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平成21年第8回定例会(第2号12月 8日)

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  1. 鹿角市議会 2009-12-08
    平成21年第8回定例会(第2号12月 8日)


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    平成21年第8回定例会(第2号12月 8日)    平成21年12月8日(火)午前10時開議  開議 第1 一般質問     質問、答弁  散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件  1 一般質問     髙 杉 正 美 君     吉 村 ア イ 君     栗 山 尚 記 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(20名)       1番  遠 藤 浩 二 君     2番  兎 澤 祐 一 君       3番  栗 山 尚 記 君     4番  田 口   裕 君       5番  和井内 貞 光 君     6番  児 玉 政 明 君       7番  倉 岡   誠 君     8番  吉 村 ア イ 君       9番  栁 舘 一 郎 君    10番  阿 部 博 文 君      11番  浅 石 昌 敏 君    12番  髙 杉 正 美 君
         13番  宮 野 和 秀 君    14番  福 島 壽 榮 君      15番  黒 澤 一 夫 君    16番  中 西 日出男 君      17番  阿 部 佐太郎 君    18番  田 村 富 男 君      19番  米 田 健 一 君    20番  大 里 恭 司 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席委員(0名) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名 市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君 教育長       吉 成 博 雄 君    総務部長      木 村 忠 好 君 市民部長      中 山 一 夫 君    産業建設部長    関   道 男 君 教育部長      青 山 武 夫 君    総務部付部長待遇  田 中 孝 夫 君 市民部次長     畠 山 義 孝 君    産業建設部次長   齊 藤 幸 平 君 教育次長      岩 根   務 君    総務課長      児 玉   晃 君 農業委員会事務局長 畠 山 行 雄 君    財政課長      阿 部   薫 君 監査委員事務局長  今 泉   修 君    選挙管理委員会事務局長                                  熊 谷 純 二 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員 事務局長      似 鳥 忠 夷 君    班長        金 澤   修 君 主任        田 原 智 明 君    主事        木 村 幸 樹 君     午前10時00分 開議 ○議長(黒澤一夫君) 直ちに本日の会議を開きます。  これより議事日程第2号により会議を進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(黒澤一夫君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、髙杉正美君の発言を認めます。髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) それでは、通告に従い、一般質問を行います。  まず初めに、市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。  鹿角地域の統合と振興政策についてでありますが、先般、当鹿角においては合併の構想がありまして、いろいろ協議をした結果、その相手が自立を宣言した。その後で我が鹿角市も自立を宣言した結果になっております。  合併の話については、明治時代から合併は明治の市町村が7,100の自治体が5分の1の1,600に集約をされております。同じように、昭和の大合併では8年間で市町村が3分の1、3,470にまで統合をされております。  同じように、昭和の大合併、それから平成の合併を含めると、第1次、第2次というふうな調整で行われております。  第2次においては、合併特例ということで、同年4月には合併新法が公布されております。そういうことから、さらには合併特例法、合併特例債と、そういう形で合併が進められております。  現在に至っては、秋田県もそれぞれ合併が進んでまいりました。そして、けさの新聞を皆さんご存じだと思いますけれども、さきがけ新報の中には自治の行方ということで、前の小坂町長が記事を述べております。あすを開く自主自立の気概が必要だという記事がけさのさきがけ新報には載っております。  合併そのものは「ありき」ではなくて、どうして鹿角をよりよい振興に導いていくのか、そういうことが一番大事なのではないかなと思います。  また、秋田県としましても、「あきた21総合計画」の中では、社会の活力を支える産業の振興、これについてはどこの自治体も同じなのですけれども、やはり産業の振興が一番大事なのではないかなと。そして、もう一つは、小さい考え方でなくて、グローバルな社会全体が地域の活性化になるように、そういう意味合いで合併統合が必要なのではないかなと。そしてまた、活気とにぎわいのある地域社会の創造ということで、いずれは合併ありき、それから財政が100億円の特例債をいただいても70%の交付税が来る、そういう目的だけでは合併統合がいかないのではないかなということで、やはり地域の振興をどうしていくのか、ハード面、ソフト面、それぞれあるわけですけれども、こういう点をしっかりした考え方でいかないと合併統合には至らないのではないかと私は思っております。  そしてまた、鹿角は広域圏の中で隣、小坂町しかないわけですけれども、隣の県では八幡平市、あるいはまた隣の青森県では弘前市と、広域的な連携がないとこの地域の発展はないのではないかなと。特に観光の関係においては、新青森駅までの新幹線がもう間もなくスタートされるということで、広域観光についても、鹿角市だけではいかれない。当然、市長はそこには参画して、いろいろ協議をなされているわけですけれども、広域的な考えを持って合併統合をするべきではないのか、このように私は考えております。  特に、現在の経済、雇用の関係においては、さらに厳しさが増してきている状況の中で、市長は鹿角の統合をどのように考えているのか。そしてまた、市民サイド、住民サイドにおいて、民意をよく反映しながら合併統合を進めていかなければならない。  私は、1足す1は1ではなくて、1足す1は2あるいは3になるような統合計画を立ててほしい。そして、子供たちには夢のある社会をつくっていただきたい。そういう意味で、きょうの質問を行っております。どうか鹿角の地域の発展がされるような、そういう新しいグローバルな振興計画を立てて合併をしていただきたい。市長の考えを伺いたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) おはようございます。  髙杉正美議員の一般質問のご質問にお答えしたいと思います。  まず、鹿角地域の振興政策についてでございますが、鹿角地域は通勤や通学など双方向での昼間人口の移動が活発な地域でありまして、JAかづのを初め、かづの商工会や十和田八幡平観光物産協会など、各種団体が地域一丸となって、さまざまな事業に取り組んでおります。  とりわけ、産業面においては、市・町の企業がものづくりネットワークを立ち上げ、新商品開発や新分野進出への可能性を探っているほか、観光分野では、広域観光パンフレットの作成だけでなく、環境関連産業をテーマとした産業観光の推進、さらには外国人観光客や教育旅行の誘致など、連携した事業が展開されております。  また、教育面においても、さまざまな面で連携を図っており、市と町では多くの分野でつながりを強めてまいりました。  今後も、お互いの地域が強みを生かし、協力できる分野についてはさらなる連携を図りながら鹿角地域の活性化に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 鹿角市の社会状況は、地域内にはそれぞれの課題があります。  一つは、人口関係。人口については、それぞれ生活様式、価値観、就業構造等が変わっているわけですが、人口の減少はとどめることができない状態にある。  また、経済、国際化の進展と大企業中心に再編されている中小企業等については、なお一層厳しさが増している。  また、生活については、年齢構造の変化、福祉が大きく影響を及ぼし、変化を続けている現状であります。暮らしを支える社会保障制度のあり方等にも問題が多々見られております。  また、環境問題についても、地球規模で世界的なCO2削減がうたわれている今日、やはり鹿角地域としても率先してCO2の削減に取り組まなければならない現状にあります。  また、共動としては、一般社会、自治会等が一体となった推進をしていかなければならないということで、地域がそれぞれ現状に合った、世の中の変化に則した対応をしていかないと、なかなか振興には結びついていかない。  また、道路等についても、国道282号、それから国道103号、104号の改良と国道341号の改良、そういうことが非常に共通した課題になってきております。  また、文化面においては、特に先般行われました大日堂舞楽の関係とユネスコに関する非常に貴重な財産が鹿角にはあるわけで、こういうことを一つに統合した考え方、小坂には小坂のいい面がある、鹿角市には鹿角市としてのよりよい長所がある、そういう長所を一つ一体としながら、観光振興、地域振興に結びつけなければならない、私はこのように考えております。  市長からお伺いしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 先ほども申し上げましたが、小坂町さんとはいろいろな面で連携を組んで、いろいろな施策、ソフト面等においても、一緒に活動している状況下にございます。  しかしながら、統合については、相手があることですから、昭和47年当時、鹿角市が合併した当時も、5ケ町村の中に小坂町が入っておりました。そのときも、最後は自立の道を歩むということで、4ケ町村の合併になったわけですが、それから37年、合併に向けての任意協議会を立ち上げしたわけでございますが、ご承知のように、自主自立の道を選ぶという状況下にございます。  しかしながら、広域行政組合も組織をしておりますので、産業部門も全部合併しておりますので、残っているのは行政だけなのですが、それぞれの考えているところがあろうかと思います。ですから、今後とも統合という意味ではなくて、いろいろな形で、さまざまな分野で連携をしていきたいと。そして、圏域住民の所得の向上、福祉の増進につながるような施策を展開していければと思っているところでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) この件について最後に市長にお伺いしますが、鹿角は自立の道を選択し続けるという考えなのか、そうでなくて、いつかの機会には統合すべきであるのか、こういう考えについて確認をしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 今、道州制の問題とか、いろいろございます。そういう中で、そういう話が出てきた場合には、市民の皆さんと相談しながら、その方向に行くのか、それとも自立の道を歩むのかというのをいろいろ考えていきたいと思っております。現段階では、それしか答弁できませんが、お許し願いたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 次に、円高の影響で国内ではデフレスパイラルに陥るのではないかと危惧されているが、今後の市民生活支援対策についてご質問いたしますが、まず一つは、生活弱者対策。障害者の社会参加を促進し、生活支援を充実してほしいという声があります。また、失業対策についても、非常に生活が困っていると。特に中高年の方々の生活が非常に容易でなくなってきている、そういう状態。また、中小企業対策及び中小・零細小売業等の対策についても、ぜひ必要ではないのか。また、同じように、社会福祉は幅広いが、その対策についても同様に支援をしていただきたい。また、教育関係等の未納等についての対策、これもやはり生活弱者支援の一つではないかと感じております。いずれにせよ、今後の市民生活、12月暮れについては非常に困窮者が戸惑う状態になろうかと思います。この点についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  デフレ下での市民生活支援対策についてでありますが、中東ドバイの信用不安を要因とした円高ドル安の進行など、我が国の経済を取り巻く環境の悪化が懸念されております。政府は、雇用、環境、景気などに重点を置いた第2次補正予算の編成と新たな需要創出に向けた規制緩和を柱とする経済対策を打ち出しております。  本市でも、支援を必要とする方々の相談に対して適切にこたえてまいりますほか、所得の減少により税や保険料の納付が困難となった方に対しては、減免制度の適用や分割納付、納期の延長など、柔軟に対応してまいります。  市民生活の安定を図ることは最も重要であると考えておりますので、今後予定されている国の補正予算の活用はもちろんのこと、平成22年度に予定している公共事業の前倒しに加え、家計への支援も視野に入れながら、経済対策の時機を逸することのないように、積極的に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) この点について、もう一つ確認をしたいと思います。  一つは、12月末では困窮者が路頭に迷うという感じを受けざるを得ない。それについては、雇用等の関係もあります。特に、デフレになると値段が下がる、物が売れない。物が売れないと会社経営が成り立たない。会社経営が成り立たないということは雇用が低下してくる。こういうふうに物事が進んでいるのが現状であります。しかし、もう一つは、今春卒業の高校生等についても、非常に内定率が悪いということで、これもやはり家庭の中では大きな問題ではないのかなと。地域もそれは同じこと、県内も同じ、国も同じということで、デフレになることによって消費の低下が経営者を圧迫する。そして、最後には市民、労働者等がもっともつらい思いをして正月を迎えなければならないということで、できるだけ多くの生活弱者に支援対策をとるようにお願いをしたいと思います。新しい制度があるのであれば、今議会に提案をしていただいて、みんなで審議をし、対応していただければありがたいなと思います。市長のご見解をもう一回お願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 今、髙杉議員のおっしゃることはもちろん承知しております。雇用の確保、あるいは経済の活性化、これは緊急にやらなければいけない課題だとは認識しております。そういう意味でも、今般の緊急雇用対策にも100人前後の緊急雇用をしております。これも1年間の期限つきですが、これを継続していくとか、先ほど申し上げましたが公共事業の前倒しをしていく、そういう観点で積極的な支援策を講じてまいりたいと思っております。本議会に国の方針がはっきりし次第、そういう方向も一つの手だてではないかと思っておりますが、今の段階では不透明なところがございますので、時間がかかるのかなという感じはしております。いずれにしましても、地域経済の活性化につながるような施策を果敢に展開してまいりたいと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 次に、選挙前の討論会で公開した諸対策の推移についてと、そして政治姿勢についてお伺いしたいと思います。  まず、市長が掲げた鹿角市の産業力・地域力・定住力、行ってみたい・住んでみたい・チャレンジしてみたい質の高い鹿角市を目指していくのだと、こういうことを討論会の中では熱心に訴えられておりました。しかし、現況では、雇用、先ほども言った経済の関係、それから産業の育成、市民生活の安全・安心と教育の充実等については、かなりのスピードを出していかないと市民の救済対策にはなれないのではないかと考えております。  また、経済対策についての具体策として挙げられているのは、一つは、企業誘致についての促進及び地場企業のマッチング支援、農工商連携による産業の創出。二つ目としては、耕作放棄地対策、そばのプロジェクト等の推進。それから、三つ目としては、観光、交流戦略の推進、森林セラピー基地の推進、世界文化遺産魅力アップ事業、修学旅行・合宿等誘致の制度について掲げられて、盛んに市民に訴えておりました。  しかし、この制度等については、そう簡単にはいかないことは理解できるのですが、しかしスピードアップしないと、ますます地域が右肩上がりではなくて逆の方向に行ってしまうような気がいたします。どうかこの状況等についてご説明をいただきたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  公開討論会の資料につきましては、限られた枠組みの中で紹介したものでありまして、私のマニフェストに掲げた項目が基本となっております。  討論会の資料に基づく個々の対策の進捗状況については、雇用経済対策では、10月に産業サポーター制度を創設し、産業振興に向けた情報交換を図りながら、雇用の創出という観点で、企業誘致に向けた情報収集にも当たっております。  地元企業の強化策としましては、本定例会に提案しております補正予算中、県のふるさと雇用再生臨時対策基金事業を活用し、ビジネスマッチングを図るためのコーディネート事業を計画しております。  また、耕作放棄地対策として取り組んでいる「そばの里プロジェクト」につきましては、予定した面積を上回る作付実績となるなど、初年度として一定の成果が得られたものと考えており、来年度以降も作付の拡大、収量の確保に努め、耕作放棄地の解消とともに農業所得の向上を目指してまいります。  平成22年度の計画への反映と今後の取り組みの強化につきましてはて、地域特産果実醸造特区の年度内の認定を目指して準備を進めており、中滝ふるさと学舎の展開とあわせて交流居住施策を充実させるほか、修学旅行や合宿等への誘致奨励金制度の創設、小中高生のスポーツ施設の無料化などを実現させてまいります。  私の政治姿勢は、共動の理念のもと、鹿角市の持つ三つの潜在力、産業力・地域力・定住力、これを発揮し、個性と魅力にあふれる質の高い市を目指すことでありますので、マニフェストを中心に、本市が抱える課題解決にスピード感を持って対応し、市民福祉の向上と本市の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 今言われました産業力・地域力・定住力、これについては市長が言われたとおりスピード感を念頭に置きながら、ぜひ市民サイドに立った政策をしていただきたいと思います。  それでは、次に少子化についての具体策と福祉、社会保障等について若干お伺いしたいと思います。  花輪西公園の住宅整備については、現在、土音が激しく聞こえているような状態で、順調に行っていると思われます。  もう一つは、子育て支援の充実と小中学校の耐震化等についても、それぞれ順調に進んでいるものと理解をしております。  三つ目としては、元気な高齢者対策の充実と健康づくり活動の普及、これらについては、次の人口構造のところでお伺いいたしますが、簡単に説明をお願いしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉君。 ○12番(髙杉正美君) 質問の項目からちょっと外れたようですので、それは後で説明をしていただきたいと思います。
     次に、人口構造に対する諸政策についてお伺いをいたします。  人口構造の関係については、11月末現在では、人口調査表からいくと3万5,886人という状況で、男子が1万6,800人、女子が1万9,000人で、トータルからいくと女子が2,000人ぐらい多いという形になっておりますけれども、集計表の内容からいくと、5歳ぐらいまでの幼児が1,400人ぐらい、小学生が1,700人ぐらい、中学生が1,000人、高校生が1,100人、19から24歳までが1,500人、結婚適齢期の25から29歳、何が適齢期かちょっとわからないのですけれども、1,400人ほど。特に多いのは40から59歳までの年齢、これが9,100人ほどいる。それから、市長の年代である60から64歳、これが一番多くて3,048人。これは団塊の世代を如実にあらわしている数字ではないかと思います。また、同じように、65から89歳までが1万1,200人。この層が非常に多いです。そして、同じように、90から105歳、鹿角市に105歳は2人いるのですけれども、670人ということで、この年齢構造からいくと、すぐ諸政策、諸対策がわかるような状況になっております。  単純にいくと、幼児の1,400人が市長の年代を抱えるとなると、大変子供たちに苦労させるということで、この子供たちがあと10年で二十五、六歳。市長の、特に市長と断る必要はないんですけれども、60歳代が70、80、90ということで、子供たちが老人を支える、こういう構造、逆構造になっている。若い人たちが少なくて年取った人たちが1万二、三千人。60歳からだと1万四、五千人の人間を幼児・小学校の人たちがこれから抱えていかなければならない、こういう構造になっております。  そういうことで、幼少時代、幼年期の話なのですけれども、保育施設の拡充と、もう一つは、柴平、米代の保育園の人数が激減して、いろいろな制度の該当にはまらなくなってきているのではないか。そういう意味合いと、柴平保育所から官公庁団地まで、米代保育所から官公庁団地まで、こういう距離的なことを含めると、スクラップ・アンド・ビルド。やはり容易でない保育施設については集中された新しい場所につくるのが大事ではないのか、このように考えております。  もう一つは、鹿角では保育施設がある程度満足されているということを認識しておりますが、しかし働きながら子育てをしているお母さん方を支援するにはまだまだ不足であるということで、先ほど言いました柴平、米代地区については、人数が減少している関係もあって、いろいろな制度に当てはまらなくなってきている、間もなくそういう時期に来ているということを調査しております。  また、市役所、組合病院等、女性の労働者の支援対策、地域保育所の保育園児の減少、官公庁団地近くに施設建設を早急にすべきと思います。この点については、私は前々の一般質問でも、組合病院等が来ると、働くお母さん方を支援しなければならないということで、この地域に保育所を建設することがベターではないかということを再三再四、質問事項としております。一つ、この点について市長のお答えをお願いしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 保育施設の拡充と官公庁団地エリアを含む施設の建設についてでありますが、本市では、待機児童の解消を図るため、計画的に認可保育園の整備、拡充を進めておりますが、入所定員が平成18年度の820人から平成21年度に880人と60人拡大し、平成18年度で29人であった待機児童数も平成21年度では12人まで減少しております。  また、現在進めております錦木保育園の認可化により、さらに10人の定員拡大が図られることになりますので、数字の上では、年度当初の待機児童は解消される計算となります。  しかしながら、低年齢児の入所者の増加や年度途中での入園を希望するケースを考えますと、今後も保護者ニーズをとらえた取り組みが必要と考えておりまして、老朽化した市単独の保育園の再編とあわせ、現在検討を行っているところであります。  官公庁団地エリアへの新たな保育施設の建設については、鹿角組合総合病院の移転により病院に勤務する職員の利用が考えられますが、昨年の髙杉議員の再質問にお答えしているとおり、旧合ノ野保育園の移転改築の候補地選定に当たって官公庁団地エリアに近い場所でもある現在の場所を選定したところでありますので、現段階ではエリア周辺への保育施設建設は想定しておりません。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 想定していないことは言葉でわかりました。しかし、母親たちが一生懸命働いている、夜勤等もあるとういことで、できるだけ近い場所にあった方がいいのではないか。引き続いて調査検討をお願いしたいと思います。  次に、義務教育年齢層が減少傾向にあるが、今後の対策についてということで、子供たちが少なくなっている、生徒数も少なくなっている、こういうことから学校の統廃合等が考えられるが、これについてお伺いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  児童生徒の減少に伴う学校の適正規模への対応についてでありますが、本市の小中学校児童生徒数は12月1日現在2,745名ですが、平成27年度には約15%減少して2,332名となり、減少はその後も引き続くものと予想しております。  児童生徒によりよい教育環境を提供するためには、学校の統廃合や再編も視野に入れながら進めていかなければならないものと考えており、現在、山根分校の十和田小学校への統合に向けた話し合いが進められているところであります。  また、その他の学校については、現在審議中である鹿角市学校教育懇談会でのさまざまな視点からの意見を参考にしながら、教育委員会において平成22年度中に概要をまとめ、具体的には鹿角市学校教育振興基本計画の中で方向性が示されることとなっております。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 時間も大分経過しておりますので、早目に進めたいと思います。  それでは、次にまいります。  若者の結婚志向を上げる施策とその目標について市長のご答弁をお願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 若者の結婚志向を上げる施策とその目標についてでありますが、全国的には自治体や公的団体が人口流出の歯どめや定住化の促進に向けて若者の出会いの場づくりや結婚相談業務など結婚に対する支援事業を行っているところもありますが、本市では、十和田地域づくり協議会やかづの商工会が若者の交流の場を設ける事業を実施しているところであり、市としましては、こうした活動への支援を継続してまいりたいと考えております。  また、先般開催された秋田県・市町村協働政策会議におきましても、県と市町村が連携して少子化対策に取り組んでいくことを確認しておりますが、結婚しやすい環境づくりも重点課題ととらえ、若者への出会いと結婚を支援する仕組みづくりを始めたところであり、本市もこれに協力していくことを考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 結婚をしないと子供ができないわけで、これについては人口減少を食いとめる意味でも、若者のつどいを積極的に展開していっていただきたいと思います。  次に、中高年の働く場所の確保と健康管理対策についてということで、最近の失業率の高いところからいくと非常に生活苦とストレスがたまっている年代ではないかということで、これについても簡単にお答え願います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 初めに、中高年の働く場所の確保についてでありますが、雇用対策の充実については中高年に限らず幅広く取り組むべきものでありまして、市の重要課題の一つと位置づけ、企業立地促進と市内企業への支援を車の両輪として事業を実施しております。  企業立地促進策としては、県東京事務所への職員の派遣などにより情報収集体制の強化を図っているほか、新たに環境整備助成を設けるなど本市の企業立地助成制度の優位性を訴えながら、積極的に誘致活動に取り組んでおります。  市内企業への支援策としては、企業の将来を担う中核的人材の育成を支援する中小企業人材パワーアップ事業や新たな取引の拡大、新分野進出を支援する企業間ビジネスマッチング支援事業を通じて、企業の経営基盤強化を推進しております。  さらに、経済不況や雇用不安の中で頑張っておられる市内企業の支援強化を重視し、事業の高度化のための設備投資を行う企業にも支援ができるよう、企業立地促進条例の改正案を今定例会に提案させていただいているところであります。  また、離職者対策としては、国の交付金事業を活用して積極的に対応しておりまして、「ふるさと雇用再生臨時対策基金事業」では13事業で19人、「緊急雇用創出臨時対策基金事業」では22事業で105人、合わせて124人の雇用創出を図ったところであります。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 中高年の働く場所の確保については積極的に取り組んでおられる。これについても、やはりスピードを出していただきたい。  一番心配されるのは健康管理対策ということで、仕事がない、それから家庭でいろいろ問題があるとなればストレスがたまるということで、その次は何を心配するのかということで、現在は自殺対策等については県でも積極的に取り組んでおりますが、鹿角市としても、そういう市民が出ないようなコミュニティーをしていただきたいと思います。  次に、年齢60歳以上あるいは65歳以上の生活と健康に対する安心・安全、すなわちセーフティネットについてお伺いいたします。  現在、先ほども人口構造上でいいましたが、1万四、五千人の60歳から105歳までがいるということで、この点については非常にいろいろな面で、健康だけではなくて、老人の生活、それから健康管理、老人も社会に出られるような政策、すなわち鹿角市としては高齢者を支えるまちづくりにしたいと思います。市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 60歳以上あるいは65歳以上の方のセーフティネットについてでありますが、経済的な支援については、現在、鹿角市社会福祉協議会において、高齢者世帯に限らず市内に居住する低所得世帯を対象に生活等のつなぎ資金の貸し付けによる支援を行っておりますほかに、低所得世帯や65歳以上の高齢者世帯で貸付要件を満たす場合は秋田県社会福祉協議会の生活福祉資金の貸付制度があり、緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合の緊急小口資金の貸し付けや住宅の増改築等に必要な経費の貸し付け等も行われておりますので、これらの制度で一定の緊急の経済的支援がなされるものと考えております。  市でも福祉事務所において生活困窮者に対する生活相談を随時行っており、生活困窮の経済的要因を解決するため各種制度の利用についてさまざまな助言等を行っておりますが、各種制度を利用してもなお生活が困窮となる方には、最後のセーフティネットとして生活保護制度による支援を行うこととなります。  また、高年齢者の方々が健康で生きがいのある充実した生活を送るためには、ライフスタイルに合わせた短期的な就業機会を提供することも重要な要素の一つであると考えます。このような就業機会を提供している場として鹿角地域シルバー人材センターがありますが、会員登録をしている491人の方々が自分の経験と能力を生かせる就業を通じて充実した生活を送っているものと考えており、今後もシルバー人材センターの活動支援を通して、高齢者が働くことで生きがいと安心した生活を送ることができるようにこたえてまいります。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 市長がおっしゃられたことを確実に履行していただきたいと思います。  次に、鹿角市まちづくり計画について、二つ一緒に質問したいと思います。  鹿角花輪駅前開発及び文化施設のコンパクトなまちづくりと街路計画の見直しと久保田古舘線の年度計画についてお伺いいたします。  現在、文化総合施設は積極的に進んでいるように思われます。しかし、前々から私も何回も訴えてきたのですが、鹿角の顔として、中心市街地の顔として、鹿角花輪駅前開発、これが遅々として進んでいかない。それぞれ協議はなされていると思います。しかし、今、駅西裏に公営住宅がある、それからもう一つは文化総合施設が間もなく移転の後にそれぞれ計画、実行される。中間にある鹿角花輪駅前が非常におくれているような感じがしています。これについては、花輪の拠点、歴史の拠点、それから市長が言われている花輪線の利用増進についても、どうしてもやはり鹿角花輪駅前が早目にその計画を進行していかないと、なかなかうまく地域が盛り上がっていかないのではないかなと思われます。  まず、一つは、花輪駅舎の改築とその広場を事業の中で案分をして、時期的にはどういう時期にするかは別として、いろいろな工期を含めながら、まず駅舎ビルと鹿角花輪駅前の広場を優先的に開発すべきではないか。  それから、街路の見直しと久保田古舘線の関係については、久保田古舘線については遅々として進まない。舟場の尾去沢十二所花輪大湯線で、舟場の工事が終わると次は横丁の工事に入ると言ってから、もう既に四、五年たっているという状況にあることから、地域の人たちが早くやってほしいと。  それから、もう一つは、駅前南線は計画にあるが、駅前から病院までの道路がない。これについても、駅前と久保田古舘線をつなげることによって病院跡地の文化施設の往来がたやすくなる、こういう観点も含めて、鹿角花輪駅の開発、それから久保田古舘線の早期着工についてお伺いをいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 鹿角花輪駅前の現状は、駅舎が老朽化していることに加えまして、駐車できる場所が少ない、駅前広場が狭い、休憩や待ち合わせをする場所が少ないという指摘があります。こうした課題も踏まえた上で、本市の玄関口としてふさわしい整備が必要であると考えておりますので、今後、JRなど関係機関との協議を行いながら、駅舎や駅前広場の整備、駅裏との連絡について検討を進めてまいります。  道路等の都市基盤につきましては、費用対効果と環境への負荷を考慮しながら、必要な整備に努めていきたいと考えております。  街路計画の見直しについてでありますが、26路線の都市計画道路のうちから社会情勢の変化によって必要性が低下している路線や事業実施が困難で長期にわたって未着手となっている15路線を検討路線に抽出し、これまで2回の都市計画審議会を開催して路線の変更や計画の廃止について検討しております。  具体的な見直し案については年明けの開催を予定している都市計画審議会で改めて検討いただくこととなりますが、久保田古舘線の事業化に当たりましては「(仮称)学習文化交流施設」へのアクセスも視野に入れて進めてまいりたいと考えております。  また、久保田古舘線の早期事業化につきましては、県に対して下タ町と組丁、横丁の3自治会長から連名で、横丁工区の早期着工を求める要望書が提出されておりますが、県ではこれを受け、平成23年度新規事業として検討していると伺っており、市としても引き続き早期事業化に向けて要望してまいります。  花輪さくら保育園から駅前を通り組合総合病院跡地に至る道路の整備については、組合総合病院跡地への車両の主なアクセスは国道側からの出入りを想定しており、現時点での当該路線の整備は予定しておりません。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 久保田古舘線についての計画は23年度から始まるということですので、ぜひ実現をしていただきたい。  なお、駅前から組合総合病院跡地までのアクセスについても、ぜひ検討していただきたいと思います。  次に、黄金のまち尾去沢地区再開発について。これも、大変失礼ですが、一括して質問させていただきます。  宝の山水晶山は現在、国の国定スキー場に昭和38年に指定されております。そして、スキー場のゲレンデは、夏はお花畑、そして頂上までの「森林セラピーロード」、ゴルフ練習場、すなわち「いやしの山」とすべきである。そうすることによって、史跡尾去沢鉱山との連携も含まれる。頂上からは鉱山に行く昔の道路が現在も生きております。そこには天保時代の墓石・墓所があるし学校の跡地もあるということで、非常に有効な史跡、尾去沢鉱山の山としての価値があるのではないかと思われます。  次に、老人スポーツ施設が整備されているが、健康管理施設(老人トレーニングセンター)が必要なのではないか。ゲームもするけれども、介護予防等の観点からも、そういう健康管理施設が必要ではないかと考えております。  もう一つは、新堀市営住宅が築35年を経過している。住宅地は地すべり地域となっているため、人命尊重最優先と思われる。早期計画に組み入れるべきと思うが、この点について。  もう一つは、新堀市営住宅には現在、65歳以上の老人が98名おります。そして、その中で1人で住んでいる方は48名。半数以上が65歳以上の1人の生活をしている。こういう観点からも、年々年はとるわけですが、こういう老人住宅の開発についても、ぜひ必要ではないか。1万四、五千人の老人がいるわけで、この老人対策をぜひ早くしておかないと非常に地域としてはダメージが起きるのではないかと思いますが、どうか、この三つの点について一括してご答弁をお願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 水晶山の整備についてでありますが、「森林セラピーロード」の認定基準には、周辺の森林環境と整備状況が良好であることや急勾配でないことなどが挙げられております。  水晶山周辺の植生は杉やアカマツなどの針葉樹が中心であるものの、鉱山跡地などの一帯は森林セラピーロードとして全体的に望ましい森林環境にないものと考えております。  ご提案のありましたルートを検討いたしますと、かなり急勾配となる区間もあり、認定基準に合致しないものと考えられるほか、一たん認定された後に新規のロードを追加することは認定機関による再調査もしくは再実験という条件が付される可能性があり、ハードルが高いものと認識しております。  なお、いやされる景観を醸成する上で、ご提案のお花畑も有効な手段として考えられますが、このような景観整備につきましては、地元住民やゴルフ練習場を運営する企業の主体的な取り組みに期待したいと考えております。  高齢者の健康管理施設についてでありますが、尾去沢地区にはゲートボール場やグランドゴルフ場、また冬期間も利用できる「かなやまアリーナ」といった高齢者が利用できる運動施設が整備され、健康づくりやコミュニケーションづくりの場として活用いただいているところであり、高齢者の体力向上や健康管理に十分配慮された環境にあると認識しておりますので、今後もこれらの施設を大いに活用いただきたいと考えております。  また、尾去沢デーサービスセンターでは、地域の高齢者の生きがい活動を中心といたしまして、介護予防、健康づくりなど、高齢者自立支援に係るさまざまな事業が展開され、毎日20人近くの高齢者が集い、笑顔があふれる活動が行われており、こうした活動を通じて健康管理も含めた取り組みを進めているところであります。  新堀住宅についてでありますが、昭和49年から57年にかけて建てられ、古いもので築35年を迎えており、老朽化や改善を必要とする部分もありますが、耐用年数が45年ということもあって、市内の公営住宅の中では比較的良好な住宅と判断しておりますので、現段階では新堀住宅よりも老朽化が顕著な四の岱住宅と毛馬内住宅の建てかえを優先すべきと考えております。  新堀住宅入居者のおおよその年齢構成を見ますと、10代から20代が32%、30代から40代が22%、50代から60代前半が22%、65歳以上が24%となっており、比較的バランスよく各年代が入居していますので、団地全体が高齢化しているものではないと認識しております。 ○議長(黒澤一夫君) 髙杉正美君。 ○12番(髙杉正美君) 新堀住宅については、内容は高齢化ではなくて、1人独居がいるので、ぜひそういう対応をしてほしいということですので、ご理解をしていただきたいと思います。  次に、農業問題についてお伺いいたします。  これも一括して質問させていただきます。  農業所得向上対策を行政として取り組んでいるが、依然として成果が見えないが、今後の対応についてお伺いしたいと思います。  次は、社会循環型所得向上について。  大手自動車メーカーと季節雇用契約をすることで、夏は農業、冬はメーカーというパターンで、これは「農業」所得ではなくて「農家」所得の向上を目指すべきである。これは、地域内の団体が既にやっていることで、非常にいい考え方であると思います。ぜひ、この点については実行していただきたい。  次、農業の戸別所得補償制度のほか、平成22年度の鹿角農業の方向についてお伺いいたします。  次に、農業部門で雇用を拡大するには、品目ごとの大型団地造成が必要であります。その構想についてお伺いいたします。  農業部門の最後ですが、民間で畑ワサビ栽培の取り組みをしている県外地域があります。県、市が一体となって推進しておりました。取り組みをすべきと思います。  このワサビの視察については、西道口下モ平生産森林組合で視察に行っております。非常にいい事例として見学をしてまいりました。ぜひ取り組みをしていただきたいと思います。  ご答弁をお願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) すみません、時間の関係で早口になりますが、よろしくお願いいたします。  農業所得向上対策についてでありますが、地域特産ブランドの一つとして「かづの北限の桃」が市場から高い評価を受けており、高値で取引されております。このことは、生産者の日々の研さんはもとより、市の苗木購入助成等、各種補助制度の利用促進など、市・生産者が一体となった取り組みの成果であると認識しております。  また、本市の農業所得の柱の一つである水稲につきましては、「淡雪こまち」を地域ブランド米と位置づけて、道の駅等でPRキャンペーンを初め、十和田八幡平駅伝競走全国大会など全国規模のイベントに対する副賞提供を行っているほか、先月には大手企業の社員食堂へ約1,700食を提供し、多くの方々から好評を得ております。  さらに、観光誘客を意識した取り組みとして、淡雪こまち玄米の新メニュー披露イベントの開催など、ホテル・旅館等の関係者と連携した事業にも共同参画する予定であり、今後もこのような地域特産ブランドの推進を農業所得向上対策の重点項目として位置づけながら、さらなる生産振興、需要拡大を図ってまいります。  次に、農業者が団体で季節就労できるような体制の整備についてでありますが、季節労働者については、受け入れ側に職業訓練を行う余裕がなく、即戦力としての技術や同業種への就労経験が求められるケースが多いことや、受け入れ側の業種としては労働需要が定期的に冬期間に高まるものに限定されることから、ご提案の体制整備を実現することは非常に困難であると認識しております。  農業所得補償方式についてでありますが、制度の概要につきましては、まだ詳細な内容が示されていないため、承知している範囲での答弁となりますことをご理解いただきたいと思います。  平成22年度からモデル事業として、米を対象に、他の農作物に先行する形で実施される予定となっており、生産調整を実施する販売農家に対し、標準的な生産費と販売価格との差額を全国一律の単価で補てんする仕組みが検討されております。  補てん額につきましては現在検討中とのことですが、経営規模の大小によらない十分な額となるよう国へ働きかけを行いながら、情報収集に努めているところであります。  また、平成22年度は、これまで生産調整実施者に対して措置されてきた転作助成金が廃止され、新たに自給率向上に資する作物である飼料用米等を推進する「水田活用自給力向上対策」が実施される予定でありますが、自給率向上の観点から生産調整を実施しない農業者も助成の対象としております。  平成22年度の鹿角農業の方向につきましては、今年度より市の単独事業で推進している飼料用米や加工用米は国が予定する政策とも一致しているところであり、引き続き推進いたしますとともに、ソバにつきましても、耕作放棄地解消対策や「そばの里推進プロジェクト」推進の支障とならないよう単独での対応も視野に入れながら、引き続き作付拡大を進めてまいります。  品目ごとの大型団地造成に関する構想についてでありますが、集落営農の組織化・法人化を推進することより、雇用拡大と団地化にある程度の成果が期待できるものと考えております。
     その理由としまして、集落単位での農地利用の合理化や機械・施設の共同利用、共同作業により、生産コストの低減や作業効率の向上が図られ、経営規模の拡大につながるということが挙げられるほか、作業効率の大幅な向上によって生じる余剰労働力を活用し、野菜・花卉など高収益作物の生産や農産加工への取り組みなどが可能となり、地域内での新たな雇用の場の創出や所得向上が図られるということが挙げられます。  畑ワサビの栽培についてでありますが、畑ワサビは遮光率50%から60%までの林間地及び畑地での栽培が望ましく、当市でも適地は見込まれるものの、その選定が容易でなく、1カ所に広い面積を確保することが難しい状況にあると認識しております。  また、作業の機械化も進んでおらず、株分けから収穫までの作業の多くが手作業であり、特に収穫時には多くの労働力が必要となるなど課題も多いことから、取り組みに当たりましては、先進地事例等の情報収集に努め、有効性を十分検証しながら慎重に対応すべきと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 以上で髙杉正美君の質問を終わります。  ここで11時10分まで休憩をとります。     午前11時01分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時11分 再開 ○議長(黒澤一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位2番、吉村アイ君の発言を認めます。吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) どうも、おはようございます。よろしくお願いいたします。  今年度、2回目の一般質問をさせていただきます。このような機会を与えていただきまして、感謝申し上げます。私は、年に2回一般質問をさせていただきたいということで、そういう目標を持って議員活動に努めてまいっております。  それで、今回の一般質問に関しては一問一答方式ということで、今までにないやり方ですので多少戸惑っている部分もありますし、ふなれな点もあると思いますので、皆様のご協力、よろしくお願いいたします。  それでは、市民を代表いたしまして、また創風会を代表いたしまして、一般質問をさせていただきます。  今回の一般質問は、5月の定例会でも質問させていただきました鹿角組合総合病院跡地利用について、それから指定管理者の選定について、これは主に鹿角市のスポーツ施設のことについてでございます、それから市長が会長になりましたにJR花輪線利用促進協議会について、この3点をお伺いしたいと思います。  それでは、一番最初、「(仮称)学習文化交流施設」について。  これは、鹿角組合総合病院跡地利用について、市の方で今、文化センターとか図書館施設機能を持った施設にしたいという案が出ていますので、そのことについてお尋ねしたいと思います。  実は、5月の一般質問でこのお話をさせていただきました。このような社会情勢の中で箱物的なものを建てて果たしていいのかと市民の中では大変不安が多い、そういう意味で質問させていただいたのですけれども、市民の数名の方から、このことを質問したことによって、あなたは文化センターとか図書館の建設に対して反対しているのかというご意見を随分いただきました。決して私は反対しているわけではございません。この施設を建てることに関しては、いろいろな諸条件で条件がそろっているということで市の方で提案しています。市長も選挙の公約で出しております。それで市長は当選しておりますので。私は決して反対の意味でこのような質問をしているのではございませんので、最初にそのことを話させていただきました。  それでは、現在、基本計画の素案のもとに委員会で話し合いをしているということですが、着工年度と予算規模と予算の年度配分についてどのようになっているか、このことをお尋ねいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 吉村アイ議員の質問にお答えいたします。  まず、「(仮称)学習文化交流施設」の工事着工予定年度と予算規模についてでありますが、現在、鹿角組合総合病院の新病院の開院が平成22年5月に予定されており、平成22年度中にJAあきた厚生連で既存建物の解体、整地、土壌調査を行うこととなっておりますので、市としましては、敷地の安全性を完全に確認した上で、早ければ平成23年度中の土地の取得を予定しております。  その後、施設の基本設計、実施設計を行い、建設工事に着工することになりますが、具体的な建設時期と予算の年度配分については、平成23年度からの次期総合計画の中で明らかにしたいと考えております。  事業費の規模につきましては、今年度策定中の(仮称)学習文化交流施設基本計画の中で、施設の内容や概算規模について検討を行っており、これを取りまとめ、施設の全体規模を整理した上で概算事業費を算定することにしております。したがいまして、現段階で事業費をお示しすることはできませんが、おおむねの目安として約35億円前後と想定しております。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 35億円程度ということでお示しいただきましたけれども、実は10年以上になると思うのですけれども、文化会館を建てるという構想が鹿角市にはありました。それで、私は当時、ほとんど建つのではないかなと思っていたのですけれども、そのときは予算が……、ここのところはちょっと余り詳しく調べていませんのでわからないのですけれども、70億円とかそういう予算で、ちょっと市民がびびって反対で、それでだめだったのではないかというお話があったのですけれども、今回の場合は35億円。そういう点では、規模とか全然違うと思うのですけれども、35億円程度というのは土地の取得とかそういうものも全部含めてということでしょうか。 このうち組合総合病院の跡地の取得に関してはどのくらいか、お知らせいただければと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 先ほど申し上げましたように、あくまでもおおむねの目安ということで35億円前後という説明をさせていただいております。前の生涯学習センターのときの事業費については50億、40億と。最終的には40億円というお話がございましたが、予定地の面積が全然今とは違います。向こうは9,500平米、今のところは1万5,000平米ですから。駐車場等の問題もいろいろありまして、そのときはだめになったわけですけれども、今回は35億円ぐらいが妥当ではないかと思っています。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 跡地の土地代は、大体概算があったらお願いします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) この中に入っています。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 大体、土地代はどのくらいでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) この数字については、今の段階では発表できない状況下にありますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 35億円の中で、例えば3分の1とかが土地代だとすれば、すごい……。土地代が例えば10分の1とか7分の1とか、それくらいでもわからないかなと思いますけれども。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 何回も申し上げますが、いずれ土地の公示価格は3億5,000万円ぐらいとは伺っておりますので、それを目安に交渉する。もっと安くなるような交渉をしていきたいと思っています。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) それでは、2番目ですけれども、2番目にお尋ねしたいことは、この関連ですが、計画当初は図書館と文化ホールというこで私は聞いていたと思います。前回の質問のときも、図書館と文化ホールというご答弁をいただいていると思います。「まちづくりビジョン」の中では、よくよく見ましたら、市民センターとか子育て支援センター的なことも取り入れるという感じに書かれてある。私もそのときちゃんと読んでいなかった部分もありますけれども。  ただ、ことしの9月の定例会のときに、ほかの委員会の方から、市民センターも入るんだという話。また、ことしの10月でしたか、地域の商工会の方との交流会のところで担当者が、子育て支援センターも入るという話を私は聞きました。では、あなたは市議会議員でそういうのを知らなかったのかと。勉強不足だと言えばそれまでなのですけれども、どんどんいろいろな施設がくっついて、次から次と出てきているなと、そういう感覚は否めないと思います。  今後、これからまた何か違うものをつけるとか、交流広場とか公園的なものをつけるとか、今後もそういう施設が足される予定がありますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 図書館、文化ホール、市民センター、子育て支援施設の4施設にした経緯についてでありますが、鹿角組合総合病院跡地の利活用方針につきましては、昨年度策定しました「まちづくりビジョン」の中で、「図書館機能」「文化創造機能」「活動支援機能」「交流創出機能」の四つの基本的機能から成る複合施設として、(仮称)学習文化交流施設を整備することを決定しております。  この方針に基づき、今後、複合施設の具体的内容を定める基本計画の策定に着手したところでありますが、基本計画の検討に当たって、まちづくりビジョンで決定した四つの基本的機能に対応して導入するべき具体的な施設について庁内で検討を行い、図書館と文化ホールのほか、市民センター、子育て支援施設、交流広場を構成施設とする検討案を取りまとめたものであります。  市民センターについては、現在の花輪市民センターが老朽化によって施設改修が必要になってきていることから、将来的な施設整備コストの低減と管理運営の効率化を図るとともに、市民センターを図書館や文化ホールと一体で設置することにより生涯学習や文化創造の環境の充実が図られるものと考え、「活動支援機能」に対応した施設として導入を予定しております。  子育て支援施設については、具体的には、現在、福祉プラザの児童センターで行っているファミリーサポートセンターと子育て支援センターの活動のための施設を想定しております。子育て支援の一層の充実を図るのはもちろんのこと、常設の託児機能を備えることで文化・交流施設の利便性と機能の向上を図り、多くの世代が集まり交流できる施設になるのではないかと考えております。  このように、ご指摘の4施設は四つの基本的機能に対応したものとして提示しているもので、「4施設だと、どれも中途半端になるのではないか」ということにつきましては、全くそのようには考えておりません。各施設の内容についてはさらに検討委員会で意見をいただきながら検討を行い、必要かつ十分な機能と規模を備えた施設計画を策定してまいります。  なお、現在検討している以外の施設につきましては、既存施設の配置状況と新しい複合施設の全体構成から、現段階では、これ以外の施設が入ることは想定しておりません。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 丁寧なご答弁、ありがとうございました。  実は、図書館と子育て支援センターに関して、同じ施設の中にあるということに関して、図書館を利用している方々から数人、余り好ましくないと、言い方がちょっと妥当ではありませんけれども、そういう意見をいただきました。私も、部屋を少し離すとか、2階にするとか1階にするとかでそのような状況は解決できると思いますけれども、福祉センターのところとか幼稚園のそばに子育て支援センターがあるというのは大変いろいろな面で相乗効果がある施設だと思いますけれども、図書館に行く方々の年代的なこととかを考えたときに、赤ちゃんとか小さい子供たちが来る施設とはちょっと共存しないのではないか、そのような意見を数人からいただいていますけれども、このことはどうでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 私の方からお答えを申し上げたいと思います。  まず、図書館、文化ホール等に子育て支援施設を設けるということについては、常設の託児機能を有した活動が可能になるということで、施設の配置で有効にそれぞれが活用できるように検討していきたいと思っております。  それから、子育て支援センターあるいはファミリーサポートセンターでございますけれども、これらについては、現在、児童センターの中でダブって事業を展開している状況にございます。したがいまして、逆に児童センターは小学生児童の施設で、本来はあそこは小学生児童の施設であるわけですけれども、その中に未就園の3歳児未満の子供も一緒に入っているということで、活動が限定されたり、大きい子にとっては危ない、小さい子にとってはそちらに行けないとか、そういう問題が指摘されているところでございます。  いずれ、子育て支援センター、ファミリーサポートセンターについては、地域の方々・団体・行政がうまく連携して活動している典型事例ということで県の方からも評価をいただいているものでございますので、これらをうまく分担しながら、さらに機能を高めていきたいと考えて計画をしているものでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 私は、やはり子育て支援センターに関しては、この中には入れない方がいいと、今ご答弁いただきましたけれども、そのように考えております。  それで、市民センターで活動している人とかいろいろな方からお話を聞いたのですけれども、市民センターと図書館と文化ホールを同じところに建てることは、大概の方が、私の聞いている範囲ですけれども、賛成していると私は考えます。むしろ、今の花輪市民センターですけれども、あれは市民センターの機能は今はなくなっていますので、中央市民センター的な、それに附属した文化ホールなのですけれども、それと図書館とある、そのようなイメージの施設にしたらどうかという意見も随分あるのですけれども、このことについてはどうでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) そのようなご意見の方もあるとは思いますが、逆にまた、児童センター利用している保護者の方々からは、児童クラブも利用している、また自由来館の児童センターの利用の子供もいる、そういう中で余りにも手狭ではないかということを言われていることも事実でございます。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 今の副市長の答弁ですけれども、私も子育て支援センターの方に行って、お話は聞いてきました。大変活発に活動していますので、どんどん子供さんたちもふえてきて、大変狭い状態だということは聞いております。  それであっても、あそこの場所に施設を四つ入れるということに関しては、私は将来的なことも考えて、子育て支援センターは今の場所をもう少し広げるとか、もう少し児童クラブの方も……。放課後児童クラブなんかも随分狭いです、現実的には。あそこの場所、前の第一保育園の跡地のホールを改造してつくったのですけれども。ああいう場所とか今の子育て支援センターの方を広げる方向を希望します。  それでは、このことに関しては終わりにいたしまして、次に駐車場の規模なのですけれども、文化交流施設の駐車場のことについてお尋ねしたいと思います。  駐車場の規模は、車何台分か。また、車の出入口は何カ所を予定しているかということでございます。  文化ホール的なところは500席とか600席とか700席といろいろありますけれども、仮に五、六百だとすれば、いろいろなイベントは夕方とかお昼とか、2時とか3時とか6時とあると思いますけれども、大概のイベントは6時ごろにあるのですけれども、その時間帯に、1時間以上も前に来る人はいないと思うんです、大体30分ぐらい前に五、六百人の方があそこの文化ホールに入るとすれば、大体200台ぐらいの車が入るのではないかと思われるのですけれども、そういうことにも対応できる得るくらいの駐車場の規模か。  また、現在、鹿角組合総合病院の車の出入口になっている道路の幅が大変狭く、どちらも国道沿いから入る時点で大変渋滞している状態なので、その解消方法とかはどのようにお考えか、お答えをお願いします。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 私からお答えいたします。  駐車場の規模についてでありますが、今年度策定中の基本計画で考えを整理しているところでございます。その後の基本設計の段階で具体的な規模を決定することになってまいります。日常的な利用とイベント開催時などの利用が集中する場合の双方を想定した上で、適正な規模を設定していきたいと考えてございます。  また、車の出入口につきましては、現状の道路では利用が集中する場合には十分な対応ができないことが想定されますので、国道から出入りすることを基本的な方針としながら、敷地全体の配置計画を検討する基本設計の段階で複数の出入口を確保することを検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 複数の出入口というのは、今は2カ所ですけれども、3カ所とか4カ所とか、わかったらお知らせください。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 具体的に何カ所という形はありませんけれども、それぞれ混み合った場合を想定して、検討委員会の方で策定していくという形になります。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) これは私の想定ですけれども、ローソンのところの十字路があります。あそこの十字路は大変危ない十字路です。十字路といっても久保田の方に行くところは大変道路が狭い。丁字路にちょっと細い道がついている程度の十字路というふうに考えます。あそこは、マックスバリューの方から来たとき、坂になっております。そして、あそこは一時停止をしたつもりでも、坂なものですから、こう行って、パトカーがいて、つかまることが多いところです。それで、裏の方の救急車が入るあたりからとか、そういうふうな入り口も考えているとすれば、道路も狭いという部分もあるし、大変危険だと私は思うのですけれども、そのようなことはどうお考えでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 先ほど髙杉議員の質問にも市長がお答えしたわけですけれども、久保田古舘線、そういうものも含めまして検討していきたいと思ってございます。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) ちょっと聞き逃したかもしれませんけれども、車の台数とかは、まだなのでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 大変申しわけありませんでした。車の台数もあったのですけれども、現在、考え方としましては、日常的な利用とイベントの開催が集中する場合を想定した上で適正な規模の駐車場を整備していかなければならないと考えてございますけれども、敷地の施設配置を検討中でありますので、それらを含めまして、また他市の類似施設なども参考にしながら、今後決めていきたいということでございます。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 出せないというのはちょっと……、私は出していただきたいなと思うのですけれども。  そうすれば、4番、これは駐車場も絡めた意味で質問させていただきたいと思います。周辺の土地を買う予定はあるのかというのは、入り口の関係と、それから駐車場にするために、どこかを想定するか。  例えば、こういう場合もあると思うのです。日常的な台数とイベントの台数と2とおりがあるということで今ご答弁いただきましたけれども、何か大きなイベントがあるときは代替的にどこかの駐車場を借りるとか。そういうお考えはありますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 先ほども申し上げましたが、現在は基本計画というのは基本的な建物の配置なり考え方、そういうものを詰めている段階でございますので、そういう中では台数がどうのこうのという段階にはまだ至っていないということをまずご理解いただきたいと思います。  ただ、状況としては、今言ったいろいろなイベントの想定をしたり、そういうことで委員の中でも2カ所にした方がいいのか1カ所にした方がいいのかといろいろな検討をしている最中でございますので、台数については基本設計の段階でないとお示しできないということをまずご理解いただきたいと思います。  それから、周辺の用地等の問題でございますけれども、まずはこの跡地を取得するということが前提でございますけれども、検討委員会では、今の病院跡地の現状、吉村議員もいろいろおっしゃられた現状がありますので、それと建物の配置方針、これが決まってくれば、敷地とアクセスする問題について、いろいろな意見が今後も出されてくると思っています。それらの課題を整理して基本設計に入っていくことになるわけですけれども、周辺の土地については、その有効利用のためには必要であるということになれば、今後関係者に相談した上で進めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 何度も私も話して申しわけございません。  今、組合総合病院跡地を利用するに当たって、市民の一番の関心事は駐車場と周辺が危険ではないか、そのことです。あそこに建てることがだめだとかなんとか、そういうことではないと私は思います。  それから、台数的には、例えば市民センターでいろいろな行事、例えば演劇の会の500人とか400人。演劇の会の方が冬に市民センターでイベントをするときは、近くの地域振興局の駐車場を借りたりしてやっている状態です。ですから、イベントを打つときの台数とかそういうのを想定できないということではないと私は思うのですけれども。
    ○議長(黒澤一夫君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) そういうことを想定しながら今お話し合いをしているということで、そういう段階ですので、台数は決定していない段階でお答えできないということですので、そこは理解していただきたいと思います。  ただ、話し合いの中では、そういうイベントのときとか、そういうときに最低限確保しなければならない、この敷地内で確保すべき台数、あるいは周辺地域、商店街等の波及効果も含めて、既存の駐車場も利用しながらやっていく場合も想定されると思いますので、そういうものも含めながら現在検討委員会でもんでいただいているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) ここの部分で最後になりますけれども、前に一般質問をしたときの市長の答弁の中から、ここの施設が建つことによって中心商店街が活性化になる、そういう項目があります。それで、今の文化会館的なホールとか市民センターの活動、それから図書館、子育て支援センター、そのような施設を建てることによって中心商店街が活性化することにはつながらないのではないか、そのような意見も多々あると思います。図書館に来ている人、文化ホールに来て鑑賞する人、子育て支援に関して子供さんを預けている方々が、その周辺の中心商店街で買い物をしたりして活性化する、ある程度のにぎわいは創出できると思いますけれども、そのように位置づけたことに関して、どのような観点から中心商店街を活性化できるとお答えになったか、お尋ねします。 ○議長(黒澤一夫君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 中心市街地の活性化に資するということについては、まずもって、ここが空洞化することを防ぎ、ここに一定の交流人口をふやす、現在想定しているのは年間15万人という数を想定しておるわけですけれども、そういうことによって地域ににぎわいをもたらしていくということで活性化に資するということを申し上げておるわけですけれども、ただそれだけで商店街が活性化するかとなれば、それはまた別の問題だと思っています。そういう人たちを地域の商店街に誘導する自主的な取り組みも一方では必要ではないかなと。そういう魅力の創出、それからこの施設内での商店街も含めた方々での事業の展開とか、連携をとった展開とか、そういうものを含めて資するというふうに考えておりますので。ただ、物ができたから、それで活性化するんだという考え方ではございません。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) そのようなお考えですと私も理解できると思います。中心商店街が活性化するというお答えいただきますと、地域の商店の方が、それで本当に商店が活性化するのかと、ちょっとそこのところで市の考え方と商店街の考え方がずれてしまうというか、お互いに理解不十分なところがあるのではないかなと思いまして質問させていただきました。  それから、もう一つですけれども、前にこのことについて質問したときに、幅広い年代層の方々からも意見を聞く委員会を立ち上げていただけないかとお話ししたら、「市民検討委員会を設置する考えはございません」というお答えをいただいています、前回。私は、文化交流施設、鹿角市ではこれを建てても大丈夫だということで出してきていると思いますので、建物は建つと思います。建つことに対しては賛成の方も多いですし、建つと思うのですけれども、市民が心配しているのは、その後どういうふうに運用していくか、活用していくかということだと思います。準備段階、計画の段階でどのくらい市民を巻き込めるか、どのくらいの人数を、それは例えば高校生から中学生から小学生からご高齢の方から、さまざまな年代の市民を巻き込めば巻き込むほど、その施設は活用できると思うのですけれども、そのような考え方はございませんでしょうか。例えば説明会を頻繁に開催するとか、計画の段階からいろいろな方と話し合いをする機会を設けるというお考えはないでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 今年度、基本計画を策定する過程でも、検討委員会のほかに、基本計画の素案に対して意見を求める機会、パブリックコメントになりますけれども、設けることとしてございます。  また、基本計画の策定後におきましては、広く計画の周知を図るということで、管理運営やサービスに関する計画の検討に市民団体やいろいろな方に参加していただく予定にしてございます。そういう部分で、基本設計の段階においても広く市民に説明し、意見を伺う機会を設けてまいりたいと考えてございます。  このように、継続的に市民参加による検討を重ねながら、施設整備に対する理解と賛同をいただくことで、吉村議員がおっしゃるように、長く多くの市民に愛され利用される施設となっていくことと思ってございますので、よろしくご理解のほど、お願いしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) そのことは強くお願いしておきます。  その関係をもう一つですけれども、各市民センターがありますね、花輪市民センター、十和田、八幡平、尾去沢、この市民センターの関係者の方々との話し合いを多く持っていただきたいと思います。実は、去年のまちづくりの市民検討委員会の委員の中から、どうしても花輪地区だけでやったという感じの意見があった。表面的には言いませんけれども。花輪地区以外の委員からはご意見が余り出なかったという話を聞いていました。「鹿角市は一つ」という考え方から、建てる場所は花輪地区なのですけれども、花輪地区の人だけでなくて鹿角市全体の考え方を持っていくような取り組みをしていただきたいのですけれども、そのことはどうでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) この施設については、議員おっしゃるとおり、全市的な施設ととらえてございます。したがいまして、昨年度の段階でも全地区、コミュニティーミーティングでも、4地区ともにこの計画を説明してきたところでございますので、そういう位置づけで、あくまでも全市的な位置づけでこれからもご意見は伺っていきたいと思ってございます。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) ありがとうございます。  それでは、組合総合病院跡地利用については、ここで終わらせていただきまして、次に、二つ目ですけれども、指定管理者のことについてお尋ねします。  鹿角市記念スポーツセンター、鹿角アメニティーパーク、花輪スキー場、鹿角市総合運動公園の指定管理者は東京美装さんということで、5年たちまして契約が今年度で終わるということで、今の議会に次回も東京美装さんということで出されております。  この東京美装さんになる前から、市民の方とか議員の中でも、地元の団体、地元の人たちにこの施設を管理運営していく方向はないのかというお話があったと思います。今回、申し込みが東京美装さん1社しかないということで今の議会の方に提出されておりますけれども、この4施設の指定管理者は地元のスポーツ団体とかそういう……。今、いろいろな団体が頑張ってやっております。スポ少とかいろいろ、私は余り詳しくないのですけれども。ついせんだって、10月29日ですけれども、鹿角市のスキーのバザーがありました。私もちょっと目にして、結構いろいろな人が買いに来るということでした。四、五日前はABSのラジオの方で海沼さんという代表の方がインタビューを受けて、大変好評だったということで、自分たちは、市長が言う駅伝のまち、スキーのまちということがまだまだ市民に浸透していない、スキーをやるにはお金がかかる、それでこういうことを始めたと言っていました。大変すばらしい団体だと私は思いました。  このように、鹿角市の中にはそのように頑張っている団体がいっぱいあると思うのです。ですから、そのような方を5年の間に育てたり育成して、5年後は地元の雇用を確保するために、また地元のスポーツが活性化するために、地元の方々に指定管理者をやっていただけるようなことをお考えいただきたい。  また、全部の施設を一括してやるとすれば、なかなか容易でないと思います。施設を幾らかに分けて指定管理者にやっていただくとか、そういうお考えはないかということをお尋ねしたいと思います。  ここは一括して質問させていただきます。  実は、今回、中滝ふるさと学舎に関して市が大変力を入れて、森林セラピー、交流居住をふやすということで頑張って、指定管理者にNPOを立ち上げるのに大変お力添えをいただいて、それで指定管理者にしたいという提案が12月議会に出されていますけれども、そのようなことを市では、ノウハウがある方が大変たくさんいらっしゃると思いますので、スポーツ施設に関してそのようなお考えがないか、お尋ねします。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君、ただいまの質問は、三つお話、通告のこれでは書いてありますけれども、三つ一括して答弁を求めるのですか。 ○8番(吉村アイ君) 申しわけございません。2番に関しては一括して質問させていただきますので、一括して答弁をお願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 教育長。 ○教育長(吉成博雄君) 私からお答えしたいと思います。  ご質問の4施設の指定管理者の今後の選定についてでありますが、このたび平成22年度から5年間の指定候補者への募集を行って、選定委員会の審議を経て、今定例会に指定管理者の指定議案を提案させていただいております。  本施設につきましては、市のスポーツ振興において本当に大きな役割を担うものであります。サービス業に関する知識や高い専門性、施設の特徴を生かした誘客に関する民間団体のノウハウの活用といったものが必要な施設と考えております。また、一貫した運営体制の構築、あるいはスケールメリットによるコスト性なども考慮して、同一の指定管理者による一括管理が望ましいと考え、今回の募集、選定作業を進めてきたものであります。  したがいまして、分割して指定管理者を募集することにつきましては、大会等での各施設の一体的な運営などで支障が生じるほか、コスト面での課題も生じますことから、次回の指定管理に当たっても4施設の一括管理による募集・選定という手法を中心に検討していく考えであります。  それから、市内の企業や団体による指定管理につきましてですが、今後のそれぞれの企業あるいは団体の意思や意気込み、あるいは事業計画を踏まえて検討を進めていかなければならない課題であると考えておりますが、現在の指定管理者のもとでも、東京美装ですが、所長を含め2名以外はすべて鹿角出身者となっております。雇用面での地元貢献はなされているものと考えております。  地元のスポーツ団体等を母体とした指定管理者を育成していくことにつきましては、さきにも述べましたとおり、体育施設の指定管理は施設の管理のみならず大会等の運営などの高い専門性と民間のノウハウの活用などを必要といたしますので、まずもって団体等との十分な協議や検討を要するものと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 4施設を分割して指定管理する予定はないというご答弁でした。これはいろいろな事情があるということで、それは理解しました。  ただ、管理者以外は地元雇用をしているということでご答弁いただきました。私が申し上げるのは、なぜここに中滝ふるさと学舎というのを出してきたかと言いますと、公設民営ですね、市のスポーツ施設は、この公設民営の場合は、NPO的な非営利団体が指定管理者になった方が私は理想だと思います。というのは、指定管理者のことに関しては、議会でも、今までと違って使いにくいと市民の中からご意見があるということで何度も取り上げられています。それから、場所がわかっている地元の者が指定管理者になることによって、より「スポーツのまち」という鹿角市になっていくのではないかと思います。指定管理者の一番のトップが地元にどれくらい愛着があるか、そこの違いだと思います。そして、前には、夏に農家をして冬になるとスキー場で働くという農家の方がいらっしゃいました、そのような形。いろいろな多方面での雇用の仕方で展開できるのではないか。そういう意味で質問させていただいたのですけれども、このことに関してはどうでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 教育長。 ○教育長(吉成博雄君) 雇用のことからまずお話ししますと、東京美装としての従業員は13名であります。その13名のうち2名だけが、所長を含めて、青森県出身の方もおりますので、あとそれ以外は鹿角出身でございます。  そして、レストランなどもありますので、そこでは通常は3名から4名。そして、忙しいとき、大会等が重なった場合などは9名を雇用していますが、それももちろん鹿角の方であります。そして、何よりもスキー場の場合にはリフト等の安全な運行等がありますので、スキー場のリフト関係は15名。また、圧雪車の専門的な運転の方は3名というふうに、これまでと同様に鹿角の方に大いに力を発揮していただいているということでありますので、ご理解いただきたいと思います。  あと、中滝ふるさと学舎のお話がありましたが、それはそれとして、そこに合ったところの運営とかも考えられますが、先ほど一番先にお話ししましたけれども、今回の体育施設の場合には、より専門的なものもございます。そしてまた、今の指定管理者の場合には、会社の方のいろいろな社員を鹿角に呼んできて、そして子供たちへの指導とかスポーツの楽しさとかの講演とかを進めてくれておりますので、そういう点でもまた非常に適しているのかなと私は考えております。以上です。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 私の申し上げているのは、先ほどスキーのバザーの例を出させていただいたのは、鹿角に対して愛着を持っている地元の人間がいる。トップに立つものがどのくらい地元に対する愛着とか情熱があるかで、そこの施設は変わってくると思うのです。そういう意味で、5年間という時間がありますから、この5年間の間に育成できると私は考えるのですけれども、それはどうですか。 ○議長(黒澤一夫君) 教育長。 ○教育長(吉成博雄君) 今、吉村議員のお話になったこと、十分わかります。ふるさとへの愛着、どこの指定であっても、これはしっかり踏まえていかなければいけないものと思っております。先ほど言いましたように、5年後の場合も、団体等をしっかり一つ一つ確認していきながら進めていきたいということであります。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) ぜひ検討いただきたいと思います。  それでは、最後になりますけれども、花輪線利用促進協議会について、これも一括してお尋ねいたしたいと思います。  現在、24団体で構成されているということですけれども、市長が会長になりまして、私、大変期待しております。  今後の会議の予定回数とか、それから東北新幹線の青森開通も迫っております。JR花輪線の存続の活動は一刻の猶予もない現状だと思いますけれども、市長の今回の事業報告の中で「効果的な事業の企画をしていきたい」という報告がありましたけれども、具体的にあったらお知らせいただきたいと思います。  もう一つ、JR東日本の社長さんの講演会を聞いたときに、リゾートしらかみに関してJRの職員が大変頑張ってやったということで、自分の方の社員なのだけれども、地元を活性化したいという人がいるかいないかで大分違ってくる、そのようなお話がありました。  今後JR東日本に対する具体的な提案はどこまでできているか、ご答弁ください。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 花輪線利用促進協議会についてでございますけれども、協議会では、活動方針として、沿線住民の利用拡大、もう一つは観光客の利用拡大、二つの柱を掲げて利用促進策を講じてまいりたいと考えております。  そこで、協議会の会議ですけれども、24の構成団体の長で構成する総会、それから花輪線の沿線市町村、秋田・岩手両県、JR東日本盛岡支社、この担当者で構成する幹事会がございますけれども、総会については基本的に年1回となっておりますが、幹事会は必要に応じて随時開催することにしております。  現在は、平成22年1月に幹事会を開催する方向で調整中でございますが、会議の場では、効果的な事業展開を図るために、5年程度の長期的な事業計画案と東北新幹線新青森駅開業に対応した誘客プランを検討する予定としております。  幹事会で検討した事業については速やかに実行に移すことができるように、早急に平成22年度の総会を開催して、会員各位の了承を得たいと考えております。  現段階で温めている企画でございますが、沿線住民の利用拡大策として「花輪線応援団」の立ち上げを考えております。この企画は、花輪線を愛するファンの方々から「花輪線応援団」として登録をいただき、登録者に対して沿線のイベント情報等を発信するなど、口コミ等での利用促進を図るほかに、協賛企業を募って、利用料金割引等の特典を登録者に対して提供してもらうという取り組みを想定してございます。  それから、リゾートしらかみのようなジョフルトレインの運行につきましては、JR東日本花輪線整備利用促進期成同盟会でも再三要望してきたところであります。秋田支社、盛岡支社に私みずから行って要望しております。このときは盛岡市長が会長でございましたが、副会長という立場で要望はさせていただいております。花輪線で運行できる車両の確保、あるいはまた沿線市町村の観光客の受け入れ態勢の充実といった諸条件が整わなければ運行は困難であるというふうな回答がなされております。  このジョイフルトレインの運行は、観光客の利用促進の面で起爆剤となる可能性を秘めておると思っておりまして、ぜひ実現させたいと考えておりますので、条件をクリアするための方策について検討を続けてまいります。  さらに、協議会の活動とは別に本市独自の取り組みとなりますが、湯瀬温泉駅と十和田南駅周辺の活性化を検討しております。湯瀬温泉駅については、湯瀬渓谷遊歩道や温泉街を散策する観光客の拠点となるような魅力づけを検討しています。また、十和田南駅周辺については、錦木塚伝説や石川啄木夫妻ゆかりの錦木塚伝説公園を中心としたストーリーを立てて、情報発信、ツアーの誘致を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) 大変期待しております。  花輪線応援団に関しては大変いい案だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  花輪線に関して私の考えるところですけれども、盛岡に近いところにあると乗る、乗客がふえる。大館に近いところになると、また乗客がふえる。通勤とか通学の関係なのですけれども。例えば、末広のあたりから田山とか竜ケ森のあたりまでは乗客が少ない。ふやすとすれば、こういうところをどういうふうにふやすかということを考えていかなければならないと思うのですけれども、そういう意味では、十和田南駅と湯瀬温泉とか、いろいろ力を入れているということは大変いいと思います。  実は、この花輪線で、JRさんとこれからいろいろ市長が交渉するということで一つお願いがあるのですけれども、快速米代ですけれども、秋田からの直通便があります。これは朝の7時と夜の6時ということです。急行米代があったのですけれども、二、三年ぐらい前から大館で乗りかえとなりまして、秋田に行くときに大変不便になりました。  日曜日も行ってきたのですけれども、日曜日は途中で風が強くて、大館に着かなかったわけです。大館からは盛岡行きがもう出てしまっているということで、JRさんにタクシーで送ってきてもらったのですけれども。  JRに関しては、鹿角市は秋田に行くのに大変遠い。今まで2本の快速米代があったというだけでも秋田とつながっているという感があったのですけれども、それがここ何年かで寸断されたような感覚があるのです。ここの中にこのようなお考えはないでしょうか。要望ですので。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) この花輪線の利用促進協議会というのは、長年、整備促進でいろいろな活動をしてきたわけですけれども、やはり利用客が少ない。今の青森延伸の新幹線、これに危機感を抱いて、利用促進に力を入れようということで沿線の市町村長さん方が立ち上がったわけでございますけれども、やはり何といっても日々の利用促進だと思います。ですから、私の方もできるだけ出張の際は盛岡とか秋田の方にはJRを利用しなければいけないのかなと思っていますし、職員の間でも年に何回かはJRを利用するように促進をしております。ですから、議員の皆さんにもぜひ、月に1回でも結構ですから、JRを活用していただければと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 吉村アイ君。 ○8番(吉村アイ君) やはり日々の花輪線を利用するのが大切だというご意見をいただきまして、ありがとうございます。  私もできるだけ秋田に行くときはJRを使うように今後もしたいと思いますので、職員の皆様にも強く言っていただきたいと思います。  これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒澤一夫君) 以上で吉村アイ君の質問を終わります。  昼食のため、午後1時まで休憩といたします。     午後0時10分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後1時00分 再開 ○議長(黒澤一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位3番、栗山尚記君の発言を認めます。栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) どうぞよろしくお願いいたします。  90分の長丁場でございますが、お相手くださるよう、よろしくお願いいたします。  それでは、始めます。  子供たちのため、鹿角の未来のために、「あきらめない」をスローガンに、熱い皆様の本気の応援により議会へ送り込んでいただいてから、早くも8カ月の時間が過ぎました。中に入らなければわからない、いろいろな状況を勉強させていただき、熱い思いが日に日に高まっている中、満を持して一般質問の機会を迎えました。生意気な若造と言われた私も、ことしで43歳となりました。現役真っただ中の立場で、熱い仲間たちの声をストレートに伝えていくことこそが私の使命だと心に刻んでおります。  それでは、会派明日葉を代表しまして、通告に準じまして一般質問をさせていただきます。  地方自治体の生き残りのかかった大変厳しい時代を乗り越えるため、鹿角市は「共動」を推進されています。厳しい財政のもと、効率のよい行財政を進める、簡単に言えば、お金がない中、市民の皆様の協力により出費を抑えながら市を運営していかなければ鹿角は生き残れない、共動とはそういうことだと思います。それを理解し行動を起こしたたくさんの市民の皆様の力により、目に見えるすばらしい成果が上がっております。  しかしながら、共動に対する不満の声もたくさん聞かれるのも事実でございます。それは、市側の仕事の質に対するものでございます。市民サイドの意識の中には、市が直接運営しているときよりも少ない予算でよい結果を出しているという自負もございます。市側には、より質の高い仕事をしていただき、鹿角の生き残りのために、より多くの結果を出していただくことが強く望まれております。  そこで、質問に移ります。  市は、第6次鹿角市行政改革大綱のもと、多くの改革を進めてこられました。本年をもって最終年度に当たるわけです。そこで、市民の皆様が直接接することの多い窓口対応や電話対応の改革についてお伺いいたします。  先日報告された市民意識調査の結果を見ても、市の窓口サービスへの満足度が昨年より低下しているという結果が出ているわけですが、これを踏まえて、最初に窓口対応の改善についてお伺いいたします。  市民から不満の声が多い窓口対応について、どういったクレームを把握し、そして検討され、改善に向け、どういった具体的な改革をされているのか、お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 私からお答えいたしたいと思います。  窓口対応の改善についてでありますが、窓口や電話での対応につきましては、常日ごろから親切な対応を心がけるように全職員で取り組んでおりますけれども、残念ながら、市長への手紙に寄せられる内容や市民意識調査の結果からも、依然として市民からの苦情や不満がなくなっていない状況であります。  その内容ですけれども、「不親切」「横柄」「たらい回しにされる」などとなってございます。  個別に把握できたクレームにつきましては担当課に対応を指示し、その都度、課内で意見交換や再発防止策を検討させており、その改善策につきましては、市長への手紙の送り主など関係者に直接お伝えしております。
     また、接遇に関しましても、基本となるあいさつの励行を機会あるごとに指導しているほか、新採用職員を初めとする接遇研修などを実施し、業務スキルの向上に関しましては職場内における業務研修を実施しながら、職員の意識改革と業務知識の向上に取り組んでいるところでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ただいま、いろいろとお答えいただきました。大体予想どおりのお答えがもらえたわけですが、ただこれに関しましては、きょうきのう言われている話ではなくて、ずっと昔から言われていることでございます。恐らく、改善次第ではすぐ改善できる内容だと思われますが、ここで市長にお尋ねしたいのですが、市長は市役所に長年勤めておられた方だと思います。こういった窓口対応の改善がなかなか進まないのは、経験上、どういったことが原因だと思われますでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 理由としては、いろいろあろうかと思いますが、なれが生じているせいが多いのかなという感じはしています。そういう意味でも、今、私は2期目の市政を担うに当たりまして、職員の意識改革も大変大事だということでランチミーティングをやっております。11時30分から1時までなのですが、昼食を共にしながら全職員といろいろな話し合いをして、もちろん窓口業務の対応についてもそうですが、市の将来の提案等についても、お話をさせていただいております。その中でも特にあいさつの励行とか市民に対する目線で働きなさいという指示もしておりますので、できるだけそういう機会にも各職員の意識改革を促していきたいと思っています。いずれ、全職員とランチミーティングを実施する予定となっております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) まさしく意識改革そのもの、それしかないと思われます。  ここでもう一つお聞きしたいのですが、例えば窓口対応に関するマニュアルとかフローチャートらしきものは、現在、存在していますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 接遇のマニュアルについてはございますけれども、窓口対応については現在ございません。(「同じだ」の声あり)すみません、間違いました。同じだということで、接遇のマニュアルということで、あります。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) あるということは、それが守られていない、多分そういう答えに行き着くと思うのですが、ある以上は徹底的にやっていただきたいと思います。  ここで、提案型の質問になりますが、朝礼というものは行われていますでしょうか。  例えば、朝礼が行われれば、毎朝出勤して、5分でも3分でもいいと思うのです、課でも部でも班でもいいと思うのです、毎日管理職の方が、管理職たるゆえに、部下をチェックして、きのうのああいうところが悪かったよとか、もちろん1日の仕事の確認もできると思います。  もし、そういう朝礼みたいなことが行われていないとすれば、朝礼みたいなシステムを導入してみたらよいのではないかと思うのですが、それについてどうお考えでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 今現在、朝礼を実施している課もございます。また、していない課もございますけれども。部長会議などでは、朝礼は実施するようにと。励行にしてございますけれども。そういう部分では、今栗山議員がおっしゃられるような形で再度検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ぜひ、アイデアはいっぱい出ているようです。そして、マニュアルも存在しているとお答えいただきました。意識を変えて、それを実行するだけだと思いますので、ぜひとも実行に移していただけるようにお願いいたしたいと思います。  次に、休日における窓口対応についてお伺いしたいと思います。  市民サービスを考えますと、休日に今行われていますガードマンによる窓口対応を市の職員の交代勤務によるものに改善できないかということでお答えください。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 休日の窓口対応についてでございますが、業務時間外の窓口は、出生届や婚姻届、死亡届の受理や火葬許可、火葬場の予約など、年中無休で受け付けが必要な業務に限定して行っておりまして、庁舎の休日夜間警備を委託している民間会社の警備員がその対応に当たっております。  旧庁舎時代には職員が当番制で宿日直を行い、これらの業務に対応しておりましたけれども、新しい庁舎への移転を機に、庁舎管理上の安全面や管理コストのほか職員数の減少に対応するため、警備業務を委託し、現在の体制となっております。  市職員の交代勤務で改善を図ってもらいたいというのは、例えばですけれども、休日も住民票の発行を行うなど、もう少し休日の窓口業務を充実してもらいたいとのご意見ではないかと受けとめてございます。市長が公約に掲げておりますように、窓口サービスの利便性の向上策として民間施設へ窓口を開設し利便性を高める取り組みを現在考えてございますので、その中であわせて検討してまいりたいと思ってございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ぜひご検討を願いたいと思うのですが、今、受け付けは限定に限ってやっている。職員の人数減少でしょうか、いろいろな背景があるみたいですが、例えば出生届、婚姻届、そういうものを届けるときの皆さんの感覚というのは、私にも経験ありますけれども、とても鹿角市にとっても喜ばしい届け出だと思うのです。  例えば、日にちを気にする方もいらっしゃいます。友引、仏滅等々には出したくないので、結果、土日になってしまうとか。そういったときに、元気いっぱい張り切って喜びの報告を届けるときに、制服を着た外部の方が対応するのでは、市民の気分的にも非常に沈むわけです。  それと、なかなか市民の皆さんというのは市役所に伺う機会が少ないと思うのです。そこが業務委託の例えばガードマンではなく、市の交代勤務の方に対応していただければ、来たついでのいろいろな簡単な問い合わせ、そして受け付けの後の手続の流れ等を市役所職員の立場からきちんとした説明を受けることができると思うのです。  まして、私は今まで仕事をしてきて週休2日というものをしたことがないのですが、週に7日しかないうちの2日間、庁舎が実質まともに動いていない。窓口に関してですけれども。そういったことが改善できないのか、こういう要望を含んで伺ったわけです。  ただ、今、ご検討いただけるということですので、ご検討でそのままノーチェックでは困りますので、随時、いろいろな形で報告していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  ちなみに、他の地域においては、365日休んでいない自治体も既にございます。銀行業務なんかも県内では今、土日オープンしているところも出てきているというのが世の流れだと思いますので、そういったことも踏まえましてご検討くださるようにお願いいたします。  続いても関連だと思うのですが、休日や夜間も含めた今度は電話対応、こちらの方の改善が可能かということでお伺いいたします。  普段の電話対応への不満もたびたび市民の皆様の声として聞かれますが、例えば水道、除排雪のときなどのトラブル、休日・夜間における電話がつながらない、どこに連絡したらよいのかわからない、こういった声が多く聞こえます。  そこで、トラブル時、休日・夜間の電話対応の今行われている現状と、市民サービス向上に向け、今後これを改善できないか、こちらについてお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 休日・夜間も含めた電話対応についてでございますけれども、今、水道に関する事故、それから除雪の対応や災害発生時の緊急通報につきましては、休日や夜間であっても警備員から担当職員が連絡を受けて対応する体制となってございます。そういう体制をとってございます。  緊急的な対応が予測される場合には、あらかじめ担当職員が庁舎に待機するようにしておりますけれども、急を要する苦情や問い合わせにつきましては、警備員からの連絡後、電話をいただいた方に、可能な限り、担当職員から連絡させるなどの対応に努めてございます。  しかし、電話対応に関しまして苦情や意見をいただいていることは確かでありますので、市民の用件をしっかりと酌み取りながら、迅速丁寧な電話対応に努めてまいりたいと思ってございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 休日・夜間は警備員の方が電話を受け担当に連絡する、そういったシステムと聞きました。  先ほど提案した、夜間はなかなか難しいと思いますが、休日の交代勤務が可能になれば、そういった連絡も外部の方が間に入るよりはスムーズにいくのではないか、そう思われます。  あと、普段の電話対応にも、よく「担当がいない」とか、たらい回しに遭ったとか、先ほどもお聞かせ願いましたが、そういった普段の電話対応、こちらについてもマニュアル等はございますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 総務部長。 ○総務部長(木村忠好君) 先ほどお話しした接遇マニュアルの中に電話対応のマニュアルもあります。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) これも先ほどと一緒だと思うのですが、不満が多い、クレームが多いというのは、多分マニュアルが守られていない結果だと思うのです。  例えば、マニュアルがなくても、皆さんテレビとかごらんになっていますから、電話をいただいたときに一般の会社であれば、「ただいま担当がいませんので、お客様の電話番号をいただいてよろしいでしょうか、後ほど担当の方からご連絡申し上げます」、こういったフレーズが多分すぐ出てくるはずなのです。それをやるか、やらないか、これもやはり意識の問題だと思うのですが。先ほどから部長さんにいろいろ答えていただいているのですが、こういうふうに私が先ほどから意識の改革を強く願っていることを表現しているのですが、それについて市長からも一言いただければと思います。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 職員が少ない中で業務がふえている。職員も頑張っていると私は認識しておりますが。いずれ、市の窓口、電話対応について、私自身への電話も結構ございます。その都度、担当職員にも連絡しながら直接現場へ行け、そして直接お話を聞けと指示しておりますが、例えば窓口対応についても、恐らく一部の職員がこのような状況であるのかなという感じはしています。ですから、先ほどから申し上げておりますように意識の改革しかないわけですが、今後とも職員がそういう対応をしないよう、マニュアルを遵守するように、徹底してまいりたいと思っています。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ありがとうございます。市長を先頭に徹底的に意識改革が図られるようお願いしたいと思います。そして、もちろん私の質問で感じていることも、これは全職員に対するクレームではないと思います。もちろん、しっかりやられている方もたくさんおられる中での一部のクレームだとは思います。  そして、先ほども聞きましたが、行政改革大綱の中には「明るい職場の雰囲気づくり」と「あいさつの励行」、こういった項目まで書かれております。市民の皆様が窓口を訪れたり電話をするというのは大変少ない機会です。そのときの対応一つで市の仕事に対する評価が大きく左右されてしまう、こういった残念な結果もあると思います。多くのプレッシャーの中、日々激務に従事されている職員の皆様にとって、こういったことがきっかけとなって残念な評価とならないように、そしてさらなる気持ちの通じ合った共動を推し進めていくためにも、より本気で取り組んで改革していっていただきたい、そのように思います。  これでこの質問は終わります。  続きまして、新病院開院に向けた市の取り組みと市内の医療環境整備についてお伺いいたします。  春の開院に向け、市内で最も立派な建物が確実に仕上げに向かっております。市の医療の中心となる病院が郊外へ移転することによって多種多様な問題が想定されますが、利用者となる市民の皆様の不便を解消するために市ではどんな対応をされているのか、お伺いいたします。  一つ目に、新病院へのアクセス道路整備についてです。  病院移転に伴い、車の流れが大きく変わることが予想されます。現段階で行われていること、これから計画されていることについてお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) 新病院へのアクセス道路整備についてでありますが、市では病院の移転計画の進展に合わせまして、平成11年度から、さまざまな方面から計画的にアクセス道路の整備を進めております。  最初に着手いたしましたのが国道282号からの進入ルートである市役所東町線の延伸整備であります。  さらに、国道交差点付近の渋滞混雑が予想されるため、平成13年度から、新病院の北側に至る狐平線の整備に着手しております。これは食堂クックのあるところの整備です。国道からのアクセスルートとしての充実を図っております。  また、南側からのアクセス向上でありますが、花輪地区県営圃場整備事業の区域内で幹線道路の整備に当たりましては、市道の整備と合併施工によりまして幹線道路の幅員を広げて整備してございます。また、短絡ルートとしての機能も向上させております。  さらに、尾去沢方面からのアクセス向上のためには、稲村橋からの米代川堤防線について、橋の改良、あるいは拡幅の整備を現在も工事中でありますが、本年度で拡幅工事は終了する予定となっております。  このように、新病院につきまして、アクセス道路については年次的に計画的に整備を進めてきたところでありますので、また開院後の状況を見ながらということになっております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) とりあえず、現段階での整備は終了しているととらえてよろしいですね。  例えば、よく郊外の大型ショッピングセンターなんかには、ここからは右にしか曲がれない、ここからは左にしか曲がれない等々、方向指示などのレーン指定も込み合う施設には民間では見られるのですが、そういったものは何かお考えをお持ちでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) 現在ある病院の付近で今問題になっているのは、右折・右折で入っていくルートでございます。でありますので、右折レーンというのは設けてございますが、それでもまだ入ってから混雑するという状況が続いてございます。このようなことで、花輪方面から入ってくる左折については問題はないかと考えておりますが、北側、毛馬内方面から入ってくる場合に右折レーンが設けられるかどうか、今、警察の方と協議中でありまして、警察あるいは国道を管理をしている県の振興局と協議中でありますので、今後の様子を見ながらということで協議は進めてございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 若干、質問とずれてしまったわけですが、普通の道路上の右折レーンはわかりました。私が言ったのは、例えば路線を指定して、この出口からは左にしか曲がれないように誘導するとか、この出口からは右にしか曲がれないように誘導する。よく郊外のショッピングセンターなどにはあるのですが、そういった工夫をされたりするお考えはないかという質問でしたけれども、お願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) 病院ができてから、病院の駐車場の出入口、あるいは病院の救急車両の出入口、あるいはこの後ご質問があるのですが、路線バスの出入口ルート、そのようなものも、さまざまな要件が重なってくるものと考えております。そのようなこともありまして、今後は病院の管理者であります厚生連あるいは病院の事務局等と協議を進めながら対策は講じていきたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 開院後にまたさらに検討いただけるということで、特にここの目の前の国道というのは朝夕のラッシュ時、今でも大変込み合っている路線だと思います。しっかりとした対応をすることによって道路への不満がなくなると思いますので、今現在たくさんやられていることもございますでしょうが、今後、状況を見ながら迅速に対応いただければと、そういうふうにお願いいたします。  それでは、続いてバス路線についてお伺いいたします。  現在整備されている鹿角花輪駅前を中心としたバス路線網を大きく組みかえなければならない事態を迎えると思います。新病院へのアクセスバス路線について、市の対応をお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) 新病院へのアクセス路線についてということでございますが、既存路線の調整ということで、地域公共交通会議では、大館行き、それから小坂行きも含めまして、国道282号を通って十和田方面とを結ぶすべての路線が新病院を経由する予定としております。  新病院へは鹿角警察署前の交差点から乗り入れするルートとなりますけれども、新病院のバスプールと新病院の手前の道路に新たにバス停を設置する計画でございます。  また、鹿角花輪駅から大湯方面へ向かう路線につきましても、往復とも新病院へ乗り入れするため、市役所東町線を経由するルートへと一部変更する予定となっております。  そのほか、尾去沢と八幡平方面から新病院へ向かう路線につきましては、乗りかえなしに新病院へアクセスできるように運行系統の調整を図っております。  そしてまた、新系統の創設ということで、バス利用者意識調査で、どうしてもやはり通院と買い物がバス利用の主な目的、こういうふうに結果が出ておりますので、新たに「花輪市街地循環バス」、これは仮称ですけれども、この運行を検討しております。新病院への乗り入れもあわせまして、鹿角花輪駅と花輪商店街、それから大型スーパー、市役所など、それぞれの拠点を直接結ぶことによりまして、利用者の利便性の向上が図られるものと考えております。  それから、交通会議で出ましたのはJRとの接続ということで、さらにこれらの路線についてJRとの接続につきましても円滑な乗り継ぎができるよう調整を図ってまいりたいと考えております。  それから、どうしても乗車啓発をしなければならない、皆さんに乗っていただかなければならないということで、周知PR方法ということで、新病院のアクセスバスを含めたバス路線の再編計画につきましては地域公共交通会議に諮りながら年度内に策定しまして、来年5月の新病院の開院に合わせた運行開始を予定しており、策定後、広報やPRチラシなどを用いて市民への周知を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) いろいろ検討されているようです。  時間もありますので、一つ、簡単にお答えいただきたいのですが、前にも委員会の方でもお尋ねしたのですが、厚生連の方で、例えば独自に駅前からのシャトルバスを出すなどの情報は、その後ございますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) 厚生連の方にも再三、何かバス路線のことで支援してもらう手がないかということでお話は申し上げてございますが、厚生連の方からは、今のところ考えていないということでお話を伺っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) バス路線、いろいろ工夫しなければ大変なことが起きると思います。  そこで、もう一つですが、例えば、今までJR鹿角花輪駅に着かれた方は歩いて病院に行くことができました。花輪の町の中の人たちも歩いて病院に行くことができました。こういった方々にとっては、バスを利用することになりますと、今までなかった新たな負担が発生するわけです。そういったことについて何か補助的なもの等を市でお考えを持っているかということについてお伺いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) 現在、バス事業者等においても、バスの回数券につきまして、例えば10回乗るのに1回プラスということで11回の券を発行していますけれども、そういうふうにします、バス利用者については。市の方でも、それにまたプラス1回分の支援をしながら回数券をふやしていく、そういう考えも現在持っていますので、これから新年度予算に向けていろいろ協議していきますけれども、そういう支援策も現在考えているところでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 実際病院へ通う方は体の調子が悪い方、そして治療費も負担になっている方が多いと思われますので、ぜひ、今お答えいただいたようなアイデア、その他いろいろご検討いただき、通院の皆様の便宜を図っていただけるようにお願いしたいと思います。  それでは、続いて受付システムについてです。  南北に長い鹿角市においては、病院の郊外移転により利用者の受け付けの負担がさらに大きくなると思われます。そこで、オンラインシステムによる、例えば各地域、各市民センター等に受け付けのマシンを置くなどのシステムを構築いただくことはご検討いただけないか、お聞かせください。
    ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) 新病院の受付システムということでございますけれども、鹿角組合総合病院の外来診療受付システムを公共施設等にも設置する、こういうことでございますけれども、鹿角組合総合病院が現行の受付システムを構築する際にも病院外の設置について協議されたようでございますけれども、利用手順等の煩雑さ、そしてまたトラブルへの対応が困難となるなどの理由から、最終的には院外設置を断念し、院内設置に至ったと伺っております。  こうした理由によりまして、新病院でも現行システムを踏襲し、院内設置により運用する予定と伺っておりますが、病院側で新システム導入の検討をすることになった場合には、改めて協議してまいりたいと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 以前はそういう計画もあったということで、結構可能性は見えるのかなと、そういうふうに思いました。  最近の新聞に出ていたのですが、由利本荘市においても三つの病院を市内の7カ所において受け付けするシステムがこれから事業として始まるそうです。そういった具体例も県内にもございますので、ぜひとも通院される方の便宜を図るためにも、病院に1日に2回も3回も行かなくてもいいような体制をとっていただければと思います。  次にいきます。  続いて、赤字補てんについてです。  郊外移転した病院経営は全国各地で大幅な赤字、こういったことが言われております。赤字が広がっていくということです。新病院も郊外に移転することによって赤字が広がる可能性が非常に高いと思われるのですが、赤字補てんについて、市のこれまでの対応と、今後の対応についてどういうお考えをお持ちか、お聞きいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 財政支援についてでございますけれども、市ではこれまでインフラ整備あるいはまた新病院建設に対する財政支援は行っておりますが、経営に対する直接的な赤字補てんについては行っておりません。新病院に対する赤字補てんについて、現時点では議論する段階ではないと考えておりますが、仮に厚生連が経営の効率化に向けた改善努力を重ねても、なお経営収支の均衡を図ることができない場合には、地域医療の確保と住民福祉の対応という面から、議会を初め関係機関と支援について協議してまいりたいと思っております。  それから、先ほどの由利本荘市の例ですが、費用が多額ということで断念したようです。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 費用の話をいただきますと、いずれもなかなか取りかかれないわけですが、ほかにもアイデアがいろいろあると思いますので、受け付けに関しても。今、ついでにお答えいただきましたので、お願いいたします。  例えば、赤字が膨らんでいくことに対して市が病院とともに何か働きかけていることはございますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部次長。 ○市民部次長(畠山義孝君) 実は、鹿角組合総合病院の建築プロジェクトチームという組織がございまして、これは県、市、町、厚生連、ここの事務方で建築に当たっての諸問題をクリアすべく、いろいろ協議する組織でございます。間接的には医師の確保対策でありますとか病院経営の見通し、その対応策について協議する機関となっておりますが、この組織の上部機関に市長、町長の方々がメンバーとなっております運営委員会という組織がございます。例えば今お話しされております赤字補てんでありますとか、きょうの新聞にも一部報道されておりました重要な案件については、その運営委員会でしっかりと厚生連から構成メンバーである市、町、こういったところに説明責任を果たした上で了承を取りつけ、その上でどういう対応策を講じていくのかという作業が事務方である私どもにおりてくるのだと思っております。  先ほど答弁の中で赤字補てんについては議論する段階ではないと申し上げましたが、まずは厚生連の方がいろいろと経営努力を病院移転に伴いまして検討している段階でございますので、その内容等をそれぞれの構成する自治体でありますとか機関がしっかりと受けとめた上で、まずそこからがスタートだと思っております。  ただ、病院側である程度の努力をしても限界がある、どうしても関連する自治体の支援を仰がなければならない、そういった段階をまた次のステップだと思っていますので、まずは厚生連が今計画している経営計画をしっかりと履行するようにというようなお願いは事務方でさせていただいているところでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) いずれ、全国的に病院が倒産するといった例がどんどんふえているというのが実態であると思います。もちろん、鹿角市にそういった医療機関がなくなるということはあってはいけないことだと思いますので、ぜひとも、早目、早目の対応を考えていただき、もちろん厚生連ともご相談いただき、こちらも共動の精神で行っていただければと、そういうふうに思います。  それでは、次にドクターヘリ導入についてです。  北東北の中心という地理的有利な条件を生かしたドクターヘリの導入は、市の医療環境改善の大きなきっかけとなり得ると考えますが、これまで検討されたことがございますでしょうか。今後の可能性についても、あわせてお伺いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) ドクターヘリの導入についてでございますが、現在、ドクターヘリは16道府県の18の医療機関で導入されておりますが、本県の導入はまだでございます。  ドクターヘリは、救急専用の医療機器を装備したヘリコプターであり、救命救急センターに常駐し、消防機関や医療機関等からの出動要請に基づいて現場にいち早く向かうことで医療機関までの搬送時間を短くする効果がありますが、また搬送の間にもヘリコプターに同乗する救急医療の専門医が救急措置を施すことによりまして、救急救命上、顕著な成果を上げていると聞いております。  厚生労働省では平成13年度からドクターヘリの導入促進事業を実施しておりまして、秋田県でも地域医療再生計画で平成23年度からドクターヘリの導入を計画しておりますが、導入病院は救命救急センターを有している医療機関に限られること、そしてまた運用に多額の経費を要することから、地理的条件もさることながら、鹿角地域での導入は極めて困難であると考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 調査のときもそういうお答えをいただきましたが、これは現状の医療機関がドクターヘリを導入するに満たるような医療機関、医師が確保できていれば、多分、鹿角市にドクターヘリは要らないと思います。そういうものがないので、こういうへき地において、ほかにはないアイデアと時代の流れを酌み取った感覚とタイミングにより、例えば国が今現在、先ほどお答えいただきました16道府県、18病院、近いところでは八戸が暫定ということで今行われていると思います。  もちろん、先ほど予算がなければという話もありましたので、相当額、1億7,000万円の年間の助成金があるものの、実質は運行に2億5,000万円ほどかかるといったことも言われておりますが、私、これを検討してみてはどうかと提案している本当の理由は、鹿角が手を挙げる、そういったことをきっかけに、国と歩調が合えば、ここに今まで鹿角にない病院の整備の可能性が見えたり医師確保の可能性が出てくるのではないかということで、検討してみてはどうでしょうかと、こういった感覚であえて質問しているのですが、この後、無理とは言わず、少しは可能性を見出すために、ご検討いただけないでしょうか、お答えください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) ドクターヘリにつきましては、救命救急センターという一つの条件がございますので、今のところ、そういう考えはできないわけなのですけれども、栗山議員がおっしゃるそういう効果、メリットというのは十分わかっておりますけれども、ある程度、救命救急センターということになりますと、当然ここはそういうものがないので、そういうことでこうなのだということでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 検討し、ある程度周りにアピールすることがすべての始まりではあると思いますので、下手すると夢みたいな話かもしれませんが、そういう話でもしていかなければ、あらゆる面で予算がない不便な土地には何事も起きないと思いますので、ぜひともそういったことを今後も機会があったら提案させていただきたいと思います。  続きまして、医師確保、看護師確保についてです。  これは新病院に限ったことではないのですが、全国に深刻な問題となっている医師確保について現状の取り組みと今後の見込み、さらに看護師確保についても早急に取り組む必要があると考えますが、市の対応についてお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) 初めに、医師確保についてでございますが、医師の充足率は、平成18年度末現在で、県全体では121.5%と充足しているものの、地域における医師の偏在が顕著でありまして、大館・鹿角医療圏では87%、標準数に達しておりません。また、鹿角組合総合病院に限っても、現時点での医師の充足率は91.9%と、慢性的な医師不足の状況となっております。  このため、関係機関との連携・協力をさらに強化いたしまして、医師確保の実現に向けた取り組みを着実に進めていく必要がございますので、岩手医科大学や秋田大学などへの医師派遣の要望活動を引き続き精力的に行ってまいりたいと思っております。  また、中・長期的な取り組みといたしましては、来年度から岩手医科大学に寄附講座として、仮称でございますが、「鹿角地域医療推進学講座」を開設することを県とともに計画しております。医局とのつながりを強化しながら、今後の継続的な医師派遣を働きかけてまいる予定でございます。  さらに、将来的には将来を担う医師育成を支援するため、平成20年度から市独自の医師就学資金貸付金制度を設けておりますが、今年は貸付対象者の範囲を拡大して、利用促進に努めているところでございます。  そして、看護師の確保についてでございますが、本市の看護師と准看護師数は、平成18年度末現在、人口10万人当たり1,003.7人で、全国平均の934.6人を上回っておりまして、現時点で看護師確保のために講じる施策は考えてございません。以上でございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 医師確保について奨学金の制度が設けられているわけですが、利用状況の方をお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部次長。 ○市民部次長(畠山義孝君) 就学資金制度については昨年度からスタートさせておりましたが、昨年度は残念ながら実績はゼロでございました。  今年度に入りましてから実績を少しでも上げるべく、スタートした時点での対象者が一部限定されておったわけなのですが、「鹿角市内の小中学校を卒業された方」ということだったのですが、今年度に入りましてから、「鹿角にゆかりのある方」につきましても対象にさせていただいて、純粋たる鹿角市出身者とは支給する額については倍の差がございますが、そういうことで2段構えで対応していくということで制度を拡充してございます。  ただ、まだその制度を使っていただいている方が11月末現在で実績が出ておりませんので、残り3月までの期間、精力的に、これから受験シーズンにも入ってまいりますので、最寄りの高校でありますとか、それから現在医大に学んでいらっしゃる学生さんの方にも、もう少し医師会、薬剤師会を通じてPRをしてまいりたい、このように考えてございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 前に聞いたことがあるのですが、市にかかわりのある医師の情報等々を求めるといったことが行われていると思いますが、こちらの方の、この辺に何人いるよとか、こういう知り合いがいるよとか、何かよい情報がございましたら、お答えください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部次長。 ○市民部次長(畠山義孝君) まず、先ほど申し上げました医師就学金制度については、首都圏で行われました鹿角ふるさと会でありますとか、こういったところでも制度等についてお知らせをし、お近くにそういう情報があれば、ぜひ市の方にお寄せいただきたいというお願いをまず一つしております。  それから、県の東京事務所の方に、従来までは観光と物産、企業誘致をメーンとした業務を行っている事務所があるのですが、今年度から県では医師確保に関しても、兼務となっておりますが、職員を常駐させて、首都圏、近隣の医局、大学附属病院等にいろいろなコネクションを使ってアポを取りながら接触している、こういう状況でございます。  市の方からも企業誘致に関する職員を1名、東京事務所に派遣しておりますので、間接的に鹿角市の状況、制度、それから厚生連の医師の福利厚生面での処遇、こういったものについては情報を流しまして、県の職員の方から動いていただいておりますが、ただ個人情報にもかかわる問題ですので、病院名とか実際に接触していらっしゃる医師の方はまだここでは公表できないのですが、今そういうことで活動を県の方からお願いをしております。  ただ、県の方にすべてお願いをしているというわけではございません。市の方としても、市長を初め、有力な情報があればキャッチいたしておりまして、事務方の方で連絡をとるべく、そういった対応を現在進めているところでございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 意外と世間では、知り合いに医者がいるよとか、大館で開業しているよとか、嫁が医者のところに行っているよとか、うわさ程度はいっぱい聞かれるので、そういったことをきっかけに、できるだけピンポイントに、本気でアタックをかけていただいて、本当に1人でも2人でも多く確保しないと大変なことなるのは私ごときが言わなくてもわかることだと思うのですが、ぜひ、少ない情報も大きく広げるような活動をしていただければと思います。  では、こちらについて最後に、医師の奨学金などは実質今使われていない状況で、恐らく予算が残っていると思うのですが、これを……。先ほど看護師は鹿角にはいるような数字は出てきましたが、実際現場から聞くと、全然足りないという声が聞こえます。そして、福祉施設なんかにも看護師さんはどうしても必要なのが現状でございます。首都圏で看護師を大量に抱え込んでいて、地方の看護師がどんどん吸収されていく。この先、看護師不足も確実に起こってくると思うので、医師確保以外にも設けてほしいのですが。設けられないとすれば、医師確保で使っていない奨学金等々を看護師確保の方に運用できないものでしょうか。お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部次長。 ○市民部次長(畠山義孝君) 先ほどの答弁の中で、数字的には看護師については鹿角医療圏では充足している、全国平均を上回っているということでお話し申し上げましたが、今議員がご指摘されたとおり、看護師免許を持っている方と実際に医療現場で働いている方の実数には乖離があるのも承知しております。こういった面では、看護師の方々の処遇といいますか労働条件の緩和ということに関しては、市としても非常に関心を強く持っています。  医師の就学資金に仮に不用額が出た場合、そういったものを財源といたしまして、今不足している看護師対策についてというご提案ですが、事務方としては、医師の充足確保対策と同時に看護師、それから保健師、助産師、こういった医療関係にかかわる職種の方々についても、どういった確保対策ができるのかということは検討した経緯がございますので、次年度以降の予算の段階で反映できるのか、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ぜひ対応の方をお願いしたいと思います。  それと、私個人的に、例えば総合組合病院の若手のお医者さんなんかとお話しする機会があるわけですが、今、多少足りないくらいかもしれませんが、現場の医師は3交代勤務、夜勤等々により、本人たちいわく、限界が来ているという本人たちの本音が聞かれます。例えば、その人たちが今逃げ出したら一気に崩壊するような、それだけ危機的状況にあるということもお伝えしておきます。  それでは、医療関係は、これで終わります。  続きまして、観光地としてのロードサイド景観整備についてお伺いいたします。  国内有数であり、県内随一の国立公園十和田八幡平を有する鹿角市として、市内全域における景観のブラッシュアップはとても大事なポイントだと思います。そこで、景観条例、規則、指導などについて、鹿角市では取り組みの例があるのか、条例、規則等、今現在あるのか、お伺いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) 景観条例等に基づく指導についてでありますが、本市では独自の景観条例や規則などは制定してございません。  県が昭和49年3月に「秋田県屋外広告物条例」というのを制定しておりまして、さらに平成5年3月には、秋田県豊かな自然に恵まれた景観を守ることを目的といたしまして、「秋田県の景観を守る条例」を制定しています。  このため、景観を阻害する構造物等に関する指導は県が行っているものでありますが、市で看板や構造物を設置する際には、県から指導を受けて、景観に配慮して設置するよう努めてございます。  市で行われている取り組み等の状況でございますが、直接景観条例に関連したものではございませんが、地区協定というものを定めて、その地区ごとに景観を守ろうというような手法がございまして、古いものでは、花輪の商店街近代化事業を行ったときに、例えばそれぞれの看板の寸法を統一しましょうとか、歩道にはみ出さないようにしましょうとか、建物の色あるいは形を統一しましょうというふうな協定をした事例がございます。  また、ブロック塀なんかで地震が起きて倒れた事例があったのですけれども、例えばブロック塀を生け垣にかえましょうとか、同じ生け垣でも、道路側の方は低いものを、建物の方は高いものを植えましょうと、緑を想定した景観の地区ごとで行われた事例はございます。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 市では、独自では規則等々はないというお答えでした。  国内外を問わず、有名な観光地にはさまざまな条例、規則が確実に存在しています。それで高いレベルの観光地の景観が保たれているというのも事実だと思いますので、かたく縛る条例等々でなくても、今お話を聞いたような事例みたいなこともどんどん取り入れていって、全体的な観光地のレベルアップにつなげていっていただければと思います。  この後の質問にも重複してきますので、次に移らせていただきます。  続いて、公共設置物についてです。  観光地としてのレベルを高めるために、例えばガードレール、バス停、案内看板等の公共設置物の景観との一体化は、例えば国や県などとの協力のもとに時間をかけてでも行うべき事業と考えますが、市側の考えをお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) これまで、道路の防護さく等の道路附属設備の設置に当たりましては、法令によって規制のございます国立公園あるいは国定公園以外の道路では、危険防止の観点から、安全性を最優先にした設備がされてまいりました。  全国的に構造物と景観との調和に対する意識が高まるとともに、画一的となりがちな安全施設につきましても、安全面を十分考慮した上で景観に配慮した施設の整備が進められるようになってきてございます。特に、国立公園あるいは国定公園では、色が限定されまして、白だとむき出しなので茶色に塗ってくださいだとか、ガードレールあるいは電柱なんかも、そのような事例がございます。  本市でも、多くの恵まれた自然を有しておりまして、観光ルートとしての配慮が必要であることから、県が管理する国・県道を含めまして、道路の新設や改良に当たっては、鹿角の特産品を描いた防護さく等、景観に配慮した安全施設を設置したり、観光地らしい道路案内標識を設置するよう県とともに努めております。  また、バスの待合所の整備に当たっては、今、大分古くなって塗装の塗りかえをしてございますが、木のぬくもりを生かしたものということでログハウス風のバス停の設置等、できるだけ景観を損なわないように努めてきたところでございます。  景観に配慮した施設整備の取り組みの必要性につきましては十分認識しておりますので、今後も安全性を確保しながら、可能なものについて、観光地らしい施設整備を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) これはすごく時間のかかる事業だと思います。確実にガードレール等々は破損したり老朽化したりすると新設されていくわけでして、これは鹿角市独自というよりは県であったり国であったりがやる事業だと思いますが、それに対して本当に長い時間をかけて……。最近でも新しい道路に、森林セラピーと呼ばれている滝の案内人が案内するような近くに、きれいな真っ白のガードレールがあったりとか。あれがもう少し落ちついた色であれば、どれだけ景観がよくなるだろうと多分皆さん思っていると思いますので、こつこつと対外的にも働きかけていただいて、ぜひともいい観光地景観にしていただきたいと思います。  例えば、「風評被害」という言葉が観光地のお客さんの減少によく使われるのですが、「風評有益」によって鹿角にいっぱいお客さんが来てもらえるような、ビューポイント以外で、ドライブしている人が「ここは何ていい観光地なんだ」と思えるような、全体的なレベルアップが望まれていると思いますので、どうぞよろしく今後もお願いいたしたいと思います。  それでは、時間がありますので、次の質問に行きます。  続いて、農畜産品・工業製品・観光商品の販路拡大についてお伺いいたします。  大不況の嵐の中、生き残りをかけ、鹿角の経済を盛り上げなければならないのは緊急の課題だと思います。よいものがたくさん埋もれていると言われる鹿角市において、それを地産地消するばかりでなく「地産他消」することによって外貨を獲得することこそが目指すべき鹿角の道しるべと考えます。  そこで、今まで築いてきた交流都市との協力のもと、鹿角の活性化ができないかと考え、質問させていただきます。  三つに分けて質問させていただきます。  最初に、武威市涼州区をきっかけとした中国への可能性です。  友好関係にある涼州区をきっかけに、世界一の消費大国になりつつある中国市場に対し、農・工・観光、すべてにおいて鹿角を売り込める可能性があると思うのですが、現状の対応と今後の可能性についてお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 武威市の方から申し上げますが、中国への売り込みについてですけれども、平成15年に涼州区の訪問団が訪れた際に、経済関係者の間で市内の企業での研修生の受け入れ等が話し合われた経過がございます。ただ、実現には至っていないという状況ですけれども。  諸般の事情から、ここ数年は相互の訪問が行われていません。中国の中でも内奥部に位置する地理的条件を考えますと、涼州区への販路拡大は現時点では実現性が大変低いものと考えております。  しかしながら、中国の沿岸部や台湾などについては、急速な経済成長とともに市場としての高い魅力を備えており、現にJAかづのでは平成19年度から「北限の桃」「秋田紅あかり」を台湾に輸出し、高値で取引されております。  また、近年では韓国や台湾からの海外旅行客が市内で桃などの摘み取り体験を行うなど、その交流は年々拡大しているところでもあります。
     中国本土については、為替ルートや物価の違い、品質保持などの輸送にかかわるコスト等の課題も考えますと、販路の開拓にももうしばらく時間を要するものと考えておりますが、先月行われました香港プロモーションの際、中国本土でレストランチェーンを展開している日本人経営者とお会いする機会がありました。香港経由による中国本土への農産物等の輸出の可能性について調査を行う運びとなっております。いずれ、向こうから私の方に来て調査を行うという状況下でございます。  このような現状は本市にとっては絶好の機会ととらえておりまして、民間主体の取引に対しまして何らかの支援ができないか、今検討しているところです。  ただ、この売り込みに対しては、やはり安定した質・量、この確保が前提条件だと言われておりますので、その辺は綿密に生産者と打ち合わせをしながら販路拡大を目指していかなければならないものとは認識しております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 時間もだんだんなくなってきましたので、二つ準備していた、食料をきっかけとしたハンガリー、それから四つ木をきっかけとした東京都について、できれば一緒に簡略にお答えいただければと思います。同じように、鹿角を売り込める可能性について、お願いいたします。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) ショプロンの関係ですが、ショプロン市との間では平成14年に締結した姉妹都市提携に関する議定書に基づく交流協定書において、産業交流に関して、農業、商工業、観光産業振興のための情報交換や技術協力の交流等の可能性を研究していくこととしております。  去る8月、行政訪問団としてショプロン市を訪問した際には、果実酒等の醸造特区構想に関連してワイン製造の技術支援を依頼してまいりましたが、その実現に向けて、商工会同士、さらには民間の力をかりながら、協議を深めたいと考えております。  物産の販路拡大に関しましては、中国より遠方にあることから、特に青果物については非常に困難な面もあると認識しておりますが、物産や観光資源の売り込みについて、今後の交流を見据えながら研究を進めたいと考えております。  四つ木の関係でございますが、四つ木地区をきっかけにした東京都への販路拡大については、都市農村交流事業により生まれた「よつぎ小学校」との交流を契機として、平成14年度から四つ木地区で「食の交流まつり」を毎年11月中旬に開催して、農畜産物等の展示即売を実施しております。  食の交流まつりは、四つ木地区の秋の風物詩として地元に定着しておりまして、首都圏近郊の消費者に向けた地元の農畜産物等のPRの重要な機会となっておりますが、今後は四つ木地区のほかにも首都圏での農畜産物の新規販売ルートを開拓するため、県や十八観光物産協会と連携しながら、首都圏の各方面で開催されております物産展等への参加を予定しております。  観光物産については、首都圏での情報発信を定期的に行っており、先月には上野で行われました「食の物産展・日本グルメフェスタ」で、きりたんぽや黄金コロッケなどによって鹿角の物産をPRしております。  今後、本市のイメージキャラクター「たんぽ小町ちゃん」を活用した観光まちづくり戦略を進める中で、「きりたんぽ発祥の地かづの」を全国に情報発信するとともに、農商工連携を図りながら、販路拡大に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ショプロンにつきましては、あそこはハンガリーだけではなく、隣接の国がたくさんありまして、私も行ったことがあるのですが、当たり前にほかの国の方が物価が安いということで買い物をしに来る都市です。ショプロン発その他の周りのヨーロッパに情報発信することができる、とてもおもしろいポイントだと思いますので、ぜひいろいろプランニングしていただければと思います。  四つ木に関しましては、昭和60年よりずっとおつき合いがあるわけですので、今までやっていることも検証されつつ、もっともっと鹿角を売り込めるようなことをお願いいたしたいと思います。  そういったことが結果的に鹿角の失業対策につながったり経済の活性化につながると思いますので、ぜひともお互いに友好なパートナーとなり得るように今後も交流を有益に生かしていただきたいと思います。  どんどん進みます。  続いて、保育園整備についてお伺いいたします。  柴内保育園についてですが、合併を前提に新築されました花輪にこにこ保育園との統合は、先ほど髙杉議員の質問の答えにもありましたが、花輪にこにこ保育園が定員がいっぱいということで、これを考えますと現状での合併はちょっと無理があるのかなと思われます。実際問題、老朽化などたくさんの問題を抱えている柴内保育園について、どの程度整備の可能性があるのか、お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) 柴内保育園につきましては、建設後26年を経過しております。現在の建物では、計画的に改修を施したとしても、今後長期に渡って保育を行っていくことは大変難しいものと考えております。  このため、柴内保育園を含むへき地保育園のあり方について、今年度策定いたします「次世代育成支援後期基本計画」で方向性を定めることとしておりますので、それまでの間は、園児の安全面に配慮しながら、老朽化した部分について最小限の修理を行って対応してまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) なかなか先が見えない。あと何年程度やるのかというものが、もし数字がわかれば計画が立てやすいのでしょうが。  実は、建物もそうなのですが、現地に行かせていただきましたが、大変あそこは水はけが悪い場所で、雨が降ると、とにかく子供たちが全然歩けないくらいビチャビチャになる。水はけが悪いことによって建物の腐りとかもすごく早いわけです。そういったものをあと何年使う予定なのか。ほかの保育園とのバランスもあると思いますが、それを見きわめて、余りにも粗悪な環境にならないようにご対応をお願いしたいと思います。  次の質問にも関連ありますので、進めさせていただきます。  次に、へき地保育園の存続についてお伺いいたします。  錦木保育園の認可保育園への移行などが行われていますが、必ずしもそれを望んでいない市民の声が多く聞かれます。柴内、平元、米代保育園、三つのへき地保育園整備に対する今後の市の考えについてお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市民部長。 ○市民部長(中山一男君) へき地保育園の存続についてでございますけれども、本市では、近年、へき地保育園の入園児童数が減少している一方で、共働き世帯の増加に伴いまして認可保育園の入園希望が増加している状況にありますことから、待機児童を減少させるため、認可保育園を整備し、その定員拡大に努めてきたところでございます。  今年度は、ご承知のとおり、錦木保育園で認可保育園へ移行するための改修工事を行っております。  へき地保育園は、保育に欠けない世帯、すなわち保育を行う方がいる世帯の幼児教育的ニーズにこたえてきた一面がございます。園児数が減少してきている現状と建物が老朽化している現状も踏まえまして、現在の3園の統合を含めた整備が必要と考えております。  保育に欠けない世帯のニーズにこたえる施設としましては幼稚園もございますが、残念ながら花輪地区では民間で運営されていた幼稚園が今年度から休園いたしておりまして、開園している幼稚園はない状況にございます。  したがいまして、今回のへき地保育園の再編整備に当たっては、待機児童の解消も含め総合的に検証を行いまして、認可保育園に限定せず、また保護者の就労の有無にかかわらず児童が入園できる「認定子ども園」制度の活用も含め、柔軟な姿勢で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 認定保育園制度、非常にすばらしい制度だと思います。確かに、残る三つの保育園は、いずれも建物も新しくなく、場所によっては本当に園児が非常に少ないという実態もございます。  そこで、市長に一つだけ最後にお尋ねいたしますが、将来的に鹿角市はへき地保育園がない形に整備されるような方向性はございますでしょうか。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 今申し上げましたが、へき地保育所、平元、柴内、米代、この3園でございますけれども、草木地区は残念ながら今年度で終わりということになりますが、いずれこの3園の統廃合については、やはり考えていかなければならないのかなと思っております。  ただ、保育に欠けない子供もおりますので、その辺もできるだけ、欠けない子供も入れるような認定保育園、これが今後の制度としては大変有効にやれるのかなと思っていますので、それも含めて、へき地は3時半なのですが、できれば5時、5時半まで置けるような、そういう園にしていかなければならないのかなと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 現状、保育に欠けない子供たちは、例えば地域子育て支援センターの事業で結構そういう子たちが集まって実質活動していれば、そういうところにも予算を使って対応しているわけです。そういったことも考えますと、はっきりとした預けられる施設が設けられた方が結果的に効率的に運営できるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、続いて東山のパークゴルフ場、こちらの運営についてお尋ねいたします。  すばらしいコースが整備され、市内外からたくさんの利用されるお客様が来場され、多くの方々が健康的なよい時間を過ごされております。せっかく整備されたこの施設をより有効的に活用することにより、あらゆる面で鹿角の活力につなぐことができればと、提案型の質問をさせていただきます。  すばらしい施設でたくさんの市民の皆様が満足されていますが、高齢者の皆様から、コース内へのトイレ設置の要望が多く聞かれます。ご検討いただけないか、お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) 当パークゴルフ公園の整備に当たりましては、他市町村の同様の施設などを参考に、視察なども繰り返しまして、本市のパークゴルフ愛好者のアドバイスもいただきながら整備したものでございます。  一般的には平たんな場所に整備される例が多いわけでありますが、本市のような斜面への整備は珍しく、起伏に富んで変化も多いコース設定はパークゴルフの上級者にも好評であります。  クラブハウスやあずまやの場所につきましてはクロスカントリーコースともなっておりますので、冬期間の管理あるいは利用も考慮しながら、できるだけ利用者の利便性に配慮した場所として現在の位置とさせていただいております。  特に、トイレにつきましては、一般的なラウンドの時間を考慮して、コース四つございますが、9ホールで上がった時点で全部メーンの道路に上がってくるという設定をしてございます。そのような形で設定してございますので、当時はクラブハウス内のトイレを利用していただくという設計をしたものでございます。  これらの附属施設は、近隣のパークゴルフ場と比べましても必要十分な施設であると考えてございます。現時点では、トイレ等の機能の拡充は予定してございませんが、今後の利用客の状況あるいは要望等を踏まえまして判断してまいりたいと思っています。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 今後の利用客のお話も聞いてほしいのですが、今現在そういうお話がいっぱいあるということで、私、質問させていただいているわけです。実際、市長を初め皆さんお元気ですから、あそこでトイレにちょこちょこと走っていけば、多分用は足りる。私くらいでもやはりそのように思うのですが、そんなにフットワークの軽くない、ある程度ご高齢の方もあそこでプレーされているわけで、特に女性の方にとっては、山の途中からクラブハウスまで戻るのが大変だと。これは生の声ですので。こういう声が聞かれておりますので、ぜひご検討いただきたいと思います。  もう一つ、他施設とのコラボレーションについてお伺いいたします。  例えばアルパスとの共通チケット、これはレストラン、ふろ等を利用したもの、それや市内のホテル、宴会場との「宴会パック」等の新たな企画により、鹿角の経済への相乗効果が図れると思いますが、市ではこういうことを念頭にご検討される考えはありますでしょうか。こういう提案にどういった感想をお持ちでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) パークゴルフ公園の周辺では、現在、セラピーロードの整備も行ってございます。これによりまして、都会の方々も含めて、総合運動公園エリアの旅行商品としての魅力が高まるものと期待してございます。  アルパスの指定管理者や地元観光団体とも連携を図りながら、共同チケットの製作や旅行商品の開発など、積極的にパークゴルフ公園の活用を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 前向きなお答え、ありがとうございます。  ここの場所はまた委託管理になるわけですが、その契約に当たり、ただいまお伺いしたようなものを一緒に鹿角市が共動でできるような契約をされるのか、それとも当たり前の管理の決まりごとだけの契約をされるのか、お聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 産業建設部長。 ○産業建設部長(関 道男君) 契約に当たりましては、普通の契約書のままでいく場合とプラスアルファとしてこちらの要望をプラスしていく場合とございます。当然、今おっしゃるように、こちらの要望といたしまして、アルパスには宿泊施設、あるいは温泉、そういったものも一緒に備えてございますので。それと、先ほどご答弁申し上げましたように、旅行商品としての開発などを条件として契約してまいりたいと思っています。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) せっかくですので、市長にももう少し。  市長の市長杯というコンペでしょうか、大会が行われていますが、例えば打ち上げ等々、現状、山だけで大会を終えられているのか、その後、何らか鹿角にお金がおりるような宴会等々が行われておられるのか、参考までに少しだけお聞かせください。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) あのパークゴルフ場ですけれども、毎日やっているおかげで病院に行く機会が減ったとか健康を取り戻したという声も聞かれます。  今、部長から旅行商品の開発というお話がございました。いずれ、市民の健康から始めましたので、それを周りの施設と連携しながらいろいろ進めていきたいと思っております。  それから、先ほどトイレの関係がございましたが、つくるものにしても150メートルしか離れていない。それから、向こうにしますと高台になりますので、水回りに大分お金がかかるということもございますが、いずれにしましても、利用の頻度を見ながら検討していきたいと思っております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ちょっと質問とは違ったわけですが、前向きなお話をいただきましたので、よろしくお願いします。  ついでではございますが、トイレの要望のほかに、途中、水分補給などの、例えば自動販売機とか、運動中やはり夏場なんかは水分補給をする場所が本県のゴルフ場には存在するわけです。そういったものも要望があるということをお伝えだけしておきます。  それでは、残り10分となりましたので、あとはシンプルにいきたいと思います。  中心市街地の活性化についてです。最後にお尋ねいたします。基本的な質問とさせていただきます。  シンプルにお尋ねいたします。鹿角市にとって中心となる市街地は必要だと思われますか。市長のお考えをシンプルにお答えください。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) シンプルにお答えいたします。  人口減少や少子高齢化など、刻々と変化する社会経済状況の中で、社会、環境、経済などのバランスを保ちながら、効率的で持続可能な社会を構築していくためには、商業、業務、居住等、都市機能が集積する「まちの顔」とも言うべき中心地は必要であると考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) 続いて、シンプルにお尋ねいたします。衰退の一途をたどっている中心市街地の活性化は鹿角市にとって重要な施策だと思われますが、市長のお考えをシンプルにお答えください。 ○議長(黒澤一夫君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  「衰退の一途をたどっている」という言葉は栗山議員から聞くとは思いませんでしたが、行政も民間も一生懸命頑張っている状況の中でございますので、その辺、ご理解いただきたいと思います。  中心市街地の活性化は、単に中心市街地が活性化するだけではなくて、周辺地域へも波及し、ひいては市全体の活性化と発展への波及効果が期待されますことから、その意義は大変大きく、重要な施策であると考えております。  豊かな自然と農村地域に囲まれた本市では、市街地と農村地域が相互に連携し、共存共栄しながら、本市の風土や個性を生かしたまちづくりを進めていくことが大変重要であると考えております。 ○議長(黒澤一夫君) 栗山尚記君。 ○3番(栗山尚記君) ありがとうございます。シンプルにお答えいただいたおかげで時間に余裕ができました。  再質問はこれはありませんが、全国的に地方都市の存在が大変薄くなってきていると思います。各地で、例えば合併したような土地では特に、軸のない町はその町自体の存在がもうなくなっていっているような、そんな状況だと思います。  そうした中、鹿角の軸である中心市街地も、公共施設のたび重なる郊外移転により、なかなかうまいぐあいに勢いがついてこない。先ほど「衰退」という言葉を使わせていただきましたが、現状、先が見えない状況にございます。  ただ、今現在は、そこに住み、そこを心から愛する住民の皆様による大変な辛抱と悪条件の中での他地域では見られないほどの努力により、鹿角の中心はかろうじて町の姿をとどめている、そういうふうに私は思います。  ただいまの質問に対する市長のお答えをシンプルに信じまして、中心市街地の生き残りのため今後も私自身、議員として活動し、発言を続けていきたいと思いますので、どうぞお力をおかしくださるように心よりお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(黒澤一夫君) 以上で栗山尚記君の質問を終わります。  以上をもちまして本日の議事日程はすべて終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後2時24分 散会...