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2018-03-19 佐賀県議会 平成30年原子力安全・防災対策等特別委員会 本文 開催日:2018年03月19日 2018-03-19

  1. 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前十時一分 開会 ◯米倉委員長=ただいまから原子力安全防災対策特別委員会を開催いたします。     ○ 議 席 指 定 2 ◯米倉委員長=まず、議席につきましては、会議規則第四条第一項の規定を準用し、委員長において指定いたします。  議席は、ただいま御着席の議席を指定いたします。     ○ 会議録署名者指名 3 ◯米倉委員長=会議録署名者として、中倉政義君、石丸博君、藤崎輝樹君、井上祐輔君、以上の四人を指名いたします。  原子力安全対策エネルギー対策及び防災危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件を議題といたします。     ○ 参考人の出席について 4 ◯米倉委員長=最初に、参考人の出席についてお諮りいたします。  原子力安全対策エネルギー対策及び防災危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件について、本日、九州電力株式会社、山元春義氏、古城悟氏、財津哲也氏及び田中康徳氏、以上四名の方々を参考人として、また、九州電力株式会社、藤野健司氏、牛崎郁夫氏、福山浩之氏、香月理氏及び濱田彰氏、以上五名の方々をその補助者として本委員会に出席を求め、別紙日程のとおり、お手元に配付しています事項について御意見を聞きたいと存じますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯米倉委員長=御異議ないものと認めます。よって、そのように決定し、その旨、議長に申し出ることにいたします。  暫時休憩します。準備が整い次第、委員会を再開しますので、このままお待ちください。     午前十時二分 休憩     午前十時三分 開議 6 ◯米倉委員長=委員会を再開します。  ただいまからお手元の日程に従いまして、参考人から意見を聞くことにいたします。  それでは、参考人として、九州電力株式会社、山元春義氏外三名の方及び補助者として五名の方が入室いたします。     〔参考人入場〕 7 ◯米倉委員長=山元参考人を初めとする参考人補助者の皆様方に一言御挨拶申し上げます。  本日は御多忙中にもかかわらず、本委員会のために御出席いただき、まことにありがとうございます。  これより、参考人の皆様方には、玄海原子力発電所の再稼働等について御意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。  なお、参考人は着席のまま意見を述べられて結構です。  それでは、よろしくお願いいたします。 8 ◯山元参考人=皆さんおはようございます。九電の山元でございます。  御説明に入ります前に、一言御挨拶を申し上げます。  佐賀県議会の皆様におかれましては、日ごろより当社の事業、特に玄海原子力関連で格別の御高配を賜りまして、まことにありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。  当委員会におきまして、本日は玄海三、四号の再稼働が間近となりましたことから、発電所関連の現況に関しまして御説明の機会をいただきまして、まことにありがとうございます。しっかりと丁寧な説明に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。  座って御説明させていただきます。  それでは、資料でございますが、表紙は目次でございますが、本日準備しました説明事項でございます。四項目を考えております。  一ページをあけていただきまして、総括でございますが、これをちょっと読ませていただきます。     〔資料を336頁から337頁に掲載〕 9 ◯山元参考人=玄海三号につきましては、福島事故を踏まえた安全対策設備について、国による使用前検査、定期検査等を受検しております。  現在は、運転時と同じ約三百度Cで行います温態での、いわゆる温度が上がった状態での機能検査を実施している状況でございます。  今後は、炉物理検査、タービン起動、そして発電再開と進める予定です。  発電後は、段階的に出力を上昇させ、定格熱出力一定運転(出力一〇〇%)となります。  順調に進みますと、四月下旬に国による最終の検査を経て、通常運転に復帰する計画でございます。  また、玄海四号につきましても、三号と同様に使用前検査、定期検査等を受検しておりますが、三号から約二カ月おくれで検査が進んでおります。  再稼働に関しましては、工程ありきではなく、一つ一つの検査、手順をしっかりと丁寧に進めます。  一方、廃止措置中の玄海一号につきましては、昨年七月から作業を開始しています。  現在、放射線の影響がない二次系設備の解体作業を進めるとともに、ことしの六月から実施予定の一次冷却材系統除染のための準備作業などを行っております。  廃止措置の対応を進める上で、地場企業の皆様にも御協力をいただきながら、取り組みたいと考えています。  当社は、安全性、信頼性及び運用性のさらなる向上を目指し、日々の取り組みを行っているところでございます。  今後も引き続き、地域の皆様の安全・安心が得られますよう、安全確保を最優先とする原子力発電所の運営と丁寧なコミュニケーション活動に努めてまいります。  特に、各種作業の実施に当たっては、作業者はもちろん、周辺の環境に対しても安全を第一にしっかりと取り組みます。  次ページの資料一につきましては、立地コミュニケーション本部の副本部長の古城のほうから御説明いたします。 10 ◯古城参考人=立地コミュニケーション本部の古城でございます。  私のほうから、資料一に基づきまして御説明をさせていただきます。     〔資料を338頁から339頁に掲載〕 11 ◯古城参考人=座って御説明させていただきます。  二ページをおあけください。  適合性審査及び再稼働工程について記載してございます。  上の欄が国、原子力規制委員会のほうでございまして、下が九州電力の欄になってございます。九州電力の欄で御説明をさせていただきます。  審査対応のところをごらんください。  平成二十五年七月十二日に私ども新規制基準への適合性申請ということで、1)2)3)の三つの申請を国のほうに行ったところでございます。  1)の原子炉設置変更許可関係におきましては、昨年の一月十八日に国のほうから認可をいただきました。その後、佐賀県知事の御判断を四月二十四日の日にいただいたというところでございます。  それから、2)についてでございますが、これは工事計画認可ということで詳細な設計の部分になりますけれども、これにつきましては、三号機が八月二十五日、それから四号機につきましては、九月十四日の日に国のほうから認可をいただいたところでございます。  それから3)の保安規定変更認可につきましても、九月十四日の日に認可をいただいたところでございます。  現在、三号機につきましては、九月十一日から使用前検査を実施してございます。  この使用前検査の途中におきまして、赤字でちょっと書いてございますが、神戸製鋼所の不適切な行為、それから三菱マテリアルの子会社の不適切な行為がございまして、この不適切な行為に関しまして、自主的に私ども調査を行いまして、それぞれ問題ないということを確認して、使用前検査を受けているところでございます。  燃料装荷前までに必要な使用前検査を終わった後、燃料装荷を二月十六日から二十日の日にかけまして実施しております。燃料百九十三体を原子炉の中に今、挿入しているという状況でございます。  起動工程の詳細につきましては、次のページで御説明をさせていただきます。  次に、発電所の欄をごらんください。  九月二十三日の日から運用開始と書いてございますけれども、これは重大事故対策要員が常駐でございまして、勤務時間外、それから休日・夜間におきまして、万が一、重大事故が発生した場合でもすぐにこの要員が駆けつけまして、今回新たに追加いたしました安全対策設備を駆使しまして、安全が確保できるようにするということで、常時五十二名が発電所もしくは発電所の近くに宿直する体制を構築してございます。日々訓練にも取り組んでいるところでございます。  それでは、次の三ページをごらんください。  再稼働へ向けての工程を詳細に記載させていただいております。  下の三号関係の主要工程(プラント状況)という欄をごらんください。  燃料装荷を終了いたしました後、原子炉容器の組み立てを行っております。その後、一次冷却材系統の漏えい検査、それから、格納容器の漏えい率検査を実施しておりまして、それぞれ漏えいがないということを確認してございます。  その後、冷態機能検査と申しまして、原子炉内の水が約四十度Cという状況の中で機能検査を実施してきてございます。  その後、一次冷却材ポンプを起動いたしまして、三百度Cまで一次冷却材の温度を上げ、さらには圧力も百五十七気圧まで上げることによって、現在、温態機能検査という検査を実施しているところでございます。  この検査が終了いたしますと、次に炉物理検査ということになります。  灯物理検査の一番最初は、制御棒を引き抜くというところから始まります。その制御棒を引き抜くときを原子炉起動と申しております。  原子炉を起動して炉物理検査を実施した後、タービン起動し、発電再開と。電気を実際に起こして送電線に電気を送るという作業に入ってまいります。  タービン起動につきましては、タービンのバランス調整、タービンの振動の関係で調整が必要になった場合には工程が延びる可能性があるということでございます。  発電機の並列をした後につきましては、出力を段階的に上げていきまして、一〇〇%出力にした後、通常運転復帰ということになります。  通常運転復帰につきましては、四月の末を予定しているところでございます。  それでは、下の安全性の確認の欄をごらんください。  1)が使用前検査・保安検査でございます。  現在、使用前検査につきましては、かなりの分が終わっておりまして、残る使用前検査といたしましては、五号検査というものが残ってございます。  これは、通常運転復帰の定期検査で行います総合負荷性能検査、これに合わせて行われる検査でございます。  それから、同じ欄に重大事故等の対応要員訓練というのがございます。これは、使用前検査ではなくて保安検査という検査になりますけれども、先ほどお話しさせていただきました事故対策要員五十二名による重大事故対応訓練でございます。  その訓練の実施状況について、国の検査官が来られて、その状況を確認されます。これにつきましても、問題なく確認を受けているところでございます。  それから2)でございますが、こちらは定期検査でございますけれども、定期検査につきましては、今回十三回目の定期検査ということになってございまして、今後やっていく主なものとして青字で書いてございますが、制御棒駆動系の機能検査、これを現在、二十二日に予定いたしております。  先ほど申しおくれましたけれども、原子炉起動につきましては三月二十三日以降、準備が整い次第起動するということで現在考えております。今後の工程の進捗状況によりましては、日程が変わることもございますので、決定した段階で皆様方にもお知らせしたいというふうに思っております。  それでは、先ほどの定期検査のところに戻っていただきまして、この制御棒の駆動系の機能検査と申しますのは、原子炉を緊急に停止させる場合には制御棒を原子炉の中に挿入するわけですが、これは制御棒は通常、電磁石でつかまえておりますので、電気を切ることによって制御棒がすとんと、自分の重さ、自重で落ちていくことでございまして、所定の時間内にこの制御棒が落ちて原子炉がしっかりとまるようにというのを確認するところでございます。  それから、一番最後に総合負荷性能検査というのを書いてございますが、これが定期検査での最終の検査でございまして、この検査に合格することによって通常運転に復帰するということになります。  それから3)でございますが、特別点検でございます。こちらにつきましては、今後の地震に備えた、予防保全的な自主的な点検でございまして、これらにつきましても発電再開まで実施をしていくこととしてございます。  工程の説明は以上でございますけれども、冒頭、山元の説明にもありましたとおり、工程にとらわれることなく、安全管理を最優先に点検作業について一つ一つ慎重かつ丁寧に実施をしてまいります。  それでは、次の資料の二、三につきましては、財津のほうから御説明をさせていただきます。 12 ◯財津参考人玄海原子力発電所の財津でございます。座って御説明させていただきます。  それでは、四ページ、五ページの資料二に沿って、玄海一号の廃止措置の実施状況について御説明させていただきます。     〔資料を340頁から342頁に掲載〕 13 ◯財津参考人=玄海一号においては、廃止措置を安全に実施するため、原子炉等規制法に基づく「廃止措置計画認可申請書」を平成二十七年十二月二十二日に原子力規制委員会へ提出し、平成二十九年四月十九日に認可をいただきました。  廃止措置の作業は、平成二十九年七月十三日に開始しておりまして、引き続き認可された廃止措置計画に基づき、作業を安全かつ計画的に進めてまいりますが、その実施状況について御説明させていただく前に、廃止措置工事の手順について御説明させていただきます。  次の五ページのほうをごらんください。  最初の一の廃止措置工事の手順の一つ目の丸のところですが、廃止措置の工事は、放射能の減衰や放射性物質除染作業に伴う被曝低減などの観点から、四つの期間に区分し、計画的に実施してまいります。  第I期間は解体工事準備期間で、設備の汚染状況の調査、汚染の除去、汚染のない二次系設備の解体撤去などを行う計画です。  第IIの期間原子炉周辺設備等解体撤去期間で、放射能ベルの比較的低い設備の解体撤去などを行う計画です。  第IIIの期間原子炉等解体撤去期間で、放射能の減衰を待って、原子炉容器や蒸気発生器などの解体撤去を行う計画です。  第IVの期間は建屋等解体撤去期間で、建屋内の汚染物を撤去した後、最後に建屋の解体撤去などを行う計画です。  現在、実施しておりますのは第Iの期間の解体工事準備期間で、下の段の二の廃止措置工程の青枠で囲っている部分に当たりまして、約三十年にわたる工事期間のうちの、平成二十九年度から平成三十三年度までの最初の約五年間で実施する計画のものでございます。  その期間工事状況について御説明いたしますが、資料が前後して申しわけありませんが、その前の四ページに戻っていただきたいと思います。  この解体工事準備期間に実施する主な工事は、工事工程の一番左の欄に記載しております一の系統除染や二の汚染状況の調査、三の二次系設備の解体撤去などですが、一の系統除染については、使用する機器の点検や試運転などの系統除染準備工事を実施中でございまして、今月中に除染装置発電所に搬入して、四月から除染装置の設置、接続を行い、工事工程の中ほどの図中に示しております原子炉容器や蒸気発生器などから成るピンク色であらわしております一次冷却系の除染を六月から七月にかけて行う計画でございます。  続いて、二の汚染状況の調査ですが、これは平成三十三年度にかけて一次冷却系などの放射能測定や試料採取等その分析、評価を行う計画でございまして、先ほどの系統除染の図の上の点線の枠内に記載しておりますように、この汚染状況調査結果に基づいて、平成三十四年度以降の第二段階の工事開始までに、工事の具体的内容を反映した廃止措置計画変更認可申請を行い、国から審査を受ける計画でございます。  また、三の二次系設備の解体撤去ですが、これも平成三十三年度にかけて二次系設備の解体撤去を行う計画でございまして、現在は右の図の赤い点線で囲まれている部分ですけれども、この蒸気発生器に入る前の二次系の給水を加熱する高圧給水加熱器をその下の写真に示しますように、幾つかの機材に解体し、撤去が終了しております。四月からは湿分分離加熱器や主給水ポンプなどの解体撤去を、準備も含め順次進める計画でございますが、工事工程の一番上の主要事項の平成三十年四月のところに記載しておりますように、廃止措置見学会を実施して、高圧給水加熱器の解体撤去の状況や、今後の作業計画などにつきまして、県内の商工団体の方々などにごらんいただく予定でございます。  また、最後の段の設備の機能維持ですが、その欄の右の米印のところに記載しておりますように、核燃料物質の取扱施設及び貯蔵施設など廃止措置期間中に機能を維持すべき施設につきまして、機能・性能の確認のために定期的に施設定期検査を実施する必要がございまして、本年一月十六日から四月十九日の予定で第一回目の検査を実施中でございます。  廃止措置につきましては、今、御説明させていただきましたように長期にわたる工事でございますので、作業中の安全確保に努めながら計画的に進めてまいりたいと考えております。  玄海一号の廃止措置の実施状況についての御説明は以上でございますが、引き続き六ページの資料三に沿って、玄海三、四号の特定重大事故等対処施設の設置について御説明させていただきます。  当社は、玄海三、四号の特定重大事故等対処施設の設置について、平成二十九年十二月二十日、原子力規制委員会原子炉設置変更許可申請を行いました。  また、安全協定に基づき、当該申請に係る事前了解願を佐賀県及び玄海町へ提出しております。  この特定重大事故等対処施設とは、新規制基準において原子炉周辺建屋等への故意による大型航空機の衝突その他のテロリズム等により原子炉を冷却する機能が喪失し、炉心が著しく損傷した場合に備えて、原子炉周辺建屋等との離隔距離を持った頑健な建屋を設け、その建屋内に原子炉格納容器の破損を防止するための機能を有する施設を収納することが要求されているものですが、現在の対策でも、故意による大型航空機の衝突その他テロリズムによる大規模損壊に対して対応可能であることは、審査を受けまして確認されておりますことから、特定重大事故等対処施設は、原子力発電所安全への信頼性をさらに向上させるためのバックアップ施設でございまして、現在、国による審査が進められており本年二月二十三日には、原子力規制委員会による現地調査が行われたところでございます。  この特定重大事故等対処施設の概要でございますが、資料の左下の図をごらんください。ここに特定重大事故等対処施設の概要図を示しておりますが、その主な設備といたしまして、赤い1)の原子炉冷却剤圧力バウンダリを減圧操作するための設備として、逃がし弁による原子炉減圧操作用の窒素ボンベがございます。  また、赤い2)の原子炉内の冷却及び原子炉格納容器内の冷却をするための設備として、貯水槽貯水槽の水を原子炉容器に注入したり、原子炉格納容器内にスプレーする注水ポンプがございますし、赤い3)で示します原子炉格納容器の加圧破損を防止するための設備として、原子炉格納容器の圧力を下げるためのフィルタベントがございます。  さらに、赤い4)の特定重大事故等対処施設の機器へ電力供給するための専用の電源設備としての発電機などや赤い5)の特定重大事故等対処施設として設置した機器を制御(操作・監視)するための設備としての緊急時制御室がございます。これらの特定重大事故等対処設備の今後の工事工程につきましては、その右の工事工程に示しておりますが、そちらのほうをごらんいただきたいと思います。  平成三十年中には特定重大事故等対処施設の設置許可をいただいた後、工認申請を行いまして、平成三十一年には認可をいただき設備工事に着工する計画でございます。そして、三号については、平成三十四年八月二十四日までに、四号については平成三十四年九月十三日までに特定重大事故等対処施設を設置する計画でございまして、今後とも真摯にかつ丁寧に対応してまいります。  玄海三、四号の特定重大事故等対処施設の設置についての御説明は以上でございます。 14 ◯山元参考人=資料四の七ページでございますが、玄海原子力発電所の運用性の向上に対する資料でございます。     〔資料を343頁に掲載〕 15 ◯山元参考人使用済み燃料対策がございます。  左側でございますが、玄海原子力発電所で発生しました使用済み燃料は、日本原燃、青森県にあります六ケ所再処理工場に搬出することを基本としております。  現在、六ケ所の再処理工場では、平成三十三年の上期の竣工を目指しまして、新規制基準への適合に向けた取り組みを進めておられます。工場が稼働しますと、年間八百トンウラン使用済み燃料を処理する能力がございます。この量は、百万キロワット級の原子力発電所、約四十基が一年間に発生させる使用済み燃料を処理する量に相当いたします。  一方、そうした中、現在三、四号は再稼働を行った後、今後、標準的な運転期間燃料の取りかえを行っていきますが、そうした中、再処理工場が予定どおり、あるいは予定どおりの処理能力が得られなかった場合の理由で、使用済み燃料の搬出ができなかった場合、三号で約七年、四号では約五年で現在あります使用済み燃料プールで管理保管できる容量を超える見込みでございます。  このように、再処理工場に搬出するまでの時間的余裕を確保することが必要でございます。  そういうことで、平成二十二年二月、福島の起こる前でございますが、当時の玄海三、四号で玄海三号の使用済み燃料プールの貯蔵容量をふやすため、リラッキング工事に係る設置変更許可申請を行っておりました。審査はほぼ終了しかけたのでございますが、福島事故が起こりまして、新たに新規制基準施行されました。今現在、新規制基準へ適合するための技術的な検討を行っておるところでございます。  リラッキングにつきましては、後ほど御説明いたします。  また、海外等で既に実績のある乾式保管、これは海外では約八割が乾式保管でございますが、この乾式保管につきましても一定期間プールで冷却した使用済み燃料から順次空冷式のキャスクへ移して、プール式保管と併用することで、保管方法が多様化するなど、さらなる安全性の向上を見込みたいと考えております。このため、乾式保管についてもあわせて技術的な検討を行っております。  右側の絵を見ていただきますと、リラッキング工事の概要でございます。  右端の使用済み燃料ピットというリラッキング前のブロック、リラッキング後のブロックを見ていただきますと、かなり下のほうが密になっております。左側の下を見ていただきますと、リラッキング前の一つ一つのブロックといいますか、枠の間隔が約三十七センチ、三百七十ミリメートルでございますが、リラッキング後にしますと二百八十ミリメートル、二十八センチで約二割五分間隔が狭まっております。狭められる理由としましては、この枠、ブロックといいますか、枠をステンレス製のものから中性子をよく吸収するボロン、いわゆるほう酸が添加された特殊なステンレス綱製に変更します。こうすることでラックを狭くできるということでございまして、これはもう十分実績のある方法でございますが、これを計画しております。これにつきまして、今国のほうで新規制基準が適用されましたので、耐震性とか、そういうものをもう一遍チェックしているところでございます。  それから乾式保管につきましては、福島事故のときにプール形式のほかに福島では乾式のキャスクに入れたものが津波をかぶりましたけれども、この乾式のものにつきましては、いわゆる安全に確保できたということで、規制委員会のほうから九電において乾式保管について検討をするように指導を受けているところでございます。  保管イメージでございますが、右側の丸い筒みたいな形になっております。ここに十分冷却された使用済み燃料を、今のところ約二十一体、縦に収納する予定でございます。こういうものでございまして、では冷却はどうするかというと、空冷でございます。いわゆる縦型に置いておけば自然に空気で冷えるというものでございます。非常にがっちりつくる関係で安全性にすぐれているし、テロ対策破壊行為があっても非常に強いということで、こういうことを計画しております。  これは保管用と輸送用、輸送するときもこれを使うということで、六ケ所に運ぶときにはそのまま運べるということでございますが、輸送するときには緩衝体、いわゆるショックアブソーバをこの上と下につける形になりますので、ちょっと絵は省いております。そういうことでございまして、玄海原子力発電所使用済み燃料対策としまして、今、上のリラッキング工事の再申請、それから乾式保管の申請につきまして、今、社内的に検討しております。また、方針が固まりましたら、御説明させていただきたいと考えております。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 16 ◯米倉委員長=ありがとうございました。  以上で山元参考人及び他の参考人からの意見陳述は終わりました。  次に、ただいまの陳述に対し質疑を行いますが、本日の質疑は質問のある委員の挙手をお願いし、こちらから指名の後、指名された委員は自席から質問してください。  それから、質問時間はおおむね十二時をめどと予定しております。多くの方が質問していただけるよう、質問される方は簡潔明瞭にお願いいたします。  なお、念のため申し上げますが、発言の際は挙手にて委員長の許可を得ていただくことになっています。また、参考人の方は委員に対し質疑をすることはできないことになっています。さらに、補助者は参考人から意見を求められた場合に参考人に対し助言を行い、発言はできませんので、御了承ください。  それでは、質問のある方は挙手をお願いします。 17 ◯井上常憲委員=おはようございます。きょうは本当にありがとうございます。  詳しい説明をいただきまして、ありがとうございました。  私は、今回五問ほどお聞きしたいというふうに思っております。内容については、先ほどおっしゃった、当直の五十二人体制、それから再稼働と原子力防災地域支援を九電としてどのようにしているか。それから一号機の廃止措置と、それから廃棄物の処分、それと四項目めとして二号機の見通し、それから最後に広島高裁判決と、それから佐賀地裁の訴訟関係について、大きく五問質問したいというふうに思っております。  先ほども説明がありましたけど、当直人員が五十二人体制というふうに今説明がありました。夜間等で五十二人常駐する、常時五十二人というのは私としては多い人間じゃないかなというふうに思いますけど、重大事故の場合は非常に危険な作業等になると思います。国の検査もあったというふうに先ほど山元副社長のほうからも説明がありまして、日ごろの訓練をしているということですけど、訓練の内容、どんな訓練をしているのか、また、それについて九電社員が行っているか、委託で行っているのか、そこら辺についてお伺いいたします。 18 ◯古城参考人=お答えいたします。  五十二名の宿直体制、昨年の九月二十三日の日から運用開始いたしておりますけれども、勤務時間、先ほど申しましたが勤務時間外、休日、夜間、こういったときに万が一重大事故が発生した場合、すぐに駆けつけて、今回配備いたしましたいろんな設備を使って事故の収束を図ると。それから関係先への通報等もこの五十二名の中でやっていくということでございます。  この要員につきましては、発電所構内に宿直できる設備を今つくっておりまして、そちらのほうで、社員については全て構内で宿直して、すぐ駆けつけられるようになっております。それから、発電所近傍のほうに協力会社の方々、一部が宿直する形になっておりまして、当社社員が三十六名、協力会社の方が十六名という内訳でございます。当社社員の常駐の体制につきましては、十数班つくっておりまして、全体の人数としては約五百名ぐらいになることでございます。  それから訓練につきましてでございますが、今回はいろんな安全対策設備をつけましたけれども、これを実際使えなければ意味のない話でございまして、この訓練につきましては、私どももしっかりこれまでやってきているところでございます。例えば、発電機車につきましては、電源供給発電機車を機動させ、それからその前にケーブルなんかも引きましたり、そういった訓練をやっております。それから可搬型ポンプ車、水を供給するポンプ車も準備してございますので、そういったポンプ車による冷却水の供給訓練といったようなものもございます。  それから運転員につきましては、事故時の運転操作についての訓練もやっているところでございます。  それから、地震等で土砂崩れがあったりとか、それから津波で瓦れきがあるといったようなときには、瓦れきの撤去をするようなホイールローダーで撤去するといったような訓練もやっているところでございまして、そういった訓練を総合した総合訓練もやっているところでございます。先ほど申しましたのは、個別の訓練でございますが、そういったものを組み合わせた総合的な訓練も実施しているところでございます。これまでに約千三百回ほどこういった訓練を実施しているところでございます。  以上でございます。 19 ◯井上常憲委員=ありがとうございます。  次に、再稼働と原子力防災地域住民への九電としての協力支援についてお伺いします。  昨年、国との大規模な避難訓練を県としても実施したわけですけど、その原子力防災事故のときの実際の実効性に向けて、九電としては地域支援策としてはどういうふうなことを考えていらっしゃるのか、もしあったら教えてください。 20 ◯古城参考人=昨年九月の三日、四日だったと思いますが、総合原子力防災訓練がございました。私どもはその訓練に参加いたしましたけれども、まず原子力発電所におきましては、事故の収束、それから関係先への迅速、正確な情報連絡ということで訓練を実施いたしておりまして、さらに外側では住民の皆様の避難に対しまして私どものできる支援を行っているところでございます。  訓練におきましては、今回、玄海地域では初めてやったことでございますが、要支援者の方々、車椅子の方とか寝たきりの方々、こういった方々の避難所への搬送訓練を実施したところでございます。これにつきましては、もともと十五台の福祉車両を現在、玄海町それから唐津市、それと私どもの事業所のほうに配備をいたしておりまして、万が一事故が起きますと、この車を使いまして、それぞれ要支援者の方のところに、私どもの社員が運転をしてまいります。その要支援者の方々を車でもって避難先のほうへ搬送するということでございまして、この訓練を今回初めて昨年の九月に行ったところでございます。  そういった中で、自治体の方々との情報連絡、それから実際の搬送の訓練という形で実効性を確認できたというところでございます。  以上でございます。 21 ◯井上常憲委員=次に、一号機の廃止措置と廃棄物の処分についてお伺いします。  先ほど詳しく説明いただきましたけど、廃止措置となったほかの原子力発電所は今どんな状況かということをお聞きしたいと思います。  それから全体として、その解体費用等をどれぐらい見積もっていらっしゃるのか。また、その財源としてはどのように考えていらっしゃるのかについてお伺いいたします。 22 ◯財津参考人=財津でございます。回答させていただきます。  国内におけます原子力発電所の廃止の状況につきましては、現在、九基実施してございまして、それらについては玄海と同様に、いろんな廃止措置を実施中でございます。  先ほどございました解体引当金につきましては、原子炉施設の解体引当金は、原子力発電所を解体するときの将来の支出に備えて、「原子力発電施設解体引当金に関する省令」に基づきまして、会計上、費用を計上するものでございまして、玄海一号機につきましては、廃炉費用の総見積額は約三百六十五億円でございまして、そのうち既に九三%に当たります三百三十億円を既に引き当て済みでございます。こういう費用を使いまして、今後、廃止措置のほうを進めてまいりたいと考えております。 23 ◯米倉委員長=着席のままで結構です。 24 ◯井上常憲委員=次に、二号機の見通しについてお伺いいたします。  昭和五十六年から三十七年経過したわけですけど、原則四十年というふうになっているというふうに伺っていますが、それからすると、もうあと三年しかないわけですけど、あとの処置についてはなかなか決まらない、決まっていないというふうに思っていますけど、そこら辺はなぜなのか。それから、現在、九電の検討状況と見通しについてお伺いいたします。 25 ◯山元参考人=座って説明させていただきます。  玄海二号機の取り扱いでございますが、今、社内的にいろんな面から検討しております。平成三十三年三月が四十年でございまして、国の手続上、平成三十二年三月、一年前に国に申請をする必要がございますので、残りにしますと、あと一年ちょっとですね。平成三十一年度には何らかの形にしないといけない状況でございます。  もちろん震災前には安全に安定に運転しておりましたけれども、それで四十年ということでございましたけれども、やはり新規制基準ということで適用されます。それから、テロ対策も適用されます。そうしますと、今、玄海三、四号が再稼働することの同じことをクリアして玄海二号が再稼働します。そうしますと、次に同じように玄海三、四号が再稼働しても五年以内にまたテロ対策のいわゆるバックアップ設備の配置が要るというのは、これは同じでございますので、そうしますと玄海二号が今後どういう、いわゆる安全性向上にどれだけの時間、技術的な問題、費用も含めて、いろいろ非常に大きい課題を持っております。  そのようなことから、特に時間的になかなか、今、玄海三、四号の再稼働を集中してきましたし、あけたら今度はすぐにテロ対策の、いわゆる三、四号のテロ対策。それから、先ほど申し上げました使用済み燃料のリラッキングとキャスクの検討も今しているところでございます。さらには、緊急時対策棟、例の耐震対策棟もつくるという、これも国の審査でございますので、そういうことで、なかなか今、非常に錯綜しておりまして、玄海二号のタイムリミットも迫っているところでございますので、社内的に非常に今いろいろ詰めているところでございますので、玄海二号の扱いについてはもうしばらく時間をいただきたいと思っております。 26 ◯井上常憲委員=それでは次に、五項目めになりますけど、広島高裁で数万年、数千年に一度の阿蘇カルデラ爆発火砕流などが懸念されるという判決が出ましたけど、私としては、もう雲仙岳とか、今、煙を出している新燃岳の火砕流の数千倍、数万倍というような、二百キロメートルも流れるような火砕流が来るときは、本当に相当なエネルギーの蓄積というか、溶岩ドームができなきゃいけないし、そんな危険性があるときは、もう九州全体が破局するんじゃないかというふうな感じを持っております。私は、そこまでなる前に、もう燃料棒の取り出し作業、制御棒をおろしたり、十分な時間は考慮できると思うんですけど、また最近では鬼界カルデラ等も懸念されるというふうな報道もあっております。  そこで、現在、玄海原子力発電所が抱える訴訟件数、佐賀地裁等も含めて、その訴訟の内容についてちょっとお聞きして終わりたいというふうに思います。 27 ◯田中参考人土木建築本部の田中と申します。座って御回答させていただきます。  まず、訴訟関係のお話でしたので、玄海原子力発電所に係る訴訟は今現在五件が係属中でございます。そのうち二件が仮処分の案件でございまして、残り二件が運転差しとめ関係、それから残り一件が玄海行訴関係に参加人として訴訟参加しております。  先ほど委員おっしゃいましたとおり、この間の十二月の広島高裁の判決におきましては、阿蘇カルデラの破局的噴火が一つ争点になっておりました。当社といたしましては、九州の中に五つのカルデラがございます。阿蘇、加久藤・小林、姶良、阿多、鬼界という五つのカルデラがございます。これらのカルデラにつきましては、噴火履歴の特徴、あるいはマグマだまりの状況など、これらから運用期間中に破局的噴火の可能性は十分に小さいということで評価いたしまして新規制基準の適合性審査におきまして、原子力規制委員会のほうから了解を得ております。  しかしながら、自然現象の不確かさとか、敷地への影響という観点からカルデラ火山の活動状況に変化がないということを継続的に確認していくという目的のもとでモニタリングを実施しております。これは五つのカルデラ火山全てにおいてモニタリングを実施しております。この結果につきましては、毎年一回、原子力規制委員会のほうに御報告させていただいておりまして、昨年度の結果につきましては、昨年六月に原子力規制委員会のほうに活動状況には変化がないということで御報告をさせていただきました。そして、昨年の十一月に、規制委員会の中に原子炉火山部会というのがございまして、こちらのほうで当社の評価結果は妥当であるということで判断をしていただいているところでございます。  カルデラ噴火につきましては以上でございます。 28 ◯徳光委員=県民ネットワークの徳光と言います。大きく二点について、今お答えいただいた火山の巨大噴火に関する影響と、それから使用済み核燃料の今後の処理の状況についてお尋ねをしたいというふうに思っています。  今ちょっと答弁もいただいたんですが、九州電力として、阿蘇山の巨大噴火の影響が──ここはもう玄海原発ということに限って言いますけれども、玄海原発に及ぼす影響はないというふうに判断をされているんだと思うんですが、その根拠についてもう一度お示しください。 29 ◯田中参考人=座ったままで御回答させていただきます。田中でございます。  今の御質問について阿蘇カルデラにつきましては、噴火履歴の特徴、マグマだまりの状況という大きな二つのポイントで評価をしております。例えば、噴火間隔につきましては、最短活動間隔、これはカルデラの噴火間隔なんですが、これが二万年に対しまして最新の噴火から約九万年たっているということで、最短の活動間隔に対しまして最新から九万年たっているということから、マグマだまりを形成している可能性や破局的噴火を発生させるような供給系ではなくなっているのではないかという可能性。それからマグマだまりの状況については、破局的噴火を起こすようなマグマだまりは現在のところはないのではないかというようなことで評価をしております。これにつきましては、規制委員会のほうに設置許可という段階で評価を報告いたしまして、規制委員会のほうから了解を得ているという状況でございます。  ちょっと繰り返しになりますけど、しかしながらということで、恐らく距離的な話を少し若干されているのではないかと思いますが、自然現象というのは不確かさがあると。あるいは距離も含めて敷地への影響もないとは言えないということで、万が一のことを考えまして私どもとしてはカルデラを対象としたモニタリングを実施していると。モニタリングにつきましては、基本的には大きな破局的噴火を起こす場合には地下に大きなマグマだまりというのが必要になります。これが上昇してきて破局的噴火を起こすわけですが、この上昇に伴いまして、カルデラ周辺の地表面が急激に盛り上がるとか、地震活動が活発になるとかいうような兆候が捉えることができるのではないかというふうに考えておりまして、私どもとしては、地殻変動地震活動の活発さ、あるいは気象庁などの公的機関の評価結果、こういったものを取りまとめまして評価いたしまして、年に一回、原子力規制委員会のほうに報告しているということでございます。  現在のところは、カルデラ火山の活動状況に変化がないということで私どもとしては評価をいたしております。  以上でございます。 30 ◯徳光委員=巨大噴火の兆候、マグマだまりということはわかるんですけれども、例えば、鬼界カルデラが七千三百年ぐらい前ですかね、巨大噴火をしているということで、九州を含めてかなりの被害が出たということはわかっていますけれども、巨大噴火が起こるときの兆候はどのような兆候があるのかというのは、まさに近代のときに巨大噴火というのを経験していないから本来どんな兆候があるのかというのは火山学的にはわかっていないんじゃないですか。 31 ◯田中参考人=お答えいたします。  国内外の研究成果をいろいろ調べていきますと、先ほどちょっとお話ししたような内容に重複してしまうんですが、地下深くに大量のマグマがまずたまると。それがたまった場合には、カルデラ周辺の異常として、急激な地表の盛り上がり、地殻変動ですね。それから、地震活動の活発さ、こういったものが起こるであろうということが幾つか国内外の研究成果として、文献として出ております。我々としましては、そういったものを踏まえまして地殻変動、あるいは地震の活動状況、こういったものを見ていけば、現在の活動状況が継続しているか否かということはわかるのではないかということで考えてモニタリングを実施しております。 32 ◯徳光委員=川内原発の差しとめの裁判の中で、九州電力さんが主張されている論点としてもう一つあると思うんですね。  というのは、巨大噴火が起こる場合には、少なくとも数十年前には予知ができると。だから、その間に十分核燃料を含めたものを安全に撤去できるんだというふうに主張していますけれども、その数十年前に予知できるというふうに判断された根拠は何でしょうか。 33 ◯田中参考人=まず、破局的噴火が数十年前に予知できるということで、予知予測はできるということを当社はお話ししているわけではなくて、今、カルデラ火山が破局的噴火を起こすような状況にはないということを評価、確認しています。  それは継続的に確認していくことによって、その状況が変化をすれば、それは数十年前ぐらいから変化の兆候は確認できるのではないかと。  これは国内外で幾つか研究成果というか、論文とかも発表されていますので、それを根拠に我々としてはその兆候を見ていくということで考えております。 34 ◯徳光委員=私も火山学者ではありませんので、専門的なことはわかりませんけれども、ただ、火山学会としても一定程度苦言を呈しているようなことも聞いています。  それから、私もいろいろネットで調べてみると、火山学者のほとんどの人が、まず数十年前に予知できるというのは不可能だという認識は、私は一致しているんじゃないかなと思うんですね。  ある火山学者の人は、綿密な危機観測網の中で大規模なマグマの上昇というのがあった場合に限って、数日前か、あるいは数十日前に予知できる場合があるというふうに述べているんですね。  そんな意味で、数十年前というのは、余りに今の火山学者の常識からすると、幾つか論文があるとは言いましたけれども、火山学会の常識からすると、それは受け入れられないのではないかなというふうに私は思っているんですね。  だから、規制委員会に対しても一定程度の提言を行っているというふうに思うんですが、その点はいかがですか。 35 ◯田中参考人=まず、破局的噴火というのがどの程度の規模なのかということが、一つ大きな論点になるかと思います。  我々が破局的噴火、これは火山学会でも同じような見解なんですが、噴出量として百立方キロメートル、百キロ真四角ぐらいの大きさの噴出量が出ると。  つまり、山手線の中に、東京スカイツリーが六百三十メートルぐらいだと思うんですが、それの大体二倍を超えるぐらいの噴出量があるんだということを一般的によく言われていますが、そのぐらいの噴出量がまず出てくるという噴火を想定していることになります。  そうしますと、その噴火を起こすためには、どうしても地下深くに大きなマグマだまりが必要になってまいります。そのマグマだまりが上昇してきて、火砕流を起こす、あるいは溶岩を出す、火山灰を出す、こういった事象になると。  その噴出量自体が、先ほど言いました百立方キロメートルぐらいの大きなものになるということになります。  ですから、例えば、今、新燃岳が噴火をしていますが、今の新燃岳の噴火というのは、せいぜい十万立米ぐらいの噴火になります。我々が今お話ししている破局的噴火に比べますと、規模感でいうと百万倍ぐらい違います。  こういったものに対しては、先ほど来申しましたとおり、大きなマグマだまりの形成やマグマだまりの上昇に伴う地殻変動地震活動の活発化というのは起こってくるであろうというふうに考えておりますし、幾つかの論文もございます。  ですから、こういったものを捉えまして、我々はモニタリングを実施して、その兆候を早目早目につかんでいくというようなことを実際やっているということでございます。  これに関しましては、先ほど申しましたとおり、私どもだけが評価しているわけではなくて、国のほうに報告した後に、火山学者の方がいらっしゃる専門部会がございますので、そちらのほうで議論していただいて、評価もいただいているというような状況でございます。 36 ◯徳光委員=だから、その評価に対して火山学会はいろいろ異論を唱えているんじゃないかなというふうに私は受け取っているんですね。  だから私としては、規制委員会はもう一回審査をやり直すべきだというふうに考えているんです。  そこはちょっと、済みません、火山専門家でいらっしゃいますか。(「はい」と呼ぶ者あり)専門家対、私は素人ですから、ただ、幾つかの論文があるからといって、本当に数十年前に予知できるかというと、これは火山学会の人も、私が調べる限りにおいては、それはやっぱり難しいんじゃないかというのを常識的に考えているんじゃないかなと思うんですよね。  だから、特に原子炉に関する規制というのは、低頻度の要因もしっかり規制に盛り込んでいくというのが私は原点だと思っています。  そんな意味では、これ以上議論しても私は専門家ではないので、それ以上はちょっと言えませんけれども、私は九州電力さんが主張するようなことはかなり難しいというふうに思っていますし、それから、今後、巨大噴火を起こす頻度についての算定も、いろんな仮定の中で算定しているというふうに思いますので、それも本当にそのまま信用していいのかという疑問は感じております。  そこで、もう一つなんですが、二〇一六年の九月十六日の規制委員会の審査の中で、以前阿蘇山の噴火の痕跡についてどうなんですかというふうに多分尋ねられた中で、唐津市の浜玉でしょうか、そこに火砕流が到達したという十メートル以上の層が見つかっているということで、浜玉だけじゃなくて三十キロ圏内で幾つか見つかっているようですけれども、そのときに規制委員会のある委員は、どうしてこちらから求めないと公表しなかったのかという苦言を呈しながらも、浜玉から玄海原発というと直線で十五キロぐらいですか、もうちょっとあるんですかね。  あそこで十メートルを超える堆積層があるということからすると、もっと先にも堆積した形跡があるんじゃないかというふうに言っているんですが、残念ながらそこで途切れて、規制委員会としてはそれ以上追求していないんですね。  玄海原発に到達はしないという主張も多分、九州電力さんはしていたように私は受け取っているんですが、堆積はしない、届かないと判断した根拠というのをお示しください。 37 ◯田中参考人=まず、前段でお話をしていただきました阿蘇カルデラから約九万年前に噴出した阿蘇四の火砕流堆積物につきましては、発電所の周りで地質調査を実施いたしまして、お話がありましたとおり発電所の敷地から約二十キロちょっと超えたぐらいのところに幾つか、火砕流堆積物の層があったということで私どもも評価をしております。  阿蘇の火砕流堆積物が玄海のほうに届いていないのではないかということで、一つはそういう地質調査、もう一つは文献とかいろいろ調べておりますが、ただし、先ほどもちょっとお話ししましたけど、やはり自然現象というのはどうしても不確かなものがあります。  それから敷地への影響、距離感からいいますと大体百三十キロぐらいになりますので、これを遠いと見るのか近いと見るのかというのはありますが、距離感といったところも考えますと、やはり念のためにモニタリングを実施して活動状況を確認していくというようなことで私どもは考えておりまして、恐らく届いてはいないであろうと、しかしながら、念のためにその可能性は否定できないことからモニタリングを実施して、カルデラの活動状況を確認していくというような評価を実施しております。 38 ◯徳光委員=恐らくは到達していないだろうということなんですが、これは確認なんですが、例えば、玄海原発の五キロ以内とかいうところの地質というのも全部調査された上でしょうか、ちょっと確認です。 39 ◯田中参考人=阿蘇四の火砕流堆積物の調査につきましては、発電所から半径三十キロプラスアルファぐらいまでずっと地質調査をした上で、発電所の敷地から約二十キロちょっと超えたところぐらいに幾つかの層圧の火砕流堆積物の層があるということも確認したということでございますので、発電所の近くでももちろん地質調査は実施しております。 40 ◯徳光委員=いずれにしても、火山については、火山学会でのいろんな議論もあるというふうに思います。  三月七日にまた規制委員会基本的な考え方というのを出していますが、これは以前火山ガイドからすると、かなり変わった内容になっているというふうに私は受け取っています。  そんな意味では、広島高裁でそのことが採用されて再稼働差しとめになったという事実からすると、今後もこれは大きな争点になってくるというふうに思いますので、これについては引き続き、私としてはいろんな場面で主張していきたいというふうに思っています。  続いて、使用済み核燃料の貯蔵についてです。  まず、リラッキングなんですが、先ほど山元参考人からお答えをいただきましたが、改めて三・一一以後にリラッキングについての申請をしたのか、それとも以前した申請の中に、例えば修正を加えながら、今、規制委員会が審査をしているのか、その点をまず確認したいと思います。 41 ◯山元参考人平成二十二年の二月に、いわゆるリラッキングの申請をいたしました。その後、実は手続をしておりません。  といいますのは、平成二十五年七月に新規制基準ができまして、今、再稼働の適合性審査を玄海三、四号でやっておりますが、手順、あるいは当方のいわゆるマンパワー等準備をしている段階で、平成二十二年二月に申請したものは、実は審査そのものはほとんど合格証をもらう段階だったと思いますけれども、福島事故が起こりまして、どういう形で審査を再開していただくかということを原子力規制庁とまだきっちり詰め切っておりません。  いずれにしましても、新規制基準平成二十五年の七月に適用されましたので、玄海三、四号の審査状況を見まして、このリラッキングの申請を取り下げて、もう一遍新たに申請するのかあるいは今出している申請書を補正といいますか、修正してするのか取り扱いは未定でございます。  ですから、平成二十二年の事故前から新たな動きは、いわゆる手続上はしておりません。 42 ◯徳光委員=ということは、新規制基準によって新たに修正をしないといけない技術的な面があるというふうに受けとめていいですか。 43 ◯山元参考人=前の基準でつくったものだからというつもりは全くございませんで、新規制基準にしっかり適合するように技術的な修正箇所があれば修正しなければならない、そのようにするつもりでございます。 44 ◯徳光委員=それでは、仮に規制委員会からリラッキング工事認可がおりたとした場合、認可がおりてからリラッキングが完成するまでの期間というのは、おおよそどの程度を想定されているんでしょうか。 45 ◯山元参考人=先ほど古城が言いましたが、設置許可という基本設計許可をまだもらっていません。基本設計許可をもらいましたら、すぐに工事認可申請という詳細設計認可が必要でございます。これは物をつくり込むものでございます。  これを準備しまして、これの期間がなかなか読めないんですけれども、いわゆる認可までいただきますと工事に着手できるわけですが、こうしますと実は発電所使用済み燃料がかなりたまっておりますので、それを右にやり左にやったりということで、途中から使えるんですけれども、全体の今の工事規模を、平成二十二年二月の新制度工事規模を考えますと、三年半ぐらい──三年半といいますか、三回運転をする間に一サイクル、二サイクル、三サイクルと三回半ぐらいの時間がやっぱり相当かかってまいります。この中を取りかえるのにですね。 46 ◯徳光委員=運転の三サイクル半というと、多分四年ちょっとぐらいになるのかなというふうにあります。  もう一つ検討されている乾式貯蔵なんですが、これの検討状況は今、説明をいただきましたので、それについては聞きませんけれども、これは国内でも、例えば福島でも採用していたということなんで、これもどれぐらい規制委員会認可がかかるかというのはまだわからないとは思うんですが、これも認可がおりた後、製作メーカーに頼んでつくってもらって、そして設置場所を決めて、設置家屋も多分規制委員会の審査の対象になっていくでしょう。それから耐震性だ、岩盤がどうだ、いろんなことがあると思うんですが、認可がおりてからキャスクが完成する期間というのはどれぐらいというのを見込んでいるんですか。 47 ◯山元参考人=これはなかなか難しゅうございまして、いわゆる同時に申請をする予定でございますが、乾式キャスクにつきましては、今、委員が言われましたように、まずどこにつくるかということで、そういう入れ物に入っていますので、かなり安全なんですが、やはり日本では置き場所につきまして、地盤は大丈夫かとか、建屋は要らないのかとか、アメリカはむき出しですけど、そういういわゆる耐震性の問題、場所をどこにつくるか、それから耐震性でその評価が必要です。キャスクそのものは、メーカーが幾つかありますが、型式認定で一つ一つの同じ型をつくるからということで、これは例えば、三菱も今、国のほうに認可申請を、認可を受けている途中でございますが、そうしますと、それをつくること、それから発電所、あるいはその貯蔵所に持っていって使うとなると、また使用前検査ということになりまして、アメリカみたいな形では進まないので、非常に一つ一つにチェックを受けて進みますので、なかなか期間は見通せません。ですけれども、いわゆる安全性向上ということで国からも指導を受けていますので、できるだけ早くと思っておりますが、段階的だろうと思っています。 48 ◯徳光委員=あと四、五分で終わりますので、済みません。  単純なことを聞くんですが、川内原発のほうがまだ貯蔵プールは余裕があるというふうに聞いておりますが、玄海原発で今、貯蔵している使用済み核燃料を、川内原発の貯蔵プールに運搬して、そこで貯蔵するということは可能なんですか。 49 ◯山元参考人技術的には可能です。技術的にはですね。 50 ◯徳光委員=技術的には可能で、何々的には可能じゃないですか。 51 ◯山元参考人技術的には可能ですが、例えば日本の場合、川内原発が今度は受け入れる側でございますので、受け入れる側に玄海の発電所使用済み燃料を受け入れるという、また審査を受けることになります。輸送そのものは、海外にも六ケ所村にも運んでおりますので、輸送技術はいいんですけれども、受け入れる側の安全審査を受ける必要がございます。 52 ◯徳光委員=キャスクについてもう一つなんですが、乾式貯蔵のキャスクを設置する場所というのは、原則としてはやっぱり今の玄海原発の敷地内というふうに考えていいんでしょうか。 53 ◯山元参考人=それにつきましても敷地内、敷地外、両方からまだ検討しておりますので、また、しっかり検討しました結果が出ましたら、御説明させていただきたいと思います。 54 ◯徳光委員=まあ、敷地外となると核物質の保管ということだと、物すごく厳重な警備も含めて、相当な対策が必要だと思いますし、当然、その周辺の住民の理解というのもないとできないのではないかなというように思っています。  そこで最後になりますけれども、原則は六ケ所村の再処理工場に運搬するんだというふうに言われています。ただ、昨年の十二月に、もう数えるの面倒ですけど、二十三回目か二十四回目の完成延期というのがありまして、二〇二一年の上半期に完成する予定だというふうにまた延びてしまいました。そうすると、三年間は確実に延びますし、今の六ケ所村の貯蔵プールというのは、容量の九八・八%ぐらい詰まっているというふうに言われていますので、合わせて今後三年間は搬入を認めないということも原燃としては公表をしています。  そういうことからすると、再処理工場が仮にうまく稼働したとしても、今の使用済みプールの貯蔵で埋まっている分をまず再処理するわけですが、全国が搬入しようと思っているでしょうから、玄海の使用済み核燃料をすぐに搬入できる状況にも私はならないんじゃないかなというふうに思うんですね。そうすると、先ほどの説明で、七年と五年の余裕期間というのが見込まれるということですが、やっぱり場合によっては、使用済み核燃料プールがいっぱいになって、リラッキングもなかなかうまく進まない、キャスクもまだ設置できない、再処理工場も再稼働しないといった場合には、そのことによって玄海原発の運転を停止せざるを得ないという事態が私は現実的にあるんじゃないかなというふうに思いますが、その点についてはどのように受けとめていますか。 55 ◯山元参考人=委員の言われるとおりでございまして、そうならないように、やはり我々技術者は、あるいは発電所を運営する者は、発電所のいわゆる手続、それから地元の方へのお話、説明とか、いろんな面で今後やらなきゃ、発電所を円滑に運転し続けるためにはしっかり対応していきたいと思っています。 56 ◯徳光委員=今、山元さんおっしゃいましたけれども、原発推進派の方も、使用済み核燃料、どう貯蔵して、今後どう処理していくかというのは、私は一番の弱点だというふうに思っています。再処理工場が仮にうまく稼働するかどうかもまだわかりませんし、稼働した後の高レベルガラス固化体というのを、一時とまっていたが、うまくいったと言っていますが、本当に今後もうまくいくのかとか本当に課題だらけです。最終処分場、どうするのかということもあります。そんな意味では、私たちが一番心配しているのは、今すぐ原発をとめても、この問題は一緒に考えていかないといけないという大変大きな、私たちが自分たちの子供や孫や、もっと先の世代までツケを負わせるような事態になると思うんですね。  だから、いいのは、とりあえず今、原発を全部とめて、使用済み核燃料等の処理をどうしていくかということに私はやっぱり集中すべきだというふうに思っていますので、そのことを申し上げまして、私の質問を終わります。 57 ◯米倉委員長=ほかに質問のある方。 58 ◯井上祐輔委員=日本共産党の井上祐輔です。  福島第一原発の事故から七年が経過をしました。今でも福島県では避難を余儀なくされている方々がたくさんいらっしゃいます。この七年経過をしていますけれども、今、九州電力としては玄海原発再稼働を目前とされています。  この七年経過をしているわけですけれども、今の状況の中で山元参考人、どのように受けとめられているのか、まずその点をお伺いします。 59 ◯山元参考人平成二十三年の三月十一日から約七年経過しまして、まだ五万人を超える方が避難されているのは事実でございますし、そうした中で平成二十三年の玄海の再稼働の問題もありましたし、いろんな問題がございまして、こうしましたけれども、やはり事業者としましては、福島の問題も問題を抱えながらも原子力安全確保ということで平成二十五年七月には福島事故を踏まえた国の新規制基準が適用されまして、それに適応すべく九州電力も一丸となってやってきたわけでございまして、間もなく再稼働するに当たりまして、やはりハード面、ソフト面、それから安全対策向上、信頼性について取り組んでまいりましたし、それから、この七年間で佐賀県議会のほうにも随分と御説明をさせていただき、また、おしかりも受けながらやってまいりましたので、非常に七年という重みも考えながら、また今後も安全の大事さですね、その辺を考えて引き締めてやっていかなきゃいけないという気持ちで今おります。 60 ◯井上祐輔委員=いまだに福島事故は収束をしていない、これが国民の認識であると思いますし、そういったいろいろな問題を抱えながらも、安全の確保をやっていきながら、再稼働を進めていきたいというふうにおっしゃったんですけれども、そういった住民が避難をしなければならない、そのような原発をなぜ動かさなければならないのか。  そして、今、議論をされたように、行き場のない使用済み核燃料の問題、プルサーマルの問題、火山リスクの問題、いろいろな問題があります。そういう状況の中で、私は原発を再稼働するべきではないと思いますし、福島の教訓、また福島を踏まえてというのであれば、いち早く原発をなくして、あのような事故は二度と繰り返さない、そのような立場で再生可能エネルギーに転換をしていくこと、このことが私は強く求められていると思います。  私は九州電力の姿勢について伺いたいと思います。  これまでも、今も安全性の向上、また、信頼性の向上をやってきたというふうに言われはしますけれども、その後でも、コンプライアンスカードの不所持の問題、そういった問題があって、信頼回復と言いながらも信頼を損なう、そういった行動を繰り返し行われてきました。そのたびに真摯に、丁寧に説明するときょうもおっしゃいましたけれども、事業者に対する不信感というのは本当に高くなっています。  そういった状況の中で、先日、十二月十六日には九州電力玄海原発三号機の燃料装荷が行われ、住民の方々がそのことについて抗議に集まりました。その際、住民の方たちが、この再稼働、燃料装荷は許されないんだということで抗議をされ、抗議文を渡したいということで言われたんですけれども、九州電力側からは、このような形で受け取るのは最後にしたいと、今回限りにしたいんだということをおっしゃられました。私はこういった姿勢は、住民に対して真摯に声を聞く丁寧な対応ではないというふうに思いますけれども、山元参考人、どういったふうにお感じでしょうか。 61 ◯山元参考人=二月十六日から燃料装荷をして、たしか二月の後半に抗議文をいただいたというのは承知しておりますが、当時いなかったんですけれども、当時、ここに居合わせておりませんけれども、抗議につきましては、抗議していただくことにつきましては、やはり九州電力としては、抗議でどういうことを言っておられるか、どういうことを御心配なのか、それはきっちりお話をお聞きして、それに対して回答があれば、回答すべきだと思っています。 62 ◯井上祐輔委員=住民の声については、しっかりと聞くというふうに言われたんですけれども、それが実行されていないから、住民の方たちは信頼できないというふうに言われているんですね。だから、しっかりとこういったところでの発言についても責任を持って、事業者の方々、社員の方々にも徹底をしていただきたい。  知事もことし一月に瓜生社長と面談をされて、そのときにも県民から厳しい目線が注がれていることをしっかりと受けとめ、一つ一つの取り組みを真摯に丁寧に積み重ねて、説明責任を果たしながら取り組んでほしいということも言われています。そういった対応を本当にお願いをしたいと思っております。  住民の意見の受けとめについて伺いたいと思います。  二月十一日に佐賀県オフサイトセンターにおいて玄海原発に関する地元関係者及び事業者との意見交換が行われました。そこでは、地元自治体の市長また町長が意見を述べられています。松浦市の友田市長は、住民の不安は年々高まってきている、福島事故以降、避難計画の訓練もしなければならず、このこと自体、住民にとっては受け入れられないリスクになっているんだというふうにお話をされました。  そして、自治体では避難計画の実効性を高めるためには、避難経路社会的整備が不十分であること、このことが再稼働を賛成する自治体からも出されています。住民の安全を確保するための必要な措置が行われていない、このようなことが何ら履行されない中で、再稼働を容認してくださいと言われても受け入れられない、このように改めて再稼働はしてほしくないということを表明されています。  さらに、松浦市議会のほうでも全会一致で玄海原発再稼働反対、こういった意見書も可決をされています。このような状況がある中で、住民の多く、過半数の方々はこの再稼働についても反対だというふうに述べられています。このことについて、九州電力としてどのように受けとめているのかお伺いします。 63 ◯山元参考人=委員の言われる状況については、そういうおっしゃる弁もあるかと思います。特に私ども九州電力は、発電所を運営する者は発電所安全性向上、信頼性向上については機械的なもの、いわゆる人的なもの一生懸命しますけれども、福島事故後の避難計画、住民の方の避難ということについて充実しなければならないということ、整備しなければならないということで、国、それから自治体の方がかなり御尽力いただいております。そうしますと、見てますと、やはり発電所という狭い敷地の中での論議のほかに、発電所から五キロ、二十キロ、三十キロというふうに距離を広げていきますと、相当の方が避難計画に対して影響を受けるわけでございまして、その細部を充実していくのには大変な御苦労があるなと、事業者のほうからは自治体避難計画の整備について本当に頭が下がる思いでございますし、また実際に避難訓練をしていただくと、訓練に参加していただく住民の方にもいつも感謝しているところでございまして、改めて事業者の姿勢というのをしっかりしないといけないと思っておるところでございます。 64 ◯井上祐輔委員=私が聞いたのは、住民の方たち過半数が反対をされている、玄海原発三号機、四号機、玄海原発の三十キロ圏内の八つの自治体のうち四つの自治体首長が反対の意見を表明されている。こういう状況がある中で、九州電力としてどのように受けとめているのか、再度お伺いします。 65 ◯山元参考人=どうも失礼しました。  一つ一つの反対をしておられる方につきまして、やはり九州電力理解活動、一つ一つ丁寧なコミュニケーション活動に努めると言っておりますが、まだまだこの原子力運営に関しまして丁寧でわかりやすい説明を皆様にしていかなければならないし、また反対されている方の御意見もよく聞きながら発電所避難計画も含めて、当社が改善できるところをどんどん改善していこうと思っております。  ですから、しっかりしたコミュニケーション活動をもっともっと充実しなければならないと思っております。(傍聴席で発言する者あり) 66 ◯米倉委員長=静かにお願いします。 67 ◯井上祐輔委員=答弁になっていないという言葉も聞こえていますけれども、本当に過半数の人たちは再稼働しないでほしいと、こういうふうに思っているんですね。その中で、再稼働するべきでないということを繰り返し申し上げたいと思います。  そして、まだまだ住民の理解が進んでいないということもお話しされましたけれども、知事は住民理解が得られた、そして安全性が確認をされたといって再稼働を容認したんです。今、山元さんが言われたことは、知事がこういった判断をしたことは間違っているんだというふうに言ったのと同じではないかと私は思います。  これまでの特別委員会九州電力から参考人として参加をしていただいて、その中でも議論をさせていただいています。以前特別委員会、昨年の特別委員会でも、私は安定ヨウ素剤の事前配布について、山元参考人と議論をさせていただきました。その中で、事業者としてこういった安定ヨウ素剤についても、ただ安全宣伝するだけではなくて、住民の方たちにしっかりとお示しをしていく、そういった姿勢が必要ではないかというふうにもお話をしました。そして、山元参考人は事業者としてこういうものがありますよと、いろいろな形でお話をすることは、私としてもいいんじゃないかと思うと、県とも前向きに相談をしたいというふうに答弁されました。具体的に県とどのように協議をして、どういった状況にあるのか、その点について伺います。 68 ◯山元参考人=今、井上委員が言われた、ちょっと訂正をさせていただきますが、知事の立場と事業者の立場からしますと事業者は住民の理解については、これは終わりがないので、これからもまだまだということでしっかりした対応を続けていく、コミュニケーション活動を続けていきます。これを申し上げます。  それから、ヨウ素剤の件でございますが、これにつきましては、井上委員からもお話がありましたので、佐賀県さんとすぐに話をさせていただきまして、具体的に県のほうで配られるわけなんですけれども、当社の日常のコミュニケーション活動の中でお話をさせていただくということで、今詰めをしておるところでございます。 69 ◯井上祐輔委員=住民の方たちはそういった受けとめをまだされていないんですね。九州電力が来られた際には、安全対策を向上しましたと、ぜひ現地に見に来てくださいと、バスもお弁当も用意しますよと、そういった話がされているということをよくお聞きします。そういった安全宣伝ばかりをされている九州電力、私はこの安全を宣伝されるされ方についても、この議会の中で一般質問で知事とも議論をしました。九州電力が発行されているパンフレットについて、九州電力では住民の理解促進に安全性が向上しましたという形で、こういったパンフレットを使って、(資料を示す)一人一人住民の皆さんと戸別訪問して、フェース・ツー・フェースでお話をされてきたというふうに認識をしています。このパンフレットについては、昨年一月に作成をされており、この中で県民説明会などでも積み重ねて、このパンフレットで安全性の理解というのを進めてこられたと。  先ほども言いましたけれども、昨年四月二十四日には山口佐賀県知事が住民の理解が得られたこと、また安全性が確認をできたこと、この二つを条件として、それが満たされたということで玄海原発三、四号機の再稼働容認をされました。しかし、このパンフレットに書いてある安全対策で、水蒸気爆発は起きないため建物は壊れませんということや、万が一の事故の際においても、放射性物質の放出量は福島第一原子力発電所事故時の約二千分の一、四・五テラベクレルであることが確認されましたというふうに書いてあります。  しかし、このことに対して、私たちは繰り返し指摘をしてきましたし、住民団体の皆さんも新たな安全神話のばらまきだというふうに指摘をして撤回を求めてきました。福島第一原発をこの特別委員会で視察をした際にも、私も実際に東京電力の担当者の方に事故のときにどれだけの放射性物質が放出をされたのかというふうに尋ねましたが、今でもわかっていないというふうに答えられました。  こういった最大四・五テラベクレルしか放出をしないということについて、根拠はないし、根拠のない数字を上げて安全性が確認をされたというふうに説明をされること、このこと自体が私は住民をあざむくことであり、まさに福島第一原発の教訓を踏まえない安全神話そのものだと言わざるを得ません。  このことについて、県は九州電力に申し入れをするというふうに答弁されましたが、いつどのような形で県から申し入れがあって、九州電力としてどのように対応されたのかお伺いをします。 70 ◯古城参考人=お答え申し上げます。  県からの申し入れでございますけれども、日時につきましては、三月九日金曜日の十四時でございます。県からは、落合県民環境部長様、それから当方からは立地コミュニケーション本部の田代本部長、八木部長でお話を聞きに行ってございます。落合部長のほうからは、福島事故を踏まえ、原子力にかかわるものは安全神話に陥ってはならず、そして誤解を与えかねない表現については改めていただきたいという旨の申し入れを口頭でいただいたところでございます。また、今現在、ホームページにアップしているリーフレットについては、新しいリーフレットがあるということであれば、それに置きかえいただきたいという要請がございました。  以上でございます。 71 ◯井上祐輔委員=要請をされてどのように対応されたのか。 72 ◯古城参考人=私どもといたしましては、誤解を皆様方に与えるようなことがないように、今後、パンフレットの作成、それから御説明についても十分注意をしていきたいというふうに思っておりますし、ホームページにつきましては、あのパンフレットをつくった当時は、国の安全審査、原子炉設置変更許可をいただいたところでございまして、その変更許可の内容、それから安全対策の今の現状を皆様方に御説明したいということからつくったものでございまして、現在におきましては、発電所のほうでもう既に使用前検査が行われているというような状況で、ステージはもう変わっておりますので、そういった形で新しいパンフレットをつくっております。そちらのほうにホームページのほうは置きかえるということを既に実施済みでございます。  以上でございます。 73 ◯井上祐輔委員=誤解を与えることがないようなものに今後していきたいというふうに答弁をされましたが、それでは、その以前つくられていたパンフレットについては、住民が誤解をするような表記があったということですか。 74 ◯古城参考人=私どもといたしましては、福島第一原子力発電所事故が起きましてから、私どもは福島のような事故は決して起こさないという固い決意のもとに安全対策をいろいろとやってまいりました。さまざまな機器を設置したところでございますけれども、そういう安全対策の状況、それから国のほうではそういった安全対策機器を使っての事故の収束等を評価されてございまして、私どもとしましては、その中で非常に厳しい事故の場合でも、今回設置いたしました安全対策設備を使って事故の収束を図ることによって、格納容器から漏れ出す放射性物質としては四・五テラベクレル程度ということの評価を行いまして、それを国のほうでも確認をいただいたということから、ああいう形でお示しをしたところでございますが、決して私どもは安全神話というようなことを考えているわけではございませんで、あのパンフレットの中にも書いてございますけれども、今後も継続的、それから自主的、継続的に安全対策をさらに向上させていくということは表にも書いてございますし、一番裏面にも書いてございまして、そういった姿勢については変わらずやっていきたいというふうに思っているところでございまして、表現的に四・五ばかりを強調したところがあったかなというところは思っているところでございます。 75 ◯井上祐輔委員=今後、安全対策を取り組んでいくというのは当然のことであって、それを言っているのではなくて、住民から誤解を受ける、そういうような表現があったんじゃないかと。そして、九州電力においては、このパンフレットでも、(資料を示す)わざわざその部分に下線を引いて、より強調されているわけですね。これを見たら、住民はもう福島のような事故は起きないんだなというふうに思って当然だと思うんですね。その中で、繰り返し住民への説明では、安全性が向上しましたということで説明会が開かれてきたわけです。  私は、こういった誤解を与えるようなもので説明が繰り返された、そういった説明会についてもやり直すべきだと。開き直して、改めて住民にしっかりと丁寧に説明をするべきだというふうに思いますが、いかがお考えでしょうか。 76 ◯山元参考人=実はこのパンフレットにつきまして、安全神話の疑念を抱かせるという意味は、やはりこのパンフレットをつくりました者、それから説明する者がしっかりそのレベルといいますか、説明をし切っていないという内容でございます。内容一つ一つとってみましても、今、委員言われましたように、福島放射能等、総量はわかっておりません。ですけれども、これは国の審査で玄海発電所がどれだけ安全性を向上したかという指標として数値であらわすことをしました結果のいわゆる数値でございまして、それを見ていただきますと、セシウムなんですね。セシウム半減期三十年で、住民の被曝に相当影響するので、これは代表核種について、セシウムについてこういう評価をしましたということで、国に説明し、いわゆる許可を得ましたので、許可を得た一月からこれをつくりました。  言われますように、それをもうちょっと丁寧に、今、アンダーラインのところも言われましたけれども、もっと下のほうに安全性向上に終わりはないというのがあるのに、そこにアンダーラインを引いていないんですね。今言われましたとおりなので、説明する者が、あるいは説明する者の立場になってつくるほうが、間違っていないからということじゃなくて、両方からいいパンフレット、わかりやすいパンフレットをつくっていかなければならないと思っております。どうも失礼しました。 77 ◯井上祐輔委員=これについて、セシウム137だけというふうにおっしゃられましたけれども、じゃ、それ以外にも放射性物質は放出をされると。私はこのパンフレットは、本当に実際の事故よりも過少に評価をされた、過少に住民に見せる、そういうようなパンフレットじゃないかというふうに言わざるを得ないと思うんですね。やっぱり住民はそういう説明でも納得をしていないんですよね。過半数以上の方が再稼働は容認しないでほしいというふうに言われています。  こういった安全神話で塗り固められた原発の再稼働、私は絶対に容認をすることはできないというふうに思いますし、裁判の中では、先ほども火山リスクの問題、議論をされました。これでも火山学会の方たちは、こういった噴火については予知できないというふうにおっしゃられています。九州電力としてモニタリングをされているというふうに言われていますけれども、そういった安全神話を積み重ねて再稼働される、こういった原発の再稼働については絶対許すことはできない、再度申し上げて、私の質問を終わります。(傍聴席で拍手する者あり) 78 ◯米倉委員長=ほかに質問のある方。 79 ◯藤崎委員=ちょっと観点を変えまして質問したいと思います。  再稼働に関連して、再生可能エネルギーの出力制御についてであります。  電力の需給状況次第では再生可能エネルギーの出力を制御せざるを得ないというふうに公表されていますけれども、今回、三、四号機が再稼働した場合には、電力の需給がさらに逼迫するのではないかというふうに思っております。九州電力として、どのような見通しを持っておられるのかお尋ねいたします。 80 ◯山元参考人=電気は逼迫はしないんですけれども、非常にいわゆる皆さんのところに良質な電気を安定してお届けするというものについて、非常に苦慮をしているところでございます。太陽光というのは非常に大事なエネルギーですが、非常に気まぐれで非常に苦労しています。現在、割とエアコンとか今余り電気を使わないので、この土日、今週は雨でしたけれども、天気のいい先々週だったと思うんですが、ある二時間ぐらいは太陽光が七割近く九州電力の電気を出しています。で、あっという間に今度は電気を出さなくなるので、そのために、いわゆる火力発電所あるいは揚水発電所、非常にびりびりして待機して、太陽エネルギーは天からの恵みですから非常にいいんですけれども安定供給ということに対しては非常に苦慮しています。  今回、玄海が動きますと玄海と川内でかなりの原子力パワーで電気をつくらせていただきますが、そうしたときに、九州の中での太陽光も七百万、八百万キロワットを一時間、二時間出すことになってしまいまして、非常によろしいんですけれども、この電気をどこに持っていくか、どうしたらいいのかという課題がございます。  準備したところ二時間ぐらいで消えて、今度は夕方には電気が足らないという状況でございますので、蓄電池があればいいんですけれども、なかなか難しい状況で、今回、二原子力発電所はベースロード運転をするに当たりまして、太陽光をこれとどういうふうにミックスさせて安定供給化していくかということになりますと、やはり太陽光についても先ほど言われました出力制御という問題もありますし、関門を通って関西のほうに送ってもいいじゃないかというのもあるんですけれども、今度は関門のほうの送電線が今、かなりいっぱいいっぱいの状況でございます。実は長くなりますが、離島種子島とか壱岐とかは、現実にはもう太陽光がいっぱいいっぱいで、ディーゼルエンジンが運転できない状況で、いわゆる休日の昼間については太陽光を一時的に発電停止していただくような状況でございまして、九州本土につきましても、いよいよそういう時期が来るんじゃないかと思っております。 81 ◯藤崎委員=あと一つ、素朴な質問ですけれども、いわゆる全国的に再稼働に向けて進めておられますけど、九州電力では川内に続いて今回は玄海ということで、着実に進めておられるというふうな印象を受けておりますが、全国的に見れば再稼働にこぎつけた発電所というのは限られているわけであります。  そこでお尋ねいたします。九州電力原子力発電所の再稼働が進んだ理由をどこにあるというふうに考えてあるのか。また、他社の審査がなかなか進んでいない理由についてお尋ねしたいというふうに思います。 82 ◯古城参考人=全国的に再稼働が進んでいないという理由でございますが、電力各社につきましては、事業者として全力で今の審査対応をやっているところでございまして、他社の審査状況について私どものほうから申し上げられることはないところでございますが、では、当社はどうやったのかというところで御説明をさせていただきたいと思います。  当社の場合、川内が全国に先駆けてトップで最初に再稼働ができたというところでございますし、また、玄海につきましても、現在、再稼働工程がここまで進んでいるという状況にありますけれども、その理由でございますけれども、まず、玄海、川内につきましては、非常にいい場所に原子力発電所をつくらせていただいたというところが一つあると思っています。両発電所ともに、非常にかたい強固な岩盤の上に発電所が建ってございますし、また、敷地内には活断層はございません。さらには、津波の被害も過去ないというような状況でございまして、自然条件的には非常にいい場所につくらせていただいているということが一つまずあると思っています。  あと、新規制基準への適合性の審査におきましては、最も基準になります基準地震動、それから津波高さの想定、こういったことにつきましても、他社に比べまして早い時期から国の審査の中で御確認をいただいたと、国のほうの御理解をいただいたというような状況でございまして、また、さらに発電所におきましても、いろんな安全対策工事、これも他社に先駆けて実施してきたところでございます。さらには、地元の皆様の御理解があったことも大きな理由だというふうには思っておるところでございます。  当社は、今後も再稼働工程につきましては、慎重に丁寧に実施をしていきたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 83 ◯米倉委員長=ほかにございませんか。 84 ◯向門委員=自民党の向門です。時間ももう十二時近くなっていますが、大変申しわけないんですけれども、二点の報告と一つの質問をさせていただきます。  二点の報告をお願いしたいのは、一つは、神戸製鋼と三菱マテリアルの不適切な行為が行われたということで、九州電力玄海原子力発電所にもそういったものがあったということの、新聞記事等がありますので、それについてはどのような結果だったのかの報告が一つ。  もう一つは、二月ですかね、更田委員長のほうが現地を視察されているというふうに思っていますので、その際の更田委員長の視察内容と所見について、二つのまず報告をお願いします。 85 ◯財津参考人=御説明させていただきます。  当社では、神戸製鋼所及びグループ会社により公表されました不適切行為に関しまして、原子力発電所安全の観点から安全上重要な部位や燃料集合体について、確認、調査を実施いたしました。また、新規制基準で新たに設置しました設備等の主要な材料に対して製造メーカーを特定いたしまして、神戸製鋼所の製品であると判断されたものについて、不適切行為があった製品が使われていないかを確認しまして、実際、製造工場に立ち入り調査を行い、検査プロセスの妥当性の確認や元データと検査証明書の照合によりまして、問題ないことを確認いたしました。  また、三菱マテリアルの子会社であります三菱電線工業、三菱伸銅等により公表された不適切行為に関しましても、自主的に製造工場への立ち入り調査等を行い、納入実績がないということや、プラント安全に影響を与えるものではないということを確認いたしました。  以上でございます。 86 ◯山元参考人=二番目の更田委員長のお話でございますが、現地に入られまして、やはり発電所で一番の今、話題になっていました火山対策がございましたので、大量の火山灰が降ったときに、いわゆる非常用ディーゼルエンジンがありますので、これが吸気が、吸い込みが十分にできるかというものに対しまして、今回、カートリッジのものをつくりましたので、それを現場を見られています。  それから、もちろん全体を見られた中で特徴的なのは、例えば、発電所の中で竜巻対策として、いわゆる大きな保管庫をつくって、電源車とかポンプ車を置いているものですから、保管庫というのは並べて置いていますので、これを万が一のときスムーズにきっちり出せるかというようなこととか、結局、安全規制の全てを見ておられますので、一つ一つそういう細かいところを見られまして、平成二十五年の九月にもたしかお見えになったんですけど、そのころからすると大分変わったなというふうな印象を受けたとコメントがございまして、再稼働前のプラントはこういう状況かというコメントもあったやに聞いております。  ですから、指摘そのものはございませんでした。 87 ◯向門委員=一つ、苦言じゃないんですけど、これは委員会議会としての委員会ですので当然そういったことというのは、やはり議会側には資料とかじゃなくて、報道とかじゃなくて、きちっと報告をしていただくのが筋だと私は思いますので、その点はよろしくお願いしておきます。  もう一つは、先ほどからお話があっております破局的噴火について、私も素人でわかりませんので、お尋ねをさせていただきたいんですけど、四国電力の伊方原発が、広島高裁において仮処分で運転停止ということになっているというふうに新聞記事を拝見させていただいておりますが、この判決の内容について、どのような内容になっているのか、もう少し私たち素人にわかるように御説明をいただければと思います。(傍聴席で発言する者あり)うるさい、委員長、うるさい。 88 ◯米倉委員長=静かにしてください。 89 ◯田中参考人=それでは、お答えいたします。  昨年十二月に、広島高裁が伊方原子力発電所に対して判決を下しております。その争点の一つとして火山評価がございまして、具体的に申しますと、まず、阿蘇カルデラの破局的噴火の可能性が十分に小さいというふうに見ていた点、それと、阿蘇カルデラから約九万年前に噴出された阿蘇四の火砕流堆積物が発電所敷地には到達していないというこの二点につきまして、裁判所のほうでは、いわばその評価としては十分でないということで、論点としては大きく二点がございました。  当社といたしましても、それは当然、阿蘇カルデラは対象として評価をしておりまして、破局的噴火の可能性は十分に小さいという評価をしておりますし、先ほど来お話をさせていただきましたけど、そう言いつつも、自然現象の不確かさ等がありますので、モニタリングというのを実施いたしまして、一年に一回、国のほうへ報告をしておると。今の阿蘇カルデラの活動状況に変化がないということを確認して、報告をしているということでございます。 90 ◯向門委員=そのような件について、規制委員会のほうは、伊方にしてもそうですし、九電についてもそうですし、どのような指示というか、そういったことがあっていますか。 91 ◯田中参考人=これは裁判所の個別の判断でございますので、審査とはちょっと別物なのかなというふうに思っております。  先日の規制委員会のお話というか、三月七日の日の基本的な考え方につきまして、破局的噴火が差し迫ったような状態ではない、あるいは、運用期間中に巨大噴火が発生するという科学的に合理性のある具体的な根拠があるかどうか、こういった観点で審査をやっているということでお示しがありましたので、規制委員会のほうとしては多分、恐らくこの考え方に沿った形で、私どもあるいは四国電力さんの評価について審査をしていただいたということだと思います。 92 ◯大場委員=一問だけ質問させていただきます。  本日は特別委員会に御出席いただきまして、本当にありがとうございました。ようやくといいますか、平成二十三年三月から七年ぶりに再稼働をしていくわけでございますけれども、これまでいろんな関係者の御苦労というか、皆さん方に本当に敬意を表するところであります。  県議会におきましても、これまで九州電力さんとか原子力規制庁を初め、国の関係機関を招いて、県民の安全・安心、安心して暮らしていただくことを肝に銘じて三、四号機の再稼働に関する審議を行ってまいりました。  これは、ちょっと話がまた変わりますけれども、十七日の夜九時から、NHKスペシャル「『原発メルトダウン』迷走の二日間に何が?」という放送がございました。最初から最後まで見ることはできなかったんですけれども、ああいうふうなことは絶対にあってはいかんと、起こしちゃならんということを肝に銘じて、本当に御苦労されたというものを見ました。  本当にそういったことを思って発電所を稼働するわけでございますけれども、絶対失敗は許されないという緊張感を持って、今後の発電所の運営に取り組んでいただきたいと思います。  そして、地域の皆様が安心して暮らしていただくためには、徹底した安全対策に加えて、発電所情報を丁寧に説明するといった地域コミュニケーションも、これからさらに重要になると考えておるところでございます。  そういった意味で、こういうふうなパンフレットを作成されて、フェース・ツー・フェースで説明を繰り返してこられたと思うんです。こういうこともずっとこれから先も続けていって、地域住民の皆さん方が安心して暮らしていただけることをしていかなければならないと思います。  玄海町の町民の皆さん方が安心して暮らしていっている姿は、周りに住んでいる唐津市民にとっても、その姿を見て安心感を感じるわけでございますので、そこのところは絶対に続けていただきたいと思っているところでございます。  この点をしっかりと胸に刻んで、まさに再稼働を控えた今、九電の皆さん方の決意といいますか、この場でのお約束をしていただければと思うところでございますので、このお考えを聞かせていただきたいと思います。(傍聴席で発言する者あり) 93 ◯米倉委員長=傍聴人の方はお静かにお願いします。 94 ◯大場委員(続)=私たちもこの原発特別委員会というものは、これから先も続けていってもらいたいと思っているところでございますので、しっかりとそのところを確認しながら進めてもらいたいと考えておりますものですから、決意を述べていただきたいと思います。(傍聴席で発言する者あり) 95 ◯山元参考人=ちょっとその決意というか、述べる前に向門委員からお話がありました更田先生の情報開示につきまして、やはり、そういうことをしっかりお話しする感覚をぜひ我々ももうちょっとという私自身も思いまして、失礼しました。  ともかく福島事故から七年過ぎましたけれども福島事故を絶対起こしてはならんということで、安全対策、ハード面、ソフト面からとってきましたし、今後もとってまいります。  間もなく玄海が再稼働しますけれども、社長も言っておるんですが、ゴールじゃないと、スタートだということ、安全性向上についてはエンドレスでどんどんレベルを上げていかないといけません。それについては、社員一人一人が改善に対する努力を怠ることないということを胸に刻んで、しっかりやっていきたいと思います。  そうした中で、きょうもありましたけれども、例えば、安全対策についてもレベルがだんだん上がってきて、今後、いろんな数値であらわしたりすることになります。そうしますと、数値がひとり歩きしまして、変な誤解にもなりますので、しっかりした御説明ができるように、コミュニケーション活動、わかりやすく丁寧なという意味をもう一遍よく社内でも考え、我々もやっていかないと、なかなか微妙な問題でございますので、この辺もよく社内でも話し合って、よりよい情報発信をしていかないといけないと思います。  それからもう一つは、玄海で発電所を運営させてもらっていますが、先ほど廃止措置もこれから三十年、四十年と百年ぐらい続くんじゃないかと思う面がありまして、そうしますと地場企業の活用、協力もいただかないとなりませんので、この辺も地場企業といかに一緒にやっていただくかということも考えてやってまいります。  いずれにしましても、今言われました、私たちは信頼いただけるようと思っているんですが、やはり委員が言われますように、県民の方に安心していただけるということが大事だと思いまして、安心していただけますように気を引き締めて、新たな一歩で頑張りますので、御指導よろしくお願いします。 96 ◯米倉委員長=これで質疑を終了いたします。  以上で山元参考人及び他の参考人に対する質疑を終了いたしました。  山元参考人及び他の参考人の方々には、御多忙中、長時間にわたり貴重な御意見を述べていただきまして、まことにありがとうございました。  参考人及び補助者は御退席されて結構でございます。どうもありがとうございました。     〔参考人退場〕 97 ◯米倉委員長=以上をもちまして、本日予定の参考人からの意見聴取を終了しました。  本日の委員会において、参考人の皆様方から述べられました意見につきましては、今後の委員会審議に十分反映させたいと思います。  なお、本日の委員会での説明及び質疑応答などにおいて、数字、または字句の誤り及び不適切な表現などがありました場合は、適宜、委員長の手元で精査の上、訂正などを行うことに御承認を願っておきます。     ○ 継 続 審 査 98 ◯米倉委員長=お諮りいたします。  原子力安全対策エネルギー対策及び防災危機管理対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、重要な問題が残されておりますので、閉会中もなお継続審査に付する必要がある旨を議長に申し出ることにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 99 ◯米倉委員長=御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたします。  これをもちまして原子力安全防災対策特別委員会閉会いたします。どうも御苦労さまでした。     午後零時十六分 閉会 Copyright © Saga Prefectural Assembly Minutes, All rights 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