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  1. 福岡県議会 2023-01-10
    令和5年 警察委員会 本文 開催日: 2023-01-10


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和五年一月十日(火曜日)    午 前 十 一 時 七 分 開 会 ◯渡辺勝委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから警察委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元に配付のとおりでございます。御確認願います。  それでは、本日の議事を執り行います。  まず、「令和四年中の治安概況について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。高清水警務部長。 2 ◯高清水警務部長 それでは、お手元資料に沿いまして、令和四年中の県内治安概況について御説明させていただきます。なお、資料に記載しております数値暫定値でございまして、全ての数値が確定するのは三月頃の見込みとなっております。  まず、刑法犯認知件数についてです。県内治安情勢の指標の一つとなる刑法犯認知件数は、平成十四年に戦後最多となる十六万八千百九十件を記録して以来、十九年連続で減少していたところ、昨年は二万八千七百八十八件と、前年比プラス二千四百五十一件となるなど、僅かに増加に転じる結果となっております。引き続き、各種治安課題に迅速、的確に対応していくことはもとより、県民皆様各種事件事故に遭わないよう、その未然防止に努めていくこととしております。  次に、暴力団壊滅についてです。令和四年中の暴力団構成員検挙人員は百一人であり、前年比で三十人減少しているものの、約十年間未解決であった会社役員に対する殺人未遂事件で、工藤會傘下組織組長等検挙したほか、道仁会会長工藤會理事長代行といった組織中枢被疑者検挙するなど、暴力団組織基盤に打撃を与える取締りを行った結果、県内暴力団勢力は九年連続で過去最少を記録しております。引き続き、未解決重要事件検挙暴力団犯罪に対する取締りを徹底するとともに、証人、司法関係者事件関係者等に対する保護警戒活動各種事業からの暴排や民事訴訟支援をはじめとする暴力団排除活動推進や、準暴力団等組織実態解明及び取締り推進することとしております。  次に、飲酒運転撲滅についてです。昨年の飲酒運転による交通事故は、取締りをはじめとする各種対策を強力に推進した結果、八十九件と令和三年に続き減少し、統計史上最少となりました。その一方で、飲酒運転検挙件数は千三百九十一件の前年比プラス二百九十九件と大きく増加いたしました。これらの状況から見まして、飲酒運転による交通事故減少傾向を維持しているものの、いまだ飲酒運転を敢行する運転者は後を絶たず、しかもそれら運転者の約八割が高濃度のアルコールを体内に保有している状況にあります。引き続き、飲酒運転の実態に即した実効ある取締りを強力に推進するとともに、飲酒運転撲滅条例に定められた飲酒運転通報義務の周知を図るため、その通報訓練をより多くの事業者に実施していただくための働きかけに力を入れるなど、飲酒運転を許さない環境づくり推進してまいります。  次に、性犯罪根絶についてです。本県の人口十万人当たりの認知件数であります性犯罪発生率につきましては、平成三十年まで九年連続全国ワースト二位でありましたが、令和元年以降、五位、八位、七位、そして令和四年は八位と改善傾向にあるほか、連続強制わいせつ事件等検挙に至るなど、一定の成果を上げております。しかしながら、認知件数につきましては、二百八十一件と前年比で三十件増加しており、いまだ予断を許さない状況にあります。引き続き、性犯罪等に対する先制・予防的活動被害者層中心とした教育や広報啓発推進するなど、被害未然防止に努めるとともに、客観証拠を確実に収集、分析するなどして、被疑者早期検挙による被害拡大防止を図っていくこととしております。  次に、ニセ電話詐欺予防検挙についてです。ニセ電話詐欺被害状況につきましては、認知件数被害額ともに前年を大きく上回り、被害額は約九・二億円に上るなど、高齢者中心に深刻な被害が発生しております。引き続き、高齢者社会全体で見守るための取組として、関係機関団体等と連携した広報啓発や声かけ、阻止活動推進、さらには防犯機能つき電話機器、まっ太フォンの普及を促進するとともに、犯行グループ中枢被疑者や、犯行に使用されている電話や口座などを提供する個人や悪質な事業者に対する取締り強化するなど、予防検挙の両面から対策を講じることとしております。  次に、ストーカー・DV児童虐待等への的確な対処についてです。ストーカー、DV事案相談件数や、児童虐待事案に係る児童相談所への通告児童数はいずれも高水準で推移しており、依然として深刻な状況にあります。また、少年非行については、改善傾向で推移していたところ、昨年は非行者率が僅かに増加に転じたほか、中学生、高校生を中心にSNSに起因する犯罪被害が高水準で推移しており、憂慮すべき状況にあります。引き続き、被害者被害児童安全確保を最優先とした組織的対処を徹底し、児童相談所関係機関との連携を強化するほか、少年の健全育成に向けた非行、被害防止対策推進していくこととしております。  次に、サイバー犯罪薬物事犯対策強化についてです。情報通信技術の発達やデジタル化の進展により、サイバー空間が重要な社会経済活動の営まれる公共空間へと進化する中、県内では企業を狙ったランサムウエアによる被害やフィッシングによって個人情報が窃取される事案が発生するなど、サイバー空間の脅威は極めて深刻な状況となっております。引き続き、悪質、巧妙化するサイバー犯罪の手口を把握、分析し、高度な情報技術を悪用したサイバー犯罪取締りと迅速な情報発信による被害防止対策推進、さらには産学官連携による犯行手口解明サイバー犯罪に対処できる捜査員の育成を通じ、サイバー空間における安全、安心確保に努めてまいります。また、近年、若年層中心大麻乱用が拡大している状況から、覚醒剤、大麻等薬物乱用者徹底検挙密売組織等壊滅による薬物の需要と供給の根絶を図るなど、薬物事犯対策強化し、さらに薬物危険性有害性を周知させるための広報啓発活動や、乱用者再犯防止に向けた適切な支援推進していくこととしております。  次に、重要凶悪事件徹底検挙についてです。殺人、強盗、放火、略取誘拐人身売買といった重要凶悪事件検挙率は七八・二%であり、前年比でマイナス八・八ポイントとなっておりますが、福岡市東区塩浜におけるネパール人同士による殺人等事件等検挙しております。また、昨年設置した捜査本部設置事件は、平成三十年に発生した田川郡川崎町における虐待死事件福岡市東区箱崎における死体遺棄事件の二件でありましたが、虐待死事件につきましては、その立証が困難な中、被疑者検挙に至っております。引き続き、事件認知時には最大限捜査員を投入するなどして、犯人の早期検挙に努めるとともに、県民安心感の醸成と被害拡大防止に向けた情報発信等を行っていくこととしております。  次に、子供・高齢者等交通事故の抑止についてです。昨年の交通事故状況は、発生件数死者数ともに減少し、特に、死者数につきましては、前年を大きく下回る七十五人と、統計史上最少となりました。しかしながら、いまだ多くの尊い命が交通事故によって奪われている状況に変わりはなく、引き続き、死亡事故など重大な交通事故を招くおそれのある違反に重点を置いた取締りを行うとともに、運転者歩行者双方に向けた交通安全教育等にも力を入れてまいります。また、現在問題となっている自転車のほか、電動キックボードといった新たな電動モビリティー安全利用に向けた取組につきましても、道路管理者などと連携した諸対策推進してまいります。  次に、テロ未然防止災害対策強化についてです。昨年は、第二十六回参議院議員通常選挙等に伴う多数の要人警護を実施しましたが、七月の安倍元内閣総理大臣銃撃事件を受け、警護ごとに的確な情報収集、分析による危険度評価を行うとともに、評価に基づく警護体制を構築した上で、要人の安全確保に万全を期しました。また、県内主要行事に際して、雑踏対策車両突入阻止をはじめとした各種テロ対策推進したほか、官民が連携したサイバー攻撃対策推進しました。本年は、要人警護のさらなる強化を図るべく、情報収集、分析、警護体制等の充実、評価実践的訓練による警護員能力強化推進するとともに、G7広島サミット世界水泳等国際的イベントを見据え、官民が連携した各種テロ対策推進していくこととしております。また、災害対策については、近年の災害傾向等を踏まえた災害警備計画の見直しや、資機材を利用した実践的訓練反復等により、対処能力を向上させていくこととしております。  最後に、社会の変化に適応する警察基盤強化についてです。昨年は、県下の治安情勢に的確に対処すべく、警察署の新設としては八年ぶりとなる城南警察署を開庁したほか、県民利便性向上のためにオンライン申請環境を拡大し、福岡暴力団排除条例等県条例を根拠とする手続など、三十三業務に拡大しました。引き続き、社会の変化に的確に対応すべく、先端技術等の活用による警察業務高度化合理化や職員のワーク・ライフ・バランスの確保に向けた取組推進し、警察機能最大限に発揮できる組織づくりを行っていくこととしております。  県警察といたしましては、本年も県民皆様の安全・安心確保するため、県警察の持てるあらゆる知恵と力と技術を結集し、県内治安の向上に努めてまいりますので、引き続き、各委員皆様方の御指導、御支援を賜りますようお願い申し上げます。
    3 ◯渡辺勝委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。質疑はございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 4 ◯渡辺勝委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 5 ◯渡辺勝委員長 特にないようですので、次に進みます。  「今後の委員会活動について」でありますが、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 6 ◯渡辺勝委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。藏内勇夫委員浜崎達也委員、以上、二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、警察委員会を閉会いたします。  どうもありがとうございました。    午 前 十 一 時 二 十 一 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...