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平成13年第1回定例会(第3号 2月20日)

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  1. 鹿角市議会 2001-02-20
    平成13年第1回定例会(第3号 2月20日)


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    平成13年第1回定例会(第3号 2月20日)    平成13年2月20日(火)午前10時開議  開議  第1 一般質問     質問     答弁  散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件  1 一般質問     奈 良 喜三郎 君     根 市   基 君     小田切 康 人 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(25名)       1番  根 市   基 君     2番  田 村 富 男 君       3番  成 田 尚 平 君     4番  小田切 康 人 君       5番  黒 澤 一 夫 君     6番  福 島 壽 榮 君       7番  石 川   徹 君     8番  村 木 繁 夫 君       9番  児 玉 政 芳 君    10番  岩 船 正 記 君
         11番  豊 田 重 美 君    12番  石 川 幸 美 君      13番  米 田 健 一 君    14番  中 西 日出男 君      15番  阿 部 節 雄 君    16番  伊 藤   進 君      17番  齋 藤 啓 一 君    18番  成 田 吉 衛 君      19番  高 杉 英次郎 君    20番  勝 又 幹 雄 君      21番  佐 藤   一 君    22番  奈 良 喜三郎 君      23番  阿 部 邦 宏 君    25番  大 里 恭 司 君      26番  大信田 喜 一 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(1名)      24番  阿 部 佐太郎 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  局 長      舘 洞 正 明 君  主席局長補佐  佐 藤 國 雄 君  主 査      菅 原   勤 君  主 任     田 口 善 浩 君  主 事      小田嶋 真 人 君 ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市 長      佐 藤 洋 輔 君  助 役       三 村 陽 一 君  収入役      大 里 博 志 君  教育長       織 田 育 生 君  総務部長     畠 山 修 三 君  市民福祉部長    石 坂 光 男 君  産業振興部長   木 村 久 男 君  都市建設部長    田 村 秀 一 君  上下水道部長   工 藤 利 榮 君  総務部付部長待遇  児 玉 弘 志 君  教育次長     湯 澤   勉 君  総務部次長     三ケ田 徳 雄 君  市民福祉部次長  児 玉   一 君  産業振興部次長   石 川 孝 男 君  上下水道部次長  和井内 貞 光 君  農業委員会事務局長 小 田 定 家 君  総務課長     石 井 富士雄 君  財政課長      高 田 幸 良 君  監査委員事務局長 加賀谷   宏 君 ○議会事務局長(舘洞正明君) ただいままでの出席議員数をご報告申し上げます。出席25名、欠席1名であります。したがいまして、会議開会の定足数に達しております。  なお、本日の欠席議員は24番阿部佐太郎議員であります。終わります。     午前10時00分 開議 ○議長(大信田喜一君) ただいま報告ありましたように、議員定数の半数以上が出席されておりますので、会議は成立いたします。よって、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第3号により進めてまいります。 ────────────────────── 〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(大信田喜一君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を許します。  順位1番、奈良喜三郎君の発言を許します。奈良君。     (22番 奈良喜三郎君 登壇) ○22番(奈良喜三郎君) おはようございます。  私は、かねてより民意の反映機関の一人として、いつも変わることなく市民の声を市政に反映することを基本姿勢とし、その声の実現に向け、継続して市長に訴え今日に至っております。  このたびは、佐藤市長に対して行います一般質問は初めての機会でありますが、いつもと変わることなく市民の声を率直に申し上げます。  佐藤市長は「市政の流れを変える」として、市民の負託を受け市長に就任されて以来、早くも10カ月を経過し、いよいよ2年度目に向け本格的な施策の展開を図るため、このたびの施政方針においても、市政運営の理念や新たに取り組む施策などについて示されたものと理解しております。  しかし一方では、旧市政というか前市政といいましょうか、あえて前市政時代に問題となっていた諸課題についてはいま一つ解決策が見えず、佐藤市長においては、これらの課題を改革改善していくのか単に継続継承していくのか、明らかにしてほしいとの声があります。  この声を受け、新世紀クラブを代表し、通告しております順に従い、市長に対し質問してまいります。  質問事項の初めは、市長の市政運営に変革を求めてとしてであります。  冒頭にも申しましたように、市長は「流れを変える」という言葉を大胆に掲げ市民の負託を受けたのですから、多くの市民は、前の市政運営とは勇気を持って変革されることを望んでいると思います。  そこで、旧市政時代に課題とされてきた事項の解決策についてでありますが、市長が就任して1年目という点を割り引いても、なかなか思うように進んでいないと考えているのは私だけではなく、前市政以来議論されていた国道 282号バイパス、組合病院の移転改築、広域的な衛生処理施設建設など、旧市政が適切な処理をとらず招いた重大な問題をそれぞれ抱えております。  その影響を受けて思うに任せない部分もあろうかと思いますが、新たなかじ取りを任せられた以上、積極果敢に関係機関との調整を図っていく必要があるものと考えます。  下川原以南バイパスは、県営ほ場整備事業が完了しても、さらに10年間程度は補助金適正化法の拘束を受けて工事等には着手できない状況にあると聞いております。また、組合病院についても、平成15年オープンという当初の予定が先送りになる可能性がここに来て日を追うごとに大きくなってきており、地元JA、病院関係者みずから口外してはばからない状況にあります。  さらに、昨年、八幡平地域の振興のため、断腸の思いで決断した第三セクター統合に伴う出資金の増額により、経営の安定化に一定の展望を見出したものと理解していたにもかかわらず、オートキャンプ場への給水・給湯対策として第三セクター所有の水源施設を市が引き取り、当該施設まで配管施工と管理を行政負担するという信じがたい説明を受け、我が耳を疑ってみました。  簡易水道計画では、県の認可を得ておりながら、飲料水ではなく業務用としての水道事業を行うことは個別の法に照らしても大いに疑問が残るものであります。  地熱熱水供給事業における負の遺産を整理した点を大いに評価していたものですが、今回のこの事態で帳消しになったと言わざるを得ないものがあります。  基幹道路や医療という市民生活上、長年待ち望んでいる問題には消極的で、行政関与の限界を設定しなければならないことについては必要以上にかかわる姿勢は、旧市政時代と変わりなく、流れを引き継いだものと評されてもいたし方がないものと考えるものであります。  これら残された旧市政時代の課題と問題点については、確固たる信念で解決されるよう望み、市長の所見を伺うものであります。  次に、機構改革についてであります。  過疎地域自立促進計画、第5次総合計画のほか、新たな世紀の幕開けに向けて、各部局ではさまざまな立案が行われております。  しかし、こうした計画を実行するには、職員の英知と市民の参加の結集をするだけではなく、旧態依然とした組織等の改革が不可欠であると思います。  旧市政でも、平成13年度において機構改革を実施する予定であったものと認識していたものですが、新市政となり、どのような視点のもとに特色を持った改革を進めようとしているのかお尋ねいたします。  省庁の再編、地方分権に加え、市長の公約、政治姿勢、特に「人材」、「対市民」を重視した市長独自のこだわりを反映した方針を期待するものであり、他に例を見ないほどの大胆で独創的な改革を大いに期待するものであります。  もう一度申し上げます。機構改革はぜひ必要であり、佐藤市長らしさを発揮できる独創的な改革を大いに期待するものであります。  次に、基本構想と市民憲章との関係についてであります。  市民憲章は、鹿角市民の徳目と行政の目標を定めるため、昭和49年11月制定されたものであります。  5次総での基本構想の目的に「市民憲章の理念に沿いながら力強く個性的なまちづくりを進めています」との一節があります。  これまで市民憲章は、功労者表彰式と花いっぱい表彰式の資料に印刷されていたことと、朗読されているのはわずかに1回、生涯学習推進の集いのみで、今や忘れかけていないかと心配であります。  そこで、市民憲章に掲げる五つのまちづくり方針や理念と、今回の5次総での基本構想とは、どのような点で整合が図られているのか、市民の意識の中にはどの程度重要な位置を占めているのか懐疑的にならざるを得ないものがありますので、市民憲章を具現化するための手だてについてどんな議論がなされ、基本構想を裏づける代表的な政策、事業としてはどのようなものが挙げられたのかお尋ねいたします。  次は、公共土木事業に代表される職員意識の改善についてであります。  さきの5次総の基本構想で提起されている事項のうち、施策や関連事項で何ら取り上げられていないこと、例えば建設部局などの疑惑を招いた公共事業施行の適正化、計画的な道路網の整備について、対策が見えてない思いがあります。  これらの問題は、政策やプロジェクトを進める以前の問題であり、執務マニュアルが確立されておらず、公務員倫理が欠落しているという信じがたい状況を放置したまま、日常の努力でカバーするという姿勢では、市長が目指している「市民本位」の行政はおぼつかないと断言せざるを得ないものがあります。  議会においても、再三にわたりこの問題についてただしたにもかかわらず、時間的猶予を請うばかりで、一向に本質的な打開策が提示されていないのは議会軽視ではありませんか。  時代は「情報公開、住民との対話」重視を求めており、市長も同じ目線であると認識しておりますが、職員個々までこうした意識が浸透しているのか甚だ疑問であります。  このような気風が庁内に蔓延しているのはまことに遺憾であり、その原因を推測すれば、管理職みずからが悪しき慣例を打ち破り、時代の潮流と市民感情を的確にとらえた指揮監督能力に欠けているものと思えてなりません。むしろ最近では、この問題を玉虫色に変えようとしか見えなく、事実関係を放置しているのはなぜなのか。  過去には必要以上に行政処分の対象となった職員や、みずからが退職した職員もあり、そのバランスを無視し、説明責任、執行責任が問われつつある今こそ、職員執務倫理の審査的な評価、審査機関が必要と思われるのですが、いかがでしょうか。  こうした負の遺産は、いつまでに、どのような手段で清算し、選挙公約を実現していくのかお尋ねをいたします。  次は、土地開発公社等が先行取得した土地についてであります。  土地開発公社が、市の要請により先行取得した土地及び土地開発基金で購入しながら事業のめどが立たず、また、処分の見通しがないまま長期的に未利用となっている土地が6件あり、その面積は5万 3,000平方メートル、帳簿価格で2億 8,000万円、これらの土地のほとんどが取得後5年以上を経過しており、いわゆる「塩漬け土地」となっております。  バブル期のように地価が右肩上がりの時代は、公共用地を実勢価格よりも安く計画的に取得できるメリットがあったものと思うが、長引く経済不況により現在は地価が下落し、資産価値が減少するという「逆ざや」現象が起きており、いわば、先行取得した土地は不良債権化しております。  不況の長期化により市の財政も悪化しており、この塩漬け土地の処分は急がなければ、このツケは最終的には市民が負うことになりかねないし、これを抱え込んでいることにより発生する金利等のリスクは、最後には市の責任で解決しなければならなくなります。  このような塩漬け土地は、いたし方のない事情で生まれたのではなく、先行取得のチェック体制、事業の見通しの甘さがあったからではありませんか。  ちなみに、八幡平切留平リゾート関連用地の取得は、景気に陰りが見え始め、リゾート開発ブームも下火になったころであり、見通しの甘さであったと思うし、また、官公庁団地は、旧鹿角営林署から進出断念の申し出がされてから2年がたっておりますが、その後、処分の方法など検討されているのでしょうか。  その他の土地についても、事業化の方向または処分方法について、一部さきの議会においても議論がなされたのですが、見直しを含めて早期に解決すべき積極的な市長の考え方をお伺いするものであります。  次は、質問事項の2、保育園の職員体制についてであります。  少子化の大きな要因の一つである「仕事と子育ての両立に対する負担感」を軽減するため、保育サービスの充実が不可欠であり、平成9年に「かづのすこやか子育てプラン」を策定して以来、全認可保育所で通常開所時間が11時間になるとともに、一部保育所では、さらに1時間の延長保育が実施され、また、産休明けから乳児保育や一時保育の実施、地域子育てセンターの開所など、着実に保育サービスの拡大が図られてきております。  さらに、今年度は年末に働く保護者のために、通常は休園日である12月29日、30日の両日も年末特別保育が実施されたことに、保育現場にいる保育士の皆さんの努力に対し敬意を表するものであります。  しかしながら、保育サービスの充実の一方で、保育士の勤務体制も年々厳しくなっており、ゆとりある子供の保育ができないとの声が聞こえてまいります。  保育所の職員は週40時間勤務の中で日曜、祝祭日を除く毎日早朝から夕方遅くまで保育を行うため、時差出勤や時間外勤務で対応しているようですが、現状の勤務体制では対応が困難になってきている実情にあります。  特に、行革の名のもとに過去十数年来保育士の採用は行ってこなかった結果、とうとう半数以上が臨時保育士で占めるという事態となり、しかも、主任保育士と臨時保育士が半々で一般の保育士は二人程度というのは、保育園の運営に支障を来すとともに、せっかく頑張ろうとしている保育士の士気にも影響を及ぼす異常な事態と憂慮せざるを得ないばかりか、人事管理について何ら対策を講じてこなかったのは甚だ問題であります。  今般の子育てプラン改定によって、今後さらなる保育サービスの拡大が必要とされる今こそ、これに対応した保育体制の充実が図られなければなりません。  そこで、臨時保育士の計画的な職員採用を進めていくことが不可欠と思うのですが、その考えがあるのか。また、日額臨時職員についても、一定年数働いた場合は月額臨時職員に移行するシステムを確立し、少しでも将来に希望を持たせることはできないか。  さらに、保育所最低基準ぎりぎりの職員配置体制の中において、交代勤務や時間外勤務だけで11時間開所や延長保育を行うことは、保育に従事する職員が不足すると考えられることから、交代勤務でも十分な保育士の数が確保されるよう、職員配置を見直す考えはないかであります。  次は、かづの子育てプランでは、これらの抜本的な解決の方策として、社会福祉事業団の設立を目指しているようですが、その推進状況と今後の見通しはどうか。  以上、保育サービスの手段は保育士そのものであり、通常の事務職員の人件費とは違うという認識をされ、また、このことは長年の懸案事項でもあったことから、その改善について市長の明快な答弁を期待するものであります。  次に、質問事項の3、スポーツ振興事業団の運営などについてであります。  スポーツ振興事業団は、花輪スキー場を主体に市の施設の管理運営の委託を受け、施設の目的を効果的に達成する努力をされているものと理解しております。  平成9年、国体冬季大会スキー競技会花輪スキー場において開催されて以来、この施設には、全日本クラスの各種大会を初め合宿等が行われ、施設を利用される方々に対するサービス面についても一層の充実が図られなければならないとの関係者の指摘があり、そのスポーツ事業団の管理運営について、さらなる努力が期待されているものであります。  スポーツ振興事業団では、スキー場等の建設当時は施設が新しいがゆえに維持管理費では安定的に管理してきたようでありますが、近年では施設の補修などがかさむようになっているため、当然事業の収益を上げる努力や、通常業務の中で節減を図る努力などされていると伺っておりますが、果たしてスポーツ振興事業団の経営状況はいかがなものでしょうか、今までの経営状況と市としての今後の方向性についての考えをお尋ねいたします。  また、具体的な事項として、運動公園の利用者から施設を利用する手続など極めて不便であると聞くのですが、どんな対応をされているのか、その実態と改善策が検討されているのか。少なくともシーズン中だけでも陸上競技場で受付手続をし、利用者への便宜を図ったらいかがかと思うのであります。
     さらに、アルパスの受付窓口の対応の仕方や、職員の一部かとも思いますが、服装についてサービス業としてのスタイルとは思えないなどの幅広い年齢層の利用者からの意見であり、これらが事実とすれば、今後どのような指導をしていく考えなのかお伺いいたします。  以上、壇上からの質問を終わります。     (22番 奈良喜三郎君 降壇) ○議長(大信田喜一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。     (市長 佐藤洋輔君 登壇) ○市長(佐藤洋輔君) 奈良喜三郎議員のご質問にお答えいたします。  初めに、八幡平オートキャンプ場への給水対策についてでありますが、国のエネルギー政策に基づいて進めてまいりました鹿角地域地熱熱水供給事業実証調査が13年度で終了することにより、熱水供給をしてまいりました7施設への供給は停止することとなります。  このことについての経緯経過及び今後の対応策等は、これまでも機会あるごとにご説明してまいりました。  県及び市といたしましても、地熱熱水を供給しておりました八幡平オートキャンプパーク及び八幡平山麓温水プールについては、引き続き運営することとし、プールの地熱熱水にかわる代替策として、ボイラーを設置することとしており、かかる経費について13年度当初予算にお願いしたところであります。  県所有のオートキャンプ場につきましても、県において受水槽を含めた施設整備費を当初予算に要求しているというふうに伺っております。  オートキャンプ場への給水対策として、第三セクター所有の水源施設を市が引き取ることについて、さきの会派別説明の際、熱水にかわる水の確保の件について、水沢簡易水道全体の水量不足に対応するため、八幡平山麓観光開発事業団が所有する、現在使われていない井戸を新たな水源とする計画である旨、説明したところであります。  オートキャンプ場では暖房や給湯に地熱熱水を使用し、飲料水などにはこれまでも水沢簡水を使用しておりましたが、水道使用量が増大するお盆の時期には、水量不足から使用制限を受ける状態であります。今後、地熱熱水代替用水も水沢簡水から供給を受けることとすれば、これまで以上に一時的な水不足が予想されることから、水沢簡水全体の給水量を確保するために事業団所有の井戸利用を計画したものでございますが、1月29日に水質に課題があることが判明したことから、飲料水としての使用が困難となり、旧井戸の利用計画案は撤回いたしました。  この件については、オートキャンプ場の営業のため特別に需要が増大する分については、県が受水槽の設置により対応する計画であることで解決をみておりますが、水道事業については、今後ともその性格と負担の原則に配慮しながら、効率的な施設整備を実施してまいります。  次に、下川原以南バイパス計画についてでありますが、下川原以南工区につきましては、現在進めております錦木工区の平成19年度完成に引き続き着手することとしておりましたが、当初予定されたルートの一部にほ場整備事業が実施され、また、鹿角組合総合病院建設が予定されることなどから、バイパス計画の再検討が必要となりました。  再検討されたルートもほ場整備事業と関連があることから、ほ場整備事業との整合が可能かを検討いたしましたが、事業の進捗状況から、その調整はかなり厳しい状況となっております。  また、県では錦木工区の早期完成を目指しており、下川原以南については、その完成時期に合わせて進めたいといたしておりますが、当初ルートがベストとのニュアンスであり、補助金適正化法との関連や都市計画決定など各種の法的手続や調整が必要とされるものと考えております。  しかしながら、国道 282号バイパス問題は、本市にとって大きな課題であり、私も市長就任以来、重要な施策の一つとしてとらえてまいりました。  下川原以南ルートについては、これまでも錦木バイパスに引き続き事業の継続を要望してまいりましたが、多くの課題を抱えており、今後、県の関係部局を初め関係機関と積極的な協議を重ね、事業の方向づけを含め検討してまいりたいと考えております。  次に、鹿角組合総合病院建設の進捗状況についてでありますが、秋田県厚生連が建設基本構想で示しているスケジュールから見ますと、建設用地取得にかかわる農地転用許可に3カ月程度のおくれが生じたことから、その後の用地買収、敷地造成工事等が先送りされている状況と伺っております。また、実施主体である厚生連は、改めて実施スケジュールを公式に示しておりませんが、造成工事及び病院の本体建設に関する工事期間等から推測いたしますと、これまで発表してきた平成15年5月オープンは難しい状況と判断いたしております。  当病院は鹿角圏域における中核医療機関であり、市民の関心、要望も強い建設プロジェクトでもありますので、本市といたしましても、できるだけ早い時期の病院オープンを切望しており、その環境条件の整備に向けて、アクセス道路の整備改良、上下水道施設整備等には計画的に対応することとし、新病院の建設推進に関しましても積極的なかかわりを持ってまいります。  次に、機構改革でありますが、右肩上がりの経済成長の終えんにより、国・県はもとより市財政も厳しい状況にある中で、高齢社会の到来、少子化の進展などによる新たな行政課題への対応が求められております。分権社会において、それぞれの自治体は、自己決定・自己責任の原則のもとでこれらの課題に的確に対応していかなければならない状況にあります。  このため、人件費を初めとする経常経費のなお一層の削減が必要となっており、第5次行革大綱に掲げた平成16年度までの5%の職員削減目標は着実に達成しなければなりません。  一方、第5次鹿角市総合計画及び過疎地域自立促進計画を推進していくに当たっては、財政的裏づけはもとより、推進体制を充実し、組織機構をこれにふさわしいものにする必要もあります。  こうした、いわば相反する状況を踏まえ、機構改革の必要性は高まっていると認識しており、現在、組織機構の見直しを検討しているところであります。見直しに当たっては、組織の統廃合を積極的に進めるほか、民間委託を推進し、行政のスリム化を図ることを基本としながら、懸案とする重要課題を迅速かつ的確に推進していくための効率的な組織機構の構築を目指しております。  なお、見直しの時期につきましては、第5次総の初年度でもあります13年度がふさわしいというふうな意見もありましたが、議会と十分協議をし、ご理解をいただいた上で実施すべきと考えておりますことや、私自身、今後の市政推進にふさわしい組織機構について、いま少し検討したいと考えており、平成14年度実施をめどに、遅くとも本年12月定例会には見直し案を提示し、ご協議いただきたいと考えております。  次に、第5次鹿角市総合基本計画構想と市民憲章との関係についてでありますが、市民憲章は、すべての市民が市民であることに誇りを持ち、自然や文化との調和や市民としておのおのの責任を認識した上で、未来永劫、市の発展並びに市民の幸せと平和を願うものであります。  一方、このたびの基本構想は、今後10年間の総合的かつ計画的な行政運営の指針となるものであり、市民憲章の理念に沿ったまちづくりの推進という考えには、いささかも揺るぎはありません。  基本構想におきましては、10年後の本市を「六つの夢社会」として位置づけております。  市民憲章との対応関係につきましては、『福祉・夢社会』は「健康づくり」、『経済・夢社会』においては「雇用と活性化」、『環境・夢社会』では「自然との調和」、『地域・夢社会』では「総括的なまちづくり」、『文化・夢社会』では「うるおいのある文化振興」、『市民・夢社会』では「市民意識の高揚とパートナーシップの醸成」というように、それぞれ整合が図られているものと考えております。  基本構想策定において、市民憲章に特定した話し合いの機会は設けておりませんでしたが、市民懇談会等において、生涯学習の大切さや自然、観光、文化など多くの資源を有効に生かし切れていないなどのご意見やご指摘をいただいております。  こうした意見等を踏まえた上で、将来都市像「出逢い賑わい夢をかなえるまち・鹿角」を掲げておりますとともに、「夢の道しるべ」として5つの基本目標と、「夢の道すじ」として21の政策大綱を整理しております。  また、総合計画の推進に当たりましては、住民主権・住民参加・住民本位の3原則に意を配しながら、「夢の手立て」であります市民と行政の良好なパートナーシップの構築、すなわち「共動」の実行が最重要と考えており、計画の推進そのものが市民憲章の理念・精神を生かしたまちづくり・地域づくり・人づくりの実践であるというふうに認識をいたしております。  次に、職員の意識改善についてでありますが、初めに、高井田西町線道路改良に伴う盛土の件について申し上げますが、捨て土用地としてのり面が大幅に増加し、既存の水田の水張り面積が縮小したことにより、水田としての価格が減少した相当分を金銭で補償することとし、一方、新たに農地として利用できる部分については、用地を取得していただくこととしたいと考えておりますことから、所管委員会への説明を経て、当事者と話し合いをしたいと考えております。  事務執行の適正さを欠いた点につきましては、厳しく戒めてまいりますとともに、今後かかることのないよう十分注意してまいります。  今後における再発防止対策につきましては、職員の専門研修機会の拡大と職員としての意識の自覚、管理・監督の徹底や業務報告の徹底、さらには、庁内の連絡調整を密にするため、現在の部長会議を懸案事項の情報交換、業務対策、調査、審査機能を持たせた会議とするよう、そのシステムの確立に向けて検討してまいります。  次に、土地開発公社が現在保有している土地の処分についてでありますが、保有している土地は3カ所で、面積は5万 1,222平方メートル、その価格は1億 6,017万 918円となっており、保有が長期化することにより、これにかかる経費も増加するため、土地の価格が増加する要因となっております。  このうちリゾート関連施設建設用地については、平成7年に簡易保険福祉事業団の簡易総合レクリエーション施設構想により先行取得しておりますが、実現に至らなかったことにより、これにかわる利活用について他省庁施設の誘致を模索してまいりました。  しかし、いずれも成果につながらず未利用の状態となっており、現段階では見通しがつかない状況にあります。  また、平成8年に取得した官公庁施設集約化整備事業用地のうち旧営林署予定地については、今後、近隣に鹿角組合総合病院が移転することにより、医療機関の事業所等の集約も考えられることから、その進出に期待しており、有効活用の観点から民間への処分も含めた方向も検討してまいりたいと考えております。  残る定住化促進分譲地造成事業用地は平成10年に取得し、翌年8月からU・Iターン者への販売促進に努めてまいりましたが、現在まで分譲に至っていない状況にあります。  今日の経済情勢、雇用状況などからU・Iターン者に限定した販売には限界があるとの判断により、市内に在住の方も一定の要件に該当する場合は購入できるよう、来年度から対象者の条件緩和を図りながら分譲の促進に努めてまいります。  鹿角市土地開発基金で購入し、保有している土地の処理方法につきましては、現在3カ所を保有しており、面積は合わせて 2,470平方メートル、その価格は1億 1,621万 6,443円となっております。  基金は、公用もしくは公共用に供する土地をあらかじめ取得することにより、事業の円滑な執行を図ることを目的としており、これらの土地はそれぞれの利用計画に基づいて取得したものでありますが、その後において、土地によっては計画の見直しなどにより利用がされないまま保有せざるを得なかったという状況となったものであります。  保有している土地のうち、平成7年に取得した旧コミュニティプラザ建設用地については、(仮称)人・情報交流プラザ建設用地としての活用計画から、これにかかる用地購入費を今回の補正予算に計上いたしており、成立により処分が見込まれるものでございます。  また、平成8年に大町駐車場用地として取得した土地は、その目的に沿った活用を図ってきたところでございます。この駐車場は商店街に近接していることから、集客や市民への利便性を確保するため必要な施設となっており、今後とも継続していかなければならないものと考えております。  残る平成9年に市役所拡張用地として取得した土地については、その後に一部を処分しておりますが、残地は現在未利用の状態にあります。  基金の趣旨からも公用もしくは公共用あるいは公共の利益のためでなければ処分できないものでありますが、この土地は官公庁施設集約化事業用地と隣接し一体性を持っていることから、幅広い公共の利益などのため活用方策をさらに検討してまいります。  次に、保育園の職員体制についてでありますが、保育士の職員採用につきましては、行政改革大綱及び職員定数管理計画に基づき公立保育所の公設民営化を推進することを前提に、職員採用を控えてきたものでありますが、この結果、職員と臨時職員がおおむね半々となり、かつ主任保育士と臨時保育士が大半で一般の保育士が2人という状況になっております。  しかしながら、現段階では、職員採用は困難な状況であることから、少しでも臨時保育士の待遇改善を図るため、日額臨時職員については、その勤務成績等を勘案し、月額臨時職員に採用するように努めてきておりますが、これもシステムとして確立されたものではなかったことから、臨時職員の意欲を喚起するためにも、当面、これを確立された人事管理システムとして実施し、待遇改善に努めてまいります。  保育園の職員配置数の見直しにつきましては、保育園は土曜日も開設している施設であり、その中で職員は週40時間勤務体制となるため、ほぼ常時だれかが休んでいることになります。また、延長保育の実施に当たっては、これまで保育士の増員ではなく、時差出勤と時間外勤務で対応している状況でありますが、最低基準ぎりぎりの中で保育士を配置していることから、保育に当たる保育士に不足を生じる事態もあり、今後、延長保育の拡大に伴い、新たに短時間勤務保育士を導入するなど、配置人員の改善に努めてまいりたいと考えております。  また、公立保育園などを受託経営できる社会福祉事業団の設立につきましては、臨時職員の待遇を抜本的に解消するためには、事業団の職員として採用する以外にないと考えております。  市が出資し、市長が理事長となる社会福祉事業団であれば、現在の職員体制そのままで移行することになり、正職員の法人派遣に対する抵抗感も少ないものと考えます。また、臨時職員も事業団の職員として採用できますし、民間保育園職員並みの給料表で身分が安定し、主任保育士や園長の道も開かれることになりますが、設立のためには国の基準を若干緩和していただかなければ直ちに実現はできない状況にございます。  このため、今年度、県市長会を通じ規制緩和の要望を提出しておりますが、県からの回答によりますと、「国では現在、社会福祉事業団の設立及び運営の基準についても、緩和の方向で検討中と伺っており、県としても基準が早期に改正されるよう、国へ要望する」との回答をいただいております。また、東北市長会からも国に要望書を提出したと伺っており、今後とも強力に要望活動を行い、早期に実現に向けて努力をしてまいります。  なお、教育関係のご質問につきましては、教育長が答弁をいたします。     (市長 佐藤洋輔君 降壇) ○議長(大信田喜一君) 教育長。     (教育長 織田育生君 登壇) ○教育長(織田育生君) 私から、奈良喜三郎議員の教育関係のご質問にお答えをいたします。  初めに、事業団の経営状況についてでありますが、平成4年に平成9年の第52回鹿角国体が内定し、国体会場として花輪スキー場と総合運動公園の整備計画が進められ、平成5年にスポーツ振興事業団が発足しております。  設立当初はスポーツセンターとアメニティの管理を行っておりましたが、国体会場となるスキー場施設が平成7年に完成し、事業団職員を増員して管理体制を強化、現在に至っております。  過去3年間の管理運営委託精算額は、平成9年度で収入額1億 9,776万円、支出額1億 8,983万円、差引収益 793万円、平成10年度で収入額2億 683万円、支出額1億 9,695万円、差引収益 988万円、平成11年度で収入額2億 696万円、支出額2億52万円、差引収益 644万円となっております。  また、そのうち事業収入額は、平成9年度で 2,302万円、平成10年度で 2,678万円、平成11年度で 2,382万円と安定した経営状況で推移しておると考えております。  総合競技場、テニスコートは新しい施設ですので、今のところその心配はありませんが、昭和57年に建設されたスポーツセンター、平成5年に建設されたアメニティ倶楽部ハウス、そして平成7年に完成したスキー場施設も、年々維持補修費がかさんできております。  今後、スキー場、スポーツセンターなどの大規模改修が予想されることから、毎年の維持管理が大切となっております。  そのため、現在、事業団では業務の中での経費節減や、合宿等の誘致による事業収益の増収等、鋭意経営安定のため努力していると伺っております。  市といたしましては、今後、日ごろの施設管理に気を配りながら、計画的に補修等を行うとともに、県の施設も多いことから、県に対しまして県営スキー場としての運営と、施設管理費の援助協力をお願いしてまいりたいと考えております。  次に、運動公園を利用する際の手続などについてでありますが、現在、運動公園を利用する人は、スキー場アルパスの事務室で手続を行い、その後、施設に移動して開閉してもらい、必要に応じてその都度事務室へ移動し、連絡をとりながら利用しているという状況であります。総合競技場並びにテニスコートの利用者にとりましては不便を感じておられる方もあると考えております。利用者の利便性を図るため、事業団とも協議しながら改善策を講じ、利用率の増加につなげていきたいと考えております。  次に、アルパスの窓口業務の対応、職員の服装などについてでありますが、アルパスの利用者からは、窓口に人がいない、呼び出しを鳴らしても職員の対応が遅い、また、スポーツ施設の特殊性からラフな服装や長髪の職員の姿が、施設を利用する小・中学生に対し教育上好ましくないとの声があり、事業団には市民の声を伝え、職員の指導をしていただいているところであります。改めて事業団職員の服務規程の確認と、職員の接遇研修の機会をつくるなど、初心に戻り指導を徹底し、快適な利用をしていただくような職場環境づくりが図られるよう指導してまいりたいと考えております。以上でございます。     (教育長 織田育生君 降壇) ○議長(大信田喜一君) 再質問ございますか。奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) それでは、再質問をさせていただきます。  まず最初に、簡易水道計画の関連での業務用の水道の関係については、何か県の方で事業化をされてオートキャンプ場に水を供給するということになって、当初私どもが聞いたこととは違ったというようなご答弁をお伺いしました。結構なことだったなというふうに思います。  ただ、やっぱり基本的には、庁内の協議をもう少し詰めていただいて、簡易水道の事業をそういった事業用のものに向けていくというようなことは当然いろいろな費用負担もかかってくることですから、よく協議をして方向を打ち出していただきたいものだなという希望を付しておきたいと思います。  それから、下川原以南のバイパスのことですが、これは前々から経緯は市長からも伺っておりましたし、ただいまの答弁で一応の理解はしているつもりであります。ただ、下川原までの計画はもうきちんとできているわけですから、それが終わってからでないと、こちらの方はどうにもならないというふうに受けとめられてならないわけですが、私が心配しているのは、病院の建設と、それからほ場整備の関係で、今後10年ぐらいは、あるいはほ場整備の関係では10年ぐらいは補助金の適正化法の適用を受けると思いますので、これは困難だろうと思うんですが、ただ、問題は下川原まで来る時間がどれほどになるのか。そういったことを差し引きすると、あと何年待てばいいのかというような方向が出るような気がしますけれども、これについてはもう少し代替のようなもの、前からも少しは伺っておったんですけれども、代替のような施策とか、それまでの間の対応とかといったことを、もうちょっと内容にわたってご答弁いただきたいと、こう思います。 ○議長(大信田喜一君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(田村秀一君) 国道 282のバイパスにつきましては、先ほど市長がご答弁申し上げましたように、非常にいろいろな課題が多く山積していると、こういうことでございます。  ただ、今奈良議員さんがおっしゃったように、バイパスにかわる、あるいはバイパスの代替施設と、そういうとらえ方で別の路線なりルートを検討した場合には、逆にバイパスが後々必要ではないのではないかと、こういう指摘を受ける可能性が非常にあるわけです。そういう意味から申し上げますと、あくまでもバイパスの代替施設云々ではなくて、市役所庁舎なり、あるいは組合総合病院が設置されたことに伴う通常の市道といいますか、市道の連絡道としての整備というような位置づけの中で考えていかなきゃならないのではないかというふうに思っています。  これは議員の皆様はご承知だと思いますが、バイパスについてはあくまでもやはりその必要性というものを否定するような形での別ルートの道路をつくるということは、最終的にはやっぱり国、県からの指摘があるわけですので、その辺が非常に難しい部分だと。なおかつ、市単独の事業だけで今おっしゃったようなルートを考えていくとなれば財政的に非常に困難なわけですので、当然国、県の補助金を使うようなことも念頭に入れた中で市道の整備をしていかなきゃならないのではないかなと。そうなりますと、ますます先ほどおっしゃったような観点で十分注意をしてまいらないと、せっかくの、何といいますか、当面の課題を解決する一つの手法を選択したことが、後々かえってそれがあだになってしまう可能性もあるわけですので、そういう点も念頭に入れて、担当としては今後いろいろ関係機関と協議してまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) 代替と申したのは適切であったかどうかということを言われると、あるいは不適切かなと思うわけです。ただ、私どもは、壇上でも申し上げましたように、私どもは市民の代議員なんで、やっぱりいろいろな不便があったり問題があったりすれば、それを解消してもらいたいということを申し述べるのはこれ一向に差し支えないものだというふうに私はそう思っています。そういう観点からすれば、代替という言葉は不適切であっても、現実にやっぱり道路の交通の状態を緩和させるための施策は考えていただきたい。補助事業との関連については今私は申し上げません。それは考えていただきたい。  したがって、下川原に至る、浜田からですね、至る事業年度の関係もあると思うけれども、それ以降10年後、あるいは15年後ということになると、我々はもう議員でも何でもない、あるいはこの世の中にいないかもしれない。そういうことではやっぱり困るわけですから、そこら辺の見通しを立てていただきながら、何かの施策はないだろうかということを改めてお伺いいたします。 ○議長(大信田喜一君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(田村秀一君) そういうことも踏まえて、今後も引き続き検討させていただきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) 私は前段に道路網の姿が見えていないということを言いました。これは検討されるということについては私もわかっておった、当然これ市民の要望ですから。ただ、計画が見えないというのは、いつごろにはこの調査がかかるとか、いつごろにはある程度の何といいますか、補完的なことをやってみたいとかというようなことが見えていないので見えていないということを申し上げたので、今の答弁では、単に検討してまいる、検討してまいると言うんであれば、私どもは市民に納得させる何ものもないような気がするので、もう一度その辺のことをご検討いただきたい。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 私からお答えさせていただきます。  今の現状を見ましても、この市役所までの朝夕のラッシュというのは大変皆さんにご不便をおかけしておる状態であります。平成19年までに下川原までバイパスができるというふうな見込みは立っております。しかし、この以南の方の混雑はこれはぜひとも早期に緩和しなきゃならないというふうな意識を持っておりまして、今のほ場整備内の道路の一つの整備と、それから米代川堤防の一つの改良と申しますか、そういうことが可能かどうかということを、できるだけ前向きに市民の皆さんにご迷惑をかけないように頑張ってまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解願います。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) 次に、組合病院関連でお尋ねをいたします。  先ほどの答弁は、お聞きしたら、やはり平成15年のオープンは難しいようだという答弁でありますし、市としては計画についてはきちんと対応していきたいというような答弁もお伺いしました。ただ、私はやっぱり基本構想の中でも、あるいは実施計画の中でも、これから一番大きいのは病院に対する負担金といいますか、億単位の負担金が出てまいると思うんですけれども、建設のための負担金が出てまいると思いますが、それはそれとしても、いろいろな橋の計画なんかは前にお聞きしましたが、環境整備とか病院を建築するまでの整備事業というのは、この病院が建設計画を、造成まではいいと思うんですけれども、建設計画を年度が見えていないものに実施計画での裏づけとか基本構想での裏づけがきちんと可能になっていくのかなという心配を私はしているわけなんです。いつになるのかわからないものに道路つくってやるとか、いつになるのかわからないのに橋をかけてやるとかというようなことでは、なかなか市民の納得を得るということは難しいんじゃないかと。そう考えると、やはり組合病院、あるいは厚生連にいつごろまでこうするのだという計画年次をきちんと明らかにして、そして市の計画も立て、議会の協議も図っていくということが極めて当然なことではないだろうかなというふうに思うんですけれども、そういう意味で、早く病院から建設年次の計画を聴取するといいますか、あるいは私は他の方向を考えてみるというと、本来はやっぱり中核的病院ですから、厚生連は厚生連ですよ、農協は農協ですよ、市は市ですよというような対応は本当は間違いではないかと。厚生連も農協も市も一体となって中核病院の、言ってみれば、いい病院の建設をもたらして市民に安心した医療を提供するというのが本来の建前ではないだろうかと、こう思うわけです。そういう意味でも、やっぱり向こうがあいまいにしているのであれば、迫っても迫ってもある程度明らかにして、市の応援体制といいますか、支援体制といいますか、そういったものも整備していく必要があるのではないかと思うのですから、もう一度その辺のご答弁をいただきたいです。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 奈良議員がおっしゃられるとおり、本当に中核的な公共的な建物であるというふうな認識を持っておりまして、早急に組合病院は建てていただきたいというふうに思っております。しかし、現在までいろいろな場所の問題なんかでおくれておりまして、今やっと市役所周辺に土地を求めることができるというような状況にございます。  先日、おっしゃられるように農協と、それから市長、そして小坂の町長と助役と一緒に厚生連の会長のところに行って、ひとつ鹿角市も道路敷地は確保して、それから鎌倉平につくる橋も計画に入れていると。やはり建設の時期をはっきりしていただかないと非常に困るというふうなことを強力に申し入れし、また要望してまいったところであります。皆さんの耳にも入っていると思うんですが、各郡市の早く建ててくれというふうな要望がある地区がかなり出てまいりまして、現在5カ所誘致合戦みたいな形で進んでいるというふうな状況の中で、強い要望を出してきたところでありますが、できれば平成14年度に幾らかでも着手したいというふうなことを、これから厚生連の理事会に諮ってみるというふうなお話を伺ってまいったところでございます。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) 今市長から前向きに平成14年には着工してもらうように要請していきたいということですから、一体となってひとつ頑張っていただきたいと思います。  ただ、一つちょっと改めてお伺いしたいのは、前に市長、医師の不足の問題もあるのだというお話がございました。先般、私テレビを見ておりました。皆さんもごらんになったろうと思いますけれども、医師の施設に対する病院に対する拡充の率の少ないのは北海道と東北が一番少ないんだそうですね。何か機能によっては50%以下になっているというところもあるらしいということを聞いているんです。都会はその割合でもないようですけれども、そういうことで、せっかく施設はできた、形はできましたよと。ところが技術の提供者がいないというようなことでは、これも困ったものであると思うし、これらは鹿角市の負担というのはあるいはないのかもしれませんけれども、できれば、やっぱり技術陣の充実と、それからサービスの向上といいますか、病院に対してはいろいろな、どうも労災と比べて云々とか、ほかの病院と比べて組合病院は何とかというような話はたびたび聞かれます。多分執行部の皆さんもお聞きになっていると思いますけれども、やっぱりそういう技術陣の体制の整備というんですか、サービスの徹底といったものを、この機会に何かの協議でもあったときに、ひとつ市民の声として訴えていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 以前にも県知事との一つのお話し合いの中でこういうふうな医師の充足率の不足ということも訴えてまいりまして、善処方を約束いただいておりますし、また、ただいまの厚生連会長とのお話し合いでも、この件について厚生連としても努力するというふうなお約束をいただいてきております。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。
    ○22番(奈良喜三郎君) ここの問題でたったあと一つだけ、ちょっとお伺いしておきたいのですが、実は、これらはずっと、要するに以前の市政の残った課題、それに市長に前向きにきちんと対応してもらいたいということを申し上げているつもりです。また、これからのことも少しありますけれども。これは言ってみれば、やっぱり前まではこうであったよと、佐藤氏になってからこういう対応したよと、あるいはこう変わったのだよと、こう促進したのだよというようなことをやっぱり市民に見えるようにしていただかなければ、単に継承したのかというようなことになりかねないわけでありますので、その辺をやっぱり意識の中に入れて、市民もそういったことを期待しているものですから、やっぱり何期かやったならば市長は変えてやるのが正しかったなというぐらいの市民に対しても自信を持っていただくようにしていただきたいものだというふうに私はそう思っているんです。そういう意味で、残されてきた課題をずるずるずるずるっと持っていって、そして、さらに検討します、またも検討します、またもこうですというようなことでは、いい市政が見えてこないというような気がしますので、ひとつその辺について勇気のある、ひとつご答弁をびしっと一言か二言で決めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) こういうふうな大きなプロジェクトを進めていくためには、やはりその関係する機関の連携、信頼関係、これは農協あるいは小坂町とのいわゆる信頼関係、そしてまた、市民の一つの考え方というものがまとまっておらないといいものができないというふうな気がいたします。私はそういう意味で一体感のある一つの考え方がまとまるような形をつくるために頑張りたいというふうに思います。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) 次に、機構改革について申し上げたいと思います。  先ほど来も申し上げましたけれども、いろいろな計画が2000年次を契機として打ち立てられていると。しかも第5次総がきちんと決まりましたということですし、国の省庁の関係もいろいろと変わってまいりました。前の条例の整備するときにも「機構改革はやるんだべ」ということをお尋ねしておったんですが、そのとき総務部長から「やります」というふうなことをお聞きしました。  今の市長の答弁では、これからいろいろともっと詰めていって、議会とも協議しながら、ことしの12年度あたりまで素案を出して、平成14年から実施したいと、こういうようなご答弁でございますが、12月までに示したいという答弁でございますけれども、私は、これは私の見解ですから、あるいは市長の気持ちとはばっちりいかないと思うんですが、やっぱり私は市長が変わって第5次総で構想が出て、それを今度は強力に進めていくという体制づくりは、余り長引かせるというと、流れに沿うてしまうという心配があるような気がするんです。やっぱり「鉄は熱いうちに打て」ということがあるんですけれども、そういう計画を立案した段階で、さらにそれに向かって突っ込むんだという体制をつくっていくというのは、遅いよりは早い方がいいんでないかというように思うわけです。しかし、これとていろいろと協議した結果で平成14年ということだろうとは思うんですけれども、そうしないと、何か職員の士気も上がらないといいますか、それから前の、こんなことを言えば大変失礼かもしれませんけれども、市長が就任されてからの人事異動なんかを見ても、本当にこれは市長の気持ちが入った体制だろうかなというふうに思える節もあるわけですから、やっぱり5次総をやるために、あるいは過疎計画をこうするためにこういう体制で進むのだと、職員の皆さん協力してくれというようなことがもう少し具体的に出ていただければなという期待があるわけですが、早める予定はございませんか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 奈良議員のおっしゃられる「鉄は熱いうちに打て」ということは十分理解できます。しかしまた、「せいては事をし損ずる」というふうなこともあるわけでございまして、私自身いま少し内部の状況を、今まで10カ月やって見てきたわけなんですが、まだいま少し勉強したい面もございますし考えたいところもございますので、ぜひそこいらのところをひとつご理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) それでは基本構想と市民憲章の関係について申し上げたいと思います。  これは五つのまちづくりが今の夢社会での整合を図られているというようなご答弁をいただきました。私は基本構想のこの将来都市像とか、それから市民憲章のこういううたっている項目というのは、ともすれば、何か市民から見れば市役所のものでないだろうかと。だから表現がおかしいよと。市民にしてもらう表現と市役所がやるのとの表現を考えればおかしいぞと、こういうふうな判断をされている方もあるわけです。これは私はこの都市像とか、それから市民憲章とかというのは市民みずからがやるんだと。決まったことは市民のもので、市民がそれに対応するのだというようなことでないと、この展望が開けていかない。そして市民の協力を得られないというような気がしてならないわけです。ですから、最近市民、市民歌の場合はこういうまちです、こういう市ですということを歌っていただく機会があるんですけれども、市民憲章は残念ながら、ちらっとは見るんでしょうけれども、やっぱりそれを朗読するとか、おれ方のものだというようなこととか、例えば今の将来都市像でも、どういう夢のまちをつくるというようなことは、やっぱりおれ方が決めたから市民の人方も口にする、あるいは言い合う、そういうような風土といいますか、そういったものを醸成していく必要があるのではないだろうかと、そのことが何よりも大切なことではないだろうかと、そう思うんですけれども、いかがなものでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 助役。 ○助役(三村陽一君) 市民憲章につきましては、今奈良議員がおっしゃられたようなことだと全く思っております。これはやっぱり市民憲章ですから、つくる過程はともかく、できたあとは市民とそのことを共有するということでなければ意味がないわけで、その点につきましては、奈良議員がおっしゃられるとおりだというふうに思っております。ただ、おっしゃられますように、その意識がどの程度伝わっているのか、浸透しているのかということが大変重大なことでありまして、そういう意味でも、奈良議員今ご指摘になったとおりだと思っております。  これにつきましては、いろいろな機会を通じて、その趣旨のPRをしていく必要があると思うんですが、その手段、方法等について十分検討させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) それでは、次の公共土木事業に代表される職員意識の問題でありますが、私は先ほど壇上でも申し上げましたけれども、何か手順、手続、これは行政職員がきちんと対応しなければいけないものがないがしろにされてきた結果ではないだろうかと。何かそのことについて十分反省もしているし対応していきたいというような答弁もいただいておりますが、そういうことから考えてみると、内部での起案した、今度は決裁した、そして事業に移していくというところの議論なんかが欠落しているのか、それとも、もうあれさ任せておけばこの事業はどんどん進んでいくということだけでやってきたのか、その辺が非常にあいまいなところがあるわけです。とかく私も建設部長やらせていただいたことが過去にあったわけですけれども、これは技術屋さんにやってもらえば、技術屋さんはやっぱりどんどんどんどん工事が進むように進めていく。 しかし、管理担当の人方から見れば、いやこういう手続が必要だ、こういう調整が必要だということがあって、その辺の協議が十分なされないと、今のような結果としてこういったことが起きてくるというようなことになるので、何か私の聞くところによれば、何人かの方がどんどんどんどん進めて、多少いろいろな意見を言える人が抑えられたというようなこともあるやに聞かされるわけであります。そうしてみるというと、やっぱり行政職員というのは何と何と何はやっぱり精通していなきゃいけないというような普段の研修のようなものが絶対に必要ではないだろうかと思うのと、私はこのための結論を訴えたのは、やっぱりそういうことは的確にとらえて、そして審査したり、あるいは、うまくないのはすぐにでも修正かけていくというような機関が、これからいよいよ複雑になってきますし、しかも今度は地方分権が進んでくるわけですから、必要なのではないだろうかと。後で情報公開しながら部長会議あたりで協議して対応していくということでは、1カ月おくれたり2カ月おくれたりするんでないだろうかという心配がされてならないわけです。これは事務的な取り扱いの面にも関するかもしれませんけれども、その辺のことが一つ。  それから、もう一つこの問題の要因の中には、何か黙って聞いてみると、市とその当事者の関係での方向の出し方が誤差がある。例えば、関係者は市に頼まれたから、市に協力したから全部後始末もみんな市でやってくれるんでないかと、こういうふうに私は考えているんです。例えば、埋められてなくなった田んぼは、これはなくなったわけですから、その手続とか何か皆これ市でやってけるべと。それからできてきて、あるいはかわりに受け取ったものの登記上の処理、あるいは名義上の問題、それからそれにかかる費用、それ皆市でやってけると思っていたと。市は市で、そこまで斡せんしたんだから、それはそっちで手続して、今度は田んぼでなくなったのは田んぼでなくなったというふうにお前やればいいんでないかというような、あるいは、やったら後は金の決済をしたならば、後はそれでいいんでないかというようなことが、受け取る方とこちらからやっていく方との意思疎通といいますか確認といいますか、そういったものが全然とれていないのではないかなというふうに私には思えるわけです。  したがって、このことに関しては今年度中に解決して、来年の作には支障がないようにするという今までの答弁もあったんですけれども、そういう段取りからいけば、そういう協議が具体的に今整いつつあるのかどうかという、その現実の問題を私はお聞きしておきたいのです。いかがでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 助役。 ○助役(三村陽一君) 盛り土の関係につきまして、まずは、そういう状況が発生した要因として指摘できるのは、今おっしゃられたように、やっぱり担当した者の知識の認識の甘さ、不足が背景にあったというふうに、これは否めないことだと思っております。そうした意味で、そういう面での研修といいますか指導といいますか、この体制も考えていかなければならないというふうに思っております。また、こういうことを処理するに当たっては、いろいろなケースを想定しながら、すべてについてまずある程度の対応ができるようなことを前提にしながら当たっていかなければならないと思ってますし、何といっても大事なのは、やっぱりいろいろな、例えば法の規制だとかあるわけですので、そうしたことについては、最低でもクリアする形にないと後々面倒なことになるんでないかというふうに思っております。こうした面でも十分そうしたことについて意が及ぶような研修を充実してまいりたいというふうに思っております。  また、これに対するチェックのことですけれども、これもやっぱり、いわば、何といいますか、少し異例あるいは新しい状態のときは、その組織の中で一遍いろいろ協議するという体制をつくらないといけないなというふうに思っております。  あと、住民との関係だとか現在の状況、あるいは登記の関係については担当の部長からお答えしますので、お願いします。 ○議長(大信田喜一君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(田村秀一君) 現在、盛土の関係での関係者との話し合いにつきましては、お互いに誤解のないような形で同じテーブルに立ってお話をさせていただいております。その当時の関係した方、要するにだんなさんはもう亡くなっておりますので、当時どうのこうのでなくて、今ある問題をいかにしてお互いが理解しながら解決していくかと、そういう方向でいろいろな話し合いをさせていただいておりますので、所管委員会の方に今後またいろいろご説明申し上げながら、そのご了解をいただいた上で最終的には関係者と最後の詰めをしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(大信田喜一君) 奈良喜三郎君。 ○22番(奈良喜三郎君) この事業は、ご案内のとおり平成6年と7年に行った工事ですね。もう五、六年経過しているわけです。五、六年経過しているものですから、あそこに関係している方がローマ字でいえばAさんとYさん、二人関係しているんです。AさんもYさんも当時話した所帯主の人は二人とも亡くなっている。5年も6年もたてばこうなんですね。ですから、やっぱり何といっても当時にさかのぼってある程度話しないで現時点だけ話しても、反りが合わなくなる。今の家族の人方はもう亡くなった人から話ここまで聞いておった、ここまで聞いておったということは多分あると思うし、やっぱりそのときにどんな間違いをしておったのかということもきちっと決めておかないと、後の職員の人方に対する士気にもかかわる。やっぱりそのときはこうしておくべきであったんだよということだけは、やっぱり方向性は出しておかなきゃいけないと、こう私は思うんです。それが一つ。  それから、もう一つは、そういう結果が、市に協力しますよという人方に最終的にかなり迷惑かけて、今でももう田んぼつくれないでいるわけですから。最終的には迷惑かからないように処理をしてあげないと、協力した人が何年かたって、5年か6年たったっけこれは大変であったと。それから結果としても市と話したけれども、さっぱり全く損したと。あるいは何と登記するためにどうするのだか、自分がやらなければないのだか市でやってけるのだか、おれの所有権にはまだ全然なっていない。そんなことでは今度は市民が市を信頼しなくなるというようなことになりかねないわけです。ですから、やっぱりその信頼関係が保っていけるような方途をぜひ講じてもらわなければならないと思うんです。  それから、もう一つ言いたいことは、これはもう先ほど市長の答弁でおおよそわかりましたけれども、例えば田がやはり土で埋まったと、その上に公用地に前にも田んぼつくっておったからいいんだという認識のもとで田対田を交換したというようなことになるのかならないのかというのが問題なんです。簡単にいえば、そうしたい、それはわかるんです、気持ちとしては。ところが、今減反時代ですから減反二十何%、三十何%で、みんなあと減反はこの程度でとめてもらいたいという気持ちがあるわけです。そうしてみるというと、やっぱり行政が市有地に田んぼをつくって与えたということは、一般市民の感情からいえば絶対に許されることでないし、現実に私農業委員やってますので、農業委員の声からいえば、これは絶対に許される行為ではないというふうに思うものですから、そういうことはあってはならないと、こう思うわけです。この3点について。 ○議長(大信田喜一君) 助役。 ○助役(三村陽一君) まず、現在の状況をかなりシビアにしておかないと、これが例えば担当が変わった場合にまたそのまま残るという形になります。したがって、このことについては発生した状況、あるいは現在の状況を明らかにした上でいかないと、後々また問題を残しかねないというふうに思っております。  それから、この事業に対しては、当然地権者の方々からは事業に対する協力をいただいておるわけですので、その協力していただいた姿勢にこたえなければならないのはこれ当然だと思っております。そうしたことで、昨年は大変ご迷惑かけまして、この場をおかりしておわび申し上げたいと思うんですが、そんなことを踏まえまして、早急に善処できるように努めていきたいというふうに思っております。  それから、もう一つ、田と田の話でございますけれども、一部既に水道管の管路敷として市が、市といいますか、合併以前に市有地になっている部分がございます。これについては新たに、あの盛土の状況ですので水道管の布設がえをしなければならない部分がありますので、それは必要な面積は除外した上で、残地については相手の方の意向もありまして、これについては相手の方が買い戻してもいいんだという話も内々にいただいておるようです。ただ、もう一つ市道敷、旧市道敷も一緒に欲しいという話がありますけれども、これについては、そこはもともと田んぼでなかったわけですので、これについてはその相手方と十分話し合いをさせていただこうと思っていますが、そうしたことを十分念頭に入れながら相手の方と話をさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(大信田喜一君) 以上をもちまして、奈良喜三郎君の質問を終わります。  次に、順位2番、根市 基君の発言を許します。根市君。     (1番 根市 基君 登壇) ○1番(根市 基君) 政和会を代表し、一般質問を行います。  21世紀を迎えたことしの冬は、例年にない大雪に見舞われ、除雪に毎日を追われる日が続き、春が大変待ち遠しいきょうこのごろであります。  こうした中、若い人たちの活躍で心が和むホットなニュースが流れ、胸躍らされる思いであります。  一昨日の18日、日曜日は花輪高校出身の高橋健一選手の活躍がテレビで放映されました。  31キロ過ぎスパート、トップに躍り出ると、思わず「行け行け」と声が出たのは私だけではないんではないかなと、こう思います。そして、最後は外人選手がぐっと追い上げてきます。あと少しあと少し、頑張れ頑張れと手に汗を握る思いでテレビにかじりついておりました。  そして、けさの新聞でもご存じのとおり、きのうは十和田高校スキー部、石垣寿美子さんが国体の冬季スキー競技会でインターハイに続き5キロクラシカル競技で二冠をなし遂げる。連日のビッグニュースは、市民はもとより全国各地の鹿角市出身者に感動を与えてくれました。  また、花輪高校スキー部、小林範仁君のジュニア世界選手権での日本人初の複合競技優勝、さらには、冬季ユニバーシアードにおいて、同じく花輪高校出身の日本大学の佐藤 純君が複合競技準優勝、複合スプリント競技においては第三位と、明るいニュースが流れ、我々除雪に疲れた市民に安らぎを与えてくれました。  また、陸上界においては、高橋健一選手に続けとばかり、松宮隆行、祐行、両君が国内中・長距離界を代表する選手として注目を集めており、これからの活躍が大変楽しみであります。  さて、鹿角市民はもちろん、全国各地の鹿角市出身者に夢と希望を与えてくれました浅利純子さんが引退しました。浅利さんの活躍は、東京国際女子マラソンを2回、大阪国際女子マラソンを優勝、合わせて国内での国際大会を3度優勝、そして世界選手権での優勝は、きのうのことのように思われます。浅利さんは今後1年、ダイハツでコーチとして後輩の指導に当たるとのことでございますが、将来は地元に戻り、小・中学生に指導をしたいとの希望を持っているように聞いております。  そこで、お聞きします。市長は、浅利さんの今後をどのように見守っていくのか、考え方を聞いておきたいなと、こう思います。  また、スポーツを通しての宿泊などの地域経済へのプラスとなるような施策はどのようなことを考えておられるのか、あわせてお聞きいたします。  次に、東京事務所廃止についてお聞きいたします。  廃止に至った当局の考え方はおおむね理解はできるものの、決定に至るまでの手順については、いささか疑問に感じるものがあります。  基本構想に掲げられている「出逢い賑わい夢をかなえるまち・鹿角」を目指しておりますが、この出逢いの中には市民以外の方々との出逢いも含まれるのではないかなと思います。その市民以外の窓口となっているのが関東地域東京事務所ではなかったのかなと私は感じますが、いま一度考えてみてはと思います。市長の考えをお聞きいたします。  次に、市内循環バスの運行に着手の考え方はあるのか、ないのかお尋ねいたします。  県内各市において、最近循環バス運行が盛んに取り組まれているように感じられます。  当市は、観光、買い物、通学など目的別に多種の取り組みが可能であると思われますが、現在行われている観光循環バスなどは、滞在型の観光への移行が期待されておりますが、さらに、今後における市内の路線バス運行対策についての合わせた当局の考え方をお聞きいたします。  次に、行政施設の今後の配置について伺います。  まず、総合福祉センターについてですが、建設予定地については以前と変わらない考えで進めていくのかどうか。それにより、どのような効果が期待されるのかを示していただきたいと思います。  最後になりますが、12月定例会に引き続き、一般質問の機会を与えていただきました政和会の皆様に感謝を申し上げ、壇上での質問といたします。     (1番 根市 基君 降壇) ○議長(大信田喜一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。     (市長 佐藤洋輔君 登壇) ○市長(佐藤洋輔君) 根市 基議員のご質問にお答えいたします。  初めに、浅利純子さんの今後をどのように見守っていくのかについてでありますが、本市出身で全国を初め世界で活躍しているアスリートは多数輩出されておりますことは、根市議員ご紹介のとおりでございます。それぞれの種目ごとに本市の知名度アップと地域スポーツの振興、さらには、これからのスポーツを志す地元の子供たちの大きな目標であり、また、市民にも夢と希望を与えてくれたところであります。中でも浅利純子さんは大きな功労者であります。  聞くところによりますと、本人は地元へ帰りたい希望もあるようですが、今後1年はダイハツでコーチとして指導に当たられるとのことであります。今や本市の浅利純子さんから日本陸上界の指導者として活躍される期待も含めながら、今後機会あるごとに本人の気持ちを確認させていただき、できれば本市のためご尽力願えればと考えております。  次に、東京事務所の廃止についてでありますが、このことにつきましては、従来から市議会においても議論されておりますし、また12月定例会の一般質問、さらには先般の議案質疑においてもご答弁申し上げ、ご理解を願ってきたところであります。  ご承知のように、東京事務所は平成元年に設置以来、中央省庁からの資料及び情報収集、各種会議への代理出席や中央陳情時の市長随行、観光物産のPR、企業誘致、定住化対策、ふるさと大使との意見交換などの主な活動を行ってきたところであります。  しかし、昨今の厳しい経済情勢の中で、企業誘致の実績があらわれていないこと、中央省庁等からの情報収集については、インターネット等により即入手できること、観光物産のPRや会議及び陳情用務も、高速交通体系等の整備によりこちらから出向いて対応ができることなど、開設当初の状況から社会経済情勢が大きく変化してきており、現在の東京事務所機能にかわるものが出てきたことや行政の効率化を考えまして廃止することにしたものであります。  また、東京事務所は、市民以外の方々との出逢いの窓口の一翼も担ってきたところでございますが、都市住民との交流促進を通じて情報の受発信を行う「鹿角ピア」の機能が、まさにその役割を担っておりますので、その機能を低下しないよう配慮してまいります。  次に、今後の市内路線バス運行対策についてでありますが、乗合バスは、通勤、通学、通院、買い物など住民生活を支える交通機関として重要な役割を果たしてきたところでございますが、自家用車の普及とともに利用者の減少が続いており、さらには、過疎化の進展が拍車をかけるなど、事業経営は非常に厳しい状況にあります。  このため、効率的なバス運行とバスのイメージアップに努め、あるいは観光客の利便性の向上を図りながらバス利用者の増加をねらいとして、近年、全国各地において運行路線の見直しや車両の改善、コミュニティバスや観光循環バスの運行など、さまざまな取り組みが行われてきているところでございます。  県内の状況を見ますと、雄和町では効率的運行と低賃金設定により、減少傾向の利用者に歯どめをかけるため、町内の路線運行経路と運賃の全面的見直しを行い、新交通システムとして生活型循環バス「ユーグル」の運行を昨年8月から開始しております。  大館市では、買い物や公共施設の利便性の向上につながるコミュニティ型循環バス「ハチ公号」が平成10年から運行されており、また、秋田市や男鹿市では、観光型循環バスが既に運行されている状況にあります。  特に、コミュニティ型循環バスについては、能代市や大曲市でも試験運行が実施されておりますが、いずれも便数が多いことと、ワンコインや低運賃で運行されているのが特徴であり、採算面では厳しいものの、住民の利便性と地域の活性化対策につながるものと注目されているところであります。  本市の状況につきましては、新たな取り組みとして昨年10月5日から1カ月間、土・日と祝日に、あんとらあとマインランド間を試験的に循環バスの運行を実施いたしておりますが、PR不足もあり利用者は少ないものの、好評を得ておりますので、来年度も観光シーズンに同様の取り組みをしていく予定であります。  今後の路線バスの運行対策につきましては、本市の地域性や特性に配慮した新たなバス交通システムの構築が必要と考えておりますが、その構想は、平成13年度から策定することで進めており、来年度は、状況の把握と市民に対する意識調査、事例調査等の基礎的な調査を実施する予定となっておりますので、市民の最低限の足の確保を基本としながらも、効率的な運行形態の構築の中で、ご提言の循環型バスの導入やバス代替手段の活用なども含めて最善の方策を検討してまいりたいと考えております。  次に、総合福祉センターについてでありますが、施政方針でも述べましたとおり、建設予定地につきましては、既存保育所のほぼ中間点にあることや、本市の基幹保育所にふさわしいゆとりあるスペースと利便性が確保できること、及び近隣医療施設との連携が図られること、また、子供や子育て家庭及び高齢者、障害者、さらには一般市民の方々の日常的な利用がしやすい立地条件等を総合的に判断し、旧ユゼ化学跡地に建設することとしたものでありますので、ご理解をいただきたいと思います。  この総合拠点ができることによりまして、各福祉分野にわたり、成熟社会に求められている高水準な生きがい福祉サービスの提供が可能となりますが、まず、保育所につきましては保育環境の向上はもとより、不足している乳児保育の受け入れ児童数が拡充されるほか、一時保育、病後児保育など、これまで中心地区でありながら立ちおくれていたさまざまな保育サービスの提供が可能となります。  また、児童センターにつきましては、子育ての中の皆さんから要望の多い施設でもあり、四季を問わず、指導員のもとに子供たちが自由に遊んだり、子供に関する文化や芸術に触れたり、いろいろな創作活動に取り組むことができるほか、保護者も普段の育児疲れから解放され、団らんやサークル活動をしたり、子育ての悩みや援助の相談なども気軽にできることになります。  高齢者生きがい活動支援センターにつきましては、健康で心豊かな人生を送ることができる本市の生きがい活動支援拠点として、趣味や娯楽に親しんだり、軽スポーツ、生涯学習活動やみずから創作、生産した成果品等の販売活動などに生きがいを持って取り組むことができることになります。  障害者生活支援センターにつきましては、これまで求められていた福祉サービス利用の相談や総合調整機能が発揮され、さらにはリハビリや軽易な作業訓練、生活訓練等ができるほか、成果品の展示販売などの機能を持つものであります。  そして、これら施設機能が交流サロンやイベント等で有機的に結びつき、各世代を超えた交流の場として機能することにより、子育て世代はお年寄りから子育ての知恵を受け継ぎ、子供たちがお年寄りの温かいまなざしのもとで健やかに育ち、お年寄りや障害者の方々もまた、子供たちの明るい笑顔やにぎやかな声を聞きながら、積極的に社会参加し、新たな生きがいを持って暮らすことができるなどの相乗効果が期待されるとともに、少子高齢化社会における市街地活性化の有効な方策としても大いに期待しているものであります。  なお、教育関係のご質問につきましては、教育長が答弁をいたします。     (市長 佐藤洋輔君 降壇) ○議長(大信田喜一君) 教育長。     (教育長 織田育生君 登壇) ○教育長(織田育生君) 根市 基議員の教育関係のご質問にお答えします。  初めに、スポーツを通しての宿泊など、地域経済へのプラスとなるような施策についてでありますが、ご承知のとおり、本市では毎年、全国、東北規模の大会及び全県規模の各種大会を開催し、その都度、選手、役員が出入りしております。  ちなみに、平成11年度開催された全県規模以上の大会は9回開催されており、約 5,000人が参加しております。  これらの大会における地元への波及効果は、事業費総額を 2,871万円、事業者等から誘発される宿泊、飲食、お土産、タクシー利用など直接的な消費誘発額を 4,881万円と推計した場合、平成9年度鹿角国体での投資額に対する波及効果の割合1.63倍を参考とした場合、波及効果は1億 2,636万円となります。地元への経済効果を考えると少なからず、スポーツイベントではプラスとなっていると考えられると思います。  そのほか、本市出身者で全国で活躍している選手や指導者、例えばサッカーの奥寺さんなどにつきましても、地元での各種講演会、講習会、研修会等、地域スポーツの振興を図りながら地域の活性化へ結びつけるような計画を考えてまいりますが、先ごろ商工会を中心に発足しておりますイベント誘致協議会やスポーツ振興事業団及び市体育協会等とも連携をとりながら、その実現に向けて努力してまいりたいと思っております。以上です。     (教育長 織田育生君 降壇) ○議長(大信田喜一君) 再質問ございますか。根市君。 ○1番(根市 基君) それでは、まず初めに、総合福祉センターについてのもう一度再質問させていただきますが、まず、現在考えているのはユゼ化学の跡地であるというのはわかりました。  それで、先ほど聞きますと、ここに目的が四つの総合施設ということになりますが、これは大体あの敷地にばらまいてできるのでしょうか、それとも何か集約した形のセンターとして考えていっているのか、その辺ちょっとお伺いしたいと思いますけれども。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) あそこの場所には、統合の保育所のほか高齢者生きがい支援センター、それに障害者生活支援センター、それに児童センター、四つの施設が建設されるわけでありますけれども、つないで複合施設として建設するものであります。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) そうすると、かなり今現在広くしてますが、そこに四つの施設が入ることによって、子供方が本当に余裕を持てるような保育を受けられる環境というか、そういったものは十分配慮されて今後取り組んでいくのかどうか、その辺がちょっと心配の材料というか、それにあわせて、あそこには駐車場も必要ではないかなと、こう思うわけですが、それらのスペースは十分とれるような考え方をしているのか、お伺いします。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) あそこのユゼ化学の敷地は 9,500平米ちょっとあります。それから、隣接して上中島公園 2,200平方メートルがあるわけですけれども、このうち保育所が使う面積は約 6,000平方メートル、毛馬内の例を参考にしますと 6,000平方メートルぐらいが必要ではないかと思っています。ただ、その場合、屋外遊技場というのが必置なわけですけれども、隣接して児童公園がある場合についてはそれを含めてもいいということになっておりますので、 6,000平米の中にはその 2,200平方メートルも含んで、設計によっては可能になります。  それで、駐車場なんですけれども、約 100台収容のものを計画しております。
    ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) そうすると、大体保育所が 4,000平米弱の施設になっていくわけですが、先ほども奈良議員の質問でもありましたが、今現在、市内の各保育所含め非常に大変な労働状態であるというふうなご質問があったわけですが、そうした中、統合していく段階で大体一つのクラスはどれぐらいの人数で想定されて、そして、そこに職員が本当に目の届く、見届けできるような配置の考えもちゃんとされているのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 1クラス当たりの保育人数ですけれども、これは子供の年齢によって違いがあります。それで、国の職員配置基準というものがあるわけですけれども、それによりますと、3歳以上4歳未満児の場合は20人以内、それから4歳以上ですか、それについては30人以内、それから3歳未満児の場合は1人の保育士が6人を保育しますので、大体2グループ程度ということで12人程度で1クラスを考えております。それで、乳児の場合は、これはクラスとは言わないで、クラス単位ではなくて、保育室とほふく室なんかで保育されるわけであります。それを除いたクラスの数は8室を計画しております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) 様相が大体わかってきましたけれども、やはりその地域に子供方の声がいっぱい出るということは、また地域によっては騒音ともとられることもあると思いますし、そういった中で、やはりこれから建設に向けてはもう少し地域ともいろいろ話し合いをして、地域の方も十分に利活用できるような施設になるのかどうか、その辺をちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 統合に当たって地域あるいは保護者等からの意見はまだ直接は聞いておりませんけれども、この計画策定に当たっては、市民会議の委員に花輪第一保育園の保護者会長から入っていただいておりまして、また、保護者の会があったんですけれども、そこでは特に反対とか何かがありませんで、むしろ早急に建設してもらいたいという要望をいただいております。  計画が具体化されましたら、地域はともかくとして保護者の方とよく相談してまいりたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) まず、利用する保護者の方々との話し合いはもちろんだと思いますが、これにより、あの地域が、私も12月の議会でも質問したとおり、やはりバス路線の一部でもあるし、それから大型ダンプなんかも結構通ります。前のところは狭隘でどうのこうの、道路が狭くて一方通行という問題もあったわけですから、これについては、やはりまたそれなりの混雑も予想されるわけですので、その辺も含めて地域との話し合いを十分にして、後で問題のないような施設づくりをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 交通安全上のことをご心配しているようでありますけれども、あそこの場所は国道には直接接しておりませんで、裏側の市道もさほど交通量は多くありませんから危険性はないものと思っております。  それで、地域の方々と協議といいましても、どういうことを協議すればということになるんですけれども、いずれ私ども障害、高齢者一体の最良の施設を建設したいと思っておりますので、そこら辺ご理解いただきたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) 考え方はわかるんですが、私の言いたいことは部長、そういうことでなくて、あそこは国道に面していないから危険でないとか、そういうことを言っているんでなくて、秋北バスの営業所から駅までのバスが運行して、それから運送会社の車両置場からのちょうど出口にもなったり入口にもなっている道路なんですよ。ですから、私は、例えば病院が今現在あって、旭町通りなんか病院の午前中なんか特に込むわけですね、そういうふうなことがやはりあの辺でも起きていく可能性が十分あるということを言っているわけで、そういった意味で地域の住民に迷惑がかからないようにするために、また、それを予想しながらもご理解をしていただくような形で対話をしていただきたいということを申し上げているわけでありますので、その辺ちょっともう一回。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 根市議員のおっしゃるとおりに、やはり地域の住民の皆様にご迷惑のかからないような、そしてまた、十分に協議をしながら最善の施設建設に向けて頑張ってまいりたいというふうに思います。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) これは佐藤市長就任後の初めての大型の建設、行政施設の着工だと思いますので、せっかくのものをつくる段階で、やはり遺恨のないような形で、そしていいものを、地域に誇られるような、そんなものをつくっていただきたいという意味で質問しておりますので、前向きに検討していただきたいと思います。  続いて、巡回バス、循環バスというか、あえて私この巡回バスと書いたのは、もう少し今の現在の路線バスの動きでなくて、例えば市内の住民も、買い物だけでなくて観光もしながら、また、途中でおふろに入ったりとか、そういうふうな発想で取り組むということはいかがでしょうかというので質問しておりますが、どうでしょうか。  つけ足しますけれども、先ほど来の答弁の中では生活型、コミュニティ型、観光型と、こういうふうに3種類あるわけですが、トータルした考え方でこういったバス路線を市がいろいろ考えて、そしてバス会社にお願いしてみるとかということを私問うているわけですけれども。 ○議長(大信田喜一君) 助役。 ○助役(三村陽一君) 市長がお答え申し上げたように、まず、いろいろな県内でもいろいろな取り組みがなされておりまして、それを十分参考にしたいというふうに申し上げておるわけですが、ただ、状況をお聞きしますと、必ずしも採算面では厳しいというような状況も聞かされております。  また、ご承知のように、現実生活バス路線の中でもいろいろな支援措置を講じながら、それでも大変な状況にあるわけで、これについては、そうしたことも十分検討しながらやらないと、花火一発上げて終わりというようなことでもいけないと思うし、そういうことで、いろいろ生活路線、あるいは観光型、あるいはコミュニティ型、複合した形でどういう考え方のもとにやれば一番いいのか、少し時間をかけて検討させていただきたいというふうに思います。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) たまたまちょうどここに13年2月に出した「理念と共有と……」という、この冊子を先ほどいただいておりますが、この中の5ページにも公共交通機関を充実させるという部門で5ページに書いてますが、バス路線網やアクセスを検証し、必要に応じて新しい交通システムの構築を目指しますと、こうあるわけですので、これ取り組み年度を含めて、やはりありきたりなバス路線の考え方でなくて、観光地も含めて観光バスにもコミュニティで使いたい人も乗れるような、そういうふうな路線を組み立てていかないと、せっかく今現在でも毎年何千万という補助金を出しているわけですから、有効に使えるような路線バスを計画してほしいと私思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 助役。 ○助役(三村陽一君) 先ほど申し上げたように、そうしたいろいろな複合利用の形でどういう形で運行を促進すると一番効率がいいのか、今根市議員がおっしゃられたようなことを十分含めて少し検討させていただかないとあれだなと思っております。  先ほども申し上げたように、例えば、今あんとらあからマインランドまでバス運行してますけれども、これもかなり厳しい状況にございます。申し上げましたように、例えば観光型、生活路線型、コミュニティ型と分けてやるよりも全部含んだ中で一番効率のいい形、こういうものを十分検討しながら、運行について関係事業者にお願いしていかなければいけないのかなというふうに思ってますので、いずれ検討させていただきたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) わかりました。特に早急にお願いしていただきたい路線は玉川の路線なんですが、結局玉川に宿泊の方が花輪のまちの方に買い物や散髪に来て病院に行ったりとかという中で非常に不便な時間帯に設定されているやに聞いておりますので、そこらも含めて早急に対応できるところは対応していただきたいと思います。  続いて、東京事務所廃止について伺いますけれども、予算書の中でいくと、東京事務所は昨年度は 720万円ほどの経費かかっているわけですが、鹿角ピアにおいては 3,500万円ほどかかっていると。この中で今回東京事務所の方を切っていくわけですけれども、費用対効果等を含めて東京事務所を撤退して、鹿角ピアは今後どういうふうに考えていらっしゃるのか、単純に今事務所だけ閉鎖して、鹿角ピアだけでずっとあと続けてやっていくのか、その辺のところを見通しをお伺いしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 今、東京事務所七百何十万と言いましたけれども、人件費含めると 2,200万円かかっておるわけです。それから鹿角ピアは 3,500万円ですが、家賃収入として 600万円ほど入ってきておりますので、それをさっ引いても 5,000万円近い金がかかっておるわけです。  先ほども答弁で申し上げたとおり、東京事務所の使命というのは、一つの企業誘致と省庁間の連絡、あるいはまた、こちらから会議に出ていく人方の代理で出席するというふうなことで経費を浮かすんだというふうな目的で設置しましたけれども、今の状態を見ておりますと、ふるさとの一つの安らぎの鹿角市出身の方々の安らぎの場、あるいは情報収集や都市住民との交流の促進、あるいは鹿角の物産品物品のいわゆる販売とかというふうな目的のための応援をしているような状態にあるというふうに私は認識をいたしております。本来はこれは鹿角ピアがやるべき仕事というふうなことで、二重に経費のかかっている分をぜひ削減して、鹿角ピアは当初の目的のとおりアンテナショップとして鹿角の地方の受発信とか、それから鹿角出身の憩いの場、それから物品販売、そういうものを本当は鹿角ピア自身でやるべきものであるというふうに私は認識しておりますので、ぜひとも今やっている経営者の方々にもご理解いただいて、そのような努力をしていただきたいというふうにお願いしたいと思っております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) 今東京事務所に 2,200万円かかっているというのは、ちょっと予算書なんか見ても自分理解できなかったんで、今びっくりしてますが、そういった項目がどこにあったのか、後で総財の関係の委員の方からも聞いてみたいと思いますが、ちょっと理解できなかった部門ですが、ただ、鹿角ピアは、今まで東京事務所の所長を含め臨時職員というか嘱託職員を1名置いて、そして、なおかつ鹿角ピアの営業なんかも見届けしながら鹿角との接点としてやってきたと思うんですが、そこにおいて、今度はこの三千何百万何がしのお金を投入していく段階で見届けする市の人間がいない。果たしてそれでいいのかなという感じもいたしますが、どういったものでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 今はインターネットとか、そういう時代でありまして、果たして、ぜひともあそこの場所にいて見届けしなければならないものかどうかということも含めて今後お願いしていくわけなんですが、できれば、店長さんにそういうふうな役割を担っていただきたいものだというふうに、これは鹿角屋の社長とも今後話を煮詰めていかなければならないとは思いますけれども、ぜひともそういう役割を担ってやっていただきたいというふうに思っております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) そうすると、鹿角ピアの社長さんに市の嘱託的なような感じでピアの経営というか、ピア自体をまず鹿角屋さんが入っているわけですが、鹿角屋さんが鹿角ピアの分も含めた形で経営をしていくというとらえ方でよろしいでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 経営を管理するのはその場で管理しなけりゃならないか、それともこちらの方で管理できるかどうかと。私はいわゆる管理は可能であろうというふうに考えておりますけれども、まだこの点は鹿角屋さんのいわゆる社長も含めて、実は根市議員は社長と言いましたが、鹿角屋の店長さんからひとつその役割を担っていただきたいということをお願いしているわけでございまして、そういう面でまだまだいま少し話を煮詰めなければならない面があるなというふうには感じております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) 私も鹿角屋さんには一回お邪魔して食事もさせていただいたことがあるわけですが、出張に行った帰り、夜寄って食べたり飲んだりしましたが、そういう中で、現在でも東京に市の職員がいる中では、鹿角の名産として果たしてそれが本物かというふうなとらえ方、また、酒なんかに関しても、鹿角の酒というのがどんと出てないという感じもしました。そういうふうな意味では、ますます、逆にこの酒は売れないとなれば、ほかの地域の酒を売ったりなんかということも考えられるわけで、非常に何かその辺が不安に感じてますが、いかがでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 鹿角屋さんに行った人はわかると思うんですが、張っている一つのメニューを見ても、鹿角というものが食材が非常に少ないというのはわかっておることと思います。また、鹿角の酒だけでなくて、いっぱい別の酒も売っているというふうな状況にあります。実際の売り上げを見ても、私は、まだまだ鹿角の投資額に対して鹿角の食材の販売は非常に少ないというふうな認識を持っておりますので、こういう面においても、もっともっと頑張っていただかなければならないというふうな認識を持っております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) まず、東京事務所について最後に一つお伺いしますが、さきの1月ですか、ふるさと大使との会があったわけですが、そういう席での大使の皆さんのとらえ方というのをもう一度、その場で発表なっているわけですか、それともまだ発表してなくて、大使とは全然そういう話をなされていないのかどうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 東京ふるさと大使との懇談では、鹿角から課長級が4名ほど行って、それぞれの立場から鹿角の5次総についての説明をしたり、そしてまた質問を受けたわけであります。  鹿角屋さんのことに関して、東京事務所のことに関して一献を設けてひとつ発言を願いたいというふうなことを司会から話していただきましたが、その場においては発言はございませんでした。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) まず、わかりました。  市長の考え方でこういった形で東京事務所廃止になっていくわけですが、最後に、これ個人的な質問になっちゃいますけれども、東京事務所、最初にできた時点で嘱託の職員を紹介した関係上、いまだに彼女がそこに勤めているわけですが、その辺の雇用の関係が本人にまだはっきりとらえられてなくて、どのようにしてはっきりやめたらいいのかなんかわからない状態でおりましたので、その辺の対応は、事務所長は、単純に職場なくなればこっち来て仕事あるわけですけれども、臨時で働いている方ってそう簡単に、今就職難ですから、そういうふうな意味でどのような対応をされているのかだけ、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 総務部長。 ○総務部長(畠山修三君) 雇用している臨時職員ですけれども、これは手続から申し上げますと、1カ月前には通告しなきゃならないという形になっております。そういう規程といいますか法律に基づきまして、総務課長の方から先般、今から2週間ぐらい前ですけれども、正式に通告はしております。そういう形で通告済みでありまして、彼女自身は当面は失業保険といいますか雇用保険ですね、それを利用した形で十分時間を置きたいというような本人の声は聞いております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) わかりました。ただ、一般的にいくと、やはりなくなるというのがわかっていれば、もっと早目に話してやってもよかったのではないかなというふうに感じておりました。  東京事務所についてはその辺で終わらせていただきますが、浅利純子さんの件ですが、市長も大阪でのコーチ退いた後、いろいろ考えてみたいというお話であったようですが、ぜひこの間の高橋選手を含め、やはりこれから彼らが本当の鹿角市という名前を覚えていただくために非常に力強い動きをしていただいているのではないかなと思いますけれども、せっかくそういう方が、例えば将来、今後ですけれども、別に浅利さんに限らずですが、将来こっちに来たとき、現在向こうで活躍しているときにどのような形で選手諸君と地域が触れ合って、せめても鹿角のスポーツ産業というか、そういった形に何ぼでも力になっていただきたいなと思うわけですけれども、その辺市長はどういうふうに考えていますか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 今去年の暮れから、その前からですが、私の市長就任以来でございますけれども、いろいろな形で秋田県、あるいは東北、あるいは全国で活躍しているスポーツの選手が優勝旗を持って報告に来てくださっております。私は大変嬉しいし、市民の皆さんにも明るい話題と、ほのかなといいますか、勇気というものを与えてくれておるというふうに理解をいたしております。浅利純子さんも、答弁で申し上げたとおり、大変な鹿角にとっての誇りでありますし、協力いただいているというふうに認識しておりまして、ぜひとも本人がそういうふうな希望があるならば、ぜひとも鹿角に来て、一つの青少年に対しての、いわゆる陸上、持っている力をこれからも若い人の育成に力を尽くしていただきたいものだというふうな考えを持っております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) けさのAKTのテレビのキャスター小倉さんも言ってましたけれども、やはり何かで将来報いるようなことを考えてほしいと云々お話をしてあったやに思います。やはりぜひ日本の大きい大会で、ましてや、東京国際の男女のマラソンで一つの高校から2人、3回の優勝をとるというのはなかなかないことだと思いますので、こういった選手方、今後もし将来こっちに帰ってくるとき、また、来なくても、何かしらつながりを持っていていただきたいなと、こう思います。  スポーツ産業についてですが、実は1月25日の地元紙米代新報に読者の声で載っているわけですが、「Jリーグキャンプを鹿角に誘致しよう」というふうな読者の声があるわけです。この中にやはり奥寺さんが今ゼネラルマネジャーやっているFC横浜の件なんか載っていたわけですが、こういうふうなところに目を向けた形での地域おこしというふうなことは考えられないものでしょうか。これはスポーツ関係というか教育関係でなくて、むしろ行政側の方でありますので、市長とかその辺の方からご答弁いただきたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 鹿角では、スポーツ振興のために私はすごい投資をしてきたというふうに思っておりますし、設備も十二分に整っておると。ただ、この点に関してはいまだに有効に活用はできておらないというふうな、これは私の認識がございますので、こういうふうなイベントとか、それから下の方からもっとこの施設を利用して、こういうふうなものを盛り上げるようなチームとかイベントづくりのために、やはりもっともっと勉強していかなきゃいかんというふうに思っております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) これは読者の声の中でたまたまサッカーの横浜のチームを取り上げていたわけですが、例えば、ちょっと話ずれますが、今の広域で建てているし尿処理の会社は神戸製鋼でありますね。神戸製鋼はもちろん日本屈指のラグビーのトップチームであります。そういうふうな何かにうまく引っかかって、たもづかって、そういうチームに合宿に来ていただいて、また、それを見に来るとか、そういう中で地域にまた子供方にそういったものを見せてやるとかということも可能ではないかと思うんです。例えばサッカーでいけばもう一チームあるはずです。アントラーズ、これは多分聞くやによれば、花輪のあんとらあの名前をお借りしているというふうに聞いたことありますが、せっかくそういうふうなチームがあるわけですから、練習マッチでもいいわけです。アントラーズとFC横浜が鹿角でたまたま合宿して練習マッチをやっていただくとか、そういっただけでもここへ見にくる人、子供方、それによる飲食、宿泊というのは、各種大会をやるだけでなく、プラスアルファの分があるようなスポーツもあるわけですから、そこら辺に何か引っかかってセールスするようなことの考えはないでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) これは経済戦略会議でよく話が出るんですが、このアントラーというのは鹿の角という意味であって、これをもっと生かすべきだというふうな話がたまたま出まして、そういうものをどういうふうに活用したらいいだろうというふうなことまで話がいっております。今根市議員がおっしゃられたように、やはりこの鹿島アントラーズにそういうふうな面を働きかけて、何とかもう少しつながりを深めたらどういうものだろうという考え方もございますし、また、あそこで売っている物品にすべてのその鹿角アントラー漬物とか、酒のラベルに鹿角アントラーとか、そういうものをつけて大いに売り出すこともひとつ考えていかなければならないなというふうなことを私は考えております。 ○議長(大信田喜一君) 根市君。 ○1番(根市 基君) そういうふうな面で市長が考えているということは大変嬉しいことでありますので、ぜひ何とかとらえていただきたいと思います。  また、実はFC横浜なんかは奥寺さんところのチームは、まるっきり企業がほとんど入っていない。一般市民の方々の浄財でもって運営されているチームと聞いております。そういうふうな中で、例えばスポーツ事業団とか、そういうふうなところでも結構ですけれども、リーダーになって、例えば鹿角市民もFC横浜のチームのオーナーになりませんかとかというふうな展開をして奥寺さんを応援する。そして、それによって、こっちに合宿に来てもらうとか、いろいろな発想いっぱいできると思いますので、もっといろいろ柔軟に対応していただきたいと思います。  というのは、やはり私も今現在も高校生のチーム指導に当たってますが、たまたま合宿に行こうかなと思ってましたら、やはり鹿角のアルパスの施設の方がいいと。新幹線からでもちょうど1時間ちょっとくらいでこっち来れるし、集まりやすい場所だということで評価されまして、急遽また春休みに合宿等を組まなくちゃならない、忙しくなるわけですが、非常にいい場所でありますし、また施設もいいわけです。せっかくいい場所なんですが、できたら施設だけでなくて、もっと下にも落としたいなと自分でも考えてますけれども、例えばそういうふうなところで宿泊料金の協定とか、要はアルパスの値段に近いような形で地域が宿泊料金を合宿特別料金をつくるとか、何かそういうふうなところも含めて、行政サイドで地域ともう少し話し合ってリードしていただければと思います。  これについては別に答弁はいただけなくてもいいわけですが、前向きに、せっかくいい資源があるわけですから、よく十和田八幡平国立公園のおひざ元でいい場所だということですが、十和田八幡平という、そのものよりも、むしろ鹿角はいいんだよという、もう一つ考え方を変えた視点で、現在ある市内の施設をもっと有効に利用して、そして、ますますそういう宿泊者がふえてくることを期待しておりますので、ぜひそういう形で行政の皆さんには新年度を頑張っていただきたいなと、こう思います。以上で終わります。 ○議長(大信田喜一君) 以上をもちまして、根市 基君の質問を終わります。  昼食のため、午後1時30分まで休憩いたします。     午後0時29分 休憩 ────────────────────── 〇 ─────────────────────     午後1時30分 再開 ○議長(大信田喜一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位3番、小田切康人君の発言を許します。小田切康人君。     (4番 小田切康人君 登壇) ○4番(小田切康人君) 平成13年第1回鹿角市議会定例会の開催に当たり、私は鹿角市民を代表し、また会派拓進会を代表し、4年間の議員活動を振り返りながら、任期最後の一般質問を行います。  国、地方の借金が 645兆円に達する厳しい財政状況の中で、余りにも大きな20世紀の負の遺産を抱えての地方行政21世紀の幕開けであります。国の補助事業の地方負担や自治体の地方単独事業の財源に増発し続けた借金である地方債を充当し、元利償還を交付税で賄う構図は、国、地方を通じ巨額の財政赤字を抱える結果となりました。地方財政の危機、財政再建、総じて借金が借金を膨らます体質の改善や地方交付税制度のあり方の見直しなど、歳出総額が税収を大きく上回る経済原則からの逸脱である間違いに早々に気づくべきであり、財政破綻は是が非でも避けなければなりません。  地方分権の推進や市町村合併の強力な推進は、そうした国政事情が背景にあるものであり、私は市町村合併の問題も含め、そのような視点から、市政の将来展望と現状を通告の順に従って順次質問をしてまいります。  まず初めに、「21世紀の鹿角市長像とは、佐藤市長の政治理念と政治姿勢を伺う」についてお尋ねいたします。  21世紀の鹿角市はどんな時代潮流の流れの中にあるのでしょうか。考えられることは、IT革命により高度情報化と産業構造の変化が起こる。グローバル化が進み環境問題も地球規模になる。地域社会においては人口減少と少子高齢化の問題、市民意識の多様化と高度化、広域的な交流や連携の活発化、さらには地方分権時代の到来により市町村合併が広域に推進され、地方分権型行政システムが構築されていくのではないか。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、執行権、決定権を持つ市長とは、常に冷静かつ孤独な職責であると思います。事あるごとに鹿角経済戦略会議のお話をされますが、鹿角の将来展望をどうするのか、市長ご自身の政治理念をお伺いいたします。  第2点は、杉江前市政に打ち勝ち市長になられたのだから、当然「佐藤色」を出すべきと思いますが、一向に政策などにオリジナリティな側面が見られないのはなぜか。  第3点は、第5次鹿角市総合計画は、市民の意見を反映させたものではなく、政策コンサル会社の意見を反映させたものではないか。具体的な会社名をお尋ねいたします。  第4点は、雇用不安や不況対策などに市民と市長の認識には乖離があるのではないかという指摘がありますが、どう答えるのか。  第5点は、市長公約の鹿角経済戦略会議に期待し、高い評価はしておりますが、インターネットのホームページなどで見る限りでは、イベント企画集団化してはいないか。危機的状況にある脆弱な市の財政再建などについて、機構改革など専門的なご意見、ご提言をいただくつもりはないのでしょうか、であります。  次に、「あきた21総合計画の中の鹿角」と題し、寺田秋田県政の中で佐藤鹿角市政はどのような位置づけで政策推進を図るのか。注目の秋田県知事選挙が鹿角市議会議員選挙に引き続き実施されます。結果予想はさておき、私は、あきた21総合計画の中で高く評価する施策が何点かありますが、範疇が広いので、ここでは2点に絞り問題提起をしてみたいと考えております。  まず第1点は、21世紀初頭は、IT情報技術革命と市町村合併問題が鹿角市政を大きく揺るがすと考えておりますが、私は、このことを予測し、1年前に一般質問で県が推進する「秋田情報ハイウェイ」構想に、小坂町も含めた鹿角圏域から積極的にアプローチすべきだと問題提起をしております。その後、秋田県議会で川口 一県議が同様の一般質問を行い、現在、川口小坂町町長は対策室を設けたように伺っております。鹿角市はどうなのでしょうか。まだ何もやっていないようにお見受けいたしますので、再度取り組みに対する市の姿勢についてお尋ねをするものであります。  また、第2点は、さらに地方分権の推進に並列して発生すると思われる市町村合併問題について、私は市民に議論をする機会を提供すべきと考えますが、市長のお考えはいかがでょうか。  ご存じとは思いますが、市町村合併の歴史は「明治の大合併」に始まり、当時1万 6,000に合併したものが、さらに「昭和の大合併」で 3,000に、これをさらに「平成の大合併」で 1,000に減少させようともくろむものであります。合併推進の主な理由は分権時代の行政体制の強化、財政危機、少子高齢化社会への対応の3点に集約されるかと思います。総務省には、合併パターンである合併推進要綱が次々と寄せられているということであります。
     私は、冒頭で申し上げたように、国、地方を通じ巨額の財政赤字を抱える国政事情が背景にあることを十分に市民に周知させながら議論させるべきが肝要であると考えております。  次に、第5次鹿角市総合計画についてお尋ねいたします。  内容が相当盛りだくさんであることと、時間的制約がありますことから、壇上では箇条書き的に読み上げ、中身については自席に戻り、再質問の中でやりとりさせていただきたいと思います。  第1点は、市民意識調査で雇用対策を第一の施策と望んでいるが、具体的にはどこに盛り込んだのか。  第2点は、鹿角市総合福祉センター建設事業について、①建設の理念は何か。②場所の位置決定の根拠となったものは何か。  第3点は、鹿角市「人・情報交流プラザ」建設事業について、①中心市街地のにぎわいとどう連動させるのか。②場所選定の根拠となったものは何か。  第4点は、中心市街地活性化事業について、①TMO機構認定と推進機構の設立をお考えのようだが、第二の第三セクター問題に発展せぬよう受け皿は万全か。②まちづくりの観点からJR鹿角花輪駅周辺整備事業とはどう連動させるのか。  第5点は、花輪小学校校舎建設について、移転するニュアンスにも聞こえたのだが、本当か。  第6点は、花輪図書館建設について、「鹿角中央図書館」に呼称すべきとの意見もあるが、どうか。  第7点は、鹿角組合総合病院は、予定どおりに建設されるのか。また、市は建設への支援金をどのぐらいと見ているのか。  第8点は、花輪通り線整備事業六日町・舟場工区の進展と定期市場改修事業の街づくりとしての連動と、どの程度の事業予算がつくのか、数字をもってお知らせください、であります。  次に、赤字経営が表面化する生活バス路線の存続問題についてお尋ねいたします。  平成12年3月定例会の本会議で、私は生活バス路線維持補助金に関し、利用実態を数字でお示しいただきながら、赤字の路線は大型バスを走らせず、ジャンボタクシー程度の大きさのバスを走らせてはどうかと私なりのご提言も申し上げております。企業の立場に立てば、赤字経営に陥れば、採算を考え何かを切り捨てようとするのは当然の行為であり、責められることではありません。しかしながら、現実にバスに乗っている人たちは老人や身体に障害のある人たち、小学生や中学生、いわゆる車を持っていない人や車の運転が不可能な人たちです。  問題は、行政が行政サービスの一環として、どのような視点で取り組むのかということであります。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、JRバス大湯温泉駅舎は地域住民がまちの機能の一部として使っているものであり、廃舎にすべきではなく存続すべきと考えるが、対応策はいかがか。  第2点は、赤字経営の生活バス路線の存続と維持をどのように方向づけるのかをお尋ねいたします。  第3点は、赤字路線は何路線あり、また乗車率はどの程度なのか、その実情をお尋ねいたします、であります。  次に、介護保険制度と高齢化対策、特に痴呆老人と施設への対応と対策についてお尋ねいたします。  2015年には4人に1人が65歳以上のお年寄りという超高齢化時代を迎えると言われております。介護保険制度もそのころはかなり充実したものに姿を変えているのでしょうが、逆に増加する痴呆老人のケアが重い課題として浮上すると考えられます。  痴呆老人は、記憶など知的働きが衰え一人では生活できなくなり、問題的な行動を起こしてしまう。しかし反面では、喜怒哀楽の人間感情を持ち、プライドも失われておらず、多くは在宅で家族の世話を受けております。  私は先ごろ、老人が老人を介護する老々介護の相談を受け、間もなく介護する側が疲れて先に他界するなど、痛ましい例も見ております。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、介護保険制度導入後、解決すべき最大の問題点は何か。不満や弊害が出ていると聞くが、どう対処しているのか。  第2点は、痴呆老人と施設の対応について、実態調査を含めて対策の将来展望を伺う。  第3点は、昨年の一般質問後、自殺率日本一の汚名返上はでき得たのか。具体的にどういう施策を打ち出したのかを伺う、であります。  次に、「花輪ばやしを国指定重要無形文化財に」についてお話し申し上げ、お尋ねいたします。  秋田県下において、鹿角市は無類の民俗芸能、民俗文化財の宝庫であります。私は常に地域住民が地域に根ざした伝統文化を大切にし、郷土に誇りと親しみを持ちながら、地域づくりに邁進することが理想の姿と考えてまいりました。そのような考え方から、平成5年7月に『花輪ばやし探訪』という著書を出版し、由緒起源が全く不明であったこの祭りを学術的に体系づけられないか試案し、将来的には国指定の重要無形民俗文化財として全国に誇れる祭りにできないものかとずっと考えてまいりました。本年度、花輪ばやし祭典委員会が組織の見直しを図り、いよいよ国指定に向け指定検討委員会が設置されました。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、花輪ばやしなど歴史的遺産や伝統芸能、伝統文化を活用し、市の観光行政の起爆剤にすべきと考えるが、認識はいかがか。  第2点は、花輪ばやしの無形民俗文化財としての真価の高さや、国指定に向けた動きに対し教育委員会の認識はどのようなものか。  第3点は、昨年質問した花輪ねぷたの市指定無形民俗文化財への対応はできたか、であります。  最後に、再び市民提案「ごみ収集車へ市民歌メロディチャイムの取りつけは可能か」についてお尋ねいたします。  大量生産、大量消費、大量廃棄から、リサイクル重視の循環型社会への転換を迫られるのが21世紀だと言われております。本年4月からはリサイクル推進を目的に家電リサイクル法や再生品の購入拡大を目指すグリーン購入法も施行されます。環境問題へ国民や市民の関心が高まる中、むしろおくれているのは政治や行政の対応ではないかという指摘もあります。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、観光立市を目指しながら、中心商店街にごみの野積みをどのようにとらえているのか。  第2点は、ごみ処理場建設問題、指名競争入札不落と契約の透明性について。  第3点は、杉江前市長は、20年前の事例を出し否定したが、佐藤市長には再度問いたい。市民提案、ごみ収集車へ市民歌メロディチャイムの取りつけは可能か、であります。  結びになりますが、このたび鹿角市選挙管理委員会が実施いたしました「選挙に関する意識調査」のアンケート結果によれば、投票率低下の原因は、“選挙により政治や生活がよくなるわけではない" が72.3%、“関心がない" が66.6%、“魅力的な政治家がいない" が60.1%と、各年代に共通して明らかなる根強い政治不信があることを示しております。  鹿角市議会議員選挙に新人立候補者が10人近く立つ事態が2期も続くことは、よくとらえれば、市政の活性化と言えるのでしょうが、厳しくとらえれば、市民の目線で政治を行っていないことへの慢性的な政治不信があるのではないか。  21世紀の鹿角市政は、政治の質を高め、市民の目線に立って政治を行うという政治の原点に帰すべきと今我が身を厳しく戒めております。  平成9年3月26日、鹿角市議会議員として当選させていただき、今4年間の任期を終えるに当たり、ご支援くださった多くの市民の皆様方や多くをご教示くださった鹿角市議会諸先輩議員の皆様方、また、若さゆえ失礼、無礼な質問を繰り返す私に懇切丁寧にご答弁くださった市当局執行部の皆様方に心より感謝を申し上げ、私の壇上からの質問を終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました。     (4番 小田切康人君 降壇) ○議長(大信田喜一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。     (市長 佐藤洋輔君 登壇) ○市長(佐藤洋輔君) 小田切康人議員のご質問にお答えいたします。  初めに、鹿角市の将来展望と私の政治理念についてでありますが、まず、私の政治理念は、地方自治の精神に基づき、住民本位の行政を住民参加のもとに進めることにあります。  市民と行政が意識と情報を共有し、ともに行動することが、これまで以上に必要であるという認識のもと、今後とも市民との対話を一層深め、ご意見、ご提言を市政運営に反映させてまいりたいと考えております。  また、議会を初め多くの市民のご協力により策定した第5次総合計画基本構想は、まさに本市の将来展望を明らかにしたものであります。  少子高齢化への対応、産業基盤や生活基盤の整備、質の高い生活環境の実現、活発な交流の促進、教育・文化活動の充実、市民参加型・共同型のまちづくりを本市の取り組むべき代表的な課題として、これを解決するために五つの基本目標と21の施策大綱を掲げ、活力と魅力を備え、市民が安らぎと豊かさ、ゆとりなどを実感することのできる地域社会の実現を目指しております。  次に、施策に私の独自性が見られないとのご指摘についてでありますが、施策の展開に当たり前提としなければならないのは、市民の行政需要を的確に把握し、これを施策に反映させ、市民福祉の向上を図ることであります。  また、行政運営には安定性が求められ、施策はある程度の継続的な実施が必要とされます。その意味では、第5次総合計画の策定は民意の反映を図りながらも、私なりの特色を施策に溶け込ませるよい機会であったと考えております。鹿角らしさの気風を創造する鹿角学の実践、あるいは「人・もの・情報」を媒体とした活発な交流の促進、産業間の連携強化や地産地消を促進する産業の振興などは、これまでにない新たな視点でとらえた計画の骨子と考えます。  また、特色ある具体的施策といたしましては、(仮称)総合福祉センターや(仮称)人・情報交流プラザの建設、あるいは市独自の新規事業であります鹿角学事始め事業として行うふるさと生き生きネットワーク事業や青年ドリーム事業、公民館の1館1特色運動などを挙げることができます。  なお、政策評価システムの導入や市役所内の接遇改善への取り組みは、民間的感覚を取れ入れ、市民を意識した市民本位の行政を推進するための1段階と考えております。  次に、第5次鹿角市総合計画の策定についてでありますが、初めに、コンサル会社の件については、東京都千代田区にございます株式会社富士総合研究所に協力いただいております。  依頼しております役割は、より専門的な見地から社会動向や国・県等の動向を調査していただいているほか、計画策定の前提となる本市の将来人口並びに経済予測や展望について分析していただいております。  また、昨年度の骨子策定から本年度の基本構想等の策定作業におきまして、市民 2,000人を対象とした市民意識調査や、ふるさと大使へのアンケート調査を実施したほか、公募により「市民夢ぷらんなー」として委嘱した3人の委員を含む26人で構成する市民懇談会を開催し、自由活発な提言等をいただいており、委員の方々や市民等の意見の中から可能なものについては、基本構想等へ反映させておりますことをご理解いただきたいというふうに考えます。  次に、雇用不安や不況対策などにおいて、市民と私の認識に乖離があるのではないかというご指摘についてでありますが、ご質問ではどのような認識の違いがあるか判断しかねますが、私はこれまでにも申し上げましたとおり、厳しい経済環境あるいは雇用情勢を決して楽観したことはなく、今後とも経済振興策や雇用拡大施策を積極的に推進してまいる所存でございます。  次に、経済戦略会議からの幅広い政策提言を受ける意向の有無についてでありますが、経済戦略会議の現在の状況につきましては、施政方針で述べたとおりでありますが、戦略の柱となる市民所得向上のためには、広い分野にわたって複合的な手だてを継続的に進める必要があり、各委員におかれましても知恵を絞って集中的に議論していただいております。したがって、ご指摘にありましたイベント集団や会議のための会議という組織ではなく、テーマを経済再生に限定した一種の頭脳集団的な位置づけをいたしております。経済戦略会議の性格はただいま申し上げたとおりでありますことから、市財政や組織機構等、行政体の内面まで踏み込んだ議論・提言をゆだねることは想定しておりません。  次に、「秋田情報ハイウェイ」基本構想に対する取り組みについてでありますが、この構想は、時間と距離とのハンデを克服し、県内全域に高速かつ大容量の情報通信網を整備しようとするものであります。  この「情報ハイウェイ」に接続を予定しているものといたしましては、既に稼働しております「自治体ネットワーク」のほか、県教育センターと高校間の学校ネットワークがございます。これに加えて、市町村が希望する場合、小・中学校や公民館・道の駅等についても回線料の負担により接続をすることが可能であると伺っております。  本市といたしましては、県のこうした動向に注視し、現在策定中の「鹿角市情報化基本計画」において「秋田情報ハイウェイ」との接続を視野に入れた地域独自のネットワーク構築を検討するとともに、13年度からの実施を予定している「IT講習会」を通じて、一人でも多くの市民が情報を積極的に活用できるよう人材育成の面においても力を注いでまいりたいというふうに考えております。  次に、合併問題に関する市民への議論の機会の提供についてでありますが、合併問題を考える場合、これはあくまでも自主的な合併ということでありますから、そのメリット・デメリット、地方自治体を取り巻く厳しい環境などを踏まえ、行政ばかりでなく市民もいま一度真剣にこの問題を考えてみる必要があると思います。  また、この問題について、市民の皆様から正しい判断をしていただくためには、まずは市のありのままの姿を理解してもらうことが重要であり、政策、予算など、より一層わかりやすい形での情報提供に努めていくことが第一段階であるというふうに考えております。  その上で、市の将来についての選択肢の中から合併を選ぶのかどうなのかということになれば、これはみんなで議論していかなければならないものと考えております。  次に、第5次総合計画における具体的な雇用対策についてでありますが、第5次総合計画でも最重点課題の一つとしてとらえ、10年後の経済夢社会の中で、情報技術を生かし、新分野への挑戦・実現する手だてへの支援等による雇用創出を描いております。また、地域内産業間の連携や地産地消活動の活発化が誘発する流通拠点機能の整備等による雇用拡大を視野に入れております。  具体的には商工業部門では、(仮称)人・情報交流プラザを拠点とした情報技術・知識の取得、この延長線上にある起業化人材の発掘、新事業開拓時や研究開発時の財政的支援、民間事業者の活力と新規雇用・事業拡大を喚起するふるさと融資制度のPR強化等が挙げられます。  農業分野においては、若手農業者による意欲的なプロジェクトや、直販・加工体制整備への支援制度の創設を初め、戦略的作物の生産体制強化を計画いたしております。  観光サービス部門では、観光地交通ネットワーク化や市民総ガイド対策等による受け入れ体制の充実に加え、観光ファンの組織化や観光物産品開発販売への支援等による双方向型システムの構築により、観光客数の増加へつなげ、通年雇用・新規雇用を図りたいと考えております。  また、一方では、女性が安心して就業できるよう延長保育・一時保育の拡充を進めるほか、育児・介護休業制度の普及・支援、青少年による商店街チャレンジショップ開設等、間接的に雇用環境の充実に寄与する施策も検討しております。  次に、鹿角市総合福祉センター建設事業についてでありますが、本施設の基本理念といたしましては、福祉のあり方が大きく転換したこと及びまだ立ちおくれている生きがい活動や社会活動への支援、子育て支援の充実など本市の実例を踏まえ、21世紀社会が求めるノーマライゼーションやバリアフリー等の理念を具現化した成熟社会における地域福祉の理想郷として、高齢者や障害者、子供はもとより一般市民を含め、交流やにぎわいの中で日常的に福祉に接し、参加し、享受できる高密度で多様な福祉サービス提供拠点を形成しようとするものであります。  建設場所につきましては、地域施設としてだけでなく、市内全体に配慮した基幹的保育サービス拠点としてのゆとりあるスペースの確保や交通の利便性を考慮するとともに、高齢者、障害者、子育て家庭等が日常利用しやすい立地条件であることや、一般市民も含めた交流・憩いの場として、また福祉ショップ等による創作品販売やイベント開催の立地適正を総合的に検討し、子育てや福祉を核とした市街地活性化の視点も踏まえ、決定したものでありますので、ご理解をいただきたいと考えております。  次に、(仮称)人・情報交流プラザ建設事業についてでありますが、この施設は、ITになれ親しむ機能や、行政・商業・起業等のさまざまな情報提供のほか、音楽などの余暇活動に通じた市民の交流を目的といたしており、これらは時代の要請に即したものであるとともに、本市の中心市街地に不足する機能を補おうとするものであります。  建設場所の選定に当たっては、買い物や通学の途中に立ち寄りやすく、平日や日中の利用にも便利であること、近代化事業の完了した商店街の街並みの連続性を考慮し、空洞化が懸念される中心市街地内の市有地の最も有効な活用方法等を検討し、評価し、決定いたしたものであります。  次に、中心市街地活性化事業についてでありますが、本市では、平13年度においてまちづくり基本計画を策定する予定であり、その後、TMO構想の認定、TMO計画による事業実施と推移してまいります。  TMOの運営を円滑に進めるためには、取り組む事業内容が真にまちの活性化につながり、関係者の合意形成が得られやすく、かつ事業収支が合っていることが最低限必要であり、事業の成否のポイントは、地域住民の主体的参加にあると言われております。  ご質問のTMOの形態としては、商工会や第三セクター方式等4種類ありますが、第三セクター方式を採用する場合、市としても経営のチェック業務と責任が生ずることから、TMO事業の公益性や採算性の視点から十分精査し、いわゆる「赤字第三セクター」とならぬよう慎重に対処してまいります。  また、JR鹿角花輪駅周辺は、公共交通のかなめとして市街地形成の重要拠点の一つであり、これと商店街との回遊性を増すことで、より利便性の高いまちを形成できることから、基本計画の策定に当たっては大きなテーマとして検討してまいります。  次に、鹿角組合総合病院についてでありますが、病院建設及びオープンの時期につきましては、先ほど奈良議員にお答えしましたように、これまで示されてきたスケジュールどおりには進まないものと推察されますが、実施主体である秋田県厚生連には、早期の見通しを要請しながら、その時期を見きわめてまいりたいと考えております。  また、病院建設に対する圏域自治体としての財政支援額につきましては、総体の事業費が確定された後で正式の要請があるものと考えておりますので、公益分担すべき範囲を見きわめて対応したいと考えております。  次に、街路花輪通り線整備事業六日町舟場工区についてでありますが、用地買収、家屋等の移転補償が先行して行われているものであり、平成13年度の事業費は10億円と伺っております。  こうした買収や補償等については平成16年度までに終了し、平成17年度にはこの事業が完了する予定と伺っております。  定期市場につきましては、老朽化が目立ち、また、利用者の利便性を図るための駐車場の確保は難しい現状にあります。  このため、移転を予定している花輪第二保育園跡地の利活用も含めた定期市場の改修を計画しております。  また、中心市街地活性化基本計画においてもテーマの一つとして検討してまいります。  次に、JRバス大湯温泉駅舎の存続問題についてでありますが、駅舎存続の見通しにつきましては、先般の行政報告で述べたとおりでありますが、その後、JRバス東北からは利用に当たっての方針が示され、この受け入れ体制と条件等について、市及び地元の地域団体を含めた三者間での協議・調整を行っているところであります。  次に、生活バス路線の維持についてでありますが、本市における路線バスは、市内一円をカバーする秋北バスと、主に大湯、十和田湖方面をカバーするJR東日本バスと、廃止路線代替バス運行により芦名沢方面をカバーする十和田タクシーの合わせて3社で運行されております。  運行路線数は、生活路線が16系統、観光路線が10系統、廃止路線代替が2系統と合計28系統あり、平均乗車密度が 0.2人から 6.7人という低い数字となっており、平均乗車密度 1.0人以下のいわゆるほとんど空の状態で運行されている路線が4系統あります。  また、運行路線のほとんどが公費補助の伴う赤字路線であり、バス事業経営は非常に厳しい状況にあるのが現状であります。  道路運送法の改正に伴い、来年2月1日から乗合バスの需給調整規制の廃止が施行されますが、施行後はバス事業への新規参入、撤退が届け出制となり、路線廃止が容易となることから、不採算路線に対する対応がさらに厳しくなることが予想されます。  このことから、市といたしましても、通勤、通学、通院、買い物等、住民生活を支える交通機関として重要な役割を果たしてきた生活バス路線の維持、存続を喫緊の課題としてとらえ、対策を講じていく必要があることから、本市の地域特性に配慮した新たなバス交通システムの構築が必要と考えております。  先ほど根市議員にもお答えしましたように、新しいバス交通システムを検討してまいります。  次に、介護保険制度と高齢化対策についてでありますが、本市における課題といたしましては、予想より在宅サービス、特に訪問介護の利用が少なく、単一サービスの利用傾向にあることが挙げられます。  介護保険事業計画では、平成12年度の在宅要介護認定者の支給限度基準額に対する利用者割合を33%と見込んでおりましたが、12月末で26%の利用にとどまっております。  原因といたしましては、家族介護が中心であることや、他人が家に入ることに対する抵抗感、経済的理由などが考えられます。  この制度は高齢者本人の希望を尊重し、可能な限り在宅での自立生活を支援するものであることから、あらゆる機会を通じて各種サービスの総合的利用を勧めるとともに、低所得者に対する利用者負担軽減措置の拡充や利用者と事業者あるいは市との橋渡し役となる介護相談員の派遣及び契約相談窓口の設置などにより、より利用しやすい制度にしてまいりたいと考えております。  痴呆高齢者対策につきましては、介護保険事業計画の事業実施の一つとして、痴呆の予防と重度化防止、家族の負担軽減を掲げております。  痴呆高齢者の実態は必ずしも明らかではございませんでしたが、介護保険制度の施行、特に要介護認定の実施により、実態把握とそれぞれの要介護者の状態に応じたサービス提供が可能となっております。  ただし、要介護認定における痴呆介護の反映が不十分であるという指摘や、痴呆介護方法そのものが確立されていなかったという問題もあり、国においてその対策に着手いたしているところであります。  本市においても、痴呆予防のための「健康と生きがいづくり事業」や痴呆予防教室の開催、閉じこもり防止や孤独感解消のための生活支援事業などを積極的に展開するとともに、家族介護者支援や痴呆性高齢者のグループホーム整備を推進することといたしております。
     また、平成14年度には介護保険事業計画の見直しを予定しておりますので、痴呆高齢者及び家族介護の実態を反映した計画にしてまいりたいと考えております。  自殺については、平成11年度秋田県死亡数及び死因調査結果によりますと、秋田県の自殺者総数は 485人で人口10万人対比で40.6人であり、過去5年間全国1位にランクされております。  鹿角市において自殺者総数は25人で、県内69市町村では19位、9市では1位にランクされております。  原因別では、厭世28%、病苦23.9%、精神異常18.3%、年齢別では50代、70代、60代、40代の順という状況になっております。  県では「健康秋田21」策定のため、戦略会議に「心の健康づくり」専門部会を設置、地域診断や分析を実施し、今後、地域における生きがい対策、うつ病対策、ソーシャルネットワークづくりなど、予防対策に着手したところであり、このような状況を踏まえ、本市においても啓発活動はもちろんのこと、心の健康づくり推進事業として精神保健分野のボランティア養成研修会の実施など、県とタイアップして自殺予防に取り組んでまいります。  次に、伝統芸能等を観光振興の起爆剤にすることについてでありますが、ご承知のように、昨年、花輪ばやしは土・日曜開催となったこともあり、約26万人の観光客が訪れ、鹿角はもとより秋田県を代表する祭りイベントであることを改めて認識したところでありますが、その経済効果もまた大きいものがあると考えております。  また、今後は、花輪ばやし以外の本市が誇ります伝統芸能等につきましても、観光振興の一翼を担うべく、その保存伝承とあわせ、活用策を検討してまいりたいと考えております。  次に、中心商店街のごみの野積みについてでありますが、市内のごみ集積所は現在 1,466カ所あり、 420カ所余りが野積み状態で、特に花輪中心部に目立って多く 268カ所を数えております。  ここ数年、自治会あるいは町内会が率先してボックス型集積所の設置に取り組んでおり、地域の環境美化に努めていることからも、集積所の設置及び管理に関しては、戸別でなく地域での取り組みをお願いしたいと考えております。  なお、花輪商店街並びに国道、高井田周辺につきましては、観光通路を考慮し、朝一番の回収を実施いたしております。  次に、ごみ処理場建設についてでありますが、本定例会開会初日での鹿角広域行政組合議会議長の報告のとおりであります。  次に、ごみ収集車へのチャイムの取りつけについてでありますが、ごみ収集車の事故報道が多い今日、これに携わる従業員の路上での緊張感はかなりのものと察しますし、危険要因にもなりかねないチャイムがごみ収集車にどうして必要なのかを考えると、取りつけはできないものと考えておりますので、ご理解をお願いします。  なお、教育関係のご質問については、教育長が答弁をいたします。     (市長 佐藤洋輔君 降壇) ○議長(大信田喜一君) 教育長。     (教育長 織田育生君 登壇) ○教育長(織田育生君) 小田切康人議員の教育関係のご質問にお答えします。  初めに、花輪小学校校舎建設についてでありますが、現校舎は、築後40年を過ぎて老朽化が進むとともに、たび重なる増築により動線が複雑な校舎となっておりますので、第5次総合計画の中で改築を計画しております。  建設場所につきましては、仮に現在地で改築する場合、児童にゆとりある充実した学校生活を送らせるための十分な校舎空間の確保、グラウンド整備、車社会に対応できるアクセス道路、駐車場の整備等、クリアすべき条件も多いわけでありますが、平成11年2月、新校舎建設促進委員会及びPTAより、全面改築の早期着工の陳情がなされ、その際の新校舎の建設場所としては、基本的には現在地にとの要望が出されており、保護者、学区住民の要望に沿った方向で計画してまいりたいと考えております。  次に、花輪図書館の建設に伴う呼称についてでありますが、新図書館は第5次総合計画に基づき、平成14年度に建設調査をし、15年度、16年度の2カ年で基本構想、基本計画の策定と実施設計を行い、17年度と18年度で建設を進めてまいりますが、名称につきましては、歴史ある立山文庫継承十和田図書館もありますので、図書館協議会等、関係者のご意見をお聞きしながら、基本計画の段階で検討してまいりたいと考えております。  次に、花輪ばやしの民俗芸能としての真価を認識しているかとのことでありますが、「花輪ばやし」は秋田県を代表する貴重な民俗芸能であり、保存伝承にご尽力いただいております保存団体に敬意を表するとともに、国指定に向け、まず県教育委員会の推薦が得られるよう働きかけを行ってまいりたいと考えております。  また、花輪ねぷたの市指定無形民俗文化財への対応についてでありますが、「花輪ねぷた」は、将棋の駒形の灯籠や、独特のはやしに合わせて打ち歩く大太鼓など、地域色を色濃く残している鹿角の貴重な民俗行事の一つであります。  このことから、昭和60年に鹿角市文化財保護審議会において、市指定無形民俗文化財の候補として協議されましたが、保存団体からの指定申請が得られず、見送られた経緯がございます。  このような貴重な民俗行事は、後世に正しく伝承していく必要があり、特に指定文化財になるためには、開催期日や内容を不変なものとすることなど、その運営方法等を確立できる保存団体が必要であります。  今後とも、市指定に向け関係者と協議をし、保存団体の設立と育成に努力してまいりたいと考えております。以上でございます。     (教育長 織田育生君 降壇) ○議長(大信田喜一君) 再質問ございますか。小田切君。 ○4番(小田切康人君) 大変懇切丁寧にご答弁いただきまして本当にありがとうございます。  再質問必要ないぐらい丁寧に答えていただいたなと思っております。  ただ、1番の市長の政治理念とか政治姿勢を伺いましたけれども、特に、この4番目に申し上げた雇用不安とか不況対策に市民と市長の認識に乖離があるのではないか。言われる側にすれば非常に不本意なものかと思いますが、これは実際に私たちは今市議会議員の選挙ありまして、その準備としていろいろ方々、恐らく皆さんもそうだろうと思いますけれども、歩いているわけですね。そして、そういう中からこういうものが強く出てきて、やはり鹿角市の政治に対して市民が非常に不満を持っているんだなということを肌身で感じたので、それを素直な気持ちで一般質問の中に盛り込んだわけです。  先ほど市長は、どういうことを言われているかわからないと言いましたので、それでは中身を申し上げたいと思います。  市長は、いろいろな会合に出てごあいさつされるようですが、そういう中で、鹿角市の経済がこのぐらいどん底になっているとは知らなかった、ひどいものだというお話をされる。それを聞いた方がおります。また私自身も何回か聞いております。やはり政治家として、今まで議員生活とか議長生活、そして市長になられて20年以上も鹿角市に携わってきた人物が、経済状態がそんなにひどいものだとは知らなかったとは、やはりこれは市民から聞くと大変なる憤りを持った感情に転換するんではないかと思うんですが、やはり市長は、市長選挙のときもいろいろたくさん鹿角市内をめぐられたと思いますけれども、そういう中で、そういう声とかは聞かれなかったんでしょうか。その辺、私ら今非常に景気とかよくないし、それから仕事にあぶれている人もたくさんいます。そういう人たちの立場から考えると、やはりそういうお話は非常に憤慨する材料になっているんだと思うんですね。これは私が言っているんじゃなくて、市民のそういう立場にある人方がたくさんいて、そういう人たちが言っているんです。ですから、市長には、やはりそういう声をもっと耳を澄ましながら聞いていただきたい、そういう意味で言ったんですけれども、それについてはどうですか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) これは小田切議員からもぜひとも訂正していただかなければならないと思うわけでございますが、私は市長選挙に立候補したときに、この鹿角のいわゆる所得の低さというものを訴えました。市民の1人当たりの所得が秋田県平均 270万円より、鹿角は 240万円、30万円も低いのだと。そのために所得格差をなくすように努力しなければならない。そのためには、まず経済のことについていろいろ提言していただく経済戦略会議を立ち上げようというふうなことを公約いたしたわけでございまして、私はこんなにどん底なこととは知らなかったということは一回も言ったこともありませんし、どういう場所で言ったか教えていただきたいものであります。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) そういうご答弁になれば水かけ論になりますので、私はそういうことはしたくないんですが、私もたしか一回、何かの折にやっぱりひどいというお話されたのを私の耳で聞いております。それをどうこう言うのが今の私の論旨でありませんので、やはりもっと市民のそういう声に耳を傾けてほしいということを含めて言ったつもりでありまして、それがそうでないと言われれば、やはりちょっと認識の違いにあれがあるのかなということになりますけれども。  それから、やはり第5次総合計画の中にも、そうした市民の声を盛るために、いろいろ聞きながらやったと思うんですが、その辺で、どうしても本当に声が盛られてきているのかどうか。  例えば、第5次総合計画のこの立案についても、我々市会議員やっていても、ある日突然計画、上からぼんと来たものを見せられて、そういう中でどうだと。私の質問は大変嫌みな質問かもしれません。これは私は百も承知しております。でも、市民の意見を聞いて、それを吸収して施策の中に盛っていくんじゃなくて、ある程度つくり上げたものをどうだと、逆に市民の方に下げてきている、そういう姿勢が見えたのでこういう質問に恐らくなったのだと思います。私は素直な気持ちで、そういう部分がなければ、こういう質問にはならなかっただろうと思うし、その辺の部分でもう少し、もっと細やかに市民のそういう希望とか、ものを聞くような、そういう政治をしてほしいなというつもりで言っているわけですね。  まず、この辺はいろいろお考えあってのことでしょうから、まず、これはここでちょっとあれしますけれども、2番目のIT革命、それから市町村合併がこれから鹿角市を大きく変えていくだろうということは、これは私1年前に一般質問で秋田情報ハイウェイの構想についての取り組みを尋ねましたけれども、その後、どういうふうな取り組みというか、姿勢を持つか、もう一回ちょっと、さっきもう少し見えてこなかったのでお尋ねしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 総務部次長。 ○総務部次長(三ケ田徳雄君) 今市長からお答えを申し上げましたが、高度情報ハイウェイの問題でございますけれども、このことにつきましては、当然総合計画等の大テーマでございますので、我々としては、内容についてはかなり議員のご提言等も含めて精査して計画化に努めてきたわけであります。  その中で、いろいろ内容については、物すごいスピードの中で進んでおる時代背景がございますので、ある程度感じられない部分もあるかと思いますが、内容については、現在行われておる国等で総合的な行政ネットワークの整備やら、あるいはそれを県土の中でさらに強めていくと、こういう部分として情報ハイウェイの政策をとらえてますので、これから当然多額の経費等も含まれるわけでございますので、市民との分担の問題等も含めてより精査しながら、これから地域社会の中で大変革を遂げていく施策としての位置づけを検討しながら、今進めておるところでございます。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 私は、小坂圏域、それから鹿角圏域、要するに小坂も含めて、やっぱりたしか1年前は積極的にこっちから手を挙げていくんだと。そうすれば、そういう一つの方向が見えるだろうということで、なおかつ、これは資料をですね、県の方からもらいながら、そういう質問を進めていったつもりなんですが、これに対して、鹿角市に来たとき寺田知事は、鹿角市が手を挙げると、まず真っ先にやってもいいという話をしたはずだと思うんですが、その辺の、私はかなり強い意志を持ちながら、もっと前に進めるべきではないかという問題提起をしたつもりなんですけれども、小坂あたりでは、そういう対策室とかも設けているということで、鹿角市は、いま一歩踏み込んだそういう部分のものはどうなのかと。もっと具体的にやるかやらないか、やる気があるのかないのか、その辺ちょっと聞きたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 総務部次長。 ○総務部次長(三ケ田徳雄君) このことについてはご説明申し上げておりますが、あくまでもこういう時代でございますので、この利を得るということにつきましては論を待たないと。強力な姿勢で進めなきゃならないと、こういうふうには思ってございます。小坂との連携の問題につきましては、広域行政等も含めて広範囲に連携しながら、この問題等についても調整をし、その対応に乖離等がないように進めているのが現状でございますので、新しい分野でありますが、ひとつ重要な時代の要請でございますので、そういう姿勢でとらえております。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) それでは、次の市町村合併についてですけれども、先ほどお考えを伺いましたけれども、やはり国が、先ほど壇上で申し上げたように、そういう財政事情的なものもありながら、どんどんどんどん地方分権を進め、そして地域をそういう方向に持っていく、ある意味では国の圧力ということはよくないですけれども、それぐらいの意思で、きょうもけさの新聞にこういうものが載ってありましたけれども、こういう方向で総務省自身がどんどんどんどん進めてくる、さらに強力に推し進めてくると思います。そういう中で、やはり市民に対して議論をする、そういう場をどちらかがやっぱり提供するとか、そういう場を持たなければ、そういう議論のないままに上から押しつけられた形のものとか、そういうもので合併するのはやっぱり好ましくない姿勢であるし、そこを行政側としてどういうふうに引き出し、市民の前にそういう問題提起をし、そして議論させるか。それは決して今やって早いとか遅いとか、そういう問題ではないと思います。もう既にやっておかなきゃならない、そういう時期にきていると思うんですが、その辺についての取り組みはどうでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 私は、これは合併はいろいろ相手がある話でありまして、そういうふうな話し合いの場をつくる努力としまして、5年前に小坂町議会との交流会を鹿角市が持ったわけでございまして、その中で小坂の議長さんとは、こういう問題はいわゆる市長、町長なんかよりも議会の方で話した方が非常にスムーズにいく場合が多いということで、おととしあたり、そろそろ本音で話し合ってみたらどうかというふうなことまで話が進んだんでございますが、現状こういうふうになっております。議会の方でどういうふうな形になっているのか私も聞いてみたい。そしてまた、私どももいろいろな場面で、いわゆる市民の皆さんが合併についてどういうふうな考えを持っているかということも少しずつ聞きながら今まできたわけなんですが、そういう機会をもっともっと持ちたいなというふうに思っております。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 抽象的なお話でなくて、具体的にどうするかというのを、じゃお尋ねします。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 具体的にどうするかというのは、どういうふうな方法でどういうふうな形のことをやるのかというふうなことですか、そこのところ。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) そうです。やはり具体的にどういうふうにするかと議論させないと、これは認識も高まらないし、私は別に合併賛成とか反対とか、そういうことでなくて、やはり市民に対してそういう状況をさらしながら、そしてやっていく必要性があると。そういうものは大事だと思うがゆえに、具体的にやはりどういう提示をしながら議論させるか、引っ張っていくか、これは大事な話だと思いますので、そこをやはりもう少し、どういう手法でもって市民にそういうものを提示するのか、具体的にというのはそういうことなんですけれども。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 私は今、喫緊にこの問題に対してどうするこうするという考えは持っておりません。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) わかりました。  それでは、次に移ります。  ちょっと3番は飛ばします。  先ほど4番のこの赤字経営が表面化する生活バス路線についてですが、かなり先ほど午前中、根市議員も質問し、答弁ありまして、ある程度の方向性が出ているんだなというふうに認識しましたので、実際にこのバスを空で走らせるという、こういう神経はどういうものかなと。そこの部分をどういうふうにこれから対処していくか。4系統あるという、さっきお話ありましたけれども、その辺はどういうふうにもっていくのか。やっぱりこれ具体策を示していかないとだめだと思うんですが、その辺どうでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 生活バス路線は高齢者などの移動手段にとって欠かせないものでありますけれども、これが乗る人の数が少ないということで経営が成り立たなくなっておりまして、この生活バス路線を生活交通をどのように確保していくかが本当に課題であります。秋北バスさんの方では、高齢者の乗りほうだいの定期券をことし1月から発行するなど、いろいろ努力しておりますけれども、私どももこれに対して協力しながら、またお願いしていかなければならないというふうに思っています。つまり、道路運送法の改正によって、来年の2月から乗合バス事業が自由化され、バス事業への参入とともに撤退がしやすくなるということになります。そういうことで、これに対応するためには、地域に協議会が設けられるようでありますけれども、この場を活用しながら、いろいろ協議してまいりたいと思っておるところであります。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 4番についてはわかりました。  それから、5番の介護保険制度、高齢化対策、特にこの痴呆老人の施設に対する問題、これはこれから大変な大きな問題になってくるだろうと私は考えております。  そこで、実際に私も近所に何人かそういう方がおるんで見てますけれども、やはりこれ夜中にトイレ10回も行くなり、本当にそれをみとどりする人はとても大変な重労働というか、そういう思いして、次の日の朝起きると、もうぐったりした顔しているんですが、そういうのを見ていると本当に気の毒だなと。これからやはり、先ほどもお話し申し上げたように、お年寄りがどんどんどんどんふえていって、そしてその痴呆老人がふえると、これは大きな社会問題になるだろうし、今からこういう対策を立てながらやっていかなきゃならないというふうに私は思うんですが、現状として鹿角市の場合は、この痴呆老人の施設、それから対応については、まず実態を把握することも必要ですが、現在起こっているそういう状況問題として、その状況を人数的なものとか、そういうものをちょっとお尋ねしたいんですけれども。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 在宅での痴呆の方の介護ということになりますと、本当に大変なことであります。大部分の方が身体的には丈夫なものですから、介護する家族ということになりますと、先に参ってしまうということにもなりかねないものであります。それで、これについては、居宅介護サービス事業者によるヘルパーなんかの専門的なサービスを受けると同時に、施設にあるデイサービスとか、あるいはショートステイなんかを組み合わせながら、活用しながら何とか乗り切っていただきたいと思っておるところであります。  なお、この痴呆の方の数なんですけれども、これについては調べようがないんです。で、要介護者のうちの何%とかという率が出てますけれども、境目がよくわからないものですから把握しておりませんです。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 私聞きたいのは数の問題でなくて、要するに、そういうものが今後起こってくると。そういうものに対して、やはり的確に行政として実態調査を含めながら対応して、施設も含めながら対応していただきたいということでありますので。  それでは、6番目に移っていきたいと思います。  まず、観光行政の部分でこういうものは非常に目玉になるだろうというのもあるんですが、まず、市長も去年ごらんになったと思いますけれども、花輪の駅前は、花輪ばやしをやるに非常に狭いんですね。ですから、そういうものに対してもっと視野を広くもって、これから駅前のもう一回開発する問題も多分出てくるんだろうと思いますけれども、その辺で、現在置かれている状況で、あそこのところをもう少し直していくとか、よくしていくという部分で、これ3番目のところで聞けばいいんでしょうけれども、まず、その辺で、先に去年市長ごらんになって、あの26万人も出たという人数の中で、とてもあれじゃけが人が出ても不思議でないぐらいの狭い場所にあれだけ人が集まるわけですけれども、その辺の認識とか、それから、これからどういうふうにしたらいいのかなというのをちょこっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 非常に狭いなということと、かなりの部分の人が十分に見れなかったのではないかというふうなことを感じました。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) そのあとの質問に対しては、どうするかという、方向性について。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) 花輪ばやしのことについては、いわゆるまちづくりの花輪ばやし祭典委員会ですか、ああいう人方がいろいろなことを決めて、かなりそういう方々が主体的にやっていると伺っております。むしろ小田切議員にどういうふうにしたらいいかというふうな話し合いがどういうふうになされているのかということを、こちらからお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 私は、一刻も早くあそこの駅前は再開発するなりして、もっと人がたくさん集まれるように、また、安全に楽しくお祭りができるように、そういう広場にしてもらいたいなと考えております。  せっかくですから、教育長にちょっとお尋ねしたいんですが、国の重要無形文化財にするに当たっての、そのプロセスとか、それから指定受けた場合のメリットとかデメリットありますよね、そういうのは教育長はどういう形で認識してますか、お尋ねします。 ○議長(大信田喜一君) 教育次長。 ○教育次長(湯澤 勉君) 教育長というふうなことでございますけれども、私の方からお答えさせていただきます。  小田切議員さんもご存じのとおり、文化財保護法の56条の10に重要無形文化財の指定というふうなのがございまして、特に重要なものを重要無形文化財に指定するというふうになっています。  それで、国の指定を受ける方法としましては、一つには、調査官が、これが全国の民俗文化財を調査して、そして高く評価したものを文化財保護審議会に諮って指定するという方法、それからもう一つは、それぞれの都道府県が推薦した候補について文化庁の調査官が調査し、検討し、その中より最も優れたものを指定するというふうな内容になっています。  それで、そうすれば、指定の基準はどんなものかというふうなことでございますけれども、この中には、私どもの方の花輪ばやしは、民俗芸能のうち次の各号に該当するものというふうなことで、三つ目に地域的特色を示すものと、こうありますので、恐らく花輪ばやしはこれに該当するものかなというふうに考えております。  それで、メリット・デメリットの関係ですけれども、メリットは確かに国の指定というふうなことでの名誉的なものがございます。それから、それに伴っての知名度が上がって見学者が増加するだろうというふうなこと。それから、これ国庫補助の申請ができる権利を持つというふうなこと。デメリットの部分は、文化財に指定されることで正しく継承する義務、責任が生ずるというふうなこと。それから文化庁官といいますか、こちらの方の助言とか勧告がなされてくるであろうと。それからもう一つは、庁官によります記録の公開の勧告というふうなことも出てきます。それから、これは花輪ばやしの場合は該当するかどうかわかりませんけれども、名称が変わるというふうなことも中にはあるようなんです。これがまずデメリットでございます。  それで、平成3年に主任調査官が文化庁より来て、2日間見ていっております。その対象は恐らくはやしであろうというふうに考えていますが、このことに対して、その後何ら回答もないし、あれですけれども、先ほど教育長が答弁で申し上げましたとおり、関係者の皆さんと協力しながら、ひとつ県の方を突き動かそうというふうな考え方で私どももおりますし、たまたま質問の内容の中にも検討委員会ができたというふうなことでございますので、こういう方々と力を合わせまして県・国を動かしていきたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) ありがとうございます。何とかそういう方向でひとつよろしくお願いしたいと思います。  時間がどんどんなくなってきましたので、それでは3番の第5次総合計画、時間がないんでかい摘んでやりたいと思います。  まず、総合福祉センター建設事業のこの建設の理念はわかりましたので、この場所決定になったその根拠を、一緒に、鹿角市人・情報交流プラザ建設事業、これも場所選定の根拠、それはどういうものから、こういう根拠算定をはじいたのか、その辺ちょっとお尋ねします。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 総合福祉センターでありますけれども、これは老朽化が進む花輪第一、それから第二保育園を統合して、これに子育て支援センターなど多様な機能を備えた施設として多様な福祉サービスの提供拠点として整備するものでありまして、子供からお年寄りまで集うことによってまちににぎわいを持たせるという施設であります。  この構想は、先に場所ありきで計画したものではなくて、市街地における面積確保や利便性、あるいは緊急性とか経済活動への波及効果など総合的に検討した結果、この場所が最適と判断したものであります。 ○議長(大信田喜一君) 産業振興部長
    産業振興部長(木村久男君) 2番目の人・情報交流プラザ、仮称ですが、これの建設の場所選定について考えたことというふうなご質問でお答えします。  一般質問の答弁でも市長申し上げてありますが、そのとおりでございまして、まず、建設予定地につきましては、中心市街地というふうなことでまちづくりのかなめになる場所だというふうなことと、公共施設として果たす役割が非常に大きいものがあると。さらに、市内小学校から中・高校生までの通学路でもありますし、昼間の人の出入りも期待できると。さらにはバス路線の集中する区間でもございまして、交通弱者にも利用しやすい場所だということと、それから、やはり中心市街地の空洞化を抑止するためにも、商業集積のみならず公共公益施設を適宜配置して都市機能を充実していく場所だと、こういうふうな観点からこの場所でというふうなことと、それから、さらに市有地としてある場所の有効活用という観点から決定させていただいたと、こういうことでございます。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) ありがとうございました。  中心市街地活性化事業のTMO構想の認定、それから推進機構の設立、これについて、先ほど何か第三セクターの方向に持っていくような話のようにも聞こえたんですが、秋田市議会あたりは第三セクターが非常に市の財政を圧迫して、懲りないのかということで問題になってますけれども、これ要するに、ただ設立してその民間にぼんと預けて、やれということであれば、これは私はやらない方がいいと思います。そういうことでなくて、やれと言った以上は、その後まできちんと行政がみとどりする、それから手を差し延べる、そういうやり方しないと、官・民一体になってやらないとまちづくりは絶対にうまくいかない。ここの部分をよく認識してもらって、この部分、答弁はまず要りません。私もう一つ聞きたいのありますので。  7番の先ほどごみ収集車の市民歌メロディチャイム取りつけられないかと。これはこういうふうに言う考え方がわからないという答弁なんですが、これはどういうことなんでしょう、ちょっとその辺お尋ねしたいと思います。 ○議長(大信田喜一君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君) TMOの関係について答弁要らないというご配慮でありましたけれども、基本的にTMOというのは、みずからのまちを自分たちがつくり上げていくという感覚で、民間が主体になって立ち上がるものでありまして、行政がつくって預けるとか、そういった考え方ではございませんので、その点はひとつ何とかご理解いただきたいと。  ただ、支援というふうな立場でいきますと、これ第三セクターになるのか、商工会になるのか、そういったことも出てきますので、そこら辺を踏まえてひとつご理解お願いします。 ○議長(大信田喜一君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 確かに市長、ごみ収集車にどうしても必要なのかを考えると、取りつけはできないということを申し上げましたんですが、収集車のメロディチャイムを騒音ととらえる方もおりまして、また、ごみを持っていくのを追いかける方もおりまして、騒音とか能率、あるいは安全上から廃止した経緯があるものであります。不定期に回ってくるちり紙交換車とは違って、おおむね回収時間が決まってますので、8時まで出してもらうことでお願いしており、現行のやり方にご協力いただきたいという趣旨を申し上げたものでございます。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) それから、最後にお尋ねしたいんですが、7番の2ですけれども、このごみ処理場建設問題、指名入札不落と契約の透明性について、これは今回の定例会の初日に議会議長から報告あったんですが、そこで疑問に思ったことを手を挙げて聞けるような設定もなかったんで、これは聞いていいものかどうかという部分があるんでしょうけれども、この建設に対して、まず一つ聞きたいのは、昨年12月に起こった指名競争入札でこれ不落になった理由がまず一つ。  それから、二つ目は、やはり佐藤市長、管理者ですけれども、そのときに入札で最低価格を示した業者と随意契約を結ぶのが妥当だと話しているわけですよね。しかし、そのあと、神戸製鋼所に決まったわけですけれども、その最低価格の業者ではなかったはずですね。だから、その辺に透明性がないというふうな部分を言っている人が結構いるんですね。  それから、三つ目は、6年目から20年目までの維持補償費の概算を22億 8,000万円と、こう見てますけれども、試算しておりますが、これはどこが払うんでしょうか、それから、だれが払うんですか、この辺ちょっと教えていただきたいと思うんですが、答えられるの市長だけでしょうか。 ○議長(大信田喜一君) 市長。 ○市長(佐藤洋輔君) これは議会の冒頭にも広域行政組合の議長が話したとおりでございますけれども、私も管理者として、副管理者助役と小坂の町長ですが、一生懸命この問題に対応して、そしてまた、広域行政組合議会にも全協を含めて何回となく説明しながら決定したものでございます。  今小田切議員が一つ違うなと思ったのは、最低の入札者と話したのであります。これは最低者でございます。(「わかりました」の声あり)  それから、その話し合いを最低者とするということについては、今までやってきたコンサルはどうもしっかりした考えで行われておらないという観点からコンサルを変えまして、日本で一番格の上といいますか、第一に挙げられているコンサル会社にお願いしまして、そして、そのコンサル会社は、東北で今ガス化溶融炉という焼却システムを5カ所手がけているうちの3カ所を受注している、かなり権威のあると申しますか、そういうふうな業者でありまして、しかも、性能的にも一番今稼働しているのは神戸製鋼しかないというふうなことで、ここと話し合いをしたらいいだろうということをアドバイス受けまして、そして最低の神戸さんと時間をかけて話して、そして、いいものを安く、いわゆる発注したというふうに私は自負しております。 ○議長(大信田喜一君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 大変よくわかりました。  大変失礼な質問をたくさんいたしましたけれども、以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(大信田喜一君) 以上をもちまして、小田切康人君の質問を終わります。  本日予定いたしました議事日程は全部終了いたしましたので、ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後2時59分 散会...