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  1. 鹿児島県議会 2016-06-13
    2016-06-13 平成28年文教警察委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        …………………………         午前十時一分開会        ………………………… ◯持冨委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから文教警察委員会を開会いたします。  当委員会に付託されました案件は、議案第六四号公衆不安等を覚えさせる行為防止に関する条例の一部を改正する条例制定の件、請願二件及び陳情四件であります。  ここで、審査日程など協議のため、暫時休憩いたします。         午前十時一分休憩      ────────────────         午前十時四分再開 2 ◯持冨委員長 再開いたします。  審査日程につきましては、お手元に配付しております審査日程案のとおりとし、また、特定調査事項につきましても、審査日程案に記載のとおり、教育委員会及び学事法制課関係は、いじめの問題についてということで進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯持冨委員長 御異議ありませんので、そのように進めることに決定いたしました。  それでは、ただいまから、警察本部関係審査等を行います。  初めに、議案第六四号を議題といたします。  まず、警察本部長総括説明を求めます。 4 ◯種部警察本部長 それでは、資料に基づきまして、最近の犯罪情勢等につきまして御説明申し上げます。  なお、資料の数値につきましては、お断りをしない限り、本年四月末現在及び対前年比となっております。御了承願います。  まず初めに、県内の犯罪情勢についてでございます。
     資料の一ページをごらんください。  全刑法犯認知件数は二千二百五十八件で百七件減少しております。  殺人、強盗等重要犯罪認知件数は二十九件で二件増加しております。  重要犯罪検挙件数は、奄美市における女性殺人事件等二十八件で、検挙率は九六・六%となっております。  次に、二ページをごらんください。  全窃盗犯認知件数は一千六百三十五件で百六十一件減少し、検挙件数は六百二十八件、検挙率は三八・四%となっております。  今後とも、県民の平穏な生活を脅かす重要犯罪住宅対象の侵入盗など、悪質な窃盗犯検挙に重点を指向した捜査を推進してまいります。  次に、知能犯についてでございます。  三ページをごらんください。  知能犯罪認知件数は八十件で十七件増加しており、検挙件数は四十三件、検挙率は五三・八%となっております。  主な検挙事件といたしましては、老人ホーム先行入所予約金及び建築費用名目うそ電話詐欺未遂事件インターネット有料サイト利用料等名目うそ電話詐欺未遂事件検挙があります。  うそ電話詐欺事件につきましては、認知件数が十五件、被害総額が約六千万円となっていることから、引き続き強力な取り締まりを推進することとしております。  次に、組織犯罪対策についてでございます。  四ページをごらんください。  まず、暴力団組員等検挙状況であります。  小桜一家関係者十人、六代目山口組神戸山口組関係者を含む県外に本拠を置く暴力団組員等十四人の計二十四人を検挙し、検挙人員は四人減少となっております。  県警察といたしましては、対立抗争一般市民が巻き込まれることのないよう、県民安全確保に十分配意し、他都道府県警察と連絡を密にして、警戒活動取り締まりを強化してまいります。  また、鹿児島暴力団排除条例の周知を図るとともに、県民関係機関・団体と一体となった県民総ぐるみ暴力団排除活動を展開してまいります。  薬物事犯につきましては、覚醒剤事犯等暴力団関係者を含めて十七人を検挙し、検挙人員は七人減少しております。  特徴としましては、大麻事犯についての検挙が二名で六人減少しているものの、乾燥大麻押収量が約八百九十グラムで約六百三十八グラムと大幅に増加しております。  今後とも引き続き、関係機関・団体と連携して、街頭キャンペーンの実施など、積極的な広報啓発活動に努めるとともに、薬物事犯取り締まりを徹底していくこととしております。  次に、配偶者からの暴力事案ストーカー事案等についてでございます。  五ページをごらんください。  配偶者からの暴力事案、いわゆるDV事案相談件数は、新規相談百二十二件を含む一千百十九件で百二十五件増加しております。  一方、ストーカー事案は、新規相談八十八件を含む七百三十二件で一件増加し、傷害や暴行、ストーカー規制法違反等で三十一件を検挙しております。  今後も引き続き、被害関係者安全確保を最優先に、事件化被害者保護等の支援を積極的に行ってまいります。  また、子供や女性に対する声かけ、つきまとい等の性的犯罪前兆事案は二百四件発生し、十六件減少しております。  この種事案は、性犯罪等に発展するおそれがあり、特に登下校時間帯における発生が多いことから、見守りや警戒活動を強化して予防に努めているほか、県警あんしんメール等によるタイムリーな情報発信各種防犯訓練保護者教育関係者への安全指導の強化を依頼するなど、注意喚起を図っているところでございます。  次に、サイバー犯罪等の概況についてであります。  サイバー犯罪等に関する相談件数は九百五十二件で八十五件増加しており、詐欺わいせつ物頒布等二十六件を検挙しております。  県民の多くがインターネットを利用しており、また、国境を越えて敢行される犯罪であることから、引き続き、サイバー空間に潜む危険性等につきまして、サイバーセキュリティ・カレッジ等を通じた積極的な広報啓発に努めるほか、民間事業者との情報共有や他都道府県警察と連携した捜査を推進し、取り締まりを徹底してまいります。  次に、少年非行等の概況についてでございます。  六ページをごらんください。  検挙した刑法犯少年は百二十三人で、罪種別では、万引き、オートバイ盗等の窃盗犯が全体の約六九%を占めております。  喫煙、深夜徘回等の問題行動で補導された不良行為少年は九百三十九人で、行為別では、喫煙、深夜徘回が全体の約八九%を占めております。  また、行方不明者として届け出を受理した少年は八十一人で、動機別では、「家庭不和・叱られて」が全体の約三七%を占めております。  引き続き、関係機関・団体との連携を一層強化するとともに、スマートフォン等の急激な普及を背景としたインターネット利用に起因する少年の福祉を害する犯罪被害防止に努めるなど、少年非行防止保護活動を積極的に推進することとしております。  次に、交通情勢についてでございます。  七ページをごらんください。  交通事故発生件数は二千三百五十二件、死者数は十一人、負傷者数は二千八百六人となっており、前年に比べ、発生件数は二百四十一件、死者数は十四人、負傷者数は二百四十九人の減少となっております。  死亡事故の特徴としましては、原因別では、第一当事者前方不注意によるものが三件、ハンドル・ブレーキの操作不適によるものが三件と運転の基本の不遵守が原因となる事故が約半数を占めております。  状態別では、自動車運転中が四人、歩行中が四人で、この二つで全死者の約七三%を占めており、自動車運転中の死者四人のうち一人が七十五歳以上の高齢運転者となっております。  年齢別では、六十五歳以上の高齢者が四人で十六人減少しておりますが、全死者の三六・四%を占めております。  歩行中死者四人のうち三人は夜間歩行中で、全員が夜光反射材を非着用でありました。  このような現状から、道路利用者緊張感を持たせるため、街頭活動交通指導取り締まりを強化するとともに、高齢者宅訪問等による個別指導ナイトスクールの開催、夜光反射材着用促進など、自治体関係機関・団体と連携した総合的な交通事故防止対策を図っているところでございます。  次に、飲酒運転による交通事故でございます。  資料八ページをごらんください。  原付以上の車両運転者(第一当事者)による飲酒運転が関係する交通事故は、発生件数二十六件で四件減少し、死者数は二人であります。  飲酒運転につきましては、酒酔い運転を二件、酒気帯び運転を百四十八件検挙しており、検挙件数は十七件増加しております。  今後も、県民飲酒運転防止機運醸成を図るとともに、取り締まりを徹底するなど、飲酒運転根絶に向けた各種対策を推進していくこととしております。  次に、災害発生状況についてでございます。  九ページをごらんください。  委員の皆様におかれましても、御承知のとおり、熊本地方震源地とする大規模な地震が発生し、熊本県、大分県を中心に、九州地方の広い範囲で死傷者や家屋の倒壊、火災、土砂災害などの甚大な被害が発生しました。  本県でも、長島町で最大震度五弱を、鹿児島市でも震度四を観測しましたが、県内での大きな被害は発生しておりません。  本県警察におきましては、発災直後に広域緊急援助隊を派遣したほか、継続して必要な人員を派遣し、被災者の救出・救助、行方不明者の捜索、交通整理相談防犯指導などの警察活動に従事したところであります。  本県では、昨年、五月の台風第六号や伊仙町の竜巻、八月の台風第十五号等により、二十四人が負傷したほか、多数の住家被害が発生しましたが、本年はこれまで人的被害を伴う風水害の発生は見られていないところであります。  昨年五月に爆発的噴火をした口永良部島につきましては、それ以降、噴火警戒レベル五の状態が継続しております。  また、桜島では、昨年十一月に噴火警戒レベルが三から二に引き下げられましたが、本年二月五日には百四十二日ぶりに爆発的噴火が発生し、再び噴火警戒レベルが三に引き上げられたところであります。  今後とも、自然災害に対しましては、警戒警備活動を強化するとともに、自治体等関係機関との連携を図りながら、迅速・的確な警備活動が行えるよう訓練にも努めてまいります。  次に、資料にはございませんが、テロ対策についてでございます。  県警察では、川内原子力発電所警戒警備を初め、石油備蓄基地新幹線発着駅、空港等重要防護施設につきまして、引き続き警戒活動を強化し、テロやハイジャックの未然防止に万全を期すこととしております。  最後に、今議会に提案しております議案についてでございます。  十ページをごらんください。  今議会に提案しております条例改正は、公衆に不安等を覚えさせる行為防止に関する条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。  詳細につきましては、生活安全企画課長から御説明申し上げます。  以上をもちまして、私からの説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 5 ◯持冨委員長 総括説明が終わりましたが、警察本部長総括説明に対する質疑につきましては、県政一般でお願いいたします。  次に、議案について関係課長説明を求めます。  生活安全企画課長説明を求めます。 6 ◯倉津生活安全企画課長 生活安全企画課関係議案について御説明申し上げます。  議案第六四号の公衆に不安等を覚えさせる行為防止に関する条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。  議案書は十五ページ、議案等説明書は一ページでございます。  公衆に不安等を覚えさせる行為防止に関する条例において、不当な客引き行為等の禁止が定められ、その中で、いわゆる客待ち行為を禁止する地域については、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例第四条の二に定める地域内の公共の場所とされていますが、同条項が改正されたことから、公衆に不安等を覚えさせる行為防止に関する条例についても所要の改正をしようとするものでございます。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 7 ◯持冨委員長 説明が終わりましたので、議案に対する質疑をお願いいたします。 8 ◯き久委員 この公衆に不安等を覚えさせる行為防止条例改正なんですけど、どこかの店へ行こうとして歩いている人からすると、明らかに強引な客引きは、いい思いはしないので、そのような観点で今回のこういう改正になったと思うんですけど、こういう行為というのは、イメージ的に、県内においては、どうしても天文館かなという認識でいるんですけど、例えば、鹿屋とか、奄美でいうと屋仁川とか、霧島とか、薩摩川内あたりにもあるかどうかわかりませんけど、そこら辺りでも、こういった事例はあるんですか。今回の改正でどこまでそういう客引き行為に対して縛りがくるのかなと思ったものですから。 9 ◯倉津生活安全企画課長 不安防止条例に定める客引き行為につきましては、風営適正化法検挙できないフリーの客引き行為についての規制でございます。客待ち行為と申しますのは、客引き勧誘行為をする目的で、とどまったり、たむろして、威勢を示し、立ち尽くすなど、不安を覚えさせるような方法で相手となるべき者を待つ行為ということでございまして、この客待ち行為を禁止する場所につきましては四地域鹿児島中央警察署管内のいわゆる天文館ですね、それと薩摩川内警察署管内鹿屋警察署管内奄美警察署管内というところで、その地域の一定の公共の場所で客待ち行為をすれば、いわゆる警察中止命令の対象となるということでございます。  この対象となる場所について、不安防止条例では、「風営適正化法施行条例第四条の二に定める地域内の公共の場所」と規定されておりますが、風営適正化法施行条例改正により、同条項は第一項と第二項に分割され、第一項において地域を定めていることから、この改正に伴い所要の改正を行うものでございます。 10 ◯き久委員 聞いている私のほうがちょっと解釈が悪いのかどうかわかりませんけど、その客引き行為等に関しての条例の条項を二項から一項にかえたということ、そういう解釈ですか。 11 ◯倉津生活安全企画課長 不安防止条例の中に、いわゆる風営適正化法の第四条の二ということであったんですけれども、今回改正しまして、四条の二第一項という、第一項というのが加わったということでございます。 12 ◯き久委員 一項の中身の部分は、先ほど説明したことになるんですか。 13 ◯倉津生活安全企画課長 そのとおりでございまして、第一項のほうに営業延長許容地域ということで、先ほど申し上げました四地域がございまして、二項のほうに、延長できる時刻が定められたということでございます。 14 ◯き久委員 地域と時刻、そこをある程度縛っていこうということなんですね。わかりました。 15 ◯持冨委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 16 ◯持冨委員長 ほかにありませんので、これで議案に対する質疑を終了いたします。  これより、議案の採決に入りますが、まず、取り扱い意見をお願いいたします。 17 ◯前原委員 議案第六四号につきましては、関係法令改正に伴い、所要の改正を行うものでありまして、適当と認められますので、原案のとおり可決ということでお願いをいたします。 18 ◯持冨委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 19 ◯持冨委員長 それでは、議案第六四号につきまして採決いたします。  ただいま、議案第六四号につきましては、可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 20 ◯持冨委員長 異議なしと認めます。  よって、議案第六四号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終わります。  次は、県政一般の調査であります。  先般、姶良・伊佐・鹿児島地区への行政視察を実施いたしたところでありますが、これらに関して、委員の方から御意見、御質問がありましたらお願いいたします。    [「なし」という者あり] 21 ◯持冨委員長 ないようですので、行政視察については、これで終了いたします。
     そのほか、県政一般に関する質問がありましたらお願いいたします。 22 ◯き久委員 本部長のほうからるる御説明をいただきました。少し教えていただきたいのですが、一ページの全刑法犯ですね、検挙率が四二・五%、前年度に比べると四・一%ふえています。そして、重要犯罪検挙率九六・六%、前年が七四・四%、これは二九・九%ふえているということになっておりますが、あと、全窃盗犯検挙率のほうも、二ページを見てみますと、前年度三四・六%に対して、三八・四%、二・三%増、知能犯の事件の検挙率につきましても、前年に比べますと、一二・五%増というふうになっています。  説明を聞いていると、鹿児島県警は、非常に能力を発揮されているというふうな認識なんですけど、四十七都道府県の中ではどういう位置づけにあるのかを少し教えていただければと思います。 23 ◯山下刑事企画課長 まず、全刑法犯でありますが、二十八年四月末で、本県の検挙率は四二・五%、全国は三四・一%でございます。また、重要犯罪でありますが、本県は九六・六%に対し全国は七八・九%、さらに、全窃盗犯でありますが、本県は三八・四%に対し全国は二九・三%と、いずれも全国を上回っているところであります。  なお、治安情勢の一つの目安としまして犯罪率というのがございます。これは人口一万人当たりの刑法犯認知件数でありますが、過去十五年間を見てみますと、全国で、認知件数が少ないほうから本県は十番以内、また、九州管内でも三番以内の位置で推移しているところでございます。また、本年四月末現在におきましても、本県の犯罪率は十三・四件、全国の平均が二十四・五件であり、全国では九番目、九州では三番目に少ない数字となっているところであります。  以上です。 24 ◯き久委員 本当に、県警の皆様方の日々の御努力等々含めて、また、体制とか、職員一人一人のモチベーションの高さとか、そういったものが、こういう検挙率の高さにつながっていると思います。  また、今後とも、持続的にさらに検挙率を上げていただけるように頑張っていただきたいというふうに思うんですけど、五ページのほうに、サイバー犯罪の概況とありまして、前年度の相談件数が二千九百三十四。今回、二十八年の四月末で九百五十二、前年度比で八十五ふえているということなんですけど、主にどのような犯罪だったのか教えてください。 25 ◯井出生活環境課長 サイバー犯罪の現状、課題について説明をいたします。  サイバー犯罪というのは、不正アクセス禁止法違反、コンピュータ・電磁的記録を対象とする犯罪、それからいわゆるネットワーク利用犯罪のことですが、これらがインターネットの普及と定着によって非常に増加している状況にあるわけでございます。  相談の内容も、年々増加している状況でございますが、これらの大半は悪質商法的なものや架空請求とか、ワンクリック詐欺などで、約八割を占め、一割程度が名誉毀損といった類いの相談でございます。  犯罪検挙につきましては、ことしで二十六件の三十名を検挙しております。内容は、詐欺、それから著作権法違反商標法違反等でございます。あと、わいせつ図画という罪で検挙しております。やはりこれはインターネットの普及ということと、それから利用する方々の関心の高さ、それから不安が大きくなっている、いわゆるサイバー空間の脅威というのが増大している現象であろうと思っております。 26 ◯き久委員 ただいまの御説明の中で、サイバー犯罪が年々増加しているということでありましたけど、そういう中で、皆様方の体制について、今後、専門的な職員の増員が必要になってくるのではないかと思うんですけど、そのあたりの分析や、将来的見通しはどんなものでしょうか。 27 ◯井出生活環境課長 サイバー犯罪に対する対処能力の強化ということですが、平成十九年にサイバー犯罪対策室を設けまして対応に当たっております。今後、部内での総合力を高め、各部門間の横断的な運用、連携の強化というのを図って対応してまいりたいと考えております。これに加えまして、警察だけではなく、民間の知見を活用し、各プロバイダー、民間事業所等、それからインターネットカフェ、こういったところとの協議会等を通じまして、情報交換して対応してまいりたいと思っております。  なお、広報啓発活動の一つとして今行っているのがサイバーセキュリティ・カレッジでありまして、民間の事業所ないし学校関係、学生、保護者、こういったところを中心に、インターネットの危険性、利用上の留意事項について啓発、指導を行っているところでございます。なお、現時点で、約百十回開催し、約一万一千人ぐらいの聴講を得ている状況でございます。 28 ◯き久委員 わかりました。終わります。 29 ◯向井(俊)委員 一点だけお伺いいたします。  先日の代表質問の中で、一般県民の方へのアンケート調査の中で、パトカーによる巡回や、巡回訪問が不足だと、もっとしてほしいというような結果が出ているということでした。それは、しっかり一軒一軒訪問しても留守をしていることが多いのと、実際に家にいても、独居老人の場合、対応に出てこないというケースも多いんじゃないのかな。というのは、私どもも、後援会の皆さんとか、支持者の皆さんの顔をなかなか見らんからといって訪ねて行っても、ほとんど九割方、留守なんですよね。それで、三回も四回も足を運んでも留守。それなのに回ってこん、回ってこんと言われるわけですよ。だから、自分たちのそういう状況と照らし合わせて、恐らく、若い交番員や、駐在所の警察官が一生懸命訪問しても、実際それが県民の皆さんに通じていないというケースが多いんじゃないかと。だから、それに対してこれからどうするかということだと思うんですよね。何日何時何分お伺いしましたけど、お留守でしたと、一言メモを入れるとか、私どもはよく名刺を入れたり、そして、何かあったら御連絡くださいということをやるわけですけど、実際そういうことはなさっているんですか、現場のほうは。ただ、留守だということで帰ってくるだけですか。 30 ◯大川地域課長 今、委員御指摘のとおり、本県におきましては、やはり、核家族化とか、共働きの増加から、いわゆる巡回連絡で地域警察官が巡回しても不在、また、あわせて、マンションのセキュリティーの関係で、一軒一軒、入り口から入っていかないといけないということから、若干、以前と比較しますと、巡回連絡の面接においては困難が生じているのかなというふうに感じております。  昼間御不在のお宅につきましては、地域交番・駐在所の警察官が時間帯を変えて、若干時間をずらして夕方訪問するとか、また、今、委員が言われたとおり、パトロールメモといいまして、受け持ち地区の警察官が何月何日何時ごろお伺いしましたということで、また、何か御要望等、御意見等ございましたら、いつでも電話くださいというようなパトロールメモ等を交付しまして、対応しているところであります。  委員が言われたとおり、一軒一軒のお宅を訪問して、いろんな交通事故防止犯罪抑止等の説明をして回る。また、管内の実態を把握するというのは、地域警察官、交番・駐在所の重要な任務でありますから、引き続き積極的にこのような巡回活動に取り組んでいきたいと思っております。 31 ◯向井(俊)委員 ありがとうございます。  いつも見守ってくださっているという、そういう気持ちが県民の方、市民の方に伝われば、それは、十分役割を果たしていると思う。奄美署の周辺農村部の駐在の方々というのは、島のブルースという曲を流しながらパトカーで回っているらしい。そうすると、昔は、お巡りさんが来た、パトカーが回ってきたと、一瞬引いていたおじいちゃん、ばあちゃんが、畑から手を振って応えてくれるとかそういう話も聞いたりします。ただ、署長と話していたら、それが、曲を流しながら回っている間は、パトカーが来たと、悪いことをする人はいないんだけど、その曲が聞こえないときは、悪いのが出てくると。でも、極力、そういう、しっかり巡回しているよということだけは意思表示をしていきたいと、そういうお話もお聞きしたところなんです。  ですから、やはり県民の皆さんに、パトカーもしっかり回っていますよということだけは、わかる方法を何か考えていただけたらということです。別に答弁は要りません。ありがとうございます。 32 ◯桃木野委員 何点かお尋ねします。  いわゆる可視化法が成立をして、その対象は裁判員裁判対象事件と検察の独自捜査事件が対象と、こういうことになっているわけですけど、いわゆる志布志事件などの反省も踏まえて、捜査における可視化ということがいろいろ言われたんだろうと思うんですね。そうしたときに、裁判員裁判対象事件と検察の独自捜査事件が対象となりますと、一般の任意段階での捜査は、対象となっていないということになるわけですかね。志布志事件もそこにいろいろ問題があったということになっているわけですけど。 33 ◯山下刑事企画課長 今回、改正されました取り調べの録音・録画制度の導入につきましては、裁判員裁判対象事件及び検察の独自捜査事件について、逮捕または勾留されている被疑者を取り調べるときは、原則として、取り調べの全過程の録音・録画を義務づけるということでありますので、任意事件は入っていないということになります。 34 ◯桃木野委員 これは、いわゆる検察庁が原案をつくって、それを国会に出して、そして、国会で議決して、こういう法律ができているわけなんでしょうけど、志布志事件については、任意の段階で捜査が度が過ぎたといいますか、違法じゃなかったかということで問題になったと思うんですけど、今回は、そのあたりについては加味されなかった。志布志の人たちは、可視化されたことについては少しの評価はするけれども、自分たちのことが反省として生かされていないと、そういう新聞のコメントもあるわけですね。だから、そういった点については、県レベルでどうこう言えないことなんでしょうけれども、またそういう意見もあるということを県警としてもぜひ念頭に置いていただきたいとそのように思います。  それから、録音・録画の機器について、これは新聞情報ですけど、県警本部と全二十八署に配備されて、今後ふやすとありますけど、この機器というのは、大体、単価というのはどのぐらいで、最終的にはどのぐらい配置しようというふうに考えておられるのか、今の段階で。 35 ◯山下刑事企画課長 二十八年現在で三十二基の計三十六カメラを設置しております。これは県下全警察署二十八警察署、離島の幹部派出所三カ所及び刑事企画課の合計三十二基でございます。  なお、今後、カメラの設置要求等を行っていくということにしておりますが、現在、カメラにつきましても、機器の録音・録画時間が九十分であったり六十分であったりしますので、それによって単価は違ってくるということであります。予算要求に向けて、現在詰めているところでございます。 36 ◯桃木野委員 それと、一台当たりの単価とか、大体わかれば。 37 ◯井上会計課長 録音・録画機器の一基当たりの単価という御質問でございますけれども、現在導入しております機械の一基当たりが、おおむね百万円程度というふうに認識しているところでございます。 38 ◯桃木野委員 新聞にイメージ写真みたいなものが出ていたんですけど、これは、例えば、警察の方がおられて、被疑者がおって、隠しカメラみたいなやつじゃなくて、実際に、そこに機器があるんだというのがはっきりと目で確認できて、自分が言うことは録画されているということがわかるような格好になっているわけですか。 39 ◯山下刑事企画課長 カメラの設置でございますが、取調室内に設置しており、被疑者に対しても録音・録画を開始する旨を伝えるというふうになっております。  なお、最新の機器でありますけれども、当然、調べ室内に設置いたしますが、不適正事案の防止ということで、現在、執務室、刑事課長等が見られる部屋からも、見ることができるシステム等の導入を順次図っているところであります。 40 ◯桃木野委員 今の御説明で、一般的にカメラで撮られているとなると、圧迫感があって、例えば話しをしたことが、後になって、いや、あれは違いましたということは言えないなど、可視化になったということは、それはそれで前進ではあるんでしょうけれども、非常に話しにくいといいますか、圧迫感とかがあって、逆に、捜査が非常にやりづらいという面もあるものなんでしょうか。 41 ◯山下刑事企画課長 当然、カメラを導入することにより、被疑者自身も供述しにくい部分等はあります。現在においても、暴力団対象事件、あるいは被疑者が拒否した場合等については録音・録画をしないということになっておりますので、当然、その辺のところを録音・録画するメリット、あるいは取り調べに支障が生じないような形で捜査、今後の取り調べを進めていくという形をとっているところであります。(「わかりました」という者あり) 42 ◯田畑委員 信号機の問題で、今年度の信号機の設置件数は何件を見ているのか。それと、現在で、今年度設置すると決まっている箇所があったら教えていただきたいと思います。 43 ◯樋渡交通規制課長 信号機の設置についてでございますけれども、平成二十八年度は、補助事業三基、県単事業七基程度の合計十基程度の信号機を新設する予定でございます。  なお、現在の信号機の設置状況についてでございますけれども、現在、県下各警察署からの上申された信号機の新設要望箇所について取りまとめを行っておりまして、全体の中から、交通量ですとか、道路環境等を踏まえて、現在協議を進めているところでございます。現時点においては最終決定には至っておりません。 44 ◯田畑委員 まだ一件も決まっていないということだと思うんですけれども、どのような基準が一番大きな決定要因になるのかお聞かせいただきたいと思います。 45 ◯樋渡交通規制課長 信号機の新設整備につきましては、警察庁の設置基準というのがございまして、これに準拠しつつ、交通事故の発生状況、交通量、道路状況等を総合的に検討いたしまして、交通事故の抑止につながるか、また、他に代替手段等がないかなどを含めまして、緊急性、必要性を検討しているところでございます。 46 ◯田畑委員 南薩縦貫道がよく新聞にも出ているんですよね。私の地元なんですけれども、では、市町村とか、そういうところからの要望が、前年度何件あったのか。それで、二十八年度の新規の要望が何件あったのか、お聞かせいただきたいと思います。(「暫時休憩をお願いします」という者あり) 47 ◯持冨委員長 暫時休憩いたします。         午前十時四十九分休憩      ────────────────         午前十時四十九分再開 48 ◯持冨委員長 再開いたします。 49 ◯樋渡交通規制課長 平成二十七年度の信号機の設置要望数でございますけれども、警察署等への信号機設置要望件数というのは、全体では約百五十件ほどございまして、そのうち、警察署が必要と判断して交通規制課へ報告、いわゆる上申したものが五十件ございました。この五十件の中から、交通規制課では、交通実態、道路状況等を調査いたしまして、昨年度、定周期式信号機を七基、押しボタン式信号機七基の計十四基を新設いたしました。  なお、平成二十八年度における信号機の設置要望数でございますけれども、現在、交通規制課に対して警察署から上申がなされものが合計で四十五件ございます。この四十五件の中から、本年度は十基程度の信号機を新設することといたしております。 50 ◯田畑委員 この二十七年度で漏れたものも二十八年度に盛り込まれているのがあるんですか。 51 ◯樋渡交通規制課長 二十七年度に引き続きまして本年度も上申がなされているものはございます。 52 ◯田畑委員 南薩縦貫道については、事故が多いということで新聞にも載っていたんですけれども、私も地元なんですけど、非常に危険だなというふうに感じるんですね。交通量とかそういう条件も言われておりますけれども、田舎に行ったら、それこそ車があまり通らないようなところも結構、信号がついているところがあるんですよね。そういうのを考えれば、どういう基準で設置されるのかなというふうに感じたものですから、南薩縦貫道のほうも、ぜひ要望に沿えるような形で考えていただきたいなと、非常に事故が多くて、私も危ない目に遭いましたので、再検討していただいて、前向きに対処していただきたいというふうに要望しておきます。  終わります。 53 ◯き久委員 この間の熊本地震で、広域緊急災害連携協定のようなものが各県で結ばれているんでしょうけど、今回の熊本地震で応援に行かれたんですよね。何人ぐらいで、期間はどれぐらいで、おおむね経費というのはどれぐらいかかるものなんですか。 54 ◯今村警備課長 熊本地震につきましては、発災直後に警備部隊を出動させております。さらに交通部隊、それから航空隊を出動させております。その部隊につきましては、いずれも、四月二十五日までで、これらの警備部隊、交通部隊につきましては一旦引き上げております。なお、交通部隊につきましては、五月の連休に、五月一日から一週間、七日まで、またさらにゴールデンウイーク期間中の交通整理ということで出動をしております。  それから、一般部隊としまして、自動車警ら隊の部隊、それから生活安全部隊、それと特別機動捜査隊の部隊、これらも出しておりますけれども、この中で現在も活動をしておりますのは自動車警ら部隊と機動捜査部隊、この二つの部隊だけでございます。  なお、本日までの延べ出動人員でございますけれども、九百三十六名でございます。(「延べですね」という者あり)はい、延べ人数でございます。  なお、予算等につきましては、現在まだまとめておりませんので、出ておりません。 55 ◯き久委員 ありがとうございます。  今後、このような災害、これは地震のみならず、集中豪雨なんかもそうですけど、ふえていくと考えられます。そうなっていきますと、もっと動員をせざるを得ないということになってきますよね。そうすると、本来の仕事自体がおろそかになってきます。そういう視点から考えていきますと、全県警の主な方たちが災害に対する知識というのはしっかり持っておかないといけないんではないかなと、こう思ったりするんですね。したがって、将来の災害に向けてのそういうシミュレーション、現在は大体これぐらいの人員を出しているんですけど、将来もっと出さざるを得ないという部分も想定されてくると思います。そういった面でのシミュレーションはされているんですか、また、今後される考えはあるんですか。 56 ◯今村警備課長 御質問の今後たくさんの部隊を出す場合のシミュレーションということでございますけれども、県警におきましては、これまでも県あるいは市町村の防災訓練に参加しております。さらに、今回も出ました広域緊急援助隊、これの合同訓練ということで、九州の部隊が全部一カ所に集まっての訓練というようなのも実施をしているところでございます。基本的には、第一陣として、この広域緊急援助隊がまずは出るということを想定しておりますので、いきなりたくさんの警察官が出ていくということは想定はしておりませんので、今、委員が御質問されたような、一度にたくさんの警察官が出ていくというシミュレーションは現在はしていないところでございます。 57 ◯き久委員 おっしゃるように、体制的には第一陣が出て、それで災害状況を見て、次々とふやしていかざるを得ないというのが、今後、災害の大きさによっては出てくるかもしれませんね。そういった面では、本来の仕事とプラスアルファ、それは県警のみならず、県職員、市町村関係、そういうところもそうかもしれませんけど、そういうシミュレーションというのは今後なお必要になってくるのではないかなと思ったところでした。 58 ◯西高委員 今、田畑委員から信号機の質問がありましたが、私たちの地域も多く信号機設置の要望はあります。ただ、高規格道路が、結局は全部信号機をつけていかなきゃいけなくなったのと一緒で、恐らく、田畑委員が言われているのも南薩縦貫道だと思うんですね。そういうところの事故率は非常に高いから、要望箇所としては非常にウエートが高いんだろうと思います。  その中で、自分の地区で思ったことが、信号機設置をお願いされるけれども、なかなかできない場所がありまして、では、横断歩道をつけようというときに、まず、交通規制課のほうに志布志警察署のほうからお願いをして、どういう形にこの道路を改良すれば横断歩道が設置できますかということでお願いをしたら、ある程度の図面ができました。それをもとに、市議会議員さんにお願いをして、市のほうから県のほうに上げてもらって道路改良したんです。そうしましたら、そこは横断歩道がついて、ぴしゃっと皆さん、しっかり一時停止をされて、信号機がなくて済んだと。  もう一つは、これも地元の高速の出口なんですが、停止線位置が非常に奥まっていまして、付近に道の駅もできて、看板が立って見通しが悪くなったところを、これも警察署長さんに御相談して、停止位置をまだ前にもってきても、事故率が上がったり、危険性が増すことにはならず、見通しがよくなることがわかったんですね。だから、そこも地区の方が信号機をと言われたんですけど、そういう形で今回解決してみようかと僕らは今、動いているんです。  そういった意味で、非常に信号機設置をするには条件的に難しくても、県の土木部と交通規制課のほうでいろいろと御相談をされて、道路改良を少しするだけで、信号機がなくても事故率の落ちる場所というのがあるなというのも、僕もここ何年間で経験しているんです。そのあたりについては、やはり警察署だけで解決しようという問題ではなくなってくるもんですから、土木部と、これについてはこういった改良ができるということで解決していけば、事故率の低下とプラス信号機設置の要望が多いものもある程度は落ち着いてくるんじゃないかなというのを感じたんです。ですから、地元からの要望があった時は、私たち議員でもそうなんですが、ここについては信号機設置を言われますけれども、実は、こういう道路改良をしていただいたら、信号機は設置しなくても事故率は落ちますよねというそういう御提案もある程度はあっていいんじゃないかなと、僕は今回思っていまして、ぜひ、そういうところも気にかけていただけたら、信号機設置の要望に対応できない部分も、事故率低下も両方うまくいくんじゃないかなと思うもんですから、そこはよろしくお願いをしたいと思います。御要望ですので、よろしくお願いします。 59 ◯持冨委員長 ほかに質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 60 ◯持冨委員長 ほかにないようですので、県政一般を終了いたします。  以上で、警察本部関係の審査を終わります。  明日は、午前十時から教育委員会及び学事法制課の審査を行います。  本日は、これをもちまして散会いたします。  御苦労さまでございました。         午前十一時散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...