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平成24年 9月 定例会−09月10日-02号

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  1. 八戸市議会 2012-09-10
    平成24年 9月 定例会−09月10日-02号


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    平成24年 9月 定例会−09月10日-02号平成24年 9月 定例会         平成24年9月八戸市議会定例会会議録(第2号)         ────────────────────── 議事日程第2号  平成24年9月10日(月曜日)午前10時開議 第1 一般質問  ────────────────────  本日の会議に付した事件 議事日程に同じ  ──────────────────── 出席議員(36名)        1番     高山元延 君        2番     伊藤一喜 君        3番     工藤悠平 君        4番     藤川優里 君
           5番     高橋一馬 君        6番     西村吉晴 君        7番     夏坂 修 君        8番     田端文明 君        9番     秋山恭寛 君        10番     冷水 保 君        11番     三浦博司 君        12番     田中 満 君        13番     小屋敷 孝君        14番     森園秀一 君        15番     島脇一男 君        16番     壬生八十博君        17番     三浦隆宏 君        18番     大島一男 君        19番     坂本眞将 君        20番     松田 勝 君        21番     下田保夫 君        22番     古舘傳之助君        23番     石橋充志 君        24番     八嶋 隆 君        25番     豊田美好 君        26番     立花敬之 君        27番     吉田淳一 君        28番     松橋 知 君        29番     前澤時廣 君        30番     伊藤圓子 君        31番     田名部和義君        32番     五戸定博 君        33番     山口広道 君        34番     大館恒夫 君        35番     坂本美洋 君        36番     吉田博司 君   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 欠席議員(なし)   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 地方自治法第121条による出席者    市長         小林 眞 君    副市長        奈良岡修一君    副市長        田名部政一君    南郷区役所長     佐藤 卓 君    総合政策部長     大坪秀一 君    まちづくり文化観光部長               古舘光治 君    防災安全部長     石黒一之 君    総務部長       早狩博規 君    財政部長       高島 司 君    商工労働部長     沼畑龍男 君    農林水産部長     工藤良弘 君    福祉部長       田名部源一君    市民健康部長     梅内昭統 君    環境部長       妻神敬悦 君    建設部長       岩藤寿通 君    都市整備部長     工藤 哲 君    教育長        松山隆豊 君    教育部長       芝 俊光 君    交通部長       東森直人 君    市民病院事務局長   工藤 朗 君    監査委員       白川文男 君   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 出席事務局職員    事務局長       池本伸也    次長兼庶務課長    岩澤昭治    議事課長       阿部寿一    副参事(議事グループリーダー)               秋山直仁    主幹         細谷地幸夫    主査         鈴木 馨    主査         毛利誠司  ────────────────────   午前10時00分 開議 ○議長(秋山恭寛 君)これより本日の会議を開きます。  ──────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(秋山恭寛 君)日程第1一般質問を行います。  順次質問を許します。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   5番 高橋一馬君質問 ○議長(秋山恭寛 君)5番高橋一馬議員の質問を許します。高橋議員  〔5番高橋一馬君登壇〕(拍手) ◆5番(高橋一馬 君)おはようございます。平成24年9月定例会に当たり、政新クラブの一員として、若干の所見を申し上げ、市長並びに関係理事者に質問いたします。  ことしの夏は、オリンピック、甲子園と、気温とともに非常に熱い夏を過ごすことができたのではないでしょうか。特に伊調馨選手、小原日登美選手のレスリング、ダブル金メダル獲得は、震災復興を目指す当市にとって非常に明るいニュースとなり、市民にとって大きな活力となっています。  特に伊調選手は、オリンピック3期連続金メダルという偉業を達成し、継続の偉大さとたゆまぬ努力の重要性というものを具現化してくれました。また、小原選手、旧姓坂本選手は、工大一校時代の後輩という間柄になりますが、さまざまな苦労や葛藤を乗り越え、本当に喜ばしい、本当にすばらしい成績をおさめました。また、3季連続甲子園準優勝の光星学院高校も、すがすがしい戦いを八戸市民に届けてくれました。  けさ閉会したパラリンピックにおきましても、当市出身の天摩選手が出場し、市民は世界に挑む八戸人から勇気と誇りをもらったのではないでしょうか。選手の努力はもちろんなのですが、指導者の努力や組織のバックアップ体制、地域のサポートなど、さまざまな人の長期にわたる献身的な支えが、このような結果を生み出したのではないかと思います。  オリンピック全体では歴代最高のメダル獲得数38個を獲得し、日本じゅうでも大いに盛り上がりました。4年に1度のオリンピックは、スポーツ選手にとって頂点を目指す場であり、どんなマイナースポーツ選手においても、スポットライトを浴びられる舞台であります。  よくスポーツ強化にお金をかける必要があるのかという議論になりますが、オリンピックの感動、また、スポーツによって熱狂する雰囲気、国の盛り上がりというものはかけがえのないものです。4年に1度だけではなく、選手は日々さまざまな環境の中、戦い、競い合っています。そういった背景を知っていただき、スポーツによって魅せられるもの、与えられるものを再認識し、スポーツの価値というものを考えていただきたいと思います。スポーツに対する価値の向上を切に願うばかりであります。  特にこれからは地方が主体となり、選手の発掘、指導者の育成など、環境整備を行うことが人材とまちづくりを向上させてくれるものだと信じています。と同時に、私自身もスポーツ選手時代に培った精神を忘れることなく、継続の偉大さと1つのことに真摯に取り組むことの重要性を念頭に置き、市政に取り組んでいきたいと思います。  それでは、質問に入らせていただきます。初めに、有料広告事業についてお伺いいたします。  ネーミングライツ事業に関しての質問は、昨年初登壇した際にお伺いしたものでありますが、スポーツ施設に限らず、もう少し幅広く、そしてもう一歩踏み込んだお考えをお示しいただきたくお伺いいたします。
     景気の低迷、税収の減少、社会保障などの増加により、財政環境が厳しくなっていく中で、行政破綻などあり得ないという今までの常識から、一部の自治体の財政悪化の例があったように、自治体運営の実情は非常に厳しくなっております。そのような状況下で、地方公共団体財政健全化法が施行される中、税金だけの歳入に頼らず、自治体おのおのがさまざまな工夫を凝らして財源を生み出し、健全化を図っていこうという活発な動きが見受けられます。  各自治体による有料広告事業というのは、こういった背景のもと、新たに財政の歳入を確保するための手段として期待されている新しい事業だと認識しております。全国数多くの都市で目にする行政関連の広告媒体に対する事業は増加の傾向にあり、自治体において格差はあるものの、企業にとっては広告価値のある媒体であると周知され始めているのではないでしょうか。  そんな中、当市では有料広告事業に加え、第5次行財政改革大綱によりネーミングライツ事業が導入されました。これは比較的新しい事業でありますし、その都市の人口や施設の規模などによって状況が変わってくるので、一様に比較できるものではないものの、実施している自治体の多くは、さまざまな問題を抱えているのではないでしょうか。  現在、当市におけるネーミングライツ事業は、まず初めに八戸公園内にある子ども交流館において、三八五流通株式会社による三八五・こども館、契約期間平成23年4月29日から平成26年3月31日までの年額35万円、総額105万円の事業、次に新井田インドアリンクにおいて、株式会社テクノルによるテクノルアイスパーク新井田、契約期間平成23年10月1日から平成26年7月31日までの年額105万円、総額297万5000円の事業です。  新しい広告事業であることからも、契約を検討する企業は多くなく、事業が現実的に形になるか非常に御苦労があった中で、こうして市内2つの施設に対してネーミングライツ契約できたことに関しては、職員の努力、そして地元企業の御理解のたまものであると感じています。しかしながら、公募初期では応募者がいなかったことや、初期に設定した価格の大幅な引き下げなどで課題は多いのではないかと感じております。  そこでお伺いいたします。第1点目の質問といたしまして、ア、当市が実施しているネーミングライツについて、導入の趣旨と経緯及び当市における有料広告事業の中ではどのような位置づけになるのかお伺いします。  イ、ネーミングライツの今後の可能性として、新たな施設へのネーミングライツ導入や今後の展望をお聞かせください。  第2点目の質問といたしまして、第5次行財政改革大綱実施計画に基づき導入されたインセンティブ制度についてでありますが、民間企業やスポーツ選手の契約時などでよく耳にする制度ですが、当市におきましてはどのような内容であるか、ご説明いただきたいと思います。  ア、有料広告事業の促進として実施されている有料広告インセンティブ予算制度について、導入の趣旨や経緯、制度の概要をお聞かせください。  イ、ネーミングライツを昨年導入した2施設に対するインセンティブ予算について、本年度どのように活用される予定なのかお聞かせください。  次に、環境行政についてお伺いいたします。  21世紀は環境の時代であると言われています。これまでの我が国の環境政策は、環境保全よりも開発に重きを置いてきたことへの反省から、真に地球環境の危機に終止符を打つために、環境の持続可能な開発からさらに進み、持続可能な社会への転換、つまり、健全で恵み豊かな環境が地球規模から身近な地域にまでわたって保全されること、それらを通じて、国民一人一人が幸せを実感できる生活を享受でき、将来世代にも継承することができる社会への転換の必要性が強く求められる時代へと変貌を遂げてきております。また、恵み豊かな地球を守り、将来の世代に引き継いでいくために、地球環境温暖化を初めとするさまざまな地球規模の環境問題の解決を図るため、循環型社会の構築に向けた具体的な取り組みを推し進めることが不可欠であることは言うまでもありません。  当市においても、ふるさとの良好な環境を将来にわたって保全、創造していくため、環境と経済の両立を図る持続可能な循環型都市の構築を目指し、健康で安心できる生活環境、人と自然環境との共生、潤いと安らぎが感じられる都市環境、地球環境の保全の4分野について基準目標を設定し、産官民の取り組むべき行動指針が八戸市環境基本条例において明確に記されているところであります。  当市では、本年3月には、限りある資源を有効に利用する循環型社会へを目標とし、従来のごみ処理基本計画に新たに生活排水処理基本計画を加えた一般廃棄物処理基本計画を策定されております。小林市長は、かねてより循環型都市宣言において目標として掲げた、市民1人1日当たりのごみ排出量を1000グラム以下とするという強い思いを持ち、ごみ排出抑制と分別の細分化の徹底を図ると明言されてこられました。この点、私も大いに共鳴するところであります。  事実、平成20年度以降全国平均を下回り、平成21年度には念願の989グラムを達成、平成22年度では1002グラムとなり、東日本大震災による災害廃棄物が含まれた結果の増加ではありましたが、おおむね着実に1人1日当たりのごみ排出量は減少傾向にあると言えます。しかしながら、今後もさらなる継続と工夫が必要であります。  本来、ごみ排出量は、家庭系、事業系を合算した数量であり、家庭系ごみの中でも資源物として分別収集され、リサイクルに回るたぐいもすべて排出ごみとしてカウントされます。ごみの排出を抑制するためのさまざまな具体的かつ高い効果の施策を推し進めるため、当市としては、市民、事業者、行政の役割を明確化するなど、その減量策に鋭意努められているわけですが、最終的には、市民一人一人と事業者双方の排出抑制のための意識の向上に頼らざるを得ないのが現状であります。  今後、毎年確実に1人1日当たり1000グラム以下に抑えることで、ごみ処理にかかわる経費の削減にも大きく寄与することにもなります。市民の排出抑制意識の醸成を図るための具体的な活動方針も、この新たな基本計画にも明示されておりますが、これが現実にはなかなか市民には見えてきていないのが現状ではないでしょうか。その部分をしっかりと認識し、いかに普及啓発に努め続けられるかが求められます。  そこで、質問の第1点目として、安定して毎年1000グラム以下に抑えながら、さらなる減量化を推進していく上で、これまでの取り組み状況と、行政として具体的かつ効果的な施策をどのように展開していこうとされているのか、市民への啓発とあわせてお聞かせ願います。  第2点目として再資源化についてお尋ねいたします。  これまで国の予算において廃棄物の3R、リデュース――発生抑制、リユース――再使用、リサイクル――再資源化の統合的推進を目指し、各自治体の自主性を生かしながら、廃棄物処理、リサイクル施設の整備への支援事業も打ち出されてまいりました。国は3Rの取り組みを当事者、国民、地方公共団体などに対して求めていくルールを設定しているほか、互いに連携しながら、市民としての役割を着実に果していけるよう、3R問題に対し高い意識を持った市民を地域に育成する地域3R支援事業を掲げ、実施されてきております。  当市では本年3月、国の循環型社会形成推進基本法を初めとする各種リサイクル法との整合性を図りながら、一般廃棄物処理基本計画を新たに作成されたことはさきに述べたとおりですが、平成17年3月に策定された当市の前基本計画では、平成22年度を目標年次として、リサイクル率24%達成を数値目標の1つとして掲げておりましたが、平成22年度実績に基づく達成状況は15.2%と、目標を大きく下回る残念な結果となりました。  未達成の要因として7項目の記述がありますが、目標値を大きく下回った総括の新基本計画において、本年度を含めた10年後の平成33年までの行政関与分のリサイクル率を、現在の全国平均並みの20%と大きく下方修正するに至った経緯についてお知らせください。あわせて、3Rの取り組みを進める中で、リサイクル率向上に向け、強化して取り組んでいく施策をお持ちであればお示し願います。  環境行政の最後の質問として、事業系ごみの減量策について、中でも事業系可燃ごみの減量策についてお伺いいたします。  当市の家庭系ごみの排出量の削減策は、平成13年の指定ごみ袋の有料化の実施と各種施策などにより、平成12年度をピークとする総排出量約7万5000トンから毎年度減少し続け、平成19年度約6万2000トン、直近の平成22年度は約5万8000トンとなり、ピーク時に比べ21%の排出削減がなされてきております。また、一方の事業系ごみの排出量も、平成19年度約3万6000トンから平成22年度は約2万9000トンと、3年間で24%近くの大幅な減量化をしております。数字的に見れば、成功と言えます。しかしながら、事業系可燃ごみ排出量は、平成20年度から平成22年度にかけて約2万6000トン前後で推移し、横ばいの状況が続いております。  これまで当市では、適正処理リサイクルを促進するための事業系ごみ処理マニュアルを作成し、排出業者へ配付するなど、啓発活動に努めてきておりますが、紙類などを中心にリサイクル可能なものの大半が、依然としてごみとして排出されているのではないでしょうか。直近の事業系可燃ごみの組成調査推計でも、紙類が可燃ごみ全体の約3分の1と、割合的には一番大きく、そのうちのほとんどがリサイクル可能な段ボールや紙類であると伺っております。まさにまぜればごみ、分ければ資源であります。当市におけるこれまでの取り組みについては一定の評価をいたしますが、前述のような状況下においては、今後の対応が急がれるのではないでしょうか。特に事業者、収集運搬業者、そして行政の三者が互いに力を結集し、より緊密な連携を図る必要があると思われます。  そこで、第3点目として、今後どのように連携し、削減方策を講じていかれるおつもりなのかお伺いいたします。  最後に、放射能対策についてお伺いいたします。  火という道具を発見した人類は、それを使いこなし生物を支配してきました。そして、核エネルギーを発見した人間は新たな発展に成功し、無限のエネルギーを手に入れることができました。しかし、2011年3月11日の大震災による東京電力福島原子力発電所の事故発生により、私たちの生活は一変し、見えない物質におびえる日々となっております。  原発はその完全な廃棄物処理策がないことから、トイレのないマンションなどとたとえられています。原発によって私たちの生活は豊かになりましたが、自分たちで解決できない問題に今直面しています。東京電力の情報公開がどこまで信じられるものであるのか、国の政策がどのように進んでいくのか、豊かな生活を追い求めるために経済的な発展を目指すべきなのか、安全を最優先した生活を目指すのか。国民は限られた、そして錯綜する情報の中で、自分たちの状況や安全がどこにあるのか判断していかなくてはいけません。御存じのとおり、県内には原子力発電所、再処理工場があり、当市は原子力問題に関しては強い関心を持たざるを得ない立ち位置にあります。  また、漁業に関して非常に残念なことに、6月に116ベクレル、8月に132.7ベクレルのセシウムがマダラから検出され、出荷停止が指示され、これから最盛期を迎える漁師の方々にとっては死活問題に直面しております。マダラの生態を漁師の方に伺ってみると、余り回遊しない魚であるため、今回の被害においてさまざまな原因が推測され、解決、鎮静化においては非常に時間がかかるのではないかと懸念されています。  また、福島第一原発から北に約20キロ離れた沖合でサンプル採取されたアイナメからは、一般食品セシウム基準値100ベクレルの258倍もの数値が検出され、八戸沖でとれたアイナメに関しては不検出であるものの、同じ魚の種類というだけで消費者には敬遠されることもあるようです。八戸で水揚げされた魚が国によって出荷停止になったという重大な出来事が、テレビ等により全国放送されたことで、風評被害による2次的、3次的な被害が強く危惧されます。  先週、青森市では、県外の震災瓦れきの受け入れを処分場の漏水や国の安全対策に納得できないという理由により、断念せざるを得ないという表現で受け入れをしませんでした。青森市の決断により逆に災害廃棄物を受け入れている八戸は大丈夫なのかという懸念の声も再燃したり、どれが正しい情報なのかという情報、数値自体に対する疑心暗鬼が増してしまい、難しい状況の中で、市民は漠然とした不安を抱えながらふだんの生活を強いられているのが現状ではないでしょうか。  私自身は、釜石市や南三陸町に訪問し、実際の被災地での瓦れき運搬時の安全性などを見学することができたので、安全性に関しては、測定方法や数値を信じておりますし、だれかが、どこかの自治体が受け入れていかなくてはいけない問題なので、難しい状況の中での小林市長の県外の災害廃棄物受け入れに関しては、敬意を表する決断だったのではないかと感じております。  国の検査値による情報公開の数値と、海外の研究者が発表している数値に大きな差があると言われておりますが、放射能の問題は、どれが真実で、どの政策が正しい道なのか、絶対的な正解は現時点では見つかっておりません。しかしながら、今回こうして当市において受けた被害というのは、数カ月で解決する問題ではありませんし、震災後期間が経過してから起こった新たな問題であり、これから数年間、当市はさまざまな問題と向き合って取り組んでいくことになるのではないかと感じております。  前述のように、期せずして市民生活と隣り合わせとなってしまった放射能問題に関して、より一層の情報開示と、わかりやすい説明というものが必要になっております。市民の安全を最優先とし、他県からの転居してきた方々も含めたたくさんの人たちが安心して住めるまちを目指すべく、放射能問題への取り組みを強化していくべきであると考えます。  そこで質問させていただきます。定例会では何度か質問されている分野ではありますが、環境状況に応じて日々数値が変動する放射能問題であり、何よりも新たに当市の主要産業である漁業への非常に重大な悪影響が発生したため、現段階における当市の放射性物質に関連する検査方法、被害状況、今後の対策などをお示しください。  ア、学校給食について、イ、農業・畜産業・漁業について、ウ、災害廃棄物の受け入れについて、エ、海水浴場・空間放射線量について、お聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わります。  〔5番高橋一馬君降壇〕(拍手) ○議長(秋山恭寛 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)おはようございます。高橋議員にお答えを申し上げます。  まず、有料広告事業におけるネーミングライツの位置づけについての御質問ですが、当市では、新たな自主財源の確保を目的に、平成17年度より市が保有する財産を広告媒体として提供し、民間企業等から収入を得る有料広告事業を実施しており、民間企業に対し、市有施設に企業名、商品名等を含む呼称をつける権利を与えるネーミングライツは、その一環として取り組んでいるものであります。導入に当たっては、他都市の実施状況の把握や、先進地視察並びに地元企業に対するアンケート調査を踏まえ検討した結果、市場ニーズがあると判断し、平成22年12月より事業を開始しております。ネーミングライツは、導入に当たり策定した事業実施指針において、契約期間を原則3年以上としており、有料広告の媒体の中でも、複数年にわたり安定した歳入が見込め、また、単価も他に比べて高いという特徴があることから、総合的に歳入効果の高い媒体であると認識しております。  次に、ネーミングライツの今後の可能性についてお答え申し上げます。  まず、当市のネーミングライツの導入状況ですが、平成23年4月から八戸公園内の子ども交流館へ、平成23年10月から新井田インドアリンクへ、それぞれ導入しております。これら2施設への導入に当たっては、当初の募集では応募がなく、希望金額を下げた再募集でスポンサー企業が決定したという経緯があります。  また、当市の現状といたしましては、ネーミングライツの対象として一般的に考えられている文化施設やスポーツ施設等には、既に愛称を募集して命名した施設や、長年親しまれ、市民の深い愛着のある名称の施設が多く、そのような施設はネーミングライツの対象としてなじまないと考えております。このような状況ではありますが、新たな施設への導入に向けて、施設に対する市民の思い、あるいは企業の反響等を総合的に勘案しながら、導入施設を選定してまいりたいと考えております。  次に、有料広告事業のインセンティブの導入についてお答え申し上げます。  当市は、有料広告事業における広告収入のさらなる拡大に向けて、平成22年度に有料広告インセンティブ予算制度を新たに設けております。同制度は、新たな有料広告事業に取り組んだ部署に対し、市民サービスの向上を図る新規事業の予算を翌年度に優先的に付与するものであり、付与する額は、広告料収入または現物納付などによる経費削減額の2分の1とし、100万円を上限にしております。  なお、これまでのインセンティブ制度の実績は、平成23年度予算で2課、平成24年度予算で4課へ付与しており、制度開始2年間で広告収入が倍増していることから、着実に制度が活用され、成果が出ているものと認識しております。  次に、ネーミングライツに係るインセンティブの活用方法についてお答え申し上げます。  ネーミングライツを導入した2つの施設については、子ども交流館を所管する公園緑地課に17万5000円を、新井田インドアリンクを所管するスポーツ健康課に52万5000円をインセンティブ予算としてそれぞれ付与しております。  付与した額の使途についてですが、公園緑地課では、公園パトロールや緑に関するイベント等で着用するスタッフジャンパーを購入することとしております。また、スポーツ健康課では、初心者を初めとした利用者が安全、快適にスケートを楽しめるような環境を整え、スケート人口の拡大を図るため、新井田インドアリンク利用者への貸出用ヘルメット及び休憩コーナーの丸いすの増設を予定しております。今後もネーミングライツに対するインセンティブ予算については、それぞれの施設の利便性をさらに高め、多くの市民に利用していただけるような方策に活用してまいります。  次の2、環境行政については環境部長から、3、放射能対策についてのア、学校給食については教育部長から、後ほどお答え申し上げます。  私からはイ、農業・畜産業・漁業についてからお答え申し上げます。  農産物、畜産物、水産物の放射性物質検査は、原子力災害対策本部が定めた食品中の放射性物質に関する検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方等に基づき、国、県等が実施しております。  青森県では、放射性物質検査機器を当市に所在する青森県産業技術センター食品総合研究所を含む県内4カ所に整備し、平成23年7月26日よりモニタリング調査を実施しており、今年度は、穀類6品目122件、野菜32品目212件、果実10品目140件、畜産物2品目90件、林産物3品目12件、水産物44品目795件、その他2品目41件、合計99品目1412件の計画となっております。また、牛肉につきましては、モニタリング調査とは別に、十和田食肉センターを含む県内4カ所に放射性物質検査機器を整備し、平成23年11月9日より安全性確認検査を実施しております。農産物及び畜産物につきましては、昨年度より品目数をふやし検査が行われておりますが、これまで放射性物質は検出されておりません。  一方、水産物につきましては、八戸漁港で水揚げされたマダラから6月19日及び8月9日の2回、基準値である1キログラム当たり100ベクレルを超える放射性セシウムが検出され、国では8月27日に青森県太平洋海域で漁獲されたマダラの出荷制限を指示いたしました。これらによる被害でありますが、漁業者においては、漁獲したマダラの処分が必要になったほか、休漁を余儀なくされている漁業者もございます。また、卸売業者、仲買業者及び水産加工業者では、出荷したマダラの回収やその処分のほか、風評による取引の減少も出ていると伺っております。  これらを踏まえ、市といたしましては、国、県の検査を補完し、基準値を超えた水産物が流通しないよう、魚市場における販売前の放射性物質検査を実施することにしております。これまで市では、国、県等が公表した検査結果のうち、八戸市の農産物、畜産物及び八戸漁港で水揚げされた水産物につきまして、市のホームページで公表してきたところですが、今後、より多くの市民の皆様に情報提供できるよう検討してまいりたいと考えております。  次に、災害廃棄物の受け入れについてお答えを申し上げます。  受け入れの際の監視体制についてですが、まず排出元自治体が災害廃棄物の放射性物質濃度分析を行い、八戸市の受け入れ基準である1キログラム当たり100ベクレルを下回っていることを確認しております。また市では、試験処理及び本処理開始日に、搬入車両ごとに災害廃棄物近傍の空間放射線量率の測定を行っております。その際には、近隣の連合町内会の代表に立ち会っていただき、空間放射線量に異常がないことを確認していただいております。  さらに受け入れ工場では、搬入ごとに空間放射線量率の測定を行い、処理を行うに当たり問題がないことを確認しているほか、定期的に排ガス中の放射性物質濃度分析及び工場敷地内と工場周辺の空間放射線量率の測定を行っております。それによりますと、これまでに排ガス中の放射性物質は検出されておらず、空間放射線量率にも異常は認められておりません。これらの測定結果は、市のホームページに掲載しているほか、報道機関を通じて公表しております。県外災害廃棄物の処理に当たっては、市民の安全安心確保のため、今後も監視を継続し、情報公開に努めてまいります。  次に、海水浴場・空間放射線量についてお答え申し上げます。  市では、平成24年6月に環境省より示された水浴場の放射性物質に関する指針についてに基づき、白浜及び蕪島海水浴場の海水中の放射性物質濃度分析と砂浜の空間放射線量について、開設前と開設中に測定を実施いたしました。この測定結果では、海水中の放射性物質は検出されておらず、また、砂浜の空間放射線量率については毎時0.03から0.04マイクロシーベルトと、市庁敷地内のモニタリングポストの数値と同程度の範囲にあり、異常は認められておりません。また、これらの測定結果については市のホームページにて公表しております。  次に、最近の市内一円の空間放射線量の監視状況についてお答え申し上げます。  市では、市内公園約50カ所の空間放射線量測定及び市内公園15カ所における土壌の放射性物質濃度分析を行っているほか、市民参加型空間放射線量測定会も15カ所の公園で実施しており、すべての地点で異常がないことを確認しております。また、今年度から国が市庁舎前に固定型モニタリングポストを設置し、空間放射線の常時監視を行っております。市による測定結果については当市ホームページ上に掲載しており、モニタリングポストによる常時監視の状況についても、同ホームページ上で閲覧可能となっております。  なお、放射性物質濃度分析については、放射性セシウム以外の放射性物質による安全面への影響が、放射性セシウムに対し十分に小さく、放射性セシウム以外の分析は行う必要がないと国が示していることから、市で行うすべての分析においても放射性セシウムについて評価しております。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○議長(秋山恭寛 君)環境部長 ◎環境部長(妻神敬悦 君)それでは、私からは環境行政についての3点の質問についてお答え申し上げます。  まず、ごみ減量化対策についてですが、市では、平成18年7月に循環型都市の実現を目指すことを宣言し、ごみ排出量1人1日1000グラム以下を目標に、市民、事業者と力を合わせごみ減量に取り組んでまいりました。これまでに広報などによる啓発活動のほか、資源となる事業系紙ごみの八戸清掃工場への搬入規制を実施しており、取り組みの結果、平成21年度には1人1日当たり989グラムとなり、目標を達成することができ、平成22年度、平成23年度においては、災害廃棄物を除いた値で、平成22年度994グラム、平成23年度988グラムと、いずれも1000グラムを下回っております。  平成24年3月に策定した八戸市一般廃棄物処理基本計画では、平成33年度までにごみ排出量を1人1日900グラム以下に抑制するという、さらなるごみ減量に向けた目標を掲げております。目標の達成には一人一人のごみ減量に向けての意識向上が不可欠であることから、市民への情報提供を充実していきたいと考えております。具体的な施策としては、まず家庭の燃やせるごみの重さで3分の1を占める生ごみについて、減量の必要性や家庭で実践可能な取り組みなどをまとめ、広報はちのへやごみ減量推進員を介して、さらに環境学習会や出前講座などで情報提供をし啓発に努めてまいります。  次に、再資源化についてお答え申し上げます。  当市における平成22年度の市が直接再資源化に携わった分におけるリサイクル率は15.2%であり、前のごみ処理基本計画の目標でありました24%を達成することはできませんでした。目標達成に至らなかった要因といたしましては、八戸リサイクルプラザで発生する不燃残渣の再資源化について、石綿混入の可能性やコスト面の問題から実施を見合わせたことや、事業系生ごみの再資源化について、費用対効果などの検討段階にあり、実施に至らなかったことが挙げられます。  一方で、事業者が民間契約で再資源化をする動きが活発であり、民間主導による再資源化量を含めたリサイクル率は、平成22年度で27%となっております。このことから、市が直接携わる再資源化に加え、民間主導による再資源化についても推進していくことが、市の実情に即していると考えております。  これらを踏まえ、現在の一般廃棄物処理基本計画において、市及び民間で行われる再資源化について、平成33年度までにリサイクル率35%を達成することを目標とし、その中で市が直接再資源化に携わる分につきましては、リサイクル率20%を目標とすることといたしました。目標達成に向けた取り組みといたしましては、まずは燃やせるごみに含まれる紙資源や、燃やせないごみに含まれる資源となる缶、瓶の分別について、広報等を通じ周知徹底を図っております。また、事業系生ごみや剪定した木の枝等について、民間施設による再資源化を検討してまいります。  次に、事業系ごみ減量策についてお答え申し上げます。  市では、事業系可燃ごみの減量策として、平成20年4月より、資源となる紙ごみの八戸清掃工場への搬入規制を開始しております。また、事業系ごみ処理マニュアルを平成21年に改定し、事業系ごみの減量化、リサイクル及び適正排出について周知を図っております。さらに、市内の一般廃棄物処理業者で構成される八戸市一般廃棄物処理業者連絡協議会との情報交換会を行い、八戸清掃工場の現状などを紹介し、ごみ減量の必要性と施策について理解を求めてまいりました。  これらに加え、八戸清掃工場に搬入された事業系可燃ごみについて開放検査を行い、不適正な排出があった場合、排出事業者及び搬入業者に対し個別指導を実施しております。今後もこれらの取り組みを継続し、事業系ごみの減量について周知徹底を図ってまいります。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)教育部長 ◎教育部長(芝俊光 君)私からは学校給食についてお答え申し上げます。  当市では、青森県学校給食検査設備整備事業により貸与を受けました簡易測定器、NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーターで、本年8月22日の学校給食用食材から定期的に検査を実施しております。検査対象品目につきましては、学校給食用食材のうち、使用量、使用頻度の高い一般食品を中心に選定し、給食使用日前日までに検査を行います。検査の結果、放射性セシウムの値が食品衛生法で定める基準値の2分の1以上の値が検出された場合は、その食材の使用を中止します。なお、基準値の2分の1以上の値が検出された食材につきましては、青森県教育委員会が精密検査を実施することとなっております。検査結果につきましては、八戸市及び青森県のホームページ上で公表しております。  なお、8月実施分の7検体につきましては、すべての検体において放射性セシウムの検出はなく、現段階で平成23年3月の東京電力福島原子力発電所事故による学校給食用食材への放射性物質の影響はないものと認識しております。市民の皆様に安心していただけるよう、今後も学校給食用食材の放射性物質検査を継続実施し、適切に対処してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(秋山恭寛 君)高橋議員 ◆5番(高橋一馬 君)詳細にわたる御答弁ありがとうございました。幾つか意見と要望を述べさせていただきまして、1つ、ネーミングライツに関しまして、市長からお考えをいただきたい部分があります。  今回、こうして設定した価格よりも下げて契約してスタートしたネーミングライツですが、契約期間は残り2年間ありますので、その施設の商品価値を上げられるようにしっかりと活動し、広告主にとってネーミングライツにより得られる利益の明確化を図り、ひいてはその施設から地域住民、施設利用者に還元できるようなお金の使い方の見える化というのが、これからポイントになってくるのではないかと思っております。現状維持では後退していくと思います。  もちろん民間企業のように、どんどんじゃんじゃんチャレンジしていくというのは非常に難しいと思いますが、行政という立場を逸脱しないながらも、しっかりとこの事業に関する可能性を見出して取り組んでいただきたいと思います。つまり、私は、企業にとって価値の高い施設とするために、これまで以上の自助努力が必要になってくるということがお伝えしたい部分です。  1つ目として、ネーミングライツの意義としては、世間にその施設名が出ることによって、企業の広告的役割を果たすという利益、これは通常の有料広告事業と同じなのですが、それとはまた少し別な部分、ネーミングライツの違う部分といたしまして、施設に企業名を付与することによって、ほかの有料広告事業と異なる部分では、施設利用者と企業が直接的な関係を持つことになる部分、継続的に市民の利用施設の維持、貢献できるという特殊性がネーミングライツにはあると思います。この2点をいかに上げていくかというのがポイントになります。  企業にとって意図的な広告価値に加えて、さまざまな方法で施設名が出ることで、これまで無縁だった人たちとのセレンデピティー、つまり、偶然出会う幸運が得られる機会であることをもっと前面に強く押し出していくべきです。企業のイメージアップにも役立ちながら、企業と行政が市民を尊重し、どのように市民へ還元しているか。これが大きな部分になるのではないかと思います。  企業のイメージアップという意味では、ネーミングライツの収入の使い道についても、ネーミングライツの収入またはインセンティブにおける収入をどのように活用していくかが明確にされれば、その施設を使う地域の方々に理解してもらえると思います。つまり、単に広告として出資したという感覚だけではなく、また修繕だけではなく、事業や使用料の削減だったり、何かしら見えやすいお金の使われ方、還元のされ方が市民にPR、アピールになっていくのではないかと思います。  インセンティブの使い方に関しまして、子ども交流館においては、パトロールのジャンパーだったりそういったもの、また、リンクにおきましてもヘルメットの購入であったり、休憩の丸いすと、非常に有効的に使われている部分でもありますし、インセンティブ制度におきましても、担当課の方々の努力でこういった形になったということで、その使われ方には非常に賛同する部分もありますけれども、予算を使わない形でも、少しでもいいからネーミングライツに出資していただいた企業のイメージアップ、冠みたいな部分でもPRしていく何かパッケージ的な戦略をしていくのが必要であります。それはインセンティブの予算を使ってという部分も非常に有効ではないかと思います。  例えば三八五・こども館でしたら、こども館の周辺において、毎年こどもの日に5人の子どもに植樹してもらって、施設を支えてもらっていることをPRする部分であったり、体操教室を行ったり、親御さんが預けるときに、子ども預かりタイムみたいなのも年に1回や2回だけでもいいので、そういったものを冠として創設していくということも有効かもしれません。また、リンクでは、オープニングデーやクロージングデーでスケートを無料開放するときに、テクノルオープニングデーであったり、テクノルクロージングデー、そういったものをパッケージとしてPRしていくことというのが、1つの案ですけれども、大切になってくるのではないかと思っております。  施設に関して、人と人、地域の方々を交えて、具体的な企業名を出して交流や活動をふやすことにより、話題性や継続性の期待、さまざまなことがただの足し算ではなく掛け算でふえていくのではないかと私は信じています。ネーミングライツの特殊性にかんがみて、指定管理者のみに任せず、パッケージ性や直接性を高めた営業努力というのを、この2年いかに努力していくべきかということに関しまして、市長はどのようにお考えであるかというのをひとつ意見をお伺いしたいと思います。  続きまして、ごみに関する問題に対してです。ごみ減量化対策につきまして、災害廃棄物受け入れという非常事態もありましたが、市長のマニフェストである1人1日1000グラム、プロジェクト・アンダー1000が着実に形になり始め、市民にも浸透していることが数字にも反映されており、成果に対し敬意を表するものであります。  また、現状に満足することなく、平成33年度までに1人1日900グラム以下を目指すという数字設定、意気込みに関しましても、ぜひとも達成を目指し取り組んでいただきたいと思います。  ごみ減量について多くの部分は市民一人一人の啓発活動によるところが大きく、現在のように順調に減ってきているということで、さらなる要望があります。  当市は現在、指定ごみ袋の有料化を行っておりますが、幼児や老人の家庭ごみに対する紙おむつに関しては、指定ごみ袋以外でも回収できるようにしていただきたいと考えています。紙おむつに関しては、生理現象で発生してしまうごみですので、指定のごみ袋でなくても、半透明、透明のごみ袋にペンで紙おむつと書けば回収してくれるようなルールを実施している自治体が多いです。量には個人差がありますが、特に新生児に関しては、3カ月ぐらいまでは紙おむつのごみがたくさん出てしまい、約3日で30リットルの袋が1つぐらい満杯になってしまいます。当市は週2回、約3日に1回の回収となってしまいますので、それで週2袋ぐらいになるかと思われます。新生児を過ぎたそれ以降も、4カ月以降も子どもは紙おむつの量は少し減るのですが、2歳くらいまでは継続して紙おむつのごみというのが出続けます。1人のお子さんに対し約2年間の紙おむつごみ袋の指定外袋排出を認めていただきたいと思います。また、私自身、祖母の介護をしておりますが、家で介護する老人に関しては、量は減るものの、おむつが大きくてかさばってしまいます。同じく約3日で30リットルの袋が1つの量になります。  指定ごみ袋の有料化というのは、もともと歳入をふやそうということよりも、ごみ排出量を減らしましょうという啓発活動の意味を込めて始めた事業だったと伺っております。そうであるならば、ごみ排出量が減り続けている中、市民の努力をたたえるという意味でも、また、子育てを頑張っている若い世代の夫婦、老人を介護している家族への配慮として、紙おむつに関しては指定ごみ袋でなくても回収できるという、家庭ごみに対してだけでもいいので、配慮していただきたいとここは強く要望させていただきます。
     また、再資源化についてですが、再資源化における費用対効果というのは非常に重要な部分であると思われます。しかしながら、長期的なビジョンで考えると、埋立地にも限りがありますし、当市においては循環型都市を宣言していますので、費用対効果も注視しつつも、リサイクル活動への取り組みは強化していくべきだと思います。再資源化においては民間主導が活発にしているとの御答弁をいただきましたが、そういった動きに対するサポート策も、より推し進めていくべきだと思います。  市内のスーパーにおいては、新聞やチラシに関して1キログラム1ポイント、エコチェンというものを実施しているスーパーもあります。都心などに行きますと、スーパー等に自動回収機を設置して、ペットボトルは1本0.2円から0.5円がそのスーパーで使えるポイントであったり、SuicaやPASMOなどに加算されるシステムをとっている自治体があります。使用したものをごみであるという感覚から、子どもが小さなときから親とスーパーに買い物に行く際に、ポイントをためながらごみをリサイクルにできるものだと、楽しく教育することができる場ともなるのではないかと感じています。ごみと資源を分別できる場所があることは、これからの社会で非常に重要になってくると思いますし、幼いころからの活動、啓発の積み重ねが熟成され広がっていくと信じています。  これらは家庭ごみのステーション回収も兼ねていますので、自治体で2つの回収システムを持つことになります。実施中の自治体に話を聞いてみると、どこもコストがかさんでしまうとの回答をいただきました。ですが、これからの時代を見据えると、今は我慢が必要な段階であるという意見もいただいております。市にとっては回収の二重投資、二度手間になるかもしれませんが、さまざまな形で民間の協力を得ながら、よりよいリサイクル事業を進めていく時期を迎えているのではないかと思います。ペットボトルや缶、瓶の同一袋での回収の見直し、また、スーパー等の協力による自動回収機の導入なども含め、ぜひ検討をしていただきたいと、ここは意見を述べさせていただきます。  事業系ごみ減量策についてですが、事業系ごみは、お金を払っているから、分別の作業なく出してもいいという感覚もあるのかもしれません。行政としては、民間主導となって回収していただいているので、立ち位置的には指導が非常に難しい立場になるかと思われます。しかしながら、一般市民にごみの分別、リサイクルの啓発活動を促しているという背景を踏まえると、事業系の紙類などのごみの量を考慮すると、それぞれが工夫してごみ分別に配慮していただきたいというのが本音です。個別指導は非常に骨が折れる作業かと思われますが、地道な活動をお願いしたいと思います。私自身もより深く研究してまいりたいと思います。  最後に、放射能に対しましては、学校給食に対して、通常より厳しい基準値を設定し、非常に徹底して安全対策に努めているということなので安心しております。引き続き行っていただきたいと思います。  また、農業、畜産業、海水浴場、空間放射線量、災害廃棄物などにおきましても、被害が出ていないようなので安心しております。検査の仕方におきましても、国、県が主体となり行われているということで、発表されている数値を信頼していきたいと思います。  しかしながら、漁業に対しましては、特にマダラに対する被害というのは、当市の主要産業でありますし、検出された数値以上に非常に大きな被害を懸念しております。直接的な被害はもちろんですが、たとえ早く漁が再開されたとしても、風評被害というのが一番懸念されます。どうしても放射能に対する正確な情報と知識、今までの政府の情報公開の信頼性という部分に多くの人は疑問は持っているので、測定の仕方や数値の公表など、さらなる工夫、徹底というものが必要かと思われます。  今回、質問に当たり放射能に関する分野を調べておりますと、複数の課でそれぞれの分野で担当して対応しており、今までの担当課において請け負っている仕事の延長線上で割り振られているようでした。今回の漁業の問題も、ここまで問題が大きくなってしまい、被害が出てしまっているということで、不測の事態だったのでやらざるを得ない状況のため、水産振興課が一生懸命対応されております。しかし、やはり本業でない分、県の指示だけでの対応では負担も大きいと思いますし、今後、市としても対応していくということでしたので、より一層負担が大きくなるのではないかと心配しております。また、環境政策課や環境保全課におきましても、放射能関係以外で担当している仕事は多いはずです。仕事の効率を上げるためにも、問題が起こるたびに細かな分担をする、汚染物の判定基準によって担当課の割り振りを行ったりしているよりは、放射能に対する問題を専門的に対処できるチームが必要ではないかと感じています。  3・11からしばらくたってから、このような当市の産業への深刻な被害が続き、問題の継続性が判明したことをきっかけとして、新たな対処方法の検討をする時期に来ているのではないでしょうか。市民にとって放射能被害について、どこの課に対応してもらえばいいのかというのが非常にわかりづらい気もいたします。さまざまな見識者や専門機関が話し合っても解決を見出せない状況でありますし、絶対的な正解を見出すことは非常に難しいと思われますが、だからこそ、しっかりと対策チームをつくり、今直面している問題にともに向き合って、市民の方々への積極的な情報提供をし、ともに勉強しつつ成長していければいいのではないかと思います。壇上でも述べましたが、当市民は原子力問題に関して強い関心を持たざるを得ない状況です。被害に遭った漁業の皆さんのためにも、市民に対しましても、放射能問題の一元化ができないものかと感じております。  市のホームページのトップページから放射線量の数値の発表というのにジャンプできるのですが、そういったものの見直しもしていかれるということでしたので、もうちょっと見やすい大きな数字もしくはリンクをして、見やすいような工夫というのが必要になってくるかと思いますし、国の設定により庁舎前でも測定しておるモニタリングですけれども、ああいった部分に関しましても、もうちょっと見やすい部分での設置と工夫が必要になってくるのではないかと思います。  また、最後として、放射能問題を専門に扱う課の創設が必要でないかということを意見として述べさせていただきます。  市長に関しましては、ネーミングライツについて意見をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(秋山恭寛 君)市長 ◎市長(小林眞 君)それでは、高橋議員の再質問にお答えを申し上げます。  ネーミングライツのあり方について御提案がございました。ネーミングライツを付与した施設の利用の中身として、さまざまな事業の中に当該企業の名前を使ったようなイベントを実施するなど、パッケージで契約をするような、そういうことが必要ではないかというお話であります。  今現在の契約内容は、施設の名前に企業名等をつける。それによってさまざまな市の広報であったり、さまざまな市が出しているPR媒体の中にそれが載る、あるいは報道の中で使われる、利用者がそれを見るというような、それをその企業の利益として広告料といいますか、いただくというような形の契約になっています。そこに限定されていまして、契約の中身として、それを超えたような形での企業名の活用ということは今ないという状況にありまして、いささかスタートしたばかりの制度でありますので、議員御提案のような形の内容になっていないということは、少しやむを得ないかなと思っています。  ただ、今後そういう活用ができるというような契約内容の見直しをしていく中で、より企業が利用しやすい、あるいはより料金も高目に設定できるような、そういう方向にもいけるのかなというふうに、今議員の提案を伺って私も考えましたので、今後、そういう方向で新たなネーミングライツの契約をする場合には、そういうことも盛り込めるような方向で少し検討させていただきたいというふうに思います。 ○議長(秋山恭寛 君)高橋議員 ◆5番(高橋一馬 君)前向きな御検討をするという発言をいただきましてありがとうございます。先ほども述べましたとおり、現状維持、今までのままただネーミングライツが新聞に載ったり、そういった広告効果だけであると、今の価格というのが協賛、出資していただいている企業にとって果たして高いのか、また、更新のときに、それよりも高いお金、次の入札のときに対して、より一層高いお金を出したいという企業があらわれるのかというのが非常に疑問を感じる部分であります。  残り2年間でいかに、今までネーミングライツを出したことによって、普通の有料広告と、ただ欲している人に出しているというだけではなくて、たまたまリンクに行った人に対してテクノルアイスパークがあった、また三八五・こども館があった、また、そういう施設が待ち合わせ場所になったとき、たまたま名前を使ったなど、いろいろな予期せぬ部分での広告効果というものもありますので、インセンティブ制度など、予算の見える化などを使いまして、しっかりとPRできるような部分が必要かと思いますし、ネーミングライツという部分に関しまして、2年間しっかりとこれから活動していくことが、次の2年後の更新のときにいいものをつくり出したり、いい評価を企業の方々に対していただけるのではないかと思いますので、前向きな御検討をよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(秋山恭寛 君)以上で5番高橋一馬議員の質問を終わります。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   15番 島脇一男君質問 ○議長(秋山恭寛 君)15番島脇一男議員の質問を許します。島脇議員  〔15番島脇一男君登壇〕(拍手) ◆15番(島脇一男 君)7月に開催されました八戸セミナー2012の東京ドームホテル会場での懇談会の席上において、乾杯の発声をとらさせていただいた折、八戸の女性は世界一強いです。ロンドンオリンピック出場の女子レスリング競技の伊調選手、小原選手がいるからです。どうぞ皆さん、応援をお願いします。金メダルを取ったときには、八戸のほうに向かって乾杯をお願いしますと、県外の多くの方々にも御声援をお願いしました。伊調馨、小原日登美選手の金メダルに熱く燃え、また、光星学院野球部の甲子園での初戦から優勝をかけた大一番まで、熱く燃え上がりました。日ごろより人一倍厳しい練習と努力が実った末の結果であり、八戸、いや、全国の皆さんに感動を与えていただき、本当にありがとう。  今、種差海岸の三陸復興国立公園編入に向けては、市と民間が一体となり、三陸の復興を目指して、種差海岸の美しさを後世にと、市民の機運醸成のためののぼりがあちらこちらで見られました。指定に向けて公園計画等が粛々と進んでいる感じがしております。  また、昨年の3・11の東日本大震災の影響による東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、再生可能エネルギーの地産地消への動きが活発になる中、LNGの冷熱を利活用しての再生可能エネルギーが期待されるポートアイランドのLNG基地のタンクも日増しに大きさを増しております。また、JAMSTECの地球深部探査船ちきゅうが八戸沖で海底下2111メートルの海底掘削世界最深度記録を更新し、海底下の微生物、古細菌を利活用しての将来の再生可能エネルギーの可能性に期待が高まっております。  今、八戸には明るい話題も多く、将来を楽しみにしている私でございます。前置きが長くなりましたが、それでは、平成24年9月定例会におきまして、自由民主・市民クラブの一員として、通告に従い質問させていただきます。  まず1として、観光行政について伺います。  (1)の三陸復興国立公園についてですが、9月以降のスケジュールについて伺います。  平成23年5月に環境省が三陸復興国立公園構想を発表してからさまざまな取り組みがなされ、いよいよ来年度、平成25年度に種差海岸が国立公園となることが見えてまいりました。去る6月議会でも、今後のスケジュールについて質問がありましたけれども、国でも大分煮詰まってきたことと思います。三陸復興国立公園の指定に向けた9月以降のスケジュールについてお伺いいたします。  次に、東北海岸トレイルについて伺います。  平成22年度に蕪島・葦毛崎遊歩道整備調査事業において蕪島から葦毛崎までのルートが示され、種差芝生地までルートがつながっていることと認識しております。それ以南、金浜までの区間はどうなるのか、東北海岸トレイルにおいて蕪島から金浜までのルートは決定しているのか、現状と今後の見込みについてお伺いします。  次に、仮称・鮫角灯台公園について伺います。  鮫角灯台下はオオハンゴウソウの大群落地でありましたが、今年度から行っている市の緊急雇用創出で見違えるようになり、JR八戸線、葦毛崎、太平洋が眼下に広がるすばらしい場所となっております。鮫角灯台下の空き地を公園化し活用するとともに、周辺に遊歩道を整備する考えはないかお伺いします。  次に、市民説明会についてお伺いします。  ちょうど今月、きょうなのですけれども、10日、そして11日、14日に種差海岸の国立公園指定に関する説明会が開催されます。どのような内容を説明するのか、また、出された意見は反映されるのか、お伺いします。  次に、利用促進、普及、啓発について伺います。  6月の定例議会において、記念イベントも三陸他都市との連携を考えているとのことですが、国立公園化に対する市民へのPR、全国に対するPRはどのように行っていくのか。三陸復興国立公園の指定に向けて、また、指定後の利用促進の普及啓発としてどのようなことを考えているのか、お伺いいたします。  次に、ボランティアガイドについて伺いします。  種差海岸のボランティアガイドの現在の状況は、組織化、ガイドの統一性がなされていないのではないかと感じておりますが、その現状と国立公園化後のボランティアガイドのあり方についてどのようになるのかお伺いします。  次に、(2)として八戸市ホームページの観光情報について伺います。  ホームページの観光情報の中には、自然、祭り等の情報が掲載されています。八戸三社大祭、えんぶりは静止画のほか動画で視聴できます。南郷ジャズフェスティバル、七夕まつり、花火大会等では静止画と説明文だけになっています。また、蕪島、種差海岸等、自然の分野でも説明文だけになっています。私が感じるのは、動画と音声でのPRがあってこそ、見る人にインパクトを与えるのではないでしょうか。市制80周年記念イメージソングとしてつくられた「目をつむれば」や八戸小唄の活用、また、地元の方々のつくった歌も画面に合うようなものもあり、ホームページに生かしてはどうでしょうか。観光情報画面に動画やBGMの挿入はできないものか伺います。  次に、教育行政の小中学校のホームページについて伺います。  まずアとして、校章、校歌等の掲載内容についてですが、学校の式典において必ず歌われる校歌ですが、それぞれの学校において歴史的なものであり、受け継がれてきたものです。高校野球においては試合に勝つ都度に流れ、選手、応援団一緒になって歌われる校歌でもあります。  さて、ホームページの学校紹介の中で、校章、校歌を掲載していますが、そこでは伝統ある校章の由来や意味、校歌のできた経緯と作詞者等の紹介もあわせて掲載している学校があります。それらを掲載することはとても意義深いことであると考えますが、それについての教育長の所見を伺います。  次にイとして、校歌のメロディー挿入について伺います。  校歌については、ほとんどの学校が歌詞を掲載しています。中には楽譜を掲載したり、メロディーや歌声が流れるといった工夫を行っている学校も一部見られます。校歌のメロディーが流れる等の工夫はとても効果的であり、多くの学校でも行ってもらいたいと考えますが、それについて教育長の所見を伺います。  次に、文化財について伺います。  アとして、文化財ガイドブックについてですが、八戸市の指定文化財に関しての情報ははちのへ文化財ガイドブックをホームページに再現しています。指定文化財一覧表には、国宝、重要文化財、有形無形民俗文化財、記念物、史跡、古文書、個人所有のもの等数多くあり、説明文と静止画で見ることができ、じっくり見てみますと、興味がわいてきておもしろく、郷土の歴史を知る上で大変勉強になりました。そこで感じましたことは、静止画を2枚か3枚見ただけでは迫力や魅力は伝わりません。その点、動画と音声と説明文なら、その雰囲気を存分に味わうことができます。その点についての認識と動画への対応は可能なのか伺います。  イとして、地域文化資産ポータルサイトについて伺います。  八戸市の指定文化財の中で唯一動画で見られるのはえんぶりで、それは地域文化資産ポータルサイトで紹介されています。このサイトは地域の伝統芸術にかかわる映像を公開しているポータルサイトですが、全国各地の脈々と受け継がれる地域からの文化資産で、祭り、口承文芸、伝統芸能、伝統技能、習俗の分野に分けて動画で配信しています。  そこで、えんぶりがサイトに載った経緯と、えんぶり以外でもサイトに載せられないものか伺います。  次に、デジタルアーカイブについて伺います。  文化財の継承、保存に関しては、博物館のはちのへ文化財ガイドブックで知ることができたわけですが、全国的に過疎化や高齢化等により、埋もれている地域の文化が消滅していく危機にあり、生活様式及び価値観の変化等から、その継承が困難になっていると言われております。こうした地域文化を保存、継承していくための取り組みが求められているところですが、最近では、デジタル技術やネットワーク技術を活用して、文化財や美術品等を電子的に保存、継承するデジタルアーカイブが国内外で注目されています。国や地方公共団体において、博物館、美術館などの収蔵品のデジタル化による保存、維持、修復を中心に、デジタルアーカイブに関する取り組みが活発化しており、収蔵品の保存、維持のみならず、遺跡の記録や文化の保存、継承には有効な手段であるとの認識が広まりつつあります。  そこで、市として現在デジタルアーカイブへの取り組みはどのようになっているのかお伺いいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。  〔15番島脇一男君降壇〕(拍手) ○議長(秋山恭寛 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)島脇議員にお答えを申し上げます。  まず、三陸復興国立公園指定に向けた9月以降のスケジュールについてですが、現在国では、三陸復興国立公園の指定に向け、国立公園内の施設整備や保護規制に関する公園計画を作成中であり、市では公園計画素案に関連する意見照会を受けております。今後、市では地元住民及び市民を対象とした説明会を、本日を第1回目として合計3回開催するほか、種差海岸の自然保護団体等で構成される種差海岸振興協議会にも説明することとしております。その後、国では11月ごろにパブリックコメントを実施し、公園計画について広く国民の意見を聞き、関係省庁と協議の上、公園計画を作成することと伺っております。さらに、平成24年度末に中央環境審議会自然環境部会に諮問し、答申を受け、平成25年度早期に種差海岸が三陸復興国立公園に指定される見込みとなっております。  次に、東北海岸トレイルについてお答え申し上げます。  国では、基本理念を三陸復興国立公園の創設を初めとしたさまざまな取り組みを通じて、森、里、川、海のつながりによりはぐくまれてきた自然環境と地域の暮らしを後世に伝え、自然の恵みと脅威を学びつつ、それらを活用しながら復興するとしたグリーン復興プロジェクトを策定しております。東北海岸トレイルは、同プロジェクトの中の1つとして位置づけられており、三陸地域を南北につなぎ、交流を深める道として設定される長距離自然歩道であります。具体的には、蕪島から福島県相馬市松川浦までの約350キロメートルの構想となっており、国立公園内のみならず、国立公園外の里の道や林道など、既にある道を路線として活用し、準備の整った地域から段階的に路線を設定していくこととしております。  現在、国が策定中であります国立公園計画において、蕪島から金浜までの歩道計画は、海岸沿いに大まかに設定されておりますが、今後設定される東北海岸トレイルのルートにつきましても、国立公園内の歩道計画とほぼ同ルートになる見込みと伺っております。種差海岸においては、葦毛崎展望台から種差天然芝生地までの区間は遊歩道が整備されておりますが、蕪島から葦毛崎展望台まで及び種差天然芝生地から金浜までの区間については未整備となっていることから、この未整備区間の整備を国に働きかけてまいりたいと考えております。特に蕪島から葦毛崎展望台については、平成22年度に市が独自ルート調査を実施していることから、それをもとに早期に整備を進めていただきたいと考えているところであります。  次に、仮称・鮫角灯台公園についてお答え申し上げます。  鮫角灯台周辺は、今年度から実施している市の緊急雇用創出事業において、これまで眺望を阻害していた雑木等を取り除いたことにより、現在ではJR八戸線や葦毛崎展望台を見渡すことが可能となりましたが、この周辺からの眺めは昔から大変すばらしいものがあります。市では、鮫角灯台周辺を種差海岸の新しい観光スポットとして注目しておりますが、その活用に当たっては、国有地や民有地が多く、また、葦毛崎方面に抜けるルートがないことが課題であると認識しております。このようなことから、議員御提案の鮫角灯台周辺の活用と遊歩道の整備につきましては、今後、同地域が国立公園区域に指定される予定でもあり、自然景観に配慮した整備が求められることから、関係者と協議をしてまいりたいと考えております。  次に、市民説明会についてお答え申し上げます。  今月開催予定の市民説明会は、市が国から三陸復興国立公園の公園計画素案に関する意見照会を受けて、市民の理解と機運醸成を図るため独自に開催するものであり、9月10日に南浜公民館、11日に鮫公民館、14日に八戸市庁にて、合計3回開催するものであります。その内容は環境省が策定する公園計画の素案についてであり、無秩序な開発や利用の増大に対して行為を規制することで、自然景観の保護を図る保護規制計画と、景観または景観要素の保護、利用上の安全確保及び適正な利用の増進を図るための施設計画が主な内容となっております。市民の皆様からの意見については、国が11月ごろに実施するパブリックコメントで伺う予定となっております。  次に、利用促進、普及、啓発についてお答え申し上げます。  国では、平成25年度早期に種差海岸を国立公園に指定するスケジュールで作業を進めておりますが、今年度当市では、指定に向けた機運醸成とPRのため、種差海岸トレッキングや乗馬体験等のイベントを実施したほか、種差海岸の回遊性を高めるための実証実験にも取り組んでおります。また、広報はちのへにおいて、種差海岸の魅力紹介、国立公園制度、種差海岸の国立公園指定について隔月連載しており、市民に向けた広報活動に努めております。  また、国立公園指定促進PR用うちわやPR用袋、のぼり等のグッズを作成し、Jリーグベガルタ仙台や東北楽天の試合会場、函館・東北チャリティープロモーションなどのイベントで掲示、配布してまいりました。今後は、はこだてグルメサーカスや東京ドームで開催されるふるさと祭り東京などのイベントを仮称・種差海岸国立公園指定プレキャンペーンと位置づけ、全国に情報発信してまいります。  市といたしましては、この指定を千載一遇の機会ととらえ、国立公園指定後も引き続き種差トレッキングや種差海岸の魅力向上につながるイベントを実施するとともに、よりインパクトのある形で仮称・種差海岸国立公園指定キャンペーンを展開し、種差海岸の利用促進と一層の誘客を図ってまいりたいと考えております。  次に、ボランティアガイドについてお答え申し上げます。  現在、種差海岸では種差海岸ボランティアガイドクラブが活動しており、観光客から依頼があった場合やトレッキング等のイベントにおいて、種差海岸を案内しております。また、同クラブのほかにも個人のネイチャーガイド、自然保護団体及び地元観光協会がガイドを務め、種差海岸の魅力を観光客の皆様にPRしているところであります。  しかしながら、各ガイドにおいては、個々の知識の量や得意分野、ガイド歴の違いから、ガイド内容において個人差があるのが現状であります。種差海岸は来年度早期に国立公園に指定され、これまで以上に多くの観光客が訪れることが期待されますが、観光客の満足度を高める上でも、ガイドの果たす役割も大きいものと思っております。今後はガイド内容の個人差をなくし、一定レベルの案内ができるよう、種差海岸でガイドの実績のある団体や専門家等と共同でガイド向けの研修プログラムを企画し、現在のガイドのレベルアップを図るとともに、新たなガイドをふやしてまいりたいと考えております。  次に、市ホームページの観光情報についてお答え申し上げます。  当市で運営しているホームページの観光情報では、祭りや観光施設、自然やイベントなどをPRしておりますが、その画面は静止画が中心となっており、動画につきましては、青森県が運営しているサイトのリンクを張り、青森県内の名所、祭り、イベント、食、特産品とともに、八戸三社大祭や蕪島等の観光資源を紹介しております。また、BGMにつきましては、画像や動画とともには流れませんが、音楽については当市のホームページ上で新・八戸市民の歌が紹介されております。当市における動画や音楽のホームページ上での紹介は、市が使っているサーバーが動画や音楽の配信に対応していないことから、サーバーに負荷のかからないインターネット動画共有サービスや、音声ファイルを活用して掲出しているものであります。  議員御提案の観光情報のページにおける祭りやイベントなど、臨場感を味わっていただけるような動画や画像に合わせたBGMの挿入は、ホームページを訪れた利用者に当市を印象づける効果的な手法であると考えておりますので、今後、素材の著作権等を確認しながら、観光情報のページの魅力向上につながるよう検討をしてまいります。  次の2、教育行政については教育長から、3、文化行政については教育部長から、後ほどお答え申し上げます。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○議長(秋山恭寛 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、学校ホームページへの校章、校歌等の掲載内容についてお答え申し上げます。  現在、八戸市内71小中学校すべてにおいて、開かれた学校づくり推進の一環として学校ホームページを開設し、主体的な情報発信を行っております。学校ホームページには、各学校の年度の教育目標や教育方針、年間行事予定等の学校基本情報が主に掲載されております。その中で、校章が掲載されている学校は50校、校歌の歌詞が掲載されている学校は60校に上ります。校章、校歌ともにそれぞれの学校の歴史や伝統を如実に物語るシンボルとも言うべきものであり、現在在学している児童生徒はもとより、これまで学校を巣立っていった多くの卒業生たちにとっても忘れがたい大切な思い出につながる心のよりどころ、心のふるさとといった価値あるものと認識しております。  学校ホームページに校章の由来や校歌の成立した背景等を掲載、紹介していくことは大変意義深いことであると考えております。しかし、掲載するに当たりましては、過去にさかのぼって内容を正確に確認することが必要であり、学校によっては100年以上の歴史を経ているところもあるなど、事情がさまざまに異なっていることから、十分な追跡調査ができるかという点についてなかなか難しい面があるのも事実でございます。今後、市教育委員会といたしましては、各学校の判断を尊重しながら、可能な範囲で掲載、紹介を進めるよう働きかけてまいります。  次に、校歌のメロディー挿入についてお答え申し上げます。  学校ホームページ上で歌詞に合わせてメロディーや歌声が流れるような工夫をしている学校が、小学校で19校、中学校で11校あります。ホームページは日本全国どこからでもアクセスできるものであり、その学校の卒業生が遠く離れた場所で閲覧するといったことも想定されます。その際、歌詞と一緒に耳に懐かしいメロディーが流れるのを聞き、元気をもらうということも十分に考えられます。  校歌のメロディーをホームページに掲載することにつきましては、著作権の確認や音源の確保などの課題も発生いたします。今後、市教育委員会といたしましては、それらへの対処も十分に考慮し、教育センターを中心として技術指導も随時行いながら、学校ホームページの充実に向けた支援に努めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)教育部長 ◎教育部長(芝俊光 君)次に、文化財ガイドブックについてお答え申し上げます。  まず、動画配信への認識についてですが、議員御指摘のとおり、インターネットを利用した動画による文化財の紹介は、魅力や迫力を伝えるために大変有効であると理解しております。特に動きのある民俗文化財と音が重要な要素の1つとなっている名勝種差海岸や天然記念物蕪島ウミネコ繁殖地については、内容を端的に伝えられる効果的な手段であると考えております。  次に、動画配信の可能性についてですが、その実現のためには、収録から始まるコンテンツ制作と精細な画質で配信するためのサーバーの確保運営など、時間と費用の面で大きな課題があります。今後、動画配信を進める上で有効な事業や方法がないかなど、さまざまな角度から研究してまいります。  次に、地域文化資産ポータルサイトについてお答え申し上げます。  地域文化資産ポータルサイトとは、地域の伝統芸能などにかかわる動画映像記録を集め、それを国内外に発信することを目的としたもので、総務省から受託した財団法人地域創造が運営するものであります。平成17年度から始まったこの事業は、市町村が既に所有する映像データを募集し、選考を経て、ポータルサイトに掲載されるという流れで、平成19年度まで行われてまいりました。この時期に八戸市は国重要無形民俗文化財八戸えんぶりを応募し、平成18年度に採択され、掲載されたものであります。平成20年度以降は映像制作段階から助成されるようになりました。それに応募した場合、採択後に制作し、その後掲載されるという流れになっております。これまで同財団から助成を受け、平成22年度に神楽など3団体の映像を制作し、今年度も4団体の映像を制作中であります。今後、これらは順次掲載される見込みと伺っております。
     次に、デジタルアーカイブについてお答え申し上げます。  デジタルアーカイブとは、博物館、美術館、図書館などの収蔵品を初め、有形無形の文化財資源をデジタル化して保存することと認識しております。このデジタルアーカイブによる効果としましては、まず第1にデジタル化することにより、破損を恐れることなく貴重な資料を提供でき、原資料を保護するために制限のある複写につきましても、コンピュータを用いてプリントアウトすることにより提供が可能となります。そのほかにコンピュータを使用し、時間的、地理的な制約を超えた資料の提供や、データベース化でのさまざまな角度からの資料検索などが期待されております。このことから、デジタル技術を用いて文化財や美術品のデータをデジタル化し、長期に記録保存することが一般的になってきております。  当市における博物館等のデジタル化の取り組み状況についてでございますが、博物館及び南郷歴史民俗資料館は、収蔵資料の台帳及び目録作成に際し、デジタル撮影を行い、あわせて過去に撮影したフィルムをスキャナーによるデジタル化を順次進めております。是川縄文館では、それに加え資料検索ができるシステムも投入し活用しております。美術館では、過去に撮影したフィルムのデジタル化を順次進めながら、新たな収蔵品につきましてもフィルムとデジタル撮影の両方で記録保存しており、あわせて美術作品リストの文字情報の整備も進めております。また、市史編纂室では、収集した資料の中から利用機会の多い写真データなどを中心にデジタル化を行っております。各施設とも資料の画像貸し出しの場合にはデジタルデータを活用しております。  また、各館のホームページにつきましては、それぞれの資料の一部を紹介しておりますが、独自のサーバーなどを用いてシステムを構築し、デジタルアーカイブとすることにつきましては今後の課題と認識しております。現状では貴重な文化財の基礎資料を後世に継承するためにも、今後も順次デジタル化を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)島脇議員 ◆15番(島脇一男 君)御詳細に御答弁いただきましてまことにありがとうございました。  それでは、再質問1つと、あとは要望を申し上げていきたいと思います。  まず再質問でございますけれども、三陸復興国立公園についての9月以降のスケジュールについてです。きょうから公園計画の素案の市民の説明会が始まって、11月のパブリックコメント、そしてその後、関係省庁との協議に入って、平成25年度早々の指定という流れになるということですけれども、種差海岸の核となるべくビジターセンターの整備について、国に要望していると思うのですけれども、その整備の見込みについてまずお伺いしたいと思います。 ○議長(秋山恭寛 君)市長 ◎市長(小林眞 君)それでは、島脇議員の再質問にお答え申し上げます。  ビジターセンターの整備について、国に要望しているその整備の見込みということでございました。国立公園の拠点的な場所には、国がビジターセンターというのを設置してございます。自然でありますとか文化でありますとか、国立公園の全体像を把握できるようなそういう機能を備えた施設だというふうに認識しております。先ほど壇上でも申し上げましたけれども、国のほうから公園計画の素案というものが今示されてございまして、その中では、種差天然芝生地周辺を種差海岸全体の利用拠点というふうな位置づけがなされております。そのことから、今後はその場所に国の直轄事業も含めた形での施設整備がなされるのではないかというふうに我々は期待をしているところであります。三陸復興国立公園という形で整備される施設でありますので、ぜひ早期に整備されるように今後も力強く働きかけていきたいと考えております。 ○議長(秋山恭寛 君)島脇議員 ◆15番(島脇一男 君)ありがとうございました。それでは、ほかに要望等を申し述べさせていただきます。  ただいまのビジターセンターは、種差海岸の天然芝生地周辺に想定されるということでございます。まずこのビジターセンターは、人と自然を結ぶための拠点施設だと思っておりまして、教育的なもの、ボランティアの拠点、ガイドの拠点だったり、もしかすると防災拠点になるかもしれませんし、物販もやっているところもあるようなのですけれども、指定になっても、早く拠点となる設備がないと、市民の方々が実感がわいてこないと思うわけです。  ホームページでちょっとほかの国立公園のビジターセンターを見てみますと、いずれも地域の特徴を生かした立派なものばかりなのです。といっても、実際見たわけでないので、詳しくは言えないのですが、他の国立公園に負けないように、また、想定する場所に見合ったビジターセンターを、市長も言っておられましたように、ぜひ早期に実現していただくよう要望したいと思います。  次に、東北海岸トレイルについてですが、蕪島から葦毛崎間は調査をもう実施済みで、早期の整備が一応期待されるところですが、芝生地から南のほう、これは御存じのように、大久喜に重要有形民俗文化財の浜小屋とか、また、その場所に郡司大尉が率いて鼎浦丸遭難の碑もあったりして、民俗的にも歴史的にも意義のあるところでございまして、ぜひ東北海岸トレイルのルートとしても、やはりこれも早期に整備を要望するところでございます。  次に、仮称・鮫角灯台公園についてですが、済みません、この名称は私が勝手につけたもので、気になさらないで聞いていただきたいのです。鮫角灯台下の今の空き地といえば変ですけれども、現在はとてもいい観光スポットになっているわけです。その場所はもちろん灯台もあって、開放も期待できるのであれば、グレットタワーみたいな感じになるのではないかと思っております。  また、その場所になぞのポールといいまして、これは一時大変話題になりましたけれども、マイルポストもあって、もう1つのマイルポストが道のところに、ちょうどそこから見えるわけです。ですから、これも産業遺産だと思うのですけれども、これも観光につなげていくことができるのではないかと思っております。また、市民の憩いの場として、パークゴルフとかグラウンドゴルフ、公園としての活用もできるのではないか。  そして、ここに種差海岸の花を生かして、例えばハマナスや北限のハマギクを植えて、ハマナスロード、北限のハマギク公園としてもいいのではないでしょうか。地元の方々は、種差海岸のハマギクは北限であり、日本一だと、PRが足りないのではないかというお話もして、声が上がっておりますので、私もそう感じているところでございます。  そしてまた、すぐそばにはタイヘイ牧場があって、シーガルビューホテルがあって、今地域では話題になっておりますが、八戸南高校の統廃合の跡地の利活用も考えるなら、この周辺一帯を1つの観光スポットとして構築できるのではないかと私は勝手に思っているところでございます。答弁において、この地域が国立公園の地域に指定される予定とのことですので、何かこんな思いがかなえそうな気がしているところでございますので、仮称ではございますけれども、ぜひ鮫角灯台公園の御検討をお願いします。  市民説明会についてはきょうから始まるということで、私は後日会場に行って聞きたいと思っております。その中で、その場では意見を言うことができないということで、11月からパブリックコメントを聞いていくということで、もしその場で、出るか出ないかわかりませんけれども、意見が出たならば、聞いておいて、パブリックコメントのほうに反映させていただきたいと思っております。  利用促進と普及、啓発についてですが、答弁いただいた中では、いろいろな面でかなりのPRを行っているようですし、今後もふるさと祭り東京のイベントとプレキャンペーン等で全国に情報を発信していく計画とのことですので、大いにPRをしていただきたいと思っております。  私なりに違った面で考えているのは、まず八戸市民が国立公園化に対して誇りを持つことも大切だと思っていまして、指定後には市民の力で公園を守っていくことが必要ですから、種差海岸を知ってもらうためにも、まず種差海岸に市民の方に来てもらわなければだめだと思います。利用促進、普及、啓発に対しては、まず八戸市民から種差のよさを知ってもらうことだと思います。  そこで、例えばなのですけれども、1万人規模のトレッキングとか種差をテーマとした絵画展、写真展、俳句展、音楽イベントの開催、今のアートのまちづくりメンバーによる企画など、多くの市民の方々を巻き込んで、多くの方々が参加できるような市民参加型のイベントを要望します。  それからボランティアガイドについてですが、答弁にもございましたけれども、国立化となれば、多くの観光客が訪れると思います。そうなると、ガイドの役割も大きいものがあると感じております。当然ガイドの人数も多くなって、観光客を満足させるためにも、答弁にもありましたが、統一した案内ができるよう研修プログラム等によって、レベルアップ等を図っていくのだということでございましたけれども、ガイドの拠点はビジターセンターになると思います。ビジターセンターがどこになるかは別としても、例えば芝生地、それから蕪島のほうもございまして、鮫駅からおりて蕪島のほうに来る方があって、そこから遊歩道を通るのか、ワンコインを使ってじかに葦毛崎に行くのか、それから種差の芝生地のほうに行くのか、いろいろあると思うのですけれども、そうなると、ガイド間の連携とかネットワークも検討しておかなければならないのかと私は感じております。  次に、市のホームページの観光情報でございますけれども、今いろいろお話を聞いたら、さすがに難しいというお話がございまして、ただ、私は音楽をやっている関係でして、どうしても音楽のほうに興味がいくものですから、例えば八戸の歌を、八幡馬のうたや、著作権も絡むかと思いますけれども、八戸小唄とかえんぶりのはやしとか三社大祭のはやし、虎舞のはやしといった八戸ならではのBGMを画面にすっと流すのであれば、大分ムードが、おっ、八戸らしいな、八戸だなというのが出てくるのではないかと感じております。答弁にもございましたけれども、BGMを入れるのであれば、サーバーを使わなくても、ソフトがあると思いますので、音声ソフトを使ったり、動画であればユーチューブを使ったり、何かその辺の検討もお願いしたいと思います。  教育行政の校章、校歌の掲載についてですけれども、実は先日、新聞紙上で北村小松という方を紹介しておりました。その中で、母校である八戸高校、そしてまた、八戸工業大学の第一高校、それから八戸小学校の校歌の作詞者であることが紹介されておりまして、それで私、学校のホームページをずっと見てみたら、結構おもしろいのです。作詞者がいろいろ出てきて、私、鮫小学校、鮫中学校です。これは昔から知っていましたけれども、土井晩翠なのです。有名な方なのですけれども。歴史的なこともちょっと入っておりまして、校歌は結構代々続いているものですから、その方を地域の方々にも紹介することによって、すごく哀愁を感じるというか、伝統的にもすばらしいものがあると私は感じております。  ですから、ここでは、調査は確かに難しいと思いますけれども、生存をされている方もいるのです。本当に若いといったら変ですけれども、新・八戸市民の歌をつくった、作詞、作曲のコンビの左舘先生とか最上先生も、コンビで校歌をつくっていらっしゃる方もございますので、また多分生存している方もいると思います。その方たちにも、難しく考えないで、できたいきさつ、コメントを入れるだけでも大分違うと思います。  参考に白山台中学校は、音も入ってきますし、作詞、作曲者がゴスペラーズということで、最近のことですから、皆さん、御存じでしょう。それからまた、先ほど紹介しました鮫小学校の作詞者は、荒城の月の作詞者の土井晩翠です。この方はもう有名な方でございまして、仙台のほうにも何か記念館がある方でございます。ちなみに柏崎小学校にも土井晩翠という名前が出てきております。  それから、おもしろいのが白銀小学校は、作詞、作曲者は不詳ですと、わかりませんと。長きにわたって歌い継がれてきた校歌ですとの説明文が1つあります。これだけでも校歌のできたといえば変ですけれども、それらがちょっとわかっておもしろいと私は思っております。また、長者小学校の校歌は明治35年に制定されて、県内では一番古い校歌だということで載っていますし、このように、校歌1つとっても歴史が感じられると思っております。難しいという答弁でございましたけれども、わかる範囲で構わないと思いますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。  それから、メロディーの挿入でございますけれども、これはやっている学校があるのです。さっき小学校19校、中学校11校でしたか。ということは、できないことはないわけです。多分サーバーではなくて、先ほど言いましたように、音楽のファイルにして、それをはめ込むというか、挿入する形で多分やっているかとは思うのです。ですから、その辺をぜひ学校の情報をいただいて、できるような形に進めていただければと思っております。  次に、文化行政についてのデジタル化ですけれども、これは難しいなと。お金もかかることですし、独自サーバーがないということで、観光の情報でも独自サーバーが上がってきました。ですから、いつかは独自サーバーを導入できるようなこともちょっと研究いただきたいと思います。予算もありましょうから、その辺解決できるのであればいいなと期待をしているところでございます。  その中で、デジタルアーカイブの取り組みでは、上田市のデジタルアーカイブポータルサイト、私も実際上田市のほうに行っていろいろ聞いてきましたけれども、すごい立派なものです。これは国の援助を受けてかなりの大がかりなものをやっておりましたけれども、それともう1つおもしろかったのは山口県の映像ライブラリーで、この辺でも伝説とか伝話、祭り、伝統芸能とか習俗などの歴史的遺産等の地域文化資産を幅広く見ることができます。  デジタルアーカイブは、保存とか継承というのもございますけれども、教育の分野とか文化事業、地域コミュニティの形成につながっていると思うのです。しかも、観光への波及効果も期待されるのではないかと思っておりまして、三陸復興国立公園の北の玄関口としての情報発信源ともなり得るかもしれません。この辺も参考いただいて、サーバーの件も、将来のことですけれども、御検討いただきたいと思います。  また、新聞紙上にデジタル化して保存を、文化資産の継承と題して、八戸工業大学の藤田学長の記事が掲載されておりまして、これも産学でやっているということなのですけれども、これに官も入って産官学連携ができればと思っておりますので、御検討をお願いしたいと思います。  今の人にも忘れさせない、また、将来にも残していくというデジタルアーカイブへのさらなる取り組みをまた要望するところでございます。  最後になりますが、平成25年度早々に種差海岸が三陸復興国立公園に編入する予定ですが、ぜひ北の玄関口になります蕪島周辺の公園、鮫観光案内所、道の駅等の早期整備も強く要望したいところでございます。  最後になります。この点につきまして、通告外でございますけれども、市長のコメントを一言お願いして、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(秋山恭寛 君)市長 ◎市長(小林眞 君)再度の質問でございますけれども、島脇議員の三陸復興国立公園に関する種々の提案がございました。しっかりと受けとめていきたいというふうに思います。国がまず国立公園としての整備の一線を担うわけでありますけれども、市としても、それとあわせてできる限りのことをして魅力を高めて、この国立公園化を契機として、種差海岸の今後の振興が図られるよう努めていきたいというふうに思います。 ○議長(秋山恭寛 君)以上で15番島脇一男議員の質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。   午前11時49分 休憩   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   午後1時00分 再開 ○副議長(八嶋隆 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続行します。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   21番 下田保夫君質問 ○副議長(八嶋隆 君)21番下田保夫議員の質問を許します。下田議員  〔21番下田保夫君登壇〕(拍手) ◆21番(下田保夫 君)私は民主クラブの一員であります下田保夫でございます。  通告に従い、最初に教育行政について質問をさせていただきます。  中学校におけるいじめ問題でありますが、新聞等の報道により、皆様も御承知のことと思いますが、滋賀県大津市の中学校での自殺事件であります。自殺事件は昨年10月のことでありますが、大津市の中学校の2年生の男子であり、痛ましい事件の発生は全国の父兄の方々にとり、まさに人ごととは思えない事件であります。当市の関係者のショックもはかり知れないものがあろうかと思うのであります。  そこに至るまでの経緯が詳しく報道されておりましたが、その中で、担任や学年の教師の対応が極めて単純で、ただのけんかだろうぐらいの極めて無責任な受けとめ方をしており、後に学校が実施したアンケートには、いじめと自殺の関連をうかがわせる内容が多数書かれていたと報告されています。それに対し校長の対応が、聞き取りが不十分で、大きな見落としであると感じている、子どもを見る目や対応の仕方がまずかったと責任を認め、その後学年主任らと協議したが、最終的には生徒同士のけんかで、いじめではないと結論づけたようです。その後男子生徒がいじめられているとの通報があったが、その生徒には話を聞かなかったとのことで、まことに不手際きわまりないと思うのであります。  その後自殺した生徒の父親から、9カ月たった今も、真実を明らかにしてほしい、学校を安全な場所にしてほしいという思いは変わらないということを訴え続けているようであります。なぜ息子は短い人生をみずから閉じなければならなかったのか調査を求めて、学校に何度も足を運んだようですが、どんな気持ちで自殺の決意をしたのか。裁判に勝っても息子は戻ってこないが、死人に口はあるということを証明したいと話を続けているということでございます。今も助けを求めている生徒がたくさんいる。何としてもいじめを見抜いてあげてほしいという思いを訴え続けている。  以上は新聞記事を抜粋したものでありますが、このことに対し文部科学省は、いじめ問題を担当する生徒指導室の室長ら3人を大津市に派遣し、実態の究明と調査のあり方について、学校側の対応についても指導することとなったのであります。文部科学省の結論はまだ先のことと思いますが、そんなやさきに、9月5日にいじめにより自殺した生徒のテレビ報道があり、父兄の方々の困惑はもとより、教育界の対策について、犯罪としてとらえるのか、生徒指導で済ませるのか、結論がまたれるところであります。  そこで、当市のこの件についての実態はどのような状況なのか気になるところでありますが、つい最近市内の高校の野球部内でいじめ問題が発覚し、対外試合を自粛することを決めたことが報道されておりました。まさに対岸の火事で済まされない深刻な問題であり、そのことに対処する専門チームを結成する必要を感ずるものでありますが、所見をお伺いいたします。  次に、第一魚市場の上屋の件について質問を予定しておりましたが、先日の当議会開会日に市長から予算説明がありまして、第一魚市場の上屋の工事の予算が計上され、来年度は完成の予定でありますことを確認いたしましたので割愛させていただきますが、水揚げをする当事者も安心して作業ができるものと思っております。  つけ加えますが、今月2日の日曜日に第一魚市場に出向いてきまして、日曜日ですから水揚げがありませんでしたが、茨城県の漁船から実情を聞こうと思いまして、船の方とお話ししましたが、上屋がない市場はカラスも多分野外だという感じを持っているのか、ずうずうしくも船まで乗ってきて、1匹まるごとサバをくわえていく。汚い足で漁獲したサバの鮮魚に上がって汚していくのだと。これをいつまで放置していくのだろうという声を聞きました。  そこで、予算がつきそうだということを説明いたしまして、そして、来年度は安心して水揚げ作業ができるということをお約束しますからということを申し上げましたら喜んでおりました。本当にウミネコは遠慮深いですけれども、カラスのしわざには大変苦労したようなお話でございました。ですから、一日も早い完成をまたなければならないということを強く感じてまいりました。  以上、報告させていただきましたが、これをもちまして質問を終わります。  〔21番下田保夫君降壇〕(拍手) ○副議長(八嶋隆 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)下田議員にお答えを申し上げます。  質問を割愛ということでございましたけれども、一応答弁はさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。  最初の1、中学校のいじめ問題により自殺に追い込まれた事件については、教育長から後ほどお答えを申し上げます。  私からは2、第一魚市場の上屋の完成時期についてお答えを申し上げます。  第一魚市場につきましては、昭和41年に建設をされ、老朽化が進んでいた中、東日本大震災により被災をいたしました。昨年度は7月からのまき網漁業の水揚げに対応すべく、まずトラックスケールを市場敷地内の新たな場所に復旧をいたしました。また、施設の安全性を確保するため、漁期終了後には既存上屋を撤去し、管理棟の南側の水揚げされた漁獲物を検視する見本台部分に膜構造の屋根、いわゆるテント上屋を設置したところでございます。  しかし、関係者からこれまでトラックの待機場所として使用されていた上屋がなくなり、衛生管理の低下が懸念されるとの御意見をいただいたほか、去る5月29日には、卸売業者、仲買人協同組合連合会より上屋増設についての要望がなされました。その内容を協議し、管理棟の北側及びトラックスケール部分へ同様のテント上屋を設置するため、現在設計業務を行っております。設置工事につきましては、本定例会に工事請負費等の補正予算を計上しているところですが、水揚げに支障が出ないよう、まき網漁業の漁期が終了する12月ごろから着工し、来年3月末までに完了したいと考えております。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○副議長(八嶋隆 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、アンケートによりいじめの実態把握に努めることについてお答え申し上げます。  いじめに対しましては、早期発見、早期対応を行う必要があることから、各学校では、月ごと、あるいは学期ごとなどに、それぞれの実情に応じてアンケート調査等を行っております。さらに、児童生徒が発する小さなサインを見逃すことのないよう、児童生徒から直接話を聞く個人面談の実施や、生活ノートのような教職員と児童生徒の間で日常的に行われている日記指導、日常会話や教師による観察、家庭訪問などを通して丁寧な児童生徒理解に努めているところでございます。  市教育委員会では、毎年実施している児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査により、市全体のいじめの認知件数や、各学校におけるいじめの問題に対する日常の取り組み等を把握しているところでございます。また、スクールカウンセラーや中学校に配置している心の教室相談員、さらに少年相談センターや教育相談うみねこの相談員に寄せられた相談内容の中から、いじめにつながる情報を収集整理し、実態把握に努めております。  近年、児童生徒が携帯電話やパソコンを使用してインターネットを利用する機会は急速に増加しており、ネット上のいじめという新しい形のいじめ問題が深刻化しています。そこで、市教育委員会では学校非公式サイトを携帯電話とパソコンにより監視するネットパトロールを実施して、いじめの早期発見に努めております。  市教育委員会といたしましては、今後もいじめはどの子どもにも、どの学校においても起こり得る問題であるという認識のもと、いじめを許さない学校づくりを支援するとともに、学校、家庭、地域と連携して、いじめの兆候をいち早く把握し、迅速に対応できるよう努めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)下田議員 ◆21番(下田保夫 君)御答弁まことにありがとうございました。  先ほどの市長の御答弁はまことに心強い限りだと思います。漁業者の当事者の皆さん方が一番心配されていたように感じまして、ウミネコは何となく遠慮深いようですが、カラスが全く遠慮なしにトラックの荷台まで上ってくる。それをいつできるのか、完成するのかが県外船団が一番望んでおりましたので、本当に安心して仕事につけるように、威張って御報告できると思います。御答弁ありがとうございました。  ただいまの教育長の御答弁につきましても、先ほど壇上で申し上げましたとおり、大変深刻な状態が広がってまいりました。これがよその県のことばかりではなくて、当事者の我々の県のほうにまたがって飛び火してまいりましたし、これを何としても食いとめるチームをつくるということを私は申し上げましたけれども、この辺をどこまでそれに対応するようなチームが必要なのか、御検討いただければと思いながら、私の質問をこれで終わります。ありがとうございました。 ○副議長(八嶋隆 君)以上で21番下田保夫議員の質問を終わります。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   8番 田端文明君質問 ○副議長(八嶋隆 君)8番田端文明議員の質問を許します。田端議員  〔8番田端文明君登壇〕(拍手) ◆8番(田端文明 君)9月八戸市議会定例会において、日本共産党議員団の一員として、市長並びに理事者各位に質問いたします。  ことしの夏は八戸も記録的な暑さとなりました。ロンドンオリンピックでは、伊調、小原両選手が圧倒的な強さで金メダルを獲得し、夏の高校野球全国大会では光星学院高校が3季連続の準優勝を果たしました。地元選手の活躍は市民の間に大きな感動を呼び、夢の実現を見せてもらいました。選手の皆さん、関係者の方々に心からのお祝いを申し上げます。  本当に熱い夏となりました。さらに国民を、市民を熱くしたのは8日閉会した国会でした。今国会で最大の焦点となった消費税増税問題では、民主、自民、公明党の密室談合によって増税連合をつくり、数の力で国会を壟断しました。さらに民主党野田政権は、小選挙区制の固定化と定数80削減に固執し、一方的に協議を打ち切り、8月28日に一方的に法案を提出し、一方的に衆議院で強行採決をしました。しかし、野党11党の力で参議院では廃案となりました。さらに一体改革では、定数削減は身を切る改革と位置づけております。しかし、議席は有権者のものであります。選挙制度は民主主義の土台となるものであり、時の政権の都合で一方的に削減することは民意を削り、政治に対する信頼を失っていくことになります。  オスプレイの配備に対して、沖縄では10万人を超える反対集会が開かれました。全国で配備反対の声が沸き上がっております。オスプレイは非常に事故率の高い航空機です。オスプレイの日本全土での低空飛行訓練の計画が明らかになりました。県内には低空飛行訓練ルート、グリーンルートが通っております。八戸も決して無関係ではありません。ハワイでは安全性が問題になり、訓練が中止されております。全国知事会でも反対声明を出すなどの動きが起こっており、絶対に受け入れてはならないものです。
     8月29日、参議院本会議で野党7党が提出した野田首相問責決議が、自民党も賛成し、賛成多数で可決されました。この決議は消費税大増税を強行した野田政権と3党合意を断罪したものであります。我が党は問責決議に対する賛成討論で、福島原発事故の被害が続いているにもかかわらず、原発再稼働を強行し、世界一危険な普天間基地に欠陥機オスプレイを配備しようとしていること、反対世論に背を向け、密室談合で消費税大増税の悪法を強行するなど、ことごとく国民の願いを裏切ってきたことを厳しく批判しました。  9月7日、野田首相は、消費税増税法案を成立させたことについて最大の成果だと誇っております。しかし、毎日新聞の調査では、消費税が増税されれば暮らしに影響が出ると答えた人は92%に上ります。八戸でも毎週金曜、夕方から反原発のデモが始まっております。原発ゼロは今や世論となりました。問責は一国の首相に対するものであり、直ちに衆議院を解散し、総選挙で国民に真を問うのは当然のことであります。  それでは、通告に従い順次質問をしてまいります。  初めに、尻内大川原地区の洪水対策について質問いたします。  馬淵川と坂牛川の合流点にある大川原地区は9世帯の方々が住んでおられます。しかし、ここの地区は洪水のたびに床上浸水となり、過去10年の間に4度水害に見舞われてきました。そのたびに家財道具一切を処分せねばなりませんでした。特に昨年9月22日の台風15号の際には、あっという間に水位が上がり、避難するだけで精いっぱいだったとのことです。各機関に対して移転も含め何度も対策を要請してきております。住民の皆さんはこれから台風シーズンを迎えるに当たり、不安な日々を送っております。対策を急いでもらいたいとの声を聞いてきております。  そこで、国の対応と今後の見通しについて質問いたします。  次に、旧三協リサイクル処理センターの産業廃棄物について質問いたします。  櫛引地区の旧三協リサイクル処理センターに1万7000トン余りの産業廃棄物が放置されたままとなっております。県が行った水質調査では基準を上回るダイオキシンと水銀が検出されました。市が委嘱している技術アドバイザーの分析では、高濃度の塩化物イオンと臭化物イオンが検出されております。アドバイザーの方からは、産業廃棄物からの浸透で周辺地下水が汚染されていると考えるのが妥当との助言を得ております。市ではアドバイザーからの助言を受け、7月に県に対し産業廃棄物の早期撤去を新規の最重点要望事項として要望しております。地元の皆さんからは、最重点項目として取り上げられたことに対し、一歩前進と喜びの声が上がっているところです。  旧三協リサイクル処理センターは、処理能力を上回る産業廃棄物を搬入したとして、2002年に県から産業廃棄物処分業の許可を取り消されております。事業停止以来10年間放置されたままになっております。汚染拡散防止シートがかけられておりますが、シートの劣化、破損により有害物質が地中に浸透したことは十分に考えられます。この地区はリンゴなどの果樹園があり、下流域には田んぼが広がっております。水源は馬淵川へとつながり、環境汚染は地域住民のみならず、市民の健康への影響が懸念されます。  2点質問をいたします。1つは撤去の見通しについて、2つ目は環境への対策についてです。  次に、是川縄文館について質問いたします。  八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館がオープンして1年余りがたちました。縄文の歴史のロマンを求めて、県内はもとより全国から考古学ファンのみならず、多くの観光客が訪れております。縄文館として来館者の方々からさまざまな御意見や感想が寄せられていることと思います。  私どものところにも関東方面の方から意見と感想が届けられております。御紹介いたします。新築の縄文館の立派なこと、国宝から重要文化財に至る得がたい縄文遺物の展示品、その立派さと精緻さに感嘆いたしました。お会いしたボランティアの方から、八戸地方の数百の遺跡、館内に収蔵されている900余りの重要文化財と、北東北3県と北海道にまたがる縄文遺跡のつながりをわかりやすく説明していただきました。楽しくラッキーな見学の1日でした。これほどの展示内容はめったにお目にかかれるものではありません。全国の観光関係者に対してのPRにもっと力を入れてはどうでしょうか。中心街から路線バスに乗って是川縄文館に向かいましたが、不案内で不便を感じましたなどの内容です。私は是川縄文館はとても高く評価されていると受けとめました。  3点質問をいたします。1つは宣伝ですが、全国へのPRについてどのような対策がとられているのでしょうか。  2点目です。全国の中での位置づけはどのようなものでしょうか。  3点目です。アクセスについて、交通の接続についてです。  次に、ポータルミュージアム・はっちについて質問いたします。  昨年2月の開館以来、各種イベントが催され、多くの市民が集い、中心街の中心的な存在になりつつあるように受けとめております。はっちについては、市民の間から建設のときからさまざまな意見が出されておりました。  2点質問をいたします。1点目です。建設費の財源及びランニングコストについて。2点目です。はっち開館後の事業効果と今後の取り組みについて、質問をいたします。  最後に、教育行政について質問いたします。  滋賀県大津市ではいじめが原因で中学生が自殺するという痛ましく、悲しい事件がありました。熊本市では小6の女子児童が宿題を苦に自殺するなど、悲しく残念な事件が相次いでおります。このような事件は連日報道から絶えることはありません。子どもたちの学校での生活態度や不登校は何らかのサインと考えております。八戸市での不登校は、平成22年度は、小学生では55名、中学生では264名となっております。不登校を解決していくためには、学校現場だけでなく、家庭、地域と社会的な連携が必要なことは当然のことであります。市教育委員会の不登校への対応について質問をいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。  〔8番田端文明君降壇〕(拍手) ○副議長(八嶋隆 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)田端議員にお答えを申し上げます。  最初の1、尻内大川原地区の洪水対策については建設部長から、2、旧三協リサイクル処理センターの産業廃棄物については環境部長から、後ほどお答えを申し上げます。  私からは3、是川縄文館についてからお答えを申し上げます。  まず、全国に向けての情報発信についてですが、是川縄文館では、展示、体験学習講座などの教育普及事業、市内の埋蔵文化財発掘調査を実施しており、これらの事業内容については、広報はちのへ及びホームページで随時情報を提供してきております。特別展、企画展については、市内の小中学校や全国の主な博物館等へのポスター、チラシの配布はもとより、展示の紹介を地元紙に連載していただくなどしてPRに努めております。さらに、平成24年度は地元のテレビ局が是川縄文館や是川遺跡を毎月2回取り上げて放送しており、当館の学芸員による展示品の価値や遺跡の魅力について解説が行われております。今後は県外や海外へ向け、是川縄文館や是川遺跡等の情報発信をさらに充実させる必要があると考えており、世界文化遺産登録に向けた事業の中で一層の広報宣伝に努めるとともに、是川縄文館と遺跡の情報を盛り込んだパンフレット、英語版ホームページの作成などを進めてまいります。  次に、展示品の全国における価値や位置づけについてお答え申し上げます。  是川縄文館の常設展示室では、是川遺跡と風張1遺跡の出土品約600点を展示しており、その8割以上が重要文化財となっております。現在、国宝に指定されている縄文土偶は全国で4点のみであり、国宝合掌土偶はそのうちの1点という非常に貴重な文化遺産であります。是川遺跡の出土品は我が国を代表する縄文時代晩期の集落遺跡出土品であり、当時の暮らしや漆の技術、精神活動を復元する上で貴重な資料として963点が重要文化財に指定されております。また、風張1遺跡の出土品は、貴重な土偶や多様な土製品のほか、丁寧なつくりの土器などから成る縄文時代後期の集落遺跡出土品であり、665点が重要文化財に指定されております。常設展示室は縄文の美となぞを探ることをテーマとし、これら出土品の特徴である美しさが強調されるような展示を行っております。  次に、是川縄文館へ誘導する案内標識の整備状況やバス交通のアクセス充実についてお答え申し上げます。  是川縄文館へ誘導する案内標識は、現在、市内の交差点などに16カ所設置されております。しかし、来館者の中には当館までのアクセスがわかりにくいとの御意見があり、これまで以上にアクセスしやすい環境づくりが必要であると認識しております。また、バス交通については南部バス株式会社と運行業務に関する協定を締結し、八戸駅、本八戸駅、中心街と当館を結ぶ路線バスの運行を行い、来館者の利便性向上に努めております。今後も当館へのアクセス向上を図るため、交差点などへ案内標識を整備していくほか、バス交通の利便を確保するなど、来館者のアクセス充実に努めてまいりたいと考えております。  次に、はっちの建設費と財源及び年間のランニングコストについてお答え申し上げます。  まず建設費についてですが、工事費が30億8000万円、調査設計費が2億7000万円、用地補償費が7億9000万円、合計41億4000万円となっております。このうち約4割を国からのまちづくり交付金で賄い、残りの市負担分の95%には合併特例債を充当しております。合併特例債については、償還時にその70%が地方交付税に算入されることから、実質的な市の負担額は建設費の約20%、8億3000万円と見込まれます。  次に、ランニングコストについては、平成23年度の決算額で申し上げます。まず支出についてですが、自主事業費が3700万円、維持管理費が9000万円、嘱託職員の人件費を含めた運営事業費が4700万円で、合計1億7400万円となっております。この財源となる収入は、貸し館等の使用料収入が1500万円、自主事業の財源として、県補助金が1000万円、その他社会保険料や電気使用料等諸収入が600万円などとなっており、一般財源からは1億4000万円を充当しております。はっちは中心市街地及び市全体の活性化を目的とした施設であることから、施設使用料を高く設定することや、事業を減らし事業費を抑制することを第一義に考えるのではなく、利用しやすい環境づくりや興味関心を喚起し、中心街に足を運びたくなるような事業の実施に努め、より多くの皆様に自分たちの施設として利用していただけるような施設運営をしております。  次に、開館後の事業効果と今後の取り組みについてお答え申し上げます。  初めに、これまでの事業についてですが、はっちでは、地域の資源を大事に思いながら、まちの新しい魅力や価値をつくり出す施設として、だれもが気軽に立ち寄り、憩う場としての会所場づくり、市民に自己表現の場を提供する貸し館事業、中心市街地のにぎわい創出、文化芸術、ものづくり、観光振興の4つを基本方針とした自主事業の3つの柱を展開しております。こうした事業を進めるに当たり、市民の皆様や関係諸団体と連携協働して実施しているほか、はちのへホコテンや八戸七夕まつりなどの中心商店街が主体となって行うイベントに、はっちもその一員として協力、参加しており、まちなかの回遊性を高め、にぎわい創出に寄与しております。また、今年度の自主事業であるはっち流騎馬打毬のように、地域資源をアートの手法で磨き上げ、その魅力を再認識させるとともに、市民の誇りの醸成に結びつくような取り組みも行ってきております。  その事業効果といたしましては、はっち開館以来の年間来館者数は、1年目で目標の65万人を大きく上回る88万人を達成し、本年8月末現在で130万人を超え、順調に推移する中で、中心街の歩行者通行量は、昨年10月の調査で前年比7.5%の増となっております。  また、はっち開館後の中心街の変化として、今月1日現在で37件の新規出店があるほか、大型民間開発構想や空きビルの再利用計画が相次いで浮上するなどの動きも出てきております。このほかにもはっちの事業を通じて、中心商店街の皆様の意識にも変化が見られ、モヨッテ参道や打ち水大作戦など、個性的で魅力ある八戸の顔としての中心街形成に向けた自主的な取り組みが行われるようになってきており、中心市街地の活性化によい影響を及ぼしているものと考えております。今後のさらなる展開に向け、はっちの機能を最大限に発揮し、これまで以上に地域に寄り添い、新しい考え方や手法を用いて、市民の皆様や関係諸団体などと協働、連携しながら事業を進め、中心市街地及び市全体の活性化を図ってまいります。  次の5、教育行政については教育長から後ほどお答え申し上げます。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○副議長(八嶋隆 君)建設部長 ◎建設部長(岩藤寿通 君)次に、尻内町大川原地区の洪水対策についてお答え申し上げます。  馬淵川は、これまで国の直轄事業により築堤が進められ、河口から尻内橋までの両岸の堤防工事がほぼ完成しておりますが、大川原地区はいまだ無堤区間となっております。昨年9月の台風15号による洪水では、大川原地区周辺の住家や田畑等に甚大な被害が発生し、最近10年間で4回の洪水被害を受けている状況であります。  これを受け国では、当地区の堤防整備とあわせ、河道掘削による流下能力の向上により、洪水時の被害の軽減を図ることとしており、さらに地区住民の意見を反映させるため、昨年度3回、大川原地区住民との意見交換会を開催しております。現在国では、大川原地区の住民の意向を踏まえ、堤防計画についての検討を行っていると伺っております。今年度は河道断面を拡大し、流下能力を向上させるための河道掘削工事に秋ごろに着手し、平成25年度中に完成する予定と伺っております。市といたしましては、地区住民が一日も早く安心安全な生活を実現できるよう、国に対し河川改修事業の促進を働きかけてまいります。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)環境部長 ◎環境部長(妻神敬悦 君)それでは、旧三協リサイクル処理センターの産業廃棄物の撤去の見通しについてお答え申し上げます。  三協リサイクル処理センターの野積み産業廃棄物につきましては、平成15年11月に市が県に対し早期撤去に係る要望書を提出しており、平成15年12月から排出事業者の責任により約1500トンが撤去されましたが、平成19年7月に終了した後は、残る約1万7000トンが野積みされたままとなっております。市では、その後も県に早期撤去を求めてまいりましたが、地下水汚染が危惧されたことから、今年度野積み産業廃棄物の早期撤去を最重点要望事項といたしました。  7月26日に行われた重点事業要望説明会の場におきまして、県より観測井地下水における総水銀の基準超過が公表され、8月6日にはダイオキシン類の基準超過も判明いたしました。これを受け県では、観測井、周辺農場井戸及び周辺の沢の計3地点におきまして、総水銀及びダイオキシン類の再調査を実施しております。再調査の結果につきましては、総水銀、ダイオキシン類ともに、いずれの地点においても環境基準値未満であったと先ほど県から報告があったところでございます。  県は公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団に協力を要請し、野積み産業廃棄物に関する調査方法等について、同財団の専門家の助言を受け検討すると伺っております。市は、地下水における有害物質の基準超過が野積み産業廃棄物に起因している可能性が高いと考えることから、引き続き行政代執行による野積み産業廃棄物の早期撤去を求めていくとともに、周辺土壌や地下水の汚染範囲の特定を求めてまいります。  次に、環境への対策についてお答え申し上げます。  市では、県が7月26日に有害物質の基準超過の公表をしたことを受け、翌27日には観測井周辺における井戸の使用状況調査を実施し、飲用を避けるよう注意喚起をいたしました。また、7月30日には下流域への影響を把握するため、観測井周辺の沢、下流の排水路の3地点において採水調査を実施したところ、3地点とも総水銀は定量下限値未満でございました。県では、産業廃棄物処理事業振興財団の専門家の助言に沿って調査方法等を検討していくと伺っておりますが、市といたしましては、地下水における有害物質の基準超過は、生活環境保全上の重大な問題であると考えておりますことから、県に対して適切な対応を強く求めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、不登校への対応についてお答え申し上げます。  欠席が年間30日以上の不登校児童生徒の在籍数に対する割合は、平成22年度の文部科学省の調査結果で、八戸市では、小学校で0.4%、中学校で3.52%となっており、全国や県に比べ若干高い比率となっております。不登校の原因といたしましてはさまざまなものがありますが、1つは、友人関係をめぐる問題や学業不振、本人の極度の緊張や不安、無気力、親子関係をめぐる問題などが挙げられており、また、これら複数の要因がからみ合っているケースもあります。  この不登校問題については、八戸市の教育課題として全力で取り組んでいるところであり、平成5年度からは総合教育センターに適応指導教室を設置し、不登校に対応しているほか、現在は教育相談うみねこの適応指導部として2人の指導員と6人の相談員が協力し、不登校への対応と未然防止に取り組んでおります。うみねこの通室児童生徒の数ですが、平成22年度には66人と前年に比べ増加したものの、平成23年度には53人と減少しております。また、うみねこにおいて通室児童生徒に対する学習支援や適応指導、個別相談などを通して支援活動を行ったことで、学校へ復帰できるようになった児童生徒も多くなっております。  一方で、通室児童生徒の抱える問題が発達障害や精神的な疾患、家庭環境など多様化しているのも事実であり、これに関しては、臨床心理士や精神科医等の協力も得ながら、子ども一人一人に適応した支援を心がけております。市教育委員会といたしましては、今後も少年相談センターや児童相談所等の関係機関と連携を密にしながら、1人でも多くの子どもたちが学校に復帰し、友達と一緒に活動できるよう、子ども一人一人に合った支援体制を確立するとともに、すべての子どもたちと向き合って、命の教育という非常に大切な問題についても力を入れて取り組んでまいります。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)田端議員 ◆8番(田端文明 君)旧三協リサイクル処理センターとポータルミュージアム・はっちについて、教育行政について、再質問をいたします。  旧三協リサイクル処理センターの問題についてですが、水質検査の結果について、県はすぐに健康に影響が出るレベルではない。現時点で水銀が産業廃棄物に由来するかは不明。今後検査の頻度をふやし、汚染源を究明していくことになるということですが、私は、県は行政代執行の乱発を恐れているのではないかと考えております。この問題に対して消極的とも受け取れるものです。青森県と岩手県の境での県境に産業廃棄物の大量不法投棄事件がありました。このときの県の対応を思い起こすものです。ダイオキシンや水銀など、人体に有害な支障物の発生源が放置産業廃棄物だと特定できなければ、行政代執行に踏み切れないということなのでしょうかと受けとめております。  しかし、有害物の発生源が産業廃棄物に由来するものではないとすれば、別の問題に発展していくことになります。汚染源が特定できなくても、10年もの間放置されてきた、山と積まれている産業廃棄物そのものが支障物となるのではありませんか。住民の皆さんは不安を募らせ、一日も早い撤去を求めております。この問題について市長の決意をお聞かせいただきたいと思います。  ポータルミュージアム・はっちについてですが、はっちは建設に当たって、設計、施工、ほとんどが県外業者に発注されておりますが、どのような理由なのか、または制約があるのか、質問いたします。  不登校への対応についてですが、私もいろいろなことを考えてきておりましたが、小学校から中学生に上がると、不登校の数が5倍ほどにふえているのです。どのような理由があるか、質問をいたします。 ○副議長(八嶋隆 君)市長 ◎市長(小林眞 君)それでは、田端議員の再質問にお答えを申し上げます。  まず、旧三協リサイクル処理センターの産業廃棄物の撤去についての私の決意ということでございますけれども、10年間放置されてきたというのは、先ほど環境部長のほうからも答弁したとおりであります。今あそこに市の最終処分場を建設してございまして、最新の設備といいますか、外部に影響が出ないような形で完璧な施設整備をやるべく今進めている、もう実際に工事も最終段階に入っているわけでありますけれども、そこと重なるような形で、地下水系が重なるような場所に建設もされてございます。そういうことも、今回県に対して最重点要望の中に入れた理由の1つであります。  どちらが原因かわからないようなことがあっては困るということと、それから現に、先ほど申し上げましたように、アドバイザーといいますか、我々がいろいろ助言いただいているところからも、水質の異常について報告がありましたので、非常に緊急性が高い。それから、非常に重要度も高い問題だと。市民生活にも直接影響があるということで、最重点要望に今回新たに取り上げた。そのことで私の決意を判断していただければと思いますし、今後とも県に対しましては、必要であれば代執行、それから新たに法律も改正されましたので、その適用の可能性もあるというふうに伺っておりますので、そういったことも含めた検討を県に引き続き求めていきたい、このように考えております。  それからはっちの、まず御質問で、県外業者への発注はなぜかというふうなことでございますけれども、事実といたしまして、設計と展示工事以外はすべて地元業者、建設もすべて地元業者であります。それから、設計、展示工事につきましては、プロポーザルというようなことで、やはりはっちという施設の斬新性といいますか、その可能性、そういったことにつきましては、幅広い形で全国的な事業者から提案をいただきたい。そういう思いでそういう形になったということで、御理解をいただきたいというふうに思います。 ○副議長(八嶋隆 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)不登校について、小学校から中学校に行ったときに急増するということで、このことにつきましては、私たちも非常に課題として考えております。中1ギャップとかいろいろ言われているわけですけれども、先ほども言いましたように、不登校の原因として、友人関係をめぐる問題、学業に関する問題、あるいは部活動だとかいろいろそういうふうなこととの関連など、その子ども一人一人によってすべて違うわけですけれども、思春期であると、自分のことを見詰めたり友達のことを気にしたりと、いろいろ成長期の一番曲がり角に来ているというふうなことなど、さまざまなことが重なっているのだろうというふうにとらえております。  それから、これはすべてではないとは思うのですけれども、不登校になった子どもたちによく話を聞いて分析してみると、その芽はもう既に小学校のときから出ているという例も大変多くあります。それが先ほどおっしゃられたような環境が変わるとか思春期になるとか、そういうふうなことがきっかけとなって起こっている例が非常に多いというふうにとらえております。  そういうふうなことから、その辺の課題を解決するためということで、八戸市では平成18年から小中学校全校におきまして、小中学校の連携、ジョイントスクールと呼んでおりますけれども、そういうことで、小学校と中学校のさまざまな情報を共有するということ、それから子どもたち一人一人へのかかわりをしっかりとやる。専門的な研修をする。それから、スクールカウンセラー、心の教育相談員と外部の専門的な知識を持った方々のお力もおかりするというふうなことでいろいろ努力をして、まだ県とか国よりは若干多い状態ですけれども、徐々に減ってきて、少しずつ効果が見えてきているというふうにとらえているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)田端議員 ◆8番(田端文明 君)最後に、2つ意見と要望を申し上げます。  尻内町の大川原地区の洪水対策についてですが、これまでも水害のたびに町内会長とともに、市、県、国に対して何度も対策を要請してきておりますが、しかし、今まで1度も回答がないということでした。また、水害に遭った際も、現状を見に来たことが今までないというようにも聞いております。また、避難の際にも、ここは避難に指定されていないというように聞いておりますので、いつも自主避難をしてきているというふうに聞いております。特に昨年の台風15号の際には、急激に水位が増して逃げるだけで精いっぱいで、身の危険を感じたということを聞いております。対策を急いでもらいたいというのは再三のことですけれども、今後、対策を進めるに当たっても直接地域住民の方に会って話を聞いて、誠意を持って対応していただきたいということをお願いいたします。  是川縄文館のPRについてですが、こちらを訪れた方は、是川縄文館に入ってとても大きなインパクトを受けたと聞いております。なかなか全国にPRということでは、まだまだ頑張っていく余地があるのではないか。例えば東京駅や新宿駅など、人がたくさん通るところにポスターを何枚か張ったらどうでしょうかという具体的な御意見もいただいておりますので、是川縄文館を全国に発信していくに当たって、またさまざまなことで検討していただきたいと考えております。  以上で質問を終わります。 ○副議長(八嶋隆 君)以上で8番田端文明議員の質問を終わります。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   31番 田名部和義君質問 ○副議長(八嶋隆 君)31番田名部和義議員の質問を許します。田名部議員  〔31番田名部和義君登壇〕(拍手) ◆31番(田名部和義 君)平成24年9月定例会に当たり、民主クラブの一員として、既に通告してあります事項に従い、順次質問してまいります。  ロンドンオリンピックでの女子レスリング、小原日登美選手、伊調馨選手がそれぞれ金メダルを獲得、レスリング王国の八戸を大いに沸かせてくれました。また、全国高校野球選手権大会で光星学院高校の3季連続準優勝で八戸を大いに盛り上げ、東北地方の被災地にも夢と希望と感動を与えていただき、この快挙に幸せな気分を味わっている一人であります。さらにまた、地球深部探査船ちきゅうが八戸沖で世界最深記録2111メートルを達成、未来に夢を膨らませているところであります。  それでは、まず最初に、社団法人青い森農林振興公社についてお伺いします。  去る8月3日の地元紙に青森県民の度肝を抜く新聞報道が目に入りました。青い森農林振興公社、民事再生法の申請、県内最大の負債額367億円の見出しであります。この分収造林事業は、地域林業の振興、県土の保全等を図ることを目的としているものであります。公社が造林者と費用負担者となり、山林所有者との間に植栽から伐採までの50年間の契約をし、造林を行い、伐採時に収益を一定の割合で分収する事業であります。分収造林事業の大幅な債務超過で採算が悪化し、8月2日に民事再生法の適用を申請した報道がありました。  そこで、八戸市も出資者になっていると思いますが、幾ら出資しているのか。また、出資者の立場でもある市長として、この破綻問題をどのように受けとめているのか、市長の御所見をお伺いします。  さらに、この問題に対して市及び市民とのかかわりはどうなっていくのかお伺いします。  次に、道路行政についての南部山健康運動公園へのアクセス道路についてお伺いします。  南部山健康運動公園は、市民の健康増進、憩いの場、そしてスポーツ施設として、市民の多くの方々から親しまれ利用されております。公園へのアクセス道路については、平成4年の開設時から検討され、20年余りの年月がたっております。以前は国道からため池や湿地を横断して直接プール棟に乗り入れる橋が検討されていたところですが、それはどうなっているのか。また、現在、ため池周りの市道がアクセス道路として使用されていますが、大雨ごとにため池があふれ、道路が冠水し、通行どめになることや、幅員も1車線と狭く、待避所を設けて交互通行ができるものの、大型バス等が入ってきた場合、通行に支障を来しているところもあります。  そこで、今後、どのようにアクセス道路を改善していくのかお伺いします。  次に、公共施設――西霊園――へのアクセス道路についてお伺いします。
     西霊園に通じるこの市道は、ふだんでも朝夕の交通量が多いところであります。特にお盆や彼岸の時期になりますと、西霊園の墓参りに来る多くの人たちが利用して大変混雑する路線であります。また、路線が傷んでいる箇所も見受けられたり、青い森鉄道に近い箇所で踏切もあり、西霊園用地に沿った場所で急カーブで車幅が狭く、見通しの悪い部分があり、車同士がすれ違うに大変不便なところであります。特に冬場の凍結、降雪時には危険を感じる場合があります。  そこで、道路管理者として、また、西霊園の管理する立場として、道路修繕や道路改良方針をどのように考えているのかお伺いします。  次に、私道の維持管理に対する市の今後の対応についてお伺いします。  JR八戸線長苗代駅付近に昭和45年当時から八戸臨海鉄道株式会社が所有する比較的幅の広い私道があります。この私道へ接続する比較的細い道路を含め、沿線には住宅が多数建てられております。この私道が地域住民、また、農業者の方々の幹線道路として使われている状況にあります。市では既に建築許可を出しており、一方では、私道ということにより、この道路の維持管理が市ではできない状況であり、地域住民並びに土地の提供者の方々は強い不安を感じております。このような状況にあることから、私道について今後市ではどのように対応していくのかお伺いします。  次に、石堂・河原木地区の道路環境整備についてお伺いします。  石堂及び河原木地区の区画整理事業は、昭和58年、昭和62年にそれぞれ完了してから二十数年を経過しております。当時整備した道路は、ここ最近は傷みがひどいところは、これまでも部分的に補修は行っているものの、車道は舗装のわだち掘れや亀裂が発生し、車両の走行に支障を来しております。また、歩道においても縁石や側溝が傾き、車の乗り入れのふぐあい、さらにひび割れ、剥離の損傷が著しく、安全に歩行ができない状況にあります。  そこで、道路施設の改修計画をどのように考えているのかお伺いします。  この道路行政についての4件は、あえてこの本会議場で質問させていただきました。西霊園は平成元年に2418基造成されております。南部山健康運動公園は平成4年に開設、私道、八戸臨海鉄道所有の道路は昭和45年当時、石堂・河原木の区画整理事業は完成後二十数年を経過しております。いずれも施設開設後約二十数年経過している中で、一向に進捗が見えてきません。そのことを踏まえて前向きな答弁をよろしくお願い申し上げて、壇上からの質問を終わります。  〔31番田名部和義君降壇〕(拍手) ○副議長(八嶋隆 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)田名部議員にお答えを申し上げます。  まず、社団法人青い森農林振興公社の破綻問題への所見についての御質問ですが、公社への出資金の総額は509口1018万円で、うち当市では11口22万円を出資しておりました。  また、公社の破綻問題についてですが、去る8月3日に開催された社員説明会におきまして、負債総額は367億円で、その内訳は、県貸出金234億5300万円、日本政策金融公庫貸出金132億4400万円、その他債権者300万円となっており、負債の主な原因は、分収造林事業による債務超過であると説明を受けております。  分収造林事業は昭和33年に制定された分収林特別措置法に基づき全国で開始され、公社が土地所有者との間に植栽から伐採までの約50年間の契約を締結し、地上権を設定の上、造林を行い、伐採時に収益を一定の割合で配分するという事業であります。  青森県におきましては、昭和45年に県100%の出資により財団法人青森県造林公社が設立され、分収造林事業が進められてまいりました。また、昭和46年には農地保有合理化事業を運営する社団法人青森県農村開発公社が、県、市町村及び農林関係団体の出資により設立されており、市はこの公社に対し出資したものであります。平成15年には県の公社等統廃合計画に基づき、これら2つの公社が統廃合されて社団法人青い森農林振興公社となり、出資金についても引き継がれております。そして、本年4月には同公社に分収造林事業のみを残し、それ以外の農地保有合理化事業などについては、新設された公益社団法人あおもり農林業支援センターへ譲渡され、出資金についても特定資産として譲渡されたところであります。  当市といたしましては、分収造林事業が国策として進められてきた公共性を有する重要な事業であることは理解するものの、負債解消の見通しがないまま事業を継続し、結果として大きな県民負担が生じたことについては遺憾でありますが、今後ともこの問題の推移を注視してまいりたいと考えております。  次に、市及び市民とのかかわりについてお答え申し上げます。  市とのかかわりについてですが、当市としては分収造林事業は実施しておりません。  市民とのかかわりについてですが、県全体における契約者が1037人、面積が1万217ヘクタールで、うち八戸市民の契約者は94人、面積は459ヘクタールとなっております。今回の民事再生手続によって公社は解散し、平成25年4月をめどに分収造林事業を県へ引き継ぐこととしております。県では、県民負担を軽減する観点から分収割合の見直しを進めており、公社と契約者の割合が6対4であるものから、7対3に減ずるものと伺っております。このため、契約者につきましては、事業を県が引き継ぐことにより契約は継続されることになりますが、伐採時の減収が懸念されているところです。県では、今月7日、県民環境林経営検討委員会を設置し、分収造林事業の県移管後の経営方針について検討することとしており、今後も県の対応を見守ってまいりたいと考えております。  次の2、道路行政については、建設部長並びに都市整備部長から後ほどお答え申し上げます。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○副議長(八嶋隆 君)都市整備部長 ◎都市整備部長(工藤哲 君)私からは、道路行政についてのうち、南部山健康運動公園へのアクセス道路についてお答え申し上げます。  南部山健康運動公園の平成4年度の開設に向けまして、公園内へのルートをいろいろと探る中で、国道45号からため池をまたいで渡る橋が検討された経緯がございます。当時、地質調査をいたしましたところ、現況地盤は大変軟弱であり、それに伴い工事費が高額になることが判明したことから、それにかわるルートとしまして、国道側から公園内へつながるため池周りの既存の市道をアクセス道路として利用することにしたものでございます。  ただ、この市道につきましては、大雨のたびにため池があふれ冠水することや、幅員も1車線と狭く、対面通行ができないなどの課題がありました。このことから、水位調整のできる排水口の整備を平成20年度に行い、冠水による通行どめを解消したほか、通行しやすいよう待避所を整備するなど、利便性の向上に努めてまいりました。しかしながら、大幅に改善されたとは言えない状況にありますので、唯一国道側からのアクセス道路となっております既存の市道の利便性を高めるべく、待避所の数をふやすなど、通行しやすい道路に改善してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)建設部長 ◎建設部長(岩藤寿通 君)次に、道路行政の3点についてお答え申し上げます。  最初に、西霊園へのアクセス道路についてお答え申し上げます。  当該路線は平成9年に供用開始しており、国道45号から西霊園わきを通り、青い森鉄道を横断し、主要地方道八戸野辺地線に通ずる延長約900メートルで、幅員4.6から7.7メートルの道路であります。議員御指摘のとおり、供用開始からの経年変化等により舗装の劣化している箇所や、また一部には急カーブで見通しがやや悪い箇所がございます。道路補修につきましては、今後現地調査を行い、計画的かつ適切な道路管理に努めてまいります。  また、道路改良につきましては、昨年度沿線地権者からの協力を得て、国道45号側の約100メートル区間を最大2メールほど拡幅工事を行い、施設利用者及び歩行者等への利便を図っております。さらに、西霊園出入り口と青い森鉄道までの区間のカーブミラーは設置してあるものの、見通しがやや悪い箇所については、道路の視距改良等検討し、より交通の安全確保に努めてまいります。  次に、八戸臨海鉄道が所有する私道の維持管理に対する市の対応についてお答え申し上げます。  この道路は、JR八戸線長苗代駅付近の国道104号から西へ延びる延長約1200メートルの私道であり、そのうち国道から約300メートルが幅員5メートルで舗装されております。この舗装道路沿線には住宅が多数建築されており、また、農道等も多数接続していることから、この地域にとって重要な幹線道路の役割を果たしているものと認識しております。また、このような道路を一企業が恒常的に維持管理することにつきましては、地域住民が不安に思うことも理解できます。そのため、市といたしましては、現在家屋が張りついている300メートル区間について、今後、私道の所有者と協議を始めるとともに、適切に維持管理されるよう検討を行い、地域住民が安心して生活できるよう努めてまいります。  次に、石堂・河原木地区の道路環境整備についてお答え申し上げます。  石堂及び河原木地区は、土地区画整理組合により施行され、その後道路は市に移管されたものでありますが、完成後二十数年を経て、舗装及び側溝等の損傷箇所も増加していることは、市といたしましても十分認識しているところであります。当地区の幹線道路の舗装補修や側溝等の部分補修はこれまでも行っておりますが、今後は同様な状況にある地域も含め年次計画を立て、安全性、快適性に考慮した良好な道路環境の確保に努めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)田名部議員 ◆31番(田名部和義 君)詳細かつ丁寧な答弁をいただきましてありがとうございました。  特に青い森農林振興公社の中身は市長のほうから大変丁寧に答弁をいただいたわけですが、八戸市も当然この事業に賛同して出資されておると思っております。額が小さい額の22万円でしょうけれども、出資者の責任が今後膨大な367億円の負債に及んでくるのか、その辺確認の意味を含めながら答弁いただきたいと思います。 ○副議長(八嶋隆 君)市長 ◎市長(小林眞 君)田名部議員の再質問にお答えを申し上げます。  負債の処理の今後の見通しでありますけれども、負債のうち、県の貸出金については、森林資産による代物弁済をまず行って、残りの分は県が債権放棄をするということのようであります。また、日本政策金融公庫貸出金については、県が損失補償契約を締結しているということで、第三セクター等改革推進債、起債で賄っていくという方向だというふうに伺っています。  当市のかかわりにつきましては、先ほど壇上でお答えしたのでありますけれども、出資金については公益社団法人でありますあおもり農林業支援センター、こちらに特定資産として譲渡されております。ですから、出資はしていない状況にございますので、今後、何らかの市への負担が及ぶというふうなことはないということで御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(八嶋隆 君)田名部議員 ◆31番(田名部和義 君)まさに市に負担が強いられてないということでほっとしているわけでありますけれども、いずれにしても、県の失態と申しますか、当時の青森県造林公社、青森県農村開発公社、いずれもこれは財団法人なり社団法人、県が認可しておる団体でしょうから、それは当然ながら、公社そのものが事業年度ごとに県のほうに報告をしているわけでしょうけれども、それが国策に任せてと申しますか、それに任せた状態で、これだけ膨大な367億円までも膨らませておく姿勢を私はどうも県民の一人として理解に苦しんでおります。  と申しましても、私のところによくお茶に来る人たちは、今8月末、あるいは11月末が個人事業税なるものの納付の期限が迫られているわけですけれども、冗談でない、せっかく一生懸命働いているにもかかわらず、このような県の失態が新聞報道であれば、おのずと納税者の立場の方々はもう怒り心頭しているわけであります。前段田端議員からも、旧三協リサイクル処理センターの質問もそうでしょう。あれだって野積みがどんどん大きくなっているのは、産業廃棄物ですから、当然県で許可を出しているので見ているはずなのでしょうけれども、その後も目いっぱいあれだけ野積みを放置しておきながら、最後には今のざまになっているわけでしょうけれども、加えて田子町の産業廃棄物もそうなのでしょう。あれだって、県知事が許可している施設でしょうけれども、367億円、そしてまた事業年度が延びて、400億円を超える事業費が投下されるわけです。  そういった意味で、やはり県の姿勢が、どうぞ八戸の立場からも、特に市長、あるいは副市長の立場からもがんがんと意見を申し上げていただきたいと思っております。当然奈良岡副市長が公社の担当の立場でおられるかと思いますけれども、どうぞ市民に負担が出てくるようなことのないように、きちっと注視していただきたいと思います。  前段、去年あたりから話題になりました桔梗野工業団地もそうだったのでしょう。28億円ですか、それが35年かけて八戸市から債務の解消に努めていくことはもう既に決められたことでしょうけれども、そういったことのないように十分気をつけていただきたい。そのことを要望申し上げておきたいと思います。  道路行政については、順次以下4点申し上げておきたいと思います。  都市整備部長、もういいかげん二十数年も考えて考えて、当然地質調査がわかっていることでしょうけれども、なかなかにしてルートが決まってこないので、実は大型バスがおっかないのを知らないであれを入ってくるのです。特に国体の時期もそうだったのでしょうけれども、グラウンドでサッカーとかいろいろな競技があるときは、大型だったり中型のバスが入ってくるのですが、あれが万が一沼側にごろんとひっくり返ってたらどうなったでしょう。道路管理者の責任になるのでしょうか。そのことを私は心配して、あえてこの問題を取り上げています。  もともとは林道で、高館の山に上っていく林道だったはずと私は聞いているのです。たまたま地元の改良区に水利権を持っていますから、水を引きながらかんがい用水をしてきたはずなのですけれども、それが平成4年当時に用地買収して立派な公園をつくっていただきました。そのことは本当に御礼を申し上げたいところなのですが、20年たっても一向にその形が見えてこないと、そろそろいいかげんにしてちょうだいというふうな思いで今あえて、万が一バスが、さっき言ったとおり、ひっくり返ったらどうするのですか。ルートを変えれば、山側からも入ってこられないことはないのですが、あれも一時期の別な改良区の道路だったのですけれども、あれも市に移管されているのですが、向こうのルートを来るにしても、一部が林道の部分で防護壁がないのですけれども、ちょっとおっかないところなのです。ルートを変えなさいとは言いませんけれども、その辺をよく考えていただきたいと思います。立派な公園ですから、それなりにアクセス道路が整備されて当然なわけですので、その辺をいま一度鋭意御検討いただきたいと思います。  それぞれ西霊園、あるいは私道のこともそれなりに前向きな御答弁をいただきました。八戸臨海鉄道所有の道路、まさに昭和45年当時に、その当時はきちんと目的があってつくられた操車場というのですか、ああいうふうに何かする予定だったやに聞いているのですが、地元の方々、田んぼの地権者の方々の協力でああいうふうな道路が残ってしまっているのですが、当時の状況と全く用途が違っているわけですので、その辺第三セクターで、県と市で4割弱ほど出資されているやに伺っております。十分な発言力を持っているでしょうけれども、その辺を住民の理解を得るような方向づけ、今、部長から答弁いただきましたので、速やかにもっともっといい回答が出てくるように期待をしておきたいと思います。  西霊園もそうなのですが、特に冬場が急カーブのところ、いい勾配ですので、ブレーキを踏めば一緒に下がって、踏切までは下がっていかないにしても、大変危険な箇所ですので、そのことを改善策、通告したら、いろいろと建設部サイド、縦横的につながって現地調査をされたように伺っておりますけれども、速やかな整備促進をされることをよろしくお願い申し上げて、質問を終わります。 ○副議長(八嶋隆 君)以上で31番田名部和義議員の質問を終わります。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   23番 石橋充志君質問 ○副議長(八嶋隆 君)23番石橋充志議員の質問を許します。石橋議員  〔23番石橋充志君登壇〕(拍手) ◆23番(石橋充志 君)平成24年9月定例会、民主クラブの一員として、一般質問を通告に従いまして行いたいと思っております。  本日は、まことに論点を整理されまして、速やかな一般質問が行われておりまして、私、6人目の最終登壇者であります。私もその点に心がけて質問してまいりたいと思います。  質問のまず第1点目は、スポーツ振興の八戸スポーツ振興協議会について伺います。  ことしの八戸三社大祭中日、おまつり広場のステージには、東北フリーブレイズ、田中豪選手ほか5選手がトークショーで、今シーズンは優勝と強い決意を語り、また、子どものホッケー体験も行われておりました。その後はヴァンラーレ八戸の3選手によるトークショーも行われるなど、地元チームとしての愛着が確実に増してきております。また、8月4日、5日には、小学校1年生から中学3年生までを対象にフリーブレイズの選手が直接アイスホッケーの指導を行うサマーキャンプが行われ、トップリーグで活躍する選手からの貴重な指導に生き生きと取り組む子どもたちの姿を見ました。地域に根差し、市民から愛されるクラブを目指そうと、学校などへも積極的に出向くなど、交流をする場面がこのところよく見られますが、地元に密着した魅力あるチームがあることは、とても誇らしく思えるものであります。  当市においては、平成21年10月に当市を拠点とする東北フリーブレイズのアジアリーグアイスホッケー参入を契機として、市民を挙げて応援やサポート体制構築を目的に、八戸スポーツ振興協議会を設立されております。その後、平成22年4月にはJリーグ参入を目指し活動しているヴァンラーレ八戸FCを加えております。  そこで、今後、市内のスポーツ振興と地域経済の活性化のためにも、当振興協議会がより充実されますことを御期待申し上げ、質問に入らせていただきます。  質問のアとして、今までの当協議会の主なる活動内容とその効果、そして今後の取り組みについて伺います。  イとして、今後、当協議会において支援するスポーツチームや団体について検討されているのか伺います。  次に、サッカー場の整備について伺います。  八戸市サッカー協会に加盟されているのは1部から5部までの市内リーグ54チーム、1109名となります。それに1種社会人から4種小学校、そして女子、シニアまで76チーム、2261名、全体では130チーム、3370名がサッカー協会に加盟するといったマンモス組織であります。また、昨今では保育園児のライオンズ杯ちびっこサッカー大会も年々盛んに行われるなど、その潜在的な競技人口は着実に増加しております。  ちなみに青森市は58チーム、1813名で、八戸市は県内で最もサッカー人口の多い地域であります。そうした競技人口が多いことは歓迎すべきことなのですが、一方で、サッカー競技関係者が一番頭を抱えているがサッカー場の確保であります。市内リーグだけでも年間265試合を組まなければなりません。その試合会場は、長根桜木町グラウンド、新井田公園多目的広場、南部山健康運動公園多目的広場、そして白山台グランドサンピア八戸のグラウンドの4カ所をメーンとして使用しております。  今までぎりぎりの状態で運営を行ってきたのですが、本年7月をもってグランドサンピア八戸は、ホームセンター建設が進められることから使用できなくなっております。また、桜木町グラウンドも県立屋内スケート場の建設が進めば、当然使用ができなくなりますが、将来的なサッカー場確保の見通しは立っておりません。そうしたことから、6月には八戸市サッカー協会より、1つに、長根運動場桜木町グラウンドの代替地確保について、2つに、照明つき人工芝グラウンド整備の促進について、市に要望書が出されております。  そこで、質問に入らせていただきます。アとして、サッカー協会からも要望書が出されておりますが、市として、サッカー競技を取り巻くサッカー場の環境について、どのような現状認識をお持ちなのかを伺います。  イとして、当市はサッカーに対する市民ニーズも高く、サッカー場の確保、整備について行政としても積極的に取り組むことが必要と思われますが、今後のサッカー場整備についての御所見を伺います。  次に、八戸三社大祭について伺います。  1点目として、見物客の推移について伺います。  本年度の前夜祭から後夜祭までの三社大祭の入り込み客数は109万2600人でありました。5日間の中で最も人出があったのが前夜祭の22万人、次に後夜祭が20万人の人出がありました。八戸三社大祭本来のお通りは17万人、お還りに至っては13万5000人と、期間中で最も少ない状況がここ数年続いております。市、そして観光コンベンション協会などでは、観光客の誘致促進に積極的に取り組んでおり、市内のホテルも期間中はほぼ満室と伺っております。  しかし、三社大祭のお通り、お還りなど、参加した際に感じたのは、沿道の観客は山車がせり上がるメーンとなる場所には多く観客はいるものの、その他の場所では、ここ数年見物客が減ってきているのではと思われてなりません。これは市民や近隣の地域から祭りの見物客が減ってきているのではないでしょうか。いささか心配をしております。  そこで質問に入ります。ここ数年、お還りなどでは見物客がふえていないことへの現状認識について伺います。また、市民や周辺地域からの見物客の推移をどのように受けとめているのか伺います。  2点目に山車運行ルートの環境整備について伺います。  どの場所からでもけんらん豪華な山車がせり上がった状態で見ることができることは、より多くの観覧者を呼び込むことができますし、一層魅力的な祭りへと期待ができます。そうしたことから、運行経路の電線類の撤去、電線の集約については本会議などでも取り上げられてきております。平成19年度には山車運行経路延べ約4.5キロメートルについて、電線類の位置や種類を調査する三社大祭運行経路架線状況調査を実施しております。しかし、五所川原市の立佞武多では、キャブ化や可動式の信号機などの運行ルートの環境を整備されているものの、開かない山車を見て、観覧者からは、八戸三社大祭は観光資源として積極的に進めようといった機運がどうも伝わってこないといった声も伺っています。  そこで、運行環境の整備について、道路管理者や関係者とどのように協議をして取り組んでこられたのか、また、今後の取り組みについて伺います。  3点目に山車の軽量化対策について伺います。  昨年度からは八戸三社大祭運営委員会から最大80万円が助成され、軽量化関連の補助がスタートしております。八戸観光コンベンション協会によると、昨年の申請は吹上山車組と六日町附祭若者連の2件で、関係者からはどの組も様子を見ているのだろうといったコメントが以前新聞記事でも紹介されておりました。  そこで、本年度の山車軽量化補助の利用状況とその効果について伺います。  最後に、教育行政について伺います。  ことしのロンドンオリンピックでの地元の小原選手の金メダル、そして伊調選手は、アテネ、北京に続く3連覇という快挙でありました。苦難を乗り越え、能力の限界に挑み、オリンピックの大舞台で全力で競技に挑むその姿は、日本じゅうに感動を巻き起こしました。また、夏の甲子園大会、大阪桐蔭高校の春夏連覇も偉業ですが、光星学院高校もひたむきに挑戦し続け、3期連続準優勝も物すごい偉業であります。  オリンピック、そして甲子園大会期間中には幾度も号外が出されるなど、市民としての一体感や誇り、生きる喜びをも感じ、子どもたちにとっても一生に残る夏のよい思い出となったものと思います。このたびのオリンピックでの感動を胸に、将来はオリンピックに出たいと思った子どもたちもいると思います。ぜひこうしたよき感動を大切にし、また、第一線で活躍する著名なスポーツ選手やアーティストなどと触れ合う貴重な機会を通じながら、一人一人が夢、そして感動を持ってそれぞれの分野で、日本だけでなく、世界でも活躍できるような人づくりへと教育をさらに進めることが必要と思います。  そこで、教育長の御所見をお伺いし、壇上からの質問を終わります。  〔23番石橋充志君降壇〕(拍手) ○副議長(八嶋隆 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)石橋議員にお答えを申し上げます。  まず、八戸スポーツ振興協議会の活動内容と効果についての御質問ですが、当市では、地元を活動拠点とするスポーツチームを応援、支援するとともに、地域スポーツの振興と地域経済の活性化を図ることを目的に、平成21年10月、八戸スポーツ振興協議会を設立いたしました。これまでアイスホッケーチームの東北フリーブレイズとサッカーチームのヴァンラーレ八戸フットボールクラブを支援対象チームとして活動を行ってまいりました。  本協議会の事業内容は、チームの知名度の向上を図る広告宣伝事業、講演会やスポーツ教室の開催を通じて市民との交流を図るイベント支援事業等を行うこととしており、これまでに協議会加盟団体及び市の施設にチームのPRポスター等の掲示、広報はちのへに特集記事の掲載、市内各小中学校にスポーツ教室の選手派遣の紹介等を行っております。  活動に対する効果ですが、どちらも昨シーズンより観客数が増加しておりますので、今後も本協議会を通じ、地域スポーツの振興と地域経済の活性化につなげてまいります。  次に、今後の支援チームについてお答え申し上げます。  八戸スポーツ振興協議会では、当市をホームタウンとして活動するプロチームや、全国リーグを目指して活動するチームなどを支援チームとして承認し、地域の皆様と一緒に支援してまいりたいと考えております。今後、当市を活動拠点とするそうしたスポーツチームが発足すれば、積極的に支援を行うべく検討してまいりたいと考えております。
     次に、サッカー場の現状認識についてお答え申し上げます。  現在、市内にはサッカー場として利用できる施設として、長根公園運動場を初め、東運動公園陸上競技場、南部山公園多目的広場、カッコーの森エコーランド陸上競技場に天然芝のグラウンド4面、長根公園多目的広場を初め新井田公園多目的広場に土のグラウンド3面を整備し、多くの市民の皆様に利用していただいております。  これらの施設はサッカー専用ではなく、他の競技でも利用されており、また、天然芝のグラウンドは芝生の養生期間が必要で、稼働期間が限られていることなどもあり、希望どおりの利用が困難な状態であります。また、長年公園運動場及び多目的広場については、県に対して要望している県立屋内スケート場の建設候補地となっており、スケート場の建設開始に伴い、利用できる施設は減少するものと予想され、その際にはサッカー場の利用に供する施設が不足するものと認識しております。  次に、今後のサッカー場の整備についてお答え申し上げます。  当市のサッカー場についての環境は、県立屋内スケート場の建設開始に伴い、今後不足することが予想されることから、長根公園運動場及び多目的広場の代替地も含めた新たなサッカー場の確保が必要であると認識しております。今後のサッカー場の整備につきましては、廃止されることが予想される施設の代替機能の確保も含め、現在策定中である長根公園再編プランの検討結果等も考慮し、サッカー場の新設、既存施設の機能拡充や用途廃止された施設の有効活用など総合的に検討し、競技環境の確保に努めてまいります。  次の2、八戸三社大祭についてはまちづくり文化観光部長から、3、教育行政については教育長から、後ほどお答え申し上げます。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○副議長(八嶋隆 君)まちづくり文化観光部長まちづくり文化観光部長(古舘光治 君)私から八戸三社大祭についてお答え申し上げます。  まず、見物客の推移についてでございますが、議員御指摘のとおり、7月31日から8月4日の祭り期間を通じて、各日にち別にお客様の入り込み数を見ますと、過去5年間ないしは10年間でも、8月3日のお還りの入り込み数は、前夜祭やお通りに比べて多くはなく、年によっては10万人以上の開きがある年がございます。  この原因としては、1つとして、行事の運行距離が、お通りの2350メートル、中日の3400メートルに対して、お還りは1900メートルと短いこと、2つ目として、ここ10年以内でお還りの経路や終点が幾度か変更されてきていること、3つ目として、8月3日になりますと、青森ねぶたや秋田竿燈まつりなど、東北の他の夏祭りもスタートすることなどが考えられます。  また、地元や近隣市町村からの見物客数については、具体的に数字でとらえておりませんけれども、運行コースの中で裏通りに入ると、見物客がまばらになっている場所が見受けられます。背景としては、中心市街地の居住人口の減少、周辺市町村の山車祭りの充実などにより、三社大祭の見物客における地元や周辺市町村の割合が減ってきている面もあるかと考えております。  今後、お還りの見物客の増加に向けての取り組みといたしましては、三社大祭が藩政時代の法霊祭礼巡行の伝統を引き継いでいること、その起源やお通り、お還りの意味など、丁寧に三社大祭の情報発信を行っていきながら、三社大祭関係機関と協議し、お還りの運行コースでのお客様の受け入れ環境の充実に努めてまいります。  また、地元や周辺市町村の見物客の減少につきましては、その実態を把握し、三社大祭に対する市民の一体感や、祭りに触れる環境づくりを図っていく必要があると考えております。例えば、南郷区や3つの神社の氏子町内以外の子どもたちや、市民の方々にも積極的に三社大祭に参加してもらえるような仕組みづくりについて、三社大祭関係機関と協議してまいります。  次に、運行ルートの環境整備についてお答え申し上げます。  八戸三社大祭運営委員会では、これまで各山車組の声を聞きながら、運行ルート上で道路を低くたるんで横断し、山車運行に支障を来している電力線等があると、その管理者に相談し、当該線をより高く上げていただくようお願いし、可能な限り対応してきたところであります。また、運行に支障のある車両感知器8基の振りかえ作業も実施してきております。  さらに、平成23年度においては、山車運行に影響のある信号機につきまして、その振りかえを検討いたしましたが、大通りの信号機を振りかえても、大通りと交差しているわき道の電力線や信号機を連動させる線、ケーブルテレビ線など、ほかにも解決しなければならない課題もあり、工事費用の点からも1度に問題を解決できない状態であるという結論に至ったと聞いております。  また、運行ルートではありませんが、行列終了後の山車の帰路に当たる道路が改良されたことにより山車が通れなくなり、帰路経路を変更しなければならないなど、運行ルートのみならず、解決していかなければならない課題も数多くあります。  そのため、八戸三社大祭運営委員会では、行列の途切れ対策のため、運行ルートの各ポイントごとのタイムテーブルを各山車組に持たせるとともに、本年度は山車審査員席の場所を移動させたところであります。  運行ルートの環境整備は、三社大祭の魅力ある運行や、お客様に祭りを十分に楽しんでごらんいただくためにも大変重要なことでありますので、小さなことであっても、改良や工夫が可能なものについては、八戸三社大祭運営委員会とともに関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。  次に、山車の軽量化対策についてお答え申し上げます。  山車の軽量化対策補助金は、山車の安全性向上並びに法令遵守を目的として、八戸三社大祭運営委員会が軽量化に必要な経費を一部補助するものであり、平成23年度から申請のあった山車組に対して交付しております。  平成23年度の実績につきましては、吹上山車組と六日町附祭若者連が山車の軽量化を実施しており、吹上山車組は、動力機の変更と鋼材を一部撤去したこと等で約1.9トン、また六日町附祭若者連は、山車全体を縮小することで鋼材の使用を減らし、約2トンの軽量化を図ったところであります。さらに今年度は、十六日町山車組、鍛冶町附祭若者連、根城新組山車組が山車の軽量化を予定していると伺っております。  山車の軽量化に伴う効果につきましては、引き子の負担軽減と、より安全な山車の運行が可能になったと考えているところであります。今後とも各山車組に対し、はちのへ山車振興会とともに軽量化の推進を働きかけてまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(八嶋隆 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、夢を持てる教育についてお答え申し上げます。  議員御指摘のとおり、今回のロンドンオリンピック女子レスリング競技において金メダルを獲得した本市出身の小原日登美選手並びに伊調馨選手の活躍は、日本じゅうに大きな感動を巻き起こしました。また、全国高校野球選手権大会における光星学院高校硬式野球部の3季連続準優勝も大変な偉業であります。  八戸で生まれ育った選手によるこれらの活躍は、八戸市民に大きな感動を与えるとともに、誇りや夢を与えてくれたものと認識しております。そして、このような大きな感動に包まれているこの時期に、夢を持つことの大切さについて子どもたちに考えさせることは、まさに時宜を得ていると考えております。  市教育委員会では、夢はぐくむふれあいの教育八戸を教育理念として、生きる力を身につけた子どもの育成を目指しております。  また、私は就任以来、全教職員に対して、子どもと夢を、同僚と学校づくりを、保護者と子育てを、地域住民とまちづくりを、それぞれ共有することを強く求めてまいりました。中でも、子どもと夢を共有することは、子どもの思いや願いを大切にするとともに、大人の温かいまなざしや支援によって、子どもの生きる力をはぐくむことにつながるものと考えております。  学校教育指導の方針と重点においては、今年度からキャリア教育の推進の項目を新設し、教育活動全体を通じて、社会的、職業的自立に必要な基盤となる能力、態度の育成に努めることや、将来の夢や希望を持たせる啓発的、意図的な指導の充実に努めることについて、市内の各小中学校に指導しております。  また、スポーツの元日本代表選手やプロ選手を講師として、小学生を対象とした特別授業こころのプロジェクト夢の教室を実施し、夢を持つことの大切さや、夢の実現に向けて、困難を乗り越えてやり遂げることの大切さなどを子どもたちに伝える授業を行っております。  市教育委員会といたしましては、今後とも各種施策を通して、子どもたちに夢や感動する心をはぐくむ教育の推進に努めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(八嶋隆 君)石橋議員 ◆23番(石橋充志 君)詳細な御答弁まことにありがとうございます。意見、要望を入れながら、市長にはちょっと1点だけお祭りのことに関してお聞きしたいことがありますので、後でよろしくお願いしたいと思っております。  まず、スポーツに関してスポーツ振興協議会、ことしの夏も――夏といっても、アイスホッケーはもうほとんど通年のスポーツだと感じるほどで、南部山でそういう形で子どもたちに指導しているフリーブレイズの選手がいて、生き生きとして子どもたちが一緒に教えてもらっている、楽しんでいるという姿を見ました。それ以外にもヴァンラーレの選手も事あるごとに、ただその場面と言わず、いろいろなことを通じて、ふだんからもうサッカーボールが1つあれば、ちょっと指導したり、けり合ってお友達になろうやという感じのことは見たこともあります。  そういう意味では、本当にそういう子どもたちと接したり、地域の中で皆さんとチームの方々が一緒に近くなっている。おらんどのチームだという形の中で近づいているということは非常にうれしく思うし、すばらしいことだと思っています。そういうことの中で、スポーツが地域の中で守られ、また育てられて、将来的に継承されていくという土台がそういう形でできていくことはうれしいと思っています。  その中で、スポーツ振興協議会もぜひサポート体制の中でやってほしいのですが、この中で1つ要望がございます。  というのは、今スポーツはよく普及といいます。普及をさせたいと言いますけれども、そうではなくて、レベルアップということをきちんと頭に入れていただきたいと思っています。というのは、子どもに指導すると、子どもはそのときは、いや、この選手と一緒にやったことはうれしいということをすごく誇らしく思うし、感激もします。でも、次の継続的なプレーに、この子どもたちが、技術的な蓄えでずっと上がっていくのかとなると、1回だけだったり二、三回だけでは忘れてしまうこともあるのです。  そうなると指導者なのです。できれば、指導者もそういう方々からも指導していただいて、その中で子どもたちに技術だったり、そういうことも教えていけることがあるのであれば、より子どもたちもそういうことが生かされて、今後、将来的なスポーツの中での、伸びしろがある子どもたちですから、ぜひいい経験になると思いますので、できればそういう点の指導者に対しても指導するというか、そういうふうな関係づくりも、その協議会がふさわしいのかどうかちょっとわかりませんが、できればそういう関係づくりをそこの中でやっていただければと思って、この点は御要望したいと思います。  あわせて、今後とも講演会とかスポーツ教室も積極的によろしくお願いしたいし、今のところは、市のほうでは予算をたしか協議会のほうは組んでいない、ゼロではなかったかと思いますけれども、そういう中での支援措置が必要であった際には、予算面についても支援するということも検討していただければということを御要望しておきたいと思います。  次に、サッカー場の整備についてであります。先般、9月2日、天皇杯の第1回戦、JFL第4位のY.S.C.C.とヴァンラーレ八戸の試合、私も十和田のほうに見に行ってきました。その日、地域の運動会もあったりしながら、本当に忙しい中で行ってきたのですけれども、もしその試合に勝てば、J1の横浜F・マリノスとの本当に夢の対戦カードもあったのです。粘ったのですけれども、勝てなかった。2−0で負けてしまったということで、本当に忙しい残念に思いました。でも、こっちの粘りのある、やはりヴァンラーレ八戸というのは、地域の中で粘りがあるチームだというのを感じさせて、子どもたちや保護者は、観戦した方々もそういう思いをしたのではないかと思っています。  そのときに、チームが活躍する姿もそうですが、あの場所は十和田ではなく、できれば八戸で見たかったという気持ちもありました。十和田市の高森山総合運動公園球技場は、芝が1面、人工芝が2面、県内唯一の日本サッカー協会認定のフットボールセンターになっています。本来であれば、八戸がこれだけ競技人口はあるものの、なかなかそこら辺が整備ができていないということはちょっと残念に思います。  できれば本当は八戸にも、ヴァンラーレ八戸も今社会人のほうで2部ということで、先々はぜひ目指せJFLという形になります。JFLになれば、芝のサッカー場を1面確保しなければならないというふうな規定もありますし、上に上がれば上がるだけ、いろいろな資金面だったり競技施設だったり、いろいろなことでの課題が出てまいります。それにつけても、八戸という土台でいろいろなこれだけの、サッカー協会で3000名以上の競技者を抱えながら、そこでヴァンラーレ八戸もある。そういうふうなサッカー王国八戸でございますので、その点、早急にそういうふうな部分ではサッカー場の確保、この点については強く御要望申し上げたいと思います。  できれば、確かにサッカー協会から言われた人工芝、初期投資はかかるものの、継続的な維持管理経費が少ないので、今、非常にスライディングしても熱が出ない、本当にいい芝を、どこの大学の中でも新しく整備する際には、そういう人工芝を用意するのが普通なようです。そういうことでは、できれば人工芝ということで御要望したものと思いますし、できるだけそういうふうな部分には照明施設も設置してほしい。  これがサッカー協会の要望ですが、でも、サッカーをやっている競技選手は何が欲しいかといえば、ただの土のグラウンドだけでいいのです。土のグラウンドが2面だとかそういうふうなのがきちんと、今、白山台グランドサンピアの部分は使えなくなったこともあるし、そういうことを考えて、今ぎりぎりの状況でやっていると。土のグラウンドが早急にどこでもいいから1つあるだけでも、サッカーをやる人は助かるという思いがありますので、できれば本当は大きな整備も必要ですが、その前に土でいいですから、サッカーができるところをぜひ整備していただきたいという切なる思いを聞いておりますので、その点を御要望申し上げたいと思います。  次に、三社大祭についてお話ししてまいりたいと思います。  本当に三社大祭、お祭りというのは、見る人、そこに参加する人、そして支える人とかあって祭りが成り立っていると思います。その中で、八戸の三社大祭はすばらしい祭り。ところが、前夜祭と後夜祭だけは非常に人が来る。けんらん豪華な山車をすべて見られるというのは、前夜祭と後夜祭だと思うのです。それも特にライトアップしてきれいな状態でも見られるし、細部のこだわったつくりまでも見られるということになると、確かに前夜祭だったり後夜祭ということで来るだろうし、サラリーマンや学生たちも見たいと思えば、そのときしかないということで、そこに集まるのかもしれません。  でも、本来の祭りというのはお通りでありお還り。ところが、このところ、山車組に参加して、お通り、お還りで沿道を一緒に見ると、一部には、せり上がる場所にはたくさんの人がいるのですけれども、昔はとにかく途切れなく見てくれる人がいたものですけれども、ことしなんかでも、例えば新荒町から上組町というふうな場所になってしまうと、ほとんど人がいなかった。お還りでも、一部そういう人がいない場所が、人がもうまばらな場所がある。そういうことを考えると、何かちょっとお祭りに対して、周囲への観光ということを位置づけて、強くほかの中央にも働きかけているものの、むしろ近い地域の人たちに対しての発信もまた必要ではないのかと思っています。というのは、参加者と不参加者、この隔たりというのがちょっとあるのではないのか。あわせて、地域の部分と近隣町村の人も見たくなるというような、もう1回ここの部分で磨きをかけることがちょっと必要ではないのかと思っています。  そういう意味で、市長にお伺いしたいのは、市全体として、いま一度お祭りというのを、三社大祭は、もう大きい、とにかく売り出して、すばらしいというまた評価もいただいています。ところが、なかなかそういう部分でのところが集まっていない。意外に地域の方々が祭りにもう1度来たくなる、祭りに集まろうやという機運の醸成が改めて必要ではないのかとちょっと私は感じております。だから、その点をちょっと再質問として、市長なりの思い、また、今後のお祭りに対して、こういうふうな部分で市民が携わっていってほしいという気持ちがあるのであれば、その点について後でお聞かせをいただきたいと思っております。  次に、山車の軽量化であります。軽量化について取り組まれているようではありますけれども、ただ、ちょっと私は心配するのは、軽量化の中で、本来はプロペラシャフトを外すというこれがたしか上がった。これが大きい部分だったと思うのです。でも、山車のサイズを変える、いろいろな山車につけているものを軽量化する。ただ、プロペラシャフトという部分があったりしていたものですから、そういう中でそれを外す。その中で運行ができるというのがあって、そういうふうな部分で軽量化の支援をした経緯があろうかと思います。  そういう意味で、軽量化の事業が終わった後でも、それが警察等とのマッチングがちゃんとできているように、ぜひそこら辺を確認しながら、後でごたごたしないように、ちゃんと軽量化できた中で、そういうふうな部分でも対応ができたということにおさまるように、その点の関係者との協議をよろしくお願いしたいと思います。  最後に教育についてであります。教育長からも、本当に子どもたちに今、この夏の熱い思い、これをぜひ今だからこそ生かしながらやっていきたいということのお話がありました。本当にうれしいことだと思います。ぜひこのときの、私たちでも小さいときのあのときのオリンピック、例えば高校野球であれば、自分が小さいとき、太田幸司といえば、あのときのことを鮮明に、暑い夏の、小さいなり、小学校のときなりに覚えている。例えば、あのときの山下選手とラシュワンだなとか、あのときラシュワンは足を攻めなかったのだ、すごいよなとか、そういう思いというのは、あのときの自分に戻って一生残っているものです。  きっと今この子どもたちも、20年、30年たっても、また、先生方といろいろな部分で会話を重ねながら、一生懸命頑張った選手、八戸からはこういう選手だったよねという話を今一生懸命したり、人を大事にしようね、互いを認め合おうねというふうなことで、スポーツ選手を十分そういう部分で大切な授業に生かしていただければ、子どもたちもその部分をずっと忘れない、大事にする。きっと八戸から来たといえば、あれ、光星学院高校の八戸ですよねとか、あれ、伊調さんがいた八戸ですよねと、いろいろな場所へ行ってもきっと話が出るでしょう。そういうような部分を持った子どもたちに、ぜひまた別な部分でもそれを生かしていけるような御指導、またその部分をよろしくお願いしたいと思います。  それでは、市長のほうからちょっとお祭りについて一言、その点よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(八嶋隆 君)市長 ◎市長(小林眞 君)石橋議員からの再質問にお答えを申し上げます。  少し三社大祭での入り込み客数、特に地元の周辺町村、あるいはまさに八戸市民の入り込み客数、特にお還り等で少し減少しているのではないかということを踏まえた振興に向けてのいろいろな御提案だというふうに受けとめさせていただきます。  我々は三社大祭を日本一の山車祭りといって、八戸市民にとりましては、市民の大きな誇りの1つだというふうに思っているところです。何とか多くの人に見ていただきたいということで、これまでもいろいろな取り組みをしてきました。外から来られる皆さんは、もう異口同音にこんなお祭りがあったのかということで、本当に感動されます。逆に言うと、我々がほとんどお知らせしていなかったのだという側面もあるのだというふうに思いますけれども、そういう観光面での取り組みをこれからも継続してやっていきますし、いろいろな媒体にも取り上げられるような、そういう努力をしていかなければならないというふうに思っています。  ただ、観光面で取り上げるに当たって、どうしても神事であるという側面もありますので、行政が直接かかわって先頭に立ってやっていくというふうな形がとれないということも御理解をいただきたい。ただ、側面というか、一緒になって市としてもあらゆる機会を通じて、いろいろな工夫をしながら、祭りの認知度を高めていく。そのことが第一だと思っています。  それから今、議員が御指摘になった非常に重要なポイントは、地元における機運の醸成についての努力が足りないのではないかというお話だというふうに思っています。それぞれの山車組、町内で取り組んでおられるところが多いわけですけれども、町内、その山車組ごとにいろいろな努力を今されています。他の町内、かなり遠いところと連携をしながらやるとか、一般の方も参加できるような仕組みをつくるとか、山車組がそれぞれ今やっておられるわけでありますけれども、これをもう少し山車振興会なり、あるいは三社大祭運営委員会のほうで少しお話し合いをいただいて、全市的な共通の取り組みにするような方向性も、今検討されているというふうに伺っております。  先ほど部長のほうからの答弁でも、多くの地域から参加できるような仕組みというふうなことについても話がありました。参加すれば、自分たちのお祭りになるというのはもうそのとおりでありまして、私も白銀出身でありまして、三社大祭の山車を引いたことがなくて、いつも指をくわえてうらやましいなと思っていたのです。自分が引くことがあれば、本人もそうでありますし、親もそうだと思いますけれども、そういう全市的な自分たちのお祭りになっていくという側面もあると思います。町内の結束を高めるという、伝統的なそういう側面もないがしろにしてはいけませんけれども、そういう広がりを持つような形での機運の醸成ということが非常に重要だと思いますので、今後、またいろいろな三社大祭の関係者とも議論を尽くしながら、よりよい方向が出るように努力をしていきたい、このように思います。 ○副議長(八嶋隆 君)石橋議員 ◆23番(石橋充志 君)市長からの御答弁ありがとうございます。  全市的な部分でも取り上げてやっていきたいというお話、本当にありがとうございます。ぜひそういう形の中で関係者の方々ともまた話し合われて、よろしくお願いしたいと思っております。  最後にまた少しだけ御要望申し上げて終わりたいと思いますが、まずこのお祭り、本当にけんらん豪華な山車、どこからでも山車が本当に開いた状態で見られる。できるだけそういうふうな環境づくりに、関係各位の方々とも協力しながら、ぜひそういうふうな価値を高めることへ御努力をまたよろしくお願いしたいと思っております。  はちのへ観光誘客推進委員会ですか、前にアンケートをした際にも、八戸の三社大祭を知っていますかといったら、たしか4割ぐらいの方が知らないということであったということで、市長からもそういう部分でなかなか知られていないということで、今後とも頑張りたいという話だったと思います。そのときに、東北のほうで知っているものは何ですかという話の中で出たのが、座敷わらしが一番知名度が高かったということだそうです。そういう意味では、ちょっと座敷わらしに負けているな、それはなかなか勝てないかという思いもありますけれども、何とかそれに近づけるようなことで、外の部分にはそういうふうな形で追いつけ追い越せ、座敷わらしと。地域の方にはもっと愛着を持って、山車にいろいろな方が参加してほしい、そういうふうなお祭りになってほしいと思います。  最後に、教育の部分で、夢を持ってそういうふうな部分で活躍した選手たちのこの部分をつなげていくという思いでありますが、小原選手のことは皆さんも御存じだと思いますし、そのことに多くの感動を得たと思います。伊調選手の3連覇というそれもすばらしいのですけれども、小原選手が世界選手権で8回出場し、8回優勝して、オリンピックでは自分の階級がないことで、また妹と階級が重なるということで、悲運の女王という形で言われて、1度引退を経験した後、御主人と二人三脚で今回の金メダルを48キロ級で射とめた。すばらしいことだということで、本当に感動したわけであります。  まさにこの48キロ級というのはいろいろな歴史があった。その前までは伊調姉妹のお姉さん、千春さんがいた。2度銀メダル。最初の8年前ですか、アテネオリンピックのときのパレードのときも、私、市役所の前に来て、そのときにちょっとぐっときたのですけれども、そのときの言葉が、千春さんは、私は銀メダルでした。きっとレスリングの神様が与えてくれた試練だと思います。もし私も金メダルを取って、2人の夢がかなったら、大学卒業とともにやめてしまったかもしれません。今は次の北京に向けて頑張ります。私は日本人で、そして八戸で生まれて本当によかった。そういう言葉を言ってくれていました。  その気持ちで北京を目指した。でも、その夢も銀だった。もしかしたらもっと頑張れって、そういうふうな思いで気持ちの中で残っているのかもしれません。現在は西高校の教員ということで、レスリングは同好会ということで携わっていますけれども、オリンピックの会場で記者に聞かれた際には、この舞台に帰りたいですかと言われた際には、それはもちろんですというふうな気持ちで話をされていました。  先日、うちの娘がぱぱっと帰って来たときに、お父さん、伊調先生、リオデジャネイロのオリンピック、出るみたいだという話をしたのです。というのも、学校の、これはうわさというか、はっきり本人が出るといったことではないと思いますが、学校の生徒たちに授業の中でそういう話をしたみたいなことで、子どもたちの中では、きっと伊調先生ならやってくれる。妹さんが4つ目で、今度は本当の金だ、これで本当に2人で金メダルを取るのだ。そういう話が出ております。まだ本人がやるということは表明されていないと思いますので、私個人的に非常にそういうふうな期待はありますし、子どもたちもそういう夢をちょっと持っております。  そういう意味では、本当に波乱万丈の48キロ級の物語はまだまだ続くのだなと。八戸からまた発信されるのだという思いでいます。そういうことで、八戸が夢を持っていれるそういうふうな教育、そして行政とともに、皆さんとともに頑張れるようによろしくお願いして、私の一般質問を終わります。 ○副議長(八嶋隆 君)以上で23番石橋充志議員の質問を終わります。  これをもって本日の日程は全部終了いたしました。  明日も午前10時に会議を開きます。  ────────────────────   散 会 ○副議長(八嶋隆 君)本日はこれにて散会いたします。   午後3時07分 散会...