鹿児島県議会 2022-03-15
2022-03-15 令和4年文教観光委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
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午前九時五十九分 開会
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◯松田委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから
文教観光委員会を開会いたします。
本日及び明日は、教育委員会及び
学事法制課関係の審査等を行います。
初めに、当委員会へ付託されました議案第四四号、議案第四五号及び
予算特別委員会から調査依頼のありました議案第二一号令和四年度鹿児島県一般会計予算のうち、教育委員会及び
学事法制課関係など議案三件を一括議題といたします。
まず、教育長の総括説明を求めます。
2 ◯東條教育長 おはようございます。
それでは、令和四年第一回県議会定例会に提出しております教育委員会に係る議案等の概要につきまして、お手元の提出議案等の概要に基づき、御説明を申し上げます。
一ページをお開きください。
令和四年度当初予算案についてであります。
教育委員会所管分としまして、一千七百十億八千万円余りを計上しております。
令和三年度当初予算との比較では、二十四億九千万円余りの減となり、率では九八・六%となります。
次に、債務負担行為をお願いしておりますが、
高等学校建物整備事業として、令和四年度と令和五年度の二か年度で大島高校の寄宿舎の改築等を行おうとするものであります。
まず、一のその他議案についてであります。
1)の鹿児島県
学校職員定数条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、学級数の増減等に伴い、県立学校の職員及び市町村立学校の職員のうち、県費負担職員に係る定数を変更するため、所要の改正をしようとするものであります。
2)の
鹿児島県立博物館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、県立博物館の
プラネタリウム室使用料の額を改定するため、所要の改正をしようとするものであります。
二ページを御覧ください。
教育委員会関係の重点施策につきまして、カラー刷りで配付させていただいております当初予算案の要点に掲げました事業を御説明申し上げます。
一番目の教室から世界へ!
かごしまグローバルクラスルーム事業については、語学力の向上と国際意識の醸成を図るため、海外の学校と年間を通じてオンラインで交流するとともに、生徒を交流先の学校等へ派遣しようとするものであります。
次のみらいの学び推進事業については、Society5・0時代において、多様な課題に立ち向かい、その解決を図る資質・能力を育成するため、ICTの専門家等による学校・
市町村教育委員会への指導面及び技術面での支援等を行うものであります。
次の教育の
情報化推進事業については、教職員の研修機会の確保やICT支援員の配置等により、教員の指導力向上、指導方法の改善等を図るものであります。
次の高校生の
未来サポートスタッフ配置事業については、拠点となります県立高校と高校教育課にキャリアガイダンススタッフを配置し、県内の求人開拓や生徒、保護者に対する情報提供を行うなど、高校生の就職支援のさらなる充実を図るとともに、
インターンシップや事業所との座談会などを実施し、
キャリア教育の充実を図るものであります。
一番下の
生徒指導対策総合推進事業については、児童生徒の様々な悩みや課題に対応するため、
スクールカウンセラーや臨床心理士等による専門的な知見に基づきます教育相談体制の充実を図るなど、総合的な生徒指導対策を推進するものであります。
三ページをお開きください。
一番目の
特別支援教育総合推進事業については、教育、福祉、医療、保健、労働等の関係機関と連携し、発達障害を含む障害のある幼児・児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じて適切な指導及び必要な支援を行う
特別支援教育を総合的に推進するものであります。
次の
教員業務支援員配置事業については、教員がより児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を支援するため、授業準備の補助等を行う
教員業務支援員を小・中学校に配置するものであります。
次の
特別支援学校教育環境改善検討事業については、
特別支援教育が必要な児童生徒の増加に伴う施設の狭隘化や通学時間の課題など、教育環境の改善を検討するため、学識経験者等を含む
教育環境改善委員会を設置するものであります。
次の
楠隼中高一貫教育校調査検討事業については、
楠隼中高一貫教育校の共学化及び全寮制廃止の課題を整理するための調査等を行うものであります。
次の教育の機会の確保に関する調査研究事業については、義務教育段階におけます普通教育に相当する教育機会を確保するため、夜間中学など就学機会の提供についての調査・研究等を行う検討委員会を設置するものであります。
一番下の鹿児島市
南部地区特別支援学校施設整備事業については、令和三年度予算の繰越しになりますが、令和五年四月の開校に向けて、教室棟や屋内運動場などの建物の内部工事のほか、
グラウンド整備を行うこととしております。
四ページを御覧ください。
一番上の
郷土教育推進事業については、将来鹿児島に住んで郷土の発展を支えようとする人材を育成するため、鹿児島の歴史、伝統、文化、産業、地域の特性等を理解し、ふるさとに誇りを持つことができるよう、
青少年社会教育施設を拠点としたフィールドワークや、産学連携に取り組んでおります県内大学等での
インターンシップなどを実施するものであります。
次の鹿児島みらいの
デジタル人材育成推進事業については、デジタル人材の育成を図るため、小・中・高等学校において、県内の
デジタル関連企業等によります出前授業や職業体験等を実施するものであります。
次の
歴史的建造物魅力発信事業については、二月九日に霧島神宮の国宝指定、鹿児島神宮の
重要文化財指定がなされましたことから、これを契機としまして、県内の歴史的建造物に対する県民の興味・関心を喚起するため、その魅力を再発見するイベントの開催や動画の作成を行うものであります。
次の第四十七回
全国高等学校総合文化祭鹿児島大会開催事業については、令和五年度の鹿児島大会に向け、円滑な大会運営を行うため、プレ大会の実施や各種会合を実施するとともに、大会を県民に周知するための広報活動を展開し、大会開催の機運の醸成を図ってまいります。
一番下のかごしまの次代を担う
農業教育推進事業については、中学生を対象に農業の魅力を伝える機会を設けるとともに、農業高校生を対象とした国内外の先進的農家等での研修を実施し、視野の広い農業の担い手を育成するほか、農業教員の技術及び指導力向上のための研修を実施するものであります。
次は、五ページをお願いします。
次に、主要施策につきまして、
県教育振興基本計画の五つの柱に沿って御説明申し上げます。
最初に、お互いの人格を尊重し、豊かな心と健やかな体を育む教育の推進についてであります。
一番目の
道徳教育総合支援事業については、教科化された道徳科の指導方法の改善を行うとともに、授業研究会や協議会等を実施し、道徳教育に関する教職員の資質向上や、県民の理解と意識の向上を図るものであります。
二番目の子供の明日を拓く
生徒指導チーム体制構築プログラムについては、いじめや不登校など生徒指導上の諸課題に適切に対応するため、学校、家庭、専門家、関係機関が一体となった生徒指導のチーム体制の構築を図るための研修等を行うものであります。
三番目の
かごしま教育ホットライン24については、いじめ問題等に早期に対応するため、いじめ問題等に悩む子供や保護者等が、夜間・休日も含めて二十四時間いつでも相談できる体制を整備するものであります。
六ページを御覧ください。
一番目の
人権教育研修事業及び二番目の
人権教育推進事業については、人権教育は全ての教育の基本であることを念頭に、人権尊重の視点に立った教育を推進するため、県内各地で研修会等を開催するものであります。
八ページをお願いします。
一番目の「運動大好き“かごしまっ子”」育成推進事業については、
指導者研修会等を通しまして学校体育の充実を図るとともに、学校、家庭、地域と連携を深めることによりまして、児童生徒の運動習慣、生活習慣の改善や体力向上を目指した取組を推進するものであります。
次は、九ページをお願いします。
未来を切り拓くための能力を伸ばし、社会で自立する力を育む教育の推進についてであります。
一番目の未来の創り手を育成する
学習向上プログラムについては、児童生徒の確かな学力の定着を図るため、地域の現状や課題を踏まえた組織的かつ総合的な学力向上に向けた取組の充実や授業改善を推進するものであります。
一番下の未来を切り拓く!県立高校資質・
能力育成支援事業については、新しい時代に求める資質・能力を踏まえた授業・指導方法の研究を推進するとともに、
キャリア教育・進路指導の充実を図り、生徒の学ぶ意欲の向上や進学に対応できる学力を育成するものであります。
十ページをお願いします。
一番目の「かごしまっ子」すくすくプランについては、義務教育の入門期におきまして、基本的な生活習慣や学習習慣の定着を図るため、引き続き、小学校一、二年生における三十人学級を実施するものであります。
五番目の
特別支援学校学習支援ICT活用事業については、児童生徒の障害の状態や特性に応じた主体的な学びを促進する学習活動の充実を図るため、ICT機器等の整備を行うものであります。
六番目の
特別支援学校医療的ケア実施体制整備事業については、
特別支援学校に配置された看護師と教員等が連携協力して安全確実に医療的ケアを実施できる体制整備を図るため、必要な研修を実施するものであります。
十一ページをお開きください。
三番目になります。
県立特別支援学校スクールバス感染症対策支援事業については、
新型コロナウイルス感染症の感染リスクを低減し、児童生徒の安全・安心な通学環境や学習環境を確保するため、通学バスの増便を行うものであります。
四番目の鹿児島市
南部地区特別支援学校施設移転整備事業については、令和五年四月の開校に向けて、備品整備等を行うものであります。
下から二番目のかごしま“職”の
魅力発見プロジェクトについては、高校生が地元産業に対する理解を深める機会を設け、地元への愛着や誇りを醸成する教育を推進するものであります。
十二ページを御覧ください。
四番目の
統合型校務支援システム維持管理事業については、県立学校に導入をしております
統合型校務支援システムについて、円滑な運用を図るために必要な維持管理等を行うものであります。
次は、十三ページからになります、信頼され、地域とともにある学校づくりの推進についてであります。
十四ページになりますが、三番目の
学校安全推進事業につきましては、
学校安全体制の構築を推進するため、モデル地区を指定しまして、地域及び学校の実情に応じた地域全体での
学校安全体制の在り方についての研究や実践を行うものであります。
四番目の
高等学校建物整備事業と五番目の
特別支援学校建物整備事業につきましては、老朽化の著しい校舎等の改修等を行うものであります。
一番下の県立学校における
感染症対策事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症の感染リスクを低減させながら、教育活動を実施し、子供の健やかな学びを保障するため、各学校におきまして感染症対策を徹底する上で継続的に必要となります
保健衛生用品等の整備等を行うものであります。
十五ページをお開きください。
二番目の大学在学時
奨学金返還支援基金事業については、民間や市町村と連携して基金を造成し、大学等卒業後に県内に就業し、一定の要件を満たした場合に、借り受けた奨学金の返還を支援するものであります。
十六ページを御覧ください。
一番目の
離島生徒大会参加費助成事業については、鹿児島市等で開催されます県大会等へ参加する離島生徒の経済的負担を軽減するために、部活動の大会に参加する生徒に対し、その経費の一部を助成するものであります。
次は、十七ページをお願いします。
地域全体で子どもを守り育てる環境づくりの推進についてであります。
一番目の
かごしま地域学校協働活動推進事業については、地域と学校が連携・協働した多様な活動を推進するため、調整役であります
地域学校協働活動推進員の研修会等を実施するものであります。
一番下のみんなで支える
家庭教育推進事業については、家庭、学校、地域、企業等の様々な機関・団体が連携し、学習機会の充実や家庭教育支援に関する人材の養成、広報・啓発活動等を実施するものであります。
次に、十八ページからになりますが、生涯を通して学び活躍できる環境づくりとスポーツ・文化の振興についてであります。
二十ページをお願いします。
二番目のかごしまの食文化(焼酎)調査事業につきましては、県民の食文化に対する保存・継承の意識の向上を図るため、本県の食文化の大きな要素の一つであります焼酎と、それに関連します分野について、文化財としての価値を明らかにするための調査研究を行うものであります。
三番目の
県立博物館常設展示更新事業につきましては、県立博物館への来館者に対しまして質の高いサービスを提供するため、ジオラマ等の展示品や解説動画の上映機器を更新するものであります。
私からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
3
◯松田委員長 総括説明が終わりましたが、総括説明に対する質疑につきましては、県政一般でお願いいたします。
次に、議案に対する関係課長の説明を求めます。
教育次長兼総務福利課長の説明を求めます。
4
◯橘木教育次長兼総務福利課長 お手元の令和四年第一回県議会定例会当初予算等説明書に基づき御説明いたします。
説明書の二十九ページをお開きください。
予算に関する説明書のページは、左の欄に記載してあるとおりでございます。
以下、各課長もこの当初予算等説明書に基づき御説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、
総務福利課関係につきまして御説明いたします。
第一目、教育委員会費の一千三百十六万二千円は、教育委員の報酬や
移動教育委員会の開催など、教育委員会の運営に要する経費でございます。
第二目、事務局費の二十四億四千三百九十九万七千円のうち、一の
職員給与関係費は、事務局職員の給与費でございます。
なお、
教育委員会関係のその他の
職員給与関係費につきましても、それぞれの費目ごとに関係課の欄に記載してございますので、関係課長からの説明は省略させていただきます。
二の総務管理費は、事務局や教育事務所の運営に要する経費及び教育行政施策の広報などに要する経費でございます。
三の育英事業費は、県育英財団が実施しております奨学金の貸付原資及び同財団の運営に要する経費でございます。
三十ページをお開きください。
第三目、教職員人事費の二億一千六百六十七万円は、職員の健康診断や教職員住宅の維持管理など教職員の福利厚生に要する経費でございます。
三十一ページを御覧ください。
第四目、教育指導費の一億七千二百十六万円は、
かごしま応援寄附金「
ふるさと母校応援プロジェクト」に要する経費、及び県立学校におけます感染症対策に要する経費でございます。
第六目、恩給及び退職年金費の九千三百八十七万三千円は、恩給等の支払いに要する経費でございます。
第一目、
高等学校総務費の二億三千九百二十一万四千円は、県立学校の管理運営や
校務用パソコンの賃貸借、
統合型校務支援システムの維持管理等に要する経費でございます。
三十二ページをお開きください。
第二目、全日
制高等学校管理費の四十六億七千六百二十二万二千円のうち、一の全
日制高等学校管理運営費は、光熱水費や備品購入費等、全日制高校六十一校の管理運営に要する経費及び
公立高等学校就学支援金等に要する経費でございます。
二の全
日制高等学校実習費は、農業に関する学科を有する高校十校と水産高校一校における農業・畜産・水産など、産業教育の実験・実習に要する経費でございます。
第三目、
定時制高等学校管理費の九百九十三万八千円は、開陽高校と奄美高校の定時制課程の管理運営に要する経費でございます。
三十三ページを御覧ください。
第四目、教育振興費の四千七百四十八万八千円は、
農業経営者育成高校である市来農芸高校と鹿屋農業高校の寄宿舎の管理運営に要する経費でございます。
第六目、通信教育費の八百六十七万一千円は、開陽高校の通信制課程の管理運営に要する経費でございます。
第七目、実習船運営費の三億七千六百二十三万二千円のうち、二の実習船運営費は、
鹿児島水産高校実習船の漁業実習に要する経費でございます。
第一目、
特別支援学校費の十四億五千三百十一万九千円は、光熱水費や備品購入費等、
特別支援学校十六校の管理運営に要する経費、
新型コロナウイルスの感染防止対策のための通学バスの増便に要する経費、及び鹿児島市
南部地区特別支援学校の令和五年四月の開校に向けた備品整備等に要する経費でございます。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
5
◯松田委員長 次に、
学校施設課長の説明を求めます。
6 ◯内村
学校施設課長 それでは、
学校施設課関係につきまして御説明いたします。
三十五ページをお願いいたします。
第二目、事務局費七百七十二万九千円は、補助金事務等に係る国や市町村との連絡調整等に要する経費、及び市町村が行う
学校施設整備に係る指導、検査、連絡等に要する経費でございます。
次に、第四目、教育指導費一千百十三万九千円は、県立学校の給食設備の整備に要する経費でございます。
次に、第一目、
高等学校総務費七百九十七万円は、県立学校の土地・建物の財産管理等に要する経費、及び離島・僻地等の中学校を卒業生した高校生のための寄宿舎、県立大成寮の管理運営に要する経費でございます。
次に、第二目、全日
制高等学校管理費三千九百四十一万八千円は、高等学校の施設整備に伴う備品購入や附帯設備の移設等に要する経費でございます。
次に、第四目、教育振興費二億五千五百五十万四千円は、高等学校の理科教育に係る実験・実習設備の整備に要する経費や、三十六ページになりますけれども、高等学校の産業教育に係る実験・実習設備及びパソコン整備、薩摩青雲丸の完成披露式に要する経費でございます。
次に、第五目、学校建設費四十四億一千八百二十二万四千円は、高等学校の建物等の整備、維持補修等、また、三十七ページにあります産業教育に係る実験・実習施設や、空調設備の整備に要する経費でございます。
次に、第一目、
特別支援学校費七億二千百二十一万一千円は、
特別支援学校の教材の整備、施設整備に伴う備品購入、建物等の整備、維持補修等や、パソコン整備に要する経費でございます。
三十八ページをお開きください。
第一目、
県立学校施設災害復旧費二千三百万円は、県立学校の降灰除去及び台風被害などの災害復旧に要する経費でございます。
三十九ページを御覧ください。
債務負担行為につきましては、
高等学校建物整備事業といたしまして、大島高校など三校について、それぞれ令和五年度までの二か年で改築工事等を実施しますことから、令和五年度の施設整備に要する経費として、七億四千百六万四千円を限度額とした債務負担行為をお願いするものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
7
◯松田委員長 次に、教職員課長の説明を求めます。
8
◯野村教職員課長 教職員課関係について御説明いたします。
四十ページを御覧ください。
第二目、事務局費六百二万三千円は、
学校経営指導等に要する経費など、課の運営に要する経費でございます。
次に、第三目、教職員人事費百二十五億六千九百八十五万八千円でございますが、一の
教職員給与関係費につきましては、学校職員の退職手当に要する経費でございます。
二の人事管理費は、
人事管理事務分として、
教員採用選考試験、免許状の授与、教職員の人事異動等に要する経費と、学校における
業務改善推進事業分として、学校における業務改善の推進に要する経費、
教員業務支援員配置事業分として、
教員業務支援員の配置に要する経費でございます。
次に、学校費についてでございます。
小学校費の第一目、教職員費六百三十三億七千六百六十九万一千円のうち、一の
教職員給与関係費につきましては、教育次長兼総務福利課長の説明のとおりでございますので、説明は省略させていただきます。
また、他の校種に係る
教職員給与関係費につきましても説明は省略させていただきます。
次に、二の教職員費につきましては、次のページを御覧ください。教職員旅費、初任者研修及び「かごしまっ子」すくすくプラン等に係る非常勤講師の配置に要する経費でございます。
次に、同じく四十一ページ中段の中学校費の第一目、教職員費三百六十一億四千二百二十八万七千円のうち、二の教職員費につきましては、教職員旅費、初任者研修及び、四十二ページに記載してあります
中学校免許外教科担任解消事業等に係る非常勤講師の配置に要する経費でございます。
次に、同じく四十二ページの第二目、全日
制高等学校管理費二百五十九億九千七百九十四万六千円のうち、二の全
日制高等学校管理運営費につきましては、教職員旅費、初任者研修に係る非常勤講師、
寮監及び学校図書補助員等の配置に要する経費でございます。
次に、第三目
定時制高等学校管理費二億八千六百五十六万四千円、及び次のページの第六目、通信教育費の二億九千百三万一千円のうち、それぞれの二の管理運営費につきましては、教職員旅費、校務補助員、
学校図書補助員等の配置に要する経費でございます。
次に、四十三ページの第一目、
特別支援学校費の百二十億五千三百十一万九千円のうち、二の
特別支援学校管理運営費につきましては、教職員旅費、初任者研修、
特別支援学校看護師及び
学校図書補助員等の配置に要する経費でございます。
当初予算については以上でございます。
次に、四十四ページを御覧ください。
予算以外の議案について御説明申し上げます。
議案第四四号鹿児島県
学校職員定数条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。
学校職員定数は学級数等を基礎として算定することとなっておりますが、児童生徒数の増減により学級数が増減すること等に伴い、学校職員定数も変動することから、毎年条例を改正して、新年度の学校職員定数を定めているところでございます。
改正の内容でございますが、県立の中学校及び高等学校の定数は、三年度より七人減の三千百五十六人に、県立の
特別支援学校及び市町村立の小学校、中学校及び義務教育学校については、
特別支援学校や特別支援学級の児童生徒数が増加傾向にあることから、県立の
特別支援学校は二十人増の千六百三十五人に、市町村立の小学校、中学校及び義務教育学校については百二十人増の一万二千四百三十三人に改正しようとするものであり、施行期日は令和四年四月一日とするものであります。
以上でございます。よろしくお願いします。
9
◯松田委員長 次に、義務教育課長の説明を求めます。
10 ◯加藤義務教育課長 それでは、義務教育課関係について、当初予算議案のうち、教育長から説明のありました事業以外の主なものについて御説明いたします。
四十五ページをお開きください。
まず、第四目、教育指導費二億二千八百三十万五千円でございます。
アの学力水準向上費、イの教育研修指導費、ウの就学奨励関係事務費につきましては、学校教育の指導等に係る、課の運営に要する経費でございます。
カの初任者研修事業、キの現職教員等研修事業は、初任者研修や教職経験者研修等の教職員研修の実施に要する経費でございます。
四十六ページを御覧ください。
サのかごしま学びチャレンジ推進事業につきましては、学力向上支援Webシステム等の活用を通じ、児童生徒の学力や学習状況を把握するとともに、ウェブシステムで配信する評価問題を充実すること等により、児童生徒の学力向上を図る経費でございます。
四十八ページを御覧ください。
次に、第五目、教育センター費一億九千四十一万三千円でございます。
二の総合教育センター運営費の主な事業につきましては、四十九ページになりますけれども、ウの研修事業につきましては、総合教育センターが実施する教職員の短期研修、長期研修の実施に要する経費でございます。
キの施設整備事業につきましては、総合教育センター施設の維持補修等に要する経費でございます。
次に、小学校費の第一目、教職員費一千百五十万七千円及び中学校費の第一目、教職員費一千三十八万一千円でございますが、こちらは初任者研修や教職経験者研修等の実施に要する経費でございます。
五十ページをお開きください。
次に、第一目、
特別支援学校費の二億八千三百五十九万二千円でございます。
アの
特別支援教育就学奨励費事業につきましては、
特別支援学校に在籍する児童生徒等の通学費や学用品購入費などの就学に要する経費を補助するために必要な経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
11
◯松田委員長 次に、高校教育課長の説明を求めます。
12 ◯黒木高校教育課長 それでは、高校教育課関係につきまして、当初予算議案のうち、教育長から説明のありました事業以外の主なものについて御説明いたします。
五十一ページをお開きください。
まず、第二目、事務局費五百五十五万四千円についてでございます。
エの県立高校の特色化・魅力化推進事業は、小規模校の在り方など県立高校におけるよりよい教育の実現のための調査等に要する経費でございます。
次に、第四目、教育指導費の九億七千二百二十四万三千円についてでございます。
五十二ページをお開きください。
中ほどにあります、キのALT活用推進事業は、ALT(外国語指導助手)を県立高校等に配置して、外国語教育の充実や国際理解教育の推進を行うために要する経費でございます。
一番下のコのグローバル人材育成促進事業は、生徒の英語力の検証と指導改善を図ることで学習指導要領の着実な実施を促進するとともに、高校生の海外留学の促進に要する経費でございます。
続きまして、右側の五十三ページを御覧ください。
サの奨学のための給付金事業は、授業料以外の教育費負担の軽減を図ることを目的とした、国が定める所得要件を満たす世帯の高校生の保護者等に対する奨学のための給付金の支給に要する経費であります。
ソの県立高校ICT環境整備事業は、学習者用コンピューター及び大型提示装置の維持に要する経費でございます。
五十四ページをお開きください。
中ほどにある第二目、全日
制高等学校管理費の一億一千九百六十八万八千円についてでございます。
アの
楠隼中高一貫教育校振興事業は、
楠隼中高一貫教育校における特色ある教育活動や生徒募集の実施等に要する経費でございます。
次に、第四目、教育振興費五百八万四千円は、定時制・通信制課程の高校に在学する勤労生徒への教科書等の給与及び修学資金貸与に要する経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いします。
13
◯松田委員長 次に、保健体育課長の説明を求めます。
14 ◯龍 保健体育課長 保健体育課関係について、当初予算議案のうち、教育長から説明のありました事業以外の主なものについて御説明申し上げます。
五十五ページを御覧ください。
まず、第三目、
定時制高等学校管理費の一千百五十四万九千円は、開陽高校の定時制課程の生徒に提供する給食の調理委託業務に要する経費でございます。
次に、第一目、保健体育総務費の三億二千八百七十八万五千円につきまして、主な事業を御説明いたします。
一の学校保健費、アの学校保健推進事業は、学校保健や安全等に関する各種講習会及び県立学校の児童生徒や教職員の健康診断等に要する経費でございます。
ウの地域ぐるみ
学校安全体制推進事業は、地域住民による学校安全ボランティア、いわゆるスクールガード等の養成や、防犯の専門家として具体的な指導を行うスクールガード・リーダーを配置する市町村への助成に要する経費でございます。
五十六ページをお開きください。
二の学校給食費、イの栄養教諭研修事業は、栄養教諭の新規採用者及び経験者の研修会に要する経費でございます。
次に、第二目、体育振興費の一億二千六百六万六千円につきまして、主な事業を説明します。
二の学校体育費についてでございますが、五十七ページを御覧ください。
イの学校体育大会等補助事業は、
特別支援学校の生徒の全国大会等への派遣に要する経費でございます。
オの部活動指導適正化推進事業は、部活動指導者の資質向上に向けた研修会の開催や、部活動指導員の配置等に要する経費でございます。
なお、今年度は、県内公立中学校には、昨年度と同様に三十人程度、県立学校には昨年度から二人増の十四人程度の部活動指導員を配置したいと考えております。
五十八ページをお開きください。
三の社会体育費、オの競技スポーツ強化対策事業は、県下一周駅伝大会や中・高体連大会等への大会開催助成に要する経費でございます。
カのマイライフ・マイスポーツ運動推進事業は、各市町村におけるコミュニティースポーツクラブの設立支援などを行う広域スポーツセンターの運営に要する経費及び県立学校の体育施設開放などに要する経費でございます。
五十九ページを御覧ください。
第三目、体育施設費の四億六千三百六十二万三千円のうち、二の体育施設管理運営費、イの県体育施設等管理運営事業は、指定管理者が行う鴨池公園や鴨池緑地公園等の体育施設の管理運営に要する経費でございます。
ウの陸上競技場夜間照明改修事業は、鴨池陸上競技場の夜間照明のLED化に要する経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いします。
15
◯松田委員長 次に、社会教育課長の説明を求めます。
16 ◯窪田社会教育課長 社会教育課関係について御説明いたします。
六十ページをお開きください。
第一目、社会教育総務費の六千三百八十五万六千円につきまして、主なものを御説明いたします。
一の生涯学習指導体制充実費は、教育事務所等に配置しております社会教育指導員の報酬等や社会教育関係職員の研修に要する経費でございます。
二の生涯学習推進費のア、かごしま県民大学は、生涯学習の推進体制の整備や県民の学習機会の提供に要する経費でございます。
イのみんなで支える
家庭教育推進事業は、家庭教育に関する学習機会の充実や支援に関わる人材の養成、広報・啓発活動等の実施、モデル市町村への助成等に要する経費でございます。
六十一ページを御覧ください。
エの社会教育関係団体育成は、県子ども会育成連絡協議会のほか五団体の事業に対する補助に要する経費等でございます。
カの鹿児島県高校生ビブリオバトル大会は、高校生が本を持ち寄り紹介し合うビブリオバトル大会の運営等に要する経費でございます。
六十二ページをお開きください。
三の社会教育運営費は、社会教育委員の会議や社会教育課及びかごしま県民大学中央センターの運営に要する経費でございます。
四の
郷土教育推進事業費は、郷土の発展を支えようとする人材育成を目的とした郷土教育の充実を図るために要する経費でございます。
第三目、図書館費の五億一千百七万円のうち、二の図書館運営費につきましては、県立図書館の管理運営や図書館関係者等の研修、また施設設備の補修等に要する経費でございます。
六十三ページを御覧ください。
ウの海音寺潮五郎記念事業は、本県の歴史学・文化・文学の振興のため、学習機会を提供するとともに、関連図書の充実に要する経費でございます。
三の奄美図書館運営費につきましては、県立奄美図書館の管理運営や図書資料の収集等に要する経費でございます。
第四目、青少年研修施設費の四億四千百三十八万一千円でございますが、二の青少年研修センター運営費から六十四ページの四の奄美少年自然の家運営費までは、いずれも各
青少年社会教育施設における管理運営に要する経費や、研修事業、施設設備の補修等に要する経費でございます。
六十五ページを御覧ください。
五の霧島自然ふれあいセンター運営費は、指定管理者が行います霧島自然ふれあいセンターの管理運営に要する経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
17
◯松田委員長 次に、文化財課長の説明を求めます。
18 ◯南 文化財課長 文化財課関係の主なものにつきまして御説明をいたします。
六十六ページをお開きください。
第二目文化振興費は、十三億二千八百七十万五千円でございます。
まず、二の文化財保護費は、文化財の保存・活用に要する経費でございます。
オの「上野原縄文の森」運営費は、指定管理者であります公益財団法人鹿児島県文化振興財団への管理運営委託等に要する経費でございます。
六十七ページを御覧ください。
カの文化財保護事業助成は、市町村等が行う国指定や県指定等の文化財保護事業に対する助成等に要する経費でございます。
キの埋蔵文化財の調査は、市町村が行う埋蔵文化財の発掘調査に対する補助等に要する経費でございます。
クの埋蔵文化財発掘調査事業は、国からの委託を受けて、道路建設等に伴う埋蔵文化財の発掘調査等を行う経費でございます。
ケのかごしまの日本遺産等魅力発信事業は、日本遺産「薩摩の武士が生きた町」の主要な構成文化財である鹿児島城跡や各麓の情報発信等に要する経費でございます。
コの旧考古資料館保存活用事業は、旧考古資料館の有効活用を図るための耐震補強計画の策定等に要する経費でございます。
サの文化施設の感染症防止対策事業は、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、県有の文化施設における消毒液等の保健衛生用品の整備及び県立博物館における空調設備更新等に要する経費でございます。
六十八ページをお開きください。
次に、三の博物館運営費は、県立博物館の管理運営や、自然資料収集、移動博物館等に要する経費でございます。
エの「多様性豊かな鹿児島の自然遺産」収集保存事業は、島嶼部における動植物・地質等の資料収集及び展示・普及活動等に要する経費でございます。
六十九ページを御覧ください。
最後に、四の埋蔵文化財センター運営費は、県立埋蔵文化財センターの管理運営等に要する経費でございます。
エの「廃寺は語る!よみがえる鹿児島の仏教文化」事業は、明治時代の廃仏毀釈によって失われた寺院跡の発掘調査等を通じて、本県の仏教文化を明らかにするとともに、その成果を活用した出前授業等に要する経費でございます。
当初予算につきましては、以上でございます。
次に、予算以外の議案につきまして御説明いたします。
七十ページをお開きください。
議案第四五号
鹿児島県立博物館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。
これは、県立博物館のプラネタリウム室の使用料について、物価上昇率を勘案し、所要の改正をしようとするものであります。
改正の内容は、未就学児並びに小学校児童及び中学校生徒、またこれらに準ずる者以外の個人につきまして、現行料金から十円引き上げるもので、施行期日は令和四年四月一日とするものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
19
◯松田委員長 次に、人権同和教育課長の説明を求めます。
20 ◯宮田人権同和教育課長 人権同和教育課関係につきまして御説明いたします。
七十一ページを御覧ください。
まず、第二目、事務局費一千百十一万七千円は、人権教育の推進に係る経費及び奨学資金未収債権回収業務に要する経費や、奨学資金返還金のうち、国庫補助額の三分の二に当たる額を国に返還する経費であります。
次に、第四目、教育指導費八百七十二万三千円は、教職員等を対象とした人権教育の研修会等に要する経費であります。
アの
人権教育研修事業は、採用二年目の教職員等を対象とした人権教育の研修会等に要する経費であります。
イの
人権教育推進事業は、学校の管理職や人権教育の担当者、教育行政等職員を対象とした人権教育推進のための研修会や人権教育研修資料の作成及び人権教育研究団体に対する助成等に要する経費であります。
ウの人権教育開発事業は、人権教育の指導方法等の在り方についての実践研究を関係市町村に委託し、学校教育や社会教育における人権教育の一層の推進・充実を図り、その研究成果を普及するための経費であります。
一番下の小学校費から、めくっていただきまして、七十二ページの
特別支援学校費までは、先ほど御説明いたしました
人権教育研修事業及び
人権教育推進事業のそれぞれの研修会への出席者に係る旅費等であります。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
21
◯松田委員長 最後に、学事法制課長の説明を求めます。
22 ◯八木学事法制課長
学事法制課関係につきまして御説明申し上げます。
資料の七十三ページをお願いいたします。
第一目、短期大学費の八億七千七十九万三千円のうち、
教職員給与関係費は、県立短期大学の教職員の給与費でございます。
短期大学運営費は、県立短期大学の管理運営及び教育研究に要する経費でございます。
魅力ある短大づくり事業費は、県立短期大学の施設整備等に要する経費でございます。
次に、第二目、大学諸費の三百五十五万七千円は、学事法制課で執行しております県立短期大学の管理運営事務に要する経費でございます。
次に、第一目、私学振興費の百三十九億七千三百三十三万三千円のうち、
職員給与関係費は、学事法制課の私学関係職員の給与費でございます。
私立学校指導助成事務は、私立学校の設置認可及び指導助成事務に要する経費でございます。
私立学校助成事業は、私立学校の教育条件の維持・向上及び修学上の経済的負担の軽減を図るとともに、学校経営の健全性を高めるため、運営費等の助成を行うものでございます。
この事業につきましては、別添の一枚紙の資料でございますが、左上に
学事法制課関係資料と記載がございます私立学校助成事業予算の内訳に基づきまして、主なものを御説明申し上げます。
まず、一の私立学校運営費補助の六十四億五千八百八十一万二千円につきましては、一般補助は、私立学校の人件費や教育研究費などの経常的経費に、魅力ある私立学校づくり補助は、私立学校の特性を生かした魅力ある学校づくりを推進するための経費に対して補助するものでございます。
二の私立学校運営費特別補助の五千百六十六万一千円は、過疎化に伴い生徒数の減少の著しい私立高等学校に対して補助するものでございます。
三の私立高等学校入学金・授業料補助の一億三千百五十五万三千円は、経済的理由により就学が困難な生徒の入学金や授業料を軽減するため、私立高等学校が行った減免措置に係る経費に対して補助するものでございます。
四の私立学校退職金補助の一億三千四百六十万四千円は、私立中学高等学校退職金基金社団など二団体の退職金基金積立金の一部に対して補助するものでございます。
六の私立専修学校運営費補助の三千三百二十二万一千円は、専修学校の人件費や教育研究費などの経常的経費に対して補助するものでございます。
九から十四の事業につきましては、国が定める所得要件を満たす世帯の教育費負担の軽減を図るために補助等を行うものでございます。
十五及び十六の事業につきましては、私立の小・中・高等学校及び専修学校等に対して、
新型コロナウイルス感染症対策として
保健衛生用品等の整備や、教職員研修、児童生徒の学習保障の取組等に必要な経費を補助するものでございます。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
23
◯松田委員長 ここで、換気のため、十分間の休憩といたします。
再開は、おおむね十一時五分といたします。
午前 十時五十三分休憩
────────────────
午前十一時 二分再開
24
◯松田委員長 再開いたします。
説明が終わりましたので、付託議案及び調査依頼のありました議案についての質疑をお願いいたします。
なお、質疑に当たりましては、関係調書のページ及び事業名等も併せてお願いいたします。
25 ◯藤崎委員
予算特別委員会でも質問したんですが、その他、聞けなかった予算の考え方について順次お尋ねしていきたいと思いますが、まずは、予算等説明書の三十四ページ、総務福利課の鹿児島市
南部地区特別支援学校移転整備事業で、開校に向けた必要な備品整備ということで経費が計上されておりますが、建物は建物で別途予算があって、ここに含まれている備品整備というのは、どこまでの内容が含まれているのか概要を教えていただきたいと思います。
26
◯橘木教育次長兼総務福利課長 鹿児島市南部地区の
特別支援学校移転整備事業ということで、一億四千五百万円余りお願いしてございます。
これにつきましては、事務機器ですとか、教材備品、こういったものについて購入させていただきたいと考えております。
予算計上の考え方といたしましては、現有物品の利用できるものは利用し、老朽化して古くなったりした備品については更新しようということと、今までになかった新たな整備される施設、例えばプールですとか喫茶実習室、カリキュラムに関する教室、こういったものについては、必要な備品を整備するという考え方で予算を計上させていただいているところでございます。
27 ◯藤崎委員 分かりました。
事務機器や教材備品ということで理解いたしました。
特に聾学校に行って思ったんですけれども、あれも何年か前に整備された最新鋭の学校でしたけれども、やはり何年かたつと機器に不具合が出てきたりして、表示されるべきものが表示されなくなったりとか、そのときに、メンテナンスなどが導入する時にきっちり組まれていないと、後々不便する場面もあろうかと思いますので、不具合が生じた、故障したときに、ぱっとメンテナンスが受けられるような仕組みを考えながら、導入を進めていただければよろしいのではないかと思いますので、最後の御見解を聞いておきたいと思います。
28
◯橘木教育次長兼総務福利課長 委員おっしゃいますように、整備したはいいものの、後年度、機器等の老朽化によって使えなくなるという事態はなるべく避ける必要があると思っていますので、そういったことも踏まえながら、きちっと整備したいと考えてございます。
29 ◯藤崎委員 ありがとうございました。
続いて三十六ページ、高等学校建物等整備事業で、建物本体の整備事業、運動場の整備事業、それから体育施設の整備事業がありますが、それぞれどこの県立学校が関わっているのか、お示しいただきたいと思います。
30 ◯内村
学校施設課長 まず、高等学校建物等整備事業の主なものということで、説明させていただきます。
主なものにつきましては、今年度もやっていて継続事業としてということなんですけれども、国分高校の本館等の改築工事、鹿児島南高校の管理棟、鹿児島中央高校の同じく管理棟の大規模改修工事などがございます。
また、来年度、新たに着手する主なものといたしましては、大島高校寄宿舎の改築工事や、川薩清修館の体育館の大規模改修工事などを予定しているところでございます。
次に、運動場の整備につきましては、種子島中央高校と鹿児島南高校を予定しているところでございます。
また、体育施設につきましては、甲南高校の体育館の大規模改修を予定しているところでございます。
以上でございます。
31 ◯藤崎委員 理解いたしました。ありがとうございました。
続きまして、五十二ページ、高校教育課、ク、未来を切り拓く!県立高校資質・
能力育成支援事業ということで、非常に興味ある内容が書いてありますが、どのような事業を実施するのか内容をお示しいただきたいと思います。
32 ◯黒木高校教育課長 未来を切り拓く!県立高校資質・
能力育成支援事業といいますのは、言語能力、情報活用能力、問題発見・課題解決能力など、学習の基盤となる資質・能力や、新しい時代に求められる資質・能力を教科横断的な視点に基づき育成することを目的とした授業や指導方法の改善の研究を推進するとともに、
キャリア教育、進路指導の充実を図り、生徒の学ぶ意欲の向上や進学に対応できる学力を育成するために、令和二年度から三年間かけて行っている事業であります。
まず、三校の研究指定校を指定いたしまして、この三校は武岡台高校、伊集院高校、種子島中央高校になりますが、この学校での教科横断型の授業研究、県内高校二年生が学校の枠を超えて参加する夏トライ!グレードアップ・ゼミという事業、総合的な探究の時間や課題研究等で取り組んだ研究についての高校生探究コンテスト、高校生の進路担当者が参加する研修会であるキャリア・デザインセミナーなどの内容から成る事業でございます。
33 ◯藤崎委員 ありがとうございました。
教科横断型授業研究と漢字でささっと述べられたんですが、例えばどんなものですとイメージが湧くように、少し解説を加えていただければ助かります。
34 ◯黒木高校教育課長 例えばの話ですけれども、芸術の授業の中で、その芸術が生まれた背景などを世界史の教員などが行って芸術の時間で授業をするとか、また、最近よくSTEAM教育という言葉が使われます。STEAMのAがアートなんですけれども、理系の中にリベラルアーツ的な、文系的な感覚を入れて、理系教育を進めていこうというようなことが進んでおりますので、そういった研究などを実践してもらっているという状況でございます。
35 ◯藤崎委員 大変面白い取組だなと理解いたしました。引き続き推進していただければと思います。
続きまして、文化財課にお尋ねいたします。
六十七ページ、コ、旧考古資料館保存活用事業ということで、新年度予算に耐震補強計画策定に要する経費ということが書いてございますけれども、後々利活用ができるようにということで、まずは耐震補強ということなんでしょうけれども、順調にいろんな事務作業がうまくいったとして、どれぐらいの時期に利活用の年度が見えてくるのか、その辺のスケジュール感と、今後の耐震補強の計画の内容についてお示しいただきたいと思います。
36 ◯南 文化財課長 旧考古資料館の保存活用事業でございますけれども、来年度に耐震補強計画の策定を実施してまいります。
今後のスケジュールにつきましては、今、旧考古資料館の保存活用計画の策定を今年度中にする予定でございまして、現在、最後の策定委員会に向けて技術的な部分の調整の詰めを行っているところでございます。
来年度、補強計画の策定を行うことにしているところでございます。
その後につきましては、実施設計などに約一年、工事に二年程度かかる見通しでございます。
以上でございます。
37 ◯藤崎委員 今年度は当委員会でも視察に行った場所ですので、非常に期待の大きい場所かと思いますので、引き続き、利活用が始まるまで頑張っていただければと思います。
同じく文化財課でお尋ねいたしますが、県立博物館の
プラネタリウム室使用料ですが、これは何年ぶりの改定になるのか確認させていただきたいと思います。
38 ◯南 文化財課長 前回は令和元年度の改定でございました。
39 ◯藤崎委員 分かりました。ありがとうございました。
次に、学事法制課にお尋ねいたします。
魅力ある短大づくり事業費で、県立短期大学は毎年どこかしら改善されているのを拝見しておりまして、新年度はどこの整備事業費なのか確認させていただきたいと思います。
40 ◯八木学事法制課長 ただいま委員から御指摘ございましたとおり、県立短期大学におきましては、毎年度、計画的な施設整備に努めているところでございます。
令和四年度におきましては、一号館の外壁の改修、三号館の外壁の改修工事の設計委託、図書館の外壁の補修、三号館の洗面所の改修、トイレの改修、最後に電気設備の改修、こういったものを予定しているところでございます。
41 ◯藤崎委員 毎年、少しずつではありますけれども着実に進んでいるのを拝見しておりますので、施設整備に新年度も御努力いただければと思います。
一旦、以上です。
42
◯松田委員長 ほかに御質問はありませんか。
43 ◯ふくし山委員 幾つかお尋ねをしたいと思います。
四十七ページの
特別支援学校教育環境改善検討事業が九十七万八千円ということになっていますけれども、この事業は、
特別支援学校の設置基準がこの四月一日から施行されますけれども、それを受けての事業と理解していいでしょうか。
44 ◯大山
特別支援教育室長 この事業におきましては、
特別支援学校に在籍する児童生徒の増加に伴う学校施設等の狭隘化や通学時間等の課題等も含めまして、県全体の
特別支援学校の教育改善を図ることを目的として行う事業でございます。
以上でございます。
45 ◯ふくし山委員
特別支援学校設置基準ができたこととは無関係ですか。
46 ◯大山
特別支援教育室長
特別支援学校の設置基準も踏まえて実施するものでございます。
47 ◯ふくし山委員 四月一日から施行となっていますけれども、実際に、編制並びに施設及び設備の規定は令和五年の四月一日から施行するとなっていますけれども、来年度でやるべきことというのは、どういったことがあるんでしょうか。
48 ◯大山
特別支援教育室長 来年度につきましては、現状の課題等を整理して、この事業におきましてどういう改善が必要かということを検討してまいりたいと考えております。
49 ◯ふくし山委員 今申し上げました編制、施設、設備に関する規定ですね、これも来年の四月一日から施行となっていますけれども、当分の間、従前の例によることができるとなっているわけですね。そうとはいえ、これは陳情審査でもまたやりますけれども、この間も陳情が出されるなど、できるだけ早期に改善するべきところはするということが求められていると思うんですけれども、その辺の整理は、今、検討会を設置されるというようなことでしたけれども、来年度どこまで整理がなされるんですか。
50 ◯大山
特別支援教育室長 県内の
特別支援学校等の教育環境の現状や課題等をまずは整理いたしまして、そこから来年度、この事業におきまして、県全体の
特別支援学校の教育環境の整備の改善について、いろいろと検討していきたいと考えているところでございます。
51 ◯ふくし山委員 先ほども申し上げましたように、これまでも陳情等が出されるなどして、これには多くの人が関心を持ってきている、当事者はなおのことですね。一日も早く何とかしてもらいたいというように切望されているわけですけれども、私は、これまで、この
特別支援学校の状況というのは十分に教育委員会としては把握をされていて、今度設置基準ができました、新たな設置基準に対してはどうかということはあるにしても、課題というのは浮き彫りになっていたと思うんですけれども、一定程度整理はなされているということでよろしいですか。
52 ◯大山
特別支援教育室長 そういう現状や課題について整理を行ったものを、この委員会でまずは提出して、いろいろと検討していただきたいと考えております。
53 ◯ふくし山委員 ぜひ進めていただきたいと思うんですけれども、今、一定程度整理ができていて、来年度、その検討会の中でさらにこれを詳細にわたっていろいろ検討がなされると思いますけれども、私が申し上げたいのは、できるだけその改善のスケジュールや方向性が早く示されて、そこに通っているお子さんとか、その保護者とか当事者とかが、少しでも早くそういった見通しを持ちながら就学できるといった状況を作るということが私は大事じゃないかと思うんですよね。いつになったら改善されるのか分からない、これから五年も十年も、ここにずっとこういう状態で通い続けるのかなと、五年で改善するんだろうかとか、そういうことを心配しながら、今通学しているわけですので、今日は本当はスケジュールをお聞きしたかったんですけれども、これからそういったところも詰めていかれると思いますから、ぜひしっかりとお取組をいただきたいということを御要望申し上げておきたいと思います。
引き続いて、教育の機会の確保に関する調査研究事業、四十七ページですね。これは、夜間中学など就学機会の提供についての調査・検討を行う検討委員会を設置するということで、百二十九万八千円計上されています。
夜間中学など就学機会の提供についての調査・研究というのはどういうことか、少し教えていただけませんか。
54 ◯加藤義務教育課長 この事業については、今おっしゃられたように、義務教育段階の学びを確保するといったことが目的でございます。
なので、義務教育段階の学びについて困っていることなどについて、まずニーズ調査をしっかりすると。それに対して、様々な政策オプションがあると思いますけれども、例えば夜間中学を設置するというのも一つのオプションだと思いますし、日本語の指導を受けたいというのであれば、夜間中学でなくても日本語を教える学校ですとか、居場所づくりを目的としたいという話があるのであれば、生涯学習施設ですとか、様々な政策オプションがあると思うんですね。
そういった意味も含めて、まずは義務教育段階の学びについてのニーズをしっかり把握すると、それに対しての政策ツールとして何が一番適切なのか、夜間中学なのか、ほかのオプションなのか、そういったことを検討していくという意味で、「など」という言葉を使っているところでございます。
55 ◯ふくし山委員 本会議でも少し議論させていただきましたけれども、調査等を踏まえて、市町村等とも協議をしながら、その設置に向けた検討というのは総合的に判断したいといったような御答弁だったと思うんですけれども、今課長がおっしゃったような部分とか、あるいは不登校の状況が三千人近い、そのうちの約二千人は小学生と中学生となっている状況を考えると、私は、必要性というのはこれからますます増していくものだろうと。この夜間中学については、戦後の混乱の状態で学校に行けなかった人たちという人たちが基本になって、就学できるようにということでスタートした時期もありましたけれども、今はそういう意味ではニーズが変わってきていたりするわけですね。私は、こういったものは時代とともに変わって構わないと思うんですね。その時代の求めるものにどう対応するかということで柔軟になることが大事だと思うんですけれども、今回、調査研究事業をするということなんですけれども、この事業をいよいよスタートするに当たって、これまでいろんな議論もあったわけですけれども、教育長は、夜間中学の必要性についてどのような見解をお持ちなのか、教育長自身が総合的にこれまでいろいろ調査もしておられると思いますけれども、そのことを少しお聞かせいただきたいと思います。
56 ◯東條教育長 来年度予定しております教育の機会の確保に関する調査研究事業に関して、夜間中学の必要性ということでのお尋ねでございますけれども、中学校の段階で何らかの事情があって学べなかった方がいらっしゃると、そういうた方々に教育を実施しようということでございますけれども、まずは、そういう段階の方々がいらっしゃった場合にそういう必要性については認識しているわけですけれども、県内のどういう地区に、どれぐらいいらっしゃるのか、どういう形態なのか、先ほど義務教育課長が説明申し上げましたけれども、どういう形でそれをまた提供する機会があるのか、そういったことも含めて総合的にデータを集めたいと、そういう意味でのアンケート調査でもあるところであります。
57 ◯ふくし山委員 あくまでもニーズ調査をしての結果だということだろうと思います。それはそれで教育長のお考えということで受け止めたいと思いますが、そのニーズ調査を終えた後に、夜間中学の設置についての判断というのは、その検討委員会がするんですか。するかどうかというより、その方向性ですね。これは設置が必要だというのは、その検討会で判断するんですか。
58 ◯加藤義務教育課長 もし仮に夜間中学を設置するとなった場合には、予算措置も伴う内容になりますので、もちろん、首長や部局等々との調整も必要になってきますので、検討委員会では、こうしたほうがいいんではないかという提言という形になろうかと思います。それを踏まえて、また様々な状況を踏まえまして、我々行政部局のほうで判断していくといったことになろうかと思います。
59 ◯ふくし山委員 検討会の提言を受けて、教育委員会としても、これはまた財政も伴うことであったりしますので、さらに検討を重ねて最終的には決定をしていくといったことで理解したいと思います。よろしいですよね、そういった理解で。(「はい」という者あり)
それから、四十ページですね、学校における業務改善推進事業というのがございます。少しここは私もよく分からないところがあって恐縮なんですけれども、今年度、学校における業務改善のアクションプランが最終年度になっていたと思いますけれども、このアクションプランは最終年度で一旦閉まるわけですよね。これは、次との関係の事業だと思っていいんでしょうか。
60
◯野村教職員課長 今、委員からお話がありました学校における業務改善アクションプランについては、三年計画の最終年度ということで、アクションプラン自体は終了いたします。
このアクションプランの重点的な取組とか、アクションプランに書かれている取組については、令和四年度からも、各学校、
市町村教育委員会で、実情に応じた取組や働き方改革が推進されるように今後も指導していくという形になろうかと思います。
学校における業務改善推進事業につきましては、アクションプランは終了しますけれども、教職員一人一人が担うべき業務に専念でき、意欲と能力を最大限に発揮できる環境整備を推進するということで、そこにありますように、その内容につきましては、タイムカード、それからスクールロイヤー、その二つにつきまして、令和四年度からの取組について予算計上しているというところでございます。
61 ◯ふくし山委員 新年度には、アクションプランに直接的な計画としては出てきていないと思うんですけれども、ということは、この三年間で教職員の勤務状況というのは改善されたと、今課長がおっしゃったような状態に一定程度なったと理解していいんでしょうか。
62
◯野村教職員課長 学校における業務改善アクションプランにつきましては、フォローアップ調査等の結果から、重点取組を四項目設けておりますけれども、その重点取組については一定の成果が見られていると考えております。
また、
市町村教育委員会におきましても、上限方針の策定、あるいはタイムカード等による客観的な勤務時間の把握等が進んでいると捉えております。
ただ、今申しましたフォローアップ調査の結果からいきますと、正規の勤務時間を超える勤務時間が四十五時間以内というものに対しては、全体に対して七五%の教職員が達成しておりますけれども、二五%の職員が達成できていないという状況がございます。
県教委としましては、この令和四年度からにつきましては、先ほど申しましたアクションプランに掲げてある重点取組等を進めながら、この二五%の教職員の職種、あるいは業務内容、長時間の要因等を明らかにした上で、具体的な改善策、そういったものを今後検討していって、上限方針の遵守に向けた取組が継続できるように、市町村教委等、県立学校、必要な指導を行っていこうと考えております。
63 ◯ふくし山委員 これ以上行くと、何か県政一般のようになってしまいそうなので、遠慮しながら申し上げているつもりなんですけれども、全体を見ると、先生方の学校における教職員の働き方が改善されていない部分があるとすれば、そのことが具体で何か事業として出ているのだろうか、どうなんだろうかと思って新年度予算をずっと見てきたわけですね。正直なところ、少しよく分からなかったんです。それで、先ほどの教職員の定数の条例がありましたけれども、これも例えば、会議が二割カットとかいろんなことがあって業務の改善がなされているということであれば、その会議をしなかったことによって、教育上不都合はなかったのか。もしないとすれば、それはしなくてもよかった会議じゃなかったのかと言われかねないと思っているんです。先ほどの定数の問題でいうと、特別支援の関係でかなりの部分が増えているわけですよね。本来であれば、業務が改善される、先生方の負担が減るということは、やはり教員も増えないといかんと私は思うんですよ。増えることでしか解決できないというように思っていますので、そこがどうも予算の中に見てとれないですね。よく分からない。というので、そこに業務改善推進事業というのがありましたので、ここのところで取りあえずは網羅されるのかなと思ってお聞きをしたところでした。
この先は、また別な機会に少し議論させていただきたいと思います。
それから、もう少しで終わりたいと思いますが、中学校の免許外教科担任解消事業ですね、これは四十二ページですね、今の現状と課題、そして解消状況を示していただけませんか。
64
◯野村教職員課長 中学校免許外教科担任解消事業につきましては、中学校において、免許教科外で授業をする教科担任の解消を図る事業でございまして、十三学級以下の学校に非常勤を配置するという事業でございます。
令和三年度につきましては、この免許外教科担任解消非常勤講師、百十四件が市町村教委のほうから希望がありまして、この希望があった百十四件につきまして、非常勤を配置したところでございます。
それから、免許外教科担任につきましても、今年度一件ございまして、その一件については、その教科を非常勤が配置できないところについては、免許外の許可を出したという状況でございます。
65 ◯ふくし山委員 件数とかおっしゃっていただきましたけれども、基本的には解消しているということでいいんでしょうか。
66
◯野村教職員課長 今、委員からありましたように、非常勤の配置事業におきまして、免許外教科担任許可件数についても減っておりますので、解消に向かっていると考えております。
67 ◯ふくし山委員 これは、しっかり取り組む必要があるだろうと思います。
教科外で教えていただくというのは少し違うんじゃないのと。それは苦肉の策でそうせざるを得ないような状況があることもそうなんですけれども、これはしっかり解消するべきだろうと思います。
もう一点だけ。県立
特別支援学校のスクールバス感染症対策支援事業二億八千二百五十八万九千円というのがございますけれども、まず、何校に何台増便するのか教えてください。
68
◯橘木教育次長兼総務福利課長 令和四年度は十一校に二十四台増便することとしております。
これにつきましては、今年度も同様に対応しております。その前の年もそのように対応して、継続して実施しているところでございます。
69 ◯ふくし山委員 もう一点だけお尋ねしますけれども、二十四台増やすということで、必ずそのバスには先生方がどなたか同乗すると思うんですよね。これはきちっと対応がなされていますか。
70 ◯大山
特別支援教育室長 この二十四台につきましては、バス会社のほうに委託しまして、乗務員を配置しているところでございます。
71 ◯ふくし山委員 私は、それでいいんだろうかと思うわけですね。
特別支援学校に通う子供たちには、バスで同乗していろいろな気配りをしないといけない、それになぜバス会社の人たちが乗っているのか。本来であれば、
特別支援学校の先生が対応しないといけない問題じゃないですか。特に問題はないんですか。
72 ◯大山
特別支援教育室長 このバス会社に委託しております乗務員につきましては、学校と子供たちの対応等、十分に共通理解を図りながら対応していただいているところでございます。
73 ◯ふくし山委員 それは、できることは一生懸命そういう連携を取ってやっているんだろうと思いますけれども、本来あるべき姿ではないんじゃないかと私は思うんですよね。
何かコメントがございましたら。
74 ◯大山
特別支援教育室長
特別支援学校の通学バスにつきましては、会計年度職員(後ほど「介助担当用務員」に訂正発言あり)でバス添乗をしておりますけれども、この臨時の増便につきましては、コロナ対応ということで、今申し上げましたとおり、会計年度職員(後ほど「介助担当用務員」に訂正発言あり)以外の人数についてはバス会社に委託して行っているというところでございます。
75 ◯ふくし山委員 そのバス会社の方であれば、その方の分も、当然予算としては計上されているということでいいですよね。
76 ◯大山
特別支援教育室長 それも含めて予算計上してございます。
77 ◯ふくし山委員 分かりました。
しかし、実際可能であれば、やはり専門の先生方が対応すべきだろうと思います。こういった状況ですので、これがどこまで続くかというようなこともよく見通せないところもありますので、何らかの対応をせざるを得なくてそうなっているんだろうということは理解できますけれども、十分に注意をして安全確保が図られるようにお願いしたいと思います。
以上です。
78
◯松田委員長 ほかに質問はありませんか。
79 ◯安楽委員 四十一ページの教職員課の「かごしまっ子」すくすくプラン事業、非常勤の講師が配置される経費でございますけれども、これ、何人がどういったところに配置されるのか、教えてください。
80
◯野村教職員課長 「かごしまっ子」すくすくプランについてでございますが、児童数三十六人以上の学校につきましては、教員を増配置しまして、一学級三十人以下で実施するというものでございます。
また、三十一人から三十五人以下の学級については、非常勤を配置して、ティーム・ティーチング等を実施するという事業でございます。
今、来年度に向けてでございますが、三十六人以上の学級に増配置というところが、五十九校で八十人、非常勤も八十人の予定で予算計上しております。
なお、常勤の配置につきましては、すくすくプランの計画ではなくて、一般の人件費のほうで予算を計上しております。
以上でございます。
81 ◯安楽委員 ありがとうございます。分かりました。
続いて、すみません、お願いします。
義務教育課、四十六ページ、シの未来の創り手を育成する学力向上プログラムというのがあります。組織的かつ総合的な学力向上とか、主体的・対話的深い学びの視点をというところがあるんですけれども、もう少し具体的に教えていただきたいんですけれども。
82 ◯加藤義務教育課長 未来の創り手を育成する学力向上プログラムについてのお尋ねでございました。
これは、義務教育課で行っている学力向上に関する施策、幾つかまとめたものになっておりますが、主なものとしては、コアスクールプロジェクトといったものを今行っておりまして、各地区の中学校、複数校を指定いたしまして、そこで実践的な研究をしていってもらうといったことをやっております。
具体的には、コアスクール計八校につきましては、年三回ほど大学の教授や我々で、学力向上のチームみたいなものが派遣されまして、具体的な授業研究ですとか、その後の研修の行い方ですとか、指導、助言を行っていくと、その成果については、各地区の学校にも参加いただきまして、どんどんこの成果を普及していくという、そんな取組をしているところでございます。
以上でございます。
83 ◯安楽委員 ありがとうございます。
以前からやっているキャリア教育というのも、この事業に含まれると思ってよろしいんでしょうか。
84 ◯加藤義務教育課長 キャリア教育につきましては、ここの事業ではやっておりませんで、別にキャリア教育の専門家、企業等を派遣するような事業を行っているところでございます。
85 ◯安楽委員 ありがとうございます。分かりました。
キャリア教育に関しては、また県政一般でお伺いしたと思います。
次に、同じく義務教育課、四十七ページ、マネジメント研修高度化推進事業というのがあります。人材育成に関するところの経費がついているんですけれども、どういったことを人材育成していくのかまず教えてください。
86 ◯加藤義務教育課長 マネジメント研修高度化推進事業についてでございますが、こちらについても幾つかあるんですけれども、こちらは、独立行政法人の教職員支援機構から委嘱を受けて行っている事業でございます。
様々やる中で、学校の組織のマネジメントの研修を行えるような人材を育成していくといったことを目的として行っているものでございまして、例えば、教職員支援機構に一名ほど、県の中学校の教員を派遣いたしまして、そこでいろんなノウハウを学んでいただき、研修の成果につきましては、年に一回ほど鹿児島県でシンポジウムを行っておりまして、そこでその成果の発表等をして、研修の成果について域内に普及していくといったことをやっているところでございます。
以上でございます。
87 ◯安楽委員 ありがとうございます。分かりました。
続いて、すみません。
四十九ページ、同じく義務教育課になります。情報教育研修推進事業とあります。この情報教育で、目的とか目指す方向、情報教育が地方間で格差があるような気がするんですけれども、その格差の穴埋めとかについて見解を教えてください。
88 ◯加藤義務教育課長 こちらで示しております情報教育研修推進事業といったものにつきましては、これはセンターのほうで行っている事業でございまして、少し政策目的が異なってくるんですが、県内の高等学校に対する教員、主に専門高校とかに対する教員に対して、高度な内容を教えるといった内容になってございます。
今お尋ねのありました、県内の情報提供の格差といった課題に対しましては、例えば四十八ページのみらいの学び推進事業といったものですとか、これは来年度から新規の予算としてつけているものでございますが、その中で、例えば、来年度、システムエンジニア、ICTの専門家のような者を義務教育課に配置いたしまして、我々の指導主事、指導面にノウハウのある者、SE、技術面にノウハウのある者が一体となって各
市町村教育委員会の指導をしていったりですとか、あと、各地区二校ほどモデル校を指定いたしまして実践的な研究をしてもらって、その成果を各地区で普及していくといったことですとか、あと、各地区で研修を行うといったお金もここで積んでおりまして、それで県としても、各地区でしっかりと全体でICTの推進が進めていけるように取り組んでいきたいと思っているところでございます。
89 ◯安楽委員 ありがとうございます。
ICTを今以上に促進していただいて、子供たちのICTに関する学びが継続していっていただければなと思います。
続いて、すみません。
五十三ページ、県立高校ICT環境整備事業というのがあります。これをコロナ禍でどうICTを活用していったのか、その辺が分かれば教えてほしいんですけれども。
90 ◯黒木高校教育課長 委員お尋ねの五十三ページのソの県立高校ICT環境整備事業そのものにつきましては、令和二年度にリースで整備したタブレットPCと電子黒板、プロジェクターなど大型提示装置のリース料になります。
ICTを利用した学校での取組ということになりますと、先ほど義務教育課長からもありましたが、高等学校の情報科は、来年度、令和四年度四月から新しい学習指導要領が実施されることになりまして、全ての生徒が、プログラミングのほか、ネットワーク、情報セキュリティーを含むネットワークの仕組みやデータベースの基礎等について学ぶ情報一という共通必履修科目が実施されることになります。環境整備を整えながら、教員の研修を進めながら、その準備を今年度は進めてきたところでありますので、来年度から入学してくる生徒について、しっかりと対応できるように努めてきたところでございます。
91 ◯安楽委員 ありがとうございます。
高校教育に関して、子供たちがうまくこのコロナ禍でも学習が確保できるようにお願いしたいと思います。
続いてお願いします。
六十ページ、社会教育課、みんなで支える
家庭教育推進事業にあります、ここに、イの部分ですね、人材育成、広報・啓発とあります。広報の部分を、どのように広報されるのか、教えてください。
92 ◯窪田社会教育課長 委員お尋ねの広報・啓発活動の内容でございますけれども、大きく三つございます。
一つは、毎年リーフレットを作っております。例えば、みんなで支える家庭教育ということで、年齢層を限定しまして、家庭教育に届くリーフレットを毎年作成しております。
それから、親子すくすくフェスタというものを毎年実施しておりまして、これは例年、各市町村で行われている秋祭り等を利用して行っているんですが、この二年間は残念ながらできずに、商業施設等でチラシを配布して家庭教育の啓発をしているところでございます。
もう一つが、企業訪問等をいたしまして、保護者が学校教育活動等に休みを取って積極的に参加できるように、ワーク・ライフ・バランスの観点から家庭教育の支援をお願いしているところでございます。
以上のような取組でございます。
93 ◯安楽委員 ありがとうございます。
広報紙のリーフ等を作成しているということでありましたけれども、合理的配慮というか、点字版など準備されているのか教えてください。
94 ◯窪田社会教育課長 いいえ、まだそこまでの配慮ができておりませんで、今後検討していきたいと思っております。ホームページ等で公表したりもしておりますけれども、そういった配慮もこれからは考えてみたいと思っております。
95 ◯安楽委員 親御さんでも、点字版を必要とする方や子供たちもいると思います。今後のこの課題として、そこも視野に入れて、予算組みするときはお願いしたいと思います。
続いてすみません。
文化財課の六十八ページ、
歴史的建造物魅力発信事業の中に、動画作成という部分があります。ここは、視覚障害者とか聴覚障害者に配慮した動画作成になっているのかどうか、教えてください。
96 ◯南 文化財課長 この動画作成でございますけれども、令和元年度から県教委が制作しております鹿児島文化財探訪のPR動画の中から建造物に係るものを抜粋したり、また、新しく撮影して加えたりしながら作成しようと考えているところでございます。
今御指摘あった視点につきましては、今後検討したいと思います。
97 ◯安楽委員 ありがとうございます。
やはり、誰でもここを楽しめるというか、こういう魅力発信事業に興味、関心を持っていただくためにも、そういった視点はとても大事だと私は感じています。合理的配慮の視点を忘れず、今後、課題として捉えていただいて推進していっていただければと思います。
以上です。
98
◯松田委員長 ほかに質問はありませんか。
99 ◯米丸委員 お昼も近くなってきているので、少し四点ほどお伺いします。
まず、四十四ページの鹿児島県
学校職員定数条例についてお尋ねします。
まず最初に、県立の中学校及び高等学校の定数が七人減となっていますが、その主な理由と人数の内訳を教えてください。
100
◯野村教職員課長 県立の中学校及び高等学校について七人の減の内訳ですが、県立の中学校は増減はありません。県立高校の減が七ということで、合わせて七人の減ということになります。
101 ◯米丸委員 次に、市町村立の小学校、中学校及び義務教育学校の定数が百二十人増となっているんですけれども、増員となる人数の内訳、小学校、中学校、義務教育学校の内訳を教えてください。
102
◯野村教職員課長 小学校、中学校、義務教育学校についての増減の内訳ですが、小学校の増が百三、中学校が十七となっております。義務教育学校につきましては、この小・中学校の中にそれぞれ入れているという形で、今お話ししました。
以上でございます。
103 ◯米丸委員 あと、
特別支援学校や特別支援学級の児童生徒数が、今すごく増加傾向にあるということなんですけれども、県立の
特別支援学校と市町村立の小学校、中学校及び義務教育学校の定員を増やすとのことですが、増員となる教員のうち、
特別支援学校や特別支援学級の教員になる方は、
特別支援学校教諭の免許を取得しているのか、また取得する必要があるのか、教えてください。
104
◯野村教職員課長 特別支援学級及び
特別支援学校に勤める教員についての免許状の取得が必要かということでございますけれども、
特別支援学校につきましては、採用段階で
特別支援学校の免許取得というのを必要としております。ただ、特別支援免許につきまして、その取得要件というのを以前は入れおりませんでしたので、免許を持っていない者につきましては、
特別支援学校に入ってから免許取得するということになります。
それから、特別支援学級につきましては、これは通常の、例えば小学校ですと小学校の教員で採用ということになりますので、免許を持っている者、持っていない者おりますけれども、持っている者はその免許を生かし、持っていない者につきましては、例えば教育センター等で実施しております特別支援学級を初めて担当する者の研修会等で特別支援学級についてのいろんな資質向上を図りながら学級経営に当たっているというところでございます。
105 ◯米丸委員 ありがとうございました。
もう一点なんですけど、合計で百三十三人の増となっているんですけれども、臨時的任用職員や新規採用が含まれているのか、また、臨時的任用職員や新規採用が含まれていれば、その人数や合計に対する割合について教えてください。
106
◯野村教職員課長 今回の定数条例の改正につきまして、新規採用教員及び臨時的任用教員の数も含まれております。この数につきましては、定数条例につきましては十月一日現在で計算して出しますので、それも含めた数ということで、見込みで出しております。
それから、臨時的任用教員の割合ということで、臨時的任用教員につきまして、この条例定数は来年度のものですので、何パーセントを臨時的任用というようなものは入っていないという形になります。
107 ◯米丸委員 行政視察で牧之原養護学校に行かせていただいた際、先生方にインタビューした際に、この免許を取得していない先生たちも何人かいらっしゃいました。恐らく不安だろうなとは思うんですけど、ぜひ、そういった方々への支援を進めていただければと思い、要望に代えさせていただきます。
次に、五十四ページ、教室から世界へ!
かごしまグローバルクラスルーム事業についてなんですけれども、これはどこの海外の学校で、あと、鹿児島県においては何校ぐらいこれを実施することができるのか教えてください。
108 ◯黒木高校教育課長 教室から世界へ!
かごしまグローバルクラスルーム事業につきましては、語学力の向上と国際意識の醸成を図るために、海外の学校と、年間を通してオンラインで交流するとともに、生徒を交流先の学校へ派遣する事業でございますが、お尋ねのありました派遣先につきまして、この事業はオンラインの双方向での交流を考えておりますので、あまり時差がないという観点と、アジアの中核都市の実現という知事マニフェストの中にもあるという観点から、現在、ベトナムや台湾、オーストラリアで考えております。鹿児島との縁も、ベトナムでありますとハイズオン省との連携協定でしたり、台湾ですと西郷隆盛さんの息子さんとの縁であったり、屏東県議会の縁であったりといった、そういった交流もございます。
また、オーストラリアにつきましては、鹿児島市で姉妹都市があったり、また、時差がなく母語が英語ネイティブの国を一か国混ぜたいというところもありましたので、そういった観点から、この三か国を、現在のところ予定しております。
県内の交流先の候補は、各地域のバランスを考えまして、中学校八校、高等学校十校を指定しまして、それぞれの学校から四十人ぐらい、クラスルーム事業ですので、その教室でオンラインで派遣をして、その中から選抜された生徒さんたちを派遣するという形を考えているところでございます。
109 ◯米丸委員 コロナ禍で、なかなか子供たちも留学行けない中、この事業は本当にすばらしいと思います。
また、ネイティブの英語圏だけでないっていうところがすごくいいなと思っていて、日本の子たちが、英語がネイティブの子たちと接するとすごく自信をなくすのかなと思ったところで、ベトナムだったり、台湾だったりも、同じぐらいの学生の子たちの英語力はそんなに変わらないのかなと思ったときに、少し自分たちも自信を持てるのかなと思うところで、いい予算づけだと思います。
次に、六十八ページなんですけれども、先ほど、安楽委員が
歴史的建造物魅力発信事業のことをおっしゃいました。これは、何か英語の字幕とか、そういったものもつくんでしょうか。
110 ◯南 文化財課長 この動画につきましては、先ほど御説明いたしましたように、令和元年度から県教委が作成しております鹿児島文化財探訪のPR動画の中から抜粋するものも含まれておりまして、これは今、国内外の魅力を発信するということで、英語の字幕が入っているものでございます。
111 ◯米丸委員 鹿児島県のではないんですけど、鹿児島のとある市町村がつくったPR動画もすばらしいということなんですけど、そこで外国人たちからすると、英語が何かおかしいらしいんですね。日本語をそのまま英語に直して、多分それをネーティブがチェックしていると思うんですけど、恐らく、日本人でも、日本語の文章を美しく作れる方、作れない方っていらっしゃると思うんですけど、最後にお金をかけるポイントが、そういったライターの方にお願いしていないウェブサイトがあるんですけれども、外国人が酷評しているのが面白いという、逆のパターンなんですけど、本当にこのすばらしい霧島神宮が国宝に指定されたので、そういった英語の強化も予算にしっかりと入れていただければと要望させていただきます。
112 ◯南 文化財課長 本年度まで実施いたしましたこの鹿児島文化財探訪のPR動画については、英語の文面につきましては、高校教育課のALTに最終の確認をしていただくなどして、作成しております。
113 ◯米丸委員 そのALTの方が、英語の文章が本当にできるのかどうなのかというところを、ぜひしっかりと。日本語が多分分かっていらっしゃらないと思うんですよね。なので、しっかりと日本語が分かって、英語も分かっている方に翻訳してもらうことが重要かなと思うので、よろしくお願いいたします。
最後なんですけれども、七十ページ、先ほど藤崎委員も御質問されておりましたけれども、県立博物館のプラネタリウム室の使用料額を改正するとありますが、先ほどの説明において、物価上昇を勘案してということだったんですけど、今回、使用料が増額になった算定根拠と算定方法を教えていただけますでしょうか。
114 ◯南 文化財課長 今回、プラネタリウム室の使用料の区分がございますけれども、この全ての区分につきまして、現在の物価上昇率を考慮しまして、前回が令和元年度でございましたので、令和元年度を基準にした令和三年度の物価上昇率を基準の単価に掛けまして、あとは十円単位で端数処理をしたところで算定をしております。
115 ◯米丸委員 次に、昨年度から今年度にかけて、恐らく、
新型コロナウイルスの影響を受けて、入場者数がすごく減っているかなとも思うんですけれども、プラネタリウム室の昨年度の年間利用者数、利用区分、例えば未就学何人、小学生、中学生、高校生、それぞれどうだったかお示しください。
116 ◯南 文化財課長 昨年度のプラネタリウム室の利用者数でございますけれども、未就学児は入場料を取っておりませんので数字を押さえておりません。小学生の個人が二百四人、中学生が三十二人、それから高校生が六人、一般が千六百三十六人で、個人としては、合計で千八百七十八人でございます。団体についてでございますけれども、小学生が二百九十四人、中学生が二十一人、それから一般が二十一人、合計三百三十六人でございます。
117 ◯米丸委員 来年度の利用者数の見込みと、今回の使用料改定に伴う影響額、増収の見込額について、お分かりであれば教えてください。
118 ◯南 文化財課長 まず、先ほどの数字につきまして少し補足いたしますけれども、先ほど申し上げました数字は、免除者を除いた有料入場者の数でございました。
来年度の見込みにつきましては、コロナ前の令和元年度並みを見込んでいるところでございまして、これによりますと、影響額としては、令和元年度の今回改定になりました区分の利用者が三千四百六十人余りでございますので、年間で三万四千円程度の増収を見込んでいるところでございます。
119 ◯米丸委員 ありがとうございます。
プラネタリウム、私、まだ行ったことがないんですけれども、聞くところによると、すごくすばらしい環境だということはお伺いしています。やはり、十円上げて三万四千円というところで、経済的な力強さというのは、それで何か改善できたりするのかなと少し不安になったものですから、お伺いさせていただきました。
プラネタリウム室の使用料の改定については、様々な機会を通じて広く県民に周知していただくことも大切なんですけれども、ぜひ、プラネタリウムの魅力をもっと多くの県民の方に発信していただければと要望に代えさせていただきます。
以上です。
120
◯松田委員長 ここで、昼食等のため、休憩といたします。
再開は、おおむね一時三十分といたします。
午後零時五分 休憩
────────────────
午後一時二十九分 再開
121
◯松田委員長 再開いたします。
午前中の発言について、大山
特別支援教育室長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。
122 ◯大山
特別支援教育室長 午前中のふくし山委員の通学バスに係る御質問につきまして、
特別支援学校の通学バスに会計年度職員が添乗していると申し上げましたけれども、通学バスに添乗しておりますのは
特別支援学校の介助担当用務員でございましたので、訂正いたします。よろしくお願いいたします。
123
◯松田委員長 それでは、ほかに質疑はありませんか。
124 ◯向井委員 少し確認と質問をさせていただきます。
三十一ページ、六の恩給及び退職年金費というのがあります。
この恩給という言葉、非常になつかしいというか、自分が大学行くときに、おやじが教員やっていまして、自分たちは恩給があるから何も心配しなくていいから自分の好きなことをやりなさいと言われて、この恩給という言葉にすごく恩を感じているわけですよ。
この恩給及び退職年金費という二つに分かれて、文言が出てきていますけど、この恩給という数字自体がここで予算化されているのはどれぐらいなんですか。恩給と退職年金の違いというのを、少し説明していただけたら。
125
◯橘木教育次長兼総務福利課長 恩給及び退職年金給付の関係でございます。
これは、恩給法、大正十二年にできておりますが、その法律を基に、この恩給を受ける方々は、在職が十七年以上で、昭和三十七年十一月三十日までに退職した教職員が恩給をもらうことになります。
それと、その教職員が死亡した場合、生計を同一にする遺族の方へ扶助料を給付するというこの二本立てとなってございます。
それで、毎年、死亡されたりして人数が減っていきます。令和四年度の予算上の計上人数ですが、恩給を受ける見込みの方が十三人、扶助料を受ける方々の見込みが六十六人ということで、計七十九人分を予算を措置しているということでございます。
126 ◯向井委員 ありがとうございます。
この恩給という言葉自体が、僕は死語かと思っていたんだけど、出てきましたんでお伺いさせていただきました。
次に、三十三ページ、農業経営者寮管理運営費というのが出てきております。ここでは、鹿屋農業高等学校の寄宿舎運営に要する経費というのがあります。この寄宿舎というのは、例えば、夏休み、冬休み、春休みとか、そういうときは寄宿舎自体はもう閉鎖されているという捉え方でいいんでしょうか。
127
◯橘木教育次長兼総務福利課長 原則、市来農芸高校と鹿屋農業高校につきましては、A類型、B類型ということで国が定めておりまして、市来農芸高校については原則二年間寮で生活をしていただくと、鹿屋農業高校については原則一年間入寮していただくというように形が変わっておりまして、寮生活をしながら農業経営について学んでいるわけでございますけれども、先生が言われました夏季休業中などは、実際休まれてふるさとに帰っていただくということもあると認識しております。
128 ◯向井委員 ありがとうございました。よく分かりました。
それでは、三十五ページに県立大成寮の管理運営費とありますが、この大成寮というのはどちらのことですか。三十五ページです、高等学校管理運営費。
129 ◯内村
学校施設課長 高等学校管理運営費の関係、大成寮につきましては、僻地の中学校等を卒業された方を対象とする寮になっているというものでございまして、場所は鹿児島工業の寮の中の一部をお借りして運営しているという状況でございます。
以上でございます。
130 ◯向井委員 ありがとうございます。
寮という呼び方が出てきたり、寄宿舎という呼び方が出てきたり、これはどちらかに統一するということはないのかな。
131
◯橘木教育次長兼総務福利課長 市来農芸高校と鹿屋農業高校の寮という呼び方ですけれども、これは高度経済成長以降、農業高校の志願者数が減少してきたということで、農業後継者の養成確保が国の課題として指摘されたことを受けて進めてこられたということです。
国では生産性の高い農業を営むべき農業後継者を確保するということを目的として、その中心的な役割を果たす学校ということで指定して、そこが農業経営者寮ということになってございまして、寮という言葉を使っているということでございます。
132 ◯向井委員 ありがとうございます。
それと、三十七ページに、ウの県立高校空調設備整備事業というのがあります。この空調設備整備事業というのは、今回はどちらの高校を予定なさっているのか。
133 ◯内村
学校施設課長 空調設備整備事業につきましては、毎年計画的に、主に更新対象を迎えるものを更新していくというものになりますけれども、来年度の対象といたしましては、鶴丸高校だとか、薩摩中央高校、鶴翔高校、加治木工業等の執務室を予定しているところでございます。
以上でございます。
134 ◯向井委員 ありがとうございます。
県内の県立高校全て空調設備が整備されていると捉えてよろしいですか。
135 ◯内村
学校施設課長 基本的には、県で計画的に、執務室とか、共用で利用する特別教室とか、寄宿舎の舎室とか、そういったものについて整備しているところでございます。
一方、普通教室につきましては、学校施設の老朽化等によりまして、様々な整備が必要になってくるという観点から、これまでは主に、一部を除きまして、PTA、同窓会等によって整備していただいているというところでございまして、現時点で普通教室で、県立学校六十一校中、五十二校が整備されておりまして、残り九校がまだ未整備となっておりますけれども、今年度、一部、同窓会等の中に動きがありまして、整備を進めているというような状況もございます。
以上でございます。
136 ◯向井委員 ありがとうございます。
普通教室であと九校、整備されていないと。自宅に帰ったら冷房が効いている、図書館に行っても冷房が効いている。どこに行っても、車の中であれ電車の中であれ冷房が効いている、それで、一番勉強しなくちゃいけない教室の中で冷房が効いていないというのは、かなりきついんじゃないのかなと。そういう意味ではこの整備というのをできるだけ早くやっていただきたいという思いがありますが、いかがですか。
137 ◯内村
学校施設課長 普通教室への整備につきまして、先ほども申したような事情等もございまして、なかなか難しいという状況がございます。
一方で、ありがたい話ではございますけれども、同窓会、PTAのほうでそういった状況を勘案いたしまして、いろいろ御検討していただいているというような状況もございます。
一方、暑さ対策ということでは、昨年度、交付金等を活用いたしまして、大型の扇風機だとか、冷風扇だとか、スポットクーラーとか、そういったものも整備いたしまして対応していただいているというような状況もございます。
当課といたしましては、引き続き、今後の空調整備に関する情報提供等は各学校に行っているところでございまして、各学校において、必要に応じて、同窓会とかPTAとも話合いしていただいているという状況でございますので、こちらとしてもできる限りの支援はしていきたいと考えております。
以上でございます。
138 ◯向井委員 ありがとうございます。
言い換えたら、北海道とか東北の教室でストーブなしで授業やりなさいというようなものだなと思っていますので、自分が生徒であったらやはりつらいよなと。分かっていただけたら幸いです。
次、三十九ページ、
高等学校建物整備事業、大島高等学校など三校の施設整備に要する経費、これは、校舎に関しての施設整備になるんですか。それとも、大島高校の寄宿舎というのも出てきたんですけど、この予算はどちらのほうですか。
139 ◯内村
学校施設課長 ここに記載しております大島高校につきましては、寄宿舎でございまして、寄宿舎はもう築六十年超えておりまして、かなり老朽化が進んでいるということで、来年度と再来年度で建て替えを予定しているというものでございます。
以上でございます。
140 ◯向井委員 これは、私なんかが通っていた頃、男子寮は青雲寮といって、女子寮がまた上にあって、女子寮の名前は覚えていませんけど、私たちの柔道部の横を女子寮の生徒が通って、臭いが臭いって言われて遠回りして寮に帰っていたのをよく覚えております。
そういう意味では、築六十年以上と本当に大変な状況なんですね。Wi─Fi設備とかも完備していないということを生徒から聞かされたんですけど、それは、今回の事業の中できちっと対処していくつもりなんですか。
141 ◯内村
学校施設課長 すみません、我々の学校施設課では、あくまで建物ということで、それぞれの寄宿舎にWi─Fiが整備されているかということは、今確認ができておりませんけれども、委員がおっしゃられたように、それぞれ、男子寮、女子寮が別だったものを集約してというようなことも含めて、立地につきましても、現在崖地に近い場所にあるということで、少し離れた安全な場所にということで考えているところでございます。
以上でございます。
142 ◯向井委員 ありがとうございます。
確認ですけど、男女両方の寮、男女とも建て替えというふうに捉えてよろしいですね。
143 ◯内村
学校施設課長 今、それぞれ寮がございますので、それを集約して同じ建物にということで考えているところでございます。
以上でございます。
144 ◯向井委員 それと、この寮の管理ですけど、今年度から四千円上がったと。年間にすると負担がかなりの金額になって大変だということも言われました。ですから、そういう管理費とかいうのも適正な金額というんですか、特に、離島からの生徒さんというのは、親元離れて限られた生活費の中でやっているというのが実情です。ですから、生活しやすいように学業に専念できるような形が必要なのかなという思いがあってのいろいろなお願いであります。
一点だけ、離島ということで、例えば学校が今日までで終わりだとしたら、寮が、明日から閉鎖になってしまうんですね。ところが、子供たちは船で帰ったりするのに船が欠航になったことがあるんですよ。それで、寮が閉鎖してどこに行ったらいいだろうということで相談があったもんですから、貨物船に乗せて、たしか十名ぐらいしかお客さんは乗せられなかったんだけど、そこに潜り込ませてもらって、帰したということもありました。ですから、寮生がそういう大変な思いをしているというのも一つは分かっていただけたらなという思いがあります。これはお願いに代えておきます。
それと、最後に、五十七ページ、ウの
離島生徒大会参加費助成事業というのが、一千二百五十九万一千円上がっている。この予算の枠内で、大体、子供たちが離島から遠征してくるのに対して、要望に対してきちっと対応できているのかどうかをお伺いいたします。
145 ◯龍 保健体育課長
離島生徒大会参加費助成事業に対してですけれども、この事業は、離島の生徒が経済的負担を軽減するために、県大会等へ参加する経費の一部を助成しているものです。今年度、まだ最後までは大会が終わっていないというようなことで、まだ途中の支払いもあるというようなことでしたけれども、現在、中学校、高校合わせて、予算に対して五六・五六%が済んでいるというようなことです。
以上です。
146 ◯向井委員 ありがとうございます。
この予算で、学校側から上がってくる要望に対して、きちっと対処できているかどうかということです。
147 ◯龍 保健体育課長 この助成事業は規定がありますので、それに沿った形できちっと計上して、それから計算して出していただいていると思っているところです。
148 ◯向井委員 規定の中で、きちっと対応できているということですね。
ちなみに、大島高校が秋の県大会で優勝して、九州大会ということだった。予選のときだったのかな、十八日間、鹿児島に滞在したと。大変な費用がかかったということもあります。ですから、スポーツの大会に限らず、文化系のいろんなイベントとかで出てくる子供たちに対して、昔は、生徒と顧問の先生だけがこういう遠征に出てきていました。ところが最近は、御父兄の方もほとんどというぐらいついてくるのが実情なんですね。ですから、かなり負担がいっているのかなという思いがある中で、やはりこういう助成事業というのは枠を拡大していくということも大事なんじゃないのかなという思いがあっての、別に答弁は要りません、お願いということに代えさせていただきます。(発言する者あり)
今、横から日高委員が、たまには屋久島とか奄美で大会をやって、その大変さを分かってくださいということです。
以上。
149
◯松田委員長 ほかに質疑はありませんか。
150 ◯日高委員 四十四ページの教職員課ですが、職員定数条例の関係で教えていただきたいと思います。
教員試験を受けますね。受けるとき、
特別支援学校、市町村の小・中学校、県立もそうですが、この試験の受け方というのは、
特別支援学校と通常の、通常という言い方はあれでしょうが、小・中学校の試験の受け方が違うんですか。それとも一緒になって配置がこう替わっている。どうですか。
151
◯野村教職員課長 採用試験につきましては、小・中・高等学校、それから
特別支援学校、これは同一日に実施いたしますけれども、試験の内容につきましては、教職教養的な、一般教養的な共通の試験、それから、専門の試験としましては、小学校は小学校、中学校は中学校、高校は高校、
特別支援学校は
特別支援学校の内容で採用試験を実施しております。
それから、配置につきましては、
特別支援学校につきましては、
特別支援学校で採用試験を受けて、それに合格した者について、県内十六校の
特別支援学校に配置をするという形になっております。
152 ◯日高委員 ありがとうございます。
今、
特別支援学校に行かれる先生方は、そこを希望して試験を受けているということですよね。
この試験のやり方というのは、従来からそのような形ですか、ある時期でそういうことになってきたのか、どうなんですか。
153
◯野村教職員課長 以前は、採用試験につきましては、小学校を受けた者が例えば特別支援の小学部、中学校を受けた者が中学部、というように、各小・中・高の学校を受けて
特別支援学校の合格者が決まるという時期もございましたが、ここ近年、十年ぐらい(後に訂正発言あり)になると思いますが、今現在は、
特別支援学校は
特別支援学校の採用試験を希望して受けるという形でございます。
154 ◯日高委員 それでは、
特別支援学校にいる先生が資格がないとかいう話は、前採用された先生方がそういう状況になっているということですか、そういう配置がされているというのは。
155
◯野村教職員課長 以前の採用試験では、そういう
特別支援学校の免許を持たないという形で配置されていたという時期もありますが、その
特別支援学校に配置された後、御自身で免許を取られることもあり、こちらでも免許を取っていただくように勧めているところでございます。
それから、現在につきましては、
特別支援学校の免許を持っているというのが条件になりますので、持っている者が配置されるという形になります。
156 ◯日高委員 通常、小・中学校の試験を受けた人は
特別支援学校のほうに行くことはないというようなことで、考え方の整理の仕方でいいんですか。
157
◯野村教職員課長 例えば小・中学校で教員をしている者について、
特別支援学校へ行く機会がないのかという御質問ですけれども、小学校から
特別支援学校へ交流研修という形で、三年間、
特別支援学校に研修に行くという形、あるいは、定数の管理もございますけれども、小学校から
特別支援学校に希望して移るという制度もございます。そういう方々は、小学校から
特別支援学校に替わっていくという方もいらっしゃいます。
158 ◯日高委員 結構です。ありがとうございます。
159
◯松田委員長 ほかに質疑はありませんか。
160 ◯伊藤委員 四十六ページです。
サのかごしま学びチャレンジ推進事業の部分のかごしま学力向上支援Webシステムとありますけれども、このシステムの内容を教えてください。
161 ◯加藤義務教育課長 こちらのかごしま学力向上支援Webシステムについてのお尋ねでございますが、こちらについては、思考力、判断力、表現力を問う問題、応用的な問題などについては、なかなか学校の先生ではつくりづらいという面もありますので、過去の全国学力調査の問題ですとか、我が県がやっています鹿児島学習定着度調査、そういった過去問ですとか、そういう良問みたいなものを整理しまして、ウェブ上に載せて、各学校での演習問題での取組等に資するといったことで行っているものでございます。
162 ◯伊藤委員 言われていることは分かるんですけど、このウェブシステムという、実際的にどういう運用をされているのか、ウェブという部分で。
163 ◯加藤義務教育課長 業者に委託をしまして、ホームページ上にそういうサイトがございます。各学校の先生にそのアカウント等を配布いたしまして、先生がそのアカウントを入力すると、そこのシステムに入っていって、その中から問題とかをダウンロードできるといったことになってございます。
164 ◯伊藤委員 分かりました。
次の質問に。質問というよりも、先ほどの向井委員の空調の話なんですけど、実際、五十一校の普通教室に空調が入っているということなんですけれども、もう二十年、三十年前に空調を入れた学校等々も中にはあるんですよね。あと九校という形で、出水市のほうにも今後空調を入れるという学校も聞いております。
ただ、子供たちが少なくなっている中、保護者も少ない部分がどんどん出てきているわけですよ。一人一人に対する負担がどんどん大きくなってきているのが現状です。現在のPTAの方々に聞くと、非常に重い負担になっているという話が、最近すごく聞こえてきました。
今まで、一般教室については、県はほとんど予算的に計上しておりませんので、不公平感があるのでしょうから出せない部分もあるのだとは感じておりますが、今後、五十一ページのように、小規模校の在り方ということも出てくると思うんですよ。小規模校になってきた場合に、PTAだけの負担、同窓会だけの負担に、今後していくのかどうかという、未来的な部分も出てくるんではないかなと思うんですよ。
エアコンが全然効かない学校というのはたくさんあると聞いておりますが、今々はできないかもしれません、不公平感があるという部分もあると思いますので。ただし、地方の学校は特に小さくなり始めているのも現状だと思いますが、見解はいかがですか。
165 ◯内村
学校施設課長 今の空調整備の普通教室についてのお話でございますけれども、県としましても、空調自体、非常に学校も多いですし、普通教室、特別教室、その他もろもろございまして、計画的に現在、更新等に努めているというところではございます。
一方、普通教室につきましては、これまで、普通教室は整備してきていない。一部、鹿屋の国庫事業を使えるところは少し別で、あと、楠隼中高につきましては、中学生がいるということで整備しているというようなところはございますけれども、その他につきましては、同窓会、PTAの御協力をいただきながらというところでございます。
一つは先ほども申しましたけれども、我々、施設整備全般担っておりますけれども、施設の老朽化というのがかなり進んできておりまして、全般的な改修だったり、そういったものについても費用がかかってしまうという状況がございます。
ただ一方、委員がおっしゃったようなことも十分認識しております。
我々が今年度、何かできることはないかということで、整備以外で、少しでも整備費用を安く抑えられるような導入の仕方、そういったものを勉強いたしまして、まだ整備されていない学校に情報提供させていただいて、いろいろと御検討をいただいているというような状況があるということは認識しております。
今後の対応につきましては、今後また建物の老朽化等も進んでいくと思いますので、優先順位というものがございますけれども、現在、普通空調につきましては国の国庫補助等もございませんので、そういったものについて、また引き続き、国に要望を進めるだとか、あとは、今後の建物整備全体の中でそういう課題も検討する必要があると思ってはおりますけれども、今後、普通教室にということは、現状ではなかなか課題が多いかなと思っております。ただ我々もできる支援はやっていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
166 ◯伊藤委員 国庫補助がないという部分もあるというのも、私も分かっている中での質問でした。
やはり高校というのが一番数は少ないわけですよ、小・中学校に比べたらですね。その部分で、どうにか各県で協力して、国への補助要求をしていってください。要望に代えたいと思います。
五十三ページ、県立高校のICT環境の部分で、先ほども答弁の中で、全ての生徒がこの部分でやっていけるようにしたいと。一番上の財源の経費の部分で、これが新規の部分かなと思ったら、タブレット等のリースの財源にという形で、これは新しく借りた部分のリースなのか、それとも今までの部分のリースが続いているのかということをお尋ねしたいです。どうしても、やはり県立高校のICT化は遅れていると思いますので、その辺の見解をお願いします。
167 ◯黒木高校教育課長 五十三ページの県立高校ICT環境整備事業についてのお尋ねかと思いますが、こちらのリース代は、令和二年度にリースで整備しましたタブレット型のPCと電子黒板、プロジェクターなどの大型提示装置のリース料ということになります。
契約を五年間でしている部分の一年間分ということになります。
168 ◯伊藤委員 令和二年だとは思いますけれども、今後、経費の部分で、新たに令和三年度、四年度という部分のところはないんでしょうか。
169 ◯黒木高校教育課長 ICT環境の整備につきましては、昨年度から今年度にかけまして、国の交付金などを活用しながらタブレット型パソコン等を、また、それ以外にも、大型提示装置、タブレットを保管する充電器つきの保管庫、そして、ネットワーク環境そのものも、短期間で一時期に新規にお認めいただきまして、環境を整えていただきましたことを非常に感謝しているところです。
来年度以降について、ハード面の整備というところでは新たに予算はつけておりませんけれども、タブレット等の活用につきましては、ネットワーク環境が整うことで、生徒が保有しております生徒用端末の持込みなどを認めるような形も取りながら、状況を確認していきたいと考えております。
以上でございます。
170 ◯伊藤委員 分かりました。
生徒の部分は持込みも可能という形があれば、端末が足りないということが少し緩和されてくるんじゃないかなとは思いますけれども、また、教職員のほうの端末も足りていない状況があると聞いておりますので、その辺の整備も早期にできるように、要望しておきます。
次に行きます。
五十八ページです。
競技スポーツ強化対策事業費の中で、スポーツ振興費補助が出ているんですけど、中・高体連大会と県下一周の経費が出ておりますけど、県下一周、高体連、中体連への大体の経費の割り振りを教えていただけませんか。
171 ◯龍 保健体育課長 競技スポーツ強化対策事業費の内訳でございますが、中体連、高体連大会等への大会助成として、中体連に八十八万円程度、高体連に八百六十五万円、県下一周駅伝に百八十万円、女子駅伝に三十万円、大会開催の助成として補助している状況でございます。(後に訂正発言あり)
以上です。
172 ◯伊藤委員 中体連が八十八万円、高体連が八百六十五万円、かなりの差がありますね。
中体連は、中学校の数は圧倒的に、高校の六十校ぐらいと比べたら多いと思います。
中体連の県大会のほうも、高体連の県大会と変わらないぐらいの数がある中での、この差は何なんでしょうか。
173 ◯龍 保健体育課長 中体連大会等に対する市町村の補助等もありますので、そこを利用して参加していただいていると認識しているところです。
174 ◯伊藤委員 中体連の場合も、高体連の場合も、県の大会、市町村大会がまずあるわけですよ。その中で、設置者という部分のことはあるんだと思いますけれども、中体連に対する補助が少ないような感じがぬぐえなかったので今の質問になりました。その辺の部分を今後考慮していってほしいなと思っております。
最後にもう一点。
学事法制課の資料の中で、私立高等学校入学金・授業料の補助が九六・四%という形で減少していることで、なぜ減少しているのかということと、十一番、十二番、同じような支援事業の中で、実証がついているのがなくなって、実証がついていない新規事業ができていて、倍増されている部分の根拠を教えてください。
175 ◯八木学事法制課長 まず、お尋ねのありました二つの事業のうち、私立高等学校入学金・授業料補助の関係でございます。
昨年度に比べまして四百八十七万六千円の減額ということで、一億三千百万円余りを計上させていただきました。
こちらは、就学支援金の制度に対して上乗せを行う形で、低所得世帯に対する入学金・授業料の補助でございます。
今回減額となった理由が、従来から過去五年間の受給率を基に算定している関係で、今回、金額としては減額となったということでございます。
十一、十二番の事業でございます。私立小中学校等経済的支援実証事業が令和四年度はゼロ、新たに新規事業として、私立小中学校等経済的支援事業に二千百六十万円計上させていただきました。
こちらは、十一番の事業というのが、国の全額補助の事業でございまして、令和三年度までの実証事業ということで、この実証事業の成果等をもって、十二番の私立小中学校等経済的支援事業という二千百六十万円の事業を恒久的事業として国が設けたものでございます。
今年度までの経済的支援実証事業、国庫の十分の十補助、全額補助ということでございまして、所得制限の目安として世帯年収四百万円未満の世帯に対して、一律、私立小学校・中学校の生徒さんお一人に年額十万円を支給するものでございました。
国としまして、この令和四年度からはこの制度を拡充しまして、年収四百万円未満のところを保護者の失職、倒産等により、年収四百万円未満相当に急変した世帯に属する児童生徒を対象し、その児童生徒に対して授業料負担の軽減を行うというもので、今回新たに創設されたこの事業の負担割合は、国が二分の一、県が二分の一ということでございまして、県の負担分については地財措置が図られる予定でございます。
制度の拡充としましては、先ほど申し上げましたとおり、家計急変後の年収の四百万円未満というのはそうでございますけど、生徒一人当たりの支給額が十万円から三十六万円に引き上げられているということでございます。
以上でございます。
176 ◯伊藤委員 了解しました。
177
◯松田委員長 ほかに質疑はありませんか。
178
◯野村教職員課長 すみません、先ほど
特別支援学校の採用試験、小・中・高と分かれた実施について、十年ぐらいと申しましたが、正確には、平成二十七年度の採用試験から分けて実施しております。どうもすみませんでした。
179 ◯龍 保健体育課長 先ほど伊藤委員のほうから、競技スポーツ強化対策事業についてありましたけれども、先ほどは言い忘れていましたが、これは、県のスポーツ協会を通して中体連、高体連に大会開催に係る補助をしているということでございます。すみません、訂正しておきます。
180
◯松田委員長 ほかに質疑はありませんか。
[「なし」という者あり]
181
◯松田委員長 ほかにありませんので、これで質疑を終了いたします。
これより、付託議案の議案第四四号及び議案第四五号の議案二件について、採決を行います。
なお、議案第二一号令和四年度鹿児島県一般会計予算につきましては、
予算特別委員会からの調査依頼事項でありますので、採決はありません。
それでは、付託議案の議案第四四号及び議案第四五号の議案二件につきまして、それぞれ取扱い意見をお願いいたします。
182 ◯堀之内委員 議案第四四号及び議案第四五号につきましては、条例改正の必要性が認められることから、原案のとおり可決の取扱いでお願いいたします。
183
◯松田委員長 ほかに御意見はありませんか。
[「なし」という者あり]
184
◯松田委員長 それでは、議案第四四号及び議案第四五号の議案二件につきまして、採決いたします。
議案第四四号及び議案第四五号につきましては、可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
185
◯松田委員長 御異議ありませんので、議案第四四号及び議案第四五号については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、教育委員会及び学事法制課に係る議案及び
予算特別委員会からの調査案件についての審査等を終わります。
なお、当初予算議案関係につきましては、
予算特別委員会の場で当席において調査結果報告をすることになっておりますので、観光・文化スポーツ部及び国体・全国障害者スポーツ大会局関係を含め、報告する文案は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
[「異議なし」という者あり]
186
◯松田委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
明日は、午前十時から教育委員会及び
学事法制課関係の請願・陳情の審査及び県政一般を行います。
本日は、これをもちまして散会いたします。
御苦労さまでした。
午後二時十三分散会
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