次に、
経済対策の
進捗状況等について申し上げます。本市では、これまで、
緊急事態宣言の
対象地域が全国に拡大された中での
緊急支援期において、
飲食店への最大30万円の
家賃補助や、小売業・
飲食サービス業等への一律20万円の
経営支援、
宿泊事業者や
福祉施設に対する
安全衛生対策支援など、第1弾から第3弾までの取組を行ってまいったところでございます。また、
緊急事態宣言解除後の、
経済活動の段階的な再開期におきましては、第4弾において、小売店や
飲食店等における
プレミアム付きの「エール!やまぐち」
応援チケット発行支援や、
湯田温泉旅館協同組合が発行されました、
湯田温泉の
宿泊施設を対象とした
湯田温泉プレミアム宿泊券への支援、
市内全域の
宿泊施設を対象に、本市が発行いたしましたやま
ぐちプレミアム宿泊券のほか、第5弾及び第6弾におきましては、まず、「エール!やまぐち」
飲食店応援チケットの
発行支援といたしまして、市内の
料飲組合によります
プレミアム付き飲食券の発行を支援いたし、用意された2万セットの飲食券が完売し、10月末までの間、御利用いただいたところでございます。また、市内産の
農林水産物や外郎などの特産品を対象とした
販売促進の取組といたしましては、11月中の金曜日、土曜日に、市内の
宿泊施設に宿泊された方へ特産品をお配りいたしましたほか、市内産の牛肉、果物、車エビなどの
販売促進活動の支援として
中心商店街で開催いたしております
イベント、「コロナに負けるな!やま
ぐち応援マルシェ」におきましては、去る10月25日と11月8日に、多くの方に御来場いただき御好評をいただいたところでございまして、来る12月13日の同
イベントにおいても、市内産の
農林水産物の
認知度向上や
消費拡大とともに、商店街の
活性化や
にぎわいの創出につなげてまいりたいと考えております。さらに、「エール!やまぐち」
プレミアム共通商品券の
発行支援につきましては、用意された20万セットに対しまして、4万9,967人の方から34万2,802セットのお申込みがあり、1人当たりの
購入上限を10セットから5セットに変更されたところでございまして、来年2月28日までの御利用により、市内の
消費喚起による
経済効果が表れてくるものと期待いたしているところでございます。また、
市内事業者を対象とする新しい
生活様式導入応援補助金につきましては、179件、総額5,575万円の
交付決定をいたしたところでございまして、この補助金によりまして、
中小企業の皆様の、新しい
生活様式や
業種ごとの
感染症予防対策ガイドラインへの対応、あるいは、新たな業態にチャレンジするための備品や
設備導入、
施設改修等が図られたところでございます。このほかにも、現在、
市内全域の
光ファイバー整備支援や、
児童生徒1人に1台の
タブレットパソコン端末の整備、
市内事業者の
テレワーク環境導入支援や、山口市
LINE公式アカウントの
機能充実、
市役所窓口における
キャッシュレス決済の導入などの
スマート自治体の取組を進めているところでございます。また、こうした取組と併せて、本年9月29日からは
地域外来・
検査センターを設置するなど、国や県の取組に対応いたしながら、市内における
感染拡大防止対策と
社会経済活動の維持に全力で取り組んでいるところでございます。こうした中で、本年10月以降、全国的に
新規感染者数が
増加傾向にありますことや、本市においても、新たな
感染者が増えつつある状況にございますこと、そして、今後の
季節性インフルエンザとの
同時流行への備えも必要となりますことから、このたび、
新型コロナウイルス感染症の徹底した
感染防止対策としての第7弾を取りまとめまして、本日、関連する
補正予算議案を提出いたしたところでございます。第7弾の事業の概要について申し上げますと、まず、
検査体制の拡充といたしまして、
地域外来・
検査センターの運営日を、現在の週2日から、最大週5日まで対応できますよう拡充いたします。また、感染した場合の
重症化リスクが高い65歳以上の方や
基礎疾患を有する方が、発熱等の症状がない場合でも検査を受けることができますよう、
検査体制を整備いたしますとともに、
検査費用の一部を助成いたしてまいります。
次に、
医療機関や
救急業務における
感染防止対策の強化といたしまして、
医療機関に対しまして、
人員体制や物品の確保等、
受入体制の強化に係る経費を支援いたしますとともに、
救急隊員の二次
感染リスクの低減に必要な備品の購入を行ってまいります。
次に、
公共施設における
感染症対策の強化といたしまして、来年の3月、4月の
市役所窓口の
混雑緩和に向けまして、
受付番号の発券や、
ウェブサイトによる
待合状況の確認が可能な機器を導入してまいります。あわせまして、不特定多数の方の来場が見込まれる
公共施設におきましては、サーモグラフィーなどを設置してまいります。本市といたしましては、こうした取組によりまして、市内における
感染拡大防止対策の徹底を図りますとともに、今後の
季節性インフルエンザとの
同時流行への備えを万全にしてまいりたいと考えております。
それでは、次に、
トビイロウンカ等の被害に係る支援について申し上げます。10月30日に発表されました山口県全体の水稲の
作況指数は73、本市を含む
県西部地域は67の不良となりまして、統計が開始された1958年以降、過去最低となるものでございます。これは、
トビイロウンカが過去に例のないほど大量発生し、坪枯れや全面枯れといった被害が生じたことが主な原因でございまして、加えて、本市
南部地域においては、9月上旬の台風による潮風害、塩害が生じたことによるものでございます。本市の
水稲農家の皆様におかれましては、品質の低下や収穫量の減少により、
農業所得が大きく減少したばかりでなく、防除においても例年以上の多額の経費を必要とされますなど、経営上、大変厳しい状況であるものと認識いたしているところでございます。県内の他市町においても、本市と同様に大きな被害が生じておりますことから、県に対しましては、市長会を通じて被害を受けられた農家の皆様へ経済的・技術的な支援をしていただくよう要望いたしております。こうした中、本市におきましては、農家の皆様の
生産意欲の向上と今後の経営の継続を図っていただくため、農家の皆様に支援金を給付する制度を創設いたし、本日関連する
補正予算議案を提出いたしたところでございます。また、県におかれましては、次年度の作付に要する種子の
購入経費を助成する事業を創設することとされており、本市におきましても、今後、県と一体となった対応を検討してまいります。
次に、山口市
新本庁舎整備の
進捗状況について申し上げます。
新本庁舎の整備につきましては、これまで、12月を目途に
基本設計最終案の
取りまとめ作業を進めてまいりましたが、電気や
機械設備等の計画、検討に不測の日数を要し、
概算事業費の算出に遅れを来しておりますことに加えまして、
周辺道路及び
構内道路の形状等につきまして、なお協議・検討を進めているところでございます。
基本設計の
スケジュールとしては遅れが生じているところでございますが、
実施設計の
準備作業を並行して進めるなど、全体
スケジュールに影響することがないよう努めてまいります。また、このたび、
基本設計のうち既に整理を行っております項目を第2回の
中間報告として取りまとめたところでございます。この中では、誰もが利用しやすく、
安全安心に、そして環境に優しい庁舎となりますよう、
ユニバーサルデザイン計画をはじめ、
サイン計画や
BCP計画、
環境配慮計画等につきまして、その考え方を明らかにいたしております。今後も引き続き、令和6年度の
新本庁舎棟の竣工、そして、令和8年度の
市民交流棟や新
立体駐車場などの竣工に向け、着実な
事業実施に努めてまいります。
次に、山口市
産業交流拠点施設整備の
進捗状況について申し上げます。まず、
建設工事につきましては、
ホール棟をはじめ各棟の棟上げの工程が終わり、
内装工事に取りかかっておりまして、11月末現在、全体の約73%の進捗率で計画どおり進んでおります。また、
ネーミングライツの取組につきましては、
KDDI株式会社を
ネーミングライツ・パートナーとし、
メイン施設である
ホール棟の愛称を、
KDDI維新ホールに決定いたしました。
ネーミングライツ契約の主な内容でございますが、期間を令和8年3月31日までとし、開館後から年1,100万円、合計5,500万円を本市が受領するものでございます。去る11月18日には、山口市
産業交流拠点施設ネーミングライツ付与式及び命名式に併せまして、山口市と
KDDI株式会社との
地域活性化を目的とした連携に関する
協定書締結式を執り行ったところでございます。1969年の
KDDI山口衛星通信所の開所から半世紀を経て、Society5.0の時代を迎える中、市民の皆様とともに、親しみの深い
KDDI株式会社と本市が双方の強みを生かし、
拠点施設全体の新たな価値や
にぎわいの創出に連携して取り組んでまいることといたしております。このほか、
ホール棟以外の
施設名称につきましても、市民の
健康づくり、企業の
健康経営等を促進する
ライフイノベーションラボ棟をメディフィット・ラボに、居住型の
人材育成施設であります
アカデミーハウス棟を
アカデミーハウスとすることといたしたところでございます。次に、各機能の進捗といたしまして、まず、
産業交流スペース「メグリバ」につきましては、
指定管理者である
株式会社ツクリエを中心に、山口県、やま
ぐち産業振興財団、
山口商工会議所等と連携した
相談支援体制の構築に向けた調整をはじめ、
ビジネスの場としての魅力的な
空間づくりに向けたレイアウトの検討、
未来技術を活用した新事業の創出、
人材育成の
フレームづくりを進めているところでございます。さらには、開館後の
利用イメージを含めた本
スペースの周知のため、毎月プレ
イベントを開催いたし、コワーキング
スペースの
会員募集にも速やかに取り組むなど、本市における新たな
ビジネスコミュニティーづくりを加速してまいります。また、
アカデミーハウスにつきましては、8月から
入居者募集を開始いたし、企業、大学への
戸別訪問、
事前説明会等を行っているところでございます。去る11月12日には、約30名を対象に、本施設の
シニアディレクターとなる哲学者でございます
山口大学国際総合科学部教授である
小川仁志氏を講師といたしまして、
哲学的思考をベースにした時間共有型の
キャリア開発など、本施設独自のプログラムの体験、入居後の
活動イメージの共有を目的とした
オープンスクールを開催いたしたところでございまして、年内には、第一次募集分の
入居者選定を行うことといたしております。引き続き令和3年4月の開館、そして、令和3年7月の
グランドオープンに向け、しっかりと準備を進めてまいります。
次に、新山口駅
南口駅前広場の完成及び長州五
傑顕彰碑の移設について申し上げます。このたび、新山口駅
南口駅前広場整備工事が竣工いたしましたことから、10月23日に
地元関係者等をお招きいたし、
完成記念式典及び長州五
傑顕彰碑の除幕式を執り行ったところでございます。
広場整備では、
バス機能を集約し、混雑しておりました
一般車両とタクシーの乗降場を分離するなど、
混雑解消と
安全性の向上に向けた整備を行ったところでございます。また、
広場中央の
交流スペースの
修景整備やシェルターの設置、植栽などの
環境整備も行いまして、市民の皆様はもとより、観光客や
ビジネス利用者に、快適で
安全安心に御利用いただける山口県の陸の玄関にふさわしい
都市空間の形成を図ったところでございます。また、この
南口駅前広場が、よりシンボリックな空間となりますよう、日本の近代化に貢献された長州五傑の顕彰碑を移設整備いたしました。この移設を契機といたしまして、長州藩並びに日本の発展に多大なる功績を残されました長州五傑の栄誉を広く周知を図りますとともに、
南口駅前広場が市内外の皆様の周遊の拠点となりますことを大いに期待いたしております。
次に、宇部・
阿知須公共下水道組合の解散に向けた
進捗状況について申し上げます。宇部・
阿知須公共下水道組合の
解散協議につきましては、本年9月の
市議会定例会において
関連議案の御議決をいただきました後、10月14日に宇部市との全ての協議が整い、10月30日に県知事への
組合解散の届出を行ったところでございます。このことによりまして、令和3年3月31日をもって組合は解散し、4月1日からは本市が直接、
阿知須地域の
公共下水道の
事業運営を行ってまいることとなります。また、解散後は、組合が行っております
阿知須浄化センターでの
宇部市域の
汚水処理につきましても、本市が宇部市から事務の委託を受け、引き続き同
センターで行ってまいります。現在、組合との間で諸計画や
施設管理などの事務の引継ぎを進めますとともに、
阿知須地域の皆様が御不安を感じられることのないよう、来年度以降の
事業体制の周知に努めているところでございまして、円滑な事業の実施に向け万全を期してまいります。
次に、
史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種、承
和昌宝銭と
大型建物跡の発見について申し上げます。まず、承
和昌宝銭の発見についてでございます。本市では、
山口大学と協働で、
平安時代の
銭貨鋳造所であります
史跡周防鋳銭司跡の
発掘調査を実施いたしておりますが、平成30年度の調査において発見された銭貨片2点が、その後の調査によって、新たな銭種承
和昌宝銭であること、また、銭貨を作る際に失敗した鋳損じ銭であることが明らかになりました。
文献史料によれば、
周防鋳銭司では皇朝十二銭のうち、
富壽神宝銭から乾元
大宝銭の8種類の銭貨を生産していたものとされております。このたびの発見は、平成30年の長年
大宝銭の発見に続いて、
周防鋳銭司における2種類目の銭貨の鋳造が
考古資料においても明らかになりますとともに、鋳損じた承
和昌宝銭の発見は全国初であり、銭貨の
生産活動を知る上で、学術的に大変重要なものとされているところでございます。次に、
大型建物跡の発見についてでございます。今年度の調査におきまして、直径1メートル、深さ60センチメートルの柱穴が、約3メートル間隔に並び、南北18メートル以上、東西6メートルの規模をもつ
大型建物跡1棟が確認されました。史跡内でこのような大型の建物跡は今回初めて確認されたもので、
周防鋳銭司が官営の
銭貨鋳造所であることの一端を示すものでございます。今回の調査では本建物の
全容把握までには至っておらず、また、周辺に複数の建物が存在する可能性がありますことから、今後さらに調査を進めることといたしておりまして、倉庫や管理棟、工人の宿舎といった工房以外の施設の特定につながり、
周防鋳銭司の実態に迫ることができるものと期待いたしております。
次に、令和2年度
移動市長室「やま
ぐち車座トーク21」について申し上げます。今年度の
車座トークにつきましては、
新型コロナウイルス感染症の
拡大防止を図る観点から、
地域づくり協議会や
連合自治会の役員の皆様との懇談会の形式といたしまして、本年7月13日から11月27日までの間、市内21地域で開催いたしたところでございます。今回の
車座トークでは、まず、私から各地域に関連いたします令和2年度事業のほか、
新型コロナウイルス感染症への対策として、国や県の取組をはじめ、本市の雇用と暮らしを守る支援や
経済活動の
段階的再開に向けた支援などにつきまして地域の皆様に直接御説明するとともに、昨年度の
車座トークで各地域からいただきました主な御意見等に対する
進捗状況を御報告し、その後、地域の皆様との
意見交換を行ったところでございます。地域の皆様からは、各地域の特性を踏まえた
地域活性化対策や
公共交通の
利便性確保のほか、地域の拠点となる
公共施設の整備や、
コロナ禍での
避難所運営、市道の整備や河川のしゅんせつなどの
安全安心のための
防災対策、移住・定住への対応などに関する御意見や御提案をいただきまして、各地域が目指す将来像や解決すべき課題を共有できたものと考えております。今後とも、地域の皆様からいただきました御意見や御提案等を
市政運営に生かしてまいりますとともに、地域が主体となった
まちづくりがさらに進展するよう取り組んでまいります。
次に、
企業立地について申し上げます。去る10月30日に、東京都港区に本社がございます
株式会社バイク王&カンパニーと
事業所進出協定を締結いたしました。同社は、平成10年に創業され、バイクの買取・
販売事業を全国展開されておられますが、このたび、
コールセンター業務の需要の増加に対応するため、
本市小郡花園町に
コンタクトセンターを開設されることとされまして、総投資額として2,900万円、新たな雇用の創出として5人を予定されているところでございます。今後とも、雇用の創出や
地域経済の
活性化につながる
企業誘致に積極的に取り組んでまいる所存でございます。
以上で、市政の
概況報告を終わりまして、
議案説明に入らせていただきます。議案第1号の令和2年度山口市
一般会計補正予算につきましては、
歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億8,035万3,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を、それぞれ1,179億1,921万2,000円といたしております。それでは、
歳出予算からその概要を御説明申し上げます。まず、
期末手当の改定及び
人事異動に伴う人件費につきまして、所要の補正をいたしております。このほか総務費につきましては、
総務管理費970万9,000円、
戸籍住民基本台帳費129万6,000円をそれぞれ追加計上いたしております。民生費につきましては、
社会福祉費618万4,000円、
児童福祉費146万3,000円をそれぞれ追加計上いたしております。衛生費につきましては、
保健衛生費5,024万6,000円、清掃費3,000万円をそれぞれ追加計上いたしております。
農林水産業費につきましては、農業費5,030万円を追加計上いたしております。商工費につきましては、商工費145万4,000円を追加計上いたしております。土木費につきましては、河川費1,240万円、都市計画費1,397万9,000円をそれぞれ追加計上いたしております。消防費につきましては、消防費600万円を追加計上いたしております。教育費につきましては、小学校費3,000万円を追加計上いたしております。災害復旧費につきましては、その他
公共施設・公用施設災害復旧費290万円を追加計上いたしております。次に、歳入予算につきましては、特定財源といたしまして、国庫支出金1,108万円、県支出金1,812万9,000円、諸収入1,080万円、市債3,520万円をそれぞれ追加計上いたしております。また、一般財源といたしまして、地方交付税1億27万3,000円、繰越金487万1,000円をそれぞれ追加計上いたしております。第2条の繰越明許費の補正につきましては、生活道路改良事業ほか3事業について、翌年度に繰り越して執行いたすものでございます。第3条の債務負担行為の補正につきましては、山口市宮野地域交流ステーション指定管理料ほか39事業に係る債務負担行為の追加をいたすものでございます。第4条の地方債の補正につきましては、今回補正いたします事業に見込まれる起債につきまして、その限度額の追加及び変更をいたすものでございます。
議案第2号の令和2年度山口市国民健康保険特別会計補正予算につきましては、
歳入歳出予算の総額からそれぞれ47万2,000円を減額し、
歳入歳出予算の総額をそれぞれ200億1,612万9,000円といたしております。これは、
期末手当の改定に伴う人件費につきまして、所要の補正をいたすものでございます。
議案第3号の令和2年度山口市後期高齢者医療特別会計補正予算につきましては、
歳入歳出予算の総額にそれぞれ245万3,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額をそれぞれ32億7,491万5,000円といたしております。これは、
期末手当の改定及び
人事異動に伴う人件費につきまして、所要の補正をいたすものでございます。
議案第4号の令和2年度山口市介護保険特別会計補正予算につきましては、
歳入歳出予算の総額にそれぞれ48万1,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額をそれぞれ188億9,817万4,000円といたしております。これは、
期末手当の改定に伴う人件費及び第1号被保険者保険料還付金につきまして、所要の補正をいたすものでございます。
議案第5号から議案第7号までは、山口市議会の議員の議員報酬及び非常勤の職員の報酬並びに費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例、山口市特別職の給与に関する条例の一部を改正する条例及び山口市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例でございます。これらは、本年10月の人事院勧告及び山口県人事委員会勧告を踏まえ、所要の改正をいたすものでございます。条例改正の内容といたしましては、一般職員並びに議員及び特別職の
期末手当の改定をいたすものでございまして、具体的には、本年度分から年間0.05月分引き下げるものでございます。
議案第8号は、山口市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でございます。これは、会計年度任用職員の任用形態を踏まえ、基準となる一般職員の
期末手当の改定を、会計年度任用職員については翌年度から適用するなど、所要の改正をいたすものでございます。
議案第9号は、山口市
地域経済牽引事業の促進のための固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例でございます。これは、関係省令の一部改正に伴う条文の整理をいたすものでございます。
議案第10号は、山口市放課後児童クラブ設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、佐山小学校区にはばたき学級を設置することに伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第11号は、山口市山口児童館設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、大殿小学校区の放課後児童クラブを山口市山口児童館内に設置することに伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第12号は、山口市徳地老人福祉
センター設置及び管理条例を廃止する条例でございます。これは、山口市徳地老人福祉
センターの老朽化に伴いまして、既存の
公共施設への代替的な利用に向けた協議が整いましたことから、当施設を廃止するものでございます。
議案第13号は、山口市デイサービス
センター設置及び管理条例の一部を改正する条例でございます。これは、山口市徳地長寿苑デイサービス
センターの老朽化に伴いまして、既存の民間施設への代替的な利用に向けた協議が整いましたことから、当施設を廃止することにつきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第14号は、山口市国民健康保険条例の一部を改正する条例でございます。これは、国民健康保険法施行令の一部改正に伴いまして、国民健康保険料の賦課に係る減額基準につきまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第15号は、山口市水道事業等の設置等に関する条例及び山口市下水道条例の一部を改正する条例でございます。これは、宇部・
阿知須公共下水道組合の解散に当たり、
阿知須地域の下水道事業を本市が引き継ぐことに伴いまして、所要の改正をいたすものでございます。
議案第16号は、山口市
阿知須地域下水道事業受益者負担に関する条例でございます。これは、宇部・
阿知須公共下水道組合の解散に当たり、
阿知須地域の下水道事業を本市が引き継ぐことに伴いまして、所要の事項を定めるものでございます。
議案第17号は、字の区域の変更並びに町の区域の新設及び変更についてでございます。これは、住居表示の実施に伴いまして、小郡下郷の区域の一部及び小郡平砂町の区域の一部を変更し、小郡令和一丁目及び小郡令和二丁目を新設することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第18号は、字の区域の変更についてでございます。これは、小郡下郷の一部地域における地籍調査の実施に伴いまして、字の区域を変更することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第19号から議案第56号までは、
指定管理者の指定についてでございます。これは、来年4月1日から、それぞれ議案に示しますとおり法人又は団体を
指定管理者に指定することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第57号から議案第61号までは、請負契約の締結及び一部を変更することについてでございます。これは、それぞれ議案に示しますとおり請負契約を締結及び一部を変更することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第62号の山口市立小中学校教育用コンピュータの取得につきましては、議案に示しますとおり財産を取得することにつきまして、市議会の議決を求めるものでございます。
議案第63号の教育長の任命につきましては、藤本孝治氏の任期が本年12月22日をもって満了することに伴い、引き続き同氏を任命することにつきまして、市議会の同意を得ようとするものでございます。
議案第64号の教育委員会の委員の任命につきましては、佐々木司氏の任期が本年12月22日をもって満了することに伴い、引き続き同氏を任命することにつきまして、市議会の同意を得ようとするものでございます。
議案第65号から議案第70号までの固定資産評価審査委員会の委員の選任につきましては、4名の委員の任期が本年12月22日をもって満了することに伴い、引き続き上田雅憲氏、内山秋久氏及び益田正規氏を、新たに竹下雅樹氏をそれぞれ選任し、また、2名の委員の任期が来年3月31日をもって満了することに伴い、新たに木村葉子氏及び福田智里氏を、それぞれ選任することにつきまして、市議会の同意を得ようとするものでございます。
以上で、本日提案いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げましたが、詳細につきましては、御質問に応じまして、私及び参与員から御説明を申し上げますので、何とぞ慎重御審議の上、適切なる御議決を賜りますようお願い申し上げます。
なお、損害賠償の額を定めることに関する専決処分をいたしましたので、御報告申し上げます。
以上で、説明を終わります。
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 以上で、
市政概況報告及び各議案に対する説明が終わりました。
ただいま議題となっております議案第5号山口市議会の議員の議員報酬及び非常勤の職員の報酬並びに費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例から議案第8号山口市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例までの4件について、議案を調査するため、暫時休憩いたします。
午前10時42分休憩
────────────・────・────────────
午前11時04分再開
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより質疑に入ります。議案第5号山口市議会の議員の議員報酬及び非常勤の職員の報酬並びに費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例から議案第8号山口市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例までの4件について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。議案第5号山口市議会の議員の議員報酬及び非常勤の職員の報酬並びに費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例から議案第8号山口市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例までの4件について、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 御異議なしと認めます。よって議案第5号から議案第8号までの4件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。議案第5号山口市議会の議員の議員報酬及び非常勤の職員の報酬並びに費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例から議案第8号山口市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例までの4件について、討論はありませんか。
27番、尾上頼子議員。
〔27番 尾上頼子議員登壇〕
◯ 27番 尾上頼子議員 日本共産党を代表して、議案第7号について反対の立場で討論いたします。
まず、議案第5号、第6号についてですが、議員は市民の多様な意見を酌み取り、市の行財政運営をチェックする役割を持っており、多様な人材の議会参画を確保するためには活動を支える一定程度の報酬の保障が必要だと考えますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済の冷え込みが続いており、市長などの特別職や市議会議員の
期末手当引き下げには賛成を表明いたします。
議案第7号は、県人事委員会が、10月28日、民間の支給割合との均衡を図ることを理由に、職員の
期末手当を現行の年2.6か月から年2.55か月分に引き下げるよう勧告したことに伴うもので、賃下げ幅の金額は平均2万1,900円ということであります。今年3月以降、職員の業務量は増えており、
コロナ禍において、市職員は市民の命と健康を守るために業務をストップするわけにはいかない──いわゆるエッセンシャルワーカーの一員と言っても過言ではありません。今回の
期末手当の引き下げは、市民の命と健康を必死に守っている職員の奮闘に対して、賃下げという冷や水を浴びせるものであり容認できません。さらに、公務員の給与は民間の給与水準にも影響を与えます。
コロナ禍から経済を立て直すためには労働者の賃上げと安定した雇用の拡大こそが必要であり、市職員の
期末手当引き下げは、今後、民間にも波及し、
コロナ禍からの経済回復にとっても強い悪影響を及ぼすことは明らかです。よって議案第7号に反対します。
以上です。
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 他に討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) ないものと認めます。以上で、討論を終結いたします。
これより採決いたします。議案第5号山口市議会の議員の議員報酬及び非常勤の職員の報酬並びに費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について、原案のとおり賛成の議員の起立を求めます。
〔全員起立〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 起立全員であります。よって、議案第5号は原案のとおり可決することに決しました。
議案第6号山口特別職の給与に関する条例の一部を改正する条例について、原案のとおり賛成の議員の起立を求めます。
〔全員起立〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 起立全員であります。よって、議案第6号は原案のとおり可決することに決しました。
議案第7号山口市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、原案のとおり賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 起立多数であります。よって、議案第7号は原案のとおり可決することに決しました。
議案第8号山口市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について、原案のとおり賛成の議員の起立を求めます。
〔全員起立〕
◯ 議長(
坂井芳浩議長) 起立全員であります。よって、議案第8号は原案のとおり可決することに決しました。
以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。再開は12月7日午前10時であります。
午前11時10分散会
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地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
議 長 坂 井 芳 浩
会議録署名議員 桜 森 順 一
会議録署名議員 田 中 勇
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