東京都議会 1978-10-05 1978-10-05 昭和53年_第3回定例会(第15号) 本文
それは昭和五十年に開館した秋田博物館の例に見るように、県の藩主であった佐竹候の資料すら、近代のものであるにもかかわらず散逸していて、収集はむずかしいという状態を思えば、ましてや古代文化の遺品の収集をするのに、寄付などというなまやさしい手段のみに頼ってできるわけがありません。
それは昭和五十年に開館した秋田博物館の例に見るように、県の藩主であった佐竹候の資料すら、近代のものであるにもかかわらず散逸していて、収集はむずかしいという状態を思えば、ましてや古代文化の遺品の収集をするのに、寄付などというなまやさしい手段のみに頼ってできるわけがありません。
「県立図書館は昨年の冬、我が郷土詩人故今泉篁洲翁の蔵書千冊の寄贈を受け、これを『篁洲文庫』として同館内郷土文庫に輝きを与えたことは有名だが、このほど更に気仙沼出身代議士小山倉之助氏によつて、亡き実兄鼎浦・小山東助民の蔵書五千冊が同館に寄贈され、林知事の尽力を得て近く『鼎浦兄弟文庫』として鼎浦愛用の書架、机、額その他貴重な遺品とともに、同館内講堂の一室に収容され、篤学家に開放されることになり、同館郷土文庫