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  1. 群馬県議会 2019-06-03
    令和 元年第2回定例会厚生文化常任委員会(生活文化スポーツ部関係)−06月03日-01号


    取得元: 群馬県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 元年第2回定例会厚生文化常任委員会生活文化スポーツ部関係)−06月03日-01号令和 元年第2回定例会厚生文化常任委員会生活文化スポーツ部関係委員会の名称 厚生文化常任委員会 開催場所   402委員会室 開議年月日時 令和元年6月3日 午前9時58分 散会年月日時 令和元年6月3日 午後1時18分 会議の目的  令和元年第2回定例県議会における付託議案等の審査        (生活文化スポーツ部関係)        委員長 大和 勲  副委員長 今泉健司  委員 久保田順一郎 出席委員   委員  福重隆浩  委員   岩上憲司  委員 金子 渡        委員  小川 晶  委員   松本基志  委員 大林裕子        委員  亀山貴史 欠席委員   なし 執行部等出席者       【生活文化スポーツ部】        生活文化スポーツ部長 角田淑江   スポーツ局長     武藤勉        県民生活課長     山本隆    人権男女共同参画室長 松本万理子        県民センター所長   宮川博之   消費生活課長     戸塚洋子        文化振興課長     森田徹    東国文化推進室長   佐藤貴昭        スポーツ振興課長   高原啓成   スポーツプロジェクト推進室長 寺田順
    △開議 ○大和勲 委員長   ただいまから、厚生文化常任委員会を開きます。本日の委員会は、お手元に配付の次第により、生活文化スポーツ部関係の審査を行います。 △委員長あいさつ大和勲 委員長   (あいさつ) △席の指定 ○大和勲 委員長   次に、座席の指定を行います。委員会室の座席は、ただいまご着席のとおり指定いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり)  それでは、さよう決定いたします。 △委員自己紹介大和勲 委員長   今回は、委員選任後はじめての委員会でありますので、各委員から自己紹介お願いします。  (今泉副委員長から順次、自己紹介) △執行部あいさつ大和勲 委員長   次に、生活文化スポーツ部長からあいさつお願いします。 ◎角田 生活文化スポーツ部長   (あいさつ) △執行部自己紹介大和勲 委員長   次に、執行部出席者自己紹介を順次お願いします。  (武藤スポーツ局長から順次、自己紹介) △付託議案概要説明及び内容説明大和勲 委員長   それでは、本委員会に付託された議案の概要について説明お願いします。 ◎角田 生活文化スポーツ部長   (概要説明) ○大和勲 委員長   続いて、付託議案の内容について、説明お願いします。 ◎山本 県民生活課長   (第80号議案令和元年度群馬県一般会計補正予算(第2号)」について、議案書及び補正予算説明書により説明) ◎高原 スポーツ振興課長   (第80号議案令和元年度群馬県一般会計補正予算(第2号)」について、資料1「総合スポーツセンターアーチェリー場整備に係る予算について」により説明) ◎山本 県民生活課長   (承第2号「専決処分の承認について」、議案書及び補正予算説明書により説明) ○大和勲 委員長   以上で付託議案説明は終わりました。 △付託議案の質疑 ○大和勲 委員長   これより、付託議案の質疑を行います。委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いいたします。なお、所管事項に関わる質疑は、付託議案の質疑が終了した後に行いますので、ご了承願います。 ◆岩上憲司 委員   アーチェリー場整備について、少し伺いたい。  自身は県のアーチェリー協会の副会長を務めているが、この整備が決まったことを大変うれしく思っている。思い返すと、スポーツに関する特別委員会を議会で立ち上げ、仮設アーチェリー場を視察した時の記憶がよみがえってくる。  こうした取組を理解してアーチェリー場が仮設から本設になることで、国体に向けて良い流れができるのではないかと思っている。施設が新しくなると競技者は元気になり、協会としても競技人口を増そうという意欲が高まると思うので、引き続きご指導願いたい。  そんな中、資料では3月31日時点の状況が示され、「実施設計により変更される場合がある」とあるが、現時点で具体的な変更点があるのか伺いたい。 ◎高原 スポーツ振興課長   実施設計を今年度6月まで進めていく中で、細かい変更があることについて記載したものである。現時点で具体的な変更点があるわけではない。 ◆岩上憲司 委員   アーチェリー協会から色々な要望等を提出しているが、それについてはどのように捉えているのか。 ◎高原 スポーツ振興課長   アーチェリー協会皆さんとは随時意見交換を行っており、今回追加した屋根付き練習スペースも協会からの要望を取り入れて計画したものである。今後も備品の整備などについて、協会の意見を聞きながら対応していきたいと思っている。 ◆岩上憲司 委員   今までは仮設アーチェリー場のため無料であったが、今回の施設整備利用料金はどのように設定するのか。 ◎高原 スポーツ振興課長   議員の指摘のとおり、これまでは仮設であったために無料としていた。本設に移行した際は条例に掲げ、利用料を徴収することを考えている。  今まで料金を徴収していなかったことから、他県施設の状況を踏まえた上で、利用しやすい金額でかつ理不尽に安くならないよう配慮していきたい。今後の検討事項であって、まだ詳細は決まっていない。 ◆岩上憲司 委員   確かに理不尽に安くはできないが、学生で競技を頑張っている人もいるなかで、あまり高い料金設定だと競技人口が増えないという課題もある。十二分に協議し、色々な方向性検討していただけると有り難い。アーチェリー個人競技であるため、個人の負担が大きいことから、団体スポーツとは違った観点から検討した料金設定お願いしたい。  また、最後まで皆さんのご協力をいただき、すばらしいアーチェリー場整備お願いしたい。 ○大和勲 委員長   以上で、付託議案の質疑は終了いたしました。 △所管事項概要説明内容説明大和勲 委員長   続いて、所管事項説明お願いします。 ◎角田 生活文化スポーツ部長   (所管事項の概要について議会資料No.2-(1)により説明) ◎山本 県民生活課長  ◎宮川 県民センター所長  ◎戸塚 消費生活課長  ◎森田 文化振興課長  ◎高原 スポーツ振興課長   (以上、所管事項について議会資料No.2-(1)により説明) ◎森田 文化振興課長   (資料2「県有文化施設の管理における指定管理者制度活用実施方針について」説明) ◎高原 スポーツ振興課長   (資料3「県有スポーツ施設の管理における指定管理者制度活用実施方針について」、資料4「第83回国民体育大会及び第28回全国障害者スポーツ大会の開催に向けた準備状況について」説明) ◎寺田 スポーツプロジェクト推進室長   (資料5「第29回ぐんまマラソンの開催について」説明) ◎高原 スポーツ振興課長   (資料7「東京2020オリンピック聖火リレーについて」説明) ○大和勲 委員長   以上で、説明は終わりました。 △所管事項の質疑
    大和勲 委員長   これより、所管事項の質疑を行います。委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いいたします。 ◆久保田順一郎 委員   1点確認させていただきたい。昨日、全国植樹祭が愛知県で開催された。これに天皇皇后両陛下がお見えになり、万全のセキュリティーが実施されていた。  これを見て、2028国体に向けていくつか心配事項があったので伺いたい。まず、全国植樹祭では大型バス300台が動員されていた。1,500名を超える参加者がいたが、本県でそれだけの人数に対応できるバスを確保できるのか。バスが足らない場合にはどうしたらよいのか。現時点での担当部署や今後の見通しについて伺いたい。 ◎高原 スポーツ振興課長   バスの問題については、全国大会、ましてや国体となると非常に重大な問題と考えている。ただ、具体的な展望や検討にはまだ着手していない。今回、意見があったからというわけではないが、交通政策課や、観光バス手配に関しては観光局も含めて意見交換しながら、どのような方策をとるべきか、早急に考えていきたい。 ◆久保田順一郎 委員   国際的なテロ対策など、県警も含めた検討を今後十分に行っていく必要があると思う。そうした面で色々な角度から安全な大会となるよう要望させていただく。  あと一点、国体ではライフル射撃競技も含まれると思うが、国体用の競技場についてどのような検討を行っているのか。現時点で分かっていることがあれば、話してほしい。 ◎高原 スポーツ振興課長   現在の施設はあかぎ国体に備えて昭和56年頃に整備されたもので、現在の耐震基準を満たしておらず、耐震や改修が必要との指摘を受けている。また、県議会でも施設整備についての決議がなされている。国体基準での整備には多額の費用を要するので、整備に際してはそのような点を十分に考慮して検討案を作成し、検討・決定しなくてはならないと考えている。問題意識は持っており、まだ具体策は話せない段階だが、対応させていただきたい。 ◆久保田順一郎 委員   補助金申請等はまだ検討していないのか。アーチェリー場整備では、補助金を活用したとの説明があったが。 ◎高原 スポーツ振興課長   アーチェリー場整備の際に活用した補助金を同様に活用できるかは定かではないが、財源については国庫やtotoの助成金なども含めて検討していきたい。 ◆久保田順一郎 委員   よろしくお願いしたい。 ◆岩上憲司 委員   国体の関係でいくつか伺いたい。国体拠点選定プロセスについて、色々な流れがあるのだと思う。こうした流れを整理する観点から、競技団体自体は、どのようにして希望する郡市にもっていくことになるのか教えてほしい。 ◎高原 スポーツ振興課長   国体会場選定については、競技団体及び市町村の意向が合致し、かつ施設競技基準に合うことが理想である。ただ、そうした事例は少なく、現在、比較的意向が合致しそうな競技団体及び市町村担当者が出向いてヒヤリングを実施している。  一番重要なのは、競技団体が希望する会場で実施する場合、大会運営でどれぐらい自主的に動けるかという点である。例えば、審判やスタッフの問題。こうすれば競技団体の意向に添えるという方法は申し上げられないが、率直な意見をよく聴取する中で考えていきたい。  また、できれば会場が県中央部に固まることなく、県の西部や北部など広いエリアの市町村お願いしていきたい。よって、相手方に開催意向がなくてもお願いしていくケースが今後は発生する。 ◆岩上憲司 委員   課長の答弁のとおり、国体会場地選定プロセスには非常に曖昧な部分がある。施設整備が必要な事例を考慮すると、早めに動いていかないと決まらない。  競技団体の立場から発言すると、競技団体には各々の思いがあるものの、諸条件から会場は都市部に集中するのではないかといった雰囲気がある。誰がリーダシップをとって進めて行くかが重要だと思う。会場整備必要性などを考えると、競技団体単独で動くことは難しい。現実には、市町村や県が開催の意向を示したものしか競技団体は対応できない。誰がリーダシップをとるのか明確にならないと、競技団体は動けないと思うがどうか。 ◎高原 スポーツ振興課長   委員の指摘のとおりだと思う。県がリーダーシップをとり、調整やお願いをしないと進まない。まだ手順は固まっていないが、早めに選定の具体的な形を示せるよう努力したい。 ◆岩上憲司 委員   ぜひ、お願いしたい。各競技団体は現在、総会の時期にあり、どの団体もその話題が持ち上がっている。難しい問題であることは承知しているが、どこがリーダーシップをとるのか、スポーツ協会を含めて協議していただきたい。  次に、久保田委員からライフル射撃場の話もあったが、国体会場について、現在の県内競技施設で対応できるものと、水泳競技施設のように現状では基準に合わないものをどのように県は整理しているのか。 ◎高原 スポーツ振興課長   細かな点を見ると競技基準に合わない例はあるが、県として一番懸念しているのは水泳場である。水泳場はかつての基準より水深が深くなり、幅や観客席が不足しているなど、その対応を検討することが第一であると考えている。同様のことがライフル射撃場にもいえる。  水泳場都市公園内にあることから、県土整備部と相談を始めている。こうした大規模施設について、早めに方向性を出せるよう進めたい。 ◆岩上憲司 委員   大規模な施設で基準に合わないのは水泳場ライフル射撃場だけということか。他の施設で基準に合わないものはあるか。 ◎高原 スポーツ振興課長   その他の施設で大規模改修等が必要なものは、現状ではピックアップしていない。 ◆岩上憲司 委員   競技団体拠点施設が変わった場合、基準に適合しなくなることもあるか。 ◎高原 スポーツ振興課長   現在の拠点施設はあかぎ国体がベースとなっており、そのまま拠点施設として通用するか再検討が必要と考える。 ◆岩上憲司 委員   施設整備を考慮すると国体開催までに残された期間は限られていると思うので、県とスポーツ協会で連携し、競技団体を巻き込んで早めに対応いただきたい。  それから、「目指せ!未来のアスリートわくわく運動プロジェクト」は盛況で、有り難いと思っている。競技団体にとって多くの人々にPRできる良い機会でもあり、引き続き事業を実施していただきたいがどうか。 ◎高原 スポーツ振興課長   本事業には国体に向けた気運の醸成という側面もある。事業を継続して競技を知ってもらうことも大切であるので、予算の確保を含め、継続できるよう努力したい。 ◆岩上憲司 委員   ぜひ、よろしくお願いしたい。競技人口の増えない競技団体などは本事業を活用してPRを行っている。市民の目に触れない競技もたくさんある。競技団体からは本事業に対して好意的な意見が寄せられているのではないかと思うがどうか。 ◎高原 スポーツ振興課長   事業を始めた当初は、新たな負担が発生することからやや消極的な競技団体もあったが、実際に実施すると予想以上の子ども達が参加しており、競技団体にも前向きに捉えていただけたと思っている。この事業を継続することで、競技を知っていただくことが大切だと思っている。 ◆岩上憲司 委員   本事業に予算を確保している競技団体もあるので、継続いただけると有り難い。  もう一点、小川委員も質問すると思うが、県民会館駐車場における駐車台数不足についてどのような対策を検討しているのか。 ◎森田 文化振興課長   県民会館駐車場について、色々課題があることは承知している。まずは、公共交通機関への誘導や周辺駐車場利用により、マイカー利用での来館を減らす取組をしていきたいと考えている。 ◆岩上憲司 委員   普通に考えれば対応は難しいと思う。思い切ったことを考えていく必要がある。県民会館自体公共交通利用を進めても、チケットの販売者主催者)がそこまでの声がけはしない。そうした状況で、どのように周知していくかは課題であると思うがどうか。 ◎森田 文化振興課長   まずはチラシ等公共交通利用を促す情報を提供する。また、県民会館ではホームページ等において他の駐車場利用する場合の割引制度の案内や公共交通機関利用お願いをさせていただきたいと考えている。 ◆岩上憲司 委員   現在、割引制度利用している人はいるのか。 ◎森田 文化振興課長   現在、割引制度はあるものの、なかなか実効性が上がらない状況である。 ◆岩上憲司 委員   現実を考えると、減免や割引制度をPRしていくことも必要だが、私が主張しているのは根本的な解決を図っていくことである。本県のメイン施設が最初から混雑することが判っていて、公共交通の増便などの対策が講じられている訳ではない。非現実的な話をこの場でしても、進展は望めない。根本的な解決に向けた検討が必要だと思うがどうか。 ◎森田 文化振興課長   最初にお話ししたが、まず公共交通機関、それから周辺駐車場利用した上で、更に敷地内整備を含めて検討していきたい。 ◆岩上憲司 委員   部長の考えを伺いたい。 ◎角田 生活文化スポーツ部長   これまで岩上委員をはじめ、たくさんの指摘をいただいており、重要な事項と認識している。自身もイベント終了後の県民会館で大変な思いをしたことがあり、遠くの駐車場でなかなか出庫できないことがあった。  指摘のあった根本的な解決に向け、駐車場をどうするのかについて問題意識は持っている。まずは、今できるところから始め、どのぐらいマイカー利用から公共交通へ誘導できるのか、どのくらいの駐車台数が不足しているのかを把握した上で具体の検討をしていきたい。 ◆岩上憲司 委員   今できることと根本的な解決に向けた取組の双方を進めていただければいいと思う。群馬県のメイン施設を気持ちよく使っていただけるようお願いしたい。 ◆金子渡 委員   県営プールについて岩上委員から話があった。都市計画課の所管にはなるものの、県営プール整備は2028年国体に向けて一番大きな課題と考える。今年3月の一般質問で、3月中に調査結果が出るとの答弁があったが、どのような調査結果であったか伺いたい。 ◎高原 スポーツ振興課長   県土整備部が委託して、いくつかのパターンについて検討したものであり、現地での改修や建て替えを前提とした検討案である。当課では、別敷地への移転や市町村との協力等も含めて検討案を整理し、県庁内で議論して早めに方向性を決めたいと思っている。県土整備部から、いくつかの案を提示いただいた。 ◆金子渡 委員   県土整備部の検討結果は、あくまでたたき台がいくつか示されたということで、これから検討するということは承知した。屋内飛び込み台を設置しても国体後に利用が見込めないような場合、九州などでは隣の県の施設利用した事例がある。よって、すべて新設すべきとは思っていないが、大規模改修で対応できず、建て替えが必要な場合はPFI導入検討が必要と考えている。PFI導入には検討期間が長期間必要と認識しており、9年後といっても時間の余裕はないと思うが、県の認識はどうか再度伺いたい。 ◎高原 スポーツ振興課長   委員の指摘のとおり、PFI可能性も含めて検討するものと考えている。今年度中に着手なり方向性を出せるよう努力していきたい。 ◆金子渡 委員   国体に係る施設整備で一番大きな課題と考えているので、しっかりとした対応をお願いしたい。  次に、ここ数年行われている事業であるGUNMAマンガ・アニメフェスタだが、今年度はどのような内容で行うのか伺いたい。 ◎森田 文化振興課長   GUNMAマンガ・アニメフェスタは、マンガアニメーションなどメディア芸術の制作と発表の場を提供し、優れた作品を顕彰し、本県のメディア芸術の水準の向上と新しい才能の発掘を目的として平成25年度から実施しているものである。  今年度は、マンガアニメーション、イラストの制作体験をするワークショップを夏休みに開催する。その後、作品募集・審査を経て、2月に第7回GUNMAマンガ・アニメフェスタとして入賞作品等の展示を行う予定である。 ◆金子渡 委員   以前は県庁の本庁前の駐車場などに、車にアニメーションのラッピングをした痛車といわれる車両を展示するなど、県として思い切ったことをやったというイメージがあった。今後検討していく部分も多いと思うが、現時点でこうした思い切った取組の予定はあるのか。 ◎森田 文化振興課長   当事業の実施については、メディア関係の学科を持つ専門学校講師等で構成する実行委員会で今後、検討していく。話のあった痛車の件については、今年度はやるという決定はしていない。委員会の中で検討して決めていくことになる。 ◆金子渡 委員   全国的にアニメツーリズムによる地域おこしに取り組む事例が増えてきている。有名なのは秩父市の「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」である。この取組により100万人を超える来場者があり、聖地巡礼ということになっている。  今回、県内市町村の予算を見てみると、アニメツーリズムに取り組むということで事業に予算を組んでいる市町村が増えてきている。渋川市でも新規事業として予算を組んでおり、桐生市などはだいぶアニメツーリズムの取組が進んでいる。来年の群馬DCを見据え、生かしていく必要があると思っている。アニメ芸術を高めて作品を発表する場を超え、GUNMAマンガ・アニメフェスタを観光と結びつけるという発想もあると思うがどうか。
    ◎森田 文化振興課長   アニメツーリズムは、アニメや漫画の作品の舞台となった土地や建物などを訪れる旅行のことで、聖地巡礼とも呼ばれており、クールジャパンの視点でも注目されている。本県では、榛名山や渋川市街地などが舞台となって登場する「頭文字イニシャル)D」が話題となった。また、一般社団法人アニメツーリズム協会が国内外のアニメファンからの投票に基づき選出した2019年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88選、宇宙よりも遠い場所」として館林市が選定された。他県では、映画「君の名は。」の岐阜県飛騨市など、漫画やアニメに登場する舞台や作家ゆかりの地を地域振興に活用して多くの観光客が訪れた事例もある。  本県においても、地域の活性化観光振興への活用が期待できるので、市町村の取組などの情報を収集したいと考えている。過去には高崎市美術館が漫画展を県のフェスタに合わせて開催したことでPR面相乗効果を発揮できたこともあり、群馬DCに向けてどのような取組ができるか検討していきたい。 ◆金子渡 委員   話にあったが、渋川市で「頭文字イニシャル)D」のイベントをすると、北海道から九州までのナンバーの車両が多く集まる。好きな人々にとって、こうしたイベントは移動してでも参加したいものとなっている。日本郵政と連携して切手も発行しているが、その売れ行きもすごい。ぜひとも、アニメ芸術を観光と結びつけていけるように観光部局と連携して、更に取り組んでいただくことを要望する。 ◆小川晶 委員   最初に県民会館駐車場の件で伺いたい。大ホールが2,000席、小ホールも500席近くある中で駐車場が300〜400台程度であると、利用者にとって駐車場問題は大きいものだと思う。これまで公共交通機関周辺駐車場利用している人はいると思うが、渋滞に巻き込まれて目的の会議やコンサートに間に合わない状況が多々生じていると思う。  先程の話では、とりあえずは公共交通機関利用を促進したいとのことで、どれだけ移行できるかを検討していきたいとのことだったが、その検討や検証はどのように行う予定なのか。 ◎森田 文化振興課長   公共交通利用促進について、これまで上毛電鉄への補助等を行ってきたが、なかなか実効性が上がらなかった。今回、これまでの公共交通利用促進策に加え、9月の松竹大歌舞伎では前橋駅及び中央前橋駅から県民会館までの無料路線バスを運行する社会実験県土整備部交通政策課と協力して実施することとしている。 ◆小川晶 委員   9月の社会実験の結果、利用が多ければ、駅からの無料バスの便数を増やすなどの検討をしていくということか。 ◎森田 文化振興課長   社会実験で効果が上がれば、便数を増やすことなどを働きかけていきたい。 ◆小川晶 委員   来年から県民会館の改修期間に入るため、来年以降は検証等の業務が止まってしまう恐れがある。改修後に同様の事態が発生しないよう進めていただきたいと思うが、駐車場問題の検証から改善に向けた取組やスケジュールはどうか。 ◎森田 文化振興課長   はっきりしたスケジュールは話せないが、改修後、県民会館利用しやすくなった、アクセスも良くなったと言われるよう取り組んでまいりたい。 ◆小川晶 委員   以前から出ている話題だと思う。高崎アリーナでは、城南球場の立体駐車場からシャトルバスを出している。どこに駐車場を確保して、どうやってそこから移動させるのかについても、県民会館利用の一環としてぜひ検討いただきたい。あと2年ぐらいの間にいい形で進めていただきたい。  続いて、婦人相談員の関係で伺いたい。一般質問でも要望したが、相談員の手当拡充については国で予算がついており、県の相談員にも研修を受けて要件に該当する人がいるので、しっかりと財政課へ要望していただきたい。この事業により、どれだけ手当に反映されたのかを国で調査する話も聞いているので、しっかりと対応いただきたい。  本日は婦人相談員の勤務形態について伺いたい。電話相談を夜8時まで受け、勤務時間も夜8時までとなっているが、相談終了後に報告書を作成、整理するため、勤務終了時間を過ぎてしまうことがあると聞いている。相談時間と勤務時間が同じことに無理があると思うが、その改善についてどのように考えるか。 ◎松本 人権男女共同参画室長   現在、女性相談センターの婦人相談員は週29時間勤務の中で7人が早番、中番、遅番のローテーションを交代で組み、平日は午前9時から午後8時まで、土日祝日は午前10時から午後5時まで相談業務等にあたっている。7人全員が週5日勤務であるため、急な休暇で他の相談員に交代を依頼しにくいなどの話を聞いている。就業時間間際の電話相談については、包括外部監査を受け、人事課から非常勤嘱託の勤務への対応について通知が出ており、女性相談センターでは所内で勤務時間管理の徹底を改めて周知し、昨年度から勤務時間内に業務を終了するよう取り組んでいる。また、会議など事前に分かっている場合には、嘱託要領に基づき勤務時間の変更等も行っている。  婦人相談員が能力を十分に発揮でき、働きやすい勤務体制などについて、実情をよく確認し、関係部局とよく検討したい。 ◆小川晶 委員   なるべく8時を超えないように取り組んでいただいていることは分かるが、実際は8時を過ぎることも起こっていると思う。以前、電話相談は8時まで、勤務は8時15分までということがあったと思う。そのように時間をずらした方がスムーズに仕事ができると思うが、そうした対応はできないのか。 ◎松本 人権男女共同参画室長   来年度から会計年度任用職員が採用されることを踏まえ、相談員の業務内容や勤務時間について精査し、関係部局につなぎ、検討してまいりたい。 ◆小川晶 委員   該当するケースが発生することは勤務時間だけを見ても判ることなので、きちんと課題を調査し、改善に向けた取組をしていただきたい。毎回言っているが、相談員は1年の嘱託職員であるため、何か意見すると次の年は採用されないかもしれないといった不安があると思う。働きやすい環境整備は本課の方で様子を見ながら取り組んでいただきたい。  続いて、再犯防止推進計画について伺いたい。昨年策定し、本年4月から取り組んでいると思うが、県内の再犯の状況はどうなっているのか。また、今後、この計画をどのように推進していくのか。 ◎松本 人権男女共同参画室長   本県における刑法犯認知件数は、平成16年をピークに平成17年以降減少し、平成30年は12,201件と戦後最少となった。その一方で、刑法犯検挙人員に占める再犯者の人員の比率(再犯者率)は、45%程度で推移しており、平成30年は44.1%であった。  再犯防止推進計画については、今後、刑事司法機関、庁内関係課、更生保護団体及び民間団体等による「再犯防止・立ち直り支援ネットワーク会議(仮称)」を設置し、立ち直り支援に関わる情報交換や課題の検討を行う。特に、就労や住居などの重要な問題は、個別に分科会を設置して検討していきたい。このほか、啓発映画の上映や講演会、「社会を明るくする運動」内閣総理大臣メッセージ伝達式においてパネル展示を行うなど、理解促進を図っていく。 ◆小川晶 委員   罪を犯す原因はそれぞれあると思うが、高齢者の生活困窮が原因となっている犯罪、障害が原因になっている犯罪などは市町村の福祉につないでいく必要があると思う。依存症が原因の犯罪であれば医療の窓口につなぐことが考えられる。現在、色々な支援メニューはあるものの、そこにつながっていない人々にどう対応していくかが本計画の要点だと思う。対象者は多いと思うので、対象者になるべく早く支援の手をさしのべられる進め方をしてほしい。  先程説明のあったネットワーク会議はいつ頃設置するのか。 ◎松本 人権男女共同参画室長   計画策定時に協力いただいた団体を中心に連絡を取り、7月をめどに設置準備を進めている。 ◆小川晶 委員   ぜひ、早急に立ち上げていただき、関係団体の意見を聞いて進めてほしい。  最後に、犯罪被害者等支援について、他の県や市町村で条例を制定しているところが増えてきていると思うが、他県の状況や条例の必要性についてどう考えるか伺いたい。 ◎松本 人権男女共同参画室長   全国の都道府県で犯罪被害者支援条例を制定しているのは、北海道、宮城県、秋田県など14道県である。県では、群馬県犯罪被害者等基本計画を策定し、被害者が立ち直り、安心して暮らしていけるよう市町村や警察、民間支援団体と連携して、犯罪被害者支援に取り組んでいる。平成29年3月に策定した第3次計画では、主な被害分野ごとに関係機関が連携して、時点に応じた適切な施策を推進していくこと等が盛り込まれている。まずは、この計画上の施策を着実に実施し、犯罪被害者への支援が一層推進されるようしっかりと取り組んでいきたい。 ◆小川晶 委員   ここ2、3年で計画策定している県が増えてきており、理由があって条例制定している県は多いと思う。関係する犯罪被害者等支援団体から条例制定について意見は出ていないか。 ◎松本 人権男女共同参画室長   条例制定の意見は直接受けていない。ただ、毎月、警察とすてっぷぐんまと県の3者でワーキング等情報交換を行っており、条例制定のメリットなどちょっとした話題が出たことはある。 ◆小川晶 委員   すてっぷぐんまでは、自ら条例制定の必要性についての要請活動を市町村に対して行っているとの話を聞いている。3者で話をする際、県での条例制定の必要性など、もう少し踏み込んで話をしてほしい。因みに、再犯防止計画では12市での計画策定を目標にしているが、犯罪被害者支援で市町村に向けての目標は無いのか。 ◎松本 人権男女共同参画室長   県の計画の中で、市町村に向けての計画策定推進について特に定めていない。 ◆小川晶 委員   方向性は全く異なるが、とても大切な2つの計画だと思うので、県内市町村にもしっかりと浸透できるような取組をしてほしい。 △休憩 ○大和勲 委員長   暫時休憩いたします。午後1時から再開いたします。  (午前12時00分休憩)  (午後1時00分再開) △再開 ○大和勲 委員長   それでは、休憩前に引き続き質疑を続行します。 ◆亀山貴史 委員   プロスポーツ支援について伺いたい。群馬県にとって3球団は貴重な財産だと考えている。その中でプロスポーツ支援における基本的な考え方、支援の目的について伺いたい。 ◎高原 スポーツ振興課長   県内プロスポーツの支援については、ザスパクサツ群馬、群馬ダイヤモンドペガサス、群馬クレインサンダーズの各チームともスポーツを通じて子どもの夢を育み、地域の活性化につながる面もあると思っている。各球団とも群馬県のPRに資すると認識している。これまで県では、施設使用料等の減額や試合日程等の情報発信など支援を行ってきた。  ただ、基本的にはプロスポーツであるため、各球団が試合に勝つことで人気を高め、ファンを増やしていってほしいと考えている。できる限り県として支援してきたというスタンスである。 ◆亀山貴史 委員   プロスポーツチームが地域と関わりを持っていくことが、健康寿命を高めることや生涯スポーツを推進していく上で大切になると考えている。そんな中、地域との関わりについて具体的な取組等があれば伺いたい。 ◎高原 スポーツ振興課長   各チームとも、子どもを対象にしたサッカー、野球などの教室の開催や、県が実施する薬物の撲滅などの事業への選手の出演など、地域に溶け込む努力をやってくれていると思っている。 ◆亀山貴史 委員   ジュニア世代の育成に関して、9年後の国体に向け、県からプロスポーツチームに働きかけるような取組を行うよう要望したい。 ◆福重隆浩 委員   上毛かるたの活用事業について伺いたい。上毛かるたは最近、雑誌やテレビで取り上げられるなど全国的に注目されている。昨年秋には歴史博物館において、「上毛かるたの世界」という企画展も開催され、自身も見てきた。群馬の名所旧跡や偉人にスポットライトを当てており、群馬のアイデンティティー創出に欠かせない重要なアイテムだと考えている。  上毛かるたを広く県民に知らしめていくことは大事だと思う。資料には毎年競技会が開催されていると記されている。ネットの情報によれば競技人口は約9万人で、県大会には289人が参加となっていた。この競技人口の裾野は広がっているのか。それとも、人口減少により減っているのか伺いたい。 ◎森田 文化振興課長   細かな調査は行っていないが、少子化の影響により、競技人口は減っていると考える。 ◆福重隆浩 委員   県大会参加者は学校単位で選出されるため、それほど変化は無いと思うが、競技人口は減っているような気がする。というのも、同時期に意見の異なる保護者から話を聞く機会があったからである。一つは、こうした県大会や予選会が地域や学校で行われるが、育成会に加入していないと予選会等に参加できないというもの。その保護者は子どもが育成会に加入していなかったことから、子どもの意向を踏まえて育成会に加入せずに試合に出られるようにしてほしいという相談であった。  他方、育成会の関係者からは、育成会加入率が年々低下しており、育成会加入率の向上に向けた取組を県議会でも検討してほしいとの相談があった。  こうした意見について関係者と協議したが、なかなか難しい問題であった。今後、関係者を集めて議論していく必要があるのではないかと考えている。子どもたちが上毛かるたに触れる機会をつくることは文化振興課でも重要な取組だと思うが、どう考えているのか。 ◎森田 文化振興課長   上毛かるたに触れる機会を多く持ってもらうため、平成21年度に副読本を発行し、小学4年生用としてすべての小学校に配布している。また、平成22年度には上毛かるたの観光ガイドブックを発行し、販売している。色々な形で家庭において上毛かるたを楽しんでいただきたいと考える。 ◆福重隆浩 委員   学校関係者に副読本について聞いてみると、なかなか授業で使う時間がないとのことであった。学校現場で活用されていないこと等を考慮すると、子ども達が上毛かるたに接する機会が減少してきていると思う。地域の育成会で練習したくても、読み札を読む指導者が少なく、練習できにくいという話も聞く。子ども達が上毛かるたを通して、群馬に対する愛着や群馬の偉人に対する敬意を持ち続けてもらうことは非常に大事だと思っている。教育委員会との連携が必要かも知れないが、学校現場での対応や地域で上毛かるたに触れあう機会について当局として考えていくべきではないかと思うがどうか。 ◎森田 文化振興課長   学校、地域、家庭などで子どもたちが上毛かるたに触れる機会を増やせるよう、教育委員会とも連携して取り組んでいきたいと考えている。 ◆福重隆浩 委員   要望になるが、一番の問題は競技会を育成会連合会が主催している状況下で、育成会と上毛かるたの関係をどう考えれば多くの子どもが競技会へ参加できるのかという点である。教育委員会を巻き込んで関係者で協議いただき、関係者が納得できる結論を出してほしい。 ◆今泉健司 副委員長 
     eスポーツの取組について伺いたい。スポーツなのかゲームなのか判断が難しいという面があり、県内の取組はそれほど多くないとは思うが、現状はどのような取組をしているか。何か情報があれば、教えてほしい。 ◎森田 文化振興課長   eスポーツスポーツなのか文化なのか見解が分かれることもあり、現時点では文化振興課で所管している。現在、色々な取組が茨城国体に向けて動き出しており、そうした活動の中で県の後援などを行っている。 ◆今泉健司 副委員長   今年初めて国体競技会が開催され、昨年にはアジア選手権で日本が優勝した種目もあったと思うので、市場は大きくなると思われる。裾野を広げる取組を充実してほしいと思うがどうか。 ◎森田 文化振興課長   先日、後援依頼を受けた大会で参加者を尋ねたところ、4名ぐらいとのことだった。未だ裾野は狭いが、今後は裾野が広がるよう大会のチラシ等を関係施設で配布するなどPRしていきたい。 ◆今泉健司 副委員長   海外では億単位を稼げる大会も開催されており、後進になるほど裾野を広げることは難しくなる。すぐに対応することは難しいかもしれないが、スポーツであることを認識いただくことが大切だと思う。私たちも普及するよう努力するので、ご尽力をお願いしたい。 ○大和勲 委員長   以上で質疑を終結いたします。 △付託議案の討論・採決 ○大和勲 委員長   これより付託議案の採決に入ります。議案の採決に先立ち、討論される委員は挙手願います。  (「なし」の声あり)  討論がありませんので、本委員会に付託された議案のうち、生活文化スポーツ部関係の議案について採決いたします。まず、第80号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。よって、第80号議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、承第2号について、これを原案のとおり承認することに賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。よって、承第2号は原案のとおり承認することに決定いたしました。 △基本計画の議決等に関する条例に基づく計画の説明大和勲 委員長   次に、基本計画の議決等に関する条例に基づく計画等について、執行部より説明願います。 ◎山本 県民生活課長   (資料6「個別計画等体系/計画等一覧」により説明) ○大和勲 委員長   以上で説明は終わりました。  なお、ただいま説明のありました計画については、部の生活分野における最上位計画であることから、質疑を経て令和2年の第1回定例会での議決を目指すこととなりますので、ご承知おき願います。 △散会 ○大和勲 委員長   以上で、生活文化スポーツ部関係の審査を終了いたします。次の委員会は、明日、4日午前10時から再開し、こども未来部、健康福祉部、病院局関係の審査を行います。  本日はこれにて散会いたします。  (午後1時18分散会)   委員会記録署名委員    厚生文化常任委員会     委員長 大和  勲...