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  1. 滋賀県議会 2018-10-10
    平成30年10月10日スポーツ振興対策特別委員会−10月10日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    平成30年10月10日スポーツ振興対策特別委員会−10月10日-01号平成30年10月10日スポーツ振興対策特別委員会  スポーツ振興対策特別委員会 会議要録                                開会 10時01分 1 開催日時      平成30年10月10日(水)                                閉会 11時48分 2 開催場所      第四委員会室 3 出席した委員    角田委員長、粉川副委員長             藤井委員井阪委員有村委員岩佐委員、             奥村委員野田委員九里委員柴田委員 4 出席した説明員   浅見県民生活部長および関係職員 5 事務局職員     小森副主幹、林主査小橋主事 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  10時01分 1 報第13号 滋賀スポーツ推進計画に基づく施策実施状況について (1)当局説明 大野スポーツ局交流推進室長 (2)質疑、意見等柴田智恵美 委員  次代を担う子供運動スポーツ活動の充実ということですが、ことしの夏はとても暑くて、部活動スポーツ少年団でも、きょうは練習をやめるということが頻繁に行われていました。そうなると子供たちは涼しいところで勉強したり、家で遊んだりするのですが、基礎体力がなくなるのではないかと言われました。  ことしの夏は部活動スポーツ少年団練習を自粛することが多かったように思うのですが、体力を保持するにはある程度の練習は必要で、バランス的に難しいと思います。けれども、いずれ体力の低下などにつながるという懸念もあり、その辺の情報は入っていますでしょうか。 ◯辻スポーツ局局長  ことしの夏は非常に暑かったということで、京都府の高校野球は夕方に開催されることもあったと聞いています。  本県ではそのようなことはなかったのですが、例えば競技大会などでは必ず水分補給を呼びかけて、水分補給タイムをとる競技まで出ました。私が見させてもらった競技ですと、ホッケーは各15分の4クオーター制でするのですが、余りの暑さで15分を10分に縮めているケースもありました。  それぞれの競技団体で工夫しながら、暑さ対策健康管理に取り組んでおられると思います。委員がおっしゃるように、競技力にどのようにつながるかということにつきましては、特に集計しているものもありませんので、今後研究していきたいと考えております。 ◆柴田智恵美 委員  私たちもことしは1セットの間に、2回とれるタイムとは別に、何点になったら給水タイムということを決めていました。市町によって違うと思うのですが、例えば大津市では暑いから練習をやめようということがあり、子供たち体力の低下を懸念されていたことがありました。暑い中でもどのような練習体力維持向上に必要か、指導者に専門的な知識をもっと与えられたらと思います。  先日の市民運動会開会式が終わって倒れた小学生がいましたが、スポーツの世界では暑い夏をある程度乗り越えることも必要だと思います。個人によって体力は違うのですが、専門的な情報があればと思いましたので、練習方法などを研究してもらえたらと思います。 ◆九里学 委員  福井国体で31位になったということで、本当に皆さん方に御苦労さまでしたと申し上げたいです。順位、点数目標に及ばなかったということで、資料の3ページで、以前と比べたら右肩上がりになっているのですが、小学5年生の体力がすごく気になっています。発掘して育成、強化をしていこうと思うと、この年代の子供たちを、せめて全国平均ぐらいの体力運動能力に持っていくことが、結果的に強化につながると思います。6年という短い期間ではありますが、小学校高学年から中学生の子供たち体力のある、また精神力のある子供にしていくことで、結果として二巡目国体でいい成績が出ると思います。県として市町総合型スポーツクラブと一体になって、力をつけてもらうことが非常に大事だと思います。 ◯湯木保健体育課長  全国体力運動能力運動習慣等調査の結果から学ばなければならないことは、運動習慣を身につけることによって体力向上につながる、またそのことが競技力向上にも貢献するということかと考えております。  この調査を分析してみますと、本県子供たちは、総運動時間が短いことも見えてくるのですが、例えば体育授業が楽しくないというところも見えてきます。  今、小学校高学年とおっしゃいましたけれども、運動習慣は遊びからスタートすると思いますので、保育所幼稚園から形づくっていく必要があると考えております。  また、運動嫌い子供をつくらないため、小学校で楽しい体育授業を行うことが授業外の自主的な活動にもつながると思います。  そういう意味で、今、小学校運動に親しむ、楽しんで体育授業を受けて課外活動につなげる施策をしておりますし、今後さらに準備していきたいと考えております。 ◆九里学 委員  身体能力を高めるためには、衣食住で食と住が非常に大事だと思います。  栄養士に入ってもらう、ファストフードをできるだけ食べないようにする、外食を控えるなどいろいろありますが、そのもとは住だと思います。三世代同居の秋田県や福井県がなぜ教育がいいかというと、おじいちゃんやおばあちゃんから伝統を受け継いでいるからで、食や住といった生活環境をしっかりと構築することが非常に大事だと思います。そういうことが土台にあって身体能力が伸びていくと思うので、生活環境をつくらないと伸びないと思います。生活環境生活文化が根づくように一体となって取り組む、特に市町教育委員会担当部局を含めて一体となってやってもらえたらと思います。 ◆井阪尚司 委員  確かに学校授業を改善しないといけない、運動時間をふやさないといけないことはおっしゃるとおりですが、3ページのグラフを見ると、平成25年でも全国平均と開きが出ていて、教育委員会平成25年も同じことを言っていたと思います。  例えば健康な体力づくりということでは、肥満度との関係があります。子供たちの肥満の割合はどうなったか、運動はどのような関係があるか、学校で言えばプログラム体育の内容はどうなったのか、あるいは運動時間とのかかわりはどうか、福祉部局教育部局スポーツ局で科学的な分析が必要だと思います。  教育子供たちの生きる力が足りないと言いますが、生きる力というのは万能の言葉で、そんな言葉を並べてもよくわからなくて、具体的に分析して政策を打つことが大事だと思います。  次のスポーツを通じた健康づくりにも関係するのですが、幼児期における運動機能向上は、県内でも取り組んでいるところがあります。長浜市や東近江市の教育委員会が熱心に取り組んでいて、具体的な成果が上がっています。県の教育委員会がそれをもとにして、県下の学校保育所幼稚園に好事例として広めているかが大事な視点だと思います。教育には生きる力が必要ということで終わってしまうのではなく、成果を出すためには、科学的な数値が必要かと思います。 ◯湯木保健体育課長  今、御指摘いただきました点も非常に大事かと考えております。まだまだ取り組みは足りませんけれども、幼児期学校との連携ということで、関係者が集まり情報交換等はさせていただいています。  小学校の特に低学年の体育状況幼稚園保育所にお伝えをして、体育につながる形を考えていただく、また、小学校は就学前の運動遊び状況等を把握して体育授業に生かしていく取り組みをしているところです。運動能力体力につきましては、生活習慣ともつながるということで、データ的に朝食の摂食率とも相関関係が出ていますので、そういったことも踏まえて授業を組み立てていきたいと考えています。 ◯辻スポーツ局局長  市町との連携や幼児期運動プログラムの大切さは認識をしておりまして、びわこ成蹊スポーツ大学などは、幼児期運動プログラムの開発に取り組んでおられます。先日拝見したのですが、学生が小学校就学前の子供たちと一緒になって運動をしています。そういった大学との連携や、健康づくり分野との連携も視野に入れて、スポーツ局としても取り組んでまいりたいと考えております。 ◆奥村芳正 委員  幾つかお聞かせいただきたいのですが、平成25年度から平成29年度まで取り組まれて、今、成果も含めて説明を受けたと認識していいのですか。 ◯大野スポーツ局交流推進室長  成果も含めて報告をさせていただきました。 ◆奥村芳正 委員  では一番の反省点は何ですか。 ◯大野スポーツ局交流推進室長  今回の反省点目標を達成できなかったのは、県民皆さんが気軽にスポーツに取り組めるような機会づくり情報提供が不足していたことや、各市町総合型スポーツクラブとの連携が十分できなかったことが主な原因だと思っております。 ◆奥村芳正 委員  滋賀県は昨年、長寿日本一になりました。その原因の一つとして、知事はよくスポーツに親しむ県民が多いということもおっしゃっています。けれども、行政から指導があったから、市町から呼びかけがあったからスポーツをしようという人は余りいないと思います。やる気のある人、機会に恵まれている人でないとなかなかスポーツにめぐり合わないです。  県民の方からよく相談を受けるのは、国体に向けて選手強化をしようとするスポーツ団体から練習会場に困っているということです。  競技によっては学校解放機会体育館を使用することもできるのですが、例えば体操だと器具を固定しなければならなくて、鉄棒でも平均台でもしっかりと固定して、助走距離をとれる練習会場を設けなければいけませんが、滋賀県にはそういう施設がなかなかないということで、協会の皆さんは四苦八苦しています。そういうやる気のある人たちを目の当たりにすると、スポーツ振興計画の中に環境整備について記載しないのかなと思います。  小学生スポーツに親しむ機会を設けて、体力をつけさせることは一つの施策だと思いますが、チャンスをもらった子供たち練習成果を発揮してもらうために国体があります。そういう人たちのための施策を新たに展開していかなければいけないのではないですか。  選手強化という言葉を聞きますけれども、実際にやっている団体は、強化費がかさむので選手遠征費は全て保護者負担という話を聞きます。市町と連携して、強化のための遠征費はどこかに負担してもらえるように、基金を積み立てておられると聞いていますが使えないのかなと思います。そういうことをトータルで考えて、ようやく国体総合優勝が見えてくると思います。 ◯辻スポーツ局局長  まさしく国体に向けた競技力向上対策本部の仕事かと思っております。競技力向上対策本部におきましては、国体に向けた選手強化として、強化費を各団体に支給しておりまして、遠征経費、会場を借り上げる経費、用具の購入などの経費に充てていただいております。  委員がおっしゃったように、選手強化に関して、環境が非常に重要だということは我々も認識しています。例に出ました体操競技ですと、非常に専門的な器具が必要となりますが、栗東の県立体育館は器具を用意できる施設になっています。ただ、専門的な施設県内に一つしかありませんので、取り合いというと変ですけれども、結構予約が重なっていると聞いております。  そのような中で、国体に向けた施設整備ということで、新しい県立体育館、草津市のプールといった環境を整えることに取り組んでいます。既存の施設につきましても、改修をして強化に使っていただける施設にしていきたいと考えております。  2024年の国体に向けて、環境を整えるのが我々の仕事だと思っておりますので、引き続き環境整備に努めてまいりたいと考えております。 ◆奥村芳正 委員  目標とする年度を決められて、その時期までにしなければという認識を持って取り組んでおられるのはよくわかります。社会体育施設を整備している最中だと思うのですが、この種目強化するのであればこの体育館、この市町に協力してもらうといった感じで種目を割り振って、市町とともに支援する体制をつくっていただきたいです。  それから、今の子供たち状況を見ると、余りにも全国より劣っている数値が多過ぎます。滋賀県の子供学力体力もないと思われるのは嫌ですので、もっとスポーツに親しめる状況学校でつくってはどうかと思います。全国平均に届かないのは原因があると思いますので、原因究明も合わせて、学校教育委員会が連携して市町に呼びかけていただく機会をふやしていただけたらと思います。  我々の周りでも、子供が外で遊んでいる姿が見受けられないです。昔は子供たちの声がうるさいほど聞こえましたが、外で遊んでいる子供がいないのは、どうなっているのかと思います。暑いからかもしれないですが、今は学校が外で遊ぶのを禁止しているのでしょうか。行政が笛を吹くだけでなく、家庭でも認識してもらって、子供たち同士で遊ぶ機会を設けてほしいと思います。 ◆九里学 委員  栗東の体育館の話が出たので言わせてもらうけれども、中瀬卓也というオリンピック選手が出た栗東体操クラブというクラブがあります。倉庫が練習場所で、夏は暑いし冬は寒いけれども、滋賀県中から体操をしに来られています。私も時々行くのですが、草津駅から歩いて15分くらいかかるのに長浜市や彦根市からも来られていて、このクラブ選手は情熱があるので、一度見に行ってあげてほしいです。朝から夜10時まで、子供が納得できるまでずっとやっておられます。練習場所が物すごくいい施設だったら、オリンピック選手がたくさん出るのではないかと思いますし、指導者国体などを目標にしておられて、伝統が息づいています。 ◆野田藤雄 委員  福井国体ですが、900点が目標で854点でした。ホッケーだけで160点をとっていて、ホッケーがだめだったら大変なことになっていたと思います。ボートでもう少し点がとれれば20位台になれたということですが、900点が目標で854点になったこと、ボートが余り奮わなかったことをどのように分析していますか。 ◯辻スポーツ局局長  我々としては900点以上を目標に取り組んでいましたが、結果は854.5点ということで、50点ほど足りませんでした。  滋賀県の傾向を見ていますと、個人種目での入賞者が多い傾向にあります。競技の人数によって点数が3倍、5倍、8倍になりますので、ホッケーは8倍競技ということで、1位だと8点を8倍して64点入る仕組みになっています。  そのように見てみますと、滋賀県はホッケー以外の団体競技では、ほとんど点数がとれていないです。入賞者数で見ますと、昨年度の47種目の入賞に対しまして、今年度は64種目で入賞しています。かなりふえているのですが、点数としてはそれほどふえていないことから、本県の特徴として個人種目での入賞がふえているということが一つあると思います。  それから、ボート競技ですが、前半に台風がきて競技日程が非常に不安定になり、競技の中でアクシデントもあったようです。本来であればもう少し上位になると思われていた選手が、アクシデントにより下位に沈むことや全国トップクラス選手世界大会のために国体に出られなかったこともあり、予定していたよりも点数が奮わなかったと分析しています。 ◆岩佐弘明 委員  本県は31位ということですが、東京がずっと1位をとっていて、開催県福井県はどのような状況でしたか。 ◯辻スポーツ局局長  福井県はトータルで2,896点で、2位の東京都が2,246点と、600点以上の差が開いています。事前には3,000点に届くのではないかという話もあり、昨年度の1位と比べても多くの点数をとっておられます。 ◆岩佐弘明 委員  久々に開催県総合優勝したということだと思うのですが、福井県は学力も高いです。運動能力学習能力には相関関係があるのではないかということで、保健体育課だけではなくて、学力も合わせて教育委員会を挙げて取り組んでほしいです。学力向上施策をしなければならないとは聞くけれども、全然成果が出ていなくて、体力向上のほうは何か計画を持ってやっているのですか。教育委員会で、学力体力を合わせて、向上に向けた取り組みをしていかなければならないと思います。 ◯湯木保健体育課長  福井県は体力でも例年上位に入っており、先進県に学ぶことは非常に大事ですので、先進県の聞き取り等も行っています。本県施策としてはそんなに変わらないと思うのですが、外部指導者小学校体育授業を補佐してもらうといったことに力を入れておられます。  そのほか茨城県や石川県の体力例年上位にあり、同様の取り組みに力を入れておられます。私どもも小学校取り組みが非常に大事だと思いますので、こういった点も学んでいきたいと考えております。 ◆岩佐弘明 委員  教育委員会として、学力体力向上をセットですることを見える形にしていただきますようお願いします。  開催県総合優勝したということですが、これまでなかなか東京都に勝てなくて、開催県総合優勝を諦めているのかなという状況で、福井県が総合優勝された要因はどこにあったのでしょうか。 ◯辻スポーツ局局長  詳細な要因分析はこれからしたいと考えておりますが、現場の話では東京都の弱い種目について徹底的に強化をしたということも聞こえてきますので、その辺は戦略かと思っています。 ◆岩佐弘明 委員  以前に本会議でも質問したのですが、福井県は国体開催に向けて、早い時期から選手指導者を獲得されていると聞いていたのですが、その辺はどのように見ておられますか。 ◯辻スポーツ局局長  我々も福井県は選手強化選手の獲得に早い段階から取り組んでおられたと認識しています。 ◆岩佐弘明 委員  滋賀県はどうするのですか。 ◯辻スポーツ局局長  滋賀県につきましても、今年度から特に青年種別選手強化対策としまして、優秀な選手指導者県内企業に勤めていただけないか、企業とのつなぎの事業を始めているところです。  我々としましても、青年種別選手強化事業として、優秀な選手の獲得に努めてまいりたいと考えております。 ◆岩佐弘明 委員  当委員会強化拠点校の監督と県民参画委員会をさせていただいたときに、施設の話もありましたけれども、地元に優秀な選手がいても県内高校に進学してもらえないと残念がっておられました。小学校、中学校で一生懸命に育てた指導者からすると、滋賀県で頑張ってほしいと思っているのに県外に行ってしまうということで、なぜ県外に出て行こうとするのか、高校指導者不足なのか、その辺はどのように見ておられますか。
    ◯辻スポーツ局局長  もう少し丁寧に分析しなければならないと思っておりますが、将来的に活躍しようとする選手は、競技環境を第一に考えています。施設もそうですし、自分の力を高めてくれる指導者がいるかどうかが、学校選択の一つの大きな要因ではないかと思っています。  我々としましても、教育委員会とも連携して県内強化拠点校に優秀な指導者が配置されるよう、また強化拠点校につきましては、外部からの指導者の派遣などにも取り組んでおりますので、県内学校競技環境が整うように、これからも努めてまいりたいと考えております。 ◆岩佐弘明 委員  トップアスリートを目指す選手や、日本一になる、海外に出ようとする選手からすれば、滋賀県内では施設指導者が物足りないというあかしです。 ◯辻スポーツ局局長  確かにそういう要因も一つあると思っています。 ◆岩佐弘明 委員  強化拠点校国体などの大会でどのような成績をおさめるかで、いい成績をおさめたら、指導者環境が整っているあかしになります。  今回、近江高校が頑張って、硬式野球で優勝というすばらしい成績をおさめられたので、近江高校に行きたいという子が集まってくると思います。  だから、国体に向けて県内に進学してもらおうと思えば、今の段階から強化拠点校がいい成績をおさめられる環境をつくらなければいけないと思います。外部指導者を呼んできたからいいということではなく、成績がよくなければ評価されないです。行政は評価していても、子供たち保護者は評価しないわけですから、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  福井県は国体でいい成績をおさめられたので、10年間ぐらいずっといい選手が育ちます。国体が終わったら違う県に勤められるかもしれないですが、大半の方は福井県内にとどまられるので、そういう方たち指導を受けたい、一緒に競技をしたいということでレベルが上がります。  国体で上位を目指す、総合優勝を目指すということは、国体限りの話ではなくて、その先につながります。レガシーというと建物をつくって、その建物をどう使うのかということもありますが、競技力向上スポーツ振興のためのレガシーになります。  そういう視点で、子供たち滋賀県で競技をしたいと言えるような環境をつくっていただきたいと思います。 ◯浅見県民生活部長  一生懸命にやっている子供たちが、自分の能力を発揮する、高められる環境を求めて県外に出て行くことはとめられないかもしれません。  我々としては、県外に行くことをとめるのではなくて、滋賀県にもしっかりとした環境があることを理解してもらうために、強化拠点校競技力向上に取り組んでまいりたいと思います。また、九里委員がおっしゃったような栗東の民間の方々の取り組みも拝見させていただき、コミュニケーションを重ねてしっかりと取り組ませていただきたいと思います。また、教育委員会健康医療福祉部とも連携して、競技力向上のベースとなる県民体力づくり機運醸成に心を砕いてまいりたいと思います。  国体がゴールではなくて、県民健康づくり体力づくりスポーツで元気な滋賀をつくるという目標がその向こうにあることを踏まえて、しっかりと取り組んでいきたいと思います。 ◆岩佐弘明 委員  進学にも一定のルールがあるようですので、その辺も研究していただいて、滋賀県で育った子供たちが、滋賀県の高校や大学に進んで、そこから世界に羽ばたいていただけるようにお願いしたいと思います。 ◆井阪尚司 委員  県行政学校教育の中で特色のある取り組みをしようということでやっているのが、うみのこ、やまのこ、たんぼのこです。  うみのこは環境をテーマにしていて、やまのこは環境もありますが、資源を生かすこと、たんぼのこは食が重要なポイントだったと思います。  また、最近言われてきたのがホールのこで、文化芸術を通して美と心を養う、心豊かな人になろうということですが、「スポーツのこ」がないです。  このことはスポーツ局から言っていただくのが一番いいと思うのですが、一生懸命に選手を養成して突出した子をつくるということで「スポーツのこ」を提案すると教育委員会拒否反応を示すので、健康づくりや、健康づくりを通じた仲間づくりといったことで提案してはどうでしょうか。 ◯大野スポーツ局交流推進室長  資料の7ページをごらんいただきますと、子供たちトップレベルスポーツを観戦していただき、将来の夢や希望を育んでいただくため、本県を本拠地とする、滋賀レイクスターズMIOびわこ滋賀といったチームの試合を観戦していただく取り組みをしているところです。 ◆井阪尚司 委員  教育委員会の中に「スポーツのこ」という概念が入っているかどうかです。いろいろな事業があることはいいのですが、教育仕組みの概念がしっかりと言えるのはスポーツ局かと思うのですが。 ◯辻スポーツ局局長  国スポを契機とした競技力強化という観点でみると、小学校5年生を対象に滋賀レイキッズの取り組みを行っています。この事業は、あくまでも学校教育ではないのですが、学校を通じて生徒に呼びかけて、スポーツに自信がある子供に参加いただいており、毎年400名くらいの応募があります。  国スポを目指した競技力向上ということで、そのような取り組みも行っておりまして、学校の先生方には認識していただいていると思っております。  滋賀レイキッズの取り組みでは、ボート、カヌー、ウエイトリフティング、ホッケーといった滋賀県が得意とする種目を体験していただいてから競技に取り組むということで、スポーツの進路を決定するような事業です。  第2期滋賀スポーツ推進計画の資料の6ページに写真を載せていますが、これは最初の体力測定の様子です。反復横跳び、ボール投げ、垂直跳びなど、4種目ほど測定しまして、その中で成績のいい子を集めて競技を体験していただくということです。  ことしで5年目になるのですが、滋賀レイキッズの1期生の子がアーチェリーでことしの国体に出ました。中学校3年生ですけれども、高校生にまじって競技に出ており、成果を出し始めている事業です。 ◆井阪尚司 委員  私が言ったのはそういうことではないのです。学校現場に行ったら、部活動の好きな先生や、体育の好きな先生はどんどんやるのですが、冷ややかに見ている人もあります。  そうではなくて、保育所幼稚園小学校、中学校、高等学校の中で、スポーツを通して健康づくりをする、仲間づくりをするという概念をつくって、滋賀県の教育に位置づけたらどうかと思います。  今がチャンスで、教育委員会健康医療福祉部ができるとは思えないので、スポーツ局にその気概があるかどうかだと思います。 ◆岩佐弘明 委員  滋賀レイキッズの話で、四、五百人が参加しているということですが、割合でいうとわずかです。以前も質問したのですが、アスリートを発掘するだけでなく、自分の体力を試す、腕試しに出てみるということも含めて、少なくとも2割から3割の子供たちが参加できるようにしてはどうかと思います。そうすると開催場所はどうするのかという話が出るけれども、参加人数をふやす働きかけはしたのですか。  この事業は、次世代のアスリートを発掘するだけの取り組みとするのではなく、子供たちスポーツを身近に感じてもらって、自分の能力を測定してもらう機会にしていかなければならないと思います。  四、五百人というのは直近の人数だと思うのですが、1回目から5回目までの参加人数は、300人から500人ではないですか。1学年で1万人くらいいるわけで、せめて1割はという話をしていたのですが、その辺はどうですか。 ◯辻スポーツ局局長  滋賀レイキッズの人数が誤っておりました。4期生までの集計がありますので申し上げます。1期生が503人、2期生が330人、3期生が294人、4期生が262人で、5期生の資料がないのですが262人よりも多かったと記憶しています。  この事業はそもそも競技力向上対策としてやらせていただいております。その中で多くの子供に参加していただくと優秀な子が多く集まるのではということで、学校を通じて声をかけさせていただき、なるべく多くの子供を集めたいということで取り組んでまいりました。  第一回は500名ほど集まったのですが、参加者が減少傾向にあります。委員がおっしゃったように、多くの子を集めることも強化の一つだと思いますので、今後も人数をふやせるように工夫をしてまいりたいと考えております。 ◆岩佐弘明 委員  またしっかりと御検討いただきますよう、よろしくお願いします。 ◆藤井三恵子 委員  全国と対比して県の調査をされていますが、子供体力が上がったからいいというものではないと思います。子供たちがおかれている状況として、放課後は塾に追われて、11時近くまで駅の周辺を歩いている子供がいます。  そういう中で体力づくりが求められていると思うのですが、そういう機会や場を保証していくために、日常が問われていると思います。  不備のある部分は改善していただきたいと思うのですが、その点の分析をしないといけないです。次の推進計画にもつながるので、そのあたりをどのようにするのか、学校に全部押しつけてはだめだと思います。  読書の時間を確保したら、次は体力が落ちているから時間をつくれという押しつけではいけないと思います。 2点目は指導者の件ですが、先日種目ごとに強化拠点校の先生方のお話をうかがって、本当に御苦労いただいていると思います。これから進学されるお子さんも含めて、この先生がいるから行きたいという事例を広げていくことも大事かと思います。臨時職員の外部指導員は期間が1年間ということもあるので、正規職員の指導者を置いて、つなげていくのが本来の教育で、指導者を育成することも大事かと思っています。 また、大学生の総合型クラブへの参画については、学生が指導したり、一緒に活動しているところがあると思うのですが、達成率が余りよくないので、今後どのようにされていくのでしょうか。 ◯湯木保健体育課長  学校の自主性は非常に大事でして、その中でしていただいております。学校にかかわることとしては、チャレンジランキングもそうですが、健やかタイムという一定の運動時間を確保する取り組みをさせていただいております。  学校によりいろいろな事情がありますので、いろいろな形で取り組んでいただいていますが、無理なく運動習慣を高めていくことが大事かと思います。  新学習指導要領の中でも、保健分野と体育の関連性は言われておりまして、そういう意味でも授業は大事です。授業の中で保健や運動の大切さを教えながら、運動に対する子供たちの意欲を高めていく取り組みをすることも非常に大事かと考えております。  それから、外部指導者の件ですが、全ての教員が専門の技術、経験を持っているわけではありませんので、今、学校現場では外部指導者部活動指導をしていただいており、ボランティアを含めますと200人ほどに指導していただいています。そういった方々に入っていただくことにより、子供たち指導だけではなくて、顧問の教員が指導者からいろいろと学ぶことができますので、外部から入っていただくことは非常に大事で、それが教員の資質向上にもつながると考えております。学校の顧問の支援については、そのような形で引き続き続けてまいりたいと考えております。 ◯辻スポーツ局局長  優秀な指導者の方がおられることは強化拠点校にとって非常に重要だと思っております。  我々としましても、教育委員会と連携しながら、教員のスポーツ特別選考を実施しております。スポーツで全国レベル成績を残された方、指導者として優秀な方を特別選考という形で採用するということで、教育委員会と連携をしながら取り組んでいます。 ◯大野スポーツ局交流推進室長  大学生の参画ですが、例えばボランティアで総合型スポーツクラブに参加したり、指導者とつながりのある学生が総合型スポーツクラブに参加される事例がありますが、幅広く学生が参加できなかったことが、今回の指標を達成できなかった原因と分析しております。今後につきましては、幅広く情報提供をして、大学生に積極的に参加をしていただいて、スポーツクラブの活性化につなげたいと考えております。 ◆藤井三恵子 委員  一巡目の国体は、体育の振興、競技力向上ということで成果が出ましたが、二巡目の国体は各都道府県の戦いのような感じで、優勝するために全国からすごい方を集めて、場当たり的に点数が高くなることが過去にありました。東京都に勝たなければならないということではなくて、滋賀県民の健康維持や体力向上につなげるために強化することを中心に考えていただきたいと思います。立派な施設をつくったけれども維持が大変ということではなくて、熱心に練習されているところに補助をする、支援されている方にもう少し手厚い予算を組むという方向につなげていただきたいと思います。 2 スポーツ(身体活動)を通じた健康づくりについて (1)当局説明 大野スポーツ局交流推進室長 (2)質疑、意見等 ◆有村國俊 委員  スポーツをしていない理由が、「仕事が忙しくて時間がないから」「機会がないから」「運動スポーツをしたいと思わないから」ということで、やる気があればできると思います。スポーツはしていないと回答した人たちに、いかにしてスポーツを通じた健康づくりに取り組んでもらうかという課題に対する対策が記載されていますが、自分で意識改革をするという視点がないので、スポーツに対する意識改革について踏み込んでいただければと思います。  それから、健康寿命推進課の資料ですけれども、運動をしていない理由を年代別に見ると、65歳以上の約35%の方が病気や身体上の理由のため運動していないということで、意思があってもできない方たちに対する対策をどのようにするかが最も大切かと思います。  例えば簡単な筋肉トレーニングをする、そういった意識改革を喚起する施策を入れていただければと思います。マインド的に最も大切なのはその点で、そのサポートをいかにできるかが大事なポイントだと思います。 ◯大野スポーツ局交流推進室長  働き盛り世代など、スポーツをする意識を持っておられない方につきましては、スポーツはハードルが高いということもあるかと思います。例えば、軽い運動や散歩などもスポーツであることを理解していただけるよう、PRもしていきたいと思います。また、さまざまなスポーツの魅力を発信したいと思いますし、総合型スポーツクラブで気楽に取り組めるプログラムを提供していただけるように取り組んでまいりたいと考えております。 ◯岡野健康寿命推進課長  病気や身体上の理由がある高齢者の方についても、運動健康管理上も大変重要だと認識しております。  実際に、健康診断などでリスクが認められた方については、積極的に保健指導をすることを方針として示しています。御本人の意思も大事ですので、保健活動上の行動変容を促す、高齢者の場合は立ち話をするということでも結構なのですが、その意識づけが重要だと思っています。  そういう意味で、10分でもできることから、自発的な活動が広がることが望ましいと思っております。既に先進的にしておられる事例もありますから、そういったものを市町からヒアリングをして横展開をすることも考えたいと思います。さまざまな関係者が集まる場をセットして、皆さんの知恵をいただきながら、運動をするための意識づけがどのようにしてできるか、コ・クリエーション事業という形で今年度からしており、そういった事業も通じて県民の意識づけに取り組んでいきたいと思っております。 ◆九里学 委員  三日月知事になってから県庁で朝にラジオ体操をしていますが、スポーツ局は全員しているのですか。 ◯大野スポーツ局交流推進室長  はい。ほぼ全員しております。 ◆九里学 委員  やっている所属と、余りやっていない所属があると思うのですが、すばらしいと思います。県庁はたまたまラジオ体操ですが、身近なところからこういった取り組みをしていただけると、全県民に広まると思いますので、よろしくお願いします。 閉会宣告  11時48分  県政記者傍聴:京都  一般傍聴  :なし...