甲府市議会 2020-09-01
令和2年9月定例会(第5号) 本文
──────────────────────────────────────
第 8 議案第 102号 令和2年度甲府市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
第 9 議案第 104号 令和2年度甲府市病院事業会計補正予算(第3号)
第10 議案第 105号 甲府市子ども屋内運動遊び場条例制定について
第11 議案第 108号 甲府市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準
を定める条例の一部を改正する条例制定について
第12 議案第 117号 令和2年度甲府市病院事業会計補正予算(第4号)
第13 請願第2-8号 経営破綻による医療・介護崩壊が起きないために、緊急財政支
援を求める請願
第14 請願第2-9号 新型コロナウイルスにより医療機関・介護事業所の経営が破綻
しないよう国に意見書の提出を求める請願
第15 請願第2-6号 教職員定数改善、少人数学級推進、及び義務教育費国庫負担制
度拡充を図るための請願
第16 請願第2-7号 甲府市立図書館サービスの充実を求める請願
第17 議案第 101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中
当委員会所管分
第18 議案第 116号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第9号)中
当委員会所管分
以上 民生文教委員長報告
──────────────────────────────────────
第19 議案第 103号 令和2年度甲府市地方卸売市場事業会計補正予算(第2号)
第20 議案第 109号 甲府市建築基準法施行条例の一部を改正する条例制定について
第21 請願第 2-10号 日本遺産の内容に関する請願
第22 議案第 101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中
当委員会所管分
以上
経済建設委員長報告
──────────────────────────────────────
第23 議案第 101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中
当委員会所管分
以上 環境水道委員長報告
──────────────────────────────────────
第24 甲議第14号 議会基本条例特別委員会の設置について
第25 甲議第15号 教職員定数改善、少人数学級推進及び義務教育費国庫負担制度
拡充を求める意見書提出について
(出席議員)
木内 直子 川崎 靖 藤原伸一郎 堀 とめほ
鮫田 光一 深沢 健吾 末木 咲子 小澤 浩
山田 弘之 清水 英知 神山 玄太 長沢 達也
中村 明彦 寺田 義彦 望月 大輔 小沢 宏至
天野 一 長沼 達彦 坂本 信康 岡 政吉
山田 厚 廣瀬 集一 植田 年美 兵道 顕司
山中 和男 輿石 修 清水 仁 金丸 三郎
鈴木 篤 原田 洋二 池谷 陸雄 荻原 隆宏
32人
(欠席議員)
なし
説明のため議場に出席した者の職氏名
市長 樋口 雄一 副市長 工藤 眞幸
副市長 上村 昇 危機管理監 佐藤 敦
総務部長 萩原 優 企画部長 塚原 工
市民部長 白倉 尚志 税務統括監 有賀 研一
福祉保健部長 深澤 篤 子ども未来部長 長坂 哲雄
環境部長 櫻林 英二 産業部長 志村 一彦
まちづくり部長 梅澤 賢一 リニア交通政策監 根津 豊
病院長 青山 香喜 病院事務局長 中澤 勝也
教育長 小林 仁 教育部長 饗場 正人
選挙管理委員長 志村 文武 代表監査委員 輿石 十直
農業委員会会長 西名 武洋 上下水道局業務部長 上田 和正
上下水道局工務部長 萩原 秀幸
職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
議会局長 嶋田 忠司 議会総室長 佐藤 学
政策調査担当課長 橘田 善弘 議事課長 清水 久
議事課長補佐 内池 進 議事課長補佐 一ノ瀬佳奈
議事係主任 佐野 雄司 総務課長補佐 植松 泰人
2: 午後 1時00分 開 議
◯兵道顕司議長 これより本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
9月7日の本会議終了後、決算審査特別委員会を開き、正副委員長の互選を行いました。委員長に坂本信康議員、副委員長に天野 一議員が選任されましたので、報告いたします。
次に、廣瀬集一議員外11人から、甲議第14号 議会基本条例特別委員会の設置について、神山玄太議員外6人から、甲議第15号 教職員定数改善、少人数学級推進及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書提出についてが提出されました。
各位のお手元に配付いたしてありますので、御了承願います。
以上で報告を終わります。
これより日程に入ります。
日程第1 議案第106号から日程第7 議案第116号までの7案を一括議題といたします。
7案に関し、総務委員長の報告を求めます。
総務委員長 輿石 修議員。
(輿石
修総務委員長 登壇)
3:
◯輿石 修総務委員長 去る9月7日の本会議において、当委員会に付託されました案件について8日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。
まず、議案第118号 特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改正する条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、特別職給与の減額が一般職に影響を及ぼさないよう求める意見がありました。
次に、議案第101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、Web会議やAI会議録システムが庁内全体で有効に活用できるよう求める意見がありました。
次に、議案第116号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第9号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、信玄公生誕500年を記念する企画展の開催にあたっては、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すよう求める意見がありました。
次に、議案第106号 甲府市手数料条例の一部を改正する条例制定について
議案第107号 甲府市税外収入の督促等に関する条例等の一部を改正する条例制定について 及び
議案第115号 市政功労表彰の決定についての3案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。
最後に、議案第119号 教育委員会教育長の任命については、全員異議なく当局原案のとおり同意するものと決しました。
以上で報告を終わります。
4:
◯兵道顕司議長 以上で報告は終わりました。
ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
これより、日程第1 議案第106号から日程第4 議案第118号までの4案を一括採決いたします。
4案に対する委員長の報告は可決であります。
4案は当局原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
5:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、4案は提案のとおり可決いたしました。
次に、日程第5 議案第119号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は同意であります。
本案は当局原案のとおり同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
6:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は提案のとおり同意いたしました。
次に、日程第8 議案第102号から日程第18 議案第116号までの11案を一括議題といたします。
11案に関し、民生文教委員長の報告を求めます。
民生文教委員長 神山玄太議員。
(神山玄太民生文教委員長 登壇)
7:
◯神山玄太民生文教委員長 去る9月7日の本会議において、当委員会に付託されました案件について8日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。
まず、議案第104号 令和2年度甲府市病院事業会計補正予算(第3号)については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、病院経営に支障を来さぬよう国に対し減収分の補填を要望するよう求める意見がありました。
また、議案第117号 令和2年度甲府市病院事業会計補正予算(第4号)については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、医療従事者の安全を確保するとともに、機器導入により速やかな診断を可能とするよう求める意見がありました。
次に、議案第105号 甲府市子ども屋内運動遊び場条例制定については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、子ども最優先の観点から子育て世代に寄り添った施設とするため、スポンサー企業の広告を募るなど、創意工夫を図る中で財源を確保することにより、経営の安定化や利用
料金の見直しを図るとともに、施設利用時の
駐車場や民間活力を生かした運営について検討するよう求める意見がありました。
次に、議案第102号 令和2年度甲府市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
議案第108号 甲府市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について
議案第101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中当委員会所管分 及び
議案第116号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第9号)中当委員会所管分の4案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。
次に、請願第2-8号 経営破綻による医療・介護崩壊が起きないために、緊急財政支援を求める請願 及び
請願第2-9号 新型コロナウイルスにより医療機関・介護事業所の経営が破綻しないよう国に意見書の提出を求める請願の2件については、国の責任によって財政支援を行うことが必要だと考えることから採択すべきであるとの意見と、これまで市中病院、介護事業所も多くの病院等と連携して国に対し要望されており、請願の願意は国に十分伝わっていると考えることから不採択とすべきとの意見があり、採決の結果、いずれも多数をもって不採択とするものと決しました。
最後に、請願第2-6号 教職員定数改善、少人数学級推進、及び義務教育費国庫負担制度拡充を図るための請願 及び
請願第2-7号 甲府市立図書館サービスの充実を求める請願の2件については、いずれも願意妥当であり採択すべきであるとの意見があり、全員異議なく採択するものと決しました。
なお、請願第2-7号 甲府市立図書館サービスの充実を求める請願については、当局に対し、令和2年12月
定例会でその処理の経過と結果について報告を求めます。
以上で報告を終わります。
8:
◯兵道顕司議長 以上で報告は終わりました。
ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
これより、日程第8 議案第102号から日程第12 議案第117号までの5案を一括採決いたします。
5案に対する委員長の報告は可決であります。
5案は当局原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
9:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、5案は提案のとおり可決いたしました。
次に、日程第13 請願第2-8号及び日程第14 請願第2-9号の2件について、討論の通告がありますので順次
発言を許します。
最初に、木内直子議員。
(木内直子議員 登壇)
10:
◯木内直子議員 請願第2-8号 経営破綻による医療・介護崩壊が起きないために、緊急財政支援を求める請願及び請願第2-9号 新型コロナウイルスにより医療機関・介護事業所の経営が破綻しないよう国に意見書の提出を求める請願に賛成する立場から討論いたします。
甲府市議会議員の皆さん、皆さんの御家族、御親戚、御友人、お知り合いに、医療従事者・介護従事者の方はいらっしゃいませんでしょうか。その方々が、このコロナ禍で感染のリスクにさらされながらも、使命感を持って日々の仕事に従事しているのではないでしょうか。その皆さんの顔を思い浮かべながら討論をお聞きください。
新型コロナウイルス感染症により、新型コロナウイルス感染患者を受け入れた医療機関だけでなく、全国の医療機関・介護事業所において、今年3月以降、患者減などにより大幅な減収となっています。我が甲府市の市立甲府病院の経営状況も例外ではなく、大変厳しいことは今
定例会に上程された議案でも明らかです。
令和2年8月8日付山梨日日新聞によると、山梨県民間病院協会が加盟病院を対象に行ったこの夏のボーナスに関する調査で、38病院のうち約4割に当たる15病院が昨年夏から減額となったことが報道されています。このうち2病院はボーナスの支給を見送っています。新型コロナウイルス感染症による受診控えや入院制限、手術の見送り、健康診断業務の中止などによる業績の悪化が原因です。
新型コロナウイルス感染症の影響は、病院だけでなく診療所にも及んでいます。厚生労働省の調査によると、今年5月の受診患者数は、小児科で半減、耳鼻咽喉科で4割の減少となっており、全体の患者数も前年と比べて約2割の減少。医療機関の経営圧迫が懸念されています。
この間、医療関係団体などが国に減収に対する財政支援を求めていますが、新型コロナウイルス感染症の治療に対する報酬は、手厚くはなったものの、いまだに減収に対する支援は実施されていません。
政府は長年、診療報酬・介護報酬の度重なる削減を行ってきました。そのため、医療機関・介護事業所の経営は逼迫し、慢性的な低収益構造となっています。今回のコロナ禍のような不測の事態による大幅減収が発生すれば、容易に経営危機に陥ってしまいます。仮に事業収入が平時の状態に戻ったとしても、医療機関・介護事業所の自助努力では今までの減収分を挽回するだけの収益を確保することは不可能です。
医療・介護の経営破綻が目前に迫っています。このまま放置すれば、医療崩壊・介護崩壊が起こり、甲府市民の命と健康を守ることができなくなります。国の責任で迅速かつ大規模な財政支援が必要です。
この2つの請願は、全ての医療機関・介護事業所に対し、減収分の財政支援を行うことを国に求める意見書の提出を求めるものです。確かに、医師会をはじめ医療関係団体などが既に国に対し減収に対する財政支援を求めています。一方、不採択の立場の議員さんからも願意は妥当との声も出ています。それならば、甲府市議会としても、甲府市民の命と健康を守る立場から、国に対し減収に対する財政支援を求めることが、市民の負託を受けた議会人として取るべき態度ではないでしょうか。
コロナ禍を乗り越えるためには、医療崩壊・介護崩壊を起こすわけにはいきません。医療・介護の充実は不可決です。
甲府市議会は、今年の3月
定例会と5月臨時会において、新型コロナウイルス感染症に関する2つの意見書を採択しました。そのうち、3月
定例会での、新型コロナウイルスへの影響に対する対策を求める意見書は、医療機関、福祉施設、保育施設等に対して、感染拡大の防止に必要なマスクや消毒薬等の備品が充足されるよう速やかな対策を講じることを求めていますが、医療機関への経済支援に関する内容は含まれていません。今回提出された2つの請願が要望しているのは、医療機関への経済支援です。
私たちは、5月臨時会開会日に、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で奮闘されている医療従事者の方々への感謝の気持ちを込め、拍手を送りました。そして、5月臨時会閉会日には、甲府市議会の名で、新型コロナウイルス感染症を甲府市民とともに乗り越えていく決意宣言の決議を採択し、医療従事者などのエッセンシャルワーカーに対する感謝を表明いたしました。その拍手と決議を実効性あるものとするためにも、請願第2-8号、請願第2-9号を採択していただきますようお願いをして、私の賛成討論といたします。
11:
◯兵道顕司議長 次に、山田
厚議員。
(山田
厚議員 登壇)
12:
◯山田 厚議員 請願第2-8号、請願第2-9号、新型コロナウイルス感染症による経営破綻による医療・介護崩壊が起きないために、緊急財政支援を求める請願、国に対して意見を求めるこの2つの請願について、賛成の立場から意見を申し上げます。
これらの請願の背景にあるものは、日本全国全ての医療・介護経営事業所が求めている内容そのものです。新型コロナウイルス感染症によって自粛、3密回避が言われる中で、当初マスコミからも医療や介護、特に医療現場では感染症が物すごいというマスコミ報道がいっぱい出たところで、当然、国民の皆さんには全国全ての医療・介護に対しての受診抑制、介護利用抑制が進みました。その利用抑制の水準は3割、5割とも言われている内容になっています。
だから、医師会をはじめありとあらゆる医療団体、官も民も、大きな病院も小さな診療所も、これらの要望を経営上の支援をしてくれと必死になってお願いをし続けています。全国の市長会も、全国の町村会も同じく、医療・介護の財政的支援を様々に要望しているところです。それだけこの請願に対する中身が切実なものであり、医療・介護経営の厳しさを表しているものだと思わざるを得ません。
ここで私たちがしっかり確認しなければいけないことは、新型コロナウイルス感染症によってこの事態が急激に強まったとはいえ、その前から医療・介護の経営は極めて厳しかったわけです。2019年では医療経営は、その倒産はこの10年間で過去最多です。それから、介護・老人福祉施設は、制度が始まってから過去最多の倒産件数だったのです。だから、このコロナ禍によって経営が破綻するのは目に見えていると思います。
それはどこに原因があるのか。
1つは、医療・介護の受診抑制・利用抑制です。様々に
料金が、負担が上がり、そして国民の皆さんはなるべく医療・介護を受けないように努力されてきた。これは経営に影響します。さらには、厳しい過重労働によって人手不足。特に、介護・看護士さんでは離職率が激しく、定着できない。だから、一定程度のサービスを停止するということまで始まっています。このことによって、例えば甲府市の介護経営では、昨年、サービスの休止や廃止は数十件にもなっています。これが新型コロナウイルス感染症によって加速するわけです。
しかも、昨年は消費税10%増税です。消費税は、基本的には経営が払うものではなくて、消費者に転嫁するものです。しかし、医療・介護の診療報酬・介護報酬に関しては、患者さんに転嫁することはできず、そのまま医療経営と介護経営は持ち出し額の消費税になる。そのことは既に御存じだと思います。例えば400床余りの甲府市の中堅病院では、この10%によって3億円もの消費税を国に納めるわけです。それだけ医療・介護の赤字化が、経営難が、消費税10%によっても進むわけです。したがって、国は、消費者だけでなくて、介護経営・医療経営からもたくさんの消費税を得ているわけです。したがって、このコロナ禍の厳しい事態の中で、それを補償するというのは当然ではないでしょうか。
しかも、考えなければいけないことは、医療・介護経営が厳しくなっている、収入がなくなっている、このことは一方では、裏返して考えてみれば、保険料や医療費助成制度が様々に公的支出が少なくなり、各会計制度の財政面ではゆとりが出るということではありませんか。国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険などなどでは、今までにもなく給付金の支出が少なくなり、余裕があります。
さらに医療制度です。すこやか子育て医療費助成制度、ひとり親家庭等医療費助成制度、重度心身障害者医療費助成制度も、今までになくそれぞれの会計ではゆとりが出てきているわけです。さらに、生活保護制度の最も支出の大きい医療扶助では、同じく最も支出が少ない状態になっているんです。
だから、今こそ、この緊急な事態において、介護・医療のそれぞれの財政を、経営を救うということは、国それから市及び県にとって最も大切なことだと思わざるを得ません。
また、皆さん、今日の報告にあるように、こう書いてありました。「これまで市中病院、介護事業所も多くの病院等と連携して国に対し要望されており、請願の願意は国に十分伝わっていると考えることから不採択とすべきとの意見があった。」と聞きます。これは極めて私は残念であるし、認識の相違が激しいのではないかと考えます。
なぜ我々には地方自治があるんですか。なぜ我々の地方自治には、2元制の代表として自治体議会があるんですか。それは、例えば、国と意見の相違があり、国に対してもものを言う。それから、我が自治体の当局に対してもチェックするし、意見を言う。そのための議員、議会ではないでしょうか。
かつて国論を二分した大きな政治の問題が起きました。それは数年前の安全保障関連法案の問題です。国会では多くの人たちが取り巻き、そして日本中大きな議論になりました。しかし、皆さん、多くの自治体では、そして甲府市の市議会においても、政権政党の皆さんがかなりおられたにもかかわらず、意見書を出すぐらいは当然なこととして、満場一致で慎重審議を求める意見を出しました。国論を二分しても、自治体議会の機能としてこのことはしっかり言うべきだ、慎重に議論してくれ、こういうことは当然じゃないでしょうか。
しかも、今回の医療・介護の厳しい経営の状態を財政的にも何とかしてくれというのは、国論など二分はしていません。全ての医療機関が、介護機関が、このことを待ち望んでいるんです。それが単に慰労金とかそういう問題でなく、最もシンプルな要求として、前年度比の要求を何とかしてくれと、この概算要求をというのは当たり前です。国論など二分していません。
その中にもかかわらず、わが甲府市議会の多くの議員さんたちが、既に願意は十分に国に伝わっているから不採択にすべきということでは、あまりにも残念であり、あまりにも悲しいではありませんか。
ぜひ議員の皆さん、会派の決定があるかもしれない。でも、皆さんの見解、議論、考え方として、反対ではなく、この請願に賛成をしていただきたいと思います。
以上です。
13:
◯兵道顕司議長 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
14:
◯兵道顕司議長 これをもって討論を終結いたします。
これより、日程第13 請願第2-8号及び日程第14 請願第2-9号の2件を、押しボタン式投票により一括採決いたします。
2件に対する委員長の報告は不採択であります。
2件は提案のとおり採択することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンをお押し願います。
(採決システムによる採決)
15:
◯兵道顕司議長 押し忘れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
16:
◯兵道顕司議長 押し忘れなしと認め、投票を終了いたします。
(採決結果を表示)
17:
◯兵道顕司議長 投票の結果を御報告いたします。
投票者数31人、賛成4人、反対27人。
よって、2件は不採択と決しました。
次に、日程第15 請願第2-6号及び日程第16 請願第2-7号の2件を一括採決いたします。
2件に対する委員長の報告は採択であります。
2件は提案のとおり採択することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
18:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、2件は提案のとおり採択いたしました。
次に、日程第19 議案第103号から日程第22 議案第101号までの4案を一括議題といたします。
4案に関し、
経済建設委員長の報告を求めます。
経済建設委員長 天野 一議員。
(天野 一
経済建設委員長 登壇)
19:
◯天野 一
経済建設委員長 去る9月7日の本会議において、当委員会に付託されました案件について9日委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について御報告いたします。
まず、議案第101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しましたが、都市計画道路築造工事(宝二丁目北新線)については、地元住民等の思いを受け止め、適切に進捗管理を行う中で早期完成に努めるよう求める意見がありました。
次に、議案第103号 令和2年度甲府市地方卸売市場事業会計補正予算(第2号) 及び
議案第109号 甲府市建築基準法施行条例の一部を改正する条例制定についての2案については、いずれも全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。
最後に、請願第2-10号 日本遺産の内容に関する請願については、甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡が日本遺産に認定されたことを千載一遇のチャンスと捉え、伝統や文化を含め観光振興に取り組んでいく必要があることから、願意妥当であり採択すべきであるとの意見があり、全員異議なく採択するものと決しました。
なお、請願第2-10号 日本遺産の内容に関する請願については、当局に対し、令和2年12月
定例会でその処理の経過と結果について報告を求めます。
以上で報告を終わります。
20:
◯兵道顕司議長 以上で報告は終わりました。
ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
これより、日程第19 議案第103号及び日程第20 議案第109号の2案を一括採決いたします。
2案に対する委員長の報告は可決であります。
2案は当局原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
21:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、2案は提案のとおり可決いたしました。
次に、日程第21 請願第2-10号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は採択であります。
本件は提案のとおり採択することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
22:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本件は提案のとおり採択いたしました。
次に、日程第23 議案第101号を議題といたします。
本案に関し、環境水道委員長の報告を求めます。
環境水道委員長 小沢宏至議員。
(小沢宏至環境水道委員長 登壇)
23:
◯小沢宏至環境水道委員長 去る9月7日の本会議において、当委員会に付託されました案件について9日委員会を開き、慎重に審査した結果について御報告いたします。
議案第101号 令和2年度甲府市一般会計補正予算(第8号)中当委員会所管分については、全員異議なく当局原案のとおり可決するものと決しました。
以上で報告を終わります。
24:
◯兵道顕司議長 以上で報告は終わりました。
ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
これより、日程第6、日程第17、日程第22及び日程第23 議案第101号を採決いたします。
本案に対する各常任委員長の報告は可決であります。
本案は当局原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
25:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は提案のとおり可決いたしました。
次に、日程第7及び日程第18 議案第116号を採決いたします。
本案に対する総務委員長並びに民生文教委員長の報告は可決であります。
本案は当局原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
26:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は提案のとおり可決いたしました。
なお、先ほど採択されました請願第2-7号及び請願第2-10号につきましては、委員長報告のとおり、当局に対し、令和2年12月
定例会でその処理経過と結果について報告を求めたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
27:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、当局におかれましては、令和2年12月
定例会でその処理経過と結果について報告を願います。
次に、日程第24 甲議第14号を議題といたします。
廣瀬集一議員から提案理由の説明を求めます。
廣瀬集一議員。
(廣瀬集一議員 登壇)
28: ◯廣瀬集一議員 甲議第14号 議会基本条例特別委員会の設置について、提案理由の説明を申し上げます。
甲府市議会の基本理念及び基本方針を定め、議会の最高規範としての条例を制定するため、地方自治法第109条第4項及び甲府市議会委員会条例第6条の規定により、議会基本条例特別委員会を設置するものであります。
付議事件につきましては、甲府市議会基本条例案の作成に関することといたします。
委員数につきましては、定数14人といたします。
期間につきましては、本日令和2年9月11日から付議事件の完了までといたします。
以上で説明を終わります。
29:
◯兵道顕司議長 以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
これより、日程第24 甲議第14号を採決いたします。
本案は提案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
30:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は提案のとおり可決いたしました。
お諮りいたします。
ただいま設置されました議会基本条例特別委員会の委員選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により
坂 本 信 康 議員 政友クラブの 小 澤 浩 議員
末 木 咲 子 議員 深 沢 健 吾 議員 鮫 田 光 一 議員
輿 石 修 議員 天 野 一 議員 寺 田 義 彦 議員
長 沢 達 也 議員 堀 とめほ 議員 神 山 玄 太 議員
藤 原 伸一郎 議員 清 水 英 知 議員 山 田 厚 議員
以上14人を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
31:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました以上の議員を、議会基本条例特別委員に選任することに決しました。
ただいま選任されました議会基本条例特別委員は、本会議終了後、委員会を開き、正副委員長を互選し、速やかに委員会の構成を終わるよう、ここに招集しておきます。
次に、日程第25 甲議第15号を議題といたします。
神山玄太議員から提案理由の説明を求めます。
神山玄太議員。
(神山玄太議員 登壇)
32: ◯神山玄太議員 案文の朗読をもって提案理由の説明に代えさせていただきます。
教職員定数改善、少人数学級推進及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書(案)
学校現場では、3月から続く新型コロナウイルス感染症蔓延により、子どもたちの学びの保障や心身のケア、感染症拡大防止のための対策などが行われている。
また、新学習指導要領への対応に加え、休業措置に対するカリキュラム再編成など、臨時的な職務が行われている。
さらに、貧困・いじめ・不登校などの解決すべき課題が山積しており、子どもたちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間、子どもたちと向き合う時間を十分に確保することが困難な状況となっている。豊かな学びや学校の働き方改革を実現するためには、加配措置ではなく抜本的な定数改善計画に基づく教職員定数改善が不可欠である。
本市では「豊かな感性とたくましい行動力を持ち、互いのよさを認め合いながら、進んで自己の課題に取り組むことのできる、心身共に健康な児童生徒の育成」を目標に、きめ細かな教育の充実や学力向上、少人数学級の推進など学校教育の充実を図る施策などを積極的に展開し、特色ある学校づくりに努めている。
義務教育費国庫負担制度については、三位一体改革の中で国庫負担割合が2分の1から3分の1に引き下げられ、厳しい財政状況の中、独自財源により人的措置を行っている自治体も多く、地方自治体財政を圧迫していることや自治体間の教育格差が生じることは大きな問題である。
子どもたちが全国どこに住んでいても、一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請であり、国の施策として定数改善に向けた財源保障のためにも国庫負担割合2分の1への復元が必要である。
以上のことから、次の事項について適切な措置を講ずるよう強く要望する。
1 計画的な教職員定数改善を進めるとともに、少人数学級の推進を図ること。
2 教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、義務教育費国庫負担制度の堅持とともに国庫負担割合を2分の1に復元すること。
3 教育条件の格差解消を図るため、地方交付税を含む国における教育予算を拡充すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年9月11日
甲 府 市 議 会
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、文部科学大臣であります。
なお、字句の修正等につきましては議長に委任いたします。
33:
◯兵道顕司議長 以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
34:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は委員会の付託を省略することに決しました。
これより、日程第25 甲議第15号を採決いたします。
本案は提案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
35:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は提案のとおり可決いたしました。
ただいま可決いたしました甲議第15号の意見書は、条項、字句、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
36:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、さよう決しました。
次に、先ほど同意をいたしました數野保秋さんから挨拶したい旨の申出がありますので、これを許します。
數野保秋さん。
(數野保秋さん 登壇)
37: ◯數野保秋さん ただいま御紹介をいただきました數野保秋でございます。このたびは教育長の任命に当たり御同意を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
コロナ禍で様々な教育課題が山積している中、このような任をいただきましたこと、大変重く受け止めております。微力ではありますが、甲府市の教育の発展のため、また、何よりも甲府の子どもたちのため、全力を尽くす所存でございます。
どうか今後も御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
38:
◯兵道顕司議長 お諮りいたします。
9月14日から23日までの10日間は決算審査特別委員会審査のため、また、9月24日は議事の都合により、本会議を休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
39:
◯兵道顕司議長 御異議なしと認めます。
よって、9月14日から24日までの11日間は本会議を休会することに決しました。
休会明け本会議は9月25日午後1時から開会いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
午後 1時47分 散 会
発言が指定されていません。 Copyright © Kofu City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...