次に、山口市
新本庁舎整備の
進捗状況について申し上げます。御案内のとおり、
新本庁舎の整備につきましては、本年3月を目途に
基本設計最終案の
取りまとめ作業を進めてまいりましたが、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本年1月に11都府県を対象に
緊急事態宣言が発出されましたことによりまして、
設計事業者との協議等に不測の日数を要し、
概算事業費の算出、並びに周辺道路及び構内道路の形状といった設計の諸条件がいまだ整っていない状況でございます。こうしたことから、
基本設計全体の
取りまとめには、今しばらくの期間を要する見込みでございますが、今後の
実施設計における準備作業を並行して進めるなど、効率的な
事業推進を図りまして、令和6年度の
新本庁舎棟の竣工、令和8年度の
市民交流棟や新
立体駐車場などの竣工に向け、引き続き取り組んでまいります。
次に、山口市
産業交流拠点施設整備の
進捗状況について申し上げます。まず、
建設工事につきましては、1月末現在、
計画どおり全体工程の約90%の進捗率となっておりまして、
メディフィット・ラボ棟及び
アカデミーハウス棟につきましては、
建設工事がおおむね完了いたし、3月からの仮使用が開始される運びとなっているところでございます。また、施設の
管理運営面といたしまして、1月12日に新山口駅南口に
指定管理者の
運営準備室を設置いたし、
メインホール及び
会議室等の利用に関する現地での相談受付を開始いたしておりまして、幅広い利用形態の御相談をいただき、予約件数も順調に積み上がってきております。さらには、
産業交流スペース「メグリバ」のコワーキングスペースの会員としまして、現在、20名以上の方に仮申込みをいただいておりますとともに、
アカデミーハウスにつきましては20名の利用が決定いたし、
メディフィット・ラボの
スポーツクラブにおきましては、200件を超える申込みをいただいているところでございます。こうした中、
メディフィット・ラボの
関連事業といたしまして、山口県との共同により、
ヘルスケア関連産業の創出・育成を目指すための推進母体であります、やま
ぐちヘルスケア関連産業推進協議会を2月3日に設置いたし、第1回協議会を開催いたしたところでございます。また、
阿知須地域における
地域コホート研究連携プロジェクトにつきましても、3月上旬からの定期的な運動や
認知機能訓練等の開始に向け、100名の
参加予定者に対する説明会の開催や登録時の健康検査を順次進めているところでございます。このように、ハード・
ソフト両面から様々な準備を着実に進めているところでございまして、3月29日の竣工式及び
完成記念式典をはじめ、4月1日からの開館、そしてメグリバ及び
アカデミーハウス、
メディフィット・ラボの
利用開始、4月19日からの
会議室等の
一般利用開始、さらには、6月26日の
KDDI維新ホールグランドオープン記念イベントの開催に向けまして、引き続き、全力で取り組んでまいる所存でございます。
次に、第26回
中原中也賞の決定について申し上げます。新人詩人の登竜門として全国的な注目を集めております
中原中也賞につきましては、今年で26回目を迎え、2月13日に選考会を開催いたしまして、268点の応募・推薦作品の中から、東京都在住の
小島日和さんの詩集「水際」に決定いたしたところでございます。このたびの選考会につきましては、
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、選考場所を東京都内に変更いたし、
報道発表等については、規模を縮小した上で実施したところでございますが、贈呈式につきましては、例年同様、中也の生誕日でございます4月29日に市内の会場にて開催を予定いたしており、改めまして
小島日和さんの受賞をお祝いしたいと思っております。今後とも、
中原中也賞を通じまして、時代を越えて愛される中也の魅力と中也の詩の世界を広く発信し、豊かな
芸術文化意識の向上を図りますとともに、本市の
創造文化都市としての価値やイメージをさらに高めてまいる所存でございます。
次に、第11回やま
ぐち新進アーティスト大賞の決定について申し上げます。本市では、山口市
芸術家育成支援事業として、将来一層の活躍が期待される
アーティストに賞を贈り、その創作活動を奨励するとともに、市民の皆様が
地元アーティストを身近に感じていただく機会を提供し、地域が
アーティストを支えていく
仕組みづくりに取り組んでいるところでございます。このたび3年ぶりに募集をいたしました第11回やま
ぐち新進アーティスト大賞は、画家の
佐々木範子さんに決定し、2月8日に賞の贈呈を行ったところでございまして、本年12月には、市内のギャラリーにおきまして受賞者による展覧会を開催いたす予定といたしております。今後とも、作品の発表機会の提供や
アーティストバンクなどの
広報支援等を通じまして、
アーティストと市民の皆様との絆を育みながら、
アーティストの創造性が
まちづくりの中で発揮される取組を進めてまいる所存でございます。
以上で、市政の概況報告を終わりまして、次に令和3年度の
予算編成方針及び概要について申し上げます。まず、
予算編成方針についてでございます。御案内のとおり、令和3年度は、第二次山口市
総合計画前期基本計画の4年目、第2期山口市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の2年目の年度となります。このたびの
新型コロナウイルス感染症の
感染拡大は、市民の皆様の暮らしや事業者の皆様の
事業活動に大きな影響を及ぼし、また、行政の
デジタル化の遅れや大都市圏における人口集中のリスクなど、様々な課題を浮き彫りにいたしております。一方で、
テレワークへの転換や
リモートサービスの活用、地方定住への関心の高まりなど、
地方創生の加速化に向けた契機ともなる変化を生じさせております。こうした中で、本市においては、何よりもまず、
新型コロナウイルス感染症への対応として、市民の皆様の健康と命を守るための
感染拡大防止の取組と、
地域経済の基盤となります雇用と暮らしを守り抜くための取組を、引き続き全力で進め、同時に、
コロナ禍において明らかとなった課題や変化、国全体での
デジタル化の流れにしっかりと対応し、
地域課題の解決と持続可能な産業や地域の活性化を共に進めるため、第二次山口市
総合計画と第2期山口市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の一体的な取組を進め、本市のあらゆる地域で安心して住み続けられる
まちづくり、さらには、新しい時代に対応した
まちづくりを着実に進めていく必要がございます。こうした取組を進めるため、本市の令和3年度当初予算を、安心して豊かに暮らせる
まちづくり、新しい時代の流れを力にする
まちづくり、好影響・好循環の
まちづくりの3つを基調とした、「暮らしを守り 未来を築く」予算と位置付け、
新型コロナウイルス感染症対策や
デジタル化といった社会の変化に柔軟に対応可能な、本市における新たな日常の構築に向けて、第二次山口市
総合計画前期基本計画の総仕上げにつなげていく積極的な
事業展開を可能とする予算として編成をいたしました。まず、安心して豊かに暮らせる
まちづくりとして、今に生きる市民の皆様の暮らしの安心を確保するため、
新型コロナウイルスの
感染拡大の防止に向けた徹底した取組、
市内消費喚起の取組、新しい
生活様式の定着に向けた取組を進めてまいります。また、新しい時代の流れを力にする
まちづくりとして、
スマートシティの構築に向けた取組と
スマート自治体の取組を加速化し、あらゆる分野において、デジタル技術の活用を進めますと同時に、脱炭素社会の実現に向けた取組を着実に進めてまいります。さらに、好影響・好循環の
まちづくりとして、
産業交流拠点施設の供用開始や、山口ゆめ
回廊博覧会の開催などを原動力として、新たなひと・モノ・資金・情報の流れを本市全体に対流させ、本市全体の発展につなげてまいりますため、都市政策の柱でございます「
広域県央中核都市づくり」と「個性と安心の21
地域づくり」をはじめとした
重点プロジェクトを積極果敢に展開をいたしてまいります。また、
新型コロナウイルス感染症への対応を切れ目なく進めるため、新
年度予算は、令和2年度における12月以降の
補正予算と令和3年度当初予算を一体的に執行する、いわゆる15か月予算といたしております。以上のような、予算の考え方と方向性の下で、住んで良かった、これからも住み続けたい山口市と、心から思える
まちづくりに取り組んでまいります。
次に、予算の概要でございます。一般会計の
予算規模につきましては、対前年度比6.6%減の877億3,000万円といたしており、市民の皆様の暮らしを守り、本市の未来を築くため、積極的な
事業展開を図る予算として編成いたしたところでございます。また、令和3年度当初予算と令和2年度
補正予算を合わせまして、総額約898億7,000万円の15か月予算として一体的に執行していくことといたしております。なお、
新型コロナウイルス感染症の
感染拡大への対応といたしまして、今般、
取りまとめました
経済対策第8弾につきましては、総額約38億6,000万円といたしているところでございます。それでは、当初予算のうち、歳入について御説明を申し上げます。まず、市税についてでございますが、
個人市民税は、
新型コロナウイルス感染症の影響等による景気動向を踏まえ、対前年度比で約2億1,000万円の減収を見込み、
法人市民税は、国の制度改正に伴う税率の引下げなどにより、対前年度比で約6億8,000万円の減収を見込んでおります。また、
固定資産税は、企業の設備投資による償却資産の増加などにより、対前年度比で約2億2,000万円の増収を見込んでおります。こうしたことから、市税全体では、対前年度比で約5億7,000万円の減額となります約265億9,000万円を見込んでおります。次に、
地方交付税は、
普通交付税においては、合併に伴う
財政支援措置の終了のほか、
地方財政計画に基づく
臨時財政対策債振替額の増加などにより、対前年度比で約11億9,000万円の減収を見込み、
特別交付税においては、
地方財政計画に基づき、対前年度比で約9,000万円の増額を見込んでおりまして、
地方交付税全体では、対前年度比で約11億円の減額となります約141億6,000万円を見込んでおります。次に、
国庫支出金は、
山口赤十字病院や
済生会山口総合病院の建て替えの進捗、
私立保育園の
整備実施に伴う
補助対象事業費の増加がございますものの、
産業交流拠点施設の
整備完了に伴う
補助対象事業費の減少により、対前年度比で約4億円の減額となります約120億9,000万円を見込んでおります。次に、繰入金は、
減債基金、
地域振興基金などの
特定目的基金について、その目的に応じた経費や事業の財源として約30億4,000万円の繰入れを、また、財源不足を補うため、
財政調整基金から17億円の繰入れを見込んでおり、対前年度比で約15億5,000万円の減額となります約47億4,000万円を見込んでおります。次に、市債につきましては、
臨時財政対策債は大幅に増加いたしますものの、
産業交流拠点施設などの
大型建設事業の終了によりまして、対前年度比で約26億5,000万円の減額となります約134億3,000万円を見込んでおります。次に、歳出についてでございます。まず、人件費は、再
任用職員数の増加により給与の増加を見込みますものの、
退職者数の減少による退職手当の減少や、
期末手当支給率の引下げに伴う期末手当の減少などによりまして、対前年度比で約1億2,000万円の減額となります約153億3,000万円を見込んでおります。次に、扶助費は、
障害福祉サービス給付事業費等について増加を見込みますものの、
私立幼稚園施設等利用給付費の減少が見込まれるため、対前年度比で約6,000万円の減額となります約192億円を見込んでおります。次に、公債費は、金利の高い市債の償還終了により償還利子は減少するものの、
臨時財政対策債や
過疎対策事業債、
合併特例事業債等の償還額の増加により、対前年度比で約1億2,000万円の増額となります約100億2,000万円を見込んでおります。次に、
投資的経費は、
中学校施設長寿命化事業費等は増額となりますが、
産業交流拠点施設整備事業費や
デジタル防災行政無線等整備事業費等について、事業の進捗や終了に伴い大幅な減額となり、対前年度比で約68億9,000万円の減額となります約140億円を計上いたしております。次に、物件費は、本年4月にオープンいたします
産業交流拠点施設や
産業交流スペースの
管理運営費の増加をはじめ、7月から開催いたします山口ゆめ
回廊博覧会に係る経費の増加などにより、対前年度比で約7億5,000万円の増額となります約123億2,000万円を見込んでおります。
続きまして、令和3
年度予算における
まちづくりの概要について御説明を申し上げます。初めに、
新型コロナウイルス感染症への対応と
アフターコロナにおける
デジタル社会を見据えた対応でございます。これらの対応につきましては、本市の
新型コロナウイルス感染症経済対策の第8弾として
取りまとめたものでございます。まず、
新型コロナウイルス感染症への対応についてでございます。
感染拡大の防止に向けた徹底した取組といたしまして、
新型コロナウイルスワクチンの接種につきましては、希望される市民の皆様が速やかに接種することができますよう体制の確保を進めますとともに、
ワクチンが供給され次第、接種を開始いたします。また、山口市休日・
夜間急病診療所敷地内に設置いたしております
地域外来・
検査センターの運営や、65歳以上の方及び
基礎疾患を有する方を対象とした
PCR検査等への支援を引き続き行ってまいります。さらに、保育園や幼稚園、小・中学校などにおける
消毒液等の
保健衛生用品の確保を図りますとともに、避難所や
市立図書館、救急・救助活動などにおける
感染防止対策の取組を行ってまいります。また、令和2年度の現計予算を活用し、現在、売上げが大幅に減少している
飲食店等に対しまして、
事業継続を図るための
感染拡大防止対策の促進に向けた支援金の支給を早急に行ってまいります。次に、
市内消費喚起の取組といたしまして、
市内経済の一日も早い回復を図るため、令和2年度
補正予算におきまして、発行総額26億円の「エール!やまぐち」
プレミアム共通商品券第2弾の
発行支援に取り組みます。また、新しい
生活様式への対応をはじめとした、
市内施工事業者を活用する
リフォーム費用の一部を商品券として助成いたしますとともに、令和2年度の現計予算を活用し、国の
GoToトラベルキャンペーンの再開を見据えた、市内への宿泊促進に向けた取組を支援いたします。さらに、
コロナ禍における新たな
観光ニーズであります近場で過ごす旅のスタイル、いわゆるマイクロツーリズムの推進による
市内消費喚起に向けまして、
感染拡大防止対策を十分に講じた上で、山口県
央連携都市圏域の7市町の連携による山口ゆめ
回廊博覧会を開催いたします。次に、新しい
生活様式の定着に向けた取組といたしまして、
市内事業者における
感染予防ガイドラインへの対応や新たな業態へのチャレンジなど、新しい
生活様式への対応に向けた取組を支援いたします。また、新たな
交流創出に向けた取組といたしまして、中
山間地域におきまして、滞在型の
交流促進事業の実施や企業の
オフィス開設支援に取り組みますとともに、
南部地域におきまして、働きながら休暇を取る、いわゆるワーケーションの
実証事業を通じた
プロモーションの実施、湯田温泉の旅館・ホテルにおけるワーケーションニーズへの対応を図る取組を支援いたしてまいります。さらに、
オンラインを活用し、
バーチャル職業体験や移住・定住の促進に向けた
プロモーションの実施、仮称でありますが、やま
ぐちオンラインマラソン大会の開催などに取り組みますとともに、遠隔による手話通訳・
要約筆記サービスの提供に向けた体制強化を図ってまいります。次に、
アフターコロナにおける
デジタル社会を見据えた対応についてでございます。まず、
スマートシティの構築に向けた取組といたしまして、本市における具体的な方向性をお示しする、山口市
スマートシティ推進ビジョンの策定を進め、同時に、先端的な
サービスの社会実装に向けた取組や各分野における
データ連携基盤の構築などを進めてまいります。また、
地域社会における
デジタル化対応の推進に向けた人材育成の取組や、市内企業におけるデジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXの促進、
デジタル人材の育成に向けた取組への支援を行ってまいります。さらに、ICTを活用した教育の推進として、本年3月に児童・生徒1人1台のパソコンの配備が完了いたしますことから、
教育支援アドバイザーの新規配置や、
AIドリル教材の拡充を図るなど、
ICT機器を活用した学習活動の充実強化を図り、同時に、
オンラインでの家庭学習の促進に向けて、
就学援助世帯における
インターネット通信環境の整備や通信費に対する支援を行ってまいります。そして、利便性の高い
交通システムの構築として、県との連携による新たなモビリティ
サービスの調査・
実証事業を引き続き進めますとともに、地域主体のコミュニティタクシーの実証運行における、AI等を活用したオンデマンド化の可能性の研究などを進めてまいります。また、スマート農業の推進として、スマート農機等の導入支援や、山口大学との連携によるセンサー技術を活用した
実証事業を行ってまいります。次に、
スマート自治体の推進といたしまして、行政手続の窓口におけるタブレット端末の導入や、本庁と地域交流センターの窓口を
オンラインでつなぐリモート相談窓口の実証、山口市LINE公式アカウントの機能充実、AI・RPAを活用した内部業務の効率化の取組を進めてまいります。また、電子入札の推進や、子育て世代の負担軽減に向けた母子健康アプリの導入、小・中学校と保護者との連絡手段の
デジタル化に向けた
実証事業の実施、AIを活用した特定健康診査の受診率向上に向けた取組を進めてまいります。さらに、県内の消防本部では初めてとなりますドローンを配備し、令和元年度に導入した現場中継システムと昨年6月に導入した消防活動用重機との連携により、デジタル技術を活用した消防・救助活動の高度化を図ってまいります。
それでは、続きまして、第二次山口市
総合計画前期基本計画の8つの
重点プロジェクトの取組につきまして御説明を申し上げます。初めに、
重点プロジェクト1の「
広域県央中核都市づくり」についてでございます。まず、都市核づくりといたしまして、おおむね今後20年間の山口・小郡両都市核の目指すべき将来像や、具体的な取組の方向性等をお示しする(仮称)山口市都市核づくりビジョンを令和3年度中に策定いたします。次に、山口都市核づくりにつきまして、亀山周辺・中心商店街ゾーンの、やまぐちの暮らしとにぎわいを支える都心形成といたしまして、
新本庁舎の整備につきましては、
実施設計に着手いたし、中央駐車場の解体工事などを進めてまいります。あわせて、周辺道路の整備に向けた測量設計や、本庁舎駐車場を含む中央駐車場の整備に向けた
実施設計や交通量調査などを行います。また、第3期山口市中心市街地活性化基本計画につきましては、本年6月の国の認定を目指し、まちなかクリエイティブフィールド事業や空き店舗の改修に向けた調査への支援、まちなかウォーカブルの推進に向けた、まちなみデザイン等の検討や駐車場整備計画の見直しを行います。あわせまして、商店街における様々なイベントの開催支援や、チャレンジショップの設置を行います。さらに、大内文化ゾーンの歴史や文化を未来へつむぐ都市空間の形成といたしまして、道路の美装化や築山跡における市民憩いの史跡公園の整備等を行い、また、山口ふるさと伝承総合センターまなび館の機能拡充に向けたリニューアル工事や、国宝瑠璃光寺五重塔の防火設備改修への助成などを行ってまいります。次に、湯田温泉ゾーンの、住んでよし・訪れてよしの湯田温泉といたしまして、多世代交流・健康増進拠点施設の整備につきましては、用地取得や地質調査、造成設計などに着手いたします。あわせて、拠点施設周辺エリアにおける第3期の都市再生整備計画に基づきます、道路の美装化に向けた測量調査を行いますとともに、湯田温泉ゾーンへのアクセス性向上につながる都市計画道路一本松朝倉線の整備に向けた概略設計を行います。また、
産業交流拠点施設のオープンによる新たな人の流れを、湯田温泉をはじめとした市内の宿泊客の増加につなげるため、コンベンション誘致に係る助成制度の拡充や、円滑な移動を図る
実証事業などに取り組んでまいります。さらに、情報・文化ゾーンの、新たな価値を創造する情報文化都市の形成といたしまして、中園町周辺地区の整備につきましては、
済生会山口総合病院周辺の交差点改良や、中央公園における屋外型の大規模イベントの開催を可能とする空間整備を進めてまいります。あわせて、YCAMや中央公園につきましては、山口ゆめ
回廊博覧会の本市の主会場としてイベントを開催いたしますほか、東京2020オリンピック聖火リレー・セレブレーションを開催いたします。次に、小郡都市核づくりについてでございます。まず、
産業交流拠点施設につきましては、6月末にグランドオープン記念イベントを開催し、全面供用開始となります7月以降は、こけら落とし公演をはじめとしたイベントを連続的に開催しまして、施設のPRと利用拡大を図ってまいります。また、施設内の
産業交流スペース「メグリバ」におきましては、4月にオープニングイベントを開催しまして、起業創業支援や中小企業の経営改善支援、人材育成支援の取組を展開いたしますほか、
メディフィット・ラボにおきましては、やまぐちヘルスラボを設置しまして、島津製作所、花王、協同乳業、山口大学、県との連携による研究事業の成果を活用した
ヘルスケア関連産業の創出や事業化促進を図ってまいります。さらに、
産業交流拠点施設を活用した新たな
交流創出に向けて、中国地方では初めての開催となります、アウト・オブ・キッザニアインやまぐち2021をはじめ、山口ゆめ回廊物産フェア、やまぐち未来の仕事フェスタ、(仮称)やまぐちロヴァニエミデザインウィークなどを開催いたします。また、新山口駅ターミナルパーク整備では、市道矢足新山口駅線の道路美装化などを進め、新山口駅周辺地区における広場の整備や、民間の再開発組合による第一種市街地再開発事業を支援してまいります。次に、広域ネットワーク機能の強化につきましては、幹線道路等の整備促進といたしまして、湯田温泉スマートインターチェンジの整備に伴う交通量調査や、関連する市道改良工事を進めますとともに、整備中の鋳銭司第二団地の関連道路整備などを進めてまいります。また、山口県
央連携都市圏域や中枢中核都市の取組の推進といたしまして、7市町で構成する山口県
央連携都市圏域推進協議会を通じた様々な取組を進めますとともに、次期山口県
央連携都市圏域ビジョンの策定に取り組んでまいります。次に、Society5.0を見据えた
まちづくりにつきましては、山口市
スマートシティ推進ビジョンの策定や、
地域社会における
デジタル人材育成の取組、市内企業のデジタル技術の活用支援、ICTを活用した教育の推進などに取り組んでまいります。また、県農業試験場等の跡地利用につきましては、現在の農業試験場周辺の諸課題への対応をはじめ、
スマートシティなどの新しい時代の流れも踏まえた利用方策について、引き続き県との協議を進めてまいります。
続きまして、
重点プロジェクト2の「個性と安心の21
地域づくり」についてでございます。まず、総合支所エリアにおけるふるさとにぎわい計画につきましては、引き続き、各総合支所を中心に計画に基づくプロジェクトを推進し、あわせて、次期計画の策定を進めてまいります。小郡地域におきましては、新山口駅周辺を交流の核とした、若者、企業、地域などが多様な交流を図る取組、秋穂地域におきましては、道の駅あいおを交流の核とした海洋交流拠点づくりの取組、
阿知須地域におきましては、道の駅きららあじすを交流の核とした農産物等の販路拡大と交流人口拡大の取組、
徳地地域におきましては、特産品販売所南大門の機能強化をはじめ、重源上人ゆかりの地域資源を活用した魅力向上の取組、
阿東地域におきましては、道の駅長門峡を交流の核とした交流人口拡大の取組に加え、民間企業からの地域活性化アイデアの
実証事業を行ってまいります。次に、
南部地域・中
山間地域の地域資源魅力アップにつきましては、歴史文化資源の保存活用に向けまして、令和元年度に策定いたしました山口市歴史文化基本構想に基づくアクションプランを策定し、また、
南部地域活力アップ推進プランに基づく取組といたしまして、ニューツーリズムの取組の展開や、名田島南蛮樋の保存整備、鋳銭司・陶地区の文化財総合調査などを進めてまいります。同時に、中山間
地域づくり指針に基づく地域資源の活用の取組といたしましては、中
山間地域の豊かな地域資源の魅力を紹介する
プロモーションビデオの制作、道の駅仁保の郷におけるオープン20周年記念事業の実施や施設の長寿命化に向けた取組、岸見の石風呂のかやぶき屋根のふき替え工事や、国指定史跡佐波川関水の道路案内表示の整備などを行います。次に、地域を支える拠点づくりとネットワークの形成に向けまして、
阿知須地域と
徳地地域における複合施設の整備を令和4年度の供用開始に向けて進めてまいります。阿知須総合支所につきましては、引き続き
建設工事と外構工事を進めてまいります。また、徳地総合支所につきましては、
徳地地域におきまして、将来、無医地区となるおそれがございますことから、複合施設内に市立の診療所を設置することといたしまして、複合施設の
建設工事と同時に診療所の設置に係る
実施設計を進めてまいります。また、小郡総合支所につきましては、利用者の利便性向上を図るための駐車場整備を行い、
阿東地域交流センター篠生分館につきましては、令和4年度の供用開始に向けて
実施設計を行い、
建設工事に着手いたしますほか、湯田地域交流センターの増改築に向けて
実施設計を行います。また、持続可能な公共交通の構築といたしまして、公共交通を維持するための補助の継続や、吉敷地域内におけるコミュニティタクシーの実証運行、交通系ICカード利用システムの導入支援などを進めてまいります。次に、協働による
まちづくりにつきましては、
地域づくり交付金において、新たに、関係人口の創出につながる取組などに対する特別交付金を創設いたしますほか、山口ゆめ
回廊博覧会の開催に合わせ、市内21地域の魅力ある地域資源を紹介するガイドブックの発行を行ってまいります。次に、オール山口で取り組む移住・定住の促進につきましては、地域おこし協力隊20名の受入れ体制づくりに加え、民間企業の人材受入れや、UJIターン希望者への支援の強化、空き家を活用した新たな交流の創出などを図る取組に対する支援を行います。
続きまして、
重点プロジェクト3の「教育・子育てなら山口」についてでございます。まず、先進の教育環境づくりといたしまして、ICTを活用した教育の推進や、YCAMと連携した先進教育プロジェクト、やまぐち子ども未来型学習プロジェクトの取組を、児童生徒1人1台のパソコンを活用した形で進めてまいります。また、地域の教育力を結集するコミュニティスクール、地域協育ネットなどの取組を進めますとともに、児童の遠距離通学対策としてのバス代の半額補助や、いじめ・不登校対策、教員の長時間勤務の改善の取組、学校給食費の公会計化に向けた取組を進めてまいります。さらに、普通教室の不足が見込まれます嘉川小学校や大内南小学校の増改築工事や、学校施設の長寿命化対策としての湯田中学校、宮野中学校の校舎の大規模改修などを進め、災害時の避難場所ともなります屋内運動場につきましては、引き続き非構造部材の落下防止対策を進めてまいります。そして、日本一本を読む
まちづくりでは、まちじゅう読書推進プロジェクトを引き続き展開し、図書消毒機の導入、小郡図書館の大規模修繕工事などを行います。次に、保育園の待機児童の解消に向けた取組につきましては、令和2年度の施設整備などにより、令和3年度の定員を161名拡大いたしたところでございまして、引き続き、主にゼロ歳児から2歳児までの保育提供体制の充実に向けて、保育園の新設等を支援してまいります。また、
南部地域の市立幼稚園4園の認定こども園化に向けて、鋳銭司幼稚園の増改築工事を進めますとともに、保育人材の確保に向けた取組などを進めてまいります。あわせて、市立保育園における使用済み紙おむつの回収、処分を開始いたしますとともに、
私立保育園などにおける紙おむつの処分のための保管庫設置に対する支援を行います。また、放課後児童クラブの待機児童の解消に向けた取組につきましては、令和2年度の施設整備等によりまして、令和3年度の定員を105名拡大いたしたところでございまして、待機児童の解消を目指し、佐山、湯田の各小学校区において、さらなる定員拡大に向けた整備を進めてまいります。次に、結婚から妊娠・出産・子育てへの切れ目のない支援についてでございます。まず、中学生までの子供の医療費につきましては、これまで、小学校就学前の乳幼児医療費、また、小学生のこども医療費、そして、中学生の入院費について、所得に関係なく自己負担分を段階的に無料化してまいりましたが、これをさらに拡充いたしまして、令和3年10月からは、新たに中学生の通院費に係る自己負担分を所得に関係なく無料化いたしますことで、ゼロ歳児から中学生までの全ての子供の医療費の自己負担分を無料化いたします。また、産科の新規開設等への支援、不妊・不育治療費の助成、妊娠・出産の包括支援などに引き続き取り組んでまいりますほか、子供の見守り体制の強化や家庭教育の充実に向けた取組を行ってまいります。
続きまして、
重点プロジェクト4の「働く・起業なら山口」についてでございます。まず、農林水産業の経営基盤の強化と担い手育成につきまして、畜産農家への支援や、新規就農者への支援、スマート農業の推進に向けた取組を進め、圃場整備につきましては、県事業として採択済みの秋穂黒潟地区、鋳銭司地区、徳地島地下地区、川西中地区、そして、採択予定の佐山北第一地区における計画的な整備促進を図ってまいりますほか、徳地島地地区、嘉川・佐山地区、名田島地区の事業採択を目指してまいります。また、林業につきましては、森林経営管理制度に基づく森林施業や人材育成の取組を進めますとともに、特用林産物の担い手育成や林道の維持管理などを進めてまいります。さらに、水産業につきましては、漁港施設の長寿命化を計画的に進め、魚食普及の推進、新規漁業就業者の支援などに取り組んでまいります。次に、
サービス業・商工業の多様な雇用の場づくりといたしまして、起業創業支援の取組や、地域の中核企業である地域未来牽引企業などを中心とした、新事業創出につながるプロジェクトの支援、伝統工芸品大内塗の新たな需要喚起に向けた取組を支援してまいりますほか、鋳銭司第二団地につきましては、令和4年度の分譲開始を目指して整備を進めてまいります。次に、中小企業等の「人づくり・生産性・働き方」改革と人手不足対策支援といたしまして、市内企業における大学生等の地元就職促進に向けた取組の支援や、中高生を対象とした総合的な職業理解フェア、やまぐち未来のしごとフェスタの開催、市内企業の働き方改革や人材確保への支援のほか、広域的な連携の下での事業承継支援を進めてまいります。
続きまして、
重点プロジェクト5の「文化・スポーツ・観光なら山口」についてでございます。まず、文化の薫る創造都市づくりといたしまして、山口ゆめ
回廊博覧会の開催に合わせまして、アートイベント、まちなみアートや、本市とフィンランドのロヴァニエミ市との観光交流パートナーシップ協定5周年を記念したイベント、(仮称)やまぐちロヴァニエミデザインウィーク、さらに、NHK山口放送局との共催による体験型美術展覧会、びじゅチューン山口ゆめ回廊なりきり美術館を開催いたします。また、山口情報芸術センターにおける
事業展開とともに、山口市民会館の開館50周年記念事業や新進
アーティストの企画展示などを行ってまいります。次に、スポーツを楽しむ
まちづくりといたしまして、東京2020オリンピック・パラリンピックにおけるスペインのホストタウンとして、スペイン水泳代表チームのトレーニングキャンプの受入れや、スポーツや文化などを通じた交流の取組を進めますとともに、本市ゆかりの選手のパブリックビューイングを実施いたします。また、武道館の整備基本構想の策定に向けた調査等を行い、スポーツの森や小郡屋内プールの耐震改修や長寿命化に向けた取組を進めてまいります。次に、おいでませ山口・観光
地域づくりといたしまして、山口県
央連携都市圏域で開催する山口ゆめ
回廊博覧会を、官民一体となった実行委員会の下で進めてまいります。実行委員会主催のイベントや圏域周遊促進イベントの開催に加えまして、本市独自のリーディングイベントを開催いたしますとともに、山口宇部空港と湯田温泉をつなぐ直行便タクシーの運行などの公共交通等の充実を図ってまいります。
続きまして、
重点プロジェクト6の「健康長寿のまち」についてでございます。まず、健康長寿の
まちづくりの推進といたしまして、二次救急医療体制の維持・確保に向けた
山口赤十字病院と
済生会山口総合病院の建て替え支援や、(仮称)徳地診療所の設置、風疹予防接種における本市独自の助成制度の実施、骨髄ドナーに対する休業支援制度の創設に取り組んでまいります。また、地域包括支援センターの体制強化に向けまして、仁保、小鯖、大内、宮野地域を担当する北東地域と、嘉川、佐山、小郡、
阿知須地域を担当する川西地域の地域包括支援センターの増設に向けた準備を進め、また、高齢者の健康づくりに向けまして、島津製作所等と連携した生活習慣病予防をはじめとした取組を実施いたしてまいります。さらに、成年後見制度の利用促進に向けての、仮称ではございますが、山口市成年後見センターの設置、介護人材確保の取組、子供の発達支援体制の整備、手話通訳・
要約筆記サービスの提供体制の強化を進めてまいります。また、全ての人に利用しやすい公共施設の整備に向けまして、新たに、(仮称)山口市ユニバーサルデザイン推進検討会を設置いたしますほか、地域共生社会の実現に向けまして、新たに、中央地域と川東地域の地域包括支援センターに、包括的な相談対応を行う、(仮称)やまぐちまちの相談室を設置いたします。
続きまして、
重点プロジェクト7の「安全安心のまち」についてでございます。まず、災害に強い
まちづくりといたしまして、消防本部の庁舎につきまして、
新本庁舎に集約する形での建て替え整備に向けて、
実施設計に着手いたしますとともに、本市と萩市、防府市の3市による消防通信指令業務の共同整備に向けた取組、中央消防署の建て替えに向けた調査研究、鴻南地区への出張所整備に向けた適地の検討を進めてまいります。また、高齢者・障がい者などの要配慮者を対象とした避難所の機能確保に向けた取組や、道路や橋の適切な維持補修及び計画的な長寿命化の取組、重点的な浸水対策としての雨水貯留施設の整備や各種ゲート改修、ため池施設の災害予防工事などを進めてまいります。次に、安心して暮らせる生活環境や住環境の向上といたしまして、持続可能な公共交通の構築を進めますとともに、金属・小型家電製品の選別を行うストックヤードの建築工事や、新たに、要介護認定者等世帯の家庭ごみ戸別収集の実証を開始いたします。次に、脱炭素社会の実現に向けた取組といたしまして、地球温暖化防止に向けた普及啓発や、市有施設における再生可能エネルギーの活用を進めますとともに、新たに、本市の可燃ごみ指定収集袋へのバイオマスプラスチックの導入を進め、二酸化炭素排出量の抑制を図ってまいります。また、市内における太陽光発電設備や電気自動車の普及啓発、森林整備の促進、バイオマスエネルギーの活用を進めてまいります。
続きまして、
重点プロジェクト8の「市民
サービス向上」についてでございます。
スマート自治体の推進につきましては、国の
デジタル化への流れにしっかりと対応いたしますとともに、新しい
生活様式の定着に向けて、行政手続の
デジタル化や申請書等の押印廃止の取組を引き続き進めてまいりますほか、
スマート自治体対応型の職員の人材育成に取り組んでまいります。また、障がい者雇用の推進や、公共機能等の改修、長寿命化などに計画的に取り組んでまいります。
以上で、
予算編成方針及びその概要についての説明を終わりまして、議案説明に入らせていただきます。議案第1号の令和3年度山口市
一般会計予算につきましては、先ほど御説明いたしました
予算編成方針を踏まえまして、予算総額877億3,000万円を計上いたしております。また、第2条の債務負担行為につきましては、やまぐち市議会だより発行業務ほか39事業の債務負担行為を、第3条は地方債の目的及び限度額等を、第4条は一時借入金の最高額を、第5条は給与費の予算流用について定めるものでございます。
議案第2号から議案第10号までは、令和3年度特別会計予算に係るものでございまして、山口市国民健康保険特別会計ほか8会計を合わせて、総額432億938万6,000円といたしております。
議案第11号は、令和3年度山口市水道事業会計予算に係るものでございまして、まず、収益的収入及び支出につきましては、収入におきまして41億641万1,000円を計上し、支出におきまして39億86万7,000円を計上いたしております。次に、資本的収入及び支出につきましては、収入におきまして27億2,809万4,000円を計上し、支出におきまして41億5,252万2,000円を計上いたしており、差引き不足額は損益勘定留保資金等で補填することといたしております。
議案第12号は、令和3年度山口市簡易水道事業会計予算に係るものでございまして、まず、収益的収入及び支出につきましては、収入におきまして4億1,015万3,000円を計上し、支出におきまして4億289万4,000円を計上いたしております。次に、資本的収入及び支出につきましては、収入におきまして2億2,058万7,000円を計上し、支出におきまして3億931万2,000円を計上いたしており、差引き不足額は損益勘定留保資金等で補填することといたしております。
議案第13号は、令和3年度山口市公共下水道事業会計予算に係るものでございまして、まず、収益的収入及び支出につきましては、収入におきまして63億8,875万8,000円を計上し、支出におきまして62億3,701万1,000円を計上いたしております。次に、資本的収入及び支出につきましては、収入におきまして28億8,785万円を計上し、支出におきまして52億1,938万8,000円を計上いたしており、差引き不足額は損益勘定留保資金等で補填することといたしております。
議案第14号は、令和3年度山口市農業集落排水事業会計予算に係るものでございまして、まず、収益的収入及び支出につきましては、収入におきまして8億576万5,000円を計上し、支出におきまして6億9,286万6,000円を計上いたしております。次に、資本的収入及び支出につきましては、収入におきまして729万4,000円を計上し、支出におきまして2億6,012万6,000円を計上いたしており、差引き不足額は損益勘定留保資金等で補填することといたしております。
議案第15号は、令和3年度山口市漁業集落排水事業会計予算に係るものでございまして、まず、収益的収入及び支出につきましては、収入におきまして3,661万1,000円を計上し、支出におきまして3,330万4,000円を計上いたしております。次に、資本的収入及び支出につきましては、収入におきまして68万9,000円を計上し、支出におきまして1,470万2,000円を計上いたしており、差引き不足額は損益勘定留保資金等で補填することといたしております。
議案第16号の令和2年度山口市一般会計
補正予算につきましては、歳入歳出予算の総額から、それぞれ43億459万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ1,148億5,130万3,000円といたしております。歳出予算から主な内容を御説明いたします。まず、国の第3次
補正予算に対応して実施する事業といたしまして、
新型コロナウイルス感染症対策用消耗品及び備品等の購入に要する経費、県が実施する土地改良事業等の負担金、プレミアム付き商品券発行助成に要する経費、地籍調査事業に要する経費、小学校施設長寿命化に要する経費といたしまして、合計10億6,521万4,000円を追加計上いたしております。このほか、各事業の歳出見込みにより所要の補正をいたしております。次に、歳入予算につきましては、まず、地方消費税交付金につきまして、交付額の見込みにより、1億3,853万8,000円の増額をいたしております。地方特例交付金につきましては、交付額の決定に伴い、409万8,000円の減額をいたしております。
地方交付税につきましては、
普通交付税の交付額の決定に伴い、2,931万3,000円の増額をいたしております。このほか国県支出金、寄附金、市債等につきましては、歳出予算との関連などにより、それぞれ所要の補正をいたしております。第2条の繰越明許費につきましては、電子入札推進事業ほか78事業について、翌年度に繰り越して執行いしますとともに、やまぐちリフレッシュパーク整備事業ほか3事業について金額の変更をいたすものでございます。第3条の地方債の補正につきましては、今回補正いたします事業に見込まれる起債につきまして、その限度額の追加及び変更をいたすものでございます。
議案第17号から議案第22号までは、令和2年度特別会計
補正予算に係るものでございまして、最終整理による所要の補正をいたしておりますほか、繰越明許費として、駐車場事業特別会計及び鋳銭司第二団地整備事業特別会計の一部について、翌年度に繰り越して執行いたすとともに、地方債について、今年度中に見込まれる起債の限度額の変更をいたすものでございます。
議案第23号の令和2年度山口市簡易水道事業会計
補正予算は、令和2年4月1日の企業会計移行に伴う予算整理として、簡易水道事業特別会計から引き継ぎました特例的収入及び支出につきまして補正をいたすものでございます。
議案第24号は、住居表示の実施に伴う関係条例の整理に関する条例でございます。これは、小郡下郷の一部地域における住居表示の実施に伴いまして、関係条例の条文の整理をいたすものでございます。
議案第25号は、指定居宅
サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行に伴う関係条例の整理に関する条例でございます。これは、同省令の施行に伴いまして、関係条例の整理をいたすものでございます。
議案第26号は、山口市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例でございます。これは、情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律に準じまして、行政手続の
オンライン化に関することを定めるほか、本市のデジタル行政の推進について必要な事項を定めるものでございます。
議案第27号は、山口市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例でございます。これは、行政手続に係る申請書等の押印の見直しに伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第28号は、山口市使用料、手数料徴収条例の一部を改正する条例でございます。これは、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部改正に伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第29号は、山口市学校給食費条例でございます。これは、令和4年度から学校給食費の公会計制度を導入するに当たり、所要の事項を定めるものでございます。
議案第30号から議案第32号までは、山口市体育施設設置及び管理条例の一部を改正する条例、山口市南部運動広場設置及び管理条例の一部を改正する条例及びやまぐちリフレッシュパーク設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これらは、それぞれの施設の利用に関し、時間区分を1時間単位に見直すほか、所要の改正をいたすものでございます。
議案第33号は、山口市老人憩の家設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、多世代交流・健康増進拠点施設の整備に当たり、老人憩の家寿泉荘の
指定管理者の管理指定期間を変更することに伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第34号は、山口市国民健康保険条例の一部を改正する条例でございます。これは、国民健康保険法施行令の一部改正に伴いまして、国民健康保険料の所得割額の算定の対象となる所得の改定を行うほか、所要の改正をいたすものでございます。
議案第35号は、山口市介護保険条例の一部を改正する条例でございます。これは、介護保険事業計画の見直しに伴いまして、令和3年度から令和5年度までの介護保険料の所得段階区分と保険料率等を定めるほか、介護保険法施行令の一部改正に伴い、本市におきましてもこれに準じて所要の改正をいたすものでございます。
議案第36号は、山口市
産業交流拠点施設設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、施設の使用料につきまして所要の改正をいたすほか、小郡下郷の一部地域における住居表示の実施に伴う条文の整理をいたすものでございます。
議案第37号は、山口市火災予防条例の一部を改正する条例でございます。これは、対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令の一部改正に伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第38号の山口県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び山口県市町総合事務組合の共同処理する事務の変更並びに規約の変更に関する協議については、同組合の規約の変更等に関し、関係地方公共団体と協議して定めることにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第39号は、山口市過疎地域自立促進計画の変更についてでございます。これは、議案に示しますとおり、計画に掲げる事業の追加に伴い、山口市過疎地域自立促進計画を変更することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第40号及び議案第41号は、市道路線の廃止及び認定につきまして、それぞれ市議会の議決を求めるものでございます。
議案第42号から議案第45号までは、
指定管理者の指定についてでございます。これは、それぞれ議案に示しますとおり、法人を
指定管理者に指定することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第46号の令和2年度山口市一般会計
補正予算に関する専決処分につきましては、先ほど
市政概況報告で申し上げましたとおり、1月7日からの大雪による除雪に係る経費として、歳入歳出予算の総額にそれぞれ5,000万円を追加計上する
補正予算を専決処分いたしましたので、その御報告を申し上げ、市議会の承認を求めるものでございます。それでは、歳出予算からその概要を御説明申し上げます。土木費につきましては、道路橋りょう費5,000万円を追加計上いたしております。次に、歳入予算につきましては、一般財源といたしまして、
地方交付税5,000万円を追加計上いたしております。
議案第47号の令和2年度山口市一般会計
補正予算に関する専決処分につきましては、1月28日に国の第3次
補正予算が成立し、
新型コロナウイルスワクチンの
接種体制の整備及び接種の実施を行うこととなりましたことから、これに係る経費として歳入歳出予算の総額にそれぞれ10億2,268万3,000円を追加計上する
補正予算を専決処分いたしましたので、その御報告を申し上げ、市議会の承認を求めるものでございます。それでは、歳出予算からその概要を御説明申し上げます。衛生費につきましては、保健衛生費10億2,268万3,000円を追加計上いたしております。次に、歳入予算につきましては、特定財源といたしまして、
国庫支出金10億2,268万3,000円を追加計上いたしております。このほか、繰越明許費の補正につきましては、今回補正いたします予防接種事業につきまして、翌年度に事業を実施する必要が生じましたことから、繰越明許費を計上いたすものでございます。
議案第48号の公平委員会の委員の選任につきましては、重田強子氏の任期が本年3月31日をもって満了することに伴い、新たに安光真裕美氏を選任することにつきまして、市議会の同意を得ようとするものでございます。
諮問第1号の人権擁護委員の候補者の推薦につきましては、石村太郎氏の任期が本年6月30日をもって満了することに伴い、引き続き同氏を推薦することにつきまして、市議会の意見を求めるものでございます。
以上で、本日提案いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げましたが、詳細につきましては、御質問に応じまして、私及び参与員から御説明を申し上げますので、何とぞ慎重審議の上、適切なる御議決を賜りますようにお願いを申し上げます。
なお、損害賠償の額を定めることに関する専決処分、阿知須総合支所地域交流センター等新築工事の請負契約の一部を変更することに関する専決処分、山口市立小学校施設空調設備整備PFI事業に係る事業契約の一部を変更することに関する専決処分、山口南総合センターホール棟天井改修電気設備工事の請負契約の一部を変更することに関する専決処分をいたしましたので、御報告を申し上げます。
以上で、説明を終わらせていただきます。
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 以上で、
市政概況報告及び
予算編成方針並びに各議案に対する説明が終わりました。
以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。再開は3月1日午前10時であります。
午前11時13分散会
────────────・────・────────────
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
議 長 坂 井 芳 浩
会議録署名議員 山 本 敏 昭
会議録署名議員 原 真 也
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