第2は、子ども・
子育て世代への支援の充実でございます。
家庭の
教育費負担の軽減を図るなどのため、
私立学校経常費補助について、高校、幼稚園に係る県単独の
補助単価を引き上げるほか、
私立高校の
授業料減免などの
県単独補助を拡充します。また、
県立学校に
ICT機器の整備を進め、その特性を生かした効果的な学習に取り組むほか、
スクールカウンセラー等の増員や
SNS相談の拡充を行います。次に、今年度、充実を図ってきた
児童虐待対策について、令和2年度は対策をさらに推し進めていくため、
児童相談所の職員を増員するとともに、
ICT環境の整備により、
虐待事案に迅速、的確に対応できる体制を整えます。また、研修の拡充や里親数の増加を図る
取り組みなどを進めるほか、
DV部門との連携を一層強化いたします。
第3は、福祉・医療の充実でございます。
まず、
介護人材の
確保対策について、令和2年度はベトナムから初めての留学生を受け入れます。そのため、
支援センターでの
相談支援に加え、
介護施設等とのマッチングや
日本語学習に対する助成などについて予算を増額し、対応してまいります。さらに、福祉の充実に向けて、令和2年度中には
重度心身障害者への
医療費助成の対象に
精神障害者を加えるほか、老朽化が進んでいる
千葉リハビリテーションセンターや
社会福祉センターの再整備を進めます。医療について、医師、看護師の
確保対策として、
修学資金の貸し付けなどを引き続き実施するほか、夜間、休日の
救急安心電話の相談時間を延長いたします。また、令和2年秋ごろに
開設予定の
がんセンター新棟について、最先端の
医療機器を整備するほか、(仮称)
総合救急災害医療センターの整備も進めます。
第4は、千葉の
魅力発信でございます。
いよいよ開催される
東京オリンピック・
パラリンピックの成功に向け、
事前キャンプの受け入れ、
都市ボランティアの育成、運営、
聖火リレーなど、万全の準備を整えます。また、
大会期間中は
ライブサイトやクールスポットを設置し、県産品のPRや
観光案内等を行うとともに、県内の
児童生徒に対し、大会を観戦する機会を提供します。さらに、
県民参加型の
文化プログラムを実施するとともに、
障害者スポーツの振興を図ります。
第5は、商工業の振興・雇用です。
中小企業振興資金について、過去最大の融資枠を継続するほか、本県への
企業立地を促進するための助成を行います。また、
中小企業の円滑な
事業承継を推進するため、新たにコーディネーターを配置するとともに、
海外展開支援や健康・
医療分野の
ものづくり支援について拡充します。このほか、ジョブカフェちばにおける
就職支援や
人材確保支援、
障害者の
雇用拡大、
中小企業の働き方改革に向けた
取り組みを行います。
第6は、
農林水産業の振興でございます。
県産
農林水産物の
輸出拡大に向け、
アジア地域での
プロモーション活動を強化するほか、本県が開発した米の新品種、粒すけの
PR活動を実施いたします。また、
園芸産地の生産性の向上に引き続き取り組むほか、被害が拡大している
ジャンボタニシの
緊急防除対策を進めます。さらに、捕獲した
有害鳥獣を処理する施設の整備に対して助成し、
捕獲従事者の
負担軽減を図ることにより捕獲数の増加を目指します。畜産業については、
和牛産地としての
基盤強化や
ブランド力の向上を支援するほか、CSFの
感染予防のため、
ワクチン接種を実施いたします。また、
森林整備に対する助成や
水産総合研究センターの
再編整備を進めてまいります。
第7は、
社会基盤づくりでございます。
県民生活の利便性の向上や経済の
活性化につながる
道路ネットワークの整備については、引き続き予算を増額して強力に進めます。具体的には、
北千葉道路の
東側区間を初め
銚子連絡道路、
長生グリーンラインなどの
アクセス道路や、地域に密着した道路の整備、
道路のり面対策や
耐震対策などの
防災対策を実施します。また、
北千葉道路の
西側区間については、
都市計画案と
環境影響評価準備書の縦覧を今月4日から開始したところでございますが、来年度中には必要な手続を完了させ、その後速やかな
事業化を図れるよう取り組んでまいります。さらに、駅の
バリアフリー設備への助成や、
路線バス等の
活性化に取り組む市町村への支援を行います。
最後に、文化・
スポーツ・
環境施策の推進です。
県立図書館と
県文書館の
複合施設を整備するとともに、
総合スポーツセンター野球場に
照明設備を設置します。また、5回目となるちばアクアラインマラソンを本年10月に開催するとともに、
障害者アスリートを強化、支援する
取り組みに対し助成をいたします。このほか、印旛沼及び手賀沼で急速に繁殖している
外来水生植物の計画的な
駆除等を進めます。
続いて、
令和元年度2月
補正予算案について申し上げます。
2月補正では、12月補正に引き続き、
台風等災害からの復旧・
復興経費を計上するとともに、国の
補正予算に対応した防災・
減災対策などの経費、
CSFワクチン接種に要する経費を計上するほか、人件費、
社会保障費などについて、実績を踏まえた減額を行いました。この結果、
一般会計の
補正予算額は298億7,280万余円の減額となりました。
次に、このたび提案いたしました主な議案の概要について申し上げます。
議案第1号から議案第48号までの48議案は、
一般会計及び
特別会計の
予算案でございます。
次に、議案第49号から議案第73号までの25議案は、いずれも条例の制定、一部改正に係るものでございます。そのうち主なものについて御説明申し上げます。
議案第49号は、
地方自治法の改正に伴い、知事や職員などの
地方公共団体に対する
損害賠償責任について、賠償の限度額を定める条例を制定しようとするものでございます。
また、議案第50号は、職員の適正な
定員管理を行うため、議案第51号は、知事の権限に属する
事務処理について市町村への
事務移譲を進めるため、議案第52号は、使用料、手数料の新設、
改定等を行うため、議案第57号は、
保健師等修学資金貸付金について、
貸付期間満了後の手続を見直すため、議案第67号は、青少年に対して自画撮りを要求する行為を禁止するため、議案第71号は、
学校職員の適正な
定員管理を行うため、議案第72号は、
成田国際空港警備隊の再編成に伴い、警察官の定員の改正を行うため、議案第73号は、盗撮行為について
規制場所の拡大と罰則の強化を行うなどのため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものでございます。
また、議案第74号は、
県営住宅の建設に係る契約を締結するため、議案第75号及び議案第76号は、
労務単価の上昇や設計の見直しに伴う
工事請負契約の変更のため、議案第77号は、
新型インフルエンザ対策に係る
備蓄用治療薬を取得するため、議案第78号から議案第84号までの7議案は、今後の回収が見込めない県の債権を放棄するため、議案第95号は、知事の給料を減額するための条例の制定について、専決処分したことの承認を求めるため、それぞれ議会の議決を得ようとするものでございます。
以上がこのたび提案いたしました議案の概要でございますが、なおこの際、当面する諸問題について御報告申し上げます。
まず、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
中国を中心に全世界で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症については、県内においても、これまでに5名の患者が確認されております。県では、先月23日に健康危機管理対策本部を設置したのに続いて、31日に県民からの専用電話窓口を設置するとともに、国内の感染の拡大を踏まえて、今月7日には、感染の疑いのある人を確実に専門の診療機関につなげるための相談センターを各保健所に開設するなど、感染の拡大防止に向け、関係機関と連携して、全庁一丸となって取り組んでいるところでございます。また、中国・武漢市から帰国された方のうち、検査後、症状がなかった方について、国の主導により、経過観察のため勝浦市内のホテルで受け入れが行われてまいりましたが、再検査の結果、昨日、全員が陰性と確認され、退所できることとなりました。この間、県も国や勝浦市と連携し、全面的にバックアップしてまいりましたが、何よりもホテルの
関係者や地元住民の方々に大変な御苦労と御尽力をいただいたことに対し、この場をおかりして心から感謝を申し上げるとともに、このような英断をしたホテルや地域の皆様が風評被害を受けることがないよう、しっかりと応援してまいります。今後とも、何よりも県民の皆様の生命と健康を守ることを最優先に、緊張感を持って必要な対策を実行し、感染拡大防止に全力を尽くしてまいりますので、県民の皆様におかれましては、せきエチケットや手洗い、うがい等、通常の感染防止対策をしっかりと行っていただくとともに、正しい情報に基づき冷静に対応していただくようお願いいたします。
次に、成田空港の機能強化について申し上げます。
一昨年3月の四者協議会における合意を受け、航空法の変更許可のための手続が進められてきたところでございますが、去る1月31日に国から空港会社へ許可があり、さらなる機能強化の実現に向けて、いよいよ動き出すことになります。県といたしましては、機能強化の実現に当たっては、空港周辺の環境対策や地域振興が欠かせないものと考えていることから、引き続き住民の生活環境の保全にしっかりと取り組むとともに、機能強化がもたらす経済効果を空港周辺の全域に波及させ、地域全体がくまなく発展することを目指してまいります。今年度中には具体的な地域
活性化策を取りまとめた実施プランを策定することとしており、今後とも地域の発展と空港の発展が好循環する地域づくりの早期実現を図ってまいります。
以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告をさせていただきました。よろしく御審議くださいますようお願いを申し上げます。
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休 会 の 件
◯議長(
阿井伸也君) 日程第5、休会の件を議題といたします。
お諮りいたします。議案調査のため、2月14日、17日及び18日は休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
阿井伸也君) 御異議ないものと認めます。よって2月14日、17日及び18日の3日間は議案調査のため休会とすることに決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
2月19日は定刻より会議を開きます。
これにて散会いたします。
午前11時29分散会
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本日の会議に付した事件
1.開 会
2.議長の報告
3.
千葉県議会アメリカ行政調査団報告
4.
会期決定の件
5.
会議録署名議員指名
6.
各種審議会委員補欠選出の件
7.議長の報告
8.議案第1号ないし議案第95号、報告第1号及び報告第2号
9.
知事提案理由説明
10.休会の件
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出 席 議 員
議 長 阿井 伸也 君
副 議 長 今井 勝 君
議 員 鈴木 和宏 君 平田 悦子 君 松崎 太洋 君
菊岡たづ子 君 宮川 太 君 田中幸太郎 君
宮坂 奈緒 君 佐藤健二郎 君 伊藤 寛 君
鈴木ひろ子 君 高橋 秀典 君 木名瀬訓光 君
市原 淳 君 田沼 隆志 君 秋葉 就一 君
岩波 初美 君 仲村 秀明 君 鈴木 陽介 君
野田 剛彦 君 大崎 雄介 君 安
藤じゅん子君
高橋 祐子 君 秋本 享志 君 川名 康介 君
小野崎正喜 君 伊豆倉雄太 君 森 岳 君
茂呂 剛 君 小路 正和 君 中村 実 君
伊藤とし子 君 川井 友則 君 水野 友貴 君
谷田川充丈 君 田村 耕作 君 横山 秀明 君
松戸 隆政 君 入江 晶子 君 守屋 貴子 君
大川 忠夫 君 三沢 智 君 石井 一美 君
岩井 泰憲 君 小池 正昭 君 関 政幸 君
中沢 裕隆 君 實川 隆 君 山本 義一 君
鶴岡 宏祥 君 坂下しげき 君
プリティ長嶋君
秋林 貴史 君 阿部 俊昭 君 礒部 裕和 君
天野 行雄 君 網中 肇 君 高橋 浩 君
矢崎堅太郎 君 林 幹人 君 武田 正光 君
瀧田 敏幸 君 鈴木 衛 君 木下 敬二 君
臼井 正一 君 信田 光保 君 江野澤吉克 君
伊藤 昌弘 君 佐野 彰 君 加藤 英雄 君
みわ 由美 君 藤井 弘之 君 赤間 正明 君
竹内 圭司 君 田中 信行 君 河野 俊紀 君
石橋 清孝 君 宇野 裕 君 本間 進 君
酒井 茂英 君 浜田 穂積 君 川名 寛章 君
河上 茂 君 伊藤 和男 君 小高 伸太 君
宍倉 登 君 阿部 紘一 君 吉本 充 君
鈴木 昌俊 君 山中 操 君 西尾 憲一 君
小宮 清子 君
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欠 席 議 員
斉藤 守 君
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出席説明者
知 事 森田 健作 君
副 知 事 高橋 渡 君
副 知 事 滝川 伸輔 君
総 務 部 長 今泉 光幸 君
総 合 企 画 部 長 石川 徹 君
防災危機管理部長 岡本 和貴 君
健 康 福 祉 部 長 横山 正博 君
保健医療担当部長 渡辺 真俊 君