5
◯片渕道路課長=応急的な対応についてお答えいたします。
被害覚知後、
ひび割れ箇所への雨水の侵入を防止するために
ブルーシートによります養生を行いました。被害が拡大しないような対応を講じたところでございます。
現場では、路面のひび割れや
ブロック積み擁壁の変状を確認しておりまして、
被災原因といたしまして、地すべりに起因する可能性がありましたことから、亀裂の変状を観測するための機器でございます伸縮計を十五日夕方までに設置したところでございます。
また、
全面通行止めとしましたことから、地元の唐津市などと協議を行いまして、県道の
納所入野線や市道星賀・納所線など、現場の北側を迂回しますルートを確保しまして、
唐津市役所など地元の関係者、また、この路線がバス路線でもあったということから、バス会社への周知を行ったところでございます。
さらに、先ほど委員からもお話がございましたとおり、鷹島の方々が利用される道路であるということもございましたことから、長崎県の
田平土木事務所や
松浦市役所にも情報提供をしたところでございます。
設定した迂回路等でございますが、委員からもお話がございましたとおり、現状より約四キロほど長く迂回することになりましたことや、また、一部の区間におきましては、幅員も狭く、大型車の離合に支障があったところでございます。
こうしたことから、被災箇所に隣接いたします民地をお借りいたしまして、仮設の迂回路を設置し、九月二十四日に、先ほど、委員から写真を示されましたが、片側での交互通行としたところでございます。
片側交互通行後も被災現場の変状につきましては、二十四時間観測を行っておりまして、変状が確認された場合には担当者に通報がありまして、通行止めなどの措置を行うこととしているところでございます。
以上でございます。
6
◯井上委員=応急的にすぐに対応していただいて、迂回路等も設置をされました。そういった中で鷹島の方々は、この星賀港線を真っすぐ通ると唐津市まで行くことができますので、なかなか迂回路の狭い道とか、山の中の道路というのを通ったことがないということで、大変迷われる方もあったんじゃないかというふうにも思います。
先ほど、伸縮計を設置して地面の動きを観測しているというお話がありましたけれども、八月十四日、約四カ月経過していますけれども、この観測をする中で地面が動いたとか、危険な状況になったということは、この間、観測をされたのか、この点について確認をしておきたいと思います。
7
◯片渕道路課長=観測しております変状についてということでお答えさせていただきます。
伸縮計を設置いたしました八月十五日から現場で観測を行っているところです。八月下旬から九月上旬にかけましては数ミリ程度の変状はあっておりますが、九月中旬以降は一ミリ以下の変状という状態でございまして、今のところ、大きな変状はあっていないというふうに考えております。
ただ、雨の状況といたしまして、九月中旬に一度、百五十ミリ程度の雨が降っているようでございますが、それほど大きな雨を何度も経験しておりませんので、引き続き、観測、監視をしていかなければいけないというふうに考えております。
以上でございます。
8
◯井上委員=本当に危険な状況になる前に、そういった観測をしていただきながら、危険な状況になった場合は、それに応じた対応をしっかりお願いしたいと思います。
本復旧に向けた今後の取組について伺いたいと思いますが、先ほど話があったように、地面が多少動いている状況もあるということから、いつになったらこの復旧ができるのかというふうなところもなかなか答えられないということも以前伺っております。できるだけ早く復旧をしてほしいというふうに思いますけれども、今後、本格的な復旧に向けてどういった取組をされるのかお伺いをいたします。
9
◯片渕道路課長=本復旧に向けた今後の取組についてお答えいたします。
地すべりに起因いたします災害復旧につきましては、まず、
被災原因とあわせまして、被災範囲の確認のために地形測量、
地質調査ボーリング、変状の観測などが必要となります。
星賀港線の被災箇所につきましては、地形測量と
地質調査ボーリングが十一月下旬までに完了いたしておりまして、現在は
ボーリング孔を用いました変状の観測を継続して実施しているところでございます。
被災原因と被災範囲の特定には、まとまった雨があった際に地盤がどのように動くのかということを確認する必要がございまして、こうしたデータが得られるまでは継続した観測が必要というふうに考えているところでございます。
これらの調査結果を踏まえまして、復旧工法の検討を行うこととなりますが、検討に当たりましては、大学教授などの専門家からの意見を伺いながら進めることとなります。その後、
国土交通省との事前協議を行いまして、災害査定を経て、復旧工事の実施となります。
道路利用者の安全を最優先に、確実な対策を講じる必要があると考えておりまして、まずは調査や検討に万全を期していく所存でございます。
県道星賀港線は、地域の方々の
生活道路として多くの方が利用されていること、また、先ほど委員からもお話がございました鷹島等を結ぶ観光道路としての役割も担っている重要な道路であるというふうに認識しております。さらに、現状でも
片側交互通行ということで御不便をおかけしていることも承知しておりますので、早期の復旧に向け、努めていく所存でございます。
以上でございます。
10
◯井上委員=調査をされて、しっかり検討する必要があるということなんですけれども、まとまった雨が降ってどういう状況になるのかということも
先ほど答弁があったんですけも、なかなか冬場にまとまった雨というのは降らないんじゃないかなというふうに思うんですけれど、この点については、どんなふうに考えればいいんですかね。五月、六月、出水期になると、まとまった雨が降るのかもしれませんけれども、いつぐらいまで待てばいいのかというところも、やはり地域の方からすれば大変気にされているところもあるというふうにも思うんですけれど、そのあたりはどういう状況でしょうか。
11
◯片渕道路課長=復旧の見通しということになろうかと思います。お答えさせていただきます。
先ほど、委員からもございましたとおり、まとまった雨が降った際でのデータを確認する必要があると考えておりまして、冬場はそういったデータを得るというのは、なかなか厳しいかなというふうに考えております。他の箇所の事例でも、どうしても梅雨と申しますか、出水期を経て、そこら辺のデータを踏まえて検討していくといった事例が多うございますので、今回の箇所におきましても、来年の
梅雨あたりに大きな雨が降った際にどういうふうに動くのかということを確認する必要はあろうかなと考えているところでございます。
以上でございます。
12
◯井上委員=そういった状況ということは、来年の出水期までは、今の
片側交互通行の状況が続いていくという認識でいいですかね。
本当にこういった災害を繰り返さないような対応が求められているというふうに思いますし、しっかりした対応を取っていかなければならないということは、私も理解をしているつもりです。
最初に被害の状況についてお話があったんですが、この道路が本線で、すぐ横に側道があって、この下には
ソーラーパネルがあったり、地域の方々が田んぼを作られています。この災害が起きた日は八月十四日でちょうどお盆の時期だったんですけれど、稲刈り前ということで、稲を刈る際にも隣の側道もひび割れしてものすごい段差があるような状況でした。ここにも
ブルーシートがかけられているんですけれど、そういった
ブルーシートをはぐっては通り、またかぶせてというふうな状況で、今年は稲刈りが何とかできたというふうなお話を伺いました。
地域の方は、次年度の作付にも影響するんじゃないかというふうな心配、危惧もしておられます。
そういったところについて、今、本線では
片側交互通行で通れるんですが、下に行く農道といいますか、そういったところでもぜひ迂回路を造ってもらえないかというふうな要望が出されているというふうにお聞きしました。このことについては、県のほうにそういった要望は届いているのか、どうですか。
13
◯片渕道路課長=迂回路に関しての要望についてでございます。
申し訳ございません。私のところには、まだ届いてないという状況でございます。
土木事務所のほうに届いているかも分かりませんけども、すみません、そこは今、確認できてない状況でございます。
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◯井上委員=今日の朝、電話でも確認をしたんですが、そういった地域の方の声があるということで要望も出していますというふうなお話だったので、もしかしたら
土木事務所のほうに届いているのかもしれません。
本線だけではなくて、周りの状況についても対応できる部分は、しっかりと対応していただきたいと思っておりますし、そういった状況についても、地域の住民の方たちにしっかり情報提供していただきたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします。
二番目の国道二〇二
号唐津大橋の四車線化について伺いたいと思います。
国道二〇二
号唐津バイパスは、
福岡方面から
唐津市街地を通る重要な幹線道路となっています。この
バイパスができたことで
福岡方面との
アクセス性が向上し、平日や休日を問わず、物流、観光をはじめとした人の流れが絶えず発生しています。
今、
唐津市内では、
福岡方面に近い、交通の利便性がいい、そういった点からも、浜玉地域であったり、鏡地域に
子育て世帯や多くの住宅が増加をしているという状況です。この
バイパスについては、そういった方々の
生活道路といった側面もあるために、唐津市街へ通勤通学など多くの自動車も通っているところです。
そうした中で、松浦川に架かる
唐津大橋については、橋の前後は四車線化されているものの、橋の部分だけが二車線になっているために、その先の大
土井交差点も含めて慢性的な
交通渋滞が発生しています。浜玉、鏡方面から
唐津市内方面に行くには、この
バイパスを通るか、唐津城下の東唐津を通って
唐津市内に行くか、こういったルートしかありません。そういった中で、この国道二〇二
号唐津大橋の四車線化の重要性というのは、ますます高まっているのではないかというふうにも思っているところです。
そこでまず、国道二〇二
号唐津バイパスの整備状況についてどのようになっているのかをお伺いいたします。
15
◯片渕道路課長=国道二〇二
号唐津バイパス整備状況についてお答えいたします。
国道二〇二号の
唐津バイパスは、唐津市浜玉町から唐津市養母田までの約十一キロメートルの区間につきまして、四車線の
バイパス事業としまして、国において、昭和四十四年度に事業に着手されたものでございます。
昭和五十年より整備が進んだ区間ごとに順次供用が開始されておりまして、
唐津大橋につきましても、河川内の下部工、橋梁の下の部分になりますけれども四車線分、桁などの上部工につきましては二車線分の工事が進められておりまして、昭和五十一年に暫定的に二車線で供用されたところでございます。
その後も
バイパス事業が進められてきまして、
唐津大橋の前後約一キロメートルを除きます約十キロの区間につきまして、昭和六十二年度に四車線での供用が開始されまして現在の状況となっているところでございます。
以上でございます。
16
◯井上委員=次に、国道二〇二
号唐津バイパスの
交通状況について伺います。
先ほど話があったように、
唐津大橋のみが今二車線というふうな状態で、渋滞の原因にもなっているんじゃないかというふうにも思います。今、
西九州自動車道ができて物流としての
通過交通の転換が図られているというふうに思いますけれども、観光や
生活道路としての役割もあり、今でも多くの交通量があるのが現状です。
この
唐津バイパスの
交通状況についてどういうふうになっているのかお伺いします。
17
◯片渕道路課長=
唐津バイパスの交通の状況についてお答えいたします。
唐津バイパスの交通量でございますが、
西九州自動車道の
浜玉インターから
唐津インター間の開通前の時点におきまして、一日当たり約二万五千台でございました。その後、平成十七年十二月に
浜玉インターから
唐津インターまでが開通しております。これによりまして一日約二万一千台と減少しておりまして、
福岡方面や
伊万里方面への
通過交通が一定程度転換されたものと考えております。
その後も、
西九州自動車道が順次延伸されてきまして、平成三十年三月に伊万里東府
招インターまで開通し、
西九州自動車道の交通量は増加しているところでございますが、
唐津バイパスの交通量につきましては、一日当たり約二万一千台と横ばいというふうになっているところでございます。
渋滞の状況についても申し上げますと、
唐津大橋西側の大
土井交差点が
主要渋滞箇所となっておりまして、令和二年度の調査では、朝の通勤・通学時間帯におきまして、
福岡方面から
唐津市街地へ向かう渋滞が最大約一キロ発生しているという結果となっているところでございます。
以上でございます。
18
◯井上委員=最大一キロの渋滞が発生しているというお話でしたが、朝の通勤時間帯などは東唐津の道路も同じような状況が見られます。
そういった中で、大
土井交差点については、右に曲がると
唐津文化体育館がありますし、
右折レーンが最近延長されています。いろいろな渋滞対策について取組をされていると思いますが、こういった
交通渋滞へのこれまでの取組はどういった取組をされたのかお伺いをします。
19
◯片渕道路課長=
交通渋滞のこれまでの取組についてお答えいたします。
唐津バイパスにつきましては、
唐津大橋の西側、先ほど申し上げました大
土井交差点を含めまして
交通渋滞の課題があることは、道路を管理されております国においても認識されておりまして、県や市、警察、佐賀県
トラック協会などの関係団体で構成いたします佐賀県
交通渋滞対策協議会の中でも共有されているところでございます。
こうしたことから、平成三十年度には、国、県、市におきまして、
唐津バイパスから
西九州自動車道へと交通量の転換を促すために案内標識、看板などの見直しを行ったところでございます。
また、大
土井交差点におきましては、
唐津市街方面へ向かう右折車両の列が直進車線まで滞留しているという状況がございましたことから、こういった状況を緩和するために、先ほど委員が言われましたとおり、今年九月に国におきまして、
右折車線の延伸、従前三十五メートルだった
右折車線を八十メートルに延長されたところでございます。
以上でございます。
20
◯井上委員=こういった渋滞の対策についても、様々取り組んでいただいているという状況です。しかし、この
唐津大橋が二車線ということで、先ほど紹介いただきましたが、大
土井交差点から
右折レーンが三十五メートルから八十メートルに延伸されたというお話もありましたけれど、やはり右に曲がる車がかなり多くて、
先ほどお話があったように、右に曲がる車が詰まってしまって真っすぐ行く車も、
唐津大橋が二車線になっているために、その先に通れないと、そういった状況が続いています。やはり抜本的な対策として早期に
唐津大橋を四車線化していくことが望まれていると思います。
次の
唐津大橋の四車線化に向けた課題は、どういったことが課題となっているのかをお伺いします。
21
◯片渕道路課長=
唐津大橋の四車線化に向けた課題についてお答えいたします。
唐津大橋の四車線化に当たりましては、拡幅が必要となります二車線分の下部工は、既にできているわけでございますが、この下部工につきましては、昭和五十一年に竣工しておりまして、竣工後約四十五年が経過しているところでございます。そのため、現在の構造基準に合致しない箇所の把握でございますとか、耐震性、経年劣化の状況など、多くの
技術的照査が必要となり、その結果を踏まえた対策も必要になろうかと考えております。
また、河川の中での工事となりますことから、工事の施工方法や施工時期などにつきましても、河川の管理者等の関係者との協議も必要になろうかというふうに考えております。
さらには、三百メートルを超える大きな橋でございますことから、四車線化の工事ということになりますと、非常に大きな規模の工事になろうかと考えておりまして、予算の確保も必要になってくるというふうに考えております。
このように、四車線化の実現には様々な課題が考えられるというふうに思っているところでございます。
以上でございます。
22
◯井上委員=いろいろな大きい課題があるというふうに思いますけれども、周辺の
交通状況を改善していくためには、東唐津は、なかなか住宅も密集していて、実際、道路を拡幅するということが難しいというのが現状だと思います。
そういった中で、一方の
唐津大橋の四車線化について、もともと準備というか、下部工はあるものの、経年劣化をしているというお話もありました。そういった課題もありますけれども、県として、今後、この
唐津大橋の四車線化についてどういった取組をされていこうと考えてあるのかお伺いしたいと思います。
23
◯片渕道路課長=今後の取組についてお答えいたします。
国道二〇二号の整備によりまして、
交通渋滞の緩和や安全性の向上など、地域の方々の暮らしや経済活動に大きな効果が期待されるものというふうに考えております。
県といたしましては、
唐津大橋の四車線化につきましても必要というふうに認識しておりまして、これまでも国への政策提案におきまして、国道二〇二号の整備について提案してきたところでございます。
本年十一月十八日の政策提案の際には、現地の状況など資料を示しながら、
唐津大橋の四車線化につきまして、知事が財務副大臣や国土交通副大臣などに提案してきたところでございます。
今後も、
唐津大橋の四車線化が図られますよう、地元の声も聞きながら、唐津市とも一体となって引き続き国へ働きかけていく所存でございます。
以上でございます。
24
◯井上委員=ぜひ早期にこの四車線化を実現していただけるように県としても推進をしていただきたいと思います。
問三の移住促進について伺いたいと思います。
佐賀県では、平成二十七年度から移住相談のワンストップ窓口となる「さが移住サポートデスク」を設置し、都市部での移住相談会、フェア等の実施や情報発信など、積極的に移住促進の取組をされています。
コロナ禍において、人口密集地である大都市圏の若者の、地方への関心が高まっているという状況もあると思います。そういった中、今後、地方への人の流れの増加が期待をされ、地方移住にとって追い風が吹いているのではないかというふうにも思っています。
しかし、こういった移住促進の取組については、全国いろいろな自治体が実施をしておられますし、移住に関する自治体間の競争、これも激しくなっているのではないかと思っています。
こうした中で、本県への移住者を増やしていくためには、コロナ禍で普及が進んだリモートワーク等に着目をした取組、また、佐賀県の魅力や暮らしのよさなど、これまで以上に積極的にPRをしながら、佐賀県ならではの取組を理解していただく、そういったことで移住に対するハードルを下げていくことも必要ではないかというふうに考えています。
まず、移住者の動向について伺いたいと思います。
これまで本県への移住者数について、どういう状況になっているのかお伺いします。
25 ◯副島移住支援室長=井上委員の御質問にお答えさせていただきます。
まずは、移住者数の動向についてお答えいたします。
若い世代の都市部への流出や出生率低下などによる人口減少社会を迎える中、本県への新しい人の流れをつくり、地域に新しい活力を生み出すため、平成二十七年七月から移住促進に取り組んでおります。
これまで県や県内市町の移住支援を受けて移住された移住者数の推移につきましては、平成二十七年度が二百五十三人、平成二十八年度が三百六十七人、平成二十九年度が六百三十六人、平成三十年度が五百七十四人、令和元年度が六百九十一人、令和二年度が六百四十七人となっております。
26
◯井上委員=それでは、移住者は、どういった地域から佐賀県に移住をされたのかお伺いします。
27 ◯副島移住支援室長=移住者の移住元についてお答えいたします。
直近の令和二年度に移住された方の移住前の居住地は、多い順に、福岡県が三百十人、これは全体の四七・九%となります。次に長崎県が百二十六人で一九・五%、その次が東京圏、この東京圏といいますのは、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を指しております。この東京圏が八十九人で一三・八%となっておりまして、この三地域で全体の約八割を占めている状況でございます。
以上です。
28
◯井上委員=お隣の福岡からが一番多くて、意外に東京圏、意外と言っていいのか分かりませんけれども、東京圏のほうからもかなり多くの方々が移住をされているということでした。
それでは、この移住者の年代についてはどういった状況かお伺いします。
29 ◯副島移住支援室長=移住者の年代についてお答えいたします。
同じく令和二年度の移住者数を世帯主、二百六十七名ですが、この世帯主の年代別で見ますと、多い順から三十歳代が百二十二人で四五・七%、二十歳代が六十八人で二五・五%、四十歳代が四十一人で一五・四%となっており、二十歳代と三十歳代の合計で七〇%以上となっている状況です。
以上です。
30
◯井上委員=この若い世代のときに移住を考える、また、それを実行に移すというふうな方が多いという状況です。
県は、平成二十七年度から、そういったいろいろな取組をされて、実際に数字にも成果が現れているというふうにも思いますが、これまでの取組はどういった取組をされてきたのかお伺いします。
31 ◯副島移住支援室長=これまでの県の取組についてお答えいたします。
先ほど申し上げましたとおり、県では、平成二十七年七月から移住促進に取り組んでいるところでございます。
移住促進の取組を進めるに当たりまして、福岡都市部などの子育て世代のメインターゲットとしまして、佐賀県の魅力を知ってもらうための情報発信、佐賀、福岡、東京に設置しております移住相談の窓口である「さが移住サポートデスク」でのきめ細やかな相談対応、県内での生活を具体的にイメージしてもらうための、市町と連携した移住相談会や、佐賀の暮らしを見てもらう移住体験ツアーなどを進めてきたところでございます。
昨年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、相談会や佐賀の魅力を伝えるセミナーにつきましては、リアルでの開催が難しくなってきましたことから、相談者が自宅にいながら相談したり、セミナーが視聴できるよう、オンラインを活用した取組も行っているところでございます。
以上でございます。
32
◯井上委員=移住についてですが、関心がある方々もたくさんおられる中で、今、コロナ禍という状況で社会の状況も変化をしています。
そういった中で、県として移住についての全国調査を行われています。こういった方々の調査をされた背景について、まず伺いたいと思います。
33 ◯副島移住支援室長=調査を行った背景についてお答えいたします。
コロナ禍をきっかけに、テレワークの推進や働き方、暮らし方の多様化が進んだことで、移住しやすい社会環境になったと言われております。
こうした中、過去三年以内に移住に興味、関心を持ったことがある全国の二十歳から四十四歳までの方、これが本県がターゲットとしている世代でございますが、こういった世代の方々を対象に、移住に対する実情はどうなのかを把握するため、本年八月にインターネットを通して調査を実施しました。
以上でございます。
34
◯井上委員=その調査結果について伺います。
35 ◯副島移住支援室長=調査結果についてお答えいたします。
この調査では、「新型コロナウイルスの流行以降の働き方や生活の変化により、あなたご自身の移住への興味・関心や検討状況にどのような変化があったか」という質問をしたところです。
調査結果につきましては、十月二十二日に公表しておりますが、コロナ禍をきっかけに移住に興味を持ったり検討するようになった層は、約三〇%でありました。一方、「コロナ禍以前から変わらず移住を検討している」、「コロナ禍以前から移住に興味・関心はあるが具体的な検討には至っていない」といった層が約六五%と大半を占めておりました。
つまり、移住関心層全体としては、コロナ禍をきっかけに移住に興味を持った層より、それ以前から移住へ興味・関心を持っていた層の方が二倍以上だったという結果を得たところです。
以上でございます。
36
◯井上委員=コロナ禍という中で社会の状況は変化していますけれども、やはり移住について関心がもともとあったという方が六五%、コロナをきっかけにこういった移住に関心を持つようになったという方が三割というふうなお話でした。
こういった調査をされた中で、全体としてどういった評価をされているのかをお伺いします。
37 ◯副島移住支援室長=調査結果の評価についてお答えいたします。
調査結果から得られた評価として、コロナ禍をきっかけに移住に関心を持った約三〇%の層については、テレワーク等の働き方の変容や感染リスクなどの社会変化が、移住ニーズの高まりに直接的に影響していることが明らかになりました。
一方で、コロナ禍以前から移住に興味・関心を持っていた約六五%の層につきましては、移住後の仕事や収入面などでの不安があり、なかなか移住への一歩を踏み出せていないということが明らかになりました。
以上でございます。
38
◯井上委員=移住をするということは、そこの地域に移り住むだけではなくて、やはり生活をするために、二十代、三十代の現役の方々であれば仕事もしっかりとやりながら生活もしなければいけないということで、そういった部分もハードルになっているということです。そういった調査結果を踏まえながら、そのハードルをどのように引き下げていくのかということでは、今後の取組が非常に重要ではないかというふうに思います。
そういった全国の調査結果といったものも踏まえながら、今後、移住促進についてどのように取組をされるのかお伺いします。
39 ◯副島移住支援室長=今後の取組についてお答えいたします。
調査結果により、移住後の仕事や収入面での不安があることで、なかなか移住への一歩を踏み出せていないということが分かりました。
このような不安を払拭し、移住後も本県で安心して暮らせるように仕事や暮らしの情報をしっかり届けることが肝要であると考えています。
今回の調査結果を踏まえた情報発信として、佐賀で暮らす先輩移住者が佐賀暮らしを始めたきっかけや働き方について紹介するサイト「佐賀暮らスイッチ」を十一月に新しく開設し、ターゲットエリアである福岡市の地下鉄等の交通広告などでも佐賀暮らしの魅力発信を行っております。
サイトでは、サガン鳥栖を地元のチームとして応援するため、「さが移住サポートデスク」の相談窓口を通じて唐津市に移住し、
唐津市内で働きながらサガン鳥栖の応援を楽しむ移住者の姿や、基山町に移住し、テレワークと通勤で移住後も不安なく快適な生活を送る夫婦の姿、伸び伸びと子育てをする家族の暮らしぶりをなどを動画やインタビュー記事などで紹介しています。
こうした情報発信と併せて、移住に対する仕事や収入面での不安といった心理的ハードルを下げ、佐賀での暮らしを選びたくなるような移住体験ツアーや移住セミナーなどを企画し、取り組んでまいりたいと考えております。
今後も、こうした取組を市町とともにしっかり進めていくことで、本県への新しい人の流れをつくるよう努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
40
◯井上委員=県もいろいろな取組をしていただいて、実際に移住者の方々も増えてきているというふうにも思います。
県内では、こういった移住について取組をされるNPO法人が、唐津では「唐津Switch」、そして、有田町にも「灯す屋」というNPO法人があるというふうにも伺っています。
こういった方々ともしっかり連携をしていくということが大事だというふうにも思うんですが、その点ではどういうふうに連携されているのか、これを少し伺いたいと思います。
41 ◯副島移住支援室長=県内市町にありますNPO法人との連携につきましてお答えさせていただきたいと思います。
こうしたNPO法人で働いていらっしゃる方のほとんどが、やはり移住者の方でございます。こうした移住者の方々の声もセミナーや相談会などで反映させていくことで、移住相談者の不安を払拭することになるかと思っておりますので、市町と連携して実施しております相談会やセミナーに、こうしたNPO法人の皆様方にも参加していただき、移住者としての立場を話していただくことで移住相談者の不安払拭につなげているところでございます。
以上です。
42
◯井上委員=いろいろな連携の仕方というものもあると思いますが、実際、このNPO法人の方々にも、今困っていることはどういったことがありますかということで少しお話を伺いました。その中で、情報発信をどういうふうにしていけばいいのかというところで大変苦労しているというふうなお話がありました。県では、「サガプライズ!」であったり、広報広聴課が頑張っていろいろな取組をされていると思います。
そういった情報発信の考え方ですね、どういう考え方で取組をすればいいのか。ただやみくもに今やっているような状況があって、その発信をしたことによって本当にターゲットに届いているのかどうか、SNSといったものもいろいろ活用するけれども、本当に効果につながっているのか、そういった悩みがあるというお話を伺いました。
ぜひ、広報広聴課さんとか、ほかの部署とも連携をしながら、そういった情報発信のやり方、基礎的な考え方とか、継続をしてやっていくにはどうしたらいいのか、そういった部分についてもNPO法人の方々とお話をしながら取組をしていただきたいというふうにも思いますが、これについてはいかがお考えでしょうか。
43 ◯副島移住支援室長=移住支援室としましては、現在、主に「サガスマイル」というホームページを作りまして、こちらのほうで移住支援に関する情報ですとか、市町の移住支援に関する情報を発信しているところでございます。また、東京にありますふるさと回帰支援センターのほうに東京デスクを設置しておりまして、こちらのほうに移住相談などで登録をされている会員の方向けに情報発信をしているところです。
委員がおっしゃるとおり、ターゲットとしております子育て世代などにどうやって情報発信をしていけばいいのかというところは、実は、移住支援室としても課題と考えております。委員おっしゃったように、現在、ほかの部署でも情報を発信されておりますので、こういった他の部署とも連携しながら、ターゲット層にどのように伝えていったらいいのかを検討し、適切な情報発信に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
44
◯井上委員=県の情報発信ももちろん重要だと思うんですが、NPO法人の方々自身も、いろいろな情報発信、ホームページ等を作られて発信をしたりとか、そういった取組をされている中で、自分たち自身の発信の方法であったりとか考え方についても学んで、これから一歩先に行くためには、そういった広報が大変重要になるというふうに認識をしておられるんですね。
そういった中で、県の発信ももちろん大事なんですが、そういったNPO法人の方々への支援、援助、そういったところでぜひ連携をしていただいて、そういった援助もしていただきたいなというふうに考えているところです。そこについてもう一度お願いします。
45 ◯副島移住支援室長=NPO法人のほうでもホームページ等を作成しておりまして、こういった作成されているURLをできるだけ県のほうからも発信できるように、県のホームページやふるさと回帰支援センターのホームページなどにもURLを貼り付けるなどして、NPO法人の活動などについて情報発信もしているところです。
今回、全国調査をしましたメディアが「TURNS」といいまして、移住に関わる若者がよく見るメディアを活用しております。こうしたメディアなども活用しながら、NPO法人、県と連携しながら、適切な移住ニーズに応えていけるように情報発信をしていきたいと考えております。
46
◯井上委員=しっかりとした連携をしながら、さらなる移住促進にぜひ努めていただきたいと思います。
最後のコロナ禍及びコロナ後の観光について伺いたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響は、様々な分野に及んでいますが、その中でも観光の分野、これは人が動くことで成り立っている産業であるために、緊急事態宣言などにより、人の動きが停滞したこと、そういったことで深刻な影響を受けていると思います。
コロナ禍以前、県や各市町では、地域と一体となって観光振興に力を入れてこられたと思います。その結果、インバウンドを含めて観光客が佐賀県内でも増加をしてきました。私が住む唐津市でも、「観光唐津」をキャッチフレーズに、美しい風景などの地域資源を観光に生かしたり、体験型のアクティビティ、また、クルーズ船の誘致なども取組をしてこられました。しかし、コロナ禍となってこういった状況が一変してしまいました。
こうした状況を受けて、県としても観光業への支援に取り組まれていると思います。また、観光の在り方、また旅行する方々の意識、こういったものも変化をしてきているのではないかと思います。そういった変化に対しても、しっかりと対応していくことが必要だと思います。
今後に向けて、コロナ禍においての観光がどうあるべきなのか、さらに、コロナ後を見据えてどういうふうなことに取り組むべきか、そういったことが大事であると思います。
まず、コロナ前の観光の状況について伺いたいと思います。
コロナ前の観光の状況は、県内はどういうふうな状況だったのかをお伺いしたいと思います。
47 ◯金子観光課長=コロナ前の観光状況についてお答えします。
県では、これまでインバウンドを伸ばすことで国内からの観光客も増やしていくという考えの下、積極的にインバウンドの誘致を進め、県内での外国人宿泊者数の増加に着実に結果を出してまいりました。
外国人の延べ宿泊者数は、ちょうど七年前の二〇一四年は、約九万一千人であったのに対し、二〇一七年には約三十八万五千人と四倍以上に増加しております。全国一位の伸び率となっており、また、全国的にも注目を浴びておりました。
しかし、二〇一九年からの日韓関係の悪化、豪雨災害の影響などにより、特に外国人の宿泊者数が減少に転じたことから、県では、機会を捉え宿泊割引キャンペーンを実施したり、特定の国や地域に依存しないマルチインバウンド対策などを進めるなどして、切れ目ない取組を行ってまいりました。
そのような状況下で今回のコロナ禍となり、人が往来することで成り立っている観光業は、甚大な影響を受けている状況でございます。
以上でございます。
48
◯井上委員=では、コロナ禍によって本県の観光はどういった影響を受けたのかお伺いします。
49 ◯金子観光課長=コロナ禍の影響についてお答えします。
国の宿泊旅行統計調査によりますと、本県では、全国を対象に緊急事態宣言が出された昨年四月から五月にかけての宿泊者数が最も落ち込みが激しく、最も厳しくございました五月は、対前年同月比で約一四・三%まで落ち込んでおります。その後、人の往来が徐々に再開し、国のGoToトラベル事業の後押しなどもあり、昨年は一時的に県内観光業も活気を取り戻しつつございましたが、新型コロナウイルスの再度の感染拡大を受け、年末にはGoToトラベル事業が全国で一時停止となり、旅館やホテルではキャンセルが相次ぎました。その結果、今年一月から二月にかけては、県内観光業では再び厳しい状況となっております。
宿泊旅行統計調査の確定値では、本県の延べ宿泊者数は、二〇一九年は約二百八十万人泊でございましたが、二〇二〇年は約百八十二万人泊となっており、対前年比で約六五%となっております。
今年度に入って、本県においても、感染状況を見極めながら県民の県内旅行を支援する佐賀支え愛宿泊キャンペーンを展開するなどとしており、感染が落ち着いてきた十月以降は観光需要も回復傾向にございます。
しかしながら、今年の全体としてですが、宿泊旅行統計調査の速報値で、本県の今年一月から九月までの延べ宿泊者数は、コロナ禍以前の二〇一九年に比べまして約四七・七%と半分にも満たない状況となっております。特に、福岡とか東京などの都市部は、さらに落ち込みが激しくなっているんですが、年間を通してみると、佐賀も依然として厳しい状況にあると認識しております。
以上でございます。
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◯井上委員=本当に観光というのは、人の動きによって成り立っているということで、コロナ禍というものがものすごい影響を与えているんだというふうに思います。
そういった中で、県では、こういった観光業への支援を様々取り組んでいただいていると思いますが、どういった考え方で観光業への支援をされてきたのか。また、具体的にどういった支援が行われたのかをお伺いします。
51 ◯金子観光課長=観光業の支援についてお答えします。
コロナ禍の影響を受けている県内の観光業に対して、県では、可能な限り事業者の皆様の声に耳を傾けながら、それぞれのフェーズに応じて必要な支援を速やかに実施するという考え方で取り組んでまいっております。
支援に関して時系列に申しますと、昨年度、人の動きが止まり、甚大な影響を受けた県内観光事業者に対し、まずは緊急的な対応として、当面の備えとなるよう支援金を給付しております。
次に、感染拡大防止対策を行いながら、徐々に人を動かし、観光需要の回復を図るため、県内・九州域内を対象に、昨年七月から県独自の誘客キャンペーンを展開しております。
さらに、影響が長引き、ウイズコロナの状態がしばらく続くことも想定し、例えば、感染状況が悪化し、一時的に旅館とかを閉めなければならないという状況も想定しまして、事業を継続できるようチャレンジするために、自宅にいながら、例えば佐賀の観光を楽しめるような食べ物とか物産とかの魅力を詰め込んだ宅配ボックスの開発などの支援を進めてまいりました。
今年度も感染防止対策と需要喚起の両輪で取り組んでおり、宿泊施設における感染防止対策や、例えばワーケーションなどへの対応など、新たな旅のスタイルに対応するための前向きな取組を支援すると同時に、比較的感染状況の落ち着いている県内においては、先ほどの県民を対象に県内旅行を支援する佐賀支え愛宿泊キャンペーンを展開しております。
なお、現在実施しております佐賀支え愛宿泊キャンペーンは、国の要綱に基づき、県民の県内旅行に限定して支援を行っております。しかし、コロナ以前では、もともと本県の宿泊客は、八割以上を福岡とか長崎とか県外の方で受入れを行っておりました。今後は、隣県や九州域内に割引対象を広げることを、割引の期間延長と併せて検討しているところでございます。
以上でございます。
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◯井上委員=こういったコロナという状況を受けて、観光の在り方、また、旅行する方々の意識も変化していく中で、いろいろな感染防止の対策や誘客の対策、また、ウイズコロナの取組という形でいろいろな支援をされてきています。佐賀支え愛宿泊キャンペーンについても、旅行というと、自分たちが住んでいる地域ではない、ふだん行かない場所に行かれるというのが通常の考え方ではないかなというふうにも思います。
私自身も、旅行というと県外に行くというのが今までは当たり前だったんですけれども、やはりこのコロナ禍の中で佐賀支え愛という取組をしていただいて、私自身もこれを活用して嬉野温泉に宿泊をしたりとか、佐賀の古湯温泉に宿泊をすることもありました。これは結婚記念で行きました。
そういった、ふだんは身近なところは観光をしたりとか、旅館に泊まるということもないとは思うんですけれども、こういった新たな状況の中で、自分たちが住んでいる地域を見つめ直す、そういったことも大変重要なことではないかなというふうにも思います。
こういったコロナ禍の中で、今後、コロナがいつまで続くのか、そういったこともまだまだ見通せない、そういった状況ではありますけれども、今後の取組について県としてどのような取組を考えてあるのかお伺いしたいと思います。
53 ◯金子観光課長=今後の取組についてお答えします。
委員御指摘のとおり、今回のコロナ禍を契機に観光の在り方とか旅行者の意識とか、かなり大きく変わっていくと考えております。
旅行の形態は、かつての皆様が集まって団体で旅行するという形態から、今は「じゃらん」とか楽天とかのようなサイトから入るような個人旅行への流れが大変加速していたり、また、これまでのようにいわゆる有名な観光地を巡るような物見遊山な観光ではなくて、例えば、地域に根差した伝統とか文化、歴史、人々の思いに共感する旅であったり、また、都市部から自然豊かな地方への旅へ変化してまいっております。
そのような中、澄み渡る空の下、ゆっくりと歴史や文化、自然を満喫できる佐賀の観光は、むしろチャンスと考えております。アフターコロナの需要回復局面に遅れることのないよう準備を進めてまいりたいと考えております。
例えば、佐賀には、広い空の下、感染リスクの少ない観光スタイルとして、森林の中のアウトドアパークや、果物狩りを楽しめる観光農園などもあります。また県では、現在、サイクルツーリズムを推進したり、唐津のほうではSUPなどのアウトドアアクティビティの創出を行っております。
これらの多彩な自然体験を満喫できる「OPEN-AIR佐賀」を新たな観光の強みの一つと捉え、力を入れて取り組んでいるところでございます。
さらに、行く行くは海外からの誘客再開も見据えながら、観光客を受け入れられるようになった際には、本県の観光需要回復につなげることができるよう、地域の魅力づくりに取り組んでまいりたいと思っております。
来年度は、「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン」が開催されます。まさに多くの観光客を県内全域に呼び込む絶好のチャンスと考えております。デスティネーションキャンペーンを成功させ、次への飛躍のステップとなるよう、観光素材の磨き上げや着地型旅行商品の造成、おもてなしの充実など、県内市町や各地域と連携し、しっかりと取り組み、持続的な観光誘客につなげてまいりたいと考えております。
以上でございます。
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◯井上委員=ありがとうございました。コロナ禍、またコロナ後ということで、観光の在り方も変化をしていくと思います。
先ほどお話があったように、人が集まる場所、また、有名な場所から地方のほうに旅行する方々の移動が変化してきたりとか、今、修学旅行生なんかも唐津の海でシュノーケリングを体験するというふうなことも増えているというお話も伺いました。
目に見える観光だけではなくて、佐賀県はいろいろな本物の資源を持っているというふうに思います。昔は、佐賀は何もなかというふうなことがよく聞かれていましたけれども、本当に佐賀県民自身が佐賀県はこんなにすばらしいものがたくさんあるんだということをしっかりと認識をしていくと同時に、外に発信をしていくということも大事だと思います。
佐賀の玄関口である九州佐賀国際空港であったり駅、いろいろなところで情報発信をされているというふうに思うんですが、そういったところでもシュノーケリングというのは海の中を見るということで、ふだん、陸上で生活をしている中で海の中を見ることはなかなかないと思います。唐津では立神岩とか七ツ釜とか、シュノーケリングをされるスポットが佐賀県にはあるんですけれど、そういった海の中の映像を持たれている方々もおられますので、なかなか気づけない観光資源なんかについても、いろいろな情報を集めていただきながら、県民自身にもしっかりと発信していく、そういったことにも今後努力をしていただければなというふうに思います。
以上、質問を終わります。
55 ◯八谷委員=おはようございます。自由民主党の八谷克幸でございます。