山梨県議会 2020-11-01
令和2年11月定例会(第1号) 本文
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月定例会(第1号) 本文 2020-11-30 文書 前へ 次へ
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◯事務局長(
森田貴夫君) 2
◯議長(
山田一功君) 3
◯議長(
山田一功君) 4
◯議長(
山田一功君) 5
◯公安委員会委員(小俣二也君) 6
◯議長(
山田一功君) 7
◯議長(
山田一功君) 8 ◯副
議長(
杉山 肇君) 9
◯議長(
山田一功君) 10 ◯副
議長(
杉山 肇君) 11
◯議長(
山田一功君) 12 ◯副
議長(
杉山 肇君) 13
◯議長(
山田一功君) 14 ◯副
議長(
杉山 肇君) 15
◯議長(
山田一功君) 16
◯皆川 巖君 17
◯議長(
山田一功君) 18
◯議長(
山田一功君) 19
◯議長(
山田一功君) 20
◯議長(
山田一功君) 21
◯議長(
山田一功君) 22
◯議長(
山田一功君) 23
◯議長(
山田一功君) 24
◯議長(
山田一功君) 25
◯議長(
山田一功君) 26
◯議長(
山田一功君) 27
◯議長(
山田一功君) 28
◯議長(
山田一功君) 29
◯議長(
山田一功君) 30
◯議長(
山田一功君) 31
◯知事(
長崎幸太郎君) 32
◯議長(
山田一功君) 33
◯議長(
山田一功君) 34
◯議長(
山田一功君) 35
◯議長(
山田一功君) 36
◯議長(
山田一功君) 37
◯議長(
山田一功君) 38
◯議長(
山田一功君) 39
◯議長(
山田一功君) 40
◯小越智子君 41
◯議長(
山田一功君) 42
◯議長(
山田一功君) 43
◯議長(
山田一功君) 44
◯議長(
山田一功君) 45
◯皆川 巖君 46
◯議長(
山田一功君) 47
◯議長(
山田一功君) 48
◯議長(
山田一功君) 49
◯議長(
山田一功君) 50 ◯久保田松幸君 51
◯議長(
山田一功君) 52
◯議長(
山田一功君) 53
◯議長(
山田一功君) 54
◯議長(
山田一功君) 55
◯議長(
山田一功君) 56
◯議長(
山田一功君) 57
◯議長(
山田一功君) 58
◯議長(
山田一功君) 59 ◯決算特別委員長(浅川力三君) 60
◯議長(
山田一功君) 61
◯議長(
山田一功君) 62
◯小越智子君 63
◯議長(
山田一功君) 64 ◯水岸富美男君 65
◯議長(
山田一功君) 66
◯議長(
山田一功君) 67
◯議長(
山田一功君) 68
◯議長(
山田一功君) 69
◯議長(
山田一功君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初の
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ヒット) 1
◯事務局長(
森田貴夫君)令和二年十一月山梨県議会定例会の開会に当たり、
議長より御挨拶を申し上げます。
○
議長 山田一功君の開会の挨拶
2
◯議長(
山田一功君)開会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
本日ここに、十一月定例県議会が招集されましたところ、議員並びに知事を初め執行部各位には御健勝にて御出席をいただき、まことに御同慶の至りであります。
初めに、新型コロナウイルス感染症の再拡大についてであります。十一月ひと月の新規感染者数は、山梨県を初め全国各地、特に都市部を中心に過去最多を大幅に更新し、地域経済再生の大きな原動力であるGoToキャンペーンの一部地域で除外措置が決定されるなど、県民生活へ依然、甚大な影響を与え続けております。健康と命を守り、生活の基盤である地域経済・雇用を維持するため、何よりも感染拡大防止対策の徹底が求められております。さまざまな方策による県民の皆様への周知、一人一人の感染対策の実践を改めてお願い申し上げます。
このような中、議員各位におかれましては、山梨県議会議員に係る新型コロナウイルス感染症の蔓延防止に向けた行動指針の遵守を継続していただき、決算特別委員会における集中審議や各常任委員会における現地調査、議員連盟による研究委員会等の開催、高校生議会への対応など、閉会中におきましても各般にわたる議会活動を継続していただいておりますことに、改めて感謝申し上げます。
また、日本の印章制度・文化の健全な維持・発展を推進するため、今月の十三日に設立いたしました山梨県議会議員連盟に関し、先日、菅義偉首相とオンラインで意見交換を行う場を得まして、議員連盟設立の経緯や意見書の提出などについて意見を交わし、菅首相から「はんこ文化の維持や販路拡大に政府として力を尽くす」との大変力強い言葉をいただきました。誤った認識に基づき、地場産業の振興が阻害されることがないよう、今後も注視するとともに、引き続き、県内地場産業の支援・発展のため、全力を傾注し、尽力してまいる所存であります。
さらに、私は先月末、愛知県の山梨県人会役員の皆様を表敬し、郷土山梨への熱い御期待を賜るとともに、リニア名古屋駅の開発状況について、翌日、近藤副会長様から懇切丁寧な説明を受けるとともに、現地を歩いて視察しました。驚く早さで進む大規模建設工事の進捗を目の当たりにして、二〇二七年の開業がすぐそこに近づいていることを実感するとともに、日本の未来を変える国家的プロジェクトの確実な開業実現に向け、関係者一丸となり、強力に取り組んでいく必要性をさらに強く認識した次第であります。
さて、本定例会には、新型コロナウイルス感染症対策としての感染拡大防止と医療提供体制の整備や県内経済の安定化・反転攻勢に向けた緊急対策等、総額六十億円余の一般会計補正予算案や、山梨県職員給与条例等の改正案、並びに議員提案による県議会議員の期末手当減額に係る条例案などが提案されております。
議員並びに執行部各位におかれましては、提案された案件はもとより、県政を取り巻く諸課題につきましても、十分な議論を尽くされますよう、お願い申し上げます。
コロナ禍において、社会的なつながりが希薄となり、抑制された毎日の生活ストレスなどが長期間にわたり蓄積するコロナ疲れの蔓延も指摘されております。議員並びに執行部各位におかれましては、健康に十分御留意され、引き続き御活躍くださいますよう御祈念申し上げまして、開会の挨拶といたします。
───────────────────────────────────────
3
◯議長(
山田一功君)ただいまから、令和二年十一月山梨県議会定例会を開会いたします。
この際申し上げます。去る十月十九日付をもって、公安委員会委員に任命されました小俣二也君から、就任の挨拶をいたしたい旨の申し出がありました。挨拶は、これを受けることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
4
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、挨拶は、これを受けることに決定いたしました。
公安委員会委員、小俣二也君を御紹介いたします。公安委員会委員、小俣二也君。
(公安委員会委員 小俣二也君登壇)
5
◯公安委員会委員(小俣二也君)このたび十月十九日をもちまして、公安委員会委員に任命された小俣二也でございます。今後は警察行政の運営、そして確保推進のために誠心誠意努力をしてまいるつもりでございます。よろしく御指導のほど、お願い申し上げます。
───────────────────────────────────────
6
◯議長(
山田一功君)これより本日の会議を開きます。
直ちに日程に入ります。
日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に早川浩君、白壁賢一君、小越智子さん、以上三人を指名いたします。
───────────────────────────────────────
7
◯議長(
山田一功君)次に、日程第二、諸般の報告をいたします。
全国都道府県議会
議長会定例総会において、都道府県議会議員として長年在職し、地方自治の発展に功績のあった議員各位が表彰され、本県議会では、二十五年以上在職議員として、皆川巖君が表彰されました。よって、ただいまから表彰状の伝達を行います。
なお、あわせてこの機会に山梨県議会
議長賞交付内規に基づき、長年議員の職にあって、県政推進のため功績のありました皆川巖君に対しまして、山梨県議会
議長表彰を行います。副
議長と交代いたします。
(
議長、副
議長と交代)
8 ◯副
議長(
杉山 肇君)ただいまから表彰状の伝達及び
議長表彰を行います。
初めに、全国都道府県議会
議長会表彰状の伝達を行います。皆川巖君、演壇までお運び願います。
(皆川 巖君登壇)(
議長 山田一功君、表彰状を朗読)
───────────────────────────────────────
9
◯議長(
山田一功君)
表 彰 状
皆川 巖殿
あなたは山梨県議会議員として在職二十五年以上に及び
地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります
よってここにその功労をたたえ表彰します
令和二年十月二十八日
全国都道府県議会
議長会
───────────────────────────────────────
(
議長 山田一功君、表彰状の授与)(拍手)
10 ◯副
議長(
杉山 肇君)引き続きまして、山梨県議会
議長表彰を行います。
11
◯議長(
山田一功君)
表 彰 状
皆川 巖殿
あなたは山梨県議会議員として在職二十五年
常に県民福祉の向上と県政進展のために尽瘁されました
特にこの間には
議長としてその重責を全うなされるなど
その功績はまことに顕著であります
よってここに永年の功労をたたえ記念品を贈り表彰いたします
令和二年十一月三十日
山梨県議会
議長 山田一功
───────────────────────────────────────
(
議長 山田一功君、表彰状の授与)(拍手)
12 ◯副
議長(
杉山 肇君)以上をもちまして、表彰状の伝達及び
議長表彰を終わります。
議長と交代いたします。
(副
議長、
議長と交代)
13
◯議長(
山田一功君)このたび表彰を受けられました皆川巖君に対しまして、副
議長、
杉山肇君から、議会を代表してお祝いの言葉を申し上げます。副
議長、
杉山肇君。
(副
議長 杉山 肇君登壇)
14 ◯副
議長(
杉山 肇君)ただいま全国都道府県議会
議長会及び山梨県議会
議長から、永年在職議員として、はえある表彰を受けられました皆川議員に対し、県議会を代表して心からお祝いを申し上げます。
今回、名誉ある表彰を受けられました皆川議員におかれましては、二十五年の長きにわたり山梨県議会議員として、県政の進展と県民福祉の向上に御尽力なされたところであり、その御功績に対し、深く敬意を表するものであります。
皆川議員が地域の信頼と期待を担い、県議会議員として一歩を踏み出されてからの歳月を振り返りますと、国際社会では、東西冷戦の終結後、新たな国際秩序の構築が進む一方で、民族や宗教観の対立による地域紛争やテロ行為などが激化し、世界の平和を揺るがす深刻な脅威が続くほか、中国、インドを初めとした新興国の台頭や、情報通信技術の発達などに伴うグローバル化が進んでいます。
また、国内においては、バブル崩壊後の景気低迷やアジア通貨危機、リーマンショックなどの影響に見舞われたほか、人口減少や高齢化が進行するとともに、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの自然災害による甚大な被害に加え、近年は、緩やかな景気回復・成長が続いてきたところに、新型コロナウイルスが猛威を振るい、社会・経済に大きな影響を与えるなど、まさに激動の二十五年間でありました。
このような状況の中、皆川議員におかれましては、すぐれた識見と行動力により、県政の諸課題に真摯に取り組まれ、本県の発展を牽引されてきたところであり、その多大な御功績は県民から高く評価されております。
今後とも本県が持続可能な発展を維持していくためには、皆川議員が長年にわたって蓄積された豊富な知識と経験が、これまで以上に必要であります。
このたびの受賞を機に、ますます御健勝で、県政発展のために御活躍されますことを心から御期待申し上げる次第であります。
重ねて、皆川議員の長年の御労苦と本日の名誉ある受賞に対し、心から敬意を表しまして、お祝いの言葉といたします。
まことにおめでとうございます。
15
◯議長(
山田一功君)今回表彰を受けられました皆川巖君から、挨拶をいたしたい旨の申し出がありましたので、これを受けることといたします。皆川巖君。
(皆川 巖君登壇)
16
◯皆川 巖君 永年在職議員表彰の受賞に当たり、一言お礼を申し上げさせていただきます。
このたび、全国都道府県議会
議長会及び山梨県議会
議長から、県議会議員在職二十五年の表彰をいただき、さらに、ただいまは
杉山副
議長から議会を代表されての過分なお言葉を賜り、まことにありがとうございます。
本日、このような栄誉に浴することができましたのも、ひとえに県民の皆様方の温かい御支援や先輩議員及び同僚議員各位の御指導、御協力のたまものであり、心から感謝を申し上げる次第であります。
顧みますと、私が県議会議員に初当選した平成七年は、バブル崩壊後の相次ぐ金融機関の破綻や就職氷河期に加え、甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災、社会を震撼させた地下鉄サリン事件が発生し、経済対策や防災対策などに活発な議論を交わすなど、今でもその貴重な経験は、鮮烈に記憶の中に刻まれております。
その後、二十世紀から二十一世紀へ、平成から令和へと、激しく移り変わる時代の中にあって、私は「共感のある政治」を信条に、終始一貫して地域の皆様とともに歩みを進め、県民福祉の向上と地方自治の実現を目指し、微力ではありますが職務を全うしてまいりました。
国内では、人口減少と超高齢社会の進行という深刻な課題に直面する中、県内を初め、全国の自治体を取り巻く環境は、依然として大変厳しい状況に置かれております。
また、新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、これまで経験したことのない脅威・試練を社会に与えており、県政には、感染防止対策と経済対策を両立させる極めて難しいかじ取りが求められております。
しかしながら、本県は、世界遺産、富士山を中心に、世界に誇る観光資源を有し、また中部横断自動車道やリニア中央新幹線などによる経済圏の拡大により、さらなる飛躍が大いに期待されるところであります。
私は、ポストコロナを見据えながら、こうした山梨の特性を生かし、将来にわたり持続可能な地域社会づくりを進め、県民福祉の向上と県政の発展につなげていくため、積み重ねてきた経験と知恵を糧に、本日より心を新たにして、県政の課題に全力を傾けて取り組んでまいる所存であります。
議員及び長崎知事を初め、執行部の皆様におかれましては、今後とも一層の御指導、御鞭撻をお願い申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。
まことにありがとうございました。(拍手)
───────────────────────────────────────
17
◯議長(
山田一功君)次に、監査委員から、地方自治法第二百三十五条の二第三項の規定に基づき、例月現金出納検査結果の報告がお手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
梨監第七百二十四号
令和二年十月二十一日
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
山梨県監査委員 小 島 徹
同 小 泉 久 司
同 早 川 浩
同 永 井 学
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和二年八月分例月現金出納検査を令和二年九月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る令和二年八月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
梨監第八百一号
令和二年十一月二十七日
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
山梨県監査委員 小 島 徹
同 小 泉 久 司
同 早 川 浩
同 永 井 学
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和二年九月分例月現金出納検査を令和二年十月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る令和二年九月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
18
◯議長(
山田一功君)次に、監査委員から、地方自治法第百九十九条第九項の規定に基づき、監査結果の報告がありました。その内容は、お手元に配付の山梨県公報登載のとおりであります。
───────────────────────────────────────
梨監第八百三十三号
令和二年十一月二十七日
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
山梨県監査委員 小 島 徹
同 小 泉 久 司
同 早 川 浩
同 永 井 学
監査の結果に関する報告
地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第百九十九条の規定に基づき執行した監査の結果に関する報告を、同条第九項の規定により提出する。
○令和二年度定例監査実施結果(上期分)
○令和二年度行政監査実施結果(新型コロナウイルス感染症に係る安全対策)
───────────────────────────────────────
19
◯議長(
山田一功君)次に、人事委員会委員長から、地方公務員法第八条、第十四条及び第二十六条の規定に基づき、職員の給与に関する報告及び勧告が十月二十一日付でありました。
───────────────────────────────────────
20
◯議長(
山田一功君)次に、人事委員会委員長から、地方公務員法第八条及び第二十六条の規定に基づき、職員の給与等に関する報告が十一月九日付でありました。
───────────────────────────────────────
21
◯議長(
山田一功君)次に、会議規則第七十六条の規定に基づき、決算特別委員長から、認第一号議案及び認第二号議案の審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
決 算 特 別 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 認第一号 │令和元年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件 │ 認 定 │
│ │ │ │
│ 認第二号 │令和元年度山梨県公営企業会計決算認定の件 │ 認 定 │
│ │ │ │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
令和二年十一月二日
決算特別委員長 浅 川 力 三
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
───────────────────────────────────────
22
◯議長(
山田一功君)次に、九
月定例会において可決された「私学助成の充実強化等に関する意見書」ほか五件は、衆参両院
議長及び関係行政庁宛て、それぞれ提出し、その実現を強く要望しておきました。
───────────────────────────────────────
23
◯議長(
山田一功君)次に、九
月定例会において採択された請願で、知事に送付したものについて、地方自治法第百二十五条の規定に基づき、その処理経過及び結果について報告を求めたところ、お手元に配付のとおり報告がありました。
───────────────────────────────────────
財第千百六十三号
令和二年十月二十九日
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
山梨県知事 長 崎 幸太郎
請願の処理の経過及び結果について(報告)
令和二年九月定例県議会において採択された請願の処理の経過及び結果は別添のとおりです。
【採択された請願の件名】
建設事業者に対する違約金の軽減に関することについて
【処理経過及び結果】
○ 請願の採択を受けて、調停委員会の見解を尊重する中で、民事調停による和解解決に向け努めているところで あります。
───────────────────────────────────────
24
◯議長(
山田一功君)次に、知事から、第九十三号議案ないし第百二十号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
25
◯議長(
山田一功君)次に、知事から、報第七十一号ないし報第八十四号について、お手元に配付のとおり報告がありました。
───────────────────────────────────────
26
◯議長(
山田一功君)次に、皆川巖君ほか八人から、議第二十号議案ないし議第二十二号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
27
◯議長(
山田一功君)次に、地方自治法第百二十一条の規定に基づき、
議長から今定例会に知事及び各執行機関に対し出席を求めたところ、お手元に配付のとおり出席並びに委任の通知がありました。
───────────────────────────────────────
地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員
知 事 長 崎 幸太郎 副知事 若 林 一 紀
公営企業管理者 井 出 仁
知事政策局長 渡 邊 和 彦
スポーツ振興局長 赤 岡 重 人
県民生活部長 丹 澤 尚 人
リニア交通局長 三 井 孝 夫
総務部長 市 川 康 雄
防災局長 末 木 憲 生
福祉保健部長 小 島 良 一
子育て支援局長 依 田 誠 二
森林環境部長 村 松 稔
林務長 金 子 景 一
産業労働部長 中 澤 和 樹
観光文化部長 中 澤 宏 樹
農政部長 坂 内 啓 二
県土整備部長 大 儀 健 一
会計管理者 平 賀 太 裕
教 育 長 斉 木 邦 彦 教育長職務代理者 三 塚 憲 二
教育長職務代理者 佐 藤 喜美子
教育委員会委員 岡 部 和 子
教育委員会委員 松 坂 浩 志
教育委員会委員 小 澤 幸 子
人事委員会委員長 中 島 琢 雄 人事委員会委員 信 田 恵 三
人事委員会委員 細 谷 憲 二
公安委員会委員長 石 川 恵 公安委員会委員 武 田 信 彦
公安委員会委員 小 俣 二 也
警察本部長 大 窪 雅 彦
監 査 委 員 小 島 徹
監 査 委 員 小 泉 久 司
選挙管理委員会委員長 中 込 まさゑ 選挙管理委員会委員 中 村 良 二
選挙管理委員会委員 鈴 木 政 孝
選挙管理委員会委員 小宮山 博
───────────────────────────────────────
28
◯議長(
山田一功君)次に、日程第三、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今定例会の会期は、本日から十二月十五日までの十六日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
29
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、会期は十六日間と決定いたしました。
ただいま決定いたしました会期中の議事は、お手元に配付の会期並びに議事予定表によりたいと思います。御了承願います。
───────────────────────────────────────
令和二年十一
月定例会会期変更並びに議事予定(会期十六日間)
┌───────┬──┬─────────────────────┬──────────────────┐
│ │ │ 議 事 予 定 │ │
│ 月 日 │曜日├─────────────┬───────┤ 備 考 │
│ │ │ 本 会 議 │ 委員会等 │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ │ │(1) 開会 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(2) 知事提出議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 知事提案理由説明 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(4) 第九十四号議案─第九十│ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │ 七号議案委員会付託 │総務委員会 │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(5) 委員長報告 │教育厚生委員会│ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(6) 採決 │議会運営委員会│ │
│十一月三 十日│ 月│ │ │ │
│ │ │(7) 議員提出議案上程 │県有地の貸付に│ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(8) 提案理由説明 │関する調査及び│ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(9) 採決 │検証特別委員会│ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(10)認第一号議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(11)認第二号議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(12)委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(13)採決 │ │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ │ │ │ │代表質問(十二月三日)
発言通告正午ま│
│十二月 一 日│ 火│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │で │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ │ │ │ │代表・一般質問(十二月四日)
発言通告│
│ 二 日│ 水│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │正午まで │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(十二月七日)
発言通告正午ま│
│ 三 日│ 木│代表質問 │ │ │
│ │ │ │ │で │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(十二月八日)
発言通告正午ま│
│ 四 日│ 金│代表・一般質問 │ │ │
│ │ │ │ │で │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 五 日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 六 日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 七 日│ 月│一般質問 │ │請願受理正午まで │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ │ │(1) 一般質問 │ │ │
│ 八 日│ 火│ │ │ │
│ │ │(2) 議案・請願委員会付託 │ │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 九 日│ 水│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 十 日│ 木│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 十 一日│ 金│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 十 二日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 十 三日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼─────────────┼───────┼──────────────────┤
│ 十 四日│ 月│総合調整 │ │討論
発言通告正午まで │
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│ │ │(1) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ 十 五日│ 火│(2) 採決 │議会運営委員会│ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 閉会 │ │ │
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30
◯議長(
山田一功君)次に、日程第四、知事提出議案、第九十三号議案ないし第百二十号議案を一括して議題といたします。
知事から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、
長崎幸太郎君。
(知事
長崎幸太郎君登壇)
31
◯知事(
長崎幸太郎君)令和二年十一月定例県議会の開会に当たり、提出いたしました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
初めに、新型コロナウイルスとの共存を余儀なくされる困難な状況下で、感染防止対策を初め、懸命に御努力くださっております全ての県民の皆様に、そして、県民の生活と生命を守るために、昼夜問わず御尽力いただいております医療関係者の方々に、この場をおかりして感謝を申し上げます。
「日本を、取り戻す」このスローガンのもと、東日本大震災からの復興や、三本の矢から成る成長戦略、いわゆるアベノミクスにより、日本経済の再生などに取り組まれた安倍政権は、歴代最長となる三千百八十八日の在任期間を終え、静かに幕をおろしました。そして、新たに発足した菅政権は、国民のために働く内閣として、新型コロナウイルス対策と経済の両立、デジタル社会や脱炭素社会の実現、地方の活性化などを推進するとともに、全力で規制改革に取り組む姿勢を打ち出しました。
現在、国におきましては第三次補正予算の検討を進めておりますが、補正予算成立後は、県としても、これに迅速に対応し、景気や雇用に十分配慮した施策を実施してまいります。
さて、世界的規模で俯瞰してみますと、新型コロナウイルスの猛威は収束に向かうどころか、その勢いは第一波をはるかに上回る規模で拡大を続けております。
スペインでは再び非常事態宣言が発令されました。フランスでは全土を対象に再度のロックダウンに踏み切るなど、新型コロナウイルスは欧米を中心に、再び市民生活や経済活動などに大きな制約をもたらしております。一方で、国内に目を向けますと、隣接する東京都などの大都市圏では第三波ともいえる大規模な感染者の発生が続いており、本県においても、十一月に入ってから感染者が連続的に発生するなど予断を許さない状況が継続しているものと認識しております。
しかしながら、本県では県民の皆様の命を感染症から守るために、先手対応・事前主義の基本姿勢のもと、スピード感を持って感染拡大防止と医療提供体制の整備に取り組んでまいりました。
また、超感染症社会への移行戦略である、やまなしグリーン・ゾーン構想を策定し、全国に先駆けて感染拡大防止と経済活動を両立させるための取り組みに着手いたしました。
県民・事業者の皆様におかれましては、感染症を恐れるのではなく、その存在を前提として感染防止対策を徹底していただいた上で、私とともに山梨県を前進させてまいりましょう。
まず、当面する県政の課題について、主に新型コロナウイルスへの対応を中心に御説明申し上げます。
初めに、総合計画の改定についてであります。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、国は国民に対して、密閉・密集・密接、いわゆる三密の回避を要請し、これまで当然とされてきた人々の行動様式に対して、大きな転換を求めました。
そして、その要請は買い物など公の場でのソーシャルディスタンスの確保、日常生活におけるキャッシュレス決済の急速な普及、学校での遠隔教育の実施、企業におけるテレワークやオンライン会議の導入促進など極めて短期間で日本社会に大きな変革をもたらしました。
また、新型コロナウイルスは東京都や大阪府、愛知県など、大都市圏の感染症に対する脆弱さを露呈し、これまで当然のことと看過されてきた大都市圏への一極集中を見直す動きを加速させております。新型コロナウイルス感染症による影響は、個人から国家に至るまで計り知れず、社会の変容のみならず個人の価値観までも変化させ、もはやコロナ前の社会に戻ることはないと考えます。
しかし、これまでの常識が変わっても、県としての全ての施策の根幹は県民一人一人の幸せの実感の実現であり、これを根本に据えて、社会のニーズに合わせ行政需要に対応する必要があります。
このため、新型コロナウイルスがもたらした社会の変容のしるしを、本県にとっての前進の機会として捉えて生かしていくべく、単なる受け身の対応ではなく、より望ましい社会の実現に向けて能動的に提案し、働きかけ、そしてみずから行動する、すなわち、社会の変革を断行する姿勢で総合計画を見直すことといたしました。
見直しに当たりましては、感染症に対する強靱な社会という視点も加え、聖域やタブーをつくることなく、前例やこれまでの制約にとらわれず、あらゆる取り組みを検討してまいります。
また、スピード感を持って取り組むこととし、二月定例県議会には議員各位に素案をお示しし御意見をいただいた上で、令和三年六月定例県議会を目途に計画を改定してまいります。
さらに、現在県では、事務事業の総点検を実施し、効果が薄くなった事業、優先度が低くなった事業などについて徹底した見直しを行っております。
県が有する限られた財源・人的資源を新型コロナウイルス感染症への対応に注力するとともに、ウイズコロナ・ポストコロナ時代の新たな行政需要に対し、機動的に質の高い行政サービスを提供できるよう取り組んでまいります。
次に、山梨版CDC(仮称)の設立についてであります。
山梨版CDC(仮称)の設立に向けて、これまでの新型コロナウイルス感染症への対応について検証を進めつつ、県の入院調整専門家会議の先生方を初めとする有識者の方々から御助言をいただきながら、組織設計などについて検討を重ねてまいりました。
その結果、山梨版CDC(仮称)については、これまでの検討状況を踏まえるとともに、検証により明らかになった課題等に対処するため、感染症に特化した組織として設立することとし、国内外の専門家から知見の提供を受けながら感染症対策の中核を担う組織としてまいります。
具体的には、平時においては対策の立案や体制の整備、訓練の実施など、新たな感染症への備えを行うほか、結核・肝炎などの本県の感染症対策全般を担うとともに、今般のような有事に際しましては感染症対策の司令塔機能や情報の分析・発信機能を担うことを想定しております。
さらに、対策の実効性を高めるため、山梨大学・県立中央病院・県医師会など関係する機関と緊密に連携・協働していくとともに、国内外の公衆衛生機関や東京iCDCなど、県外の組織ともしっかりと連携してまいります。
なお、県民の皆様の安全・安心な生活の確保をより確実なものとするため、来年四月に設立してまいる考えであります。
次に、コロナ禍における本県の経済情勢及び雇用情勢と、その対応についてであります。
県内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け引き続き厳しい状況にありますが、経済活動が徐々に再開される中で、企業における生産・個人消費の両面において持ち直しに転じる動きが出てきております。
こうした中、五月に創設した、利子や保証料に係る負担を大幅に軽減した新型コロナウイルス感染症対策関係融資制度につきましては、十月までの申し込みが七千九百件余、融資額も一千二百四十八億円余となるなど、現状においても非常に多くの皆様に活用していただいております。今後も資金需要の動向を注視しながら、県内経済を支える中小・小規模事業者の資金繰りを強力に支援してまいります。
一方、県内の有効求人倍率は本年九月時点で〇・九一倍と、六月から四カ月連続で一倍台を下回るなど雇用情勢は厳しさを増しており、十一月二十日時点で新型コロナウイルス感染症に起因した県内の解雇等見込み労働者数は四百六十九人に達しております。
これまで、国の雇用調整助成金や休業支援金などに関する相談対応や、社会保険労務士による申請サポートを実施してきたところであり、さらに、異業種間の在籍出向制度を活用した人材シェアマッチング事業も推進しております。
加えて、新型コロナウイルス感染症の影響による離職者などの一刻も早い再就職を支援するため、合同就職説明会を年内と年明け一月に追加開催することとし、現在、予備費を活用して準備を進めているところであります。
今後もあらゆる施策を展開して産業全体の底上げを図り、県民生活と雇用の維持に全力で取り組んでまいります。
次に、グリーン・ゾーン構想の推進についてであります。
グリーン・ゾーン認証制度につきましては、本年六月に宿泊施設・飲食施設を対象にスタートして以来、先月には新たに、ワイン県やまなしを代表する観光スポットであるワイナリーを対象に加えるなど、制度の充実を図ってきたところであります。
これまでに認証を受けた施設数は、県下全市町村にわたり二千三百件を超え、事業者の皆様の高い意識にも支えられ、本県が名実ともに感染症の安全地帯へとなる動きが着実に進行しております。また、新しい生活様式に対応するための設備改修や、機器購入などをサポートする事業につきましては、非常に多くの申請をいただいており、事業者の皆様の経済活動維持のためには今後も継続した支援が必要であると考えております。
このため、今回の補正予算において、予算額を増額するとともに、新たに認証対象となった民泊事業者やワイナリー、酒蔵の設備改修も支援してまいります。
加えて、県内では先月から認証を取得した事業者等を対象に、GoToイートキャンペーンを展開しているところであり、引き続き、こうした取り組みを通じて県民の皆様の安全・安心な生活と経済活動の両立を推進してまいります。
次に、バイ・ふじのくにの取り組みについてであります。
本県と静岡県が経済交流圏を形成し地域経済の活性化を促進する取り組みである、バイ・ふじのくにについては、これまでさまざまな施策を展開してまいりました。川勝知事と私が、お互いの県を訪問し開催したキックオフイベントを皮切りに、静岡県民を対象としたサクランボ狩りや、県立文化施設の観覧料等の割引の実施、両県の百貨店等において物産市などを開催したところ、非常に多くの両県民の皆様に御来場いただき、改めてこの取り組みに対する関心の高さを実感したところであります。
現在は、両県の特産品の詰め合わせを宅配で提供する、ふじのくに愛情パックを販売するとともに、十月からは、静岡県下の十三の小中学校において、給食を通じ次代の山梨ファンを育成する、やまなしデイを実施し、シャインマスカットなど本県特産の農産物を提供しているところであります。
また、宿泊事業者と小売事業者の方々の御協力により、両県産の厳選こだわり食材を取り入れた二種類の特選おせち料理が予約販売されたところ好評を博しております。さらに、両県経済のさらなる活性化を図るため、富士山静岡空港旅客ターミナルビルへの協働施設の設置に向けた協定締結の準備を進めているところであります。この協働施設において、国内外の利用者に本県の特産品や観光スポットなど、本県の魅力を情報発信してまいります。
今後も、バイ・ふじのくにの取り組みを契機に、両県の交流を深め、一体となって地域経済の活性化を促進し、より豊かな地域づくりを進めてまいります。
次に、太陽光発電施設に対する規制についてであります。
太陽光発電施設については、本年八月、これまでの対策の効果や課題の検証を行うとともに、より実効性のある事業者指導のあり方について検討するため、有識者による検討会議を立ち上げ、議論を重ねてまいりました。これまでの三回にわたる検討会議では、委員の多くから、施設の設置を規制する区域を設けるべきである、あるいは、既に稼働している施設も含め維持管理について規制を強化すべきであるなど、条例化を強く求める意見が出されたところであります。
また、大規模な施設のある地区や、設置が予定されている地区の周辺住民からは、森林伐採に伴う災害の発生や地下水への影響、景観の悪化など、環境への影響を訴える声が数多く寄せられております。
私自身、九月には甲斐市菖蒲沢地区で稼働中の施設や工事中の現場を、そして今月四日には北杜市大泉町の開発予定地の視察を行いましたが、本来であれば環境を守るための再生可能エネルギーが、森林伐採や景観の悪化など環境を破壊している現状を目の当たりにし、条例による規制の必要性について思いを強くしたところであります。
こうした中、今月十九日には太陽光発電設備の適正化に関する議員連盟から、太陽光発電施設の適正な導入と維持管理を行わせるための条例を制定するとともに、環境影響評価条例によるアセスメントの強化を求める御提言をいただいたところであります。
こうしたことを踏まえ、今後、検討会議において、設置を規制する区域や規制方法などについて具体的な検討を進め、できるだけ早期に条例案を提出することといたします。
あわせて、太陽光発電施設に対する環境アセスメントについては、周辺住民の意見を反映した環境対策が講じられるよう、対象となる施設の範囲を拡大してまいります。
次に、県立障害者施設の民間譲渡についてであります。
県立障害者施設については、民間事業者による安定した事業運営が可能であること、民間ノウハウの活用により、利用者に一層良質なサービスを提供することが期待できることなどから、民間事業者へ譲渡することとし、事業者の公募など、譲渡先の選定作業を進めてまいりました。今般、あさひワークホーム及び梨の実寮について、それぞれ現在の指定管理者であります、社会福祉法人山梨県障害者援護協会及び社会福祉法人山梨県手をつなぐ親の会から譲渡を受けたいとの申し出があり、有識者等から成る選定委員会においても、良好な施設運営や障害者支援が見込めるとの評価をいただいたことから、来年四月に両法人にそれぞれ譲渡することといたしました。
今後も、利用者の皆様に丁寧に説明を行いながら、円滑な移行に向け準備を進めてまいります。
次に、少人数教育の推進と介護待機者ゼロ社会の実現に向けた新たな基金の設置の検討についてであります。私の重要公約の一つである少人数教育の推進は、未来の山梨を支える子供たちが、その可能性を最大限発揮できるための教育環境の整備であり、地方再生の原点と考えております。
このため、教員が一人一人の児童生徒にじっくり向き合い、きめ細かな教育を行えるよう、一クラス二十五人を基本とする少人数教育を計画的、段階的に導入するべく検討を進めているところでありますが、これを実現するためには、教員のさらなる増員が不可欠であり、一学年当たり約三億円の人件費が必要となります。
また、本県の高齢化率は全国より高く、今後も、ひとり暮らしの高齢者や高齢者夫婦世帯の増加が見込まれる中、在宅サービスの活用だけでは支え切れなくなった高齢者の方々を受け入れる施設は必要であり、特に、現役世代の方々が御家族を介護するために、みずからが離職せざるを得ない事態、いわゆる介護離職という状況を生んではなりません。
本年四月一日現在の本県の特別養護老人ホームの入所申し込み者数は四千八百二十人でありますが、このうち入所の必要性が高い約千八百人の方々を受け入れるための施設を早急に確保する必要があります。そこで、市町村の御理解を得る中で、地域密着型サービスの整備を基本としながらも、ショートステイの特別養護老人ホームへの転換を促すなど、施設整備を今以上に進め、介護待機者ゼロ社会を実現してまいりたいと考えております。
これらの整備に当たりましては、建設費に対する約十三億円の補助金支出を初め、介護保険給付費など将来にわたって年間約六億円の県費の負担が生じることとなります。
このように、二つの構想の実現には多額の財源が必要となりますが、現下の地方財政の状況を見ると新型コロナウイルス感染症の影響により、来年度は、かつて経験したことがないほど悪化することが予想されます。
また、本県は世界有数の経済都市である東京に隣接しながらも、首都圏内でも極めて自主財源に乏しい状況にありますが、これを理由に現状に甘んじていることは決して許されることではありません。
このため、県の有する全ての財産を最大限に生かして、その収益力を高められるよう見直しを行うとともに、これによって増加する収入の全額と企業局電気事業会計からの繰入金を新たに積み立てるための、やまなし教育環境・介護基盤整備基金(仮称)の創設を検討してまいります。
子供たちは、未来の本県を支える人財であり、また、これまでの山梨を支えてこられた高齢者やハンディキャップを有する皆様の生活を守ることは、働く世代の安心にもつながる県民生活の基礎条件であることから、その施策の充実と財源の確保に全力を尽くしてまいります。
次に、提出案件の内容につきまして御説明申し上げます。
今般提出いたしました案件は、条例案十件、予算案四件、その他の案件十四件となっております。条例案のうち、主なるものにつきまして御説明申し上げます。
まず、山梨県立やまなし地域づくり交流センター設置及び管理条例の制定についてであります。
県民に交流及び連携を図るための機会と場を提供することにより、地域課題の解決及び地域経済の活性化に向けた県民の主体的な取り組みを促し、もって地域の活性化を図るため、やまなし地域づくり交流センターを来年夏をめどに設置しようとするものであります。
次に、県職員等の給与に係る条例の改正についてであります。
県職員、学校職員並びに警察職員に係る給与につきましては、去る十月二十一日、人事委員会から期末手当の引き下げを内容とする勧告がありました。これを踏まえて、勧告に沿った対応を行うこととし、必要な条例改正案を提出したところであります。また、特別職につきましても、一般職の期末手当の改定等に鑑み、必要な措置を講ずることといたしております。
次に、予算案のうち主なるものにつきまして御説明申し上げます。
まず、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
多数の発熱患者の発生が見込まれるインフルエンザの流行期に備え、かかりつけ医を中心とした新たな相談・診療・検査体制の整備を進め、今月一日から運用を開始したところであります。県医師会を初め、多くの関係者の御理解と御協力をいただき、これまでに、診療や検査が可能な医療機関として、二百以上の医療機関を指定することができました。今後インフルエンザが流行した場合には、こうした医療機関で検査を実施する件数が大幅に増加すると見込まれることから、増加分の検査費用を計上いたしました。
また、患者の受け入れ体制を確保するため、県からの要請に基づき、専用病床を確保する医療機関に対しましては、病床確保料を助成することとし、年度内に必要な予算につきましては、九月補正予算に所要額を計上したところでありますが、先般、国が予備費を活用して重点医療機関の補助単価の引き上げを行ったことから、所要の経費を計上いたしました。
さらに、休業や失業などにより収入が減少し生活が困難となった方を支援するため、生活に必要な資金を貸し付ける事業については、三月に開始されてから、これまでに約一万一千件、三十五億円余と、非常に多くの方に利用されていることから、引き続き十分な貸し付けができるよう、県社会福祉協議会に追加の貸し付け原資を助成することとし、所要の経費を計上いたしました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響による自殺の増加が懸念される中、来年二月に青木ヶ原樹海を舞台にしたホラー映画「樹海村」が公開されます。
本県では、これを機に映画会社とタイアップし、樹海の豊かな自然を生きる喜びの象徴として発信することにより、自殺の名所という汚名を払拭して、イメージアップを図ることとし、所要の経費を計上いたしました。
加えて、二拠点居住やワーケーションなど、大都市圏から地方への分散の流れが加速する中、県内での起業・創業を強力に後押しするために、登記など会社設立費用に対する助成制度を新たに創設することとし、所要の経費を計上いたしました。
次に、その他の事業についてであります。
医療的ケアを必要とする障害児や障害者の方々が増加する中、在宅支援の柱となる医療型短期入所サービスのニーズが高まってきております。
しかしながら、本県において、このサービスを提供できる医療機関は、四事業所と十分な数が確保できておらず、加えて、そのいずれの事業所も中北圏域に所在しており、空白圏域の方々がサービスを利用したくても容易に利用することができない状況が生じております。
このため、空白圏域である峡東、峡南、富士・東部圏域に医療型短期入所サービスを提供できる事業所がふえるよう、サービスの導入を検討する医療機関等を支援することとし、所要の経費を計上いたしました。
また、本県では、太陽光発電などの再生可能エネルギーの安定利用を図り、脱炭素社会を構築するため、甲府市米倉山において次世代エネルギーシステムの研究開発に取り組んでおり、現在、水素を製造し、貯蔵・運搬を行い、エネルギーとして活用するP2Gシステムの実証研究を他県に先駆けて進めているところであります。
今後、研究の実用化に向けては、先般、移転に関する合意書を締結した水素・燃料電池の研究・評価機関であるFC─Cubicを初め、国内外の研究機関の研究者・技術者が集い、多方面から研究を重ねて技術を高めていくことが重要となります。
このため、こうした研究開発・技術集積・人材育成などを行う研究拠点として、米倉山に新たに山梨県次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ(仮称)を整備することとし、継続費を計上いたしました。
以上の内容をもって編成いたしました結果、一般会計の補正額は六十億円余、既定予算と合わせますと六千四百十三億円余となります。
次に、住民訴訟の和解に関する議案についてであります。
住民訴訟制度は、地方公共団体の財務会計上の違法な行為または怠る事実が、究極的には、その地方公共団体の住民全体の利益を害するものであることから、これを防止するため、地方自治の本旨に基づく住民参政の一環として住民に対し、その是正を裁判所に請求する権能を与え、地方財務行政の適正な運営を確保することを目的としたものであります。
平成二十九年十月に提起されました県有林の貸し付けに係る住民訴訟に関し、私は、この住民訴訟制度の意義に真摯に向き合い、当該訴訟の勝敗に拘泥することなく、住民全体の利益につながる積極的な真実発見に努めることとし、原告と法律論を闘わせてまいりました。
訴訟を追行していく過程で、これまでの県有林の貸付料の算定に当たり、現況地目の宅地で評価すべきところを開発前の山林で評価するという重大な誤りがあり、その結果、現行賃料が、県が負担すべき適正な県有資産所在市町村交付金相当額と同程度の水準の金額になってしまっており、地方自治法に定める適正な対価を大きく下回っていることが明らかとなり、県の貸付料の算定が違法でないことの正当性を主張し続けることができない状況となりました。
訴訟代理人の弁護士からは、このまま訴訟を継続した場合敗訴し、判決に基づき、県議会の議決を経ることなく、歴代知事や賃借人への損害賠償等を行わなければならなくなる可能性が高い旨の助言があり、県として受け入れられる妥当な結論に導けるよう、甲府地方裁判所に和解の意向をお伝えした上で、甲府地方裁判所の関与のもと、原告との和解交渉を行ってまいりました。
幸い、去る十一月二十四日に原告から、議案でお示しした条項なら和解を受け入れ可能との回答があり、これを受け、前述の事態を防止し、当該訴訟の早期終結のため、原告と合意可能な和解案を認めていただきたく、速やかに議案として提出したところであります。
県としては、今回の住民訴訟を踏まえ、弁護士等を構成員とする住民訴訟対象県有地貸付業務検証委員会(仮称)を設け、県有地貸付手続の適正性を初め、住民訴訟で損害賠償請求を行うよう求められた対象者の責任の有無、県有資産所在市町村交付金の適正な額などについて、つまびらかに検証し、改めるべきは改めて、県民共通の財産である県有地のさらなる適正化を図ってまいる所存であります。
その他の案件につきましては、いずれも、その末尾に提案理由を付記しておりますので、それによりまして御了承をお願いいたします。何とぞ、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
最後に、本年も残すところ、残りわずか一カ月ほどとなりました。文字どおり、感染症対策に向き合った一年になる見通しであります。
収束が見通せないのは山梨県のみならず、日本全国、世界全体の同じ課題であります。かような状況の中で、年が明けますと、早いもので知事に就任いたしましてから二年目の節目もまいります。
議会の皆様、県民の皆様の御協力・お力添えを励みに、山梨県を前進させる力を得てまいりました。任期の折り返しを目前に、議会の皆様、県民の皆様を前に、ここに強くお誓い申し上げたい決意がございます。
山梨にかかわる全ての命と生活を救い、さらにその先の成長と跳躍を図る。私はこの先も、議会の皆様からのお知恵をおかりし、職員全ての情熱を結集してまいります。
山梨県に生まれてよかった。山梨県で育ってよかった。そして、山梨県で学んでよかった。生涯にわたり、夢を育める仕事と職場と仲間、家族に恵まれる。お孫さんからお年寄りまで、三世代が日々の喜びをともに分かち合える山梨であってほしい。一人一人が山梨らしい豊かさを実現できる環境づくりは、コロナ禍にあっても、着実に前進させなければなりません。
そのためにこそ、遠い過去から今日に至る県民の皆様が営々と築き上げ、育み、私たちの世代が引き継いでいる資源の全てを、これからの山梨のために最大限の活用に取り組んでまいります。少人数教育は、全ての若者、生まれてくる未来の開拓者の道をひらくものです。
介護待機者ゼロ社会は、これまで山梨を築いてこられた方々の御苦労をねぎらい、老後に報い、働き盛りの世代の方々による負担を減らし、介護離職を防ぐことになります。
山梨らしい、新しい豊かさをぜひ、議会の皆様の手でその幕を上げていただきたく、本議会が山梨新時代に向けた希望発信の場となることを切に願ってやみません。
知事就任二年を見据えた今、志を新たにいたしますのは、次のような思いでございます。
山梨で生活することを誇れるあしたをつくる。施策の全ては、これからの山梨のためにこそあります。議会の皆様、県民の皆様とともに、この同じ目標に向かって、何らひるむことなく、終わらぬコロナ禍にあっても、不惜身命の覚悟を持って取り組んでまいります。全ては、これからの山梨のために。全ては、明日の山梨のために。この決意を新たに、困難の季節を全県民とともに歩んでまいります。
感染症を乗り越え挑戦し続ける、前進し続ける山梨県は決して立ちどまることはありません。たとえ一歩でも、たとえ半歩でも、それが必ず、山梨における新しい豊かさにつながると信じてやみません。
御清聴に感謝申し上げます。
32
◯議長(
山田一功君)知事の提案理由の説明が終わりました。
暫時休憩いたします。
午前十一時五十九分休憩
───────────────────────────────────────
午後一時三十分再開議
33
◯議長(
山田一功君)休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第五、報告をいたします。
地方公務員法第五条第二項の規定に基づき、第九十五号議案ないし第九十七号議案について、人事委員会の意見を徴したところ、お手元に配付のとおり、適当と考える旨の回答がありました。
───────────────────────────────────────
梨人委第千百五十号
令和二年十一月三十日
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
山梨県人事委員会委員長 中 島 琢 雄
意見聴取について(回答)
令和二年十一月三十日付け議調第千五十六号で意見を求められた次の議案については、いずれも適当と考えます。
第九十五号 山梨県職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等に関する条例中改
正の件
第九十六号 山梨県学校職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等に関する条例
中改正の件
第九十七号 山梨県警察職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等に関する条例
中改正の件
───────────────────────────────────────
34
◯議長(
山田一功君)次に、日程第六、知事提出議案、第九十四号議案ないし第九十七号議案を一括して議題といたします。
この際申し上げます。第九十四号議案ないし第九十七号議案は、職員給与等に関する条例の改正案等でありますが、十二月一日を基準日とする、本年十二月期の期末手当の取り扱い等を定めた内容であるため、本日採決を必要とするものであります。よって、直ちに審議に入りたいと思います。
これより、この職員給与等に関する条例の改正案等に対する質疑に入るのでありますが、
発言通告がありませんので、質疑はないものと認めます。
次に、議案の付託について申し上げます。
ただいま議案となっております第九十四号議案ないし第九十七号議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、総務委員会及び教育厚生委員会に付託いたします。
───────────────────────────────────────
令和二年十一
月定例会
付 託 表(その一)
総務委員会
第九十四号 山梨県知事、副知事、公営企業の管理者、教育長及び常勤監査委員の通勤手当及び期末手当支給
条例及び山梨県特別職の秘書の職の指定等に関する条例中改正の件
第九十五号 山梨県職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等に関する条例中改
正の件
第九十七号 山梨県警察職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等に関する条例
中改正の件
教育厚生委員会
第九十六号 山梨県学校職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等に関する条例
中改正の件
───────────────────────────────────────
35
◯議長(
山田一功君)ただいま付託いたしました議案は、お手元に配付の委員会日程表によって直ちに審査を願います。
───────────────────────────────────────
委 員 会 日 程 表
┌─────────────┬─────────┬────────┬────────────────┐
│ │ │ │ │
│ 委 員 会 名 │ 月 日 │ 委員会室名 │ 備 考 │
│ │ │ │ │
├─────────────┼─────────┼────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │
│総 務 委 員 会│十一月三十日 │第一委員会室 │総務、人事委、警察本部 │
│ │ │ │ │
├─────────────┼─────────┼────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │
│教 育 厚 生 委 員 会│十一月三十日 │第二委員会室 │教育 │
│ │ │ │ │
└─────────────┴─────────┴────────┴────────────────┘
───────────────────────────────────────
36
◯議長(
山田一功君)暫時休憩いたします。
午後一時三十一分休憩
───────────────────────────────────────
午後二時十五分再開議
37
◯議長(
山田一功君)休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第七、報告をいたします。
会議規則第七十六条の規定に基づき、総務委員長及び教育厚生委員長から、第九十四号議案ないし第九十七号議案に係る審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
総 務 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第九十四号 │令和二年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び歳│ │
│ │ │ │
│ │山梨県知事、副知事、公営企業の管理者、教育長及び常勤監査委員の通勤手当│ │
│ │ │ │
│ │及び期末手当支給条例及び山梨県特別職の秘書の職の指定等に関する条例中改│ │
│ │ │ │
│ │正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十五号 │山梨県職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用等│ │
│ │ │ │
│ │に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十七号 │山梨県警察職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採│ │
│ │ │ │
│ │用等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
令和二年十一月三十日
総務委員長 猪 股 尚 彦
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
───────────────────────────────────────
教 育 厚 生 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ 第九十六号 │山梨県学校職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採│ │
│ │ │ │
│ │用等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
令和二年十一月三十日
教育厚生委員長 山 田 七 穂
山梨県議会
議長 山 田 一 功 殿
───────────────────────────────────────
38
◯議長(
山田一功君)次に、日程第八、知事提出議案第九十四号議案ないし第九十七号議案を一括して議題といたします。
本案に対する委員長の報告は、会議規則第四十条第三項の規定に基づき、委員会報告書を配付いたしましたので、これを省略いたします。
これより、各委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
39
◯議長(
山田一功君)質疑を打ち切ります。
これより、討論に入ります。
発言の通告がありますので、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
40
◯小越智子君 議案第九十五号から九十七号、県庁職員、教育委員会職員、教員、警察職員の期末手当削減の条例改正に反対の討論を行います。
山梨県人事委員会の職種別民間給与実態調査で、民間企業の昨年八月からことし七月までのボーナスが平均四・四六月分、県職員の期末勤勉手当支給月四・五月で、民間事業所より〇・〇四月上回っていることから、年間支給月数を〇・〇五月引き下げ、十二月の期末手当から差し引き、来年度以降においては、六月と十二月期の期末手当でそれぞれ〇・〇二五月引き下げるというものです。また基本給については、民間給与との格差が極めて小さいので改定を行わない。すなわち据え置くとされます。
国家公務員に対する人事院勧告と内容を同じくするボーナスカット、基本給据え置きです。県内では県庁職員給与が市町村職員初め、関連団体や公務員に準ずる給与体系を採用している事業所に影響し、ボーナス削減、据え置きの方向へと導くことになり、県職員、教員、警察職員だけでなく、幅広く県内労働者のボーナス削減、給与据え置きへとつながります。
県庁職員一万一千人以上にとどまらない多くの県内労働者に影響が広がる悪循環となります。また、条例改正の附則に、会計年度任用職員については、十二月のボーナスは削減されないものの、来年度からは職員同様に引き下げることとなり、知事部局で約八百人、教育委員会では千百人の会計年度任用職員がいます。
フルタイムの会計年度任用職員に適用されることは、パートタイムの会計年度任用職員にも準用されます。
また、基本給の据え置きは七年ぶりとなります。これまで特に若年層の給与引き上げを実施してきましたが、今回はありません。基本給は、年金や退職金に連動します。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、県職員の労働環境はさらに過酷になっています。ことし四月から九月までの知事部局の平均残業時間は十三・二時間、前年度と比較して大きく変わっていないとされていますが、八十時間を超える職員が毎月平均二十五人、百時間以上が七、八人もいます。最も忙しい年度末ではなく、七月から九月の期間で過労死ラインといわれる残業時間八十時間以上の職員が、毎月二十人以上いること。残業手当の対象とならない管理職の職員も含めると、長時間労働職員が相当数に上っていることは、容易に想像できます。
教員の多忙化は、従来から指摘され、公立小中学校校長会の調査で、一日の超過勤務時間が三時間との回答が二七%もありました。一カ月六十時間くらいの超過勤務をしていることになります。国のガイドラインの四十五時間以内をはるかに超えています。新型コロナウイルス感染拡大で、感染防止対応や児童生徒への個別対応、オンライン授業への対応など、さらに多忙化が極まっています。
新型コロナウイルス対策に多忙を極め、従来にも増して長時間労働を強いられているのが、現在の公務労働者です。また、ボーナス削減は民間労働者の給与体系にも影響を及ぼすことにつながり、反対します。
41
◯議長(
山田一功君)以上で討論を打ち切ります。
これより、まず、第九十五号議案ないし第九十七号議案について、一括して起立により採決をいたします。
本案に対する委員会の報告は可決であります。
お諮りいたします。本案は委員会報告書のとおり、可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
42
◯議長(
山田一功君)起立多数であります。よって、本案は委員会報告書のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第九十四号議案を採決いたします。
本案に対する委員会の報告は可決であります。
お諮りいたします。本案は委員会報告書のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
43
◯議長(
山田一功君)異議なしと認めます。よって、本案は委員会報告書のとおり可決することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
44
◯議長(
山田一功君)次に、日程第九、議員提出議案、議第二十号議案を議題といたします。
皆川巖君から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。皆川巖君。
(皆川 巖君登壇)
45
◯皆川 巖君 今回提出いたしました賀詞につきまして、提出者を代表して、その提案理由を説明いたします。
天皇陛下におかせられましては、菊薫るよき日に立皇嗣の礼を挙行され、文仁親王殿下が皇嗣であることを内外に宣明されましたことに、謹んでお慶び申し上げます。
皇嗣殿下におかれましては、上皇陛下、天皇陛下をお支えになられるとともに、数々の御公務に精励してこられました。このたびの御宣明に当たり、より一層、内外の信望に応えられますよう、衷心よりお祈りいたします。
あわせて天皇皇后両陛下並びに、皇嗣同妃両殿下のますますの御健勝と皇室の弥栄を心からお祈り申し上げ、賀詞を奉呈するものであります。
ついては、朗読させていただきます。
まず初めに、天皇陛下に奉呈する賀詞を朗読いたします。
賀 詞
天皇陛下におかせられましては
皇嗣文仁親王殿下の
立皇嗣の礼を あげさせられ
皇位継承者としての地位を
宣明されましたことは
国民ひとしく慶賀に
たえないところであります
ここに山梨県議会は
山梨県民を代表して
謹んでお祝いを表します
次に、皇嗣殿下に奉呈する賀詞を朗読いたします。
賀 詞
皇嗣殿下におかれましては
立皇嗣の礼を あげさせられましたことは
国民ひとしく慶賀に
たえないところであります
ここに山梨県議会は
山梨県民を代表して
謹んでお祝いを表します
以上であります。
46
◯議長(
山田一功君)皆川巖君の提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、委員会の付託は、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
47
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、委員会の付託は、これを省略することに決定いたしました。
これより、議第二十号議案を採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
48
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定しました。
───────────────────────────────────────
49
◯議長(
山田一功君)次に、日程第十、議員提出議案、議第二十一号議案を議題といたします。
久保田松幸君から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。久保田松幸君。
(久保田松幸君登壇)
50 ◯久保田松幸君 今回提出いたしました、山梨県議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例につきまして、提出者を代表しまして、その提案理由を御説明いたします。
本年十月、人事委員会から、一般職員の期末手当について民間の支給割合との均衡を図るため、年間支給月数を引き下げる旨の勧告がなされ、先ほど職員給与条例の改正が可決されました。
また、この一般職員の期末手当の年間支給月数の引き下げを受け、知事等特別職の期末手当についても、年間支給月数を引き下げる条例改正についても可決されたところであります。
こうした県の対応を踏まえ、県議会においても知事等と同様の措置を講ずることとし、議員の期末手当の年間支給月数を〇・〇五月分引き下げ、現行三・四月である期末手当の年間支給月数を三・三五月にするものであります。
議員各位には、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
51
◯議長(
山田一功君)久保田松幸君の提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、委員会の付託は、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
52
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、委員会の付託は、これを省略することに決定いたしました。
これより、議第二十一号議案を採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
53
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
54
◯議長(
山田一功君)次に、日程第十一、議員提出議案、議第二十二号議案を議題といたします。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、提出者の説明並びに委員会の付託は、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
55
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、提出者の説明並びに委員会の付託は、これを省略することに決定いたしました。
これより、議第二十二号議案を採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
56
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
重ねてお諮りいたします。ただいま設置されました県有地の貸付に関する調査及び検証特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定に基づき、皆川巖君、浅川力三君、河西敏郎君、白壁賢一君、猪股尚彦君、渡辺淳也君、向山憲稔君、土橋亨君、飯島修君、小越智子さん、以上十人の議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
57
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました十人の議員を、県有地の貸付に関する調査及び検証特別委員に選任することに決定いたしました。
ただいま設置されました県有地の貸付に関する調査及び検証特別委員会を、本日の会議終了後、第四委員会室において開きますので、御了承願います。
───────────────────────────────────────
58
◯議長(
山田一功君)次に、日程第十二、知事提出議案、認第一号議案及び認第二号議案を一括して議題といたします。
決算特別委員長から、審査の経過及び結果について報告を求めます。決算特別委員長、浅川力三君。
(決算特別委員長 浅川力三君登壇)
59 ◯決算特別委員長(浅川力三君)決算特別委員会の審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
認第一号議案、令和元年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件、並びに認第二号議案、令和元年度山梨県公営企業会計決算認定の件は、去る九
月定例会において、本委員会に付託されたものでありますが、会期中に審査を議了することができなかったため、閉会中の継続審査案件として、付議されたものであります。
以来、決算書を中心に、主要施策成果説明書、決算審査意見書等を参考として、収支の状況、予算執行上の適否など、本予算が議決の趣旨に沿って、適切かつ効果的に執行され、県民福祉の向上にどのように反映されたかなど、さまざまな角度から検討を加え、事業の執行状況、経過などについても詳細な調査を行ってきました。
採決の結果、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれの議案も認定すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から主なるものについて、その概要を申し上げます。
初めに、認第一号議案のうち、まず、普通財産の有効活用についてであります。
「本県が持続可能な財政運用を行っていくためには、自主財源の確保が必要であるが、普通財産の有効活用に対する考え方はどうなっているのか。また、県民の貴重な財産を有効活用し、継続的、長期的な収入源とすることを考えると、売却だけでなく、貸し付けについても積極的に進めていくべきであるが、どのように取り組んでいくのか」とただしたのに対し「用途廃止され、行政財産の使用目的がなくなった普通財産についても、県民福祉向上のため、効率的かつ有効な活用に努めることとしている。
これまで、特に建物所有の場合、借地借家法により借地人の権利が強く保護されることなどから、売却を中心に進めてきたが、今後は、民間の開発業者、不動産業者などから意見をいただく機会を設けるなどして、借り受けや買い取りといった形態も含め、民間ニーズの把握に積極的に取り組んでいきたい。あわせて、所有者としての県の権利が過剰に制限を受けないよう、当該土地や周辺の状況などを鑑みながら、事業用定期借地権を活用するなど、より柔軟な利活用を模索していきたい」との答弁がありました。
次に、大村智人材育成基金事業についてであります。
「この事業は、本県出身の大村智先生のノーベル医学・生理学賞の受賞を契機として、平成二十八年度に二十億円で造成された基金の運用益を活用しているとのことだが、事業内容はどうなっているのか。また、次代の山梨を担う若者や研究者の人材育成を継続していく必要があるが、今後の取り組みをどうしていくのか」とただしたのに対し「この事業は、国際的な視野と高度な知識・技術の習得等などを目的として、海外留学をする県内高校生や大学生などの海外留学費用や、本県出身または県内の大学や企業に属する若手研究者の研究費に対し、助成を行うものである。
今後の取り組みについては、科学技術の成果は一朝一夕にできるものではないため、次代を担う子供たちへの教育の充実や、若手研究者の研究環境の整備に向け、継続的に推進していくことが重要と考えている。これまで制度を活用した学生や研究者の就職先、研究成果の状況などの追跡調査と検証を行い、将来性豊かな若手研究者の研究意欲を高められる制度としていきたい」との答弁がありました。
次に、林内路網整備についてであります。
「充実した森林資源を有効に活用し、市場の期待に応えるためには、林道などの路網整備が重要となるが、昨年度の林道、森林作業道の整備実績はどうなっているのか、また、これらの整備により、新たにどのくらいの木材生産が可能となり、どのような効果が得られるのか」とただしたのに対し「林道は全体で六・六キロメートルの整備を行った。また、林道から作業現場まで、高性能林業機械などが乗り入れるための森林作業道を四十・七キロメートル整備した。これらの整備により、新たに百二十ヘクタールの人工林で木材の搬出が可能となり、今後この森林から三万九千立方メートル程度の木材生産を見込んでいる。これらの路網を活用して森林整備を推進し、森林資源の循環利用を進めていきたい」との答弁がありました。
次に、ジェトロ山梨貿易情報センター事業費についてであります。
「本事業費は、ジェトロ山梨への県の分担金であるとのことだが、分担金を支出する団体の意向は、ジェトロ山梨の活動内容にどのように反映されているのか、また、事業成果をしっかり把握した上で、今後の活動内容や分担金のあり方などを検討していくべきであるが、県の考え方はどうなっているのか」とただしたのに対し「ジェトロ山梨では、分担金を支出する団体の意向については、すぐに対応できるものは随時対応しているほか、毎年開催されるジェトロ山梨振興協議会において意見聴取が行われ、要望を次年度事業に反映させている。
また、本県や海外進出を図る企業・団体にとって、ジェトロ山梨は必要不可欠な団体と認識しているが、事業の成果は十分に把握する必要があるため、これまで以上に県を初めとする分担金支出団体に報告するよう求めていく。
こうした報告を通じて、事業成果の把握に努め、事業内容への意見提出や分担金のあり方の検討に反映させていきたい」との答弁がありました。
次に、認第二号議案のうち、地域振興事業会計についてであります。
「丘の公園全体の利用者数が前年度に比べて減少したとのことだが、増加に向けた取り組みはどうなっているのか。また、令和元年度決算を踏まえ、今後どのように取り組んでいくのか」とただしたのに対し「丘の公園の指定管理者は、利用者の増加に向け、施設ごとにさまざまな取り組みを行っている。オートキャンプ場では、利用者のニーズを捉え、常設テント内に新たにグランピングを導入し、前年度に比べて利用者が増加したほか、まきばレストランでは、旅行会社への訪問など、新規提携先の獲得に取り組んだ。また、オートキャンプ場や、まきばレストランなどにおける、やまなしグリーン・ゾーン認証の取得やテイクアウト商品の販売など、超感染症社会へ対応しながら利用者数の増加に努めている。
企業局としても、利用者が安全・安心に施設を利用できるよう自動水栓への交換や、利用者の増加を目指し、無料開放施設への花壇の整備などを行っている。引き続き指定管理者と連携し、観光や雇用など地域振興に貢献していきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして、決算特別委員長の報告といたします。
60
◯議長(
山田一功君)決算特別委員長の報告が終わりました。
これより、決算特別委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
61
◯議長(
山田一功君)質疑を打ち切ります。
これより、討論に入ります。
発言の通告がありますので、順次
発言を許します。
まず、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
62
◯小越智子君 認第一号、令和元年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定に反対の討論を行います。
昨年十月に消費税が一〇%に引き上げられました。実質成長率は値上げ前の年率換算マイナス二・五%から、一〇%に値上げ後はマイナス六・三%へと大きく落ち込みました。景気は後退し、県民生活の悪化に新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかける中で、県民の暮らしと福祉を守る施策が求められました。
しかし、長崎県政は、知事選挙で掲げた停滞から前進、ゆたかさを実感できる山梨県として力を入れたのは、県民生活の応援よりも、県外、海外からの外貨獲得として、富裕層を呼び込むことで税収を上げて県政運営に回すトリクルダウンのやり方でした。
富士山登山鉄道は、観光客による環境負荷と言いながら、マイカー規制の強化や電気バス・燃料電池バスの導入ではなく、世界遺産委員会や静岡県との協議もなく国家プロジェクトと言い、観光振興のための建設ありきで進めました。前県政のリニア駅周辺開発を変更しましたが、新たにリニアビジョンを策定し、不動産や投資、金融を含めた開発、さらに駅位置変更に言及しました。富士山登山鉄道やリニアに依存する外部頼みの県政運営を推進しました。
さらに医療・介護ツーリズムを掲げました。県外からの富裕層をターゲットに健診や人間ドックを呼び込む経済政策です。山梨県民の人間ドックの受診状況の把握もしておらず、自由料金で富裕層狙いの経済政策です。二百二十七万円の予算を計上していましたが、その検討・成果は見当たりません。富裕層の外部頼みの政策は破綻の兆しです。また、国保のデータヘルス事業は、国保加入者の個人の診療データを民間事業者が把握することになります。医療を利益追求、個人情報をないがしろにする姿勢でした。
知事が柱に掲げた医療・介護・福祉の充実に期待を寄せた県民も多いと思います。しかし、希望した保育園に入ることができない実態があるのにもかかわらず、待機児童はゼロと言い続け、知事選挙で重度障害者医療費助成制度について「当座のお手持ちの融通できる余地がないことで、医療サービスを受けることをためらうことがないように」と述べながら、自動還付できなかった方が、その後、払い戻しができたかの調査もせず、昨年度の重度障害者医療費助成の不用額は貸付制度分合わせて八千万円にもなります。
公共事業の高い落札率は変わらず、昨年度五千万円以上の土木一式三百九十七件中落札率九九%以上が九十六件もあります。一社入札は二百五十三件。国から予定価格の事後公表をとの通知がありながら、事前公表のままであり、高い落札率と高い一社入札率は、入札制度が破綻していると同じです。
年明けの新型コロナウイルスに対する対応が遅過ぎました。既に策定されていた新型インフルエンザ等対策行動計画に沿わない対応でした。一月下旬には対策本部を設置していた県もある中、山梨県の設置は三月十一日でした。新型インフルエンザ等対策行動計画に沿えば、海外発生期に対策本部を設置し、危機管理委員会、備蓄や確保に対応するとなっています。県の対応は遅過ぎました。
知事の政治活動を担当する政務担当の秘書を県職員として任命しました。税金で政務活動を行うことになりました。自民党の要請で自民党本部で県主催の行事を行いました。自民党の国会議員のみの招待でした。県の公式行事を特定政党の会議室で行ったことは、行政の中立性に反するものです。
以上、反対討論とします。
63
◯議長(
山田一功君)次に、水岸富美男君の
発言を許します。水岸富美男君。
(水岸富美男君登壇)
64 ◯水岸富美男君 私は、認第一号議案、令和元年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件について、認定することに賛成の立場から討論を行います。
令和元年度の決算につきましては、一般会計において歳入面では実質県税及び実質交付税が減少した一方、県債の増加などにより歳入総額は前年度に比べ八十五億円余の増加となりました。
歳出面では、人件費や公債費などの義務的経費が減少した一方、防災・減災対策関連の補助事業費を初めとした投資的経費の増加などにより、歳出総額は前年度に比べ七十一億円余の増加となりました。
この結果、実質収支は前年度に比べ五千万円余減少し二十五億円余の黒字、また、実質単年度収支は新型コロナウイルス対策に要する事業の実施により、財政調整基金を約三十四億円余繰り入れしたことなどから三十五億円余の赤字となりました。
県は、厳しい財政状況にありましても、新たな政策課題に対応するために、事務事業の不断の見直しや経費のさらなる節減を図るとともに、税の徴収率向上など、自主財源の確保と、その重点的・効率的な配分に努めております。また、公共事業における繰り越し制度の活用など、予算執行に当たり工夫を行っていることも見受けられました。
次に、事業の実施状況について主なものを申し上げますと、防災・減災対策の一環として、河川改修や砂防設備の整備等に取り組んだほか、中小企業への総合的支援、また、県内への移住促進、子供の心の問題等に対応するための拠点整備など、各分野で事業が着実に実施されたところであります。
以上のことから、執行部においては必要な施策を議決予算の目的に沿って、いずれも適切かつ効率的に執行され、県民福祉の向上が図られているものと認められるところであり、私はこの令和元年度決算につきまして認定することに賛成するものであります。
なお、厳しい財政状況においては決算の重要性に注目すべきであり、限られた事業費の中で最大の効果・成果を出せたか、引き続き検証していく考えであります。
以上申し上げまして、賛成討論といたします。
65
◯議長(
山田一功君)以上で討論を打ち切ります。
これより、まず、認第一号議案を起立により採決いたします。
本案に対する決算特別委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
66
◯議長(
山田一功君)起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり認定することに決定いたしました。
次に、認第二号議案を採決いたします。
本案に対する決算特別委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
67
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり認定することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
68
◯議長(
山田一功君)次に、休会についてお諮りいたします。
十二月一日及び二日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
69
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、休会についてはお諮りしたとおり決定いたしました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
来る十二月三日、午後一時、会議を開き、代表質問を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
午後二時五十分散会
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