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02月22日-04号

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  1. 下松市議会 2019-02-22
    02月22日-04号


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    平成 31年 3月 定例会(1回)平成31年2月22日平成31年第1回下松市議会定例会会議録第4号───────────────────議事日程  平成31年2月22日(金曜日)午前10時開議 日程第1、一般質問本日の会議に付した事件  日程第1出席議員(20人)11番  浅 本 輝 明 君        12番  藤 井   洋 君13番  近 藤 康 夫 君        14番  永 田 憲 男 君15番  阿 武 一 治 君        16番  河 内 裕 文 君17番  磯 部 孝 義 君        18番  山 根 栄 子 君19番  原 田 真 雄 君        20番  矢 野 忠 治 君21番  近 藤 則 昭 君        22番  渡 辺 敏 之 君23番  田 上 茂 好 君        24番  松 尾 一 生 君25番  中 谷 司 朗 君        26番  村 田 丈 生 君27番  中 村 隆 征 君        28番  金 藤 哲 夫 君29番  堀 本 浩 司 君        30番  高 田 悦 子 君欠席議員(なし)                説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            近 藤 和 彦 君       教育長            河 村   崇 君       上下水道局長         白 木 正 博 君       総務部長           藤 本 泰 延 君       企画財政部長         玉 井 哲 郎 君       生活環境部長         清 水 信 男 君       健康福祉部長         小 林 樹代史 君       経済部長           吉 次 敦 生 君       建設部長           古 本 清 行 君       教育部長           小 田   修 君       消防長            原 田 保 寿 君       子育て支援担当部長      鬼 武 良 光 君       監査委員           河 村 堯 之 君議会事務局職員出席者       事務局長           原 田 克 則 君       議事総務係長         引 頭 朋 子 君       議事総務課          貞 久 聡 子 君───────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(中村隆征君) おはようございます。ただいまの出席議員20人であります。 これから平成31年第1回下松市議会定例会の4日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 △日程第1.一般質問 ○議長(中村隆征君) 日程第1、一般質問を行います。 別紙、一般質問通告書の順により順次質問を許します。藤井 洋議員。    〔12番 藤井 洋君登壇〕 ◆12番(藤井洋君) 皆さん、おはようございます。政友会の藤井 洋でございます。通告に従い、一般質問を行います。 まず、大きい1つ目の項目、農業公園の今後について。 指定管理者からの申し出により指定期間が1年となったが、今後の管理運営に対する市の考え方について伺います。 農業公園は平成21年11月に開園をし、下松市民の農業との触れ合い、体験を通して農業に対する理解を深める、そういう目的でこの公園が設置をされ、約10年が経過いたしました。来巻地区の農業従事者の方を中心とした運営管理委員会が設置をされ、その後、今日に至るまで指定管理者として管理運営を行っております。 去る12月議会におきまして、指定管理者の指定期間満了に伴い、また指定管理期間の設定を行ったわけですが、管理委員会からの申し出により、1年という指定期間が設置をされました。本来ならば、指定管理者の指定期間というのは3年から5年が目安となっておりますが、管理者からの申し入れにより、会員の高齢化、それから会員不足、そういった理由により1年という申し出があったそうです。 その1年という指定期間の申し入れですが、これは逆に言えば、もう余り長くこの農業公園を運営していくことはできないよということのあらわれではないかと感じました。 今後、市として、この農業公園を管理運営していかなければいけないわけですが、指定管理者となり得るその団体をどのように今後募集、公募していくのか、その考え方についてお尋ねをいたしたいと思います。 大きい2番目として、指定管理者としての一般財団法人下松笠戸島開発センターについてお尋ねします。 これからは、この開発センターのことを「財団」ということで呼ばせていただきたいと思っております。 (1)として、平成30年度の管理運営実績を市はどのように評価をしているのかについてお尋ねいたします。 28年11月のグランドオープン以来、28年度、29年度におきましては、その期間は確実な利益を上げております。ただ、市が当初お示しいただきましたその利益からは大幅に減少はしておりましたが、とりあえず、それなりの実績だったというふうに評価をしているところです。 ただ、平成30年度、まだ終わっているわけではありませんが、12月までの実績を、我々議員には毎月その月ごとの収支がお示しされているわけですが、それを見ると、プラスどころか大きいマイナスと。マイナス約2,600万円という単年度の赤字を出したわけです。 財団の営業を今後存続していくためには、財団の持っている資産、これは300万円を下回ってはなりません。今までの資産表から見ると、これは当然、このマイナス2,600万円を差し引けば、今の財産というのは確実にマイナスに転落します。この2月、3月で2,600万円を解消することは、到底不可能であります。 今後も営業を続けていくわけですが、指定管理者として、この財団が解散してしまえば、指定管理するところがなくなるわけです。早ければ、来年度末には大城休館という事態にもなるというふうに考えますが、今後どのようにこの財団の経営を改善していく考えなのか、そのあたりもお伺いをいたします。 (2)笠戸島家族旅行村の冬期営業に対する市の考え方を伺います。 平成27年度より家族旅行村は1年を通した通年営業に戻ったわけですが、それ以前は、冬の寒い時期、お客さんもまばらだと、真っ暗な寒い中にこうこうと電気がついている、そう井川前市長が言われ、その考えのもと、営業期間を夏期に限定して冬場はお休みをすると。そして、指定管理料も半分の1,750万円に減額をされた。そういった経緯がありますが、大城の休館に伴い、財団が直接管理をすることになり、その間の財団の経費も賄わなくてはいけない、そのような理由もあったのでしょう。冬期も営業を再開をし、指定管理料ももとの3,500万円に戻したわけです。 ただ、冬期の営業の実績、これ、毎年我々議員にもお示しをいただいておりますが、どう努力をしても、冬期の営業に見合う来客数、これは、復活することは現在のところありません。 経費削減の意味もありますが、今後の冬期営業に対する市の考え方をお尋ねし、壇上からの質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) おはようございます。藤井議員の一般質問にお答えをいたします。 1、農業公園の今後について。 (1)指定管理者からの申し出により指定期間が1年となったが、今後の管理運営に対する市の考えはにお答えをいたします。 農業公園の指定期間が1年間となった経緯としましては、指定管理者であります下松市農業体験型交流施設管理委員会の会員の不足や高齢化が進んでいるため、複数年での期間の更新は確約できないとの意向を受けたものであります。 今後の管理運営につきましては、指定管理者の組織強化を図るため、新規会員の募集に協力するとともに、農業公園の設置目的である農業体験や地産地消の推進に当たり、効果的な管理運営につながる取り組みについて助言をしてまいりたいと考えております。 2、指定管理者としての一般財団法人下松笠戸島開発センターについて。 (1)平成30年度の管理運営実績をどう評価しているのかにお答えをいたします。 国民宿舎大城の指定管理者である一般財団法人下松笠戸島開発センターの平成30年度の管理運営実績につきましては、1月末までの単年度収支はマイナス約2,600万円となっており、債務超過状態にあり、法人の存続すら厳しい状況であると認識いたしております。 現在、総務省通知に基づき、抜本的な改革を含む経営健全化方針を策定するため、経営健全化検討委員会を設置し、外部委員の意見を反映させた具体的な取り組み等について検討を進めているところであります。 今後、当財団への他の出資者や利害関係者等と内容の調整を行うとともに、市議会から御意見をいただいた上で方針を策定し、今年度末までに公表することといたしております。 (2)笠戸島家族旅行村の冬期営業に対する市の考えはにお答えをいたします。 笠戸島家族旅行村につきましては、笠戸島の観光振興を図る目的で、足湯のサービスを開始するなど、平成27年度から通年営業を再開しております。 しかしながら、冬期営業における利用者数の減少は、笠戸島の観光振興を進める上で課題であると認識いたしております。 今後、下松市観光振興ビジョンに基づき、笠戸島の豊かな自然環境を生かした新たな着地型観光の造成を図るため、民間活力の導入を踏まえ、家族旅行村のリニューアル整備を進め、冬期交流人口の増加にもつなげたいと考えておるところであります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 2回目からの質問は一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。 まず、1番の農業公園の今後についてお尋ねをしたいと思います。 今の管理委員会は、個人、団体への農業体験や、それから朝市、それから秋祭り、そして今、特産品を開発しようとしております。ニンニクを使ったいろいろな特産品の開発という、多岐にわたって活躍をされている団体だということは皆さん御承知のところだと思いますが。 今、指定期間が1年になった、その理由は、会員の不足、そして高齢化が原因であるということでございますが、会員の拡大に向けた市の取り組みについて、どうやって今後そういった人材を確保していくのかについて、ひとつ伺いたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 農業公園に関する質問ということで。 農業公園の指定管理者であります農業体験型交流施設管理委員会、こちらのほうでも最近では、今、議員さんおっしゃいましたように、人材確保の取り組み等についてしておられます。 市としても、指定管理者の意向、そちらを受けて、会員募集について平成29年度にも市広報で会員募集を掲載したほか、ことしの1月中旬から各公民館にポスターも掲示し、市のホームページにも掲示して呼びかけているところであります。これからお手元に届く市広報3月号にも会員募集を掲載しております、ぜひこの機会に皆さんも農業公園で一緒に楽しみませんかというような形で。 今後もこうした取り組みは、市としても後押ししていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 市としても全面的にバックアップをしていくというお答えでございました。 私から1点提案は、個人を取り込むよりも、やはり法人ですね。そういったところにも目を向けていってほしいと思っています。それとあと、これはちょっと役割が違うのかもしれませんが、農業委員会がありますので、その農業委員の方を通じて、直接農家と触れ合う機会が多いもんですから、そういったところにもお声がけをしていかれたらどうかなというふうにちょっと考えておりますので、御検討ください。 それから、特産品、ニンニクを使った商品の売り上げについて、ちょっとお尋ねをしたいと思います。 決算委員会のときに我々の手元に配られた収支の決算書を見ると、特産品を使った売り上げは約500万円弱ということと、あと、それに対する委託料、これは330万円、その他もろもろ消耗品等経費はかかるでしょうけど、ざっとどのぐらいの利益が上がっているのか確認をします。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 農業公園でつくっているニンニクを使った販売商品ということでは、焼肉のたれ、にんにく味噌、それから来巻元気ポタージュということで、この3種類。売り上げとしまして、平成25年度から29年度までの5年間平均で、大体年間約220万円ぐらいということになっております。 地産地消、それから下松市の特産品として頑張っていただいているのではないかというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 今、特産品を使った商品の売り上げが220万円ということで、それに対する、それを加工する販売会社に委託料というのは、ここに書いてあるのは330万円という数字が書いてありますが、当然これは何かいろいろなものも含まれておるというふうに理解しますが、焼肉のたれやにんにく味噌などは、実際どのぐらいの委託料がかかっているんでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 申しわけないんですが、今、その資料、ちょっと手元には持っていないんですけれども、業者さんのほうで委託しているんですけれども、主に、実際に農業公園のほうの管理委員会のほうでは原材料の栽培と出荷のみという状況ですから、その辺の委託料の数字については、また委員会等で御説明させていただきましょう。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。
    ◆12番(藤井洋君) 農業の6次産業化に携わっておられますが、この目的は、私なりには、ほかの農家に対して、こういった方法をとれば農業でも飯が食っていけるよということを示すものではないかというふうに考えています。例えば、1個300円のニンニクを自分のところで加工して商品にして販売できれば1つが3,000円にもなるよと、農家に対してそういうことを示し、そして農業の発展につなげていくということを考えられているんじゃないかと思うんですが、その辺、私の認識でよろしいでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) いろんな考えがあると思いますんで、その認識が正しいかどうかというか、この議場にも多くの実際に農業を含めていろんなことで業をされておられる方もいらっしゃいますので、それぞれあると思いますが。 確かに今後の中では、6次産業化とか、そういうことはいろんな面で大きな課題になっているというふうに思いますし、下松だけでも、例えばもやしとかキノコとかいろんなことで頑張っておられる皆さんもいらっしゃいますので、ちょっとその辺については差し控えさせていただこうかなと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 次に行きます。 今後も今の農業公園のこのスタイル、体験型があったり特産品をつくったり、今後も人材を確保しながら、そういったことでこの農業公園を運営していくのか、市の考え方をお尋ねをいたします。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 管理委員会のほうでは、今後も引き続き、現行と同様の管理運営を予定されておられます。 指定管理者におかれましては、地産地消推進の取り組みとして市内の直売所で出荷されており、納入に係る労力や経費を削減するためにも、今後は農業公園での定期的な朝市開催、そういうような計画も今立てておられます。そういうことで、負担軽減、効果的な運営、そちらに向けての取り組みも今検討されている状況でありますし、そういうことがまた実現すればいいのかなというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 私が言いたいところは、どうしても、今から人材を少しずつ確保しながらやっていっても、いずれは人材難になるというふうに思います。ですから少し方向転換をされて、農業公園をどういうふうに使っていくか、今からどういうふうに市民に農業の体験をしていってもらうかというのを少し考え方を変えて、今の農業体験型のものも残しつつ、農園の例えば半分を市民に貸し出すというふうなことをやれば、市民にとっては、最初芽が出て、花が咲いて、実がなって、その一部始終を自分で体験できるわけです。そういった効果もありますけど、担当課としては、どのように私の考えを思われますか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 議員さん、恐らくおっしゃっておられるのは、今まで市民の皆さんが農業体験をされておられる、それをもっと幅広い分野で、そこにアールごととかで面積的に市民農園として貸し出したらどうかという御意見だというふうに思います。大変すばらしい意見だと思っております。 指定管理者との協議の中では、今現在、議員さんがおっしゃるようなところについては、そういう意見は出ていないわけですけれども、私どもとしては、他市の市民農園の運営状況とかそういうことも把握しながら検討してみたらどうかと、そういうことは助言として、しております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 私としては、市民に貸し出すことによって、管理者と市民の人間関係ができ、将来、管理をやってみようかという人も出てくる可能性もあります。ですから、市民農園というか、貸し農園というか、そういったことにはちょっと前向きに考えていっていただきたい、そのように考えております。最終的にはもう直営にされて、全部を貸し農園にするということも視野に入れて検討してください。 農業公園は終わります。 次は、財団のことです。 まず最初に、私の認識が違っていたら訂正をしてほしいんですけど、財団の理事長、この理事長については、ずっと市長の充て職ではないかというふうに私自身は理解しておりました。このことについて、私の認識が違うかどうか、ちょっと確認したいと思います。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 一般財団法人下松笠戸島開発センターは市と独立した団体でありますので、理事長等の選任については、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律に従って選任されることになります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) はい、わかりました。 次に、平成30年度の赤字、今のところマイナスの2,600万円という数字でございますけど、今の正味財産の合計が約800万円、29年度末で。今回の30年度末を引けば、相当な赤字になります。これが翌年、31年度も続けば財団は解散となりますが。 我々がこの財団のことについて尋ねるのは、赤字を持ったまま解散をした場合に誰が責任をとるのかというのが、一番我々にとってわからんところなんです。例えば理事がとるのか、評議員がとるのか、市がとるのか、その辺が定かでないから、また我々も追求をしていきたくなっていくところなんですけど、それは明確なお答えがないでしょうから答弁はよろしいですが。    〔発言する者あり〕 ◆12番(藤井洋君) 答弁できますか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 一般的には経営者というか、トップには理事長いらっしゃいますので、そういう経営者が責任を負うものというふうに一般的には考えております。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 現時点で、財団の資産はマイナスになっています。平成31年度、またこの状況が続くようなら解散となります。その解散を防ぐ意味でも、これまで2度にわたって出捐金を出しておりますが、31年度にまたこういう状況になれば、また出捐金とかそういう補填をする考えがあるのかどうか、お伺いします。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 出捐金のお話でございます。 これまで5,000万円、2,000万円ということで出捐をしてきたわけでございますけれども、今現在、今後の出捐については考えておりません。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 出捐について考えていないということは、そのまま解散をするという理解をしたいと思いますが。 解散というのは、もう最悪のことなんですが、そうならないためにも、経費の削減を主として、経営改善をしていかなくてはいけないと思っています。市長答弁でも、経営を健全化していく、委員会を立ち上げましたよという御答弁ありました。いろんな方針も今後、今年度末に議会にお示しをくださるということなんですけど、その経営改善に向けた方針策、それをつくるためには、今の経営に対するありとあらゆるもの、例えば人件費。個々の人件費はどのぐらいなのか。それから、今の食材。食材はどこからどのぐらいで仕入れているのか。また、委託料。例えば清掃業務にすれば、幾らぐらい出しているのか。それをこの委員会が全部把握していなければ、健全化に向けた方針は出せないと思うんですけど、財団はそういったことを経営健全化検討委員会に全部示してくれるんですか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、経営健全化検討委員会を既に1月に行っておりますけども、これまでの収支、議会でお示ししている決算等をもとに資料をお渡しして、その中でいろんな意見をいただいております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) いや、それは我々にいただいている資料じゃあ、今も言いましたけど、ざっと収入がこれだけですよ、経費がこれだけですよ、それじゃあ、わからんと思いますよ。だから、個々に幾ら幾ら、例えばお給料は支配人が幾ら、副支配人が幾ら、その辺がはっきりわからんと、その委員会も指導のしようがないでしょう。委託料も、どういった委託料があるんですよって、この中に自分ができることがあるんじゃないですかってなるんじゃないですか。そういうことが全部小さいところまでわからないと、方針をつくっても、方針だけに終わりますよ。 その辺、もう一回答えてください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) これまでのいわゆる議会でもお示ししている資料含めて全部を各委員さんにはお配りして、その中で、民間の目含めて意見をいただいているわけです。 この検討委員会の委員さんの任期は2年になっていまして、これは方針をつくったら終わりということではなくて、その後の今後の進捗管理、その辺までにもかかわっていただくわけです、いわゆる専門の分野の方に。そういうことで、決してその方針がただ単にプランというか、一つの絵に描いた餅に終わることなく、それを実行してもらわないと、これからのほうがより一段と厳しくなってくるわけですから。 そういうことで、今、議員さん、経営健全化の方針については、これは改めて3月の中旬ぐらいに議員の皆さんにはお示ししますので、そのあたりでまた論議していただければいいのかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 私は宿泊業やったことないから、細かいところまではわかりませんが、ざっと見るのに、明らかに人件費、それから委託料がもう経費の中で突出をしております。でも、誰が幾らもらっているのか、どこに幾ら払っているのか全然わからないままだったら、絶対、今の外部委員の方も方針を示しようがないと思いますけどね。その辺は、財団から、小さいところまで全部聞いていただいて方針をつくるように要望しておきたいと思います。 外部委員を交えた、その委員会ですけど、財団の中のどなたかは入られていますか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) これは、いつぞやも議会で検討委員会のメンバーを言ったかと思いますけれども、公認会計士、産業関係、それから金融機関さんなど、そして市の職員、そして私一応財団のほうの理事になっていますが、事務局として参加しております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) じゃあ、その委員会には、財団としては理事の部長だけという認識でよろしいですね。 経営は、この財団に全て委ねてやってもらっているわけなんですけど、部長が理事として入っている委員会のそうやって決めたことを、財団がそのまま引き受けるのか、耳を傾けるのか。傾けてもらわにゃ困るんですけど。その辺は大丈夫ですか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) ちょっと勘違いしていただいたらいけないんですけども、財団として、私が理事として入っているんではなくて、市の職員として、今、担当部長としてそこに入っているということです。それは、理事としても兼ねてはおりますけれども。 そして、これから、これ3月の中旬でお話しするようにはなりますけれども、詳しいことは。この議会の合間中に、財団のいわゆるこの方針については、当然、理事長、支配人含めてですが、それとあと関係者、例えば理事、評議員さんいらっしゃいます、そういう皆さん。それから、出資者がいらっしゃいます、財団への。そういう皆さんにも御意見を聞いた上で、そして議会の皆さんにも御意見を頂戴した上で、聞いた上で、そして3月末に策定していきたいというふうに考えています。 そういうことで、当然、財団の理事長や支配人にも、この経営健全化の方針案についてはお話をしていくことになります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 今、議会からの意見も取り入れるということでしたので。私個人の意見になるかもしれません。 平成30年度の国民宿舎大城のこの収支、これをずっと見ていくと、現在マイナス2,600万円です。6月と12月、これは経費が突出をしております。当然、考えられるのは賞与というふうに思っています。 ただ、少し違和感というか、考えなくちゃいけないなというところは、やはり11月までで、大体おおよそこのぐらい赤字になるなということは誰の目からも見てもわかっていたと思います。それでもなおかつ12月に、ほかの月より、これは経費全体ですから賞与だけではないんですが、当然、忘年会のシーズンでもありますし、その辺の食材費も含めてなんですけれど、1,000万円ほどふえております。1,000万円、ここでそのうちの賞与の分、ある程度カットできたら、マイナス少しでも減らせたと。普通、民間企業であれば、こりゃ、ちょっと考えられんというか。どういうふうに考えて、こうやってボーナスも、賞与を、もうこれ満額出しているというふうに考えますが、この辺がちょっと理解しにくいところであります。当然、今の財団の正味財産は、前年度末で約800万円。だから、それが300万円を下回れば、そしてそれが2年続けば財団は解散になるということは、経営者としてはもう確実にわかっていることでありますよね。それでもなおかつ何にも手を打たずに満額のボーナスを出しているというところには、少し理解に苦しむなと。 まず、その辺から改善をしていかなくてはいけないというふうに思っています。簡単に言えば、どうせ赤字になったら市が補填してくれるわいというふうな、今、そういう体質が抜け切れていない、そのように思っています。建物は、本当、日本でも一、二を争うぐらいのいい施設ができましたけど、やはりそれを経営していく、その財団のやっぱりそういった姿勢も必要なんかなと。建物だけじゃだめですよ。 とにかく経費の削減、これしかないと思います。だから、単純に平成31年度は、収入から見て、支出はそれを絶対超えてはいけませんよね。単純計算すると、今期の赤字分ぐらいは1年間でプラスにもっていかなくちゃ、もう財団維持できないです。だから、常に月に200万円から300万円ぐらいの収支がプラスになるような、そういったやはり経費の組み方をしないと。もうこれ、収入については、劇的にふえるということは、私、ないと思います。 だから、この収入をいかに維持していくかというのがまず一つ大事なことで、経費、特に人件費。平成26年の予算委員会だったですかね。そのとき、担当、清水部長でありましたけど、そのときに、もう新しい施設になって、正規の職員が倍ぐらいになった。そういう提案をされたとき、私、すぐ言ったんですけどね。だから、入れるのは簡単じゃけど、今度やめらすことはできんよと。その経費どうするんっていうことでお尋ねをしました。そのときは、もう、ある程度の売り上げが見込めるから、これだけ固定費かかっても大丈夫よというふうな答弁だったと思います。それは、国民休暇村サービスを、その当時、経営を考えていく中でのスタッフとして招いておりました。そういった方の助言もあったかと思いますけど。 今の従業員をやめらすということではないんですが、やはり考えていかなくちゃいけないのは、一人一人の人件費、これが一番だろうなというふうに感じておりますので、その辺を私の意見としてお伝えしておきたい。どうぞ。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) いろいろと、るる御意見を頂戴しまして、ありがとうございました。 固定費である人件費、委託料の削減、これについては、今までもたびたびにわたって私どものほうからお話はしているところであります。そういうこともしておりますし、実際に取り組んでいること、取り組んでいないこと、いろんなことがあるかと思います。 先ほどの6月、12月のボーナスの話とか、いろんなことも議員さんおっしゃっておりましたが、財団として独立した組織でありますので、財団として取り組めること、例えば市が助言してもすぐ対応できないものなどもきっとあると思います。恐らく先ほど議員さんが言われたことのほとんどが、昨年の総務省のアドバイザー事業の中で、経営マネジメント、そこに全て至るんじゃないかなというふうに思っています。恐らく、議員が言われた先ほどのことは大体、結局は経営マネジメントに関することだというふうに私は思っております。結果的に、経営マネジメントをする人材不足。結局はその経営マネジメントがしっかりされていないということに尽きるんではないかと思っておりますので。 なかなか、結局は、議員さんもおっしゃったように、私自身も国民宿舎大城のあの建物、あの景観は全国にも誇れるものだというふうに思っています。ですから、それを運営する財団のほうで成果を出してもらう。そのために、そんだけの今マイナスが出ているということで市も経営健全化の方針に着手しているわけですから、そこの中で、今後改善に向けて動いていってもらわなくては困るなというふうに思っております。 いろいろと御意見いただきましたが、ありがとうございました。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 経営の改善に向けての努力はよろしくお願いしたいと思っております。 あと、それと同時並行というか、仮に財団の平成31年度の収支の見込み、どうしても改善できないよということになれば、今後、32年度から休館するわけにもいかないですよね。だから、その次の手をまた同時に考えていかなくちゃいけないと思っています。だから、次の指定管理者をどうするのか、公募するのか、その辺もあわせて考えていく必要もあろうかと思いますが、担当部長、どのようにお考えですか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 財団の、今、指定期間がありますけれども、私どもとしては公募するかどうか、平成31年度末ですから、この4月から来年3月末までの間には決めたいと考えております。その際には、当然公募も含めて検討していくことになるであろうというふうに思っています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 次、家族旅行村の件、行きます。 平成27年から、国民宿舎大城を解体するのに伴いまして、そこに財団の全スタッフが異動し、それまで冬期はお休みをしておったんですけど、観光の拠点となる施設だから、1年を通じてやるよということでやられました。 ただ、毎年、旅行村の利用状況、我々の手元に参考資料としてもらっておるわけですが、どう見ても11月から2月までの数字、これは一向に改善していないように、私、感じております。休園するほうが、もう、電気代とかさまざまな経費削減になるのではないかというふうに考えておりますが、担当部長のほうはどのようにお考えでしょう。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 家族旅行村の実績として、冬期の利用者が少ない現状というのは、私も議員さんと同じように認識しております。他の県の類似した施設では、冬場にバーベキューをはやらそうという逆の発想で売り込んでいる施設もあるように聞いています。実際に、私もそういうところを見にいきました。そういうような発想、企画、そういうのも施設管理者には必要ということで、そういうアドバイスもしていかなくてはいけないかなというふうに思っています。 現在、笠戸島においては、先般2月にもありましたが、笠戸島アイライドトレイル、冬場の。そういうことで、地元の皆様や関係団体の御協力をいただいて、いろんな取り組みをしておられます。あす2月23日には、せっかくの機会ですから、河津桜まつりということで、家族旅行村のほうで朝10時からイベントがあります。そういう各種イベントも開催しておりますので、これらを積極的に活用していろんな連携した取り組みを行うことで、冬期における家族旅行村の活用につながるものと期待しております。 今、バーベキューの話、ちょっとしましたが、冬場のバーベキューについても、かなり今のテント部分、囲いの部分も一部傷んだりしていますんで、その辺も手直しをしていこうというふうには考えています。 いずれにしても、笠戸島の観光振興を進めていく上では、家族旅行村、大事な施設であります。島内の施設、それから島内外との連携は、これは不可欠であるというふうに考えていますし、議員さんおっしゃいましたが、私としては、今のところ、家族旅行村の通年営業は継続していきたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 通告をしていないんですけど家族旅行村管理運営業務の指定管理料3,500万円、この根拠について、私聞いたことないので、これは委員会のほうでちょっと示していただきたいと思っています。 それから、仮に休園するとしたら、この指定管理料幾らぐらい削減できるのか、その辺もちょっと知りたいんで。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、議員さん、仮に休園したら──休園は考えていないんであれですけれども、昔、冬場の営業をやめていたとき、そのときの金額は、先ほど議員さんも最初にお話しされましたよね。そういうところになるのかなというふうに思います。 今のところ、冬場含めて通年営業ということで、よろしくお願いします。 ○議長(中村隆征君) 藤井 洋議員。 ◆12番(藤井洋君) 今後、冬場の活用に向けては、お客様を一人でも多く呼べるような何かいい手だてができればいいんですけど。 費用対効果も考えられて営業方針を今後立てていってほしいということを要望して、質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をいたします。午前10時51分休憩 午前11時01分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて、一般質問を行います。渡辺敏之議員。    〔22番 渡辺敏之君登壇〕 ◆22番(渡辺敏之君) おはようございます。日本共産党の渡辺敏之でございます。通告に従って、國井市長に質問をいたします。 1つ目は、米川のゴルフ場跡地へのメガソーラー施設の建設についてであります。大量に持ち込まれている鉄鋼スラグ等の敷設、埋め立て、そういうふうなものが、周辺地域に及ぼす影響、人体へ及ぼす影響についてと市の対応についてお尋ねをいたします。 近年の気象の異常、誰もが心配をしているところであります。これまで経験したことのない豪雨、40度を超えるような酷暑、高齢者や子供たちを初め、多くの人々の健康をおびやかしている原因が地球の温暖化にあり、それに歯どめをかけるために、再生可能エネルギーへの転換を図る手段として、太陽光発電は推進すべき事業だというふうに考えます。しかし、その事業によって、人体や自然環境に影響を及ぼすことがあってはなりません。 ところが今、米川にあった白須那ゴルフ場が閉鎖をされ、その跡地に、私はゴルフをやったことがないんであれなんですが、ゴルフ場全体の地図でクラブハウスがここにあったというのは、ゴルフをやられる方はよく御存じのとおりです。 ここで、一条工務店という会社が太陽光発電事業を計画し、今進められていますけれども、周辺に暮らす方々から、健康や自然環境の汚染を心配する声が上がっていることは、市長も御存じのとおりです。それは、発電パネルを設置する予定の敷地全体に、製鉄所などで発生した鉱滓、鉄鋼スラグというふうなものでありますけれども、それを加工したバラス、バラスでも天然のものじゃなしに人造のバラスでありますが、これが周辺の方々の了解も得ぬまま、数万トンも持ち込まれ敷設をされ、今後も持ち込んで敷設をする、そういう計画になっているわけであります。 これが、今敷設計画を図面で示したものであります。一番左側がゴルフをやったことある方は御存じだと思いますが、13番、14番ホールがあったところでありまして、その写真、これが今現状ですが、芝生がはがれて、人造バラスが今、敷設をされている、そういう写真です。これは、工事が始まったころの秋の写真でありまして、かなりの広い地域に人造バラスが敷設をされています。 持ち込まれているこの砕石が、こうした自然砕石であれば天然バラスであれば、周辺の環境に悪影響を及ぼすということはないというふうに思いますけれども、持ち込まれている人造砕石、こういう形状の物でありますけれども、微量とはいえ、カドミウムや六価クロムなど、重金属が含まれているということは、工事関係者が明らかにした分析表を見ても明らかでありまして、周辺の方々が不安にさいなまれるというのは当然だと思います。 周辺の皆さんの抗議で、現時点、今の時点では、新たな人造砕石、バラスの持ち込みは中断されているようでありますけれども、これまでに持ち込まれ、敷設された人造砕石は数万トンにも上ります。膨大な量です。時間が経過するにしたがって、含有されているカドミウムや六価クロムなど重金属が溶け出す可能性は否定できません。 周辺に住む方々の心配が万一的中した場合、環境が汚染され、周辺の人々や下流に暮らす人々の健康をおびやかすことになりかねないわけであります。さらには下流には、菅野ダムがございまして、菅野ダムの水質にも重大な影響を及ぼすことになることが心配されます。 國井市長がことしの施政方針でも「市民の安全・安心の確保、充実」というふうなことを重点施策にするというふうに言明をされました。そうした方針で、下松の政治、行政を行うという言明をしておられるわけですから、当然、市民の安全・安心を確保するために、このゴルフ場跡地に建設されつつある太陽光発電にかかわる事業が、悪影響を及ぼさないのかどうなのか、そのあたりを調査をし、必要な対応をする、そのことが必要だというふうに思います。そういうことを通じて、住民の皆さんが抱いている不安を、確かな証拠、データに基づいて、解消する責務が國井市長さんにはあるのではないかというふうに思います。 去年12月に、住民の皆さんから市長さんのところに、こういう心配があるんだという手紙を出されたようでありますけれども、その手紙に対する回答というのは、いわば門前払いというふうな内容でありまして、こんなことは絶対にあってはならないというふうに考えますので、改めて國井市長さんの見解をただしておきたいというふうに思います。 2つ目です。先ほども同僚議員から質問があった、大城の問題についてお尋ねをいたします。 この3月末までに、経営健全化方針を立てるということで、今検討なさっているようでありますけれども、リニューアルオープン以来、3カ年の収支の状況であります。初年度、平成28年の11月にオープンをして、29年の3月までの5カ月間、収支は2,800万円余りの黒字を出しています。去年1年、29年4月から昨年の3月までの12カ月で、来場者、集客者も大幅にふえたんですが、初年度が5カ月、2年度は12カ月というふうなことで、それでも利益は半分に減り1,491万9,000円の黒字を出すということでした。 しかし、去年の4月からことしの1月までの10カ月間、これ見ますと、先ほども同僚委員が紹介していましたけれども2,600万円余りの赤字を出しているという状況であります。 そういう状況で、古い昔の大城のころは、御存じの方も多いかと思いますが、43年間ずっと赤字、黒字の時代もありましたけれども、累積赤字が消えないままになってきたわけです。平成17年に温泉を掘削して、潮騒の湯を開業し、収支が上向くことが期待をされましたが、平成21年に温泉のくみ上げポンプを落としてしまって、それからまた経営は低迷をするというふうなことでした。 建てかえる前は、施設が古くて洗面所もトイレも部屋にはないというふうなことで、時代おくれなんだというふうなこと、さらには、笠戸島は宝の島なんだからというふうなことで、観光の拠点をつくる必要がある等々が、いろいろ執行部のとこで言われまして、建てかえの話が先行し、本格的な市場調査、本当にそれだけのお客さんが来るのか、来てくれるのか、建てかえ後の経営方針をどうするんかというふうなことも十分煮詰めないままに、周辺整備を含めて約29億円が投じられ、平成28年11月にオープンし、先ほども紹介をしたような、そういうこの3年間の実績であります。 平成30年度の2,600万円の赤字というのは、毎月260万円の赤字を出しながら経営をしているというふうなことですから、きょう議場に傍聴にお見えになっていらっしゃる方々、ケーブルテレビをごらんになっていらっしゃる市民の方々、信じられない話だというふうに思うんです。 先ほども藤井議員も指摘をしていましたけれども、平成30年度あと2カ月ありますけれども、この2カ月で2,600万円の赤字を解消して、黒字に転ずるというのは、誰が考えても無理だなというふうに思うんです。 この事態をいかにして打開するかということで、去年の8月に国のほうからそういう経営診断をやる方を派遣してもらってアドバイスを受けたわけですけれども、そしてさっきも答弁がありましたけれども、経営ができるそういう人材がいないということが決定的だというふうに指摘もされたようであります。 そういう指摘を受けて、市として健全化方針をつくり、総務省にその方針を提出するというふうなことになっているわけですが、その方針が絵に描いたもちになることは、絶対にあってはならないと思います。そのためには、大城が今の事態に陥った原因、それをきちんと分析をし、市民の皆さんにもきちんと明らかにする。議員にも年1回しか詳しい内容は報告をされませんので、市民の皆さんにもほとんど知られていないというのが現状です。 ですから、市民の皆さんにこの現状を洗いざらいお知らせをして、市民の皆さんにもどうしたらええかと、知恵を貸してくださいというふうな、そういう対応をする必要があるんじゃないかというふうに考えますので、市長がどのように考え、今後対応しようとなさっているのか、そこのところをお尋ねをし、壇上での質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 渡辺議員の一般質問にお答えをいたします。 1、ゴルフ場跡地でのメガソーラー施設建設について。 (1)大量に特ち込まれている鉄鋼スラグ等の埋め立て材が、環境に及ぼす影響について。 (2)市民の健康と環境を守るため、市としてどのように対応するのかに一括してお答えをいたします。 現在、メガソーラーの設置事業については、環境影響評価法に基づく適用対象事業ではありませんので、事前の事業者による環境影響調査を行う必要はないことなっております。 御指摘のありました鉄鋼スラグは、山口県が認定するリサイクル製品であると聞いており、認定基準として、土壌の汚染に係る環境基準に適合しているとが条件となっていることから、周辺環境への影響はないものと考えております。 事業の実施に当たっては、事業者による地元住民への説明が行われているものと認識しておりますので、今後の推移を注視してまいりたいと考えております。 2、国民宿舎大城の経営改善について。 (1)赤字が発生する要因は何か明らかにすることにお答えします。 国民宿舎大城を運営している一般財団法人下松笠戸島開発センターの経営改善につきましては、総務省の地方公営企業等経営アドバイザー事業における報告書において、経営的なマネジメントができる外部専門家の関与、平日稼働率を高める方策やアンケート回収率向上に対する取り組みなどについて助言を受けております。 また、経営健全化検討委員会の外部委員からは、経営分析ができていないことや、赤字解消への取り組みのおくれ等について、御意見をいただいているところであります。 このように、当該法人の赤字は、さまざまな要因から発生しているものと認識しております。今後、早急な経営改善に向けて、抜本的な改革を含む具体的な取り組みを行うことが重要でありますので、現在、経営健全化方針の策定を進めているところであります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 以後、一問一答でお願いをいたします。 再質問の順番を変えまして、大城のほうからお尋ねをいたします。井川成正前市長が退任をされる直前の12月、3月の議会で、大城の運営はたれ流し、やりっ放しであったと、市長になって初めてそのことを知ったというふうに、この議場で発言をされて、聞いていた私たちも驚いたことを思い出します。 先ほど、経営健全化方針を策定をするというふうに答弁がありましたが、その策定される方針というのは、今後もリニューアルオープンして2年ちょっとの大城で毎月260万円の赤字を出すというふうな、そういう笠戸島開発センターに、引き続き管理を委託をするというふうな、そういう前提になっているということだと思うんですが。 先ほど、平成28年度、29年度、30年度の運営実績を示したように、さっきも言いましたが、まだ2年ちょっとしかならないところで2,600万円も赤字を10カ月で出すというふうなところに、どういう反省をしているのかというのもよくわかりませんけれども、引き続きそこに管理運営をお願いをして、健全化方針、経営を立て直せる、そういう見通しはさっきも藤井議員が指摘をしてらっしゃいましたけど、私は非常に困難だなというふうに思うんです。まさに絵に描いた餅になるんじゃないのかと、時間の無駄じゃないのかと。 私は確かに指定管理の日限は、もう2年あるのかな、あるのかもしれませんが、さっき指摘をされていましたように、来年も赤字が出る、そういう体質が改まらないということになると、2年あるかもしれませんが、その途中で解散をせざるを得ない事態が発生をする危険もあるわけです。そう考えたときに、健全化方針を打ち出すということですから、確かなところに管理を委託をするということも含めて、市が打ち出すべき健全化方針というふうなものは、そうなければならないというふうに思うんですけど、そのあたりは選択肢に入っていますか、入っていませんか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 確かなところへ管理ということを今言われましたが、それよりやはり今の現状を真摯に注視して、そして今、経営健全化検討委員会を立ち上げて、その中で方針をつくる。先ほど絵に描いた餅と言われました。決してその絵に描いた餅とかいうのではなく、やはりその方針に基づいて、一般財団法人下松笠戸島開発センターには、その立て直しというか、それを実行していってもらいたいというふうに思います。当然、その経営方針を立てますと、やはり中長期的な計画を立てて、その中で管理をしていかなくてはいけない。 そして、先ほどちょっと藤井議員さんのときもお話しましたが、経営健全化の検討委員さんについては、策定をしたことで終わるんではなくて、あわせて、市民の皆さんともども、その経営状況について、進捗、管理、それをして、継続的、定期的に把握して、やはり評価していかなくてはいけない、そこ一番大事なところじゃないかと思います。 だから、やはりその方針に基づいて、財団としては、素早く中長期計画を立てて、そして日々改善に努めて、そして何よりも成果を出していただきたい。これは恐らく議場におられる皆さん、きっと同じような気持ちで思っておられることではないかというふうに私は考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 国のほうのアドバイス、そういう経営分析でも、経営マネジメントができる、人材がいないよと、それが現状なわけですよね。経営マネジメントができる人がいないのに、立て直すことができるのかというところは、私は無理があるんじゃないのかというふうに思います。 3月中旬に市のほうから、そういう健全化方針が提起をされるということですから、そのときにこの続きはやりたいと思います。時間が、全体で50分しかありませんので、大城の問題は次の機会に譲りたいというふうに思います。 太陽光発電所の建設に係る問題で一問一答させていただきます。 昨年12月に、この発電所の隣接する自治会長さんから市のほうに、膨大な人造砕石が持ち込まれて、環境が悪化する、そういう心配があるというふうに、さっきも冒頭で申し上げましたけれども、そういう手紙を受け取った國井市長さんのところで、県が許可をしているもんじゃから、その心配はないというふうに返事をしておられるようであります。その返事というのは、國井市長、現物を確認した上で、あなたはああいう返事、公印を押した返事を出されたんですか、そこのところ確認をします。市長に聞いている。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 確認しておりません。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 今、市長の口から確認をしていないという御答弁がありました。確認もしないまんまに、安全だというふうな返事を出したわけです。そこのところは確認をしていないということだから、それ以上言ってもしょうがないんだが。 県が路盤材として認定した資材は、どんなものなんですか。どんなところで使う資材なのか、これについては市長さんに聞いても御存じないと思うから、建設部長答えてください。建設資材として採用されているというふうに思いますので、建設部長、どういう建設現場でこの資材は使われるんでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 多分これは、路盤材の一種じゃないかと私考えております。まず路盤というのから説明になるんですけども、地盤等をいじった場合、表層がありまして路盤があって路床があります。この路盤の役割と申しますのは、表層に均一的な支持基盤を与えること、並びに上層部から伝わる過重を分散して、路床に伝達をするというのが、この路盤としての役割となりますから、こういった路盤の材料としては、強度の大きい砕石などが一般的に使用されておるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 道路をつくるときの基礎の部分に使うそういう資材だと、ということは、どこでも気軽に資材を買ってまいてもいいというものじゃなしに、特定のとこで使う資材というふうに理解をしますがいいですか。 例えば、アスファルト道路を舗装すると、その基礎のところに敷設をすると、鉄道、線路のわきには、バラスいっぱい敷いていますよね。こういうふうなところも路盤というふうなことで、そこの路盤材として使用するというふうな、そういうのが考えられて、予定されている使途ということで、私は理解をするんですがいかがですか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 私も一般的なものしか正直なところお答えすることはできませんけれども、私どものほうでいろいろな工事をする上での路盤という考え方は、先ほど申した考え方でございます。 当然今の路盤材につきましても、いろいろと加工されたものも、現在は使用されております。ただ、この使用においても一定の品質なり等が確保されておるものというのが、使用されるべきものというふうにもうたってありますので、そういう考え方で御理解をいただければと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) いやもう、そういう路盤だとか鉄道、線路の敷地にやると使うというのが一般的な使用方法だというふうに理解をし、そこんとこ否定をなさいませんでした。 少しほど、専門的な話になりますが、このリサイクル製品というのは、水素イオン濃度、いわゆるpHですね、というふうな数値はどのくらいだというふうに認識をしておられますか。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 鉄鋼スラグにつきましては、高炉スラグというものと、それから製鋼スラグという、大きく2種類に分かれております。どちらもセメント成分のほう、石灰のほうが成分になっておりますので、アルカリが強いものと認識しております。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) このゴルフ場跡地に、2種類の鉄鋼スラグが持ち込まれていて、1社の製品については、pHが非常に高い数値を示しているというふうなことは確認していますか。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 現在、白須那にまかれている鉄鋼スラグにつきましては、御指摘のとおり2社の製品が使われておりまして、pHにつきましては、アルカリが強いものでございます。日本の土壌は、主に酸性でございますんで、その辺は中和されるということで、使用は、全国的にも使われているものでございます。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) pHが幾らという数値を鹿野興産がつくっている製品、日新製鋼の製品、それぞれpHは幾らですか。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) ちょっとpHの詳しい数字は、今持ち合わせておりません。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 持ち合わせていないが、調べているの、調べていたら、数値が幾らかというのは記憶していらっしゃるでしょ。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 今回は、特に重金属の関係についてお問合せがあるものと思っておりましてので、そちらのほうを調べておりました。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 重金属の問題は後ほどお尋ねをしますが、環境への影響というのは、この強いアルカリ性の物質が大量に持ち込まれ、それが雨天にさらされる、野ざらしにしているということの中で、どういう現象が起こるかというのは、誰でも素人でも想像がつくんじゃないですか、いかがですか。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 鉄鋼スラグにつきましては、土壌改良剤としての製品もございます。それから農薬としての製品もございます。これは主にアルカリ成分によって土壌改良をするものでございます。日本の土質は、主に酸性が強いものですから、アルカリは中和されて、こういったものを使っても環境に影響はないものとされております。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。
    ◆22番(渡辺敏之君) 今そんなことを聞いているんじゃないんです。ゴルフ場に何万トンも持ち込んでいるそういう鉄鋼スラグ等が、アルカリ度がpHが、私が知るところでは12.5、中性が7ですよね。そういうところでいえば12.5というのは、非常に高い。そういうふうなものが1カ所にまとめて持ち込まれたときに、雨ざらしにされたらどうなるか。その辺は素人にも想像がつくんじゃないですか、いかがです。pHのほうはちょっと調べていないということでは、安全だというふうに言ったあなた方の根拠などというふうなものが、全く根拠ないちゅうことになるじゃない。どうなんです。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 先ほどから申し上げましたとおり、大体土壌の性質が酸性でありますんで、強アルカリというほどのものとは、ちょっとなかなか認識しておりませんが、これが環境に影響を与えるものではないということは、JIS規格、そういったものを通過していることによっても認められているものと考えております。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) pHが幾らなのかというのも確認しないまんまに、仮定の話であなた答弁しておられるわけね。だから、鹿野興産の分が12.5、日新製鋼の製品についても全く知見がないということですよね。どれだけの濃度かわかんないのに、土壌改良になるじゃろうと。じゃろうの話じゃないですよ。土壌改良のために、あそこで使っているんですか。そこのところ、どういう認識しちょるの。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 鉄鋼スラグ製品につきましては、主な成分として石灰、こういったものを使っております。当然石灰は強アルカリでございます。そういったものは、天然にも存在するものでございます。セメントの成分も強アルカリでございます。そういったものも日常生活で使われているものでございますから、これが環境に影響を与えるものではありません。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 天然にもあるのは、承知をしています、それは。しかし今ゴルフ場に持ち込まれているこの鉄鋼スラグというものは、土壌改良するために酸性土壌を改良するためにやられているの。違うでしょう。知らないまんまに、調べもしないまんまに答弁しておられるんだから、全然説得力がないんですが。 ここに鐡鋼スラグ協会というのがあります。新日鉄だとかセメント会社だとか、そういうふうなところが参加をして、加入をして、自社の産業活動の中で発生をする鉄鋼スラグ等について、環境を壊さないように、そういうようなことで研究をし、使用に当たっての、それを活用するに当たってのガイドラインというふうなものを策定をして、公表していらっしゃいます。このガイドラインを見ますと、路盤材で使う場合だって、強いアルカリ性を持っているんで、この鉄鋼スラグというのは。雨だとか自然の流水だとか、そういうふうなものに触れないような施工をせと。そうしないと周辺に悪影響が出るぞというのを、生産をし販売をしているところが、そういうガイドラインで、そういうものを示しているんです。御存じないのかもしれませんが。研究をしているそういう会社のほうが、自分ところの会社から出てくるそういう産業廃棄物についてどうやって活用するかと、活用方法をいろいろ考えておられるみたいですが、それでもなお、例えば申し上げますと、時間がないんで、やりとりをするあれはないですが、路盤材で使う場合だって、そこで敷設をした後に、すぐアスファルトなんかで上をおおいをしてカバーをして、雨水が当たらないように、そういう防護措置をやれということが活字になっています。土壌改良で使う場合だって、敷設した後に、強い酸性土を上にかぶせて中和をさせる、そういう手立てとれと、そうせんと、周辺環境に悪影響を及ぼすよというふうに書いていますが、これはうそですか。お答えください。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドラインというのを私も持っておりまして、ちょっとそれは、一応目を通したつもりなんですが、路盤材についての記述がどこにあるか、ちょっと見当たらなかったんですが。 それから、鉄鋼スラグといいましても、世の中にどれだけ流通しているかというところで、用途別の使用量で平成29年度に3,794万6,000トンのスラグ製品が、こういったものが算出されていまして、半分はセメント、残りの半分は道路や土木、地盤改良材、そういったものに使われたのが主な用途でございます。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) だから、セメントに使っているのは、私はそこのそのセメントの材料として使って、その後どういう影響が出てくるかというのはセメント会社の責任で、そこのところやってもらわにゃしょうがないわね。 今、私がお尋ねをしているのは、路盤材として県が認定をしたから安全なんだというふうな、はなから安全なんだという基準を頭に入れた上で、市民の皆さんの不安について、そんなの素人が考えることで心配ないんだというふうな形で、門前払い、自分たちがまじめに調べないままに、市民の皆さんの不安を門前払いをしたと、引き続きしようとしているとすれば、私はそこは改めてもらわないかんなというふうに思うから、今度の3月議会の一般質問でこの問題を取り上げ、集中的にお尋ねをすることにしたわけです。 日新製鋼の鉄鋼スラグについて、調べていない、データもない、一般論としていっぱい流通しているから、鐡鋼スラグ協会のマニュアルには、そういうふうなものが書いてあるけども、それもよく目にできていないということであれば、知らないままに、あなた公式の席で答弁しているということになります。ですから、知らんというんじゃから、それちょっとそれ以上聞いてもいただく答弁は、全く説得力がない答弁ですから、そこのところは改めて調べていただいて、認識を深めていただくという必要があるというふうに思いますが、ええですか。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 路盤材での使用についての実例をまたほかにもありますんで、そちらのほう紹介させていただきますが、この日新製鋼の製品ではないんですが、そういったこの会社以外の製品の路盤材について、露出で林道のほうの整備に使われているものもございます。こういったスラグ製品は、セメント成分が多いので、そのまま林道、雨によって流されたり、そういった傷みが少ないと、単価のほうは多少高いんですが、その後のメンテナンス、そういったものに大変耐用性が高い、そういったことで、林道整備、そういったものについては、どんどん露出で使われているものもございます。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 林道整備で使われているちゅうの、始めて知りました。しかし、林道の整備で使っていて、周辺の水質に悪影響を及ぼしているかどうかというのは確認していませんよね。確認していますか。 これを販売している鐵鋼スラグ協会自身が、簡単に使うと後で問題になるぞということでガイドラインをつくり、定期的に点検をすることを求めているんです。そういうことも御存じないというふうになれば、ちょっとこれ以上お尋ねをしても、何か根拠のない答弁が繰り返されるというんじゃ、ちょっといささか質問者としては納得ができません。 だから、それはそれで研究をする調査をする、そういうふうな、今、私がいろいろお尋ねをしても答えられないという部分があるわけだから、調査をし、問題点があれば対応するというふうな、そういうスタンスになりませんか。一遍決めたんじゃから、引き続き安全なんだと、根拠もない安全、そういうのを安全神話ちゅうんです。そんなものを振りまいて、環境悪くなったらどねするん。そのあたりについては、環境を守るという、安全・安心という、下松の市民の安全・安心を守るということを公約しておられる市長さん、環境を守ることを仕事にしている生活環境部長の職務として、今私が指摘したことについて、十分反論できる材料がないということになれば、私のほうも提供しますから、そのあたりは引き続き研究して、対策を講じるというスタンスに立つべきじゃないかというふうに思いますが、私の言っていることに議長無理がありますか。当然のことじゃないですか。 ○議長(中村隆征君) 当然ではないですが、多少はあるかも。 ◆22番(渡辺敏之君) そうですか。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 多少私の言い分にも耳を傾けるところがあるというふうなことですが、環境を守るということを公約していらっしゃる、市民の安全を守るというそういう職務にある生活環境部としては、当然今、即答ができなければ、研究課題としてすると、時間を貸せというスタンスで研究する必要があるんじゃないですか。いかがです。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 今回使われています製品につきましては、市長答弁にもありましたが、山口県認定のリサイクル製品ということで、これになるためには特別管理の廃棄物、こういったものを原材料としていないことが条件となっておりますし、環境基本法に基づく土壌の汚染に係る環境基準、これに適合していることが条件となっております。 さらに、日本工業規格やエコマーク認定基準、山口県土木工事共通仕様書、そういったもののいずれかに適合していること、こういったことが条件とされております。さまざまな規格、そして路盤材につきましては、JIS規格、そういったものもございます。そういったものをクリアしたものを使っているということで、環境への影響はないものと考えております。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) わからんことを言う。路盤材というのは、さっき建設部長にお尋ねしたが、どこでもかしこでも使ってええような、そういう資材じゃないでしょう。 道路だとか鉄道敷だとか周辺環境、道路の場合だって敷設をしたら、上はアスファルトで覆う。雨水が直接かかって、雨ざらしになるようなことはしないようにというのは、スラグ協会のほうが、そういうガイドラインを設けて、具体的な留意点というふうなものを明示をしているわけですよね。 ですから、そういうふうなものを確認をしないまんま、県が安全、認定しちょるんじゃから安全、何に使ってもええちゅうこと認定していないじゃないですか。何に使ってもええんですか。路盤材として使うことで認定をしているわけでしょ。あそこに使っているの、路盤材ですか。いかがですか。その辺の基準を曖昧にして、そういうスタンスじゃ環境守れませんよ。お答えください。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) この製品につきましては、再生砕石でございまして、再生舗装材とはまた別の製品と認識しております。 この中にも、製品の種類の製品として仕分けがしてありますが、こちらのほう、鹿野興産の製品につきましては、再生砕石という、そういった分類になっております。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 鹿野興産もいろんな製品をつくっていらっしゃると思いますが、日新製鋼がつくっているのは、完全に鉄鋼スラグですよね。違いますか。1万数千トン持ち込まれていますね。鹿野興産のものも出されていますね。あっこに敷設をされていますね、既に。 鹿野興産のほうが、pHが12.5、日新製鋼のものについては、あの分析表には出てきません。鐡鋼スラグ協会の数値でいえば、非常に高い数値だと、鉄鋼スラグは。 さっきからあなたもおっしゃっているように、製鋼するときに鉄鉱石と石灰を炉に放り込んで、そのかすが出てきたものが鉄鋼スラグですからね。ですから、高いアルカリ値を示すから、使うに当たっては、実用化に当たっては、十分細心の注意が必要だというふうなことが、わざわざ販売元がそんなことを言っているわけですからね。 そこのところをよく確認もしないまま、ほかにこんなものもあるからちて言うんで、それと同じように、今、私がお尋ねをしているのは、日新製鋼と鹿野興産の製品について聞いているんですよ。一般論で聞いているんじゃないんですよ。事実持ち込まれている現物について、その成分をお尋ねをしているんです。そこのところをはぐらかすような答弁はやめてください。 それから、もう一つ。環境基準を満たしているというのが盛んに強調されますが、鹿野興産の再生ビーズ、日新製鋼製のNSバラス、これについて、その分析表を見ますと、カドミウム、六価クロム、全シアン、こういうふうなものは基準値よりも低いですけれども、検出をされているのはお認めになりますね。 全シアンについては検出されないことということになっていますが、あの分析表を見ると、検出されていますね。そのあたり、それでもなおかつ安全だちゅうて言い張るんですか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) ちょっと私のほうから視点を変えて、といいますのが、この問題の発端が、議員さんもおっしゃっていたんですが、昨年の12月17日に、市長へのたよりということで受け付けをしました。 本年1月15日に回答申し上げているんですが、決して市としては、この問題を門前払いをしたというつもりはございません。市長答弁に今回もございましたように、推移を注視してまいりたいと。回答についても、見守ってまいりたいと、このように考えています。 今議論になっていること、環境問題ということで、非常に専門的かつ、我々もちょっと事務屋にはわからないような議論をされていまして、答弁のしようがないんですが、これ市がもし事業として、こういったものを使うんであれば、これ非常に議論をすべきだと思うんですが、これあくまでも民民の問題でございます。 事業者がやはり住民にしっかりと説明をして、住民の不安を払っていくという、こういったことがそれは必要だと思いますし、やはりここで生活環境部長がいろいろ答えておりましたけど、そういった専門的な問題というよりも、やはり民民の事業に対して、市としては、そういった問題が環境に影響はないのか、そういったことは十分注視しながら、もしあるようでしたら、これは市としても対策、対応をしていく必要があろうかと思いますんで、今この場でいろいろな議論がなされていますけど、これは市の事業としてやるんであれば、これは当然そういった議論も成り立つと思うんですけど、ちょっと視点が、議論聞いていまして、違うんではないかということで、私のほうから申し上げました。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 市が直接かかわった分じゃないから、こういう場で議論するのはいかがかというふうな総務部長の今の答弁だと思うんですけれども、下松の環境が汚染されよるかもしれない。このことによって、下松市民の健康が脅かされよる危険性はないのかということなんですよね。 ですから、私もそういう立場で、議員としてそういう問題を見過ごすのではなしに、それに真実なのか、根拠があるのか、その心配に。根拠があるのかないのかというふうなものを明らかにするのが私たちだと思うし、市のほうも、そういう訴えがあれば、真正面で受けとめて、それが的外れなのか、当たっているのかというふうなものを真摯に受けとめて分析をし、その結果をお伝えをし、取り越し苦労ですよと言うんなら、取り越し苦労ですよという答えを出せばいいんですよ。 その指摘が当たっていれば、ほったらかしにしておくわけにはいかんわけですよね、市としても。下松の環境が壊されつつあるとすれば、ほったらかしにしておきますか。できないでしょう。だから、言っているんですよ。 それで、時間も大分迫ってきたからあれですが、さっきも言いますように、カドミウムや六価クロム、全シアンというふうなものが、基準より低いから安全なんだと。その基準値を出すときに、何万トンものそういう鉄鋼スラグを試験管の中に入れて調べていますか。テストピースで結果を出しているわけでしょ、分析書は。 この鉄鋼スラグというふうなものも、原料と添加物、加える石灰石等々で成分変わってくるんですよね、分析した結果は。ですから、環境基準が少ないからちゅうていうのを錦の御旗にして、安全だ、安全だというのは余りにも乱暴。 ですから、市民の皆さんからそういう指摘がされ、心配な声が届いたら、やっぱり寄り添って、その声に寄り添って不安を解消してあげるというのが、本来行政がやらなければならない姿勢じゃないかな。私はそう思うんですよ。 ですから、さっきも市長さんのところで、現物も確認をしていない。部長さんのところでも、そういう資料も見ていないいうふうなまんまで、県が安全ちゅうんから安全なんですよというんじゃ、余りにも無責任というかな、手抜きも甚だしいというふうに私は思いますよ。 ですから、何かあるんだったら言うてください。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) いきなり門前払いとか、いきなり見たんかとか、何か言質とるようなことを言われて、私らもこの要望書が出て、内部でかなり協議をしました。現物は見ていませんけど、一度上がってきたものを、ちょっとやりかえと。もう少し住民に寄り添った見方をと。そういう結果をもとに、門前払いをされたとかと言われたら、行政も。 我々もあのとき協議したのは、この話を、一条工務店ですかね、住民に安心できるように説明するように話を持っていこうかとか、内部で協議していたわけですよ。 今、先ほど説明では、住民の皆さんからお話があって、休止しているという話じゃないですか。ちゅうことは、いろいろ協議しているんじゃないですか。 だから、何か先ほど来の話を、じかに業者に説明されたらどうでしょうか。我々は両者がありますんでね。製品を、この規格のものは、もう今から危険だとか断定できるわけでもない。県に対してリサイクル製品として認められたものを、これおかしいんじゃないかという筋合いもない。 さりとて、先ほどからあなたの言われること、ようわかりますよ。市民の安心安全を守る。あなた以上に私のほうが気持ちとしてはありますよ。 だけど、行政の立場で、ああしろこうしろ、いきなりあんた見たことがあるんかとか言質とるようなこと言われると、私らもうかつに答えられないちゅうか、生活環境部長は、さっきからいろいろ、よう答えとると思いますよ。あなたに対して、よう答えたと思いますよ。あの危険なことを本当言ったと思いますよ。 だから、先ほどからの話を業者にじかに、ようわかるように説明せえと言われたらどうでしょうか。先ほど総務部長も言いましたけども、市が本当にそれを使って工事をやるちゅうんだったら、我々は、じゃあ市民の安全に対して考え方が薄いとか言われる。何を言っても、そりゃ言われますよ。 でも、あなたが言われる門前払いをしとるちゅう言い方を、冒頭、市民の皆さんに言われると、そりゃ、市は何もやっていないがと思われてしまう。これは、ちょっともう訂正をしていただきたいぐらいですね。いや本当、現物は見ておりませんが、いろいろ調べえと言って、十分いろんなことやっていますよ。門前払いと言われたんじゃ、私らも行政としても、もう何か寂しいですね。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 門前払いという言葉がきつかったのかもしれません。 しかし、國井市長の公印を押した文書がここにあります。この文書を見ますと、山口県が認定するリサイクル製品であるため、環境への影響はないものと考えます。環境へ影響ないよと。県がそういうて言うちょるんじゃからと。 その後、その詳しい影響については、県や業者が説明するんであって、市としては見守っていくと。まさに高みの見物じゃないの。 下松の市域で、こんなこと行われているという状況で、やっぱり積極的にそれに関与をし、調査をし、市民の皆さんの心配が的外れだったということであれば、それをきちんとこうですよと。そういう不安に思っていらっしゃる方々の立場に寄り添って、気持ちに寄り添って、不安を解消してあげるというのが、私は、あなたがやらなきゃならない仕事だし、下松市に課せられている責務だと思いますよ。 それを言っていることが、そりゃかなりきつく言っているから、あなたさっきのような形でおっしゃるんだと思いますけれども、我々は市民の皆さんから税金もらって、安心して、地方自治法第2条に、自治体がやらなければならない仕事の第一は、市民や滞在者の安全・安心、それを守ることだということで、そういう法律に掲げられ、税金もそのために、やるんですからという税金も納めてくれということになっているわけですよ。違いますか。 ですから、私は市民の皆さんからそういう訴えがあった場合には、確かな基準を示して、ここはこうじゃからこうですよということで納得をしてもらう、そういう努力が、私はこの件に関しては欠落していると思いますよ。それは県やら事業者がやることであって、市のほうに言うてくるなよということでしょ、これ。この文章は。違いますか。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 市のほうに言ってくるなよとは、一言も言っておりません。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 書いていないが、言下にそういうことでしょ。静観をいたしますということでしょ。 それで、私はこんなことあってはならないと思うんだけども、全国的にはこの鉄鋼スラグが環境汚染をしているというのは、全国でいろんな事例が最近明らかになってきているんですね。新聞でも報道されたり、いろいろしているようですけれども、インターネットでもいろいろ検索してみると、そういう情報がいろいろ出てきます。 この間も聞き取りのときに、担当の課の職員さんとも話をしたんですが、その方は御存じでした。群馬県のほうで大きな問題になっているそうですねというふうに、担当の職員の方も御存じでした。 群馬県のほうでは、自然界にある、そういう数値というふうなものが、エンリッチメントファクターというんだそうですけれども、鉛については、太陽光発電所の周辺から5,540倍の、そういう鉛が検出されたとか、カドミウムについては118倍、これイタイイタイ病の原因物質ですよね。アンチモンというのが6,980倍、こういうふうなものが検出されて、環境が汚染されているというのが社会問題に、あっちのほうでなっているようです。 全国で100カ所以上のゴルフ場が閉鎖をされ、太陽光発電所がいろいろとつくられています。今から私自身も調査をしたいとは思っていますが、山口県内でもそういうゴルフ場が閉鎖をしたところがあって、太陽光発電所が建設されているところもあるようです。 米川と同じような事になってなけりゃええがなと、今情報がありませんからわかりませんが、米川の場合には、持ち込まれている資材が大変な問題を、そういう可能性を秘めているというふうなことでね。 ですから、テストピースの試験結果がよかったから安全なんだというのは、ちょっと私は短絡的過ぎるんじゃないのかなと。 例えば、日常生活でお茶を入れるときに、お茶っ葉1枚、こん中に入れる。そのときの濃度と、茶筒のものを皆入れたときの濃度が同じですか。同じにならないんじゃないですか。それと同じように、テストピースの数値が低かったから安全なんだというのは、私はちょっと、その理解の仕方が違うんじゃないのかなと。 先ほど、わからんこともあるということで、今から調べるやのニュアンスのお言葉もありましたので、やっぱりこの問題、門前払いじゃない、状況、推移を見守っていくということですから、ただ単に眺めておくだけじゃなしに、やっぱりテストピースなりそういう状況を、今、地元の人たちのところで業者に周辺の井戸の水を採取をさせて、汚染される前の水質をまず確認をしとくと。時間的な経過とともに、やっぱり汚染されたときの、やっぱり立証する、そういうために、そういうデータをとっておく必要があるということで、業者と話をしておられるようですけれども、汚染された後では間に合わないね。 ですから、その可能性があるとすれば、今何万トンも持ち込まれている鉄鋼スラグを、ひょっとしたら全部のけてもらわないけんかもしれん。その辺は地元だけに任せておくんじゃなしに、行政も県と一緒になって環境を守ると。菅野ダムの水質に影響するかもしれないというふうな、ほっといたら大問題になる可能性もゼロじゃないと思うんですね。 それだけに、私は静観をするという立場ではなしに、積極的にその内容について調査をし、必要であれば手を打つということが必要だというふうに考えますが、そのあたり否定はなさらないと思うんで、総務部長が何か手を挙げてお答えになりたいようですから、お答えください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 時間がありませんので、最後だと思います。 渡辺議員さんと我々も、気持ちは一緒だと思うんですよね。やはり市民の安全・安心を守るという、その気持ちは一緒です。我々も決して門前払いをしている、高みの見物をしているわけではありません。環境に問題があれば、それはもうそれを排除するということはもう当然だと思いますし、しかし、私が先ほど言いましたように、民民の件について、必要以上に介入するというのは我々もできませんし、どの製品がよくて、どの製品が悪いということも、この場では申し上げられません。 なので、決して高みの見物をしているわけではありませんので、こういったことについての推移は十分見守っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、13時10分まで休憩をいたします。午後0時09分休憩 午後1時10分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて、一般質問を行います。高田悦子議員。    〔30番 高田悦子君登壇〕 ◆30番(高田悦子君) 高田悦子でございます。通告に従いまして、一般質問を行います。 初めに、大きい項目の1番目、児童虐待防止対策体制総合強化プランに基づく子ども家庭総合支援拠点の設置について、虐待の現状と取り組みについて伺います。 昨年の目黒区での事件に引き続き、本年、千葉県野田市で、虐待により子供が犠牲になる痛ましい事件が起こりました。この小学校4年生の女の子は、小学校に勇気を出してSOSを出していたにもかかわらず、どうして命を落とさなければならなかったのでしょうか。どちらのケースも、どこかで誰かが危機感を持って連携対処していれば、最悪の事態は避けられたかもしれません。 昨年1年間、児童相談所に児童虐待の疑いがあると警察が通告した子供の人数は、前年より1万4,674人、22.4%増の8万104人で過去最多を更新し、県内でも最多の487人に上ったとのことです。 通告内容は、暴言を浴びせたり、子供の前で妻や夫らに暴力を振るう、いわゆる面前DVなどでの心理的虐待が7割を占め、次いで身体的虐待、次に育児怠慢・育児放棄のネグレクト、そして性的虐待となっております。 ここ1週間でも、県内含め、全国から児童虐待のニュースが後を絶ちませんが、こうした悲劇を減らすために、私たち大人は全力で子供の命と人権を守らなければならないと考えます。 そこで、政府は昨年12月に、児童虐待防止対策体制総合強化プラン(新プラン)を発表し、その中で、2022年度までに支援が必要な家庭からの相談対応や虐待情報の収集に当たる、子ども家庭総合支援拠点を各市町村に設置する方針が示されております。 2016年の児童福祉法改正では、拠点の設置につきましては努力義務となっておりましたが、現在1,700自治体のうち、まだ106自治体しか設置されていない状況でございます。 そこで、本市における虐待の現状、取り組み、そして先ほど申しました子ども家庭総合支援拠点設置について、國井市長の御所見をお伺いいたします。 続きまして、大きい項目の2番目、市民の暮らしの安全・安心を守る施策の推進についてです。 國井市長は就任以来、一貫して安全・安心を掲げ、市政運営をしてこられました。さまざまな観点から、市民が安全で安心して生活できる環境の整備は非常に大切であると考えます。 新年度予算にも、市民の暮らしを守る安全・安心のきめ細かな施策が取り入れられておりますので、その中の何点かについてお聞きいたします。 1点目は、救急安心センター事業の導入についてです。 昨年の3月議会で、救急安心センター事業、シャープ7119について、市の考えを伺いましたが、新年度、県の取り組みに応じて予算化されており、評価をするものです。 市民が救急車を呼ぼうかどうか迷ったとき、不安に襲われたときなど、的確なアドバイスや助言を求めることができる相談体制で、これまで子供につきましては、シャープ8000番、小児救急電話相談として既に運用され、子供を抱える家庭では大変役立つ施策となっております。 その大人版として、シャープ7119、救急安心センター事業につきまして、その内容、市・市民へのメリット、開始の時期、周知などについてお聞きいたします。 2点目からは、防災の観点からの安全・安心についてです。 来月3月11日は、東日本大震災から満8年を迎えます。昨夜も北海道で震度6弱の地震がありましたが、私たちは全国で起こる、こうした大きな災害のニュースを聞くたびに、防災対策について危機感を持って取り組もうと気持ちも引き締まりますが、一方で、下松市は近年大きな災害に見舞われることがありませんでしたので、いつの間にか、下松は安心、住みやすいというふうに考えていた市民も多かったように思います。 しかしながら、昨年の7月豪雨災害で、私自身も含め多くの市民は、災害は人ごと、よそごとではないということを強く実感したのではないでしょうか。 防災対策は言うまでもなく、まずは自助で、自分の身は自分で守ることですが、その次は、お互いに助け合う共助です。地域には自助もできない要援護者の方もおられることから、共助しやすい仕組みを各地域でつくっていくことが重要であることは言うまでもありません。 そこで、現在、各地域で結成をされております自主防災組織は、共助の部分で非常に大切な役割を果たすものと考え、自主防災組織の充実についてお聞きをいたします。 1つ目は、防災対策といっても、各地域の状況や課題も違いますことから、各地域の実情に合わせた地区防災計画の策定が必要ではないかということで、全国的にもこうした計画をつくる自治体もふえてきております。 最終的には、全ての地区で策定されることが理想ではございますが、まずは積極的に活動されている自主防災組織に対してモデルケースとして、市がその策定を支援していくことはできないか、國井市長の御所見をお伺いいたします。 2つ目は、自主防災組織の中で防災士資格を持った市民をふやしていく、育成していくことに取り組んでいくことが、地域での防災意識を高めることになると考えます。 防災士とは、自助、共助、協働を原則として、社会のさまざまな場で防災力を高める活動が期待をされ、そのための十分な意識と一定の知識で技能を習得したことを、日本防災士機構が認証した人に対する資格となっております。 私も防災士資格を持っておられる市民の方とお話をする機会がございますが、本当に意識が高く、議員や市の取り組みに対し、手ぬるいとよく叱咤激励をされております。 こうした方がふえてくると、最終的な公助の部分も、市民との協働により取り組めるメリットもあると考えます。防災士の育成についての御所見をお伺いいたします。 3点目は、防災ラジオの導入についてです。 これまで防災行政無線が聞こえないなどの声に対し、各家庭で確実に情報が入る防災ラジオの導入が検討されてきましたが、新年度予算化されたことは、市民の安全・安心につながる事業として評価をするものです。 既に本会議でも質疑がなされましたが、具体的な内容、対象者、また利用者負担などについてお聞きをいたします。 4点目は、被災者生活再建支援システムについてです。 災害発生時、住民基本台帳のデータをベースに被災者台帳を作成し、被災状況を入力することで、罹災証明の発行から支援金や義援金の交付、救援物資の管理、仮設住宅の入退去などを一元的に管理できる、非常に有効なシステムです。 これまで被災者支援システムということで、本市では平時に導入しておくことが必要であると要望してまいりましたが、ようやく県の導入に合わせて予算化をされました。今後の取り組みと開始時期について伺います。 昨年の7月豪雨を考えますと、梅雨や台風時期までに稼働されることが期待をされますが、お考えをお聞きいたします。 5点目は、安全安心まなぼうさいという新規の事業について、その目的と目指すべき効果について伺います。 これまで防災運動会、後に防災フェスタとして、市民とともどもに防災について一緒に考え、体験するという取り組みを行ってまいりました。事業開始当初は県内でも珍しい取り組みで、他市からの問い合わせなどもあったようにお聞きしておりますが、そのかわりとなる事業なのか、またどのような市民を対象にと考えているのか、見解をお伺いいたします。 続きまして、大きい項目の3番目、認知症施策のさらなる推進について、現状の取り組みと課題について伺います。 健康寿命を延ばし、元気で住みなれた地域で生活できる社会をつくることは、これからの社会保障の持続性を高める上で、とても大切であるということは言うまでもありません。要介護状態にならないための予防策の充実も求められております。 特に団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症の高齢者が約700万人に達すると見込まれることから、認知症施策の推進は重要な課題であると考えます。 現在、下松市では地域包括ケアシステム、また共生社会の実現に向けて、国が示した新オレンジプランに沿って、認知症に関するさまざまな取り組みがなされておりますが、現状の取り組みと平成31年度重点的に取り組むべき課題などについて、当局の御所見をお伺いいたします。 最後に、葬儀後の役所の手続を一括してサポートする窓口の開設についてお伺いいたします。 少子高齢社会の市役所窓口では、出生届は減少する一方で、死亡届は今後増加傾向であることは間違いありません。議場でも経験された方はおわかりでしょうが、葬儀の後の役所での手続は実に煩雑で、最低でも5つから7つ、多い場合は30近い届け出に、10以上の窓口を回るようになります。 こうした手続を一括して手助けをする、おくやみコーナー窓口の開設が、別府市を初め、全国で少しずつ広まっております。自前の書式作成と関係部署への徹底で運用されるお客様シートに死亡者名等をいただき、職員がデータを入力すると、必要な手続用紙が導き出され、関係書類が一括して作成をされます。より簡素な手続という市民サービス面でもですが、職員の負担軽減にも通じてくると言われておりますが、一括してサポートする窓口の開設について、國井市長の御所見をお伺いし、1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 高田議員の一般質問にお答えをいたします。 1、児童虐待防止対策体制総合強化プランに基づく、子ども家庭総合支援拠点の設置について。 (1)現状と取り組みについてにお答えをいたします。 全国的に増加しております児童虐待に対し、本市では、児童相談所との定期的な情報交換、個別ケースの検討会議の開催、住所異動による移管ケースの引き継ぎなど、要保護児童対策地域協議会を中心に、要保護児童の早期発見、早期対応に取り組んでいるところであります。 また、今年度は児童家庭相談システムを導入し、関係機関との情報共有を強化したところであります。 昨年12月、虐待防止を強力に進めていくため、児童虐待防止対策体制総合強化プランが策定されました。市町村における相談体制を強化するため、子供とその家庭等を対象として、地域の実情把握、相談対応、調査、継続的支援等を行う、子ども家庭総合支援拠点を2022年度までに設置することとされております。 本市では、2020年度の設置を目指し、福祉、保健、教育等の関係機関が連携した拠点を整備してまいりたいと考えております。 2、市民の暮らしの安全・安心を守る施策の推進について。 (1)救急安心センター事業、シャープ7119の導入についてにお答えをいたします。 救急安心センター事業のシャープ7119は、大人が急な病気やけがのときに、医師、看護師等から助言や受診可能な医療機関の案内等を24時間365日体制で受けることができるサービスであります。この事業は、市民の不安を解消し、安全・安心を確保する上で必要なサービスと認識しております。 現在、県を事務局とする市町の協議会に参画し、運用開始に向けて具体的な協議を進めているところであります。 また、今後の計画といたしまして、県と協力して広報活動を実施し、平成31年度中にサービスを開始する予定であります。 (2)自主防災組織の充実について。 ①地区防災計画の策定・推進について、②防災士の育成についてに一括してお答えをいたします。 地区防災計画は、策定段階から地域住民が参加することにより、防災意識の向上や地域コミュニティーの活性化が図られ、地域防災力のさらなる強化が期待できるものであります。 今後、各自主防災組織の充実に向けて、地区防災計画の制度の周知に努めるとともに、計画策定の要望に対し、先進事例の情報提供を行うなどの支援を行ってまいりたいと考えております。 また、防災士につきましては、自主防災組織への防災士資格取得に対する補助制度を広く活用していただくことで、防災士の育成に努めてまいりたいと考えております。 (3)防災ラジオの導入についてにお答えをいたします。 災害から市民のとうとい命を守るためには、緊急情報の確実な伝達が重要となります。防災ラジオは屋内で緊急情報を聞くことができ、気象条件等により、防災行政無線の音声が聞き取りにくい地域を補完する対策として、情報伝達手段の多様化を図る観点から導入することといたしました。 配布対象者及び台数につきましては、市民を初め、市内事業所、避難所を考えており、平成31年度は600台の配布を予定しております。 その他配布方法等の詳細につきましては、随時、市広報等で周知を図ってまいりたいと考えております。 (4)被災者生活再建支援システムの導入についてにお答えをいたします。 大規模災害時における被災者の迅速な生活再建を支援するため、来年度、県内19市町統一の被災者生活再建支援システムを導入することといたしております。 このシステムを活用することにより、迅速な罹災証明書の発行や被災者情報の共有による支援漏れ防止など、被災者の迅速な生活再建が期待できるものと考えております。 なお、運用開始時期につきましては、操作研修等の準備期間を経て、早期に運用開始したいと考えております。 (5)安全安心まなぼうさいについて。 ①目的と目指すべき効果についてにお答えをいたします。 市民の安全・安心意識の高揚を目的としたイベントとして、安全安心まなぼうさいの開催を本年10月26日に予定をしております。 防災拠点であります下松スポーツ公園と消防庁舎周辺の2カ所を会場とし、防災や火災予防のほか、交通安全や防犯など、市民の日常生活に身近な安全・安心について、体験や学習を通じ、家族みんなで楽しみながら知識を習得できる総合的なイベントにしたいと考えております。 3、認知症施策のさらなる推進について。 (1)現状の取り組みと課題についてにお答えをいたします。 認知症施策につきましては、新オレンジプランに沿って積極的に進めているところであります。 現在、認知症サポーターは4,900名を超え、目標を上回るペースで推進しており、認知症予防教室等の予防事業も計画的に展開しております。 また、認知症カフェや認知症見守り声かけ訓練、認知症初期集中支援チームによる支援などの諸施策を着実に進めております。 一方で、認知症について詳しく知らないために、早期の相談や適切な受診につながらないケースも見受けられております。 今後も引き続き、認知症への理解と支援の輪を広げるとともに、関係機関と連携し、適切な医療・介護等の提供ができるように取り組んでまいります。 4、葬儀後の手続について一括してサポートする窓口の開設をにお答えをいたします。 現時点では、サポート窓口を設置する予定はありませんが、現在、御家族が亡くなられた後の各種手続については、埋火葬許可証を交付する際に、市役所での各種手続を一覧表にまとめた文書をお渡しし、手続の種類や担当窓口等についてお知らせしているところであります。 亡くなられた方に係る各種手続を、市民の方がなるべく容易にできるよう、今後、案内方法等について研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 2回目以降の質問は一問一答で行いますので、よろしくお願いいたします。 それでは初めに、児童虐待の問題から行きたいと思います。 連日、皆様も御承知のように、本当に児童虐待については、新聞、ニュースで取り上げられ、やはりこうした悲劇はもう二度とあってはならないということだと思います。 どうしたら虐待から子供を守れるか、私たちここにいる一人一人が考えなければならないと考えます。そのための実効的な取り組みをどうするかという点について、少しやりとりをしたいと思います。児童相談所、学校、自治体間の連携も何より重要でございますので、少し時間をかけたいと思います。 初めに、下松市の実態についてお聞きをいたします。 虐待の件数、その内容、一般的に言われている4つの虐待がございますが、その内容についてお聞きいたします。 また、今回、全国で事件となった事例は、特に住所異動などの移管ケース、引き継ぎがうまくいかなかったケースでございますが、下松市でも実際にそのようなケース、迎えるケース、そして下松のそういう虐待を受けている可能性のある子が住所を移したケース、そういうケースはあるのかどうなのか。 また、要保護児童、観察が必要なケースというのは、今現在、下松市では何件、どのぐらいのケースといいますか、件数があるのか、実態について初めにお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) 下松市の虐待の状況ですが、平成30年度まだ集計が出ておりませんが、29年度が20件、28年度が27件、27年度が9件、26年度が29件といった感じで、横ばい状況にあります。というか、比較的件数は減っているのでないかと感じております。 これは県のほうも同様に、県のほうも4年ぶりに減少しております。全国的には27年間連続で増加しておるんですが、こういった状況にあります。 それから、移管ケースの場合ですが、これは大変重要な取り扱いと思っておりますので、必ずまず最初に移管先に電話連絡をいたします。そして、うちのケース記録を文書で送付いたします。この辺は徹底しておりまして、保健センターのほうもかかわることが多いので、保健センターのほうも同様に対応しております。 また、移管先から来るもの、全てが来るわけではありませんが、おおむね状況は、現段階ではおおむね連絡が来ているといった状況です。 要保護児童の件数ですが、実務者会議というのを関係機関の実務者で会議をするんですが、年3回ほど、定期が3回ほどあるんですが、その中で要保護児童として取り扱って、これ直近の12月ですが、要保護児童として扱っているのが16件、要支援児童が66件、それから特定妊婦が1件、施設入所が12件、里親委託が1件、合計96件取り扱っております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 虐待は横ばいか少し減っているということで、内容については、ちょっとわからなかったんで、多分ネグレクトが一番多いかなというふうに思いますけど、それでよろしいですかね。 今、お聞きしましたけれども、大変気をつけて担当課のほうも、この件については動かれているというのはよく理解できました。 答弁にもありました児童家庭相談システムの導入をされたので、関係機関との情報共有も強化できたということではございますが、相当強化されたんだなという実感があります。 では、他の自治体も、私は同じようにそういうシステムを入れて、やはり児童虐待については真剣に取り組んでいると思うんですが、じゃあなぜこのような事件が起きたのか。下松でも絶対に起きないとも言えないとも考えますが、担当部長は、どうしてこういうことが起きるのかなというふうに思われるでしょうか。答えにくいと思いますが、私は絶対に下松の子供たちが犠牲になることは、下松だけではなくて、どんな子も犠牲になることはあってはならないと考えますので、あえて所見を伺いたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) 先ほど、まず虐待の内容ですが、説明いたしませんで、申しわけありませんでした。 平成29年度の結果からしますと、心理的虐待が一番多い。10件です。続いて、ネグレクトが7件、身体的が3件ということになっております。 なぜこのような事件が続いておるかということなんですが、我々も日夜、本当心配しているケースがたくさんあるわけです。一番はやっぱり児童相談所の人員体制が不十分だということ、これは市のほうからもお願いしております。 結局、措置とかを行う場合は、市のほうには権限がないわけですね。緊急対応するのも、児童相談所と警察に頼るしかないわけです。我々は権限がない中で、寄り添って一生懸命頑張るんですが、いざというときの対応が、まだ市のほうではできない。この辺の連携はできておるんですが、児童相談所のほうの今の計画では、2,020人ぐらいふやすというんですけど、2,200人だったですかね、ふやすとかいう計画がありますけど、やはり児童相談所の体制整備が難しいんじゃないかと思います。 柳井で起こった事件も、ほかのケースにかかわるために対応する職員がいなかったということでございますですね。それが一番だと思っています。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 今、マスコミでも取り上げられております、やはり児相の人員不足といいますか、本当に児相も職員がどんどんかわっていくので、キャリアを積んでも、また次の人が来るということで、やはりそういったことも問題なのかなというふうに思います。 先ほど虐待、ほかのケースについて96件、実務者会議で、年3回あるけど、そういうことで、相当な数が下松でもあるんだなというふうに思いました。 私は、要保護児童の中には、家庭環境、特に経済的な問題を抱えているケースもあるのではないかと考えます。今、子供の貧困問題も社会的な問題となっておりますが、要因としては虐待とも無関係ではないというふうに私は思うんですが、以前、一般質問で貧困の問題を取り上げましたが、その後、担当課として調査なり何なりをされたのか、どのようにそういう貧困の家庭とか、そういうところを把握して対処されていくのか、そのあたりを1点お聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) 貧困の対策ですが、要は、関係各課で非常にたくさんの事業、メニューがございます。これを必要な人に必要なように対応できるようにするのが、まず一番だと考えております。 議員さん、調査のこと言われましたが、実は山口県が貧困対策の推進計画をつくらなければいけないんですが、これは平成26年度につくられています。その後、市のほうが計画をつくられたのは、宇部市のみなんです。 調査自体も、宇部市と下関市と周南市しかしていない。調査はしたが、途中で断念したというのが、昨年の福祉事務所長会議でちょっと嘆いていらっしゃったんですが、まず調査自体がデリケートで非常に難しい。その調査した内容をどのように反映していくか、これもまた難しい。 要するに、国の示す指針、方針とか課題、25項目あるんですが、課題をクリアするためには、やっぱり今ある既存のメニューをいかに有効に使うかということと思われます。それで、各市においても、調査のほうは進んでいないということです。 下松市はどうするかということなんですが、これも、今、子ども・子育て支援事業計画、新しい事業計画を作成中なんですが、ここに有識者がいらっしゃいますんで、そちらのほうにちょっと御相談しながら、子育てに関する事業につきましては、この計画に沿って関係各課が全て事業目標を立てて、その進捗状況を我々の子育て支援課が管理しているわけです。こちらのほうに結びつけて貧困対策のほうもするほうが、より有効的ではないかなと今考えています。そういった方向で、今検討しております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 貧困問題についてはデリケートな問題なので、調査すらなかなか難しいということでしたが、今、部長のほうから、下松市ではそうした有識者の方に入っていただいて、しっかりとそこで考えていくということでございましたので、その視点を忘れずにお願いしたいと思います。 先ほど答弁では、市長答弁では、2022年度までの設置ということでしたが、間違いありませんでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) これは山口県の強みかもしれませんけど、子育て世代包括支援センターが全市にでき──全市とは言いませんが──の設置も、山口県非常に早かったです。 こちらのほうも、県が非常に重要に考えられていると思うんですが、2020年度、私どもの目標ですが、これ実は一番最後なんです。下松市、美祢市、柳井市、下関、周防大島町、和木町、田布施町、これが一番最後になるんですが、前倒しでぜひ設置しましょうということになっております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 目標年度は2020年度を目標にするということで取り組んでいくということでよろしいですね。 あと2年ございますので、その間、子ども家庭総合支援拠点ができれば、虐待がなくなるとか、そういうことではないと思います。やはり中身が問題だと思いますが、では下松市では、あと2年かけてこの拠点をつくっていくということですが、お聞きする限りでは、今でも各関係部署でもう十分連携とり合って一生懸命されている、機能しているように思いますが、子ども家庭総合支援拠点を設置するに当たっては、下松市としては、あと何が必要なのか。人なのか場所なのか、何をしたら、この拠点の設置が認められるというか、設置として認められるということになるのか、そのあたりをお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) これは、議員さん御存じでしょうが、家庭児童相談室がだんだん人数がふえてきていますし、事業自体も充実しており、職員自体が非常に頑張っております。職員自体にも研修を受けて資格を取るということが必要なんですが、全て資格は取っていただいております。 人口規模、子供の数によって設置する、常時必要な支援員の規定があるんですが、これは常時3名ということなんです。この辺も今、非常勤嘱託職員が1人いらっしゃるんですが、これは週に4日ということなんですね。その辺のクリアができましたら、もう下松市はできる状況にあります。 あと、相談所の設置とか、子供がちょっとくつろげる、相談する間にというのもあるんですが、それは工夫次第でできると思いますから、こちらのほうは人事、総務課のほうとも話しながら今進めておりますので、これは可能なものだと思っています。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 私は今、家庭児童相談室の職員さんといいますか、非常に優秀な方がいらっしゃって、本当に丁寧に対応されて、スキルも高いというふうに思っております。もう少し人が足りないそうですので、ぜひ設置の方向で、総務のほうも人事の面で考えていただきたいと思います。 そこで、今回の野田市の事件につきましては、小学校4年生の女の子ということでしたので、県内でも、先週ですかね、2カ月の赤ちゃんが犠牲になりました。 そこで、虐待を未然に防ぐために、早期に発見するということから、各関係機関との連携が重要であることは、先ほどから申し上げたんですが、先ほどから鬼武部長、子育て支援の観点からの取り組み状況はよく理解をできましたが、現在問題となっているのは、教育委員会と児童相談所、児相との連携ということが取り上げられております。教育委員会としての早期発見や連携の取り組みなんかについて、次はお聞きしたいと思います。 と申しますのも、現在策定されております児童虐待マニュアルというものがございます。これは厚生労働省が作成したもので、主に児童相談所と市町村を対象としたもので、学校ではほぼ活用されていないという実態もあることから、今回新たに、今後、文科省と厚労省が共同で新たなマニュアルをつくるということも決定されたと、新聞紙上で書かれているわけですが、内容とすれば、虐待の兆候をつかむためのチェックリストも加えていくと、学校の中で。 そうしたことも早期発見につながるということですが、学校における現在の取り組み状況、虐待に対する。それと、各課というか部署といいますか、児相との連携などについてどのように取り組んでおられるのか、教育長にお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) ただいま御質問をいただきました。 きょうは朝刊を見ると、はやぶさ2が惑星に着陸したという、うれしいニュースがある一方、目をちょっと移してみますと、福岡県で虐待で29歳の母親と内縁の夫が逮捕されるという、痛ましい記事が載っておりました。 私ども、連携については、学校にも呼びかけをしておりますけれども、欠席者への対応につきましては、1日目休んだときには、電話連絡で親と確認をする。2日目休んだときには、学校でこの子についての情報共有を行う。3日目も休んだときには、家庭訪問を行う。これをベースにして、子供によってケース・バイ・ケースでいろいろな対応を今お願いをしておりますし、学校もいろいろと動いておるところでございます。 国からのまた文書等が来ましたら、それもしっかり活用していきたいと思いますが、虐待については問題行動対応マニュアルというのが、生徒指導上のマニュアルがございまして、これに沿って動くようになっております。 それから、児童相談所との連携についてお答えしなければなりませんが、今から3年近く前、ほしらんどで出前講座が行われたときに、髙田議員さんがおっしゃった言葉が、私今も胸に残っておるんですけれども、児童相談所と警察と教育委員会と学校とあらゆる機関が連携して、網の目をめぐらすようにして虐待を防いでいかなくちゃいけない、たしかこのようにおっしゃいました。間違いありませんね。 お互いにしっかりと情報を密に交換して、疑わしきは通告すると。これを私ども教育委員会としましては、学校にお願いをしております。もちろん通告が間違っていたということがあっても、それは許されることだということも、学校は十分承知しております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 各学校での取り組みも、今、一生懸命取り組んでおられることもよくわかりました。1日目は電話、2日目は情報共有、そして3日目は家庭訪問と。 野田市のように1カ月も誰も行かないということが絶対にないということが明らかになったわけですが、もう一点、これは教育委員会と、ちょっと子育て支援のほう、両方お聞きしたいんですが、政府もこうした事態を受けて、1カ月以内の安全確認を行うと。学校については、欠席が2週間以上続いている児童生徒については、教職員が面会する形で安否の確認をする。 今、下松はもうこれはできていると思いますが、そういうことを含めた全国の幼稚園、保育園、小中学校、高校もですが、ここでは小中学校全てが対象で緊急点検を行うということが発表されております。3月8日までに実施をして、14日までに報告を求められているわけですが、その点について、今どのように動かれているのか、それぞれお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) この緊急点検ですが、私どものほうに対象として送られてきているものが、保育所、地域型保育事業の事業主ということで、認可保育所、こちらのほうの今、緊急点検をお願いしております。 具体的には、2月1日以降、一度も登園されない児童を対象としております。 それから、幼稚園のほうは県のほうから、教育委員会のほうから直接御依頼をされているということお聞きしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) ただいまのお尋ねについてお答えをします。 私どものほうには、2月14日、国のほうが県教委に電子メールで依頼文書を出しておりますが、児童虐待が疑われる事案に係る緊急点検について、これが15日、県教委からも、あっという間に市教委のほうに届いておりまして、現在、学校のほうに点検をするよう、様式を送って依頼中であります。 その様式の内容ですけれども、対象児童生徒数、点検結果、面会できた、できなかった、計幾ら、3の1として、面会できなかった者について、その結果を市町、または児童相談所、または警察に情報共有したかどうか。情報共有した、しない、計幾らと。それから、面会できなかった者のうち、児相または警察に情報共有を行っていない理由は何か。それから、面会できた者について、その方法、学校の教職員による面会、教育委員会職員、スクールソーシャルワーカーであったり指導主事であったり、そういうのを書くようになっております。その他関係機関。 最後に、面会の結果、虐待のおそれがあるとして、その結果を市町もしくは児童相談所または警察に情報共有したかどうか、こういった内容を尋ねているところでございます。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 今、学校と子育て支援課のほうで、国の通達に基づいてやっているということです。 先ほど保育所と、もう一カ所、地域型保育所ですね。企業主導型は、ここは入っていないということでしょうか。漏れている箇所があれば、それを教えてください。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) 現在のところ、保育所、地域型保育事業の事業所と書かれておりますので、認可保育所に当たるわけですね、これは。認可されておる。これについて調査をしております。 その他の保育事業所はどうなのかは、今、聞いております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 国からの方針に、通達には、そこは入っていないかもしれないんですが、やはりそういったところも漏れなく、下松市独自でもやっていくという姿勢があればいいなと思いますので、これは要望しておきます。 厚生労働省は、この児童虐待の相談の窓口となる全国共通ダイヤル189「いちはやく」の通話料、今現在かかっているんですが、これを新年度から無料化していくという方針も出されております。 必ずしも行政や、学校でつかめない部分もあると思います。100%ではないんですが、こうした相談窓口もあるということも、やはり市民に知らせていって、少しでも悩んでいるお母さんやその家族、また子供たちがSOSが出せるような、そういったことも周知していただければなというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 一人も犠牲が出ないように、私たちもこれからできることはやっていきたいし、それこそ私も忘れておりましたが、教育長が網の目を張るようにと言ったようですが、本当にそういうことで、子供たちを守っていくという姿勢を私たち大人一人一人が持っていくことが重要だと思い、ちょっと時間をかけて質問させていただきました。 次に、2点目の救急安心センター事業についてです。 これを一問一答でやると、少しちょっと時間がかかり、消防長のほうもまとめて答弁を考えておられるみたいなので、ちょっとお聞きします。 平成31年度中に開始とありましたけれども、県のほうの通達もあると思うので、実際の開始の時期、それから下松市が今年度予算化している127万円の負担金、これのちょっと内容といいますか、人口割なのかちょっとわからないので、利用割というのはまだ始めていないので出ていないと思うんですが、そのあたりと、あと周知は県と協力して広報活動ということでしたが、下松市としての具体的な取り組みというのはどういうふうになっているのか。 また、この事業を取り入れることによって、私は前回質問したときも、救急の出動回数も少し変わってくるのかなという、そういうメリットもあるのかなと思いますが、そのメリット、効果についてどのように考えられているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) 救急安心センター事業でございます。 県内19の市町があると思いますけれども、先行する2市と2町、それを除く15市町でもって協議会、そして県を事務局とする、そういった協議会で推進しておるところでございます。 まず、時期でございますけれども、一昨日、県のほうに問い合せましたところ、7月をめどにと、運用開始できるんではなかろうかという回答をいただいております。 それと、負担金につきましては、大まかな構成といたしまして、シャープダイヤルを設置、固定電話を設置します。そして、それから2回線ほど、相談、要は窓口というんですか、2基電話をつなげて、その先に、いわゆる医師、看護師、相談員という、そういった中で、15市町の負担は、いわゆる相談をしていただく民間事業者の、これの委託料をまず均等割10%と、それと15歳以上の人口比でもって案分をして、その金額ではじいたのが、この金額になっております。 それと、導入に当たって広報ですけれども、昨年春にちょっと上京しましたときに、東京消防庁、リーフレットをつくっておりましたんで、持ち帰りました。 今、全国で大体こういう形のもので、皆さんに周知させていただきながら、御案内させていただきながら、普及に努めておるようでございますので、大体これに近い形のものが、県が作成して、それを利用活用させていただくと。 また、ホームページ、広報紙、こういったものを活用しながら、5月中には皆様方に広く御案内できるような、あらゆる手法とメディア媒体を使って、あと講習会等の機会を使ってお知らせをしていきたいと。 最後に、メリットといいますか、これにつきましては、2つ実施効果というのを私たちは期待しております。 まず一つは、悩みや不安を解消するといったものの、そういう効果が実際にあるのかということで、5年間、平成26年から平成30年まで約、救急件数は330件ふえておるわけですね。軽傷、いわゆる重症、中等症、軽傷ありますね。入院を必要としない、そういった傷病者の方の割合、これが平成26年度51%、そして平成30年度が53.6%ということですね。 軽傷の比率も上がりながら、件数も上がりながら、なおかつ不搬送というのがあります。現場には行きますけど、それから諸事情によって、医療機関のほうに運んでいないという不搬送。これも件数も118から213、プラス95件になっております。 こういった数値、右肩上がりのそういった連続するものの傾向が、要はどういうふうに推移していくのかなというところに注目しております。 もう一点は、潜在的な重症者、これを発見する可能性があるということで、それがまたどのぐらい上がってくるのかなといったところを注目しております。 るる申し上げましたが、限られた救急車、これを有効に活用していただくため、緊急性の高い、そういった傷病者にできるだけ早く救急車が到着するように、そういったことを期待しておりますし、またタイミングよく市民の皆さんも医療機関にかかれるように、そういったことで普及啓発のほうに県と協力して進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 非常に詳しく答弁をしていただきました。 私もこの救急安心センター事業には非常に期待をしておりますので、消防の業務も本当に大変な重症の方がきちんと搬送できるような、そうした体制にもなり得ると思いますので、しっかりと周知啓発に努めて、市民の方に正しく使っていただきたいと思います。 次に、自主防災組織についてでございます。 答弁では、計画策定について、自主防災組織からの要望に応えるということでございましたが、私は初めの第一歩は、ある程度行政側から働きかけないと、地区防災計画も周知すると言われましたけど、なかなかつくろうというふうな雰囲気にならないケースもあると思います。 現在お聞きしましたら、31の自主防災組織があるというふうにお聞きしておりますが、それぞれの私は活動の度合いといいますか、温度差も各組織によってあるんじゃないかと思いますが、まずすごく頑張っている、活動を頻繁にされているようなところに、モデルケースというような形で、ある程度行政がつくってみませんかじゃないですけど、こういうことですよというので働きかけて、そういうモデルケースみたいなのをつくったらどうかなというふうに考えるわけですが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) この地区防災計画、もちろん大災害の起こったときには、自分の命を自分で守るという自助、その上で地域コミュニティーの相互の連携、こういった共助、こういったことが大切になってきます。 こういった背景の中で、平成25年6月の災害対策基本法改正、それから平成26年の4月に施行されました。 高田議員さん、今おっしゃったように、市のほうから投げかけをしてはどうかと、こういったことをおっしゃいました。この地区防災計画は、地区住民の自発的な、自分たちのまちがどんな箇所で、どのように今から災害を防いでいこうかというような、こういったそれぞれの地域、それぞれの自主防災組織、違う観点がございます。 そういった意味で、市としては、こういった制度を周知を図って、あるいは先進地事例の御紹介をするなど、もちろん計画策定の御要望に関しては最大限サポートしながら、それぞれの地区のそれぞれの実情に合わせた、そういった形が、この地区防災計画の趣旨でございますんで、そういったことで御理解いただきたいというふうに思っています。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) あくまで自主防災組織の自主性に任せるということでよろしいですか。 もちろん自主防災組織ですので、無理やりこちらからというのは、ありではないと私も感じておりますが、そのように向けていくという、自主性が出るように働きかけるというのはできると思いますので、ぜひそのような取り組みもお願いしたいと思います。 防災士の育成についても、現在、市で防災士育成について、1人当たり1万1,000円、教本代金が3,000円、そして受験料が3,000円、登録申請代が5,000円、合わせて1万1,000円が補助されるということで、自主防災組織のほうに希望があればされるということをお聞きしております。 私は、ぜひこの防災士の育成に、これも自主性になるんですけど、自主防災組織側に防災士の育成というか、ふやしていきませんかという働きかけをもう少し力強くやっていただきたいと思います。と申しますのも、先ほど壇上でも申し上げましたが、やはり防災士資格を持った方というのは、本当にとにかく意識が高い。災害が起こってからのことはもちろんですが、いかに災害から身を守るか、そのためには平時にどのような備えが必要かということは、本当常に考えているんじゃないかなと思うぐらいすばらしい方なんですね。こうした人材がいる自主防災組織では、先ほど申しました地区防災計画もつくりやすいんじゃないかなというふうに思うわけです。 地区防災計画の策定について、もう一点だけ少しちょっと提案させていただきたいと思います。 昨日、総務部長から、保護者との云々というところで、市民協働という言葉が出ました。現在、小学校でも小学校の周辺を含めた、子供たちが自分たちで歩いて、通学路も入れた防災マップというのをつくったりしております。 私も学校に行ってちょっと見て、ああ、こういう授業をしているんだなというのがわかるんですが、全ての学校かどうかわからないんですが、地区防災計画を仮につくることになれば、私はぜひとも地元の小学生、こういう子たちにも参加をしてもらって、一緒に計画の、どこが危ないとか、どういう避難をしたらいいとか、この地域はこういう問題があるねというのを、大人も子供も一緒に話し合う、老若男女が地域のことを一緒に考える、そういう機会をつくっていけたらいいなというふうに思っております。 日ごろ自治会などにもなかなか参加しない、興味もなくて、声もかけても、防災訓練だとか自治会の会合に出てこない若い方も、子供が出れば、その親御さんも一緒に参加するということもできて、それこそコミュニティーの活性化とか地域防災力の強化にも、そこでつながっていくのではないかというふうに考えるわけですが、ここは総務部長が答えられる範囲で、その考え方について御意見があればお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 私の立場といいましょうか、今、高田議員さんおっしゃったの、非常に大事だと思います。 やはり自分たちが住んでいるところをまず見て、子供も含めて大人も一緒に歩いて、どういった危険箇所があるのかということを見て回ると、非常に大事だと思います。 私も、かつてPTAの役員やっていたときに、そういった防災マップというのをつくった覚えあります。やはり各地域ごと、各学校ごとに、どんな危険箇所があるのかということを見て回るのは非常に大事なことですし、市としても、自主的、自発的とは言いつつ、こういったケースもありますよというような、そういった情報提供しながら、そういった醸成をしていきたいなというふうには考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) ぜひそのようにできればなという、ちょっと理想もありますが、ぜひそういうふうにできればと思います。 私、ひとつ総務部長のほうからも宣伝していただきたいんですけど、今度3月2日に防災講演会が行われます。私も御案内いただいて、ぜひ行きたいというふうに思っております。 スターピアでお昼の1時半からなんですけども、この講師の方が、片田さんといって釜石の奇跡のまさに立て役者となったこの方が、私は、ああすごい、こういういい方がよく呼べたというか、失礼ですけど、本当によく、本当に下松市も頑張って、この片田さんを呼んだんだなというふうに思って、非常に期待もできるし、そういった実際に釜石の奇跡を起こした方ですから、非常に私も興味がございまして、私もいろんなインタビューだとか、雑誌だとか、動画とかも、私もこの方のはずっと見ていますけど、ぜひこうしたところに、先ほど言った自主防災組織の方含め、さまざまな関係機関にしっかり宣伝をして、あの1,000人の会場がいっぱいになるように取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 高田議員さん、ありがとうございます。私も宣伝しようと思って、パンフレット持ってきました。 3月2日スターピアで片田敏孝先生が御講演になります、くだまつ防災講演会、「激しさを増す自然災害に向かい合う」ということで、この先生、今、御紹介のありましたように、釜石の奇跡を起こされた、要するに地震が起こったら、とにかく高いとこ、高いとこへ逃げなさいよと。「津波てんでんこ」という、それぞれが、まず逃げなさいと。 そういったことが功を奏して、釜石の子供たちが、多くの子供たちが救われたという、そういった実績もありますので、議場の皆さんを初め、テレビをごらんになっていらっしゃる方も、もちろん自主防災組織へは担当のほうから投げかけておりますので、1,000席が埋まるような多くの下松の市民の方がこの講演会に足を運んで、講演を聞いていただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) それでは、時間もございませんので、3から5の新規事業につきましては、ちょっと委員会のほうでしっかりとお聞きしたいと思います。 大きい項目の3番目の認知症についてお聞きしたいと思います。 初めに、平成30年度からの認知症初期集中支援チームの動きについて、もう少し詳しくお聞かせいただきたいと思います。 具体的に、認知症の相談の入り口としての役割もあったり、相当大変だと考えるんですが、30年度の取り組みどうだったのか、お聞きしたいと思います。
    ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 認知症初期集中支援チームにつきましては、これまでも御説明しておりますとおり、包括支援センター内に設置しておりまして、山下脳神経外科の先生にサポート医として加わっていただいております。 認知症初期集中支援チームは、認知症の診断を受けていない初期の段階の方を集中的に支援すると、そういうことになるわけですけれども、大抵の場合は、包括支援センターに年間で1,200件ぐらいの御相談があるんですけれども、そのうちの300件程度は認知症にかかわる、そういう御相談になります。 包括支援センターのほうで医療機関や関係機関につなぐ、その作業をするわけですが、中には、さまざまな方がかかわらなければ解決しにくい方がいらっしゃいます。2名ほどそういう対象者がいたんですけれども、その方々につきまして、この認知症初期集中支援チームで対応をさせていただいております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) もう少し件数が多いかと思いきや、2名ということで、でもしっかりチームで対応されたということもお聞きしました。 さまざまな取り組みが認知症について行われているわけですが、先月1月29日にも、認知症講演会が行われましたね。大変参考になるお話でしたが、私は最後に身近な市役所から、現在市で行われている認知症への具体的な取り組み、認知症ケアパスだとか、カフェだとか、集中支援チーム、こういうことが紹介、案内されたことが、市民が知りたい情報としてはすごくよかったと、これは評価をすごくしたいと思います。 あとは課題としては、先ほど答弁にございました、認知症について全く詳しく知らないために、早期の相談や適切な受診につながらないケース、これが今から初期集中支援チームの腕の発揮のしどころだというふうに思いますので、こうした場も踏まえて、認知症に対する啓発もしていきたいというふうに思っております。 あとは、もう一点は、認知症サポーターも下松市は5,000人近くいるわけですが、その認知症サポーターをどう活躍をしていただくかというのも、国のほうで少し課題になっておりますので、この点については、また今後とも、ともどもに何ができるかを考えていきたいというふうに思っております。 最後に、葬儀後の手続についてでございます。 1点だけ、答弁では、各種手続を一覧表にまとめた文書を渡しているというふうにありました。私は、こういうことを事前に渡せば、二度手間になったりしなくても済むし、何か持ってくるものを忘れたりしなくても済むというふうに思うわけです。 実は、これが松阪市のおくやみハンドブックというのが、これネットでとったんですけど、こんな厚いものが市民に配布されているようで、ここには申請書の作成など全力でサポートしますということで、この中にどういった手続が要るか。そして、そこで必要なもの、何が要るか。年金証書だとか印鑑だとか預金通帳だとか、そういうことが全て書かれてあります。 私も下松では、今このようなものが渡されているというふうに聞いておりますが、何が必要かというのも書いていないんですね、ここには。できたら、こういったものを私は事前にわかるように、ホームページに掲載する。また、ホームページの見られない高齢者の方は、年に1回でも市広報に挟むだとか、そういった市役所の手続が少し行きやすくなるような仕組みというのも、窓口の開設をしないんであればできることかなというふうに思うわけですが、そのあたりについてお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 家族が亡くなられたときの手続ということで、こちらのほうの文書を用意させていただいております。 全世帯にということなんですが、各世帯にはやっぱりいろんな状況の方がいらっしゃいますんで、これを送られて、もう今にも亡くなられそうなお年寄りを抱えちょって、ちょっとせんない思いをされる方とか、何か全然現実味のない方とか、いろんなレベルの方がいらっしゃいますんで、ちょっと全戸配布というのは、なかなかそぐわないんでないかなと今思っております。済みません。ホームページのほうは、最初の画面からここにたどり着けるように、「おくやみ」というコーナーがホームページのほうにございますんで、そちらのほうを見ていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をいたします。午後2時25分休憩 午後2時35分再開     〔副議長 高田悦子君 議長席に着く〕 ○副議長(高田悦子君) 議長を交代いたします。 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。矢野忠治議員。    〔20番 矢野忠治君登壇〕 ◆20番(矢野忠治君) 鐵の矢野忠治と申します。通告に従って、一般質問を行いたいと思います。 昭和56年に細君のふるさとである下松に移り住んで、はや38年になります。当時、下松市は財政再建の途中であり、第一印象は、田んぼばかりで何にもない殺風景な土地だと感じました。 あれから、現在の下松市は中四国地域で住みよさランキング1位と言われております。 しかし、マンションや大型店舗がふえただけで、当時と余り変わっているようには私は思えません。市民が心から楽しめるイベントが少なく、遊んだり、スポーツをしたり、集える場所が少ないと感じております。特産品といえば、笠戸ひらめなど数えるほどしかありません。 そこで、私が今回の一般質問で取り上げたのが、マスコットキャラクターで下松を元気にしたいという思いからです。先月の1月10日に、イメージキャラクターの応募を締め切りましたが、応募者多数、764点という数字が上がっております。 1、下松市公式マスコットキャラクターの今後の活用方法についてお伺いいたします。 熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」は、今や日本にとどまらず、世界中からの経済効果がもたらされています。2017年の関連商品の売り上げは過去最高で、前年比10%増の1,408億7,420万円と発表されております。 (1)観光立市くだまつの一助となるよう、今後どのようにマスコットキャラクターを活用していくのでしょうか。 また、山口県の「ちょるる」や、この熊本県の「くまモン」は、県に使用目的などの届け出を行い、申請が通れば、無償使用できると聞いております。 (2)キャラクターデザインの使用について、一般の無償使用を許可する考えはございますか。 (3)着ぐるみの製作もお考えだと思いますが、市のイベントだけでなく、市民のイベントにも無償か、低額での貸し出しは考えておられますか。 それと、議会で取り上げられている下松市出身の漫画家、林聖二さんの連載漫画「ジモトがジャパン」が載っている集英社の週刊少年ジャンプ第12号、3月4日号が今週の2月18日に発行されました。 ここにありますが、この漫画の283ページです。これに、下松の広告が載っております。この中にあるのが、「しもまつ?したまつ?まさかのげまつ?いいえ…牛骨ラーメンや笠戸ひらめが名物、林先生のジモト「くだまつ」です」というふうな形で、このように宣伝されております。 やはり、下松を知ってもらうということが一番だと思い、私はこのキャラクターに対して、熱い思いで応援していきたいというふうに考えております。 短いですが、第1回目の一般質問を終わりたいと思います。 ○副議長(高田悦子君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 矢野議員の一般質問にお答えをいたします。 1、下松市公式マスコットキャラクターの今後の活用について。 (1)観光立市くだまつの一助となるよう、どのように活用していくのか。また、経済効果や広告効果をどの程度見込んでいるか、(2)キャラクターデザインの使用について、一般の無償使用を許可する考えはあるか、(3)キャラクターの着ぐるみについて、市民へ貸し出す考えはあるのかに一括してお答えをいたします。 下松市公式マスコットキャラクター「くだまる」については、観光を初めとする幅広い分野において、イベントへの参加や、市の発行するチラシ等への掲載、グッズの製作など、少しでも高い経済効果や広告効果を得ることができるよう活用してまいります。 また、キャラクターの選定に当たりましても、主権者教育の推進やキャラクターの認知度向上などを目的として、小学生を対象とした投票や中学生による開票を行うなど、キャラクターに関する事業効果の向上に鋭意努めてまいります。 デザインの使用料については、他の自治体のキャラクターにおいても、有償の場合、無償の場合とさまざまなケースがあることから、メリット、デメリットを検証し、着ぐるみの取り扱い等とあわせて、市の活性化につながる方向性を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) じゃあ、2回目からは、一問一答でお願いしたいと思います。 まず、今回「くだまる」を取り上げたときに、一緒に私、下松イコール「ヒラメ」というイメージがあり、当初は、商工会議所の青年部が版権を所有している「ひらめっ子」、これもあわせてお願いに行きました。3度ほど伺っていろいろ話をしたんですけど、どうも煮え切らず、有償、無償という答えがいまだにもらっていません。 結局、何のためのキャラクターなのかというような不満がありまして、じゃあそれでは、今回「くだまる」がこういうような形で、大々的に投票とかああいうのがありましたので、これを活用しようと、こっちのほうを主体にやっていこうということで方向転換をしまして、きょうの一般質問に当たりました。 2月15日に、下松市内小学校8校の学童によるマスコットキャラクターの投票が終わっています。来月の20日に開票だと発表されていますが、最終候補3点ほど選ばれましたが、御存じの方はもうおられると思いますけど、これですね、3点ほど選ばれております。この中から選ばれるのですけど、応募の選定基準とかああいうのは、どのようにして行われたのでしょうか。 それと、見てみると何か似たようなデザインが入っているものですから、これに対して何か、デザインをする上で条件はつけられていたのか、そこをお答えしていただきたいと思います。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 下松市の公式マスコットキャラクター「くだまる」ということで決定をしております。 今、御紹介いただきましたように、ちょっと大き目ので皆様方に御紹介したいと思います。 今、3点ほど選ばせていただいております。この内容については後で御紹介いたしますけれども、この「くだまる」ということで、現在、小学校で投票を行っています。まだ途中でございます。一応、3月の5日まで投票するということで、アナウンスさせていただいております。それで、3月の20日に下松中学校のほうで開票を行うと、それで決定をするという運びになっております。 お尋ねの、どういう形で審査をしたかと申しますと、まず、764点御応募がありました。これについては、皆様方、本当にありがとうございました。下松市を知っていただくということで、非常にありがたい応募だったというふうに思っております。 全国津々浦々からこちらのほうに応募がありまして、学生の方から専門の方、それとお年寄りの方も含めてこういった応募があったということで、かなりの効果があったんではなかろうかと、その辺では評価をしておるところでございます。 審査につきましては、この764点の中から、審査委員会というのを設置いたしました。これが、女性の方中心、若年層、例えば大学生の方、高校生の方、こういった方々も入っていただきまして、審査委員会11名でこの3点を選んだということでございます。この結果、この3点が選ばれたということで、最終的に1点を選ぶという運びになろうかというふうに考えております。 以上、こういったことが経緯ということで、皆様方、今後どれが選ばれるか請う御期待ということでございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 先ほどもちょろっと言いましたが、デザインの作成に当たって、何か条件は出されていたんですかね。下松を印象するような、松とか、それからヒラメとか、それから高速鉄道とか、笠戸大橋とか、ああいうような形の条件はあったんでしょうか。ちょっと似たような配列みたいな形、なっているものですから。お願いいたします。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 大変失礼しました。 見てもおわかりのように、下松市をイメージできるような形で、笠戸島のヒラメであるとか、あるいは「鉄道のまち下松」ということで、そういったものをモチーフにいただくとか、松があったりとか、星があったりとかそういったことを、やはり仕様書として御提示をしております。それに基づきまして、皆様方御応募いただいたということでございますので、いろんな形でそれぞれ入っておるだろうと思いますので、ちょっとその辺は似たり寄ったりなところありますけれども、そういう仕様で御提示しておりますので、その形で御応募いただいたということでございます。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 続きまして、審査委員会の11名の方なんですが、3点ほどこうやってピックアップされておりますけど、その中に、一番皆さんが思うのが、その関係者と応募者が密接な関係にあるんではないかというような形で思われると思うんですよ。なぜかといいますと、今回、たしか賞金が出ていたと思うんですよね。そこら辺を一応、やっぱりきっちりと答弁していただきたいと感じます。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 今回、応募賞金ということで、最優秀には20万円ということで、ちょっと高額な賞金になっております。 ただ、これを選定する段階では、名前、そういったものは伏せてやっておりますし、これはあくまでも全国的な規模で、いろんなところから、これ、応募がされています。 といったところで、11名の方が、このお名前とかどこ出身とかいったところは全くわからない状態で選定をしておりますので、その辺は御安心いただけたらと、そのように思います。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) それを聞いて安心いたしました。そこら辺が、市民の皆さんとか私たちのもやもやが出てくる、一番肝心なところだと思います。 続きまして、また「くだまる」が決定した後の活用方法は、どのようにお考えでいらっしゃいますか。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 活用方法でございます。 これは、今から3月の20日に開票をいたしまして、1点ほど決定をされます。これについては、今後、平成31年度の予算で、着ぐるみ等の作製をいたします。それとともに、いろんなグッズ等を製作をする予算を現在計上しております。認めていただければ、そういった形で広く普及をさせていこうかと、そのように考えております。 着ぐるみについては、11月の2日、一応、80周年の記念式典、ここで公開をさせていただいて、1体ほど製作をする、このような予定になっております。 いろいろ有償、無償という話もありましたけど、これについてはまた検討していきたいと、そのように思っております。 各種イベントあるいは市長答弁にも述べさせていただいたように、イベントとか、あるいはチラシ、あるいはグッズという形で、広くこのマスコットキャラクターを普及、啓発といいますか、知っていただくということを考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 幅広く使用されるということですが、例えば、イラストとかそういうことも考えられております。私としましては、消防関係であれば、ホースを持たせたりとかああいうような関係で、いろんなイラストを作成していただきたいと思います。そうすることによって、使用の幅が広がってくると思いますので。 無償になるかどうかはわからないと言われておりますが、無償で、ぜひそういうような形のイラストをつくっていただければ、市民の方も申請して、使用できるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 御意見ありがとうございます。 これ、「ちょるる」というのが、山口県でキャラクターとしてございます。以前、山口国体というのがありまして、下松市では、太極拳とかバスケットをやりました。ピンバッジにおいて、太極拳バージョンとかそういった形で、「ちょるる」をこう工夫してやっておられます。 今後、この「くだまる」におきましても、今おっしゃったような消防とか、あるいは福祉の関係、保健の関係、あるいは特産品の関係とか、そういったものに少しイメージをつけまして、デザインしてみたいというふうには思っております。 これが、今までいろいろなキャラクターがありました。ケンシンキングであったりとか、リサイクル星人であったりとかいろいろなキャラクターが、我々下松市にもありました。これを総合して新たなものにつくり変えるということも、当初アナウンスしておりますので、そういったデザインについてはいろいろ工夫してみたいと、そのように思っておりますので、できた暁にはまたお知恵をいただきたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) それを聞きまして、やはりますます、無償で使用させていただきたいというように思いました。 そこで、今回の質問の本質なんですが、下松市内の商工業者の方々が使用したいと申請された場合、無償で使用させていただき、例えば、小売業であれば店内のPOP、それからチラシ等のワンポイント、それから製造業であれば、製品の段ボールに印刷をぽんと持ってくるというようなポイントです。それからパンフレット、それなんかにちょっとワンポイントで「くだまる」ということで使用させていただければ本当に助かると思うし、下松市のイメージアップにもつながるんじゃないかというふうに考えております。いかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) いろいろ御提言ありがとうございます。 多様な方法で活用はしてみたいというふうには思っています。また、それと宣伝効果、こういったものも努めてまいりたいと思っておりますが、今現状では、どういう形にするかというところまで至っておりませんので、御意見をいただきましたので、ちょっと研究なり検討してみたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) あとは、有償となるとは思うんですけれども、縫いぐるみの販売や、キーホルダーの作製、そういうような感じのグッズ関係。それから、クッキーや、まんじゅう、パイ等が考えられます。 今、下松には、これといった特産品が本当に少なくて、知人が訪ねてきても何を勧めたらいいかわからないというようなことがあります。仮に、これのどれかが決まりましたら、それの形を模した、そういうようなお菓子とかをつくって、そういうのも一つの下松の発展になるんじゃないかというふうに考えております。 それで、安く使用料を設定していただきたいということを、私は提案したいと思います。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 有償、無償、この辺もちょっと今検討中でございまして、ここでお答えはなかなか難しいんですが。 縫いぐるみ等、ピンバッジ、これについては、当初予算の中で一応、作製を計上しております。その中で、できるものはやっていきたいと。 お菓子関係でいうと、こういった業者さんにお願いしないといけない。特産品として新たな下松市の宣伝お菓子といいますか、名物といった形になるのかもしれませんから、この辺は我々のところではなかなか難しいところでございますけれども、もしできれば、そういったものも工夫してみたいということでございます。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) お菓子もできればいいと思うんですが。福岡では、「ひよ子」とかいう、すぐぱっと頭にくるような形ですので、「下松といえば「くだまる」」ちゅうような形で、そういうようなまんじゅうか何かできれば、本当に楽しいんじゃないかなというふうに思います。 下松市制施行80周年記念の一環といたしまして、クルージング船の「ぱしふぃっくびいなす」が到着されます。そのときに、できましたら協賛しているような商店とかああいうところに、のぼりとか立てて、「歓迎下松」というような形でやってほしいなと。そのときに、一緒に「くだまる」君を描いてもらって、やっていただければ助かります。せっかく観光に来られたお客さんに下松の印象づけのために、そういうようなのも必要ではないかというふうに考えております。 それから、市長、副市長、職員の方、私たちも含めてなんですけど、「くだまる」をデザインしたネクタイとか、先ほど言われましたピンバッジ、名刺の刷り込み、それからハンカチとか身につけていただいて、そのときに──有償で皆さんに買ってもらうんですが──やってもらうちゅうようなことは可能でしょうか。 例えば、私きょう、これネクタイしてきていますけど、これキャラクターものなんですよ。ウルトラマンのネクタイなんですよ、これ。だから、こういうような形で、ちょっと見えないところで、「えっ、これは一体何ですか」というような形で、興味が引けたらいいなというふうに思っています。 ついでに、そのクルージング船の到着歓迎について、先日、同僚議員の方が、SeToUchi48(STU48)の方を呼んでみてはどうかというような形で提案されていました。私も、これは賛成だと思います。 早速次の日に、また商工会議所のほうへ私行ってまいりました。こういうような形で、まず動いてみてくれないだろうかというようなことで言ってみたんですけど、また商工会議所が動かないんですよね。せっかく市が市制80周年というような形で頑張っているのに、商工会議所の方々がもう、「え、そんな面倒くさいことやらないよ」というようなのが、もう見え見えでわかるんですよ。 だから、まず、来ていただいた方に下松のすばらしさを知っていただけるようにするためには、もう一度行政のほうからつついていただいたら助かるんですけどね。いかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 前段のところでちょっと、お答えをさせていただきたいと思います。 8月9日にクルーズ船が入ってくるということで、いろんな協賛の商店街に「くだまる」の旗といいますかのぼり旗、そういったものをやってはどうかということをお伺いしました。やはり、これも費用あるいは期間等かかりますので、この辺についてはまた、できるかどうかというのは検討はしてまいりたいと思っております。 それと、ピンバッジとか名刺、こういったものについても、できるものはやってみたいというふうなスタンスで、今、考えております。 いろんなほかの、他市町のキャラクターについても、いろんなグッズというのはつくっておられて、それを一つの宣伝に活用しておられるということはありますので、宣伝効果、経済効果というところではやってみたいと。 ただ、将来的には税金でこういったものをつくっていきますので、ある程度、地域の地方創生と地域活性化、そういったものにつながるものでなければならないということありますので、そういった視点も、やはり我々も考えていかないといけない。ただつくればいいというもんでもないと思いますので、そういった視点をやはり忘れず、これを一つのツールとして市制の知名度を上げるとかそういったことにつながれば、より一層いいことだなというふうに考えておりますので、そういった視点で今後も取り組んでいきたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) クルーズ船の本市初寄港につきましては、これまで議会でも何度も答弁しておりますが、山口県や商工会議所の皆さんと連携して、船会社に対して、本市だけではなく周南3市の魅力、そういうのを満載した企画案を作成してセールス活動を展開して、本当に異例の、異例の、異例の早さで、寄港が決定したところであります。一緒に誘致活動に行った商工会議所の職員も本当に頑張って、もう新幹線に乗りおくれるぐらいまで頑張って、いろんな下松のよさをPRしたところであります。 今、矢野議員さん御提案のSTU48、この月曜日からSTU48、3日聞きました、きょうで。このSTU48につきましては、国土交通省の海事局が、いわゆる「海・船の楽しさを伝える“ナビゲーション”の役割を担うアンバサダーということで任命しておられる。これは当然、矢野議員さんも御存じだと思います。 私ども、山口運輸支局からも情報提供をいただいており、確認したんですけれども、その中では、STU48さんは、ステージ設置のある専用の船を使用して海上でのイベントを行うことや、経費も実際にかかります。また、呼ぶためのセールス活動、そういうのにも時間を相当有すると。そういうことで、相当ハードルが高いことを一応確認をして、このようなさまざまな条件をクリアしなければならない。 このたびのクルーズ船初寄港につきましては、下松商工会議所さんが事務局であるくだまつクルーズ振興協議会とも確認をして、これまで船会社さんに下松のよさをPRして、決して芸能人さんを呼ぶわけじゃない、そういうことで、セールス活動で提示、協議してきた、そういう企画案をベースに開催したいと。これが、くだまつクルーズ振興協議会の事務局をしている商工会議所さんや、私どもも同じような思いです。 御提案として、将来またそういう機会があるときとか、あるいは、さっきも言いましたようないろんな諸条件を──実際に、今、山口県で、そういうSTU48さんに来ていただきたいということをやっておられるところも、中国地方かなりあるみたいです。海岸線のところは。それでも、なかなか決まっていないというのが実情です。 そのことだけは、決して事務局の商工会議所さんも、皆さんの意見を全くないがしろにしているわけじゃなくて、いろんなことを調べて、その中で動いているということで、よろしく御協力をお願いできればと思います。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 努力してもらうということで、お願いしたいと思います。 最後に、これは私からの提案なんですけど、こうやって、この少年ジャンプの林聖二先生ですね、先ほどみたいに、下松を一生懸命PRしてくれています。できましたら、第3の下松観光大使に推薦したいと思います。そこら辺を御一考願えないでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 笠戸ひらめ、それから牛骨ラーメン、林先生の地元である「くだまつ」ということで。きのうからもお話が出ていますが、今、観光大使は2名いらっしゃいますけど、今後、私どもの内部で市長も交えて、そういうことで検討はさせていただこうというふうに思っております。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 先ほど壇上のほうで、少年ジャンプの林聖二さんの宣伝をいただいて、観光大使にという話ですが。 私も今回、あの枠を使って下松市を宣伝といいますか、かなりの人が読んでいる少年雑誌なんで、昨日、ふるさとサポーターの数が少ないちゅうような話もありましたけども、潜在的にどんどんふえていけば効果は非常に大きくなると思うんです。 先ほどの少年ジャンプの話は、前もお話ししたかもわかりませんが、昨年の10月に出て、実は、集英社のほうで御丁寧に「林聖二先生は」ということで説明があって、御丁寧の上にまた御丁寧に「しもまつし」と書いて振り仮名振っていただいたんです。あるところから、「抗議したらどうか」とかいう話がありましたけども、いやいや、こういう話題を提供していただけるのはありがたいじゃないかということで、ピンチをチャンスにというそういう思いで少し静かな抵抗をして、企画財政部のほうから、実はあの文面を集英社のほうに送らせてもらったら、ああいう形で採用していただいたんです。 今、ひそかに思っているのは、御提案もありましたけども、とにかくあの林聖二さんが、あのジャンプという雑誌は、非常に厳しい雑誌というふうに聞いていますんで、とにかく連載が続く、そのためには応援をする必要があるわけですね。雑誌にははがきがついていまして、「今回気に入った漫画はこれ」というのを応募してもらっていて、読者の、ある程度その反応によってジャンプの連載を続けるというのが基本らしいんです。そういう意味では、とにかく林聖二さんが載せてもらう、載るという、掲載が続くというのが大前提ですので、応援もしていこうと。要は、この前の企画が掲載をしてもらったとき、こういう情報は庁内職員全部、メールで知らせようちゅうことで、そういうこともして応援もしようということをしています。 連載が続けば続くなりに、私もちょっと上京の折などを見て、挨拶ちゅうか激励ちゅうか、それにも今すぐちゅうんじゃなくて、その辺を静かに思いながら、そして、ひいていえば、そういう観光大使的なものにもつながればというふうに思います。 先ほど、「名刺、キャラクターを」という話もありましたし、名刺でいえば私は、ことしに入って80周年、下松の名を少しでも広めようという意味から、いろんな集まり、いろんなところで、「いつ誰に名刺を渡すかもわからないんで、必ず下松という漢字にはルビを振ってくださいよ」というのを、至るところで──新しくつくる場合ですね──お願いをしておるところなんですが。そういう意味で、先ほど御提案のあったような、名刺にそういうキャラクターを入れてもらうとかいうのもいろいろ考えてみたい、下松を宣伝する意味でやってみたいと。 よろしいですかいね、余り長くなったら嫌われるんで。 冒頭に、矢野議員が下松に来られて38年、言われたですかね。「家はどんどん建ったけども、余り変わっていない」という表現されたと思うんですが。私も先ほどから、ずっと38年前、40年前ぐらいをこう想定すると、38年前、下松も駅の南側から北のほうに中心が移って、下松駅の北側のショッピングセンターなんかに人が集まっていたんじゃないかなというふうに、こう思い出していたんですけども。 あの当時、例えばショッピングセンター行くか、我々──こんなこと言っちゃいけませんけども、映画を見に行くんでも徳山のほうに見に行くだとか、そういうふうな時代だったと思うんですが、ことし、私は正月に孫が帰ってきて映画に連れて行くのを、下松に映画連れて行けたちゅうかそういうことからすると、38年、随分変わったんじゃないかという気がいたしておりますんで。これは個人的な感想です。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) じゃあ、最後といたします。 今、市長が言われましたように、私が38年前にここ来たときに、下松の表──表駅はどこかということを言ったとき、私、北口だと思ったんですよ。皆さん、「南口が表、表」言っているから、えーっというような形で。その当時は、もう南よりも北口がほぼ開発されてきていましたからね、ああいう違和感はありました。 それと、先ほどの漫画家の件なんですけど、下松は10年ぐらい前に、義山亭石鳥さんという方が少年ジャンプで連載されております。 今回、ある程度、林先生は今号で22号なんですけど、こんなに早くテレビのアニメ化になるということは相当の実力じゃないかなというふうに感じていますので、私も応援したいと思いますので、下松市挙げて皆さんで応援していただければ彼も喜ぶんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。これは質問じゃございません。所感です。 以上で質問を終わります。 ○副議長(高田悦子君) 会議の途中ですが、10分間休憩いたします。午後3時14分休憩 午後3時24分再開     〔議長 中村隆征君 議長席に着く〕 ○議長(中村隆征君) 議長を交代します。 会議を再開いたします。 引き続いて、一般質問を行います。松尾一生議員。    〔24番 松尾一生君登壇〕 ◆24番(松尾一生君) 新生クラブの松尾一生です。通告順に従いまして、一般質問をいたします。 第1に、高齢者、障害者が住みなれた地域で安全に安心して過ごせるために、まず、市道等の整備により、緊急車両等の進入を可能にしたり、歩道を安全に通行できるようにすることについて、お尋ねをいたします。 市内各地には、道幅が狭いために、緊急車両、すなわち救急車や消防車を初めデイサービスの送迎の車であったり、あるいはホームヘルパーさんの車であったり、あるいは外出用のタクシーなどの進入ができないところが存在をしております。 これは、望町、美里町近辺のいわゆる縦筋の一例でございますが、御承知のように青木線が開通をして、横筋が大変便利になって、車の通りも多くなっておりますが、御承知のとおり、望町や美里町の縦筋はいまだにこのような状況で、緊急車両の進入ができないことになっております。あるいは、二宮町の踏切を渡ってすぐのところの左の入り口、これは新町南小路線という市道でございますが、この一番ど真ん中のところ、車の進入ができません。 そして、工事のためには、このように、車によるその障害を防ぐためにビニールのシートを張ったりして、そして作業をされると。ここを高齢者の方や障害者の方が通られることを、想像してみていただきたいと思います。 また、車を運転できる、あるいは健康で自由に歩き回れる人たちにはなかなかわかりにくいんですけれども、歩道にでこぼこが存在しているところもあります。歩いてみると、車をおりて実際に歩いてみると、あるいは高齢になって、あるいは足が不自由になってみて初めて気づく歩道のでこぼこを解消し、きめの細かい安全・安心施策を実施していただくことを切に望みたいと思います。 これは、久米の坂を上る、下松市から朝日台、そして久米のほうに抜ける県道の歩道でございます。明らかに、車道と歩道の施工が違う。ここの真ん中に大きな溝ができております。拡大すると、こういった溝になります。皆さんは、どこを歩かれるでしょうか。溝のそばを歩かれるはずですね。歩いてみて初めてわかる状況ではないでしょうか。 國井市長は、御就任以来、市民の安全・安心の確保・充実を掲げられ、新年度の当初予算でも、その基本方針が貫かれたものとなっております。道路整備あるいはこのような歩道の整備にも、その文脈においても、ぜひ優先順位の決定の場面で、一つには、緊急車両や福祉の車両が進入できるのかどうか。二つには、高齢者や障害者が安心して歩ける歩道なのかどうなのか。この2つのファクターをぜひ加えていただき、優先順位に従って、市民の安全・安心をさらなる確保・充実を図っていただきたいと思います。市道等の整備により、緊急車両等の進入を可能にしたり、歩道を安全に通行できるようにすることについて質問をいたします。 次に、笠戸島の公民館や広場の整備により、住民が安全に安心して活動できるようにすることについて、お尋ねをいたします。 まず、笠戸公民館の建てかえにつきましては、本浦地区住民の、まさに悲願でございます。地域のコミュニティーを活性化するために不可欠な施設であることはもとより、災害時の避難所としての機能を有する、住民の安全・安心の確保のための施設であります。笠戸公民館建てかえの今現在の進捗状況についてお尋ねをしておきたいと思います。 また、地元企業の江の浦駐車場を市が購入いたしましたが、江の浦地区住民の皆さんが安全に安心して活動できるよう、利活用していただきたいと思いますが、利活用の見通しについて伺っておきたいと思います。 さらには、旧深浦中学校屋内運動場の外壁が一部崩落をして、現在、使用ができない状況となっております。深浦公民館の御配慮で、体操や卓球等を、不自由ながら深浦公民館で行えるようにしていただいております。ただ、深浦公民館自体が老朽化をして、手狭な状態です。旧深浦中学校屋内運動場の利活用の今後の見通しについて、お伺いをいたします。 第2に、下松市制施行80周年を機に、市民がふるさとにさらなる自信と誇りを持ってもらえるために、この市役所のロビーに下松市の陸路・海路の発展を中心とした展示をすることについてお尋ねいたします。 議場にイメージ図を配付をさせていただきました。これは私の友人が作成をしたイメージ図でございますが、向かって正面、玄関から入りましたら、いきなりこの展示物が見える、正面の展示ということになっております。例えば、住民票をとりに来られた市民の方が、市役所のロビー、玄関を入られます。そうすると、すぐ、まず、この展示物が目に飛び込んでまいります。その市民の方、恐らく吸い寄せられるように、この展示物のほうに歩いていかれることでしょう。 そうすると、片や、こちら向かって左側。当時の下松湾という、良港を要する、まあ当時の豪族ですね。そこに下賜をされた、賜られた三角縁神獣鏡が、そこに展示をしてある。「ああ、そうなのか。下松は、このころから海路の、海の道としての要衝だったのか」。片や、向かって右側。大化の改新のころより整えられたとされています山陽道、そこに藤原鎌足が建立をしたと伝えられる閼伽井坊多宝塔が展示をされております。「ああ、そうか。下松というところは、当時から陸路の、陸の道の要衝であったのか」と、市民の方は感じられることでしょう。 市役所を訪れられた市民の方が、下松市への関心と、そして自信を、そして誇りを持っていただける、きっかけにはならないでしょうか。 時は折しも下松市制施行80周年です。先日、私どもに配られました80周年の記念のイベントの、いろんなイベントがたくさんあって心が躍るような気持ちになっておりますが、その中にも、例えば海路の、海の道の要衝としての下松市を内外に誇るかのような、豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」の寄港イベントが開かれます。あるいは、陸路を支えるものづくり下松を市内外に誇るかのような、英国向け高速鉄道車両IEPの陸送見学イベントが開かれます。 太古の時代より、この下松は陸と海の、その道の要衝であったわけであります。下松市制施行80周年を機に、市民の皆さんがふるさとにさらなる自信と誇りを持っていただくために、この市役所のロビーに、下松市が太古の時代より陸路・海路の要衝であることを示す展示をしてはいかがでしょうか、御所見を承りたいと思います。 次に、下松市制施行80周年を機に、市民がふるさとにさらなる自信と誇りを持ってもらえるために、将来の下松市に夢と希望を描く市民、特に青少年、子供たちのスピーチを発表できる場づくりについてお尋ねいたします。 先日発表されました80周年記念事業一覧には、多くの事業が予定をされておりますが、この80周年記念事業の基本方針の1つとして掲げられておりますのが、次代。次代を担う子供たちの夢や希望を育む、と記載をされております。 ぜひ、小学生、中学生、1人ずつで構いません。例えば、11月2日開催の80周年記念式典で、下松市への夢と希望を語らせていただけませんでしょうか。各3分、6分で構いません。子供のスピーチを聞きながら、同時代の子供たちは、自分たちの代表の姿を見ながら、あすの下松市への夢や希望を描き、その自信を培ってくれることと思います。一方、大人たちは、子供たちのスピーチを聞き、その姿を見ながら、下松市の礎を築いてきたことへの誇りを感じることでしょう。さらには安堵感、安心感、充実感、あすへの希望を確信するのではないでしょう。何よりも、式典に、花が咲きます。 下松市制施行80周年を機に、市民がふるさとにさらなる自信と誇りを持ってもらえるために、将来の下松市に夢と希望を描く子供たちに、スピーチを発表できる場づくりをしていただきたい。御所見をお伺いいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 松尾議員の一般質問にお答えをいたします。 1、高齢者、障害者が住みなれた地域で安全に安心して過ごせるために。 (1)市道等の整備により、緊急車両等の進入を可能にしたり、歩道を安全に通行できるようにすることについてにお答えをいたします。 本市では、市民の安全・安心な生活を守るため、巡視による調査や市民要望を踏まえた上で、道路拡幅、歩道整備等の事業を実施しております。 限りある財源の中で、費用対効果等から総合的に優先順位を判断しつつ、事業を選択せざるを得ないところでありますが、引き続き、高齢者、障害者の皆様にも配慮した事業の実施に努めてまいりたいと考えております。 (2)笠戸島の公民館や広場の整備により、住民が安全に安心して活動できるようにすることについてにお答えをいたします。 笠戸公民館については、今年度、公民館の改築に係る基本・実施設計業務を実施しており、31年度に建てかえ工事に着手し、年度末に引っ越し、32年度に講堂等の解体を行い、33年度に構内外構工事の完成を予定しているところであります。 深浦公民館については、旧深浦中学校屋内運動場の外壁の一部が昨年5月に崩落したことから、8月に外壁等の劣化調査を実施しました。調査の結果、内外壁に崩落の危険性があることから、現在、施設の利用を中止しております。今後、改修について検討するための調査を実施したいと考えております。 また、元江の浦駐車場については、下松市地域防災計画等により、防災ヘリやドクターヘリの緊急離着陸場に位置づけられており、地域の安全・安心の観点から、売却や恒常的な貸し付け等は考えておらず、現状のとおり、笠戸島でのイベントや地域の行事等による一時的な使用を考えております。 2、下松市制施行80周年を機に、市民がふるさとにさらなる自信と誇りを持ってもらえるために。 (1)市役所ロビーに下松市の陸路・海路の発展を中心とした展示をすることについてにお答えをいたします。 市制施行80周年の節目を迎えるに当たっては、本市の新たな魅力の発信やにぎわいの創出を市民の皆さんとともに進めることができるように、庁内推進委員会での協議を経て、各種の記念事業を計画しているところであります。 御提案のありました展示物の活用方法につきましては、市の魅力の向上の観点から、今後研究してまいりたいと考えております。 (2)については、教育長のほうから御答弁を申し上げます。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 松尾一生議員さんの御質問にお答えします。 (2)将来の下松市に夢と希望を描く市民、特に青少年がスピーチを発表できる場づくりについてにお答えします。 教育委員会としましては、青少年が将来の下松市のイメージを具体的に持ち、まちづくりへの関心を高めることは、郷土への愛着心を育むとともに、下松市の未来に活力を与える大切なことであると捉えております。 そこで、来年度は、小学校6年国語科の教材文である「町の幸福論」の学習をもとに、各小学校の代表児童がまちの未来についてプレゼンテーションを行う大会の開催を検討しております。 開催日等の詳細は検討中であり、各小学校と調整しながら進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) それでは、2問目以降は一問一答方式でお願いをしたいと思います。 それでは、通告の順番に従いまして聞いていきたいと思います。 初めに、高齢者、障害者が住みなれた地域で安全に安心して過ごせるために、市道等の整備により、緊急車両等の進入を可能にしたり、歩道を安全に通行できるようにすることについてお尋ねをしていきたいと思います。 まず、國井市長が就任されてから、安全・安心というところに集中、収れんされて、安全・安心なくして市民の生活もない、サービスもない。そこが一番大事なんだということで、そこにとても力を注いでおられます。その点について、とても卓見であると思いますし、今回の当初予算も安全・安心を中心とした施策が大変多く盛り込まれておるところでございます。 私、総務教育委員会におりましたころから、とても関心がありましたのが、通学路。子供たちが毎朝あるいは夕方通学する通学路の安全対策プログラムというのがございまして、これは、教育委員会、もっと詳しく言いますとPTAやら、あるいは保護者、教職員がその道すがら見たところ、あるいは通学路を点検して、危険なところをまず教育委員会に上げます。その教育委員会に上げたものが、今度、土木のほうに連携して、そちらのほうに情報が行きます。その中から優先順位をつけまして、大体毎年70から80程度のものが優先順位に従って改善・解決をしていくという、通学路の安全対策プログラム、いわゆる通プロ、通プロというふうに言っていると思いますけど、それが大変参考になろうかと思います。 今から質問をしてまいりたいと思いますが、緊急車両が入らない、あるいはどうやったら病人の方を搬送できるのか、どうやったら火が消せるのかということを、日々、消防のところで情報は把握していらっしゃると思うし、優先順位も消防のところで、まあ恐らくおつけに──優先順位というか、いわゆる困難順位ですよね、そういったところもあろうかと思います。一気に解決できることは到底望めるわけではございませんが、通プロを参考にしながら、優先順位をつけて年次的に解決していくといったようなことが参考になろうかと思います。 そこで、緊急車両が進入できない箇所につきましては消防のほうで把握をしておられるのかどうか、そこからお尋ねしていきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) 緊急自動車には、消防車ないしは救急車、こういった車両がありますけれども、私ども、一般的に、消防活動をする上で、水槽つきの消防ポンプ自動車、これが全長7.14メーター、幅2.28と、中型車両でございます。これが道中、道路で非常に中型車両が気を使いながら慎重に進行しなければいけない道路と、またそれとエリアによっては、近づけない、それ以上行ったら有効な活動が阻害されるといった限界があります。そういった、非常に気を使う道路それと場所というものについては、消防活動困難エリアといったところで把握をして、リストアップをして、職員全員が周知をしておるということでございます。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 大体何カ所ぐらい、市内であります。 ○議長(中村隆征君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) 緊急走行で走行する際、中型車両が特に進行に気を使う道路につきましては、20カ所でございます。そして、消防活動上困難なエリアとして、もうそれ以上車が入ると危ないねといった箇所は、38カ所をつかんでおります。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 優先順位は、つけていらっしゃいます。 ○議長(中村隆征君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) これにつきましての優先順位等については、特につけておりませんで、進入あるいは通行、これは技術を磨きながら、それと判断を誤らないように、そういったことで、特にそのあたりの順位というものは特につけておりません。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 今、消防長から御答弁いただきましたけども、建設部のほうで、そのような事柄の情報というのは連携して把握していらっしゃるということでよろしいですか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 私どもの所管のみでの判断というのは、正直なところ、持っておりません。ただ、消防等から情報等については共有するという考え方は持っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 先ほど通学路の安全対策プログラムのお話をいたしました。全く所管の異なる、教育委員会とそれと土木という、全く別々の部署ではございますが、教育委員会、それも現場の子供たちや保護者から吸い上げられた情報が教育委員会にプールをされ、そしてその連携の先には土木があって、それは年次的にその解決していますよね、下松市においては。 それが解決されているということの一つの参考として、緊急車両進入対策プログラムのようなものをつくられて、緊急車両を入れなきゃいけない──今、20カ所の道とエリアで38カ所と、こうおっしゃいましたが、年次的に優先順位をつけられて、一つ一つ──一遍にということはなかなか難しいと思いますので、解決をされていくということを御提案したいと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 御提案につきましては、私どもも真摯に考えなければいけないと思っています。 ただ、まあ、全てが通プロと同じということにはならないと思うんですよ。あくまでも、通プロにおいては、ソフト面で対応するというのと、それと、ある程度、道路の拡幅とかいうことになると、その年にできるものでは、これは当然ございません。 ですから、グリーンベルトを引くとか、要は簡易、簡易なといったらあれですけれども、すぐできるものについては当然、当該年度でもって対応させていただいておりますけれども、経費等がかかるものについては長期的なスパンで考えていくという考え方をしておりますので、特に今御提案のありました件については、当然、長期のスパンで考えざるを得ないものになろうかと思います。 ですから、そういったものについては、プログラムという形でつくるかどうかというのは否めませんけども、一応、消防のほうとはよく協議をさせていただいて、今後の整備の中で、優先順位に上がるものはそういった形で整備をさせていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 私、五木寛之さんがとっても好きで、本を読んだりいろんな話を聞いたりすることがあるんですけど、道をたどる、その道の様子を見ると、人間はなえるそうなんですね。心が、だんだん、勇気が出なくなる。だけど、道の向こうに何か明かりがあると、その明かりに向かって、歩き出せる。その道がどのような道であろうとも、明かりがともることがとっても大事なんだということをおっしゃっているんですけども。 先ほどから、確かに通プロを参考にして計画を立てるということは、とても──なかなか細かい作業にもなるし、優先順位のつけ方も難しいのかもしれません。お金のかかることでもあります。 だけど、スローガンとして、緊急車両の入れるまち、緊急車両が進入できる道づくり、そういう大きな明かりをともして、それに向かって1年ずつ、1つずつ進んでいくということはできるんじゃないかというふうに、私は思っております。私も長いこと市会議員をやらせていただいて、この問題を何で早く取り上げなかったんだろうかなという思いで、この今質問をしております。 地域的には、いろんな地域があります。ありますが、一つ一つ、消防と土木が連携をとって、一つの明かり──緊急車両の入れるまちづくり、緊急車両の入れる道づくりという明かりをともして、ぜひ進んでいっていただきたいと思います。 ちまたでは、「事故があれば、横断歩道がつく」、「事故があれば、信号がつく」、「事故があれば、水路にふたがかかる」ということが言われています。このことについて御感想を。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 厳しい御指摘でございまして、非常に胸が痛んでおります。 ただ、私どもも、それだからやっておるということでは決してございません。あくまでも、そういった箇所については、対応できるところは年次的にという形でやっております。だから、そのあたりは御理解をいただきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 皆さんも、椿峠、こちらから防府のほうに行かれる右手に、有名なラーメン屋さんがありますよね。ネギがいっぱい入るラーメン、有名なところですが。その左手に、看板が立っていると思います。思い出していただければ。「お土産は、無事故でいいよ、お父さん」という。まあ、私もお父さんをやらせていただいている人間として、本当にすばらしい標語だなと、いつもあれを見ながら思います。 國井市長が掲げられる、その「安全・安心」という基本方針も──何もないこと。平穏無事で、きょうも無事に終わった。ああ、何もなかった、よかった、よかった。まあ確かに、大きなビルが建つわけでもないし、大きな橋がかかるわけでもないし、幅の広い道ができるわけでもありません。毎日毎日が、平穏無事に過ごせることこそ、「安全・安心」。何もなかったことが、平穏無事で、本当に平凡な一日だったけど、ああ、よかった、よかったという、それが「安全・安心」だと思います。 まあちょっと意地悪な質問だったかもしれませんが、事故があったらふたがかかったり横断歩道ができたりするということより、私たちは想像力というのがあるので、イマジネーションを働かせば、「ああ、ここは危ないんじゃないかな。ここに、ふたをかけておかなきゃいけないんじゃないかな」というイメージを持つことができようかと思います。 先ほども写真出しましたけど、望町や美里町には、縦筋にはこのような道がたくさんあります。やはり、歩いてみると、大変危ない。で、日が陰ると、真っ暗になります。水路に落っこちそうになる。子供たちが走ったらどうなるだろうかなとか、あるいはお年寄りや、障害をお持ちの方がここを歩かれたらどうなるだろうかなと。あるいは、二宮町の道だって、例えば目の御不自由な方が、この道を通られたら、どうなるんだろうかな。ゴムの、何かいろいろ敷き詰めてあるけど、歩くとき不安だろうなとか。 たった50センチ、たった1メートル、間口を広げていただくだけで、車が入れるんです。私たちにはイマジネーションがあるので、車に乗って自由に歩き回れる人にはなかなかわからないところに、少しずつでも構いませんから、ぜひ御配慮をいただけたらというふうに思います。 改めて、古本部長に、お気持ちを聞きたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 確かに下松に、市内においても、やはり幹線道路以外、特にその幹線道路から一本、中に入ったところでは、生活道路的な要素の道というのが至るところにあります。それについて、本市でもって、まずは、私どもが第一に考えなければいけないのは、市道として認定しておる道路。これについては当然、私どもに責務がございますので、それは、していかなければいけないというふうな考えを持っております。 ですから──ただ、これもですね、特に、松神町のところは市道認定をさせていただいておる部分だと思います。ただ、これもですね、今のルールでいうと、市道については4メーター以上の幅員があるというのが原則になるんですけども、一番当初、市道認定した約四十……、昭和四十何年だったですかね、そのときに初めて市道認定したところについては、やはり狭い道も市道認定をさせていただいた経緯もございます。ですから、そういったところにも目を向けていかなきゃいけないというのは、十分、私どもも認識いたしておりますので、そのあたりは、時間はかかるかもわかりませんけども、対応はさせていただきたいと思います。 ただ、そのときには、やはり広げるには土地の提供等、これ必ず、つきものです。ということになると、やはり地元の方の御協力がなければ、幾ら下松が「やりたい」と、市が「やりたい」と言ってもできないというのは、御理解いただきたいと思います。その仲立ちをしていただけるのは、松尾議員さんを初め、このここにいらっしゃる議員の皆様だと思っておりますので、そのあたりは御協力のほどはよろしくお願いをしたいと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 決意を伺えて、とてもうれしいです。私も協力を惜しむわけでは決してございませんので、ぜひ一歩一歩を、少しずつでも構わないので、優先順位をつけて、まちをより住みやすくしていけたらなというふうに思っております。ありがとうございました。 歩道の件なんですけれども、これ先ほど壇上で示した、久米に行く歩道、下松新南陽線ですが、これ、歩きようがないと思うんですよね。今これ拡大をしているところですが、この真ん中にこういう溝がありますので、もう溝をまたいで歩くわけにもいかないから、まあ左か右に寄りながら歩くんでしょうけど……。 先ほど、「松尾、協力しろ」ということだったと思うんですが、もう何年も前から、これ要望をさせていただいておりますが、いまだにこういうやっつけな感じになっておりますので、ぜひ県のほうに、改めて、強く要望をしていただきたいと思います。ここは、それこそイマジネーションを働かせていただけたらわかりますが、朝日台から子供たちが自転車に乗っておりてきます。お年寄りは、ここを歩いたりする。あるいは上り坂、下り坂、スピードが出たりします。もし歩くんだったら、歩きようがない。もし自転車だったら、この溝にはまってしまうんです。もっと言えば、転倒した方もいらっしゃいます。ぜひ強く要望していただきたいと思います。いかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 松尾議員、以前からもこの要望は私どものほうに寄せられておりまして、県のほうにも要望はさせていただいております。 長いスパンにはなるんですけども、今、下松新南陽線ということで、拡幅事業を県のほうがしております。 これ、事業化は順次やっていただいておるんですけども、なかなか、この工事までというわけにはなかなかいかないと思われます。ある程度の年数かかりますので。やはりそういったこともございますので、再度、県のほうには、こういう状況であることを要望をさせていただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 一般質問の場というのは恐らく個別具体的な要望をする場ではないというふうに私も理解をし認識をしておりますが、具体的なものを取り出すことによって、抽象的な意味での、例えば歩行者の安全を図るべきであるとか、あるいはお年寄りや、あるいは障害をお持ちの方が安全に歩ける、自転車に乗れるということのイメージを持っていただく。そういう明かりをぜひともしていただければと思います。 お金のかかることでもあるし、時間のかかることではありましょうが、先ほどの言葉ではありませんけど、ぜひ、緊急車両の通れるまちづくり・道づくり、そして高齢者、障害者に優しい歩道づくりというのをぜひ目指して、これからもよろしくお願いしたいと思います。 次の2点目は、笠戸島の公民館や広場の整備により、住民が安全に安心して活動できるようにすることについてお尋ねをしていきたいと思います。 先ほど市長さんの御答弁で、笠戸公民館の進捗状況については大変よくわかりました。私も一般質問で毎回この問題取り上げさせていただいて、やっと、この平成31年度には、工事の着工をしていただける。引っ越しをして、来年度には講堂の解体をして、平成33年度には構内外構の工事が完成ということで、いよいよ完成に向かうということで大変安心をしております。 それと、江の浦の駐車場の件でございますが、確かに防災ヘリやドクターヘリの緊急離着陸場ということで利活用が図られる見通しではありますが、これ売却というか購入するときに、「グラウンドゴルフの大会でもしたらどうか」とかですね、そういう意見が地元からあったと思います。まだコンクリが張られているような状況なので、そのような、もし御要望が地域のほうから上がりましたら、ぜひ御検討いただければと思います。 そして、3番目は、旧深浦中学校の体育館の問題なんですけれども、先ほど御説明がありましたように、昨年、外壁が一部崩落して、今8月に調査をして、そして今後改修のための調査をされるという御答弁だったと思いますが、深浦公民館は建屋ですので、中で、いろんな屋内での行事というのは深浦公民館でできます。ただ、深浦公民館も、市長さんも行かれたとは思いますが、敬老会をやるにしては少し狭いので、廊下で地元のバンドが演奏したり、まあ、かなり手狭。そして、卓球をやったり体操をやったりされている方は、旧深浦中学校の体育館で活動をされておられましたが、それができなくなったので、館長さんの御配慮で、畳を上げて、不自由ですが、やっていただいているというような状況でございます。 このような状況の中で、深浦の皆さんがこれからも安全に安心してお暮らしいただけて、コミュニティーを形成していただくために、ぜひ建屋や、そういう軽い運動ができるような施設について御配慮いただきたいと思いますが、差し支えない範囲で結構なんですが、今のところの御所見を承りたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長。 ◎教育部長(小田修君) 旧深浦中学校の屋内運動場につきましては、市長答弁にもございましたとおり、8月に外壁等の劣化調査を実施しまして、この調査の内容が、高所作業車で打診と目視で調査をしまして、外壁・内壁ともモルタルが浮き、鉄筋が爆裂し、ひび割れが何カ所もあると。かなり危険な状況という報告でございます。で、内部も同じような状況であると。そういったことで、非常に危険であるということで、現在、施設の利用を中止をさせていただいております。地元の皆さんを初め、大変な御迷惑、御不便をおかけしております。 今後、この改修が可能かどうかというような調査をしてみたいということでございます。内容につきましては、躯体の強度というのをやっぱり調査しないといけないということで、コンクリートのコア抜き調査と、そういったようなものを考えております。 この体育館につきましては、主に卓球とかバドミントン、それから島外からはフットサルとかで利用されているということでございますので、今、利用中止ということで御迷惑おかけしておりますけど、これを改善するように努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) これは、いろんな議員さんが委員会──特に委員会等で質問されたり要望されていることです。そして昨日も、指定管理制度について、ここで、かなり熱心な議論がありました。 指定管理制度のいわゆる功罪といいますか、民間の方、地元の方が主体的にそのコミュニティーの形成に、かかわっていただく。でも、市役所や行政が一定の距離をとってしまうと、どうしても、糸が切れたような状況になって、なかなかアドバイスやそのプロデュースができなくなってくるというようなことで、そういったような視点もある。あるいは、町内会や自治会がとても高齢化をしておりまして、果たしてそこで担っていただける、管理をしていただける方々が主体的にできるのかどうか、やはり市のほうが責任を持ってやるのが原則ではないかといったような議論から、例えば市の職員が、その例えばある公民館、今、深浦の話をしておりますが、深浦なら深浦公民館にコーディネーターとしてそこに行って、一つのワンストップのアドバイザーとして、あるいは市の行政とのパイプ役としてそれを担う、常駐をするわけではありませんが、パイプ役として行ったり来たりする、アドバイス的なこともできるかもしれません。いろんな場面で議員さんのほうからも提案がされているこの各公民館、指定管理先のアドバイザー制度について、御検討されているやに伺っておりますが、その点についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 松尾議員さん、今おっしゃった各公民館へのコーディネート役というのは、恐らく地域担当職員制度のことだと思いますので、ちょっと若干説明をさせていただきたいと思います。 まちづくりはまさに市と行政と地域、市民との協働によるまちづくりというのが、やはり基本だと思います。 今、深浦地区のお話もされていましたけど、やはり昨年の7月豪雨のときには、やはり深浦地区の方、非常に大変な思いをいたされております。 行政との距離が遠いとか、情報がなかなか伝わらないとか、こういったお話も伺って、やはり今おっしゃったような行政と地域、市民との橋渡し役、いわゆる地域担当職員がいるんではないかということで、今、鋭意研究をしています。 行革にもあがっていますんで、本来、今年度実施したかったんですが、当初、地域担当職員制度というのは職員の人材育成という面も含めて、各地域にそれぞれ配置をして、職員の意識改革ということもやっていこうということでスタートしていたんですが、実際に地域の人たちと話をしたら、もっといろいろ深い、いろんな問題を抱えていらっしゃって、それを行政とのパイプ役というのは非常に複雑かつ大変重要なことだということがよくわかりました。なので、今できるところからやっていこうということで、一番やはり市役所から離れている深浦地区において、実際、やはりそういったことが必要なんじゃないかということで、今、平成31年の秋ぐらいだったと思いますけども、それをスタートにして実施しようということで、地元の方と鋭意協議しています。これを一つのモデル地区として、いろいろ各地区にいろいろ広がっていけば、本来の趣旨となるような地域担当職員制度が充実するんではないかというふうに考えております。 以上です。
    ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 取り組みとしては非常に興味深いし、ぜひいろいろ地元の方と協議をしていただいて、実現の方向にもっていっていただけたらなというふうに思います。 昨日も同僚議員が地域包括支援センターについて、1カ所なのか、それともいろんな各地域にという議論がありました。 私ども環境福祉委員会でも視察をして、地域包括支援センターが1カ所だけではなくて、各所にあるようなところも視察をいたしました。肝になるのはやはり地域の実際住民の方がいらっしゃるところに行政マンが出張って行って、そこでお悩みを聞くというところが最も肝になる中心部分であろうというふうに思いますし、それとワンストップでいろんなお悩みを聞けるということだろうと思います。 あるいはきょうも同僚議員が、お亡くなりになった方が窓口であっちに行ったりこっちに行ったりしないように、ワンストップの窓口の御提案もありました。 やはり住民の方があるいは地域で指定管理を担っていらっしゃる方が、この問題についてはあそこに行く、この問題についてはあそこに行くといったようなお悩みを抱えていらっしゃるということがないように、そういうアドバイザー制度も一つの取り組みとして、高く評価できるんじゃないかと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 2番目の80周年を機に、市民がふるさとに自信と誇りを持ってもらえるために、市役所ロビーに陸路、海路の発展を中心とした展示をすることについて伺っていきたいと思います。 先ほどの市長さんの御答弁では、展示物の活用方法は今後研究したいという、研究したいという、ちょっと微妙なお答えだったので、ちょっともう少し具体的に御答弁の真意を伺いたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) まず、このイメージ図といいましょうか、図面、よくできておりまして、皆さんごらんになって、こういったイメージなんかということがよくわかって、これをつくられた方の努力に敬意を評したいと思います。 市長答弁で研究というふうにちょっと濁しているというか、ちょっと実際に研究を今からしていくんですが、といいますのが、やはり市役所ロビー──この絵を見ていただくとかなり大きなパネルが市役所にどんっとありまして、来庁者の動線とか、どうなんかなというのも気になりますし、また、このパネルを支える補強とかもどうなんかなという、そういった思いも正直しています。なので、こういうパネルを市民の方が提案されて、こういったことをしたらどうかということは非常に貴重な御意見だと思いますし、こういった下松の歴史を振り返るいいきっかけになるんではないかということは重々承知をしています。しかしながら、そういった懸念もございますので、どういったような活用ができるのか、こういったことは十分慎重に検討して、研究をしていく必要があるのかなということで、ちょっと研究という形で述べさせていただきました。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 動線の確保や今のパネルの問題、十分理解できますので、十分研究をしていただいて、ぜひ実現をしていただきたいと思います。 この陸路、海路の要衝であるというこの切り口というのは、先ほども申し上げましたけど、新幹線のものづくりでもあるし、あるいはバルクを初めとした下松の海の海路、綿々と実は時代的に連なっていたということの証左でございます。ぜひ、御検討をいただければと思います。 最後、スピーチ、お願いしたいと思います。 先ほど御答弁の中で、「町の幸福論」というのを御紹介いただきまして、私もこの小学6年生の国語の教科書に載っている「町の幸福論」を読まさせていただきました。この「町の幸福論」という部分は、いわゆるプレゼンテーションの練習のための部分でございます。そのプレゼンテーション、何をするかといえば、そのテーマは町にどうやって幸福をもたらしたらいいかということを資料収集して、そして組み立てて、こういう言葉遣いでプレゼンをしたらどうかということが、小学6年生で学べるようになっております。 御承知のように、再来年度から大学入試が一変をいたします。記述式になったり、あるいは検定試験によってセンターの免除が行われたりする。要するに自分たちがいかに表現できるかということを相手方にどれだけ伝えられるかということの、そういう能力を見ようということが、再来年度から大学入試で始まります。それと、軌を一にした形で小学6年からプレゼンテーションの練習をするということでございます。 聞き取りの方の御説明によりますと、かなり年の後半にこの教科書があると、この部分が登場するということでございました。しかしながら、少し前倒しをしていただいて、ぜひ、事は下松市制施行80周年でございます。各学校で、この教科書で学ばれると思いますが、子供たちの代表をぜひスピーチを聞きたいと思いますけど、いかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) ただいま「町の幸福論」を読まれたということを知りまして、大変嬉しく思います。 國井市長が常々子供たちに対して発している言葉があります。それは、子供たちに夢を持たせたいという言葉です。これが、英国都市間高速鉄道、車両陸送プロジェクト、IEPにもつながり、今回、80周年の事業として再現されることに今なろうとしております。 教育委員会といたしましても、「ふるさとに誇りをもち、たくましく未来を切り拓き、心豊かな児童生徒」これを目指す児童生徒像に掲げております。 子供たちの夢や希望、その実現に向けて、最適な教材と思われる小学校6年生国語の「町の幸福論」を選択して、今、議員さんおっしゃったように、各小学校の代表によるプレゼンテーションの大会を企画しておるところでございます。 ちょっと紹介いたしますと、この「町の幸福論」というのは、山崎亮さんというコミュニティデザイナー、人口減少の年にあって、いかにして町に活力をもたらすかというコミュニティデザイナーの立場の方でございまして、「縮充する日本」とかいう本にそのエキスがまとめられております。必要な方にはお貸しできます。 これが小学校6年生の教科書では、人の幸福、それは物やお金では買えない、なかなかそういう豊かさや幸福にはつながっていかないんじゃないか、人と人がつながる仕組みをつくって、まちを元気にしていこう、こういう主張が述べられていて、3つの成功した例が示されています。 1つは、栃木県の益子町、土祭という陶器のお祭りをやって、人々の賑わいを創出した例であります。2つ目は、兵庫県の三田市にあります有馬富士公園という県立の公園が10年間で来園者が倍増したという、なぜそうなったかということが述べられてあります。最後は、島根県の離島の海士町というところですか、ここが、高校生の留学制度をつくって全国から高校生を集めて町を活性化させたという、この3つの例をもとに、子供たちに、じゃあ、下松にはどんな課題があるんだろう、どんなふうによその町ではやっているんだろう、自分たちの町を5年後、10年後、こんなふうな町にしていきたい、そういう夢や希望をまとめてプレゼンで発表してもらうという、情報収集能力とか資料活用能力が養われていくことを願いとした教材であります。 このような教材を使って、教育委員会で会場、市役所の中になるか、ほしらんどになるか、まだ小学校と調整中でありますけれども、ぜひ開きたいと思っております。 また、いろんな御意見をお寄せいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) ありがとうございます。私の提案は、11月2日の80周年記念式典に子供を一人でもいいです。ぜひ上げていただきたい。小学生一人でも構いません。 実は、ちょっと時間がもうなくなっていますが、中学生の英語のスピーチコンテストというのが毎年行われております。昨日も出ましたが、市内のスピーチコンテストのほかに、全国につながる高円宮杯というスピーチコンテストがございまして、これは全国につながる英語のスピーチコンテストでございます。 河村教育長さんは、私の友人の情報でございますが、かつてはロンドン先生と呼ばれておられたそうですね。ロンドンに仕事で行かれておられたということで、ロンドンの車両を陸送するイベントもございますし、英語のスピーチで、やはり花が咲くような気がいたします。 私の提案は11月2日の80周年記念式典で、今の「町の幸福論」の小学生もしくは英語のスピーチコンテストの中学生、ぜひ一人でも構わない。できれば二人を壇上に上げて夢や希望を語ってもらいたい、スピーチをしてもらいたいというのが私の願いでございます。藤本総務部長、いかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 夢を描く子供たちにということで、非常に貴重な御提言だとは思うんですが、今、80周年の記念式典、11月2日の中身について総務のほうが詰めています。 10時から式典を開始して、余りこう長くならないようにというふうに考えていますが、式典が終わって、アトラクションということで統一キャラクターのお披露目だとか、あと、映画「くだまつの三姉妹」の上映だとか、そういったアトラクションを終えた時間が12時45分ということになりますので、ちょっとスケジュール的に、この中に今御提案のあったことをちょっと入れ込むのは難しいのかなという気は担当部としては考えています。ただ、そうは言いましても教育長や議員さんのやりとりの中で、そういった子供たちの夢を語れる場を設けるというのは非常に大事なことだと思いますので、そういったことは十分生かしていくことは重要かなというふうに考えています。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) ぜひ研究をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 國井市長さんが昨日からの御答弁の中で、例えば、ぱしふぃっくびいなすやあるいは陸送をぜひ子供たち、子供たちという言葉を随分言われたと思います。それと、大島商船の練習船をこちらに持ってきてもらって体験してもらう、子供たちのためにと、子供たちという言葉を随分、今教育長さんも言われました。 80周年は私ども大人にもとても誇り高い出来事ではございます。でも、これから90周年、100周年と時代を担う、ぜひ子供たちに出番を与えていただきたいというのが私の強い思いでございます。ぜひ研究をしていただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 指名はなかったかと思うんですが、ちょっとその辺、私も言う機会を与えてほしいと思うんですが、今、松尾議員からこういうことを、こういうことをという80周年記念の要望がございました。実を言いますと、私もいろんなものを、これをやってくれんかとか、これを世に出したらどうかとか、実を言いますと結構いろんな形で要望を、表には出ておりませんが聞いております。そういう中で、全部を全部取り上げるちゅうのはなかなか難しいわけですが、その中で、今、総務が中心に80周年の記念事業、いろんな試み、計画をしておるところですが、実際に子供たちにという、今お話がありましたが、例えば先ほどの御質問の中で、マスコットキャラクターの話も実は80周年の記念事業でありながら、小学生に投票してもらうよと、中学生に開票事務をやってもらって、下松のマスコットキャラクターを決めるという、これも子供たちに80周年の記念に参画をしてもらいながら、要は選挙に投票に行こうという、選挙に関心を持ってもらうのも一つありますが、80周年記念に若い子供たちにも将来に向けてと──私もいろんな事業を総務のほうで計画をしておりますが、ものによっちゃそれは難しいことかもわかりませんが、それぞれが先ほど言われた次の世代といいますか、若い世代へ向けたメッセージを送れるような事業にしようと、子供たちをというのが表題にはないけども、背景にはそういう思いを持ちながら事業をやっていこうやというのを検討委員会の中で何度も言っていますんで、例えば、クルーズにしても大島商船の練習船にしても、いわゆるきのうですか言わせてもらいましたが、海洋教育ちゅうか、教育の面も出しながら、もちろん賑わいをつくるというのも大事ですけども、IEPに関してもそれこそ私、この第2公共埠頭の整備の県議会で一般質問をしたことがあるんですけども、そのとき、これは小学校、幼稚園の子供たちを皆んな見せりゃあいいなちゅうですね、浅はかな夢みたいなものを持ったわけですね。ところが、県の職員に笑われてしまいましてね。あんな大型トレーラー、昼間、動かせるわけがないじゃないですかというんで、それを聞いてすぐ私は県警のほうに聞きに行ったことがあるんですが、それはもうだめですという答えももらう中での事業なんですけども、やはり、重ねて昨日と同じことを言うようになりますけども、あの鉄道発祥の地に、今やこの地方都市から送れるという、それは子供たちにこの産業が、こういうこと事業が、この地元下松にあるんだよというのを子供たちに誇れる、ちょっと具体的な例を出しましたけども、申し訳ないんですが、子供たちを中心に思っていますんでね。その辺は御理解いただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) ありがとうございます。 子供たちのキーワードは随分答弁の中にありましたし、そういうお気持ちを持っていらっしゃるのはとても嬉しいです。 御答弁の中で、「町の幸福論」についてはスピーチコンテストをやっていただけるという、実は一定の御答弁はいただいておりました。いただいておりましたが、私の気持ちとしては、せっかくの80周年だから1人でもいいから上げてほしいという、ちょっと要望をさせていただいたということなんですが、國井市長さんのお気持ちは大変よく承知しておりますので、ぜひ子供たちのために、80周年を味わってほしい。 私も東京に行ったり、広島に行ったり、いろいろ各地をいろいろ住んでまいりましたけど、何で下松に戻ってきたかといったら、やっぱりお神輿ってすごく、私の場合ですよ、とても重たいお神輿を担がされたというのがとても印象にありまして、お神輿というのはとても重たいものなんだな、下松と言えば重たいお神輿だなという、そういう思い出があります。 80周年を機に、ぜひ子供たちに思い出をつくってほしいと思います。 最後に、國井市長さんが成人式からこっち、いろんな挨拶の場面で言われていたのが、「成人式の日に、ある成人を迎えた人が下松に住みたい。私は下松が大好きだと言われて僕はとっても嬉しかったですよ。」というのを挨拶に必ず言われていましたね。やはり子供たちにこの80周年味わってほしいし、できれば帰ってきてほしいし、ふるさとを担ってほしいと思います。そういうことで、國井市長さんの熱い思いも聞かせていただきましたので、これで私の一般質問を終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中村隆征君) 以上で、本日の一般質問を終わります。 近藤康夫議員以下の質問は、明日以降に行います。 以上で、本日の会議を終了いたします。 次の本会議は、2月25日午前10時から開きます。熱心に御審議お疲れでございました。ありがとうございました。午後4時35分散会 ─────────────────────────────────...