県教育委員会では、これまでも管理職が教員の勤務時間を適切に把握するため、
県立学校で昨年9月からパソコンを活用して出退勤時間と
業務内容の把握を行い
業務改善に努めており、また、この
取り組みを
市町村教育委員会に情報提供するなど、管理職をはじめとした教員の勤務時間に関する意識改革と
業務改善の
取り組みを進めております。
また、今年度新たに配置する
部活動指導員とスクール・サポート・スタッフにつきましては、その配置効果を検証し、国の動向も注視しながら配置について適切に対応してまいりたいと考えております。
運動部活動につきましても、現在、県の
ガイドライン見直しに向け、関係団体などと議論を進めており、できるだけ早く
県立学校や
市町村教育委員会に示すこととしております。
今後とも
市町村教育委員会と連携して、教員の働き方改革にしっかり取り組んでまいります。
次に、2の県が主体となって県民への理解を求めることについての請願でございます。
教員の働き方改革の
取り組みは、教員が心身の健康を損なうことがないよう長時間勤務を解消するとともに、
子供たちと向き合う時間を確保するために教員の業務を見直し、
授業準備等の時間を確保して授業や
学習指導等をより効果的に行うことができるよう取り組むものでございます。こうした
取り組みの趣旨につきましては、教員はもとより幅広く県民の皆様にも御理解をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
最後に、3の客観的な記録が行えるような予算措置と市町村への
導入指導についての請願でございます。
出退勤時間の把握につきましては、
タイムカードなどで毎日の勤務時間を客観的に把握することは重要なことと考えておりますが、各学校の管理職の指導のもと、教員の
業務改善を進めていくためには、勤務時間の的確な把握にあわせ時間外勤務の
業務内容を把握することも必要なことと考えており、まずは現在実施しております
取り組みの定着に努めてまいりたいと考えております。
こうした
取り組みにつきましては、
市町村教育委員会と情報共有しており、小中学校におきましても、各
市町村教育委員会の方針に基づき教員の勤務時間等の把握に努めております。今後とも
市町村教育委員会と連携して、教員の働き方改革にしっかり取り組んでまいります。
(2) 質疑・応答
8
平木委員長 ただいま当局から説明を受けましたが、これらについて質疑はありませんか。──ないようでありますので、質疑なしと認めます。
(3) 討論
9
平木委員長 これより討論に入ります。
討論はありませんか。──ないようでありますので、討論なしと認めます。
(4) 動議
10
笠井委員 委員長。
11
平木委員長 笠井委員。
12
笠井委員 請願者がこちらにお見えになっていらっしゃると思うのですが、
富山県議会基本条例で必要に応じて、意見を聴く機会を設けるとありましたが、この場で意見陳述を求めることが必要ではないでしょうか。
13
平木委員長 はい、事務局に確認いたします。少々お待ちください。
お待たせいたしました。
ただいま請願第2号の2「教職員の
過労死認定を受け長時間勤務の縮減を求める請願」について、参考人の意見を求めるということでの動議を
笠井委員より受けましたので、この動議に対して御意見をいただきたいと思います。
笠井委員、正式に何か御意見はございますか。発言席でお願いします。
14
笠井委員 ただいま委員会付託されておりますこの請願について、私は賛成の立場をとっております。教員の働き方改革が進む中でより一層進めるべきだという観点から、討論はせず、順序が逆になり、動議という形になってしまいました。
富山県議会基本条例に条文を整備し、
議会改革推進会議でも諮られるべきところなのでしょうが、請願者さんがいらっしゃるものですから、参考人として請願の趣旨や背景について説明をいただくよう求めたいと思っております。
15
平木委員長 ほかに御意見はございませんか。
16
武田委員 今ほど、
笠井委員から御提案もありましたけれども、私を含む
自民党会派としましても説明をいただいて、きょうに至っており、中身を十分精査をさせていただいておりますので、今回この案件につきましては必要はないと私どもは思っております。委員長、よろしくお願いします。
17
平木委員長 ほかに御意見はありませんか。──ほかに御意見がないようでございますので、この動議についてお諮りをさせていただきます。
今の
笠井委員からの動議のとおり、参考人をこちらに招くということに関して賛成の委員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
18
平木委員長 挙手少数であります。
よって、請願第2号の2について、参考人の意見を聴くことは否決させていただきます。
(5) 採決
19
平木委員長 これより採決に入らせていただきます。
初めに、請願第2号の2「教職員の
過労死認定を受け長時間勤務の縮減を求める請願」のうち2、3を採択することに賛成の委員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
20
平木委員長 挙手少数であります。
よって、請願第2号の2のうち2、3については不採択とすべきものと決しました。
次に、同じく請願第2号の2のうち1を採択することに賛成の委員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
21
平木委員長 挙手全員であります。
よって、請願第2号の2のうち1については採択すべきものと決しました。
したがいまして、請願第2号の2については一部採択すべきものと決しました。
(6) 説明事項
22
平木委員長 次に、陳情の審査に入ります。
陳情は1件付託されておりますので、当局から説明願います。
23
成富警務部長 陳情第5号について説明をいたします。
陳情は2つございまして、まず1つ目の
県公安委員会は県民の目線に立ち県民からの問題指摘に対して謙虚に受け答えできるように正すべきについてですが、
公安委員会に対する苦情等の処理に関する事務は、
警務部総務課公安委員会補佐室で所管をしており、苦情等の処理に当たっては常に相手の立場に立ち、管轄区域、
申し出内容等のいかんを問わず適切かつ誠意のある対応をすること。私情や先入観にとらわれることなく適切に処理することを基本として対応しております。
また、
陳情2つ目の県警察は県民に範を示し県民からの指摘や苦情について速やかに正し、県民からの信頼に応えるべきにつきましても、苦情等の処理に当たっては常に相手の立場に立ち、
申し出内容等のいかんを問わず適切かつ誠意ある対応をすること。私情や先入観にとらわれることなく適切に処理することなどを基本として対応しており、引き続き苦情等を誠実に受けとめ適切かつ迅速に処理するよう努めてまいります。
24
平木委員長 ただいま当局から説明を受けましたが、これについて御意見などありませんか。──ないようですので、これで陳情の審査を終わります。
3 閉会中
継続審査事件の申し出について
25
平木委員長 次に、閉会中
継続審査事件の申し出の件を議題といたします。
本委員会の閉会中
継続審査事件については、お手元にお配りしてある
申し出案のとおり、議長に申し出たいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
26
平木委員長 御異議なしと認めます。
よって、お手元にお配りしてある
申し出案のとおり、議長に申し出ることに決定いたしました。
4
教育警務行政当面の諸問題について
(1)
報告事項
津田教育企画課長
・「富山県
学校施設長寿命化計画」の策定について
・
県立学校における
ブロック塀などの工作物の緊急点
検の結果について
坂林教職員課長
・平成31年度富山県
公立学校教員採用選考検査志願
状況について
成富警務部長
・懲戒処分の実施について
・平成30年度警察官A(第1回)
採用試験の
申込状況
について
牧田地域部長
・夏山警備の実施について
舘谷交通部長
・夏の
交通安全県民運動の実施について
(2) 質疑・応答
酒井委員
・
危機管理マニュアルについて
笠井委員
・児童、生徒の支援について
・部活動について
・SNSを活用した
いじめ相談について
横山委員
・空調(冷房)
設備設置状況について
高野委員
・教員免許の失効により昨年失職した教員の現状につ
いて
27
平木委員長 以上で説明が終わりましたので、ただいまの
報告事項に関する質疑及び
所管行政一般についての質問に入ります。
質疑、質問はありませんか。
28
酒井委員 冒頭に、前中沖知事のご冥福を心よりお祈り申し上げるものでございます。また、大阪府北部を震源とする地震で亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、また被災された方々にはお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を願っております。
それでは、質問に入ります。改めて、委員長、質問します。
学校の
危機管理マニュアルについてお伺いをいたします。
約1週間前になりますが、今月の19日、静岡県藤枝市で小学校4年生の男児が頭を切られて重傷を負った事件が発生いたしました。負傷した男児生徒は約20人の生徒とともに集団下校中であり、容疑者はその後学校の敷地内で取り押さえられた事件であります。
過去、平成13年に全国を震撼させた8名の児童が亡くなった大阪府の
池田小学校での小学生無
差別殺人事件が発生してから今月で17年過ぎました。その後平成15年に京都府の
宇治小学校で児童2名が負傷、また平成17年には大阪府の
寝屋川中央小学校で教職員3名が殺傷されたという事件もありました。
このことなどから、全国的に学校の
安全管理体制について検討が進められて、現在はほぼ県内全ての学校で
不審者侵入時の
危機管理マニュアルが整備されて、発生時の対応訓練も実施されていることと考えております。
そこで、お伺いいたしますが、
県内公立学校の
危機管理マニュアルは県や
市町村ごとに統一されているのか、それとも地域性も勘案することなどから学校任せとなっているのか、その
マニュアルの整備の状況について、まずお伺いをいたします。
29
東瀬保健体育課長 学校における
危機管理マニュアルは、
学校保健安全法により各学校に作成が義務づけられているものでありまして、本県におきましては全ての
公立学校で整備されております。
文部科学省からは、
事故等発生時の対応の手順を示した
緊急連絡体制図の例や、各対応における
留意点等の
基本的内容を盛り込んだ
危機管理マニュアル作成の手引きなどが各学校に示されておりまして、これらを活用して
マニュアルを作成、見直しするよう求められております。
あわせまして、学校の立地する環境や
学校規模、
児童生徒等の年齢や通学の状況等といった各学校の実情に応じて、想定される危険を明確にし、
危険等発生時にどう対処するかを検討することなどにも留意して作成、見直しするよう求められております。本県ではこうした資料や留意点を踏まえて各学校で対応しております。
30
酒井委員 それでは次の質問に入りますが、先月の28日に警察本部で開催された児童の通学路の安全を確保する
安全会議は、県内で不審な声かけ事案が多発している中、新潟県新潟市での
児童殺傷事件を踏まえて重要な会議であったかと考えております。
しかしながら、その席上で一部出席者から、校長や保育所長など上司に確認をとった上で110番する例が多く、不審者の検挙がおくれるとか、また、校長が不在の場合、まず校長に連絡するが連絡ができない場合はどうしたらいいかわからないという発言がありました。その結果として、警察に通報しない先生が多いという趣旨の発言があったと伺っておりますし、また新聞に載っておりました。
私としては、そのようなことが実際にあるのかなということを思っていたところでありますが、今月の12日に県内の小学校で、校長と教頭が不在であったために残っていた教職員が判断できずに、結果として県の
ドクターヘリが着陸できず、約2.5キロ離れた小学校のグラウンドに着陸して患者収容がおくれたケースがあったという報道がされております。
ドクターヘリの着陸要請があった場合は、校長、教頭が不在でも対応できるように周知徹底を図るべきと考えるのであります。
そこで、学校の
不審者侵入時に論点を戻しますが、
危機管理マニュアル上、
不審者侵入時の110番通報は校長または教頭など一部教職員に限定されているのかもしれません。もしそうであれば、
危機管理マニュアルが一秒一刻を争う緊急事態で機能しない部分があると考えるのでありますが、そういった部分を、
県教育委員会として見直し、今後どのように取り組んでいくのかについてお伺いをいたします。
今ほど御説明もありましたが、手引きの
作成マニュアルの
見直し等も順次行っているということでありますが、そのことについて、また改めてお伺いいたします
31
東瀬保健体育課長 今ほどお答えいたしました
文部科学省の手引きでは、これまでは校内での
事件発生時には
原則校長や教頭から110番通報すること、不在の場合は代理者が通報することとされておりましたが、こうした中、改訂された手引きが本年3月に配布されまして、
原則校長、教頭から110番通報することは変わらないものの、必要と判断した場合、発見した教職員が直接通報することや、校長が不在の場合には当面した教職員が通報するよう、あらかじめ全教職員で共通理解しておくこと、これら2つが盛り込まれたところであります。
県教委では、これまでも
危機管理マニュアルについては、
市町村教育委員会や各学校に対し、絶えず検証、見直しを行うよう要請しておりますが、いずれの学校においても、この3月に示されました改訂版の手引きに基づき、御指摘の緊急時
マニュアルとなるよう指導を徹底してまいりたいと考えております。
32
酒井委員 3月にそういう指示が出されたということで、現場ではまだ周知徹底されていないところもあるのかなと思った次第であります。校長、教頭がいなくてもしっかりバックアップする体制が必要だと思いますし、弾力的に対応する実践的な
マニュアルを作成するように各学校に求めるものであります。
今後、そういったことのないようにしっかり取り組んでいただければと思います。ありがとうございました。質問を終わります。
33
笠井委員 質問に入る前に、
警察官採用試験の申込者が減っているということはもちろん、それと比べても教員の
採用試験の
志願者数が大幅に減っているということであります。この理由については、先ほど課長から社会情勢によるものだとお話がありました。おそらくそういったこともありますけれども、今の教員の状況がマスコミなどによってクローズアップされて、それがこういった結果につながっているのかなという思いがあります。
ですから、これは一丸となりまして
教育委員会、もちろん警察も行政もそうなのですが、働き方改革を進めていかなければならないなという思いがあります。
警察官の募集については、私の知り得るところによりますと、幹部の方みずから足を運んでさまざまなところで勧誘をされていることを聞いたり、見たりしております。ところが、教職員はどうなんでしょうか。私の主観でありますけれども、余りそういった活動が目に見えてこないということがあります。国家百年の計である
子供たちを教える先生を採用するわけでありますから、今後やはり警察の方々を見習って、今ここにおられる幹部の方がこぞって採用に向けていい人材を発掘していただくように要望しておきたいと思います。
以下、質問に入らせていただきます。
まず、
児童生徒の支援についてなんですが、学校には
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーさんが配置されております。
スクールカウンセラーさんは各学校に1名ずつ、ソーシャルワーカーさんは地域別に1人ということで、持ち回りで回っていらっしゃるということであります。おのおのの立場、役割がございますけれども、その昨年度の相談件数とその内容を、お知らせいただける部分で結構でございますので、お聞かせいただきたいと思っております。
34 金谷小中学校課長 それでは、
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの件についてお答えいたします。
スクールカウンセラーにつきましては昨年度、全中学校79校と小学校110校、県立高校8校の拠点校に配置いたしまして、相談対応を行ってまいりました。その結果、昨年度の相談件数は3万6,818件で、相談内容につきましては、不登校に関する相談が6,745件で最も多く、次に心身の健康、保健に関する相談が4,746件、そして学業、進路に関する相談が4,610件と続いております。
スクールソーシャルワーカーにつきましては、昨年度は中核市として独自に派遣していらっしゃる富山市を除く14市町村に33名を派遣し、県立高校へも3名派遣しております。その結果でございますが、昨年度の相談件数は493件で、内容につきましては、家庭環境等に起因する不登校に関する相談が132件で最も多く、次に、児童虐待や貧困等を含む家庭環境の問題に関する相談が117件、友人、教職員等の関係の問題に関する相談が68件と続いております。
35
笠井委員 後ほどの質問とも絡みますので、この現実は受けとめさせていただきます。ここにいじめという言葉が1回も出てこなかったんですが、相談内容には、いじめはなかったわけですね。
36 金谷小中学校課長 内訳の中にいじめのものも含まれておりますが、今、多いものから順にということでお答えさせていただきました。ちなみに
スクールカウンセラーに関する相談で、いじめに関するもの506件でございまして、スクールソーシャルワーカーに相談した、これはいじめ暴力行為等を含んでいますけれども26件ございました。
37
笠井委員 いじめについては、また後ほどSNSの件で質問させていただきますが、なぜ私がこういうことを聞いたかと言いますと、スクールソーシャルワーカーさんは、御家庭の貧困や虐待など、さまざまな役割を受け持っていらっしゃると認識をしております。
先日、夜間の認可外保育園を視察してまいりました。保育行政は本委員会の所管ではないのですが、そこには夜働いているお母さんの
子供たちが預けられていて、いずれその夜間保育園から小学校に入るわけです。ということは、お母さんが1人で育てていてお子さんが夜間1人で残される小学生の家庭が歴然とできるわけであります。先ほど貧困の相談が117件という数字が上がっておりましたけれども、そういった家庭を取り巻く環境をスクールソーシャルワーカーさんやカウンセラーさんが情報共有して、
子供たちの環境の整備に努めることが私は必要だと思うんですが、そういった状況が果たして本当に図られているのかどうか。
全体の相談件数の中で数が余りにも少ないものですから。例えば現場の担任なり学年主任さんが、ここの家庭はどういう状況だということはもちろん認識されていますけれども、スクールソーシャルワーカーさんも一人ひとりの子供については認識していないわけであります。相談がなければなかなかそういった状況が反映されてこないし、見えてこないということなんです。
そういうことで、学校として、そのスクールソーシャルワーカーさんが情報共有されているのかどうかということと、積極的に
子供たちの環境を改善するように努めるべきだと思っております。質問がちょっとややこしくて申しわけありません。お願いします。
38 金谷小中学校課長 スクールソーシャルワーカーさん等の情報共有ということでございますが、学校では
児童生徒の様子をきめ細かく観察するとともに、家庭訪問や
児童生徒との面談、そしてアンケート調査、地域からの情報等をもとに家庭での様子についても把握いたしまして、いじめ・暴力行為や不登校の未然防止、早期解決に努めております。
それらの原因が、今家庭に起因しているということで判断される場合につきましては、福祉の専門家でありますスクールソーシャルワーカーを交えて、学校においてケース会議を開いたり、そして担任がスクールソーシャルワーカーに積極的に相談をするということもいたしまして、スクールソーシャルワーカーと学校との情報共有を図って対応策を検討し、進めているところでございます。
39
笠井委員 課長のお答えですと、積極的に情報共有を図っているということでありますので、それはそれで本当によろしいと思います。ただ、現場で密に連絡を取り合っていないところが、見受けられるものですから、この設問をさせていただいたわけなんです。
子供を取り巻く環境というのは本当に今厳しくて、貧困にあえぐ
子供たちがたくさんいる。
先日、富山県の相対的貧困率が5%ちょっとだということで、全国平均より10ポイントも低いとお聞きしました。けれども、この間の認可外保育園を見たときに、今話をしたソーシャルワーカーに相談できない
子供たちが実存しているとわかりました。現状として、
子供たちの環境が本当にひどいなと思うことがありますので、今後さらにその努力をしていただきたいということを現場に伝えていただきたいと思います。
次に、そのソーシャルワーカーさんにつなぐ話なのですが、SNSを活用したいじめ等の相談事業を6月に中学校4校、高校4校、合わせて8校をモデル校として開設をしていただきました。
その結果については、6月議会前の本委員会でもお伺いしたのですが、その後20日間たっておりますので、重篤な問題は多分ないだろうなとは思いますけれども、そのうち解決に至った、内容と継続中の件数についてお伺いさせていただきたいと思います。
40 金谷小中学校課長 SNSを活用した
いじめ相談モデル事業につきましては6月1日から始めまして、今6月14日現在、中学校4校と高校4校合わせて8校のモデル校の生徒がLINEを利用したいじめ等の相談を受け付ける「とやまっ子SNS相談窓口」を利用しているところでございます。
6月22日までに相談があるということで申し出があった件数は全体で87件ございました。87件のうちカウンセラーの応答に相談者が反応しなくて相談にまで至らなかったものなどが39件ございます。実際に相談に至った48件のうち、いじめに関するものは8件ございました。学業、進学の悩みに関することが13件、交友、性格に関することが11件、恋愛に関することが9件、自分自身の心身の悩みに関することが7件ということが主な内容になっております。
この中で、いじめに関する相談8件につきましては、やりとりの最後のところで、「話を聞いてもらえてすっきりした。ありがとうございました。」というような相談者が感謝の言葉を述べて終了したものが5件ございまして、相談者の都合で終了したものにつきましては3件ございました。
なお、いじめの事案につきましては、緊急性が高い事案はなかったと報告を受けております。さらに24時間
いじめ相談電話等に引き継いだものもなかったと報告を受けております。
41
笠井委員 モデル校8校の相談件数が6月22日まででありますけれども、87件ということでありますから、恐らくきょう現在では100件を超えているのではないかなと思います。
長野県では、前年全校対象で実施しました。その対象者が非常に多いわけであります。これが有効的にいくかどうかは、まだ検証には至らないとは思います。
この問題は、現状では、24時間電話相談窓口に引き継ぐということにはつながっていないのですけれども、行く行くは受け付けた問題を解決するに当たって、24時間の受け付けだけではなくて、
スクールカウンセラーさんにつながなければならない事案が出てくるのではないかと推測するのです。
これは、もちろんLINEで受けるわけでありますから、最終的にはLINEから、また電話なり対面なり、人と人に持っていって解決に至らないといけないと私は思います。LINEでのSNSの窓口は富山県内なのですか。相談はどこで受けておられるのですか。
42 金谷小中学校課長 現在、
子供たちがLINEでつながる先は大阪の関西カウンセリングセンターと申します。
43
笠井委員 わかりました。ちょっと距離がありますね。連絡を密にするとか、その情報共有をするという意味では、なるべくなら地元のカウンセラーに受けていただくのがいいのかなという思いがあります。これは検討課題にさせていただきたいと思います。
間口、入り口を広げて拾い集めるためにSNSを活用したほうがいいのではないかと私は提唱をさせていただきました。今申したとおり、最終的には人なりカウンセラーさんなり担任さんなり、専門家の方が対応するのが好ましいです。来年度以降、電話相談と並行して全校に導入するという考えはないのでしょうか。
44 金谷小中学校課長 本年3月の国のいじめ防止対策協議会での報告では、昨年度長野県が試行したその結果から、SNS等を活用した相談は、気軽に相談できる窓口として、潜在化していた子供の「相談したい気持ち」を掘り起こす効果が認められたとした一方で、全ての相談を待たせずに対応するために、大量のマンパワーが必要になることが課題であると挙げられております。
県教育委員会といたしましては、これまでも24時間
いじめ相談電話を設置し、臨床心理士や教員経験者等が相談に対応しておりますが、今後SNSを活用した
いじめ相談モデル事業の効果と課題を検証する協議会を立ち上げまして、相談実績をもとに電話相談とSNSを活用した相談について、来年度以降の方向性を検討することとしております。
今後とも国の動きを注視するとともに、協議会の御提案も踏まえつつ他県の
取り組みも参考にしながら、悩みを抱える中高生が相談しやすい環境づくりと生徒の支援体制の整備に取り組んでいきたいと思っております。
45
笠井委員 よろしくお願いします。
このSNSによる
いじめ相談だけではなく、SNSは厚生労働省の自殺防止にも活用されておりますし、聞くところによりますと、東京都の都民ファーストは児童虐待防止にもつながると言っています。
所管する官庁や自治体は異なりますが、カウンセリングの窓口は一つであります。全国的に広がって、それぞれがつながっていき、全県的に配置できるよう、採用ができる形になると思いますので、よろしくお願いいたします。課長、ありがとうございました。
それでは次は、
部活動指導員についてちょっとお伺いしたいと思います。
部活動指導員、これは6月議会前の本委員会でも質問しました。クラブ活動の週休2日制、平日1日と土日のいずれか1日を休むように、休養日を設けなさいということが、スポーツ庁のガイドラインで示されたことを受けて、富山
県教育委員会もそのような方向性で今やっておられます。臨機応変にやるということでしたが、その具体的なところはまだ明確になっておりません。
部活動指導員さんを配置するということですが、指導回数は原則3日、各2時間となっておりますが、これは土日も部活動の指導員だけで指導することが原則可能でしょうか。
46
坂林教職員課長 部活動指導員は顧問教員の部活動指導に係る時間を軽減し、授業準備や学習指導など教員が生徒とかかわる時間を確保するとともに、すぐれた指導者による競技力の向上を目的として、学校教育法施行規則に規定された非常勤の学校職員でございます。その職務は、学校の教育計画に基づき行われる部活動におきまして校長の監督を受け、技術的な指導に従事することとなっておりまして、単独で実技指導や大会、練習試合等の引率を行うことができるとされておりまして、このことは土日におきましても同様となっております。
47
笠井委員 それは、土日も
部活動指導員だけで指導することが可能ということになりますか。
48
坂林教職員課長 はい、そうでございます。
49
笠井委員 では、部活動の指導中に、競技中だとか練習中に事故があった場合の責任の所在は、どこにあるのでしょうか。
50
坂林教職員課長 部活動指導中に発生した事故に係る監督責任につきましては、通常、校長とともに部活動の顧問教員に部活動中の生徒の生命、身体の安全について万全を期すべき注意義務が存在いたします。
部活動指導員は先ほども申し上げたとおり、学校教育法施行規則に規定された非常勤の学校職員でございますので、顧問教員の場合と同様となっております。
こうしたことを踏まえまして、学校の設置者及び学校は
部活動指導員に対し、部活動が学校教育の一環であることなどの部活動の位置づけや生徒の発達の段階に応じた科学的な指導を行うこと、安全の確保や事故発生後の対応を適切に行うことなどについての研修を行うとされております。このため県では、市町村の
部活動指導員も対象とした研修会の開催を今後予定いたしておりまして、
部活動指導員の資質の向上に努めてまいりたいと考えております。
51
笠井委員 部活動指導員、現実はなかなか適当な方がいらっしゃらなくて適任者が見つかりにくいということです。その現状がある中で、クラブの顧問の先生と一緒にやってこられた、スポーツエキスパートの方をそのまま
部活動指導員になさっているところもあると聞いております。
その顧問の先生だって本当は
子供たちと一緒に過ごしたい、見たいと思っているのに、制度上出ることが許されないということで、
部活動指導員の方に任せるというのが実状だと思うんです。ですから、事故があった場合の責任というものを、その
部活動指導員さんに背負わせるのはいかがなものかなという思いがございます。これは私の検討課題にさせていただきたいと思います。
県の
部活動指導員の時給の補助対象が最大1,600円と書いてありました。この根拠について教えていただけませんか。
52
坂林教職員課長 今ほど委員から御紹介いただきましたとおり、国の補助制度でございます中学校における
部活動指導員の配置事業では
部活動指導員の報酬単価の上限が1,600円となっております。
県立高校の
部活動指導員につきましては、中学校に対する国の補助制度を参考に県単独事業として実施しておりますので、勤務時間や報酬について、国の補助制度と同様としておりまして、時給につきましても1,600円ということにしているところでございます。
53
笠井委員 なぜこんなことを聞いたかと言いますと、土日も指導はできるということでありますから、試合に行けば5時間、6時間、遠征で下手すれば8時間ぐらいかかるということであり、この1,600円を上限とし、例え1,500円でも1,400円でも、その単価に時間を掛けます。一方、現職の顧問の先生が部活動指導で休日に4時間以上費やした場合、3千幾らの手当が出るけれども、それ以上は出ないということであります。お金を使うのだったら、代わりに出たいという顧問の先生に、その手当分を振り分けてあげるぐらいの裁量があってもいいのではないかと思っています。このことを投げかけるために質問させていただきました。
それと
部活動指導員の方もいろんなところに配置されておりまして、
県立学校各校の場合ですが、泊高校ではアーチェリー、桜井高校では男子バレーボール、滑川高校では野球部、上市高校では空手、水橋では野球、富山高校ではダンス、呉羽高校では剣道、伏木高校では卓球、南砺福野高校では女子ソフトテニス部、富山いずみ高校では女子バスケットボール部とあります。これ多分1名ずつ配置だと思うんです。
この
部活動指導員が配置されている呉羽高校の剣道部の例なんですが、私が聞いた話では、この高校の英語の先生である剣道部の顧問はすごい優秀であると。そこにインターハイで優勝された剣道の先生が新採の体育の教師としていらっしゃったけれど、その方は剣道部の指導をされていないということです。学校にそういう指導者がいらっしゃるのにもかかわらず、
部活動指導員を無理やり入れなきゃならないということが実際起こっているのではないかということを、調べて、聞き及んでおります。本当に適正配置されていると感じないんですが、どのように捉えていらっしゃいますか。
54
坂林教職員課長 部活動指導員は今年度から新たに導入したものであり、導入に当たっては、部員やその保護者、中体連や高体連、高野連、
市町村教育委員会や各学校など関係者、関係団体の皆さんからも御意見をお聞きしたところ、導入に積極的な意見があった一方、慎重に検討する必要があるとの御意見もあったところでございます。
教育委員会といたしましては、この
部活動指導員の制度が教員の多忙化解消を目指したものであることや、関係の方々の御意見が多様であったことを踏まえまして、いずれの方々にも喜んでいただけるものとなるよう努めたところでございます。
基本的に既存のスポーツエキスパート等のうち、学校、生徒、保護者の同意が得られる方を任用することとしたものでございます。中学校、高校ともこの考え方で配置をされております。担当部活動の競技経験を有する教員が部活動の顧問となることも1つの考え方ではございますけれども、各学校におきましては、教員の経験や学校での校務分掌などを総合的に判断され、顧問や
部活動指導員を配置されているものと考えております。
55
笠井委員 あと、中学校における
部活動指導員の
市町村ごとの配置内訳と、その実態についても、この際お知らせをいただきたいなと思います。
56
坂林教職員課長 中学校での
部活動指導員につきましては、各市町村から県に補助申請がなされているところでございまして、15市町村で37名分となっております。
内訳でございますが、朝日町1名、入善町2名、黒部市3名、魚津市2名、滑川市2名、上市町1名、立山町1名、舟橋村1名、富山市5名、射水市4名、高岡市1名、氷見市3名、小矢部市4名、砺波市2名、南砺市5名となっております。このうち滑川市と高岡市につきましては、現在配置の手続中と聞いております。
部活動指導員の配置に当たりましては、先ほどもお答えしましたように、基本的に既存のスポーツエキスパートなどのうち、学校、生徒、保護者の同意が得られる方を任用することにしておりまして、中学校においてもこの考え方に従いまして市町村の責任において配置されておるものと考えております。
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笠井委員 クラブ活動の数は本当にたくさんあるので、試験的に、お試し期間でやっているのだろうと思います。現場の顧問の先生やクラブ活動に関与される方々の意見も聞いて、6月議会前の本委員会で聞きました週休2日制の内訳についてもしっかりと、これは対応していかないと、今後本当に競技力の低下につながり、大変なことになると私は思っております。
この中にも教職の現場におられた先生もいらっしゃいます。本当に情熱的に生徒指導されてきた方を私は知っています。そういった方々の意見もしっかり聞いて、今後の対応をしていただきたいと思います。
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横山委員 私からは、空調、冷房の設置状況についてどのようになっているのかお伺いしたいと思っております。
きょうも結構いいお天気でいいのですが、これは私たちは随分冷房のきいたところにおりますから、うっかりこう思っていられます。けれども、外はかなり暑いのではないかなと思っています。
ゆうべ1週間予報を見ていましたら、ずらっと傘マークでした。雨は降るんですけれども、気温はずっと30度以上ということで、三十一、二度という日が続いていました。温暖化のせいなのでしょうか、それとも違った異変なのか。ちょっとわかりませんが、30度を超してきますとかなり暑いのかなと思います。特に直射日光が校舎に直接当たったり、教室に差し込むというところは、やっぱり随分暑く感じますので大変かなと思っています。
おまけにその後3カ月予報というのをやっていました。それで、7、8、9月の夏場の3カ月予報を聞いていますと、雨の量、あるいはお天気──晴れとか曇りは平年並みで余り変わらないですが、1つ変わっているのは気温なのです。気温は3カ月とも高めに推移していく予想だということが出ていまして、なかなか大変だなと思っていまして。
ちょっと質問をさせていただきますけれども、現在の県内の小中学校また県立高校の普通教室、あるいは特別教育の空調設備の設置状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。
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津田教育企画課長 県内の小中学校の本年4月1日現在の空調の設置率は、普通教室で32.3%、前年度比プラス4.7%、特別教室で37.2%、前年度比プラス2.4%となっております。また、
県立学校では同じく本年4月1日現在で、普通教室で65.3%、前年度比プラス0.7%、特別教室で30.1%、前年度比プラス0.1%となっております。
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横山委員 その数字が大きな数字なのか少ないのか、なかなかぴんとこないのですけれども。もう1つ、県内の特別支援学校における普通教室、あるいは特別教室の空調設備の設置状況をお伺いしたいと思います。
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津田教育企画課長 県内の特別支援学校の同じく本年4月1日時点での空調の設置率は、普通教室で100%、特別教室で40.8%、これは前年度比プラス0.1%となってございます。このうち県立の特別支援学校におきましては、特別教室で40.1%、前年比0.1%増となってございます。
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横山委員 私はどっちかというと、特別支援学校の話を聞こうかと思っておったんです。けれども、結果この数字を見まして、全国の平均になればいいというものでもないのですけれども、全国的に見た富山県の暑さ、気温の位置に見合った設置率なのか、よくわかりません。もう1つあるのは湿度です。やっぱり気温だけではなくて湿気が多いとむっとしまして、非常に暑く感じ、からっとしていますと同じ気温でもそんなに感じないというところがあります。
私はアイスクリーム屋をしているという商売柄、知っておるんですが、全国の県庁所在地で調査をすると、去年はアイスクリームの消費が富山市が全国ナンバーワンなのです。北陸三県のいずれも常にトップクラスなのです。トップは石川県にいったり福井県にいったりします。アイスクリーム協会の話を聞くと、時たまフェーン現象で気温が非常に高いこともあるからではないかと。ただ、大きく違うのは湿気だと。湿度が北陸は非常に高いと。全国的に見てはどこがどうなのかよくわかりませんが、どうしても梅雨時期に、あるいは梅雨が明けても、北陸地方はそういうことで暑いんだと。
そういった観点からいくと、きのうあたりは猛暑日で、全国一ずば抜けて高い気温ではないものの、湿度が非常に高いために富山県は暑いのではないかと思っています。
それでは、通告してありますのでお聞きします。特別支援学校の特別教室の空調設備の状況が40.8%と、これに対して県下の小中学校における特別教室の空調設備の設置状況は37.2%、要はそんなに変わらないと。特別支援学校であろうと普通の小中学校とほとんど変わっていないということであります。ところが全国で見ると、特別支援学校のほうが65.8%、小中学校が34.6%と、ここに特別支援学校が、大幅に設置率が高くなっているということであります。
一般的に、特別支援学校には自分で体温調節がなかなかしづらい、あるいは気温が高くなると情緒不安定になる
児童生徒がいます。特別支援学校では、特別教室といえども、できる限り空調設備を優先して設置していくべきだと思いますが、渋谷教育長の御所見をお伺いしたいと思います。
63 渋谷教育長 御質問の特別教室についてでありますけれども、本県でも使用頻度は、おのおのの部屋によって違いますので、使用頻度の高い教室、例えばコンピューター室とかランチルームなどにつきましては全てつけてあります。あとは順次つけていくわけなんですけれども、その次に使用頻度の高いものと言えば図書室とか、進路指導室などがあります。そういった点については留意しながら進めているところであります。
御指摘のとおり、特別支援学校の生徒の様子を見てみますと、やっぱり体温調節がなかなか難しいなというお子さんもいらっしゃいます。こうしたことから、平成26年度に全ての普通教室に空調設備を設置いたしました。全国的に見ますと必ずしも100%ではない。平成29年度の時点で81%という状況なんですけれども、私どもは最優先で普通教室に100%設置させていただいたというものであります。
ただ、やはり特別教室もできる限り整備してあげたいなという気持ちは、委員と私は同じ気持ちであります。それでことし、にいかわ総合支援学校を初め5校で6教室、新たに導入することとしておりますので、これからもできる限り優先的に整備を進めていきたいとそのように考えております。
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横山委員 おっしゃるとおりです。例えば全国の平均も、北海道とか北もあるわけですから、設置率が100%というのはちょっと普通教室でもあり得ないのかなと思います。
そんな中にあって、普通教室の設置率と特別教室の設置率が全国の平均で見ると、大きく違うではないですか。今言いましたように全国平均で特別支援学校が65.8%、小中学校が34.6%なんですよ。それに対して富山県はほとんど同じぐらいということですから。
やっぱり全国的に見るとかなり特別支援学校に配慮されているのかなという気がいたしまして、これは一般の
子供たちには申しわけないですが、一度に全部つけることができないのであれば、どうしてもそういった
児童生徒がいるところに配慮されるのはしようがないかなと思うんですが、富山県の場合はそんなに配慮されていないのではないかと私は申し上げているのですが、どうですか。
65 渋谷教育長 どこにポイントを置くかという問題なのだと思いますけれども、先ほど申し上げたのは普通教室の全国の平均と本県の状況を申し上げました。
特別教室につきましても御指摘のとおりだと思います。そこは委員と私は同じ思いであり、できる限り優先的に整備を進めたいと思っておりますので、またお力添えのほど、よろしくお願いいたします。
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横山委員 私にはそんな力は余りないので、きのうの話ではないですが、随分お力を持っておられる教育長でありますから、ひとつよろしくお願いしたいのは私の立場なのですけれども。
確かに使用頻度とかそういうもので、ほとんど使わないとか、あるいは変なガスが出て窓を開けておかないと都合悪いとか、いろんな状況はあるのかなと。実験室なんかだとどうなのかなと思ったりするわけですが。
ことしはにいかわ総合支援学校を初め5校で6教室という、お話が今さっきありました。ところが特別教室の設置数が153で、富山県全体で特別教室が375あるわけですから、まだ二百何十教室が残っているわけです。二百何十教室のうちの6教室、ことしされるということですか。
今言いましたように全部する必要はない。ほとんど使わないようなところとかいろいろあると思うのですが、どの程度行けばベストな状態ですか。なぜかと言いますと、残っている教室数を6で割ったら何十年かかるのかなという気がするのですが、いかがですか。
67 渋谷教育長 それぞれ学校、それから特別教室の使用頻度が違いますので一概に何パーセントということは言えませんけれども、委員から御指摘がありました全国平均というものも1つの指標としながら、それに向けて整備を進めてまいりたいと考えております。
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横山委員 私は非常におくれているのではないかと。教育長もちょっとおくれているかなと思いながら言っておられるのではないかなと思うのですが。ことしみたいに6教室設置したから、その数で割り算したら、それは何十年もかかってしまいますよ。何十年我慢していると、以前に設置した設備がだめになってきます。だからとても今のような状態ではね、追いつかないのではないか。
もう1つ、普通の小中学校も、ここらはちょっとやっぱりまだ低いのではないでしょうか。言いましたように富山県がどの程度のところにあるか、全国平均的なところにあるのかちょっとわかりませんが。
私はアイスクリームの売れ行きを見ていると、もっと高いところに富山県の場合はいるのではないかなと。確かに、湿度は随分高いんですよ。それから気温的にも結構フェーン現象になりますと40度を超してくるようなこともありますので、負けないくらいに暑いのではないかなと思いますので。
特別教室の設置状況は37.2%ですか。それから普通教室で32.3%ですか。やっぱりちょっとかわいそうじゃないかなという気が。
昔、私らが子供のころと言ったら、ほとんど7月の下旬夏休みぐらいに入ってからやっと30度ぐらいを超して、しかもなおかつ最高気温になったって33度とか34度となったらもう暑くてとんでもないと。猛暑日とか40度になることは恐らくほとんど私たちは感じたことがなかったです。ところが最近は温暖化で、違ってきたなという気がします。温暖化とかその他の状況によりまして気温も随分本当に高くなっていますので。教育長、きちんと目標を決めて何とか富山県の
子供たちのために、あるいは特別支援学校の
児童生徒たちのためにも、いつまでにどうするんだということをきちんと決めていかないと。ことし6教室だからいい、来年はどうしようかとか、再来年はゼロにしようかという、その時々の予算とかそういうもので決められては、本当に何十年もかかって、その前にほかの、さきにつけた設備が傷んできますから。なかなか設置が進まないと思うのですが、教育長、いかがですか。
69 渋谷教育長 特別支援学校は県立の学校でありますので、先ほどお答えさせていただきましたように、委員から御提案のございました全国平均も1つの指標としながら、計画的にやっていくという形で対応していきたいと思っております。
一方で小中学校といいますと市町村立学校であります。この対応は、基本はまずは学校の耐震化優先でありましたので、あれもこれもは、さすがに各市町村もできません。ですので、県内の15市町村の状況を見ますと、かなりばらつきがあるというのが現状であります。半数近くはもう100%の整備を普通教室ではされております。特別教室はまた別なんですけれども。
それぞれのそういう事情がございます中で、私どもは各市町村に対しましては、これは国庫補助が入っていますから、これの活用をして進めていただければということでお話しもし、御相談にも乗っているわけではありますけれども、市町村立学校について目標を決めて、いつまでにという形については、
県教育委員会としては、そこまではちょっと踏み込めないのではないかなと考えているところであります。
70
横山委員 言われたとおり、富山市あたりが少しやってくれれば一気に数字は上がるなという気がします、学校数が多いですからね。だからなかなか、県でやれとか、するなとかというわけにはいかないというあたりは、よく理解できます。けれども、ちょっと事あるごとに、今言われましたようなことをきちんと話をしていただければいいのではないか。
でも、教育長、こまどり支援学校以外の特別支援学校は全部県立です。そちらは大体目標を決めて、そういうことはできるのではないでしょうか、いかがですか。
71 渋谷教育長 今ほどもお答え申し上げたとおり、委員から御提言のございました全国平均というものを1つの指標にしながら、計画的に対応していきたいとこのように思っております。
72
横山委員 わかりました。精いっぱいやっていただければ。
私もちょっとうかつだったと思っています。それは何かと言うと、100%設置したと聞いたものだから、安心していました。普通教室と特別教室で異なるか、なるほどな、と思って。普通教室は設置されているけれども、特別教室は設置されていないというのを、2回特別支援学校に行きまして気がつきました。なぜここは設置されていないのと聞いたら、いやいや特別教室は設置されていないんですと。全部100%じゃないの、と言ったら、そうじゃないんだと。うっかりしたなと思っていました。
できるだけ早急にやっていただくように、ひとつよろしくお願いします。
73
高野委員 通告はしておりませんが、1点だけ状況を聞きたいなと思います。
昨年の9月議会で先生が教員の免許更新を忘れていたことへの対応で、先生ではなくなって、講師にするとか、あるいは1年間待って新たに採用の試験を受けていただくというような措置を、ある程度とっていくとお聞きをいたしました。先ほどの
報告事項を聞いておりましたら、職員の採用等も出ておりました。
人間うっかりすることもございますので、免許更新を忘れていたにしては、大変厳しい措置だなと感じました。いわゆる免許を失った人のその後の対応はどうされたか、1点、状況をお尋ねしたいと思います。
74
坂林教職員課長 ただいま委員から御指摘をいただきました該当者、昨年6名おりました。このうち5名は今年度の
採用試験を受験すると聞いております。1名は受験をされないということでお聞きをしておるところでございます。
75
高野委員 ことし
採用試験を受けるということで、5名受けられるということですね。その結果というのは、結局また1年たたないとわからないということですね。
76
坂林教職員課長 試験を受けていただくということは、その試験の結果を待っていただくということになろうかと思います。
77
高野委員 秋に結果がわかるわけでしょうけれども、結局その方々は教職員の採用を1度受けられた方ですので、何らかの配慮というものはあるものなのかどうか、再度お尋ねを申し上げたいと思います。
78
坂林教職員課長 新たに試験を受けていただくということでございますので、そういったような措置はとっていないところでございます。
79
高野委員 よく、理解できましたが、大変かわいそうな事例だなと思いますし、当然真面目にやってこられてほんのちょっとしたミスで、忘れていたわけですから。そういう中でその方には家族もおられるでしょうから、そういうこともまた念頭に入れて、これから進んでいただければと思います。
80
平木委員長 ほかにありませんか。──ないようでありますので、これをもって質疑、質問を終わります。
5 行政視察について
81
平木委員長 次に、行政視察について議題といたします。
県外行政視察の実施につきましては、お手元に配付してある視察案を基本として実施いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
82
平木委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
なお、この決定に基づき、今後事務を進めてまいりますが、視察先との調整において内容の一部に変更が生じる場合がございますので、その変更については委員長に御一任願いたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
83
平木委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
次に、閉会中の
継続審査事件の調査のための行政視察について議題といたします。
県内行政視察については、必要に応じて機動的に実施していきたいと考えており、その実施に当たっての日程調整等については委員長に御一任願いたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
84
平木委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で、付議事項についての審査を終わります。
この際、ほかに何か御意見等はありませんか。──ないようでありますので、これをもって委員会を閉会いたします。ありがとうございました。
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