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  1. 広島県議会 2016-09-30
    2016-09-30 平成28年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成28年文教委員会 本文 2016-09-30 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 118 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑窪田委員選択 2 : ◯答弁学事課長選択 3 : ◯質疑窪田委員選択 4 : ◯答弁学事課長選択 5 : ◯要望窪田委員選択 6 : ◯質疑岩下委員選択 7 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 8 : ◯質疑岩下委員選択 9 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 10 : ◯質疑岩下委員選択 11 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 12 : ◯質疑岩下委員選択 13 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 14 : ◯質疑岩下委員選択 15 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 16 : ◯要望質疑岩下委員選択 17 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 18 : ◯質疑岩下委員選択 19 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 20 : ◯質疑岩下委員選択 21 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 22 : ◯質疑岩下委員選択 23 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 24 : ◯質疑岩下委員選択 25 : ◯答弁(管理部長) 選択 26 : ◯要望岩下委員選択 27 : ◯答弁(管理部長) 選択 28 : ◯質疑(宮本委員) 選択 29 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 30 : ◯質疑(宮本委員) 選択 31 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 32 : ◯質疑(宮本委員) 選択 33 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 34 : ◯質疑(宮本委員) 選択 35 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 36 : ◯質疑(宮本委員) 選択 37 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 38 : ◯意見(宮本委員) 選択 39 : ◯質疑(中原委員) 選択 40 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 41 : ◯質疑(中原委員) 選択 42 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 43 : ◯質疑(中原委員) 選択 44 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 45 : ◯質疑(中原委員) 選択 46 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 47 : ◯質疑(中原委員) 選択 48 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 49 : ◯質疑(中原委員) 選択 50 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 51 : ◯質疑(中原委員) 選択 52 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 53 : ◯質疑(中原委員) 選択 54 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 55 : ◯質疑(中原委員) 選択 56 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 57 : ◯質疑(中原委員) 選択 58 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 59 : ◯要望質疑(中原委員) 選択 60 : ◯答弁(豊かな心育成課長) 選択 61 : ◯意見・質疑(中原委員) 選択 62 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 63 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 64 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 65 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 66 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 67 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 68 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 69 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 70 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 71 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 72 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 73 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 74 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 75 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 76 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 77 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 78 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 79 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 80 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 81 : ◯質疑(平本副委員長) 選択 82 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 83 : ◯意見(平本副委員長) 選択 84 : ◯質疑窪田委員選択 85 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 86 : ◯質疑窪田委員選択 87 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 88 : ◯要望窪田委員選択 89 : ◯質疑岩下委員選択 90 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 91 : ◯質疑岩下委員選択 92 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 93 : ◯質疑岩下委員選択 94 : ◯答弁(義務教育指導課長) 選択 95 : ◯要望岩下委員選択 96 : ◯質疑(緒方委員) 選択 97 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 98 : ◯質疑(緒方委員) 選択 99 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 100 : ◯質疑(緒方委員) 選択 101 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 102 : ◯質疑(緒方委員) 選択 103 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 104 : ◯質疑(緒方委員) 選択 105 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 106 : ◯質疑(緒方委員) 選択 107 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 108 : ◯質疑(緒方委員) 選択 109 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 110 : ◯質疑(緒方委員) 選択 111 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 112 : ◯質疑(緒方委員) 選択 113 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 114 : ◯質疑(緒方委員) 選択 115 : ◯答弁(スポーツ振興課長) 選択 116 : ◯質疑(緒方委員) 選択 117 : ◯答弁(教育長) 選択 118 : ◯要望(緒方委員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (1) 開会  午前10時32分  (2) 記録署名委員の指名        中 原 好 治        窪 田 泰 久  (3) 付託議案    県第101号議案 平成28年度広島県一般会計補正予算(第2号)中所管事項を議題とし   た。  (4) 当局説明(付託議案の説明)    付託議案については、さきの委員会で説明があったので、説明を省略した。  (5) 付託議案に関する質疑・応答 ◯質疑窪田委員) 県内の私立幼稚園の耐震化について、1点お伺いしたいと思います。  私立幼稚園の耐震化は全国的に見てもおくれている状況でございます。その主な要因として、国の予算が少ないことに加えて、補助事業申請をしても採択率が極めて低いということでございましたが、そうした中で、意見書を採択したり、また地元の国会議員に要望して予算をつけていただく活動をしたり、県議会においてもいろいろな活動をしていったわけでございます。その結果、平成28年度の国の補正予算において耐震化補助の大幅な増額が実現しました。また、文部科学省の平成29年度の概算要求においても耐震化補助の大幅な増額などが盛り込まれたところです。そして、県においても、この9月定例会で耐震化工事の前提となる耐震診断経費を補助するため、2,600万円余りの補正予算を計上するとともに、耐震化工事に対して補助するために3億円を超える債務負担行為を計上しております。  そこで、これらによって全ての幼稚園の耐震化が完了するのかどうか、その辺の見込みを教えていただきたいと思います。 2: ◯答弁学事課長) 委員御指摘のとおり、私立幼稚園の耐震化については、これまで文部科学省の補助事業に採択されることを前提として県が継ぎ足し補助をしてまいりました。しかしながら、国におきまして予算が十分に確保されていないということがあり、採択率が大変低くなっている状況がございました。  耐震化工事の国への補助申請でございますが、これに当たっては耐震診断が必要となります。文部科学省の制度なのですが、この耐震診断から2年以内に工事を事業採択した場合に限って耐震診断についても補助するとなっており、耐震診断をまず受けようというインセンティブが働きにくい仕組みになっております。そこで、県といたしましては、新たに耐震診断そのものに対して、国と合わせて経費の3分の2、県の継ぎ足し分として3分の1の経費を補助いたします。そして、耐震診断の結果、Is値が高いと耐震工事が不要となる場合もあるのですけれども、その場合、国の補助はなくなり全額持ち出しになってしまうのですが、今回、県が補正で計上しております耐震診断補助は、診断の結果、工事が不要になったとしてもその経費を補助するための予算であり、安心して診断を受けていただける制度になっております。  また、議会からも大変お力添えをいただきまして、国庫が大変増額されておりますので、今後は採択率が大幅に向上すると見込んでおりますけれども、それでもやはり採択に漏れるところはあると思います。予算上は国庫の採択率50%ということで計算をしておりますけれども、もし採択されなかった場合には、県単独で経費の2分の1を補助いたします。今後は意欲を持って耐震化に取り組もうとする全ての私立幼稚園が着実に耐震工事を実施できますよう、新しい制度の積極的な活用を働きかけ、2年後を目途に耐震化が完了するように取り組んでまいります。 3: ◯質疑窪田委員) 2年後を目途に、新しい制度でいろいろな補助をしていただけるということなのですが、少子化の中で一つ危惧しているのは、幼稚園の財政、財力の面です。やりたいのだけれども、補助してもらえるのだけれども、そこまでできないという状況があるのではないかと思うのですけれども、その辺の見通しはどうですか。 4: ◯答弁学事課長) 御指摘のとおり、その危惧はございます。資金的に体力のある設置者の場合は、これまでも補助に頼らず全額自己資金で耐震改修を行ったケースもままございました。ただ、ほとんどの設置者については、補助金頼みといった状況がございます。それもなかなかつかないので、耐震化が滞っていた実情がございます。今後2年間でございますが、補助につきましては、診断3分の2、その工事については2分の1を着実に補助させていただくわけですけれども、それでも2分の1は自己資金を調達していただく必要があります。幼稚園の経営状況を見ておりますと、資本費に充当する資金のストックはほとんどどこも持っていないのが実情です。したがって、借入金に頼らざるを得ない状況がありまして、今のところは日本私立学校振興共済事業団が低利の貸し付けの制度を持っており、こちらの資金を借り入れる例が多いです。それから、県の私立幼稚園連盟でも低利な貸付金の制度を持っております。こういったものを御活用いただいて、着実に耐震化を進めていただくようお願いをしてまいります。 5: ◯要望窪田委員) 耐震化の流れになっておりますので、幼稚園自体が借り入れなり耐震化に向けてお金をしっかり集めてもらう中で、県としても予算が大幅に拡充されたので、全幼稚園が2年後には、しっかりした建物で子供たちを迎え入れられるように努めていただきたいと要望して終わります。
    6: ◯質疑岩下委員) 私からは、県第101号議案に関連してお尋ねしたいと思います。  議案の中にフレキシブルスクールの債務負担行為額の増額と期間の変更がございます。最初に確認しておきたいのですけれども、フレキシブルスクールについては広島市と県の共同事業であるということ、それからその内容については、市と県、実際は教育委員会だと思いますけれども、確認の上で同意して行っていく事業であるという認識でよろしいでしょうか。 7: ◯答弁県立学校改革担当課長) フレキシブルスクールにつきましては、設置者は広島市で、学校の管理運営につきましても広島市教育委員会が行うということとしておりますが、県と広島市が共同で、これまで培ってきたノウハウを生かした教育や学校運営をしていくということでございますので、県教育委員会教育長、市教育委員会教育長をトップとする管理運営協議会におきまして基本方針を決定し、学校を運営していくように定めております。 8: ◯質疑岩下委員) 設置者は広島市ということですので、さまざまな内容については広島市側の意見が通るというように聞こえるのですけれども、そういった理解でいいのでしょうか。 9: ◯答弁県立学校改革担当課長) 先ほど申し上げましたように、やはり教育内容等については特に県の考え方、ノウハウを生かしていきたいので、管理運営協議会におきましてそれぞれ基本方針を決定し、それに基づいてそれぞれの役割分担の中で学校を運営していくことを考えておりまして、この学校管理運営協議会で県の考え方をしっかり主張し、合意を図っていきたいと考えております。 10: ◯質疑岩下委員) 協議会の中で協議されるのですけれども、どうしても譲れない線があると思います。そういったものについて、今回のフレキシブルスクールに関しては、県としてどういったポイントが譲れない線なのか、明確にしていただけないでしょうか。 11: ◯答弁県立学校改革担当課長) 譲れない部分はそこで学ぶ子供たちのためということを考え、学校の施設が子供たちのために学びやすい環境になるということです。そういった点を県、市それぞれが協議する中で、共同して設置することから補正予算で対応させていただくことが適当であろうということで提案させていただきました。 12: ◯質疑岩下委員) 少し抽象的になりましたので、もう少し具体的にお尋ねしたいと思います。今回提案されている内容について、広島市が行った入札が不調に終わったことで、新しい入札に向けての提案だと思います。そうしたときに、現時点で既に新しい入札の内容については協議、そして合意した上で今回提案されていると考えておりますけれども、それでよろしいでしょうか。 13: ◯答弁県立学校改革担当課長) 入札不調に至りまして、広島市から入札に至った経緯、積算の考え方等、説明を受け、我々といたしましても再設計の内容について営繕部局に協力を得ながら確認し、その内容について県、市で合意し、県議会に補正予算を提案させていただいています。 14: ◯質疑岩下委員) ということですと、まず金額に関連してお尋ねします。広島市議会に提案されている内容を見ますと、現年予算を補正予算として減額されています。そして、来年度の債務負担行為を平成30年度までの期間に変更されて、総額で4億4,000万円ほど増額されております。これに対して県の場合、現年予算は変更なし、債務負担行為を2億2,000万円ほど増額、期間の変更ということで提案されております。  広島市と県で予算に対する対応が異なっています。当然この内容については、先ほど言われたような協議会の場で議論されたと思うのですけれども、そのときに県としてどのような主張をしたのか、お尋ねします。 15: ◯答弁県立学校改革担当課長) これは予算計上方法の違いということでございます。県としてはやはり共同事業なので、できるだけ合わせる方向で調整してまいりましたが、広島市、県における予算計上方法の考え方の違いにより、広島市においては減額、本県においては繰り越しを予定するという結果に至っております。ただ、この補正による効果といたしましては、どちらの手法につきましても同一でございますので、予算計上方法が違うということでの支障はないと考えております。 16: ◯要望質疑岩下委員) 予算の総額は一緒なので、そこに大きな問題があるとは思いませんけれども、広島市の場合は、現時点で変更が加わるので繰り越しという処置を予定せずに予算を減額しているわけです。しかし、県の場合は、それを繰り越しで処理しようという考え方になっているわけです。そうしたことに対してはやや疑問点がございます。それについては財政の考え方等もあると思いますけれども、基本はやはり県と市が共同で行う事業ですから、歩調をそろえておく必要があると思います。そのためには県の財政の過去のルールよりも、同じやり方をやっているという共同歩調をしっかりと県民の皆さんに示していかないと、本当に県と市は協議しているのだろうか、しっかりと合意した上で進んでいるのだろうかといった疑念を抱かれると思うのです。そういったことがやはり重要だと思いますので、これについての変更は要望しませんけれども、来年度予算等がありますので、その辺について、今後の協議の中でしっかりとしていただくことをお願いしたいと思います。  次に、期間についてお尋ねします。今回平成30年まで延びたことで、工期の途中で開校を迎える予定とお聞きしています。工事中の開校となりますので、部分的に引き渡しを受けて、生徒たちの入校になるという段取りだと思いますが、部分的に引き渡す内容と時期について、広島市と県の間で合意はできているのでしょうか。 17: ◯答弁県立学校改革担当課長) 新しい校舎の部分的な引き渡しということにつきましては、再入札をし、落札した業者と協議を行う必要もございますことから、しっかり県として協議してまいりたいと思っております。大手町商業高校の既存校舎において空き教室もございますので、この活用方法などについて、できるだけ子供たちに教育上の支障が出ないような方向で今後しっかりと県市間で協議していきたいと思っております。 18: ◯質疑岩下委員) 先ほど入札の条件も確認していると確認したと思います。どこまで完成していなければいけないのか、それがいつまでかというのが今の時点では答えられないということですか。そういう状態で提案されているというように聞こえましたが、いかがでしょうか。 19: ◯答弁県立学校改革担当課長) 現在、大手町商業高校の校舎につきましては、空き教室がかなり多くございますので、その具体的な活用方法について今後協議を進めていきたいと思っていますので、繰り返しになりますが、今後は子供たちに教育上の支障が出ないように広島市としっかり協議してまいりたいと思っております。  部分的な供用開始が可能であるかどうかということについては、契約に際して契約業者と協議していく必要がございますので、申しわけございませんが、今の時点で明確にお答えすることができません。 20: ◯質疑岩下委員) そういったことは、入札の条件なのではないですか。それが決まっていないと、断られても困ります。では、協議した結果、変更を業者側が言ってきた場合どうなるのですか。 21: ◯答弁県立学校改革担当課長) 一部引き渡しが可能かどうかということは今申し上げたとおりでございますが、少なくとも我々は、大手町商業高校の空き教室を活用して、校舎完成までの間学校教育ができるという認識で今回補正予算の提案をさせていただいています。 22: ◯質疑岩下委員) 広島県教育委員会として、どういう状態だったら開校できると考えているのですか。まだ決まっていないように聞こえますけれども、いかがですか。 23: ◯答弁県立学校改革担当課長) これは広島市において補正予算が可決してから入札手続に入るという段取りになりますので、その時点までに、その点につきましては広島市としっかり協議を重ねてまいりたいと思っております。 24: ◯質疑岩下委員) 特に今回は、金額の変更と期間の変更です。期間の変更が協議されて、内容が固まった上で見積もりをして途中で引き渡すわけですから、恐らく追加の生徒が入ったり、職員の方の安全確保のために、安全対策工事が必要になると思います。そういったものも見積もりの中には入ってこないとまずいのではないですか。それなのに、その内容がここで説明できないというのはどういうことなのですか。 25: ◯答弁(管理部長) 今回、要求させていただいている補正のもとになる変更後の設計でございますけれども、こちらにつきましては着工時期がおくれることで工期が延び、竣工がおくれることになっています。当初は年度内の完成でしたけれども、年度を越してしまうのではないかという状況でございます。一方で、平成30年4月の開校時期につきましては、守っていきたいので、工事のスケジュールについては当然ながら設計の中で示して、それをもとに業者が札を入れるということでございます。  一方で、実際に施工するに当たって、業者との間でどういう形で施工を進めていくか、どういった順序で施工していくかという点については、落札後、打ち合わせることで変えていくことも可能だと伺っております。まずは落札に向けて、設計について御説明申し上げ、御審議いただいて、開校に向けての準備については、最悪の場合、現庁舎の活用で全て乗り切るということもあり得ると思いますが、できるだけ新しい校舎を4月から使えるよう業者との協議の中で、順位を決めてやっていくことになると思っております。 26: ◯要望岩下委員) 工事の入札を行うわけですから、押さえておかなくてはいけない点についてしっかりしておかないといけないと思います。入札が不調に終わったことに対する反省が足りないのではないですか。このままいったら、また追加の金額が要るとか、思ったよりも違う時期にやっと校舎ができたとかといったことが起こりかねないです。だから、どうしても県教育委員会としては、ここまでにこれはできておかないといけないと、しっかり言わないといけないと思います。広島市は本当にやってくれるのですか。広島市議会の資料を見ると、県から出すお金に補助金ではなく負担金と書いてあります。広島市から見たら、広島県のお金というのは、出してもらうだけで、県の指導を受けるつもりは毛頭ないように感じます。こんなことで広島県の思いがしっかりフレキシブルスクールに反映できるのか、非常に心配しています。共同でフレキシブルスクールをつくりたいのでしたら、お互いに知恵を出し合う必要があると思うのですが、どうもそれがお互いにというのが相手は思っていないように思います。そこをしっかり言っていただかないと、せっかくのお金が無駄になってしまいます。何となく広島市がつくったが、できたら、これでよかったのかという話が出てきたら本当に残念です。  だから、先ほども申しましたように、入札条件の中にしっかりと、県教育委員会の思いを必ず織り込んでもらうことをお願いして質問を終わります。 27: ◯答弁(管理部長) 今、御指摘いただきました件につきまして、しっかりと認識いたしまして、現状でも市に対して言うべきことを言うということで取り組んでおりますけれども、入札に向けて市と連携し、私どももしっかりと主張して、それを盛り込むようにしたいと思います。 28: ◯質疑(宮本委員) フレキシブルスクールについて質問したいと思います。  今次定例会の一般質問で我が会派の井原議員が、広島市の入札不調によって2億2,000万円の債務負担行為の補正予算案が出されている点について質問いたしました。まず、答弁の内容について確認したいと思います。今回の入札不調が起こった主な原因は、PC、いわゆるプレキャスト工法でスケールメリットが出ることを見込んでいたが、思ったほど出なかったということであると説明を受けました。また、先日の答弁では、プレキャストが占める割合は全体工事の約2割、額にして4億4,000万円ということでありました。いろいろ計算してみますと、この4億4,000万円に諸経費を加えると7億円程度になると思います。その7億円の中で4億円ものスケールメリットが出るのでしょうか。とても出るような金額ではないと思います。  このような、ずさんなスケールメリットを考えて積算をしていたのでは、不調になるのは当たり前だと思っておりますけれども、県としてどのように思っておられるのか、聞きたいと思います。 29: ◯答弁県立学校改革担当課長) スケールメリットについて広島市のほうで設計をされるに当たり、20種類程度、工事種がございますが、特にプレキャスト工法において乖離が大きかったと認識しております。今回の入札におきましては、広島市はプレキャスト工事の施工が可能な3社から見積もりを取り、そのうち最も低い額の見積もりを採用した上で、施設規模が1万6,000m2という極めて大きい規模でございますことから、一定のスケールメリットが働くものと想定し、予定価格を設定されたものです。これにより、落札できるものと考えていたということでございますが、実際にはスケールメリットが働かず、結果的に入札不調になったと広島市から説明を聞いているところでございます。 30: ◯質疑(宮本委員) この件については、我が会派では2億2,000万円もの補正予算が必要だという根拠を示してもらわなければ同意のしようがないと再三申し上げてまいりました。しかし、予算の積算根拠はいまだ全く示されておりません。ただ、スケールメリットという話ばかりです。結局、この補正予算額が本当に正しいのかどうかという判断ができるものが一つもないままきょうを迎えているわけです。また、不調になった際に応札した業者が1者しかなかったとも聞いております。この1者がこの金額ではとてもできないということで不調になったのですが、その1者ができる金額を組んだのではないかというようにも見られるわけです。そうした疑惑が残り、入札不調の主な原因がプレキャスト工法によるスケールメリットという説明が極めて不自然な中で、改めて何が原因で不調が生じたのか、その根拠を示すべきであると考えますが、どのように市に対応しますか。 31: ◯答弁県立学校改革担当課長) 補正予算で増額する必要性の根拠につきましては、建築工事について、今後再入札を行う予定であり、いわゆる再入札の公平性を確保する必要性がございますので、予定価格が類推できるような情報は特定の工事業者が有利になる可能性があるので、現時点で説明することは困難でございまして、この点につきましては御理解いただきたいと思っております。  この間、我々も、広島市とそのことについて協議を重ねてまいりました。県でも土木建築局等と、この点につきましては協議を重ねておりますが、県におきましても、現段階で具体的なものをお示しすることはできないだろうという判断でございます。なお、再入札を行い、落札業者が決定した後でしたら、入札不調となった当初の予定価格、それから一定の内訳、再入札の際の予定価格、その一定の内訳といったものはお示しさせていただきたいと思っております。 32: ◯質疑(宮本委員) 確認なのですが、今言われたように入札後には、再入札と、もとの入札の金額と仕様書を示されるということでいいのですか。 33: ◯答弁県立学校改革担当課長) 委員がおっしゃるように、入札不調となった際の予定価格、それから落札後の予定価格についてお示しさせていただきます。その内訳でございますが、細かい積算になりますと、そこには業者見積もり等をもとにしているものもございますので、いわゆる中項目といいますか、工種別のプレキャスト工事に係る部分がどうであったかということにつきましては、お示しさせていただくことが可能であると考えております。 34: ◯質疑(宮本委員) この2億2,000万円の増額が必要だということが比較できるものが示されるということですね。 35: ◯答弁県立学校改革担当課長) 先ほど言いましたように、項目の差異はあると思うのですが、例えばプレキャスト工法の部分がどうであったか、比較ができるものをお示しさせていただこうと考えております。 36: ◯質疑(宮本委員) そもそも平成30年4月1日に開校予定としていて、既に入札不調で校舎の完成が間に合わない状況です。先ほどの岩下委員に対する答弁の中にも、年度の途中で新校舎に移動するという話があり、工事中の安全をどうするのかといったいろいろな課題があると思いますけれども、そもそもおくれているのですから、もう一度設計し直して開校を1年おくらせたらどうですか。規模で言えば、設計費が大体1億円から1億5,000万円ぐらいだと思います。そうすると、4億4,000万円、県として出すよりは安くなるのですよね。年度末で完成して年度当初から新しい学校に入れる、こういうやり方もあるのではないかと思っておりますが、可能かどうかお聞きします。 37: ◯答弁県立学校改革担当課長) 確かに仕様見直しという手法は、我々も当初考えたところでございますが、一つにはこの設計については、予算をできるだけ縮減するということから、基本設計段階で県もしっかり主張し、学校教育に必要ない部分、支障のない部分については仕様を見直してきた経緯がございます。それに基づいて実施設計を行っておりますことから、今回改めて仕様を見直すということになりますと、一から設計をやり直すほどの大幅な仕様見直しになります。そうすると、費用面のみならず期間も大幅におくれてしまいますので、我々といたしましては県市共同で進める学校整備を円滑に進めたいということと、子供や保護者の期待もございますことから、最終的に今回補正をし、平成30年4月の開校を目指すという判断をしました。 38: ◯意見(宮本委員) 先ほど言いましたように、不調になったから金額を上げて再入札したということになれば、これから先のいろいろな事業工事に影響してくるのではないかと思います。入札不調にしておけば金額を上げてくれるというような話が出てこないとも限らないと思っております。今回のこのフレキシブルスクールの入札不調は、先ほど言われましたように基本設計の段階で既に予算オーバーしていたと聞いております。先ほど言われたのは、基本設計のときに県として見直して仕様を落としたということと、今回、入札でスケールメリットを市が勝手に見込んで不調になったということと、その不調になった根拠も、スケールメリットだけだということです。はっきり言えば、不調に終わったのは市の責任だと思います。先ほどから、これからは連携していくと言われますけれども、本当にできるのでしょうか。もっと市に強い言い方をすべきではないかと思いますし、今回の補正も、入札が終わって、比較をして、妥当だということを示してからなら、県から2億2,000万円、補助金を出すというやり方でもいいのではないかと思います。でないと、これから県、市で連携していくと言いながら、市に、県は後から言えば何とかなるというように思われてもいけないと思います。よって、今回、補正予算を組まずに、入札後、しっかり比較してやるべきではないかと思うので、この補正予算には賛成できないということを申し上げます。 39: ◯質疑(中原委員) 宮本委員に続いて、フレキシブルスクールについて、何点かお伺いしようと思います。  原点に戻って、学校の基本構想を踏まえた学校施設の整備設計についてです。グローバルリーダー育成校も同じ発想で、学校の構想に合った設計をプロポーザル方式で進めるという考え方です。そもそも今回、このフレキシブルスクールの基本学校構想に見合った設計の特色というのは一体どこにあるのですか。 40: ◯答弁県立学校改革担当課長) 校舎設計の特色ということでございますが、まず、現在定時制・通信制課程においては、勤労青少年に加え、例えば高等学校の中途退学経験者あるいは中学校時代に不登校の傾向のあった子など、さまざまな事情や背景を持った生徒が在籍しております。このフレキシブルスクールにつきましても、こうした生徒が入学してくると考えているところでございます。この学校におきましては、個々の生徒の事情やライフスタイルに応じた柔軟な学びの形を提供したいと考えておりまして、午前、午後、夜間と幅広い時間帯に授業を実施することや、授業あるいは通信教育を自分のペースで選択することができる学校にしたいと考えております。場合によっては授業と授業の間があくことや、選択した課目の時間があくこと、それから長時間学校に在校するということも想定されているわけでございます。  そうしたことから、校舎の設計に当たっては、こうした空き時間などに生徒同士あるいは生徒と教員が積極的にコミュニケーションを図ることができる、いわゆる学びの空間、ゆとりの空間を設けることがこの設計の最大の特徴だと思っております。具体的には、各階の廊下踊り場あたりにステップラウンジあるいはテラスを設けています。それから、図書室を吹き抜けで回遊的に結びつける設計をしておりまして、生徒がともに学び、刺激し合うことができる一体的な空間を設けているのが特色と思っております。 41: ◯質疑(中原委員) 要はラーニングステップということですね。ラーニングステップというのがこの設計のキーワードになっているのですよね。このラーニングステップを採用した学校は全国に前例はあるのですか。 42: ◯答弁県立学校改革担当課長) 申しわけございませんが、全国でどういったものがあるかということを、私のほうで把握できておりません。 43: ◯質疑(中原委員) ほかにあるかないかでなくてこのラーニングステップを採用した学校というのはどれぐらいの先進性を持った設計になるのかということを知りたいのです。 44: ◯答弁県立学校改革担当課長) 通常の高等学校では、こういった形は先例として聞いたことがございませんし、全国的にもこれは特色のあるものということで、プロポーザルの提案の中でも、こういった特色のある学校は全国的には余り例がないということで提案を受けているところでございます。 45: ◯質疑(中原委員) 基本設計を完了した後の文書に、ラーニングステップが特色であり、川に向かって非常にいい設計でいい学校になると思うような絵があります。それとともに、環境やファシリティーマネジメントを勘案した整備の考え方という、もう一つのテーマがあります。構造は型枠で型枠大工不足の市況を踏まえ、現状作業効率のよい工場製作のPC化工法にすると14.5カ月に工期を短縮できると書いてあります。スペックだと18カ月だけれども、PC化工法を採用して14.5カ月に短縮します。工期遅延のリスクを軽減し、開校時期を厳守しますと書いています。つまり、基本設計の段階で、このPC化工法というのが織り込み済みで、なおかつ最も重要な開校時期が迫っていて、非常にタイトなスケジュールだということを認識した上でこういう基本設計がなされているのだと思うのです。ここまで出ていて、宮本委員がおっしゃったのですが、ふたをあけたら間に合わなかったということが、本当にあり得るのかというのが、考えられないです。もう一遍、そのことについていかがですか。ここまで明確に示されていて、何で気づかないのかというのが不思議でなりません。 46: ◯答弁県立学校改革担当課長) 委員御指摘のとおり、プロポーザル提案時点からプレキャスト工法というものを提案されたということでございまして、これを前提に設計業者、それから広島市も協議を重ねてきたということでございます。繰り返しになりますが、その時点でスケールメリットが働くと想定していたものが働かなかったということでございます。これにつきまして、昨今、建築需要等が活発であることも認識していたわけではございますが、その上でやはりスケールメリットが働かなかったということで、結果的には入札不調という事態を起こしたと認識しております。 47: ◯質疑(中原委員) 設計会社も含めて、実際に入札を行った広島市もそうなのですが、やはり責任が重いと思います。ペナルティーという考え方もあると思うのですが、その辺は検討されたことがありますか。 48: ◯答弁県立学校改革担当課長) 設計会社の責任ということにつきましては、我々も県の営繕部局にも意見を聞いたことがございますが、こういう建築工事につきましては、設計業者と発注者である広島市双方が基本設計に基づいた協議を行いながら実施設計を行ったということがございます。また、今回の件につきましては、スケールメリットが働かなかったことが大きく影響していると思っておりますので、設計業者の責任を問うことはできないと考えております。 49: ◯質疑(中原委員) 積算段階で判明したということについて、県として広島市に対して何か申し入れなり、市に対してアクションは起こしているのですか。 50: ◯答弁県立学校改革担当課長) 我々といたしましても、入札不調になった時点で、広島市に入札不調になった要因の説明でございますとか、先ほど宮本委員がおっしゃった仕様の見直しができないかとかいうことについて強く説明を求めていったところでございます。結果的にスケールメリットが働かなかったという説明を受けておりまして、これは県の営繕部局とも確認しながら、今回補正をお願いしているところでございます。この間、基本的には発注者である広島市で予定価格の積算は行われるものと思っておりますが、共同事業者である私ども県といたしましても、設計段階から入札までの過程において十分な確認、連携ができていなかったということにつきましては、県としても課題であると考えているところでございます。 51: ◯質疑(中原委員) 選定審査委員会には今おっしゃったように県から土木建築局の部長がお二人入られていますね。それで、気づかなかったというのは、県も入っているから一方的に市は責められないということなのかどうかわかりませんが、この学校の規模が気になっていまして、大体1学年240人、通信で400人です。今、開校時期について岩下委員も質問されてましたが、今の大手町商業の旧校舎でどれぐらいカバーできるのですか。通信制のスクーリングはかなりの数で、3年間で言えば皆実高校ぐらいの規模で、かなり大きな学校です。果たしてそんなことで間に合うのかどうかというのが心配なのですが、そのあたりはいかがですか。 52: ◯答弁県立学校改革担当課長) 大手町商業高校は、在校生が残りますが1学年ということもございまして、大手町商業高校の空き教室で通常の教室は足りると思っております。先ほど言いましたように、目下カリキュラムを組んでいるところでございまして、通信制の課程におきましてもそのカリキュラムの組み方につきましては、やはり平成30年度につきまして、今の校舎の活用と、そういった授業のとり方を連動して、これからしっかり広島市と協議検討していきたいと思っておりますが、現時点では今の空き教室で対応することは可能だと思っており、その前提で作業を進めていきたいと思っております。 53: ◯質疑(中原委員) 何とか平日登校する生徒はカバーできるということですが、校舎の着工はいつで、校舎が竣工するのはいつになりますか。 54: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今回の工事の着工ということでございますと、当初9月市議会において契約締結議案を提出する見込みでございましたが、今回の件を受けて、これから再入札をし、早ければ12月市議会において契約締結の議案を提出することになりますので、ここで可決されれば1月以降の着工となります。当初予定しておりました着工より3カ月おくれますので、予定としては平成30年5月の校舎竣工となります。当初は平成30年2月竣工を予定しておりましたが、3カ月ずれ込むということで、平成30年5月の完成ということを見込んでおります。 55: ◯質疑(中原委員) そうすると、大手町商業高校の旧校舎にいた生徒が新しくできた校舎に入れるのはいつごろになるのですか。 56: ◯答弁県立学校改革担当課長) これにつきましては、校舎完成後、移動することも可能だと思いますが、教材や備品の整理、それから引っ越し等を夏休みに行うケースも出てくると思っております。ですから、完全に移転できるのは、夏休み期間になると思いますが、できるだけ完成した校舎を早期に使用できるように、その辺はしっかりこれからのスケジュール感を持って取り組んでいきたいと思っております。 57: ◯質疑(中原委員) もう一つ、大手町商業高校の校舎があるところをグラウンドにするということです。そうすると、大手町商業高校の校舎から移転した後、その校舎を取り壊してまたグラウンドにしないといけない。当初の予定だと、入校が始まる平成30年度にはグラウンド整備、要するに解体工事は完了するという予定ですから、このグラウンドの整備についてもやはりおくれることになるのですか。 58: ◯答弁県立学校改革担当課長) 委員御指摘のように、新しい校舎完成後に現在の校舎を解体撤去し、グラウンドとして整地する予定にしております。当初は、グラウンド整備までを平成30年度中に終える予定としておりました。今回、校舎の完成が若干おくれるということはございますが、我々としては平成30年度中に全ての整備が終わるよう、これから広島市と協議していきたいと思っております。 59: ◯要望質疑(中原委員) ということは、入校が始まる年度の終わりには、グラウンドも含めたこの新しい学校が姿をあらわしているということですが、先ほどもありましたように、生徒が入る中で工事が行われる際の安全管理が本当に大丈夫なのだろうかという不安もありますので、その辺はぜひ気をつけて、うまく管理しながらやっていただきたいと思います。本当に新しいタイプの大きな規模の学校で、大変期待しています。この学校は、前回の委員会でお聞きしました不登校で悩んでいる生徒たちが中学生で1,829人いて、この子たちが今後、進路を開拓していく上で非常に大事な受け皿になる学校になっていくと思います。前回お聞きして不十分だったので、もう一度聞くのですが、不登校の1,829人は、高校に上がっていく段階で一体どうなっているのですか。新しいタイプのこのフレキシブルスクールでうまく救っていく必要があると思うのですが、いかがでしょうか。 60: ◯答弁(豊かな心育成課長) 平成27年度の本県の中学校3年生の不登校生徒は663名おります。また、別の調査ですけれども、中学校3年生で進路が決定していない、いわゆる進路未決定の生徒は124人でございます。つまり、124人の生徒以外は、進学または就職をするなど進路決定している状況だと認識しております。  しかしながら、進路決定していない124人の中にどれだけ不登校経験の生徒がいるのか、また、前回申し上げましたひきこもりになる可能性のある出席日数がゼロ日の生徒数がどれぐらい含まれているのかについては、現在把握できておりませんので、こういった生徒がどれぐらいいるのかということも含めて、関係課と連携しながら把握方法を含めて検討してまいりたいと考えております。 61: ◯意見・質疑(中原委員) わかりました。すごく大事なことだと思っています。単にアルバイトを始めたなどということでいいのかということもあって、その辺の進路未決定の定義について、これから議論していきたいと思うのですが、中学校3年生の不登校も663人ほどいて、結局124人は残ってしまいましたけれども、この差は何とか解消したように見えます。その辺のところをもう少し詳しく分析してもらいたいと思います。本当に高校に進学されているのかどうかというところはやはり大事なことだと思います。  最後に、この学校は、フレキシブルスクールの全国的な先進例ということになると思うのですが、フレキシブルスクールの目標の一つとして、卒業するということがあります。入学はしたけれども卒業できない生徒が今の定時制でかなり多い状況です。博多青松高校に数年前に行きましたが、九州大学に入る子も出ています。ということは、難関校でも入れるような学校なのです。そうすると、国立大学とか進路の幅が広がってくると思います。フレキシブルスクールをこれから開校していく中で、卒業と進学について目標設定をしっかりして、教育効果を上げていただきたいと思うのですが、その辺はいかがですか。 62: ◯答弁県立学校改革担当課長) この学校には、さまざまな生徒がいると想定しておりまして、その子たちの進路希望が実現できるよう、今おっしゃいましたように進学したい者、それから学び直しをしっかりしたいという子供、それぞれに対応した幅のある層の学校にしたいと思っております。現在、教育内容等につきまして鋭意検討しておりますので、おっしゃった目標についても、今後しっかり広島市と協議してまいりたいと考えております。 63: ◯質疑(平本副委員長) まず、フレキシブルスクールというこの事業は、県と市共同でと言われていますが、どちらが主体でやられているのでしょうか。 64: ◯答弁県立学校改革担当課長) このフレキシブルスクールにつきましては、繰り返しになるかもしれませんが、設置者は広島市とし、学校の管理運営も広島市教育委員会が行うこととしております。ただ、これは県と市が共同で、これまでの定時制・通信制課程の学校を再編するということでございますので、県と広島市、それぞれがこれまで培ってきたノウハウを十分に生かした教育、学校運営等をしていきたいと思っております。このため、先ほども申し上げましたが、実質的には県教育委員会、広島市教育委員会の教育長をトップとする学校管理運営協議会におきまして基本的な方針を協議、決定していき、それに基づきまして、広島市教育委員会のほうで学校を管理運営していくことにしています。 65: ◯質疑(平本副委員長) それでは、今からフレキシブルスクールの建設等が始まっていくと思いますが、その途中経過で何か問題が起こった場合、どちらが責任をとられるのですか。 66: ◯答弁県立学校改革担当課長) これはそれぞれの役割分担で決まります。建築工事の実施主体といたしましては、広島市教育委員会になると思っておりますが、共同実施ということでございますので、ここに対する県としてのかかわり方には今回も課題があると認識しておりますので、ここについては県としてもしっかり責任を持ってかかわっていく必要があると考えているところでございます。 67: ◯質疑(平本副委員長) 我々、民間から考えてみますと、何かトラブルがあったときに責任をとるものが決まっていない、そういう共同作業というのは非常に危険だと思うのですが、この点についてはいかがお考えですか。 68: ◯答弁県立学校改革担当課長) 責任のとり方、責任の所在はそれぞれの事案によって違ってくると思いますが、何か課題がございましたら、最終的には学校管理運営協議会でしっかり協議していきたいと考えているところでございます。 69: ◯質疑(平本副委員長) 既に、学校の開校を1年延ばし、校舎の完成はそれ以後、グラウンドに至ってはさらにおくれるという支障が発生しているではないですか。これについてはどなたが責任をとるのですか。 70: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今おっしゃいましたように、開校時期については当初計画どおり平成30年4月を予定していますので、校舎の完成につきましておくれが生じるということがございますが、これにつきましては県、市それぞれの役割分担の中でしっかり協議をし、子供たちに支障が出ないように今後管理運営協議会のもとでしっかり広島市と協議、連携してまいり、そういった取り組みをする中でしっかり県市双方で責任を果たしていきたいと考えているところでございます。 71: ◯質疑(平本副委員長) 何回答弁を聞いても責任の所在が明らかにならないと思うのですが、生徒のことを一番に考えるとおっしゃいながら、校舎がおくれ、グラウンドの整備もさらにおくれます。一方で子供のことを考えたら開校時期を厳守し、中途半端な時期に開校を強行するというのもいかがなものかと私は考えますが、どのようにお思いでしょうか。 72: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今回平成30年4月に開校することにつきましては、既存校舎の活用等で、そこで学ぶ子供たちへの影響を最小限に抑えられると考えております。  また、ここで学びたいと期待する子供たちのためにも早くこの学校を設置したいということもございまして、今回の判断をしているところでございます。 73: ◯質疑(平本副委員長) 影響を最小限に抑えるという答弁でございましたが、最小限というのはどういう意味でしょうか、具体的にお願いします。 74: ◯答弁県立学校改革担当課長) 最小限といいますのは、生徒が学校生活を送る上で、授業であるとか教育活動等について、生徒へ支障が出ないようにするという意味で申し上げたところでございます。 75: ◯質疑(平本副委員長) 切り口を変えますが、プレキャスト工法というのは皆さん御存じでしょうか。 76: ◯答弁県立学校改革担当課長) プレキャスト工法につきましては、いわゆる通常の鉄筋を組みましてそれにコンクリートを流し込むということではなく、建築に必要なコンクリート部材を工場において製作し、それを現場に持ち込んで組み立てていく工法であると私は承知しております。 77: ◯質疑(平本副委員長) 私も今回プレキャスト工法というのを調べてみましたが、これは工期が短縮できる、価格が安定しているという特徴がある工法でございます。そもそもプレキャストを採用するということは、最初から開校時期の設定に無理があったのではないかという懸念をしているのですが、いかがでしょうか。 78: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今回の開校につきましては、県市それぞれでまず平成30年4月に開校するという条件をプロポーザルの審査会に示して、その中で各社、平成30年4月の開校ということで提案をされ、その中に今回設計した業者のプレキャスト工法の提案がありました。平成30年4月という条件を設定した上で、今回の提案に至ったと思っております。 79: ◯質疑(平本副委員長) 今の答弁で、やはり時期を先に決定して、その後、それに間に合わせるために工法を選定されたのがはっきりいたしました。従来の工法であれば、費用も含めて、どのぐらい延びるのかといったことも皆、協議されているのですか。1年延ばしたら、通常の工法でできる、費用はこれだけ抑えられるといったものも協議をされていたのでしょうか。 80: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今回の設計につきましては、今言った設定条件のもとに各者から提案があったものを採用し、その設計業者と協議をする中で実施設計行っております。従来工法とプレキャスト工法の工期の違いがどうかということにつきましては、従来工法に比べプレキャストのほうが4カ月程度工期が短いということは聞いております。 81: ◯質疑(平本副委員長) 費用はどうですか。 82: ◯答弁県立学校改革担当課長) 申しわけございません。費用面についての比較というものを今、持っておりません。 83: ◯意見(平本副委員長) いろいろ申し上げてきましたが、一つの事業をするに当たっていろいろな選択肢を持って臨む、責任の所在を明らかにしていく、そこから取りかかることが私は基本だと思っております。何かあった場合に、誰が責任をとって最後まで面倒を見るか、やり遂げるかを明らかにしておかないと、うまく転がっている間はいいですけれども、何か問題があったときにこれは広島市が悪い、これは県が悪いとどちらもが言い合いをする事態を招くのではないかと思います。まだ、これからさまざまな事業があると思いますので、その辺は鋭意留意して取り組んでいただきたいと思います。  (6) 表決    県第101号議案 … 原案可決 …賛成多数  (7) 一般所管事項に関する質疑・応答 84: ◯質疑窪田委員) 全国学力・学習状況調査の結果について、中学校の数学Aだけが平均点を下回って、それ以外は上回っているという説明がございました。生徒全体の成績を見るのに、よく平均点を用います。平均点は、皆さん御承知だと思うのですけれども、ずば抜けて能力が高い人間がいれば上がっていき、また、逆もしかりです。そういう中で、今、学力差が社会問題になっています。同じ小学校の子供でも大きな差が出てきています。現場ではこれはどのような状況なのでしょうか、改めて聞いてみます。 85: ◯答弁(義務教育指導課長) 学力差の問題につきましては、前回の「基礎・基本」定着状況調査のときに通過率30%未満の子の割合を説明させていただきました。このたび全国のほうでも学力に課題のある、学力が定着していない子の状況をまずは把握して、各学校が今、どういうことをやっているかを紹介させていただきます。  各学校はこのテスト結果、個人表を見て、どの問題でつまずいているのかということを把握し、個に応じた指導、対策に生かしております。県教育委員会におきましては、平成24年度から26年度まで3年間、学力向上総合対策事業を行い、指定校をつくらせていただきまして、学力調査の誤答分析から児童生徒のつまずいている状況を把握して、一人一人の個に応じたきめ細かな指導を行うという取り組みをしてまいりました。  また、現在、平成27年度から学力向上チャレンジ校事業という指定校事業をつくっておりまして、学力の定着に非常に課題のある子にどういう課題があるのか、学習環境なのか、それとも学習意欲なのか、要因がさまざまありますので、それを把握してつまずいている問題と関連させながら、その子に応じて力をつけていく取り組みをしていただいております。  今回の調査結果についても、各学校でそれぞれ生かされたことを普及する中で、個に応じた、全ての子に学力をつけるような取り組みが推進されるよう、県としても支援してまいりたいと思っております。
    86: ◯質疑窪田委員) 学力差は、大変大きな問題だと思うのですが、学校現場から見ると、やはり学校の先生方は一生懸命されているのですけれども、絶えずせわしなく動き回って、各地域によって違うのでしょうけれども、1年中、運動会や地域の行事などいろいろな形で業務が多過ぎてなかなか個人に対してアプローチできない、目が届かないという印象も受けます。学校教育というのはできる子は当然教師にとってはこれからどんな子に育つのかと期待して胸が膨らむような思いだろうと思いますし、逆になかなか勉強ができない子、やる気が出ない子には、この子たちをどうしても引っ張り上げていきたいという思いがやはり胸の中にあるわけです。ただ、それが先ほど言ったような形で、なかなかできづらくじくじたる思いをしているということが、先生方と話し合うと感じ取ることができます。そういった子供たちを丁寧に見ていくという現場づくりに関してはどうなのでしょうか。 87: ◯答弁(義務教育指導課長) 委員御指摘のとおり、私もいろいろな指定地域を見て回るのに、個に当たるという話を先ほどさせていただきましたが、もう一つの視点は、授業です。通常の授業で、いろいろな個人差がある中で、どの子にとってもわかる授業をどのように指導者がしているのか、または学習意欲、きょう学習してみたいなというような、学習の興味関心を高める資料提示など、日ごろの授業改善の中で子供たちの学力を高めていくということも、あわせて県の指導主事としても指導支援をしているところでございます。 88: ◯要望窪田委員) しっかりと取り組んでいただきたいと思いますし、最初に抱いた教育の理念をしっかりと持っていただいて、子供たちに対応していただきたいと思います。  あわせて子供が少なくなってきておりますので、少数精鋭ではないですけれども、一人一人の能力は広島にとってのキーポイント、力になるものであると思っておりますので、大切に育てていただきたいということを強く要望します。 89: ◯質疑岩下委員) 私から、窪田委員の質問に関連して、全国学力・学習状況調査結果の概要についてお尋ねしたいと思います。  まず、御報告の中では、全国平均よりよかったというお話があったのですけれども、平均に対してではなくて、都道府県で見たときに広島県は何番目なのでしょうか。 90: ◯答弁(義務教育指導課長) 順位につきましては、文部科学省からも公表されていません。 91: ◯質疑岩下委員) 目標値の問題ですけれども、こういう資料をいただくと、目標値が平均を上回ればいいというようにしか思えないです。それについては、実際どうなのですか。常に平均値を超えているということであれば、目標をずっと達成しているという状態で踏みとどまっているのですか。さらに高い挑戦的な目標を設定して、それに対して進んでいこうとしているのですか。学びの変革を行う上で、そろそろそういったところに対する考え方を改めていく必要があると思うのですが、いかがお考えでしょうか。 92: ◯答弁(義務教育指導課長) 委員御指摘のとおり、この平均の数値の比較だけで終わると、次の段階に進んでいきません。単なる数値の比較で終わります。この調査は、それぞれ教科によって、例えば算数B問題や数学B問題、国語B問題といった設問別の誤答分析を行い、授業とリンクして結果に反映してくるという視点に立って、学びの変革の充実を行っていきたいと思っています。B問題につきましても、ここ数年現状維持を続けている状況で、次の段階に行くためには数値以外の質問紙調査や、学びの変革の質問紙項目も加わっておりますので、そのあたりと関連性を持って目標値を総合的に考えていきたいと思っています。 93: ◯質疑岩下委員) 全国調査というのは、相対的なものですし、非常に難しいと思うのですけれども、広島県の教育委員会が行っている1学年前の調査があります。前回の委員会で速報版を説明していただきました。その内容を見ておりますと、特にタイプ2という、いわゆる応用問題について、何か課題というか次のステップに進む上でのヒントがあるような気がいたします。特に小学校の国語は、通過率が58.3%から36.7%になり、22ポイント近く悪くなっているわけです。全国調査を見ると、学年は違いますけれども、恐らく今の5年生が6年生になっても同じだと思うので、小学校の国語の応用力が全国平均で見たときに悪いわけではないのです。内容をお聞きしたところ、応用については問題を一部変えてあり、かなり問題のボリュームが多く、しかも、3つの資料だったと思いますけれども、それらを読み比べた上で解答するような応用問題であったと聞いております。従来もそういった問題はあったけれども、ボリュームが少し違っていたということで、やはり難易度が増して、その結果が22ポイントも悪化する結果になったと思うのです。しかし、むしろそういった課題をはっきりあぶり出すような調査を県が独自でやるわけですから、しっかりやっていく必要があると思うのです。この問題で今度は悪かった国語のタイプBの各市町のポイントを見てみますと、県の西部地域の点数がかなり悪く、そういった地域的な問題もあるようですが、やはり頑張っている学校もあると思うので、そういう頑張っている学校をもう少しはっきりさせ、逆に課題を持っている学校にはもっとしっかりと認識してもらって、活動につながっていくような方策が必要だと思います。せっかく広島県が独自でお金を出してやっているわけですから、やはりそれを出すことによって、もう少し点数の幅が広がるような問題の出し方をして、特に応用力については、そういった問題の出し方が可能だと思うのです。そこを一生懸命改善するような方法に持っていかないといけないと思います。広島県が、全国で何番目と言えないという話ですけれども、秋田県がいいらしいので、そういう県に追いついていくための原動力をつくっていく必要があると思います。全国平均をずっと上回っているわけですから、経年で見て、国語で大きなギャップが出たという機会を捉えて、問題のレベルを来年度から少し上げて、一回リセットして、新たな目標に向かって進んでいくという姿勢が必要だと思いますけれども、いかがでしょう。 94: ◯答弁(義務教育指導課長) このたびの小学校の基礎・基本の国語の問題につきましては、求められる力は去年とことしで変わっておりません。ただ、資料の種類や問い方を変化させることによって、子供の通過率にも影響が出たと捉えております。ぜひ全国学力の課題と、基礎・基本定着状況調査の課題に、どのように関連性があるのかということも含めて今後に生かしていきたいと思います。 95: ◯要望岩下委員) まだ、速報が出た段階で解析されていると思いますので、私が先ほど申したような観点で考えていただければと思います。 96: ◯質疑(緒方委員) それでは、私から西区観音にございます広島県総合グランドについてお伺いいたします。  この広島県総合グランは、御存じのとおりメーンスタンドのほか、野球場やラグビー場を有し、県立最大の屋外スポーツ施設として年間35万人を超える多くの県民に活用されております。この広島県総合グランドの野球場は、御存じの方もいらっしゃると思いますけれども、このたびめでたく優勝した広島東洋カープの初代のホームグラウンドとして昭和32年まで利用されていた由緒ある野球場でありますけれども、老朽化が進んで、至るところが傷んできているのが現状でございます。  まず、前提としてお伺いしたいのですが、この総合グランドは昨年、規定が変更となったことから、全国規模や国際的な大会が開催可能な第1種の公認競技場から、地方の主要な大会等が開催可能な第2種の競技場に格下げとなったわけであります。この第2種の競技場として認定を受けるために昨年6月、1億8,000円の補正予算を計上したと記憶しております。これだけの経費を投じて改修等を行ったということは、今後も継続してこの総合グランドを利用する方針であるという理解でよいのですか。それとも、インターハイがありましたからそういったことをしただけであって、今後、廃止あるいは移転を考えているのかどうか、まず、この前提について確認させていただきたいと思います。 97: ◯答弁(スポーツ振興課長) 昨年度、陸上競技場の改修を行いましたが、陸上競技場も含め、他の施設も当面活用していく予定でございます。 98: ◯質疑(緒方委員) わかりました。それでは、今後も引き続きこのグランドは使っていくという前提で質問します。  私は、先日この中にあります野球場を見てまいりました。非常に古いというのが正直なところで、我が県議会野球部もたしかここで試合をしたことがあると思うのですが、キャッチャーの後ろにあるネットは、もう破れています。ですから、キャッチャーフライをキャッチャーが追っていくと、当たってけがをする可能性は非常に高いと思いました。次に外野にアンツーカーがあるのですけれども、これももうでこぼこで、フライを追いかけていくと足をけがする可能性も非常に高いと思いました。あと、観客席も地面が剥がれています。非常に見た目も悪いですし、そのすぐそばにファウルポールが立っていますから、地震が来たらこのポールも倒れると思います。ダッグアウトの中も天井は剥げているし、足で踏んだら水が出る水飲みの機械も故障中と書いてあります。非常に情けない思いをして見てきたのですけれども、こうした野球場を含め、広島県総合グランドの施設の状況について、例えば現場などから修繕してほしいといった要望は出ていないのでしょうか。こうした現状について、県教委としてどのように認識しているのか、お伺いしたいと思います。 99: ◯答弁(スポーツ振興課長) 1点目でございますが、県の陸上競技協会や県高野連などから要望はいただいております。  また、委員御指摘のように、大変施設の老朽化が進んでおりまして、改修、修繕の必要な箇所が目立ってきておりますことから、指定管理者と連携を図りながら優先順位を考慮し、しっかりと対応してまいりたいと考えております。 100: ◯質疑(緒方委員) 今の答弁いただいたように野球場などについては、高野連の高校野球の県予選等で利用されているのですが、高野連やほかの野球団体からの認識としては、ほかにないから仕方なく使っているというのが正直なところです。ほかに球場がないからもうここでやるしかないということです。本来、もしほかに球場があるのだったら、こういった老朽化した施設では子供たちが危ないから絶対使わないというのが生の声です。こういった声を、御存じなのでしょうか。  あるいは、指定管理者等も含め現場からも声が上がっていると言われましたけれども、どれぐらい現場を見に行かれているのか、現場を実際見に行かれているのかどうか、お伺いしたいと思います。 101: ◯答弁(スポーツ振興課長) 当課では、毎月指定管理者と協議をいたしまして、必要に応じて現場の確認にも行っております。また、委員御指摘の現場の声というものもさまざまな方々から頂戴しているところでございます。 102: ◯質疑(緒方委員) 必要に応じてというのは、どのぐらい行かれていますか。職員は、最近いつ行かれましたか。 103: ◯答弁(スポーツ振興課長) 先週も行っております。 104: ◯質疑(緒方委員) 野球場にですか。 105: ◯答弁(スポーツ振興課長) はい。 106: ◯質疑(緒方委員) 実際、それを見てどう思われていますか。 107: ◯答弁(スポーツ振興課長) 通路のセメントのところには、至急指定管理者に依頼いたしまして修繕させております。 108: ◯質疑(緒方委員) 財政的なものもわかった上で聞いているのですけれども、このまま放置してよいとお考えなのか、改修計画はどのようになっているか、ずばりお伺いしたいと思います。 109: ◯答弁(スポーツ振興課長) 放置するということは全く考えておりませんので、改修を図っていきたいと考えております。 110: ◯質疑(緒方委員) 計画はどのようになっているのですか。 111: ◯答弁(スポーツ振興課長) 改修計画につきましては、平成20年度に専門業者に委託して、総合グランドと県立体育館の建物について長期保全計画を策定しておりますが、修繕につきましては計画どおりというわけにはいきませんけれども、計画を踏まえつつ指定管理者と連携を図りながら、老朽化の状況を確認し、しっかり修繕を進めてまいりたいと考えております。 112: ◯質疑(緒方委員) 放置というと少し失礼だったかもしれませんけれども、ずっとこういった声は上がっているわけです。多分県教育委員会としても認識されていると思います。例えば、今まで広島西飛行場がございましたから、キャッチャーの後ろのネットも高さ制限があって低かったのですけれども、あそこからファウルフライが出て、駐車してある車に傷をつけたという話も聞いておりますが、そういった話はきちんと認識されているのでしょうか。 113: ◯答弁(スポーツ振興課長) ボールが出て車を破損して、主催者側が弁償している事案の報告を受けております。 114: ◯質疑(緒方委員) 人に当たるという可能性はずっと指摘されているわけです。だから、優先順位と聞くのですけれども、もう実際に他者のものを傷つけています。たまたま人に当たっていないだけで、もし人に当たったら、硬式野球ボールですから、当然けがをする可能性もあるわけです。けがをして、新聞に出てからでは遅いと思うのです。なぜならもうこれだけ指摘をされているわけですから、そこに優先順位をつけてやっているというのでしたら、何をもってどういう優先順位をつけているのでしょうか。 115: ◯答弁(スポーツ振興課長) 防球ネットにつきましては、平成24年度に設計を始めるまでは工事費が8,000万円程度と見込んでおりましたが、グラウンドの地域一帯が軟弱な地盤であり、その対策を講じるとなると大変高額な費用が見込まれることが判明して、その後より安価で効果が得られるものはないかなど、再検討を行ってきたところでございます。 116: ◯質疑(緒方委員) 費用がかかるのもわかります。でも、もし人に当たって何かあった場合には、もっと費用がかかります。さらに失うものもいっぱいあります。できない理由や困難な理由を見つけられて、それを説明されるのもわかるのですけれども、危なくないから大丈夫だといって何もしないのであれば結果的には、一緒なのです。そうはいいながらも、ほかにもグラウンドは当然ありますし、私が最初に今後残していくのかどうかをお伺いしたのは、県としていろいろとほかにもケアしていかなければならない施設等がある中で、もしかしてそういった思いがあるのかと思ってその前提を聞いたわけです。残すのならぜひそれをやっていただきたいと思うのですが、本当はスポーツ振興課だけで取り組むべき課題ではないと思うのです。これはトップがそういった危機認識を持ちながら、財政当局とけんかをしてでもやるべきことだという気概を見せていただきたいと思います。本当にもう待ったなしだと思います。  なぜこれを申し上げるかというと、特にことしは、最初に言ったようにカープが優勝したことがあります。ここは初代の本拠地だったわけです。これを光と影みたいな形である意味ドラマみたいにしたくはないわけです。やはりいい球場で、当然利用者に選手がいる、そしてそれを見に来るお客さんもいる。これを指定管理としている事業者もいる。たくさんの方がかかわっている中で、今やらなくてはいけないことだと思うのです。確かに全部はできないです。でも、今みたいなネットの話などはできると思うので、私は教育長が最終的にトップダウンとしてやはり指示を出してほしいし、関係各所と協議すべきところは先頭に立って闘ってほしいという思いを持っているのですが、最後に教育長の思いを聞かせていただきたいと思います。 117: ◯答弁(教育長) 総合グランドにつきましては、私が教育長に就任して直ちに視察に行かせていただきました。かなり前ですけれども、その当時からかなり古い状況でございます。課題意識を常に持っているということで、財政的な話もあると思うのですけれども、いろいろな知恵が出ないかということでこれまでも動いてきたところでございますし、県だけではなくて、いろいろな体育協会というような関係団体とか、そういうところからも知恵がかりられないか、力がかりられないかということで模索をしているところでございます。これは緊急の課題、どうしてもやらなければならないと思っておりますので、何とか知恵を出しながら少しでも実現できるような形を模索してまいりたいと考えております。 118: ◯要望(緒方委員) わかります。非常に苦労されているのは理解した上なのですが、オペレーションでの工夫というのは多分いろいろなやり方があると思うのですけれども、現実問題、ただもうそれをやるだけということでできることもあると思うので、ぜひ本当にやっていただきたいと思います。本当に子供たちにもっといい球場でプレーしてほしい、カープが優勝した足元がこれでは、私は悔しいので、ぜひお願いいたします。  (8) 陳情については、別紙「陳情送付表」を配付した。  (9) 閉会  午後0時20分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...