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  1. 山口市議会 2017-10-12
    平成29年第3回定例会(7日目) 本文 開催日:2017年10月12日


    取得元: 山口市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-14
    2017年10月12日:平成29年第3回定例会(7日目) 本文 ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)    午前10時00分開議       ────────────・────・──────────── ◯ 議長重見秀和議長) おはようございます。これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、3番、馬越帝介議員及び28番、部谷翔大議員を指名いたします。  日程第2、議案第25号平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算の認定についてから日程第13、議案第36号平成28年度山口市特別林野特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの12件を一括議題といたします。  これより委員長の報告を求めます。予算決算委員長村上満典議員。             〔予算決算委員長 村上満典議員登壇〕 ◯ 15番 村上満典議員 予算決算委員会を代表いたしまして、本委員会に付託されました議案の審査結果を御報告いたします。  議案第25号平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第26号平成28年度山口市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第27号平成28年度山口市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第28号平成28年度山口市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定については、いずれも賛成多数をもって認定すべきものと決しました。  次に、議案第29号平成28年度山口市介護サービス事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第30号平成28年度山口市駐車場事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第31号平成28年度山口市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第32号平成28年度山口市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第33号平成28年度山口市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第34号平成28年度山口市地域下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第35号平成28年度山口市国民宿舎特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第36号平成28年度山口市特別林野特別会計歳入歳出決算の認定については、いずれも全員をもって認定すべきものと決しました。  以上で報告を終わります。 ◯ 議長重見秀和議長) 以上で、委員長の報告が終わりました。  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯ 議長重見秀和議長) 質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。7番、大田たける議員。               〔7番 大田たける議員登壇〕 ◯ 7番 大田たける議員 日本共産党を代表しまして議案第25号平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第26号平成28年度山口市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第27号平成28年度山口市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第28号平成28年度山口市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての4議案について反対し、他は賛成の立場で討論に参加いたします。
     まず、議案第25号平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算の認定についてです。アベノミクスは大企業の利益をふやせば、国民にも滴り落ちて経済全体がよくなるというトリクルダウンの政策でありますが、市民にはその効果も実感も感じられていない中、2014年4月には消費税を8%に増税したことで、市内業者や市民の暮らしにも大きく影響を与えております。政府は、消費税増税分の全額を社会保障予算に充てるとしながら、平成28年度予算では5%から8%への増税額8.2兆円のうち、16%の1.35兆円だけ。社会保障予算を削減し続け、下流老人、子供の貧困などの問題が浮かび上がってきました。GDPの6割を占める個人消費が低迷する中、地域経済も例外ではなく、見通しも楽観できない状況があるもとで編成された平成28年度予算でありますが、「これが私の故郷だ 定住実現都市」と位置づけ、3つの創生を重点的に推進する中で、連続のマイナスシーリングがかけられ、市民の福祉向上に資する視点が求められました。投資的経費大型事業の進捗や平成25年7月の豪雨災害に係る補助事業の完了で減額しながらも、30万人中核都市構想が頓挫し、広域県央中核都市づくりを進めるとされました。新山口駅北地区重点エリア整備では、文化利用市民活用の意見が出てきたとして進捗のおくれが出ました。日本共産党は、当初から市民の声を十分に聞き入れ、市民合意のもとに進めるべきだと意見を述べてきましたが、本当に市民が望む方向なのか疑問は払拭できていません。宇部市との連携中枢都市圏づくりや、小郡の新山口駅周辺と山口中心商店街の2つの都市核づくりへの選択と集中、もうけを意識した集中投資観光事業などの一方、旧合併町や周辺地域には日常生活圏を形成としながら、抜本的な振興事業とは言えず、選択から漏れ、切り捨てられる不安を抱えたままであります。中核都市づくり推進事業は、毎年計上されますが、不執行であるため、予算計上すべきではないとこれまでも指摘してきました。当局は、予算計上する根拠を示しておりましたが、結局不執行となりました。中核都市構想の看板を下ろしたくないがための予算だったといえるのではないでしょうか。子ども医療費の無料化は、非課税世帯で拡大されるものの、所得制限なしということが求められています。そういう声には応えておりません。また、平成28年度、保育の待機児童は65名となり、児童クラブ待機児童も149名となりました。全体としては確保方策の計画により定員増の取り組みをしたといいながら、周辺部地域では定員の充足率が低く、定員に達していない施設も確認されました。待機児童の偏在がありながら、必要なところに適切な確保方策となっていたのかが疑問であります。また、主要な施策の成果報告書では、まちづくりの総合的な指標として住まいの地域の住みやすさが、平成23年の基準値の88.9%から平成28年は84.8%と低下しています。また、定住に関する意識は平成23年の基準値84.3%から平成28年は83.2%に低下しています。市長は車座トーク21や市報などで成果をアピールしておられますが、市民の満足度は低下しているのではないでしょうか。本当に市民に必要な事業が求められています。選択と集中で進める事業が本当に市民の望むものになっているのか、そうした視点から反対いたします。  次に、議案第26号平成28年度山口市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定についてです。政府は保険者支援として約1,700億円を毎年公費投入するとして、この活用を前提として全国的に保険料の引き下げが広がっております。しかし、本市では保険料は据え置きにとどまっています。本来の趣旨である保険料引き下げに活用すべきでありました。基金繰り入れを予算計上しながら基金を取り崩さず、単年度では約1,900万円の赤字となっています。保険給付は、予算の見込みより約6億円下回っておりますが、医療費の伸びを平成27年度6%だったものを4%と見込み、診療報酬改定薬価改定などでの減額が大きな原因とのことでありますが、次年度以降適切な見込みを行うべきとして反対いたします。  次に、議案第27号平成28年度山口市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてです。根本的なこの制度の問題として、年齢による差別医療を持ち込んでいるという点について、国の制度ではありますが、基本的に賛成できないという立場であります。  次に、議案第28号平成28年度山口市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてです。サービスを利用すれば利用するほど保険料が上がっていくという構造的な問題から、基本的には賛成できないものであります。また、医療介護総合確保推進法により、要支援1、2の人などを訪問介護通所介護保険給付から外し、本市では新しい介護予防日常生活支援総合事業へ平成28年度10月に移行されましたが、保険給付費が予算を約17億4,500万円下回っており、執行率89.6%となっております。関係性が問われ、必要な人がサービスを受けられなかったのではないかと疑念が残ります。これまで、議会で繰り返し必要なサービスは低下させないと答弁してこられたものでありますが、こうした立場を堅持することを求め反対いたします。  以上であります。 ◯ 議長重見秀和議長) 17番、村田力議員。               〔17番 村田 力議員登壇〕 ◯ 17番 村田 力議員 おはようございます。至誠会の村田力です。会派を代表して今期定例会に追加提案されました議案第25号から議案第36号までの全ての議案を認定すべきとの立場で討論に参加し、数点の意見、要望をさせていただきます。  議案第25号は平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算、議案第26号から議案第36号までは平成28年度山口市特別会計歳入歳出決算の認定について議案です。平成28年度の予算は、定住実現都市を目指し、地方創生取り組みをダイナミックに進める予算編成とされました。目指すまちの姿の実現に向けて山口市の人口は5年前との比較で800人以上の増加、前年と比較すると平成28年の人口は山口都市核55人、小郡都市核263人増加しており、定住実現への取り組みが評価できます。また、新たに11社の企業を誘致し、450人以上の雇用を創出させたことも同様に評価できます。決算の状況におきましては、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支が赤字の会計はなく、一般会計7億5,362万4,000円、特別会計11億3,670万円の黒字となっています。特別会計の中で大きな黒字となっています国民健康保険特別会計におきましては、診療報酬改定引き下げが実施されたことなどの影響により、1人当たりの医療費は国民健康保険制度が現在の仕組みとなりました平成20年度以降はじめて前年度との比較で減少しており、診療報酬会計の影響に加え、特定健診の受診率向上などに積極的に取り組まれた成果があらわれています。国民健康保険特別会計実質収支は約5億5,300万円の黒字で、今後この成果を保険料の引き下げにつなげることを望む声もありますが、平成27年度からの繰越額約5億7,200万円を差し引いた単年度実質収支は1,900万円程度の赤字であり、平成26年度から3年連続の赤字が続く状況で、被保険者の経済的な負担の軽減につなげることは難しい収支です。後期高齢者医療特別会計介護保険特別会計なども同様に、単年度実質収支は赤字か同程度の状況で、実質収支を保険料の負担軽減に還元させることは難しいものと考えます。全ての会計を総括しますと、歳入におきましては収入未済額不納欠損額は縮減されておりますが、負担の公平性の観点からさらなる厳正な事務の執行に努めていただくことを要望いたします。歳出におきましては、款の間や項の間の流用はなく、適正に行われているものの全会計で66億円以上不用額が発生しており、予算執行時に生じた不用額について確実に補正するなど、より適切な進行管理に努めていただくことを要望いたします。今後取り組むべき課題はあるものの、目標に対し十分な成果を上げ、適正な事務処理がなされており、一般会計実質収支のうち、地方自治法の規定による基金繰入額3億8,000万円を除く額を翌年度に繰り越し、特別会計実質収支は全額それぞれの会計に繰り越される適正もので認定すべきと考えます。最後に、財政構造の弾力性を示す指標の経常収支比率普通会計における指標は、前年度と比べ高くなっており、このことは財政の硬直化が進んでいることを示しています。次年度以降も経常収支比率が高くなることが想定され、経常的な経費の見直しや、経常一般税源等の増加を積極的に研究・検討し、健全な財政運営に務められますように要望し討論といたします。 ◯ 議長重見秀和議長) 6番、山本敏昭議員。                〔6番 山本敏昭議員登壇〕 ◯ 6番 山本敏昭議員 公明党の山本敏昭です。今議会に上程されました追加議案について、全議案に認定すべきとの立場から討論に参加させていただきます。  議案第25号平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算の認定については、その内容はおおむね適切であり、執行部の努力が垣間見られる内容であったと思います。ただ、一部の内容において当初の説明が不十分であったり、表記ミスがあったことは正確な事務事業を推進する上で不適切であったと言わざるを得ず、今後決算のみならず市民に公開すべき書類、資料等の厳格な精査をされた上での公表を徹底していただきたいと思います。また、平成28年度において山口市一般会計において、7億5,362万4,000円の黒字が計上されておりますが、これはあくまで山口市単独の数字であり、国あるいは県といった広義における行政収支を考えれば債務依存体質からの脱却はできておらず、国の示すプライマリーバランスは依然として赤字偏向であり、今後さらに国における事業支出臨時地方対策債などの国庫支出が減少に向かうことは必然であります。ゆえにここ数年のみの安泰を求める資金繰りや評価思考について慎重に検討し、改めるべきは改め、山口市単市として財政の健全化に向けた抜本的な対策の構築に向けた全庁的な取り組みと、市政に携わる全ての職員が従来的な固定観念を捨て、厳しい現実に直面せざるを得ない財政状況を再認識していただいた上で各種指標に対する評価を下していただく必要性を感じたところであります。例えば、基本事業成果状況評価指標において、同じ事業でありながら施設による指標対象がまちまちである点や、特定の事業において評価が低落しているにもかかわらず、原因の解明が進んでいない点といった指標のあり方自体に疑問を感じる点があります。これらの報告がなされる主要な施策の成果報告書については、監査委員による監査とは違い、決算を迎えるに当たってどういった事業を、どのような目標で、どのように取り組んできたのか、長期的展望からことしはこの結果であるというのが報告課題であると認識をいたしております。以前の議会でも公明党として同様の指摘をいたしましたが、個別事業において示されている指標や取り組み状況事業自体の評価や費用対効果の判断、次年度以降へのより効果的な取り組みを判断するものとなり得ていないと感じるものもありました。また、基本事業事務事業に掲げているものは、総括すれば市民益に資するものであり、すなわち市民益は本市の発展に大きく影響するものであると認識をしておりますが、中には成果が下がっても市の経済、財政等には大きな影響はないといった答弁も見られ、行政側の当事者意識を疑うような見解を示されたことは甚だ残念に感じるところであります。  次に、不用額とそれに伴う成果報告書における認識についてですが、そもそも年度当初予算は市民サービスの向上に向けて総合計画に掲げられた種々の施策を滞りなく計画的に進めていくための十分な予算でなくてはなりません。また逆に、市民にサービスの向上という点で見れば、市民の満足度が目標以上であることが見込めるのであれば、事業自体の縮小や他事業への展開といった見直しも必要と思われます。その意味から、成果指標が高水準の事業における予算減額や不用額が出ざるを得ない場合も当然考えられます。さらには、前年度からの繰り越しによる予算構造や突発的・臨時的な市民ニーズに対応するための予算を年度最後まで確保していくために生じた不用額などは、事業によっては縮減できない、あるいはすべきではないものもあり、不用額そのものの増減をあげつらい、一喜一憂することはいささか近視眼的であるとも考えられます。問題は、これらの行政を取り巻く環境を十分考慮した上での予算の執行状況、適切な予算の補正、そして的確な評価指標となり得ているのかということであります。今回も部局によって、執行率や不用額についてかなりの差が出ていることが明らかになりましたが、それぞれの状況によりその評価は当然異なるはずであります。そして、それらの特異要素を取り除き、限りなく縮小可能な不用額の存在がどの程度であるべきなのかを明確にすることで、山口市としての予算執行における本当の情報公開がなされるとともに、議会審査の厳正化に資するのではないかと考えます。もちろん、これらの正当に評価するための指標も的確に設定していく必要があり、現在策定中の次期総合計画や各部門計画の策定作業と同時並行で、市の進める事業等の評価をする上での適切な成果指標の設定を強く求めるものであります。最後に、これらの要望が議会期間中だけの一過性の議論ではなく、来年度以降における決算資料作成時の道しるべ、あるいは文字どおりの指標となることを願って討論とさせていただきます。 ◯ 議長重見秀和議長) 24番、瀧川勉議員。               〔24番 瀧川 勉議員登壇〕 ◯ 24番 瀧川 勉議員 県央創造新星会の瀧川でございます。会派を代表して全ての議案を認定すべきとの立場で討論に参加いたします。  平成28年度は、「これが私の故郷だ 定住実現都市」予算と位置づけ、本市の個性を際立たせ、定住や交流、対流を創出していく3つの創生、やまぐち魅力創生、人材・雇用創生、都市・生活空間創生を重点的に推進し、山口に住んでみたい、住み続けたいと市内外の多くの方から共感してもらえるまちづくりを推進する予算編成がなされました。予算執行の結果、当初予算に掲げる目標がおおむね達成され、収入率も上昇し、収入未済額も縮減されており、徴収努力の成果が認められていることは高く評価をしたいと思います。とりわけ、コールセンターによる初期滞納者への納税喚起が成果を上げているものと考えます。ただし、目的税である入湯税や保育料、簡易水道、農業・漁業集落排水などに多額の収入未済額が起きていること、時効消滅や時効の援用など事由により、市民税、固定資産税軽自動車税、保育料を初めとするさまざまな部、課において8,000万円を超える不納欠損が生じている事実は重く受けとめ、税の公平性、公正性の観点からも収入未済額不納欠損をつくらないさらなる努力と収納率向上に努めていただき、収納率向上の方法についても十分に検討していただきたいと思います。また、歳出面においては、いまだに多額の不用額、不執行額が発生している状況を認識し、過大な積算を控え、積算精度の向上と早期の減額補正に努めていただき、不用額を発生させない予算執行に努めていただきたいと思います。ただ、機械設備など、突然に故障など緊急の予算が生じる可能性があるものなどにおいて、年度末ぎりぎりまで減額補正ができないものがあるのも十分に理解はしておりますが、機械等のメンテナンスや計画的な更新などをされて、不用額の縮減には努めていただきたいと思います。また、早期の減額補正に努めた上で、市民生活の向上や子育て環境の整備など、市民ニーズに対応した施策に対しては積極果敢に対応していただきたいと思います。  最後に、主要な施策の成果報告書成果指標についてですが、決算審査をする上においても成果を評価する上においても、指標が示しているものの着眼点がずれているものも多く見受けられます。次期総合計画にあわせて、成果指標のあり方、着眼点も十分に精査されて、現実に即した誰が見てもわかりやすく成果指標を見ることで事業の改善も図っていけるような、新たな主要な施策の成果報告書につくり上げていただきたいと思います。  以上の点を指摘した上で認定の討論とさせていただきます。 ◯ 議長重見秀和議長) 以上で、通告による討論は終わりました。以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。議案第25号平成28年度山口市一般会計歳入歳出決算の認定についてから議案第28号平成28年度山口市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの4件を一括して採決いたします。議案第25号から議案第28号までの4件について、委員長の報告とおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。                   〔賛成者起立◯ 議長重見秀和議長) 起立多数であります。よって、議案第25号から議案第28号までの4件は委員長の報告のとおり認定されました。  議案第29号平成28年度山口市介護サービス事業特別会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第36号平成28年度山口市特別林野特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの8件を一括して採決いたします。  議案第29号から議案第36号までの8件について委員長報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。                   〔全員起立◯ 議長重見秀和議長) 起立全員であります。よって、議案第29号から議案第36号までの8件は委員長の報告のとおり認定されました。  日程第14、議員提出決議案第1号新山口駅北地区拠点施設整備に関して市議会に対する詳細な説明及び慎重な対応を求める決議についてを議題といたします。  決議案に対する提案理由の説明を求めます。16番、氏永東光議員。               〔16番 氏永東光議員登壇〕 ◯ 16番 氏永東光議員 改めまして、皆さんおはようございます。至誠会の氏永でございます。議員提出決議案第1号新山口駅北地区拠点施設整備に関して市議会に対する詳細な説明及び慎重な対応を求める決議について、提案をいたします。  この事業につきましては、提出されるのは予算を伴う来年度以降になりますので、非常に論点が絞りにくいというところがございます。ですが、それまでに施設構成、施設の内容、規模、それから民間の収益施設等々、概要が決まってしまいます。特に基本計画の締結の日が迫っております。この市民の活用する施設、そして市民の多大なる税金を使う事業につきましては、より市民に情報公開をして説明する責務が執行部にも議会にも求められると思います。ここに決議案を提出いたします。  新山口駅北地区拠点施設整備に関して市議会に対する詳細な説明及び慎重な対応を求める決議。小郡都市核の機能強化やにぎわいの創出を求めて、新山口駅周辺地域の整備として、橋上駅舎を含む南北自由通路供用開始北口駅前広場西側ロータリー供用開始をされております。平成30年3月に完成予定の北口駅前東側バスロータリーや中央交通広場の整備についても進行中であります。また、南口の駅前広場は平成31年中の完成に向けて、工事が着手される予定となっております。  新山口駅北地区拠点施設整備事業については、プロポーザル方式で選定をされた事業候補者とPFI的手法とした基本契約が締結される予定でございます。まさに、施設の構成、内容、規模についての概要が示されたところでございます。  平成29年第3回市議会定例会におきましても一般質問や委員会において、各議員から活発に問題点や疑問点がただされたところでございますが、総事業費105億円を限度とする計画に対して、PFI的手法から生じる目標値の信憑性、費用対効果、事業を判断するデータの未公開問題、指定管理、シェアハウス、不動産の評価などさまざまな課題が取り上げられたところでございます。特にこのPFI的事業は総事業費105億円の全額市負担、また事業の指定管理事業収入は事業候補者に支払うという一方、市には土地の賃貸料、固定資産税収入は見込めない状況になっております。  よって、市議会に対し十分な説明がなされてない現状において、市議会で慎重な審議を行えるよう、より詳細な説明を求めるとともに、市議会における議論を踏まえ、慎重に事業を実施されるよう強く求めるものでございます。  以上、決議をする。平成29年10月12日。  二元代表制の議会の監視、チェック機能を今こそ十分に活用していただくよう、多くの議員の賛同をよろしくお願いいたします。 ◯ 議長重見秀和議長) 以上で、決議案に対する説明が終わりました。  これより質疑に入ります。質疑はありませんか。11番、宮川英之議員。               〔11番 宮川英之議員登壇〕 ◯ 11番 宮川英之議員 ただいま提案がありました決議案に対する質疑をさせていただきます。  新山口駅北地区拠点施設整備については、経済建設委員会が所管する案件であります。今回の決議案の提出者及び賛成者のお三方はいずれも経済建設委員会に所属し、しかもその中に委員長がおられます。この決議案に賛成することは、経済建設委員会が機能していないことを公に認めることにもなりかねないとの思いから、決議案提出について2点お尋ねいたします。  まずは、提出者である氏永議員にお尋ねいたします。提出理由として、市議会に対して十分な説明がなされていないことを挙げられています。前述のとおり、氏永議員は新山口駅北地区拠点施設整備を所管する経済建設委員会に所属されています。しかしながら、このたびの9月議会、経済建設委員会において決議案にあるようなテーマについて十分な質問をされていないと聞いております。また、賛成者である西村議員も同じく経済建設委員会に所属されていますが、このことについて一言も発言されていないと聞いています。決議案として全議員に提案される前に、所属委員会においてまずはみずから取り上げ十分な議論を尽くされる必要があったかと思いますが、いかがお考えでしょうか。  次に、賛成者である右田議員にお尋ねします。右田議員は、経済建設委員会の委員長であり、決議案にありますように市議会に対する十分な説明がなされていない現状において、市議会で慎重な審議が行われるよう詳細な説明を求めると考えられるならば、所管する経済建設委員会の委員長の職責において、まずは審議時間を十分に確保し、委員からの質問を引き出していくことを進められるべきであったと考えます。前述のとおり、委員からの十分な質問がなされず、審議時間についても都市政策部全体で1時間程度であったと聞いています。まずは、委員長として十分な議論がなされるように取り組むべきと考えますが、御見解をお尋ねいたします。  以上、2点お尋ねいたします。 ◯ 議長重見秀和議長) 16番、氏永東光議員。               〔16番 氏永東光議員登壇〕 ◯ 16番 氏永東光議員 宮川議員の質疑についてお答えをいたします。  経済建設委員会で議論をしました。どこでお聞きになったかわかりませんが、経済建設委員会でこれを提案しようとしたときに4対3だったんですね。ですからできなかったんですよ。ですから、皆さんに、全議員で、これは大きな事業ですから、経済建設委員会ではなく、経済建設委員会でも当然やりますが、全議員が関心を持ってやらなくてはいけないんです。前のYCAMのときは73億円だったですよ。あれで市長選があったではないですか。これは105億円ですよ。指定管理料が15年間で70億円近いものがある。いまだかつてない大きな事業なんです。それを経済建設委員会、経済建設委員会って、経済建設委員会だけでは市民にわからないじゃないですか。だから、本会議でいろいろな意見を聞いて、質問に答える。そして執行部に求めていく。だから、経済建設委員会で質問しなかったと言われますが、全員でまた勉強しようという、まさに議会人として当然なことでございまして、この事業の効果、当然効果は聞きましたよ。だけど、にぎわいを創出とか言って、事業ですから数字で言ってもらわないと困るんです。市民の大切な税金を使うわけですから、言葉ではまずいんです。だからそういう大きな問題についてお答えをいただいていませんし、今、宮川議員から、経済建設委員会で十分にやっていないということですが、経済建設委員会では限界があるんです。だから、全体の議員でやろうと、みんな一緒に聞いてやろうと。当然じゃないですか。それはいろいろ質問をしまして、例えばプロジェクトマネジメント料とか、維持管理料、価格の点についても運営費、それについて詳細のものを出してほしいと。ないじゃないですか。やっぱり人数が少ないとそういうふうになるのかどうかわかりませんが。105億円の話もやりましたよ。105億円もして1万3,000平米、約4,000坪の建物をつくるということですが、今見ますと4,400平米は、多目的ホールというのはわかりますが、会議室が650平米、しかし残りの7,000平米以上のものは何をするかわからないのですよ。経済建設委員会の所管といってもお答えをいただけなかった。そして、もう9月の末に契約をするということですから。 ◯ 議長重見秀和議長) 氏永議員、質疑に対する答弁をお願いいたします。 ◯ 16番 氏永東光議員 はい。わかりました。だから、時間的に、もう経済建設委員会も終わりましたし、ですが、もう基本契約を結ばれるといいますから、その前に一時でも早く皆さんに知っていただいて、市民にも知っていただいて、大きな判断材料とさせないといけないということでございますので、経済建設委員会の域を超えて、こういう機会になったということで、御理解いただきたいというふうに思います。 ◯ 議長重見秀和議長) 32番、右田芳雄議員。               〔32番 右田芳雄議員登壇〕 ◯ 32番 右田芳雄議員 ただいま宮川議員より質疑がありましたが、それに対して答弁をいたします。  委員長として、十分審議がされていないということでありますが、多数の時間をとってこれについては審議をしたつもりであります。  また、私は委員長として発言の機会がありませんでしたので、これについては十分多くの時間を割いたわけですが、この議員提出決議案について、新山口駅北地区の整備についての議員提案ですが、これについても十分な審議をしたつもりであります。ただ、多くの議員がこれについて事前に説明がないということを言われております。決議書は、それぞれの会派で十分に審議をしていただくということになっておりますので、十分審議をされたのではないですか。そういうことでありまして、私はこの件については、委員長としては十分な審議をしたつもりであります。  以上でございます。 ◯ 議長重見秀和議長) 他に質疑はありませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯ 議長重見秀和議長) ないものと認めます。以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議員提出決議案第1号については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに、御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯ 議長重見秀和議長) 御異議なしと認めます。よって、議員提出決議案第1号については、委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。討論はありませんか。1番、中野光昭議員。                〔1番 中野光昭議員登壇〕 ◯ 1番 中野光昭議員 県央創造清風会の中野光昭です。議員提出決議案第1号の趣意に対して主に3点の理由により反対の立場で討論に参加いたします。  新山口駅北地区拠点施設整備については、私が議員になる前から幾多の検討や議論を積み重ね、今日を迎えられております。小郡都市核の産業交流拠点としてより新しい発想を受け入れやすくし、新山口駅北地区重点エリアを中心として広域的な経済活動、産業振興を牽引し、発展させていく起点となり得る重要な事業であると認識しております。拠点施設の整備に関しては、民間のノウハウ、ネットワーク、技術力、創意工夫を活用して、コスト削減やサービスの向上を図り、その際には、運営の視点を施設設計、建設に反映させることとし、公共施設の設計、建設、維持管理、運営を一体的に実施する事業方式の導入をされると随時議会において説明を受けてまいりました。加えて、より事業効果を高める観点から、市有地を活用した民間収益施設の整備と運営もあわせて一括で担える事業者を求められ、公募型のプロポーザルにより事業候補者を選定されたことは、これまでの節目節目での経緯説明、所管委員会での審議結果の報告などにより、明らかとなっており理解できるものであります。こうした事実を踏まえ、今議会においては多目的ホールやコワーキングスペース、起業創業・中小企業支援センターや、メディカルフィットネスなどの公共施設、環境配慮住宅などの民間収益施設など、拠点施設の内容や規模、運営の方向性が示されました。また、事業の包括的な約束事を明確にする基本契約を締結した後に、並行して事業効果、運営の展開、維持管理の方策など個別の方向性や具体的な業務の詳細について鋭意話し合っていくという説明がありました。今後は、活用する市民の声ももちろん含んださまざまな議論や調整の中で、より高い事業効果と本市における地域経済の広域的な発展に資する取り組みの方向性が練られていくのだなと、理解を進めたところであります。  そこで、1点目の反対理由として、市議会に対し十分な説明がなされていないという現状認識及び決議案の趣意とは認識を異にしている次第です。これまでもそうであったように、そしてこれからも議会で、引き続き責任を持って精力的に議論を交わし、関係行政機能及び特別職などの設置に関する検討や新たな経済活動の展開、交流・定住人口の増大など、拠点施設の機能そのものを十分に発揮させるための具体的な提案を示し、長期的な視点での未来に向けた投資であることを都度確認しながら投資効果や修正点についても執行部と胸襟を開いて、協議検証をし続けていかなくてはならないと決意を強くしているところであります。  つまり2点目の反対理由としては、より詳細な説明を求めるための決議案の提出とのことでありますが、現時点における説明と議論の材料は提示されていると認識しており、今後の議論を議会の責任において深めていくことこそ肝要であり、決議により議会の意思を一元的に集約してしまうことは適切ではないと考えます。また、事業効果、歳入が見込めないという趣意に関してでありますが、今後の交流・定住人口の増加、産業集積、波及する地域活性や次世代の台頭・定着、このまちの潜在能力を長期的に見込んだ上で判断すべきであり、認識を異にしている次第であります。山口の次代を担う経済人たちが都市部への事業展開ができるのに、ふるさとへの愛着から思いとどまり、小郡都市核の発展から波及する地域経済の活性化や、地域に根ざした産業振興、ふるさとから起こるグローバルな事業展開を夢見て、切なる純粋なる思いがあることに真摯に向き合っていただき、そして市民の皆様への事業理解を促進するためにも、スピード感のある運営協議と市民に向けた丁寧な情報提供は欠かせないものと強く実感しております。  よって、3点目の反対理由として、決議案にのっとり事業者との基本契約締結を含め慎重に事業実施を求めることについては、今後の事業展開、そして継続的な投資を期待する声に反し、政策や事業に空洞化を招くことになりかねず、決議案の趣意とは相入れないのであります。  以上の理由により、議員提出決議案第1号に関して反対をいたす次第であります。以上、討論といたします。 ◯ 議長重見秀和議長) 17番、村田力議員。               〔17番 村田 力議員登壇〕 ◯ 17番 村田 力議員 こんにちは。至誠会の村田力です。会派を代表して、議員提出決議案第1号新山口駅北地区拠点施設整備に関して市議会に対する詳細な説明及び慎重な対応を求める決議を可決すべきとの立場で討論に参加します。  新山口駅北地区拠点施設整備は、小郡都市核の機能強化やにぎわいを創出させる事業です。この公共事業は、プロポーザルで選定されました事業候補者との基本契約を締結予定であり、事業の目的や拠点施設の整備、規模について概要が示されました。本決議は、総事業費105億円を限度とする整備計画と、15年で51億円となる指定管理料などに対して、本会議や常任委員会で総事業費に加えて年3億4,000万円の指定管理料が東京に流出することや、PFI的手法から生じる目標値の信憑性などの意見が出されており、事業の有効性を判断するデータの未公開部分や事業費、指定管理料の算出根拠などについてより充実した議論ができるような説明を求める決議です。現状において十分理解され、詳細な説明はこれ以上必要ない、慎重な対応は十分できているとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、さらに詳しく説明を聞き、充実した議論を行い注意深く対応したいと考えます。よって、市議会に対する詳細な説明及び慎重な対応を求める決議を可決すべきものと考えます。  以上、討論といたします。 ◯ 議長重見秀和議長) 他に討論はありませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯ 議長重見秀和議長) ないものと認めます。以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。議員提出決議案第1号新山口駅北地区拠点施設整備に関して市議会に対する詳細な説明及び慎重な対応を求める決議について、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。                   〔賛成者起立◯ 議長重見秀和議長) 起立少数であります。よって、議員提出決議案第1号は否決されました。  以上で、今期定例会に付議された事件は全て議了いたしました。  ここで、市長から挨拶がございます。渡辺市長。                〔市長 渡辺純忠君登壇〕 ◯ 市長(渡辺純忠君) 皆さん、おはようございます。今期市議会定例会におきましては、諸議案につきまして長期間にわたり慎重御審議をいただき、それぞれ御議決を賜りましたことに対しまして厚くお礼を申し上げます。また、平成28年度一般会計及び各特別会計の決算認定につきましては、会期の延長にて御審査いただいきましてあわせてお礼を申し上げます。本会議並びに委員会を通じまして議員の皆様方から拝聴いたしました御意見、御要望等につきましては、十分留意、検討いたしまして市政発展のための施策あるいは事業に反映してまいりたいと考えております。さて、今期定例会が私の今任期の最後の市議会となりました。この4年間、議員の皆様方には市政運営の各般にわたり御理解、御協力を賜りましたことにつきまして、この場をおかりいたしまして厚くお礼を申し上げる次第でございます。皆様方の今後の一層の御活躍を祈念申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。 ◯ 議長重見秀和議長) これをもって、平成29年第3回山口市議会定例会を閉会いたします。                  午前11時01分閉会       ────────────・────・────────────        地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                    議     長  重 見 秀 和
                       会議録署名議員  馬 越 帝 介                    会議録署名議員  部 谷 翔 大 Copyright (c) YAMAGUCHI CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....