 わかりました。ぜひそのように市内全域で実現できるようによろしくお願いしたいと思います。
ちなみに、このように学校給食の残渣を堆肥化してリサイクルというようにやっている自治体は余り例がないと思うのですが、もしわかれば、例えば東北の中ではどこの市とか、もし東北以外でも実施している自治体があれば少し教えていただければと思うのです。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
先進自治体事例ということで、学校における3R、発生抑制、それから再使用、再生利用というようなサイクルのモデル事業として実施している地区ということで、北海道札幌市、それから長野県の松本市、あるいは岐阜県の恵那市と3地区では実施しているようでございます。
以上でございます。
◆夏坂 委員 ありがとうございます。全国でも余り例がないという部分だと思います。これはもちろん行政だけの問題ではなくて、実際に残渣を処理する業者がいての話だと思いますから、幸い市内にはそういう堆肥化を先進的にやっている業者があるがゆえに、市としてもそれに取り組めるということですので、ぜひその業者とも連携しながら、費用負担の問題はいろいろあろうかと思いますが、それをしっかりと業者とも連携しながら、少しでも市の負担が出ないような形で、もちろん業者にしてみれば営利企業ですので、当然利益を生んで初めてそういう事業もできるということですから、そのようなバランスを鑑みながら進めていただければと思います。
何度も言いますが、この給食の残渣の堆肥化、循環型リサイクルを進める市の取り組みと、それから環境教育を進める2つの面で、本当にこれからの市の発展、また子どもたちを育成する意味でも大変重要な取り組みだと思いますので、ぜひともまずモデル事業がきちんと効果を出るものにして、そしてぜひ新しい給食センターができた際には、本格運用になれるように御努力をお願い申し上げまして質問とさせていただきます。
(「関連」と呼ぶ者あり)
○森園 委員長 夏坂委員の質疑についての関連質疑を認めます。
◆伊藤 委員 ただいまの夏坂委員にお答えいただきました内容、本当に私も長年望んでまいりまして、いろいろと御提言を申し上げてきた経緯があるだけに、大変うれしく思っております。
先ほど自治体の事例ということで挙げた札幌市は、私もかなり前に実際に視察に参りましてお話を伺ってまいりました。本当にその当時のこの残渣のリサイクルに関して熱心にやられる先生がおられて、それで大きく全国どこにも例のないというぐらいのすばらしい取り組みになっていったという経緯がございます。
今のお話では、つくられた堆肥を学校菜園とか花壇など学校にまたサイクルしてくるということで、循環型が目に見える形で子どもたちが実感することができるということはとてもよかったこと。
そして、札幌のほうでやっているものは、その堆肥を農家の方たちに使っていただいて、そこでできた野菜だとか、あるいは学校菜園でできたものを学校給食に使っていただき、それでまた子どもたちの口に入っていくということだというと、また循環型ということと加えて食育ということにもなる。そして、そうやってつくった農家の方たちに来ていただいて、そしてその野菜のお話であるとか、それをつくる苦労であるとか、そういったことを講師となっていただいて子どもたちにお知らせする。そうすると、給食をいただくときに、やはりそうやって日々おいしく食べている学校給食も、こういう皆様方の一生懸命の努力でできるのだということでの食育にもなっていくのだろうと思います。
それと、あとはこういう生きた体験学習という意味では、このリサイクルセンターのほうにも学習の場として子どもたちが出向き、そして、自分たちの食べたものがこんなふうに土に返っていく、ただの土ではなくて大変栄養豊富な土に返っていくのだということを目の当たりにしていただければ、食べるときにも、こういう形になるのはよいのだけれども、でも、やはりなるべく食べるものを粗末にしないでいこうとか、そういったことにもうまくつながっていけばよいと思いますので、このシステムをフルに学習に活用していただくように取り組んでいただければと思います。一言コメントいただければと思います。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
大変ありがとうございます。繰り返しになりますが、環境教育の視点、それから今お話しいただいた食育の視点からも、一遍にはなかなか難しいかもしれませんが、少しずつやれるところから実施し、また検証しながら進めてまいりたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○森園 委員長 ほかに関連質疑はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○森園 委員長 ないようですので、以上で夏坂委員の質疑に対する関連質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
◆岡田 委員 私からは101番、10款1項、126ページの学校図書館支援事業費について伺います。昨年9月にも一般質問をさせていただきました。また平成26年度の決算特別委員会でも提案がされていたと思います。これは学校司書の配置のための予算だと思いますが、改めて事業の趣旨、そして具体的内容について伺いたいと思います。お願いします。
◎木村 教育指導課長 では、お答え申し上げます。
委員のお話しなさったとおり、これは学校図書館に学校司書を配置する事業で、4月から始める予定になっております。狙いは学校図書館の機能を向上させ、運営の充実を図ることで、現在のところ希望する学校10校程度に3名の学校司書を教育指導課から派遣する計画であります。
この10校についてはこれから学校から申請書を集めて、要件に見合うところを選定していく予定になっております。学校司書は司書教諭と違って、専ら学校図書館の運営に携わることができる人ですので、これから学校図書館の活用が大いに進むものと思われます。また、学校司書は、今のところ1人当たり3校から4校に派遣し、活動時間は1日4時間を予定して、年間170日の活動を設定しております。
学校司書については図書館運営に専ら当たるのですが、それとあわせて学校に来ている一般の図書館ボランティアの方々にも指導したりする予定になっております。あわせて司書としての資質を高めるために、月1回は図書館にあるコンピュータの操作、またはレファレンスサービスのあり方等について時々市立図書館の司書の講義等をいただきながらやっていく予定になっております。
以上です。
◆岡田 委員 詳細な御答弁ありがとうございました。申請した学校から10校程度を指定するという御答弁でしたが、具体的にはどのような選考、決定をするのかお伺いいたします。
◎木村 教育指導課長 それについては3点あります。まず学校図書館運営の方針が校長を通して明確に示され、それが教職員間で共有されていること、もう1つは司書教諭または学校図書館担当者と学校司書の仕事のあり方がきちんと示されていること、3つ目は司書教諭または学校図書館担当者と学校司書が連携しやすい環境、例えば打ち合わせをする時間がとられているかとか、そのような環境があるかどうか、3点について総合的に判断して選定してまいります。
以上です。
◆岡田 委員 本当にたくさんの学校に派遣されることを願っています。また、新しい試みですので、さまざまな効果が期待されると思いますが、実際はどのような効果が期待されるかもお伺いしたいと思います。
◎木村 教育指導課長 何点かありますが、まず1点は八戸市が目指している人がいる温かい図書館の運営に一歩近づくものと思います。今までのように昼休みとか放課後のみならず、授業中であっても図書館へ行けば専門的に教えてくれる人がいる。それによってまた本に親しむ機会がふえるということ、それから2点目は、今もそうですが、司書教諭は学級担任と兼任している方がほとんどですので、なかなか図書館運営に携わる時間ができないと。
そうした点を考えると、司書教諭と相談してこのような図書館をつくりたい、この点をあなたにお任せしますというような役割分担がはっきりすることによって学校司書の活躍もできるし、また司書教諭の方々が、今まで自分で学校図書館に充てていた時間を、今度は学級担任として子どもと向き合う時間に割くことができます。
3点目は、これまで学校図書館を支えてくださっているボランティアに対してもいろいろな指導ができ、ボランティアを取りまとめる形で、さらにボランティアの効果が発揮されるのではないかと考えております。
以上です。
◆岡田 委員 ありがとうございます。来年度からの本当に新しい取り組みということで期待しております。この学校司書の配置によって、子どもたちが本当にますます本を好きになって、またさらに本のまち八戸にふさわしい教育活動がなされるものと期待しております。
予算があれば、また3名と言わず、この事業を成功させて、さらにまた1校に1人というような活動を展開していただいて、ますます現在の司書教諭の負担が軽減され、そして子どもたちに向き合う時間がふえ、さらに図書活動、子どもたちのその可能性が広がっていくことを本当に希望して、先生方は頑張っていただきたいと思っております。質問を終わります。
(「関連」と呼ぶ者あり)
○森園 委員長 岡田委員の質疑についての関連質疑を認めます。
◆中村 委員 今、岡田委員の質問に対しての関連ですが、市立図書館からの司書との連携で運営もしていくという話をいただきましたが、市立図書館の司書は何人もいないと思ったのですが、現在資格を持っている方は何名いらっしゃいますか。
◎藤田 図書館長 図書館の正職員としては2人でございます。
◆中村 委員 その2人が、例えば始まりは10校程度といった形で、物理的に可能なのでしょうか。
◎木村 教育指導課長 お答え申し上げます。
これは市立図書館の司書が10校を回るということではなくて、学校司書に対して各学校で3人の時間を合わせて講習をやるとか、そのようにする形で考えております。年間4回程度を予定しております。
以上です。
◆中村 委員 わかりました。先回の質問でも私もその辺をお聞きしましたが、やはり司書自体の人数が足りないとも認識しております。まず市立図書館のほうの体制をしっかり、司書の育成もしながら、また採用もしながら、雇用にもつなげていただければと思います。先ほど岡田委員からもあったとおり、将来的には学校全校に広がっていくことがまず理想ですので、その辺を要望して終わります。
○森園 委員長 ほかに関連質疑はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○森園 委員長 ないようですので、以上で岡田委員の質疑に対する関連質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
◆中村 委員 私は10款6項、142ページの保健体育役務費手数料についてお尋ねします。先ほど財政課のほうから手数料の内容が心電図ということで説明があったと思うのですが、この手数料の内容についてもう少し説明をいただければと思います。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
役務費の手数料とは、児童生徒及び教職員の健康診断に係る検査手数料になります。内容としては児童生徒の健康診断における検査の実施に係る費用、それから教職員の健康診断に係る費用、それから在外教育施設派遣教員の復帰の際に受ける健康診断の費用、大きくはこのようになっております。
委員から今お話があった心音・心電図のところですが、児童生徒の健康診断に関しては尿検査、それから心音・心電図検査、あるいは結核に関する検査、貧血検査等が含まれております。
以上でございます。
◆中村 委員 ありがとうございます。ちょっと私もその時代のことは忘れたのですが、心電図とかという検査は具体的にどのように行われているのですか。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
心音・心電図検査については、対象が小学校1年生、中学校1年生及び要再検者、再検査を必要とする児童生徒を対象として実施しているところでございます。
以上です。
◆中村 委員 わかりました。私この役務費はちょっと金額が大きくてどういう内容かと思ってお聞きしましたので、理解できましたので大変ありがとうございます。以上です。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆山名 委員 10款2項と3項に分けて図書館についてということで通告しましたが、ちょっと通告の仕方がまずくて、図書標準の達成状況ということで質問させていただきたいと思います。
まず本会議で答弁をいただきました。2014年度の文部科学省の調査というようなことで、図書標準について八戸市の場合、小学校が平均92.1%、中学校は平均84.0%ということで整備されていると伺いました。
私がちょっと県の情報を調べたのですが、2013年度ですから1年古い情報で恐縮ですが、それよりは達成状況がよくなっているということだろうと思いますが、小学校の達成で100%以上が12校、中学校が4校、75%から100%未満が、小学校23校で中学校が10校、50%から75%未満が、小学校10校、中学校が10校、25%から50%未満が1校あるということで、格差が随分ついていると思うのですが、なぜこのような形になっているのか伺いたいと思います。また、新しい情報の中で今言ったパーセンテージに分けているとすればお知らせいただきたいと思います。
◎木村 教育指導課長 お答え申し上げます。
県のその分け方については、どういう基準でやったかはまだわかりませんが、各市町村での図書購入費に掛ける割合と申しますか、それにばらつきがあることが大きな原因ではないかと思っております。
それから市については、今のような分け方についての資料は今手元にはありませんが、図書標準を達成しているものについては先ほど委員がおっしゃったとおりですので、詳しいところは今のところは数字としては出せませんが、お待ちいただければと思います。
◆山名 委員 図書購入費についてのばらつきがあるというようなことですが、そうすると、図書の冊数については格差はないと受けとめてよろしいのでしょうか。
◎木村 教育指導課長 これは図書標準によって学級数に応じて冊数が決められております。それをもとに出しているものですので、本の値段にもよりますし、購入費とはまたちょっとずれが出てきているのではないかと思っております。
◆山名 委員 1つはそれでちょっと納得しましたが、もう1つは、図書標準を達成している学校数が当該自治体の全学校数に占める割合ということで、八戸市の場合は小学校が26.1%、中学校16.7%と極めて低い数値になっていました。もちろん100%を達成している小学校、中学校も何校かあるわけですが、なぜこれだけ低い数値になっているのかということで、当然学校教育費に振り分ける費用が少ないからこういうことになるのだろうと思うのですが、その点について伺いたいと思います。
◎木村 教育指導課長 図書標準を達成している市内の学校は何校かありますが、中身を見ると古い本が高い書棚に、あと文学全集などもカウントしております。ですから市としては古い、見ない本よりも、どんどん新しい本にかえていく、それによっては廃棄処分も必要ですので、そういったことを奨励しております。ですから、冊数としては基準を満たしてはおりませんが、中身の充実とか、子どもたちが本に親しみ、興味を持つ、そこに主眼を置いて図書館の運営を進めております。100%を目指すことも当然大切で、それとあわせて図書購入費は確保はしておりますが、何よりも子どもたちが魅力ある図書館に行くことによって本に親しむ、その姿勢をつくっていきたいという考えで進めております。
以上です。
◆山名 委員 納得ですが、確かに小学校の本棚を見ても、見たくもないような本が並んでいる光景が見受けられたりします。そういう意味で改善していただきたいということと、質問とは関係ありませんが、図書館の利用率について福井県が78.8%ということで全国1位なようですが、青森県が40位と非常に低いということもあって、そういう意味では図書館に対する魅力を感じていないのではなかろうかと思いますので、まず学校図書館からきっちり充実させて、それからブックセンターなりへ移行していただければよいのだろうけれども、話をごっちゃにすればまたおかしくなりますから、あれですが、ひとつ充実させるように頑張っていただきたいということで終わります。
○森園 委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆田端 委員 私からは105番、106番、107番の校内の修繕について、校地内の落ち葉対策について、花生地区のバス通学について、3点質問いたします。
校内の修繕についてですが、技能主事の仕事にかかわることです。簡易な水道の修理や水漏れ、それから蛍光管や照明の取りかえ、あとは、よくのり面と言いますが、そういう修繕とかをよくやっているのですが、市内のある小学校のことで、具体的な話ですが、床の張りかえというものがあって、本来は業者に頼んだほうがよいのではないかと思うところを技能主事が頑張ってやっていたということがあって、そこの学校でしょうか、ぼやの騒ぎがあったのです。
私はどこからどこまでがその学校自体、また技能主事がやれるのか、またここからは業者に頼むべきことかという境はちょっとわからないのですが、そういう市内の小中学校はもう40年以上、また建設から50年近くもたっているというところがほとんどで、廊下や建物自体、また雨漏りなどもあって傷んでいると見てきています。この点について業者に頼むべきところと、または簡易な修理でどのような対策がとられているのか、ちょっと聞きたいと思います。
◎野田 教育部次長兼教育総務課長 それでは、田端委員にお答え申し上げます。
まず学校に勤務されております技能主事、いわゆる用務員と言われております、その業務ですが、校舎内外の整理及び清掃に関すること、あと樹木の手入れ、学校敷地内の除草作業や落ち葉の掃除等に関すること、校舎内外の軽易な補修に関すること、備品や教材類の保全に関することなどが主なものとなっており、大変多様な業務がございます。先ほどお話があったPタイルのメンテナンスなども基本的には軽易な補修作業の1つではないかと考えておりまして、そうしたPタイルなどについては学校生活の安全の確保や環境整備にとっても、その頻度も高く非常に重要性の高いものであるということは認識しているところでございます。日ごろから技能主事の方々にこのような修繕に対応していただくことによって学校の環境が整備されているものと考えているところでございます。
また、どこからどこまでを技能主事がやって、どこからを業者がやるべきなのかというような明確な基準はございません。ただ、技能主事によってはそういう修繕が得意な方、そうでない方もあると思いますので、その技能主事ができる範囲で、日曜大工的と言うと失礼ですが、そういう範囲で軽微な補修については御家庭でも修繕を御自分でやるというようなレベルがあるかと思いますので、そういった部分については、やはり技能主事に御対応いただきたいと思っております。
ただ、例えば軽微なものと言っても、量的に非常に多くなってくると、ほかの業務にも差し支えてくるようなぐらいの大量なものになってきた場合には、やはり技能主事が1人で対応するのは難しいというようなことがあれば、学校から御相談いただければ業者の修繕についても教育総務課で対応してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◆田端 委員 確かに技能主事でも、以前に建築関係に携わっていたとか、また車両関係、整備関係に携わっていたという人があって、日曜大工的な、また簡単なことは大体自分でやるという人も多いようです。でも、私は、あるところでは相当無理をして頑張っている姿も見てきていますので、十分に相談して、安全などにもかかわることだとも考えていますので、そのように現場の声に応えていただくようこれからもお願いしたいと思っています。
次に2点目ですが、校地内の落ち葉対策についてです。市内の学校の多くには桜の木が植えられております。またケヤキの樹齢が数十年というところもありますが、秋の落ち葉の季節には一斉に葉っぱが落ちて、今は児童生徒数も減って、以前、技能主事が2人いたところも1人であったりとかいうことがあって、とてもそこだけでは対応できないと。風が強ければ学校の敷地から道路や住宅地に飛んでいくということもあって、ここも余り表には出ないようですが、相当苦労していると聞いていますので、その時期については業者に頼むか、または何らかの方法をとってほしいということが言われておりますが、この点についてはいかがでしょうか。
◎野田 教育部次長兼教育総務課長 落ち葉の清掃ということで、秋になると葉っぱが落ちるということで、時期的に集中するというようなことがあろうかとは思いますが、基本的には落ち葉の清掃は校舎、学校内の清掃活動の1つであると考えておりますので、やはり先ほどお答えいたしましたが、技能主事の業務の中の1つにも含まれていると考えております。ただ、学校によっては児童生徒自身も清掃時間に落ち葉の清掃とかごみ拾いなどの清掃活動をするということもあると聞いておりますので、技能主事の他の業務等との優先順位とか学校行事の日程等を勘案して計画的に取り組んでいただければありがたいと思っております。
以上でございます。
◆田端 委員 ここも学校の希望やら、また児童生徒数によって相当の違いがあると思っています。ある学校では落ち葉を集めて、工夫して落ち葉プールというものがあるそうですが、そこに冬、虫が集まって越冬する。その虫を、落ち葉を次の年に全部焼却して害虫対策ということもやっているというような、自然と環境整備が一体となった取り組みもやっていると聞いたことがありますので、ここもさまざまな工夫をして、子どもたちが新しい発見をする。落ち葉もただの廃棄物ということでなくて、そういう観点でも工夫、検討していただきたいという思いです。
いずれにしても、全部が1人、2人の技能主事の負担にならないように、こちらも工夫をして検討していただきたいと思います。
3つ目ですが、花生地区のバス通学についてです。こちらは花生地区の子ども会やPTAの方から何とか対策がとれないでしょうかという話が出されております。松館小学校は廃校になりましたが、こちらは松館小学校から新井田小学校まで距離にしておよそ3キロメートルです。
現在はスクールタクシーで通学となっていますが、新井田小学校から花生のバス停まで、ここは大体2.8キロメートルで、新井田小学校から工業大学の近くまでとなればおよそ4キロメートルに近い距離になるかと思っています。ふだんは徒歩でなくバス通学で通っていますが、何とかこちらの対策はとれないでしょうかという声が寄せられているところですが、検討しているところがあればお聞かせ願いたいと思っています。
◎小笠原 学校教育課長 お答え申し上げます。
バス通学に関しては、委員から今お話があったとおり適正配置事業によって統廃合が行われた場合に、通学距離が延びた御家庭、保護者に対してスクールバスであるとかスクールタクシーであるとか、あるいはバス代の補助では行っているのですが、従来の学区の中については、法令等でも小学校ではおおむね3.5キロメートル、中学校ではおおむね4キロメートル以内であれば適正ということで、その御家庭に対しての補助は現状では行っておりません。
以上でございます。
◆田端 委員 わかりました。それで花生地区の子どもたちのバス通学についてですが、1つ問題と言うのですか、工業大学のほうから南部バスが花生を通って新井田まで行きますが、大雪が降ったときは間引き運転と言うのですか、工業大学のほうから花生に入らないで、そのまま国道45号をおりて旭ケ丘を通って、そして新井田へ行く。これは何の通知もないものですから、子どもたちが雪の中を1時間待ってバスが来ないと。それで車道を歩いて小学校まで通うと。また帰りも車道を歩いて帰ってくるということがよくあると聞いています。
こちらは、通っているバスは南部バスですが、その通学対策として、雪のときにはどのようになるのか、保護者や子どもたちに何らかの形で通知する方法はないものか、対策はとれないものかと思っていますが、この点についてはどうでしょうか。
◎木村 教育指導課長 今のお話は南部バスでしたが、市営バスも含めて悪天候の場合には、かなりおくれることはあっても間引き運転とか予告なしの運休はないということであります。ただ、2年前の大雪のときには、車庫からバスを出せなかったために、やむを得ず運休したということは聞いておりますが、その際にも運休にかかわるバス停には職員が行って、事前に運休の張り紙は出していたということでした。
日常的に学校が子どもたちにバス通学に対して指導していることが何点かありまして、ある程度待ってもバスが来ないときには、もう学校をおくれてもよいから、まずは学校に向かいなさい、または一旦家に戻って保護者が送ってくれるのであれば、そちらで対応しなさいということもあります。
それから、その際には保護者にもお願いするのですが、あらかじめバスがかなりおくれるとかの情報が入った場合、それからバス通学の子どもがいて時間を過ぎても学校に来ない場合には、必ず学校から自宅に電話を入れ、保護者に安否確認をしております。
そして、保護者が送ってこられればよいのですが、仕事の関係で保護者もそれをできない場合には、子どもの安全が第一ですので、学校は休む、そして家にいると。それも欠席扱いにはしないということで、これは大雨等も含めて全小中学校では連絡しております。
以上です。
◆田端 委員 わかりました。花生地区の子どもたちはバス通学ということでさまざま、今まで全く知らないで立っていたというやむを得ないこともあったようです。今説明を受けましたが、そのようなことでこれからも対応していただきたいとお願い申し上げて、終わります。
(「関連」と呼ぶ者あり)
○森園 委員長 田端委員の質疑についての関連質疑を認めます。
◆石橋 委員 学校の校内修繕について、手短にお伺いしてまいりたいと思います。今、田端委員が話したとおり、技能主事がやって改修できるような部分であればそういうこともあると思うのですが、手に負えない部分、要するに先ほど言ったように学校の経年劣化等によりいろいろな部分で学校の中で壊れたり、また雨漏り等があると思うのです。
その中で、ことしであれば例えば根城中学校でもトイレの改修等があるということで予算づけされておりますが、現状でここ数年来、改修等小中学校から寄せられているもの、大きいもの、小さいものがありますので金額的な幅もいろいろあります。でも、現状としてどういう状況に要望が寄せられているのか。それは金額で言えるのか、件数なのか、それを比べることはなかなか、規模がちょっとものによって違うのであれですが、そこら辺がちょっとおわかりであれば、その点をお知らせいただきたいと思っております。
◎野田 教育部次長兼教育総務課長 石橋委員にお答え申し上げます。
学校の修繕等ですが、通常毎年全ての小中学校に教育総務課の職員が伺って、まず最初に学校からアンケートをとりまして修繕の要望等の取りまとめをします。その上で全ての小中学校に職員が伺って、修繕箇所がどういう状況かをチェックした上で、修繕の優先順位を決めて修繕をしているという状況にございます。
その中で、例えばトイレとか大規模なものについては、それを特別に予算化して、予算要求して改修工事を実施していくというような形になっておりますし、あと、既決で修繕費というようなことで予算を組んでいますので、そのようなもので当該年度中にできるようなものについては当該年度中に対応していくような形で修繕を進めさせていただいているという状況でございます。
学校からの毎年の修繕の要望の状況等について数字を持ってございますので、その辺をお知らせしたいと思います。まず平成25年度については小学校からの要望が552件、中学校が230件、合計782件です。そのうち実施できたものが、小学校215件、中学校141件、合計356件で、45.5%の実施率、平成26年度は、小学校の要望が513件、中学校が291件、合計804件の要望があり、実施については、小学校が196件、中学校が151件、合計347件の修繕を実施しているところでございます。実施率については小中学校合わせて平成26年度は43.2%という状況になってございます。
平成27年度はまだ完結しておりませんので、途中の数値になりますが、要望数については小学校が503件、中学校が254件、合計で757件の要望があり、これは2月29日現在の修繕の実施状況になりますので、最終の数値にはなりませんが、小学校が133件、中学校が131件、合計264件の修繕を実施しており、2月末現在で34.9%の実施率となってございます。
そういった学校側からの要望の主なものとしては、やはり雨漏りがあるとか、給排水管の漏水とか、あと体育館等高所の照明器具の交換もありますし、あと照明器具自体が壊れてしまっている、蛍光管を取りかえるということではなくて器具が壊れているとか、建具のふぐあいがあるとか、あと学校敷地内の通路の屋外の舗装が剥がれてしまっていって、でこぼこになっている、水たまりができるといったようなことの修繕等も含まれてございます。
さまざまな内容がございまして、一概にこういうものをというようなことは言いにくいところがあるのですが、できる限り早急に対応するということを心がけて実施しているというところですし、あと、こういった要望を取りまとめて実施しているもののほかに、日々の中で急に何かが壊れたとか、水道から急に水が漏れてきたとか、おかしくなったというような緊急のお話もございますので、緊急に対応しなければならないものについては、こういった要望とはまた別に、その都度対応して修繕をしているという状況でございます。
以上でございます。
◆石橋 委員 わかりました。大きいもの、小さいものがあります。八戸の小中学校も昭和40年代以降多く建設されたことから、非常に多くの学校が老朽化してきている中で、要望も寄せられていると。
その中でも特に学校施設、簡単な照明器具とかの要望もあるかと思いますが、一時は耐震化からの学校の外壁、ピタコラムなどを組みながらも外壁の改修はできたと。あとはそれ以外にも、例えば非構造部材の改修の中でも、そのような改修ができた部分もあるかと思います。
ただ、大きい部分としては、やはり雨漏りなどの防水工事、屋根などの大がかりなもの、もしかすると学校であれば造成的なもの、そういうようなものに対して大きくかかるものもあろうと思うのです。
そのような中で、やはり今後学校の施設の長寿命化、どのように使っていくかが非常に大事になろうかと思うのです。そういうところにライフサイクルのコストというか、そういう感覚を持ちながら、どのような形で保全していくかが大事になろうかと思うのですが、その点についての考え方は教育委員会とかそちらの教育総務課では何かお持ちになって取り組んでおられるのですか。
◎野田 教育部次長兼教育総務課長 建物等の長寿命化については行政改革推進課のほうで平成28年度中に長寿命化の計画を立てるということを聞いておりまして、その中にこういった学校施設等についても盛り込まれていくと考えてございます。そちらの内容についてはまだ検討されている状況ではございませんので、今現在このようにしていくという方針はございませんが、40年以上たっている学校もたくさんございますので、老朽化が進んでいる中で、ただ、耐震改修など、本当に命にかかわるような部分については、ある程度改修が済んできているというところがございますので、そういった意味で、あとは少しでも生活環境を改善していく方向、あと今ある学校を少しでも長く大事に使っていくということをやっていくためにどのような修繕ができるのかは、常々毎年そういった学校からの要望をきちんと聞きながら計画を立てて実施していくということかと考えております。
以上でございます。
◆石橋 委員 わかりました。あとは御要望申し上げて終わりたいと思いますが、長寿命化計画を立てられるということですが、率直なところ学校施設のこのような要望はなかなか通りにくいと感じております。予算枠でもなかなかとられていない。ぜひそういう枠をしっかりととっていただきたいと思っています。
ただ、もう新年度予算ですので、これにかかわる部分ではなかなか新しく予算というわけにはいきませんが、緊急性があった際には、ぜひ財政部、財政担当からもそういう支援をお願いしたいと思っています。
というのは、雨漏りなどが起こった際は、将来的に学校は、逆には躯体そのものも傷んでしまうことがあるのです。今は雨漏りをしてから改修工事を始めるというスタンスのとり方をしているわけです。本来であれば、今のところ要望的な部分、保全していくのだというような形で管理していくという姿勢がないものですから、特にこのような経年的な部分で年数がたった学校が多いだけに、よりそのような部分を見た中で、改修の順位づけ等も、その年度に合わせた学校に見合った、やはり絶対傷みは来ているでしょうから、そういうところも見合わせながら、学校は公共施設の中でも4割以上を占めているはずです。そのぐらい学校は大事な公共施設としての位置づけがあろうと思っていますが、予算面にとっては非常に少ないと私は感じております。なかなかその辺は進んでいないというような思いがありますので、全部をやれとは言いませんが、雨漏りなどはもう即やっていくような体制が整っていなければいけないときに、ついつい後回しにされている。
そういうことでは、計画を立てられるようですので、ぜひその中にも積極的に、そのような施設に対する対応ができるように御努力をお願いして終わります。
◎小笠原 学校教育課長 申しわけありません。先ほどの田端委員のバス通学についての御質問にお答えさせていただいた際に誤った数値をお伝えしてしまいましたので訂正させていただきます。
適正な通学距離ですが、小学校についてはおおむね4キロメートル以内、中学校についてはおおむね6キロメートル以内となりますので、訂正しておわび申し上げます。
以上でございます。
○森園 委員長 ほかに関連質疑はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○森園 委員長 ないようですので、以上で田端委員の質疑に対する関連質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
◆藤川 委員 私からは2点、10款、127ページ、教職員等の多忙化解消について、次の10款6項、143ページ、多賀地区多目的運動場のインターネット整備について、以上2点を伺います。
それでは初めに、教職員等の多忙化解消に向けた方策についてですが、我が会派の岡田議員からも一般質問にて今回、教職員の多忙化によって生じた諸問題に対応するために、市内小中学校に来年度から校務支援システムを一斉導入して教職員の事務負担の軽減を図るという具体的な措置を講じるということを伺っておりまして、その有用性等、大変評価される取り組みだと期待をしております。
この教職員の多忙化の要因はさまざま考えられますが、近年、学校事務の負担に加え保護者からの理不尽な要求やクレームが深刻化していることが全国的に指摘されています。まず初めに、当市教委に寄せられる学校や教職員へのクレームの状況と対応窓口について、子どもや保護者のためのもの、また学校や教職員のためのものと、双方について教えてください。
◎齋藤 教育部次長 学校教育課、教育指導課、教育センター、3課にまたがることですので、私からお答え申し上げます。
まず、委員御案内のとおり、近年の社会環境の変化あるいは個人の価値観の多様化等を背景に、保護者等から寄せられる相談、電話は確実に増加傾向にあります。市教委に寄せられる相談内容の主なものとしては、子育てに関する相談、それからいじめ、不登校に関する相談、そして最後は教師の指導に対する相談など大きく分けてこの3点になるわけですが、そのほかにもまたさまざまな相談、電話があります。その件数は、昨年4月から本年1月まで延べ件数でありますが、約2400件に上っております。1年間をトータルすると多分2500件を超えるであろうと考えます。
ただし、そのほとんどが子育てに関する悩み相談であります。ただ、中には子どもの学校生活や部活動をめぐって学校あるいは教職員の対応についてクレーム、苦情を訴える電話も少なからずあります。ただ、いずれもこれは全国的な傾向と若干違って、一方的に理不尽な要求、要望等を話す電話ではなくて、いずれも教育委員会あるいは学校が対応することによって、最終的には納得いただいているといった傾向がございます。
現在、市教委ではこの子育てにかかわる相談は、今年度4月に開設した、こども支援センター、いじめ、不登校に関する相談は教育指導課の青少年グループ、そして教職員に対する相談は学校教育課、この3課の窓口で対応しております。
以上です。
◆藤川 委員 ありがとうございます。話し合いによって解決ができているということで、民事、刑事等裁判になれば学校側と保護者、生徒の間の信頼関係の回復が難しくなると思いますので、ADR、いわゆる裁判外で紛争が解決できていることは大変すばらしい、解決能力のある職員を育てていただいていることは、本当に八戸にとって大変な財産だと思います。
市教委に寄せられる件数は年間2400件と大変多いことに驚きました。同様に学校にも直接保護者から相談があると考えています。先ほど結構やわらかな感じで相談等があると伺いました。中には学校へのクレームとかと言うと、学校や職員に対して説明に納得がいかず、幾度となく、また長時間にわたって執拗にクレームを申し立てたり、こういった教育対象暴力の実例を調べてみると、実際に相当ひどいものがあります。
モンスターペアレンツという言葉を私は余り使いたくないのですが、例えば威圧的に大声を出す、マスコミに言う、土下座の強要、そういった保護者の行動によって疲弊して体調を崩したり、休職、退職に追い込まれるといったことが全国では実際に起こっています。
クレームへの抗議を示すために埼玉県の狭山市の保育所の所長が保育園の敷地内で灯油をかぶって焼身自殺をした、これは2002年の話ですが、大変有名な話です。今後さらにクレームの内容が複雑化、多様化していけば、対応に要する時間、労力がふえて、ますます教職員の負担が重くなる。そうすれば第三者の判断、専門家の判断が必要になってくるわけですが、風邪を引いたときも、悪化してから病院へ行くより引き始めの対応だとか、うがい、手洗いをすることのほうが有効なのと同じで、こういう場合も困る前に、兆候があらわれた時点で相談できる体制が必要だと思います。
初期の時点で助けを求めるためには、簡単に相談できる制度とか体制づくりが大変不可欠だと思っているのですが、そのためには日ごろからの雰囲気づくりが大変肝心になってくると思います。ただ、こういった問題に関しては自分一人で解決しなければいけないとか、同僚や上司に迷惑をかけてはいけない、あと、対応する能力がないと思われたくないという意識が邪魔をして、なかなか気軽に相談できないという環境があります。
ここで、市教委では今後、弁護士会などの専門機関と連携して、教職員が相談しやすい体制づくりに着手する考えがないかを教えてください。
◎齋藤 教育部次長 まずは、今の委員の御意見に大変感謝申し上げます。今お話にあったとおり、今現在はそういう事案はないわけですが、今後そういった第三者、あるいは専門機関等から助言を受ける体制づくりが必要ではないかと考えております。
現在、市教委では重大事案等があった場合には、市の顧問弁護士等と相談できるというシステムはありますが、実際のところ学校現場がそういった顧問弁護士に直接日常的に相談できる体制は、大変難しい状況があります。
よって、今委員から御提案のあった弁護士、あるいは専門機関と相談できる体制づくりということで、実は昨年から弁護士会の若手の方々と少し意見交換をしながら、どういう方法が考えられるかを今検討しているところであります。よって、今後さらに協議を深めて対応を検討してまいりたいと考えております。本当にありがとうございます。
◆藤川 委員 ありがとうございます。あと、教員同士の問題も少なくないと伺っています。教員同士だとか学校単位で連携協力できて、解決できる場合はする、できない場合はどうしても個人で動かなければいけないという場合も出てくると思うのですが、そういう場合はプライバシーとか、その教員の将来にとって不利にならないような、そういう心配は要らないという相談体制の構築等を周知していただきたいと思っています。
昨年、東北の弁護士会が、ある委員会が、年間に1回あるセミナーのテーマに選んだものが教育対象暴力であって、そのときに齋藤次長がパネラーとして御登壇されたと思うのですが、そのときの何か当市の特徴とか、次長なりの御所見があったらお聞かせください。
◎齋藤 教育部次長 私はパネラーとしてその会に参加させていただきましたが、率直なところ思ったことは、やはりなかなか学校の現場の苦しみは、第三者の方々には余り理解されていないと。特に弁護士の方々は、もちろん法的なものも大前提にはあるわけですが、私たちはやはり子どものことを第一に考えてやっているといった部分で、少し誤解があったようなところもあって、この会に参加させていただいてさまざまな御意見を申し上げたところ、そこを大変理解していただいて、大変よい機会だったと考えています。これからもまた機会があれば、そういうものには積極的に参加して共通理解を図っていきたいと思っております。ありがとうございました。
◆藤川 委員 率直な御意見をありがとうございます。岡山県ではそういう小中高生の暴力行為とか不登校がトップレベルらしいのですが、そのためにサポートする事業の中で、もちろん弁護士だけではなく精神科の医師、臨床心理士、警察OBやPTAの代表経験者などにも大変御尽力いただいているそうです。どうぞ先進事例等を、もう今も研究されていると思いますが、引き続きお願いしたいと思います。
幼稚園や保育園でも、今、小中学校と同じようにこういった教育対象暴力の高まりがあると伺っています。就学前のそういった時点で保護者と幼稚園、保育園のつき合い方が、数カ月、数年たてばもう就学するわけですから、小中学校就学後の両者の関係にも影響してくると思います。
幼稚園や保育園とできるところは連携をとりながら情報交換なり合同の勉強会なりをしていくことも有効だと思うのですが、この辺はなさっているのでしょうか。
◎齋藤 教育部次長 現在、市教委では幼保小連携推進事業というものを実施しておりまして、今、対教師暴力については、実はまだテーマとして上がったことがありませんでしたので、今御提案があった部分を踏まえながら、今後そういったところもテーマにして、ざっくばらんに話題提供、あるいは共通理解を図る機会を持っていければよいと考えております。
◆藤川 委員 よろしくお願いします。よい教員を守り、育てることは、よい教育、子どもたちを守り育てることにもつながっていくと思いますので、どうぞこの件に関して御対応を進めていただきたいと思います。
では次に、多賀の運動場のインターネットの環境整備について伺います。12月議会の一般質問で大きな枠組みとして八戸市内全体でのWi-Fi環境整備と認知について伺ったのですが、新しい施設だというこのタイミングと、近年有効とされているスポーツ観戦に係るインターネットの利活用の動向を踏まえ、今回取り上げさせていただきました。先にお伝えしておきますと、この質問の目的は、観客席でもインターネットを高速で使用可能にしていただきたいということです。では、まず多賀運動場のインターネット環境の整備状況について伺います。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 お答えいたします。
多賀地区多目的運動場は現在、指定管理者の公募中で、本年5月に候補者を選定し、6月に議会の承認を経て決定する予定となっております。通信環境については、指定管理者が指定管理料の中から導入していただく設備となっております。市の指定管理料の通信環境に係る積算内容としては、施設までの通信回線は光回線を引き、電話通信とインターネット通信を賄い、またそれに付随して管理棟内でのWi-Fi環境を整えるものとして積算しております。
以上です。
◆藤川 委員 わかりました。では、一斉に使用可能なのは何台ぐらいでしょうか。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 お答えします。
積算上ではWi-Fiのルーターを3機設置することを想定しており、1機当たりの標準の接続台数は20台から30台ですので、60台から90台程度の同時接続が可能となっております。通信速度が遅くなりますが、最大で150台程度の同時接続も可能であると聞いております。ただ、今申し上げた想定はあくまでも市の指定管理料の積算上の数値で、指定管理者に用意していただく最低限の仕様でございます。必要に応じてWi-Fiのルーターを高性能なものに変更したり、また数をふやす等の対応で同時接続数はふやすことも可能となっております。
◆藤川 委員 ありがとうございます。それでは、全ての観客席でWi-Fiを使用することが可能かどうかと、観客席数とあわせて答えていただけますか。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 お答えいたします。
現状では全ての観客席でのWi-Fi環境まで想定しておりませんが、昨年10月にJリーグの村井チェアマンが無料で利用できるWi-Fiサービスを試験的に数施設導入する計画があるということを明らかにしておりました。ただし、著作権、放映権とかさまざま問題があると聞いておりまして、それぞれどこまでクリアできるかという問題と、また他の施設の動向、それからまた利用者のニーズ等を見ながら、指定管理者とともに検討してまいりたいと、最大で5000人を収容できるスタジアムですので、ニーズが高まればそれなりの人数を網羅するWi-Fiの設置という形になると思います。
以上です。
◆藤川 委員 ありがとうございます。うまくいくように期待したいと思いますが、スマートフォンの登場によってスポーツやエンターテインメント会場のようなたくさん人が集まる場所でのWi-Fi利用に急激な変化が起こっています。
先ほど次長におっしゃっていただいた村井満氏は試験的に無料でWi-Fiを使えるスタジアムの導入について話されていたのですが、先進地であるアメリカの利用状況など、そういうもので有用性とか可能性にすごく期待していらっしゃるということでした。日本でも今後、積極的に取り入れられていくのではないかと思っているのですが、そうしていくと観客のスムーズなインターネットアクセスがそれなりに大きな試合を誘致する上でデフォルトになってくるのではないかと考えているのです。
我々議員も当たり前のようにこのタブレットをきょうも使用しているのですが、今この瞬間にもWi-Fiによって無線LANがこの部屋を満たしているからこそ使えているわけです。予算書でも八戸市のホームページでもここで見られているわけで、Wi-Fiは目に見えないものですが、間違いなくここにあるのです。ただ、そのためには設備を整えて、プロバイダーとかときちんと契約をしていかなければいけないので、ぜひちゃんとその動向を踏まえて積極的に進めていただきたいと思います。
観客数5000人全ての方がインターネットを使うとは思いませんが、やはりこれだけの人数が一斉にインターネットに接続を気軽にしようとすると、基地局への負担が大きくなります。今は基本、管理棟がつながるようにというところでしたが、やはり現在予定されているインターネット環境では、今まで以上に試合の様子を撮影した動画などをSNS上にアップする人もふえるでしょうし、通信量がふえれば通信はパンクしてしまうことは目に見えているのではないかと思います。
先日も夏坂議員がアプリについて一般質問をされたのですが、スポーツやスポーツ観戦を楽しむためのアプリも今すごくたくさん開発されています。例えばスマートフォンのGPS機能を使って座席まで自分のスマートフォンが案内してくれるナビゲート機能だとか、観戦中に食べ物を注文すると席を立たずに席まで食べ物を届けてもらえたり、自分の席から一番近いトイレまで案内してくれるだとか、チームや選手に関するクイズ、その場にいる観客がその日のMVPの選手のファン投票を行えたり、さまざまなカメラアングルからよいプレーをライブ会場限定で視聴可能にするといったことができるようになる。
そしてインターネットは今後Wi-FiからSIMカードの時代になるとも言われていますし、WiMAXにしても今の時点でどの方式による整備がよいか、ちょっと私自身にはわかりませんが、何にしても時代の流れに合わせたスポーツ観戦の動向とインターネットの環境整備について、指定管理の選定の際にはぜひ配慮して積極的に取り入れていただけるように進言していただきたいと思います。
では、次長の御所見を伺って終わりにします。
◎村山
まちづくり文化スポーツ観光部次長兼スポーツ振興課長 今現在、多賀のほうはサッカーのヴァンラーレ八戸のほうとも話し合っているのですが、チームとしても、やはり選手の紹介とか、試合でのゴールシーンとか、そういうものをすぐまたリプレーして見られるような仕組みにして、もっともっと盛り上げていきたいというような形でお話ししておりまして、アプリについても結構な金額がかかるようなお話があったのですが、そういうアプリを構築してくれる会社、協力している会社もございますという話ですので、ぜひともそこら辺の環境づくりに今後協力していきたいとは思っております。
以上です。
○森園 委員長 本日はこれにて終了いたします。あすも午前10時に会議を開きます。御苦労さまでした。
午後4時52分 散会...