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平成30年 警察委員会 本文 開催日: 2018-11-14

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  1. 福岡県議会 2018-11-14
    平成30年 警察委員会 本文 開催日: 2018-11-14


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年十一月十四日(水曜日)    午 後 一 時 一 分 開 会 ◯松尾嘉三委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから警察委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元配付のとおりでございます。御確認願います。  それでは、本日の議事をとり行います。  まず、「ニセ電話詐欺現状対策について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。藤林生活安全部長。 2 ◯藤林生活安全部長 生活安全部長藤林でございます。よろしくお願いいたします。  それでは、私のほうから、県内におけるニセ電話詐欺現状対策につきまして、お手元資料により御報告をいたします。  まず初めに、ニセ電話詐欺現状について御説明いたします。  資料年別認知状況グラフをごらんいただきたいと思います。平成二十五年以降、被害が急増いたしまして、平成二十七年には、被害額が過去最悪となりました。その後、平成二十八年は一旦減少したものの、昨年は増加に転じております。本年九月末現在では、認知件数が二百九十二件、被害額が約五億一千万円と、昨年の同時期に比べますと、いずれも三割以上減少はしておるなど一定の成果を上げておりますけれども、依然として高水準で被害を認知しており、予断を許さない状況になっております。  資料四半期別認知件数グラフをごらんいただきたいと思います。これは被害認知件数手口ごと四半期単位で示しているものであります。大きな特徴といたしましては、平成二十九年の七月から九月まで多発しておりました緑色で示している還付金詐欺、これが平成二十九年の十月から十二月以降、大幅に減少しまして、現在ではほとんど発生していない状況にあります。還付金詐欺が大幅に減少した理由といたしましては、平成二十九年三月以降、県内の多くの金融機関で実施をしております高齢者ATM振り込み利用制限によるものと認識をしております。一方で、青色で示しておりますオレオレ詐欺や、オレンジ色で示している架空請求詐欺は依然として多発をしておりまして、高水準で推移している状況にあります。  次に、ニセ電話詐欺対策について御説明いたします。  まず、抑止対策について御説明いたします。一点目は、被害に遭わないための広報啓発強化についてであります。犯人側は、犯行手口や金品の受け取り方法を目まぐるしく変遷しておりまして、県警察では、その手口変遷等を的確に捉えて、報道機関を通じた県民への情報発信や、本年六月から開始したコールセンター事業を通じた押収名簿登載者への注意喚起など、被害に遭わないための広報啓発強化に取り組んでいるところであります。後ほど委員皆様には、コールセンターを視察していただくこととなっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  二点目は、県民運動による被害阻止活動推進についてであります。県警察では、県民運動による被害阻止活動推進するため、ニセ電話気づかせ隊の普及活動活性化等に取り組んでおります。ニセ電話気づかせ隊には、本年九月末現在で約一万一千団体、約三十五万人の県民皆様に御参加いただき、県内各地声かけによる被害阻止活動を行っていただいているところであります。ニセ電話気づかせ隊を初めとする県民の方々の声かけなどにより被害を阻止した件数は、本年九月末現在で四百七十一件、阻止額は約三億円となるなど、被害阻止気運は着実に広がりを見せております。  三点目は、被害防止機器普及促進についてであります。県警察では、被害防止機器普及促進に向け、防犯教室街頭キャンペーン、また、コールセンター事業を通じて機器の導入を呼びかけるなど、広報啓発に努めております。また、本年九月には、人気アイドルグループHKT48の三名をニセ電話気づかせ大使に任命し、大使による機器普及メッセージ動画ユーチューブ等に投稿するなど、被害防止機器普及に向けた取り組みを推進しております。  次に、検挙対策について御説明いたします。一点目は、騙された振り作戦などの強化についてであります。県警察では、ニセ電話を受けた方の協力を得て、電話で騙された振りを続けていただき、現金を受け取りにあらわれた犯人検挙する、いわゆる騙された振り作戦強化するとともに、ニセ電話多発地区において不審者に対する職務質問を徹底するなど、現場検挙活動推進しております。  二点目は、犯行拠点犯行グループ実態解明摘発推進についてであります。ニセ電話詐欺は、背後に暴力団等犯罪組織が存在していることから、暴力団対策部門を初めとする各部門が緊密な連携を図り、情報収集を徹底し、犯行拠点犯行グループ実態解明摘発推進しております。本年は、北九州市や佐賀市などで犯行拠点を発見し、九月までに犯行拠点三カ所を摘発しております。  これら騙された振り作戦犯行拠点摘発などにより、九月末現在で昨年を上回る被疑者五十人、昨年同期に比べてプラス三人になりますけれども、検挙しているところであります。  三点目は、犯行ツール対策強化についてであります。犯行グループは、口座電話などの犯行ツールを駆使し、ニセ電話詐欺を繰り返しております。これら犯行ツールを把握した際は、口座凍結依頼電話遮断措置など、犯行ツール無力化措置を迅速、確実に実施し、犯行グループそのもの無力化につなげているところであります。
     今後も、抑止検挙の両面から各種対策を強力に推進し、ニセ電話詐欺撲滅に向けて邁進してまいります。委員皆様におかれましては、県民の安全と安心の確保、また、ニセ電話詐欺撲滅に向けた気運の醸成につきまして、引き続き御理解と御支援をよろしくお願い申し上げ、報告を終わります。 3 ◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。質疑はございませんでしょうか。吉村委員。 4 ◯吉村敏男委員 説明はよくわかりましたが、この認知件数の二十七年から二十八年にぐっと減って、また二十八年から二十九年にかけてぐっとふえていますよね。これは何らかの原因があるんですかね。どういうことですか。 5 ◯松尾嘉三委員長 藤林生活安全部長。 6 ◯藤林生活安全部長 これといった分析をした結果が出ていないんですけれども、やはり彼ら犯行グループ手口をいろいろ変えておりますので、手口がふえたら我々も対策をとる、それに対してまた違う手口をやってくるという、そのイタチごっこの中で、二十八年は非常に効果があって下がったんですけれども、昨年はそれが逆に非常にふえてきたというふうに分析をしております。また、二十九年の犯行手口に対して強力に推進をして、今は去年よりも削減という状況でございます。 7 ◯吉村敏男委員 わかりました。 8 ◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 9 ◯松尾嘉三委員長 ほかにないようでございますので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、議題にはございませんが、その他として何かございませんでしょうか。吉村委員。 10 ◯吉村敏男委員 一言ちょっとお礼を申し上げます。八木山バイパスの渋滞について、その緩和策で、鳴淵ダムの出口の交差点の赤信号時間の短縮について検討をお願いしましたところ、ことしの六月二十六日から鳴淵ダム側からおりてくる反感応式の信号が、歩行者用は従来どおり三十三秒だけど、自動車の場合、十五秒短縮していただいて十八秒にしていただいたんですね。その結果、飯塚側からずっと九郎原トンネルの手前ぐらいから完全にとまって渋滞していたのが、今はのろのろでも一切とまらずに動くようになっていまして、たった十五秒だけど、されど十五秒で、非常に大きな効果が上がっておりますので、きちんと対応していただいたことについてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 11 ◯松尾嘉三委員長 それでは、ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯松尾嘉三委員長 ほかにないようでございますので、次に進みます。  次に「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  今後の委員会活動につきまして、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 13 ◯松尾嘉三委員長 御異議がございませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。野原隆士委員浜崎達也委員、以上二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、警察委員会を閉会いたします。  どうもありがとうございました。    午 後 一 時 十 一 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...