〇
欠席委員[0人]
〇その他の出席者[0人]
〇
出席理事者[13人]
(
えひめ国体推進局)
えひめ国体推進局長 土居 忠博
総務担当次長 寺尾 和祝
運営・
式典担当次長 清水 貞之
競技力向上担当次長 田中 仁志
国体総務企画課長 齊藤 直樹
学校連携推進監 濵見 陽計
行幸啓室長 松田 雄彦
障がい
者スポーツ大会課長 西田 伸生
国体運営・施設課長 安岡 誠司
交通警備調整監 中矢 英治
国体競技式典課長 赤坂 克洋
県外競技調整監 客本 宗嗣
国体競技力向上対策課長 川田 哲也
午前9時59分 開会
○(
中田廣委員長) ただいまから、
総務企画国体委員会を開会いたします。
これより議事に入ります。
本日の
会議録署名者に
明比昭治委員、
三宅浩正委員を指名いたします。
本日の議題は、愛顔つなぐ
えひめ国体・
えひめ大会についてであります。
議題について理事者の説明を求めます。
○(
国体総務企画課長) それでは、愛顔つなぐ
えひめ国体・
えひめ大会について、その結果を御説明いたします。
まず、1ページ目の国体・大会の参加者についてでございます。
愛顔つなぐ
えひめ国体・
えひめ大会では、約78万人の方に御参加をいただきました。その内訳ですが、
えひめ国体が約70万人、そのうち
総合開会式は約3万人、閉会式は約1万5,000人、競技会が約65万5,000人でございます。また、
えひめ大会は約8万人で、開会式が約2万2,000人、閉会式が1万9,000人、競技会が4万1,000人でございました。
会期前競技の期間中には、台風18号の影響で一部競技で
競技日程を短縮したほか、
えひめ大会でも台風22号の影響で
競技日程の変更や種目の中止がございました。
こうした中でも、多くの方々に御参加いただいたことは両大会に対する県民の関心の高さと、
スポーツに対する理解が深まったことのあらわれだと思います。
会場で競技を御覧になられた委員もたくさんいらっしゃると思いますけれども、どの会場も多くの観客であふれており、立ち見の方も多くの会場で見受けられたところでございます。
また、各会場では来場者への
おもてなし広場を設け、愛媛や市町の魅力あふれる飲食物や特産品の販売、協賛企業のPRなど、さらには
県総合運動公園では
ステージイベントも実施いたしまして、非常に盛況でございました。
県総合運動公園に設置した
みきゃん広場では、国体・大会を通じ、約15万人を超える来場がございました。
次、2ページでございます。
2番の開・閉会式でございます。
国体の
総合開会式は9月30日、爽やかな秋晴れのもと、
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、華やかに開催されました。
総合開会式は、
オープニングプログラム、
県民参加創作プログラム、式典、
エンディングプログラムで構成され、まず
オープニングプログラムでは、
本県ゆかりの
眞鍋かをりさん、間寛平さんをゲストに迎え、
えがおダンス、書家の紫舟さんと高校生による
書道パフォーマンス、県内20市町で採火した炬火を1つにまとめる集火式等を実施いたしました。
県民参加創作プログラムでは、「愛のくに愛媛“愛顔(えがお)の物語”」というタイトルのもと、生誕150年を迎える子規や漱石が活躍した明治期にもスポットを当てながら、坊っちゃんとマドンナが進行する形で、お遍路や俳句などの歴史・文化、瀬戸内や石鎚などの豊かな自然、情熱的な愛媛の祭り等を紹介する
パフォーマンスを、小学生から大人まで約2,000人の出演者が会場いっぱいに繰り広げました。
さらに、式典では、
ブルーインパルスの展示飛行が会場に花を添え、
本県ゆかりの音楽に乗せた選手団の行進、大会の
シンボル炬火の点火、
選手宣誓などがあり、最後の
エンディングプログラムでは、国体・
大会イメージソングを歌っていただいております水樹奈々さんに
ミニコンサートをしていただき、盛大に開会式を実施することができました。
えひめ国体・
えひめ大会では、
本県選手団はもとより、他の
都道府県選手団も盛大に歓迎するため、両大会の開・閉会式でそれぞれ約2,000人、合計8,000人の小中学生による
都道府県応援団を編成し、式典を盛り上げていただきました。これにより、選手・監督、観客、そして参加していただいた
児童生徒にとってもいつまでも心に残る国体・大会になったものと思います。
次に、3ページの会期前
実施競技でございます。
えひめ国体では、会期前の
実施競技として、9月9日から17日の会期で水泳、弓道、
ビーチバレー、カヌーの
スラローム・ワイルドウオーターの4競技を実施いたしました。
このうち、
水泳競技の飛び込みは、高知県の
高知県立春野総合公園水泳場で、また、
カヌー競技の
スラローム・ワイルドウオーターは高知県の
寺家カヌー競技場で開催され、高知県や開催地である高知市、本山町、また、多くの地元の方々にも御協力をいただき、大盛況のもとに閉幕することができました。
なお、
会期最終日の9月17日に台風18号が四国に接近したため、影響が懸念されましたけれども、競泳、飛び込み、
ビーチバレーは3日間の日程を2日間に短縮したものの、大きな事故や混乱もなく、無事に全競技を終了することができました。
次に、4番の
県外開催競技でございます。
えひめ国体は、4競技を県外で実施をいたしました。会期前
実施競技の水泳の飛び込み、カヌーの
スラローム・ワイルドウオーターのほか、会期中には
クレー射撃が高知県の
ミロク高知射撃場で、馬術が兵庫県の
三木ホースランドパークで開催されました。
いずれの競技におきましても、会場の市町村や地元の皆様の温かい御理解と御協力をいただき、無事終了することができました。
また、競技だけでなく、
みきゃん広場でも
ミカンジュース蛇口などで大いに盛り上がり、選手・監督を初め、地域の皆様にも楽しく
競技観戦をしていただけたのではないかと思っております。
次に、5番の愛媛らしさ溢れる
おもてなしでございます。
えひめ国体・
えひめ大会では、遍路文化のお接待の心に育まれた
おもてなしで大会を盛り上げました。
まず、5年ぶりの民泊では、宿泊した選手・監督からも、ホテルでなく民泊で本当によかったとの話を多く伺っておりまして、選手と滞在した家族との交流が深まり、末永く思い出に残る国体となった選手や御家族も多かったと思います。
また、
ボランティアにつきましても、多くの方に御協力をいただいたところですが、愛顔つなぐ国体・大会の名前のとおり、皆さん本当に愛にあふれて笑顔で接していただき、
愛媛ファンの獲得につながったのではないかと思います。
その他、
みきゃん広場では地元のPRとともに、蛇口から
ミカンジュースのふるまいや地元の特産品や食材により
おもてなしをしたほか、
式典会場や各
競技会場及びその周辺では、
児童生徒の手づくりによる飾花や
メッセージ入りののぼり旗で来場者を華やかにお迎えし、熱い競技とともに
愛媛ならではの温かい雰囲気も味わっていただけたのではないかと思います。
次に、6番の
大会運営で懸念されていた事項への対応でございます。
えひめ国体・大会では多くの参加者の来場が見込まれたことから、当初から宿泊先の確保や
式典会場への
輸送交通、
ボランティアの確保等が懸念されておりましたが、いずれも大会前にめどが立ち、無事乗り切ることができました。
中でも、
輸送交通におきましては、両大会の開・閉会式の
メーン会場であるニンジニアスタジアムまでの
公共交通機関が限られているため、大量の
バス確保と
渋滞緩和という難しい問題に直面いたしました。しかし、
バス確保に当たっては、県内はもとより県外の
バス事業者にも御協力いただき、
国体期間中は約4,800台、
大会期間中は約2,200台のバスにより円滑な輸送を実施し、また、
渋滞緩和につきましても事前に
交通抑制の周知を図り、警察等とも連携を図るなど、
交通総量の
抑制対策に努めた結果、特に国体の開会式では平時の土曜日よりも約3割の削減が図られ、スムーズな輸送が実現できました。
次に、7番の
えひめ国体の成績でございます。
本県の国体での成績は、
男女総合成績である天皇杯、
女子総合成績である皇后杯ともに2位でございました。いずれも東京都が1位で、天皇杯は昨年に続いて2年連続、皇后杯は
東京国体から数えて5年連続となっております。
目標の
総合優勝にはあと一歩及びませんでしたが、優勝43件、準優勝25件、8位以内の入賞数191件はいずれも過去最高の成績であり、すばらしいプレーで各競技を沸かせてくれた
本県選手団に改めて拍手を送りたいと思います。
獲得点数で見ますと、本県は天皇杯で2,395.5点を獲得いたしましたが、東京都はこれを139.5点上回る2,535点、皇后杯は本県が1,196点を獲得したのに対し、東京都は86点上回る1,282点を獲得しております。
先催県では、平成26年の長崎県が2,364点、27年度の和歌山県が2,257点で天皇杯を獲得しており、東京都が去年、ことしと獲得した点数がいかに突出しているかおわかりいただけるかと思います。
3年後の
東京オリンピックに向け、少年種別を中心に競技力の東京一極集中が加速しているように思われ、その一方で愛媛という地方県が東京都とほぼ互角に渡り合ったことも事実であり、愛媛県選手団は本当によく頑張ってくれたと思います。
さて、
本県選手団には43件の優勝がございました。重立ったものを挙げますと、
スピードスケート成年女子の郷亜里砂さんが大会新で優勝、
剣道競技は4種目全てで優勝、
銃剣道少年男子で
東温高校チームが国体初出場で優勝、ことしから正式種目になった
ビーチバレーボールで男子が初代王者、ウエートリフティングの
成年男子53キロ級で川上高輝さんがクリーン&ジャークの日本新で優勝、
セーリング成年女子で小嶺恵美さんが3連覇、さらには
ボクシング成年男子ミドル級の高橋諒さん、
ボート少年男子の舵手付き4人のクォドルプル、
テニス成年女子、
弓道少年女子近的などが、それぞれ2連覇を果たすなど、枚挙にいとまがございません。
また、本国体では、多くの御皇族の方々にも御来県をいただき、
天皇皇后両陛下に
剣道競技を御覧いただいたのを初め、各御皇族に競技を御覧いただき、出場した選手にも大いに励みになったことと思います。
次に、8番の
えひめ大会での
本県選手団の成績等でございます。
えひめ大会では、国体のように
総合成績はございませんが、
本県選手は
個人競技に141人がエントリーし、金メダル54個、銀メダル30個、銅メダル37個、合わせて121個のメダルを獲得いたしました。また、団体7競技には12チームが出場し、
グランドソフトボールが優勝、
バレーボールの知的障がい女子が準優勝いたしました。重立ったものとして、
岡部歩乃佳さんが50m自由形、50m背泳ぎで大会新の優勝、中道穂香さんが50m自由形、50m背泳ぎで2冠、50m自由形で
丹波久美子さんが大会新で優勝、25m平泳ぎで妻鳥和恵さんが大会新で優勝、さらに陸上100mで井上聡さんも大会新で優勝、ジャベリックスローで池田斉さんが優勝など、数々の輝かしい成績を残されました。
なお、3日間の会期中、10月29日は台風22号が接近した影響により、フットベースボール、
グランドソフトボール競技が中止となり、陸上など日程変更を余儀なくされた競技もございましたけれども、台風による大きな事故等も発生せず、全ての競技を無事終えることができました。
また、会期中には、
皇太子殿下に
車椅子バスケットと聴覚障がい
バレーボール、また、
高円宮妃久子殿下には知的障がいサッカーを御覧いただきました。
最後に、9番の
スポーツ立県えひめの実現に向けてでございます。
えひめ国体・大会を通じて、県民の皆様には
スポーツをする楽しさ、見る楽しさ、応援する楽しさ、支援する楽しさをこれまでにも増して強く感じていただけたと思います。
また、我々としても、県民の
スポーツに対する関心の高さを改めて実感したところでございまして、国体・大会を通じ、
スポーツ振興に対する機運が大いに高まっていることを強く感じております。
えひめ国体・大会は、これで終わりではございません。
スポーツ振興のための大きなきっかけの一つとして、次のステージへつなげていく必要がございます。
スポーツ振興の機運や理解が高まっている今こそ、
スポーツ立県えひめの実現に向けた取り組みを加速させてまいりたいと考えております。
その一例としまして、
東京オリンピックの事前合宿、各競技の
全国大会の誘致、また、国体・大会を通じ、地域に根づいた競技の普及と競技を生かした地域の活性化、例えば西条市の山岳であるとか松前町のホッケー、東温市の銃剣道、久万高原町のラグビー、西予市の相撲等でございます。
さらには、
ジュニア選手の発掘・育成・強化、指定校を中心とした
学校運動部活動の強化、指導者の養成・確保、こういった施策を今後検討してまいりたいと考えております。
スポーツによる地域の活性化や
本県出身者の3年後の
東京オリンピック・
パラリンピック出場にもつなげられるよう施設の有効活用、人材育成、機運醸成といった
国体レガシーの継承に今後とも努めてまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○(
中田廣委員長) 以上で理事者の説明が終わりました。
委員の皆さん、議題に関する質疑はありませんか。
○(
三宅浩正委員) どうも御説明ありがとうございました。
振り返れば、国体だけではなくて、同じ月に解散総選挙もあり、また、ここでは補欠選挙もあり、そして台風は2つもやって来という、本当に大変な中でありながら、本当に完璧にやっていただけたのかな、こんなふうに思っております。
これからのことについて、一つ伺いたいのが、まずは選手力の強化とか指導者の確保のお話も最後にいただきましたが、先催県の岩手県は、後ろから3枚目の資料によるとことし天皇杯で14位になっていて、皇后杯が12位ということで、要は上位の方に入られています。愛媛県もこういった形で、今後、一定の選手力というのをキープしていくということは本当に大切なんだろうと思いますが、何位を目指すとかいうことは、今ではまだ言えませんかね。お尋ねいたします。
○(
国体競技力向上対策課長) 国体等を開催するに当たりまして、天皇杯・皇后杯の獲得ということを目指してやってまいりましたが、
競技力向上対策基本計画を平成19年に策定しましたときに、国体後も競技力の維持をと、そのときの目標としてはやはり20位以内、いわゆる10位台というのを継続して維持できるような競技力を高めていこうというふうなことでやってまいりました。
大体得点でいいますと、今回2,500点というのが1位をとるためのざっとした点だったんですけれども、20位以内の目標をクリアするためには来年度1,000点の得点が必要になろうかと考えております。それをクリアするために、今後どういうふうな施策が必要か。それと、これまでは、平成29年のこの国体だけをにらんでやってまいりましたが、これからはここが目標というのではなくて、継続的に力を発揮できる体制をつくるために県としてどういうふうな支援が必要かということを検討して、来年度の予算等も検討していくということです。
ですから、一応目標といたしましては1,000点の20位以内、10位台、できれば10位台の中位ぐらいのところには行ければというふうには現在のところは考えております。
○(
三宅浩正委員) はっきりとした御答弁をありがとうございます。我々も、議会の側から一生懸命また、応援もしていかなければなと思いました。
それと、これは要望ということになるかと思いますが、民間の企業の方々も、いろんな指導者とか選手が自分の会社に入ってくれたという企業です、私が全部声を聞いたわけではないけれども、よく聞こえてくるのは、やはり
スポーツ選手、アスリートの皆さんというのは
コミュニケーション能力も高いし、特に指導者をやっているような方というのは本当に指導力があると。会社に入ってくれてありがたかったと。こういうすばらしい人材が結構来てくれるんならもっともっとそちらの方も期待したいというような声がいろいろ届いていますけれども、そういったことも引き続き御努力をいただければありがたいなと、こんなふうにも思っていますが、これは答弁があればいいですけれども、どうでしょうか。
○(
国体競技力向上対策課長) 現在、県外からもたくさんの選手が来てくれております。定着に向けて引き続き我々も努力しておるところでありますし、県の
体育協会の方とこれまでも協力しながら県内出身の選手、それから県外の選手も含めてですが、県内に定着してもらうように努力をしているところでございます。
県の
体育協会の方も、来年度以降も民間企業への就職の支援というのは継続してやっていただけるというお話はいただいておりますので、引き続き、
競技団体からのさまざまな情報もいただきながら、本県出身の選手が県外で活躍して愛媛県へ帰ってきたいというものとあわせて、県外の選手の定着というものを引き続き進めてまいりたいと考えております。
○(
三宅浩正委員) このことは角度を変えれば人口の対策という切り口でも捉えられることであるとも思います。引っ越してきてくれれば家族ごとということもありますし、愛媛県民がふえていくということにもなるので、そういった切り口からもこれは県全体でやっていただきたいなということを要望しておくのと、もう一ついいですか。
次は、行幸啓についてお尋ねしたいのですが、本当に9組11方の御皇族の皆様だったとお聞きをしましたが、本当に限られた間に大変な御苦労をされたと思うと同時に、本当に意義ある期間を過ごすことができたなと思うわけですけれども、この奉迎に関しては、民間の奉迎の団体が立ち上がりましたが、そちらとの連携によってうまく運んだから多くの県民の皆さんも非常に喜んでいただいたのかな、いろんなところで小旗を持ってお迎えをする県民の皆さんがいらっしゃって、本当にみんな喜んでいただいている様子がよくわかったと思いますが、一連の行幸啓、行啓、お成りについて、どのように総括されているのかお聞かせをいただけたらと思います。
○(
行幸啓室長) 今委員からお話もありましたように、多くの皇室の方が来られました。皇室で見ますと国体で7組、大会の方で2組ということでございますが、知事も申しておりましたが、今回の最大の成果ではないんですけれども、非常に多くの県民の方々が沿道、各施設を奉迎していただいたと考えております。人数でいいますと、
天皇皇后両陛下に限定しますと、愛媛県
奉迎委員会の方にお世話いただきました提灯奉迎を含めて約10万人の方々が奉迎に参加していただきました。
このことにつきましては、宮内庁、皇宮警察からもまず人数の点において他県においてはほぼ類を見ない数字であると。なおかつ、沿道奉迎、 お列車両の中で見た中でも極めて整然と、
まとめ奉迎といいまして、一定の場所に県警なり担当の方のお世話のもと人を安全にまとめながら、お手振り、小旗を振るというような状況が沿道、あらゆるところで起きておりました。
このことは、委員からもありましたように愛媛県
奉迎委員会から小旗をいただいたこと、また事前からも、団体の方が中心になることではあるんですけれども、県としてできること、また、支援すべきこと、また、県警がしなければいけないことなどさまざまございましたので、その辺は団体と事前に連携をとりながら、一番は県民の皆様に喜んでいただいて、なおかつ安全にそれが行われるということが最大の眼目でございましたので、そういう点におきましても、結果において非常にうまくできたのではないかと考えております。
また、多くの皇室の方が競技を御覧になり、施設を見ていただいたということにおきましても、いわゆる愛媛県の国体・大会の選手の方への激励、また、
スポーツの状況の御覧、さらには愛媛が誇る伝統産業、文化、また、施設等々、食事も含めて、県の特産品を召し上がったというふうにお聞きしておりますので、愛媛の魅力あふれるものに親しんでいただいたという点においてもよかったのではないかと考えております。
いずれにしましても、今回のこの行幸啓・行啓・お成りにつきましては、多くの方々の御協力のもとに執り行われまして、当然それは県としてもお礼を申すべきところでございますし、知事からもさまざまな場面で申し上げておりますけれども、改めて本当にお礼を申し上げたいと考えております。
また、今回得ましたこういった経験を、今後もまた、引き続きさまざまな場面で活用できることになれば幸甚でございますので、何とか今回のこの経験を、また、引き継いでいくということも考えてまいりたいと考えております。
いずれにしましても、今回の行幸啓に関しましては本当に多くの方の御協力をなくしてはできなかったというのが率直な感想でございます。本当にありがとうございました。
○(
三宅浩正委員) 本当にありがとうございました。
最後に、本県の場合は総合開・閉会式の会場と主要な交通の面でのアクセスというのが限定的だという中で、バスの台数も限られている、よそからも持ってこなければならない、本当に御苦労が多かったと思いますけれども、しかし振り返ってみると、交通の面で特に困ったという声も聞かず、非常に順調に運んだのかなという印象で受けとめておりますが、本当に御苦労いただいた交通の面はどのように総括をされていらっしゃるのかお聞かせください。
○(
交通警備調整監)
交通渋滞対策については、これまで説明してきましたとおり
交通総量抑制、それと
関係車両の迂回分散、それと県警との連携強化による
交通規制誘導の3本柱で取り組んでまいりました。結果的にいえば、一番懸念された国道33号というのは、松山南署まで33%の交通量が削減されております。通常の7割の交通量だったということは、国体の
関係車両も含めてですから、実際は通常の半分の交通量しかなかったことになります。
本県では、先催県同様に広報活動を中心にやってまいりましたが、それに加えて車を5台以上持っている事業者への説明、
配送事業者への
ローラー作戦を行いまして、約1,800の事業者さんに御協力をお願いしました。最終的にはこういった事業者さんと県民の皆様の御協力によって円滑な輸送が実現できたと考えております。大変感謝しております。
○(
三宅浩正委員) 以上です。ありがとうございました。
○(
中田廣委員長) ほかに議題に関する質疑はありませんか。
○(
明比昭治委員) 今
三宅委員からもいろいろとございました。
えひめ国体・
えひめ大会の期間中には予想外の選挙というような日程も入ってきましたから大変だったなというふうに思います。何より大変だったのは雨でありまして、これの対応で非常に御苦労されたのではないかなというふうに思っておりまして、これが事故なくスムーズにいけたというのは、何年もかかって着々と準備をしてきたその成果を大いに発揮いただいたのと、嫌々するのではなくて、みんながやらないかぬという気持ちで取り組んでいただいたのがそういう結果を生んでおるんだろうなというふうに思っております。皆さん方の御努力で、他県から見ても終始すばらしい国体であり
えひめ大会であったなということで、私も敬意を表したいと思いますし、評価もさせていただいておるところであります。
ボランティアで参加いただいた人もまた、本当に大変な御苦労をいただいたのに黙々とやっていただいた。今テレビやなんかで振り返ってのようなものもありますけれども、県民挙げていろんなことで、温かい
おもてなしも含めて、取り組めたのではないかな。こういう空気が、愛媛の温かい風土を生かすいい機会になったんだろうな。これこそが何よりのレガシーとしてこれから愛媛に根づいてほしい、役立ってほしいなと、こんなふうに思っているところでございます。本当に皆さん方の御苦労、心から感謝と敬意を表したいと思っております。
それで、せっかくですから、
三宅委員もおっしゃったんですけれども、選手強化もされて、もうちょっと本当にもう一、二競技優勝するのがあったら天皇杯が取れたかなというところもありますけれども、これも先ほどのお話のように東京都がオリンピックに向けて取り組んでおるので地方が及ばなかったという部分もあるかと思いますが、終わった結果はともかくとして、次にオリンピックがあるわけですが、選手強化に取り組んできたその選手たちが、3年後のオリンピックに向けて、また発揮していただくということで、引き続いて、この強化する支援力を落さないようにするのも大事なことでないかな。やはり郷土を代表して金メダルを取るような選手が出ればますます
スポーツ熱も高まるだろうし、応援するという気概が備わるということにつながってくると思いますので、選手強化に今後も継続して取り組んでいくということは大事なことだろうと思います。もう終わったけん、次の県へ送り出すということではなくて、せっかく来ていただいた人材に県内に残っていただくということも大事なことだと思いますが、その取り組み、考え方についてもう一度聞かせていただけませんか。
○(
国体競技力向上対策課長) 今回、特に成年種別で愛媛県の代表として出場した選手の中でも、やはりこの
えひめ国体が集大成という選手もたくさんおりました。ただやはりこれをきっかけに
東京オリンピックが視野に入っている選手もいます。県の競技力向上対策本部で雇用しております
スポーツ専門員の中にもそういう選手がおりますが、現在彼らは日本代表クラスの選手でありますので、国体後も既に海外の試合や代表合宿に行っております。そういう中で、我々としましては愛媛県に残ってもらって、さらに支援の形を考えながら愛媛県の代表としてやってもらえるように働きかけをもう既に進めてはおります。
ただやはり3年後のことになりますし、これから選手の選考がそれぞれの競技によって進んでまいりますので、それらもあわせながら今年度中、実際
東京オリンピックをこれから目指す、現在その枠の中に入っている選手たちの支援のあり方、それから県に残ってもらうためのこちらの体制づくりというようなところは並行して進めていっておるところでございまして、結論として、まだこの選手とこの選手がというのは現段階では明確には言えないですけれども、既にこれは
えひめ国体の前から、トップの選手を愛媛県でさらに支援していこうというふうな体制は進めているところでございまして、予算等の話が進んでいく中で、また、具体的なお話はさせていただけるようにはなるかと思いますが、考えて、できるだけ残ってもらってやっていただくような方向で進めていくところでございます。
○(
明比昭治委員) それで、最後にお話がありましたやはり応援するといいますか、強化のためにはそれなりのバックアップが要るんですね。それで、国体についても皆さん方の努力もあって、予算的にも節約しながら効果的な運用というものを努力いただいておると思うんですけれども、その県民や企業からも募金をいただいて基金をつくっておるんですが、その基金は国体が終わったらゼロになるということではなくて恐らく何ぼか残るようなことで努力いただいているんだろうと思いますが、基金等についても今後の
スポーツ振興、そういったことにも活用いただくようなことで今後運用いただくことについて後に引き継いでいただいたらというふうに、これは要望しておきたいなと思っています。
それからもう一点、
ボランティア、先ほど言いましたけれども、すばらしい応援をいただいておりました。
えひめ国体もそうですけれども、特に
えひめ大会の障がい者の関係の
ボランティアの方は大変だったと思います。中でも雨、ほとんど雨で、雨天の中で御苦労いただいたと思います。見ておって本当に私らも涙が出るというか、すごいなというふうに敬服するような状態で、選手はテントの中で準備しとるけれども、
ボランティアの人はもう雨の中でずっと競技の支援をしたり、表彰のお手伝いをしたり、案内の協力をしたりという大変な、もう本当に体力も消耗するようなことで精神力も備わったのではないかなというふうに思います。これもうすばらしい経験になったと思います。
これがまた今後の、これはもう国体だけではなくて、これからの行政が取り組むいろんな行事で活用いただく、そういういいものが残ったのかな、それを生かしていく必要もあるのではないかなというふうに思いますが、国体の経験を行政全般に、そういった
ボランティアが活躍できる場を引き継ぐことに配慮していくのも大事なことだろうなと思っていますけれども、その点の考え方はいかがでございましょうか。
○(
国体総務企画課長)
えひめ国体・
えひめ大会の
ボランティアでございますが、先ほど委員がおっしゃられたとおり、本当によく頑張っていただいたと思います。こういった
ボランティアは、県外から来られる方がまず初めに接する方ということで、まさに
おもてなしのキーマンということで、我々もそういった形で位置づけて対応してまいりました。
運営に携わる
ボランティアの方は、いろんな業務をしていただいています。競技会のサポートでございますとか、さらには来場者の受付、会場案内、また、資料の配布とか座席の案内、そういったいろいろなところで
ボランティアの方に御活躍をいただきました。特に
えひめ大会は約2,000人の
ボランティアの方に参加をいただきまして、本当に雨の中で一生懸命働いて活動をしていただきました。
こういった
ボランティアの方々には、昨年11月からいろいろな研修会を通じて
ボランティアの心構えやマナーとか、障がいのある方への接し方、さらには愛媛の観光などについても研修をさせていただいて、まさに愛媛の顔として
ボランティアの方は活動されたと思います。
なお、こういった御自身の研さんもあって、来場者の方からは非常に丁寧に御説明、御対応いただいたとか、これだけ質の高い
ボランティアをこれだけ確保できたというのは本当にすばらしいというふうな御評価もいただいております。
こういった非常に質の高い
ボランティアの方々にたくさんお集まりいただいて、今後、これをどう生かしていくかということにつきましても、例えば
ボランティアを担当する部局、そういったところと協議を進めてまいりたいと思います。
○(
明比昭治委員) 最後に、私の関係しているもので、お礼とお願いをしておきたいなと思うんですけれども、この大会に、
スポーツ少年団ということで子供たちが歓迎の折り鶴をつくって各県の選手団に送らせていただくとか、いろんなチームの応援団に手分けして参加させていただくとかいうことで、直接競技に参加ではなくて、サポート部隊というか、見て自分たちにも次への意欲を沸かせるという機会をいただいたことに感謝したいと思っていますが、今後もそういった活動にいろんな形で、子供たちが参加する機会を組んでいただいて、県民挙げて、総力挙げて取り組む姿勢がこれからも生かされるような体制づくりにぜひ取り組んでいただきたいというふうに思っていますので、これはちょっと要望しておきたいと思います。ありがとうございました。
○(
中田廣委員長) 要望でございます。
ほかに議題に関する質疑はありませんか。
○(西原進平委員) 先ほどの御説明の中で、愛媛らしさあふれる
おもてなしということで、5年ぶりの民泊の実施というふうなこともおっしゃっていましたけれども、もう少しこれ具体的に御説明いただきたいなと。その結果、どこら辺でどうなったんかみたいなことを教えていただきたいと思います。
○(
国体運営・施設課長) 民泊は今回、四国中央市でフェンシングの関係、それから鬼北町で
バレーボール、それから西予市で相撲、宇和島市で卓球の競技をやったんですけれども、例えば鬼北町におきましては、当初民泊協力会が立ち上がった際に、それぞれの地区でどの県の選手を応援しようかというのをまず決めまして、実際に大会の期間中は受け入れるだけではなくてその地区が会場に出向いていってその県を応援したりもしております。
そんな御縁なんかもあって、例えば来年のインターハイに出るところにも地区から応援に行こうかなとか、国体が済んだ後の地域と泊まっていただいた県の選手団との交流なんかも始まってきております。それだけではなくて、受け入れた各地区では、その受け入れの準備に当たりまして、清掃活動をしたり、みんなで調理実習をしたりする中で、一体感であったり活性化が図られたというのを聞いております。個々の民泊の受け入れ等につきましては、各テレビ局さんなんかが随時報道していったとおり、やはり地元愛媛のお母さんとかお父さんみたいな感じで、2泊、3泊する間にかなり選手とホストファミリーのきずなも強まったというようなことはお聞きしております。
○(西原進平委員) 競技大会の民泊は、翌日なり何なり競技があるから、割合個々で受け入れるのは難しいとこがあるんですよね。例えば食中毒の問題やったりいろいろ。今のお話だったらそういうことを全部克服してやれたということで、もともと私この大会をする前から思っていたのが、こういう大会をして誘致して来てもらった場合に、宿泊というのはどこまでできるんかなと。民泊というのを大いに使ってほしいなと思うんだけれども、そういうものがやはり翌日の試合の心配とかいろいろあるんで大変なんだなと思ったけれども、お話聞いてみるとそれもうまくいったようですね。ちょっと報道なんかで見ると感動した、よかった、うれしかったというお声をいっぱいいただいている。民泊制度というものが、地域は少ないながら定着したところもあるのかなと、愛媛県もちょっとは定着したのかなというふうに思うんです。
そうすると、では次に、これから
スポーツ立県えひめの実現に向けてということで、一番最後に皆さん方が各競技の
全国大会の誘致をすると言った。
全国大会の誘致というのも、やはり国体と一緒のようで、呼んでくるというので一番問題になるのがやはり宿泊だと。ホテルに泊まればいいよというようなもんだけれども、なかなかそれでは費用から何からいけないと。だから何とか安く来て泊めることができるとそういうふうな誘致もできるのではないかなと私自身は思っているんですけれども、今回民泊を体験し、研究した中で、今後の
全国大会の誘致の場合の民泊との兼ね合いとかつながりというものはお考えになっていらっしゃるのか、まだまだ先の話なのか、その辺はどうなんでしょうか。
○(
国体運営・施設課長) 端的に申しますと、ちょっと今後のことにつきましてはまだ考えておりません。委員もおっしゃられましたように、今回の国体をやるに当たって宿の話が非常にネックになって、特に県境部分、今回民泊をやった地域につきましては、ホテルもない、選手を受け入れることができないということで地元の方々に立ち上がっていただきまして、うちの地域で受け入れましょうというようなことにはなっております。
国の方でも、イベント民泊ガイドラインというのを出していまして、例えばお祭りなんかもそうなんですけれども、花火大会の大きいのがあったときに宿が足らないから民泊をしましょうということで、まず市町村で手を挙げていただければ、年間に何回かはそういった民泊が実施できるというようなガイドラインなんかも出していまして、そういう動きも出てきておるとは聞いておりますので、今後、また、そういった動きも国体の方でも出てくるのかなとは思っております。
○(西原進平委員) 結局、民泊が成功した話ですから、成功体験があるわけですから、その体験をもう今の地域よりもっと広げていって、松山だって大会を誘致したときには、ホテルに泊まれば済むよという話ではない、民泊の方が安くて、これは安いというのもあるんで、そんなこともどんどん推進していただきたいなというふうに思っておりますので、また、考えてみてください。
もう一つは、例えば今までだったら、この国体があるから各
競技団体が遠征しますよとか、要するに強化しますよという、補助金とかがいっぱいあったんだろうというふうに思うんですが、厳密にそういう部類のお金というのは幾らぐらいあったんですか。
○(
国体競技力向上対策課長) 平成29年度の競技力向上関係の予算といたしましては、県の方では約5億8,000万円、これは
競技団体が、今言いましたような遠征をしたり、いわゆる活動するものだけではございませんで、例えば先ほどもちょっとお話が出ましたが、県の競技力向上対策本部で雇用しております
スポーツ専門員の人件費なども含まれたものでございます。純粋に活動費だけということになりますと、成年種別で約1億2,000万円、それから少年種別で約9,800万円、これが
競技団体の方で具体的に活動いただいた、いわゆる遠征とか合宿であるとか、そういうふうなものです。
○(西原進平委員) いわば国体があるからそういうこともできてきたということになるんよね。終わっちゃいましたよ、来年はこれがどんと減るわけですね。これはもういたし方ない話なのよ。だからどんと減っちゃう。そういうときに
競技団体は、何や今まで遠征費用出してくれたのにもうなしかいという声も出てくるだろうけれども、これもある程度いたし方ないんだろうなと思うんだけど、どこら辺まで来年度の予算で頑張れるのかな。あなたたちだけではいかぬ話だが、戦い済んで日が暮れたからもうおしまいだよというわけにはいかぬので、その辺をどう考えていくのかなというのがあろうし、私ども議会としてもその辺はどこまで言って頑張るのかなというのがあるんだろうけれども、そこら辺はどうですか。難しい話だが。
○(
国体競技力向上対策課長) 予算の概要を今検討しているところでございますが、今後考えていかなければいけないのは、先ほどもちょっと申し上げたんですけれども、いわゆる
えひめ国体までは、この平成29年の
えひめ国体で結果を残すということがやはりほぼ全てだったんです。これから先は、競技力をある程度維持するために必要な、いわゆる来年国体に出ていただく選手だけではなくて、それにつながる世代の選手たちも強化する必要があると。あとは
競技団体さんの方も、
えひめ国体に向けてかなり頑張っていただいたところです。毎年同じように、これからも、どの程度の強化ができるのか、いわゆる事業がやれるのかということもあると思います。それをはかりながら、こちらの方がやれやれと言ってもなかなかできない部分もありますので、そこら辺のさじかげんもあると思いますので、今
競技団体さんの方の情報も収集しながら、そして競技力を維持するために必要なというところで、金額もさることながら、どういうふうな強化の方策をとっていくか。我々も、結果が出まして、団体競技、武道系、球技系、
個人競技、それからまだ未普及の競技、それから割と普及している競技、それぞれどんな結果が出たのかというのを一生懸命分析もしておるんですけれども、その中で、愛媛県がどういうところに力を入れていってどういうふうな対策をとっていけばより上位に食い込んでいけるんだろうというふうなことも含めて、こういう強化をやりたいという考え方でいきたいと考えておりまして、もちろん活動するためにはお金の支援というのは必要なんですけれども、それとあわせまして、できるだけ無駄のない効果的な強化の方法というのはどういうことだろうということと、持続可能な競技力を維持するためにどういう施策が必要なのか、そういうふうなところから予算を編成していきたいというふうに考えております。
ですから、出てくる金額というのは、もちろん同じレベルにはならないとは思うんですけれども、それに必要なこういうことをやりたいのでこれだけの予算が必要ですというところを今後、財政当局の方と詰めていきたいというふうに考えております。
ですから、全体の金額がこうなったというよりも、事業の成り立ちというか、考え方自体をやはり大きく変えていく必要があるのかなというふうには考えております。
○(西原進平委員) そうなんだろうと思うんです。多分議員の皆さん、それぞれ
競技団体から、減ったなと言われるんで、それは仕方ない話なんだけれども、そこら辺の方向性というものもある程度出していただくなりして、また、説明もいただいて、我々議員としても、団体から必ず言われますから、そういうときにはいやいやそうはいってもねというお話もせないかぬので、ちょっとそこら辺も頑張ってみてください。これはもう要望でしかないんですからお願いします。
○(
中田廣委員長) はい。要望でございます。
暫時休憩をいたします。
午前10時53分 休憩
――――――――――――――
午前11時5分 再開
○(
中田廣委員長) 再開いたします。
質疑を続けます。
委員の皆さん、質問はありませんか。
○(笹岡博之委員) 本当に大変な中での国体の開催、また、大成功、本当にありがとうございました。また、おめでとうございます。
それで、今後のこととして、1つは、それぞれの地域に根差した
スポーツの振興ということで、ちょっと例を挙げられたのが、例えば久万高原町のラグビーとか、それから西予市の相撲とかいうことを挙げられましたけれども、地域に根差した
スポーツ、例えば久万高原町であればラグビーの合宿なんか取り込めますよね。だけど、現実問題として、では競技人口がどうかということになると、それはまた別の話になると思いますし、それぞれの地域によって
スポーツの振興の仕方は違ってくると思うんですが、では地域に
スポーツを根差すということで、これからどういうふうに取り組みをされるのか。それは県の方ももちろんありますけれども、県全体で考えなければいけないということもありますし、それから市町の方が当然主体になって考えなければいけないということもあるんですが、そこら辺の、地域に
スポーツを根差すという考え方は今後どんなふうな形で進めていかれるか、そこをちょっと教えていただけますか。
○(
国体競技式典課長) 今回の国体におきまして、県内各市町でいろんな競技を開催していただきました。これらの全国レベルの競技会を開催することで、それぞれの地域に人的なノウハウでありますとか競技会運営のノウハウ、また、県
競技団体とのつながりなどが各市町にできているということを聞いております。これらの市町と
競技団体とのつながりを生かしながら、それぞれの市町の方でどういう競技を振興していくのか。これ県の
体育協会の方も、1市町1競技でありますとか、そういうことを根づかせていくために
スポーツの推進員でありますとか地元の
体育協会などと協力しながら、その市町がどういった競技を振興していきたいのかというのを吸い上げながら、お互いに連携してやっていきたいというような話も聞いております。
今後の支援の方策等につきましては、
えひめ国体推進局としてはちょっと組織的な支援の方はできませんけれども、後を引き継ぐような
スポーツの関連の組織、あと県の
体育協会等とこれらのレガシーを引き継いでいきながら振興を図っていくように協議をしていきたいと思っております。
○(笹岡博之委員) さっき
体育協会の話が出ましたよね。確かに
体育協会はそういうことを提唱していますよね。進めていこうということでやられていますけれども、ではこれやはり県としてどういう形で取り組んでいくかというのは、これから実際のところは
えひめ国体推進局というのは一旦解体といいますか、再編をして、そして今後の
スポーツの振興につなげていくというふうに、そういうふうな考え方だということは聞いておりますけれども、やはりそこはすごく大事なところではないかと思うんです。では
体育協会だけでできるのかと言うたらそれはできないと思いますしね。それから、当然
競技団体だけでもできないし、市町だけでもできないんで、今後、引き継いでいく組織で、このことは一つの課題としてしっかり取り組みをしていただきたいと思うんです。それぞれ違うと思うんですよ。例えば相撲だったら西予市がずっと取り組んで、それで伝統的にやはり人材も輩出していますよね。だけど、さっき出たラグビーなんかは、合宿とかそういうことであって、ただそこに住んでいらっしゃる方で、縁者の方で、例えば児童なんかが将来はそれをやっていきたいなという気持ちになるかもしれないし、いろんなアプローチ、取り組みの仕方があると思うんですけれども、それはちょっときめ細かくやっていかないと、何かお題目だけで終わってしまうし、根づいた形にならないと余り意味がないのではないかなという気がしますので、そこのところは引き継いだ組織の中で、引き続きぜひ取り組みをしていただきたいなと。これ要望で構いません。
○(
国体競技式典課長) 先日、県
スポーツ推進審議会、これは文化・
スポーツ振興課の方が所管でございますが、国体のレガシー、ソフト・ハード面、これを引き継いでいくための県全体の
スポーツ推進計画を策定するということで、現在審議会が開催されております。
その中で、県
体育協会との連携でありますとか、1市町、1競技の振興、これらの考え方について今整理されているところでございますので、委員おっしゃったような考え方につきましても、そちらの方に引き継ぎまして検討していただいて、今年度末に策定予定の
スポーツ推進計画の方に生かしていただきたいと思っておりますので、そのあたりの連携を密にしていきたいと思っております。
○(笹岡博之委員) その件はわかりました。
もう一つ、昨年いわて国体が行われまして、その前からずっと、いいところ悪いところというのを見てこられて、それで今回の
えひめ国体の大きな成功につながっている面はすごく大きいと思います。これから先、国体という観点だけで見たら、しばらくは愛媛県で行うということはないんだろうと思いますけれども、これから先の開催県である福井県だとか、当然今回を参考にしようと思っているはずですし、それから茨城県、鹿児島県とずっと続いていくわけですね。これはもう日本全体として、次、だんだんいい方向に持っていって、それで、また、いずれ我々のかなり下の世代のときが、次の
えひめ国体を担う形になるんだろうというふうに思いますけれども、そのためにやはりしっかりした連携と、今回の総括を今しっかりこれからやられようとしているところだと思うんです。どこがすごくよくて、これはやはり他県にも伝えていかなくてはいけない。それから、もう一つは、ちょっとここは改善したほうがよかったねというところなんかも子細に見ていけば、また出てくるんだろうというふうに思いますので、そこら辺の次の開催地への連携はどんなふうになっているか、ちょっとお聞かせいただけませんか。
○(
国体総務企画課長) 後催県との連携ということでございますけれども、実は今月末の開催地連絡協議会というところで、国体、それから大会の後催県が本県に参りまして、我々がいろいろ直面した問題でありますとか、どうやってその課題を解決したか、そういったことを具体的に担当者同士で協議をする場というのを設けております。これは我々も、これまでそういった形で先催県に教えを請うてきたところでございますので、今回は我々がそれを伝授するといったらちょっとおこがましいんですけれども、そういった形で伝えていくということで、どこが問題だったかどうかというのはまさに今総括しているところでございますけれども、そういったところをつぶさにお伝えもしまして、今後のよりよい
国体運営、
大会運営につなげていただきたいと思っております。
○(笹岡博之委員) もう一つだけ構いませんか。
えひめ国体推進局の担当ではないかもしれませんけれども、経済効果と言われていましたよね、それは実際どれぐらいだったか。これは民間のシンクタンクがはじくものなのかもしれませんけれども、もしわかるようだったら教えていただきたいと思いますけれども。
○(
国体総務企画課長) 実は昨年になるんですが、伊予銀行のシンクタンクが発表した経済効果の検討結果がございます。それによりますと、
えひめ国体・
えひめ大会の経済波及効果は607億円というふうに推計をされております。内訳としましては、施設整備費と運営費等に参加者の消費支出額を加えた直接的な効果が406億7,500万円、直接の効果によって県内産業の生産活動が促進される間接的な効果が200億円、そういった大きな試算がされております。
昨年のいわて国体・大会での経済波及効果で見ますと、岩手県の場合は453億円ということでございますので、かなりそれを上回っているという試算でございますが、これ昨年度の試算でございますので、また具体的な経済波及効果の検証というところから進められるだろうと思います。
○(笹岡博之委員) わかりました。
○(
中田廣委員長) それでは、せっかくの機会ですので、所管事項も含めて質問をいただきます。
○(横田弘之委員) 所管というか、議題の一部になるんだろうと思うんですけれども、私は今回の国体、本当にすばらしかったと思います。
えひめ国体推進局の皆さんの、もちろんほかの方々もそうですけれども、御努力というか、敬意を表したいと思います。
天皇杯・皇后杯が2位だったというのは、一生懸命頑張ってやった結果ですから立派だったとしか言いようがない。残念というようなことを言う必要はないと思うんです。
その中で、自分なりの思いをちょっと申し上げたら、私、64年ほど前の大会で、中学生のときにデモンストレーションをやったという思いがありますから、いろいろ考えながらやって、すごい大会だったなと思います。そのとき64年前に関係者として苦労したのを見ていますから、大変だったというのは嫌ほど肌身にしみてわかっています。そういう意味では、皆さんに敬意を表して慰労を申し上げたいと思います。
その上で、これを機会に愛媛県がこれからどうするのかというレガシーというか、岩手県ではレガシーという言葉を使っていましたけれども、国体遺産というものをこれからどう生かしていくのかというのが問題だと思います。振り返ってみたら、愛媛県は国体に対しては極めて冷淡な時代がありました。
スポーツに対しても同じような時代があった。それが、加戸知事が誕生して、文部省の体育局長だったということもあって、
スポーツに力を入れようということを言って、
スポーツ立県ということを標榜していただきました。それから国体の誘致ということに
体育協会の大亀さん、それまでは知事が会長していたのを大亀さんにお願いして、官民一体になってこれに取り組んだといういきさつがあります。このことはやはり私はすごいことだったなと思います。その結果が今日の今回の成果だろうというふうに思います。
そこで問題は、この国体が終わってこれからどうするのかということで、先ほど笹岡委員からもお話がありましたけれども、やはりこれが一番大事な問題だと思うんです。国体をやればいろんな競技施設ができるというようなことが一つの大きなインパクトで、国体を誘致するという動きが結構あったんですが、今はそんなことではなくて、身の丈に合った形の中で頑張って施設も整備し、そしてやってきたというふうに思います。
そういう意味では、先般決算特別委員会のときにお聞きしたように、予算を少なくするという大変ありがたい知恵を出して、ただもう慣例に従ってレンタルとかあるいは使い捨てみたいなことにしないで、それを生かしていくといういろんな知恵があったと思うんです。その成果を踏まえて、これからやはり
スポーツ立県を標榜しているという立場上、国体をきっかけにもっと愛媛県が
スポーツ立県として実際にやるためにどうするのか、その辺をちょっとお聞きしたいと思うんです。知事がおっしゃったのは、
スポーツ局長、局みたいなものをつくるのはどうかみたいな話をテレビで拝見しましたけれども、その辺については、皆さんの立場では言えるかどうかがわからないんで、お聞きするのもどうかとは思うんですけれども、聞いてもいいかな、どうですか、局長に。その辺は、思いはどういうことか、よければ教えてください。
○(
えひめ国体推進局長) 国体・大会が終わりまして、我々も、今後、今回のことをどう生かしていくかというのは非常にこれから考えていく課題だと思っていまして、その中で、言われるように組織をどうするか、それと予算をどうするかというのが今我々ができることでございます。
組織につきましては、知事からの発言がありましたので、そういう
スポーツを振興できるような組織、我々がこれまで国体に向けて一生懸命強化してきた部分、あるいは文化・
スポーツ振興課あたりで合宿誘致とかオリンピックを目指した取り組みを進めてきた部分、それと教育委員会の方でジュニアなり高校生、中学生の強化をしてきたような部分もございますので、そういうものをある程度一元化して連携を密にするような組織がいいのかなとか、あるいはその中で、
えひめ大会もございましたので、障がい者の
スポーツについても一元化をするべきではないかとか、今そういういろんな議論をしながら来年度の組織に向けての協議を進めております。
予算についても同様で、それぞれの部局にまたがっている部分で今調整をしながら、来年度に向けてそれぞれの部局が予算を組みながら、来年度新組織になったら、予算を全部持ち寄ってみたら、最終的にきれいな形で、来年度
スポーツ振興が一元化されて、組織も人も予算も一本化していけるような方向がとれないかなということで。今のところそれぐらいで。
○(横田弘之委員) 大変大事なお話を伺いました。今よくそこまで言っていただいたなと思います。これはやはり県の方針ですから、知事がどういうふうに
スポーツ立県を進めていくかという問題になろうと思いますけれども、なかなか皆さんがお答えをいただくのは難しいと思います。
私としては、委員会としては、今回の成果を踏まえて、そういう方向にいっていただければ、おっしゃるように教育委員会の部分もあるし、また、企画振興部の部分もあるし、ちょっと分かれている部分がありますけれども、
スポーツ立県というものをこれから推進していく。また、天皇杯・皇后杯で2位を取ったという実績はもちろんとうといけれども、そうではなくて、先ほど冒頭に説明があったように、やはりある程度コンスタントに上位にいけるような、
スポーツ立県というものができるようなことがあったらいいなと私どもは期待をするわけですから、それはぜひ、今おっしゃったようにお願いしたい。予算その他はむしろ我々が責めを負うべきであって、あなたたちが活躍できるような措置を、議会として頑張らなければいかぬなというふうに思っています。
ただそこで、今から一体どうやっていけばいいのかなということになると、県の理事者が決めるような問題だけではなく、県民挙げて今回の成果を共有して、
スポーツ立県えひめをさらに伸ばしていくという問題だと思いますが、それはある意味では議会の役割だと私は思っています。
だから、こういう問題を、たまたま今回は国体を専門にした
えひめ国体推進局がこの
総務企画国体委員会に属していましたから、我々がこれをやらせてもらいましたけれども、将来どうなるのかまだわかりませんが、この問題についてはしっかり取り組んでいかなければならないと思っています。
そういう意味で、局長からありがたい気持ちの御答弁が今ありましたから、これも大切にしていきたいなと思います。
実はそのためには、
えひめ国体推進局にお尋ねするべき問題かどうかわからないんですが、特にこの次の世代、いわゆる子供たち、小学校、中学校、いろいろな
スポーツを愛好する県民を育てていくという意味では、必ずしもこの委員会ではないのかなという気もします、教育委員会になるのかもしれませんけどね。しかしやはり一体的に、国体をやった成果が生み出した一つの流れをつくってもらいたいと。
この場でしかちょっと私ども発言できませんから、所管が違うと言われてしまえばそうかもしれませんが、
スポーツ立県をするための、施設よりもむしろこれからの人材とか、
スポーツに才能がある子供たちを育てるための指導者とか、そういうようなことを、またこれから、しっかりやらなければいかぬのではないか、そのための予算もしっかりつけなければいけないのではないかというふうに思います。
国体は終わりましたけれども、あとラグビーの世界大会もありますし、また、2020年にはオリンピックもあるわけですから、そういうものに向けて、将来に向けてこの問題をやっていかなければいかぬと思いますが、この辺りについては、ここでは答えられないですかね。どうですか。無理か。
○(
国体競技力向上対策課長) 小学生あたりの発掘のお話ですけれども、これは
えひめ国体に向けた活動として、特に未普及の競技について、本当に全くその競技にかかわっていない子供たちを、体験教室から拾い上げまして、長い年月をかけて育てる。具体的な例でいいますと、今回優勝しましたボーリングの泉宗選手なんかはまさにそうです。10年くらい前にボーリング連盟と県の競技力の担当の方で体験教室を開きまして、この子はいいなということで、小学生のときに拾い上げ、それから
競技団体が一生懸命育てて、今のところまでいったということです。
それは特に未普及競技にとりましては一つの成功体験になっておりまして、アーチェリーでありますとか、そのほかの競技でもそういうことがありますので、そういう取り組み、これは
えひめ国体のためにやったことなんですが、それを引き続き毎年そういうふうな活動をやって、子供たちを集めて、その子たちの中からやる気のある子を拾い上げていくというふうなことを進めていただきたいというふうに考えておりまして、それらに対する支援をどうするかというふうなことは、我々も引き続き取り組んでまいりたい。その予算も考えていきたいですし、
競技団体と話していきたいというふうには考えております。
○(横田弘之委員) 大変ありがたいお話で。要は担当が分かれている中での新しい育成策。例えば今回の国体でも、今たまたま、私事で恐縮ですけれども、銃剣道連盟の会長をしているんですよ。銃剣道なんていうマイナーな
スポーツは、はっきり言うたら皆知らない。けれども不思議なことに一生懸命、自衛隊の皆さんが協力して東温高校に部をつくってもらって、そして一生懸命やった結果、これが全国1位になったと。そのおかげで銃剣道はオスカーみたいなトロフィーをもらったんです。それはやはり熱心な芽を出すという指導者と、それからそれを受け入れる側、たまたま東温高校は県立高校でしたけれども。ほかの私学の方を回ってもみんな大体見向きもしない、やはり野球とかサッカーとか、そういうものには目がいくけれどもマイナーなものにはなかなかいかない部分があるんで、この辺も私はやはり、やればそれに適した人材はいると思うので、子供たちにもっと目を向けてもらうようなことを、ここでは担当でないかもしれませんが、要望しておきたいと思うんです。今回の国体で1位をずっと見たら、さっきのボーリングの心音ちゃんではないですけれども、結構みんな頑張っていますよね。それはひょっとしたらオリンピックにも通用するかもしれない人材になってくるというようなことで、ぜひ頑張ってもらいたいなという気持ちがありますことを覚えておいていただきたい。
さらに、さっきも言いましたけれども、知事が
スポーツ局というふうなことをテレビの中でおっしゃったから、私は大変期待をしているので、この組織ができればそれだけの、国体をやり上げた一つの実績というものを、自信に持ちかえて、
スポーツ立県えひめの
スポーツに、また、お力をかしていただいたらいいなと。これは私の要望です。希望として、それぞれ分かれて分散するのではなくて、そういうふうな推進力になってもらいたいなと思います。
それと、もう一ついいですか。
輸送の関係、中矢
交通警備調整監、非常に御苦労されたと思います。極めて大量輸送機関のない、まさに川があって、国道が3つもあるような生活道路の中での立派な輸送だったと私は思います。これは先ほど聞いたら民間の皆さんに御協力いただいて約半分ぐらいが通行を遠慮してもらうようなところまで進められたということはなかなかできることではない。ましてそこへ皇族方がお見えになりますから、大変だったと思うんです。そういう意味でもねぎらいたいと思います。
これはしかし国体という形でありましたけれども、ほかにもテロとか、いろんな問題がある時代に入ってきましたから、このままやはり警備あるいは交通の確保なんてものは、特にこれから南海地震があるかもしれないと言われる中で、こことは管轄が違うけれども、国体の成果に鑑みて、ノウハウというものをしっかりと検証して残してもらいたい。そのようなことをしてもらうとありがたいなと。これも私が今回の成果として評価をして、そして南海大地震、あるいはひょっとしたら起きるかもしれない大災害に対応する県民の中の訓練といったものも進めていってもらったらいいなと要望しておきたいと思います。
ほかにいろいろ申し上げたいけれども、なんとなく聞いてもしようがないような話の中での問題ですから、これぐらいにしておきますけれども、本当にありがとうございました。
○(
中田廣委員長) ほかに質問はありませんか。
〔発言する者なし〕
○(
中田廣委員長) 全委員が質問をされたようで、質問もないようですので、以上で質疑を終了いたします。
以上をもちまして
総務企画国体委員会を閉会いたします。
午前11時33分 閉会...